JP2021191227A - クリップ取り付け導体を有する軸受用の絶縁体および導体の組み合わせアセンブリ - Google Patents

Abstract

【課題】電流または電荷が軸受を通過するのを防ぐための設置装置を提供する。【解決手段】シャフトとハウジングの間に配置可能な、軸受用の電気絶縁体と導体の組み合わせアセンブリである。環状の絶縁体が軸受の周りに配置可能であり、外側リングとハウジングとの間の電流の流れを防止するように構成されている。導電体は、絶縁体と解放可能に係合するリテーナ、半径方向外側端部および半径方向内側端部を有し、導体を軸受に結合する。導体の半径方向外側端部、または／および外側と内側端部の間の導体の一部は、ハウジングと導電的に係合可能であり、導体の半径方向内側端部はシャフトと導電的に係合可能であり、シャフトおよびハウジングの間に導電経路を提供する。好ましくは、導体は、絶縁体の絶縁体溝と係合可能な弧状のリテーナクリップを有する導電性ディスクと、シャフト外面と係合する導電性ファイバーを含むブラシサブアセンブリとを含む。【選択図】図５

Description

本発明は、軸受、より具体的には、電流または電荷が軸受を通過するのを防ぐための接地装置に関する。

モーター、発電機、および同様の装置などの電気機械で使用される軸受は、電流または電荷が軸受を通過すると損傷する可能性があり、これは軸受軌道に特に有害である。接地ブラシなどのデバイスは、電流の代替経路を提供し、それによってこのような電流が軸受を通過するのを防ぐために開発されてきた。これらのデバイスは、電流がシャフトとハウジングの間のファイバーを通過するように、シャフトの外面全体の周りに円周方向に間隔を置いて配置された複数の導電性ファイバーを含み、ファイバーの比較的堅固なリングを形成することが多い。電流が軸受を通過するのを防ぐために、軸受を電気的に絶縁するために他のデバイスまたは機構が提供されており、絶縁コーティングまたはカバーが含まれる。

一態様において、本発明は、シャフトとハウジングとの間に配置可能な軸受用の電気絶縁体および導体の組み合わせアセンブリであり、軸受は、内側リングと、外周面を有し、対向する第１および第２の軸端部を有する外側リングと、リング間の複数の転動体とを有し、ハウジングは、内周面を有する。アセンブリは、外側リングの周りに配置でき、外側リングとハウジングの間の電流の流れを防ぐように構成された環状の絶縁体を備える。導電体は、導体を軸受に結合するための絶縁体と解放可能に係合する少なくとも１つのリテーナと、半径方向外側端部および半径方向内側端部とを有する。導体の半径方向外側端部、または／および外側端部と内側端部の間の導体の一部は、ハウジングと導電的に係合可能であり、導体の内側半径方向端部は、シャフトおよびハウジングの間に導電経路を提供するようにシャフトと導電的に係合可能である。

好ましくは、導体は、軸受に軸方向に隣接するように絶縁体と結合された導電性ディスクを含む。ディスクは、中心線と、ハウジング内面と係合可能な外側半径方向端部と、シャフトの一部を受け入れるための中央開口部を画定する内側半径方向端部と、および少なくとも１つのリテーナを提供する少なくとも１つ、好ましくは複数の弓形クリップを有する。各クリップは、絶縁体の環状溝に係合して、ディスクを軸受に取り外し可能に結合する。環状の導電性ブラシサブアセンブリは、導電性ディスクに結合し、中心線と複数の導電性ファイバーを含み、導電性ファイバーは中心線の周りで円周方向に間隔を置いて配置され、導電性ディスクの内側端部から半径方向内側に延在する。各導電性ファイバーは、シャフトとディスクの間に導電経路を提供するために、シャフトの外面と接触可能な内側端部を有する。

前述の要約、ならびに本発明の好ましい実施形態の詳細な説明は、添付の図面と併せて読むと、よりよく理解されるであろう。本発明を説明する目的で、現在好ましい実施形態が図式である図面に示されている。ただし、本発明は、示されている正確な配置および手段に限定されないことを理解されたい。

軸受に取り付けられた、本発明による絶縁体および導体の組み合わせアセンブリの斜視図である。 絶縁体および導体の組み合わせアセンブリの正面図である。 絶縁体および導体の組み合わせアセンブリの側面図である。 シャフト上およびハウジング内に設置された、絶縁体および導体の組み合わせアセンブリの軸方向断面図である。 導体のリテーナを通る、絶縁体および導体の組み合わせアセンブリの一部の拡大軸方向断面図である。 図５の上部の分割された拡大図である。 図６の一部のさらに拡大した図である。 図４の上部の分割された拡大図である。 図７のアセンブリの一部の分割された拡大図であり、設置プロセス中の絶縁体から分離された導体を示している。 別の用途において設置された、絶縁体および導体の組み合わせアセンブリの分割された軸方向断面図である。

以下の説明では、便宜上特定の用語が使用されており、これに限定されるものではない。「内側」、「内向き」、「外側」、「外向き」という言葉は、それぞれ、記述されている要素の指定された中心線または幾何学的中心に向かう方向と離れる方向を指し、特定の意味は本明細書の文脈から容易に明らかになるだろう。さらに、本明細書で使用する場合、「接続」および「結合」という用語はそれぞれ、他の部材が介在しない２つの部材間の直接接続、および１つまたは複数の他の部材が間に介在する部材間の間接接続を含むことを意図する。用語には、特に上記の単語、その派生語、および同様の意味の単語が含まれる。

ここで、同様の番号が全体を通して同様の要素を示すために使用される図面を詳細に参照すると、図１〜図１１には、中心軸Ａ_Ｃの周りを回転可能なシャフト２およびハウジング３の間に配置可能な軸受１用の電気絶縁体および導体の組み合わせアセンブリ１０が示されている。軸受１は、内側リング４と、対向する第１および第２の軸端部５ａ、５ｂならびに外面５ｃを有する外側リング５と、内側リング４と外側リング５の間に配置された複数の転動体６とを有する。シャフト２は、シャフト２自体によって、またはシャフト２に取り付けられたスリーブまたは他の構成要素（図示せず）によって提供される外周面２ａを有し、少なくとも表面２ａ、好ましくはシャフト２全体および／またはスリーブ／構成要素は、導電性である。また、ハウジング３は、ボア７を画定する内周面３ａを有し、これは、メインハウジング３自体の表面、またはハウジング３内に配置された環状構成要素の表面であり得る。好ましくは、軸受１、シャフト２およびハウジング３は、モーターまたは他の電気機械（例えば、発電機）または電荷を蓄積または電流を伝達する可能性のある回転構成要素を有する任意の他の機械の構成要素である。基本的に、絶縁体および導体の組み合わせアセンブリ１０は、軸受の外側リング５の周りに配置可能な環状の絶縁体１２と、導体１４を軸受１に結合するために絶縁体１２と解放可能に係合する少なくとも１つのリテーナ１６を備えた電気導体１４を含む。

具体的には、絶縁体１２は、略管状または円筒形であり、中心線１３と、好ましくは中心線１３の周りに円周方向に延びる環状溝１８とを有し、軸受外側リング５とハウジング３との間、およびリング５と導体１４、したがって、軸受１の間で電流が流れるのを防止するように構成される。すなわち、絶縁体１２は、電気絶縁材料で形成されるか、または以下に説明するように、１つまたは複数の電気絶縁層を有するかのいずれかである。導体１４は、中心線１５（絶縁体の中心線１３と同軸）と、半径方向外側端部１４ａと半径方向内側端部１４ｂとを有し、少なくとも１つのリテーナ１６は、好ましくは導体半径方向外側端部１４ａに配置され、導体半径方向外側端部１４ａを提供する。好ましくは、導体１４は、それぞれが半径方向外側端部１４ａに配置され、中心線１５の周りで円周方向に間隔を置いて配置された複数のリテーナ１６を有し、各リテーナ１６は、ハウジング内面３ａと導電的に係合し、導体１４の残りとハウジング３間に別個の導電路を提供する。

代替的または追加的に、半径方向外側端部１４ａと半径方向内側端部１４ｂとの間の導体１４の部分は、ハウジング３の半径方向肩部３ｂ（図１０）、または機械の構成要素７（図１０）（たとえば、ばね、ピンなど）との接触などを通じて、ハウジング３と導電的に係合可能である。本明細書で使用される場合、「導電的に係合可能」という用語は、直接接触、または１つまたは複数の中間構成要素または部材との接触を介して導電経路を確立することを意味し、係合した部材、特に導体１４とハウジング３との間に電流が流れることを可能にする。さらに、各リテーナ１６は、好ましくは、導体１４の残りの部分に接続された第１の脚部２２と、第１の脚部２２に対して偏向可能であり、後述するように、絶縁体環状溝１８内に配置された自由端部２４ａを有する第２の脚部２４とを有する弧状クリップ２０を含む。

絶縁体／導体の組み合わせアセンブリ１０が軸受１に取り付けられ、その後、軸受１がシャフト２とハウジング３との間に取り付けられる場合、導体１４の外側半径方向端部１４ａは、好ましくはハウジング３、好ましくは内面と、最も好ましくは、上述のように複数のリテーナ１６の係合により導電的に係合し、および／または導体１４の中間部分が、上述のように係合される。導体１４の半径方向内側端部１４ｂは、好ましくは、以下でさらに詳細に説明するように、好ましい複数の導電性ファイバー２６を介して、シャフト外面２ａと導電的に係合する。このように、導体１４は、シャフト２とハウジング３との間に導電経路を提供し、シャフト２の電流または電荷を軸受１から遠ざけるように分流するように機能する。このように、絶縁体および導体の組み合わせアセンブリ１０は、軸受１を通る直流電流を防止することにより（すなわち、絶縁体１２により）、また導体１４によって軸受１に隣接する電流の代替経路を提供することにより、軸受１を保護する目的を果たす。上で基本的な構造と機能について説明したが、アセンブリのこれらの構成要素およびその他の構成要素については、以下で詳しく説明する。

ここで、図１〜図１０を参照すると、絶縁体１２は、軸受外側リング５の第１の軸方向端部５ａに結合され、好ましくは後述するようにそこに成形され、結合溝１８を提供する絶縁リング３０と、外側リング５の周りに配置され、絶縁リングと結合される管状絶縁本体３２とを好ましく含む。絶縁リング３０は、絶縁材料、好ましくはガラス充填ナイロン、最も好ましくはＰＡ６６−ＧＦ３５で形成されるが、他の適切な材料で形成されてもよい。

ここで、図４〜図１０を参照すると、絶縁リング３０は略円形であり、軸受外側リングの第１の軸方向端部５ａに対して配置された軸方向内側端部３０ａと、対向する軸方向外側端部３０ｂと、ボア３０ｃを画定する内周面３４とを有する。さらに、リング３０はまた、外側リング外面５ｃとほぼ同一平面上にある第１の外周面セクション３６と、半径方向に大きい第２の外周面セクション３８と、第１および第２の外周面セクション３６、３８の間に延在する半径方向停止面３７とを有する。複数の弧状突起３９（図８）が第１の外周面セクション３６から半径方向外向きに延び、軸方向内側端部３０ａに隣接して配置され、各突起３９は、下記に説明するように管状本体３２の溝４２内に配置可能である。さらに、環状溝１８は、図面に示されるように、第２の外周面セクション３８から半径方向内側に延びることが好ましいが、代替的に、内周面３４から半径方向外側に延びてもよい（構造は図示せず）。また、リング３０は、軸方向外側端部３０ｂと第２の外周面セクション３８との間に延在する面取り部３０ｄをさらに有する。

引き続き図４〜図１０を参照すると、管状絶縁本体３２は略円筒形であり、対向する内周面３３および外周面３５、および対向する第１および第２の軸方向端部３２ａ、３２ｂをそれぞれ有する。絶縁本体３２は、好ましくはアルミニウムで形成され、周面３３、３５のいずれかまたは両方に形成される少なくとも１つの酸化層を有し、好ましくは陽極酸化によって形成されるが、代わりに適切な絶縁材料（例えば、硬質ポリマーまたはセラミック）または別の陽極酸化金属材料で形成されてもよい。本体３２の内周面３３は、軸受外側リング５の外面５ｃの周りに配置可能であり、外周面３５は、軸受１およびアセンブリ１０を軸方向に保持するために、ハウジング内面３ａと摩擦係合可能であることが好ましい。しかし、外面３５は、摩擦係合なしで単にハウジング内面３ａに対して／ハウジング内面３ａ内に配置されてもよい。

さらに、管状本体３２は、本体の第２の軸方向端部３０ｂから内側に延在し、外側リングの第２の軸方向端部５ｂに対して配置可能な半径方向フランジ４０を有する。本体３２は、外側リング５に取り付けられた場合に、第１の軸方向端部３２ａが外側リングの第１の軸方向端部５ａから軸方向外側に間隔をあけるようなサイズであり、内面３３の一部３３ａが外側リングの第１の端部５ａを超えて延びる。環状溝４２は、内面３３から半径方向外向きに延在し、外側リングの第１の軸方向端部５ａに隣接して配置される。絶縁体１２が軸受外側リング５の周りに設置されると、管状本体の内面３３の一部３３ａがリング３０の第１の外面セクション３６の周りに配置され、管状本体の第１の軸方向端部３２ａがリング半径方向停止面３７に対して配置され、複数のリング突起３９は、管状本体環状溝４２内に配置される。

図５および図８を参照すると、上記の構造により、好ましい２ピース絶縁体１２は、以下の方法で軸受外側リング５の周りに取り付けられる。最初に、軸受の第２の軸方向端部５ｂを管状本体３２の第 １の軸方向端部３２ａに挿入し、フランジ４０がリングの第２の端部５ｂに当接し、絶縁本体の第１の軸方向端部３２ａが軸受リングの第１の軸方向端部５ａから離間するまで本体内面３３をリング外面５ｃの周りにスライドさせることによって、絶縁本体３２が軸受外側リング５の周りに取り付けられる。次に、絶縁リング内側軸端部３０ａが軸受リング第１の軸端部５ａに当接するまで、筒状本体の第１の軸端部３２ａにリング内側軸端部３０ａを挿入することにより、絶縁リング３０が軸受外側リング５に設置される。この時点で、絶縁リング突起３９（図８）が管状本体溝４２内に配置され、管状本体第１の端部３２ａがリング停止面３７に当接する。好ましくは、絶縁リング３０は、軸受１の周りに絶縁体１２を固定的に保持するために、軸受外側リング５に（例えば、熱を加えることによって）成形される。

再び図１〜図１０を参照すると、導体１４は、好ましくは、軸受１に軸方向に隣接するように絶縁体１２（すなわち、リテーナ１６を介して）と結合された導電性ディスク５０と、ディスク５０と結合されたブラシサブアセンブリ５２とを含み、上記のように、シャフト２と接触可能な複数の導電性ファイバー２６を提供する。より具体的には、導電性ディスク５０は、中心線５１と、リテーナ１６を提供する半径方向外側端部５０ａと、シャフト２の一部を受容するための中央開口部５４を画定する半径方向内側端部５０ｂと、対向する第１および第２の軸方向端部５０ｃ，５０ｄとを有する。さらに、導電性ブラシサブアセンブリ５２は、中心線５３を有し、導電性ファイバー２６は、中心線５３の周りで円周方向に間隔を置いて配置され、導電性ディスク５０の内側端部５０ｂから半径方向内側に延びる。各導電性ファイバー２６は、好ましくは炭素で形成され、シャフト２とディスク５０との間に導電経路を提供するようにシャフト外面２ａと接触可能な内側端部２６ａを有する。ディスク５０は、ブラシサブアセンブリ５２とハウジング３の間に導電路を提供するように構成されているため、シャフト２の電流または電荷は、軸受１ではなくアセンブリ １０を流れるように方向付けられる。

より具体的には、導電性ディスク５０は略円形であり、好ましくは導電性金属材料で形成され、最も好ましくはアルミニウムであるが、他の適切な材料（例えば、低炭素鋼）で形成されてもよい。リテーナ１６は、好ましくは、ディスク外側端部５０ａから外向きに、そして一般に第２の軸方向端部５０ｄから軸方向に延びる導電性ディスク５０の複数の一体の弧状部分（図示せず）によって提供される。弧状部分はそれぞれ曲げられて、中央ヒンジ部分２５によって結合された第１の脚部２２と第２の脚部２４ を有する１つのクリップ２０を形成し、以下に説明するように、第２の脚部２４は、導体１４を絶縁体１２上に取り付ける場合にヒンジ部分２５の周りで略半径方向外向きに偏向可能である。好ましくは、ディスク５０は、ディスクの半径方向内側端部５０ｂから軸方向に延び、第２の軸方向端部５０ｄから離れて、したがって軸受１に向かって延びる円形フランジ５５を有する。さらに、導電性ディスク５０はまた、中心線５１の周りで円周方向に間隔を置いて配置された複数の取付タブ５８を含むことが好ましく、各取付タブ５８は、ブラシサブアセンブリ５２と係合して、サブアセンブリ５２をディスク５０に結合する。

好ましくは、導電性ディスク５０は、型抜きされた金属材料、好ましくは上述のアルミニウムで形成され、最初にダイカットされて、内側端部５０ｂを画定する中央開口部５４、外側端部５０ａの周りに間隔を置いて配置される複数のリテーナ部分、複数の長方形タブ５８および隣接するクリアランスホール５９を形成する。クリアランスホール５９は、軸受１に出入りするように、導電性ディスク５０を通って流れる流体（例えば、潤滑剤、空気など）の通路を提供する。次に、その後の成形作業で、外側の弧状部分が曲げられてクリップ２０が製造され、タブ５８がブラシサブアセンブリ５２のリテーナ６０（後述）の周りで曲げられ、係合した各取付タブ５８が略Ｃ字形状になる。

図７および図９を参照すると、導電性ディスク５０は、各リテーナクリップの第２の脚部２４の自由端部２４ａが絶縁リング３０の面取り部３０ｄに接触するまで、軸受１に取り付けられた絶縁体１２に向かってディスク５０を軸方向に変位させることにより絶縁体１２と結合する。ディスク５０が軸受１に向かってさらに前進すると、各クリップ２０の第２の脚部２４はヒンジ部分２５回りに曲がり、自由端部２４ａが面取り部３０ｄに沿ってスライドすると半径方向外側に変位し、その後、溝１８に内側に「スナップ」するまで、リングの第２の外面セクション３８の一部に沿って軸方向にスライドする。この時点で、導体１４は、絶縁体１２と解放可能または取り外し可能に結合されている。その後、ディスク５０を引っ張ることにより絶縁体１２から引き離してリテーナクリップ２０を溝１８から外し、次に絶縁リング３０から外すことにより、導体１４を絶縁体１２（したがって軸受１）から取り外すことができる。

ここで、図１、図２、図４〜図６、および図１０を参照すると、導電性ブラシサブアセンブリ５２は、上述のように、導電性ディスク５０に接続された環状リテーナ６０を含むことが好ましい。図６に最もよく示されているように、環状リテーナ６０は、環状溝６２を有する開いた半径方向内側端部６０ａと、閉じた外側端部６０ｂとを有する。複数の導電性ファイバー２６の各々は、溝６２内に配置された半径方向外側端部２６ｂを有し、リテーナ６０からシャフト２に向かって半径方向内側に延びる。より具体的には、リテーナ６０は、リテーナ６０が略Ｃ字型の軸方向断面を有するように、外側軸方向ベース６４および２つの対向する半径方向脚部６６を有する。リテーナ脚部６６は、好ましくは、導電性ファイバー２６の外側端部２６ｂをクランプして、溝６２内にファイバー２６を保持する。

さらに、ブラシサブアセンブリ５２は、好ましくは、リテーナ溝６２内に配置された円形フープ６８を含み、複数の導電性ファイバー２６のそれぞれは、フープ６８の周りで曲げられる。このように、各導電性ファイバー２６は、好ましくは、略Ｕ字形またはＶ字形であり、シャフト外面２ａと接触可能な２つの内側端部１８ａを有する。しかし、導電性ファイバー２６のそれぞれは、外側半径方向端部１８ｂから内側半径方向端部１８ａまで、ほぼ真っ直ぐなストランド（図示せず）として延びるように配置され得る。

さらに、ブラシサブアセンブリ５２の複数の導電性ファイバー２６は、ファイバーの略連続したリング（図示せず）に配置されるか、または好ましくは、ファイバー２６の複数の円周方向に間隔を置いた個別のセット２８として配置される。好ましい後者の場合、ファイバー２６のセット２８は、好ましくは、シャフト２と接触可能なファイバーセット２８がより短い長さのファイバー２６のセット２９によって離間されるように、ファイバー２６の連続リングを含むブラシサブアセンブリ５２を型抜きすることによって形成される。また、各導電性ファイバー２６は、好ましくは、５マイクロメートルまたはミクロン（５μｍ）から１００ミクロン（１００μｍ）の範囲内の直径を有するサイズである。各導電性ファイバー２６は、好ましくは上記のように炭素で形成されるが、ファイバー２６は、代わりに、金属材料、導電性ポリマーなどの任意の適切な導電性材料で製造され得る。

導体１４は、好ましくは、上記のように、また図に示すように導電性ディスク５０およびブラシサブアセンブリ５２を含むが、導体１４は、代わりに、絶縁体１２と結合可能であり、シャフト２とハウジング３との間の１つまたは複数の導電経路を提供することができる任意の他の適切な方法で形成することができる。例えば、導体１４は、ブラシサブアセンブリ５２の代わりに、導電性ディスク５０に取り付けられ、シャフト２と導電的に係合可能な導電性材料（図示せず）の固いリングを含むことができ、リングは、連続的な内周接触面、または半径方向内側に延びる突起によって提供される複数の弧状の接触面セクションのいずれかを有する。さらなる代替として、導電性ディスク５０は、シャフト２とディスク５０との間に直接導電経路を提供するために、シャフト外面２ａと接触可能な内側端部５０ｂを有するように形成され得る。本発明の範囲は、本明細書に一般的に記載されているように機能することができる導体１４のこれらのおよび他のすべての適切な構造を包含する。

絶縁体／導体アセンブリ１０は、既知のデバイスよりも、電流によって引き起こされる損傷から軸受１を保護するのにより効果的である。絶縁体１２は、軸受１を介してシャフト２とハウジング３との間に電圧差が生じるのを効果的に防止し、その結果、電流が内側リングおよび外側リング４、５ならびに転動体６を流れるのを防止する。電流が軸受１を通過しないことをさらに保証するために、導電性ディスク５０およびブラシサブアセンブリ５２は、代替経路を提供し、シャフト２上の電荷または電流は、導電性ファイバー２６を通過しリテーナ６０へ、リテーナ６０を通り導電性ディスク５０へ、次にリテーナクリップ２０を通過してハウジング３に流れる。

ハウジング３への追加または代替の導電経路は、ハウジング３の一部（例えば、半径方向肩部）またはハウジング３内に配置された機械の構成要素７例えばバネ、ピンと、図１０に示されるような導電性ディスク５０の表面、または／および環状リテーナ６０のいずれかとの間の軸方向接触によって提供され得る。したがって、軸受１の領域におけるシャフト２上の電荷または電流は、絶縁体１２によって軸受１を通過することを防止され、ブラシサブアセンブリ５２および導電性ディスク５０を通過するように向けられる。さらに、アセンブリ１０は、製造業者または販売業者によって軸受１に取り付けられ得、その結果、絶縁体および導体の組み合わせアセンブリ１０を有する軸受１は、シャフト２およびハウジング３内に取り付け可能なアセンブリ全体として顧客またはエンドユーザーに提供され得る。

当業者は、その広範な発明概念から逸脱することなく、上記の実施形態に変更を加えることができることを理解されたい。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されないが、添付の特許請求の範囲で一般的に定義される本発明の精神および範囲内の変更をカバーすることを意図することが理解される。

１ 軸受
２ シャフト
３ ハウジング
４ 内側リング
５ 外側リング
６ 転動体
１０ 絶縁体および導体の組み合わせアセンブリ
１４ 導体
１６ リテーナ
１８ 環状溝
２０ 弧状クリップ
２２ 第１の脚部
２４ 第２の脚部
２５ ヒンジ部分
２６ 導電性ファイバー
３０ 絶縁リング
３２ 絶縁本体
３６ 第１の外周面セクション
３７ 半径方向停止面
３８ 第２の外周面セクション
３９ 絶縁リング突起
４０ 半径方向フランジ
４２ 管状本体溝
５０ 導電性ディスク
５２ 導電性ブラシサブアセンブリ
５８ 取付タブ
６０ 環状リテーナ
６８ 円形フープ

Claims (10)

1. シャフトおよびハウジングの間に配置可能な軸受のための電気絶縁体および導体の組み合わせアセンブリであって、前記軸受は、内側リングと、外周面および対向する第１および第２の軸方向端部を有する外側リングと、前記リングの間に配置された複数の転動体とを有し、前記シャフトは、外周面を有し、前記ハウジングは、内周面を有し、前記アセンブリは、
   前記外側リングの周りに配置可能な環状の絶縁体であって、前記外側リングおよび前記ハウジングの間の電流を防ぐように構成された絶縁体と、
   前記軸受に前記導体を結合するように前記絶縁体に解放可能に係合される少なくとも１つのリテーナと、外側半径方向端部および内側半径方向端部と、を有する導電体であって、少なくとも１つの前記外側半径方向端部および前記外側および内側端部の間の前記導体の部分は、前記ハウジングに導電的に係合可能であり、前記内側半径方向端部は、前記シャフトに導電的に係合可能であり、前記シャフトおよび前記ハウジングの間に導電経路を提供する、導電体と、
   を備える、アセンブリ。
2. 前記絶縁体は、環状の溝を有し、前記少なくとも１つのリテーナは、前記導体に接続された第１の脚部および前記第１の脚部に対して偏向可能であり、前記絶縁体の溝内に配置される自由端部を有する第２の脚部を有する弓状のクリップを含む、請求項１に記載のアセンブリ。
3. 前記導体は、複数のリテーナを有し、各リテーナは、前記導体外側半径方向端部に配置され、中心線の周りで円周方向に間隔を置いて配置され、各リテーナは、前記ハウジングの内面に導電的に係合可能であり、前記導体および前記ハウジングの間に個別の導電経路を提供する、請求項１に記載のアセンブリ。
4. 前記絶縁体は、
   前記軸受外側リングの前記第１の軸方向端部に結合され、かつ電気絶縁材料で形成された絶縁リングと、
   前記軸受外側リングの前記外面の周りに配置可能な内周面と、前記ハウジングの内面に係合可能な外周面と、前記絶縁リングに結合された第１の軸方向端部と、対向する第２の軸方向端部とを有する管状の絶縁本体であって、前記絶縁本体は、電気絶縁材料で形成されるか、または前記内面および外面の少なくとも一方に絶縁層が設けられている、請求項１に記載のアセンブリ。
5. 前記管状の絶縁本体は、前記内周面から半径方向外向きに延在し、前記第１の軸方向端部に隣接するよう配置された環状の溝を有し、前記絶縁リングは、前記リングを前記絶縁本体に結合するために、外周面から半径方向外向きに延在し前記絶縁本体の溝に配置される環状の肩部を有する、請求項４に記載のアセンブリ。
6. 前記導電体は、
   外側半径方向端部と、ディスクの外側端部に接続された前記少なくとも１つのリテーナと、前記シャフトの一部を受容するための中央開口部を画定する内側半径方向端部とを有する導電性ディスクと、
   前記導電性ディスクに結合され、中心線および複数の導電性ファイバーを含む環状の導電ブラシサブアセンブリであって、前記導電性ファイバーは、前記中心線の周りで円周方向に間隔を空けて配置され、前記導電性ディスクの前記内側端部から半径方向内向きに延在し、各導電性ファイバーは、前記シャフトの外面と接触可能な内側端部を有して、前記シャフトおよび前記ディスク間の導電経路を提供する、導電ブラシサブアセンブリと、
   を含む、請求項１に記載のアセンブリ。
7. 前記導電性ディスクは、中心線を有し、かつ前記中心線の周りで円周方向に間隔を空けて配置された複数の取付タブをさらに含み、各取付タブは、前記ブラシサブアセンブリと係合して前記ブラシサブアセンブリを前記キャリアに結合する、請求項６に記載のアセンブリ。
8. 前記導電ブラシサブアセンブリは、前記キャリアに接続され、環状の溝を有する内側半径方向端部を有する環状のリテーナを含み、前記複数の導電ファイバーの各１つは、前記溝内に配置され、前記リテーナから前記シャフトに向かって半径方向内向きに延在する外側半径方向端部を有する、請求項６に記載のアセンブリ。
9. 前記ブラシサブアセンブリが前記リテーナ内に配置された円形フープをさらに含み、各ファイバーが前記シャフトの外面に接触可能な２つの端部を有するように、前記複数の導電ファイバーの各１つがフープ周りに曲がる、請求項８に記載のアセンブリ。
10. 前記ブラシサブアセンブリの前記複数の導電ファイバーが、複数の円周方向に離れた個別のファイバーのセットで構成されている、請求項１に記載のアセンブリ。

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