JP2021189031A - Lighting device and measuring device - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、照明装置及び計器に関する。 The present disclosure relates to lighting devices and instruments.
下記特許文献1には、光を透過させる導光板の底面に凹凸を形成し、底面での乱反射により光を拡散させて導光板の上方を照らす、といった技術が記載されている。
The following
しかしながら、発明者による詳細な検討の結果、導光板において光源に近い位置では、光源に遠い位置よりも、底面の凹凸での乱反射による明るさが相対的に大きくなり得ることが明らかになった。つまり、導光板の底面に光を乱反射させる凹凸面を形成する技術では、上方への光の均等化が困難になり得ることが明らかになった。
本開示の1つの局面は、照明装置において、簡便に、上方への光を均等化する技術を提供する。
However, as a result of detailed examination by the inventor, it has been clarified that the brightness due to diffused reflection on the unevenness of the bottom surface can be relatively larger at the position near the light source in the light guide plate than at the position far from the light source. That is, it has been clarified that it may be difficult to equalize the light upward by the technique of forming the uneven surface that diffusely reflects the light on the bottom surface of the light guide plate.
One aspect of the present disclosure provides a technique for easily equalizing upward light in a luminaire.
本開示の1つの局面は、照明装置(5)であって、導光部材(7)と、導光入射面(71)と、少なくとも1つの光源(9)と、を備える。導光部材は、透明部材によって板状に形成される。導光入射面は、導光部材が備える面である。光源は、導光入射面に光を入射するように配置される。導光部材は、光源から導光入射面に入射された光を導光部材内に伝搬させ、且つ、厚さ方向における端面であって光源に近い側の面である底面(76)のうち少なくとも一部は乱反射が生じにくい非乱反射面に形成される。
本開示の別の局面は、計器(1)であって、上述した照明装置と、表示装置(4)と、を備える。表示装置は、照明装置によって照射される装置である。
One aspect of the present disclosure is a lighting device (5), comprising a light guide member (7), a light guide incident surface (71), and at least one light source (9). The light guide member is formed in a plate shape by the transparent member. The light guide incident surface is a surface included in the light guide member. The light source is arranged so as to incident light on the light guide incident surface. The light guide member propagates the light incident on the light guide incident surface from the light source into the light guide member, and at least one of the bottom surfaces (76), which is the end surface in the thickness direction and is closer to the light source. A part is formed on a non-diffuse reflection surface where diffuse reflection is unlikely to occur.
Another aspect of the present disclosure is the instrument (1), which comprises the lighting device and the display device (4) described above. The display device is a device illuminated by a lighting device.
このような構成によれば、導光部材は、底面が非乱反射面に形成されることによって、底面が非乱反射面に形成されない場合よりも、光源から遠い位置までより少ない減衰で光を到達させることができる。つまり、導光部材において光源に近い位置及び遠い位置での上方への光による明るさに差が出に難くなる。結果として、底面76に非乱反射面を形成するという簡便な構成によって、照明装置において上方への光を均等化することができる。
According to such a configuration, the light guide member allows light to reach a position far from the light source with less attenuation because the bottom surface is formed on the non-diffuse reflecting surface than when the bottom surface is not formed on the non-diffuse reflecting surface. be able to. That is, in the light guide member, it is difficult to make a difference in the brightness due to the upward light at the position near and far from the light source. As a result, it is possible to equalize the upward light in the illuminating device by the simple configuration of forming the non-diffuse reflecting surface on the
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。なお、以下でいう「等しく」とは、厳密な意味での等しいことに限るものではなく、同様の効果を奏するのであれば厳密に等しいことでなくてもよい。
[1.構成]
図1に示す計器1は、自動車等の車両において、ステアリングを挟んでドライバ席と対向する位置、すなわちドライバが運転中に視認可能な位置に配置される。計器1において、ドライバに対向する面である計器表示面1aには、車両に搭載されたセンサ等によって測定される種々の情報が表示される。
Hereinafter, embodiments of the present disclosure will be described with reference to the drawings. The term "equal" as used below is not limited to equality in a strict sense, and may not be exactly equal as long as it has the same effect.
[1. composition]
The
計器表示面1aには、指針部11、表示灯部12、表示窓部13が設けられる。
指針部11は、計器表示面1aの中央に設けられ、指針を備えた速度計が表示される領域である。
The
The
表示灯部12は、計器表示面1aにおいて、指針部11の左右両側及び上側等に設けられ、自動車の状況を絵文字、図案、又は記号によって表現した複数の表示灯が表示される領域である。表示灯によって表される自動車の状況には、例えば、バッテリの充電状況、シフトレバーの位置、方向指示器の作動状態等が含まれる。
The
表示窓部13は、計器表示面1aにおいて、指針部11の下側に設けられ、走行距離及び時刻等の情報が、数字及び文字によって表示される領域である。表示窓部13は、例えば、自動車の総走行距離を表すODOメータ、走行距離を表すTRIPメータ、又は時計等として使用される。
The
計器1は、図1〜図2に示すように、指針部11、表示灯部12、及び表示窓部13での表示に必要な部品等を収納するケース2を備える。ケース2は、収納空間を形成し、計器表示面1aとなる部分に開口部が形成された外ケース21と、外ケース21が形成する収納空間内に設けられる仕切板22とを備える。仕切板22は、指針部11、表示灯部12、及び表示窓部13に区切って、各部での表示に必要な種々の部品を所定の位置に保持すると共に、各部で使用される光が相互に漏洩することを抑制する構造を有する。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
外ケース21は開口部を有し、この開口部を塞ぐように文字板3が取り付けられる。
文字板3は、本体31と黒地印刷層32とを有する。本体31は、ポリカーボネートシートをローラで延伸加工することで製造される透明なシート状の部材である。黒地印刷層32は、本体31の一方の面に、例えば、光の透過を阻止するインクを印刷することで形成される。文字板3において、黒地印刷層32が形成されていない領域を透過領域、黒地印刷層32が形成されている領域を阻止領域という。
The
The
文字板3は、黒地印刷層32を収納空間側にむけた状態で外ケース21に固定される。少なくとも表示窓部13の表示に使用される領域が透過領域となるように黒地印刷層32は形成される。
The
ここで、図2を用いて、表示窓部13における計器1の内部構造を説明する。なお、図2は、構成部品間に上下方向の隙間を有する分解された状態が示されているが、実際には、図中の上下方向の隙間はなく、互いに接触した状態に組み立てられる。また、図2では、外ケース21の図示は省略する。
Here, the internal structure of the
表示窓部13は、液晶表示器4と、照明装置5と、を備える。表示窓部13付近の仕切板22は、計器1の計器表示面1aに向けて開口(以下、正面開口)し、液晶表示器4、及び照明装置5を保持するための凹部22aを有する。凹部22aにおいて正面開口に対向する反正面側(すなわち、以下で言う底面76の側)にも開口(以下、底面開口)を有する。
The
凹部22aには、正面開口側に液晶表示器4が位置し底面開口側に照明装置5が位置するように、液晶表示器4と照明装置5とが順に積層された状態で保持される。凹部22aの正面開口は、外ケース21に固定された文字板3によって覆われる。つまり、凹部22aに保持された液晶表示器4が、文字板3の透過領域を介してドライバに視認されるように、仕切板22における凹部22aの位置が設定される。
In the
液晶表示器4は、液晶による表示器であって、例えば、長方形の表示面に複数桁の数字及び簡易な文字や記号を、セグメント式で表示する。長方形は、短辺を備える短手方向と、長辺を備える長手方向とに延びる、四角形である。例えば、液晶表示器41は、点灯及び消灯を個別に制御可能な棒状の7つのセグメントで1桁のアラビア数字を表現できるように配置した、いわゆる7セグメントディスプレイであり得る。
The
なお、液晶表示器4は、セグメント式に限定されるものではなく、任意の文字や記号を任意の態様で液晶表示するものであり得る。また、表示面は、長方形に限定されるものではなく、任意の形状であり得る。
The
照明装置5は、後述する発光素子9から照射された強い指向性を有する光を拡散し、拡散により均等化された光を、バックライトとして液晶表示器4に照射する。照明装置5は、光拡散板6、導光部材7、及び発光素子9が配置された回路基板8、を備える。回路基板8は、凹部22aの底面開口側に位置する。照明装置5は、凹部22a内において、凹部22aの底面開口側に回路基板8に搭載された発光素子9が位置するように、光拡散板6、導光部材7、発光素子9(すなわち、回路基板8)の順に、積層された状態で保持される。
The
なお、後述するように、本実施形態では、ケース2(すなわち、具体的には、凹部22aを備える仕切板22)は、導光部材7の底面76と向かい合う面221は、光を乱反射するように、形成されている。例えば、面221(すなわち、仕切板22)は、光を乱反射するように、白色の樹脂によって形成され得る。
As will be described later, in the present embodiment, in the case 2 (that is, specifically, the
光拡散板6は、液晶表示器4と導光部材7との間に保持される。光拡散板6は、光を拡散させる材質で形成されたシート材である。なお、照明装置5は、光拡散板6を備えていなくてもよい。以下では、少なくとも回路基板8及び導光部材7が順に配置される方向(すなわち、図2におけるz方向)を厚さ方向ともいう。
The
導光部材7は、透明部材によって、略長方形の平板状に形成される。透明部材は、例えば、透明なアクリル樹脂、ポリカーボネイト等であり得る。導光部材7は、図2に示すように、液晶表示器4と略平行に配置される。
The
導光部材7は、液晶表示器4よりも大きく形成される。例えば、導光部材7は、液晶表示器4の長手方向において、液晶表示器4よりも長く形成される。本実施形態では、導光部材7は、長手方向において発光素子9から離れるにしたがって、その厚さ(すなわち、図1におけるz方向における幅)が次第に減少するように形成される。導光部材7は、図1では、導光部材7の全域において、長手方向において発光素子9から離れるにしたがって、その厚さが次第に減少するように形成されている。
The
導光部材7は、上面75と、底面76と、を備える。上面75は、導光部材7の厚さ方向における端面であって、発光素子9から遠い側(すなわち、液晶表示器4に近い側)の端面である。底面76は、導光部材7の厚さ方向における端面であって、発光素子9に近い側の端面である。
The
導光部材7は、導光入射面71を備える。導光入射面71は、導光部材7において、発光素子9から照射された光が入射される面である。発光素子9が導光部材7の底面76の側に配置される本実施形態では、導光入射面71は、導光部材7の底面76の側に形成される。
The
本実施形態の導光部材7は、長手方向において発光素子9に近い側の端部(例えば、図1における左端)に、発光素子9の側に突出するように形成された突出部72を備える。突出部72において発光素子9に向かい合う面が導光入射面71に相当する。つまり、突出部72は、導光入射面71から、光が入射する方向に立ち上がるように形成されている。
The
本実施形態の導光部材7は、反射面73を備える。反射面73は、導光部材7にて、厚さ方向において、発光素子9から遠い側に形成される面であって、導光入射面71から入射される光を反射して導光部材7が延びる長手方向に伝搬させるように形成される。反射面73は、例えば図1に示すように、導光入射面71に対して予め定められた傾きを有する斜面として形成される。
The
なお、反射面73は、単純な斜面に限定されるものではなく、図示しないがその断面が曲線となるように、丸みをつけて形成されてもよい。
ここで、導光部材7の上面75は、少なくとも液晶表示器4に対応する部分が、凹凸面面として形成されている。凹凸面は、多数の微小な凹凸を備える面である。凹凸面としての上面75は、導光部材7を樹脂成型する際に、型によって導光部材7と一体に形成される。つまり、凹凸面としての上面75を樹脂成型する際の型の表面が、多数の微小な凹凸を備える。なお、凹凸面は、液晶表示器4に対応する部分ごとに、例えばすりガラスにおいて濃淡を生じさせるように、凹凸の深さの度合い等に差異を生じさせて形成されてもよい。
The
Here, at least a portion of the
一方、導光部材7の底面76は、非乱反射面として形成されている。本実施形態では、底面76のうち全てが非乱反射面として形成されている。非乱反射面は、乱反射が生じにくいように形成された面である。換言すれば、非乱反射面は、凹凸がほとんど無い平坦な面である。つまり、導光部材7は、非乱反射面において、透明度が非常に高い。非乱反射面は、光が反射する際に、入射角と反射角とが略等しくなる程度に平坦な面である。入射角とは、光が反射される面(すなわち、ここでは底面76)への入射光と、光が反射される面(すなわち、ここでは底面76)に垂直な方向である法線方向と、の間の角度である。反射角とは、反射面(すなわち、ここでは底面76)からの反射光と、法線方向と、の間の角度である。
On the other hand, the
非乱反射面としての底面76は、導光部材7を樹脂成型する際に、型によって導光部材7と一体に形成される。つまり、非乱反射面としての底面76を樹脂成型する際の型の表面が、非乱反射面となるように平坦に形成されている。
The
なお、本実施形態では、樹脂成型される際、突出部72、及び反射面73も、底面76と同様に、非乱反射面に形成される。すなわち、突出部72、及び反射面73も、光が反射する際の入射角と反射角とが略等しくなる程度に、平坦な面として形成される。
In the present embodiment, when the resin is molded, the protruding
回路基板8は、底面開口より広い部品実装面を有するように形成される。回路基板8は、凹部22aの底面開口を少なくとも塞ぐように、仕切板22に固定される。仕切板22に固定された回路基板8と、凹部22aに保持された照明装置5との間には、回路部品を搭載するスペースが形成される。
The
回路基板8には、少なくとも1つの発光素子9が実装される。発光素子9は、その中心から光を放射状に照射する点光源である。発光素子9として、例えば、発光ダイオード(すなわち、LED)が用いられる。発光素子9は、凹部22aの底面開口と回路基板8とに塞がれた空間内に含まれるように、且つ、導光入射面71に光を入射するように、回路基板8上に配置される。例えば、発光素子9は、その発光の中心軸が導光入射面71に含まれるように、配置され得る。
At least one
なお、図1では、回路基板8が1つの発光素子9を備えるように図示されているが、発光素子9の数は複数であってもよい。回路基板8が複数の発光素子9を備える場合、表示窓部13が長方形状に形成される本実施形態において、複数の発光素子9は表示窓部13が延びる短手方向(例えば、図1におけるy方向)に均等に配置され得る。つまり、複数の発光素子9は、導光部材7に入射された光が伝搬する方向(例えば、図1におけるx方向)に垂直な方向(すなわち、y方向)に並んで配置され得る。
Although the
[2.動作]
照明装置5では、導光部材7において発光素子9から導光入射面71を介して入射された光は、図2に示すように、種々の経路(例えば、経路a1、b1、c1)を経て導光部材7の上方へ照射される。なお、導光部材7を伝搬する光の経路は、経路a1、b1、c1に限定されるものではない。また、図中の経路上に示す黒丸は、単に、経路を分かりやすく表示するためだけに付した印である。図2において、位置A〜位置Cは、ドライバの視点を表す。
[2. motion]
In the
例えば、経路a1では、導光入射面71より入射された光は、上面75で反射(すなわち、本実施形態では乱反射)され、底面76から導光部材7外へ透過する。透過した光は、面221にて乱反射されて再び導光部材7内を透過する。ここで、底面76は非乱反射面に形成されているので、導光部材7外へ透過して面221に反射されて再び導光部材7を透過する光は、底面76が非乱反射面でない場合よりも多くなる。
For example, in the path a1, the light incident from the light
また、面221は光が乱反射するように白色に形成されているので、面221が白色に形成されない場合よりも、乱反射によってより多くの光が再び導光部材7内を透過する。
そして、導光部材7を透過した光は、上面75を透過し(すなわち、本実施形態では上面75にて乱反射され)、例えば導光部材7の上方(例えば、発光素子9に相対的に近い位置A)へ出射される。
Further, since the
Then, the light transmitted through the
底面76が非乱反射面として形成され、更に面221が白色に形成されているので、導光部材7全体において上方へ照射されるまでの光の減衰量が低減される。結果として、照明装置5全体において、発光素子9からの光が、上方を照射するために有効に利用される。
Since the
例えば、経路b1、経路c1では、導光入射面71より入射された光は、反射面73にて反射され、導光部材7内を透過して、更に底面76にて反射される。底面76にて反射された光は導光部材7内を透過する。導光部材7内を透過した光は経路a1と同様に、例えば導光部材7の上方(例えば、位置Aよりも発光素子9から遠い位置B、位置Bよりも発光素子9から更に遠い位置C)へ出射される。
For example, in the path b1 and the path c1, the light incident from the light
反射面73及び底面76は非乱反射面に形成されており、反射面73及び底面が非乱反射面に形成されていない場合よりも、光が反射される際の減衰量が少ない。これにより、位置B及び位置Cにおいて、反射面73及び底面が非乱反射面に形成されていない場合よりも、より明るさの大きい光(すなわち、位置Aから見たときの明るさにより近い明るさの光)が上方へ照射される。
The reflecting
また、導光部材7は、発光素子9から離れるにしたがって厚さが減少するように形成されるので、導光部材7内から液晶表示器4側へ出射されるまでに導光部材7内を透過する光の減衰量が、発光素子9から相対的に遠い位置においてより抑制される。これにより、位置Bにおいては位置Aから見たときの明るさにより近い明るさの光が上方へ照射され、位置Cにおいては位置Bから見たときの明るさにより近い明るさの光が上方へ照射される。
Further, since the
このように、発光素子9から相対的に遠い位置(すなわち、位置B、位置C)から見たときの明るさを、発光素子9から相対的に近い位置(すなわち、位置A)から見たときの明るさに、より近づけることができる。導光部材7から上方(すなわち、導光部材7から見て液晶表示器4が位置する側)へ照射される光による明るさが均等化されるので、結果として、照明装置5から上方へ照射される光による明るさが均等化される。
In this way, the brightness when viewed from a position relatively far from the light emitting element 9 (that is, position B, position C) is viewed from a position relatively close to the light emitting element 9 (that is, position A). You can get closer to the brightness of. Since the brightness due to the light emitted upward from the light guide member 7 (that is, the side on which the
なお、照明装置5は、上面75が凹凸面に形成されているので、導光部材7内から上方へ透過する光が拡散され、拡散により明るさが均等化された光が導光部材7から上方へ照射される。
Since the
また、照明装置5は、光拡散板6を備えるので、導光部材7から上方へ照射される均等化された光が更に拡散され、拡散されることにより更に明るさが均等化された光が上方へ(すなわち、液晶表示器4へ)照射される。
Further, since the
[3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(3a)導光部材7は、底面76が非乱反射面に形成されることによって、底面76が非乱反射面に形成されない場合よりも、発光素子9から遠い位置までより少ない減衰で光を到達させることができる。つまり、導光部材7において光源に近い位置及び遠い位置での上方への光による明るさに差が生じ難くなる。結果として、底面76に非乱反射面を形成するという簡便な構成によって、照明装置5において上方への光による明るさを均等化することができる。
[3. effect]
According to the embodiment described in detail above, the following effects are obtained.
(3a) The
なお、こここで、例えば図3に示すように、本実施形態の照明装置5における導光部材7を、底面701のみに凹凸面を備え、長手方向に厚さが均一である導光板部材700に置換した比較装置500について検討する。比較装置500では、導光板部材700において発光素子9に近い位置(例えば、位置A)では、発光素子9に遠い位置(例えば、位置B、位置C)よりも、底面701の凹凸での乱反射による明るさが相対的に大きくなり得る。
Here, for example, as shown in FIG. 3, the
つまり、比較装置500において上方への光による明るさを均等化することが困難となるおそれがある。また仮に、比較装置500において、すりガラスの濃淡のように、凹凸の深さの度合いに差異を生じさせ、発光素子9に近い位置での凹凸面を発光素子9に遠い位置での凹凸面よりも、浅く形成したとする。仮にそのようにしても、発光素子9に近い位置での明るさは、伝搬による損失が少ないことから、発光素子9に遠い位置での明るさよりも大きいため、導光板部材700の上方に拡散される光による明るさは相対的に大きくなると考えられる。また、比較装置500において上方への光が均等化されるように、底面701において部位別に凹凸の深さを調整することは、容易ではないと考えられる。
That is, it may be difficult to equalize the brightness due to the upward light in the
本実施形態の照明装置5は、上述のように、導光部材7の底面76を非乱反射面に形成するという簡易な構成によって、発光素子9から遠い位置までの伝搬による減衰が抑制されるので、照明装置5における上方への光による明るさを均等化することができる。
As described above, the
(3b)導光部材7は、底面76のうち全てが非乱反射面に形成されるので、導光部材7において発光素子9から遠い位置まで、より少ない減衰量で光を伝搬させることができる。つまり、導光部材7において、発光素子9に近い位置と発光素子9から遠い位置とにおいて、導光部材7から導光部材7の上方へ照射される光の明るさに差が生じることがより抑制される。結果として、照明装置5において上方への光による明るさをより均等化することができる。
(3b) Since all of the
(3c)導光入射面71は、導光部材7の底面76の側に形成されており、発光素子9は、導光部材7の底面76の側に、導光入射面71に光を入射するように配置される。これにより、照明装置5において、発光素子9が導光部材7の底面76側に配置される構成において、導光入射面71を介して導光部材7内に光を伝搬させることができる。
(3c) The light
(3d)導光部材7は、反射面73を備える。反射面73は、導光入射面71から入射される光を反射して導光部材7が延びる長手方向に伝搬させるための構成である。これにより、導光部材7の底面76の側から導光入射面71を介して発光素子9からの光が入射された場合に、光を反射面73にて反射させて、光を導光部材7の長手方向のより遠い位置まで、少ない減衰量で伝搬させることができる。
(3d) The
反射面73を備えない場合よりも、減衰が抑制された光を導光部材7内において発光素子9から遠い位置まで伝搬させることができるので、結果として、照明装置5において上方への光による明るさを均等化することができる。
Since the light whose attenuation is suppressed can be propagated to a position far from the
(3e)導光部材7は、少なくともその一部が、長手方向において、発光素子9から離れるにしたがって、その厚みが減少するように形成される。これにより、発光素子9から遠い位置において、光が導光部材7内から上方へ(すなわち、液晶表示器4へ)出射される際、少ない減衰で出射される。このため、厚みが一定である場合よりも、発光素子9に近い位置及び遠い位置における明るさに差が生じ難くなる。結果として、上方への光による明るさをより均等化することができる。
(3e) The
(3f)底面76は非乱反射面に形成され、非乱反射面は、光が反射する際の、入射角と反射角とが等しくなるように形成される。これにより、底面76が非反射面に形成されない場合よりも、少ない減衰量で反射された光を導光部材7内に伝搬させることができる。このため、発光素子9に近い位置及び遠い位置における明るさに差が生じ難くなり、結果として、上方への光をより均等化することができる。
(3f) The
(3g)発光素子9は、その中心から光を放射状に照射する点光源である。照明装置5は、点光源を用いて、広い範囲で均一な明るさを得ることができる。
(3h)計器1は、照明装置5と、表示装置としての液晶表示器4を備える。表示装置は、照明装置5によって照射される照射対象である。これにより、液晶表示器4が、照明装置5によって均一な明るさで照射されるので、ドライバが計器1を視認し易くなる。
(3g) The
(3h) The
(3i)計器1は、外ケース21を更に備える。外ケース21は、照明装置5と表示装置としての液晶表示器4とを装着する凹部22aを備える。外ケース21は、導光部材7の底面76と向かい合う面が、光を乱反射させる乱反射面に形成される。乱反射面は、例えば白色に形成される面であり得る。
(3i) The
これにより、導光部材7を透過した光が、面221において乱反射され、より多くの光量が再び導光部材7に入射される。つまり、発光素子9から遠い位置に到達する光量を増加させることができる。このため、発光素子9に近い位置及び遠い位置における明るさに差が生じ難くなり、結果として、上方への光をより均等化することができる。
As a result, the light transmitted through the
なお、上述の実施形態において、発光素子9が光源に相当し、液晶表示器4が表示装置に相当し、凹部22aが装着部に相当し、外ケース21がケースに相当する。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
In the above-described embodiment, the
[4. Other embodiments]
Although the embodiments of the present disclosure have been described above, the present disclosure is not limited to the above-described embodiments, and can be variously modified and implemented.
(4a)導光部材7の底面76のうち少なくとも一部は、メッキ処理やホットスタンプ等によって、その表面が金属の薄膜で覆われてもよい。図4に、底面76の全面が、金属の薄膜77で覆われる例を示す。但し、本開示はこれに限定されるものではない。図示しないが、底面76の一部のみが、金属の薄膜で覆われていてもよい。金属の薄膜は、例えば、アルミであってもよい。
これにより、導光部材7を伝搬する光を、底面76において全反射に近い状態で反射させることができる。つまり、導光部材7を伝搬する光を発光素子9から遠い位置まで減衰を抑制しつつ伝搬させることができる。このため、発光素子9に近い位置及び遠い位置における明るさに差が生じ難くなり、結果として、上方への光をより均等化することができる。
(4a) At least a part of the
As a result, the light propagating through the
(4b)導光部材7は、その一部が、長手方向において光源から離れるにしたがって、その厚みが減少するように形成されてもよい。例えば、図5に示すように、導光部材7のうち発光素子9に遠い側では、その厚みが減少するように構成され、導光部材7のうち発光素子9に近い側では、その厚みが一定であるように構成されてもよい。
(4b) The
(4c)導光部材7において、突出部72は、非乱反射面に形成されていなくてもよい。又、導光部材7は、突出部72を備えていなくてもよい。
(4d)導光部材7において、反射面73は、非乱反射面に形成されていなくてもよい。又、導光部材7は、反射面73を備えていなくてもよい。
(4c) In the
(4d) In the
(4e)上述の実施形態では、照明装置5による照射対象である表示装置、すなわち液晶表示器4は、表示窓部13に表示される情報を表すように形成されていたが、本開示はこれに限定されるものではない。液晶表示器4が表す情報は、任意の情報であってよい。例えば、液晶表示器4は、指針部11、表示灯部12、表示窓部13のうちの一部を表すものであってもよいし、指針部11、表示灯部12、表示窓部13のうちの全てを表すものであってもよい。
(4e) In the above-described embodiment, the display device to be irradiated by the
液晶表示器4が、例えば図6に示すように、指針部11、表示灯部12、表示窓部13のうちの全てを表すものである場合、回路基板8は複数の発光素子9を備えてもよい。
回路基板8が複数の発光素子9を備える場合、例えば図7に示すように、複数の発光素子9は、発光素子9からの光を伝搬させる方向(例えば、図1におけるx方向)に垂直な方向(例えば、図1におけるy方向)に、均等に配置され得る。
When the
When the
(4f)上述の実施形態では、導光部材7の底面76の側に発光素子9が配置されていたが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、図示しないが、発光素子9は、導光部材7の側面側(例えば、図1における左側)に配置されてもよい。この場合、導光部材7は、突出部72、反射面73を備えず、導光部材7の側面(例えば、図1における左側の面)が導光入射面71として用いられてもよい。
(4f) In the above-described embodiment, the
(4g)上記実施形態では、照明装置5は液晶表示器4を照射するように構成されていたが、照明装置5による照射対象である表示装置は、液晶表示器4に限定されるものではない。例えば、表示装置は、上述の表示灯部12のように、文字板などの意匠が施された、光が透過する部品であってもよい。
(4g) In the above embodiment, the
(4h)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。 (4h) A plurality of functions possessed by one component in the above embodiment may be realized by a plurality of components, or one function possessed by one component may be realized by a plurality of components. .. Further, a plurality of functions possessed by the plurality of components may be realized by one component, or one function realized by the plurality of components may be realized by one component. Further, a part of the configuration of the above embodiment may be omitted. Further, at least a part of the configuration of the above embodiment may be added or replaced with the configuration of the other above embodiment.
(4i)上述した照明装置5、計器1の他、当該照明装置5、計器1を構成要素とするシステム、照明装置5による照明方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
(4i) In addition to the above-mentioned
1…計器、2…ケース、3…文字板、4…液晶表示器、5…照明装置、7…導光部材、9…発光素子、21…外ケース、22…仕切板、22a…凹部、71…導光入射面、73…反射面、76…底面。 1 ... Instrument, 2 ... Case, 3 ... Dial, 4 ... Liquid crystal display, 5 ... Lighting device, 7 ... Light guide member, 9 ... Light emitting element, 21 ... Outer case, 22 ... Partition plate, 22a ... Recess, 71 ... light guide incident surface, 73 ... reflective surface, 76 ... bottom surface.
Claims (10)
透明部材によって板状に形成される導光部材(7)と、
前記導光部材が備える導光入射面(71)と、
前記導光入射面に光を入射するように配置される少なくとも1つの光源(9)と、
を備え、
前記導光部材は、前記光源から前記導光入射面に入射された光を前記導光部材内に伝搬させ、厚さ方向における端面であって前記光源に近い側の面である底面(76)のうち少なくとも一部は乱反射が生じにくい非乱反射面に形成される
照明装置。 Lighting device (5)
A light guide member (7) formed in a plate shape by a transparent member,
The light guide incident surface (71) included in the light guide member and
At least one light source (9) arranged so as to incident light on the light guide incident surface, and
Equipped with
The light guide member propagates light incident on the light guide incident surface from the light source into the light guide member, and has a bottom surface (76) which is an end surface in the thickness direction and is a surface closer to the light source. At least a part of the lighting device is formed on a non-diffuse reflecting surface where diffuse reflection is unlikely to occur.
前記導光部材は、前記底面のうち全てが、前記非乱反射面に形成される
照明装置。 The lighting device according to claim 1.
The light guide member is a lighting device in which all of the bottom surface is formed on the non-diffuse reflecting surface.
前記導光入射面は、前記導光部材の前記底面の側に形成されており、
前記光源は、前記導光部材の前記底面の側に、前記導光入射面に光を入射するように配置される
照明装置。 The lighting device according to claim 1 or 2.
The light guide incident surface is formed on the side of the bottom surface of the light guide member.
The light source is an illuminating device arranged on the side of the bottom surface of the light guide member so as to incident light on the light guide incident surface.
前記導光部材は、前記導光入射面から入射される光を反射して前記導光部材が延びる長手方向に伝搬させる反射面(73)、を更に備える
照明装置。 The lighting device according to claim 3.
The light guide member is a lighting device further comprising a reflection surface (73) that reflects light incident from the light guide incident surface and propagates it in the longitudinal direction in which the light guide member extends.
前記導光部材の少なくとも一部は、前記長手方向において、前記光源から離れるにしたがって厚みが減少するように形成される
照明装置。 The lighting device according to any one of claims 1 to 4.
An illuminating device in which at least a part of the light guide member is formed so as to decrease in thickness as the distance from the light source increases in the longitudinal direction.
前記非乱反射面は、光が反射する際の、入射角と反射角とが等しくなるように形成される
照明装置。 The lighting device according to any one of claims 1 to 5.
The non-diffuse reflecting surface is an illuminating device formed so that the incident angle and the reflection angle are equal when light is reflected.
前記導光部材の前記底面のうち少なくとも一部は、表面が金属の薄膜で覆われる
照明装置。 The lighting device according to any one of claims 1 to 6.
A lighting device whose surface is covered with a thin metal film at least a part of the bottom surface of the light guide member.
前記光源は、その中心から光を放射状に照射する点光源である
照明装置。 The lighting device according to any one of claims 1 to 7.
The light source is a lighting device that is a point light source that radiates light from its center.
前記照明装置によって照射される表示装置(4)と、
を備える計器(1)。 The lighting device according to any one of claims 1 to 8.
The display device (4) illuminated by the lighting device and
Instrument (1).
前記照明装置と、前記表示装置と、を装着する装着部(22a)を備えるケース(21)を更に備え、
前記ケースは、前記導光部材の前記底面と向かい合う面(221)が光を乱反射させる乱反射面に形成される
計器。 The instrument according to claim 9.
A case (21) including a mounting portion (22a) for mounting the lighting device and the display device is further provided.
The case is an instrument in which a surface (221) of the light guide member facing the bottom surface is formed on a diffusely reflecting surface that diffusely reflects light.
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