以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機1について説明する。
[パチンコ遊技機1の概略構成例]
まず、図1及び図2を参照しつつ、パチンコ遊技機1の概略構成について説明する。図1は、パチンコ遊技機1の概略正面図である。図2は、パチンコ遊技機1の一部を示す概略平面図である。図1に例示されるように、パチンコ遊技機1は、入賞や判定(抽選)に関する役物等が設けられた遊技盤2と、遊技盤2を囲む枠部材3とを備えている。枠部材3は、遊技盤2と所定の間隔を隔てて平行配置された透明なガラス板を支持しており、このガラス板と遊技盤2とによって、遊技球が流下可能な遊技領域10が形成されている。
遊技者がハンドル20を握ってレバー21を時計方向に回転させると、上皿28に溜められた遊技球が発射装置(不図示)へと案内され、レバー21の回転角度に応じた打球力で遊技領域10へと発射される。この遊技領域10には、不図示の遊技クギや風車等が設けられており、発射された遊技球は、遊技領域10における上部位置へと案内され、遊技クギや風車等に接触することでその移動方向を変化させながら遊技盤2に沿って落下する。なお、遊技球の発射は、遊技者が停止ボタン22を操作することによって一時的に停止される。
上皿28は、発射装置へ供給される遊技球及び賞球を溜めるものである。この上皿28の下方には、賞球を溜める下皿29が設けられている。この下皿29と近接配置された取り出しボタン23を遊技者が操作すると、下皿29の下面の一部が開口されて、下皿29に溜まった遊技球が下皿29の下方に配置された不図示の箱に落下する。
遊技者がレバー21を小さい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「左打ち」を行うと、遊技球が相対的に弱い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、矢印31に例示されるように遊技領域10における左側領域を流下する。一方、遊技者がレバー21を大きい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「右打ち」を行うと、遊技球が相対的に強い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、矢印32に例示されるように遊技領域10における右側領域を流下する。
左打ちされた遊技球の通過経路には、入賞や判定に関する役物として、第1始動口11、第2始動口12、2つの普通入賞口14、第1ゲート15、及び電動チューリップ17が設けられている。また、右打ちされた遊技球の通過経路には、入賞や判定に関する役物として、上記第2始動口12、大入賞口13、2つの普通入賞口14、第2ゲート16、及び上記電動チューリップ17が設けられている。
遊技領域10に打ち出された遊技球は、遊技盤2に沿って流下する過程で、第1始動口11、第2始動口12、大入賞口13、及び普通入賞口14のいずれかに入球して入賞する。これにより、入賞した箇所に応じた所定数の賞球が上皿28又は下皿29に払い出される。なお、入賞しなかった遊技球は、排出口18を介して遊技領域10から排出される。
第1始動領域としての第1始動口11は、常時開放されている始動口であり、第2始動領域としての第2始動口12は、普通電動役物としての電動チューリップ17が作動しているときだけ開放される始動口である。パチンコ遊技機1では、遊技球が第1始動口11を通過して入賞した場合、又は遊技球が第2始動口12を通過して入賞した場合、遊技者にとって有利な大当たり遊技(特別遊技)を実行するか否かが判定され、その判定結果が後述する表示器4に表示される。
なお、以下の説明では、第1始動口11への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第1特別図柄判定」と呼び、第2始動口12への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第2特別図柄判定」と呼び、これらの判定(抽選)を総称して「特別図柄判定(特別図柄抽選)」と呼ぶものとする。
大入賞口13は、特別図柄判定の結果に応じて開放される特別入賞領域である。この大入賞口13の開口部には、大入賞口13を開閉するプレートが設けられている。大入賞口13は、通常はこのプレートによって閉塞されている。これに対して、特別図柄判定の判定結果が「大当たり」であることを示す所定の大当たり図柄が表示器4に停止表示された場合、上記プレートを作動させて大入賞口13を開放する大当たり遊技が実行される。このため、遊技者は、大当たり遊技中に右打ちを行うことで、大当たり遊技が行われていないときに比べてより多くの賞球を得ることができる。
電動チューリップ17は、第2始動口12に近接配置されており、一対の羽根部材を有している。この電動チューリップ17は、一対の羽根部材が第2始動口12を閉塞する閉姿勢(図1参照)と、第2始動口12を開放する開姿勢(不図示)とに姿勢変化可能に構成されている。
第2始動口12は、図1に例示されるように、通常は電動チューリップ17によって閉塞されている。これに対して、遊技球が第1ゲート15又は第2ゲート16を通過すると、賞球の払い出しは行われないものの、第2始動口12を開放するか否かが判定される。第2始動口12を開放すると判定された場合、電動チューリップ17の一対の羽根部材が規定時間開姿勢を維持した後に閉姿勢に戻る動作が規定回数行われる。このように、第2始動口12は、電動チューリップ17が作動していないときには遊技球が通過し難い状態であるのに対して、電動チューリップ17が作動することによって遊技球が通過し易い状態となる。なお、以下の説明では、第1ゲート15又は第2ゲート16に対する遊技球の通過を条件として実行される判定(抽選)を「普通図柄判定(普通図柄抽選)」と呼ぶものとする。
普通入賞口14は、第1始動口11と同様に常時開放されており、遊技球の入賞によって所定個数の賞球が払い出される入賞口である。なお、第1始動口11等とは異なり、普通入賞口14に遊技球が入賞しても判定(抽選)が行われることはない。
なお、遊技機1では、遊技球が第2始動口12を通過して入賞した場合、大当たり、小当たり(一例として、1/7の確率で小当たりとなってもよい)、及びハズレのうちの何れであるかが判定されてもよい。また、大当たり遊技の終了時に、遊技状態が、低確率遊技状態かつ非補助遊技状態から、低確率遊技状態かつ補助遊技状態に移行してもよい(遊技状態については後述する)。このような遊技機1において、例えば、大当たりであることを報知する大当たり図柄が表示器4(具体的には第2特別図柄表示器42)に停止表示された場合には、大入賞口13を用いる大当たり遊技が実行される。一方、小当たりであることを報知する小当たり図柄が表示器4に停止表示された場合には、まず、V入賞口を内部に有する小入賞口を用いる小当たり遊技が実行される。例えば、小入賞口の開口部には、小入賞口を開閉するプレートが設けられている。小入賞口は、通常はこのプレートによって閉塞されている。小当たり図柄が表示器4に停止表示された場合、上記プレートを作動させて小入賞口を開放する小当たり遊技が実行される。この小当たり遊技中に遊技球がV入賞口を通過したことを条件として、小当たり遊技に続いて大入賞口13を用いる大当たり遊技が開始される。このため、遊技者は、小当たり遊技中に右打ちを行うことで、小当たり遊技が行われないときに比べてより多くの賞球を得ることができる。なお、小当たり遊技中にV入賞口を遊技球が通過しなかった場合は、小当たり遊技に続く大当たり遊技が実行されず、また、遊技状態が時短遊技状態に移行しない。
[パチンコ遊技機1の演出手段の構成例]
図1に例示されるように、遊技盤2又は枠部材3には、各種の演出を行うものとして、液晶表示装置5、可動役物7、スピーカ24、盤ランプ25、及び演出ボタン26が設けられている。また、枠部材3には、図1には示されていない枠ランプ37(図4参照)が内蔵されている。
液晶表示装置5は、演出画像を表示する画像表示装置であり、遊技者によって視認され易い位置に設けられている。液晶表示装置5には、例えば、特別図柄判定の判定結果を報知する装飾図柄、予告演出などを行うキャラクタやアイテム、特別図柄判定が保留されている数だけ表示される保留アイコン等の各種表示オブジェクトを含む演出画像が表示される。なお、画像表示装置は、EL表示装置等の他の画像表示装置によって構成されてもよい。
可動役物7は、遊技盤2に対して可動に構成されており、通常は液晶表示装置5の画面の左右における、当該画面と遊技盤2との間の退避位置に退避されており、動作時には画面の前面まで進出するように構成されている。可動役物7には発光素子(例えばLED)が内蔵されており、LEDを発光させることで可動役物7の一部又は全部が発光する。可動役物7は、特別図柄判定の結果に基づいて動作したり発光したりすることで各種演出を行う。
盤ランプ25及び枠ランプ37は、点灯又は点滅のパターンの変更、発光色の変更等の光による各種の演出を行う。スピーカ24は、液晶表示装置5で行われる表示演出と同期するように楽曲や音声、効果音等を出力して音による演出を行う。
本実施形態では、大当たりとなる可能性(以下、「信頼度」という)の高低を示唆するために、液晶表示装置5の表示画面に演出画像を表示させたり、発光可能な演出手段(具体的には、演出役物7、盤ランプ25、及び枠ランプ37)を発光させたりする場合がある。本実施形態では、白色、青色、緑色、赤色、ゼブラ、及び虹色が信頼度の高低を示唆する色として用いられる。各色の信頼度は上記の順に高い。本実施形態では、赤色以下の色は大当たりである場合とハズレである場合とに用いられ、大当たりを示唆する色(すなわち、信頼度が100%)としては機能しない。ゼブラは、何れの演出に用いられても信頼度が相対的に非常に高く、大当たりである場合にのみゼブラを用いる演出と、大当たりである場合とハズレである場合とにゼブラを用いる演出とがある。具体的には、ゼブラは、例えば、カットイン画像を表示する演出に用いられると大当たりを示唆する色として機能し、保留アイコンの色に用いられると信頼度が相対的に非常に高い(例えば約76%)ことを示唆する色として機能する。虹色は、信頼度が100%であり、大当たりである場合にのみ用いられる(すなわち、ハズレである場合は用いられない)。なお、大当たりを示唆する色として、ゼブラ及び虹色に代えて他の単色(例えば赤色)が用いられてもよいし、他の複合色(例えば、赤色と黄色と白色との複合色)が用いられてもよい。
[パチンコ遊技機1の操作手段の構成例]
図2に例示されるように、枠部材3には、遊技者が操作する操作手段として、演出ボタン26及び演出キー27が設けられている。演出ボタン26は、遊技者が押下することによって操作情報を入力するための押ボタンである。演出ボタン26は、図示しない駆動機構により上方に突出可能に構成される。演出ボタン26を用いた演出の実行時(具体的には、演出ボタン26の操作が有効になる有効期間の開始から終了まで)には、その上面が通常状態のままの場合と通常状態よりも突出する場合とがある。突出の有無は、例えば、大当たり判定の判定結果、大当たり図柄の種類、変動パターンの種類、又はこれら全て又はこれらのうちの一部に基づいて決定されてもよい。これにより、演出ボタン26の態様によって大当たりに対する信頼度を示唆可能である。本実施形態では、突出の有無に関わらず演出ボタン26に対して1種類の操作(すなわち押下)が可能である。
なお、他の実施形態では、1つの操作手段に対して複数種類の操作が可能であるように操作手段が予め構成されてもよい。例えば、通常状態の演出ボタン26に対して可能な操作の種類と、突出状態の演出ボタン26に対して可能な操作の種類とを異ならせてもよい。具体的には、例えば、演出ボタン26は通常状態の場合には押下が可能であり、演出ボタン26が突出状態に制御されると、押下が不可能に制御されると共に演出ボタン26の上面を遊技者が自分の方へ引っ張るような操作が可能であるように構成されてもよい。例えば、大当たりに対する信頼度を示唆するために、予め複数用意された複数種類の操作のうちから選択された何れか1つの操作が遊技者に対して促されてもよい。何れの種類の操作を促すかは、例えば、大当たり判定の判定結果、大当たり図柄の種類、変動パターンの種類、又はこれら全て又はこれらのうちの一部に基づいて決定されてもよい。
演出キー27は、遊技者が選択操作を行うためのいわゆる十字キーである。パチンコ遊技機1では、演出ボタン26又は演出キー27の操作に応じた演出が行われる場合がある。
なお、演出ボタン26とは別に、遊技者が操作可能な操作手段が設けられてもよい。例えば、大当たりに対する信頼度が異なる2つの操作手段を備えてもよい。例えば、信頼度が相対的に低い場合には第1操作手段(例えば演出ボタン26)の操作が遊技者に促され、信頼度が相対的に高い場合には第2操作手段の操作が遊技者に促されてもよい。第2操作手段は、例えば、第1操作手段に比べて遊技者が操作をし難い位置(例えば、下皿29の左隣)に設けられてもよい。これにより、どちらの操作手段の操作が遊技者に促されたかということによって、信頼度を示唆することが可能になる。なお、第1操作手段の操作を促す操作促進演出中に第2操作手段が操作された場合、当該操作に応じて、第1操作手段が操作された場合と同じ演出が実行されてもよいし、第1操作手段が操作された場合と異なる他の演出が実行されてもよいし、何ら演出が実行されなくてもよい。
[表示器4の構成例]
図3は、図1における表示器4の拡大図である。表示器4は、主に特別図柄判定や普通図柄判定に関する情報を表示するものであり、図3に例示されるように、第1特別図柄表示器41、第2特別図柄表示器42、第1特別図柄保留表示器43、第2特別図柄保留表示器44、普通図柄表示器45、普通図柄保留表示器46、遊技状態表示器47、ラウンド表示器48等を有して構成されている。
第1特別図柄表示器41は、第1特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第1特別図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって第1特別図柄判定の判定結果を報知する。第2特別図柄表示器42は、第2特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第2特別図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって第2特別図柄判定の判定結果を報知する。第1特別図柄表示器41及び第2特別図柄表示器42には、判定図柄として、特別図柄判定の判定結果が「大当たり」であることを示す大当たり図柄、又は特別図柄判定の判定結果が「ハズレ」であることを示すハズレ図柄が停止表示される。
第1特別図柄保留表示器43は、第1特別図柄判定の保留数を表示する。第2特別図柄保留表示器44は、第2特別図柄判定の保留数を表示する。
普通図柄表示器45は、普通図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから普通図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって普通図柄判定の判定結果を報知する。普通図柄保留表示器46は、普通図柄判定の保留数を表示する。遊技状態表示器47は、パチンコ遊技機1の電源投入時点における遊技状態を表示する。ラウンド表示器48は、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に大当たり図柄が停止表示されると、大当たり遊技のラウンド数を表示する。
なお、以下の説明では、第1特別図柄表示器41に表示される図柄を「第1特別図柄」、第2特別図柄表示器42に表示される図柄を「第2特別図柄」と呼び、これらを総称して「特別図柄」と呼ぶ。また、普通図柄表示器45に表示される図柄を「普通図柄」と呼ぶものとする。
[パチンコ遊技機1の制御装置の構成]
遊技盤2の裏面側には、賞球として払い出される遊技球を溜めておく球タンクの他に、パチンコ遊技機1の動作を制御する制御装置が設けられている。
以下、図4を参照しつつ、パチンコ遊技機1の制御装置の構成について説明する。図4は、パチンコ遊技機1の制御装置の構成例を示すブロック図である。図4に示されるように、パチンコ遊技機1の制御装置は、判定(抽選)の実行や大当たり遊技の制御、演出制御部130へのコマンド送信処理等を制御する遊技制御部100、遊技制御部100から受信したコマンドに基づいて演出を統括的に制御する演出制御部130、画像や音による演出を制御する画像音響制御部140、および各種のランプや可動役物7による演出を制御するランプ制御部150を備えている。また、図4に示す他に、パチンコ遊技機1は、賞球の払い出しを制御する払出制御部(図示せず)も備えている。
[遊技制御部100の構成]
遊技制御部100は、CPU101、ROM102、およびRAM103を備えている。CPU101は、ROM102に記憶されたプログラムに基づいて、内部抽選や当選の判定等の払い出し賞球数に関連する各種の演算処理を行う。RAM103は、CPU101が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域またはデータ処理などの作業領域として使用される。
遊技制御部100には、第1始動口スイッチ(SW)111、第2始動口スイッチ(SW)112、電動チューリップ開閉部113、第1ゲートスイッチ(SW)114、第2ゲートスイッチ(SW)115、大入賞口スイッチ(SW)116、大入賞口制御部117、普通入賞口スイッチ(SW)118、および表示器4が接続されている。
第1始動口スイッチ111は、第1始動口11に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御部100に出力する。第2始動口スイッチ112は、第2始動口12に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御部100に出力する。電動チューリップ開閉部113は、遊技制御部100からの制御信号に応じて、電動チューリップ17の一対の羽根部材に駆動伝達可能に連結された電動ソレノイドを作動させることによって、第2始動口12を開閉する。第1ゲートスイッチ114は、遊技球がゲート15を通過したことを検知して、その検知信号を遊技制御部100に出力する。第2ゲートスイッチ115は、遊技球がゲート16を通過したことを検知して、その検知信号を遊技制御部100に出力する。大入賞口スイッチ116は、遊技球が大入賞口13に入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御部100に出力する。大入賞口制御部117は、遊技制御部100からの制御信号に応じて、大入賞口13を閉塞するプレートに駆動伝達可能に連結された電動ソレノイドを作動させることによって、大入賞口13を開閉する。普通入賞口スイッチ118は、遊技球が普通入賞口14に入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御部100に出力する。
遊技制御部100のCPU101は、第1始動口スイッチ111、第2始動口スイッチ112、大入賞口スイッチ116、または普通入賞口スイッチ118からの検知信号が入力されると、遊技球が入賞した場所に応じた所定数の賞球の払い出しを払出制御部に指示し、払出制御部からの情報に基づいて、払い出す賞球の個数を管理する。
CPU101は、第1始動口スイッチ111からの検知信号が入力されたタイミングで乱数を取得し、取得した乱数を用いて第1特別図柄判定を実行する。また、CPU101は、第2始動口スイッチ112からの検知信号が入力されたタイミングで乱数を取得し、取得した乱数を用いて第2特別図柄判定を実行する。そして、特別図柄判定の結果が大当たりになると、大入賞口制御部117を介して大入賞口13の開閉させることによって、特別遊技を実行する。また、CPU101は、ゲートスイッチ114又は115からの検知信号が入力されたタイミングで乱数を取得し、取得した乱数を用いて普通図柄判定を実行する。そして、普通図柄判定の結果が当たりになると、電動チューリップ開閉部113を介して電動チューリップ17を動作させることによって、第2始動口12を一時的に開放する。
また、CPU101は、特別図柄の変動開始や変動停止を示す情報を演出制御部130に送信する。また、CPU101は、特別図柄抽選の当選確率の変動設定や、普通図柄抽選の当選確率の変動設定に関する情報を演出制御部130に送信する。また、CPU101は、特別図柄の変動時間の短縮設定を示すデータ、第1始動口11または第2始動口12に遊技球が入賞したことを通知するための情報等を演出制御部130に送信する。
また、CPU101は、表示器4に対して、以下のような処理を実行する。すなわち、CPU101は、第1特別図柄判定を実行すると、第1特別図柄表示器41に特別図柄を変動表示させた後にその判定結果を示す特別図柄を停止表示させる。また、CPU101は、第2特別図柄判定を実行すると、第2特別図柄表示器42に特別図柄を変動表示させた後にその判定結果を示す特別図柄を停止表示させる。また、CPU101は、普通図柄判定を実行すると、普通図柄表示器45に普通図柄を変動表示させた後にその判定結果を示す普通図柄を停止表示させる。
また、CPU101は、第1特別図柄判定の保留数を第1特別図柄保留表示器43に表示させ、第2特別図柄判定の保留数を第2特別図柄保留表示器44に表示させ、普通図柄判定の保留数を普通図柄保留表示器46に表示させる。また、CPU101は、パチンコ遊技機1の遊技状態を遊技状態表示器47に表示させる。また、CPU101は、大当たり遊技のラウンド数をラウンド表示器48に表示させる。
[演出制御部130の構成]
演出制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、およびRTC(リアルタイムクロック)134を備えている。CPU131は、ROM132に記憶されたプログラムに基づいて、演出を制御する際の演算処理を行う。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域またはデータ処理などの作業領域として使用される。RTC134は、現時点の日時を計測する。
演出制御部130は、遊技制御部100から送られる特別図柄判定の結果等を示すデータに基づいて、演出内容を設定する。演出制御部130は、設定した演出内容の演出の実行を指示するコマンドを画像音響制御部140およびランプ制御部150に送信する。
画像音響制御部140は、液晶表示装置5の画像表示制御と、スピーカ24の音出力制御とを行うものである。画像音響制御部140は、CPU141、ROM142、RAM143、VDP(Video Display Processor)144、音響DSP(Digital Signal Processor)145等によって構成されている。CPU141は、ROM142に記憶されたプログラムに基づいて、演出制御部130において演出内容が設定された演出を表現する画像や音を制御する際の演算処理を行う。RAM143は、CPU141が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。
VDP144は、液晶表示装置5の表示画面に表示される演出画像を生成する。音響DSP145は、スピーカ24から出力される音響データを生成する。CPU141は、演出制御部130からのコマンド及びROM142に記憶されているプログラムに基づいて制御信号を生成してVDP144及び音響DSP145に出力することにより、VDP144及び音響DSP145の動作を制御する。
図には示されていないが、VDP144は、演出画像の描画処理を実行する描画エンジン、及び描画エンジンによって描画された演出画像を液晶表示装置5に出力する出力回路を有している。描画エンジンは、CPU141からの制御信号に基づいて、ROMに記憶されている素材データを用いて、フレームバッファに演出画像を描画する。出力回路は、このフレームバッファに描画された演出画像を所定のタイミングで液晶表示装置5に出力する。
また、図には示されていないが、音響DSP145には、楽曲や音声、効果音等の演出音に関する各種音響データを記憶する音響用ROMと、音響DSP145によるデータ処理等の作業領域として使用されるSDRAMが接続されている。音響DSP145は、CPU141からの制御信号に対応する音響データを音響用ROMからSDRAMに読み出してデータ処理を実行し、データ処理後の音響データをスピーカ24へ出力する。
[ランプ制御部150の構成]
ランプ制御部150は、CPU151、ROM152、およびRAM153を備えている。CPU151は、ROM152に記憶されたプログラムに基づいて、盤ランプ25や枠ランプ37、演出ボタン26、および可動役物7の動作を制御する際の演算処理を行う。RAM153は、CPU151が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域またはデータ処理などの作業領域として使用される。
ROM152には、発光パターンデータおよび動作パターンデータが記憶されている。発光パターンデータは、枠ランプ37、盤ランプ25、および可動役物7が備える発光素子のそれぞれの発光パターンを示すデータである。動作パターンデータは、可動役物7の動作パターンを示すデータである。
CPU151は、ROM152に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部130から受信したコマンドに対応する発光パターンデータをRAM153に読み出して、盤ランプ25、枠ランプ37、演出ボタン26、および可動役物7の発光素子の発光を制御する。また、CPU151は、ROM152に記憶された動作パターンデータの中から、演出制御部130から受信したコマンドに対応する動作パターンデータをRAM153に読み出して、可動役物7、演出ボタン26を動作させるためのモータの駆動を制御する。
[遊技状態の説明]
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機1の遊技状態について説明する。遊技状態には、大当たりと判定される確率が第1の確率である低確率遊技状態と、大当たりと判定される確率が当該第1の確率よりも高い第2の確率である高確率遊技状態とがある。
大当たり確率である上記第1の確率および第2の確率は、固定の値であってもよい。また、第1の確率および第2の確率は、設定により変化してもよい。
例えば、ホール店員が所定の操作を行うことによって大当たり確率を異なる確率に設定可能でもよい。例えば、遊技機1に電源が投入された際に遊技制御基板100の裏面に設けられた設定値スイッチ(不図示)を操作(例えば押下)したことに応じて、大当たり確率に係る設定値を所定の値(例えば、「1」〜「6」のうちの何れかの値)に設定可能な構成とする。設定値スイッチは、例えば、大当たり確率を異なる確率に設定するためのスイッチである。
例えば、設定値の値が大きいほど大当たりとなり易く、高確率遊技状態における大当たり確率である第2の確率と低確率遊技状態における大当たり確率である第1の確率との比率は、設定値によらず固定でもよい。例えば、低確率遊技状態であるときの大当たり確率は、設定値が「1」であるときは1/220に設定され、設定値が「2」であるときには1/200に設定され、設定値が「3」であるときには1/180に設定される。また、高確率遊技状態であるときの大当たり確率は、設定値が「1」であるときは1/27.5(=1/220×8倍)に設定され、設定値が「2」であるときには1/25(=1/200×8倍)に設定され、設定値が「3」であるときには1/22.5(=1/180×8倍)に設定される。
大当たり確率の設定のために、設定キーと、設定変更用スイッチと、設定値表示装置とが設けられてもよい。設定変更用スイッチはそれ専用に設けられてもよいし、RAMクリアスイッチ(遊技制御部100のRAM103を初期化するためのスイッチ)と併用されてもよい。設定変更用スイッチがRAMクリアスイッチと併用される場合、例えば、設定キーがONにされ(押下され)、かつRAMクリアスイッチがONにされた状態で電源がONにされた場合に大当たり確率の設定変更モードに移行し、設定キーがONにされ、かつRAMクリアスイッチがOFFにされた状態で電源がONにされた場合に大当たり確率の設定確認モードに移行し、設定キーがOFFにされ、かつRAMクリアスイッチがONにされた状態で電源がONにされた場合にRAMクリアモード(遊技制御部100のRAM103を初期化して遊技機を立ち上げるモード)に移行し、設定キーがOFFにされ、かつRAMクリアスイッチがOFFにされた状態で電源がONにされた場合に電源復旧モード(遊技制御部100のRAM103を初期化せず、直前の電源断時のデータを維持した状態で遊技機を立ち上げるモード)に移行してもよい。なお、本実施形態の遊技機は、例えば、電源断時に遊技制御部100のRAM103(図4参照)に記憶されたデータを保持するためのコンデンサが設けられ、一定期間(例えば24時間)電源が遮断されてもRAM103のデータを維持することが可能に構成されている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機1の遊技状態には、非補助遊技状態と、補助遊技状態とがある。補助遊技状態は、非補助遊技状態と比べて、普通図柄判定における当たりと判定される確率が相対的に高い(例えば、1/1.1)。また、補助遊技状態では、普通図柄判定において当たりと判定された場合の電動チューリップ17の開放時間が相対的に長く(例えば、1.8秒×3回)、また普通図柄の変動時間が相対的に短い(例えば、2秒)状態である。すなわち、補助遊技状態では、遊技球がゲート15又はゲート16を通過すると普通図柄判定が行われて、比較的高い確率で当たりとなり、第2始動口12が1.8秒×3回開放して遊技球が入賞し易い状態となる。また、補助遊技状態では、非補助遊技状態と比べて、特別図柄の変動時間が短縮される。
一方、非補助遊技状態は、補助遊技状態と比べると、普通図柄判定における当たりと判定される確率が相対的に低く(例えば、1/50)、また、普通図柄判定において当たりと判定された場合の電動チューリップ17の開放時間が相対的に短く(例えば、0.1秒×1回)、普通図柄の変動時間が相対的に長い(例えば、25秒)状態である。すなわち、非補助遊技状態では、遊技球がゲート15又はゲート16を通過すると普通図柄判定が行われても、当たりとなる確率は比較的低く、かつ、第2始動口12が0.1秒×1回しか開放しないため、遊技球は第2始動口12に入賞し難い。
本実施形態では、大当たり遊技の終了時に、遊技機1が高確率遊技状態又は低確率遊技状態に設定されるとともに、補助遊技状態又は非補助遊技状態に設定される。
なお、低確率遊技状態かつ非補助遊技状態を「通常遊技状態」といい、パチンコ遊技機1は、初期的には通常遊技状態に設定される。また、高確率遊技状態かつ補助遊技状態を「確変遊技状態」という。また、低確率遊技状態かつ補助遊技状態を「時短遊技状態」という。
[演出モード]
本実施形態の遊技機1では、大当たり遊技中を除き、現在の遊技状態に対応した3種類の演出モードのうちの何れかの演出モードで演出が行われる。具体的には、例えば、通常遊技状態で遊技が制御されているときには通常モードで、確変遊技状態で遊技が制御されているときには確変モードで、時短遊技状態で遊技が制御されているときには時短モードでそれぞれ演出が行われる。
なお、通常モードには、複数の演出態様(ステージ。例えば、ステージA、ステージB等)がある。ステージ自体は、大当たりになる可能性を示すものではなく、ステージAとステージBのうち何れの通常モードでも後述する各演出(予告演出、リーチ演出、当たり報知等)を実行可能である。
[遊技制御部100によるメイン処理]
次に、図5を参照しつつ、遊技制御部100によって実行されるメイン処理について説明する。図5は、遊技制御部100によって実行されるメイン処理の一例を示すフローチャートである。遊技制御部100は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図5に示されている一連の処理を割り込みにより一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図5以降のフローチャートに基づいて説明する遊技制御部100の処理は、ROM102に記憶されているプログラムをCPU101が実行することによって行われる。
まず、遊技制御部100のCPU101は、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、および普通図柄乱数の各種乱数を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS1)。大当たり乱数は、特別図柄判定の結果が大当たりか、ハズレかを決定するための乱数である。図柄乱数は、特別図柄判定の結果が大当たりであった場合に、大当たり図柄(大当たりの種類)を決定するための乱数である。リーチ乱数は、特別図柄判定の結果がハズレの場合に、所定の変動時間(例えば13秒)以上の変動パターンを選択するか否かを決定するための乱数である。変動パターン乱数は、特別図柄が変動表示される際の変動パターン(変動時間)を決定するための乱数である。普通図柄乱数は、普通図柄抽選の当選または落選を決定するための乱数である。大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、および普通図柄乱数は、ステップS1の処理が行われる毎に、例えば乱数発生器により生成される。
ステップS1に続いて、CPU101は、始動口スイッチ(SW)処理を実行する(ステップS2)。始動口スイッチ処理では、CPU101は、第1始動口スイッチ111又は第2始動口スイッチ112からの検知信号の入力の有無を監視して、ステップS1の処理によって適宜更新される各乱数(大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)について、検知信号が入力された時点の値を取得して、RAM103に記憶する。この始動口スイッチ処理については、図6を参照して、後に詳述する。
ステップS2に続いて、CPU101は、ゲートスイッチ(SW)処理を実行する(ステップS3)。ゲートスイッチ処理では、CPU101は、ゲートスイッチ114又は115からの検知信号の入力の有無を監視し、検知信号の入力があった場合、ステップS1の処理で更新された普通図柄乱数の値を取得して、RAM103に記憶する。このゲートスイッチ処理については、図7を参照して、後に詳述する。
ステップS3に続いて、CPU101は、特別図柄処理を実行する(ステップS4)。詳細は後述するが、特別図柄処理では、特別図柄判定の結果が大当たりであったか否か、大当たりであった場合の大当たり図柄が判定される。また、CPU101は、ステップS2の始動口スイッチ処理で取得された乱数を用いて特別図柄判定を実行し、第1特別図柄表示器41または第2特別図柄表示器42に特別図柄を変動表示させてから特別図柄判定の結果を示す特別図柄を停止表示させる。特別図柄処理については、図8を参照して、後に詳述する。
ステップS4に続いて、CPU101は、普通図柄処理を実行する(ステップS5)。普通図柄処理では、CPU101は、ステップS3のゲートスイッチ処理で取得された普通図柄乱数を用いて普通図柄判定を実行し、普通図柄表示器45に普通図柄を変動表示させてから普通図柄判定の結果を示す普通図柄を停止表示させる。普通図柄処理については、図12を参照して、後に詳述する。
ステップS5に続いて、CPU101は、ステップS4の特別図柄処理における特別図柄判定で大当たりとなった場合に、大入賞口制御部117を介して大入賞口13を開閉する大入賞口処理を実行する(ステップS6)。大入賞口処理については、図13を参照して、後に詳述する。
ステップS6に続いて、CPU101は、電動チューリップ処理を実行する(ステップS7)。電動チューリップ処理では、CPU101は、ステップS5の普通図柄処理における普通図柄抽選に当選した場合に、電動チューリップ開閉部113を介して電動チューリップ17の一対の羽根部材を作動させる。電動チューリップ処理については、図15を参照して、後に詳述する。
ステップS7に続いて、CPU101は、遊技球の入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する賞球処理を実行する(ステップS8)。具体的には、CPU101は、第1始動口11、第2始動口12、大入賞口13、および普通入賞口14の何れかに遊技球が入賞した場合、入賞した場所に応じた個数の賞球を払い出しする。例えば、CPU101は、第1始動口11または第2始動口12に遊技球が入賞した場合は、3個の賞球を払い出し、大入賞口13に遊技球が入賞した場合は15個の賞球を払い出す。
ステップS8に続いて、CPU101は、出力処理を実行する(ステップS9)。ステップS9の出力処理では、CPU101は、ステップS2の始動口スイッチ処理やステップS4の特別図柄処理、ステップS6の大入賞口処理等でRAM103にセットされた各種コマンドを演出制御部130に送信する。
[遊技制御部100による始動口スイッチ処理]
次に、図6を参照して、遊技制御部100において実行される始動口スイッチ処理の詳細について説明する。図6は、図5のステップS2における始動口スイッチ処理の詳細フローチャートである。
図6に示すように、ステップS201において、遊技制御部100のCPU101は、第1始動口スイッチ111が「ON」になったか否か(第1始動口11に遊技球が入賞したか否か)を判定する。第1始動口スイッチ111が「ON」になったと判定した場合(ステップS201:YES)、RAM103に記憶されている第1特別図柄判定の保留数U1が、予めROM102に記憶されている第1特別図柄判定の最大保留数Umax1(例えば、4)未満であるか否かを判定する(ステップS202)。
CPU101は、保留数U1が最大保留数Umax1未満であると判定した場合(ステップS202:YES)、保留数U1の値を「1」加算した値に更新する(ステップS203)。そして、CPU101は、ステップS1の処理によって更新した各種乱数(大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)の値を取得して、RAM103に格納する(ステップS204)。
ここでは、第1始動口11に遊技球が入賞したことに応じて取得された各種乱数がRAM103に格納されることにより、ステップS203で保留数U1を増加させた保留玉に係る第1特別図柄判定の権利が、保留されることになる。詳細は後述するが、保留された第1特別図柄判定の権利は、ステップS4の特別図柄処理において消化されて、第1特別図柄が変動表示されて所定時間経過後に停止表示されることにより、当該第1特別図柄判定の結果が報知される。
続いて、CPU101は、ステップS204でRAM103に格納された各種乱数に基づいて事前判定処理を実行する(ステップS205)。ステップS205の事前判定処理は、保留された第1特別図柄判定の権利についての判定処理であり、大当たりか否か、大当たりの場合の大当たり図柄、変動パターン等を判定して当該判定結果を示す事前判定情報を生成する処理である。その後、CPU101は、事前判定情報を含む保留コマンドをRAM103にセットする(ステップS206)。ステップS206でセットされる保留コマンドは、第1特別図柄判定が保留されたことを通知するためのコマンドであって、図5のステップS9における出力処理において演出制御部130へと送信される。なお、ステップS205の事前判定処理では、ステップS204で取得された各種乱数がそのまま事前判定情報として生成されて、当該事前判定情報が保留コマンドに含められてもよい。
ステップS201で「NO」と判定した場合、ステップS202で「NO」と判定した場合、又はステップS206の処理を実行した場合、CPU101は、ステップS207の処理を実行する。ステップS207では、CPU101は、第2始動口スイッチ112が「ON」になったか否か(第2始動口12に遊技球が入賞したか否か)を判定する。第2始動口スイッチ112が「ON」になったと判定した場合(ステップS207:YES)、RAM103に記憶されている第2特別図柄判定の保留数U2が、予めROM102に記憶されている第2特別図柄判定の最大保留数Umax2(例えば、4)未満であるか否かを判定する(ステップS208)。
CPU101は、保留数U2が最大保留数Umax2未満であると判定した場合(ステップS208:YES)、保留数U2の値を「1」加算した値に更新する(ステップS209)。そして、CPU101は、ステップS1の処理で更新した各種乱数(大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)を取得して、RAM103に格納する(ステップS210)。
そして、CPU101は、ステップS210の処理によってRAM103に格納された各種乱数を用いて、上記ステップS205の処理と同様に事前判定処理を実行し(ステップS211)、事前判定情報を含む保留コマンドをRAM103にセットする(ステップS212)。
ステップS207で「NO」と判定された場合、ステップS208で「NO」と判定された場合、又はステップS212の処理が行われた場合、CPU101は、始動口スイッチ処理を終了して、ゲートスイッチ処理に処理を進める。
[遊技制御部100によるゲートスイッチ処理]
図7は、図5のステップS3におけるゲートスイッチ処理の詳細フローチャートである。図7に示されるように、CPU101は、ゲートスイッチ114又は115からの検知信号(ゲートスイッチ114又は115が「ON」になったことを示すON信号)が入力されたか否かに基づいて、ゲートスイッチ114又は115が「ON」になったか否かを判定する(ステップS301)。
CPU101は、ゲートスイッチ114又は115が「ON」になったと判定した場合(ステップS301:YES)、RAM103に記憶されている普通図柄判定の保留数Gが、普通図柄判定の最大保留数Gmax(例えば、4)未満であるか否かを判定する(ステップS302)。
CPU101は、保留数Gが最大保留数Gmax未満であると判定した場合(ステップS302:YES)、保留数Gを「1」加算した値に更新し(ステップS303)、この処理によって保留された普通図柄判定に使用される普通図柄乱数を取得して、RAM103に格納する(ステップS304)。なお、ステップS304において格納された普通図柄乱数に対して上記ステップS205と同様に事前判定処理が行われ、当該事前判定処理の結果が普通図柄の保留コマンドとして演出制御部130に送信されてもよい。
[遊技制御部100による特別図柄処理]
次に、図8〜図11を参照しつつ、遊技制御部100によって実行される特別図柄処理の詳細について説明する。図8は、図5におけるステップS4の特別図柄処理を示す詳細フローチャートである。図9は、図8のステップS407の大当たり判定処理の詳細を示すフローチャートである。図10は、図8のステップS408の変動パターン設定処理の詳細を示すフローチャートである。
図8に示されるように、遊技制御部100のCPU101は、例えばRAM103に記憶されている情報に基づいて、特別遊技中(大当たり遊技中)であるか否かを判定する(ステップS401)。特別遊技中であると判定された場合(ステップS401:YES)、CPU101は、特別図柄処理を終了する。
CPU101は、特別遊技中ではないと判定した場合(ステップS401:NO)、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)が変動表示中であるか否かを判定する(ステップS402)。特別図柄が変動表示中ではないと判定した場合(ステップS402:NO)、RAM103に記憶されている第2特別図柄判定の保留数U2が「1」以上であるか否かを判定し(ステップS403)、「1」以上であると判定した場合(ステップS403:YES)、保留数U2を「1」減算して保留玉を1だけ消化する(ステップS404)。
CPU101は、保留数U2が「1」以上ではない(第2特別図柄判定が保留されていない)と判定した場合(ステップS403:NO)、RAM103に記憶されている第1特別図柄判定の保留数U1が「1」以上であるか否かを判定し(ステップS405)、「1」以上であると判定した場合(ステップS405:YES)、保留数U1を「1」減算して保留玉を1だけ消化する(ステップS406)。一方、CPU101は、ステップS405で保留数U1が「1」以上でないと判定した場合(ステップS405:NO)、客待ちコマンドをRAM103に設定して、図8に示す特別図柄処理を終了する。
CPU101は、ステップS404またはステップS406の処理に続いて、大当たり判定処理を実行する(ステップS407)。以下、図9を参照して、大当たり判定処理について説明する。
(大当たり判定処理)
図9に示すように、CPU101は、まず、大当たりか否かの判定を行う(ステップS431)。具体的には、CPU101は、図8のステップS404の処理に続いて大当たりか否かの判定を行う場合、ステップS404の処理で保留数U2を減算させた保留玉に係る大当たり乱数(ステップS2の処理でRAM103に格納された大当たり乱数)が、ROM102に予め記憶されている大当たり乱数の当選値と一致するか否かを判定する。これにより、CPU101は、第2特別図柄判定の結果が大当たりであるか否かを判定する。なお、遊技状態が高確率遊技状態である場合は、低確率遊技状態よりも大当たりと判定される確率が高い。一方、図8のステップS406の処理に続いて大当たりか否かの判定を行う場合、CPU101は、ステップS406の処理で保留数U1を減算させた保留玉に係る大当たり乱数(ステップS2の処理でRAM103に格納された大当たり乱数)が、ROM102に予め記憶されている大当たり乱数の当選値と一致するか否かを判定する。これにより、CPU101は、第1特別図柄判定の結果が大当たりであるか否かを判定する。
ここで、特別図柄判定の結果が大当たりである場合(ステップS431:YES)、CPU101は、上述した大当たり乱数と一緒にステップS2の処理でRAM103に格納された図柄乱数に基づいて、図柄乱数判定処理を行う(ステップS432)。具体的には、CPU101は、ステップS2の処理でRAM103に格納された図柄乱数が、ROM102に予め記憶されている各大当たり図柄のそれぞれに割り当てられた乱数値のいずれと一致するかを判定することにより、大当たり図柄を判定する。そして、CPU101は、判定した大当たり図柄を、設定情報としてRAM103に設定する(ステップS433)。
一方、ステップS431において大当たりでないと判定された場合(ステップS431:NO)、CPU101は、特別図柄判定の結果がハズレであることを表すハズレ図柄を、設定情報としてRAM103に設定する(ステップS434)。
ステップS433の処理、またはステップS434の処理の後、CPU101は、大当たり判定処理を終了して、図8の特別図柄処理に処理を戻す。
図8に戻り、ステップS407の大当たり判定処理に続いて、CPU101は、変動パターン設定処理を実行する(ステップS408)。以下、図10を参照して、変動パターン設定処理について説明する。
図10に示すように、CPU101は、後述する確変遊技フラグがONか否か、すなわち、高確率遊技状態か否かを判定する(ステップS461)。確変遊技フラグがOFFの場合(ステップS461:NO)、CPU101は、後述する補助遊技フラグがONか否か、すなわち、補助遊技状態か否かを判定する(ステップS462)。補助遊技フラグがOFFの場合(ステップS462:NO)、CPU101は、変動パターンテーブルとして通常テーブルをRAM103にセットする(ステップS463)。補助遊技フラグがONの場合(ステップS462:YES)、CPU101は、変動パターンテーブルとして時短テーブルをRAM103にセットする(ステップS464)。
一方、確変遊技フラグがONの場合(ステップS461:YES)、CPU101は、変動パターンテーブルとして確変テーブルをRAM103にセットする(ステップS466)。
変動パターンテーブルは、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための条件を既定したテーブルである。各変動パターンテーブルには複数の変動パターンが含まれており、大当たり判定の結果が大当たりのときに選択される大当たり変動パターン、ハズレであってリーチ無しのとき(リーチ乱数を用いて所定の変動時間(例えば13秒)以上の変動パターンを選択すると決定されなかったとき)に選択されるハズレ変動パターン(リーチ無し)、ハズレであってリーチ有りのとき(リーチ乱数を用いて所定の変動時間(例えば13秒)以上の変動パターンを選択すると決定されたとき)に選択されるリーチ変動パターンが含まれる。例えば、通常テーブルに含まれる大当たり変動パターンとしては、変動時間が30秒、60秒、80秒、120秒等の変動パターンがあり、通常テーブルに含まれるリーチ変動パターンとしては、変動時間が27秒、57秒、75秒、113秒等の変動パターンがある。また、通常テーブルに含まれるハズレ変動パターンとしては、変動時間が8秒、12秒等の変動パターンがある。また、時短テーブルおよび確変テーブルには、ハズレ変動パターンとして、通常テーブルにおけるハズレ変動パターンよりも短い変動パターン(例えば、変動時間が2秒)がある。なお、通常テーブルの変動パターンテーブルの一例については、図19を参照して後述する。
CPU101は、ステップS463、ステップS464、又は、ステップS465の処理に続いて、ステップS407の大当たり判定の結果がハズレであったか否かを判定する(ステップS466)。この大当たり判定の結果がハズレでない場合、すなわち、大当たりである場合(ステップS466:NO)は、CPU101は、次のステップ468に処理を進める。
ステップS407の大当たり判定の結果がハズレであると判定した場合(ステップS466:YES)、CPU101は、リーチ乱数判定処理を行う(ステップS467)。リーチ乱数判定処理では、CPU101は、取得したリーチ乱数に基づいて所定の変動時間(例えば13秒)以上のリーチ変動パターンを選択するか否かを判定する。そして、CPU101は、ステップS467の処理に続いて、ステップS468の処理を実行する。
ステップS468では、CPU101は、変動パターン乱数判定処理を行う。具体的には、CPU101は、セットした変動パターンテーブルを用いて、ステップS2の処理でRAM103に格納された変動パターン乱数に基づいて、変動パターンを選択する。より具体的には、CPU101は、ステップS2の処理でRAM103に格納された変動パターン乱数と、セットした変動パターンテーブルに含まれる各変動パターンに設定された値とが一致する変動パターンを決定する。
このようにして、CPU101は、ステップS2で取得された変動パターン乱数と、ステップS463、ステップS464、又は、ステップS465でセットした変動パターンテーブルとに基づいて、特別図柄の変動パターンを決定する。決定された変動パターンは、設定情報としてRAM103に設定される(ステップS469)。ステップS469の処理の後、CPU101は、図10に示す変動パターン設定処理を終了して、図8のステップS409以降の処理を進める。
図8に戻り、ステップS408の処理に続いて、CPU101は、ステップS407の処理で設定した図柄の設定情報、ステップS408の処理で設定した変動パターンの設定情報、パチンコ遊技機1の遊技状態を示す情報等を含む変動開始コマンドを生成してRAM103にセットする(ステップS409)。この変動開始コマンドは、特別図柄の変動表示に伴う演出の実行を指示するコマンドであって、図5のステップS9の出力処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。
ステップS409の処理に続いて、CPU101は、ステップS409の処理でセットした変動開始コマンドに含まれている設定情報に基づいて、特別図柄の変動表示を開始し(ステップS410)、変動時間の計測を開始する(ステップS411)。なお、特別図柄の変動表示は、ステップS407〜S409の処理が、ステップS404の処理に続いて行われた場合には第2特別図柄表示器42を用いて行われ、ステップS406の処理に続いて行われた場合には第1特別図柄表示器41を用いて行われる。
CPU101は、ステップS402の処理で「YES」と判定した場合、またはステップS411の処理を実行した場合、ステップS411における変動時間の計測開始から、ステップS408の処理で設定された変動パターンに対応する変動時間が経過したか否かを判定する(ステップS412)。
CPU101は、変動時間が経過したと判定した場合(ステップS412:YES)、特別図柄の変動表示が停止されることを通知する変動停止コマンドをRAM103にセットし(ステップS413)、ステップS410の処理で開始した特別図柄の変動表示を終了し(ステップS414)、計測した変動時間をリセットする(ステップS415)。これにより、第1特別図柄表示器41または第2特別図柄表示器42において、ステップS407の大当たり判定処理の判定結果に応じた図柄(大当たり図柄、又はハズレ図柄)が停止表示され、特別図柄判定の結果が報知される。なお、ステップS413の処理でセットされた変動停止コマンドは、図5のステップS9の出力処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。
CPU101は、ステップS415の処理の後、停止中処理を実行する(ステップS416)。停止中処理の詳細については後述する。
ステップS401で「YES」と判定された場合、ステップS405で「NO」と判定された場合、ステップS412で「NO」と判定された場合、またはステップS416の処理が行われた場合、CPU101は、特別図柄処理を終了して、図5のステップS5の普通図柄処理を実行する。
[遊技制御部100による停止中処理]
次に、図8のステップS416の停止中処理について説明する。図11は、図8のステップS416の停止中処理を示す詳細フローチャートである。
図11に示されるように、CPU101は、上記ステップS407の大当たり判定処理の結果に基づいて、特別図柄判定の結果が大当たりか否かを判定する(ステップS480)。そして、CPU101は、大当たりと判定した場合(ステップS480:YES)、RAM103に記憶されている大当たり遊技フラグを「ON」に設定する(ステップS481)。
CPU101は、ステップS481の処理に続いて、RAM103に記憶されている補助遊技フラグ及び確変遊技フラグを「OFF」に設定する(ステップS482)。CPU101は、ステップS482の処理に続いて、オープニングを開始し(ステップS483)、オープニングコマンドをRAM103にセットする(ステップS484)。このオープニングコマンドは、大当たり遊技が開始されることを示すオープニング演出を演出制御部130に行わせるためのコマンドであり、当該コマンドは、図5のステップS9の出力処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。
一方、CPU101は、大当たりでないと判定した場合(ステップS480:NO)、補助遊技フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS485)。補助遊技フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS485:YES)、RAM103に記憶されている補助遊技残余回数Jを「1」減算し、当該Jを更新する(ステップS486)。補助遊技残余回数Jは、補助遊技状態が維持される残りの特別図柄の変動回数(特別図柄判定の実行回数)を示し、大当たり遊技が行われた後に実行される遊技状態設定処理において設定される。遊技状態設定処理の詳細については後述する。
ステップS486の処理に続いて、CPU101は、補助遊技残余回数Jが「0」であるか否かを判定する(ステップS487)。補助遊技残余回数Jが「0」であると判定した場合(ステップS487:YES)、CPU101は、補助遊技フラグを「OFF」に設定する(ステップS488)。
ステップS488の処理を実行した場合、補助遊技フラグが「ON」ではないと判定した場合(ステップS485:NO)、又は補助遊技残余回数Jが「0」ではないと判定した場合(ステップS487:NO)、CPU101は、確変遊技フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS489)。
確変遊技フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS489:YES)、CPU101は、RAM103に記憶されている高確率遊技残余回数Xを「1」減算し、当該Xを更新する(ステップS490)。高確率遊技残余回数Xは、高確率遊技状態で特別図柄判定が行われる残りの回数を示し、大当たり遊技が行われた後に実行される遊技状態設定処理(後述する)において設定される。
ステップS490の処理に続いて、CPU101は、高確率遊技残余回数Xが「0」であるか否かを判定する(ステップS491)。高確率遊技残余回数Xが「0」であると判定した場合(ステップS491:YES)、RAM103に記憶されている確変遊技フラグを「OFF」に設定する(ステップS492)。
ステップS492の処理が実行された場合、ステップS484の処理が実行された場合、確変遊技フラグが「ON」ではないと判定された場合(ステップS489:NO)、又は高確率遊技残余回数Xが「0」ではないと判定された場合(ステップS491:NO)、CPU101は、図11の停止中処理を終了する。
[遊技制御部100による普通図柄処理]
次に、図12を参照しつつ、遊技制御部100によって実行される普通図柄処理の詳細について説明する。図12は、図5のステップS5の普通図柄処理を示す詳細フローチャートである。
まず、遊技制御部100のCPU101は、RAM103に記憶されている補助フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS501)。補助フラグは、普通図柄判定の結果が当りである場合に「ON」に設定されるフラグであり、電動チューリップ17を作動させる当たり遊技中であるか否かを示すフラグである。電動チューリップ17は、普通図柄判定の結果が当りである場合、所定のパターンで動作する。電動チューリップ17の動作パターンは、遊技機1が補助遊技状態か否か(補助遊技フラグがONか否か)によって異なる。補助フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS501:YES)、CPU101は、図12の普通図柄処理を終了する。
補助フラグが「ON」に設定されていないと判定した場合(ステップS501:NO)、CPU101は、普通図柄表示器45における普通図柄の変動表示中であるか否かを判定し(ステップS502)、普通図柄の変動表示中ではないと判定した場合(ステップS502:NO)、RAM103に記憶されている普通図柄判定の保留数Gが「1」以上であるか否かを判定する(ステップS503)。保留数Gが「1」以上ではないと判定した場合(ステップS503:NO)、CPU101は、図12の普通図柄処理を終了する。
CPU101は、保留数Gが「1」以上であると判定した場合(ステップS503:YES)、保留数Gを「1」減算した値に更新し(ステップS504)、普通図柄乱数判定処理を実行する(ステップS505)。具体的には、遊技球が第1ゲート15又は第2ゲート16を通過したことに応じて上記ステップS3の処理で取得された普通図柄乱数が、ROM102に記憶されている普通図柄乱数の当選値と一致するか否かに基づいて、普通図柄判定の結果が当たりであるか否かを判定する(ステップS506)。なお、補助遊技状態である場合には、非補助遊技状態である場合よりも普通図柄乱数の当選値が多く設定されており、補助遊技状態である場合には、普通図柄判定の結果が当たりとなる確率は非補助遊技状態よりも高い。
CPU101は、普通図柄判定の結果が当たりではないと判定した場合(ステップS506:NO)、RAM103にハズレ図柄をセットする(ステップS507)。
一方、CPU101は、普通図柄判定の結果が当たりであると判定した場合(ステップS506:YES)、CPU101は、当たり図柄をRAM103にセットする(ステップS508)。
ステップS507の処理、又はステップS508の処理に続いて、CPU101は、RAM103に記憶されている補助遊技フラグがONか否かに基づいて、補助遊技状態か否かを判定する(ステップS509)。
CPU101は、補助遊技状態ではないと判定した場合(ステップS509:NO)、普通図柄表示器45において普通図柄を変動表示させる時間である普通図柄変動時間を例えば25秒にセットする(ステップS510)。逆に、補助遊技状態であると判定した場合(ステップS509:YES)、普通図柄変動時間を比較的短い値、例えば2秒にセットする(ステップS511)。このステップS510又はステップS511の処理によってセットされた普通図柄変動時間は、RAM103に一時的に記憶される。
ステップS510又はステップS511の処理に続いて、CPU101は、普通図柄表示器45において普通図柄の変動表示を開始させ(ステップS512)、その変動表示開始からの経過時間の計測を開始する(ステップS513)。
一方、CPU101は、普通図柄表示器45において普通図柄の変動表示中であると判定した場合(ステップS502:YES)、普通図柄の変動表示を終了させるか否かを判定する(ステップS516)。具体的には、ステップS513の処理によって計測を開始した経過時間が、上記ステップS512又はステップS513の処理で設定された普通図柄変動時間に達したか否かに基づいて、普通図柄の変動表示の終了タイミングになったか否かを判定する。終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS516:NO)、CPU101は、図12の普通図柄処理を終了する。
CPU101は、普通図柄の変動表示の終了タイミングになったと判定した場合(ステップS516:YES)、普通図柄表示器45による普通図柄の変動表示を終了させる(ステップS517)。具体的には、CPU101は、上記ステップS507、又はステップS508の処理でセットした図柄を普通図柄表示器45に停止表示させる。これにより、普通図柄判定の結果が報知される。
ステップS517の処理に続いて、CPU101は、上記ステップS515の処理によって計測が開始された経過時間をリセットする(ステップS518)。そして、上記ステップS506と同様に、普通図柄判定の結果が当たりであるか否かを判定し(ステップS519)、当たりであると判定した場合(ステップS519:YES)、補助フラグを「ON」に設定する(ステップS520)。この補助フラグが「ON」に設定されて、後述する電動チューリップ処理が行われることで、電動チューリップ17が作動する。
ステップS520の処理を行った場合、ステップS516の処理でNOと判定した場合、またはステップS519の処理でNOと判定した場合、CPU101は、図12の普通図柄処理を終了する。
なお、非補助遊技状態において第2始動口12を長開放(例えば、5.6秒間開放)させる長開放当たりと、第2始動口12を短開放(例えば、0.1秒間開放)させる短開放当たりとがあってもよい。
[遊技制御部100による大入賞口処理]
次に、図13を参照しつつ、遊技制御部100によって実行される大入賞口処理の詳細について説明する。図13は、図5のステップS6の大入賞口処理を示す詳細フローチャートである。図13に示されるように、遊技制御部100のCPU101は、特別遊技フラグ(大当たり遊技フラグ)がONであるか否かを判定する(ステップS601)。特別遊技フラグがONの場合(ステップS601:YES)、CPU101は、オープニング中か否かを判定する(ステップS602)。ここでは、上記ステップS483において開始された大当たり遊技のオープニング中か否かが判定される。
オープニング中であれば(ステップS602:YES)、CPU101は、オープニング時間が経過したか否かを判定する(ステップS603)。なお、オープニング時間は、大当たり図柄によって異なる。オープニング時間が経過していれば(ステップS603:YES)、CPU101は、大当たり判定処理の結果に応じて、R(大当たり遊技におけるラウンド数を示す)に「0」を設定するとともに、Rmaxの値、大入賞口13の開放パターン(開放時間や開放回数、インターバル時間等)等を設定する(ステップS604)。
ここで、大当たり図柄によって、Rmaxの値が異なる。詳細は後述するが大当たり図柄によってラウンド数が異なり、CPU101は、大当たり図柄に応じて大当たり遊技のラウンド数を示すRmaxを設定する。
ステップS604に続いて、CPU101は、Rに「1」を加算してRAM103に保存する(ステップS605)。次に、CPU101は、ステップS604で設定した開放パターンに基づいて大入賞口13の開放制御を開始し(ステップS606)、ラウンドの開始を示すラウンド開始コマンドをRAM103にセットする(ステップS607)。ステップS607の処理の後、CPU101は、次にステップS611の処理を実行する。
一方、オープニング中でなければ(ステップS602:NO)、CPU101は、エンディング中か否かを判定する(ステップS608)。エンディング中であれば(ステップS608:YES)、CPU101は、次にステップS617の処理を実行する。エンディング中でなければ(ステップS608:NO)、CPU101は、ラウンド遊技とラウンド遊技との間のインターバル中か否かを判定する(ステップS609)。インターバル中である場合(ステップS609:YES)、CPU101は、インターバル時間が経過したか否かを判定し(ステップS610)、経過していれば(ステップS610:YES)、次にステップS605の処理を実行する。インターバル時間が経過していない場合は(ステップS610:NO)、CPU101は、大入賞口処理を終了する。
一方、インターバル中でない場合(ステップS609:NO)、すなわち、ラウンド遊技中である場合、CPU101は、ラウンド終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS611)。ラウンド終了条件が成立していない場合(ステップS611:NO)、CPU101は、大入賞口処理を終了する。
例えば、後述する長開放ラウンド遊技のラウンド終了条件は、ステップS606でこのラウンドの大入賞口の開放制御を開始してから例えば29.5秒が経過したこと、又は、ステップS606でこのラウンドの大入賞口の開放制御を開始してからの遊技球の大入賞口への入賞数が所定値になったことである。CPU101は、この2つの条件のうちの何れかの条件が満たされた場合、ラウンド終了条件が成立したと判定する。
ラウンド終了条件が成立している場合(ステップS611:YES)、CPU101は、このラウンドにおける大入賞口の開放制御を終了する(ステップS612)。続いて、CPU101は、ラウンド終了コマンドをセットする(ステップS613)。このラウンド終了コマンドは、図5のステップS9の出力処理が実行されることによって演出制御部130へ送信される。
続いて、CPU101は、RがRmaxと等しいか否かを判定する(ステップS614)。すなわち、CPU101は、現在のラウンドがステップS604で設定した最大ラウンド数と等しいか否かを判定する。
RがRmaxと等しくないと判定した場合(ステップS614:NO)、CPU101は、インターバル時間の計測を開始し(ステップS615)、その後、大入賞口処理を終了する。
RがRmaxと等しいと判定した場合(ステップS614:YES)、CPU101は、エンディングを開始し(ステップS616)、エンディングコマンドをRAM103にセットする(ステップS617)。
CPU101は、ステップS617の処理を行った場合、またはステップS608の処理でYESと判定した場合、ステップS616でエンディングを開始してから予め設定されたエンディング時間が経過したか否かを判定する(ステップS618)。エンディング時間が経過していれば(ステップS618:YES)、CPU101は、大当たり遊技フラグがONか否か、すなわち、今回の特別遊技が大当たり遊技か否かを判定する(ステップS619)。大当たり遊技フラグがONの場合、CPU101は、遊技状態設定処理を実行する(ステップS620)。遊技状態設定処理の詳細については、後述する。ステップS620の遊技状態設定処理を実行した場合、又は、ステップS619でNOと判定した場合、CPU101は、特別遊技フラグ(大当たり遊技フラグ)をOFFに設定する(ステップS621)。
ステップS601の処理でNOと判定した場合、ステップS611の処理でNOと判定した場合、ステップS618の処理でNOと判定した場合、ステップS610の処理でNOと判定した場合、ステップS603の処理でNOと判定した場合、ステップS615の処理を実行した場合、または、ステップS621の処理を実行した場合、CPU101は、図13に示す大入賞口処理を終了する。
[遊技制御部100による遊技状態設定処理]
次に、図13のステップS620の遊技状態設定処理について説明する。図14は、図13のステップS620の遊技状態設定処理を示す詳細フローチャートである。
図14に示されるように、CPU101は、今回の大当たりの種類が高確率遊技状態への移行を伴う確変大当たりか否かを判定する(ステップS630)。具体的には、CPU101は、大当たり判定処理で設定された図柄に基づいて確変大当たりか否かを判定する。確変大当たりであった場合(ステップS630:YES)、CPU101は、確変遊技フラグ及び補助遊技フラグをONに設定し(ステップS631)、高確率遊技残余回数XにXmaxを設定するとともに、補助遊技残余回数JにJmaxを設定する(ステップS632)。Xmax及びJmaxは予め定められた値であり、Xmax及びJmaxとして非常に大きな値、例えば、10000が設定される。Xに非常に大きな値Xmaxが設定されるため、事実上、次の大当たりとなるまで高確率遊技状態にて遊技が制御される。
ステップS632の処理を行った場合、又は、ステップS630でNOと判定した場合、CPU101は、今回の大当たりが時短遊技状態への移行を伴う通常大当たりか否かを判定する(ステップS633)。ステップS633でYESと判定した場合、CPU101は、補助遊技フラグをONに設定する(ステップS634)。続いて、CPU101は、補助遊技残余回数Jに例えば「100」を設定する(ステップS635)。
ステップS635の処理を行った場合、又は、ステップS633でNOと判定した場合、CPU101は、図14に示す遊技状態設定処理を終了する。
[遊技制御部100による電動チューリップ処理]
次に、図5のステップS7の電動チューリップ処理の詳細について説明する。図15は、図5の電動チューリップ処理の詳細フローチャートである。
まず、遊技制御部100のCPU101は、補助フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS701)。補助フラグが「ON」に設定されていないと判定した場合(ステップS701:NO)、CPU101は、電動チューリップ処理を終了する。
CPU101は、補助フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS701:YES)、電動チューリップ17が動作中であるか否かを判定する(ステップS702)。電動チューリップ17が動作中ではないと判定した場合(ステップS702:NO)、CPU101は、補助遊技フラグがONか否かを判定することにより、補助遊技状態か否かを判定する(ステップS703)。
CPU101は、補助遊技状態ではないと判定した場合(ステップS703:NO)、例えば第2始動口12を0.1秒間開放する動作を1回行う動作パターンをRAM103にセットする(ステップS704)。
一方、CPU101は、補助遊技状態であると判定した場合(ステップS703:YES)、電動チューリップ17の動作パターンとして、例えば第2始動口12を1.8秒間開放する動作を3回行う動作パターンをRAM103にセットする(ステップS705)。
CPU101は、ステップS704、又はステップS705の処理によって電動チューリップ17の動作パターンを設定した後、設定した動作パターンでの電動チューリップ17の動作を電動チューリップ開閉部113に開始させる(ステップS706)。
CPU101は、ステップS706の処理を実行した場合、または電動チューリップ17の動作中であると判定した場合(ステップS702:YES)、ステップS706の処理で開始された電動チューリップ17の動作が完了したか否かを判定する(ステップS707)。電動チューリップ17の動作が完了したと判定した場合(ステップS707:YES)、CPU101は、RAM103に記憶されている補助フラグを「OFF」に設定する(ステップS708)。
ステップS701の処理でNOと判定した場合、ステップS707の処理でNOと判定した場合、またはステップS708の処理を実行した場合、CPU101は、電動チューリップ処理を終了する。
[大当たりの種類]
次に、特別遊技判定の結果が大当たりであったときに選択される大当たり図柄(大当たりの種類)について説明する。図16は、各始動口への入賞に応じて選択される大当たり図柄の内訳を示す図であり、各図柄に対応する大当たり遊技の内容を示す図である。
図16に示されるように、第1始動口11に遊技球が入賞して大当たりとなった場合は、大当たり図柄Z1〜大当たり図柄Z3のうちの何れかが第1特別図柄表示器41に停止表示され、それぞれの大当たり図柄に応じた大当たり遊技(特別遊技の一種)が行われる。また、第2始動口12に遊技球が入賞して大当たりとなった場合は、大当たり図柄Z4〜大当たり図柄Z6のうちの何れかが第2特別図柄表示器42に停止表示され、それぞれの大当たり図柄に応じた大当たり遊技(特別遊技の一種)が行われる。
具体的には、第1始動口11への入賞に基づいて大当たりと判定された場合、大当たり図柄として、15%の割合で大当たり図柄Z1が選択され、50%の割合で大当たり図柄Z2が選択され、35%の割合で大当たり図柄Z3が選択される。
大当たり図柄Z1が選択されると、大当たり遊技として、所定のラウンド終了条件(例えば、大入賞口13への遊技球の入賞数が10個に達するまで、又は、大入賞口13が開放されてから29.5秒が経過するまで)を満たすまで、大入賞口13が開放される長開放ラウンド遊技が10回(10ラウンド(「R」と表記する))行われる。例えば、10Rの大当たり遊技では約1500個の遊技球が賞球として払い出される。また、大当たり図柄Z2が選択されると、大当たり遊技として、4Rの長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄Z1又は大当たり図柄Z2が選択されて大当たり遊技が行われた後、遊技機1は、確変遊技状態(高確率遊技状態かつ補助遊技状態)に移行し、実質的に次の大当たりまで確変遊技状態が継続する。
大当たり図柄Z1による大当たりを「10R確変大当たり」といい、大当たり図柄Z2による大当たりを「4R確変大当たり」という。
また、大当たり図柄Z3が選択されると、4Rの長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄Z3が選択されて大当たり遊技が行われた後、遊技機1は、低確率遊技状態かつ補助遊技状態(時短遊技状態)に移行する。時短遊技状態は、特別図柄の変動が100回行われるまで継続し、100回目の特別図柄の変動が終了すると、遊技機1は通常遊技状態に戻される。なお、大当たり図柄Z3による大当たりを「4R通常大当たり」ということがある。
一方、第2始動口12への入賞に基づいて大当たりと判定された場合、40%の割合で大当たり図柄Z4が選択され、25%の割合で大当たり図柄Z5が選択され、35%の割合で大当たり図柄Z6が選択さる。
大当たり図柄Z4又はZ5が選択された場合、大当たり遊技後に、確変遊技状態に移行する。確変遊技状態は実質的に次の大当たりまで継続する。一方、大当たり図柄Z6が選択された場合、大当たり遊技後に時短遊技状態に移行し、時短遊技状態は特別図柄の変動が100回行われるまで継続する。
大当たり図柄Z4は、上記10R確変大当たりを示す図柄であり、10Rの長開放ラウンド遊技が行われる大当たりである。大当たり図柄Z5は、上記4R確変大当たりを示す図柄であり、4Rの長開放ラウンド遊技が行われる大当たりである。また、大当たり図柄Z6は、4R通常大当たりを示す図柄である。
(変動演出、リーチ演出の説明)
ここで、変動演出およびリーチ演出について説明する。「変動演出」は、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動中に行われる演出であり、特別図柄の変動開始に応じて開始され、特別図柄の変動終了に応じて終了される演出である。変動演出は、液晶表示装置5の画面(以下、「液晶画面5」ということがある)に表示される装飾図柄を用いた演出、他の画像を用いた演出、スピーカ24から出力される音を用いた演出、可動役物7を用いた演出、盤ランプ25、枠ランプ37を用いた演出、および、演出ボタン26を用いた演出を用いた演出を含む。
「リーチ演出」は、液晶画面5に表示される装飾図柄を用いた演出であり、遊技者に大当たりを期待させる演出である。具体的には後述するが、液晶画面5には、特別図柄の変動開始に応じて変動し、特別図柄の変動終了に応じて停止する装飾図柄が表示される。装飾図柄は、実行中の特別図柄の変動表示に対応する表示(対応表示)である。装飾図柄の停止態様によって、特別図柄判定の結果が大当たりか、ハズレかが報知される。具体的には、液晶画面5には、左、中、右の3つの装飾図柄が表示される。
特別図柄の変動開始に応じて、3つの装飾図柄が変動開始し、3つの同種の装飾図柄が揃って停止した場合(例えば、「777」や「444」)、大当たりが報知されたことになる。なお、3つの同種の装飾図柄が揃う状態を「ゾロ目」あるいは「図柄揃い」という。一方、3つの同種の装飾図柄が揃わずに停止した場合は基本的にハズレが報知されたことになる。リーチ演出は、3つの同種の装飾図柄が揃うことを遊技者に期待させる演出である。
例えば、リーチ演出は、左右に同種の装飾図柄が仮停止し、中領域において装飾図柄が変動する演出であり、左右に仮停止した装飾図柄と同種の装飾図柄が中領域に停止することを遊技者に期待させる演出である。
本実施形態では、リーチ演出として、ノーマルリーチ演出(以下、「Nリーチ」と表記することがある)、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出の3種類がある。Nリーチ演出は、その後に大当たりとなる可能性(期待度、あるいは信頼度とも言う)が複数のリーチ演出の中で最も低い演出である。例えば、Nリーチ演出の期待度は、0.1%以下である。なお、Nリーチ演出として、演出時間及び/又は期待度の異なる(又は同じ)複数のNリーチ演出があってもよい。
SPリーチ演出は、Nリーチ演出よりも期待度の高い演出であり、Nリーチ演出よりも演出時間の長いリーチ演出である。例えば、SPリーチ演出の期待度は、5〜10%である。なお、SPリーチ演出として、複数のSPリーチ演出があってもよい。それぞれのSPリーチ演出によって大当たりの期待度が異なるとともに、演出時間も異なってもよい。SPリーチ演出の演出時間が長いほど、期待度が高くなるように構成されてもよい。
SPSPリーチ演出は、SPリーチ演出よりも期待度の高い演出であり、SPリーチ演出よりも演出時間の長いリーチ演出である。例えば、SPSPリーチ演出の期待度は、30〜50%である。なお、SPSPリーチ演出として、複数のSPSPリーチ演出があってもよい。それぞれのSPSPリーチ演出によって大当たりの期待度が異なるとともに、演出時間も異なってもよい。SPSPリーチ演出の演出時間が長いほど、期待度が高くなるように構成されてもよい。
(装飾図柄の態様)
ここで、変動演出における演出区間によって装飾図柄の態様が変化する場合がある。図17は、装飾図柄の一例を示す図である。図18は、遊技状態および各演出区間における装飾図柄の態様の一例を示す図である。
装飾図柄55は、例えば、「1」〜「9」までの数字で表される演出用の図柄を含む。図17では、装飾図柄55の一例として、奇数図柄である「1」図柄と、偶数図柄である「4」図柄とが示されている。図17に示されるように、装飾図柄55には、数字画像552と数字に対応するキャラクタ画像551とで構成されるキャラあり態様と、数字画像552を含みキャラクタ画像551を含まないキャラなし態様とがある。装飾図柄55が示す数字と、当該装飾図柄55に含まれるキャラクタ画像とは、1対1で対応している。例えば、「1」図柄は第1キャラクタと対応し、「4」図柄は第4キャラクタと対応している。
図18に示されるように、通常遊技状態の場合、リーチ前(特別図柄の変動開始からリーチが成立するまでの区間)では、大きさ「中」(通常)であって、キャラあり態様の装飾図柄55が表示される。また、リーチが成立した後のNリーチ演出中も、大きさ「中」であり、かつ、キャラあり態様の装飾図柄55が表示される。なお、リーチが成立せずに特別図柄の変動が終了する場合は、特別図柄の変動開始から変動停止までの間、装飾図柄55の態様は、大きさ「中」であり、かつ、キャラあり態様である。
また、具体的には後述するが、Nリーチ演出が行われた後にSPリーチ演出が行われる場合がある。このSPリーチ演出中は、左右の装飾図柄55の態様が、大きさ「小」であり、かつ、キャラなし態様に変化する。なお、装飾図柄55の変動開始からNリーチ演出が行われることなくSPリーチ演出が行われる場合があってもよい。この場合においても、SPリーチ演出中の左右の装飾図柄55の態様は、大きさ「小」であり、かつ、キャラなし態様となる。
また、SPリーチ演出が行われた後にSPSPリーチ演出が行われる場合がある。このSPSPリーチ演出中の左右の装飾図柄55の態様は、大きさ「小」であり、かつ、キャラなし態様である。なお、Nリーチ演出が行われた後にSPリーチ演出が行われることなくSPSPリーチ演出が行われる場合があってもよい。また、装飾図柄55の変動開始からNリーチ演出およびSPリーチ演出が行われることなくSPSPリーチ演出が行われる場合があってもよい。この場合においても、SPSPリーチ演出中の左右の装飾図柄55の態様は、大きさ「小」であり、かつ、キャラなし態様となる。
そして、SPSPリーチ演出後に当落報知(当たり報知またはハズレ報知)が行われる。当たり報知中は、装飾図柄55の態様が変化する。詳細は後述するが、当たり報知中の所定期間(例えば、後述する第1発光演出中)では、装飾図柄55は、大きさ「大」であり、かつ、キャラなし態様で表示される。また、当たり報知中の所定期間以外では、装飾図柄55は、大きさ「中」であり、かつ、キャラなし態様(またはキャラあり態様)で表示される。例えば、特別図柄が停止表示するときには、装飾図柄55は、大きさ「中」であり、かつ、キャラあり態様で表示される。ハズレ報知中は、装飾図柄55は、大きさ「中」であり、かつ、キャラあり態様で表示される。
なお、SPリーチ演出から当落報知(当たり報知またはハズレ報知)が行われる場合もある。SPリーチ演出から当たり報知が行われる場合も、SPSPリーチ演出から当落報知が行われる場合と同様に、当たり報知中に、装飾図柄55の態様が変化する場合がある。
一方、確変遊技状態の場合、リーチ前では、装飾図柄55は、大きさ「中」であって、キャラなし態様で表示される。詳細は後述するが、確変遊技状態の場合、リーチが成立するとバトル演出が実行される。バトル演出は、確変遊技状態において確変遊技状態が継続するか否か、又は時短遊技状態において確変遊技状態になるか否かを遊技者に期待させる演出であって、味方キャラクタと敵キャラクタとが戦う演出である。確変遊技状態又は時短遊技状態におけるバトル演出において味方キャラクタが勝利する勝利演出が行われた場合、大当たり遊技が行われ、大当たり遊技後に確変遊技状態に移行する。一方、確変遊技状態(又は時短遊技状態)におけるバトル演出において味方キャラクタが敗北する敗北演出が行われた場合、大当たり遊技が行われ、大当たり遊技後に時短遊技状態に移行する(又は時短遊技状態が継続する)。なお、バトル演出の結果として、味方キャラクタと敵キャラクタとが引き分ける引き分け演出が行われる場合もある。引き分け演出は、特別遊技判定の結果がハズレであることを示す演出であり、現在の遊技状態が継続することを示す演出である。
バトル演出中は、装飾図柄55は、大きさ「小」であり、かつ、キャラなし態様で表示される。バトル演出が行われた後の勝利演出中は、装飾図柄55の態様が変化することがある。具体的には、バトル演出後の勝利演出における所定期間(例えば、後述する第1発光演出中)では、装飾図柄55は、大きさ「大」であり、かつ、キャラなし態様で表示される。また、勝利演出における所定期間以外では、装飾図柄55は、大きさ「中」であり、かつ、キャラなし態様で表示される。例えば、特別図柄が停止表示するときには、装飾図柄55は、大きさ「中」であり、かつ、キャラなし態様で表示される。バトル演出後の敗北演出中および引き分け演出中は、装飾図柄55は、大きさ「中」であり、かつ、キャラなし態様で表示される。
(変動パターンの一例)
次に、特別図柄の変動パターン(変動時間)を選択するための変動パターンテーブルの一例について説明する。まず、図19を参照して通常遊技状態における特別図柄の変動パターンについて説明する。
図19は、通常遊技状態において特別図柄の変動パターンを選択する際に用いられる変動パターンテーブルの一例を示す図である。図19(a)は、特別図柄判定の結果が大当たりの場合に用いられるテーブルであって、大当たり変動パターンを選択するために用いられる通常時大当たり変動パターンテーブルである。図19(b)は、リーチ変動パターンを選択するために用いられる通常時リーチ変動パターンテーブルであり、特別図柄判定の結果がハズレである場合において、リーチ乱数を用いて所定時間以上の変動時間を選択すると判定された場合に用いられる。図19(c)は、ハズレ変動パターンを選択するために用いられる通常時ハズレ変動パターンテーブルであり、特別図柄判定の結果がハズレである場合において、リーチ乱数を用いて所定時間以上の変動時間を選択しないと判定された場合に用いられる。
図19(a)に示されるように、大当たり変動パターンテーブルには、大当たり変動パターンOP1(変動時間30秒)と、OP2(変動時間60秒)と、OP3(変動時間80秒)と、OP4(変動時間120秒)とが含まれる。大当たり変動パターンテーブルに基づいて変動パターンが選択される場合、大当たり変動パターンOP1が0.5%の割合で選択され、大当たり変動パターンOP2が4.5%の割合で選択され、大当たり変動パターンOP3が20%の割合で選択され、大当たり変動パターンOP4が75%の割合で選択される。
大当たり変動パターンOP1が選択された場合、演出制御部130によってリーチ演出としてノーマルリーチ演出を含む変動演出が行われる。具体的には、大当たり変動パターンOP1が選択されると、特別図柄の変動開始に応じて3つの装飾図柄が変動開始した後、左右に同種の装飾図柄が仮停止してNリーチ演出が行われる。
なお、Nリーチ演出が開始される前に(又は開始された後に)、変動パターンに応じて疑似変動演出(疑似連)が行われてもよい。この場合、Nリーチ演出と擬似変動演出とを含む変動演出が行われる変動パターンとして、予め複数の変動パターンが用意される。ここで、疑似連は、液晶画面5において3つの装飾図柄55のうちの少なくとも1つが仮停止し、再変動する演出である。仮停止とは、装飾図柄55が完全に停止せずに微変動(例えば、上下に揺動)している状態である。装飾図柄55が再変動しない場合を「疑似なし」ということがある。また、装飾図柄55が1回以上再変動する場合において、1回目の再変動を「疑似2」、2回目の再変動を「疑似3」ということがある。疑似連の回数が多いほど、後に大当たりになる信頼度が高い。例えば、リーチが成立する(左右に同種の装飾図柄55が仮停止する)前に1又は複数回の疑似変動演出(再変動)が行われ、その後、Nリーチ演出が開始されてもよい。また、疑似変動演出が行われることなくリーチが成立し、その後、1又は複数回の疑似変動演出が行われ、再びリーチが成立してNリーチ演出が開始されてもよい。また、リーチが成立する前に1又は複数回の疑似変動演出が行われ、その後リーチが成立し、さらにその後、1又は複数回の疑似変動演出が行われ、再びリーチが成立し、リーチ演出がおこなわれてもよい。なお、液晶画面5において3つの装飾図柄55のうちの何れもが仮停止することなく、疑似連が行われてもよい。この場合、3つの装飾図柄55の変動中に疑似連を示唆する画像が液晶画面5に仮停止し、疑似連が開始される。
また、図19(a)に示されるように、大当たり変動パターンOP2が選択された場合、演出制御部130によってリーチ演出としてSPリーチ演出を含む変動演出が行われる。具体的には、大当たり変動パターンOP2が選択されると、特別図柄の変動開始に応じて3つの装飾図柄55が変動開始し、Nリーチ演出が行われ、その後、SPリーチ演出が行われる。なお、SPリーチ演出を含む変動演出が行われる変動パターンが複数用意され、SPリーチ演出を含む変動演出において、1又は複数回の疑似変動演出が行われてもよい。
また、大当たり変動パターンOP3が選択された場合、演出制御部130によって特殊演出を含む変動演出が行われる。具体的には、大当たり変動パターンOP3が選択されると、特別図柄の変動開始に応じて3つの装飾図柄55が変動開始し、Nリーチ演出が行われ、その後、SPリーチ演出が行われ、さらにその後、特殊演出が行われる。特殊演出は、大当たりを示す特殊図柄が液晶画面5に停止することを遊技者に期待させる演出である。特殊演出の詳細については後述する。なお、特殊演出を含む変動演出が行われる変動パターンが複数用意され、特殊演出を含む変動演出において、1又は複数回の疑似変動演出が行われてもよい。
また、大当たり変動パターンOP4が選択された場合、演出制御部130によってリーチ演出として、SPSPリーチ演出を含む変動演出が行われる。具体的には、大当たり変動パターンOP4が選択されると、特別図柄の変動開始に応じて3つの装飾図柄55が変動開始し、Nリーチ演出が行われ、その後、SPリーチ演出が行われ、さらにその後、SPSPリーチ演出が行われる。なお、SPSPリーチ演出を含む変動演出が行われる変動パターンが複数用意され、SPSPリーチ演出を含む変動演出において、1又は複数回の疑似変動演出が行われてもよい。
また、図19(b)に示されるように、リーチ変動パターンテーブルには、リーチ変動パターンRP1(変動時間27秒)と、RP2(変動時間57秒)と、RP3(変動時間75秒)と、RP4(変動時間113秒)とが含まれる。リーチ変動パターンテーブルに基づいて変動パターンが選択される場合、リーチ変動パターンRP1が50%の割合で選択され、リーチ変動パターンRP2が25%の割合で選択され、リーチ変動パターンRP3が15%の割合で選択され、リーチ変動パターンRP4が10%の割合で選択される。
リーチ変動パターンRP1が選択された場合、演出制御部130によってリーチ演出として、Nリーチ演出を含む変動演出が行われる。リーチ変動パターンRP2が選択された場合、演出制御部130によってリーチ演出として、SPリーチ演出を含む変動演出が行われる。リーチ変動パターンRP3が選択された場合、演出制御部130によって、特殊演出を含む変動演出が行われる。リーチ変動パターンRP4が選択された場合、演出制御部130によってリーチ演出として、SPSPリーチ演出を含む変動演出が行われる。
また、図19(c)に示されるように、ハズレ変動パターンテーブルに基づいて変動パターンが選択される場合において、保留数U1の値が「2」以下の場合、ハズレ変動パターンHP1(変動時間8秒)が80%の確率で選択され、ハズレ変動パターンHP2(変動時間12秒)が20%の確率で選択される。また、ハズレ変動パターンテーブルに基づいて変動パターンが選択される場合において、保留数U1の値が「3」の場合、ハズレ変動パターンHP3(変動時間3秒)が100%の割合で選択される。
以上のように、大当たりと判定された場合には、SPSPリーチ演出が行われ易く、Nリーチ演出が行われ難くなっている。また、ハズレと判定された場合には、SPSPリーチ演出は行われ難く、Nリーチ演出が行われ易くなっている。このため、SPSPリーチ演出が行われた場合には、その後に大当たりになる可能性が比較的高く、Nリーチ演出が行われた場合にはその後に大当たりになる可能性が比較的低くなり、大当たりに対する信頼度としては、Nリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出の順に高くなる。
また、大当たり変動パターンとして、リーチ演出を含まない変動パターンがあってもよい。このような変動パターンが選択された場合、リーチ演出が行われることなく、3つの装飾図柄55が揃って大当たりが報知される突当たり演出が行われる。なお、突当たり演出が行われる変動演出においては、リーチが成立してNリーチ演出が行われ、突然画面が切り替わって3つの装飾図柄55が揃う図柄揃い又は可動役物7が作動する役物作動演出によって大当たりが報知されてもよい。
次に、図20を参照して確変遊技状態における特別図柄の変動パターンについて説明する。
図20は、確変遊技状態において特別図柄の変動パターンを選択する際に用いられる変動パターンテーブルの一例を示す図である。図20(a)は、特別図柄判定の結果が大当たりの場合に用いられるテーブルであって、大当たり変動パターンを選択するために用いられる確変時大当たり変動パターンテーブルである。図20(b)は、特別図柄判定の結果がハズレである場合において、リーチ乱数を用いて所定時間以上の変動時間を選択すると判定された場合に用いられる確変時リーチ変動パターンテーブルである。図20(c)は、特別図柄判定の結果がハズレである場合において、リーチ乱数を用いて所定時間以上の変動時間を選択しないと判定された場合に用いられるテーブルである。
図20(a)に示されるように、確変遊技状態のときに第1特別図柄判定において大当たりと判定され、かつ、大当たり図柄Z1が選択された場合、変動パターンOP5−1(変動時間65秒)が選択される。また、大当たり図柄Z2が選択された場合、変動パターンOP5−2(変動時間60秒)が選択される。また、確変遊技状態のときに第1特別図柄判定において大当たりと判定され、かつ、大当たり図柄Z3が選択された場合、変動パターンOP6(変動時間53秒)が選択される。また、確変遊技状態のときに第2特別図柄判定において大当たりと判定され、かつ、大当たり図柄Z4が選択された場合、変動パターンOP5−1(変動時間65秒)が選択される。また、大当たり図柄Z5が選択された場合、変動パターンOP5−2(変動時間60秒)が選択される。また、確変遊技状態のときに第2特別図柄判定において大当たりと判定され、かつ、大当たり図柄Z6が選択された場合、変動パターンOP6(変動時間53秒)が選択される。
変動パターンOP5−1又はOP5−2が選択された場合、演出制御部130によって、勝利演出が行われる。なお、変動パターンOP5−1が選択された場合は、勝利演出において遊技者にとってより有利な10R確変大当たりであることが報知され、変動パターンOP5−2が選択された場合に実行される勝利演出よりも派手な演出が行われる。また、変動パターンOP6が選択された場合、演出制御部130によって、敗北演出が行われる。
また、図20(b)に示されるように、確変遊技状態において用いられるリーチ変動パターンテーブルには、リーチ変動パターンRP5(変動時間50秒)が含まれる。リーチ変動パターンRP5が選択された場合、演出制御部130によって、引き分け演出が行われる。
また、図20(c)に示されるように、確変遊技状態において用いられるハズレ変動パターンテーブルには、第1始動口11への入賞に基づいて選択されるハズレ変動パターンHP4−1(変動時間15秒)と、第2始動口12への入賞に基づいて選択されるハズレ変動パターンHP4−2(変動時間2秒)及びHP4−3(変動時間15秒)とが含まれる。ハズレ変動パターンHP4−2は、保留数U2が1以上のときに選択され、ハズレ変動パターンHP4−3は、保留数U2が「0」のときに選択される。
なお、時短遊技状態のときには、特別図柄の変動パターンを選択するための変動パターンテーブルとして、確変遊技状態と同じ変動パターンテーブルが用いられてもよいし、確変遊技状態とは異なる変動パターンテーブルが用いられてもよい。
(当たり報知中の演出)
次に、本実施形態の遊技機1における当たり報知中の演出について説明する。ここで、本実施形態では、液晶画面5において装飾図柄に対する発光演出が行われる。本実施形態における発光演出は、装飾図柄が光って見えるエフェクト画像(発光、雷、火花等を表す画像)を液晶画面5に表示する演出である。なお、光を表すエフェクト画像は、視覚効果を高めるために用いる画像であれば光が放出する演出表示でもよいし、光が吸い込まれる演出表示でもよい。当たり報知中に行われる発光演出は、当たり発光演出と呼ぶ。以下、当たり発光演出について説明する。まず、図21〜図24を参照して、通常遊技状態においてSPSPリーチ演出の後に行われる当たり報知について説明する。
図21は、SPSPリーチ演出を含む変動演出の流れを示す図である。図22は、SPSPリーチ演出の結果として行われる当たり報知の詳細を示す図である。図23は、図22に示すSPSPリーチ演出を含む変動演出が行われる場合の画面に表示される画像の一例を示す図である。図24は、図23に続く演出であって、当たり報知が行われる場合の画面に表示される画像の一例を示す図である。上述のように、SPSPリーチ演出を含む変動演出は、変動パターンOP4又はRP4が選択された場合に実行される。
図23(A)には、特別図柄の変動表示が終了したタイミングにおける液晶画面5に表示される画像の一例が示されている。図23(A)では、液晶画面5に3つの装飾図柄55が停止表示されている。また、図23(A)では、通常の背景画像が表示される。図に示されるように、3つの装飾図柄55は、それぞれ大きさ「中」であり、かつ、キャラあり態様の装飾図柄55である。また、液晶画面5の下側領域には、第1特別図柄判定の権利の保留を示す複数の保留アイコン51が表示される。保留アイコン51は、最大で4つ表示される。保留アイコン51は、基本的には白色で表示され、信頼度が相対的に高い場合は白色以外の信頼度の高低を示唆する色(例えば、青色、緑色、赤色、ゼブラ、及び虹色)で表示される(なお、最初から表示されてもよいし、途中で変化してもよい)。保留アイコン51の色は、演出制御部130によって事前判定の結果に基づく乱数抽選で決められる。
また、画面の下側中央領域には、現在の第1特別図柄の変動を示す変動中アイコン53が表示される。本実施形態では、最先の保留アイコン51が変動中アイコン53として表示される。このため、変動中アイコン53の色は、基本的には保留アイコン51のときと同じである。なお、変動中アイコン53は、保留アイコン51以上の信頼度の高低を示唆する色(例えば、青色、緑色、赤色、ゼブラ、及び虹色)に変化してもよい。変動中アイコン53の色は、演出制御部130によって特別図柄判定の結果に基づく乱数抽選で決められる。
また、画面の左下には、小図柄56が表示される。小図柄56は、3つの数字図柄を含み、特別図柄の変動に応じて変動し、特別図柄の停止に応じて停止する。小図柄56は、特別図柄の変動中に装飾図柄55が非表示になっている間(例えば、画面全体にカットイン画像が表示される間、SPSPリーチに発展する際や所定の高信頼度の演出が開始される際の画面の切り替えが行われる間など)でも、表示される。本実施形態では、小図柄56に対して信頼度の高低を示唆する色が付加されることがない。
また、画面の右端には第1特別図柄に対応する第4図柄57が表示される。第4図柄57は、第1特別図柄の変動及び停止に応じて変動及び停止する演出用の図柄であり、第1特別図柄の変動中は常に画面に変動表示される。また、第2特別図柄に対応する第4図柄59も表示される。第4図柄59は、第2特別図柄の変動及び停止に応じて変動及び停止する演出用の図柄であり、第2特別図柄の変動中は常に画面に変動表示される。本実施形態では、第4図柄57,59は、停止中の色によって特別図柄判定の結果を報知する。なお、第4図柄57,59の変動は、例えば、特別図柄判定の結果を報知するための色(例えば、赤色、青色、黄色)の画像が繰り返し順番に一定の時間(例えば0.2秒間)ずつ表示されることにより実現される。本実施形態では、変動中の第4図柄57,59の色によって信頼度が示唆されることがない。また、第4図柄57,59に対して信頼度の高低を示唆する色が付加されることがない。なお、第4図柄57,59は、例えば液晶画面5の周囲に設けられた他の表示手段(例えばLED)を用いて表示されてもよい。
また、画面の右下には、第1特別図柄判定および第2特別図柄判定の保留数を示す保留数字52が表示される。保留数字52は、第1特別図柄判定の保留数を示す左側の数字と、第2特別図柄判定の保留数を示す右側の数字とを含む。なお、この保留数字52は、特別図柄の変動中、常に画面に表示される。本実施形態では、保留数字52によって信頼度の高低が示唆されず、保留数字52に対して信頼度の高低を示唆する色が付加されることがない。
保留アイコン51、変動中アイコン53、小図柄56、保留数字52、及び第4図柄57,59は、互いに異なる場所に表示される。これらの画像は常に他の画像よりも手前側に表示されるため、他の画像によって見えなくなることがない。具体的には、例えば、当たり発光演出に係るエフェクト画像(後述するエフェクト画像61,62)が表示される場合でも、少なくとも小図柄56、保留数字52、及び第4図柄57,59には当該エフェクト画像がかかることなく、小図柄56、保留数字52、及び第4図柄57,59が見えなくなることも、その視認性が低下することもない。当たり発光演出中に保留アイコン51、変動中アイコン53が表示される場合も、同様である。また、後述するリーチ発光演出、非リーチ発光演出、及びチャンス目発光演出に係るエフェクト画像が表示される場合でも、保留アイコン51、変動中アイコン53、小図柄56、保留数字52、及び第4図柄57,59には当該エフェクト画像がかかることなく、小図柄56、保留数字52、及び第4図柄57,59が見えなくなることも、その視認性が低下することもない。
本実施形態では、装飾図柄55、変動中アイコン53、保留アイコン51、小図柄56、保留数字52、及び第4図柄57,59の大きさはこの順で小さい。なお、変動中アイコン53と保留アイコン51とは同じ大きさでもよい。また、小図柄56は、保留アイコン51(又は変動中アイコン53)よりも大きくてもよいし、保留アイコン51(又は変動中アイコン53)と同じ大きさでもよい。また、保留数字52と第4図柄57,59とは同じ大きさでもよいし、保留数字52の方が第4図柄57,59よりも小さくてもよい。
遊技制御部100において第1特別図柄判定が行われ、特別図柄の変動パターンとして変動パターンOP4又はRP4が選択された場合、第1特別図柄表示器41において第1特別図柄の変動表示が開始されるとともに、遊技制御部100から演出制御部130に変動パターンOP4又はRP4を含む変動開始コマンドが送信される。この変動開始コマンドを受信したことに応じて、演出制御部130は、液晶画面5において、3つの装飾図柄55を変動開始させる(図21のt0、図23(B))。また、液晶画面5では、複数の保留アイコン51がそれぞれ右側に移動し、最も右側の保留アイコン51が変動中アイコン53として表示される。また、変動開始コマンドの受信に応じて、保留数字52が示す保留数が減少する。
装飾図柄55の変動開始からリーチ成立までの期間(図21のt0〜t1、図23(B)〜(C)の間)、リーチ前演出が行われる。リーチ前演出では、変動開始コマンドを受信したことに応じて、停止表示されていた3つの装飾図柄55(大きさ「中」であり、かつ、キャラあり態様の装飾図柄55)が、変動開始する様子が表示される。3つの装飾図柄55が変動開始した後、3つの装飾図柄55は、変動開始時と同じ態様(すなわち、大きさ「中」であり、かつ、キャラあり態様)で高速変動する。また、リーチ前演出では、大当たりの可能性を示唆する予告演出(予告画像の表示や可動役物7を動作させる演出)が行われたり、装飾図柄55を疑似的に変動させる疑似変動演出が行われたりする。
3つの装飾図柄55の変動開始から所定時間が経過すると、左右に同種の装飾図柄55が仮停止してリーチが成立する(図21のt1、図23(C))。例えば、リーチが成立する前に、3つの装飾図柄55のうちの左側の装飾図柄55が画面の上方からゆっくりと移動して画面の左側の領域に仮停止し、その後、右側の装飾図柄55がゆっくりと移動して画面の右側の領域に仮停止する。そして、リーチ成立を示す音声が出力されるとともに、リーチ成立を示す画像が表示される。このとき、小図柄56は、リーチの態様で表示されず、3つの小図柄が変動した状態で表示される。なお、装飾図柄55がリーチ態様で表示されているときには、小図柄56もリーチ態様で表示されてもよい。
なお、以下ではリーチ演出の概要について説明するが、リーチが成立した後のリーチ演出の詳細については後述する。
リーチが成立すると、Nリーチ演出が行われる(図21のt1〜t2、図23(D))。Nリーチ演出中は、左右に大きさ「中」であり、かつ、キャラあり態様の装飾図柄55が仮停止した状態で、中領域の装飾図柄55が画面の上から下に移動する様子が表示される(図23(D)及び(E))。これにより、中領域に左右と同種の装飾図柄55が停止することを遊技者に期待させる。また、Nリーチ演出中は、通常の背景画像が表示される。
Nリーチ演出の後、SPリーチ演出に発展することを示唆するSP発展演出が行われる(図21のt2、図23(F))。例えば、Nリーチ演出の終盤において、中領域の装飾図柄55がゆっくりと移動して中領域に停止するかのような演出が行われ、中領域の装飾図柄55の速度が上昇し(図21のt2)、再び中領域の装飾図柄55が高速変動することで、SP発展演出が行われる。SP発展演出が行われると、図23(F)に示されるように、例えば、左右の装飾図柄55が縮小しながら画面上部の左右にそれぞれ移動する。このとき、左右の装飾図柄55に付加されたキャラクタ画像が分離し、キャラなし態様に変化する。すなわち、SP発展演出において、左右の装飾図柄55は、大きさ「中」であり、かつ、キャラあり態様から、大きさ「小」であり、かつ、キャラなし態様に変化する。
SP発展演出が行われた後、SPリーチ演出が開始される(図21のt3、図23(G))。SPリーチ演出中は、左右の装飾図柄55が、大きさ「小」であり、かつ、キャラなし態様で画面の左右に仮停止し、画面の中央ではSPリーチ演出に応じた動画演出が行われる。また、SPリーチ演出中は、SPリーチ演出用のSP背景画像が表示される。SPリーチ演出中は、遊技者に大当たりを期待させる演出が行われる。例えば、SPリーチ演出では、2Dのアニメキャラクタが所定の動作をする演出が表示される。また、図23(G)に示されるように、SPリーチ演出が開始された後は、保留アイコン51及び変動中アイコン53は非表示にされる。なお、SPリーチ演出中、保留アイコン51及び変動中アイコン53は継続して表示されてもよいし、保留アイコン51のみ非表示とされ、変動中アイコン53は継続して表示されてもよい。
SPリーチ演出が終了すると、SPSPリーチ演出に発展することを示唆するSPSP発展演出が行われる(図21のt4、図23(H))。例えば、SPSP発展演出では、実行されるSPSPリーチ演出に関するタイトルが表示されてもよい。このタイトルの表示態様によって大当たりに対する信頼度が示唆されてもよい。
SPSP発展演出が行われた後、SPSPリーチ演出が開始される(図21のt5、図23(I))。例えば、SPSPリーチ演出中は、左右の装飾図柄55が、大きさ「小」であり、かつ、キャラなし態様で画面の左右に仮停止して表示され、画面の中央では、遊技者に大当たりを期待させる3Dの動画が表示される。また、SPSPリーチ演出中は、SPSPリーチ演出用のSPSP背景画像が表示される。なお、SPリーチ演出中に保留アイコン51及び変動中アイコン53が継続して表示されてもよいし、SPSPリーチ演出の開始に応じて、保留アイコン51及び変動中アイコン53が非表示にされてもよいし、保留アイコン51のみ非表示にされてもよい。
SPSPリーチ演出が所定時間行われると、SPSPリーチ演出の結果として、大当たりか否かを報知するための当落報知が行われる(図21のt7)。具体的には、SPSPリーチ演出の終盤であって当落報知の直前に、決め演出が行われる(図21及び図22のt6、図24(J))。例えば、決め演出では、図24(J)に示されるように、遊技者に演出ボタン26に対する操作を促す操作促進演出が行われる。操作促進演出は、操作促進画像65と、演出ボタン26に対する操作の有効期間を示す有効期間画像651とを含む。そして、演出ボタン26に対する操作が行われたことに応じて、又は、操作の有効時間が経過したことに応じて、特別図柄判定において大当たりと判定された場合(すなわち、変動パターンOP4が選択された場合)、当落報知として、大当たりを報知する当たり報知が行われる(図22のt7)。なお、決め演出では、操作促進演出が行われなくてもよい。決め演出において操作促進演出が行われる場合は、操作促進演出が行われない場合よりも大当たりになる信頼度が高くてもよい。操作促進演出が行われない場合は、演出ボタン26に対する操作の有無にかかわらず、決め演出の開始から所定時間が経過した場合に、当落報知が行われる。
当たり報知では、3つの装飾図柄55が揃う図柄揃い演出によって、大当たりが報知される(図22のt7〜t8、図24(K))。図柄揃い演出では、画面の中領域に左右と同種の装飾図柄55が仮停止する。図柄揃い演出が行われるときの3つの装飾図柄55は、キャラなし態様である。図24(K)に示されるように、装飾図柄55が中領域に仮停止するときには、左右の装飾図柄55よりも大きな装飾図柄55が表示されるとともに、中領域の装飾図柄55を強調するエフェクト画像60が表示される。例えば、エフェクト画像60は、中領域の装飾図柄55の周囲に表示される画像であって、中領域の装飾図柄55が発光するような画像であり、中領域の装飾図柄55よりも明るい画像である。また、図24(K)に示されるように、3つの同種の装飾図柄55が揃った場合でも、3つの小図柄56は高速変動中である。なお、小図柄56は、図24(K)に示す当たり報知が行われるタイミングにおいて、大当たりの態様(「333」)で仮停止してもよい。この場合、3つの小図柄56は、図24(K)に示す当たり報知のタイミングの後、大当たりの態様であって、装飾図柄55と同様の態様で揺動し、装飾図柄55の本停止時(特別図柄の停止表示時)に本停止してもよい。
なお、図22の時刻t7において、図柄揃い演出に代えて、可動役物7が作動する役物作動演出によって大当たりが報知されてもよい。役物作動演出では、例えば、可動役物7が液晶画面5の前面に出現して、画面がほぼ全体的に可動役物7によって覆われる。これにより、遊技者に大当たりが報知される。図柄揃い演出に代えて役物作動演出によって大当たりが報知される場合、SPSPリーチ演出中(図23(H)〜図24(J))は、左右の装飾図柄55は非表示とされてもよい。この場合、小図柄56は表示されるものの、左右の装飾図柄55が表示されることなく、SPSPリーチ演出用の動画演出(例えば、味方キャラクタが敵キャラクタに攻撃を行う演出)が表示されてもよい。また、SPSPリーチ演出中に左右の装飾図柄55が非表示にされる場合、小図柄56も非表示にされてもよい。そして、SPSPリーチ演出の終盤の決め演出(図24(J))において、例えば味方キャラクタの攻撃が成功するか否かを煽る演出が行われ、図22の時刻t7において、役物作動演出が行われる。
また、役物作動演出が行われた直後に図柄揃い演出が行われてもよいし、図柄揃い演出が行われた直後に、役物作動演出が行われてもよい。
図柄揃い演出(又は/及び役物作動演出)の後、当たり発光演出の一種である第1発光演出が行われる(図22のt8、図24(L))。第1発光演出は、装飾図柄55が大当たりの態様で表示される場合に装飾図柄55に対して行われる演出であって、装飾図柄55を強調する演出である。ここで、「装飾図柄55が大当たりの態様で表示される場合」とは、装飾図柄55が大当たりの態様で表示されている場合と、装飾図柄55が大当たりの態様で表示されるタイミングである場合と、装飾図柄55が大当たりの態様で表示される直前である場合とを含む。すなわち、図24(L)に示す大当たりの態様の装飾図柄55が表示されている状態で第1発光演出が開始されてもよいし、図24(L)に示す大当たりの態様の装飾図柄55が表示されるタイミングで第1発光演出が開始されてもよい。また、図24(L)に示す大当たりの態様の装飾図柄55が表示される直前に、第1発光演出が開始されてもよい。例えば、第1発光演出は、3つの装飾図柄55の周囲が共通の発光色で発光するように、各装飾図柄55の周囲に装飾図柄55自体よりも明るいエフェクト画像61(例えば白色の画像)を表示させる演出であってもよい。エフェクト画像61は、3つの装飾図柄55のそれぞれに対して付加される。この第1発光演出におけるエフェクト画像61は、図柄揃い演出におけるエフェクト画像60とは異なる画像であってもよいし、同じ画像であってもよい。また、第1発光演出は、装飾図柄55自体が発光する演出であってもよい。なお、第1発光演出によって、大当たりを示唆する虹色のエフェクト画像61を表示してもよい。
また、第1発光演出では、3つの装飾図柄55は、大きさ「大」であり、かつ、キャラなし態様で表示される。具体的には、SPSPリーチ演出中の左右の装飾図柄55、リーチ前演出中の3つの装飾図柄55、及び、図24(K)に示す図柄揃い時における中領域の装飾図柄55よりも大きくなるように3つの装飾図柄55が拡大表示され、かつ、中領域の装飾図柄55が左右の装飾図柄55よりも大きく表示される。第1発光演出では、3つの装飾図柄55が画面の奥から手前に移動するようにして拡大される様子が表示される。3つの装飾図柄55が最大に拡大された後、3つの装飾図柄55が画面の手前から奥方向に移動するようにして縮小される。また、第1発光演出に伴って、第1の当たり発光演出音がスピーカ24から出力される。本実施形態では、第1発光演出に係るエフェクト画像60の表示時間と第1の当たり発光演出音の出力時間とは同じである。なお、これらの時間の関係はどのような関係でもよく、例えば、上記表示時間よりも上記出力時間の方が短くてもよいし、長くてもよい。また、第1発光演出中、3つの小図柄56は高速変動を継続する。なお、第1発光演出の実行中、3つの小図柄56は大当たりの態様で仮停止してもよい。例えば、第1発光演出が開始されるタイミングで3つの小図柄56が大当たりの態様で仮停止してもよい。また、第1発光演出が開始される前(例えば、時点t7)に3つの小図柄56が大当たりの態様で仮停止し、その仮停止状態を第1発光演出中も継続してもよい。また、第1発光演出中、小図柄56は非表示にされてもよい。
第1発光演出は、予め記憶された動画像を再生することによって行われる。具体的には、第1発光演出用の装飾図柄の動画像(装飾図柄55が発光するような動画像)が画像音響制御部140に予め記憶され、当該動画像を再生することによって、第1発光演出が行われる。なお、装飾図柄55とエフェクト画像61とが予め遊技機1の画像音響制御部140に記憶され、画像音響制御部140が、装飾図柄55の周囲にエフェクト画像61を表示することによって、第1発光演出が行われてもよい。
そして、第1発光演出が終了すると(エフェクト画像61が非表示になると)、図24(M)に示されるように、3つの装飾図柄55が大きさ「中」の態様で仮停止する(図22のt9)。この状態では、3つの装飾図柄55は完全に停止せず、画面上で揺動する。このとき、3つの装飾図柄55はキャラなし態様であってもよいし、キャラあり態様であってもよい。例えば、図24(L)に示すキャラなし態様の3つの装飾図柄55が縮小して、図24(M)においてキャラなし態様の3つの装飾図柄55が揺動してもよい。あるいは、図24(L)においてキャラなし態様の3つの装飾図柄55が表示された後、背景が大当たり用の背景画像(又は通常の背景画像)に切り替わるとともに、図24(M)において、キャラあり態様の3つの装飾図柄55が揺動してもよい。図24(M)において通常の背景画像に切り替わる場合には、保留アイコン51および変動中アイコン53が再び表示されてもよい。
所定の揺動期間が経過すると、次に、当たり発光演出の一種である第2発光演出が行われる(図22のt10、図24(N))。第2発光演出は、装飾図柄55が大当たりの態様で仮停止している状態で装飾図柄55に対して行われる演出であって、装飾図柄55を強調する演出である。第2発光演出は、3つの装飾図柄55のそれぞれが共通の発光色で発光する演出であり、第1発光演出とは異なる演出である。例えば、第2発光演出では、3つの装飾図柄55のそれぞれに、装飾図柄55自体よりも明るいエフェクト画像62(例えば白色の画像)が付加されてもよい。また、第2発光演出では、装飾図柄55の一部が発光し、発光部分が上から下に移動するような動画演出であってもよい。装飾図柄55とエフェクト画像62とが予め遊技機1の画像音響制御部140に記憶され、画像音響制御部140が、装飾図柄55よりも手前又は奥側のレイヤーにエフェクト画像62を描画することによって、第2発光演出が行われてもよい。あるいは、第2発光演出用の装飾図柄の動画像(装飾図柄55が発光するような動画像)が画像音響制御部140に予め記憶され、当該動画像を再生することによって、3つの装飾図柄55のそれぞれが発光する第2発光演出が行われてもよい。なお、第2発光演出によって、大当たりを示唆する虹色のエフェクト画像62を表示してもよい。
また、第2発光演出では、3つの装飾図柄55は、大きさ「中」であり、かつ、キャラあり態様で表示されてもよいし、大きさ「中」であってキャラなし態様で表示されてもよい。第2発光演出中も、3つの装飾図柄55は揺動したままである。また、第2発光演出に伴って、上記第1の当たり発光演出音とは異なる第2の当たり発光演出音がスピーカ24から出力される。なお、第2の当たり発光演出音は、上記第1の当たり発光演出音と同じ演出音であってもよい。本実施形態では、第2発光演出に係るエフェクト画像62の表示時間と第2の当たり発光演出音の出力時間とは同じである。なお、これらの時間の関係はどのような関係でもよく、例えば、上記表示時間よりも上記出力時間の方が短くてもよいし、長くてもよい。また、第2発光演出の実行中、3つの小図柄56は高速変動を継続している。なお、第2発光演出の実行中、3つの小図柄56は、装飾図柄55と同様に大当たりの態様で仮停止してもよい。例えば、第2発光演出が開始されるタイミングで3つの小図柄56が大当たりの態様で仮停止してもよい。また、第2発光演出が開始される前(例えば、時点t7)に3つの小図柄56が大当たりの態様で仮停止し、その仮停止状態を第2発光演出中も継続してもよい。また、第2発光演出中、小図柄56は非表示にされてもよい。
第2発光演出が終了すると、図24(O)に示されるように、3つの装飾図柄55が大きさ「中」の態様で揺動する(図22のt11)。このとき、3つの装飾図柄55の態様は、第2発光演出時と同じである。そして、所定の揺動期間が経過すると、遊技制御部100によって特別図柄が停止されるとともに演出制御部130に変動停止コマンドが送信され、3つの装飾図柄55が本停止するとともに、3つの小図柄56も本停止する(図22のt12、図24(P))。ここで本停止とは、3つの装飾図柄55が完全に停止することである。なお、この変動停止コマンドに応じて、第4図柄57も変動停止し、大当たりを示す態様で停止表示される。
特別図柄が停止表示されてから所定の確定停止期間(例えば、0.5秒)が経過すると、遊技制御部100から演出制御部130に対して大当たり遊技の開始を示すオープニングコマンドが送信され、当該オープニングコマンドを受信したことに応じて演出制御部130がオープニング演出を開始する(図22のt13、図24(Q))。そして、オープニング期間が経過すると、大入賞口13を開放する大当たり遊技が開始される。大当たり遊技の開始に応じて、遊技制御部100から演出制御部130に対して第1ラウンド目のラウンド開始コマンドが送信され、当該ラウンド開始コマンドに応じて演出制御部130は、大当たり演出を開始する。
このように、当たり報知中は、装飾図柄55に対する当たり発光演出(第1発光演出及び第2発光演出)が行われる。
なお、当たり報知が行われると、液晶画面5において行われる画像による演出に加えて、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37を、大当たりを示唆する態様で発光させる発光演出(ランプ発光演出)が行われる。盤ランプ25及び/又は枠ランプ37を用いたランプ発光演出は、時刻t7における当たり報知から所定期間行われる。例えば、盤ランプ25及び枠ランプ37は複数の発光色で発光可能なLEDを複数備えており、ランプ発光演出では、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37が、大当たりを示唆する所定の発光パターン(例えば、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37が虹色に発光するような発光パターン)で発光する。当たり報知中のランプ発光演出の詳細については後述する。
なお、特別図柄判定の結果がハズレの場合、図24(J)の後、3つの装飾図柄55が揃わずにハズレが報知される。図25は、SPSPリーチ演出の結果として行われるハズレ報知の詳細を示す図である。図26は、図23に続く演出であって、ハズレ報知が行われる場合の画面に表示される画像の一例を示す図である。
図25に示すように、時刻t7において、3つの装飾図柄55が揃わない図柄不揃い演出によって、ハズレ報知が行われる。図柄不揃い演出では、中領域に、左右の装飾図柄55とは異なる装飾図柄55が仮停止して、リーチハズレ目となる(図26(K−2))。このとき、図24(K)に示す中領域の装飾図柄55に付されたエフェクト画像60は表示されない。なお、リーチハズレ目が表示される場合、中領域の装飾図柄55に、エフェクト画像60と異なる又は同じエフェクト画像が表示されてもよい。また、中領域に装飾図柄55が仮停止した場合も、3つの小図柄56は、高速変動を継続中である。なお、小図柄56は、図26(K−2)に示すハズレ報知が行われるタイミングにおいて、ハズレの態様(「343」)で仮停止してもよい。図柄不揃い演出が行われた後、背景が通常の背景画像に切り替わるとともに、リーチハズレを示す3つの装飾図柄55(リーチハズレ目)が画面中央に仮停止して揺動する(図25のt8−2、図26(L−2))。画面が通常の背景に切り替わるタイミングで、3つの装飾図柄55は、大きさ「中」であり、キャラあり態様に戻る。このとき、保留アイコン51および変動中アイコン53も再び表示される。また、時点8−2においても、3つの小図柄56は、高速変動を継続中である。
そして、所定の揺動期間が経過すると、変動停止コマンドが遊技制御部100から演出制御部130に送信され、当該変動停止コマンドを受信したことに応じて、3つの装飾図柄55が本停止するとともに、3つの小図柄56も本停止する(図25のt8−3、図26(M−2))。さらに、特別図柄判定の権利が保留されている場合、当該権利に係る特別図柄判定が行われ、変動開始コマンドが遊技制御部100から演出制御部130に送信される。この変動開始コマンドに応じて、本停止された3つの装飾図柄55が変動開始する(図26(N−2))。
ハズレ報知における上記揺動期間(時刻t8−2からt8−3の期間)は、当たり報知における第1発光演出後の揺動期間(時刻t9からt10の期間)よりも短くてもよいし、長くてもよい。
なお、ハズレ報知における揺動期間において、復活演出を遊技者に期待させる復活煽り演出が行われてもよい。復活演出は、決め演出後にハズレ態様で装飾図柄55が仮停止(仮ハズレ)された後、大当たりであることが報知される演出である。特別図柄判定において大当たりと判定されている場合には、復活煽り演出の後、復活演出が行われて大当たりが報知されることがある。例えば、復活演出として役物作動演出が行われてもよい。また、特別図柄判定においてハズレと判定されている場合には、復活煽り演出の後、復活演出は行われず、変動演出が終了する。復活煽り演出、又は、復活演出が行われる場合は、上記揺動期間(時刻t8−2からt8−3の期間)は、当たり報知における第1発光演出後の揺動期間(時刻t9からt10の期間)よりも長くてもよい。
(当たり報知中の再抽選演出)
図22および図24(K)以降に示す当たり報知中に、再抽選演出が行われる場合がある。再抽選演出は、特別図柄判定の結果が大当たりであることを示す演出であって、3つの装飾図柄55の種類が変更される否かを遊技者に期待させる演出である。本実施形態の遊技機1では、3つの装飾図柄55が揃ったときの装飾図柄55の種類によって大当たりの種類が示唆される。例えば、「7」図柄は、遊技者にとって最も有利な大当たりである10R確変大当たりを示す図柄であり、奇数図柄は、確変大当たり(10R確変大当たり又は4R確変大当たり)を示す図柄であり、偶数図柄は、4R通常大当たりの可能性を示唆する図柄である。このため、再抽選演出は、有利な大当たりか否かを遊技者に期待させる演出である。
図27は、当たり報知中に再抽選演出が行われる場合の演出の流れを示す図である。図28は、当たり報知中に再抽選演出が行われる場合の画面に表示される画像の一例を示す図である。
図27に示されるように、SPSPリーチ演出の終盤の決め演出の後、図柄揃い演出、又は/及び、役物作動演出によって大当たりが報知され、その後、時刻T8−1において第1発光演出が行われる(図28(A))。第1発光演出が行われた後、3つの装飾図柄55が揃って画面の中央において揺動し(図28(B))、時刻T8−2において、再抽選演出が行われる(図28(C))。
再抽選演出では、例えば、3つの同種の装飾図柄55が横方向に揃った図柄列(例えば、「333」の図柄列や「444」の図柄列)が複数表示され、複数の図柄列が画面の上方から下方に移動する様子が表示される。この再抽選演出中も3つの小図柄56は高速変動中である。そして、所定時間、再抽選演出が行われた後、時刻T8−3において、再抽選演出の結果として3つの装飾図柄55が揃って仮停止するとともに、第1発光演出が行われる(図28(D))。この時刻T8−3において行われる2回目の第1発光演出(図28(D))と、時刻T8−1において行われる1回目の第1発光演出(図28(A))とは、同じ演出であってもよいし、異なる演出であってもよい。また、2回目の第1発光演出中も、3つの小図柄56は高速変動中である。なお、この2回目の第1発光演出中に、3つの小図柄56が3つの装飾図柄55と同様の大当たりの態様で仮停止してもよい。例えば、2回目の第1発光演出が開始されるタイミングで又は開始された後に、3つの小図柄56が仮停止してもよい。また、2回目の第1発光演出が開始される前に、3つの小図柄56が仮停止し、2回目の第1発光演出中も当該仮停止状態を維持してもよい。
例えば、2回目の第1発光演出において表示される装飾図柄55の種類が、1回目の第1発光演出において表示される装飾図柄55の種類と異なる場合、2回目の第1発光演出と、1回目の第1発光演出とで異なる演出態様であってもよい。1回目の第1発光演出時には4R通常大当たりを示唆する偶数図柄が表示され、2回目の第1発光演出時には4R確変大当たりを示唆する奇数図柄(「7」図柄以外の奇数図柄)や10R確変大当たりを示唆する「7」図柄が表示される場合は、1回目の第1発光演出と、2回目の第1発光演出とは、異なる演出態様であってもよい。具体的には、この場合、2回目の第1発光演出は、1回目の第1発光演出よりも派手な演出であってもよい。2回目の第1発光演出において、4R確変大当たりを示唆する奇数図柄が表示される場合よりも、10R確変大当たりを示唆する「7」図柄が表示される場合の方が、派手な演出が行われてもよい。すなわち、再抽選演出によって格上げ(遊技者にとってより有利な大当たりであること報知すること)が行われる場合には、時刻T8−1で行われる格上げ前の第1発光演出と、時刻T8−3で行われる格上げ後の第1発光演出とで、異なる演出が行われてもよい。例えば、格上げ前の第1発光演出では、白色のエフェクト画像61が装飾図柄55の周囲に表示される一方、格上げ後の第1発光演出では、虹色のエフェクト画像61が装飾図柄55の周囲に表示されてもよい。また、格上げ前の第1発光演出のときよりも、格上げ後の第1発光演出のときの方が、装飾図柄55が大きく表示されてもよい。
一方、1回目の第1発光演出時には4R通常大当たりを示唆する偶数図柄が表示され、2回目の第2発光演出時にも同じ偶数図柄が表示される場合、1回目の第1発光演出と、2回目の第1発光演出とは、同じ演出態様であってもよい。あるいは、この場合、2回目の第1発光演出は、1回目の第1発光演出よりも地味な演出であってもよい。例えば、1回目の第1発光演出では比較的大きな装飾図柄55が表示されるとともに比較的明るい色のエフェクト画像61が表示され、2回目の第1発光演出では比較的小さな装飾図柄55が表示されるとともに比較的暗い色のエフェクト画像61が表示されてもよい。
2回目の第1発光演出が行われた後、3つの装飾図柄55が揃って画面の中央において揺動する(図27のt9、図28(E))。そして、第2発光演出が行われる(図28(F))。図28(F)以降は、図24(N)以降と同様の演出が行われる。
このように、当たり報知中に、第1発光演出が2回行われる場合がある。この場合でも、第2発光演出は、1回のみ行われる。
(特殊図柄の停止による当たり報知)
本実施形態の遊技機1では、「1」〜「9」図柄等の数字で表される装飾図柄55とは別に、特殊図柄が用意されている。以下では、特殊図柄の停止による当たり報知について説明する。
図29は、特殊演出を含む変動演出の流れを示す図である。図30は、特殊演出の結果として行われる当たり報知の詳細を示す図である。図31は、図29に示す特殊演出を含む変動演出が行われる場合の画面に表示される画像の一例を示す図である。図32は、特殊演出を含む変動演出が行われる場合の画面に表示される画像の他の例を示す図である。上述のように、特殊演出を含む変動演出は、変動パターンOP3又はRP3が選択された場合に実行される。
図29に示されるように、図21と同様に、特別図柄の変動開始後、リーチ前演出、Nリーチ演出の順に各演出が行われ(図29のt0〜t2)、時刻t3においてSPリーチ演出が開始される(図31(A))。図31(A)は、図23(G)と同様の画像である。
SPリーチ演出が開始された後、SPSP発展演出が行われる代わりに、画面の中央に左右の装飾図柄55とは異なる装飾図柄55が仮停止することによって仮ハズレが報知される(図29のT4−1、図31(B))。その後、特殊演出に発展するか否かを遊技者に期待させる特殊発展煽り演出が行われる(図29のT5−1)。特殊発展煽り演出の後、特殊演出が開始される(図29のT5−2、図31(C))。特殊演出では、特殊図柄が変動表示され、特殊図柄が停止することを遊技者に期待させる演出が行われる(図31(D))。あるいは、特殊演出では、特殊図柄が不明瞭な状態から明瞭な状態に変化することを遊技者に期待させる演出が行われてもよい。ここで特殊図柄は、数字図柄を含まない画像であって、文字、キャラクタ等の画像からなる図柄であり、例えば、4R確変大当たりおよび4R通常大当たりの両方の可能性を示唆する図柄である。特殊演出が開始されてから所定時間が経過すると当落報知が行われる(図29のT7−1)。なお、T4−1で仮ハズレが報知されるときも、3つの小図柄56は高速変動を継続する。また、特殊演出の実行中も、3つの小図柄56は高速変動を継続する。
特別図柄判定の結果が大当たりである場合、当落報知として、当たり報知が行われる(図30のT7−1)。具体的には、時刻T7−1において、特殊図柄が仮停止する(図31(E))。あるいは、当たり報知として、特殊図柄が明瞭な状態に変化してもよい。これにより、遊技者に大当たりが報知される。この特殊図柄が仮停止するときも、3つの小図柄56は高速変動を継続する。なお、特殊図柄が停止する際に、3つの小図柄56も仮停止してもよい。この場合、画面の中央に大きく表示される特殊図柄に対応する小図柄(特殊小図柄)が、画面の左下の領域に仮停止してもよい。
特殊図柄が表示される場合、第1発光演出が行われる(図30のT7−2、図31(F))。例えば、特殊図柄が仮停止した後、又は、特殊図柄が仮停止するタイミングで、第1発光演出が行われる。ここで行われる第1発光演出は、特殊図柄に対して行われる演出であって、特殊図柄を強調する演出である。例えば、特殊図柄に対する第1発光演出は、特殊図柄の周囲が所定の発光色で発光するように、特殊図柄の周囲に特殊図柄自体よりも明るいエフェクト画像63(例えば白色の画像)を表示させる演出であってもよい。エフェクト画像63は、図24(L)の3つの装飾図柄55のそれぞれに対して付加されるエフェクト画像61とは異なる画像である。また、特殊図柄に対する第1発光演出中は、特殊図柄が拡大表示される。なお、特殊図柄に対する第1発光演出におけるエフェクト画像63と、図柄揃い時の第1発光演出(図24(L))におけるエフェクト画像61とは、同じ画像であってもよい。特殊図柄に対する第1発光演出中も、3つの小図柄56は高速変動を継続する。なお、この第1発光演出中に、3つの小図柄56が仮停止してもよい。例えば、第1発光演出が開始されるタイミングで又は開始された後に、3つの小図柄56が仮停止してもよい。また、第1発光演出が開始される前に、3つの小図柄56が仮停止し、第1発光演出中も当該仮停止状態を維持してもよい。
第1発光演出が終了すると、特殊図柄が画面中央に仮停止して揺動する(図30のT7−3、図31(G))。所定の揺動期間が経過すると、次に第2発光演出が行われる(図30のT7−4、図31(H))。第2発光演出は、特殊図柄に対して行われる演出であって、特殊図柄を強調する演出である。例えば、特殊図柄に対する第2発光演出は、特殊図柄の一部が所定の発光色で発光するように、特殊図柄にエフェクト画像64が付加される演出である。エフェクト画像64は、図24(N)の3つの装飾図柄55のそれぞれに対して付加されるエフェクト画像62と同じ画像であってもよいし、異なる画像であってもよい。特殊図柄に対する第2発光演出中も、3つの小図柄56は高速変動を継続する。なお、この第2発光演出中に、3つの小図柄56が仮停止してもよい。例えば、第2発光演出が開始されるタイミングで又は開始された後に、3つの小図柄56が仮停止してもよい。また、第2発光演出が開始される前に、3つの小図柄56が仮停止し、第2発光演出中も当該仮停止状態を維持してもよい。
第2発光演出が終了すると、特殊図柄が画面中央で揺動し(図30のT7−5、図31(I))、その後、特別図柄の停止に応じて特殊図柄が本停止するとともに、小図柄56も本停止する(図30のT7−6)。
なお、特殊図柄によって大当たりが報知される場合には、第2発光演出は行われなくてもよい。具体的には、図32に示されるように、時刻T7−2において第1発光演出が行われた後、特殊図柄が画面中央で揺動し(図32(G))、その後、第2発光演出が行われることなく、特別図柄の停止に応じて特殊図柄が本停止するとともに、小図柄56も特殊図柄に対応する特殊小図柄として本停止する(図32(G−2))。
また、図示は省略するが、特殊図柄によって大当たりが報知される場合、第1発光演出が行われなくてもよい。この場合、時刻T7−2において第1発光演出は行われず、時刻T−4において第2発光演出が行われてもよい。また、特殊図柄によって大当たりが報知される場合には、第1発光演出及び第2発光演出の両方が行われなくてもよい。
なお、特別図柄判定の結果がハズレである場合には、図31(E)において特殊図柄は停止せず(又は特殊図柄が明瞭な状態で表示されず)、上記第1発光演出及び第2発光演出が行われることなく、ハズレを示す装飾図柄が本停止する。
(確変遊技状態における当たり報知)
次に、確変遊技状態における当たり報知について説明する。以下、図33〜図37を参照して、確変遊技状態におけるバトル演出の後に行われる当たり報知について説明する。確変遊技状態においては、特別図柄判定において大当たりと判定された場合、変動演出においてリーチが成立し、キャラクタ同士が戦うバトル演出が行われる。確変遊技状態において、10R確変大当たり、又は、4R確変大当たりと判定された場合には、バトル演出の結果として、勝利演出が行われる。一方、確変遊技状態において4R通常大当たりと判定された場合には、バトル演出が行われ、バトル演出の結果として、敗北演出が行われる。また、確変遊技状態において、特別図柄判定でハズレと判定され、かつ、リーチ変動パターンRP5が選択された場合も、変動演出においてリーチが成立し、バトル演出が行われる。この場合、バトル演出の結果としては、引き分け演出が行われる。以下、確変遊技状態において、10R確変大当たり、又は、4R確変大当たりと判定された場合について説明する。
図33は、確変遊技状態において大当たりと判定された場合の変動演出の流れを示す図である。図34は、図33に示す変動演出が行われる場合の画面に表示される画像の一例を示す図である。図35は、図34に続く演出の一例を示す図である。図33〜図35に示す変動演出は、変動パターンOP5−1又はOP5−2が選択された場合に実行される。
図34(A)には、確変遊技状態において第2特別図柄の変動表示が終了したタイミングにおける画像の一例が示されている。図34(A)に示されるように、確変遊技状態では、装飾図柄55として、通常遊技状態とは異なる装飾図柄が表示される。確変遊技状態では、装飾図柄55は、大きさ「中」であってキャラなし態様となる。また、確変遊技状態では、背景画像として確変用の背景画像が表示される。また、確変遊技状態では、遊技者に「右打ち」を促す文字や画像が画面に表示される。また、画面の右端には第2特別図柄に対応する第4図柄59が表示される。なお、第1特別図柄に対応する第4図柄57も表示される。
また、画面の下側領域には、第2特別図柄判定の権利の保留を示す複数の保留アイコン51と、現在の第2特別図柄の変動を示す変動中アイコン53とが表示される。また、画面の右下には、第1特別図柄判定および第2特別図柄判定の保留数を示す保留数字52が表示される。また、画面の左下には小図柄56が表示される。小図柄56については通常遊技状態と同様に表示されるため、以下では詳細な説明を省略する。なお、小図柄56は、通常遊技状態においては表示され、確変遊技状態においては表示されなくてもよい。
遊技制御部100において第2特別図柄判定が行われた場合、第2特別図柄表示器42において第2特別図柄の変動表示が開始され、遊技制御部100から演出制御部130に変動開始コマンドが送信される。この変動開始コマンドを受信したことに応じて、演出制御部130は、液晶画面5において、3つの装飾図柄55を変動開始させる(図33のt0、図34(B))。また、液晶画面5では、複数の保留アイコン51がそれぞれ右側に移動し、最も右側の保留アイコン51が変動中アイコン53として表示される。また、変動開始コマンドの受信に応じて、保留数字52が示す保留数が減少する。なお、以降の図では、図の簡略化のため保留数字52の表示を省略する。
装飾図柄55の変動開始から所定期間(t0〜t1)、リーチ前演出が行われる。リーチ前演出では、3つの装飾図柄55は、変動開始時と同じ態様(大きさ「中」であってキャラなし態様)で高速変動し(図34(B))、所定時間経過後に、左領域に装飾図柄55が仮停止し(図34(C))、さらに右領域に左領域と同種の装飾図柄55が仮停止するか否かのリーチ煽り演出が行われる(図34(D))。リーチ煽り演出の結果、右領域に、左領域と同種の装飾図柄55が仮停止した場合、リーチが成立する(図33のt1、図34(E))。なお、リーチが成立してからの演出の詳細については後述するが、以下ではその概要のみ説明する。
リーチが成立すると、例えば、キャラAとキャラBとのバトル演出が開始されることを示すバトル開始演出が行われ(図34(F))、バトル演出が開始される(図33のt2、図34(G))。このバトル演出における相手のキャラクタ(図ではキャラB)によって確変大当たりに対する信頼度が示唆される。バトル演出中は、画面においてキャラAとキャラBとが戦う動画演出が行われる。バトル演出中、装飾図柄55は、例えば画面の左右において、大きさ「小」であってキャラなし態様で表示される。なお、バトル演出中は、装飾図柄55は表示されなくてもよい。
バトル演出が所定時間行われると、バトル演出の終盤において決め演出が行われる(図33のt3、図34(H))。この決め演出は、キャラAがキャラBに勝利するか否かを煽る演出であり、通常遊技状態における決め演出(上記図24(J))とは異なる演出である。決め演出では、図34(H)に示されるように、例えば、遊技者に演出ボタン26に対する操作を促す操作促進演出(例えば操作促進画像65及び有効期間画像651の表示)が行われてもよい。この操作促進演出は、通常遊技状態における操作促進演出(図24(J))と同様の演出であってもよいし、異なる演出であってもよい。
決め演出において演出ボタン26に対する操作が行われたことに応じて、又は、所定時間が経過したことに応じて、当落報知が行われる。大当たりの場合には、当落報知として、当たり報知が行われる(図33のt4、図34(I))。
具体的には、当たり報知の一例として、時刻t4において勝利演出が行われる。勝利演出は、バトル演出においてキャラAが勝利したことを報知する演出である。また、勝利演出では、3つの装飾図柄55が揃う図柄揃い演出が行われる。具体的には、左右の装飾図柄55と同種の装飾図柄55が中領域に仮停止するとともに、中領域の装飾図柄55の周囲にエフェクト画像60が表示される。このエフェクト画像60は、通常遊技状態における当たり報知時のエフェクト画像60(図24(K))と異なる画像であってもよいし、同じ画像であってもよい。
なお、時刻t4において、勝利演出として、図柄揃い演出に代えて、可動役物7が作動する役物作動演出が行われてもよい。
また、図柄揃い演出が行われた直後に、役物作動演出が行われてもよい。すなわち、装飾図柄55を用いて大当たりが報知された直後に、可動役物7を用いて大当たりが報知されてもよい。
図柄揃い演出又は役物作動演出に続いて、第1発光演出が行われる(図33のt5、図35(J))。第1発光演出は、装飾図柄55に対して行われる演出であって、装飾図柄55を強調する演出である。例えば、第1発光演出は、3つの装飾図柄55の周囲が共通の発光色で発光するように、各装飾図柄55の周囲にエフェクト画像61を表示させる演出であってもよい。第1発光演出中の3つの装飾図柄55は、大きさ「大」であり、かつ、キャラなし態様で表示され、中領域の装飾図柄55が左右の装飾図柄55よりも大きく表示される。
なお、この第1発光演出は、通常遊技状態における第1発光演出(図24(L))と同様の演出であってもよいし、異なる演出であってもよい。確変遊技状態における第1発光演出(図35(J))の実行時間は、通常遊技状態における第1発光演出(図24(L))の実行時間よりも短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。
第1発光演出の後、3つの装飾図柄55は所定期間揺動する(図35(K))。3つの装飾図柄55が揺動している間は、3つの装飾図柄55は、大きさ「中」であってキャラなし態様である。その後、再抽選演出が行われる(図33のt6、図35(L))。再抽選演出では、3つの同種の装飾図柄55が揃った状態で変動する演出が行われ、どの種類の装飾図柄が3つ揃って停止するかを遊技者に期待させる演出が行われる。
再抽選演出が行われた後、複数の種類のうちの何れかの種類の装飾図柄55が3つ揃って停止する。このとき、2回目の第1発光演出が行われる(図33のt7、図35(M))。通常遊技状態において再抽選演出が行われる場合と同様に、この時刻t7で行われる2回目の第1発光演出(図35(M))は、時刻t5で行われる1回目の第1発光演出(図35(J))と異なる演出であってもよいし、同じ演出であってもよい。2回目の第1発光演出においても、1回目の第1発光演出と同様に、3つの装飾図柄55は、大きさ「大」であり、かつ、キャラなし態様で表示され、中領域の装飾図柄55が最も大きく表示される。
2回目の第1発光演出が行われた後、3つの装飾図柄55は揺動し(図33のt8、図35(N))、その後、第2特別図柄の停止に応じて、3つの装飾図柄55は本停止する(図33のt9、図35(O))。この時刻t8〜t9の間、3つの装飾図柄55は、大きさ「中」であり、かつ、キャラなし態様で表示される。確変遊技状態において第1発光演出が行われてから装飾図柄55が本停止するまでの時間(3つの装飾図柄55の揺動期間)は、通常遊技状態において第1発光演出が行われてから装飾図柄55が本停止するまでの時間よりも短い。そして、大当たり遊技が開始されることを示唆するオープニング演出が行われる(図35(P))。
なお、図33および図35では、確変遊技状態における当たり報知において、再抽選演出が行われ、第1発光演出が2回行われる場合について説明したが、再抽選演出は行われず、第1発光演出が1回だけ行われてもよい。また、確変遊技状態においても第1発光演出の後に、第2発光演出が行われてもよい。
図36は、確変遊技状態において当たり報知が行われる場合に第1発光演出の後に第2発光演出が行われる場合の変動演出の流れの一例を示す図である。図36に示されるように、時刻t5〜t6の間で第1発光演出が行われた後、時刻t7において第2発光演出が行われる。そして、第2発光演出の後に3つの装飾図柄55が揺動して、特別図柄の停止に応じて3つの装飾図柄55が本停止する。確変遊技状態において第2発光演出が行われてから装飾図柄55が本停止するまでの時間(3つの装飾図柄55の揺動期間)は、通常遊技状態において第2発光演出が行われてから装飾図柄55が本停止するまでの時間よりも短い。
ここで、確変遊技状態における第2発光演出は、通常遊技状態において説明した第2発光演出と同様の演出であり、各装飾図柄55の一部が発光するように、装飾図柄55自体よりも明るいエフェクト画像62(図24(N))が表示される演出である。なお、確変遊技状態における第2発光演出で表示されるエフェクト画像は、確変遊技状態における第2発光演出で表示されるエフェクト画像62とは異なる画像であってもよい。
また、確変遊技状態において第2発光演出が行われる場合でも、1回目の第1発光演出の後に再抽選演出が行われ、再抽選演出の後に2回目の第1発光演出が行われてもよい。具体的には、この場合、勝利演出の後、1回目の第1発光演出が行われ、次に、再抽選演出が行われる。再抽選演出の後に2回目の第1発光演出が行われ、その後、さらに第2発光演出が行われて、3つの装飾図柄55が本停止する。
また、確変遊技状態において確変大当たりと判定された場合、第1発光演出は行われず、第2発光演出のみ行われてもよい。
次に、確変遊技状態において特別図柄判定で4R通常大当たりと判定された場合の変動演出について説明する。図37は、確変遊技状態において4R通常大当たりと判定された場合において、画面に表示される演出の一例を示す図である。図37(H)の決め演出より前の演出については、図34(B)〜(G)と同様の演出が行われる。
確変遊技状態において特別図柄判定で4R通常大当たりと判定された場合、特別図柄の変動パターンとして、変動パターンOP6が選択され、変動演出が開始される。この場合、図33と同様に、リーチ前演出、バトル開始演出、バトル演出が順に行われ、バトル演出の終盤において決め演出(図37(H))が行われる。
そして、バトル演出の終盤の決め演出の後、時刻t4において、当たり報知(4R通常大当たりの報知)として、敗北演出が行われる(図37(I−2))。敗北演出では、キャラAが敗北したことを示す動画が表示される。また、敗北演出では、中領域に左右と異なる装飾図柄が停止し、リーチハズレ目となる。この確変遊技状態におけるリーチハズレ目は、特別図柄判定の結果がハズレではなく、4R通常大当たりであることを示す。中領域に左右と異なる装飾図柄が停止する際には、中領域の装飾図柄の周囲にエフェクト画像が表示されない。なお、中領域に左右と異なる装飾図柄が停止する際には、中領域の装飾図柄の周囲にエフェクト画像が表示されてもよい。このときに表示されるエフェクト画像は、勝利演出のときに表示されるエフェクト画像60(図34(I))とは異なる画像であってもよいし同じ画像であってもよい。また、敗北演出が行われる場合には、上記第1発光演出及び第2発光演出が行われることない。敗北演出の後、画面が確変遊技状態における特別図柄の変動開始時に切り替わって、中領域に左右と異なる種類の装飾図柄が停止した状態で、3つの装飾図柄が揺動する(図37(J−2))。そして、特別図柄の停止に応じて、3つの装飾図柄55が本停止するとともに、3つの小図柄56も本停止する(図37(O))。次に、オープニング演出が行われ(図37(P))、4R通常大当たりに係る大当たり遊技が開始される。オープニング演出および4R通常大当たりに係る大当たり遊技中は、遊技者に右打ちを促す表示が行われる。また、図に示されるように、確変遊技状態に移行してから遊技者が獲得した賞球の総数や大当たりの回数等を示す結果表示が行われる。なお、確変遊技状態において4R通常大当たりとなった場合、当該4R通常大当たりに係る大当たり遊技では、1Rあたりの大入賞口13の開放時間が短く(例えば、0.5秒)、遊技者がほとんど賞球を獲得できないようにしてもよい。また、確変遊技状態において4R通常大当たりとなった場合、1Rあたりの大入賞口13の開放時間が最大で29.5秒であり、遊技者が4R分の賞球を獲得可能であってもよい。この場合は、図37(P)に示す結果表示の代わりに、4R通常大当たりを示す大当たり演出が行われてもよい。
(当たり報知中のランプ発光演出)
ここで、当たり報知中のランプ発光演出について詳述する。上述のように、当たり報知中は、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37が大当たりを示唆する発光パターン(例えば、虹色に発光する発光パターン)で発光するランプ発光演出が行われる。当たり報知に係るランプ発光演出は、当たり報知が開始されるタイミング(図22のt7、図30のT7−1、図33のt4)で行われる。具体的には、当たり報知が開始されるタイミング(例えば演出ボタン26に対する操作が行われたタイミング)で、演出制御部130からランプ制御部150にコマンドが送信され、ランプ制御部150は当該コマンドに基づいて、ランプ発光演出の実行を開始する。
より具体的には、当たり報知に係るランプ発光演出は、図柄揃い演出(又は役物作動演出)、第1発光演出、第2発光演出の各演出に対応する演出に分けられる。例えば、図24(J)の画面が表示された状態で演出ボタン26に対する操作が行われた場合、ランプ制御部150は、演出制御部130からのコマンドに応じて、図24(K)に示す図柄揃い演出(又は、可動役物7が画面の前面に出現する役物作動演出)に対応するランプ発光演出を実行する。次に所定期間が経過したタイミングで、ランプ制御部150は、第1発光演出(図24(L))に対応するランプ発光演出を実行する。さらに所定期間が経過したタイミングで、ランプ制御部150は、第2発光演出(図24(N))に対応するランプ発光演出を実行する。これら各期間におけるランプ発光演出は、それぞれ異なってもよい。例えば、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37は、図24(K)に示す図柄揃い演出(又は役物作動演出)中は、第1の発光パターン(例えば赤色)で発光し、第1発光演出中は、第2の発光パターン(例えば白色)で発光し、第2発光演出中は、第3の発光パターン(例えば虹色)で発光してもよい。なお、図24(K)に示す図柄揃い演出(又は役物作動演出)が開始されてから装飾図柄55が本停止されるまでの間、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37は同じ発光パターン(例えば虹色)で発光してもよい。例えば、図柄揃い演出中、第1発光演出中、第2発光演出中のランプ発光演出は同じ態様(例えば、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37が虹色に発光する発光パターン)であってもよい。
すなわち、当たり発光演出(第1発光演出及び第2発光演出)に連動して、ランプ発光演出が行われる。ここで「2つの演出が連動する」とは、一方の演出が行われる場合に、当該一方の演出に対応する他方の演出が行われることを意味する。「連動」の態様は、例えば、「同じ色を用いる態様」でもよいし、違う色を用いるもののパチンコ遊技機1を知る遊技者が一方の演出を見れば他方の演出が行われていることを認識できる程度に「密接に関係する態様」でもよい。具体的には、「同じ色を用いる態様」の一例は、第1発光演出に伴って、第1発光演出に係るエフェクト画像61と同じ白色で第1発光演出に対応するランプ発光演出によって盤ランプ25及び/又は枠ランプ37が発光するような態様である。また、「密接に関係する態様」の一例は、例えば、白色のエフェクト画像62を表示する第2発光演出に伴って、第2発光演出用の虹色に発光する発光パターンで盤ランプ25及び/又は枠ランプ37を発光させるような態様である。なお、本実施形態では、一方の演出(例えばランプ発光)から他方の演出(例えば当たり発光演出)を認識できれば連動に含まれる。このため、連動する2つの演出は、互いが専用の演出である関係(すなわち一対一の関係)でもよいし、一方が他方の専用の演出であるが逆は成り立たない関係(すなわち一対多の関係)でもよい。
連動する2つの演出の開始タイミング及び終了タイミングは、必ずしも一致する必要はない。なお、画像音響制御部140によって制御される演出と、ランプ制御部150によって制御される演出とは、所定のタイミングのみ同期され、所定のタイミング以降はそれぞれの制御部で管理される時間の経過に応じて制御されてもよい。例えば、当たり報知が開始されるタイミング(例えば演出ボタン26に対する操作が行われたタイミング)で送信されるコマンドに応じて、ランプ制御部150によって制御されるランプ発光演出が開始される。コマンドに応じてランプ発光演出が開始された後は、ランプ制御部150は、時間経過に応じてランプ発光演出を制御する。また、同じタイミングで、画像音響制御部140によって図24(K)に示す図柄揃い演出が行われ、その後は、時間経過に応じて第1発光演出、第2発光演出が行われる。これら2つの演出は、所定のタイミングのみ同期され、所定のタイミング以降はそれぞれの制御部で管理される時間の経過に応じて制御される。なお、2つの演出は、演出の実行中に同期を取りながら実行されてもよい。2つの演出を同期を取りながら実行する場合、例えば、液晶画面5において図24(L)に示す画像が表示されるタイミングで、画像音響制御部140から演出制御部130を介してランプ制御部150に制御コマンドが送信され、当該コマンドに応じて、ランプ制御部150が、第1発光演出に対応するランプ発光演出を実行する。また、液晶画面5において図24(N)に示す画像が表示されるタイミングで、画像音響制御部140から演出制御部130を介してランプ制御部150に制御コマンドが送信され、当該コマンドに応じて、ランプ制御部150が、第2発光演出に対応するランプ発光演出を実行する。
なお、当たり報知に係るランプ発光演出は、大当たり遊技の開始に応じて終了する。具体的には、ランプ発光演出は、遊技制御部100から演出制御部130に対して、変動停止コマンド又はオープニングコマンドが送信されたことに応じて、終了する。
なお、本実施形態では2つの演出が「非連動」である場合もある。例えば、Nリーチ演出に伴って、盤ランプ25及び枠ランプ37がNリーチ演出開始前から継続して出力されるBGMに連動する発光パターンで継続して発光する具体例について説明する。このような場合、液晶画面5の様子からはNリーチ演出中であることを認識できる。一方、盤ランプ25等の発光態様からはNリーチ演出中であることを認識できない。このように、パチンコ遊技機1を知る遊技者が一方の演出(例えば盤ランプ25等の発光)を見ても他方の演出(例えばNリーチ演出)が行われていることを認識困難な態様である場合、この2つの演出は「非連動」である。
なお、当たり報知に係るランプ発光演出によって信頼度を示唆してもよい。例えば、上述した当たり報知に係るランプ発光演出の第1の発光パターン〜第3の発光パターンは、何れも虹色を用いる発光パターンでもよい。
(当たり発光演出の特徴)
以上、通常遊技状態における当たり発光演出(第1発光演出および第2発光演出)、確変遊技状態における当たり発光演出(第1発光演出および第2発光演出)について説明した。以下では、これらの発光演出の特徴について説明する。
当たり報知中の第1発光演出と第2発光演出とでは、装飾図柄55の表示態様が異なる。例えば、通常遊技状態でも確変遊技状態でも、第1発光演出時の3つの装飾図柄55は、第2発光演出時の3つの装飾図柄よりも大きい(または小さくてもよい)。また、通常遊技状態においては、第1発光演出時の3つの装飾図柄55はキャラなし態様である一方、第2発光演出時の3つの装飾図柄55はキャラあり態様であってもよい。また、通常遊技状態でも確変遊技状態でも、第1発光演出中における中領域の装飾図柄55の視認性は、左右の装飾図柄55の視認性よりも高い一方で、第2発光演出中における3つの装飾図柄55の視認性は同じである。具体的には、第1発光演出中における中領域の装飾図柄55は、左右の装飾図柄55よりも大きく、中領域の装飾図柄55の全体(又は大部分)が画面に表示されるのに対して、第1発光演出中における左右の装飾図柄55の一部は画面に表示されないため、中領域の装飾図柄55の方が左右の装飾図柄55よりも視認性が高いと言える。これに対して、第2発光演出中は、3つの装飾図柄55の大きさは同じであり、3つの装飾図柄55の視認性は同じであると言える。
また、通常遊技状態でも確変遊技状態でも、第1発光演出におけるエフェクト画像61が表示される領域は、第2発光演出におけるエフェクト画像62が表示される領域よりも大きい。具体的には、第2発光演出では、各装飾図柄55の一部の領域においてエフェクト画像62が表示されるのに対して、第1発光演出では、各装飾図柄55の周囲の比較的広い領域においてエフェクト画像61が表示される。
また、通常遊技状態では、第1発光演出中の装飾図柄55は、数字図柄にキャラクタが付加されないキャラなし態様であり、第2発光演出中の装飾図柄55は、数字図柄にキャラクタが付加されるキャラあり態様である。なお、通常遊技状態における第2発光演出中の装飾図柄55は、数字図柄にキャラクタが付加されないキャラなし態様であってもよい。また、確変遊技状態又は時短遊技状態では、第1発光演出中の装飾図柄55は、数字図柄にキャラクタが付加されないキャラなし態様であり、第2発光演出中の装飾図柄55も、数字図柄にキャラクタが付加されないキャラなし態様である。
また、通常遊技状態では、当たり報知の間、第1発光演出および第2発光演出が行われる。確変遊技状態では、当たり報知の間、第1発光演出が行われる一方で、第2発光演出は行われなくてもよい。また、確変遊技状態では、当たり報知の間、第1発光演出は行われず、第2発光演出は行われてもよい。なお、確変遊技状態においても、第1発光演出及び第2発光演出の両方が行われる場合があってもよい。例えば、確変遊技状態では、第1発光演出が行われた後、第2発光演出が行われるときと行われないときとがあってもよい。
また、第1発光演出の実行時間と第2発光演出の実行時間とは異なる。「実行時間が異なる」とは、各演出の実行にかかる時間の長さ、及び実行タイミングのうちの少なくとも1つが異なることをいう。具体的には、第2発光演出の実行時間は、第1発光演出の実行時間よりも長い。なお、第2発光演出の実行時間は、第1発光演出の実行時間よりも短くてもよい。
また、第1発光演出、及び/又は、第2発光演出の実行時間は、遊技状態によって異なってもよい。例えば、第2発光演出の実行時間は、遊技状態によって異なってもよい。例えば、通常遊技状態および時短遊技状態では、第2発光演出の実行時間が同じである一方、確変遊技状態では、第2発光演出の実行時間が通常遊技状態のときよりも短くてもよい。これに対して、第1発光演出の実行時間は、全ての遊技状態において同じであってもよい。なお、第1発光演出の実行時間は遊技状態によって異なる一方で、第2発光演出の実行時間は、全ての遊技状態で同じであってもよい。
また、第1発光演出の開始時(又は終了時)から第2発光演出開始時までの時間は、遊技機1の遊技状態にかかわらず同じ時間であってもよい。また、第1発光演出の開始時(又は終了時)から第2発光演出開始時までの時間は、遊技状態に応じて異なってもよい。例えば、通常遊技状態における第1発光演出の開始時(又は終了時)から第2発光演出開始時までの時間は、確変遊技状態における第1発光演出の開始時(又は終了時)から第2発光演出開始時までの時間よりも長く(又は短く)てもよい。
また、第1発光演出自体の演出態様と第2発光演出自体の演出態様とは異なる。ここでいう第1発光演出の演出態様は、エフェクト画像61の種類、色や大きさ、第1発光演出中に出力される音であってもよい。第2発光演出の演出態様も同様である。例えば、第1発光演出において装飾図柄55の周囲に表示されるエフェクト画像61と、第2発光演出において装飾図柄55に付加されるエフェクト画像62とは異なる画像である。
また、第1発光演出中と第2発光演出中とで、装飾図柄55の発光態様が異なる。例えば、第1発光演出では3つの装飾図柄55の全体が瞬間的に発光する(各装飾図柄55の周囲が瞬間的に発光する)。これに対して、第2発光演出では、各装飾図柄55が同時に、例えば上から下に向かって発光する(装飾図柄55の発光部分が上から下に移動する)。また、第1発光演出におけるエフェクト画像61は、中領域の装飾図柄55を中心に装飾図柄55の領域を超えて表示される。一方、第2発光演出におけるエフェクト画像62は、各装飾図柄55の領域内で表示される。
また、第1発光演出の演出態様、及び/又は、第2発光演出の演出態様は、遊技状態にかかわらず同じであってもよいし、異なってもよい。例えば、第1発光演出の演出態様は、通常遊技状態でも確変遊技状態でも同じであってもよい。また、第2発光演出の演出態様は、通常遊技状態でも確変遊技状態でも同じであってもよい。また、第2発光演出の演出態様は、通常遊技状態でも確変遊技状態でも同じである一方、第1発光演出の演出態様は、通常遊技状態と確変遊技状態とで異なってもよい。逆に、第1発光演出の演出態様は、通常遊技状態でも確変遊技状態でも同じである一方、第2発光演出の演出態様は、通常遊技状態と確変遊技状態とで異なってもよい。
また、1回の特別図柄の変動(大当たり変動)において行われる第1発光演出および第2発光演出の実行回数は、全ての遊技状態で同じであってもよいし、遊技状態に応じて異なってもよい。例えば、通常遊技状態では、1回の特別図柄の変動(大当たり変動)において、第1発光演出の実行回数は、第2発光演出の実行回数より多くてもよい。例えば、通常遊技状態では、1回の特別図柄の変動(大当たり変動)において、第1発光演出が2回行われ、第2発光演出は1回行われてもよい。また、確変遊技状態では、1回の特別図柄の変動における第1発光演出の実行回数と第2発光演出の実行回数とは同じであってもよい。例えば、確変遊技状態では、1回の特別図柄の変動(大当たり変動)において、第1発光演出及び第2発光演出がそれぞれ1回行われてもよい。また、確変遊技状態では、1回の特別図柄の変動(大当たり変動)において、第1発光演出は1回又は2回行われ、第2発光演出は実行されなくてもよい。
また、第1発光演出の開始時(又は終了時)から3つの装飾図柄55が本停止するまでの時間(装飾図柄55の揺動期間)は、全ての遊技状態で同じであってもよいし、遊技状態に応じて異なってもよい。また、第1発光演出終了時から第2発光演出開始時までの揺動時間は、全ての遊技状態で同じであってもよいし、遊技状態に応じて異なってもよい。また、第2発光演出の開始時(又は終了時)から3つの装飾図柄55が本停止するまでの時間は、全ての遊技状態で同じであってもよいし、遊技状態に応じて異なってもよい。また、第1発光演出の開始時(又は終了時)から3つの装飾図柄55が本停止するまでの時間は、遊技状態に応じて異なる一方で、第2発光演出の開始時(又は終了時)から3つの装飾図柄55が本停止するまでの時間は、全ての遊技状態で同じであってもよい。逆に、第2発光演出の開始時(又は終了時)から3つの装飾図柄55が本停止するまでの時間は、遊技状態に応じて異なる一方で、第1発光演出の開始時(又は終了時)から3つの装飾図柄55が本停止するまでの時間は、全ての遊技状態で同じであってもよい。
また、図柄揃い演出に代えて役物作動演出によって大当たりが報知される場合、役物作動演出中は、第1発光演出が行われなくてもよい。すなわち、決め演出直後の大当たりを報知する際に、装飾図柄55の代わりに可動役物を用いて大当たりを報知する場合には、第1発光演出を行わなくてもよい。この場合において、再抽選演出が行われる場合は、再抽選演出直後の第1発光演出は行われてもよい。また、再抽選演出が行われる場合も、再抽選演出直後の第1発光演出は行われなくてもよい。
また、第1発光演出および第2発光演出は、停止される3つの装飾図柄55の種類が第1の装飾図柄(遊技者にとってより有利な大当たりを示唆する装飾図柄)であっても、第2の装飾図柄(遊技者にとって有利でない大当たりを示唆する装飾図柄)であっても行われる。例えば、奇数図柄(例えば「3」図柄)が3つ揃って停止される場合でも、偶数図柄(例えば「4」図柄)が3つ揃って停止される場合でも、第1発光演出および第2発光演出は実行される。奇数図柄は、偶数図柄よりも遊技者にとって有利な大当たりであることを示す図柄である。具体的には、通常遊技状態では、奇数図柄が3つ揃った場合には、大当たり遊技後に確変遊技状態に移行することを示唆し、偶数図柄が3つ揃った場合には、大当たり遊技後に時短遊技状態に移行する可能性を示唆する。また、確変遊技状態では、「7」図柄が3つ揃った場合には10R確変大当たりを示唆し、それ以外の図柄が3つ揃った場合には4R確変大当たりを示唆する。通常遊技状態において、奇数図柄が3つ揃って停止される場合の第1発光演出及び/又は第2発光演出の演出態様は、偶数図柄が3つ揃って停止される場合の第1発光演出及び/又は第2発光演出の演出態様と異なってもよいし、同じでもよい。また、第1発光演出については停止される装飾図柄の種類によって演出態様が異なり、第2発光演出については停止される装飾図柄の種類にかかわらず演出態様が同じであってもよい。逆に、第2発光演出については停止される装飾図柄の種類によって演出態様が異なり、第1発光演出については停止される装飾図柄の種類にかかわらず演出態様が同じであってもよい。また、確変遊技状態においても同様に、10R確変大当たり(遊技者にとってより有利な大当たり)を示唆する図柄が3つ揃って停止される場合と、4R確変大当たり(10R確変大当たりより有利でない大当たり)を示唆する図柄が3つ揃って停止される場合とで、第1発光演出及び/又は第2発光演出の演出態様は異なってもよい。
また、上述のように、確変遊技状態では、第1の図柄組み合わせ(図柄揃い)は確変大当たりを示し、図柄揃いとなった後に当たり発光演出(第1発光演出又は第2発光演出)が行われることを示し、第2の図柄組み合わせ(リーチハズレ目)は通常大当たりを示し、当たり発光演出が行われないことを示す。
また、本実施形態では、10R確変大当たり又は4R確変大当たりを示す第1の装飾図柄(例えば「7」以外の奇数図柄)と、4R通常大当たりの可能性を示唆する第2の装飾図柄(例えば偶数図柄)と、10R確変大当たりであることを示す第3の装飾図柄(例えば、「7」図柄)とがある。第1の装飾図柄が3つ揃って停止する場合、又は、第2の装飾図柄が3つ揃って停止する場合は、第1発光演出の演出態様は第1の態様であり、第3の装飾図柄が3つ揃って停止する場合は、第1発光演出の演出態様は第1の態様とは異なる第2の態様であってもよい。すなわち、遊技者にとって最も有利な大当たりを示唆する第3の装飾図柄以外の図柄が揃って停止する場合は、第1発光演出の演出態様は、何れの装飾図柄が停止する場合でも同じ第1の態様であり、第3の装飾図柄が揃って停止する場合は、第1発光演出の演出態様は、第1の態様とは異なる第2の態様であってもよい。なお、第2発光演出の演出態様については、第1の装飾図柄〜第3の装飾図柄の何れが揃って停止する場合でも、同じであってもよい。また、第2発光演出の演出態様も、第1発光演出の演出態様と同様に、第1又は第2の装飾図柄が停止する場合は、第1の態様であり、第3の装飾図柄が停止する場合は、第2の態様であってもよい。
また、図柄揃いによって大当たりが報知される場合には、全ての遊技状態において第1発光演出及び第2発光演出のうちの少なくとも一方を必ず実行する。一方、図柄揃いによって大当たりが報知されない場合(リーチハズレや、確変遊技状態において通常遊技状態への移行を伴う大当たりの場合)には、第1発光演出及び第2発光演出の何れも実行しない。また、通常遊技状態においては通常大当たりの場合に第1発光演出及び/又は第2発光演出を実行することがある一方で、確変遊技状態においては通常大当たりの場合に第1発光演出及び第2発光演出の何れも実行しない。
また、遊技状態によって第1発光演出、第2発光演出に伴って出力される音(第1の当たり発光演出音、第2の当たり発光演出音)の出力タイミング、出力時間が異なってもよい。例えば、通常遊技状態では、第1発光演出に伴う第1の当たり発光演出音の出力が終了した後に、第2発光演出に伴う第2の当たり発光演出音の出力が開始される。一方、確変遊技状態では、第1発光演出に伴う第1の当たり発光演出音の出力中に第2発光演出に伴う第2の当たり発光演出音の出力が開始可能であってもよい。
以上のように、当たり報知中に液晶画面5において当たり発光演出(第1発光演出および第2発光演出)が実行される。装飾図柄55が本停止する際には当たり発光演出は終了されるため、装飾図柄55の本停止時における装飾図柄55の視認性を妨げることなく、遊技者に大当たりを効果的に報知することができ、興趣性を向上させることができる。
詳細は後述するが、本実施形態の遊技機1では、当たり報知中の当たり発光演出に加えて、当たり報知中とは異なるタイミングで、装飾図柄55に対する別の発光演出が行われる。これら各種発光演出が行われることにより、それぞれのタイミングにおいて装飾図柄を用いて多様な演出を行うことができ、遊技者の期待を高め、興趣性を向上させることができる。
(非リーチ中発光演出)
次に、本実施形態における非リーチ中発光演出について説明する。非リーチ中発光演出は、特別図柄の変動表示中に装飾図柄55が仮停止することを示唆する演出である。本実施形態では、遊技状態に関わらず、「リーチ状態でない場合」において「装飾図柄55を表示する場合」に非リーチ中発光演出が行われる。「リーチ状態でない場合」とは、特別図柄の変動表示が開始してから一度もリーチが成立していない場合と、リーチ成立後に装飾図柄55が再び変動表示を開始したことによってリーチ状態でなくなった場合とを含む。また、「装飾図柄55を表示する場合」とは、装飾図柄55が表示されている場合(すなわち非表示でない場合)と、装飾図柄55が表示されるタイミングである場合と、装飾図柄55を表示する直前である場合とを含む。
本実施形態では、非リーチ中発光演出は、リーチ状態でない場合において実行される。すなわち、大当たりであることを報知しない態様で装飾図柄55を表示する場合に実行可能である。この点で、大当たり態様の装飾図柄55を表示する場合に実行される当たり発光演出や、リーチ態様の装飾図柄55を表示する場合に実行されるリーチ発光演出(後述する)と実行タイミングが異なる。また、非リーチ中発光演出は、大当たりに対する信頼度を示唆しない点で、信頼度を示唆するチャンス目演出(すなわち、先読みチャンス目演出および当該チャンス目演出。後述する)と機能が異なる。また、本実施形態における非リーチ中発光演出は、変動パターンに関わらず実行可能である。この点で、当たり発光演出、リーチ発光演出、及びチャンス目演出と実行条件が異なる。
非リーチ中発光演出が実行される場合、その開始から終了までの期間に亘りエフェクト画像(以下、「非リーチ中発光エフェクト画像70」と呼ぶ。)が装飾図柄55よりも手前側に重畳表示される(図39(F)参照)。また、これに伴って非リーチ中発光演出音(例えば、「シュオン」という効果音)がスピーカ24から出力される。本実施形態では、非リーチ中発光エフェクト画像70の表示時間と非リーチ中発光演出音の出力時間との長さが同じである。なお、これらの時間の関係はどのような関係でもよく、例えば、上記表示時間よりも上記出力時間の方が短くてもよいし、長くてもよい。
非リーチ中発光エフェクト画像70及び非リーチ中発光演出音は、非リーチ中発光演出でのみ出力される。非リーチ中発光エフェクト画像70は、当たり発光演出に係るエフェクト画像60〜64よりも小さい画像である。本実施形態では、左列の装飾図柄55である左図柄と、右列の装飾図柄55である右図柄と、中列の装飾図柄55である中図柄とのうちの何れに対しても同じ非リーチ中発光演出音が出力される。このため、非リーチ中発光演出音によっては、仮停止する装飾図柄55がどの図柄列であるかが分からない。一方、非リーチ中発光エフェクト画像70は、仮停止を示唆する装飾図柄55の図柄列を中心として表示される一方、仮停止を示唆しない図柄列を中心としては表示されない。例えば、中列の装飾図柄55が仮停止することを示唆する非リーチ中発光演出では、非リーチ中発光エフェクト画像70は、中列を中心として表示され、左列(及び右列)を中心として表示されない。例えば、仮停止を示唆しない図柄列には、非リーチ中発光エフェクト画像70の端の部分だけがかかるように表示されてもよいし、非リーチ中発光エフェクト画像70がかからないように表示されてもよい。これにより、非リーチ中発光演出によって、何れの図柄列の装飾図柄55が仮停止するかを示唆することが可能である。なお、装飾図柄55の種類に応じて非リーチ中発光演出の態様を異ならせてもよい。例えば、「7」図柄は他の装飾図柄55と異なる非リーチ中発光エフェクト画像70と非リーチ中発光演出音とを有してもよい。
本実施形態では、非リーチ中発光演出中は非リーチ中発光演出用の発光パターン(例えば、白色点滅)で盤ランプ25及び/又は枠ランプ37が発光する。非リーチ中発光演出用の発光パターンは、他の演出用の発光パターンと異なる。このため、液晶画面5以外の演出手段からも非リーチ中発光演出が実行されていることを認識可能である。すなわち、非リーチ中発光演出については、液晶画面5と盤ランプ25及び/又は枠ランプ37とが対応している(連動である)。
なお、遊技機1は、非リーチ中発光演出用の盤ランプ25及び枠ランプ37の発光パターンを備えなくてもよい。この場合、非リーチ中発光演出中に他の演出用の発光パターン(例えば、出力中のBGMに対応(連動)する発光パターン、又は通常の背景画像を表示する場合の発光パターン)で盤ランプ25及び枠ランプ37が発光してもよい。このような構成の場合、液晶画面5以外の演出手段からは非リーチ中発光演出が実行されていることを認識不可能である。すなわち、非リーチ中発光演出については、液晶画面5と盤ランプ25及び/又は枠ランプ37とが対応していないといえる(非連動である)。
本実施形態では、遊技状態に応じて非リーチ中発光演出の態様が異なる。具体的には、例えば、非リーチ中発光演出自体の実行時間は通常遊技状態である場合よりも確変遊技状態である場合の方が短い。例えば、通常遊技状態での実行時間は1秒間であり、確変遊技状態での実行時間は0.5秒間である。なお、非リーチ中発光演出の実行時間は通常遊技状態である場合よりも確変遊技状態である場合の方が長くてもよいし同じでもよい。本実施形態においては何れの遊技状態であっても、非リーチ中発光演出の実行時間は当たり発光演出の実行時間よりも短い。なお、遊技状態によっては(又は何れの遊技状態であっても)非リーチ中発光演出の実行時間よりも当たり発光演出の実行時間の方が短くてもよいし同じでもよい。
また、本実施形態では、非リーチ中発光エフェクト画像70として、通常遊技状態の場合は対応する装飾図柄55の下の部分が光って見えるようなエフェクト(例えば淡黄色の画像)が対応する装飾図柄55の手前側に重畳表示される(図39(E)参照)。確変遊技状態の場合は、非リーチ中発光エフェクト画像70として上記とは異なるエフェクトが表示される。例えば、全体が光って見えるように対応する装飾図柄55が下の部分から爆発していくようなエフェクト(例えば白色の画像)が対応する装飾図柄55の手前側に重畳表示される(図42(C)及び(D)参照)。本実施形態では、非リーチ中発光演出音は、遊技状態に関わらず同じである。しかしながら、通常遊技状態の場合は確変遊技状態よりも短い出力時間で出力される。なお、遊技状態に応じて異なる非リーチ中発光演出音を出力してもよい。
また、本実施形態では、遊技状態に応じて非リーチ中発光演出が開始されるときの装飾図柄55の「スクロール速度」が異なる。なお、「スクロール速度」は、装飾図柄55が縦方向の移動を伴う場合のスピードと、装飾図柄55が縦方向の移動を伴わずに同じ場所で切り替えて変動表示される場合の切り替えのスピードとを含む概念である。例えば、通常遊技状態中は仮停止した装飾図柄55に対して非リーチ中発光エフェクト画像70が表示される。確変遊技状態中は低速変動中の装飾図柄55に対して非リーチ中発光エフェクト画像70が表示される。低速変動は、例えば、キャラクタ画像551及び数字画像552の細かな態様を認識できるような(又は認識容易なような)装飾図柄55のスクロール速度(変動速度)である。例えば、高速変動中に1つの装飾図柄が液晶画面5に表示される時間は約0.5秒である。低速変動よりも早いスピードには、高速変動がある。高速変動は、例えば、装飾図柄55が変動表示していることは認識できるものの、装飾図柄55の細かな態様までは認識できない(又は認識困難なような)スクロール速度(変動速度)である。例えば、高速変動中に1つの装飾図柄が液晶画面5に表示される時間は約0.04秒である。例えば、高速変動中の装飾図柄の変動速度は、小図柄56(及び第4図柄57,59)の変動速度と同じである。なお、本実施形態では、仮停止中の装飾図柄は、スクロールはしていない。このため、仮停止中の装飾図柄のスクロール速度は0であり、本実施形態では仮停止は低速変動に含まない。なお、単に「表示」と記載している場合には、仮停止と低速変動と高速変動とを含む。なお、小図柄56(及び第4図柄57,59)の変動速度は、低速変動中の装飾図柄55の変動速度よりも速ければ、高速変動中の装飾図柄55の変動速度よりも速くてもよいし遅くてもよい。
次に、図38〜図40を参照して、通常遊技状態における非リーチ中発光演出について説明する。まず、図38を参照して通常遊技状態における非リーチ中発光演出の実行タイミングについて説明する。図38は、通常遊技状態における非リーチ中発光演出の実行タイミングについて説明するためのタイムチャートである。図39は、通常遊技状態において3つの装飾図柄55が同時に仮停止する場合における非リーチ中発光演出の一例について説明するための説明図である。図40は、通常遊技状態において3つの装飾図柄55が順に仮停止する場合における非リーチ中発光演出の一例について説明するための説明図である。
図38(A)には、ハズレ変動パターンHP1が選択された場合の装飾図柄55の動きが表記されている。本実施形態では、ハズレ変動パターンHP1が選択された場合、左図柄と右図柄と中図柄とが同時に仮停止する装飾図柄55の演出パターンが100%の確率で選択される。特別図柄の変動表示に伴って、本実施形態では遊技状態に応じた態様の開始演出が実行される。本実施形態における開始演出は、装飾図柄55を揺動(すなわち微変動)させることにより変動表示を開始する装飾図柄55を強調する演出である。また、開始演出は、装飾図柄55が高速変動を開始することを示唆する演出でもある。例えば、通常遊技状態における開始演出は所定の実行時間(例えば1秒)で実行され、その開始時から終了時までキャラクタ画像551のポーズを変化させることによって装飾図柄55を揺動させる。また、通常遊技状態における開始演出では、その開始に伴って、装飾図柄55全体がはずむようにして少し大きくなり、開始演出が終了するまでこのままの大きさを保つ。本実施形態では、キャラクタ画像551が開始演出開始時とは異なるポーズ(すなわち、本停止中とは異なるポーズ)となった状態で開始演出が終了する。図38(A)に例示するように、開始演出終了に伴って、装飾図柄55は、開始演出終了時の態様のままで高速変動を開始することになる(図39(B)及び(C)参照)。図18での大きさの位置づけでは、開始演出開始前(すなわち本停止中)の装飾図柄55は小さめの「中」であり、「小」よりは大きい。また、開始演出によって大きくなった装飾図柄55は大きめの「中」であり、「大」よりは小さい。このように、開始演出が実行されても大きさ「中」であり、かつ、キャラあり態様である点で、変動開始時と高速変動中とは装飾図柄55は同じ態様である。なお、開始演出として、キャラクタ画像551のポーズを終了させた後、その終了時にキャラクタ画像551を本停止中と同じポーズに変化させる演出を実行してもよい。
図38(A)に例示するように、本実施形態では、開始演出の終了に伴って3つの装飾図柄55が同時に高速変動を開始する。通常遊技状態においては、装飾図柄55は、開始演出により大きくなった大きさと動いた後のキャラクタ画像551のポーズとを保ったまま高速変動する(図39(C)参照)。なお、開始演出終了時から高速変動開始時までの間に装飾図柄55が低速変動してもよい。また、開始演出の実行時間は図柄列毎に異ならせてもよい。例えば、開始演出の実行時間が左図柄、右図柄、中図柄の順に短い場合、高速変動は左図柄、右図柄、中図柄の順に開始することになる。また、高速変動中の装飾図柄55の態様は本停止中と同じでもよい。例えば、開始演出の終了に伴って装飾図柄55の態様を本停止中の態様に変化させると共に高速変動を開始してもよい。
図38(A)に例示するように、高速変動を開始してから所定時間(例えば2.5秒)が経過すると、3つの装飾図柄55が同時に高速変動から低速変動になる。本実施形態では、低速変動中の装飾図柄55の態様は高速変動中と同じである(図39(C)及び(D)参照)。低速変動中は、何れの装飾図柄55が仮停止するかがまだ分からない。なお、例えば、左図柄、右図柄、中図柄の順に低速変動を開始してもよいし、左図柄と右図柄とが同時に低速変動を開始した後に中図柄が遅れて低速変動を開始してもよい。
図38(A)に例示するように、装飾図柄55が低速変動を開始してから所定時間(例えば2.5秒)が経過すると、3つの装飾図柄55がリーチ不成立のハズレ態様で同時に仮停止する。通常遊技状態においては、装飾図柄55の仮停止に伴って、仮停止する装飾図柄55(この例では左図柄、右図柄、及び中図柄)に対する非リーチ中発光演出が所定の実行時間(例えば1秒)で実行される。これにより、3つの装飾図柄55がその後所定時間(例えば2秒間)に亘って仮停止することが示唆される。ハズレ変動パターンHP1が選択された場合、非リーチ中発光演出開始時から特別図柄の変動表示に伴って装飾図柄55が本停止するまで全ての装飾図柄55が仮停止する。なお、装飾図柄55は、低速変動を介さずに高速変動からいきなり仮停止してもよい。
通常遊技状態では、非リーチ中発光演出と共に、キャラクタ画像551のポーズを変化させる停止演出が所定の実行時間(例えば1秒)で実行される。本実施形態における停止演出は、キャラクタ画像551が開始演出とは異なる動作(同じ動作でもよい)を行う演出である。本実施形態では、キャラクタ画像551が停止演出開始時とは異なるポーズ(具体的には、例えば、本停止中と同じポーズ)になって停止演出が終了する(図39(E)及び(G))。停止演出が終了すると、仮停止中のキャラクタ画像551は、停止演出終了時のポーズを保ったまま息を吸ったり吐いたりする動作を続けることで揺動する。数字画像552は、停止演出中であるか否かに関わらず、仮停止中は、例えば若干の拡大と若干の縮小とを繰り返すことで揺動する。このようにして、通常遊技状態では非リーチ中発光演出開始時から装飾図柄55が仮停止(揺動)する。なお、停止演出によって数字画像552の大きさを小さく(又は大きく)してもよい。また、非リーチ中発光演出の方が停止演出よりも実行時間が長くてもよいし短くてもよい。また、停止演出では、その終了時にキャラクタ画像551を開始演出終了時と同じポーズに変化させてもよい。
本実施形態では、通常遊技状態においてハズレの変動パターンが選択された場合、本停止する所定時間前(例えば0.7秒前)に、3つの装飾図柄55は全体が同時にしぼむようにして本停止中と同じ大きさまで小さくなる(図39(H)参照)。装飾図柄55が上記のようにしぼむと、遊技者は変動が続かない(すなわち、疑似連に発展せずこのままハズレる)ことを認識可能である。ハズレ変動パターンHP1が選択された場合、非リーチ中発光演出が終了してから所定時間(0.3秒)が経過すると3つの装飾図柄55がしぼむ。図18での大きさの位置づけでは、しぼんだ後の装飾図柄55は小さめの「中」であり、「小」よりは大きい。装飾図柄55はこの大きさのまま所定時間後(例えば0.7秒後)に特別図柄の停止表示に伴って装飾図柄55が本停止する(図39(I)参照)。なお、所定の演出(例えば、SPリーチ演出またはSPSPリーチ演出)が実行される場合は、装飾図柄55が上記と同様にしぼまなくてもよい。
図38(B)には、ハズレ変動パターンHP2が選択された場合の装飾図柄55の動きが表記されている。本実施形態では、ハズレ変動パターンHP2が選択された場合、左図柄、右図柄、中図柄の順に仮停止する装飾図柄55の演出パターンが100%の確率で選択される。
ハズレ変動パターンHP2が選択された場合、HP1の場合と同様に、特別図柄の変動表示に伴って開始演出を実行し、続いて3つの装飾図柄55が高速変動する。高速変動に続いて、まず左図柄が低速変動を開始する。左図柄の低速変動中は、右図柄と中図柄とは高速変動を継続する。左図柄が低速変動を開始してから所定時間(例えば2.5秒)が経過すると、左図柄が仮停止する。これに伴って、左図柄に対する非リーチ中発光演出が所定の実行時間(例えば1秒)で実行される。これと共に、左図柄のキャラクタ画像551のポーズを変化させる停止演出が所定時間(例えば1秒)で実行される。なお、左図柄の仮停止に伴って右図柄が低速変動を開始する。このため、左図柄に対する非リーチ中発光演出中は、左図柄は仮停止中(かつ停止演出中)であり、右図柄は低速変動中であり、中図柄は高速変動中である。なお、右図柄は、左図柄に対する非リーチ中発光演出の開始後(又は開始前)に低速変動してもよい。
図38(B)に例示するように、左図柄に対する非リーチ中発光演出が終了してから所定時間(例えば1.5秒)が経過すると、左図柄と異なる数字を示す右図柄が仮停止する。これに伴って、右図柄に対する非リーチ中発光演出が所定の実行時間(例えば1秒)で実行される。これと共に、右図柄のキャラクタ画像551のポーズを変化させる停止演出が所定時間(例えば1秒)で実行される。なお、右図柄の仮停止に伴って中図柄が低速変動を開始する。このため、右図柄に対する非リーチ中発光演出中は、左図柄は仮停止中(かつ停止演出終了後)であり、右図柄は仮停止中(かつ停止演出中)であり、中図柄は低速変動中である。なお、中図柄は、右図柄に対する非リーチ中発光演出の開始後(又は開始前)に低速変動してもよい。
図38(B)に例示するように、右図柄に対する非リーチ中発光演出が終了してから所定時間(例えば1.5秒)が経過すると、中図柄が仮停止する。これに伴って、中図柄に対する非リーチ中発光演出が所定の実行時間(例えば1秒)で実行される。これと共に、中図柄のキャラクタ画像551のポーズを変化させる停止演出が所定時間(例えば1秒)で実行される。中図柄に対する非リーチ中発光演出中は、左図柄および右図柄は仮停止中(かつ停止演出終了後)であり、中図柄は仮停止中(かつ停止演出中)である。中図柄に対する非リーチ中発光演出が終了してから所定時間(0.3秒)が経過すると、ハズレ変動パターンHP1が選択された場合と同様に、3つの装飾図柄55は、全体がしぼむようにして少し小さくなる(図40(G)参照)。そして、装飾図柄55は、特別図柄の停止表示に伴って本停止する(図40(H)参照)。
次に、図39を参照して、図38(A)に例示する演出の具体例を説明する。図39(A)は、第1特別図柄の保留がある状態で第1特別図柄が停止表示されたときの様子を例示している。このとき、3つの装飾図柄55がハズレ態様で本停止すると共に、装飾図柄55と同じ組み合わせの小図柄56が本停止する。また、これに伴ってハズレを示す第4図柄57,59が停止表示する。なお、図39(A)に例示するように、ハズレ態様の装飾図柄55は中図柄が左図柄(及び右図柄)よりも画面上側に本停止されてもよい。なお、大当たり態様の装飾図柄55が仮停止(及び本停止)する場合は、3つの装飾図柄55が一直線上に並ぶ。小図柄56は、大当たりか否かに関わらず必ず一直線上に本停止される。なお、装飾図柄55も小図柄56と同様に大当たりか否かに関わらず必ず一直線上に本停止されてもよい。なお、本停止中の中図柄は、左図柄および右図柄の手前側に重畳表示されてもよいし、奥側に重畳表示されてもよい。
図39(A)の例では、液晶画面5の右下端に保留数字52が表示されている。この例では、保留数字52によって第1特別図柄判定の保留数が3であり、第2特別図柄判定の保留数が0であることが示されている。なお、特別図柄判定の保留数は図に例示する演出の途中で増えないものとする。第1特別図柄が停止表示されてから所定の確定停止期間(例えば、0.5秒)が経過すると、第1特別図柄の変動表示に伴って開始演出が開始される。図39(B)は、開始演出により、キャラクタ画像551が動いたり装飾図柄55が大きくなったりしている様子を例示している。図39(B)に例示するように、本実施形態では、通常遊技状態において開始演出が開始されると、中図柄が左図柄および右図柄の手前側に重畳表示される。また、開始演出の開始に伴って小図柄56は高速変動を開始する。これと共に、最先の保留アイコン51が変動中アイコン53として表示されるように保留アイコン51が右側に移動されるアニメーションが表示される。これと共に、第1特別図柄判定の保留数を示す数字保留52の値が1減少する。
図39の(A)と(B)とを比較すると明らかなように、装飾図柄55の大きさは、本停止中よりも開始演出中の方が大きい。また、図39(C)に例示するように、高速変動中の装飾図柄55は開始演出終了時と同じである。なお、図39(B)に例示するように、本停止していた装飾図柄55以外の装飾図柄55は、本停止中と開始演出中とに非表示であり、高速変動開始時に表示が開始される。
図39(C)〜(E)に例示するように、開始演出の終了に伴って高速変動した装飾図柄55は、低速変動を介して3つの装飾図柄55が同時に仮停止する。低速変動中および仮停止中は、中図柄が左図柄および右図柄の手前側に重畳表示される。図39はハズレ変動パターンHP1が選択された場合の例であるので、装飾図柄55は非リーチのハズレ態様で仮停止する。仮停止に伴って各装飾図柄55に対する非リーチ中発光演出が実行されると、図39(E)及び(F)に例示するように、非リーチ中発光エフェクト画像70によって3つの装飾図柄55の下の部分が光って見える。図39(E)は、仮停止に伴って非リーチ中発光演出および停止演出が開始される様子を例示している。また、図39(F)は図39(E)の直後(なお、非リーチ中発光演出中かつ停止演出中)の様子を例示している。また、図39(G)は、非リーチ中発光演出および停止演出の終了直後の様子を例示している。装飾図柄55は、図39(G)〜(I)に例示するように、仮停止中にしぼんでから本停止する。小図柄は、非リーチ中発光演出が実行されたか否かに関わらず装飾図柄55が本停止するまで高速変動しており、装飾図柄55の本停止に伴って装飾図柄55と同じ組み合わせで本停止する。
次に、図40を参照して、図38(B)に例示する演出の具体例を説明する。図40(A)は、図39(B)と同様に、特別図柄の変動表示に伴って開始演出が開始される様子を例示している。なお、この例では、保留数字52が示すように、第1特別図柄判定の保留数が1であり、第2特別図柄判定の保留数が0である。特別図柄判定の保留数は図に例示する演出の途中で増えないものとする。図40(B)は、開始演出の終了に伴って高速変動した装飾図柄55のうち、左図柄が右図柄および中図柄に先立って低速変動を開始する様子を例示している。図40(C)は、左図柄を表示する場合に左図柄に対応する非リーチ中発光演出が実行される様子を例示している。図40(C)の例では、左図柄に対する非リーチ中発光演出中は、左図柄を用いる停止演出によって左図柄のキャラクタ画像551が動く。このとき、右図柄は低速変動中であり、中図柄は高速変動中である。図40(D)に例示するように、右図柄の低速変動は、左図柄に対する非リーチ中発光演出終了後まで続く(図38(B)参照)。
図40(E)は、右図柄を仮停止する場合に右図柄に対応する非リーチ中発光演出が実行される様子を例示している。図40(E)の例では、右図柄に対する非リーチ中発光演出中は、右図柄を用いる停止演出によって右図柄のキャラクタ画像551が動く。このとき、左図柄は仮停止中であり、中図柄は低速変動中である。図40(F)は、中図柄を仮停止する場合に中図柄に対応する非リーチ中発光演出が実行される様子を例示している。図40(F)の例では、中図柄に対する非リーチ中発光演出中は、中図柄を用いる停止演出によって中図柄のキャラクタ画像551が動く。このとき、何れの装飾図柄55も仮停止中である。なお、中図柄は高速変動中、低速変動中、及び仮停止中の何れの場合も、左図柄および右図柄の手前側に重畳表示される。装飾図柄55は、図40(G)及び(H)に例示するように、仮停止中にしぼんでから本停止する。
次に、図41〜図43を参照して、確変遊技状態における非リーチ中発光演出について説明する。まず、図41を参照して確変遊技状態における非リーチ中発光演出の実行タイミングについて説明する。図41は、確変遊技状態における非リーチ中発光演出の実行タイミングについて説明するためのタイムチャートである。図42は、確変遊技状態において3つの装飾図柄55が同時に仮停止する場合における非リーチ中発光演出の一例について説明するための説明図である。図43は、確変遊技状態において3つの装飾図柄55が順に仮停止する場合における非リーチ中発光演出の一例について説明するための説明図である。
図41(A)には、ハズレ変動パターンHP4−2が選択された場合の装飾図柄55の動きが表記されている。本実施形態では、ハズレ変動パターンHP4−2が選択された場合、左図柄と右図柄と中図柄とが同時に仮停止する装飾図柄55の演出パターンが100%の確率で選択される。
図41(A)に例示するように、本実施形態では、確変遊技状態の場合、通常遊技状態と異なる態様で、特別図柄の変動表示に伴って開始演出が実行される。確変遊技状態における開始演出は、通常遊技状態の場合よりも短い実行時間(例えば0.2秒)で実行される。例えば、確変遊技状態における開始演出では、装飾図柄55が上に飛び跳ねるようなアクションをする(図43(A)参照)。このとき、通常遊技状態の場合と異なり装飾図柄55の大きさ及び形状は変化しない。開始演出終了に伴って、装飾図柄55は高速変動を開始する(図43(B)参照)。なお、確変遊技状態の場合も開始演出によって、装飾図柄55の大きさ及び形状を変化させてもよい。なお、確変遊技状態の場合、装飾図柄55は、高速変動していることを遊技者が認識困難な態様(例えば、0.1秒だけ高速変動する態様)で高速変動してもよいし、高速変動しなくてもよい。
図41(A)に例示するように、高速変動を開始してから所定時間(例えば0.8秒)が経過すると、3つの装飾図柄55が同時に高速変動から低速変動になる。高速変動中および低速変動中の装飾図柄55の態様(例えば、形状および大きさ)は、本停止中と同じである。なお、例えば、左図柄、右図柄、中図柄の順に低速変動を開始してもよいし、左図柄と右図柄とが同時に低速変動を開始した後に中図柄が遅れて低速変動を開始してもよい。
図41(A)に例示するように、装飾図柄55が低速変動を開始してから所定時間(例えば0.4秒)が経過すると、左図柄、右図柄、及び中図柄(何れも低速変動中)に対する非リーチ中発光演出が実行される。確変遊技状態における非リーチ中発光演出は、通常遊技状態の場合よりも短い実行時間(例えば0.4秒)で装飾図柄55の低速変動中に開始される。これにより、低速変動中の3つの装飾図柄55がその後所定時間(例えば0.2秒間)に亘って仮停止することが示唆される。低速変動中の3つの装飾図柄55は、非リーチ中発光演出中にリーチ不成立のハズレ態様で同時に仮停止する。そして、例えば、3つの装飾図柄55が仮停止してから所定時間経過後(例えば0.2秒後)に非リーチ中発光演出が終了する。ハズレ変動パターンHP4−2が選択された場合、非リーチ中発光演出が終了してから所定時間後(例えば0.2秒後)に特別図柄の停止表示に伴って装飾図柄55が本停止する。本実施形態では、確変遊技状態においては通常遊技状態の場合と異なり停止演出が実行されない。
図41(B)には、ハズレ変動パターンHP4−1又はHP4−3が選択された場合の装飾図柄55の動きが表記されている。本実施形態では、上記変動パターンが選択された場合、左図柄、右図柄、中図柄の順に仮停止する装飾図柄55の演出パターンが100%の確率で選択される。
図41(B)に例示するように、ハズレ変動パターンHP4−1又は4−3が選択された場合、左図柄、右図柄、中図柄の順に高速変動から低速変動になる点でHP4−2の場合と異なる。例えば、左図柄の低速変動中に左図柄に対する非リーチ中発光演出が所定の実行時間(例えば0.4秒)で開始される。このとき、右図柄および中図柄は高速変動中である。左図柄に対する非リーチ中発光演出の終了時には、左図柄は仮停止中であり、右図柄は低速変動中であり、中図柄は高速変動のままである。その後、右図柄の低速変動中に右図柄に対する非リーチ中発光演出が所定の実行時間(例えば0.4秒)で開始される。このとき、左図柄は仮停止中であり、中図柄は高速変動のままである。右図柄に対する非リーチ中発光演出の終了時には、左図柄および右図柄は仮停止中であり、中図柄は低速変動中である。その後、中図柄の低速変動中に中図柄に対する非リーチ中発光演出が所定の実行時間(例えば0.4秒)で開始される。このとき、左図柄および右図柄は仮停止中である。中図柄に対する非リーチ中発光演出の終了時には、左図柄および右図柄は仮停止中であり、中図柄は低速変動中である。ハズレ変動パターンHP4−1又は4−3が選択された場合、中図柄に対する非リーチ中発光演出が終了してから所定時間後(例えば0.2秒後)に特別図柄の停止表示に伴って装飾図柄55が本停止する。
図38と図41とを比較すると、非リーチ中発光演出が実行されてから本停止するまでの装飾図柄55の仮停止期間は、通常遊技状態の場合の方が確変遊技状態の場合よりも長い。本実施形態では、通常遊技状態において非リーチ中発光演出が実行されてから本停止するまでの装飾図柄55の仮停止期間は、当たり発光演出が実行されてから本停止するまでの装飾図柄55の仮停止期間よりも短い。なお、非リーチ中発光演出が実行されてから本停止するまでの装飾図柄55の仮停止期間は、遊技状態に関わらず同じでもよいし、通常遊技状態の場合の方が確変遊技状態の場合よりも短くてもよい。
次に、図42を参照して、図41(A)に例示する演出の具体例を説明する。図42(A)は、第1特別図柄判定の保留数が0であり、第2特別図柄判定の保留数が3である場合に、第2特別図柄の変動表示の開始に伴って開始演出が開始される様子を例示している。小図柄56は、開始演出の開始に伴って高速変動を開始する。なお、特別図柄判定の保留数は図に例示する演出の途中で増えないものとする。図42(A)に例示するように、本実施形態では、確変遊技状態において開始演出が開始されても、通常遊技状態の場合と異なり装飾図柄55の態様(例えば形状)が本停止中と変わらない。
図42(C)に例示するように、確変遊技状態においては通常遊技状態の場合と同様に、開始演出の終了に伴って装飾図柄55が高速変動する。その後装飾図柄55が低速変動すると、3つの装飾図柄55それぞれに対する非リーチ中発光演出が実行される。これにより、図42(C)及び(D)に例示するように、非リーチ中発光エフェクト画像70によって3つの装飾図柄55が光って見える。図42(C)は、低速変動中の装飾図柄55に対して非リーチ中発光エフェクト画像70が重畳表示されると共に非リーチ中発光演出音がスピーカ24から出力される様子を例示している。また、図43(D)は、仮停止中の装飾図柄55に対して非リーチ中発光エフェクト画像70が重畳表示されると共に非リーチ中発光演出音がスピーカ24から出力される様子を例示している。また、図42(E)は、非リーチ中発光演出終了直後の様子を例示している。装飾図柄55は、図42(F)に例示するように、第2特別図柄の停止表示に伴って非リーチ中発光演出中と同様の態様で本停止する。小図柄は、非リーチ中発光演出が実行されたか否かに関わらず装飾図柄55が本停止するまで高速変動しており、装飾図柄55の本停止に伴って装飾図柄55と同じ組み合わせで本停止する。
次に、図43を参照して、図41(B)に例示する演出の具体例を説明する。図43(A)は、図42(B)と同様に、特別図柄の変動表示に伴って開始演出が開始される様子を例示している。なお、この例では、保留数字52が示すように、第1特別図柄判定の保留数が0であり、第2特別図柄判定の保留数が2である。特別図柄判定の保留数は図に例示する演出の途中で増えないものとする。図43(B)、開始演出の終了に伴って装飾図柄55が高速変動する様子を例示している。また、図43(C)は、右図柄および中図柄に先立って低速変動を開始した左図柄に対し、非リーチ中発光演出が実行される様子を例示している。図43(C)は、左図柄に対する非リーチ中発光演出が終了した後、リーチ煽り演出が実行される様子を例示している。図43(C)の例では、右図柄の下端から左右に伸びるように、右図柄に摩擦が生じて止まりそうに発光して見えるリーチ煽り演出用のエフェクトが表示されている。図43(E)は、リーチ煽り演出が終了すると共に、右図柄が滑る様子を例示している。図43(F)は、左図柄と異なる数字を示す低速変動中の右図柄に対し、非リーチ中発光演出が実行される様子を例示している。これにより、遊技者は、リーチが成立ことを認識することが可能である。右図柄に対する非リーチ中発光演出が終了すると、図43(G)及び(H)に例示するように、中図柄の低速変動中から仮停止中までの間に中図柄に対し非リーチ中発光演出が実行される。図43(I)及び(J)に例示するように、非リーチ中発光演出に対応する装飾図柄55が仮停止した後、第2特別図柄の停止表示に伴って装飾図柄55が本停止する。
図44は、通常遊技状態における変動パターン毎の非リーチ中発光演出の合計回数について説明するための表である。図44に例示するように、本実施形態では、疑似連を実行不可能な単純ハズレに対応する変動パターン(HP1及びHP3)に対応して、装飾図柄毎に1回ずつ非リーチ中発光演出を実行可能である。疑似連を1回実行可能な単純ハズレに対応する変動パターン(HP2)に対応して、装飾図柄毎に2回ずつ非リーチ中発光演出を実行可能である。なお、疑似連を1回実行可能な単純ハズレに対応する変動パターンでは、例えば、図39(A)〜(G)又は図40(A)〜(G)と同様に3つの装飾図柄55が仮停止した後、図61と同様の流れで疑似連が実行される。最初の変動と1回目の再変動とで各装飾図柄55が仮停止するのに伴って非リーチ中発光演出が実行される。
本実施形態では、特別図柄の変動表示中にリーチ演出が実行されない場合のみならずリーチ演出が実行される場合においても遊技状態に関わらず非リーチ中発光演出を実行可能である。リーチ演出が実行される場合、リーチ前演出の開始から「リーチ報知」までの間に、図38〜図43の例と同様に装飾図柄55が仮停止するのに伴って非リーチ中発光演出を実行可能である。なお、本実施形態においての「リーチ報知」は、リーチが成立したことを強調するために、スピーカ24から演出音を出力する演出である。例えば、リーチ報知では、基本的には大当たりに対する信頼度を示唆しない演出音(例えば「リーチ」との音声)がスピーカ24から出力される。大当たりに対する信頼度が高い場合には、リーチ報知として上記演出音と異なる演出音(例えば「チャンス」との演出音)がスピーカ24から出力される場合がある。本実施形態では、リーチ報知は遊技状態に関わらず実行可能である。
図44に例示するように、本実施形態では、疑似連を実行不可能でリーチ演出を実行可能な変動パターン(本実施形態ではOP1〜4及びRP1〜4のうちの何れか(又は全部))に対応して、左図柄および右図柄は1回ずつ非リーチ中発光演出を実行可能である。これに対して、中図柄に対応する非リーチ中発光演出は0回(すなわち実行不可能)である。例えば、左図柄に対応する非リーチ中発光演出はリーチ前演出中に実行する。右図柄に対応する非リーチ中発光演出はリーチ成立時(リーチ報知の直前)に実行する。また、1回の疑似連とリーチ演出とを実行可能な変動パターン(本実施形態ではOP1〜4及びRP1〜4のうちの何れか(又は全部))に対応して、左図柄および右図柄は2回ずつ非リーチ中発光演出を実行可能である。例えば、疑似連が実行される前の最初の変動と1回目の再変動とで非リーチ中発光演出が実行される。これに対して、中図柄に対応する非リーチ中発光演出は1回であり、最初の変動で実行される。また、2回の疑似連とリーチ演出とを実行可能な変動パターン(本実施形態ではOP1〜4及びRP1〜4のうちの何れか(又は全部))に対応して、左図柄および右図柄は3回ずつ非リーチ中発光演出を実行可能である。例えば、疑似連が実行される前の最初の変動と1回目および2回目の再変動とで非リーチ中発光演出が実行される。これに対して、中図柄に対応する非リーチ中発光演出は2回であり、最初の変動と1回目の再変動とで実行される。なお、3回の疑似連とリーチ演出とを実行可能な大当たり用の変動パターン(本実施形態ではOP1〜4のうちの何れか(又は全部))に対応して、非リーチ中発光演出は、2回の疑似連とリーチ演出とを実行可能な変動パターンの場合と同様のタイミングで実行可能である。本実施形態においては疑似連が3回実行されると大当たりが確定する。このため、非リーチ中発光演出よりも3回目の再変動を強調するために、3回目の再変動では非リーチ中発光演出を実行しない構成を採用している。
図45は、確変遊技状態における変動パターン毎の非リーチ中発光演出の合計回数について説明するための表である。なお、本実施形態では、確変遊技状態において疑似連が実行されない。このため、何れの変動パターンも疑似連の実行回数は0回である。図45に例示するように、単純ハズレに対応する変動パターン(本実施形態ではHP4−2)に対応して、装飾図柄毎に1回ずつ非リーチ中発光演出を実行可能である。また、リーチ演出(すなわちバトル演出)を実行可能な変動パターン(本実施形態ではOP5−1、OP5−2、OP6、及びRP5)に対応して、左図柄は非リーチ中発光演出を1回実行可能である。これに対して、右図柄および中図柄に対応する非リーチ中発光演出は0回(すなわち実行不可能)である。確変遊技状態では、リーチが成立すると通常遊技状態の場合以上に遊技者が大当たりに対する期待感を抱く。このため、本実施形態では、非リーチ中発光演出よりもリーチ成立を強調するために、リーチ成立時に右図柄に対応する非リーチ中発光演出を実行しない構成を採用している。なお、確変遊技状態においても通常遊技状態の場合と同様に、リーチ報知の前に右図柄に対応する非リーチ中発光演出を実行してもよい。
図44と図45とを比較すると、左図柄は遊技状態および変動パターンの種類に関わらず非リーチ中発光演出を実行可能である。また、左図柄については遊技状態に関わらず、左図柄よりも中図柄の方が非リーチ中発光演出を実行可能な回数が少ない。右図柄については通常遊技状態の場合は左図柄と同じ回数であり、確変遊技状態の場合は中図柄と同じ回数である。
なお、遊技状態に関わらず、リーチ演出が実行される場合は非リーチ中発光演出を実行しなくてもよい。また、通常遊技状態の場合はリーチ演出が実行される場合は非リーチ中発光演出を実行可能であり、確変遊技状態の場合はリーチ演出(すなわちバトル演出)が実行される場合は非リーチ中発光演出を実行不可能でもよい。
本実施形態においては通常遊技状態中に低速変動中の装飾図柄55に対して非リーチ中発光演出が実行される割合が0%である。すなわち、通常遊技状態において非リーチ中発光演出開始時に装飾図柄55のスクロール速度が0(すなわち仮停止中)である割合の方がスクロール中である割合よりも高い。なお、ステージAでは仮停止中の装飾図柄55に対して非リーチ中発光演出を実行可能でもよい。また、ステージBでは低速変動中の装飾図柄55に対して非リーチ中発光演出を実行可能でもよい。このような構成では、通常遊技状態において非リーチ中発光演出開始時に装飾図柄55のスクロール速度が0でない割合を0%以上にできる。なお、確変遊技状態において仮停止中の装飾図柄55に対して非リーチ中発光演出を実行可能でもよい。
なお、通常モードのうちステージAは非リーチ中発光演出を実行可能であり、ステージBは非リーチ中発光演出を実行不可能でもよい。このような構成の場合、特別図柄の変動表示中において通常遊技状態では50%の確率(すなわち、ステージAである確率)で非リーチ中発光演出が実行可能であるのに対し、確変遊技状態では100%の確率で非リーチ中発光演出が実行可能である。
なお、ハズレ変動パターンHP1(又はHP2)が選択された場合、演出制御部130は、変動開始コマンドを受信したことに応じて図38の(A)と(B)とに示すうちの何れかの演出パターンに乱数抽選で決定してもよい。
なお、左図柄と共に右図柄が仮停止し、その後中図柄が仮停止する演出パターン、又は、左図柄が仮停止してから右図柄と中図柄とが同時に仮停止する演出パターンがあってもよい。
また、非リーチ中発光演出の開始に伴って非リーチ中発光演出用の背景画像を通常の背景画像の手前側に重畳表示することにより、通常の背景画像が発光して見えるようにしてもよい。非リーチ中発光演出用の背景画像は、直後の特別図柄の本停止の開始に伴って(又は開始直前に)消去してもよいし、次変動開始時に消去してもよい。このような構成の場合、非リーチ中発光演出によって装飾図柄55の手前側に非リーチ中発光エフェクト画像70を重畳表示してもよいし、表示しなくてよい。
なお、装飾図柄55の非表示中に非リーチ中発光演出を開始してもよい。この場合、この非リーチ中発光演出が終了するまでに(又は終了に伴って)装飾図柄55を表示(例えば仮停止)してもよいし、非リーチ中発光演出が終了してから装飾図柄55を表示(例えば仮停止)してもよい。
なお、装飾図柄55が非表示中であるときに、装飾図柄55を表示(例えば仮停止)するのに伴って非リーチ中発光演出を開始してもよい。
なお、開始演出として、装飾図柄55全体が光って見えるようなエフェクト(例えば白色の画像)を各装飾図柄55の手前側に重畳表示してもよい。
(リーチ発光演出)
次に、本実施形態におけるリーチ発光演出について説明する。リーチ発光演出は、リーチが成立したことを強調する演出である。本実施形態では、遊技状態に関わらず、リーチ状態である場合において装飾図柄55を表示(仮停止)する場合にリーチ発光演出が行われる。すなわち、リーチ発光演出は、大当たりであることを報知しない態様で装飾図柄55を表示する場合に実行可能である。リーチ発光演出は、リーチ演出を実行可能な変動パターンであれば当落に関わらず実行可能である。この点で、大当たり変動パターンである場合に、大当たりであることを報知する態様で装飾図柄55を表示する場合に実行可能な当たり発光演出と異なる。
本実施形態におけるリーチ発光演出は、第1リーチ図柄発光演出と第2リーチ図柄発光演出とリーチライン演出とを有する。第1リーチ図柄発光演出は、例えば、リーチ成立状態の装飾図柄55を表示する場合(具体的にはリーチ成立に応じたタイミング)に、左図柄と右図柄とが発光して見えるエフェクト画像80を表示する演出である(図48(C)〜(G)参照)。第1リーチ図柄発光演出では、例えば、左図柄と右図柄とに対してエフェクト画像80が同時に1つずつ装飾図柄55の手前側に重畳表示される。本実施形態では、第1リーチ図柄発光演出によって左図柄と右図柄とが同じ発光態様で同時に発光する。なお、エフェクト画像80の表示に伴って演出音(例えば「カーン」という効果音)をスピーカ24から出力してもよい。第1リーチ図柄発光演出は、例えば、リーチ報知の開始に伴って、リーチ報知よりも長い実行時間で実行される。第1リーチ図柄発光演出は、大当たりに対する信頼度を示唆しない演出である。
本実施形態では、第1リーチ図柄発光演出は、遊技状態に関わらず実行可能な演出である。確変遊技状態における第1リーチ図柄発光演出は、中図柄の非表示中に実行される(図53(C)参照)。一方、通常遊技状態における第1リーチ図柄発光演出は、中図柄の表示中に実行される(図48(C)〜(G)参照)。しかしながら、第1リーチ図柄発光演出が中図柄に対して実行されることはない(すなわち、中図柄が発光しているようには見えない)。エフェクト画像80は、遊技状態に応じて異なってもよいし、同じでもよい。なお、エフェクト画像80として、左図柄と右図柄とに亘る画像が1つ表示されてもよい。なお、1回の第1リーチ図柄発光演出中にエフェクト画像80を1回表示してもよいし、断続的に複数回(なお、同じ画像でもよいし異なる画像でもよい)表示してもよい。また、遊技状態に関わらず中図柄の表示中に第1リーチ図柄発光演出を実行してもよい。
本実施形態では、第1リーチ図柄発光演出中は第1リーチ図柄発光演出用の発光パターンで盤ランプ25及び/又は枠ランプ37が発光する。第1リーチ図柄発光演出用の発光パターンは、他の演出用の発光パターンと異なる。このため、液晶画面5以外の演出手段からも第1リーチ図柄発光演出が実行されていることを認識可能である。すなわち、第1リーチ図柄発光演出については、液晶画面5と盤ランプ25及び/又は枠ランプ37とが対応している(連動である)。なお、第1リーチ図柄発光演出用の発光パターンには信頼度の高低を示唆する色を用いてもよい。この場合の発光パターンは、演出制御部130によって特別図柄判定の結果に基づく乱数抽選で決められてもよいし、リーチ演出の種類に対応して一義的に決まってもよいし、リーチを形成する装飾図柄55の種類に対応して一義的に決まってもよい。
第2リーチ図柄発光演出は、例えば、通常遊技状態においてリーチ成立状態の装飾図柄55を表示する場合に、左図柄と右図柄とが発光して見えるエフェクト画像82を表示する演出である(図49(L)参照)。第2リーチ図柄発光演出では、例えば、左図柄と右図柄とに対してエフェクト画像82が同時に1つずつ装飾図柄55の手前側に重畳表示される。本実施形態では、第2リーチ図柄発光演出によって左図柄と右図柄とが同じ発光態様で同時に発光する。なお、エフェクト画像82の表示に伴って演出音(例えば「シュン」という効果音)をスピーカ24から出力してもよい。第2リーチ図柄発光演出は、例えば、第1リーチ図柄発光演出よりも短い実行時間で実行される。第2リーチ図柄発光演出は、第1リーチ図柄発光演出と異なり、リーチ成立時から所定時間が経過した場合(本実施形態では、SP発展演出中またはSPSP発展演出中)に実行可能である。なお、SP発展演出中およびSPSP発展演出中は何れも大当たりであることを期待させるリーチ演出の1つである。第2リーチ図柄発光演出は中図柄の非表示中に実行される演出であり、第2リーチ図柄発光演出が中図柄に対して実行されることはない(すなわち、中図柄が発光しているようには見えない)。第2リーチ図柄発光演出は、大当たりに対する信頼度を示唆しない演出である。本実施形態では、第2リーチ図柄発光演出は、確変遊技状態の場合に実行不可能である。
本実施形態では、第2リーチ図柄発光演出中はSP発展演出(又はSPSP発展演出)用の発光パターン(例えば、出力中のBGMに対応(連動)する発光パターン)で盤ランプ25及び/又は枠ランプ37が発光する。本実施形態における遊技機1は、第2リーチ図柄発光演出用の発光パターンを備えない。このため、液晶画面5以外の演出手段からは第2リーチ図柄発光演出が実行されていることを認識不可能である。すなわち、第2リーチ図柄発光演出については、液晶画面5と盤ランプ25及び/又は枠ランプ37とが対応していない(非連動である)。
リーチライン演出は、例えば、通常遊技状態においてリーチ成立状態の装飾図柄55を表示する場合(本実施形態では、第1リーチ図柄発光演出と同時)に、左図柄と右図柄とが発光して見えるリーチライン画像81を表示する演出である(図48(C)〜(F)参照)。なお、リーチライン演出中の中図柄は高速変動(又は低速変動)しているため、リーチライン演出が実行されても中図柄が発光しているようには見えない。リーチライン演出は、例えば、リーチ報知(及び第1リーチ図柄発光演出)の開始に伴って開始され、リーチ報知の終了に伴って終了する。そして、リーチライン演出の終了後に第1リーチ図柄発光演出が終了する。このように、本実施形態では、リーチライン演出によりリーチライン画像81が表示される表示時間は、リーチ報知に係る演出音がスピーカ24から出力される時間と同じである。また、本実施形態においてはリーチライン画像81の表示時間の方が、第1リーチ図柄発光演出に係るエフェクト画像80の表示時間よりも短い。なお、リーチライン画像81は、エフェクト画像80と同じ期間表示されてもよい。また、第1リーチ図柄発光演出の終了後(例えば1秒後)にリーチライン演出を実行してもよい。この場合、リーチ報知は第1リーチ図柄発光演出の開始に伴って開始してもよいし、リーチライン演出の開始に伴って開始してもよい。なお、確変遊技状態においてもリーチ成立に応じて(例えば、第1リーチ図柄発光演出に伴って)リーチライン演出を実行してもよい。
本実施形態におけるリーチライン演出では、基本的には大当たりに対する信頼度を示唆しないデフォルトのリーチライン画像81が左図柄と右図柄とに亘って装飾図柄55の手前側に重畳表示される。大当たりに対する信頼度が高い場合には、リーチライン画像81として例えば「チャンス」との文字を含む画像が表示される。このリーチライン画像81は、デフォルトのリーチライン画像81よりも高信頼度であることを示唆する画像であり、リーチ報知によりスピーカ24から出力される演出音(例えば、「チャンス」との音声)と同じ内容を表す。本実施形態では、リーチライン演出は通常遊技状態の場合に実行可能である(すなわち、確変遊技状態の場合に実行不可能)。なお、リーチライン演出を確変遊技状態の場合に実行してもよい。なお、リーチライン画像81には信頼度の高低を示唆する色を用いてもよい。
本実施形態では、リーチライン演出中はリーチライン演出用の発光パターンで盤ランプ25及び/又は枠ランプ37が発光する。リーチライン演出用の発光パターンは、他の演出用の発光パターンと異なる。また、リーチライン演出用の発光パターンは、例えば、第1リーチ図柄発光演出用の発光パターンと区別可能な態様で同時に出力可能な発光パターンである。このため、液晶画面5以外の演出手段からもリーチライン演出が実行されていることを認識可能である。すなわち、リーチライン演出については、液晶画面5と盤ランプ25及び/又は枠ランプ37とが対応している(連動である)。一例として、リーチライン演出用の発光パターンによりリーチライン画像81の左右両端の延長線上がリーチライン画像81と同じ色に光って見えると共に、その他の部分が第1リーチ図柄発光演出用の発光パターンで発光してもよい。なお、リーチライン演出用の発光パターンには信頼度の高低を示唆する色を用いてもよい。この場合の発光パターンは、リーチライン画像81の種類に対応して一義的に決まってもよいし、リーチライン画像81の種類に関わらず演出制御部130によって特別図柄判定の結果に基づく乱数抽選で決められてもよい。また、リーチ演出の種類に対応して一義的に決まってもよいし、リーチを形成する装飾図柄55の種類に対応して一義的に決まってもよい。
エフェクト画像80とエフェクト画像82とリーチライン画像81とは互いに異なる画像である。これらの画像80〜82はリーチ発光演出でのみ表示される。エフェクト画像80は、例えば、大きさ「中」の装飾図柄55よりも大きい画像であり、装飾図柄55の中心部分が白色で周辺部分が黄色に発光して見えるような画像である(図48(C)〜(G)参照)。エフェクト画像82は、エフェクト画像80よりも小さく、装飾図柄55を斜めに横切るような白色の画像である(図48(L)参照)。リーチライン画像81は、エフェクト画像80よりも小さく、エフェクト画像82よりも大きい横長の画像である(図48(C)〜(F)参照)。画像80〜82は、左図柄と右図柄との両方に同じように重畳表示される。このため、これらの画像が表示されている場合の視認性は左図柄と右図柄とで同じである。また、画像80〜82は、当たり発光演出に係るエフェクト画像60〜64よりも小さい画像である。なお、エフェクト画像62を縮小表示したものをエフェクト画像82として表示してもよい。なお、装飾図柄55の種類に応じて画像80〜82の態様を異ならせてもよい。例えば、「7」図柄は他の装飾図柄55の場合と異なる画像80〜82を表示してもよい。
なお、本実施形態では、例えば、リーチ発光演出自体の実行時間(すなわち、第1リーチ図柄発光演出と第2リーチ図柄発光演出との実行時間の合計)は通常遊技状態である場合よりも確変遊技状態である場合の方が短い。例えば、通常遊技状態での実行時間は3秒間であり、確変遊技状態での実行時間は1秒間である。なお、リーチ発光演出の実行時間は通常遊技状態である場合よりも確変遊技状態である場合の方が長くてもよいし同じでもよい。
本実施形態においては何れの遊技状態であっても、リーチ発光演出の実行時間は当たり発光演出の実行時間よりも短い。なお、遊技状態によっては(又は何れの遊技状態であっても)リーチ発光演出の実行時間よりも当たり発光演出の実行時間の方が長くてもよいし同じでもよい。
本実施形態においては上述したように特別図柄の変動時間が相対的に長い場合にリーチ演出を実行可能である。ここで、高信頼度のSPSPリーチ演出でも期待度は30〜50%である。このため、リーチ演出が実行されても全体として大当たりとなる割合は半分より少ない。よって、本実施形態では、変動時間が長い場合、リーチ発光演出の出現割合の方が当たり発光演出の出現割合よりも高くなる。
なお、装飾図柄55の非表示中にリーチ発光演出を開始してもよい。この場合、このリーチ発光演出が終了するまでに(又は終了に伴って)リーチ状態の装飾図柄55を表示(例えば仮停止)してもよいし、リーチ発光演出が終了してから装飾図柄55を表示(例えば仮停止)してもよい。
なお、装飾図柄55が非表示中であるときに、装飾図柄55を表示(例えば仮停止)するのに伴ってリーチ発光演出を開始してもよい。
次に、図46〜図51を参照して、通常遊技状態におけるリーチ発光演出について説明する。まず、図46及び図47を参照して、通常遊技状態におけるリーチ発光演出の実行タイミングについて説明する。図46は、通常遊技状態における第1リーチ図柄発光演出の実行タイミングについて説明するためのタイムチャートである。図47は、通常遊技状態における第1リーチ図柄発光演出および第2リーチ図柄発光演出の実行タイミングについて説明するためのタイムチャートである。
図46に例示する例では、リーチ発光演出として第1リーチ図柄発光演出とリーチライン演出とが実行され、第2リーチ図柄発光演出は実行されない。図47に例示する例では、リーチ発光演出として第1リーチ図柄発光演出とリーチライン演出と第2リーチ図柄発光演出とが実行される。上述したように、本実施形態ではリーチライン演出はリーチ報知と同じタイミングで実行される。このため、図46及び図47では、リーチライン演出については図示を省略している。なお、当たり報知中およびハズレ報知中の演出の流れについては図22〜図32で説明したため、図46及び図47では説明を省略する。
図46(A)には、Nリーチ演出で当落が報知される(すなわち、Nリーチ演出からSPリーチ演出、SPSPリーチ演出、又は特殊演出に発展しない)変動パターンが選択された場合のリーチ演出中の演出の流れが表記されている。このような変動パターンに対応しては、図46(A)に例示するように、第1リーチ図柄発光演出は実行可能であるが、第2リーチ図柄発光演出は実行不可能である。本実施形態では、Nリーチ演出はリーチ報知中かつ第1リーチ図柄発光演出中に開始される。なお、Nリーチ演出はリーチ成立に伴って開始してもよいし、第1リーチ図柄発光演出の開始(又は終了)に伴って開始してもよい。また、第1リーチ図柄発光演出は、リーチ成立に伴って実行してもよい。
図46(B)には、Nリーチ演出が実行されず、かつ、SPリーチ演出で当落が報知される(すなわち、SPリーチ演出からSPSPリーチ演出、又は特殊演出に発展しない)変動パターンが選択された場合のリーチ演出中の演出の流れが表記されている。このような変動パターンに対応しては、図46(B)に例示するように、リーチ成立に応じて第1リーチ図柄発光演出は実行可能であるが、第2リーチ図柄発光演出は実行不可能である。なお、本実施形態では、第1リーチ図柄発光演出中には、リーチ報知の終了に伴ってSP発展演出が開始される。また、第1リーチ図柄発光演出の終了後にSP発展演出が終了し、これに伴ってSPリーチ演出が開始される。
図46(C)には、Nリーチ演出及び/又はSPリーチ演出が実行されず、かつ、SPSPリーチ演出で当落が報知される変動パターンが選択された場合のリーチ演出中の演出の流れが表記されている。このような変動パターンに対応しては、図46(C)に例示するように、リーチ成立に応じて第1リーチ図柄発光演出は実行可能であるが、第2リーチ図柄発光演出は実行不可能である。なお、本実施形態では、第1リーチ図柄発光演出中には、リーチ報知の終了に伴ってSPSP発展演出が開始される。また、第1リーチ図柄発光演出の終了後にSPSP発展演出が終了し、これに伴ってSPSPリーチ演出が開始される。
図46(D)には、Nリーチ演出が実行されず、かつ、SPリーチ演出からSPSPリーチ演出に発展して当落が報知される変動パターンが選択された場合のリーチ演出中の演出の流れが表記されている。このような変動パターンに対応しては、図46(D)に例示するように、第1リーチ図柄発光演出は実行可能であるが、第2リーチ図柄発光演出は実行不可能である。本実施形態においては、SPリーチ演出からSPSPリーチ演出に発展する場合のSPSP発展演出中は、SPリーチ演出とSPSPリーチ演出とに一体感を生じさせるため第2リーチ図柄発光演出を実行しない。なお、本実施形態では、SPリーチ演出よりも低信頼度のNリーチ演出からSPSPリーチ演出に発展する場合は、これらのリーチ演出にあまり一体感が生じない。このため、Nリーチ演出からSPSPリーチ演出に発展する場合はSPSPリーチに発展することを強調するために、SPSP発展演出中に第2リーチ図柄発光演出を実行可能にしている(図47(C)参照)。なお、本実施形態では、SPリーチ演出で当落が報知される(すなわちSPSPリーチ演出に発展しない)変動パターンに対応する場合と同様のタイミングで第1リーチ図柄発光演出が実行される(図46(B)参照)。
図47(A)には、Nリーチ演出からSPリーチ演出に発展して当落が報知される(すなわち、SPリーチ演出からSPSPリーチ演出、又は特殊演出に発展しない)変動パターンが選択された場合のリーチ演出中の演出の流れが表記されている。このような変動パターンに対応しては、図47(A)に例示するように、リーチ成立に応じて第1リーチ図柄発光演出が実行される。第2リーチ図柄発光演出は、例えば、SP発展演出の終盤で開始され、SP発展演出の終了までに終了する。なお、第2リーチ図柄発光演出は、SP発展演出の開始に伴って開始されてもよいし、SP発展演出の終了に伴って終了してもよい。
図47(B)には、Nリーチ演出からSPリーチ演出に発展し、更に特殊演出に発展して当落が報知される変動パターンが選択された場合の演出の流れが表記されている。また、図47(D)には、Nリーチ演出からSPリーチ演出に発展し、更にSPSPリーチ演出に発展して当落が報知される変動パターンが選択された場合の演出の流れが表記されている。これらの変動パターンに対応しては、図47(B)及び(D)に例示するように、図47(A)と同様のタイミングで第1リーチ図柄発光演出および第2リーチ図柄発光演出が実行される。なお、図47(D)の場合も図46(D)の場合と同様に、SPリーチ演出からSPSPリーチ演出に発展する場合のSPSP発展演出中は第2リーチ図柄発光演出を実行しない。これにより、SPリーチ演出とSPSPリーチ演出とに一体感を生じさせている。
図47(C)には、Nリーチ演出からSPSPリーチ演出に発展して当落が報知される変動パターンが選択された場合の演出の流れが表記されている。このような変動パターンに対応しては、図47(C)に例示するように、図47(A)と同様のタイミングで第1リーチ図柄発光演出が実行される。第2リーチ図柄発光演出は、例えば、SPSP発展演出中に開始され、SPSP発展演出が終了する前までに終了する。なお、第2リーチ図柄発光演出は、SPSP発展演出の開始に伴って開始されてもよいし、SPSP発展演出の終了に伴って終了してもよい。
本実施形態では、Nリーチ演出からSPリーチ演出およびSPSPリーチ演出のうちの何れに発展する場合でも第2リーチ図柄発光演出を実行可能である(図47参照)。また、SPリーチ演出から特殊演出およびSPSPリーチ演出のうちの何れに発展する場合でも第2リーチ図柄発光演出は実行不可能である。
なお、SP発展演出の開始に伴って第2リーチ図柄発光演出を開始してもよいし、SP発展演出の終了に伴って第2リーチ図柄発光演出を開始してもよい。また、SPリーチ演出中またはSPSPリーチ演出中に第2リーチ図柄発光演出を実行してもよい。また、第2リーチ図柄発光演出は、SPリーチ演出からSPSPリーチ演出に発展する場合のSPSP発展演出中に実行してもよい。
次に、図48〜図51を参照して、通常遊技状態におけるリーチ発光演出の一例について説明する。図48は、通常遊技状態におけるリーチ発光演出の一例について説明するための説明図である。図49は、通常遊技状態におけるリーチ図柄発光演出の一例について説明するための説明図である。図50及び図51は、通常遊技状態における第2リーチ図柄発光演出終了後の流れの一例について説明するための説明図である。
図48(A)及び(B)に例示するように、この例では「1」図柄でリーチが成立する。なお、図48(A)は、左図柄の仮停止に伴う非リーチ中発光演出が終了したときの様子を例示している。また、図48(B)は、右図柄の仮停止によってリーチが成立し、この右図柄の仮停止に伴う非リーチ中発光演出が終了したときの様子を例示している。
図48(C)に例示するように、例えば、右図柄に対する非リーチ中発光演出が終了してから所定時間(例えば0.5秒)が経過したときに、第1リーチ図柄発光演出とリーチライン演出とリーチ報知とが開始される。図48(C)は、第1リーチ図柄発光演出に係るエフェクト画像80によって左図柄と右図柄(何れもキャラあり態様)との全体が発光している様子を例示している。また、リーチ報知に係る演出音(例えば、「チャンス」との音声のうちの「チャ」の部分)がスピーカ24から出力されている。これと共に、左図柄の真ん中から右図柄の真ん中までに亘ってエフェクト画像80の手前側にリーチライン画像81が重畳表示されている。図48(C)に例示するように、リーチ発光演出の開始時においては、エフェクト画像80の方がリーチライン画像81よりも大きい。この例では、リーチライン画像81として、例えば「チャンス」との文字がうっすらと浮かんでいる。リーチ報知とリーチライン演出とにより、高信頼度であることが示唆される。なお、図48(C)の例では、中図柄および小図柄56は高速変動を継続している。なお、リーチ発光演出に係る画像は、中図柄よりも手前側であり、かつ小図柄56よりも奥側に表示される。なお、リーチ成立に伴って、装飾図柄55と同じリーチ態様で小図柄56を表示してもよい。
図48(D)は図48(C)の直後の様子を例示している。図48(D)に例示するように、左図柄と右図柄とはエフェクト画像80によって全体が発光し続けている。また、画面左端(又は左図柄の左端)から画面右端(又は右図柄の右端)までに亘ってエフェクト画像80の手前側にリーチライン画像81が伸びる動画が表示される。この例では、リーチライン画像81として、例えば「チャンス」との文字がくっきり表示されている。また、リーチ報知に係る演出音(例えば、「チャンス」との音声のうちの「ンス」の部分)がスピーカ24から出力されている。この演出音の出力によりリーチ報知が終了する。
図48(D)の例では、Nリーチ演出が開始されることによって中図柄の低速変動が開始されている。この例では、中図柄は、第1リーチ図柄発光演出の終了後まで低速変動を続ける。第1リーチ図柄発光演出中の中図柄は、エフェクト画像80及びリーチライン画像81の後ろ側に重畳表示される。このため、これらの画像に隠れて一部が見えない状態である。なお、エフェクト画像80及びリーチライン画像81は中図柄にかかっているものの、中図柄が発光しているようには見えない。なお、中図柄は、第1リーチ図柄発光演出中にエフェクト画像80及びリーチライン画像81の手前側に重畳表示されてもよい。
本実施形態では、図48(D)〜(G)に例示するように、第1リーチ図柄発光演出中の中図柄は、第1リーチ図柄発光演出が実行されていないとき(例えばNリーチ演出中)と異なる態様である。具体的には、例えば、暗く見える態様でもよいし、コントラストが弱い態様でもよい。なお、第1リーチ図柄発光演出中に中図柄の態様を異ならせなくてもよい。
図48(E)は図48(D)の直後の様子を例示している。図48(E)に例示するように、左図柄と右図柄とはエフェクト画像80によって全体が発光し続けている。また、画面左端(又は左図柄の左端)から画面右端(又は右図柄の右端)までに亘るリーチライン画像81として、光が集束するように細く小さくなる動画が表示される。この例では、リーチライン画像81に含まれていた「チャンス」との文字が既に消去されている。このため、リーチライン画像81は縮小することによって、大当たりに対する信頼度を示唆する態様から示唆しない態様に変化する。
図48(F)は図48(E)の直後の様子を例示している。図48(F)に例示するように、エフェクト画像80は左図柄と右図柄とに重畳表示されているものの、左図柄と右図柄とのうちのキャラクタ画像552は、うっすら透けるように見え始めている。また、左図柄と右図柄とのうちの数字画像552がエフェクト画像80の手前側に重畳表示される。これにより、第1リーチ図柄発光演出中に何れの装飾図柄55でリーチが成立したかを認識できる。図48(F)の例では、リーチライン画像81として、画面左端(又は左図柄の左端)から画面右端(又は右図柄の右端)までに亘る光が集束するようにさらに細くなる動画が表示される。リーチライン画像81は、第1リーチ図柄発光演出中にこのまま集束していき消去される。これにより、リーチライン演出が終了する。
図48(G)は図48(F)の直後の様子を例示している。図48(G)に例示するように、左図柄と右図柄とのうちのキャラクタ画像552は、図48(F)の場合よりもさらに透けて見える。左図柄と右図柄とのうちの数字画像552は、エフェクト画像80の手前側に重畳表示され続けている。なお、左図柄と右図柄との間隔が広がるようにこれらの装飾図柄55の表示位置が移動する。このような状態の直後に、エフェクト画像80がはじけるように消去される。これにより、第1リーチ図柄発光演出が終了する。第1リーチ図柄発光演出が終了すると、左図柄および右図柄よりも手前側で中図柄が低速変動している様子が見えるようになる(図48(H)参照)。なお、左図柄と右図柄との間隔が広がるのは、第1リーチ図柄発光演出(又はリーチライン演出)の開始に伴ってでもよいし、第1リーチ図柄発光演出(又はリーチライン演出)の終了に伴ってでもよい。
図48(H)は図48(G)の直後の様子を例示している。図48(H)に例示するように、第1リーチ図柄発光演出終了に伴って、キャラクタ自体は同じであるものの第1リーチ図柄発光演出開始前から終了までとは異なる態様のキャラクタ画像552が所定の表示時間(例えば1秒間)表示される。この表示時間が経過すると、図48(I)に例示するように、キャラクタ画像552が、第1リーチ図柄発光演出開始前と同じ態様(例えば図48(B)参照)に戻る。このようなキャラクタ画像552の変化によって、リーチが成立したことをより強調している。なお、第1リーチ図柄発光演出終了に伴ってキャラクタ画像552を変化させなくてもよい。
図48(I)に続いて、Nリーチ演出で大当たり報知する変動パターンの場合(すなわち、変動パターンOP1に対応する場合)は、例えば、「1」図柄揃いでの図柄揃い演出以降の演出が実行される当たり報知が行われる。当たり報知の具体例については上述したためここでの説明は省略する。Nリーチ演出でハズレ報知する変動パターンの場合は、リーチハズレ目で仮停止した後に本停止する(図51(イ)及び(ロ)参照)。リーチハズレ目の表示中は、非リーチ中発光演出、リーチ発光演出、当たり発光演出、及びチャンス目発光演出は何れも実行されない。Nリーチ演出からSPリーチ演出(又はSPSPリーチ演出)に発展する変動パターンの場合は、図49(J)に例示するように、中図柄が高速変動を開始する。
図49(J)に続いて、Nリーチ演出からSPリーチ演出に発展する変動パターンの場合は、図49(K)に例示するように中図柄が非表示にされると共にSP発展演出が開始される。SP発展演出が開始するときには、装飾図柄55がキャラあり態様からキャラなし態様へと変化する。図49(L)に例示するように、例えば、このSP発展演出の終盤で第2リーチ図柄発光演出が実行される。図49(L)は、第2リーチ図柄発光演出に係るエフェクト画像82によって左図柄と右図柄(何れもキャラなし態様)との左上から右下までがきらめく様子を例示している。本実施形態では、SP発展演出中に左図柄と右図柄とがそれぞれ液晶画面5における左右上端に移動する。例えば、第2リーチ図柄発光演出中は、左図柄と右図柄との移動が完了した場合に実行される。なお、図49(K)の例では、中図柄および小図柄56は高速変動を継続している。なお、第2リーチ図柄発光演出中に、装飾図柄55と同じリーチ態様で小図柄56を表示してもよい。
図49(M)に例示するように、第2リーチ図柄発光演出の終了後にSP発展演出が終了すると、SPリーチ演出が開始される。例えば、SPリーチ演出中には、図49(O)に例示するように、高信頼度であることを示唆するチャンスアップが実行される場合がある。この例では、チャンスアップが実行されない場合、キャラクタAが目と口とを閉じている(SPリーチ演出のデフォルトの態様、図49(N)参照)。チャンスアップが実行される場合、キャラクタAが目と口とを開けている(図49(O)参照)。なお、このチャンスアップが実行されてもハズレとなる場合がある(なお、チャンスアップが実行されると必ず大当たりであってもよい)。本実施形態における遊技機1はこのチャンスアップ用の発光パターンを備えず、チャンスアップありの場合もデフォルト用の発光パターンで盤ランプ25及び枠ランプ37が発光する。このため、液晶画面5以外の演出手段からはチャンスアップが実行されていることを認識不可能である。すなわち、チャンスアップについては、液晶画面5と盤ランプ25及び/又は枠ランプ37とが対応していない(非連動である)。
図49(P)に例示するように、その後、SPリーチ演出の中盤で、演出ボタン26を模したエフェクト画像が左右方向と下方向とから合体するような演出が実行される。この演出は、操作促進演出直前に実行される演出であり、操作促進演出の実行を煽る演出である。続いて、図50(Q)に例示するように、操作促進演出が実行される。この操作促進演出は、決め演出中の操作促進演出と同じ態様でもよいし、異なる態様でもよい。なお、有効期間開始時において、操作促進画像65として、演出ボタン26を詳細に模した画像と、この画像の手前側に重畳表示される白色のエフェクト画像とを表示してもよい。例えば、このエフェクト画像により、演出ボタン26を詳細に模した画像が光って見える。そして、所定時間後(例えば0.5秒後)にこのエフェクト画像が消去されると、演出ボタン26を詳細に模した画像がよく見えるようになってもよい。なお、操作促進演出では、演出ボタン26を詳細に模した画像として、有効期間の開始から終了までに亘って、操作無し画像と操作有り画像とを同じ位置に交互に切り替えて表示してもよい。操作無し画像は、操作されていない状態の演出ボタン26を模した演出画像である。また、操作有り画像は、操作された状態(すなわち、押下された状態)の演出ボタン26を模した画像である。このような操作されていない状態の画像と操作された状態の画像とを交互に表示することにより、演出ボタン26が操作される様子を表し、遊技者にボタン操作を促す。
本実施形態では、操作に応じて(又は予め定められた有効期間の終了に応じて)、信頼度を示唆するカットイン画像が所定時間(例えば2秒間)リーチ演出に係る画像(例えば、キャラクタが装飾図柄55を破壊しようとする画像)に重畳表示される場合と、図柄揃い演出が実行される場合とがある(図50(S)及び(T)参照)。カットイン画像(例えば、図50(S)の右端に表示された「負けられない!」と表記される画像)が表示される場合は、SPリーチ演出が終盤まで実行される。これに対して、図柄揃い演出が実行される場合は、SPリーチ演出が終盤まで実行されずにSPリーチ演出の途中で当たり報知がなされる。なお、当たり報知の詳細については上述したため省略する。なお、煽りの演出およびカットイン画像を表示する演出を含めて操作促進演出に関する演出中は、これらの演出用の発光パターン(すなわち、他の演出用の発光パターンと異なる発光パターン)で盤ランプ25及び/又は枠ランプ37が発光する。このため、この点で、液晶画面5と盤ランプ25及び/又は枠ランプ37とが対応していない(非連動である)チャンスアップと異なる。
図50(U)に例示するように、その後、SPリーチ演出の終盤で、液晶画面5の中央に何かが起こるようなエフェクト画像が表示される。この演出は、決め演出直前にのみ実行される演出であり、決め演出の実行を煽る演出である。続いて、図50(V)に例示するように、決め演出が実行される。この決め演出は、SPリーチ演出中盤の操作促進演出と同じ態様でもよいし、高信頼度の場合に異なる態様(例えば、図50(V)及び(W)に例示するような態様)で実行されてもよい。なお、有効期間開始時において、操作促進画像65として、演出ボタン26を詳細に模した画像と、この画像の手前側に重畳表示される白色のエフェクト画像とを表示してもよい。例えば、このエフェクト画像により、演出ボタン26を詳細に模した画像が光って見える。そして、所定時間後(例えば0.5秒後)にこのエフェクト画像が消去されると、演出ボタン26を詳細に模した画像がよく見えるようになってもよい。
SPリーチ演出で大当たり報知する変動パターンの場合、例えば、操作に応じて(又は予め定められた有効期間の終了に応じて)、例えば、「1」図柄揃いでの図柄揃い演出以降の演出が実行される当たり報知が行われる。当たり報知の具体例については上述したためここでの説明は省略する。SPリーチ演出でハズレ報知または当たり報知する変動パターンの場合、並びに、SPリーチ演出からSPSPリーチ演出または特殊演出に発展する変動パターンの場合、装飾図柄55がリーチハズレ目で仮停止する(図50(X)及び図51(Y)参照)。なお、この時点では、まだハズレ態様で装飾図柄55が本停止することは確定していない(すなわち仮ハズレである)。図18での大きさの位置づけでは、リーチハズレ目での仮停止中の中図柄は、「大」よりは小さいものの大きめの「中」からリーチ前演出中とほぼ同じ大きさの「中」へと大きさが変化する。
本実施形態では、リーチハズレ目でのハズレ報知の場合は非リーチ中発光演出を実行しない。この点で、同じハズレ報知であってもリーチが成立しない場合は非リーチ中発光演出を実行可能であるのと異なる。また、本実施形態では、リーチハズレ目の表示中は、リーチ発光演出、当たり発光演出、及びチャンス目発光演出も実行されない。
SPSPリーチ演出または特殊演出に発展せずにハズレ報知または当たり報知する変動パターンの場合、図51(Y)に続いて図51(Z)に例示するような機種名表示が所定の実行時間(例えば2秒)で行われる。機種名表示は、例えば、液晶画面5を暗転させると共に、本実施形態における遊技機1の機種名である「尻相撲」の文字を表示する演出である。本実施形態では、機種名表示が行われた後には基本的にはハズレが報知される。このため、基本的には(具体的には、例えば、SPSPリーチ演出または特殊演出に発展せずにハズレ報知する変動パターンの場合)、通常の背景画像に戻ると共に、機種名表示直前と同じリーチハズレ目の組み合わせでキャラありの装飾図柄55が仮停止した後に本停止する(図51(Z)→(イ)→(ロ)の流れ)。リーチハズレ目の表示中は、非リーチ中発光演出、リーチ発光演出、当たり発光演出、及びチャンス目発光演出は何れも実行されない。
なお、いくらかの割合(例えば、SPリーチ演出で大当たりが報知されるうちの3割程度)では、機種名表示の実行から所定時間後(例えば1秒後)に機種名表示が終了して大当たりが報知される。この場合、例えば、機種名表示に続いて、「1」図柄揃い(又は「1」図柄揃いに代えて「7」図柄揃い)での図柄揃い演出以降の演出が実行される当たり報知が行われる。当たり報知の具体例については上述したためここでの説明は省略する。
特殊演出に発展する変動パターンの場合、図51(Y)に続いて図31(C)以降の演出が実行されることになる(ここでの説明は省略する)。SPSPリーチ演出に発展する変動パターンの場合、図51(Y)に続いて図51(ニ)に例示するようなSPSP発展演出が実行される。このような流れの場合、SPSP発展演出中に第2リーチ図柄発光演出は実行されない。SPSP発展演出に続くSPSPリーチ演出では、例えば、図51(ホ)に例示するように、キャラクタが尻相撲勝負をする様子が表示される。そして、その終盤で決め演出が実行される場合がある(図51(ヘ)参照)。決め演出の態様はSPリーチ演出中盤の操作促進演出と同じ態様でもよいし、高信頼度の場合または信頼度に関わらず必ず突出した演出ボタン26を詳細に模した画像が表示される態様でもよい。
SPSPリーチ演出でハズレ報知する変動パターンの場合、操作に応じて(又は予め定められた有効期間の終了に応じて)、装飾図柄55がリーチハズレ目で仮停止する(図51(ト)参照)。図18での大きさの位置づけでは、リーチハズレ目での仮停止中の中図柄は、リーチ前演出中とほぼ同じ大きさの「中」である。ハズレの場合、図51(ト)に続いて、機種名表示が行われた後、キャラあり態様に変化した装飾図柄55が停止されてハズレが確定する(図51(Z)、(イ)、及び(ロ)参照)。リーチハズレ目の表示中は、非リーチ中発光演出、リーチ発光演出、当たり発光演出、及びチャンス目発光演出は何れも実行されない。
一方、SPSPリーチ演出で当たり報知する変動パターンの場合、操作に応じて(又は予め定められた有効期間の終了に応じて)、例えば、「1」図柄揃いでの図柄揃い演出以降の演出が実行される当たり報知が行われる。なお、SPSPリーチ演出で当たり報知する変動パターンの場合、ハズレの場合と同様に(すなわち当たり発光演出は実行されずに)、図51(へ)及び(ト)に続いて機種名表示が行われた後に図柄揃い演出以降の演出が実行される当たり報知が行われる場合もある(図51(ト)→(Z)→(ハ)の流れ)。当たり報知の具体例については上述したためここでの説明は省略する。なお、SPSPリーチ演出後に機種名表示が実行されると、必ずハズレとなってもよい。すなわち、機種名表示は、SPリーチ演出後に実行されるとハズレである可能性を示唆し、SPSPリーチ演出後に実行されるとハズレ確定であることを示唆する演出でもよい。
次に、図52〜図54を参照して、確変遊技状態におけるリーチ発光演出について説明する。まず、図52を参照して、確変遊技状態におけるリーチ発光演出の実行タイミングについて説明する。本実施形態では、図52に例示するように、リーチ発光演出として第1リーチ図柄発光演出が実行され、第2リーチ図柄発光演出およびリーチライン演出は実行されない。第1リーチ図柄発光演出は、通常遊技状態の場合と同様にリーチ成立に応じて実行される。また、リーチ報知は、通常遊技状態の場合と同様に第1リーチ図柄発光演出の開始に伴って実行される。図52に例示するように、本実施形態では、第1リーチ図柄発光演出中にリーチ報知が終了し、これに伴ってバトル開始演出が開始される。なお、当たり報知中およびハズレ報知中の演出の流れについては図33〜図36で説明したため、図52では説明を省略する。
次に、図53及び図54を参照して、確変遊技状態におけるリーチ発光演出の一例について説明する。図53は、確変遊技状態における第1リーチ図柄発光演出の一例について説明するための説明図である。図54は、確変遊技状態における第1リーチ図柄発光演出終了後の流れの一例について説明するための説明図である。
図53(A)及び(B)に例示するように、この例では「3」図柄でリーチが成立する。なお、図53(A)は、左図柄の仮停止に伴う非リーチ中発光演出が終了し、右図柄として3図柄が仮停止することを煽るリーチ煽り演出が実行される様子を例示している。リーチ煽り演出では、例えば、右図柄の下の部分が摩擦によって発光して見えるようなエフェクト画像が表示される(図53(A)参照)。リーチ煽り演出後には、リーチが成立する場合とリーチが成立しない場合とがある。図53(B)は、右図柄の仮停止によってリーチが成立したときの様子を例示している。なお、本実施形態では、確変遊技状態においては通常遊技状態の場合と異なり、右図柄の仮停止に伴う非リーチ中発光演出は実行されない(図45参照)。
図53(C)に例示するように、例えば、右図柄が仮停止してから所定時間(例えば0.2秒)が経過したときに、第1リーチ図柄発光演出とリーチ報知とが開始される。図53(C)は、第1リーチ図柄発光演出に係るエフェクト画像80によって左図柄と右図柄との全体が発光している様子を例示している。また、リーチ報知に係る演出音(例えば、「リーチ」との音声)がスピーカ24から出力されている。この演出音の出力終了によりリーチ報知が終了する。なお、図53(C)の例では、中図柄は非表示になっている。また、小図柄56は高速変動を継続している。この例では、小図柄56は、装飾図柄55が本停止するまで高速変動を続ける。なお、リーチ成立に伴って、装飾図柄55と同じリーチ態様で小図柄56を表示してもよい。
図53(D)は図53(C)の直後の様子を例示している。図53(D)に例示するように、左図柄と右図柄とはエフェクト画像80によって全体が発光し続けたまま小さくなっていく。これに伴って、左図柄が画面左端に、右図柄が画面右端にそれぞれ移動していく。続いて、図53(E)に例示するように、左図柄と右図柄とは、エフェクト画像80によって全体が発光し続けたまま画面の両端への移動を完了し、これ以上小さくならなくなる。図53(E)は、第1リーチ図柄発光演出中にバトル開始演出が開始される様子を例示している。バトル開始演出中にエフェクト画像80がはじけるように消去されることにより第1リーチ図柄発光演出が終了する。なお、確変遊技状態における第1リーチ図柄発光演出では、その終了時まで、図53(E)に例示するようにエフェクト画像80を通して装飾図柄55がうっすら透けて見えるものの数字画像552が完全に見えるようにならない。この点で、第1リーチ図柄発光演出の途中で数字画像552が見えるようになる通常遊技状態の第1リーチ図柄発光演出と異なる(図48(F)参照)。
図53(F)及び(G)に例示するように、バトル開始演出が終了するとバトル演出が開始される。例えば、バトル演出中には、図53(F)に例示するように、高信頼度であることを示唆するチャンスアップが実行される場合がある。この例では、チャンスアップが実行されない場合、尻相撲をするキャラクタの横に旗がない(バトル演出のデフォルトの態様、図53(G)参照)。チャンスアップが実行される場合、尻相撲をするキャラクタの横に旗が掲げられている(図53(F)参照)。なお、このチャンスアップが実行されてもハズレとなる場合がある(なお、チャンスアップが実行されると必ず大当たりであってもよい)。本実施形態における遊技機1はこのチャンスアップ用の発光パターンを備えず、チャンスアップありの場合もデフォルト用の発光パターンで盤ランプ25及び枠ランプ37が発光する。このため、液晶画面5以外の演出手段からはチャンスアップが実行されていることを認識不可能である。すなわち、チャンスアップについては、液晶画面5と盤ランプ25及び/又は枠ランプ37とが対応していない(非連動である)。
図53(F)又は(G)に続いて、図54(H)に例示するように、バトル演出の終盤で、遊技者に操作を促す画像が表示される。この演出は、決め演出直前にのみ実行される演出であり、決め演出の実行を煽る演出である。続いて、図54(I)及び(J)に例示するように、決め演出が実行される。この決め演出では、バトル演出で勝つと勝利演出が実行される方のキャラクタが操作促進画像65と有効期間画像651との後ろ側に全画面で重畳表示される。この点で通常遊技状態の場合の操作促進演出(例えば、図50(Q)及び(R)に例示するような態様)と異なる(なお、同じ態様でもよい)。図54(I)及び(J)に例示するように、操作促進画像65としては、有効期間開始時に白色のエフェクト画像を表示し、所定時間後(例えば0.5秒後)にこのエフェクト画像が消去されると突出した演出ボタン26を詳細に模した画像がよく見えるようになってもよい。
大当たりの変動パターンの場合、例えば、操作に応じて(又は予め定められた有効期間の終了に応じて)、例えば、「3」図柄揃いでの図柄揃い演出以降の演出が実行される当たり報知が行われる(図54(K)参照)。当たり報知の具体例については上述したためここでの説明は省略する。ハズレの変動パターンの場合、装飾図柄55がハズレを示す態様で仮停止する(図54(L)参照)。なお、本実施形態では、確変遊技状態においては、リーチ状態の装飾図柄55と、リーチ状態の装飾図柄55が示す数字に2を加算(又は減算)した数字を示す中図柄との組み合わせがハズレを示す態様である。リーチハズレ目でのハズレ報知の場合は、非リーチ中発光演出を実行しない。この点で、確変遊技状態の場合も通常遊技状態の場合と同様に、同じハズレ報知であってもリーチが成立しない場合は非リーチ中発光演出を実行可能であるのと異なる。なお、リーチハズレ目の表示中は、リーチ発光演出、当たり発光演出、及びチャンス目発光演出も実行されない。なお、図18での大きさの位置づけでは、リーチハズレ目での仮停止中の中図柄は、リーチ前演出中とほぼ同じ大きさの「中」である。
続いて、図54(M)に例示するような機種名表示が所定の実行時間(例えば2秒)で行われる。本実施形態では、確変遊技状態における機種名表示は、通常遊技状態の場合と若干異なる。例えば、液晶画面5を暗転させると共に、本実施形態における遊技機1の機種名である「尻相撲」の文字とメインキャラ(例えばキャラクタA)とを表示する。なお、遊技状態に関わらず機種名表示の態様が同じでもよい。本実施形態では、確変遊技状態において機種名表示が行われた後には必ずハズレが報知される。このため、確変遊技状態における機種名表示はハズレを示唆する演出として機能する。機種名表示の終了に伴って、確変用の背景画像が表示されると共に、機種名表示直前と同じリーチハズレ目の組み合わせでキャラなしの装飾図柄55が仮停止し、その後に本停止する(図54(N)及び(O)参照)。なお、機種名表示を介して大当たりが報知されてもよい。この場合、機種名表示の実行から所定時間(例えば1秒後)に、例えば、「3」図柄揃い(又は「3」図柄揃いに代えて「7」図柄揃い)での図柄揃い演出以降の演出が実行される当たり報知が行われてもよい。
次に、図55を参照して、通常遊技状態における第1リーチ図柄発光演出と第2リーチ図柄発光演出と当たり発光演出との合計回数について説明する。図55は、通常遊技状態における第1リーチ図柄発光演出と第2リーチ図柄発光演出と当たり発光演出との合計回数について説明するための表である。なお、図55では、当たり報知中に再抽選演出が行われない場合について表記している。図55には、リーチ発光演出時および当たり発光演出時に仮停止される装飾図柄55に対応する上記演出の合計回数の下に、演出名を記載している。具体的には、「リーチ成立→Nリーチ→大当たりに対応する変動パターン」の欄を参照して説明する。例えば、このようなNリーチ演出で当たり報知する変動パターンでは、左図柄の合計回数は3回であり、右図柄の合計回数も同様に3回であり、中図柄の合計回数は2回である。左図柄に対しては、第1リーチ図柄発光演出と第1発光演出と第2発光演出とが実行される。右図柄に対しても同様に、第1リーチ図柄発光演出と第1発光演出と第2発光演出とが実行される。中図柄に対しては、第1発光演出と第2発光演出とが実行される。
図55に例示するように、本実施形態では、通常遊技状態の場合、何れの変動パターンであっても中図柄の方が左図柄(又は右図柄)よりも合計回数が少ない。具体的には、図55に例示するように、本実施形態では、何れの変動パターンであっても左図柄と右図柄との合計回数が同じであり、実行される演出の種類も同じである。第2リーチ図柄発光演出については、実行可能な変動パターンと実行不可能な変動パターンとがある。このため、左図柄と右図柄とに対しては、変動パターンの種類によって合計回数が異なる場合がある。中図柄に対してはリーチ発光演出が実行されない。当たり発光演出については、遊技状態に関わらず大当たりの場合は実行可能であるが、ハズレの場合は実行不可能である。このため、大当たりの場合は変動パターンに関わらず2回であり、ハズレの場合は発光演出が実行されない(すなわち0回)。
次に、図56を参照して、確変遊技状態における第1リーチ図柄発光演出と第2リーチ図柄発光演出と当たり発光演出との合計回数について説明する。図56は、確変遊技状態における第1リーチ図柄発光演出と第2リーチ図柄発光演出と当たり発光演出との合計回数について説明するための表である。なお、図56には、リーチ発光演出時および当たり発光演出時に仮停止される装飾図柄55に対応する上記演出の合計回数の下に、演出名を記載している。また、図56は図55と同様に、当たり報知中に再抽選演出が行われない場合について表記している。具体的には、「リーチ成立→バトル演出→勝利演出→大当たりに対応する変動パターン」の欄を参照して説明する。例えば、このような当たり報知する変動パターンでは、左図柄の合計回数は3回であり、右図柄の合計回数も同様に3回であり、中図柄の合計回数は2回である。左図柄(及び右図柄)に対しては、第1リーチ図柄発光演出と第1発光演出と第2発光演出とが実行される。中図柄に対しては、第1発光演出と第2発光演出とが実行される。
図56に例示するように、本実施形態では、確変遊技状態においても通常遊技状態と同様に、何れの変動パターンであっても中図柄の方が左図柄(又は右図柄)よりも合計回数が少ない。具体的には、図56に例示するように、本実施形態では、何れの変動パターンであっても左図柄と右図柄との合計回数が同じであり、実行される演出の種類も同じである。中図柄に対しては、大当たりのうち勝利演出が実行される変動パターンでは2回である。また、大当たりのうち敗北演出が実行される変動パターン及び引き分け演出でハズレる変動パターンの場合は発光演出が実行されない(すなわち0回)。
なお、図55及び図56のどちらの場合も、当たり報知中に再抽選演出が行われた後に2回目の第1発光演出が実行される流れの場合(図27参照)、各大当たりの変動パターンに対応して2回目の第1発光演出の分、合計回数が1回多くなる。
図55及び図56を比較すると、本実施形態では、通常遊技状態の場合の方が確変遊技状態の場合よりも第1リーチ図柄発光演出と第2リーチ図柄発光演出と当たり発光演出とを相対的に多い回数実行可能である。なお、左図柄、右図柄、及び中図柄のそれぞれに関して、第1リーチ図柄発光演出と第2リーチ図柄発光演出と当たり発光演出との合計回数は遊技状態に関わらず同じでもよいし、通常遊技状態の場合の方が確変遊技状態の場合よりも少なくてもよい。
上述したように、本実施形態では第1リーチ図柄発光演出と第2リーチ図柄発光演出と当たり発光演出とを実行可能な構成である。なお、何れの遊技状態においても(又は所定の遊技状態では)、第1リーチ図柄発光演出と第2リーチ図柄発光演出とを実行不可能であり、当たり発光演出を実行可能な構成でもよい。これにより、左図柄と右図柄と中図柄とのうちの何れも、大当たりの場合は2回(第1発光演出および第2発光演出)となり、ハズレの場合は0回となる。すなわち、大当たりか否かに関わらず、上記演出の合計回数(具体的には、当たり発光演出のみの回数)は左図柄と右図柄と中図柄とで同じ回数になる。なお、このような構成においてリーチライン演出は実行可能でもよいし実行不可能でもよい。
なお、通常遊技状態においては、1回の特別図柄の変動表示中における第1リーチ図柄発光演出と第2リーチ図柄発光演出と当たり発光演出と非リーチ中発光演出(図44及び図55参照)との合計回数は、左図柄と右図柄とが同じであり、中図柄が最も少ない。確変遊技状態においては、1回の特別図柄の変動表示中における上記演出の合計回数は、左図柄、右図柄、中図柄の順に多くなる(図45及び図56参照)。なお、左図柄、右図柄、及び中図柄のそれぞれに関して、上記演出の合計回数は遊技状態に関わらず同じでもよい。
本実施形態では、遊技状態に関わらず、数字以外の内容を示す特定図柄が装飾図柄として表示される場合がある。特定図柄は、例えば、疑似連が実行されることを報知するために仮停止する疑似連図柄、発展先の演出(例えば、SPリーチ演出)を報知するために仮停止する発展図柄等である。特定図柄に対応しては、非リーチ中発光演出、リーチ発光演出、及び当たり発光演出が実行される場合がない。このため、特定図柄の上記演出の合計回数は遊技状態に関わらず0回である。なお、他の実施形態では、遊技状態に関わらず特定図柄に対応して上記演出が実行されてもよいし、特定の遊技状態(例えば、通常遊技状態)である場合に特定図柄に対応して上記演出が実行されてもよい。また、所定の特定図柄(例えば疑似連図柄)は上記演出が実行される一方、他の特定図柄(例えば発展図柄)は上記演出が実行されなくてもよい。
本実施形態では、1回の特別図柄の変動表示中において、リーチ成立時に仮停止される装飾図柄55に対応して、第1リーチ図柄発光演出と第2リーチ図柄発光演出と当たり発光演出とが実行される場合がある。一方、上記変動表示中において、リーチ成立時に仮停止されない装飾図柄55に対応して、上記発光演出が実行される場合はない。このため、リーチ成立時に仮停止される装飾図柄55はリーチ成立時に仮停止されない装飾図柄55に比べて上記発光演出の実行割合が高い。
また、第1リーチ図柄発光演出と第2リーチ図柄発光演出との合計回数については、通常遊技状態の場合の方が確変遊技状態の場合よりも1回の特別図柄の変動表示中における実行回数が多い。なお、遊技状態に関わらず第1リーチ図柄発光演出と第2リーチ図柄発光演出との合計回数が同じでもよいし、通常遊技状態の場合の方が確変遊技状態の場合よりも少なくてもよい。
図44、図45、図55、及び図56に例示するように、変動パターン毎の発光演出(この段落では、非リーチ中発光演出、第1リーチ図柄発光演出、第2リーチ図柄発光演出、第1発光演出、第2発光演出)の合計回数は、変動パターンに応じて異なる。例えば、疑似連を実行不可能なNリーチ演出で当たり報知する変動パターンの場合、左図柄に対応する非リーチ中発光演出と、右図柄に対応する非リーチ中発光演出と、第1リーチ図柄発光演出と、第1発光演出と、第2発光演出との5回である。また、例えば、疑似連を実行不可能でありNリーチ演出から発展したSPリーチ演出で当たり報知する変動パターンの場合、疑似連を実行不可能なNリーチ演出で当たり報知する変動パターンの場合の発光演出に加えて第2リーチ図柄発光演出が実行されるため、合計回数は6回である。この例では、発光演出の合計回数は、Nリーチ演出終了までの部分では2つの変動パターンで同じであり、Nリーチ演出終了後の部分では2つの変動パターンで異なることになる。このように、変動パターンに応じて部分的に発光演出の合計回数を異ならせることにより、演出が単調になり難いようにすることが可能である。なお、発光演出の合計回数は変動パターン毎に互いに異なってもよい。すなわち、所定の演出を実行可能な複数の変動パターンがある場合、合計回数が、所定の演出(例えばNリーチ演出)終了までの部分も当該所定の演出終了後の部分も変動パターン毎に互いに異なってもよい。
なお、第1リーチ図柄発光演出によって、信頼度の高低を示唆する色のエフェクト画像80を表示してもよい。また、第2リーチ図柄発光演出によって、信頼度の高低を示唆する色のエフェクト画像82を表示してもよい。エフェクト画像80,82の色は、例えば、演出制御部130によって特別図柄判定の結果に基づく乱数抽選で決められてもよいし、リーチ演出の種類に対応して一義的に決まってもよいし、リーチを形成する装飾図柄55の種類に対応して一義的に決まってもよい。
(チャンス目発光演出)
次に、チャンス目が停止するときのチャンス目発光演出について説明する。ここで、チャンス目は、それ自体は大当たりであることを示さないものの、現在の特別図柄の変動の次以降の変動、又は、現在の特別図柄の変動において、大当たりとなる可能性を示唆する特定の装飾図柄(又は特定の装飾図柄の組み合わせ)である。次以降の変動において大当たりとなる可能性を示唆するチャンス目を、「先読みチャンス目」という。先読みチャンス目は、事前判定の結果に基づいて行われる演出であり、1又は複数の特別図柄の変動にわたる演出である。
本実施形態においては、装飾図柄は、信頼度の高低を示唆する色毎に複数の種類に分類される。具体的には、装飾図柄は、青色である青図柄(「2」、「4」、「6」、「8」の偶数図柄)と、緑色である緑図柄(「1」、「5」、「9」の奇数図柄)と、赤色である赤図柄(「3」、「7」図柄)とに分類される。同じ分類の3つの装飾図柄の組み合わせは、先読みチャンス目を構成する。青図柄で構成される先読みチャンス目を「青チャンス目」、緑図柄で構成される先読みチャンス目を「緑チャンス目」、赤図柄で構成される先読みチャンス目を「赤チャンス目」という。例えば、左から順に「442」や「664」の装飾図柄の組み合わせは、青チャンス目である。また、先読みチャンス目を構成する各装飾図柄の分類によって、次以降の特別図柄の変動において大当たりとなる信頼度が異なる。具体的には、青チャンス目、緑チャンス目、赤チャンス目の順に信頼度が高くなる。また、先読みチャンス目が表示されるときには、各装飾図柄55に対して先読みチャンス目発光演出が行われる。
以下、図57〜図59を参照して、通常遊技状態における先読みチャンス目発光演出について説明する。
図57は、先読みチャンス目が表示される場合の複数の特別図柄の変動にわたる演出の流れの一例を示す図である。図58は、図57に示す演出が実行される場合に画面に表示される画像の一例を示す図である。図59は、図58に続く演出の一例を示す図である。
図57及び図58(A)に示されるように、例えば、2つの第1特別図柄判定の権利(保留アイコン51a及び51b)が保留されている場合に、第1特別図柄の変動中の時刻t0において、第1始動口11に遊技球が入賞した場合、当該入賞に係る第1特別図柄判定の権利が保留される(「保留アイコン51c」が新たに追加される)。ここでは、保留アイコン51a、51b、51cをそれぞれ「保留1」、「保留2」、「保留3」と表記することにする。この保留3に係る遊技球の入賞時に事前判定が行われる。この事前判定の対象の権利を「先読み対象」という。
次に、時刻t1において第1特別図柄の変動が終了し、変動演出が終了してハズレが報知される(図58(A))。次に、時刻t2において、保留1に係る第1特別図柄判定が行われ、第1特別図柄の変動開始に応じて3つの装飾図柄55が変動開始する(図58(B))。変動開始から所定時間経過すると、左領域に装飾図柄55(例えば「4」図柄)が仮停止する(図57のt3、図58(C))。その後、右領域に装飾図柄55(例えば「2」図柄)が仮停止する(図57のt4、図58(D))。さらにその後、中領域に装飾図柄55(例えば「4」図柄)が仮停止する(図57のt5、図58(E))。これにより、ハズレを示唆する3つの装飾図柄55(「442」)が表示される。この3つの装飾図柄55の組み合わせは、青チャンス目である。なお、左領域、右領域、中領域に装飾図柄55が順に仮停止する間、3つの小図柄56は高速変動を継続している。
先読みチャンス目が表示される場合、先読みチャンス目発光演出が行われる。すなわち、中領域に装飾図柄55が仮停止した後、又は、中領域に装飾図柄55が仮停止するタイミングで、あるいは、中領域に装飾図柄55が仮停止する直前に、3つの装飾図柄55に対する先読みチャンス目発光演出が行われる(図57のt6、図58(F))。具体的には、3つの装飾図柄55が発光するように、3つの装飾図柄55のそれぞれに対して各図柄を強調するためのエフェクト画像91が付加される。エフェクト画像91は、各装飾図柄55の周囲に表示される画像であってもよいし、各装飾図柄55の手前に重畳して表示される画像であってもよいし、各装飾図柄55の背後に表示される画像であってもよい。このときの3つの装飾図柄55は、数字図柄にキャラクタが付加されたキャラあり態様であり、大きさ「中」の態様である。なお、3つの装飾図柄55に対する先読みチャンス目発光演出が行われる間、各装飾図柄55が、非リーチ中発光演出が行われるときの各装飾図柄よりも一瞬拡大表示されてもよい。この場合、各装飾図柄55は、上述した当たり発光演出における第1発光演出中の装飾図柄55よりは小さく表示される。また、先読みチャンス目発光演出における各装飾図柄55は、当たり発光演出における第2発光演出中の装飾図柄より大きく表示されてもよい。なお、先読みチャンス目発光演出中も、3つの小図柄56は高速変動を継続している。
エフェクト画像91は、停止される装飾図柄55の種類に応じて異なる。具体的には、青チャンス目(例えば、「442」)が表示される場合には、青色を帯びたエフェクト画像91が表示される。また、緑チャンス目(例えば、「115」)が表示される場合には、緑色を帯びたエフェクト画像91が表示される。また、赤チャンス目(例えば、「337」)が表示される場合には、赤色を帯びたエフェクト画像91が表示される。先読みチャンス目発光演出に用いられるエフェクト画像91は、上記当たり発光演出におけるエフェクト画像(第1発光演出に用いられるエフェクト画像61及び第2発光演出に用いられるエフェクト画像62)、非リーチ中発光演出に用いられる画像、リーチ発光演出に用いられる画像とは異なる画像である。
また、先読みチャンス目が表示される場合には、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37を、先読みチャンス目を示唆する態様で発光させるランプ発光演出が行われる。液晶画面5において行われる先読みチャンス目発光演出と、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37を用いて行われるランプ発光演出とは、連動する。このランプ発光演出では、発光可能な演出手段が信頼度の高低を示唆する色(具体的には先読みチャンス目の色と同じ色)で発光する。具体的には、青チャンス目が表示される場合には、青チャンス目に係る先読みチャンス目発光演出が行われるタイミングで、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37が青色に発光するランプ発光演出が行われる。また、緑チャンス目が表示される場合には、緑チャンス目に係る先読みチャンス目発光演出が行われるタイミングで、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37が緑色に発光するランプ発光演出が行われる。また、赤チャンス目が表示される場合には、赤チャンス目に係る先読みチャンス目発光演出が行われるタイミングで、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37が赤色に発光するランプ発光演出が行われる。
すなわち、先読みチャンス目が表示される場合には、先読みチャンス目発光演出と、先読みチャンス目に係るランプ発光演出とは、連動して行われる。
先読みチャンス目発光演出が実行された後、第1特別図柄の変動が終了し、3つの装飾図柄55が本停止する(図57のt7、図58(G))。3つの装飾図柄55が本停止するときには、エフェクト画像91は表示されず、先読みチャンス目発光演出は終了している。装飾図柄55の本停止前にエフェクト画像91が表示され、装飾図柄55が本停止するときにはエフェクト画像91は表示されないため、遊技者に先読みチャンス目を強調することができるとともに、本停止時の装飾図柄55の視認性を妨げないようにすることができる。先読みチャンス目発光演出が終了するときには、ランプ発光演出も終了する。なお、先読みチャンス目発光演出が終了した後も、それに対応するランプ発光演出は継続されてもよい。すなわち、3つの装飾図柄の本停止時(第1特別図柄の停止時)においても、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37は、青色で発光したままであってもよい。この場合、次変動開始時に先読みチャンス目に係るランプ発光演出が終了してもよい。なお、3つの装飾図柄55が本停止するタイミング(特別図柄が停止表示するタイミング)で、3つの小図柄56も本停止する。
次に、保留2に係る第1特別図柄判定が行われ、第1特別図柄の変動が開始するとともに、3つの装飾図柄55が変動する(図57のt8、図58(H))。保留2に係るも上記と同様に、左図柄が停止し(図57のt9、図58(I))、さらに、右図柄が停止する(図57のt10、図59(J))。
さらにその後、中図柄が停止する(図57のt11、図59(K))。このとき、3つの装飾図柄55は、左から順に「155」となる場合がある。この3つの装飾図柄55の組み合わせは、緑チャンス目である。
中領域に装飾図柄55が仮停止した後、又は、中領域に装飾図柄55が仮停止するタイミングで、あるいは、中領域に装飾図柄55が仮停止する直前に、3つの装飾図柄55に対する先読みチャンス目発光演出が行われる(図57のt12、図59(L))。具体的には、3つの装飾図柄55が緑色で発光するように、3つの装飾図柄55のそれぞれに対して各図柄を強調するための緑色を帯びたエフェクト画像91が付加される。また、この先読みチャンス目発光演出に連動して、緑チャンス目に対応するランプ発光演出も行われる。具体的には、緑色の先読みチャンス目発光演出に対応して、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37は、緑色に発光する。なお、緑チャンス目に係る先読みチャンス目発光演出中も、3つの小図柄56は高速変動を継続している。
そして、第1特別図柄の変動が終了し、3つの装飾図柄55が本停止する(図57のt13、図59(M))。また、なお、3つの装飾図柄55が本停止するタイミングで、3つの小図柄56も本停止する。3つの装飾図柄55が本停止するときには、エフェクト画像91は表示されず、先読みチャンス目発光演出は終了している。さらにその後、保留3に係る変動(先読み対象に係る変動)が開始される(図57のt14、図59(N))。この変動開始時の特別図柄判定において大当たりと判定された場合には、この変動において大当たりが報知される。この場合、当たり報知中には、上述した当たり発光演出(第1発光演出、第2発光演出)が行われる。
なお、上記先読みチャンス目発光演出は、特別図柄判定の結果がハズレであって、ハズレ変動パターン(HP1〜HP3)が選択された場合に実行され、リーチ変動パターン(RP1〜RP4)が選択された場合には実行されない。
先読み対象に係る変動において当たり報知が行われる場合、当たり発光演出(第1発光演出、及び/又は、第2発光演出)の開始(又は終了)時から装飾図柄55の本停止までの期間(装飾図柄55の揺動期間)は、先読み対象に係る変動の前の変動において行われた先読みチャンス目発光演出の開始(又は終了)時から装飾図柄55の本停止までの期間(装飾図柄55の揺動期間:例えば時点t6からt7までの期間、時点t12からt13までの期間)よりも長い。なお、これら揺動期間の関係は逆でもよいし、同じでもよい。すなわち、先読み対象に係る変動において当たり報知が行われる場合、当たり発光演出の開始(又は終了)時から装飾図柄55の本停止までの期間(装飾図柄55の揺動期間)は、先読み対象に係る変動の前の変動において行われた先読みチャンス目発光演出の開始(又は終了)時から装飾図柄55の本停止までの期間よりも短くてもよいし、同じでもよい。
また、先読み対象に係る変動において当たり報知が行われる場合、当たり発光演出(第1発光演出、及び/又は、第2発光演出)の実行時間は、先読み対象に係る変動の前の変動において行われた先読みチャンス目発光演出の実行時間よりも短いのに対して、当たり発光演出(第1発光演出、及び/又は、第2発光演出)の信頼度は、最も信頼度の高い先読みチャンス目発光演出の信頼度(赤チャンス目に係る先読みチャンス目発光演出)よりも高い。なお、これらの実行期間の関係は逆でもよいし、同じでもよい。すなわち、先読み対象に係る変動において当たり報知が行われる場合、当たり発光演出の実行時間は、先読み対象に係る変動の前の変動において行われた先読みチャンス目発光演出の実行時間よりも長くてもよいし、同じでもよい。
また、先読みチャンス目発光演出には信頼度の異なる複数の態様(青チャンス目に係る先読みチャンス目発光演出、緑チャンス目に係る先読みチャンス目発光演出、赤チャンス目に係る先読みチャンス目発光演出)があるが、当たり発光演出(第1発光演出、及び/又は、第2発光演出)の態様は1つであってもよい。また、先読みチャンス目発光演出には信頼度の異なる複数の態様があり、当たり発光演出にも複数の態様(同じ信頼度)があってもよい。
また、上記先読みチャンス目では、先読みチャンス目を構成する各装飾図柄の色と、先読みチャンス目発光演出に係る色とが対応する(同じ)ものとしたが、各装飾図柄は色によって分類されなくてもよい。この場合、各装飾図柄に付加されるエフェクト画像の色によって先読みチャンス目発光演出の態様を変化させ、その色によって信頼度を示唆してもよい。例えば、「2」図柄と「4」図柄とが白色である場合において、「442」のチャンス目を表示する場合、各装飾図柄の周囲に青色や緑色のエフェクト画像を表示することで、青色や緑色を帯びた先読みチャンス目発光演出を実行してもよい。
また、先読みチャンス目発光演出は、各装飾図柄の周囲にエフェクト画像を表示する態様に限らず、背景画像の全体又は一部を、信頼度を示唆する所定の色(青、緑、赤等)に変化させる態様であってもよい。
なお、上記では先読みチャンス目が表示される場合に、左領域、右領域、中領域の装飾図柄が順に停止することとしたが、装飾図柄が停止する順番はこれに限らない。また、左領域、右領域、中領域の装飾図柄が同時に停止する場合にも、先読みチャンス目が仮停止するとともに、先読みチャンス目発光演出が行われてもよい。
また、上記では、3つの装飾図柄55によって先読みチャンス目を構成するものとしたが、1又は2つの装飾図柄55によって先読みチャンス目を構成してもよい。また、数字に限らず、文字が付された図柄を用いて先読みチャンス目が構成されてもよい。また、上記では先読みチャンス目を構成する装飾図柄は同じ分類の装飾図柄であるとしたが、任意の装飾図柄を用いて先読みチャンス目を表示してもよい。この場合、停止される装飾図柄55の種類にかかわらず、先読みチャンス目発光演出(エフェクト画像91)が実行された場合には、先読みチャンス目となる。
また、上記では、通常遊技状態において先読みチャンス目を表示する場合について説明したが、先読みチャンス目は、確変遊技状態及び/又は時短遊技状態においても表示されてもよい。
以上のように、事前判定の結果に基づく先読みチャンス目が表示される場合も、装飾図柄55に対する先読みチャンス目発光演出が行われる。これにより、遊技者の期待を高め、興趣性を向上させることができる。
次に、現在の特別図柄の変動において大当たりとなる可能性を示唆するチャンス目について説明する。現在の特別図柄の変動において大当たりとなる可能性を示唆するチャンス目を、「当該チャンス目」という。
当該チャンス目は、1回の特別図柄の変動において、特定の装飾図柄の組み合わせ、又は、特定図柄(特定の画像)を仮停止させる演出である。例えば、当該チャンス目は、数字が付された3つの装飾図柄55の特定の組み合わせ(例えば、「123」や「456」等)であってもよい。また、当該チャンス目は、1つの特定図柄(特定の画像)が表示される演出であってもよい。例えば、特定図柄(特定の画像)としては、疑似変動演出(疑似連)を示唆する「NEXT」や「継続」と書かれた画像であってもよい。
当該チャンス目が表示される場合も、当該チャンス目を構成する装飾図柄(画像)に対する発光演出(以下、「当該チャンス目発光演出」という)が行われる。以下では、当該チャンス目として、疑似連を示唆する画像が停止される場合の当該チャンス目発光演出について説明する。ここでは、疑似連を示唆する図柄(画像)に対する発光演出を、「疑似連発光演出」という場合がある。
図60は、通常遊技状態において疑似連を示唆するNEXT図柄が表示される場合の変動演出の一例を示す図である。図61は、図57に示す変動演出が実行される場合に画面に表示される画像の一例を示す図である。
図60及び図61に示されるように、特別図柄の変動が開始すると3つの装飾図柄55の変動が開始される(図61(A))。特別図柄の変動開始から所定時間が経過すると、左領域に装飾図柄55が仮停止し(図61(B))、次に右領域に装飾図柄55が仮停止する(図61(C))。次に、疑似連を示唆する「NEXT」図柄が中領域において上方から下方に移動し、疑似連が行われることを期待させる疑似連煽り演出が行われる(図61(D))。そして、疑似連が行われることを示唆する「NEXT」図柄が中領域に仮停止し、疑似連が行われることが報知される(図61(E))。
例えば、疑似連煽り演出において、疑似連を示唆する「NEXT」と書かれた画像と、数字が書かれた装飾図柄55とが、装飾図柄55の表示領域である中領域において変動表示され、何れの画像が中領域に仮停止して表示されるか否かの演出が行われる。この場合において、中領域に表示される数字の装飾図柄55に重畳して、「NEXT」と書かれた画像が表示されてもよい。あるいは、疑似連煽り演出において、「NEXT」と書かれた画像が、左領域、中領域、右領域を含む3つの装飾図柄55の表示領域において、半透明で表示されたり、移動表示されたりしてもよい。そして、「NEXT」と書かれた画像が3つの表示領域において表示された場合(半透明の画像が明瞭な画像に変化した場合や移動表示されていた画像が仮停止表示された場合)、疑似連が行われることが報知される。
このとき、「NEXT」図柄が発光する疑似連発光演出が行われる。具体的には、図61(E)に示されるように、「NEXT」図柄の周囲にエフェクト画像92が表示され、「NEXT」図柄に対する強調表示が行われる。なお、エフェクト画像92は、「NEXT」図柄の手前又は背後に重畳して表示されてもよい。このエフェクト画像92は、上述した当たり発光演出におけるエフェクト画像61,62、先読みチャンス目に係るチャンス目発光演出に用いられるエフェクト画像91、その他の液晶画面5において行われる装飾図柄に対する発光演出(リーチ発光演出、非リーチ中発光演出)に用いられるエフェクト画像とは異なる画像である。なお、疑似連発光演出によって、信頼度の高低を示唆する色(例えば、大当たりの可能性を示唆する青、緑、赤、ゼブラの何れか。あるいは、大当たりを示唆する虹色)のエフェクト画像92を表示してもよい。エフェクト画像92の色は、例えば、疑似連の回数に対応して一義的に決まってもよいし、演出制御部130によって特別図柄判定の結果に基づく乱数抽選で決められてもよい。
また、図に示されるように、直前まで表示されていた左右の装飾図柄55は非表示にされ、画面全体に疑似連が行われることを示唆する画像が表示されてもよい。なお、疑似連発光演出中は、「NEXT」図柄の後ろ側に重畳して3つの装飾図柄55が仮停止してもよいし、高速変動(又は低速変動)してもよい。また、この疑似連発光演出に連動して、ランプ発光演出も行われる。この疑似連発光演出に対応するランプ発光演出は、上述した当たり発光演出に対応するランプ発光演出、先読みチャンス目に対応するランプ発光演出、リーチ発光演出に対応するランプ発光、非リーチ中発光演出に対応するランプ発光とは異なる演出である。疑似連発光演出に対応するランプ発光演出では、疑似連を示唆する疑似連発光演出に対応する色で、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37が発光する。なお、疑似連発光演出に対応するランプ発光演出によって、信頼度の高低を示唆する色(例えば、大当たりの可能性を示唆する青、緑、赤、ゼブラの何れか。あるいは、大当たりを示唆する虹色)で盤ランプ25及び/又は枠ランプ37が発光してもよい。この色は、疑似連発光演出に対応して一義的に決まってもよいし、演出制御部130によって特別図柄判定の結果に基づく乱数抽選で決められてもよい。
なお、疑似連が行われない場合は、疑似連煽り演出の結果として、「NEXT」図柄は仮停止せず(「NEXT」と書かれた画像が仮停止表示されず)、上記疑似連発光演出も行われない。
疑似連が行われることを示唆する画像が表示された後、3つの装飾図柄55は再変動する(図61(F))。このとき、例えば画面の左上領域には、疑似回数画像93が表示される。疑似回数画像93は、疑似連の回数を示す画像であり、1回目の再変動(「疑似2」)である場合は、「×2」と書かれた画像が表示される。1回目の再変動の開始から所定時間が経過すると、さらに「NEXT」図柄が仮停止する場合がある(図61(G))。これにより、2回目の再変動(「疑似3」)が行われることが報知される。このときも、「NEXT」図柄の周囲にエフェクト画像92が表示される。
そして、2回目の再変動(「疑似3」)が行われ、疑似回数画像93が「×3」に変化する(図61(H))。その後、左右に同種の装飾図柄55が仮停止して、リーチが成立し(図61(I))、リーチ演出が行われる。以降については、上述したのと同様に演出が進行するため、説明を省略する。
ここで、疑似連を示唆する「NEXT」図柄は、「1」図柄〜「9」図柄とは異なり、数字が付された図柄ではなく、また、当たり報知時に用いられる図柄でもない。しかしながら、「NEXT」図柄は、装飾図柄55が変動する領域において、数字が付された装飾図柄55と同様に変動表示される画像であり、変動表示されている状態から仮停止されることによって、遊技者に特別図柄判定の結果を期待(推測)させるものである。このため、「NEXT」図柄は、装飾図柄55の一種として捉えることができる。「NEXT」図柄の仮停止に伴って行われる疑似連発光演出は、装飾図柄に対する発光演出であると言える。なお、「NEXT」図柄は装飾図柄と異なる画像でもよい。
なお、図61では、左領域及び右領域に装飾図柄55が仮停止した後に疑似連を示唆する画像が表示される例について説明したが、疑似連を示唆する画像は、左領域、右領域、中領域の少なくとも何れか1つの領域に装飾図柄55が仮停止した後に表示されてもよい。
また、左領域、右領域、中領域の何れの領域に装飾図柄55が仮停止しなくても、疑似連を示唆する画像が表示されてもよい。この場合、疑似連を示唆する画像が表示(仮停止)された後は、疑似回数画像93によって示される疑似連の回数が「1」増加する。すなわち、3つの装飾図柄55の何れも仮停止していなくても疑似連が行われ、現在の変動が継続することを示唆してもよい。
また、図61で示した演出は、通常遊技状態において行われることとしたが、疑似連および疑似連発光演出は、確変遊技状態及び/又は時短遊技状態においても行われてもよい。
また、図61では、疑似連が行われる場合について説明したが、特定の演出に発展することを示唆する特定の装飾図柄の組み合わせ(例えば、「1」、「2」、及び「3」図柄の順目や、リーチハズレ目)で構成される当該チャンス目が表示される場合も同様に、各装飾図柄に対して、そのチャンス目に応じた当該チャンス目発光演出が行われてもよい。例えば、特定の演出は、遊技者に「7」図柄揃いの停止を期待させる演出でもよい。なお、特定の装飾図柄の組み合わせは、リーチ前演出中に仮停止してもよいし、リーチ成立後に仮停止してもよい。
また、特定の演出を示唆する装飾図柄、例えば、リーチ演出に発展することを示唆する発展図柄(例えば、「発展」と書かれた画像)、比較的信頼度が高い(10%前後)ことを示唆するチャンス図柄(例えば、「チャンス」と書かれた画像)、信頼度が50%以上であることを示唆する激熱図柄(例えば、「激熱」と書かれた画像)が仮停止してもよい。これらの画像も、「NEXT」図柄と同様に、装飾図柄55が変動する領域において変動表示される画像であり、変動表示されている状態から仮停止されることによって、遊技者に特別図柄判定の結果を期待(推測)させるものである。このため、これらの画像も装飾図柄の一種と捉えることができる。これらの画像(装飾図柄)が仮停止する場合にも、仮停止する画像に対する発光演出が行われてもよい。
また、上記では、装飾図柄55が仮停止する際に装飾図柄に対する発光演出を行った。例えば、装飾図柄55が大当たりの態様で表示されているときであって、装飾図柄55が本停止する前に、当たり発光演出(第1発光演出及び/又は第2発光演出)を行った。また、装飾図柄55を用いて先読みチャンス目を表示する場合、装飾図柄55がハズレの態様で表示されているときであって、装飾図柄55が本停止する前に、先読みチャンス目発光演出を行った。本実施形態においては、特別図柄判定又は事前判定の結果に基づいて、装飾図柄55の変動開始時にも、装飾図柄55に対する発光演出(開始時発光演出)が行われてもよい。開始時発光演出は、当たり発光演出が行われる変動において実行されてもよいし、当たり発光演出が行われない変動において実行されてもよいし、先読みチャンス目が表示される変動において実行されてもよいし、先読みチャンス目が表示されない変動において実行されてもよい。開始時発光演出は、当たり発光演出および先読みチャンス目発光演出とは異なる態様で、信頼度の高低を示唆する色に(例えば、大当たりの可能性を示唆する青、緑、赤、ゼブラの何れか。あるいは、大当たりを示唆する虹色)装飾図柄55が発光する演出である。例えば、開始時発光演出では、3つの装飾図柄55が変動開始するときに、3つの装飾図柄55のそれぞれに対して赤色のエフェクト画像が表示されてもよい。開始時発光演出は、現在の特別図柄の変動における信頼度を示唆する演出であり、開始時発光演出における装飾図柄55の発光色によって、その変動における信頼度が示唆されてもよい。開始時発光演出および先読みチャンス目発光演出は複数の演出態様(赤、緑等)を有するのに対して、当たり発光演出は1つの演出態様を有してもよい。
当たり発光演出が行われる変動では、その変動の開始時に開始時発光演出が行われ易くてもよい。すなわち、特別図柄が変動開始した直後に開始時発光演出が実行された場合には、開始時発光演出が実行されない場合よりも、その特別図柄の変動において当たり発光演出が行われ易くてもよい。また、その変動において当たり発光演出が行われる場合は、その変動において先読みチャンス目発光演出が行われる場合よりも、その変動の開始時に開始時発光演出が実行され易くてもよい。また、開始時発光演出が実行された場合に、その変動において先読みチャンス目発光演出が行われる場合があってもよい。
以上のように、特別図柄判定の結果に基づいて当該チャンス目が表示される場合も、装飾図柄55に対する先読みチャンス目発光演出が行われる。これにより、遊技者の期待を高め、興趣性を向上させることができる。
本実施形態における上記各発光演出に係る各画像の大きさを比較すると、エフェクト画像82、エフェクト画像62、エフェクト画像64、非リーチ中発光エフェクト画像70、エフェクト画像91、エフェクト画像80、エフェクト画像92、エフェクト画像60、エフェクト画像63、エフェクト画像61の順に大きい。なお、リーチライン画像81は、上記各画像の何れよりも横方向(長手方向)に長い。リーチライン画像81の縦方向(短手方向)については、少なくともエフェクト画像60,61,63,80よりも短く、少なくともエフェクト画像82よりも長い。
本実施形態においては、液晶画面5の縦方向(短手方向)に関して上記各発光演出に係る各画像の表示位置を比較すると以下のような関係でもよい。具体的には、例えば、エフェクト画像60,61,63,70,80の上端は、エフェクト画像62,64の上端およびリーチライン画像81の上端よりも上側に位置する。また、エフェクト画像60,61,63,70,80の上端は、エフェクト画像80の上端よりも上側に位置してもよいし、同じでもよい。また、例えば、エフェクト画像82は、リーチライン画像81の上方に位置する。また、例えば、非リーチ中発光エフェクト画像70の上端およびエフェクト画像91,92の上端は、エフェクト画像60,61,63,70,80の上端よりも下側に位置してもよいし、上側に位置してもよい。
上記各発光演出に係る各画像(具体的には、エフェクト画像60〜64,70,80,82,91,92、及びリーチライン画像81)は、画像全体がいっぺんに消去されてもよいし、部分によって消去されるまでの時間が異なってもよい。例えば、上記各画像は、その画像の中心部分から放射状に飛び散るように散り散りになり、中心部分がなくなった後もその輪郭部分が液晶画面5のあちこちに残っていてもよい(例えば、装飾図柄55の手前側に重畳表示されてもよい)。また、上記各画像は、例えば、輪郭を明確に表すことができないほど輪郭の形状が不連続に変化(なお、一部分が途切れていてもよい)しながら消去されてもよい。また、上記各画像は、例えば、輪郭付近から当該輪郭に向かって透過率が変化していることによりその輪郭を明確に表すことができない状態になってから消去されてもよい。
次に、上述した先読みチャンス目発光演出、リーチ発光演出、当たり発光演出(第1発光演出及び/又は第2発光演出)が実行されてからの装飾図柄55の揺動期間について説明する。
図62は、先読みチャンス目発光演出、リーチ発光演出、当たり発光演出が実行された場合の装飾図柄55の揺動期間の比較を示す図である。
図62(A)に示されるように、先読みチャンス目が実行される場合、先読みチャンス目発光演出が実行された後、3つの装飾図柄55が本停止するまでの間、3つの装飾図柄55は揺動する。具体的には、演出制御部130は、遊技制御部100からの変動停止コマンドを受信した場合、3つの装飾図柄55を液晶画面5において本停止させる。その後、次の特別図柄の変動開始時に変動開始コマンドを受信した場合、演出制御部130は、本停止した3つの装飾図柄55を変動開始する。
また、図62(B)に示されるように、リーチ演出が行われる場合、リーチ成立に応じてリーチ発光演出が行われた後、装飾図柄55は所定期間揺動する。具体的には、リーチ演出中、左右の装飾図柄55は揺動し、中領域の装飾図柄55は高速変動する。そして、リーチ演出の結果、大当たりか否かが報知され、所定期間、3つの装飾図柄55が揺動した後、遊技制御部100からの変動停止コマンドに応じて、3つの装飾図柄55が本停止する。その後、次の特別図柄の変動開始時に変動開始コマンドを受信した場合、演出制御部130は、本停止した3つの装飾図柄55を変動開始する。
また、図62(C)に示されるように、当たり報知が行われる場合、当たり発光演出が行われた後、3つの装飾図柄55は揺動し、遊技制御部100からの変動停止コマンドに応じて3つの装飾図柄55は本停止する。その後、遊技制御部100から演出制御部130にオープニングコマンドが送信される。演出制御部130は、当該オープニングコマンドに基づいて、オープニング演出を実行し、さらに遊技制御部100からラウンド開始コマンドを受信して、大当たり演出を実行する。次に、演出制御部130は、大当たり遊技の終了時にエンディングコマンドを遊技制御部100から受信し、エンディング演出を行う。そして、演出制御部130は、次の特別図柄判定に基づく変動開始コマンドを遊技制御部100から受信し、当該変動開始コマンドに基づいて装飾図柄55を変動させる変動演出を実行し、その変動に対応する変動停止コマンドを遊技制御部100から受信して、装飾図柄55を本停止させる。
演出制御部130が遊技制御部100からのコマンドを正常に受信する場合、先読みチャンス目発光演出が開始(又は終了)した後の装飾図柄55の揺動期間FT1と、リーチ発光演出が開始(又は終了)した後の装飾図柄55の揺動期間FT2と、当たり発光演出(第1発光演出又は第2発光演出)が開始(又は終了)した後の装飾図柄55の揺動期間FT3とを比較すると、FT1<FT3<FT2である。これらの関係は、FT3<FT1<FT2であってもよい。
これに対して、演出制御部130が遊技制御部100からのコマンドを正常に受信しない場合は、上記揺動期間の関係が変化することがある。
図63は、演出制御部130が遊技制御部100からのコマンドを正常に受信しない場合における装飾図柄の揺動期間の比較を示す図である。
図63(A)に示されるように、先読みチャンス目が実行される変動において、演出制御部130が遊技制御部100からのコマンド(変動停止コマンド又は次の変動開始コマンド)を正常に受信しない場合、上記揺動期間FT1は、FT1’になる。具体的には、先読みチャンス目発光演出が実行された後、変動停止コマンドを受信しない場合は、3つの装飾図柄55は、遊技制御部100からの次のコマンド(次の変動に係る変動停止コマンド)を受信するまで、揺動する。
また、図63(B)に示されるように、リーチ演出が実行される変動において、演出制御部130が遊技制御部100からのコマンド(変動停止コマンド又は次の変動開始コマンド)を正常に受信しない場合、上記揺動期間FT2は、FT2’になる。具体的には、リーチ発光演出が実行された後、変動停止コマンドを受信しない場合は、装飾図柄55は、遊技制御部100からの次のコマンド(次の変動に係る変動停止コマンド)を受信するまで、揺動する。
また、図63(C)に示されるように、当たり報知が実行される変動において、演出制御部130が遊技制御部100からのコマンド(変動停止コマンド又は次の変動開始コマンド)を正常に受信しない場合、上記揺動期間FT3は、FT3’になる。具体的には、当たり発光演出が実行された後、変動停止コマンドを受信しない場合は、3つの装飾図柄55は、大当たり遊技が行われた後、遊技制御部100からの次のコマンド(次の変動に係る変動停止コマンド)を受信するまで、揺動する。
これら揺動期間FT1’、FT2’、FT3’の長さの関係は、FT1’<FT2’<FT3’になる。
すなわち、本実施形態の遊技機は、遊技の進行を制御する遊技制御部100と、遊技制御部100による遊技の進行に基づいて演出を制御する演出制御部130と、を備える。遊技制御部100は、始動条件の成立に基づいて、特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定手段による判定結果に基づいて、所定の識別情報を変動表示するとともに所定の変動時間の経過後に停止表示する識別情報表示手段と、前記所定の識別情報の変動表示開始を示す変動開始コマンドと前記所定の識別表示の変動停止を示す変動停止コマンドとを、前記演出制御手段に送信可能なコマンド送信手段と、を有する。演出制御部130は、前記コマンド送信手段から送信されるコマンドを受信可能なコマンド受信手段を有するとともに、前記識別情報の変動に伴う装飾図柄画像および所定の遊技演出を表示可能である。前記所定の遊技演出は、装飾図柄画像をリーチ状態とすることにより前記特別遊技が行われることを期待させるリーチ演出と、前記リーチ状態の成立に伴い実行される前記装飾図柄画像に対するリーチ発光演出と、前記リーチ演出が終了して前記装飾図柄が前記特別遊技の実行を示す態様で仮停止表示しているときに実行される前記装飾図柄画像に対する当たり発光演出と、を含む。前記リーチ発光演出が実行されてから所定のコマンド(当該リーチ発光演出が実行された変動の変動停止コマンド)を前記コマンド受信手段が受信するまでの前記装飾図柄の第1揺動時間(FT2)は、前記当たり発光演出が実行されてから所定のコマンド(当該当たり発光演出が実行された変動の変動停止コマンド)を前記コマンド受信手段が受信するまでの前記装飾図柄の第2揺動時間(FT3)よりも長い。また、前記リーチ発光演出が実行されてから所定のコマンド(当該リーチ発光演出が実行された変動の変動停止コマンド)を前記コマンド受信手段が受信することなく次の所定のコマンド(当該変動停止コマンドの次の変動停止コマンド)を前記コマンド受信手段が受信するまでの前記装飾図柄の第3揺動時間(FT2’)は、前記当たり発光演出が実行されてから所定のコマンド(当該当たり発光演出が実行された変動の変動停止コマンド)を前記コマンド受信手段が受信することなく次の所定のコマンド(当該変動停止コマンドの次の変動停止コマンド)を前記コマンド受信手段が受信するまでの前記装飾図柄の第4揺動時間(FT3’)よりも短くなる。
また、本実施形態の遊技機は、遊技の進行を制御する遊技制御部100と、遊技制御部100による遊技の進行に基づいて演出を制御する演出制御部130と、を備える。遊技制御部100は、始動条件の成立に基づいて、特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定手段による判定結果に基づいて、所定の識別情報を変動表示するとともに所定の変動時間の経過後に停止表示する識別情報表示手段と、前記所定の識別情報の変動表示開始を示す変動開始コマンドと前記所定の識別表示の変動停止を示す変動停止コマンドとを、前記演出制御手段に送信可能なコマンド送信手段と、を有する。演出制御部130は、前記コマンド送信手段から送信されるコマンドを受信可能なコマンド受信手段を有するとともに、前記識別情報の変動に伴う装飾図柄画像および所定の遊技演出を表示可能である。前記所定の遊技演出は、装飾図柄画像を所定の態様(先読みチャンス目の態様)で表示させることにより、後の前記特別遊技判定手段による判定結果に基づいて前記特別遊技が行われることを期待させる事前判定演出(先読みチャンス目)と、前記事前判定演出に伴い実行される前記装飾図柄画像に対する先読みチャンス目発光演出と、前記事前判定演出が終了した後の前記特別遊技判定手段による判定において特別遊技を行うと判定された場合に、前記装飾図柄が前記特別遊技の実行を示す態様で仮停止表示しているときに実行される前記装飾図柄画像に対する当たり発光演出と、を含む。前記先読みチャンス目発光演出が実行されてから所定のコマンド(当該先読みチャンス目発光演出が実行された変動の変動停止コマンド)を前記コマンド受信手段が受信するまでの前記装飾図柄の第5揺動時間(FT1)は、前記当たり発光演出が実行されてから所定のコマンド(当該当たり発光演出が実行された変動の変動停止コマンド)を前記コマンド受信手段が受信するまでの前記装飾図柄の第2揺動時間(FT3)よりも短い(又は長くてもよい)。また、前記先読みチャンス目発光演出が実行されてから所定のコマンド(当該先読みチャンス目発光演出が実行された変動の変動停止コマンド)を前記コマンド受信手段が受信することなく次の所定のコマンド(当該変動停止コマンドの次の変動停止コマンド)を前記コマンド受信手段が受信するまでの前記装飾図柄の第6揺動時間(FT1’)は、前記当たり発光演出が実行されてから所定のコマンド(当該当たり発光演出が実行された変動の変動停止コマンド)を前記コマンド受信手段が受信することなく次の所定のコマンド(当該変動停止コマンドの次の変動停止コマンド)を前記コマンド受信手段が受信するまでの前記装飾図柄の第4揺動時間(FT3’)よりも短くなる。
なお、1又は複数の特別図柄の変動表示に亘って、遊技者に大当たりを期待させるゾーン演出を実行してもよい。ゾーン演出は、現在保留されている特別図柄判定の権利(保留に係る特別図柄の変動)に大当たりがあるか否かを示唆する演出である。例えば、特別図柄の変動中に遊技球が始動口に入賞すると、特別図柄判定の権利が保留され、当該権利に対して、大当たりか否かの判定(事前判定)が行われる。ゾーン演出は、当該事前判定の結果に基づいて行われる。例えば、ゾーン演出では、液晶画面5の周縁に信頼度の高低を示唆する色のエフェクト画像が表示されたり、ゾーン演出の名称を表示する帯状の画像が液晶画面5の左右両端に表示されたりする。なお、ゾーン演出では、背景画像が特別な画像に切り替えられたり、所定のキャラクタ(例えばキャラA)が登場したりして、ゾーン演出の実行中であることが遊技者に認識可能となってもよい。
ゾーン演出に係るエフェクト画像が表示される場合、非リーチ中発光演出、リーチ発光演出、及びチャンス目発光演出が実行される場合がある。ゾーン演出に係るエフェクト画像は、上記各発光演出に係るエフェクト画像にかかる場合がある。このため、上記各発光演出に係るエフェクト画像は、ゾーン演出に係るエフェクト画像により視認性が低下する場合がある。
一方、ゾーン演出に係るエフェクト画像が表示される場合でも、少なくとも小図柄56、保留数字52、及び第4図柄57,59には当該エフェクト画像がかかることなく、小図柄56、保留数字52、及び第4図柄57,59が見えなくなることも視認性が低下することもない。
なお、本実施形態では、当たり発光演出の実行中にはゾーン演出は実行されない。当たり発光演出が実行される場合、ゾーン演出は当たり発光演出が開始する前(例えば決め演出開始時)に終了する。
本実施形態では、ゾーン演出にはゾーン演出Aとゾーン演出Bとがある。ゾーン演出Aが行われることは、次以降の特別図柄の変動において、大当たりとなる期待度が「中」(例えば、10%〜20%)であることを示す。例えば、ゾーン演出Aは、事前判定において大当たりと判定された場合に実行されるときがあるものの、事前判定において特別図柄の変動時間が少し長めのハズレ用変動パターン(例えば、SPリーチ演出に対応した変動パターン)が判定された場合に実行され易い演出である。
ゾーン演出Bはゾーン演出Aよりも期待度の高い演出である。例えば、ゾーン演出Bは、事前判定において、特別図柄の変動時間が相対的に長い変動パターン(例えば、SPSPリーチ演出に対応した変動パターン)が判定された場合に実行され易い演出である。ゾーン演出Bは、事前判定の結果がハズレである場合よりも大当たりであることに対応して実行され易い。このため、本実施形態では、ゾーン演出Bが行われることは、次以降の特別図柄の変動において、大当たりとなる期待度が「高」(例えば、40%〜50%)であることを示す。
なお、本実施形態では、ゾーン演出Aを介してゾーン演出Bに昇格する場合がある。例えば、ゾーン演出Aの実行中に、ゾーン演出Bに昇格することを示唆する演出として、例えば、「これはイヤ」との文字が全画面で表示されてもよい。この文字の消去に伴い、ゾーン演出Bが開始されてもよい。
なお、ゾーン演出は、特別図柄判定の結果に基づいて行われ、当該特別図柄判定の結果を示唆する演出であってもよい。この場合、ゾーン演出は、特別図柄の変動表示中に開始され、当該特別図柄の変動表示中に終了する。
[演出制御部130によるタイマ割込み処理]
次に、遊技制御部100からの各種コマンドに基づいた演出制御の詳細について図64〜図69を参照して説明する。
図64は、演出制御部130において行われるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。パチンコ遊技機1の電源が投入されると、演出制御部130のCPU131は、図64に示す一連の処理を割り込みにより一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図64〜図69に示す処理の一部又は全部は、演出制御部130、画像音響制御部140、およびランプ制御部150の何れによって実行されてもよい。
演出制御部130(のCPU131)は、まず、コマンド受信処理を実行する(ステップS1001)。ステップS1001のコマンド受信処理は、遊技制御部100からの各種コマンドに基づいて、演出を制御する処理である。具体的には、演出制御部130は、遊技制御部100からコマンドを受信し、受信したコマンドに応じて、演出の内容を決定し、当該決定した演出を画像音響制御部140及びランプ制御部150に実行させるためのコマンドを生成してRAM133に設定する。このステップS1001のコマンド受信処理の詳細については、図48を参照して後に詳述する。
ステップS1001に続いて、演出制御部130は、RAM133に設定された各コマンドを画像音響制御部140及びランプ制御部150に送信するコマンド送信処理を行う(ステップS1002)。例えば、ステップS1001の処理で設定された変動演出を開始させるためのコマンドや変動演出を終了させるためのコマンドが、画像音響制御部140やランプ制御部150に送信される。これにより、画像音響制御部140によって画像表示や音声出力等による演出が行われ、ランプ制御部150によって可動役物7の動作、盤ランプ25や枠ランプ37の点灯、演出ボタン26等の制御が行われる。
ステップS1002の処理に続いて、演出制御部130は、転送処理を実行する(ステップS1003)。具体的には、演出制御部130は、画像音響制御部140から制御コマンドを受信した場合、当該制御コマンドをランプ制御部150に転送する。例えば、画像音響制御部140からの制御コマンドには、可動役物7を動作させるための制御コマンド、演出ボタン26を動作させるための制御コマンド、上述した各ランプ発光演出を実行するための制御コマンド等がある。また、演出制御部130は、ランプ制御部150から制御コマンドを受信した場合、当該制御コマンドを画像音響制御部140に転送する。ランプ制御部150からの制御コマンドには、演出ボタン26が操作されたことを示す制御コマンド等がある。画像音響制御部140とランプ制御部150との間で、演出制御部130を介した制御コマンドの送受信が行われることにより、液晶画面5において表示される画像と同期するように可動役物7が動作したり、演出ボタン26に対する操作に応じて画像が表示されたり、盤ランプ25や枠ランプ37が発光するランプ発光演出が実行されたりする。
[演出制御部130によるコマンド受信処理]
以下、図65を参照しつつ、演出制御部130において実行されるコマンド受信処理について説明する。図65は、図64のステップS1001におけるコマンド受信処理の一例を示すフローチャートである。
まず、演出制御部130は、遊技制御部100から送信された保留コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1301)。保留コマンドを受信したと判定した場合(ステップS1301:YES)、演出制御部130は、保留コマンド処理を実行する(ステップS1302)。保留コマンド処理の詳細については後述する。
ステップS1302の処理を実行した場合、又は、保留コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1301:NO)、演出制御部130は、変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1303)。
変動開始コマンドを受信した場合(ステップS1303:YES)、演出制御部130は、変動開始コマンド処理を実行する(ステップS1304)。具体的には、ステップS1304において、演出制御部130は、受信した変動開始コマンドに基づいて、特別図柄の変動に応じた変動演出の内容を決定し、画像音響制御部140やランプ制御部150に変動演出を実行させるためのコマンドを生成する。当該コマンドは、ステップS1002のコマンド送信処理において画像音響制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出が実行される。変動開始コマンド処理の詳細については後述する。
ステップS1304の処理を実行した場合、又は、変動開始コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1303:NO)、演出制御部130は、変動停止コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1305)。
変動停止コマンドを受信した場合(ステップS1305:YES)、演出制御部130は、変動停止コマンド処理を実行する(ステップS1306)。具体的には、演出制御部130は、変動演出を終了させるための変動演出終了コマンドを画像音響制御部140やランプ制御部150に送信する。これにより、例えば液晶画面5において変動表示(例えば仮停止)されている装飾図柄51が本停止され、変動演出が終了する。
ステップS1306の処理を実行した場合、又は、変動停止コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1305:NO)、演出制御部130は、オープニングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1307)。
オープニングコマンドを受信した場合(ステップS1307:YES)、演出制御部130は、オープニング処理を実行する(ステップS1308)。具体的には、演出制御部130は、大当たりに当選した場合に送信されるオープニングコマンドに基づいて、オープニング演出を決定して、画像音響制御部140やランプ制御部150にオープニング演出を実行させる。
ステップS1308の処理を実行した場合、又は、オープニングコマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1307:NO)、演出制御部130は、エンディングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1309)。
エンディングコマンドを受信した場合(ステップS1309:YES)、演出制御部130は、エンディング処理を実行する(ステップS1310)。エンディング処理では、大当たり遊技の終了を示すエンディング演出が実行される。
ステップS1310の処理を実行した場合、又は、エンディングコマンドを受信していないと判定した場合(ステップS1309:NO)、演出制御部130は、図48に示す処理を終了する。
[演出制御部130による保留コマンド処理]
図66は、図65のステップ1302における保留コマンド処理の詳細フローチャートである。演出制御部130は、まず、RAM133に記憶されている特別図柄判定の保留数を「1」加算した値に更新する(ステップS1320)。具体的には、第1特別図柄判定に係る保留コマンドを受信した場合には第1特別図柄判定の保留数を「1」加算した値に更新し、第2特別図柄判定に係る保留コマンドを受信した場合には第2特別図柄判定の保留数を「1」加算した値に更新する。
次に、演出制御部130は、受信した保留コマンドに含まれている事前判定情報を取得する(ステップS1321)。
次に、演出制御部130は、事前判定情報に基づいて、事前判定演出を行うか否かを抽選により決定する(ステップS1322)。例えば、演出制御部130は、事前判定演出として、保留アイコン51を通常よりも期待度の高い表示態様に変化させるか否か、及び、変化のシナリオを決定する。例えば、今回の始動口への入賞に係る保留アイコン51を入賞時に期待度の高い態様に変化させるか否か、次以降の特別図柄の変動において変化させるか否か等を決定する。
また、演出制御部130は、事前判定演出として、上記先読みチャンス目を表示させるか否かを決定する。具体的には、演出制御部130は、今回の入賞に係る特別図柄の変動(事前判定の対象変動)よりも前の変動において、上記先読みチャンス目を表示させる演出(先読みチャンス目演出)を実行するか否か、及びその期間(先読みチャンス目を表示させる変動の回数)を決定する。ここで、事前判定の対象変動において所定の変動パターン(例えば、リーチ演出が行われる変動パターン)が選択され、かつ、対象変動よりも前の変動において所定の変動パターン(例えば、リーチ演出が行われる変動パターン)が選択されない場合、演出制御部130は、所定の抽選により先読みチャンス目演出を実行するか否かを判定する。
続いて、演出制御部130は、今回の始動口への入賞に係る保留アイコン51を表示する際の入賞音を決定する(ステップS1323)。例えば、演出制御部130は、ステップS1322において決定した保留アイコン51の色に応じて異なる入賞音を決定する。
次に、演出制御部130は、ステップS1322およびステップS1323の処理の結果に基づいて、保留増加コマンドをセットする(ステップS1324)。この保留増加コマンドが画像音響制御部140に送信されることで、液晶画面5において今回の始動口への入賞に係る保留アイコン51が、ステップS1322で決定された表示態様で表示されるとともに、ステップS1323で決定された入賞音が出力される。また、この保留増加コマンドに応じて、保留数字52により示される数字が「1」だけ増加する。
[演出制御部130による変動開始コマンド処理]
図67は、図65のステップ1304における変動開始コマンド処理の詳細フローチャートである。
演出制御部130は、受信した変動開始コマンドを解析する(ステップS1340)。この変動開始コマンドには、大当たり判定処理の判定結果を示す図柄の情報(大当たりか否か、大当たり図柄等)、この図柄の情報が第1特別図柄判定に係るものであるか、第2特別図柄判定に係るものであるかを示す入賞始動口情報、特別図柄の変動パターンの情報、遊技機1の遊技状態を示す情報等が含まれている。演出制御部130は、変動開始コマンドを解析することによって、特別図柄判定の結果を特定することができる。すなわち、大当たりであるか否か、大当たりである場合にはその大当たりの種類、変動パターン(変動時間)を特定することができる。また、遊技状態を示す情報に基づいて、遊技機1の現在の遊技状態を特定することができる。
変動開始コマンドを解析すると、演出制御部130は、その解析結果に基づいて、特別図柄の変動表示に伴う変動演出の内容を示す演出パターンを決定する(ステップS1341)。具体的には、演出制御部130は、特別図柄の変動パターン(変動時間)に基づいて、装飾図柄の変動態様、疑似連の有無、リーチ演出の有無、上述した各種発光演出の有無およびその態様等を決定する。また、演出制御部130は、上記ステップS1322において事前判定演出として先読みチャンス目演出を実行すると決定していた場合、先読みチャンス目の態様や先読みチャンス目発光演出の態様を決定する。
続いて、演出制御部130は、演出乱数を用いた抽選を行うことにより、ステップS1341の処理で決定した演出パターンによる変動演出が行われているときに各種予告演出等を行うか否か、及び、その予告演出等の内容を決定する(ステップS1342)。
次に、演出制御部130は、ステップS1341及びステップS1342の処理で決定した演出パターンによる変動演出の実行を指示する変動演出開始コマンドをRAM133にセットする(ステップS1343)。この変動演出開始コマンドが画像音響制御部140及びランプ制御部150に送信される。これにより、決定した変動演出が、画像音響制御基板140及びランプ制御基板150によって実行される。
ステップS1343の処理に続いて、演出制御部130は、RAM133に記憶されている保留数を「1」減算する(ステップS1344)。
[画像音響制御部140によるタイマ割込み処理]
次に、図68を参照しつつ、画像音響制御部140において実行されるタイマ割込み処理について説明する。図68は、画像音響制御部140において実行されるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。画像音響制御部140は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図68に例示されている一連の処理を一定時間(例えば1/60秒)毎に繰り返し実行する。
まず、画像音響制御部140(のCPU141)は、演出制御部130から変動演出開始コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1401)。変動演出開始コマンドを受信すると、画像音響制御部140は、変動演出開始コマンドに含まれる変動演出の内容に応じて、変動演出を開始する(ステップS1402)。これにより、液晶画面5において装飾図柄55が変動開始され、変動演出が実行される。また、液晶画面5において各保留アイコン51が右側に移動されるアニメーションが表示されるとともに、保留数字52によって示される数字が「1」だけ減少する。
ステップS1402の処理を実行した場合、又は、ステップS1401でNOと判定した場合、画像音響制御部140は、演出ボタン26に対する操作に応じた操作コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1403)。操作コマンドを受信した場合(ステップS1403:YES)、画像音響制御部140は、当該操作コマンドに応じて変動演出を制御する(ステップS1404)。画像音響制御部140は、変動演出中に演出ボタン26に対する操作が有効な有効期間を設定する。例えば、上記当たり報知直前の決め演出において有効期間を設定する。当該有効期間において操作コマンドを受信した場合、画像音響制御部140は、操作に応じた演出を実行する。例えば、決め演出において演出ボタン26に対する操作に応じて図柄揃い演出又は役物作動演出を実行する場合、画像音響制御部140は、操作に応じて図柄揃い演出又は役物作動演出に係る画像を液晶画面5に表示させる。
ステップS1404の処理を実行した場合、又は、ステップS1403でNOと判定した場合、画像音響制御部140は、ランプ発光演出を実行するタイミングか否かを判定する(ステップS1405)。ランプ発光演出を実行するタイミングである場合(ステップS1405:YES)、画像音響制御部140は、ランプ発光演出に係る制御コマンドを演出制御部130に送信する(ステップS1406)。この制御コマンドは、演出制御部130を介してランプ制御部150に送信される。
ステップS1406の処理を実行した場合、又は、ステップS1405でNOと判定した場合、画像音響制御部140は、変動演出終了コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1407)。変動演出終了コマンドを受信した場合(ステップS1407:YES)、画像音響制御部140は、変動演出を終了する(ステップS1408)。具体的には、画像音響制御部140は、液晶画面5において揺動している装飾図柄51を本停止させる。
なお、画像音響制御部140は図68に示す処理の他にも、保留コマンドに関する処理、オープニング演出に関する処理、大当たり遊技中の大当たり遊技演出に関する処理、エンディング演出に関する処理等を行う。これにより、保留アイコン51が表示されたり、オープニング演出が実行されたり、大当たり遊技演出が実行されたり、エンディング演出が実行されたりする。
[ランプ制御部150によるランプ制御処理]
次に、図69を参照して、ランプ制御部150において行われるランプ制御処理について説明する。図69は、ランプ制御部150によるランプ制御処理の詳細フローチャートである。
図69に示されるように、ランプ制御部150は、演出ボタン26に対する操作を検知したか否かを判定する(ステップS1501)。演出ボタン26に対する操作を検知した場合(ステップS1501:YES)、ランプ制御部150は、操作コマンドを演出制御部130に送信する(ステップS1502)。この操作コマンドは、演出制御部130を介して画像音響制御部140に送信される。
ステップS1502を実行した場合、又は、ステップS1501でNOと判定した場合、ランプ制御部150は、ランプ発光演出に係る制御コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS1503)。ランプ発光演出に係る制御コマンドを受信した場合(ステップS1503:YES)、ランプ制御部150は、ランプ発光演出を制御する(ステップS1504)。ランプ制御部150は、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37を発光させる発光パターンを複数記憶している。例えば、ランプ制御部150は、リーチ発光演出に対応する発光パターン、図柄揃い演出に対応する発光パターン、役物作動演出に対応する発光パターン、第1発光演出に対応する発光パターン、第2発光演出に対応する発光パターン、先読みチャンス目発光演出に対応する発光パターン、疑似連発光演出に対応する発光パターン等を記憶している。制御コマンドには、これら複数の発光パターンの何れかを示す情報が含まれる。ランプ制御部150は、受信した制御コマンドに応じて、予め記憶された発光パターンを読み取り、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37を発光させるランプ発光演出を実行する。ランプ制御部150は、制御コマンドを受信した後は、予め記憶された発光パターンに基づいて盤ランプ25及び/又は枠ランプ37の発光制御を行う。
以上のように、本実施形態の遊技機1では、変動演出中に装飾図柄を用いて様々な発光演出を行うことができ、興趣性を向上させることができる。
[変形例]
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下の形態であってもよい。
例えば、上記実施形態では、SPSPリーチ演出が行われた後に第1発光演出及び第2発光演出が行われる例について説明したが、他のリーチ演出(Nリーチ演出、SPリーチ演出)が行われた後に第1発光演出及び第2発光演出が行われてもよい。また、比較的変動時間の長い変動パターン(例えばOP4)が選択された場合には、第1発光演出及び第2発光演出の両方が行われ、比較的変動時間の短い変動パターン(例えばOP1)が選択された場合には、第1発光演出及び第2発光演出の少なくとも一方は行われなくてもよい。また、比較的変動時間の短い変動パターンであって、リーチ演出が行われることなく3つの装飾図柄55が大当たりの態様で仮停止する演出(直当たり演出)を行わせる変動パターンが用意されてもよい。この直当たり演出を行わせる変動パターンが選択された場合には、上記第1発光演出及び第2発光演出の両方が行われてもよいし、第1発光演出及び第2発光演出の少なくとも一方は行われなくてもよい。
また、上記実施形態では、各発光演出(具体的には、当たり発光演出、非リーチ中発光演出、第1リーチ図柄発光演出、リーチライン演出、チャンス目発光演出)に伴って、実行される発光演出の種類を判別可能な発光パターンで盤ランプ25及び/又は枠ランプ37を発光することとした。他の実施形態では、上記各発光演出に係る各画像(具体的には、エフェクト画像60〜64,70,80,82,91,92)を表示することなく、上記各発光演出用の発光パターンで盤ランプ25及び/又は枠ランプ37を発光することにより上記各発光演出を実現してもよい。
また、上記実施形態では、画像を表示する画像表示手段(液晶表示装置5)において装飾図柄55が表示され、画像表示手段において装飾図柄55に対する発光演出が行われることとした。他の実施形態では、画像表示手段に限らず他の表示手段(例えば、数字の「0」〜「9」を表示可能な7セグメントディスプレイ)において装飾図柄を表示し、この装飾図柄に対する発光演出が行われてもよい。
また、他の実施形態では、本実施形態の液晶画面5に相当するメイン液晶表示装置と、サブ液晶表示装置(不図示)とを備えてもよい(以下、「メイン液晶」、「サブ液晶」と略称する)。例えば、サブ液晶は、メイン液晶に比べて表示画面が小さい画像表示装置である。サブ液晶は、例えば、遊技盤2に対して可動に構成されており、パチンコ遊技機1の幅方向(遊技者に対する左右方向)、高さ方向(遊技者に対する上下方向)、及び斜め方向にメイン液晶の前面側を移動および回転可能に構成される。サブ液晶は、動作していないときには、メイン液晶に表示される演出画像の視認性を極力低下させない初期位置(例えばメイン液晶の側)に配置されており、その一部又は全部を遊技者が視認可能な位置に配置される。サブ液晶の表面および裏面には所定の装飾が施されており、所定の発光パターンで発光可能なLED等の発光素子(不図示)が内蔵されている。このため、サブ液晶に何の画像が表示されていない場合にも演出効果を高めることが可能である。このような構成において、例えば、当たり発光演出に係るエフェクト画像60〜64、非リーチ中発光エフェクト画像70、リーチ発光演出に係る画像80〜82、及びチャンス目発光演出に係るエフェクト画像91,92をサブ液晶に表示してもよい。対応する装飾図柄55は、メイン液晶に表示してもよいし、サブ液晶に表示してもよい。なお、サブ液晶を上記各発光演出用の発光パターンで発光させることにより、上記各発光演出を実行してもよい。
また、上記実施形態において例示された各種値(例えば、変動時間、確率等)は単なる一例であり、上述したものとは異なる値が用いられてもよい。
また、上記実施例において説明したパチンコ遊技機1の構成は単なる一例に過ぎず、他の構成であっても本発明を実現できることは言うまでもない。また、上述したフローチャートにおける処理の順序、設定値、判定に用いられる閾値等は単なる一例に過ぎず、本発明の範囲を逸脱しなければ他の順序や値であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。
また、上記実施形態では、本発明がパチンコ遊技機に適用された場合を例に説明したが、本発明は、例えばスロットマシン等の他の遊技機にも適用可能である。
[本発明に係る遊技機の構成とその作用効果]
以上説明したように、本発明に係る遊技機は以下のような構成であってもよい。なお、括弧書きは実施形態との対応付けを示したものであり、単なる例示にすぎない。
(構成1)
構成1に係る遊技機は、大当たりの場合、特別図柄が停止表示するまでの間に、大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄(例えば、図柄揃い)を表示する場合に第1発光演出(例えば、エフェクト画像61の表示)を行い、当該第1発光演出の後、第2発光演出(例えば、エフェクト画像62の表示)を行う。
ここで、「大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄を表示する場合に第1発光演出を行う」とは、大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄が表示されている状態で第1発光演出を行う場合や、大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄が表示されるタイミングで第1発光演出を行う場合、あるいは、大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄を表示する直前に第1発光演出を行う場合を含む。
この構成1によれば、装飾図柄が本停止する前に、大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄が表示されている状態で第1発光演出および第2発光演出を行うことができ、大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄を強調することができる。
(構成2)
構成2に係る遊技機は、大当たりの場合、特別図柄が停止表示するまでの間に、大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄(例えば、図柄揃い)を表示する場合に発光演出(第1発光演出及び第2発光演出の少なくとも何れか一方)を行う。遊技状態によって発光演出を行う場合と行わない場合とがある。
例えば、通常遊技状態では第1発光演出及び第2発光演出の両方を実行する一方で、通常遊技状態よりも特別図柄の変動時間が短い確変遊技状態では、第1発光演出は実行するが第2発光演出は実行しなくてもよい。また、確変遊技状態では、第2発光演出は実行するが第1発光演出は実行しなくてもよい。
この構成2によれば、大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄を表示する場合に、例えば確変遊技状態では発光演出を実行しないようにすることができる。これにより発光演出が比較的短時間で繰り返し行われることを抑制することができ、遊技者を飽きさせないようにすることができる。
(構成3)
構成3に係る遊技機は、大当たりの場合、特別図柄が停止表示するまでの間に、大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄(例えば、図柄揃い)を表示する場合に第1発光演出を行い、当該第1発光演出の後、第2発光演出を行う。装飾図柄には、第1の図柄(例えば、奇数図柄)と、当該第1の図柄とは異なる第2の図柄(例えば、偶数図柄)とを含む複数種類の図柄がある。大当たり遊技が行われることを示唆する第1の図柄(「3」図柄の図柄揃い)を表示する場合に第1発光演出および第2発光演出を行う場合と、大当たり遊技が行われることを示唆する第2の図柄(「4」図柄の図柄揃い)を表示する場合に第1発光演出および第2発光演出を行う場合とがある。
この構成3によれば、大当たり遊技が行われることを示唆する第1の図柄が表示される場合でも、大当たり遊技が行われることを示唆する第2の図柄が表示される場合でも、第1発光演出および第2発光演出を行うことができ、大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄を強調することができる。
(構成4)
構成4に係る遊技機は、大当たりの場合、特別図柄が停止表示するまでの間に、大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄を表示する場合に発光演出を行う。装飾図柄には、第1の図柄(例えば、「1」〜「9」の何れかの数字が付された図柄)と、当該第1の図柄とは異なる第2の図柄(例えば、数字が付されていない特殊図柄)とを含む複数種類の図柄がある。大当たり遊技が行われることを示唆する第1の図柄(数字図柄の図柄揃い)を表示する場合に所定の発光演出(例えば、図柄揃い時の第1発光演出及び/又は第2発光演出)を行い、大当たり遊技が行われることを示唆する第2の図柄(特殊図柄)を表示する場合に上記所定の発光演出とは異なる発光演出(例えば、特殊図柄停止時の第1発光演出及び/又は第2発光演出)を行う。
この構成4によれば、大当たり遊技が行われることを示唆する第1の図柄が表示される場合と、大当たり遊技が行われることを示唆する第2の図柄が表示される場合とで、異なる発光演出を行うことができ、演出を多様化し、興趣性を向上することができる。
(構成5)
構成5に係る遊技機は、大当たり遊技として、第1大当たり遊技(4R通常大当たり)と、当該第1大当たり遊技よりも遊技者にとって有利な第2大当たり遊技(10R確変大当たり)とを含む複数の大当たり遊技を実行可能である。第1大当たり遊技が行われる場合、特別図柄が停止表示するまでの間に、第1大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄を表示する場合に(確変遊技状態において4R通常大当たりと判定された場合に図柄不揃いが表示される場合)第1発光演出および第2発光演出を行わない。第2大当たり遊技が行われる場合、特別図柄が停止表示するまでの間に、第2大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄(「7」図柄の図柄揃い)を表示する場合に第1発光演出を行い、当該第1発光演出の後、第2発光演出を行う。
この構成5によれば、例えば通常遊技状態に移行する不利な大当たりに当選した場合は第1大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄を表示するとともに、第1発光演出及び第2発光演出を実行せず、有利な大当たりに当選した場合は第2大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄を表示するとともに、第1発光演出及び第2発光演出を実行することができる。
(構成6)
構成6に係る遊技機は、大当たり遊技が行われる可能性があることを示唆するとともに大当たり遊技が行われることを示唆しない態様で装飾図柄(例えば、先読みチャンス目、当該チャンス目(特定の図柄組み合わせ、疑似連図柄、発展図柄等の仮停止))を表示する場合に所定の発光演出(例えば、先読みチャンス目発光演出、疑似連発光演出等)を行うことが可能である。大当たりの場合、特別図柄が停止表示するまでの間に、大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄(図柄揃い)を表示する場合に特定の発光演出(当たり発光演出における第1発光演出及び/又は第2発光演出)を行う。
この構成6によれば、大当たり遊技が行われることを示唆しない態様で装飾図柄が表示される場合には所定の発光演出が行われ、大当たり遊技が行われることを示唆する態様で装飾図柄が表示される場合には特定の発光演出が行われる。これにより、大当たり遊技が行われない場合でも遊技者を期待させることができ、興趣性を向上することができる。
(構成7)
構成7に係る遊技機は、大当たり遊技が行われる可能性があることを示唆するとともに大当たり遊技が行われることを示唆しない態様で装飾図柄(例えば、チャンス目)を表示する場合に所定の発光演出(例えば、先読みチャンス目発光演出)を行うことが可能である。大当たりの場合、特別図柄が停止表示するまでの間に、大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄(図柄揃い)を表示する場合に特定の発光演出(当たり発光演出における第1発光演出及び/又は第2発光演出)を行う。所定の発光演出が終了してから装飾図柄が本停止するまでの時間と、特定の発光演出が終了してから装飾図柄が本停止するまでの時間とが異なる。
この構成7によれば、大当たり遊技が行われることを示唆しない態様で装飾図柄が表示される場合には所定の発光演出が行われ、大当たり遊技が行われることを示唆する態様で装飾図柄が表示される場合には特定の発光演出が行われる。所定の発光演出の終了から装飾図柄の本停止までの期間と、特定の発光演出の終了から装飾図柄の本停止までの期間とは異なる。例えば、所定の発光演出の終了から装飾図柄の本停止までの期間よりも、特定の発光演出の終了から装飾図柄の本停止までの期間が長い場合は、特定の発光演出をより長く実行することができ、大当たり遊技が行われることに対する満足感を遊技者に抱かせることができる。また、特定の発光演出の終了から装飾図柄の本停止までの期間の方が短い場合は、短い時間で特定の発光演出を行い、大当たり遊技を早く実行することができる。
(構成8)
構成8に係る遊技機は、大当たり遊技が行われる可能性があることを示唆するとともに大当たり遊技が行われることを示唆しない態様で装飾図柄(例えば、チャンス目)を表示する場合に所定発光演出(例えば、先読みチャンス目発光演出)を行うことが可能である。大当たりの場合、特別図柄が停止表示するまでの間に、大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄(例えば、図柄揃い)を表示する場合に特定の発光演出(当たり発光演出における第1発光演出及び/又は第2発光演出)を行う。所定の発光演出の実行時間と特定の発光演出の実行時間とは異なる。
この構成8によれば、大当たり遊技が行われることを示唆しない態様で装飾図柄が表示される場合には所定の発光演出が行われ、大当たり遊技が行われることを示唆する態様で装飾図柄が表示される場合には特定の発光演出が行われる。所定の発光演出の実行時間と特定の発光演出の実行時間とは異なる。例えば、所定の発光演出の実行時間よりも、特定の発光演出の実行時間が長い場合は、特定の発光演出をより長く実行することができ、大当たり遊技が行われることに対する満足感を遊技者に抱かせることができる。また、特定の発光演出の実行時間の方が短い場合は、短い時間で特定の発光演出を行い、大当たり遊技を早く実行することができる。
(構成9)
構成9に係る遊技機は、特別図柄の変動表示中に大当たり遊技が実行されることを報知する第1態様(例えば、図24(L)に例示する態様)で装飾図柄を表示(例えば仮停止)する場合に実行される第1発光演出と、特別図柄の変動表示中に大当たり遊技が実行されることを報知する第2態様(例えば、図24(N)に例示する態様)で装飾図柄を表示(例えば仮停止)する場合に実行される第2発光演出と、を実行可能である。
この構成9によれば、大当たり遊技が実行されることを報知する場合、装飾図柄が停止表示するまでに、第1態様の装飾図柄を表示する場合に第1発光演出が実行され、第2態様の装飾図柄を表示する場合に第2発光演出が実行される。これにより、装飾図柄の態様が異なる状態で発光演出が2回実行されるので、発光演出の印象を異ならせることができ、遊技者の飽きを防止することが可能である。
(構成10)
構成10に係る遊技機は、特別図柄の変動表示中において大当たり遊技が実行されることを報知する態様(例えば図柄揃い)で装飾図柄を表示(例えば仮停止)する場合に実行される、第1発光演出と第2発光演出と、を実行可能である。第1発光演出と第2発光演出とは実行時間が異なる(例えば、第1発光演出は第2発光演出よりも先のタイミングで実行される。また、第1発光演出にかかる時間の長さは第2発光演出にかかる時間の長さと異なる。)。
この構成10によれば、大当たり遊技が実行されることを報知する場合、異なる実行時間で第1発光演出と第2発光演出とが実行される。これにより、各発光演出が遊技者に与える印象を変化させることが可能である。
(構成11)
構成11に係る遊技機は、特別図柄の変動表示中において大当たり遊技が実行されることを報知する態様(例えば図柄揃い)で装飾図柄を表示(例えば仮停止)する場合に実行される、第1発光演出と当該第1発光演出とは異なる第2発光演出(例えば、第1発光演出に係るエフェクト画像61と第2発光演出に係るエフェクト画像62とは異なる画像である)と、を実行可能である。
この構成11によれば、大当たり遊技が実行されることを報知する態様で装飾図柄を表示する場合に異なる発光演出を2回実行できる。これにより、各発光演出が遊技者に与える印象を変化させることができ、大当たり遊技が実行されることを報知する場合の演出が単調になることを効果的に防止することが可能である。
(構成12)
構成12に係る遊技機は、特別図柄の変動表示中に、大当たり遊技が実行されることを報知する態様(例えば図柄揃い)で装飾図柄を表示する場合に実行される特定の発光演出(例えば当たり発光演出)と、大当たり遊技が実行されることを報知しない態様(例えばハズレ態様)で装飾図柄を表示する場合に実行される所定の発光演出(例えば、リーチ発光演出、非リーチ中発光演出、先読みチャンス目発光演出、及び当該チャンス目発光演出)と、を実行可能である。これらの発光演出の実行回数は、第1変動パターンである場合は第1回数であり、第2変動パターンである場合は第1回数より多い第2回数である。
この構成12によれば、変動パターンの種類に応じて発光演出の実行回数を異ならせることが可能である。これにより、演出に幅を持たせて単調になることを効果的に防止することが可能である。
(構成13)
構成13に係る遊技機は、特別図柄の変動表示中に、大当たり遊技が実行されることを報知する態様(例えば図柄揃い)で装飾図柄を表示する場合に実行される特定の発光演出(例えば当たり発光演出)と、大当たり遊技が実行されることを報知しない態様(例えば、リーチ態様またはハズレ態様)で装飾図柄を表示する場合に実行される所定の発光演出(例えば、リーチ発光演出、非リーチ中発光演出、先読みチャンス目発光演出、及び当該チャンス目発光演出)と、を実行可能である。特別図柄の変動表示中における発光演出の実行回数は、第1図柄(例えば左図柄)と第2図柄(例えば中図柄)とで異なる。
この構成13によれば、第1図柄と第2図柄とで発光演出の実行回数を異ならせることが可能である。これにより、特別図柄の変動表示中の演出が単調になることを効果的に防止することが可能である。
(構成14)
構成14に係る遊技機は、特別図柄の変動表示中に、大当たり遊技が実行されることを報知する態様で装飾図柄を表示する場合に実行される特定の発光演出(例えば当たり発光演出)と、大当たり遊技が実行されることを報知しない態様で装飾図柄を表示する場合に実行される所定の発光演出(例えば、リーチ発光演出、非リーチ中発光演出、先読みチャンス目発光演出、及び当該チャンス目発光演出)と、を実行可能である。発光演出は、第1遊技状態(例えば通常遊技状態)である場合は第1回数実行可能であり、第2遊技状態(例えば確変遊技状態)である場合は第1回数より多い第2回数実行可能である。
この構成14によれば、第1遊技状態である場合と第2遊技状態である場合とで発光演出の実行回数を異ならせることが可能である。これにより、発光演出の実行回数によって遊技状態を推測させる遊技性を付与できる。
(構成15)
構成15に係る遊技機は、発光演出として、リーチ演出中にリーチ態様で装飾図柄を表示する場合に実行される所定の発光演出(例えば第2リーチ図柄発光演出)と、大当たり遊技が実行されることを報知する態様で装飾図柄を表示する場合に実行される特定の発光演出(例えば当たり発光演出)と、を実行可能である。第1遊技状態(例えば通常遊技状態)である場合は、所定の発光演出と特定の発光演出とを実行可能である。また、第2遊技状態(例えば確変遊技状態)である場合は、所定の発光演出を実行せず特定の発光演出を実行可能である。
この構成15によれば、第2遊技状態である場合は所定の発光演出を実行せず特定の発光演出を実行可能であり、第1遊技状態である場合はこれらの発光演出を両方実行可能である。これにより、リーチ演出中の発光演出の有無によって遊技状態を推測させる遊技性を付与できる。
(構成16)
構成16に係る遊技機は、発光演出として、大当たり遊技が実行されることを報知する態様で装飾図柄を表示する場合に実行される特定の発光演出(例えば当たり発光演出)と、大当たり遊技が実行されることを報知しない態様で装飾図柄を表示する場合に実行される所定の発光演出(例えば、非リーチ中発光演出、先読みチャンス目発光演出、及び当該チャンス目発光演出)と、を実行可能である。大当たり遊技を実行しないことを報知する場合であってリーチ演出が実行される場合は特定の発光演出と所定の発光演出とを実行しない(例えば、リーチハズレ目の表示中は当たり発光演出と非リーチ中発光演出とを実行しない)。大当たり遊技を実行しないことを報知する場合であってリーチ演出が実行されない場合は上記所定の発光演出を実行可能である(例えば、リーチハズレ目以外のハズレ目の表示中は非リーチ中発光演出を実行可能)。大当たり遊技を実行することを報知する場合、上記特定の発光演出を実行可能である(例えば、図柄揃いの表示中は第1発光演出を実行可能)。
この構成16によれば、リーチ演出を実行せず、かつ大当たり遊技を実行しない場合と、大当たり遊技を実行することを報知する場合とに発光演出を実行可能である。これにより、発光演出の出現率が極端に低くなることを防止することが可能である。また、大当たり遊技を実行せず、かつリーチ演出が実行される場合は特定の発光演出と所定の発光演出とが実行されない。このため、発光演出が出現しすぎて遊技者が飽きてしまうことを効果的に防止することが可能である。
(構成17)
構成17に係る遊技機は、特別図柄の変動表示中に、大当たり遊技が実行されることを報知する態様で装飾図柄を表示する場合に実行される、第1発光演出および第2発光演出と、を実行可能である。特別図柄の変動表示中にリーチ演出が実行される場合、大当たり遊技を実行しないことを報知する場合は、第1遊技状態(例えば通常遊技状態)中と第2遊技状態(例えば確変遊技状態)中とのうちの何れでも第1発光演出と第2発光演出とを実行しない(例えば、リーチハズレ目の表示中は遊技状態に関わらず当たり発光演出を実行しない)。大当たり遊技を実行することを報知する場合は、第1遊技状態中と第2遊技状態中とのうちの何れでも第1発光演出と第2発光演出とを実行可能である。
この構成17によれば、遊技状態に関わらず、リーチ演出を実行し、かつ大当たり遊技を実行しないことを報知する場合は第1発光演出と第2発光演出とが実行されない。また、遊技状態に関わらず、大当たり遊技を実行しないことを報知する場合は第1発光演出と第2発光演出とが実行される。これにより、第1遊技状態と第2遊技状態とに統一感を持たせることが可能である。
(構成18)
構成18に係る遊技機は、特別図柄の変動表示中に装飾図柄を表示する場合に実行される発光演出(例えば、当たり発光演出および非リーチ中発光演出)を実行可能である。大当たり遊技を実行しない場合にリーチ演出が実行される場合、上記発光演出を実行せず(例えば、リーチハズレ目の表示中は当たり発光演出と非リーチ中発光演出とを実行しない)、大当たり遊技を実行しない場合にリーチ演出が実行されない場合、上記発光演出を実行可能である(例えば、リーチハズレ目以外のハズレ目の表示中は非リーチ中発光演出を実行可能)。発光演出には、大当たり遊技が実行されることを報知する態様で装飾図柄を表示する場合に実行される、第1発光演出および第2発光演出がある。大当たり遊技を実行する場合、第1遊技状態(例えば通常遊技状態)での制御中は第1時間(例えば、非リーチ中発光演出の実行時間よりも長い時間)で第1発光演出と第2発光演出とを実行可能である。第2遊技状態(例えば確変遊技状態)での制御中は第2時間(例えば、第1遊技状態での制御中における第1発光演出と第2発光演出との実行時間と異なる時間)で第1発光演出と第2発光演出とを実行可能である。
この構成18によれば、リーチ演出を実行せず、かつ大当たり遊技が実行されない場合と、大当たり遊技が実行される場合とに発光演出を実行可能である。これにより、リーチ演出が実行される場合に発光演出が実行されなくても、発光演出の出現率が極端に低くなることを防止することが可能である。また、大当たり遊技が実行される場合は、遊技状態に応じた実行時間で発光演出を実行できる。
(構成19)
構成19に係る遊技機は、特別図柄の変動表示中に装飾図柄を表示する場合に実行される発光演出を実行可能である。発光演出には、大当たり遊技が実行されることを報知する態様で装飾図柄を表示する場合に実行される特定の発光演出(例えば当たり発光演出)と、大当たり遊技が実行されることを報知しない態様で装飾図柄を表示する場合に実行される所定の発光演出(例えば、非リーチ中発光演出、先読みチャンス目発光演出、及び当該チャンス目発光演出)と、がある。大当たり遊技を実行しないことを報知する場合、リーチ演出が実行される場合は上記特定の発光演出と上記所定の発光演出とを実行せず(例えば、リーチハズレ目の表示中は当たり発光演出と非リーチ中発光演出とを実行しない)、リーチ演出が実行されない場合は所定の発光演出を所定の実行時間で実行可能である(例えば、リーチハズレ目以外のハズレ目の表示中は非リーチ中発光演出を所定の実行時間で実行可能)。大当たり遊技を実行することを報知する場合、上記特定の発光演出を上記所定の実行時間とは異なる実行時間で実行可能である(例えば、図柄揃いの表示中に当たり発光演出を所定の実行時間とは異なる実行時間で実行可能)。
この構成19によれば、リーチ演出を実行せず、かつ大当たり遊技が実行されない場合と、大当たり遊技が実行される場合とに発光演出を実行可能である。これにより、これにより、リーチ演出が実行される場合に発光演出が実行されなくても、発光演出の出現率が極端に低くなることを防止することが可能である。また、特定の発光演出と所定の発光演出との実行時間を異ならせることにより、発光演出が単調になることを防止することが可能である。
(構成20)
構成20に係る遊技機は、特別図柄の変動表示中の所定演出(例えば、チャンスアップが実行されるリーチ演出)と、大当たり遊技が実行されることを報知する場合に装飾図柄を停止表示するまでに実行される発光演出(例えば当たり発光演出)と、を実行可能である。所定演出中は第1発光パターンで発光手段(例えば、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37)を発光させ、発光演出中は第2発光パターンで発光手段を発光させる。
この構成20によれば、所定演出中と発光演出中との発光パターンを異ならせることができる。これにより、演出態様に幅を持たせることが可能である。
(構成21)
構成21に係る遊技機は、特別図柄の変動表示中に装飾図柄を表示する場合に実行される発光演出を実行可能である。発光演出には、大当たり遊技が実行されることを報知する態様で装飾図柄を表示する場合に実行される特定の発光演出(例えば当たり発光演出)と、リーチ演出中にリーチ態様で装飾図柄を表示する場合に実行される所定の発光演出(例えば第2リーチ図柄発光演出)と、がある。特定の発光演出中は第1発光パターンで発光手段(例えば、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37)を発光させ、所定の発光演出中はリーチ演出に対応する第2発光パターンで発光手段を発光させる。
この構成21によれば、発光演出として特定の発光演出と所定の発光演出とを実行できる。これにより、発光演出の態様を多くできる。また、所定の発光演出中はリーチ演出に対応する第2発光パターンで発光手段を発光できるので、所定の発光演出よりもリーチ演出を強調することが可能である。
(構成22)
構成22に係る遊技機は、大当たり遊技が行われる可能性があることを示唆とともに大当たり遊技が行われることを示唆しない態様で装飾図柄を表示する場合に、所定の発光演出(例えば、チャンス目発光演出)を行うとともに当該所定の発光演出に対応する発光パターンで所定の発光手段(例えば、盤ランプ25及び/又は枠ランプ37)を発光させる(チャンス目に対応するランプ発光演出)ことが可能である。大当たりの場合、特別図柄が停止表示するまでの間に、大当たり遊技が行われることを示唆する装飾図柄(図柄揃い)を表示する場合に、特定の発光演出(当たり発光演出における第1発光演出及び/又は第2発光演出)を行うとともに当該特定の発光演出に対応する発光パターンで発光手段を発光させる(当たり発光演出に対応するランプ発光演出)ことが可能である。
この構成22によれば、上記構成6に加えて、所定の発光演出、特定の発光演出を行うとともに発光手段を発光させる。このため、上記構成6の効果に加えて、所定の発光演出、特定の発光演出のそれぞれに連動して発光手段を発光させることができ、興趣性をさらに高めることができる。