JP2021153717A - Hemostatic device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、止血器具に関する。 The present invention relates to a hemostatic device.
従来から、患者の手や腕等の肢体に形成した穿刺部位を介して各種の医療用長尺体(例えば、カテーテル)を血管内に導入し、病変部位に対する処置や治療を行う手技が知られている。このような手技を行った場合、術者等は、穿刺部位から医療用長尺体を抜去する際、穿刺部位を止血する。 Conventionally, there has been known a technique of introducing various medical long bodies (for example, catheters) into a blood vessel through a puncture site formed on a limb such as a patient's hand or arm to treat or treat the lesion site. ing. When such a procedure is performed, the surgeon or the like stops bleeding at the puncture site when removing the medical long body from the puncture site.
穿刺部位の止血に使用される止血器具として、肢体に巻き付けるための帯体と、帯体に連結されており、流体を注入することにより拡張して、穿刺部位を圧迫するバルーン等の拡張部材と、を備えるものが提案されている(特許文献1を参照)。 As a hemostatic device used to stop bleeding at the puncture site, a band for wrapping around the limb and an expansion member such as a balloon that is connected to the band and expands by injecting fluid to press the puncture site. , Are proposed (see Patent Document 1).
特許文献1の止血器具を使用した止血方法では、術者等は、バルーンを拡張させる際、患者の穿刺部位の止血状態に応じてバルーン内部に注入する流体の量を調整する。これにより、術者等は、バルーンが穿刺部位に対して付与する圧迫力を調整する。この際、術者等は、バルーンが所望の拡張量で拡張し得るように、バルーンの拡張量に応じた所定量の流体をバルーン内部に注入する。 In the hemostatic method using the hemostatic device of Patent Document 1, when expanding the balloon, the operator or the like adjusts the amount of fluid to be injected into the balloon according to the hemostatic state of the puncture site of the patient. As a result, the surgeon or the like adjusts the compression force applied to the puncture site by the balloon. At this time, the operator or the like injects a predetermined amount of fluid according to the expansion amount of the balloon into the balloon so that the balloon can be expanded by a desired expansion amount.
しかしながら、バルーンが穿刺部位に付与する圧迫力は、止血時にバルーンを患者の肢体に保持させる保持力によっても左右される。例えば、止血器具の帯体を患者の肢体に強く巻き付けた場合と弱く巻き付けた場合とを比較した場合、バルーン内部に注入した流体の量が同一であったとしても、バルーンが穿刺部位に対して付与する圧迫力の大きさに差異が生じる。 However, the compressive force exerted by the balloon on the puncture site also depends on the holding force that holds the balloon in the patient's limb during hemostasis. For example, when comparing the case where the hemostatic device band is tightly wrapped around the patient's limb and the case where it is weakly wrapped, even if the amount of fluid injected into the balloon is the same, the balloon is applied to the puncture site. There is a difference in the magnitude of the compressive force applied.
そのため、術者等は、所望の圧迫力に対応した所定量の流体をバルーン内部に注入した場合においても、実際には穿刺部位に対して所望の圧迫力を付与できていないことがある。仮に、バルーンが穿刺部位に付与する圧迫力が過剰に大きくなってしまった場合、血管への過加圧圧迫となり、血管閉塞が生じる可能性がある。一方で、バルーンが穿刺部位に付与する圧迫力が過剰に小さくなってしまった場合、止血が十分に為されない可能性がある。 Therefore, even when a predetermined amount of fluid corresponding to the desired compression force is injected into the balloon, the surgeon or the like may not actually be able to apply the desired compression force to the puncture site. If the compression force applied to the puncture site by the balloon becomes excessively large, the blood vessel may be overpressurized and the blood vessel may be occluded. On the other hand, if the pressure applied by the balloon to the puncture site becomes excessively small, hemostasis may not be sufficiently performed.
本発明は、上記課題を鑑み、拡張部材の拡張状態を術者が目視により把握することができ、拡張部材が穿刺部位に付与する圧迫力の目安を容易に確認することができる止血器具を提供することを目的とする。 In view of the above problems, the present invention provides a hemostatic device capable of visually grasping the expanded state of the expansion member and easily confirming a guideline of the compression force applied to the puncture site by the expansion member. The purpose is to do.
上記目的を達成する止血器具は、肢体の止血すべき部位に配置される拡張部材と、前記拡張部材に固定され、前記拡張部材の拡張及び収縮に伴って変形可能な変形部材と、を有し、前記変形部材は、前記拡張部材と面する第1表面と、前記第1表面と対向する第2表面と、前記第1表面と前記第2表面との間に位置する側壁と、を有し、前記側壁は、前記第1表面と前記第2表面との間に位置する側壁マーカー部を備え、前記側壁マーカー部は、前記拡張部材を前記止血すべき部位に配置した状態で、前記拡張部材の拡張及び収縮に伴う前記変形部材の変形により、視認される形状が変化するように構成される。 A hemostatic device that achieves the above object has an expansion member arranged at a site of the limb to be hemostatic, and a deformable member fixed to the expansion member and deformable with expansion and contraction of the expansion member. The deformable member has a first surface facing the expansion member, a second surface facing the first surface, and a side wall located between the first surface and the second surface. The side wall includes a side wall marker portion located between the first surface and the second surface, and the side wall marker portion is a state in which the expansion member is arranged at a site to be hemostasis. The shape to be visually recognized changes due to the deformation of the deforming member due to the expansion and contraction of the member.
本発明の止血器具によれば、術者等は、穿刺部位に拡張部材を配置した状態で拡張部材を拡張及び収縮させた際、変形部材の側壁マーカー部の形状の変化を視認することにより、拡張部材の拡張状態を把握することができる。それにより、術者等は、止血器具により穿刺部位を止血する際、拡張部材が穿刺部位に対して付与する圧迫力の目安を容易に確認することができる。 According to the hemostatic device of the present invention, the surgeon or the like visually recognizes a change in the shape of the side wall marker portion of the deformed member when the expansion member is expanded and contracted while the expansion member is arranged at the puncture site. It is possible to grasp the expanded state of the expansion member. Thereby, the surgeon or the like can easily confirm the standard of the pressing force applied to the puncture site by the expansion member when the puncture site is stopped by the hemostatic device.
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the attached drawings. The following description does not limit the technical scope and meaning of terms described in the claims. In addition, the dimensional ratios in the drawings are exaggerated for convenience of explanation and may differ from the actual ratios.
(第1実施形態)
図1〜図5は、第1実施形態に係る止血器具100の各部の構成を説明するための図、図6〜図8は、止血器具100の使用例を説明するための図、図9〜図12は、止血器具100の変形部材140を説明するための図である。
(First Embodiment)
1 to 5 are views for explaining the configuration of each part of the
<止血器具>
止血器具100は、例えば、図6〜図8に示すように、患者の前腕部Aよりも手指側に位置する手(例えば、左手)Hの甲Hb側を走行する手掌動脈(深掌動脈)の橈骨動脈側(例えば、解剖学上のスナッフボックス周辺の動脈、又は、スナッフボックスよりも指先側を走行する遠位橈骨動脈)に形成された穿刺部位p(「止血すべき部位」に相当する)に留置していたイントロデューサー400のシースチューブ410を抜去する際、穿刺部位pを止血するために使用することができる医療器具である。なお、解剖学上のスナッフボックスは、患者が手Hの親指f1を広げた際に前腕部Aの橈骨側に位置する手の窪みである。
<Hemostatic device>
As shown in FIGS. 6 to 8, for example, the
本実施形態では、止血器具100を装着する肢体として手Hを例示している。ただし、止血器具を装着する肢体は、例えば、後述する実施形態で説明するように、患者の前腕部Aであってもよい(図21を参照)。
In this embodiment, the hand H is illustrated as a limb to which the
止血器具100は、図1〜図4、図8を参照して概説すると、手Hの穿刺部位pに配置される拡張部材110と、拡張部材110に固定され、拡張部材110の拡張及び収縮に伴って変形可能な変形部材140と、を有する。
The
止血器具100は、図1、図2、図6〜図8に示すように、手Hに拡張部材110を固定するための帯体210をさらに有する。
As shown in FIGS. 1, 2, 6 to 8, the
図1には帯体210の外面側から見た止血器具100の平面図を示しており、図2には帯体210の内面側から見た止血器具100の平面図を示している。帯体210の内面は止血器具100を患者の手Hに装着した際、患者の手Hの皮膚表層に向い合うように配置される側の面である。帯体210の外面は、内面の反対側の面である。
FIG. 1 shows a plan view of the
帯体210は、図1、図2、図3に示すように、帯体210において拡張部材110が配置された位置から第1方向に延びる第1アーム部250と、第1方向と異なる第2方向に延びる第2アーム部260と、第1方向及び第2方向と異なる方向に延びる第3アーム部270と、を備える。
As shown in FIGS. 1, 2, and 3, the
拡張部材110は、図1、図4に示すように、帯体210が備える本体部230に配置している。
As shown in FIGS. 1 and 4, the
各アーム部250、260、270は、所定の幅及び長さを備える帯状の部材で構成している。本実施形態では、帯体210は、本体部230を基準にして各々が異なる方向に延在する複数のアーム部250、260、270を有する。ただし、帯体は、後述する実施形態(図21を参照)において示すように、止血器具の製品仕様等に応じてその具体的な形状や構造を変更することができる。また、本実施形態のように帯体が複数のアーム部を有する場合においても、アーム部の個数、延在方向、具体的な形状等は特に限定されない。
Each
図3に示すように、第1アーム部250は、変形部材140のスリット部147と重なる位置(図3において第1アーム部250の延在方向とスリット部147とが重なる位置)に配置している。変形部材140のスリット部147の幅W1は、第1アーム部250の幅W2よりも大きく形成している。スリット部147については後述する。
As shown in FIG. 3, the
帯体210の各アーム部250、260、270には、図1、図2に示すように、拡張部材110を手Hに固定するための複数の固定部材281、282、283、284、285を配置している。
As shown in FIGS. 1 and 2, a plurality of fixing
図1に示すように、第1固定部材281は、第2アーム部260の一端部(本体部230側に位置する他端部と反対側に位置する端部)付近の外面に配置している。第2固定部材282は、第2アーム部260の一端部と他端部との間に位置する中間部の外面に配置している。第3固定部材283は、第3アーム部270の外面に配置している。
As shown in FIG. 1, the first fixing
図2に示すように、第4固定部材284は、第1アーム部250の一端部(本体部230側に位置する他端部と反対側に位置する端部)付近の内面に配置している。
As shown in FIG. 2, the fourth fixing
図2に示すように、第5固定部材285は、本体部230及び各アーム部250、260、270の内面に配置している。
As shown in FIG. 2, the fifth fixing
各固定部材281、282、283、284、285は、例えば、面ファスナーで構成することができる。本実施形態では、第1固定部材281、第3固定部材283、及び第4固定部材284を面ファスナーの雄側で構成している。また、本実施形態では、第2固定部材282と第5固定部材285を面ファスナーの雌側で構成している。
Each fixing
各固定部材281、282、283、284、285を使用した止血器具100の装着手順の一例を説明する。
An example of the mounting procedure of the
術者等は、止血器具100を患者の手Hに装着する際、図6に示すように、患者の手Hの穿刺部位pに拡張部材110が接続された本体部230を配置する。術者等は、図7に示すように、第2アーム部260を患者の手Hの外周に沿って左巻きに巻き付ける。そして、術者等は、手の甲Hb側から手の掌側へ第2アーム部260を巻き付けて、第2アーム部260の内面に配置された第5固定部材285を第3アーム部270の外面に配置された第3固定部材283と接触させる。このようにして、術者等は、第2アーム部260と第3アーム部270を連結させることができる。
When the
なお、術者等は、図8に示すように、第2アーム部260において手Hに巻き付けられなかった余剰部分(第1固定部材281が配置された第2アーム部260の一端部付近)を手Hの掌側へ折り返すように巻き付けることにより、第1固定部材281を第2固定部材282に連結することができる。
As shown in FIG. 8, the surgeon or the like removes a surplus portion (near one end of the
術者等は、図8に示すように、第1アーム部250を親指f1と人差し指f2の間の指間部fbを通して、手Hの掌側へ巻き付ける。これにより、術者等は、第1アーム部250の内面に配置された第4固定部材284を第2アーム部260の外面に配置された第2固定部材282に連結させることができる。このようにして、術者等は、第1アーム部250と第2アーム部260を連結することができる。
As shown in FIG. 8, the surgeon or the like winds the
術者等は、上述した手順により各アーム部250、260、270同士を患者の手H上で連結することにより、止血器具100を患者の手Hにしっかりと固定することができる。特に、止血器具100は、二つの指f1、f2の間にある指間部fbに配置される第1アーム部250を有するため、手Hに対する止血器具100の保持力を効果的に高めることができる。
The surgeon or the like can firmly fix the
なお、各固定部材281、282、283、284、285の構造は、止血器具100を患者の手Hに装着した状態を維持することが可能であれば、特に限定されない。各固定部材は、例えば、面ファスナー以外で構成してもよい。また、本実施形態のように各固定部材を面ファスナーで構成する場合においても、雌側や雄側を任意に入れ替えたりすることが可能である。また、各アーム部に配置する位置等を適宜変更することも可能である。
The structure of each fixing
図4に示すように、本体部230の内面には拡張部材110を接続している。後述するように、本実施形態では、拡張部材110は、第1拡張部120と、第2拡張部130とで構成している。なお、図4は、拡張部材110が拡張した際の止血器具100の部分断面図を示している。
As shown in FIG. 4, an
図4に示すように、本体部230の基端部(第1アーム部250が配置された先端部側と反対側の端部であり、図4の左側の端部)は、第1拡張部120に固定している。本体部230の先端部は、所定の支持部材240を介して第1アーム部250の他端部(拡張部材110側に位置する端部)と接続している。第1アーム部250の他端部は、支持部材240及び第2拡張部130と接続している。
As shown in FIG. 4, the base end portion of the main body portion 230 (the end portion on the side opposite to the tip portion side on which the
図1、図4に示すように、本体部230の面方向の略中心位置には、窓部231を設けている。
As shown in FIGS. 1 and 4, a
窓部231は、例えば、本体部230に形成された貫通孔で構成することができる。術者等は、窓部231を本体部230の外面側から覗き込むことにより、第2拡張部130に配置されたマーカー部170及び変形部材140の側壁マーカー部150を視認することができる。
The
なお、窓部231は、本体部230の外面側から術者等が窓部231を覗き込んだ際、変形部材140の側壁マーカー部150を視認することが可能であれば、具体的な位置、外形、構造等は特に限定されない。窓部231は、例えば、透明、半透明、有色透明な部材等で構成してもよい。また、支持部材240は、窓部231及び支持部材240を介して外部から変形部材140の側壁マーカー部150を目視により視認可能とするために、例えば、透明、半透明、有色透明な部材等で構成することが好ましい。
If the side
<拡張部材>
図2、図3、図4に示すように、本体部230の内面側には、拡張部材110を配置している。本実施形態の拡張部材110は、流体の注入により拡張される第1拡張部120と、第1拡張部120よりも外形が小さく、かつ、変形可能な第2拡張部130と、を有する。
<Expansion member>
As shown in FIGS. 2, 3 and 4, an
第1拡張部120は、図4に示すように、流体が注入可能な空間部121と、第2拡張部130に対向する位置に形成された連通孔123と、を有する。
As shown in FIG. 4, the
第2拡張部130は、図4に示すように、流体が注入可能な空間部131と、第1拡張部120の連通孔123と連通する連通孔133と、を有する。
As shown in FIG. 4, the
第1拡張部120の空間部121と第2拡張部130の空間部131は、各連通孔123、133を介して互いに連通している。第1拡張部120と第2拡張部130は、各連通孔123、133の周囲で互いに接続している。第1拡張部120と第2拡張部130は、例えば、融着や接着剤により接続することができる。
The
図4に示すように、第2拡張部130は、第1アーム部250側(本体部230の先端側)に位置する。
As shown in FIG. 4, the
第1拡張部120及び第2拡張部130は、例えば、略矩形形状に形成された二つのシート状の部材の間に各空間部121、131を形成した状態で、二つのシート状の部材の縁部を接合することにより形成することができる。なお、各拡張部120、130は、流体の注入及び排出に伴って拡張及び収縮可能に構成され得る限り、具体的な構成は特に限定されない。
The
各拡張部120、130は、例えば、平面視における外形を略矩形に形成することができる。ただし、各拡張部120、130の具体的な外形は特に限定されない。
Each of the
第1拡張部120の空間部121は、後述する注入部300(図1、図2を参照)が備えるチューブ303の内腔と連通している。なお、チューブ303は、第2拡張部130の空間部131に接続してもよい。
The
術者等がチューブ303を介して第1拡張部120の空間部121内へ流体(例えば、空気)を注入することにより、図4に示すように、第1拡張部120及び第2拡張部130を拡張させることができる。
As shown in FIG. 4, the operator or the like injects a fluid (for example, air) into the
術者等は、止血器具100を患者の手Hに装着した状態で、各拡張部120、130を拡張させることにより、穿刺部位pに対して圧迫力を付与することができる。また、術者等が各拡張部120、130を拡張させると、第2拡張部130が、第1拡張部120の中心部側に向けて斜め方向の力F(図4を参照)を付与する。第1拡張部120は、第1拡張部120が穿刺部位pに対して圧迫力を付与している状態で、第2拡張部130からの圧迫力を受けることにより、第1拡張部120の重心が不用意に変位することを防止する。そのため、術者等は、穿刺部位pから第1拡張部120が位置ずれを防止することができる。それにより、術者等は、穿刺部位pに対して安定的に圧迫力を付与した状態を維持することができる。
The surgeon or the like can apply a compressive force to the puncture site p by expanding the
なお、拡張部材110は、一つの拡張部(第1拡張部120)のみで構成してもよい。また、本実施形態のように拡張部材110を第1拡張部120と圧迫を補助する第2拡張部130のような他の部材で構成する場合、圧迫を補助する他の部材は、例えば、拡張変形可能なバルーン以外の部材で構成することも可能である。
The
図3、図4、図5に示すように、第2拡張部130には、穿刺部位pに対して拡張部材110を位置合わせするためのマーカー部170を配置している。
As shown in FIGS. 3, 4, and 5, a
マーカー部170は、例えば、拡張部材110が収縮した状態で、窓部231の中心部に位置するように設けることができる。窓部231の中心部は、例えば、図3に示す拡張部材110が拡張していない状態における平面視上の中心部である。なお、本実施形態では、窓部231の中心部は第1拡張部120の中心部と略同一の位置である。
The
マーカー部170は、第2拡張部130の基端部(図4の左側の端部)に配置している。また、マーカー部170は、第2拡張部130の第1拡張部120と対向する側の面の反対側の面の外表面に配置している。
The
なお、マーカー部170は、例えば、第1拡張部120の変形部材140に向かい合わせて配置される側の面(内面)120aの内表面、第1拡張部120の内面と反対側の面(外面)の内表面やその外表面、支持部材240の内表面や外表面に配置することも可能である。
The
マーカー部170は、マーカー部170全体が有色で形成された矩形形状のマーカーで形成している。ただし、マーカー部170は、例えば、透明な中心部と、その中心部を囲む有色の線状の枠部とから構成されてもよい。なお、マーカー部170の具体的な形状、色、止血器具100の各部への形成方法等は特に限定されない。
The
<注入部>
図1、図2に示すように、止血器具100は、拡張部材110に流体を注入するための注入部300を有する。
<Injection part>
As shown in FIGS. 1 and 2, the
注入部300は、逆止弁(図示せず)を内蔵するコネクタ301と、内部に空間が形成された可撓性を備える袋部302と、袋部302と第1拡張部120の空間部121を連通するチューブ303と、を有する。
The
コネクタ301の逆止弁が閉じている間は、コネクタ301の内部と袋部302の空間との間の連通が遮断される。術者等は、各拡張部120、130を拡張させる際、コネクタ301にシリンジ(図示せず)の先筒部を挿入して逆止弁を開く。術者等は、コネクタ301の逆止弁を開いた状態で、シリンジの押し子を押すことにより、シリンジ内の空気を第1拡張部120の空間部121内に注入することができる。
While the check valve of the
術者等は、第1拡張部120の空間部121に空気を注入することにより、第1拡張部120を拡張させることができる。また、術者等が第1拡張部120の空間部121に注入した空気は、各連通孔123、133を介して、第2拡張部130の空間部131に流入する。これにより、術者等は、第2拡張部130を拡張させることができる。術者等が各拡張部120、130を拡張させると、チューブ303を介して第1拡張部120と連通している袋部302が膨張する。術者等は、袋部302が膨張することを目視により確認することにより、各拡張部120、130が拡張したことを確認することできる。
The surgeon or the like can expand the
術者等は、各拡張部120、130を収縮させる際、コネクタ301にシリンジの先筒部を挿入して、シリンジの押し子を引く。術者等は、上記の操作を行うことにより、各拡張部120、130からシリンジへ空気を移動させることができる。術者等が各拡張部120、130からシリンジへ空気を移動させると、袋部302が収縮する。
When contracting the
袋部302には、例えば、コネクタ301へのシリンジの挿入方向を示す矢印状のマーカーを設けることができる。
For example, the
<変形部材>
図5は、拡張部材110が拡張する前の状態における変形部材140を示す。図5は、第1表面141側から見た変形部材140の斜視図である。図5に示す変形部材140は、変形部材140に外力が付与されていない自然状態を示す。
<Deformation member>
FIG. 5 shows the
また、図9、図10は、拡張部材110が拡張する前の状態における変形部材140を示す。図9は、変形部材140の内壁143aの正面図であり、図10は、本体部230の外部から見た斜視図である。図11、図12は、拡張部材110が拡張したときの変形部材140を示す。図11は、変形部材140の内壁143aの正面図であり、図12は、本体部230の外部から見た斜視図である。
9 and 10 show the
図5に示すように、変形部材140は、拡張部材110(第1拡張部120)と面する第1表面141と、第1表面141と対向する第2表面142と、第1表面141と第2表面142との間に位置する側壁143と、を有する。
As shown in FIG. 5, the
側壁143は、第1表面141と第2表面142との間に位置する側壁マーカー部150を備える。
The
図9〜図12に示すように、側壁マーカー部150は、拡張部材110を穿刺部位pに配置した状態で、拡張部材110の拡張及び収縮に伴う変形部材140の変形により、視認される形状が変化するように構成されている。
As shown in FIGS. 9 to 12, the side
変形部材140は、例えば、変形部材140の内部に、拡張部材110の拡張及び収縮に伴って変形する気泡161(図4を参照)を含む多孔質部材160で構成することができる。変形部材140を構成する多孔質部材160としては、例えば、天然スポンジ、合成スポンジ(例えば、ウレタンスポンジ)、ゲル材料などを用いることができる。
The
変形部材140は、例えば、帯体210を手Hに巻き付けて固定し、かつ、拡張部材110を拡張させる前の状態において、変形部材140が変形して側壁マーカー部150の形状が変化しない程度の硬さを有することが好ましい。このように変形部材140を構成することにより、手Hに止血器具100を装着して拡張部材110の拡張を開始する前の状態において変形部材140の変形に伴って側壁マーカー部150の形状が変化してしまうことを抑制できる。それにより、術者等が拡張部材110を拡張変形させる前後において側壁マーカー部150の形状の変化を明確に把握することが可能になる。そのため、術者等は、側壁マーカー部150で拡張部材110の拡張量を、より一層容易に確認することが可能になる。
The
なお、変形部材140は、拡張部材110の拡張及び収縮に伴って側壁マーカー部150の形状が変化可能に構成される限り、具体的な材質等は特に限定されない。
The material of the
変形部材140の第1表面141は、図4に示すように、第1拡張部120の内面120aの外表面に接続している。なお、変形部材140の第2表面142は、手Hに止血器具100を配置した際、手Hの皮膚表層と接触するように配置される。
As shown in FIG. 4, the
変形部材140は、図5に示すように、略C字型の外形を有する。
As shown in FIG. 5, the
図5、図9、図11に示すように、側壁マーカー部150は、第1表面141側に位置する上部領域151と、上部領域151よりも第2表面142側に位置する下部領域152と、を有する。
As shown in FIGS. 5, 9, and 11, the side
図5に示すように、側壁マーカー部150は、上部領域151と下部領域152とを結ぶ中間部153をさらに有する。中間部153は、第1表面141と第2表面142とを結ぶ垂線H1に対して傾斜している。
As shown in FIG. 5, the side
本実施形態では、上部領域151は第1表面141近傍に位置する点状のマーカーである。また、下部領域152は第2表面142近傍に位置する点状のマーカーである。また、中間部153は、上部領域151と下部領域152を結ぶ線状のマーカーである。
In the present embodiment, the
側壁マーカー部150は、中間部153で囲まれた無地部154をさらに有する。
The side
上部領域151、下部領域152、中間部153は、所定の色が付された領域(部分)である。無地部154は、変形部材140において色が付されていない部分である。術者等は、側壁マーカー部150を目視した際、上部領域151、下部領域152、及び中間部153と、無地部154とを視覚的に判別することができる。
The
なお、上部領域151、下部領域152、中間部153を構成する部分の色は、例えば、血液との識別が容易である緑色や青色である。ただし、上記色は、術者等が上部領域151、下部領域152、中間部153を目視で確認することが可能な限り特に限定されない。また、中間部153を構成する線状のマーカーの太さや垂線H1に対して傾斜する角度等も特に限定されない。
The color of the portion constituting the
図5、図9、図11に示すように、本実施形態の側壁マーカー部150は、上部領域151、下部領域152、中間部153が内壁143aの周方向に均等な間隔を空けて配置されている。中間部153は、隣接する中間部153同士が第1表面141と第2表面142との間で交差している。交差した中間部153に囲まれた領域である無地部154は、菱形の形状を有する。
As shown in FIGS. 5, 9, and 11, in the side
第1表面141付近及び第2表面142付近には、無地部154と同様に色が付されていない略三角形の無地部が形成されている。
Similar to the
図5に示すように、変形部材140は、第1表面141と第2表面142とを繋ぐ貫通孔145を有する。
As shown in FIG. 5, the deforming
側壁143は、貫通孔145側に位置する内壁143aと、内壁143aの反対側に位置する(変形部材140の外側に位置する)外壁143bと、を有する。
The
側壁マーカー部150は、変形部材140の内壁143aに配置している。
The side
変形部材140は、図3に示すように、貫通孔145が拡張部材110の中心部に配置された状態で、拡張部材110に固定されている。拡張部材110の中心部(第1拡張部120の中心部)は、本実施形態ではマーカー部170が配置された位置と略同一である。したがって、変形部材140は、図5に示すように、内壁143aがマーカー部170を囲む位置で拡張部材110と固定されている。
As shown in FIG. 3, the
図5に示すように、側壁マーカー部150は、変形部材140のスリット部147が形成された部分を除いた内壁143aの全範囲に亘って形成されている。ただし、側壁マーカー部150は、側壁143の少なくとも一部に形成されていればよい。例えば、側壁マーカー部150は、第1表面141、第2表面142、及び外壁143bにさらに形成してもよい。
As shown in FIG. 5, the side
変形部材140は、図5に示すように、変形部材140の中心部側から放射方向に延びるスリット部147を有する。前述したように、スリット部147は、帯体210の第1アーム部250と重なる位置に配置されている。すなわち、第1アーム部250は、変形部材140の厚み方向(第1表面141から第2表面142に向かう方向)において、スリット部147と重なる位置に配置されている。また、スリット部147の幅W1は、第1アーム部250の幅W2よりも大きく形成されている。
As shown in FIG. 5, the
図9〜図12を参照して、変形部材140の側壁マーカー部150の形状の変化について説明する。
A change in the shape of the side
図9及び図10は、止血器具100を患者の手Hに装着し、かつ、拡張部材110(第1拡張部120及び第2拡張部130)を拡張していない状態を示す。
9 and 10 show a state in which the
拡張部材110を拡張させていない状態において、上部領域151側で中間部153が変形部材140の垂線H1との間に形成する角度をθ1とする。また、下部領域152側で中間部153が変形部材140の垂線H1との間に形成する角度をθ2とする。また、上部領域151と下部領域152の間の距離をL1とする。なお、L1は、変形部材140の厚みと実質的に同一である。
In the state where the
止血器具100を患者の手Hに装着して、各アーム部250、260、270により止血器具100を固定すると、各アーム部250、260、270及び本体部230により、変形部材140が手Hの皮膚表層に押し付けられる。そのため、止血器具100を患者の手Hに装着した状態で術者等が拡張部材110を拡張させると、側壁マーカー部150は図11及び図12のように視認される形状が変化する。
When the
変形部材140は、各アーム部250、260、270及び本体部230により手Hの皮膚表層から離れる方向への移動が抑制された状態で拡張部材110が拡張すると、手Hの皮膚表層に対して押し付けられて、第1表面141と第2表面142が相対的に近付くように収縮する。これにより、図11に示すように、上部領域151と下部領域152との間の距離L1が小さくなる。また、上部領域151側で中間部153が変形部材140の垂線H1に対して傾斜する角度θ1と、下部領域152側で中間部153が変形部材140の垂線H1に対して傾斜する角度θ2が小さくなる。そのため、側壁マーカー部150は、図9及び図10に示す拡張部材110を拡張させる前の形状から、図11及び図12に示す形状へ変化する。
When the
術者等は、止血器具100を使用して止血を実施している間、止血器具100の本体部230に設けられた窓部231を覗き込む。術者等は、窓部231を覗き込むことにより、側壁マーカー部150の形状の変化を視認することができる。術者等は、側壁マーカー部150の形状の変化を視認することにより、拡張部材110の拡張状態を把握することができる。なお、図10及び図12に示す矢印Eは、術者等が窓部231を覗き込む際の視線の方向を例示している。
The surgeon or the like looks into the
側壁マーカー部150の形状は、拡張部材110の拡張量に応じて連続的に変化する。つまり、拡張部材110の拡張量の変化に応じて、距離L1、各角度θ1、θ2が連続的に変化する。そのため、術者等は、注入部300を使用して拡張部材110へ送り込む流体の量及び拡張部材110から排出させる流体の量に応じて連続的に変化する側壁マーカー部150の形状を視認することにより、拡張部材110の拡張状態を容易に把握することができる。
The shape of the side
<止血器具の使用例>
次に、図6〜図9を参照して、止血器具100の使用例を説明する。なお、本発明の止血器具100の使用方法は以下に説明する内容に限定されることはない。
<Example of using hemostatic device>
Next, an example of using the
図6に示すように、術者等は、穿刺部位pにイントロデューサー400のシースチューブ410が挿入された状態で、穿刺部位pに止血器具100の本体部230及び拡張部材110を重ねるように配置する。
As shown in FIG. 6, the surgeon or the like arranges the
術者等は、マーカー部170を穿刺部位pに配置する。本実施形態の止血器具100では、変形部材140の内壁143aがマーカー部170を囲むように配置されている(図5を参照)。そのため、術者等は、マーカー部170を穿刺部位pに配置することにより、穿刺部位pの周囲を囲むように内壁143aを配置することができる。
The operator or the like arranges the
術者等は、第1アーム部250を親指f1と人差し指f2の間の指間部fbに配置する。本実施形態では、変形部材140のスリット部147が、変形部材140の厚み方向において第1アーム部250と重なる位置に設けられている。そのため、術者等は、変形部材140のスリット部147に第1アーム部250側へ導出されたイントロデューサー400のシースチューブ410を配置することで、シースチューブ410が変形部材140と干渉することを防止しつつ、変形部材140を穿刺部位pの周囲を囲む位置に配置することができる。
The surgeon or the like arranges the
図7及び図8に示すように、術者等は、各アーム部250、260、270を手Hに固定することにより、止血器具100を患者の手Hに装着する。術者等は、止血器具100を患者の手Hに装着した後、イントロデューサー400のシースチューブ410を穿刺部位pから抜去する。
As shown in FIGS. 7 and 8, the operator or the like attaches the
前述したように、変形部材140のスリット部147の幅W1は第1アーム部250の幅W2よりも大きい(図3を参照)。そのため、イントロデューサー400のシースチューブ410を穿刺部位pから抜去する際、シースチューブ410が第1アーム部250と接触することを防止できる。したがって、術者等は、シースチューブ410を穿刺部位pから容易に抜去することができる。
As described above, the width W1 of the
また、変形部材140にはスリット部147が設けられている。そのため、止血器具100を使用した止血を実施している最中に穿刺部位pから血液が漏出した場合、スリット部147を通じて血液を変形部材140の内側(内壁143aで囲まれた領域)から変形部材140の外側へ排出することができる。そのため、止血器具100は、穿刺部位pから血液が漏出した場合においても、変形部材140の内側に血液が滞留して側壁マーカー部150の視認性が低下することを防止できる。
Further, the deforming
術者等は、止血器具100を患者の手Hに装着した状態でシースチューブ410を穿刺部位pから抜去した後、拡張部材110を拡張させる。術者等は、拡張部材110を拡張させることにより、穿刺部位pに対して圧迫力を付与する。術者等は、穿刺部位pを止血している間、側壁マーカー部150の形状を確認することにより、拡張部材110の拡張状態を容易に把握することができる。術者等は、穿刺部位pの止血状態を確認しながら、拡張部材110の拡張量を所望の大きさに調整する操作を適宜実施する。
The surgeon or the like removes the
なお、拡張部材110の拡張を開始する具体的なタイミングは特に限定されない。例えば、シースチューブ410を穿刺部位pから抜去する前に拡張部材110の拡張を開始してもよい。
The specific timing for starting the expansion of the
以上、本実施形態に係る止血器具100は、手Hの穿刺部位pに配置される拡張部材110と、拡張部材110に固定され、拡張部材110の拡張及び収縮に伴って変形可能な変形部材140と、を有する。変形部材140は、拡張部材110と面する第1表面141と、第1表面141と対向する第2表面142と、第1表面141と第2表面142との間に位置する側壁143と、を有する。側壁143は、第1表面141と第2表面142との間に位置する側壁マーカー部150を備える。側壁マーカー部150は、拡張部材110を穿刺部位pに配置した状態で、拡張部材110の拡張及び収縮に伴う変形部材140の変形により、視認される形状が変化するように構成されている。
As described above, the
上記のように構成した止血器具100によれば、術者等は、穿刺部位pに拡張部材110を配置した状態で拡張部材110を拡張及び収縮させた際、変形部材140の側壁マーカー部150の形状を視認することにより、拡張部材110の拡張状態を容易に把握することができる。それにより、術者等は、止血器具100により穿刺部位pを止血する際、拡張部材110が穿刺部位pに対して付与する圧迫力の目安を容易に確認することができる。
According to the
また、変形部材140は、変形部材140の内部に、拡張部材110の拡張及び収縮に伴って変形する気泡161を含む多孔質部材160で構成することができる。
Further, the
上記のように構成した止血器具100によれば、拡張部材110の拡張及び収縮に伴って多孔質部材160の気泡161を拡張及び収縮させることにより、側壁マーカー部150の形状を容易に変形させることができる。したがって、術者等は、側壁マーカー部150の形状の変化をより一層容易に視認することができる。
According to the
また、側壁マーカー部150は、第1表面141側に位置する上部領域151と、上部領域151よりも第2表面142側に位置する下部領域152と、を有する。側壁マーカー部150は、拡張部材110を穿刺部位pに配置した状態で、拡張部材110の拡張及び収縮に伴う変形部材140の変形により、上部領域151と下部領域152との間の距離L1が変化する。
Further, the side
上記のように構成した止血器具100によれば、術者等は、拡張部材110を拡張及び収縮させる前後において、上部領域151と下部領域152との間の距離L1の変化を視認することにより、拡張部材110の拡張状態を容易に把握することができる。
According to the
また、側壁マーカー部150は、上部領域151と下部領域152とを結ぶ中間部153を有する。中間部153は、第1表面141と第2表面142とを結ぶ垂線H1に対して傾斜している。
Further, the side
上記のように構成された止血器具100によれば、術者等は、拡張部材110を拡張及び収縮させる前後において、中間部153が垂線H1に対して傾斜する角度θ1、θ2の変化を視認することにより、拡張部材110の拡張状態を容易に把握することができる。
According to the
変形部材140は、第1表面141と第2表面142とを繋ぐ貫通孔145を有する。側壁143は、貫通孔145側に位置する内壁143aと、内壁143aの反対側に位置する外壁143bと、を有する。側壁マーカー部150は、内壁143aに配置されている。変形部材140は、貫通孔145が拡張部材110の中心部に配置された状態で、拡張部材110に固定されている。
The
上記のように構成された止血器具100によれば、術者等は、止血器具100を患者の手Hに装着した状態において、貫通孔145を覗き込むことにより、側壁マーカー部150を容易に視認することができる。また、貫通孔145が拡張部材110の中心部に配置されているため、止血器具100を患者の手Hに装着した状態で変形部材140が穿刺部位pに重ねて配置されることを防止できる。したがって、術者等は、止血器具100を使用して止血を実施している間、変形部材140が穿刺部位pに対して接触することを防止できる。
According to the
また、拡張部材110は、穿刺部位pに拡張部材110を位置合わせするためのマーカー部170を有する。変形部材140は、内壁143aがマーカー部170を囲む位置で拡張部材110に固定される。
Further, the
上記のように構成された止血器具100によれば、術者等が拡張部材110を穿刺部位pに配置する際、マーカー部170を基準にして拡張部材110を穿刺部位pに配置するという簡単な作業で、穿刺部位pの周囲を囲むように変形部材140を配置することができる。したがって、術者等は、簡単な作業で、適切な位置に変形部材140を配置することができる。
According to the
また、変形部材140は、変形部材140の中心部側から放射方向に延びるスリット部147を有する。
Further, the
上記のように構成された止血器具100は、止血器具100による止血を実施している最中に穿刺部位pから血液が漏出した場合、スリット部147を通じて血液を変形部材140の内側から変形部材140の外側へ排出することができる。そのため、止血器具100は、穿刺部位pから漏出した場合においても、血液が変形部材140の内側に滞留して側壁マーカー部150の視認性が低下することを抑制できる。
When the
また、止血器具100は、手Hに拡張部材110を固定するための帯体210を有する。帯体210は、帯体210において拡張部材110が配置された位置から第1方向に延びる第1アーム部250と、拡張部材110から第1方向と異なる第2方向に延びる第2アーム部260と、拡張部材110から第1方向及び第2方向と異なる方向に延びる第3アーム部270と、を備える。第1アーム部250は、変形部材140の厚み方向においてスリット部147が配置された位置と重なる位置に配置される。
In addition, the
上記のように構成された止血器具100によれば、各アーム部250、260、270を使用することにより、患者の手Hに形成された穿刺部位pに拡張部材110を配置した状態で、拡張部材110を患者の手にしっかりと固定することができる。また、術者等は、止血器具100を患者の手Hに装着する際、スリット部147にイントロデューサー400のシースチューブ410を配置することにより、変形部材140とシースチューブ410が干渉することを防止できる。
According to the
また、スリット部147の幅W1は、第1アーム部250の幅W2よりも大きい。
Further, the width W1 of the
上記のように構成された止血器具100によれば、止血器具100を患者の手Hに装着した状態で、イントロデューサー400のシースチューブ410を穿刺部位pから抜去する際、シースチューブ410が第1アーム部250と接触することを防止できる。したがって、術者等は、シースチューブ410を穿刺部位pから容易に抜去することができる。
According to the
次に、上述した実施形態の各変形例を説明する。変形例の説明では、上述した実施形態で既に説明した内容と重複する内容の説明は省略する。また、変形例の説明において特に説明の無い内容は前述した実施形態と同一のものとすることができる。 Next, each modification of the above-described embodiment will be described. In the description of the modified example, the description of the content that overlaps with the content already described in the above-described embodiment will be omitted. In addition, the contents not particularly explained in the description of the modified example can be the same as those in the above-described embodiment.
<側壁マーカー部の変形例1>
図13及び図14には、側壁マーカー部150Aの変形例1を示す。図13は拡張部材110を拡張させる前の状態の変形部材140を示す。図14は拡張部材110を拡張させた状態の変形部材140を示す。
<Modification example 1 of the side wall marker portion>
13 and 14 show a modification 1 of the side
図13に示すように、側壁マーカー部150Aは、上部領域151と下部領域152を有する。
As shown in FIG. 13, the side
側壁マーカー部150Aは、上部領域151と下部領域152とを結ぶ中間部153を有する。上部領域151、下部領域152、中間部153で囲まれた無地部154は、三角形の形状を有する。
The side
本変形例の側壁マーカー部150Aにおいて、上部領域151と下部領域152は、第1表面141と第2表面142とを結ぶ垂線H1上に位置しない。
In the side
図14に示すように、拡張部材110が拡張すると、拡張部材110が拡張する前と比較して、第1表面141と第2表面142との間の距離L1が小さくなる。また、垂線H1に対して中間部153が傾斜する角度θ1は、拡張部材110が拡張する前と比較して小さくなる。術者等は、拡張部材110の拡張前後において、側壁マーカー部150Aの形状の変化を視認することにより、拡張部材110が穿刺部位pに対して付与する圧迫力の目安を確認することができる。
As shown in FIG. 14, when the
上記変形例1で説明したように、上部領域151及び下部領域152の位置関係は、術者等が拡張部材110の拡張前後において変形部材140の形状の変化を視認可能な限り、特に限定されない。
As described in the first modification, the positional relationship between the
<側壁マーカー部の変形例2>
図15及び図16には、側壁マーカー部150Bの変形例2を示す。図15は拡張部材110を拡張させる前の状態の変形部材140を示す。図15は拡張部材110を拡張させた状態の変形部材140を示す。
<Modification example 2 of the side wall marker portion>
15 and 16 show a
図15に示すように、変形例2の側壁マーカー部150Bは、二つの湾曲した線状マーカー部156、157と、各マーカー部156、157よりも第2表面142に側に配置された湾曲した線状マーカー部158を有する。側壁マーカー部150Bは、人の顔を模したいわゆる絵文字のようなパターンを形成している。
As shown in FIG. 15, the side
側壁マーカー部150Bは、上部領域151及び下部領域152を有していない。
The side
図16に示すように、拡張部材110が拡張すると、拡張部材110が拡張する前と比較して、第1表面141と第2表面142との間の距離L1が小さくなる。また、各マーカー部156、157、158は、垂線H1と直交する図中の左右方向に少し延びる。このように、拡張部材110が拡張すると、各マーカー部156、157、158で表される形状(模様)が拡張部材110の拡張前と比較して変化する。術者等は、拡張部材110の拡張前後において、側壁マーカー部150Bの形状の変化を視認することにより、拡張部材110が穿刺部位pに対して付与する圧迫力の目安を確認することができる。また、側壁マーカー部150Bは、拡張部材110が穿刺部位pに対して付与する圧迫力が均一でない場合、各マーカー部156、157、158で表される人の顔を模した絵文字が傾き、顔の表情が変化する。そのため、術者等は、拡張部材110の拡張前後において、側壁マーカー部150Bの形状の変化(顔の表情の変化)を視認することにより、拡張部材110が穿刺部位pに対して付与する圧迫力の偏りも確認することができる。
As shown in FIG. 16, when the
上記変形例2で説明したように、側壁マーカー部150Bは、上部領域151及び下部領域152を備えていなくてもよい。つまり、側壁マーカー部150Bは、術者等が拡張部材110の拡張前後において変形部材140の形状の変化を目視により確認することが可能な限り、具体的な形状は特に限定されない。
As described in the second modification, the side
<変形部材の変形例1>
図17には、変形部材の形状に関する変形例1を示す。
<Transformation example 1 of deforming member>
FIG. 17 shows a modification 1 regarding the shape of the deformation member.
図17に示すように、変形例1に係る変形部材140Aは、スリット部147(図5を参照)を備えていない。そのため、変形部材140Aは円環形状の外形を有する。本変形例のように、変形部材140Aがスリット部147を備えていない場合、側壁マーカー部150を変形部材140Aの全周に設けることができる。なお、本変形例では、側壁143の内壁143aの全周に側壁マーカー部150を配置している。
As shown in FIG. 17, the deforming
変形部材140Aのように、変形部材140Aの全周に側壁マーカー部150を配置した場合、術者等は、変形部材140をどのような角度から覗き込んでも側壁マーカー部150を視認することができる。つまり、変形部材140Aは、スリット部147を設けることにより形成される側壁マーカー部150が存在しない部分を備えていない。そのため、術者等は、側壁マーカー部150をより一層確実に視認することができる。
When the side
<変形部材の変形例2>
図18には、変形部材140の形状に関する変形例2を示す。
<Transformation example 2 of deforming member>
FIG. 18 shows a
図18に示すように、変形部材140Bは、例えば、コの字型の形状で形成することができる。なお、本変形例では、側壁143の内壁143aに側壁マーカー部150を配置している。本変形例で例示するように、変形部材140の外形は、円環形状やC字形状のみに限定されない。また、変形部材は、例えば、図18に示すコの字型の形状にスリット部147が設けられていない矩形の外形や矩形に貫通孔が形成された枠型の外形を有していてもよい。なお、変形部材が、スリット部が設けられていない矩形に貫通孔が形成された枠型の外形である場合、側壁マーカー部は、側壁の内壁の全周に設けられていてもよい。
As shown in FIG. 18, the
<変形部材の変形例3>
図19には、変形部材の構造に関する変形例3を示す。
<Transformation example 3 of deforming member>
FIG. 19 shows a modification 3 regarding the structure of the deformation member.
変形例3の変形部材140Cは、複数の変形部材148a、148bで構成している。
The deforming
具体的には、変形部材140Cは、第1変形部材148aと、第1変形部材148aと対向する第2変形部材148bと、を有する。
Specifically, the
側壁は、第1変形部材148aの第2変形部材148bと対向する部位及び第2変形部材148bの第1変形部材148aと対向する部位で構成される内壁143aと、内壁143aの外面側に位置する外壁143bと、を備える。つまり、各変形部材148a、148bのそれぞれが内壁143a及び外壁143bを備える。第1変形部材148aと第2変形部材148bは略同一の外形を備える。本実施形態では、第1変形部材148aと第2変形部材148bは各部材148a、148bの長手方向に延びる内壁143a同士が略平行に配置されている。
The side wall is located on the outer surface side of the
側壁マーカー部150は内壁143aに配置している。第1変形部材148aと第2変形部材148bは、拡張部材110の中心部(マーカー部170が設けられた位置)を挟む位置に配置された状態で、拡張部材110に固定される(図4を参照)。
The side
各変形部材148a、148aの間には、隙間部149aが設けられる。術者等は、隙間部149aにイントロデューサー400のシースチューブ410を配置することができる。また、各変形部材148a、148aに挟まれた領域には、貫通孔145と同様の機能を有する空間149bが形成される。
A
上記変形例で説明したように、変形部材は複数の部材で構成することも可能である。変形部材を複数の部材で構成した場合においても、術者等は、変形部材に設けられた側壁マーカー部の形状の変化を視認することにより、拡張部材110の拡張状態を容易に把握することができる。なお、変形部材を構成する部材の個数は2つに限定されない。例えば、3以上の部材で構成してもよい。また、複数の部材で変形部材を構成する場合、各々の部材の外形は図19に示す直方体形状のみに限定されることはない。
As described in the above modification, the deformation member can be composed of a plurality of members. Even when the deformable member is composed of a plurality of members, the operator or the like can easily grasp the expanded state of the
<変形部材の変形例4>
図20には、変形部材の構造に関する変形例4を示す。
<Transformation example 4 of deforming member>
FIG. 20 shows a modified example 4 relating to the structure of the deformable member.
変形例4に係る変形部材140Dは、変形部材140Dの一部を切除可能にする被切除部Sを有する。術者等は、変形部材140Dの任意の箇所を引っ張ることにより、被切除部Sに沿って変形部材140Dの一部を取り除くことができる。
The
術者等は、穿刺部位pの位置の違い(例えば、止血対象となる左右の手の違い)やイントロデューサー400の挿入方向等に応じて、変形部材140Dの一部を取り除くことができる。術者等は、変形部材140Dの一部を取り除くことにより、変形部材140Dにスリット部147(図5を参照)を形成することができる。そのため、術者等は、止血器具100を患者に装着した際に、穿刺部位pを形成した位置やイントロデューサー400の挿入方向等に関わらず、シースチューブ410と変形部材140が干渉することを防止できる。
The surgeon or the like can remove a part of the
被切除部Sは、例えば、変形部材140Dに形成した切れ込み等で構成することができる。なお、一つの変形部材140Dに形成する被切除部Sの個数は限定されない。また、被切除部Sを形成する位置、被切除部Sの形状(延在する形状)等も特に限定されない。
The portion S to be cut can be formed of, for example, a notch formed in the
(第2実施形態)
図21には、第2実施形態に係る止血器具100Aの使用例を示す。第2実施形態の説明では、第1実施形態で既に説明した内容と重複する内容の説明は省略する。また、第2実施形態の説明において特に説明の無い内容は第1実施形態と同一のものとすることができる。
(Second Embodiment)
FIG. 21 shows an example of using the
第1実施形態では、患者の手(例えば、右手)Hに形成した穿刺部位pを止血可能に構成した止血器具100Aを説明した。以下に説明する第2実施形態の止血器具100Aは、患者の前腕部(右前腕部)Aに形成した穿刺部位pを止血可能な構成を有している。
In the first embodiment, a
止血器具100Aは、前腕部Aに巻き付け可能な帯体210Aを有する。帯体210Aの内面(前腕部Aに対向して配置される側の面)には、拡張部材110と変形部材140を配置している。帯体210Aは、例えば、透明、半透明、無色透明で構成することができる。このように構成することにより、拡張部材110が穿刺部位pに配置された状態で帯体210Aを前腕部Aに巻き付けたときに、術者等が側壁マーカー部150を視認することが可能になる。なお、帯体210Aには、第1実施形態に係る帯体210と同様に孔部で構成される窓部231(図4を参照)を設けてもよい。
The
帯体210Aには、帯体210Aを前腕部Aに巻き付けた状態で固定するための固定部材(例えば、面ファスナー等)を配置することができる。
A fixing member (for example, a hook-and-loop fastener) for fixing the
術者等は、患者の前腕部Aを走行する橈骨動脈に通じる穿刺部位p(穿孔)を止血する際、図21に示すように、止血器具100Aを患者の前腕部Aに装着する。術者等は、止血器具100Aを使用して穿刺部位pを止血している間、前述した第1実施形態に係る止血器具100を使用した場合と同様に、側壁マーカー部150の形状の変化を視認することにより、拡張部材110の拡張状態を容易に把握することができる。
When stopping bleeding at the puncture site p (perforation) leading to the radial artery running on the patient's forearm A, the surgeon or the like attaches the
以上、複数の実施形態および複数の変形例を通じて本発明に係る止血器具を説明したが、本発明は明細書において説明した内容のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。 Although the hemostatic device according to the present invention has been described above through a plurality of embodiments and a plurality of modifications, the present invention is not limited to the contents described in the specification, but is based on the description of the scope of claims. It can be changed as appropriate.
止血器具による止血対象となる患者の身体の部位は肢体である限り、特に限定されない。例えば、第1実施形態の説明では、左手の甲に形成した穿刺部位を止血するための止血器具を例示したが、止血器具は、右手の甲に形成した穿刺部位、右手の掌に形成した穿刺部位、左手の掌に形成した穿刺部位を止血する器具として構成することも可能である。また、第2実施形態の説明では、患者の右前腕部に形成した穿刺部位を止血するための止血器具を例示したが、止血器具は、左前腕部に形成した穿刺部位を止血する器具として構成することも可能である。 The body part of the patient to be stopped by a hemostasis device is not particularly limited as long as it is a limb. For example, in the description of the first embodiment, a hemostatic device for stopping bleeding at the puncture site formed on the back of the left hand has been exemplified, but the hemostatic device includes a puncture site formed on the back of the right hand, a puncture site formed on the palm of the right hand, and the like. It is also possible to configure the puncture site formed on the palm of the left hand as a device to stop bleeding. Further, in the description of the second embodiment, a hemostatic device for stopping bleeding at the puncture site formed on the right forearm of the patient was illustrated, but the hemostatic device is configured as a device for stopping bleeding at the puncture site formed on the left forearm. It is also possible to do.
また、変形部材の外形は図示により説明した形状のみに限定されることはなく、例えば、矩形以外の多角形、楕円形、その他の幾何学的な形状等でもよい。また、変形部材の外形がどのような形状の場合においても、スリット部の有無や貫通孔の有無は任意に選択することができる。 Further, the outer shape of the deformable member is not limited to the shape described by the illustration, and may be, for example, a polygon other than a rectangle, an ellipse, or another geometric shape. Further, regardless of the outer shape of the deformable member, the presence / absence of the slit portion and the presence / absence of the through hole can be arbitrarily selected.
また、各実施形態及び各変形例で説明した止血器具は、本願発明の効果が発揮され得る限り、任意に組み合わせることが可能である。 In addition, the hemostatic devices described in each embodiment and each modification can be arbitrarily combined as long as the effects of the present invention can be exhibited.
また、止血器具の各部の形状、寸法、構造等は、手や前腕部を含む肢体の少なくとも一部に対して止血器具を装着した状態で、拡張部材により穿刺部位に圧迫力を付与することが可能な限り、特に限定されない。 In addition, regarding the shape, dimensions, structure, etc. of each part of the hemostatic device, it is possible to apply a compressive force to the puncture site by the expansion member while the hemostatic device is attached to at least a part of the limb including the hand and the forearm. As much as possible, there is no particular limitation.
100、100A 止血器具
110 拡張部材
120 第1拡張部
120a 第1拡張部材の内面
130 第2拡張部
140、140A、140B、140C、140D 変形部材
141 第1表面
142 第2表面
143 側壁
143a 内壁
143b 外壁
145 貫通孔
147 スリット部
148a 第1変形部材
148b 第2変形部材
150、150A、150B 側壁マーカー部
151 上部領域
152 下部領域
153 中間部
154 無地部
160 多孔質部材
161 気泡
170 マーカー部
210、210A 帯体
230 本体部
231 窓部
250 第1アーム部
260 第2アーム部
270 第3アーム部
281 第1固定部材
282 第2固定部材
283 第3固定部材
284 第4固定部材
285 第5固定部材
300 注入部
400 イントロデューサー
410 シースチューブ
A 前腕部(肢体)
H 手(肢体)
S 被切除部
p 穿刺部位(止血すべき部位)
100,
H hand (limb)
S Excision site p Puncture site (site to stop bleeding)
Claims (12)
前記拡張部材に固定され、前記拡張部材の拡張及び収縮に伴って変形可能な変形部材と、を有し、
前記変形部材は、前記拡張部材と面する第1表面と、前記第1表面と対向する第2表面と、前記第1表面と前記第2表面との間に位置する側壁と、を有し、
前記側壁は、前記第1表面と前記第2表面との間に位置する側壁マーカー部を備え、
前記側壁マーカー部は、前記拡張部材を前記止血すべき部位に配置した状態で、前記拡張部材の拡張及び収縮に伴う前記変形部材の変形により、視認される形状が変化するように構成される、止血器具。 An expansion member placed at the site where bleeding should be stopped in the limb,
It has a deformable member that is fixed to the expansion member and can be deformed as the expansion member expands and contracts.
The deformable member has a first surface facing the expansion member, a second surface facing the first surface, and a side wall located between the first surface and the second surface.
The side wall includes a side wall marker portion located between the first surface and the second surface.
The side wall marker portion is configured such that the shape to be visually recognized changes due to the deformation of the deforming member due to the expansion and contraction of the expansion member in a state where the expansion member is arranged at the site to be hemostasis. Hemostatic device.
前記側壁マーカー部は、前記拡張部材を前記止血すべき部位に配置した状態で、前記拡張部材の拡張及び収縮に伴う前記変形部材の変形により、前記上部領域と前記下部領域との間の距離が変化する、請求項1又は請求項2に記載の止血器具。 The side wall marker portion has an upper region located on the first surface side and a lower region located on the second surface side of the upper region.
In the side wall marker portion, the distance between the upper region and the lower region is reduced due to the deformation of the deforming member due to the expansion and contraction of the expansion member in a state where the expansion member is arranged at the site to be hemostasis. The hemostatic device according to claim 1 or 2, which is variable.
前記中間部は、前記第1表面と前記第2表面とを結ぶ垂線に対して傾斜する、請求項3に記載の止血器具。 The side wall marker portion has an intermediate portion connecting the upper region and the lower region.
The hemostatic device according to claim 3, wherein the intermediate portion is inclined with respect to a perpendicular line connecting the first surface and the second surface.
前記側壁は、前記貫通孔側に位置する内壁と、前記内壁の反対側に位置する外壁と、を有し、
前記側壁マーカー部は、前記内壁に配置され、
前記変形部材は、前記貫通孔が前記拡張部材の中心部に配置された状態で、前記拡張部材に固定される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の止血器具。 The deformable member has a through hole connecting the first surface and the second surface.
The side wall has an inner wall located on the through hole side and an outer wall located on the opposite side of the inner wall.
The side wall marker portion is arranged on the inner wall and
The hemostatic device according to any one of claims 1 to 5, wherein the deformable member is fixed to the expansion member in a state where the through hole is arranged at the center of the expansion member.
前記側壁は、前記第1変形部材の前記第2変形部材と対向する部位及び前記第2変形部材の前記第1変形部材と対向する部位で構成される内壁と、前記内壁の外面側に位置する外壁と、を備え、
前記側壁マーカー部は、前記内壁に配置され、
前記第1変形部材と前記第2変形部材は、前記拡張部材の中心部を挟む位置に配置された状態で、前記拡張部材に固定される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の止血器具。 The deformable member includes a first deformable member and a second deformable member facing the first deformable member.
The side wall is located on the outer surface side of the inner wall and the inner wall composed of the portion of the first deformable member facing the second deformable member and the portion of the second deformable member facing the first deformable member. With an outer wall,
The side wall marker portion is arranged on the inner wall and
The first deformable member and the second deformable member are fixed to the expansion member in a state of being arranged at a position sandwiching a central portion of the expansion member, according to any one of claims 1 to 5. Hemostatic device.
前記変形部材は、前記内壁が前記マーカー部を囲む位置で前記拡張部材に固定される、請求項6又は請求項7に記載の止血器具。 The expansion member has a marker portion for aligning the expansion member with the site to be hemostasis.
The hemostatic device according to claim 6 or 7, wherein the deformable member is fixed to the expansion member at a position where the inner wall surrounds the marker portion.
前記帯体は、前記帯体において前記拡張部材が配置された位置から第1方向に延びる第1アーム部と、
前記拡張部材から前記第1方向と異なる第2方向に延びる第2アーム部と、
前記拡張部材から前記第1方向及び前記第2方向と異なる方向に延びる第3アーム部と、を備え、
前記第1アーム部は、前記変形部材の厚み方向において前記スリット部が配置された位置と重なる位置に配置される、請求項9に記載の止血器具。 It has a band for fixing the expansion member to the limb,
The band includes a first arm portion extending in a first direction from a position where the expansion member is arranged in the band.
A second arm portion extending from the expansion member in a second direction different from the first direction,
A third arm portion extending from the expansion member in the first direction and a direction different from the second direction is provided.
The hemostatic device according to claim 9, wherein the first arm portion is arranged at a position overlapping the position where the slit portion is arranged in the thickness direction of the deformable member.
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