JP2021142171A - 遊技機 - Google Patents

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敏男 小倉
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Abstract

【課題】可変表示の実行回数にもとづいて特別状態に制御可能な遊技機において好適に制御可能とする。【解決手段】可変表示が実行されることにもとづいて数値情報(例えば、救済時短回数カウンタ)を更新可能な更新手段と、可変表示パターンの選択態様を変更するための特定数値情報を更新する特定更新手段と、を備え、特定更新手段は、特定条件が成立するまでの可変表示の実行回数に関する特定数値情報(例えば、救済時短変動回数カウンタ)を更新し、特定更新手段は、更新手段が数値情報を更新するときに、特定数値情報を更新する(例えば、救済時短回数カウンタおよび救済時短変動回数カウンタは、同じ特別図柄通常処理において更新されることによって、同じ変動表示の開始のタイミングで一律に更新される)。【選択図】図8−11

Description

本発明は、遊技を行うことが可能なパチンコ機等の遊技機に関する。
遊技機として、遊技媒体である遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。さらに、識別情報を可変表示(「変動」ともいう。)可能な可変表示装置が設けられ、可変表示装置において識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となった場合に、遊技状態(遊技機の状態。よって、具体的には、遊技機が制御されている状態。)を変更して、所定の遊技価値を遊技者に与えるように構成されたものがある(いわゆるパチンコ機)。
なお、遊技価値とは、遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球装置の状態が、打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとって有利な状態になるための権利を発生させたりすることや、賞球払出の条件が成立しやすくなる状態になることである。
パチンコ遊技機では、始動入賞口に遊技球が入賞したことにもとづいて可変表示装置において開始される特別図柄(識別情報)の可変表示の表示結果として、あらかじめ定められた特定の表示態様が導出表示された場合に、「大当り」が発生する。なお、導出表示とは、図柄(最終停止図柄)を最終的に停止表示させることである。大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。そして、各開放期間において、所定個(例えば、10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば、15ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開放時間(例えば、29秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。以下、各々の大入賞口の開放期間をラウンドということがある。また、ラウンドにおける遊技をラウンド遊技ということがある。
また、可変表示装置において、最終停止図柄(例えば、左中右図柄のうち中図柄)となる図柄以外の図柄が、所定時間継続して、特定の表示結果と一致している状態で停止、揺動、拡大縮小もしくは変形している状態、または、複数の図柄が同一図柄で同期して変動したり、表示図柄の位置が入れ替わっていたりして、最終結果が表示される前で大当り発生の可能性が継続している状態(以下、これらの状態をリーチ状態という。)において行われる演出をリーチ演出という。また、リーチ状態やその様子をリーチ態様という。さらに、リーチ演出を含む可変表示をリーチ可変表示という。そして、可変表示装置に変動表示される図柄の表示結果が特定の表示結果でない場合には「はずれ」となり、変動表示状態は終了する。遊技者は、大当りをいかにして発生させるかを楽しみつつ遊技を行う。
そのような遊技機において、通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態に制御可能な遊技機が知られている。例えば、特許文献1には、通常の遊技状態で実行された特図ゲームの回数(可変表示の実行回数)が1000回(特別回数)に達しても大当り(有利状態)が発生しないときには(特別条件の成立)、遊技状態が確変状態に制御され、特図ゲームの結果として大当りとすることが決定される確率が1/100程度に高められ、以降の特図ゲームでは大当りが発生しやすくなることが記載されている。また、特許文献1には、通常の遊技状態で特図ゲームの回数(可変表示の実行回数)が1000回に達しても大当りが生じなかったときに、確変状態の代わりに時短状態を発生させるものとしてもよいことが記載されている。
特開2005−95449号公報(段落0058,0133)
しかしながら、特許文献1に記載された遊技機では、可変表示の実行回数にもとづいて特別状態に制御可能な遊技機において、制御に改善の余地がある。
そこで、本発明は、可変表示の実行回数にもとづいて特別状態に制御可能な遊技機において好適に制御可能な遊技機を提供することを目的とする。
(手段B1)本発明による遊技機は、第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示および第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示を実行し、特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(例えば、時短状態)に制御可能な状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS157,S167,S539を実行する部分)と、可変表示が実行されることにもとづいて数値情報(例えば、救済時短回数カウンタ)を更新可能な更新手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS80を実行する部分)と、
可変表示パターン(例えば、変動パターン)を選択する可変表示パターン選択手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS1714を実行する部分)と、を備え、
状態制御手段は、更新手段が更新した数値情報が特別回数(例えば、250回)に対応する特定値(例えば、カウント値「0」)となることによって特別条件が成立(例えば、救済時短が成立)したときに特別状態に制御可能であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ004IWS83,S84,S157を実行する)、
更新手段は、第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報の可変表示が実行される場合とで数値情報を更新し(例えば、第1特別図柄の変動表示が実行される場合であるか第2特別図柄の変動表示が実行される場合であるかに関係なく、一律に救済時短回数カウンタの値を更新する)、
可変表示パターン選択手段は、可変表示の実行回数に応じて成立する特定条件が成立(例えば、救済時短が成立)すると、特定の可変表示パターン(例えば、変動パターンPA3−1)を選択し、
特定の可変表示パターンが選択されたときに、特別条件の成立にもとづいて特別状態に制御されることを報知する報知演出(例えば、モード移行演出)を実行可能な報知演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップ004IWS847,S848を実行する部分)と、
可変表示パターンの選択態様を変更するための特定数値情報(例えば、通常時変動回数カウンタ、時短時特2変動回数カウンタ、時短時合算変動回数カウンタ、救済時短変動回数カウンタ)を更新する特定更新手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS89,S91,S94,S96を実行する部分)と、
前記特別状態において第2識別情報の可変表示が実行されることにもとづいて第1数値情報(例えば、特2時短回数カウンタ)を更新可能な第1更新手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS70を実行する部分)と、
前記特別状態において第1識別情報の可変表示および第2識別情報の可変表示が実行されることにもとづいて第2数値情報(例えば、合算時短回数カウンタ)を更新可能な第2更新手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS75を実行する部分)と、
前記第1更新手段が更新した前記第1数値情報が第1値(例えば、カウント値「0」)となったときおよび前記第2更新手段が更新した前記第2数値情報が第2値(例えば、カウント値「0」)となったときに、前記特別状態を終了する特別状態終了手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS68〜S78,S145〜S152を実行する部分)と、を備え、
特定更新手段は、
前記特定条件が成立するまでの可変表示の実行回数にもとづいて前記特定数値情報(例えば、救済時短変動回数カウンタ)を更新し、
前記通常状態において可変表示が実行される場合と前記特別状態において可変表示が実行される場合とで前記特定数値情報を更新し(例えば、遊技状態が通常状態または時短状態のいずれであるかに関係なく、一律に救済時短変動回数カウンタの値が更新される)、
第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報の可変表示が実行される場合とで前記特定数値情報を更新する(例えば、第1特別図柄の変動表示が実行される場合であるか第2特別図柄の変動表示が実行される場合であるかに関係なく、一律に救済時短変動回数カウンタの値が更新される)、
ことを特徴とする。
そのような構成によれば、状態移行に関する数値情報の更新処理と状態移行に関連して可変表示パターンの選択態様を変更するための特定数値情報の更新処理とのタイミングにずれが生じないので、演出がずれる可能性を防止することができ、可変表示の実行回数にもとづいて特別状態に制御可能な遊技機において好適に制御可能とすることができる。
この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 大当り判定テーブルおよび時短はずれ判定テーブルの例を示す説明図である。 大当り種別判定テーブルを示す説明図である。 時短種別判定テーブルを示す説明図である。 特徴部004IWにおける変動パターンテーブルの具体例を示す説明図である。 特徴部004IWにおける変動パターンテーブルの具体例を示す説明図である。 特徴部004IWにおける変動パターンテーブルの具体例を示す説明図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 特徴部004IWにおける遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。 特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 大当り終了処理を示すフローチャートである。 特徴部004IWにおける状態遷移を説明するための状態遷移図である。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 可変表示開始設定処理を示すフローチャートである。 可変表示中演出処理を示すフローチャートである。 可変表示中演出処理を示すフローチャートである。 特図当り待ち処理を示すフローチャートである。 大当り遊技状態を終了した後に救済時短となる場合の演出の実行タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 大当り遊技状態を終了した後に救済時短となる場合の演出態様の具体例を説明するための説明図である。 大当り遊技状態を終了した後に救済時短となる場合の演出態様の具体例を説明するための説明図である。 大当り遊技状態を終了した後に救済時短となる場合の演出態様の具体例を説明するための説明図である。 大当り遊技状態を終了した後に救済時短となる場合の演出態様の具体例を説明するための説明図である。 大当り遊技状態を終了した後に救済時短となる場合の演出態様の具体例を説明するための説明図である。 大当り遊技状態を終了した後に救済時短となる場合の演出態様の具体例を説明するための説明図である。 救済時短に移行するまでの演出態様の具体例を説明するための説明図である。 救済時短に移行するまでの演出態様の具体例を説明するための説明図である。 救済時短に移行するまでの演出態様の具体例を説明するための説明図である。 救済時短に移行するまでの演出態様の具体例を説明するための説明図である。 救済時短までの残り変動回数が10回となった場合以外のタイミングからカウントダウン演出およびエフェクト演出を行う場合の表示例を示す説明図である。 客待ちデモ演出の表示例について示す説明図である。 救済時短到達直前に電断が発生する場合におけるタイミングチャートである。 救済時短となる変動表示を実行する際の演出の実行タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 救済時短に移行するまでの演出態様の具体例を説明するための説明図である。 救済時短に移行するまでの演出態様の具体例を説明するための説明図である。 救済時短に移行するまでの演出態様の具体例を説明するための説明図である。 救済時短に移行するまでの演出態様の具体例を説明するための説明図である。 時短突入見せかけ演出の演出態様の具体例を説明するための説明図である。 ガセのカウントダウン演出およびエフェクト演出の演出態様の具体例を説明するための説明図である。 実施例2における救済時短となる変動表示を実行する際の演出の実行タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 実施例2における救済時短に移行するまでの演出態様の具体例を説明するための説明図である。 実施例2の変形例1における救済時短に移行するまでの演出態様の具体例を説明するための説明図である。 実施例2の変形例2における救済時短に移行するまでの演出態様の具体例を説明するための説明図である。
(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出又は導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口及び一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(後述の、通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、遊技効果ランプ9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部又は一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過又は進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと又は電断からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図5は、特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110〜S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口及び第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」又は「ハズレ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9及び装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図7は、演出制御プロセス処理として、図6のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合又は「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部004IWに関する説明)
次に、この実施の形態の特徴部004IWについて説明する。本特徴部004IWでは、遊技状態として、通常状態、時短状態、または確変状態(時短状態にも制御される)のいずれかに制御される。本例では、時短状態では、通常状態と比較して平均的な特図変動時間が短縮されるとともに、通常状態と比較して平均的な普図変動時間が短縮され、通常状態と比較して普図ゲームで「普図当り」となる確率が高くなる。例えば、通常状態では普図当り確率が10%であるのに対して、時短状態では普図当り確率が90%に高められ、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)に遊技球が入賞しやすくなる。なお、そのような態様にかぎらず、例えば、時短状態では、通常状態と比較して、可変入賞球装置6Bの開放時間を長くすることによって、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)に遊技球が入賞しやすくなるように構成してもよい。
また、本例では、確変状態では、通常状態および時短状態と比較して大当りとなる確率(大当り確率)が高められる。なお、本例では、確変状態に制御される場合には、時短状態にも制御される。
また、本例では、変動表示結果が大当りとなって大当り遊技終了後に確変状態や時短状態に制御される場合に加えて、変動表示結果がはずれとなる場合であっても時短はずれ図柄が導出表示されたことにもとづいて時短状態に制御される場合がある。
さらに、本例では、遊技機への電源投入後や、大当り発生後、時短はずれ発生後に、所定回数(本例では、250回)の変動表示を終了しても次の大当りや時短はずれが発生しなかった場合にも、時短状態(救済時短)に制御される場合がある。
なお、時短状態では、(1)普図当り確率を高める制御と、(2)普通図柄の変動時間を短縮する制御と、(3)可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)の開放時間を長くする制御と、(4)特別図柄の変動時間を短縮する制御とが行われ得るのであるが、それら(1)〜(4)の全ての制御を行ってもよいし、(1)〜(4)のうちの一部の制御を行わなくてもよい。例えば、大当り経由の時短状態と、時短はずれ経由の時短状態と、救済時短経由の時短状態とで、(1)〜(4)のうちのいずれの制御を行うかが異なっていてもよいし、同じであってもよい。
なお、救済時短に制御されるまでの変動回数nおよび救済時短での時短回数Nは、以下のように規定することが好ましい。
2.5P≦n≦3.0P
0.4P≦N≦3.8P
(P=大当り確率MLの分母、n=作動回数、N=時短回数)
具体的には、例えば、大当り確率が1/100である場合には、変動回数nは250〜300となり、時短回数Nは40〜380となる。
また、本特徴部004IWにおけるパチンコ遊技機1では、通過ゲート41は、画像表示装置5の左方ではなく、画像表示装置5の右方に設けられている。本特徴部004IWでは、遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。従って、本特徴部004IWでは、確変状態や時短状態においては、普図当り確率が高まるのであるから、遊技領域の右方を狙って発射操作(右打ち操作)を行った方が有利である。一方、本特徴部004IWでは、通常状態においては、遊技領域の左方を狙って発射操作(左打ち操作)を行った方が有利である。
(大当り判定テーブルおよび時短はずれ判定テーブル)
図8−1は、大当り判定テーブルおよび時短はずれ判定テーブルの例を示す説明図である。このうち、図8−1(A)は、非確変状態時に用いられる大当り判定テーブルの例を示している。また、図8−1(B)は、確変状態時に用いられる大当り判定テーブルの例を示している。本例では、図8−1(A)に示すように、第1特別図柄の変動表示を実行する場合と第2特別図柄の変動表示を実行する場合とのいずれであっても、非確変状態時には、当り判定用乱数にもとづいて、約1/100の確率で大当りとすることに決定される。また、図8−1(B)に示すように、第1特別図柄の変動表示を実行する場合と第2特別図柄の変動表示を実行する場合とのいずれであっても、確変状態時には、当り判定用乱数にもとづいて、約1/15の確率で大当りとすることに決定される。
また、図8−1(C)は、時短はずれ判定テーブルの例を示している。本例では、図8−1(C)に示すように、第1特別図柄の変動表示を実行する場合と第2特別図柄の変動表示を実行する場合とのいずれであっても、時短はずれ判定用乱数にもとづいて、約1/400の確率で時短はずれとすることに決定される。
なお、本例では、大当りとするか否かと時短はずれとするか否かとを別々の乱数(本例では、当り判定用乱数、時短はずれ判定用乱数)を用いて決定する場合を示しているが、兼用の乱数を用いて決定するように構成してもよい。
また、大当りや時短はずれに加えて、さらに小当りとするか否かを決定して、小当り遊技状態に制御可能に構成してもよい。
(大当り種別判定テーブル)
図8−2は、ROM101に記憶されている大当り種別判定テーブルを示す説明図である。このうち、図8−2(A)は、第1特別図柄用の大当り種別判定テーブルの具体例を示している。また、図8−2(B)は、第2特別図柄用の大当り種別判定テーブルの具体例を示している。
図8−2(A)に示すように、第1特別図柄用の大当り種別判定テーブルは、可変表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、種別判定用の乱数にもとづいて、大当りの種別を「確変大当りA」または「確変大当りB」のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
図8−2(B)に示すように、第2特別図柄用の大当り種別判定テーブルは、可変表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、種別判定用の乱数にもとづいて、大当りの種別を「確変大当りA」または「確変大当りB」のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
「確変大当りA」とは、15ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に確変状態および時短状態に移行させる大当りである。確変状態および時短状態に移行すると、8回の変動表示を終了するか、次の大当りが発生するまで確変状態および時短状態を維持する。次いで、8回の変動表示を終了すると、確変状態を終了し時短状態のみに制御された状態に移行する。その後、32回の変動表示を終了するか、次の大当りが発生するまで時短状態を維持する。
「確変大当りB」とは、15ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に確変状態および時短状態に移行させる大当りである。確変状態および時短状態に移行すると、8回の変動表示を終了するか、次の大当りが発生するまで確変状態および時短状態を維持する。次いで、8回の変動表示を終了すると、確変状態を終了し時短状態のみに制御された状態に移行する。その後、249回の変動表示を終了するか、次の大当りが発生するまで時短状態を維持する。
なお、本例では、「確変大当りA」および「確変大当りB」となる場合には、大当り遊技中の15ラウンドの各ラウンドにおいて、29秒間を経過するか所定数(本例では、10個)の遊技球が入賞するまで大入賞口が開放状態に制御される(従って、大入賞口の長期間の開放が15回行われる)。
また、本例では、大当りとなった場合には必ず確変状態に移行する場合を示しているが、そのような態様にかぎらず、大当りとなっても確変状態に移行しない場合があるように構成してもよい。例えば、大当り種別として通常大当り(非確変大当り)も設けるように構成し、通常大当りとなる場合には、大当り遊技の終了後に時短状態に制御されるのみで確変状態には制御されないように構成してもよい。
また、小当りも設けるように構成する場合、大当り種別として突然確変大当りも設けるように構成してもよい。
また、本例では、「確変大当りA」および「確変大当りB」の2種類の大当り種別のみを設けるように構成する場合を示しているが、そのような態様にかぎらず、3種類以上の大当り種別を設けるように構成してもよい。例えば、大当り遊技中のラウンド数や確変回数が異なる大当り種別を設けるように構成してもよい。
図8−2(A)に示すように、本例では、第1特別図柄の変動表示が実行されて大当りとなる場合には、95%の確率で「確変大当りA」と決定され、5%の確率で「確変大当りB」と決定される。また、図8−2(B)に示すように、本例では、第2特別図柄の変動表示が実行されて大当りとなる場合には、80%の確率で「確変大当りA」と決定され、20%の確率で「確変大当りB」と決定される。従って、本例では、第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第1特別図柄の変動表示が実行される場合と比較して、時短回数が多い確変大当りBとなる割合が高い。
なお、大当り種別の割り振りは、図8−2で示したものにかぎられない。例えば、第1特別図柄の変動表示が実行される場合には、「確変大当りB」の割り振りがなく、第2特別図柄の変動表示が実行される場合のみ「確変大当りB」と決定される場合があるように構成してもよい。また、逆に、第1特別図柄の変動表示が実行される場合のみ「確変大当りB」と決定される場合があるように構成してもよい。
(時短種別判定テーブル)
図8−3は、ROM101に記憶されている時短種別判定テーブルを示す説明図である。このうち、図8−3(A)は、第1特別図柄用の時短種別判定テーブルの具体例を示している。また、図8−3(B)は、第2特別図柄用の時短種別判定テーブルの具体例を示している。
図8−3(A)に示すように、第1特別図柄用の大当り種別判定テーブルは、可変表示結果を時短はずれ図柄にする旨の判定がなされたときに、種別判定用の乱数にもとづいて、時短種別を「時短はずれA」、「時短はずれB」、または「時短はずれC」のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
図8−3(B)に示すように、第2特別図柄用の大当り種別判定テーブルは、可変表示結果を時短はずれ図柄にする旨の判定がなされたときに、種別判定用の乱数にもとづいて、時短種別を「時短はずれA」、「時短はずれB」、または「時短はずれC」のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
図8−3(A),(B)に示すように、本例では、第1特別図柄の変動表示が実行されて時短はずれとなる場合、および第2特別図柄の変動表示が実行されて時短はずれとなる場合のいずれにおいても、1/3の確率で「時短はずれA」と決定され、1/3の確率で「時短はずれB」と決定され、1/3の確率で「時短はずれC」と決定される。
なお、図8−3に示した例は一例では、時短種別の決定の仕方として様々な態様が考えられる。例えば、第1特別図柄の変動表示で時短はずれと決定する場合には「時短はずれC」の決定確率を高くする一方で、第2特別図柄の変動表示で時短はずれと決定する場合には「時短はずれA」の決定確率を高くするなど、第1特別図柄の変動表示を実行する場合と第2特別図柄の変動表示を実行する場合とで時短種別の決定割合を異ならせてもよい。
また、例えば、救済時短経由の時短状態中も時短はずれを決定可能に構成する場合、時短はずれとなっても一律に時短回数カウンタなどを上書きしないように構成してもよいし、時短はずれ図柄の種類によって時短回数カウンタなどを上書きする場合と上書きしない場合とがあるように構成してもよい。
(変動パターンテーブル)
図8−4〜図8−6は、特徴部004IWにおける変動パターンテーブルの具体例を示す説明図である。このうち、図8−4(A)は、大当り用の変動パターンテーブルA(第1特別図柄および第2特別図柄兼用)の具体例を示している。
また、図8−4(B)は、通常状態時の1〜15変動目用のはずれ用の変動パターンテーブルB(第1特別図柄用)の具体例を示している。また、図8−4(C)は、通常状態時の1〜15変動目用のはずれ用の変動パターンテーブルC(第2特別図柄用)の具体例を示している。また、図8−4(D)は、通常状態時の16変動目以降用のはずれ用の変動パターンテーブルD(第1特別図柄および第2特別図柄兼用)の具体例を示している。
また、図8−5(E)は、時短状態時の時短最終変動以外用のはずれ用の変動パターンテーブルE(第1特別図柄用)の具体例を示している。また、図8−5(F)は、時短状態時の時短最終変動以外用のはずれ用の変動パターンテーブルF(第2特別図柄用)の具体例を示している。また、図8−5(G)は、時短状態時の時短最終変動用のはずれ用の変動パターンテーブルG(第1特別図柄および第2特別図柄兼用)の具体例を示している。
また、図8−6(H)は、確変状態時のはずれ用の変動パターンテーブルH(第1特別図柄用)の具体例を示している。また、図8−6(I)は、確変状態時のはずれ用の変動パターンテーブルI(第2特別図柄用)の具体例を示している。
また、図8−6(J)は、救済時短直前用の変動パターンテーブルJ(第1特別図柄および第2特別図柄兼用)の具体例を示している。
図8−4(A)に示すように、本例では、大当りとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPA2−1(ノーマルリーチ)、変動パターンPA2−2(スーパーリーチα)、変動パターンPA2−3(スーパーリーチβ)のいずれかに決定される。
また、図8−4(B)に示すように、本例では、通常状態時に第1特別図柄の変動表示を実行する場合にはずれとなる場合には、通常状態に移行してから1〜15回目の変動表示を実行する場合であれば、変動パターンとして、変動パターンPA1−1(通常変動)、変動パターンPA2−1(ノーマルリーチ)、変動パターンPA2−2(スーパーリーチα)、変動パターンPA2−3(スーパーリーチβ)のいずれかに決定される。
また、図8−4(C)に示すように、本例では、通常状態時に第2特別図柄の変動表示を実行する場合にはずれとなる場合には、通常状態に移行してから1〜15回目の変動表示を実行する場合であれば、変動パターンとして、変動パターンPA1−1(通常変動)に決定される。
また、図8−4(D)に示すように、本例では、通常状態時にはずれとなる場合には、通常状態に移行してから16回目以降の変動表示を実行する場合であれば、第1特別図柄の変動表示が実行される場合と第2特別図柄の変動表示が実行される場合とのいずれであっても、変動パターンとして、変動パターンPA1−1(通常変動)、変動パターンPA2−1(ノーマルリーチ)、変動パターンPA2−2(スーパーリーチα)、変動パターンPA2−3(スーパーリーチβ)のいずれかに決定される。
図8−4(B),(D)に示すように、本例では、通常状態時に第1特別図柄の変動表示を実行する場合にはずれとなる場合であっても、通常状態に移行してから1〜15回目の変動表示を実行する場合であれば、高い割合でノーマルリーチや、スーパーリーチα、スーパーリーチβが実行される。
また、図8−5(E)に示すように、本例では、時短状態時に第1特別図柄の変動表示を実行する場合にはずれとなる場合には、時短最終変動でなければ、変動パターンとして、変動パターンPA1−2(超短縮変動)、変動パターンPA1−3(短縮変動)のいずれかに決定される。
また、図8−5(F)に示すように、本例では、時短状態時に第2特別図柄の変動表示を実行する場合にはずれとなる場合には、時短最終変動でなければ、変動パターンとして、変動パターンPA1−2(超短縮変動)、変動パターンPA1−3(短縮変動)、変動パターンPA2−1(ノーマルリーチ)、変動パターンPA2−2(スーパーリーチα)、変動パターンPA2−3(スーパーリーチβ)のいずれかに決定される。
また、図8−5(G)に示すように、本例では、時短状態時にはずれとなる場合には、時短最終変動であれば、第1特別図柄の変動表示が実行される場合と第2特別図柄の変動表示が実行される場合とのいずれであっても、変動パターンとして、変動パターンPA1−1(通常変動)、変動パターンPA2−1(ノーマルリーチ)、変動パターンPA2−2(スーパーリーチα)、変動パターンPA2−3(スーパーリーチβ)のいずれかに決定される。
図8−5(E)〜(G)に示すように、本例では、時短状態時であっても時短最終変動を実行する場合には、通常変動の変動表示が実行される割合が高く、時短状態中の時短最終変動以外の変動表示と比べて平均的な変動時間が長い。
また、図8−6(H)に示すように、本例では、確変状態時に第1特別図柄の変動表示を実行する場合にはずれとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPA1−1(通常変動)、変動パターンPA1−3(短縮変動)のいずれかに決定される。
また、図8−6(I)に示すように、本例では、確変状態時に第2特別図柄の変動表示を実行する場合にはずれとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPA1−1(通常変動)、変動パターンPA1−3(短縮変動)、変動パターンPA2−1(ノーマルリーチ)、変動パターンPA2−2(スーパーリーチα)、変動パターンPA2−3(スーパーリーチβ)のいずれかに決定される。
また、図8−6(J)に示すように、本例では、救済時短が成立する変動表示(救済時短にもとづく時短状態に移行される直前の変動表示(1つ前の変動表示))である場合には、第1特別図柄の変動表示が実行される場合と第2特別図柄の変動表示が実行される場合とのいずれであっても、変動パターンとして、シャッター演出を伴う変動パターンPA3−1に決定される。なお、本例では、救済時短が成立する変動表示が大当り変動である場合であっても、変動パターンPA3−1に決定される。
(演出制御コマンド)
図8−7および図8−8は、演出制御用CPU120に送出される演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。図8−7および図8−8に示す例において、コマンド80XX(H)は、特別図柄の可変表示に対応して画像表示装置5において可変表示される飾り図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)である。なお、変動パターンを指定する演出制御コマンドは、変動開始を指定するためのコマンドでもある。従って、演出制御用CPU120は、コマンド80XX(H)のいずれかを受信すると、画像表示装置5において飾り図柄の可変表示を開始するように制御する。
コマンド9000(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果をはずれ(時短なし)とすることを指定する演出制御コマンド(表示結果1指定コマンド)(はずれ指定コマンド))である。
コマンド9001(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を時短はずれAとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果2指定コマンド)(時短はずれA指定コマンド))である。コマンド9002(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を時短はずれBとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果3指定コマンド)(時短はずれB指定コマンド))である。コマンド9003(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を時短はずれCとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果4指定コマンド)(時短はずれC指定コマンド))である。
コマンド9004(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を確変大当りAとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果5指定コマンド(確変大当りA指定コマンド))である。コマンド9005(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を確変大当りBとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果6指定コマンド(確変大当りB指定コマンド))である。
コマンド910X(H)〜914X(H)は、電源復旧時の救済時短となるまでの残りの変動回数を指定する演出制御コマンドである。このうち、コマンド910X(H)は、救済時短となるまでの残りの変動回数の1桁目を指定する演出制御コマンド(救済時短回数1指定コマンド)であり、残りの変動回数の1桁目が「X」に設定されて送信される。また、コマンド911X(H)は、救済時短となるまでの残りの変動回数の2桁目を指定する演出制御コマンド(救済時短回数2指定コマンド)であり、残りの変動回数の2桁目が「X」に設定されて送信される。また、コマンド912X(H)は、救済時短となるまでの残りの変動回数の3桁目を指定する演出制御コマンド(救済時短回数3指定コマンド)であり、残りの変動回数の3桁目が「X」に設定されて送信される。また、コマンド914X(H)は、救済時短となるまでの残りの変動回数の4桁目を指定する演出制御コマンド(救済時短回数4指定コマンド)であり、残りの変動回数の4桁目が「X」に設定されて送信される。
なお、本例では、大当りや時短はずれとなることなく250回の変動表示が実行された場合に救済時短となることから、救済時短となるまでの残りの変動回数は16進数で2桁により表現することができる。従って、電断復旧時には残りの変動回数を指定するコマンドとして1桁目と2桁目を指定する2つのコマンドのみを送信するように構成してもよい。また、例えば、救済時短となるまでの変動回数が700回である場合など16進数の3桁により表現することができる場合には、1桁目〜3桁目を指定する3つのコマンドを送信するように構成してもよい。また、救済時短となるまでの変動回数が4096回以上である場合に16進数の4桁により表現する必要があることから、このような場合に、1桁目〜4桁目を指定する4つのコマンドを送信するように構成してもよい。
コマンド95XX(H)は、救済時短となるまでの残りの変動回数(126回以下の回数)を指定する演出制御コマンド(救済時短回数指定コマンド)である。本例では、救済時短回数指定コマンドのEXTデータに救済時短となるまでの残りの変動回数(126回以下の回数)に応じた値がセットされる。例えば、救済時短となるまでの残りの変動回数が1回である場合には、救済時短回数指定コマンドとしてコマンド9501(H)が送信され、残りの変動回数が126回である場合には、救済時短回数指定コマンドとしてコマンド957E(H)が送信される。なお、本例では、救済時短となるまでの残りの変動回数が127回以上の回数である場合には、EXTデータに最大値の7F(H)がセットされ、救済時短回数指定コマンドとして一律にコマンド957F(H)が送信される。なお、本例では、救済時短回数指定コマンドは、変動表示を開始するときに送信される。
コマンドA000(H)は、第1特別図柄の可変表示の停止を特定可能であるとともに図柄確定期間が20秒であることを特定可能な演出制御コマンド(第1図柄確定A指定コマンド)である。コマンドA001(H)は、第1特別図柄の可変表示の停止を特定可能であるとともに図柄確定期間が10秒であることを特定可能な演出制御コマンド(第1図柄確定B指定コマンド)である。コマンドA002(H)は、第1特別図柄の可変表示の停止を特定可能であるとともに図柄確定期間が0.5秒であることを特定可能な演出制御コマンド(第1図柄確定C指定コマンド)である。
コマンドA100(H)は、第2特別図柄の可変表示の停止を特定可能であるとともに図柄確定期間が20秒であることを特定可能な演出制御コマンド(第2図柄確定A指定コマンド)である。コマンドA101(H)は、第2特別図柄の可変表示の停止を特定可能であるとともに図柄確定期間が10秒であることを特定可能な演出制御コマンド(第2図柄確定B指定コマンド)である。コマンドA102(H)は、第2特別図柄の可変表示の停止を特定可能であるとともに図柄確定期間が0.5秒であることを特定可能な演出制御コマンド(第2図柄確定C指定コマンド)である。
コマンドB000(H)は、大当り遊技の開始を指定する演出制御コマンド(大当り開始指定コマンド:ファンファーレ指定コマンド)である。コマンドB001(H)は、大当り遊技の終了を指定する演出制御コマンド(大当り終了指定コマンド:エンディング指定コマンド)である。
コマンドB1XX(H)は、大当り遊技中のラウンド中の表示を指定する演出制御コマンド(大入賞口開放中表示コマンド)である。なお、「XX」に表示するラウンド数が設定される。コマンドB2XX(H)は、大当り遊技中のラウンド後の表示(ラウンド間のインターバルの表示)を指定する演出制御コマンド(大入賞口開放後表示コマンド)である。
コマンドB500(H)は、通過ゲート41を遊技球が通過したことを指定する演出制御コマンド(ゲート通過指定コマンド)である。
コマンドC000(H)は、第1保留記憶数が1増加したことを指定する演出制御コマンド(第1保留記憶数加算指定コマンド)である。コマンドC001(H)は、第2保留記憶数が1増加したことを指定する演出制御コマンド(第2保留記憶数加算指定コマンド)である。コマンドC100(H)は、第1保留記憶数が1減少したことを指定する演出制御コマンド(第1保留記憶数減算指定コマンド)である。コマンドC101(H)は、第2保留記憶数が1減少したことを指定する演出制御コマンド(第2保留記憶数減算指定コマンド)である。
コマンドE000(H)は、遊技状態が通常状態に制御されることを指定する演出制御コマンド(通常状態指定コマンド)である。コマンドE001(H)は、大当り遊技終了時に遊技状態が時短状態に制御されることを指定する演出制御コマンド(時短状態A指定コマンド)である。コマンドE002(H)は、時短はずれ時に遊技状態が時短状態に制御されることを指定する演出制御コマンド(時短状態B指定コマンド)である。コマンドE003(H)は、救済時短時に遊技状態が時短状態に制御されることを指定する演出制御コマンド(時短状態C指定コマンド)である。コマンドE004(H)は、遊技状態が確変状態に制御されることを指定する演出制御コマンド(確変状態指定コマンド)である。
演出制御基板12に搭載されている演出制御用CPU120(具体的には、演出制御用CPU120)は、主基板11に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータ100から上述した演出制御コマンドを受信すると図8−7および図8−8に示された内容に応じて画像表示装置5の表示状態を変更するとともに、ランプの表示状態を変更し、音声制御基板13に対して音番号データを出力する。なお、図8−7および図8−8に示された演出制御コマンド以外の演出制御コマンドも主基板11から演出制御基板12に送信される。例えば、大当り遊技に関するより詳細な演出制御コマンドや遊技状態を示す演出制御コマンド(例えば、初期化コマンドを示す演出制御コマンド)も主基板11から演出制御基板12に送信される。
(遊技制御メイン処理)
図8−9は、特徴部004IWにおける遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。本例において、ステップS1〜S7の処理、ステップS8〜S9の処理、およびステップS10〜S12の処理は、図3で示したそれらの処理と同様である。
本例では、ステップS7において電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを送信すると、CPU103は、救済時短となるまでの残りの変動回数をカウントするための救済時短回数カウンタの値を確認し、現在の救済時短回数カウンタの値に応じた値をセットして所定の順序で救済時短回数1指定コマンド〜救済時短回数4指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ004IWS11)。本例では、まず救済時短回数カウンタの値の1桁目の値をセットして救済時短回数1指定コマンドを送信し、次いで救済時短回数カウンタの値の2桁目の値をセットして救済時短回数2指定コマンドを送信し、次いで0をセットして救済時短回数3指定コマンドを送信し、最後に0をセットして救済時短回数4指定コマンドを送信する。従って、本例では、遊技機への電源投入時にRAMクリア処理が実行されず復旧処理が実行された場合には、所定の順序で救済時短回数1指定コマンド〜救済時短回数4指定コマンドが送信されて、現在の救済時短までの残りの変動回数が通知される。
また、ステップS9において初期化を指示する演出制御コマンドを送信すると、CPU103は、救済時短回数カウンタに「250」をセットする(ステップ004IWS12)。また、CPU103は、救済時短変動回数カウンタに「250」をセットする(ステップ004IWS13)。従って、本例では、遊技機への電源投入時にRAMクリア処理が実行された場合には、救済時短回数カウンタおよび救済時短変動回数カウンタに「250」がセットされる。すなわち、本例では、遊技機への電源投入時にRAMクリア処理が実行された後、250回の変動表示を実行しても大当りも時短はずれも発生しなかった場合には、救済時短となり時短状態に制御されることになる。
なお、本例では、ステップ004IWS12でセットした救済時短回数カウンタの値が0となったことにもとづいて時短状態に制御され、ステップ004IWS13でセットした救済時短変動回数カウンタの値が0となったことにもとづいて救済時短直前用の変動パターンテーブルJが選択されて変動パターンが決定される。
(特別図柄通常処理)
図8−10〜図8−12は、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(ステップS110)を示すフローチャートである。特別図柄通常処理において、CPU103は、合算保留記憶数の値を確認する(ステップ004IWS51)。具体的には、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計数をカウントするための合算保留記憶数カウンタのカウント値を確認する。合算保留記憶数が0でなければ、CPU103は、第2保留記憶数が0であるか否かを確認する(ステップ004IWS52)。具体的には、第2保留記憶数をカウントするための第2保留記憶数カウンタの値が0であるか否かを確認する。第2保留記憶数が0でなければ、CPU103は、特別図柄ポインタ(第1特別図柄について特別図柄プロセス処理を行っているのか第2特別図柄について特別図柄プロセス処理を行っているのかを示すフラグ)に「第2」を示すデータを設定する(ステップ004IWS53)。第2保留記憶数が0であれば(すなわち、第1保留記憶数のみが溜まっている場合)には、CPU103は、特別図柄ポインタに「第1」を示すデータを設定する(ステップ004IWS54)。
この特徴部004IWでは、ステップ004IWS52〜S54の処理が実行されることによって、第1特別図柄の変動表示に対して、第2特別図柄の変動表示が優先して実行される。言い換えれば、第2特別図柄の変動表示を開始させるための第2の開始条件が第1特別図柄の変動表示を開始させるための第1の開始条件に優先して成立するように制御される。
なお、本例で示した態様にかぎらず、例えば、第1始動入賞口および第2始動入賞口に遊技球が入賞した順に第1特別図柄の変動表示および第2特別図柄の変動表示を実行するように構成してもよい。
次いで、CPU103は、RAM102において、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM102の乱数バッファ領域に格納する(ステップ004IWS55)。具体的には、CPU103は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶数バッファにおける第1保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM102の乱数バッファ領域に格納する。また、CPU103は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合には、第2保留記憶数バッファにおける第2保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM102の乱数バッファ領域に格納する。
そして、CPU103は、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップ004IWS56)。具体的には、CPU103は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第1保留記憶数バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。また、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合に、第2保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第2保留記憶数バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。
すなわち、CPU103は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合に、RAM102の第1保留記憶数バッファにおいて第1保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第1保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。また、特別図柄ポインタが「第2」を示す場合に、RAM102の第2保留記憶数バッファにおいて第2保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第2保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。
よって、各第1保留記憶数(または、各第2保留記憶数)に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第1保留記憶数(または、第2保留記憶数)=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。
そして、CPU103は、合算保留記憶数の値を1減らす。すなわち、合算保留記憶数カウンタのカウント値を1減算する(ステップ004IWS57)。なお、CPU103は、カウント値が1減算される前の合算保留記憶数カウンタの値をRAM102の所定の領域に保存する。
次いで、CPU103は、乱数バッファ領域から当り判定用乱数を読み出し(ステップ004IWS58)、大当り判定モジュールを実行する(ステップ004IWS59)。なお、この場合、CPU103は、始動入賞判定処理(ステップS101)で抽出し第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファにあらかじめ格納した当り判定用乱数を読み出し、大当り判定を行う。大当り判定モジュールは、あらかじめ決められている大当り判定値(図8−1(A),(B)参照)と当り判定用乱数とを比較し、それらが一致したら大当りとすることに決定する処理を実行するプログラムである。すなわち、大当り判定の処理を実行するプログラムである。この場合、CPU103は、確変状態であることを示す確変フラグがセットされていなければ(低確率状態であれば)、低確率用の大当り判定値(図8−1(A)参照)を用いて大当り判定を行う。また、CPU103は、確変フラグがセットされていれば(高確率状態であれば)、高確率用の大当り判定値(図8−1(B)参照)を用いて大当り判定を行う。CPU103は、当り判定用乱数の値が図8−1(A),(B)に示すいずれかの大当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当りとすることに決定する。
大当りとすることに決定した場合には(ステップ004IWS60のY)、CPU103は、大当りであることを示す大当りフラグをセットする(ステップ004IWS61)。そして、CPU103は、乱数バッファ領域に格納された種別判定用乱数の値と一致する値に対応した種別(確変大当りA、確変大当りB)を大当りの種別に決定する(ステップ004IWS62)。なお、この場合、CPU103は、始動入賞判定処理(ステップS101)で抽出し第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファにあらかじめ格納した種別判定用乱数を読み出し、大当り種別の決定を行う。次いで、CPU103は、確変フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ004IWS63)。確変フラグがセットされていれば(すなわち、確変状態であれば)、ステップ004IWS99に移行する。確変フラグがセットされていなければ(すなわち、非確変状態であれば)、ステップ004IWS68に移行する。
一方、大当りとすることに決定しなかった場合には(ステップ004IWS60のN)、CPU103は、確変フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ004IWS64)。確変フラグがセットされていれば(すなわち、確変状態であれば)、ステップ004IWS99に移行する。確変フラグがセットされていなければ(すなわち、非確変状態であれば)、CPU103は、時短はずれとするか否かを決定するための時短はずれ判定テーブルを用いて、時短はずれ判定用乱数にもとづく抽選処理を行い、時短はずれとするか否かを決定する(ステップ004IWS65)。この場合、約1/400の確率で時短はずれとすることに決定される(図8−1(C)参照)。
時短はずれとすることに決定した場合には(ステップ004IWS66のY)、CPU103は、乱数バッファ領域に格納された種別判定用乱数の値と一致する値に対応した種別(時短はずれAや、時短はずれB、時短はずれC)を時短はずれの種別に決定する(ステップ004IWS67)。なお、この場合、CPU103は、始動入賞判定処理(ステップS101)で抽出し第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファにあらかじめ格納した種別判定用乱数を読み出し、時短種別の決定を行う。そして、ステップ004IWS68に移行する。
次いで、CPU103は、時短状態中の第2特別図柄の変動表示の実行回数(時短回数の残り回数)をカウントするための特2時短回数カウンタの値が0であるか否かを確認する(ステップ004IWS68)。特2時短回数カウンタの値が0でなければ、CPU103は、特別図柄ポインタの値が「第2」を示す値となっているか否かを確認する(ステップ004IWS69)。特別図柄ポインタの値が「第2」を示す値となっていれば(すなわち、第2特別図柄の変動表示を実行する場合であれば)、CPU103は、特2時短回数カウンタの値を1減算し(ステップ004IWS70)、減算後の特2時短回数カウンタの値が0となっているか否かを確認する(ステップ004IWS71)。なお、本例では、ステップ004IWS70の処理が実行されることによって、遊技状態が通常状態または時短状態のいずれであるかに関係なく、一律に特2時短回数カウンタの値が更新される。減算後の特2時短回数カウンタの値が0となっていれば、CPU103は、変動終了時に時短状態を終了することを示す時短終了フラグをセットする(ステップ004IWS72)。また、CPU103は、セットされていれば、合算時短回数カウンタの値をリセットする(ステップ004IWS73)。
次いで、CPU103は、時短状態中の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示の実行回数の合計回数(時短回数の残り回数)をカウントするための合算時短回数カウンタの値が0であるか否かを確認する(ステップ004IWS74)。合算時短回数カウンタの値が0でなければ、CPU103は、合算時短回数カウンタの値を1減算し(ステップ004IWS75)、減算後の合算時短回数カウンタの値が0となっているか否かを確認する(ステップ004IWS76)。なお、本例では、ステップ004IWS75の処理が実行されることによって、遊技状態が通常状態または時短状態のいずれであるかに関係なく、一律に合算時短回数カウンタの値が更新される。減算後の合算時短回数カウンタの値が0となっていれば、CPU103は、時短終了フラグをセットする(ステップ004IWS77)。また、CPU103は、セットされていれば、特2時短回数カウンタの値をリセットする(ステップ004IWS78)。
次いで、CPU103は、救済時短回数カウンタの値が0であるか否かを確認する(ステップ004IWS79)。救済時短回数カウンタの値が0であれば、ステップ004IWS86に移行する。救済時短回数カウンタの値が0でなければ、CPU103は、救済時短回数カウンタの値を1減算する(ステップ004IWS80)。なお、本例では、ステップ004IWS80の処理が実行されることによって、遊技状態が通常状態または時短状態のいずれであるかに関係なく、一律に救済時短回数カウンタの値が更新される。また、本例では、ステップ004IWS80の処理が実行されることによって、第1特別図柄の変動表示が実行される場合であるか第2特別図柄の変動表示が実行される場合であるかに関係なく、一律に救済時短回数カウンタの値が更新される。
次いで、CPU103は、減算後の救済時短回数カウンタの値が127以上であるか否かを確認する(ステップ004IWS81)。減算後の救済時短回数カウンタの値が126以下であれば(ステップ004IWS81のN)、CPU103は、救済時短回数カウンタの値に応じた値をEXTデータにセットして、救済時短回数指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ004IWS82)。例えば、救済時短回数カウンタの値が1である場合には、CPU103は、救済時短回数指定コマンドとしてコマンド9501(H)を送信する制御を行う。また、救済時短回数カウンタの値が126である場合には、CPU103は、救済時短回数指定コマンドとしてコマンド957E(H)を送信する制御を行う。
次いで、CPU103は、減算後の救済時短回数カウンタの値が0となっているか否かを確認する(ステップ004IWS83)。減算後の救済時短回数カウンタの値が0となっていなければ、ステップ004IWS86に移行する。減算後の救済時短回数カウンタの値が0となっていれば、CPU103は、救済時短が発生したことにもとづき変動終了時に時短状態に制御することを示す救済時短決定フラグをセットする(ステップ004IWS84)。そして、ステップ004IWS86に移行する。
一方、減算後の救済時短回数カウンタの値が127以上であれば(ステップ004IWS81のY)、CPU103は、EXTデータとして一律に7F(H)をセットして、救済時短回数指定コマンドとしてコマンド957F(H)を演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ004IWS85)。そして、ステップ004IWS86に移行する。
次いで、CPU103は、いずれかの時短フラグ(時短フラグA〜C)がセットされているか否かを確認する(ステップ004IWS86)。いずれの時短フラグ(時短フラグA〜C)もセットされていなければ(ステップ004IWS86のN)、すなわち通常状態であれば、CPU103は、通常状態中の第1特別図柄の変動表示の実行回数をカウントするための通常時変動回数カウンタの値が0であるか否かを確認する(ステップ004IWS87)。通常時変動回数カウンタの値が0でなければ、CPU103は、特別図柄ポインタの値が「第1」を示す値となっているか否かを確認する(ステップ004IWS88)。特別図柄ポインタの値が「第1」を示す値となっていれば(すなわち、第1特別図柄の変動表示を実行する場合であれば)、CPU103は、通常時変動回数カウンタの値を1減算する(ステップ004IWS89)。なお、本例では、ステップ004IWS89の処理が実行されることによって、遊技状態が通常状態または時短状態のいずれであるかに関係なく、一律に通常時変動回数カウンタの値が更新される。そして、ステップ004IWS95に移行する。
なお、本例では、時短フラグには、時短フラグA〜Cの3種類があるのであるが、時短フラグAは大当り経由の時短状態であることを示すフラグであり、時短フラグBは時短はずれ経由の時短状態であることを示すフラグであり、時短フラグCは救済時短経由の時短状態であることを示すフラグである。
いずれかの時短フラグがセットされていれば(ステップ004IWS86のY)、すなわち時短状態であれば、CPU103は、時短状態中の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示の実行回数の合計回数をカウントするための時短時合算変動回数カウンタの値が0であるか否かを確認する(ステップ004IWS90)。時短時合算変動回数カウンタの値が0でなければ、CPU103は、時短時合算変動回数カウンタの値を1減算する(ステップ004IWS91)。なお、本例では、ステップ004IWS91の処理が実行されることによって、遊技状態が通常状態または時短状態のいずれであるかに関係なく、一律に時短時合算変動回数カウンタの値が更新される。
次いで、CPU103は、時短状態中の第2特別図柄の変動表示の実行回数をカウントするための時短時特2変動回数カウンタの値が0であるか否かを確認する(ステップ004IWS92)。時短時特2変動回数カウンタの値が0でなければ、CPU103は、特別図柄ポインタの値が「第2」を示す値となっているか否かを確認する(ステップ004IWS93)。特別図柄ポインタの値が「第2」を示す値となっていれば(すなわち、第2特別図柄の変動表示を実行する場合であれば)、CPU103は、時短時特2変動回数カウンタの値を1減算する(ステップ004IWS94)。なお、本例では、ステップ004IWS94の処理が実行されることによって、遊技状態が通常状態または時短状態のいずれであるかに関係なく、一律に時短時特2変動回数カウンタの値が更新される。そして、ステップ004IWS95に移行する。
次いで、CPU103は、救済時短変動回数カウンタの値が0であるか否かを確認する(ステップ004IWS95)。救済時短変動回数カウンタの値が0であれば、ステップ004IWS99に移行する。救済時短変動回数カウンタの値が0でなければ、CPU103は、救済時短変動回数カウンタの値を1減算する(ステップ004IWS96)。なお、本例では、ステップ004IWS96の処理が実行されることによって、遊技状態が通常状態または時短状態のいずれであるかに関係なく、一律に救済時短変動回数カウンタの値が更新される。また、本例では、ステップ004IWS96の処理が実行されることによって、第1特別図柄の変動表示が実行される場合であるか第2特別図柄の変動表示が実行される場合であるかに関係なく、一律に救済時短変動回数カウンタの値が更新される。
次いで、CPU103は、減算後の救済時短変動回数カウンタの値が0となっているか否かを確認する(ステップ004IWS97)。減算後の救済時短変動回数カウンタの値が0となっていなければ、ステップ004IWS99に移行する。減算後の救済時短変動回数カウンタの値が0となっていれば、CPU103は、救済時短が成立する変動表示であることを示す救済時短変動成立フラグをセットする(ステップ004IWS98)。そして、ステップ004IWS99に移行する。
なお、本例では、ステップ004IWS70,S75で更新される特2時短回数カウンタや合算時短回数カウンタの値が0となったことにもとづいて時短状態を終了して通常状態に移行する制御が行われ、ステップ004IWS89,S91,S94で更新される通常時変動回数カウンタや、時短時特2変動回数カウンタ、時短時合算変動回数カウンタの値にもとづいて変動パターンテーブルB〜Gが選択されて変動パターンが決定される。
また、本例では、ステップ004IWS80で更新される救済時短回数カウンタの値が0となったことにもとづいて救済時短決定フラグがセットされて時短状態に制御され、ステップ004IWS96で更新される救済時短変動回数カウンタの値が0となったことにもとづいて救済時短直前用の変動パターンテーブルJが選択されて変動パターンが決定される。
従って、本例では、特2時短回数カウンタや、合算時短回数カウンタ、救済時短回数カウンタは、状態移行の制御のために用いられるカウンタであり、通常時変動回数カウンタや、時短時特2変動回数カウンタ、時短時合算変動回数カウンタ、救済時短変動回数カウンタは、変動パターン決定の制御のために用いられるカウンタである。
また、本例では、以上の処理が実行されることによって、特2時短回数カウンタ、合算時短回数カウンタ、救済時短回数カウンタ、通常時変動回数カウンタ、時短時特2変動回数カウンタ、時短時合算変動回数カウンタ、および救済時短変動回数カウンタは、同じ特別図柄通常処理において更新されることによって、同じ変動表示の開始のタイミングで一律に更新される。
なお、本例で示した態様にかぎらず、これら特2時短回数カウンタ、合算時短回数カウンタ、救済時短回数カウンタ、通常時変動回数カウンタ、時短時特2変動回数カウンタ、時短時合算変動回数カウンタ、および救済時短変動回数カウンタを、例えば、一律に変動終了時のタイミングで更新してもよいし、変動表示中のある特定のタイミングで一律に更新してもよい。
また、本例では、ステップ004IWS95〜S98の処理で救済時短変動回数カウンタの値が0となると救済時短変動成立フラグをセットする場合を示したが、救済時短変動成立フラグをセットするのではなく直ちに救済時短直前用の変動パターンテーブルJを選択する処理(後述するステップ004IWS1702参照)を実行するようにしてもよい。そして、後述する変動パターン設定処理では、その特別図柄通常処理において選択された変動パターンテーブルJを用いて変動パターンを決定するように構成してもよい。
また、本例では、ステップ004IWS63,S64で確変フラグがセットされていれば、ステップ004IWS68〜S98の処理は実行されないので、確変状態中である場合には特2時短回数カウンタ、合算時短回数カウンタ、救済時短回数カウンタ、通常時変動回数カウンタ、時短時特2変動回数カウンタ、時短時合算変動回数カウンタ、および救済時短変動回数カウンタの値は更新されない。従って、本例では、大当り遊技終了後に確変状態に移行された場合には、その確変状態を終了してから、特2時短回数カウンタや、合算時短回数カウンタ、救済時短回数カウンタ、時短時特2変動回数カウンタ、時短時合算変動回数カウンタ、救済時短変動回数カウンタの更新が開始される。
次いで、CPU103は、大当り種別および時短種別の決定結果に応じた特別図柄の停止図柄を決定する(ステップ004IWS99)。この場合、例えば、確変大当りAとすることに決定した場合には特別図柄の停止図柄を「3」と決定し、確変大当りBとすることに決定した場合には特別図柄の停止図柄を「7」と決定し、時短はずれAとすることに決定した場合には特別図柄の停止図柄を「2」と決定し、時短はずれBとすることに決定した場合には特別図柄の停止図柄を「4」と決定し、時短はずれCとすることに決定した場合には特別図柄の停止図柄を「6」と決定し、はずれ(時短なし)とすることに決定した場合には特別図柄の停止図柄を「−」と決定する。また、CPU103は、決定した特別図柄の停止図柄をRAM102に設けられた停止図柄記憶領域に記憶させる(ステップ004IWS100)。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理(ステップS111)に対応した値に更新する(ステップ004IWS101)。
(変動パターン設定処理)
図8−13は、特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理(ステップS111)を示すフローチャートである。変動パターン設定処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、まず、救済時短変動成立フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ004IWS1701)。救済時短変動成立フラグがセットされていれば(すなわち、救済時短が成立する変動表示であれば)、CPU103は、変動パターンを決定するためのテーブルとして、図8−6(J)に示す救済時短直前用の変動パターンテーブルJを選択する(ステップ004IWS1702)。従って、本例では、救済時短が成立する変動表示である場合には、ステップ004IWS1714においてシャッター演出用の変動パターンPA3−1に決定される。
救済時短変動成立フラグがセットされていなければ、CPU103は、大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップ004IWS1703)。大当りフラグがセットされていれば、CPU103は、変動パターンを決定するためのテーブルとして、図8−4(A)に示す大当り用の変動パターンテーブルAを選択する(ステップ004IWS1704)。
大当りフラグがセットされていなければ(すなわち、はずれであれば)、CPU103は、確変フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ004IWS1705)。確変フラグがセットされていれば(すなわち、確変状態であれば)、CPU103は、変動パターンを決定するためのテーブルとして、特別図柄ポインタの値に応じて、図8−6(H),(I)に示す確変状態時のはずれ用の変動パターンテーブルH,Iを選択する(ステップ004IWS1706)。この場合、特別図柄ポインタの値が「第1」を示す値であれば(すなわち、第1特別図柄の変動表示を実行する場合であれば、図8−6(H)に示す変動パターンテーブルHを選択する。また、特別図柄ポインタの値が「第2」を示す値であれば(すなわち、第2特別図柄の変動表示を実行する場合であれば、図8−6(I)に示す変動パターンテーブルIを選択する。
確変フラグがセットされていなければ、CPU103は、いずれかの時短フラグ(時短フラグA〜C)がセットされているか否かを確認する(ステップ004IWS1707)。いずれかの時短フラグがセットされていれば(すなわち、時短状態であれば)、CPU103は、時短時合算変動回数カウンタまたは時短時特2変動回数カウンタの値が「1」となっているか否かを確認する(ステップ004IWS1708)。時短時合算変動回数カウンタまたは時短時特2変動回数カウンタの値が「1」となっていれば(すなわち、時短最終変動であれば)、CPU103は、変動パターンを決定するためのテーブルとして、図8−5(G)に示す時短状態時のはずれ用の変動パターンテーブルG(時短最終変動用)を選択する(ステップ004IWS1709)。
時短時合算変動回数カウンタおよび時短時特2変動回数カウンタのいずれの値も「1」でなければ(ステップ004IWS1708のN)、CPU103は、変動パターンを決定するためのテーブルとして、特別図柄ポインタの値に応じて、図8−5(E),(F)に示す時短状態時のはずれ用の変動パターンテーブルE,F(時短最終変動以外用)を選択する(ステップ004IWS1710)。この場合、特別図柄ポインタの値が「第1」を示す値であれば(すなわち、第1特別図柄の変動表示を実行する場合であれば、図8−5(E)に示す変動パターンテーブルEを選択する。また、特別図柄ポインタの値が「第2」を示す値であれば(すなわち、第2特別図柄の変動表示を実行する場合であれば、図8−5(F)に示す変動パターンテーブルFを選択する。
いずれの時短フラグもセットされていなければ(すなわち、通常状態であれば)、CPU103は、通常時変動回数カウンタの値が「0」となっているか否かを確認する(ステップ004IWS1711)。通常時変動回数カウンタの値が「0」となっていれば、CPU103は、変動パターンを決定するためのテーブルとして、図8−4(D)に示す通常状態時のはずれ用の変動パターンテーブルD(16変動目以降用)を選択する(ステップ004IWS1712)。
通常時変動回数カウンタの値が「0」となっていなければ、CPU103は、変動パターンを決定するためのテーブルとして、特別図柄ポインタの値に応じて、図8−4(B),(C)に示す通常状態時のはずれ用の変動パターンテーブルB,C(1〜15変動目用)を選択する(ステップ004IWS1713)。この場合、特別図柄ポインタの値が「第1」を示す値であれば(すなわち、第1特別図柄の変動表示を実行する場合であれば、図8−4(B)に示す変動パターンテーブルBを選択する。また、特別図柄ポインタの値が「第2」を示す値であれば(すなわち、第2特別図柄の変動表示を実行する場合であれば、図8−4(C)に示す変動パターンテーブルCを選択する。
なお、本例では、時短状態から通常状態に移行したときに通常時変動回数カウンタに初期値として「16」がセットされるので(ステップ004IWS150参照)、時短状態から通常状態に移行してから1〜15変動目の変動表示が実行される場合には変動パターンテーブルB,Cが選択されて変動パターンが決定され、16変動目以降の変動表示が実行される場合には変動パターンテーブルDが選択されて変動パターンが決定される。
次に、CPU103は、ステップ004IWS1702,S1704,S1706,S1709,S1710,S712,S1713にて使用することに決定した変動パターンテーブルと、第1特別図柄判定用バッファに格納されている変動パターン決定用乱数とにもとづいて、図8−4〜図8−6に示した変動パターンのいずれとするのかを決定する(ステップ004IWS1714)。本例では、変動パターンを決定することによって、第1特別図柄や第2特別図柄の変動時間が決定される。なお、変動時間を決定したあと、決定した変動時間が設定されている変動パターンを複数の変動パターンの中から選択するようにしてもよい。
変動パターンを決定すると、CPU103は、決定した変動パターンを示す変動パターンコマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ004IWS1715)。
また、ステップ004IWS1714にて第1特別図柄や第2特別図柄の変動時間(変動パターン)を決定すると、CPU103は、決定した変動時間を示す変動時間データを変動時間タイマに設定して変動時間の計測を開始するとともに(ステップ004IWS1716)、第1特別図柄表示装置4Aでの第1特別図柄の変動表示または第2特別図柄表示装置4Bでの第2特別図柄の変動表示を開始する(ステップ004IWS1717)。そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄変動処理に対応した値に更新する(ステップ004IWS1718)。
(特別図柄変動処理)
図8−14は、特別図柄プロセス処理における特別図柄変動処理(ステップS112)を示すフローチャートである。特別図柄変動処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、まず、まだ送信していなければ、大当りとするか否かの決定結果、大当り種別の決定結果、および時短種別の決定結果にもとづいて、いずれかの表示結果指定コマンド(表示結果1指定コマンド〜表示結果6指定コマンド)を演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ004IWS1121)。
次いで、CPU103は、変動時間タイマを1減算し(ステップ004IWS1122)、変動時間タイマがタイムアウトしたら(ステップ004IWS1123)、CPU103は、時短はずれとすることに決定した場合であるか否かを確認する(ステップ004IWS1124)。なお、時短はずれとすることに決定した場合であるか否かは、例えば、ステップ004IWS100で停止図柄記憶領域に記憶した特別図柄の停止図柄を確認することにより判定できる。
時短はずれとすることに決定した場合であれば、CPU103は、いずれかの時短フラグ(時短フラグA〜C)がセットされているか否かを確認する(ステップ004IWS1125)。いずれの時短フラグもセットされていなければ(すなわち、通常状態であれば)、CPU103は、第1特別図柄や第2特別図柄の停止図柄の確定表示期間を計測するための図柄確定期間タイマに「20秒」に応じた値をセットする(ステップ004IWS1126)。また、CPU103は、図柄確定期間が20秒であることを特定可能な第1図柄確定A指定コマンドまたは第2図柄確定A指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ004IWS1127)。この場合、特別図柄ポインタの値が「第1」を示す値である場合には第1図柄確定A指定コマンドを送信する制御を行い、特別図柄ポインタの値が「第2」を示す値である場合には第2図柄確定A指定コマンドを送信する制御を行う。そして、ステップ004IWS1136に移行する。
いずれかの時短フラグがセットされていれば(すなわち、時短状態であれば)、CPU103は、第1特別図柄や第2特別図柄の停止図柄の確定表示期間を計測するための図柄確定期間タイマに「10秒」に応じた値をセットする(ステップ004IWS1128)。また、CPU103は、図柄確定期間が10秒であることを特定可能な第1図柄確定B指定コマンドまたは第2図柄確定B指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ004IWS1129)。この場合、特別図柄ポインタの値が「第1」を示す値である場合には第1図柄確定B指定コマンドを送信する制御を行い、特別図柄ポインタの値が「第2」を示す値である場合には第2図柄確定B指定コマンドを送信する制御を行う。そして、ステップ004IWS1136に移行する。
時短はずれとすることに決定した場合でなければ(ステップ004IWS1124のN)、CPU103は、救済時短変動成立フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ004IWS1130)。救済時短変動成立フラグがセットされていれば、CPU103は、セットされていた救済時短変動成立フラグをリセットする(ステップ004IWS1131)。次いで、CPU103は、第1特別図柄や第2特別図柄の停止図柄の確定表示期間を計測するための図柄確定期間タイマに「20秒」に応じた値をセットする(ステップ004IWS1132)。また、CPU103は、図柄確定期間が20秒であることを特定可能な第1図柄確定A指定コマンドまたは第2図柄確定A指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ004IWS1133)。この場合、特別図柄ポインタの値が「第1」を示す値である場合には第1図柄確定A指定コマンドを送信する制御を行い、特別図柄ポインタの値が「第2」を示す値である場合には第2図柄確定A指定コマンドを送信する制御を行う。そして、ステップ004IWS1136に移行する。
なお、本例では、ステップ004IWS1130〜S1133の処理が実行されることによって、救済時短が成立する変動表示において図柄確定期間の設定を行う処理を行う際にも、変動パターンを決定する場合と同様に、救済時短変動成立フラグが参照される。
救済時短変動成立フラグがセットされていなければ(ステップ004IWS1130のN)、CPU103は、第1特別図柄や第2特別図柄の停止図柄の確定表示期間を計測するための図柄確定期間タイマに「0.5秒」に応じた値をセットする(ステップ004IWS1134)。また、CPU103は、図柄確定期間が0.5秒であることを特定可能な第1図柄確定C指定コマンドまたは第2図柄確定C指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ004IWS1135)。この場合、特別図柄ポインタの値が「第1」を示す値である場合には第1図柄確定C指定コマンドを送信する制御を行い、特別図柄ポインタの値が「第2」を示す値である場合には第2図柄確定C指定コマンドを送信する制御を行う。そして、ステップ004IWS1136に移行する。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄停止処理(ステップS113)に対応した値に更新する(ステップ004IWS1136)。
(特別図柄停止処理)
図8−15および図8−16は、特別図柄プロセス処理における特別図柄停止処理(ステップS113)を示すフローチャートである。特別図柄停止処理において、CPU103は、まず、図柄確定期間タイマの値を1減算し(ステップ004IWS131)、減算後の図柄確定期間タイマの値が0となっているか否かを確認する(ステップ004IWS132)。
減算後の図柄確定期間タイマの値が0となっていなければ(すなわち、まだ第1特別図柄や第2特別図柄の停止図柄の確定表示期間を終了していなければ)、特別図柄停止処理を終了する。減算後の図柄確定期間タイマの値が0となっていれば(すなわち、第1特別図柄や第2特別図柄の停止図柄の確定表示期間を終了していれば)、CPU103は、大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップ004IWS133)。大当りフラグがセットされている場合には、CPU103は、セットされていれば、確変フラグや、時短フラグA、時短フラグB、時短フラグC、確変状態中の変動表示の実行回数をカウントするための確変回数カウンタ、各時短回数カウンタ(特2時短回数カウンタ、合算時短回数カウンタ)、各変動回数カウンタ(通常時変動回数カウンタ、時短時特2変動回数カウンタ、時短時合算変動回数カウンタ)をリセットする(ステップ004IWS134)。
次いで、CPU103は、救済時短回数カウンタに「250」をセットする(ステップ004IWS135)。また、CPU103は、救済時短変動回数カウンタに「250」をセットする(ステップ004IWS136)。従って、本例では、大当りを契機として救済時短回数カウンタおよび救済時短変動回数カウンタに「250」がセットされ、大当り遊技終了後に250回の変動表示を実行しても次の大当りも時短はずれも発生しなかった場合には、救済時短となり時短状態に制御されることになる。
なお、本例では、ステップ004IWS135,S136の処理を実行することによって、大当りとなった場合に、その大当りのファンファーレ期間の開始時に救済時短回数カウンタおよび救済時短変動回数カウンタに「250」をセットして初期設定する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、大当り遊技のラウンド中に救済時短回数カウンタおよび救済時短変動回数カウンタに「250」をセットしてもよく、大当り遊技のエンディング期間の開始時や終了時に救済時短回数カウンタおよび救済時短変動回数カウンタに「250」をセットして初期設定するように構成してもよい。
次いで、CPU103は、大当り開始指定コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ004IWS137)。次いで、CPU103は、特別可変入賞球装置7を開状態に制御するまでの大入賞口開放前時間(ファンファーレ時間)を計測するための大入賞口開放前時間タイマをセットする(ステップ004IWS138)。そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を大当り開放前処理(ステップS144)に対応した値に更新する(ステップ004IWS139)。
大当りフラグがセットされていなければ(ステップ004IWS133のN)、CPU103は、確変回数カウンタの値が0であるか否かを確認する(ステップ004IWS140)。確変回数カウンタの値が0であれば、ステップ004IWS145に移行する。確変回数カウンタの値が0でなければ、CPU103は、確変回数カウンタの値を1減算し(ステップ004IWS141)、減算後の確変回数カウンタの値が0となっているか否かを確認する(ステップ004IWS142)。減算後の確変回数カウンタの値が0となっていれば、CPU10は、確変フラグをリセットし、確変状態を終了し、時短状態に移行する(ステップ004IWS143)。また、CPU103は、時短状態A指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ004IWS144)。
次いで、CPU103は、時短終了フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ004IWS145)。時短終了フラグがセットされていれば、CPU103は、時短終了フラグをリセットする(ステップ004IWS146)。次いで、CPU103は、時短フラグCがセットされているか否かを確認する(ステップ004IWS147)。時短フラグCがセットされていなければ、ステップ004IWS150に移行する。時短フラグCがセットされていれば、CPU103は、救済時短回数カウンタに「250」をセットする(ステップ004IWS148)。また、CPU103は、救済時短変動回数カウンタに「250」をセットする(ステップ004IWS149)。
本例では、後述するように、救済時短となった場合には時短回数300回の時短状態に制御される(ステップ004IWS155参照)。ステップ004IWS147〜S149の処理が実行されることによって、本例では、救済時短を契機として時短状態に制御された場合には、その後、大当りや時短はずれとなることなく300回の変動表示を実行したことを契機として救済時短回数カウンタおよび救済時短変動回数カウンタに「250」がセットされる。そして、その後、250回の変動表示を実行しても次の大当りも時短はずれも発生しなかった場合には、2回目の救済時短となり時短状態に制御されることになる。
次いで、CPU103は、通常時変動回数カウンタに「16」をセットする(ステップ004IWS150)。次いで、CPU103は、セットされているいずれかの時短フラグ(時短フラグA〜Cのいずれか)をリセットし、時短状態を終了する(ステップ004IWS151)。また、CPU103は、通常状態指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ004IWS152)。そして、ステップ004IWS153に移行する。
次いで、CPU103は、救済時短決定フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ004IWS153)。救済時短決定フラグがセットされていれば、CPU103は、セットされていた救済時短決定フラグをリセットする(ステップ004IWS154)。次いで、CPU103は、特2時短回数カウンタに「300」をセットするとともに、特2変動回数カウンタに「300」をセットする(ステップ004IWS155)。また、CPU103は、合算時短回数カウンタに「305」をセットするとともに、時短時合算変動回数カウンタに「305」をセットする(ステップIWS156)。また、CPU103は、時短フラグCをセットし、時短状態に移行する(ステップ004IWS157)。また、CPU103は、時短状態C指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ004IWS158)。そして、ステップ004IWS171に移行する。
以上のように、本例では、ステップ004IWS153〜S158の処理が実行されることによって、救済時短が成立する変動表示において時短状態に移行する処理を行う場合に、救済時短決定フラグが参照される。
また、本例では、ステップ004IWS155,S156の処理が実行されることによって、救済時短経由の時短状態に制御される場合には、大当りや時短はずれが発生しなければ、第2特別図柄の変動表示が300回実行されるか、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示が合計で305回実行されるまで、時短状態が維持される。ただし、本例では、時短状態中は第2特別図柄の変動表示が優先実行されるので、基本的に第2特別図柄の変動表示が300回実行されるまで時短状態が維持されることになる。
なお、本例では、救済時短となったタイミングでは時短状態に制御するだけで救済時短回数カウンタや救済時短変動回数カウンタの設定は行わず、その後、300回の変動表示を終了して通常状態に制御するタイミングで救済時短回数カウンタや救済時短変動回数カウンタを設定する(ステップ004IWS148,S149参照)場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、救済時短となったタイミングで時短状態に制御するとともに救済時短回数カウンタや救済時短変動回数カウンタの設定(「250」をセット)も行うように構成してもよい。そのような構成によれば、救済時短を連続して発生させることが可能となり、救済時短が一度発生すれば大当りが発生するまで時短状態を継続するように構成することができる。
また、本例では、救済時短回数カウンタや救済時短変動回数カウンタを設定する際に「250」をセットし、変動表示を実行するごとに救済時短回数カウンタや救済時短変動回数カウンタの値を1ずつ減算して救済時短回数カウンタの値が「0」となったことにもとづいて救済時短を発生させる場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、救済時短回数カウンタや救済時短変動回数カウンタを設定する際に「0」をセットし、変動表示を実行するごとに救済時短回数カウンタや救済時短変動回数カウンタの値を1ずつ加算して救済時短回数カウンタや救済時短変動回数カウンタの値が「250」となったことにもとづいて救済時短を発生させるように構成してもよい。
また、本例では、救済時短となる場合に図柄確定期間として通常よりも長い20秒間をセットしてモード移行演出などの演出期間を確保する場合を示したが、図柄確定期間中は画像表示装置5において飾り図柄を表示せず、小図柄のみを表示して、その小図柄が演出役物などにより隠蔽されることがないように構成してもよい。
また、ステップ004IWS155において、複数種類の時短回数に応じた値を特2時短回数カウンタにセット可能に構成してもよい。例えば、1回目に救済時短となった場合には特2時短回数カウンタに「150」をセットし、2回目に救済時短となった場合には特2時短回数カウンタに「300」をセットするように構成してもよい。
また、例えば、乱数にもとづく抽選処理を行って時短回数を決定するように構成し、ステップ004IWS155において、抽選処理で決定した時短回数に応じた値を特2時短回数カウンタにセットするように構成してもよい。この場合、例えば、時短回数として、10%の確率で150回と決定し、90%の確率で300回と決定するように構成してもよい。また、時短回数を抽選処理により決定する場合、大当り種別や時短種別の決定に用いる種別判定用乱数を兼用で用いて時短回数を決定してもよいし、専用の乱数を用いて時短回数を決定してもよい。
救済時短決定フラグがセットされていなければ(ステップ004IWS153のN)、CPU103は、時短はずれとすることに決定した場合であるか否かを確認する(ステップ004IWS159)。なお、時短はずれとすることに決定した場合であるか否かは、例えば、ステップ004IWS100で停止図柄記憶領域に記憶した特別図柄の停止図柄を確認することにより判定できる。
時短はずれとすることに決定した場合であれば、CPU103は、いずれかの時短フラグ(時短フラグA〜C)がセットされているか否かを確認する(ステップ004IWS160)。いずれかの時短フラグがセットされていれば(すなわち、時短状態であれば)、そのままステップ004IWS171に移行する。いずれの時短フラグもセットされていなければ(すなわち、通常状態であれば)、CPU103は、時短はずれAであれば(ステップ004IWS161のY)、特2時短回数カウンタに「100」をセットするとともに、時短時特2変動回数カウンタに「100」をセットする(ステップ004IWS162)。そして、ステップ004IWS166に移行する。
時短はずれAでなければ、CPU103は、時短はずれBであれば(ステップ004IWS163のY)、特2時短回数カウンタに「50」をセットするとともに、時短時特2変動回数カウンタに「50」をセットする(ステップ004IWS164)。そして、ステップ004IWS166に移行する。
時短はずれBでもなければ(すなわち、時短はずれCであれば)、CPU103は、特2時短回数カウンタに「30」をセットするとともに、時短時特2変動回数カウンタに「30」をセットする(ステップ004IWS165)。そして、ステップ004IWS166に移行する。
次いで、CPU103は、合算時短回数カウンタに「305」をセットするとともに、時短時合算変動回数カウンタに「305」をセットする(ステップ004IWS166)。また、CPU103は、時短フラグBをセットし、時短状態に移行する(ステップ004IWS167)。
次いで、CPU103は、救済時短回数カウンタに「250」をセットする(ステップ004IWS168)。また、CPU103は、救済時短変動回数カウンタに「250」をセットする(ステップ004IWS169)。従って、本例では、時短はずれとなった場合には、救済時短回数カウンタおよび救済時短変動回数カウンタに「250」がセットされる。すなわち、本例では、時短はずれ経由の時短状態に移行した後、250回の変動表示を実行しても大当りも時短はずれも発生しなかった場合には、救済時短となり時短状態に制御されることになる。また、CPU103は、時短状態B指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ004IWS170)。そして、ステップ004IWS171に移行する。
以上のように、本例では、ステップ004IWS161〜S166の処理が実行されることによって、通常状態中に時短はずれAとなる場合には、大当りや時短はずれが発生しなければ、第2特別図柄の変動表示が100回実行されるか、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示が合計で305回実行されるまで、時短状態が維持される。また、通常状態中に時短はずれBとなる場合には、大当りや時短はずれが発生しなければ、第2特別図柄の変動表示が50回実行されるか、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示が合計で305回実行されるまで、時短状態が維持される。また、通常状態中に時短はずれCとなる場合には、大当りや時短はずれが発生しなければ、第2特別図柄の変動表示が20回実行されるか、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示が合計で305回実行されるまで、時短状態が維持される。
ただし、本例では、時短状態中は第2特別図柄の変動表示が優先実行されるので、基本的に、通常状態中に時短はずれAとなる場合には第2特別図柄の変動表示が100回実行されるまで時短状態が維持され、通常状態中に時短はずれBとなる場合には第2特別図柄の変動表示が50回実行されるまで時短状態が維持され、通常状態中に時短はずれCとなる場合には第2特別図柄の変動表示が30回実行されるまで時短状態が維持される。
また、本例では、ステップ004IWS160でYのときにはそのままステップ004IWS171に移行する。従って、本例では、時短状態中に時短はずれとなった場合には、特2時短回数カウンタや、合算時短回数カウンタ、時短時特2変動回数カウンタ、時短時合算変動回数カウンタの値は再設定されることなく現在の値が維持され、現在の時短状態が維持される。ただし、時短状態中に時短はずれとなった場合も特別図柄や飾り図柄の停止図柄としては時短はずれ図柄が停止表示され、見た目上遊技状態は変化しない。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(ステップS110)に対応した値に更新する(ステップ004IWS171)。
(大当り終了処理)
図8−17は、特別図柄プロセス処理における大当り終了処理(ステップS117)を示すフローチャートである。大当り終了処理において、CPU103は、大当り終了表示タイマが設定されているか否か確認し(ステップ004IWS531)、大当り終了表示タイマが設定されている場合には、ステップ004IWS535に移行する。大当り終了表示タイマが設定されていない場合には、CPU103は、大当りフラグをリセットし(ステップ004IWS532)、大当り終了指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ004IWS533)。そして、CPU103は、大当り終了表示タイマに、画像表示装置5において大当り終了表示が行われている時間(大当り終了表示時間)に対応する表示時間に相当する値を設定し(ステップ004IWS534)、処理を終了する。
ステップ004IWS535では、CPU103は、大当り終了表示タイマの値を1減算する。そして、CPU103は、大当り終了表示タイマの値が0になっているか否か、すなわち大当り終了表示時間が経過したか否か確認する(ステップ004IWS536)。経過していなければ処理を終了する。
大当り終了表示時間が経過していれば(ステップ004IWS536のY)、CPU103は、確変フラグをセットし、確変状態に制御する(ステップ004IWS537)。次いで、CPU103は、確変回数カウンタに「8」をセットする(ステップ004IWS538)。次いで、CPU103は、時短フラグAをセットし、時短状態に制御する(ステップ004IWS539)。
次いで、CPU103は、今回終了する大当りが確変大当りAであるか否かを確認する(ステップ004IWS540)。なお、確変大当りAであるか否かは、例えば、ステップ004IWS100で停止図柄記憶領域に記憶した特別図柄の停止図柄を確認することにより判定できる。確変大当りAであれば、CPU103は、特2時短回数カウンタに「32」をセットするとともに、時短時特2変動回数カウンタに「32」をセットする(ステップ004IWS541)。確変大当りAでなければ(すなわち、確変大当りBであれば)、CPU103は、特2時短回数カウンタに「249」をセットするとともに、時短時特2変動回数カウンタに「249」をセットする(ステップ004IWS542)。
次いで、CPU103は、合算時短回数カウンタに「305」をセットするとともに、時短時合算変動回数カウンタに「305」をセットする(ステップ004IWS543)。また、CPU103は、確変状態指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ004IWS544)。
以上のように、本例では、ステップ004IWS540〜S543の処理が実行されることによって、確変大当りAとなる場合には、その大当り遊技および確変状態の終了後に、大当りや時短はずれが発生しなければ、第2特別図柄の変動表示が32回実行されるか、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示が合計で305回実行されるまで、時短状態が維持される。また、確変大当りBとなる場合には、その大当り遊技および確変状態の終了後に、大当りや時短はずれが発生しなければ、第2特別図柄の変動表示が249回実行されるか、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示が合計で305回実行されるまで、時短状態が維持される。
ただし、本例では、時短状態中は第2特別図柄の変動表示が優先実行されるので、基本的に、確変大当りAとなる場合には第2特別図柄の変動表示が32回実行されるまで時短状態が維持され、確変大当りBとなる場合には第2特別図柄の変動表示が249回実行されるまで時短状態が維持される。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を、特別図柄通常処理(ステップS110)に応じた値に更新する(ステップ004IWS545)。
(状態遷移)
次に、本特徴部004IWにおける状態遷移について説明する。図8−18は、本特徴部004IWにおける状態遷移を説明するための状態遷移図である。図8−18に示すように、通常状態において、確変大当りAまたは確変大当りBとなった場合には確変状態に制御される(ステップ004IWS537参照)。また、通常状態において、はずれとなる場合であっても、時短はずれ図柄が導出表示される場合には時短状態B(時短はずれ経由の時短状態)に制御される(ステップ004IWS167参照)。さらに、はずれとなる場合であっても、救済時短となった場合(RAMクリア処理後や、大当りまたは時短はずれ後、次の大当りや時短はずれが発生することなく、変動回数が250回に到達した場合)には時短状態C(救済時短経由の時短状態)に制御される(ステップ004IWS157参照)。
また、図8−18に示すように、確変状態において、確変大当りAまたは確変大当りBとなった場合には再び確変状態に制御される(ステップ004IWS537参照)。一方、確変状態においては時短はずれ図柄が導出表示される場合はなく(ステップ004IWS64のY参照)、救済時短となる場合もない。また、確変状態において、大当りが発生することなく8回の変動表示を終了した場合には時短状態A(大当り経由の時短状態)に制御される(ステップ004IWS539,S143参照)。
また、図8−18に示すように、時短状態Aにおいて、確変大当りAまたは確変大当りBとなった場合には確変状態に制御される(ステップ004IWS537参照)。また、時短状態Aにおいて、時短はずれ図柄が導出表示される場合には、現在の時短回数が維持され、現在の時短状態Aが維持される。また、時短状態Aにおいて、大当りが発生することなく32回または249回の変動表示を終了した場合には通常状態に制御される(ステップ004IWS151参照)。一方、時短状態Aにおいて救済時短となる場合はない。
また、図8−18に示すように、時短状態Bにおいて、確変大当りAまたは確変大当りBとなった場合には確変状態に制御される(ステップ004IWS537参照)。また、時短状態Bにおいて、時短はずれ図柄が導出表示される場合には、現在の時短回数が維持され、現在の時短状態Bが維持される。また、時短状態Aにおいて、大当りが発生することなく30回、50回、または100回の変動表示を終了した場合には通常状態に制御される(ステップ004IWS151参照)。一方、時短状態Bにおいて救済時短となる場合はない。
また、図8−18に示すように、時短状態Cにおいて、確変大当りAまたは確変大当りBとなった場合には確変状態に制御される(ステップ004IWS537参照)。また、時短状態Cにおいて、時短はずれ図柄が導出表示される場合には、現在の時短回数が維持され、現在の時短状態Cが維持される。また、時短状態Cにおいて、大当りが発生することなく300回の変動表示を終了した場合には通常状態に制御される(ステップ004IWS151参照)。一方、時短状態Cにおいて救済時短となる場合はない。
なお、本例では、確変状態に制御されると、8回の変動表示を実行したことにもとづいて確変状態を終了する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、変動表示ごとに確変状態を終了するか否かを抽選処理により決定するように構成し、確変状態を終了すると決定したことにもとづいて確変状態を終了するように構成してもよい。
(コマンド解析処理)
次に、演出制御手段の動作について説明する。図8−19〜図8−21は、コマンド解析処理(ステップS75)の具体例を示すフローチャートである。主基板11から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確認する。
コマンド解析処理において、演出制御用CPU120は、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップ004IWS611)。格納されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することによって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップ004IWS612)。なお、読み出したら読出ポインタの値を+2しておく(ステップ004IWS613)。+2するのは2バイト(1コマンド)ずつ読み出すからである。
受信した演出制御コマンドが変動パターンコマンドであれば(ステップ004IWS614)、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドを、RAM122に形成されている変動パターンコマンド格納領域に格納する(ステップ004IWS615)。そして、変動パターンコマンド受信フラグをセットする(ステップ004IWS616)。
受信した演出制御コマンドが表示結果指定コマンドであれば(ステップ004IWS617)、演出制御用CPU120は、受信した表示結果指定コマンドを、RAM122に形成されている表示結果指定コマンド格納領域に格納する(ステップ004IWS618)。
受信した演出制御コマンドがいずれかの図柄確定指定コマンド(第1図柄確定A指定コマンド、第1図柄確定B指定コマンド、第1図柄確定C指定コマンド、第2図柄確定A指定コマンド、第2図柄確定B指定コマンド、第2図柄確定C指定コマンド)であれば(ステップ004IWS619)、演出制御用CPU120は、受信した図柄確定指定コマンドに応じた確定コマンド受信フラグをセットする(ステップ004IWS620)。例えば、第1図柄確定A指定コマンドを受信した場合には、第1確定Aコマンド受信フラグをセットする。また、例えば、第1図柄確定B指定コマンドを受信した場合には、第1確定Bコマンド受信フラグをセットする。また、例えば、第1図柄確定C指定コマンドを受信した場合には、第1確定Cコマンド受信フラグをセットする。また、例えば、第2図柄確定A指定コマンドを受信した場合には、第2確定Aコマンド受信フラグをセットする。また、例えば、第2図柄確定B指定コマンドを受信した場合には、第2確定Bコマンド受信フラグをセットする。また、例えば、第2図柄確定C指定コマンドを受信した場合には、第2確定Cコマンド受信フラグをセットする。
受信した演出制御コマンドが大当り開始指定コマンドであれば(ステップ004IWS621)、演出制御用CPU120は、大当り開始指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ004IWS622)。受信した演出制御コマンドが大当り終了指定コマンドであれば(ステップ004IWS623)、演出制御用CPU120は、大当り終了指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ004IWS624)。
受信した演出制御コマンドが通常状態指定コマンドであれば(ステップ004IWS625)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、通常状態に応じた背景画像(例えば、海モードに応じた青色の背景画像)に切り替える制御を行う(ステップ004IWS626)。また、演出制御用CPU120は、時短状態であることを示す時短状態フラグをリセットする(ステップ004IWS627)。また、演出制御用CPU120は、通常状態に移行してからの変動回数をカウントするための変動回数カウンタに「4」をセットする(ステップ004IWS628)。
次いで、演出制御用CPU120は、保留記憶があるか否かを確認する(ステップ004IWS629)。なお、保留記憶があるか否かは、第1保留記憶加算指定コマンドや、第2保留記憶加算指定コマンド、第1保留記憶減算指定コマンド、第2保留記憶減算指定コマンドを受信したことにもとづいて把握される第1保留記憶数や第2保留記憶数が0であるか否かを確認し、第1保留記憶数または第2保留記憶数のいずれかが0でなければ保留記憶があると判定し、第1保留記憶数および第2保留記憶数のいずれも0であれば保留記憶がないと判定できる。保留記憶がなければ、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、左打ち操作を促進するための左打ち画像を表示する制御を行う(ステップ004IWS630)。一方、保留記憶があれば、そのままステップ004IWS611の処理に戻る。
受信した演出制御コマンドが時短状態A指定コマンドであれば(ステップ004IWS631)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、時短状態A(大当り経由の時短状態)に応じた背景画像(例えば、夕日モードに応じた黄色の背景画像)に切り替える制御を行う(ステップ004IWS632)。また、演出制御用CPU120は、確変状態であることを示す確変状態フラグをリセットする(ステップ004IWS633)。また、演出制御用CPU120は、時短状態フラグをセットする(ステップ004IWS634)。なお、本例では、大当り遊技後に確変状態に移行するときに、右打ち操作を促進するための右打ち画像の表示が開始され(ステップ004IWS647参照)、確変状態を終了して時短状態Aのみの状態に移行するときいは既に右打ち画像が表示されている。
受信した演出制御コマンドが時短状態B指定コマンドであれば(ステップ004IWS635)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、時短状態B(時短はずれ経由の時短状態)に応じた背景画像(例えば、森林モードに応じた緑色の背景画像)に切り替える制御を行う(ステップ004IWS636)。また、演出制御用CPU120は、時短状態フラグをセットする(ステップ004IWS637)。また、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、右打ち画像を表示する制御を行う(ステップ004IWS638)。
受信した演出制御コマンドが時短状態C指定コマンドであれば(ステップ004IWS639)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、時短状態C(救済時短経由の時短状態)に応じた背景画像(例えば、みかん畑モードに応じた橙色の背景画像)に切り替える制御を行う(ステップ004IWS640)。また、演出制御用CPU120は、時短状態フラグをセットする(ステップ004IWS641)。また、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、右打ち画像を表示する制御を行う(ステップ004IWS642)。
本例では、ステップ004IWS631〜S642の処理が実行されることによって、同じ時短状態であっても、大当り経由の時短状態、時短はずれ経由の時短状態、または救済時短経由の時短状態のいずれであるかに応じて異なる背景画像を表示する。
なお、本例で示した態様にかぎらず、大当り経由の時短状態、時短はずれ経由の時短状態、または救済時短経由の時短状態のいずれであるかに関係なく、共通の背景画像を表示するように構成してもよい。例えば、ステップ004IWS632とステップ004IWS636とステップ004IWS640とで共通の背景画像を表示して、大当り経由の時短状態と時短はずれ経由の時短状態と救済時短経由の時短状態とで共通の背景画像を表示するように構成してもよい。
受信した演出制御コマンドが確変状態指定コマンドであれば(ステップ004IWS643)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、確変状態に応じた背景画像(例えば、炎モードに応じた赤色の背景画像)に切り替える制御を行う(ステップ004IWS644)。また、演出制御用CPU120は、時短状態フラグがセットされていれば、時短状態フラグをリセットする(ステップ004IWS645)。また、演出制御用CPU120は、確変状態フラグをセットする(ステップ004IWS646)。また、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、右打ち画像を表示する制御を行う(ステップ004IWS647)。
受信した演出制御コマンドがゲート通過指定コマンドであれば(ステップ004IWS648)、演出制御用CPU120は、通常状態であるか否かを確認する(ステップ004IWS649)。具体的には、確変状態フラグおよび時短状態フラグのいずれもセットされていなければ、通常状態であると判定することができる。通常状態であれば、演出制御用CPU120は、変動回数カウンタの値が0となっているか否かを確認する(ステップ004IWS650)。変動回数カウンタの値が0となっていれば(すなわち、通常状態に移行してから既に4変動を終了していれば)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、エラー画像を表示する制御を行う(ステップ004IWS651)。すなわち、通常状態中に通過ゲート41への遊技球の通過を検出したということは、通常状態中であるにもかかわらず、遊技者が右打ち操作を行っているということであるので、エラー画像を表示して遊技者に注意を促す。ただし、本例では、通常状態に移行してから4変動を終了するまでは左打ち画像が表示されているので(ステップ004IWS817参照)、ステップ004IWS650の判定処理が実行されることによって、左打ち画像が表示されているときに重ねてエラー画像を表示することがないようにしている。
受信した演出制御コマンドが救済時短回数1指定コマンド〜救済時短回数4指定コマンドのいずれかであれば(ステップ004IWS652)、演出制御用CPU120は、受信した救済時短回数1指定コマンド〜救済時短回数4指定コマンドを、RAM122に形成されている救済時短回数1〜4指定コマンド格納領域に格納する(ステップ004IWS653)。なお、本例では、救済時短回数1〜4指定コマンド格納領域には、4つの格納領域が設けられている。次いで、演出制御用CPU120は、救済時短回数1指定コマンド〜救済時短回数4指定コマンドの4つのコマンドを全て受信したか否かを確認する(ステップ004IWS654)。
救済時短回数1指定コマンド〜救済時短回数4指定コマンドを全て受信していれば、演出制御用CPU120は、これらのコマンドを正規の順序(救済時短回数1指定コマンド、救済時短回数2指定コマンド、救済時短回数3指定コマンド、救済時短回数4指定コマンドの順)で受信したか否かを確認する(ステップ004IWS655)。正規の順序で受信していれば、演出制御用CPU120は、通常状態であるか否かを確認する(ステップ004IWS656)。具体的には、確変状態フラグおよび時短状態フラグのいずれもセットされていなければ、通常状態であると判定することができる。
通常状態であれば、演出制御用CPU120は、受信した救済時短回数1指定コマンド〜救済時短回数4指定コマンドにもとづいて、救済時短までの残りの変動回数が10回以下となっているか否かを確認する(ステップ004IWS657)。救済時短までの残りの変動回数が10回以下となっていれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、残りの変動回数に応じたカウントダウン表示を表示する制御を行う(ステップ004IWS658)。この場合、例えば、残りの変動回数が「10」となっていれば、画像表示装置5においてカウントダウン表示として「10」の文字表示を表示する制御を行う。また、例えば、残りの変動回数が「1」となっていれば、画像表示装置5においてカウントダウン表示として「1」の文字表示を表示する制御を行う。
なお、本例では、ステップ004IWS655の判定処理を行うことによって正規の順序で救済時短回数1指定コマンド〜救済時短回数4指定コマンドを受信したと判定したことにもとづいてカウントダウン表示を表示可能に構成されているので、正規の順序で救済時短回数1指定コマンド〜救済時短回数4指定コマンドを受信するまではカウントダウン表示は表示されない。
受信した演出制御コマンドが救済時短回数指定コマンドであれば(ステップ004IWS659)、演出制御用CPU120は、受信した救済時短回数指定コマンドを、RAM122に形成されている救済時短回数指定コマンド格納領域に格納する(ステップ004IWS660)。
受信した演出制御コマンドがその他のコマンドであれば、演出制御用CPU120は、受信した演出制御コマンドを記憶したり、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットしたりする処理を実行する(ステップ004IWS661)。そして、ステップ004IWS611に移行する。
(可変表示開始設定処理)
図8−22は、図7に示された演出制御プロセス処理における可変表示開始設定処理(ステップS171)を示すフローチャートである。可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、変動パターンコマンド格納領域から変動パターンコマンドを読み出す(ステップ004IWS801)。次いで、演出制御用CPU120は、ステップ004IWS801で読み出した変動パターンコマンド、および表示結果指定コマンド格納領域に格納されているデータ(すなわち、受信した表示結果指定コマンド)に応じて飾り図柄の表示結果(停止図柄)を決定する(ステップ004IWS802)。すなわち、演出制御用CPU120によってステップ004IWS802の処理が実行されることによって、可変表示パターン決定手段が決定した可変表示パターン(変動パターン)に応じて、識別情報の可変表示の表示結果(飾り図柄の停止図柄)を決定する表示結果決定手段が実現される。なお、変動パターンコマンドで擬似連が指定されている場合には、演出制御用CPU120は、ステップ004IWS802において、擬似連中の仮停止図柄としてチャンス目図柄(例えば、「223」や「445」のように、リーチとならないものの大当り図柄と1つ図柄がずれている図柄の組み合わせ)も決定する。なお、演出制御用CPU120は、決定した飾り図柄の停止図柄を示すデータを飾り図柄表示結果格納領域に格納する。なお、ステップ004IWS802において、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドにもとづいて大当りであるか否かを判定し、変動パターンコマンドのみにもとづいて飾り図柄の停止図柄を決定するようにしてもよい。
ステップ004IWS802では、演出制御用CPU120は、受信した表示結果指定コマンドが「確変大当りA」や「確変大当りB」を示している場合には、演出制御用CPU120は、停止図柄として3図柄が同じ図柄で揃った飾り図柄の組合せ(大当り図柄)を決定する。
そして、「はずれ」の場合には、上記以外の飾り図柄の組み合わせを決定する。ただし、リーチ演出を伴う場合には、左右の2図柄が揃った飾り図柄の組み合わせを決定する。また、はずれであっても、「時短はずれ」である場合には、特殊図柄(例えば、星図柄)を含むはずれ図柄の飾り図柄の組み合わせを決定する。なお、時短種別に応じて異なる特殊図柄(例えば、ハート型図柄や菱形図柄)を含むはずれ図柄の飾り図柄の組み合わせを決定するように構成してもよい。
演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄を決定するための乱数を抽出し、飾り図柄の組合せを示すデータと数値とが対応付けられている停止図柄決定テーブルを用いて、飾り図柄の停止図柄を決定する。すなわち、抽出した乱数に一致する数値に対応する飾り図柄の組合せを示すデータを選択することによって停止図柄を決定する。
次いで、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドで指定される変動パターンが変動パターンPA3−1であるか否かを確認する(ステップ004IWS803)。変動パターンPA3−1であれば(すなわち、救済時短が成立する変動表示であれば)、演出制御用CPU120は、シャッター演出を含むプロセステーブルを選択する(ステップ004IWS804)。そして、ステップ004IWS811に移行する。従って、本例では、救済時短が成立する変動表示(救済時短経由の時短状態が開始される直前の変動表示)では、ステップ004IWS804で選択したプロセステーブルに従ってステップ004IWS812,S845が実行されることによって、変動表示の実行中にシャッター演出が実行される。
変動パターンPA3−1でなければ、演出制御用CPU120は、救済時短までの残りの変動回数が50回または100回となっているか否かを確認する(ステップ004IWS805)。なお、救済時短までの残りの変動回数が50回または100回となっているか否かは、救済時短回数指定コマンド格納領域(ステップ004IWS660参照)に格納されている救済時短回数指定コマンドのEXTデータを確認することにより判定できる。残りの変動回数が50回または100回となっていれば、演出制御用CPU120は、残り回数に応じた煽り演出を含むプロセステーブルを選択する(ステップ004IWS806)。そして、ステップ004IWS811に移行する。従って、本例では、救済時短までの残り回数が50回の変動表示では、ステップ004IWS806で選択したプロセステーブルに従ってステップ004IWS812,S845が実行されることによって、変動表示の実行中に残り回数50回に応じた煽り演出が実行される。また、救済時短までの残り回数が100回の変動表示では、ステップ004IWS806で選択したプロセステーブルに従ってステップ004IWS812,S845が実行されることによって、変動表示の実行中に残り回数100回に応じた煽り演出が実行される。
なお、本例では、確変大当りBにもとづく大当り遊技後である場合には、残りの変動回数が50回と100回とでは未だに時短状態なのであるが、通常状態であるか時短状態であるかに関係なくステップ004IWS806の処理が実行されるので、確変大当りBにもとづく大当り遊技後であっても煽り演出を実行可能となっている。
救済時短までの残りの変動回数が50回および100回のいずれでもなければ、演出制御用CPU120は、通常状態であるか否かを確認する(ステップ004IWS807)。具体的には、確変状態フラグおよび時短状態フラグのいずれもセットされていなければ、通常状態であると判定することができる。通常状態であれば、演出制御用CPU120は、救済時短までの残りの変動回数が10回以下となっているか否かを確認する(ステップ004IWS808)。なお、救済時短までの残りの変動回数が10回以下となっているか否かは、救済時短回数指定コマンド格納領域(ステップ004IWS660参照)に格納されている救済時短回数指定コマンドのEXTデータを確認することにより判定できる。残りの変動回数が10回以下となっていれば、演出制御用CPU120は、残り回数に応じたカウントダウン演出を含むプロセステーブルを選択する(ステップ004IWS809)。そして、ステップ004IWS811に移行する。
従って、本例では、救済時短までの残り回数が10回以下の変動表示では、ステップ004IWS809で選択したプロセステーブルに従ってステップ004IWS812,S845が実行されることによって、変動表示の実行中に残り回数に応じたカウントダウン演出が実行される。例えば、残り回数が10回の変動表示では、変動表示の実行中にカウント表示が「10」から「9」に変化する演出が実行される。また、例えば、残り回数が2回の変動表示では、変動表示の実行中にカウント表示が「2」から「1」に変化する演出が実行される。
ただし、本例では、救済時短までの残り回数が1回の変動表示では、変動パターンPA3−1が選択されるので、ステップ004IWS804で選択されたプロセステーブルに従ってシャッター演出が実行されることになる。
なお、本例では、確変大当りBにもとづく大当り遊技後である場合には、残りの変動回数が10回から2回の間では未だに時短状態であることから、ステップ004IWS807でNとなりカウントダウン演出は実行されない。そして、残りの変動回数が1回のときだけ通常状態となるのであるが、ステップ004IWS804で選択されたプロセステーブルに従ってシャッター演出が実行されることになる。
通常状態でなかった場合(ステップ004IWS807のN)や、救済時短までの残り回数が10回以下でなかった場合(ステップ004IWS808のN)には、演出制御用CPU120は、変動パターンに応じたプロセステーブルを選択する(ステップ004IWS810)。そして、ステップ004IWS811に移行する。
次いで、演出制御用CPU120は、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップ004IWS811)。
プロセステーブルとは、演出制御用CPU120が演出装置の制御を実行する際に参照するプロセスデータが設定されたテーブルである。すなわち、演出制御用CPU120は、プロセステーブルに設定されているプロセスデータに従って画像表示装置5等の演出装置(演出用部品)の制御を行う。プロセステーブルは、プロセスタイマ設定値と表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データの組み合わせが複数集まったデータで構成されている。表示制御実行データには、飾り図柄の可変表示の可変表示時間(変動時間)中の変動態様を構成する各変動の態様を示すデータ等が記載されている。具体的には、画像表示装置5の表示画面の変更に関わるデータが記載されている。また、プロセスタイマ設定値には、その変動の態様での変動時間が設定されている。演出制御用CPU120は、プロセステーブルを参照し、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけ表示制御実行データに設定されている変動の態様で飾り図柄を表示させる制御を行う。また、プロセステーブルは、演出制御基板80におけるROMに格納されている。また、プロセステーブルは、各変動パターンに応じて用意されている。
なお、リーチ演出を伴う変動パターンについて演出制御を実行する場合に用いられるプロセステーブルには、変動開始から所定時間が経過したときに左図柄を停止表示させ、さらに所定時間が経過すると右図柄を停止表示させることを示すプロセスデータが設定されている。なお、停止表示させる図柄をプロセステーブルに設定するのではなく、決定された停止図柄、擬似連や滑り演出における仮停止図柄に応じて、図柄を表示するための画像を合成して生成するようにしてもよい。
また、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ004IWS812)。例えば、画像表示装置5において変動パターンに応じた画像を表示させるために、表示制御部123に指令を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行わせるために、ランプ制御基板14に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
なお、この特徴部004IWでは、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドに1対1に対応する変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われるように制御するが、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドに対応する複数種類の変動パターンから、使用する変動パターンを選択するようにしてもよい。
次いで、演出制御用CPU120は、変動時間タイマに、変動パターンコマンドで特定される変動時間に相当する値を設定する(ステップ004IWS813)。
次いで、演出制御用CPU120は、通常状態であるか否かを確認する(ステップ004IWS814)。具体的には、確変状態フラグおよび時短状態フラグのいずれもセットされていなければ、通常状態であると判定することができる。通常状態であれば、演出制御用CPU120は、変動回数カウンタの値が0となっているか否かを確認する(ステップ004IWS815)。変動回数カウンタの値が0となっていなければ(すなわち、通常状態に移行してから4変動以内であれば(ステップ004IWS628参照))、演出制御用CPU120は、変動回数カウンタの値を1減算する(ステップ004IWS816)。
次いで、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドで指定される変動パターンが変動パターンPA3−1であるか否かを確認する(ステップ004IWS817)。変動パターンPA3−1でなければ、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、左打ち画像を表示する制御を行う(ステップ004IWS818)。
以上のように、ステップ004IWS814〜S818の処理が実行されることによって、本例では、通常状態に移行した後1〜4変動を終了するまで左打ち画像が表示され、左打ち操作を行うように遊技者に促される。
ただし、本例では、確変大当りBにもとづく大当り遊技後である場合には、249回の時短状態を終了した後1回だけ通常状態に制御されるのであるが、ステップ004IWS817でYとなることによって左打ち画像が表示されないようにし、直後に救済時短になるにもかかわらず却って表示が煩わしくなることを防止している。なお、本例では、249回の時短状態を終了して時短状態に移行した場合であっても、保留記憶がなく直ちに次の変動表示が開始されない場合には左打ち画像が表示される場合がある(ステップ004IWS629,S630参照)。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示中演出処理(ステップS172)に対応した値にする(ステップ004IWS819)。
(可変表示中演出処理)
図8−23および図8−24は、図7に示された演出制御プロセス処理における可変表示中演出処理(ステップS172)を示すフローチャートである。可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、まず、プロセスタイマの値を1減算するとともに(ステップ004IWS841)、変動時間タイマの値を1減算する(ステップ004IWS842)。プロセスタイマがタイムアウトしたら(ステップ004IWS843)、プロセスデータの切替を行う。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定する(ステップ004IWS844)。また、その次に設定されている表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データにもとづいて演出装置に対する制御状態を変更する(ステップ004IWS845)。
次いで、演出制御用CPU120は、第1図柄確定A指定コマンドまたは第2図柄確定A指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップ004IWS846)。具体的には、コマンド解析処理において第1確定Aコマンド受信フラグまたは第2確定Aコマンド受信フラグがセットされているか否かを確認する。第1図柄確定A指定コマンドまたは第2図柄確定A指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドで指定される変動パターンが変動パターンPA3−1であるか否かを確認する(ステップ004IWS847)。変動パターンPA3−1であれば、演出制御用CPU120は、救済時短用のモード移行演出(時短状態(時短モード)に移行することを報知する演出)に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ004IWS848)。変動パターンPA3−1でなければ、演出制御用CPU120は、時短はずれ用のモード移行演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ004IWS849)。
次いで、演出制御用CPU120は、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップ004IWS850)。また、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ004IWS851)。また、演出制御用CPU120は、演出制御手段側で図柄確定期間を計測するための確定演出期間タイマに20秒に応じた値をセットする(ステップ004IWS852)。そして、ステップ004IWS864に移行する。
第1図柄確定A指定コマンドおよび第2図柄確定A指定コマンドのいずれも受信していなければ、演出制御用CPU120は、第1図柄確定B指定コマンドまたは第2図柄確定B指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップ004IWS853)。具体的には、コマンド解析処理において第1確定Bコマンド受信フラグまたは第2確定Bコマンド受信フラグがセットされているか否かを確認する。第1図柄確定B指定コマンドまたは第2図柄確定B指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、継続演出(時短状態が継続することを報知する演出)に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ004IWS854)。次いで、演出制御用CPU120は、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップ004IWS855)。また、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ004IWS856)。また、演出制御用CPU120は、演出制御手段側で図柄確定期間を計測するための確定演出期間タイマに10秒に応じた値をセットする(ステップ004IWS857)。そして、ステップ004IWS864に移行する。
第1図柄確定B指定コマンドおよび第2図柄確定B指定コマンドのいずれも受信していなければ、演出制御用CPU120は、第1図柄確定C指定コマンドまたは第2図柄確定C指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップ004IWS858)。具体的には、コマンド解析処理において第1確定Cコマンド受信フラグまたは第2確定Cコマンド受信フラグがセットされているか否かを確認する。第1図柄確定C指定コマンドまたは第2図柄確定C指定コマンドを受信していれば、ステップ004IWS860に移行する。
第1図柄確定C指定コマンドおよび第2図柄確定C指定コマンドのいずれも受信していなければ、演出制御用CPU120は、変動時間タイマがタイムアウトしているか否かを確認する(ステップ004IWS859)。変動時間タイマがタイムアウトしていなければ、処理を終了する。
第1図柄確定C指定コマンドまたは第2図柄確定C指定コマンドを受信した場合(ステップ004IWS858のY)、または変動時間タイマがタイムアウトしている場合(ステップ004IWS859のY)、演出制御用CPU120は、通常の図柄確定表示に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ004IWS860)。次いで、演出制御用CPU120は、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップ004IWS861)。また、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ004IWS862)。また、演出制御用CPU120は、演出制御手段側で図柄確定期間を計測するための確定演出期間タイマに0.5秒に応じた値をセットする(ステップ004IWS863)。そして、ステップ004IWS864に移行する。
なお、本例では、図柄確定指定コマンドを受信した場合に加えて、変動時間タイマがタイムアウトした場合にも(ステップ004IWS859参照)、ステップ004IWS860以降の処理に移行して図柄確定期間に移行するのであるが、通常は図柄確定指定コマンドを取りこぼさなければ、ステップ004IWS859でYと判定されてステップ004IWS860以降の処理に移行する場合はない。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を特図当り待ち処理(ステップS173)に応じた値に更新する(ステップ004IWS864)。
(特図当り待ち処理)
図8−25は、図7に示された演出制御プロセス処理における特図当り待ち処理(ステップS173)を示すフローチャートである。特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、まず、確定演出期間タイマの値を1減算し(ステップ004IWS871)、減算後の確定演出期間タイマの値がタイムアウトしているか否かを確認する(ステップ004IWS872)。減算後の確定演出期間タイマの値がタイムアウトしていなければ、プロセスタイマの値を1減算し(ステップ004IWS873)、プロセスデータnの内容(表示制御実行データn、ランプ制御実行データn、音番号データn)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ004IWS874)。
また、演出制御用CPU120は、プロセスタイマがタイムアウトしたら(ステップ004IWS875)、プロセスデータの切替を行う(ステップ004IWS876)。また、演出制御用CPU120は、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定し、プロセスタイマをスタートさせる(ステップ087IWS877)。
次いで、演出制御用CPU120は、飾り図柄の停止図柄の確定表示中であるか否かを確認する(ステップ004IWS878)。飾り図柄の停止図柄の確定表示中であれば、そのまま処理を終了する。飾り図柄の停止図柄の確定表示中でなければ、演出制御用CPU120は、決定されている停止図柄(はずれ図柄(時短なし)、時短はずれ図柄、大当り図柄)を停止表示させる制御を行う(ステップ004IWS879)。
ステップ004IWS879の処理で大当り図柄を停止表示した場合には(ステップ004IWS880のY)、演出制御用CPU120は、大当り図柄を確定表示したことを示す大当り停止フラグをセットする(ステップ004IWS881)。そして、処理を終了する。
減算後の確定演出期間タイマの値がタイムアウトしていれば(すなわち、図柄確定期間を経過していれば)、演出制御用CPU120は、大当り停止フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ004IWS882)。大当り停止フラグがセットされていれば、演出制御用CPU120は、大当り開始指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップ004IWS883)。なお、大当り開始指定コマンドを受信したか否かは、例えば、大当り開始指定コマンド受信フラグ(ステップ004IWS622参照)がセットされているか否かを確認することにより判定できる。大当り開始指定コマンドを受信していなければ、そのまま処理を終了する。
大当り開始指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、大当り停止フラグをリセットする(ステップ004IWS884)。次いで、演出制御用CPU120は、モード移行演出(確変状態(確変モード)や時短状態(時短モード)に移行することを報知する演出)および右打ち報知を含む大当り中演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ004IWS885)。そして、演出制御用CPU120は、プロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ステップ004IWS886)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ、および演出用部品としてのスピーカ27)の制御を実行する(ステップ004IWS887)。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を大当り中演出処理に応じた値に更新する(ステップ004IWS888)。
大当り停止フラグがセットされていなければ(すなわち、はずれ図柄(時短なし)または時短はずれ図柄を停止表示した場合であれば)、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示開始待ち処理(ステップS170)に応じた値に更新する(ステップ004IWS889)。
(演出実行タイミング)
次に、大当り遊技状態を終了した後に次の大当りや時短はずれが発生することなく救済時短となる場合の演出の実行タイミングについて説明する。図8−26は、大当り遊技状態を終了した後に救済時短となる場合の演出の実行タイミングを説明するためのタイミングチャートである。このうち、図8−26(1)は、確変大当りAにもとづく大当り遊技状態を終了した後に救済時短となる場合の演出の実行タイミングを示している。また、図8−26(2)は、確変大当りBにもとづく大当り遊技状態を終了した後に救済時短となる場合の演出の実行タイミングを示している。
まず、図8−26(1)を用いて、確変大当りAにもとづく大当り遊技状態を終了した後に救済時短となる場合について説明する。図8−26(1)に示すように、確変大当りAにもとづく大当り遊技状態を終了すると、8回の変動表示にわたって確変状態に制御される。なお、確変状態中は時短回数の計測や救済時短までの残り回数の計測は行われない(ステップ004IWS63,S64のY参照)。
次いで、図8−26(1)に示すように、確変状態を終了すると、時短状態A(大当り経由の時短状態)のみの状態に移行する(ステップ004IWS140〜S144参照)。また、時短状態Aのみの状態に移行すると、時短回数の計測や救済時短までの残り回数の計測が開始される。確変大当りAの場合には、図8−26(1)に示すように、32回の変動表示を終了するまで時短状態Aが維持される(ステップ004IWS541,S68〜S73参照)。なお、図8−26(1)に示すように、大当り遊技状態、確変状態(8変動)、および時短状態A(32変動)の期間にわたって画像表示装置5において右打ち画像が表示される。
次いで、図8−26(1)に示すように、時短状態Aを終了し、通常状態に移行すると、1〜4回目の変動表示まで画像表示装置5において左打ち画像が表示される(ステップ004IWS814〜S818参照)。なお、図8−26(1)では図示を省略しているが、通常状態中に救済時短となるまで残り50変動または100変動となると煽り演出も実行される(ステップ004IWS805,S806参照)。
次いで、図8−26(1)に示すように、救済時短となるまで残り10変動となると、カウントダウン演出が開始される(ステップ004IWS807〜S809参照)。そして、時短状態Aに移行してから250変動目(通常状態に移行してから218変動目)となると救済時短が成立する変動表示となり、図8−26(1)に示すように、変動表示の実行中にシャッター演出が実行され(ステップ004IWS803,S804参照)、図柄確定期間にモード移行演出が実行される(ステップ004IWS847,S848参照)。
なお、本例では、カウントダウン演出は、受信した救済時短回数指定コマンド(コマンド95XX(H))にもとづいて救済時短となるまでの残り回数を特定して実行されるのであるが、救済時短回数指定コマンドを取りこぼした場合には、カウントダウン演出の実行を制限するように構成してもよい。
また、例えば、演出制御用CPU120側でも変動回数をカウントして救済時短となるまでの残り回数を把握可能に構成している場合、演出制御用CPU120側で把握する残り回数と救済時短回数指定コマンドで特定される残り回数とが一致しないときに、カウントダウン演出の実行を制限するように構成してもよい。
その後、時短状態C(救済時短経由の時短状態)に移行し、時短状態C中は画像表示装置5において右打ち画像が表示される(ステップ004IWS639〜S642参照)。そして、大当りとなるか300変動を終了するまで時短状態Cが維持される(ステップ004IWS155,S68〜S73参照)。
次に、図8−26(2)を用いて、確変大当りBにもとづく大当り遊技状態を終了した後に救済時短となる場合について説明する。図8−26(2)に示すように、確変大当りAにもとづく大当り遊技状態を終了すると、8回の変動表示にわたって確変状態に制御される。なお、確変状態中は時短回数の計測や救済時短までの残り回数の計測は行われない(ステップ004IWS63,S64のY参照)。
次いで、図8−26(2)に示すように、確変状態を終了すると、時短状態A(大当り経由の時短状態)のみの状態に移行する(ステップ004IWS140〜S144参照)。また、時短状態Aのみの状態に移行すると、時短回数の計測や救済時短までの残り回数の計測が開始される。確変大当りBの場合には、図8−26(2)に示すように、249回の変動表示を終了するまで時短状態Aが維持される(ステップ004IWS542,S68〜S73参照)。なお、図8−26(2)では図示を省略しているが、時短状態A中に救済時短となるまで残り50変動または100変動となると煽り演出も実行される(ステップ004IWS805,S806参照)。また、図8−26(2)に示すように、大当り遊技状態、確変状態(8変動)、および時短状態A(249変動)の期間にわたって画像表示装置5において右打ち画像が表示される。
次いで、図8−26(2)に示すように、時短状態Aを終了すると通常状態に移行するのであるが、次の変動表示で時短状態Aに移行してから250変動目に到達し救済時短が成立することから、1変動のみ通常状態に制御されることになる。救済時短が成立する変動表示であることから、図8−26(2)に示すように、変動表示の実行中にシャッター演出が実行され(ステップ004IWS803,S804参照)、図柄確定期間にモード移行演出が実行される(ステップ004IWS847,S848参照)。従って、確変大当りBの場合には、左打ち画像の表示やカウントダウン演出は実行されない。
その後、時短状態C(救済時短経由の時短状態)に移行し、時短状態C中は画像表示装置5において右打ち画像が表示される(ステップ004IWS639〜S642参照)。そして、大当りとなるか300変動を終了するまで時短状態Cが維持される(ステップ004IWS155,S68〜S73参照)。
図8−26(1)に示す確変大当りAにもとづく大当り遊技後に時短状態Cに制御される場合と、図8−26(2)に示す確変大当りBにもとづく大当り遊技後に時短状態Cに制御される場合とでは、共通の態様により右打ち画像が表示される。
図8−26(1)に示す確変大当りAにもとづく大当り遊技後に救済時短が成立する場合と、図8−26(2)に示す確変大当りBにもとづく大当り遊技後に救済時短が成立する場合とでは、共通の態様によりシャッター演出およびモード移行演出が実行される。
なお、本例では、100%確変大当りとなる場合を示しているが、通常大当り(非確変大当り)となる場合もあるように構成する場合、例えば、大当り遊技終了後に直ちに時短状態Aのみの状態に移行し、32回の変動表示を終了して時短状態Aを終了した後、通常状態に移行し、218回の変動表示を終了すると救済時短となって時短状態Cに移行する場合や、249回の変動表示を終了して時短状態Aを終了した後、1回のみ通常状態に移行し救済時短となって時短状態Cに移行する場合があるように構成してもよい。この場合も、確変状態に制御されないだけで、図8−26と同様のタイミングで左打ち画像や右打ち画像が表示されたり、カウントダウン演出やシャッター演出、モード移行演出が実行されたりするように構成すればよい。
(演出例)
次に、大当り遊技状態を終了した後に次の大当りや時短はずれが発生することなく救済時短となる場合の演出態様の具体例について説明する。図8−27〜図8−32は、大当り遊技状態を終了した後に救済時短となる場合の演出態様の具体例を説明するための説明図である。なお、図8−27〜図8−32において、(A)(B)(C)の順に演出画面が遷移する。
確変大当りAにもとづく大当り遊技に制御された場合には、図8−27(A)に示すように、大当り遊技状態を終了し、さらに確変状態を終了して、時短状態Aのみに制御された状態となると、画像表示装置5において、夕日モードに応じた黄色の背景画像が表示される(ステップ004IWS632参照)。また、本例では、画像表示装置5において、飾り図柄004IW100が画面中央に表示され、右上に小図柄004IW101が表示される。また、本例では、画像表示装置5において、右打ち画像004IW300が表示される。
次いで、32回の変動表示を終了すると、時短状態Aを終了し、通常状態に移行される(ステップ004IWS541,S68〜S73参照)。通常状態に移行すると、図8−27(B)に示すように、画像表示装置5において、海モードに応じた青色の背景画像に切り替えられる(ステップ004IWS626参照)。また、通常状態に移行すると、図8−27(B)に示すように、1〜4回目の変動表示まで画像表示装置5において左打ち画像004IW200が表示される(ステップ004IWS814〜S818参照)。また、通常状態に移行した後5変動目以降となると、図8−27(C)に示すように、左打ち画像004IW200は表示されない。なお、本例で示した態様にかぎらず、通常状態に移行した後5変動目以降も左打ち画像004IW200を表示可能に構成してもよい。
また、通常状態に移行した後5変動目以降であっても、通過ゲート41への遊技球の通過を検出した場合には、図8−27(D)に示すように、画像表示装置5においてエラー画像004IW201が表示される(ステップ004IWS648〜S651参照)。本例では、図8−27(D)に示すように、エラー画像004IW201として、「エラー! 左打ちに戻せ!」などの文字表示を含む画像が表示される場合が示されている。
次いで、通常状態中に救済時短となるまで残り100変動となると、図8−28(E)に示すように、画像表示装置5において煽り演出が実行される(ステップ004IWS805,S806参照)。本例では、図8−28(E)に示すように、残り100変動に応じた煽り演出として、風船を模した2つの画像004IW102aが表示される場合が示されている。また、このとき、図8−28(E)に示すように、救済時短での演出の説明がテロップ表示004IW103により画面の下方に表示されるようにしてもよい。
次いで、通常状態中に救済時短となるまで残り50変動となると、図8−28(F)に示すように、画像表示装置5において煽り演出が実行される(ステップ004IWS805,S806参照)。本例では、図8−28(F)に示すように、残り50変動に応じた煽り演出として、風船を模した1つの画像004IW102bが表示される場合が示されている。また、このとき、図8−28(F)に示すように、救済時短での演出の説明がテロップ表示004IW103により画面の下方に表示されるようにしてもよい。
そして、図8−28(G)〜図8−29(J)に示すように、救済時短への移行まで残り10回転以降は、図柄の停止時に飾り図柄004IW100が表示されず、小図柄004IW101のみが表示され、残りの回転数に応じたカウントダウン表示004IW104が画面中央に表示されてカウントダウン演出が実行される(ステップ004IWS807〜S809参照)。
そして、図8−29(K)に示すように、救済時短が成立する変動表示(救済時短経由の時短状態に移行される直前の変動表示)となると、図8−29(K)に示すように、画像表示装置5において、上下からシャッターの画像004IW202,203が閉まるような態様のシャッター演出が実行される(ステップ004IWS803,S804参照)
そして、図8−30(M)に示すように、図柄の確定期間に移行すると、シャッターの画像004IW202,203が開き「激熱!」というモード演出開始表示004IW105が現れるような演出が実行され、モード移行演出が開始される(ステップ004IWS847,S848参照)。なお、以降、モード移行演出では、飾り図柄004IW100が表示されず、小図柄004IW101のみが表示される。
次いで、図8−30(N)に示すように、モード移行演出が開始されると、プッシュボタン31Bを操作(押下)することを示唆する操作示唆画像004IW106が表示される。例えば、操作示唆画像004IW106では、プッシュボタン31Bの押下を促す画像とともに「押せ」という文字が表示される。
そして、図8−30(O)に示すように、操作示唆画像004IW106が表示されたときにプッシュボタン31Bが操作されるか、または、操作示唆画像004IW106の表示から所定時間が経過すると、「V STOCK×1」という文字表示004IW107が表示され、救済時短が開始することが報知される。また、右打ちを指示する右打ち指示表示004IW108が小図柄004IW101の隣に表示される。
なお、本例では、救済時短が成立する変動表示が大当り変動となる場合もあるのであるが、大当り変動となる場合には、図8−30(M)において、シャッターの画像004IW202,203が開いたときに、飾り図柄004IW100の停止図柄として大当り図柄が現れるような演出を実行してもよい。また、大当り変動となる場合にも図8−30(O)と同様に「V STOCK×1」という文字表示を表示する演出を実行するように構成してもよい。この場合、例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、始動入賞判定処理(ステップS101)において、大当りとなるか否かや変動パターン種別の先読み判定処理を行い、先読み判定結果を特定可能な先読み判定結果指定コマンドを送信する。そして、演出制御用CPU120は、受信した先読み判定結果指定コマンドにもとづいて、図8−30(O)と同様の態様の演出(いわゆる保留連演出)を実行する。例えば、受信した先読み判定結果指定コマンドにもとづいて、保留記憶の中に大当りとなるものが1つあると特定した場合には、「V STOCK×1」という文字表示を表示することにより保留連演出を実行する。また、例えば、受信した先読み判定結果指定コマンドにもとづいて、保留記憶の中に大当りとなるものが2つあると特定した場合には、「V STOCK×2」という文字表示を表示することにより保留連演出を実行する。
一方、救済時短となった場合には、その後、救済時短経由の時短状態中には変動時間が3秒と極めて短い変動表示が実行される割合が高い(図8−5(E),(F)参照)のであるから、変動表示の消化が極めて早く、比較的早いタイミングで大当りが発生しやすい。そのため、救済時短となった変動表示(本例では、図柄確定期間)においては、特に先読み判定結果を確認することなく、図8−30(O)に示す「V STOCK×1」という文字表示を表示する演出が実行される。従って、図8−30(O)に示す「V STOCK×1」という文字表示を表示する演出は、擬似的な保留連演出と同様の態様の演出になっているとともに、救済時短となったことを報知する演出になっている。
また、救済時短に到達した変動が大当り変動である場合には、例えば、変動時間として30秒間を確保し、一旦恰も救済時短になるような演出を実行してから大当りを報知する演出を実行してもよい。
「V STOCK×1」という文字表示004IW107の表示タイミングから右打ち指示表示004IW108の表示を開始する場合を示したが、右打ち指示表示004IW108の表示開始タイミングは、本例で示したものにかぎられない。例えば、停止図柄の確定表示のタイミングから右打ち指示表示004IW108の表示を開始してもよく、様々な態様が考えられる。
そして、図8−30(P)に示すように、救済時短での演出モードを選択するモード選択画面004IW109が表示される。例えば、モードA〜Dのうちのいずれかを選択する画面が表示される。モードの選択はスティックコントローラ31Aの操作によりカーソルを移動させることにより行われ、プッシュボタン31Bの操作により確定する。なお、演出モードを選択せずに所定時間が経過したときはカーソルが一致している演出モードに自動的に確定する。また、モード選択画面004IW109が表示されているときも、右打ち指示表示004IW108が小図柄004IW101の隣に表示されたままとなる。
そして、図8−31(Q)に示すように、演出モードの選択が終了すると、救済時短が開始されることを報知する開始報知画面004IW110が表示される。例えば、「救済時短突入」という文字が表示される。そして、次変動が開始されると時短状態Cに移行し、救済時短が開始されると、図8−31(R)に示すように、画像表示装置5において、みかん畑モードに応じた橙色の背景画像に切り替えられる(ステップ004IWS640参照)。また、図8−31(R)に示すように、画像表示装置5において右打ち画像004IW204が表示される(ステップ004IWS639〜S642参照)。また、本例では、画像表示装置5において、右打ち画像004IW204よりも表示サイズが小さい右打ち画像004IW300も表示される。
なお、本例では、救済時短となる変動表示において図柄確定期間を20秒間確保してモード移行演出や右打ち報知を実行する場合を示しているが、図柄確定期間は通常の0.5秒のままでモード移行演出などを行うことなく、そのまま救済時短経由の時短状態に移行するように構成してもよい。
また、本例では、RAMクリア処理の実行時や大当り時、時短はずれ時に救済時短回数カウンタを「250」に初期設定する場合を示しているが、例えば、ストーリー系の演出(例えば、ストーリーリーチ演出や、高速変動とするかなどのストーリー)を実行するように構成する場合、そのストーリーの選択バッファやストーリーカウンタもクリアするように構成してもよい。また、救済時短の発動時にストーリーを設定可能に構成したり、遊技状態に応じて異なるストーリーを設定可能に構成したりしてもよい。
一方、確変大当りBにもとづく大当り遊技に制御された場合には、図8−32(A)に示すように、大当り遊技状態を終了し、さらに確変状態を終了して、時短状態Aのみに制御された状態となると、画像表示装置5において、夕日モードに応じた黄色の背景画像が表示される(ステップ004IWS632参照)。また、本例では、画像表示装置5において、飾り図柄004IW100が画面中央に表示され、右上に小図柄004IW101が表示される。また、本例では、図8−32(A)〜(C)に示すように、時短状態Aが継続している期間にわたって、画像表示装置5において、右打ち画像004IW300が表示される。
確変大当りBにもとづく大当り遊技に制御された場合には、249回の変動表示を終了するまで時短状態Aが継続され、時短状態A中に救済時短となるまで残り50回や100回の変動表示が到来することになる。時短状態A中に救済時短となるまで残り100変動となると、図8−32(B)に示すように、画像表示装置5において煽り演出が実行される(ステップ004IWS805,S806参照)。本例では、図8−32(B)に示すように、残り100変動に応じた煽り演出として、風船を模した2つの画像004IW102aが表示される場合が示されている。また、このとき、図8−32(B)に示すように、救済時短での演出の説明がテロップ表示004IW103により画面の下方に表示されるようにしてもよい。
次いで、時短状態A中に救済時短となるまで残り50変動となると、図8−32(C)に示すように、画像表示装置5において煽り演出が実行される(ステップ004IWS805,S806参照)。本例では、図8−32(C)に示すように、残り50変動に応じた煽り演出として、風船を模した1つの画像004IW102bが表示される場合が示されている。また、このとき、図8−32(C)に示すように、救済時短での演出の説明がテロップ表示004IW103により画面の下方に表示されるようにしてもよい。
そして、図8−32(D)に示すように、救済時短が成立する変動表示(救済時短経由の時短状態に移行される直前の変動表示)となると、時短状態Aを終了し、通常状態に移行される(ステップ004IWS541,S68〜S73参照)。通常状態に移行すると、図8−27(B)に示すように、画像表示装置5において、海モードに応じた青色の背景画像に切り替えられる(ステップ004IWS626参照)。
ただし、次の変動表示から救済時短経由の時短状態に移行されることから、1変動のみ通常状態に制御されることになり、左打ち画像004IW200の表示やカウントダウン演出の実行は行われず、図8−29(L)〜図8−31(Q)と同様の態様でシャッター演出やモード移行演出が実行される。そして、時短状態Cに移行すると、図8−31(R)と同様の態様でみかん畑モードに応じた橙色の背景画像に切り替えられ、右打ち画像004IW204が表示される。
以上に説明したように、本特徴部004IWには、以下に示す(手段A1)〜(手段A9)に示す遊技機の構成が開示されている。
(手段A1)第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示および第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示を実行し、特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、第1経路(例えば、遊技領域の左方領域)と第2経路(例えば、遊技領域の右方領域)とに遊技媒体(例えば、遊技球)を打ち分け可能な遊技領域(例えば、遊技領域)と、可変表示に関する情報を、所定上限数(例えば、4)を限度に保留記憶として記憶可能な保留記憶手段(例えば、第1保留記憶バッファ、第2保留記憶バッファ)と、通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(例えば、時短状態)に制御可能な状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS157,S167,S539を実行する部分)と、可変表示が実行されることにもとづいて数値情報(例えば、救済時短回数カウンタ)を更新可能な更新手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS80を実行する部分)と、第1経路への遊技媒体の発射を指示する第1指示報知(例えば、左打ち画像004IW200)を実行可能な第1指示報知手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップ004IWS818を実行する部分)と、第2経路への遊技媒体の発射を指示する第2指示報知(例えば、右打ち画像004IW204)を実行可能な第2指示報知手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップ004IWS638,S642,S647を実行する部分)と、を備え、状態制御手段は、更新手段が更新した数値情報が特別回数(例えば、250回)に対応する特定値(例えば、カウント値「0」)となることによって特別条件が成立(例えば、救済時短が成立)したときに特別状態に制御可能であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ004IWS83,S84,S157を実行する)、有利状態に制御された後に、特別回数よりも所定上限数以下の所定回数(例えば、1回)分少ない特定回数(例えば、249回)の可変表示にわたって特別状態に制御可能であり、更新手段は、第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報の可変表示が実行される場合とで数値情報を更新し(例えば、第1特別図柄の変動表示が実行される場合であるか第2特別図柄の変動表示が実行される場合であるかに関係なく、一律に救済時短回数カウンタの値を更新する)、通常状態においては第1経路へ遊技媒体を発射した方が有利であり(例えば、通常状態においては、遊技領域の左方を狙って発射操作(左打ち操作)を行った方が有利である)、特別状態においては第2経路へ遊技媒体を発射した方が有利であり(例えば、時短状態においては遊技領域の右方を狙って発射操作(右打ち操作)を行った方が有利である)、特別状態が終了して所定回数より多い回数の可変表示にわたって通常状態に制御されるときに第1指示報知手段により第1指示報知が実行され(例えば、図8−26(1)に示すように、確変大当りAにもとづく大当り遊技後に通常状態に制御される場合には、1〜4変動にわたって左打ち画像が表示される)、特定回数の可変表示にわたって特別状態に制御され該特別状態が終了して通常状態に制御されるときに第1指示報知手段により第1指示報知が実行されず、該特別状態が終了した後に特別条件が成立したときに第2指示報知手段により第2指示報知が実行される(例えば、図8−26(2)に示すように、確変大当りBにもとづく大当り遊技後に1回だけ通常状態に制御される場合には、左打ち画像は表示されず、時短状態Cに移行してから右打ち画像が表示される)ことを特徴とする遊技機。そのような構成によれば、特別状態と通常状態とに移行するときに好適に指示報知を実行可能とすることができる。
具体的には、有利状態終了後の特別状態(時短状態)からほぼ連続で救済時短経由の特別状態(時短状態)となる場合に煩わしい報知が実行されないようにすることができるので、遊技に対する興趣の低下を抑制することができる。
なお、本例では、「所定回数」が1回である場合を示したが、そのような態様にかぎらず、第1保留記憶数や第2保留記憶数の上限数4以下でれば、「所定回数」は2回や3回、4回でもよい。また、例えば、遊技球を第1始動入賞口と第2始動入賞口とに振り分ける振分装置を備え、合算保留記憶数を最大で8個まで溜めることが可能に構成された遊技機の場合には、「所定回数」として1回〜8回のいずれかの回数を設定するように構成してもよい。
また、本例では、画像表示装置5において右打ち画像004IW204を表示することによって右打ち報知を行う場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、時短状態中に、画像表示装置5の表示画面の端部に小さいサイズの矢印表示を行うことにより右打ち報知を行ったり、画像表示装置5以外に設けられた右打ち報知用のランプやLEDを点灯または点滅させることによって右打ち報知を行ったりしてもよい。
(手段A2)手段A1において、第1指示報知手段は、第1指示報知として、特別状態終了後の所定期間(例えば、通常状態に移行してから1〜4回の変動表示が実行される期間)において実行される所定第1指示報知(例えば、左打ち画像004IW200)と、通常状態中に第2経路にて遊技媒体が検出されたときに実行される特定第1指示報知(例えば、エラー画像004IW201)と、を実行可能であり、所定期間において、特定第1指示報知を実行しない(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ004IWS650でNのときステップ004IWS651を実行しない)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、特別状態と通常状態とに移行するときに好適に指示報知を実行可能とすることができる。
具体的には、有利状態終了後の特別状態(時短状態)からほぼ連続で救済時短経由の特別状態(時短状態)となる場合に煩わしい報知が実行されないようにすることができるので、遊技に対する興趣の低下を抑制することができる。
また、通常状態に移行してから1〜4変動目までは右打ち操作から左打ち操作に切り替わった直後なので、意図せず発射された遊技球が遊技領域の右方に進入する可能性があるのであるが、そのような場合にまでエラー画像004IW201を表示してしまうと、却って遊技者の興趣を低下させてしまうおそれがある。そこで、本例では、所定期間(1〜4変動目)はエラー画像004IW201を表示しないように構成することによって、そのように遊技者の興趣が低下してしまう事態を防止できるようにしている。
また、1変動のイレギュラーな遊技球の通過や入賞であり、実際には次の変動から右打ち状態になることが通例であり、時短状態終了後で保留記憶も溜まっているであろう状況であるので、多少右打ち操作されても出玉率もほぼ変化せず、遊技者も遊技店側も殆ど損をしない状況であるので、エラー画像004IW201を表示しないように構成している。
なお、本例では、通常状態中に通過ゲート41への遊技球の通過を検出したことにもとづいてエラー画像004IW201を表示する場合を示しているが、そのような態様にかぎらず、例えば、遊技領域の右方に設けられた入賞口に遊技球が入賞したことにもとづいてエラー画像004IW201を表示するように構成してもよい。また、遊技領域の右方に設けられたゲートへの遊技球の通過や入賞口への遊技球の入賞を1回検出した場合にエラー画像004IW201を表示してもよいし、複数回検出したことを条件としてエラー画像004IW201を表示してもよい。
(手段A3)手段A1または手段A2において、第1指示報知手段は、特定回数の可変表示にわたって特別状態に制御され該特別状態が終了して通常状態に制御されるときに、保留記憶手段に保留記憶が記憶されていない場合、第1指示報知を実行する(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ004IWS629でNのときステップ004IWS630を実行する)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、通常の状況では煩わしい報知が実行されないが、特別な状況においては遊技者に損をさせないようにすることができる。
具体的には、イレギュラーな遊技球の通過や入賞が発生する場合であっても、そもそも保留記憶がなく次の変動表示が開始されない場合には、次の変動表示を開始させるために左打ち画像004IW200を表示させるように構成している。
(手段A4)手段A1から手段A3のうちのいずれかにおいて、第2指示報知手段は、特別状態が終了して所定回数より多い回数の可変表示にわたって通常状態に制御された後に特別条件が成立したときと、特定回数の可変表示にわたって特別状態に制御され該特別状態が終了した後に特別条件が成立したときとで、共通の態様により第2指示報知を実行する(例えば、図8−26(1)に示す確変大当りAにもとづく大当り遊技後に時短状態Cに制御される場合と、図8−26(2)に示す確変大当りBにもとづく大当り遊技後に時短状態Cに制御される場合とでは、共通の態様により右打ち画像が表示される)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、共通の態様により第2指示報知を実行するので、データ容量を削減することができ、制御負担を軽減することができる。
なお、本例で示した態様にかぎらず、確変大当りAにもとづく大当り遊技後に時短状態Cに制御される場合と確変大当りBにもとづく大当り遊技後に時短状態Cに制御される場合とで、異なる態様により右打ち画像を表示するように構成してもよい。例えば、確変大当りAにもとづく大当り遊技後に時短状態Cに制御される場合と確変大当りBにもとづく大当り遊技後に時短状態Cに制御される場合とで、右打ち画像のアピールの態様や表示位置が異なるように表示してもよい。
(手段A5)手段A1から手段A4のうちのいずれかにおいて、演出を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップS76を実行する部分)を備え、演出実行手段は、特別条件が成立する前に特別回数に関連する示唆演出(例えば、カウントダウン演出)を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ004IWS807〜S809を実行する)、特別条件が成立したことにもとづいて特別状態への制御の開始を報知する特別報知演出(例えば、モード移行演出)を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ004IWS847,S848を実行する)、特別状態が終了して所定回数より多い回数の可変表示にわたって通常状態に制御された後に特別条件が成立したときに、示唆演出を実行した後に特別報知演出を実行し(例えば、図8−26(1)に示すように、確変大当りAにもとづく大当り遊技後である場合には、カウントダウン演出が実行された後にモード移行演出が実行される)、特定回数の可変表示にわたって特別状態に制御され該特別状態が終了した後に特別条件が成立したときに、示唆演出を実行せずに特別報知演出を実行する(例えば、図8−26(2)に示すように、確変大当りBにもとづく大当り遊技後である場合には、カウントダウン演出が実行されずにモード移行演出が実行される)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、特別状態と通常状態とに移行するときに好適な演出を実行可能とすることができる。
具体的には、有利状態終了後の特別状態(時短状態)からほぼ連続で救済時短経由の特別状態(時短状態)となる場合に煩わしい報知が実行されないようにすることができるので、遊技に対する興趣の低下を抑制することができる。
(手段A6)手段A1から手段A5のうちのいずれかにおいて、遊技の制御を行うことが可能な遊技制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100)と、可変表示に対応した演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御用CPU120)と、を備え、遊技制御手段は、電力供給が開始されたときに、可変表示の実行回数に関する所定情報(例えば、救済時短回数1指定コマンド〜救済時短回数4指定コマンド)を演出制御手段に出力可能な情報出力手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS11を実行する部分)を含み、演出制御手段は、演出を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップS76を実行する部分)を含み、演出実行手段は、所定情報により特定される可変表示の実行回数にもとづいて示唆演出(例えば、カウントダウン表示)を実行可能である(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ004IWS652〜S658を実行する)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、電源供給が停止した後に電源供給が復旧した場合にも好適に示唆演出を実行可能とすることができる。
なお、電源復旧時には、救済時短までの残り回数がいずれの回数であっても示唆演出(カウントダウン表示)を行うように構成してもよく、例えば、残り回数が1回であっても示唆演出(カウントダウン表示)を行うように構成してもよい。
また、逆に、救済時短までの残り回数がカウントダウンの対象の回数(1回以下)である場合に電源復旧した場合には、示唆演出(カウントダウン表示)を行わないように構成してもよい。
(手段A7)手段A6において、情報出力手段は、特別条件が成立するまでの可変表示の実行回数を特定可能な態様により複数の所定情報(例えば、救済時短回数1指定コマンド〜救済時短回数4指定コマンド)を出力し、演出制御手段は、複数の所定情報があらかじめ定められた順番に従って出力された場合に、特別条件が成立するまでの可変表示の実行回数を特定可能である(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ004IWS655でYのときにステップ004IWS656〜S658を実行する)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、電源供給が停止した後に電源供給が復旧した場合に好適に特別条件が成立するまでの可変表示の実行回数を通知可能とすることができる。
(手段A8)手段A1から手段A7のうちのいずれかにおいて、演出を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップS76を実行する部分)を備え、演出実行手段は、複数種類の示唆演出(例えば、煽り演出、カウントダウン演出)を実行可能であり、特定回数の可変表示にわたって特別状態に制御され該特別状態が終了した後に特別条件が成立したときに、複数種類の示唆演出のうちの一部の種類の示唆演出を実行しない(例えば、演出制御用CPU120は、確変大当りBにもとづく大当り遊技後である場合には、ステップ004IWS805,S806を実行して煽り演出は実行するが、ステップ004IWS807でNと判定してステップ004IWS808,S809を実行せずカウントダウン演出を実行しない)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、好適に演出を実行可能とすることができる。
なお、本例では、確変大当りBにもとづく大当り遊技後には、カウントダウン演出の実行のみを実行しないように制限し、煽り演出は実行可能に構成する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、確変大当りBにもとづく大当り遊技後には、煽り演出も実行しないように制限するように構成してもよい。また、例えば、逆に、確変大当りBにもとづく大当り遊技後には、煽り演出を実行せず、カウントダウン演出のみを実行するように制限するように構成してもよい。
また、本例において、「制限」とは、カウントダウン演出や煽り演出を全く実行しないように制限する場合にかぎらず、例えば、確変大当りAにもとづく大当り遊技後と比較して、カウントダウン演出や煽り演出の実行割合を低下させたり、縮小サイズで表示するなど目立ちにくい態様で実行したりしてもよく、何らかの形式で制限するものであればよい。
(手段A9)手段A1から手段A8のうちのいずれかにおいて、演出を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップS76を実行する部分)を備え、演出実行手段は、特別状態が終了して所定回数より多い回数の可変表示にわたって通常状態に制御された後に特別条件が成立する前と、特定回数の可変表示にわたって特別状態に制御され該特別状態が終了した後に特別条件が成立する前とで、共通の演出を実行可能である(例えば、図8−26(1)に示す確変大当りAにもとづく大当り遊技後に救済時短が成立する場合と、図8−26(2)に示す確変大当りBにもとづく大当り遊技後に救済時短が成立する場合とでは、共通の態様によりシャッター演出およびモード移行演出が実行される)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、好適に演出を実行可能とすることができる。
また、本特徴部004IWには、以下に示す(手段B1)〜(手段B7)に示す遊技機の構成が開示されている。
(手段B1)第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示および第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示を実行し、特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(例えば、時短状態)に制御可能な状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS157,S167,S539を実行する部分)と、可変表示が実行されることにもとづいて数値情報(例えば、救済時短回数カウンタ)を更新可能な更新手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS80を実行する部分)と、可変表示パターン(例えば、変動パターン)を選択する可変表示パターン選択手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS1714を実行する部分)と、を備え、状態制御手段は、更新手段が更新した数値情報が特別回数(例えば、250回)に対応する特定値(例えば、カウント値「0」)となることによって特別条件が成立(例えば、救済時短が成立)したときに特別状態に制御可能であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ004IWS83,S84,S157を実行する)、更新手段は、第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報の可変表示が実行される場合とで数値情報を更新し(例えば、第1特別図柄の変動表示が実行される場合であるか第2特別図柄の変動表示が実行される場合であるかに関係なく、一律に救済時短回数カウンタの値を更新する)、可変表示パターン選択手段は、可変表示の実行回数に応じて成立する特定条件が成立(例えば、救済時短が成立)すると、特定の可変表示パターン(例えば、変動パターンPA3−1)を選択し、特定の可変表示パターンが選択されたときに、特別条件の成立にもとづいて特別状態に制御されることを報知する報知演出(例えば、モード移行演出)を実行可能な報知演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120におけるステップ004IWS847,S848を実行する部分)と、可変表示パターンの選択態様を変更するための特定数値情報(例えば、通常時変動回数カウンタ、時短時特2変動回数カウンタ、時短時合算変動回数カウンタ、救済時短変動回数カウンタ)を更新する特定更新手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS89,S91,S94,S96を実行する部分)と、を備え、特定更新手段は、特定条件が成立するまでの可変表示の実行回数に関する特定数値情報(例えば、救済時短変動回数カウンタ)を更新し、特定更新手段は、更新手段が数値情報を更新するときに、特定数値情報を更新する(例えば、救済時短回数カウンタおよび救済時短変動回数カウンタは、同じ特別図柄通常処理において更新されることによって、同じ変動表示の開始のタイミングで一律に更新される)ことを特徴とする遊技機。そのような構成によれば、状態移行に関する数値情報の更新処理と状態移行に関連して可変表示パターンの選択態様を変更するための特定数値情報の更新処理とのタイミングにずれが生じないので、演出がずれる可能性を防止することができ、可変表示の実行回数にもとづいて特別状態に制御可能な遊技機において好適に制御可能とすることができる。
なお、本例では、「数値情報を更新するときに、特定数値情報を更新する」態様として、特2時短回数カウンタや、合算時短回数カウンタ、救済時短回数カウンタ、通常時変動回数カウンタ、時短時特2変動回数カウンタ、時短時合算変動回数カウンタ、救済時短変動回数カウンタを、同じ特別図柄通常処理において更新されることによって、同じ変動表示の開始のタイミングで一律に更新される場合を示しているが、これらのカウンタを同じタイマ割込み内で更新するように構成してもよし、異なるタイマ割込みのタイミングであっても同じ処理内で更新するように構成してもよく、同じ変動表示の開始のタイミングで一律に更新されると認識できるものであればよい。また、変動表示の開始のタイミングで更新する場合にかぎらず、同じ変動表示の終了のタイミングで一律に更新したり、変動表示中の特定のタイミングで一律に更新したりするように構成してもよい。
(手段B2)手段B1において、特定更新手段は、複数種類の特定数値情報(例えば、通常時変動回数カウンタ、時短時特2変動回数カウンタ、時短時合算変動回数カウンタ、救済時短変動回数カウンタ)を更新可能である(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ004IWS89,S91,S94,S96を実行する)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、可変表示パターンの選択態様の変更が複数の条件により行われるので、遊技に対する興趣を向上させることができる。
(手段B3)手段B1または手段B2において、特別状態において可変表示が実行されることにもとづいて、所定数値情報(例えば、特2時短回数カウンタ、合算時短回数カウンタ)を更新可能な所定更新手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS70,S75を実行する部分)と、所定更新手段が更新した所定数値情報が所定値(例えば、カウント値「0」)となったときに、特別状態を終了する特別状態終了手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS68〜S78,S145〜S152を実行する部分)と、を備え、所定更新手段は、特定更新手段が特定数値情報を更新するときに、所定数値情報を更新する(例えば、特2時短回数カウンタ、合算時短回数カウンタ、時短時特2変動回数カウンタ、および時短時合算変動回数カウンタは、同じ特別図柄通常処理において更新されることによって、同じ変動表示の開始のタイミングで一律に更新される)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、特定状態においても好適に数値情報を更新することができる。
(手段B4)手段B1から手段B3のうちのいずれかにおいて、第1識別情報の可変表示に優先して第2識別情報の可変表示が実行され(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ004IWS52でNのときステップ004IWS53を実行する)、特別状態において第2識別情報の可変表示が実行されることにもとづいて、第1数値情報(例えば、特2時短回数カウンタ)を更新可能な第1更新手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS70を実行する部分)と、特別状態において第1識別情報の可変表示および第2識別情報の可変表示が実行されることにもとづいて、第2数値情報(例えば、合算時短回数カウンタ)を更新可能な第2更新手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS75を実行する部分)と、第1更新手段が更新した第1数値情報が第1値(例えば、カウント値「0」)となったときおよび第2更新手段が更新した第2数値情報が第2値(例えば、カウント値「0」)となったときに、特別状態を終了する特別状態終了手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS68〜S78,S145〜S152を実行する部分)と、を備え、特定更新手段は、特定数値情報として、特別状態において第2識別情報の可変表示の実行回数に関する第1特定数値情報(例えば、時短時特2変動回数カウンタ)と、特別状態において第1識別情報の可変表示および第2識別情報の可変表示の実行回数に関する第2特定数値情報(例えば、時短時合算変動回数カウンタ)と、を更新する(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ004IWS91,S94を実行する)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、特別状態において状況に応じて好適に可変表示パターンの選択態様を変更することができる。
(手段B5)手段B1から手段B4のうちのいずれかにおいて、特定更新手段は、特別状態終了後の通常状態において可変表示の実行回数に関する通常特定数値情報(例えば、通常時変動回数カウンタ)を更新し(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ004IWS89を実行する)、特定更新手段は、特定条件が成立するまでの可変表示の実行回数に関する特定数値情報を更新するときに、通常特定数値情報を更新する(例えば、救済時短変動回数カウンタおよび通常時変動回数カウンタ)は、同じ特別図柄通常処理において更新されることによって、同じ変動表示の開始のタイミングで一律に更新される)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、通常状態において特別条件が成立するときとあわせて好適に可変表示パターンの選択態様を変更することができる。
(手段B6)手段B1から手段B5のうちのいずれかにおいて、特定更新手段は、通常状態において可変表示が実行される場合と特別状態において可変表示が実行される場合とで特定数値情報を更新し(例えば、遊技状態が通常状態または時短状態のいずれであるかに関係なく、一律に救済時短変動回数カウンタの値が更新される)、第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報の可変表示が実行される場合とで特定数値情報を更新する(例えば、第1特別図柄の変動表示が実行される場合であるか第2特別図柄の変動表示が実行される場合であるかに関係なく、一律に救済時短変動回数カウンタの値が更新される)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、特別条件が成立するときの可変表示においてずれることなく特定の可変表示パターンを選択可能とすることができる。
(手段B7)手段B1から手段B6のうちのいずれかにおいて、可変表示の表示結果の表示期間(例えば、図柄確定期間)を選択する表示期間選択手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ004IWS1126,S1128,S1132,S1134を実行する部分)を備え、表示期間選択手段は、特定条件が成立したときに、可変表示の表示結果の表示期間として通常の表示期間とは異なる表示期間(例えば、20秒)を選択する(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ004IWS1130でYのときステップ004IWS1132を実行する)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、可変表示の表示結果の表示期間として好適な期間を選択可能とすることができる。
なお、本例では、通常の図柄確定期間(本例では、0.5秒)に対して、救済時短が成立する変動表示となった場合や、変動表示の表示結果が時短はずれ図柄となった場合に、図柄確定期間を切り替える場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、(1)変動表示の実行回数が所定回数(例えば、第2特別図柄の変動表示が時短最終変動(例えば、7回目))となったことにもとづいて図柄確定期間を切り替えてもよいし、(2)特定の可変表示パターンが選択されたことに対応して(例えば、時短最終変動でしか選択されない変動パターンが選択されたことに対応して)図柄確定期間を切り替えてもよいし、(3)変動表示の表示結果が大当り図柄や小当り図柄となったことに応じて図柄確定期間を切り替えるように構成してもよい。また、救済時短が成立する変動表示においては、上記の(1)または(2)のいずれかの方法により、図柄確定期間を切り替えるように構成してもよい。
なお、上記の特徴部004IWでは、特別図柄表示装置4A,4Bや画像表示装置5において大当り図柄が導出表示されたことにもとづいて大当り遊技状態に移行される遊技機を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、いわゆる小当り遊技中に役物内のV入賞領域に遊技球が入賞したことにもとづいて大当り遊技状態に移行される役物遊技を行う遊技機や、第1特別図柄の変動表示を実行する場合と第2特別図柄の変動表示を実行する場合とで有利度が異なる遊技機(例えば、第2特別図柄の変動表示を規定回数実行したい遊技機)に、上記の特徴部004IWで示した構成を適用するように構成してもよい。
また、一般に、通常状態中に大当り(いわゆる初当り)となった場合には、プリペイドカードの抜き忘れ報知が行われるように構成された遊技機があるが、上記に示した特徴部004IWにおいて、救済時短経由の時短状態中に大当りとなった場合にも、いわゆる初当りと同様に扱って、プリペイドカードの抜き忘れ報知が行われるように構成してもよい。
また、上記に示した特徴部004IWでは、確変大当りBにもとづく大当り遊技後は殆ど連続的に救済時短経由の時短状態に移行する(1回しか通常状態とならない)ことから、左打ち画像の表示やカウントダウン演出を実行しない場合を示しているが、例えば、時短状態であることを示す外部出力信号については一旦出力が途切れるように構成したり、連荘中の賞球数の累積数を一旦「0」にリセットしたりするように構成してもよい。
また、本特徴部004IWにおいて、確変大当りAにもとづく大当り遊技後の時短状態(比較的救済時短の成立よりも前の段階(本例では、32変動)で終了する時短状態)となる場合と、確変大当りBにもとづく大当り遊技後の時短状態(救済時短の成立の直前(本例では、249変動)で終了する時短状態)となる場合とで、異なる演出を実行するように構成してもよい。
上記の演出を実行する場合、例えば、確変大当りAの場合と確変大当りBの場合とで32変動までは共通に時短状態に制御されるのであるが、この共通に時短状態に制御される期間において、32回と249回のいずれの時短状態に制御されるかを示唆する演出を実行するようにしてもよい。例えば、背景画像や予告表示を徐々にステップアップしていき特定段階に到達すると、救済時短直前の249回まで時短回数が継続することを報知してもよい。また、この場合、報知するタイミングは、共通に時短状態に制御される期間の最終変動(32変動目)であってもよいし、それより以前のタイミングであってもよい。また、共通に時短状態に制御される期間における時短回数を示唆する演出と大当りを示唆する演出とは、共通態様の予告演出を実行するものであってもよい。
また、例えば、32回と249回のいずれの時短状態に制御されるかを示唆する演出を、その時短状態に制御される前の大当り遊技中に実行するように構成してもよい。この場合、例えば、大当り遊技中にボタン演出を実行し、ボタン操作に成功すれば時短回数が多い249回の時短状態に制御されることを報知するように構成してもよい。また、例えば、大当り遊技のエンディングにおいて直ちに最終結果を報知するように構成してもよいし、大当り遊技中に徐々にチャンスを示唆していき最終結果を報知するように構成してもよい。
さらに、例えば、32回と249回のいずれの時短状態に制御されるかを示唆する演出を、大当り遊技より前の変動表示中に実行するように構成してもよい。この場合、例えば、特定の大当り図柄(例えば、「777」)が停止表示されれば、時短回数が多い249回の時短状態に制御されることが報知されるように構成したり、特定のリーチ演出が実行されて大当り図柄が停止表示されれば、時短回数が多い249回の時短状態に制御されることが報知されるように構成したりしてもよい。
また、本例では、図8−2に示すように、第1特別図柄の変動表示を実行する場合と第2特別図柄の変動表示を実行する場合とのいずれであっても、確変大当りBにもとづく大当り遊技後の時短状態(救済時短の成立の直前(本例では、249変動)で終了する時短状態)となる場合があるように構成しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、第1特別図柄の変動表示を実行する場合には確変大当りBと決定する場合がなく(判定値の割り振りがなく)、第2特別図柄の変動表示を実行する場合にのみ確変大当りBと決定する場合があるように構成してもよい。また、逆に、例えば、第1特別図柄の変動表示を実行する場合にのみ確変大当りBと決定する場合があり、第2特別図柄の変動表示を実行する場合には確変大当りBと決定する場合がないように構成してもよい。
また、例えば、通常状態中(低ベース状態中)に大当りとなった場合には、救済時短の成立の直前(本例では、249変動)で終了する時短状態とはならないが、時短状態中(高ベース状態中)に大当りとなった場合には、救済時短の成立の直前(本例では、249変動)で終了する時短状態に移行する場合があるように構成してもよい。そのような構成によれば、一旦連荘が終了するかもしれないという状況から時短回数が多い249回の時短状態に移行する場合があるので、遊技に対する興趣を向上させることができる。なお、逆に、通常状態中(低ベース状態中)に大当りとなった場合にのみ、救済時短の成立の直前(本例では、249変動)で終了する時短状態に移行する場合があるように構成してもよい。
また、上記に示したいずれの特別図柄の変動表示であるかによって時短状態への移行を異ならせる制御といずれの遊技状態で大当りが発生したかによって時短状態への移行を異ならせる制御とを組み合わせて構成してもよい。例えば、通常状態中(低ベース状態中)に第2特別図柄の変動表示が実行されて大当りとなった場合にのみ、救済時短の成立の直前(本例では、249変動)で終了する時短状態に移行する場合があるように構成したり、時短状態中(高ベース状態中)に第1特別図柄の変動表示が実行されて大当りとなった場合にのみ、救済時短の成立の直前(本例では、249変動)で終了する時短状態に移行する場合があるように構成したりしてもよい。
(特徴部105IWに関する説明)
次に、この実施の形態の特徴部105IWについて説明する。上記に示した特徴部004IWにおいて、以下に示すような演出を実行可能に構成してもよい。
(演出例)
図9−1〜図9−4は、時短状態に移行するまでの演出態様の具体例を説明するための説明図である。なお、図9−1〜図9−4において、(A)(B)(C)の順に演出画面が遷移する。
図9−1(A)に示すように、救済時短までの残り変動回数が100回転ごとに図柄の停止時に表示される。本例では、画像表示装置5において、飾り図柄105IW100が画面中央に表示され、右上に小図柄105IW101が表示される。そして、例えば、救済時短への移行まで残り700回転のときに、飾り図柄105IW100および小図柄105IW101が停止してはずれ図柄(本例では、「134」の図柄の組み合わせ)が導出表示されたとする。このとき、左上方に「あと700回転で救済時短開始!」という残り回転数表示105IW102が表示される。このとき、救済時短での演出の説明がテロップ表示105IW103により画面の下方に表示される。
また、図9−1(B)に示すように、例えば、救済時短への移行まで残り600回転のときに、飾り図柄105IW100および小図柄105IW101が停止してはずれ図柄(本例では、「423」の図柄の組み合わせ)が導出表示されたとする。このとき、図9−1(A)と同様に、左上方に「あと600回転で救済時短開始!」という残り回転数表示105IW102が表示される。このとき、救済時短での演出の説明がテロップ表示105IW103により画面の下方に表示される。
なお、本例では、図9−1(A),(B)に示すように、救済時短までの残り変動回数を示唆する煽り演出を100変動ごとに毎回実行する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、救済時短までの残り回数が400回〜700回までは煽り演出を実行せず、残り回数が300回以下(従って、残り回数が300回、200回、100回)のときに煽り演出を実行するように構成してもよい。
また、その残り変動回数となったときに必ず煽り演出を実行するのではなく、例えば、救済時短回数2指定コマンドを受信すると、乱数にもとづく抽選処理を行い、煽り演出を実行すると決定した場合に図9−1(A),(B)に示す態様で煽り演出を実行するように構成してもよい。また、この場合、救済時短となるまでの残り変動回数が少なくなるに従って煽り演出の実行割合が高くなるように構成することが望ましい。
そして、図9−1(C)〜図9−2(E)に示すように、救済時短への移行まで残り10回転以降は、図柄の停止時に飾り図柄105IW100が表示されず、小図柄105IW101のみが表示され、残りの回転数に応じたカウントダウン表示105IW104が画面中央に表示される。例えば、カウントダウン表示105IW104では、図柄の変動表示が終了して図柄が停止するたびに「10」から「1」までカウントダウンする様子が表示される。なお、各図でははずれ図柄(本例では、「653」「844」「278」「216」の図柄の組み合わせ)が導出表示された例を示している。
また、図9−1(C)〜図9−2(E)に示すように、救済時短への移行まで残り10回転以降は、救済時短までの残り変動回数に応じた表示範囲のエフェクト画像が表示されるエフェクト演出が行われるとともに、図9−1(F)〜図9−2(H)に示すように、救済時短までの残り変動回数が0回である変動では、時短突入演出が行われ、図柄が停止してはずれ図柄(本例では、「254」の図柄の組み合わせ)が導出表示される。このとき、飾り図柄については表示されず、小図柄においてのみはずれ図柄が表示されることとしてもよい。
そして、図9−3(I)に示すように、図柄の確定期間に移行すると、「激熱!」というモード演出開始表示105IW105が表示され、モード移行演出が開始される。なお、以降、モード移行演出では、飾り図柄105IW100が表示されず、小図柄105IW101のみが表示される。
次いで、図9−3(J)に示すように、モード移行演出が開始されると、プッシュボタン31Bを操作(押下)することを示唆する操作示唆画像105IW106が表示される。例えば、操作示唆画像105IW106では、プッシュボタン31Bの押下を促す画像とともに「押せ」という文字が表示される。
そして、図9−3(K)に示すように、操作示唆画像105IW106が表示されたときにプッシュボタン31Bが操作されるか、または、操作示唆画像105IW106の表示から所定時間が経過すると、「V STOCK×1」という文字表示105IW107が表示され、救済時短が開始することが報知される。また、右打ちを指示する右打ち指示表示105IW108が小図柄105IW101の隣に表示される。
なお、本例では、大当りとなった場合にも図9−3(K)と同様に「V STOCK×1」という文字表示を表示する演出を実行するように構成することができる。この場合、例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、始動入賞判定処理(ステップS101)において、大当りとなるか否かや変動パターン種別の先読み判定処理を行い、先読み判定結果を特定可能な先読み判定結果指定コマンドを送信する。そして、演出制御用CPU120は、受信した先読み判定結果指定コマンドにもとづいて、図9−3(K)と同様の態様の演出(いわゆる保留連演出)を実行する。例えば、受信した先読み判定結果指定コマンドにもとづいて、保留記憶の中に大当りとなるものが1つあると特定した場合には、「V STOCK×1」という文字表示を表示することにより保留連演出を実行する。また、例えば、受信した先読み判定結果指定コマンドにもとづいて、保留記憶の中に大当りとなるものが2つあると特定した場合には、「V STOCK×2」という文字表示を表示することにより保留連演出を実行する。
一方、救済時短となった場合には、その後、救済時短経由の時短状態中には変動時間が1.5秒と極めて短い変動表示が実行される割合が高いのであるから、変動表示の消化が極めて早く、比較的早いタイミングで大当りが発生しやすい。そのため、救済時短となった変動表示(本例では、図柄確定期間)においては、特に先読み判定結果を確認することなく、図9−3(K)に示す「V STOCK×1」という文字表示を表示する演出が実行される。従って、図9−3(K)に示す「V STOCK×1」という文字表示を表示する演出は、擬似的な保留連演出と同様の態様の演出になっているとともに、救済時短となったことを報知する演出になっている。
また、救済時短に到達した変動が大当り変動である場合には、例えば、変動時間として30秒間を確保し、一旦恰も救済時短になるような演出を実行してから大当りを報知する演出を実行してもよい。
「V STOCK×1」という文字表示105IW107の表示タイミングから右打ち指示表示105IW108の表示を開始する場合を示したが、右打ち指示表示105IW108の表示開始タイミングは、本例で示したものにかぎられない。例えば、図9−2(H)に示す停止図柄の確定表示のタイミングから右打ち指示表示105IW108の表示を開始してもよく、様々な態様が考えられる。
そして、図9−3(L)に示すように、救済時短での演出モードを選択するモード選択画面105IW109が表示される。例えば、モードA〜Dのうちのいずれかを選択する画面が表示される。モードの選択はスティックコントローラ31Aの操作によりカーソルを移動させることにより行われ、プッシュボタン31Bの操作により確定する。なお、演出モードを選択せずに所定時間が経過したときはカーソルが一致している演出モードに自動的に確定する。また、モード選択画面105IW109が表示されているときも、右打ち指示表示105IW108が小図柄105IW101の隣に表示されたままとなる。
そして、図9−4(M)に示すように、演出モードの選択が終了すると、救済時短が開始されることを報知する開始報知画面105IW110が表示される。例えば、「救済時短突入」という文字が表示される。そして、次変動が開始されると時短状態Cに移行し、救済時短が開始される。
なお、本例では、図柄の停止時に救済時短までの残り回転数や救済時短での演出の説明、カウントダウン表示を行っているが、図柄の変動開始時や変動中に行ってよい。
また、本例では、救済時短となる変動表示において図柄確定期間を20秒間確保してモード移行演出や右打ち報知を実行する場合を示しているが、図柄確定期間は通常の0.5秒のままでモード移行演出などを行うことなく、そのまま救済時短経由の時短状態に移行するように構成してもよい。
また、本例では、RAMクリア処理の実行時や大当り時、時短はずれ時に救済時短回数カウンタを「800」に初期設定する場合を示しているが、例えば、ストーリー系の演出(例えば、ストーリーリーチ演出や、高速変動とするかなどのストーリー)を実行するように構成する場合、そのストーリーの選択バッファやストーリーカウンタもクリアするように構成してもよい。また、救済時短の発動時にストーリーを設定可能に構成したり、遊技状態に応じて異なるストーリーを設定可能に構成したりしてもよい。
なお、カウントダウン演出およびエフェクト演出については、救済時短までの残り変動回数が10回となった場合にのみ実行されることとしたが、これに限るものではない。例えば、救済時短までの残り変動回数が10回となった場合以外のタイミングからカウントダウン演出およびエフェクト演出を行うことにより(いわゆるガセ演出を行うことにより)、救済時短へ突入することを遊技者に期待させることとしてもよい。その場合、例えば、図9−5(A)に示すように、時短回数カウンタの値が50である変動を終了し、次の変動が開始されるとともにカウントダウン表示とエフェクト表示とを開始し(図9−5(B)参照)、複数変動に亘りカウントダウン表示とエフェクト表示とを行い(図9−5(C)参照)、所定のタイミング(図示する例では、カウントダウン表示とエフェクト表示とを開始してから3変動目)でカウントダウン表示とエフェクト表示を終了することとしてもよい(図9−5(D)参照)。このガセ演出については、時短回数カウンタの値が50であるタイミングに行うものに限られず、時短回数カウンタの値が100や200であるときに実行するものでもよい。
また、救済時短までの残り変動回数に応じてガセ演出の実行割合が異なることとしてもよく、例えば、救済時短までの残り変動回数が少ない時期であるほど発生割合が高くなることとしてもよい。これにより、救済時短が近づくことを遊技者に実感させ、興趣を向上できる。また、このガセ演出については、変動時間の長い変動パターン(例えば、SPリーチを伴う変動パターン)が選択されたときには行われないこととしてもよい。
図9−6は、客待ちデモ演出の表示例について示す説明図である。図9−6(A)に示すように、保留記憶が記憶されていない状態で変動が停止し、このときに主基板11から客待ちデモ指定コマンドが送信される。そして、図9−6(B)、(D)に示すように、該デモ指定コマンドが受信されてから10秒経過時にテロップ表示演出が行われる。図9−6(B)に示す例は、テロップ表示領域の枠の色が青色であるテロップ表示演出の表示例を示しており、救済時短までの期間が比較的長いことが遊技者に示唆される。また、図9−6(D)に示す例は、テロップ表示領域の枠の色が赤色であるテロップ表示演出の表示例を示しており、救済時短までの期間が比較的短いことが遊技者に示唆される。そして、図9−6(C)、(E)に示すように、該デモ指定コマンドが受信されてから3分経過時にテロップ表示演出が行われる。
また、上記の004IWで示した構成に本特徴部105IWで示した構成を適用し、以下の(1−1)〜(1−8)、(2−1)〜(2−8)、および(3−1)〜(3−15)に示す構成を適用してもよい。
(1−1)第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示および第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示を実行し、特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(例えば、時短状態)に制御可能な状態制御手段と、可変表示が実行されることにもとづいて数値情報(例えば、救済時短回数カウンタ)を更新可能な更新手段と、を備え、状態制御手段は、可変表示の表示結果として特定表示結果が導出表示されたことにもとづいて有利状態に制御された後に特別状態に制御可能であり、更新手段が更新した数値情報が、可変表示の実行回数としての特別回数(例えば、800回)に対応する特定値(例えば、救済時短回数カウンタの値:0)となることによって特別条件が成立したときに特別状態に制御可能であり、更新手段は、第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報の可変表示が実行される場合とで数値情報を更新し(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第1特別図柄の変動時と第2特別図柄の変動時に救済時短回数カウンタを更新し)、有利状態は、特定有利状態(例えば、10R大当りA)と特別有利状態(例えば、10R大当りB)とを含む複数種類あり、複数種類のうちのいずれの有利状態に制御されるかにより、該有利状態に制御された後に制御される特別状態の有利度が異なり、特別有利状態に制御された後に制御される特別状態の有利度は、特定有利状態に制御された後に制御される特別状態の有利度よりも高く(例えば、10R大当りAの後は主に100回の時短状態に制御され、10R大当りBの後は主に次回の大当り発生まで時短状態に制御される)、特別条件が成立したときに制御される特別状態の有利度は、特定有利状態に制御された後に制御される特別状態の有利度よりも高い(例えば、10R大当りAの後は主に100回の時短状態に制御され、救済時短を経由した時短状態として、実質的に主に次回の大当り発生まで時短状態に制御されることを特徴とする。そのような構成によれば、遊技者の救済度合いを高めることができる。
(1−2)第1識別情報の可変表示を契機として有利状態に制御されるときと、第2識別情報の可変表示を契機として有利状態に制御されるときとで、有利状態に制御された後に特別有利度の特別状態(例えば、次回の大当り発生まで継続する時短状態)に制御される割合が異なり(例えば、第1特別図柄の変動時と第2特別図柄の変動時とで大当り種別の選択割合が異なり)、第1識別情報の可変表示を契機として有利状態に制御されるときと、第2識別情報の可変表示を契機として有利状態に制御されるときとで、特別条件が成立するための可変表示の実行回数が特別回数で共通である(例えば、第1特別図柄の変動にもとづいて大当りとなった後と、第2特別図柄の変動にもとづいて大当りとなった後とで救済時短までに要する変動回数はいずれも800回で共通である)こととしてもよい。そのような構成によれば、第1識別情報の可変表示を行う場合と第2識別情報の可変表示を行う場合とで異なる遊技性を発揮することにより興趣を高めつつ、第1識別情報の可変表示を行う場合と第2識別情報の可変表示を行う場合とで特別回数が共通であることにより射幸性が過度に高まることを抑制することができる。
(1−3)有利状態に制御される確率が第1確率(例えば、約1/319)である不利設定値(例えば、設定値「1」)と、第1確率よりも有利状態に制御される確率が高い第2確率(例えば、約1/270)である有利設定値(例えば、設定値「6」)とを含む複数の設定値のうちからいずれかの設定値を設定可能な設定手段を備え、不利設定値に設定されている方が、有利設定値に設定されているよりも、特別条件が成立しやすく、特別条件が成立したときに制御される特別状態の有利度は、有利状態に制御された後に制御される特別状態の有利度よりも高い(例えば、10R大当りAの後は主に100回の時短状態に制御され、救済時短を経由した時短状態として、実質的に主に次回の大当り発生まで時短状態に制御される)こととしてもよい。そのような構成によれば、不利設定値が設定されているときであっても、特別条件が成立したときに制御される特別状態の有利度は、有利状態に制御された後に制御される特別状態の有利度よりも高いことにより、より効果的に遊技者を救済することができる。
(1−4)有利状態に制御される確率が異なる複数の設定値のうちからいずれかの設定値を設定可能な設定手段を備え、有利状態に制御された後に複数種類のうちのいずれの有利度の特別状態に制御されるかが、いずれの設定値が設定されているときにも共通であり(例えば、大当り種別の選択割合はいずれの設定値が設定されているかにかかわらず共通である)、特別条件が成立したときに制御される特別状態の有利度は、いずれの設定値が設定されているときにも共通である(例えば、救済時短を経由する時短状態の長さはいずれの設定値が設定されているかにかかわらず共通である)こととしてもよい。そのような構成によれば、設定される設定値による射幸性の向上を抑制することができ、健全な遊技性を実現することができる。
(1−5)第1識別情報の可変表示を契機として有利状態に制御されるときと、第2識別情報の可変表示を契機として有利状態に制御されるときとで、複数種類のうちのいずれの有利状態に制御されるかの割合が異なり、第1識別情報の可変表示に対応して特別条件が成立するときと、第2識別情報の可変表示に対応して特別条件が成立するときとで、特別条件が成立した後に制御される特別状態の有利度が共通である(例えば、第1特別図柄の変動にもとづいて救済時短を経由する時短状態に制御する場合と、第2特別図柄の変動にもとづいて救済時短を経由する時短状態に制御する場合とで、いずれも800回の時短状態に制御可能)こととしてもよい。そのような構成によれば、第1識別情報の可変表示を行う場合と第2識別情報の可変表示を行う場合とで異なる遊技性を発揮しつつも、特別条件が成立したときに制御される特別状態の有利度は、いずれの設定値が設定されているときにも共通であることにより射幸性の向上を抑制しつつ、適切な救済度合いとすることができる。
(1−6)所定可変表示パターンと該所定可変表示パターンよりも可変表示期間が短縮された短縮可変表示パターンとを含む複数の可変表示パターンから可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段を備え、可変表示パターン決定手段は、特別条件が成立したときに制御される特別状態の方が、有利状態に制御された後に制御される特別状態よりも、可変表示の表示結果が非特定表示結果となる場合に、短縮可変表示パターンに決定する割合が高いこととしてもよい。そのような構成によれば、長い期間に亘り遊技を行ったことにもとづいて遊技速度の速い特別状態(例えば変動時間の短い時短状態)へ移行することにより、興趣の低下を抑制することができる。
(1−7)リーチ演出の実行に対応する特定可変表示パターンを含む複数の可変表示パターンから可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段を備え、可変表示パターン決定手段は、特別条件が成立したときに制御される特別状態の方が、有利状態に制御された後に制御される特別状態よりも、可変表示の表示結果が非特定表示結果となる場合に、特定可変表示パターンに決定する割合が低いこととしてもよい。そのような構成によれば、長い期間に亘り遊技を行ったことにもとづいて遊技速度の速い特別状態(例えばリーチの発生頻度を抑制した時短状態)へ移行することにより、興趣の低下を抑制することができる。
(1−8)更新手段は、特別状態において可変表示が実行されることにもとづいて数値情報とは異なる特定数値情報(例えば、時短回数カウンタ)を更新可能であり、状態制御手段は、特別情報(例えば、時短フラグ)を設定することにより特別状態に制御可能であるとともに、該特別情報の設定を解除することにより特別状態を終了可能であり、特別状態において特定数値情報が所定回数(例えば、30回、50回、100回、200回)に対応する所定値(例えば、時短回数カウンタの値:0)となったことにもとづいて特別状態を終了し、電力供給が停止しても更新手段が更新する数値情報および特定数値情報と、特別情報の設定情報とを保持可能なバックアップ記憶手段(例えば、RAM102)と、所定条件(例えば、電源投入時にクリアスイッチからの出力信号がオンであること)が成立したときに、バックアップ記憶手段の記憶内容を初期化可能な初期化手段と、を備え、初期化手段は、所定条件が成立したときに、特別情報の設定情報と特定数値情報とを初期化し、数値情報を初期化しない(例えば、時短フラグのセットの有無と時短回数カウンタの値とをリセットする一方、救済時短回数カウンタの値をリセットしない)こととしてもよい。そのような構成によれば、所定条件が成立した場合にも、遊技者の救済度合いを高めることができる。
(2−1)第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示および第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示を実行し、特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(例えば、時短状態)に制御可能な状態制御手段と、可変表示が実行されることにもとづいて数値情報(例えば、救済時短回数カウンタ)を更新可能な更新手段と、始動条件(例えば、第1始動入賞口または第2始動入賞口への遊技球の入賞)が成立するとともに開始条件(例えば、大当り遊技状態および変動中のいずれでもないこと)が成立することにもとづいて可変表示を実行可能な可変表示実行手段と、始動条件が成立したが開始条件が成立しないときに可変表示に関する情報を保留情報として記憶可能な保留記憶手段(例えば、第1保留記憶数バッファ、第2保留記憶数バッファ)と、電力供給が停止されているときに、数値情報と保留情報とを保持可能なバックアップ記憶手段(例えば、RAM102)と、所定条件(例えば、電源投入時にクリアスイッチからの出力信号がオンであること)が成立したときに、バックアップ記憶手段の記憶内容を初期化可能な初期化手段と、電力供給が開始されたときに、バックアップ記憶手段の記憶内容にもとづいて更新手段が更新する数値情報と保留記憶手段が記憶する保留情報とを復旧する復旧制御を実行可能な復旧手段と、を備え、状態制御手段は、更新手段が更新した数値情報が、可変表示の実行回数としての特別回数(例えば、800回)に対応する特定値(例えば、救済時短回数カウンタの値:0)となることによって特別条件が成立したときに特別状態に制御可能であり、復旧制御が実行された後、復旧された保留情報に対応する可変表示の実行にもとづいて特別条件が成立したときに特別状態に制御可能であり(図9−7参照)、更新手段は、第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報の可変表示が実行される場合とで数値情報を更新する(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第1特別図柄の変動時と第2特別図柄の変動時に救済時短回数カウンタを更新する)ことを特徴とする遊技機。そのような構成によれば、初期化による制御の最適化を図りつつ、電断が発生した際の遊技者の不利益の発生を抑制することができる。
(2−2)第1識別情報の可変表示を契機として有利状態に制御されるときと、第2識別情報の可変表示を契機として有利状態に制御されるときとで、有利状態に制御された後に特別有利度の特別状態(例えば、次回の大当り発生まで継続する時短状態)に制御される割合が異なり(例えば、第1特別図柄の変動時と第2特別図柄の変動時とで大当り種別の選択割合が異なり)、第1識別情報の可変表示を契機として有利状態に制御されるときと、第2識別情報の可変表示を契機として有利状態に制御されるときとで、特別条件が成立するための可変表示の実行回数が特別回数で共通である(例えば、第1特別図柄の変動にもとづいて大当りとなった後と、第2特別図柄の変動にもとづいて大当りとなった後とで救済時短までに要する変動回数はいずれも800回で共通である)こととしてもよい。そのような構成によれば、第1識別情報の可変表示を行う場合と第2識別情報の可変表示を行う場合とで異なる遊技性を発揮することにより興趣を高めつつ、第1識別情報の可変表示を行う場合と第2識別情報の可変表示を行う場合とで特別回数が共通であることにより射幸性が過度に高まることを抑制することができる。
(2−3)有利状態に制御される確率が第1確率(例えば、約1/319)である不利設定値(例えば、設定値「1」)と、第1確率よりも有利状態に制御される確率が高い第2確率(例えば、約1/270)である有利設定値(例えば、設定値「6」)とを含む複数の設定値のうちからいずれかの設定値を設定可能な設定手段を備え、不利設定値に設定されている方が、有利設定値に設定されているよりも、特別条件が成立しやすく、特別条件が成立したときに制御される特別状態の有利度は、有利状態に制御された後に制御される特別状態の有利度よりも高い(例えば、10R大当りAの後は主に100回の時短状態に制御され、救済時短を経由した時短状態として、実質的に主に次回の大当り発生まで時短状態に制御される)こととしてもよい。そのような構成によれば、不利設定値が設定されているときであっても、特別条件が成立したときに制御される特別状態の有利度は、有利状態に制御された後に制御される特別状態の有利度よりも高いことにより、より効果的に遊技者を救済することができる。
(2−4)有利状態に制御される確率が異なる複数の設定値のうちからいずれかの設定値を設定可能な設定手段を備え、有利状態に制御された後に複数種類のうちのいずれの有利度の特別状態に制御されるかが、いずれの設定値が設定されているときにも共通であり(例えば、大当り種別の選択割合はいずれの設定値が設定されているかにかかわらず共通である)、特別条件が成立したときに制御される特別状態の有利度は、いずれの設定値が設定されているときにも共通である(例えば、救済時短を経由する時短状態の長さはいずれの設定値が設定されているかにかかわらず共通である)こととしてもよい。そのような構成によれば、設定される設定値による射幸性の向上を抑制することができ、健全な遊技性を実現することができる。
(2−5)第1識別情報の可変表示を契機として有利状態に制御されるときと、第2識別情報の可変表示を契機として有利状態に制御されるときとで、複数種類のうちのいずれの有利状態に制御されるかの割合が異なり、第1識別情報の可変表示に対応して特別条件が成立するときと、第2識別情報の可変表示に対応して特別条件が成立するときとで、特別条件が成立した後に制御される特別状態の有利度が共通である(例えば、第1特別図柄の変動にもとづいて救済時短を経由する時短状態に制御する場合と、第2特別図柄の変動にもとづいて救済時短を経由する時短状態に制御する場合とで、いずれも800回の時短状態に制御可能)こととしてもよい。そのような構成によれば、第1識別情報の可変表示を行う場合と第2識別情報の可変表示を行う場合とで異なる遊技性を発揮しつつも、特別条件が成立したときに制御される特別状態の有利度は、いずれの設定値が設定されているときにも共通であることにより射幸性の向上を抑制しつつ、適切な救済度合いとすることができる。
(2−6)所定可変表示パターンと該所定可変表示パターンよりも可変表示期間が短縮された短縮可変表示パターンとを含む複数の可変表示パターンから可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段を備え、可変表示パターン決定手段は、特別条件が成立したときに制御される特別状態の方が、有利状態に制御された後に制御される特別状態よりも、可変表示の表示結果が非特定表示結果となる場合に、短縮可変表示パターンに決定する割合が高いこととしてもよい。そのような構成によれば、長い期間に亘り遊技を行ったことにもとづいて遊技速度の速い特別状態(例えば変動時間の短い時短状態)へ移行することにより、興趣の低下を抑制することができる。
(2−7)リーチ演出の実行に対応する特定可変表示パターンを含む複数の可変表示パターンから可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段を備え、可変表示パターン決定手段は、特別条件が成立したときに制御される特別状態の方が、有利状態に制御された後に制御される特別状態よりも、可変表示の表示結果が非特定表示結果となる場合に、特定可変表示パターンに決定する割合が低いこととしてもよい。そのような構成によれば、長い期間に亘り遊技を行ったことにもとづいて遊技速度の速い特別状態(例えばリーチの発生頻度を抑制した時短状態)へ移行することにより、興趣の低下を抑制することができる。
(2−8)更新手段は、特別状態において可変表示が実行されることにもとづいて数値情報とは異なる特定数値情報(例えば、時短回数カウンタ)を更新可能であり、状態制御手段は、特別情報(例えば、時短フラグ)を設定することにより特別状態に制御可能であるとともに、該特別情報の設定を解除することにより特別状態を終了可能であり、特別状態において特定数値情報が所定回数(例えば、30回、50回、100回、200回)に対応する所定値(例えば、時短回数カウンタの値:0)となったことにもとづいて特別状態を終了し、電力供給が停止しても更新手段が更新する数値情報および特定数値情報と、特別情報の設定情報とを保持可能なバックアップ記憶手段(例えば、RAM102)と、所定条件(例えば、電源投入時にクリアスイッチからの出力信号がオンであること)が成立したときに、バックアップ記憶手段の記憶内容を初期化可能な初期化手段と、を備え、初期化手段は、所定条件が成立したときに、特別情報の設定情報と特定数値情報とを初期化し、数値情報を初期化しない(例えば、時短フラグのセットの有無と時短回数カウンタの値とをリセットする一方、救済時短回数カウンタの値をリセットしない)こととしてもよい。そのような構成によれば、所定条件が成立した場合にも、遊技者の救済度合いを高めることができる。
(3−1)第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示および第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示を実行し、特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(例えば、時短状態)に制御可能な状態制御手段と、可変表示が実行されることにもとづいて数値情報(例えば、救済時短回数カウンタ)を更新可能な更新手段と、を備え、状態制御手段は、更新手段が更新した数値情報が、可変表示の実行回数としての特別回数(例えば、800回)に対応する特定値(例えば、救済時短回数カウンタの値:0)となることによって特別条件が成立したときに特別状態に制御可能であり、更新手段は、第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報の可変表示が実行される場合とで数値情報を更新し(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第1特別図柄の変動時と第2特別図柄の変動時に救済時短回数カウンタを更新し)、特別条件の成立に関連する示唆演出(例えば、カウントダウン演出、エフェクト演出、テロップ表示演出)を実行可能な示唆演出実行手段をさらに備え、示唆演出実行手段は、可変表示の実行回数に応じて、複数の演出態様のうちのいずれにより示唆演出を実行するかの割合が異なり(例えば、カウントダウン演出では表示する数値の選択割合が異なり(救済時短までの残り回数に応じた数値を100%の割合で選択するものであるが、救済時短までの残り回数に応じた割合にて表示する値を抽選で決定するものでもよい)、エフェクト演出ではエフェクト表示する範囲が異なり(救済時短までの残り回数に応じた範囲にて100%の割合で表示するものであるが、救済時短までの残り回数に応じた割合にて表示する範囲を抽選で決定するものでもよい)、テロップ表示演出ではテロップ表示領域の色が異なる)、示唆演出の演出態様は、特別条件が成立するまでの期間を示唆する態様である(図9−1、図9−2、図9−6参照)ことを特徴とする遊技機。そのような構成によれば、示唆演出の演出態様に注目させて興趣を向上できるとともに、遊技機の稼働を促進することができる。
(3−2)示唆演出(例えば、カウントダウン演出)の演出態様は、特別条件が成立するまでの可変表示の実行回数を特定可能な態様である(図9−1および図9−2参照)こととしてもよい。そのような構成によれば、特別条件が成立するまでの可変表示の実行回数を遊技者に明確に報知することができる。
(3−3)示唆演出は、特定画像を表示する演出(例えば、エフェクト画像を表示するエフェクト演出)であり、特定画像は、色および大きさ(単一画像の大きさ、および複数画像の表示範囲の大きさも含む)の少なくともいずれかが異なる複数の態様により表示され、いずれの態様で表示されるかにより示唆する特別条件が成立するまでの期間が異なる(図9−1および図9−2参照)こととしてもよい。そのような構成によれば、特定画像の態様に注目させて興趣を向上させることができる。
(3−4)始動条件(例えば、第1始動入賞口または第2始動入賞口への遊技球の入賞)が成立するとともに開始条件(例えば、大当り遊技状態および変動中のいずれでもないこと)が成立することにもとづいて可変表示を実行可能な可変表示実行手段と、始動条件が成立したが開始条件が成立しないときに可変表示に関する情報を保留情報として記憶可能な保留記憶手段(例えば、第1保留記憶数バッファ、第2保留記憶数バッファ)と、可変表示が実行されておらず保留記憶手段に保留記憶が記憶されていないときに、所定画像(例えば、デモムービー)を表示可能な所定画像表示手段と、を備え、示唆演出実行手段は、所定画像が表示されているときに、示唆演出(例えば、テロップ表示演出)を実行可能であり(例えば、テロップ表示演出とデモムービー演出とを重複して実行可能である。所定画像の表示と示唆演出との実行順についてはいずれが先であっても良いし、または同時であってもよい。)、特別条件が成立するまでの可変表示の実行回数に応じて、所定画像が表示されているときに示唆演出を実行する割合が異なることとしてもよい。そのような構成によれば、示唆演出の実行の有無に注目させて興趣を向上させることができるとともに、遊技機の稼働を促進することができる。
(3−5)始動条件(例えば、第1始動入賞口または第2始動入賞口への遊技球の入賞)が成立するとともに開始条件(例えば、大当り遊技状態および変動中のいずれでもないこと)が成立することにもとづいて可変表示を実行可能な可変表示実行手段と、始動条件が成立したが開始条件が成立しないときに可変表示に関する情報を保留情報として記憶可能な保留記憶手段(例えば、第1保留記憶数バッファ、第2保留記憶数バッファ)と、可変表示が実行されておらず保留記憶手段に保留記憶が記憶されていないときに、所定画像(例えば、デモムービー)を表示可能な所定画像表示手段と、を備え、示唆演出実行手段は、所定画像が表示されているときに、示唆演出(例えば、テロップ表示演出)を実行可能であり(例えば、テロップ表示演出とデモムービー演出とを重複して実行可能である。所定画像の表示と示唆演出との実行順についてはいずれが先であっても良いし、または同時であってもよい。)、特別条件が成立するまでの可変表示の実行回数に応じて、所定画像が表示されているときに、所定態様により示唆演出を実行する割合が異なることとしてもよい。そのような構成によれば、示唆演出の態様の有無に注目させて興趣を向上させることができるとともに、遊技機の稼働を促進することができる。
(3−6)始動条件(例えば、第1始動入賞口または第2始動入賞口への遊技球の入賞)が成立するとともに開始条件(例えば、大当り遊技状態および変動中のいずれでもないこと)が成立することにもとづいて可変表示を実行可能な可変表示実行手段と、始動条件が成立したが開始条件が成立しないときに可変表示に関する情報を保留情報として記憶可能な保留記憶手段(例えば、第1保留記憶数バッファ、第2保留記憶数バッファ)と、可変表示が実行されておらず保留記憶手段に保留記憶が記憶されていないときに、所定画像(例えば、デモムービー)を表示可能な所定画像表示手段と、を備え、示唆演出実行手段は、所定画像が表示されているときに、操作手段(例えば、打球操作ハンドル30)が操作されたことの検出と所定領域(例えば、第1始動入賞口または第2始動入賞口)を遊技媒体が通過したことの検出との少なくともいずれかが行われたことにもとづいて、示唆演出(例えば、音声出力によりセリフ演出)を実行可能であることとしてもよい。そのような構成によれば、実際に遊技を行う遊技者に対して示唆演出を行うことができ、遊技機の稼働を促進することができる。
(3−7)有利状態に制御される確率が異なる複数の設定値のうちからいずれかの設定値を設定可能な設定手段を備え、示唆演出実行手段は、いずれの設定値に設定されているかに応じて、示唆演出(例えば、テロップ表示演出)を実行する割合が異なることとしてもよい。そのような構成によれば、示唆演出の実行の有無に注目させることにより興趣を向上させることができるとともに、設定値が示唆されることにより遊技機の稼働を促進することができる。
(3−8)有利状態に制御される確率が異なる複数の設定値のうちからいずれかの設定値を設定可能な設定手段を備え、示唆演出実行手段は、いずれの設定値に設定されているかに応じて、特定態様(例えば、「赤」)により示唆演出(例えば、テロップ表示演出)を実行する割合が異なることとしてもよい。そのような構成によれば、示唆演出の態様に注目させることにより興趣を向上させることができるとともに、設定値が示唆されることにより遊技機の稼働を促進することができる。
(3−9)有利状態に制御される確率が異なる複数の設定値のうちからいずれかの設定値を設定可能な設定手段と、設定されている設定値を示唆する設定示唆演出を実行可能な設定示唆演出実行手段と、を備え、設定示唆演出実行手段は、いずれの設定値に設定されているかに応じて、設定示唆演出を実行する割合が異なり、示唆演出実行手段は、いずれの設定値に設定されている場合にも、示唆演出を実行する割合が共通であることとしてもよい。そのような構成によれば、示唆演出の実行の有無に注目させることにより興趣を向上させることができるとともに、制御の複雑化を抑制することができる。
(3−10)有利状態に制御される確率が異なる複数の設定値のうちからいずれかの設定値を設定可能な設定手段と、設定されている設定値を示唆する設定示唆演出を実行可能な設定示唆演出実行手段と、を備え、設定示唆演出実行手段は、いずれの設定値に設定されているかに応じて、特別態様(例えば第2態様)により設定示唆演出を実行する割合が異なり、示唆演出実行手段は、いずれの設定値に設定されている場合にも、特定態様(例えば「赤」)により示唆演出を実行する割合が共通であることとしてもよい。そのような構成によれば、示唆演出の態様に注目させることにより興趣を向上させることができるとともに、制御の複雑化を抑制することができる。
(3−11)示唆演出実行手段は、電力供給が開始されたときに初期化処理が実行された場合と復旧処理が実行された場合とで、電力供給が開始された後の特定期間において示唆演出(例えば、救済時短までの回数に応じた初期出目の表示)を実行する割合が異なることとしてもよい。そのような構成によれば、示唆演出の実行の有無に注目させることにより興趣を向上させることができるとともに、遊技機の稼働を促進することができる。
(3−12)特殊可変表示パターンを含む複数の可変表示パターンから可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段を備え、可変表示パターン決定手段は、特別条件が成立するときに、特殊可変表示パターンに決定可能であり、特別条件が成立する前において、特殊可変表示パターンに決定せず、特殊可変表示パターンによる可変表示が実行されているときに、特別状態に制御される旨を報知する特定報知演出(例えば、時短突入演出)を実行可能な特定報知演出実行手段をさらに備えることとしてもよい。そのような構成によれば、特別条件の成立により特別状態に制御されることを遊技者に報知できるとともに、遊技状態の変化を遊技者に明確に報知でき、特別条件が成立した際の興趣を向上させることができる。
(3−13)所定可変表示パターンと該所定可変表示パターンよりも可変表示期間が長い特定可変表示パターンとを含む複数の可変表示パターンから可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段を備え、可変表示パターン決定手段は、可変表示の表示結果が特定表示結果となる場合と特定表示結果とならない場合とのいずれの場合にも、特定可変表示パターンに決定可能であり、可変表示の表示結果が特定表示結果となる場合に、所定可変表示パターンよりも特定可変表示パターンに決定する割合が高く、特別条件が成立する前の所定期間(例えば、救済時短までの残り回数が10回以下である変動期間)の方が、該所定期間より前の期間(例えば、救済時短までの残り回数が11回以上である変動期間)よりも、可変表示の表示結果が特定表示結果とならない場合に、特定可変表示パターンに決定する割合が低いこととしてもよい。そのような構成によれば、興趣の低下を抑制することができる。
(3−14)可変表示が実行されているときに特定表示結果が導出表示されることを予告する予告演出を実行可能な予告演出実行手段を備え、予告演出実行手段は、可変表示の表示結果が特定表示結果となる場合と特定表示結果とならない場合とのいずれの場合にも、予告演出を実行可能であり、可変表示の表示結果が特定表示結果となる場合の方が、特定表示結果とならない場合よりも、予告演出を実行する割合が高く、特別条件が成立する前の所定期間の方が、該所定期間より前の期間よりも、可変表示の表示結果が特定表示結果とならない場合に、予告演出を実行する割合が低いこととしてもよい。そのような構成によれば、興趣の低下を抑制することができる。
(3−15)可変表示が実行されているときに特定表示結果が導出表示されることを予告する予告演出を実行可能な予告演出実行手段を備え、予告演出実行手段は、可変表示の表示結果が特定表示結果となる場合と特定表示結果とならない場合とのいずれの場合にも、特定態様(例えば「赤」)と所定態様(例えば「青」)とにより予告演出を実行可能であり、可変表示の表示結果が特定表示結果となる場合に、所定態様よりも特定態様により予告演出を実行する割合が高く、特別条件が成立する前の所定期間の方が、該所定期間より前の期間よりも、可変表示の表示結果が特定表示結果とならない場合に、特定態様により予告演出を実行する割合が低いこととしてもよい。そのような構成によれば、興趣の低下を抑制することができる。
(特徴部108IWに関する説明)
次に、この実施の形態の特徴部108IWについて説明する。上記に示した特徴部004IWにおいて、以下に示すような演出を実行可能に構成してもよい。
(演出実行タイミング)
図10−1は、救済時短となる変動表示を実行する際の演出の実行タイミングを説明するためのタイミングチャートである。図10−1に示すように、救済時短となる変動表示の直前の変動表示(救済時短回数カウンタの値が1)では、特別図柄および飾り図柄の変動表示を終了し、はずれ図柄(時短なし)が停止表示されると、0.5秒間の図柄確定期間にわたってはずれ図柄(時短なし)が確定表示される。次いで、変動表示の開始時に救済時短回数カウンタの値が0となり救済時短となる変動表示では、特別図柄の変動表示中に画像表示装置5において時短突入演出が実行される。そして、特別図柄の変動表示を終了し、はずれ図柄(時短なし)が停止表示されると、20秒間の図柄確定期間にわたってはずれ図柄(時短なし)が確定表示される。また、図柄確定期間において、図10−1に示すように、画像表示装置5においてモード移行演出が実行される。次いで、図柄確定期間中において所定期間(例えば、10秒)が経過すると、図10−1に示すように、画像表示装置5において、右打ち報知が開始される。次いで、図柄確定期間を経過すると、時短状態Cに移行され、図10−1に示すように、画像表示装置5において、時短状態C(救済時短経由の時短状態)に応じた背景画像(本例では、橙色の表示色の背景画像)に切り替えられる。このような構成により、通常状態で時短状態(救済時短)の制御が開始される旨を報知するための期間を確保することができ、遊技状態を切り替える際の演出の明確化が図れるとともに、興趣を向上させることができる。
(演出例)
図10−2〜図10−5は、時短状態に移行するまでの演出態様の具体例を説明するための説明図である。なお、図10−2〜図10−5において、(A)(B)(C)の順に演出画面が遷移する。
図10−2(A)に示すように、救済時短までの残り変動回数が100回転ごとに図柄の停止時に表示される。本例では、画像表示装置5において、飾り図柄100IW100が画面中央に表示され、右上に小図柄100IW101が表示される。そして、例えば、救済時短への移行まで残り800回転のときに、飾り図柄100IW100および小図柄100IW101が停止してはずれ図柄(本例では、「134」の図柄の組み合わせ)が導出表示されたとする。このとき、左上方に「あと800回転で救済時短開始!」という残り回転数表示100IW102が表示される。また、このとき、救済時短に関する説明(例えば、救済時短機能や救済時短での演出の説明)がテロップ表示100IW103により画面の下方に表示される。このような構成により、救済時短を備えた遊技機の仕様について遊技者の理解度を高めることができる。
また、図10−2(B)に示すように、例えば、救済時短への移行まで残り700回転のときに、飾り図柄100IW100および小図柄100IW101が停止してはずれ図柄(本例では、「423」の図柄の組み合わせ)が導出表示されたとする。このとき、図10−2(A)と同様に、左上方に「あと700回転で救済時短開始!」という残り回転数表示100IW102が表示される。また、このとき、救済時短に関する説明(例えば、救済時短機能や救済時短での演出の説明)がテロップ表示100IW103により画面の下方に表示される。
なお、本例では、図10−2(A),(B)に示すように、救済時短までの残り変動回数を示唆する煽り演出を100変動ごとに毎回実行する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、救済時短までの残り回数が400回〜800回までは煽り演出を実行せず、残り回数が300回以下(従って、残り回数が300回、200回、100回)のときに煽り演出を実行するように構成してもよい。
また、その残り変動回数となったときに必ず煽り演出を実行するのではなく、例えば、救済時短回数2指定コマンドを受信すると、乱数にもとづく抽選処理を行い、煽り演出を実行すると決定した場合に図10−2(A),(B)に示す態様で煽り演出を実行するように構成してもよい。また、この場合、救済時短となるまでの残り変動回数が少なくなるに従って煽り演出の実行割合が高くなるように構成することが望ましい。
そして、図10−2(C)〜図10−3(E)に示すように、救済時短への移行まで残り10回転以降は、残りの回転数に応じたカウントダウン表示100IW104Aが画面中央に表示される。例えば、カウントダウン表示100IW104Aでは、図柄の変動表示が終了して図柄が停止するたびに「10」から「1」までカウントダウンする様子が表示される。なお、各図でははずれ図柄(本例では、「653」「844」「123」の図柄の組み合わせ)が導出表示された例を示している。
また、図10−2(C)〜図10−3(E)に示すように、救済時短への移行まで残り10回転以降は、残りの回転数に応じた範囲のエフェクト表示100IW104Bが表示される。本例では、残りの回転数が少なくなるにつれて(すなわち救済時短が近づくにつれて)、エフェクト表示100IW104Bが表示される範囲が広くなる(表示される数が多くなる)ように表示される。
そして、図10−3(E)に示すように、救済時短への移行まで残り1回転になり、飾り図柄100IW100および小図柄100IW101の変動表示し、図柄が停止してはずれ図柄(本例では、「123」の図柄の組み合わせ)が導出表示されたとする。
次いで、図10−3(F)に示すように、救済時短への移行まで残り0回転になり、飾り図柄100IW100および小図柄100IW101の変動表示(すなわち救済時短となる変動表示)が開始されると、図10−3(G)に示すように、時短状態(救済時短)に制御される旨を報知する時短突入演出が開始され、画像表示装置5において時短突入演出表示100IW104Cが表示される。このような構成により、時短状態(救済時短)に制御されることを遊技者に明確に報知することができ、時短状態(救済時短)となった際の興趣を向上させることができる。
また、図10−3(G)に示すように、時短突入演出が開始されると、飾り図柄100IW100が表示されず、小図柄100IW101のみが表示される。そして、図10−3(H)に示すように、図柄の停止時に飾り図柄100IW100が表示されず、小図柄100IW101(本例では、「254」の図柄の組み合わせ)のみが導出表示される。
なお、時短突入演出において、プリペイドカード取り忘れの注意喚起報知や、のめり込み防止注意喚起報知といった、一般的に初当りのエンディング期間で行われる報知を行うようにしてもよいし、遊技機メーカのロゴを表示するようにしてもよい。この場合、時短突入演出における報知時には、初当りのエンディング期間における報知時と共通の態様で行う報知するようにしてもよいし、簡略化した態様で報知するようにしてもよい。また、これらの報知について、時短突入演出では行わず、救済時短により時短状態に移行した後、一回目の大当りのエンディング期間で行うようにしてもよい。
そして、図10−4(I)に示すように、図柄の確定期間に移行すると、「激熱!」というモード演出開始表示100IW105が表示され、モード移行演出が開始される。なお、以降、モード移行演出でも、飾り図柄100IW100は表示されず、小図柄100IW101のみが表示される。
次いで、図10−4(J)に示すように、モード移行演出が開始されると、プッシュボタン31Bを操作(押下)することを示唆する操作示唆画像100IW106が表示される。例えば、操作示唆画像100IW106では、プッシュボタン31Bの押下を促す画像とともに「押せ」という文字が表示される。
そして、図10−4(K)に示すように、操作示唆画像100IW106が表示されたときにプッシュボタン31Bが操作されるか、または、操作示唆画像100IW106の表示から所定時間が経過すると、「V STOCK×1」という文字表示100IW107が表示され、救済時短が開始することが報知される。また、右打ちを指示する右打ち指示表示100IW108が小図柄100IW101の隣に表示される。
なお、本例では、大当りとなった場合にも図10−4(K)と同様に「V STOCK×1」という文字表示を表示する演出を実行するように構成することができる。この場合、例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、始動入賞判定処理(ステップS101)において、大当りとなるか否かや変動パターン種別の先読み判定処理を行い、先読み判定結果を特定可能な先読み判定結果指定コマンドを送信する。そして、演出制御用CPU120は、受信した先読み判定結果指定コマンドにもとづいて、図10−4(K)と同様の態様の演出(いわゆる保留連演出)を実行する。例えば、受信した先読み判定結果指定コマンドにもとづいて、保留記憶の中に大当りとなるものが1つあると特定した場合には、「V STOCK×1」という文字表示を表示することにより保留連演出を実行する。また、例えば、受信した先読み判定結果指定コマンドにもとづいて、保留記憶の中に大当りとなるものが2つあると特定した場合には、「V STOCK×2」という文字表示を表示することにより保留連演出を実行する。
一方、救済時短となった場合には、その後、救済時短経由の時短状態中には変動時間が1.5秒と極めて短い変動表示が実行される割合が高いのであるから、変動表示の消化が極めて早く、比較的早いタイミングで大当りが発生しやすい。そのため、救済時短となった変動表示(本例では、図柄確定期間)においては、特に先読み判定結果を確認することなく、図10−4(K)に示す「V STOCK×1」という文字表示を表示する演出が実行される。従って、図10−4(K)に示す「V STOCK×1」という文字表示を表示する演出は、擬似的な保留連演出と同様の態様の演出になっているとともに、救済時短となったことを報知する演出になっている。
「V STOCK×1」という文字表示100IW107の表示タイミングから右打ち指示表示100IW108の表示を開始する場合を示したが、右打ち指示表示100IW108の表示開始タイミングは、本例で示したものにかぎられない。例えば、図10−3(H)に示す停止図柄の確定表示のタイミングから右打ち指示表示100IW108の表示を開始してもよく、様々な態様が考えられる。
そして、図10−4(L)に示すように、救済時短での演出モードを選択するモード選択画面100IW109が表示される。例えば、モードA〜Dのうちのいずれかを選択する画面が表示される。モードの選択はスティックコントローラ31Aの操作によりカーソルを移動させることにより行われ、プッシュボタン31Bの操作により確定する。なお、演出モードを選択せずに所定時間が経過したときはカーソルが一致している演出モードに自動的に確定する。また、モード選択画面100IW109が表示されているときも、右打ち指示表示100IW108が小図柄100IW101の隣に表示されたままとなる。
そして、図10−5(M)に示すように、演出モードの選択が終了すると、救済時短が開始されることを報知する開始報知画面100IW110が表示される。例えば、「救済短突入」という文字が表示される。そして、次変動が開始されると時短状態Cに移行し、救済時短が開始される。
次に、時短突入見せかけ演出の演出態様について説明する。図10−6は、時短突入見せかけ演出の演出態様の具体例を説明するための説明図である。図10−6に示す例は、図10−2(A)〜(D)の例に続いて行われるものである。
図10−6(E)に示すように、救済時短への移行まで残り1回転になり、飾り図柄100IW100および小図柄100IW101の変動表示し、図柄が停止してはずれ図柄(本例では、「123」の図柄の組み合わせ)が導出表示されたとする。
次いで、図10−6(F’)に示すように、救済時短への移行まで残り0回転になり、飾り図柄100IW100および小図柄100IW101の変動表示が開始される。なお、この変動表示は、救済時短が成立するものではあるが、表示結果が大当りである。そのため、表示結果が導出表示された後には、救済時短により時短状態に移行することはなく、大当り遊技に移行することになる。
次いで、図10−6(G’)に示すように、時短突入見せかけ演出が開始され、画像表示装置5において時短突入演出と共通の態様の時短突入演出表示100IW104Cが表示される。なお、図10−6(G’)に示すように、時短突入見せかけ演出が開始されると、時短突入演出が開始されたときと同様に、飾り図柄100IW100が表示されず、小図柄100IW101のみが表示される。
そして、図10−6(H)に示すように、時短突入演出表示100IW104Cの表示が終了すると、図柄の停止時に飾り図柄100IW100が表示されず、小図柄100IW101(本例では、「254」の図柄の組み合わせ)のみが導出表示される。飾り図柄100IW100および小図柄100IW101の変動表示が停止して、大当り図柄(本例では、「777」の図柄の組み合わせ)が導出表示される。その後、大当り遊技に移行する。このような構成により、遊技者が救済時短の成立を一旦認識した後に、大当りとなることが報知されるため、遊技者に意外性を与えることができ、興趣を向上させることができる。
なお、本特徴部108IWの構成を、小当り遊技中に役物中の特定領域(V入賞領域)に遊技球が入賞(V入賞)したことにもとづいて大当り遊技に制御する役物遊技も実行可能に構成した遊技機に適用する場合には、救済時短となる変動表示の表示結果が小当りとなるときに、時短突入見せかけ演出を実行して、小当りとなることを報知するようにしてもよい。
次に、いわゆるガセのカウントダウン演出およびエフェクト演出の演出態様について説明する。図10−7は、いわゆるガセのカウントダウン演出およびエフェクト演出の演出態様の具体例を説明するための説明図である。
図10−7(A)〜(C)に示すように、救済時短への移行まで残り49回転となる時点で、いわゆるガセのカウントダウン演出が実行されることにより、残りの回転数が10回の場合に応じたカウントダウン表示100IW104Aが画面中央に表示される。そして、図柄の変動表示が終了して図柄が停止するたびに「10」からカウントダウンする様子が表示される。
また、図10−7(A)〜(C)に示すように、救済時短への移行まで残り49回転となる時点で、いわゆるガセのエフェクト演出が実行されることにより、残りの回転数が10回の場合に応じた範囲のエフェクト表示100IW104Bが表示される。そして、図柄の変動表示が終了して図柄が停止するたびに、エフェクト表示100IW104Bが表示される範囲が広くなる(表示される数が多くなる)ように表示される。
そして、図10−7(E)に示すように、カウントダウン表示100IW104Aおよびエフェクト表示100IW104Bは、救済時短への移行まで残りの回転数が1回の場合に応じた態様で表示される前に、表示が終了される。このとき、救済時短への移行まで残りの回転数は0ではないため、時短突入演出が実行されることもない。
図10−7に示すような、いわゆるガセのカウントダウン演出およびエフェクト演出を実行可能に構成する場合には、図10−2(A),(B)に示すような、救済時短までの残り変動回数を示唆する煽り演出を実行しないようにしてもよい。このような構成により、カウントダウン表示100IW104Aやエフェクト表示100IW104Bが表示されたときに、本物か偽物かを簡単に見分けられないようにすることができる。
なお、本例では、図柄の停止時に救済時短までの残り回転数や救済時短での演出の説明、カウントダウン表示を行っているが、図柄の変動開始時や変動中に行ってよい。
また、本例では、救済時短となる変動表示において図柄確定期間を20秒間確保してモード移行演出や右打ち報知を実行する場合を示しているが、図柄確定期間は通常の0.5秒のままでモード移行演出などを行うことなく、そのまま救済時短経由の時短状態に移行するように構成してもよい。
また、本例では、RAMクリア処理の実行時や大当り時、時短はずれ時に救済時短回数カウンタを「800」に初期設定する場合を示しているが、例えば、ストーリー系の演出(例えば、ストーリーリーチ演出や、高速変動とするかなどのストーリー)を実行するように構成する場合、そのストーリーの選択バッファやストーリーカウンタもクリアするように構成してもよい。また、救済時短の発動時にストーリーを設定可能に構成したり、遊技状態に応じて異なるストーリーを設定可能に構成したりしてもよい。
次に、この実施の形態の特徴部108IWにおける実施例2に係る遊技機につき、図10−8〜図10−11を参照して説明する。
(実施例2における演出実行タイミング)
図10−8は、実施例2における救済時短となる変動表示を実行する際の演出の実行タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
図10−8に示すように、救済時短となる変動表示の直前の変動表示(救済時短回数カウンタの値が1)では、特別図柄および飾り図柄の変動表示が開始されてから特図変動時間(例えば12秒)が経過すると終了し、はずれ図柄(時短なし)が停止表示されると、0.5秒間の図柄確定期間にわたってはずれ図柄(時短なし)が確定表示される。次いで、変動表示の開始時に救済時短回数カウンタの値が0となり救済時短となる変動表示でも、直前の変動表示と同様に、特別図柄および飾り図柄の変動表示が開始されてから特図変動時間(例えば12秒)が経過すると終了し、はずれ図柄(時短なし)が停止表示されると、0.5秒間の図柄確定期間にわたってはずれ図柄(時短なし)が確定表示される。そして、図柄確定期間を経過すると、時短状態Cに移行され、図10−8に示すように、画像表示装置5において、時短状態C(救済時短経由の時短状態)に応じた背景画像(本例では、橙色の表示色の背景画像)に切り替えられる。このような構成により、遊技者に意外性を与えることができるとともに、演出が煩雑化してしまうことを防ぐことができる。また、遊技状態の変化を遊技者に明確に報知することができ、救済時短となった際の興趣を向上させることができる。
また、図10−8に示すように、時短状態Cに移行してから所定回(例えば3回)の変動表示が実行される期間において、右打ち報知が実行される(図10−9(C1)参照)。このような構成により、時短状態Cへの移行に関する演出が煩雑になることを抑えながらも、右打ちを行う遊技状態であることを遊技者に認識させることができ、遊技者の不利益の発生を抑えることができる。
(実施例2における演出例)
図10−9は、時短状態に移行するまでの演出態様の具体例を説明するための説明図である。なお、図10−9において、(A)(B)(C)の順に演出画面が遷移する。
実施例2では、図10−9(A)に示すように、救済時短となる変動表示が開始されて特図変動時間(例えば12秒)が経過すると、図10−9(B)に示すように、飾り図柄100IW100および小図柄100IW101がはずれ図柄の組み合わせで導出表示される。
そして、図柄確定期間が経過して次の変動表示が開始されると、図10−9(C1)に示すように、画像表示装置5において、時短状態C(救済時短経由の時短状態)に応じた背景画像(本例では、橙色の表示色の背景画像)に切り替えられるとともに、右打ち報知が実行される。
なお、図柄確定期間が経過した時点で保留記憶が記憶されていない場合には、図10−9(C2)に示すように、客待ちデモ指定コマンドを受信したことにもとづいて、画像表示装置5において、時短状態C(救済時短経由の時短状態)に応じた背景画像(本例では、橙色の表示色の背景画像)に切り替えられるとともに、右打ち報知が実行されるようにしてもよい。
また、図10−9(C1),(C2)に示すタイミングにおいて、図10−2(A),(B)に示すようなテロップ表示100IW103による救済時短に関する説明(例えば、救済時短機能や救済時短での演出の説明)を行うようにしてもよい。また、救済時短となるまでの残りの変動回数や救済時短が近いことを示唆する演出は実行しないが、任意のタイミングで、図10−2(A),(B)に示すようなテロップ表示100IW103を表示するようにしてもよい。そのような構成によれば、遊技機の仕様について遊技者の理解度を高めることができる。
図10−9に示すような構成により、背景画像の変化(すなわち救済時短による時短制御が開始される旨の報知)が突然実行されることになるため、遊技者に意外性を与えて、興趣を向上させることができる。
また、遊技状態の変化を遊技者に明確に報知することができ、救済時短が成立した際の興趣を向上させることができる。また、救済時短が成立するときと成立する前とで変動パターンの共通化を図ることができ、データ容量を削減することができる。
なお、実施例2における救済時短である時短状態Cに移行するまでの演出態様は、図10−9に示すものに限られない。例えば、図10−10に示す変形例1や、図10−10に示す変形例2のようなものであってもよい。
(実施例2における演出例[変形例1])
図10−10は、実施例2の変形例1における救済時短に移行するまでの演出態様の具体例を説明するための説明図である。
図10−10に示す変形例1では、図10−10(A)に示すように、救済時短となる変動表示の直前の変動表示が停止された後、救済時短となる変動表示が開始されると、図10−10(B)に示すように、画像表示装置5において直前に表示されていた演出表示(例えば、飾り図柄100IW100など)を視認困難とする時短突入演出(ブラックアウト演出)が実行される。
そして、特図変動時間(例えば12秒)が経過すると、図10−10(C)に示すように、ブラックアウト状態が解消されるとともに、飾り図柄100IW100および小図柄100IW101がはずれ図柄の組み合わせで導出表示される。
そして、図柄確定期間が経過して次の変動表示が開始されると、図10−10(D)に示すように、画像表示装置5において、時短状態C(救済時短経由の時短状態)に応じた背景画像(本例では、橙色の表示色の背景画像)に切り替えられるとともに、右打ち報知が実行される。なお、ブラックアウト状態が解消される図10−10(C)のタイミングにおいて、時短状態(救済時短)の制御が開始される旨を報知する画像表示や演出音の出力などが行われるようにしてもよい。
このような構成により、遊技者に意外性を与えることができ、興趣を向上させることができる。なお、図10−10に示すような演出は、例えば、可変表示開始設定処理において、救済時短となる変動表示であるときに、時短突入演出(ブラックアウト演出)を含むプロセステーブルを選択することにより実現することができる。
(実施例2における演出例[変形例2])
図10−11は、実施例2の変形例2における救済時短に移行するまでの演出態様の具体例を説明するための説明図である。
図10−11に示す変形例2では、図10−11(A)に示すように、救済時短となる変動表示が開始されて、特図変動時間(例えば、12秒)のうちの所定期間(例えば、8秒)が経過すると、図10−11(B)に示すように、画像表示装置5において、飾り図柄100IW100がはずれ図柄の組み合わせで仮停止表示される。ただし、図10−11(B)に示すタイミングでは、特図変動時間が経過していないため、小図柄100IW101は変動表示している。
そして、図10−11(C)に示すように、画像表示装置5において、直前に表示されていた演出表示(例えば、飾り図柄100IW100など)を視認困難とする時短突入演出(ブラックアウト演出)が実行される。また、時短突入演出(ブラックアウト演出)が実行されている状態で特図変動時間が経過し、小図柄100IW101がはずれ図柄の組み合わせで導出表示される。時短突入演出(ブラックアウト演出)は、図柄確定期間も継続して実行される。
そして、図柄確定期間が経過して次の変動表示が開始されると、図10−11(D)に示すように、画像表示装置5において、ブラックアウト状態が解消されるとともに、時短状態C(救済時短経由の時短状態)に応じた背景画像(本例では、橙色の表示色の背景画像)に切り替えられる。また、図10−11(D)に示すように、右打ち報知が実行される。
このような構成により、遊技者に意外性を与えることができ、興趣を向上させることができる。なお、図10−10に示すような演出は、例えば、可変表示開始設定処理において、救済時短となる変動表示であるときに、時短突入演出(ブラックアウト演出)を含むプロセステーブルを選択することにより実現することができる。
なお、図10−10(C),(D)、図10−11(C),(D)等のタイミングにおいて、図10−2(A),(B)に示すようなテロップ表示100IW103による救済時短に関する説明(例えば、救済時短機能や救済時短での演出の説明)を行うようにしてもよい。そのような構成によれば、遊技機の仕様について遊技者の理解度を高めることができる。
また、上記の004IWで示した構成に本特徴部105IWで示した構成を適用し、以下の(手段1A)〜(手段8A)、(手段1B)〜(手段5B)、(手段1C)〜(手段8C)、(手段1D)〜(手段5D)、および(手段1E−1)、(手段1E−2)〜(手段4E)に示す構成を適用してもよい。
(手段1A)第1識別情報の可変表示および第2識別情報の可変表示を実行し、特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(例えば、時短状態)に制御可能な状態制御手段と、可変表示が実行されることにもとづいて数値情報を更新可能な更新手段と、を備え、状態制御手段は、更新手段が更新した数値情報が、可変表示の実行回数としての特別回数に対応する特定値となることによって特別条件が成立したときに特別状態に制御可能であり、更新手段は、第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報の可変表示が実行される場合とで数値情報を更新し、可変表示が実行されているときに所定示唆演出(例えば、予告演出)を実行可能な所定示唆演出実行手段と、特別条件が成立したことにもとづいて、特別状態の制御が開始される旨を報知する特別報知演出(例えば、図10−9(C1),(C2)に示すように背景画像が変化する、図10−10(B)に示すように変動開始時にブラックアウトする、図10−11(C)に示すように変動終了時にブラックアウトする等)を実行可能な特別報知演出実行手段と、をさらに備え、所定示唆演出実行手段は、特別条件が成立する前の期間において、所定示唆演出を実行する割合が共通である。そのような構成によれば、特別報知演出が突然実行されることにより遊技者に意外性を与えて、興趣を向上させることができる。
(手段2A)手段1Aにおいて、特別報知演出実行手段は、特別条件が成立する可変表示が開始されるときに、特別報知演出を実行可能であり、特別報知演出は、表示手段において特別報知演出が開始される前に表示されている演出表示を視認困難とする態様である(例えば、図10−10(B)に示すように変動開始時にブラックアウトする)。そのような構成によれば、遊技者に意外性を与えることができ、興趣を向上させることができる。
(手段3A)手段1Aにおいて、第1識別情報の可変表示および第2識別情報の可変表示に対応する演出用識別情報(例えば、飾り図柄)の可変表示を実行可能な演出用可変表示実行手段を備え、特別報知演出実行手段は、特別条件が成立する可変表示が終了するときに、特別報知演出を実行可能であり、特別報知演出は、演出用識別情報を視認困難とする態様である(例えば、図10−11(C)に示すように変動終了時にブラックアウトする)。そのような構成によれば、遊技者に意外性を与えることができ、興趣を向上させることができる。
(手段4A)手段1Aにおいて、特別報知演出実行手段は、特別条件が成立する可変表示より後の可変表示が実行されているときに、特別報知演出を実行可能であり、特別報知演出は、表示手段における背景表示を特別状態に対応する背景表示に変更する態様である(例えば、図10−9(C1)に示すように次の変動表示が実行されるときに背景画像(橙)が表示される)。そのような構成によれば、遊技者に意外性を与えることができ、興趣を向上させることができる。また、演出が煩雑化してしまうことを防ぐことができる。
(手段5A)手段1Aから手段4Aのいずれかにおいて、特別条件が成立したことにもとづく特別状態に関する説明演出を実行可能な説明演出実行手段を備える(例えば、図10−9(C1),(C2)、図10−10(D)、図10−11(D)に示すタイミングにおいて、図10−2(A),(B)に示すようなテロップ表示100IW103による説明を行う)。そのような構成によれば、遊技機の仕様について遊技者の理解度を高めることができる。
(手段6A)手段1Aから手段5Aのいずれかにおいて、複数の可変表示パターンから可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段を備え、可変表示パターン決定手段は、特別条件が成立するときに、特別条件が成立する前においても決定可能な可変表示パターンに決定し、特別報知演出実行手段は、特別条件が成立する可変表示の表示結果として非特定表示結果(例えば、はずれ図柄)が導出表示された後に、特別報知演出を実行可能である。そのような構成によれば、特別条件の成立により特別状態に制御されていることを遊技者に報知することができるとともに、遊技状態の変化を遊技者に明確に報知することができ、特別条件が成立した際の興趣を向上させることができる。
(手段7A)手段1Aから手段6Aのいずれかにおいて、始動条件が成立するとともに開始条件が成立することにもとづいて可変表示を実行可能な可変表示実行手段と、始動条件が成立したが開始条件が成立しないときに可変表示に関する情報を保留情報として記憶可能な保留記憶手段(例えば、第1保留記憶数バッファおよび第2保留記憶数バッファ)と、電力供給が停止しても更新手段が更新する数値情報と保留記憶手段が記憶する保留情報とを保持可能なバックアップ記憶手段(例えば、RAM102)と、所定条件が成立したときに、バックアップ記憶手段の記憶内容を初期化する初期化処理を実行可能な初期化手段と、電力供給が開始されたときに、バックアップ記憶手段の記憶内容にもとづいて更新手段が更新する数値情報と保留記憶手段が記憶する保留情報とを復旧する復旧処理を実行可能な復旧手段と、を備える。そのような構成によれば、初期化処理により制御の最適化を図りつつ、電力供給が停止する前に特別回数目の可変表示に対応する保留記憶が記憶されている状況において、電断が発生した際の遊技者の不利益の発生を抑えることができる。
(手段8A)手段1Aから手段6Aのいずれかにおいて、特別状態に制御されていることを特定可能な特別状態情報(例えば、時短フラグA〜Cの状態)を記憶可能な状態記憶手段と、特別状態において可変表示が実行された回数を特定可能な実行回数情報(例えば、時短回数カウンタの値)を記憶可能な実行回数記憶手段と、電力供給が停止しても特別状態情報と実行回数情報と数値情報とを保持可能なバックアップ記憶手段(例えば、RAM102)と、所定条件が成立したときに、バックアップ記憶手段の記憶内容を初期化する初期化処理を実行可能な初期化手段と、を備え、初期化手段は、所定条件が成立したときに、バックアップ記憶手段により特別状態情報と実行回数情報と数値情報とが保持されている場合に、初期化処理において、該特別状態情報と該実行回数情報とを初期化する一方、該数値情報を初期化しない(例えば、時短フラグA〜Cの状態と時短回数カウンタの値とを初期化する一方、救済時短回数カウンタの値は初期化しない(すなわち電断前の値を設定する))。そのような構成によれば、意図的に数値情報が初期化されることを防ぐことができ、遊技者に対する救済度合いを高めることができる。
(手段1B)第1識別情報の可変表示および第2識別情報の可変表示を実行し、特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(例えば、時短状態)に制御可能な状態制御手段と、可変表示が実行されることにもとづいて数値情報を更新可能な更新手段と、所定可変表示パターンと該所定可変表示パターンよりも可変表示期間が長い特定可変表示パターンとを含む複数の可変表示パターンから可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段と、を備え、状態制御手段は、更新手段が更新した数値情報が、可変表示の実行回数としての特別回数に対応する特定値となることによって特別条件が成立したときに特別状態に制御可能であり、更新手段は、第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報の可変表示が実行される場合とで数値情報を更新し、可変表示パターン決定手段は、可変表示の表示結果が特定表示結果となる場合と特定表示結果とならない場合とのいずれの場合にも、特定可変表示パターンに決定可能であり、可変表示の表示結果が特定表示結果となる場合に、所定可変表示パターンよりも特定可変表示パターンに決定する割合が高く、特別条件が成立する前の所定期間の方が、該所定期間の前の期間よりも、可変表示の表示結果が特定表示結果とならない場合に、特定可変表示パターンに決定する割合が低い。そのような構成によれば、特別条件が成立する前の所定期間において特定可変表示パターンによる可変表示が実行されたものの特定表示結果が導出表示されないときの興趣の低下を抑えることができる。
(手段2B)手段1Bにおいて、特別条件の成立に関連する示唆演出(例えば、カウントダウン演出やエフェクト演出、客待ち中のテロップ表示)を実行可能な示唆演出実行手段を備え、示唆演出実行手段は、特別条件が成立する前の所定期間の方が、該所定期間の前の期間よりも、示唆演出を実行する割合が高い。そのような構成によれば、遊技者に特別条件の成立を期待させることができ、興趣を向上させることができる。また、特別条件が成立する直前で遊技者が遊技を終了することによる遊技者の不利益の発生を抑制することができる。
(手段3B)手段1Bまたは手段2Bにおいて、特別条件が成立したことにもとづく特別状態に関する説明演出(例えば、図10−2(A),(B)に示すようにテロップ表示100IW103による説明を行う)を実行可能な説明演出実行手段を備える。そのような構成によれば、遊技機の仕様について遊技者の理解度を高めることができる。
(手段4B)手段1Bから手段3Bのいずれかにおいて、可変表示が実行されているときに特定表示結果が導出表示されることを予告する予告演出(例えば、タイマ演出)を実行可能な予告演出実行手段を備え、予告演出実行手段は、可変表示の表示結果が特定表示結果となる場合と特定表示結果とならない場合とのいずれの場合にも、予告演出を実行可能であり、可変表示の表示結果が特定表示結果となる場合の方が、特定表示結果とならない場合よりも、予告演出を実行する割合が高く、特別条件が成立する前の所定期間(例えば、救済時短までの残り回数が10以下の期間)の方が、該所定期間の前の期間よりも、可変表示の表示結果が特定表示結果とならない場合に、予告演出を実行する割合が低い。そのような構成によれば、特別条件が成立する前の所定期間において予告演出が実行されたものの特定表示結果が導出表示されないときの興趣の低下を抑えることができる。
(手段5B)手段1Bから手段4Bのいずれかにおいて、可変表示が実行されているときに特定表示結果が導出表示されることを予告する予告演出(例えば、タイマ演出)を実行可能な予告演出実行手段を備え、予告演出実行手段は、可変表示の表示結果が特定表示結果となる場合と特定表示結果とならない場合とのいずれの場合にも、特定態様(例えば、演出態様「赤」)と所定態様(例えば、演出態様「青」)とにより予告演出を実行可能であり、可変表示の表示結果が特定表示結果となる場合に、所定態様よりも特定態様により予告演出を実行する割合が高く、特別条件が成立する前の所定期間(例えば、救済時短までの残り回数が10以下の期間)の方が、該所定期間の前の期間よりも、可変表示の表示結果が特定表示結果とならない場合に、特定態様により予告演出を実行する割合が低い。そのような構成によれば、特別条件が成立する前の所定期間において特定態様により予告演出が実行されたものの特定表示結果が導出表示されないときの興趣の低下を抑えることができる。
(手段1C)第1識別情報の可変表示および第2識別情報の可変表示を実行し、特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(例えば、時短状態)に制御可能な状態制御手段と、可変表示が実行されることにもとづいて数値情報を更新可能な更新手段と、特殊可変表示パターンを含む複数の可変表示パターンから可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段と、を備え、状態制御手段は、更新手段が更新した数値情報が、可変表示の実行回数としての特別回数に対応する特定値となることによって特別条件が成立したときに特別状態に制御可能であり、更新手段は、第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報の可変表示が実行される場合とで数値情報を更新し、可変表示パターン決定手段は、特別条件が成立するときに、特殊可変表示パターンに決定可能であり、特別条件が成立する前において、特殊可変表示パターンに決定せず、特殊可変表示パターンによる可変表示が実行されているときに、特別状態に制御される旨を報知する特定報知演出を実行可能な特定報知演出実行手段をさらに備える。そのような構成によれば、特別条件の成立により特別状態に制御されることを遊技者に明確に報知することができ、特別条件が成立した際の興趣を向上させることができる。
(手段2C)手段1Cにおいて、特定報知演出実行手段は、特別条件が成立する可変表示が実行され、該可変表示の表示結果として非特定表示結果が導出表示されるときに、特定報知演出を実行可能であり、特別条件が成立する可変表示が実行され、該可変表示の表示結果として特定表示結果が導出表示されるときに、特定報知演出と共通の態様の演出を実行した後に、特定表示結果が導出表示される旨を報知する特殊報知演出を実行可能な特殊報知演出実行手段を備える。そのような構成によれば、遊技者が特別条件の成立を一旦認識した後に、有利状態に制御されることが報知されるため、遊技者に意外性を与えることができ、興趣を向上させることができる。
(手段3C)手段1Cまたは手段2Cにおいて、特別条件が成立する可変表示が実行され、該可変表示の表示結果として特定表示結果が導出表示されるときに、特別条件が成立する前には実行されない態様により特定表示結果が導出表示される旨を報知する所定報知演出(例えば、全回転演出)を実行可能な所定報知演出実行手段を備える。そのような構成によれば、遊技者に意外性や特別感を与えることができ、興趣を向上させることができる。
(手段4C)手段1Cまたは手段2Cにおいて、特別条件が成立する可変表示が実行され、該可変表示の表示結果として特定表示結果が導出表示されるときに、特別条件が成立する前と共通の態様により特定表示結果が導出表示される旨を報知する報知演出を実行可能な報知演出実行手段を備える。そのような構成によれば、特別条件が成立するときと成立する前とで可変表示パターンを共通化することができ、データ容量を削減することができる。
(手段5C)手段1Cから手段4Cのいずれかにおいて、特別条件が成立するときの可変表示の表示結果の表示期間(例えば、20秒)は、特別条件が成立する前の可変表示の表示結果の表示期間(例えば、0.5秒)よりも長く(図10−1参照)、特別条件が成立するときの可変表示の表示結果の表示期間において、特別状態の制御が開始される旨を報知する報知演出(例えば、モード移行演出)を実行可能な報知演出実行手段を備える。そのような構成によれば、通常状態で報知演出を実行するための期間を確保することができ、遊技状態を切り替える際の演出の明確化が図れるとともに、興趣を向上させることができる。
(手段6C)手段1Cから手段5Cのいずれかにおいて、特別条件が成立するときの可変表示の表示結果の表示期間の開始時に、該表示期間の開始に対応する特定信号(例えば、変動停止信号)を出力し、該特定信号を出力した後に、特別状態の制御に対応する特別信号(例えば、大当り4信号)を出力する信号出力手段を備える。そのような構成によれば、特定信号と特別信号とを同時に出力する場合に外部で信号の取りこぼしが発生することを回避することができる。
(手段7C)手段6Cにおいて、信号出力手段は、特別条件が成立するときの可変表示の表示結果の表示期間が経過した後に実行される特別処理の開始時に、特別信号を出力する。そのような構成によれば、特定信号と特別信号とを同時に出力する場合に外部で信号の取りこぼしが発生することを回避することができる。
(手段8C)手段1Cから手段6Cのいずれかにおいて、特定経路(例えば、左打ちによる経路)を通過する遊技媒体が通過可能な位置に設けられた第1通過領域(例えば、第1始動入賞口)と、特別経路(例えば、右打ちによる経路)を通過する遊技媒体が通過可能な位置に設けられた第2通過領域(例えば、第2始動入賞口)と、識別情報の可変表示として、第1始動条件が成立することにもとづく第1識別情報の可変表示と、第2始動条件が成立することにもとづく第2識別情報の可変表示と、を実行可能な可変表示実行手段と、特別経路へ向けて遊技媒体を発射すべき旨を特定可能な特別出力(例えば、遊技者が右打ちを行うと想定される遊技状態中であることを示す試験信号または外部出力信号の出力や、右打ちを行う状態であることの報知)を実行可能な特別出力手段と、を備え、第1始動条件は、第1通過領域を遊技媒体が通過することにもとづいて成立し、第2始動条件は、第2通過領域を遊技媒体が通過することにもとづいて成立し、特別出力手段は、特別条件が成立するときの可変表示の表示結果の表示期間が経過した後に実行される特別処理の開始時に、特別出力を実行可能である。そのような構成によれば、適切なタイミングで特別経路へ向けて遊技媒体を発射すべき旨を特定可能な特別出力を実行することができる。
(手段1D)第1識別情報の可変表示および第2識別情報の可変表示を実行し、特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(例えば、時短状態)に制御可能な状態制御手段と、可変表示が実行されることにもとづいて数値情報を更新可能な更新手段と、複数の可変表示パターンから可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段と、を備え、状態制御手段は、更新手段が更新した数値情報が、可変表示の実行回数としての特別回数に対応する特定値となることによって特別条件が成立したときに特別状態に制御可能であり、更新手段は、第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報の可変表示が実行される場合とで数値情報を更新し、可変表示パターン決定手段は、特別条件が成立するときに、特別条件が成立する前においても決定可能な可変表示パターンに決定し、特別条件が成立する可変表示の表示結果として非特定表示結果(例えば、はずれ図柄)が導出表示された後に、特別状態の制御が開始される旨を報知する特別報知演出(例えば、救済時短に対応する背景画像(橙)の表示)を実行可能な特別報知演出実行手段をさらに備える。そのような構成によれば、遊技状態の変化を遊技者に明確に報知することができ、特別条件が成立した際の興趣を向上させることができる。また、特別条件が成立するときと成立する前とで可変表示パターンの共通化を図ることができ、データ容量を削減することができる。
(手段2D)手段1Dにおいて、始動条件が成立するとともに開始条件が成立することにもとづいて可変表示を実行可能な可変表示実行手段と、始動条件が成立したが開始条件が成立しないときに可変表示に関する情報を保留情報として記憶可能な保留記憶手段(例えば、第1保留記憶数バッファや第2保留記憶数バッファ)と、保留記憶手段に記憶された保留情報に対応する可変表示を予告対象とする先読み予告演出(例えば、チャンス目演出や保留変化演出)を実行可能な先読み予告実行手段と、を備え、先読み予告実行手段は、特別条件が成立する前に記憶された保留情報に対応する可変表示のうち、特別条件が成立するときの可変表示を予告対象とする先読み予告演出を実行可能である一方、特別条件が成立する可変表示より後の可変表示を予告対象とする先読み予告演出の実行を制限する。そのような構成によれば、制御処理が複雑化してしまうことを回避することができるとともに、演出内容に矛盾が生じることを回避することができる。
(手段3D)手段1Dまたは手段2Dにおいて、特別報知演出実行手段は、特別条件が成立する可変表示より後の可変表示が実行されているときに、特別報知演出を実行可能であり、特別報知演出は、表示手段における背景表示を特別状態に対応する背景表示に変更する態様である(例えば、図10−9(C1)参照)。そのような構成によれば、遊技者に意外性を与えて興趣を向上させることができるとともに、演出が煩雑化してしまうことを防ぐことができる。
(手段4D)手段1Dから手段3Dのいずれかにおいて、特別条件の成立に関連する示唆演出(例えば、カウントダウン演出やエフェクト演出、客待ち中のテロップ表示など)を実行可能な示唆演出実行手段を備え、示唆演出実行手段は、特別条件が成立する前の所定期間において、示唆演出の実行を制限する。そのような構成によれば、特別報知演出が突然実行されることになるため、遊技者に意外性を与えて興趣を向上させることができる。
(手段5D)手段1Dから手段4Dのいずれかにおいて、特別条件が成立したことにもとづく特別状態に関する説明演出を実行可能な説明演出実行手段(例えば、図10−9(C1),(C2)、図10−10(D)、図10−11(D)に示すタイミングにおいて、図10−2(A),(B)に示すようなテロップ表示100IW103による説明を行う)を備える。そのような構成によれば、遊技機の仕様について遊技者の理解度を高めることができる。
(手段1E−1)第1識別情報の可変表示および第2識別情報の可変表示を実行し、特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(例えば、時短状態)に制御可能な状態制御手段と、可変表示が実行されることにもとづいて数値情報を更新可能な更新手段と、所定可変表示パターンと該所定可変表示パターンよりも可変表示期間が短縮された短縮可変表示パターンとを含む複数の可変表示パターンから可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段と、を備え、状態制御手段は、可変表示の表示結果として特定表示結果が導出表示されたことにもとづいて有利状態に制御された後に特別状態に制御可能であり、更新手段が更新した数値情報が、可変表示の実行回数としての特別回数に対応する特定値となることによって特別条件が成立したときに特別状態に制御可能であり、更新手段は、第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報の可変表示が実行される場合とで数値情報を更新し、可変表示パターン決定手段は、特別条件が成立したときに制御される特別状態の方が、有利状態に制御された後に制御される特別状態よりも、可変表示の表示結果が非特定表示結果となる場合に短縮可変表示パターンに決定する割合が高い。そのような構成によれば、可変表示の実行回数が特定回数に達した場合には、短縮可変表示パターンにより可変表示が実行される割合が高くなり、次の有利状態に制御されるまでの期間が短縮されることになるため、興趣の低下を抑えることができる。
(手段1E−2)第1識別情報の可変表示および第2識別情報の可変表示を実行し、特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(例えば、時短状態)に制御可能な状態制御手段と、可変表示が実行されることにもとづいて数値情報を更新可能な更新手段と、リーチ演出の実行に対応する特定可変表示パターンを含む複数の可変表示パターンから可変表示パターンを決定する可変表示パターン決定手段と、を備え、状態制御手段は、可変表示の表示結果として特定表示結果が導出表示されたことにもとづいて有利状態に制御された後に特別状態に制御可能であり、更新手段が更新した数値情報が、可変表示の実行回数としての特別回数に対応する特定値となることによって特別条件が成立したときに特別状態に制御可能であり、更新手段は、第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報の可変表示が実行される場合とで数値情報を更新し、可変表示パターン決定手段は、特別条件が成立したときに制御される特別状態の方が、有利状態に制御された後に制御される特別状態よりも、可変表示の表示結果が非特定表示結果となる場合に特定可変表示パターンに決定する割合が低い。そのような構成によれば、可変表示の実行回数が特定回数に達した場合には、特定可変表示パターンによる可変表示の表示結果が非特定表示結果となる割合が低くなるため、興趣の低下を抑えることができる。
(手段2E)手段1Eにおいて、有利状態に制御された後に制御される特別状態と、特別条件が成立したときに制御される特別状態とで、表示手段において異なる背景表示を表示可能な背景表示手段を備える。そのような構成によれば、遊技状態の違いを遊技者に明確に報知することができ、興趣を向上させることができる。
(手段3E)手段1Eまたは手段2Eにおいて、始動条件が成立するとともに開始条件が成立することにもとづいて可変表示を実行可能な可変表示実行手段と、始動条件が成立したが開始条件が成立しないときに可変表示に関する情報を保留情報として記憶可能な保留記憶手段(例えば、第1保留記憶数バッファや第2保留記憶数バッファ)と、保留記憶手段に記憶された保留情報に対応する可変表示を予告対象とする先読み予告演出(例えば、チャンス目演出や保留変化演出)を実行可能な先読み予告実行手段と、を備え、先読み予告実行手段は、有利状態に制御された後に制御される特別状態と、特別条件が成立したときに制御される特別状態とで、先読み予告演出を実行する割合と、複数種類のうちのいずれの先読み予告演出を実行するかの割合と、が異なる。そのような構成によれば、有利状態に制御された後に制御される特別状態と、特別条件が成立したときに制御される特別状態とで、先読み予告演出の実行頻度と実行される種類とを異ならせることができ、興趣を向上させることができる。
(手段4E)手段1Eから手段3Eのいずれかにおいて、始動条件が成立するとともに開始条件が成立することにもとづいて可変表示を実行可能な可変表示実行手段と、始動条件が成立したが開始条件が成立しないときに可変表示に関する情報を保留情報として記憶可能な保留記憶手段(例えば、第1保留記憶数バッファや第2保留記憶数バッファ)と、保留記憶手段に記憶された保留情報に対応する可変表示を予告対象とする先読み予告演出(例えば、チャンス目演出や保留変化演出)を実行可能な先読み予告実行手段と、を備え、先読み予告実行手段は、特別条件が成立する前に記憶された保留情報に対応する可変表示のうち、特別条件が成立するときの可変表示を予告対象とする先読み予告演出を実行可能である一方、特別条件が成立する可変表示より後の可変表示を予告対象とする先読み予告演出の実行を制限する。そのような構成によれば、制御処理の煩雑化を回避することができるとともに、演出内容に矛盾が生じることを回避することができる。
1 … パチンコ遊技機
2 … 遊技盤
3 … 遊技機用枠
4A、4B … 特別図柄表示装置
5 … 画像表示装置
6A … 入賞球装置
6B … 可変入賞球装置
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R … スピーカ
9 … 遊技効果ランプ
10 … 一般入賞口
11 … 主基板
12 … 演出制御基板
13 … 音声制御基板
14 … ランプ制御基板
15 … 中継基板
20 … 普通図柄表示器
21 … ゲートスイッチ
22A、22B … 始動口スイッチ
23 … カウントスイッチ
30 … 打球操作ハンドル
31A … スティックコントローラ
31B … プッシュボタン
32 … 可動体
100 … 遊技制御用マイクロコンピュータ
101、121 … ROM
102、122 … RAM
103 … CPU
104、124 … 乱数回路
105、125 … I/O
120 … 演出制御用CPU
123 … 表示制御部

Claims (1)

  1. 第1識別情報の可変表示および第2識別情報の可変表示を実行し、特定表示結果が導出表示されたことにもとづいて遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、
    通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態に制御可能な状態制御手段と、
    可変表示が実行されることにもとづいて数値情報を更新可能な更新手段と、
    可変表示パターンを選択する可変表示パターン選択手段と、を備え、
    前記状態制御手段は、前記更新手段が更新した数値情報が特別回数に対応する特定値となることによって特別条件が成立したときに前記特別状態に制御可能であり、
    前記更新手段は、第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報の可変表示が実行される場合とで数値情報を更新し、
    前記可変表示パターン選択手段は、可変表示の実行回数に応じて成立する特定条件が成立すると、特定の可変表示パターンを選択し、
    前記特定の可変表示パターンが選択されたときに、前記特別条件の成立にもとづいて前記特別状態に制御されることを報知する報知演出を実行可能な報知演出実行手段と、
    可変表示パターンの選択態様を変更するための特定数値情報を更新する特定更新手段と、
    前記特別状態において第2識別情報の可変表示が実行されることにもとづいて第1数値情報を更新可能な第1更新手段と、
    前記特別状態において第1識別情報の可変表示および第2識別情報の可変表示が実行されることにもとづいて第2数値情報を更新可能な第2更新手段と、
    前記第1更新手段が更新した前記第1数値情報が第1値となったときおよび前記第2更新手段が更新した前記第2数値情報が第2値となったときに、前記特別状態を終了する特別状態終了手段と、を備え、
    前記特定更新手段は、
    前記特定条件が成立するまでの可変表示の実行回数にもとづいて前記特定数値情報を更新し、
    前記通常状態において可変表示が実行される場合と前記特別状態において可変表示が実行される場合とで前記特定数値情報を更新し、
    第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報の可変表示が実行される場合とで前記特定数値情報を更新する、
    ことを特徴とする遊技機。
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