JP2021197865A - 戸建て住宅用電力供給制御ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】防災を目的とし、災害時等の停電発生時に、システムを大がかりにすることなく、蓄電量がゼロにならないように、各家庭で消費電力を自由にコントロールすることが可能な戸建て住宅用電力供給制御ユニットを提供する。【解決手段】発電装置21および蓄電池22を有する蓄電システム20の発電量に基づいて発電量予測値を算出し、当該算出した発電量予測値と、蓄電池残量、戸建て住宅が停電中か否かという情報と、戸建て住宅に電力を供給する各負荷系統の消費電力目安量と通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールとに基づいて、蓄電システム20により発電および蓄電された電力のみによって戸建て住宅への電力供給を継続的に行うことができるように各負荷系統の開閉制御を行う。この際、開閉制御スケジュールは、戸建て住宅の居住者が使用する情報端末装置50を介して、居住者が自由に設定可能とされている。【選択図】図2

Description

この発明は、戸建て住宅専用の電力供給制御ユニットに関するものである。
従来より、台風や豪雨、大地震などの災害が発生すると、大規模な停電が発生するということがたびたび起きている。また、近年では、その停電が長期間に渡り、夜になると明かりがない、乳児用の温かなミルクが作れない、スマートフォンのバッテリー切れにより外部の情報を入手できない、真夏の暑さにもエアコンなしで耐えるしかない、など、特に戸建て住宅において、深刻な問題が現実化している。
このような問題に対応するために、例えば、太陽光パネル等を用いた発電装置と蓄電池とを備え、商用電力から家庭内分電盤への電力供給が途絶えた場合には、発電装置と蓄電池とにより電力を供給するシステムが公開されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2017−70034号公報 特開2001−103676号公報
しかしながら、例えば特許文献1に示すような従来の電力供給システムは、集合住宅において、停電時に住民が安全に避難することができるように、共用部の照明装置にどのように電力を供給するかを、リモートで監視してリモートで制御するものであるため、プライバシーを侵害されたくない戸建て住宅に対しては、そのまま適用できるものではない、という課題があった。
また、家庭の中での電力をどのような優先順位で使用するかは、各家庭の家族構成などによっても異なるため、その制御スケジュールについては各家庭で決定することができないと意味がない、という課題もあった。さらに、天候不順により発電量および蓄電量が減った場合にも、蓄電池を増やして蓄電量を増やそうとすると、システムが大がかりになる上に、戸建て住宅においては限界があるという課題もあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、防災を目的とし、災害時等の停電発生時に、システムを大がかりにすることなく、蓄電量がゼロにならないように、各家庭で消費電力を自由にコントロールすることが可能な戸建て住宅用電力供給制御ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明は、戸建て住宅において、当該戸建て住宅に設置された発電装置および蓄電池を有する蓄電システムにより発電および蓄電された電力のみによって、前記戸建て住宅に電力供給を行う戸建て住宅用電力供給制御ユニットであって、前記蓄電システムから、前記発電装置が発電した発電量を取得する発電量取得部と、前記蓄電システムから、前記蓄電池に蓄電されている蓄電池残量を取得する蓄電池残量取得部と、前記戸建て住宅が停電中か否かという情報を取得する系統連携状態取得部と、前記戸建て住宅に電力供給を行う各負荷系統に関する情報として、少なくとも前記各負荷系統の消費電力目安量と、前記戸建て住宅の居住者により設定された前記各負荷系統の通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールとが記憶されている各負荷系統データ記憶部と、前記各負荷系統の開閉制御を行う特定負荷開閉制御部とを備え、前記各負荷系統データ記憶部は、前記戸建て住宅の居住者が使用する情報端末装置と通信が可能であり、前記各負荷系統データ記憶部に記憶されている各負荷系統の通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールは、前記戸建て住宅の居住者が使用する情報端末装置を介して自由に設定可能とされており、前記特定負荷開閉制御部は、前記発電量取得部が取得した発電量に基づいて発電量予測値を算出し、当該算出した前記発電量予測値と、前記蓄電池残量取得部が取得した蓄電池残量と、前記系統連携状態取得部が取得した前記戸建て住宅が停電中か否かという情報と、前記各負荷系統データ記憶部に記憶されている前記各負荷系統の消費電力目安量と前記戸建て住宅の居住者により設定された通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールとに基づいて、通常運転時であっても停電時であっても前記蓄電システムにより発電および蓄電された電力のみによって前記戸建て住宅への電力供給を継続的に行うことができるように前記各負荷系統の開閉制御を行うことを特徴とする。
この発明の戸建て住宅用電力供給制御ユニットによれば、通常運転時であっても停電時であっても蓄電システムにより発電および蓄電された電力のみによって戸建て住宅への電力供給を継続的に行うことができるように、各家庭で(戸建て住宅の居住者により)自由に決定された制御スケジュールにしたがって、きめ細かく各負荷系統の開閉制御を行って消費電力を制御するので、災害時等の停電発生時であっても、システムを大がかりにすることなく、蓄電量がゼロにならないように、各家庭の家族構成や生活パターンに応じて、各家庭で消費電力を自由にコントロールすることができ、各家庭の生活スタイルに合わせて、住民が生活するのに必要な電力を蓄電システムから効率的かつ継続的に供給することができる。
実施の形態1における創蓄連携システムの概略構成を示すシステム構成図である。 実施の形態1における電力供給制御ユニットの機能構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態1における電力供給制御ユニットの動作を示すフローチャートである。 実施の形態1における各負荷系統に接続されている機器の消費電力目安量と数量を示す表である。 「家族構成パターン1:家族4人(夫婦と子ども2人)の一般家庭」についての実施の形態1における各負荷系統データ記憶部に記憶されている各負荷系統の様々な情報の一例を示す表である。 「家族構成パターン1:家族4人(夫婦と子ども2人)の一般家庭」についての実施の形態1における各負荷系統データ記憶部に記憶されている各負荷系統の通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールの一例を示すグラフである。 「家族構成パターン2:高齢者ご夫婦(夫婦2人のみ)宅」についての実施の形態1における各負荷系統データ記憶部に記憶されている各負荷系統の様々な情報の一例を示す表である。 「家族構成パターン2:高齢者ご夫婦(夫婦2人のみ)宅」についての実施の形態1における各負荷系統データ記憶部に記憶されている各負荷系統の通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールの一例を示すグラフである。 実施の形態1における各負荷系統データ記憶部に記憶されている各負荷系統の様々な情報の一例を示す表である。 実施の形態1における各負荷系統データ記憶部に記憶されている各負荷系統の通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールの一例を示すグラフである。 実施の形態2における電力供給制御ユニットの機能構成を示す機能ブロック図である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における創蓄連携システムの概略構成を示すシステム構成図である。この創蓄連携システムは、戸建て住宅において、防災を目的とし、災害等の停電発生時にも、蓄電量がゼロにならないように、蓄電システムにより発電および蓄電された電力のみによって戸建て住宅への電力供給を継続的に供給するものであり、各家庭で(戸建て住宅の居住者により)自由に決定された制御スケジュールにしたがって、消費電力をコントロールすることが可能な自家発電システムである。
この実施の形態1では、戸建て住宅に電力供給を行う負荷系統は8つ(負荷1〜負荷8)にわかれているものとし、分電盤10は、負荷1〜負荷8の各負荷系統への電力供給の分岐を行うものである。なお、負荷1〜負荷8の具体例については、後述する図4〜図10において説明する。
また、この戸建て住宅には太陽光パネル等の自然エネルギーを利用した発電装置21と、それにより発電された電力を蓄電する蓄電池22が設けられている。この実施の形態1では、発電装置21は太陽光パネルを用いた太陽光発電装置であり、この発電装置21と、この発電装置21により発電された電力を蓄電する蓄電池22と、これらの情報(例えば、発電量、蓄電池残量、充放電量など)を取得するコントローラ23とにより、自家発電システムである蓄電システム20が構成されている。なお、自家発電システムとしては、太陽光発電に限らず、風力発電やバイオマスによる発電など、他の自然エネルギーを用いるものであってもよい。
そして、この蓄電システム20により発電および蓄電された電力のみによって、この戸建て住宅への電力供給を継続的に行うことができるように、負荷1〜負荷8の各負荷系統の開閉制御を行う戸建て住宅用の電力供給制御ユニット30を備えている。また、蓄電システム20と電力供給制御ユニット30は、ルータ40を介して接続されている。さらに、戸建て住宅の居住者が所有する(使用する)スマートフォン、タブレットや、戸建て住宅の居住者が家庭内で使用するタブレット、パーソナルコンピュータ等の情報端末装置50と電力供給制御ユニット30も、ルータ40を介して接続される。
また、ルータ40は、家庭内の電気機器を外部のネットワークに接続するため、および、家庭内の電気機器を居住者が所有する(使用する)スマートフォン等の情報端末装置50からリモートでON/OFFさせたり、家庭内の特定の電気機器からON/OFFさせるためにも使用される。さらに、居住者が使用するスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等の情報端末装置50から、電力供給制御ユニット30に対して開閉制御スケジュールを設定する際にも使用される(後述する図2の説明等参照)。そのため、ルータ40の電力が遮断されてしまうと、停電時にネットワーク接続ができなくなったり、外出時に停電が起こった場合に、リモートでの制御ができなくなるため、ルータ40は、もっとも重要な負荷系統の1つである。
そして、通常運転時(停電時ではない場合)にも、蓄電システム20により発電および蓄電された電力のみによって戸建て住宅への電力供給を継続的に行っている。この際、各家庭において、電力が必要な負荷に対して優先順位を付けてスケジュール管理することにより、通常運転時から消費電力(放電量)を大幅に削減することができる、というメリットもある。
図2は、実施の形態1における電力供給制御ユニット30の機能構成を示す機能ブロック図である。
この電力供給制御ユニット30は、ルータ40を介して接続されている蓄電システム20のコントローラ23から、発電装置21が発電した発電量を取得する発電量取得部31、蓄電池22に蓄えられている電力量(蓄電池残量)を取得する蓄電池残量取得部32、を備えるとともに、戸建て住宅が停電中か否かという情報を取得する系統連携状態取得部33と、戸建て住宅に電力共有を行う各負荷系統に関する情報として、少なくとも負荷1〜負荷8の各負荷系統の消費電力目安量と、戸建て住宅の居住者により設定された各負荷系統の通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールとが記憶されている各負荷系統データ記憶部34と、負荷1〜負荷8の各負荷系統の開閉制御を行う特定負荷開閉制御部35を備えている。
ここで、この実施の形態1では、系統連携状態取得部33は、蓄電システム20から戸建て住宅が停電中か否かという情報を取得するものとして説明する。これは、系統連携、つまり、電力会社からの電力供給を受けているか、自立運転、つまり、電力会社からの電力供給が停止しているかを、蓄電システム20が検知することができるからである。すなわち、停電発生は、系統連携状態が系統連携から自立運転に変わったことにより検知でき、停電復旧は、系統連携状態が自立運転から系統連携に変わったことにより検知することができる。
なお、電力供給制御ユニット30が停電発生/復旧検知機能を有している場合には、図2における蓄電システム20のコントローラ23から系統連携状態取得部33への矢印は不要となり、直接、停電発生および停電復旧を検知することができるので、戸建て住宅が停電中か否かという情報を取得することができる。
また、電力供給制御ユニット30は、蓄電システム20から取得した情報をバッファーしておく記憶部(図示せず)を内部に備えているものとする。
この特定負荷開閉制御部35における開閉制御の方法については後述するが、各負荷系統データ記憶部34は、戸建て住宅の居住者が使用する情報端末装置50と通信が可能であり、各負荷系統データ記憶部34に記憶されている各負荷系統の通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールは、戸建て住宅の居住者が使用する情報端末装置50により自由に設定可能とされている。通常、この部分(開閉制御スケジュール)は電力供給制御ユニットを提供する会社によりあらかじめ設定されていたり、センタークラウドなどリモートで監視しているサーバ側で設定されており、各家庭の居住者が自由に設定できるものではなかったが、プライバシーを侵害されたくない戸建て住宅の居住者が、それぞれの家族構成や生活パターンに応じて、自由に設定することができる、という構成にしたことにより、居住者にとっては大変便利で都合がよく、貴重な電力をもっとも効果的に使用することができる、という格別な効果を奏するものである。
そして、これらの構成により、この電力供給制御ユニット30を介して、戸建て住宅に設置された発電装置21の発電量や、蓄電池22に蓄えられている蓄電池残量を取得して、戸建て住宅に電力供給を行う各負荷系統の消費電力を居住者の家族構成や生活パターンに合わせた状態で自動制御し、停電時にその戸建て住宅に最も適した電力の使用を継続的にサポートすることができる。
図3は、実施の形態1における電力供給制御ユニット30の動作を示すフローチャートである。
まず初めに、発電量取得部31が、蓄電システム20から発電装置21が発電した発電量を取得する(ステップST1)。また、蓄電池残量取得部32が、蓄電システム20から蓄電池22に蓄えられている電力量(蓄電池残量)を取得する(ステップST2)。
さらに、系統連携状態取得部33が、蓄電システム20から戸建て住宅が停電中か否かという情報を取得する(ステップST3)。
なお、ステップST1〜ステップST3の動作については、ほぼ同時に行われる処理であり、いずれのステップが先に行われても構わない。また、これら情報を取得する動作については、例えば10分ごとや15分ごとなど、周期的に行うものとすればよい。
そして、特定負荷開閉制御部35が、発電量取得部31が取得した発電量に基づいて、発電量予測値を算出する(ステップST4)。この発電量予測値については、例えば、直前までの発電量の推移と、前日同時刻の発電量とに基づいて、算出すればよい。例えば、午前8時時点で当日の午前中の発電量予測値を算出したり、今後10時間(午前8時時点であれば夕方6時まで)の発電量予測値を算出したり、また、午前8時時点で当日の午前中の発電量予測値を算出し、正午の時点で午後の発電量予測値を算出するようにしてもよい。
なお、電力供給制御ユニット30が気象情報取得部(図示せず)も備えている場合には、当日の天気予報から、例えば午前8時時点で午前中の発電量予測値を計算し、正午の時点で午後の発電量予測値を計算するようにすれば、より正確な発電力予測値を算出することが可能である。
その後、算出した発電量予測値と、蓄電池残量取得部32が取得した蓄電池残量と、系統連携状態取得部33が取得した戸建て住宅が停電中か否かという情報と、各負荷系統データ記憶部34に記憶されている各負荷系統の消費電力目安量と戸建て住宅の居住者により設定された通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールとに基づいて、負荷1〜負荷8の各負荷系統に対してどのように開閉を行えばよいかを決定して各負荷系統の開閉制御を行う(ステップST5)。
ここで、ステップST5における、特定負荷開閉制御部35が開閉制御を行う方法について、具体例を挙げて説明する。
この実施の形態1では、戸建て住宅に電力供給を行う負荷系統は8つあるものとして、すなわち、負荷1〜負荷8として説明しており、例えば、ルータ40、冷蔵庫、ウォーターサーバ、リビングのエアコン、リビングの照明、2Fの廊下照明、2F部屋の照明、1Fコンセント(テレビ、スマホ充電器)等の負荷系統にわかれている(図4参照)。
図4は、この実施の形態1の戸建て住宅における各負荷系統に接続されている機器の消費電力目安量と数量を示す表である。この図4に示すとおり、負荷1はルータで、消費電力目安量は100W、負荷2は冷蔵庫で、消費電力目安量は60W、負荷3はウォーターサーバで、消費電力目安量は35W、負荷4はリビングのエアコンで、消費電力目安量は600W、負荷5はリビングの照明が2個で、消費電力目安量は1個につき20W、よって負荷5の消費電力目安量は合計40W、負荷6は2Fの廊下照明で、消費電力目安量は10W、負荷7は2F部屋の照明が2個で、消費電力目安量は1個につき20W、よって負荷7の消費電力目安量は合計40W、負荷8は1Fコンセントで、消費電力目安量は400Wであるものとする。
また、同じ戸建て住宅であったとしても、各家庭の家族構成の違い等によって、制御スケジュールを変更したり、きめ細かく各家庭の要求にあった状態とすることができる、ということを示すために、(1)家族構成パターン1:家族4人(夫婦と子ども2人)の一般家庭、(2)家族構成パターン2:高齢者ご夫婦(夫婦2人のみ)宅、(3)家族構成パターン3:若年ご夫婦(夫婦2人+乳幼児1人)宅、の3種類の家族構成パターンについて、具体例を挙げて説明する。なお、ここでは説明をわかりやすくするために、同じ負荷1〜負荷8を備えた同じ構造の戸建て住宅であるという前提で説明する。
(1)家族構成パターン1:家族4人(夫婦と子ども2人)の一般家庭について
図5は、「家族構成パターン1:家族4人(夫婦と子ども2人)の一般家庭」についての実施の形態1における各負荷系統データ記憶部34に記憶されている各負荷系統の様々な情報の一例を示す表である。ここでは、負荷1〜負荷8の各負荷系統の重要度レベル、主な用途、1時間あたりの消費電力目安量、負荷系統を開(ON)にする時間帯が記憶されているものとする。そして、前述のステップST5では、各負荷系統データ記憶部34に記憶されている、図4〜図6等に示すような負荷1〜負荷8の各負荷系統の消費電力目安量を使用するものとする。この家族構成パターン1では、会社、学校等の情報収集の重要度が高い、という特徴があり、負荷1〜負荷8のうち、重要度の高いルータ(負荷1)、冷蔵庫(負荷2)、リビングの照明(負荷5)に続いて、外部の情報を取得できるよう、テレビやスマホ充電器に使用する1Fコンセント(負荷8)の重要度が高くなっている。
また、図6は、「家族構成パターン1:家族4人(夫婦と子ども2人)の一般家庭」についての実施の形態1における各負荷系統データ記憶部34に記憶されている各負荷系統の通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールの一例を示すグラフである。この各負荷系統の開閉制御スケジュールは、この家庭(戸建て住宅)の居住者により、その居住者が使用する情報端末装置50を介して、自由に設定可能なものである。ここで、居住者がこの開閉制御スケジュールを設定する際には、居住者が使用する情報端末装置50を用いて、この実施の形態1における創蓄連携システム専用のページにウェブ・ブラウザからアクセスすることにより、例えば図6に示すような表が表示されるので、各負荷系統ごとにどの時間帯を開とするかを15分単位で選択できるようになっている。また、各負荷系統ごとに開とする時間を直接入力したり、プルダウン形式で時間帯を選択するようにしてもよいし、オススメのパターンがいくつか表示されて選択できるなど、どのような入力方式であってもよいことは言うまでもない(後述する図8や図10についても同様である)。
ここで、図6(a)は、平常時の運用スケジュールであり、図6(b)は、停電時の運用スケジュールを示している。ここでは、負荷1〜負荷8の各負荷系統について、午前5時〜明くる日の午前4時までの1日分について15分ごとに、開(ON)にするか否かの運用スケジュールを、開(ON)にする時間帯を斜線で示すことにより表している。また、1時間ごとの合計の消費電力目安量と、各負荷系統ごとの1日分の消費電力目安量と、全体の合計消費電力目安量も示している。
例えば、平常時に、午前8時の時点で、そこから5時間(午前中)運用するための開閉制御を決定する場合、図6(a)に示す通常運転時(平常時)の開閉制御スケジュールから、5時間(午前8時〜12時の間)このスケジュールどおりに運用するために必要な消費電力量は、3.575kWh(0.595+0.595+0.595+0.595+1.195=3.575)となることがわかる。
ここで、この実施の形態1における蓄電システム20においては、蓄電池22に充電可能なフル蓄電池残量が8kWhであるものとする。
そして、午前8時の時点での蓄電池残量が4kWh(フル状態8kWhの50%)であり、キープ残量が20%に設定されていると仮定する。この際、0.8kWhは必ず残しておくとすると、使用可能な残量は3.2kWhとなる。
この場合、そこから5時間(午前中)の蓄電システム20における発電量が仮にゼロであった場合には、このまま放電し続けると午前中5時間の消費電力量を賄うことができないが、前述のとおり、発電量取得部31が取得した発電量に基づいて、すなわち、例えば直前までの発電量の推移と、前日同時刻の発電量とに基づいて、午前中5時間の発電量予測値が0.5kWであると算出された場合には、各負荷系統の通常運転時の開閉制御スケジュールどおり運用して問題ないと判断し、通常運転時の開閉制御スケジュールどおり運用する。
また、同様に、仮に午前8時の時点での蓄電池残量が2.4kWh(フル状態8kWhの30%)であり、キープ残量が20%に設定されていると仮定する。この際、0.8kWhは必ず残しておくとすると、使用可能な残量は1.6kWhとなる。
この場合にも、そこから5時間(午前中)の蓄電システム20における発電量が仮にゼロであった場合には、このまま放電し続けると午前中5時間の消費電力量を賄うことはできない。また、前述のとおり、発電量取得部31が取得した発電量に基づいて、すなわち、例えば直前までの発電量の推移と、前日同時刻の発電量とに基づいて、午前中5時間の発電量予測値が0.5kWであると算出された場合、各負荷系統の通常運転時の開閉制御スケジュールどおり運用すると必要な消費電力量を賄うことができないので、図6(b)に示す停電時の開閉制御スケジュールにしたがって運用する。この場合には、午前8時〜12時までの5時間に必要な消費電力量は、0.595kWh(0.1+0.1+0.1+0.1+0.195=0.595)であるので、問題なく運用することができる。
また、例えば、午後5時に停電を感知した際に、そこから12時間運用するための開閉制御を決定する場合、図6(b)に示す停電時の開閉制御スケジュールから、その12時間(17時〜午前4時の間)このスケジュールどおりに運用するために必要な消費電力量は、後述のとおり、4.085kWhとなることがわかる。
一方、午後5時の時点での蓄電池残量が6.4kWh(フル状態8kWhの80%)であり、キープ残量が20%に設定されていると仮定する。この際、0.8kWhは必ず残しておくとすると、使用可能な残量は5.6kWhとなる。
この場合、そこから12時間(夜間)の蓄電システム20における発電量予測値は、直前までの発電量の推移と、前日同時刻の発電量とに基づいて、ゼロであると算出されるので、そこから発電が見込めない12時間運用するためには、午後5時から明くる日の午前4時までの消費電力量が5.6kWh以下となるよう制御する必要があるため、各負荷系統のうち、重要度レベルの低い特定負荷を閉じる(OFFにする)といった開閉制御を行う必要がある。
図5および図6によれば、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40は、1時間の消費電力目安量が0.1kWh、2番目に高い負荷2の冷蔵庫は0.06kWh、3番目に高い負荷5のリビングの照明は0.04kWh、4番目に高い負荷8の1Fコンセントは0.4kWh、5番目に高い負荷3のウォーターサーバは0.035kWh、6番目に高い負荷4のリビングのエアコンは0.6kWh、7番目に高い負荷6の2Fの廊下照明は0.01kWh、8番目に高い負荷7の2F部屋の照明は0.04kWhである。
したがって、停電時の午後5時から12時間は、図6(b)の停電時の運用スケジュールにしたがって開閉制御を行う。これによると、17時台〜19時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40のみ開とし、残りは閉とすることにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量は0.1kWhなので、この3時間の消費電力目安量は0.3kWhとなる。
また、20時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40、2番目に高い負荷2の冷蔵庫、5番目に高い負荷3のウォーターサーバの3つのみ開とし、残り5つは閉とする、という開閉制御を行う。これにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量は0.1kWh、負荷2の冷蔵庫の消費電力目安量は0.06kWh、負荷3のウォーターサーバの消費電力目安量は0.035kWhなので、この1時間の消費電力目安量は0.195kWhである。
21時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40、2番目に高い負荷2の冷蔵庫、3番目に高い負荷5のリビングの照明、4番目に高い負荷8の1Fコンセント、6番目に高い負荷4のリビングのエアコン、7番目に高い負荷6の2Fの廊下照明の6つを開とし、残り2つは閉とする、という開閉制御を行う。これにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量が0.1kWh、負荷2の冷蔵庫の消費電力目安量は0.06kWh、負荷5のリビングの照明の消費電力目安量が0.04kWh、負荷8の1Fコンセントの消費電力目安量は0.4kWh、負荷4のリビングのエアコンの消費電力目安量は0.6kWh、負荷6の2Fの廊下照明の消費電力目安量は0.01kWhなので、この1時間の消費電力目安量は1.21kWhである。
22時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40、3番目に高い負荷5のリビングの照明、4番目に高い負荷8の1Fコンセント、6番目に高い負荷4のリビングのエアコンの4つを開とし、残り4つは閉とする、という開閉制御を行う。これにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量が0.1kWh、負荷5のリビングの照明の消費電力目安量が0.04kWh、負荷8の1Fコンセントの消費電力目安量は0.4kWh、負荷4のリビングのエアコンの消費電力目安量は0.6kWhなので、この1時間の消費電力目安量は1.14kWhである。
23時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40、3番目に高い負荷5のリビングの照明、6番目に高い負荷4のリビングのエアコンの3つを開とし、残り5つは閉とする、という開閉制御を行う。これにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量が0.1kWh、負荷5のリビングの照明の消費電力目安量が0.04kWh、負荷4のリビングのエアコンの消費電力目安量は0.6kWhなので、この1時間の消費電力目安量は0.74kWhである。
0時台〜午前4時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40のみ開とし、残りは閉とすることにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量は0.1kWhなので、この5時間の消費電力目安量は0.5kWhとなる。
そして、午後5時から明くる日の午前4時までの12時間の消費電力目安量をすべて足すと、4.085kWhとなるので、図6(b)に示すスケジュールどおり運用すれば、その12時間の消費電力量が5.6kWh以下となるよう制御することができる。
なお、停電中の運用スケジュールにしたがって電力供給を行っている途中で停電が復旧したことを検知した場合には、開閉制御スケジュールを図6(a)に示す平常時の運用スケジュールに切り替えて各負荷系統の開閉制御を行うことは、言うまでもない。
(2)家族構成パターン2:高齢者ご夫婦(夫婦2人のみ)宅について
図7は、「家族構成パターン2:高齢者ご夫婦(夫婦2人のみ)宅」についての実施の形態1における各負荷系統データ記憶部34に記憶されている各負荷系統の様々な情報の一例を示す表である。ここでは、負荷1〜負荷8の各負荷系統の重要度レベル、使用機器、1時間あたりの消費電力目安量、負荷系統を開(ON)にする時間帯が記憶されているものとする。そして、前述のステップST5では、各負荷系統データ記憶部34に記憶されている、この図7や後述する図8等に示すような負荷1〜負荷8の各負荷系統の消費電力目安量を使用するものとする。この家族構成パターン2では、熱中症対策のため、夜間にエアコンの重要度が高い、という特徴があり、負荷1〜負荷8のうち、重要度の高いルータ(負荷1)、冷蔵庫(負荷2)、リビングの照明(負荷5)に続いて、リビングのエアコン(負荷4)の重要度が高くなっている。
また、図8は、「家族構成パターン2:高齢者ご夫婦(夫婦2人のみ)宅」についての実施の形態1における各負荷系統データ記憶部34に記憶されている各負荷系統の通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールの一例を示すグラフである。この各負荷系統の開閉制御スケジュールは、この家庭(戸建て住宅)の居住者により、その居住者が使用する情報端末装置50を介して、自由に設定可能なものである。
ここで、図8(a)は、平常時の運用スケジュールであり、図8(b)は、停電時の運用スケジュールを示している。ここでは、負荷1〜負荷8の各負荷系統について、午前5時〜明くる日の午前4時までの1日分について15分ごとに、開(ON)にするか否かの運用スケジュールを、開(ON)にする時間帯を斜線で示すことにより表している。また、1時間ごとの合計の消費電力目安量と、各負荷系統ごとの1日分の消費電力目安量と、全体の合計消費電力目安量も示している。
例えば、平常時に、午前8時の時点で、そこから5時間(午前中)運用するための開閉制御を決定する場合、図8(a)に示す通常運転時(平常時)の開閉制御スケジュールから、5時間(午前8時〜12時の間)このスケジュールどおりに運用するために必要な消費電力量は、3.575kWh(0.595+0.595+0.595+0.595+1.195=3.575)となることがわかる。
ここで、この実施の形態1における蓄電システム20においては、蓄電池22に充電可能なフル蓄電池残量が8kWhであるものとする。
そして、午前8時の時点での蓄電池残量が4kWh(フル状態8kWhの50%)であり、キープ残量が20%に設定されていると仮定する。この際、0.8kWhは必ず残しておくとすると、使用可能な残量は3.2kWhとなる。
この場合、そこから5時間(午前中)の蓄電システム20における発電量が仮にゼロであった場合には、このまま放電し続けると午前中5時間の消費電力量を賄うことができないが、前述のとおり、発電量取得部31が取得した発電量に基づいて、すなわち、例えば直前までの発電量の推移と、前日同時刻の発電量とに基づいて、午前中5時間の発電量予測値が0.5kWであると算出された場合には、各負荷系統の通常運転時の開閉制御スケジュールどおり運用して問題ないと判断し、通常運転時の開閉制御スケジュールどおり運用する。
また、同様に、仮に午前8時の時点での蓄電池残量が2.4kWh(フル状態8kWhの30%)であり、キープ残量が20%に設定されていると仮定する。この際、0.8kWhは必ず残しておくとすると、使用可能な残量は1.6kWhとなる。
この場合にも、そこから5時間(午前中)の蓄電システム20における発電量が仮にゼロであった場合には、このまま放電し続けると午前中5時間の消費電力量を賄うことはできない。また、前述のとおり、発電量取得部31が取得した発電量に基づいて、すなわち、例えば直前までの発電量の推移と、前日同時刻の発電量とに基づいて、午前中5時間の発電量予測値が0.5kWであると算出された場合、各負荷系統の通常運転時の開閉制御スケジュールどおり運用すると必要な消費電力量を賄うことができないので、図8(b)に示す停電時の開閉制御スケジュールにしたがって運用する。この場合には、午前8時〜12時までの5時間に必要な消費電力量は、1.02kWh(0.1+0.1+0.1+0.16+0.56=1.02)であるので、問題なく運用することができる。
また、例えば、午後5時に停電を感知した際に、そこから12時間運用するための開閉制御を決定する場合、図8(b)に示す停電時の開閉制御スケジュールから、その12時間(17時〜午前4時の間)このスケジュールどおりに運用するために必要な消費電力量は、後述のとおり、5.075kWhとなることがわかる。
一方、午後5時の時点での蓄電池残量が6.4kWh(フル状態8kWhの80%)であり、キープ残量が20%に設定されていると仮定する。この際、0.8kWhは必ず残しておくとすると、使用可能な残量は5.6kWhとなる。
この場合、そこから12時間(夜間)の蓄電システム20における発電量予測値は、直前までの発電量の推移と、前日同時刻の発電量とに基づいて、ゼロであると算出されるので、そこから発電が見込めない12時間運用するためには、午後5時から明くる日の午前4時までの消費電力量が5.6kWh以下となるよう制御する必要があるため、各負荷系統のうち、重要度レベルの低い特定負荷を閉じる(OFFにする)といった開閉制御を行う必要がある。
図7および図8によれば、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40は、1時間の消費電力目安量が0.1kWh、2番目に高い負荷2の冷蔵庫は0.06kWh、3番目に高い負荷5のリビングの照明は0.04kWh、4番目に高い負荷4のリビングのエアコンは0.6kWh、5番目に高い負荷8の1Fコンセントは0.4kWh、6番目に高い負荷3のウォーターサーバは0.035kWh、7番目に高い7番目に高い負荷6の2Fの廊下照明は0.01kWh、8番目に高い負荷7の2F部屋の照明は0.04kWhである。
したがって、停電時の午後5時から12時間は、図8(b)の停電時の運用スケジュールにしたがって開閉制御を行う。これによると、17時台〜18時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40のみ開とし、残りは閉とすることにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量は0.1kWhなので、この2時間の消費電力目安量は0.2kWhとなる。
また、19時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40、5番目に高い負荷8の1Fコンセントの2つのみ開とし、残り6つは閉とする、という開閉制御を行う。これにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量は0.1kWh、負荷8の1Fコンセントの消費電力目安量は0.4kWhなので、この1時間の消費電力目安量は0.5kWhである。
20時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40、2番目に高い負荷2の冷蔵庫、6番目に高い負荷3のウォーターサーバ、5番目に高い負荷8の1Fコンセントの4つを開とし、残り4つは閉とする、という開閉制御を行う。これにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量は0.1kWh、負荷2の冷蔵庫の消費電力目安量は0.06kWh、負荷3のウォーターサーバの消費電力目安量は0.035kWh、負荷8の1Fコンセントの消費電力目安量は0.4kWhなので、この1時間の消費電力目安量は0.595kWhである。
21時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40、2番目に高い負荷2の冷蔵庫、3番目に高い負荷5のリビングの照明、5番目に高い負荷8の1Fコンセントの4つを開とし、残り4つは閉とする、という開閉制御を行う。これにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量が0.1kWh、負荷2の冷蔵庫の消費電力目安量は0.06kWh、負荷5のリビングの照明の消費電力目安量が0.04kWh、負荷8の1Fコンセントの消費電力目安量は0.4kWhなので、この1時間の消費電力目安量は0.6kWhである。
22時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40、3番目に高い負荷5のリビングの照明の2つを開とし、残り6つは閉とする、という開閉制御を行う。これにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量は0.1kWh、負荷5のリビングの照明の消費電力目安量は0.04kWhなので、この1時間の消費電力目安量は0.14kWhである。
23時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40、3番目に高い負荷5のリビングの照明、4番目に高い負荷4のリビングのエアコンの3つを開とし、残り5つは閉とする、という開閉制御を行う。これにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量が0.1kWh、負荷5のリビングの照明の消費電力目安量が0.04kWh、負荷4のリビングのエアコンの消費電力目安量は0.6kWhなので、この1時間の消費電力目安量は0.74kWhである。
0時台〜午前2時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40、4番目に高い負荷4のリビングのエアコンの2つを開とし、残り6つは閉とする、という開閉制御を行う。これにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量が0.1kWh、負荷4のリビングのエアコンの消費電力目安量は0.6kWhなので、この2時間の消費電力目安量は0.7kWh×2=1.4kWhである。
午前3時台〜午前4時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40のみ開とし、残りは閉とすることにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量は0.1kWhなので、この2時間の消費電力目安量は0.2kWhとなる。
そして、午後5時から明くる日の午前4時までの12時間の消費電力目安量をすべて足すと、5.075kWhとなるので、図8(b)に示すスケジュールどおり運用すれば、その12時間の消費電力量が5.6kWh以下となるよう制御することができる。
なお、停電中の運用スケジュールにしたがって電力供給を行っている途中で停電が復旧したことを検知した場合には、開閉制御スケジュールを図8(a)に示す平常時の運用スケジュールに切り替えて各負荷系統の開閉制御を行うことは、言うまでもない。
(3)家族構成パターン3:若年ご夫婦(夫婦2人+乳幼児1人)宅について
図9は、「家族構成パターン3:若年ご夫婦(夫婦2人+乳幼児1人)宅」についての実施の形態1における各負荷系統データ記憶部34に記憶されている各負荷系統の様々な情報の一例を示す表である。ここでは、負荷1〜負荷8の各負荷系統の重要度レベル、使用機器、1時間あたりの消費電力目安量、負荷系統を開(ON)にする時間帯が記憶されているものとする。そして、前述のステップST5では、各負荷系統データ記憶部34に記憶されている、この図9や後述する図10等に示すような負荷1〜負荷8の各負荷系統の消費電力目安量を使用するものとする。この家族構成パターン3では、乳幼児がいるので、ミルク作成と熱中症対策のため、ウォーターサーバおよびエアコンの重要度が高い、という特徴があり、負荷1〜負荷8のうち、重要度の高いルータ(負荷1)、冷蔵庫(負荷2)、リビングの照明(負荷5)に続いて、ウォーターサーバ(負荷3)、リビングのエアコン(負荷4)の重要度が高くなっている。
また、図10は、「家族構成パターン3:若年ご夫婦(夫婦2人+乳幼児1人)宅」についての実施の形態1における各負荷系統データ記憶部34に記憶されている各負荷系統の通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールの一例を示すグラフである。この各負荷系統の開閉制御スケジュールは、この家庭(戸建て住宅)の居住者により、その居住者が使用する情報端末装置50を介して、自由に設定可能なものである。
ここで、図10(a)は、平常時の運用スケジュールであり、図10(b)は、停電時の運用スケジュールを示している。ここでは、負荷1〜負荷8の各負荷系統について、午前5時〜明くる日の午前4時までの1日分について15分ごとに、開(ON)にするか否かの運用スケジュールを、開(ON)にする時間帯を斜線で示すことにより表している。また、1時間ごとの合計の消費電力目安量と、各負荷系統ごとの1日分の消費電力目安量と、全体の合計消費電力目安量も示している。
例えば、平常時に、午前8時の時点で、そこから5時間(午前中)運用するための開閉制御を決定する場合、図10(a)に示す通常運転時(平常時)の開閉制御スケジュールから、5時間(午前8時〜12時の間)このスケジュールどおりに運用するために必要な消費電力量は、3.575kWh(0.595+0.595+0.595+0.595+1.195=3.575)となることがわかる。
ここで、この実施の形態1における蓄電システム20においては、蓄電池22に充電可能なフル蓄電池残量が8kWhであるものとする。
そして、午前8時の時点での蓄電池残量が4kWh(フル状態8kWhの50%)であり、キープ残量が20%に設定されていると仮定する。この際、0.8kWhは必ず残しておくとすると、使用可能な残量は3.2kWhとなる。
この場合、そこから5時間(午前中)の蓄電システム20における発電量が仮にゼロであった場合には、このまま放電し続けると午前中5時間の消費電力量を賄うことができないが、前述のとおり、発電量取得部31が取得した発電量に基づいて、すなわち、例えば直前までの発電量の推移と、前日同時刻の発電量とに基づいて、午前中5時間の発電量予測値が0.5kWであると算出された場合には、各負荷系統の通常運転時の開閉制御スケジュールどおり運用して問題ないと判断し、通常運転時の開閉制御スケジュールどおり運用する。
また、同様に、仮に午前8時の時点での蓄電池残量が2.4kWh(フル状態8kWhの30%)であり、キープ残量が20%に設定されていると仮定する。この際、0.8kWhは必ず残しておくとすると、使用可能な残量は1.6kWhとなる。
この場合にも、そこから5時間(午前中)の蓄電システム20における発電量が仮にゼロであった場合には、このまま放電し続けると午前中5時間の消費電力量を賄うことはできない。また、前述のとおり、発電量取得部31が取得した発電量に基づいて、すなわち、例えば直前までの発電量の推移と、前日同時刻の発電量とに基づいて、午前中5時間の発電量予測値が0.5kWであると算出された場合、各負荷系統の通常運転時の開閉制御スケジュールどおり運用すると必要な消費電力量を賄うことができないので、図10(b)に示す停電時の開閉制御スケジュールにしたがって運用する。この場合には、午前8時〜12時までの5時間に必要な消費電力量は、0.578kWh(0.1+0.118+0.1+0.1+0.16=0.578)であるので、問題なく運用することができる。
また、例えば、午後5時に停電を感知した際に、そこから12時間運用するための開閉制御を決定する場合、図10(b)に示す停電時の開閉制御スケジュールから、その12時間(17時〜午前4時の間)このスケジュールどおりに運用するために必要な消費電力量は、後述のとおり、4.974kWhとなることがわかる。
一方、午後5時の時点での蓄電池残量が6.4kWh(フル状態8kWhの80%)であり、キープ残量が20%に設定されていると仮定する。この際、0.8kWhは必ず残しておくとすると、使用可能な残量は5.6kWhとなる。
この場合、そこから12時間(夜間)の蓄電システム20における発電量予測値は、直前までの発電量の推移と、前日同時刻の発電量とに基づいて、ゼロであると算出されるので、そこから発電が見込めない12時間運用するためには、午後5時から明くる日の午前4時までの消費電力量が5.6kWh以下となるよう制御する必要があるため、各負荷系統のうち、重要度レベルの低い特定負荷を閉じる(OFFにする)といった開閉制御を行う必要がある。
図9および図10によれば、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40は、1時間の消費電力目安量が0.1kWh、2番目に高い負荷2の冷蔵庫は0.06kWh、3番目に高い負荷5のリビングの照明は0.04kWh、4番目に高い負荷3のウォーターサーバは0.035kWh、5番目に高い負荷4のリビングのエアコンは0.6kWh、6番目に高い負荷8の1Fコンセントは0.4kWh、7番目に高い7番目に高い負荷6の2Fの廊下照明は0.01kWh、8番目に高い負荷7の2F部屋の照明は0.04kWhである。
したがって、停電時の午後5時から12時間は、図8(b)の停電時の運用スケジュールにしたがって開閉制御を行う。これによると、17時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40と、4番目に高い負荷3のウォーターサーバを30分だけ開とし、残りは閉、また後半30分は、負荷1のルータ40のみ開とし、残りは閉とすることにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量は0.1kWh、負荷3のウォーターサーバの消費電力目安量は0.035kWh×0.5時間なので、この1時間の消費電力目安量は0.118kWh(0.1kWh+0.035kWh×0.5≒0.118kWh)となる。
また、18時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40のみ開とし、残りは閉とすることにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量は0.1kWhなので、この1時間の消費電力目安量は0.1kWhとなる。
19時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40、2番目に高い負荷2の冷蔵庫の2つのみ開とし、残り6つは閉とする、という開閉制御を行う。これにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量は0.1kWh、負荷2の冷蔵庫の消費電力目安量は0.06kWhなので、この1時間の消費電力目安量は0.16kWhである。
20時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40、2番目に高い負荷2の冷蔵庫の2つを開、および、4番目に高い負荷3のウォーターサーバを30分だけ開、残り5つは閉とする、という開閉制御を行う。これにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量は0.1kWh、負荷2の冷蔵庫の消費電力目安量は0.06kWh、負荷3のウォーターサーバの消費電力目安量は0.035kWh×0.5時間なので、この1時間の消費電力目安量は0.178kWhである。
21時台〜23時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40、3番目に高い負荷5のリビングの照明、5番目に高い負荷4のリビングのエアコンの3つを開とし、残り5つは閉とする、という開閉制御を行う。これにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量が0.1kWh、負荷5のリビングの照明の消費電力目安量が0.04kWh、負荷4のリビングのエアコンの消費電力目安量は0.6kWhなので、この3時間の消費電力目安量は0.74×3=2.22kWhである。
0時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40、5番目に高い負荷4のリビングのエアコンの2つを開とし、残り6つは閉とする、という開閉制御を行う。これにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量は0.1kWh、負荷4のリビングのエアコンの消費電力目安量は0.6kWhなので、この1時間の消費電力目安量は0.7kWhである。
午前1時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40を開、および、4番目に高い負荷3のウォーターサーバを30分だけ開、残り6つは閉とする、という開閉制御を行う。これにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量は0.1kWh、負荷3のウォーターサーバの消費電力目安量は0.035kWh×0.5時間なので、この1時間の消費電力目安量は0.118kWhである。
午前2時台〜午前4時台は、重要度レベルがもっとも高い負荷1のルータ40のみ開とし、残りは閉とすることにより、負荷1のルータ40の消費電力目安量は0.1kWhなので、この3時間の消費電力目安量は0.3kWhとなる。
そして、午後5時から明くる日の午前4時までの12時間の消費電力目安量をすべて足すと、4.974kWhとなるので、図10(b)に示すスケジュールどおり運用すれば、その12時間の消費電力量が5.6kWh以下となるよう制御することができる。
なお、停電中の運用スケジュールにしたがって電力供給を行っている途中で停電が復旧したことを検知した場合には、開閉制御スケジュールを図10(a)に示す平常時の運用スケジュールに切り替えて各負荷系統の開閉制御を行うことは、言うまでもない。
以上のように、(1)家族構成パターン1:家族4人(夫婦と子ども2人)の一般家庭について、(2)家族構成パターン2:高齢者ご夫婦(夫婦2人のみ)宅について、(3)家族構成パターン3:若年ご夫婦(夫婦2人+乳幼児1人)宅について、それぞれの家庭における各負荷系統の通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールがどのようなものであるかを説明したが、この開閉制御スケジュールは、それぞれの家族構成パターンや使いたい機器の優先順位に応じて、各家庭(戸建て住宅の居住者)によって自由に設定可能なものである。その結果、災害時等の停電発生時には、蓄電システム20により発電および蓄電された電力のみによって戸建て住宅への電力供給を継続的に行うことができるように、各家庭で(戸建て住宅の居住者により)自由に決定された制御スケジュールにしたがって、きめ細かく各負荷系統の開閉制御を行って消費電力を制御するので、システムを大がかりにすることなく、蓄電量がゼロにならないように、各家庭の家族構成や生活パターンに応じて、各家庭で消費電力を自由にコントロールすることができる。
このように、蓄電システム20の発電量予測値、蓄電池残量、戸建て住宅が停電中か否かという情報、および、各負荷系統の消費電力目安量と戸建て住宅の居住者により自由に決定(設定)された通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールに基づいて、1時間ごとに使用される電力(放電量)が何W以内となるように制御すればよいかを計算し、図4〜図10に示すような各負荷系統の消費電力目安量と戸建て住宅の居住者により自由に決定(設定)された通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールとに基づいて、その計算された数値以内の放電量におさまるように、きめ細かく各負荷系統の開閉制御を行うことにより、災害時等の停電発生時であっても、システムを大がかりにすることなく、蓄電量がゼロにならないように、各家庭の家族構成や生活パターンに応じて、各家庭で消費電力を自由にコントロールして、住民が生活するのに必要な電力を蓄電システム20から効率的かつ継続的に供給することができる。
すなわち、災害時等の停電発生時であっても、蓄電システム20により発電および蓄電された電力のみによって戸建て住宅への電力供給を継続的に行うことができるように、各家庭で(戸建て住宅の居住者により)自由に決定された制御スケジュールにしたがって、きめ細かく各負荷系統の開閉制御を行って消費電力を制御するので、システムを大がかりにすることなく、蓄電量がゼロにならないように、各家庭の家族構成や生活パターンに応じて、各家庭で消費電力を自由にコントロールすることができ、各家庭の生活スタイルに合わせて、必要な電力を効率的かつ継続的に供給することができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、蓄電システム20から取得した発電量、蓄電池残量、戸建て住宅が停電中か否かという情報、および、各負荷系統の消費電力目安量と戸建て住宅の居住者により自由に決定(設定)された通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールに基づいて、通常運転時であっても停電時であっても蓄電システム20により発電および蓄電された電力のみによって戸建て住宅への電力供給を継続的に行うことができるように、各家庭で(戸建て住宅の居住者により)自由に決定された制御スケジュールにしたがって、きめ細かく各負荷系統の開閉制御を行って消費電力を制御するので、災害時等の停電発生時であっても、各家庭の家族構成や生活パターンに応じて、各家庭で消費電力を自由にコントロールすることができ、各家庭の生活スタイルに合わせて、住民が生活するのに必要な電力を蓄電システム20から効率的かつ継続的に供給することができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2における電力供給システムの概略構成を示すシステム構成図は、実施の形態1における図1と同じであるので、図示および説明を省略する。
図11は、実施の形態2における電力供給制御ユニット130の機能構成を示す機能ブロック図である。この図7に示すように、実施の形態2の電力供給制御ユニット130は、図2に示す実施の形態1における電力供給制御ユニット30と比較すると、蓄電池運転モード制御部136を備えている点においてのみ異なっている。なお、実施の形態1で説明したものと同様の構成には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
すなわち、この実施の形態2では、電力供給制御ユニット130が、特定負荷開閉制御に加え、蓄電システム20の蓄電池22の運転モード制御も行うものである。
蓄電池運転モード制御部136は、蓄電システム20における蓄電池22の運転モードが「充電」「放電」「待機」のいずれのモードであるかを、蓄電システム20のコントローラ23を介して取得するとともに、特定負荷開閉制御部135からの指示により、蓄電池22の運転モード切替指令を蓄電システム20のコントローラ23に対して行う。
この場合、この電力供給制御ユニット130の動作を示すフローチャートとしては、実施の形態1における図3に示すフローチャートのステップST3とステップST4の間に、「蓄電池運転モード制御部136が、蓄電システム20から蓄電池22の運転モードを取得する」というステップが追加になる。
また、図3に示すフローチャートのステップST5の処理内容が、「算出した発電量予測値と、蓄電池残量取得部32が取得した蓄電池残量と、系統連携状態取得部33が取得した戸建て住宅が停電中か否かという情報と、蓄電池運転モード制御部136が取得した蓄電池の運転モードと、各負荷系統データ記憶部34に記憶されている各負荷系統の消費電力目安量と戸建て住宅の居住者により自由に決定(設定)された通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールとに基づいて、負荷1〜負荷8の各負荷系統に対してどのように開閉を行えばよいか、および、蓄電池運転モード切替指示を決定して、各負荷系統の開閉制御、および、蓄電池の運転モード切替制御の指令を行う」に変更となる。
これにより、実施の形態1では、発電量予測値が蓄電池残量を超える場合には、特定負荷の開閉制御を行うことにより電力を継続的に供給していたが、この実施の形態2では、例えば、特定負荷の開閉制御は変更せずに、蓄電池運転モードを充電に切り替えて、蓄電池残量が50%になった時点で放電に切り替える、という運用により、その戸建て住宅に必要な電力を蓄電システム20から効率的かつ継続的に供給することができる。
以上のように、この実施の形態2によれば、蓄電システム20から取得した発電量、蓄電池残量、戸建て住宅が停電中か否かという情報、蓄電池運転モード、および、各負荷系統の消費電力目安量と戸建て住宅の居住者により自由に決定(設定)された通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールに基づいて、通常運転時であっても停電時であっても蓄電システム20により発電および蓄電された電力のみによって戸建て住宅への電力供給を継続的に行うことができるように、各家庭で(戸建て住宅の居住者により)自由に決定された制御スケジュールにしたがって、きめ細かく各負荷系統の開閉制御を行って消費電力を制御するので、災害時等の停電発生時であっても、各家庭の家族構成や生活パターンに応じて、各家庭で消費電力を自由にコントロールすることができ、各家庭の生活スタイルに合わせて、住民が生活するのに必要な電力を蓄電システム20から効率的かつ継続的に供給することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1〜8 戸建て住宅の負荷系統
10 分電盤
20 蓄電システム
21 発電装置
22 蓄電池
23 蓄電システム20のコントローラ
30,130 電力供給制御ユニット
31 発電量取得部
32 蓄電池残量取得部
33 系統連携状態取得部
34 各負荷系統データ記憶部
35,135 特定負荷開閉制御部
40 ルータ
50 情報端末装置
136 蓄電池運転モード制御部

Claims (1)

  1. 戸建て住宅において、当該戸建て住宅に設置された発電装置および蓄電池を有する蓄電システムにより発電および蓄電された電力のみによって、前記戸建て住宅に電力供給を行う戸建て住宅用電力供給制御ユニットであって、
    前記蓄電システムから、前記発電装置が発電した発電量を取得する発電量取得部と、
    前記蓄電システムから、前記蓄電池に蓄電されている蓄電池残量を取得する蓄電池残量取得部と、
    前記戸建て住宅が停電中か否かという情報を取得する系統連携状態取得部と、
    前記戸建て住宅に電力供給を行う各負荷系統に関する情報として、少なくとも前記各負荷系統の消費電力目安量と、前記戸建て住宅の居住者により設定された前記各負荷系統の通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールとが記憶されている各負荷系統データ記憶部と、
    前記各負荷系統の開閉制御を行う特定負荷開閉制御部と
    を備え、
    前記各負荷系統データ記憶部は、前記戸建て住宅の居住者が使用する情報端末装置と通信が可能であり、前記各負荷系統データ記憶部に記憶されている各負荷系統の通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールは、前記戸建て住宅の居住者が使用する情報端末装置を介して自由に設定可能とされており、
    前記特定負荷開閉制御部は、前記発電量取得部が取得した発電量に基づいて発電量予測値を算出し、当該算出した前記発電量予測値と、前記蓄電池残量取得部が取得した蓄電池残量と、前記系統連携状態取得部が取得した前記戸建て住宅が停電中か否かという情報と、前記各負荷系統データ記憶部に記憶されている前記各負荷系統の消費電力目安量と前記戸建て住宅の居住者により設定された通常運転時と停電時の開閉制御スケジュールとに基づいて、通常運転時であっても停電時であっても前記蓄電システムにより発電および蓄電された電力のみによって前記戸建て住宅への電力供給を継続的に行うことができるように前記各負荷系統の開閉制御を行う
    ことを特徴とする戸建て住宅用電力供給制御ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023149050A1 (ja) * 2022-02-03 2023-08-10 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ 停電時における機器の使用に関する情報の提供

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