JP2021134820A - Fan coupling device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ファンカップリング装置に関する。 The present invention relates to a fan coupling device.
従来、クラッチディスクの外周領域に設けた凹凸とクラッチハウジングの外周領域に設けた凹凸とを組み合わせたラビリンス部へ作動流体を供給することでクラッチディスクとクラッチハウジングとを結合状態とするファンカップリング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。クラッチディスクは内燃機関の回転を伝達する駆動軸に固定され、クラッチハウジングはファンを備えている。クラッチハウジングとクラッチハウジングとが結合状態となると、内燃機関の回転によってファンが回転する。 Conventionally, a fan coupling device that connects the clutch disc and the clutch housing in a coupled state by supplying a working fluid to a labyrinth portion that combines the unevenness provided in the outer peripheral region of the clutch disc and the unevenness provided in the outer peripheral region of the clutch housing. Is known (see, for example, Patent Document 1). The clutch disc is fixed to a drive shaft that transmits the rotation of the internal combustion engine, and the clutch housing is equipped with a fan. When the clutch housing and the clutch housing are in the coupled state, the fan rotates due to the rotation of the internal combustion engine.
クラッチハウジング内は、仕切板によって作動流体が貯留される貯留室と、ラビリンス部が設けられているトルク伝達室とに仕切られている。仕切板には、貯留室とトルク伝達室とを連通する連通孔が設けられており、この連通孔が弁体によって開閉されることで、トルク伝達室内の作動流体の量が変化する。トルク伝達室内の作動流体の量が増加し、ラビリンス部に作動流体が導入されると、ファンカップリング装置は結合状態となる。一方、ラビリンス部から作動流体が排出されると、ファンカップリング装置は切断状態となる。 The inside of the clutch housing is partitioned into a storage chamber in which the working fluid is stored by a partition plate and a torque transmission chamber provided with a labyrinth portion. The partition plate is provided with a communication hole that communicates the storage chamber and the torque transmission chamber, and the amount of working fluid in the torque transmission chamber changes when the communication hole is opened and closed by the valve body. When the amount of working fluid in the torque transmission chamber increases and the working fluid is introduced into the labyrinth portion, the fan coupling device is put into a coupled state. On the other hand, when the working fluid is discharged from the labyrinth portion, the fan coupling device is in a disconnected state.
特許文献1は、内燃機関を停止し、ファンカップリング装置を切断状態としたいときに、作動流体戻り通路(オイル戻り通路)を経由して貯留室から作動流体がラビリンス部へ逆流することを防止することを目的としている。 Patent Document 1 prevents the working fluid from flowing back from the storage chamber to the labyrinth portion via the working fluid return passage (oil return passage) when the internal combustion engine is stopped and the fan coupling device is to be disconnected. The purpose is to do.
ところで、内燃機関を始動したときに、ラビリンス部に作動流体が残っていると、ファンカップリング装置が接続状態となり、内燃機関始動と同時にファンが回転してしまうことがある。内燃機関始動時にファンが回転するとその作動音が騒音と認識されることがある。このため、内燃機関始動時にラビリンス部に作動流体が残留していないように、内燃機関が停止する際に、ラビリンス部から作動流体が排出されていることが望ましい。特許文献1は、ラビリンス部への作動流体の逆流を防止するものであるが、内燃機関停止時にラビリンス部から積極的に作動流体を排出するものとはなっていない。 By the way, if the working fluid remains in the labyrinth portion when the internal combustion engine is started, the fan coupling device may be connected and the fan may rotate at the same time as the internal combustion engine is started. If the fan rotates when the internal combustion engine is started, the operating noise may be recognized as noise. Therefore, it is desirable that the working fluid is discharged from the labyrinth portion when the internal combustion engine is stopped so that the working fluid does not remain in the labyrinth portion when the internal combustion engine is started. Patent Document 1 prevents the backflow of the working fluid to the labyrinth portion, but does not actively discharge the working fluid from the labyrinth portion when the internal combustion engine is stopped.
そこで、本明細書開示のファンカップリング装置は、内燃機関が停止状態となるときに、ラビリンス部から作動流体を排出することを課題とする。 Therefore, it is an object of the fan coupling device disclosed in the present specification to discharge the working fluid from the labyrinth portion when the internal combustion engine is stopped.
本明細書に開示されたファンカップリング装置は、クラッチディスクとクラッチハウジングとの間に形成されたラビリンス部へ作動流体を供給するトルク伝達室と、仕切板によって前記トルク伝達室と仕切られ、前記作動流体を貯留する貯留室と、前記ラビリンス部から排出された前記作動流体を前記貯留室に向かって流す作動流体排出路と、前記作動流体排出路に接続されたリリーフタンクと、前記リリーフタンク内へ前記作動流体が流入することを許容する開放状態と前記リリーフタンク内への前記作動流体の流入を制限する閉塞状態とを切り替える弁体と、内燃機関が停止するときに前記弁体を前記開放状態とする制御部と、を備えている。 The fan coupling device disclosed in the present specification is separated from the torque transmission chamber by a partition plate and a torque transmission chamber for supplying a working fluid to a labyrinth portion formed between the clutch disc and the clutch housing. A storage chamber for storing the working fluid, a working fluid discharge passage for flowing the working fluid discharged from the labyrinth portion toward the storage chamber, a relief tank connected to the working fluid discharge passage, and the inside of the relief tank. A valve body that switches between an open state that allows the working fluid to flow into the relief tank and a closed state that limits the inflow of the working fluid into the relief tank, and the valve body that opens when the internal combustion engine stops. It is equipped with a control unit that is in a state.
本明細書開示のファンカップリング装置によれば、内燃機関が停止状態となるときに、ラビリンス部から作動流体を排出することができる。 According to the fan coupling device disclosed in the present specification, the working fluid can be discharged from the labyrinth portion when the internal combustion engine is stopped.
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては細部が省略されて描かれている場合もある。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. However, in the drawings, the dimensions, ratios, etc. of each part may not be shown so as to completely match the actual ones. Also, depending on the drawing, details may be omitted.
<実施形態>
図1を参照すると、ファンカップリング装置100は、中心軸線をAXとする駆動軸1、クラッチディスク2、クラッチハウジング4、仕切板7、電磁石13、第1弁体15、吸引板17、第2弁体19、リンク機構部20及び制御部22を備える。クラッチハウジング4内には、作動流体が封入されている。本実施形態では、作動流体として、シリコンオイルを採用しているが、ファンカップリング装置に用いることができる従来公知の作動流体を適宜用いてもよい。
<Embodiment>
Referring to FIG. 1, the
駆動軸1とクラッチハウジング4との間には、第1軸受け3が設けられている。クラッチハウジング4には、図示しないファンが設けられている。クラッチディスク2は、駆動軸1の先端部に固定されている。クラッチディスク2は、駆動軸1とともに内燃機関の駆動力により回転駆動される。
A first bearing 3 is provided between the drive shaft 1 and the clutch housing 4. The clutch housing 4 is provided with a fan (not shown). The
クラッチハウジング4は、第1ハウジング5と第2ハウジング6とを組み合わせることによって形成されている。第1ハウジング5は、駆動軸1の先端側に位置している。第2ハウジング6は、駆動軸1の基端側に位置している。クラッチハウジング4の内部は、仕切板7によって作動流体の貯留室8と、トルク伝達室9とに仕切られている。貯留室8は、第2ハウジング6側に設けられている。トルク伝達室9は、第1ハウジング5側に設けられている。仕切板7には、貯留室8とトルク伝達室9とを連通する連通孔7aが設けられている。
The clutch housing 4 is formed by combining the
クラッチディスク2は、トルク伝達室9内に収納されている。クラッチディスク2の外周縁に近い外周領域には、凹凸部2aが設けられている。トルク伝達室9を形成している第1ハウジング5の内側には、その外周縁に近い外周領域に凹凸部5aが設けられている。クラッチディスク2が備える凹凸部2aと第1ハウジング5が備える凹凸部5aが噛み合わされることで、細く入り組んだラビリンス溝を備えたラビリンス部10が形成されている。ラビリンス部10内に作動流体が供給されると、クラッチディスク2とクラッチハウジング4とが一体となって回転する。
The
クラッチディスク2は、クラッチディスク2の中心側と外周縁側とを繋ぐように設けられた作動流体供給路11を備えている。また、クラッチディスク2は、その中心部を隔てて作動流体供給路11の反対側に作動流体排出路12を備えている。作動流体排出路12もクラッチディスク2の中心側と外周縁側とを繋ぐように設けられている。作動流体排出路12は、ラビリンス部10から排出された作動流体を貯留室8に向かって流す。作動流体排出路12は、クラッチディスク2の外周縁の外側にクラッチディスク2の厚み方向に沿って延びる流入部12aを含んでいる。作動流体排出路12にはリリーフタンク18が接続されている。リリーフタンク18については、後に詳説する。
The
作動流体は、トルク伝達室9内に十分な量が供給されていると、クラッチディスク2が回転することで、作動流体供給路11、ラビリンス部10及び作動流体排出路12を含む経路を循環する。作動流体のこのような循環が生じているとき、作動流体がラビリンス部10内に供給されているので、クラッチディスク2とクラッチハウジング4とが一体となって回転する。
When a sufficient amount of the working fluid is supplied into the
仕切板7に設けられた連通孔7aは、第1弁体15によって開閉される。第1弁体15が開いた状態となり、連通孔7aが開放されると、貯留室8からトルク伝達室9内への作動流体の流入量が増え、トルク伝達室9内の作動流体が多くなる。このように、貯留室8とトルク伝達室9とが連通孔7aを通じて連通した状態となり、トルク伝達室9内に十分な量の作動流体が供給されるようになると、トルク伝達室9内での作動流体の循環が生じる。これにより、ラビリンス部10内へ作動流体が供給された状態となり、クラッチディスク2とクラッチハウジング4とが一体となって回転する。
The
一方、第1弁体15が閉じた状態となり、連通孔7aが閉塞されると、貯留室8からトルク伝達室9内への作動流体の流入量が減り、トルク伝達室9内の作動流体が少なくなる。トルク伝達室9内の作動流体の量が少ないと、ラビリンス部10内へ入り込む作動流体の量が少なくなる。これにより、クラッチハウジング4は、クラッチディスク2とともに回転することができなくなり、クラッチハウジング4との間に第1軸受け3が設けられている駆動軸1とクラッチディスク2のみが回転する。
On the other hand, when the
ここで、連通孔7aを開閉する第1弁体15について説明する。第1弁体15は、弾性を備えた板状の部材によって形成されている。第1弁体15は、一端部に連通孔7aの位置に合わせて配置された封止部15aを備え、他端部に固定部15bを備えている。固定部15bは、固定ねじ16によって第2ハウジング6に固定される。第1弁体15は、固定部15bが固定された状態で連通孔7aを開閉できるように屈曲成形されている。第1弁体15には、吸引板17が装着されている。
Here, the
電磁石13が通電されていないときは、図2(A)に示すように、電磁石13の吸着部13aと吸引板17とが離れており、連通孔7aは、第1弁体15の封止部15aによって塞がれる。一方、電磁石13が通電された状態となると、図2(B)に示すように、電磁石13の吸着部13aに吸引板17が引き付けられ、第1弁体15が開弁状態となり、連通孔7aを開放する。電磁石13は、制御部22と電気的に接続されており、制御部22は任意のタイミングで電磁石13に通電することができる。したがって、第1弁体15は、任意のタイミングで開閉することができる。
When the
電磁石13は、環状とされ、駆動軸1に挿通された状態で設けられている。電磁石13は、内燃機関が搭載される車両や内燃機関自体、その他の補器類へ固定される。駆動軸1と電磁石13との間には、第2軸受け14が設けられており、両者は相対的に回転することができるため、駆動軸1は、電磁石13が車両等へ固定された状態で回転することができる。
The
電磁石13が通電されることによって引き寄せられる吸引板17には、リンク機構部20が接続されている。リンク機構部20は、作動流体排出路12に接続されたリリーフタンク18内へ作動流体が流入することを許容する開放状態とリリーフタンク18内への作動流体の流入を制限する閉塞状態とを切り替える弁体である第2弁体19を駆動する。なお、リンク機構部20は、説明を分かりやすくするため、各図において、模式的に描かれている。
A
リリーフタンク18は、ラビリンス部10から排出された作動流体を貯めることができるものであり、作動流体をラビリンス部10から抜きやすくするものである。内燃機関が停止するときに第2弁体19を開放状態とし、作動流体をリリーフタンク18内へ流れ込ませることで、ラビリンス部10からの作動流体の排出を促進することができる。
The
リリーフタンク18は、第1通路18a、第2通路18b及び内部空間18cを備える。第1通路18aは、内部空間18cに対して上流側に位置しており、第2通路18bは、内部空間18cに対して下流側に位置している。内部空間18c内には、第2弁体19が摺動可能に設けられている。第2弁体19は、内部空間18cにおける位置によって内部空間18c内の容積を変化させることができる。
The
リンク機構部20は、第1部材20a、第2部材20b及び第3部材20cを備えている。リンク機構部20は、吸引板17の移動動作によって稼働する。第1部材20aは、吸引板17に対するスライダとして機能するように、吸引板17に対して滑り対偶によって連結されている。第2部材20bは、屈曲成形された部材であり、その一端部が第1部材20aに対して回り対偶によって連結されている。第2部材20bは、屈曲部分20b1を回転支点としており、屈曲部分20b1が第2ハウジング6の肉部に回転可能に軸支されている。第3部材20cは、棒状の部材であり、第3部材20cの一端部は、第2部材20bの他端部と回り対偶によって連結されている。第3部材20cの他端部は、第2弁体19に対して回り対偶によって連結されている。
The
リンク機構部20が接続されている吸引板17は、ばね部材21によって付勢されている。ばね部材21は、第2弁体19を開放状態とする側、すなわち、吸引板17を電磁石13の吸着部13aから遠ざける方向に付勢している。吸引板17は、第1弁体15の弾性力によって電磁石13の吸着部13aから遠ざける方向に付勢されている。このため、ばね部材21は、第1弁体15の弾性力を補助することになる。なお、説明を分かりやすくするために、図1、図3(A)及び図3(B)において、ばね部材21は、模式的に描かれている。
The
電磁石13が通電されていないときは、図3(A)に示すように、吸引板17は、第1弁体15の弾性力とばね部材21の付勢力によって矢示32のように電磁石13の吸着部13aから離れた状態となる。このとき、リンク機構部20の第1部材20aは、矢示33のように移動する。これに伴って、第2部材20bが屈曲部分20b1を支点として矢示34のように回転する。そして、第2弁体19が第3部材20cを介して引き上げられることで、内部空間18cが形成され、リリーフタンク18内へ作動流体が流入することが許容される開放状態となる。ラビリンス部10内の作動流体は、クラッチディスク2及びクラッチハウジング4が回転していることで外周側へ押しやられるため、流入部12aを通じて矢示35のように作動流体排出路12へ排出される。このとき、第2弁体19が開放状態となり、リリーフタンク18内へ作動流体を流入させることができるようにすることで、ラビリンス部10内の作動流体を作動流体排出路12へ速やかに排出することができるようになる。この結果、クラッチディスク2とクラッチハウジング4との結合状態を解除することができる。
When the
本実施形態では、第2弁体19が閉塞状態であるとき、リリーフタンク18の内部空間18cを減少させており、第2弁体19が開放状態へ移行することで内部空間18cが拡大される。これにより、リリーフタンク18内に負圧が生じる。この結果、作動流体がリリーフタンク18内に引き込まれ、ラビリンス部10内から作動流体を排出する効果を向上させることができる。
In the present embodiment, when the
一方、電磁石13が通電された状態となると、図3(B)に示すように、吸引板17が矢示36で示すように電磁石13の吸着部13aに引き付けられた状態となる。このとき、リンク機構部20の第1部材20aは、矢示37のように移動する。これに伴って、第2部材20bが屈曲部分20b1を支点として矢示38のように回転する。そして、第2弁体19が第3部材20cを介して引き下げられることで、内部空間18cが減少し、リリーフタンク18内へ作動流体の流入を制限する閉塞状態となる。
On the other hand, when the
ここで、第1弁体15と第2弁体19との開閉に関し、その関係について整理する。第1弁体15と第2弁体19は、いずれも電磁石13の通電状態によって開弁状態と閉弁状態とが切り替わる。電磁石13が通電され、吸引板17が吸着部13aに引き付けられると、第1弁体15は開弁状態となり、第2弁体19は、閉弁状態(閉塞状態)となる。これに対し、電磁石13の通電が切られ、吸引板17が吸着部13aから離れると、第1弁体15は閉弁状態となり、第2弁体19は開弁状態(開放状態)となる。このように、第1弁体15と第2弁体19とは、開閉状態が逆となる。
Here, the relationship between the opening and closing of the
制御部22は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、記憶部(例えば、HDD(Hard Disk Drive))、入出力インターフェイス、及び可搬型記憶媒体用ドライブ等を備えている。制御部22のこれらの構成各部は、バスに接続されている。制御部22では、ROMあるいはHDDに格納されているプログラムをCPUが実行し、制御部22の機能が実現される。制御部22には、水温センサ23とイグニション24が電気的に接続されている。
The
つぎに、図4に示すフローチャートを参照しつつ、実施形態のファンカップリング装置100の制御の一例について説明する。
Next, an example of control of the
制御部22は、ステップS1において、内燃機関が始動しているか否かを判断する。なお、内燃機関が停止しているとき、電磁石13への通電は切られた状態となっており、第1弁体15は図2(A)に示すような閉弁状態、第2弁体19は図3(A)に示すような開放状態とされている。制御部22は、ステップS1において否定判定(NO判定)をしたときは、ステップS1で肯定判定(YES判定)をするまで、ステップS1の処理を繰り返す。制御部22は、ステップS1でYES判定をしたときは、ステップS2へ進む。内燃機関が始動すると、駆動軸1及びクラッチディスク2が回転し始める。
In step S1, the
制御部22は、ステップS2において水温センサ23の測定情報に基づいて、水温が予め設定されている閾値よりも高くなったか否かを判定する。ここで、閾値は、ファンを回転させるか否かの判定基準となる値である。制御部22は、ステップS2でNO判定をしたときは、ステップS2でYES判定をするまで、ステップS2の処理を繰り返す。制御部22は、ステップS2でYES判定をしたときは、ステップS3へ進む。
The
ステップS3において、制御部22は、電磁石13に対する通電指令を行う。電磁石13に通電が行われると、ステップS4において第1弁体15が図2(B)に示すような開弁状態となり、第2弁体19が図3(B)に示すような閉弁状態、すなわち、閉塞状態となる。ステップS4で第1弁体15が開弁状態となると、貯留室8とトルク伝達室9とが、連通孔7aを通じて連通状態となり、矢示31a、31bのように貯留室8内の作動流体がトルク伝達室9内へ流れ込んで、トルク伝達室9内の作動流体の量が増える。トルク伝達室9内では、クラッチディスク2が回転しているため、その回転力によって作動流体は、作動流体供給路11を通じて矢示31c、31dのようにラビリンス部10へ供給される(ステップS5)。これにより、クラッチディスク2とクラッチハウジング4とが結合状態となり、クラッチハウジング4に設けられたファンが回転する。
In step S3, the
クラッチディスク2とクラッチハウジング4とが結合状態となり、ファンが回転し始めた後、制御部22は、ステップS6において水温センサ23の測定情報に基づいて、水温が予め設定されている閾値よりも低くなったか否かを判定する。この閾値は、ハンチングを防止するために、ステップS2で用いた値とは、異なる値が採用されている。制御部22は、ステップS6でYES判定をしたときは、ステップS7へ進む。一方、制御部22は、ステップS6でNO判定をしたときは、ステップS10へ進む。
After the
ステップS7において、制御部22は、電磁石13の通電を停止する。これにより、ステップS8において、第1弁体15が図2(A)に示すような閉弁状態となり、第2弁体19が図3(A)に示すような開放状態となる。第1弁体15が閉弁状態となることにより連通孔7aが塞がれ、貯留室8からトルク伝達室9内への作動流体の流入量が少なくなる。これにより、トルク伝達室9内の作動流体の流体の量が減る。このようにトルク伝達室9内の作動流体が少なくなった状態においても、クラッチディスク2は回転を続けている。このため、ラビリンス部10内の作動流体は、クラッチディスク2が回転することによる遠心力によって外周部へ押しやられ、作動流体排出路12へ排出される。ラビリンス部10内から作動流体が排出されることで、クラッチディスク2とクラッチハウジング4との間の結合状態が解消され、クラッチハウジング4の回転が停止し、これに伴ってファンを停止する。
In step S7, the
電磁石13の通電が停止され、第2弁体19が開放状態となると、リリーフタンク18に作動流体が流れ込むことができるようになり、また、リリーフタンク18の内部空間18cが拡大され、負圧が生じる。これにより、ラビリンス部10内の作動流体が速やかに排出され、ファンは反応良く停止する。
When the energization of the
ステップS8の後、制御部22は、イグニション24がオフされたか否かを判定する。制御部22は、ステップS9においてYES判定をしたときは、そのまま何等の措置を採らず、内燃機関を停止させる(エンド)。このような履歴を経て内燃機関が停止したとき、ラビリンス部10内からは作動流体が排出されており、クラッチディスク2とクラッチハウジング4との間の結合状態が解消されている。このため、次回、内燃機関を始動させるときに、ファンが回転することを回避することができる。なお、制御部22は、ステップS9でNO判定したときは、ステップS2からの処理を繰り返す。
After step S8, the
ステップS6でNO判定をしたとき、制御部22は、ステップS10において、イグニション24がオフされたか否かを判定する。制御部22は、ステップS10でNO判定をしたときは、ステップS6からの処理を繰り返す。一方、制御部22は、ステップS10でYES判定をしたときは、ステップS11へ進む。
When the NO determination is made in step S6, the
ステップS11では、ステップS7と同様に、制御部22は、電磁石13の通電を停止する。これにより、ステップS12において、ステップS8と同様に、第1弁体15が図2(A)に示すような閉弁状態となり、第2弁体19が図3(A)に示すような開放状態となる。
In step S11, similarly to step S7, the
ここで、ステップS11における電磁石13の通電停止は、ステップS7における電磁石13の通電停止と異なり、イグニション24のオフ後に行われる。しかしながら、イグニション24のオフがされた後であっても、内燃機関は、暫くの間、惰性で回転しており、駆動軸1及びクラッチディスク2も回転している。惰性によるクラッチディスク2の回転であっても、ラビリンス部10内の作動流体は、遠心力によって外周部へ押しやられ、作動流体排出路12へ排出される。また、ステップS8で第2弁体が開放状態となる場合と同様に、リリーフタンク18に作動流体が流れ込むことができるようになり、さらに、リリーフタンク18の内部空間18cが拡大され、負圧が生じる。これにより、ラビリンス部10内の作動流体が速やかに排出される。この結果、ファンカップリング装置100は、内燃機関が停止した状態となるときに、ラビリンス部10内から作動流体が排出され、クラッチディスク2とクラッチハウジング4との間の結合状態が解消された状態となる。このため、次回、内燃機関を始動させるときに、ファンが回転することを回避することができる。ステップS12を経ることで、一連の処理は終了する(エンド)。
Here, the energization stop of the
本実施形態によれば、内燃機関が停止するときに、第2弁体19が作動流体排出路12に接続されたリリーフタンク18内へ作動流体が流入することを許容する開放状態となる。これにより、内燃機関が停止状態となるときに、ラビリンス部10から作動流体を排出することができる。この結果、次回、内燃機関を始動させるときに、ファンが回転することを回避することができる。
According to the present embodiment, when the internal combustion engine is stopped, the
本実施形態の第2弁体19は、リリーフタンク18の内部空間18cに摺動可能に設けられているが、第2弁体は、例えば、第1通路18aを開閉する形態としてもよい。このような形態を採用するとき、リリーフタンク18からの作動流体の逆流を防止するワンウェイバルスを装着するようにしてもよい。また、このような形態の第2弁体を採用するとき、作動流体排出路12へスムーズに作動流体を流すガイド部材として設けてもよい。
The
本実施形態では、1枚の吸引板17で第1弁体15と第2弁体19を駆動するようにしているが、弁体ごとに吸引板を設けるようにしてもよい。
In the present embodiment, the
上記実施形態は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。 The above-described embodiment is merely an example for carrying out the present invention, the present invention is not limited thereto, and various modifications of these examples are within the scope of the present invention, and further, the present invention It is self-evident from the above description that various other embodiments are possible within the scope.
1 駆動軸 2 クラッチディスク
2a 凹凸部 3 第1軸受け
4 クラッチハウジング 5 第1ハウジング
6 第2ハウジング 7 仕切板
7a 連通孔 8 貯留室
9 トルク伝達室 10 ラビリンス部
11 作動流体供給路 12 作動流体排出路
12a 流入部 13 電磁石
13a 吸着部 14 第2軸受け
15 第1弁体 15a 封止部
15b 固定部 17 吸引板
18 リリーフタンク 18a 第1通路
18b 第2通路 18c 内部空間
19 第2弁体 20 リンク機構部
21 ばね部材 22 制御部
23 水温センサ 24 イグニション
100 ファンカップリング装置
1 Drive
Claims (1)
仕切板によって前記トルク伝達室と仕切られ、前記作動流体を貯留する貯留室と、
前記ラビリンス部から排出された前記作動流体を前記貯留室に向かって流す作動流体排出路と、
前記作動流体排出路に接続されたリリーフタンクと、
前記リリーフタンク内へ前記作動流体が流入することを許容する開放状態と前記リリーフタンク内への前記作動流体の流入を制限する閉塞状態とを切り替える弁体と、
内燃機関が停止するときに前記弁体を前記開放状態とする制御部と、
を備えたファンカップリング装置。 A torque transmission chamber that supplies working fluid to the labyrinth portion formed between the clutch disc and the clutch housing,
A storage chamber that is separated from the torque transmission chamber by a partition plate and stores the working fluid.
A working fluid discharge path for flowing the working fluid discharged from the labyrinth portion toward the storage chamber, and a working fluid discharge path.
A relief tank connected to the working fluid discharge path and
A valve body that switches between an open state that allows the working fluid to flow into the relief tank and a closed state that limits the inflow of the working fluid into the relief tank.
A control unit that opens the valve body when the internal combustion engine is stopped, and
A fan coupling device equipped with.
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