JP2021177820A - ラケット用のストリング - Google Patents

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一喜 志賀
Kazuyoshi Shiga
聡明 田中
Toshiaki Tanaka
邦夫 丹羽
Kunio Niwa
佑太 島根
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Abstract

【課題】打球感及び耐久性のバランスに優れたラケット用ストリング10の提供。【解決手段】ラケット用ストリング10の製造方法は、(A)未処理ストリングを準備する工程、及び(B)上記未処理ストリングに放射線を照射する工程を含む。好ましくは、未処理ストリングにγ線が照射される。好ましい照射量は、250kGy以上2000kGy以下である。未処理ストリングの好ましい材質は、ポリエステルである。未処理ストリングの材質が、ナイロンであってもよい。【選択図】図2

Description

本発明は、テニスラケット、バドミントンラケット、スカッシュラケット等のストリングに関する。
テニスラケットは、フレームとストリングとを有している。かつては、ストリングとして主にナチュラルガットが用いられていた。ナチュラルガットの原料は、羊の腸である。ナチュラルガットは、耐久性に劣る。さらにナチュラルガットは、高価である。一方でナチュラルガットは、打球感に優れる。
近年のストリングの主流は、合成樹脂製のものである。合成樹脂からなるストリングは、耐久性に優れる。ポリエステル又はナイロンが基材である樹脂組成物からなるストリングが、広く普及している。ポリエステルが用いられたストリングが、特開2009−226107公報に開示されている。
特開2009−226107公報
ポリエステル製のストリングを有するテニスラケットにてテニスボールを打撃したプレーヤーは、硬いと感じる。ナイロン製のストリングの打球感は、ポリエステル製のストリングの打球感よりも優れるが、ナチュラルガットに比べれば、やはり打球感が硬い。
本発明の目的は、打球感とび耐久性とのバランスに優れたラケット用ストリングの提供にある。
本発明に係るラケット用ストリングの製造方法は、
(A)未処理ストリングを準備する工程、
及び
(B)この未処理ストリングに放射線を照射する工程
を含む。
好ましくは、工程(B)において、未処理ストリングにγ線が照射される。好ましくは、工程(B)において、未処理ストリングに250kGy以上2000kGy以下の放射線が照射される。
好ましくは、工程(A)において準備されるストリングスの材質は、熱可塑性樹脂を基材とする樹脂組成物である。好ましい熱可塑性樹脂は、ポリエステル又はナイロンである。
他の観点によれば、本発明に係るラケット用ストリングでは、217MPaの応力で引っ張られたときの伸び率P1は、9.25%以上18.6%以下である。好ましくは、このストリングの材質は、熱可塑性樹脂を基材とする樹脂組成物である。好ましい熱可塑性樹脂は、ポリエステルである。
さらに他の観点によれば、本発明に係るラケット用ストリングでは、221MPaの応力で引っ張られたときの伸び率P2は、19.3%以上22.0%以下である。好ましくは、このストリングの材質は、熱可塑性樹脂を基材とする樹脂組成物である。好ましい熱可塑性樹脂は、ナイロンである。
さらに他の観点によれば、本発明に係るラケットは、フレームとストリングとを有する。217MPaの応力で引っ張られたときのストリングの伸び率P1は、9.25%以上18.6%以下である。
さらに他の観点によれば、本発明に係るラケットは、フレームとストリングとを有する。221MPaの応力で引っ張られたときのストリングの伸び率P2は、19.3%以上22.0%以下である。
本発明に係るラケット用ストリングは、打球感及び耐久性に優れる。
図1は、本発明の一実施形態に係るテニスラケットが示された正面図である。 図2は、図1のテニスラケットのストリングの一部が示された拡大斜視図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1に、テニスラケット2が示されている。このテニスラケット2は、フレーム4、グリップ6、エンドキャップ8及びストリング10を有している。このテニスラケット2は、硬式テニスに使用されうる。
フレーム4は、ヘッド12、2つのスロート14及びシャフト16を有している。ヘッド12は、フェース18の輪郭を形成している。ヘッド12の正面形状は、略楕円である。楕円の長径方向は、テニスラケット2の軸方向Yと一致している。楕円の短径方向は、テニスラケット2の幅方向Xと一致している。それぞれのスロート14の一端は、ヘッド12と連続している。このスロート14は、他端の近傍で他のスロート14と合流している。スロート14は、ヘッド12から延びてシャフト16に至っている。シャフト16は、2つのスロート14が合流する箇所から延びている。シャフト16は、スロート14と連続的にかつ一体的に形成されている。ヘッド12のうち2つのスロート14に挟まれた部分は、ヨーク20である。
このフレーム4は、パイプからなる。換言すれば、このフレーム4は中空である。このパイプの材質は、繊維強化樹脂である。この繊維強化樹脂のマトリクス樹脂は、熱硬化樹脂である。典型的な熱硬化樹脂は、エポキシ樹脂である。繊維強化樹脂の典型的な繊維は、カーボン繊維である。この繊維は、長繊維である。
グリップ6は、シャフト16に巻かれたテープによって形成されている。グリップ6は、テニスラケット2がスイングされたときの、プレーヤーの手とテニスラケット2とのスリップを抑制する。
ストリング10は、ヘッド12に張られる。ストリング10は、幅方向X及び軸方向Yに沿って張られる。ストリング10のうち幅方向Xに沿って延在する部分は、横ストリング10aと称される。ストリング10のうち軸方向Yに沿って延在する部分は、縦ストリング10bと称される。複数の横ストリング10a及び複数の縦ストリング10bにより、フェース18が形成されている。このフェース18は、概してX−Y平面に沿っている。
図2に、ストリング10が示されている。このストリング10は、モノフィラメントタイプである。ストリング10が、複数のフィラメントが撚られて形成されてもよい。ストリング10が、複数の層を有してもよい。ストリング10が、その表面にコーティングを有してもよい。
ストリング10の好ましい材質は、樹脂組成物である。この樹脂組成物の好ましい基材樹脂は、熱可塑性樹脂である。樹脂組成物は、基材樹脂以外に、種々の添加剤を含みうる。添加剤の具体例として、紫外線吸収剤、軟化剤、可塑剤、着色剤等が挙げられる。
ストリング10に適した熱可塑性樹脂の具体例として、ポリエステル及びナイロンが例示される。ポリエステル又はナイロンが使用されたストリング10は、ナチュラルガットに比べて耐久性に優れる。このストリング10によって繰り返しテニスボールが打撃されても、ストリング10の破断が生じにくい。
以下、このストリング10の製造方法が説明される。この製造方法では、まず、未処理ストリングが準備される。未処理ストリングとは、後述される放射線照射がなされていない状態のストリングを意味する。
未処理ストリングの準備には、既知の方法が採用されうる。典型的な方法は、延伸加工である。この延伸加工では、基材樹脂が加熱されて溶融する。この基材樹脂に、添加剤が添加されて、溶融樹脂組成物が得られる。この溶融樹脂組成物が口金から引き出されつつ冷却されて、母線が得られる。この母線が引き延ばされて、未処理ストリングが得られる。
次に、この未処理ストリングに、放射線が照射される。放射線として、α線、β線、γ線及びX線が挙げられる。工業的に実績があるとの観点から、γ線が好ましい。γ線は、包装後の食品の殺虫及び殺菌の目的で実用化されている。さらにγ線は、ジャガイモ等の農作物の発芽防止の目的で実用化されている。γ線は、原子核のエネルギー準位が不安定状態から安定状態へと遷移するときにエネルギーを放出する現象に由来して、発生する。典型的には、コバルト60γ線が用いられる。延伸加工のプロセスの終了直後に、延伸設備上で、放射線が照射されうる。延伸工程が終了して巻き取られた状態の未処理ストリングに、放射線が照射されてもよい。所定サイズに裁断されて包装が施された未処理ストリングに、放射線が照射されてもよい。
放射線の照射によって未処理ストリングが軟化し、ストリング10が得られる。軟化の理由は、延伸等に起因して未処理ストリングの中に生じた樹脂結晶が、照射によって消滅するためであると推測される。1つの未処理ストリングに対して、複数回の照射が、繰り返されてもよい。
このストリング10に引張荷重がかかると、このストリング10は十分に伸張する。このストリング10が使用されたラケット2でテニスボールが打撃されると、フェース18が十分に変形する。プレーヤーは、このラケット2の打球感を、「ソフトである」と感じる。このストリング10は、ラケット2の打球感に寄与しうる。このストリング10はさらに、プレーヤーの関節へのダメージを軽減しうる。
前述の通り、耐久性の観点から好ましい基材樹脂は、ポリエステルである。ポリエステルを含む未処理ストリングに放射線が照射されることで、打球感が、ナイロンからなるストリング10に近づきうる。この照射は、耐久性を大幅には阻害しない。
基材樹脂がナイロンである未処理ストリングに、放射線が照射されてもよい。この照射により、打球感がナチュラルガットに近いストリング10が得られうる。この照射は、耐久性を大幅には阻害しない。
基材樹脂がポリエステル等である場合、ストリング10が217MPaの応力で引っ張られたときの伸び率P1は、9.25%以上18.6%以下が好ましい。伸び率P1が9.25%以上であるストリング10は、打球感に優れる。この観点から、この伸び率P1は9.30%以上がより好ましく、9.35%以上が特に好ましい。伸び率P1が18.6%以下であるストリング10は、耐久性に優れる。この観点から、この伸び率P1は17.0%以下がより好ましく、15.0%以下が特に好ましい。
基材樹脂がナイロン等である場合、ストリング10が221MPaの応力で引っ張られたときの伸び率P2は、19.3%以上22.0%以下が好ましい。伸び率P2が19.3%以上であるストリング10は、打球感に優れる。この観点から、この伸び率P2は19.5%以上がより好ましく、19.7%以上が特に好ましい。伸び率P2が22.0%以下であるストリング10は、耐久性に優れる。この観点から、この伸び率P2は21.5%以下がより好ましく、21.2%以下が特に好ましい。
本発明者の調査によれば、一般的なストリングがテニスラケットに張られたときの平均的な張力は、217MPaから221MPaである。従って本発明では、引張応力が217MPaであるときの伸び率P1及び張応力が221MPaであるときの伸び率P2によって、ストリング10を評価する。
伸び率P1及び伸び率P2は、引張試験機によって測定される。この試験機は、一対のチャックを有する。それぞれのチャックに、ストリング10が巻き付けられる。試験の条件は、以下の通りである。
試験機:SHIMADZU AG−Xplus 5kN
チャック:SHIMADZU 5kN空気キャプスタンタイプ
343−23325−30
チャック間距離:210mm
標点間距離:150mm
引張り速度:1mm/sec
プロット間隔:100msec
環境温度:25℃
各ストリング10ごとに3回の測定を行い、中間値を代表値とする。
放射線の照射量は、250kGy以上2000kGy以下が好ましい。照射量が250kGy以上である製造方法により、打球感に優れたストリング10が得られうる。この観点から、照射量は350kGy以上がより好ましく、400kGy以上が特に好ましい。照射量が2000kGy以下である照射は、低コストでなされうる。この観点から、照射量は1600kGy以下がより好ましく、1400kGy以下が特に好ましい。1つの未処理ストリングに対して複数回の照射が繰り返される場合、各照射量の合計が上記範囲内であることが、好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実験1]
[試験例1]
市販のストリング(Dunlop社の商品名「Black Widow」)を準備した。このストリングの基材樹脂は、ポリエステルである。このストリングに、コバルト60γ線を照射した。照射量は、500kGyであった。さらに、500kGyのコバルト60γ線を照射した。合計の照射量は、1000kGyである。ストリングを引張試験に供した。荷重が40lbs、50lbs、60lbs及び70lbsの段階での伸び率を測定した。この結果が、下記の表1に示されている。
[試験例2]
市販のストリングIを準備した。このストリングの基材樹脂は、ポリエステルである。このストリングの伸び率を、試験例1と同様の方法で測定した。この結果が、下記の表2に示されている。
[試験例3]
市販のストリングIIを準備した。このストリングの基材樹脂は、ポリエステルである。このストリングの伸び率を、試験例1と同様の方法で測定した。この結果が、下記の表2に示されている。
[試験例4]
市販のストリングIIIを準備した。このストリングの基材樹脂は、ナイロンである。このストリングに、コバルト60γ線を照射した。照射量は、250kGy、500kGy及び1000kGyであった。このストリングを引張試験に供した。荷重が50lbs、60lbs及び70lbsの段階での伸び率を測定した。この結果が、下記の表3に示されている。
Figure 2021177820
Figure 2021177820
Figure 2021177820
表1−3から明らかなように、放射線の照射は、ストリングの伸び率を大きくする傾向が見られる。
[実験2]
[実施例1]
市販のストリング(前述の商品名「Black Widow」)を準備した。このストリングの基材樹脂は、ポリエステルである。このストリングに、コバルト60γ線を照射した。照射量は、250kGyであった。
[実施例2及び3並びに比較例1]
放射線の照射量を下記の表4に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2及び3並びに比較例1のストリングを得た。
[実施例4−9並びに比較例2及び3]
出発原料であるストリング、及び放射線の照射量を下記の表5及び6に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例4−9並びに比較例2及び3のストリングを得た。
[比較例4]
市販のナチュラルガット製ストリングを、比較例4とした。
[伸び率P1]
前述の方法にて、伸び率P1を測定した。この結果が、下記の表4−6に示されている。
[打球感]
ストリングを張ったテニスラケットをプレーヤーに使用させ、打球感を5段階で評価させた。この結果が、下記の表4−6に示されている。数値が大きいほど、打球感に優れている。
[耐久性]
応力緩和試験機により、耐久性を5段階で評価した。試験条件は、以下の通りである。
モード:引張
荷重:245N
速度:1mm/sec
この結果が、下記の表4−6に示されている。数値が大きいほど、耐久性に優れている。
[総合評価]
打球感の評価値と耐久性の評価値の合計で、総合評価値とした。この結果が、下記の表4−6に示されている。
Figure 2021177820
Figure 2021177820
Figure 2021177820
[実験3]
[実施例10]
市販のストリング(前述の市販品III)を準備した。このストリングの基材樹脂は、ナイロンである。このストリングに、コバルト60γ線を照射した。照射量は、250kGyであった。
[実施例11及び12並びに比較例5]
放射線の照射量を下記の表7に示される通りとした他は実施例10と同様にして、実施例11及び12並びに比較例5のストリングを得た。
[比較例6]
市販のナチュラルガット製ストリングを、比較例6とした。
[伸び率P2]
前述の方法にて、伸び率P2を測定した。この結果が、下記の表7に示されている。
[打球感]
ストリングを張ったテニスラケットをプレーヤーに使用させ、打球感を5段階で評価させた。この結果が、下記の表7に示されている。数値が大きいほど、打球感に優れている。
[耐久性]
応力緩和試験機により、耐久性を5段階で評価した。試験条件は、以下の通りである。
モード:引張
荷重:245N
速度:1mm/sec
この結果が、下記の表7に示されている。数値が大きいほど、耐久性に優れている。
[総合評価]
打球感の評価値と耐久性の評価値の合計で、総合評価値とした。この結果が、下記の表7に示されている。
Figure 2021177820
表4−7に示される通り、各実施例に係るストリングは、打球感及び耐久性のバランスに優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るストリングは、テニス、ソフトテニス、スカッシュ、バドミントン等の種々の競技に適している。
2・・・テニスラケット
4・・・フレーム
6・・・グリップ
10・・・ストリング
10a・・・横ストリング
10b・・・縦ストリング
12・・・ヘッド
18・・・フェース

Claims (11)

  1. (A)未処理ストリングを準備する工程、
    及び
    (B)上記未処理ストリングに放射線を照射する工程
    を含む、ラケット用ストリングの製造方法。
  2. 上記工程(B)において、未処理ストリングにγ線が照射される請求項1に記載の製造方法。
  3. 上記工程(B)において、未処理ストリングに250kGy以上2000kGy以下の放射線が照射される請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 上記工程(A)において準備されるストリングスの材質が、熱可塑性樹脂を基材とする樹脂組成物である請求項1から3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 上記熱可塑性樹脂がポリエステル又はナイロンである請求項4に記載の製造方法。
  6. 217MPaの応力で引っ張られたときの伸び率P1が9.25%以上18.6%以下であるラケット用ストリング。
  7. その材質が、熱可塑性樹脂を基材とする樹脂組成物であり、この熱可塑性樹脂がポリエステルである請求項6に記載のストリング。
  8. 221MPaの応力で引っ張られたときの伸び率P2が19.3%以上22.0%以下であるラケット用ストリング。
  9. その材質が、熱可塑性樹脂を基材とする樹脂組成物であり、この熱可塑性樹脂がナイロンである請求項8に記載のストリング。
  10. フレームとストリングとを備えており、
    217MPaの応力で引っ張られたときの上記ストリングの伸び率P1が、9.25%以上18.6%以下であるラケット。
  11. フレームとストリングとを備えており、
    221MPaの応力で引っ張られたときの上記ストリングの伸び率P2が、19.3%以上22.0%以下であるラケット。
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