JP2021182712A - Image reading device - Google Patents
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Images
Abstract
Description
本発明は、原稿の画像を読み取って画像データを生成する画像読取装置に関する。 The present invention relates to an image reader that reads an image of a document and generates image data.
従来、MFP(Multifunction Peripherals)などの画像処理装置において、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを生成する画像読取装置を搭載したものがある。この種の画像読取装置は、原稿の主走査方向の画像を読み取る画像読取部を備えており、その画像読取部を主走査方向に直交する副走査方向に移動させることによって原稿全体の画像を読み取る。このような画像読取部には、制御信号や画像信号を伝送するためにフレキシブルフラットケーブルが接続される。このフレキシブルフラットケーブルは、例えば、画像読取部の近傍位置において副走査方向と平行に配置された壁部に沿うように配線される。 Conventionally, some image processing devices such as MFPs (Multifunction Peripherals) are equipped with an image reading device that optically reads an image of a document and generates image data. This type of image reading device includes an image reading unit that reads an image in the main scanning direction of the document, and reads the image of the entire document by moving the image reading unit in the sub-scanning direction orthogonal to the main scanning direction. .. A flexible flat cable is connected to such an image reading unit in order to transmit a control signal or an image signal. This flexible flat cable is wired, for example, along a wall portion arranged in parallel with the sub-scanning direction at a position near the image reading portion.
しかし、画像読取部と壁部との間隔が短い場合、フレキシブルフラットケーブルが壁面から浮いた状態になっていると、画像読取部が副走査方向に移動するときにフレキシブルフラットケーブルと接触干渉する。この場合、画像読取部は、副走査方向への移動を正常に行うことができなくなる。また、フレキシブルフラットケーブルに断線などの不良を生じさせる要因ともなる。 However, when the distance between the image reading unit and the wall portion is short, if the flexible flat cable is in a state of floating from the wall surface, the flexible flat cable contacts and interferes with the flexible flat cable when the image reading unit moves in the sub-scanning direction. In this case, the image reading unit cannot normally move in the sub-scanning direction. It also causes defects such as disconnection in the flexible flat cable.
従来、上記のような不具合の発生を防止するため、ねじりコイルばねを用いることにより、画像読取部が副走査方向に移動する際にフレキシブルフラットケーブルを壁部の壁面に押し付け、フレキシブルフラットケーブルが壁面から浮いた状態にならないようにする技術が提案されている(例えば、特許文献1)。 Conventionally, in order to prevent the above-mentioned problems from occurring, by using a torsion coil spring, the flexible flat cable is pressed against the wall surface of the wall when the image reading unit moves in the sub-scanning direction, and the flexible flat cable is pressed against the wall surface. A technique has been proposed to prevent the cable from floating from the surface (for example, Patent Document 1).
しかし、特許文献1の従来技術では、新たにねじりコイルばねを取り付ける必要があり、そのための作業が発生する。それ故、上記従来技術は、部品点数の増加や作業効率の低下により、装置が高価なものになってしまうという問題がある。
However, in the prior art of
そこで本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、新たな部品を取り付けることなく、フレキシブルフラットケーブルが画像読取部に干渉してしまうことを防止できるようにした画像読取装置を提供することを目的とする。 Therefore, the present invention has been made to solve the above problems, and provides an image reading device capable of preventing a flexible flat cable from interfering with an image reading unit without attaching new parts. The purpose is to do.
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、画像読取装置であって、原稿の主走査方向の画像を読み取り可能であり、前記主走査方向に沿って延設される画像読取部と、前記主走査方向と直交する副走査方向に前記画像読取部を移動させる駆動部と、前記画像読取部の近傍位置で前記副走査方向に沿って延設される壁部と、一端が前記画像読取部に固定されると共に、他端が前記壁部の所定位置に固定され、前記壁部の壁面に沿うように配線されるフレキシブルフラットケーブルと、を備え、前記壁部は、前記フレキシブルフラットケーブルの配線方向の少なくとも一部において、前記画像読取部が移動する走査領域の外側に向けて壁面を膨らませた膨出部を有することを特徴とする構成である。
In order to achieve the above object, the invention according to
請求項2に係る発明は、請求項1の画像読取装置において、前記駆動部は、前記副走査方向の第1の位置と第2の位置との間で前記画像読取部を移動させ、前記フレキシブルフラットケーブルは、一端が前記画像読取部において前記主走査方向に平行な2つの面のうちの前記第2の位置に近い面に固定され、他端が前記第1の位置と前記第2の位置との間に設けられる前記壁部の固定部に固定され、前記固定部から前記副走査方向の前記第2の位置に向かって前記壁面に沿うように配線されることを特徴とする構成である。
The invention according to
請求項3に係る発明は、請求項2の画像読取装置において、前記壁部は、前記副走査方向において前記固定部と前記第2の位置との間に前記膨出部を有することを特徴とする構成である。
The invention according to
請求項4に係る発明は、請求項2又は3の画像読取装置において、前記壁部は、前記画像読取部が前記第2の位置にあるとき、前記フレキシブルフラットケーブルを前記膨出部の壁面に沿うように配置し、前記膨出部と前記画像読取部との間において前記フレキシブルフラットケーブルが所定の曲率で撓んだ状態となる撓み部を形成させることを特徴とする構成である。
The invention according to
請求項5に係る発明は、請求項4の画像読取装置において、前記フレキシブルフラットケーブルは、前記画像読取部が前記第2の位置から前記第1の位置へ移動するとき、前記画像読取部の後方側において前記撓み部を拡大させていくことを特徴とする構成である。 According to a fifth aspect of the present invention, in the image reading device of the fourth aspect, the flexible flat cable is rearward of the image reading unit when the image reading unit moves from the second position to the first position. The configuration is characterized in that the flexible portion is enlarged on the side.
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれかの画像読取装置において、前記画像読取部と前記駆動部と前記フレキシブルフラットケーブルとを収容する枠体、を更に備え、前記壁部は、前記枠体に対して一体形成されることを特徴とする構成である。
The invention according to
請求項7に係る発明は、請求項6の画像読取装置において、前記壁部は、前記枠体の外装壁として形成されることを特徴とする構成である。
The invention according to
請求項8に係る発明は、請求項1乃至5のいずれかの画像読取装置において、前記画像読取部と前記駆動部と前記フレキシブルフラットケーブルとを収容する枠体、を更に備え、前記壁部は、前記枠体に対する前記膨出部の位置を調整可能であることを特徴とする構成である。
The invention according to claim 8 further includes, in the image reading device according to any one of
本発明によれば、新たな部品を取り付けることなく、フレキシブルフラットケーブルが画像読取部に干渉してしまうことを良好に防止できるようになる。 According to the present invention, it is possible to satisfactorily prevent the flexible flat cable from interfering with the image reading unit without attaching a new component.
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する要素には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。 Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the embodiments described below, the elements common to each other are designated by the same reference numerals, and duplicate description thereof will be omitted.
図1は、本発明の一実施形態である画像読取装置2が搭載された画像処理装置1の一構成例を示す図である。尚、図1に示すXYZ三次元座標系は、XY平面を水平面とし、Z方向を鉛直方向とする座標系であり、他の図に示す座標系と共通する座標系である。
FIG. 1 is a diagram showing a configuration example of an
画像処理装置1は、スキャン機能、コピー機能及びプリント機能を備えるMFPとして構成される装置である。画像処理装置1の上部には、スキャナーとして機能する画像読取装置2が搭載される。画像読取装置2は、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを生成するものである。画像読取装置2の上面には、画像読み取り対象となる原稿を載置するためのプラテンガラス(透明板)3が配置される。また、画像読取装置2の更に上部には、画像読取装置2の上面を開閉するための開閉蓋4が設けられている。この開閉蓋4は、画像読取装置2の上面において例えばプラテンガラス3の奥側(X方向側)に取り付けられるヒンジ部4a,4aによって開閉可能に支持される。尚、画像読取装置2の上部には、開閉蓋4に代えて、自動原稿搬送装置(ADF)が設けられていても構わない。
The
画像処理装置1の中央部には、プリンターとして機能する印刷部5と給紙部6とが設けられている。給紙部6は、印刷用紙などのシートを収容しており、印刷部5に対してシートを1枚ずつ給紙する。印刷部5は、給紙部6から給紙されるシートに対して画像を印刷し、印刷部5の上部に設けられている排紙トレイ5a上に排出する。
A
また、画像処理装置1の前面側には、ユーザーインタフェースとなる操作パネル7が設けられている。画像処理装置1は、この操作パネル7を介して、ユーザーによるジョブの設定操作やジョブの実行指示を受け付ける。例えば、ユーザーによってスキャンジョブの実行が指示された場合、画像処理装置1は、画像読取装置2を動作させ、プラテンガラス3上に載置された原稿の画像を読み取って画像データを生成する。
Further, on the front side of the
図2は、画像読取装置2の一構成例を示す斜視図である。尚、図2では、画像読取装置2の上部に配置される開閉蓋4を省略している。画像読取装置2は、内部が密閉された箱形の枠体20の上面中央に、プラテンガラス3が配置される。例えば、枠体20は、上枠体21と下枠体22とを備え、それら上枠体21と下枠体22とを組み付けることによって箱形に形成される。枠体20の上面中央には矩形状の開口部が形成され、その開口部にプラテンガラス3が嵌め込まれた状態で取り付けられる。すなわち、プラテンガラス3は枠体20によって支持される。また、枠体20の上面において、プラテンガラス3の奥方向(X方向)には、開閉蓋4や自動原稿搬送装置を支持するヒンジ部4a,4aを取り付けるための取付孔23,23が設けられる。
FIG. 2 is a perspective view showing a configuration example of the
画像読取装置2は、枠体20の内部であって、プラテンガラス3の下方空間に、画像読取機構10を有している。画像読取機構10は、主走査方向(X方向)に沿って配置される画像読取部11と、画像読取部11を主走査方向に直交する副走査方向(Y方向)へ移動させる駆動部15とを備えている。画像読取部11は、原稿の画像を読み取る読取ヘッドであり、主走査方向(X方向)に沿って延設された細長い矩形状のユニットである。画像読取部11は、例えばコンタクトイメージセンサ(CIS)として構成され、図示を省略するバネなどの付勢手段により上方に付勢され、プラテンガラス3の下面に接触した状態に設けられる。この画像読取部11は、プラテンガラス3の下面に当接するように主走査方向(X方向)に沿って突出形成された一対の当接部11a,11aを副走査方向(Y方向)の両端部に備えている。画像読取部11は、それら当接部11a,11aの間の凹部に、原稿の読み取り対象面を照明する発光部12と、原稿からの反射光を受光して画像を読み取る読取部13とを備えている。発光部12は、主走査方向に沿って配置される複数の光源を備えている。例えば、光源は、発光ダイオードなどで形成される。読取部13は、例えば1画素を規定する多数の受光素子が主走査方向に沿って配置された読取センサーを備えている。尚、読取センサーは、原稿からの反射光を多数の受光素子に結像させるレンズアレイなども備えている。
The
上記のような画像読取部11は、その下面が支持部材14によって支持される。支持部材14は、下枠体22の底面近傍において副走査方向に沿って設置されたガイドレール16に載置されており、そのガイドレール16に沿って摺動可能である。すなわち、支持部材14の下面には副走査方向に沿って係合溝が形成されており、その係合溝にガイドレール16が係合することにより、支持部材14は、副走査方向に移動可能となる。上述したバネなどの付勢手段は、画像読取部11と支持部材14との間に配置され、支持部材14は、付勢手段の付勢力によって画像読取部11をプラテンガラス3の下面に押し当てた状態で画像読取部11の下面を支持している。この支持部材14は、画像読取部11を支持した状態で画像読取部11と共に副走査方向へ移動する。
The lower surface of the
駆動部15は、ガイドレール16と、駆動源となるモーター17と、モーター17によって回転駆動される駆動プーリー18と、図示を省略する従動プーリーと、駆動プーリー18と従動プーリーとの間に掛け渡された無端状のワイヤ19とを備えている。モーター17と駆動プーリー18は、副走査方向の一端側に配置され、図示を省略する従動プーリーは副走査方向の他端側に配置される。それら2つのプーリーに掛け渡されるワイヤ19は、ガイドレール16と平行な状態に設置される。また、ワイヤ19は、その一点において画像読取部11の下面側に接続されている。そのため、モーター17が駆動プーリー18を回転させて、ワイヤ19を循環移動させると、それに伴い、画像読取部11が副走査方向に沿って移動する。モーター17の回転方向を切り替えることにより、画像読取部11の移動方向が変わり、副走査方向に沿って往復移動する。
The
上記のように副走査方向に移動する画像読取部11には、フレキシブルフラットケーブル40が接続される。フレキシブルフラットケーブル40は、ケーブル幅に対してケーブル厚が極めて薄く、柔軟性を有するシート状の配線ケーブルであり、例えば一般的なフレキシブルフラットケーブルの他、フレキシブル基板なども含まれる。このフレキシブルフラットケーブル40は、画像読取装置2の本体側から画像読取部11に対して電力供給を行ったり、画像読取装置2の本体と画像読取部11との間で制御信号や画像信号を伝送したりするために使用される。フレキシブルフラットケーブル40は、ケーブルの幅方向が鉛直方向(Z方向)と平行となるように配置され、その一端が画像読取部11に固定され、他端が下枠体22の底面から立設する壁部30に設けられた固定部38に固定される。画像読取部11が副走査方向へ移動することに伴い、フレキシブルフラットケーブル40は、その柔軟な性質によって姿勢を逐次変化させる。
A flexible
図3は、画像読取装置2の一構成例を示す平面図である。尚、図3では、枠体20から上枠体21を取り外した状態を例示している。画像読取装置2は、図3に示すように概略矩形状の平面形状を有し、その外周部に外装壁となる4つの壁部25,26,27,28を有している。それら4つの壁部25,26,27,28の内側であって、画像読取部11の近傍位置に、フレキシブルフラットケーブル40の他端が接続される壁部30が設けられる。この壁部30は、枠体20(より具体的には下枠体22)と一体的に形成され、下枠体22の底面から鉛直方向に立設する。壁部30は、副走査方向に沿って延設されており、その両端が壁部25,27に接続されている。また壁部30は、その所定位置に固定部38が設けられ、フレキシブルフラットケーブル40の端部を固定している。ここで、固定部38が固定するフレキシブルフラットケーブル40の端部とは、フレキシブルフラットケーブル40が自由に姿勢を変化させることができる部分の端部をいう。そのため、フレキシブルフラットケーブル40は、固定部38によって固定された部分から制御基板(図示省略)などに向けて更に延設されるものであっても構わない。
FIG. 3 is a plan view showing a configuration example of the
駆動部15は、画像読取部11を、副走査方向の第1の位置P1と第2の位置P2との間で往復移動させる。例えば、本実施形態の画像読取装置2は、第1の位置P1を画像読取部11のホームポジションとしており、第2の位置P2を画像読取部11のエンドポジションとしている。画像読取部11は、第1の位置P1から矢印F1方向へ移動しているときに原稿の画像を読み取る。例えば、画像読取部11が第2の位置P2まで移動して画像の読み取り動作を終了すると、駆動部15は、モーター17を反転駆動し、画像読取部11を矢印F2方向へ移動させてホームポジションである第1の位置P1に戻す。
The
図4は、画像読取部11が移動する走査領域R1を示す図である。上述のように画像読取部11は、第1の位置P1から第2の位置P2の間で移動する。そのため、画像読取装置2において、画像読取部11が移動する走査領域R1は、図4において斜線を付した領域となる。フレキシブルフラットケーブル40の他端を固定する壁部30は、走査領域R1から少なくとも所定間隔離れた位置で副走査方向に延設される。
FIG. 4 is a diagram showing a scanning region R1 in which the
図3に戻り、固定部38は、フレキシブルフラットケーブル40のフラットな面が壁部30の表面(壁面)に沿うようにフレキシブルフラットケーブル40を壁部30に固定する。本実施形態の固定部38は、副走査方向の第1の位置P1と第2の位置P2との間において壁部30の所定位置に設けられており、フレキシブルフラットケーブル40を壁部30の壁面に沿って第2の位置P2に向かう方向に配線される。
Returning to FIG. 3, the fixing
一方、画像読取部11は、主走査方向に平行な2つの面S1,S2のうち、第2の位置P2に近い面S2に固定部39が設けられており、フレキシブルフラットケーブル40の一端をその固定部39に固定する。固定部39は、フレキシブルフラットケーブル40のフラットな面が画像読取部11の面S2の表面(壁面)に沿うようにフレキシブルフラットケーブル40を固定する。本実施形態の固定部39は、ガイドレール16及びワイヤ19と壁部30との間の所定位置に設けられており、フレキシブルフラットケーブル40を画像読取部11の面S2に沿って壁部30に向かう方向に配線される。
On the other hand, the
フレキシブルフラットケーブル40は、上記のような配線形態により、画像読取部11が第1の位置P1にあるとき、図3に示すように概略S字状の配線態様となり、副走査方向の固定部38と第2の位置P2との間の領域において湾曲する第1の撓み部C1と、固定部39の近傍領域において湾曲する第2の撓み部C2とを形成する。これら2つの撓み部C1,C2は、フレキシブルフラットケーブル40のコシの強さによって生じるものであり、フレキシブルフラットケーブル40を概略S字状の姿勢とする。
The flexible
本実施形態の壁部30は、固定部38からフレキシブルフラットケーブル40が配線される配線方向の少なくとも一部において、画像読取部11が移動する走査領域R1(図4参照)の外側に向けて壁面を膨らませた膨出部32を有している。すなわち、壁部30は、画像読取部11が第1の位置P1にあるときに画像読取部11から主走査方向に所定間隔に設けられる第1壁部31と、第1壁部31の端部に接続され、画像読取部11の走査領域R1から遠ざかる方向に斜行する第2壁部33と、第2壁部33の端部に接続し、第1壁部31と比較すると走査領域R1から離れた位置で副走査方向に延びる第3壁部34とを有しており、第2壁部33及び第3壁部34の壁面が走査領域R1の外側に膨らませた状態となる膨出部32を形成する。尚、固定部38は、第1壁部31の端部近傍位置に設けられている。
The
例えば、画像読取部11が第1の位置P1にあるとき、上述のようにフレキシブルフラットケーブル40は、概略S字状の形態となっている。このとき、撓み部C1は、フレキシブルフラットケーブル40のコシによって撓み部C1の曲率半径を大きくしようとする。そのため、フレキシブルフラットケーブル40は、そのフラットな面を、第1壁部31及び第2壁部33の壁面に接合させた状態となる。
For example, when the
図5は、画像読取部11が第1の位置P1から第2の位置P2へ移動するときのフレキシブルフラットケーブル40の姿勢変化を示す図である。画像読取部11が第1の位置P1から第2の位置P2に向かって移動していくと、まず図5(a)に示すように、フレキシブルフラットケーブル40は、撓み部C1のコシによってケーブルのフラットな面を膨出部32の壁面に接合させながら副走査方向へ移動していく。これに伴い、フレキシブルフラットケーブル40のS字形状は、次第に小さくなっていく。そして画像読取部11が第2の位置P2に近づくと、図5(b)に示すように、フレキシブルフラットケーブル40は、S字形状ではなくなり、画像読取部11の進行方向側において第1の撓み部C1だけが残った状態となる。このときも、フレキシブルフラットケーブル40は、撓み部C1のコシによってケーブルのフラットな面を膨出部32の壁面に接合させながら副走査方向へ移動していく。その後、画像読取部11が第2の位置P2へ到達すると、図5(c)に示すように、フレキシブルフラットケーブル40は、フラットな面の大部分を壁部30の壁面に当接させた状態となり、膨出部32(第3壁部34)の壁面と画像読取部11との間に、小さな円弧状の撓み部C1を形成した姿勢となる。つまり、フレキシブルフラットケーブル40は、画像読取部11と膨出部32との間のスペースにおいて画像読取部11から遠ざかる方向に湾曲した姿勢となる。したがって、フレキシブルフラットケーブル40は、画像読取部11が第1の位置P1から第2の位置P2へ移動するときには、画像読取部11と干渉することがない。尚、画像読取部11が第2の位置P2へ移動したときの撓み部C1の曲率半径は、画像読取部11と第3壁部34との距離に依存し、その距離が大きくなるほど曲率半径が大きくなる。
FIG. 5 is a diagram showing a posture change of the flexible
次に、図6は、画像読取部11が第2の位置P2から第1の位置P1へ移動するときのフレキシブルフラットケーブル40の姿勢変化を示す図である。画像読取部11が第2の位置P2から第1の位置P1に向かって移動しようとするとき、図6(a)に示すように、フレキシブルフラットケーブル40は、画像読取部11と第3壁部34との間に既に撓み部C1を形成している。その状態で画像読取部11が第1の位置P1へ向かって移動し始めると、フレキシブルフラットケーブル40は、既に形成されている撓み部C1の曲率半径を大きくするように姿勢変化していく。そのため、図6(b)に示すように、フレキシブルフラットケーブル40は、画像読取部11の後方側に撓み部C1を膨らませていくように変化する。画像読取部11が第2の位置P2から第1の位置P1に向かって更に移動すると、撓み部C1が更に大きくなり、図6(c)に示すように、固定部39の近傍位置に第2の撓み部C2が出来上がり、フレキシブルフラットケーブル40が再びS字状の形態となる。このとき、フレキシブルフラットケーブル40に生じる撓み部C1,C2は、いずれも画像読取部11の後方側に生じるため、画像読取部11と干渉することがない。
Next, FIG. 6 is a diagram showing a posture change of the flexible
また、画像読取装置2は、フレキシブルフラットケーブル40のフラットな面と接合する壁部30の壁面が走査領域R1の外側に向かって膨らんでいるため、仮にフレキシブルフラットケーブル40に壁面から浮いた部分が生じても、その浮いた部分が画像読取部11と干渉してしまうことを防止することができる。図7は、フレキシブルフラットケーブル40が壁面から浮いた状態になった場合を例示する図である。図7に示すように、画像読取部11が第1の位置P1から第2の位置P2へ移動するときに、フレキシブルフラットケーブル40に、膨出部32の壁面から浮いた部分41が生じたとしても、その浮いた部分41を膨出部32のスペース内に収めることができる。つまり、浮いた部分41を、画像読取部11の走査領域R1には進入しない状態に留めることができる。そのため、画像読取部11が第2の位置P2から第1の位置P1に向かって移動しても、その浮いた部分41が画像読取部11に干渉してしまうことを防止することが可能である。
Further, in the
このように本実施形態の画像読取装置2は、画像読取部11の近傍位置でフレキシブルフラットケーブル40の端部を固定する壁部30を有しており、その壁部30は、画像読取部11が移動する走査領域R1の外側に向けて壁面を膨らませた膨出部32を有していている。そのため、画像読取部11が副走査方向の一方向に向かって移動するときには、フレキシブルフラットケーブル40を膨出部32の壁面に沿って配線していくことが可能であり、また逆方向に向かって移動するときには、膨出部32の壁面に沿って配線しておいたフレキシブルフラットケーブル40を画像読取部11の後方側の撓み部C1に回収していくことが可能である。それ故、画像読取部11が副走査方向に往復移動するときには、フレキシブルフラットケーブル40が画像読取部11に干渉することがない。したがって、本実施形態の画像読取装置2は、フレキシブルフラットケーブル40の座屈や断線などの不具合を生じさせることがない。
As described above, the
また、本実施形態の画像読取装置2は、フレキシブルフラットケーブル40自体のコシの強さを利用して膨出部32の壁面にフラットな面を押し付けたり、或いは、画像読取部11の後方側に撓み部C1を形成したりすることを可能にしているので、従来のねじりコイルばねのような別部品を取り付ける必要がない。そのため、本実施形態の画像読取装置2は、部品点数の増加や作業効率の低下などを招くことなく、フレキシブルフラットケーブル40が画像読取部11に干渉してしまうことを良好に防止することができるという利点がある。
Further, the
次に、図8は、壁部30の別の形態を例示する図である。図8に示す壁部30は、画像読取部11の走査領域R1から遠ざかる方向に斜行する第2壁部33が図3に示した第2壁部33よりも副走査方向に長く形成されている。そのため、画像読取部11が第2の位置P2にあるとき、フレキシブルフラットケーブル40は、膨出部32の壁面と画像読取部11との間のスペースに形成する撓み部C1の曲率半径をより大きなものとすることができる。それ故、画像読取部11が第2の位置P2から第1の位置P1へ移動するときには、より安定して画像読取部11の後方側において撓み部C1を拡大させていくことが可能である。そのため、壁部30は、図3で示したものに代えて、図8に示す形態のものを採用しても良い。
Next, FIG. 8 is a diagram illustrating another form of the
図9は、壁部30の更に別の形態を例示する図である。図9に示す壁部30は、固定部38から第2の位置P2に亘って円弧状の壁部35を有している。そのため、画像読取部11が第2の位置P2に移動したとき、フレキシブルフラットケーブル40は、円弧状の壁部35の壁面に当接して曲がった状態となり、しかもその曲がり方向を維持した状態のままで撓み部C1に繋がっている。そのため、画像読取部11が第2の位置P2から第1の位置P1へ移動するときには、より安定して画像読取部11の後方側において撓み部C1を拡大させていくことが可能である。そのため、壁部30は、図9に示す形態のものを採用しても良い。
FIG. 9 is a diagram illustrating still another form of the
図10は、壁部30の更に別の形態を例示する図である。図10に示す壁部30は、膨出部32を形成する壁部36の位置を主走査方向に調整可能である。すなわち、壁部36には、走査領域R1の反対側に突出する固定部36a,36aが設けられており、その固定部36a,36aには主走査方向に長い長孔36b,36bが形成されている。この長孔36b,36bを介して下枠体22の底面に設けられたネジ孔にビス37,37などが締結される。そのため、壁部36は、枠体20に対する膨出部32の位置を調整することが可能である。具体的に説明すると、壁部36は、図10(a)に示すように走査領域R1に接近した位置と、図10(b)に示すように走査領域R1から離れた位置との間で、その位置を調整することが可能である。そのため、例えば、フレキシブルフラットケーブル40の長さに合わせて壁部36の主走査方向の位置を調整することが可能となる。尚、このような壁部36の位置調整は、画像読取装置2の出荷時に行うことが可能であると共に、画像読取装置2がユーザー環境に設置された後のメンテナンス時にサービスマンが行うことも可能である。
FIG. 10 is a diagram illustrating still another form of the
以上、本発明に関する実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態において説明した内容のものに限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。 The embodiments relating to the present invention have been described above. However, the present invention is not limited to the content described in the above embodiment, and various modifications can be applied.
例えば上記実施形態では、フレキシブルフラットケーブル40のフラットな面に当接する壁部30が枠体20の内側に設けられる壁部である場合を例示した。しかし、これに限られるものではない。図11は、上述した壁部30が、枠体20(より具体的には下枠体22)の外装壁として設けられる場合を例示する図である。図11に示すように、上述した壁部30は、画像読取装置2の外装壁として設けられるものであっても構わない。この場合、画像読取装置2の外装壁は、膨出部32に対応する部分が外側に膨らんだ形状となる。
For example, in the above embodiment, the case where the
また、上記実施形態では、画像読取装置2が画像処理装置1に搭載される装置である場合を例示した。しかし、これに限られるものでもない。例えば、画像読取装置2は、それ単体でスキャン機能のみを備えたスキャナーとして構成されるものであっても構わない。
Further, in the above embodiment, the case where the
1 画像処理装置
2 画像読取装置
11 画像読取部
15 駆動部
20 枠体
22 下枠体
30 壁部
32 膨出部
38 固定部
40 フレキシブルフラットケーブル
C1 撓み部
R1 走査領域
P1 第1の位置
P2 第2の位置
1
Claims (8)
前記主走査方向と直交する副走査方向に前記画像読取部を移動させる駆動部と、
前記画像読取部の近傍位置で前記副走査方向に沿って延設される壁部と、
一端が前記画像読取部に固定されると共に、他端が前記壁部の所定位置に固定され、前記壁部の壁面に沿うように配線されるフレキシブルフラットケーブルと、
を備え、
前記壁部は、前記フレキシブルフラットケーブルの配線方向の少なくとも一部において、前記画像読取部が移動する走査領域の外側に向けて壁面を膨らませた膨出部を有することを特徴とする画像読取装置。 An image reading unit capable of reading an image in the main scanning direction of a document and extending along the main scanning direction, and an image reading unit,
A driving unit that moves the image reading unit in a sub-scanning direction orthogonal to the main scanning direction, and a driving unit.
A wall portion extending along the sub-scanning direction at a position near the image reading portion, and a wall portion.
A flexible flat cable having one end fixed to the image reading unit and the other end fixed to a predetermined position on the wall portion and wired along the wall surface of the wall portion.
Equipped with
The image reading device is characterized in that the wall portion has a bulging portion in which the wall surface is inflated toward the outside of a scanning region in which the image reading portion moves, at least in a part of the wiring direction of the flexible flat cable.
前記フレキシブルフラットケーブルは、一端が前記画像読取部において前記主走査方向に平行な2つの面のうちの前記第2の位置に近い面に固定され、他端が前記第1の位置と前記第2の位置との間に設けられる前記壁部の固定部に固定され、前記固定部から前記副走査方向の前記第2の位置に向かって前記壁面に沿うように配線されることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 The driving unit moves the image reading unit between the first position and the second position in the sub-scanning direction.
One end of the flexible flat cable is fixed to the surface of the image reading unit parallel to the main scanning direction, which is closer to the second position, and the other end is the first position and the second surface. The claim is characterized in that it is fixed to a fixed portion of the wall portion provided between the position and the fixed portion, and is wired along the wall surface from the fixed portion toward the second position in the sub-scanning direction. Item 1. The image reading device according to Item 1.
を更に備え、
前記壁部は、前記枠体に対して一体形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像読取装置。 A frame body for accommodating the image reading unit, the driving unit, and the flexible flat cable.
Further prepare
The image reading device according to any one of claims 1 to 5, wherein the wall portion is integrally formed with the frame body.
を更に備え、
前記壁部は、前記枠体に対する前記膨出部の位置を調整可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像読取装置。 A frame body for accommodating the image reading unit, the driving unit, and the flexible flat cable.
Further prepare
The image reading device according to any one of claims 1 to 5, wherein the wall portion can adjust the position of the bulging portion with respect to the frame body.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020087922A JP2021182712A (en) | 2020-05-20 | 2020-05-20 | Image reading device |
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ID=78606887
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2020
- 2020-05-20 JP JP2020087922A patent/JP2021182712A/en active Pending
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