JP2021177267A - 取引システム、取引システムの制御方法及び取引システムの制御プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
また、これら仮想通貨を円等の法定通貨と交換する需要があり、例えば、仮想通貨と法定通貨を固定価格で交換する等の提案もなされている(例えば、特許文献1等)。
また、ブロックチェーン等で管理されている「仮想通貨」を法定通貨と交換して、その取引結果をブロックチェーン等に反映させるには、マイナーの合意が必要で、そのマイナーの手数料が高騰しているため、取引のコストが上昇しているという問題もあった。
メインチェーンでは、POW(Proof of Work)により「マイナー」の合意が形成されるまでの時間が1ブロック当たり、約10分間と長いが、本発明では、実際の取引(例えば、仮想通貨と法定通貨の交換等)が、サイドチェーンで行われる。
このため、サイドチェーンでは、POWでの合意形成を待つ必要がないので、取引の時間を短縮することができ、これがため、迅速な取引が可能となる。
また、サイドチェーンを用いることで、メインチェーンのような「マイナー」の合意は不要なので、コストも低下させることもできる。
さらに、サイドチェーンでは、メインチェーンの「マイナー」とは異なる複数の監視部(例えば、検証サーバ、監査端末等)で、その取引を監視するため、取引の安全も確保することが可能となっている。
このため、サイドチェーン上で取引を行う端末である当事者同士について、互いに信頼関係がなくても、第3者である仲介者等を介することなく、相対取引を安心して行うことができる。
したがって、サイドチェーンでは、監視部の許可なく取引ができず、取引の安全(セキュリテイ)が確保されている。
したがって、例えば、ビットコイントークンと円トークンの交換価値が、市場における時価情報と著しく相違する場合は、不適切な取引として、取引を承認しない。
このように。本発明では、サイドチェーンにおける不適切な内容の取引の成立も未然に防ぐことができる。
当事者が複数回、取引に関与するときは、原則として、その都度、取引内容を実行しなければならない。例えば、A端末がB端末に仮想通貨を100万円と交換し、その後、仮想通貨を得たB端末が、C端末に同仮想通貨を110万円と交換する場合で、取引ごとに取引内容を実行する。このとき、B端末に所持金がないと、B端末は、100万円を借り入れて、A端末から仮想通貨を取得し、その後、C端末と仮想通貨を110万円と交換した後、100万円を返済することになる。これでは、取引の迅速化を図ることができない。
また、この「ネッティング処理」では、C端末に1万円でも資金不足等が生じると、A端末、B端末、C端末の全体の取引が債務不履行となるおそれがある。
すなわち、上述の例では、例えば、それぞれ、取引決済サーバ等の第三者機関と端末A、端末B、端末Cとの間の取引情報を生成する。
具体的には、第三者機関がA端末に100万円支払う取引情報、第三者機関がB端末に10万円支払う取引情報、そして、第三者機関が110万円と交換にC端末に仮想通貨を引き渡す取引情報等を生成する。
このように、当事者である各端末と第三者機関との間のみの取引情報を、端末毎に生成することで、例えば、C端末に資金不足があっても、C端末と第三者機関との取引のみが不履行となり、他の2つの取引は有効に成立することになる。
したがって、取引の安全と効率性の双方を達成することができる。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1に示すように、本システム1は、取引対象であり仮想通貨である例えば、「ビットコイン」の取引所10A乃至取引所10G等が有する取引端末10A乃至取引端末10Gを有している。
これら、取引端末10A等は、それぞれ地理的に離間して配置され、例えば、取引端末10Aは東京、取引端末10Bは、大阪、取引端末10Gはロンドン等に配置されている。
また、インターネット網2には、図1に示すように、監視部である例えば、「検証サーバ100」と、第三者機関である例えば、「取引決済サーバ200」も通信可能となっている。
現在、ビットコインの取引価格や流通量は、取引所等によってばらつきがあり、均衡がとれておらず、ビットコインの取引の共通取引基盤や共通決済基盤がない。
このため、本実施の形態の本システム1は、ビットコインの取引の共通基盤を提供するものである。
ブロックチェーンのネットワークは、マイナーと呼ばれる不特定多数のノードにより形成され、各ノードがトランザクションを検証して検証結果の合意を形成し、ブロックチェーン上の取引履歴を更新する。
なお、本発明において、仮想通貨は、ビットコインに限定されず、イーサリアム(登録商標)等のアルトコインであっても構わない。
この「サイドチェーン」は、後述するように、「メインチェーン」とは異なる「アルゴリズム」で動作するネットワークであるが、「メインチェーン」と「サイドチェーン」との間では、後述するように、「双方向ペグ(Two−way Peg)」が可能な構成となってなっている。
すなわち、「メインチェーン」上で管理されている「ビットコイン」と「サイドチェーン」上で管理されている「サイドチェーン用トークン」とを相互に交換することができる。
「ストロング・フェデレーションズ」は、ネットワーク上に地理的及び管轄的に分散して配置された複数の監査端末が、サイドチェーン上のトランザクションの検証動作を実行すると共に、「メインチェーン」との間の「ビットコイン」の双方ペグの検証動作を実行する。
この検証は、「k−ofーn」の「マルチシグネチャースキーム」(複数の秘密鍵が必要とされ、そのうち一定数の秘密鍵が要求される)のアルゴリズムで実行される。
「メインチェーン」では「Pow(Proof OF Work)」により「マイナー」の合意形成を行うが、「サイドチェー」ンでは「マルチシグネチャ」に置き換えることで、メインチェーンのセキュリテイを維持しつつ、時間的遅延を生じ難くする構成となっている。
本実施の形態では、「サイドチェーン」上に、「監査端末10A等」に加え、検証者の「検証サーバ100」及び「取引決済サーバ200」が通過交換取引を検証するプラットフォームを構築する。
図3に示すように、取引決済サーバ200は、取引決済サーバ側制御部201を有し、同制御部201は、他の装置等と通信する「取引決済サーバ側通信装置202」、各種情報を表示する「取引決済サーバ側ディスプレイ203」、そして各種情報を入力する「取引決済サーバ側各種情報入力装置204」を制御する。
また、同制御部201は、図3の「取引決済サーバ側第1の各種情報記憶部210」、「取引決済サーバ側第2の各種情報記憶部220」及び「取引決済サーバ側第2の各種情報記憶部230」を制御する。
これらの内容については、後述する。
図7に示すように、検証サーバ100は、検証サーバ側制御部101を有し、同制御部101は、他の装置等と通信する「検証サーバ側通信装置102」、各種情報を表示する「検証サーバ側ディスプレイ103」、そして各種情報を入力する「検証サーバ側各種情報入力装置104」を制御する。
また、同制御部101は、図7の「検証サーバ側第1の各種情報記憶部110」及び「検証サーバ側第2の各種情報記憶部120」を制御する。
これらの内容については、後述する。
なお、本実施の形態では、説明の便宜上、4つの監査端末で説明するが、本発明における監査端末は、これに限らず適切な数の監査端末が求められる。
また、監査端末は、その数が多いほど、セキュリテイは高くなり、その数が少なくなるほど、処理速度が速くなる。
このため、両者のバラスをとるように、監視端末の数を適切に定める。
「取引端末」として機能するのは、取引端末10A、10B、10Cであるが、これらは同一の構成のため、以下「取引端末10C」についてのみ説明する。
図10に示すように、取引端末10Cは、取引端末側制御部11Cを有し、同制御部11Cは、他の装置等と通信する「取引端末側通信装置12C」、各種情報を表示する「取引端末側ディスプレイ13C」、そして各種情報を入力する「取引端末側各種情報入力装置14C」を制御する。
また、同制御部11Cは、図10の「C取引端末側鍵情報記憶部15C」及び「取引端末側各種情報記憶部16C」も制御する。
このうち、「C取引端末側鍵情報記憶部15C」については、後述する。
以下、監査端末10D(E,F、G)」として説明する。
「監査端末」として機能するのは、監査端末10D乃至監査端末10Gであるが、これらは同一の構成のため、以下「監査端末10D」についてのみ説明する。
また、同制御部11Dは、図11の「監査端末側鍵情報記憶部15D」及び「監査端末検証部17D」も制御する。
これら「監査端末側鍵情報記憶部15D」及び「監査端末検証部17D」の内容については、後述する。
本実施の形態では、図1の「取引端末10A」「取引端末B」及び「取引端末C」が、それぞれ「ビットコイン」に関する取引を希望し、図1の「取引端末10D」乃至「取引端末10G」が「監査端末」として機能する例で、以下、説明する。
具体的には、各取引端末10A等が取引のマッチングやコミュニケーション、及びトランザクションの生成等を実行するツールとしての機能するプログラムである。
これにより、取引端末10A等は、当該プログラムを用いて、本システム1のプラットフォームにおいて、「ビットコイン」の取引の相手方を検索し、取引情報である例えば、取引内容(取引価格、取引量等)の交渉を行い、相手方と合意した場合、取引端末10A等は、本システム1を利用してく「ビットコイン」の交換等を実行する。
これにより、取引端末10A等は、「取引決済サーバ200」を含む本システム1を利用することが可能となる。
先ず、図12のステップ(以下「ST」という。)1へ進む。
ST1では、各取引端末10A等から「ビットコイン」と「円」との交換の具体的な条件情報が、「取引決済サーバ200」に送信される。
例えば、1)取引端末Aの条件情報は「1ビットコイン」を「100万円」で購入したいことと「1ビットコイン」を「110万円」で売却したいことである。
また、2)「取引端末10B」の条件情報は、「2ビットコイン」を「180万円」で購入したいことと、「1ビットコイン」を「100万円」で売却したいこと、である
さらに、3)「取引端末10C」の条件情報は、「1ビットコイン」を「110万円」で購入したことと、「2ビットコイン」を「180万円」で売却したいことである。
このように、「取引端末10Aと取引端末Bの契約」、「取引端末10Bと取引端末10Cの契約」及び「取引端末10Cと取引端末10Aの契約」を候補として選択し、「マッチング結果記憶部213」に記憶する。
例えば、上述の例では、取引端末10Aは、10Cに「110万円」を提供する契約であるが、取引端末Bとの契約で、Bから「100万円」取得することになる。
これでは、迅速な取引が困難となるという問題がある。
そして、この「ネッティング契約処理」が行われた結果情報を、図5の「ネッティング契約処理結果情報記憶部221」に記憶する。
そこで、本実施の形態では、「取引決済サーバ200」の図6の「セントラルカウンターパーティ契約処理部(プログラム)234」が動作し、図5の「ネッティング契約処理結果情報記憶部221」に記憶されている「ネッティング契約処理結果情報」の契約当事者を、それぞれ「取引決済サーバ200」との契約に変更し、図5の「セントラルカウンターパーティ契約処理結果情報記憶部222」に記憶させる。
また、これら「セントラルカウンターパーティ契約処理結果情報記憶部222」の契約は、ネッティング契約処理されているため、各当事者が、上述のネッティング前の契約で履行に必要な法定通貨(円)の全額等を履行時に用意する必要がないので、取引を迅速に行うことができる。
また、取引を急ぐときは、図1乃至図7の処理を省略しても構わない。
また、上述のように、「取引決済サーバ200」と、各取引端末10A、10BC及び10Cとの契約(取引)としたことで、迅速且つ安全な取引を保証することができる。
具体的には、上述の例では、1)取引決済サーバ200が取引端末10Aに「10万円」提供する契約、2)取引決済サーバ200が取引端末10Bに「1ビットコイン」を」提供する契約、3)取引決済サーバ200が取引端末10Cに「1ビットコイン」を提供すると共に、取引端末10Cは、取引決済サーバ200に「70万円」提供する契約となる。
すなわち、取引決済サーバ200は、取引決済サーバ200の特定の「1ビットコイン」を、使用不可となるように「ロック(凍結)」するため以下の動作を行う。
また、このとき、取引決済サーバ200は、楕円曲線の準同型性を利用して、各監査端末の公開鍵から新たな公開鍵を生成し、生成した公開鍵を用いて「マルチシグアドレス」を生成する。
これにより、メインチェーンに当該1ビットコインがロックされる。
しかし、この場合、「取引決済サーバ200」は、トランザクションを生成して、取引端末Cにトークンを送るだけでは、「取引端末10C」の不正行為によって交換が成立しないおそれがある。
したがって、サイドチェーン上で取引を行う端末の当事者同士について、互いに信頼関係がなくても、第3者である仲介者等を介することなく、相対取引を安心して行うことができる。
本実施の形態では、「取引決済サーバ200」が、「取引決済サーバ200」と「取引端末10C」のそれぞれの公開鍵を用いて「マルチシグアドレス」を生成し、当該マルチシグアドレスを使用して「1ビットコイントークン」及び「70万円トークン」をデポジットしたトランザクションを生成する。
具体的には、以下のとおりである。
コンフィデンシャル・トランザクションは、ブロックチェーンにより公開される「ビットコイントークン」及び「円トークン」の取引量を秘匿化する手法であり、準同型暗号を利用して取引量を暗号化する手法である。
コミットメントC(a)=xG+aH・・・(1)
xは、当事者が共有する秘密鍵(blinding factor)、G及びHは、楕円曲線上のベースポイント(離散対数点)である。
コンフィデンシャル・トランザクションでは、トランザクションに格納される各インプット及びアウトプットの数量をコミットメントC(a)で表し、数量の代わりにコミットメントC(a)を各インプット及びアウトプットのスクリプトに記述する。
例えば、C(1)+C(1)=C(2)の関係が成り立つ。
したがって、各インプットのコミットメントC(a)の総和から各アウトプットのコミットメントC(a)の総和を差し引いて0になるかをチェックすることで、取引量(a)を検証することができる。
これにより、秘密鍵(x)を知る当事者は、取引量(a)を知ることができる一方、第三者は、取引量(a)を知ることができない。
コンフィデンシャル・アセットは、コンフィデンシャル・トランザクションを応用した手法であり、取引量に加えて、取引する「ビットコイントークン」「円トークン」の種類(アセットタイプ)を秘匿化する手法である。
例えば、取引量(a)(b)である2種類の「ビットコイントークン」「円トークン」を想定した場合、取引量(a)の「ビットコイントークン」等のコミットメントC(a)が、式(1)で計算すると共に、取引量(b)の「ビットコイントークン」等のコミットメントC(b)は、次の式(2)で計算する。
「I」と「H」は、同様に楕円曲線上のベースポイントである。
式(1)、(2)を比較するとわかるように、コンフィデンシャル・アセットでは、「ビットコイントークン」等の種類に応じて異なるベースポイントH、Iを選択してコミットメントC(a)、C(b)を計算する。
ただし、ベースポイントHを固定値としては、「ビットコイントークン」等の種類が分ってしまうため、コンフィデンシャル・アセットでは、次の式(3)のように、ベースポイントHをAに置き換える。
A=H+rG・・・(3)
rは、当事者のみが知る秘密の欄数値である。ベースポイントHをAに置き換えた場合、式(1)は、次の式(4)で表される。
C(a)=xG+aA=xG+a(H+rG)=(x+ra)G+aH・・・(4)
式(1)、(4)を比較すると分かるように、秘密鍵xは(x、r)に置き換わる。
なお、コンフィデンシャル・アセットでは、さらに、通貨の創造を防ぐためベースポイントAをリング署名で構成する。
すなわち、「取引決済サーバ200」と「取引端末10C」が生成するトランザクションの数は単数に限定されない。
このように、上述の工程により、第三者を介さず、相手方と信頼関係なしに、安心して取引を行うことができる。
また、「検証サーバ200」は、法定通貨に対する仮想通貨の現在の時価情報を、所定の外部API(Application Programmable Interface)から取得する。
両者の差分が閾値以上であると判定した場合、「検証サーバ100」は、当該トランザクションが不適切な取引に係るものと判定し、当該トランザクションを承認しない。
一方で、本システム1はブロックチェーンを用いた分散型の取引システムであり、取引を管理する中央集権的な管理者が存在しない。
しかし、取引を完全にユーザのみに委ねた場合、一般的な金融取引の規制に鑑みて、不適切な取引が行われるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、「検証サーバ100」が取引内容を検証することで、不適切な取引を防止する。
その他にも、「検証サーバ100」は、各取引端末のID、UTXO等の取引に関わる情報を検証し、不適切な取引であるか否かを判定する。
「監査端末10D」等は、それらの図11に示す「監査端末検証部(プログラム)17D」が動作し、端末の計算力に依拠した「Pow」ではなく、サイドチェーンで採用される「ストロング・フェデレーション」のアルゴリズムによりトランザクションを検証し、サイドチェーンにブロックに追加することに同意する場合、各監査端末10D等は、当該ブロックに「監査端末10D」等の電子署名を入力する。
ストロング・フェデレーションでは、ラウンドロビンで処理が行われ、複数の監査端末のうち、いずかの監査端末10D等が順番にマスターに選出されて検証を行う。
マスターとなった監査端末10D等は、サイドチェーンのネットワーク上にブロードキャストされた各トランザクションのスクリプトを検証し、サイドチェーンに追加するブロックの候補を生成する。
マスターである「監査端末10D」等は、生成したブロックの候補を他の「監査端末
に送信する。
一方で、所定数の「監査端末10D」等の同意を必要とすることで、メインチェーンで担保されているセキュリティ(ビザンチン耐性)を維持することができる。
なお、ロックが解除される「ビットコイン」は、今回の取引において「取引決済サーバ200」が、ロックした「ビットコイン」とは限らず、他の取引でロックされた「ビットコイン」である場合で良い。
そして、これにより、「取引決済サーバ200」の「1ビットコイン」と、「取引端末10C」の法定通貨(70万円)との交換が完了する。
この場合、上述の「取引端末10C」が「取引決済サーバ200」に「70万円」を提供する工程と、同様の工程を経て実行される。
その場合、上述の「取引端末10C」が「取引決済サーバ200」に「1ビットコイン」を提供する工程と、同様の工程を経て実行される。
また、第三者を介さずに相対取引で交換可能であり、当事者は売買対象である通貨のコントロールを自らで行うことができる。
さらに、「検証サーバ100」が実行する処理を組み合わせることで、通貨交換取引に一定の規制を加えることもできる。
また、複数の連続した契約について、個々の契約について、それぞれ処理すると不都合があるが、本実施の形態では、「取引決済サーバ200」等を動作させることで解決される。
一般的な金融取引では、金融官庁からの要請に応じて取引記録を提出する必要がある。
これに対応して、「検証サーバ100」は、各トランザクションで暗号化されている取引内容を秘匿化用の秘密鍵を用いて復号し、取引記録を出力する。
これにより一般ユーザからは本プラットフォーム上での取引記録が秘匿化される一方、必要に応じて取引記録を閲覧可能とすることができる。
この場合、日本円監査端末、USドル監査端末、ベトナムドン監査端末、マレーシアリンギット監査端末等を本実施の形態の図1のシステム1に配置することで、日本円、USドル、ベトナムドン、マレーシアリンギットをビットコイン等の仮想通貨を介して相互に交換することが可能となる。
Claims (9)
- 複数のノードによって取引記録が保持され、これらによって構築されたネットワークで仮想通貨が管理されるブロックチェーンと、
前記ブロックチェーンの側鎖であるサイドチェーンと、を有する取引システムであって、
前記サイドチェーンでは、前記ブロックチェーンで管理される仮想通貨を管理できると共に、少なくとも、前記仮想通貨と法定通貨との交換を含む取引が可能な構成となっていると共に、前記サイドチェーンで実行された取引の結果情報は、前記メインチェーンに反映され、
前記サイドチェーンにおける取引情報は、前記メインチェーンとは異なる複数の監視部で監視される構成となっていることを特徴とする取引システム。 - 前記サイドチェーンにおける当事者である端末間の前記取引情報には、交換する取引対象を相互に条件付けて、当事者の一方の端末が取引内容を実行しない場合、他方の端末の取引内容も実行されない構成を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の取引システム。
- 前記サイドチェーンにおける前記取引情報は、その内容を秘匿化するための秘匿化処理が施されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の取引システム。
- 前記仮想通貨及び前記法定通貨は、それそれ、前記サイドチェーン上では、サイドチェーン上で使用可能なサイドチェーン用トークンに変換されて取引され、
前記サイドチェーン用トークンは、前記監視部が、その発行を許可する構成となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の取引システム。 - 前記監視部は、前記サイドチェーンにおける前記取引情報の取引対象の交換価値の妥当性を判断することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の取引システム。
- 取引情報は、複数の前記監査部によって、重ねて検証された後に初めて、前記サイドチェーンにおける前記取引情報として認められる構成となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の取引システム。
- 端末が、前記サイドチェーンおける取引に、当事者として複数回、関与するときに、当該取引情報の取引内容について、ネッティング処理を行うと共に、前記ネッティング処理の結果情報に基づき、当事者である各前記端末と第三者機関との間のみの前記取引情報を、前記端末毎に生成し、前記第三者機関との前記取引情報に基づいて、前記サイドチェーンで取引が実行されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の取引システム。
- 複数のノードによって取引記録が保持され、これらによって構築されたネットワークで仮想通貨が管理されるブロックチェーンと、
前記ブロックチェーンの側鎖であるサイドチェーンと、を有する取引システムの制御方法であって、
前記サイドチェーンでは、前記ブロックチェーンで管理される仮想通貨を管理できると共に、少なくとも、前記仮想通貨と法定通貨との交換を含む取引が可能な構成となっていると共に、前記サイドチェーンで実行された取引の結果情報は、前記メインチェーンに反映され、
前記サイドチェーンにおける前記取引情報は、前記メインチェーンとは異なる複数の監視部で監視される構成となっていることを特徴とする取引システムの制御方法。 - 複数のノードによって取引記録が保持され、これらによって構築されたネットワークで仮想通貨が管理されるブロックチェーンと、前記ブロックチェーンの側鎖であるサイドチェーンと、を有する取引システムに、
前記サイドチェーンでは、前記ブロックチェーンで管理される仮想通貨を管理できると共に、少なくとも、前記仮想通貨と法定通貨との交換を含む取引が可能な構成となっていると共に、前記サイドチェーンで実行された取引の結果情報は、前記メインチェーンに反映される機能、
前記サイドチェーンにおける前記取引情報は、前記メインチェーンとは異なる複数の監視部で監視される機能、を実現させるための取引システムの制御プログラム。
Priority Applications (2)
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