JP2021194272A - 治療支援装置、治療支援方法、及び治療支援プログラム - Google Patents

治療支援装置、治療支援方法、及び治療支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】呼吸器系疾患の治療を支援する治療支援装置、治療支援方法、及び治療支援プログラムを提供する。【解決手段】サーバ10は、患者から測定した肺音に基づいてその肺音の測定期間中の患者の気道状態を判定する肺音測定デバイス40の判定結果データと、上記測定期間を含む日のうちの上記測定期間とは異なる期間における患者の状態を示す状態情報(状態データ60)と、を取得し、判定結果データと状態情報を対応付けてデータベース13に記録する。【選択図】図1

Description

本発明は、治療支援装置、治療支援方法、及び治療支援プログラムに関する。
特許文献1には、生体から測定した生体音情報を処理して音波形から波形特徴情報を抽出し、その波形特徴情報がどのような判定基準に合致するのか(あるいは、合致しないのか)を判定し、その判定結果に応じて、音の種別を判定し、判定した種別を表示する装置が記載されている。
特開2013−123494号公報
喘息等の呼吸器疾患の症状は、患者から測定した肺音だけでは、発作の生じる要因等を知ることはできず、適切な治療を行うことが難しい。
本発明の目的は、呼吸器系疾患の治療を支援する治療支援装置、治療支援方法、及び治療支援プログラムを提供することにある。
(1)
被測定者から測定した肺音に基づいて上記肺音の測定期間中の上記被測定者の気道状態を判定するデバイスの判定結果データと、上記測定期間を含む日のうちの上記測定期間とは異なる期間における上記被測定者の状態を示す状態情報と、を取得し、上記判定結果データと上記状態情報を対応付けて記録するプロセッサを備える治療支援装置。
(1)によれば、例えば、被測定者の状態が同じ又は類似する複数の日の判定結果データを比較することによって、被測定者の呼吸器疾患の病状の変化を正確に知ることができ、被測定者の治療に役立てることができる。また、喘息などの呼吸器疾患の症状は、肺音の測定期間以外の期間における被測定者の状態(行動状態又は健康状態等)によって影響を受け得る。そのため、この期間の被測定者の状態と、この期間を含む日の判定結果データとを確認できることで、病状を多面的に判断でき、治療に役立てることができる。
(2)
(1)記載の治療支援装置であって、
上記プロセッサは、上記測定期間中の上記判定結果データとして、上記被測定者の睡眠期間中の上記判定結果データを取得する治療支援装置。
(2)によれば、被測定者の睡眠期間中の気道状態を、被測定者の睡眠していない期間の状態と共に確認できる。このため、安静にしているときの気道状態が、被測定者の非安静時の状態によってどのように変化するかを知ることができる。この結果、病状を多面的に判断でき、治療に役立てることができる。
(3)
(1)又は(2)記載の治療支援装置であって、
上記プロセッサは、上記状態情報として、上記被測定者の行動状態を示す情報と、上記被測定者の健康状態を示す情報と、の少なくとも一方を取得する治療支援装置。
(3)によれば、被測定者の行動状態や健康状態によって、気道状態がどのように変化しているのかを知ることができる。このため、病状を多面的に判断でき、治療に役立てることができる。
(4)
(3)記載の治療支援装置であって、
上記行動状態を示す情報には、上記測定期間とは異なる上記期間において被測定者が行った運動の種別の情報が含まれる治療支援装置。
(4)によれば、例えば、異なる運動の種別(例えば水中運動と陸地運動等)での気道状態の比較が可能になる。このため、どのような運動を行った場合に症状に改善傾向又は悪化傾向があるか等の判断が可能となり、治療に役立てることができる。
(5)
(3)記載の治療支援装置であって、
上記行動状態を示す情報には、上記測定期間とは異なる上記期間における被測定者の活動レベルの情報が含まれる治療支援装置。
(5)によれば、例えば、活動レベルの違いによる気道状態の比較が可能になる。このため、どの程度の活動レベルであった場合に症状に改善傾向や悪化傾向がある等の判断が可能となり、治療に役立てることができる。
(6)
(1)から(5)のいずれか1つに記載の治療支援装置であって、
上記プロセッサは、記録された複数個の上記判定結果データのうち、同一又は類似の上記状態情報が対応付けられた上記判定結果データを選択して表示させる制御を行う治療支援装置。
(6)によれば、同一又は類似の条件下での判定結果データの比較が可能になる。このため、被測定者の状態の違いによる判定結果の差を除外した状態にて、病状を判断でき、治療に役立てることができる。
(7)
被測定者から測定した肺音に基づいて上記肺音の測定期間中の上記被測定者の気道状態を判定するデバイスの判定結果データと、上記測定期間を含む日のうちの上記測定期間とは異なる期間における上記被測定者の状態を示す状態情報と、を取得し、上記判定結果データと上記状態情報を対応付けて記録するステップをプロセッサが実行する治療支援方法。
(8)
被測定者から測定した肺音に基づいて上記肺音の測定期間中の上記被測定者の気道状態を判定するデバイスの判定結果データと、上記測定期間を含む日のうちの上記測定期間とは異なる期間における上記被測定者の状態を示す状態情報と、を取得し、上記判定結果データと上記状態情報を対応付けて記録するステップをプロセッサに実行させる治療支援プログラム。
本発明によれば、呼吸器系疾患の治療を支援することができる。
喘息の治療支援システムの概略構成例を示す図である。 データベースに記録されるデータを例示する模式図である。 制御部により選択されたデータを例示する模式図である。
(概要)
本発明の治療支援装置の一実施形態であるサーバを含む治療支援システムの概要について説明する。治療支援システムは、喘息等の呼吸器疾患を持つ患者の病状の変化を、患者の治療を行う医師が正確に判断できるよう支援することで、呼吸器疾患の治療を支援するものである。
治療支援システムのサーバは、患者(被測定者)から測定した肺音に基づいて上記肺音の測定期間中の患者の気道状態を判定するデバイスの判定結果データと、上記測定期間を含む日のうちの上記測定期間とは異なる期間(以下、状態モニタ期間と記載)における患者の状態を示す状態情報と、を取得し、これら判定結果データと状態情報を対応付けてデータベースに記録する。
判定結果データと状態情報は、例えば、患者の親の所持する電子機器のブラウザ又は専用アプリケーションプログラムの機能により、サーバにアップロードされる。患者の親の所持する電子機器と上記デバイスとは、無線通信又は有線通信によって判定結果データの送受信を行う。サーバは、アップロードされた判定結果データ及び状態情報を取得し、これらを対応付けてデータベースに記録する。
肺音とは、肺及び胸郭内で呼吸運動とともに発生し、正常、異常とは関係なく、心血管系を音源とする音を除く全ての音である。肺音は、呼吸により気道内に生じた空気の流れを音源とする生理的な音である呼吸音と、喘鳴等の病的状態で発生する異常な音である副雑音とに分類される。上記デバイスは、患者の肺音を分析することにより、患者の気道の閉塞状態を複数段階にて判定することができる。この判定には、例えば、機械学習により生成された判定モデル(肺音の測定波形の画像(例えばスペクトログラム)等から閉塞状態の判定を行うモデル)等を用いることができる。
患者の状態とは、上記デバイスによって肺音を測定していない期間(上記の状態モニタ期間)における患者の身体に関わる健康状態及び患者の行動に関わる行動状態の少なくとも一方のことを言う。行動状態を示す情報には、状態モニタ期間における患者が行動していた場所の環境に関わる環境情報と、状態モニタ期間における患者の活動に関わる活動情報と、状態モニタ期間における患者による服薬の有無を示す服薬情報と、のうち少なくとも1つが含まれる。
環境情報は、患者がどのような環境下で行動していたのかを示すものであり、例えば、状態モニタ期間において患者が行動していた場所におけるアレルゲン量の代表値(単位時間毎のアレルゲン量の平均値又は中央値等)が用いられる。アレルゲンは、呼吸器疾患の症状悪化の要因になり得る空気中の微小物質であり、埃、塵、花粉、及びPM2.5等を示す。アレルゲン量は、例えば、患者に装着された機器に搭載されるセンサによって測定されて、患者の親の所持する電子機器に転送される。
活動情報は、例えば、患者の活動量(状態モニタ期間中の累計歩数、状態モニタ期間中の総消費カロリー、又は、状態モニタ期間における単位時間毎の運動強度の代表値(平均値又は中央値))が用いられる。活動量は、例えば、患者に装着された機器に搭載されるセンサによって測定され、患者の親の所持する電子機器に転送される。
健康状態を示す情報は、発熱の有無、せきの有無、又は鼻水の有無等の体調情報である。服薬情報と体調情報は、例えば、患者の親が、自身の所持する電子機器に手動で入力することで、サーバにアップロードすることができる。
サーバは、患者の治療を行う医師の所持する電子機器からの要求を受けると、データベースに記録されている判定結果データ及び状態情報を、グラフ等の分析に適した形に加工して、その電子機器の表示デバイスに表示させる制御を行う。
この治療支援システムによれば、日毎に、測定期間中の患者の気道状態と、状態モニタ期間中の患者の状態とを医師が確認できるようになる。このため、例えば、患者の状態が同じ又は類似する複数の日の気道状態を比較することによって、患者の呼吸器疾患の病状の変化を正確に知ることができ、患者の治療に役立てることができる。また、喘息などの呼吸器疾患の症状は、肺音の測定期間以外の状態モニタ期間における患者の状態(行動状態又は健康状態等)によって影響を受け得る。そのため、この状態モニタ期間の患者の状態と、この状態モニタ期間を含む日の判定結果データとを併せて確認できることで、患者の病状を多面的に判断でき、治療に役立てることができる。以下、実施形態の詳細について説明する。
(実施形態)
図1は、喘息の治療支援システムの概略構成例を示す図である。図1に示す治療支援システム100は、治療支援装置を構成するサーバ10と、喘息を患う児童(以下、患者と記載)の親の所持する第一電子機器20と、患者の治療を行う医師の所持する第二電子機器21と、患者に装着されて用いられる行動測定デバイス30と、患者に装着されて用いられる肺音測定デバイス40と、を備える。
以下では、行動測定デバイス30が、1日のうちの外出中に患者に装着して用いられるものとする。肺音測定デバイス40は、上記の1日のうちの睡眠中(就寝してから起床するまでの期間)に患者に装着して用いられるものとする。つまり、肺音測定デバイス40は患者の睡眠期間(上述した測定期間に相当)中に患者に装着して用いられ、行動測定デバイス30は患者の睡眠期間とは異なる期間(上述した状態モニタ期間に相当)中に患者に装着して用いられる。
第一電子機器20と第二電子機器21は、それぞれ、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、又はタブレット型端末等の電子機器である。第一電子機器20と第二電子機器21は、それぞれ、インターネット等のネットワークNWを介してサーバ10にアクセス可能に構成されている。第一電子機器20は、行動測定デバイス30及び肺音測定デバイス40の各々と有線通信又は無線通信によって通信可能である。
行動測定デバイス30は、環境センサ31と、体動センサ32と、プロセッサ及びメモリを含む制御部33と、通信インタフェース(IF)34と、を備える。通信インタフェース34は、第一電子機器20と通信を行うためのインタフェースである。
環境センサ31は、行動測定デバイス30の存在する場所(つまり、患者が行動している場所)の環境値を測定するためのセンサである。環境値とは、気温、湿度、アレルゲンの量、又は臭気指数等である。以下では、環境センサ31が、一例としてアレルゲン量を測定するセンサであるものとして説明する。環境センサ31により測定された環境値(アレルゲン量)は、測定時刻と共に、制御部33のメモリに記憶される。
制御部33は、第一電子機器20と接続された場合又は第一電子機器20と接続され且つ第一電子機器20からの要求を受けた場合に、環境センサ31により測定された環境値(アレルゲン量)及びその測定時刻を含む環境測定データを、通信インタフェース34を利用して第一電子機器20に送信する。
体動センサ32は、行動測定デバイス30を装着した患者の体動を検出するものであり、加速度センサ又は角速度センサの少なくとも一方により構成される。
制御部33は、体動センサ32の検出信号に基づいて、患者の活動量(歩数、消費カロリー、又は運動強度)の導出と運動種別の判定を行い、単位時間(例えば1時間)毎の活動量及び運動種別をメモリに記憶する。制御部33は、運動種別として、例えば、水泳等の水中で行う水中運動の有無と、サッカー等の陸地で行う陸地運動の有無等を判定する。制御部33は、第一電子機器20と接続された場合又は第一電子機器20と接続され且つ第一電子機器20からの要求を受けた場合に、単位時間毎の活動量及び運動種別を含む活動測定データを、通信インタフェース34を利用して第一電子機器20に送信する。
肺音測定デバイス40は、肺音センサ41と、プロセッサ及びメモリを含む制御部42と、通信インタフェース(IF)43と、を備える。通信インタフェース43は、第一電子機器20と通信を行うためのインタフェースである。
肺音センサ41は、患者の体表面に接触した状態にて、マイクロフォン等の音測定素子によって患者の肺音を測定するセンサである。
制御部42は、肺音センサ41の音測定素子により測定された肺音信号に基づいて、患者の気道(気管又は気管支等)の状態(気道状態)を判定する。制御部42は、気道状態を複数レベルに分けて、どのレベルにあるのかを肺音信号に基づいて判定する。気道状態は、レベルが高いほど、気道が狭くなっている(呼吸がしづらくなっている)ことを示す。
以下では、喘息を患っていない健常者の気道状態を基準のレベル“1”とし、その状態よりも気道が狭くなるにしたがって、レベルが1つずつ増加するものとする。制御部42は、肺音信号に基づいて、気道状態がレベル“1”からレベル“5”のいずれに該当するのかを単位時間(例えば1時間)毎に判定し、判定結果をメモリに記憶する。制御部42は、第一電子機器20と接続された場合又は第一電子機器20と接続され且つ第一電子機器20からの要求を受けた場合に、単位時間毎の気道状態の判定結果を示す判定結果データを、通信インタフェース43を利用して第一電子機器20に送信する。
第一電子機器20は、行動測定デバイス30から受信した活動測定データ及び環境測定データと、肺音測定デバイス40から受信した判定結果データと、患者の親から手動にて入力された各種情報とを、ネットワークNWを介してサーバ10にアップロードする。第一電子機器20は、本システムのために用意された専用のアプリケーションプログラムを利用してサーバ10へのアップロードを行ってもよいし、本システムのために用意されたウェブサイト経由でサーバ10へのアップロードを行ってもよい。
上記の各種情報には、患者の1日における体調を示す体調情報と、患者の1日における処方薬の服用の有無を示す服薬情報と、が含まれる。体調情報は、例えば、発熱の有無、せきの有無、及び鼻水の有無等の情報である。
サーバ10は、ネットワークNWに接続された機器と通信を行うための通信インタフェース11と、制御部12と、データベース13と、を備える。
制御部12は、サーバ10全体を統括制御するものであり、ハードウェア的な構造は、プログラムを実行して処理を行う各種のプロセッサである。各種のプロセッサとしては、プログラムを実行して各種処理を行う汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。これら各種のプロセッサの構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
図示省略されているが、サーバ10には、制御部12が実行するプログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)と、ワークメモリとしてのRAM(Random Access Memory)等が設けられる。ROMには、治療支援プログラムを含むプログラムが記憶されている。
この治療支援プログラムにしたがって動作する制御部12は、通信インタフェース11にて受信した活動測定データ、環境測定データ、判定結果データ、体調情報、及び服薬情報からなる1日分のデータ群をデータベース13に記録する。
制御部12は、活動測定データのうちの活動量から、単位時間毎の歩数又は消費カロリーの累計値、或いは、単位時間毎の運動強度の平均値又は中央値を算出し、算出した値の大きさに応じて、活動レベルを複数段階(以下では3段階とする)に分けて判定する。この算出した値が低いほど、活動レベルは低くなる。制御部12は、活動測定データのうちの活動量を上記の活動レベルに置き換えて、データベース13に記録する。なお、活動レベルは、サーバ10にて判定するのではなく、行動測定デバイス30又は第一電子機器20にて判定し、サーバ10がその判定された活動レベルを活動測定データとして取得してもよい。
制御部12は、環境測定データからアレルゲン量の平均値又は中央値を算出し、算出した値の大きさに応じて、アレルゲンレベル(Agレベル)を複数段階(以下では3段階とする)に分けて判定する。アレルゲン量の平均値又は中央値が低いほど、アレルゲンレベルは低くなる。制御部12は、環境測定データを上記のアレルゲンレベルに置き換えて、データベース13に記録する。なお、アレルゲンレベルは、サーバ10にて判定するのではなく、行動測定デバイス30又は第一電子機器20にて判定し、サーバ10がその判定されたアレルゲンレベルを環境測定データとして取得してもよい。
図2は、データベース13に記録された1日毎のデータ群の一例を示す模式図である。データベース13には、日付毎に、その日に肺音測定デバイス40によって測定された肺音に基づく気道状態の判定結果データ50と、その日の患者の活動中(肺音の測定期間である睡眠期間とは異なる期間)の状態を示す状態データ60とが対応付けて記録される。状態データ60は状態情報を構成する。
状態データ60は、行動測定デバイス30によって測定された環境測定データに基づくアレルゲン量(Ag量)のレベルを示す環境データ61(レベル“1”から“3”の三段階)と、行動測定デバイス30によって測定された活動測定データに基づく活動データ62と、患者の親によって入力された体調情報に基づく体調データ63と、患者の親によって入力された服薬情報に基づく服薬データ64と、を含む。
環境データ61は、患者が行動していた場所の環境に関わる環境情報を構成している。活動データ62は、患者の活動に関わる活動情報を構成している。体調データ63は、患者の身体に関わる健康状態を示す情報を構成している。服薬データ64は、患者による服薬の有無を示す服薬情報を構成している。環境データ61、活動データ62、及び服薬データ64は、患者がどのような環境でどのような行動(運動や服薬行為)を行っていたのかを示すものであるため、患者の行動状態を示す情報ということができる。
活動データ62には、行動測定デバイス30によって測定された活動量に基づく活動レベル62a(レベル“1”から“3”の三段階)と、行動測定デバイス30によって判定された運動種別62bと、が含まれる。
図2において、各日付における水中運動、陸地運動、発熱、鼻水、及びせきの各々の項目に記された“〇”マークは、項目で示される事象が“有り”であったことを示す。各日付における服薬の項目に記された“〇”マークは、薬の服用が“有り”であったことを示す。判定結果データ50は、図2の例では、20時台から8時台までの1時間ごとの気道状態のレベルが“1”から“5”のいずれであったかを示している。
サーバ10の制御部12は、ネットワークNWに接続された第二電子機器21から、所定期間分(例えば、1週間又は2週間等の病状の変化が判断できる程度の期間)の状態データ60及び判定結果データ50の閲覧要求を受けると、所定期間分の状態データ60及び判定結果データ50のデータ群を例えばグラフ等の分析に適した形に加工して、第二電子機器21の表示デバイスに表示させる制御を行う。
例えば、制御部12は、閲覧要求に応じて、図2に示した表形式のデータそのものを第二電子機器21の表示デバイスに表示させる制御を行う。
制御部12は、医師からの指示に応じて、状態データ60が類似する判定結果データ50を選択し、選択した判定結果データ50を例えばグラフ化して、第二電子機器21の表示デバイスに表示させる制御を行ってもよい。
例えば、制御部12は、図2に示す全てのデータ群から、水中運動と陸地運動に“〇”マークの付されたデータ群を選択する。図3は、制御部12により選択されたデータ群を示す模式図である。図3に示す各データ群の状態データ60は、運動種別“有り”の情報を含むという点で類似している。制御部12は、例えば、図3に示す各データ群の判定結果データ50を1つのグラフにまとめて表示させる制御を行う。これにより、医師は、運動が行われたときの患者の気道状態の変化を容易に判断することができる。また、水中運動と陸地運動とでどのように気道状態が変化しているのかも知ることができる。この結果、患者の病状を詳細に判断することができ、治療に役立てることができる。
制御部12は、図2に示す全てのデータ群のうち、服薬の項目に“〇”マークが付されたデータ群(換言すると、状態データ60を構成する服薬情報が同一のデータ群)を選択し、選択したデータ群の判定結果データ50を第二電子機器21の表示デバイスに表示させる制御を行ってもよい。ここで選択される各データ群の状態データ60は、同一の服薬情報を含むという点で類似している。これにより、服薬がなされた日に限った気道状態の比較が可能になり、投薬の効果等の判断に役立てることができる。
制御部12は、図2に示す全てのデータ群のうち、発熱、鼻水、せきのいずれの項目にも“〇”マークが付されていないデータ群(換言すると、状態データ60を構成する体調情報が同一のデータ群)を選択し、選択したデータ群の判定結果データ50を第二電子機器21の表示デバイスに表示させる制御を行ってもよい。ここで選択される各データ群の状態データ60は、体調情報“なし”のデータを含むという点で類似している。これにより、喘息以外の体調不良によるデータを除外した状態で、気道状態の変化をみることができ、喘息の病状の変化を正確に判断できる。
制御部12は、図2に示す全てのデータ群のうち、状態データ60を構成する全てのデータが一致するデータ群を選択し、選択したデータ群の判定結果データ50を第二電子機器21の表示デバイスに表示させる制御を行ってもよい。ここで選択される各データ群の状態データ60は、全て同一のものとなる。これにより、同一条件下での気道状態の比較が可能となり、病状の変化を正確に知ることができる。
制御部12は、図2に示す全てのデータ群のうち、活動レベルが“1”となる各データ群に含まれる判定結果データ50のグラフと、活動レベルが“2”となる各データ群に含まれる判定結果データ50のグラフと、活動レベルが“3”となる各データ群に含まれる判定結果データ50のグラフを作成し、これら3つのグラフを第二電子機器21の表示デバイスに表示させる制御を行ってもよい。これにより、活動レベルによって気道状態がどのように変化しているのかを容易に判断でき、治療に役立てることができる。
制御部12は、図2に示す全てのデータ群のうち、Agレベルが“1”となる各データ群に含まれる判定結果データ50のグラフと、Agレベルが“2”となる各データ群に含まれる判定結果データ50のグラフと、Agレベルが“3”となる各データ群に含まれる判定結果データ50のグラフを作成し、これら3つのグラフを第二電子機器21の表示デバイスに表示させる制御を行ってもよい。これにより、Agレベル、つまり環境によって気道状態がどのように変化しているのかを容易に判断でき、治療に役立てることができる。
(治療支援システムの効果)
治療支援システム100によれば、日毎に、睡眠期間における患者の気道状態と、睡眠期間以外の期間における患者の状態とを医師が確認できるようになる。このため、上述したように、患者の状態が同じ又は類似する複数の日の判定結果データ50を比較することによって、患者の病状の変化を正確に知ることができ、患者の治療に役立てることができる。また、肺音の測定期間以外の期間の患者の状態と、この期間を含む日の判定結果データ50とを併せて確認できることで、患者の病状を多面的に判断でき、治療に役立てることができる。
(治療支援システムの変形例)
状態データ60は、環境データ61、活動レベル62a、運動種別62b、体調データ63、及び服薬データ64から構成されるものとしたが、これらを全て含むことは必須ではない。状態データ60は、環境データ61、活動レベル62a、運動種別62b、体調データ63、及び服薬データ64の中から選ばれる1つ以上を含むデータであればよい。
判定結果データ50は、患者の睡眠期間に測定された肺音に基づいて生成されるものであるが、これに限らない。例えば、患者の在宅中の任意の期間において肺音測定デバイス40により患者の肺音の測定を行い、患者の外出中において行動測定デバイス30により環境値及び活動量等の測定を行うようにしてもよい。この場合でも、1日のうち、肺音を測定している期間以外の期間における患者の状態と、肺音を測定している期間における患者の気道状態とを併せて確認することができ、治療に役立てることができる。肺音を測定している間は、患者が安静にしていることが想定される。一方、肺音を測定していない期間は、患者が安静ではない状態であることが想定される。このように、安静状態で判定した気道状態と、非安静状態にて判定した患者の状態とを比較できることで、病状の多面的な判断が可能となる。
行動測定デバイス30が環境センサ31によって環境値を測定するものとしたが、行動測定デバイス30が、環境値を測定する別機器(例えば空気清浄機又はエアコン等)と通信して、この別機器から環境値を取得するようにしてもよい。
サーバ10のデータベース13は、サーバ10に外付けされるストレージであってもよいし、ネットワークNWに接続されたネットワークストレージであってもよい。
10 サーバ
11,34,43 通信インタフェース
12,33,42 制御部
13 データベース
20 第一電子機器
21 第二電子機器
30 行動測定デバイス
31 環境センサ
32 体動センサ
40 肺音測定デバイス
41 肺音センサ
50 判定結果データ
60 状態データ
61 環境データ
62 活動データ
62a 活動レベル
62b 運動種別
63 体調データ
64 服薬データ
100 治療支援システム

Claims (8)

  1. 被測定者から測定した肺音に基づいて前記肺音の測定期間中の前記被測定者の気道状態を判定するデバイスの判定結果データと、前記測定期間を含む日のうちの前記測定期間とは異なる期間における前記被測定者の状態を示す状態情報と、を取得し、前記判定結果データと前記状態情報を対応付けて記録するプロセッサを備える治療支援装置。
  2. 請求項1記載の治療支援装置であって、
    前記プロセッサは、前記測定期間中の前記判定結果データとして、前記被測定者の睡眠期間中の前記判定結果データを取得する治療支援装置。
  3. 請求項1又は2記載の治療支援装置であって、
    前記プロセッサは、前記状態情報として、前記被測定者の行動状態を示す情報と、前記被測定者の健康状態を示す情報と、の少なくとも一方を取得する治療支援装置。
  4. 請求項3記載の治療支援装置であって、
    前記行動状態を示す情報には、前記測定期間とは異なる前記期間において被測定者が行った運動の種別の情報が含まれる治療支援装置。
  5. 請求項3記載の治療支援装置であって、
    前記行動状態を示す情報には、前記測定期間とは異なる前記期間における被測定者の活動レベルの情報が含まれる治療支援装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項記載の治療支援装置であって、
    前記プロセッサは、記録された複数個の前記判定結果データのうち、同一又は類似の前記状態情報が対応付けられた前記判定結果データを選択して表示させる制御を行う治療支援装置。
  7. 被測定者から測定した肺音に基づいて前記肺音の測定期間中の前記被測定者の気道状態を判定するデバイスの判定結果データと、前記測定期間を含む日のうちの前記測定期間とは異なる期間における前記被測定者の状態を示す状態情報と、を取得し、前記判定結果データと前記状態情報を対応付けて記録するステップをプロセッサが実行する治療支援方法。
  8. 被測定者から測定した肺音に基づいて前記肺音の測定期間中の前記被測定者の気道状態を判定するデバイスの判定結果データと、前記測定期間を含む日のうちの前記測定期間とは異なる期間における前記被測定者の状態を示す状態情報と、を取得し、前記判定結果データと前記状態情報を対応付けて記録するステップをプロセッサに実行させる治療支援プログラム。
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