JP2021159396A - 医療用トレー、医療用機器収納トレー及び医療用機器セット - Google Patents

医療用トレー、医療用機器収納トレー及び医療用機器セット Download PDF

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Takenari Ozeki
元紀 高岡
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Abstract

【課題】バルーンカテーテルのシースへの挿入を容易にし、バルーンカテーテルの挿入に必要とされる液体の量を低減可能な医療用トレーを提供する。【解決手段】医療用トレーは、液体Qを保持する収容部11を区画する壁部を備え、壁部は、筒状のシース本体51及びシース本体に接続したハンドル52を有したシースを保持する載置部25を含んでいる。そして、載置部は、ハンドルに設けられ、かつ、シース本体に通じる挿入口53が液体Qに浸漬されるよう、ハンドルを傾斜した状態で保持する。【選択図】図6

Description

本発明は、医療用トレー、医療用機器収納トレー及び医療用機器セットに関する。
カテーテルアブレーション治療は、体内に挿入されたカテーテルを用いて、体内の標的部位をアブレーションする治療法である。一例として、標的部位をアブレーションにより破壊することで、心房細動による不整脈、子宮内膜症、癌等の疾患の治療が行われている。カテーテルアブレーション治療に用いられるカテーテルとして、特許文献1及び特許文献2に開示されているように、送液路を形成するカテーテルシャフトと、カテーテルシャフトの先端に取り付けられ、送液路に通じる内部空間を有するバルーンと、を有するバルーンカテーテルが知られている。
バルーンカテーテルを体内に挿入する際、バルーンは収縮してカテーテルシャフトの長手方向に伸張している。次に、体内に挿入されたカテーテルシャフトの送液路に液体が供給され、バルーンが膨張する。バルーン内の液体は温度調節されており、これにより、バルーンの表面温度を制御することができる。所定の表面温度に調節されたバルーンを、周状の標的部位、例えば静脈の心房への接続部位に接触させることで、周状の標的部位を一度にアブレーションすることができる。
特許第3611799号 特許第4747141号
ところで、バルーンカテーテルの体内への挿入は、バルーンが収縮した状態で行われる。より具体的には、バルーンを収縮させたバルーンカテーテルを、医療用のトレーに保持された生理食塩水等の液体に浸漬させた状態で、既に体内に挿入されているシースに挿入する。バルーンカテーテルを液体に浸漬させるのは、収縮して皺の寄ったバルーンがシース内に進入する際、空気を巻き込むのを防止するためである。
バルーンカテーテルをシースに挿入する際に用いられるトレーとして、一般的な医療用トレーのうち、比較的寸法(容積)の大きなトレーが用いられる。例えば、幅25cm、奥行き15cm、高さ15cmのトレーが用いられる。寸法(容積)の大きなトレーは、バルーンカテーテルを浸漬させるために多量の液体を必要とする。また、その大きさ及び収容される液体の多さのため、扱いづらく、バルーンカテーテルのシースへの挿入を困難にしていた。
本願発明は、以上の点を考慮してなされたものであって、バルーンカテーテルのシースへの挿入を容易にし、バルーンカテーテルの挿入に必要とされる液体の量を低減可能な医療用トレーを提供することを目的とする。また、上記医療用トレーを含む医療用機器収納トレー及び医療用機器セットを提供することを目的とする。
本発明の医療用トレーは、液体を保持する収容部を区画する壁部を備え、上記壁部は、筒状のシース本体及び上記シース本体に接続したハンドルを有したシースを保持する載置部を含んでいる。そして、上記載置部は、上記ハンドルに設けられ、かつ、上記シース本体に通じる挿入口が上記液体に浸漬されるよう、上記ハンドルを傾斜した状態で保持する。
本発明の医療用トレーにおいて、上記載置部は、上記壁部の下縁を含む平面に対して上記ハンドルを0度より大きく15度以下傾斜した状態で保持してもよい。
また、本発明の医療用トレーにおいて、上記収容部に保持された液体が上記載置部と上記ハンドルとの間から漏れ出ることを防止する液漏れ防止部材が上記載置部に設けられていてもよい。
また、本発明の医療用トレーにおいて、上記壁部の上縁の上記載置部に対面する位置に、上記収容部に通じる凹部が設けられていてもよい。
この場合、上記凹部は、上記載置部の幅方向中央に対面する位置に設けられていてもよい。
本発明の医療用機器収納トレーは、上記医療用トレーを含み、かつ、上記シースを収容可能な凹部が形成されている。
本発明の医療用機器収納トレーは、破断用のミシン目又は薄肉部が形成されており、上記医療用機器収納トレーを上記ミシン目又は上記薄肉部に沿って破断することにより、上記医療用トレーを上記医療用機器収納トレーの他の部分から分離可能であってもよい。
本発明の医療用機器セットは、上記医療用機器収納トレーと、上記医療用機器収納トレーに収納された上記シースと、を備えている。
本発明によれば、バルーンカテーテルのシースへの挿入を容易にし、バルーンカテーテルの挿入に必要とされる液体の量を低減可能な医療用トレーを提供することができる。また、上記医療用トレーを含む医療用機器収納トレー及び医療用機器セットを提供することができる。
一実施の形態を説明するための図であって、医療用トレーを示す斜視図。 図1の医療用トレーに載置されたシースのハンドルを示す斜視図。 図2の長手方向に沿った断面図。 医療用機器セットを示す平面図。 図4のV−V線に沿った断面図。 医療用トレーの使用方法を説明するための図。
以下、図面に示された具体例を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。また、本明細書において用いる、形状、幾何学的条件及びそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
<医療用トレー>
まず、本実施の形態の医療用トレーについて説明する。本実施の形態の医療用トレーは、従来バルーンカテーテルをシースに挿入する際に用いられてきた一般的な医療用トレーと比較して、バルーンカテーテルのシースへの挿入を容易にし、バルーンカテーテルの挿入に必要とされる液体の量を低減可能とするための工夫がなされている。
図1に示された医療用トレー10は、バルーンカテーテル60をシース50に挿入する際に用いられるものである。具体的には、医療用トレー10は、医療用トレー10が保持する液体にバルーンカテーテル60のカテーテルシャフト61の先端に設けられたバルーン62を浸漬させながら、バルーンカテーテル60の先端をシース50に挿入するために用いられる(図6参照)。
医療用トレー10は、液体Qを保持する収容部11を区画する壁部20を備えている。医療用トレー10を作製する材料としては、任意の材料を採用可能であるが、成形の容易性、医療用トレー10の軽量化の観点から、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱可塑性樹脂が好ましい。
図示された例では、医療用トレー10は、長手方向LD及び長手方向LDに直交する幅方向WDを有している。そして、壁部20は、長手方向LDに沿って延びかつ幅方向WDに対面する一対の側壁部21,21と、一対の側壁部21,21の一方の端部に接続した先端側壁部22と、一対の側壁部21,21の他方の端部に接続した基端側壁部23と、を有している。先端側壁部22と基端側壁部23は、長手方向LDに対面している。また、壁部20は、一対の側壁部21,21、先端側壁部22及び基端側壁部23の下端に接続する底壁部24を有している。
なお、本明細書中において、医療用トレー10に対する「上」及び「下」の用語は、特に指示がない場合、使用状態にある医療用トレー10を基準とした「上」及び「下」を意味する。さらに詳しくは、「上」とは収容部11が開口する側であり、「下」とは使用状態にある医療用トレー10が載置される面に接する側である。
施術中の医療用トレー10の扱い易さの観点から、医療用トレー10の長手方向LDの寸法は20cm以上35cm以下であることが好ましい。また、幅方向の寸法は10cm以上20cm以下であることが好ましく、10cm以上15cm以下であることがより好ましい。また、上下方向の寸法は10cm以上20cm以下であることが好ましい。とりわけ、幅方向の寸法が10cm以上20cm以下である場合、術者は医療用トレー10を片手で保持しながら施術を行うことが容易である。したがって、施術中に医療用トレー10を安定させることが容易である。
壁部20は、シース50を保持する載置部25を含んでいる。より具体的には、図2及び図3に示すように、シース50は筒状のシース本体51及びシース本体51に接続したハンドル52を有しており、載置部25は、ハンドル52を保持する。図示された例では、載置部25は、先端側壁部22に形成されている。
ここで、シース50のハンドル52の近位端(基端)には、シース本体51の内部空間に通じる挿入口53が設けられている。バルーンカテーテル60をシース50に挿入する際、バルーンカテーテル60は、挿入口53を通じてシース本体51の内部空間に挿入される。このとき、挿入口53は、バルーンカテーテル60の先端と共に、収容部11に保持される液体Qに浸漬される。
載置部25は、挿入口53が収容部11に保持される液体Qに浸漬されるよう(図6参照)、ハンドル52を傾斜した状態で保持する。より具体的には、載置部25は、ハンドル52を、ハンドル52近位端に向かって下方に傾斜するように、保持する。載置部25がハンドル52を傾斜した状態で保持することにより、ハンドル52の近位端(基端)を収容部11に保持された液体Qに浸漬させるだけで、上記液体Qに挿入口53を浸漬させることができる。すなわち、挿入口53を上記液体Qに浸漬させるために、ハンドル52全体を上記液体Qに浸漬させなくてよい。これにより、挿入口53を上記液体Qに浸漬させるために必要とされる液体Qの量を低減させることができる。
また、ハンドル52が載置部25によって保持されていることにより、挿入口53へのバルーンカテーテル60の挿入が容易になる。図示された例では、載置部25は長手方向LDに沿って延びる凹面26を有する。シース50のハンドル52は、載置部25の凹面26上に、ハンドル52の長手方向が医療用トレー10の長手方向LDに沿うように載置される。
載置部25の凹面26は、凹面26の幅方向WDの中央において、長手方向LDに延び、かつ、収容部11に向かって下方に傾斜する中央部26aを含む。また、凹面26は、中央部26aに幅方向WDの一側及び他側から接続する一対の側部26b,26bを有する。中央部26aが収容部11に向かって下方に傾斜していることにより、載置部25は、ハンドル52を傾斜した状態で安定して支持することができる。また、ハンドル52を側方から支持する一対の側部26b,26bを含むことにより、載置部25は、ハンドル52が医療用トレー10に対して、とりわけ収容部11に対して幅方向WDに移動することを抑制することができる。これにより、載置部25は、ハンドル52を安定して保持することができ、挿入口53へのバルーンカテーテル60の挿入が容易になる。さらに、このような中央部26a及び側部26b,26bを含むことにより、ハンドル52と載置部25との間に入る液体Qの量を減らすことができ、上記必要とされる液体Qの量を低減させることができる。
図示された例では、載置部25は、医療用トレー10が載置される平面(言い換えると、壁部20の下縁20aを含む平面)Sに対するハンドル52の角度(ハンドル52内を延びるシース本体51の中心軸線52Xの角度)が0度より大きく15度以下となるように、ハンドル52を平面Sに対して傾斜した状態で保持する。このため、図示された例では、上記平面Sに対する載置部25の中央部26aの角度が、0度より大きく15度以下である。なお、載置部25が上記平面Sに対してハンドル52を0度より大きい角度で保持することにより、収容部11に収容された液体Qが施術中に医療用トレー10から漏れ出ることを抑制することができる。また、載置部25が上記平面Sに対してハンドル52を15度以下の角度で保持することにより、ハンドル52の近位端に設けられた挿入口53にバルーンカテーテル60を挿入する際にカテーテルシャフト61が折れ曲がる、という虞が低減される。
図示された例では、載置部25には液漏れ防止部材30が設けられている。ここで、一般に、シース50のハンドル52は、ポリカーボネートで作製されている。このようなハンドル52をPET等で作製された医療用トレー10の載置部25に載置すると、収容部11に収容された液体Qが、ハンドル52と載置部25(とりわけ中央部26a)との隙間を上昇して、医療用トレー10から漏れ出る虞がある。このため、液漏れ防止部材30を設けて、収容部11に収容された液体Qがハンドル52と載置部25との間から漏れ出ることを防止する。図示された例では、液漏れ防止部材30は、ゴムで作製されたシート状の部材であり、載置部25の上端部近傍に、中央部26a及び側部26bを覆うように配置されている。液漏れ防止部材30の材料としては、ゴム以外であれば、ポリエステルエラストマー等が採用され得る。なお、液漏れ防止部材30は、医療用トレー10に設けられていなくてもよく、シース50のハンドル52に設けられていてもよい。
壁部20の上縁20bの載置部25に対面する位置に、収容部11に通じる第1凹部27が設けられている。具体的には、第1凹部27は、基端側壁部23に設けられている。バルーンカテーテル60をシース50に挿入する際、第1凹部27内にカテーテルシャフト51を配置することにより、カテーテルシャフト61が折れ曲がる虞が低減される。
図示された例では、第1凹部27は、載置部25の幅方向WD中央に対面する位置に設けられている。ここで、ハンドル52が載置部25に保持されると、ハンドル52の挿入口53は、載置部25の幅方向WD中央に配置される。したがって、第1凹部27を載置部25の幅方向WD中央に対面する位置に設けることにより、第1凹部27と載置部25に保持されたハンドル52の挿入口53とを、長手方向LDに整列させることができる。このため、第1凹部27をガイドにしてバルーンカテーテル60の先端を挿入口53に挿入すれば、バルーンカテーテル60の先端を挿入口53の開口面の略中央に挿入することが容易になる。これにより、挿入口53に設けられた止血弁54がバルーンカテーテル60を挿入口53に挿入する際に破損する虞が、低減される。
壁部20の上縁20bには、更に、第2凹部28が設けられている。第2凹部28は、術者が収容部11内でバルーンカテーテル60を操作する際に術者の手と壁部20との干渉を防止するよう、設けられている。図示された例では、第2凹部28は、側壁部21に設けられている。このことによっても、バルーンカテーテル60のシース50への挿入が容易になる。
<医療用機器収納トレー及び医療用機器セット>
次に、上述した医療用トレーを含む医療用機器収納トレー及び医療用機器セットについて説明する。
図4及び図5に示された医療用機器セット40は、医療用機器(具体的には、シース50及びシース50と共に用いられるダイレータ70)と、医療用機器50,70を収納した医療用機器収納トレー45と、を含む。図示された例では、医療用機器セット40は、更に、医療用機器50,70を収納した医療用機器収納トレー45を包装する包装体48を含む。図示された例では、包装体48は袋状に形成されている。医療用機器50,70及び医療用機器収納トレー45は、包装体48の密閉された内部空間に配置されている。医療用機器50,70及び医療用機器収納トレー45が包装体48によって包装されていることにより、医療用機器50,70及び医療用機器収納トレー45を、衛生的に搬送及び保管することができる。包装体48としては、例えば、ポリエチレン不織布とポリエチレンフィルムで構成された滅菌バッグ等が採用可能である。
医療用機器収納トレー45は、医療用機器50,70を収容する医療用機器収容部46を有する。医療用機器収容部46には、収容される医療用機器50,70の形状に応じた凹部46aが設けられており、この凹部46a内に医療用機器50,70が収容されている。これにより、医療用機器セット40を搬送中に、医療用機器50,70が包装体48内を移動して損傷する虞が低減される。医療用機器収納トレー45は、医療用トレー10と同じ材料で作製されている。
医療用機器収納トレー45は、更に、図1〜3に示す医療用トレー10を含む。言い換えると、医療用トレー10が医療用機器収納トレー45の一部を構成する。医療用機器収納トレー45が医療用トレー10を有することにより、医療用機器50,70と医療用トレー10を一緒に搬送及び保管することが容易である。また、医療用機器50,70及び医療用機器収納トレー45が包装体48によって包装されている場合、医療用トレー10を、医療用機器50,70と共に衛生的に搬送及び保管することができる。
図示された例では、医療用トレー10と医療用機器収容部46とは、一体に形成されている。医療用トレー10と医療用機器収容部46との接続部には、破断用のミシン目47が設けられている。そして、ミシン目47に沿って医療用機器収納トレー45を破断することにより、医療用トレー10を医療用機器収容部46から分離することができる。ミシン目47が設けられていることにより、鋏等の器具を用いることなく、医療用トレー10を分離することができる。
<使用方法>
次に、医療用機器セット40及び医療用トレー10の使用方法について説明する。
まず、医療用機器セット40の搬送及び保管の際には、医療用機器50,70及び医療用機器収納トレー45は、包装体48によって包装されたままである。
施術時に、包装体48を開封して、医療用機器50,70を医療用機器収納トレー45から取り出す。また、医療用機器収納トレー45をミシン目47に沿って破断して、医療用トレー10を医療用機器収容部46から分離する。
次に、医療用トレー10の載置部25に、シース50のハンドル52を載置する。ハンドル52は、その挿入口53が医療用トレー10の収容部11内に位置するように配置される。そして、図6に示すように、医療用トレー10の収容部11に、生理食塩水にヘパリンを加えてなる液体Qを供給し、ハンドル52の挿入口53を液体Qに浸漬させる。
次に、バルーンカテーテル60の先端に設けられたバルーン62を収縮させる。そして、バルーン62を収縮させたまま、バルーンカテーテル60の先端を、医療用トレー10の基端側壁部23に設けられた第1凹部27を通じて収容部11に挿入し、液体Qに浸漬させながら、バルーンカテーテル60の先端をハンドル52の挿入口53に挿入する。このとき、ハンドル52が医療用トレー10に対して長手方向LDに移動しないよう、医療用トレー10とハンドル52とを一緒に一方の手で保持する。そして、他方の手で、バルーンカテーテル60の先端を保持して挿入口53に挿入する。
以上、図1〜6を参照して、本実施の形態による医療用トレー10、医療用機器収納トレー45及び医療用機器セット40について説明してきたが、医療用トレー10、医療用機器収納トレー45及び医療用機器セット40の構成は上述したものに限られない。図1〜6に示す医療用トレー10、医療用機器収納トレー45及び医療用機器セット40の構成には、種々の変更を施すことが可能である。
例えば、医療用機器収納トレー45にはミシン目47の代わりに破断用の薄肉部が形成され、医療用機器収納トレー45を薄肉部に沿って破断することにより、医療用トレー10を医療用機器収納トレー45の他の部分(医療用機器収容部46)から分離可能であってもよい。この場合も、鋏等の器具を用いることなく、医療用トレー10を分離することができる。
また、医療用機器収納トレー45の一部を成す医療用トレー10の載置部25及び/又は収容部11が、医療用機器50,70の一部又は全てを収容するために用いられてもよい。したがって、医療用機器セット40において、医療用機器50,70の一部又は全ては、医療用トレー10の載置部25及び/又は収容部11に収容されていてもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、医療用トレー10は、液体Qを保持する収容部11を区画する壁部20を備え、壁部20は、筒状のシース本体51及びシース本体51に接続したハンドル52を有したシース50を保持する載置部25を含んでいる。そして、載置部25は、ハンドル52に設けられ且つシース本体51に通じる挿入口53が液体Qに浸漬されるよう、ハンドル52を傾斜した状態で保持する。このような医療用トレー10によれば、ハンドル52の挿入口53へのバルーンカテーテル60の挿入が容易になる。また、挿入口53を上記液体Qに浸漬させるために必要とされる液体Qの量を低減させることができる。
また、本実施の形態の医療用トレー10において、載置部25は、壁部20の下縁20aを含む平面Sに対してハンドル52を0度より大きく15度以下傾斜した状態で保持する。これにより、収容部11に収容された液体Qが施術中に医療用トレー10から漏れ出ることを抑制することができると共に、挿入口53にバルーンカテーテル60を挿入する際にカテーテルシャフト61が折れ曲がる、という虞を低減させることができる。
また、本実施の形態の医療用トレー10において、収容部11に保持された液体Qが載置部25とハンドル52との間から漏れ出ることを防止する液漏れ防止部材30が載置部25に設けられている。
また、本実施の形態の医療用トレー10において、壁部20の上縁20bの載置部25に対面する位置に、収容部11に通じる凹部27が設けられている。このような医療用トレー10によれば、バルーンカテーテル60をシース50に挿入する際、凹部27内にカテーテルシャフト61を配置することで、カテーテルシャフト61が折れ曲がる虞を低減させることができる。
また、本実施の形態の医療用トレー10において、凹部27は、載置部25の幅方向WD中央に対面する位置に設けられている。これにより、バルーンカテーテル60をシース50に挿入する際、凹部27をガイドにしてバルーンカテーテル60の先端を挿入口53に挿入すれば、バルーンカテーテル60の先端を挿入口53の開口面の略中央に挿入することが容易になる。これにより、挿入口53に設けられた止血弁54がバルーンカテーテル60を挿入口53に挿入する際に破損する虞が、低減される。
また、本実施の形態によれば、医療用機器収納トレー45は、医療用トレー10を含み、シース50を収容可能な凹部46aが形成されている。このような医療用機器収納トレー45によれば、シース50を収容する医療用機器収納トレー45の一部を医療用トレー10として用いることができる。
また、本実施の形態の医療用機器収納トレー45は、破断用のミシン目47又は薄肉部が形成されており、医療用機器収納トレー45をミシン目47又は上記薄肉部に沿って破断することにより、医療用トレー10を医療用機器収納トレー45の他の部分から分離可能である。このような医療用機器収納トレー45によれば、鋏等の器具を用いることなく、医療用トレー10を分離することができる。
また、本実施の形態による医療用機器セット40は、医療用機器収納トレー45と、医療用機器収納トレー45に収納されたシース50を備えている。このような医療用機器セット40によれば、医療用トレー10をシース50と共に搬送及び保管することが容易である。
上述した実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、当然のことながら、本発明の要旨の範囲内で、上述した実施の形態やその変形を、部分的に適宜組み合わせることも可能である。
10・・・医療用トレー、11・・・収容部、20・・・壁部、20a・・・下縁、20b・・・上縁、25・・・載置部、27・・・凹部、30・・・液漏れ防止部材、40・・・医療用機器セット、45・・・医療用機器収納トレー、47・・・ミシン目、50・・・シース、51・・・シース本体、52・・・ハンドル、53・・・挿入口、60・・・バルーンカテーテル、LD・・・長手方向、WD・・・幅方向

Claims (8)

  1. 液体を保持する収容部を区画する壁部を備え、
    前記壁部は、筒状のシース本体及び前記シース本体に接続したハンドルを有したシースを保持する載置部を含み、
    前記載置部は、前記ハンドルに設けられ、かつ、前記シース本体に通じる挿入口が前記液体に浸漬されるよう、前記ハンドルを傾斜した状態で保持する、医療用トレー。
  2. 前記載置部は、前記壁部の下縁を含む平面に対して前記ハンドルを0度より大きく15度以下傾斜した状態で保持する、請求項1記載の医療用トレー。
  3. 前記収容部に保持された液体が前記載置部と前記ハンドルとの間から漏れ出ることを防止する液漏れ防止部材が前記載置部に設けられている、請求項1又は2記載の医療用トレー。
  4. 前記壁部の上縁の前記載置部に対面する位置に、前記収容部に通じる凹部が設けられている、請求項1〜3のいずれか一項記載の医療用トレー。
  5. 前記凹部は、前記載置部の幅方向中央に対面する位置に設けられている、請求項4記載の医療用トレー。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項記載の医療用トレーを含み、かつ、前記シースを収容可能な凹部が形成された、医療用機器収納トレー。
  7. 破断用のミシン目又は薄肉部が形成されており、
    前記医療用機器収納トレーを前記ミシン目又は前記薄肉部に沿って破断することにより、前記医療用トレーを前記医療用機器収納トレーの他の部分から分離可能である、請求項6記載の医療用機器収納トレー。
  8. 請求項6又は7記載の医療用機器収納トレーと、
    前記医療用機器収納トレーに収納された前記シースと、
    を備えた、医療用機器セット。
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