JP2021153289A - 情報処理システム、情報処理方法、制御プログラム、記録媒体、ノード装置、ゲートウェイ装置、製造システム、物品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】、限られた通信帯域の中でも、測定データを判別して測定条件を認識可能な方法が求められていた。【解決手段】設備装置の状態を測定するためのセンサと接続され、測定タスクを実行可能な複数のノード装置と、前記複数のノード装置と通信可能なゲートウェイ装置と、を備え、前記ノード装置は、いずれのノード装置であるかを識別するノード識別情報と、実行した測定タスクを識別するタスク識別情報を、当該測定タスクの測定データに付与して、前記ゲートウェイ装置に送信する、ことを特徴とする情報処理システムである。【選択図】図1

Description

本発明は、生産設備等に取り付けられたセンサから測定データを収集して設備の状態を取得する情報処理システム等に関する。
一般に、生産設備等の保全では、異常な状態であっても動作に支障がない限りは異常を発見することが困難であった。そのため、一定周期で点検、補修、部品交換をおこなう予防保全が行われており、定期的な点検とそれに伴う工数を要するという問題があった。
このような問題に対して、近年、生産設備にセンサ等を設け、生産設備の状態に応じた部品の交換、修理、更新を行うことで、無駄な部品交換や人件費の削減を実現する予知保全が試みられている。
このような場合、多くのセンサを設置して測定データを収集することで、詳細な診断や異常の早期発見につながる可能性がある。しかしながら、多くのセンサを設置すると、測定データを収集する際に、センサや測定の種類を識別して測定データを収集する必要がある。
そこで、個々のセンサや測定の種類を識別して収集する診断システムが既に提案されている。
例えば、特許文献1には、測定データを必要とする計測器のID番号と測定データの収集順序とをデータ収集装置から全ての計測器へ送信する。各計測器は、行われている通信がその計測器自身の前のID番号の計測器による通信であるか否かを測定データの収集順序に基づいて判断し、適時のタイミングで測定データをデータ収集装置へ送信するデータ収集方法が開示されている。
特開2012−238082号公報
しかしながら、従来の方法では、どのような測定データかを判別するため、データ収集装置が収集順序を予め事前に定めたり、測定条件をデータ収集装置から指定したり、測定条件をセンサからデータ収集装置に送信したりする必要があった。この場合、測定データに加えて測定条件のデータを取り扱う必要が生じ、データ量の増大によって無線通信の帯域を圧迫する可能性があった。
そこで、限られた通信帯域の中でも、測定データを判別して測定条件を認識可能な方法が期待されていた。
本発明の第1の態様は、設備装置の状態を測定するためのセンサと接続され、測定タスクを実行可能な複数のノード装置と、前記複数のノード装置と通信可能なゲートウェイ装置と、を備え、前記ノード装置は、いずれのノード装置であるかを識別するノード識別情報と、実行した測定タスクを識別するタスク識別情報を、当該測定タスクの測定データに付与して、前記ゲートウェイ装置に送信する、ことを特徴とする情報処理システムである。
本発明の第2の態様は、設備装置の状態を測定するためのセンサと接続され、測定タスクを実行可能な複数のノード装置と、前記複数のノード装置と通信可能なゲートウェイ装置と、を備える情報処理システムを用いる情報処理方法において、前記ノード装置は、いずれのノード装置であるかを識別するノード識別情報と、実行した測定タスクを識別するタスク識別情報を、当該測定タスクの測定データに付与して、前記ゲートウェイ装置に送信する、ことを特徴とする情報処理方法である。
本発明の第3の態様は、設備装置の状態を測定するためのセンサと接続され測定タスクを実行可能なノード装置であって、前記ノード装置はゲートウェイ装置と通信可能であり、いずれのノード装置であるかを識別するノード識別情報と、実行した測定タスクを識別するタスク識別情報を、当該測定タスクの測定データに付与して、前記ゲートウェイ装置に送信する、ことを特徴とするノード装置である。
本発明の第4の態様は、設備装置の状態を測定するためのセンサと接続され測定タスクを実行可能な複数のノード装置と通信可能なゲートウェイ装置であって、前記複数のノード装置のいずれかから、当該ノード装置を識別するノード識別情報とタスク識別情報が付与された測定データを受信すると、前記ノード識別情報と前記タスク識別情報が付与された前記測定データを、情報処理システムが備えるデータベースに格納する、ことを特徴とするゲートウェイ装置である。
本発明の第5の態様は、物品を製造する設備装置と、前記設備装置の状態を測定するためのセンサと接続され、測定タスクを実行可能な複数のノード装置と、前記複数のノード装置と通信可能なゲートウェイ装置と、を備え、前記複数のノード装置は、いずれのノード装置であるかを識別するノード識別情報と、実行した測定タスクを識別するタスク識別情報を、当該測定タスクの測定データに付与して、前記ゲートウェイ装置に送信する、ことを特徴とする製造システムである。
本発明によれば、限られた通信帯域の中でも、測定データを判別して測定条件を認識することができる。
実施形態に係る情報処理システムの模式図。 実施形態に係るノード装置のブロック構成図。 実施形態に係るゲートウェイ装置のブロック構成図。 実施形態に係るノード装置のタスクテーブルの構成表。 実施形態に係るゲートウェイ装置のテーブルインデックスの構成表。 実施形態に係るノード装置の動作手順を示すフローチャート。 実施形態に係るゲートウェイ装置の動作手順を示すフローチャート。 実施例2に係る情報処理システムの模式図。 実施例2に係るノード装置のブロック構成図。 実施例2に係るノード装置のタスクテーブルの構成表。 実施例3に係る情報処理システムの模式図。 実施例3に係るノード装置のタスクテーブルの構成表。 実施例3に係るノード装置のタスクテーブルの別の構成表。 実施例4に係る情報処理システムの模式図。 実施例4に係るノード装置のタスクテーブルの構成表。 実施例4に係るゲートウェイ装置のテーブルインデックスの構成表。 実施例4に係るゲートウェイ装置の動作手順を示すフローチャート。
図面を参照して、本発明の実施形態である情報処理システム(設備監視システム)について説明する。
[実施形態]
図1は、本発明の実施形態である情報処理システムを適用した生産設備の模式図である。生産設備101は、生産設備の状態の取得に使用するセンサ102、103を備える。センサ102、103は、例えば振動センサや加速度センサ、圧力センサ、光センサ、トルクセンサ、温度センサであり、生産設備101の状態を計測して物理量として定量化する。これら各センサにより設備の状態を取得し、もって設備監視等を行う情報処理システムである。
生産設備の状態を取得するため、ノード装置104には、センサ102、103が1つ以上接続される。センサ102、103はノード装置に内蔵されていてもよい。ノード装置104は、必要に応じて生産設備101に1つ以上設置する。ノード装置104は、ゲートウェイ装置105と通信可能にするための通信手段109、110を備える。通信手段は、LPWA(Low Power Wide Area)や無線LANといった無線通信や、Ethernet、フィールドネットワークといった有線通信などから適宜選ばれた1つ以上の通信手段を備える。
センサーを用いて測定した測定データは、通信手段109、110を介してノード装置104からゲートウェイ装置105に集められる。ゲートウェイ装置105は、工場内ネットワーク106に接続されている。なお、工場内ネットワーク106は工場内の専用ネットワークであっても、インターネットといった広域ネットワークであってもよい。ゲートウェイ装置105は、ノード装置104と通信手段109、110によって通信できる範囲に設置される。
ゲートウェイ装置105に集められた測定データは、工場内ネットワーク106上のデータ蓄積装置のデータベース107に蓄積される。なお、ゲートウェイ装置105の機能は、データベース107内やコンピュータの記憶部にソフトウェアとして実装されていてもよい。また、データベース107は、記憶装置や記憶媒体であってもよい。
管理者は、コンピュータ108を介してデータベース107に蓄積された結果を確認することができる。生産設備101に異常が発生した場合は、必要に応じてコンピュータ108が管理者にアラートを発したり、メールを送信する等の方法によって通知してもよい。
図2は、図1に示したノード装置104のブロック構成を示す模式図である。ノード装置104には、生産設備101に1つ以上設置されたセンサ203が接続される。ノード装置104は、センサ203が出力するアナログ信号をデジタル信号へ変換する信号入力部204(A/D変換器)を備える。信号入力部204は、1つ以上のアナログ入力信号をデジタル信号に変換する。尚、信号入力部204は、センサ203に内蔵され、センサがデジタル信号を出力するように構成してもよい。
信号入力部204でデジタル化された信号は、CPU205で信号処理される。CPU205は、処理なし、FFT処理、パーシャルオーバーオール処理、エンベロープ処理、周波数フィルタ処理、微分処理、積分処理、ウェーブレット処理、平均値処理、標準偏差処理、最大値処理、最小値処理、ピークツーピーク処理、ピークホールド処理、実効値処理、波高率処理、波形率処理、インパルス係数処理、マージン係数処理、機械学習モデル推論処理のうちの1つ以上を組み合わせ、処理順序を決めて実行する。
例えば、処理なしの場合は、デジタル化された入力信号を処理せずに出力部206に渡す。また、FFT処理を実行する場合は、デジタル化された入力信号を周波数成分に分解する。パーシャルオーバーオール処理を実行する場合は、FFT処理された周波数成分に対して周波数範囲を限定して積和を求める。エンベロープ処理を実行する場合は、入力信号に対して包絡線処理を行う。周波数フィルタ処理を実行する場合は、入力信号に対して、周波数を設定してローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、バンドパスフィルタを通すことで不要な信号を除き、意図した信号を得る。
また、微分処理を実行する場合は、入力信号に対して微分する。積分処理を実行する場合は、入力信号に対して積分する。ウェーブレット処理を実行する場合は、デジタル化された入力信号を周波数成分と時間成分に分解する。平均値処理を実行する場合は、入力信号に対して平均値を求める。標準偏差処理を実行する場合は、入力信号の標準偏差を求める。最大値処理を実行する場合は、入力信号に対して最大値を求める。最小値処理を実行する場合は、入力信号に対して最小値を求める。ピークツーピーク処理を実行する場合は、入力信号に対して最大値と最小値の差を求める。ピークホールド処理を実行する場合は、予め定めた期間、連続して測定して期間内の最大値を得る。実効値処理を実行する場合は、入力信号に対して実効値を求める。
また、波高率処理を実行する場合は、入力信号の最大値を実効値で除して波高率を求める。波形率処理を実行する場合は、入力信号の実効値を平均値で除して波形率を求める。インパルス係数処理を実行する場合は、入力信号の最大値を、入力信号の絶対値化した平均値で除してインパルス係数を求める。マージン係数処理を実行する場合は、入力信号の最大値を、入力信号の平方根化した平均値の二乗で除してマージン係数を求める。機械学習モデル推論処理を実行する場合は、予め学習データをコンピュータ等で読み込ませてデータを分析して分類や識別のルールを定めた機械学習モデルを生成する。機械学習モデルをノード装置に組み込んで入力信号と機械学習モデルに基づいて出力を求める。
尚、以上説明した各種の信号処理は、CPU205により行われるが、場合によってはPLA等の専用のハードウェアで実施してもよい。
ノード装置104は、CPU205で処理した信号を出力するための出力部206を備える。CPU205の制御のもとで動作する出力部206は、無線通信手段207、有線通信手段208のうち1つ以上の通信手段を備える。また、出力部206は、無線通信手段207および/または有線通信手段208に加えて、記憶部209、汎用入出力211の1つ以上を選択して、測定データを出力できる。すなわち、ノード装置104の個体を識別するための識別情報としてのノード番号(ノード識別情報)と測定タスク番号(タスク識別情報)を合わせて、測定データとして出力できる。出力部206は、無線通信もしくは有線通信を用いて、ノード番号、送信タスク番号、測定データの順に、ゲートウェイ装置105に送出する。有線通信手段208は、センサネットワーク210によってゲートウェイ装置105に接続される。
ノード装置104は、タイマトリガとして予め定めた診断間隔や診断時間に起動したり、汎用入出力211を介して入力されるトリガを起因にして起動するイベント発生部202を備える。イベント発生部202のイベント条件としては、予め定めた測定間隔、時間、外部トリガ入力信号、ノード装置の状態変化、ノード内の他タスクからの呼び出し、ゲートウェイ装置からの呼び出し、他のノード装置のうちの1つ以上が設定される。イベント成立条件を複数選択した場合には、選択した中のいずれかの条件が成立した時に測定が開始される。
イベント発生部202は、PLA等の専用のハードウェアで構成してもよいし、CPU205の動作を制御する制御プログラムのソフトウェアで構成してもよい。
例えばイベント条件が測定間隔の場合には、予め定めた時間間隔でイベントが発生する。また、イベント条件が時間の場合には、例えば予め定めた曜日の時刻にイベントが発生する。イベント条件が外部トリガ入力信号の場合には、汎用入出力211の信号変化でイベントが発生する。イベント条件がノード装置の状態変化の場合には、ノード装置の電池残量変化やノード装置内の温度センサの変化があった場合にイベントが発生する。ノード内の他タスクから呼び出しの場合には、同じノード内の他のタスクの出力条件から呼び出されることでイベントが発生する。ゲートウェイ装置からの呼び出しの場合には、ゲートウェイ装置からノード装置にタスク実行命令を受信してイベントが発生する。他のノード装置の場合には、他のノード装置の出力条件から呼び出されることでイベントが発生する。
イベント発生部202のイベント条件、信号入力部204の信号入力条件、CPU205の信号処理条件、出力部206の出力条件、の各条件は、測定タスクとして、記憶部209内のタスクテーブルに保持される。なお、記憶部209上にタスクテーブルを保持しているが、別の記憶装置にタスクテーブルを保持させてもよい。
図3は、図1に示したゲートウェイ装置105のブロック構成を示す模式図である。ゲートウェイ装置105は、センサネットワーク303を介して有線でノード装置104と通信するための有線通信手段304を備える。また、ゲートウェイ装置105は、無線を介してノード装置104と通信するための無線通信手段302を備える。ゲートウェイ装置105とノード装置104を通信するための手段は、ノード装置104の設置環境に応じて、有線通信手段304であっても無線通信手段302であってよい。
ゲートウェイ装置105は、各部の動作を制御するためのCPU308を備える。ゲートウェイ装置105は、ノード装置104の個体を識別するためのノード番号とタスク番号から測定データとデータベース107(図1)のテーブルを紐づけするテーブルインデックスを記憶装置305に備える。ゲートウェイ装置105のCPU308は、ノード装置104のノード番号と測定タスク番号、テーブルインデックスの情報から、測定データの投入先のデータベース107のテーブルを決定する。ゲートウェイ装置105は、有線通信手段304もしくは無線通信手段302を介してノード装置104から受信した測定データを、有線通信手段306の工場内ネットワーク307を介してデータベース107のテーブルへ投入する。尚、センサネットワーク303と工場内ネットワーク307は、同一のネットワークであってもよい。
図4に示す表は、ノード装置104のタスクテーブルである。ノード装置104は、情報としてタスクテーブル401を記憶部209に備える。タスクテーブル401は、タスク毎に割り振られたタスク番号402、イベント発生部202のイベント条件403、信号入力部204の信号入力条件404、CPU205の信号処理条件405、出力部206の出力処理条件406、ノード番号407を含む。測定対象や接続するセンサに応じて、1つ以上の測定タスクをノード装置104のタスクテーブル401に予め登録しておく。タスクテーブル401内の各測定タスクは、イベント条件403が成立した測定タスクから順次、実行される。イベント条件403が成立したタスクは、信号入力条件404、信号処理条件405、出力処理条件406に従って実行される。
図5に示す表は、ゲートウェイ装置105のテーブルインデックスである。ゲートウェイ装置105は、情報としてテーブルインデックス501を記憶装置305に備える。テーブルインデックス501は、ノード装置104のノード番号502と、ノード装置104のタスクテーブル401内のタスク毎に割り振れられた番号を示すタスク番号503と、受信手段505と、データ蓄積装置としてデータ投入先を示すデータベース504と、データベース内のデータ投入する領域を定義するテーブル506とを含む。ゲートウェイ装置105に接続されたノード装置104と、各ノード装置104内のタスクテーブル401とに対応させて、テーブルインデックス501を予め登録しておく。ゲートウェイ装置105は、ノード装置104から測定データを受信すると、受信した測定データ内に含まれるノード番号502、タスク番号503を、テーブルインデックス501内から検索する。テーブルインデックス501内の該当するノード番号502、タスク番号503に対応するデータベース504、テーブル506の情報を用いて測定データを登録する。
図6は、ノード装置104が生産設備101の状態を取得する処理のフローチャートである。ここでは、生産設備101の状態をタスクテーブルに基づいて取得する処理について説明する。
まず、ノード装置104のCPU205は、ステップS1で生産設備101の状態の取得を開始すると、ステップS2で予め登録されたタスクを記憶部209内のタスクテーブル401から読み込む。
次に、ステップS3で、タスクテーブル401で登録されている各タスクのイベント条件403を、イベント発生部202に登録する。
次にステップS4で、ノード装置104のCPU205は、ステップS3で登録されたイベントに基づいて、指定時刻や指定間隔、外部入力等のイベント発生の有無を確認する。
イベントが発生した場合には、CPU205は発生したイベントのタスクを実行する。まず、ステップS5で、タスクテーブル401に登録された物理量入力チャンネル、サンプリング周波数、入力レンジ、サンプリング数、増幅率の信号入力条件404を選択し、信号入力部204の設定を行う。
そして、ステップS6では、設定した信号入力条件404に基づいてアナログデジタル変換といった信号入力処理を行う。さらに、タスクテーブル401に登録された信号処理条件405をステップS7で選択し、CPU205の設定を行う。次に、ステップS8では、デジタル変換した測定データの信号処理をCPU205で行う。続くステップS9で、信号処理した測定データについて、タスクテーブル401に登録された出力処理条件406に基づいて出力部206の設定が行われる。
ステップS10では、CPU205は、測定データにノード装置104のノード番号407と該当するイベントのタスク番号402を、測定データに付与する。なお、出力条件(出力先)が記憶装置の場合には、ノード番号は既知のため、タスク番号のみを測定データに付与してもよい。ノード番号と測定タスク番号が付与された測定データは、続くステップS11にて、出力処理条件406に従って出力部206のゲートウェイ装置や汎用出力、記憶装置に出力される。ステップS11が完了すると、ステップS4に戻り、再びイベント発生の有無を確認する。
図7は、ゲートウェイ装置105が生産設備の状態を取得するために測定データを収集して処理する手順を説明するためのフローチャートである。ここでは、生産設備の状態を取得するために、ゲートウェイ装置105がノード装置104から送出された測定データをデータベースに登録する処理の手順について説明する。
ゲートウェイ装置105のCPU308は、ステップS51で生産設備101の状態の取得を開始し、続くステップS52で記憶装置305に予め登録されたテーブルインデックス501を読み込む。
次に、ステップS53で、ゲートウェイ装置105のCPU308は、テーブルインデックス501の受信手段505に登録された受信手段に基づいて、ノード装置104からの測定データを受信する手段を選択する。テーブルインデックス501内に複数の受信手段が登録されている場合は、ゲートウェイ装置105は、受信手段を複数選択する。
ステップS54では、ゲートウェイ装置105のCPU308は、ノード装置104から受信手段に送出された測定データの有無を確認する。ゲートウェイ装置105は、受信手段でノード装置104から測定データを受信すると、ステップS55に進み、測定データからノード番号の測定ノード番号とタスク番号を抽出する。
ステップS56でノード番号とタスク番号からテーブルインデックス501内のインデックスを検索する。そして、検索して見つかったインデックスに基づき、測定データを蓄積するデータベースのテーブルを決定する。そして、ステップS57にて、測定データを登録するためのクエリを生成する。ステップS58では、ゲートウェイ装置105のCPU308はクエリを実行し、データベースのテーブルへ測定データを記録する。ステップS58が完了すると、ステップS54に戻り、受信手段に送出された測定データの有無を再び確認する。
本発明によれば、通信が効率的に行われるため、限られた通信帯域の中でも、どのノード装置からの測定データか、あるいはどの測定タスクによる測定データかをゲートウェイ装置が容易に判別することができる。さらに、通信が効率的に行われるため、ノード装置の消費電力を低減できる。
次に、具体的な実施例を複数挙げて説明する。実施例1では、レシピに従って測定し、測定結果をデータ蓄積装置へ投入する。実施例2では、異常時には別のレシピを実行する。実施例3では、異常時には別のノードを起動してレシピを実行する。実施例4では、テーブルインデックスに存在しないノード装置の測定データを受信した場合に、テストデータとして保存する。
本発明の第1の実施例について、図面を参照して説明する。図1は、実施例1に係る情報処理システムを備えた生産設備の模式図である。
生産設備101としてのポンプは、運転状態を取得するために振動センサであるセンサ102、103を備える。振動センサであるセンサ102、103は、振動の強さを物理量として電圧信号に変換する。振動センサであるセンサ102、103は、ノード装置104に接続され、生産設備101としてのポンプの状態を取得する。ノード装置104は、ゲートウェイ装置105と通信するための通信手段109、110を備える。例えば、LPWA(Low Power Wide Area)無線通信手段を備える。
ノード装置104は、予め登録された記憶部209内のタスクテーブル401に基づいて測定を行う。すなわち、図4に示したタスクテーブル401上に定めたタスクのイベント条件403に基づいて測定する。
タスク番号402が1として登録されているタスク1では、イベント条件403を60分間隔に設定しているため、60分に1回、タスク1が実行される。具体的には、ノード装置104の電源を入れた時を0分として、60分経過毎にタスク1が実行される。タスク1が実行される際には、信号入力条件404に従い、アナログデジタル変換チャンネル1、サンプリング周波数54kHz、入力レンジ0〜5V、サンプリング数1万点、増幅率50倍でアナログデジタル変換を行う。デジタル変換後、タスク1は、CPU205の信号処理条件405でFFT処理をした後、パーシャルオーバーオール処理が行われる。タスク1の出力処理条件406では無線が選択されているため、タスク1の測定結果は、ノード装置104の番号とタスク番号1を測定データに付与して無線通信手段207を介してゲートウェイ装置に送信される。
タスク番号402が2として登録されている測定タスク2は、イベント条件403に従って毎週月曜15時に実行される。測定タスク2が実行される際は、信号入力条件404に従いアナログデジタル変換チャンネル2、サンプリング周波数54kHz、入力レンジ0〜5V、サンプリング数1万点、増幅率50倍でアナログデジタル変換が行われる。測定タスク2では、デジタル変換後に信号処理条件405に従い、CPU205がFFT処理を行う。測定タスク2の出力処理条件406として有線が選択されているため、測定タスク2の測定結果はノード装置104の番号とタスク番号2が付与されたうえ、有線通信手段208によりゲートウェイ装置に送信される。
ゲートウェイ装置105には、タスク1が60分毎に実行される度に、ノード番号407とタスク番号402が付与された測定データが、ノード装置104から無線通信手段302を介して送られてくる。ゲートウェイ装置105は、測定データからノード装置104の番号とタスク番号1を抽出し、記憶装置305内のテーブルインデックス501(図5)を検索する。
ノード番号407が104でタスク番号402が1の場合、テーブルインデックス501のデータベース504にはDB1が、テーブル506にはTBL3が予め登録されている。ゲートウェイ装置105は、測定データをデータベースDB1のテーブルTBL3に入れるためのクエリを生成し、工場内ネットワーク307を介してデータベース107(DB1)のテーブルTBL3に測定データを格納する。
同様に、ゲートウェイ装置105には、測定タスク2が毎週月曜15時に実行される度に、ノード番号407とタスク番号402が付与された測定データがノード装置104から無線通信手段302を介して送られる。ゲートウェイ装置105は、測定データをデータベース107(DB1)のテーブルTBL4に入れるためのクエリを生成し、工場内ネットワーク307を介してデータベース107(DB1)のテーブルTBL4に測定データを格納する。
ノード装置104には複数の測定タスクがあるが、もし測定データのみであったとすると、ゲートウェイ装置は複数の測定タスクのいずれであるかを区別することができない。そのため、測定データをデータベースのテーブルにタスク毎に区別して格納することができない。また、ノード装置104から測定データを格納するデータベースやテーブルを指定すると送信データが増え、ノード装置の電池寿命の低下や通信帯域を圧迫する可能性がある。
本実施例では、ノード装置がノード番号とタスク番号を測定データに付与することで、ノード装置の電池寿命を確保し、ゲートウェイ装置がどの測定データか判別できるようになる。また、複数の測定条件を設定可能な測定手段を提供できる。
本発明の第2の実施例について、図面を参照して説明する。図8に、情報処理システムの模式図を示すが、ここでは、例えば生産設備が備えるポンプの羽が破損し、異常な振動が発生した際に、詳細な測定を行う手順について説明する。
ポンプ801の運転状態を取得するために、ノード装置802のチャンネル1には振動センサ803が、チャンネル2には温度センサ804が接続されている。ノード装置802のタスクテーブルには、測定タスク1、測定タスク2、測定タスク3が予め登録されている。
図9にノード装置のブロック構成図を、図10にノード装置のタスクテーブル1001の構成表を示す。
ノード装置901には、ポンプ801に装着されたセンサ903である振動センサ803と温度センサ804が接続される。ノード装置901は、センサ903のアナログ信号をデジタル信号へアナログデジタル変換する信号入力部904を備える。信号入力部904は、アナログ入力信号をデジタル信号へ変換する。尚、信号入力部904は、センサ903に内蔵されていてもよい。
信号入力部904でデジタル化された信号は、CPU905にて信号処理される。信号処理としては、処理なし、FFT処理、パーシャルオーバーオール処理、エンベロープ処理、周波数フィルタ処理、微分処理、積分処理、ウェーブレット処理、平均値処理、標準偏差処理、最大値処理、最小値処理、ピークツーピーク処理、ピークホールド処理、実効値処理、波高率処理、波形率処理、インパルス係数処理、マージン係数処理、機械学習モデル推論処理、の中の1つ以上が選択され、処理順序が指定される。
ノード装置901は、CPU905で処理した信号を出力するための出力部906を備える。出力部906は閾値判定部912を備え、CPU905で処理した結果に応じて出力先を選択する。また、出力部906は、無線通信手段907、有線通信手段908を1つ以上備える。CPU905の制御のもとに出力部906は、無線通信手段907、有線通信手段908、記憶部909、汎用入出力911の中の1つ以上を出力先として選択する。そして、CPU905は、ノード装置901の個体を識別するためのノード番号1007とタスク番号1002(図10)を処理結果と紐づけて、測定データとして出力することができる。
有線通信手段908は、センサネットワーク910によってゲートウェイ装置105に接続される。ノード装置901は、タイマトリガとして予め定めた診断間隔や診断時間に起動したり、汎用入出力911を介して入力されるトリガを起因にして起動するイベント発生部902を備える。
イベント発生部902のイベント条件は、信号入力部904の信号入力条件、CPU905の信号処理条件、出力部906の出力条件の各条件とともに、測定タスクとして、記憶部909内のタスクテーブルに保持される。なお、記憶部909上にタスクテーブルを保持しているが、別の記憶装置にタスクテーブルを保持させてあってもよい。
タスク1は、イベント条件1003に従って60分に1回、実行される。タスク1が実行される際には、信号入力条件1004に従って、アナログデジタル変換チャンネル1、サンプリング周波数54kHz、入力レンジ0〜5V、サンプリング数1万点、増幅率50倍でアナログデジタル変換を行う。デジタル変換後、タスク1ではCPU905の信号処理条件1005で定めた周波数フィルタ処理、平均値処理の順に信号処理が行われる。タスク1では、出力条件1006として無線と条件付きの測定タスク2、3が選択されている。タスク1の測定結果は、ノード番号1007とタスク番号1002を測定データに付与して無線通信手段907を介してゲートウェイ装置851に送信される。ゲートウェイ装置851は、ネットワーク852を介してデータベース853に、ノード番号1007(082)とタスク番号1002(1)が付与された測定データを登録する。
例えば、ポンプ801の羽805が破損しており、異常な振動が発生している場合を例にすると、タスク1の測定データである平均値が50.0m/sを超えて、出力部906の閾値判定部912で閾値超え(所定条件を満たす)と判定される。すると、ゲートウェイ装置851への送信とともに測定タスク2、3が実行されて、その結果は出力条件1006に従って出力される。
タスク2では、振動センサを用いて詳細な測定が行われる。測定タスク2では、信号入力条件1004に従って、アナログデジタル変換チャンネル1、サンプリング周波数54kHz、入力レンジ0〜5V、サンプリング数1万点、増幅率50倍でアナログデジタル変換を行う。デジタル変換後、測定タスク2では、CPU905により、信号処理条件1005で定めたFFT処理が行われる。出力条件1006として無線通信手段が選択されているため、ノード番号1007とタスク番号1002を測定データに付与して、無線通信手段を介してゲートウェイ装置851に送信する。ゲートウェイ装置851は、ネットワーク852を介してデータベース853に、ノード番号1007(082)とタスク番号1002(2)が付与された測定データを登録する。
また、測定タスク3では温度センサの測定が行われる。測定タスク3では、信号入力条件1004に従って、アナログデジタル変換チャンネル2、サンプリング周波数54kHz、入力レンジ0〜5V、サンプリング数1万点、増幅率1倍でアナログデジタル変換を行う。デジタル変換後、測定タスク2では、CPU905により、信号処理条件1005で定めた周波数フィルタ処理、平均値処理の順に信号処理が行われる。出力条件1006として無線通信手段が選択されているため、ノード番号1007とタスク番号1002を測定データに付与して、無線通信手段を介してゲートウェイ装置851に送信する。ゲートウェイ装置851は、ネットワーク852を介してデータベース853に、ノード番号1007(082)とタスク番号1002(3)が付与された測定データを登録する。
本実施例では、出力部は閾値判定部を備え、判定結果に応じて出力条件を選択することで電池寿命を確保し、限られた通信帯域の中でタスクの結果に応じて詳細な測定を行うことができる。
本発明の第3の実施例について、図面を参照して説明する。図11に情報処理システムの模式図を示すが、ここでは、生産設備が備えるポンプの羽が破損し、異常な振動が発生した際に、あるノード装置の測定結果に応じて他のノード装置のタスクを呼び出す手順について説明する。
ポンプ1101の運転状態を取得するために、ノード装置1102のチャンネル1には振動センサ1104が、ノード装置1103のチャンネル1には温度センサ1105が接続されている。図12にノード装置1102のタスクテーブル1201の構成表を示すが、タスクテーブル1201には、測定タスク1が予め登録されている。また、ノード装置1103のタスクテーブル1301には、測定タスク1と測定タスク2が予め登録されている。ノード装置1103の出力部906(図9)は、閾値判定部912を備える。
図13にノード装置1103のタスクテーブル1301の構成表を示すが、タスクテーブル1301のタスク1には、イベント条件1303として毎週月曜15時に実行することが設定されている。また、測定タスク2には、イベント条件1303として、他のノード装置からの呼出により実行されることが設定されている。
ノード装置1102のタスク1は、図12に示すように、イベント条件1203に従って60分毎に実行される。タスク1が実行される際には、信号入力条件1204に従ってアナログデジタル変換チャンネル1、サンプリング周波数54kHz、入力レンジ0〜5V、サンプリング数1万点、増幅率50倍でアナログデジタル変換を行う。デジタル変換後、タスク1では、信号処理条件1205で定めた周波数フィルタ処理、平均値処理の順に、CPU905(図9)によって信号処理が実行される。
タスク1では、出力条件1206として無線とノード装置1103、測定タスク2の条件付きの呼び出しが選択されている。タスク1の測定結果は、ノード番号1207とタスク番号1202を測定データに付与して、無線通信手段907を介してノード装置1102からゲートウェイ装置1151に送信される。ゲートウェイ装置1151は、ネットワーク1152を介してデータベース1153に、ノード番号1207とタスク番号1202が付与された測定データを登録する。また、ノード装置1102は、条件が成立した場合には、出力条件1206に従って、無線通信手段907を介してノード装置1103の測定タスク2を呼び出す。
例えば、ポンプ1101の羽1106が破損しており、異常な振動が発生している場合を例にすると、タスク1の測定データである平均値が50.0m/s2を超えて、出力部906の閾値判定部912で閾値超え(所定条件を満たす)と判定される。異常な振動が発生していると判定された場合には、即時に温度を計測すべく、無線通信手段907を介して、ノード装置1102からノード装置1103に測定タスク2を実行させる指令が送信される。
ノード装置1102から無線通信手段907を介して測定タスク2を実行させる指令を受信すると、ノード装置1103は測定タスク2を実行する。ノード装置1103には、ポンプ1101に取り付けられた温度センサが接続されている。測定タスク2が実行される際には、信号入力条件1304に従ってアナログデジタル変換チャンネル1、サンプリング周波数54kHz、入力レンジ0〜5V、サンプリング数1万点、増幅率1倍でアナログデジタル変換を行う。デジタル変換後、信号処理条件1305で定めた周波数フィルタ処理、平均値処理の順に、ノード装置1103のCPU905において信号処理が行われる。出力条件1306として無線通信手段が選択されているため、測定データにノード番号1307とタスク番号1302が付与されて、無線通信手段を介してゲートウェイ装置105に送信される。ゲートウェイ装置1151は、ネットワーク1152を介してデータベース1153に、ノード番号1307(1103)とタスク番号1302(2)が付与された測定データを登録する。
本実施例では、他のノード装置のタスクを呼び出すことを出力条件に設定することで、ポンプに異常が発生した場合に他のノード装置と連携して詳細な測定を行うことが可能となる。
本発明の第4の実施例について、図面を参照して説明する。ここでは、生産設備にノード装置を新規に設置する際に、ゲートウェイ装置がテーブルインデックスに存在しないノード装置の測定データを受信した場合、テストデータとして通常の測定データと分けてデータベースに保存する手順について説明する。
図14に本実施例の情報処理システムの模式図を示す。生産設備1401の状態を取得するために、生産設備1401には振動センサ1404がされ、振動センサ1404はノード装置1402と接続されている。
生産設備1401の状態を詳細に取得するため、生産設備1401に新たに温度センサ1405を装着し、ノード装置1403を新設した。新設したノード装置1403のタスクテーブルを図15に示すが、テーブルインデックス1501には、予めタスク1が登録されている。タスク1は、イベント条件1503に従って、毎週月曜15時に実行される。
タスク1が実行される際には、信号入力条件1504に従って、アナログデジタル変換チャンネル1、サンプリング周波数54kHz、入力レンジ0〜5V、サンプリング数1万点、増幅率1倍でアナログデジタル変換を行う。デジタル変換後、タスク1では、信号処理条件1505で定めた周波数フィルタ処理、平均値処理の順に、ノード装置1403のCPUによる信号処理が実行される。
図15に示すように、タスク1では、出力条件1506として無線通信手段が選択されている。タスク1の測定結果は、ノード番号1507とタスク番号1502を測定データに付与して、無線通信手段907を介してゲートウェイ装置1451に送信される。
図16にゲートウェイ装置1451のテーブルインデックスの構成表を示すが、テーブルインデックス1601には、予めノード番号1602に1402、1450のタスクが登録されている。しかし、新設したノード装置1403は、テーブルインデックス1601に登録されていない。
図17のフローチャートに本実施例における処理の流れを示すが、ステップS71でゲートウェイ装置1451は生産設備1401の状態の取得を開始し、ステップS72で記憶装置305に予め登録されたテーブルインデックス1601を読み込む。
次に、ステップS73で、テーブルインデックス1601の受信手段1605に基づいて、ノード装置1402と1450からの測定データを受信する手段を選択する。テーブルインデックス1601内に複数の受信手段1605が登録されている場合は、受信手段1605を複数選択する。
次に、ステップS74では、ゲートウェイ装置1451は、ノード装置から送出された測定データの有無を受信手段1605(図16)で確認する。ゲートウェイ装置1451がテーブルインデックス1601の受信手段1605に登録された受信手段でノード装置1403から測定データを受信すると、ステップS75に進み、ノード装置測定データからノード番号とタスク番号を抽出する。
そして、ステップS76では、ノード番号とタスク番号を参照して、テーブルインデックス1601内のインデックスを検索する。検索して見つかった場合は、ステップS77に進んでクエリを生成し、さらにステップS78で測定データをネットワーク1452を介してデータベース1453に登録する。すなわち、テーブルインデックス1601内のデータベース1604とテーブル1606により特定される登録先に、ノード番号1602とタスク番号1603が付与された測定データを登録する。
また、新設したノード装置1403からの測定データを受信した場合は、テーブルインデックス1601に登録されていないため、ステップS76の検索では見つからない。その場合は、ステップS79に進み、ゲートウェイ装置は予め定めた測定テスト用のデータベースのテーブルに測定データを入れるためのクエリを生成する。そして、ステップS80にて、工場内のネットワーク1452を介してデータベース1453のテーブルにテスト測定データを格納する。すなわち、テーブルインデックス1601内のデータベース1604とテーブル1606により特定される登録先に、未登録のノード番号とタスク番号1603が付与された測定データを登録する。
尚、本実施例ではノード装置のノード番号が登録されていない場合について説明したが、ノード番号が登録されているがタスク番号が登録されていない場合にも同様に、測定データをテストデータとして取り扱い、データベース1453に登録する。すなわち、テーブルインデックス1601内のデータベース1604とテーブル1606により特定される登録先に、ノード番号1602と未登録のタスク番号が付与された測定データを登録する。
本実施例では、生産設備にノード装置を新規に設置する際に、ゲートウェイ装置のテーブルインデックスに存在しないノード装置の測定データを受信した場合に、それを通常の測定データとは分別し、テストデータとしてデータベースに保存する。これにより、新規に追加したノード装置やノードのタスクについて、正常に動作しているかを確認することができる。尚、上記説明ではテストデータという名称を用いたが、これは便宜的に決めた呼び方であり、未登録のノード装置または未登録のタスクに係るデータであることが判別できれば、どのような名称で呼んでもよい。
[他の実施形態]
なお、本発明は、以上説明した実施形態や実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。
本発明の情報処理システムは、生産設備の他に、例えば産業用ロボット、サービス用ロボット、コンピュータによる数値制御で動作する加工機械、等の様々な機械や設備の状態監視に適用することが可能である。機械設備と情報処理装置を一体化して情報処理システムを構成したり、機械設備の一部分として情報処理装置を敷設してもよい。
本発明の情報処理システムにより生産設備の状態を取得しながら、当該生産設備により物品を製造する製造方法も、本発明の実施形態に含まれる。本発明の情報処理システムを備える生産設備は、稼働率が高い製造システムとして本発明の実施形態に含まれる。
上述した第1の実施形態の情報処理システムは、製造ラインで稼働するロボット装置をはじめとする様々な設備の状態を所得し、設備監視等を行うシステムとして実施することができる。例えば、制御装置に設けられる記憶装置の情報に基づき、伸縮、屈伸、上下移動、左右移動もしくは旋回の動作またはこれらの複合動作を自動的に行うことができる機械および設備である。
上述した設備の状態の取得に係る情報処理方法(制御方法)や、情報処理(制御方法)を実行可能な制御プログラム、制御プログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記録媒体も、本発明の実施形態に含まれる。制御プログラムを供給するための記録媒体として、例えば、ROMや、ディスク、外部記憶装置等を用いてもよい。具体例を挙げて説明すると、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、USBメモリ等の不揮発性メモリ、SSD等を用いることができる。
本発明は、実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101・・・生産設備/102、103・・・センサ/104・・・ノード装置/105・・・ゲートウェイ装置/106・・・工場内ネットワーク/107・・・データベース/108・・・コンピュータ/109、110・・・通信手段/205・・・CPU/308・・・CPU/401・・・タスクテーブル

Claims (19)

  1. 設備装置の状態を測定するためのセンサと接続され、測定タスクを実行可能な複数のノード装置と、
    前記複数のノード装置と通信可能なゲートウェイ装置と、を備え、
    前記ノード装置は、いずれのノード装置であるかを識別するノード識別情報と、実行した測定タスクを識別するタスク識別情報を、当該測定タスクの測定データに付与して、前記ゲートウェイ装置に送信する、
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記ゲートウェイ装置は、前記ノード識別情報と前記タスク識別情報が付与された前記測定データを受信すると、前記ノード識別情報と前記タスク識別情報が付与された前記測定データをデータベースに格納する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記複数のノード装置のうちの少なくとも一つは、
    一の測定タスクを実行した結果が所定条件を満たす場合に、別の測定タスクを実行する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
  4. 前記複数のノード装置のうちの少なくとも一つは、
    測定タスクを実行した結果が所定条件を満たす場合に、別のノード装置に別の測定タスクを実行させる指令を送信する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  5. 設備装置の状態を測定するためのセンサと接続され、測定タスクを実行可能な複数のノード装置と、前記複数のノード装置と通信可能なゲートウェイ装置と、を備える情報処理システムを用いる情報処理方法において、
    前記ノード装置は、いずれのノード装置であるかを識別するノード識別情報と、実行した測定タスクを識別するタスク識別情報を、当該測定タスクの測定データに付与して、前記ゲートウェイ装置に送信する、
    ことを特徴とする情報処理方法。
  6. 前記ゲートウェイ装置は、前記ノード識別情報と前記タスク識別情報が付与された前記測定データを受信すると、前記ノード識別情報と前記タスク識別情報が付与された前記測定データを、前記情報処理システムが備えるデータベースに格納する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理方法。
  7. 前記複数のノード装置のうちの少なくとも一つは、
    一の測定タスクを実行した結果が所定条件を満たす場合に、別の測定タスクを実行する、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の情報処理方法。
  8. 前記複数のノード装置のうちの少なくとも一つは、
    測定タスクを実行した結果が所定条件を満たす場合に、別のノード装置に別の測定タスクを実行させる指令を送信する、
    ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  9. 請求項5乃至8のいずれか1項に記載の情報処理方法を、コンピュータに実行させるための制御プログラム。
  10. 請求項9に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体。
  11. 設備装置の状態を測定するためのセンサと接続され測定タスクを実行可能なノード装置であって、前記ノード装置はゲートウェイ装置と通信可能であり、
    いずれのノード装置であるかを識別するノード識別情報と、実行した測定タスクを識別するタスク識別情報を、当該測定タスクの測定データに付与して、前記ゲートウェイ装置に送信する、
    ことを特徴とするノード装置。
  12. 一の測定タスクを実行した結果が所定条件を満たす場合に、別の測定タスクを実行する、
    ことを特徴とする請求項11に記載のノード装置。
  13. 測定タスクを実行した結果が所定条件を満たす場合に、別のノード装置に別の測定タスクを実行させる指令を送信する、
    ことを特徴とする請求項11に記載のノード装置。
  14. 設備装置の状態を測定するためのセンサと接続され測定タスクを実行可能な複数のノード装置と通信可能なゲートウェイ装置であって、
    前記複数のノード装置のいずれかから、当該ノード装置を識別するノード識別情報とタスク識別情報が付与された測定データを受信すると、前記ノード識別情報と前記タスク識別情報が付与された前記測定データを、情報処理システムが備えるデータベースに格納する、
    ことを特徴とするゲートウェイ装置。
  15. 物品を製造する設備装置と、
    前記設備装置の状態を測定するためのセンサと接続され、測定タスクを実行可能な複数のノード装置と、
    前記複数のノード装置と通信可能なゲートウェイ装置と、を備え、
    前記複数のノード装置は、いずれのノード装置であるかを識別するノード識別情報と、実行した測定タスクを識別するタスク識別情報を、当該測定タスクの測定データに付与して、前記ゲートウェイ装置に送信する、
    ことを特徴とする製造システム。
  16. 前記ゲートウェイ装置は、前記ノード識別情報と前記タスク識別情報が付与された前記測定データを受信すると、前記ノード識別情報と前記タスク識別情報が付与された前記測定データをデータベースに格納する、
    ことを特徴とする請求項15に記載の製造システム。
  17. 前記複数のノード装置のうちの少なくとも一つは、
    一の測定タスクを実行した結果が所定条件を満たす場合に、別の測定タスクを実行する、
    ことを特徴とする請求項15または16に記載の製造システム。
  18. 前記複数のノード装置のうちの少なくとも一つは、
    測定タスクを実行した結果が所定条件を満たす場合に、別のノード装置に別の測定タスクを実行させる指令を送信する、
    ことを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項に記載の製造システム。
  19. 請求項15乃至18のいずれか1項に記載の製造システムを用い、
    前記設備装置で物品の製造を行いながら、前記複数のノード装置の少なくとも1つにより測定タスクを実行する、
    ことを特徴とする物品の製造方法。
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