JP2021196257A - 情報処理装置、磁気損失見積方法及び磁気損失見積プログラム - Google Patents

情報処理装置、磁気損失見積方法及び磁気損失見積プログラム Download PDF

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Hiroyasu Kawano
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Abstract

【課題】真の磁気損失を精度よく見積もる。【解決手段】インピーダンス実部演算部132は、トロイダルコア試料の1次コイル(励磁コイル)における複素インピーダンスを測定可能なインピーダンス測定装置14から得た複素インピーダンスデータから実部データ(Zreal)を求める。また、ACコイル抵抗演算部130は、1次コイルの電気抵抗(R1_coil)を計算又はシミュレーションにより求める。また、磁気損失演算部136は、磁気損失(Pcore)と、磁気損失を測定したときの励磁電流(I1)と、を取得する。そして、磁気損失演算部136は、実部データ(Zreal)から1次コイルの電気抵抗(R1_coil)を差し引いた値R2_0(=Zreal−R1_coil)に対して、励磁電流(I1)の2乗を乗じることにより得られた値を、磁気損失Pcoreから差し引くことにより、真の磁気損失(Pcore’)を見積もる。【選択図】図9

Description

本発明は、情報処理装置、磁気損失見積方法及び磁気損失見積プログラムに関する。
磁性コアに対し1次(入力)コイルと2次(出力)コイルを設けたトランス(変圧器)態様のデバイスにおいて、磁性コアで生じる損失Pcoreは、一般に、次式(1)で表される。
core=(1/T)∫I1(t)V2(t)dt …(1)
上式(1)のI1(t)は1次電流、V2(t)は2次電圧、Tは1周期の時間である。また、入出力波形が正弦波形の場合、上式(1)は、次式(2)のように表すことができる。
core=(1/T)I12cosθ …(2)
上式(2)のI1は1次電流I1(t)の実効振幅であり、V2は2次電圧V2(t)の実効振幅であり、θは1次電流と2次電圧の位相差である。
1次電流を正弦波形とする場合、磁性コアが理想的な状態では、1次電流と2次電圧の位相差は90度(すなわちcos90°=0)であるため、Pcoreは0となる。しかしながら、実際には1次電流と2次電圧の位相差は90°からずれ(cosθ≠0)、Pcore≠0となる。この位相ずれは磁性コア(の交流応答)に起因して生じるため、Pcoreは、「磁気損失」と呼ばれている。
上記の考えに基づき、磁性コアの磁気損失の測定を行うことができる。例えば、磁性コアの磁気損失を測定する場合、リング状の磁性コアに対し1次(励磁)コイルと2次(検出)コイルを螺旋状に巻きつけたトロイダルコアを用い、1次コイルに流れる励磁電流I1(t)と2次コイルに生じる誘起電圧V2(t)を測定する。そして、上式(1)を用いて、磁気損失Pcoreを算出する。
磁性コアに巻線(励磁)コイルを設けた素子は、一般的に、インダクタと呼ばれている。インダクタは、電気エネルギを磁気エネルギとして蓄えることができる受動電子部品である。インダクタには、上記トロイダルコアや、磁性コア内に励磁コイルを埋設した積層インダクタなどがある。このようなインダクタの磁気損失についても、上記と同様に求めることができる。
特開平10−239412号公報 特開2000−57542号公報
近年、DC−DCコンバータ等の電力変換機器の小型化に伴い、回路に設けられるインダクタの駆動周波数の高周波化が進んでいる。例えば、電力アンプ等の大電力用途では100kHz〜200kHz程度の周波数で駆動されているが、情報通信機器等の小〜中電力用途では数百kHz〜数MHzの周波数での駆動を目指して開発が進められている。
インダクタ(磁性コア)は駆動周波数に応じた磁気損失を発生し、特に高周波帯においては、無視できない大きさの磁気損失を発生することがわかっている。磁気損失は熱エネルギに変換され、電力機器の動作温度を上昇させてしまう。このため、電力機器の設計においては、インダクタの磁気損失を精度よく見積る必要がある。
1つの側面では、本発明は、真の磁気損失を精度よく見積もることが可能な情報処理装置、磁気損失見積方法及び磁気損失見積プログラムを提供することを目的とする。
一つの態様では、情報処理装置は、軟磁性コアと、該軟磁性コアに巻回された励磁コイルとを有する素子の複素インピーダンスを前記励磁コイルを介して測定可能な測定装置から得た複素インピーダンスデータから実部データを取得する第1取得部と、前記励磁コイルへの通電により測定された磁気損失を示す磁気損失データと、前記磁気損失を測定したときの励磁電流データと、を取得する第2取得部と、前記励磁コイルの電気抵抗を計算又はシミュレーションにより求める演算部と、前記第1取得部が取得した前記実部データから前記演算部が求めた前記電気抵抗を差し引いた値に対し、前記第2取得部が取得した前記励磁電流データの2乗を乗じることにより得られた値を、前記第2取得部が取得した前記磁気損失データから差し引くことにより、前記励磁コイルの真の磁気損失を見積もる見積部と、を備える。
真の磁気損失を精度よく見積もることができる。
一実施形態に係る磁気損失測定装置の構成を概略的に示す図である。 励磁電流振幅(1次電流の実効振幅)I1と、損失換算抵抗R2との関係を示すグラフである。 周波数とI1=0のときの損失換算抵抗R2_0との関係を示すグラフである。 図4(a)は、1次コイルをベクトルネットワークアナライザ(VNA)に接続して、トロイダルコアの複素インピーダンスの周波数依存を測定した結果を示すグラフであり、図4(b)は、図4(a)の0.1MHz〜10MHz付近を拡大して示すグラフである。 様々な周波数に対して、1次電圧を測定する装置を示す図である。 図6(a)は、1次側損失換算抵抗R1_0(f)と、複素インピーダンスの実部との関係を示すグラフである。また、図6(b)は、I1=0のときの1次側損失換算抵抗の周波数依存から、I1=0のときの余剰損失換算抵抗の周波数依存を差し引いた値と、計算により求めた1次コイルの電気抵抗の周波数依存との関係を示すグラフである。 一実施形態に係る磁気損失見積システムの構成を概略的に示す図である。 情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。 情報処理装置の機能ブロック図を示す図である。 情報処理装置の処理を示すフローチャートである。 変形例1を説明するための図である。 変形例2を説明するための図である。
以下、磁気損失見積システムの一実施形態について、図1〜図10に基づいて詳細に説明する。
まず、本実施形態におけるインダクタの磁気損失の見積方法について、説明する。
本発明者は、図1に示すような磁気損失測定装置16を用いて、軟磁性コアの磁気損失測定を行い、磁気損失の励磁電流依存を調べた。ここで、図1の磁気損失測定装置16は、リング状の軟磁性コア20に対し1次(励磁)コイルと2次(検出)コイルを螺旋状に巻きつけた素子(トロイダルコア試料)22を接続可能な装置である。磁気損失測定装置16は、信号発生器24、パワーアンプ26、シャント抵抗28を備える。また、磁気損失測定装置16は、1次コイルに流れる励磁電流I1(t)(=VS(t)/RS)を算出するために必要なデジタルオシロスコープ30、及び2次コイルに生じる誘起電圧V2(t)を測定するためのデジタルオシロスコープ32を備える。
本発明者は、以下の(a)〜(f)に沿って磁気損失の励磁電流依存を調べた。
(a)図1の磁気損失測定装置16から得られた1次コイルに流れる励磁電流I1(t)と2次コイルに生じる誘起電圧V2(t)を用いて、次式(3)から、磁気損失Pcore [単位:W]を励磁電流毎に求めた。
core=(1/T)∫I1(t)V2(t)dt …(3)
(b)次いで、本発明者は、次式(4)で示される定義式に基づいて、上記(a)で求めた磁気損失Pcoreから換算した抵抗R2[単位:Ω]を求めた。なお、以下においては、R2を「損失換算抵抗」と呼ぶものとする。
[Ω]=Pcore/I1 2 …(4)
なお、I1は、1次電流の実効振幅を意味する。
(c)次いで、本発明者は、横軸を励磁電流振幅(1次電流の実効振幅)I1、縦軸を損失換算抵抗R2としたグラフ(図2参照)を作成し、測定点の外挿により縦軸切片値(R2_0)を求めた。
ここで、R2_0は、1次電流がゼロ(I1=0)の状態、つまり、磁気損失がゼロ(Pcore=0)の状態に対応している。したがって、DC領域(極低周波)で微小1次電流に対する軟磁性コアの損失が概ねゼロであることを前提とすれば、R2_0はゼロでなければならない。しかし、本発明者は、図2に示すようなグラフを作成することにより、R2_0≠0であること、R2_0は磁気に起因する損失ではないことに気付いた。
(d)そこで、本発明者は、様々な周波数に対して、上記(a)〜(c)で説明した測定や処理を行った。
(e)上記(d)の結果得られたデータについて、本発明者は、横軸を周波数、縦軸をI1=0のときの損失換算抵抗R2_0としたグラフ(図3参照)を作成した。
図3に示すグラフから、本発明者は、周波数の増大に対し、R2_0が増大することに気付いた。ここで、R2_0にI1の2乗(I1 2)を乗じた値(R2_01 2)を「余剰損失」とすると、上式(1)から従来見積もられていた磁気損失Pcoreには、磁気に起因しない余剰損失(非磁気的な余剰損失)が含まれていたと考えられる。また、余剰損失の影響は、図3に示すように、高周波帯で大きくなると考えられる。
(f)更に、本発明者は、1次コイルをベクトルネットワークアナライザ(VNA)に接続して、トロイダルコアの複素インピーダンスの周波数依存を測定した。この測定の結果が図4(a)に示されている。
図4(a)に示すように、複素インピーダンスは、約70MHzで実部が極大を示すとともに、虚部が正値から負値へと急峻に転じている。このことから、トロイダルコアには自己共振が生じていると考えられる。この自己共振(LC共振)は、軟磁性コアや1次(励磁)コイルのインダクタンスLと1次(励磁)コイルの寄生容量Cが相互作用することで生じていると考えられる。
また、図4(b)は、図4(a)の0.1MHz〜10MHz付近を拡大して示すグラフである。図4(b)からわかるように、数MHz付近まで複素インピーダンスの裾引きが生じていることから、非磁気的な現象である自己共振は、磁気損失測定の際に重畳する。したがって、上記(e)で説明した非磁気的な余剰損失は、この自己共振に起因した損失であると考える。
以上のことから、真の磁気損失Pcore’を見積もるためには、次式(5)のように、上式(3)で示した磁気損失Pcoreから、非磁気的な余剰損失を差し引く必要がある。特に高周波帯での測定において、このような処理が必要になると考えられる。
真の磁気損失Pcore’(I1≠0)
=磁気損失Pcore(I1≠0)−非磁気的な余剰損失(I1=0) …(5)
ただし、非磁気的な余剰損失を見積もるためには、本発明者が上記(a)〜(d)で実際に行ったように、軟磁性コアの磁気損失の励磁電流依存を周波数毎に調べる必要がある。この作業には、相当の労力と時間を要するため現実的ではない。
そこで、本発明者は、真の磁気損失を簡便に見積もるために、余剰損失を簡便に見積もる方法について検討した。
(余剰損失を簡便に見積もる方法について)
図1の磁気損失測定装置16においては、一般的には、次式(6)で示す関係が成り立つことがわかっている。
1次側損失=1次コイル損失(ジュール損失)+2次側損失 …(6)
上式(6)において、各項を1次電流I1の2乗(I1 2)で割ることにより、次式(7)のような損失換算抵抗の式に変換することができる。
1=R1_coil+R2 …(7)
なお、R1_coilは、1次コイルの電気抵抗を意味する。
また、上式(7)は、I1=0でも成り立つため、次式(8)のように表すことができる。
1_0=R1_coil+R2_0 …(8)
以上より、I1=0のとき、すなわち、磁気に起因する損失が生じないときに、次式(9)の関係式が成り立つ。
R2_0(f)=R1_0(f)−R1_coil(f) …(9)
上式(9)において、1次コイル損失換算抵抗R1_coil(f)はシミュレーションや解析的な計算により、簡便に求めることができる。したがって、1次側損失換算抵抗R1_0(f)を簡便に求めることができれば、余剰損失換算抵抗R2_0(f)を簡便に求めることができる。
本発明者は、図5に示すように、図1の磁気損失測定装置16にデジタルオシロスコープ34を追加して、様々な周波数に対して、1次電圧V1(t)を測定し、上記と同様にして、1次側損失P1を次式(10)から求めた。
1=(1/T)∫I1(t)V1(t)dt …(10)
また、本発明者は、1次側損失換算抵抗R1を次式(11)から求めた。
1=P1/I1 2 …(11)
そして、本発明者は、求めたR1から、様々な周波数における、I1=0のときの1次側損失換算抵抗R1_0を求めた。この結果を、図6(a)に示すように、横軸を周波数、縦軸をI1=0のときの損失換算抵抗とした座標系上にプロットした(図6(a)の△参照)。
また、本発明者は、ベクトルネットワークアナライザ(VNA)を用いて、トロイダルコアの複素インピーダンスの周波数依存を測定した。測定の結果得られた複素インピーダンスの実部は、図6(a)において実線で示すような挙動を示した。図6(a)からわかるように、1次側損失換算抵抗R1_0(f)は、VNAを用いて簡便に測定される複素インピーダンスの実部とよく一致することがわかった。
また、図6(b)の□は、I1=0のときの1次側損失換算抵抗の周波数依存(R1_0(f))から、I1=0のときの余剰損失換算抵抗の周波数依存(R2_0(f))を差し引いた値(R2_0(f)−R1_0(f))をプロットしたものである。一方、図6(b)の破線は、シミュレーション又は解析的な計算により求めた1次コイルの電気抵抗の周波数依存(R1_coil(f))である。この図6(b)からは、R2_0(f)−R1_0(f)とR1_coil(f)が、よく一致することがわかった。
以上より、上式(9)のR1_0(f)として、VNAによる簡便な測定から得られた複素インピーダンスの実部を用い、R1_coil(f)を計算により求めることにより、余剰損失換算抵抗R2_0(f)は簡便に求めることができることがわかった。
また、R2_0(f)にI1の2乗を乗じることで、余剰損失を求めることができる。したがって、この余剰損失を図1の磁気損失測定装置16から得られる磁気損失Pcoreから差し引く(Pcore−R2_01 2)ことで、真の磁気損失Pcore’を求めることができることがわかった。
(本実施形態の磁気損失見積システム100について)
以下、上記磁気損失の見積方法を実現するための磁気損失見積システム100について説明する。
図7には、本実施形態に係る磁気損失見積システム100の構成が概略的に示されている。図7に示すように、磁気損失見積システム100は、情報処理装置10と、DCコイル抵抗測定装置12と、測定装置としてのインピーダンス測定装置14と、磁気損失測定装置16と、を備える。
情報処理装置10は、DCコイル抵抗測定装置12、インピーダンス測定装置14、及び磁気損失測定装置16の測定結果を取得し、取得した測定結果を用いて、トロイダルコア試料(インダクタ)の真の磁気損失を演算する。情報処理装置10の機能や処理の詳細については後述する。
DCコイル抵抗測定装置12は、1次(励磁)コイルのDCコイル抵抗R1_coil_DCを測定する装置である。DCコイル抵抗測定装置12は、測定したDCコイル抵抗R1_coil_DCを情報処理装置10に対して出力する。
インピーダンス測定装置14は、VNAであり、測定端子に1次(励磁)コイルを繋ぎ、周波数を掃引することにより、周波数fnに対するインピーダンスの大きさZと位相角θを測定する装置である。インピーダンス測定装置14は、測定したZ、θを情報処理装置10に対して出力する。
磁気損失測定装置16は、図1に示すような構成を有し、トロイダルコア試料22における、周波数fnに対する1次電流I1(t)と、2次電圧V2(t)を測定する装置である。磁気損失測定装置16は、測定したI1(t)、V2(t)を情報処理装置10に対して出力する。
図8には、情報処理装置10のハードウェア構成が示されている。情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)90、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)94、記憶部(ここではHDD(Hard Disk Drive))96、ネットワークインタフェース97、表示部93、入力部95及び可搬型記憶媒体用ドライブ99等を備えている。これら情報処理装置10の構成各部は、バス98に接続されている。情報処理装置10では、ROM92あるいはHDD96に格納されているプログラム(磁気損失見積プログラムを含む)、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ99が可搬型記憶媒体91から読み取ったプログラム(磁気損失見積プログラムを含む)をCPU90が実行することにより、図9に示す各部としての機能が実現される。なお、図9の各部の機能は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
図9には、情報処理装置10の機能ブロック図が示されている。図9に示すように、情報処理装置10では、CPU90がプログラムを実行することで、演算部としてのACコイル抵抗演算部130、第1取得部としてのインピーダンス実部演算部132、余剰損失換算抵抗演算部134、磁気損失演算部136、としての機能が実現されている。
ACコイル抵抗演算部130は、DCコイル抵抗測定装置12から入力されたDCコイル抵抗R1_coil_DCを取得する。そして、ACコイル抵抗演算部130は、取得したR1_coil_DCと、ユーザが入力した1次コイルのコイル線の導電率(σ)及び断面半径(a)と、を用いて、1次コイルの電気抵抗(ACコイル抵抗)R1_coilを算出する。
インピーダンス実部演算部132は、インピーダンス測定装置14から入力された1次コイルの周波数fnに対する複素インピーダンスの大きさZと位相角θを取得する。そして、インピーダンス実部演算部132は、Z、θを用いて、周波数fnに対する複素インピーダンスの実部データ(インピーダンス実部)Zreal(=Zcosθ)を算出する。
余剰損失換算抵抗演算部134は、ACコイル抵抗演算部130が算出した1次コイルの電気抵抗R1_coilと、インピーダンス実部演算部132が算出したインピーダンス実部Zrealを用いて、周波数fnに対する余剰損失換算抵抗R2_0(=Zreal−R1_coil)を算出する。
磁気損失演算部136は、磁気損失測定装置16から入力された周波数fnに対する1次電流I1(t)と、2次電圧V2(t)を用いて、上式(3)より、磁気損失Pcoreを求める。そして、磁気損失PcoreからR2_0にI1の2乗を乗じた値(I1 22_0)を差し引くことにより真の磁気損失を算出する。磁気損失演算部136は、算出結果を表示部93に表示する。
(情報処理装置10の処理)
次に、情報処理装置10の処理について、図10のフローチャートに沿って詳細に説明する。
図10の処理の前提として、リング状のNi−Znフェライトコア(例えば、外直径7mm、内直径3mm、厚さ2mm)を準備する。また、2本の同一仕様の被覆線(例えば、芯線の直径0.1mm、被覆厚0.02mm)から成る平行線(2本の被覆線が平行に接するように配置され、かつ、一体化された導線)または撚り線(2本の被覆線を相互によじることで一体化された導線)を準備する。そして、Ni−Znフェライトコアに被覆線または撚り線を螺旋状に巻き付け(例えば、10ターン)、トロイダルコア試料22とする。なお、2本の被覆線のうちのいずれか一方を1次(励磁)コイルとして利用し、他方を2次(検出)コイルとして利用する。
図10の処理が開始されると、まず、ステップS10において、インピーダンス実部演算部132は、1次(励磁)コイルのインピーダンス実部の周波数依存を演算する。具体的には、インピーダンス実部演算部132は、インピーダンス測定装置14の測定端子に1次コイルを繋ぎ、周波数を掃引することにより得られる、周波数fnに対する複素インピーダンスの大きさZと位相角θを取得する。そして、インピーダンス実部演算部132は、得られたZとθから、周波数fnに対するインピーダンス実部Zreal(=Zcosθ)を算出する。なお、インピーダンス測定装置14において1次コイルに入力する電力は、小さい方が好ましい(例えば、−20dBm)。
次いで、ステップS12では、ACコイル抵抗演算部130が、1次(励磁)コイルの抵抗の周波数依存を解析的に算出する。この場合、ACコイル抵抗演算部130は、作業者が入力したコイル線の導電率(σ)と断面半径(a)を取得しているものとする。そして、ACコイル抵抗演算部130は、コイル線の単位長さ当たりのDC抵抗R1_coil_DC_unitを次式(12)から求める。
1_coil_DC_unit=(1/σ)/(πa2) …(12)
また、ACコイル抵抗演算部130は、周波数fnに対し、次式(13)から、単位長さ当たりのインピーダンスの大きさZunitを求める。
Figure 2021196257
ここで、J0、J1は、0次、1次のベッセル関数である。また、lはコイル線の長さであり、jは電流密度、μは透磁率、ωは角振動数である。
そして、ACコイル抵抗演算部130は、上式(12)、(13)で求めたR1_coil_DC_unit、Zunitを用いて、次式(14)から1次コイルの電気抵抗(ACコイル抵抗)R1_coilを求める。なお、ACコイル抵抗演算部130は、DCコイル抵抗測定装置12から1次コイルのDCコイル抵抗R1_coil_DCを取得しているものとする。
1_coil=Zunit(R1_coil_DC/1_coil_DC_uni) …(14)
なお、1次コイルの電気抵抗を解析式に算出する方法の詳細については、例えば、‘佐川重信「理論電磁気学(第3版,1999年,紀伊國屋書店)」第7章 “準定常電流”’や、‘益一哉,“チップ内配線にまつわる電気磁気学”,学振第165委員会「VLSI夏の学校」,2012年7月21日’に記載されている。
なお、ACコイル抵抗演算部130は、シミュレーションを利用して、ACコイル抵抗(励磁コイル抵抗)R1_coilを求めてもよい。
なお、ステップS10、S12を実行する順番は逆でもよいし、同時並行的に実行することとしてもよい。
次いで、ステップS14では、余剰損失換算抵抗演算部134が、周波数fnを対応させてインピーダンス実部Zrealから1次(励磁)コイルの抵抗R1_colを差し引くことで、I1=0のときの余剰損失換算抵抗R2_0を算出する(上式(9)参照)。
次いで、ステップS16では、磁気損失演算部136が、磁気損失を算出する。ここで、図1に示す磁気損失測定装置16においては、1次(励磁)コイルがパワーアンプ26とデジタルオシロスコープ30に接続され、2次(検出)コイルがデジタルオシロスコープ32に接続される。そして、磁気損失測定装置16では、1次コイルに任意の周波数で励磁電流I1(t)を流してトロイダルコアを励磁し、2次コイルに生じる誘起電圧V2(t)を検出する。磁気損失演算部136は、磁気損失測定装置16の検出結果(I1(t)、V2(t))を取得し、上式(3)より、磁気損失Pcoreを算出する。
次いで、ステップS18では、磁気損失演算部136が、磁気損失測定時の励磁電流(実効値)I1の2乗をI1=0のときの余剰損失換算抵抗R2_0に乗じることにより、余剰損失を求める。
次いで、ステップS20では、磁気損失演算部136は、ステップS16で算出した磁気損失PcoreからステップS18で求めた余剰損失(R2_01 2)を周波数を対応させて差し引くことで真の磁気損失(Pcore’)を見積もる。
以上により、図10の処理が終了する。図10の処理を実行することで、トロイダルコア試料22における真の磁気損失を精度よく見積もることができる。
これまでの説明からわかるように、本実施形態では、磁気損失演算部136により、磁気損失測定装置16で得られる一次電流及び二次電圧から磁気損失Pcoreを取得する第2取得部としての機能が実現されている。また、余剰損失換算抵抗演算部134と磁気損失演算部136とにより、1次コイルの真の磁気損失を見積もる見積部としての機能が実現されている。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、インピーダンス実部演算部132は、トロイダルコア試料の1次コイル(励磁コイル)における複素インピーダンスを測定可能なインピーダンス測定装置14から得た複素インピーダンスデータからインピーダンス実部(Zreal)を求める。また、ACコイル抵抗演算部130は、1次コイルの電気抵抗(R1_coil)を計算又はシミュレーションにより求める。また、磁気損失演算部136は、磁気損失(Pcore)と、磁気損失を測定したときの励磁電流(I1)と、を取得する。そして、磁気損失演算部136は、実部データ(Zreal)から1次コイルの電気抵抗(R1_coil)を差し引いた値R2_0(=Zreal−R1_coil)に対して、励磁電流(I1)の2乗を乗じることにより得られた値を、磁気損失Pcoreから差し引くことにより、真の磁気損失(Pcore’)を見積もる。このようにすることで、特に高周波(例えば数百kHz〜数MHzの周波数)で大きくなる非磁気的な余剰損失(R2_01 2)を見積もることで、真の磁気損失を精度よく見積もることができる。また、図2、図3に示すように磁気損失の励磁電流依存を周波数毎に調べるなどの手間を掛けずに、簡便に、真の磁気損失を精度よく見積もることができる。
なお、上記実施形態では、図9に示す情報処理装置10の各機能を1つの装置で実現する場合について説明したが、これに限られるものではない。すなわち、各機能を異なる装置により実現してもよい。また、ACコイル抵抗演算部130の機能(1次コイルの電気抵抗を算出する機能)をDCコイル抵抗測定装置12が有していてもよいし、インピーダンス実部演算部132の機能をインピーダンス測定装置14が有していてもよい。また、磁気損失測定装置16が、磁気損失Pcoreを算出する機能を有していてもよい。
(変形例1)
なお、上記実施形態では、測定試料として、2本の被覆線を有するトロイダルコア試料を用いたが、これに限られるものではない。例えば、リング状のNi−Znフェライトコア(例えば、外直径9mm、内直径3mm、厚さ2mm)に対し、1本の被覆線(例えば、芯線の直径0.1mm、被覆厚0.02mm)を螺旋状に巻き付けたもの(例えば、10ターン)をトロイダルコア試料(22’)としてもよい。すなわち、トロイダルコア試料は、2次コイルを有していなくてもよい。
この場合、磁気損失測定装置16に代えて、図11に示すような磁気損失測定装置16’を用いることとすればよい。磁気損失測定装置16’においては、トロイダルコア試料22’の巻線コイルをパワーアンプ26とデジタルオシロスコープ34に接続した後、巻線コイルに任意の周波数で励磁電流を流してトロイダルコア試料22’を励磁し、巻線コイル両端の電圧(V1(t))を検出する。この測定電圧V1(t) には巻線コイルの抵抗R1_0 に由来する電圧(R1_01(t))が含まれているので、これを差し引いた値(V1(t)−R1_01(t))が誘起電圧 V2(t)となる。その他については、上記実施形態と同様の処理を行うことで、真の磁気損失を算出することができる。これにより、簡便に真の磁気損失を精度よく算出することができる。
(変形例2)
変形例1のトロイダルコイル試料に代えて、図12に示すような、1本の巻き線コイルが埋設された積層インダクタ22”を用いてもよい。本変形例2においても、上記変形例1と同様の処理を行うことで真の磁気損失を算出することができる。これにより、簡便に真の磁気損失を精度よく算出することができる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(ただし、搬送波は除く)に記録しておくことができる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD(Digital Versatile Disc)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体の形態で販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
なお、以上の実施形態及び変形例の説明に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 軟磁性コアと、該軟磁性コアに巻回された励磁コイルとを有する素子の複素インピーダンスを前記励磁コイルを介して測定可能な測定装置から得た複素インピーダンスデータから実部データを取得する第1取得部と、
前記励磁コイルへの通電により測定された磁気損失を示す磁気損失データと、前記磁気損失を測定したときの励磁電流データと、を取得する第2取得部と、
前記励磁コイルの電気抵抗を計算又はシミュレーションにより求める演算部と、
前記第1取得部が取得した前記実部データから前記演算部が求めた前記電気抵抗を差し引いた値に対し、前記第2取得部が取得した前記励磁電流データの2乗を乗じることにより得られた値を、前記第2取得部が取得した前記磁気損失データから差し引くことにより、前記励磁コイルの真の磁気損失を見積もる見積部と、
を備える情報処理装置。
(付記2) 前記演算部は、前記励磁コイルの導電率と断面半径に基づいて、前記励磁コイルの前記電気抵抗を計算により求める、ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記3) 前記素子は、前記軟磁性コアに巻回された検出コイルを有し、
前記第2取得部は、前記励磁コイルに励磁電流を流して前記素子を励磁させたときに前記検出コイルに生じる誘起電圧の値と、前記励磁電流の値と、から前記磁気損失データを算出する、ことを特徴とする付記1又は2に記載の情報処理装置。
(付記4) 軟磁性コアと、該軟磁性コアに巻回された励磁コイルとを有する素子の複素インピーダンスを前記励磁コイルを介して測定可能な測定装置から得た複素インピーダンスデータから実部データを取得し、
前記励磁コイルへの通電により測定された磁気損失を示す磁気損失データと、前記磁気損失を測定したときの励磁電流データと、を取得し、
前記励磁コイルの電気抵抗を計算又はシミュレーションにより求め、
取得した前記実部データから、求めた前記電気抵抗を差し引いた値に対し、取得した前記励磁電流データの2乗を乗じることにより得られた値を、取得した前記磁気損失データから差し引くことにより、前記励磁コイルの真の磁気損失を見積もる、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする磁気損失見積方法。
(付記5) 前記励磁コイルの導電率と断面半径に基づいて、前記励磁コイルの前記電気抵抗を計算により求める、ことを特徴とする付記4に記載の磁気損失見積方法。
(付記6) 前記素子は、前記軟磁性コアに巻回された検出コイルを有し、
前記磁気損失データは、前記励磁コイルに励磁電流を流して前記素子を励磁させたときに前記検出コイルに生じる誘起電圧の値と、前記励磁電流の値と、から算出する、ことを特徴とする付記4又は5に記載の磁気損失見積方法。
(付記7) 軟磁性コアと、該軟磁性コアに巻回された励磁コイルとを有する素子の複素インピーダンスを前記励磁コイルを介して測定可能な測定装置から得た複素インピーダンスデータから実部データを取得し、
前記励磁コイルへの通電により測定された磁気損失を示す磁気損失データと、前記磁気損失を測定したときの励磁電流データと、を取得し、
前記励磁コイルの電気抵抗を計算又はシミュレーションにより求め、
取得した前記実部データから、求めた前記電気抵抗を差し引いた値に対し、取得した前記励磁電流データの2乗を乗じることにより得られた値を、取得した前記磁気損失データから差し引くことにより、前記励磁コイルの真の磁気損失を見積もる、
処理をコンピュータに実行させるための磁気損失見積プログラム。
10 情報処理装置
14 インピーダンス測定装置(測定装置)
20 軟磁性コア
22 トロイダルコア試料(素子)
130 ACコイル抵抗演算部(演算部)
132 インピーダンス実部演算部(第1取得部)
134 余剰損失換算抵抗演算部(見積部の一部)
136 磁気損失演算部(第2取得部、見積部の一部)

Claims (5)

  1. 軟磁性コアと、該軟磁性コアに巻回された励磁コイルとを有する素子の複素インピーダンスを前記励磁コイルを介して測定可能な測定装置から得た複素インピーダンスデータから実部データを取得する第1取得部と、
    前記励磁コイルへの通電により測定された磁気損失を示す磁気損失データと、前記磁気損失を測定したときの励磁電流データと、を取得する第2取得部と、
    前記励磁コイルの電気抵抗を計算又はシミュレーションにより求める演算部と、
    前記第1取得部が取得した前記実部データから前記演算部が求めた前記電気抵抗を差し引いた値に対し、前記第2取得部が取得した前記励磁電流データの2乗を乗じることにより得られた値を、前記第2取得部が取得した前記磁気損失データから差し引くことにより、前記励磁コイルの真の磁気損失を見積もる見積部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記演算部は、前記励磁コイルの導電率と断面半径に基づいて、前記励磁コイルの前記電気抵抗を計算により求める、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記素子は、前記軟磁性コアに巻回された検出コイルを有し、
    前記第2取得部は、前記励磁コイルに励磁電流を流して前記素子を励磁させたときに前記検出コイルに生じる誘起電圧の値と、前記励磁電流の値と、から前記磁気損失データを算出する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 軟磁性コアと、該軟磁性コアに巻回された励磁コイルとを有する素子の複素インピーダンスを前記励磁コイルを介して測定可能な測定装置から得た複素インピーダンスデータから実部データを取得し、
    前記励磁コイルへの通電により測定された磁気損失を示す磁気損失データと、前記磁気損失を測定したときの励磁電流データと、を取得し、
    前記励磁コイルの電気抵抗を計算又はシミュレーションにより求め、
    取得した前記実部データから、求めた前記電気抵抗を差し引いた値に対し、取得した前記励磁電流データの2乗を乗じることにより得られた値を、取得した前記磁気損失データから差し引くことにより、前記励磁コイルの真の磁気損失を見積もる、
    処理をコンピュータが実行することを特徴とする磁気損失見積方法。
  5. 軟磁性コアと、該軟磁性コアに巻回された励磁コイルとを有する素子の複素インピーダンスを前記励磁コイルを介して測定可能な測定装置から得た複素インピーダンスデータから実部データを取得し、
    前記励磁コイルへの通電により測定された磁気損失を示す磁気損失データと、前記磁気損失を測定したときの励磁電流データと、を取得し、
    前記励磁コイルの電気抵抗を計算又はシミュレーションにより求め、
    取得した前記実部データから、求めた前記電気抵抗を差し引いた値に対し、取得した前記励磁電流データの2乗を乗じることにより得られた値を、取得した前記磁気損失データから差し引くことにより、前記励磁コイルの真の磁気損失を見積もる、
    処理をコンピュータに実行させるための磁気損失見積プログラム。
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