JP2021128726A - 要支援者の支援システムおよび支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】要支援者に対し、社会生活上の課題を正確に認識でき、支援の方向性を的確に決定でき、支援者の支援スキルが共有化される要支援者の支援システムを提供する。【解決手段】要支援者の支援システムにおいて、要支援者の電子情報端末1は、要支援者の当事者側評価情報の入力を、サーバ4へ送信する。また、支援者の電子情報端末2は、支援者からみた要支援者の評価である支援者側評価情報の入力を、サーバ4へ送信する。そして、保護者の電子情報端末3は、保護者からみた要支援者の評価である支援者側評価情報の入力を、その情報をサーバ4に送信する。そして、支援者の電子情報端末2において、サーバ4から受信する当事者側評価情報と支援者側評価情報を表示し、保護者の電子情報端末3において、サーバ4から受信する当事者側評価情報と支援者側評価情報を表示し、要支援者の電子情報端末1において、サーバ4から受信する当事者側評価情報を表示する。【選択図】図3

Description

本発明は、障害などを有する要支援者の支援に使用する、スマートフォンやタブレット上で動作するアプリケーションを利用した支援システムおよび支援方法に関する。
思春期以降、特に成人期の発達障害者において、家族が支援を担う体制から社会が支える体制への移行において、とりわけ知的障害をもたない楊合に、支える場所が非常に少ない。世界的にも、成人期以降の発達障害者の精神疾患(特に抑うつと不安障害)の併存は非常に高く、そうした併存がある場合には、就労が継続できなくなることが知られている。障害者福祉領域においても発達障害は2004年の発達障害者支援法の成立以降の取り組みであり、支援に有効な手法が共有されていないことで、発達障害の中核障害に対する支援と二次的な精神的健康維持・増進が十分にできない状況にある。
現在、多くの成人期の発達障害当事者が孤立し、二次的な精神疾患を呈したり、引きこもりなどに至ったりしており、それを家族、特に親が支えているという実態がある。成人期以降、親の社会的な繋がりが脆弱化すると、すでに障害者福祉などの支援とつながっている楊合を除けば、「親亡き後」において、日常生活を送る上での社会的支援のニーズは高まっても、支援が提供されないことで、適応状況が悪化してしまう。障害者雇用枠で雇用されている場合でも、精神疾患の合併などのなかで就労が困難になってしまうことも懸念される。社会的な支援の提供体制を構築しなければ、当事者の社会的な適応状況のさらなる悪化が懸念される。
しかし、現状、発達障害成人の適応状況の実態把握は十分ではなく、どのような支援が有効であるのかも明らかではない。また、支援の担い手となる精神科医療や障害者福祉においても、実際にどのような取り組みをしていくのかが明らかになっておらず、有効な支援の共有も難しい状況にある。
ところで、近年では、その普及率の高さや利便性に着目して、スマートフォンやタブレット端末を利用して要支援者に対する支援の補助を行う技術が開発されている。例えば、特許文献1には、糖尿病などのいわゆる生活習慣病の要支援者(対象者)に対して、その状態を正確に把握し、より効果的な生活習慣改善支援を行うことを可能にするための技術として、対象者の生活習慣改善に対する自己効力感の高さを表す心理状態指標の値と、対象者の生活習慣関連情報に基づいて、生活習慣改善に対する行動実績の高さを表す行動状態指標の値とを用い、これらの値から対象者のタイプを判定して、グラフなどで可視化し、そのタイプに合わせた支援情報の提供を行う技術が提案されている。
また、特許文献2には、在宅医療、訪問看護、訪問介護の現場において、患者について互いに情報を共有するとともに、特定の医療従事者が所属する医療機関の業務管理を実行可能なシステムとして、在宅ケア支援端末と在宅ケア支援サーバとを備えるシステムであり、患者情報や、患者に対する個々の処置に関する処置情報、患者に関して医療従事者の間で交換される情報を表すコミュニケーション情報を記憶するデータベース手段を有し、このデータベース手段から該システムにログインしている医療従事者が所属する医療機関が、その患者のかかりつけの医療機関である医療機関と一致する患者について、処置情報やコミュニケーション情報を抽出して、在宅ケア支援端末に送ることができる在宅ケア支援システムが提案されている。
特開2017−45142号公報 特開2016−51365号公報
しかしながら、要支援者のなかでも、発達障害など、特に自閉症スペクトラム障害(ASD)を有する人々は、自分自身が社会生活の中で「何ができているか」、「何をしなければいけないか」についての理解が不十分であることが多く、これが支援において障壁となり得る。また、発達障害などを有する要支援者の場合、生活スキルの評価において、自分ができていると思うことと、客観的にできていることの乖離が大きい場合が散見される。社会生活上の課題を解決するためには、支援者および本人が課題を正確に認識する必要があり、課題の認識が不十分であれば、必然的に課題の解決は難しいといえる。上述の特許文献1や2の技術は、このような発達障害などを有する要支援者に十分に対応できるものではない。
適応状況の悪化を早期に把握し、支援者との繋がりを構築して二次的な社会的不適応を予防し、引きこもり状態などからの回復モデルを具現化できるよう、発達障害などを有する要支援者の生活上の上記課題を正確に把握して、精神科医療や障害者福祉領域の支援者が実際の適応状況を把握しつつ、支援経過やその積み重ねを「見える化」し、支援者に支援スキルが共有化されるようなツールの開発が望まれている。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたものであり、発達障害などを有し、社会的な支援が必要となる要支援者において、社会生活上の課題を正確に認識でき、有効な支援の方向性を的確に決定できるとともに、支援者において支援スキルが共有化され、二次的な社会的不適合や引きこもり状態などからの回復を的確に支援可能とする支援システムおよび支援方法を提供することを目的とする。
本発明の要支援者の支援システムは、発達障害や知的障害などを有する要支援者と、その要支援者に対する1または複数の支援者とで利用される要支援者の支援システムであって、該支援システムは、上記要支援者が操作する電子情報端末と、上記支援者が操作する電子情報端末と、それぞれの上記電子情報端末と接続されるサーバと、それぞれの上記電子情報端末上で動作するアプリケーションとから構成され、上記要支援者の電子情報端末は、該要支援者からの自身の評価である当事者側評価情報の入力を受け付けるとともに、この当事者側評価情報を上記サーバに送信する当事者側評価情報入力手段を有し、上記支援者の電子情報端末は、上記当事者側評価情報と同種の評価情報であって、該支援者からみた上記要支援者の評価である支援者側評価情報の入力を受け付けるとともに、この支援者側評価情報を上記サーバに送信する支援者側評価情報入力手段と、上記サーバから受信する上記当事者側評価情報と上記支援者側評価情報とを含む評価結果を表示する評価結果表示手段とを有し、上記当事者側評価情報入力手段、上記支援者側評価情報入力手段、および上記評価結果表示手段による動作は、それぞれの上記電子情報端末上で動作する上記アプリケーションを用いて実行され、上記評価結果表示手段は、上記評価結果として、上記当事者側評価情報と上記支援者側評価情報との差分を把握可能に表示する機能を有する手段であることを特徴とする。
上記支援システムにおいて、上記支援者には、保護者と、保護者以外の支援者が含まれ、上記支援者側評価情報には、該保護者による上記要支援者の評価と、該保護者以外の支援者による上記要支援者の評価とが含まれることを特徴とする。
上記支援システムにおいて、上記評価結果表示手段は、上記当事者側評価情報と上記支援者側評価情報との差分に応じて、上記要支援者が自覚できている評価事項と、上記要支援者が自覚できていない評価事項とを判別し、マッピングして表示する機能を有することを特徴とする。
本発明の要支援者の支援方法は、発達障害や知的障害などを有する要支援者と、その要支援者に対する1または複数の支援者とで利用される支援方法であって、上記要支援者が操作する電子情報端末と、上記支援者が操作する電子情報端末と、それぞれの上記電子情報端末とサーバと、それぞれの上記電子情報端末上で動作するアプリケーションとから構成される支援システムを利用し、上記支援方法は、上記要支援者の電子情報端末が、該電子情報端末上の上記アプリケーションを用いて、該要支援者の自身の評価である当事者側評価情報の入力を受け付けるとともに、この当事者側評価情報を上記サーバに送信する当事者側入力ステップと、上記支援者の電子情報端末が、該電子情報端末上の上記アプリケーションを利用して、上記当事者側評価情報と同種の評価情報であって、該支援者からみた上記要支援者の評価である支援者側評価情報の入力を受け付けるとともに、この支援者側評価情報を上記サーバに送信する支援者側入力ステップと、上記支援者の電子情報端末において、該電子情報端末上の上記アプリケーションを利用して、上記サーバから受信する上記当事者側評価情報と上記支援者側評価情報とを含む評価結果を表示する評価結果表示ステップとを有し、上記評価結果表示ステップにおいて、上記評価結果として、上記当事者側評価情報と上記支援者側評価情報との差分を把握可能に表示することを特徴とする。
上記支援方法において、上記支援者には、保護者と、保護者以外の支援者が含まれ、上記支援者側評価情報には、該保護者による上記要支援者の評価と、該保護者以外の支援者による上記要支援者の評価とが含まれることを特徴とする。
上記評価結果表示ステップにおいて、上記当事者側評価情報と上記支援者側評価情報との差分に応じて、上記要支援者が自覚できている評価事項と、上記要支援者が自覚できていない評価事項とを判別し、マッピングして表示することを特徴とする。
本発明の要支援者の支援システムは、要支援者が操作する電子情報端末と、支援者が操作する電子情報端末と、それぞれの電子情報端末と接続されるサーバと、それぞれの電子情報端末上で動作し、評価結果として、当事者である要支援者自身の評価情報と、支援者側の評価情報と これらの評価情報の差分を把握可能に表示する機能などを有するアプリケーションとを備えるので、少なくとも支援者が電子情報端末上で評価を確認できるとともに、要支援者側の自己評価と支援者側の評価との差異(ギャップ)も把握できる。このため、本システムの導入により、発達障害などを有し、社会的な支援が必要となる要支援者において、社会生活上の課題を正確に認識でき、要支援者本人と支援者の相互の評価を確認しながら有効な支援の方向性を的確に決定することが可能となる。また、普及率が高く、普段から慣れ親しんだ電子情報端末でのアプリケーションを利用した導入容易なシステムであるため、現在において支援を受けていない要支援者を支援の輪の中に誘導しやすくなる。さらに、支援システムのサーバのデータベース上に支援経過を積み重ねて保存できるので、支援者側に支援スキルが共有化でき、支援の効率化、支援の質の高度化、長期にわたる安定的な支援などが可能となり、二次的な社会的不適合や引きこもり状態などからの回復を的確に支援できる。
本発明の要支援者の支援方法は、要支援者が操作する電子情報端末と、支援者が操作する電子情報端末と、それぞれの電子情報端末と接続されるサーバと、それぞれの電子情報端末上で動作するアプリケーションとから構成される支援システムを利用し、このアプリケーションを用いて、当事者である要支援者自身の評価情報の入力受け付けとサーバへの送信を行うステップと、支援者の評価情報の入力受け付けとサーバへの送信を行うステップと、支援者の電子情報端末においてサーバから受信する評価結果として、要支援者自身の評価情報と、支援者の評価情報と、これらの評価情報の差分を把握可能に表示するステップとを備えるので、少なくとも支援者が電子情報端末上で評価を確認できるとともに、要支援者側の自己評価と支援側の評価との差異(ギャップ)も把握できる。このため、上記本システムの場合と同様の効果が得られる。
本発明の支援システムおよび支援方法において、支援者には、保護者と、保護者以外の支援者が含まれ、支援者側評価情報には、該保護者による要支援者の評価と、該保護者以外の支援者による要支援者の評価とが含まれるので、当事者である要支援者と、その保護者と、福祉事務所職員などの公的な支援者による、三者一体の支援が可能となる。支援者側の評価として、客観的な判断が可能と考えられる公的な支援者の評価と、要支援者を最もよく知り、該要支援者に対して愛情や期待値の高い保護者の評価とを組み合わせることで、単に評価に係る公的な支援者の数を増やすよりも、課題解決のための別の糸口が見つかる可能性が高くなる。
本発明の支援システムおよび支援方法において、評価結果の表示に際して、当事者側評価情報と支援者側評価情報との差分に応じて、要支援者が自覚できている評価事項と、要支援者が自覚できていない評価事項とを判別し、マッピングして表示する機能を有するので、各評価項目について、有効な支援の方向性をより的確に決定することが可能となる。特に、自分自身が社会生活の中で「何ができているか」、「何をしなければいけないか」についての理解が不十分になりやすいような要支援者の支援において、課題の把握と支援の方向性の決定に際して有効な機能となる。
支援システムおよび支援方法による支援の全体像の概要図である 本発明の支援システムの概要図である。 本発明の支援方法の概要図である。 本発明に用いるアプリの画面(質問)の一例である。 本発明に用いるアプリの画面(レーダーグラフ)の一例である。 本発明に用いるアプリの画面(折れ線グラフ)の一例である。 評価結果の散布図の一例である。
本発明の支援システムおよび支援方法が対象とする要支援者は、主に発達障害を有する人である。特に、家族が支援を担う体制から社会が支える体制への移行において支える場所が非常に少なくなる対象者として、思春期以降、成人期の発達障害者において知的障害を持たないか、軽度の知的障害を持つ要支援者が挙げられる。また、発達障害を持たない場合であっても、同様の課題を有する生活困窮者のような社会的に支援が必要とされる人なども本発明の要支援者に含まれる。
本発明の支援システムおよび支援方法は、このような要支援者に対して、スマートフォンなどの電子情報端末上で動作するアプリケーション(本発明では「アプリケーション」を単に「アプリ」ともいう)を用いて、支援者が要支援者に伴走するような支援を実施するものである。アプリの形で、全国のどこにでも取り組めるツールであれば、数千人以上の規模での利用が将来的に期待され、上記のような要支援者が継続就労している間に生活の質を高めて、一人暮らしが安定して可能になっていくことは社会的に非常に有益といえる。アプリによる支援の流れを表1と図1に基づいて説明する。図1は、アプリによる支援の全体像の概要を示す図である。
Figure 2021128726
表1と図1に示すように、STEP1として、支援を受けていない当事者に対して、WEB版簡易チェックを行い、その結果に応じて支援施設や組織などを案内する。これにより、まず、要支援者を支援の輪の中に誘導する。簡易チェックとしては、例えば、公知の生活検査、知能検査、適応行動検査、発達障害特性検査の尺度などを適宜利用した質問に回答してもらうことでチェックできる。なお、チェックに際しては、本人の同意をとるなどの倫理的配慮が必要である。支援の輪の中に誘導することで、「親亡き後」における適応状況の悪化も抑制できる。
STEP2として、支援組織などにおいて要支援者をアカウント登録し、要支援者の自身での評価(セルフチェック)を質問に回答する形で開始する。このステップで想定される当事者(要支援者)は、支援の輪に入っており、自立・就労の意思がある人である。セルフチェックで得られる当事者側評価情報に基づき、生活、メンタル、就労面での支援計画や他の福祉ニーズの把握を行う。支援者側は、このセルフチェックに応じた支援計画を立てる。
STEP3として、事業者やNPO、当事者の保護者などの支援者側において、セルフチェックの質問と同種の質問に回答して、支援者からみた要支援者の評価(支援者チェック)を行って支援者側評価情報を得る。この支援者側評価情報と先の当事者側評価情報とを対比して、要支援者の状態を把握する。このセルフチェックと支援者チェックの2つのチェック機能により、要支援者側で保護者や支援者に見守られているという見守られ感が創出され、また、支援者側では変化の察知による支援の効率化、支援ポイントの明確化が図れる。
STEP4として、イベント機能として、趣味を通じた交流の希望などに応じて他者と繋がるための機能を本アプリ内に持たせ、余暇活動や友達作りの手助けをする。これにより、要支援者の孤立(特に親亡き後など)を回避でき、社会スキルの向上にもつながる。
STEP5として、各チェックの評価情報を積み重ねて保存し、データベース化し、そのデータを総合的に分析することで、福祉ニーズの把握、メンタル状態の把握などがより正確にでき、支援の効率化、高度化、精密化などが図れる。また、活動・支援記録を出力することで、支援結果や支援スキルの引継ぎと共有化が図れる。
以下、本発明の支援システムと支援方法を詳細に説明する。
本発明の支援システムの構成の一例を図2に基づいて説明する。図2は、支援システムの概要図である。図2に示すように、本発明の支援システムは、要支援者が操作する電子情報端末1と、保護者が操作する電子情報端末3と、保護者以外の支援者が操作する電子情報端末2と、それぞれの電子情報端末と接続されるサーバ4と、それぞれの電子情報端末上で動作するアプリ5とから構成される。要支援者である本人が「当事者側」であり、保護者と支援者はいずれも「支援者側」である。
ここで、本発明において、電子情報端末とサーバの構成は、(1)電子情報端末とサーバとがネットワークを介して接続される構成(サーバとクライアントとが分離)、(2)電子情報端末内にサーバを持ち、両者が直接接続され単独でアプリを動作可能な構成(サーバとクライアントとが一体)、のいずれであってもよい。また、(1)の場合における「ネットワーク」とはデータの送受信可能な電子通信回線を示し、有線LAN、無線LAN、WAN、インターネットなどが該当する。また、特に明示してある場合を除き、評価結果などの情報をサーバや端末に「保存する」とは、サーバや電子情報端末の半導体メモリや磁気ディスクなどの記憶媒体内に所定形式で保存することをいう。その他、本発明の支援システムおよび支援方法において、電子情報端末とサーバ間における各情報の送受信に際しては、プライバシー性の高い情報であることから、SSLを用いるか、所定の暗号化を行い送信することが好ましい。
要支援者の電子情報端末1は、要支援者からの自身の評価である当事者側評価情報の入力を受け付けるとともに、この当事者側評価情報をサーバ4に送信する当事者側評価情報入力手段1aを有する。また、必要に応じて、評価結果を表示するための評価結果表示手段1bを有する。要支援者の電子情報端末1としては、上記各手段を備えるものであれば特に限定されず、スマートフォン、タブレット、携帯電話、ノートPCなどの携帯型端末や、自室などに備え付けられたPC、施設に配置された専用端末などが挙げられる。時間・場所を選ばずに利用でき、自由度があることから、携帯型端末が好ましく、携帯型端末の中でも、普及率が高く、タッチパネル操作にも慣れている場合が多いことからスマートフォンを用いることが特に好ましい。
当事者側評価情報入力手段1aにおける、要支援者の当事者側評価情報の入力操作の受付、データの送受信などの動作は、電子情報端末1上で動作するアプリ5aを用いて実行される。アプリ5aは、ネットワークを介して使用する場合、例えば電子情報端末1上のWebブラウザ上で動作するプログラミング言語によるプログラムと、サーバ4上のプログラムが協調することによって動作するアプリケーションである。また、ブラウザを利用する場合とは別に、電子情報端末1に専用のアプリとしてインストールする形態としてもよい。
支援者(保護者以外)の電子情報端末2は、当事者側評価情報と同種の評価情報であって、この支援者からみた要支援者(当事者)の評価である支援者側評価情報の入力を受け付けるとともに、この支援者側評価情報をサーバ4に送信する支援者側評価情報入力手段2aを有する。また、サーバ4から受信する当事者側評価情報と支援者側評価情報とを含む評価結果を表示する評価結果表示手段2bを有する。支援者の電子情報端末2としては、上記各手段を備えるものであれば特に限定されず、要支援者の端末と同様のものを使用できる。また、支援者側評価情報入力手段2aと評価結果表示手段2bにおける、支援者の支援者側評価情報の入力操作の受付、データの送受信、画面への結果表示などの動作は、電子情報端末2上で動作するアプリ5bを用いて実行される。アプリ5bは、要支援者のアプリ5aと共通のアプリとし、機能上、要支援者モードと支援者モードとを切り替え可能なものを採用できる。また、要支援者のアプリ5aとは別個の支援者専用のものとしてもよい。アプリ5bの動作仕様は、上述のアプリ5aと同様である。
保護者(支援者に含まれる)の電子情報端末3は、支援者(保護者以外)の電子情報端末2と同様であり、当事者側評価情報と同種の評価情報であって、保護者からみた要支援者(当事者)の評価である支援者側評価情報の入力を受け付けるとともに、この支援者側評価情報をサーバ4に送信する支援者側評価情報入力手段3aと、サーバ4から受信する当事者側評価情報と支援者側評価情報とを含む評価結果を表示する評価結果表示手段3bを有する。また、支援者側評価情報入力手段3aと評価結果表示手段3bにおける、支援者の支援者側評価情報の入力操作の受付、データの送受信、画面への結果表示などの動作は、電子情報端末3上で動作するアプリ5cを用いて実行される。保護者の電子情報端末3として使用できる端末種類、アプリ5cの構成や動作仕様は、上述の支援者の電子情報端末2とアプリ5bの場合と同様である。
評価結果表示手段2b、3bは、評価結果として、当事者側評価情報と支援者側評価情報との差分を把握可能に表示する機能を有する。ここで、「把握可能に表示する」とは、支援者などが上記差分を数値上やグラフ上で認識できるように、電子情報端末の表示部に表示することをいう。
上記のとおり、支援者側である支援者と保護者の電子情報端末2、3では、当事者側評価情報と支援者側評価情報とを含む評価結果を表示する評価結果表示手段2b、3bは必須構成である。一方、当事者側である要支援者の電子情報端末1では、評価結果表示手段は任意構成である。また、要支援者側で評価結果表示手段を設ける場合、必ずしも支援者側と同等の構成である必要はなく、例えば、アプリの機能として、自身の評価(セルフチェック)のみ、自身と保護者の評価のみ、支援者側は一部の支援者の評価のみなどのように、評価結果の表示対象範囲を適宜設定できるようにしてもよい。
サーバ4は、特に限定されず、ネットワークに接続された任意のサーバを利用できる。データの集約と運用などの面から、システム管理者が自身でサーバを用意してもよいし、堅牢性の面などから民間のサーバを利用してもよい。サーバ4の記録媒体には、アプリの実行で得られた各評価結果、支援経過の積み重ねがデータベース化されて保存される。
本発明の支援方法の一例を図3に基づいて説明する。図3は、支援方法の概要図である。図3に示すように、本発明の支援方法は、本発明の支援システム、すなわち、要支援者が操作する電子情報端末1と、保護者が操作する電子情報端末3と、保護者以外の支援者が操作する電子情報端末2と、それぞれの電子情報端末と接続されるサーバ4と、それぞれの電子情報端末上で動作するアプリ5とから構成される支援システムを利用して実施される。支援システムの各構成の詳細は、上述のとおりである。
本発明の支援方法は、大きく分けて、当事者側入力ステップS1と、支援者側入力ステップS2、S3と、評価結果表示ステップS4〜S6とを備える。さらに付加的には、イベント機能実行ステップS7と、データ分析・出力ステップS8とを備える。以下、各ステップS1〜S8について説明する。
当事者側入力ステップS1:
要支援者の電子情報端末1が、電子情報端末1上のアプリ5aを用いて、要支援者自身の評価(セルフチェック)である当事者側評価情報の入力を受け付ける。これは、要支援者が自身でスマートフォンなどの電子情報端末1上でアプリ5aを操作して、質問に回答する形で入力する。質問の項目は、後述する評定項目を評価するためのものであり、例えば図4に示すような質問が表示される。画面(タッチパネル上)で回答の選択肢をタップするなどして回答を行う。電子情報端末1は、アプリ5aを用いて、この回答を受け付けた後、その情報をサーバ4に送信する。サーバ4では、これを該当アカウントの当事者側評価情報として、日付などの付加情報とともに保存する。なお、アプリ5aの動作としては、質問1個毎にサーバ4と通信する形態でも、全問まとめて通信する形態のいずれであってもよい。
本ステップ前において、前提として、要支援者は、サーバ4に対して自身を識別するため、自身または支援者によりアカウント登録をする。また、要支援者と所定の支援者・保護者とがペア設定される。ペア設定を行うことで、その支援者・保護者は、要支援者自身の評価である当事者側評価情報を参照でき、要支援者は、設定された範囲内でその支援者・保護者の自分に対する評価である支援者側評価情報を参照できるようになる。ペア設定は、要支援者の障害の程度などにもよるが、要支援者本人の意思を尊重できるように、要支援者側がペアとする支援者側を選択できる構成とすることが好ましい。
支援者(保護者以外)側入力ステップS2:
支援者の電子情報端末2が、電子情報端末2上のアプリ5bを利用して、当事者側評価情報と同種の評価情報であって、支援者からみた要支援者の評価(支援者チェック)である支援者側評価情報の入力を受け付ける。これは、支援者がスマートフォンなどの電子情報端末2上でアプリ5bを操作して、質問に回答する形で入力する。質問の項目は、要支援者の評価(セルフチェック)と同種の質問である。質問は、最終的に、当事者側評価情報と支援者側評価情報を対比可能なものであれば、要支援者と全く同じでなくてもよく、同種の質問事項を別側面からや別表現で回答させるものであってもよい。回答を受け付けた後、その情報をサーバ4に送信する。サーバ4では、これを該当アカウントの支援者側評価情報として、日付などの付加情報とともに保存する。その他、回答の方法(タップ)やアプリ5bの動作は、当事者側入力ステップS1と同様である。
支援者(保護者)側入力ステップS3:
保護者(支援者に含まれる)の電子情報端末3が、電子情報端末3上のアプリ5cを利用して、当事者側評価情報と同種の評価情報であって、保護者からみた要支援者の評価(支援者チェック)である支援者側評価情報の入力を受け付け、その情報をサーバ4に送信する。このステップは、支援者(保護者以外)側入力ステップS2と同様である。なお、保護者に対して、保護者以外の他の支援者とは異なる質問を設けてもよい。
以上の当事者側入力ステップS1と、支援者側入力ステップS2、S3は、その実行順は特に限定されない。各対象者が、それぞれの電子情報端末上で適宜実施する。このS1〜S3のステップにより、サーバ4において、その評価時点における、要支援者の当事者側評価情報と、支援者(保護者)側の支援者側評価情報が揃う。これらの入力ステップを定期的(1週毎、1月毎など)に行うことで、支援経過が蓄積される。また、質問内容によって、問う間隔を変更してもよい。
評価結果表示ステップS4、S5:
評価結果表示ステップS4は、支援者の電子情報端末2において、電子情報端末2上のアプリ5bを利用して、サーバ4から受信する当事者側評価情報と支援者側評価情報(保護者側の評価含む)とを含む評価結果を表示するステップである。また、評価結果表示ステップS5は、保護者の電子情報端末3において、電子情報端末3上のアプリ5cを利用して、サーバ4から受信する当事者側評価情報と支援者側評価情報(保護者以外の支援者側の評価含む)とを含む評価結果を表示する。これらの評価結果表示は、公知の表現方法を利用でき、例えば、所定の評定項目に対して、点数化された数値を表として表示する、レーダーグラフ(図5参照)として表示するなど方法を採用できる。また、経時的な変化を把握するために、折れ線グラフ(図6参照)などで表現してもよい。図6では、複数の支援者の評価を重ねつつ、その評価の経時的な変化を表示している。
評価結果表示ステップS6:
評価結果表示ステップS6は、要支援者の電子情報端末1において、電子情報端末1上のアプリ5aを利用して、サーバ4から受信する当事者側評価情報を含む評価結果を表示するステップである。これによりセルフチェックが可能となる。また、上記支援システムの説明で述べたように、必要に応じて、支援者側評価情報(保護者と保護者以外の評価)を適宜選択して含めるなどして、評価結果を表示するようにしてもよい。評価結果表示の表現方法は、評価結果表示ステップS4、S5と同様である。
本発明では、評価結果として、当事者側評価情報と支援者側評価情報との差分を把握可能に表示することを特徴としている。図5に示すように1つのレーダーグラフに、当事者本人、支援者(保護者以外)、支援者(保護者)の評価結果を示すことで、要支援者側の自己評価と支援者側の評価との差異(ギャップ)を把握できる。これにより、チェックした結果に応じて現在の問題点を可視化するだけでなく、要支援者と支援者が、相互にどのように評価されているかを確認でき、要支援者本人の思い込みの修正や、支援者と要支援者との話し合いに役立てることができる。また、このギャップについて話し合うことにより、要支援者において、支援者側からどの水準まで期待されているかを認識でき、継続して進めることで当事者本人の適応行動に対する自己認識やセルフモチェックのスキルを高めることが可能になる
評価結果における評定項目は、適宜設定できる。例えば、(1)食事、(2)身だしなみ、(3)衛生管理、(4)健康管理、(5)金銭管理、(6)社会性、(7)危機管理、の7つを採用できる。上述のS1〜S3のステップにおいて、これらの評定項目を評価するための10〜30程度の質問事項を提示し、その回答に応じて数値化した評価とする。具体的な質問事項と評定項目の選定、質問事項と評定項目との関係性や、数値化の際の重み付けなどについては、公知の生活検査、知能検査、適応行動検査、発達障害特性検査の尺度などを適宜利用して決定できる。
一般的に、「健康管理」や「危機管理」の評価について、ASD者にとって、これらの領域の自己評価は困難である傾向がある。当事者側評価と支援者側評価の相関は、「食事」や「衛生管理」の領域では比較的高く、「身だしなみ」や「金銭管理」など、あいまい性が比較的高い概念に関する項目で相関が低い傾向がある。これは、あいまいな概念の理解については、ASD者が特に苦手とする認知的処理であるためと考えられている。また、「社会性」や「危機管理」に関する項目においても相関が低い傾向がある。これは、ASD者が適切な対人関係や危機管理のあり方について十分な理解を持っていないためと考えられている。
評定項目を評価するための質問については、当事者である要支援者の特性に応じて、上記のような傾向を考慮した上、質問内容や質問数を変更することが好ましい。例えば、複数のひな型(質問群)をサーバのデータベース上に作成しておき、要支援者の初期チェックの内容に合わせて、サーバ側で自動で質問群を設定するようにしてもよい。
以上の評価結果表示ステップS4〜S6は、その実行順は特に限定されない。各対象者が、それぞれの電子情報端末上で適宜実施する。
本発明の支援システムおよび支援方法では、評価結果表示ステップS4〜S6において、当事者側評価情報と支援者側評価情報との差分に応じて、要支援者側が自覚できている評価事項と、要支援者側が自覚できていない評価事項とを判別し、マッピングして表示する機能を備えることができる。この機能を図7に基づいて説明する。図7は散布図であり、縦軸が本人の自覚の程度を表す軸であり、横軸が支援の緊急性を示す軸である。グラフの縦軸において、図中真ん中ほど本人が自覚できている事項であり、図中上側または下側ほど本人が自覚できていない事項である。また、グラフの横軸において、図中右側ほど緊急性を要し、早急な支援が必要とされる事項であり、図中左側ほど緊急性は少なく、長期的な支援が必要とされる事項である。
本発明では、当事者側評価情報と支援者側評価情報のそれぞれの絶対評価と、その差分の評価が得られていることから、この情報を利用して当該機能の実装が可能となる。差分が大きい評定項目については、当事者である要支援者と支援者との間で評価の齟齬が大きく(相関性が低い)、当事者本人が自覚できていないため、本人との意見のすり合わせをした上での支援が必要となる。この自覚できていない場合には、(1)支援者の評価が高く、本人の評価が低い場合(図中上側)と、(2)支援者の評価が低く、本人の評価が高い場合(図中下側)とがある。(2)のケースの場合は、特に本人との意見のすり合わせをした上での丁寧な支援が必要となる。(1)のケースの場合は、できている事を褒める、気づかせて自信を持たせるようにする。また、要支援者と支援者でいずれもが評価が低く、差分が小さい評定項目については、当事者である要支援者と支援者との間で評価の齟齬は小さく(相関性が高い)、当事者本人が自覚できているため、通常の支援を行うようにする。なお、要支援者と支援者でいずれもが評価が高いものに関しては、そもそも支援の必要性が低いため、このマッピングから除外するか、または、縦軸上は中央付近に配置する。
また、グラフの横軸に関しては、評定項目に応じて、評価結果に重み付けをして位置を決定する。例えば、睡眠や食事のような項目に関しては、生命活動上必要であり、その評価が低い場合には、早急な支援を必要とし、読み書きのような学習や生活習慣のような項目に関しては、長期的な支援を必要とする。このような散布図機能により、優先して解決すべき事項や、時間のかかる支援が必要な事項を分かりやすく提示でき、有効な支援の方向性をより的確に決定することが可能となる。特に、ASD者のような要支援者の支援において、課題の把握と支援の方向性の決定に際して有効な機能となる。
イベント機能実行ステップS7について説明する。
本発明では、イベント機能を備えることができる。これは、要支援者の電子情報端末1上においてアプリ5aの一機能または別アプリとして実装できる。アプリ上でイベントの内容と日程が確認でき、アプリ上から参加、検討、他者とのチャットなどが実行可能とされる。また、アプリ上では、サーバ4に保存された当事者側評価情報などに基づいて、同趣味・嗜好を有するグループとの関係構築や、お勧めイベントの選定を自動で行うこともできる。この場合、要支援者に対する質問内に、趣味・嗜好を取得するための質問を含めるなどする。この機能により、余暇活動や友達作りの手助けをでき、要支援者の孤立を回避できる。
データ分析・出力ステップS8について説明する。
これは、支援者(保護者含む)の電子情報端末2、3上においてアプリ5b、5cの一機能または別アプリとして実装できる。本発明の支援システムおよび支援方法を継続的に実施することで、サーバ4には、アプリによる支援経過の積み重ねがデータベースとして保存される。これを総合的に分析し出力できるようにすることで、福祉ニーズの把握、要支援者のメンタル状態の把握がより正確にでき、支援の効率化、高度化、精密化などが図れる。また、同時期に支援をする複数の支援者の間、保護者と支援者との間、前任者とそれを引き継いだ支援者との間などにおいて、支援結果や支援スキルが共有化できる。これにより、経験により一身専属の職人的に行われる支援から、多くの支援者から得た積み重ねられ共有化された支援への変更が図れる。
本発明の支援システムおよび支援方法は、要支援者の社会生活上の課題を正確に認識でき、有効な支援の方向性を的確に決定できるとともに、支援者において支援スキルが共有化され、二次的な社会的不適合や引きこもり状態などからの回復を的確に支援可能とするので、発達障害などを有して社会的な支援が必要となる要支援者の支援に際して広く利用できる。
1 要支援者の電子情報端末
2 支援者の電子情報端末
3 保護者の電子情報端末
4 サーバ
5 アプリ

Claims (6)

  1. 発達障害や知的障害などを有する要支援者と、その要支援者に対する1または複数の支援者とで利用される要支援者の支援システムであって、
    該支援システムは、前記要支援者が操作する電子情報端末と、前記支援者が操作する電子情報端末と、それぞれの前記電子情報端末と接続されるサーバと、それぞれの前記電子情報端末上で動作するアプリケーションとから構成され、
    前記要支援者の電子情報端末は、該要支援者からの自身の評価である当事者側評価情報の入力を受け付けるとともに、この当事者側評価情報を前記サーバに送信する当事者側評価情報入力手段を有し、
    前記支援者の電子情報端末は、前記当事者側評価情報と同種の評価情報であって、該支援者からみた前記要支援者の評価である支援者側評価情報の入力を受け付けるとともに、この支援者側評価情報を前記サーバに送信する支援者側評価情報入力手段と、前記サーバから受信する前記当事者側評価情報と前記支援者側評価情報とを含む評価結果を表示する評価結果表示手段とを有し、
    前記当事者側評価情報入力手段、前記支援者側評価情報入力手段、および前記評価結果表示手段による動作は、それぞれの前記電子情報端末上で動作する前記アプリケーションを用いて実行され、
    前記評価結果表示手段は、前記評価結果として、前記当事者側評価情報と前記支援者側評価情報との差分を把握可能に表示する機能を有する手段であることを特徴とする要支援者の支援システム。
  2. 前記支援者には、保護者と、保護者以外の支援者が含まれ、前記支援者側評価情報には、該保護者による前記要支援者の評価と、該保護者以外の支援者による前記要支援者の評価とが含まれることを特徴とする請求項1記載の要支援者の支援システム。
  3. 前記評価結果表示手段は、前記当事者側評価情報と前記支援者側評価情報との差分に応じて、前記要支援者が自覚できている評価事項と、前記要支援者が自覚できていない評価事項とを判別し、マッピングして表示する機能を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の要支援者の支援システム。
  4. 発達障害や知的障害などを有する要支援者と、その要支援者に対する1または複数の支援者とで利用される支援方法であって、
    前記要支援者が操作する電子情報端末と、前記支援者が操作する電子情報端末と、それぞれの前記電子情報端末と接続されるサーバと、それぞれの前記電子情報端末上で動作するアプリケーションとから構成される支援システムを利用し、
    前記支援方法は、前記要支援者の電子情報端末が、該電子情報端末上の前記アプリケーションを用いて、該要支援者の自身の評価である当事者側評価情報の入力を受け付けるとともに、この当事者側評価情報を前記サーバに送信する当事者側入力ステップと、
    前記支援者の電子情報端末が、該電子情報端末上の前記アプリケーションを利用して、前記当事者側評価情報と同種の評価情報であって、該支援者からみた前記要支援者の評価である支援者側評価情報の入力を受け付けるとともに、この支援者側評価情報を前記サーバに送信する支援者側入力ステップと、
    前記支援者の電子情報端末において、該電子情報端末上の前記アプリケーションを利用して、前記サーバから受信する前記当事者側評価情報と前記支援者側評価情報とを含む評価結果を表示する評価結果表示ステップとを有し、
    前記評価結果表示ステップにおいて、前記評価結果として、前記当事者側評価情報と前記支援者側評価情報との差分を把握可能に表示することを特徴とする要支援者の支援方法。
  5. 前記支援者には、保護者と、保護者以外の支援者が含まれ、前記支援者側評価情報には、該保護者による前記要支援者の評価と、該保護者以外の支援者による前記要支援者の評価とが含まれることを特徴とする請求項4記載の要支援者の支援方法。
  6. 前記評価結果表示ステップにおいて、前記当事者側評価情報と前記支援者側評価情報との差分に応じて、前記要支援者が自覚できている評価事項と、前記要支援者が自覚できていない評価事項とを判別し、マッピングして表示することを特徴とする請求項4または請求項5記載の要支援者の支援方法。
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