JP2021195150A - Packaging box - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、包装箱に関する。 This disclosure relates to packaging boxes.
下記特許文献1に段ボール製ラップアラウンドケースが開示されている。このラップアラウンドケースの立面板に、その表面から面の断目に対して垂直方向に逆罫を数箇所に入れ、ケース側面が内反りする構成とすることで、立面板が積上荷重により座屈して外側に膨出する胴膨れを抑制している。 The following Patent Document 1 discloses a corrugated cardboard wraparound case. The elevation plate of this wraparound case has several reverse lines in the direction perpendicular to the cut from the surface, and the side surface of the case bends inward, so that the elevation plate can be seated by the load. It suppresses the swelling of the torso that bends and swells outward.
包装箱を形成する段ボールが吸湿することで、例えば胴膨れのような変形が生じることがある。特許文献1の発明では、そのような変形を抑制しにくい。 Moisture absorption of the corrugated cardboard forming the packaging box may cause deformation such as swelling of the body. In the invention of Patent Document 1, it is difficult to suppress such deformation.
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、段ボールの吸湿による変形を抑制する上で有利になる包装箱を提供することを目的とする。 The present disclosure has been made in order to solve the above-mentioned problems, and an object of the present disclosure is to provide a packaging box which is advantageous in suppressing deformation of corrugated cardboard due to moisture absorption.
本開示に係る包装箱は、段ボールで作られた壁を有する包装箱であって、段ボールは、包装箱の内側に面する内ライナーと、包装箱の外側に面する外ライナーとを有し、外ライナーは、第一エッジと、第一エッジに並行する第二エッジとの間に形成されるスリットを有し、段ボールが吸湿していない状態において、第一エッジと第二エッジとの間に隙間が形成されるものである。
また、本開示に係る包装箱は、段ボールで作られた壁を有する包装箱であって、段ボールは、包装箱の内側に面する内ライナーと、包装箱の外側に面する外ライナーとを有し、外ライナーは、第一端面を有する第一エッジと、第一端面に並行する第二端面を有する第二エッジとの間に形成されるスリットを備え、第一端面及び第二端面のそれぞれは、外ライナーの表面に対して斜めになっているものである。
The packaging box according to the present disclosure is a packaging box having a wall made of corrugated cardboard, and the corrugated cardboard has an inner liner facing the inside of the packaging box and an outer liner facing the outside of the packaging box. The outer liner has a slit formed between the first edge and the second edge parallel to the first edge, and is between the first edge and the second edge when the corrugated board is not absorbing moisture. A gap is formed.
Further, the packaging box according to the present disclosure is a packaging box having a wall made of corrugated cardboard, and the corrugated cardboard has an inner liner facing the inside of the packaging box and an outer liner facing the outside of the packaging box. However, the outer liner comprises a slit formed between the first edge having the first end surface and the second edge having the second end surface parallel to the first end surface, and each of the first end surface and the second end surface is provided. Is slanted with respect to the surface of the outer liner.
本開示によれば、段ボールの吸湿による変形を抑制する上で有利になる包装箱を提供することが可能となる。 According to the present disclosure, it is possible to provide a packaging box that is advantageous in suppressing deformation of corrugated cardboard due to moisture absorption.
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、説明を簡略化または省略する。 Hereinafter, embodiments will be described with reference to the drawings. The common or corresponding elements in each figure are designated by the same reference numerals to simplify or omit the description.
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による包装箱1を示す斜視図である。図1に示す包装箱1は、段ボール2で作られた壁3を有する。図2は、段ボール2で作られた壁3の断面斜視図である。図2に示すように、段ボール2は、内ライナー4と、外ライナー5と、中芯6とが貼り合わされた構造を有する。内ライナー4は、包装箱1の内側に面する。外ライナー5は、包装箱1の外側に面する。中芯6は、内ライナー4と外ライナー5との間に挟まれている。内ライナー4及び外ライナー5は、平坦なシート状の形状を有する。中芯6は、波形に成形されている。以下の説明では、波形の中芯6が有する溝状の凹部の長手方向を「フルート方向」と称する。
Embodiment 1.
FIG. 1 is a perspective view showing a packaging box 1 according to the first embodiment. The packaging box 1 shown in FIG. 1 has a
外ライナー5は、第一エッジ5aと、第二エッジ5bと、スリット5cとを有する。第二エッジ5bは、第一エッジ5aに並行するように延びる。スリット5cは、第一エッジ5aと第二エッジ5bとの間に形成される細隙に相当する。
The
段ボール2を形成する紙は、空気中の水分を吸湿する性質がある。段ボール2を形成する紙は、吸湿すると伸びる。段ボール2の製造後に段ボール2が吸湿する前の状態を以下「段ボール2が吸湿していない状態」と称する。一般に、製造直後の段ボール2の含水率は、5%から10%程度である。よって、段ボール2の含水率がこの範囲にある状態は、段ボール2が吸湿していない状態に相当する。
The paper forming the
段ボール2が吸湿していない状態において、第一エッジ5aと第二エッジ5bとの間に隙間5dが形成される。すなわち、段ボール2が吸湿していない状態において、第一エッジ5aは、第二エッジ5bに接することなく第二エッジ5bから離れており、スリット5cが細長い開口を形成している。
In a state where the
内ライナー4は、スリット5cの位置で分離しておらず、スリット5cを挟む両側の領域が切れ目なくつながっている。中芯6は、スリット5cの位置で分離しておらず、スリット5cを挟む両側の領域が切れ目なくつながっている。
The
以下の説明では、外ライナー5のうち、第一エッジ5aを有する部位を「第一部位5h」と称し、第二エッジ5bを有する部位を「第二部位5i」と称する。図2中、第一部位5hの下方に第二部位5iが位置し、第一部位5hの下辺が第一エッジ5aに相当し、第二部位5iの上辺が第二エッジ5bに相当する。第一エッジ5aは、第二エッジ5bに向かい合う。
In the following description, among the
図2に示すように、隙間5dの幅Wは、スリット5cの長手方向に対して垂直かつ外ライナー5の表面5eに平行な方向についての隙間5dの寸法に相当する。
As shown in FIG. 2, the width W of the
外ライナー5は、包装箱1の外の大気に触れているので、多湿時に大気中の水分を吸収しやすく、吸湿による伸びが発生しやすい。これに対し、内ライナー4は、包装箱1の外の大気に触れていないので、大気中の水分を吸収しにくく、吸湿による伸びが発生しにくい。このため、一般的には、多湿時に段ボール2が吸湿すると、外ライナー5の伸び量が内ライナー4の伸び量に比べて大きくなることで、段ボール2が包装箱1の外側へ反るように変形する傾向がある。これに対し、本実施の形態であれば、第一エッジ5aと第二エッジ5bとの間にスリット5cによる隙間5dが形成されているので、吸湿による外ライナー5の伸びが段ボール2を変形させようとする力を吸収することができる。すなわち、吸湿した外ライナー5の第一部位5h及び第二部位5iのそれぞれが伸びると、第一エッジ5aと第二エッジ5bとが互いに接近し、隙間5dの幅Wが減少する。このとき、第一エッジ5aと第二エッジ5bとが互いに押し合うことがないので、吸湿による外ライナー5の伸びが段ボール2を変形させようとする力を吸収できる。その結果、多湿時に段ボール2が包装箱1の外側へ反るように変形することを確実に抑制できる。
Since the
本実施の形態において、第一エッジ5aは、外ライナー5の表面5eに対して斜めになっている第一端面5fを有する。第二エッジ5bは、外ライナー5の表面5eに対して斜めになっている第二端面5gを有する。第二端面5gは、第一端面5fに並行するように延びる。第一端面5fが第二端面5gに対して平行でもよい。例えば、外ライナー5の表面5eに対して切断面が斜めになるように外ライナー5を切断することで、第一端面5f及び第二端面5gを形成することができる。
In this embodiment, the
本実施の形態であれば、第一端面5f及び第二端面5gが外ライナー5の表面5eに対して斜めになっていることで、以下の効果が得られる。吸湿による外ライナー5の伸び量が多くなった場合において、スリット5cが閉じ切って第一端面5fが第二端面5gに接した後に、外ライナー5がさらに吸湿して伸びたと仮定する。このとき、第一端面5fが第二端面5gに対して滑るようにずれることにより、第一エッジ5a及び第二エッジ5bのうちの一方が他方の下へ潜り込む。その結果、第一エッジ5aと第二エッジ5bとが互いに押し合う状態になることが回避されるので、段ボール2が包装箱1の外側へ反るように変形することをより確実に抑制できる。なお、図2の例では、第一エッジ5aの下へ第二エッジ5bが潜り込むが、第一端面5f及び第二端面5gがこの例とは逆向きに傾斜している構成においては第二エッジ5bの下へ第一エッジ5aが潜り込む。
In the present embodiment, the following effects can be obtained by making the
図2の構成に代えて、本開示では、第一端面5f及び第二端面5gが外ライナー5の表面5eに対して垂直でもよい。第一端面5f及び第二端面5gが外ライナー5の表面5eに対して垂直の構成において、吸湿による外ライナー5の伸び量が多くなった場合でも、スリット5cが閉じ切るまでは、第一エッジ5aと第二エッジ5bとが互いに押し合う状態になることはない。それゆえ、段ボール2が包装箱1の外側へ反るように変形することを確実に抑制できる。
Instead of the configuration of FIG. 2, in the present disclosure, the
仮に、第一端面5f及び第二端面5gが外ライナー5の表面5eに対して垂直であり、かつ、段ボール2が吸湿していない状態において第一エッジ5aが第二エッジ5bに接していると、吸湿した外ライナー5が伸びたときに第一エッジ5aと第二エッジ5bとが互いに押し合うため、外ライナー5の伸びによる力を吸収することができない。それゆえ、吸湿したときに段ボール2が包装箱1の外側へ反るように変形することを防止できない。
Suppose that the
本実施の形態において、スリット5cは、フルート方向に対して垂直な方向に沿って直線状に延びる。これにより、吸湿時に段ボール2が包装箱1の外側へ反るように変形することをより確実に抑制できる。ただし、本開示では、スリット5cがフルート方向に対して斜めの方向に延びていてもよいし、スリット5cがフルート方向に対して平行に延びていてもよい。また、スリット5cの一部または全部が曲線状または折れ線状に延びていてもよい。
In the present embodiment, the
図示の例では、包装箱1が水平な床面に置かれたときに、スリット5cが設けられた壁3のフルート方向は、鉛直線に平行になる。この例に限らず、包装箱1が水平な床面に置かれたときに、スリット5cが設けられた壁3のフルート方向が水平方向になってもよい。
In the illustrated example, when the packaging box 1 is placed on a horizontal floor surface, the flute direction of the
図1に示すように、本実施の形態の包装箱1は、直方体状の外形を有する。本実施の形態では、包装箱1の底面8に対して垂直な壁3にスリット5cが設けられている。包装箱1の底面8に対して垂直な壁3が、包装箱1の外側へ反るように変形することを以下「胴膨れ」と称する。本実施の形態であれば、包装箱1の底面8に対して垂直な壁3にスリット5cを設けたことにより、段ボール2が吸湿したときに胴膨れが発生することを確実に抑制できる。
As shown in FIG. 1, the packaging box 1 of the present embodiment has a rectangular parallelepiped outer shape. In the present embodiment, the
仮に、胴膨れが少量でも発生すると、輸送時に発生する振動によって、隣り合って積まれた包装箱1の壁3の表面同士が擦れ合い、壁3の表面の印刷が擦れてしまう結果、不良品として扱われてしまう可能性がある。また、包装箱1が複数段に積まれた場合に、下段の包装箱1が、その上に積まれた包装箱1の荷重によって圧縮されることで、胴膨れが拡大してしまう可能性がある。これに対し、本実施の形態であれば、胴膨れの発生を確実に抑制できるので、上述したような弊害の発生を確実に防止できる。
If even a small amount of body swelling occurs, the vibrations generated during transportation cause the surfaces of the
多湿時には、内ライナー4も多少吸湿することで、内ライナー4にも多少の伸びが発生する。このとき、外ライナー5の伸びがスリット5cによって吸収されているので、外ライナー5の伸びの作用よりも内ライナー4の伸びの作用の方が大きくなる結果、段ボール2が包装箱1の内側に反る内反り状態となる可能性がある。以下の説明では、包装箱1の底面8に対して垂直な壁3が内反り状態となることを「胴凹み」と称する。本実施の形態であれば、段ボール2の吸湿時に胴凹みの状態となることで、輸送時に隣り合う包装箱1の壁3の表面同士が擦れ合うことをより確実に防止できる。また、包装箱1が複数段に積まれる前に胴凹みの状態になっていれば、包装箱1が複数段に積まれた際に、上下方向の圧縮荷重によって胴膨れが発生することをより確実に防止できる。
When the humidity is high, the
包装箱1は、底面8に対して垂直な4面の壁3を有している。本実施の形態では、この4面の壁3のそれぞれにスリット5cが設けられている。これにより、段ボール2が吸湿したときに胴膨れが発生することをより確実に抑制できる。ただし、本開示では、底面8に対して垂直な4面の壁3のうちの一部の壁3にスリット5cを設け、残りの壁3にスリット5cが設けられていなくてもよい。
The packaging box 1 has four
本実施の形態では、包装箱1の一つの面について、スリット5cが1条のみ設けられている。これにより、包装箱1の強度を高くする上で、より有利になる。ただし、本開示では、包装箱1の一つの面について、並行する複数条のスリット5cが設けられていてもよい。
In the present embodiment, only one
図1中の壁3の長さLは、隙間5dの幅Wと同じ方向についての壁3の長さに相当する。本実施の形態において、壁3の長さLは、包装箱1の底面8に対して垂直な方向の寸法に相当する。
The length L of the
段ボール2の吸湿量が多くなるほど、隙間5dの幅Wが縮小し、スリット5cが徐々に閉じていく。段ボール2が吸湿していない状態における隙間5dの幅Wが壁3の長さLに対して小さすぎると、段ボール2の吸湿量が多くなったときに、隙間5dの幅Wがゼロになり、第一エッジ5aと第二エッジ5bとが互いに接する可能性がある。仮に、その後に段ボール2がさらに吸湿すると、第一エッジ5aと第二エッジ5bとが互いに押し合う状態になり、外ライナー5の伸びによる力を吸収しにくくなり、段ボール2が包装箱1の外側へ反るように変形することをそれ以上抑制しにくくなる可能性がある。そのような事態を確実に防止する観点からは、段ボール2が吸湿していない状態における隙間5dの幅Wが、壁3の長さLの0.5%以上であることが好ましく、壁3の長さLの0.6%以上であることがより好ましく、壁3の長さLの0.7%以上であることが最も好ましい。段ボール2が吸湿したときの外ライナー5の伸び量は、最大でも1%程度である。このため、段ボール2が吸湿していない状態における隙間5dの幅Wの、壁3の長さLに対する割合が、上記の値以上であれば、段ボール2が吸湿したときに第一エッジ5aと第二エッジ5bとが互いに押し合う状態になることをより確実に回避できるので、段ボール2が包装箱1の外側へ反るように変形することをより確実に抑制できる。
As the amount of moisture absorbed by the
段ボール2が吸湿していない状態における隙間5dの幅Wは、壁3の長さLの2%以下であることが好ましく、壁3の長さLの1.5%以下であることがより好ましく、壁3の長さLの1.2%以下であることが最も好ましい。段ボール2が吸湿していない状態における隙間5dの幅Wの、壁3の長さLに対する割合が、上記の値以下であれば、次のような利点がある。包装箱1の外観においてスリット5cが目立ちにくい。特に、段ボール2が吸湿してスリット5cが閉じていくにつれて、スリット5cがより目立ちにくくなる。スリット5cから、外ライナー5と中芯6との間に、例えばゴミあるいは虫のような異物が侵入することをより確実に防止できる。
The width W of the
包装箱1は、多湿時に、第一エッジ5aの第一端面5fが第二エッジ5bの第二端面5gに接してスリット5cが閉じ切った状態になるように構成されていてもよい。段ボール2が吸湿する多湿時には、段ボール2の強度が低下するが、そのときにスリット5cがちょうど閉じ切った状態になることで、段ボール2の強度低下を確実に抑制できるとともに、スリット5cが目立たないようにすることが可能となる。例えば、段ボール2が吸湿していない状態における隙間5dの幅Wが、壁3の長さLの0.7%以上、かつ、壁3の長さLの1.2%以下であるようにすることで、多湿時にスリット5cがちょうど閉じ切った状態になるようにすることが可能となる。
The packaging box 1 may be configured such that the
図2に示すように、本実施の形態の包装箱1は、スリット5cを覆う保護シート7を有する。保護シート7は、外ライナー5の表面5eに貼り付けられている。本実施の形態であれば、保護シート7を設けたことで、スリット5cから、外ライナー5と中芯6との間に、例えばゴミあるいは虫のような異物が侵入することをより確実に防止できる。また、スリット5cが保護シート7に覆われて見えなくなることで、包装箱1の外観が良好になる。
As shown in FIG. 2, the packaging box 1 of the present embodiment has a
図示の例において、保護シート7は、スリット5cに沿って細長く延びる帯状の形状を有する。保護シート7の幅は、段ボール2が吸湿していない状態における隙間5dの幅Wよりも大きい。これにより、保護シート7が隙間5dの全体を塞ぐことができる。保護シート7は、例えば、紙製でもよいし、樹脂製でもよい。
In the illustrated example, the
保護シート7は、第一部位5h及び第二部位5iの、いずれか一方に対して例えば接着剤により固定され、いずれか他方に対しては固定されていないことが好ましい。これにより、以下の効果が得られる。多湿時に隙間5dの幅Wが縮小したときに、保護シート7に弛みが生じることをより確実に防止できる。多湿時に隙間5dの幅Wが縮小したときに、第一エッジ5aと第二エッジ5bとが保護シート7を介して互いに押し合う状態になることをより確実に防止できる。
It is preferable that the
なお、本開示の包装箱1は、上述したような保護シート7を有しないものでもよい。
The packaging box 1 of the present disclosure may not have the
図1に示すように、包装箱1は、一つの壁3の一端にある第一稜線3aと、その壁3の他端にある第二稜線3bとを有する。本実施の形態におけるスリット5cは、第一稜線3aの位置から、第二稜線3bの位置まで、連続して形成されている。これにより、多湿時に段ボール2が包装箱1の外側へ反るように変形することをより確実に抑制できる。
As shown in FIG. 1, the packaging box 1 has a
第一稜線3aと第二稜線3bとの間の距離を稜線間距離DRとする。図示の例において、第一稜線3a及び第二稜線3bは、底面8に対して垂直である。稜線間距離DRは、底面8に平行な方向の距離である。本実施の形態において、スリット5cは、底面8に対して平行に延びる。これにより、第一稜線3aと第二稜線3bとの間をスリット5cが最短距離で結ぶことができるので、スリット5cによる包装箱1の強度低下を抑制する上で、より有利になる。
The distance between the
図示の例に代えて、スリット5cは、第一稜線3aの位置から、第二稜線3bの位置まで、断続的に形成されたものでもよい。この「断続的」とは、例えば、スリット5cが破線状をなすように形成されていることに相当する。また、スリット5cは、第一稜線3aの近くの位置から、第二稜線3bの近くの位置まで、連続的または断続的に形成されたものでもよい。それらの場合においても、多湿時に段ボール2が包装箱1の外側へ反るように変形することをより確実に抑制することが可能となる。第一稜線3aからの距離が例えば5cm以内の位置は、第一稜線3aの近くの位置に相当する。第二稜線3bからの距離が例えば5cm以内の位置は、第二稜線3bの近くの位置に相当する。
Instead of the illustrated example, the
一つの壁3に関して、稜線間距離DRに平行な方向についてのスリット5cの全長は、稜線間距離DRの50%以上であることが好ましく、稜線間距離DRの70%以上であることがより好ましく、稜線間距離DRの90%以上であることが最も好ましい。スリット5cの全長が上記の割合を満足することで、多湿時に段ボール2が包装箱1の外側へ反るように変形することをより確実に抑制できる。なお、スリット5cが断続的に形成されている場合には、断続して並ぶ複数の短いスリット5cを合計した長さを「スリット5cの全長」とみなすことができる。
With respect to one
本実施の形態において、内ライナー4には、スリット5cのような切れ目が形成されてない。内ライナー4が切れ目を有しないように構成することで、包装箱1の強度を十分に高くする上で、より有利になる。ただし、本開示では、内ライナー4が切れ目を有していてもよい。その場合には、内ライナー4の切れ目の全長が、スリット5cの全長よりも短いことが望ましい。
In the present embodiment, the
本実施の形態において、中芯6には、スリット5cのような切れ目が形成されてない。中芯6が切れ目を有しないように構成することで、包装箱1の強度を十分に高くする上で、より有利になる。ただし、本開示では、中芯6が切れ目を有していてもよい。その場合には、中芯6の切れ目の全長が、スリット5cの全長よりも短いことが望ましい。
In the present embodiment, the
本開示においては、スリット5cを設ける位置は、図示の例に限定されるものではなく、例えば、底面8に対して垂直な壁3以外の壁を形成する段ボール2にスリット5cが設けられていてもよい。例えば、包装箱1の底面8の壁を形成する段ボール2にスリット5cが設けられていてもよいし、包装箱1の上面9の壁を形成する段ボール2にスリット5cが設けられていてもよい。
In the present disclosure, the position where the
また、本開示の包装箱は、直方体状の外形を有するものに限定されない。例えば、本開示の包装箱は、円柱状あるいは角柱状の外形を有するものでもよい。 Further, the packaging box of the present disclosure is not limited to a box having a rectangular parallelepiped outer shape. For example, the packaging box of the present disclosure may have a columnar or prismatic outer shape.
本実施の形態において、段ボール2は、例えば、Aフルート、Bフルート、Eフルート、Gフルートのいずれかに相当するものでもよい。ただし、本開示における段ボール2は、これらに限定されるものではなく、例えば、AAAフルート、AAフルート、ABフルートなどのように、内ライナー4と外ライナー5との間に、複数層の中芯6と、中芯6と中芯6との間に挟まれた中ライナー(図示省略)とを備えたものでもよい。その場合、中ライナーには、スリット5cのような切れ目が形成されていないことが好ましい。中ライナーが切れ目を有しないように構成することで、包装箱1の強度を十分に高くする上で、より有利になる。ただし、本開示では、中ライナーが切れ目を有していてもよい。その場合には、中ライナーの切れ目の全長が、スリット5cの全長よりも短いことが望ましい。
In the present embodiment, the
実施の形態2.
次に、図3及び図4を参照して、実施の形態2について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、前述した要素と共通または対応する要素には、同一の符号を付して、共通する説明を簡略化または省略する。
Next, the second embodiment will be described with reference to FIGS. 3 and 4, but the differences from the above-described first embodiment will be mainly described, and the elements common to or corresponding to the above-mentioned elements will be described. The same reference numerals are used to simplify or omit common descriptions.
図3及び図4は、実施の形態2による包装箱が備える、段ボール2で作られた壁3の断面斜視図である。図3は、段ボール2が吸湿していない状態を示す。図4は、段ボール2が吸湿した状態を示す。
3 and 4 are cross-sectional perspective views of a
図3に示すように、第一エッジ5aの第一端面5f及び第二エッジ5bの第二端面5gのそれぞれは、外ライナー5の表面5eに対して斜めになっている。第一端面5fは、第二端面5gに向かい合う。第一端面5fが第二端面5gに対して平行でもよい。スリット5cの長手方向に対して垂直な断面において、第一エッジ5a及び第二エッジ5bのそれぞれは、くさび状の形状を呈する。例えば、外ライナー5の表面5eに対して斜めに外ライナー5を切断することにより形成される切断面が第一端面5f及び第二端面5gを構成してもよい。
As shown in FIG. 3, each of the
図4に示すように、多湿時に段ボール2が吸湿して外ライナー5が伸びると、第一端面5fが第二端面5gに対して滑るようにずれる。その結果、第二エッジ5bが第一エッジ5aの下へ潜り込み、第一エッジ5aが形成された部分の外ライナー5と中芯6との間に、第二エッジ5bが形成された部分の外ライナー5が入り込む。このような状態になることで、外ライナー5の伸びが段ボール2を外側に反らせようとする作用が低減されるので、段ボール2が包装箱1の外側へ反るように変形することを確実に抑制できる。
As shown in FIG. 4, when the
外ライナー5の裏面は、表面5eとは反対側の面である。外ライナー5の裏面は、中芯6に接着されている。第一エッジ5aが形成された外ライナー5の裏面の一部は、中芯6に接着されていない非接着部5jになっている。これにより、多湿時に外ライナー5が伸びたときに、非接着部5jと中芯6との間に、第二エッジ5bが、より円滑かつ確実に入り込むことが可能となる。その結果、段ボール2が包装箱1の外側へ反るように変形することをより確実に抑制できる。
The back surface of the
図4のように多湿時に外ライナー5が伸びたときに、第一エッジ5aが形成された部分の外ライナー5と、第二エッジ5bが形成された部分の外ライナー5とが重なる部分の幅は、外ライナー5の伸び量に応じて変化する。吸湿による外ライナー5の伸び量は最大で1%程度であるので、当該幅は、最大で、外ライナー5の伸び量の1%程度に相当する。図3中の非接着幅NBは、スリット5cの長手方向に対して垂直かつ外ライナー5の表面5eに平行な方向についての非接着部5jの寸法に相当する。非接着幅NBは、図1中の壁3の長さLの1%以上であることが好ましい。非接着幅NBが上記割合を満たせば、外ライナー5の伸び量が最大になったときでも、非接着部5jと中芯6との間に第二エッジ5bが確実に入り込むことが可能となる。
As shown in FIG. 4, when the
ただし、本開示では、非接着部5jが設けられていなくてもよい。非接着部5jを設けなくても、くさび状の第二エッジ5bが第一エッジ5aの下に入り込むことで、その部分の外ライナー5の裏面が中芯6から剥がれる。
However, in the present disclosure, the
図示の例では、段ボール2が吸湿していない図3の状態において、第一端面5fが第二端面5gに接している。すなわち、段ボール2が吸湿していない図3の状態において、第一エッジ5aと第二エッジ5bとの間に隙間が無い。このため、保護シート7を設けなくても、スリット5cから、外ライナー5と中芯6との間に、例えばゴミあるいは虫のような異物が侵入することをより確実に防止できる。
In the illustrated example, the
本実施の形態では、図示の例に代えて、段ボール2が吸湿していない状態において、第一端面5fが第二端面5gに接しておらず、第一エッジ5aと第二エッジ5bとの間に隙間ができるようにしてもよい。その場合、保護シート7を設けてもよい。
In the present embodiment, instead of the illustrated example, in a state where the
本実施の形態の変形例として、外ライナー5の表面5eに対する第一端面5f及び第二端面5gの傾斜を図示の例とは逆向きとしてもよい。この変形例において、多湿時に外ライナー5が伸びたときには、第一エッジ5aが第二エッジ5bの下へ潜り込む。この変形例において、非接着部5jは、第二エッジ5bが形成された部分の外ライナー5の裏面に設けられる。
As a modification of the present embodiment, the inclination of the
1 包装箱、 2 段ボール、 3 壁、 3a 第一稜線、 3b 第二稜線、 4 内ライナー、 5 外ライナー、 5a 第一エッジ、 5b 第二エッジ、 5c スリット、 5d 隙間、 5e 表面、 5f 第一端面、 5g 第二端面、 5h 第一部位、 5i 第二部位、 5j 非接着部、 6 中芯、 7 保護シート、 8 底面、 9 上面 1 packaging box, 2 cardboard, 3 walls, 3a first ridge, 3b second ridge, 4 inner liner, 5 outer liner, 5a first edge, 5b second edge, 5c slit, 5d gap, 5e surface, 5f first End face, 5g 2nd end face, 5h 1st part, 5i 2nd part, 5j non-adhesive part, 6 core, 7 protective sheet, 8 bottom, 9 top
Claims (13)
前記段ボールは、前記包装箱の内側に面する内ライナーと、前記包装箱の外側に面する外ライナーとを有し、
前記外ライナーは、第一エッジと、前記第一エッジに並行する第二エッジとの間に形成されるスリットを有し、
前記段ボールが吸湿していない状態において、前記第一エッジと前記第二エッジとの間に隙間が形成される包装箱。 A packaging box with walls made of cardboard
The corrugated cardboard has an inner liner facing the inside of the packaging box and an outer liner facing the outside of the packaging box.
The outer liner has a slit formed between the first edge and the second edge parallel to the first edge.
A packaging box in which a gap is formed between the first edge and the second edge when the corrugated cardboard does not absorb moisture.
前記段ボールは、前記包装箱の内側に面する内ライナーと、前記包装箱の外側に面する外ライナーとを有し、
前記外ライナーは、第一端面を有する第一エッジと、前記第一端面に並行する第二端面を有する第二エッジとの間に形成されるスリットを備え、
前記第一端面及び前記第二端面のそれぞれは、前記外ライナーの表面に対して斜めになっている包装箱。 A packaging box with walls made of cardboard
The corrugated cardboard has an inner liner facing the inside of the packaging box and an outer liner facing the outside of the packaging box.
The outer liner comprises a slit formed between a first edge having a first end face and a second edge having a second end face parallel to the first end face.
A packaging box in which each of the first end surface and the second end surface is slanted with respect to the surface of the outer liner.
前記第一エッジまたは前記第二エッジが形成された前記外ライナーの前記裏面の一部は、前記中芯に接着されていない非接着部になっている請求項4または請求項5に記載の包装箱。 Further provided with a core bonded to the back surface of the outer liner,
The packaging according to claim 4 or 5, wherein the first edge or a part of the back surface of the outer liner on which the second edge is formed is a non-adhesive portion that is not adhered to the core. box.
前記スリットは、前記第一稜線の位置またはその近くの位置から、前記第二稜線の位置またはその近くの位置まで、連続的または断続的に形成されている請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の包装箱。 The packaging box has a first ridge at one end of the wall and a second ridge at the other end of the wall.
Any of claims 1 to 6, wherein the slit is formed continuously or intermittently from the position of the first ridge line or a position near the first ridge line to the position of the second ridge line or a position near the second ridge line. The packaging box described in paragraph 1.
前記保護シートは、前記第一部位及び前記第二部位の、いずれか一方に対して固定され、いずれか他方に対して固定されていない請求項8に記載の包装箱。 The outer liner comprises a first site having the first edge and a second site having the second edge.
The packaging box according to claim 8, wherein the protective sheet is fixed to either one of the first part and the second part and is not fixed to any one of the other parts.
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JP2020102251A JP2021195150A (en) | 2020-06-12 | 2020-06-12 | Packaging box |
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2020
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