JP2021129407A - Rotor of electric motor, and electric motor with rotor - Google Patents
Rotor of electric motor, and electric motor with rotor Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021129407A JP2021129407A JP2020022636A JP2020022636A JP2021129407A JP 2021129407 A JP2021129407 A JP 2021129407A JP 2020022636 A JP2020022636 A JP 2020022636A JP 2020022636 A JP2020022636 A JP 2020022636A JP 2021129407 A JP2021129407 A JP 2021129407A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- gap
- rotor
- foreign matter
- rotating shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Abstract
Description
本発明は、電動機のロータ、及びロータを備える電動機に関する。 The present invention relates to a rotor of a motor and an electric motor including the rotor.
電動機の内部の異物を外部へ排出する構造が知られている(例えば、特許文献1) A structure is known in which foreign matter inside the motor is discharged to the outside (for example, Patent Document 1).
従来、電動機の外部に存在する異物が該電動機の内側へ進入するのを防止する技術が求められている。 Conventionally, there has been a demand for a technique for preventing foreign matter existing outside the motor from entering the inside of the motor.
本開示の一態様において、電動機のロータは、軸方向へ延びる回転シャフトと、電動機のステータの軸方向の端部とロータとの隙間に面して開口するように回転シャフトに形成され、隙間を通って電動機の内側へ進入する異物を受け入れる異物受容穴とを備える。 In one aspect of the present disclosure, the rotor of the motor is formed in the rotary shaft so as to open so as to face the gap between the rotary shaft extending in the axial direction and the axial end of the stator of the motor and the rotor, and the gap is formed. It is provided with a foreign matter receiving hole that receives foreign matter that passes through and enters the inside of the motor.
本開示によれば、電動機の外部の異物は、テータの軸方向端部とロータとの隙間に面して開口する異物受容穴へ誘い込まれる。これにより、異物を異物受容穴に受容させることができるので、異物が電動機の内側へ進入するのを、確実に防止できる。 According to the present disclosure, foreign matter outside the motor is attracted to the foreign matter receiving hole that opens facing the gap between the axial end of the theta and the rotor. As a result, the foreign matter can be received in the foreign matter receiving hole, so that the foreign matter can be reliably prevented from entering the inside of the motor.
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する種々の実施形態において、同様の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。また、以下の説明において、軸方向とは、後述のロータ14の回転軸線Aに沿う方向を示し、径方向とは、軸線Aを中心とした円の半径方向を示し、周方向とは、該円の円周方向を示す。また、便宜上、図中の矢印Bに示す方向を、軸方向下方(第1方向)として言及する。
Hereinafter, embodiments of the present disclosure will be described in detail with reference to the drawings. In various embodiments described below, similar elements are designated by the same reference numerals, and duplicate description will be omitted. Further, in the following description, the axial direction indicates a direction along the rotation axis A of the
図1を参照して、一実施形態に係る電動機10について説明する。電動機10は、例えば工作機械のスピンドルを回転駆動するものであって、ステータ12と、該ステータ12の径方向内側に回転可能に配置されたロータ14とを備える。ステータ12は、ステータコア16、ステータハウジング18及び20、並びにラビリンス形成壁22を備える。
The
ステータコア16は、例えば、軸方向に積層された複数の磁性鋼板から構成される。ステータコア16の径方向内端部には、周方向に並ぶ複数の歯部16aが形成され、該歯部16aにコイル24が巻回されている。ステータハウジング18は、ステータコア16の軸方向下側に固定されている一方、ステータハウジング20は、ステータコア16の軸方向上側に固定されている。
The
ラビリンス形成壁22は、円環状であって、ステータハウジング18の軸方向下側の端面18aに固定されている。ラビリンス形成壁22は、ステータ12の軸方向下側の端部を画定している。より具体的には、ラビリンス形成壁22は、互いに一体に形成された第1の壁部36、第2の壁部38、第3の壁部40、及び第4の壁部42を有する。
The
第1の壁部36は、ステータハウジング18の端面18aから軸方向下方へ延びている。第2の壁部38は、第1の壁部36の軸方向下端から径方向内方へ延びている。第3の壁部40は、第2の壁部38の径方向内端から軸方向上方へ延びている。第4の壁部42は、第3の壁部40の軸方向上端から径方向内方へ延びている。
The
ロータ14は、回転シャフト26、ロータコア28、及びフランジ部30を有する。回転シャフト26は、軸方向へ真直ぐ延びる円柱状の部材である。ロータコア28は、回転シャフト26の径方向外側に固設され、その内部に複数の磁石(図示せず)が配置されている。フランジ部30は、回転シャフト26の外周面26aから径方向外方へ突出するように該外周面26aに固設されており、回転シャフト26と一体となって回転する。本実施形態においては、フランジ部30は、円環状である。
The
回転シャフト26の軸方向下側の端部には、カップリングを介してスピンドル等の外部機器が連結される。電動機10は、ロータ14を回転させることで、該外部機器に回転力を出力する。すなわち、回転シャフト26の軸方向下側が、電動機10の出力側となる。本実施形態においては、回転シャフト26の軸方向下方(つまり、出力側)が重力方向下方と一致するように、該回転シャフト26が位置決めされている。
An external device such as a spindle is connected to the lower end of the rotating
ステータハウジング18と回転シャフト26との間には、ベアリング32が介挿され、ステータハウジング20と回転シャフト26との間には、ベアリング34が介挿されている。これらベアリング32及び34によって、ロータ14は、ステータハウジング18及び20に回転可能に支持される。
A
次に、図2及び図3を参照して、電動機10の構成についてさらに詳細に説明する。ラビリンス形成壁22とフランジ部30との間には、隙間44が形成されている。より具体的には、隙間44は、第1の隙間44a及び第2の隙間44bを有する。第1の隙間44aは、軸方向に延びるように、ラビリンス形成壁22の第3の壁部40と、フランジ部30の外周面30aとの間に画定され、軸方向下端で電動機10の外部へ開口している。第2の隙間44bは、径方向に延びるように、ラビリンス形成壁22の第4の壁部42と、フランジ部30の軸方向上側の端面30bとの間に画定され、第1の隙間44aと連通している。
Next, the configuration of the
このようなラビリンス形成壁22及びフランジ部30によって、異なる方向へ延在する複雑な経路の隙間44(いわゆる、ラビリンス)が形成され、電動機10の外部に存在する異物(例えば、オイル又は切削液等の液材)が電動機10の内側へ進入するのを防いでいる。しかしながら、このような異物の一部が、隙間44を通過して電動機10の内側に進入し得る。
By such a
そこで、本実施形態においては、ロータ14は、隙間44を通って電動機10の内側に進入する異物を受け入れる異物受容穴50を有している。異物受容穴50は、隙間44に面して開口するように、回転シャフト26に形成されている。より具体的には、異物受容穴50は、主穴52、及び複数の連通穴54を有する。
Therefore, in the present embodiment, the
主穴52は、回転シャフト26と同心となるように該回転シャフト26の中心部に形成され、回転シャフト26の軸方向下側の端面26bで軸方向下方へ開口している。本実施形態においては、主穴52を画定する内周面56は、軸方向下方へ向かうにつれて径方向外方へ拡がるように軸方向に対して傾斜する傾斜面となっている。
The
連通穴54は、隙間44に面して開口し、該隙間44と主穴52とを連通させる。本実施形態においては、複数の連通穴54が、周方向に略等間隔で並ぶように配設されている。各々の連通穴54は、第1の穴部58、及び第2の穴部60を有する。第1の穴部58は、第2の隙間44bに面して開口する開口部62を有し、該開口部62から径方向内側へ延びている。
The
本実施形態においては、第1の穴部58は、径方向内側へ向かうにつれて軸方向下方へ向かうように、径方向に対して傾斜して延びている。ここで、第1の穴部58は、その開口部62を径方向外方へ投影させたときの投影領域が第2の隙間44bの領域と重なり合う(例えば、投影領域の全域が第2の隙間44bの領域に含まれる)ように、第2の隙間44bに面して配置される。
In the present embodiment, the
又は、第1の穴部58は、その中心軸線が第2の隙間44bの領域を通過するように、第2の隙間44bに面して配置される。そして、開口部62は、ベアリング32(より具体的には、第4の壁部42の先端42a)とフランジ部30との間の軸方向位置に配置されている。
Alternatively, the
また、回転シャフト26の外周面26aには、該外周面26aから内方へ凹む環状溝64が形成されている。この環状溝64は、外周面26aの全周に亘って周方向へ延びるように形成されている。第1の穴部58の開口部62は、環状溝64の底面で開口しており、第1の穴部58は、環状溝64から延びている。
Further, the outer
第2の穴部60は、その軸方向上端部で第1の穴部58に接続され、第1の穴部58から軸方向下方へ延びて主穴52に接続され、主穴52を画定する軸方向上側の端面66で主穴52へ向かって開口している。なお、第2の穴部60の延在方向は、軸方向と略平行である。
The
本実施形態においては、主穴52は、第1の穴部58の開口部62よりも軸方向下方へ離隔した位置に配置されており、これにより、開口部62よりも軸方向下方側(つまり、開口部62から見て電動機10の外側へ向かう側)へ延在している。また、主穴52の軸方向下端の開口は、該開口に着脱可能に挿入された栓68によって、閉鎖されている。
In the present embodiment, the
次に、異物受容穴50の機能について説明する。異物が第2の隙間44bを電動機10の内側へ向かって移動したとすると、該異物は、第2の隙間44bに面して開口する開口部62から異物受容穴50(具体的には、第1の穴部58)へ誘い込まれる。こうして、異物を異物受容穴50に受容させることができるので、異物が第2の隙間44bを超えて電動機10の内側へ進入するのを、確実に防止できる。
Next, the function of the foreign
また、本実施形態においては、異物受容穴50は、主穴52、及び連通穴54を有している。この構成によれば、開口部62から連通穴54(具体的には、第1の穴部58)に入り込んだ異物を、該連通穴54を通して主穴52に導き、該主穴52に貯めることができる。このように主穴52に導くことにより、ロータ14を回転させたときに、異物受容穴50に入り込んだ異物が該異物受容穴50から漏出してしまうのを防止できる。
Further, in the present embodiment, the foreign
また、本実施形態においては、回転シャフト26の外周面26aに環状溝64が形成されている。この構成によれば、第2の隙間44bを通過した異物を、環状溝64に沿って開口部62へ導くことができるので、該異物を、開口部62から異物受容穴50内へ効果的に導入させることができる。
Further, in the present embodiment, an
また、本実施形態においては、ロータ14の軸方向下方(つまり、出力側)が重力方向下方と一致するように電動機10が位置決めされ、主穴52は、連通穴54の開口部62よりも軸方向下方側へ延在している(より具体的には、開口部62よりも軸方向下方へ離隔した位置に配置されている)。
Further, in the present embodiment, the
ここで、隙間44を通過した異物は、第2の隙間44bの出口領域C(図2)に溜まることになる。この場合、電動機10の動作を停止したとき、出口領域Cに溜まった異物は、重力の作用によって、連通穴54を通して、開口部62よりも重力方向下方側に位置する主穴52に導入され、該主穴52に貯められることになる。したがって、電動機10を再稼働したとしても、異物が異物受容穴50から漏出してしまうのを防止できる。
Here, the foreign matter that has passed through the
また、本実施形態においては、第1の穴部58は、径方向内側へ向かうにつれて軸方向下方(つまり、重力方向下方)へ向かうように、径方向に対して傾斜して延びている。この構成によれば、出口領域Cに溜まった異物を、さらに効果的に主穴52へ導入させることができる。
Further, in the present embodiment, the
また、本実施形態においては、主穴52を画定する内周面56は、軸方向下方(つまり、重力方向下方)へ向かうにつれて径方向外方へ拡がるように軸方向に対して傾斜する傾斜面である。ここで、異物が主穴52に貯められた状態で電動機10を稼働させると、該異物が遠心力によって内周面56に押し付けられることになる。この場合、内周面56が傾斜面であることによって、異物を軸方向下方へ押す力成分が内周面56から異物に対して掛かることになるので、電動機10の稼働時に異物が主穴52から漏出してしまうのを、より確実に防止できる。
Further, in the present embodiment, the inner
また、本実施形態においては、主穴52の軸方向下端の開口は、着脱可能な栓68によって閉鎖されている。この構成によれば、オペレータは、回転シャフト26からカップリング等を外して分解し、栓68を抜去することにより、主穴52に溜まった異物を除去することができる。これにより、主穴52の清掃等のメンテナンスを容易化できる。
Further, in the present embodiment, the opening at the lower end of the
次に、図4を参照して、他に実施形態に係るロータ70について説明する。ロータ70は、上述のロータ14の代わりに、電動機10に適用可能である。本実施形態に係るロータ70は、上述のロータ14と、以下の構成において相違する。すなわち、ロータ70は、異物受容穴72、及び第2のフランジ部80を備える。
Next, the
異物受容穴72は、主穴52、及び連通穴74を有し、該連通穴74は、第1の穴部76、及び複数の第2の穴部60を有し、主穴52と隙間44とを連通させる。第1の穴部76は、軸線Aを環囲するように周方向に延在する環状穴である。具体的には、第1の穴部76は、環状の開口部78を有し、該開口部78から径方向内側へ延びている。
The foreign
開口部78は、回転シャフト26の外周面26a上で、第2の隙間44bに面して開口する。第1の穴部76は、径方向内側へ向かうにつれて軸方向下方へ向かうように、径方向に対して傾斜している。第2の穴部60は、周方向に略等間隔で配設され、各々が第1の穴部76と主穴52との間で軸方向に延びている。
The
第2のフランジ部80は、回転シャフト26の外周面26aから径方向外方へ突出するように該外周面26aに固設されており、回転シャフト26と一体となって回転する。第2のフランジ部80は、フランジ部30の軸方向上側に隣接して対向配置され、フランジ部30と第2のフランジ部80との間に、ラビリンス形成壁22の第4の壁部42が配置されている。
The
本実施形態によれば、第1の穴部76が環状穴であることから、出口領域C(図2)に溜まった異物を第1の穴部76に導入し易くできる。また、第2のフランジ部80によって、異物が電動機10の内側に進入するのをより効果的に防止し、異物を第1の穴部76に導入し易くできる。なお、第2のフランジ部80は、上述のロータ14に適用してもよい。
According to the present embodiment, since the
次に、図5を参照して、さらに他に実施形態に係るロータ90について説明する。ロータ90は、上述のロータ14の代わりに、電動機10に適用可能である。本実施形態に係るロータ90は、上述のロータ70と、異物受容穴82において相違する。具体的には、異物受容穴82は、主穴84、及び複数の連通穴86を有する。
Next, with reference to FIG. 5, another
連通穴86は、周方向に略等間隔に配置され、開口部62を各々有する。開口部62は、環状溝64の底面にて第2の隙間44bに面して開口している。各々の連通穴86は、径方向内側へ向かうにつれて軸方向下方へ向かうように、径方向に対して傾斜して延び、主穴84に接続されて該主穴84と隙間44とを連通させる。
The communication holes 86 are arranged at substantially equal intervals in the circumferential direction, and each has
主穴84は、回転シャフト26と同心となるように該回転シャフト26の中心部に形成され、連通穴86の開口部62よりも軸方向下方側へ延在している。主穴84は、回転シャフト26の軸方向下側の端面26bで開口し、該主穴84の開口は、上述の栓68によって閉鎖されている。
The
また、主穴84を画定する内周面88は、上述の内周面56と同様に、軸方向下方へ向かうにつれて径方向外方へ拡がるように軸方向に対して傾斜する傾斜面である。本実施形態によれば、開口部62から連通穴86に入り込んだ異物を、重力の作用によって主穴84に導き、該主穴84に貯めることができる。
Further, the inner
次に、図6を参照して、さらに他に実施形態に係るロータ100について説明する。ロータ100は、上述のロータ14の代わりに、電動機10に適用可能である。本実施形態に係るロータ100は、図4に示すロータ70と、異物受容穴102において相違する。具体的には、異物受容穴102は、主穴104、及び連通穴74を有する。
Next, with reference to FIG. 6, the
主穴104は、第1の穴部76の開口部78よりも軸方向下方へ離隔した位置に配置されており、主穴104を画定する内周面106は、第1の傾斜面108、段差面110、及び第2の傾斜面112を有する。第1の傾斜面108及び第2の傾斜面112は、軸方向下方(つまり、重力方向下方)へ向かうにつれて径方向外方へ拡がるように軸方向に対して傾斜している。
The
段差面110は、軸方向と略直交する円環状の平面であって、第1の傾斜面108及び第2の傾斜面112の間で延在する。この段差面110によって、主穴104の底部に溜まった異物が、電動機10の稼働時に第2の傾斜面112に沿って軸方向上方へ逆流するのが妨げられるので、異物が主穴52から漏出してしまうのを、より確実に防止できる。
The stepped
なお、本実施形態においては、内周面106は、1つの段差面110を有することにより、軸方向下方へ向かうにつれて2段階で径方向外方へ拡がる場合について述べた。しかしながら、内周面106は、n個(nは2以上の正数)の段差面110を有することにより、n段階で径方向外方へ拡がるように構成されてもよい。
In the present embodiment, the case where the inner peripheral surface 106 has one
また、本実施形態に係る主穴104(内周面106)を、上述のロータ14又は90に適用してもよい。また、段差面110の代わりに、主穴52、84、104を画定する内周面56、88、106から径方向内方へ突出する凸部(又は、内周面56、88、106から凹む溝)を設けて、該凸部(又は溝)によって、異物が内周面56、88、106上を軸方向上方へ逆流するのを防止してもよい。
Further, the main hole 104 (inner peripheral surface 106) according to the present embodiment may be applied to the
次に、図7を参照して、さらに他の実施形態に係るロータ120について説明する。ロータ120は、上述のロータ14の代わりに、電動機10に適用可能である。本実施形態に係るロータ120は、図6に示すロータ100と、フランジ部122において相違する。フランジ部122は、回転シャフト26の外周面26aから径方向外方へ突出するように該外周面26aに固設されており、回転シャフト26と一体となって回転する。
Next, the
本実施形態においては、フランジ部122の軸方向上端面124に、該上端面124から内方へ凹む環状の凹部126が形成されている。より具体的には、凹部126は、上端面124から軸方向下方へ延出する円筒状の第1の面128と、該第1の面128の軸方向下端から回転シャフト26の外周面26aまで径方向内方へ延びる第2の面130とによって画定されている。ここで、第2の面130は、径方向内方へ向かうにつれて軸方向下方へ向かうように径方向に対して傾斜する傾斜面である。
In the present embodiment, the axial
凹部126は、上述の第2の隙間44bの一部を構成し、連通穴74の開口部78は、凹部126に面して開口している。本実施形態によれば、出口領域Cに溜まった異物は、第2の面130を伝って開口部78から連通穴74に導入され、該連通穴74を通して主穴104に導かれる。したがって、出口領域Cに溜まった異物を、より効果的に主穴104に導入することができる。
The
なお、本実施形態に係る凹部126を、上述のロータ14又は90に適用してもよい。この場合において、開口部62を、フランジ部30の軸方向上端面に形成した凹部126に面して開口するように配置してもよい。なお、第2の面130は、上述のような傾斜面に限らず、軸方向と直交する平面であってもよい。
The
次に、図8を参照して、さらに他の実施形態に係るロータ140について説明する。本実施形態においては、ステータ12’は、ラビリンス形成壁22’を有し、該ラビリンス形成壁22’は、軸方向と略直交するように配置された円環状の平板部材であって、ステータハウジング18の端面18a(図1)に固定されている。ラビリンス形成壁22’は、ステータ12’の軸方向下側の端部を画定している。
Next, the
ロータ140は、ステータ12’の径方向内側に回転可能に配置され、回転シャフト26、ロータコア28(図1)、フランジ部142、及び異物受容穴144を有する。フランジ部142は、回転シャフト26の外周面26aから径方向外方へ突出するように該外周面26aに固設されており、回転シャフト26と一体となって回転する。
The
本実施形態においては、フランジ部142は、円環状であって、ラビリンス形成壁22’の軸方向上側に隣接して配置されている。より具体的には、フランジ部142は、第1の壁部146、第2の壁部148、及び第3の壁部150を有する。第1の壁部146は、回転シャフト26の外周面26aに固設され、該外周面26aから径方向外方へ突出する。
In the present embodiment, the
第2の壁部148は、第1の壁部146の径方向外端から軸方向下方へ延出する。第3の壁部150は、第2の壁部148の軸方向下端から径方向内方へ延出する。第1の壁部146、第2の壁部148、及び第3の壁部150によって、溜め穴156が画定されている。
The
回転シャフト26及びフランジ部142と、ラビリンス形成壁22’との間に隙間154が形成されている。より具体的には、隙間154は、第1の隙間154a、及び第2の隙間154bを有する。第1の隙間154aは、軸方向へ延びるように、回転シャフト26とラビリンス形成壁22’の径方向内側の端面22a’との間に画定され、電動機10の外部へ向かって開口する。第2の隙間154bは、径方向へ延びるようにフランジ部142の第3の壁部150とラビリンス形成壁22’の軸方向上側の端面22b’との間に画定され、第1の隙間154aと連通する。
A
異物受容穴144は、回転シャフト26の外周面26aから径方向内方へ凹むように回転シャフト26に形成され、隙間154(具体的には、第1の隙間154a及び第2の隙間154b)及び溜め穴156に面して開口している。異物受容穴144は、外周面26aの全周に亘って周方向に延在する環状凹部である。本実施形態においては、第1の隙間154aから電動機10の内側へ進入した異物は、その一部が、異物受容穴144に受容される。
The foreign
一方、第1の隙間154aから電動機10の内側へ進入した異物のうち、異物受容穴144に入り込まなかった部分は、フランジ部142の内部に画定された溜め穴156に受容される。このように、本実施形態においては、第1の隙間154aから電動機10の内側へ進入した異物を、ロータ140に形成された異物受容穴144及び溜め穴156に受容させ、該異物が電動機10の内側へさらに進入するのを防いでいる。
On the other hand, of the foreign matter that has entered the inside of the
なお、本実施形態に係るフランジ部142を、図2に示すロータ14に適用してもよい。この場合、フランジ部142は、ラビリンス形成壁22の第4の壁部42の軸方向上側に隣接して配置される。また、本実施形態に係るフランジ部142を、上述のロータ70、90、100、又は120に適用してもよい。この場合において、フランジ部142は、上述の第2のフランジ部80の代わりに、第4の壁部42の軸方向上側に隣接して回転シャフト26の外周面26aに固設されてもよい。
The
次に、図9を参照して、さらに他の実施形態に係るロータ160について説明する。本実施形態に係るロータ160は、図8に示すロータ140と以下の構成において相違する。すなわち、ロータ160は、回転シャフト26に形成された環状溝162と、上述の異物受容穴50とを有する。環状溝162は、回転シャフト26の外周面26aから内方へ凹むように形成され、該外周面26aの全周に亘って周方向へ延びるように形成されている。
Next, the
より具体的には、環状溝162は、互いに軸方向に対向するように外周面26aから径方向内側へ延出する一対の側面162a及び162bと、該側面162a及び162bとの間で延在する底面162cとから画定されている。この環状溝162の内部に、ステータ12’のラビリンス形成壁22’の径方向内端部が挿入されている。
More specifically, the
回転シャフト26とラビリンス形成壁22’との間に、隙間164が形成されている。より具体的には、隙間164は、隙間164a(第2の隙間)、隙間164b(第1の隙間)、及び隙間164cを有する。隙間164aは、電動機10の外部へ向かって開口し、径方向へ延びるように環状溝162の側面162aとラビリンス形成壁22’の軸方向下側の端面22c’との間に画定されている。
A
隙間164bは、軸方向へ延びるように、環状溝162の底面162cとラビリンス形成壁22’の径方向内側の端面22a’との間に画定され、隙間164aと連通する。隙間164cは、径方向へ延びるように環状溝162の側面162bとラビリンス形成壁22’の軸方向上側の端面22b’との間に画定され、隙間164bと連通する。
The
本実施形態においては、異物受容穴50の第1の穴部58の開口部62は、隙間164aに面して開口するように配置されている。この構成によれば、隙間164aを通過する異物を、異物受容穴50に受容させることができるので、異物が隙間164b及び164cを超えて電動機10の内側へ進入するのを確実に防止できる。
In the present embodiment, the
なお、本実施形態において、異物受容穴50の代わりに、上述の異物受容穴72(又は82)をロータ160に適用してもよい。この場合、異物受容穴72(又は82)の開口部78(又は62)は、隙間164aに面して開口するように配置されてもよい。また、本実施形態において、図4に示す第2のフランジ部80、又は図8に示すフランジ部142を、ラビリンス形成壁22’の軸方向上側に隣接して設けてもよい。
In the present embodiment, the above-mentioned foreign matter receiving hole 72 (or 82) may be applied to the
なお、上述の異物受容穴50、72又は82を、図8に示す異物受容穴144のような環状凹部として構成してもよい。又は、上述の異物受容穴50、72又は82を、第1の穴部58若しくは76、又は連通穴86のみから構成してもよい。また、上述の栓68を省略してもよい。
The foreign
また、上述の異物受容穴50、72、82、102又は144(具体的には、主穴52、84又は104)の内部に、異物を吸収可能な吸収材料(スポンジ、吸湿剤等)を配置してもよい。この構成によれば、異物受容穴50、72、82、102又は144(主穴52、84又は104)に入り込んだ異物を吸収材料に留めて、該異物が異物受容穴50、72、82、102又は144(主穴52、84又は104)から漏出してしまうのを、より確実に防止できる。
Further, an absorbent material (sponge, hygroscopic agent, etc.) capable of absorbing foreign matter is arranged inside the above-mentioned foreign
また、上述の実施形態においては、回転シャフト26の軸方向下方(出力側)が重力方向下方に一致するように配置されている場合について述べた。しかしながら、これに限らず、回転シャフト26の軸方向を、水平方向と平行に配置してもよいし、又は、重力方向に対して傾斜して配置されてもよい。また、上述の第1の穴部58若しくは76、又は連通穴86は、径方向と平行に設けられてもよい。以上、実施形態を通じて本開示を説明したが、上述の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。
Further, in the above-described embodiment, the case where the lower part of the
10 電動機
12,12’ ステータ
14,70,90,100,120,140,160 ロータ
22,22’ ラビリンス形成壁
26 回転シャフト
30,80,122,142 フランジ部
44,44a、44b、154,154a,154b、164,164a,164b、164c 隙間
50,72,82,102,144 異物受容穴
52,84,104 主穴
54,74,86 連通穴
58,60,76 穴部
10
Claims (11)
軸方向へ延びる回転シャフトと、
前記電動機のステータの前記軸方向の端部と前記ロータとの隙間に面して開口するように前記回転シャフトに形成され、前記隙間を通って前記電動機の内側へ進入する異物を受け入れる異物受容穴と、を備える、ロータ。 It ’s a motor rotor,
A rotating shaft that extends in the axial direction,
A foreign matter receiving hole formed in the rotating shaft so as to face a gap between the axial end of the stator of the motor and the rotor, and accepts foreign matter that enters the inside of the motor through the gap. And, with a rotor.
前記回転シャフトの中心部に形成された主穴と、
前記隙間に面して開口し、該隙間と前記主穴とを連通させる連通穴と、を有する、請求項1に記載のロータ。 The foreign matter receiving hole is
The main hole formed in the center of the rotating shaft and
The rotor according to claim 1, further comprising a communication hole that opens facing the gap and communicates the gap with the main hole.
前記連通穴は、
前記開口部から、前記回転シャフトの径方向内側へ延びる第1の穴部と、
前記第1の穴部から前記第1方向へ延び、前記主穴に接続される第2の穴部と、を有する、請求項3に記載のロータ。 The main hole is arranged at a position separated from the opening in the first direction.
The communication hole is
A first hole extending radially inward from the opening and
The rotor according to claim 3, further comprising a second hole extending from the first hole in the first direction and connected to the main hole.
前記異物受容穴は、前記環状溝から径方向内側へ延在するように形成される、請求項1〜7のいずれか1項に記載のロータ。 An annular groove extending in the circumferential direction of the outer peripheral surface is formed on the outer peripheral surface of the rotating shaft.
The rotor according to any one of claims 1 to 7, wherein the foreign matter receiving hole is formed so as to extend radially inward from the annular groove.
前記ステータの径方向内側に回転可能に配置される、請求項1〜8のいずれか1項に記載のロータと、を備える、電動機。 With the stator
An electric motor comprising the rotor according to any one of claims 1 to 8, which is rotatably arranged inside the stator in the radial direction.
前記異物受容穴は、前記第2の隙間に面して開口する、請求項9に記載の電動機。 The stator is a labyrinth forming wall provided at the end thereof, and has a first gap extending in the axial direction and a second gap communicating with the first gap and extending in the radial direction. Has a labyrinth forming wall, which forms between the rotor and the rotor.
The motor according to claim 9, wherein the foreign matter receiving hole is opened so as to face the second gap.
前記ラビリンス形成壁は、前記フランジ部との間で前記第1の隙間及び前記第2の隙間を形成する、請求項10に記載の電動機。 The rotor further has a flange portion fixed to the rotating shaft so as to project radially outward from the rotating shaft.
The motor according to claim 10, wherein the labyrinth forming wall forms the first gap and the second gap with the flange portion.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020022636A JP2021129407A (en) | 2020-02-13 | 2020-02-13 | Rotor of electric motor, and electric motor with rotor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020022636A JP2021129407A (en) | 2020-02-13 | 2020-02-13 | Rotor of electric motor, and electric motor with rotor |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021129407A true JP2021129407A (en) | 2021-09-02 |
Family
ID=77489125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020022636A Pending JP2021129407A (en) | 2020-02-13 | 2020-02-13 | Rotor of electric motor, and electric motor with rotor |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021129407A (en) |
-
2020
- 2020-02-13 JP JP2020022636A patent/JP2021129407A/en active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8453817B2 (en) | Hybrid drive train | |
WO2010128632A1 (en) | Cooling structure for motors | |
US8315012B2 (en) | Spindle motor including communicating channel, and disk drive apparatus | |
US10447115B2 (en) | Rotary electric machine and driving system | |
JPWO2005121575A1 (en) | Fluid dynamic pressure bearing, motor and recording medium driving device | |
KR101300312B1 (en) | Spindle motor | |
JP2020014285A (en) | Rotary electric machine | |
CN108075593A (en) | Motor | |
JP2021129407A (en) | Rotor of electric motor, and electric motor with rotor | |
US2246912A (en) | Gland seal for rotating shafts | |
JP6933291B2 (en) | Rotating electric machine and manufacturing method of rotating electric machine | |
JP2006353058A (en) | Spindle motor, and recording disc drive unit mounting the spindle motor | |
JP6920026B2 (en) | Journal bearings and rotating machinery | |
JP6648169B2 (en) | Stator cooling structure and rotating electric machine | |
JP2007010057A (en) | Static pressure pneumatic bearing spindle | |
JPWO2019187023A1 (en) | Rotating machines and turbochargers | |
CN103502661A (en) | Fluid dynamic pressure bearing device | |
JP2020108209A (en) | Dynamo-electric machine | |
JP2020120491A (en) | Rotary electric machine | |
KR101490679B1 (en) | Spindle motor | |
CN216086283U (en) | Integrated rotor shaft sleeve and disc type motor with same | |
CN220291821U (en) | Rotary electric machine | |
US10612584B2 (en) | Fluid dynamic bearing device, motor, and disk drive device | |
JP6915711B1 (en) | Hoisting machine | |
JP2004183768A (en) | Dynamic pressure bearing, spindle motor with dynamic pressure bearing, and disc driving device using spindle motor |