JP2021186076A - Medical device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は医療用デバイスに関する。 The present invention relates to a medical device.
血管内の医療処置にはガイドワイヤが使用される(例えば、特許文献1)。手術者は、ガイドワイヤを用いて、例えば塞栓処置用などの医療デバイスを血管内の病変部まで誘導する。 Guide wires are used for intravascular medical procedures (eg, Patent Document 1). The surgeon uses a guide wire to guide a medical device, such as for embolization, to a lesion within a blood vessel.
医療デバイスは、通常、単独で血管内を病変部まで移動させることができない。よって、医療デバイスとガイドワイヤとの2つの部材を用いて血管内の塞栓処置などを行う必要が生じる。その場合、処置に際して複数の手技を行う必要があり、その分、処置に要する時間が長くなる。血栓除去のように早期の処置が必要とされる状況においては、操作性が良く、所要時間を短縮できるデバイスが求められる。 Medical devices are usually unable to move within a blood vessel to a lesion on their own. Therefore, it becomes necessary to perform an embolization treatment in a blood vessel using two members, a medical device and a guide wire. In that case, it is necessary to perform a plurality of procedures at the time of treatment, and the time required for the treatment becomes longer accordingly. In situations where early treatment is required, such as thrombectomy, there is a need for a device that is easy to operate and can reduce the required time.
本発明は、上記のような事情を考慮して完成されたものであって、操作性に優れた医療用デバイスを提供することを目的とする。 The present invention has been completed in consideration of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a medical device having excellent operability.
本発明は下記の通りである。
(1)医療用デバイスであって、長尺状のコアワイヤと、前記コアワイヤの少なくとも遠位端部を囲むコイルと、前記コイルにおける遠位端よりも近位端側で前記コイルの外周に設けられるアンカーと、を備え、前記アンカーの後端は前記コイルから離隔している医療用デバイス。
(2)前記アンカーには、遠位端側に向かうにつれて外径が小さくなるように傾斜する誘導面が形成されている(1)に記載の医療用デバイス。
(3)医療用デバイスの横断面において、前記コイルを構成する素線の断面積は、前記アンカーから近位端側よりも、前記アンカーから遠位端側の方が小さい(1)または(2)に記載の医療用デバイス。
(4)前記コイルのうち、前記アンカーから遠位端側の領域には、前記アンカーから近位端側の領域よりも摩擦抵抗が大きい高摩擦部が形成されている(1)〜(3)のいずれか1項に記載の医療用デバイス。
(5)前記コイルが、複数本の素線が螺旋状に巻回されて形成されている(1)〜(4)のいずれか1項に記載の医療用デバイス。
(6)前記コイルを構成する素線が撚り線である(1)〜(5)のいずれか1項に記載の医療用デバイス。
The present invention is as follows.
(1) A medical device, a long core wire, a coil surrounding at least the distal end of the core wire, and a coil provided on the outer periphery of the coil on the proximal end side of the distal end of the coil. A medical device comprising an anchor, wherein the rear end of the anchor is separated from the coil.
(2) The medical device according to (1), wherein the anchor is formed with a guide surface that is inclined so that the outer diameter becomes smaller toward the distal end side.
(3) In the cross section of the medical device, the cross-sectional area of the strands constituting the coil is smaller on the distal end side from the anchor than on the proximal end side from the anchor (1) or (2). ) The medical device described in.
(4) In the region of the coil on the distal end side from the anchor, a high friction portion having a larger frictional resistance than the region on the proximal end side from the anchor is formed (1) to (3). The medical device according to any one of the above items.
(5) The medical device according to any one of (1) to (4), wherein the coil is formed by spirally winding a plurality of strands.
(6) The medical device according to any one of (1) to (5), wherein the wire constituting the coil is a stranded wire.
本発明の医療用デバイスによれば、アンカーが、血管の移動に対しての高抵抗部となり、血管を狭くしている病変部にアンカーが食い込み得る。アンカーが食い込んだ状態で医療用デバイスを近位端側へ引き戻すと、アンカーが病変部に引っ掛かり、病変部を回収し得る。コアワイヤとコイルはガイドワイヤとしての機能を発揮するので、医療用デバイス単独で医療処置を行うことができる。よって、本発明の医療用デバイスは操作性が良好である。 According to the medical device of the present invention, the anchor becomes a high resistance portion to the movement of the blood vessel, and the anchor can bite into the lesion portion narrowing the blood vessel. When the medical device is pulled back to the proximal end side with the anchor biting, the anchor can be caught in the lesion and the lesion can be recovered. Since the core wire and coil function as guide wires, medical treatment can be performed by the medical device alone. Therefore, the medical device of the present invention has good operability.
図面を参照して、本発明を具体化した医療用デバイスAを説明する。以下の説明において、前端と遠位端を同義で用い、後端と近位端を同義で用いる。医療用デバイスAの長さ方向と軸線方向と前後方向を、同義で用いる。前後の方向については、図1,2及び5〜7における左方を前方と定義する。 A medical device A that embodies the present invention will be described with reference to the drawings. In the following description, the anterior end and the distal end are used interchangeably, and the posterior end and the proximal end are used interchangeably. The length direction, the axial direction, and the front-back direction of the medical device A are used interchangeably. Regarding the front-back direction, the left side in FIGS. 1, 2 and 5 to 7 is defined as the front.
医療用デバイスAは、ガイドワイヤとしての機能と、血栓除去回収などの医療処置を行う機能と、を発揮するデバイスであって、図1及び2に示すように、長尺状のコアワイヤ10と、コアワイヤ10を囲むコイル20と、コイル20の外周に設けられるアンカー30と、を備える。アンカー30は、コイル20における遠位端よりも近位端側に配置され、コアワイヤ10の径方向にコイル20の外周より突出している。更には、医療用デバイスAは、コアワイヤ10の先端に取り付けられる先端チップ12と、コイル20の内側に配置されるマーカー15と、を備えている。
The medical device A is a device that exerts a function as a guide wire and a function of performing medical treatment such as thrombus removal and recovery, and as shown in FIGS. 1 and 2, a
コアワイヤ10は、医療用デバイスAの全長に相当する長さを有し、湾曲可能な金属製の部材である。コアワイヤ10は、横断面形状が略円形であり、外径が、医療用デバイスAの近位端において最大であり、遠位端において最小である。コアワイヤ10は後端部が操作部11となっている。
The
コアワイヤ10の遠位端には、円形の先端チップ12が、コアワイヤ10と同心状に且つコアワイヤ10と一体的に回転可能となるように固着されている。先端チップ12は、前面が球面状をなし、後面が、コアワイヤ10の軸線と直角な固着面13となっている。コアワイヤ10の外周のうち遠位端と近位端との間には、コアワイヤ10と同心の円形をなすフランジ状の固着部14が形成されている。コアワイヤ10のうち先端チップ12よりも近位端側の位置には、タングステンなどのX線を透過しない材料からなるマーカー15が固着されている。
A
コイル20は、複数本(本実施の形態では、2本)の素線21を螺旋状に巻回した形態の多条コイルと称されるものであり、全体として円筒形をなす。コイル20は外径が、先端チップ12の外径とほぼ同じである。コイル20の内径は、コアワイヤ10の遠位端側の外径よりも大きい。なお、コイル20を構成する素線21のうち特に先端部位は、X線を透過しない材料を含んでいる。
The
図3及び4は素線の構成の一例を示している。図に示すように、素線21は、外径寸法と材料が同一である複数の線材22を撚り合わせた撚り線であってもよい。図3及び4では、7本の素線21を撚り合わせて撚り線を形成してある。素線21の外周面には、曲面からなる螺旋状の突部23と螺旋状の溝部24が6条ずつ形成されている。素線21の断面形状は概ね円形である。詳細には、素線21の断面外周には、溝部24と突部23に相当する複数の凹凸が形成されている。なお、図1及び2では、便宜上、素線21を単芯線として描いている。
FIGS. 3 and 4 show an example of the configuration of the strands. As shown in the figure, the
コイル20は、コアワイヤ10のうち遠位端側の領域とマーカー15を同心状に包囲している。コイル20の遠位端は、先端チップ12の固着面13に溶接などにより固着されている。先端チップ12を介して固着されたコイル20の遠位端とコアワイヤ10の遠位端は、軸線方向へ一体移動可能であり、且つ周方向へ一体的に回転可能である。コイル20は、全長が、コアワイヤ10の全長よりも短く、先端チップ12から固着部14までの長さと同じである。コイル20は後端が、コアワイヤ10の固着部14に対し溶接などにより固着されており、コイル20の後端はコアワイヤ10と一体的に回転可能となっている。
The
アンカー30は、合成樹脂製であり、インサート成形などによりコイル20と一体化した状態で成形されている。アンカー30とコイル20が一体化された位置は、コイル20の遠位端(先端チップ12)よりも近位端側で且つ固着部14及びマーカー15よりも遠位端側である。アンカー30は、軸線方向の長さが、先端チップ12の前端からアンカー30の前端までの距離よりも短い。
The
アンカー30は、断面形状がコアワイヤ10及びコイル20と同心の円筒形状である。アンカー30は外径がコイル20より大きい。アンカー30にはコイル20の外周から径方向外方へ突き出した突出部31が形成されている。アンカー30の中心孔32は、内径が、コアワイヤ10の外径よりも大きく、コイル20の内径よりも小さい。コイル20はアンカー30を軸線方向に貫通している。アンカー30がコアワイヤ10に対して軸線方向へ相対的に変位可能となるように且つ周方向へ相対的に回転可能となるように、コアワイヤ10が中心孔32に挿入されている。
The
突出部31の外周面には、表面を粗くして細かい凹凸(図示省略)を形成する加工や、軸線方向の溝を形成する加工が施されている。この加工により、アンカー30の外周面は、血管中の病変部(図示省略)に対して相対回転したときに大きな抵抗を発生させる高抵抗部33として機能する。突出部31の外周面のうち遠位端側の領域には、遠位端に向かって外径寸法が次第に小さくなるテーパ状の誘導面34が形成されている。
The outer peripheral surface of the
アンカー30の外面のうち近位端側に面する後端(近位端側の後端部)はコイル20から離隔している。図2に示すように、オーバーハング状の凹部35が後端に形成されている。凹部35は、アンカー30の内径が遠位端側に向かって次第に小さくなるようにアンカー30の内周面がアンダーカットされた形状となっている。アンカー30に凹部35を形成したことによって、アンカー30(突出部31)の後端部外周には、後方へ突出したリング状の食い込み部36が形成されている。
The rear end (rear end portion on the proximal end side) facing the proximal end side of the outer surface of the
図3は、コイル20のうちアンカー30よりも近位端側の低摩擦部20Lを構成する素線21の構造をあらわす斜視図であり、図4は、アンカー30よりも遠位端側の高摩擦部20Hを構成する素線21の構造をあらわす斜視図である。コイル20のうちアンカー30の前端から遠位端側へ露出している領域は、高摩擦部20Hとして機能する。高摩擦部20Hが病変部に接触したときに高摩擦部20Hとの病変部との間に生じる摩擦抵抗は、コイル20のうちアンカー30よりも近位端側の領域である低摩擦部20Lと病変部との間に生じる摩擦抵抗よりも大きい。図3に示すように、低摩擦部20Lでは、素線21を構成する線材22同士が密着している。これに対し、高摩擦部20Hでは、図4に示すように、素線21を構成する7本の線材22の外径寸法が、電解研磨によって小さくなっている。
FIG. 3 is a perspective view showing the structure of the
図4に示すように、線材22を細くすると、線材22同士の間にクリアランス37が生じて、素線21の表面の溝部24が低摩擦部20Lよりも深く、大きくなり、相対的に突部23の突出量が低摩擦部20Lよりも大きくなる可能性が生じる。突部23の突出量が大きくなるほど、後述する通り、突部23が病変部に対して深く食い込み得るので、高摩擦部20Hでは、素線21と病変部との間の抵抗が低摩擦部20Lよりも大きくなる。また、線材22の外径寸法を小さくすると、素線21の断面積(7本の線材22の合計断面積)も小さくなるので、高摩擦部20Hの曲げ剛性は、低摩擦部20Lの曲げ剛性よりも低くなっている。これにより、アンカー30よりも遠位端側の高摩擦部20Hは、低摩擦部20Lよりもコイル20が変形し易くなっている。
As shown in FIG. 4, when the
次に、医療用デバイスAを用いた医療処置の一例を説明する。手技者は、片手でコアワイヤ10の操作部11を持ちながら、医療用デバイスAを血管内に挿入する。コアワイヤ10をコイル20で包囲した形態の医療用デバイスAは、ガイドワイヤとしての機能を発揮するので、別途ガイドワイヤを用いることなく医療用デバイスAを血管内へ挿入することができる。手技者は、X線透視モニターに映るマーカー15やコイル20の先端部の位置を把握しつつ、医療用デバイスAの遠位端とアンカー30の位置を確認しながら、医療用デバイスAの挿入を進める。
Next, an example of medical treatment using the medical device A will be described. The technician inserts the medical device A into the blood vessel while holding the
コイル20の高摩擦部20Hが血栓などの病変部を通過し、アンカー30が病変部内に入り込んだところで、医療用デバイスAの挿入を停止する。先端チップ12の前面は球面状となっているので、コイル20は病変部内を突き進み易い。また、アンカー30は外径がコイル20よりも大きいが、アンカー30の前端部外周にはテーパ状の誘導面34が形成されているので、アンカー30は病変部内に進入し易い。
When the
アンカー30が病変部内に入り込んだ状態で、操作部11を、近位端側へ引っ張りながら、コイル20の近位端側を回す。コイル20の遠位端は先端チップ12を介してコアワイヤ10と一体化され、コイル20の近位端は固着部14を介してコアワイヤ10と一体化されているので、コアワイヤ10の回転力がコイル20に伝達され、コイル20に付与された回転力が、コイル20と一体化されているアンカー30に伝達される。
With the
しかし、アンカー30の高抵抗部33と病変部との間には大きな抵抗が生じるので、アンカー30は回転し難い。そのため、コイル20のうちアンカー30よりも近位端側の低摩擦部20Lにおいては、遠位端が回転せずに近位端がコアワイヤ10と一体に回転する。よって、低摩擦部20Lでは歪みが生じる。高摩擦部20Hでもまたアンカー30の近接部位は回転し難い一方で、遠位部位は先端チップ12を介してコアワイヤ10と一体的に回転するので、高摩擦部20Hにもまた歪みが生じる。高摩擦部20Hは、コイル20の素線21の断面積が低摩擦部20Lよりも小さくて剛性が低いので、低摩擦部20Lよりも変形し易くなっており、高摩擦部20Hが低摩擦部20Lよりも先に変形する。よって、例えば、図5から図6に示す状態となるように、高摩擦部20Hの一部が拡径し得る。
However, since a large resistance is generated between the
高摩擦部20Hをアンカー30よりも拡径変形した後は、コアワイヤ10を回転させることなく、近位端側へ引っ張って移動させる。そうすると、アンカー30の食い込み部36が、病変部に食い込んで病変部を血管内壁から引き剥がし、引き剥がした病変部を回収することができる。アンカー30が病変部の一部を取り残しても、アンカー30よりも拡径した高摩擦部20Hでもまた、取り残した病変部に絡み付いて血管内壁から引き剥がせる可能性が生じる。
After the
高摩擦部20Hは複数本の素線21からなる多条コイル20なので、高摩擦部20Hが拡径変形した状態では、図6に示すように、素線21間に隙間38が生じ、素線21が病変部に対して深く食い込むとともに、素線21間の隙間38に病変部が入り込む。さらに、高摩擦部20Hの線材22同士の間にはクリアランス37(図4参照)があるので、線材22が病変部に対して深く食い込み、病変部が線材22間のクリアランス37に入り込む。
Since the
以上のように、医療用デバイスAは、専用のガイドワイヤを別途用いることなく病変部まで挿入させることが可能である。それに加えて、操作部11を回して引くという操作を行えば、血管内の病変部を、アンカー30によって引き剥がすことが可能であり、場合によっては、コイル20の素線21及び線材22によって絡め取り、回収することが可能となる。
As described above, the medical device A can be inserted into the lesion without using a dedicated guide wire separately. In addition to that, if the
医療用デバイスAは、コアワイヤ10と、コアワイヤ10の少なくとも遠位端部を包囲するコイル20と、アンカー30とを備えている。アンカー30は、コイル20における遠位端よりも近位端側の位置に設けられている。アンカー30は、コイル20の外周から突き出した突出部31を有する。この医療用デバイスAによれば、コイル20から離隔している凹部35を病変部内に食い込ませ、医療用デバイスAを近位端側へ引き戻して、アンカー30で病変部を回収することが可能となる。
The medical device A includes a
医療用デバイスAは、コアワイヤ10とコイル20はガイドワイヤとしての機能を発揮するので、医療処置を行う際には、ガイドワイヤが不要である。よって、医療用デバイスAは、操作性が良好である。
In the medical device A, since the
本発明は、上記した形態に限定されるものではなく、例えば、次のような形態も本発明の技術的範囲に含まれる。上記の形態では、アンカーは、合成樹脂製としてあるが、材料は特に限定されず、例えば金属製であってもよいし、成形方法も、インサート成形である必要はない。また、上記の形態では、アンカーに誘導面を形成してあるが、誘導面がなくてもよい。 The present invention is not limited to the above-mentioned forms, and for example, the following forms are also included in the technical scope of the present invention. In the above form, the anchor is made of synthetic resin, but the material is not particularly limited, and for example, it may be made of metal, and the molding method does not have to be insert molding. Further, in the above-mentioned form, the guide surface is formed on the anchor, but the guide surface may not be provided.
上記の形態では、コイルのうちアンカーよりも遠位端側の高摩擦部によって病変部を回収し得る。しかし、高摩擦部を必ずしも設けなくてもよい。 In the above embodiment, the lesion can be recovered by a high friction portion of the coil on the distal end side of the anchor. However, it is not always necessary to provide a high friction portion.
また、高摩擦部は、コイルを構成する素線の表面を粗くした形態、または、素線の表面の凹凸を大きくした形態であってもよい。素線の表面を粗くしたり表面の凹凸を大きくしたりするためには、素線の表面を物理的に研磨する、矩形断面の素線を用いる、外径寸法の異なる複数種類の線材を撚り合わせた撚り線を素線として用いるなどの方法が考えられる。また、高摩擦部は、撚り線を構成する線材を電解研磨によって小径化することにより、コイルの高摩擦部が形成されているが、高摩擦部は、撚り線を電解研磨する方法に限らず、コイルを構成する素線の表面を粗くした形態であってもよい。素線の表面を粗くするためには、素線の表面を物理的に研磨する、矩形断面の素線を用いる、外径寸法の異なる複数種類の線材を撚り合わせた撚り線を素線として用いるなどの方法が考えられる。 Further, the high friction portion may be in a form in which the surface of the wire constituting the coil is roughened or in a form in which the surface of the wire is made uneven. In order to roughen the surface of the wire or increase the unevenness of the surface, physically polish the surface of the wire, use a wire with a rectangular cross section, and twist multiple types of wires with different outer diameters. A method such as using the combined stranded wire as a wire can be considered. Further, in the high friction portion, the high friction portion of the coil is formed by reducing the diameter of the wire material constituting the stranded wire by electrolytic polishing, but the high friction portion is not limited to the method of electrolytic polishing the stranded wire. , The surface of the wire constituting the coil may be roughened. In order to roughen the surface of the wire, the surface of the wire is physically polished, a wire with a rectangular cross section is used, and a stranded wire obtained by twisting multiple types of wires having different outer diameters is used as the wire. Such a method can be considered.
コイルを構成する素線の外径寸法が、アンカーよりも近位端側の領域に比べて、アンカーよりも遠位端側の領域の方が小さいが、素線の外径寸法は、アンカーよりも近位端側の領域と、アンカーよりも遠位端側の領域とで同じ寸法であってもよく、アンカーよりも近位端側の領域に比べて、アンカーよりも遠位端側の領域の方が大きくてもよい。 The outer diameter of the wire that constitutes the coil is smaller in the region on the distal end side than the anchor than in the region on the proximal end side of the anchor, but the outer diameter dimension of the wire is smaller than that of the anchor. The area on the proximal end side and the area on the distal end side of the anchor may have the same dimensions, and the area on the distal end side of the anchor is compared with the area on the proximal end side of the anchor. May be larger.
コイルが、2本の素線を螺旋状に巻回して構成された多条コイルであるが、コイルは、3本以上の素線を螺旋状に巻回した多条コイルでもよく、1本の素線を螺旋状に巻回した単条コイルであってもよい。素線は、外径寸法が同一の線材のみを撚り合わせた撚り線であるが、素線は、外径寸法が異なる複数種類の線材を撚り合わせた撚り線であってもよい。上記実施の形態では、コイルを構成する素線を撚り線で構成してあるが、素線は単芯線であってもよい。単芯線からなる素線の断面形状は、円形でもよく、長円形、楕円形、矩形などの非円形であってもよい。 The coil is a multi-row coil formed by spirally winding two strands, but the coil may be a multi-row coil in which three or more strands are spirally wound. It may be a single-row coil in which a wire is spirally wound. The strand is a stranded wire obtained by twisting only wires having the same outer diameter, but the strand may be a stranded wire obtained by twisting a plurality of types of wires having different outer diameters. In the above embodiment, the wire constituting the coil is composed of a stranded wire, but the wire may be a single core wire. The cross-sectional shape of the wire made of a single core wire may be circular or non-circular such as oval, elliptical, and rectangular.
先端チップとアンカーの前面との間に、コイルよりも小径であってコアワイヤを包囲する内層コイルを設け、内層コイルの遠位端と近位端を、それぞれ、先端チップとアンカーに固着してもよい。 Even if an inner layer coil having a diameter smaller than that of the coil and surrounding the core wire is provided between the tip tip and the front surface of the anchor, the distal end and the proximal end of the inner layer coil are fixed to the tip tip and the anchor, respectively. good.
コイルの遠位端と先端チップや、コイルの近位端と固着部は、溶接によって固着する必要はなく、例えば、はんだによって固着することも可能である。 The distal end and tip of the coil and the proximal end and fixation of the coil do not need to be fixed by welding, and can be fixed by soldering, for example.
A 医療用デバイス
10 コアワイヤ
11 操作部
12 先端チップ
13 固着面
20 コイル
20H 高摩擦部
20L 低摩擦部
21 素線
22 線材
23 突部
24 溝部
30 アンカー
31 突出部
32 中心孔
33 高抵抗部
34 誘導面
35 凹部
36 食い込み部
37 クリアランス
38 隙間
A
Claims (6)
長尺状のコアワイヤと、
前記コアワイヤの少なくとも遠位端部を囲むコイルと、
前記コイルにおける遠位端よりも近位端側で前記コイルの外周に設けられるアンカーと、を備え、
前記アンカーの後端は前記コイルから離隔している医療用デバイス。 It ’s a medical device,
With a long core wire,
With a coil surrounding at least the distal end of the core wire,
An anchor provided on the outer periphery of the coil on the side proximal to the distal end of the coil.
The rear end of the anchor is a medical device that is separated from the coil.
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