JP2021183870A - 極低温推進剤を備えたロケットエンジン用の冷却弁及び上記冷却弁を備えたロケットエンジン - Google Patents

極低温推進剤を備えたロケットエンジン用の冷却弁及び上記冷却弁を備えたロケットエンジン Download PDF

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Abstract

【課題】 改良した極低温推進剤を備えたロケットエンジン用の冷却弁と、上記弁を備える極低温推進剤を備えたロケットエンジンと、上記ロケットエンジンを備えた宇宙船の提供。【解決手段】 ロケットエンジン用の冷却弁10であって、軸線方向Xに沿って延びる通路14を備えたケーシング12と、ケーシング12内に収容されかつ軸線方向Xに沿ってケーシング12に対して移動可能な弁16とを備え、弁16が、軸線方向Xに沿って延びるステム16Bと、ステム16Bと接続されている通路16Bを密着して閉鎖又は開放するヘッド部とを備え、ステム16Bが、通路14内の周囲温度の関数として軸線方向Xに沿って変形するように構成された少なくとも1つの二元金属要素18、18’によってケーシング12に連結されるロケットエンジン用の冷却弁10。【選択図】図2

Description

本開示は、極低温推進剤を備えたロケットエンジン用の冷却弁と、上記弁を備える極低温推進剤を備えたロケットエンジンと、上記ロケットエンジンを搭載した宇宙船に関する。
「冷却(Cooling down)」という用語とは、ロケットエンジンのターボポンプが必要とされる動作条件下にあるように、ロケットエンジンのターボポンプの全部又は一部又は他の要素を一般に冷却することによって所定の温度に持ち込む操作である。特に、ロケットエンジン用の推進剤送液ポンプは、ターボポンプの始動前、すなわちターボポンプが停止したときに冷却される。
「宇宙船(spacecraft)」という用語は、宇宙に送られることを意図したあらゆる船を意味する。この用語は、特に、スペースランチャーの単段、単段を備えたスペースシャトル、衛星又は均等物を意味するだけではない。
ロケットエンジン用の公知の冷却システムは、一般に、電気システム又は空気圧システムによって制御される弁を備える。この種の弁及び関連する制御装置は、一般的に複雑である。これらの制御装置の第1の単純化は、フィードバックループを回避するために、流体回路の内部の有効温度ではなく、所定の時間周期の関数として弁の閉鎖/開放を制御することからなる。しかしながら、流体回路内の効果的な冷却は最適化されていない。特に、上記冷却中に消費される推進剤の量は、あらゆる状況下で必要な温度までの冷却を保証するのに相当な量である。したがって、この分野には必要性が存在する。
一実施形態は、ロケットエンジン用の冷却弁であって、冷却弁は、軸線方向に沿って延びる通路と、ケーシング内に収容されかつ軸線方向に沿ってケーシングに対して移動可能な弁とを備えるケーシングを備え、弁は、軸線方向に沿って延びるステムと、ステムと接続されている通路を閉鎖又は開放するヘッド部とを備え、ステムは、通路内の周囲温度の関数として軸線方向に沿って変形するように構成された少なくとも1つの二元金属要素によってケーシングに連結される、ロケットエンジン用の冷却弁に関する。
次に、別に規定する場合を除き、「周囲温度(ambient temperature)」とは、通路内の周囲温度と理解される。また、別に規定する場合を除き、「二元金属要素(bimetal element)」とは、少なくとも1つの二元金属(バイメタル)要素と理解される。
弁ヘッド部は、通路の壁に設けられた座部と協働するように構成される。ヘッド部が座部に対して当接している場合には、通路は閉じており(したがって、弁は閉じている)、逆に、ヘッド部が座部から離れている場合には、通路は開いている(したがって、弁は開いている)。
二元金属要素は、周囲温度の変動の関数として連続的に変形することができる、あるいは、閾値効果で不連続的に変形することができる。二元金属要素は、熱膨張から生じる動きを増幅することができ、これは、周囲温度の関数として弁を開閉するのに有益である。
二元金属要素は、一方ではケーシングと協働し、他方ではステムと協働することが理解されるであろう。二元金属要素は軸線方向に沿って変形することにより、二元金属要素はステム、ひいては軸線方向に沿って弁全体を変位させ、その結果、ヘッド部は弁が開閉するように座部から遠ざかるか又は近づく。
弁は、周囲温度が所定の温度以下の場合に閉じるように構成することができる。換言すれば、弁は、周囲温度が所定の温度よりも大きい場合に、全体的に又は部分的に開くように構成することができる。
冷却操作の間、例えば、(冷却剤よりも一般的に温かい)冷却すべき部分又は部分の中又は近傍で延びている流体回路内で、冷却剤を循環させ、この冷却回路は、例えば、冷却すべき部分において又は部分の下流において、本開示による少なくとも1つの弁を備える。冷却剤は、一般的に、冷却すべき部分よりも冷たい。冷却すべき部分の壁が冷却剤と同じ温度でない限り、弁が開いたまま又は部分的に開いたままで当該部分は冷却剤を加熱する。冷却すべき部分の壁が所定の温度、例えば冷却剤の初期温度±10%の温度に達すると、二元金属要素は通路を閉じるように軸線方向に変形する。冷却すべき部分の壁が所望の温度に達していれば、冷却剤を流す必要はなくなる。そのため、弁は閉じられる。
いくつかの実施形態では、ステムは、2つの別個の二元金属要素のみによってケーシングに連結されている。
換言すれば、弁は、厳密には2つの二元金属要素を備えうる。この例では、二元金属要素は、一方でステムを軸線方向に沿って変位させ、他方でステムを軸線方向に沿って案内するように機能しうる。上記の構成は、簡素で堅牢であり、良好な信頼性を保証し、経費の点で経済的である。
いくつかの実施形態において、ステムは、軸線方向に沿って対向する2つの端部を有し、各端部は、単一の二元金属要素に接続されている。
例えば、端部は、一端からロッドの全長の30%まで延びている部分としうる。各端部を二元金属要素に連結することにより、軸線方向に沿ったステムの完全な保持及び案内が保証され、これは、例えば振動によって破壊される機械的環境における弁の信頼性及びその適正な作動に寄与する。
いくつかの実施形態では、弁は、ケーシングと接続されている少なくとも1つのスリーブを備え、スリーブは、通路内で軸線方向に沿って延び、軸線方向に沿って摺動可能にステムを収容し、ステムは、単一の二元金属要素によってケーシングに連結されている。
以下において、「スリーブ」とは、別に規定する場合を除き、少なくとも1枚のスリーブと理解される。
この例では、単一の二元金属要素は、ステムを軸線方向に沿って変位させる機能のみを果たすことができ、一方で、スリーブは、ステムを軸線方向に沿って案内するためにのみ使用することができる。上記構成により、二元金属要素を解放し、軸線方向に沿ったステムの位置のより良好な制御を保証することができる。
いくつかの実施形態では、弁は、2つのスリーブを備え、ステムは、軸線方向に沿って対向する2つの端部を有し、各端部は1つのスリーブに係合される。
各端部を1つのスリーブに係合させることにより、ステムを軸線方向に沿って完全に保持及び案内することができ、弁の信頼性に寄与する。
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの二元金属要素は、軸線方向に見ると、穴の開いた環状又は略矩形の形状を有する。
「略形状(General shape)」は、必ずしも角度や縁部のごくわずかな変化に注意を払うことなく、全体として考えられる形状として理解される。上記の形状は、ケーシングとステムとの間の冷却剤の通過のための十分な開口部を残したままで、軸線方向に沿ってステムを変位させるのに特に効率的かつ堅牢である。
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの二元金属要素は、例えば20°K±10K(20度ケルビン±10度ケルビン)又は90°K±10K(90度ケルビン±10度ケルビン)又は110°K±10K(100度ケルビン±10度ケルビン)の温度などの、10°K(10度ケルビン)〜150°K(150度ケルビン)の間の所定の周囲温度にさらされたときに、通路を閉鎖するために、軸線方向に沿って変形するように構成されている。
上記の周囲温度の値は、ロケットエンジンの冷却に適している。例えば、20°K±10°Kは液体二水素(H2)、90°K±10°Kは液体酸素(O2)、110°K±10°Kは液体メタン(CH4)に適している。
いくつかの実施形態において、二元金属要素は、2つの別々の材料で構成され、2つの材料の内の1つは、鉄及びニッケル基合金である。
例えば、鉄及びニッケル基合金は、(64FeNiとしても知られる)Fe−Ni36%又はINVAR(登録商標)としうる。上記材料は温度に対する感度が非常に低いので、これにより、温度の関数として、2つの別々の材料の対の挙動、ひいては、二元金属要素の挙動をより良好に制御することができる。具体的には、二元金属の変形は、2つの材料の内の1つのみの関数、すなわち、鉄及びニッケル基合金でない材料の関数であると考えることができる。
いくつかの実施形態において、弁は、少なくとも1つの二元金属要素を加熱するように構成された加熱要素を備える。
例えば、加熱要素は電気抵抗器を備える。例えば、加熱要素はオン/オフで制御される。
上記加熱要素により、二元金属要素を加熱することができ、所定の温度よりも冷たい周囲温度で弁を閉じることができる、すなわち、所定の温度を超えている場合には弁を開いたままにするか又は弁を再び開放させることができる。
また、一実施形態は、本開示に記載されているいくかの実施形態のいずれか1つによる冷却弁を備えるロケットエンジンに関する。
また、実施形態は、本開示に記載されている実施形態のいずれか1つによるロケットエンジンを備える宇宙船に関する。
本開示の主題及びその利点は、非限定的な例で説明される異なる実施形態の以下の詳細な説明を読むことでよりよく理解されるであろう。この記載は添付の図面を参照する。
図1はロケットエンジンを搭載した宇宙船を表す。 図2は、図1のロケットエンジンの冷却回路の弁を表す。 図3は、図2の弁の二元金属要素を軸線方向から見たものである。 図4は図3の二元金属要素の変形例を表す。 図5は、図2の弁の変形例を表す。
図1は、極低温推進剤のためのタンク60によって動力を供給されるロケットエンジン50を搭載した宇宙船100を表す。タンク60内に収容された極低温推進剤は、一方で、ロケットエンジン50の冷却のために使用することができるが、他方で、ロケットエンジン50の動作のための燃料としても使用することができる。冷却に使用される推進剤は、完全に又は部分的に再循環することができ、例えば、タンク60に再び注入するか、又は他に排出することができる。以下において、「流体(fluid)」とは、別に規定する場合を除き、「冷却流体」と理解する。
ロケットエンジン50は、表されておらず当業者に知られている、冷却回路を備えている。ロケットエンジン50は、例えば、冷却回路内に、ロケットエンジン用の冷却弁10を備える。図2は、冷却弁10の模式図を示す。
冷却弁10は、軸線方向Xに沿って延びている通路14を備えたケーシング12を備える。この例では、ケーシング12も軸線方向Xに沿って延びている。通路14は、流体入口14A(又は入口14A)と、流体出口14B(又は出口14B)とを有し、流体は入口14Aから出口14Bに向かって流れることができる。弁16(又は弁本体16)が、ケーシング12内に収容されており、ケーシング12に対して、ケーシング12内で、通路12を閉じる又は開くように軸線方向Xに沿って移動可能である。弁16は、通路14の壁と協働するように構成された通路14を閉鎖又は開放するためのヘッド部16Aと、軸線方向Xに沿って延びているステム16Bとを有する。ヘッド部16A及びステム16Bは、通路12内に配置されている。この例では、ヘッド部16Aは、軸線Xのディスクの形状を有し、軸線方向Xに対して横断方向に延びている。ヘッド部16Aは、通路14を形成するケーシングの壁によって形成される座部13と当接するように構成されている。座部13は、通路14の幅狭部14Dから幅広部14Cを分離する環状の肩部によって形成されている。幅広部14Cは幅狭部14Dと比較して幅が広く、逆に幅狭部14Dは幅広部14Cと比較して幅が狭い。この例では、入口14Aは幅広部14Cに開口しているのに対して、幅狭部14Dは出口14Bに開口している。
ステム16Bは、通路14内の周囲温度の関数として軸線方向Xに沿って変形するように構成された少なくとも1つの二元金属要素18によってケーシング12に連結されている。この例では、ステム16Bは、単一の二元金属要素18を介してケーシング12に連結されている。この例では、ステム16Bは、軸線方向Xに沿って対向する2つの端部16B1及び16B2を有し、各端部16B1及び16B2は、ケーシング12と接続されているスリーブ20内で軸線方向Xに沿って摺動可能に収容されている。各スリーブ20は、通路14内で軸線方向Xに沿って延びている。換言すれば、各スリーブ20は軸線Xにある。変形例では、弁10は、2つより多いスリーブ20又は1つのスリーブ20を有し、スリーブは、軸線方向Xに沿って多少とも長くすることができる。各スリーブ20は、半径方向アーム20Aを介してケーシング12と接続されている。
二元金属要素18は、一方ではステム16Bの環状溝16B3に係合し、他方ではケーシング12の環状溝12Aに係合する。この例では、環状溝16B3は、弁10の半径方向外側に向かって開いているのに対し、環状溝12Aは、弁10の半径方向内側に向かって開いている。
図3から分かるように、この例では、軸線方向Xから見て、二元金属要素18は、穴の開いた環状形状、すなわち、流体の通過のためのいくつかの穴17を有し、内側環状縁部18Aは環状溝16B3に係合されているのに対し、外側環状縁部18Bは環状溝12Aに係合されている。図4に表わされる変形例において、軸線方向Xから見て、二元金属要素18’は、略矩形の形状を有し、矩形の短辺は、環状溝12Aに係合される。矩形の形状は、ステム16Bを収容する中心穴を有し、この中心穴の縁部は、環状溝16B3と係合する。矩形の形状の長辺と、通路12を形成する壁との間には、流体が通過するための空間17’が設けられている。
図1は、開放位置にある弁10を表す。作動時には、流体は、弁10内で矢印Fに続いて、入口12Aから出口12Bに流れ、この流れは、ヘッド部16Aを閉鎖位置、すなわち座部13に向かって押し込むのに役立つ。二元金属要素18は、流体の温度の関数として、矢印Dに続いて軸線方向Xに沿って変形し、この変形は、ヘッド部16Aを座部13に近づけるか又はさらに遠ざける効果を有し、その結果として、通路12が閉じるか開く。この例では、二元金属要素18は、10°K〜150°Kの間の所定の環境温度に晒されている場合に二元金属要素18が通路12を閉じるように軸線方向Xに沿って変形するように構成されている。この例において、二元金属要素18は、2つの別々の材料19A及び19Bから構成されており、この2つの別々の材料の内の一方、例えば、材料19Bは鉄及びニッケル基合金であり、例えば、(64FeNiとしても知られる)Fe−Ni36%又はINVAR(登録商標)であり、2つの別々の材料の内の他方、例えば、材料19Aは、300番台のオーステナイト系ステンレス鋼である。この例では、図3に示すように、二元金属要素18の閉鎖の有効温度を修正することができるように、弁10は、二元金属要素18を加熱するように構成された加熱要素22を備えている。この例では、加熱要素は、二元金属要素18の一方の面に接合された電気抵抗器22である。
図5に表される変形例によると、弁10’はスリーブ20を備えておらず、複数の二元金属要素18を備え、この例では2つの二元金属要素18である。上記の二元金属要素18’を二元金属要素18の代わりに使用することができ、二元金属要素18、18’を組み合わせて使用することができる。
図5の例では、ステム16Bは、2つの別個の二元金属要素18のみによってケーシング12に連結されており、各端部16B1及び16B2は単一の二元金属要素18に結合されている。各二元金属要素18は、上述したのと同様の方法で、ステム16B及びケーシング12と協働する。弁10’の動作は、弁10の動作と同様である。
本発明は特定の実施形態を参照して記載されているが、特許請求の範囲によって規定される発明の一般的な範囲から逸脱することなく、これらの例に修正及び変更を加えうることは明白である。特に、図示又は言及された異なる実施形態の個々の特徴は、追加の実施形態において組み合わされ得る。したがって、上記の記載と図面は、制限的なものではなく、例示的な意味であると考えられるできである。
また、方法を参照して記載された全ての特徴は、単独で又は組み合わせて、装置に置換可能であり、逆に、装置を参照して記載された全ての特徴は、単独で又は組み合わせて、方法に置換可能であることは明らかである。

Claims (10)

  1. ロケットエンジン用の冷却弁(10)において、
    前記冷却弁は、
    軸線方向(X)に沿って延びている通路(14)を備えたケーシング(12)と、
    前記ケーシング(12)内に収容されておりかつ前記軸線方向(X)に沿って前記ケーシング(12)に対して移動可能な弁(16)とを備え、
    前記弁(16)が、軸線方向(X)に沿って延びるステム(16B)と、前記ステム(16B)と接続されている前記通路(16B)を密着して閉鎖する又は開放するヘッド部とを備え、前記通路(14)内の周囲温度の関数として前記軸線方向(X)に沿って変形するように構成された少なくとも1つの二元金属要素(18、18’)によって、前記ステム(16B)が前記ケーシング(12)に連結される、ロケットエンジン用の冷却弁(10)。
  2. 前記ステム(16B)が、2つの別々の二元金属要素(18、18’)だけで前記ケーシング(12)に連結されている、請求項1に記載の冷却弁(10’)。
  3. 前記ステム(16B)は、前記軸線方向(X)に沿って対向する2つの端部(16B1、16B2)を有し、前記2つの端部(16B1、16B2)の各々は、単一の二元金属要素(18、18’)に結合されている、請求項2に記載の冷却弁(10’)。
  4. 前記冷却弁(10)は前記ケーシング(12)と接続されている少なくとも1つのスリーブ(20)を備え、前記少なくとも1つのスリーブ(20)は、前記通路(14)内で前記軸線方向(X)に沿って延びており、前記軸線方向(X)に沿って摺動可能に前記ステム(16B)を収容し、前記ステム(16B)は、単一の二元金属要素(18、18’)によって前記ケーシング(12)に連結されている、請求項1に記載の冷却弁(10)。
  5. 前記冷却弁(10)は2つのスリーブ(20)を備え、前記軸線方向(X)に沿って対向する2つの端部(16B1,16B2)を有する前記ステム(16B)は、前記2つの端部(16B1,16B2)の各々が1つのスリーブ(20)に係合している、請求項4に記載の冷却弁(10)。
  6. 前記少なくとも1つの二元金属要素(18、18’)が、前記軸線方向(X)に見られるときに、穴の開いた環状又は略矩形の形状を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の冷却弁(10、10’)。
  7. 前記少なくとも1つの二元金属要素(18、18’)が10°K〜150°Kの間の周囲温度、例えば20°K±10°K又は90°K±10°K又は110°K±10°Kの周囲温度にさらされたときに、前記通路(14)を閉鎖するために、前記少なくとも1つの二元金属要素(18、18’)が前記軸線方向(X)に沿って変形するように構成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の冷却弁(10、10’)。
  8. 前記少なくとも1つの二元金属要素(18、18’)が2つの別々の材料から構成されており、前記2つの別々の材料の一方が鉄及びニッケル基の合金である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の冷却弁(10、10’)。
  9. 前記少なくとも1つの二元金属要素(18、18’)が、前記少なくとも1つの二元金属要素(18、18’)を加熱するように構成された加熱要素(22)を備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の冷却弁(10、10’)。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の冷却弁(10、10’)を備えるロケットエンジン(50)。
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