JP2021171745A - 微細気泡発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体中において微細な気泡を発生させる微細気泡発生装置において、装置の大型化等の使用上の問題を低減する技術を提供する。【解決手段】微細気泡発生装置1は、気体を内部に収容するボンベ300を着脱可能に取り付けるコネクタ31と、気体の微細気泡を吐出するヘッド12と、コネクタ31とヘッド12とを繋ぐ配管33と、ボンベ300からの気体の排出を制御する制御部22と、微細気泡の吐出時に音声、光および香りの少なくとも1つを発する吐出発報部25とを有する。ヘッド12は、配管33を介してボンベ300から供給された前記気体を吐出する気泡吐出部32を備える。これにより、微細気泡発生装置1の体格を小さくできるとともに、使用者が液体への気体の添加を実感することができる。すなわち、微細気泡発生装置1の使用上の問題を低減できる。【選択図】図2
Description
この発明は、液体中において微細な気泡を発生させる微細気泡発生装置に関する。
近年、入浴用に、浴槽内において浴用水に炭酸ガスや水素ガス等の気体を添加する気体添加装置が知られている。例えば、浴用水に炭酸ガスを添加した場合には、血流促進効果があるとされている。また、浴用水に水素ガスを添加した場合には、抗老化作用や美容効果があるとされている。例えば、特許文献1には、浴槽内において水素ガスの微細気泡を発生させる装置が開示されている。
このような気体添加装置は、添加する気体を生成する気体生成部の体格を小さくするのが困難であるため、装置全体が大型化しやすいという問題がある。また、浴用水に気体が添加された場合に、気体が無味無臭無色であるために、使用者が気体の添加を実感できないという問題がある。
本発明は、このような使用上の問題を低減する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、液体中に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置であって、気体を内部に収容するボンベを着脱可能に取り付けるコネクタと、前記気体の微細気泡を吐出するヘッドと、前記コネクタと前記ヘッドとを繋ぐ配管と、前記ボンベからの前記気体の排出を制御する制御部と、各部を操作する操作部と、前記微細気泡の吐出時に音声、光および香りの少なくとも1つを発する吐出発報部と、を有し、前記ヘッドは、前記配管を介して前記ボンベから供給された前記気体を吐出する気泡吐出部を備える。
本願の第2発明は、第1発明の微細気泡発生装置であって、前記ヘッドは、前記気泡吐出部の周囲に前記液体の流れを発生させる水流発生部をさらに備える。
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の微細気泡発生装置であって、前記水流発生部が発生させる前記液体の流れの速さを調節可能である。
本願の第4発明は、第1発明ないし第3発明のいずれかの微細気泡発生装置であって、 前記気体は水素ガスであり、前記ボンベから供給される前記水素ガスを用いて電気エネルギーを生成する燃料電池をさらに有する。
本願の第5発明は、第1発明ないし第4発明のいずれかの微細気泡発生装置であって、前記制御部による制御情報を記憶または通信する情報管理部をさらに有する。
本願の第6発明は、第5発明の微細気泡発生装置であって、前記情報管理部は、外部と無線通信を行う無線通信部を有する。
本願の第7発明は、微細気泡発生装置について管理を行うための管理システムであって、第6発明の前記微細気泡発生装置と、前記微細気泡発生装置のそれぞれと通信可能な外部サーバと、前記外部サーバと通信可能であり、前記外部サーバを介して前記微細気泡発生装置の管理する外部装置と、を有し、前記外部サーバは、前記微細気泡発生装置の個体識別情報および認証用情報を関連付けて記憶し、前記外部装置は、前記外部サーバを介して前記微細気泡発生装置の管理を行う。
本願の第8発明は、微細気泡発生装置について管理を行うための管理システムであって、液体中に微細気泡を発生させる前記微細気泡発生装置と、前記微細気泡発生装置のそれぞれと通信可能な外部サーバと、前記外部サーバと通信可能であり、前記外部サーバを介して前記微細気泡発生装置の管理する外部装置と、を有し、前記外部サーバは、前記微細気泡発生装置の個体識別情報および認証用情報を関連付けて記憶し、前記外部装置は、前記外部サーバを介して前記微細気泡発生装置の管理を行う。
本願の第9発明は、第7発明または第8発明の管理システムであって、前記外部サーバは、前記個体識別情報を前記外部装置から受信したときに、受信した前記個体識別情報に関連付けられた前記認証情報を前記外部装置に送信し、前記外部装置は、前記外部サーバから取得した前記認証用情報を用いて前記微細気泡発生装置に認証され得る。
本願の第10発明は、第7発明ないし第9発明のいずれかの管理システムであって、前記外部サーバは、前記微細気泡発生装置の前記個別識別情報に関連付けて、前記微細気泡発生装置の装置情報、制御情報、位置情報、音楽情報およびプログラムの少なくとも1つを含む設定情報を記憶し、前記外部装置は、前記設定情報を前記外部サーバを介して取得可能であり、前記微細気泡発生装置は、前記外部装置からの指示により、前記設定情報を変更可能である。
本願の第1発明〜第10発明によれば、微細気泡発生装置の体格を小さくできるとともに、使用者が気体の添加を実感することができる。すなわち、微細気泡発生装置の使用上の問題を低減できる。
特に、本願の第3発明によれば、ヘッドから放出される微細気泡の気泡サイズを調節することが可能となる。
特に、本願の第4発明によれば、微細気泡発生装置の使用のための準備をより簡略化できる。
特に、本願の第5発明によれば、情報管理部によって制御情報を管理可能であることによって、微細気泡発生装置の操作やメンテナンスを適切に行うことができる。
特に、本願の第6発明によれば、微細気泡発生装置の制御情報を無線通信を介して外部の管理者に送信することができる。
特に、本願の第7発明および第8発明によれば、微細気泡発生装置の管理を外部サーバを介して行うことができる。
特に、本願の第9発明によれば、微細気泡発生装置の管理を行う際のセキュリティを向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張または簡略化して図示されている場合がある。
<1.第1実施形態>
図1は、第1実施形態の微細気泡発生装置1の外観を示す斜視図である。図2は、微細気泡発生装置1の構成を示すブロック図である。本実施形態の微細気泡発生装置1は、浴用に用いられ、浴槽の湯水内において水素ガスの微細気泡を発生させる装置である。この微細気泡発生装置1は、後述するヘッド12を浴槽の湯水内に浸漬して用いることにより、湯水内にナノバブルおよびマイクロバブルと呼ばれる水素ガスの微細気泡を発生させる。これにより、浴槽の湯水に水素が溶解されるとともに、湯水内に気泡が浮遊する。
図1は、第1実施形態の微細気泡発生装置1の外観を示す斜視図である。図2は、微細気泡発生装置1の構成を示すブロック図である。本実施形態の微細気泡発生装置1は、浴用に用いられ、浴槽の湯水内において水素ガスの微細気泡を発生させる装置である。この微細気泡発生装置1は、後述するヘッド12を浴槽の湯水内に浸漬して用いることにより、湯水内にナノバブルおよびマイクロバブルと呼ばれる水素ガスの微細気泡を発生させる。これにより、浴槽の湯水に水素が溶解されるとともに、湯水内に気泡が浮遊する。
図1に示すように、微細気泡発生装置1は、本体部11と、ヘッド12と、本体部11およびヘッド12を接続する接続部13とを有する。また、図2に示すように、微細気泡発生装置1は、制御部20と、気体供給部30と、水流発生部40とを有する。
本体部11は、箱状の筐体110の内部に制御部20の一部および気体供給部30の一部が収容されたものである。本体部11は、使用時には、浴槽の近傍に配置され、浴槽の湯水内には浸漬されない。ヘッド12は、使用時に、浴槽の湯水内に浸漬される部位である。接続部13は、本体部11とヘッド12との間において、電気的接続経路および水素ガスの流路となる。
制御部20は、バッテリー21と、制御回路22と、情報管理部23と、操作部24と、発報部25とを有する。
バッテリー21は、微細気泡発生装置1の各部に電気エネルギーを供給するための電源部である。バッテリー21には、例えば、取り外し可能かつ充電可能な蓄電池が用いられる。本実施形態のバッテリー21には、例えば、12V〜24Vの汎用バッテリーが用いられる。バッテリー21を取り外し可能かつ充填可能とすることにより、予備のバッテリー21を用意することによって、連続して微細気泡発生装置1を使用することが可能となる。
制御回路22は、微細気泡発生装置1の各部を制御する制御部である。具体的には、制御回路22は、情報管理部23、操作部24、発報部25、ならびに、後述する電磁弁34およびポンプ43と電気的に接続される。そして、制御回路22は、操作部24からの指令信号に従って、各部を制御する。これにより、制御回路22は、後述するボンベ300からの気体の排出を制御する。
情報管理部23は、制御回路22による制御情報を記憶または通信することが可能である。本実施形態の情報管理部23は、SDカード等の着脱可能なメモリ231と、外部と無線通信を行う無線通信部232とを有する。なお、メモリ231は、着脱可能でない記憶部であってもよい。
本実施形態では、メモリ231に、制御情報が記憶される。制御情報には、微細気泡発生装置1の動作時における各部の挙動に関わる操作情報と、微細気泡発生装置1の使用状況に関わる使用情報とが含まれる。操作情報には、例えば、後述する気泡吐出部32における水素ガスの吐出速度、後述する水流発生部40における水流の速さ、吐出時間等の詳細な設定や、制御に関わるプログラムが含まれる。また、使用情報は、制御回路22が実行した制御の情報であり、使用情報には、微細気泡発生装置1の使用時間、使用回数等が含まれる。このため、微細気泡発生装置1を使用する度に、メモリ231内に、微細気泡発生装置1の使用時間、使用回数等の使用情報が蓄積される。
無線通信部232は、Wi−Fi通信やBluetooth(登録商標)通信等の無線通信によって、外部と通信を行う。これにより、外部の管理者から操作情報を受信したり、メモリ231内に蓄積された使用情報を無線通信を介して外部の管理者に送信することができる。すなわち、無線通信部232は、外部の管理者と制御情報の送受信を行うことができる。
このように、情報管理部23によって制御情報を管理可能であることによって、微細気泡発生装置1のメンテナンスを適切に行うことができる。特に、後述する気泡吐出部32が使用により劣化すると、気泡サイズが変わったり、気泡が吐出されなくなる虞がある。このため、制御情報を管理して、適切な時期に気泡吐出部32を交換することが好ましい。
また、本実施形態では、情報管理部23を介して、音楽情報を取り込んだり、制御回路22における制御に関わるプログラム等をダウンロードして取り込むことも可能である。音楽情報を取り込む際には、例えば、メモリ231を取り外して音楽情報をメモリ231内に記憶させ、再度メモリ231を取り付けてもよい。また、音楽情報を無線通信部232を介してダウンロードし、メモリ231に記憶させてもよい。
なお、情報管理部23は、メモリ231と無線通信部232とのいずれか一方のみを有していてもよい。
また、無線通信部232は、GPSを用いた位置情報を発信可能であってもよい。このようにすれば、例えば、複数の微細気泡発生装置1を一括で管理する場合に、無線通信部232からネットワークを介して位置情報および制御情報を管理者が一括で把握することができる。
操作部24は、本体部11の外表面に設けられる。すなわち、操作部24は、筐体110の外表面に設けられる。操作部24は、使用時にユーザが微細気泡発生装置1の各部を操作するための部位である。微細気泡発生装置1の使用時には、ユーザが操作部24を操作することにより、例えば、使用の開始/終了および中断/再開や、発報部25の動作の選択を行うことができる。
本実施形態では、操作部24は、電源ボタン241およびタイマーダイヤル242を有する。微細気泡発生装置1の使用時には、例えば、タイマーダイヤル242を用いて使用時間を設定した後に電源ボタン241を押す。これにより、ヘッド12からの微細気泡の吐出が開始され、設定された使用時間の経過後に微細気泡の吐出が終了する。
本実施形態では、操作部24が電源ボタン241およびタイマーダイヤル242のみの簡易な構成であったが、本発明はこれに限られない。操作部24は、操作内容等を表示する表示部と、複雑な操作が可能な入力部とから構成されてもよい。また、操作部24は、タッチパネルのように表示と入力との双方が可能な構成であってもよい。
発報部25は、ヘッド12における微細気泡の吐出時に音声、光および香りのいずれかを発する吐出発報部である。本実施形態の発報部25は、LEDライト251およびスピーカー252を有する。具体的には、ヘッド12における微細気泡の吐出時に、LEDライト251が点灯するとともに、スピーカー252からメモリ231に保存された音楽が流れる。
本実施形態の発報部25は、エラー発生時に警告を発する場合にも用いられる。例えば、ボンベ300内の水素ガスの残量が少ない場合に、LEDライト251が点滅したり、スピーカー252から警告音が発せられてもよい。
なお、本実施形態では、発報部25が本体部11に設けられているが、本発明はこの限りではない。例えば、発報部25のうち、LEDライト251がヘッド12に設けられていてもよい。
また、発報部25は、ヘッド12における微細気泡の吐出時に、アロマオイル等を温めて香りを発する芳香部を有していてもよい。
水素ガスや炭酸ガスの微細気泡は、無味無臭無色であるため、ヘッド12からの微細気泡の吐出を知覚的に実感することが困難である。そこで、この微細気泡発生装置1は、ヘッド12における微細気泡の吐出時に、音声、光、香りなどの知覚可能な信号を発する。これにより、ユーザが、知覚的に水素ガスの吐出を実感することができる。
なお、上記のように操作部24による種々の入力動作が可能である場合、ヘッド12における水素ガスの吐出量や、ヘッド12から吐出される水流の勢い等のより詳細な設定を行うことが可能である。また、発報部25においてスピーカー252から流れる音楽の種類を選択したり、LEDライト251の動作を好みのパターンに設定したりすることもできる。
気体供給部30は、コネクタ31、気泡吐出部32、気体配管33、および電磁弁34を有する。
コネクタ31は、気体を内部に収容するボンベ300を着脱可能に取り付けるための接続手段である。本実施形態のボンベ300には、大気圧よりも大きい圧力で水素ガスが内部に収容されている。本実施形態のボンベ300には、例えば、常圧において10Lの水素ガスが5〜15mLの容積に充填されたものが用いられる。
ボンベ300には、例えば、特開2019−128006号公報に記載される携帯型水素ガス供給容器が用いられる。この種のボンベ300では、水素吸蔵合金を内包する耐圧ボンベに水素が充填され、密閉されている。このようなボンベ300を使用すれば、ボンベ300と適合した特殊なコネクタ31を用いなければ、ボンベ300の内部から水素ガスが放出されない。このため、安全に水素ガスを取り扱うことができる。
このボンベ300は、専門業者によって水素ガスが充填された状態でユーザへと供給される。そして、ボンベ300の使用後には、空、もしくは水素ガス量が少量となった状態で専門業者によって回収される。その後、再度ボンベ300内に水素ガスが充填された状態でユーザへと供給される。
このように、水素ガスが充填された状態のボンベ300を使用することにより、微細気泡発生装置1が水素ガスを発生させるための大型の気体生成部を有していない。したがって、微細気泡発生装置1の体格を大幅に小さくすることができる。
特に、この微細気泡発生装置1では、上記の通り、常圧において10L程度の水素ガスを充填可能なボンベ300を使用している。水素ガスは、その爆発性から、一度に大量に使用すると危険である。一般的な家庭用の浴室において、一度の浴用で使用するのに安全であって、かつ、微細気泡による入力効果を発揮できる水素ガスの量は、5L〜20L程度である。そこで、このボンベ300を使用することにより、適切な分量の水素ガスを吐出させることができる。
このように、ボンベ300に収容される水素ガスは、5L以上20L以下であることが好ましい。このようにすれば、ボンベ300に収容される水素ガスが1回の使用量として適切な量であることにより、安全に使用できるとともに、微細気泡発生装置の体格を最小限にできる。
なお、コネクタ31に接続されるボンベは、例えば150気圧(15MPa)や350気圧(35MPa)の高圧で圧縮された水素を充填した所謂高圧ボンベであってもよいし、本実施形態のボンベ300のように、1気圧(常圧)以上10気圧(1MPa)以下の低圧で水素を充填した所謂低圧ボンベであってもよい。
気泡吐出部32は、ボンベ300から供給された水素ガスが通過可能な微細な孔を有する多孔質材料によって形成される。気泡吐出部32は、例えば、炭素やセラミック等の多孔質によって、内腔部を有し、先端が閉じられた円筒形状に形成される。なお、気泡吐出部32の形状は先端が閉じられた円筒形状に限られず、内腔部を有する楕円体等の他の形状であってもよい。
気泡吐出部32の内腔部は、基端側において、気体配管33と連通接続される。気体配管33から気泡吐出部32の内腔部に水素ガスが供給されると、気泡吐出部32の表面から微細な水素の気泡が放出される。そして、水流発生部40によって気泡吐出部32の周囲に水流が発生されると、水素の微細気泡が当該水流によって湯水中に放出される。
気体配管33は、コネクタ31に接続されたボンベ300と、気泡吐出部32の内腔部とを連通させる配管である。気体配管33には、電磁弁34が介挿される。電磁弁34は、制御回路22からの電気信号に従って、気体配管33の連通を制御する。電磁弁34は、開閉のみを制御するものであってもよいし、開度を複数段階または無段階に調整可能なものであってもよい。
水流発生部40は、水流形成部41と、給水配管42と、ポンプ43と、フィルタ44とを有する。水流発生部40は、気泡吐出部32の周囲に液体(湯水)の流れを発生させる。
水流形成部41は、気泡吐出部32の周囲を円筒形に取り囲む円筒部411を有する。円筒部411は、その先端部が開放されている。円筒部411の内周面は、円筒部411の基端部から先端部へ向かって、気泡吐出部32の基端部から先端部までの側面に接触せずに覆う。
円筒部411の基端部は、給水配管42の下流側端部と接続される。円筒部411の基端部側から給水配管42を介して水流が流入することにより、気泡吐出部32の外表面に放出された微細気泡を、当該水流が円筒部411の基端部側から先端部側へと運搬する。これにより、水素の微細気泡が円筒部411の先端部から浴槽の湯水内へと放出される。
給水配管42は、浴槽内の湯水を水流形成部41へと供給するための配管である。給水配管42は、下流側端部が水流形成部41の円筒部411の基端部に接続され、上流側端部が浴槽の湯水内に配置される。
給水配管42には、給水配管42の上流側端部から下流側端部へ向かう水流を発生させるポンプ43が介挿されている。また、給水配管42の上流側端部には、浴槽の湯水内の異物を除去するためのフィルタ44が取り付けられている。これにより、制御回路22によってポンプ43が動作すると、浴槽内の湯水がフィルタ44を介して給水配管42内に取り込まれ、水流形成部41において気泡吐出部32の周囲に水流が形成される。
本体部11において、筐体110の内部には、バッテリー21、制御回路22、情報管理部23、ボンベ300、コネクタ31、気体配管33の一部、および電磁弁34が収容される。また、筐体110の外表面には、操作部24および発報部25が備えられる。
また、ヘッド12には、気泡吐出部32と、水流発生部40とが備えられる。本体部11とヘッド12とを繋ぐ接続部13には、気体配管33と、制御回路22からポンプ43へと電気信号および電力を供給するための配線とが含まれる。
本実施形態において、ヘッドから放出される微細気泡の気泡サイズや水流の速さについては、予め調節されていた。しかしながら、これらをユーザや管理者からの指令によって調節する機構が備えられていてもよい。具体的には、ボンベ300から気泡吐出部32へ供給される水素ガスの流量や、水流発生部40が気泡吐出部32の周囲において発生させる液体の流れ(水流の速さ)を調整可能であってもよい。
例えば、気泡吐出部の内腔に供給される気体の圧力が一定である場合、気泡吐出部の表面に微細気泡が形成される速さも一定となる。この場合、水流の速さが速いほど湯水内に放出される微細気泡の大きさは小さくなる。このため、水流発生部が気泡吐出部の周囲において発生させる水流の速さを調節することにより、ヘッドから放出される微細気泡の気泡サイズを調節することが可能となる。
本実施形態の微細気泡発生装置1は、無線通信部232を有することにより、微細気泡発生装置管理システム9の一部として利用できる。図3は、微細気泡発生装置管理システムの概要を示す図である。図3に示すように、微細気泡発生装置管理システム9は、外部サーバ91と、外部装置92と、複数の微細気泡発生装置1とを備えている。
微細気泡発生装置管理システム9は、複数の微細気泡発生装置1について管理を行うためのシステムである。外部サーバ91および外部装置92は、管理者の管理下に配置される。一方、微細気泡発生装置1は、それぞれ、ユーザの管理下に配置される。外部サーバ91と、微細気泡発生装置1のそれぞれとは、インターネット900等のネットワークを介して接続される。外部サーバ91と外部装置92とは、有線または無線によって接続される。なお、外部サーバ91と外部装置92とが、インターネット900等のネットワークを介して接続されてもよい。
この微細気泡発生装置管理システム9では、管理者がその管理状況を外部装置92を介して外部サーバ91と通信することにより、複数のユーザがそれぞれ使用する微細気泡発生装置1について一括に管理を行うことができる。
外部サーバ91は、微細気泡発生装置1の個体識別情報と認証用情報とを関連付けて記憶している。外部装置92は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、または、遠隔監視器などの専用端末機器、その他の外部の管理者が操作可能な装置である。
外部サーバ91は、微細気泡発生装置1の個体識別情報を外部装置92から受信したときに、微細気泡発生装置1の個体識別情報に関連付けられた認証用情報を外部装置92へ送信してもよい。これにより、外部装置92は、外部サーバ91と通信して微細気泡発生装置1の認証用情報を取得することができる。そして、外部装置92は、取得した認証用情報を用いて微細気泡発生装置1から認証されることができる。これにより、微細気泡発生装置1のメンテナンス等の管理を、セキュリティを向上させて行うことができるようになる。
外部サーバ91は、微細気泡発生装置1の個体識別情報に関連付けて当微細気泡発生装置1の装置情報、制御情報、位置情報、音楽情報、プログラム等を記憶していてもよい。そして、外部サーバ91は、微細気泡発生装置1の個体識別情報を外部装置92から受信したときに、微細気泡発生装置1の個体識別情報に関連付けられた当該微細気泡発生装置の装置情報、制御情報、位置情報、音楽情報、プログラム等を外部装置92へ送信してもよい。
このようにすれば、外部装置92は、外部サーバ91と通信して微細気泡発生装置1の装置情報、制御情報、位置情報、音楽情報、プログラム等を取得することができる。外部装置92は、取得したそれらの情報に基づいて、外部装置92における表示を変更してもよいし、微細気泡発生装置1と通信する内容を変更してもよい。
また、微細気泡発生装置1は、外部装置92からの指示情報により、微細気泡発生装置1の操作情報を含む各種設定情報を変更することができる。このとき、認証用情報に紐づく変更制限情報を設定することにより、外部装置92からの変更を制限でき、認証されていない外部装置92によって各種設定情報が意図しない情報に変更されることを防止できる。また、変更制限情報により各種設定情報の変更が制限されているときには、各種設定情報の変更に関して、外部装置92と通信できないようにしてもよい。
また、外部装置92から微細気泡発生装置1へ指示を行う例として、単に操作情報を変更するだけでなく、使用の開始/終了および中断/再開についても、外部装置92からの指示情報により、遠隔で行ってもよい。
また、微細気泡発生装置1において操作部24による種々の入力動作が可能である場合、操作部24へ入力されたユーザからの指令に従って、情報管理部23が、無線通信部232を介して外部サーバ91と通信を行ってもよい。このようにすれば、微細気泡発生装置1のユーザが、外部サーバ91や外部装置92から音楽情報やプログラム等を取得することができる。
<2.第2実施形態>
図4は、第2実施形態の微細気泡発生装置1Aの構成を示すブロック図である。図4中、第1実施形態と同じ符号が付されているものは、第1実施形態の微細気泡発生装置1と同等の構成を示している。
図4は、第2実施形態の微細気泡発生装置1Aの構成を示すブロック図である。図4中、第1実施形態と同じ符号が付されているものは、第1実施形態の微細気泡発生装置1と同等の構成を示している。
上記の第1実施形態では、バッテリー21が、取り外し可能な蓄電池であった。これに対し、第2実施形態の微細気泡発生装置1Aでは、制御部20Aが、充電式のバッテリー211Aと、燃料電池212Aとを有する。燃料電池212Aには、気体供給部30Aを介してボンベ300Aから水素ガスが供給される。
気体供給部30Aは、第1実施形態と同様のコネクタ31、気泡吐出部32、気体配管33、および電磁弁34に加えて、第2配管35Aおよび第2電磁弁36Aを有する。第2配管35Aは、コネクタ31を介してボンベ300Aから水素ガスを燃料電池212Aへと供給するための配管である。また、第2電磁弁36Aは、第2配管35Aにおいてボンベ300Aから燃料電池212Aへの水素ガスの供給量を調整するための電磁弁である。
バッテリー211Aの充電時には、電磁弁36Aを開放して、ボンベ300Aから燃料電池212Aへと水素ガスが供給される。そして、燃料電池212Aで発電が行われ、生成された電気エネルギーがバッテリー211Aに蓄えられる。
このように、ボンベ300Aに収容される水素ガスは、湯水内に吐出する微細気泡として使用されるとともに、燃料電池212Aにおける発電のための燃料としても使用される。このため、本実施形態のボンベ300Aに収容される水素ガスの量は、第1実施形態のボンベ300に収容される水素ガスの量よりも大きいことが好ましい。
なお、ボンベ300Aは、第1実施形態のボンベ300よりも体格の大きなボンベであってもよいし、ボンベ300Aとして、第1実施形態のボンベ300を並列に連結したものであってもよい。
この場合、ボンベ300Aに収容される水素ガスの量が、微細気泡としての吐出に適した5L〜20Lよりも大きくなる。そこで、制御回路22は、電磁弁34を通過する水素ガスの流量が5L〜20Lの範囲となるように制御することが好ましい。このようにすれば、微細気泡発生装置1Aを安全に使用することができる。
このように、ボンベ300Aから供給される水素ガスを用いて微細気泡発生装置1Aを駆動させるための電気エネルギーを生成することにより、微細気泡発生装置1Aの繰り返しの使用時にボンベ300Aのみを取り替えればよい。したがって、微細気泡発生装置1Aの使用のための準備をより簡略化できる。
<3.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、ボンベ300が本体部11の筐体110の内部に収容されたが、本発明はこれに限られない。ボンベ300内から高圧の気体が放出されると、ボンベ300の温度が低下する。このとき、気体の放出速度が大きいと、ボンベ300の温度低下に伴って気体が放出されにくくなるという問題が生じる虞がある。そこで、ボンベ300およびコネクタ31を本体部11の外部に配置し、ヘッド12とともに、もしくは、ヘッド12とは別個に浴槽の湯水内に配置してもよい。このようにすれば、浴槽の湯水によってボンベ300が加熱され、ボンベ300の温度低下を抑制することができる。
また、上記の実施形態では、発報部25のLEDライト251は微細気泡の吐出や、エラーの発生を知らせる目的で用いられたが、本発明はこれに限られず、微細気泡発生装置が発報以外の種々の目的を有する発光部を有していてもよい。
例えば、微細気泡発生装置の本体部またはヘッドに、美容効果やリラックス効果を目的とした照明光を発する発光部を備えてもよい。例えば、美容効果を有する超狭帯域LEDを備え、入浴しながら当該超狭帯域LEDの光を身体に照射可能としてもよい。なお、通常のLEDにおける照射光の半値幅は20nm〜40nmであるのに対し、超狭帯域LEDの照射光の半値幅は、例えば、10nm以下である。また、微細気泡発生用のヘッドとは別個に設けられた把持しやすい発光ヘッドとして発光部を備えてもよい。
また、上記の実施形態では、微細気泡発生装置が水素ガスの微細気泡を発生させたが、本発明はこれに限られない。浴用水内に発生させる微細気泡は、炭酸ガスやオゾンガス等の他の気体であってもよい。これらの場合であっても、圧縮した炭酸ガスやオゾンガスが収容されたボンベを用いれば、微細気泡発生装置を小型化することができる。
例えば、微細気泡の気泡サイズがナノオーダーである場合、微細気泡を形成する気体が湯水内に溶解しやすく、当該気体の経皮吸収が促進されやすくなる。一方、微細気泡の気泡サイズがマイクロオーダーである場合、微細気泡を視認しやすく、湯水内に溶解しなかった気体を呼気から体内に摂取することができる。このように、微細気泡の気泡サイズによって得られる効果が異なるため、ユーザの好みや、目的とする効能に応じて、ヘッドから放出される微細気泡の気泡サイズを調節できることは有用である。
また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1,1A 微細気泡発生装置
9 微細気泡発生装置管理システム
12 ヘッド
20,20A 制御部
22 制御回路
23 情報管理部
25 発報部
30,30A 気体供給部
31 コネクタ
32 気泡吐出部
33 気体配管
40 水流発生部
91 外部サーバ
92 外部装置
251 LEDライト
252 スピーカー
300,300A ボンベ
9 微細気泡発生装置管理システム
12 ヘッド
20,20A 制御部
22 制御回路
23 情報管理部
25 発報部
30,30A 気体供給部
31 コネクタ
32 気泡吐出部
33 気体配管
40 水流発生部
91 外部サーバ
92 外部装置
251 LEDライト
252 スピーカー
300,300A ボンベ
Claims (10)
- 液体中に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置であって、
気体を内部に収容するボンベを着脱可能に取り付けるコネクタと、
前記気体の微細気泡を吐出するヘッドと、
前記コネクタと前記ヘッドとを繋ぐ配管と、
前記ボンベからの前記気体の排出を制御する制御部と、
各部を操作する操作部と、
前記微細気泡の吐出時に音声、光および香りの少なくとも1つを発する吐出発報部と、
を有し、
前記ヘッドは、
前記配管を介して前記ボンベから供給された前記気体を吐出する気泡吐出部
を備える、微細気泡発生装置。 - 請求項1に記載の微細気泡発生装置であって、
前記ヘッドは、
前記気泡吐出部の周囲に前記液体の流れを発生させる水流発生部
をさらに備える、微細気泡発生装置。 - 請求項1または請求項2に記載の微細気泡発生装置であって、
前記水流発生部が発生させる前記液体の流れの速さを調節可能である、微細気泡発生装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の微細気泡発生装置であって、
前記気体は水素ガスであり、
前記ボンベから供給される前記水素ガスを用いて電気エネルギーを生成する燃料電池
をさらに有する、微細気泡発生装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の微細気泡発生装置であって、
前記制御部による制御情報を記憶または通信する情報管理部
をさらに有する、微細気泡発生装置。
請求項5に記載の微細気泡発生装置であって、
前記情報管理部は、外部と無線通信を行う無線通信部
を有する、微細気泡発生装置。 - 請求項5に記載の微細気泡発生装置であって、
前記情報管理部は、外部と無線通信を行う無線通信部
を有する、微細気泡発生装置。 - 微細気泡発生装置について管理を行うための管理システムであって、
請求項6に記載の前記微細気泡発生装置と、
前記微細気泡発生装置と通信可能な外部サーバと、
前記外部サーバと通信可能な外部装置と、
を有し、
前記外部サーバは、前記微細気泡発生装置の個体識別情報および認証用情報を関連付けて記憶し、
前記外部装置は、前記外部サーバを介して前記微細気泡発生装置の管理を行う、管理システム。 - 微細気泡発生装置について管理を行うための管理システムであって、
液体中に微細気泡を発生させる前記微細気泡発生装置と、
前記微細気泡発生装置と通信可能な外部サーバと、
前記外部サーバと通信可能な外部装置と、
を有し、
前記外部サーバは、前記微細気泡発生装置の個体識別情報および認証用情報を関連付けて記憶し、
前記外部装置は、前記外部サーバを介して前記微細気泡発生装置の管理を行う、管理システム。 - 請求項7または請求項8に記載の管理システムであって、
前記外部サーバは、前記個体識別情報を前記外部装置から受信したときに、受信した前記個体識別情報に関連付けられた前記認証情報を前記外部装置に送信し、
前記外部装置は、前記外部サーバから取得した前記認証用情報を用いて前記微細気泡発生装置に認証され得る、管理システム。 - 請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の管理システムであって、
前記外部サーバは、前記微細気泡発生装置の前記個別識別情報に関連付けて、前記微細気泡発生装置の装置情報、制御情報、位置情報、音楽情報およびプログラムの少なくとも1つを含む設定情報を記憶し、
前記外部装置は、前記設定情報を前記外部サーバを介して取得可能であり、
前記微細気泡発生装置は、前記外部装置からの指示により、前記設定情報を変更可能である、管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020080352A JP2021171745A (ja) | 2020-04-30 | 2020-04-30 | 微細気泡発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020080352A JP2021171745A (ja) | 2020-04-30 | 2020-04-30 | 微細気泡発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021171745A true JP2021171745A (ja) | 2021-11-01 |
Family
ID=78281029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020080352A Pending JP2021171745A (ja) | 2020-04-30 | 2020-04-30 | 微細気泡発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021171745A (ja) |
-
2020
- 2020-04-30 JP JP2020080352A patent/JP2021171745A/ja active Pending
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