JP2021136516A - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Yosuke Ohashi
洋介 大橋
昌輝 古田
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昌輝 古田
裕己 河野
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裕己 河野
繁則 新田
Shigenori Nitta
繁則 新田
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Abstract

【課題】回路故障及び電波環境異常等の異常が発生し得ることを考慮した無線通信の仕組みを提供する。【解決手段】システムにおいて、携帯器100は、他の通信装置との間で第1の無線通信規格と第2の無線通信規格に準拠した無線通信を行い、行った無線通信の結果に応じた処理を行う無線通信部を備える通信装置であって、無線通信部は、通信装置が行った2つの無線通信規格のうちの一方が行った無線通信に発生した異常に関する処理である異常処理を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、通信装置及び通信方法に関する。
近年では、無線通信が様々な分野で利用されている。例えば、下記特許文献1では、無線信号を送信してからその応答としての無線信号を受信するまでの期間に基づいて、装置間の距離を測定する技術が開示されている。
特開平11−208419号公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術では、回路故障及び電波環境異常等の異常が発生し得ることが何ら考慮されていなかった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、異常が発生し得ることを考慮した無線通信の仕組みを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、通信装置であって、他の通信装置との間で無線通信を行い、行った無線通信の結果に応じた処理を行う無線通信部、を備え、前記無線通信部は、前記通信装置が行った無線通信に発生した異常に関する処理である異常処理を行う、通信装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、他の通信装置との間で無線通信を行い、行った無線通信の結果に応じた処理を行う通信装置において、前記通信装置が行った無線通信に発生した異常に関する処理である異常処理を行うこと、を含む通信方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、異常が発生し得ることを考慮した無線通信の仕組みが提供される。
本発明の一実施形態に係るシステムの構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るシステムにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係るシステムにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係るシステムにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係るシステムにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.構成例>
図1は、本発明の一実施形態に係るシステム1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係るシステム1は、携帯機100、及び通信ユニット200を含む。本実施形態における通信ユニット200は、車両202に搭載される。車両202は、ユーザの利用対象の一例である。
本発明には、被認証者側の通信装置(以下、第1の通信装置とも称する)と、認証者側の通信装置(以下、第2の通信装置とも称する)と、が関与する。図1に示した例では、携帯機100が第1の通信装置の一例であり、通信ユニット200が第2の通信装置の一例である。
ユーザ(例えば、車両202のドライバー)が携帯機100を携帯して車両202に近づくと、携帯機100と車両202に搭載された通信ユニット200との間で認証のための無線通信が行われる。そして、認証が成功すると、車両202のドア錠がアンロックされたりエンジンが始動されたりして、車両202はユーザにより利用可能な状態になる。このようなシステムは、スマートエントリーシステムとも称される。以下、各構成要素について順に説明する。
(1)携帯機100
携帯機100は、ユーザにより携帯される任意の装置として構成される。任意の装置として、電子キー、スマートフォン、及びウェアラブル端末等が挙げられる。
図1に示すように、携帯機100は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120を含む。
−第1の無線通信部110
第1の無線通信部110は、通信ユニット200との間で無線通信を行う。とりわけ、第1の無線通信部110は、第3の無線通信部210との間で無線通信を行う。第1の無線通信部110は、第1の無線通信規格に準拠した通信を行う。第1の無線通信規格については、後に詳しく説明する。
図1に示すように、第1の無線通信部110は、無線通信IF(インタフェース)111、記憶部113、及び通信制御部114を含む。
無線通信IF111は、通信ユニット200の第3の無線通信部210との間で無線通信を行う機能を有する。とりわけ、無線通信IF111は、第1の無線通信規格に準拠した通信を行う機能を有する。無線通信IF111は、例えば、アンテナ、及びアンテナを介して無線信号を送受信するための回路等により構成される。
記憶部113は、第1の無線通信部110の動作のための各種情報を記憶する。記憶部113は、例えば、不揮発性の記録媒体により構成される。
通信制御部114は、第1の無線通信部110による動作全般を制御する。一例として、通信制御部114は、無線通信IF111を制御して、通信ユニット200との通信を行う。他の一例として、通信制御部114は、第2の無線通信部120との間で通信を行う。他の一例として、通信制御部114は、記憶部113からの情報の読み出し、及び記憶部113への情報の書き込みを行う。他の一例として、通信制御部114は、後述する第1の認証処理を制御する。他の一例として、通信制御部114は、後述する異常処理を制御する。通信制御部114は、例えば、MPU(Micro Processor Unit)等の回路により構成される。
−第2の無線通信部120
第2の無線通信部120は、通信ユニット200との間で無線通信を行う。とりわけ、第2の無線通信部120は、第4の無線通信部220との間で無線通信を行う。第2の無線通信部120は、第2の無線通信規格に準拠した通信を行う。第2の無線通信規格については、後に詳しく説明する。
図1に示すように、第2の無線通信部120は、無線通信IF121、記憶部123、及び通信制御部124を含む。
無線通信IF121は、通信ユニット200の第4の無線通信部220との間で無線通信を行う機能を有する。とりわけ、無線通信IF121は、第2の無線通信規格に準拠した通信を行う機能を有する。無線通信IF121は、例えば、アンテナ、及びアンテナを介して無線信号を送受信するための回路等により構成される。
記憶部123は、第2の無線通信部120の動作のための各種情報を記憶する。記憶部123は、例えば、不揮発性の記録媒体により構成される。
通信制御部124は、第2の無線通信部120による動作全般を制御する。一例として、通信制御部124は、無線通信IF121を制御して、通信ユニット200との通信を行う。他の一例として、通信制御部114は、第1の無線通信部110との間で通信を行う。他の一例として、通信制御部124は、記憶部123からの情報の読み出し、及び記憶部123への情報の書き込みを行う。他の一例として、通信制御部124は、後述する第2の認証処理を制御する。他の一例として、通信制御部124は、後述する異常処理を制御する。通信制御部124は、例えば、MPU等の回路により構成される。
−無線通信部間の通信
第1の無線通信部110と第2の無線通信部120との間では、通信が行われる。第1の無線通信部110と第2の無線通信部120との間で行われる通信には、任意の通信方式が採用され得る。任意の通信方式の一例は、クロックに同期させて通信を行う通信方式である同期式シリアル通信である。同期式シリアル通信の一例は、SPI(Serial Peripheral Interface)通信である。SPI通信は、通信を制御するマスタとマスタ以外のスレーブとが、4本の信号線で接続されて双方向に信号を送受信する通信方式である。
−第1の無線通信規格及び第2の無線通信規格について
第1の無線通信規格は、第2の無線通信規格と比較して、利得が高いこと、及び受信側の消費電力が低いこと、の少なくともいずれかの要件を満たすことが望ましい。
これらの要件を満たす具体例として、第2の無線通信規格では、第1の無線通信規格における搬送波の周波数よりも高い周波数の搬送波が用いられてもよい。搬送波の周波数が高いほど距離に応じた減衰が大きくなるため利得が低くなり、搬送波の周波数が低いほど距離に応じた減衰が小さくなるため利得が高くなり、利得に関する上記要件が満たされるためである。また、搬送波の周波数が高いほど受信側のサンプリング周波数が高くなるので受信側の消費電力が高くなり、搬送波の周波数が低いほど受信側のサンプリング周波数が低くなるので受信側の消費電力が低くなり、受信側の消費電力に関する上記要件が満たされるためである。なお、サンプリング周波数が、搬送波の周波数の最大値に応じて設定されることを考慮すれば、第2の無線通信規格における搬送波の最大周波数が第1の無線通信規格における搬送波の最大周波数よりも高いこと、が少なくとも満たされればよい。
例えば、第1の無線通信規格では、超短波(UHF:Ultra-High Frequency)及び長波(LF:Low Frequency)帯の信号が使用されてもよい。典型的なスマートエントリーシステムにおいては、携帯機100から通信ユニット200への送信にUHF帯の信号が使用される。また、通信ユニット200から携帯機100への送信にLF帯の信号が使用される。以下では、第1の無線通信部110は、UHF帯の信号及びLF帯の信号での通信が可能に構成されるものとして説明する。即ち、以下では、第1の無線通信部110は、UHF帯の信号を通信ユニット200へ送信するものとする。また、第1の無線通信部110は、通信ユニット200からLF帯の信号を受信するものとする。
例えば、第2の無線通信規格では、UWB(Ultra-Wide Band)を用いた信号が使用される。UWBによるインパルス方式の信号は、測距を高精度に行うことができるという特性を有する。すなわち、UWBによるインパルス方式の信号は、ナノ秒以下の非常に短いパルス幅の電波を使用することで電波の空中伝搬時間を高精度に測定することができ、伝搬時間に基づく測距を高精度に行うことができる。ここで、測距とは、信号を送受信する装置間の距離を測定することを指す。以下では、第2の無線通信部120は、UWBを用いた信号での通信が可能に構成されるものとして説明する。
(2)通信ユニット200
通信ユニット200は、車両202に対応付けて設けられる。ここでは、通信ユニット200は車両202に搭載されるものとする。搭載位置の例として、車両202の車室内に通信ユニット200が設置される、又は通信ユニット200が通信モジュールとして車両202に内蔵される等が挙げられる。他にも、車両202の駐車場に通信ユニット200が設けられる等、ユーザの利用対象と通信ユニット200とが別体として構成されてもよい。その場合、通信ユニット200は、携帯機100との通信結果に基づいて、車両202に制御信号を無線送信し、車両202を遠隔で制御し得る。
図1に示すように、通信ユニット200は、第3の無線通信部210、第4の無線通信部220、及び制御部230を含む。
−第3の無線通信部210
第3の無線通信部210は、携帯機100との間で無線通信を行う。とりわけ、第3の無線通信部210は、第1の無線通信部110との間で無線通信を行う。第3の無線通信部210は、第1の無線通信規格に準拠した通信を行う。以下では、第3の無線通信部210は、UHF帯の信号及びLF帯の信号での通信が可能に構成されるものとして説明する。即ち、以下では、第3の無線通信部210は、LF帯の信号を携帯機100へ送信するものとする。また、第3の無線通信部210は、携帯機100からUHF帯の信号を受信するものとする。
図1に示すように、第3の無線通信部210は、無線通信IF211、記憶部213、及び通信制御部214を含む。
無線通信IF211は、携帯機100の第1の無線通信部110との間で無線通信を行う機能を有する。とりわけ、無線通信IF211は、第1の無線通信規格に準拠した通信を行う機能を有する。無線通信IF211は、例えば、アンテナ、及びアンテナを介して無線信号を送受信するための回路等により構成される。
記憶部213は、第3の無線通信部210の動作のための各種情報を記憶する。記憶部213は、例えば、不揮発性の記録媒体により構成される。
通信制御部214は、第3の無線通信部210による動作全般を制御する。一例として、通信制御部214は、無線通信IF211を制御して、携帯機100との通信を行う。他の一例として、通信制御部214は、記憶部213からの情報の読み出し、及び記憶部213への情報の書き込みを行う。他の一例として、通信制御部214は、後述する第1の認証処理を制御する。通信制御部214は、例えば、ECU(Electronic Control Unit)等の回路により構成される。
−第4の無線通信部220
第4の無線通信部220は、携帯機100との間で無線通信を行う。とりわけ、第4の無線通信部220は、第2の無線通信部120との間で無線通信を行う。第4の無線通信部220は、第2の無線通信規格に準拠した通信を行う。以下では、第4の無線通信部220は、UWBを用いた信号での通信が可能に構成されるものとして説明する。
図1に示すように、第4の無線通信部220は、無線通信IF221、記憶部223、及び通信制御部224を含む。
無線通信IF221は、携帯機100の第2の無線通信部120との間で無線通信を行う機能を有する。とりわけ、無線通信IF221は、第2の無線通信規格に準拠した通信を行う機能を有する。無線通信IF121は、例えば、アンテナ、及びアンテナを介して無線信号を送受信するための回路等により構成される。
記憶部223は、第4の無線通信部220の動作のための各種情報を記憶する。記憶部223は、例えば、不揮発性の記録媒体により構成される。
通信制御部224は、第4の無線通信部220による動作全般を制御する。一例として、通信制御部224は、無線通信IF221を制御して、携帯機100との通信を行う。他の一例として、通信制御部224は、記憶部223からの情報の読み出し、及び記憶部223への情報の書き込みを行う。他の一例として、通信制御部214は、後述する第2の認証処理を制御する。通信制御部224は、例えば、ECU等の回路により構成される。
−制御部230
制御部230は、通信ユニット200による動作先般を制御する。一例として、制御部230は、第3の無線通信部210及び第4の無線通信部220を制御して、携帯機100との通信を行う。他の一例として、制御部230は、後述する異常処理に関する処理を行う。
制御部230は、車両202に搭載された他の装置を制御してもよい。一例として、制御部230は、車両202のドア錠を制御するドアロック制御部として機能し、ドア錠のロック及びアンロックを行ってもよい。また、制御部230は、車両202のエンジンを制御するエンジン制御部として機能し、エンジンの始動/停止を行ってもよい。なお、車両202に備えられる動力源は、エンジンの他にモータ等であってもよい。制御部230は、例えば、ECU等の回路により構成される。
−構成要素間の通信
第3の無線通信部210、第4の無線通信部220、及び制御部230は、CAN(Controller Area Network)及びLIN(Local Interconnect Network)等の車載ネットワークにより接続され、互いに情報を送受信することができる。
<2.技術的課題>
第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120が行う無線通信には、異常が発生し得る。無線通信に発生し得る異常とは、無線通信が成立しないことである。
無線通信に発生し得る異常の一例は、無線信号の送信に失敗することである。無線信号の送信に失敗することの一例は、無線信号を生成する処理に失敗することである。
無線通信に発生し得る異常の他の一例は、無線信号の受信に失敗することである。無線信号の受信に失敗することの一例は、受信電力が規定の閾値よりも低いことである。かかる規定の閾値は、例えば、無線信号を検出可能な受信電力の下限である。無線信号の受信に失敗することの他の一例は、受信した無線信号にビットエラーが生じていることである。なお、ビットエラーとは、無線通信路上でビットが反転することを指す。
無線通信に異常が発生する要因の一例は、通信環境不良である。通信環境不良の一例は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120が送信する又は受信する無線信号が、他の無線信号からの干渉を受けることである。通信環境不良の他の一例は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120が送信する又は受信する無線信号が遮蔽物等により遮蔽されることである。通信環境不良が発生した場合、無線信号の受信電力が低下したり、ビットエラーが発生したりして、無線通信に異常が発生し得る。
無線通信に異常が発生する要因の他の一例は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120の故障が挙げられる。故障には、回路が焼き切れる等のハードウェアの故障と、プログラムが正しく動作しない等のソフトウェアの故障とが含まれる。
ここで、携帯機100のようなユーザに携帯される装置の受信感度は、人体の影響で悪化し得る。受信感度とは、無線通信に必要な受信品質を確保できる最小の受信電力である。そして、無線信号の送信に使用される周波数帯が、UWB及びBLEで使用される周波数帯のように高周波数帯であるほど、人体の影響で受信感度が悪化する度合いは大きくなる。そのため、故障が発生していない場合であっても、通信環境不良を要因とする無線通信に異常が発生してしまい得る。
通信環境不良を要因とする無線通信の異常は、携帯機100を通信ユニット200に近づけたり、携帯機100と通信ユニット200との間の直線経路をユーザの体で遮蔽しないようにしたりすることで、解消され得る。一方で、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120の故障は、そのような措置では解消されないので、修理されることが望ましい。
そこで、本実施形態では、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120が行う無線通信に異常が発生した場合に、その要因が故障であるか否かを判定する。これにより、通信環境不良を要因とする無線通信の異常が発生した場合であっても、修理が促されてしまうような不都合を回避することが可能となる。さらに、本実施形態では、発生した異常を携帯機100から外部に通知する。これにより、故障の修理を適切に促すことが可能となる。
<3.技術的特徴>
(1)2段階認証
本実施形態に係る携帯機100及び通信ユニット200は、複数の認証処理を段階的に行う。複数段階の認証処理の全てが成功裏に完了した場合に認証が成功し、少なくとも一部の認証処理において異常が発生した場合に認証が失敗する。一例として、ここでは2段階認証が行われるものとする。
1段階目の認証処理(以下、第1の認証処理とも称する)は、例えばチャレンジレスポンス認証を含む。チャレンジレスポンス認証とは、認証者がチャレンジを生成して被認証者に送信し、被認証者がチャレンジに基づいてレスポンスを生成して認証者に送信し、認証者がレスポンスに基づき被認証者の認証を行う方式である。典型的には、チャレンジは乱数であり認証のたびに変化するので、チャレンジレスポンス認証はいわゆるリプレイアタックに耐性を有する。また、レスポンスは被認証者の情報(例えば、ID(identifier)及びパスワード等)に基づいて生成され、即ちID及びパスワードそのものは送受信されないので、盗聴が防止される。
第1の認証処理に後続して行われる、2段階目の認証処理(以下、第2の認証処理とも称する)は、例えば、距離に基づく認証である。距離に基づく認証は、携帯機100と通信ユニット200との間の距離を測定する測距処理、及び測距処理による距離の測定結果に基づき認証する処理を含む。測距処理については、次節で詳しく説明する。距離の測定結果に基づき認証する処理では、通信ユニット200は、測定した距離が規定条件を満たすか否かにより携帯機100の認証を行う。例えば、通信ユニット200は、測定した距離が規定値以下であれば認証成功を判定し、そうでない場合には認証失敗を判定する。チャレンジレスポンス認証に加えて距離に基づく認証を行うことで、セキュリティをより強化することができる。
一例として、第1の認証処理では、第1の無線通信規格に準拠して信号が送受信される。即ち、第1の認証処理では、第1の無線通信部110と第3の無線通信部210との間で無線通信が行われる。これにより、チャレンジ及びレスポンスといったデータの送受信を含む第1の認証処理を、より利得が高い第1の無線通信規格を用いて効率よく行うことができる。
一例として、第2の認証処理では、第2の無線通信規格に準拠して信号が送受信される。即ち、第2の認証処理では、第2の無線通信部120と第4の無線通信部220との間で無線通信が行われる。これにより、距離に基づく認証を含む第2の認証処理を、より測距に適した第2の無線通信規格を用いて高精度に行うことができる。
第1の認証処理に先行して、起動を指示するウェイクアップ信号、及びウェイクアップ信号に対する応答の送受信が行われてもよい。ウェイクアップ信号により、受信側をスリープ状態から復帰させることができる。ウェイクアップ信号に対する応答としては、起動することを示す肯定応答(ACK:Acknowledgement)信号、及び起動しないことを示す否定応答(NACK:Negative Acknowledgement)信号が挙げられる。
−測距処理
本実施形態に係る携帯機100及び通信ユニット200は、携帯機100と通信ユニット200との間の距離を測定する測距処理を行う。測距処理においては、測距処理のための信号が送受信され得る。
測距処理のための信号の一例は、測距用信号である。測距用信号は、装置間の距離を測定するために送受信される信号である。測距用信号は、計測の対象となる信号でもある。例えば、測距用信号の送受信にかかる時間が計測される。測距用信号は、データを格納するペイロード部分を有さないフレームフォーマットで構成される。測距処理においては、装置間で複数の測距用信号が送受信され得る。複数の測距用信号のうち、一方の装置から他方の装置へ送信される測距用信号を第1の測距用信号とも称する。そして、第1の測距用信号を受信した装置から、第1の測距用信号を送信した装置へ送信される測距用信号を、第2の測距用信号とも称する。
測距処理のための信号の他の一例は、データ信号である。データ信号は、データを格納して搬送する信号である。データ信号は、データを格納するペイロード部分を有するフレームフォーマットで構成される。
測距処理の動作を以下で詳細に説明する。
まず、携帯機100は、第1の測距用信号を送信し、第1の測距用信号を受信した通信ユニット200から第1の測距用信号の応答として送信された第2の測距用信号を受信する。携帯機100における第1の測距用信号の送信時刻から第2の測距用信号の受信時刻までの時間を、ΔT1とする。携帯機100は、時間ΔT1を計測する。
他方、通信ユニット200は、携帯機100から第1の測距用信号を受信し、携帯機100に第1の測距用信号の応答として第2の測距用信号を送信する。携帯機100における第1の測距用信号の受信時刻から第2の測距用信号の送信時刻までの時間を、ΔT2とする。通信ユニット200は、時間ΔT2を計測する。
携帯機100は、計測した時間ΔT1を示す情報を含むデータ信号を通信ユニット200に送信する。そして、かかるデータ信号を受信した通信ユニット200は、携帯機100から受信したデータ信号により示されるΔT1と計測したΔT2とに基づいて、携帯機100と通信ユニット200との間の距離を計算する。具体的には、ΔT1からΔT2を差し引いた値を2で割ることで片道の信号送受信にかかる時間が計算され、かかる時間に信号の速度を掛けることで、携帯機100と通信ユニット200との間の距離が計算される。
(2)異常処理
第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120の各々は、通信ユニット200との間で無線通信を行い、行った無線通信の結果に応じた処理を行う。無線通信の結果の一例は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120の各々が無線信号の送信に成功したか否かである。無線通信の結果の他の一例は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120の各々が無線信号の受信に成功したか否かである。無線通信の結果の他の一例は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120の各々が受信した無線信号そのものである。
また、ここでの無線通信の結果とは、2段階認証において実行された無線通信の結果であってもよい。一例として、2段階認証における無線通信が全て実行された後に、2段階認証において実行された無線通信の結果に応じた処理が実行されてもよい。他の一例として、2段階認証における無線通信が実行される度に、無線通信の結果に応じた処理が実行される等、2段階認証と無線通信の結果に応じた処理とが並列的に実行されてもよい。
無線通信の結果に応じた処理の一例は、通信ユニット200(即ち、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120)が行った無線通信に発生した異常に関する処理である異常処理である。異常処理が行われることで、異常が発生し得ることを考慮した無線通信の仕組みが実現される。
異常処理は、以下に説明する第1の異常処理及び第2の異常処理に大別される。以下、各々の異常処理について詳しく説明する。
(2−1)第1の異常処理
第1の異常処理は、無線通信を行った無線通信部(即ち、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120の各々)自身により実行される、行った無線通信に発生した異常に関する処理である。即ち、第1の無線通信部110は、第1の無線通信部110が行った無線通信に発生した異常に関する第1の異常処理を行う。また、第2の無線通信部120は、第2の無線通信部120が行った無線通信に発生した異常に関する第1の異常処理を行う。第1の異常処理によれば、無線通信部が他の無線通信部と協働せずとも、単体で異常処理を行うことが可能となる。
以下では、一例として、第1の無線通信部110が行う第1の異常処理について主に説明する。第2の無線通信部120が行う第1の異常処理についても、以下の説明が同様に成り立つ。第2の無線通信部120が行う第1の異常処理については、以下の説明のうち「第1の無線通信部110」を「第2の無線通信部120」に読み替えればよい。なお、必要に応じて、第2の無線通信部120が行う第1の異常処理についても言及する場合がある。
−無線通信に異常が発生したか否かの判定
(第1の無線通信部110における判定)
第1の異常処理は、無線通信に異常が発生したか否かを判定することを含む。第1の無線通信部110は、第1の無線通信部110が行った無線通信の結果に基づいて、無線通信に異常が発生したか否かを判定する。第1の無線通信部110は、以下に説明する判定基準の少なくともいずれかに基づいて、無線通信に異常が発生したか否かを判定する。
判定基準の一例は、通信ユニット200から受信した無線信号の受信電力が規定の閾値を超えるか否かである。かる規定の閾値は、例えば、無線信号を検出可能な受信電力の下限である。第1の無線通信部110は、受信電力が規定の閾値を超える場合に異常が発生していないと判定する。他方、第1の無線通信部110は、受信電力が規定の閾値を超えない場合に異常が発生していると判定する。
判定基準の他の一例は、通信ユニット200から受信した無線信号に発生したビットエラーの量である。例えば、第1の無線通信部110は、BER(bit error rate)が規定の閾値を超えない場合に異常が発生していないと判定する。他方、第1の無線通信部110は、BERが規定の閾値を超える場合に異常が発生していると判定する。
判定基準の他の一例は、通信ユニット200へ送信する無線信号を生成する処理、及び生成した無線信号をアンテナから送信する処理に成功したか否かである。例えば、第1の無線通信部110は、通信ユニット200へ送信する無線信号を生成する処理、及び生成した無線信号をアンテナから送信する処理に成功した場合に、異常が発生していないと判定する。他方、第1の無線通信部110は、通信ユニット200へ送信する無線信号を生成する処理、及び生成した無線信号をアンテナから送信する処理に失敗した場合に、異常が発生していると判定する。
(第2の無線通信部120における判定)
第1の異常処理は、無線通信に異常が発生したか否かを判定することを含む。第2の無線通信部120は、第2の無線通信部120が行った無線通信の結果に基づいて、無線通信に異常が発生したか否かを判定する。判定基準は、第1の無線通信部110に関し上記説明したものと同様である。
−無線通信に発生した異常の要因の判定
(第1の無線通信部110における判定)
第1の異常処理は、無線通信に発生した異常の要因を判定することを含む。詳しくは、第1の無線通信部110は、無線通信に発生した異常の要因が、通信環境不良であるか、第1の無線通信部110の故障であるか、を判定する。例えば、第1の無線通信部110は、無線通信に異常が発生したと判定する割合が規定の閾値を超える場合に、異常の要因は第1の無線通信部110の故障である、と判定する。また、第1の無線通信部110は、無線通信に異常が発生したと判定する割合が規定の閾値を超えない場合に、異常の要因は通信環境不良である、と判定する。なお、ここでの割合とは、無線通信に異常が発生したか否かを判定した回数を分母とし、無線通信に異常が発生したと判定した回数を分子とする数である。
(第2の無線通信部120における判定)
第1の異常処理は、無線通信に発生した異常の要因を判定することを含む。詳しくは、第2の無線通信部120は、無線通信に発生した異常の要因が、通信環境不良であるか、第2の無線通信部120の故障であるか、を判定する。判定基準は、第1の無線通信部110に関し上記説明したものと同様である。
−第1の異常情報の送信
(第1の無線通信部110による送信)
第1の異常処理は、第1の異常情報を通信ユニット200に送信することを含む。第1の無線通信部110が送信する第1の異常情報は、第1の無線通信部110が行った無線通信に発生した異常に関する情報である。例えば、第1の無線通信部110は、第1の無線通信部110が行った無線通信に発生した異常に関する情報である第1の異常情報を、通信ユニット200に送信する。これにより、通信ユニット200に第1の異常情報に応じた処理を実行させることが可能となる。
第1の異常情報は、第1の無線通信部110に発生した故障に関する情報を含み得る。故障に関する情報の一例は、第1の無線通信部110が故障したことを示す情報である。故障に関する情報の他の一例は、第1の無線通信部110に発生した故障の内容を示す情報である。故障に関する情報の他の一例は、第1の無線通信部110に故障が発生した前後の通信ログを示す情報である。故障に関する情報の他の一例は、第1の無線通信部110に故障が発生した時刻を示す情報である。故障に関する情報の他の一例は、故障が要因となって異常が発生した無線通信の回数である。
第1の異常情報は、第1の無線通信部110に発生した通信障害に関する情報を含み得る。通信障害に関する情報の一例は、通信障害が発生したことを示す情報である。通信障害に関する情報の他の一例は、発生した通信障害の内容を示す情報である。通信障害に関する情報の他の一例は、通信障害が発生した前後の通信ログを示す情報である。通信障害に関する情報の他の一例は、通信障害が発生した時刻を示す情報である。通信障害に関する情報の他の一例は、通信障害が要因となって異常が発生した無線通信の回数である。
第1の異常情報が上記情報を含むことで、異常の詳細を通信ユニット200に通知することが可能となる。
なお、第1の異常情報は、異常が発生していないことを示す情報を含んでいてもよい。
第1の異常情報は、携帯機100と通信ユニット200との認証のために送信される信号に含まれて、通信ユニット200へ送信されてもよい。例えば、第1の無線通信部110は、第1の認証処理において送受信される信号(例えば、チャレンジを含む信号、及びレスポンスを含む信号)に第1の異常情報を含めて、通信ユニット200に送信してもよい。これにより、第1の異常情報を別途送信せずに済む。もちろん、第1の異常情報は、他の信号に含まれず、別途送信されてもよい。
なお、第2の無線通信部120が行う第1の異常処理においては、第2の無線通信部120は、第2の認証処理において送受信される信号(例えば、測距用信号及びデータ信号)に第1の異常情報を含めて、通信ユニット200に送信してもよい。
(第2の無線通信部120による送信)
第1の異常処理は、第1の異常情報を通信ユニット200に送信することを含む。第2の無線通信部120が送信する第1の異常情報は、第2の無線通信部120が行った無線通信に発生した異常に関する情報である。第1の異常情報の内容は、第1の無線通信部110に関し上記説明したものと同様である。
−第1の異常情報の記憶
第1の異常処理は、第1の異常情報を記憶することを含んでいてもよい。例えば、第1の無線通信部110は、第1の無線通信部110が行った無線通信に発生した異常に関する情報である第1の異常情報を、記憶部113に記憶する。同様に、第2の無線通信部120は、第2の無線通信部120が行った無線通信に発生した異常に関する情報である第1の異常情報を、記憶部123に記憶する。これにより、携帯機100が修理に出された際に、記憶部113及び記憶部123に記憶された第1の異常情報が参照されて、適切な修理を受けることが可能となる。
(2−2)第2の異常処理
第2の異常処理は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120の一方が行った無線通信に発生した異常に関する処理である。そして、第2の異常処理は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120により実行される。例えば、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120は、第2の無線通信部120が行った無線通信に発生した異常に関する第2の異常処理を行う。また、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120は、第1の無線通信部110が行った無線通信に発生した異常に関する第2の異常処理を行う。これにより、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120の一方が故障し異常処理を行うことが困難な場合に、故障した一方と故障していない他方とが協働して異常処理を行うことが可能となる。
以下では、一例として、第1の無線通信部110が行った無線通信に発生した異常に関する第2の異常処理について主に説明する。第2の無線通信部120が行った無線通信に発生した異常に関する第2の異常処理についても、以下の説明が同様に成り立つ。第2の無線通信部120が行った無線通信に発生した異常に関する第2の異常処理については、以下の説明のうち「第1の無線通信部110」を「第2の無線通信部120」に読み替え、「第2の無線通信部120」を「第1の無線通信部110」に読み替えればよい。なお、必要に応じて、第2の無線通信部120が行った無線通信に発生した異常に関する第2の異常処理についても言及する場合がある。
−無線通信に異常が発生したか否かの判定、及び以上の要因の判定
第2の異常処理は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120の各々が、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120の各々が行う無線通信の状態を示す状態情報を互いに送受信し合うことを含む。さらに、第2の異常処理は、相手から受信した状態情報に基づいて相手の無線通信に異常が発生したか否かを判定することを含む。例えば、第2の異常処理は、第1の無線通信部110が、第1の無線通信部110が行う無線通信の状態を示す状態情報を第2の無線通信部120に送信することを含む。さらに、第2の異常処理は、第2の無線通信部120が、第1の無線通信部110から受信した状態情報に基づいて、第1の無線通信部110が行う無線通信に異常が発生したか否かを判定することを含む。
状態情報の一例は、通信ユニット200から受信した無線信号の受信電力を示す情報である。この場合、第1の無線通信部110が行う無線通信に異常が発生したか否かの判定基準の一例は、第1の無線通信部110が通信ユニット200から受信した無線信号の受信電力が規定の閾値を超えるか否かである。かる規定の閾値は、例えば、無線信号を検出可能な受信電力の下限である。第2の無線通信部120は、第1の無線通信部110における受信電力が規定の閾値を超える場合に異常が発生していないと判定する。他方、第2の無線通信部120は、第1の無線通信部110における受信電力が規定の閾値を超えない場合に異常が発生していると判定する。
状態情報の他の一例は、通信ユニット200から受信した無線信号に発生したビットエラーを示す情報である。この場合、第1の無線通信部110が行う無線通信に異常が発生したか否かの判定基準の一例は、第1の無線通信部110が通信ユニット200から受信した無線信号に発生したビットエラーの量である。例えば、第2の無線通信部120は、第1の無線通信部110が受信した無線信号のBERが規定の閾値を超えない場合に異常が発生していないと判定する。他方、第2の無線通信部120は、第1の無線通信部110が受信した無線信号のBERが規定の閾値を超える場合に異常が発生していると判定する。
状態情報の他の一例は、通信ユニット200へ送信する無線信号を生成する処理、及び生成した無線信号をアンテナから送信する処理に成功したか否かを示す情報である。この場合、第1の無線通信部110が行う無線通信に異常が発生したか否かの判定基準の一例は、第1の無線通信部110が、通信ユニット200へ送信する無線信号を生成する処理、及び生成した無線信号をアンテナから送信する処理に、成功したか否かである。第2の無線通信部120は、第1の無線通信部110が通信ユニット200へ送信する無線信号を生成する処理、及び生成した無線信号をアンテナから送信する処理に成功した場合に、異常が発生していないと判定する。他方、第2の無線通信部120は、第1の無線通信部110が、通信ユニット200へ送信する無線信号を生成する処理、及び生成した無線信号をアンテナから送信する処理に失敗した場合に、異常が発生していると判定する。
さらに、第2の異常処理は、無線通信に発生した異常の要因を判定することを含む。詳しくは、第2の無線通信部120は、第1の無線通信部110が行った無線通信に発生した異常の要因が、通信環境不良であるか、第1の無線通信部110の故障であるか、を判定する。例えば、第2の無線通信部120は、第1の無線通信部110が行った無線通信に異常が発生したと判定する割合が規定の閾値を超える場合に、異常の要因は第1の無線通信部110の故障である、と判定する。また、第2の無線通信部120は、第1の無線通信部110が行った無線通信に異常が発生したと判定する割合が規定の閾値を超えない場合に、異常の要因は通信環境不良である、と判定する。
なお、第2の異常処理は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120の各々が、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120の各々自身が行う無線通信に異常が発生したか否かを判定することを含んでいてもよい。例えば、第1の無線通信部110が行う無線通信に異常が発生したか否かを、第1の無線通信部110自身が判定してもよい。この場合、状態情報は、第1の無線通信部110が行う無線通信に異常が発生したか否かを示す情報を含む。そして、第2の無線通信部120は、受信した状態情報に従って、第1の無線通信部110が行う無線通信に異常が発生したか否かを判定(例えば、認識)する。
また、第2の異常処理は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120の各々が、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120の各々自身が行う無線通信に発生した異常の要因を判定することを含んでいてもよい。例えば、第1の無線通信部110が行う無線通信に発生した異常の要因を、第1の無線通信部110自身が判定してもよい。この場合、状態情報は、第1の無線通信部110が行う無線通信に発生した異常の要因を示す情報を含む。そして、第2の無線通信部120は、受信した状態情報に従って、第1の無線通信部110が行う無線通信に発生した異常の要因を判定(例えば、認識)する。
−第2の異常情報の送信
第2の異常処理は、第2の異常情報を通信ユニット200に送信することを含む。第2の異常情報は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120のうち一方により送信される、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120のうち他方が行った無線通信に発生した異常に関する情報である。例えば、第2の無線通信部120は、第1の無線通信部110が行った無線通信に発生した異常に関する情報である第2の異常情報を、通信ユニット200に送信する。これにより、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120のうち、無線通信に異常が発生していない側が、第2の異常情報を送信することができる。従って、通信ユニット200が第2の異常情報の受信に成功する確率を、通信ユニット200が第1の異常情報の受信に成功する確率よりも、高めることができる。第1の異常情報は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120のうち、無線通信に異常が発生した側により送信されるためである。
第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120のうち一方により送信される第2の異常情報は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120のうち他方に発生した故障に関する情報を含み得る。ここで、第2の異常情報が第2の無線通信部120により送信される場合、他方とは第1の無線通信部110である。故障に関する情報の例については、第1の異常情報に関し上記説明した通りである。
第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120のうち一方により送信される第2の異常情報は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120のうち他方に発生した通信障害に関する情報を含み得る。ここで、第2の異常情報が第2の無線通信部120により送信される場合、他方とは第1の無線通信部110である。通信障害に関する情報の例については、第1の異常情報に関し上記説明した通りである。
第2の異常情報が上記情報を含むことで、異常の詳細を通信ユニット200に通知することが可能となる。
なお、第2の異常情報は、異常が発生していないことを示す情報を含んでいてもよい。
第2の異常情報は、携帯機100と通信ユニット200との認証のために送信される信号に含まれて、通信ユニット200へ送信されてもよい。例えば、第2の無線通信部120は、第2の認証処理において送受信される信号(例えば、測距用信号及びデータ信号)に第2の異常情報を含めて、通信ユニット200に送信してもよい。これにより、第2の異常情報を別途送信せずに済む。もちろん、第2の異常情報は、他の信号に含まれず、別途送信されてもよい。
なお、第2の無線通信部120が行った無線通信に発生した異常に関する第2の異常処理においては、第1の無線通信部110は、第1の認証処理において送受信される信号(例えば、チャレンジを含む信号、及びレスポンスを含む信号)に第2の異常情報を含めて、通信ユニット200に送信してもよい。
−第2の異常情報の記憶
第2の異常処理は、第2の異常情報を記憶することを含んでいてもよい。例えば、第2の無線通信部120は、第1の無線通信部110が行った無線通信に発生した異常に関する情報である第2の異常情報を、記憶部123に記憶する。これにより、携帯機100が修理に出された際に、記憶部123に記憶された第2の異常情報が参照されて、適切な修理を受けることが可能となる。
−初期化
第2の異常処理は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120のうち一方が、無線通信に異常が発生したと判定された他方を初期化することを含んでいてもよい。例えば、第2の無線通信部120は、第1の無線通信部110が行った無線通信に異常が発生したと判定された場合、第1の無線通信部110を初期化してもよい。初期化することで、無線通信に発生した異常が解消されることが期待される。
−通信停止
第2の異常処理は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120のうち一方が、無線通信に異常が発生したと判定された他方による無線通信を停止することを含んでいてもよい。例えば、第2の無線通信部120は、第1の無線通信部110が行った無線通信に異常が発生したと判定された場合、第1の無線通信部110による無線通信を停止してもよい。なお、第2の無線通信部120は、第1の無線通信部110が行った無線通信に発生した異常の要因が第1の無線通信部110の故障である場合に限定して、第1の無線通信部110による無線通信を停止してもよい。いずれの場合も、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120のうち、異常が発生していない側のみで無線通信を行うことができるので、通信成功確率を向上させることができる。
第1の無線通信部110による無線通信が停止された場合、2段階認証における第1の認証処理は省略されてもよい。若しくは、第1の無線通信部110による無線通信が停止された場合、第1の認証処理における無線通信は、第2の無線通信部120により行われてもよい。いずれの場合も、2段階認証自体が実行不能になることを防止することができる。
なお、第2の無線通信部120が行った無線通信に発生した異常に関する第2の異常処理においては、第2の無線通信部120による無線通信が停止された場合、2段階認証における第2の認証処理は省略されてもよい。若しくは、第2の無線通信部120による無線通信が停止された場合、第2の認証処理における無線通信は、第1の無線通信部110により行われてもよい。いずれの場合も、2段階認証自体が実行不能になることを防止することができる。
(2−3)通信ユニット200側の処理
通信ユニット200の制御部230は、第3の無線通信部210及び第4の無線通信部220の少なくともいずれかにより第1の異常情報及び第2の異常情報の少なくともいずれかが受信された場合、受信した情報に応じた処理を行う。
例えば、制御部230は、受信した情報に基づく出力を行ってもよい。一例として、制御部230は、車両202に搭載されたディスプレイ及びスピーカ等から、受信した情報を出力してもよい。他の一例として、制御部230は、ユーザに対し修理を促す情報を出力してもよい。他の一例として、制御部230は、第1の異常情報及び第2の異常情報を、記憶部213及び記憶部223の少なくともいずれかに記憶させてもよい。そして、車両202の車載ネットワークに診断装置が接続された際に、記憶部213及び記憶部223に記憶された第1の異常情報及び第2の異常情報を診断装置に送信してもよい。
例えば、制御部230は、第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120のうち無線通信に異常が発生したと判定された一方との通信を停止し、他方による通信のみ行ってもよい。
一例として、制御部230は、第1の無線通信部110が行った無線通信に異常が発生したと判定された場合、第3の無線通信部210と第1の無線通信部110との通信を停止し、第4の無線通信部220と第2の無線通信部120との通信のみ行ってもよい。そして、2段階認証における第1の認証処理は省略されてもよい。若しくは、第1の認証処理における無線通信を、第4の無線通信部220により行ってもよい。いずれの場合も、2段階認証自体が実行不能になることを防止することができる。
他の一例として、制御部230は、第2の無線通信部120が行った無線通信に異常が発生したと判定された場合、第4の無線通信部220と第2の無線通信部120との通信を停止し、第3の無線通信部210と第1の無線通信部110との通信のみ行ってもよい。そして、2段階認証における第2の認証処理は省略されてもよい。若しくは、第2の認証処理における無線通信を、第3の無線通信部210により行ってもよい。いずれの場合も、2段階認証自体が実行不能になることを防止することができる。
(3)処理の流れ
−第1の異常処理の一例
図2は、本実施形態に係るシステム1により実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図2に示すように、本シーケンスには、携帯機100及び通信ユニット200が関与する。
まず、第1の認証処理として、チャレンジレスポンス認証が行われる。
詳しくは、まず、第3の無線通信部210の通信制御部214は、チャレンジを生成し、生成したチャレンジを含む信号を、無線通信IF211により送信する(ステップS102)。
次いで、第1の無線通信部110の通信制御部114は、チャレンジを含む信号が無線通信IF111により受信されると、受信されたチャレンジに基づいてレスポンスを生成する。そして、通信制御部114は、生成したレスポンスを含む信号を、無線通信IF111により送信する(ステップS104)。
次に、第3の無線通信部210の通信制御部214は、レスポンスを含む信号が無線通信IF211により受信されると、受信したレスポンスに基づいて携帯機100の認証を行う(ステップS106)。
次いで、第3の無線通信部210の通信制御部214は、ステップS106における認証の結果を制御部230に送信する(ステップS108)。
他方、第1の無線通信部110は、第1の無線通信部110が行った無線通信に関する診断を行う(ステップS110)。例えば、第1の無線通信部110の通信制御部114は、第1の無線通信部110が行った無線通信に異常が発生したか否かを判定する。また、第1の無線通信部110が行った無線通信に異常が発生したと判定された場合、第1の無線通信部110の通信制御部114は、第1の無線通信部110が行った無線通信に発生した異常の要因を判定する。
続いて、第2の認証処理として、距離に基づく認証が行われる。
詳しくは、まず、第2の無線通信部120の通信制御部114は、第1の測距用信号を、無線通信IF121により送信する(ステップS112)。
第4の無線通信部220の通信制御部224は、第1の測距用信号が無線通信IF221により受信されると、第1の測距用信号の応答としての第2の測距用信号を、無線通信IF221により送信する(ステップS114)。
このとき、第4の無線通信部220の通信制御部224は、第1の測距用信号の受信時刻から第2の測距用信号の送信時刻までの時間ΔT2を計測しておく。
他方、第2の無線通信部120の通信制御部124は、第2の測距用信号が無線通信IF121により受信されると、第1の測距用信号の送信時刻から第2の測距用信号の受信時刻までの時間ΔT1を計測する。
次いで、第2の無線通信部120の通信制御部124は、計測したΔT1を示す情報を暗号化した情報を含むデータ信号を、無線通信IF121により送信する(ステップS116)。
そして、第4の無線通信部220の通信制御部224は、データ信号が無線通信IF221により受信されると、受信されたデータ信号により示されるΔT1と計測したΔT2とに基づいて、携帯機100の認証を行う(ステップS118)。詳しくは、通信制御部224は、ΔT1とΔT2とに基づいて携帯機100と通信ユニット200との間の距離を計算し、計算した距離が規定条件を満たすか否かにより認証を行う。
次いで、第4の無線通信部220の通信制御部224は、ステップS118における認証の結果を制御部230に送信する(ステップS120)。
他方、第2の無線通信部120は、第2の無線通信部120が行った無線通信に関する診断を行う(ステップS122)。例えば、第2の無線通信部120の通信制御部124は、第2の無線通信部120が行った無線通信に異常が発生したか否かを判定する。また、第2の無線通信部120が行った無線通信に異常が発生したと判定された場合、第2の無線通信部120の通信制御部124は、第2の無線通信部120が行った無線通信に発生した異常の要因を判定する。
続いて、制御部230は、認証結果に基づく処理を行う(ステップS124)。詳しくは、制御部230は、ステップS108において受信した認証の結果、及びステップS120において受信した認証の結果の、双方が認証の成功を示す場合、携帯機100の認証が成功したと判定する。その場合、制御部230は、例えば車両202のドア錠をアンロックしたりエンジンを始動したりして、車両202をユーザにより利用可能な状態にする。他方、制御部230は、ステップS108において受信した認証の結果、及びステップS120において受信した認証の結果の、少なくともいずれかが認証の失敗を示す場合、携帯機100の認証が失敗したと判定する。その場合、制御部230は、例えば車両202のドア錠をロックしたりエンジンを停止したりして、車両202をユーザにより利用不可能な状態にする。
その後、第1の無線通信部110の通信制御部114は、第1の無線通信部110が行った無線通信に発生した異常に関する情報である第1の異常情報を、無線通信IF111により送信する(ステップS126)。第3の無線通信部210の通信制御部214は、第1の異常情報が無線通信IF211により受信されると、受信された第1の異常情報を制御部230に転送する。
他方、第2の無線通信部120の通信制御部124は、第2の無線通信部120が行った無線通信に発生した異常に関する情報である第1の異常情報を、無線通信IF121により送信する(ステップS128)。第4の無線通信部220の通信制御部224は、第1の異常情報が無線通信IF221により受信されると、受信された第1の異常情報を制御部230に転送する。
そして、制御部230は、受信した第1の異常情報に基づく処理を行う(ステップS130)。例えば、制御部230は、受信した第1の異常情報が、故障が発生したことを示す場合、ユーザに対し修理を促す情報を出力する。
−異常が発生していない場合の第2の異常処理の一例
図3は、本実施形態に係るシステム1により実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図3に示すように、本シーケンスには、携帯機100及び通信ユニット200が関与する。図3に示すステップS202〜ステップS224に係る処理は、図2に示したステップS102〜ステップS124に係る処理と同様である。
その後、第1の無線通信部110の通信制御部114は、第1の無線通信部110が行う無線通信の状態を示す状態情報を、第2の無線通信部120に送信する(ステップS226)。次いで、第2の無線通信部120の通信制御部124は、受信した状態情報に基づく処理を行う(ステップS228)。例えば、第2の無線通信部120の通信制御部124は、第1の無線通信部110が行った無線通信に異常が発生したか否かを判定する。また、第1の無線通信部110が行った無線通信に異常が発生したと判定された場合、第2の無線通信部120の通信制御部124は、第1の無線通信部110が行った無線通信に発生した異常の要因を判定する。
他方、第2の無線通信部120の通信制御部124は、第2の無線通信部120が行う無線通信の状態を示す状態情報を、第1の無線通信部110に送信する(ステップS230)。次いで、第1の無線通信部110の通信制御部114は、受信した状態情報に基づく処理を行う(ステップS232)。例えば、第1の無線通信部110の通信制御部114は、第2の無線通信部120が行った無線通信に異常が発生したか否かを判定する。また、第2の無線通信部120が行った無線通信に異常が発生したと判定された場合、第1の無線通信部110の通信制御部114は、第2の無線通信部120が行った無線通信に発生した異常の要因を判定する。
本例では、ステップS228及びステップS232において、無線通信に異常が発生していないと判定されたものとする。
−異常が発生した場合の第2の異常処理の一例
図4は、本実施形態に係るシステム1により実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図4に示すように、本シーケンスには、携帯機100及び通信ユニット200が関与する。
図4に示すように、まず、図3に示したステップS202〜S232に係る処理が実行される(ステップS302)。本例では、第1の無線通信部110が行った無線通信に異常が発生したと判定されたものとする。その場合、第2の無線通信部120の通信制御部124は、第1の無線通信部110を初期化する(ステップS304)。
その後、図3に示したステップS202〜S232に係る処理が実行される(ステップS306)。本例では、第1の無線通信部110が行った無線通信に異常が発生したと判定されたものとする。その場合、第2の無線通信部120の通信制御部124は、第1の無線通信部110を初期化する(ステップS308)。
その後、図3に示したステップS202〜S232に係る処理が実行される(ステップS310)。本例では、第1の無線通信部110が行った無線通信に異常が発生したと判定されたものとする。その場合、第2の無線通信部120の通信制御部124は、第1の無線通信部110を初期化する(ステップS312)。
ここまでで、第1の無線通信部110が行った無線通信に異常が発生したか否かが3回判定され、その全てで異常が発生したと判定されている。そのため、例えば、第2の無線通信部120の通信制御部124は、第1の無線通信部110が行った無線通信に発生した異常の要因は、第1の無線通信部110の故障であると判定する。すると、第2の無線通信部120の通信制御部124は、第1の無線通信部110に発生した故障に関する情報を含む第2の異常情報を、無線通信IF121により送信する(ステップS314)。
第4の無線通信部220の通信制御部224は、無線通信IF221により第2の異常情報が受信されると、受信された第2の異常情報を制御部230に転送する。そして、制御部230は、第2の異常情報を受信すると、受信した第2の異常情報に基づく処理を行う(ステップS316)。例えば、制御部230は、ユーザに対し修理を促す情報を出力する。
−異常が発生した場合の第2の異常処理の他の一例
図5は、本実施形態に係るシステム1により実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図5に示すように、本シーケンスには、携帯機100及び通信ユニット200が関与する。
図5に示すように、まず、図3に示したステップS202〜S232に係る処理が実行される(ステップS402)。本例では、第2の無線通信部120が行った無線通信に異常が発生したと判定されたものとする。その場合、第1の無線通信部110の通信制御部114は、第2の無線通信部120を初期化する(ステップS404)。
その後、図3に示したステップS202〜S232に係る処理が実行される(ステップS406)。本例では、第2の無線通信部120が行った無線通信に異常が発生したと判定されたものとする。その場合、第1の無線通信部110の通信制御部114は、第2の無線通信部120を初期化する(ステップS408)。
その後、図3に示したステップS202〜S232に係る処理が実行される(ステップS410)。本例では、第2の無線通信部120が行った無線通信に異常が発生したと判定されたものとする。その場合、第1の無線通信部110の通信制御部114は、第2の無線通信部120を初期化する(ステップS412)。
ここまでで、第2の無線通信部120が行った無線通信に異常が発生したか否かが3回判定され、その全てで異常が発生したと判定されている。そのため、例えば、第1の無線通信部110の通信制御部114は、第2の無線通信部120が行った無線通信に発生した異常の要因は、第2の無線通信部120の故障であると判定する。すると、第1の無線通信部110の通信制御部114は、第2の無線通信部120に発生した故障に関する情報を含む第2の異常情報を、無線通信IF111により送信する(ステップS414)。
第3の無線通信部210の通信制御部214は、無線通信IF211により第2の異常情報が受信されると、受信された第2の異常情報を制御部230に転送する。そして、制御部230は、第2の異常情報を受信すると、受信した第2の異常情報に基づく処理を行う(ステップS416)。例えば、制御部230は、ユーザに対し修理を促す情報を出力する。
<4.補足>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、第1の無線通信規格及び第2の無線通信規格が異なるものとして説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、第1の無線通信規格及び第2の無線通信規格は、同一であってもよい。
例えば、上記実施形態では、第1の認証処理がチャレンジレスポンス認証である例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。一例として、第1の認証処理は、ID、パスワード、又はその他の情報を送信し、受信側でこれらを照合する処理であってもよい。第2の認証処理に関しても同様である。
例えば、上記実施形態では、無線通信が認証のために行われるものと説明したが、本発明はかかる例に限定されない。一例として、データ送受信のための無線通信に、本発明が適用されてもよい。
例えば、上記実施形態では、第1の無線通信部110に通信制御部124が含まれるものと説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、通信制御部124の機能の少なくとも一部が、第1の無線通信部110とは別の構成要素により実現されてもよい。第2の無線通信部120の通信制御部124、第3の無線通信部210の通信制御部214、第4の無線通信部220の通信制御部224についても同様である。また、制御部230の機能の少なくとも一部が、第3の無線通信部210及び第4の無線通信部220の少なくともいずれかにより実現されてもよい。
例えば、上記実施形態では、被認証者が携帯機100であり、認証者が通信ユニット200である例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。携帯機100及び通信ユニット200の被認証者及び認証者としての役割は逆であってもよいし、役割が動的に交換されてもよい。また、通信ユニット200同士で認証が行われてもよい。
例えば、上記実施形態では、本発明がスマートエントリーシステムに適用される例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明は、信号を送受信する任意のシステムに適用可能である。例えば、携帯機、車両、スマートフォン、ドローン、家、及び家電製品等のうち任意の2つの装置を含むペアに、本発明は適用可能である。その場合、ペアのうち一方が認証者として動作し、他方が認証者として動作してもよい。なお、ペアは、2つの同じ種類の装置を含んでいてもよいし、2つの異なる種類の装置を含んでいてもよい。
例えば、上記実施形態では、第1の無線通信規格としてUHF/LFを用いるものを挙げ、第2の無線通信規格としてUWBを用いるものを挙げたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、第1の無線通信規格として、Wi−Fi(登録商標)、及びBLE(Bluetooth Low Energy(登録商標))等が使用されてもよい。また、例えば、第2の無線通信規格として、赤外線を用いるものが使用されてもよい。
例えば、上記実施形態では、携帯機100が第1の無線通信部110及び第2の無線通信部120の2つの無線通信部を有するものと説明したが、本発明はかかる例に限定されない。一例として、携帯機100は、ひとつの無線通信部を有していてもよい。その場合、第1の異常処理が実行され得る。他の一例として携帯機100は、3つ以上の無線通信部を有していてもよい。
なお、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記録媒体(非一時的な媒体:non-transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、コンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。上記記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
また、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
1:システム、100:携帯機、110:第1の無線通信部、111:無線通信IF、113:記憶部、114:通信制御部、120:第2の無線通信部、121:無線通信IF、123:記憶部、124:通信制御部、200:通信ユニット、202:車両、210:第3の無線通信部、211:無線通信IF、213:記憶部、214:通信制御部、220:第4の無線通信部、221:無線通信IF、223:記憶部、224:通信制御部、230:制御部

Claims (14)

  1. 通信装置であって、
    他の通信装置との間で無線通信を行い、行った無線通信の結果に応じた処理を行う無線通信部、
    を備え、
    前記無線通信部は、前記通信装置が行った無線通信に発生した異常に関する処理である異常処理を行う、通信装置。
  2. 前記異常処理は、前記無線通信部が行った無線通信に発生した前記異常に関する処理である第1の異常処理を含む、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第1の異常処理は、前記無線通信部が行った無線通信に発生した前記異常に関する情報である第1の異常情報を前記他の通信装置に送信することを含む、請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記第1の異常情報は、前記無線通信部に発生した故障に関する情報を含む、請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記第1の異常情報は、前記通信装置と前記他の通信装置との認証のために送信される信号に含まれて、前記他の通信装置へ送信される、請求項3又は4に記載の通信装置。
  6. 前記無線通信部は、第1の無線通信規格に準拠した通信を行う第1の無線通信部、及び第2の無線通信規格に準拠した通信を行う第2の無線通信部を含み、
    前記異常処理は、前記第1の無線通信部及び前記第2の無線通信部のうち一方が行った無線通信に発生した前記異常に関する処理であり、前記第1の無線通信部及び前記第2の無線通信部により実行される、第2の異常処理を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の通信装置。
  7. 第2の異常処理は、前記第1の無線通信部及び前記第2の無線通信部の各々が、前記第1の無線通信部及び前記第2の無線通信部の各々が行う無線通信の状態を示す状態情報を互いに送信し合い、相手から受信した前記状態情報に基づいて相手が行う無線通信に異常が発生した否かを判定することを含む、請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記第2の異常処理は、前記第1の無線通信部及び前記第2の無線通信部のうち一方が、他方が行った無線通信に発生した前記異常に関する情報である第2の異常情報を前記他の通信装置に送信することを含む、請求項6又は7に記載の通信装置。
  9. 前記第2の異常情報は、前記第1の無線通信部及び前記第2の無線通信部のうち前記他方に発生した故障に関する情報を含む、請求項8に記載の通信装置。
  10. 前記第2の異常情報は、前記通信装置と前記他の通信装置との認証のために送信される信号に含まれて、前記他の通信装置へ送信される、請求項8又は9に記載の通信装置。
  11. 前記第2の異常処理は、前記第1の無線通信部及び前記第2の無線通信部のうち一方が、前記異常が発生したと判定された他方を初期化することを含む、請求項6〜10のいずれか一項に記載の通信装置。
  12. 前記第2の異常処理は、前記第1の無線通信部及び前記第2の無線通信部のうち一方が、前記異常が発生したと判定された他方による無線通信を停止することを含む、請求項6〜11のいずれか一項に記載の通信装置。
  13. 前記他の通信装置は、車両に搭載され、
    前記通信装置は、前記車両のユーザに携帯される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の通信装置。
  14. 他の通信装置との間で無線通信を行い、行った無線通信の結果に応じた処理を行う通信装置において、
    前記通信装置が行った無線通信に発生した異常に関する処理である異常処理を行うこと、
    を含む通信方法。
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