JP2021134438A - 調温パジャマ - Google Patents

調温パジャマ Download PDF

Info

Publication number
JP2021134438A
JP2021134438A JP2020029470A JP2020029470A JP2021134438A JP 2021134438 A JP2021134438 A JP 2021134438A JP 2020029470 A JP2020029470 A JP 2020029470A JP 2020029470 A JP2020029470 A JP 2020029470A JP 2021134438 A JP2021134438 A JP 2021134438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
fabric
sewn
pajamas
garment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020029470A
Other languages
English (en)
Inventor
淳一 岡田
Junichi Okada
淳一 岡田
美穂 二宮
Miho Ninomiya
美穂 二宮
純子 河津
Junko Kawazu
純子 河津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gunze Ltd
Original Assignee
Gunze Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gunze Ltd filed Critical Gunze Ltd
Priority to JP2020029470A priority Critical patent/JP2021134438A/ja
Publication of JP2021134438A publication Critical patent/JP2021134438A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Abstract

【課題】就寝時の睡眠の質を向上させることのできる調温パジャマを提供する。【解決手段】調温パジャマ10の上衣12において身体と接する側に(肌側に)調温性生地100を、および、下衣14において身体と接する側に(肌側に)調温性生地110を、それぞれ縫着している。調温性生地100は、上衣12において肩部の前面から後面にかけて対応する左右両部位の身体と接する内面部に、調温性生地110は、下衣において左右の筒状部位における大腿部の前面の身体の接する前面部に、それぞれ縫着している。上衣12において肩から袖口までは(その先には手先がある)調温性生地100を縫着しておらず、下衣14において膝から裾口までは(その先には足先がある)調温性生地110を縫着していない。【選択図】図1

Description

本発明は、就寝時に着用するパジャマに関し、特に、就寝時の睡眠の質を向上させることのできる調温パジャマに関する。
就寝前の少し前にお風呂にゆっくり浸かることで、寝入りが良くなることは広く知られている。これは、お風呂に浸かることによりリラックスして副交感神経が優位になることが、寝付き(入眠性)や眠りの改善に繋がっていると言われている。また、お風呂にゆっくり浸かることにより深部体温が少し上がり(上がり過ぎることは好ましくない)、人間の恒常性(ホメオスタシス)により、その後の深部体温が下がる効果に繋がっていることも良く知られており、この深部体温が下がることが寝付きや眠りの改善に繋がっていると言われている。
従来のパジャマは、就寝時に身体が冷えたままでは寝入りが悪いと考えられていたため、それを防ぐために保温性のある材料を有する生地片や発熱性のある材料を練りこんだ生地片などで身体全体または特定部位を覆い、就寝時の身体を温めることにより、寝付きや眠りの改善に繋げようとする取り組みが行われていた。
たとえば、実用新案登録第3040541号公報(特許文献1)は、遠赤外線放射セラミックスの発する遠赤外線の温熱効果を利用した温熱パジャマを開示する。この特許文献1に開示された温熱パジャマは、両肩部分、後肩中間部分、および、両後腰部分の夫々の部分の内面側に遠赤外線放射セラミックス粉体を樹脂と混練したものを小豆大の小区画に分割して付設したことを特徴とする。
実用新案登録第3040541号公報
上述した特許文献1に開示された温熱パジャマは、両肩部分、後肩中間部分、および、両後腰部分の夫々の部分の内面側に遠赤外線放射セラミックス粉体を樹脂と混練したものを小豆大の小区画に分割して付設したので、パジャマの着用時、体温により加温された遠赤外線放射セラミックスから放射される遠赤外線の緩やかな温熱作用により身体を芯から温め、寒冷時であっても快適な睡眠が可能であると説明している。
しかしながら、この特許文献1に開示された温熱パジャマは、特定の部位を温めるに過ぎず暑くなり過ぎたり蒸れたりしてストレスになりリラックスできず却って睡眠の質を低下させる可能性がある。また、手先や足先が温まらないと寝床に入ってからなかなか寝付くことができないことから、就寝時に靴下や手袋を着用して足先や手先を保温する人もいるが、これらの保温効果によって人間の生理反応である体温調節反応(ホメオスタシス)が妨げられ、深い睡眠が得られる温度よりも体幹の温度(深部体温)が高くなるため睡眠が浅くなる可能性がある。このように、従来の温熱パジャマや足先や手先を保温することでは、睡眠の質を向上させる点では十分な効果が得られていなかった。
本発明は、従来技術の上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、単に保温により就寝時の睡眠の質を向上させるのではなく、その目的とするところは、就寝時に着用する調温パジャマであって、特に、就寝時の睡眠の質を向上させることのできる調温パジャマを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る調温パジャマは以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明に係る調温パジャマは、上衣および下衣を有するパジャマであって、前記上衣および前記下衣における身体と接する側に、調温性を備えた生地を縫着していることを特徴とする。
好ましくは、前記調温性を備えた生地は、前記上衣において、肩部の前面から後面にかけて対応する左右両部位の身体と接する内面部に、前記下衣において、左右の筒状部位における大腿部の前面の身体の接する前面部に縫着しているように構成することができる。
さらに好ましくは、前記上衣において、肩から袖口までは、前記調温性を備えた生地を縫着しておらず、前記下衣において、膝から裾口までは、前記調温性を備えた生地を縫着していないように構成することができる。
さらに好ましくは、前記調温性を備えた生地は、可逆的熱特性を有する生地であるように構成することができる。
本発明の調温パジャマによれば、就寝時に着用するパジャマであって、特に、就寝時の睡眠の質を向上させることのできる調温パジャマを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る調温パジャマの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る調温パジャマの作用効果を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態に係る調温パジャマを、図面に基づき詳しく説明する。このような調温パジャマの一例として、図1に調温パジャマ10を示す。なお、本発明においては、調温の概念には調湿の概念を含むものとして説明する。
この調温パジャマ10は、上下(上衣12および下衣14)で1セットを構成している。この調温パジャマ10は、上衣12において身体と接する側に(肌側に)調温性を備えた生地(以下において単に調温性生地と記載する場合がある)100を、および、下衣14において身体と接する側に(肌側に)調温性を備えた生地110を、それぞれ縫着していることを特徴とする。
さらに詳しくは、調温性生地100は、上衣12において肩部の前面から後面にかけて対応する左右両部位の身体と接する内面部に、調温性生地110は、下衣において左右の筒状部位における大腿部の前面の身体の接する前面部に、それぞれ縫着している。なお、限定されるものではないが、調温性生地100および調温性生地110は、調温性生地の周縁のみが身生地に縫着されている。
この調温パジャマ10を着用して仰向け寝状態で掛け布団を被っている状態では、上衣12の両肩付近においては、敷き布団(敷き毛布を含む場合がある)、上衣12の身生地(背側)、調温性生地100、身体の肩部、調温性生地100、上衣12の身生地(腹側)、掛け布団(掛け毛布を含む場合がある)の順で寝床内機構を構成(調温性生地100が背側にも腹側にもある)して、下衣14の太腿付近においては、敷き布団(敷き毛布を含む場合ある)、下衣14の身生地(背側)、身体の大腿部、調温性生地110、下衣14の身生地(腹側)、掛け布団(掛け毛布を含む場合がある)の順で寝床内機構を構成(調温性生地100が腹側にしかない)することになる。このように、寝床内機構を構成し、上衣12においては身体の肩部が調温性生地100で挟まれる部位(背側および腹側)が調温され、下衣14においては身体の大腿部が調温性生地100で接する部位(腹側)が調温される。
ここで、留意すべきは、上衣12において肩から袖口までは(その先には手先がある)調温性生地100を縫着しておらず、下衣14において膝から裾口までは(その先には足先がある)調温性生地110を縫着していない。
なお、調温性生地100および調温性生地110は、可逆的熱特性を有する生地であればよく、たとえば、一例に過ぎないが、20ミクロン〜30ミクロンという小さなマイクロカプセルの中に相変化物質の一例であるパラフィンワックスを入れて、このマイクロカプセルを合成繊維に混ぜ込んで紡出した糸を用いて織成したり編成したりして生地(織地、編地)としたり、このマイクロカプセルを含んだ樹脂を生地に塗布してコーティングしたりすることにより調温性生地が実現される。このような相変化物質により身体からの余分な熱を吸収し、寒くなると蓄えていた熱を放出するという作用により快適な体感温度へとコントロール(調温)することができる。相変化物質の作用により、肌の表面温度を常に31℃〜33℃程度へコントロールして、外気温でも体内温度でもなく、人間の肌そのものの表面温度に直接働きかけ、暑過ぎず、寒過ぎない理想の快適環境を作りだすことができるものが一例として挙げられる。
なお、本発明に係る調温パジャマは、上衣および下衣を有し、上衣および下衣の身体と接する側に、調温性生地が縫着されていれば、上述した調温パジャマ10に限定されるものではない。
このような構成を備える調温パジャマ10を着用した場合の作用効果について図2を参照して説明する。
試験方法は、調温パジャマ10を実施例として、調温パジャマ10において調温性生地100および調温性生地110を備えない非調温パジャマを比較例として、以下のように実施した。
(1)敷き布団(中綿ポリエステル100%、3.1kg)および掛け布団(羽毛薄掛け布団0.9kg、羽毛肌掛け布団0.4kg、ともに詰め物はダックダウン85%、フェザー15%)を室内環境13.5℃の測定環境下で予め十分に調温しておく。
(2)20℃の環境下で、実施例に係る調温パジャマ10または比較例に係る非調温パジャマを着用した被験者(30代男性、身長168cm、体重60kg)の「手の甲」および「足の甲」に温度センサを貼付する。
(3)20℃の環境下から13.5℃の測定環境へ移動して、布団に仰向けの状態で30分間過ごした時の各部位(手の甲および足の甲)の温度変化を経時的に測定する。
手の甲の温度変化を図2(A)に、足の甲の温度変化を図2(B)に、それぞれ示す。比較例に対して実施例が、手の甲の温度は約5%高く最大で約3℃高く、足の甲の温度は約16%高く最大で約5℃高く、手の甲も足の甲も、比較例よりも実施例の方が3℃〜5℃高い。
これは、多くの熱量を放出することができる筋肉量の多い部位および/または太い血管があって効率的に熱交換することができる部位(実施例に係る調温パジャマ10における上衣12において肩部の前面から後面にかけて対応する左右両部位の身体と接する内面部、および、下衣14において左右の筒状部位における大腿部の前面の身体の接する前面部)を調温性生地100および調温性生地110により調温する(寒いときにはその部位の体温を上げる、暑いときにはその部位の体温を下げて、この試験では寒いとき)ことにより、暑過ぎず寒過ぎずという環境を実現できるために、ストレスを低減させてリラックスさせて、就寝時の睡眠の質を向上させることができる。
さらに、上衣12において肩から袖口までは(その先には手先がある)調温性生地100を縫着しておらず、下衣14において膝から裾口までは(その先には足先がある)調温性生地110を縫着していない。上述したように、調温性生地100または調温性生地110が縫着されている部位が温められ(深部体温を過度に上昇させるほどの感覚ではなく、高温および/または長時間の入浴で温め過ぎた感覚でもなく、ぬるま湯に長く浸かったような深部体温が適度に上昇した感覚で温められ)人間のホメオスタシスにより、調温性生地が肩から袖口までには縫着されていないのでその先の手の甲から、調温性生地が膝から裾口までには縫着されていないのでその先の足の甲から、盛んに熱放散されて(比較例に対して実施例の手の甲および足の甲の表面温度が上昇していることから明らか)深部体温が下がっていると考えられ、寝付き(入眠性)を向上させることができていると考えられる。たとえば、肩から袖口まで、および/または膝から裾口まで、調温性生地などが縫着されている場合には、手および/または足からの熱放射が妨げられる方向(保温する方向)に作用するために、これらの部位に調温性生地が縫着されていない場合に比べて、深部体温が下がり難くなると考えられる。
以上のようにして、本実施の形態に係る調温パジャマによると、就寝時に着用するパジャマであって、特に、就寝時の睡眠の質を向上させることができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって
示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、パジャマ等で代表される就寝時用に着用するパジャマに好適であり、特に、就寝時の睡眠の質を向上させることのできる調温パジャマに特に好適である。
10 調温パジャマ
12 上衣
14 下衣
100 (上衣12の)調温性生地
110 (下衣14の)調温性生地

Claims (4)

  1. 上衣および下衣を有するパジャマであって、前記上衣および前記下衣における身体と接する側に、調温性を備えた生地を縫着していることを特徴とする調温パジャマ。
  2. 前記調温性を備えた生地は、
    前記上衣において、肩部の前面から後面にかけて対応する左右両部位の身体と接する内面部に、
    前記下衣において、左右の筒状部位における大腿部の前面の身体の接する前面部に縫着していることを特徴とする、請求項1に記載の調温パジャマ。
  3. 前記上衣において、肩から袖口までは、前記調温性を備えた生地を縫着しておらず、
    前記下衣において、膝から裾口までは、前記調温性を備えた生地を縫着していないことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の調温パジャマ。
  4. 前記調温性を備えた生地は、可逆的熱特性を有する生地であることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の調温パジャマ。
JP2020029470A 2020-02-25 2020-02-25 調温パジャマ Pending JP2021134438A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020029470A JP2021134438A (ja) 2020-02-25 2020-02-25 調温パジャマ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020029470A JP2021134438A (ja) 2020-02-25 2020-02-25 調温パジャマ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021134438A true JP2021134438A (ja) 2021-09-13

Family

ID=77660411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020029470A Pending JP2021134438A (ja) 2020-02-25 2020-02-25 調温パジャマ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021134438A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10168604A (ja) * 1996-12-12 1998-06-23 Gunze Ltd 保温衣類
JP2013177721A (ja) * 2012-02-10 2013-09-09 Komatsu Seiren Co Ltd 中綿および衣服

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10168604A (ja) * 1996-12-12 1998-06-23 Gunze Ltd 保温衣類
JP2013177721A (ja) * 2012-02-10 2013-09-09 Komatsu Seiren Co Ltd 中綿および衣服

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Arens et al. The skin's role in human thermoregulation and comfort
US6996848B2 (en) Anti-osteoarthritis and anti-hypothermia garment and device
US20120191164A1 (en) Radiant heating apparatus and method for therapeutic heating
US20170280883A1 (en) A controlled climate bed for thermoregulatory modulation of a sleeper
KR102016015B1 (ko) 노약자를 위한 보호조끼 기구
Stevens et al. Thermoregulation and clothing comfort
CN204862175U (zh) 一种加热床垫
Siple General principles governing selection of clothing for cold climates
CN201536659U (zh) 一种保暖织物及其制备得到的手套、耳套、口罩或袜套
EP0489538A1 (en) Articles having healthful and therapeutic effects and production of the same
JP2021134438A (ja) 調温パジャマ
CN104207370A (zh) 一种与人体排汗保温相关的健体、美体、美容服饰及装置
JPH10317205A (ja) ズボン下類
CN102551951B (zh) 一种电热肩颈保健垫
JP4713979B2 (ja) 股付き衣類
JP3212523B2 (ja) 保温衣類
CN219982207U (zh) 一种恒温式腿部保温护膝
CN220476936U (zh) 滑雪运动的功能保暖套装
Rudolf et al. Investigations for the development of smart trousers for paraplegic wheelchair users. Part 1–Design recommendations for smart trousers to improve the thermal comfort of the legs of paraplegics
CN201332696Y (zh) 颈肩保暖睡眠服
CN205512418U (zh) 肘部保暖上衣
CN208228358U (zh) 一种智能控温秋衣裤
CN208480626U (zh) 一种具有保健功能的家居服装
KR102073084B1 (ko) 해먹기능을 갖는 남성용 기능성 팬티
JP2011256508A (ja) 靴下及び組み合わせ靴下

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230920

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240109