JP2021168719A - 遊技機 - Google Patents

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良孝 土屋
Yoshitaka Tsuchiya
智久 川添
Tomohisa Kawazoe
覚 中山
Satoru Nakayama
智宣 牧
Tomonobu Maki
諒 下田
Ryo Shimoda
雅博 上野
Masahiro Ueno
浩司 梶野
Koji Kajino
浩志 柏木
Hiroshi Kashiwagi
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Abstract

【課題】遊技機の演出効果を向上させることを目的とする。【解決手段】パチンコ遊技機1は、先読み演出を実行可能な先読み演出実行手段を備え、 先読み演出実行手段は、始動条件が成立したとき、または、当該始動条件が成立したときから対象変動表示の開始前までの間を実行期間として実行可能な先読み演出である第1の先読み演出と、始動条件が成立したときから対象変動表示の終了前までの間を実行期間として実行可能な先読み演出である第2の先読み演出と、を実行可能であり、第1の先読み演出は、保留アイコンが第1の数で表示されているときよりも、当該第1の数よりも少ない第2の数で表示されているときのほうが実行割合を高くした。【選択図】図17A

Description

本発明は、遊技者にとって有利な特別遊技を実行可能な遊技機に関する。
従来の遊技機では、始動条件の成立に基づいた判定が行われる前に先読み判定を行い、先読み判定の結果に応じた先読み演出を実行することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−165889号公報
しかしながら、従来の遊技機における先読み演出は、遊技者の大当たりに対する期待感を高めるための演出としての演出効果は高いものであるが、まだ改善の余地があった。
そこで、本発明は、このような問題を鑑みてなされたものであり、遊技機の演出効果を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、始動条件が成立し、開始条件が成立したことに基づき変動表示を実行可能な遊技機であって、前記開始条件が未成立である場合は、当該開始条件が未成立である前記変動表示があることを示す保留アイコンを表示し、前記開始条件が未成立である場合、当該開始条件の成立に基づく前記変動表示を対象変動表示として先読み演出を実行可能な先読み演出実行手段を備え、前記先読み演出実行手段は、前記始動条件が成立したとき、または、当該始動条件が成立したときから前記対象変動表示の開始前までの間を実行期間として実行可能な前記先読み演出である第1の先読み演出(保留アイコン演出)と、前記始動条件が成立したときから前記対象変動表示の終了前までの間を実行期間として実行可能な前記先読み演出である第2の先読み演出(チャンスセグ演出)と、を実行可能であり、前記第1の先読み演出(保留アイコン演出)は、前記保留アイコンが第1の数(保留3)で表示されているときよりも、当該第1の数よりも少ない第2の数(保留2)で表示されているときのほうが実行割合を高くしたことを特徴とする。
また、本発明において、前記保留アイコンの表示態様には、通常態様(「白」)と特殊態様(「白」〜「虹」)とがあり、前記第1の先読み演出は、前記保留アイコンの表示態様を特殊態様で表示する演出であるようにしてもよい。
また、本発明において、前記第1の先読み演出は、第1の表示部(第1表示装置20)により実行し、前記第2の先読み演出は、前記第1の表示部とは異なる表示部(チャンスセグ表示器51)により実行するようにしてもよい。
また、本発明において、前記第2の先読み演出は、前記始動条件が成立したときに開始演出(チャンスセグ表示器51を開始態様により表示)を実行し、継続演出(チャンスセグ表示器51を変動表示)を実行した後、前記対象変動表示において停止演出(チャンスセグ表示器51を停止態様により停止)を実行するようにしてもよい。
本発明によれば、遊技機の演出効果を向上させることができる。
本発明の実施例に係るパチンコ遊技機の正面図である。 基板構成を示すブロック図である。 遊技制御処理の例を示すフローチャートである。 特図用処理の例を示すフローチャートである。 演出制御処理の例を示すフローチャートである。 演出用処理の例を示すフローチャートである。 変動表示の変動パターンの種類の例を示す図である。 通常状態における変動演出の例を示す図である。 通常状態における変動演出の例を示す図である。 通常状態における変動演出の例を示す図である。 通常状態における変動演出の例を示す図である。 時短状態における変動演出の例を示す図である。 時短状態における変動演出の例を示す図である。 時短状態における変動演出の例を示す図である。 チャンスランプ演出の例を示す図である。 チャンスセグ演出の例を示す図である。 演出例1を示す図である。 演出例2を示す図である。 演出例3を示す図である。 演出例4を示す図である。 演出例5を示す図である。 演出例6を示す図である。 演出例7を示す図である。 演出例8を示す図である。 演出例9を示す図である。 演出例10を示す図である。 演出例11を示す図である。 演出例12を示す図である。 始動入賞処理における先読み演出決定処理の例を示すフローチャートである。 先読み演出決定処理における保留アイコン演出決定処理の例を示すフローチャートである。 先読み演出決定用テーブルの例を示す図である。 保留アイコン演出決定処理における保留アイコン第1演出決定処理の例を示すフローチャートである。 保留アイコン第1演出決定用テーブル1の例を示す図である。 保留アイコン第1演出決定用テーブル2の例を示す図である。 保留アイコン第1演出決定用テーブル3の例を示す図である。 保留アイコン第1演出決定用テーブル4の例を示す図である。 保留アイコン演出決定処理における保留アイコン第2演出決定処理の例を示すフローチャートである。 保留アイコン第2演出決定用テーブル1の例を示す図である。 保留アイコン第2演出決定用テーブル2の例を示す図である。 保留アイコン第2演出決定用テーブル3の例を示す図である。 保留アイコン第2演出決定用テーブル4の例を示す図である。 保留アイコン演出決定処理における保留アイコン第3演出決定処理の例を示すフローチャートである。 保留アイコン第3演出決定用テーブル1の例を示す図である。 保留アイコン第3演出決定用テーブル2の例を示す図である。 保留アイコン第3演出決定用テーブル3の例を示す図である。 保留アイコン第3演出決定用テーブル4の例を示す図である。 先読み演出決定処理におけるチャンスランプ演出決定処理の例を示すフローチャートである。 第1チャンスランプ演出決定用テーブルの例を示す図である。 第2チャンスランプ演出決定用テーブルの例を示す図である。 先読み演出決定処理におけるチャンスセグ演出決定処理の例を示すフローチャートである。 チャンスセグ演出決定用テーブルの例を示す図である。 先読み演出決定処理におけるチャンスゾーン演出決定処理の例を示すフローチャートである。 第1チャンスゾーン演出決定用テーブルの例を示す図である。 第2チャンスゾーン演出決定用テーブルの例を示す図である。 先読み演出決定処理におけるボタン振動演出決定処理の例を示すフローチャートである。 ボタン振動演出決定用テーブルの例を示す図である。 変動演出処理における変動演出開始処理の例を示すフローチャートである。 第1〜4変動演出決定用テーブルの例を示す図である。 第5、第6変動演出決定用テーブルの例を示す図である。 第7〜9変動演出決定用テーブルの例を示す図である。 変動アイコン第1演出決定用テーブルの例を示す図である。 変動アイコン第2演出決定用テーブルの例を示す図である。 変動アイコン第3、4演出決定用テーブルの例を示す図である。 変動アイコン第5〜7演出決定用テーブルの例を示す図である。 タイトル演出決定用テーブルの例を示す図である。 カットイン演出決定用テーブルの例を示す図である。 チャンスセグ演出停止時期決定用テーブルの例を示す図である。 疑似連中チャンスゾーン演出決定用テーブルの例を示す図である。
本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という)においては、遊技機として、遊技に用いる遊技媒体が遊技球とされ、遊技球を遊技盤面に向けて発射することで遊技を行うことが可能なパチンコ遊技機1を例示して説明する。なお、以下の説明は、当業者においてよく知られた技術的事項等については説明を簡略化または省略することがある。また、当業者において通用されている用語は、その用語の定義説明等を省略して用いることがある。
[パチンコ遊技機1の構成]
まず、パチンコ遊技機1の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。パチンコ遊技機1は、遊技盤2と、前面枠(以下、「ガラス枠」ともいう)、本体枠、外枠からなる遊技機枠3により構成される。
[遊技盤2の構成]
次に、遊技盤2の構成について説明する。遊技盤2は遊技機枠3に対して着脱自在に取り付けられている。遊技盤2の左下方には、主表示装置4が設けられている。主表示装置4は、特図1表示器4aと、特図2表示器4bと、特図1保留表示器4cと、特図2保留表示器4dと、ラウンド数表示器4eと、普図表示器4fが設けられている。
特図1表示器4aは、変動開始に伴い8個のLEDによる点滅により第1特別図柄(以下、「特図1」という)の変動表示を行い、変動停止に伴い8個のLEDを所定の点灯パターンで点灯することにより特図1の変動表示結果(大当たりである(特別遊技が実行される)かハズレである(特別遊技が実行されない)か)を表示する(以下、「特図1変動表示」という)。特図1の変動表示結果が大当たりであることを示す場合は、8個のLEDが全て点灯する特別結果となり、特図1の変動表示結果がハズレであることを示す場合は、8個のLEDの全てを点灯させない。なお、以下においては、特図1の変動表示結果が大当たりとなる特図1変動表示のことを「特図1大当たり変動表示」といい、特図1の変動表示結果がハズレとなる特図1変動表示のことを「特図1ハズレ変動表示」という。
特図2表示器4bは、変動開始に伴い8個のLEDによる点滅により第2特別図柄(以下、「特図2」という)の変動表示を行い、変動停止に伴い8個のLEDを所定の点灯パターンで点灯することにより特図2の変動表示結果(大当たりまたは小当たりであるか、ハズレであるか)を表示する(以下、「特図2変動表示」という)。特図2の変動表示結果が大当たりであることを示す場合は、8個のLEDが全て点灯する特別結果となり、特図1の変動表示結果がハズレであることを示す場合は、8個のLEDの全てを点灯させない。なお、以下においては、特図2の変動表示結果が大当たりとなる特図2変動表示のことを「特図2大当たり変動表示」といい、特図2の変動表示結果が小当たりとなる特図2変動表示のことを「特図2小当たり変動表示」といい、特図2の変動表示結果がハズレとなる特図2変動表示のことを「特図2ハズレ変動表示」という。また、以下においては、特図1変動表示と特図2変動表示を纏めて「特図変動表示」、または「変動表示」という。
特図1保留表示器4cは、実行が保留されている特図1変動表示の保留記憶数を特図1保留記憶数として表示する。特図2保留表示器4dは、実行が保留されている特図2変動表示の保留記憶数を第2保留記憶数として表示する。なお、特図1保留記憶数と特図2保留記憶数の上限記憶数は各々4個であるため、特図1保留記憶数と特図2保留記憶数の合計上限保留記憶数は8個である。
ラウンド数表示器4eは、大当たり状態(特別遊技状態)において3個のLEDを所定の点灯パターンで点灯することにより、何ラウンド大当たり状態であるかを表示する。
普図表示器4fは、上段2個と下段2個のLEDで構成され、上段2個のLEDにより普通図柄(以下、「普図」という)の変動表示の保留記憶数を普図保留記憶数として表示する。なお、普図保留記憶数の上限記憶数は4個である。そして、普通図柄の変動開始に伴い下段2個のLEDによる点滅により普通図柄の変動表示を行い、変動停止に伴い他の2個のLEDを所定の点灯パターンで点灯することにより普通図柄の変動表示結果(普通当たりであるかハズレであるか)を表示する(以下、「普図変動表示」という)。なお、以下においては、普図の変動表示結果が普通当たりとなる普図変動表示のことを「普図当たり変動表示」といい、普図の変動表示結果がハズレとなる普図変動表示のことを「普図ハズレ変動表示」という。
主表示装置4には、その他、大当たり確率が高確率の遊技状態であるか、大当たり確率が高確率よりも低い低確率の遊技状態であるかを表示する遊技状態表示器と、遊技球を左打ちすべき遊技状態であるか右打ちすべき遊技状態であるかを表示する発射方向表示器が設けられている。
遊技盤2には、遊技球が流下する遊技領域25が形成されている。遊技領域25は、左遊技領域25Aと右遊技領域25Bと、中遊技領域25Cに区別される。なお、左遊技領域25Aに遊技球が流下するように発射装置により遊技球を発射することを「左打ち」、右遊技領域25Bに遊技球が流下するように発射装置により遊技球を発射することを「右打ち」という。また、遊技盤2には、発射された遊技球を遊技領域25に誘導するレール部材が設けられ、レール部材の先端には、遊技領域に放出された遊技球が発射装置側に戻るのを防止するため球戻り防止片が設けられている。
遊技領域25には第1表示領域20aを形成する第1表示装置20が設けられている。第1表示装置20は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等により構成され、各種遊技演出画像や遊技に関する各種情報等を表示する。第1表示領域20aには、左演出図柄21L、中演出図柄21C、右演出図柄21R(纏めて以下、「演出図柄21LCR」ともいう)が表示される演出図柄表示領域21が設けられており、演出図柄21LCRは、特図1変動表示や特図2変動表示と同期して変動表示を行う。演出図柄21LCRは、例えば、1〜9の数字からなる数字図柄により構成される。
また第1表示領域20aには、特図1保留表示器4cに表示される特図1保留記憶数を特図1保留1アイコン画像(以下、「特1保1アイコン」という)、特図1保留2アイコン画像(以下、「特1保2アイコン」という)、特図1保留3アイコン画像(以下、「特1保3アイコン」という)、特図1保留4アイコン画像(以下、「特1保4アイコン」という)により表示する第1保留アイコン表示領域が設けられている。なお、このような特1保1アイコン〜特1保4アイコンのことを纏めて「特1保留アイコン」という。
また第1表示領域20aには、特図2保留表示器4dに表示される特図2保留記憶数を特図2保留1アイコン画像(以下、「特2保1アイコン」という)、特図2保留2アイコン画像(以下、「特2保2アイコン」という)、特図2保留3アイコン画像(以下、「特2保3アイコン」という)、特図2保留4アイコン画像(以下、「特2保4アイコン」という)により表示する第2保留アイコン表示領域が設けられている。なお、このような特2保1アイコン〜特2保4アイコンのことを纏めて「特2保留アイコン」ともいう。
また第1表示領域20aには、実行中の変動表示に対応する変動表示中アイコン画像(以下、「変動アイコン」ともいう)を表示する変動アイコン表示領域が設けられている。
第1表示装置20の上方には第2表示領域27aを形成する第2表示装置27が設けられている。第2表示装置27は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等により構成され、第2表示領域27aには、第1表示領域20aに表示する画像とは異なる各種遊技演出画像や遊技に関する各種情報等が表示される。また、第2表示領域27aには、第1表示領域20aに表示する画像と連携する画像や、第1表示領域20aに表示する画像と一体視させる画像等も表示される。
第2表示装置27の裏側には盤内可動装置(以下、「盤内可動部材」ともいう)26が設けられている。盤内可動装置26には、第3表示領域26aが形成され、第3表示装置36aは通常、第1位置(第2表示装置27の裏側)に停止しているが、遊技演出等に応じて適宜、第1表示領域20aの中央側である第2位置に移動したり、第1位置と第2位置の間を揺動したり、第2位置よりもさらに第1表示領域20aの中央側である第3位置に移動したりする。第2位置や第3位置に移動した盤内可動装置26は、所定条件(例えば、所定時間の経過や演出操作部31(第1演出操作部31a、第2演出操作部31b)が操作されたとき)が成立すると第1位置に移動する。また、第1位置と第2位置の間を揺動した盤内可動装置26は、所定条件(例えば、所定時間の経過や演出操作部31(第1演出操作部31a、第2演出操作部31b)が操作されたとき)が成立すると第1位置に移動したり第3位置に移動したりする。なお、盤内可動装置26の形状、配置位置や動作方法等はこれに限定されない。また、盤内可動装置26の数は1個に限定されず、2個以上でもよい。また、盤内可動装置26を2個以上設ける場合、複数の盤内可動装置26が重なるように動作させたり、複数の盤内可動装置26が合体するように動作させたりしてもよい。
左遊技領域25Aには、レール部材に沿うように演出特図1保留表示器5aと、変動表示対応表示器5bと、演出特図2保留表示器5cを備えるサブ表示装置5と、一般入賞口9aと、一般入賞口9bが設けられている。サブ表示装置5は、遊技球の流下方向を中遊技領域25Cに向けて変化させる誘導部でもある。演出特図1保留表示器5aは、特図1保留表示器4cに表示される第1保留記憶数を2個のLEDの点灯パターンにより表示する。変動表示対応表示器5bは、演出図柄21LCRの変動表示に同期して2個のLEDを点滅させることにより変動演出表示を行う。演出特図2保留表示器5cは、特図2保留表示器4dに表示される第2保留記憶数をLEDの点灯パターンにより表示する。一般入賞口9aまたは一般入賞口9bに遊技球が入球(以下、「入賞」ともいう)すると、第4個数(例えば、2個)の遊技球を賞球として払い出す。
中遊技領域25Cには、第1始動口6が設けられている。第1始動口6に遊技球が入球すると第1個数(例えば、4個)の遊技球を賞球として払い出す。第1始動口6には、遊技球の入球に応じて点灯(点滅)を行うLEDが設けられている。なお、第1始動口6を左遊技領域25Aや右遊技領域25Bに設けてもよい。
右遊技領域25Bには、第2始動口7が設けられている。第2始動口7は、第2始動口7に遊技球が入球可能な状態にしたり入球不可能な状態にしたりするための開閉片を備える。第2始動口7に遊技球が入球すると第2個数(例えば、1個)の遊技球を賞球として払い出す。第2始動口7には、遊技球の入球に応じて点灯(点滅)を行うLEDが設けられている。なお、第2始動口7を左遊技領域25Aや中遊技領域25Cに設けてもよい。
また、右遊技領域25Bには、遊技球が通過可能なゲート8と、一般入賞口9cと、第1大入賞口10と、第2大入賞口11が設けられている。第1大入賞口10は、第1大入賞口10に遊技球が入球可能な状態にしたり入球不可能な状態にしたりするための開閉部を備える。第2大入賞口11は、第2大入賞口11に遊技球が入球可能な状態にしたり入球不可能な状態にしたりするための可動片を備える。一般入賞口9cに遊技球が入球すると賞球として第5個数(例えば、3個)の遊技球を賞球として払い出す。第1大入賞口10や第2大入賞口11には、遊技球の入球に応じて点灯(点滅)を行うLEDが設けられている。また、第1大入賞口10または第2大入賞口11に遊技球が入球すると第3個数(例えば、15個)の遊技球を賞球として払い出す。第1始動口6の下方には、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球が入球するアウト口12が設けられている。なお、以下においては、第1大入賞口10と第2大入賞口11を纏めて「大入賞口」ということがある。
また、遊技領域25には、LEDからなるセグメント表示器を備えるチャンスセグ表示器51と、LEDを備えるチャンスランプ52が設けられている。
他にも遊技領域25には、演出図柄表示領域21を囲むとともに、第2表示領域27aの殆どを囲むように囲い部28が設けられている。囲い部28には、遊技球が転動可能な遊技球転動面を有するステージ部と、ステージ部を転動する遊技球を第1始動口6に向けて流下させる流下部と、左遊技領域25Aを流下する遊技球を囲い部28内に受け入れてステージ部に誘導するワープ部が形成されている。また、遊技球の流下方向や流下速度を変化させる複数の遊技釘、誘導部、風車等や、複数のLEDやランプ等からなる盤面装飾ランプが設けられている。また、遊技領域25の前面側(遊技者側)に透明な樹脂板により形成された導光板が設けられている。導光板の側方には複数のLEDが設けられ、複数のLEDを所定の点灯パターンにより点灯することにより、導光板面上にキャラクタや文字等を表示する。
[遊技機枠3の構成]
次に、遊技機枠3の構成について説明する。遊技機枠3には、遊技球を遊技領域25に向けて発射させるために遊技者(遊技客や店員等、特には遊技客のことをいう)が操作する発射ハンドル30と、発射装置に供給する遊技球を貯留する上皿38と、上皿38に収容しきれない遊技球を貯留する下皿39が設けられている。下皿39の底面には、下皿39に貯留された遊技球を排出するための開閉可能な排出部が設けられている。
上皿38には、遊技者が操作する第1演出操作部31aと、十字キー37が設けられ、他にも、音量操作部、光量操作部、球貸操作部、遊技用記録媒体返却操作部、球抜き操作部、遊技用残高表示部等が設けられている。
また、遊技機枠3には、第2演出操作部31bと、複数のLEDやランプ等を備える枠装飾ランプ32a〜32eからなる枠装飾ランプ32と、枠側可動装置33(以下、「枠側可動部材」ともいう)と、音を出力するスピーカ34cと、発射ハンドル30に向けて送風するための送風装置35a(図2参照)を備える送風口35が設けられている。なお、枠装飾ランプ32a、32bは文字やマーク等をLEDの点灯パターンにより表示することができる。なお、枠装飾ランプ32と、後述する可動装飾ランプ33aと、上述した盤面装飾ランプを纏めて「装飾ランプ」という。
枠側可動装置33は、複数のLEDやランプ等を備える可動装飾ランプ33aと、音を出力するスピーカ34a、34bを備える。枠側可動装置33は、通常、第4位置(図1に図示する位置)に停止しているが、遊技演出や遊技状態等に応じて適宜、遊技機枠3よりも上方である第5位置に移動したり、回転動作したりする。第5位置に移動または回転動作した枠側可動装置33は、所定条件(例えば、所定時間の経過等)が成立すると第4位置に移動する。なお、枠側可動装置33の形状、配置位置や動作方法等はこれに限定されない。また、枠側可動装置33の数は1個に限定されず、2個以上でもよい。また、枠側可動装置33を2個以上設ける場合、複数の枠側可動装置33が重なるように動作させたり、複数の枠側可動装置33が合体するように動作させたりしてもよい。なお、スピーカ34aと、スピーカ34bと、スピーカ34cを纏めて「スピーカ34」という。
演出操作部31は、第1演出操作部31aと第2演出操作部31bから構成され、遊技者による操作を検知する操作検知手段として機能する。第1演出操作部31aと第2演出操作部31bは、主に遊技演出の種類や大当たり期待度(特別遊技が実行される期待度、特別結果となる期待度)の高低等に応じて使い分けられる。第1演出操作部31aは、第1演出操作部31aを振動させるための振動装置36(図2参照)を備える。遊技者は、第1演出操作部31aの操作を促す第1操作促進演出が行われた場合には第1演出操作部31aを押下操作し、第2演出操作部31bの操作を促す第2操作促進演出が行われた場合には第2演出操作部31bを押下操作する。遊技者が第1操作促進演出に応じて第1演出操作部31aを押下操作すると、第1演出操作部31aの押下操作の検知に応じた操作対応演出を実行する。また、遊技者が第2操作促進演出に応じて第2演出操作部31bを押下操作すると、第2演出操作部31bの押下操作の検知に応じた操作対応演出を実行する。なお、第1演出操作部31aは、遊技演出のカスタマイズや遊技履歴の表示等を行う際にも使用する。また、演出操作部の形状、配置位置、操作検知方式や操作方法等は限定されない。また、演出操作部31の数は2個に限定されず、1個でも3個以上でもよい。
[パチンコ遊技機1の基板構成]
次に、パチンコ遊技機1の基板構成について説明する。図2は、本実施形態に係るパチンコ遊技機1の基板構成を示すブロック図である。パチンコ遊技機1には、遊技制御基板(以下、「メイン基板」や「主基板」ともいう)100、演出制御基板(以下、「サブ基板」ともいう)120、遊技球の払出制御や遊技球貸出制御や発射装置の発射制御を行う払出制御基板、各基板等に電力を供給する電源基板、各種遊技情報をパチンコ遊技機1の外部に出力する外部情報出力端子基板、各基板を中継する中継基板等が搭載されている。
遊技制御基板100は、パチンコ遊技機1における遊技の進行制御(以下、「遊技制御」という)を行う。遊技制御基板100は、遊技制御用マイコン(遊技制御用マイクロコンピュータ)101と、I/Oポート102と、ソレノイド駆動部103等を備える。
遊技制御用マイコン101は、1チップマイコンで形成され、遊技制御用ROMであるROM(Read Only Memory)101aと、遊技制御用RAMであるRAM(Random Access Memory)101bと、遊技制御用CPUであるCPU(Central Processing Unit)101cと、乱数回路(大当たり判定用の乱数値として0〜65535が設定)と、I/Oポート等を備える。
ROM101aには、CPU101cが遊技制御処理を行うための遊技プログラムや、遊技制御処理に必要な各種データや各種テーブル等が記憶されている。RAM101bは、CPU101cが遊技制御処理を行う際にワーク用のメモリとして使用する。なお、RAM101bに記憶された遊技情報(例えば、現在の遊技状態、現在変動中の特図1変動表示情報、現在変動中の特図2変動表示情報、現在の特図1保留情報、現在の特図2保留情報、現在の特図1変動回数、現在の特図2変動回数、現在の大当たり回数、現在のラウンド数、制御コマンド等)の一部(または全て)は、パチンコ遊技機1への電力供給が停止しても、所定期間は保持する。CPU101cは、ROM101aに記憶された遊技プログラムを実行することにより遊技制御を行う。
遊技制御用マイコン101は、特図1表示器4a、特図2表示器4b、特図1保留表示器4c、特図2保留表示器4d、ラウンド数表示器4e、普図表示器4f、遊技状態表示器、発射方向表示器を構成する各LEDの点灯制御や、ソレノイド駆動部103の駆動制御を行う。また、遊技制御用マイコン101は、第1始動口センサ6aや第2始動口センサ7a等の各種センサから出力された検知信号に応じた制御を行う。
遊技制御基板100(遊技制御用マイコン101)は、遊技制御に応じて演出制御基板120、払出制御基板に対して、各種制御コマンドを出力する。演出制御基板120に出力する制御コマンドには、例えば、特図1表示器4aや特図2表示器4bによる変動表示に応じた演出制御コマンドや、遊技状況や遊技状態に応じた演出制御コマンドや、エラーの発生に応じた演出制御コマンド等がある。また、払出制御基板に出力する制御コマンドには、例えば、遊技球の払い出しに係る払出制御コマンドや、発射装置の制御に係る発射制御コマンド等がある。なお、これらの制御コマンドは、RAM101bにおける各制御基板に対応した制御コマンド記憶領域に各々記憶される。制御コマンド記憶領域に記憶された各制御コマンドは、その制御コマンドに応じた処理が終了すると消去される。
I/Oポート102は複数の入力ポートと、複数の出力ポートを備える。各入力ポートには、第1始動口センサ6aや第2始動口センサ7a等の各種センサから出力された検知信号が各々入力され、各入力ポートに入力された検知信号は、遊技制御用マイコン101に入力される。また、各出力ポートからは、遊技制御用マイコン101から出力された特図1表示器4aや特図2表示器4b等の各種表示器に備えられるLEDを点灯制御するための点灯制御信号が出力される。ソレノイド駆動部103は、遊技制御用マイコン101からのソレノイド駆動信号をソレノイド40に出力する。
第1始動口センサ6aは、第1始動口6に入賞した遊技球を検知すると遊技制御用マイコン101に検知信号を出力する。また、第2始動口センサ7aは、第2始動口7に入賞した遊技球を検知すると遊技制御用マイコン101に検知信号を出力する。また、ゲートセンサ8aは、ゲート8を通過した遊技球を検知すると遊技制御用マイコン101に検知信号を出力する。また、第1入賞口センサ9dは、一般入賞口9aや一般入賞口9bに入賞した遊技球を検知すると遊技制御用マイコン101に検知信号を出力する。また、第2入賞口センサ9eは、一般入賞口9cに入賞した遊技球を検知すると遊技制御用マイコン101に検知信号を出力する。また、第1大入賞口センサ10aは、第1大入賞口10に入賞した遊技球を検知すると遊技制御用マイコン101に検知信号を出力する。また、第2大入賞口センサ11aは、第2大入賞口11に入賞した遊技球を検知すると遊技制御用マイコン101に検知信号を出力する。
ソレノイド40は、第2始動口7の開閉片を開閉させるためのソレノイドと、第1大入賞口10の開閉部を開閉させるためのソレノイドと、第2大入賞口11の可動片を開閉させるためのソレノイドから構成され、遊技制御用マイコン101からのソレノイド駆動信号により各々動作する。なお、以下においては、遊技制御用マイコン101や遊技制御基板100のことを、「遊技制御手段」や「主制御手段」ということがある。
演出制御基板120は、遊技制御基板100から出力された演出制御コマンドに基づいて、パチンコ遊技機1における演出の進行制御(以下、「演出制御」という)を行う。演出制御基板120は、演出制御用マイコン(演出制御用マイクロコンピュータ)121と、表示制御部122と、装飾制御部123と、音制御部124と、I/Oポート125と、乱数回路と、給電用コンデンサを備え現在日時をカウントするRTC(Real Time Clock)を備える。なお、演出制御とは、遊技中の演出(遊技演出)、遊技中はないときの演出(客待ち演出)、遊技履歴の表示、遊技説明の表示、エラー発生の報知等の制御のことである。
演出制御用マイコン121は、1チップマイコンで形成され、ROM(演出制御用ROM)121aと、RAM(演出制御用RAM)121bと、CPU(演出制御用CPU)121cと、乱数回路と、I/Oポートを備える。
ROM121aには、CPU121cが演出制御処理を行うための演出制御プログラムや、演出制御処理に必要な各種データや各種テーブル等が記憶されている。RAM121bは、CPU121cが演出制御処理を行う際にワーク用のメモリとして使用される。また、RAM121bには、受信した演出制御コマンドを記憶する演出制御コマンド記憶領域と、演出制御コマンドに応じてCPU121cが決定した演出制御情報を記憶する演出情報記憶領域がある。CPU121cは、RAM121bに記憶された演出制御コマンドに応じて演出制御処理を実行する。
演出制御用マイコン121は、演出制御に応じて表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124に対して、各種演出の指示を行う(以下、演出指示という)。表示制御部122に対する演出指示には、表示制御部122に対する演出表示指示、装飾制御部123に対する演出装飾指示、音制御部124に対する演出音指示等がある。
また、演出制御用マイコン121は、演出特図1保留表示器5a、変動表示対応表示器5b、演出特図2保留表示器5c、装飾ランプ32、33a、チャンスセグ表示器51、および、チャンスランプ52に具備されるLEDやランプの点灯制御や、盤内可動装置26、枠側可動装置33、送風装置35a、振動装置36の駆動制御を行う。また、演出制御用マイコン121は、第1操作部検知センサ31cや第2操作部検知センサ31d等の各種センサから出力された検知信号に応じた制御を行う。なお、本実施形態では、演出制御基板120または演出制御用マイコン121のことを、「演出制御手段」または「演出実行手段」ということがある。
表示制御部122は、VDP(Video Display Processor)と、第1表示領域20aや第2表示領域27aに表示する各種画像データを記憶するCGROM(Character Generator ROM)と、VDPによりCGROMから読み出された画像データの展開や描画等に使用されるVRAM(Video RAM)等を備える。表示制御部122は、演出制御用マイコン121からの演出表示指示に基づいて、第1表示領域20aや第2表示領域27aに演出画像を表示させるための映像信号を出力する。なお、描画処理の手法等については、例えば、特開2016−198316号公報、特開2018−094219号公報、および、特開2108−171129号公報等により周知の技術であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
装飾制御部123は、装飾ランプ32、33aを点灯/消灯したり光量を変更したりするための点灯データや点灯パターンテーブル等が記憶された装飾制御用ROMと、点灯制御回路等を備え、演出制御用マイコン121からの演出装飾指示に基づいて、装飾ランプ32、33a、導光板のLED等を点灯制御する。
音制御部124は、音データや音出力パターンテーブル等が記憶された音制御用ROMと、音制御回路等を備え、演出制御用マイコン121からの演出音指示に基づいて、スピーカ34から演出音を出力させる。なお、本実施形態では、演出制御基板120と、表示制御部122と、装飾制御部123と、音制御部124とを纏めて「演出制御手段」または「演出実行手段」という場合がある。
I/Oポート125は複数の入力ポートと、複数の出力ポートを備える。各入力ポートには、第1操作部検知センサ31cや第2操作部検知センサ31d等の各種検知センサから出力される検知信号が各々入力され、各入力ポートに入力された検知信号は、演出制御用マイコン121に入力される。また、各出力ポートからは、演出制御用マイコン121により出力されたサブ表示装置5等の各種表示器を点灯させるための点灯制御信号や、送風装置35aや振動装置36等を駆動させるための駆動信号が出力される。
第1操作部検知センサ31cは、第1演出操作部31aが押下操作されたことを検知すると演出制御用マイコン121に検知信号を出力する。また、第2操作部検知センサ31dは、第2演出操作部31bが押下操作されたことを検知すると演出制御用マイコン121に検知信号を出力する。また、他操作部検知センサ37aは、十字キー37における左キー操作、右キー操作、上キー操作、下キー操作や、音量操作部における音量上げ操作、音量下げ操作や、光量操作部における光量増操作、光量減操作がされたことを検知すると演出制御用マイコン121に検知信号を出力する。
[パチンコ遊技機1における遊技の概要]
次に、本実施形態のパチンコ遊技機1における遊技の概要を説明する。まず、遊技の流れを説明する前に、本実施形態のパチンコ遊技機1における遊技状態について説明する。本実施形態のパチンコ遊技機1の遊技状態には、低確率非時短遊技状態と、低確率時短遊技状態と、高確率時短遊技状態と、大当たり遊技状態と、小当たり遊技状態がある。なお、遊技者が遊技していない状態を「客待ち状態」という。
低確率非時短遊技状態(以下、「h」という)とは、特別図柄の大当たり確率(以下、「大当たり確率」という)が通常確率(低確率状態)であり、普通図柄の当たり確率(以下、「普図当たり確率」という)が通常確率であり、普通図柄の平均変動時間が通常時間である遊技状態である。通常状態は、遊技者にとって不利な遊技状態である。
低確率時短遊技状態(以下、「低確時短状態」という)とは、大当たり確率が通常確率(低確率状態)であり、普図当たり確率が通常確率よりも高い高確率となり、普通図柄の平均変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間(以下、「時短状態」という)となる遊技状態である。低確時短状態は、大当たり状態に移行した場合、または、所定回数(例えば、100回)の特図ハズレ変動表示が行われた場合に終了する。低確時短状態は、通常状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である。
高確率時短遊技状態(特定遊技状態)(以下、「確変状態」という)とは、大当たり確率が通常確率よりも高い高確率(高確率状態)となり、かつ、時短状態となる遊技状態である。高確時短状態は、大当たり状態に移行した場合に終了する。高確時短状態は、低確時短状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である。なお、時短状態は普図当たり確率を高確率にしないようにしてもよい。
大当たり遊技状態(以下、「大当たり状態」という)とは、大当たりとなった場合に、開閉部の開放と閉鎖を繰り返すことにより第1大入賞口10への遊技球の入賞が可能となる、または、開閉片の開放と閉鎖を繰り返すことにより第2大入賞口11への遊技球の入賞が可能となる遊技状態である。よって、大当たり状態は、遊技者が多量の遊技球を獲得することが可能な遊技状態である。
小当たり遊技状態(以下、「小当たり状態」という)とは、小当たりとなった場合に、開閉部を大当たりとなった場合よりも短時間開放することにより第1大入賞口10への遊技球の入賞が可能となる遊技状態である。小当たりには、第1小当たり状態と、第1小当たりよりも長い時間、開閉部を開放することより、第1小当たりよりも多くの遊技球が第1大入賞口10に入賞可能となる第2小当たり状態がある。小当たり状態は、遊技者が大当たり状態よりも少量の遊技球を獲得することが可能な遊技状態である。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機1では、特別図柄の大当たり確率は、通常確率が1/300、高確率が1/60であり、小当たり確率は、1200分の1とする。また、大当たり状態終了後に確変状態に移行する確変大当たりとなる割合は65%、大当たり状態終了後に確変状態に移行しない通常大当たりとなる割合は35%とする。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機1においては、通常状態は、遊技者は左遊技領域25A側を遊技球が流下するように発射ハンドル30を操作して遊技を行うことが好ましい。一方、本実施形態においては、低確時短状態や高確時短状態や大当たり状態は、遊技者は右遊技領域25B側を遊技球が流下するように発射ハンドル30を操作して遊技を行うことが好ましい。
上皿38に遊技球が貯留されている状態で遊技者が発射ハンドル30を操作すると、発射装置により遊技球が発射される。通常状態は、遊技者は左遊技領域25A側を遊技球が流下するように発射ハンドル30を操作する。
遊技球が一般入賞口9aや一般入賞口9bに入賞すると第4個数の賞球を払い出す。遊技球が第1始動口6に入賞すると第1個数の賞球を払い出す。また、遊技球の第1始動口6への入賞に応じて、判定情報(大当たり乱数値、大当たり種別乱数値、変動パターン乱数値等)を取得して、1個目の特図1保留情報(以下、「特図1保留1情報」という)としてRAM101bの特図1保留情報記憶領域に記憶する。続いて、特図1保留1情報を特図1変動表示情報にシフトして記憶する。
続いて、大当たり乱数値が、大当たり判定値や小当たり判定値と一致するか否かを判定(以下、「大当たり判定」という)する。大当たり判定により大当たり判定値または小当たり判定値と一致しないと判定した場合、大当たり判定結果はハズレとなる。大当たり判定により大当たり判定値と一致すると判定した場合、大当たり判定結果は大当たりとなる。大当たり判定により小当たり判定値と一致すると判定した場合、大当たり判定結果は小当たりとなる。
大当たり判定結果が大当たりである場合、大当たり種別乱数値が、大当たり終了後に確変状態となる確変大当たり種別判定値と一致するか否かを判定(以下、「大当たり種別判定」という)する。大当たり種別判定により確変大当たり種別判定値と一致すると判定した場合、大当たり種別判定結果(大当たり種別)は確変大当たりとなる。大当たり種別判定により確変大当たり種別判定値と一致しないと判定した場合、大当たり種別判定結果は通常大当たりとなる。なお、大当たり種別判定結果が確変大当たりである場合、特図1表示器4aや特図2表示器4bには変動表示結果として確変大当たりであることを表示する。一方、大当たり種別判定結果が通常大当たりである場合、特図1表示器4aや特図2表示器4bには変動表示結果として通常大当たりであることを表示する。
大当たり判定結果が小当たりである場合、大当たり種別乱数値が、第1小当たり種別判定値と一致するか、それとも第2小当たり種別判定値と一致するかを判定(以下、「小当たり種別判定」という)する。小当たり種別判定により第1小当たり種別判定値と一致すると判定した場合、大当たり種別判定結果は第1小当たりとなる。大当たり種別判定により第2小当たり種別判定値と一致すると判定した場合、大当たり種別判定結果は第2小当たりとなる。
続いて、変動パターン乱数値に基づいて特図1変動表示の変動パターン(変動時間)を決定(以下、「変動パターン決定」という)する。なお、大当たり判定結果が大当たりである場合、大当たり変動パターン(大当たり変動時間)による特図1変動表示を実行すると決定し、大当たり判定結果が小当たりである場合、小当たり変動パターン(小当たり変動時間)による特図1変動表示を実行すると決定し、大当たり判定結果がハズレである場合、ハズレ変動パターン(ハズレ変動時間)による特図1変動表示を実行すると決定する。
続いて、大当たり判定結果と大当たり種別判定結果と変動パターン決定結果等に基づいて、特図1表示器4aにより特図1変動表示を行う。そして、特図1変動表示と同期して第1表示領域20aと変動表示対応表示器5bにより変動演出表示(以下、「変動演出」という)を行う。大当たり判定結果がハズレの場合、特図1表示器4aによりハズレ変動パターンによる特図1ハズレ変動表示と、第1表示領域20aと変動表示対応表示器5bにより特図1ハズレ変動表示と同期したハズレ変動演出表示(以下、「ハズレ変動演出」という)を行う。また、大当たり判定結果が大当たりである場合、特図1表示器4aにより大当たり変動パターンによる特図1大当たり変動表示と、第1表示領域20aと変動表示対応表示器5bにより特図1大当たり変動表示と同期した大当たり変動演出表示(以下、「大当たり変動演出」という)を行う。特図1大当たり変動表示では大当たりであることを示す特別結果(例えば、8個のLEDが全て点灯)で変動停止し、大当たり変動演出では大当たりであることを示す特別結果(例えば、「777」)で変動停止する。また、大当たり判定結果が小当たりである場合、特図1表示器4aにより小当たり変動パターンによる特図1小当たり変動表示と、第1表示領域20aと変動表示対応表示器5bにより特図1小当たり変動表示と同期した小当たり変動演出表示(以下、「小当たり変動演出」という)を行う。なお、特図1変動表示情報は、特図1変動表示が終了すると消去する。
なお、特図1変動表示中に第1始動口6に遊技球が入賞した(以下、「始動入賞」という)場合、この始動入賞による特図1変動表示を直ちに開始することができないため、取得した判定情報を特図1保留1情報として記憶(保留記憶)する。そして、特図1保留1情報の記憶に応じて、特図1保留表示器4c、特1保1アイコン、演出特図1保留表示器5aにより特図1保留情報が1個あることを表示する。なお、保留記憶された判定情報のことを「保留情報」という。
また、特図1保留1情報が記憶されている状態で第1始動口6に始動入賞した場合、取得した判定情報を2個目の特図1保留情報(以下、「特図1保留2情報」という)として記憶する。そして、特図1保留2情報の記憶に応じて、特図1保留表示器4c、特1保1アイコン、特1保2アイコン、演出特図1保留表示器5aにより特図1の保留情報が2個あることを表示する。
また、特図1保留2情報が記憶されている状態で第1始動口6に始動入賞した場合、取得した判定情報を3個目の特図1保留情報(以下、「特図1保留3情報」という)として記憶する。そして、特図1保留3の記憶に応じて、特図1保留表示器4c、特1保1アイコン〜特1保3アイコン、演出特図1保留表示器5aにより特図1の保留情報が3個あることを表示する。
また、特図1保留3情報が記憶されている状態で第1始動口6に始動入賞した場合、取得した判定情報を4個目の特図1保留情報(以下、「特図1保留4情報」という)として記憶する。そして、特図1保留4情報の記憶に基づいて、特図1保留表示器4c、特1保1アイコン〜特1保4アイコン、演出特図1保留表示器5aにより特図1の保留情報が4個あることを表示する。特図1保留4情報が記憶されている状態で第1始動口6に始動入賞した場合、判定情報を取得しない。
なお、特図1保留4情報が記憶されている状態以外において第1始動口6に始動入賞した場合を、「特図1の始動条件の成立」とし、後述する特図2保留4情報が記憶されている状態以外において第2始動口7に始動入賞した場合を、「特図2の始動条件の成立」し、これらを纏めて、「始動条件の成立」とする。また、先の第1始動口や第2始動口への始動入賞に基づく変動表示が実行中でない場合や、特別遊技状態ではない場合は、「特図1変動表示(特図2変動表示)の開始条件の成立」とする。
また、変動表示中である特図1変動表示の変動表示結果がハズレである場合、または、小当たり状態が終了した場合、特図1保留1情報を特図1変動表示情報にシフトして記憶(以下、「シフト記憶」という)し、新たな特図1変動表示情報に基づく特図1変動表示を開始する。そして、新たな特図1変動表示情報による特図1変動表示の開始に伴い、特図1保留2情報を特図1保留1情報にシフト記憶し、特図1保留3情報を特図1保留2情報にシフト記憶し、特図1保留4情報を特図1保留3情報にシフト記憶する。なお、特図1保留1情報へのシフト記憶に応じて、特1保2アイコンを特1保1アイコンに移動して表示し、特図1保留2情報へのシフト記憶に応じて、特1保3アイコンを特1保2アイコンに移動して表示し、特図1保留3情報へのシフト記憶に応じて、特1保4アイコンを特1保3アイコンに移動して表示する。
特図1ハズレ変動表示を行った場合、特図1表示器4a、第1表示領域20a、変動表示対応表示器5bにはハズレであることを表示する。一方、特図1大当たり変動表示を行った場合、特図1表示器4a、第1表示領域20a、変動表示対応表示器5bには、大当たりであることを表示し、特図1小当たり変動表示を行った場合、特図1表示器4a、第1表示領域20a、変動表示対応表示器5bには、小当たりであることを表示する。大当たりすると、遊技状態は通常状態から大当たり状態に移行する。小当たりすると、遊技状態は通常状態から上述した小当たり状態に移行し、小当たり状態が終了した場合、小当たり状態移行前の遊技状態に移行する。
大当たり状態中は、ラウンド数表示器4eにより今回の大当たり状態が何ラウンド大当たり状態であるかを表示する。また、大当たり遊技状態は、第1大入賞口10の開閉部を開放する(以下、「第1大入賞口10を開放」という)、または、第2大入賞口11の可動片を開放する(以下、「第2大入賞口11を開放」という)。第1大入賞口10や第2大入賞口11に遊技球が入賞すると第3個数の賞球を払い出す。大当たり状態は、遊技者は、右遊技領域25B側を遊技球が流下するように発射ハンドル30を操作する。
大当たり種別判定結果が確変大当たりである場合、大当たり状態が終了すると、遊技状態は大当たり状態から確変状態に移行する。一方、大当たり種別判定結果が通常大当たりである場合、大当たり状態が終了すると、遊技状態は大当たり状態から低確時短状態に移行する。低確時短状態や確変状態は、遊技者は、右遊技領域25B側を遊技球が流下するように発射ハンドル30を操作する。
遊技球のゲート8への通過に応じて、普図判定情報(普図当たり乱数値、普図変動パターン乱数値等)を取得する。続いて、取得した普図当たり乱数値が、普図当たり判定値と一致するか否かを判定(以下、「普図当たり判定」という)する。普図当たり判定により普図当たり判定値と一致しないと判定した場合、普図当たり判定結果はハズレとなる。普図当たり判定により普図当たり判定値と一致すると判定した場合、普図当たり判定結果は普図当たりとなる。
続いて、普図変動パターン乱数値に基づいて普図変動表示の変動パターンを判定(以下、「普図変動パターン判定」という)する。なお、普図当たり判定結果が普図当たりである場合、普図当たり変動パターン(普図当たり変動時間)による普図変動表示を実行すると決定し、普図当たり判定結果がハズレである場合、普図ハズレ変動パターン(普図ハズレ変動時間)による普図変動表示を実行すると決定する。
続いて、普図当たり判定結果と普図変動パターン判定結果等に基づいて、普図表示器4fにより普図変動表示が行われる。普図当たり判定結果がハズレの場合、普図表示器4fによりハズレ変動パターン(普図ハズレ変動時間)による普図ハズレ変動表示が行われる。また、普図当たり判定結果が普図当たりである場合、普図表示器4fにより普図当たり変動パターン(普図当たり変動時間)による普図当たり変動表示が行われる。
なお、普図変動表示中にゲート8を遊技球が通過した場合、このゲート8通過による普図変動表示を直ちに開始することができないため、取得した普図判定情報を1個目の普図保留情報(以下、「普図保留1情報」という)として記憶する。そして、普図保留1情報の記憶に応じて、普図表示器4fにより普図の保留情報が1個あることを表示する。また、普図保留1情報が記憶されている状態でゲート8を遊技球が通過した場合、取得した普図当たり乱数値を2個目の普図保留情報(以下、「普図保留2情報」という)として記憶する。そして、普図保留2情報の記憶に応じて、普図表示器4fにより普図の保留情報が2個あることを表示する。また、普図保留2情報が記憶されている状態でゲート8を遊技球が通過した場合、取得した普図当たり乱数値を3個目の普図保留情報(以下、「普図保留3情報」という)として記憶する。そして、普図保留3の記憶に応じて、普図表示器4fにより普図の保留情報が3個あることを表示する。また、普図保留3情報が記憶されている状態でゲート8を遊技球が通過した場合、取得した普図当たり乱数値を4個目の普図保留情報(以下、「普図保留4情報」という)として記憶する。そして、普図保留4情報の記憶に応じて、普図表示器4fにより普図の保留情報が4個あることを表示する。普図保留4情報が記憶されている状態でゲート8を遊技球が通過した場合、普図当たり乱数値を取得しない。
また、普図変動表示中である普図変動表示の変動表示結果がハズレである場合、普図保留1情報に記憶された普図当たり乱数値に基づく普図変動表示を開始する。普図保留1情報による普図変動表示の開始に伴い、普図保留2情報に記憶された普図当たり乱数値を普図保留1情報にシフト記憶し、普図保留3情報に記憶された普図当たり乱数値を普図保留2情報にシフト記憶し、普図保留4情報に記憶された普図当たり乱数値を普図保留3にシフト記憶する。
普図ハズレ変動表示を行った場合、普図表示器4fに普図ハズレであることを表示する。一方、普図当たり変動表示を行った場合、普図表示器4fには普図当たりであることを表示する。普図当たりになると、第2始動口7の開閉片を開放するため、第2始動口7に遊技球が入賞可能な状態となる。第2始動口7に遊技球が入賞すると第2個数の賞球を払い出す。
遊技球が一般入賞口9cに入賞すると第5個数の賞球を払い出す。遊技球が第2始動口7に入賞すると第2個数の賞球を払い出す。また、遊技球の第2始動口7への入賞に応じて、判定情報を取得して、1個目の特図2保留情報(以下、「特図2保留1情報」という)としてRAM101bの特図2保留情報記憶領域に記憶する。続いて、特図2保留1情報を特図2変動表示情報にシフトして記憶する。
続いて、大当たり判定し、大当たり判定により大当たり判定値と一致すると判定した場合、上述した大当たり種別判定をする。続いて、変動パターン決定をする。なお、大当たり判定結果が大当たりである場合、大当たり変動パターンによる特図2変動表示を実行すると決定し、大当たり判定結果が小当たりである場合、小当たり変動パターンによる特図2変動表示を実行すると決定し、大当たり判定結果がハズレである場合、ハズレ変動パターンによる特図2変動表示を実行すると決定する。
続いて、大当たり判定結果と大当たり種別判定結果と変動パターン決定結果等に基づいて、特図2表示器4bにより特図2変動表示を行う。そして、特図2変動表示と同期して第1表示領域20aと変動表示対応表示器5bにより変動演出を行う。大当たり判定結果がハズレの場合、特図2表示器4bによりハズレ変動パターン(ハズレ変動時間)による特図2ハズレ変動表示と、第1表示領域20aと変動表示対応表示器5bにより特図2ハズレ変動表示と同期したハズレ変動演出を行う。また、大当たり判定結果が大当たりである場合、特図2表示器4bにより大当たり変動パターン(大当たり変動時間)による特図2大当たり変動表示と、第1表示領域20aと変動表示対応表示器5bにより特図2大当たり変動表示と同期した大当たり変動演出を行う。また、大当たり判定結果が小当たりである場合、特図2表示器4bにより小当たり変動パターン(小当たり変動時間)による特図2小当たり変動表示と、第1表示領域20aと変動表示対応表示器5bにより特図2小当たり変動表示と同期した小当たり変動演出を行う。なお、特図2変動表示情報は、特図2変動表示が終了すると消去する。
なお、特図2変動表示中に第2始動口7に始動入賞した場合、この始動入賞による特図2変動表示を直ちに開始することができないため、取得した判定情報を特図2の1個目の保留情報(以下、「特図2保留1情報」という)として記憶する。そして、特図2保留1情報の記憶に応じて、特図2保留表示器4d、特2保1アイコン、演出特図2保留表示器5cにより特図2の保留情報が1個あることを表示する。
また、特図2保留1情報が記憶されている状態で第2始動口7に始動入賞した場合、取得した判定情報を特図2の2個目の保留情報(以下、「特図2保留2情報」という)として記憶する。そして、特図2保留2情報の記憶に応じて、特図2保留表示器4d、特2保1アイコン、特2保2アイコン、演出特図2保留表示器5cにより特図2の保留情報が2個あることを表示する。
また、特図2保留2情報が記憶されている状態で第2始動口7に始動入賞した場合、取得した判定情報を特図2の3個目の保留情報(以下、「特図2保留3情報」という)として記憶する。そして、特図2保留3情報の記憶に応じて、特図2保留表示器4d、特2保1アイコン〜特2保3アイコン、演出特図2保留表示器5cにより特図2の保留情報が3個あることを表示する。
また、特図2保留3情報が記憶されている状態で第2始動口7に始動入賞した場合、取得した判定情報を特図2の4個目の保留情報(以下、「特図2保留4情報」という)として記憶する。そして、特図2保留4情報の記憶に応じて、特図2保留表示器4d、特2保1アイコン〜特2保4アイコン、演出特図2保留表示器5cにより特図2の保留情報が4個あることを表示する。なお、特図2保留4情報が記憶されている状態で第2始動口7に始動入賞(以下、「無効始動入賞」という)した場合、判定情報を取得しない。
また、変動表示中である特図2変動表示の変動表示結果がハズレである場合、または、小当たり状態が終了した場合、特図2保留1情報を特図2変動表示情報にシフト記憶し、新たな特図2変動表示情報に基づく特図2変動表示を開始する。そして、新たな特図2変動表示情報による特図2変動表示の開始に伴い、特図2保留2情報を特図2保留1情報にシフト記憶し、特図2保留3情報を特図2保留2情報にシフト記憶し、特図2保留4情報を特図2保留3情報にシフト記憶する。なお、特図2保留1情報へのシフト記憶に応じて、特2保2アイコンを特2保1アイコンに移動して表示し、特図2保留2情報へのシフト記憶に応じて、特2保3アイコンを特2保2アイコンに移動して表示し、特図2保留3情報へのシフト記憶に応じて、特2保4アイコンを特2保3アイコンに移動して表示する。
特図2ハズレ変動表示を行った場合、特図2表示器4b、第1表示領域20a、変動表示対応表示器5bにはハズレであることを表示する。一方、特図2大当たり変動表示を行った場合、特図2表示器4b、第1表示領域20a、変動表示対応表示器5bには、大当たりであることを表示し、特図2小当たり変動表示を行った場合、特図2表示器4b、第1表示領域20a、変動表示対応表示器5bには、小当たりであることを表示する。大当たりすると、遊技状態は確変状態、または、低確時短状態から上述した大当たり状態に移行する。小当たりすると、遊技状態は確変状態、または、低確時短状態から上述した小当たり状態に移行し、小当たり状態が終了した場合、小当たり状態移行前の遊技状態に移行する。また、低確時短状態において所定回数(例えば、100回)の特図ハズレ変動表示が行われた場合、遊技状態は通常状態に移行する。
[パチンコ遊技機1における演出等の概要]
次に、パチンコ遊技機1における演出等の概要を説明する。なお、パチンコ遊技機1においては多くの演出等が実行されるが、ここでは代表的な演出について説明する。まず、変動演出について説明する。変動演出とは、始動口(第1始動口6、第2始動口7)への遊技球の入賞に応じて第1表示領域20a等により実行する演出である。
変動演出は、特図表示器(特図1表示器4a、特図2表示器4b)による変動開始に同期して演出図柄21LCRの変動を開始し、特図表示器による変動停止に同期して演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせ、または、小当たり図柄の組み合わせ、または、ハズレ図柄の組み合わせで停止する。なお、本実施形態では、特図表示器による変動表示と第1表示領域20a等による変動演出を纏めて「変動表示」ということがある。
変動演出を開始すると、演出図柄21LCRは上から下にスクロール表示を行う。なお、演出図柄21LCRのスクロール表示の方向はこれに限らず、左から右にスクロール表示したり、遊技者から見て奥から前にスクロール表示したりしてもよく、また、表示方法はスクロール表示に限らない。
変動演出には、ハズレ変動演出と、大当たり変動演出と、小当たり変動演出がある。ハズレ変動演出とは、変動演出を開始した演出図柄21LCRがハズレ図柄の組み合わせ(例えば、「381」や「244」等の組み合わせ)により仮停止表示(以下、「仮停止」という)した後に停止表示(以下、「停止」という)する演出である。他にもハズレ変動演出には、変動演出を開始した演出図柄21LCRのうち2つの演出図柄(例えば、左演出図柄21Lと右演出図柄21R)が同じ数字図柄で仮停止してリーチ表示態様(例えば、「7↓7」や「33↓」等)となり、リーチ演出を行った後にハズレ図柄の組み合わせ(例えば、「767」や「334」等)で仮停止した後に停止する演出がある。
大当たり変動演出とは、変動演出を開始した演出図柄21LCRのうち2つの演出図柄(例えば、左演出図柄21Lと右演出図柄21R)が同じ数字図柄で仮停止してリーチ表示態様(例えば、「7↓7」や「33↓」等)となり、リーチ演出を行った後に大当たり図柄の組み合わせ(例えば、「777」や「333」等)で仮停止した後に停止する演出である。なお、確変大当たりである場合、演出図柄21LCRの組み合わせが「777」で停止し、確変大当たり、または、通常大当たりである場合、演出図柄21LCRの組み合わせが「777」以外の組み合わせ(例えば、「000」、「555」等)で停止する。
また、大当たり変動演出において、演出図柄21LCRの組み合わせが「777」以外の組み合わせで仮停止した場合、確変大当たりであるか否かを演出する昇格演出を実行する場合がある。昇格演出により確変大当たりであることを報知する場合、演出図柄21LCRの組み合わせが「777」で停止する。なお、演出図柄21LCRの組み合わせが「777」で仮停止した場合にも昇格演出を実行するようにしてもよい。また、昇格演出は確変大当たりであることを報知せずに、後述する大当たり演出において、確変大当たりである(大当たり終了後に確変状態に移行する)ことを報知する場合がある。
小当たり変動演出とは、変動演出を開始した演出図柄21LCRが小当たり図柄の組み合わせ(例えば、「234」や「567」等)で仮停止した後に停止する演出である。
リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチ演出と、ノーマルリーチ演出よりも大当たり期待度(以下、「大当たり信頼度」や「大当たりとなる割合」ともいう)が高いSPリーチ演出がある。よって、リーチ演出は、大当たりとなる可能性を示唆する演出である。なお、SPリーチ演出を実行する場合、ノーマルリーチ演出を実行した後にSPリーチ演出を実行するパターンと、ノーマルリーチ演出を実行せずにSPリーチ演出を実行するパターンがある。
変動演出では、遊技者の大当たりに対する期待感を高揚(向上)させるための付帯演出や、確変状態となる大当たりに対する期待感を高揚させるための付帯演出を実行することがある。この付帯演出には、大当たりとなる可能性(大当たり期待度、大当たり信頼度)や、リーチ演出が実行される可能性(リーチ期待度、リーチ信頼度)を予告(示唆)する変動中演出(予告演出、示唆演出)がある。また付帯演出には、実行前の変動表示に係る判定情報を参照(以下、「先読み」という)して、先読み対象の変動表示(以下、「対象変動」、「対象変動表示」、または、「対象変動演出」という)が開始される前の変動表示(以下、「事前変動」、「事前変動表示」、または、「事前変動演出」という)から先読み対象の変動表示が大当たりとなる可能性(大当たり期待度、大当たり信頼度)や、リーチ演出が実行される可能性(リーチ期待度、リーチ信頼度)を予告(示唆)する先読み演出(先読み示唆演出)がある。なお、付帯演出には、遊技者の期待感を低迷(低下)させる演出があってもよい。また、付帯演出として、変動演出に対応する変動アイコン24aを表示することがある。また、付帯演出として、遊技や変動演出等の説明画像を第1表示領域20aや第2表示領域27aに表示する説明演出を実行することがある。
予告演出は、予告演出の種類に応じて、第1表示領域20aや第2表示領域27aに文字画像やキャラクタ画像等を表示する演出や、変動アイコン24aの表示態様を通常態様とは異なる特定態様で表示させる演出や、導光板面上に文字やキャラクタ等を表示する演出や、盤内可動装置26や枠側可動装置33や送風装置35aや振動装置36を動作させる装置(以下、「役物」ともいう)による演出や、スピーカ34から予告音を出力する演出や、枠装飾ランプ32や可動装飾ランプ33a等の点灯による演出等が行われる。
また、予告演出には、1回の変動演出において、演出図柄21LCRによる変動演出を開始させ、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで仮停止させた後、再度、演出図柄21LCRの変動を開始させる演出(以下、「疑似変動演出」という)を複数回行う演出(以下、「疑似連続演出」という)がある。なお、疑似連続演出を2回実行するものを「疑似2連続演出」、疑似連続演出を3回実行するものを「疑似3連続演出」、疑似連続演出を4回実行するものを「疑似4連続演出」という。また、疑似連続演出の1回目の疑似変動演出を「疑似1変動演出」、疑似連続演出の2回目の疑似変動演出を「疑似2変動演出」、疑似連続演出の3回目の疑似変動演出を「疑似3変動演出」、疑似連続演出の4回目の疑似変動演出を「疑似4変動演出」という。
先読み演出では、先読み演出の種類に応じて、第1表示領域20aや第2表示領域27aに文字画像やキャラクタ画像等を表示する演出や、導光板面上に文字やキャラクタ等を表示する演出や、役物による演出、スピーカ34から先読み演出音を出力する演出や、枠装飾ランプ32や可動装飾ランプ33a等の点灯による演出等が行われる。
また、先読み演出には、始動入賞の際や先に保留記憶された保留情報に基づく事前変動演出中において、各保留アイコン(特1保1アイコン〜特1保4アイコン、特2保1アイコン〜特2保4アイコン)のうち、1または複数の保留アイコンを通常の保留アイコン画像(以下、「通常保留アイコン」という)とは異なる特殊な保留アイコン画像(以下、「特殊保留アイコン」という)に変化させて表示する演出(以下、「保留アイコン演出」という)がある。なお、保留アイコン演出の対象となる保留アイコンのことを「対象保留アイコン」や「対象アイコン」という。また、先読み演出には、変動アイコンを通常の変動アイコン画像(以下、「通常変動アイコン」という)とは異なる特殊な変動アイコン画像(以下、「特殊変動アイコン」という)に変化させて表示する演出(以下、「変動アイコン演出」という)がある。なお、保留アイコン演出と変動アイコン演出とを合わせて「アイコン演出」という。
また、他にも先読み演出には、対象変動よりも前に実行される事前変動から、対象変動の実行に向けて関連性のある演出を連続する演出(以下、「連続演出」という)がある。
次に、大当たり演出と小当たり演出について説明する。大当たり演出とは、大当たり状態において第1表示領域20a等により実行する演出のことであり、オープニング演出と、ラウンド中演出と、エンディング演出により構成される。小当たり演出とは、小当たり状態において第1表示領域20a等により実行する演出である。なお、大当たり演出において確変大当たりである(大当たり終了後に確変状態に移行する)ことを報知する演出を実行する場合がある。
オープニング演出とは、大当たり状態が開始してから、第1大入賞口10または第2大入賞口11が1回目の開放(以下、「1ラウンド」という)を開始するまでの間に実行する演出である。また、ラウンド中演出とは、1ラウンドを開始してから最終ラウンドが終了するまでの間に実行する演出のことである。また、エンディング演出とは、最終ラウンドが終了してから変動表示を開始するまでの間に実行する演出である。
次に、客待ち演出について説明する。客待ち演出とは、変動表示が開始されない状態が所定時間(例えば、60s)継続した場合、第1表示領域20a等により実行する演出である。客待ち演出は、パチンコ遊技機1の説明画像やPV(Promotion Video)画像等を表示する。客待ち演出は、終了条件が成立した(始動入賞の発生や、第1演出操作部31aや十字キー37が操作された)場合に終了する。
[遊技制御基板100の遊技制御処理]
パチンコ遊技機1の電源スイッチがONになるとパチンコ遊技機1に電力が供給され、遊技制御用マイコン101が起動する。遊技制御用マイコン101が起動すると遊技制御処理を実行する。遊技制御基板100(遊技制御用マイコン101)の遊技制御処理の例について、図3を参照しながら説明する。遊技制御基板100の遊技制御処理は、メイン処理と割込み処理により構成される。
(メイン処理)
まず、メイン処理(S1000)について説明する。CPU101cは、メイン処理において、最初に割込みを禁止にする。続いて、初期設定を行う。初期設定は、RAM101bへのアクセス許可設定、SIO、PIO、CTC(割込み時間管理用コントローラ)の設定等が行われる。
続いて、クリアスイッチからクリア信号が入力されているか否かを判定する。クリア信号が入力されている場合、初期化処理を実行する。初期化処理は、CPU101cは、RAM101bに記憶された遊技情報等(例えば、電断(電力供給停止)時の遊技状態や特図1変動表示情報や特図1保留情報等)をクリアし、初期値を設定する。また、初期化処理に応じて演出制御基板120(演出制御用マイコン121)に初期化コマンドを出力する。演出制御用マイコン121は初期化コマンドを受信すると、初期化報知を行う。初期化報知は第1表示領域20aによる初期化報知画像の表示と装飾ランプ32による初期化報知点灯とスピーカ34による初期化音の出力により行う。
クリア信号が入力されていない場合、CPU101cは、RAM101bに記憶された遊技情報等が正常なものであるか否かを判定する。RAM101bに記憶された遊技情報等が正常なものであると判定した場合、CPU101cはRAM101bに記憶された遊技情報等に基づいて電断時の遊技状態(遊技状況)に復旧するための復旧処理を実行する。一方、RAM101bに記憶された遊技情報等が正常なものはないと判定すると初期化処理を実行する。CPU101cは復旧処理に応じて、演出制御基板120(演出制御用マイコン121)に復旧コマンドを出力する。演出制御用マイコン121は復旧コマンドを受信すると、演出制御の状態を電断時の演出制御状態(演出制御状況)に復旧させる。演出制御用マイコン121は、第1表示領域20aによる復旧中報知画像の表示と装飾ランプ32による復旧中報知点灯とスピーカ34による復旧中音の出力により復旧中であることを報知する。
初期化処理または復旧処理を終了すると、CPU101cは、演出制御基板120に、これらが終了したことを示す演出制御コマンドを出力する。続いて、CPU101cは、乱数回路の初期設定を実行した後、割込みを許可することにより、CPU101cは定期的(例えば、4ms毎)にタイマ割込み処理を実行する。
(割込み処理)
次に、遊技制御処理において実行する割込み処理について説明する。割込み処理を開始すると、CPU101cはエラー処理を実行する(S1100)。エラー処理は、CPU101cはパチンコ遊技機1においてエラーが発生しているか否かを確認し、エラーが発生している場合、エラー報知処理を行う。
続いて、入力処理を実行する(S1200)。入力処理は、第1始動口センサ6aや第2始動口センサ7a、ゲートセンサ8a、第1入賞口センサ9dや第2入賞口センサ9e、第1大入賞口センサ10aや第2大入賞口センサ11aの各センサからの検知信号を受信しているか否かを確認する。なお、ゲートセンサ8a以外のセンサからの検知信号を受信していると確認した場合、払出制御基板に対する賞球の払出処理を実行する。
続いて、乱数更新処理を実行する(S1300)。乱数更新処理は、遊技制御用マイコン101による遊技制御に使用する各種の遊技用乱数の乱数値を更新する。なお、遊技用乱数には、例えば、大当たり乱数、大当たり種別乱数、変動パターン乱数、普図当たり乱数、普図変動パターン乱数等がある。
続いて、特図用処理(S1400)を実行する。特図用処理は、特図1変動表示や特図2変動表示の制御、特図1保留情報や特図2保留情報の処理、大当たり状態や小当たり状態の制御、通常状態や確変状態や低確時短状態の制御等を行う。なお、特図用処理についての詳細は図4を用いて後述する。
続いて、普図用処理を実行する(S1500)。普図用処理は、上述した入力処理においてゲートセンサ8aからの検知信号を受信している場合、普図表示器4fによる普図変動表示の制御や、普図保留情報の処理(普図当たり乱数値の管理、普図保留記憶情報の表示等)を行う。また、普図用処理は、普図当たりによる第2始動口7の開閉片の開閉制御等を行う。
続いて、情報出力処理を実行する(S1600)。情報出力処理は、外部情報出力端子基板から、パチンコ遊技機1の外部に始動情報や大当たり情報等の遊技情報を出力する。
続いて、コマンド出力処理を実行する(S1700)。コマンド出力処理は、RAM121bの演出制御コマンド記憶領域に記憶された演出制御コマンドを演出制御基板120に出力する処理や、払出制御コマンド記憶領域に記憶された払出制御コマンドを払出制御基板に出力する処理等の各種コマンドの出力処理を行う。コマンド出力処理が終了した後、割込み処理を終了する。
(特図用処理)
次に割込み処理において実行する特図用処理の例について、図4を参照しながら説明する。特図用処理を開始すると、CPU101cは入賞処理を実行する(S1410)。入賞処理は、上述した入力処理(S1200)において、第1始動口センサ6aからの検出信号の受信(以下、「特図1始動入賞」という)、または、第2始動口センサ7aからの検出信号の受信(以下、「特図2始動入賞」という)が確認された場合に実行する始動入賞処理と、第1入賞口センサ9dや第2入賞口センサ9eからの検出信号の受信が確認された場合に実行する一般入賞処理と、第1大入賞口10や第2大入賞口11からの検出信号の受信が確認された場合に実行する大入賞処理により構成される。
始動入賞処理は、第1始動入賞が確認された場合、判定情報(大当たり乱数値、大当たり種別乱数値、変動パターン乱数値等)を取得して、特図1保留情報としてRAM101bの特図1保留情報記憶領域(第1〜4領域)のうち、現時点で最上位の空き領域に記憶する。また、第2始動入賞が確認された場合、判定情報(大当たり乱数値、大当たり種別乱数値、変動パターン乱数値等)を取得して、特図2保留情報としてRAM101bの特図2保留情報記憶領域(第1〜4領域)のうち、現時点で最上位の空き領域に記憶する。続いて、特図1保留情報または特図2保留情報を先読み(大当たり乱数値、大当たり種別乱数値、変動パターン乱数値等から実行予定の変動表示の変動パターンを確認)して始動入賞時判定(先読み判定)を行う。続いて、特図1始動入賞であるか特図2始動入賞であるかを示す情報、保留記憶数、先読み判定情報(大当たり判定結果に関する情報、変動パターンに関する情報(先読みパターン情報))等に基づき演出制御コマンドとして始動入賞コマンド(第1始動入賞コマンド、第2始動入賞コマンド)を生成し、RAM101bの演出制御コマンド記憶領域に記憶する。演出制御コマンド記憶領域に記憶された第1始動入賞コマンドや第2始動入賞コマンドは、上述したコマンド出力処理(S1700)により演出制御基板120に出力される。
一般入賞処理は、第1入賞口センサ9dからの検出信号の受信が確認された場合、演出制御コマンドとして第1入賞コマンドを生成し、RAM101bの演出制御コマンド記憶領域に記憶する。また、第2入賞口センサ9eからの検出信号の受信が確認された場合、演出制御コマンドとして第2入賞コマンドを生成し、RAM101bの演出制御コマンド記憶領域に記憶する。演出制御コマンド記憶領域に記憶された第1入賞コマンドや第2入賞コマンドは、上述したコマンド出力処理(S1700)により演出制御基板120に出力される。
大入賞処理は、第1大入賞口センサ10aからの検出信号の受信が確認された場合、演出制御コマンドとして第1大入賞コマンドを生成し、RAM101bの演出制御コマンド記憶領域に記憶する。また、第2大入賞口センサ11aからの検出信号の受信が確認された場合、演出制御コマンドとして第2大入賞コマンドを生成し、RAM101bの演出制御コマンド記憶領域に記憶する。演出制御コマンド記憶領域に記憶された第1大入賞コマンドや第2大入賞コマンドは、上述したコマンド出力処理(S1700)により演出制御基板120に出力される。
続いて、特図実行データ処理を実行する(S1420)。特図実行データ処理は、現在の特図実行データの値を確認し、確認した特図実行データの値に対応した処理に移行させる。特図実行データの値が0のときは特図変動前処理(S1430)に移行させる。また、特図実行データの値が1のときは特図変動処理(S1440)に移行させる。また、特図実行データの値が2のときは特図変動停止処理(S1450)に移行させる。また、特図実行データの値が3のときは大当たり処理(S1460)に移行させる。また、特図実行データの値が4のときは大当たり終了処理(S1470)に移行させる。また、特図実行データの値が5のときは小当たり処理(S1480)に移行させる。
特図実行データの値が0のときは特図変動前処理を実行する(S1430)。特図変動前処理は、特図の変動表示の開始前に実行する処理である。特図変動前処理は、まず、特図1保留1情報に基づいて特図1変動表示を実行するか、または、特図2保留2情報に基づいて特図2変動表示を実行するかの判定を行う。
特図1変動表示を実行すると判定した場合、特図1保留情報記憶領域に記憶された特図1保留1情報をRAM101bの変動表示情報記憶領域にシフトして特図1変動表示情報として記憶する。また、特図1の保留記憶数を1減算する。続いて、遊技状態(通常状態、確変状態、低確時短状態)と、特図1変動表示情報(大当たり乱数値、大当たり種別乱数値、変動パターン乱数値等)に基づいて、大当たり判定と大当たり種別判定と、特図1変動表示が停止表示したときに特図1表示器4aに表示させるLEDを大当たり点灯パターン(以下、「大当たり停止図柄」ともいう)や小当たり点灯パターン(以下、「小当たり停止図柄」ともいう)、または、ハズレ点灯パターン(以下、「ハズレ停止図柄」ともいう)の何れの点灯パターン(以下、「停止図柄」ともいう)にするかを決定する点灯パターン決定(以下、「停止図柄決定」という)を行う。また、大当たり判定結果と大当たり種別判定結果と変動パターン乱数値と現在の遊技状態(通常状態、確変状態、低確時短状態の何れか)に基づいて、特図1変動表示の変動パターン(変動時間)を決定する。なお、特図2変動表示を実行すると判定した場合についても、特図1変動表示を実行すると判定した場合と同様の処理を行う(特図1表示器4aは特図2表示器4bに置き換え、また、特図2の保留記憶数を1減算する)。
続いて、遊技状態、特図1であるか特図2であるかを示す情報、大当たり判定結果、大当たり種別判定結果、変動パターン情報等により演出制御コマンドとして変動開始コマンドを生成し、RAM101bの演出制御コマンド記憶領域に記憶する。続いて、特図実行データの値を1に更新する。演出制御コマンド記憶領域に記憶された変動開始コマンドは、上述したコマンド出力処理(S1700)により演出制御基板120に出力される。
特図実行データの値が1のときは特図変動処理を実行する(S1440)。特図変動処理は、まず、特図1表示器4aや特図2表示器4bによる変動表示を開始させる処理を行う。続いて、変動パターンから特定される変動時間に基づいて、開始させた変動表示の経過時間を計測する処理を行う。計測している経過時間が変動時間と一致した場合、特図実行データの値を2に更新する。
特図実行データの値が2のときは特図変動停止処理を実行する(S1450)。特図変動停止処理は、特図1表示器4aや特図2表示器4bに停止表示させるLEDの点灯パターンを点灯パターン決定により決定された点灯パターンで停止表示させる処理を行う。また、特図変動停止処理は、変動表示の停止を示す演出制御コマンドとして変動停止コマンドを生成し、RAM101bの演出制御コマンド記憶領域に記憶する。演出制御コマンド記憶領域に記憶された変動停止コマンドは、上述したコマンド出力処理(S1700)により演出制御基板120に出力される。そして、大当たりの点灯パターンで停止表示させる場合、特図実行データの値を3に更新し、小当たりの点灯パターンで停止表示させる場合、特図実行データの値を5に更新し、ハズレの点灯パターンで停止表示させる場合、特図実行データの値を0に更新する。
また、特図変動停止処理は、各大当たり間において実行した変動表示の回数(以下、「変動回数」という)を計数する処理を行う。この処理は、ハズレ変動表示が終了すると変動回数を1加算し、大当たり変動表示が終了すると変動回数をクリアする。また、低確時短状態において計数した変動回数が所定回数(例えば、100回)となった場合、遊技状態を通常状態に移行させる。
特図実行データの値が3のときは大当たり処理を実行する(S1460)。大当たり処理は、大当たり開始処理と、大当たり中処理により構成される。
大当たり開始処理は、まず、大当たり種別等に基づいて実行する大当たり制御の内容(大入賞口の種類、大当たりオープニング時間、最大ラウンド数、各ラウンドの大入賞口の開閉パターン、各ラウンド間のインターバル時間、エンディング時間等)を決定する。続いて、大当たり種別、オープニング時間等を示す演出制御コマンドとして大当たり開始コマンドを生成し、RAM101bの演出制御コマンド記憶領域に記憶する。演出制御コマンド記憶領域に記憶された大当たり開始コマンドは、上述したコマンド出力処理(S1700)により演出制御基板120に出力される。そして、オープニング経過時間を計測し、計測しているオープニング経過時間がオープニング時間と一致した場合、大当たり中処理に処理を移行する。
大当たり中処理は、大入賞口の種類、ラウンド数、各ラウンドの大入賞口の開閉パターン、各ラウンド間のインターバル時間等に基づいて、第1大入賞口10や第2大入賞口11を開閉制御する。新たなラウンドを開始するときは、大入賞口の種類、開始するラウンド数等を示す演出制御コマンドとしてラウンド開始コマンドを生成し、RAM101bの演出制御コマンド記憶領域に記憶する。演出制御コマンド記憶領域に記憶されたラウンド開始コマンドは、上述したコマンド出力処理(S1700)により演出制御基板120に出力される。
各ラウンドの終了条件が成立した場合(例えば、入賞数が所定数に到達した場合や、開放終了時間になった場合)、大入賞口の種類、終了するラウンド数等を示す演出制御コマンドとしてラウンド終了コマンドを生成し、RAM101bの演出制御コマンド記憶領域に記憶する。演出制御コマンド記憶領域に記憶されたラウンド終了コマンドは、上述したコマンド出力処理(S1700)により演出制御基板120に出力される。そして、最終ラウンドが終了した場合、特図実行データの値を4に更新する。
特図実行データの値が4のときは大当たり終了処理を実行する(S1470)。大当たり終了処理は、まず、エンディング時間等を示す演出制御コマンドとして大当たり終了コマンドを生成し、RAM101bの演出制御コマンド記憶領域に記憶する。演出制御コマンド記憶領域に記憶された大当たり終了コマンドは、上述したコマンド出力処理(S1700)により演出制御基板120に出力される。続いて、エンディング経過時間を計測する。そして、計測しているエンディング経過時間がエンディング時間と一致した場合、大当たり終了後に移行させる遊技状態(確変状態、低確時短状態)を決定する。ここでは、大当たり種別が確変大当たりである場合、遊技状態を確変状態に移行させると決定し、大当たり種別が通常大当たりである場合、遊技状態を低確時短状態に移行させると決定する。このとき、特図実行データの値を0に更新する。
特図実行データの値が5のときは小当たり処理を実行する(S1480)。小当たり処理は、大当たり種別(ここでは、第1小当たりであるか第2小当たりであるか)に基づいて実行する小当たりの内容(大入賞口の開閉パターン等)を決定し、小当たり種別等を示す演出制御コマンドとして小当たりコマンドを生成し、RAM101bの演出制御コマンド記憶領域に記憶する。演出制御コマンド記憶領域に記憶された小当たりコマンドは、上述したコマンド出力処理(S1700)により演出制御基板120に出力される。
また、小当たり処理は、決定した開閉パターンにより第1大入賞口10を開閉制御する。そして、小当たり終了条件が成立した場合(例えば、入賞数が所定数に到達した場合や、小当たり終了時間になった場合)、特図実行データの値を0に更新した後、特図用処理を終了する。
[演出制御基板120の演出制御処理]
パチンコ遊技機1の電源スイッチがONになるとパチンコ遊技機1に電力が供給され、演出制御用マイコン121、表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124が起動する。演出制御用マイコン121が起動すると演出制御処理が実行される。演出制御基板120(演出制御用マイコン121)の演出制御処理の例について、図5を参照しながら説明する。演出制御基板120の演出制御処理は、演出メイン処理と、受信割込み処理と、演出用割込み処理により構成される。
(演出メイン処理)
まず、演出メイン処理(S2000)について説明する。CPU121cは、演出メイン処理において、最初に演出用割込みを禁止にする。続いて、演出初期設定を行う。演出初期設定は、RAM121bへのアクセス許可設定、SIO、PIO、CTC(割込み時間管理用コントローラ)の設定等が行われる。
続いて、盤内可動装置26を第1位置から第2位置、第2位置から第3位置、第3位置から第1位置に駆動制御して盤内可動装置26の動作確認を行う。続いて、枠側可動装置33を第4位置から第5位置に駆動制御、第5位置で回転制御、第5位置から第4位置に駆動制御して盤内可動装置26の動作確認を行う。続いて、送風装置35aを駆動制御して送風装置35aの動作確認と、振動装置36を駆動制御して振動装置36の動作確認を行う。続いて、初期化コマンドを受信している場合、第1表示領域20aによる初期化報知画像の表示と装飾ランプ32による初期化報知点灯とスピーカ34による初期化音の出力により初期化報知を行う。続いて、復旧コマンドを受信している場合、第1表示領域20aによる復旧中報知画像の表示と装飾ランプ32による復旧中報知点灯とスピーカ34による復旧中音の出力により復旧中報知を行う。初期化完了または復旧完了を示す演出制御コマンドを受信すると、初期化報知や復旧中報知を終了する。続いて、CPU121cは、乱数回路の初期設定を実行した後、割込み許可状態であること確認することにより、CPU121cは定期的(例えば、2ms毎)に演出用タイマ割込み処理を実行する。
受信割込み処理(S2100)は、演出用タイマ割込み処理とは別に実行される処理であり、演出用割込み処理よりも優先して実行される処理である。受信割込み処理中は、割込み禁止状態となる。受信割込み処理は、遊技制御基板100から出力されたINT信号が演出制御用マイコン121の外部INT入力部に入力されたか否か(ON/OFF)を判定する。INT信号が入力されている場合、遊技制御基板100から出力された演出制御コマンドを受信し、RAM121bの演出制御コマンド記憶領域に記憶する。そして、演出制御コマンド受信用記憶領域に記憶した後、割込み許可状態とする。なお、演出制御コマンド受信用記憶領域は、第1始動入賞コマンド記憶領域(特図1保留1始動入賞コマンド記憶領域〜特図1保留4始動入賞コマンド記憶領域)、第2始動入賞コマンド記憶領域(特図2保留1始動入賞コマンド記憶領域〜特図2保留4始動入賞コマンド記憶領域)、特図1保留アイコン数記憶領域、特図2保留アイコン数記憶領域、変動開始コマンド記憶領域、変動停止コマンド記憶領域、大当たり中コマンド記憶領域(大当たり開始コマンド、ラウンド開始コマンド、ラウンド終了コマンド、大当たり終了コマンドを記憶)等からなる。
(演出用割込み処理)
次に、演出制御処理において実行される演出用割込み処理について説明する。演出用割込み処理を開始すると、まず、CPU101cは、演出用乱数更新処理を実行する(S2200)。演出用乱数更新処理は、各種の演出用乱数の乱数値を更新する。なお、演出用乱数には、例えば、変動演出用乱数、演出図柄用乱数、予告演出用乱数、先読み演出用乱数等がある。
続いて、演出用入力処理を実行する(S2300)。演出用入力処理は、第1操作部検知センサ31cや第2操作部検知センサ31d、他操作部検知センサ37aの各センサからの検知信号を受信しているか否かを確認する。
続いて、コマンド解析処理を実行する(S2400)。コマンド解析処理は、上述した受信割込み処理(S2100)においてRAM121bの演出制御コマンド記憶領域に記憶された演出制御コマンドの内容を解析する。コマンド解析処理では、演出制御用コマンド記憶領域に記憶された演出制御コマンドを読み出して、演出制御コマンドに含まれる情報に応じた制御を実行する。この制御とは、例えば、受信した演出制御コマンドを演出用処理等により使用するためにRAM121bに特図1保留用記憶領域(特図1保留1用記憶領域(特図1保留1)〜特図1保留4用記憶領域(特図1保留4))、特図2保留用記憶領域(特図2保留1用記憶領域(特図2保留1)〜特図2保留4用記憶領域(特図2保留4))、変動演出用記憶領域、大当たり演出用記憶領域等に記憶させる処理、および、各種設定処理等である。
続いて、コマンド解析処理で解析した演出制御コマンドの内容に基づいて、演出用処理を実行する(S3000)。なお、演出用処理についての詳細は図6を用いて後述する。演出用処理を実行した後、演出用割込み処理を終了する。
(演出用処理)
次に演出用割込み処理において実行される演出用処理の例について、図6を参照しながら説明する。演出用処理では、第1表示装置20や第2表示装置27における画像表示、盤内可動装置26、枠側可動装置33、送風装置35a、および、振動装置36の駆動、スピーカ34における音出力、各種装飾ランプの点灯等の各種制御を実行する。
演出用処理を開始すると、CPU121cは演出実行データ処理を実行する(S3100)。演出処理データ処理では、演出制御コマンドの種類に対応した演出処理に移行させる処理を実行する。第1始動入賞コマンドまたは第2始動入賞コマンドを受信すると、演出処理データの値を0に変更して始動入賞演出処理(S3200)に移行させる。また、変動開始コマンドを受信すると、演出処理データの値を1に変更して変動演出処理(S3300)に移行させる。また、変動停止コマンドを受信すると、演出処理データの値を2に変更して変動演出停止処理(S3400)に移行させる。また、大当たり開始コマンド、ラウンド開始コマンド、または、ラウンド終了コマンドを受信すると、演出処理データの値を3に変更して大当たり演出処理(S3500)に移行させる。また、大当たり終了コマンドを受信すると、演出処理データの値を4に変更して大当たり終了演出処理(S3600)に移行させる。また、小当たりコマンド、小当たり中第1大入賞コマンド、または、小当たり中第2大入賞コマンドを受信すると、演出処理データの値を5に変更して小当たり演出処理(S3700)に移行させる。なお、第1大入賞コマンド、第2大入賞コマンド、第1入賞コマンド、または、第2入賞コマンドを受信した場合、演出処理データの値を変更しない(実行中の演出処理に移行する)。
演出処理データの値が0のときは始動入賞演出処理を実行する(S3200)。始動入賞演出処理では、始動入賞コマンド(第1始動入賞コマンド、第2始動入賞コマンド)の受信に基づいて、特図1保留記憶数または特図2保留記憶数を更新する処理や、特1保1アイコン〜特1保4アイコンにより特図1保留の数を表示する処理や、特2保1アイコン〜特2保4アイコンにより特図2保留の数を表示する処理を行う。
また、始動入賞演出処理では、新たに受信した始動入賞コマンドに含まれる先読み判定情報(大当たり判定結果に関する情報、先読みパターン情報)や既に受信済の始動入賞コマンドに含まれる先読み判定情報に基づいて先読み演出を実行するか否かを判定し、先読み演出を実行すると判定した場合、先読み演出の演出内容(先読み演出パターン)を決定する処理(以下、「先読み演出決定処理」という)を行う。先読み演出決定処理では、各始動入賞コマンドと対応付けて、各先読み演出の実行可否、実行する先読み演出の演出内容(先読み演出パターン)等を演出制御情報における先読み演出パターン情報としてRAM121bの保留用記憶領域に記憶させる。
そして、先読み演出パターン情報に基づいて、始動入賞演出処理において実行すべき先読み演出(始動入賞に応じてに実行する先読み演出)がある場合、表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124により先読み演出制御を実行させる。始動入賞演出処理が終了すると、演出処理データの値を始動入賞演出処理に移行する前の値に変更する。
演出処理データの値が1のときは変動演出処理を実行する(S3300)。変動演出処理は、変動演出開始処理と変動演出中処理からなる。また、変動演出中処理には、仮停止演出処理も含まれる。まず変動演出処理では、変動開始コマンド(遊技状態、特図1であるか特図2であるかを示す情報、大当たり判定結果、大当たり種別判定結果、変動パターン情報等を含む)の受信に基づいて、変動開始処理を実行する。この変動開始処理では、変動開始コマンドに含まれる大当たり判定結果や変動パターン情報等に基づいて変動演出の演出内容(変動演出内容、各変動中演出の実行可否、実行する変動中演出の演出内容、変動演出が仮停止や停止するときの演出図柄21LCRの組み合わせ等を決定し、演出制御情報における変動演出パターン情報としてRAM121bの変動演出用記憶領域に記憶させる。続いて、変動演出パターン情報に基づいて、表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124により変動演出を開始させる。
変動演出を開始させると、変動演出中処理に処理を移行する。変動演出中処理では、変動演出パターン情報に基づいて、表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124により変動演出が仮停止するまでの演出を実行させる。なお、変動演出開始処理と変動演出中処理では、先読み演出パターン情報に基づいて、実行すべき先読み演出(変動演出開始から仮停止までの間に実行する先読み演出)がある場合、表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124により先読み演出制御を実行させる。
演出処理データの値が2のときは変動演出停止処理を実行する(S3400)。変動演出停止処理は、変動停止コマンドの受信に基づいて、表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124により仮停止させた変動演出を停止させる停止演出を行う。また、変動演出停止処理では、演出制御情報として記憶された先読み演出パターン情報に基づいて、変動演出停止処理において実行すべき先読み演出(変動演出を停止する際に実行する先読み演出)がある場合、表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124により先読み演出制御を実行させる。変動演出停止処理が終了すると、演出制御コマンドの受信を待つ状態(以下、「受信待ち状態」という)となる。
受信待ち状態において所定時間(例えば、60s)が経過すると、客待ち演出の種類や内容等からなる客待ち演出パターンを決定し、演出制御情報における客待ち演出パターン情報としてRAM121bに記憶させる。そして、客待ち演出パターン情報に基づいて表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124により客待ち演出を実行させる。
演出処理データの値が3のときは大当たり演出処理を実行する(S3500)。 大当たり演出処理は、オープニング演出処理、ラウンド開始演出処理、ラウンド中演出処理、ラウンド終了演出処理、エンディング演出処理からなる。大当たり開始コマンドの受信に基づいて、オープニング演出処理に移行する。このオープニング演出処理では、オープニング演出の種類や内容等からなるオープニング演出パターンを決定し、演出制御情報におけるオープニング演出パターン情報としてRAM121bに記憶させる。続いて、オープニング演出パターン情報に基づいて、表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124によりオープニング演出を実行させる。
続いて、ラウンド開始コマンドの受信に基づいて、ラウンド開始演出処理に移行する。このラウンド開始処理では、ラウンド数に応じたラウンド演出の種類や内容等からなるラウンド演出パターン(例えば、第1ラウンド開始のときは第1ラウンド演出パターン、第2ラウンド開始ときは第2ラウンド演出パターン)を決定し、演出制御情報におけるラウンド演出パターン情報としてRAM121bに記憶させる。続いて、ラウンド演出パターン情報に基づいて、表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124によりラウンド開始演出を実行させる。ラウンド開始演出を開始させると、ラウンド中演出処理に処理段階を移行する。ラウンド中演出処理では、ラウンド演出パターン情報に基づいて表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124によりラウンド中演出を実行させる。
続いて、ラウンド終了コマンドの受信に基づいて、ラウンド終了演出処理に移行する。このラウンド終了演出処理では、ラウンド数に応じたラウンド終了演出の種類や内容等からなるラウンド終了演出パターン(例えば、第1ラウンド終了のときは第1ラウンド終了演出パターン、第2ラウンド終了のときは第2ラウンド終了演出パターン)を決定し、演出制御情報におけるラウンド終了演出パターン情報としてRAM121bに記憶させる。続いて、ラウンド終了演出パターン情報に基づいて、表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124によりラウンド終了演出を実行させる。
なお、大当たり演出では、第1入賞コマンドまたは第2入賞コマンドの受信に基づいて、入賞演出を実行するか否かを判定し、入賞演出を実行すると判定した場合、入賞画像や入賞音等からなる入賞演出パターンを演出制御情報における入賞演出パターン情報として記憶する。そして、入賞演出パターン情報に基づいて、表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124による入賞演出制御を実行させる。
また、大当たり演出では、第1大入賞コマンドまたは第2大入賞コマンドの受信に基づいて、大当たり中入賞演出を実行するか否かを判定し、大当たり中入賞演出を実行すると判定した場合、大当たり中入賞画像や入賞音等からなる大当たり中入賞演出パターンを演出制御情報における大当たり中入賞演出パターン情報としてRAM121bに記憶させる。そして、大当たり中入賞演出パターン情報に基づいて、表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124による大入賞演出制御を実行させる。
演出処理データの値が4のときは大当たり終了演出処理を実行する(S3600)。大当たり終了演出処理では、大当たり終了コマンドの受信に基づいて、エンディング演出の種類や内容等からなるエンディング演出パターンを決定し、演出制御情報におけるエンディング演出パターン情報としてRAM121bに記憶させる。続いて、エンディング演出パターン情報に基づいて、表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124によりエンディング演出を実行させる。大当たり終了演出処理が終了すると、受信待ち状態となる。
演出処理データの値が5のときは小当たり演出処理を実行する(S3700)。 小当たり演出処理では、小当たり開始コマンドの受信に基づいて、小当たり演出の種類や内容等からなる小当たり演出パターンを決定し、演出制御情報における小当たり演出パターン情報としてRAM121bに記憶させる。続いて、小当たり演出パターン情報に基づいて、表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124により小当たり演出を実行させる。
また、小当たり演出では、第1大入賞コマンドまたは第2大入賞コマンドの受信に基づいて、小当たり中入賞演出を実行するか否かを判定し、小当たり中入賞演出を実行すると判定した場合、小当たり中入賞画像や入賞音等からなる小当たり中入賞演出パターンを演出制御情報における小当たり中入賞演出パターン情報としてRAM121bに記憶させる。そして、小当たり中入賞演出パターン情報に基づいて、表示制御部122、装飾制御部123、音制御部124による小当たり中入賞演出制御を実行させる。小当たり演出処理が終了すると、受信待ち状態となる。
[変動パターンの種類]
次に、変動パターンの種類について説明する。図7は、特図変動表示(特図1変動表示、特図2変動表示)の変動パターンの種類の例を示す図である。この図7では、遊技状態(通常状態、時短状態)に対応付けて大当たり判定結果(大当たり、小当たり、ハズレ)、変動パターン情報、各変動パターンの決定割合、先読みパターン情報、変動時間を示している。また、各変動パターン情報による変動表示中において実行される変動演出の種類と変動演出の演出内容を示している。例えば、通常状態において、変動パターンP120が決定された場合、60s間の特図変動表示を実行するとともに、SP1リーチハズレ1変動演出を実行する。また、例えば、時短状態において、変動パターンP201を選択した場合、8s間の特図変動表示を実行するとともに、ハズレ変動演出を実行する。
通常状態において大当たりと判定された場合の変動パターンの決定割合は、変動パターンP171(40%)>P170(27%)>P161(15%)>P160(12%)>P116(4%)>P115(2%)の順となる。また、通常状態でハズレと判定された場合の変動パターンの決定割合は、変動パターンP100〜P102(60%)>P110(13%)>P111(10%)>P120(7%)>P121(5%)>P130(3%)>P131(2%)の順となる。
また、時短状態において大当たりと判定された場合の変動パターンの決定割合は、変動パターンP280(50%)>P270(25%)>P215(15%)>P250(10%)の順となる。また、時短状態でハズレと判定された場合の変動パターンの決定割合は、変動パターンP200、P201(60%)>P210(30%)>P220(8%)>P230(2%)の順となる。
[変動演出]
次に、変動演出について説明する。図8A〜図8Dは、通常状態における変動演出の例を示す図である。また、図9A〜図9Cは、時短状態における変動演出の例を示す図である。図8A〜図9Cにおける「T○○」は、変動演出に付帯することが可能な付帯演出(先読み演出や変動中演出等)の実行が可能な時期(以下、「付帯演出実行時期」という)を示している。なお、付帯演出実行時期には、例えば、図8B(a)のT31〜T36のように等間隔で配置されているものがあるが、これは便宜上、等間隔に配置しただけであって時間間隔を限定するものではない。また、図8A〜図9Cに示した付帯演出実行時期は、例えば、T43から付帯演出が開始されT45に付帯演出が終了するといように付帯演出終了時期となることもある。
(通常状態における変動演出)
まず、図8A〜図8Cを参照しながら、通常状態における変動演出の例について説明する。図8A(a)は、変動パターンP100(ハズレ変動演出(保留数3のとき))による2s(秒)の変動表示に対応する変動演出の例である。変動パターンP100による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bにハズレの組み合わせを表示させて停止させる(停止)。なお、変動パターンP100による変動演出には、付帯演出実行時期としてT1、T2が設定されている。
次に、図8A(b)は、変動パターンP101(ハズレ変動演出(保留1〜3のとき))による4sの変動表示に対応する変動演出の例である。変動パターンP101による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bにハズレの組み合わせを表示させて停止させる(停止)。なお、変動パターンP101による変動演出には、付帯演出実行時期としてT11〜T13が設定されている。
次に、図8A(c)は、変動パターンP102(ハズレ変動演出(保留1〜3のとき))またはP105(小当たり変動演出)による8sの変動表示に対応する変動演出の例である。変動パターンP102による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止1)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bにハズレの組み合わせを表示させて停止させる(停止1)。また、変動パターンP105による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、演出図柄21LCRを小当たり図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止2)。続いて、演出図柄21LCRを小当たり図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bに小当たりの組み合わせを表示させて停止させる(停止2)。なお、変動パターンP102やP105による変動演出には、付帯演出実行時期としてT21〜T24が設定されている。
次に、図8B(a)は、変動パターンP110(ノーマルリーチ1ハズレ変動演出)またはP115(ノーマルリーチ1大当たり変動演出)による12sの変動表示に対応する変動演出の例である。変動パターンP110による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、ノーマルリーチ演出を実行させ、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止1)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bにハズレの組み合わせを表示させて停止させる(停止1)。また、変動パターンP115による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、ノーマルリーチ演出を実行させる。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止2)。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bに大当たりの組み合わせを表示させて停止させる(停止2)。なお、変動パターンP110やP115による変動演出には、付帯演出実行時期としてT31〜T37が設定されている。
次に、図8B(b)は、変動パターンP111(ノーマルリーチ2ハズレ変動演出)またはP116(ノーマルリーチ2大当たり変動演出)による18sの変動表示に対応する変動演出の例である。変動パターンP111による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、ノーマルリーチ演出を実行させ、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止1)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bにハズレの組み合わせを表示させて停止させる(停止1)。また、変動パターンP116による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、ノーマルリーチ演出を実行させる。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止2)。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bに大当たりの組み合わせを表示させて停止させる(停止2)。なお、変動パターンP111やP116による変動演出には、付帯演出実行時期としてT41〜T49が設定されている。
次に、図8C(a)は、変動パターンP120(SP1リーチ1ハズレ変動演出)またはP160(SP1リーチ1大当たり変動演出)による60sの変動表示に対応する変動演出の例である。変動パターンP120による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、SP1リーチ演出を実行させ、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止1)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bにハズレの組み合わせを表示させて停止させる(停止1)。また、変動パターンP160による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、SP1リーチ演出を実行させる。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止2)。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bに大当たりの組み合わせを表示させて停止させる(停止2)。なお、変動パターンP120やP160による変動演出には、付帯演出実行時期としてT51〜T64が設定されている。
次に、図8C(b)は、変動パターンP121(SP1リーチ2ハズレ変動演出)またはP161(SP1リーチ2大当たり変動演出)による70sの変動表示に対応する変動演出の例である。変動パターンP121による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、SP1リーチ演出を実行させ、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止1)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bにハズレの組み合わせを表示させて停止させる(停止1)。また、変動パターンP161による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、SP1リーチ演出を実行させる。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止2)。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bに大当たりの組み合わせを表示させて停止させる(停止2)。なお、変動パターンP121やP161による変動演出には、付帯演出実行時期としてT71〜T87が設定されている。
次に、図8D(a)は、変動パターンP130(SP2リーチ1ハズレ変動演出)またはとP170(SP2リーチ1大当たり変動演出)による90sの変動表示に対応する変動演出の例である。変動パターンP130による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、SP2リーチ演出を実行させ、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止1)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bにハズレの組み合わせを表示させて停止させる(停止1)。また、変動パターンP170による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、SP2リーチ演出を実行させ、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止2)。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bに大当たりの組み合わせを表示させて停止させる(停止2)。また、変動パターンP130やP170による変動演出には、付帯演出実行時期としてT91〜T110が設定されている。
次に、図8D(b)は、変動パターンP131(SP2リーチ2ハズレ変動演出)またはP171(SP2リーチ2大当たり変動演出)による100sの変動表示に対応する変動演出の例である。変動パターンP131による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、SP2リーチ演出を実行させ、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止1)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bにハズレの組み合わせを表示させて停止させる(停止1)。また、変動パターンP171による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、SP2リーチ演出を実行させ、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止2)。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bに大当たりの組み合わせを表示させて停止させる(停止2)。また、変動パターンP131やP171による変動演出には、付帯演出実行時期としてT111〜T134が設定されている。
(時短状態における変動演出)
次に、図9A〜図9Cを参照しながら、時短状態における変動演出の例について説明する。図9A(a)は、変動パターンP200(ハズレ変動演出(保留数3のとき))による2sの変動表示に対応する変動演出の例である。変動パターンP200による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bにハズレの組み合わせを表示させて停止させる(停止)。なお、変動パターンP200による変動演出には、付帯演出実行時期としてT201、T202が設定されている。
次に、図9A(b)は、変動パターンP201(ハズレ変動演出(保留数1〜3のとき))またはP250(リーチ無し大当たり変動演出)による8sの変動表示に対応する変動演出の例である。変動パターンP201による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止1)。続いて、演出図柄21LCRにハズレの組み合わせを表示させて停止させるとともに、変動表示対応表示器5bにハズレの組み合わせを表示させて停止させる(停止1)。また、変動パターンP250による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止2)。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bに大当たりの組み合わせを表示させて停止させる(停止2)。なお、変動パターンP201やP250による変動演出には、付帯演出実行時期としてT211〜T214が設定されている。
次に、図9B(a)は、変動パターンP210(ノーマルリーチ3ハズレ変動演出)またはP215(ノーマルリーチ3大当たり変動演出)による12sの変動表示に対応する変動演出の例である。変動パターンP210による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、ノーマルリーチ演出を実行させる。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止1)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bにハズレの組み合わせを表示させて停止させる(停止1)。また、変動パターンP215による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、ノーマルリーチ演出を実行させる。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止2)。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bに大当たりの組み合わせを表示させて停止させる(停止2)。なお、変動パターンP210やP215による変動演出には、付帯演出実行時期としてT221〜T225が設定されている。
次に、図9B(b)は、変動パターンP220(SP3リーチハズレ変動演出)またはP270(SP3リーチ大当たり変動演出)による70sの変動表示に対応する変動演出の例である。変動パターンP220による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、SP3リーチ演出を実行させ、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止1)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bにハズレの組み合わせを表示させて停止させる(停止1)。また、変動パターンP270による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、SP3リーチ演出を実行させる。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止2)。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bに大当たりの組み合わせを表示させて停止させる(停止2)。なお、変動パターンP220やP270による変動演出には、付帯演出実行時期としてT231〜T238が設定されている。
次に、図9C(a)は、変動パターンP230(SP4リーチハズレ変動演出)またはP280(SP4リーチ大当たり変動演出)による100sの変動表示に対応する変動演出の例である。変動パターンP230による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、SP4リーチ演出を実行させ、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止1)。続いて、演出図柄21LCRをハズレ図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bにハズレの組み合わせを表示させて停止させる(停止1)。また、変動パターンP280による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、SP4リーチ演出を実行させる。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止2)。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bに大当たりの組み合わせを表示させて停止させる(停止2)。なお、変動パターンP230やP280による変動演出には、付帯演出実行時期としてT241〜T250が設定されている。
次に、図9C(b)は、変動パターンP205(小当たり変動演出)による2sの変動表示に対応する変動演出の例である。変動パターンP250による変動演出は第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、演出図柄21LCRを小当たり図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止)。続いて、演出図柄21LCRを小当たり図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bにハズレの組み合わせを表示させて停止させる(停止)。なお、変動パターンP240による変動演出には、付帯演出実行時期としてT251が設定されている。
次に、図9C(c)は、変動パターンP250(リーチ無し大当たり変動演出)による8sの変動表示に対応する変動演出の例である。変動パターンP250による変動演出は、第1表示領域20aにより演出図柄21LCRによる変動演出を開始させるとともに、変動表示対応表示器5bによる変動演出を開始させる(開始)。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで仮停止させる(仮停止)。続いて、演出図柄21LCRを大当たり図柄の組み合わせで停止させるとともに、変動表示対応表示器5bに大当たりの組み合わせを表示させて停止させる(停止)。また、変動パターンP250による変動演出には、付帯演出実行時期としてT261、T262が設定されている。
[変形例1]
ここで、これまでに説明した本実施形態のパチンコ遊技機1における変形例について説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機1は、大当たり図柄の種類(大当たり種別)によって、大当たり後に確変状態に移行するときがある確変仕様を備える遊技機を例示したが、これに限らず、確変仕様を備えない遊技機であってもよい。また、このような遊技機は、大当たり図柄の種類(大当たり種別)によって、大当たり後に低確時短状態に移行するときがある時短仕様を備える遊技機であってもよい。また、所謂「一種二種混合機」と呼ばれる遊技機であってもよい。
また、本実施形態のパチンコ遊技機1の通常状態(および/または確変状態)における大当たり確率を変更できるようにしてもよい。このようにした場合、遊技制御基板100に設定キーにより設定操作が可能な設定切り替えスイッチを設け、設定キーにより設定切り替えスイッチを操作することにより大当たり確率の設定値を変更することができる。なお、大当たり確率は6段階(設定1〜6)設定できるようにしてもよいし、6段階未満(例えば、設定1〜3等)の設定ができるようにしてもよい。
上述したパチンコ遊技機1は、遊技球を払い出す機能を有する「ぱちんこ遊技機」を例示したが、これに限らず、遊技球を払い出すことなく得点として記憶する機能を有する「ぱちんこ遊技機」でもよい。
また、メダルを用いた遊技が可能であってメダルを払い出す機能を有する「回胴式遊技機」または「スロットマシン」や、メダルを用いて遊技が可能であってメダルを払い出すことなく得点として記憶する機能を有する仕様の「回胴式遊技機」または「スロットマシン」や、得点により遊技が可能であってメダルを払い出すことなく得点として記憶する機能を有する仕様の「回胴式遊技機」または「スロットマシン」に置き換えることも可能である。
また、本実施形態は、パチンコ遊技機1は、遊技盤2、遊技機枠3から構成されているが、これに限られず、パチンコ遊技機1は、本実施形態の開示内容を実行するための遊技プログラムであってもよい。このような場合、遊技プログラムは、パソコンや家庭用ゲーム機、スマートフォン等向けのソフトウェアとして提供されたり、Webブラウザでアクセスして表示・操作するWebアプリケーションとして提供されたりすることにより、パソコンや家庭用ゲーム機、スマートフォン等により実行される。また、本実施形態の開示内容を実行するための遊技プログラムが搭載されたサーバ等であってもよい。
また、図7において、変動パターンP102、P105、P201、P250は全て8sの変動時間に設定しているが、これらの変動パターンの変動時間を変動パターン毎に異なるように設定、または、一部の変動パターンのみ異なるように設定してもよい。なお、変動パターンP100、P200、P205による2sの変動時間、変動パターンP110、P115、P210、P215による12sの変動時間、変動パターンP111、P116による18sの変動時間、変動パターンP120、P160による60sの変動時間、変動パターンP121、P161による70sの変動時間、変動パターンP121、P161、P220、P270による70sの変動時間、変動パターンP130、P170による90sの変動時間、変動パターンP131、P171、P230、P280による100sの変動時間についても同様である。
また、上述したように、変動パターンの変動時間を変動パターン毎に異なるように設定、または、一部の変動パターンのみ異なるように設定した場合、図8A〜図9Cに示した各変動パターンの全ての付帯演出実行時期、または、一部の付帯演出実行時期は、各変動パターンにより異なる(例えば、図8C(a)の変動パターンP120とP160は、全ての付帯演出実行時期T51〜T64が異なる、または、T54、T56、T60だけが異なる)ようにしてもよい。
[チャンスランプ演出の例]
次に、本実施形態におけるパチンコ遊技機1により実行されるチャンスランプ演出の例について図10を参照しながら説明する。チャンスランプ演出とは、先読み演出の一種であって、チャンスランプ演出の対象である対象変動演出を開始するとき、および、この対象変動演出よりも前に実行される事前変動演出を開始するときに実行され、チャンスランプ52の点灯態様により大当たり期待度を示唆するものである。なお、チャンスランプ演出では、第1点灯態様<第2点灯態様<第3点灯態様<第4点灯態様の順に大当たり期待度が高くなっていく。
チャンスランプ52の初期態様は「消灯」した状態である。後述する先読み演出決定処理(図13)におけるチャンスランプ演出決定処理(図18)においてチャンスランプ演出を実行すると決定した場合、チャンスランプ52の演出態様(点灯態様)を決定する。
第1点灯態様は、チャンスランプ52の「白点灯」と「消灯」を所定時間(例えば、2s(秒)間)繰り返す演出(以下、「白点滅」という)である。また、第1点灯態様によるチャンスランプ演出の実行中は、スピーカ34から「チャチャン、チャチャン…」というチャンスランプ演出音を出力する。
第2点灯態様は、チャンスランプ52の「青点灯」と「消灯」を所定時間(例えば、2s(秒)間)繰り返す演出(以下、「青点滅」という)である。また、第2点灯態様によるチャンスランプ演出の実行中は、スピーカ34から「チャチャン、チャチャン…」というチャンスランプ演出音を出力する。
第3点灯態様は、チャンスランプ52の「赤点灯」と「消灯」を所定時間(例えば、2s(秒)間)繰り返す演出(以下、「赤点滅」という)である。また、第3点灯態様によるチャンスランプ演出の実行中は、スピーカ34から「チャチャチャン、チャチャチャン…」という第1や第2点灯態様のときとは異なるチャンスランプ演出音を出力する。したがって、第3点灯態様では、チャンスランプ52の点灯態様だけでなく、チャンスランプ演出音の変化によっても遊技者に第1や第2点灯態様よりも大当たり期待度が高いことを示唆する。
第4点灯態様は、チャンスランプ52の「金色点灯」と「消灯」を所定時間(例えば、2s(秒)間)繰り返す演出(以下、「金点滅」という)である。また、第4点灯態様によるチャンスランプ演出の実行中は、スピーカ34から「シャシャシャン、シャシャシャン…」という第1〜第3点灯態様のときとは異なるチャンスランプ演出音を出力する。したがって、第4点灯態様では、チャンスランプ52の点灯態様だけでなく、チャンスランプ演出音の変化によっても遊技者に大当たり期待度が第3点灯態様よりも高いことを示唆する。
後述するように、チャンスランプ演出の点灯態様は、事変変動演出〜対象変動演出まで同一点灯態様で実行される場合と、事変変動演出〜対象変動演出までにおいて点灯態様が変更されて実行される場合がある。
また、チャンスランプ演出は、前回の事前変動演出では実行したとしても、今回の変動演出では実行しない(実行を中止する)という演出を実行する場合がある。このようにチャンスランプ演出の実行を中止するケースとしては、例えば、前回の事前変動演出が先読みパターン情報Y110(ノーマルリーチ1ハズレ変動演出を実行予定)に基づきチャンスランプ演出を実行した場合であって、この前回の事前変動演出の実行中に始動入賞した新たな保留に対応する先読みパターン情報がY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出を実行予定)以上の先読みパターン情報である場合等である。つまり、チャンスランプ演出の対象である保留に対応する先読みパターン情報よりも、新たな保留に対応する先読みパターン情報のほうが、大当たり期待度が高い変動演出を実行予定であることを示す情報である場合にチャンスランプ演出を中止する場合がある。
[チャンスセグ演出の例]
次に、本実施形態におけるパチンコ遊技機1により実行されるチャンスセグ演出の例について図11を参照しながら説明する。チャンスセグ演出とは、先読み演出の一種であって、始動入賞が発生したときからチャンスセグ表示器51による変動表示を開始する。そして、チャンスセグ演出の対象である対象変動演出の実行中において停止時期になるとチャンスセグ表示器51を第1〜第4停止態様の何れかにより停止表示させることにより大当たり期待度を示唆するものである。なお、チャンスセグ演出では、第1停止態様<第2停止態様<第3停止態様<第4停止態様の順に大当たり期待度が高くなっていく。
チャンスセグ表示器51の初期態様は「消灯」した状態である。後述する先読み演出決定処理(図13)におけるチャンスセグ演出決定処理(図19)においてチャンスセグ演出を実行すると決定した場合、チャンスセグ表示器51の停止時の表示態様を決定する。また、後述する変動演出開始処理(図30)においてチャンスセグ表示器51の停止時期を決定する。
始動入賞に応じてチャンスセグ演出を実行すると決定した場合、まず、チャンスセグ表示器51を開始態様により表示することにより、遊技者にチャンスセグ演出の開始(変動表示の開始)を報知する。また、チャンスセグ表示器51の開始態様による表示に合わせて、スピーカ34から「ジャーン」というチャンスセグ演出開始音を出力する。
続いて、チャンスセグ表示器51の表示態様を「第1変動態様→第2変動態様→第3変動態様→第4変動態様→第1変動態様…」と順に変更していく変動態様とすることにより遊技者にチャンスセグ演出の実行中(変動表示中)であることを報知する。また、チャンスセグ表示器51の変動表示中は、スピーカ34から「ピッ、ピッ、ピッ…」というチャンスセグ演出変動音を出力する。
続いて、チャンスセグ演出の対象変動演出が開始され、指定された停止時期となった場合、チャンスセグ表示器51の変動表示を第1停止態様〜第4停止態様のうち何れかの停止態様により停止させる。
第1停止態様では、白で「CH」と停止表示することにより大当たりとなるチャンス(好機)であることを示唆する。また、停止表示に合わせてスピーカ34から「ピッ」と停止音を出力する。
第2停止態様では、赤で「CH」と停止表示することにより第1停止態様よりも大当たりとなる期待度が高いことを示唆する。また、停止表示に合わせてスピーカ34から「ピッ」と停止音を出力する。
第3停止態様では、赤で「AA」と停止表示することにより第2停止態様よりも大当たりとなる期待度が高いことを示唆する。また、停止表示に合わせてスピーカ34から「ピピッ」という第1や第2停止態様のときとは異なる停止音を出力する。したがって、第3停止態様では、チャンスセグ表示器51の停止態様だけでなく、停止音の変化によっても遊技者に第1や第2停止態様よりも大当たり期待度が高いことを示唆する。
第4停止態様では、赤で「BC」と停止表示することにより第3停止態様よりも大当たりとなる期待度が高いことを示唆する。また、停止表示に合わせてスピーカ34から「ジャジャン」という第1〜第3停止態様のときとは異なる停止音を出力する。したがって、第4停止態様では、チャンスセグ表示器51の停止態様だけでなく、停止音の変化によっても遊技者に第3停止態様よりも大当たり期待度が高いことを示唆する。
このようにチャンスセグ演出は、始動入賞したときからチャンスセグ表示器51の変動を開始し、チャンスセグ演出の対象となる対象変動演出の実行中において各停止態様によりチャンスセグ表示器51を停止表示する演出であり、事前変動演出中に停止表示することはない。また、後述のようにチャンスセグ表示器51が停止表示するときには、これとは別に大当たり期待度を示唆する変動中演出が実行される。したがって、チャンスセグ演出が実行された場合、遊技者に対してはチャンスセグ表示器51の表示態様により大当たり期待度が示唆されるとともに、変動中演出によっても大当たり期待度が示唆される。
[パチンコ遊技機1による演出例]
次に本実施形態におけるパチンコ遊技機1による演出例について、図12A〜図12Lを参照しながら説明する。なお、本実施形態におけるパチンコ遊技機1による演出例は、図12A〜図12Lに示すもの以外にも多数あるが、ここでは、本実施形態におけるパチンコ遊技機1における特徴的な演出の例について説明する。
[演出例1]
まず、図12Aを参照しながら演出例1について説明する。演出例1では、対象変動の4変動前の変動演出から対象変動演出までに実行される変動演出と付帯演出を示している。また演出例1では、付帯演出における先読み演出として、チャンスセグ演出、チャンスゾーン演出、ボタン振動演出、チャンスランプ演出、および、アイコン演出における保留アイコン演出が実行される場合を示している。また演出例1では、付帯演出における変動中演出として、アイコン演出における変動アイコン演出、および、SP1リーチ演出の開始に伴い表示するSP1リーチタイトル演出(SP1タイトル)が実行される場合を示している。なお、この演出例1において、対象変動の4変動前の変動演出の開始時点での特図1保留記憶数は3個とする。
この演出例1における演出の特徴の一つ目は、まず、チャンスセグ演出は始動入賞したときから対象変動演出における停止時期まで実行され、チャンスセグ演出が停止表示したときにはタイトル演出が実行される点である。特徴の二つ目は、ボタン振動演出とチャンスランプ演出は、始動入賞した変動演出の次回の変動演出から対象変動演出までにわたって実行され、ボタン振動演出とチャンスランプ演出はそれぞれ演出時間が異なる点である。特徴の三つ目は、チャンスゾーン演出は、始動入賞した変動演出の次回の変動演出からではなく次々回の変動演出から実行される点である。特徴の四つ目は、チャンスゾーン演出は対象変動におけるSP1リーチ演出が開始されるまで実行される点である。
ここで、チャンスゾーン演出、ボタン振動演出、SP1リーチタイトル演出について簡単に説明しておく。まず、チャンスゾーン演出について説明する。
チャンスゾーン演出とは、第1表示領域20aにおいてチャンスゾーン演出画像を表示し、スピーカ34からチャンスゾーン演出音を出力することにより実行される先読み演出である。チャンスゾーン演出は、チャンスゾーン突入煽り演出、チャンスゾーン突入演出、および、チャンスゾーン中演出からなる。
チャンスゾーン突入煽り演出とは、チャンスゾーンに突入するか否かを煽る演出であって、チャンスゾーン突入煽り演出の実行中は、チャンスゾーン中背景画像に切り替わるか否かを演出する画像を表示する。したがって、チャンスゾーン突入煽り演出を実行するが、チャンスゾーン中演出に発展せずに終了する場合もある。よって、チャンスゾーン突入煽り演出を実行することにより、遊技者に対してチャンスゾーン中演出への発展に対する期待感を高揚させることが可能である。
チャンスゾーン突入演出とは、チャンスゾーン中演出に発展することを遊技者に報知する演出であり、チャンスゾーン突入演出が実行された場合は必ずチャンスゾーン中演出に発展する。
チャンスゾーン中演出とは、遊技者に対して対象変動の大当たりに対する期待感を高揚させることが可能な演出であり、チャンスゾーン中演出では、チャンスゾーン中であることを報知するチャンスゾーン中背景画像を表示する。
なお、後述のように、チャンスゾーン演出は疑似連続演出中から実行する場合があり、このように疑似連続演出中から実行するチャンスゾーン演出を、以下、「疑似連中チャンスゾーン演出」といい、疑似連中チャンスゾーン演出以外のチャンスゾーン演出を、以下、「チャンスゾーン演出」という。また、本実施形態では、疑似連中チャンスゾーン演出においては、チャンスゾーン突入演出を実行せずにチャンスゾーン中演出を実行するようにしているが、疑似連中チャンスゾーン演出において、チャンスゾーン突入演出を実行した後、チャンスゾーン中演出を実行するようにしてもよい。
そして、疑似連中チャンスゾーン演出が実行された場合のほうが、チャンスゾーン演出が実行された場合よりも大当たり期待度が高い。
次に、ボタン振動演出について説明する。ボタン振動演出とは、振動装置36を駆動し第1演出操作部31aを振動させ、スピーカ34から振動音を出力することにより実行される先読み演出である。ボタン振動演出は、ボタン振動演出の対象である対象変動演出が開始されるとき、および、この対象変動演出よりも前に実行される事前変動演出が開始されるときに開始から1s(秒)間実行する。また、後述のように、チャンスゾーン中演出は始動入賞したときに実行する場合がある。このように、ボタン振動演出を実行することにより、遊技者に対して対象変動の大当たりに対する期待感を高揚させることが可能である。なお、ボタン振動演出の対象である保留に対応する先読みパターン情報よりも、新たな保留に対応する先読みパターン情報のほうが、大当たり期待度が高い変動演出を実行予定であることを示す情報である場合において、ボタン振動演出を中止することは制限する(中止しない)。
次に、SP1リーチタイトル演出について説明する。SP1リーチタイトル演出とは、SP1リーチ演出の開始時にSP1リーチタイトル画像を表示する変動中演出である。SP1リーチタイトル演出では、SP1リーチタイトルの表示態様(SP1タイトル表示態様)を「白タイトル」、「赤タイトル」、「金タイトル」、および、「虹タイトル」のうち何れかの表示態様により表示することにより大当たり期待度を示唆する。なお、「白タイトル」<「赤タイトル」<「金タイトル」<「虹タイトル」の順に大当たり期待度は高くなっていく。なお、後述のように、SP1リーチタイトル演出と同様の演出としてSP2リーチ演出の開始時にSP2リーチタイトルを表示するSP2リーチタイトル演出がある。
図12Aの説明に戻り、まず、4変動前の事前変動演出(ノーマルリーチ1ハズレ変動演出)の実行中における特1始動口6への始動入賞に応じて特1保4アイコンを「白」表示させる。また、チャンスセグ表示器51を開始態様により表示した後、チャンスセグ表示器51の変動表示を開始させる。
続いて、3変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、特1保4アイコンを特1保3アイコンにシフト表示させる。また、付帯演出実行時期T21からチャンスランプ52を2s間「白点滅」させ、第1演出操作部31aを1s間振動させる。
続いて、2変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、特1保3アイコンを特1保2アイコンにシフト表示させ、この2変動前の事前変動演出の実行中に保留アイコンを「白」から「白点滅」に変更して表示させる。また、付帯演出実行時期T21からチャンスランプ52を2s間「白点滅」させ、第1演出操作部31aを1s間振動させる。さらに、2変動前の事前変動演出の実行中にチャンスゾーン突入煽り演出を実行させる。
続いて、1変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、特1保2アイコンを特1保1アイコンにシフト表示させ、この1変動前の事前変動演出の実行中に保留アイコンを「白点滅」から「青」に変更して表示させる。また、付帯演出実行時期T21からチャンスランプ52を2s間「青点滅」させ、第1演出操作部31aを1s間振動させる。さらに、1変動前の事前変動演出の実行中にチャンスゾーン突入煽り演出を実行させる。
続いて、対象変動演出(SP1リーチ1ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「青」表示させ、この対象変動演出の実行中におけるSP1リーチタイトル演出を実行する前に保留アイコンを「青」から「緑」に変更して表示させる。また、付帯演出実行時期T51からチャンスランプ52を2s間「青点滅」させ、第1演出操作部31aを1s間振動させる。さらに、対象変動演出の開始時にチャンスゾーン突入演出を実行した後、SP1リーチタイトル演出を実行する付帯演出実行時期T58(SP1リーチ演出開始時期)まで、チャンスゾーン中演出を実行させる。そして、付帯演出実行時期T58になるとSP1リーチタイトル演出を「白タイトル」により実行させ、同時期に変動表示中であるチャンスセグ表示器51を白で「CH」と停止表示させる。
[演出例2]
次に、図12Bを参照しながら演出例2について説明する。演出例2では、対象変動の4変動前の変動演出から対象変動演出までに実行される変動演出と付帯演出を示している。また演出例2では、付帯演出における先読み演出として、チャンスセグ演出、チャンスゾーン演出、ボタン振動演出、チャンスランプ演出、および、アイコン演出における保留アイコン演出が実行される場合を示している。また演出例2では、付帯演出における変動中演出として、アイコン演出における変動アイコン演出、および、SP1リーチ演出の開始に伴い表示するSP1リーチタイトル演出(SP1タイトル)が実行される場合を示している。なお、この演出例2において、対象変動の4変動前の変動演出の開始時点での特図1保留記憶数は3個とする。
この演出例2における演出の特徴の一つ目は、まず、チャンスセグ演出は始動入賞したときから対象変動演出における停止時期まで実行され、チャンスセグ演出が停止表示したときにはタイトル演出が実行される点である。特徴の二つ目は、ボタン振動演出とチャンスランプ演出とチャンスゾーン演出は、始動入賞した変動演出の次回の変動演出から対象変動演出までにわたって実行され、ボタン振動演出とチャンスランプ演出とチャンスゾーン演出はそれぞれ演出時間が異なる点である。特徴の三つ目は、チャンスゾーン演出は対象変動におけるSP1リーチ演出が開始されるまで実行される点である。
まず、4変動前の事前変動演出(ノーマルリーチ1ハズレ変動演出)の実行中における特1始動口6への始動入賞に応じて特1保4アイコンを「白」表示させる。また、チャンスセグ表示器51を開始態様により表示した後、チャンスセグ表示器51の変動表示を開始させる。
続いて、3変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、特1保4アイコンを特1保3アイコンにシフト表示させる。また、付帯演出実行時期T21からチャンスランプ52を2s間「白点滅」させ、第1演出操作部31aを1s間振動させる。さらに、3変動前の事前変動演出の実行中にチャンスゾーン突入煽り演出を実行させる。
続いて、2変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、特1保3アイコンを特1保2アイコンにシフト表示させ、この2変動前の事前変動演出の実行中に保留アイコンを「白」から「緑」に変更して表示させる。また、付帯演出実行時期T21からチャンスランプ52を2s間「白点滅」させ、第1演出操作部31aを1s間振動させる。さらに、2変動前の事前変動演出の実行中にチャンスゾーン突入煽り演出を実行させる。
続いて、1変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、特1保2アイコンを特1保1アイコンにシフト表示させる。また、付帯演出実行時期T21からチャンスランプ52を2s間「青点滅」させ、第1演出操作部31aを1s間振動させる。さらに、1変動前の事前変動演出の実行中にチャンスゾーン突入煽り演出を実行させる。
続いて、対象変動演出(SP1リーチ2ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「緑」表示させる。また、付帯演出実行時期T71からチャンスランプ52を2s間「赤点滅」させ、第1演出操作部31aを1s間振動させる。さらに、対象変動演出の開始時にチャンスゾーン突入演出を実行した後、チャンスゾーン中演出を、SP1リーチタイトル演出を実行する付帯演出実行時期T81(SP1リーチ演出開始時期)まで実行させる。そして、付帯演出実行時期T81になるとSP1リーチタイトル演出を「赤タイトル」により実行させ、同時期に変動表示中であるチャンスセグ表示器51を赤で「CH」と停止表示させる。また、チャンスセグ表示器51を赤で「CH」と停止表示させた後、変動アイコンを「緑」から「赤」に変更して表示させる。
[演出例3]
次に、図12Cを参照しながら演出例3について説明する。演出例3では、対象変動の2変動前の変動演出から対象変動演出までに実行される変動演出と付帯演出を示している。また演出例3では、付帯演出における先読み演出として、チャンスセグ演出、ボタン振動演出、チャンスランプ演出、および、アイコン演出における保留アイコン演出が実行される場合を示している。また演出例3では、付帯演出における変動中演出として、アイコン演出における変動アイコン演出、疑似連中チャンスゾーン演出、疑似2連続演出、SP2リーチ演出の開始に伴い表示するSP2リーチタイトル演出(SP2タイトル)、および、SP2リーチ演出の実行中に表示するSP2カットイン演出(SP2カットイン)が実行される場合を示している。なお、演出例3において、対象変動の2変動前の変動演出の開始時点での特図1保留記憶数は1個とする。
この演出例3における演出の特徴の一つ目は、まず、チャンスセグ演出は始動入賞したときから対象変動演出における停止時期まで実行され、チャンスセグ演出が停止表示したときにはSP2カットイン演出が実行される点である。特徴の二つ目は、ボタン振動演出は始動入賞したときから対象変動演出の開始までにわたって実行される点である。特徴の三つ目は、チャンスランプ演出は、始動入賞した変動演出の次回の変動演出から対象変動演出までにわたって実行される点である。特徴の四つ目は、疑似連中チャンスゾーン演出は対象変動の疑似2変動演出の開始からSP2リーチ演出が開始されるまで実行される点である。
ここで、カットイン演出について簡単に説明しておく。SP2カットイン演出とは、SP2リーチ演出の実行中にカットインするカットイン画像を表示する変動中演出である。SP2カットイン演出では、SP2カットイン画像の演出態様(SP2カットイン演出)を「白カットイン」、「青カットイン」、「緑カットイン」、「赤カットイン」、「金カットイン」、および、「虹カットイン」のうち何れかの表示態様により表示することにより大当たり期待度を示唆する。なお、「白カットイン」<「青カットイン」<「緑カットイン」<「赤カットイン」<「金カットイン」<「虹カットイン」の順に大当たり期待度は高くなっていく。なお、後述のように、SP2カットイン演出と同様の演出としてSP1リーチ演出の実行中にカットイン画像を表示するSP1カットイン演出がある。
まず、2変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中における特1始動口6への始動入賞に応じて特1保2アイコンを「白」表示させる。また、チャンスセグ表示器51を開始態様により表示した後、チャンスセグ表示器51の変動表示を開始させる。さらにに、第1演出操作部31aを1s間振動させる。
続いて、1変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、特1保2アイコンを特1保1アイコンにシフト表示させ、特1保1アイコンを「白」から「緑」に変更して表示させる。また、付帯演出実行時期T21からチャンスランプ52を2s間「白点滅」させ、第1演出操作部31aを1s間振動させる。さらに、1変動前の事前変動演出の実行中にチャンスゾーン突入煽り演出を実行させる。
続いて、対象変動演出(SP2リーチ1ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「緑」表示させ、SP2リーチタイトル演出を実行する前に保留アイコンを「緑」から「赤」に変更して表示させる。また、付帯演出実行時期T91からチャンスランプ52を2s間「赤点滅」させ、第1演出操作部31aを1s間振動させる。また、対象変動演出における付帯演出実行時期T94から疑似2連続演出における疑似2変動演出を開始させる。また、同時期から疑似連中チャンスゾーン演出を、SP2リーチタイトル演出を実行する付帯演出実行時期T102(SP2リーチ開始時期)まで実行させる。
続いて、対象変動演出における付帯演出実行時期T102になるとSP2リーチタイトル演出を「赤タイトル」により実行させる。また、SP2リーチ演出の実行中である付帯演出実行時期T105になるとSP2カットイン演出を「赤カットイン」により実行させる。また、同時期に変動表示中であるチャンスセグ表示器51を赤で「AA」と停止表示させる。また、チャンスセグ表示器51を赤で「AA」と停止表示させた後、変動アイコンを「赤」から「金」に変更して表示させる。
[演出例4]
次に、図12Dを参照しながら演出例4について説明する。演出例4では、対象変動の2変動前の変動演出から対象変動演出までに実行される変動演出と付帯演出を示している。また演出例4では、付帯演出における先読み演出として、チャンスセグ演出、ボタン振動演出、チャンスランプ演出、および、アイコン演出における保留アイコン演出が実行される場合を示している。また演出例4では、付帯演出における変動中演出として、アイコン演出における変動アイコン演出、疑似連中チャンスゾーン演出、疑似3連続演出、SP2リーチ演出の開始に伴い表示するSP2リーチタイトル演出(SP2タイトル)、および、SP2リーチ演出の実行中に表示するSP2カットイン演出(SP2カットイン)が実行される場合を示している。なお、演出例4において、対象変動の2変動前の変動演出の開始時点での特図1保留記憶数は1個とする。
この演出例4における演出の特徴の一つ目は、まず、チャンスセグ演出は始動入賞したときから対象変動演出における停止時期まで実行され、チャンスセグ演出が停止表示したときにはSP2カットイン演出が実行される点である。特徴の二つ目は、ボタン振動演出は始動入賞したときから対象変動演出の開始までにわたって実行される点である。特徴の三つ目は、チャンスランプ演出は、始動入賞した変動演出の次回の変動演出から対象変動演出までにわたって実行される点である。特徴の四つ目は、疑似連中チャンスゾーン演出は対象変動の疑似3変動演出の開始からSP2リーチ演出が開始されるまで実行される点である。
まず、2変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中における特1始動口6への始動入賞に応じて特1保2アイコンを「白」表示させる。また、チャンスセグ表示器51を開始態様により表示した後、チャンスセグ表示器51の変動表示を開始させる。さらにに、第1演出操作部31aを1s間振動させる。
続いて、1変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、特1保2アイコンを特1保1アイコンにシフト表示させ、特1保1アイコンを「白」から「金」に変更して表示させる。また、付帯演出実行時期T21からチャンスランプ52を2s間「金点滅」させ、第1演出操作部31aを1s間振動させる。
続いて、対象変動演出(SP2リーチ2大当たり変動演出)の開始により、変動アイコンを「金」表示させる。また、付帯演出実行時期T111からチャンスランプ52を2s間「金点滅」させ、第1演出操作部31aを1s間振動させる。また、対象変動演出における付帯演出実行時期T117から疑似3連続演出における疑似3変動演出を開始させる。また、同時期から疑似連中チャンスゾーン演出を、SP2リーチタイトル演出を実行する付帯演出実行時期T126(SP2リーチ開始時期)まで実行させる。
続いて、対象変動演出における付帯演出実行時期T126になるとSP2リーチタイトル演出を「金タイトル」により実行させる。また、SP2リーチ演出の実行中である付帯演出実行時期T129になるとSP2カットイン演出を「金カットイン」により実行させる。また、同時期に変動表示中であるチャンスセグ表示器51を赤で「AA」と停止表示させる。また、チャンスセグ表示器51を赤で「BC」と停止表示させた後、変動アイコンを「金」から「虹」に変更して表示させる。
[演出例5]
次に、図12Eを参照しながら演出例5について説明する。演出例5では、対象変動の3変動前の変動演出から対象変動演出までに実行される変動演出と付帯演出を示している。また演出例5では、付帯演出における先読み演出として、アイコン演出における保留アイコン演出が実行される場合を示している。また演出例5では、付帯演出における変動中演出として、アイコン演出における変動アイコン演出、疑似連中チャンスゾーン演出、疑似2連続演出、および、SP1リーチタイトル演出(SP1タイトル)が実行される場合を示している。なお、演出例5において、対象変動の2変動前の変動演出の開始時点での特図1保留記憶数は2個であり、特1保1アイコンと特1保2アイコンは「白」で表示されているものとする。なお、この図12E〜図12Lに示す図においては、先読み対象保留を太枠で表示する。
この演出例5における演出の特徴の一つ目は、先読み演出として保留アイコン演出を実行する場合、先読み対象である保留の1つ前の保留アイコンの表示態様を変更する点である。特徴の二つ目は、疑似連中チャンスゾーン演出が、対象変動の疑似2変動演出の開始からSP1リーチ演出が開始されるまで実行される点である。
まず、3変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中における特1始動口6への始動入賞に応じて特1保3アイコンを「白」表示させる。ここで、この始動入賞に応じた始動入賞コマンドに含まれる先読みパターン情報を参照した結果、先読みパターン情報としてY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出を実行予定)が記憶されていることに基づいて、この時点における特1保3アイコンを先読み対象保留(対象保留アイコン)とする。
続いて、2変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコンにシフト表示させ、特1保3アイコンを特1保2アイコン(先読み対象保留)にシフト表示させる。
続いて、2変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中に先読み対象保留である特1保2アイコンの1つ前の保留である特1保1アイコンを「白」から「白点滅」に変更して表示させる。ここで、特1保1アイコンが「白」から「白点滅」に変更して表示されたことによって遊技者は、この特1保1アイコンに係る変動演出に注目する。
続いて、1変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白点滅」表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコン(先読み対象保留)にシフト表示させる。この1変動前の事前変動演出では、変動アイコンは「白点滅」表示されるが、リーチ演出すら実行されないハズレ変動演出が実行される。ここで遊技者は、2変動前の事前変動演出において特1保1アイコンを「白」から「白点滅」に変更した保留アイコン演出はガセ演出であったと分かり落胆する。
続いて、対象変動演出(SP1リーチ1ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させ、付帯演出実行時期T54より前に変動アイコンを「白」から「緑」に変更して表示させる。また、対象変動演出における付帯演出実行時期T54から疑似2連続演出における疑似2変動演出を開始させる。また、同時期から疑似連中チャンスゾーン演出を、SP1リーチタイトル演出を実行する付帯演出実行時期T58(SP1リーチ開始時期)まで実行させる。
続いて、対象変動演出における付帯演出実行時期T58になると、SP1リーチタイトル演出を「白タイトル」により実行させる。
なお、この演出例5では、対象変動演出においてSP1リーチ1ハズレ変動演出を実行する例を示した。しかしながら、対象変動演出がSP1リーチ1ハズレ変動演出以外(SP1リーチ1大当たり変動演出、SP1リーチ2ハズレ変動演出、SP1リーチ2大当たり変動演出、SP2リーチ1ハズレ変動演出、SP2リーチ1大当たり変動演出、SP2リーチ2ハズレ変動演出、SP2リーチ2大当たり変動演出)であっても、演出例5と同様の演出を実行可能である。そして、このような場合においては、付帯演出実行時期やアイコン演出表示態様等については異なる場合もある。
また、先読み対象保留よりも前の保留に対応する先読みパターン情報は、Y100やY102であればよい。
以上、演出例5として示した演出を実行することにより、対象変動演出の1変動前の変動演出によって遊技者を一度落胆させた後、対象変動演出において遊技者の大当たりに対する期待感を落胆から高揚させることが可能である。
[演出例6]
次に、図12Fを参照しながら演出例6について説明する。演出例6では、対象変動の4変動前の変動演出から対象変動演出までに実行される変動演出と付帯演出を示している。また演出例6では、付帯演出における先読み演出として、アイコン演出における保留アイコン演出が実行される場合を示している。また演出例6では、付帯演出における変動中演出として、アイコン演出における変動アイコン演出、疑似連中チャンスゾーン演出、疑似3連続演出、および、SP1リーチタイトル演出(SP1タイトル)が実行される場合を示している。なお、演出例6において、対象変動の4変動前の変動演出の開始時点での特図1保留記憶数は3個であり、特1保1アイコン〜特1保3アイコンは「白」で表示されているものとする。
この演出例6における演出の特徴の一つ目は、先読み演出として保留アイコン演出を実行する場合、先読み対象である保留の2つ前の保留アイコンの表示態様を変更する点である。特徴の二つ目は、疑似連中チャンスゾーン演出が対象変動の疑似3変動演出の開始からSP1リーチ演出が開始されるまで実行される点である。
まず、4変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中における特1始動口6への始動入賞に応じて特1保4アイコンを「白」表示させる。ここで、この始動入賞に応じた始動入賞コマンドに含まれる先読みパターン情報を参照した結果、先読みパターン情報としてY121(SP1リーチ2ハズレ変動演出を実行予定)が記憶されていることに基づいて、この時点における特1保4アイコンを先読み対象保留(対象保留アイコン)とする。
続いて、3変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコンにシフト表示させ、特1保3アイコンを特1保2アイコンにシフト表示させ、特1保4アイコンを特1保3アイコン(先読み対象保留)にシフト表示させる。
続いて、3変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中に先読み対象保留である特1保3アイコンの2つ前の保留である特1保1アイコンを「白」から「青」に変更して表示させる。ここで、特1保1アイコンが「白」から「青」に変更して表示されたことによって遊技者は、この特1保1アイコンに係る変動演出に注目する。
続いて、2変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「青」表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコンにシフト表示させ、特1保3アイコンを特1保2アイコン(先読み対象保留)にシフト表示させる。この2変動前の事前変動演出では、変動アイコンは「青」表示されるが、リーチ演出すら実行されないハズレ変動演出が実行される。ここで遊技者は、3変動前の事前変動演出において特1保1アイコンを「白」から「青」に変更した保留アイコン演出はガセ演出であったと分かり落胆する。
続いて、1変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコン(先読み対象保留)にシフト表示させる。
続いて、対象変動演出(SP1リーチ2ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させ、付帯演出実行時期T77になる前に変動アイコンを「白」から「緑」に変更して表示させる。さらに、また、対象変動演出における付帯演出実行時期T77から疑似3連続演出における疑似3変動演出を開始させる。また、同時期から疑似連中チャンスゾーン中演出を、SP1リーチタイトル演出を実行する付帯演出実行時期T81(SP1リーチ開始時期)まで実行させる。
続いて、対象変動演出における付帯演出実行時期T81になると、SP1リーチタイトル演出を「赤タイトル」により実行させた後、変動アイコンを「緑」から「金」に変更して表示させる。
なお、この演出例6では、対象変動演出においてSP1リーチ2ハズレ変動演出を実行する例を示した。しかしながら、対象変動演出がSP1リーチ2ハズレ変動演出以外(SP1リーチ1ハズレ変動演出、SP1リーチ1大当たり変動演出、SP1リーチ2大当たり変動演出、SP2リーチ1ハズレ変動演出、SP2リーチ1大当たり変動演出、SP2リーチ2ハズレ変動演出、SP2リーチ2大当たり変動演出)であっても、演出例6と同様の演出を実行可能である。そして、このような場合においては、付帯演出実行時期やアイコン演出表示態様等については異なる場合もある。
また、先読み対象保留よりも前の保留に対応する先読みパターン情報は、Y100やY102であればよい。
以上、演出例6として示した演出を実行することにより、対象変動演出の2変動前の変動演出によって遊技者を一度落胆させた後、対象変動演出において遊技者の大当たりに対する期待感を落胆から高揚させることが可能である。
[演出例7]
次に、図12Gを参照しながら演出例7について説明する。演出例7では、対象変動の2変動前の変動演出から対象変動演出の1変動後の変動演出までに実行される変動演出と付帯演出を示している。また演出例7では、付帯演出における先読み演出として、アイコン演出における保留アイコン演出が実行される場合を示している。また演出例7では、付帯演出における変動中演出として、アイコン演出における変動アイコン演出、疑似連中チャンスゾーン演出、疑似2連続演出における疑似2変動演出から実行される第1特別演出、および、SP1リーチタイトル演出(SP1タイトル)が実行される場合を示している。なお、演出例7において、対象変動の2変動前の変動演出の開始時点での特図1保留記憶数は2個であり、特1保1アイコンと特1保2アイコンは「白」で表示されているものとする。
この演出例7における演出の特徴の一つ目は、先読み演出として保留アイコン演出を実行する場合、先読み対象である保留の1つ後の保留アイコンの表示態様を変更する点である。特徴の二つ目は、チャンスゾーン演出は対象変動の第1特別演出の開始からSP1リーチ演出が開始されるまで実行される点である。
まず、2変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中における特1始動口6への始動入賞に応じて特1保3アイコンを「白」表示させる。また、このとき特1保留2始動入賞コマンド記憶領域に先読みパターン情報としてY120が記憶されていることに基づいてこの特1保2アイコンを先読み対象保留(対象保留アイコン)とする。
続いて、1変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコン(先読み対象保留)にシフト表示させ、特1保3アイコンを特1保2アイコンにシフト表示させる。
続いて、1変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中に先読み対象保留である特1保1アイコンの1つ後の保留である特1保2アイコンを「白」から「白点滅」に変更して表示させる。ここで、特1保2アイコンが「白」から「白点滅」に変更して表示されたことによって遊技者は、この特1保2アイコンに係る変動演出に注目する。
続いて、対象変動演出(SP1リーチ1ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコンにシフト表示させる。また、付帯演出実行時期T54になる前に変動アイコンを「白」から「青」に変更して表示させる。また、対象変動演出における付帯演出実行時期T54から第1特別演出を開始させる。また、同時期から疑似連中チャンスゾーン中演出を、SP1リーチタイトル演出を実行する付帯演出実行時期T58(SP1リーチ開始時期)まで実行させる。
続いて、対象変動演出における付帯演出実行時期T58になると、SP1リーチタイトル演出を「赤タイトル」により実行させた後、変動アイコンを「青」から「緑」に変更して表示させる。
続いて、対象変動演出の1変動後の変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白点滅」表示させる。この対象変動演出の1変動後の変動演出では、変動アイコンは「白点滅」表示されるが、リーチ演出すら実行されないハズレ変動演出が実行される。このように演出例7では、遊技者の大当たりに対する期待を対象変動演出の1つ後の変動演出に向けさせておきながら対象変動演出で1つ後の変動演出よりも大当たり期待度が高い変動演出を実行する。
なお、この演出例7では、対象変動演出においてSP1リーチ1ハズレ変動演出を実行する例を示した。しかしながら、対象変動演出がSP1リーチ1ハズレ変動演出以外(SP1リーチ1大当たり変動演出、SP1リーチ2ハズレ変動演出、SP1リーチ2大当たり変動演出、SP2リーチ1ハズレ変動演出、SP2リーチ1大当たり変動演出、SP2リーチ2ハズレ変動演出、SP2リーチ2大当たり変動演出)であっても、演出例6と同様の演出を実行可能である。そして、このような場合においては、付帯演出実行時期やアイコン演出表示態様等については異なる場合もある。
また、先読み対象保留よりも前の保留に対応する先読みパターン情報は何れであってもよく、先読み対象保留よりも後の保留に対応する先読みパターン情報は、Y100やY102であればよい。
以上、演出例7として示した演出を実行することによって、大当たりに対する期待が対象変動演出の1つ後の変動演出に向いている遊技者を対象変動演出において驚愕させることが可能である。
[演出例8]
次に、図12Hを参照しながら演出例8について説明する。演出例8では、対象変動の2変動前の変動演出から対象変動演出の2変動後の変動演出までに実行される変動演出と付帯演出を示している。また演出例8では、付帯演出における先読み演出として、アイコン演出における保留アイコン演出が実行される場合を示している。また演出例8では、付帯演出における変動中演出として、アイコン演出における変動アイコン演出、疑似連中チャンスゾーン演出、疑似2連続演出における疑似2変動演出から実行される第1特別演出、および、SP1リーチタイトル演出(SP1タイトル)が実行される場合を示している。なお、演出例8において、対象変動の2変動前の変動演出の開始時点での特図1保留記憶数は3個であり、特1保1アイコン〜特1保3アイコンは「白」で表示されているものとする。
この演出例8における演出の特徴の一つ目は、先読み演出として保留アイコン演出を実行する場合、先読み対象である保留の2つ後の保留アイコンの表示態様を変更する点である。特徴の二つ目は、チャンスゾーン演出は対象変動の第1特別演出の開始からSP1リーチ演出が開始されるまで実行される点である。
まず、2変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中における特1始動口6への始動入賞に応じて特1保4アイコンを「白」表示させる。また、このとき特1保留2始動入賞コマンド記憶領域に先読みパターン情報としてY121が記憶されていることに基づいてこの特1保2アイコンを先読み対象保留(対象保留アイコン)とする。
続いて、1変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコン(先読み対象保留)にシフト表示させ、特1保3アイコンを特1保2アイコンにシフト表示させ、特1保4アイコンを特1保3アイコンにシフト表示させる。
続いて、1変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中に先読み対象保留である特1保1アイコンの1つ後の保留である特1保3アイコンを「白」から「白点滅」に変更して表示させる。ここで、特1保3アイコンが「白」から「白点滅」に変更して表示されたことによって遊技者は、この特1保3アイコンに係る変動演出に注目する。
続いて、対象変動演出(SP1リーチ2ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させ、特1保3アイコンを特1保2アイコンにシフト表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコンにシフト表示させる。また、付帯演出実行時期T77になる前に変動アイコンを「白」から「緑」に変更して表示させる。また、対象変動演出における付帯演出実行時期T77から第1特別演出を開始させる。また、同時期から疑似連中チャンスゾーン中演出を、SP1リーチタイトル演出を実行する付帯演出実行時期T81(SP1リーチ開始時期)まで実行させる。
続いて、対象変動演出における付帯演出実行時期T81になると、SP1リーチタイトル演出を「赤タイトル」により実行させた後、変動アイコンを「青」から「緑」に変更して表示させる。
続いて、対象変動演出の1変動後の変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白点滅」表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコンにシフト表示させる。
続いて、対象変動演出の2変動後の変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白点滅」表示させる。この対象変動演出の2変動後の変動演出では、変動アイコンは「白点滅」表示されるが、リーチ演出すら実行されないハズレ変動演出が実行される。このように演出例8では、遊技者の大当たりに対する期待を対象変動演出の2つ後の変動演出に向けさせておきながら対象変動演出で2つ後の変動演出よりも大当たり期待度が高い変動演出を実行する。
なお、この演出例8では、対象変動演出においてSP1リーチ2ハズレ変動演出を実行する例を示した。しかしながら、対象変動演出がSP1リーチ2ハズレ変動演出以外(SP1リーチ1ハズレ変動演出、SP1リーチ1大当たり変動演出、SP1リーチ2大当たり変動演出、SP2リーチ1ハズレ変動演出、SP2リーチ1大当たり変動演出、SP2リーチ2ハズレ変動演出、SP2リーチ2大当たり変動演出)であっても、演出例8と同様の演出を実行可能である。そして、このような場合においては、付帯演出実行時期やアイコン演出表示態様等については異なる場合もある。
また、先読み対象保留よりも前の保留に対応する先読みパターン情報は何れであってもよく、先読み対象保留よりも後の保留に対応する先読みパターン情報は、Y100やY102であればよい。
以上、演出例8として示した演出を実行することによって、大当たりに対する期待が対象変動演出の2つ後の変動演出に向いている遊技者を対象変動演出において驚愕させることが可能である。
[演出例9]
次に、図12Iを参照しながら演出例9について説明する。演出例9では、対象変動の4変動前の変動演出から対象変動演出までに実行される変動演出と付帯演出を示している。また演出例9では、付帯演出における先読み演出として、チャンスランプ演出とアイコン演出における保留アイコン演出が実行される場合を示している。また演出例9では、付帯演出における変動中演出として、アイコン演出における変動アイコン演出、および、SP1リーチタイトル演出(SP1タイトル)が実行される場合を示している。なお、演出例9において、対象変動の4変動前の変動演出の開始時点での特図1保留記憶数は2個であり、特1保1アイコンと特1保2アイコンは「白」で表示されているものとする。
この演出例9における演出の特徴の一つ目は、先読み演出として保留アイコン演出を実行する場合、先読み対象である保留と先読み対象である保留の1つ前の保留に対応付けられた先読みパターン情報を参照し、先読み対象である保留の1つ前の保留に対応付けられた先読みパターン情報がY110(ノーマルリーチ1ハズレ変動演出を実行予定)であり、先読み対象である保留に対応付けられた先読みパターン情報がP120(SP1リーチ1ハズレ変動演出)を実行予定であるときは、先読み対象である保留の1つ前の保留アイコンの表示態様を変更する点である。特徴の二つ目は、3変動前の事前変動演出では実行していたチャンスランプ演出を2変動前の事前変動演出では中止する点である。
まず、4変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中における特1始動口6への始動入賞に応じて特1保3アイコンを「白」表示させる。ここで、この始動入賞に応じた始動入賞コマンドに含まれる先読みパターン情報を参照した結果、先読みパターン情報としてY110(ノーマルリーチ1ハズレ変動演出を実行予定)が記憶されていることに基づいて、この時点における特1保3アイコンを先読み対象保留(対象保留アイコン)とする。
続いて、3変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコンにシフト表示させ、特1保3アイコンを特1保2アイコン(先読み対象保留)にシフト表示させる。また、付帯演出実行時期T21からチャンスランプ52を2s間「白点滅」させる。
続いて、3変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中における特1始動口6への始動入賞に応じて特1保3アイコンを「白」表示させる。ここで、この始動入賞に応じた始動入賞コマンドに含まれる先読みパターン情報を参照する。そして、参照した結果、今の先読み対象保留の先読みパターン情報がY110であり、新たな始動入賞に応じた始動入賞コマンドに含まれる先読みパターン情報がY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出を実行予定)であることに基づいて、先読み対象保留を特1保2アイコンから特1保3アイコンに変更する。
続いて、2変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコンにシフト表示させ、特1保3アイコンを特1保2アイコン(先読み対象保留)にシフト表示させる。また、先読み対象保留を特1保2アイコンから特1保3アイコンに変更したことに伴いチャンスランプ演出を中止する。
続いて、2変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中に先読み対象保留である特1保2アイコンの1つ前の保留である特1保1アイコンを「白」から「白点滅」に変更して表示させる。ここで、特1保1アイコンが「白」から「白点滅」に変更して表示されたことによって遊技者は、この特1保1アイコンに係る変動演出に注目する。
続いて、1変動前の事前変動演出(ノーマルリーチ1ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白点滅」表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコン(先読み対象保留)にシフト表示させる。この1変動前の事前変動演出では、変動アイコンは「白点滅」表示され、ノーマルリーチ1演出が実行された後、ハズレとなる。したがって、遊技者は、変動アイコンは「白点滅」だからノーマルリーチ演出で終わっても仕方がないと落胆する。
続いて、対象変動演出(SP1リーチ1ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させる。また、対象変動演出におけるSP1カットイン演出を実行する付帯演出実行時期T60になる前に変動アイコンを「白」から「白点滅」、「白点滅」から「青」に変更して表示させる。
続いて、対象変動演出における付帯演出実行時期T60になると、SP1カットイン演出を「白カットイン」により実行させた後、変動アイコンを「青」から「緑」に変更して表示させる。
なお、この演出例9では、対象変動演出においてSP1リーチ1ハズレ変動演出を実行する例を示した。しかしながら、対象変動演出がSP1リーチ1ハズレ変動演出以外(SP1リーチ1大当たり変動演出、SP1リーチ2ハズレ変動演出、SP1リーチ2大当たり変動演出、SP2リーチ1ハズレ変動演出、SP2リーチ1大当たり変動演出、SP2リーチ2ハズレ変動演出、SP2リーチ2大当たり変動演出)であっても、演出例9と同様の演出を実行可能である。そして、このような場合においては、付帯演出実行時期やアイコン演出表示態様等については異なる場合もある。
また、先読み対象保留よりも前の保留に対応する先読みパターン情報は、先読み対象保留に対応する先読みパターン情報よりも大当たり期待度が低いリーチ演出を実行する変動演出であって、変動演出結果がハズレとなる変動演出を実行予定であることを示す先読みパターン情報であればよい。ただし、先読み対象保留に対応する先読みパターン情報と、これよりも前の保留に対応する先読みパターン情報が、例えば、Y160(SP1リーチ1大当たり変動演出)とY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出)のように大当たり期待度は同じ変動演出であるが、変動演出結果が異なる場合、大当たりとなる変動演出を実行予定の先読みパターン情報が先読み対象保留に対応していればよい。
以上、演出例9として示した演出を実行することにより、対象変動演出の1変動前の変動演出によって遊技者を一度落胆させた後、対象変動演出において遊技者の大当たりに対する期待感を落胆から高揚させることが可能である。
[演出例10]
次に、図12Jを参照しながら演出例10について説明する。演出例10では、対象変動の4変動前の変動演出から対象変動演出までに実行される変動演出と付帯演出を示している。また演出例10では、付帯演出における先読み演出として、アイコン演出における保留アイコン演出が実行される場合を示している。また演出例10では、付帯演出における変動中演出として、アイコン演出における変動アイコン演出、および、SP1リーチタイトル演出(SP1タイトル)が実行される場合を示している。なお、演出例10において、対象変動の4変動前の変動演出の開始時点での特図1保留記憶数は3個であり、特1保1アイコン〜特1保3アイコンは「白」で表示されているものとする。
この演出例10における演出の特徴は、先読み演出として保留アイコン演出を実行する場合、先読み対象である保留と先読み対象である保留の2つ前の保留に対応付けられた先読みパターン情報を参照し、先読み対象である保留の2つ前の保留に対応付けられた先読みパターン情報がY110(ノーマルリーチ1ハズレ変動演出を実行予定)であり、先読み対象である保留に対応付けられた先読みパターン情報がP121(SP1リーチ2ハズレ変動演出)を実行予定であるときは、先読み対象である保留の2つ前の保留アイコンの表示態様を変更する点である。
まず、4変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中における特1始動口6への始動入賞に応じて特1保4アイコンを「白」表示させる。ここで、この始動入賞に応じた始動入賞コマンドに含まれる先読みパターン情報と、特1保1アイコン〜特1保3アイコンに対応付けられた先読みパターン情報を参照する。そして、参照した結果、始動入賞に応じた始動入賞コマンドに含まれる先読みパターン情報がY121(SP1リーチ2ハズレ変動演出を実行予定)であり、特1保2アイコンに対応付けられた先読みパターン情報がY110(ノーマルリーチ1ハズレ変動演出を実行予定)であることに基づき、特1保4アイコンを先読み対象保留(対象保留アイコン)とする。
続いて、3変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコンにシフト表示させ、特1保3アイコンを特1保2アイコンにシフト表示させ、特1保4アイコンを特1保3アイコン(先読み対象保留)にシフト表示させる。
続いて、3変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中に先読み対象保留である特1保3アイコンの2つ前の保留である特1保1アイコンを「白」から「青」に変更して表示させる。ここで、特1保1アイコンが「白」から「青」に変更して表示されたことによって遊技者は、この特1保1アイコンに係る変動演出に注目する。
続いて、2変動前の事前変動演出(ノーマルリーチ1ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「青」表示させ、特1保3アイコンを特1保2アイコン(先読み対象保留)にシフト表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコンにシフト表示させる。この2変動前の事前変動演出では、変動アイコンは「青」表示され、ノーマルリーチ1演出が実行された後、ハズレとなる。したがって、遊技者は、変動アイコンは「青」だから若干の期待はあったものの、変動アイコンは「青」だからノーマルリーチ演出で終わっても仕方がないと落胆する。
続いて、1変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコン(先読み対象保留)にシフト表示させる。
続いて、対象変動演出(SP1リーチ2ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させる。また、対象変動演出におけるSP1カットイン演出を実行する付帯演出実行時期T83になる前に変動アイコンを「白」から「白点滅」、「白点滅」から「青」に変更して表示させる。
続いて、対象変動演出における付帯演出実行時期T83になると、SP1カットイン演出を「青カットイン」により実行させた後、変動アイコンを「青」から「緑」に変更して表示させる。
なお、この演出例10では、対象変動演出においてSP1リーチ2ハズレ変動演出を実行する例を示した。しかしながら、対象変動演出がSP1リーチ2ハズレ変動演出以外(SP1リーチ1ハズレ変動演出、SP1リーチ1大当たり変動演出、SP1リーチ2大当たり変動演出、SP2リーチ1ハズレ変動演出、SP2リーチ1大当たり変動演出、SP2リーチ2ハズレ変動演出、SP2リーチ2大当たり変動演出)であっても、演出例10と同様の演出を実行可能である。そして、このような場合においては、付帯演出実行時期やアイコン演出表示態様等については異なる場合もある。
また、先読み対象保留よりも前の保留に対応する先読みパターン情報は、先読み対象保留に対応する先読みパターン情報よりも大当たり期待度が低いリーチ演出を実行する変動演出であって、変動演出結果がハズレとなる変動演出を実行予定であることを示す先読みパターン情報であればよい。ただし、先読み対象保留に対応する先読みパターン情報と、これよりも前の保留に対応する先読みパターン情報が、例えば、Y160(SP1リーチ1大当たり変動演出)とY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出)のように同じSP1リーチ1変動演出であるが、変動演出結果が異なる場合、大当たりとなる変動演出を実行予定の先読みパターン情報が先読み対象保留に対応していればよい。
以上、演出例10として示した演出を実行することにより、対象変動演出の2変動前の変動演出によって遊技者を一度落胆させた後、対象変動演出において遊技者の大当たりに対する期待感を落胆から高揚させることが可能である。
[演出例11]
次に、図12Kを参照しながら演出例11について説明する。演出例11では、対象変動の2変動前の変動演出から対象変動演出の1変動後の変動演出までに実行される変動演出と付帯演出を示している。また演出例11では、付帯演出における先読み演出として、アイコン演出における保留アイコン演出が実行される場合を示している。また演出例11では、付帯演出における変動中演出として、アイコン演出における変動アイコン演出、および、SP1カットイン演出(SP1カットイン)が実行される場合を示している。なお、演出例11において、対象変動の2変動前の変動演出の開始時点での特図1保留記憶数は2個であり、特1保1アイコンと特1保2アイコンは「白」で表示されているものとする。
この演出例11における演出の特徴は、先読み演出として保留アイコン演出を実行する場合、先読み対象である保留と先読み対象である保留の1つ後の保留に対応付けられた先読みパターン情報を参照し、先読み対象である保留の1つ後の保留に対応付けられた先読みパターン情報がY110(ノーマルリーチ1ハズレ変動演出を実行予定)であり、先読み対象である保留に対応付けられた先読みパターン情報がP120(SP1リーチ1ハズレ変動演出)を実行予定であるときは、先読み対象である保留の1つ後の保留アイコンの表示態様を変更する点である。
まず、2変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中における特1始動口6への始動入賞に応じて特1保3アイコンを「白」表示させる。ここで、この始動入賞に応じた始動入賞コマンドに含まれる先読みパターン情報と、特1保1アイコンと特1保2アイコンに対応付けられた先読みパターン情報を参照する。そして、参照した結果、始動入賞に応じた始動入賞コマンドに含まれる先読みパターン情報がY110(ノーマルリーチ1ハズレ変動演出を実行予定)であり、特1保2アイコンに対応付けられた先読みパターン情報がY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出を実行予定)であることに基づき、特1保2アイコンを先読み対象保留(対象保留アイコン)とする。
続いて、1変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコン(先読み対象保留)にシフト表示させ、特1保3アイコンを特1保2アイコンにシフト表示させる。
続いて、1変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中に先読み対象保留である特1保1アイコンの1つ後の保留である特1保2アイコンを「白」から「白点滅」に変更して表示させる。ここで、特1保2アイコンが「白」から「白点滅」に変更して表示されたことによって遊技者は、この特1保2アイコンに係る変動演出に注目する。
続いて、対象変動演出(SP1リーチ1ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させる。また、対象変動演出におけるSP1カットイン演出を実行する付帯演出実行時期T60になる前に変動アイコンを「白」から「白点滅」、「白点滅」から「青」に変更して表示させる。
続いて、対象変動演出における付帯演出実行時期T60になると、SP1カットイン演出を「緑カットイン」により実行させた後、変動アイコンを「青」から「赤」に変更して表示させる。
続いて、対象変動演出の1変動後の変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白点滅」表示させる。この対象変動演出の1変動後の変動演出では、変動アイコンは「白点滅」表示され、ノーマルリーチ1演出が実行された後、ハズレとなる。このように演出例11では、遊技者の大当たりに対する期待を対象変動演出の1つ後の変動演出に向けさせておきながら対象変動演出において、対象変動演出の1つ後の変動演出よりも大当たり期待度が高い変動演出を実行する。
なお、この演出例11では、対象変動演出においてSP1リーチ1ハズレ変動演出を実行する例を示した。しかしながら、対象変動演出がSP1リーチ1ハズレ変動演出以外(SP1リーチ1大当たり変動演出、SP1リーチ2ハズレ変動演出、SP1リーチ2大当たり変動演出、SP2リーチ1ハズレ変動演出、SP2リーチ1大当たり変動演出、SP2リーチ2ハズレ変動演出、SP2リーチ2大当たり変動演出)であっても、演出例11と同様の演出を実行可能である。そして、このような場合においては、付帯演出実行時期やアイコン演出表示態様等については異なる場合もある。
また、先読み対象保留よりも後の保留に対応する先読みパターン情報は、先読み対象保留に対応する先読みパターン情報よりも大当たり期待度が低いリーチ演出を実行する変動演出であって、変動演出結果がハズレとなる変動演出を実行予定であることを示す先読みパターン情報であればよい。ただし、先読み対象保留に対応する先読みパターン情報と、これよりも後の保留に対応する先読みパターン情報が、例えば、Y160(SP1リーチ1大当たり変動演出)とY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出)のように同じSP1リーチ1変動演出であるが、変動演出結果が異なる場合、大当たりとなる変動演出を実行予定の先読みパターン情報が先読み対象保留に対応していればよい。
以上、演出例11として示した演出を実行することによって、大当たりに対する期待が対象変動演出の1つ後の変動演出に向いている遊技者を対象変動演出において驚愕させることが可能である。
[演出例12]
次に、図12Lを参照しながら演出例12について説明する。演出例12では、対象変動の2変動前の変動演出から対象変動演出の2変動後の変動演出までに実行される変動演出と付帯演出を示している。また演出例12では、付帯演出における先読み演出として、アイコン演出における保留アイコン演出が実行される場合を示している。また演出例12では、付帯演出における変動中演出として、アイコン演出における変動アイコン演出、および、SP1カットイン演出(SP1カットイン)が実行される場合を示している。なお、演出例12において、対象変動の2変動前の変動演出の開始時点での特図1保留記憶数は3個であり、特1保1アイコン〜特1保3アイコンは「白」で表示されているものとする。
この演出例12における演出の特徴は、先読み演出として保留アイコン演出を実行する場合、先読み対象である保留と先読み対象である保留の2つ後の保留に対応付けられた先読みパターン情報を参照し、先読み対象である保留の2つ後の保留に対応付けられた先読みパターン情報がY111(ノーマルリーチ2ハズレ変動演出を実行予定)であり、先読み対象である保留に対応付けられた先読みパターン情報がP121(SP1リーチ2ハズレ変動演出)を実行予定であるときは、先読み対象である保留の2つ後の保留アイコンの表示態様を変更する点である。
まず、2変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中における特1始動口6への始動入賞に応じて特1保4アイコンを「白」表示させる。ここで、この始動入賞に応じた始動入賞コマンドに含まれる先読みパターン情報と、特1保1アイコン〜特1保3アイコンに対応付けられた先読みパターン情報を参照する。そして、参照した結果、始動入賞に応じた始動入賞コマンドに含まれる先読みパターン情報がY111(ノーマルリーチ2ハズレ変動演出を実行予定)であり、特1保2アイコンに対応付けられた先読みパターン情報がY121(SP1リーチ2ハズレ変動演出を実行予定)であることに基づき、特1保2アイコンを先読み対象保留(対象保留アイコン)とする。
続いて、1変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコン(先読み対象保留)にシフト表示させ、特1保3アイコンを特1保2アイコンにシフト表示させ、特1保4アイコンを特1保3アイコンにシフト表示させる。
続いて、1変動前の事前変動演出(ハズレ変動演出)の実行中に先読み対象保留である特1保1アイコン(先読み対象保留)の2つ後の保留である特1保3アイコンを「白」から「白点滅」に変更して表示させる。ここで、特1保3アイコンが「白」から「白点滅」に変更して表示されたことによって遊技者は、この特1保3アイコンに係る変動演出に注目する。
続いて、対象変動演出(SP1リーチ2ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白」表示させる。また、対象変動演出におけるSP1カットイン演出を実行する付帯演出実行時期T83になる前に変動アイコンを「白」から「白点滅」、「白点滅」から「青」に変更して表示させる。
続いて、対象変動演出における付帯演出実行時期T83になると、SP1カットイン演出を「赤カットイン」により実行させた後、変動アイコンを「青」から「金」に変更して表示させる。
続いて、対象変動演出の1変動後の変動演出(ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白点滅」表示させ、特1保2アイコンを特1保1アイコンにシフト表示させる。
続いて、対象変動演出の2変動後の変動演出(ノーマルリーチ2ハズレ変動演出)の開始により、変動アイコンを「白点滅」表示させる。この対象変動演出の2変動後の変動演出では、変動アイコンは「白点滅」表示され、ノーマルリーチ2演出が実行された後、ハズレとなる。このように演出例12では、遊技者の大当たりに対する期待を対象変動演出の2つ後の変動演出に向けさせておきながら対象変動演出において、対象変動演出の2つ後の変動演出よりも大当たり期待度が高い変動演出を実行する。
なお、この演出例12では、対象変動演出においてSP1リーチ2ハズレ変動演出を実行する例を示した。しかしながら、対象変動演出がSP1リーチ2ハズレ変動演出以外(SP1リーチ1ハズレ変動演出、SP1リーチ1大当たり変動演出、SP1リーチ2大当たり変動演出、SP2リーチ1ハズレ変動演出、SP2リーチ1大当たり変動演出、SP2リーチ2ハズレ変動演出、SP2リーチ2大当たり変動演出)であっても、演出例12と同様の演出を実行可能である。そして、このような場合においては、付帯演出実行時期やアイコン演出表示態様等については異なる場合もある。
また、先読み対象保留よりも後の保留に対応する先読みパターン情報は、先読み対象保留に対応する先読みパターン情報よりも大当たり期待度が低いリーチ演出を実行する変動演出であって、変動演出結果がハズレとなる変動演出を実行予定であることを示す先読みパターン情報であればよい。ただし、先読み対象保留に対応する先読みパターン情報と、これよりも後の保留に対応する先読みパターン情報が、例えば、Y160(SP1リーチ1大当たり変動演出)とY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出)のように同じSP1リーチ1変動演出であるが、変動演出結果が異なる場合、大当たりとなる変動演出を実行予定の先読みパターン情報が先読み対象保留に対応していればよい。
以上、演出例12として示した演出を実行することによって、大当たりに対する期待が対象変動演出の2つ後の変動演出に向いている遊技者を対象変動演出において驚愕させることが可能である。
以上のように、演出例1〜12に示した演出が実行されることにより、パチンコ遊技機1の演出効果が向上する。
[先読み演出決定処理]
次に、上述した演出用処理(図6参照)における始動入賞演出処理(S3200)において実行される先読み演出決定処理について図13を参照しながら説明する。先読み演出決定処理は、付帯演出である先読み演出の実行可否、先読み演出の演出内容(先読み演出パターン)等を決定する処理である。
CPU121Cは先読み演出決定処理を開始すると、まず、保留アイコン演出決定処理を実行する(S3210)。なお、保留アイコン演出決定処理については、図14を用いて後述する。
続いて、遊技状態が時短状態であるか否かを判定する(S3230)。遊技状態が時短状態であると判定した場合、S3280に処理を進める。一方、遊技状態が時短状態ではない(通常状態である)と判定した場合、S3240に処理を進める。
続いて、チャンスランプ演出決定処理を実行する(S3240)。なお、チャンスランプ演出決定処理については図22を用いて後述する。
続いて、チャンスセグ演出決定処理を実行する(S3250)。なお、チャンスセグ演出決定処理については図24を用いて後述する。
続いて、チャンスゾーン演出決定処理を実行する(S3260)。なお、チャンスゾーン演出決定処理については図26を用いて後述する。
続いて、ボタン振動演出決定処理を実行する(S3270)。なお、ボタン振動演出決定処理については図28を用いて後述する。
続いて、その他先読み演出決定処理を実行する(S3280)。その他先読み演出決定処理は、保留アイコン演出、チャンスランプ演出、チャンスセグ演出、チャンスゾーン演出、および、ボタン振動演出以外の他の先読み演出についての実行可否、他に実行する先読み演出の種類、他の先読み演出各々の先読み演出内容を決定する。
続いて、先読み演出データ記憶処理を実行する(S3290)。この先読み演出データ記憶処理では、保留アイコン演出決定処理、チャンスランプ演出決定処理、チャンスセグ演出決定処理、チャンスゾーン演出決定処理、ボタン振動演出決定処理、および、その他先読み演出決定処理により決定された各先読み演出を実行するための演出データを、先読み演出パターン情報としてRAM121bに記憶させる。この処理が終了すると先読み演出決定処理を終了する。
[保留アイコン演出決定処理]
次に、上述した先読み演出決定処理(図13参照)のS3210において実行される保留アイコン演出決定処理の例について図14を参照しながら説明する。この保留アイコン演出決定処理では、保留アイコン演出の実行可否を決定し、保留アイコン演出を実行すると決定した場合、保留アイコン演出の演出内容(保留アイコン演出パターン)を決定する。なお、保留アイコン演出には、保留アイコン第1演出、保留アイコン第2演出、および、保留アイコン第3演出がある。
CPU121Cは保留アイコン演出決定処理を開始すると、まず、保留アイコン第1演出〜保留アイコン第3演出のうち何れかの保留アイコン演出を実行中であるか否かを判定する(S3211)。何れかの保留アイコン演出を実行中であると判定した場合、保留アイコン演出決定処理を終了する。一方、何れかの保留アイコン演出を実行中ではないと判定した場合、S3212に処理を進める。
続いて、保留アイコン第1演出〜保留アイコン第3演出のうち何れかの保留アイコン演出の実行予定があるか否かを判定する(S3212)。何れかの保留アイコン演出の実行予定があると判定した場合、この保留アイコン演出決定処理を終了する。一方、何れかの保留アイコン演出の実行予定がないと判定した場合、S3213に処理を進める。
S3212において何れかの保留アイコン演出の実行予定がないと判定した場合、保留アイコン第1演出決定処理を実行する(S3213)。なお、保留アイコン第1演出決定処理については図16を用いて後述する。
続いて、保留アイコン第1演出の実行が決定されているか否かを判定する(S3214)。保留アイコン第1演出の実行が決定されていると判定した場合、S3223に処理を進める。一方、保留アイコン第1演出の実行が決定されていないと判定した場合、S3214に処理を進める。
S3214において保留アイコン第1演出の実行が決定されていないと判定した場合、遊技状態が時短状態であるか否かを判定する(S3215)。遊技状態が時短状態であると判定した場合、S3223に処理を進める。一方、遊技状態が時短状態ではない(通常状態である)と判定した場合、S3216に処理を進める。
S3215において遊技状態が時短状態ではないと判定した場合、特図1保留記憶数が3個以上であるか否かを判定する(S3216)。特図1保留記憶数が3個以上であると判定した場合、S3217に処理を進める。一方、特図1保留記憶数が3個未満であると判定した場合、S3223に処理を進める。
S3216において特図1保留記憶数が3個以上であると判定した場合、各特図1保留に対応付けられた先読みパターン情報にY110(ノーマルリーチ1ハズレ変動演出を実行予定であることを示す情報)〜Y171(SP2リーチ2大当たり変動演出を実行予定であることを示す情報)を含むものがあるか否かを判定する。各特図1保留に対応付けられた先読みパターン情報にY110〜Y171を含むものがあると判定した場合、S3218に処理を進める。一方、そうではないと判定した場合、S3223に処理を進める。
S3217において各特図1保留に対応付けられた先読みパターン情報にY110〜Y171を含むものがあると判定した場合、これらの特図1保留(例えば、特図1保留記憶数=4の場合、特図1保留1〜特図1保留4)にはY110〜Y171が複数含まれているか否かを判定する。これらの特図1保留にはY110〜Y171が複数含まれていると判定した場合、S3222に処理を進める。一方、そうではないと判定した場合、S3219に処理を進める。
S3218においてこれらの特図1保留にはY110〜Y171が複数含まれていないと判定した場合、保留アイコン第2演出決定処理を実行する(S3219)。なお、保留アイコン第2演出決定処理については図18を用いて後述する。
S3218においてこれらの特図1保留にはY110〜Y171が複数含まれていると判定した場合、保留アイコン第3演出決定処理を実行する(S3222)。なお、保留アイコン第3演出決定処理については図20を用いて後述する。
続いて、保留アイコン第1演出決定処理、保留アイコン第2演出決定処理、または、保留アイコン第3演出決定処理により決定された各保留アイコン演出を実行するための演出データを保留アイコン演出データとしてセットした(S3223)後、保留アイコン演出決定処理を終了する。
[先読み演出決定用テーブル]
ここで、後述する、保留アイコン第1演出決定処理〜保留アイコン第3決定処理、チャンスランプ演出決定処理、チャンスセグ演出決定処理、チャンスゾーン演出決定処理、および、ボタン振動演出決定処理において用いられる先読み演出決定用テーブルの例について図15を参照しながら説明する。
図15に示す先読み演出決定用テーブルでは、先読み演出として実行可能な各先読み演出(保留アイコン第1演出〜保留アイコン第3演出、チャンスランプ演出、チャンスセグ演出、チャンスゾーン演出、および、ボタン振動演出)に対して、ハズレ変動演出(Y100〜111、120〜131、200、201、210〜230)を実行予定である場合における各先読み演出の決定割合(判定値の割り振り)と、大当たり変動演出(Y115〜171、250〜280)を実行予定である場合における各先読み演出の決定割合が対応付けられている。
この先読み演出決定用テーブルの特徴の一つ目は、後述する保留アイコン第1演出とボタン振動演出は、大当たり変動演出を実行予定である場合、他の先読み演出と比較して実行割合が高く規定されている点である。また、先読み演出決定用テーブルの特徴の二つ目は、後述する保留アイコン第1演出とボタン振動演出は、大当たり変動演出を実行予定である場合とハズレ変動演出を実行予定である場合における実行割合の差が、他の先読み演出よりも大きく規定されている点である。
[保留アイコン第1演出決定処理]
次に、上述した保留アイコン演出決定処理のS3213において実行される保留アイコン第1演出決定処理の例について図16を参照しながら説明する。この保留アイコン第1演出決定処理では、保留アイコン第1演出の実行可否を決定し、保留アイコン第1演出を実行すると決定した場合、保留アイコン第1演出の演出内容(保留アイコン第1演出パターン)を決定する。
CPU121Cは保留アイコン第1演出決定処理を開始すると、まず、新たな先読み判定情報を確認する(S32131)。
続いて、保留アイコン第1演出の実行可否を決定する(S32132)。この処理では、上述した先読み演出決定用テーブル(図15参照)における保留アイコン第1演出に規定された決定割合に基づき、ハズレ変動演出を実行予定である場合の保留アイコン第1演出の実行可否と、大当たり変動演出を実行予定である場合の保留アイコン第1演出の実行可否を決定する。
続いて、保留アイコン第1演出を実行すると決定されたか否かを判定する(S32133)。保留アイコン第1演出を実行すると決定されたと判定した場合、S32134に処理を進める。一方、保留アイコン第1演出を実行しないと決定されたと判定した場合、保留アイコン第1演出決定処理を終了する。
S32133において保留アイコン第1演出を実行すると決定したと判定した場合、保留アイコン第1演出パターンを決定する(S32134)。この処理では、図17A〜図17Dに示す保留アイコン第1演出決定用テーブルを用いて保留アイコン第1演出パターンを決定する。
ここで、保留アイコン第1演出決定用テーブルの例について図17A〜図17Dを参照しながら説明する。図17A〜図17Dに示すように保留アイコン第1演出決定用テーブルは、通常状態において用いられる保留アイコン第1演出決定用テーブル1(図17A)、および、保留アイコン第1演出決定用テーブル2(図17B)、時短状態において用いられる保留アイコン第1演出決定用テーブル3(図17C)、および、保留アイコン第1演出決定用テーブル4(図17D)からなる。
通常状態における保留アイコンの表示態様には、通常態様の保留アイコンである「白」と、特殊態様の保留アイコンである「白点滅」、「青」、「緑」、「赤」、「金」、「虹」の7種類がある。そして、「白」<「白点滅」<「青」<「緑」<「赤」<「金」<「虹」の順に大当たり期待度は高くなっていく。
通常状態においては、基本的には、SP1リーチ1変動演出以上の変動演出を実行予定である場合、保留アイコンの表示態様が「緑」以上の色となる。ただし、例外的に、ノーマルリーチ1大当たり変動演出やノーマルリーチ2大当たり変動演出を実行予定である場合にも保留アイコンの表示態様が「緑」となることがある。
また、時短状態における保留アイコンの表示態様には、通常態様の保留アイコンである「白」と、特殊態様の保留アイコンである「青」、「赤」、「虹」の4種類がある。そして、「白」<「青」<「赤」<「虹」の順に大当たり期待度は高くなっていく。
時短状態においては、SP3リーチ変動演出を実行予定である場合、保留アイコンの表示態様が「赤」以上の色となる。
そして、保留アイコンは、始動入賞したときから保留1(特図1保留1、特図2保留1)までの間、保留アイコンを通常表示態様で表示される場合と、始動入賞したときは通常表示態様で表示され、保留1(特図1保留1、特図2保留1)までの間に保留アイコンが特殊表示態様に変更され表示される場合と、始動入賞したときから特殊表示態様で表示される場合と、がある。
図17Aは、通常状態における新たな特図1保留が、特図1保留3(保留3)または特図1保留4(保留4)である場合において、保留アイコン第1演出パターンを決定するときに用いられる保留アイコン第1演出決定用テーブル1である。
この保留アイコン第1演出決定用テーブル1では、各先読みパターン情報(Y100〜Y171)に対して、保留アイコン第1演出パターンPA01〜PA17と、保留アイコン第1演出パターンPA01〜PA17における各保留アイコン第1演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各保留アイコン第1演出パターンに対して、特1保4アイコン(保留4)〜特1保1アイコン(保留1)を表示するまでに実行する保留アイコン第1演出の演出内容が規定されている。なお、新たな特図1保留が、特図1保留3(保留3個目)である場合は、演出内容における「保留3」〜「保留1」に規定された演出内容が実行され、新たな特図1保留が、特図1保留4(保留4個目)である場合は、演出内容における「保留4」〜「保留1」に規定された演出内容が実行されることになる。
この保留アイコン第1演出決定用テーブル1の特徴の一つ目は、始動入賞したときに表示される特図1保留が特図1保留3(特図1保留4)である場合、特図1保留3(特図1保留4)では、保留アイコンを通常態様である「白」で表示し、特図1保留2において保留アイコンを特殊態様に変更して表示する割合のほうが、特図1保留3(または特図1保留4)から保留アイコンを特殊態様に変更して表示する割合よりも高くなるように規定されている点である。また、特徴の二つ目は、始動入賞したときに表示される特図1保留が特図1保留3(または特図1保留4)であって特図1保留1のときの表示態様が同色の特殊態様となる場合、特図1保留3(または特図1保留4)から保留アイコンが特殊態様で表示されたときのほうが、特図1保留2から保留アイコンが特殊態様で表示されたときよりも大当たり期待度が高くなるように規定されている点である。
図17Bは、通常状態における新たな特図1保留が、特図1保留1(保留1)または特図1保留2(保留2)である場合において、保留アイコン第1演出パターンを決定するときに用いられる保留アイコン第1演出決定用テーブル2である。
この保留アイコン第1演出決定用テーブル2では、各先読みパターン情報(Y100〜Y171)に対して、保留アイコン第1演出パターンPA21〜PA31と、保留アイコン第1演出パターンPA21〜PA31における各保留アイコン第1演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各保留アイコン第1演出パターンに対して、特1保2アイコン(保留2)〜特1保1アイコン(保留1)を表示するまでに実行する保留アイコン第1演出の演出内容が規定されている。なお、新たな特図1保留が、特図1保留1(保留1個目)である場合は、演出内容における「保留1」に規定された演出内容が実行され、新たな特図1保留が、特図1保留2(保留2個目)である場合は、演出内容における「保留2」と「保留1」に規定された演出内容が実行されることになる。
この保留アイコン第1演出決定用テーブル2の特徴の一つ目は、始動入賞したときに表示される特図1保留が特図1保留2である場合、特図1保留2では、保留アイコンを通常態様である「白」で表示し、特図1保留1において保留アイコンを特殊態様に変更して表示する割合のほうが、特図1保留2から保留アイコンを特殊態様に変更して表示する割合よりも高くなるように規定されている点である。また、特徴の二つ目は、始動入賞したときに表示される特図1保留が特図1保留2であって特図1保留1のときの表示態様が同色の特殊態様となる場合、特図1保留2から保留アイコンが特殊態様で表示されたときのほうが、特図1保留1から保留アイコンが特殊態様で表示されたときよりも大当たり期待度が高くなるように規定されている点である。
図17Cは、時短状態における新たな特図2保留情報が、特図2保留3情報(保留1)または特図2保留4情報(保留2)である場合において、保留アイコン第1演出パターンを決定するときに用いられる保留アイコン第1演出決定用テーブル3である。
この保留アイコン第1演出決定用テーブル3では、各先読みパターン情報(Y200〜Y280)に対して、保留アイコン第1演出パターンPA41〜PA49と、保留アイコン第1演出パターンPA41〜PA49における各保留アイコン第1演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各保留アイコン第1演出パターンに対して、特2保4アイコン(保留4)〜特2保1アイコン(保留1)を表示するまでに実行する保留アイコン第1演出の演出内容が規定されている。なお、新たな特図2保留情報が、特図2保留3情報(保留3個目)である場合は、演出内容における「保留3」〜「保留1」に規定された演出内容が実行され、新たな特図2保留情報が、特図2保留4情報(保留4個目)である場合は、演出内容における「保留4」〜「保留1」に規定された演出内容が実行されることになる。
この保留アイコン第1演出決定用テーブル3の特徴の一つ目は、始動入賞したときに表示される特図2保留が特図2保留3(特図2保留4)である場合、特図2保留3(特図2保留4)では、保留アイコンを通常態様である「白」で表示し、特図2保留2において保留アイコンを特殊態様に変更して表示する割合のほうが、特図2保留3(特図2保留4)から保留アイコンを特殊態様に変更して表示する割合よりも高くなるように規定されている点である。また、特徴の二つ目は、始動入賞したときに表示される特図2保留が特図2保留3(特図2保留4)であって特図2保留1のときの表示態様が同色の特殊態様となる場合、特図2保留3(または特図2保留4)から保留アイコンが特殊態様で表示されたときのほうが、特図2保留2から保留アイコンが特殊態様で表示されたときよりも大当たり期待度が高くなるように規定されている点である。
図17Dは、時短状態における新たな特図2保留が、特図2保留1(保留1)または特図2保留2(保留2)である場合において、保留アイコン第1演出パターンを決定するときに用いられる保留アイコン第1演出決定用テーブル4である。
この保留アイコン第1演出決定用テーブル4では、各先読みパターン情報(Y200〜Y280)に対して、保留アイコン第1演出パターンPA51〜PA59と、保留アイコン第1演出パターンPA51〜PA59における各保留アイコン第1演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各保留アイコン第1演出パターンに対して、特2保2アイコン(保留2)〜特2保1アイコン(保留1)を表示するまでに実行する保留アイコン第1演出の演出内容が規定されている。なお、新たな特図2保留が、特図2保留1(保留1個目)である場合は、演出内容における「保留1」に規定された演出内容が実行され、新たな特図2保留が、特図2保留2(保留2個目)である場合は、演出内容における「保留2」と「保留1」に規定された演出内容が実行されることになる。
この保留アイコン第1演出決定用テーブル4の特徴の一つ目は、始動入賞したときに表示される特図2保留が特図1保留2である場合、特図2保留2では、保留アイコンを通常態様である「白」で表示し、特図2保留1において保留アイコンを特殊態様に変更して表示する割合のほうが、特図2保留2から保留アイコンを特殊態様に変更して表示する割合よりも高い点である。また、特徴の二つ目は、始動入賞したときに表示される特図1保留が特図2保留2であって特図2保留1のときの表示態様が同色の特殊態様となる場合、特図2保留2から保留アイコンが特殊態様で表示されたときのほうが、特図2保留1から保留アイコンが特殊態様で表示されたときよりも大当たり期待度が高くなるように規定されている点である。
S32134の処理により保留アイコン第1演出パターンを決定すると、保留アイコン第1演出決定処理を終了する。そして、保留アイコン第1演出決定処理により決定された保留アイコン第1演出パターンは、上述したS3223の処理において保留アイコン演出データとしてセットされる。
この保留アイコン第1演出決定処理により保留アイコン第1演出を実行すると決定され、保留アイコン第1演出パターンが決定された場合、例えば、上述した演出例1(図12A参照)〜演出例4(図12D参照)に示した保留アイコン演出が実行されることになる。
以上のように、保留アイコン第1演出決定処理により保留アイコン第1演出パターンが決定され、この決定された保留アイコン第1演出パターンに基づく保留アイコン第1演出が実行されることにより、パチンコ遊技機1の演出効果が向上する。
[保留アイコン第2演出決定処理]
次に、上述した保留アイコン演出決定処理のS3219において実行される保留アイコン第2演出決定処理の例について図18を参照しながら説明する。この保留アイコン第2演出決定処理では、保留アイコン第2演出の実行可否を決定し、保留アイコン第2演出を実行すると決定した場合、保留アイコン第2演出の演出内容(保留アイコン第2演出パターン)を決定する。
CPU121Cは保留アイコン第2演出決定処理を開始すると、まず、先読みパターン情報を確認し、先読みパターン情報Y110〜171に対応する特図1保留を先読み対象保留(対象保留アイコン)に決定する(S32191)。
続いて、各特図1保留(特図1保留1〜特図1保留4)に対応付けられた先読みパターン情報を確認し、先読み対象保留よりも前の特図1保留に先読みパターン情報Y100や102が記憶されているか否かを判定する(S32192)。先読み対象保留よりも前の特図1保留に先読みパターン情報Y100や102が記憶されていると判定した場合、S32193に処理を進める。一方、そうではない(先読み対象保留よりも後の特図1保留に先読みパターン情報Y100や102が記憶されている)と判定した場合、S32196に処理を進める。
S32192において先読み対象保留よりも前の特図1保留に先読みパターン情報Y100や102が記憶されていると判定した場合、特図1保留記憶数は3個であるか否かを判定する(S32193)。特図1保留記憶数は3個であると判定した場合、S32194に処理を進める。一方、特図1保留記憶数は3個ではない(4個である)と判定した場合、S32195に処理を進める。
なお、S32191とS32192の処理を実行する点は、この保留アイコン第2演出決定処理の特徴である。
S32193において特図1保留記憶数は3個であると判定した場合、保留アイコン第2演出決定用テーブル指定データHR2(以下、「HR2」という)に0をセットする(S32194)。
S32193において特図1保留記憶数は3個ではない(4個である)と判定した場合、HR2に1をセットする(S32195)。
S32192において先読み対象保留よりも前の特図1保留に先読みパターン情報Y100や102が記憶されていない(先読み対象保留よりも後の特図1保留に先読みパターン情報Y100や102が記憶されている)と判定した場合、特図保留記憶数は3個であるか否かを判定する(S32196)。特図保留記憶数は3個であると判定した場合、S32197に処理を進める。一方、特図保留記憶数は3個ではない(4個である)と判定した場合、S32198に処理を進める。
S32196において特図保留記憶数は3個であると判定した場合、HR2に2をセットする(S32197)。
S32196において特図保留記憶数は3個ではない(4個である)と判定した場合、HR2に3をセットする(S32198)。
続いて、保留アイコン第2演出の実行可否を決定する(S32199)。この処理では、上述した先読み演出決定用テーブル(図15参照)における保留アイコン第2演出に規定された決定割合に基づき、ハズレ変動演出を実行予定である場合の保留アイコン第2演出の実行可否と、大当たり変動演出を実行予定である場合の保留アイコン第2演出の実行可否を決定する。
続いて、保留アイコン第2演出を実行すると決定されたか否かを判定する(S32200)。保留アイコン第2演出を実行すると決定されたと判定した場合、S32200に処理を進める。一方、保留アイコン第2演出を実行しないと決定されたと判定した場合、保留アイコン第2演出決定処理を終了する。
S32200において保留アイコン第2演出を実行すると決定したと判定した場合、保留アイコン第2演出パターンを決定する(S32201)。この処理では、図19A〜図19Dに示す保留アイコン第2演出決定用テーブルを用いて保留アイコン第2演出パターンを決定する。
ここで、保留アイコン第2演出決定用テーブルの例について図19A〜図19Dを参照しながら説明する。図19A〜図19Dに示すように保留アイコン第2演出決定用テーブルは、保留アイコン第2演出決定用テーブル1(図19A)、保留アイコン第2演出決定用テーブル2(図19B)、保留アイコン第2演出決定用テーブル3(図19C)、および、保留アイコン第2演出決定用テーブル4(図19D)からなる。
図19Aは、HR2に0がセットされている場合において、保留アイコン第2演出パターンを決定するときに用いられる保留アイコン第2演出決定用テーブル1である。
この保留アイコン第2演出決定用テーブル1では、各先読みパターン情報(Y110〜Y171)に対して、保留アイコン第2演出パターンPA101、102と、保留アイコン第2演出パターンPA101、102における各保留アイコン第2演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各保留アイコン第2演出パターンに対して、対象変動演出の2変動前の事前変動演出から1変動前の事前変動演出において、実行する保留アイコン第2演出の演出内容(特1保2アイコン(保2)と特1保1アイコン(保1)の表示態様)が規定されている。なお、演出内容に記載した「−」は、保留アイコンを表示しないことを示している訳ではなく、保留アイコン第2演出パターン(演出内容)の規定外であることを示している。保留アイコン第2演出決定用テーブル2〜保留アイコン第2演出決定用テーブル4についても同様である。
なお、図19Aでは、保留アイコン第2演出決定用テーブル1とともに、補足として保留アイコン第2演出決定用テーブル1を用いて保留アイコン第2演出パターンが決定されたときにおける、対象変動演出から2変動前の特図1保留記憶のイメージについて記載している。
この保留アイコン第2演出決定用テーブル1を用いて決定される保留アイコン第2演出パターンの特徴の一つ目は、始動入賞による新たな特図1保留3に対応する先読みパターン情報がY110〜171であって、これよりも先の特図1保留2に対応する先読みパターン情報がY100または102である場合、特図1保留3を先読み対象保留とし、次回の変動演出の開始により、特図1保留3からシフト表示された先読み対象保留である特図1保留2ではなく、特図1保留1の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する点である。また、特徴の二つ目は、このように特図1保留2ではなく、特図1保留1の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する場合、保留アイコンの表示態様を「白点滅」や「青」で表示することはあっても「緑」以上の色では表示しない(表示を制限する)ようにしている点である。これは、上述のように、保留アイコンの表示態様が「緑」で表示された場合、基本的にはSP1リーチ1変動演出以上の変動演出を実行予定であることから、ここでは遊技の興趣を低下させないようにするため、このように規定している。
図19Bは、HR2に1がセットされている場合において、保留アイコン第2演出パターンを決定するときに用いられる保留アイコン第2演出決定用テーブル2である。
この保留アイコン第2演出決定用テーブル2では、各先読みパターン情報(Y110〜Y171)に対して、保留アイコン第2演出パターンPA111〜114と、保留アイコン第2演出パターンPA111〜114における各保留アイコン第2演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各保留アイコン第2演出パターンに対して、対象変動演出の3変動前の事前変動演出から1変動前の事前変動演出において、実行する保留アイコン第2演出の演出内容(特1保3アイコン(保3)〜特1保1アイコン(保1)の表示態様)が規定されている。
なお、図19Bでは、保留アイコン第2演出決定用テーブル2とともに、補足として保留アイコン第2演出決定用テーブル2を用いて保留アイコン第2演出パターンが決定されたときにおける、対象変動演出から3変動前の特図1保留記憶のイメージについて記載している。
この保留アイコン第2演出決定用テーブル2を用いて決定される保留アイコン第2演出パターンの特徴の一つ目は、始動入賞による新たな特図1保留4に対応する先読みパターン情報がY110〜171であって、これよりも先の特図1保留2〜特図1保留3に対応する先読みパターン情報がY100または102である場合、特図1保留4を先読み対象保留とし、次回の変動演出の開始により、特図1保留4からシフト表示された先読み対象保留である特図1保留3ではなく、特図1保留1または特図1保留2の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する点である。また、特徴の二つ目は、このように特図1保留3ではなく、特図1保留1や特図保留2の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する場合、保留アイコンの表示態様を「白点滅」や「青」で表示することはあっても「緑」以上の色では表示しない(表示を制限する)ようにしている点である。これは、上述のように、保留アイコンの表示態様が「緑」で表示された場合、基本的にはSP1リーチ1変動演出以上の変動演出を実行予定であることから、ここでは遊技の興趣を低下させないようにするため、このように規定している。
図19Cは、HR2に2がセットされている場合において、保留アイコン第2演出パターンを決定するときに用いられる保留アイコン第2演出決定用テーブル3である。
この保留アイコン第2演出決定用テーブル3では、各先読みパターン情報(Y110〜Y171)に対して、保留アイコン第2演出パターンPA121、122と、保留アイコン第2演出パターンPA121、122における各保留アイコン第2演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各保留アイコン第2演出パターンに対して、対象変動演出の2変動前の事前変動演出から1変動前の事前変動演出において、実行する保留アイコン第2演出の演出内容(特1保2アイコン(保2)と特1保1アイコン(保1)の表示態様)が規定されている。
なお、図19Cでは、保留アイコン第2演出決定用テーブル3とともに、補足として保留アイコン第2演出決定用テーブル1を用いて保留アイコン第2演出パターンが決定されたときにおける、対象変動演出から2変動前の特図1保留記憶のイメージについて記載している。
この保留アイコン第2演出決定用テーブル3を用いて決定される保留アイコン第2演出パターンの特徴の一つ目は、始動入賞による新たな特図1保留3に対応する先読みパターン情報がY100または102であり、これよりも先の特図1保留2に対応する先読みパターン情報がY110〜171である場合、特図1保留2を先読み対象保留とし、次回の変動演出の開始により、特図1保留2からシフト表示された先読み対象保留である特図1保留1ではなく、特図1保留2の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する点である。また、特徴の二つ目は、このように特図1保留2ではなく、特図1保留1の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する場合、保留アイコンの表示態様を「白点滅」や「青」で表示することはあっても「緑」以上の色では表示しない(表示を制限する)ようにしている点である。これは、上述のように、保留アイコンの表示態様が「緑」で表示された場合、基本的にはSP1リーチ1変動演出以上の変動演出を実行予定であることから、ここでは遊技の興趣を低下させないようにするため、このように規定している。
図19Dは、HR2に3がセットされている場合において、保留アイコン第2演出パターンを決定するときに用いられる保留アイコン第2演出決定用テーブル4である。
この保留アイコン第2演出決定用テーブル4では、各先読みパターン情報(Y110〜Y171)に対して、保留アイコン第2演出パターンPA131〜134と、保留アイコン第2演出パターンPA131〜134における各保留アイコン第2演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各保留アイコン第2演出パターンに対して、対象変動演出の3変動前の事前変動演出から1変動前の事前変動演出において、実行する保留アイコン第2演出の演出内容(特1保3アイコン(保3)〜特1保1アイコン(保1)の表示態様)が規定されている。
なお、図19Dでは、保留アイコン第2演出決定用テーブル4とともに、補足として保留アイコン第2演出決定用テーブル4を用いて保留アイコン第2演出パターンが決定されたときにおける、対象変動演出から3変動前の特図1保留記憶のイメージについて記載している。
この保留アイコン第2演出決定用テーブル4を用いて決定される保留アイコン第2演出パターンの特徴の一つ目は、始動入賞による新たな特図1保留4に対応する先読みパターン情報がY100または102であり、これよりも先の特図1保留2に対応する先読みパターン情報がY110〜171である場合、特図1保留2を先読み対象保留とし、次回の変動演出の開始により、特図1保留2からシフト表示された先読み対象保留である特図1保留1ではなく、特図1保留2または特図1保留3の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する点である。また、特徴の二つ目は、このように特図1保留1ではなく、特図1保留2や特図保留3の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する場合、保留アイコンの表示態様を「白点滅」や「青」で表示することはあっても「緑」以上の色では表示しない(表示を制限する)ようにしている点である。これは、上述のように、保留アイコンの表示態様が「緑」で表示された場合、基本的にはSP1リーチ1変動演出以上の変動演出を実行予定であることから、ここでは遊技の興趣を低下させないようにするため、このように規定している。
S32201の処理により保留アイコン第2演出パターンを決定すると、保留アイコン第2演出決定処理を終了する。そして、保留アイコン第2演出決定処理により決定された保留アイコン第2演出パターンは、上述したS3223の処理において保留アイコン演出データとしてセットされる。
この保留アイコン第2演出決定処理により保留アイコン第2演出を実行すると決定され、保留アイコン第2演出パターンが決定された場合、例えば、上述した演出例5(図12E参照)〜演出例8(図12H参照)に示した保留アイコン演出が実行されることになる。
以上のように、保留アイコン第2演出決定処理により保留アイコン第2演出パターンが決定され、この決定された保留アイコン第2演出パターンに基づく保留アイコン第2演出が実行されることにより、パチンコ遊技機1の演出効果が向上する。
[保留アイコン第3演出決定処理]
次に、上述した保留アイコン演出決定処理のS3222において実行される保留アイコン第3演出決定処理の例について図20を参照しながら説明する。この保留アイコン第3演出決定処理では、保留アイコン第3演出の実行可否を決定し、保留アイコン第3演出を実行すると決定した場合、保留アイコン第3演出の演出内容(保留アイコン第3演出パターン)を決定する。
CPU121Cは保留アイコン第3演出決定処理を開始すると、まず、各特図1保留(特図1保留1〜特図1保留4)に対応付けられた先読みパターン情報を確認し、先読みパターン情報Y120〜171が複数記憶されているか否かを判定する(S32221)。先読みパターン情報Y120〜171が複数記憶されていると判定した場合、S32222に処理を進める。一方、そうではない(先読みパターン情報Y120〜171が1つ記憶されている)と判定した場合、S32223に処理を進める。
S32221において先読みパターン情報Y120〜171が複数記憶されていると判定した場合、大当たりとなる変動演出を実行予定であることを示す先読みパターン情報が複数あるか否かを判定する(S32222)。大当たりとなる変動演出を実行予定であることを示す先読みパターン情報が複数あると判定した場合、保留アイコン第3演出決定処理を終了する。一方、そうではない(大当たりとなる変動演出を実行予定であることを示す先読みパターン情報が1つある、または0である)と判定した場合、S32223に処理を進める。
S32222において大当たりとなる変動演出を実行予定であることを示す先読みパターン情報が複数ないと判定した場合、大当たり期待度が高いほうの特図1保留を先読み対象保留(対象保留アイコン)に決定する(S32223)。なお、この処理において、例えば、Y160(SP1リーチ1大当たり変動演出)とY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出)のように大当たり期待度は同じ変動演出であるが、変動演出結果が異なる先読みパターン情報が複数ある場合、大当たりとなる変動演出を実行予定の先読みパターン情報を先読み対象保留に決定する。
S32221において先読みパターン情報Y120〜171が複数記憶されていない(1つ記憶されている)と判定した場合、先読みパターン情報Y120〜171の何れかが記憶された特図1保留を先読み対象保留に決定する(S32224)。
続いて、先読み対象保留である特図1保留よりも前に記憶されている特図1保留が、先読み対象保留である特図1保留に記憶された先読みパターン情報よりも大当たり期待度が低い変動演出を実行予定である先読みパターン情報であるか否かを判定する(S32225)。先読み対象保留である特図1保留よりも前に記憶されている特図1保留が、先読み対象保留である特図1保留に記憶された先読みパターン情報よりも大当たり期待度が低い変動演出を実行予定である先読みパターン情報であると判定した場合、S32226に処理を進める。一方、そうではない(先読み対象保留である特図1保留よりも後である)と判定した場合、S32229に処理を進める。
なお、S32221〜S32225の処理を実行する点は、この保留アイコン第3演出決定処理の特徴である。
S32225において先読み対象保留である特図1保留よりも前に記憶されている特図1保留が、先読み対象保留である特図1保留に記憶された先読みパターン情報よりも大当たり期待度が低い変動演出を実行予定である先読みパターン情報であると判定した場合、特図1保留記憶数は3個であるか否かを判定する(S32226)。特図1保留記憶数は3個であると判定した場合、S32227に処理を進める。一方、特図1保留記憶数は3個ではない(4個である)と判定した場合、S32228に処理を進める。
S32226において特図1保留記憶数は3個であると判定した場合、保留アイコン第3演出決定用テーブル指定データHR3(以下、「HR3」という)に0をセットする(S32227)。
S32226において特図1保留記憶数は3個ではない(4個である)と判定した場合、HR3に1をセットする(S32227)。
S32225において先読み対象保留である特図1保留よりも前に記憶されている特図1保留が、先読み対象保留である特図1保留に記憶された先読みパターン情報よりも大当たり期待度が低い変動演出を実行予定である先読みパターン情報ではない(先読み対象保留である特図1保留よりも後である)と判定した場合、特図1保留記憶数は3個であるか否かを判定する(S32229)。特図1保留記憶数は3個であると判定した場合、S32230に処理を進める。一方、特図1保留記憶数は3個ではない(4個である)と判定した場合、S32231に処理を進める。
S32229において特図保留記憶数は3個であると判定した場合、HR3に2をセットする(S322230)。
S32229において特図保留記憶数は3個ではない(4個である)と判定した場合、HR3に3をセットする(S32231)。
続いて、保留アイコン第3演出の実行可否を決定する(S32232)。この処理では、上述した先読み演出決定用テーブル(図15参照)における保留アイコン第3演出に規定された決定割合に基づき、ハズレ変動演出を実行する場合の保留アイコン第3演出の実行可否と、大当たり変動演出を実行する場合の保留アイコン第3演出の実行可否を決定する。
続いて、保留アイコン第3演出を実行すると決定されたか否かを判定する(S32233)。保留アイコン第3演出を実行すると決定されたと判定した場合、S32234に処理を進める。一方、保留アイコン第3演出を実行しないと決定されたと判定した場合、保留アイコン第3演出決定処理を終了する。
S32233において保留アイコン第3演出を実行すると決定したと判定した場合、保留アイコン第3演出パターンを決定する(S32234)。この処理では、図21A〜図21Dに示す保留アイコン第3演出決定用テーブルを用いて保留アイコン第3演出パターンを決定する。
ここで、保留アイコン第3演出決定用テーブルの例について図21A〜図21Dを参照しながら説明する。図21A〜図21Dに示すように保留アイコン第3演出決定用テーブルは、保留アイコン第3演出決定用テーブル1(図21A)、保留アイコン第3演出決定用テーブル2(図21B)、保留アイコン第3演出決定用テーブル3(図21C)、および、保留アイコン第3演出決定用テーブル4(図21D)からなる。
図21Aは、HR3に0がセットされている場合において、保留アイコン第3演出パターンを決定するときに用いられる保留アイコン第3演出決定用テーブル1である。
この保留アイコン第3演出決定用テーブル1では、各先読みパターン情報(Y120〜Y171)に対して、保留アイコン第3演出パターンPA201、202と、保留アイコン第3演出パターンPA201、202における各保留アイコン第3演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各保留アイコン第3演出パターンに対して、対象変動演出の2変動前の事前変動演出から1変動前の事前変動演出において、実行する保留アイコン第3演出の演出内容(特1保2アイコン(保2)と特1保1アイコン(保1)の表示態様)が規定されている。なお、演出内容に記載した「−」は、保留アイコンを表示しないことを示している訳ではなく、保留アイコン第3演出パターン(演出内容)の規定外であることを示している。保留アイコン第3演出決定用テーブル2〜保留アイコン第3演出決定用テーブル4についても同様である。
なお、図21Aでは、保留アイコン第3演出決定用テーブル1とともに、補足として保留アイコン第3演出決定用テーブル1を用いて保留アイコン第3演出パターンが決定されたときにおける、対象変動演出から2変動前の特図1保留記憶のイメージについて記載している。
この保留アイコン第3演出決定用テーブル1を用いて決定される保留アイコン第3演出パターンの特徴の一つ目は、始動入賞による新たな特図1保留3に対応する先読みパターン情報がY120〜171であって、これよりも先の特図1保留2に対応する先読みパターン情報が特図1保留3よりも大当たり期待度が低いリーチ演出を実行予定である先読みパターン情報である場合(例えば、特図1保留3=Y130であり特図1保留2=Y110である場合)、特図1保留3を先読み対象保留とし、次回の変動演出の開始により、特図1保留3からシフト表示された先読み対象保留である特図1保留2ではなく、特図1保留1の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する点である。また、特徴の二つ目は、このように特図1保留2ではなく、特図1保留1の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する場合、保留アイコンの表示態様を「白点滅」や「青」で表示することはあっても「緑」以上の色では表示しない(表示を制限する)ようにしている点である。これは、上述のように、保留アイコンの表示態様が「緑」で表示された場合、基本的にはSP1リーチ1変動演出以上の変動演出を実行予定であることから、ここでは遊技の興趣を低下させないようにするため、このように規定している。
図21Bは、HR3に1がセットされている場合において、保留アイコン第3演出パターンを決定するときに用いられる保留アイコン第3演出決定用テーブル2である。
この保留アイコン第3演出決定用テーブル2では、各先読みパターン情報(Y120〜Y171)に対して、保留アイコン第3演出パターンPA211〜214と、保留アイコン第3演出パターンPA211〜214における各保留アイコン第3演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各保留アイコン第3演出パターンに対して、対象変動演出の3変動前の事前変動演出から1変動前の事前変動演出において、実行する保留アイコン第3演出の演出内容(特1保3アイコン(保3)〜特1保1アイコン(保1)の表示態様)が規定されている。
なお、図21Bでは、保留アイコン第3演出決定用テーブル2とともに、補足として保留アイコン第3演出決定用テーブル2を用いて保留アイコン第3演出パターンが決定されたときにおける、対象変動演出から3変動前の特図1保留記憶のイメージについて記載している。
この保留アイコン第3演出決定用テーブル2を用いて決定される保留アイコン第3演出パターンの特徴の一つ目は、始動入賞による新たな特図1保留4に対応する先読みパターン情報がY120〜171であって、これよりも先の特図1保留2に対応する先読みパターン情報が特図1保留4よりも大当たり期待度が低いリーチ演出を実行予定である先読みパターン情報であって、特図1保留3に対応する先読みパターン情報が特図1保留4に対応する先読みパターン情報よりも大当たり期待度が低い変動演出を実行予定である先読みパターン情報である場合(例えば、特図1保留4=Y130であり特図1保留3=Y100特図1保留2=Y110である場合)、特図1保留4を先読み対象保留とし、次回の変動演出の開始により、特図1保留4からシフト表示された先読み対象保留である特図1保留3ではなく、特図1保留1または特図1保留2の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する点である。また、特徴の二つ目は、始動入賞による新たな特図1保留4に対応する先読みパターン情報がY120〜171であって、これよりも先の特図1保留3に対応する先読みパターン情報が特図1保留4よりも大当たり期待度が低いリーチ演出を実行予定である先読みパターン情報である場合であって、特図1保留2に対応する先読みパターン情報が特図1保留4に対応する先読みパターン情報よりも大当たり期待度が低い変動演出を実行予定である先読みパターン情報である場合(例えば、特図1保留4=Y130であり特図1保留3=Y110であり特図1保留2=Y100である場合)、特図1保留4を先読み対象保留とし、次回の変動演出の開始により、特図1保留4からシフト表示された先読み対象保留である特図1保留3ではなく、特図1保留1または特図1保留2の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する点である。また、特徴の三つ目は、このように特図1保留3ではなく、特図1保留2の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する場合、保留アイコンの表示態様を「白点滅」や「青」で表示することはあっても「緑」以上の色では表示しない(表示を制限する)ようにしている点である。これは、上述のように、保留アイコンの表示態様が「緑」で表示された場合、基本的にはSP1リーチ1変動演出以上の変動演出を実行予定であることから、ここでは遊技の興趣を低下させないようにするため、このように規定している。
図21Cは、HR3に2がセットされている場合において、保留アイコン第3演出パターンを決定するときに用いられる保留アイコン第3演出決定用テーブル3である。
この保留アイコン第3演出決定用テーブル3では、各先読みパターン情報(Y120〜Y171)に対して、保留アイコン第2演出パターンPA221、222と、保留アイコン第3演出パターンPA221、222における各保留アイコン第3演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各保留アイコン第3演出パターンに対して、対象変動演出の2変動前の事前変動演出から1変動前の事前変動演出において、実行する保留アイコン第3演出の演出内容(特1保2アイコン(保2)と特1保1アイコン(保1)の表示態様)が規定されている。
なお、図21Cでは、保留アイコン第3演出決定用テーブル3とともに、補足として保留アイコン第3演出決定用テーブル1を用いて保留アイコン第3演出パターンが決定されたときにおける、対象変動演出から2変動前の特図1保留記憶のイメージについて記載している。
この保留アイコン第3演出決定用テーブル3を用いて決定される保留アイコン第3演出パターンの特徴の一つ目は、特図1保留2に対応する先読みパターン情報がY120〜171であって、始動入賞による新たな特図1保留3に対応する先読みパターン情報が特図1保留2に対応する先読みパターン情報よりも大当たり期待度が低いリーチ演出を実行予定である先読みパターン情報である場合(例えば、特図1保留2=Y130であり特図1保留3=Y110である場合)、特図1保留2を先読み対象保留とし、次回の変動演出の開始により、特図1保留2からシフト表示された先読み対象保留である特図1保留1ではなく、これよりも後の特図1保留2の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する点である。また、特徴の二つ目は、このように特図1保留1ではなく、特図1保留2の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する場合、保留アイコンの表示態様を「白点滅」や「青」で表示することはあっても「緑」以上の色では表示しない(表示を制限する)ようにしている点である。これは、上述のように、保留アイコンの表示態様が「緑」で表示された場合、基本的にはSP1リーチ1変動演出以上の変動演出を実行予定であることから、ここでは遊技の興趣を低下させないようにするため、このように規定している。
図21Dは、HR3に3がセットされている場合において、保留アイコン第3演出パターンを決定するときに用いられる保留アイコン第3演出決定用テーブル4である。
この保留アイコン第3演出決定用テーブル4では、各先読みパターン情報(Y120〜Y171)に対して、保留アイコン第3演出パターンPA231〜234と、保留アイコン第3演出パターンPA231〜234における各保留アイコン第3演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各保留アイコン第3演出パターンに対して、対象変動演出の3変動前の事前変動演出から1変動前の事前変動演出において、実行する保留アイコン第3演出の演出内容(特1保3アイコン(保3)〜特1保1アイコン(保1)の表示態様)が規定されている。
なお、図21Dでは、保留アイコン第3演出決定用テーブル4とともに、補足として保留アイコン第3演出決定用テーブル4を用いて保留アイコン第3演出パターンが決定されたときにおける、対象変動演出から3変動前の特図1保留記憶のイメージについて記載している。
この保留アイコン第3演出決定用テーブル4を用いて決定される保留アイコン第3演出パターンの特徴の一つ目は、特図1保留2に対応する先読みパターン情報がY120〜171であって、特図1保留3に対応する先読みパターン情報が特図1保留2に対応する先読みパターン情報よりも大当たり期待度が低いリーチ演出を実行予定である先読みパターン情報であって、始動入賞による新たな特図1保留4に対応する先読みパターン情報が特図1保留3に対応する先読みパターン情報よりも大当たり期待度が低い変動演出を実行予定である先読みパターン情報である場合(例えば、特図1保留2=Y130であり特図1保留3=Y110であり特図1保留4=Y100である場合)、特図1保留2を先読み対象保留とし、次回の変動演出の開始により、特図1保留2からシフト表示された先読み対象保留である特図1保留1ではなく、これよりも後の特図1保留2または特図保留3の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する点である。また、特徴の二つ目は、特図1保留2に対応する先読みパターン情報がY120〜171であって、始動入賞による新たな特図1保留4に対応する先読みパターン情報が特図1保留2に対応する先読みパターン情報よりも大当たり期待度が低いリーチ演出を実行予定である先読みパターン情報であって、特図1保留3に対応する先読みパターン情報が特図1保留4に対応する先読みパターン情報よりも大当たり期待度が低い変動演出を実行予定である先読みパターン情報である場合(例えば、特図1保留2=Y130であり特図1保留3=Y100であり特図1保留4=Y110である場合)、特図1保留2を先読み対象保留とし、次回の変動演出の開始により、特図1保留2からシフト表示された先読み対象保留である特図1保留1ではなく、これよりも後の特図1保留2または特図1保留3の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する点である。また、特徴の三つ目は、このように特図1保留1ではなく、特図1保留2や特図1保留3の保留アイコンの表示態様を特殊表示態様で表示する場合、保留アイコンの表示態様を「白点滅」や「青」で表示することはあっても「緑」以上の色では表示しない(表示を制限する)ようにしている点である。これは、上述のように、保留アイコンの表示態様が「緑」で表示された場合、基本的にはSP1リーチ1変動演出以上の変動演出を実行予定であることから、ここでは遊技の興趣を低下させないようにするため、このように規定している。
S32234の処理により保留アイコン第3演出パターンを決定すると、保留アイコン第3演出決定処理を終了する。そして、保留アイコン第3演出決定処理により決定された保留アイコン第3演出パターンは、上述したS3223の処理において保留アイコン演出データとしてセットされる。
この保留アイコン第3演出決定処理により保留アイコン第3演出を実行すると決定され、保留アイコン第3演出パターンが決定された場合、例えば、上述した演出例9(図12I参照)〜演出例12(図12L参照)に示した保留アイコン演出が実行されることになる。
以上のように、保留アイコン第3演出決定処理により保留アイコン第3演出パターンが決定され、この決定された保留アイコン第3演出パターンに基づく保留アイコン第3演出が実行されることにより、パチンコ遊技機1の演出効果が向上する。
[チャンスランプ演出決定処理]
次に、上述した先読み演出決定処理(図13参照)のS3240において実行されるチャンスランプ演出決定処理の例について図22を参照しながら説明する。このチャンスランプ演出決定処理では、チャンスランプ演出の実行可否を決定し、チャンスランプ演出を実行すると決定した場合、チャンスランプ演出の演出内容(チャンスランプ演出パターン)を決定する。また、実行中または実行予定であるチャンスランプ演出を中止させるか否かを決定する。
CPU121Cはチャンスランプ演出決定処理を開始すると、まず、保留アイコン第2演出、または、保留アイコン第3演出を実行中、または、実行予定があるか否かを判定する(S3241)。
S3241において保留アイコン第2演出、または、保留アイコン第3演出を実行中、または、実行予定があると判定した場合、チャンスランプ演出決定処理を終了する。一方、保留アイコン第2演出、または、保留アイコン第3演出を実行中ではなく、また、実行予定もないと判定した場合、S3242に処理を進める。
S3241において保留アイコン第2演出、または、保留アイコン第3演出を実行中ではなく、また、実行予定もないと判定した場合、チャンスランプ演出を実行中、または、実行予定があるか否かを判定する(S3242)。チャンスランプ演出を実行中、または、実行予定があると判定した場合、S3243に処理を進める。一方、チャンスランプ演出を実行中ではなく実行予定もないと判定した場合、S3246に処理を進める。
S3242においてチャンスランプ演出を実行中である、または、実行予定があると判定した場合、実行中または実行予定のチャンスランプ演出パターンは、PB01またはPB21であるか否かを判定する(S3243)。この処理では、RAM121bに記憶されている先読み演出パターン情報におけるチャンスランプ演出データを参照することによって、実行中または実行予定のチャンスランプ演出パターンは、PB01またはPB21であるか否かを判定する。実行中または実行予定のチャンスランプ演出パターンは、PB01またはPB21であると判定した場合、S3244に処理を進める。一方、そうではないと判定した場合、チャンスランプ演出決定処理を終了する。
S3243において実行中または実行予定のチャンスランプ演出パターンは、PB01またはPB21であると判定した場合、新たに記憶された先読みパターン情報はY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出を実行予定)以上であるか否かを判定する(S3244)。新たに記憶された先読みパターン情報はY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出を実行予定)以上であると判定した場合、S3245に処理を進める。一方、そうではないと判定した場合、S3246に処理を進める。
S3244において新たに記憶された先読みパターン情報はY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出を実行予定)以上であると判定した場合、チャンスランプ演出データをリセット(消去)する(S3245)。この処理では、RAM121bに記憶されている先読み演出パターン情報において該当するチャンスランプ演出データについて、チャンスランプ演出データをリセット(消去)する。なお、この処理により次回の変動演出からはチャンスランプ演出を実行しないようになる。よって、上述した演出例9(図12I)に示したチャンスランプ演出が実行されることになる。
なお、S3241〜S3245の処理を実行する点は、このチャンスランプ演出決定処理の特徴である。
続いて、チャンスランプ演出の実行可否を決定する(S3246)。この処理では、上述した先読み演出決定用テーブル(図15参照)におけるチャンスランプ演出に規定された決定割合に基づき、ハズレ変動演出を実行予定である場合のチャンスランプ演出の実行可否と、大当たり変動演出を実行予定である場合のチャンスランプ演出の実行可否を決定する。
続いて、チャンスランプ演出を実行すると決定されたか否かを判定する(S3247)。チャンスランプ演出を実行すると決定されたと判定した場合、S3248に処理を進める。一方、チャンスランプ演出を実行しないと決定されたと判定した場合、チャンスランプ演出決定処理を終了する。
S3247においてチャンスランプ演出を実行すると決定したと判定した場合、チャンスランプ演出パターンを決定する(S3248)。この処理では、図23Aと図23Bに示すチャンスランプ演出決定用テーブルを用いてチャンスランプ演出パターンを決定する。
ここで、チャンスランプ演出決定用テーブルの例について図23Aと図23Bを参照しながら説明する。図23Aと図23Bに示すようにチャンスランプ演出決定用テーブルは、第1チャンスランプ演出決定用テーブル(図23A)と第2チャンスランプ演出決定用テーブル(図23B)からなる。
図23Aは、新たな特図1保留が、特図1保留3(保留3)または特図1保留4(保留4)である場合において、チャンスランプ演出パターンを決定するときに用いられる第1チャンスランプ演出決定用テーブル1である。
この第1チャンスランプ演出決定用テーブルでは、各先読みパターン情報(Y100〜Y171)に対して、チャンスランプ演出パターンPB01〜PB12と、チャンスランプ演出パターンPB01〜PA12における各保留アイコン第3演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各チャンスランプ演出パターンに対して、対象変動演出の3変動前の事前変動演出〜対象変動演出において実行するチャンスランプ演出の演出内容が規定されている。なお、新たな特図1保留が特図1保留3(保留3個目)である場合は、演出内容における「2変動前」〜「対象変動」に規定された演出内容が実行され、新たな特図1保留が特図1保留4(保留4個目)である場合は、演出内容における「3変動前」〜「対象変動」に規定された演出内容が実行されることになる。
図23Bは、新たな特図1保留が、特図1保留1(保留1)または特図1保留2(保留1)である場合において、チャンスランプ演出パターンを決定するときに用いられる第2チャンスランプ演出決定用テーブル1である。
この第2チャンスランプ演出決定用テーブルでは、各先読みパターン情報(Y100〜Y171)に対して、チャンスランプ演出パターンPB21〜PB29と、チャンスランプ演出パターンPB21〜PA29におけるチャンスランプ演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各チャンスランプ演出パターンに対して、対象変動演出の1変動前の事前変動演出と対象変動演出において実行するチャンスランプ演出の演出内容が規定されている。なお、新たな特図1保留が特図1保留1(保留1個目)である場合は、演出内容における「対象変動」に規定された演出内容が実行され、新たな特図1保留が特図1保留2(保留2個目)である場合は、演出内容における「1変動前」と「対象変動」に規定された演出内容が実行されることになる。
S3248の処理によりチャンスランプ演出パターンを決定すると、チャンスランプ演出決定処理を終了する。そして、チャンスランプ演出決定処理により決定されたチャンスランプ演出パターンは、上述したS3223の処理においてチャンスランプ演出データとしてセットされる。
このチャンスランプ演出決定処理によりチャンスランプ演出を実行すると決定され、チャンスランプ演出パターンが決定された場合、例えば、上述した演出例1(図12A参照)〜演出例4(図12D参照)に示した保留アイコン演出が実行されることになる。
以上のように、チャンスランプ演出決定処理によりチャンスランプ演出パターンが決定され、この決定されたチャンスランプ演出パターンに基づくチャンスランプ演出が実行されることにより、パチンコ遊技機1の演出効果が向上する。
[チャンスセグ演出決定処理]
次に図24を参照しながらチャンスセグ演出決定処理の例について説明する。このチャンスセグ演出決定処理では、チャンスセグ演出の実行可否を決定し、チャンスセグ演出を実行すると決定した場合、チャンスセグ演出の演出内容(チャンスセグ演出パターン)を決定する。
CPU121Cはチャンスセグ演出決定処理を開始すると、まず、新たな先読みパターン情報はY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出を実行予定)以上であるか否かを判定する(S3251)。新たな先読みパターン情報はY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出を実行予定)以上であると判定した場合、S3252に処理を進める。一方、そうではないと判定した場合、チャンスセグ演出決定処理を終了する。
S3251において新たな先読みパターン情報はY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出を実行予定)以上であると判定した場合、チャンスセグ演出、保留アイコン第2演出、または、保留アイコン第3演出を実行中、または、実行予定があるか否かを判定する(S3252)。チャンスセグ演出、保留アイコン第2演出、または、保留アイコン第3演出を実行中、または、実行予定があると判定した場合、チャンスセグ演出決定処理を終了する。一方、そうではないと判定した場合、S3253に処理を進める。
なお、S3251およびS3252の処理を実行する点は、このチャンスゼグ演出決定処理の特徴である。
S3252においてチャンスセグ演出、保留アイコン第2演出、または、保留アイコン第3演出を実行中ではなく実行予定もないと判定した場合、チャンスセグ演出の実行可否を決定する(S3253)。この処理では、上述した先読み演出決定用テーブル(図15参照)におけるチャンスセグ演出に規定された決定割合に基づき、ハズレ変動演出を実行予定である場合のチャンスセグ演出の実行可否と、大当たり変動演出を実行予定である場合のチャンスセグ演出の実行可否を決定する。
続いて、チャンスセグ演出を実行すると決定されたか否かを判定する(S3254)。チャンスセグ演出を実行すると決定されたと判定した場合、S3255に処理を進める。一方、チャンスセグ演出を実行しないと決定されたと判定した場合、チャンスセグ演出決定処理を終了する。
S3254においてチャンスセグ演出を実行すると決定したと判定した場合、チャンスセグ演出パターンを決定する(S3255)。この処理では、図25に示すチャンスセグ演出決定用テーブルを用いてチャンスセグ演出パターンを決定する。
ここで、チャンスセグ演出決定用テーブルの例について図25を参照しながら説明する。図25に示すようにチャンスセグ演出決定用テーブルでは、各先読みパターン情報(Y120〜Y171)に対して、チャンスセグ演出パターンPC01〜PC04と、チャンスセグ演出パターンPC01〜PC04におけるチャンスセグ演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各チャンスセグ演出パターンに対して、始動入賞時からチャンスセグ演出を開始(チャンスセグ表示器51による変動表示を開始)すること、および、対象変動演出における指定の停止時期におけるチャンスセグ演出の停止態様(チャンスセグ表示器51の停止時の表示態様)が規定されている。
S3255の処理によりチャンスセグ演出パターンを決定すると、チャンスセグ演出決定処理を終了する。そして、チャンスセグ演出決定処理により決定されたチャンスセグ演出パターンは、上述したS3223の処理においてチャンスセグ演出データとしてセットされる。
このチャンスセグ演出決定処理によりチャンスセグ演出を実行すると決定され、チャンスセグ演出パターンが決定され、さらに後述する変動演出開始処理(図30参照)においてチャンスセグ演出停止時期決定用テーブル(図35参照)を用いてチャンスセグ停止時期が決定された場合、例えば、上述した演出例1(図12A参照)〜演出例4(図12D参照)に示したチャンスセグ演出が実行されることになる。
以上のように、チャンスセグ演出決定処理によりチャンスセグ演出パターンが決定され、この決定されたチャンスセグ演出パターンに基づくチャンスセグ演出が実行されることにより、パチンコ遊技機1の演出効果が向上する。
[チャンスゾーン演出決定処理]
次に図26を参照しながらチャンスゾーン演出決定処理の例について説明する。このチャンスゾーン演出決定処理では、チャンスゾーン演出の実行可否を決定し、チャンスゾーン演出を実行すると決定した場合、チャンスゾーン演出の演出内容(チャンスゾーン演出パターン)を決定する。
CPU121Cはチャンスゾーン演出決定処理を開始すると、まず、チャンスゾーン演出、保留アイコン第2演出、または、保留アイコン第3演出を実行中、または、実行予定があるか否かを判定する(S3261)。チャンスゾーン演出、保留アイコン第2演出、または、保留アイコン第3演出を実行中、または、実行予定があると判定した場合、チャンスゾーン演出決定処理を終了する。一方、そうではないと判定した場合、S3262に処理を進める。
なお、S3261の処理を実行する点は、このチャンスゾーン演出決定処理の特徴である。
S3261においてチャンスゾーン演出、保留アイコン第2演出、または、保留アイコン第3演出を実行中ではなく実行予定もないと判定した場合、チャンスゾーン演出の実行可否を決定する(S3262)。この処理では、上述した先読み演出決定用テーブル(図15参照)におけるチャンスゾーン演出に規定された決定割合に基づき、ハズレ変動演出を実行予定である場合のチャンスゾーン演出の実行可否と、大当たり変動演出を実行予定である場合のチャンスゾーン演出の実行可否を決定する。
続いて、チャンスゾーン演出を実行すると決定されたか否かを判定する(S3263)。チャンスゾーン演出を実行すると決定されたと判定した場合、S3264に処理を進める。一方、チャンスゾーン演出を実行しないと決定されたと判定した場合、チャンスゾーン演出決定処理を終了する。
S3264においてチャンスゾーン演出を実行すると決定したと判定した場合、チャンスゾーン演出パターンを決定する(S3264)。この処理では、図27Aと図27Bに示すチャンスゾーン演出決定用テーブルを用いてチャンスゾーン演出パターンを決定する。
ここで、チャンスゾーン演出決定用テーブルの例について図27Aと図27Bを参照しながら説明する。図27Aと図28Bに示すようにチャンスゾーン演出決定用テーブルは、第1チャンスゾーン演出決定用テーブル(図27A)と第2チャンスゾーン演出決定用テーブル(図27B)からなる。
図27Aは、新たな特図1保留が、特図1保留3(保留3)または特図1保留4(保留4)である場合において、チャンスゾーン演出パターンを決定するときに用いられる第1チャンスゾーン演出決定用テーブル1である。
この第1チャンスゾーン演出決定用テーブルでは、各先読みパターン情報(Y100〜Y171)に対して、チャンスゾーン演出パターンPD01〜PD04と、チャンスゾーン演出パターンPD01〜PD04におけるチャンスゾーン演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各チャンスゾーン演出パターンに対して、対象変動演出の3変動前の事前変動演出〜対象変動演出において実行するチャンスゾーン演出の演出内容が規定されている。なお、新たな特図1保留が特図1保留3(保留3個目)である場合は、演出内容における「2変動前」〜「対象変動」に規定された演出内容が実行され、新たな特図1保留が特図1保留4(保留4個目)である場合は、演出内容における「3変動前」〜「対象変動」に規定された演出内容が実行されることになる。
図27Bは、新たな特図1保留が、特図1保留1(保留1)または特図1保留2(保留2)である場合において、チャンスゾーン演出パターンを決定するときに用いられる第2チャンスゾーン演出決定用テーブル1である。
この第2チャンスゾーン演出決定用テーブルでは、各先読みパターン情報(Y100〜Y171)に対して、チャンスゾーン演出パターンPD11〜PD14と、チャンスゾーン演出パターンPD11〜PD14におけるチャンスゾーン演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各チャンスゾーン演出パターンに対して、対象変動演出の1変動前の事前変動演出〜対象変動演出において実行するチャンスゾーン演出の演出内容が規定されている。なお、新たな特図1保留が特図1保留1(保留1個目)である場合は、演出内容における「対象変動」に規定された演出内容が実行され、新たな特図1保留が特図1保留2(保留4個目)である場合は、演出内容における「1変動前」と「対象変動」に規定された演出内容が実行されることになる。
なお、第1チャンスゾーン演出決定用テーブルと第2チャンスゾーン演出決定用テーブルを参照して分かるように、先読みパターン情報がY120未満(Y100〜Y116)である場合、チャンスゾーン演出におけるチャンスゾーン突入煽り演出は実行するが、チャンスゾーン突入演出、および、チャンスゾーン中演出は実行しない。つまり、先読みパターン情報がY120未満(Y100〜Y116)である場合は、所謂、ガセ演出が実行される場合がある。
S3264の処理によりチャンスゾーン演出パターンを決定すると、チャンスゾーン演出決定処理を終了する。そして、チャンスゾーン演出決定処理により決定されたチャンスゾーン演出パターンは、上述したS3223の処理においてチャンスゾーン演出データとしてセットされる。
このチャンスゾーン演出決定処理によりチャンスゾーン演出を実行すると決定され、チャンスゾーン演出パターンが決定され、さらに後述する変動演出開始処理(図30参照)においてチャンスゾーン演出停止時期決定用テーブル(図35参照)を用いてチャンスゾーン停止時期が決定された場合、例えば、上述した演出例1(図12A参照)〜演出例4(図12D参照)に示したチャンスゾーン演出が実行されることになる。
以上のように、チャンスゾーン演出決定処理によりチャンスゾーン演出パターンが決定され、この決定されたチャンスゾーン演出パターンに基づくチャンスゾーン演出が実行されることにより、パチンコ遊技機1の演出効果が向上する。
[ボタン振動演出決定処理]
次に図28を参照しながらボタン振動演出決定処理の例について説明する。このボタン振動演出決定処理では、ボタン振動演出の実行可否を決定し、ボタン振動演出を実行すると決定した場合、ボタン振動演出の演出内容(ボタン振動演出パターン)を決定する。
CPU121Cはボタン振動演出決定処理を開始すると、まず、新たな先読みパターン情報はY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出を実行予定)以上であるか否かを判定する(S3271)。新たな先読みパターン情報はY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出を実行予定)以上であると判定した場合、S3272に処理を進める。一方、そうではないと判定した場合、ボタン振動演出決定処理を終了する。
S3271において新たな先読みパターン情報はY120(SP1リーチ1ハズレ変動演出を実行予定)以上であると判定した場合、ボタン振動演出、保留アイコン第2演出、または、保留アイコン第3演出を実行中、または、実行予定があるか否かを判定する(S3272)。ボタン振動演出、保留アイコン第2演出、または、保留アイコン第3演出を実行中、または、実行予定があると判定した場合、ボタン振動演出決定処理を終了する。一方、そうではないと判定した場合、S3273に処理を進める。
なお、S3271〜S3272の処理を実行する点は、このボタン振動演出決定処理の特徴である。
S3272においてボタン振動演出、保留アイコン第2演出、または、保留アイコン第3演出を実行中ではなく実行予定もないと判定した場合、ボタン振動演出の実行可否を決定する(S3273)。この処理では、上述した先読み演出決定用テーブル(図15参照)におけるボタン振動演出に規定された決定割合に基づき、ハズレ変動演出を実行予定である場合のボタン振動演出の実行可否と、大当たり変動演出を実行予定である場合のボタン振動演出の実行可否を決定する。
続いて、ボタン振動演出を実行すると決定されたか否かを判定する(S3274)。ボタン振動演出を実行すると決定されたと判定した場合、S3275に処理を進める。一方、ボタン振動演出を実行しないと決定されたと判定した場合、ボタン振動演出決定処理を終了する。
S3274においてボタン振動演出を実行すると決定したと判定した場合、ボタン振動演出パターンを決定する(S3275)。この処理では、図29に示すボタン振動演出決定用テーブルを用いてボタン振動演出パターンを決定する。
ここで、ボタン振動演出決定用テーブルの例について図29を参照しながら説明する。図29に示すようにボタン振動演出決定用テーブルでは、各先読みパターン情報(Y120〜Y171)に対して、ボタン振動演出パターンPE01とPE02と、ボタン振動演出パターンPE01とPE02におけるボタン振動演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各ボタン振動演出パターンに対して、始動入賞時にボタン振動演出を実行する(振動装置36を駆動し第1演出操作部31aを振動させる)か否か、対象変動演出が実行されるまでの各事前変動演出においてボタン振動演出を実行すること、および、対象変動演出においてボタン振動演出を実行することが演出内容として規定されている。
S3275の処理によりボタン振動演出パターンを決定すると、ボタン振動演出決定処理を終了する。そして、ボタン振動演出決定処理により決定されたボタン振動演出パターンは、上述したS3223の処理においてボタン振動演出データとしてセットされる。
このボタン振動演出決定処理によりボタン振動演出を実行すると決定され、ボタン振動演出パターンが決定され、さらに後述する変動演出開始処理(図30参照)においてボタン振動演出停止時期決定用テーブル(図35参照)を用いてボタン振動停止時期が決定された場合、例えば、上述した演出例1(図12A参照)〜演出例4(図12D参照)に示したボタン振動演出が実行されることになる。
以上のように、ボタン振動演出決定処理によりボタン振動演出パターンが決定され、この決定されたボタン振動演出パターンに基づくボタン振動演出が実行されることにより、パチンコ遊技機1の演出効果が向上する。
[変動演出開始処理]
次に、上述した演出用処理(図6参照)における変動演出処理(S3300)において実行される変動演出開始処理の例について図30を参照しながら説明する。変動演出開始処理は、変動演出の演出パターン(変動演出パターン)、付帯演出である変動中演出の実行可否、変動中演出の演出パターン(変動中演出パターン)等を決定する処理である。
CPU121Cは変動演出開始処理を開始すると、まず、変動パターン情報に基づき変動演出パターンを決定する(S3301)。この処理では、図31A〜図31Cに示す変動演出決定用テーブルを用いて変動演出パターンを決定する。
ここで、変動演出決定用テーブルの例について図31A〜図31Cを参照しながら説明する。図31A〜図31Cに示すように変動演出決定用テーブルは、第1変動演出決定用テーブル(図31A)〜第9変動演出決定用テーブル(図31C)からなる。なお、変動パターン情報がハズレ変動演出(P100〜102、200、201)や、小当たり変動演出(P105、205)である場合についても、これらの変動パターン情報に対応する変動演出を決定するために用いられる変動演出決定用テーブルはあるが、ここでの説明は省略する。
図31A(a)は、変動パターン情報がP110やP115(ノーマルリーチ1変動演出)である場合において、変動演出パターンを決定するときに用いられる第1変動演出決定用テーブルである。
この第1変動演出決定用テーブルでは、変動パターン情報(P110、P115)に対して、変動演出パターンEP11、EP12、EP111、および、EP112と、各変動演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、ノーマルリーチ演出の実行前に実行するノーマルリーチ前演出としてノーマルリーチ前演出1が規定されている。
したがって、変動演出パターンEP11やEP111による変動演出が決定された場合、通常演出1(疑似連続演出等の演出を実行しない演出)を実行した後にノーマルリーチ演出が実行されることになる。
また、変動演出パターンEP12やEP112による変動演出が決定された場合、疑似2変動演出に発展しない疑似2発展ガセ演出を実行した後にノーマルリーチ演出が実行されることになる。
図31A(b)は、変動パターン情報がP111やP116(ノーマルリーチ2変動演出)である場合において、変動演出パターンを決定するときに用いられる第2変動演出決定用テーブルである。
この第2変動演出決定用テーブルでは、変動パターン情報(P111、P116)に対して、変動演出パターンEP21、EP22、EP121、および、EP122と、各変動演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、ノーマルリーチ演出の実行前に実行するノーマルリーチ前演出としてノーマルリーチ前演出2が規定されている。
したがって、変動演出パターンEP21や121による変動演出が決定された場合、第1疑似1変動演出から第1疑似2変動演出による第1疑似2連続演出を実行した後に、ノーマルリーチ演出が実行されることになる。
また、変動演出パターンEP22や122による変動演出が決定された場合、第1疑似1変動演出から第1疑似2変動演出による第1疑似2連続演出を実行した後に第1疑似3変動演出には発展しない疑似3発展ガセ演出を実行した後に、ノーマルリーチ演出が実行されることになる。
図31A(c)は、変動パターン情報がP120やP160(SP1リーチ1変動演出)である場合において、変動演出パターンを決定するときに用いられる第3変動演出決定用テーブルである。
この第3変動演出決定用テーブルでは、変動パターン情報(P120、P160)に対して、変動演出パターンEP31〜33およびEP131〜133と、各変動演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、SP1リーチ演出の実行前に実行するSP1リーチ前演出としてSP1リーチ前演出1が規定されている。
したがって、変動演出パターンEP31やEP131による変動演出が決定された場合、第1疑似1変動演出から第1疑似2変動演出による第1疑似2連続演出を実行しノーマルリーチ演出を実行した後に、SP1リーチ演出が実行されることになる。
また、変動演出パターンEP32やEP132による変動演出が決定された場合、第2疑似1変動演出から第2疑似2変動演出による第2疑似2連続演出を実行しノーマルリーチ演出を実行した後に、SP1リーチ演出が実行されることになる。
また、変動演出パターンEP33やEP133による変動演出が決定された場合、第2疑似1変動演出から第1特別演出を実行した後に、SP1リーチ演出が実行されることになる。
図31A(d)は、変動パターン情報がP121やP161(SP1リーチ2変動演出)である場合において、変動演出パターンを決定するときに用いられる第4変動演出決定用テーブルである。
この第4変動演出決定用テーブルでは、変動パターン情報(P121、P161)に対して、変動演出パターンEP41〜43およびEP141〜143と、各変動演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、SP1リーチ演出の実行前に実行するSP1リーチ前演出としてSP1リーチ前演出2が規定されている。
したがって、変動演出パターンEP41やEP141による変動演出が決定された場合、第1疑似1変動演出から第1疑似2変動演出および第1疑似3変動演出による第1疑似3連続演出を実行しノーマルリーチ演出を実行した後に、SP1リーチ演出が実行されることになる。
また、変動演出パターンEP42やEP142による変動演出が決定された場合、第2疑似1変動演出から第2疑似2変動演出および第2疑似3変動演出による第2疑似3連続演出を実行しノーマルリーチ演出を実行した後に、SP1リーチ演出が実行されることになる。
また、変動演出パターンEP43やEP143による変動演出が決定された場合、第2疑似1変動演出から第2疑似2変動演出による第2疑似2連続演出を実行し第1特別演出を実行した後に、SP1リーチ演出が実行されることになる。
図31B(a)は、変動パターン情報がP130やP170(SP2リーチ1変動演出)である場合において、変動演出パターンを決定するときに用いられる第5変動演出決定用テーブルである。
この第5変動演出決定用テーブルでは、変動パターン情報(P130、P170)に対して、変動演出パターンEP51〜53およびEP151〜153と、各変動演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、SP2リーチ演出の実行前に実行するSP2リーチ前演出としてSP2リーチ前演出1が規定されている。
したがって、変動演出パターンEP51やEP151による変動演出が決定された場合、第1疑似1変動演出から第1疑似2変動演出による第1疑似2連続演出を実行し、ノーマルリーチ演出を実行しSP1リーチ演出した後に、SP2リーチ演出が実行されることになる。
また、変動演出パターンEP52やEP152による変動演出が決定された場合、第2疑似1変動演出から第2疑似2変動演出による第2疑似2連続演出を実行し、ノーマルリーチ演出を実行しSP1リーチ演出した後に、SP2リーチ演出が実行されることになる。
また、変動演出パターンEP53やEP153による変動演出が決定された場合、第2疑似1変動演出から第1特別演出を実行し、SP1リーチ演出を実行した後に、SP2リーチ演出が実行されることになる。
図31B(b)は、変動パターン情報がP131やP171(SP2リーチ2変動演出)を実行することを示す場合において、変動演出パターンを決定するときに用いられる第6変動演出決定用テーブルである。
この第6変動演出決定用テーブルでは、変動パターン情報(P131、P171)に対して、変動演出パターンEP61〜63およびEP161〜163と、各変動演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、SP2リーチ演出の実行前に実行するSP2リーチ前演出としてSP2リーチ前演出2が規定されている。
したがって、変動演出パターンEP61やEP161による変動演出が決定された場合、第1疑似1変動演出から第1疑似2変動演出および第1疑似3変動演出による第1疑似3連続演出を実行し、ノーマルリーチ演出を実行しSP1リーチ演出を実行した後に、SP2リーチ演出が実行されることになる。
また、変動演出パターンEP62やEP162による変動演出が決定された場合、第2疑似1変動演出から第2疑似2変動演出および第2疑似3変動演出による第2疑似3連続演出を実行し、ノーマルリーチ演出を実行しSP1リーチ演出した後に、SP2リーチ演出が実行されることになる。
また、変動演出パターンEP63やEP163による変動演出が決定された場合、第2疑似1変動演出から第2疑似2変動演出による第2疑似2連続演出を実行し、第1特別演出を実行しSP1リーチ演出した後に、SP2リーチ演出が実行されることになる。
図31C(a)は、変動パターン情報がP210やP215(ノーマルリーチ3変動演出)を実行することを示す場合において、変動演出パターンを決定するときに用いられる第7変動演出決定用テーブルである。
この第7変動演出決定用テーブルでは、変動パターン情報(P210、P215)に対して、変動演出パターンEP71およびEP171と、各変動演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、ノーマルリーチ演出の実行前に実行するノーマルリーチ前演出としてノーマルリーチ前演出3が規定されている。
したがって、変動演出パターンEP71やEP171による変動演出が決定された場合、通常演出2(疑似連続演出等の演出を実行しない演出)を実行した後にノーマルリーチ演出が実行されることになる。
図31C(b)は、変動パターン情報がP220やP270(SP3リーチ変動演出)を実行することを示す場合において、変動演出パターンを決定するときに用いられる第8変動演出決定用テーブルである。
この第8変動演出決定用テーブルでは、変動パターン情報(P220、P270)に対して、変動演出パターンEP81、EP82、EP181、および、EP182と、各変動演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、SP3リーチ演出の実行前に実行するSP3リーチ前演出としてSP3リーチ前演出が規定されている。
したがって、変動演出パターンEP81やEP181による変動演出が決定された場合、第2特別演出を実行しノーマルリーチ演出を実行した後に、SP3リーチ演出が実行されることになる。
また、変動演出パターンEP82やEP182による変動演出が決定された場合、第3特別演出を実行した後に、SP3リーチ演出が実行されることになる。
図31C(c)は、変動パターン情報がP230やP280(SP4リーチ変動演出)を実行することを示す場合において、変動演出パターンを決定するときに用いられる第9変動演出決定用テーブルである。
この第9変動演出決定用テーブルでは、変動パターン情報(P230、P280)に対して、変動演出パターンEP91、EP92、EP191、および、EP192と、各変動演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、SP4リーチ演出の実行前に実行するSP4リーチ前演出としてSP4リーチ前演出が規定されている。
したがって、変動演出パターンEP91やEP191による変動演出が決定された場合、第3特別演出を実行しノーマルリーチ演出を実行した後に、SP4リーチ演出が実行されることになる。
また、変動演出パターンEP92やEP192による変動演出が決定された場合、第4特別演出を実行した後に、SP4リーチ演出が実行されることになる。
S3301において変動演出パターンを決定すると、続いて、演出図柄の組み合わせを決定する(S3302)。この処理では、変動演出が仮停止や停止するときの演出図柄21LCRの組み合わせ等を決定する。
続いて、遊技状態が時短状態であるか否かを判定する(S3303)。遊技状態が時短状態ではないと判定した場合、S3304に処理を進める。一方、遊技状態が時短状態であると判定した場合、S3312に処理を進める。
S3303において遊技状態が時短状態ではないと判定した場合、変動アイコンの演出内容(変動アイコン演出パターン)を決定する(S3304)。この処理では、図32A〜図32Dに示す変動アイコン演出決定用テーブルを用いて変動アイコン演出パターンを決定する。
ここで、変動アイコン演出決定用テーブルの例について図32A〜図32Dを参照しながら説明する。図32A〜図32Dに示すように変動アイコン演出決定用テーブルは、第1変動アイコン演出決定用テーブル(図32A)〜第7変動アイコン演出決定用テーブル(図32D)からなる。
なお、上述のように保留アイコン第1演出においては大当たり変動演出を実行予定である場合、保留アイコンの表示態様が通常態様よりも特殊態様で表示される割合が高くなる(大当たり変動演出を実行予定である場合、70%が特殊態様となる)ように規定されている。したがって、保留アイコンとして表示されている段階において特殊態様(例えば、「緑」)で表示され、変動アイコンの表示態様が特殊表示態様(例えば、「緑」)で表示された場合と、保留アイコンとして表示されている段階では通常態様(「白」)で表示され、変動アイコンとして表示されてから特殊表示態様(例えば、「緑」)で表示された場合では、変動アイコンの最終的な表示態様が同色の特殊表示態様である場合、前者のほうが後者よりも大当たり期待度が高い。
変動アイコンの表示態様には、「白」、「白点滅」、「青」、「緑」、「赤」、「金」、「虹」の7種類がある。そして、「白」<「白点滅」<「青」<「緑」<「赤」<「金」<「虹」の順に大当たり期待度は高くなっていく。
図32Aは、保留アイコンの最終態様(特1保1アイコンのときの表示態様)が白である場合において、変動アイコン演出パターンを決定するときに用いられる第1変動アイコン演出決定用テーブルである。
この第1変動アイコン演出決定用テーブルでは、各変動パターン情報(P100〜P171)に対して、変動アイコン演出パターンHA01〜HA17と、変動アイコン演出パターンHA01〜HA17における各変動アイコン演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各変動アイコン演出パターンに対して、変動演出の開始時(開始時)〜変化時期3(変化3)のそれぞれにおいて実行する変動アイコン演出の演出内容が規定されている。
図32Bは、保留アイコンの最終態様(特1保1アイコンのときの表示態様)が白点滅である場合において、変動アイコン演出パターンを決定するときに用いられる第2変動アイコン演出決定用テーブルである。
この第2変動アイコン演出決定用テーブルでは、各変動パターン情報(P100〜P171)に対して、変動アイコン演出パターンHA21〜HA34と、変動アイコン演出パターンHA21〜HA34における各変動アイコン演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各変動アイコン演出パターンに対して、変動演出の開始時(開始時)〜変化時期3(変化3)のそれぞれにおいて実行する変動アイコン演出の演出内容が規定されている。
図32C(a)は、保留アイコンの最終態様(特1保1アイコンのときの表示態様)が青である場合において、変動アイコン演出パターンを決定するときに用いられる第3変動アイコン演出決定用テーブルである。
この第3変動アイコン演出決定用テーブルでは、各変動パターン情報(P111〜P171)に対して、変動アイコン演出パターンHA41〜HA45と、変動アイコン演出パターンHA41〜HA45における各変動アイコン演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各変動アイコン演出パターンに対して、変動演出の開始時(開始時)〜変化時期3(変化3)のそれぞれにおいて実行する変動アイコン演出の演出内容が規定されている。
図32C(b)は、保留アイコンの最終態様(特1保1アイコンのときの表示態様)が緑である場合において、変動アイコン演出パターンを決定するときに用いられる第4変動アイコン演出決定用テーブルである。
この第4変動アイコン演出決定用テーブルでは、各変動パターン情報(P120〜P171)に対して、変動アイコン演出パターンHA51〜HA54と、変動アイコン演出パターンHA51〜HA54における各変動アイコン演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各変動アイコン演出パターンに対して、変動演出の開始時(開始時)〜変化時期3(変化3)のそれぞれにおいて実行する変動アイコン演出の演出内容が規定されている。
図32D(a)は、保留アイコンの最終態様(特1保1アイコンのときの表示態様)が赤である場合において、変動アイコン演出パターンを決定するときに用いられる第5変動アイコン演出決定用テーブルである。
この第5変動アイコン演出決定用テーブルでは、各変動パターン情報(P120〜P171)に対して、変動アイコン演出パターンHA61〜HA63と、変動アイコン演出パターンHA61〜HA63における各変動アイコン演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各変動アイコン演出パターンに対して、変動演出の開始時(開始時)〜変化時期3(変化3)のそれぞれにおいて実行する変動アイコン演出の演出内容が規定されている。
図32D(b)は、保留アイコンの最終態様(特1保1アイコンのときの表示態様)が金である場合において、変動アイコン演出パターンを決定するときに用いられる第6変動アイコン演出決定用テーブルである。
この第6変動アイコン演出決定用テーブルでは、各変動パターン情報(P120〜P171)に対して、変動アイコン演出パターンHA71とHA72と、変動アイコン演出パターンHA71とHA72における各変動アイコン演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各変動アイコン演出パターンに対して、変動演出の開始時(開始時)〜変化時期3(変化3)のそれぞれにおいて実行する変動アイコン演出の演出内容が規定されている。
図32D(c)は、保留アイコンの最終態様(特1保1アイコンのときの表示態様)が虹である場合において、変動アイコン演出パターンを決定するときに用いられる第6変動アイコン演出決定用テーブルである。
この第6変動アイコン演出決定用テーブルでは、各変動パターン情報(P160〜P171)に対して、変動アイコン演出パターンHA81と、変動アイコン演出パターンHA81の決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各変動アイコン演出パターンに対して、変動演出の開始時(開始時)〜変化時期3(変化3)のそれぞれにおいて実行する変動アイコン演出の演出内容が規定されている。
なお、第1変動アイコン演出決定用テーブル〜第7変動アイコン演出決定用テーブルにおける演出内容の「開始時」〜「変化3」には、例えば、以下の時期が規定されている。なお、演出内容に記載した「−」は、変動アイコンが変化しない(表示を維持する)ことを示している。
変動パターンP100、101、102の場合、演出内容の「開始時」はそれぞれ付帯演出実行時期T1、T11、T21であり、演出内容の「変化1」はそれぞれ付帯演出実行時期T2、T12、T22である。
また、変動パターンP110、115の場合、演出内容の「開始時」は付帯演出実行時期T31であり、演出内容の「変化1」は付帯演出実行時期T32である。
また、変動パターンP111、116の場合、演出内容の「開始時」は付帯演出実行時期T41であり、演出内容の「変化1」は付帯演出実行時期T42であり、演出内容の「変化2」は付帯演出実行時期T45である。
また、変動パターンP120、160の場合、演出内容の「開始時」は付帯演出実行時期T51であり、演出内容の「変化1」は付帯演出実行時期T53であり、演出内容の「変化2」は付帯演出実行時期T56であり、演出内容の「変化3」は付帯演出実行時期T61である。
また、変動パターンP121、161の場合、演出内容の「開始時」は付帯演出実行時期T71であり、演出内容の「変化1」は付帯演出実行時期T73であり、演出内容の「変化2」は付帯演出実行時期T76であり、演出内容の「変化3」は付帯演出実行時期T84である。
また、変動パターンP130、170の場合、演出内容の「開始時」は付帯演出実行時期T91であり、演出内容の「変化1」は付帯演出実行時期T93であり、演出内容の「変化2」は付帯演出実行時期T98であり、演出内容の「変化3」は付帯演出実行時期T106である。
また、変動パターンP131、171の場合、演出内容の「開始時」は付帯演出実行時期T111であり、演出内容の「変化1」は付帯演出実行時期T113であり、演出内容の「変化2」は付帯演出実行時期T120であり、演出内容の「変化3」は付帯演出実行時期T130である。
S3304において変動アイコン演出を実行すると決定され、変動アイコン演出パターンが決定された場合、例えば、上述した演出例1(図12A参照)〜演出例12(図12L参照)に示した変動アイコン演出が実行されることになる。
S3304において変動アイコン演出パターンを決定すると、続いて、変動演出パターン情報はP120以上(SP1リーチ1変動演出以上)であるか否かを判定する(S3305)。変動演出パターン情報はP120以上であると判定した場合、S3306に処理を進める。一方、そうではないと判定した場合、S3312に処理を進める。
S3305において変動演出パターン情報はP120以上であると判定した場合、タイトル演出の演出内容(タイトル演出パターン)を決定する(S3306)。この処理では、図33に示すタイトル演出決定用テーブルを用いてタイトル演出パターンを決定する。
ここで、タイトル演出決定用テーブルの例について図33を参照しながら説明する。図33に示すようにタイトル演出決定用テーブルは、第1タイトル演出決定用テーブル(図33(a))〜第4タイトル演出決定用テーブル(図33(d))からなる。
図33(a)は、SP1リーチ1変動演出を実行する場合において、SP1リーチタイトル画像を表示するSP1リーチタイトル演出のタイトル演出パターンを決定するときに用いられる第1タイトル演出決定用テーブルである。
この第1タイトル演出決定用テーブルでは、各変動演出パターン情報(EP31〜33、EP131〜133)に対して、タイトル演出パターンTC01〜TC04と、タイトル演出パターンTC01〜TC04における各タイトル演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各変動アイコン演出パターンに対して、SP1タイトル表示態様が規定されている。
図33(b)は、SP1リーチ2変動演出を実行する場合において、SP1リーチタイトル画像を表示するSP1リーチタイトル演出のタイトル演出パターンを決定するときに用いられる第2タイトル演出決定用テーブルである。
この第2タイトル演出決定用テーブルでは、各変動演出パターン情報(EP41〜43、EP141〜143)に対して、タイトル演出パターンTC11〜TC14と、タイトル演出パターンTC11〜TC14における各タイトル演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各変動アイコン演出パターンに対して、SP1タイトル表示態様が規定されている。
図33(c)は、SP2リーチ1変動演出を実行する場合において、SP2リーチタイトル画像を表示するSP2リーチタイトル演出のタイトル演出パターンを決定するときに用いられる第3タイトル演出決定用テーブルである。
この第3タイトル演出決定用テーブルでは、各変動演出パターン情報(EP51〜53、EP151〜153)に対して、タイトル演出パターンTC21〜TC24と、タイトル演出パターンTC21〜TC24における各タイトル演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各変動アイコン演出パターンに対して、SP2タイトル表示態様が規定されている。
図33(d)は、SP2リーチ2変動演出を実行する場合において、SP2リーチタイトル画像を表示するSP2リーチタイトル演出のタイトル演出パターンを決定するときに用いられる第4タイトル演出決定用テーブルである。
この第4タイトル演出決定用テーブルでは、各変動演出パターン情報(EP61〜63、EP161〜163)に対して、タイトル演出パターンTC31〜TC34と、タイトル演出パターンTC31〜TC34における各タイトル演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各変動アイコン演出パターンに対して、SP2タイトル表示態様が規定されている。
S3306においてタイトル演出を実行すると決定され、タイトル演出パターンが決定された場合、例えば、上述した演出例1(図12A参照)〜演出例3(図12C参照)、および、演出例5(図12E参照)〜演出例8(図12H参照)に示したタイトル演出が実行されることになる。
S3306においてタイトル演出パターンを決定すると、続いて、カットイン演出の演出内容(カットイン演出パターン)を決定する(S3307)。この処理では、図34に示すカットイン演出決定用テーブルを用いてカットイン演出パターンを決定する。
ここで、カットイン演出決定用テーブルの例について図34を参照しながら説明する。図34に示すようにカットイン演出決定用テーブルは、第1カットイン演出決定用テーブル(図34(a))〜第4カットイン演出決定用テーブル(図34(d))からなる。
図34(a)は、SP1リーチ1変動演出を実行する場合において、SP1カットイン画像を表示するSP1カットイン演出のカットイン演出パターンを決定するときに用いられる第1カットイン演出決定用テーブルである。
この第1カットイン演出決定用テーブルでは、各変動演出パターン情報(EP31〜33、EP131〜133)に対して、カットイン演出パターンCE01〜CE06と、カットイン演出パターンCE01〜CE06における各カットイン演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各変動アイコン演出パターンに対して、SP1カットイン演出が規定されている。
図34(b)は、SP1リーチ2変動演出を実行する場合において、SP1カットイン画像を表示するSP1カットイン演出のカットイン演出パターンを決定するときに用いられる第2カットイン演出決定用テーブルである。
この第2カットイン演出決定用テーブルでは、各変動演出パターン情報(EP41〜43、EP141〜143)に対して、カットイン演出パターンCE11〜CE16と、カットイン演出パターンCE11〜CE16における各カットイン演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各変動アイコン演出パターンに対して、SP1カットイン演出が規定されている。
図34(c)は、SP2リーチ1変動演出を実行する場合において、SP2カットイン画像を表示するSP2カットイン演出のカットイン演出パターンを決定するときに用いられる第3カットイン演出決定用テーブルである。
この第3カットイン演出決定用テーブルでは、各変動演出パターン情報(EP51〜53、EP151〜153)に対して、カットイン演出パターンCE21〜CE26と、カットイン演出パターンCE21〜CE26における各カットイン演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各変動アイコン演出パターンに対して、SP2カットイン演出が規定されている。
図34(d)は、SP2リーチ2変動演出を実行する場合において、SP2カットイン画像を表示するSP2カットイン演出のカットイン演出パターンを決定するときに用いられる第4カットイン演出決定用テーブルである。
この第4カットイン演出決定用テーブルでは、各変動演出パターン情報(EP61〜63、EP161〜163)に対して、カットイン演出パターンCE31〜CE36と、カットイン演出パターンCE31〜CE36における各カットイン演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。また、各変動アイコン演出パターンに対して、SP2カットイン演出が規定されている。
S3307においてカットイン演出を実行すると決定され、カットイン演出パターンが決定された場合、例えば、上述した演出例4(図12D参照)、および、演出例9(図12I参照)〜演出例12(図12L参照)に示したカットイン演出が実行されることになる。
S3307においてカットイン演出パターンを決定すると、続いて、チャンスセグ演出を実行中であるか否かを判定する(S3308)。チャンスセグ演出を実行中であると判定した場合、S3309に処理を進める。一方、チャンスセグ演出を実行中ではないと判定した場合、S3310に処理を進める。
S3308においてチャンスセグ演出を実行中であると判定した場合、チャンスセグ表示器51の停止態様(第1停止態様〜第4停止態様)に応じて、チャンスセグ表示器51の停止時期を決定する(S3309)。この処理では、図35に示すチャンスセグ演出停止時期決定用テーブルを用いてチャンスセグ表示器51の停止時期を決定する。
ここで、チャンスセグ演出停止時期決定用テーブルの例について図35を参照しながら説明する。このチャンスセグ演出停止時期決定用テーブルでは、各変動パターン情報(P120〜171)に対して、第1停止態様〜第4停止態様と、第1停止態様〜第4停止態様における各停止態様について複数の停止時期(付帯演出実行時期)が対応付けられている。また、第1停止態様〜第4停止態様の各停止態様における各停止時期を決定する決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。
このチャンスセグ停止時期決定用テーブルの特徴は、第1停止態様〜第4停止態様と大当たり期待度が高くなるのにしたがって、チャンスセグ表示器51の停止時期が遅い時期になる割合が高くなるように規定されている点である。したがって、チャンスセグ表示器51が第1の時期に停止するよりも、これよりも遅い第2の時期に停止した場合のほうが、大当たり期待度が高いことを示唆する停止態様によりチャンスセグ表示器51が停止表示され易い。
なお、チャンスセグ演出停止時期決定用テーブルに停止時期として規定されている付帯演出実行時期T54、T74、T94、T114は、第1疑似2変動演出、第2疑似2変動演出、または、第1特別演出の実行開始時期である。
また、チャンスセグ演出停止時期決定用テーブルに停止時期として規定されている付帯演出実行時期T77、T117は、第1疑似3変動演出、第2疑似3変動演出、または、第1特別演出の実行開始時期である。
また、チャンスセグ演出停止時期決定用テーブルに停止時期として規定されている付帯演出実行時期T58、T81、T98、T121は、SP1リーチタイトル演出の開始時期(SP1リーチ演出の開始時期)である。
また、チャンスセグ演出停止時期決定用テーブルに停止時期として規定されている付帯演出実行時期T60、T83、T100、T124は、SP1カットイン演出の開始時期である。
また、チャンスセグ演出停止時期決定用テーブルに停止時期として規定されている付帯演出実行時期T102、T126は、SP2リーチタイトル演出の開始時期(SP2リーチ演出の開始時期)である。
また、チャンスセグ演出停止時期決定用テーブルに停止時期として規定されている付帯演出実行時期T105、T129は、SP2カットイン演出の開始時期である。
S3309においてチャンスセグ停止時期が決定された場合、例えば、上述した演出例1(図12A参照)〜演出例4(図12D参照)に示した停止時期において各停止態様によりチャンスセグ表示器51の停止表示が実行されることになる。
S3308においてチャンスセグ演出を実行中ではないと判定した場合、または、S3309においてチャンスセグ停止時期を決定した場合、続いて、チャンスゾーン演出決定処理(図26参照)においてチャンスゾーン演出を実行すると決定されていたか否かを判定する(S3310)。つまり、先読み演出としてのチャンスゾーン演出(図27参照)を実行していたか否かを判定する。
チャンスゾーン演出決定処理においてチャンスゾーン演出を実行すると決定されていたと判定した場合、S3312に処理を進める。一方、そうではない(つまり、先読み演出としてのチャンスゾーン演出を実行していない)と判定した場合、S3311に処理を進める。
S3306において先読み演出としてのチャンスゾーン演出を実行していないと判定した場合、疑似連中チャンスゾーン演出パターン決定処理を実行する(S3311)。この処理では、図36に示す疑似連中チャンスゾーン演出決定用テーブルを用いて疑似連中チャンスゾーン演出の演出内容(疑似連中チャンスゾーン演出パターン)を決定する。
ここで、疑似連中チャンスゾーン演出決定用テーブルの例について図36を参照しながら説明する。図36に示すように疑似連中チャンスゾーン演出決定用テーブルは、第1疑似連中チャンスゾーン演出決定用テーブル(図36(a))〜第4疑似連中チャンスゾーン演出決定用テーブル(図36(d))からなる。
図36(a)は、SP1リーチ1変動演出を実行する場合において、疑似連中チャンスゾーン演出パターンを決定するときに用いられる第1疑似連中チャンスゾーン演出決定用テーブルである。
この第1疑似連中チャンスゾーン演出決定用テーブルでは、各変動演出パターン情報(EP31〜33、EP131〜133)に対して、疑似連中チャンスゾーン演出パターンGC01およびGC02と、各疑似連中チャンスゾーン演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。
図36(b)は、SP1リーチ2変動演出を実行する場合において、疑似連中チャンスゾーン演出パターンを決定するときに用いられる第2疑似連中チャンスゾーン演出決定用テーブルである。
この第2疑似連中チャンスゾーン演出決定用テーブルでは、各変動演出パターン情報(EP41〜43、EP141〜143)に対して、疑似連中チャンスゾーン演出パターンGC11〜13と、各疑似連中チャンスゾーン演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。
図36(c)は、SP2リーチ1変動演出を実行する場合において、疑似連中チャンスゾーン演出パターンを決定するときに用いられる第3疑似連中チャンスゾーン演出決定用テーブルである。
この第3疑似連中チャンスゾーン演出決定用テーブルでは、各変動演出パターン情報(EP51〜53、EP151〜153)に対して、疑似連中チャンスゾーン演出パターンGC21およびGC22と、各疑似連中チャンスゾーン演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。
図36(d)は、SP2リーチ2変動演出を実行する場合において、疑似連中チャンスゾーン演出パターンを決定するときに用いられる第4疑似連中チャンスゾーン演出決定用テーブルである。
この第4疑似連中チャンスゾーン演出決定用テーブルでは、各変動演出パターン情報(EP61〜63、EP161〜163)に対して、疑似連中チャンスゾーン演出パターンGC31〜33と、各疑似連中チャンスゾーン演出パターンの決定割合(判定値の割り振り)が対応付けられている。
S3311において疑似連中チャンスゾーン演出を実行すると決定され、疑似連中チャンスゾーン演出パターンが決定された場合、例えば、上述した演出例3(図12C参照)〜演出例8(図12H参照)に示した疑似連中チャンスゾーン演出が実行されることになる。
上述したチャンスゾーン演出決定処理(図26参照)では、大当たり変動演出を実行予定である場合、80%はチャンスゾーン演出を実行しない、20%はチャンスゾーン演出を実行すると決定される。また、ハズレ変動演出を実行予定である場合、90%はチャンスゾーン演出を実行しない、10%はチャンスゾーン演出を実行すると決定される(図15参照)。したがって、S3311では、チャンスゾーン演出決定処理においてチャンスゾーン演出を実行しないと決定された大当たり変動演出の80%とハズレ変動演出の90%について、これらの疑似連中チャンスゾーン演出決定用テーブルに規定された決定割合に基づいて疑似連中チャンスゾーン演出を実行するか否かが決定される。よって、チャンスゾーン演出決定処理によりチャンスゾーン演出を実行すると決定された場合に実行されるチャンスゾーン演出よりも、疑似連中チャンスゾーン演出を実行すると決定された場合に実行される疑似連中チャンスゾーン演出のほうが、大当たり期待度が高いこと示唆する演出である。
S3304において時短状態であると判定した場合、S3305において変動パターンはP120未満であると判定した場合、または、S3311において疑似連中チャンスゾーン演出を決定した場合、続いて、その他変動中演出決定処理を実行する(S3312)。その他変動中演出決定処理は、変動アイコン演出、タイトル演出、カットイン演出、および、疑似連中チャンスゾーン演出以外の他の各変動中演出についての実行可否、他の各変動中演出の変動中演出パターンを決定する。
続いて、変動演出データ記憶処理を実行する(S3313)。この変動演出データ記憶処理では、変動演出パターンと各変動中演出を実行するための変動中演出パターンを、変動演出パターン情報としてRAM121bに記憶させる。この処理が終了すると変動演出開始処理を終了する。
以上のように、変動演出開始処理により変動演出パターンと各変動中演出パターンが決定され、この決定された変動演出パターンと各変動中演出パターンに基づく変動演出が実行されることにより、パチンコ遊技機1の演出効果が向上する。
[変形例2]
ここで、本実施形態の変形例について説明する。
本実施形態の保留アイコン第2演出や保留アイコン第3演出では、新たに始動入賞した特図1保留が表示された次回の変動演出から保留アイコン第2演出や保留アイコン第3演出を実行するようにしていた。しかしながら、これに限らず、新たに始動入賞した先読み対象である特図1保留が表示されたときの変動演出から保留アイコン第2演出や保留アイコン第3演出を実行するようにしてもよい。
また、本実施形態の保留アイコン第2演出や保留アイコン第3演出では、先読み対象保留よりも先の保留、または、先読み対象保留よりも先の保留の表示態様を特殊態様で表示する場合、「青」以上の特殊態様では表示しないようにしていた。しかしながら、これに限らず、例えば、対象保留に対応する先読みパターン情報が大当たり変動演出を実行予定であることを示すものである場合、先読み対象保留よりも先の保留、または、先読み対象保留よりも先の保留の表示態様を「青」以上の特殊態様(例えば、「虹」)で表示するようにしてもよい。
また、本実施形態のチャンスランプ演出では、チャンスランプ52を第1〜第4点灯態様による4種類で点灯されるようにした。しかしながら、これに限らず、チャンスランプ52の点灯態様は、4種類以上でも4種類未満であってもよい。また、チャンスランプの点灯態様は単色点灯に限らず、複数色点灯としてもよい。
また、本実施形態のチャンスランプ演出では、対象変動演出の開始のときにチャンスランプ52を点灯された以降において、チャンスランプ52を点灯させないようにしていた。しかしながら、これに限らず、対象変動演出における疑似2変動演出を開始するとき、疑似3変動演出を開始するとき、第1特別演出を開始するとき、および、各タイトル演出を実行するとき、および、各カットイン演出を実行するとき等における1または複数においてチャンスランプ52を点灯させるようにしてもよい。また、このようにした場合、対象変動演出の開始のときと同点灯態様でチャンスランプ52を点灯させてもよく、また、対象変動演出の開始のときよりも大当たり期待度が高いことを示唆する点灯態様でチャンスランプ51を点灯させてもよい。
また、本実施形態のチャンスセグ演出では、チャンスセグ表示器51の停止時期を変動演出開始処理により決定するようにしていた。しかしながら、これに限らず、チャンスセグ演出決定処理においてチャンスセグ表示器51の停止時期を決定するようにしてもよい。
また、本実施形態のチャンスセグ演出では、チャンスセグ表示器51を事前変動演出では停止表示させないようにしていた。しかしながら、チャンスセグ表示器51を事前変動演出においても停止表示させるようにしてもよい。このようにした場合、チャンスセグ演出決定処理において停止時期を決定するようにすればよい。なお、チャンスセグ表示器51が事前変動演出において停止表示したときは、大当たり期待度が非常に高い(例えば、大当たりが確定)ことを示唆する演出であるようにすると、パチンコ遊技機1の演出効果が向上する。
また、本実施形態のボタン振動演出では、第1演出操作部31aを振動させる時間を固定時間(1s)としていた。しかしながら、これに限らず、第1演出操作部31aを振動させる時間を複数設けるようにしてもよい。そして、このようにした場合、大当たり期待度に応じて振動時間を変えることが考えられる。また、対象変動演出の開始時のときだけ振動時間を事前変動演出とは異ならせることが考えられる。
[本実施形態に開示された他の発明]
本実施形態には、本発明以外にも以下に示す他の発明が開示されている。ここで、他の発明を付記する。なお、ここに付記する他の発明の各々は、本発明と組み合わせることも可能である。
(発明A)
始動条件が成立し、開始条件が成立したことに基づき変動表示を実行可能な遊技機であって、上記開始条件が未成立である場合、当該開始条件の成立に基づく上記変動表示を対象変動表示とした先読み演出を実行可能な先読み演出実行手段(演出制御基板120)を備え、上記先読み演出実行手段は、上記始動条件が成立したとき、または、当該始動条件が成立したときから上記対象変動表示の開始前までの間を実行期間として実行可能な上記先読み演出である第1の先読み演出(保留アイコン演出)と、上記始動条件が成立したときから上記対象変動表示の終了前までの間を実行期間として実行可能な上記先読み演出である第2の先読み演出(チャンスセグ演出)と、を実行可能であることにより、従来の遊技機(特開2015−165889号公報に記載の遊技機)における先読み演出を改善することによって演出効果を向上させる遊技機の発明A。
上記第1の先読み演出は、第1の表示部(第1表示装置20)により実行し、上記第2の先読み演出は、上記第1の表示部とは異なる表示部(チャンスセグ表示器51)により実行する遊技機の発明A1。
上記開始条件が未成立である場合は、当該開始条件が未成立である上記変動表示があることを示す保留アイコンを表示し、上記保留アイコンの表示態様には、通常態様(「白」)と特殊態様(「白」〜「虹」)とがあり、上記第1の先読み演出は、上記保留アイコンの表示態様を特殊態様で表示する演出である遊技機の発明A2。
上記第2の先読み演出は、上記始動条件が成立したときに開始演出(チャンスセグ表示器51を開始態様により表示)を実行し、継続演出(チャンスセグ表示器51を変動表示)を実行した後、上記対象変動表示において停止演出(チャンスセグ表示器51を停止態様により停止)を実行する遊技機の発明A3。
(発明B)
始動条件が成立し、開始条件が成立したことに基づき変動表示を実行可能な遊技機であって、上記開始条件が未成立である場合、当該開始条件の成立に基づく上記変動表示を対象変動表示とした先読み演出を実行可能な先読み演出実行手段(演出制御基板120)を備え、上記先読み演出実行手段は、上記始動条件が成立したとき、または、当該始動条件が成立したときから上記対象変動表示の開始前までの間を実行期間として実行可能な上記先読み演出である第1の先読み演出(保留アイコン演出)と、上記始動条件が成立したときから上記対象変動表示の終了前までの間を実行期間として実行可能な上記先読み演出である第2の先読み演出(チャンスセグ演出)と、上記対象変動表示の前に実行される上記変動表示において実行可能な上記先読み演出である第3の先読み演出(チャンスランプ演出、ボタン振動演出)と、を実行可能であることにより、従来の遊技機(特開2015−165889号公報に記載の遊技機)における先読み演出を改善することによって演出効果を向上させる遊技機の発明B。
上記第1の先読み演出は、第1の表示部(第1表示装置20)により実行し、上記第2の先読み演出および上記第3の先読み演出は、上記第1の表示部とは異なる表示部(チャンスセグ表示器51、チャンスランプ52)により実行する遊技機の発明B1。
上記開始条件が未成立である場合は、当該開始条件が未成立である上記変動表示があることを示す保留アイコンを表示し、上記保留アイコンの表示態様には、通常態様(「白」)と特殊態様(「白」〜「虹」)とがあり、上記第1の先読み演出は、上記保留アイコンの表示態様を特殊態様で表示する演出である遊技機の発明B2。
上記第2の先読み演出は、上記始動条件が成立したときに開始演出(チャンスセグ表示器51を開始態様により表示)を実行し、継続演出(チャンスセグ表示器51を変動表示)を実行した後、上記対象変動表示において停止演出(チャンスセグ表示器51を停止態様により停止)を実行する遊技機の発明B3。
上記第3の先読み演出は、上記対象変動表示の前に実行される上記変動表示が実行されてから、当該変動表示が終了するまでの間における所定期間(2s間、1s間)において実行する遊技機の発明B4。
(発明C)
始動条件が成立し、開始条件が成立したことに基づき変動表示を実行可能な遊技機であって、上記開始条件が未成立である場合、当該開始条件の成立に基づく上記変動表示を対象変動表示とした先読み演出(チャンスランプ演出)を実行可能な先読み演出実行手段(演出制御基板120)を備え、上記先読み演出実行手段は、上記先読み演出の実行中に上記始動条件が成立した場合、当該先読み演出を中止することが可能であることにより、従来の遊技機(特開2015−165889号公報に記載の遊技機)における先読み演出を改善することによって演出効果を向上させる遊技機の発明C。
上記先読み演出実行手段は、上記先読み演出を中止する場合、次回の上記変動表示から中止する遊技機の発明C1。
上記先読み演出実行手段は、上記先読み演出の実行中に上記始動条件が成立した場合、当該始動条件の成立に基づく上記変動表示が、上記対象変動表示よりも特別遊技が実行される期待度が高い変動表示を実行する場合(例えば、対象変動表示の先読みパターン情報がY110であり、先読み演出の実行中の始動条件の成立に基づく先読みパターン情報がY120であるとき等)に上記先読み演出を中止する遊技機の発明C2。
上記先読み演出は、上記対象変動表示の前に実行される上記変動表示が実行されてから、当該変動表示が終了するまでの間における所定期間(2s間、1s間)において実行する遊技機の発明C3。
上記先読み演出は、第1の先読み演出(チャンスランプ演出)と、第2の先読み演出(ボタン振動演出)があり、上記第1の先読み演出(チャンスランプ演出)は中止することが可能であるが、上記第2の先読み演出(ボタン振動演出)は中止することを制限する遊技機の発明C4。
(発明E)
始動条件が成立し、開始条件が成立したことに基づき変動表示を実行可能な遊技機であって、上記開始条件が未成立である場合は、当該開始条件が未成立である上記変動表示があることを示す保留アイコンを表示し、上記保留アイコンの表示態様には、通常態様(「白」)と特殊態様(「白」〜「虹」)とがあり、上記保留アイコンの表示態様を上記特殊態様で表示する先読み演出を実行可能な先読み演出実行手段を備え、上記先読み演出実行手段は、上記先読み演出を実行することにより、上記保留アイコン(例えば、特1保1アイコン)の表示態様を特殊態様で表示することにより、当該特殊態様で表示した上記保留アイコン(例えば、特1保1アイコン)に基づく上記変動表示における特別遊技が実行される期待度を示唆するとき(保留アイコン第1演出)と、上記保留アイコン(例えば、特1保1アイコン)の表示態様を特殊態様で表示することにより、当該特殊態様で表示した上記保留アイコンよりも後に表示された後保留アイコン(例えば、特1保2アイコン)に基づく上記変動表示における上記特別遊技が実行される期待度を示唆するとき(保留アイコン第2演出)と、があることにより、従来の遊技機(特開2019−55099号公報に記載の遊技機)における保留変化演出を改善することによって演出効果を向上させる演出効果を向上させる遊技機の発明E。
上記先読み演出実行手段は、上記特殊態様で表示した上記保留アイコンに基づく上記変動表示における上記特別遊技が実行される期待度を示唆するときは、当該保留アイコン(例えば、特1保1アイコン)の表示態様を第1の特殊態様(「白点滅」または「青」)、または、当該第1の特殊態様よりも上記特別遊技が実行される期待度が高いことを示唆する第2の特殊態様(「緑」)により表示可能であり、上記後保留アイコンに基づく上記変動表示における上記特別遊技が実行される期待度を示唆するときは、上記保留アイコン(例えば、特1保1アイコン)の表示態様を上記第1の特殊態様(「青」)により表示可能であるが、上記第2の特殊態様(「緑」)により表示することを制限する遊技機の発明E1。
(発明F)
始動条件が成立し、開始条件が成立したことに基づき変動表示を実行可能な遊技機であって、上記開始条件が未成立である場合は、当該開始条件が未成立である上記変動表示があることを示す保留アイコンを表示し、上記保留アイコンの表示態様には、通常態様(「白」)と特殊態様(「白」〜「虹」)とがあり、上記保留アイコンの表示態様を上記特殊態様で表示する先読み演出(保留アイコン第3演出)を実行可能な先読み演出実行手段を備え、上記先読み演出実行手段は、上記保留アイコン(例えば、特1保留1アイコン)に基づく上記変動表示が第1のリーチ演出(例えば、ノーマルリーチ)を実行可能であって、当該保留アイコンよりも後に表示された後保留アイコン(例えば、特1保留2アイコン)に基づく上記変動表示が上記第1のリーチ演出(例えば、ノーマルリーチ)よりも特別遊技が実行される期待度が高い第2のリーチ演出(例えば、SP1リーチ)を実行可能である場合、上記先読み演出において、上記保留アイコン(例えば、特1保留1アイコン)の表示態様を上記特殊態様(例えば、「白点滅」や「青」)により表示可能であるが、上記後保留アイコン(例えば、特1保留2アイコン)の表示態様を上記特殊態様により表示することを制限する(「白」とする)ことにより、従来の遊技機(特開2019−55099号公報に記載の遊技機)における保留変化演出を改善することによって演出効果を向上させる演出効果を向上させる遊技機の発明F。
上記先読み演出実行手段は、上記保留アイコン(例えば、特1保1アイコン)の上記特殊態様には、第1の特殊態様(「白点滅」または「青」)、または、当該第1の特殊態様よりも上記特別遊技が実行される期待度が高いことを示唆する第2の特殊態様(「緑」)があり、上記保留アイコン(例えば、特1保留1アイコン)に基づく上記変動表示が第1のリーチ演出(例えば、ノーマルリーチ)を実行可能であって、上記後保留アイコン(例えば、特1保留2アイコン)に基づく上記変動表示が上記第1のリーチ演出(例えば、ノーマルリーチ)よりも上記特別遊技が実行される期待度が高い第2のリーチ演出(例えば、SP1リーチ)を実行可能である場合、上記先読み演出において、上記保留アイコンの表示態様(例えば、特1保留1アイコン)を、上記第1の特殊態様(「白点滅」または「青」)により表示可能であるが、上記第2の特殊態様(「緑」)により表示することを制限する遊技機の発明F1。
(発明G)
始動条件が成立し、開始条件が成立したことに基づき変動表示を実行可能な遊技機であって、上記開始条件が未成立である場合は、当該開始条件が未成立である上記変動表示があることを示す保留アイコンを表示し、上記保留アイコンの表示態様には、通常態様(「白」)と特殊態様(「白」〜「虹」)とがあり、上記保留アイコンの表示態様を上記特殊態様で表示する先読み演出を実行可能な先読み演出実行手段を備え、上記先読み演出実行手段は、上記先読み演出を実行することにより、上記保留アイコン(例えば、特1保1アイコン)の表示態様を特殊態様で表示することにより、当該特殊態様で表示した上記保留アイコン(例えば、特1保1アイコン)に基づく上記変動表示における特別遊技が実行される期待度を示唆するとき(保留アイコン第1演出)と、上記保留アイコン(例えば、特1保2アイコン)の表示態様を特殊態様で表示することにより、当該特殊態様で表示した上記保留アイコンよりも先に表示された先保留アイコン(例えば、特1保1アイコン)に基づく上記変動表示における上記特別遊技が実行される期待度を示唆するとき(保留アイコン第2演出)と、があることにより、従来の遊技機(特開2019−55099号公報に記載の遊技機)における保留変化演出を改善することによって演出効果を向上させる演出効果を向上させる遊技機の発明G。
上記先読み演出実行手段は、上記特殊態様で表示した上記保留アイコンに基づく上記変動表示における上記特別遊技が実行される期待度を示唆するときは、当該保留アイコン(例えば、特1保2アイコン)の表示態様を第1の特殊態様(「白点滅」または「青」)、または、当該第1の特殊態様よりも上記特別遊技が実行される期待度が高いことを示唆する第2の特殊態様(「緑」)により表示可能であり、上記先保留アイコンに基づく上記変動表示における上記特別遊技が実行される期待度を示唆するときは、上記保留アイコン(例えば、特1保2アイコン)の表示態様を上記第1の特殊態様(「青」)により表示可能であるが、上記第2の特殊態様(「緑」)により表示することを制限する遊技機の発明G1。
(発明H)
始動条件が成立し、開始条件が成立したことに基づき変動表示を実行可能な遊技機であって、上記開始条件が未成立である場合は、当該開始条件が未成立である上記変動表示があることを示す保留アイコンを表示し、上記保留アイコンの表示態様には、通常態様(「白」)と特殊態様(「白」〜「虹」)とがあり、上記保留アイコンの表示態様を上記特殊態様で表示する先読み演出(保留アイコン第3演出)を実行可能な先読み演出実行手段を備え、上記先読み演出実行手段は、上記保留アイコン(例えば、特1保留2アイコン)に基づく上記変動表示が第1のリーチ演出(例えば、ノーマルリーチ)を実行可能であって、当該保留アイコンよりも先に表示された先保留アイコン(例えば、特1保留1アイコン)に基づく上記変動表示が上記第1のリーチ演出(例えば、ノーマルリーチ)よりも特別遊技が実行される期待度が高い第2のリーチ演出(例えば、SP1リーチ)を実行可能である場合、上記先読み演出において、上記保留アイコン(例えば、特1保留2アイコン)の表示態様を上記特殊態様(例えば、「白点滅」や「青」)により表示可能であるが、上記先保留アイコン(例えば、特1保留1アイコン)の表示態様を上記特殊態様により表示することを制限する(「白」とする)ことにより、従来の遊技機(特開2019−55099号公報に記載の遊技機)における保留変化演出を改善することによって演出効果を向上させる演出効果を向上させる遊技機の発明H。
上記先読み演出実行手段は、上記保留アイコン(例えば、特1保1アイコン)の上記表示態様には、第1の特殊態様(「白点滅」または「青」)、または、当該第1の特殊態様よりも上記特別遊技が実行される期待度が高いことを示唆する第2の特殊態様(「緑」)があり、上記保留アイコン(例えば、特1保留2アイコン)に基づく上記変動表示が第1のリーチ演出(例えば、ノーマルリーチ)を実行可能であって、上記先保留アイコン(例えば、特1保留1アイコン)に基づく上記変動表示が上記第1のリーチ演出(例えば、ノーマルリーチ)よりも上記特別遊技が実行される期待度が高い第2のリーチ演出(例えば、SP1リーチ)を実行可能である場合、上記先読み演出において、上記保留アイコン(例えば、特1保留2アイコン)の表示態様を上記第1の特殊態様(「白点滅」または「青」)により表示可能であるが、上記第2の特殊態様(「緑」)により表示することを制限する遊技機の発明H1。
(発明I)
始動条件が成立し、開始条件が成立したことに基づき変動表示を実行可能な遊技機であって、上記開始条件が未成立である場合は、当該開始条件が未成立である上記変動表示があることを示す保留アイコンを表示し、上記変動表示においては当該変動表示に対応する変動アイコンを表示し、上記保留アイコンおよび上記変動アイコンは、第1の態様(例えば「青」)と、当該第1の態様よりも特別遊技が実行される期待度が高いことを示唆する第2の態様(例えば「緑」)により少なくとも表示可能であり、変動アイコンを第2の態様で表示する場合のパターンとして、上記保留アイコンにおいて上記第2の態様(例えば「緑」)で表示した後、当該変動アイコンとして当該第2の態様(例えば「緑」)により表示する第1のパターンと、上記保留アイコンにおいて上記第1の態様(例えば「青」)で表示した後、当該変動アイコンとして当該第1の態様(例えば「青」)により表示した後、上記第2の態様(例えば「緑」)に変更して表示する第2のパターンと、があり、上記第1のパターンと上記第2のパターンとでは、上記特別遊技が実行される期待度が異なることより、従来の遊技機(特開2016−97177号公報に記載の遊技機)におけるアクティブ表示変化演出(変動アイコン演出)を改善することによって演出効果を向上させる演出効果を向上させる遊技機の発明I。
上記第1のパターンと上記第2のパターンとにおいて、上記変動アイコンを上記第2の態様よりも上記特別遊技が実行される期待度が高い第3の態様に変更して表示することが可能である遊技機の発明I1。
上記第1のパターンと上記第2のパターンとでは、上記第1のパターンのほうが、上記特別遊技が実行される期待度が高い遊技機の発明I2。
(発明J)
始動条件が成立し、開始条件が成立したことに基づき変動表示を実行可能な遊技機であって、上記変動表示が開始されたときから特殊演出(チャンスゾーン中演出)を実行する第1の特殊演出パターン(例えば、変動演出の開始からチャンスゾーン演出を実行する)と、上記変動表示が開始されたときは特殊演出(チャンスゾーン中演出)を実行せず、当該変動表示が開始された後、上記特殊演出を実行する第2の特殊演出パターン(例えば、疑似2変動演出からチャンスゾーン演出を実行する)と、があり、上記第1の特殊演出パターンと上記第2の特殊演出パターンとでは、特別遊技状態となる期待度が異なることより、従来の遊技機(特開2016−97177号公報に記載の遊技機)における先読みゾーン演出を改善することによって演出効果を向上させる演出効果を向上させる遊技機の発明J。
上記変動表示において、疑似連続演出を実行可能であり、上記第2の特殊演出パターンにおいて上記疑似連続演出における所定疑似変動演出(例えば、疑似2変動演出)が開始されるときから上記特殊演出を実行する遊技機の発明J1。
上記第1の特殊演出パターンでは、上記開始条件が成立するまでの間における上記変動表示において、上記特殊演出が実行されるか否かを演出する煽り演出(チャンスゾーン突入煽り演出)を実行可能である遊技機の発明J2。
上記第1の特殊演出パターンと上記第2の特殊演出パターンとでは、上記第2の特殊演出パターンのほうが、上記特別遊技が実行される期待度が高い遊技機の発明J3。
1 パチンコ遊技機、2 遊技盤、4 主表示装置、5 サブ表示装置、20 第1表示装置、26 盤内可動装置、27 第2表示装置、31a 第1演出操作部、31b 第2演出操作部、100 遊技制御基板、101 遊技制御用マイコン、120 演出制御基板、121 演出制御用マイコン

Claims (4)

  1. 始動条件が成立し、開始条件が成立したことに基づき変動表示を実行可能な遊技機であって、
    前記開始条件が未成立である場合は、当該開始条件が未成立である前記変動表示があることを示す保留アイコンを表示し、
    前記開始条件が未成立である場合、当該開始条件の成立に基づく前記変動表示を対象変動表示として先読み演出を実行可能な先読み演出実行手段を備え、
    前記先読み演出実行手段は、
    前記始動条件が成立したとき、または、当該始動条件が成立したときから前記対象変動表示の開始前までの間を実行期間として実行可能な前記先読み演出である第1の先読み演出と、
    前記始動条件が成立したときから前記対象変動表示の終了前までの間を実行期間として実行可能な前記先読み演出である第2の先読み演出と、
    を実行可能であり、
    前記第1の先読み演出は、前記保留アイコンが第1の数で表示されているときよりも、当該第1の数よりも少ない第2の数で表示されているときのほうが実行割合を高くしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記保留アイコンの表示態様には、通常態様と特殊態様とがあり、
    前記第1の先読み演出は、前記保留アイコンの表示態様を特殊態様で表示する演出であることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  3. 前記第1の先読み演出は、第1の表示部により実行し、
    前記第2の先読み演出は、前記第1の表示部とは異なる表示部により実行することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記第2の先読み演出は、前記始動条件が成立したときに開始演出を実行し、継続演出を実行した後、前記対象変動表示において停止演出を実行することを特徴とする請求項1〜3のうち何れか1項に記載の遊技機。
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