JP2021139169A - Flush toilet - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、水洗式便器に関する。 The present disclosure relates to flush toilets.
従来、水洗式便器に異物の詰まりが発生し、排水が困難になることがある。このため、水洗式便器の便器本体に水位検出センサを設けた水洗式便器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。水位検出センサにより、水位が上昇すると詰まりが発生したと検出し、便器本体の給水を停止することで、便器本体から汚水等が溢れることが防止される。 Conventionally, a flush toilet may be clogged with foreign matter, making it difficult to drain water. Therefore, a flush toilet in which a water level detection sensor is provided in the main body of the flush toilet has been proposed (see, for example, Patent Document 1). The water level detection sensor detects that clogging has occurred when the water level rises, and stops the water supply to the toilet bowl body to prevent sewage and the like from overflowing from the toilet bowl body.
便器本体に水位検出用のセンサを設ける場合、リフォーム等で新規にセンサの機能を追加することが難しいという問題があった。 When a sensor for detecting the water level is provided in the toilet bowl body, there is a problem that it is difficult to add a new sensor function by remodeling or the like.
本開示は、便器本体と、前記便器本体に接続される洗浄管と、前記洗浄管に設けられ、水位を検知する静電センサと、を備える水洗式便器に関する。 The present disclosure relates to a flush toilet including a toilet body, a cleaning pipe connected to the toilet body, and an electrostatic sensor provided in the cleaning pipe to detect the water level.
以下、本開示の水洗式便器1の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下の説明においては、水洗式便器1の便座12に座った人から視た場合の前後の方向を前後方向と定義する。
Hereinafter, the first embodiment of the flush toilet 1 of the present disclosure will be described with reference to the drawings. In the following description, the front-back direction when viewed from a person sitting on the
水洗式便器1は、壁掛け便器であり、水洗式便器1が設置される空間の底面から上方に離れた位置で、背面が壁9に固定され取り付けられている。水洗式便器1は、壁9の内部に配置されるものとして、洗浄管2と、静電センサ3と、フラッシュバルブ4と、を有する。
The flush toilet 1 is a wall-mounted toilet, and the back surface of the flush toilet 1 is fixed and attached to the wall 9 at a position away from the bottom surface of the space in which the flush toilet 1 is installed. The flush toilet 1 has a
水洗式便器1は、水洗式便器1が設置される空間側に配置されるものとして、便器本体11と、便座12と、便蓋13と、機能部14と、制御部7と、報知部81と、を有する。便器本体11は、上部が開口し、下方に向かって窪むボウル部110を有する。ボウル部110は、後述する洗浄管2から供給される洗浄水が、常に一定水位貯水されるように構成されており、下端が排水口111と接続されている。便座12は、便器本体11の開口に沿って配置され、略環状で上面が平坦に形成されている。便蓋13は、便座12及び便器本体11の開口を開閉可能に覆う蓋であり、機能部14の上部にヒンジ接続されている。
The flush toilet 1 is arranged on the space side where the flush toilet 1 is installed, and is the
機能部14は、便器本体11の上方に配置され、便座12や便蓋13の開閉機構や、ユーザの局部洗浄装置等の水洗式便器1の各部を作動させる機能部品が配置された部分である。機能部14内には、後述する制御部7及び報知部81が配置されている。
The
洗浄管2は、金属製の管であり、一端が便器本体11の背面側に接続され、他端が壁9を貫通して壁9内部の給水源(図示省略)に接続される。洗浄管2は、給水源からボウル部110内に洗浄水を供給する。洗浄管2は、図1に示すように、便器本体11の背面側から略水平方向に延びる水平部21と、水平部21から屈曲して上下方向に延びる延長部22と、を有する。
The
水平部21は、洗浄管2の配管の一方の端部が便器本体11に接続され、接続された部分から水平方向に便器本体11の後方へ延びている部分である。水平部21の下端面21bは少なくとも便器本体11の上面11aより低い位置に配置されている。好ましくは、水平部21の上端面21aも便器本体11の上面11aより低い位置に配置されている。
The
延長部22は、水平部21の便器本体11に接続されていない端部から上方へ延びている。なお、延長部22は、ポンプ等を用いて給水源から便器本体11へ洗浄水を供給できれば、どのような方向に延びていてもよく、屈曲していてもよい。
The
フラッシュバルブ4は、延長部22に取り付けられる電磁弁である。フラッシュバルブ4は、洗浄管2を流れる洗浄水を止める止水栓、洗浄水の吐水及び止水を行う開閉弁、及び洗浄水の逆流を防止する逆止弁(いずれも図示省略)をする。フラッシュバルブ4は、洗浄管2からボウル部110へ排出される洗浄水の吐水及び止水を行う。
The flush valve 4 is a solenoid valve attached to the
静電センサ3は、センサ用の電極と、GND電極との間の静電容量の変化から、水位を検知する静電容量センサである。静電センサ3は、洗浄管2に設けられ、一対の電極31、32と、処理部33とを有する。図1に示すように、一対の電極31、32のうちの一方の第1電極31は、金属製の洗浄管2により構成される。洗浄管2はGND回路に接続され、GND電極となる。一対の電極31、32のうち、他方の第2電極32は、洗浄管2の水平部21の上面側に配置され、水平部21に接続される。第2電極32は、センサ用の電極である。
The electrostatic sensor 3 is a capacitance sensor that detects the water level from the change in capacitance between the electrode for the sensor and the GND electrode. The electrostatic sensor 3 is provided in the
図2Aは、第2電極32が洗浄管2に接続された状態を示す。第2電極32は、金属の電極本体320の周囲を、絶縁体321が被覆した状態で構成される。図2A及び図2Bに示すように、絶縁体321の少なくとも一部は、電極本体320よりも短い。第2電極32は絶縁体321によって第1電極31である洗浄管2と離隔されており、二つの電極の間で静電容量の変化を検知することができるようになっている。便器本体11のボウル部110に貯水される洗浄水が通常の水位である通常状態では、洗浄管2の水平部21の水位は低い。図2Aに示すように、水平部21では、下方側に洗浄水が存在するが、電極32には接していない。
FIG. 2A shows a state in which the
便器本体11を洗浄するためにフラッシュバルブ4を開いて洗浄水が吐水されたとき、及び、便器本体11に詰まりが生じてボウル部110の水位が上昇したときは、図2Bに示すように、洗浄管2の内部は水で満たされ、第2電極32は水に接する。静電センサ3は、電極32に触れた水位の静電容量の変化を検出する。洗浄管2に水が少ないときは、静電容量は小さくなり、洗浄管2に水が満たされているときは、静電容量は大きくなる。静電センサ3が、洗浄管2内の水位の変化を検知することで、後述する制御部7が便器本体11に詰まりが生じているか否かを判定する。
When the flush valve 4 is opened to clean the
図3に示すように、第1実施形態では、静電センサ3は、便器本体11の洗浄後、所定時間経過した後に電圧が印加されて通電し、制御部7により便器本体11内に詰まりが生じているか否かの判定を行うように予め設定されている。すなわち、フラッシュバルブ4に電圧が印加されて通電し、フラッシュバルブ4を開いて洗浄水が吐水された吐水時には、静電センサ3はまだ通電していない(S1)。静電センサ3は、便器本体11の洗浄後、所定時間経過後(S2)に静電センサ3が通電される(S3)。その後、所定時間電気が供給され続け、通電して検知を行うように、後述する制御部7により制御される(S4)。「便器本体の洗浄後」とは洗浄開始からの時間を言い、より詳細には、洗浄ボタンが押されてから所定時間経過後であってもよく、フラッシュバルブ4が開いてから所定時間経過後であってもよい。
As shown in FIG. 3, in the first embodiment, the electrostatic sensor 3 is energized by applying a voltage after a predetermined time has elapsed after cleaning the
所定時間とは、例えば、3秒以上を言う。例えば、静電センサ3は、便器本体11の洗浄後、3秒経過後に通電されてよい。その後、フラッシュバルブ4による吐水の8秒後までの5秒間の間、電気が供給され続け、通電して検知を行うように、後述する制御部7により制御されてよい。
The predetermined time means, for example, 3 seconds or more. For example, the electrostatic sensor 3 may be energized 3 seconds after cleaning the
図2Bにおけるフラッシュバルブ4の吐水時(S1)の状態では、静電センサ3はまだ通電していない。このように構成することで、第2電極32が通電状態で水に接触する機会が低減するので、錆の発生が抑制される。
In the state of the flush valve 4 at the time of water discharge (S1) in FIG. 2B, the electrostatic sensor 3 is not yet energized. With such a configuration, the chance of the
通電後、静電センサ3が検知を行う際(S3)、第2電極32が洗浄水に接しているか否かが検知される(S4)。図2Aに示すように洗浄水が少ないか、第2電極32が洗浄水に接していなければ、洗浄管2内(したがって、便器本体11の内部)の水位が低く、便器本体11に詰まり生じていないと制御部7により判定される。これにより検知は終了する(S6)。静電センサ3は電源がOFFとなり(S7)再びフラッシュバルブ4が開かれ便器本体11の洗浄が行われるまで(S1)通電しない。洗浄水の供給後、8秒経過後に図2Bの状態となっているときは、洗浄管2内(したがって、便器本体11の内部)の水位が高く、便器本体11に詰まり生じていると制御部7により判定される。この場合、水位が下がるまで検知は継続される(S8)。
When the electrostatic sensor 3 detects after energization (S3), it is detected whether or not the
静電センサ3が検知を行っている間、すなわち便器本体11の洗浄後3秒から8秒経過するまでの間は、水洗式便器1は、ユーザが便器洗浄スイッチ等を押すこと等により便器洗浄を行う指示をしても、次の便器洗浄を行わない。制御部7は、ユーザから便器洗浄の指示を受けても、フラッシュバルブ4を開かず、便器洗浄の動作を行わない。静電センサ3が検知を行っている最中に次の便器洗浄が行われると、洗浄管2に洗浄水が供給されるため、静電センサ3は水が溢れたと誤検知してしまうからである。
While the electrostatic sensor 3 is detecting, that is, from 3 seconds to 8 seconds after cleaning the
静電センサ3は、便器本体11の洗浄後8秒経過した後、水位の上昇を検知しない場合は、検知を終了し、静電センサ3の通電は停止される。詰まりが生じていなければ、図2Aに示すように、洗浄管2の水は低く、第2電極32はやはり水に接触しないので、錆の発生が抑制される。
If the electrostatic sensor 3 does not detect an increase in the water level after 8 seconds have passed after cleaning the toilet bowl
静電センサ3は、検知を行っている最中に、便器本体11内の水が通常の水位を超えていると検知した場合は、便器本体11の洗浄後8秒経過した後も溢れ検知を終了せず、検知を継続して行う。水位の上昇を検知した場合は、手動又は自動により便器本体11の詰まりが解消して水位が通常の水位に戻るまで、検知を継続する。したがって、詰まりを検知した後は、詰まりが解消して水位が正常に戻ったかどうかまで、静電センサ3により検知することができる。詰まりが解消した後は、静電センサ3は、通電を停止する。
If the electrostatic sensor 3 detects that the water in the
処理部33は、第1電極31と第2電極32の静電容量を計測し、デジタル値に変換しする変換器である。処理部33は、機能部14に配置され、水洗式便器1の動作を制御する制御部7に接続されている。
The
図1に示すように、制御部7は、機能部14の内部に配置され、静電センサ3及びフラッシュバルブ4と電気的に接続されている。制御部7は、静電センサ3で検出される水位に基づいてフラッシュバルブ4の開閉を制御する。静電センサ3により検出される水位が所定の閾値以上であるとの信号を制御部7が受信すると、制御部7は、便器本体11に詰まりが生じており、便器本体11の水が溢れそうであると判定する。制御部7は、便器本体11に詰まりが生じていると判定すると、フラッシュバルブ4を閉止させるように制御し、ボウル部110への給水を停止する。制御部7は、静電センサ3の検出結果により便器本体11に詰まりが生じていると判定すると、詰まりが生じていることを後述の報知部81に出力する。制御部7は、便器本体11を洗浄するためにフラッシュバルブ4を開いて洗浄水を供給している間は、静電センサ3により検出される水位に基づいて詰まりが生じたと判定しない。
As shown in FIG. 1, the
報知部81は、機能部14の内部に配置され、制御部7と電気的に接続されている。報知部81は、水洗式便器1の外部の管理部82へ信号を送信可能に構成されている。報知部81は、制御部7により便器本体11に詰まりが生じていると判定された場合に、制御部7から出力された便器本体11に詰まりが生じているとの信号を受信し、水洗式便器1の状況を管理する外部の管理部82へ詰まりが生じている旨を報知する。
The
管理部82は、水洗式便器1の維持管理を行うためのシステムであり、管理している水洗式便器1に詰まりが生じたことを伝える信号を受信する。その情報を受けて、管理部82の管理者等が水洗式便器1のメンテナンス等を行う。
The
第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。水洗式便器1を、便器本体11と、便器本体11に接続される洗浄管2と、洗浄管2に設けられ、水位を検知する静電センサ3と、を含んで構成した。静電センサ3を洗浄管2に接続したので、便器本体11の形状によらず、静電センサ3を水洗式便器に取り付けることができる。静電センサ3を容易に追加可能な水洗式便器を提供することができる。よって、リフォーム等で静電センサ3を後付けすることも可能になる。静電センサのような水位を検知するセンサが便器本体内に配置されていると、水洗式便器の使用による汚れがセンサの検知部に付着してセンサが可動しなくなる恐れがある。しかし、静電センサ3が洗浄管2に取り付けられることで、汚れが付着しにくくなる。仮に、汚水が洗浄管2まで上がって静電センサ3に付着したとしても、洗浄管2に静電センサ3が取り付けられているため、新たな洗浄水で洗い流すことができ、検知可能な状態を維持することができる。水位を検知するセンサとして、可動部を有さない静電センサ3にすることで洗浄水が毎回静電センサ3に勢いよく当たっても、可動部がないので、耐久性が向上する。
According to the first embodiment, the following effects are obtained. The flush toilet 1 is configured to include a
第1実施形態によれば、静電センサ3を、一対の電極31、32を含んで構成した。一対の電極31、32のうち、一方の電極31を、金属製の洗浄管により構成し、他方の電極32を、絶縁体により被覆された状態で洗浄管2に接続させた。静電センサ3は二つの電極を必要とする。一方の第1電極31を金属製の洗浄管2とすることで、電極を二つ設ける必要がなくなり、構成が簡易で取付けが容易になる。静電センサ3は、電極により検知を行うため、例えば可動部を有する他のセンサと比べて洗浄水の流路の邪魔になりにくく、便器洗浄性能が向上する。電極32に水が接触したときに、便器本体11に詰まりが生じて水位が上昇していると判定することができるので、制御設計が単純で誤検知の可能性を低減することができる。
According to the first embodiment, the electrostatic sensor 3 is configured to include a pair of
第1実施形態によれば、便器本体11の洗浄後、所定時間経過した後に、静電センサ3を通電させた。これにより、便器本体11の洗浄中、洗浄管2内を洗浄水が流れている間は、静電センサ3は通電していないので、洗浄水に含まれた成分が電気に触れることを低減し、錆の発生を抑制することができる。
According to the first embodiment, the electrostatic sensor 3 was energized after a predetermined time had elapsed after cleaning the toilet bowl
本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、変形、改良等は本開示に含まれる。図4を参照して、第2実施形態に係る洗浄管2Aと第2電極32Aについて説明する。第2実施形態以降の説明において、第1実施形態と共通する構成については説明を省略し、共通の符号を用いる。図4に示すように、第2実施形態では、洗浄管2Aにおける電極32との接続部23に、ねじ溝23aが形成されている。具体的には、洗浄管2Aの上方の側面に貫通孔が形成され、貫通孔の側面にねじ溝23aが形成されている。
The present disclosure is not limited to the above embodiment, and modifications, improvements, etc. are included in the present disclosure. The
第2電極32Aの電極本体320は、絶縁体で被覆された状態で接続部23に取り付けられる。第2電極32Aは、外側面にねじ溝23aと嵌まりあうねじ溝34aが形成されたインサートナット34に挿入され、インサートナット34のねじ溝34aを接続部23のねじ溝23aに合わせることで取り付けられる。
The
洗浄管2のねじ溝23a及びインサートナット34は、洗浄管2内に挿入する、第2電極32Aの挿入長さを調節可能な挿入長さ調節機構を構成する。ねじ溝23aにインサートナット34のねじ溝34aを螺合させながら、第2電極32Aを洗浄管2に挿入する長さを調節する。これにより、水洗式便器1を設置する場所の洗浄管2の傾きや太さ、周囲の配置等に応じて、第2電極32Aが通常時に水に接しないような挿入長さに調節することができる。
The
第2実施形態の変形例として、挿入長さ調節機構は、ねじ溝に限られない。洗浄管の貫通孔に装着して、段階的に第2電極の挿入長さを変更できるようなアタッチメントであってもよい。 As a modification of the second embodiment, the insertion length adjusting mechanism is not limited to the thread groove. The attachment may be attached to the through hole of the cleaning pipe so that the insertion length of the second electrode can be changed stepwise.
次に、図5A〜図5Cを参照して、第3実施形態に係る洗浄管2と第2電極32Bについて説明する。第3実施形態では、第2電極32Bの電極本体320を被覆する絶縁体321Bの形状が、第1実施形態と異なる。絶縁体321Bは、図5A〜図5Cに示すように、洗浄管2内で第2電極32Bの少なくとも上流側に位置する絶縁体321Bが、電極本体320の下端よりも長く形成されている。
Next, the
図5Aに示すように、フラッシュバルブ4を開いて洗浄管2Bに洗浄水を供給し、洗浄水が便器本体11へ供給される際、電極本体320の上流側の絶縁体321Bが、電極本体320の下端よりも長く下方に延びているので、矢印で示す上流側から供給される洗浄水の流れに曝されにくい。
As shown in FIG. 5A, when the flush valve 4 is opened to supply the cleaning water to the
図5Bに示すように、洗浄水を供給後、便器本体11に詰まりが生じていないときは、洗浄管2Bの水位が低いため、第2電極32Bは洗浄水に接触しない。
As shown in FIG. 5B, when the
図5Cに示すように、詰まりが生じた場合、洗浄管2Bの水位が上がり、第2電極32Bが水に接触する。第2電極32Bが濡れたことが検知され、制御部7により詰まりが生じたと判定される。
As shown in FIG. 5C, when clogging occurs, the water level of the
第3実施形態によれば、第1実施形態と比べて、第2電極32Bが水に接触する面積が低減されるので、第2電極32Bの錆が抑制される。具体的には、第2電極32Bが錆びるまでの期間が長くなり、所定期間に発生する錆の量が低減される等の効果を奏する。また、第1実施形態と同様に、電極32Bに水が接触したときに、便器本体11に詰まりが生じて水位が上昇していると判定することができるので、制御設計が単純で誤検知の可能性を低減することができる。
According to the third embodiment, the area of the
第3実施形態の変形例として、電極本体320の周囲を被覆する絶縁体321Bの長さが、電極本体320の周囲全体で、電極本体320よりも長く構成してもよい。絶縁体321Bが円筒状であっても、電極本体320の下端が空いているため、詰まりが発生して洗浄管2が満水状態となれば、電極本体320の下端が水に接触する。したがって、上記と同様の効果を奏する。
As a modification of the third embodiment, the length of the
次に、図6A及び図6Bを参照して、第4実施形態に係る洗浄管2と一対の電極31C、32Cについて説明する。第4実施形態では、洗浄管2Cが樹脂製である点が第1〜第3実施形態と異なる。第4実施形態では、洗浄管2Cに一対の電極31C、32Cが接続される。一対の電極31C、32Cは、洗浄管2Cの水平部21の上面に間隔を空け、並んで配置される。図6Aは、通常時の洗浄管2Cを示す。通常時は、一対の電極31C、32Cが、水に触れていない。図6Bは、詰まりが生じた状態の洗浄管2Cを示す。図6Bに示すように、洗浄管2Cが樹脂製である場合でも、一対の電極31C、32Cを洗浄管2Cに接続することで、静電センサ3Cを用いて便器本体11の詰まりを検知することができ、第1実施形態と同様の効果を奏する。
Next, the cleaning
次に、図7を参照して、第5実施形態に係る水洗式便器1Dについて説明する。第5実施形態では、洗浄管2Dが樹脂製である点で第4実施形態と共通し、一対の電極31D、32Dが、洗浄管2Dにおける延長部22に設けられている点で第4実施形態と異なる。
Next, the
一対の電極31D、32Dは、延長部22の側面に間隔を空け、上下方向に並んで配置される。通常時は、一対の電極31D、32Dは、水に触れていない。詰まりが生じると、ボウル部110内の水位が上がり、洗浄管2の水平部21を満たして延長部22の下側より上方へ上がってくる。延長部22に設けられた一対の電極31D、32Dにおける下方側の電極31Dが水に触れ、上方側の電極32Dは、電極31Dに遅れて水に触れる。延長部22内の水位を検知することによっても、静電センサ3Dを用いて便器本体11の詰まりを検知することができ、第1実施形態と同様の効果を奏する。
The pair of
次に、図8を参照して、第6実施形態に係る洗浄管2Eについて説明する。第6実施形態に係る洗浄管2Eは、水平部21の下流側端部から便器本体11に向かって斜めに傾斜する傾斜部24を有する点で、第1〜第5実施形態と異なる。洗浄管2Eは、樹脂製である点で第4及び第5実施形態と共通する。
Next, the
一対の電極31E、32Eは、傾斜部24の側面に間隔を空け、上下方向に並んで配置される。通常時は、一対の電極31E、32Eは、水に触れていない。詰まりが生じると、ボウル部110内の水位が上がり、洗浄管2の延長部22が排水で満たされる。延長部22に設けられた一対の電極31E、32Eにおける下方側の電極31Eが水に触れ、上方側の電極32Eは、電極31Eに遅れて水に触れる。傾斜部24内の水位を検知することによっても、静電センサ3Eを用いて便器本体11の詰まりを検知することができ、第1実施形態と同様の効果を奏する。
The pair of
次に、図9を参照して、第7実施形態に係る水洗式便器1Fについて説明する。水洗式便器1Fは、タンク式である点で第1実施形態と異なる。水洗式便器1Fは、第1実施形態におけるフラッシュバルブ4の代わりに便器洗浄タンク4Fを有している。便器洗浄タンク4Fの内部には、図示を省略するが、給水を行うボールタップ、ボールタップの止水を行うためのフロート、洗浄水の水位を制限すると共に便器本体11に補給水を供給するためのオーバーフロー管、排水口を開閉するフラッパー弁、フラッパー弁を引き上げる玉鎖、玉鎖を引き上げ操作するための引上げアーム等が収容されている。使用者がリモートコントローラーの操作やボタンの押圧等によって便器洗浄の指示を行うことで、これらの部品が公知の方法で連動して動作し、便器本体11に洗浄水が供給されるように構成されている。
Next, the
便器洗浄タンク4Fは、下端が洗浄管2に接続されている。洗浄管2は、便器洗浄タンク4Dの下端から下方に延び、便器本体11へ向かって屈曲する。第5実施形態に係る洗浄管2は金属であり、第1実施形態と同様に洗浄管2に静電センサ3Fが設けられる。具体的には、便器洗浄タンク4Fの下端から下方に延びる部分が第1電極31Fを形成し、洗浄管2の水平部21に、第2電極32Fが取り付けられる。第7実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
The lower end of the toilet
次に、図10を参照して、第8実施形態に係る水洗式便器1Gについて説明する。水洗式便器1Fは、タンク式である点で第7実施形態と共通する。水洗式便器1Fは、洗浄管2Gが樹脂製である点で、第8実施形態と異なる。
Next, the
一対の電極31G、32Gは、延長部22の側面に間隔を空け、上下方向に並んで配置される。通常時は、一対の電極31G、32Gは、水に触れていない。詰まりが生じると、ボウル部110内の水位が上がり、洗浄管2Gの水平部21を満たして延長部22の下側より上方へ上がってくる。延長部22に設けられた一対の電極31G、32Gにおける下方側の電極31Gが水に触れ、上方側の電極32Gは、電極31Gに遅れて水に触れる。延長部22内の水位を検知することによっても、静電センサ3Gを用いて便器本体11の詰まりを検知することができ、第1実施形態と同様の効果を奏する。
The pair of
第1実施形態では、静電センサ3を便器本体11の洗浄後、所定時間経過した後に通電させた。しかし、図11に示すように、便器本体11の洗浄時から通電させておいてもよい(S1)。具体的には、フラッシュバルブ4が通電して弁を開く前(S2)から、静電センサ3を通電しておいてもよい。このように構成すると、洗浄毎に電極が洗浄水に触れるため(S3)、静電センサ3が検知可能な状態にあるか、故障していないかどうかを検知することができる(S4)。検知した水位が予め設定された数値の範囲内であれば(S5)、異常なしと判定され(S6)、次の便器本体11の洗浄時まで通電され続ける。洗浄水を供給しても、センサが洗浄水を検知しないときは、静電センサが故障していると制御部が判定し(S7)、異常事態を報知することができる(S8)。
In the first embodiment, the electrostatic sensor 3 is energized after a predetermined time has elapsed after cleaning the toilet bowl
上記説明した実施形態は、適宜組み合わせてよい。洗浄管は、金属であっても樹脂であってもよい。静電センサは、水位を検知することができれば電極を設ける位置は問わない。第2実施形態以降の説明において、処理部は図から省略して示されているが、電極と制御部とが電気的に接続されていれば、処理部の配置や構成は適宜変更してよい。 The embodiments described above may be combined as appropriate. The cleaning tube may be made of metal or resin. The electrostatic sensor may be provided at any position as long as it can detect the water level. In the description of the second and subsequent embodiments, the processing unit is omitted from the drawing, but if the electrode and the control unit are electrically connected, the arrangement and configuration of the processing unit may be appropriately changed. ..
1 水洗式便器、 2 洗浄管、 3 静電センサ、 11 便器本体、 31 電極、 32 電極、 321 絶縁体、 23a ねじ溝23a(挿入長さ調節機構)、 34 インサートナット(挿入長さ調節機構)
1 Flush toilet, 2 Wash tube, 3 Electrostatic sensor, 11 Toilet body, 31 Electrode, 32 Electrode, 321 Insulator,
Claims (7)
前記便器本体に接続される洗浄管と、
前記洗浄管に設けられ、水位を検知する静電センサと、を備える水洗式便器。 Toilet bowl body and
The cleaning pipe connected to the toilet body and
A flush toilet equipped with an electrostatic sensor for detecting the water level, which is provided in the washing pipe.
前記一対の電極のうち、一方の電極は、金属製の前記洗浄管により構成され、他方の電極は、絶縁体により被覆された状態で前記洗浄管に接続される、請求項1に記載の水洗式便器。 The electrostatic sensor has a pair of electrodes.
The water washing according to claim 1, wherein one of the pair of electrodes is formed of the metal washing tube, and the other electrode is connected to the washing tube in a state of being covered with an insulator. Flush toilet.
前記静電センサは、前記洗浄管に接続される一対の電極を有する、請求項1に記載の水洗式便器。 The cleaning tube is made of resin and is made of resin.
The flush toilet according to claim 1, wherein the electrostatic sensor has a pair of electrodes connected to the washing tube.
The flush toilet according to any one of claims 1 to 5, wherein the electrostatic sensor is energized from the time of cleaning the toilet body.
Priority Applications (1)
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JP2020037944A JP2021139169A (en) | 2020-03-05 | 2020-03-05 | Flush toilet |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7482396B2 (en) | 2020-08-28 | 2024-05-14 | Toto株式会社 | Toilet equipment |
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2020
- 2020-03-05 JP JP2020037944A patent/JP2021139169A/en active Pending
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