JP2021145156A - 通信装置、及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より高効率な無線通信を行うことができるようにする。【解決手段】無線基地局であって、他の無線基地局の設定情報に関する情報を他の無線基地局から取得し、他の無線基地局の設定情報に関する情報に基づいて、他の無線基地局の設定情報と無線基地局の設定情報が共通するか否かを示す共有確認情報を生成し、共有確認情報を他の無線基地局に送信する制御を行う制御部を備える通信装置が提供される。本技術は、例えば、無線LANシステムに適用することができる。【選択図】図2

Description

本技術は、通信装置、及び通信方法に関し、特に、より高効率な無線通信を行うことができるようにした通信装置、及び通信方法に関する。
近年、無線LAN(Local Area Network)サービスの拡大のため、オフィスや家庭などの屋内に複数の無線基地局(基地局)を設置するユースケースが増加している。そのため、無線LANサービスを開始する無線端末は、複数存在する無線基地局の中から最適な無線基地局を選択しなければならない。
さらに、スマートフォンやタブレット端末、ノート型パーソナルコンピュータなどの移動しながら無線LANサービスを使用することが想定される無線端末にとっても同様に、無線通信が途切れないようにその場その場で最適な無線基地局へ接続を切り替えることが望ましい。
ここで、無線LANサービスを利用するに際して、アクティブスキャン方式を採用した場合に、無線端末の学習情報を利用してスキャンに設定する時間を設定する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007-306510号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術であると、無線通信の学習が必要であって初期設定などでは使用できないために効率的であるとは言い難く、より高効率な無線通信を行うための技術が求められていた。
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、より高効率な無線通信を行うことができるようにするものである。
本技術の第1の側面の通信装置は、無線基地局であって、他の無線基地局の設定情報に関する情報を他の無線基地局から取得し、前記他の無線基地局の設定情報に関する情報に基づいて、前記他の無線基地局の設定情報と前記無線基地局の設定情報が共通するか否かを示す共有確認情報を生成し、前記共有確認情報を前記他の無線基地局に送信する制御を行う制御部を備える通信装置である。
本技術の第1の側面の通信方法は、無線基地局の通信装置が、他の無線基地局の設定情報に関する情報を他の無線基地局から取得し、前記他の無線基地局の設定情報に関する情報に基づいて、前記他の無線基地局の設定情報と前記無線基地局の設定情報が共通するか否かを示す共有確認情報を生成し、前記共有確認情報を前記他の無線基地局に送信する通信方法である。
本技術の第1の側面の通信装置、及び通信方法においては、他の無線基地局の設定情報に関する情報が他の無線基地局から取得され、他の無線基地局の設定情報に関する情報に基づいて、他の無線基地局の設定情報と無線基地局の設定情報が共通するか否かを示す共有確認情報が生成され、共有確認情報が他の無線基地局に送信される。
本技術の第2の側面の通信装置は、無線端末であって、要求信号を無線基地局に送信する際に、前記要求信号に対する応答信号の多重化に関する多重化情報を含む前記要求信号を送信する制御を行う制御部を備える通信装置である。
本技術の第2の側面の通信方法は、無線端末の通信装置が、要求信号を無線基地局に送信する際に、前記要求信号に対する応答信号の多重化に関する多重化情報を含む前記要求信号を送信する制御を行う通信方法である。
本技術の第2の側面の通信装置、及び通信方法においては、要求信号を無線基地局に送信する際に、要求信号に対する応答信号の多重化に関する多重化情報を含む要求信号が送信される。
本技術の第1の側面、及び第2の側面の通信装置は、独立した装置であってもよいし、1つの装置を構成している内部ブロックであってもよい。
本技術の第1の側面、及び第2の側面によれば、より高効率な無線通信を行うことができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
無線通信システムの構成の例を示す図である。 本技術を適用した通信装置の一実施の形態の構成の例を示すブロック図である。 アクティブスキャン方式の概要を示す図である。 プローブ応答の多重通信の例を示す図である。 プローブ応答の多重通信を行う際に狭帯域化した場合の例を示す図である。 本技術を適用したプローブ応答の多重通信の例を示す図である。 共通設定情報リストの例を示す図である。 全体のシーケンスの例を示す図である。 APスキャンフェーズの流れを説明するフローチャートである。 APスキャンフェーズにおける共通フラグの状態遷移図である。 多重化情報フレームのフォーマットの例を示す図である。 多重化情報交渉フェーズの流れを説明するフローチャートである。 多重化情報交渉フェーズにおける共通フラグの状態遷移図である。 共通設定情報リストの共有の第1の例を示す図である。 共通設定情報リストの共有の第2の例を示す図である。 プローブトリガフレームのフォーマットの例を示す図である。 プローブ応答多重フレームのフォーマットの例を示す図である。 STAスキャンフェーズの流れを説明するフローチャートである。 多重プローブ応答の生成処理の流れを説明するフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本技術の実施の形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本技術の実施の形態
2.変形例
<1.本技術の実施の形態>
(無線通信システムの構成例)
図1は、無線通信システムの構成の例を示す図である。
図1において、無線通信システムは、無線基地局(AP:Access Point)と、無線基地局に接続された無線端末(STA:Station)からなる複数のネットワーク(BSS:Basic Service Set)により構成される無線LAN(Local Area Network)のシステムである。
図1においては、ある家庭内に、3台の無線基地局AP1乃至AP3が設置され、1台の無線端末STAが存在する場合を想定している。無線基地局AP1は、ネットワークBSS1を運用している。同様に、無線基地局AP2,AP3は、ネットワークBSS2,BSS3をそれぞれ運用している。このとき、無線端末STAは、無線基地局AP1乃至AP3が運用しているネットワークBSS1乃至BSS3のいずれかに接続することができる。
なお、図1に示した無線通信システムの構成は一例であって、これに限定されるものではなく、接続が確立された複数の通信装置(無線基地局AP)が存在し、それぞれの通信装置(無線基地局AP)に対し、その周囲の端末としての通信装置(無線端末STA)が存在していればよく、図1に示した条件が満たされていれば、その位置関係も問わない。
(通信装置の構成例)
図2は、本技術を適用した通信装置(無線通信装置)の一実施の形態の構成の例を示すブロック図である。
図2に示した通信装置10は、図1の無線通信システムにおける無線基地局AP又は無線端末STAとして構成される。
図2において、通信装置10は、制御部101、記憶部102、データ処理部103、送信部104、受信部105、及びアンテナ共有部106から構成される。また、通信装置10において、アンテナ共有部106に対しては、アンテナ107が設けられる。
制御部101は、例えばマイクロプロセッサ等のプロセッサにより構成され、通信装置10における各部の動作を制御する。また、制御部101は、各ブロック間の情報(データ)の受け渡しを行う。
例えば、制御部101は、送信部104を制御して、送信パラメータの調整やその判断などの処理を行う。また、例えば、制御部101は、受信部105を制御して、受信パラメータの調整やその判断などの処理を行う。
記憶部102は、例えば不揮発性メモリや揮発性メモリ等の半導体メモリから構成される。記憶部102は、制御部101からの制御に従い、各種のデータを記憶する。
例えば、通信装置10が無線基地局APである場合に、記憶部102には、他の無線基地局APから送信されるビーコンの受信電力など、必要な信号送信状況や信号受信状況等を記憶することができる。さらに、記憶部102には、後述する共通設定情報リストを記憶することができる。
データ処理部103は、制御部101からの制御に従い、通信を行うデータ(信号)に対するデータ処理を行う。具体的には、例えば、送信時において、データ処理部103は、パケットに載せて送信する送信データを生成し、送信部104に供給する。また、例えば、受信時において、データ処理部103は、受信部105から供給される受信信号から受信データを抽出する。
送信部104は、制御部101からの制御に従い、データ処理部103から供給される送信データから、送信信号を生成し、アンテナ共有部106に供給する。
送信部104は、アナログ信号変換部111及びRF送信部112から構成される。アナログ信号変換部111は、送信データを、デジタル信号からアナログ信号に変換し、RF送信部112に供給する。RF送信部112は、アナログ信号変換部111から供給されるアナログ信号の周波数変換や電力増幅等を行い、送信信号を生成する。
ここで、通信装置10が無線基地局APである場合に、送信部104は、制御部101から指示された周波数帯域(RU:Resource Unit)を利用して、送信信号を生成することができる。
アンテナ共有部106は、送信時には、送信部104(のRF送信部112)から供給される送信信号を、アンテナ107を介して電磁波として放出する。また、アンテナ共有部106は、受信時には、アンテナ107を介して受信した電磁波を、受信信号として受信部105に供給する。
受信部105は、制御部101からの制御に従い、アンテナ共有部106から供給される受信信号から、受信データを抽出し、データ処理部103に供給する。
受信部105は、RF受信部121及びデジタル信号変換部122から構成される。RF受信部121は、受信信号の周波数変換や電力増幅等を行うことで、デジタル信号へ変換し易いアナログ信号への変換を行い、デジタル信号変換部122に供給する。なお、RF受信部121に含まれるLNA(Low Noise Amplifier)は、受信強度にAGC(Auto Gain Control)によって利得を制御する。デジタル信号変換部122は、RF受信部121から供給されるアナログ信号をデジタル信号に変換し、データ処理部103に供給する。
以上のように構成される通信装置10は、図1の無線通信システムにおける無線基地局AP(又は無線端末STA)として構成されるが、より高効率な無線通信を行うために、制御部101が、例えば、次のような機能を有している。すなわち、詳細は後述するが、制御部101は、無線基地局APにて共有された共通設定情報リストに基づき、多重化されたプローブ応答を送信して、高効率なアクティブスキャンが行われるように各部の動作を制御する。
(本技術の概要)
ところで、無線LANサービスを利用するに際して、無線端末STAは、複数存在する無線基地局APの中から最適な無線基地局APを選択したり、あるいは、移動しながら使用する無線端末STA(移動端末)では、無線通信が途切れないようにその場その場で最適な無線基地局APへ接続を切り替えたりすることになる。
このような運用を実現するために、無線端末STAには、周囲のネットワークBSSの高速スキャンが求められる。例えば、無線LANのPHY/MAC層の規格であるIEEE802.11では、スキャンの方法として、パッシブスキャンとアクティブスキャンの2つの方式が規定されている。
パッシブスキャン方式は、無線基地局APから定期的に送信されるビーコン信号(ビーコン)から接続に必要な情報を得る方式である。一方で、アクティブスキャン方式は、無線端末STAのほうから無線基地局APへ要求信号(プローブ要求)を送信し、その応答信号(プローブ応答)として様々な情報を得る方式である。
パッシブスキャン方式では、無線端末STAが、無線基地局APからのビーコンが送信されるまで待機しなければならないため、より高速に接続先を探索するためには、無線端末STAから要求信号を送信するアクティブスキャン方式を使用するのが望ましい。
しかしながら、アクティブスキャン方式においても、複数の無線基地局APから信号を受信するには、一定時間待機しなければならない。この時間の設定値によっては、効率よく無線基地局APの情報を収集できない恐れがあり、アクティブスキャン方式の効率化が求められている。
例えば、上述した特許文献1には、無線端末の学習情報を利用してスキャンに関する時間を設定するものが開示されている。この特許文献1に開示されている方式では、同一の場所で一定時間の学習が必要となるため、初期設定時などでは使用することができない。そこで、本技術では、このような無線端末の学習等を必要とせずに、初期設定としても使用することができる高効率なアクティブスキャン方式を実現できるようにする。
図3は、アクティブスキャン方式の概要を示している。なお、図3において、時間の方向は、図中の左側から右側に向かう方向とされる。
アクティブスキャン方式ではまず、無線端末STAが、プローブ要求を、その周囲に配置された無線基地局APに送信する。このプローブ要求を受信した各無線基地局APは、プローブ応答を、無線端末STAに送信する。その際に、各無線基地局APは、他の無線基地局APと通信が重ならないように(被らないように)するため、設定したランダム時間をカウントしていき、そのカウントが"0"になった後に、プローブ応答の送信を開始する。
仮に、ある無線基地局APにおいて、待機時間中に、他の無線基地局APがプローブ応答を送信したことが分かった場合、そのプローブ応答の送信が終了するまでカウントダウンを待機した後に、カウントダウンを再開する。
より具体的には、図3に示すように、無線端末STAが、プローブ要求を、無線基地局AP1,AP2,AP3にそれぞれ送信した場合、時刻t12乃至時刻t14において、無線基地局AP1,AP2,AP3のうち、無線基地局AP2が、プローブ応答を無線端末STAに送信するが、その間に、無線基地局AP2を除いた無線基地局AP1,AP3は待機している。
その後、時刻t15乃至時刻t17において、無線基地局AP2を除いた無線基地局AP1,AP3のうち、無線基地局AP1が、プローブ応答を無線端末STAに送信するが、その間に、無線基地局AP3は待機している。そして、時刻t18乃至時刻20において、無線基地局AP1,AP2を除いた無線基地局AP3が、プローブ応答を無線端末STAに送信する。
なお、図3において、DIFS(DCF Inter Frame Space)は、無線基地局APが他の無線基地局APからのデータの送信後に一定時間だけ待機していることを表している。また、SIFS(Short Inter Frame Space)は、無線端末STAが自分宛のデータを正しく受信した場合に、その返答(Ack:Acknowledgement)を送るときに一定時間だけ待機していることを表している。
このように、アクティブスキャン方式は、無線端末STAの周囲に存在する無線基地局APの数が多いほど、処理時間が長くなる。また、無線端末STAは、その周囲の無線基地局APがどれくらい存在するかわからない場合に、プローブ応答を待つ時間(プローブ応答待機時間)を長く設定しなければならず、よりスキャンに長い時間を要してしまう。
このことから、アクティブスキャン方式の処理時間の短縮化を図るために、複数の無線基地局APが送信するプローブ応答を、周波数多重化して送信する方式が想定される。図4は、プローブ応答の多重通信の例を示している。
図4において、無線端末STAは、その周囲の無線基地局APにプローブ要求を送信するに際し、信号多重化に関する情報(トリガ情報)を含むフレームを付加して通知する。そして、このプローブ要求を受信した無線基地局APは、受け取ったトリガ情報に含まれる信号多重化に関する情報に基づいて、周波数帯域を選択し、選択した周波数帯域にてプローブ応答を送信することができる。
より具体的には、図4に示すように、無線端末STAが、トリガ情報を含むプローブ要求を、無線基地局AP1,AP2,AP3にそれぞれ送信した場合、プローブ要求を受信した無線基地局AP1,AP2,AP3は、トリガ情報に基づき、プローブ応答を周波数多重化して無線端末STAに同時に送信することになる。これにより、無線端末STAは、無線基地局AP1,AP2,AP3からのプローブ応答を同時に受信することができるため、プローブ応答待機時間を短くして、アクティブスキャンの時間を短縮することができる。
この周波数多重に関する方式は、現在規格化が進められているIEEE802.11axで採択された技術に基づいている。IEEE802.11axでは、1つの無線基地局APが複数の無線端末STAに対して周波数多重を実施させる手段のみ許されている。また、下記の文献には、無線基地局AP同士での多重化情報をやりとりする技術が開示されている。
文献:特開2017-22459号公報
しかしながら、無線端末STAが、その周囲にどれだけの無線基地局APが存在するかどうかが分からない場合、プローブ応答に使用する帯域を、無線端末STA側から指定することができず、無線基地局AP側で選択することになる。この場合において、無線端末STAは、周囲の無線基地局APと使用帯域が重なる確率を下げるために、プローブ応答(の信号)を、なるべく狭帯域にして通信を行うこととなる。
図5は、プローブ応答の多重通信を行う際に狭帯域化した場合の例を示している。なお、図5において、図中の左側から右側に向かう方向が時間の方向とされ、図中の下側から上側に向かう方向が周波数の大きさを表している。
ここで、図5に示すように、プローブ応答を狭帯域化し過ぎてしまうと、1つのプローブ応答の送信に要する時間が長くなり、期待しているようなアクティブスキャンの処理時間の短縮化の効果が得られない恐れがある。
すなわち、図5においては、各無線基地局APで共通となるプリアンブル信号のほか、無線基地局AP1からのプローブ応答と、無線基地局AP2からのプローブ応答と、無線基地局AP3からのプローブ応答が送信されているが、各無線基地局APからのプローブ応答が狭帯域化されているため、アクティブスキャンの処理時間の短縮化の効果を得られないことが想定される。
そこで、本技術では、無線端末STAが複数の無線基地局APに周波数多重通信を実施させるに際し、事前に生成(作成)しておいたリスト(後述する共通設定情報リスト)に基づき、周波数多重化で用いられる送信帯域を決定して、高効率なアクティブスキャンを実現する方法を提案する。
図6は、本技術を適用したプローブ応答の多重通信の例を示している。本技術を適用したプローブ応答の多重通信では、プローブ応答を送信する際に、周囲の無線基地局APと共通する情報(以下、共通情報という)を送信する場合には広い帯域を利用した送信を行う。この場合において、無線端末STAは、複数の無線基地局APからのプローブ応答(の信号)が重なった状態で受信を行うが、各無線基地局APから送信される情報がすべて同じであれば、各信号が干渉せずに信号を復号することが可能である。
一方で、本技術を適用したプローブ応答の多重通信では、周囲の無線基地局APと異なる情報(共通情報以外の情報、以下、固有情報ともいう)を送信する場合には、狭い帯域を利用した送信を行う。この場合において、無線端末STAは、各無線基地局APからのプローブ応答(の信号)が別の周波数帯域で送信されることとなるため、各信号を分離して受信し、復号することが可能である。
このように、図6においては、プローブ応答の多重通信を行うに際し、共通情報とそれ以外の情報(固有情報)とを分けて、広い帯域と狭い帯域のそれぞれを利用して通信を行うことで、上述したすべての情報を狭い帯域で送る方法(図5)と比べて、送信時間が短くなって、アクティブスキャンに要する時間を短縮化することができる。
なお、第1の帯域としての広い帯域(広帯域)は、第2の帯域としての狭い帯域(狭帯域)よりも広い帯域を意味し、第1の帯域と第2の帯域とを比べた場合に、第1の帯域(例えば20MHz〜40MHz等)は、第2の帯域(例えば、2MHz等)よりも帯域が広い(第2の帯域は第1の帯域よりも帯域が狭い)という関係を有していれば、第1の帯域と第2の帯域に対していずれの帯域を割り当てるようにしてもよい。また、第1の帯域には、各無線基地局APにて同一の帯域が割り当てられ、第2の帯域には、無線基地局APごとに異なる帯域が(ランダムに)割り当てられる。
(共通設定情報リストの例)
ここで、各無線基地局APにおいて、共通情報であるか否かの判定は、周囲の無線基地局AP同士であらかじめ生成したリスト(以下、共通設定情報リストという)に基づいて行われる。図7は、共通設定情報リストの例を示している。この共通設定情報リストは、ある無線基地局APにおいて、設定情報が他の無線基地局APと共通であるか否かを判別するための共通設定情報判別情報であるとも言える。
図7において、プローブ応答で送信し得る情報を、設定情報と称する。すなわち、共通設定情報リストは、各設定情報に対して、"Yes","No","Unknown","Initial"の4パターンの情報を設けている。この4パターンの情報は、2ビットの共通フラグ(Common Flag)により識別される。
例えば、プローブ要求によって要求された設定情報のうち、共通フラグが"Yes"となる設定情報は、周囲の無線基地局APと共通な情報であるため、広い帯域を利用して送信することが可能である。また、共通フラグが"Yes"以外の設定情報は、周囲の無線基地局APと異なる情報であるため、狭い帯域を利用して送信することが可能である。すなわち、共通フラグは、共通設定情報リストにおける無線基地局APの設定情報に関する情報であるとも言える。
なお、共通設定情報リストは、例えばSSID(Service Set Identifier)ごとや、設定されたグループごとなど、所定の単位ごとに生成するようにしてもよい。図7では、同一のSSIDと、その他(特定のグループ)ごとに、共通設定情報リストが生成されている。
例えば、設定情報に対する共通フラグ(同一のSSID,その他)として、Timestampには、"No","No"が設定され、Beacon intervalには、"Yes","No"が設定され、Capability Informationには、"Yes","Yes"が設定されている。また、例えば、SSIDには、"Yes","No"が設定され、Supported Rates and BSS Membership Selectorsには、"Yes","Yes"が設定され、DSSS Parameter Setには、"Unknown","Unknown"が設定されている。
ここで、無線基地局AP間の共通情報としては、例えばオフィス内で無線基地局製品を使用するようなケースの場合、Capability Information等の情報は、ほぼ同一の情報であることが多いと想定される。また、例えば家庭内で異なる製品の無線基地局を導入するようなケースの場合、IEEE802.11n対応やIEEE802.11ac対応、使用可能周波数帯域など、共通情報は、複数存在することが想定される。
一方で、例えばMAC(Media Access Control address)アドレスやTimestampのような無線基地局APごとに個別の情報は、個別に通信する必要があるため、共通情報とはならずに、固有情報とされる。
(全体のシーケンスの例)
図8は、本技術における全体のシーケンスの例を示す図である。
図8において、本技術を適用した処理の流れを、全体のシーケンスとして示すと、APスキャンフェーズ(S1)と、多重化情報交渉フェーズ(S2)と、STAスキャンフェーズ(S3)の3つのフェーズに分けることができる。
APスキャンフェーズ(S1)は、各無線基地局APが、他の無線基地局APからのビーコン(通知信号)に基づき、自身が保持する共通設定情報リストを更新(又は生成)するフェーズである。
このAPスキャンフェーズでは、各無線基地局AP(例えば無線基地局AP1)がその周囲の他の無線基地局AP(例えば無線基地局AP2,AP3)から送信されてくるビーコンを受信する(S11,S12,S13)。各無線基地局APは、受信したビーコンに含まれる設定情報に基づいて、自身の保持する共通設定情報リストの更新(又は生成)を行う。
なお、APスキャンフェーズの詳細は、図9及び図10を参照して後述する。
多重化情報交渉フェーズ(S2)は、APスキャンフェーズにより生成した共通設定情報リストを、各無線基地局AP間で共有し、無線基地局APの間で同一の共通設定情報リストを保持しているか否かを確認するフェーズである。
この多重化情報交渉フェーズでは、例えば、無線基地局AP1が多重化情報フレームを生成して、無線基地局AP2,AP3に送信する(S21)。ここで、詳細は後述するが、多重化情報フレームは、自身(の基地局AP)が保持している共通設定情報リストの設定情報に関する情報を含む。
無線基地局AP2,AP3は、無線基地局AP1からの多重化情報フレームを受信し、無線基地局AP1と同一の共通設定情報リストを保持している場合、その返答(Ack)を、無線基地局AP1に送信する(S22,S23)。
ここで、図8の例では、無線基地局AP2,AP3が、無線基地局AP1と同一の共通設定情報リストを保持しているため、Ackを送信しているが、無線基地局AP1と異なる共通設定情報リストを保持している場合、無線基地局AP2,AP3は、自身の共通設定情報リストの設定情報に関する情報を含む多重化情報フレームを生成し、無線基地局AP1に送信することになる。
この多重化情報交渉フェーズは、あらかじめ定められた一定の間隔で実施されることを想定するが、そのタイミングに限らず、例えば、いずれかの無線基地局APが設定情報を変更したとき、又は隣接する新たな無線基地局APを検出したときなどをトリガにして実施するようにしてもよい。
なお、多重化情報交渉フェーズの詳細は、図11乃至図15を参照して後述する。
STAスキャンフェーズ(S3)は、アクティブスキャン方式を使用するに際し、無線端末STAがプローブ要求を送信した場合に、その要求に応じて、無線基地局APがプローブ応答を送信するフェーズである。
ただし、ここでは、プローブ要求として、トリガ付プローブ要求が無線端末STAにより送信され、プローブ応答として、無線基地局APにより多重プローブ応答が送信される。ここで、プローブ要求(トリガ付プローブ要求)は、要求信号である一方で、プローブ応答(多重プローブ応答)は、要求信号に対する応答信号であると言える。
ここで、詳細は後述するが、トリガ付プローブ要求は、プローブ要求に加えて、多重プローブ応答時の周波数帯域や送信電力等の情報を含んだトリガ情報を含む。また、多重プローブ応答では、無線基地局APの共通情報が広帯域フレームで送信され、無線基地局APのそれぞれの固有情報が狭帯域フレームで送信される。
このSTAスキャンフェーズでは、例えば、無線端末STAが電源をオンしたとき(S41)、トリガ付プローブ要求を、無線基地局AP1乃至AP3にそれぞれ送信する(S31)。無線基地局AP1乃至AP3は、無線端末STAからのトリガ付プローブ要求に基づき、多重プローブ応答を無線端末STAに送信する(S32)。
無線端末STAは、無線基地局AP1乃至AP3からの多重プローブ応答を受信し、その返答(Multi-STA Ack)を、無線基地局AP1乃至AP3にそれぞれ送信する(S33)。
なお、STAスキャンフェーズの詳細は、図16乃至図19を参照して後述する。
以上のように、本技術では、APスキャンフェーズと、多重化情報交渉フェーズと、STAスキャンフェーズの3つのフェーズによって、アクティブスキャン方式による無線LANサービスの運用が実現されるが、以下、各フェーズの詳細について順に説明する。
(APスキャンフェーズの詳細)
まず、図9乃至図10を参照して、図8のAPスキャンフェーズの詳細について説明する。
図9は、無線基地局APとしての通信装置10により実行されるAPスキャンフェーズの処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS101において、受信部105は、他の無線基地局APから送信されてくるビーコンを受信する。
ステップS102において、制御部101は、受信したビーコンに含まれる設定情報に基づいて、記憶部102に記憶された共通設定情報リスト内の各設定情報を抽出する。
ステップS103において、制御部101は、抽出した設定情報に基づいて、記憶部102に記憶された共通設定情報リストの共通フラグ(Common Flag)を更新する。
ここでは、他の無線基地局APから受信したビーコンに含まれる設定情報(例えば、TimestampやBeacon interval等)と、自身が保持している共通設定情報リスト内の各設定情報(例えば、TimestampやBeacon interval等)との関係が、所定の関係を満たす場合に、共通設定情報リストにおける設定情報に対する共通フラグ(Common Flag)の状態(例えば、"Yes","No","Unknown")が更新される。
ステップS103の処理が終了すると、図9に示したAPスキャンフェーズの処理は終了する。
図10は、APスキャンフェーズにおける共通フラグの状態遷移図を示している。
上述したように、APスキャンフェーズにおいて、2ビットの共通フラグ(Common Flag)は、"Initial","Yes","No","Unknown"の4つの状態で表すことができる。
第1に、共通フラグが"Initial"である場合において、他の無線基地局APからのビーコン内に設定情報があり、かつ、その設定情報が自身と同一の設定情報となるとき、共通フラグの状態は、"Initial"から"Yes"に遷移する(図中の「Initial」の円を起点とした矢印で表されるT11)。また、ビーコン内に設定情報があり、かつ、その設定情報が自身と異なる設定情報となるとき、共通フラグは、"Initial"から"No"に遷移する(図中の「Initial」の円を起点とした矢印で表されるT12)。
なお、共通フラグが"Initial"である場合において、他の無線基地局APからのビーコン内に設定情報がないとき、共通フラグは、"Initial"から"Unknown"に遷移する(図中の「Initial」の円を起点とした矢印で表されるT13)。
第2に、共通フラグが"Yes"である場合において、他の無線基地局APからのビーコン内に設定情報があり、かつ、その設定情報が自身と同一の設定情報となるとき、共通フラグは、"Yes"の状態を維持する(図中の「Yes」の円を起点とした矢印で表されるT11)。また、ビーコン内に設定情報があり、かつ、その設定情報が自身と異なる設定情報となるとき、共通フラグは、"Yes"から"No"に遷移する(図中の「Yes」の円を起点とした矢印で表されるT12)。
なお、共通フラグが"Yes"である場合においても、他の無線基地局APからのビーコン内に設定情報がないときには、共通フラグは、"Yes"から"Unknown"に遷移する(図中の「Yes」の円を起点とした矢印で表されるT13)。
第3に、共通フラグが"No"である場合において、他の無線基地局APからのビーコン内に設定情報があって、その設定情報が自身と同一の設定情報若しくは異なる設定情報となるとき、又は他の無線基地局APからのビーコン内に設定情報がないとき、共通フラグは、"No"の状態を維持する(図中の「No」の円を起点とした矢印で表されるT11,T12,T13)。
第4に、共通フラグが"Unknown"である場合において、他の無線基地局APからのビーコン内に設定情報があり、かつ、その設定情報が自身と同一の設定情報となるとき、又はビーコン内に設定情報がないとき、共通フラグは、"Unknown"の状態を維持する(図中の「Unknown」の円を起点とした矢印で表されるT11,T13)。また、ビーコン内に設定情報があり、かつ、その設定情報が自身と異なる設定情報となるとき、共通フラグは、"Unknown"から"No"に遷移する(図中の「Unknown」の円を起点とした矢印で表されるT12)。
ここでは、ある無線基地局APにおいて、複数の無線基地局APからのビーコンを受信することを想定し、受信したビーコンに含まれる設定情報のうち、1つの設定情報でも自身の設定情報と異なる無線基地局APを検出した場合には、共通フラグの状態を、"No"に遷移させるようにする。また、ここでは、複数の無線基地局APから受信したビーコンのうち、設定情報を含んでいないビーコンが1つでも存在する場合には、共通フラグの状態を、"No"又は"Unknown"に遷移させる。
すなわち、すべての無線基地局APのビーコンに設定情報が含まれ、かつ、すべての無線基地局APの設定情報が自身の設定情報と同一である場合に限って、共通フラグの状態は、"Yes"となる。
以上のように、APスキャンフェーズでは、各無線基地局APが、他の無線基地局APからのビーコンに含まれる設定情報に基づき、自身が保持する共通設定情報リストの共通フラグを更新して、無線基地局APの間で、同一の共通設定情報リストが保持されるようにしている。
(多重化情報交渉フェーズの詳細)
次に、図11乃至図15を参照して、図8の多重化情報交渉フェーズの詳細について説明する。
図11は、多重化情報フレームのフォーマットの例を示している。
ここで、図11において、多重化情報フレームは、IEEE802.11で規定されているエレメントと呼ばれるフレームフォーマットを基本としているが、このフォーマットに限定されるものではない。なお、図11に示したフレームフォーマットは、多重化情報エレメント(AP多重化情報エレメント)を含んでいるため、ここでは、多重化情報フレームと称している。
図11において、多重化情報フレームは、ElementID,Length,Element ID Extension,Common Flag Infoを含む。
ElementIDには、エレメントが多重化情報エレメントであることを示す識別情報が格納される。Lengthには、フレームの長さに関する情報が格納される。Element ID Extensionには、エレメントの拡張情報が格納される。
Common Flag Infoには、各設定情報の共通フラグの状態を含む共通フラグ情報が格納される。ここで共通フラグ情報は、自身の無線基地局APの設定情報と、他の無線基地局APの設定情報とが共通するか否かを示しており、各無線基地局AP間で共通設定情報リストを共有するために、無線基地局APの間で同一の共通設定情報リストを保持しているか否かを確認するための共有確認情報として用いられることになる。
この共通フラグ情報は、各設定情報の共通フラグの状態(例えば、"Yes","No","Unknown"の3つの状態)を、各設定情報に割り当てられた2ビットにより表す。ここで、共通フラグ情報において、各設定情報の共通フラグの状態は、他の無線基地局APの設定情報に関する情報、すなわち、他の無線基地局APからのビーコンに含まれる設定情報又は多重化情報フレームに含まれる共通フラグ情報に基づいて決定することができる。
また、ここでは、例えば、IEEE802.11で規定されているOrder番号を利用して、Common Flag Infoに配置される設定情報の順番を定めることができる。具体的には、上述した図7に示したように、Order番号1がTimestampを表し、Order番号2がBeacon intervalを表し、Order番号3がCapability Informationを表すことになる。同様にして、Order番号4,5,6,・・・が、SSID,Supported Rates and BSS Membership Selectors,DSSS Parameter Set,・・・をそれぞれ表している。
これにより、Common Flag Infoには、2ビットのCommon Flagとして、Order1 Common Flag,Order2 Common Flag,Order3 Common Flag,・・・が順に配置されるが、例えば、Order1 Common Flagは、Timestampの共通フラグの状態を表し、Order2 Common Flagは、Beacon intervalを表し、Order3 Common Flagは、Capability Informationを表している。
なお、以下の説明では、共通フラグ情報(Common Flag Info)に含まれる共通フラグ(Order Common Flag)を、上述した共通フラグ情報リストに含まれる共通フラグ(Common Flag)と区別するために、順序共通フラグとも称する。
多重化情報交渉フェーズにおいては、このような構造を有する多重化情報フレームが、各無線基地局APの間でやり取りされる。
図12は、無線基地局APとしての通信装置10により実行される多重化情報交渉フェーズの処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS201において、受信部105は、他の無線基地局APから送信されてくる多重化情報フレームを受信する。これにより、制御部101は、多重化情報フレームに含まれる共通フラグ情報(Common Flag Info)を取得することができる。
ステップS202において、制御部101は、取得した共通フラグ情報(Common Flag Info)の情報(順序共通フラグ(Order Common Flag)の状態)が、保持している自身の共通設定情報リストの情報(共通フラグ(Common Flag)の状態)と一致するか否かを判定する。
ステップS202において、情報が一致すると判定された場合、処理は、ステップS203に進められる。ステップS203において、送信部104は、他の無線基地局APと通知が重ならないようにランダム時間待機した後に、送信元の他の無線基地局APにAckを送信する。
すなわち、この場合には、APスキャンフェーズ時に、無線基地局APの間で同一の共通設定情報リストを保持しているため、共通設定情報リストの更新は不要とされる。
一方で、ステップS202において、情報が一致しないと判定された場合、処理は、ステップS204に進められる。ステップS204において、制御部101は、共通フラグ情報リスト内の設定情報のうち、共通フラグの状態が、共通フラグ情報の順序共通フラグの状態と一致していない各設定情報を抽出する。
ステップS205において、制御部101は、共通設定情報リスト内の設定情報のうち、抽出した各設定情報の共通フラグ(Common Flag)を更新する。
ここでは、例えば、他の無線基地局APから受信した多重化情報フレームに含まれる共通フラグ情報の順序共通フラグ(Order Common Flag)の状態(例えば、"Yes","No","Unknown")と、自身が保持している共通設定情報リスト内の各設定情報(例えば、TimestampやBeacon interval等)の共通フラグ(Common Flag)の状態(例えば、"Yes","No","Unknown")が一致しない場合(例えば1つでも一致していない場合)に、共通設定情報リストにて一致していない共通フラグの状態(例えば、"Yes","No","Unknown")が更新される。
ステップS206において、送信部104は、他の無線基地局APと通知が重ならないようにランダム時間待機した後に、送信元の他の無線基地局APに、多重化情報フレームを送信する。ここでは、更新後の共通設定情報リストの内容を反映させた共通フラグ情報を含む多重化情報フレームが生成されて送信される。
換言すれば、(自身の)無線基地局APとしての通信装置10においては、他の無線基地局APの設定情報に関する情報(ビーコンに含まれる設定情報、又は多重化情報フレームに含まれる共通フラグ情報)が取得され、取得された当該情報に基づき、自身の無線基地局APの設定情報と他の無線基地局APの設定情報とが共通するか否かを示す共有確認情報としての共通フラグ情報を含む多重化情報フレームが生成され、生成された多重化情報フレームが他の無線基地局APに送信されることになる。
すなわち、この場合には、APスキャンフェーズ時に、異なる共通設定情報リストを生成した無線基地局APの間でも、共通設定情報リストの相違を検出して修正することが可能となる。
ステップS203、又はステップS206の処理が終了すると、図12に示した多重化情報交渉フェーズの処理は終了する。
図13は、多重化情報交渉フェーズにおける共通フラグの状態遷移図を示している。
多重化情報交渉フェーズにおいて、2ビットの共通フラグ(Common Flag)は、"Yes","No","Unknown"の3つの状態から成り立つものとする。つまり、多重化情報交渉フェーズでは、APスキャンフェーズと比べて、共通フラグの状態として、初期状態を表す"Initial"の状態が除かれている。
第1に、共通設定情報リストの共通フラグが"Yes"である場合において、他の無線基地局APからの多重化情報フレームに含まれる共通フラグ情報(Common Flag Info)の順序共通フラグ(Order Common Flag)が"Yes"となるとき、共通設定情報リストの共通フラグは、"Yes"の状態を維持する(図中の「Yes」の円を起点とした矢印で表されるT21)。
また、共通設定情報リストの共通フラグが"Yes"である場合に、共通フラグ情報の順序共通フラグが"No"となるとき、共通設定情報リストの共通フラグの状態は、"Yes"から"No"に遷移する(図中の「Yes」の円を起点とした矢印で表されるT22)。さらに、共通設定情報リストの共通フラグが"Yes"である場合に、共通フラグ情報の順序共通フラグが"Unknown"となるとき、共通設定情報リストの共通フラグの状態は、"Yes"から"Unknown"に遷移する(図中の「Yes」の円を起点とした矢印で表されるT23)。
第2に、共通設定情報リストの共通フラグが"No"である場合に、共通フラグ情報の順序共通フラグが"Yes","No",又は"Unknown"となるとき、共通設定情報リストの共通フラグの状態は、"No"の状態を維持する(図中の「No」の円を起点とした矢印で表されるT21,T22,T23)。
第3に、共通設定情報リストの共通フラグが"Unknown"である場合に、共通フラグ情報の順序共通フラグが"Yes"となるとき、共通設定情報リストの共通フラグの状態は、"Unknown"から"Yes"に遷移する(図中の「Unknown」の円を起点とした矢印で表されるT21)。
また、共通設定情報リストの共通フラグが"Unknown"である場合に、共通フラグ情報の順序共通フラグが"No"となるとき、共通設定情報リストの共通フラグの状態は、"Unknown"から"No"に遷移する(図中の「Unknown」の円を起点とした矢印で表されるT22)。さらに、共通設定情報リストの共通フラグが"Unknown"である場合に、共通フラグ情報の順序共通フラグが"Unknown"となるとき、共通設定情報リストの共通フラグの状態は、"Unknown"の状態を維持する(図中の「Unknown」の円を起点とした矢印で表されるT23)。
このように、例えば、APスキャンフェーズ時に、共通設定情報リストの共通フラグが"Unknown"である場合であっても、多重化情報交渉フェーズ時に、共通フラグ情報の順序共通フラグが"Yes"又は"No"となるときには、共通設定情報リストの共通フラグを、"Unknown"から"Yes"又は"No"に遷移させて修正することが可能となる。
図14は、共通設定情報リストの共有の第1の例を示す図である。
図14においては、無線基地局AP1と、無線基地局AP2と、無線基地局AP3によって、共通設定情報リストが共有される場合を示している。ここで、無線基地局AP1,AP2では、設定情報A,Bが共通とされ、無線基地局AP2,AP3では、設定情報A,Cが共通とされ、無線基地局AP1,AP3では、設定情報A,Cが共通とされる場合を想定する。
まず、無線基地局AP1においては、設定情報A,B,Cに対する共通フラグが"Initial"の状態となる共通設定情報リストL−1を保持している。
このとき、無線基地局AP2からビーコンが送信され、当該ビーコンを受信した無線基地局AP1では、無線基地局AP1,AP2にて設定情報A,Bが共通とされるため、共通設定情報リストL−2として、設定情報A,B,Cの共通フラグの状態を、"Yes","Yes","No"にそれぞれ更新する。
その後に、無線基地局AP3からビーコンが送信され、当該ビーコンを受信した無線基地局AP1では、無線基地局AP1,AP3にて設定情報A,Cが共通とされるため、共通設定情報リストL−3として、設定情報Bの共通フラグの状態を、"Yes"から"No"に更新する。
このように、APスキャンフェーズ時に、各無線基地局APの間で、ビーコンがやり取りされることで、各無線基地局APでは自身が保持する共通設定情報リストが更新され、無線基地局APの間で同一の共通設定情報リストが保持される。
図15は、共通設定情報リストの共有の第2の例を示す図である。
図15の共有の例では、上述した図14の共有の例と比べて、APスキャンフェーズ時に、無線基地局AP1が、無線基地局AP3から送信されてくるビーコンを受信することができなかった場合を想定する。
この場合において、APスキャンフェーズ時に、無線基地局AP1は、無線基地局AP2からのビーコンを受信することで、共通設定情報リストL−2として、設定情報A,B,Cに対する共通フラグを、初期状態から、"Yes","Yes","No"にそれぞれ更新している。
その後、多重化情報交渉フェーズ時に、無線基地局AP2から多重化情報フレームが送信される。このとき、無線基地局AP1は、無線基地局AP2からの多重化情報フレームを受信し、そこから得られる共通フラグ情報の順序共通フラグに基づき、共通設定情報リストL−3’として、設定情報Bの共通フラグの状態を、"Yes"から"No"に更新する。
このように、APスキャンフェーズ時に、無線基地局AP1が無線基地局AP3からのビーコンを受信することができない場合でも、無線基地局AP2は無線基地局AP3からのビーコンを受信しているため、多重化情報交渉フェーズ時に、無線基地局AP1は、無線基地局AP2からの多重化情報フレームを受信することで、共通設定情報リストを修正することができる。これにより、無線基地局AP1,AP2,AP3の間で同一の共通設定情報リストが保持される。
以上のように、多重化情報交渉フェーズでは、APスキャンフェーズ時に無線基地局APの間で同一の共通設定情報リストが保持されなかった場合に、多重化情報フレームによって共通設定情報リストを修正して、無線基地局APの間で同一の共通設定情報リストが保持されるようにしている。
(STAスキャンフェーズの詳細)
次に、図16乃至図19を参照して、図8のSTAスキャンフェーズの詳細について説明する。
無線LANサービスを利用するに際して、アクティブスキャン方式を採用した場合に、無線端末STAから無線基地局APに対してプローブ要求が送信されるが、本技術では、トリガ情報を付加したプローブ要求(トリガ付プローブ要求)が送信される。
図16は、トリガ付プローブ要求を格納したフレーム(プローブトリガフレーム)のフォーマットの例を示している。
図16において、プローブトリガフレーム(Probe Trigger Frame)は、MAC Header,Frame Body,Trigger Field,FCSを含む。MAC Headerは、MAC層のヘッダである。Frame Bodyには、プローブ要求が格納される。FCS(Frame Check Sequence)には、誤り検出・訂正に関する情報が格納される。
プローブトリガフレームは、Frame Bodyに格納されるプローブ要求に加えて、Trigger Fieldに格納されるトリガ情報を含んでいる。Trigger Fieldには、トリガ情報として、Common Info,Per SSID Infoを含む。Common Infoは、応答までの時間やSTA情報などが格納される。
Per SSID Infoは、多重プローブ応答を送信すべきSSIDごとの情報であって、例えば、SSID,Bandwidth Information,MCS,Target RSSIなどを含む。これらの情報は、プローブ応答の多重化に関する情報(多重化情報)であって、SSIDごとの情報の存在の有無により、多重化が可能か否かを示すことができる。
SSIDには、無線基地局APを識別するための情報が格納される。Bandwidth Informationには、多重プローブ応答を送信する周波数帯域に関する帯域幅情報が格納される。MCS(Modulation and Coding Scheme)には、空間ストリームを変調方式や符号化率でインデックス化した情報が格納される。Target RSSI(Received Signal Strength Indication)には、受信信号強度に関する情報が格納される。
STAスキャンフェーズにおいて、このような構造を有するプローブトリガフレームが、無線端末STAから周囲の無線基地局APに送信される。それに対して、トリガ付プローブ要求を受信した各無線基地局APから無線端末STAに対してプローブ応答が送信されるが、本技術では、広帯域と低帯域で送信されるプローブ応答が多重化されたプローブ応答(多重プローブ応答)が送信される。
図17は、多重プローブ応答を格納したフレーム(プローブ応答多重フレーム)のフォーマットの例を示している。
図17において、プローブ応答多重フレームは、広帯域フレームと狭帯域フレームから構成される。ここでは、プリアンブル信号と、共有情報を含むプローブ応答を有するフレームを、広帯域フレームと称し、固有情報(共通情報以外の情報)を含むプローブ応答を有するフレームを、狭帯域フレームと称している。なお、第1の帯域としての広帯域と、第2の帯域としての狭帯域との関係は、先に述べた通りである。
広帯域フレームにおいて、プリアンブル信号は、Wide Band Frame Durationを含む。Wide Band Frame Durationには、広帯域フレームデュレーション情報が格納される。この広帯域フレームデュレーション情報は、広帯域フレームの長さに関する情報として、広帯域フレームで送信する時間を示している。
すなわち、プローブ応答多重フレームを受信した無線端末STAでは、プリアンブル信号に含まれる広帯域フレームデュレーション情報に基づき、どこから狭帯域フレームの送信が行われるか(広帯域フレームと狭帯域フレームとの境界(切れ目))を認識(検出)することが可能となる。
また、広帯域フレームにおいて、プローブ応答は、MAC Header1,Frame Bodyを含む。MAC Header1は、MAC層のヘッダであって、例えば、Frame Control,Duration,Receiver Addressなどを含む。
Frame Controlには、プローブ応答多重フレームの種類や宛先などの制御に関する情報が格納される。Durationには、プローブ応答多重フレームの長さに関する情報(送信する時間)が格納される。すなわち、プローブ応答多重フレームを受信した無線端末STAでは、MAC Header1のデュレーション情報に基づき、プローブ応答多重フレームの全体の長さ(プローブ応答多重フレーム(の狭帯域フレーム)の末尾)を認識することができる。Receiver Addressには、プローブ応答多重の送信先(無線端末STA)のアドレスに関する情報が格納される。
なお、Frame Control,Duration,Receiver Addressは、MAC Header1の一例であって、自身の無線基地局AP(例えば、無線基地局AP1)の周囲の他の無線基地局AP(例えば、無線基地局AP2,AP3)と共通するヘッダ情報を含めることができる。
広帯域フレームにおいて、プローブ応答のFrame Body(Probe Common Info.)には、広帯域フレームによって送信される情報(プローブ応答)として、共通情報が格納される。この共通情報は、例えば、設定情報のうち、自身の無線基地局AP(例えば、無線基地局AP1)の周囲の他の無線基地局AP(例えば、無線基地局AP2,AP3)と共通する情報とされる。
狭帯域フレームにおいて、プローブ応答は、例えば、MAC Header2,Frame Bodyなどを含む。MAC Header2は、MAC層のヘッダであって、Transmitter Addressを含む。Transmitter Addressには、このフレームの送信元のアドレスに関する情報が格納される。
なお、Transmitter Addressは、MAC Header2の一例であって、自身の無線基地局AP(例えば、無線基地局AP1)の周囲の他の無線基地局AP(例えば、無線基地局AP2,AP3)と異なる(共通でない)ヘッダ情報を含めることができる。
狭帯域フレームにおいて、プローブ応答のFrame Body(Not Probe Common Info.)には、狭帯域フレームによって送信される情報(プローブ応答)として、固有情報が格納される。この固有情報は、例えば、設定情報のうち、自身の無線基地局AP(例えば、無線基地局AP1)の周囲の他の無線基地局AP(例えば、無線基地局AP2,AP3)と異なる(共通でない)情報とされる。
なお、図17のフレーム構造では、プリアンブル信号に含まれる広帯域フレームデュレーション情報に基づき、どこから狭帯域フレームの送信が行われるかを認識するとして説明したが、ここでは、プローブ応答多重フレームにおける広帯域フレームと狭帯域フレームとの切れ目が分かればよく、Duration(時間)の代わりに、例えば、Length(ビット数)などを用いるようにしてもよい。
図18は、無線基地局APとしての通信装置10により実行されるSTAスキャンフェーズの処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS301において、受信部105は、無線端末STAから送信されてくるプローブ要求を受信する。
ステップS302において、制御部101は、受信したプローブ要求を解析して、当該プローブ要求がブロードキャストで送信されたか、又は自身宛に送信されたかどうかを判定する。
ステップS302において、プローブ要求がブロードキャストで送信されたか、又は自身宛に送信されたと判定された場合、処理は、ステップS303に進められる。ステップS303において、制御部101は、受信したプローブ要求を格納したフレームが、プローブトリガフレームであるか否かを判定する。
ステップS303において、フレームがプローブトリガフレームではないと判定された場合、受信したプローブ要求が現状のプローブ要求となるため、処理は、ステップS304に進められる。
ステップS304において、制御部101は、受信した現状のプローブ要求に応じたプローブ応答を生成する。
ステップS305において、送信部104は、他の無線基地局APと応答が重ならないようにランダム時間待機した後に、生成したプローブ応答を、無線端末STAに送信する。
一方で、ステップS303において、フレームがプローブトリガフレームであると判定された場合、処理は、ステップS306に進められる。ステップS306において、制御部101は、プローブトリガフレームのTrigger Fieldに、自身のSSID宛てのトリガ情報が格納されているか否かを判定する。
ステップS306において、Trigger Fieldに、自身のSSID宛てのトリガ情報が格納されていると判定された場合、受信したプローブ要求がトリガ付プローブ要求であって、自身に宛てられたものとなるため、処理は、ステップS307に進められる。
ステップS307において、制御部101は、受信したトリガ付プローブ要求に応じた多重プローブ応答を生成する。なお、多重プローブ応答の生成処理の詳細は、図19のフローチャートを参照して後述する。
ステップS308において、送信部104は、他の無線基地局APと応答が重ならないように一定時間待機した後に、生成した多重プローブ応答を、無線端末STAに送信する。
なお、多重プローブ応答を送信するに際しては、プローブトリガフレームのTrigger Fieldに格納された自身のSSID宛てのトリガ情報のうち、例えば、Bandwidth Informationに格納される帯域幅情報や、Target RSSIに格納される受信信号強度に関する情報などに基づき、使用される周波数帯域や送信電力などの送信パラメータが決定される。
ステップS305、又はステップS308の処理が終了すると、図18に示したSTAスキャンフェーズの処理は終了する。
なお、ステップS302において、受信したプローブ要求がブロードキャストで送信されておらず、かつ、自分宛に送信されたものでもないと判定された場合(S302の「NO」)、あるいは、ステップS306において、受信したプローブ要求がトリガ付きプローブ要求であるが、自身のSSID宛てのトリガ情報が格納されていない場合(S306の「NO」)、プローブ応答又は多重プローブ応答の送信は行われずに、図18に示した処理は終了する。
ここで、図19のフローチャートを参照して、図18のステップS307の処理に対応する多重プローブ応答の生成処理の詳細について説明する。
ステップS351において、制御部101は、記憶部102に記憶されている共通設定情報リストを読み出して取得する。そして、制御部101によって、共通設定情報リストが取得された後に、ステップS352乃至S355の処理が実行されることで、多重プローブ応答が生成される。
すなわち、制御部101は、受信したトリガ付きプローブ要求により要求される1又は複数の設定情報を順に注目設定情報とするとともに、取得した共通設定情報リストを参照して注目設定情報に設定された共通フラグ(Common Flag)が"Yes"であるかどうかを順次判定する(S352,S353)。
そして、共通設定情報リストでの注目設定情報のうち、共通フラグが"Yes"であると判定された注目設定情報は、共通情報として、プローブ応答多重フレームの広帯域フレームのFrame Body(Probe Common Info.)に格納され(S354)、共通フラグが"Yes"以外(例えば、"No"や"Unknown")であると判定された注目設定情報は、固有情報として、狭帯域フレームのFrame Body(Not Probe Common Info.)に格納される(S355)ことで、多重プローブ応答が生成される。
このようにして多重プローブ応答が生成されると、処理は、図18のステップS307に戻り、それ以降の処理が実行される。
以上のように、STAスキャンフェーズでは、例えば、無線端末STAが電源をオンしたときに、トリガ付プローブ要求を、周囲の無線基地局APにそれぞれ送信することで、周囲の無線基地局APからの多重プローブ応答が受信される。
この多重プローブ応答は、トリガ付プローブ要求により要求した設定情報を、周囲の無線基地局APにて共通の共通情報と、共通でない固有情報とに分類した多重通信よって送信されてくるため、無線LANサービスを利用するに際して、アクティブスキャン方式を採用した場合でも、アクティブスキャンに要する時間を短縮することができる。これにより、例えば、無線端末STAが移動する場合において、その移動中に無線基地局APを切り替えるときに、より高速なハンドオーバを実現することができる。
<2.変形例>
上述した説明では、通信装置10(図2)において、制御部101(図2)が、共有された共通設定情報リストに基づき、多重プローブ応答を送信して、高効率なアクティブスキャンを実現するための制御を行うとして説明したが、この制御の機能は、通信モジュールや通信用チップ(通信装置)に含まれる制御部や通信部等が有するようにしてもよい。
また、上述した説明では、プローブ応答を多重化する際に周波数多重化するとして説明したが、周波数多重化に限らず、他の多重化の方式を用いるようにしてもよい。さらに、上述した説明では、第1の帯域としての広帯域を利用して共通情報を送信し、第2の帯域としての狭帯域を利用して固有情報を送信するとして説明したが、第1の帯域と第2の帯域との間の第3の帯域としての中間の帯域(中帯域)などの他の帯域を利用してもよい。例えば、固有情報を送信するための帯域として、優先度の低い無線基地局APには低帯域の帯域が割り当てられる一方で、優先度の高い他の無線基地局APには中帯域の帯域が割り当てられるようにするなど、様々な運用に対応することができる。
なお、通信装置10としての無線端末STAは、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、携帯電話機、パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、ゲーム機、テレビ受像機、ウェアラブル端末、スピーカ装置などの無線通信機能を有する電子機器として構成することができる。また、通信装置10は、無線基地局AP又は無線端末STAを構成する装置の一部(例えば、通信モジュールや通信用チップ等)として構成されるようにしてもよい。すなわち、通信装置10としては、電子機器に限らず、通信モジュールやチップ等が含まれる(この場合、通信装置10はアンテナ107を含まない)。
また、上述した説明において、通信とは、無線通信は勿論、無線通信と有線通信とが混在した通信、すなわち、ある区間では無線通信が行われ、他の区間では有線通信が行われるようなものであってもよい。さらに、ある装置から他の装置への通信が有線通信で行われ、他の装置からある装置への通信が無線通信で行われるようなものであってもよい。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
また、本技術は、以下のような構成をとることができる。
(1)
無線基地局であって、
他の無線基地局の設定情報に関する情報を他の無線基地局から取得し、
前記他の無線基地局の設定情報に関する情報に基づいて、前記他の無線基地局の設定情報と前記無線基地局の設定情報が共通するか否かを示す共有確認情報を生成し、
前記共有確認情報を前記他の無線基地局に送信する
制御を行う制御部を備える
通信装置。
(2)
前記制御部は、
無線端末からの要求信号に対する応答信号に含める前記無線基地局の設定情報ごとに前記他の無線基地局の設定情報と共通であるか否かを判別するための前記共通設定情報判別情報を生成し、
前記他の無線基地局から送信されてくる前記共有確認情報に基づいて、前記共通設定情報判別情報を更新する
制御を行う
前記(1)に記載の通信装置。
(3)
前記制御部は、前記共有確認情報に含まれる前記他の無線基地局の設定情報と、前記共通設定情報判別情報に含まれる前記無線基地局の設定情報とが異なる場合に、前記共通設定情報判別情報における前記無線基地局の設定情報に関する情報を更新する
前記(2)に記載の通信装置。
(4)
前記制御部は、
前記共通設定情報判別情報を更新した場合に、更新した前記共通設定情報判別情報の内容を反映した前記共有確認情報を生成し、
生成した前記共有確認情報を、前記他の無線基地局に送信する
制御を行う
前記(2)又は(3)に記載の通信装置。
(5)
前記制御部は、前記共通設定情報判別情報に基づいて、前記無線基地局の設定情報を含む前記応答信号を、前記他の無線基地局から送信される前記他の無線基地局の設定情報を含む前記応答信号と多重化して、前記無線端末に送信する制御を行う
前記(2)乃至(4)のいずれかに記載の通信装置。
(6)
前記無線基地局の設定情報は、前記他の無線基地局の設定情報と共通の情報である共通情報と、前記無線基地局にて固有の情報である固有情報を含み、
前記制御部は、前記共通設定情報判別情報に基づいて、前記共通情報を第1の帯域で送信し、前記固有情報を前記第1の帯域よりも狭い帯域である第2の帯域で送信する制御を行う
前記(5)に記載の通信装置。
(7)
前記第1の帯域は、前記無線基地局及び前記他の無線基地局にて同一の帯域が割り当てられ、
前記第2の帯域は、前記無線基地局及び前記他の無線基地局ごとに異なる帯域が割り当てられる
前記(6)に記載の通信装置。
(8)
前記応答信号は、
前記第1の帯域に応じた第1のフレームと、前記第2の帯域に応じた第2のフレームから構成され、
前記第1のフレームと前記第2のフレームの長さに関する情報を含む
前記(6)又は(7)に記載の通信装置。
(9)
前記応答信号は、前記第1のフレームで送信する時間と、前記第2のフレームで送信する時間に関する情報を含む
前記(8)に記載の通信装置。
(10)
前記要求信号は、前記応答信号の多重化に関する多重化情報を含み、
前記制御部は、前記共通設定情報判別情報、及び前記多重化情報に基づいて、前記応答信号を、前記無線端末に送信する制御を行う
前記(5)に記載の通信装置。
(11)
前記多重化情報は、多重化が可能であるか否かを示す情報、前記応答信号を送信する周波数帯域に関する情報、前記応答信号を応答するまでの時間を示す情報、及び受信信号強度に関する情報のうち、少なくとも1つの情報を含む
前記(10)に記載の通信装置。
(12)
前記制御部は、前記他の無線基地局から送信されてくる通知信号に基づいて、前記共通設定情報判別情報を生成する
前記(2)乃至(4)のいずれかに記載の通信装置。
(13)
前記制御部は、前記他の無線基地局から送信されてくる通知信号に基づいて、生成した前記共通設定情報判別情報を更新する
前記(12)に記載の通信装置。
(14)
前記制御部は、前記通知信号に含まれる前記他の無線基地局の設定情報の有無、及び前記無線基地局の設定情報と前記他の無線基地局の設定情報とが共通であるか否かに基づいて、前記共通設定情報判別情報における前記無線基地局の設定情報に関する情報を更新する
前記(13)に記載の通信装置。
(15)
前記共通設定情報判別情報を記憶する記憶部をさらに備える
前記(2)乃至(14)のいずれかに記載の通信装置。
(16)
前記応答信号の多重化は、周波数多重化である
前記(5)に記載の通信装置。
(17)
無線基地局の通信装置が、
他の無線基地局の設定情報に関する情報を他の無線基地局から取得し、
前記他の無線基地局の設定情報に関する情報に基づいて、前記他の無線基地局の設定情報と前記無線基地局の設定情報が共通するか否かを示す共有確認情報を生成し、
前記共有確認情報を前記他の無線基地局に送信する
通信方法。
(18)
無線端末であって、
要求信号を無線基地局に送信する際に、前記要求信号に対する応答信号の多重化に関する多重化情報を含む前記要求信号を送信する制御を行う制御部を備える
通信装置。
(19)
前記多重化情報は、多重化が可能であるか否かを示す情報、前記応答信号を送信する周波数帯域に関する情報、前記応答信号を応答するまでの時間を示す情報、及び受信信号強度に関する情報のうち、少なくとも1つの情報を含む
前記(18)に記載の通信装置。
(20)
無線端末の通信装置が、
要求信号を無線基地局に送信する際に、前記要求信号に対する応答信号の多重化に関する多重化情報を含む前記要求信号を送信する制御を行う
通信方法。
10 通信装置, 101 制御部, 102 記憶部, 103 データ処理部, 104 送信部, 105 受信部, 106 アンテナ共有部, 111 アナログ信号変換部, 112 RF送信部, 121 RF受信部, AP 無線基地局, STA 無線端末

Claims (20)

  1. 無線基地局であって、
    他の無線基地局の設定情報に関する情報を他の無線基地局から取得し、
    前記他の無線基地局の設定情報に関する情報に基づいて、前記他の無線基地局の設定情報と前記無線基地局の設定情報が共通するか否かを示す共有確認情報を生成し、
    前記共有確認情報を前記他の無線基地局に送信する
    制御を行う制御部を備える
    通信装置。
  2. 前記制御部は、
    無線端末からの要求信号に対する応答信号に含める前記無線基地局の設定情報ごとに前記他の無線基地局の設定情報と共通であるか否かを判別するための共通設定情報判別情報を生成し、
    前記他の無線基地局から送信されてくる前記共有確認情報に基づいて、前記共通設定情報判別情報を更新する
    制御を行う
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記制御部は、前記共有確認情報に含まれる前記他の無線基地局の設定情報と、前記共通設定情報判別情報に含まれる前記無線基地局の設定情報とが異なる場合に、前記共通設定情報判別情報における前記無線基地局の設定情報に関する情報を更新する
    請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記制御部は、
    前記共通設定情報判別情報を更新した場合に、更新した前記共通設定情報判別情報の内容を反映した前記共有確認情報を生成し、
    生成した前記共有確認情報を、前記他の無線基地局に送信する
    制御を行う
    請求項2に記載の通信装置。
  5. 前記制御部は、前記共通設定情報判別情報に基づいて、前記無線基地局の設定情報を含む前記応答信号を、前記他の無線基地局から送信される前記他の無線基地局の設定情報を含む前記応答信号と多重化して、前記無線端末に送信する制御を行う
    請求項2に記載の通信装置。
  6. 前記無線基地局の設定情報は、前記他の無線基地局の設定情報と共通の情報である共通情報と、前記無線基地局にて固有の情報である固有情報を含み、
    前記制御部は、前記共通設定情報判別情報に基づいて、前記共通情報を第1の帯域で送信し、前記固有情報を前記第1の帯域よりも狭い帯域である第2の帯域で送信する制御を行う
    請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記第1の帯域は、前記無線基地局及び前記他の無線基地局にて同一の帯域が割り当てられ、
    前記第2の帯域は、前記無線基地局及び前記他の無線基地局ごとに異なる帯域が割り当てられる
    請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記応答信号は、
    前記第1の帯域に応じた第1のフレームと、前記第2の帯域に応じた第2のフレームから構成され、
    前記第1のフレームと前記第2のフレームの長さに関する情報を含む
    請求項6に記載の通信装置。
  9. 前記応答信号は、前記第1のフレームで送信する時間と、前記第2のフレームで送信する時間に関する情報を含む
    請求項8に記載の通信装置。
  10. 前記要求信号は、前記応答信号の多重化に関する多重化情報を含み、
    前記制御部は、前記共通設定情報判別情報、及び前記多重化情報に基づいて、前記応答信号を、前記無線端末に送信する制御を行う
    請求項5に記載の通信装置。
  11. 前記多重化情報は、多重化が可能であるか否かを示す情報、前記応答信号を送信する周波数帯域に関する情報、前記応答信号を応答するまでの時間を示す情報、及び受信信号強度に関する情報のうち、少なくとも1つの情報を含む
    請求項10に記載の通信装置。
  12. 前記制御部は、前記他の無線基地局から送信されてくる通知信号に基づいて、前記共通設定情報判別情報を生成する
    請求項2に記載の通信装置。
  13. 前記制御部は、前記他の無線基地局から送信されてくる通知信号に基づいて、生成した前記共通設定情報判別情報を更新する
    請求項12に記載の通信装置。
  14. 前記制御部は、前記通知信号に含まれる前記他の無線基地局の設定情報の有無、及び前記無線基地局の設定情報と前記他の無線基地局の設定情報とが共通であるか否かに基づいて、前記共通設定情報判別情報における前記無線基地局の設定情報に関する情報を更新する
    請求項13に記載の通信装置。
  15. 前記共通設定情報判別情報を記憶する記憶部をさらに備える
    請求項2に記載の通信装置。
  16. 前記応答信号の多重化は、周波数多重化である
    請求項5に記載の通信装置。
  17. 無線基地局の通信装置が、
    他の無線基地局の設定情報に関する情報を他の無線基地局から取得し、
    前記他の無線基地局の設定情報に関する情報に基づいて、前記他の無線基地局の設定情報と前記無線基地局の設定情報が共通するか否かを示す共有確認情報を生成し、
    前記共有確認情報を前記他の無線基地局に送信する
    通信方法。
  18. 無線端末であって、
    要求信号を無線基地局に送信する際に、前記要求信号に対する応答信号の多重化に関する多重化情報を含む前記要求信号を送信する制御を行う制御部を備える
    通信装置。
  19. 前記多重化情報は、多重化が可能であるか否かを示す情報、前記応答信号を送信する周波数帯域に関する情報、前記応答信号を応答するまでの時間を示す情報、及び受信信号強度に関する情報のうち、少なくとも1つの情報を含む
    請求項18に記載の通信装置。
  20. 無線端末の通信装置が、
    要求信号を無線基地局に送信する際に、前記要求信号に対する応答信号の多重化に関する多重化情報を含む前記要求信号を送信する制御を行う
    通信方法。
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