JP2021194164A - 超音波診断装置、医用画像処理装置、及び医用画像処理プログラム - Google Patents

超音波診断装置、医用画像処理装置、及び医用画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】心機能評価の精度を向上させることである。【解決手段】実施形態に係る超音波診断装置1は、取得機能171と、追跡機能172とを備える。取得機能は、被検体の拍動対象を含む領域が撮像された少なくとも1心周期にわたる時系列に並ぶ複数の医用画像データを取得する。追跡機能は、同一位置に関して互いに異なるフレーム間隔での画像相関を用いた複数の動き推定処理を前記複数の医用画像データに対して実行し、前記複数の動き推定処理により推定される複数の第1動き情報の中から尤もらしい第2動き情報を決定する。【選択図】図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、超音波診断装置、医用画像処理装置、及び医用画像処理プログラムに関する。
超音波診断装置による心エコー検査では、撮像された2次元又は3次元の画像データから心筋の形状を計測・推定し、各種の心機能指標を算出する心機能評価が行われている。心機能評価では、例えば、2つの異なる断面における心筋の輪郭形状から心筋の立体形状を推定するmodified−Simpson法が利用されている。modified−Simpson法では、2つの断面として、例えば、心尖部四腔像(apical four-chamber view:A4C)及び心尖部二腔像(apical two-chamber view:A2C)が用いられる。そして、2つの断面に描出された心筋の輪郭形状から心筋の立体形状を推定することで、左心室(left ventricle:LV)の拡張末期容積(end diastolic volume:EDV)、収縮末期容積(end systolic volume:ESV)、及び駆出率(ejection fraction:EF)等の容積情報や、global longitudinal strain(GLS)情報がグローバルな心機能指標として算出される。これらEFやGLS情報の取得は、例えばspeckle-tracking echocardiography(STE)法を用いたアプリケーションにおいて実装されている。
また、STE法は、2次元の画像データだけでなく3次元の画像データにも適用可能である。3次元の画像データにSTE法を適用して心機能を解析することで、心筋の立体形状を3次元的に計測し、その計測結果に基づいてEFやGLS情報を算出することが可能である。
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、心機能評価の精度を向上させることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る超音波診断装置は、取得部と、追跡部とを備える。取得部は、被検体の拍動対象を含む領域が撮像された少なくとも1心周期にわたる時系列に並ぶ複数の医用画像データを取得する。追跡部は、同一位置に関して互いに異なるフレーム間隔での画像相関を用いた複数の動き推定処理を前記複数の医用画像データに対して実行し、前記複数の動き推定処理により推定される複数の第1動き情報の中から尤もらしい第2動き情報を決定する。
図1は、第1の実施形態に係る超音波診断装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係る動き推定の基本方針を説明するための図である。 図3は、第1の実施形態に係る超音波診断装置の処理手順を示すフローチャートである。 図4は、第1の実施形態に係る超音波診断装置の処理手順を示すフローチャートである。 図5は、第1の実施形態に係る追跡機能の処理を説明するための図である。 図6は、第1の実施形態の変形例1に係る超音波診断装置の処理手順を示すフローチャートである。 図7は、第1の実施形態の変形例2に係る追跡機能の処理を説明するための図である。 図8は、第2の実施形態に係る超音波診断装置の処理手順を示すフローチャートである。 図9は、第2の実施形態に係る追跡機能の処理を説明するための図である。 図10は、その他の実施形態に係る医用画像処理装置の構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係る超音波診断装置、医用画像処理装置、及び医用画像処理プログラムを説明する。なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用可能である。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る超音波診断装置の構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係る超音波診断装置1の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、第1の実施形態に係る超音波診断装置1は、装置本体100、超音波プローブ101、入力インタフェース102、ディスプレイ103、及び心電計104を有する。超音波プローブ101、入力インタフェース102、ディスプレイ103、及び心電計104は、装置本体100と通信可能に接続される。
超音波プローブ101は、複数の振動子を有し、これら複数の振動子は、装置本体100が有する送受信回路110から供給される駆動信号に基づき超音波を発生する。また、超音波プローブ101は、被検体Pからの反射波を受信して電気信号に変換する。また、超音波プローブ101は、振動子に設けられる整合層と、振動子から後方への超音波の伝播を防止するバッキング材等を有する。なお、超音波プローブ101は、装置本体100と着脱自在に接続される。
超音波プローブ101から被検体Pに超音波が送信されると、送信された超音波は、被検体Pの体内組織における音響インピーダンスの不連続面で次々と反射され、反射波信号として超音波プローブ101が有する複数の振動子にて受信される。受信される反射波信号の振幅は、超音波が反射される不連続面における音響インピーダンスの差に依存する。なお、送信された超音波パルスが、移動している血流や心臓壁等の表面で反射された場合の反射波信号は、ドプラ効果により、移動体の超音波送信方向に対する速度成分に依存して、周波数偏移を受ける。
入力インタフェース102は、マウス、キーボード、ボタン、パネルスイッチ、タッチコマンドスクリーン、フットスイッチ、トラックボール、ジョイスティック等を有し、超音波診断装置1の操作者からの各種設定要求を受け付け、装置本体100に対して受け付けた各種設定要求を転送する。
ディスプレイ103は、超音波診断装置1の操作者が入力インタフェース102を用いて各種設定要求を入力するためのGUI(Graphical User Interface)を表示したり、装置本体100において生成された超音波画像データ等を表示したりする。また、ディスプレイ103は、装置本体100の処理状況を操作者に通知するために、各種のメッセージを表示する。また、ディスプレイ103は、スピーカーを有し、音声を出力することもできる。例えば、ディスプレイ103のスピーカーは、装置本体100の処理状況を操作者に通知するために、ビープ音などの所定の音声を出力する。
心電計104は、被検体Pの生体信号として、被検体Pの心電波形(Electrocardiogram:ECG)を取得する。心電計104は、取得した心電波形を装置本体100に送信する。なお、本実施形態では、被検体Pの心臓の心時相に関する情報を取得する手段の一つとして、心電計104を用いる場合を説明するが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、超音波診断装置1は、心音図の第II音(第二音)の時間若しくはスペクトラムドプラによる心臓の駆出血流の計測により求まる大動脈弁閉鎖(Aortic Valve Close:AVC)時間を取得することで、被検体Pの心臓の心時相に関する情報を取得してもよい。
装置本体100は、超音波プローブ101が受信した反射波信号に基づいて超音波画像データを生成する装置である。図1に示す装置本体100は、超音波プローブ101が受信した2次元の反射波データに基づいて2次元の超音波画像データを生成可能な装置である。また、装置本体100は、超音波プローブ101が受信した3次元の反射波データに基づいて3次元の超音波画像データを生成可能な装置である。
装置本体100は、図1に示すように、送受信回路110と、Bモード処理回路120と、ドプラ処理回路130と、画像生成回路140と、画像メモリ150と、内部記憶回路160と、処理回路170とを有する。送受信回路110、Bモード処理回路120、ドプラ処理回路130、画像生成回路140、画像メモリ150、内部記憶回路160、及び処理回路170は、互いに通信可能に接続される。
送受信回路110は、パルス発生器、送信遅延部、パルサ等を有し、超音波プローブ101に駆動信号を供給する。パルス発生器は、所定のレート周波数で、送信超音波を形成するためのレートパルスを繰り返し発生する。また、送信遅延部は、超音波プローブ101から発生される超音波をビーム状に集束し、かつ送信指向性を決定するために必要な振動子ごとの遅延時間を、パルス発生器が発生する各レートパルスに対し与える。また、パルサは、レートパルスに基づくタイミングで、超音波プローブ101に駆動信号(駆動パルス)を印加する。すなわち、送信遅延部は、各レートパルスに対し与える遅延時間を変化させることで、振動子面から送信される超音波の送信方向を任意に調整する。
なお、送受信回路110は、後述する処理回路170の指示に基づいて、所定のスキャンシーケンスを実行するために、送信周波数、送信駆動電圧等を瞬時に変更可能な機能を有している。特に、送信駆動電圧の変更は、瞬間にその値を切り替え可能なリニアアンプ型の発信回路、又は、複数の電源ユニットを電気的に切り替える機構によって実現される。
また、送受信回路110は、プリアンプ、A/D(Analog/Digital)変換器、受信遅延部、加算器等を有し、超音波プローブ101が受信した反射波信号に対して各種処理を行って反射波データを生成する。プリアンプは、反射波信号をチャネル毎に増幅する。A/D変換器は、増幅された反射波信号をA/D変換する。受信遅延部は、受信指向性を決定するために必要な遅延時間を与える。加算器は、受信遅延部によって処理された反射波信号の加算処理を行なって反射波データを生成する。加算器の加算処理により、反射波信号の受信指向性に応じた方向からの反射成分が強調され、受信指向性と送信指向性とにより超音波送受信の総合的なビームが形成される。
ここで、送受信回路110からの出力信号の形態は、RF(Radio Frequency)信号と呼ばれる位相情報が含まれる信号である場合や、包絡線検波処理後の振幅情報である場合等、種々の形態が選択可能である。
Bモード処理回路120は、送受信回路110から反射波データを受信し、対数増幅、包絡線検波処理等を行なって、信号強度が輝度の明るさで表現されるデータ(Bモードデータ)を生成する。
ドプラ処理回路130は、送受信回路110から受信した反射波データから速度情報を周波数解析し、ドプラ効果による血流や組織、造影剤エコー成分を抽出し、速度、分散、パワー等の移動体情報を多点について抽出したデータ(ドプラデータ)を生成する。
なお、図1に例示するBモード処理回路120及びドプラ処理回路130は、2次元の反射波データ及び3次元の反射波データの両方について処理可能である。すなわち、Bモード処理回路120は、2次元の反射波データから2次元のBモードデータを生成し、3次元の反射波データから3次元のBモードデータを生成する。また、ドプラ処理回路130は、2次元の反射波データから2次元のドプラデータを生成し、3次元の反射波データから3次元のドプラデータを生成する。
画像生成回路140は、Bモード処理回路120及びドプラ処理回路130が生成したデータから超音波画像データを生成する。すなわち、画像生成回路140は、Bモード処理回路120が生成した2次元のBモードデータから反射波の強度を輝度で表した2次元Bモード画像データを生成する。また、画像生成回路140は、ドプラ処理回路130が生成した2次元のドプラデータから移動体情報を表す2次元ドプラ画像データを生成する。2次元ドプラ画像データは、速度画像、分散画像、パワー画像、又は、これらを組み合わせた画像である。また、画像生成回路140は、Bモード処理回路120が生成した1走査線上のBモードデータの時系列データから、Mモード画像データを生成することも可能である。また、画像生成回路140は、ドプラ処理回路130が生成したドプラデータから、血流や組織の速度情報を時系列に沿ってプロットしたドプラ波形を生成することも可能である。
ここで、画像生成回路140は、一般的には、超音波走査の走査線信号列を、テレビ等に代表されるビデオフォーマットの走査線信号列に変換(スキャンコンバート)し、表示用の超音波画像データを生成する。具体的には、画像生成回路140は、超音波プローブ101による超音波の走査形態に応じて座標変換を行なうことで、表示用の超音波画像データを生成する。また、画像生成回路140は、スキャンコンバート以外に種々の画像処理として、例えば、スキャンコンバート後の複数の画像フレームを用いて、輝度の平均値画像を再生成する画像処理(平滑化処理)や、画像内で微分フィルタを用いる画像処理(エッジ強調処理)等を行なう。また、画像生成回路140は、超音波画像データに、種々のパラメータの文字情報、目盛り、ボディーマーク等を合成する。
すなわち、Bモードデータ及びドプラデータは、スキャンコンバート処理前の超音波画像データであり、画像生成回路140が生成するデータは、スキャンコンバート処理後の表示用の超音波画像データである。なお、Bモードデータ及びドプラデータは、生データ(Raw Data)とも呼ばれる。画像生成回路140は、スキャンコンバート処理前の2次元超音波画像データである「2次元Bモードデータや2次元ドプラデータ」から、表示用の2次元超音波画像データである「2次元のBモード画像データや2次元ドプラ画像データ」を生成する。
画像メモリ150は、画像生成回路140が生成した表示用の画像データを記憶するメモリである。また、画像メモリ150は、Bモード処理回路120やドプラ処理回路130が生成したデータを記憶することも可能である。画像メモリ150が記憶するBモードデータやドプラデータは、例えば、診断の後に操作者が呼び出すことが可能となっており、画像生成回路140を経由して表示用の超音波画像データとなる。
なお、画像生成回路140は、超音波画像データと、当該超音波画像データを生成するために行なわれた超音波走査の時間とを、心電計104から送信された心電波形に対応付けて画像メモリ150に格納する。後述する処理回路170は、画像メモリ150に格納されたデータを参照することで、超音波画像データを生成するために行なわれた超音波走査時の心時相を取得することができる。
内部記憶回路160は、超音波送受信、画像処理及び表示処理を行なうための制御プログラムや、診断情報(例えば、患者ID、医師の所見等)や、診断プロトコルや各種ボディーマーク等の各種データを記憶する。また、内部記憶回路160は、必要に応じて、画像メモリ150が記憶する画像データの保管等にも使用される。また、内部記憶回路160が記憶するデータは、図示しないインタフェースを経由して、外部装置へ転送することができる。なお、外部装置は、例えば、画像診断を行なう医師が使用するPC(Personal Computer)や、CDやDVD等の記憶媒体、プリンター等である。
処理回路170は、超音波診断装置1の処理全体を制御する。具体的には、処理回路170は、入力インタフェース102を介して操作者から入力された各種設定要求や、内部記憶回路160から読み込んだ各種制御プログラム及び各種データに基づき、送受信回路110、Bモード処理回路120、ドプラ処理回路130、及び画像生成回路140の処理を制御する。また、処理回路170は、画像メモリ150や内部記憶回路160が記憶する表示用の超音波画像データをディスプレイ103にて表示するように制御する。
また、処理回路170は、取得機能171、追跡機能172、算出機能173、及び出力制御機能174を実行する。ここで、取得機能171は、取得部の一例である。追跡機能172は、追跡部の一例である。算出機能173は、算出部の一例である。出力制御機能174は、出力制御部の一例である。なお、処理回路170が実行する取得機能171、追跡機能172、算出機能173、及び出力制御機能174の処理内容については、後述する。
ここで、例えば、図1に示す処理回路170の構成要素である取得機能171、追跡機能172、算出機能173、及び出力制御機能174が実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で内部記憶回路160に記録されている。処理回路170は、各プログラムを内部記憶回路160から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路170は、図1の処理回路170内に示された各機能を有することとなる。
なお、本実施形態においては、単一の処理回路170にて、以下に説明する各処理機能が実現されるものとして説明するが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは内部記憶回路160に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、内部記憶回路160にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。更に、各図における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
ここで、speckle-tracking echocardiography(STE)法では、フレーム間のパターンマッチング技術により各位置(各点)の動き(移動ベクトル)を推定して心筋の追跡を行う。画像間で類似する部位を照合して探索するパターンマッチング処理では、原理的に1画素(2次元画像では「ピクセル」、3次元画像では「ボクセル」と呼ばれるが、以下簡単のためにいずれも「ピクセル」と称する)単位でしか動きが推定できない。例えば、1ピクセルが0.3mmである場合には、それ以下の精度の動きは推定できない。
そこで、サブピクセル推定と呼ばれる技術を併用して1画素未満の動き成分を得ることが行われている。具体的には、対象の輝度勾配が動きにより変化するのを用いたオプティカルフロー法や、動き推定指標値の空間分布に関する応答局面法を用いたサブピクセル推定が知られている。STE法では超音波のスペックルパターンが存在する画像を用いて動き推定を行うため、SSD(差の2乗和)やSAD(差分の絶対値の総和)を動き推定指標値として、ピクセル単位の移動ベクトルが得られた位置(「Pc」とする)の近傍での指標値分布のピーク位置を空間的に補間する応答局面法により動き成分のサブピクセル推定を行うのが一般的である。
この補間によるピーク位置は、指標値分布がPcに対して空間的に対称であれば丁度ピクセル上にあるが、非対称に分布していればピクセル上から外れることを利用して、この外れ具合を演算する。ただし、超音波ビームの空間分解能には限界がある(鈍った指標値分布上では上手くピーク検出ができない)ので、サブピクセル推定の精度には限界がある。
ここで、変形する心筋に対して高精度な動き推定を行うには、フレームレート(frames per second:fps)を高くしてフレーム間で照合される信号の変化量を小さくする(信号同志の相関を高める)のが有利である。
一方で、フレームレートが高くなる程にフレーム間での心筋の動き量は小さくなるため、サブピクセル推定の制限によりフレームレートを高くし過ぎると遅い動きが検出できなくなる。これらの要請から2次元のスペックルトラッキングの場合、通常の心拍数の範囲での至適なフレームレートとして40〜80[Hz]が広く用いられている(非特許文献1)。
このことは、約150[bpm]と成人の2倍以上の心拍数を有する胎児心臓へのSTE適用のように、100[Hz]を超えるような高フレームレートの動画像取得が望まれる状況においては、遅い動きの推定精度が低下し、追跡不能となる可能性がある。
また、成人心臓へのSTE適用であっても、収縮末期や拡張中期のように、心臓には動きを静止する時相が存在するために、これら遅い速度を有する心時相や心筋の部位においては、1フレーム間隔では動きを高精度に検出できないことがある。結果として、EFやGLS情報の出力値が過小評価されるという問題がある。更に、この影響は、取得される画像のフレームレートが高くなるほどに大きくなっていく。
そこで、本実施形態に係る超音波診断装置1は、心機能評価の精度を向上させるために、以下に説明する各処理機能を実行する。つまり、超音波診断装置1は、STE法を用いた心機能評価において、フレームレートが高い場合にも遅い動き成分を高精度に推定することで、高精度な心機能評価を可能とする。
図2は、第1の実施形態に係る動き推定の基本方針を説明するための図である。なお、図2にて説明する基本方針はあくまで一例であり、本実施形態は図示の内容に限定されるものではない。
図2上段の縦軸は位置(変位)に対応し、横軸は時間(frame)に対応する。図2上段において、縦軸の1メモリは1画素に対応する。また、図2下段の縦軸は速度(動き)に対応し、横軸は時間(frame)に対応する。なお、図2上段及び図2下段の横軸(時間軸)は対応している。
図2に示すように、フレーム間隔に対して変位が大きい(速度が大きい)場合には間引かずに動きを推定し、変位が小さい(速度が小さい)場合にはフレーム間隔を間引いて動きを推定するのが基本方針である。例えば、速度が大きい領域r1の動きは、画像(フレーム)を間引かずに、1フレーム間隔(時刻t1と時刻t2の画像データ)でのパターンマッチング処理により推定する。また、速度が中程度の領域r2の動きは、1フレーム間引いて、2フレーム間隔(時刻t2と時刻t4の画像データ)でのパターンマッチング処理により推定する。また、速度が小さい領域r3の動きは、2フレーム間引いて、3フレーム間隔(時刻t3と時刻t6の画像データ)でのパターンマッチング処理により推定する。なお、図2上段と図2下段との間に示した黒いバーは、パターンマッチング処理に用いるフレーム間隔を表す。
すなわち、第1の実施形態に係る超音波診断装置1は、以下に説明する各処理機能を実行することで、拍動対象の速度に応じて適切なフレーム間隔(間引き間隔)を自動的に与えることにより、心機能評価の精度を向上させるものである。以下、各処理機能について説明する。
なお、以下の実施形態では、2次元の画像データ(A4C像及びA2C像)に対するSTE法が適用される場合を説明するが、本実施形態はこれに限定されるものではない。つまり、本実施形態は、3次元の画像データに対するSTE法にも適用可能である。
図3及び図4を用いて、第1の実施形態に係る超音波診断装置1の処理手順について説明する。図3及び図4は、第1の実施形態に係る超音波診断装置1の処理手順を示すフローチャートである。図3及び図4に示す処理手順は、例えば、STE法による心機能評価を開始する旨の指示を操作者から受け付けた場合に開始される。また、図4に示す処理手順は、図3のステップS105の処理に対応する。なお、図3及び図4に示す処理手順はあくまで一例であり、実施形態は図示の内容に限定されるものではない。
ステップS101において、処理回路170は、処理タイミングであるか否かを判定する。例えば、処理回路170は、STE法による心機能評価を開始する旨の指示を操作者から受け付けると、処理タイミングであると判定し(ステップS101肯定)、ステップS102以降の処理を開始する。なお、処理タイミングでない場合には(ステップS101否定)、ステップS102以降の処理は開始されず、処理回路170の各処理機能は待機状態である。
ステップS101が肯定されると、ステップS102において、送受信回路110は、超音波走査を実行する。例えば、送受信回路110は、被検体Pの心臓(左心室)を含む2次元のスキャン領域(A4C断面及びA2C断面)に対して超音波プローブ101から超音波を送信させるとともに、超音波プローブ101が受信した反射波信号から反射波データを生成する。送受信回路110は、フレームレートに従って超音波の送受信を繰り返すことにより、各フレームの反射波データを順次生成する。そして、Bモード処理回路120は、A4C断面及びA2C断面それぞれについて、送受信回路110によって生成された各フレームの反射波データから、各フレームのBモードデータを順次生成する。
ステップS103において、画像生成回路140は、時系列の超音波画像データを生成する。例えば、画像生成回路140は、A4C断面及びA2C断面それぞれについて、Bモード処理回路120によって生成された各フレームのBモードデータから、各フレームのBモード画像データを順次生成する。
すなわち、取得機能171は、送受信回路110、Bモード処理回路120、及び画像生成回路140の処理を制御することで、被検体Pの心臓を含む領域が撮像された少なくとも1心周期にわたる時系列に並ぶ複数の医用画像データを取得する。なお、心臓は、拍動対象の一例である。
ステップS104において、追跡機能172は、初期時相において関心領域を設定する。例えば、追跡機能172は、最初のフレームのA4C断面及びA2C断面の超音波画像データそれぞれに対して、左心室の内膜及び外膜それぞれに対応する位置に関心領域を設定する。
ステップS105において、追跡機能172は、追跡処理を実行する。例えば、追跡機能172は、同一位置に関して互いに異なるフレーム間隔での画像相関を用いた複数の動き推定処理を複数の医用画像データに対して実行し、複数の動き推定処理により推定される複数の第1動き情報の中から尤もらしい第2動き情報を決定する。
ここで、図4を用いて、ステップS105の追跡処理について説明する。なお、以下では、フレーム間隔「N」での画像相間(パターンマッチング処理)を用いた動き推定処理により推定される移動ベクトルを「V(N)」と表す。なお、移動ベクトルは、「動き情報」の一例である。
ステップS201において、追跡機能172は、1フレーム間隔での画像相間を用いた第1動き推定処理を実行する。つまり、追跡機能172は、フレームを間引かずに、STE法による動き推定処理を実行することで、移動ベクトル「V(1)」を推定する。なお、STE法による動き推定処理については、公知の技術を任意に適用可能である。
ステップS202において、追跡機能172は、2フレーム間隔での画像相間を用いた第2動き推定処理を実行する。つまり、追跡機能172は、1フレーム間引いて、STE法による動き推定処理を実行することで、移動ベクトル「V(2)」を推定する。なお、STE法による動き推定処理については、公知の技術を任意に適用可能である。
ステップS203において、追跡機能172は、3フレーム間隔での画像相間を用いた第2動き推定処理を実行する。つまり、追跡機能172は、2フレーム間引いて、STE法による動き推定処理を実行することで、移動ベクトル「V(3)」を推定する。なお、STE法による動き推定処理については、公知の技術を任意に適用可能である。
ステップS204において、追跡機能172は、各位置の複数の移動ベクトルのうち、最大の速度成分を有する移動ベクトルを選択する。具体的には、追跡機能172は、フレーム間隔「N」で推定された候補となる複数の移動ベクトル「V(N)」について、「|V(N)/N|」が最大となる「V(N)/N」(フレーム当たりの移動ベクトル)を、実際の移動ベクトルとして選択(決定)する。なお、「|x|」は、xの絶対値を表す。
図5を用いて、第1の実施形態に係る追跡機能172の処理を説明する。図5は、第1の実施形態に係る追跡機能172の処理を説明するための図である。図5に示す例では、同一位置(図中の黒丸印)について推定された3つの移動ベクトル「V(1)」,「V(2)」,「V(3)」の中から選択する場合を説明する。
図5に示すように、追跡機能172は、3つの移動ベクトル「V(1)」,「V(2)」,「V(3)」から、「|V(1)/1|」,「|V(2)/2|」,「|V(3)/3|」をそれぞれ算出する。そして、追跡機能172は、算出した値を比較し、最大の速度成分を有する移動ベクトル「V(3)/3」を選択する。なお、フレーム間隔を間引いて算出した移動ベクトルが存在するため、フレーム当たりの移動ベクトル「V(N)/N」を算出するのが好適である。
このように、追跡機能172は、「最も高精度な場合には、ベクトルの絶対値が最大となる」という仮定に基づいて、尤もらしい移動ベクトルを実際の移動ベクトルとして選択する。
ステップS203において、追跡機能172は、各位置について、選択された移動ベクトルを出力する。図5の例では、追跡機能172は、フレーム当たりの移動ベクトル「V(N)/N」を出力する。なお、候補となる移動ベクトルは「第1動き情報」とも呼ばれる。また、追跡機能172により出力される移動ベクトルは、実際に追跡結果として利用される移動ベクトルであり、「第2動き情報」とも呼ばれる。
図3の説明に戻る。ステップS106において、算出機能173は、指標値を算出する。例えば、算出機能173は、modified−Simpson法により、A4C断面及びA2C断面の超音波画像データそれぞれで算出された第2動き情報から各種の心機能指標を算出する。心機能指標としては、例えば、左心室(left ventricle:LV)の拡張末期容積(end diastolic volume:EDV)、収縮末期容積(end systolic volume:ESV)、及び駆出率(ejection fraction:EF)等の容積情報や、global longitudinal strain(GLS)情報が算出される。
なお、算出機能173により算出される心機能指標及びその算出方法については、公知の技術を任意に適用可能である。また、算出機能173は、2次元のSTE法に限らず、3次元のSTE法が適用された場合にも各種の心機能指標を算出可能である。例えば、3次元のSTE法が適用される場合には、算出機能173は、内膜や中層の境界面に関する面積変化率AC(Area Change ratio)を定義することもできる。
ステップS107において、出力制御機能174は、指標値を出力する。例えば、出力制御機能174は、算出機能173により算出された各種の心機能指標をディスプレイ103に表示させる。なお、出力制御機能174が情報を出力する出力先は、ディスプレイ103に限らず、例えば、記憶媒体や他の情報処理装置等であっても良い。また、出力制御機能174は、指標値に限らず、任意の画像データを出力することもできる。
なお、図3及び図4に示す処理手順はあくまで一例であり、実施形態は図示の内容に限定されるものではない。例えば、図4に示したステップS201〜ステップS203の各処理は、図示の順序に限らず、任意の順序に入れ替えて実行されても良いし、同時に実行されても良い。
また、図4では、フレーム間隔「N」が「1,2,3」である場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。フレーム間隔「N」は、互いに異なるフレーム間隔が含まれていれば、「1,2」や「2,4」など、任意のフレーム間隔の組み合わせによって実現可能である。ただし、高精度な追跡処理を行うためには、「1」が含まれるとともに、最大のフレーム間隔が広すぎないのが好ましい。
上述してきたように、第1の実施形態に係る超音波診断装置1において、取得機能171は、被検体の拍動対象を含む領域が撮像された少なくとも1心周期にわたる時系列に並ぶ複数の医用画像データを取得する。そして、追跡機能172は、同一位置に関して互いに異なるフレーム間隔での画像相関を用いた複数の動き推定処理を前記複数の医用画像データに対して実行し、前記複数の動き推定処理により推定される複数の第1動き情報の中から尤もらしい第2動き情報を決定する。これによれば、超音波診断装置1は、心機能評価の精度を向上させることができる。
例えば、第1の実施形態に係る超音波診断装置1が上述した処理を実行することで、変形や動き量が大きく高フレームレートが有利な時相や位置では短いフレーム間隔で推定された移動ベクトルが選択され、動き量が少なく低フレームレートが有利な時相や位置では長い(間引かれた)フレーム間隔で推定された移動ベクトルが選択されることとなる。したがって、高フレームレートにおいても低速の移動ベクトルが検出可能となり、あらゆる時相で追跡精度が向上する。この結果、高フレームレートにEFやGLS情報の出力値が過小評価される可能性が低減する。
なお、第1の実施形態では、「最も高精度な場合には、ベクトルの絶対値が最大となる」という仮定に基づいて、尤もらしい移動ベクトルを実際の移動ベクトルとして選択する場合を説明したが、別の選択基準も考えられる。例えば、相関係数などを移動ベクトルの信頼度として用い、信頼度が高い場合の移動ベクトル「V(N)」を選択することが考えられる。しかしながら、このような場合には、フレーム間隔が近いほど相関係数が高くなり、大抵の場合にフレーム間隔が最小の移動ベクトルが選択されることとなるため、選択基準としては好ましくない。また、フレーム間隔の異なる複数の移動ベクトルを統合(平均や重み付け平均)処理して移動ベクトルを得る場合には、精度が低い値が混在する結果、精度が下がる傾向がある。また、ベクトル絶対値が中央(median処理)の移動ベクトルを選択する場合にも、平均処理と似た作用があるために、最大を選択する方法と比較して精度が下がる傾向がある。したがって、第1の実施形態では、上記の仮定に基づいて尤もらしい移動ベクトルを選択するのが好適である。
(第1の実施形態の変形例1)
「最も高精度な場合には、ベクトルの絶対値が最大となる」という仮定に基づいて移動ベクトルを選択するだけでは、必ずしも高精度な移動ベクトルを選択できていない場合が考えられる。
例えば、追跡対象が変形する場合には、間引きフレーム間隔が増加するにつれて信号同士の相関が減少するため、推定される動きの品質(精度)は一般的には低下すると考えられる。このため、追跡対象の動き量が十分に大きいにもかかわらず、間引きフレーム間隔で推定された動き情報(移動ベクトル)が選択されるのは必ずしも好ましくない。本実施形態において、間引きフレーム間隔で推定された動き情報が選択されるのが好ましいのは、「高フレームレートの状況下で対象の動き量が十分に小さい場合」である。そこで、第1の実施形態の変形例1では、「動き量が十分に小さい場合」という判断基準を用いることで、間引きフレーム間隔で推定された動き情報が不当に選択されないように制限をかける処理を説明する。
図6を用いて、第1の実施形態の変形例1に係る超音波診断装置1の処理手順について説明する。図6は、第1の実施形態の変形例1に係る超音波診断装置1の処理手順を示すフローチャートである。図6に示す処理手順は、図3のステップS105の処理に対応する。なお、図6に示すステップS301,S302,S303,S306の処理は、図4に示したステップS201,S202,S203,S205の処理と同様であるので、説明を省略する。
ステップS304において、追跡機能172は、1フレーム間隔で推定された移動ベクトルの絶対値が閾値未満である位置を特定する。ここで、追跡機能172は、閾値として、画素サイズに基づく値を用いる。
例えば、追跡機能172は、各位置において1フレーム間隔で推定された動きの絶対値「|V(1)/1|」の大きさと、閾値「αピクセル」とを比較し、閾値未満である位置を特定する。ここで、閾値を「αピクセル」としたのは、動き推定の限界がピクセル単位であるという背景を考慮したからである。なお、「α」としては、2次元の場合にはsqrt(2)程度が好ましい。これは、画素グリッドに水平(又は垂直)な動き成分の検出のみを考慮すれば「α=1」が最小の動き推定単位となるが、斜めの動き成分を考慮すると最小の推定単位がsqrt(2)となるためである。同様の理由から、3次元の場合には「α」はsqrt(3)程度が好ましい。なお、sqrt(2)「程度」及びsqrt(3)「程度」と記載したのは、sqrt(2)及びsqrt(3)に完全に一致する値に限定されるものではなく、処理内容に影響を与えない範囲内でずれた値も許容されることを意図したものである。
ステップS305において、追跡機能172は、特定した各位置について、最大の速度成分を有する第1動き情報を、第2動き情報として選択する。つまり、追跡機能172は、1フレーム間隔で推定された動きの絶対値「|V(1)/1|」の大きさが閾値「αピクセル」未満の場合に、フレーム間隔を間引いて推定した第1動き情報(N=2以上)の選択を許可する。なお、「|V(1)/1|」の大きさが閾値以上である位置については、移動ベクトル「V(1)」がそのまま第2動き情報として決定される。
このように、第1の実施形態の変形例1に係る追跡機能172は、1フレーム間隔での画像相関を用いた動き推定処理により推定された第1動き情報の絶対値が閾値未満である位置を特定する。そして、追跡機能172は、特定した各位置について、最大の速度成分を有する第1動き情報を、第2動き情報として選択する。これにより、第1の実施形態の変形例1に係る超音波診断装置1は、追跡対象の動き量が十分に大きい場合には、間引きフレーム間隔で推定された動き情報を不当に選択するのを防ぐので、心機能評価の精度を向上させることができる。
(第1の実施形態の変形例2)
また、例えば、間引きフレーム間隔で推定された動き情報が選択されるのが好ましいのは、「高フレームレートの状況下で対象の動き量が十分に小さい場合」であることから、間引きによるフレーム間隔「N」の最大値は、フレームレートに応じて決定するのが好適である。
図7を用いて、第1の実施形態の変形例2に係る追跡機能172の処理を説明する。図7は、第1の実施形態の変形例2に係る追跡機能172の処理を説明するための図である。図7には、フレームレートと最大フレーム間隔との対応関係を示すテーブルを例示する。なお、図7に示すテーブルは、例えば、内部記憶回路160等、追跡機能172が参照可能な記憶装置に予め記憶されている。
図7に示す例では、テーブルの1行目のレコードには、フレームレート「〜60」と、最大フレーム間隔「1」とが対応付けて記憶されている。これは、フレームレートが60fps未満である場合には、間引きは行わず、1フレーム間隔での画像相間を用いた動き推定処理を実行することを示す。また、テーブルの2行目のレコードには、フレームレート「60〜90」と、最大フレーム間隔「2」とが対応付けて記憶されている。これは、フレームレートが60fps以上90fps未満である場合には、1フレーム間隔での画像相間を用いた動き推定処理と、2フレーム間隔での画像相間を用いた動き推定処理とを実行することを示す。また、テーブルの3行目のレコードには、フレームレート「90〜120」と、最大フレーム間隔「3」とが対応付けて記憶されている。これは、フレームレートが90fps以上120fps未満である場合には、1フレーム間隔での画像相間を用いた動き推定処理と、2フレーム間隔での画像相間を用いた動き推定処理と、3フレーム間隔での画像相間を用いた動き推定処理とを実行することを示す。また、テーブルの4行目のレコードには、フレームレート「120〜」と、最大フレーム間隔「4」とが対応付けて記憶されている。これは、フレームレートが120fps以上である場合には、1フレーム間隔での画像相間を用いた動き推定処理と、2フレーム間隔での画像相間を用いた動き推定処理と、3フレーム間隔での画像相間を用いた動き推定処理と、4フレーム間隔での画像相間を用いた動き推定処理とを実行することを示す。
具体例を挙げると、追跡機能172は、取得機能171によって取得された医用画像データのフレームレートが「120」である場合には、図7に示したテーブルを参照し、最大フレーム間隔「4」を決定する。そして、追跡機能172は、決定した最大フレーム間隔までの各々のフレーム間隔で、動き推定処理を実行する。具体的には、追跡機能172は、1フレーム間隔での画像相間を用いた動き推定処理と、2フレーム間隔での画像相間を用いた動き推定処理と、3フレーム間隔での画像相間を用いた動き推定処理と、4フレーム間隔での画像相間を用いた動き推定処理とを、順次又は平行して実行する。この場合、追跡機能172は、各位置の第1動き情報として、4つの移動ベクトル「V(1)」、「V(2)」、「V(3)」、「V(4)」を算出する。そして、追跡機能172は、各位置について推定された4つの移動ベクトル「V(1)」、「V(2)」、「V(3)」、「V(4)」の中から、最大の速度成分を有する移動ベクトルを選択する。
このように、第1の実施形態の変形例2に係る追跡機能172は、複数の医用画像データのフレームレートに基づいて、フレーム間隔の最大値を決定する。そして、追跡機能172は、決定した最大値までの各々のフレーム間隔で、動き推定処理を実行する。そして、追跡機能172は、各位置について推定された複数の第1動き情報の中から、最大の速度成分を有するものを第2動き情報として選択する。これにより、第1の実施形態の変形例2に係る超音波診断装置1は、フレームレートに応じて適切なフレーム間隔を決定するので、不必要なフレーム間引きでの動き推定処理を実行させないので、効率良く心機能評価の精度を向上させることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、異なるフレーム間隔での画像相関を用いた複数の動き推定処理を実行した後に、推定された複数の第1動き情報の中から尤もらしい第2動き情報を選択する場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、まず、1フレーム間隔で仮追跡(動き推定処理)を実行して動き量を分析し、動き量の大きさに応じたフレーム間隔で本追跡を実行することも可能である。
図8を用いて、第2の実施形態に係る超音波診断装置1の処理手順について説明する。図8は、第2の実施形態に係る超音波診断装置1の処理手順を示すフローチャートである。図8に示す処理手順は、図3のステップS105の処理に対応する。なお、図8に示す処理手順はあくまで一例であり、実施形態は図示の内容に限定されるものではない。
ステップS401において、追跡機能172は、仮追跡として、1フレーム間隔での画像相間を用いた第1動き推定処理を実行する。つまり、追跡機能172は、フレームを間引かずに、STE法による動き推定処理を実行することで、移動ベクトル「V(1)」を推定する。なお、STE法による動き推定処理については、公知の技術を任意に適用可能である。
ステップS402において、追跡機能172は、1フレーム間隔で推定された移動ベクトルの絶対値に応じて、各時相の動きのレベルを分類する。例えば、追跡機能172は、仮追跡により推定された各位置の移動ベクトルの絶対値を用いて、左心室のグローバルな動きを表す平均的な動き量を算出する。
図9を用いて、第2の実施形態に係る追跡機能172の処理を説明する。図9は、第2の実施形態に係る追跡機能172の処理を説明するための図である。図9上段の縦軸は、左心室壁のグローバルな変位[mm]に対応し、横軸は、時間(frame)に対応する。また、図9下段の縦軸は、左心室壁のグローバルな動き[cm/sec]に対応し、横軸は、時間(frame)に対応する。なお、図9上段及び図9下段の横軸(時間軸)は対応している。
図9に示すように、追跡機能172は、図9下段に示す動きの絶対値に応じて、レベル「1」〜「3」の3段階に時相を分類する。ここで、レベル「1」は、1.5[cm/sec]以上の動きに対応し、レベル「2」は、0.5[cm/sec]以上1.5[cm/sec]未満の動きに対応し、レベル「2」は、0.5[cm/sec]未満の動きに対応する。図9に示す例では、収縮期ピーク時相であるs’、拡張早期ピーク時相であるe’、及び心房収縮期であるa’の各心時相は、速い動きを表すレベル「1」に分類され、動きが無くほぼ静止している心時相は、レベル「3」に分類される。このように、追跡機能172は、各フレームの画像データ単位でレベルを分類する。
ステップS403において、追跡機能172は、本追跡として、各時相の動きのレベルに応じたフレーム間隔(フレームピッチ)で、画像相間を用いた動き推定処理を実行する。図9に示す例では、追跡機能172は、レベル「1」の時相では1フレーム間隔、レベル「2」の時相では2フレーム間隔、レベル「3」の時相では3フレーム間隔でそれぞれ動き推定処理を実行する。なお、レベル「1」の時相は1フレーム間隔であるので、仮追跡での追跡結果(移動ベクトル)を適用可能である。
ステップS404において、追跡機能172は、各位置について、本追跡により推定された移動ベクトルを出力する。なお、2フレーム以上の間隔で実行された動き推定処理により推定された移動ベクトル「V(N)」は、フレーム当たりの移動ベクトル「V(N)/N」に換算して出力される。
なお、図8及び図9にて説明した内容はあくまで一例であり、実施形態は図示の内容に限定されるものではない。例えば、図8では、仮追跡となる第1動き推定処理を1フレーム間隔で実行する場合を説明したが、任意数のフレーム間隔で実行可能である。
また、図9では、レベルを3段階に分類する場合を説明する場合を説明したが、レベルは任意の段階数に分類可能である。また、各レベルを規定する動き量についても、図示の値に限らず、任意の値に設定可能である。
また、図9では、処理の簡略化のために、各フレームの画像データ単位で動きのレベルを分類する場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、追跡機能172は、各フレームの画像データの局所領域単位、又は、ピクセル単位でレベルを分類することも可能である。局所領域単位で分類する場合には、追跡機能172は、左心室の局所領域の動きを表す平均的な動き量を算出し、局所領域ごとに動きの絶対値に応じてレベルを分類する。また、ピクセル単位で分類する場合には、追跡機能172は、各ピクセルの動き量を算出し、ピクセルごとに動きの絶対値に応じてレベルを分類する。
上述してきたように、第2の実施形態に係る超音波診断装置1において、追跡機能172は、第1のフレーム間隔での画像相間を用いた動き推定処理を実行することで、第1動き情報を推定する。続いて、追跡機能172は、第1のフレーム間隔で推定された第1動き情報の大きさに応じて、各時相の動きの程度を分類する。そして、追跡機能172は、各時相の動きの程度に応じた第2のフレーム間隔で動き推定処理を実行することで、第2動き情報を推定する。これによれば、第2の実施形態に係る超音波診断装置1は、動き推定処理による処理負荷の増大を抑えつつ、心機能評価の精度を向上させることができる。
また、第2の実施形態に係る追跡機能172の処理は、第1の実施形態の変形例1及び変形例2にて説明した各処理と組み合わせることができる。例えば、第1の実施形態の変形例1と組み合わせる場合には、追跡機能172は、1フレーム間隔で推定された動きの絶対値「|V(1)/1|」の大きさが閾値「αピクセル」未満の場合に、フレーム間隔を間引いて推定した第1動き情報(N=2以上)の選択を許可するのが好適である。
また、第1の実施形態の変形例2と組み合わせる場合には、追跡機能172は、複数の医用画像データのフレームレートに基づいて、フレーム間隔の最大値、つまり動きのレベルの最大値を決定するのが好適である。例えば、追跡機能172は、フレーム間隔の最大値が「3」である場合には、動きのレベルにより規定される最大フレーム間隔を「3」に設定する。また、追跡機能172は、フレーム間隔の最大値が「4」である場合には、動きのレベルにより規定される最大フレーム間隔を「4」に設定する。
(その他の実施形態)
上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてもよい。
(超音波画像データ以外の医用画像データへの適用)
例えば、上述した実施形態では、医用画像データとして、超音波診断装置1によって撮像された超音波画像データが利用される場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、本実施形態は、X線CT(Computed Tomography)装置によって撮像されたCT画像データや、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置によって撮像されたMR画像データなど、他の医用画像診断装置によって撮像された医用画像データも処理対象として利用可能である。
(医用画像処理装置)
また、例えば、上述した実施形態では、実施形態に係る各処理機能が、超音波診断装置1に適用される場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、3次元座標系の設定処理を行う各種の処理機能は、医用画像処理装置にも適用可能である。
図10を用いて、その他の実施形態に係る医用画像処理装置200の構成について説明する。図10は、その他の実施形態に係る医用画像処理装置200の構成例を示すブロック図である。
図10に示すように、医用画像処理装置200は、入力インタフェース201と、ディスプレイ202と、記憶回路210と、処理回路220とを備える。入力インタフェース201、ディスプレイ202、記憶回路210、及び処理回路220は、互いに通信可能に接続される。記憶回路210は、任意の医用画像診断装置によって撮像された複数の医用画像データが予め記憶されている。
処理回路220は、取得機能221、追跡機能222、算出機能223、及び出力制御機能224を実行する。ここで、取得機能221、追跡機能222、算出機能223、及び出力制御機能224の各処理機能は、図1に示した取得機能171、追跡機能172、算出機能173、及び出力制御機能174の各処理機能と同様の処理を実行可能である。
すなわち、医用画像処理装置200において、取得機能221は、被検体の拍動対象を含む領域が撮像された少なくとも1心周期にわたる時系列に並ぶ複数の医用画像データを取得する。例えば、取得機能221は、記憶回路210から複数の医用画像データを読み出すことにより、複数の医用画像データを取得する。そして、追跡機能222は、同一位置に関して互いに異なるフレーム間隔での画像相関を用いた複数の動き推定処理を前記複数の医用画像データに対して実行し、前記複数の動き推定処理により推定される複数の第1動き情報の中から尤もらしい第2動き情報を決定する。これによれば、医用画像処理装置200は、心機能評価の精度を向上させることができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。更に、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、上述した実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行なうこともでき、或いは、手動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行なうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、上述した実施形態及び変形例で説明した医用画像処理方法は、予め用意された医用画像処理プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この医用画像処理プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、この医用画像処理プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な非一過性の記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、心機能評価の精度を向上させることができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 超音波診断装置
170 処理回路
171 取得機能
172 追跡機能
173 算出機能
174 出力制御機能

Claims (8)

  1. 被検体の拍動対象を含む領域が撮像された少なくとも1心周期にわたる時系列に並ぶ複数の医用画像データを取得する取得部と、
    同一位置に関して互いに異なるフレーム間隔での画像相関を用いた複数の動き推定処理を前記複数の医用画像データに対して実行し、前記複数の動き推定処理により推定される複数の第1動き情報の中から尤もらしい第2動き情報を決定する追跡部と
    を備える、超音波診断装置。
  2. 前記追跡部は、前記複数の第1動き情報のうち最大の速度成分を有する第1動き情報を、前記第2動き情報として選択する、
    請求項1に記載の超音波診断装置。
  3. 前記追跡部は、
    第1のフレーム間隔での画像相間を用いた動き推定処理を実行することで、前記第1動き情報を推定し、
    前記第1のフレーム間隔で推定された第1動き情報の大きさに応じて、各時相の動きの程度を分類し、
    各時相の動きの程度に応じたフレーム間隔で動き推定処理を実行することで、前記第2動き情報を推定する、
    請求項1に記載の超音波診断装置。
  4. 前記追跡部は、前記複数の医用画像データのフレームレートに基づいて、前記フレーム間隔の最大値を決定する、
    請求項1〜3のいずれか一つに記載の超音波診断装置。
  5. 前記追跡部は、
    1フレーム間隔での画像相関を用いた動き推定処理により推定された第1動き情報の絶対値が閾値未満である位置を特定し、
    特定した各位置について、最大の速度成分を有する第1動き情報を、前記第2動き情報として選択する、
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の超音波診断装置。
  6. 前記追跡部は、前記閾値として、画素サイズに基づく値を用いる、
    請求項5に記載の超音波診断装置。
  7. 被検体の拍動対象を含む領域が撮像された少なくとも1心周期にわたる時系列に並ぶ複数の医用画像データを取得する取得部と、
    同一位置に関して互いに異なるフレーム間隔での画像相関を用いた複数の動き推定処理を前記複数の医用画像データに対して実行し、前記複数の動き推定処理により推定される複数の第1動き情報の中から尤もらしい第2動き情報を決定する追跡部と
    を備える、医用画像処理装置。
  8. 被検体の拍動対象を含む領域が撮像された少なくとも1心周期にわたる時系列に並ぶ複数の医用画像データを取得し、
    同一位置に関して互いに異なるフレーム間隔での画像相関を用いた複数の動き推定処理を前記複数の医用画像データに対して実行し、前記複数の動き推定処理により推定される複数の第1動き情報の中から尤もらしい第2動き情報を決定する
    各処理をコンピュータに実行させる、医用画像処理プログラム。
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