JP2021168967A - テーブルゲームシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】1回のゲーム単位で、または複数のゲーム全体で、さまざまな時間を分析することが可能なテーブルゲームシステムを提供する。【解決手段】テーブルゲームシステムは、テーブルゲームにおいて使用されている、カードシュータ装置を用いて、ディーラーのゲームの進行に関する時間として、特にカード収容部からのカードの引き出しから、ゲームの結果表示を行うまでの、ゲームのプレイ時間と、プレイ時間以外の、賭け金のベット、および精算にかかる時間を計測する。【選択図】図1

Description

本発明はカードゲームの、特にバカラゲームにおける進行を把握するシステムに関して
、1回のゲーム単位で、または複数のゲーム全体で、さまざまな時間を分析する機能を備
えたテーブルゲームシステムに関する。
バカラゲームは、カジノ等で行われるテーブルゲームである。このゲームにおいては、
一般に52枚のプレイングカードの標準デックが用いられ、複数のデック(6から9また
は10)のプレイングカードが予めランダムにシャッフルされて、カードシュータ装置に
収容され、カードシュータ装置から1枚ずつゲームテーブルに引き出され、その引き出さ
れたカードのランク(数)にもとづきゲームが進行する。カードはバカラゲームのルール
にもとづき、プレイヤーとバンカーに2枚ないし3枚ずつ配られ、配られた各々のカード
の合計が9に近い方が勝利となり、その際プレイヤーとバンカーのどちらが勝利するか、
または引き分けとなるかを賭けるというものである。賭けや、カードシュータ装置からの
カードの引き出し、および勝敗が判定された後の賭け金の精算(勝った客(プレイヤー)
への支払い、および負けた客(プレイヤー)の賭け金の回収)は、ゲームテーブルを担当
しているディーラー等が行う。
例えば各ゲームテーブルにおいて、1日あたりにどれだけのゲーム数をこなせるかは、
その日のカジノの収益に大きく影響する。そこでテーブルごとに、またはディーラーごと
に、単位時間あたり何ゲームをこなせているか、または1ゲームあたりどのくらいの時間
がかかっているかを、各ゲームにおける詳細なステップごとに計測する技術が求められて
いる。バカラゲーム等のテーブルゲームにおける時間計測にかかる技術が、例えばWO2
014/064872に開示されている(特許文献1)。
同文献においては、テーブルゲーム中にカードシュータ装置からカットカードが引き出
されたことを検知して、カードシュータ装置に収容されたカードの使用を終了し、新しい
カードのセットもしくはパッケージに取り換えるタイミングを計測するという内容が記載
されている。しかし、前述のディーラーによるゲームの進行に関する能力を細かく計測す
ることはできない。
国際公開WO2014/064872
本発明はこのような背景の下でなされたものであり、テーブルゲームにおいて使用され
ているカードシュータ装置を用いて、ディーラーのゲームの進行に関する時間として、特
に、カード収容部からのカードの引き出しから、ゲームの結果表示を行うまでの、ゲーム
のプレイ時間と、前記プレイ時間以外の、賭け金のベット、および精算にかかる時間を計
測するシステムを提供する。
また、1ゲームにおける詳細な時間を計測することに加え、複数ゲームにわたり詳細な
時間を計測することにより、これらの合計時間や平均時間、さらには分散や推移の傾向を
把握することができ、対策の検討につなげることができる。
さらに、前記カードシュータ装置に収容されたカードの使用を終了し、新しいカードの
セットもしくはパッケージに取り換える際に要する時間を計測するシステムを提供する。
上記の従来の問題を解決するために、本発明は、
多数のデックからなるプレイングカードがシャッフルされパッケージもしくはセットさ
れたシャッフルプレイングカードと、
前記シャッフルプレイングカードを収納するカード収容部と、
前記カード収容部から1枚ずつカードをゲームテーブルへ引き出すための開口部と、
を有するカードシュータ装置と、
カードゲームにおける特定事項の発生時刻より少なくとも2つの前記特定事項の発生時
刻間の時間を計測する管理制御部と、
からなるテーブルゲームシステムであり、
前記カードシュータ装置は、
前記カードが引き出されたことを検知し信号を出力するカード検知センサと、
前記引き出されたカードから少なくともカードのランクを読み取るカード読取部と、
前記カード読取部で読み取られたカードのランクの情報に基づき、カードゲームの勝敗
判定を行う勝敗判定部と、
前記勝敗判定部による勝敗判定結果を出力する勝敗判定結果出力部と、
前記勝敗判定結果出力部による勝敗判定結果の出力開始を制御し、前記出力開始を指示
する結果出力開始制御部と、を有し、
前記管理制御部は、
前記カード検知センサから、カードの引き出しを検知したことを示す信号を受けると共
に各ゲームにおいて何枚目のカードが引かれたかを合わせて計測可能であり、また、
前記結果出力開始制御部から信号を受け取り勝敗判定結果の出力開始の時刻を記憶可能
に構成され、
前記少なくとも2つの前記特定事項の発生時刻間の時間の計測項目として、
1枚目のカードの引き出し時刻から勝敗判定結果の出力開始の時刻までをプレイ
時間として計測する、テーブルゲームシステムを提供する。
上記の従来の問題を解決するために、本発明は、
多数のデックからなるプレイングカードがシャッフルされパッケージもしくはセットさ
れたシャッフルプレイングカードと、
前記シャッフルプレイングカードを収納するカード収容部と、
前記カード収容部から1枚ずつカードをゲームテーブルへ引き出すための開口部と、
を有するカードシュータ装置と、
カードゲームにおける特定事項の発生時刻より少なくとも2つの前記特定事項の発生時
刻間の時間を計測する管理制御部と、
からなるテーブルゲームシステムであり、
前記カードシュータ装置は、
前記カードが引き出されたことを検知し信号を出力するカード検知センサと、
前記引き出されたカードから少なくともカードのランクを読み取るカード読取部と、
前記カード読取部で読み取られたカードのランクの情報に基づき、カードゲームの勝敗
判定を行う勝敗判定部と、
前記勝敗判定部による勝敗判定結果を出力する勝敗判定結果出力部と、
前記勝敗判定結果出力部による勝敗判定結果の出力開始を制御し、前記出力開始を指示
する結果出力開始制御部と、を有し、
前記管理制御部は、
前記カード検知センサから、カードの引き出しを検知したことを示す信号を受けると共
に各ゲームにおいて何枚目のカードが引かれたかを合わせて計測可能であり、また、
前記結果出力開始制御部から信号を受け取り勝敗判定結果の出力開始の時刻を記憶可能
に構成され、
さらに、前記カード収容部に収納されるプレイングカードを交換するシュー内パッケー
ジ交換の開始と終了を検出するパッケージ交換検出部を備え、
前記少なくとも2つの前記特定事項の発生時刻間の時間の計測項目として、
前記パッケージ交換検出部からシュー内パッケージ交換作業の終了を示す信号を受け取
った時刻、または、前記カードシュータ装置の電源がオンになった時刻を開始時刻とし、
前記パッケージ交換検出部からシュー内パッケージ交換作業の開始を示す信号を受け取
った時刻、または、前記カードシュータ装置の電源がオフになった時刻を終了時刻として

1パッケージ単位もしくは1セット単位のシャッフルプレイングカードの使用時間の計
測、および、
前記パッケージ交換検出部からシュー内パッケージ交換作業の開始を示す信号を受け取
った時刻、または、前記カードシュータ装置の電源がオフになった時刻を、シュー内パッ
ケージ交換の開始とし、
前記パッケージ交換検出部からシュー内パッケージ交換作業の終了を示す信号を受け取
った時刻、または、前記カードシュータ装置の電源がオンになった時刻を、シュー内パッ
ケージ交換の終了として、
シュー内パッケージ交換時間の計測、を行う、テーブルゲーシステムを提供する。
上記の従来の問題を解決するために、本発明は、
多数のデックからなるプレイングカードがシャッフルされパッケージもしくはセットさ
れたシャッフルプレイングカードと、
前記シャッフルプレイングカードを収納するカード収容部と、
前記カード収容部から1枚ずつカードをゲームテーブルへ引き出すための開口部と、
を有するカードシュータ装置と、
カードゲームにおける特定事項の発生時刻より少なくとも2つの前記特定事項の発生時
刻間の時間を計測する管理制御部と、
からなるテーブルゲームシステムであり、
前記カードシュータ装置は、
前記カードが引き出されたことを検知し信号を出力するカード検知センサと、
前記引き出されたカードから少なくともカードのランクを読み取るカード読取部と、
前記カード読取部で読み取られたカードのランクの情報に基づき、カードゲームの勝敗
判定を行う勝敗判定部と、
前記勝敗判定部による勝敗判定結果を出力する勝敗判定結果出力部と、
前記勝敗判定結果出力部による勝敗判定結果の出力開始を制御し、前記出力開始を指示
する結果出力開始制御部と、を有し、
前記管理制御部は、
前記カード検知センサから、カードの引き出しを検知したことを示す信号を受けると共
に各ゲームにおいて何枚目のカードが引かれたかを合わせて計測可能であり、また、
前記結果出力開始制御部から信号を受け取り勝敗判定結果の出力開始の時刻を記憶可能
に構成され、
さらに、前記カード収容部に収納されるプレイングカードを交換するシュー内パッケー
ジ交換の開始と終了を検出するパッケージ交換検出部を備え、
前記少なくとも2つの前記特定事項の発生時刻間の時間の計測項目として、
前記パッケージ交換検出部からシュー内パッケージ交換作業の終了を示す信号を受け取
った時刻、または、前記カードシュータ装置の電源がオンになった時刻を開始時刻とし、
前記パッケージ交換検出部からシュー内パッケージ交換作業の開始を示す信号を受け取
った時刻、または、前記カードシュータ装置の電源がオフになった時刻を終了時刻として

1パッケージ単位もしくは1セット単位のシャッフルプレイングカードの使用時間の計
測、を行うテーブルゲームシステムを提供する。
上記の従来の問題を解決するために、本発明は、
多数のデックからなるプレイングカードがシャッフルされパッケージもしくはセットさ
れたシャッフルプレイングカードと、
前記シャッフルプレイングカードを収納するカード収容部と、
前記カード収容部から1枚ずつカードをゲームテーブルへ引き出すための開口部と、
を有するカードシュータ装置と、
カードゲームにおける特定事項の発生時刻より少なくとも2つの前記特定事項の発生時
刻間の時間を計測する管理制御部と、
からなるテーブルゲームシステムであり、
前記カードシュータ装置は、
前記カードが引き出されたことを検知し信号を出力するカード検知センサと、
前記引き出されたカードから少なくともカードのランクを読み取るカード読取部と、
前記カード読取部で読み取られたカードのランクの情報に基づき、カードゲームの勝敗
判定を行う勝敗判定部と、
前記勝敗判定部による勝敗判定結果を出力する勝敗判定結果出力部と、
前記勝敗判定結果出力部による勝敗判定結果の出力停止を制御し、前記出力停止を指示
する結果出力停止制御部と、を有し、
前記管理制御部は、
前記結果出力停止制御部から信号を受け取り勝敗判定結果の出力停止の時刻を記憶可能
に構成され、
さらに、前記カード収容部に収納されるプレイングカードを交換するシュー内パッケー
ジ交換の開始と終了を検出するパッケージ交換検出部を備え、
前記少なくとも2つの前記特定事項の発生時刻間の時間の計測項目として、
▲1▼ 前記パッケージ交換検出部からシュー内パッケージ交換作業の終了を示す信
号を受け取った時刻、または、前記カードシュータ装置の電源がオンになった時刻を1パ
ッケージ単位もしくは1セット単位のシャッフルプレイングカードの使用時間の開始時刻
とし、
前記パッケージ交換検出部からシュー内パッケージ交換作業の開始を示す信号を受け取
った時刻、または、前記カードシュータ装置の電源がオフになった時刻を終了時刻として

1パッケージ単位もしくは1セット単位のシャッフルプレイングカードの使用時間とし
て計測し、
▲2▼ 前記パッケージ交換検出部からシュー内パッケージ交換作業の開始を示す信
号を受け取った時刻、または、前記カードシュータ装置の電源がオフになった時刻をシュ
ー内パッケージ交換時間の開始時刻とし、
前記パッケージ交換検出部からシュー内パッケージ交換作業の終了を示す信号を受け取
った時刻、または、前記カードシュータ装置の電源がオンになった時刻を終了時刻として

シュー内パッケージ交換時間として計測し、さらに、
▲3▼ 前回のゲームの勝敗判定結果の出力停止の時刻をゲーム時間の開始とし、
今回のゲームの勝敗判定結果の出力停止の時刻を終了時刻として、
ゲーム時間として計測し、さらに
▲4▼ 1パッケージ単位もしくは1セット単位のシャッフルプレイングカードの使
用時間における複数のゲームにおける、前記ゲーム時間の合計時間、または平均時間、も
しくは分散を算出可能に構成されている、テーブルゲームシステムを提供する。
また、上記の従来の問題を解決するために、本発明は、
多数のデックからなるプレイングカードがシャッフルされパッケージもしくはセットさ
れたシャッフルプレイングカードを収納するカード収容部と、
前記カード収容部から1枚ずつカードをゲームテーブルへ引き出すための開口部と、
を有するカードシュータ装置であって、
さらに、
前記カードシュータ装置は、カードゲームにおける特定事項の発生時刻より少なくとも
2つの前記特定事項の発生時刻間の時間を計測する管理制御部と、
前記カードが引き出されたことを検知し信号を出力するカード検知センサと、
前記引き出されたカードから少なくともカードのランクを読み取るカード読取部と、
前記カード読取部で読み取られたカードのランクの情報に基づき、カードゲームの勝敗
判定を行う勝敗判定部と、
前記勝敗判定部による勝敗判定結果を出力する勝敗判定結果出力部と、
前記勝敗判定結果出力部による勝敗判定結果の出力停止を制御し、前記出力停止を指示
する結果出力停止制御部と、を有し、
前記管理制御部は、
前記結果出力停止制御部から信号を受け取り勝敗判定結果の出力停止の時刻を記憶可能
に構成され、
さらに、前記カード収容部に収納されるプレイングカードを交換するシュー内パッケー
ジ交換の開始と終了を検出するパッケージ交換検出部を備え、
前記少なくとも2つの前記特定事項の発生時刻間の時間の計測項目として、
前記パッケージ交換検出部からシュー内パッケージ交換作業の終了を示す信号を受け取
った時刻、または、前記カードシュータ装置の電源がオンになった時刻を開始時刻とし、
前記パッケージ交換検出部からシュー内パッケージ交換作業の開始を示す信号を受け取
った時刻、または、前記カードシュータ装置の電源がオフになった時刻を終了時刻として

1パッケージ単位もしくは1セット単位のシャッフルプレイングカードの使用時間の計
測、を行うとともに、
前記パッケージ交換検出部からシュー内パッケージ交換作業の開始を示す信号を受け取
った時刻、または、前記カードシュータ装置の電源がオフになった時刻を開始時刻とし、
前記パッケージ交換検出部からシュー内パッケージ交換作業の終了を示す信号を受け取
った時刻、または、前記カードシュータ装置の電源がオンになった時刻をシュー内パッケ
ージ交換時間の終了時刻とし、
これをシュー内パッケージ交換時間として計測する、カードシュータ装置を提供する。
本発明のテーブルゲームシステムによれば、テーブルゲームにおいて使用されている、
カードシュータ装置を用いて、ディーラーのゲームの進行に関する時間として特に、カー
ド収容部からのカードの引き出しからゲームの結果表示を行うまでの詳細な分析や、合計
時間や平均時間、さらには分散や推移の傾向を把握することができ、対策の検討につなげ
ることができる。
本発明の実施の形態のカードシュータ装置、およびカードシュータ装置と接続された管理制御部の側面図 本発明の実施の形態のカジノ全体の概要を示す図 本発明の実施の形態のゲームテーブルにおけるバカラゲームの概要を示す図 本発明の実施の形態のバカラゲームの進行を示すブロック図 本発明の実施の形態のカードシュータ装置に使用されるパッケージ、およびパッケージが剥がされたシャッフルプレイングカードの斜視図 本発明の実施の形態のカットカードが挿入されたシャッフルプレイングカードのパッケージの側面図 本発明の実施の形態におけるゲーム単位の時間分析を示す概要図 本発明の実施の形態におけるシュー単位の時間分析を示す概要図 本発明の実施の形態におけるゲーム単位およびシュー単位の時間の分析を示す概要図 本発明の実施の形態における、カードシュータ装置、およびカードシュータ装置と接続された管理制御部の側面図 本発明の実施の形態のシャッフルプレイングカード、およびカットカードの平面図 本発明の実施の形態のカードシュータ装置のカードガイド部を一部破断した拡大斜視図 本発明の実施の形態のセンサの出力波形とカードのマークの関係を示した表
実施の形態の詳細な説明に入る前に、カジノにおけるカードのパッケージまたはセット
の使用および管理の全体の概要について説明する。
図2に示すとおり、カジノ206で使用されるカード1のパッケージPAには、ユニー
クなIDコードIとしてバーコードBCが付与されており、複数のパッケージPAがカジ
ノ206のバックヤード208に供給される。バックヤード208に運ばれたパッケージ
PAの全てのIDコードIが管理部207のデータベース207b(メモリ等)に登録さ
れる(全てのIDコードIをデータベースに登録する登録ステップとして)。この段階で
バックヤード208に運ばれたパッケージPAの全てのIDコードI(バーコードBC(
QRコードのような2次元コードであってもよい))が基本のデータベースを作成するた
めに登録される。カジノ206に供給されたパッケージPAの全てのIDコードIを登録
するために、パッケージPAの全てのバーコードBCを読む代わりに、工場205あるい
はパッケージPAを内容するカートンCAのカートンIDコードあるいはカートンCAを
積載するパレットのパレットIDコード(図示せず)からのデータを用いてもよい。この
発明の実施において、IDコードIを登録するあるいは読むためにカメラ212あるいは
RFIDタグ読取装置(図示せず)をバーコードリーダR(図示せず)の代わりに使用し
てもよい。パッケージPAは工場205などからシャッフルプレイングカード1s(図2
参照)の18個のパッケージが入った状態のカートンCAで運ばれてよい(いくつかのカ
ートンCAがパレットに置かれていてよい)。カートンIDコードあるいはパレットID
を、工場205からバックヤード208に運ばれたパッケージPAのIDコードIを登録
するために用いてもよい。
バーコードBC付きのパッケージPAがカジノ206に運ばれる間カートンCAに保管
されカートンCAがパレット上に置かれて、バックヤード208に保管される(図2参照
)。ユニークなカートンIDコードは各カートンCAに付されていてユニークなパレット
IDは各パレットに付されている。カートンIDコードはカートンCAに保管されたパッ
ケージのIDコードIと関連付けられて管理部207のデータベース207bに予め登録
される。パレットIDコードはパレット上の対応するカートンIDコードと、カートンC
Aに保管されたパッケージPAのIDコードと関連付けられて管理部207のデータベー
ス207bに予め登録される。パッケージPAの全てのIDコードはそのパッケージPA
が保管されたカートンIDコードとパレットIDに関連付けられる。
パッケージPAは通常カートンCAに保管されたままでバックヤード208からゲーム
テーブル4の下のキャビネット210に複数の車209で運ばれ、ゲームテーブル4の下
のキャビネット210で一定期間保管された後、ゲームテーブル4の下のキャビネット2
10から、パッケージPAの状態でディーラD等により手動で取り出され、ゲームテーブ
ル4に置かれ、使用される。カジノ206にある全てのパッケージPA(またはパッケー
ジPAを保管しているカートンCA)がカメラ212あるいはバーコードリーダRによっ
て所定の場所でシャッフルプレイングカードの全てのパッケージのIDコードI(または
パッケージPAを保管しているカートンCAのカートンIDコード)を読むことによって
監視されている。監視カメラ212がバックヤード208からゲームテーブル4の下のキ
ャビネット210にあるシャッフルプレイングカードの存在する全てのパッケージPAの
バーコードBC(IDコードIとして)(またはパッケージPAを保管しているカートン
CAのカートンIDコード)を読むことができるために配置もしくは装備されている。
この実施において車209がバックヤード208からゲームテーブル4の下のキャビネ
ット210にゲームに使用するシャッフルプレイングカード1sのパッケージPAを運ぶ
。また車209として、複数のAGV(自動搬送車)を使用してもよい。通常、パッケー
ジPAはカートンCAに保管された状態でバックヤード208からゲームテーブル4の下
のキャビネット210に運ばれるが、実施の形態はこれに限定されず、パッケージPAを
そのまま車209に載せて運ぶことも可能である。複数のパッケージPA(少なくとも1
8または36個のパッケージ)が各ゲームテーブル4の下のキャビネット210に保管さ
れ、そこから手動でゲームテーブル4に運ばれる。車209は複数のカートンCAまたは
パッケージPAをバックヤード208から各ゲームテーブル4の下のキャビネット210
に運ぶ際、カジノ206内のプログラムされた配送ルート213を通って運ばれる。その
際、カジノ206内の配送ルート213の前もって定められたある場所でカメラ212等
を用いることにより管理部207によってカートンCAまたはパッケージPAを保持する
車209が監視される。また、車209の内部にパッケージPAを内包しているカートン
CAのカートンIDコードまたはパッケージPAのバーコード(IDコードとして)を所
定のタイミングで読み取るIDコードリーダ(他の読取装置を使用してもよい)を設置し
てもよく、それによって車209に載せられているパッケージPAまたはカートンCAを
監視することも可能である。さらに、車209にはパッケージPAを内包しているカート
ンCAのカートンIDコードまたはパッケージPAのバーコード(IDコードとして)を
所定のタイミングで読み取り結果を外部に送信する、または、通信する伝達手段を有する
構造にしてもよい。車209の内部には、複数のリーダがスキャニング手段に設置されて
おり、スキャニング手段がX方向やY方向に移動することによって、各リーダがX方向や
Y方向に移動し、車209内に保管された全てのカートンCAのカートンIDコードある
いはパッケージPAのバーコードが常時読み続けられている。車209の蓋には鍵が備わ
っており、鍵を施錠することによって中のカートンCAやパッケージPAを不正に取り出
すことを防ぐことができる。
次にバカラゲームの流れについて説明する。図3に示すとおり、各バカラテーブル4に
おいて、ディーラーDと向かい合うように客(プレイヤー)Cが着席する。そして客(プ
レイヤー)Cは、バカラゲームの勝敗結果として、プレイヤー(PLAYER)とバンカ
ー(BANKER)のどちらが勝利するか、または引き分け(TIE)となるかを、目の
前のベットエリアBAにチップWを配置することにより賭ける(以下、これを「ベット」
とする)。そしてディーラーDは、客(プレイヤー)Cによるベットを終了させるためタ
イミングを計り(″No More Bet(ベットの受付終了″)とコールし、手を横
方向に動かす等を行う。その後、カードシュータ装置Sからカードを1枚ずつゲームテー
ブル4に引き出す。図4に示すとおり各々1枚目のカードはプレイヤー(PLAYER)
、2枚目のカードはバンカー(BANKER)、3枚目のカードはプレイヤー(PLAY
ER)、4枚目のカードはバンカー(BANKER)の手となる(以下、1枚目から4枚
目のカードの引き出しを、「ディーリング」とする)。
なお、カードはカードシュータ装置Sからすべて裏面が上向きの状態で引き出されるた
め、ランク(数)やスート(ハート・ダイヤ・スペード・クラブ)はディーラーDからも
客(プレイヤー)Cからも把握することはできない。4枚目のカードが引き出された後、
プレイヤー(PLAYER)にベットをした客(プレイヤー)C(PLAYERにベット
をした客が複数いる場合は一番高額のベットをした客C。PLAYERにベットをした客
がいない場合はディーラーD)は、裏面が上向きになっている1枚目と3枚目のカードを
表面に返し、同様にバンカー(BANKER)にベットをした客(プレイヤー)C(BA
NKERにベットをした客が複数いる場合は一番高額のベットをした客。BANKERに
ベットをした客がいない場合はディーラーD)は、2枚目と4枚目のカードを表面に返す
(一般に、この裏面のカードを表面に返すことを、「スクイーズ」と呼ぶ)。そしてこの
1から4枚目のカードのランク(数)と、バカラゲームの詳細なルールにもとづき、ディ
ーラーDにより5枚目のカード、さらに6枚目のカードが引き出され、これらは各々プレ
イヤー(PLAYER)またはバンカー(BANKER)の手となり、同じくプレイヤー
(PLAYER)の手となるカードを、プレイヤー(PLAYER)にベットをした客(
プレイヤー)Cが、バンカー(BANKER)の手となるカードを、バンカー(BANK
ER)にベットをした客(プレイヤー)が、スクイーズする(1〜4枚目のカードを引き
出し後、5枚目、6枚目のカードをスクイーズして勝敗結果が判明するまでの時間は、客
(プレイヤー)Cにとって醍醐味となる時間である。以下この時間を「プレイヤーズ時間
」とする)。
さらに、カードのランク(数)によっては1から4枚目までで勝敗が決まることもあり
、また5枚目、さらには6枚目でようやく勝敗が決まることもある。ディーラーDは、ス
クイーズされたカードのランク(数)にもとづき、勝敗が決まったことや勝敗結果を把握
し、カードシュータ装置Sにおける勝敗結果表示ボタンを押して、勝敗結果を客(プレイ
ヤー)Cに知らせるためにモニタに表示させる等の作業を行う。また同時に、前記カード
シュータ装置Sの勝敗判定部9により、ゲームの勝敗結果が判定される。勝敗が決まって
いるにもかかわらず、勝敗結果の表示を行わずにさらにカードを引こうとした場合はエラ
ーとなり、カードシュータ装置Sは前記エラーを検知し、エラー信号が出力される。最後
に、ディーラーは勝敗結果が表示されている間、客(プレイヤー)による賭け金の精算を
行い、勝った客(プレイヤー)Cへの支払いおよび負けた客(プレイヤー)Cの賭け金の
回収を行う。精算が完了した後、勝敗結果の表示を終了し(以下、ディーラーが精算を行
っている時間を「精算時間」とする)、次のゲームのベットを開始する。
なお、上記のバカラゲームの流れは一般のカジノで広く行われているものであり、前記
カードシュータ装置Sは、カードをディーラーの手により引き出す構造をとりつつ、引き
出されるカードを読み取るように構成され、さらに結果表示ボタンや結果表示部を有し、
勝敗判定や勝敗結果の表示を行う機能を備えた、既存のカードシュータ装置である。前述
のとおり、一般のカジノフロアにおいて、複数台並べられているバカラテーブル4ごとに
カードシュータ装置やモニタ等が配置され、各ゲームテーブル4またはテーブル4下のキ
ャビネット210に、使用するカードがパッケージまたはセット単位で、さらにはカート
ン単位で供給され、運用されている。
以下に、本発明のテーブルゲームシステムに使用する、カードシュータ装置Sの一実施
形態について、図1を用いて説明する。カードシュータ装置Sは複数枚のシャッフルプレ
イングカード1sを収容するカード収容部2と、前記収容部2の上部に設けられた蓋3と
、カジノのディーラーD等により前記カード収容部2からシャッフルプレイングカード1
を手動で1枚ずつゲームテーブル4に向けて引き出される際に、シャッフルプレイングカ
ード1を案内するカードガイド部5と、前記カードガイド部5より案内されたカード1を
取り出すための開口部6と、前記シャッフルプレイングカード1が引き出される際に、前
記シャッフルプレイングカード1が引き出されたことを検知するカード検知部(カード検
知センサ)7と、シャッフルプレイングカード1の少なくとも数(ランク)を表す情報を
読み取るカード読取部8と(なお前記カード検知部7および前記カード読取部8は、後述
のUVセンサを用いてカードのコードを読み取る構造であっても、またはカメラ等で前記
シャッフルプレイングカード1の印刷を読み取る構造であっても、さらにはこれらを組み
合わせた構造であってもよい)、カード読取部8により順次読み取られるシャッフルプレ
イングカード1の数(ランク)に基づいて、カードゲームの勝敗を判定する勝敗判定部9
と、前記勝敗判定部9およびメモリ10Mを備えた制御部10と、前記勝敗判定部9の判
定結果を出力する出力部11と、前記出力部の出力開始および終了を制御する結果出力制
御部12(結果出力開始および停止を制御する結果出力制御部12として、開始と停止で
それぞれ別々に結果出力開始制御部、結果出力停止制御部を備えても、同一としても、ど
ちらでもよい。また、例えば前記結果出力制御部12の一部分がボタンの形状になって(
勝敗結果表示ボタン)、前記カードシュータ装置Sの外側に露出するように設けられてい
てもよい。また前記勝敗結果表示ボタンも、開始と停止で、各々別々のボタンとしても同
一のボタンとしても、どちらでもよい。例えば前記勝敗結果表示ボタンを一度押すと、ボ
タンが押されたことを、前記カードシュータ装置Sの制御部10が検知して勝敗判定結果
の出力が開始され、再度押すと同じく制御部10が検知し結果の出力を終了するように構
成されていてもよい)と、さらに前記カードシュータ装置Sの側面に設けられた側面モニ
タ13を備え、さらに後述のバカラゲームの進行におけるさまざまな時間をゲーム単位で
、または複数のゲーム全体で算出する機能を備えた管理制御部14と、機械的または電気
的に、さらに有線または無線で接続されている。
ここで、図5に示すとおり、シャッフルプレイングカードのセット1sは、所定数のデ
ッキから構成され(通常は4,6、8、10、12デッキのいずれかであり、例えば8デ
ッキの場合には、52枚×8デッキの416枚)、製造段階において予めシャッフル装置
でランダムな配列にシャッフルされた状態で、全周を包むパッケージPAに包装された後
にシール材やシュリンク状の包装材で封印されてカジノ等に供給される。その際前記パッ
ケージPAはカートンCAに、例えば18個ずつ梱包されて供給され、さらにカートンに
梱包されたままゲームテーブル4の付近に配置される場合もある。または製造段階におい
てはシャッフルされずカジノ等に供給された後にシャッフル装置を用いてシャッフルされ
たり、シャッフルされた状態で供給された後に再度シャッフルされたり、一度使用したシ
ャッフルプレイングカード1sが再度使用するためにシャッフルされる場合もあり、さら
には、シャッフルされたシャッフルプレイングカード1sが、予めプラスチック等のケー
スの中にセットされる場合もある。なお、それぞれの前記パッケージPAや前記プラスチ
ックケース(図示せず)には異なるIDコードIを付したバーコードBC(シールを兼ね
る)が貼られる。前記シャッフルプレイングカードのセット1sは、シャッフルされてそ
れぞれが異なるカード配列を有するユニークなものであり、これを特定するために前記I
DコードIがバーコードBC(シールを兼ねる)、あるいはその他、QRコード等に表現
して用いられる。
また図5に示すとおり、前記パッケージPAに包装されたシャッフルプレイングカード
のセット1sをカードシュータ装置Sへ収容する時は、パッケージPAに設けられたカッ
ト線Zに沿ってパッケージPAの側面を取り外し、シャッフルプレイングカードのセット
1sの一部を露出させた状態にした後に、つかんで持ち上げ、カードシュータ装置Sのカ
ード収容部2に収容する。なお、前記シャッフルプレイングカードのセット1sの一部を
露出させた状態にした際、後のカードゲームにおいてシャッフルプレイングカードのセッ
ト1sの使用を途中で停止するためのカットカード1cの挿入を行ってもよい(図6参照
)。シャッフルプレイングカードのセット1sをカード収容部2に収容した後、残ってい
るパッケージPAの一部をカード収容部2から取り除き、シャッフルプレイングカードの
セット1sだけをカード収容部2に残して収容が完了する。
ここで上記のカットカード1cは、シャッフルプレイングカードのセット1sをゲーム
に使用する際、シャッフルプレイングカードのセット1sの後半部分(残りが4分の1あ
るいは5分の1程度)に挿入されるもので、カードシュータ装置Sに収容されたシャッフ
ルプレイングカードのセット1sのシャッフルプレイングカード1をゲームで1枚ずつ引
き出して使用する際、配布された各シャッフルプレイングカード1の数(ランク)がプレ
イヤーによりカウントされ、残り少ないシャッフルプレイングカード1の数(ランク)が
予測されるのを防止するため、約20枚から40枚をカードシュータ装置Sに残した状態
でそのゲームを終了するために使用される。通常は、ゲーム中にカットカード1cが引き
出された場合、そのゲーム、またはカットカード1cの引き出しがあった次のゲームまた
はカットカード1cの引き出しがあった後の予め定められた回数後のゲームの終了時に、
前記カードシュータ装置Sに収容されたシャッフルプレイングカードのセット1sの使用
を終了し、カードシュータ装置Sに残されたシャッフルプレイングカード1を、新たなシ
ャッフルプレイングカードのセット1sに取り換える(以下、「シュー内パッケージ交換
作業」とする)。
前記シュー内パッケージ交換作業を行う際は、前記カード収容部2の上部に設けられた
蓋3を開閉するが、その開閉を検知する蓋開閉検知センサ3sを、前記カード収容部2等
に設けてもよい。また前記シャッフルプレイングカード1の使用の終了と、新たなシャッ
フルプレイングカード1の使用の開始、さらには前記シュー交換作業の開始または終了を
示す入力インターフェイス(記載せず)を別途設けてもよい。さらに、新たなシャッフル
プレイングカード1の使用の開始時に、最初に所定枚数のカードを引き出して、ゲームに
使用せずに捨てることを一般にバーニングというが、前記制御部10がこのバーニングに
関する設定や検知を行うように構成されてもよい。さらに前記シュー交換作業を行う際は
前記カードシュータ装置Sの電源をオンおよびまたはオフするが、前記制御部10がその
電源のオン・オフを検知してもよい。
本発明のテーブルゲームシステムに使用する、管理制御部14について、図1を用いて
説明する。前記管理制御部14は、前記カードシュータ装置Sからシャッフルプレイング
カード1が引き出される際に、カード検知部7からシャッフルプレイングカード1が引き
出されたこと示す信号を受け取ると共に、受け取った信号にもとづき、各ゲームにおいて
何枚目のカードが引かれたかを計測する。また前記結果出力制御部12により、ゲームの
勝敗判定結果の出力が開始されたこと、およびまたは、出力が停止したことを示す信号を
受け取る。
また前記管理制御部14は、前記シュー内パッケージ交換作業に関連して、前記カード
検知部7から前記カットカード1cおよび所定枚数のバーニングのカードが引き出された
こと示す信号を受け取り、また前記カード収容部2の上部に設けられた蓋3の開閉を検知
するセンサ3sから、前記蓋3が閉塞された状態から開放された状態になったことを示す
信号、および開放された状態から閉塞された状態になったことを示す信号を受け取り、さ
らに別途設けられた入力インターフェイスより、シャッフルプレイングカード1の使用の
終了と、新たなシャッフルプレイングカード1の使用の開始、および前記シュー内パッケ
ージ交換作業の開始または終了、新たなゲームのベットが開始を示す入力信号を受け取る
ように構成されてもよい。さらに、前記管理制御部14は、前記カードシュータ装置Sの
電源がオンおよびまたはオフになったことを、検知するように構成されてもよい。さらに
、前記管理制御部14は、前記シュー内パッケージ交換作業に関連する信号を受け取る、
パッケージ交換検出部(図示せず)をさらに備え、前記管理制御部14は前記パッケージ
交換検出部から前記シュー内パッケージ交換作業の開始または終了を示す信号を、受け取
るように構成されてもよく、さらに前記パッケージ交換検出部は、前記管理制御部14の
外部に設けられてもよい。
前記管理制御部14は、上記の信号を受け取った際の時刻(日時)を、各々特定事項の
発生時刻として刻印し前記信号の内容とともに記憶可能に構成され、これらのうち少なく
とも2つの、記憶された特定事項の発生時刻の間の時間を自動的に計測する。以下、前記
管理制御部14が1または複数回のゲームにおいて、また前記シュー内パッケージ交換作
業の前後に至るまでの期間において計測または算出する時間、および計測または算出した
時間にもとづき行う分析の内容について記載する。なお、計測または算出された時間、お
よび前記信号の内容は、前記管理制御部14の中のメモリ14Mに記録され、さらに、送
信部14oからバックヤード208へ送信され、対策の検討等に役立てられる。また前記
管理制御部14と有線または無線で接続された、前記カードシュータ装置Sの出力部11
や側面モニタ13、さらに別途設けられたモニタ(図示せず)に出力することができる。
図7に示すとおり、前記管理制御部14は、各ゲームにおいて以下に記載の時間を計測
する。
(1)前記カード検知部7から受け取った、前記シャッフルプレイングカード1が引き出
されたこと示す信号にもとづき計測した、1枚目のカードの引き出し時刻を開始とし、4
枚目のカードの引き出し時刻を終了とする、「ディーリング時間Ax」を計測する。
(2)前記4枚目のカードの引き出し時刻を開始とし、前記結果出力制御部12より受け
取った、ゲームの勝敗判定結果の出力が開始されたことを示す信号にもとづき計測した、
勝敗判定結果の出力開始の時刻を終了とする「プレイヤーズ時間Ay」を計測する(結果
出力開始および停止を制御する結果出力制御部12は、開始と停止でそれぞれ別々に結果
出力開始制御部、結果出力停止制御部であっても、同一であっても、どちらでもよい)。
(3)前記結果出力制御部12より受け取った、勝敗判定結果の出力が開始されたことを
示す信号にもとづき計測した勝敗判定結果の出力開始の時刻を開始とし、勝敗判定結果の
出力が停止したことを示す信号にもとづき計測した、勝敗判定結果の出力停止の時刻を終
了とする、「精算時間By」を計測する。
(4)前回のゲームにおいて、前記結果出力制御部12より受け取った、勝敗判定結果の
出力が停止されたことを示す信号にもとづき計測した勝敗判定結果の出力停止の時刻を開
始とし、今回のゲームにおける、1枚目のカードの引き出し時刻を終了とする「ベット時
間Bx」を計測する。
なお前記ディーリング時間Axおよびプレイヤーズ時間Ayは、客(プレイヤー)の人数
にあまり関係なく、ディーラーDによるパフォーマンスを評価する上で重要な指標となり
得るという点で他の精算時間Byおよびベット時間Bxと異なることから、これらの位置
づけを分け、前者のディーリング時間Axおよびプレイヤーズ時間Ayを合計した時間を
以下「プレイ時間A(Ax+Ay)」とし、後者の精算時間Byおよびベット時間Bxを
合計した時間を、「プレイ以外の時間B(Bx+By)」と呼ぶこととする。さらに前記
ディーリング時間Ax、プレイヤーズ時間Ay、精算時間By、およびベット時間Bxを
合わせた、1回のゲームの初めから終わりまでの時間を以下「ゲーム時間G」と呼ぶこと
とする。なお前記管理制御部14は、さらに以下に記載のとおり「プレイ時間A(Ax+
Ay)」「プレイ以外の時間B(Bx+By)」「ゲーム時間G」を計測または算出する
ことができる。
(5)前記カード検知部7から受け取った前記シャッフルプレイングカード1が引き出さ
れたこと示す信号にもとづき計測した、1枚目のカードの引き出し時刻を開始とし、前記
結果出力制御部12より受け取ったゲームの勝敗判定結果の出力が開始されたことを示す
信号にもとづき計測した、勝敗判定結果の出力開始の時刻を終了とする、
「プレイ時間A(Ax+Ay)」を計測する。
(6)計測した「ディーリング時間Ax」および「プレイヤーズ時間Ay」を足し合わせ
「プレイ時間A(Ax+Ay)」を算出する。
(7)計測した「精算時間By」および「ベット時間Bx」を足し合わせ「プレイ以外の
時間B(Bx+By)」を算出する。
(8)前回のゲームにおいて、前記結果出力制御部12より受け取った、勝敗判定結果の
出力が停止されたことを示す信号にもとづき計測した、勝敗判定結果の出力停止の時刻を
開始とし、今回のゲームの勝敗判定結果の出力が停止したことを示す信号にもとづき計測
した、勝敗判定結果の出力停止の時刻を終了とする、「ゲーム時間G」を計測する。
(9)計測した「プレイ時間A(Ax+Ay)」と「プレイ以外の時間B(Bx+By)
」を足し合わせ「ゲーム時間G」を算出する。
(10)計測した「ディーリング時間Ax」と「プレイヤーズ時間Ay」と「精算時間
By」および「ベット時間Bx」を足し合わせ「ゲーム時間G」を算出する。
(11)さらに前記管理制御部14は、前記結果出力制御部12より受け取った、勝敗判
定結果の出力が開始されたことを示す信号にもとづき計測した、勝敗判定結果の出力開始
の時刻を開始とし、次のゲームにおける、1枚目のカードの引き出し時刻を終了として「
プレイ以外の時間B(Bx+By)」を計測するように構成されてもよい。
前記管理制御部14により計測されたゲームにおける「ディーリング時間Ax」「プレ
イヤーズ時間Ay」「精算時間By」「ベット時間Bx」「プレイ時間A(Ax+Ay)
」「プレイ以外の時間B(Bx+By)」「ゲーム時間G」を用いて、これらのうちの複
数項目に対して相互の割合(うち一方の時間を基準とした時の、もう一方の時間の比率)
を計算し、分析することができ、例えば「ゲーム時間」に対する「ディーリング時間」の
割合が高いディーラーには「ディーリング」に関する指導を行う等、対策に役立てること
ができる。また、複数ゲームにわたりこれらの「ディーリング時間Ax」「プレイヤーズ
時間Ay」「精算時間By」「ベット時間Bx」「プレイ時間A(Ax+Ay)」「プレ
イ以外の時間B(Bx+By)」「ゲーム時間G」を計測することで平均値(複数ゲーム
にわたるこれらの時間の各合計値を、ゲーム数で除した時間)を計算することができる。
ここで前記ゲーム数は、例えば前記管理制御部14がさらに備えるカウンター(図示せず
)が、ゲームの開始や終了を検知した回数を計算することにより、把握することができる
。また、ディーラーD毎に合計時間や平均時間を計算することに加え、複数人のディーラ
ーDの合計時間や平均時間を計算したり、さらに計算結果を例えばカジノのフロア毎や、
時間帯毎によって比較することで、例えば精算時間が長くなる傾向のあるフロアに関する
情報を得ることができる。また昼間と夜間で、ディーラーDや、客(プレイヤー)Cの疲
労などから、ゲームにかかる時間に違いが出ることが予想されるが、それが例えば、夜間
は客(プレイヤー)Cの「ベット時間Bx」が長くなることが原因であるのか、ディーラ
ーDの「ディーリング時間Ax」も長くなる傾向にあるなどの、詳細を分析することがで
きる。さらにカジノが過去の経験や実績にもとづき把握している、「ディーリング時間A
x」「プレイヤーズ時間Ay」「精算時間By」「ベット時間Bx」「プレイ時間A(A
x+Ay)」「プレイ以外の時間B(Bx+By)」「ゲーム時間G」が各々どれくらい
かかるのかに関するデータをもとに、前記管理制御部14において、対応する標準目安時
間を設定することができ、設定された標準目安時間を超過した場合、前記管理制御部14
は、カードシュータSやバックヤード208へシグナルを送信し、カードシュータSの出
力部11や、側面モニタ13において標準目安時間を超過したことを示す表示を行い、さ
らに標準目安時間を超過したことをメモリ14Mに記録することができる。
また前記管理制御部14のメモリ14Mには、バカラゲームのルールや、予め定められ
た、エラーとして検知するべき事項が記憶されており、前記管理制御部14は、ゲームに
おいてルール違反となる、または予め定められたエラー状態を検知し、カードシュータS
やバックヤード208へシグナルを送信し、カードシュータSの出力部11や、側面モニ
タ13においてエラー状態が検出されたことを示す表示を行い、さらにエラー状態が検出
されたことをメモリ14Mに記録することができる。なお、エラー状態とは、例えば以下
の状態のことである。
(a)各ゲームにおいて、前記勝敗判定部9により勝敗が判定された後、前記出力部11
により勝敗判定結果の出力が開始される前に、前記カードシュータ装置Sからさらに前記
シャッフルプレイングカード1が引き出される、または引き出された場合
(b)各ゲームにおいて、前記出力部11により勝敗判定結果の出力が開始された後で、
勝敗判定結果の出力が停止される前に、前記カードシュータ装置Sからさらに前記シャッ
フルプレイングカード1が引き出される、または引き出された場合
(c)前記カードシュータ装置Sから前記シャッフルプレイングカード1が引き出される
際に、前記シャッフルプレイングカード1が開口部6付近で、所定時間以上滞留した場合
または前記シャッフルプレイングカード1が引き出される方向F(図12参照)と逆方向
に移動した場合
(d)前記カードシュータ装置Sから前記シャッフルプレイングカード1が引き出される
際に、前記カード読取部8による前記シャッフルプレイングカード1の読み取り結果が、
予め定められた基準を満たさなかった場合、または前記カード読取部8によって読み取ら
れなかった場合
また前記管理制御部14は、前記のエラー状態から回復したことを検知し、さらに前記
のエラー状態を検知した時刻から、前記エラー状態から回復したことを検知した時刻まで
のエラー復旧時間を計算し、さらに計算結果をメモリ14Mに記録することができる。な
お、エラー状態からの回復とは、例えば以下の状態のことである。
(a)(各ゲームにおいて前記勝敗判定部9により勝敗が判定された後、前記出力部11
により勝敗判定結果の出力が開始される前に、前記カードシュータ装置Sからさらに前記
シャッフルプレイングカード1が引き出される、または引き出された場合のエラーに対応
して)前記出力部11により勝敗判定結果の出力が開始された状態
(b)(各ゲームにおいて、前記出力部11により勝敗判定結果の出力が開始された後、
勝敗判定結果の出力が停止される前に、前記カードシュータ装置Sからさらに前記シャッ
フルプレイングカード1が引き出される、または引き出された場合のエラーに対応して)
前記出力部11により勝敗判定結果の出力が停止された状態
(c)(前記カードシュータ装置Sから前記シャッフルプレイングカード1が引き出され
る際に、前記シャッフルプレイングカード1が開口部6付近で、所定時間以上滞留した場
合または前記シャッフルプレイングカード1が引き出される方向F(図12参照)と逆方
向に移動した場合のエラー、または前記カードシュータ装置Sから前記シャッフルプレイ
ングカード1が引き出される際に、前記カード読取部8による前記シャッフルプレイング
カード1の読み取り結果が、予め定められた基準を満たさなかった場合、または前記カー
ド読取部8によって読み取られなかった場合のエラーに対応して)ゲームの続きとして、
前記カードシュータ装置Sから続きのシャッフルプレイングカード1が引き出された状態
(d)前記カードシュータ装置Sまたは前記管理制御部14に設けられた、またはこれら
とは別に設けられたリセットスイッチ(図示せず)により、前記エラー状態から回復した
ことを示す入力信号を受けた状態
さらに前記管理制御部14には、信号を受け取り記憶された特定事項の発生時刻の間の
時間を計測しない、時間計測除外モードへ切り替えるための、モード切替部14sが設け
られている。ディーラーD等の操作によって、時間計測除外モードに切り替わっている間
、つまり前記モード切替部14sによって時間計測除外モードに切り替わった時刻から、
通常のモードへ回復した時刻までの時間は、計測除外時間として計算され、前記「ディー
リング時間Ax」「プレイヤーズ時間Ay」「精算時間By」「ベット時間Bx」「プレ
イ時間A(Ax+Ay)」「プレイ以外の時間B(Bx+By)」「ゲーム時間G」さら
に前記「エラー復旧時間」から除外して計測される。例えば客(プレイヤー)Cがいない
ことにより、ゲームが開始されない時間(「客待ち時間EX」という時間であり、前のゲ
ームが精算も含め終了しており、そのままでは前記管理制御部14によって次のゲームの
ベット時間として計測され始めてしまっている時間)においては、ディーラーDがモード
切替部14sを操作して時間計測除外モードへ切り替えることによって、前述の「ベット
時間Bx」「プレイ以外の時間B(Bx+By)」「ゲーム時間G」に含まれてしまうと
いう事態を防ぐことができる。なお前記モード切替部14sは、前記カードシュータ装置
S、またはこれらとは別に設けられてもよい。
次に、前記「シュー内パッケージ交換作業」が終了した時点、つまり新たなシャッフル
プレイングカードのセット1sの使用が開始された時点から、当該シャッフルプレイング
カードのセット1sの使用が終了し、再度「シュー内パッケージ交換作業」を行い、前記
「シュー内パッケージ交換作業」が終了した時点までの期間における前記管理制御部14
が計測する時間について記載する(図8参照)。
(1)前記シュー内パッケージ交換作業の終了を示す信号を受け取ったこと、または前記
カードシュータ装置Sの電源がオンになったことにもとづき計測した時刻を開始とし、前
記シュー内パッケージ交換作業の開始を示す信号を受け取ったこと、または前記カードシ
ュータ装置の電源がオフになったことにもとづき計測した時刻を終了とする、「1パッケ
ージ単位もしくは1セット単位のシャッフルプレイングカードの使用時間GT」を、計測
する。
(2)前記シュー内パッケージ交換作業の開始を示す信号を受け取ったこと、または前記
カードシュータ装置の電源がオフになったことにもとづき計測した時刻を開始とし、前記
シュー内パッケージ交換作業の終了を示す信号を受け取ったこと、または前記カードシュ
ータ装置の電源がオンになったことにもとづき計測した時刻を終了とする「シュー内パッ
ケージ交換時間SC」を計測する。
なお前記シュー内パッケージ交換作業の開始を示す信号とは、例えば以下の信号である。
(a)前記カードシュータ装置Sの前記カード収容部2の上部に設けられた、蓋3の開閉
を検出するセンサ3sから受け取った、蓋3が閉塞された状態から開放された状態になっ
たことを示す信号
(b)前記カード収容部2に収納されたシャッフルプレイングカード1sに挿入された、
カットカード1cの引き出しがあったゲーム、または前記カットカード1cの引き出しが
あった後の予め定められた回数後のゲームの勝敗判定結果の出力停止を示す信号
(c)蓋開閉検知センサ3sから受け取った、前記カットカード1cの引き出しがあった
後、前記カード収容部2の上部に設けられた蓋3が、閉塞された状態から開放された状態
になったことを示す信号
(d)別途設けられた入力インターフェイス(図示せず)から受け取った、シャッフルプ
レイングカードの使用の終了、またはシュー内パッケージ交換作業の開始を示す入力信号
さらに、前記シュー内パッケージ交換作業の終了を示す信号とは、例えば、以下の信号で
ある。
(e)前記カードシュータ装置Sの前記カード収容部2の上部に設けられた、蓋3の開閉
を検出するセンサ3sから受け取った、蓋3が開放された状態から閉塞された状態になっ
たことを示す信号
(f)前記カードシュータ装置Sから予め定められた枚数のシャッフルプレイングカード
1(バーニングのカード)が引き出されたことを示す信号
(g)ゲームのベットが開始されたことを示す信号
(h)別途設けられた入力インターフェイス(図示せず)から受け取った、シャッフルプ
レイングカードの使用の開始、またはシュー内パッケージ交換作業の終了を示す入力信号
前記管理制御部14により計測された、「1パッケージ単位もしくは1セット単位のシ
ャッフルプレイングカードの使用時間GT」および「シュー内パッケージ交換時間SC」
を用いて例えばこれらの相互の割合(うち一方の時間を基準とした時の、もう一方の時間
の比率)を計算し、分析することができ、例えば「1パッケージ単位もしくは1セット単
位のシャッフルプレイングカードの使用時間GT」に対する、「シュー内パッケージ交換
時間SC」の割合が高いディーラーDには、「シュー内パッケージ交換作業」に関する指
導を行う等、対策に役立てることができる。
さらに前記「シュー内パッケージ交換作業」が終了した時点、つまり新たなシャッフル
プレイングカードのセット1sの使用が開始された時点から、当該シャッフルプレイング
カードのセット1sの使用が終了し、再度「シュー内パッケージ交換作業」を行うまでの
期間において、前記管理制御部14がさらに計測、および算出する、詳細の時間について
記載する(図9参照)。
(1)前記シュー内パッケージ交換作業の終了を示す信号を受け取ったこと、または前記
カードシュータ装置Sの電源がオンになったことにもとづき計測した時刻を開始とし、前
記シュー内パッケージ交換作業の開始を示す信号を受け取ったこと、または前記カードシ
ュータ装置の電源がオフになったことにもとづき計測した時刻を終了とする、「1パッケ
ージ単位もしくは1セット単位のシャッフルプレイングカードの使用時間GT」を、計測
する。
なお前記シュー内パッケージ交換作業の開始を示す信号とは、例えば以下の信号である。
(a)前記カードシュータ装置Sの前記カード収容部2の上部に設けられた、蓋3の開閉
を検出するセンサ3sから受け取った、蓋3が閉塞された状態から開放された状態になっ
たことを示す信号
(b)前記カード収容部2に収納されたシャッフルプレイングカード1sに挿入された、
カットカード1cの引き出しがあったゲーム、または前記カットカード1cの引き出しが
あった後の予め定められた回数後のゲームの勝敗判定結果の出力停止を示す信号
(c)蓋開閉検知センサ3sから受け取った、前記カットカード1cの引き出しがあった
後、前記カード収容部2の上部に設けられた蓋3が、閉塞された状態から開放された状態
になったことを示す信号
(d)別途設けられた入力インターフェイス(図示せず)から受け取った、シャッフルプ
レイングカードの使用の終了、またはシュー内パッケージ交換作業の開始を示す入力信号
さらに、前記シュー内パッケージ交換作業の終了を示す信号とは、例えば、以下の信号で
ある。
(e)前記カードシュータ装置Sの前記カード収容部2の上部に設けられた、蓋3の開閉
を検出するセンサ3sから受け取った、蓋3が開放された状態から閉塞された状態になっ
たことを示す信号
(f)前記カードシュータ装置Sから予め定められた枚数のシャッフルプレイングカード
1(バーニングのカード)が引き出されたことを示す信号
(g)ゲームのベットが開始されたことを示す信号
(h)別途設けられた入力インターフェイス(図示せず)から受け取った、シャッフルプ
レイングカードの使用の開始、またはシュー内パッケージ交換作業の終了を示す入力信号
(2)前記カード検知部7から受け取った、前記シャッフルプレイングカード1が引き出
されたこと示す信号にもとづき計測した、1枚目のカードの引き出し時刻を開始とし、4
枚目のカードの引き出し時刻を終了とする、「ディーリング時間Ax」を計測し、「1パ
ッケージ単位もしくは1セット単位のシャッフルプレイングカードの使用時間GT」にお
ける、各ゲームの「ディーリング時間Ax」について合計時間、平均時間、分散(データ
のばらつきを表す値)を算出する。ここで、合計時間とは「1パッケージ単位もしくは1
セット単位のシャッフルプレイングカードの使用時間GT」において実施されたすべての
ゲーム(例えば図9における、1ゲーム〜73ゲームまで)の各ゲームの「ディーリング
時間Ax」を足し合わせた時間であり、平均時間とは、前記合計時間をゲーム数(例えば
図9では、「73ゲーム」)で除した時間のことである。前記ゲーム数は、例えば前記管
理制御部14がさらに備えるカウンター(図示せず)が、ゲームの開始や終了を検知した
回数や、「ディーリング時間Ax」を計測した回数を算出することにより、把握すること
ができる。さらに分散とは、各ゲームの「ディーリング時間Ax」と前記平均時間との差
を用いて算出する、データのばらつきを表す数値である。さらに、これらの数値を用いて
ゲームを重ねるごとに各ゲーム「ディーリング時間Ax」がどのように変化していくかを
、グラフや表を用いて表示することによって、推移や分布を把握することができる。
(3)前記4枚目のカードの引き出し時刻を開始とし、前記結果出力制御部12より受け
取った、ゲームの勝敗判定結果の出力が開始されたことを示す信号にもとづき計測した、
勝敗判定結果の出力開始の時刻を終了とする「プレイヤーズ時間Ay」を計測し「1パッ
ケージ単位もしくは1セット単位のシャッフルプレイングカードの使用時間」における、
各ゲームの「プレイヤーズ時間Ay」について、同様に合計時間、平均時間、分散を算出
し、詳細な分析(推移や分布の把握等)および対策の検討に活用する。
(4)前記結果出力制御部12より受け取った、勝敗判定結果の出力が開始されたことを
示す信号にもとづき計測した勝敗判定結果の出力開始の時刻を開始とし、勝敗判定結果の
出力が停止したことを示す信号にもとづき計測した、勝敗判定結果の出力停止の時刻を終
了とする「精算時間By」を計測し、「1パッケージ単位もしくは1セット単位のシャッ
フルプレイングカードの使用時間」における、各ゲームの「精算時間By」について、同
様に合計時間、平均時間、分散を算出し、詳細な分析(推移や分布の把握等)および対策
の検討に活用する。
(5)前回のゲームにおいて、前記結果出力制御部12より受け取った、勝敗判定結果の
出力が停止されたことを示す信号にもとづき計測した勝敗判定結果の出力停止の時刻を開
始とし、今回のゲームにおける、1枚目のカードの引き出し時刻を終了とする「ベット時
間Bx」を計測し「1パッケージ単位もしくは1セット単位のシャッフルプレイングカー
ドの使用時間」における、各ゲームの「ベット時間Bx」について、同様に合計時間、平
均時間、分散を算出し、詳細な分析(推移や分布の把握等)および対策の検討に活用する

(6)前記カード検知部7から受け取った前記シャッフルプレイングカード1が引き出さ
れたこと示す信号にもとづき計測した、1枚目のカードの引き出し時刻を開始とし、前記
結果出力制御部12より受け取ったゲームの勝敗判定結果の出力が開始されたことを示す
信号にもとづき計測した、勝敗判定結果の出力開始の時刻を終了とする、「プレイ時間
A(Ax+Ay)」を計測し「1パッケージ単位もしくは1セット単位のシャッフルプレ
イングカードの使用時間」における、各ゲームの「プレイ時間A(Ax+Ay)」につい
て、同様に合計時間、平均時間、分散を算出し、詳細な分析(推移や分布の把握等)およ
び対策の検討に活用する。
(7)計測した「精算時間By」および「ベット時間Bx」を足し合わせ「プレイ以外の
時間B(Bx+By)」を算出し「1パッケージ単位もしくは1セット単位のシャッフル
プレイングカードの使用時間」における、各ゲームの「プレイ以外の時間B(Bx+By
)」について、同様に合計時間、平均時間、分散を算出し、詳細な分析(推移や分布の把
握等)および対策の検討に活用する。
(8)前回のゲームにおいて、前記結果出力制御部12より受け取った、勝敗判定結果の
出力が停止されたことを示す信号にもとづき計測した、勝敗判定結果の出力停止の時刻を
開始とし、今回のゲームの勝敗判定結果の出力が停止したことを示す信号にもとづき計測
した、勝敗判定結果の出力停止の時刻を終了とする、「ゲーム時間G」を計測し、「1パ
ッケージ単位もしくは1セット単位のシャッフルプレイングカードの使用時間」における
各ゲームの「ゲーム時間G」について、同様に合計時間、平均時間、分散を算出し、詳細
な分析(推移や分布の把握等)および対策の検討に活用する。
また前記管理制御部14のメモリ14Mには、バカラゲームのルールや、予め定められ
た、エラーとして検知するべき事項が記憶されており、前記管理制御部14は、ゲームに
おいてルール違反となる、または予め定められたエラー状態を検知し、「1パッケージ単
位もしくは1セット単位のシャッフルプレイングカードの使用時間GT」における、検知
されたエラーの回数および内容に関する情報を、カードシュータ装置Sやバックヤード2
08へ送信し、またカードシュータSの出力部11や、側面モニタ13に表示し、さらに
エラー状態が検出されたことやエラーの回数および内容をメモリ14Mに記録することが
できる。ここで、前記エラーの回数は、例えば前記管理制御部14がさらに備えるカウン
ター(図示せず)が検知するように構成されていてもよい。なお、エラー状態の内容とは
、例えば以下の状態のことである。
(a)各ゲームにおいて、前記勝敗判定部9により勝敗が判定された後、前記出力部11
により勝敗判定結果の出力が開始される前に、前記カードシュータ装置Sからさらに前記
シャッフルプレイングカード1が引き出される、または引き出された場合
(b)各ゲームにおいて、前記出力部11により勝敗判定結果の出力が開始された後で、
勝敗判定結果の出力が停止される前に、前記カードシュータ装置Sからさらに前記シャッ
フルプレイングカード1が引き出される、または引き出された場合
(c)前記カードシュータ装置Sから前記シャッフルプレイングカード1が引き出される
際に、前記シャッフルプレイングカード1が開口部6付近で、所定時間以上滞留した場合
または前記シャッフルプレイングカード1が引き出される方向F(図12参照)と逆方向
に移動した場合
(d)前記カードシュータ装置Sから前記シャッフルプレイングカード1が引き出される
際に、前記カード読取部8による前記シャッフルプレイングカード1の読み取り結果が、
予め定められた基準を満たさなかった場合、または前記カード読取部8によって読み取ら
れなかった場合
また前記管理制御部14は、前記のエラー状態から回復したことを検知し、さらに「1
パッケージ単位もしくは1セット単位のシャッフルプレイングカードの使用時間GT」に
おける、前記のエラー状態を検知した時刻から、前記エラー状態から回復したことを検知
した時刻までのエラー復旧時間を計算し、さらに前記エラー復旧時間について合計時間、
平均時間、分散を計算し、さらに計算結果をメモリ14Mに記録することができ、詳細な
分析(推移や分布の把握等)および対策の検討に活用される。ここで合計時間とは、「1
パッケージ単位もしくは1セット単位のシャッフルプレイングカードの使用時間GT」に
おいて計算された、すべての前記エラー復旧時間を足し合わせた時間であり、平均時間と
は、前記エラー復旧時間を足し合わせた時間を前記エラーの回数で除した値である。また
さらに分散とは、エラー状態が発生した際の各前記エラー復旧時間と、前記平均時間との
差を用いて算出する、データのばらつきを表す数値である。さらにこれらの数値を用いて
、エラーからの復旧を重ねるごとにエラー復旧時間がどのように変化していくかを、グラ
フや表を用いて表示することによって、推移や分布を把握することができる。また、ゲー
ムを重ねるごとにエラーの回数や内容、およびエラー復旧時間がどのように変化していく
かを把握することによって、エラーの傾向や、対策がどの程度役立っているいるかを知る
ことができる。なお、エラー状態からの回復とは、例えば以下の状態のことである。
(a)(各ゲームにおいて前記勝敗判定部9により勝敗が判定された後、前記出力部11
により勝敗判定結果の出力が開始される前に、前記カードシュータ装置Sからさらに前記
シャッフルプレイングカード1が引き出される、または引き出された場合のエラーに対応
して)前記出力部11により勝敗判定結果の出力が開始された状態
(b)(各ゲームにおいて、前記出力部11により勝敗判定結果の出力が開始された後、
勝敗判定結果の出力が停止される前に、前記カードシュータ装置Sからさらに前記シャッ
フルプレイングカード1が引き出される、または引き出された場合のエラーに対応して)
前記出力部11により勝敗判定結果の出力が停止された状態
(c)(前記カードシュータ装置Sから前記シャッフルプレイングカード1が引き出され
る際に、前記シャッフルプレイングカード1が開口部6付近で、所定時間以上滞留した場
合または前記シャッフルプレイングカード1が引き出される方向F(図12参照)と逆方
向に移動した場合のエラー、または前記カードシュータ装置Sから前記シャッフルプレイ
ングカード1が引き出される際に、前記カード読取部8による前記シャッフルプレイング
カード1の読み取り結果が、予め定められた基準を満たさなかった場合、または前記カー
ド読取部8によって読み取られなかった場合のエラーに対応して)ゲームの続きとして、
前記カードシュータ装置Sから続きのシャッフルプレイングカード1が引き出された状態
(d)前記カードシュータ装置Sまたは前記管理制御部14に設けられた、またはこれら
とは別に設けられたリセットスイッチ(図示せず)により、前記エラー状態から回復した
ことを示す入力信号を受けた状態
前記管理制御部14により計測された、ゲームにおける「ディーリング時間Axの合計
時間または平均時間」「プレイヤーズ時間Ayの合計時間または平均時間」「精算時間
Byの合計時間または平均時間」「ベット時間Bxの合計時間または平均時間」「プレイ
時間A(Ax+Ay)の合計時間または平均時間」「プレイ以外の時間B(Bx+By)
の合計時間または平均時間」「ゲーム時間Gの合計時間または平均時間」と、さらに「シ
ュー内パッケージ交換時間SC」、さらに、「前記エラー復旧時間の合計時間または平均
時間」を用いて、これらのうちの複数項目に対して相互の割合を計算し、分析することが
でき、対策に役立てることができる。例えば「ゲーム時間Gの平均時間」に対して「前記
エラー復旧時間の平均時間」の割合が大きいディーラーDについては、エラーの復旧に関
する指導や訓練を行うなど、対策に役立てることができる。さらにディーラーD毎に、計
測し比較することで、「ゲーム時間Gの合計時間または平均時間」の長短から、ディーラ
ーD毎の成績評価に役立てることができる。さらにディーラーD毎に、発生させたエラー
の回数を算出することによってエラー防止のための対策や成績評価に役立てることができ
る。
さらにカジノが過去の経験や実績にもとづき把握している、「ディーリング時間Ax」
「プレイヤーズ時間Ay」「精算時間By」「ベット時間Bx」「プレイ時間A(Ax+
Ay)」「プレイ以外の時間B(Bx+By)」「ゲーム時間G」さらに「シュー内パッ
ケージ交換時間SC」、さらに、「前記エラー復旧時間の合計時間または平均時間」が各
々どれくらいかかるのかに関するデータをもとに、前記管理制御部14において、対応す
る標準目安時間を設定することができ、設定された標準目安時間を超過した場合、さらに
複数ゲームにおいて前記管理制御部14が計算したこれらの各々平均値が設定された標準
目安時間を超過した場合、前記管理制御部14は、カードシュータSやバックヤード20
8へシグナルを送信し、カードシュータSの出力部11や、側面モニタ13において標準
目安時間を超過したことを示す表示を行い、さらに標準目安時間を超過したことをメモリ
14Mに記録することができる。例えば、あるディーラーが、10回のゲームの終了時点
で「ゲーム時間G」の平均値が前記標準目安時間を超えた場合、カードシュータ装置Sの
側面モニタ14に、「ゲーム時間G」の平均値が前記標準目安時間を超過していることが
表示され、以降のゲームの時間を早めるように対策をとることができる。さらにはバック
ヤード208に前記「ゲーム時間G」の平均値が前記標準目安時間を超過していることが
伝わり、バックヤード208に控えている人員等がその場で原因の調査や対策の検討を行
うことができる。
ディーラーDの識別は、管理制御部14またはカードシュータ装置S、またはこれらと
は別に設けられたディーラーID検知手段(図示せず)によって行うことができる。前記
ディーラーID検知手段はディーラーDの名札等に付されたディーラーDを識別するID
コードを読み取るように構成されている。さらに別の実施例として、ディーラーDを識別
する数字やアルファベットを入力するように構成されていてもよい。検知されたディーラ
ーDの識別情報は、前記管理制御部14により計測された特定事項の発生時刻の間の時間
とともに、または関連づけて記憶される。
また図3に示すとおり、本テーブルゲームシステムにおいては前記ゲームテーブル4の
上部に、ゲームテーブル4のベットエリアBAを監視する監視カメラ212が設置されて
おり、前記管理制御部14は、前記監視カメラ212による情報にもとづきベットエリア
BAに配置されたチップWを検知するベットエリア検知手段(図示せず)と、有線または
無線で接続されている。そして前記管理制御部14は、前記ベットエリア検知手段によっ
て検知された、
(1)ベットエリアBAのプレイヤーエリアにチップWがベットされているか
(2)ベットエリアBAのバンカーエリアにチップWがベットされているか
に関する情報をもとに、「客(プレイヤー)Cによって、プレイヤーの手(1枚目と3枚
目のカード、さらに5枚目、6枚目のカードを含む場合もある)のみがスクイーズされる
のか、バンカーの手(2枚目と4枚目のカード、さらに5枚目、6枚目のカードを含む場
合もある)のみがスクイーズされるのか、または客(プレイヤー)Cによって、両方の手
がスクイーズされるのか」、つまり「客(プレイヤー)Cによってスクイーズされる手は
、1種類(プレイヤーの手のみ、またはバンカーの手のみ)であるのか、2種類(プレイ
ヤーの手とバンカーの手の両方)であるのか」を算出する。スクイーズは、バカラゲーム
の客(プレイヤー)Cにとって、面白みのある行為であり、客(プレイヤー)Cによって
は、このスクイーズに時間をかける場合があるため、スクイーズ時間は、「プレイヤーズ
時間Ay」「プレイ時間A(Ax+Ay)」「ゲーム時間G」に大きく影響する可能性が
ある。そこで前記管理制御部14は、前記スクイーズに関する情報を「プレイヤーズ時間
Ay」「プレイ時間A(Ax+Ay)」「ゲーム時間G」に関連づけて記憶する。
さらに前記管理制御部14は、ベットエリア検知手段(図示せず)により検知された、
ベットエリアBAに配置されたチップWの情報から、ゲームテーブル4周辺の客のうち、
ゲームに参加している客(プレイヤー)Cの人数を算出するように構成されている。客(
プレイヤー)Cの人数は、「ベット時間Bx」「精算時間By」「プレイ以外の時間B(
Bx+By)」「ゲーム時間G」に大きく影響する可能性がある。例えば客(プレイヤー
)Cが1人の場合と6人の場合では、「ベット時間Bx」「精算時間By」に要する時間
が必然的に異なるはずである。そこで前記管理制御部14は、客(プレイヤー)Cの人数
に関する情報を、「ベット時間Bx」「精算時間By」「プレイ以外の時間B(Bx+B
y)」「ゲーム時間G」に関連づけて記憶する。「ベット時間Bx」「精算時間By」「
プレイ以外の時間B(Bx+By)」「ゲーム時間G」を、客(プレイヤー)Cの人数毎
に分けて記憶することによって、より精密なゲーム時間の分析を行うことができる。
さらに、管理制御部14の構造について説明する。図10は本発明の実施の形態におけ
る、カードシュータ装置S、およびカードシュータ装置Sと接続された管理制御部14の
側面図を示している。前記管理制御部14は、箱型の装置300の中に含まれており、前
記箱型装置300は、カードシュータ装置Sの後部に着脱可能な構造となっている。前記
管理制御部14は、カードシュータ装置Sにおける、勝敗判定部9を含む制御部10、出
力部11、結果出力制御部12、側面モニタ13と、有線または無線で接続されている。
さらに前記箱型装置300は、次に使用されるシャッフルプレイングカード1のパッケー
ジPAに付された、バーコードBCを読み取るバーコードリーダ301、管理制御部14
の作動を停止、および停止の解除、さらに作動の切り替えを行うロックボタン302、ロ
ック解除ボタン303、キースイッチ304、さらに管理制御部14の電源をオンおよび
オフする電源スイッチ305、さらに電源コネクタ306を備え、それぞれ管理制御部1
4と有線または無線で接続されている。なお、前記バーコードリーダ301は、前記ディ
ーラーID検知手段の役割を兼ね備えるように構成されていてもよく、また電源スイッチ
305および電源コネクタ306は、カードシュータ装置Sの電源スイッチおよび電源コ
ネクタを兼ね備えることが好ましい。電源スイッチ305および電源コネクタ306が、
カードシュータ装置Sの電源スイッチおよび電源コネクタを兼ね備えることによって、管
理制御部14の電源が落とされた状態でカードシュータ装置Sが使用されることを防ぎ、
セキュリティを高めることができる。さらに、本発明の別の実施の形態として、前記管理
制御部14がカードシュータ装置Sに内部に構成されていてもよく、さらにカードシュー
タ装置Sの制御部10に含まれてもよい。
最後に、カード収容部2からカード1が引き出される際にカード1のランク(数字)を
表すコードCをカード1から読み取るカード検知部7とカード読取部8の詳細について図
12により説明する。図12は、カードシュータ装置Sの先端にあるカード検知部7とカ
ード読取部8を露出した状態の要部拡大斜視図である。図12において、カード検知部7
とカード読取部8はカード収納部2の前方の開口部6から1枚ずつ引き出されるカード1
をゲームテーブル4の上に案内するカードガイド部5に設けられている。カードガイド部
5は、傾斜面であり、両側の縁部には、センサカバーを兼ねたカードガイドカバー114
が取り付けられている。また、2本のカードガイドカバー114の各々は、ねじ等(図示
せず)で取り付け着脱可能となっている。カードガイド114を取り外すと、カード検知
部7とカード読取部8の4つのセンサが露出する。4つのセンサは、2つの紫外線反応セ
ンサ(UVセンサ)120,121と、対象物検出センサ122,123とで構成される
対象物検出センサ122,123は、カード1の有無を検知する光ファイバ式のセンサ
でありカード1の動きを検出することができる。対象物検出センサ122は、カードガイ
ド部5の、カード1の流れ方向(矢印F)に沿った上流側に位置し、もう一方の対象物検
出センサ123は下流側に位置している。図12に示すように、両対象物検出センサ12
2,123は、UVセンサ120,121を挟んで上流側と下流側に設けられている。U
Vセンサ120,121は、紫外線を発するLED(紫外LED)と検知器を備えている
。カード1には、紫外線が当たると発色する紫外線発光インクでもって、コードCのマー
クMが印刷されている。カード1には紫外線(ブラックライト)が照射され、カード1の
コードCのマークMの反射光が検知器で検知される。UVセンサ120,121は、ケー
ブルを介してカード検知部7とカード読取部8さらに制御部10に接続されている。カー
ド検知部7とカード読取部8では、UVセンサ120,121の検知器の出力信号から、
マークMの組み合わせが判定され各コードCに対応する数(ランク)が判定される。
カード検知部7とカード読取部8は、対象物検出センサ122、123の検出信号に基
づいて、UVセンサ120、121の読取の開始と終了が制御部10により制御される。
また、制御部10は、カード1が正常にカードガイド部5を通過したか否かをも、対象物
検出センサ122、123の検出信号に基づいて判定する。図11に示すように、カード
のランク(数)およびスート(ハートやスペードなど)を表す四角形のマークMがカード
1の縁に2列、4行で配列されている。UVセンサ120,121は、マークMを検知す
ると、オン信号を出力する。カード検知部7とカード読取部8では、2つのUVセンサ1
20,121から入力される両信号の相対関係を判定する。これにより、カード検知部7
とカード読取部8は、2つのUVセンサ120,121で検知された2つのマークMの相
対的な相違等によりコードを識別し、対応するカード1の数(ランク)と種類(スート)
を識別する。
コードCと2つのUVセンサ120,121のオン信号の出力との関係を図13に示す
。UVセンサ120,121のオン信号の出力の相対変化の比較結果に基づいて、マーク
Mの所定の組み合わせが識別できる。結果として、上下2列のマークMの組み合わせとし
て4種、これを4列印刷すると、4種の4乗で256種のコードが構成可能となる。プレ
イングカードの52種のカードを256種のコードのどれかにそれぞれ割り当てて、これ
を対照表としてメモリあるいはプログラムで記憶する。カード検知部7とカード読取部8
は、各コードCを識別することで、あらかじめ定めた対照表(図示せず)からカード1の
数(ランク)と種類(スート)が識別される構成としている。また、256種のコードは
、52種のカードに自由な組み合わせで対応付けて対照表により記憶することできるので
、組み合わせを複雑にでき、時間や場所により256種のコードと52種のカードの組み
合わせを変えることが出来る。コードは、紫外光を受けることにより可視化される塗料で
印刷され、カードの種類表記やインデックスと重ならない位置に印刷されていることが望
ましい。
以上、本発明の各種の実施の形態を説明したが、上述の実施の形態は、本発明の範囲内
で当業者により変形可能なことはもちろんであり、適用されるゲームでの必要に応じて、
本実施の形態の装置が適当に変形されてよい。
1 シャッフルプレイングカード
1s シャッフルプレイングカードのセット
1c カットカード
2 カード収容部
3 蓋
3s 蓋開閉検知センサ
4 ゲームテーブル
5 カードガイド部
6 開口部
7 カード検知部(カード検知センサ)
8 カード読取部
9 勝敗判定部
10 制御部
10M メモリ
11 出力部
12 結果出力制御部
13 側面モニタ
14 管理制御部
14M メモリ
14o 送信部
14s モード切替部
100 コード
114 センサカバー
120 紫外線反応センサ
121 紫外線反応センサ
122 対象物検知センサ
123 対象物検知センサ
201 椅子
205 工場
206 カジノ
207 管理部
207b データベース
208 バックヤード
209 車
210 キャビネット
212 監視カメラ
260 モニタディスプレイ
300 箱型装置
301 バーコードリーダ
302 ロックボタン
303 ロック解除ボタン
304 キースイッチ
305 電源スイッチ
306 電源コネクタ
BA ベットエリア
BC バーコード
C 客(プレイヤー)
CA カートン
D ディーラー
F カードの引き出し方向
I IDコード
M マーク
PA パッケージ
R バーコードリーダ
S カードシュータ装置
W 賭け金
Z カット線
A プレイ時間
Ax ディーリング時間
Ay プレイヤーズ時間
B プレイ以外の時間
Bx ベット時間
By 精算時間
EX 客待ち時間
G ゲーム時間
GT 1パッケージ単位もしくは1セット単位のシャッフルプレイングカードの使用
時間
SC シュー内パッケージ交換時間

Claims (12)

  1. 複数のデックからなるシャッフルプレイングカードを1パッケージのプレイイングカードとして収納するカード収容部と、前記カード収容部から1枚ずつプレイングカードをゲームテーブルへ引き出すための開口部とを有するカードシュータ装置と、
    前記カードシュータ装置への前記1パッケージのプレイングカードの収容が終了した時刻を開始時刻として決定し、前記カード収容部から複数の前記プレイングカードが引き出された後に前記カードシュータ装置への前記1パッケージのプレイングカードの収容が開始した時刻を終了時刻として決定し、前記開始時刻から前記終了時刻までの間を前記1パッケージのシャッフルプレイングカードの使用時間として計測するように構成されている管理制御部と、
    を備えたテーブルゲームシステム。
  2. 前記管理制御部は、前記カードシュータ装置に対する操作に基づいて、前記開始時刻及び/又は前記終了時刻を決定するように構成されている、請求項1に記載のテーブルゲームシステム。
  3. 前記管理制御部は、前記1パッケージのシャッフルプレイングカードの使用時間におけるゲームの回数をカウントするように構成されている、請求項1に記載のテーブルゲームシステム。
  4. 前記管理制御部は、前記1パッケージのシャッフルプレイングカードの使用時間における各ゲームの、ゲーム時間、プレイ時間、プレイ以外の時間、ディーリング時間、プレイヤーズ時間、ベット時間、及び清算時間の少なくともいずれかの時間を計測するように構成されている、請求項1に記載のテーブルゲームシステム。
  5. 前記管理制御部は、
    (1)前記カードシュータ装置の前記カード収容部の上部に設けられた蓋の開閉を検出するセンサの信号を受けて、蓋が閉塞された状態から開放された状態になったとき、
    (2)前記カード収容部に収納シャッフルプレイングカードに挿入されたカットカードの引き出しがあったゲーム、または前記カットカードの引き出しあった後の予め定めた回数後のゲームの勝敗判定結果の出力を停止したとき、
    (3)前記カットカードの引き出しがあった後、前記カード収容部の上部に設けられた蓋が、閉塞された状態から開放された状態になったとき、
    (4)シャッフルプレイングカードの使用の終了、またはシュー内パッケージ交換作業の開始を示す信号が入力されたとき、
    (5)前記カードシュータ装置の電源がオフになったとき、
    の少なくとも1つに、前記終了時刻であると決定する、請求項1に記載のテーブルゲームシステム。
  6. 前記管理制御部は、
    (1)前記カードシュータ装置の前記カード収容部の上部に設けられた蓋の開閉を検出するセンサの信号を受けて、蓋が、開放された状態から閉塞された状態になったとき、
    (2)前記カードシュータ装置から最初のカードを引き出したとき、
    (3)ゲームのベットが開始されたとき、
    (4)シャッフルプレイングカードの使用の開始、またはシュー内パッケージ交換作業の終了を示す信号が入力されたとき、
    (5)前記カードシュータ装置の電源がオンになったとき、
    の少なくとも1つに、前記開始時刻であると決定する、請求項1に記載のテーブルゲームシステム。
  7. 多数のデックからなるプレイングカードがシャッフルされパッケージもしくはセットされたシャッフルプレイングカードと、
    前記シャッフルプレイングカードを収納するカード収容部と、
    前記カード収容部から1枚ずつカードをゲームテーブルへ引き出すための開口部と、
    を有するカードシュータ装置と、
    管理制御部と、
    からなるテーブルゲームシステムであり、
    前記管理制御部は、
    前記カードシュータ装置を用いたゲームの、ゲーム時間、プレイ時間、プレイ以外の時間、ディーリング時間、プレイヤーズ時間、ベット時間、及び清算時間の少なくともいずれかの時間を計測するとともに、
    前記ゲーム時間、プレイ時間、プレイ以外の時間、ディーリング時間、プレイヤーズ時間、ベット時間、及び清算時間のいずれにも該当しない除外時間を計測する
    ように構成されている、テーブルゲームシステム。
  8. 前記管理制御部は、前記除外時間の開始及び終了をそれぞれ決定するように構成されている、請求項7に記載のテーブルゲームシステム。
  9. 前記管理制御部は、前記カードシュータ装置からの信号に基づいて前記除外時間の開始及び/又は終了を決定するように構成されている、請求項7に記載のテーブルゲームシステム。
  10. 前記管理制御部は、前記カードシュータ装置からの信号に基づいて前記ゲーム時間、前記プレイ時間、前記プレイ以外の時間、前記ディーリング時間、前記プレイヤーズ時間、前記ベット時間、及び前記清算時間の少なくともいずれかの時間を計測するように構成されている、請求項7に記載のテーブルゲームシステム。
  11. 前記カードシュータ装置は、前記カード収容部から引き出されるカードを検出するセンサを備え、カードが検知されたときに検出信号を出力するように構成されており、
    前記管理制御部は、前記カードシュータ装置からの前記検出信号に基づいて、前記ゲーム時間、前記プレイ時間、前記プレイ以外の時間、前記ディーリング時間、前記プレイヤーズ時間、前記ベット時間、及び前記清算時間の少なくともいずれかの時間を計測するように構成されている、請求項7に記載のテーブルゲームシステム。
  12. 前記カードシュータ装置は、ディーラによって操作されるボタンを備え、ボタンが操作されたときにボタン操作信号を出力するように構成されており、
    前記管理制御部は、前記カードシュータ装置からの前記ボタン操作信号に基づいて、前記ゲーム時間、前記プレイ時間、前記プレイ以外の時間、前記ディーリング時間、前記プレイヤーズ時間、前記ベット時間、及び前記清算時間の少なくともいずれかの時間を計測するように構成されている、請求項7に記載のテーブルゲームシステム。
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