JP2021145708A - 気体情報取得装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気体情報取得装置の小型化。【解決手段】本気体情報取得装置は、気体の吸引及び排出を行うマイクロブロア、及び前記マイクロブロアよりも前記気体の排出側に配置され、前記気体の情報を取得するセンサ、を備えた気体吸引排出装置と、前記気体吸引排出装置の吸引側に接続され、前記気体の情報の測定領域まで延伸する管状部材と、を有し、前記管状部材は、前記気体の流路の一部となる空洞と、前記管状部材の長手方向に沿って少なくとも1つ設けられた、前記空洞内に前記気体を吸引する細長状の切れ目と、を備え、前記切れ目の両側に、前記管状部材の外周面を覆う一対の姿勢保持部材が設けられ、前記姿勢保持部材は、負荷に応じて変形し、前記切れ目を開閉させる。【選択図】図6

Description

本発明は、気体情報取得装置に関する。
ベッドや布団を使って睡眠、休息、休養等で時間を過ごす人で、排泄処理を自分で行うことができない人が年々増加している。このような人の場合、排泄処理は介護者等により行われるが、排泄が行われてから長い時間が経過すると、排泄をした人は、不衛生、不快である時間が長く、又、その処理を行う介護者も排泄直後に処理を行う場合に比べて手間がかかる。
そこで、ベッドや布団の近傍の空気を吸引して排泄を検出する気体情報取得装置が知られている。この気体情報取得装置は、例えば、チューブと、タンクと、ポンプと、臭いセンサと、を備え、ポンプは、チューブを介して吸入したタンクの内部の気体を臭いセンサに送る(例えば、特許文献1参照)。
特開2019−178890号公報
しかしながら、従来の気体情報取得装置ではタンクやポンプの小型化が困難であったため、必然的に装置全体が大型化していた。又、従来の気体情報取得装置では多数のチューブ(例えば、6本)を使用していたため、この点も装置全体の大型化の一因となっていた。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、気体情報取得装置の小型化を課題とする。
本気体情報取得装置は、気体の吸引及び排出を行うマイクロブロア、及び前記マイクロブロアよりも前記気体の排出側に配置され、前記気体の情報を取得するセンサ、を備えた気体吸引排出装置と、前記気体吸引排出装置の吸引側に接続され、前記気体の情報の測定領域まで延伸する管状部材と、を有し、前記管状部材は、前記気体の流路の一部となる空洞と、前記管状部材の長手方向に沿って少なくとも1つ設けられた、前記空洞内に前記気体を吸引する細長状の切れ目と、を備え、前記切れ目の両側に、前記管状部材の外周面を覆う一対の姿勢保持部材が設けられ、前記姿勢保持部材は、負荷に応じて変形し、前記切れ目を開閉させる。
開示の技術によれば、気体情報取得装置の小型化が可能となる。
第1実施形態に係る気体情報取得装置が配置されたベッドを模式的に示す斜視図である。 第1実施形態に係る気体情報取得装置のケース近傍の部分拡大斜視図である。 第1実施形態に係る気体情報取得装置のケース近傍の部分拡大側面図である。 第1実施形態に係る気体情報取得装置のケース近傍の部分拡大断面図である。 図1のチューブのクッション上に配置される部分を拡大した斜視図である。 図5のM部を更に拡大した斜視図である。 図6のA−A線に沿う断面図(その1)である。 図6のA−A線に沿う断面図(その2)である。 図5のN部を更に拡大した斜視図である。 図9の気体吸引口を取り外した状態を示す斜視図である。 第1実施形態に係る気体吸引排出装置を例示する斜視図である。 第1実施形態に係る気体吸引排出装置を例示する断面図である。 第1実施形態に係る気体吸引排出装置を例示する分解斜視図である。 第1実施形態に係る気体吸引排出装置の組み立て方法を例示する斜視図(その1)である。 第1実施形態に係る気体吸引排出装置の組み立て方法を例示する斜視図(その2)である。 第1実施形態に係る気体吸引排出装置の組み立て方法を例示する斜視図(その3)である。 第1実施形態に係る気体吸引排出装置の組み立て方法を例示する斜視図(その4)である。 第1実施形態に係る気体吸引排出装置のマイクロブロアを例示する平面図である。 第1実施形態に係る気体吸引排出装置のマイクロブロアを例示する断面図である。 第1実施形態に係る気体吸引排出装置のフィルターユニットを例示する分解斜視図である。 第1実施形態に係るひずみゲージを例示する平面図である。 第1実施形態に係るひずみゲージを例示する断面図(その1)である。 第1実施形態に係るひずみゲージを例示する断面図(その2)である。 第1実施形態の変形例1に係る気体吸引排出装置を例示する斜視図である。 第1実施形態の変形例1に係る気体吸引排出装置を例示する断面図である。 第1実施形態の変形例1に係る気体吸引排出装置の組み立て方法を例示する斜視図(その1)である。 第1実施形態の変形例1に係る気体吸引排出装置の組み立て方法を例示する斜視図(その2)である。 第1実施形態の変形例2に係るチューブ及び姿勢保持部材を例示する断面図(その1)である。 第1実施形態の変形例2に係るチューブ及び姿勢保持部材を例示する断面図(その2)である。 第1実施形態の変形例3に係るチューブの配置を例示する平面図である。 第1実施形態の変形例4に係るチューブの配置を例示する平面図である。 チューブ連結部品について説明する図である。 第1実施形態の変形例5に係る気体吸引口を例示する斜視図である。 第1実施形態の変形例5に係る気体吸引口にチューブを挿入した状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係る気体情報取得装置を例示する斜視図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1実施形態〉
[気体情報取得装置3]
図1は、第1実施形態に係る気体情報取得装置が配置されたベッドを模式的に示す斜視図である。図1において、ベッド800にはマットレス810が敷かれ、マットレス810上の一部の領域にクッション830が配置されており、ベッド800の近傍に気体情報取得装置3が配置されている。気体情報取得装置3は、例えば、ベッド800が置かれた床の上に配置される。或いは、気体情報取得装置3は、例えば、ベッド800のフットボードの側壁等にネジ等により固定されてもよい。
図2は、第1実施形態に係る気体情報取得装置のケース近傍の部分拡大斜視図である。図2に示すように、気体情報取得装置3は、主に、気体吸引排出装置1と、ケース300と、1本のチューブ340とを有している。
気体情報取得装置3は、ケース300内に配置された気体吸引排出装置1がチューブ340を介して測定領域の気体を吸引し、吸引した気体を気体吸引排出装置1が有するセンサ91(後述)に向けて排出し、センサ91で気体の情報(臭いや湿度等)を取得する装置である。なお、ベッド800、マットレス810、及びクッション830は、気体情報取得装置3の必須の構成要素ではない。本実施形態では、検出対象となる気体は空気である。
図2に示すように、気体情報取得装置3において、箱状のケース300の内側の領域320には、気体吸引排出装置1が配置されている。ケース300は、例えば、ABS樹脂等により形成されている。ケース300上に、板状の上蓋330が設けられるが、図2では図示を省略している。
図3は、第1実施形態に係る気体情報取得装置のケース近傍の部分拡大側面図である。図4は、第1実施形態に係る気体情報取得装置のケース近傍の部分拡大断面図である。
図3及び図4に示すように、チューブ340は内部が空洞の管状部材であり、一端がケース300の壁面に形成された貫通孔を介して、気体吸引排出装置1の吸引側である上ケース60の突出部61(詳細は後述の図11等参照)に接続されている。チューブ340の空洞は、気体の流路の一部となる。チューブ340は、例えば、ゴムやビニール等の弾性を有する材料から形成されている。チューブ340の内径及び外径は、必要に応じて適宜決定できるが、例えば、数mm程度である。
チューブ340は、固定部材351、352、及び353により、ケース300の壁面に着脱可能に固定されている。例えば、固定部材352と固定部材353をねじ止め可能な構造とすることにより、固定部材353を回転させることで、チューブ340を容易に着脱できる。チューブ340は、ケース300の壁面から、気体の情報の測定領域となるベッド800の上まで延伸している。
図5は、気体の情報の測定領域に配置されるチューブを例示する図であり、図1の部分拡大斜視図である。図6は、図5のM部を更に拡大した斜視図である。
図5及び図6に示すように、チューブ340には、チューブ340の長手方向に沿って、チューブ340の空洞内に気体を吸引する細長状の切れ目340x(スリット)が設けられている。チューブ340は、各々の切れ目340xが上側(マットレス810と反対側)を向くように、例えば、クッション830上に固定されている。切れ目340xの長さは、必要に応じて適宜設定できるが、例えば、10mm程度である。
チューブ340の長手方向に沿った各々の切れ目340xの両側には、チューブ340の外周面を覆う一対の姿勢保持部材350が設けられている。姿勢保持部材350は、例えば、円筒状であり、チューブ340と同様に、例えば、ゴムやビニール等の弾性を有する材料から形成されている。姿勢保持部材350は、例えば、チューブ340の外周面側に圧入されている。
ケース300の壁面から延伸したチューブ340は、クッション830の法線方向から視て、例えば、切れ目340xが測定領域内に分散して配置されるように所定の形状に屈曲した状態でクッション830に固定されている。クッション830において、チューブ340を配置したい位置にチューブ340に沿った溝やガイド(突起)を設けてチューブ340の位置決めを行ってもよい。クッション830上には、例えば、チューブ340を覆うようにシーツが配置される。
なお、クッション830は用いなくてもよい。例えば、チューブ340をマットレス810上に直接配置してもよいし、チューブ340をマットレス810に埋め込んでもよい。又、チューブ340を覆うようにクッションが配置されてもよい。
本実施形態では、一例として、複数の切れ目340xがチューブ340の長手方向に沿って離散的に配置されているが、これには限定されず、チューブ340の長手方向に沿って少なくとも1つの切れ目340xが設けられていればよい。
図7及び図8は、図6のA−A線に沿う断面図である。但し、図7は姿勢保持部材350に負荷がかかっていない状態を示しており、図8は姿勢保持部材350に矢印方向の負荷がかかっている状態を示している。
図7では、監視対象者のお尻や腰が姿勢保持部材350の上になく、姿勢保持部材350に負荷がかかっていないため、姿勢保持部材350は変形していない。そのため、チューブ340の切れ目340xは閉じた状態となり、切れ目340xから気体の吸入は行われない。
一方、図8に示す通り、監視対象者のお尻や腰が姿勢保持部材350の上に乗った場合、姿勢保持部材350に矢印方向の負荷が発生するため、姿勢保持部材350が潰れて、例えば、円形から楕円形に変形する。このとき、姿勢保持部材350の変形に伴ってチューブ340の切れ目340xが開き、切れ目340xから気体の吸入が行われる。
切れ目340xから吸入された気体は、チューブ340を介して気体吸引排出装置1が有するセンサ91(後述)に達し、センサ91で気体の情報(臭いや湿度等)が取得される。
図8の状態から姿勢保持部材350の負荷がなくなると、弾性を有する材料から形成された姿勢保持部材350が図7の形状に戻るため、弾性を有する材料から形成されたチューブ340も図7の形状に戻り、チューブ340の切れ目340xは閉じた状態となる。
このように、姿勢保持部材350は、負荷に応じて変形し、切れ目340xを開閉させる。例えば、お尻や腰の位置が変わった場合には、その近傍の姿勢保持部材350に負荷がかかって変形し、それによってチューブ340の切れ目340xが開いた状態となり、開いた切れ目340xの近傍の気体の吸入が行われる。
なお、各々の切れ目340xの両端部は、姿勢保持部材350に被覆されていることが好ましい。言い換えれば、各々の切れ目340xの両端部は、姿勢保持部材350の下側に入り込んでいることが好ましい。これにより、姿勢保持部材350が負荷に応じて変形したときに、確実に切れ目340xを開閉させることができる。
図9は、図5のN部を更に拡大した斜視図である。図10は、図9の気体吸引口を取り外した状態を示す斜視図である。図9及び図10に示すように、チューブ340の気体吸引排出装置1と接続されていない側の端部には、気体吸引口360が取り付けられている。
気体吸引口360は、略円盤状の蓋部362と、先端側(蓋部362の反対側)が略円錐台状の接続部363とを有している。蓋部362と、接続部363とは、例えば、一体成形されている。接続部363はチューブ340の空洞内に圧入され、蓋部362はチューブ340の先端側に露出する。
蓋部362及び接続部363は、チューブ340の空洞と連通する常時開放された1つの連続する吸入路364を備えている。そのため、気体吸引口360の吸入路364から近傍の気体をチューブ340内に吸引することができる。
気体吸引口360は、例えば、天然ゴム、合成ゴム(シリコーンゴム、ウレタンゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム等)、熱可塑性エラストマー等により形成できる。気体吸引口360をこのような材料で作製することで、監視対象者が寝たときに違和感(ごつごつ感等)を与え難くすることができる。
このように、チューブ340の端部に気体吸引口360が取り付けられている。これにより、ベッド800上に監視対象者が乗っていなく、かつ気体吸引排出装置1が動作している場合に、チューブが変形することを防止できる。
つまり、ベッド800上に監視対象者が乗っていない場合には全ての切れ目340xが閉じた状態となる。そのため、この状態でチューブ340の端部が塞がっていると、気体吸引排出装置1が動作したときにチューブ340内の気体が吸引され、吸引される気体がなくなるとチューブ340が潰れてしまう。チューブ340の端部に、常時開放された吸入路364を備えている気体吸引口360を取り付けることで、ベッド800上に監視対象者が乗っていなく、かつ気体吸引排出装置1が動作している場合でも、チューブ340が潰れることを防止できる。
気体情報取得装置3は、例えば、病院に置かれたベッド800の近傍で使用される。例えば、ベッド800のクッション830上に、監視対象者として、おむつを着用した患者が寝ている場合を考える。
この場合、気体情報取得装置3において気体吸引排出装置1を常時又は間欠的に動作させると、患者のお尻や腰が乗ったことで負荷がかかった姿勢保持部材350が変形し、それによって開いたチューブ340の切れ目340xの近傍の気体の吸入が行われる。吸引された気体は、気体吸引排出装置1のセンサ91で検出される。
センサ91の検出結果を気体情報取得装置3の外部に配置された解析装置で解析することで、チューブ340を経由してクッション830近傍の空気の情報を確実に取得できる。例えば、センサ91として臭いセンサを用いれば、チューブ340を経由してクッション830近傍の空気の臭いの情報を確実に取得できる。又、センサ91として湿度センサを用いれば、チューブ340を経由してクッション830近傍の空気の湿度の情報を確実に取得できる。
例えば、気体情報取得装置3の外部に配置された解析装置で臭いを解析することで、ベッド800の上で排泄(排尿や排便)が行われたことを容易に検出可能となる。解析装置がベッド800の上で排泄が行われたことを検出したときに、音声や光点滅等により検出結果を病院の看護師等に伝えることで、看護師等は、例えば、ベッド800に寝ている患者のおむつを交換するタイミングを知ることができる。その結果、排泄した状態から短時間でおむつ交換が行われるため、患者にとっては不衛生である時間も短く、又、不快である時間も短くなる。交換する看護師等も長時間放置されたおむつの交換ではないため、スムーズに交換が行える。又、衛生面も確保できる。
ここで、気体吸引排出装置1の構成について説明する。
[気体吸引排出装置1]
図11は、第1実施形態に係る気体吸引排出装置を例示する斜視図である。図12は、第1実施形態に係る気体吸引排出装置を例示する断面図であり、気体吸引排出装置1の中心を通りひずみゲージ100を長手方向に2分するように切断した縦断面を示している。図13は、第1実施形態に係る気体吸引排出装置を例示する分解斜視図である。
図11〜図13を参照すると、気体吸引排出装置1は、主に、下ケース10と、マイクロブロア20と、マイクロブロアサポート30と、フィルターサポートプレート40と、フィルターユニット50と、上ケース60と、センサ91と、ひずみゲージ100とを有している。
下ケース10と、マイクロブロア20と、マイクロブロアサポート30と、フィルターサポートプレート40と、フィルターユニット50と、上ケース60とは、ビス70により固定されているが、互いに接着等はされていないため、ビス70を外して気体吸引排出装置1を分解することで交換可能である。
気体吸引排出装置1は、マイクロブロア20の有する圧電素子を駆動させることにより、上ケース60側から気体を吸引し、下ケース10側に排出し、センサ91で臭いや湿気等を検出する装置である。上ケース60側から吸引した気体は、フィルターユニット50を経由して下ケース10側に排出される。マイクロブロア20よりも気体の吸引側(上ケース60側)にフィルターユニット50を配置することで、塵や埃等が気体吸引排出装置1の内部に入り込むことを防止している。
吸引及び排出する気体は、代表的には空気であるが、酸素、窒素、一酸化炭素、水素、二酸化炭素、炭化水素、VOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)、ホルムアルデヒド、代替フロン、各種ガス等であっても構わない。各種ガスには、可燃性ガス、毒性ガス、半導体材料ガス、不活性ガス、都市ガス、LPガス等が含まれる。
なお、本実施形態では、便宜上、気体吸引排出装置1において、上ケース60側を上側又は一方の側、下ケース10側を下側又は他方の側とする。又、各部位の上ケース60側の面を一方の面又は上面、下ケース10側の面を他方の面又は下面とする。但し、気体吸引排出装置1は天地逆の状態で用いることができ、又は任意の角度で配置できる。又、平面視とは対象物を上ケース60の上面の法線方向から視ることを指し、平面形状とは対象物を上ケース60の上面の法線方向から視た形状を指すものとする。
[気体吸引排出装置1の組み立て方法]
次に、気体吸引排出装置1の組み立て方法の説明を通じて、気体吸引排出装置1の各構成要素の詳細について説明する。図14〜図17は、第1実施形態に係る気体吸引排出装置の組み立て方法を例示する斜視図である。
まず、図14の矢印上側に示すように、下ケース10を準備する。図12及び図14に示すように、下ケース10はABS樹脂等により形成された略円盤状の部材であり、下面にマイクロブロア20とは反対側に突出する突出部11が形成されている。突出部11のマイクロブロア20と対向する部分には、気体を排出する流路となる貫通孔12Aと、気体をひずみゲージ100の抵抗体130に誘導する貫通孔12Bが形成されている。又、下ケース10の突出部11と同一側には、ひずみゲージ100を固定するゲージ取付部17が形成されている。
下ケース10の上面側(突出部11とは反対側)には、マイクロブロア20を位置決めする凹部13が形成されている。凹部13は、下ケース10の上面側の略中央部に設けられ、マイクロブロア20の本体21が配置される第1部分131と、下ケース10の上面側の径方向に設けられ、マイクロブロア20の外部接続端子22が配置される第2部分132とを含む。第1部分131と第2部分132とは連通している。
又、下ケース10の第1部分131において、第2部分132が設けられた内壁を除く3つの内壁から外側に向けて、第1部分131に連通する略半円状の凹部14が形成されている。又、下ケース10の外周側には、各部材同士を固定するためのビスが挿入される3つの貫通孔15が略等間隔で形成されている。
次に、図14の矢印下側に示すように、下ケース10に設けられた凹部13にマイクロブロア20を配置する。マイクロブロア20は、本体21と、外部接続端子22とを有している。マイクロブロア20の本体21が凹部13の第1部分131に配置され、マイクロブロア20の外部接続端子22が凹部13の第2部分132に配置される。凹部13の深さは、マイクロブロア20の厚さと同程度に形成されている。そのため、下ケース10の上面とマイクロブロア20の上面とは、略面一となる。
そして、マイクロブロア20の一方の側の外周部(例えば、四隅)に設けられた凹部23(座グリ部)にマイクロブロアサポート30を挿入する。マイクロブロアサポート30は、下ケース10及びフィルターサポートプレート40よりも柔らく、例えば、ウレタンゴム等の変形しやすい材料により形成された低荷重の弾性体である。ウレタンゴム以外の低荷重の弾性体としては、例えば、エラストマー材や、天然ゴム、合成ゴム(シリコーンゴム、ウレタンゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム等)等が挙げられる。ここで、低荷重の弾性体とは、ゴムのように弾性を持つ柔らかい成形可能な材料である。
マイクロブロアサポート30は接着等がされていなく、凹部23に挿入されているだけである。各々のマイクロブロアサポート30の一端は、マイクロブロア20の上面から突出している。
マイクロブロア20の外部接続端子22の先端側は下ケース10の側面から突出し、マイクロブロア20を構成する圧電素子215a(後述)と気体吸引排出装置1の外部に設けられた回路との電気的な接続を可能とする。
なお、マイクロブロア20の外側に位置する3つの半円状の凹部14は、メンテナンス等でマイクロブロア20を交換する際に、マイクロブロア20を取り外しやすくするために設けられている。すなわち、各々の凹部14はマイクロブロア20の側面の一部を露出するため、マイクロブロア20の側面をつまんで容易に取り外すことができる。マイクロブロア20の側面をつまむことができれば、凹部14は半円以外の形状であっても構わない。又、マイクロブロア20の側面をつまむことができれば、凹部14は3つでなくても構わない。
次に、図15の矢印上側に示すように、フィルターサポートプレート40を準備する。フィルターサポートプレート40は、ABS樹脂等により形成された略円盤状の部材であり、略中央部に気体の流路の一部となる貫通孔41が形成されている。
又、フィルターサポートプレート40において、貫通孔41の周囲には、フィルターユニット50を位置決めする凹部42が形成されている。凹部42は、貫通孔41の外周に沿って環状に設けられ、フィルターユニット50が配置される。
又、フィルターサポートプレート40の外周側には、各部材同士を固定するためのビスが挿入される3つの貫通孔43が略等間隔で形成されている。フィルターサポートプレート40は、各々の貫通孔43の位置が、下ケース10の各々の貫通孔15と一致するように配置される。
次に、図15の矢印下側に示すように、下ケース10上及びマイクロブロア20上にフィルターサポートプレート40を配置する。フィルターサポートプレート40の貫通孔41内には、マイクロブロア20の開口部219a(後述)が露出する。
下ケース10上及びマイクロブロア20上にフィルターサポートプレート40が配置されると、各々のマイクロブロアサポート30の突出部はマイクロブロア20を挟んで下ケース10と対向して配置されたフィルターサポートプレート40に押されて変形する(潰れる)。これにより、マイクロブロアサポート30がマイクロブロア20を下ケース10側に押圧するため、マイクロブロア20は下ケース10の凹部13内に安定的に保持される。
次に、図16の矢印上側に示すように、フィルターユニット50を準備する。そして、図16の矢印下側に示すように、フィルターサポートプレート40に設けられたフィルターユニット50を位置決めする凹部42にフィルターユニット50を配置する。フィルターユニット50の外周部が凹部42に配置される。
凹部42の深さは、フィルターユニット50の厚さと同程度に形成されている。そのため、フィルターサポートプレート40の上面とフィルターユニット50上面とは、略面一となる。
なお、フィルターユニット50はフィルターサポートプレート40の凹部42に位置決めされているだけで、接着剤等で固定はされていない。すなわち、フィルターユニット50は、着脱可能な状態で、フィルター保持部材であるフィルターサポートプレート40に保持されているため、気体吸引排出装置1を分解することで、容易に交換できる。
次に、図17の矢印上側に示すように、上ケース60を準備する。図12及び図17に示すように、上ケース60はABS樹脂等により形成された略円盤状の部材であり、上面の略中央部にフィルターユニット50とは反対側に突出する突出部61が形成されている。突出部61の略中央部には、気体を吸引する流路となる貫通孔62が形成されている。突出部61の先端側は、例えば、面取りされて円錐台状になっている。
上ケース60の上面の外周側には、略等間隔で配置された3つの凹部63(座グリ部)が形成され、各々の凹部63には、各部材同士を固定するためのビスが挿入される3つの貫通孔64が形成されている。
次に、図17の矢印下側に示すように、フィルターサポートプレート40及びフィルターユニット50上に上ケース60を配置し、各々の貫通孔64内にビス70を挿入する。ビス70は、例えば、上ケース60の貫通孔64、フィルターサポートプレート40の貫通孔43、及び下ケース10の貫通孔15に挿入されて、下ケース10の下面から突出し、下ケース10の下面側でナットにより固定される。これにより、気体吸引排出装置1が完成する。
なお、最後に、マイクロブロア20の外部接続端子22の近傍にできた隙間を接着剤等で穴埋めすることが好ましい。気体吸引排出装置1の内部にある気体が外部に漏れることを防止すると共に、気体吸引排出装置1の内部に埃等が入り込むことを防止するためである。
[マイクロブロア20]
次に、マイクロブロア20について説明する。図18は、第1実施形態に係る気体吸引排出装置のマイクロブロアを例示する平面図である。図19は、第1実施形態に係る気体吸引排出装置のマイクロブロアを例示する断面図であり、図18のB−B線に沿う断面を示している。
図18及び図19を参照すると、マイクロブロア20は、圧電素子を駆動させて気体の吸引及び排出を行う装置であり、本体21と、外部接続端子22とを有している。本体21の大きさは、例えば、縦20mm×横20mm×高さ2mm程度である。
本体21は、外ケース211と、内ケース212とを有している。外ケース211は、内ケース212の外側を所定の隙間を空けて非接触で覆っている。外ケース211は、上方が開口した円筒形の空洞部211aを有し、空洞部211aの中に円形の内ケース212が所定の隙間を空けて収容されている。
内ケース212は、例えば、ばね連結部214を介して外ケース211に弾性的に支持されている。外ケース211と内ケース212との間に、気体の流入通路217aが形成されている。ばね連結部214は、外ケース211の内壁部と内ケース212の外壁部との間に周方向に間隔を空けて複数個(図18及び図19の例では4個)設けられている。
内ケース212の上方は開口しており、内ケース212の開口を閉じるように振動板215が固定され、内ケース212と振動板215との間に第1ブロア室216が形成されている。振動板215は、例えば、圧電セラミックよりなる圧電素子215aを薄肉な弾性金属板よりなるダイヤフラム215bの中央部に貼り付けたユニモルフ構造である。圧電素子215aに所定周波数の電圧を印加することにより、振動板215全体がベンディングモードで共振駆動される。圧電素子215aは、例えば、ダイヤフラム215bの第1ブロア室216側とは反対側の面に固定されている。
内ケース212において、振動板215と対向する壁部212aは、第1ブロア室216の一つの壁面を構成している。振動板215の中心部と対向する壁部212aの部位には、第1ブロア室216の内部と外部とを連通させる貫通孔212bが形成されている。壁部212aと対向する外ケース211の部位には壁部211bが設けられ、壁部211bの中心部、すなわち貫通孔212bと対向する部位には貫通孔211cが形成されている。貫通孔211cは、気体の吐出口となる。壁部211bと壁部212aとの間には所定の流入空間217bが形成され、流入空間217bは前述の流入通路217aの一部を構成している。流入空間217bは、流入通路217aから導入された気体を貫通孔212b及び211cの付近に導く役割を持つ。
外ケース211の上面側、すなわち振動板215を介して第1ブロア室216と反対側には、振動板215との間で第2ブロア室218を形成するための壁部219が設けられている。壁部219は、例えば、外ケース211の上端部の開口を閉じるように固定された蓋部材ある。壁部219の中央部には、外部と第2ブロア室218とを連通させる開口部219aが形成されている。
第2ブロア室218の容積及び開口部219aの開口面積は、振動板215の振動に伴って疑似的な共鳴空間を形成できるように設定されている。第2ブロア室218と流入通路217aとは相互に接続されている。そのため、開口部219aを介して第2ブロア室218に流入した気体は、流入通路217aを通って流入空間217bへと供給される。
マイクロブロア20において、外部接続端子22を介して圧電素子215aに所定周波数の交流電圧を印加すると、振動板215が共振駆動され、第1ブロア室216の容積が周期的に変化する。第1ブロア室216の容積が増大するとき、流入空間217b内の空気が貫通孔212bを通り第1ブロア室216へと吸い込まれる。逆に、第1ブロア室216の容積が減少するとき、第1ブロア室216内の空気が貫通孔212bを通り流入空間217bへと排出される。
振動板215は高周波で駆動されるため、貫通孔212bから流入空間217bへと排出された高速で高エネルギーの気体流は、流入空間217bを通過して貫通孔211cから排出される。このとき、流入空間217b内にある周囲の気体を巻き込みながら貫通孔211cから排出する。そのため、流入通路217aから流入空間217bへ向かう連続した気体の流れが生じ、貫通孔211cから気体が噴流となって連続的に吐出される。気体の流れを図19に矢印で示す。
[フィルターユニット50]
次に、フィルターユニット50について説明する。図20は、第1実施形態に係る気体吸引排出装置のフィルターユニットを例示する分解斜視図である。図20を参照すると、フィルターユニット50は、フィルターサポート51と、フィルター52と、フィルターサポート55とを有している。これらの部材は、例えば、図示の順番で、各部材間の外周に配置された両面テープにより相互に固着されている。両面テープは、例えば、フィルターサポート51と同形状とすることができる。
フィルターサポート51及び55は、フィルター52を両側から保持する部材であり、例えば、ポリイミドフィルムから形成されている。フィルターサポート51側が気体の吸引側であり、フィルターサポート55側が気体の排出側である。なお、フィルターサポート51及び55は必要に応じて設ければよい。例えば、フィルターユニット50の強度が十分であれば、フィルターサポート51及び55の一方又は両方を設けなくてもよい。
フィルター52は、塵や埃等が気体吸引排出装置1の内部に入り込むことを防止する部材であり、サブミクロンレベルの塵や埃を除去できることが好ましい。フィルター52は、例えば、ポリエステル、ポリエチレン、レーヨン、ポリプロピレン等から形成できるが、上記の機能を有するものであれば材料は問わない。
[ひずみゲージ100]
次に、ひずみゲージ100について説明する。図21は、第1実施形態に係るひずみゲージを例示する平面図である。図22は、第1実施形態に係るひずみゲージを例示する断面図(その1)であり、図21のC−C線に沿う断面を示している。図21及び図22を参照すると、ひずみゲージ100は、基材110と、抵抗体130と、配線140と、端子部150とを有している。
前述の図12に示すように、ひずみゲージ100は、抵抗体130が貫通孔12B内に露出するように突出部11の下面に両面テープや接着剤等により固定され、更に、ゲージ取付部17にビス71で固定されている。ひずみゲージ100の端子部150は、下ケース10の側面から突出し、ひずみゲージ100と気体吸引排出装置1の外部に設けられた回路との電気的な接続を可能とする。なお、ひずみゲージ100の基材110は、起歪体を兼ねている。
基材110は、抵抗体130等を形成するためのベース層となる部材であり、可撓性を有する。基材110の厚さは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、例えば、5μm〜500μm程度とすることができる。特に、基材110の厚さが5μm〜200μmであると、両面テープ等を介して基材110の下面に接合される起歪体54の表面からの歪の伝達性、環境に対する寸法安定性の点で好ましく、10μm以上であると絶縁性の点で更に好ましい。
基材110は、例えば、PI(ポリイミド)樹脂、エポキシ樹脂、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂、PEN(ポリエチレンナフタレート)樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂、ポリオレフィン樹脂等の絶縁樹脂フィルムから形成できる。なお、フィルムとは、厚さが500μm以下程度であり、可撓性を有する部材を指す。
ここで、『絶縁樹脂フィルムから形成する』とは、基材110が絶縁樹脂フィルム中にフィラーや不純物等を含有することを妨げるものではない。基材110は、例えば、シリカやアルミナ等のフィラーを含有する絶縁樹脂フィルムから形成しても構わない。
基材110の樹脂以外の材料としては、例えば、SiO、ZrO(YSZも含む)、Si、Si、Al(サファイヤも含む)、ZnO、ペロブスカイト系セラミックス(CaTiO、BaTiO)等が挙げられる。又、基材110の材料として、アルミニウム、アルミニウム合金(ジュラルミン)、チタン等の金属を用いてもよい。この場合、金属製の基材110上に、例えば、絶縁膜が形成される。
抵抗体130は、基材110上に所定のパターンで形成された薄膜であり、ひずみを受けて抵抗変化を生じる受感部である。所定のパターンは、例えば、ジグザグに折り返すパターンである。抵抗体130は、基材110の上面110aに直接形成されてもよいし、基材110の上面110aに他の層を介して形成されてもよい。なお、図21では、便宜上、抵抗体130を梨地模様で示している。
抵抗体130は、例えば、Cr(クロム)を含む材料、Ni(ニッケル)を含む材料、又はCrとNiの両方を含む材料から形成できる。すなわち、抵抗体130は、CrとNiの少なくとも一方を含む材料から形成できる。Crを含む材料としては、例えば、Cr混相膜が挙げられる。Niを含む材料としては、例えば、Cu−Ni(銅ニッケル)が挙げられる。CrとNiの両方を含む材料としては、例えば、Ni−Cr(ニッケルクロム)が挙げられる。
ここで、Cr混相膜とは、Cr、CrN、CrN等が混相した膜である。Cr混相膜は、酸化クロム等の不可避不純物を含んでもよい。
抵抗体130の厚さは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、例えば、0.05μm〜2μm程度とすることができる。特に、抵抗体130の厚さが0.1μm以上であると抵抗体130を構成する結晶の結晶性(例えば、α−Crの結晶性)が向上する点で好ましく、1μm以下であると抵抗体130を構成する膜の内部応力に起因する膜のクラックや基材110からの反りを低減できる点で更に好ましい。
例えば、抵抗体130がCr混相膜である場合、安定な結晶相であるα−Cr(アルファクロム)を主成分とすることで、ゲージ特性の安定性を向上できる。又、抵抗体130がα−Crを主成分とすることで、ひずみゲージ100のゲージ率を10以上、かつゲージ率温度係数TCS及び抵抗温度係数TCRを−1000ppm/℃〜+1000ppm/℃の範囲内とすることができる。ここで、主成分とは、対象物質が抵抗体を構成する全物質の50質量%以上を占めることを意味するが、ゲージ特性を向上する観点から、抵抗体130はα−Crを80重量%以上含むことが好ましい。なお、α−Crは、bcc構造(体心立方格子構造)のCrである。
抵抗体130の両端には配線140が接続され、各々の配線140は一対の端子部150に接続される。端子部150は、例えば、平面視において、配線140よりも拡幅して略矩形状に形成されている。端子部150は、ひずみにより生じる抵抗体130の抵抗値の変化を外部に出力するための一対の電極であり、例えば、外部接続用のリード線等が接合される。
配線140及び端子部150は、例えば、抵抗体130と同一工程において抵抗体130と同一材料により一体に形成できる。端子部150の上面に、抵抗体130よりも低抵抗の導体層(例えば、銅等)を設けてもよい。又、端子部150の上面を、端子部150よりもはんだ付け性が良好な金属(例えば、銅や金等)で被覆してもよい。
抵抗体130及び配線140を被覆し端子部150を露出するように基材110の上面110aにカバー層(絶縁樹脂層)を設けても構わない。カバー層を設けることで、抵抗体130及び配線140に機械的な損傷等が生じることを防止できる。又、カバー層を設けることで、抵抗体130及び配線140を湿気等から保護できる。なお、カバー層は、端子部150を除く部分の全体を覆うように設けてもよい。
カバー層は、例えば、PI樹脂、エポキシ樹脂、PEEK樹脂、PEN樹脂、PET樹脂、PPS樹脂、複合樹脂(例えば、シリコーン樹脂、ポリオレフィン樹脂)等の絶縁樹脂から形成できる。カバー層は、フィラーや顔料を含有しても構わない。カバー層の厚さは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、例えば、2μm〜30μm程度とすることができる。
ひずみゲージ100を製造するためには、まず、基材110を準備し、基材110の上面110aに図21に示す平面形状の抵抗体130、配線140、及び端子部150を形成する。抵抗体130、配線140、及び端子部150の材料や厚さは、前述の通りである。抵抗体130、配線140、及び端子部150は、同一材料により一体に形成できる。
抵抗体130、配線140、及び端子部150は、例えば、抵抗体130、配線140、及び端子部150を形成可能な原料をターゲットとしたマグネトロンスパッタ法により成膜し、フォトリソグラフィによってパターニングすることで形成できる。抵抗体130、配線140、及び端子部150は、マグネトロンスパッタ法に代えて、反応性スパッタ法や蒸着法、アークイオンプレーティング法、パルスレーザー堆積法等を用いて成膜してもよい。
ゲージ特性を安定化する観点から、抵抗体130、配線140、及び端子部150を成膜する前に、下地層として、基材110の上面110aに、例えば、コンベンショナルスパッタ法により膜厚が1nm〜100nm程度の機能層を真空成膜することが好ましい。なお、機能層は、機能層の上面全体に抵抗体130、配線140、及び端子部150を形成後、フォトリソグラフィによって抵抗体130、配線140、及び端子部150と共に図21に示す平面形状にパターニングされる。
本願において、機能層とは、少なくとも上層である抵抗体130の結晶成長を促進する機能を有する層を指す。機能層は、更に、基材110に含まれる酸素や水分による抵抗体130の酸化を防止する機能や、基材110と抵抗体130との密着性を向上する機能を備えていることが好ましい。機能層は、更に、他の機能を備えていてもよい。
基材110を構成する絶縁樹脂フィルムは酸素や水分を含むため、特に抵抗体130がCrを含む場合、Crは自己酸化膜を形成するため、機能層が抵抗体130の酸化を防止する機能を備えることは有効である。
機能層の材料は、少なくとも上層である抵抗体130の結晶成長を促進する機能を有する材料であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、例えば、Cr(クロム)、Ti(チタン)、V(バナジウム)、Nb(ニオブ)、Ta(タンタル)、Ni(ニッケル)、Y(イットリウム)、Zr(ジルコニウム)、Hf(ハフニウム)、Si(シリコン)、C(炭素)、Zn(亜鉛)、Cu(銅)、Bi(ビスマス)、Fe(鉄)、Mo(モリブデン)、W(タングステン)、Ru(ルテニウム)、Rh(ロジウム)、Re(レニウム)、Os(オスミウム)、Ir(イリジウム)、Pt(白金)、Pd(パラジウム)、Ag(銀)、Au(金)、Co(コバルト)、Mn(マンガン)、Al(アルミニウム)からなる群から選択される1種又は複数種の金属、この群の何れかの金属の合金、又は、この群の何れかの金属の化合物が挙げられる。
上記の合金としては、例えば、FeCr、TiAl、FeNi、NiCr、CrCu等が挙げられる。又、上記の化合物としては、例えば、TiN、TaN、Si、TiO、Ta、SiO等が挙げられる。
機能層は、例えば、機能層を形成可能な原料をターゲットとし、チャンバ内にAr(アルゴン)ガスを導入したコンベンショナルスパッタ法により真空成膜できる。コンベンショナルスパッタ法を用いることにより、基材110の上面110aをArでエッチングしながら機能層が成膜されるため、機能層の成膜量を最小限にして密着性改善効果を得ることができる。
但し、これは、機能層の成膜方法の一例であり、他の方法により機能層を成膜してもよい。例えば、機能層の成膜の前にAr等を用いたプラズマ処理等により基材110の上面110aを活性化することで密着性改善効果を獲得し、その後マグネトロンスパッタ法により機能層を真空成膜する方法を用いてもよい。
機能層の材料と抵抗体130、配線140、及び端子部150の材料との組み合わせは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、例えば、機能層としてTiを用い、抵抗体130、配線140、及び端子部150としてα−Cr(アルファクロム)を主成分とするCr混相膜を成膜可能である。
この場合、例えば、Cr混相膜を形成可能な原料をターゲットとし、チャンバ内にArガスを導入したマグネトロンスパッタ法により、抵抗体130、配線140、及び端子部150を成膜できる。或いは、純Crをターゲットとし、チャンバ内にArガスと共に適量の窒素ガスを導入し、反応性スパッタ法により、抵抗体130、配線140、及び端子部150を成膜してもよい。
これらの方法では、Tiからなる機能層がきっかけでCr混相膜の成長面が規定され、安定な結晶構造であるα−Crを主成分とするCr混相膜を成膜できる。又、機能層を構成するTiがCr混相膜中に拡散することにより、ゲージ特性が向上する。例えば、ひずみゲージ100のゲージ率を10以上、かつゲージ率温度係数TCS及び抵抗温度係数TCRを−1000ppm/℃〜+1000ppm/℃の範囲内とすることができる。なお、機能層がTiから形成されている場合、Cr混相膜にTiやTiN(窒化チタン)が含まれる場合がある。
なお、抵抗体130がCr混相膜である場合、Tiからなる機能層は、抵抗体130の結晶成長を促進する機能、基材110に含まれる酸素や水分による抵抗体130の酸化を防止する機能、及び基材110と抵抗体130との密着性を向上する機能の全てを備えている。機能層として、Tiに代えてTa、Si、Al、Feを用いた場合も同様である。
このように、抵抗体130の下層に機能層を設けることにより、抵抗体130の結晶成長を促進可能となり、安定な結晶相からなる抵抗体130を作製できる。その結果、ひずみゲージ100において、ゲージ特性の安定性を向上できる。又、機能層を構成する材料が抵抗体130に拡散することにより、ひずみゲージ100において、ゲージ特性を向上できる。
抵抗体130、配線140、及び端子部150を形成後、必要に応じ、基材110の上面110aに、抵抗体130及び配線140を被覆し端子部150を露出するカバー層を設けることで、ひずみゲージ100が完成する。カバー層は、例えば、基材110の上面110aに、抵抗体130及び配線140を被覆し端子部150を露出するように半硬化状態の熱硬化性の絶縁樹脂フィルムをラミネートし、加熱して硬化させて作製できる。カバー層は、基材110の上面110aに、抵抗体130及び配線140を被覆し端子部150を露出するように液状又はペースト状の熱硬化性の絶縁樹脂を塗布し、加熱して硬化させて作製してもよい。
なお、抵抗体130、配線140、及び端子部150の下地層として基材110の上面110aに機能層を設けた場合には、ひずみゲージ100は図23に示す断面形状となる。符号120で示す層が機能層である。機能層120を設けた場合のひずみゲージ100の平面形状は、図20と同様である。
[センサ91]
気体吸引排出装置1において、センサ91が搭載された配線基板92が、柱状の複数のスペーサ93を介して、ビス94により下ケース10に固定されている。
センサ91は、マイクロブロア20よりも気体の排出側に配置され、気体の情報を取得する機能を有する。本実施形態では、センサ91は、下ケース10の突出部11よりも気体の排出側に配置され、貫通孔12Aから排出された気体の情報を取得する。貫通孔12Aを拡径し、貫通孔12A内にセンサ91が配置されるようにしてもよい。この場合、センサ91の側面が貫通孔12Aの内壁に囲まれるため、センサ91の検出力を向上できる。又、センサ91が気体の情報を取得する貫通孔は、2つ以上設けてもよい。
センサ91は、例えば、貫通孔12Aから排出された気体の情報として気体の臭いを検出する臭いセンサである。臭いセンサとしては、例えば、半導体式や水晶振動子式等の周知のセンサを使用できる。なお、センサ91は、湿度センサ、温度センサ、その他のセンサであってもよい。
配線基板92は、ガラスエポキシ基板等の樹脂基板、シリコン基板、セラミック基板等に配線パターンや部品実装用ランド等が形成されたものである。配線基板92には、気体吸引排出装置1の外部と信号等の入出力を行うコネクタや線材等が設けられている。配線基板92に、圧電素子215aを駆動する回路や、ひずみゲージ100の端子部150に接続するアナログフロントエンド等を搭載してもよい。アナログフロントエンドは、例えば、ブリッジ回路、増幅器、アナログ/デジタル変換回路(A/D変換回路)等を備えることができる。アナログフロントエンドは、温度補償回路を備えていてもよい。
気体吸引排出装置1のように、センサ91を搭載することで、気体の臭いや湿度等を容易に検出可能となる。
このように、気体吸引排出装置1は、圧電素子を駆動させて気体の吸引及び排出を行うマイクロブロアを用いているため、従来のモータ等を駆動させるポンプに比べて小型化できる。その結果、気体吸引排出装置1を主要部とする気体情報取得装置3の小型化が可能となる。
又、気体吸引排出装置1では、使用するチューブを1本としているため、接続するマイクロブロアの個数や使用する他の部品や電気回路も減らせるため、気体情報取得装置3の小型化が可能となる。又、気体情報取得装置3の小型化により、気体情報取得装置3の設置場所の自由度も向上する。
又、気体吸引排出装置1では、使用するチューブを1本としているため、チューブを6本程度使用していた従来の装置と比べると、使用するチューブの量(長さ)を大幅に減らすことが可能となり、価格メリットがある。
又、気体吸引排出装置1では、使用するチューブを1本としているため、監視対象者や介護者とチューブとの引っ掛かり、或いは監視対象者によるチューブの引き抜き作業(認知症の人はこのような行動が多い)等も軽減できる。
又、気体吸引排出装置1では、使用するチューブを1本としているため、気体吸引排出装置1の構成が単純となるため、メンテナンスも容易となる。
又、気体吸引排出装置1は吸引側にフィルターユニット50を有しており、ひずみゲージ100によりフィルター52の目詰まり(気体の吸引量)を検出できる。又、ひずみゲージ100によりチューブ340の状態を検出できる。チューブ340の状態とは、チューブ340の潰れや折れ曲がり、穴の塞がり等である。
つまり、マイクロブロア20が吸引する気体により、ひずみゲージ100には荷重がかかる。これにより、ひずみゲージ100が変形し、ひずみゲージ100の抵抗体130の抵抗値が変化する。抵抗体130の抵抗値の変化を配線140及び端子部150を介して測定することで、フィルター52の目詰まり状態やチューブ340の状態を検出できる。
すなわち、フィルター52の目詰まり状態やチューブ340の潰れや折れ曲がり等が大きくなると吸引力が低下するため、貫通孔12Bを介して気体からひずみゲージ100の抵抗体130に印加される荷重が低下し、抵抗体130の抵抗値が小さくなる。そのため、ひずみゲージ100は、フィルター52の目詰まりやチューブ340の潰れや折れ曲がり等を抵抗体130の抵抗値の変化に基づいて精度よく検出できる。例えば、ひずみゲージ100の抵抗値が予め定めた閾値以下となった場合に、フィルター52の目詰まりやチューブ340の潰れや折れ曲がり等を判断できる。フィルター52の目詰まり状態やチューブ340の潰れや折れ曲がり等をモニタすることで、常時適正な気体の吸引及び吐出が可能となり、正確な排泄物の有無が検知できる。
又、気体吸引排出装置1では、下ケース10にマイクロブロア20の側面を露出する凹部14が設けられているため、メンテナンス等でマイクロブロア20を交換する際に、マイクロブロア20の取り外しが容易である。
又、マイクロブロア20は圧電素子215aを利用して気体の移動を行うが、大変繊細であるため、マイクロブロア20は外周部以外に負荷がかかると正確な動作が得られない。そのため、気体吸引排出装置1では、マイクロブロア20の固定を、マイクロブロア20の外周部(例えば、四隅)に設けられた凹部23に低荷重の弾性体であるマイクロブロアサポート30を挿入することで行っている。これにより、マイクロブロア20にストレスがかかって圧電素子215aの動作に影響が発生するおそれを低減でき、マイクロブロア20の正確な動作が可能となる。
又、マイクロブロア20を両面テープを用いて下ケース10に取り付けると、貼り付け時に斜め取り付けや両面テープのはみ出し等の不具合が発生するおそれがあると共に、マイクロブロア20の交換時には性能を破壊することが考えられるため、望ましくない。マイクロブロア20の固定をマイクロブロアサポート30を用いて行うことで、このような問題の発生を回避できる。
又、両面テープや接着剤等による固定では、一度取り付けたマイクロブロアサポート30は再使用できないが、凹部23に低荷重の弾性体であるマイクロブロアサポート30を挿入する固定方法により、マイクロブロアサポート30の再使用が可能となる。
又、ひずみゲージ100の抵抗体130の材料として、高いゲージ率が得られるCr混相膜を用いた場合には、フィルター52の目詰まりやチューブ340の潰れや折れ曲がり等を高感度で検出できる。
〈第1実施形態の変形例1〉
第1実施形態の変形例1では、複数のマイクロブロアを有する気体吸引排出装置を備えた気体情報取得装置の例を示す。なお、第1実施形態の変形例1において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図24は、第1実施形態の変形例1に係る気体吸引排出装置を例示する斜視図である。図25は、第1実施形態の変形例1に係る気体吸引排出装置を例示する断面図であり、気体吸引排出装置1Aの中心を通りひずみゲージ100を長手方向に2分するように切断した縦断面を示している。
気体情報取得装置3は、気体吸引排出装置1に代えて気体吸引排出装置1Aを有してもよい。図24及び図25を参照すると、気体吸引排出装置1Aは、4個のマイクロブロア20を有する点が、1個のマイクロブロア20を有する気体吸引排出装置1(図11、図12等参照)と相違する。気体吸引排出装置1Aは、下ケース10と、4個のマイクロブロア20と、マイクロブロアサポート30と、フィルターサポートプレート40と、フィルターユニット50と、上ケース60と、3個のマイクロブロアケース80とを有している。
次に、気体吸引排出装置1Aの組み立て方法の説明を通じて、気体吸引排出装置1Aの各構成要素の詳細について説明する。図26及び図27は、第1実施形態の変形例1に係る気体吸引排出装置の組み立て方法を例示する斜視図である。
まず、第1実施形態の図14と同様の組み立てを行い、下ケース10の凹部13に1個目のマイクロブロア20を配置する。次に、図26の矢印上側に示すように、マイクロブロアケース80を準備し、図26の矢印下側に示すように、凹部13に1個目のマイクロブロア20が配置された下ケース10上に、マイクロブロアケース80を配置する。
マイクロブロアケース80はABS樹脂等により形成された略円盤状の部材であり、突出部11が形成されていない点、及び貫通孔12A及び12Bに代えて貫通孔82が設けられた点を除いて下ケース10と同様の構造である。但し、マイクロブロアケース80の厚さは、下ケース10より厚くても構わない。
マイクロブロアケース80の上面側には、マイクロブロア20を位置決めする凹部83が形成されている。凹部83は、マイクロブロアケース80の上面側の略中央部に設けられ、マイクロブロア20の本体21が配置される第1部分831と、マイクロブロアケース80の上面側の径方向に設けられ、マイクロブロア20の外部接続端子22が配置される第2部分832とを含む。第1部分831と第2部分832とは連通している。第1部分831の略中央部には、気体を排出する流路となる貫通孔82が形成されている。
又、マイクロブロアケース80の第1部分831において、第2部分832が設けられた内壁を除く3つの内壁から外側に向けて、第1部分831に連通する略半円状の凹部84が形成されている。又、マイクロブロアケース80の外周側には、各部材同士を固定するためのビスが挿入される3つの貫通孔85が略等間隔で形成されている。
次に、図27の矢印上側に示すように、マイクロブロアケース80の凹部83に2個目のマイクロブロア20を配置する。マイクロブロア20の本体21が凹部83の第1部分831に配置され、マイクロブロア20の外部接続端子22が凹部83の第2部分832に配置される。凹部83の深さは、マイクロブロア20の厚さと同程度に形成されている。そのため、マイクロブロアケース80の上面とマイクロブロア20の上面とは、略面一となる。
そして、図27の矢印下側に示すように、マイクロブロア20の外周部の凹部23にマイクロブロアサポート30を挿入する。マイクロブロアサポート30は接着等がされていなく、凹部23に挿入されているだけである。各々のマイクロブロアサポート30の一端は、マイクロブロア20の上面から突出している。
マイクロブロア20の外部接続端子22の先端側はマイクロブロアケース80の側面から突出し、マイクロブロア20を構成する圧電素子215aと気体吸引排出装置1Aの外部に設けられた回路との電気的な接続を可能とする。
なお、マイクロブロア20の外側に位置する3つの半円状の凹部84は、メンテナンス等でマイクロブロア20を交換する際に、マイクロブロア20を取り外しやすくするために設けられている。すなわち、各々の凹部84はマイクロブロア20の側面の一部を露出するため、マイクロブロア20の側面をつまんで容易に取り外すことができる。マイクロブロア20の側面をつまむことができれば、凹部84は半円以外の形状であっても構わない。
更に、図26と同様にして、凹部83に2個目のマイクロブロア20が配置された1個目のマイクロブロアケース80上に、2個目のマイクロブロアケース80を配置する。そして、図27と同様にして、2個目のマイクロブロアケース80の凹部83に3個目のマイクロブロア20を配置する。
更に、図26と同様にして、凹部83に3個目のマイクロブロア20が配置された2個目のマイクロブロアケース80上に、3個目のマイクロブロアケース80を配置する。そして、図27と同様にして、3個目のマイクロブロアケース80の凹部83に4個目のマイクロブロア20を配置する。
次に、第1実施形態の図15〜図17と同様にして、凹部83に4個目のマイクロブロア20が配置された3個目のマイクロブロアケース80上に、フィルターサポートプレート40、フィルターユニット50、及び上ケース60を順次配置し、ビス70で固定する。これにより、気体吸引排出装置1Aが完成する。
なお、最後に、各々のマイクロブロア20の外部接続端子22の近傍にできた隙間を接着剤等で穴埋めすることが好ましい。気体吸引排出装置1Aの内部にある気体が外部に漏れることを防止すると共に、気体吸引排出装置1Aの内部に埃等が入り込むことを防止するためである。
このように、気体吸引排出装置1Aでは、マイクロブロア20の個数を増やしているため、吸引吐出力が向上する。なお、本実施形態ではマイクロブロア20を、気体の吸引方向及び排出方向を揃えて直列に4個配置したが、マイクロブロア20の個数は、2個又は3個、5個以上であっても構わない。マイクロブロア20の個数が多くなるほど、吸引吐出力を向上できる。そのため、気体吸引排出装置1Aを気体情報取得装置3に用いる際には、気体情報取得装置3で必要な吸引吐出力を満たすように、マイクロブロア20の個数を選択すればよい。なお、マイクロブロア20は元々小型であるため、ケース300の全体の大きさには殆ど影響しない。
又、気体吸引排出装置1Aでは、気体吸引排出装置1と同様に、何れのマイクロブロア20よりも気体の吸引側にフィルターユニット50を配置しているため、塵や埃等が気体吸引排出装置1Aの内部に入り込むことを防止できる。又、気体吸引排出装置1と同様に、ひずみゲージ100によりフィルター52の目詰まり状態やチューブ340の潰れや折れ曲がり等を検出できる。フィルター52の目詰まり状態やチューブ340の潰れや折れ曲がり等をモニタすることで、常時適正な気体の吸引及び吐出が可能となる。
又、気体吸引排出装置1Aでは、下ケース10及び各々のマイクロブロアケース80にマイクロブロア20の側面を露出する凹部が設けられているため、メンテナンス等でマイクロブロア20を交換する際に、マイクロブロア20の取り外しが容易である。
又、気体吸引排出装置1Aでは、気体吸引排出装置1と同様に、マイクロブロア20の固定を、マイクロブロア20の外周部に設けられた凹部23に低荷重の弾性体であるマイクロブロアサポート30を挿入することで行っている。これにより、マイクロブロア20の正確な動作が可能となる。
又、両面テープや接着剤等の固定では、一度取り付けたマイクロブロアサポート30は再使用できないが、凹部23に低荷重の弾性体であるマイクロブロアサポート30を挿入する固定方法により、マイクロブロアサポート30の再使用が可能となる。
〈第1実施形態の変形例2〉
第1実施形態の変形例2では、チューブに切れ目を形成する位置が第1実施形態とは異なる例を示す。なお、第1実施形態の変形例2において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図28は、第1実施形態の変形例2に係るチューブ及び姿勢保持部材を例示する断面図(その1)であり、姿勢保持部材に負荷がかかっていない状態を示している。図28では、チューブ340の長手方向の同一位置において、チューブの半径方向の異なる位置に、2つの切れ目340xが配置されている。2つの切れ目340xの角度は、例えば、180度である。
図29は、第1実施形態の変形例2に係るチューブ及び姿勢保持部材を例示する断面図(その2)であり、姿勢保持部材に負荷がかかっていない状態を示している。図29では、チューブ340の長手方向の同一位置において、チューブの半径方向の異なる位置に、3つの切れ目340xが配置されている。半径方向に隣接する2つの切れ目340xの角度は、例えば、120度である。
このように、チューブ340の長手方向の同一位置において、チューブの半径方向の異なる位置に、2つ以上の切れ目340xが略等間隔の角度で配置されてもよい。
チューブ340の切れ目340xから吸入したい気体は、マットレス810の上側(監視対象者が横たわっている方向)に存在する気体である。しかし、チューブ340や姿勢保持部材350は円筒形で等方的である。そのため、チューブ340の長手方向の同一位置において切れ目340xが1本しかない場合には、チューブ340をクッション830に取り付けるとき、切れ目340xをマットレス810の上側に向けて保持することは容易ではない。
図28や図29では、チューブ340の長手方向の同一位置において、チューブの半径方向の異なる位置に、2つ以上の切れ目340xが略等間隔の角度で配置されている。これにより、どの方向にチューブ340が取り付けられても、ほぼマットレス810の上側から気体を吸い込むことができる。
なお、チューブ340の長手方向の同一位置において、チューブの半径方向の異なる位置に、4つ以上の切れ目340xが配置されてもよいが、チューブ340の強度が低下するおそれがある点に留意が必要である。
〈第1実施形態の変形例3〉
第1実施形態の変形例3では、チューブの配置が第1実施形態とは異なる例を示す。なお、第1実施形態の変形例3において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図30は、第1実施形態の変形例3に係るチューブの配置を例示する平面図であり、クッション830の上面の法線方向から視た図である。図30に示すように、チューブ340は、クッション830の上面の法線方向から視て、気体吸引口360を内側にして、渦巻き状に配置されてもよい。渦巻きの形状は、略矩形状、略楕円形状、略円形状、その他の更に複雑な形状であってもよい。
図30において、気体吸引口360は、クッション830の上面の法線方向から視て、対向配置された2つの切れ目340xの間に配置されていることが好ましい。ここで、気体吸引口360が対向配置された2つの切れ目340xの間に配置されているとは、例えば、気体吸引口360と2つの切れ目340xとを通る直線が引ける位置である。
図30の例では、気体吸引口360の両側に対向配置された切れ目340xが3組存在する(水平方向、右上がり斜め方向、左上がり斜め方向)。そして、気体吸引口360と2つの切れ目340xとを通る直線が、図30の一点鎖線で示すように水平方向、右上がり斜め方向、左上がり斜め方向に1本ずつ引けて、その3本の一点鎖線の交点に気体吸引口360が配置されている。
つまり、図30では、略矩形状の渦巻きの略中央に気体吸引口360が配置されている。但し、気体吸引口360と2つの切れ目340xとを通る直線が最低限1本引ければ、気体吸引口360が対向配置された2つの切れ目340xの間に配置されているといえる。
一般的に、監視対象者はマットレス810の略中央にいることが多いため、気体吸引口360を図30の位置に配置することで、気体を吸引する部分の間隔が狭くなるため、より正確な気体の検知が可能となる。すなわち、切れ目340x同士を補間する位置に気体吸引口360を配置することで、気体を吸引する部分の間隔が狭くなるため、より正確な気体の検知が可能となる。但し、3本の一点鎖線の交点の近傍に気体吸引口360が配置されていれば、一定の効果を奏する。
〈第1実施形態の変形例4〉
第1実施形態の変形例4では、複数のチューブを連結して使用する例を示す。なお、第1実施形態の変形例4において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図31は、第1実施形態の変形例4に係るチューブの配置を例示する平面図であり、クッション830の上面の法線方向から視た図である。図31に示すように、第1実施形態の変形例4では、2本のチューブ340がチューブ連結部品380で1本にまとめられ、気体吸引排出装置1に接続されている。
チューブ連結部品380は、測定領域に配置される複数本のチューブ340を連結し、気体吸引排出装置1に接続されるチューブ340の本数を測定領域に配置されるチューブ340の本数よりも少なくする連結部品である。
図32に示すように、チューブ連結部品380は、3つの接続部381、382、及び383を有している。接続部381、382、及び383の外周側には、先端側から離れるに従って最大径が大きくなる階段状の段差が形成されている。
なお、チューブ連結部品380は、3つの接続部を有する構造には限定されず、必要に応じて4つ以上の接続部を有する構造としてもよい。つまり、3本以上のチューブ340がチューブ連結部品380で1本にまとめられ、気体吸引排出装置1に接続されてもよい。
接続部381、382、及び383には、チューブ340が圧入により接続されるが、接続部381、382、及び383の外周側に先端側から離れるに従って最大径が大きくなる階段状の段差が形成されているため、複数の内径のチューブ340を接続可能である。
このように、測定領域に配置されるチューブ340は1本には限定されず、2本以上のチューブ340を連結して使用してもよい。複数本のチューブを測定領域に配置することで、要求仕様に応じて、測定領域の面積を拡大したり、切れ目340xの個数を増やしたりすることが容易となる。
2本以上のチューブ340を連結して使用する場合も、チューブ連結部品380を用いてチューブ340を連結し、気体吸引排出装置1に接続されるチューブ340の本数を1本とすることで、第1実施形態と同様に、気体情報取得装置3の小型化が可能となる。
〈第1実施形態の変形例5〉
第1実施形態の変形例5では、吸入路が上側を向いた気体吸引口を用いる例を示す。なお、第1実施形態の変形例5において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図33は、第1実施形態の変形例5に係る気体吸引口を例示する斜視図である。図34は、第1実施形態の変形例5に係る気体吸引口にチューブを挿入した状態を示す斜視図である。気体情報取得装置3は気体吸引口360に代えて気体吸引口360Aを有してもよい。
図33及び図34に示すように、気体吸引口360Aは、下部材369aと上部材369bが接合された構造体である。下部材369aと上部材369bを一体に形成してもよい。下部材369a及び上部材369bの平面形状は円形であり、上部材369bの上面外周側はR形状となっている。
気体吸引口360Aは、例えば、天然ゴム、合成ゴム(シリコーンゴム、ウレタンゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム等)、熱可塑性エラストマー等により形成できる。気体吸引口360をこのような材料で作製することで、監視対象者が寝たときに違和感(ごつごつ感等)を与え難くすることができる。又、気体吸引口360Aにおいて、上部材369bの上面外周側をR形状とすることで、監視対象者が寝たときに違和感(ごつごつ感等)を与え難くすることができる。
上部材369bには、吸入路364が垂直方向に設けられている。又、下部材369a及び上部材369bには、チューブ340が挿入される挿入孔369xが水平方向に設けられている。吸入路364と挿入孔369xとは連通している。挿入孔369xにチューブ340が挿入されると、チューブ340の空洞と吸入路364とが連通する。下部材369a及び上部材369bは、吸入路364の方向をチューブ340の空洞が延伸する方向に対して屈曲させる流路方向変換部である。
なお、本願において平行や垂直は、厳密な意味での平行や垂直のみを指すものではなく、本願の効果を損なわない範囲内で実質的に平行や垂直の場合も含むものとする。
このように、チューブ340の空洞はマットレス810の上面と平行方向に延伸しているが、気体吸引口360Aは、チューブ340の空洞と連通する吸入路364の方向をマットレス810の上面から離れる方向に変換する。ここで、吸入路364がマットレス810の上面から離れる方向(すなわち、気体の吸入方向)は、例えば、マットレス810の上面と垂直な方向である。これにより、マットレス810の上側(監視対象者が横たわっている方向)に存在する気体を確実に吸引可能となる。
なお、チューブ340の空洞と連通する吸入路364の方向をマットレス810の上面から離れる方向に変換できる形状であれば、気体吸引口360Aとは異なる形状であってもよい。例えば、吸入路364をL字形とし、L字の一端部がマットレス810の上面から離れる方向を向く形状としてもよい。或いは、気体吸引口を箱状にしてもよい。
〈第2実施形態〉
第2実施形態では、気体吸引排出装置を消臭ユニット等と一体化した気体情報取得装置の例を示す。なお、第2実施形態において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図35は、第2実施形態に係る気体情報取得装置を例示する斜視図である。なお、図35において、筐体400の上蓋の図示は省略されている。
図35に示すように、気体情報取得装置3Aは、主に、気体吸引排出装置1Aと、筐体400と、消臭ユニット410と、回路基板420とを有している。気体吸引排出装置1Aと、消臭ユニット410と、回路基板420は、同一の筐体400内に収容されている。
筐体400は、例えば、樹脂や金属板等により作製されている。筐体400の大きさは、例えば、縦180mm×横90mm×高さ50mm程度とすることができる。但し、回路基板420の小型化により、縦方向を1/3程度、高さ方向を1/2程度に小型化することが可能である。筐体400には、気体を外部に吐出すための貫通孔400xが設けられている。なお、本実施形態では、センサ91は臭いセンサである。
消臭ユニット410は、チューブ340を介して気体吸引排出装置1Aが吸引し、センサ91側に排出した気体の臭いを消すために設けられている。消臭ユニット410としては、例えば、嫌な臭いを吸着・吸収して除去する活性炭や生物処理するバイオ消臭剤、或いは、嫌な臭いを優しい香りに変える消臭剤(芳香剤)等を用いることができる。なお、生物処理とは、微生物が、自分が生きていくために臭いの素である悪臭物質や悪臭成分を取り入れて酸化分解し、エネルギーに変換する処理である。
回路基板420には、例えば、マイクロブロア20に供給する電源回路、センサ91に接続される回路、排泄物の有無の検知等を行い、その結果を外部にデータ転送する回路等を設けることができる。又、回路基板420には、コネクタ430が実装されており、外部との電気的な接続を可能としている。コネクタ430は、チューブ340が接続される側とは反対側に配置されてもよい。
このように、気体情報取得装置3Aでは、筐体400内に消臭ユニット410を配置することで、気体吸引排出装置1Aが排出する気体が異臭(悪臭)を伴っていても、消臭ユニット410で消臭してから貫通孔400xを介して外部に放出できる。そのため、気体情報取得装置3Aが設置される室内を、異臭(悪臭)のない快適な環境とすることができる。又、室内には気体情報取得装置3Aの気体排出に伴う異臭(悪臭)が存在しないため、センサ91は本来検出すべき臭いを検出可能となり、誤検知を防止できる。
以上、好ましい実施形態等について詳説したが、上述した実施形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、各実施形態及びその変形例では、測定領域をベッド上としたが、測定領域はベッド上には限定されず、監視対象者(被介護者、患者等)が横たわることができる敷き寝具上にあればよい。敷き寝具とは、例えば、ベッド、布団、マットレス、クッション材、及びこれらに類するものである。
又、各気体吸引排出装置において、フィルターの目詰まり状態やチューブの状態の検出のために、ひずみゲージに代えて圧力計を用いてもよい。
1、1A 気体吸引排出装置、3、3A 気体情報取得装置、10 下ケース、11、61 突出部、12A、12B、15、41、43、62、64、82、85、400x 貫通孔、13、14、23、42、63、83、84 凹部、17 ゲージ取付部、20 マイクロブロア、21 本体、22 外部接続端子、30 マイクロブロアサポート、40 フィルターサポートプレート、50 フィルターユニット、51、55 フィルターサポート、52 フィルター、60 上ケース、70 ビス、80 マイクロブロアケース、91 センサ、92 配線基板、93 スペーサ、94 ビス、100 ひずみゲージ、110 基材、110a 上面、120 機能層、130 抵抗体、131、831 第1部分、132、832 第2部分、140 配線、150 端子部、211 外ケース、211a 空洞部、211b、212a、219 壁部、211c、212b 貫通孔、212 内ケース、214 ばね連結部、215 振動板、215a 圧電素子、215b ダイヤフラム、216 第1ブロア室、217a 流入通路、217b 流入空間、218 第2ブロア室、219a 開口部、300 ケース、320 領域、330 上蓋、340 チューブ、341 貫通孔、351、352、353 固定部材、360、360A 気体吸引口、362 蓋部、363、381、382、383 接続部、364 吸入路、369a 下部材、369b 上部材、369x 挿入孔、380 チューブ連結部品、400 筐体、410 消臭ユニット、420 回路基板、430 コネクタ、800 ベッド、810 マットレス、830 クッション

Claims (12)

  1. 気体の吸引及び排出を行うマイクロブロア、及び前記マイクロブロアよりも前記気体の排出側に配置され、前記気体の情報を取得するセンサ、を備えた気体吸引排出装置と、
    前記気体吸引排出装置の吸引側に接続され、前記気体の情報の測定領域まで延伸する管状部材と、を有し、
    前記管状部材は、
    前記気体の流路の一部となる空洞と、
    前記管状部材の長手方向に沿って少なくとも1つ設けられた、前記空洞内に前記気体を吸引する細長状の切れ目と、を備え、
    前記切れ目の両側に、前記管状部材の外周面を覆う一対の姿勢保持部材が設けられ、
    前記姿勢保持部材は、負荷に応じて変形し、前記切れ目を開閉させる気体情報取得装置。
  2. 複数の前記切れ目が前記管状部材の長手方向に沿って離散的に配置された請求項1に記載の気体情報取得装置。
  3. 前記管状部材の長手方向の同一位置において、前記管状部材の半径方向の異なる位置に、複数の前記切れ目が配置されている請求項1又は2に記載の気体情報取得装置。
  4. 前記管状部材の前記気体吸引排出装置と接続されていない側の端部に取り付けられた気体吸引口を有し、
    前記気体吸引口は、前記空洞と連通する常時開放された吸入路を備えている請求項1乃至3の何れか一項に記載の気体情報取得装置。
  5. 前記測定領域は、監視対象者が横たわることができる敷き寝具上にあり、
    前記管状部材は、前記敷き寝具の上面の法線方向から視て、前記気体吸引口を内側にして、渦巻き状に配置されている請求項4に記載の気体情報取得装置。
  6. 前記気体吸引口は、前記敷き寝具の上面の法線方向から視て、対向配置された2つの前記切れ目の間に配置されている請求項5に記載の気体情報取得装置。
  7. 前記測定領域は、監視対象者が横たわることができる敷き寝具上にあり、
    前記管状部材は、前記敷き寝具の上面の法線方向から視て、前記切れ目が前記測定領域内に分散して配置されるように屈曲している請求項1乃至4の何れか一項に記載の気体情報取得装置。
  8. 前記姿勢保持部材は、円筒状である請求項1乃至7の何れか一項に記載の気体情報取得装置。
  9. 前記管状部材は1本である請求項1乃至8の何れか一項に記載の気体情報取得装置。
  10. 前記気体吸引排出装置は、前記気体の吸引方向及び排出方向を揃えて直列に配置された複数のマイクロブロアを有する請求項1乃至9の何れか一項に記載の気体情報取得装置。
  11. 前記センサは、前記気体の情報として前記気体の臭いを検出する臭いセンサである請求項1乃至10の何れか一項に記載の気体情報取得装置。
  12. 前記気体吸引排出装置と消臭ユニットを同一筐体内に収容した請求項11に記載の気体情報取得装置。
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