JP2021166016A - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エラーの発生を容易かつ迅速にユーザに認識させることができる情報処理装置を提供する。【解決手段】情報処理装置は、所定の一面を一方向に向けた姿勢で設置されて、内部に処理ユニットを収容する筐体と、筐体の一面に設けられ、処理ユニットの状態に基づいた表示態様で表示を行う表示部と、自装置が終了処理してから起動処理が始まるまでの間、情報を記憶することが可能な記憶部と、処理ユニットにおけるエラーの発生を検出した場合に、記憶部にエラー情報を記憶させる記憶処理部と、記憶部に記憶されたエラー情報を取得する取得部と、エラー情報が取得されない場合には表示部を第1の表示態様で表示させ、エラー情報を取得した場合には表示部を、第1の表示態様と異なる、第2の表示態様で表示させ、処理ユニットの次回起動時には、エラー情報の取得の有無に基づいて、第1の表示態様及び第2の表示態様のうち、いずれか一つの表示態様で表示を開始させる表示制御部と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、情報処理装置に関する。
従来、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置においては、内蔵する処理システムが動作状態(電源が投入された状態)であるか否か等を示すための表示灯を備えるものがある。このような表示灯は、例えば、電源スイッチの周囲や電源スイッチの操作面の表面等に設けられている場合がある。
情報処理装置は、稼働中にエラーを起こす場合がある。エラーが検出された場合に、情報処理装置の電源が投入されている場合であれば、当該情報処理装置に接続された表示装置等にエラーが発生したことを示すメッセージが表示される場合がある。しかし、情報処理装置が表示装置を備えていない場合は、エラーの発生をユーザに通知できないという問題がある。また、表示装置を備える場合でも、エラーを抱える情報処理装置の電源が投入されて再度エラーの検出が行われてメッセージが表示されるまで、エラーの発生をユーザに通知できないという問題がある。
本発明が解決する課題の一例は、エラーの発生を容易かつ迅速にユーザに認識させることができる情報処理装置を提供することにある。
本発明の第1態様に係る情報処理装置は、所定の一面を一方向に向けた姿勢で設置されて、内部に処理ユニットを収容する筐体と、前記筐体の前記一面に設けられ、前記処理ユニットの状態に基づいた表示態様で表示を行う表示部と、自装置が終了処理してから起動処理が始まるまでの間、情報を記憶することが可能な記憶部と、前記処理ユニットにおけるエラーの発生を検出した場合に、前記記憶部にエラー情報を記憶させる記憶処理部と、前記記憶部に記憶された前記エラー情報を取得する取得部と、前記エラー情報が取得されない場合には前記表示部を第1の表示態様で表示させ、前記エラー情報を取得した場合には前記表示部を、前記第1の表示態様と異なる、第2の表示態様で表示させ、前記処理ユニットの次回起動時には、前記エラー情報の取得の有無に基づいて、前記第1の表示態様及び前記第2の表示態様のうち、いずれか一つの表示態様で表示を開始させる表示制御部と、を備える。
前記情報処理装置では、前記記憶部は、前記情報処理装置の待機電力で前記エラー情報を記憶する揮発性記憶部である。
前記情報処理装置では、前記記憶処理部は、前記処理ユニットにおけるエラーの解消を検出した場合に、前記記憶部からエラー情報を削除する。
前記情報処理装置では、前記表示部は、前記情報処理装置の主電源の操作状態に基づく表示態様で表示される電源表示部と、前記電源表示部の前記表示態様と同期した表示態様で表示される少なくとも一つの状態表示部とで構成されている。
前記情報処理装置では、前記状態表示部のうち少なくとも一つは、前記筐体の前記一面の外縁部に沿って配置されている。
本発明の上記態様によれば、エラーの発生を容易かつ迅速にユーザに認識させることができる情報処理装置を得ることができる。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用、結果、および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能であるとともに、基本的な構成に基づく種々の効果や、派生的な効果のうち、少なくとも一つを得ることが可能である。
図1は、本実施形態にかかる情報処理装置(例えばパーソナルコンピュータ:PC)10を示す正面図である。情報処理装置10は、PCに限らず、内蔵する処理ユニットで演算処理を実行する電子機器であってもよい。
図1に示すように、情報処理装置10は、筐体12を備え、当該筐体12は、例えば、所定の一面(例えばフロントカバー14)を一方向に向けた姿勢で配置可能な、据え置き型のコンピュータである。筐体12の内部には、例えば、それぞれがプロセッサを備えた、メイン情報処理ユニットと複数のサブ情報処理ユニットとが、中継装置を介して通信可能に接続された状態で収容されている。また、各処理ユニットに電源を供給する電源ユニット等が収容されている。なお、情報処理装置10は、例えば、中央演算処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、マザーボード(M/B)及びドーターボードのような種々の回路基板、ハードディスクドライブ(HDD)またはソリッドステートドライブ(SSD)のような記録装置、電源ユニット等を備える一般的なPCであってもよい。
筐体12は、フロントカバー14を有する。フロントカバー14は、筐体12の内部を覆う。フロントカバー14は、例えば、合成樹脂または金属により作られる。フロントカバー14の表面には、主電源のON/OFF切り替えを行う、例えば、オルタネート動作型の電源スイッチ16が設けられている。また、電源スイッチ16の外縁部には、情報処理装置10の電源がON状態の場合に点灯する電源表示灯(電源表示部)18が配置されている。電源表示灯18は、例えば、発光ダイオード(LED)等の光源によって点灯する。なお、電源表示灯18の配置位置は、電源スイッチ16の周囲に限らず、例えば、電源スイッチ16の近傍に独立した表示灯として配置されてもよいし、電源スイッチ16の操作面に配置されてもよい。電源表示灯18が電源スイッチ16の操作面に配置される場合、例えば、電源スイッチ16の表面に形成された電源マークを点灯するようにしてもよい。
また、筐体12の外縁部には、例えば、電源表示灯18と連動して点灯するチューブ状の状態表示部20が配置されている。状態表示部20は、例えば、光源と、導光チューブと、拡散部材とから構成される。光源は、例えばLEDである。導光パイプは、例えば、略透明で光を透過可能な、可撓性の略円柱状の合成樹脂で形成された棒状の部品である。導光チューブは、一方の端部に配置された光源が照射する光を、他方の端部に向けて伝える。したがって、光源の発光時には、導光チューブの全体が発光しているように見える。拡散部材は、導光チューブの表面側を覆うように配置される。拡散部材は、例えば、ポリカーボネートのような合成樹脂により形成された、光を透過可能な例えば乳白色の部品であり、導光チューブから入射した光を拡散して表面側に出射する。したがって、拡散部材によって、状態表示部20は、全体が略均一に発光しているように見えるようになる。なお、状態表示部20は、異なる発光色のLEDを複数備えている。したがって、状態表示部20は、情報処理装置10の状態に応じた発光色で発光することができる。例えば、状態表示部20は、情報処理装置10が正常動作時の表示色として「青色」や「緑色」を表示することができる。また、情報処理装置10にエラーが発生しているときの表示色として「橙色」や「赤色」等を表示することができる。なお、電源表示灯18も同様に、情報処理装置10の状態に応じた発光色で発光するように構成されている。また、電源表示灯18や状態表示部20は、点灯状態の表示の他、点滅状態での表示も可能である。例えば、情報処理装置10に内蔵された処理ユニット(例えば、メイン情報処理ユニットやサブ情報処理ユニット)が動作している場合は点灯表示とし、起動処理中や終了処理中は点滅表示とすることができる。
電源スイッチ16の近傍には、情報処理装置10に収容される処理ユニットの状態を示す状態情報(例えば、状態コード)を示す表示部としてコード表示部22が配置されている。コード表示部22は、例えば、7セグメント表示装置や、LEDを用いたマトリックス表示装置である。情報処理装置10が収容する処理ユニットにエラーが発生したことを検出した場合、コード表示部22には、エラーが発生しているプラットフォームを特定する情報やエラーの内容を示す状態情報としてのエラーコード22a(状態コード)が表示される。エラーコード22aは、例えば、数字やアルファベット、記号で表示される。ユーザは、コード表示部22に表示されるエラーコード22aに基づき、処理ユニットの状態(エラー状態)を簡易的に把握することができる。そして、エラーコード22aに基づく詳細検証を行うことができる。
図1に示されるように、筐体12のフロントカバー14には、電源スイッチ16やコード表示部22の他、外部機器を電気的に接続する際に使用する接続端子26が設けられてもよい。フロントカバー14に配置される機器は一例であり、収容する処理ユニットの状態を示す表示装置、例えば、電源表示灯18または状態表示部20のいずれかを含んでいれば、図1の構成に限定されず、情報処理装置10の仕様に従い適宜増減することができる。
図2は、情報処理装置10のハードウェア構成を示す例示的かつ模式的な図である。情報処理装置10は、本実施形態の説明に必要な構成として、中継装置28(ブリッジボード)とLEDボード30を含む。
中継装置28には、例えば、PCIe(Peripheral Component Interconnect Express;登録商標)ブリッジコントローラ32、プロセッサ34、情報処理ユニット用の複数のPCIeスロット36、電源ユニット用の電源スロット38、電圧を降圧するためのコンバータ40a,40b、LEDコネクタ42a等が実装されている。また、LEDボード30には、7セグメントコントローラ44、RGB LEDコントローラ46、状態表示部20(LED)、電源表示灯18(LED)、コード表示部22(7セグメント表示装置)、電源スイッチ16、LEDコネクタ42b等が実装されている。
PCIeブリッジコントローラ32は、例えば、メイン情報処理ユニット(メインプラットフォーム50)と複数のサブ情報処理ユニット(第1プラットフォーム52−1〜第6プラットフォーム52−6)との間の通信を制御する。図2に示される例では、中継装置28に形成された第1PCIeスロット36−1〜第6PCIeスロット36−6に対して、それぞれに第1プラットフォーム52−1〜第6プラットフォーム52−6が接続されている。また、第7PCIeスロット36−7、第8PCIeスロット36−8の2つPCIeスロットを用いてメインプラットフォーム50が接続されている。なお、図2において、情報処理装置10は、8つのPCIeスロット(第1PCIeスロット36−1〜第8PCIeスロット36−8)を有する例を示しているが、情報処理装置10は、複数のプラットフォームを接続できる構成であればよく、8つのPCIeスロットを備えた形態に限定されない。
メインプラットフォーム50および第1プラットフォーム52−1〜第6プラットフォーム52−6は、各種の処理を実行するプロセッサをそれぞれ備えた装置である。メインプラットフォーム50は、例えば、情報処理装置10の制御部およびGUI(Graphical User Interface)として機能するホストPCである。また、第1プラットフォーム52−1〜第6プラットフォーム52−6は、例えば、AI(Artificial Intelligence)推論処理、並びに画像処理等を実行する演算部である。本実施形態において、PCIeブリッジコントローラ32は、PCIeバスL1を介して、メインプラットフォーム50および第1プラットフォーム52−1〜第6プラットフォーム52−6を接続し、PCIeを用いて相互に高速通信を実行している。
プロセッサ34は、PCIeブリッジコントローラ32全体を制御する。そして、プロセッサ34がメモリに格納されたソフトウェアプログラムを実行することで、PCIeブリッジコントローラ32におけるプラットフォーム間(メインプラットフォーム50および第1プラットフォーム52−1〜第6プラットフォーム52−6のプロセッサ間)のデータ転送を実現する。また、メインプラットフォーム50や第1プラットフォーム52−1〜第6プラットフォーム52−6でエラーが発生したことを検出した場合や、メインプラットフォーム50と第1プラットフォーム52−1〜第6プラットフォーム52−6間で通信異常が発生したことを検出した場合等は、当該異常を示す信号(エラー情報)を、GPIO(General Purpose Input Output)等の専用の端子に接続される信号線L2を介して、プロセッサ34に提供する。プロセッサ34は、各プラットフォームの状態、例えば、アプリケションの起動状況や各プラットフォームで発生したエラーの情報等を記憶部に記憶可能で、電源表示灯18や状態表示部20の発光態様、およびコード表示部22の表示態様に反映させることができる。
電源スロット38は、中継装置28およびLEDボード30に電源を供給する電源ユニットが接続される。電源ユニットは、電源スイッチ16の状態に拘わらず常時供給される常時電源電圧V1と、電源スイッチ16がONされた場合にのみ供給される駆動電源電圧V2を出力可能である。また、降圧を行うコンバータ40aは、常時電源電圧V1を所定の電圧に降圧した降圧常時電圧V11を、プロセッサ34やLEDボード30側に供給する。同様に降圧を行うコンバータ40bは、駆動電源電圧V2を所定の電圧に降圧した降圧駆動電圧V21を、メインプラットフォーム50や第1プラットフォーム52−1〜第6プラットフォーム52−6等に供給する。
中継装置28とLEDボード30とは、LEDコネクタ42aとLEDコネクタ42bとによって接続されている。LEDコネクタ42aとLEDコネクタ42bとの接続により、LEDボード30は、降圧常時電圧V11の提供を受けたり、GPIO等の専用の端子に接続された信号線L2を介して信号の送受を行ったりする。
7セグメントコントローラ44は、プロセッサ34から提供される制御信号に基づいて、コード表示部22の各セグメントの点灯制御を行う。同様に、RGB LEDコントローラ46は、プロセッサ34から提供される制御信号に基づいて、状態表示部20や電源表示灯18の光源(例えばLED)の点灯制御を行う。7セグメントコントローラ44およびRGB LEDコントローラ46とプロセッサ34とは、例えば、I2C(登録商標)等のシリアル通信によって、信号線L3を介して信号の送受を行っている。なお、コード表示部22や状態表示部20のLED等には、降圧常時電圧V11が常時提供され、いつでも発光可能な状態になっている。
図3は、プロセッサ34において、電源表示灯18、状態表示部20、コード表示部22等の表示部の制御を実現するための構成を示す例示的かつ模式的なブロック図である。プロセッサ34は、例えばROM等に格納されたソフトウェアプログラムを実行することで、例えば、記憶処理部34a、取得部34b、表示制御部34c等のモジュールを実現する。
記憶処理部34aは、各プラットフォーム(例えば、メインプラットフォーム50や第1プラットフォーム52−1〜第6プラットフォーム52−6等)でエラーが発生したことを検出した場合や、各プラットフォーム間で通信異常が発生したことを検出した場合等に、異常を示すエラー情報をGPIO等の専用の端子に接続される信号線L2を介して取得する。そして、取得したエラー情報を記憶部54に逐次記憶させる。記憶部54は、プロセッサ34に実装された、例えば、情報処理装置10の待機電力および動作時の電力(降圧常時電圧V11)で、情報(データ)の保持が可能な揮発性記憶部(例えば、RAM等)である。つまり、従来から標準搭載されている記憶部を用いてコストアップ等を招くことなく、エラー情報を保持することができる。なお、記憶部54は、情報処理装置10(自装置)が終了処理をしてから起動処理が始まるまでの間、情報を記憶することが可能な記憶部であればよく、例えば、書き換え自在な不揮発性の記憶装置(例えば、SSDやHDD等)で構成されてもよい。また、記憶処理部34aは、各プラットフォーム(例えば、メインプラットフォーム50や第1プラットフォーム52−1〜第6プラットフォーム52−6等)におけるエラーが解消されたことを検出した場合は、記憶部54に記憶されている対応するエラー情報を削除する処理も実行する。
取得部34bは、記憶部54にエラー情報が記憶された場合、そのエラー情報を取得し、表示制御部34cに提供する。また、取得部34bは、既に表示制御部34cに提供しているエラー情報が記憶処理部34aによって取り消された場合、つまり、エラー情報に対応するエラーが解消された場合には、エラー解除を示す解除情報を表示制御部34cに提供する。
表示制御部34cは、取得部34bから提供されたエラー情報の有無に基づいて、またはエラー情報が提供されている場合にはエラー情報の内容に基づいて、電源表示灯18や状態表示部20の表示色や点灯/点滅等の表示制御を行う。また、表示制御部34cは、コード表示部22の表示部の表示制御を行う。表示制御部34cは、コード表示部22にエラーコード22aを表示する場合、取得部34bが取得した、各プラットフォーム(メインプラットフォーム50や第1プラットフォーム52−1〜第6プラットフォーム52−6)の動作状態に基づいた表示を行ってもよい。例えば、取得部34bが、プラットフォームのうちいずれか一つでエラーが生じた旨の情報を取得した場合に、表示制御部34cは、エラーが生じたプラットフォームを識別する情報を表示制御する。エラーが生じたプラットフォームを識別する情報としては、例えば、当該プラットフォームが接続されているスロット番号などが考えられる。この場合、表示制御部34cは、「S 3」(スロット番号 3)と表示制御を行う。
表示制御部34cは、取得部34bからエラー情報を取得していない場合、つまり、各プラットフォームにエラーが発生していない正常動作時には、状態表示部20や電源表示灯18を「青色」や「緑色」の表示色で表示させる。一方、表示制御部34cは、取得部34bからエラー情報を取得している場合、つまり、プラットフォームの少なくとも一つでエラーが発生しているエラー発生時には、状態表示部20や電源表示灯18を「橙色」や「赤色」の表示色で表示させる。図1に示されるように、状態表示部20は、情報処理装置10のフロントカバー14の外縁部に沿って広範囲に配置された表示部であるため、電源表示灯18のみが配置されている場合に比べて、ユーザにエラー発生の有無を容易かつ迅速に認識させることができる。
図4は、プロセッサ34が上述したような表示処理を実行する場合の表示部(電源表示灯18、状態表示部20)における表示態様の遷移を説明する例示的かつ模式的な図である。一例として状態表示部20の表示遷移について説明する。
表示制御部34cは、状態表示部20等の表示部を制御する場合、情報処理装置10が起動処理中または終了処理中であるか、動作中であるかを識別し易くするために、表示態様を異ならせている。図4に示されるように、表示制御部34cは、情報処理装置10の起動処理中や終了処理中の場合、例えば、状態表示部20を点滅表示させる。点滅表示は、一定間隔で点灯と消灯を繰り返すフラッシュ態様の表示や、消灯状態から徐々に輝度を増加し、所定の輝度で一定期間点灯した後、再び徐々に輝度を低下させて消灯する、いわゆる、ブリージング態様の表示でもよい。このような動的表示を行うことで、情報処理装置10の起動処理中や終了処理中に強制中断等を行ってはいけないことをユーザに認識させやすくすることができるとともに、デザイン性の向上にも寄与できる。一方、表示制御部34cは、情報処理装置10が起動処理完了後の動作中である場合、状態表示部20等を点灯表示する。
また、表示制御部34cは、取得部34bからエラー情報を取得しているか否かに基づき、状態表示部20の表示色を変更する。つまり、エラー情報を取得していない場合、状態表示部20を第1の表示態様(正常表示態様)の「青色」や「緑色」の表示色で点灯させる。また、エラー情報を取得している場合、状態表示部20を第1の表示態様と異なる、第2の表示態様(エラー表示態様)の「橙色」や「赤色」の表示色で点灯させる。つまり、ユーザに、一瞥で情報処理装置10が正常であるか、エラーを抱えているかを認識させるような表示を行う。
また、表示制御部34cは、情報処理装置10の起動処理中、動作中、終了処理中のいずれの場合においても、取得部34bからエラー情報を取得した場合、そのときの状態表示部20の点滅や、点灯の表示態様を維持したまま、第1の表示態様(正常表示態様)の表示色から、第2の表示態様(エラー表示態様)の表示色に切り替える。例えば、情報処理装置10の起動処理中に、エラー情報を取得した場合、表示制御部34cは、それまでの「青色」のブリージング表示から「橙色」のブリージング表示に切り替える。エラーが解消されずに起動処理が完了した場合、表示制御部34cは、状態表示部20を「橙色」の点灯表示に切り替える。また、情報処理装置10の起動処理中に、発生したエラーが解消された場合、表示制御部34cは、一度「青色」から「橙色」に切り替えられたブリージング表示を再度「青色」のブリージング表示に切り替える。そのまま、エラーが発生することなく起動処理が完了した場合、表示制御部34cは、状態表示部20を「青色」の点灯表示に切り替える。表示制御部34cは、情報処理装置10が動作中の場合、または終了処理中の場合も同様に、エラー情報の有無に従い、表示色の切り替えを行い、ユーザにエラーの有無を通知する。
また、表示制御部34cは、情報処理装置10が終了処理を完了させ、休止状態になっている場合、情報処理装置10の次回起動時には、エラー情報の取得の有無に基づき状態表示部20の表示態様を決定し、その表示態様で表示を開始させる。例えば、表示制御部34cは、表示制御部34cからエラー情報を取得した状態のまま、情報処理装置10が終了処理を完了させ、休止状態になっている場合、次回の起動時には、第2の表示態様(エラー表示態様)のブリージング表示、つまり、「橙色」のブリージング表示を最初から実行する。また、休止状態中にエラーが解消される場合がある。例えば、情報処理装置10内部の温度上昇等によるエラーの場合、休止中に温度が低下し、エラーが解消される場合がある。このような場合、表示制御部34cは取得部34bからエラー解除を示す解除情報を取得するので、表示制御部34cは、第1の表示態様(正常表示態様)のブリージング表示、つまり、「青色」のブリージング表示を最初から行う。すなわち、表示制御部34cは、エラー情報の取得の有無に基づいて、第1の表示態様及び第2の表示態様のうち、いずれか一つの表示態様で状態表示部20の表示を開始させる。
なお、表示制御部34cは、上述したような状態表示部20の表示に同期するように、電源表示灯18の表示態様を変化させてもよい。この場合、情報処理装置10の状態をより認識し易い状態で表示することができる。また、表示制御部34cは、取得部34bからエラー情報を取得し場合、状態表示部20や電源表示灯18の表示制御を行うとともに、取得したエラー情報に対応するエラーコード22aを表示するように、7セグメントコントローラ44に制御信号を提供し、コード表示部22にエラーコード22aを表示させる。なお、表示制御部34cは、情報処理装置10が休止状態のときでもエラーが解消されない場合、コード表示部22においてエラーコード22aの表示を継続してもよい。
上述したような情報処理装置10の表示処理を図5、図6のフローチャートを用いて説明する。なお、図5は、情報処理装置10の起動処理時または終了処理時の表示処理を説明する例示的なフローチャートであり、図6は、情報処理装置10の動作中の表示処理を説明する例示的なフローチャートである。
まず、図5を用いて、情報処理装置10のシステム処理中、すなわち、起動処理時または終了処理時の表示処理を説明する。
表示制御部34cは、電源スイッチ16の押下操作を示す信号を取得したか否かを常時確認しており(S100)、電源スイッチ16の押下操作を示す信号を取得した場合(S100のYes)、取得部34bから、エラー情報が取得しているか否かを確認する(S102)。表示制御部34cは、エラー情報を取得していない場合(S102のNo)、システム処理時に第1表示態様(正常表示態様)の表示を行う制御信号をRGB LEDコントローラ46に送信し、電源表示灯18および状態表示部20を「青色」で点滅(ブリージング)表示させる(S104)。なお、S100において、電源スイッチ16の押下操作を示す信号を取得していない場合(S100のNo)、このフローを一旦終了し、電源スイッチ16の押下操作を待つ。
表示制御部34cは、システム処理中にエラーが発生したことを検出することなく(S106のNo)、システム処理(起動処理または終了処理)が終了したことを確認した場合(S108のYes)、完了したシステム処理が起動処理であるか否かを確認する(S110)。起動処理が終了した場合(S110のYes)、表示制御部34cは、動作時の第1表示態様の表示を行う制御信号をRGB LEDコントローラ46に送信し、電源表示灯18および状態表示部20の表示色を「青色」に維持したまま、点灯表示に切り替え(S112)、一旦このフローを終了する。S110において、完了したシステム処理が起動処理ではない場合(S110のNo)、つまり、終了処理の場合、表示制御部34cは、RGB LEDコントローラ46に表示終了を示す制御信号を送信し、電源表示灯18および状態表示部20を消灯させ(S114)、一旦このフローを終了する。
S108において、まだシステム処理が完了していない場合(S108のNo)、表示制御部34cは、S102に移行し、S102以降の処理を繰り返し実行する。
S106において、システム処理中にプラットフォームのいずれかにおいてエラーが発生したことが検出された場合(S106のYes)、記憶処理部34aは、記憶部54に発生したエラーに関するエラー情報を記憶部54に記憶させる(S116)。また、表示制御部34cは、取得部34bを介して、記憶部54に記憶されたエラー情報を取得する。そして、表示制御部34cは、エラー情報に対応するエラーコード22aをコード表示部22に表示させるための制御信号を7セグメントコントローラ44に送信して、例えばコード表示部22を点滅表示させる(S118)。また、表示制御部34cは、RGB LEDコントローラ46に対して、システム処理時の第2表示態様(エラー表示態様)の表示を行う制御信号をRGB LEDコントローラ46に送信し、電源表示灯18および状態表示部20を「橙色」で点滅(ブリージング)表示させる(S120)。
表示制御部34cは、第2表示態様の表示を実行させている場合、システム処理中にエラーが解消されたか否か確認する(S122)。つまり、取得部34bから、エラー解除を示す解除情報を取得したか確認し、解除情報を取得していない場合(S122のNo)、表示制御部34cは、S108に移行し、S108以降の処理を継続して行う。また、S122において、エラーが解消された場合(S122のYes)、つまり解除情報を取得した場合、記憶処理部34aにより記憶部54に記憶しているエラー情報を消去させる(S124)。その結果、表示制御部34cは、取得部34bからエラー情報の取得がされなくなるため、コード表示部22を消灯させるための制御信号を7セグメントコントローラ44に送信して消灯させる(S126)。そして、表示制御部34cは、S108に移行し、S108以降の処理を継続して行う。
また、S102において、表示制御部34cが、既にエラー情報を取得済みの場合(S102のYes)、表示制御部34cは、S118に移行して、S118以降の処理を継続して行う。この場合、例えば、情報処理装置10が起動処理を行う場合に、前回終了処理を行った際にエラーを抱えたまま情報処理装置10が終了した場合でも、情報処理装置10の次回起動時には、既に記憶部54に記憶されているエラー情報に基づき、コード表示部22の表示および電源表示灯18、状態表示部20の第2表示態様(「橙色」)の点滅表示を最初から行うことがでる。したがって、エラーの発生を容易かつ迅速にユーザに認識させることができる。なお、既に取得しているエラー情報と異なるエラー情報が取得された場合、表示制御部34cは、コード表示部22において、複数のエラーコード22aを例えば交互に表示するように、7セグメントコントローラ44を制御してもよい。
続いて、図6を用いて、情報処理装置10の動作中の表示処理を説明する。
表示制御部34cは、情報処理装置10の操作中においては、電源スイッチ16の押下操作を示す信号を取得したか否かを常時確認しており(S200)、電源スイッチ16の押下操作を示す信号を取得した場合(S200のYes)、つまり、ユーザが情報処理装置10の終了を要求している場合、このフローを一旦終了し、図5のフローチャートによる処理を実行し、終了時の表示制御を行う。
情報処理装置10の操作中に、電源スイッチ16の押下操作を示す信号を取得していない場合(S200のNo)、表示制御部34cは、取得部34bからエラー情報を取得しているか否か確認し(S202)、取得していない場合(S202のNo)、表示制御部34cは、RGB LEDコントローラ46に表示状態を指示する制御信号を送信し、電源表示灯18および状態表示部20の「青色」点灯表示を継続させる(S204)。
表示制御部34cは、情報処理装置10の動作中にエラーが発生したか否か確認し(S206)、エラーが発生していない場合(S206のNo)、つまり、取得部34bからエラー情報を取得していない場合、S200に移行し、S200以降の処理を継続する。つまり、電源表示灯18および状態表示部20の「青色」点灯表示を継続させる。
S206において、エラーが発生した場合(S206のYes)、つまり、取得部34bからエラー情報を取得した場合、記憶処理部34aは、記憶部54に発生したエラーに関するエラー情報を記憶させる(S208)。また、表示制御部34cは、取得部34bを介して、記憶部54に記憶されたエラー情報を取得する。そして、表示制御部34cは、エラー情報に対応するエラーコード22aをコード表示部22に表示させるための制御信号を7セグメントコントローラ44に送信して、例えば点滅表示させる(S210)。また、表示制御部34cは、RGB LEDコントローラ46に対して、情報処理装置10の動作中に発生したエラーに基づき第2表示態様の表示を行う制御信号をRGB LEDコントローラ46に送信し、電源表示灯18および状態表示部20を「橙色」の点灯表示に切り替える(S212)。
表示制御部34cは、システム処理中と同様に、情報処理装置10の動作中にエラーが解消されたか否か確認する(S214)。つまり、取得部34bから、エラー解除を示す解除情報を取得したか確認し、解除情報を取得していない、つまりエラーが解消されていない場合(S214のNo)、表示制御部34cは、S200に移行し、S200以降の処理を継続して行う。また、S214において、エラーが解消された場合(S214のYes)、つまり解除情報を取得した場合、記憶処理部34aにより記憶部54に記憶したエラー情報を消去させる(S216)。その結果、表示制御部34cは、取得部34bからエラー情報の取得がされなくなるため、コード表示部22を消灯させるための制御信号を7セグメントコントローラ44に送信して消灯させる(S218)。そして、表示制御部34cは、S200に移行し、S200以降の処理を継続して行う。
S202において、表示制御部34cが、既にエラー情報を取得済みの場合(S202のYes)、表示制御部34cは、S210に移行して、S210以降の処理を継続して行う。なお、既に取得しているエラー情報と異なるエラー情報が取得された場合、表示制御部34cは、コード表示部22において、複数のエラーコード22aを例えば交互に表示するように、7セグメントコントローラ44を制御してもよい。
このように、本実施形態の情報処理装置10によれば、エラーの発生を容易かつ迅速にユーザに認識させることができる。例えば、エラーを抱えたまま情報処理装置10が終了処理を完了している場合でも、次回起動時には、電源表示灯18、状態表示部20、コード表示部22等の表示部によりエラーの発生を直ちにユーザに通知することができる。
また、情報処理装置10は、エラー情報を待機電力で保持する揮発性記憶部により行う。その結果、情報処理装置10は、従来から標準搭載されているRAM等の記憶部を用いて、コストアップ等を招くことなく、エラー情報の保持を行うことができる。
また、情報処理装置10は、各プラットフォームで発生しているエラーが解消されたことを検出した場合は、記憶部54に記憶されている対応するエラー情報を削除するので、電源表示灯18、状態表示部20、コード表示部22等の表示部の第2表示態様(エラー表示態様)の表示を第1表示態様(正常表示態様)の表示に迅速に切り替えることができる。
また、情報処理装置10の主電源の操作状態に基づく表示態様で表示される電源表示灯18と、電源表示灯18の表示態様と同期した表示態様で表示される少なくとも一つの状態表示部20とで構成されている。その結果、情報処理装置10の状態をより認識し易い状態で表示することができる。
また、状態表示部20は、筐体12の一面の外縁部に沿った広範囲に配置された表示部であるため、電源表示灯18のみが配置されている場合に比べて、ユーザにエラー発生の有無を容易かつ迅速に認識させることができる。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
10…情報処理装置、12…筐体、14…フロントカバー、16…電源スイッチ、18…電源表示灯、20…状態表示部、22…コード表示部、22a…エラーコード、28…中継装置、30…LEDボード、32…PCIeブリッジコントローラ、34…プロセッサ、34a…記憶処理部、34b…取得部、34c…表示制御部、36…PCIeスロット、38…電源スロット、44…7セグメントコントローラ、46…RGB LEDコントローラ、50…メインプラットフォーム、52−1〜52−6…第1プラットフォーム〜第6プラットフォーム、54…記憶部。
Claims (5)
- 所定の一面を一方向に向けた姿勢で設置されて、内部に処理ユニットを収容する筐体と、
前記筐体の前記一面に設けられ、前記処理ユニットの状態に基づいた表示態様で表示を行う表示部と、
自装置が終了処理してから起動処理が始まるまでの間、情報を記憶することが可能な記憶部と、
前記処理ユニットにおけるエラーの発生を検出した場合に、前記記憶部にエラー情報を記憶させる記憶処理部と、
前記記憶部に記憶された前記エラー情報を取得する取得部と、
前記エラー情報が取得されない場合には前記表示部を第1の表示態様で表示させ、前記エラー情報を取得した場合には前記表示部を、前記第1の表示態様と異なる、第2の表示態様で表示させ、前記処理ユニットの次回起動時には、前記エラー情報の取得の有無に基づいて、前記第1の表示態様及び前記第2の表示態様のうち、いずれか一つの表示態様で表示を開始させる表示制御部と、
を備える、情報処理装置。 - 前記記憶部は、前記情報処理装置の待機電力で前記エラー情報を記憶する揮発性記憶部である、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記記憶処理部は、前記処理ユニットにおけるエラーの解消を検出した場合に、前記記憶部からエラー情報を削除する、請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記表示部は、前記情報処理装置の主電源の操作状態に基づく表示態様で表示される電源表示部と、前記電源表示部の前記表示態様と同期した表示態様で表示される少なくとも一つの状態表示部とで構成されている、請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の情報処理装置。
- 前記状態表示部のうち少なくとも一つは、前記筐体の前記一面の外縁部に沿って配置されている、請求項4に記載の情報処理装置。
Priority Applications (1)
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JP2020069981A JP2021166016A (ja) | 2020-04-08 | 2020-04-08 | 情報処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=78022153
Family Applications (1)
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JP2020069981A Abandoned JP2021166016A (ja) | 2020-04-08 | 2020-04-08 | 情報処理装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2021166016A (ja) |
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2020
- 2020-04-08 JP JP2020069981A patent/JP2021166016A/ja not_active Abandoned
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