JP2021117880A - プラント機器評価システム、プラント機器評価方法、およびプラント機器評価プログラム - Google Patents

プラント機器評価システム、プラント機器評価方法、およびプラント機器評価プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】発電プラント内の機器の特性を適切に評価することが可能なプラント機器評価システムを提供する。【解決手段】一の実施形態によれば、プラント機器評価システムは、発電プラント内の複数の機器に関するデータを記憶する記憶部を備える。前記システムはさらに、前記記憶部内に記憶されたデータに基づいて、前記複数の機器のうちの1台以上の機器に関するグラフを表示するためのデータを算出する算出部を備える。前記システムはさらに、前記算出部により算出されたデータに基づいて、電気出力を第1軸とし、蒸気供給量を第2軸とする前記グラフ上に、前記1台以上の機器の運転範囲を表示する表示部を備える。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、プラント機器評価システム、プラント機器評価方法、およびプラント機器評価プログラムに関する。
発電プラントに関する情報処理を行うシステムとして、発電プラントの運転を制御するプラント運転制御システムや、発電プラントの運転計画を策定するプラント運転計画策定システムが知られている。プラント運転計画策定システムは例えば、発電プラントの運転を安定に保ったまま、発電プラントを最も効率よく運転するための運転計画を策定する。また、プラント運転制御システムは例えば、発電プラントの運転コストが最小になるように、発電プラントの運転を制御する。
特許第5017019号公報
火力原子力発電必携 改訂第7版 第246頁
例えば、発電プラントの最適化モデルや発電プラントに関する入力データに基づいて、発電プラントの運転コストを最小化する最適運転点を計算し、最適運転点に基づいて発電プラントを自動制御するプラント運転制御システムが知られている。このシステムによれば、発電プラントの運転を最適化することが可能となる。
このシステムでは、上記の入力データに対しては最適化の妥当性が担保されるが、発電プラントの運転条件が上記の入力データから変化すると、ケーススタディを繰り返すことでしか最適化の妥当性を確認できない。そのため、ケーススタディを事前に実施しておかなければ、発電プラントの運転をリアルタイムに最適化することが難しくなってしまう。また、このシステムでは、入力データを大量かつ容易に収集できるようになると、最適化の妥当性を判断することが難しくなってしまう。
このように、発電プラントに関する情報処理を行うシステムでは、情報処理の結果の妥当性をどのように担保するかや、情報処理の結果の妥当性をどのように判断するかが問題となる。例えば、発電プラント内の機器の特性を評価するためのプラント機器評価システムでは、どのようにして機器の特性を適切に評価できるようにするかが問題となる。
そこで、本発明の実施形態は、発電プラント内の機器の特性を適切に評価することが可能なプラント機器評価システム、プラント機器評価方法、およびプラント機器評価プログラムを提供することを課題とする。
一の実施形態によれば、プラント機器評価システムは、発電プラント内の複数の機器に関するデータを記憶する記憶部を備える。前記システムはさらに、前記記憶部内に記憶されたデータに基づいて、前記複数の機器のうちの1台以上の機器に関するグラフを表示するためのデータを算出する算出部を備える。前記システムはさらに、前記算出部により算出されたデータに基づいて、電気出力を第1軸とし、蒸気供給量を第2軸とする前記グラフ上に、前記1台以上の機器の運転範囲を表示する表示部を備える。
第1実施形態の発電プラントの構成を示す模式図である。 第1実施形態のプラント機器評価システムの構成を示すブロック図である。 第1実施形態のプラント機器評価システムの表示画面の例を示す図である。 無抽気の背圧タービンの運転範囲を示すグラフである。 1抽気の復水タービンの運転範囲を示すグラフである。 バイパス弁の運転範囲を示すグラフである。 ガスエンジンの運転範囲を示すグラフである。 背圧タービンおよびバイパス弁の運転範囲を示すグラフである。 復水タービンおよびガスエンジンの運転範囲を示すグラフである。 復水タービンおよびガスエンジンの運転範囲を示す別のグラフである。 復水タービンおよびガスエンジンの運転範囲を示す別のグラフである。 背圧タービンの運転範囲を示す別のグラフである。 背圧タービン、復水タービン、およびガスエンジンの運転範囲を示すグラフである。 背圧タービン、復水タービン、およびガスエンジンの運転範囲を示す別のグラフである。 背圧タービン、復水タービン、およびガスエンジンの運転範囲を示す別のグラフである。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1から図15において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の発電プラントの構成を示す模式図である。図1の発電プラントは、例えば自家用発電プラントである。
図1の発電プラントは、ボイラ(B)1と、ガスエンジン(GE)2と、背圧タービン3と、背圧タービン3用の発電機4と、復水タービン5と、復水タービン5用の発電機6と、復水器7と、背圧タービン3用の主蒸気弁11と、復水タービン5用の主蒸気弁12と、背気弁13と、抽気弁14と、バイパス弁15とを備えている。復水タービン5は、前段タービン5aと、後段タービン5bとを備えている。ボイラ1、背圧タービン3、発電機4、復水タービン5、発電機6、および復水器7は、蒸気を用いて発電を行う蒸気発電部の例であり、ガスエンジン2は、ガスを用いて発電を行うガス発電部の例である。
ボイラ1は、燃料を燃焼させて発生した熱により水を加熱して、蒸気を発生させる。ボイラ1から排出された蒸気は、高圧ヘッダに供給されると共に、主蒸気弁11を介して背圧タービン3に、主蒸気弁12を介して復水タービン5に導入される。
ガスエンジン2は、天然ガスを燃焼させることで発電を行う。ガスエンジン2から出力された電気(電力)は、例えば発電プラントの電力需要者に供給される。電力需要者の例は、電気を使用する工場である。この電力需要者は、図1の発電プラント以外の設備から供給される電力を購入してもよい(買電)。
背圧タービン3は、主蒸気弁11を介して高圧ヘッダに接続された給気箇所と、背気弁13を介して低圧ヘッダに接続された排気箇所とを備えている。背圧タービン3は、ボイラ1により生成された蒸気をその給気箇所から導入し、この蒸気により駆動され、背圧タービン3に接続された発電機4を駆動させる。その結果、発電機4が発電を行う。
発電機4から出力された電気は、例えば上記の電力需要者に供給される。一方、背圧タービン3を通過した蒸気は、その排気箇所から背気弁13を介して低圧ヘッダへと排出される。低圧ヘッダの蒸気は、例えば発電プラントの蒸気需要者に供給される。蒸気需要者の例は、蒸気を使用する上述の工場である。
復水タービン5は、前段タービン5aと後段タービン5bとを備えている。前段タービン5aは、主蒸気弁12を介して高圧ヘッダに接続された給気箇所と、抽気弁14を介して低圧ヘッダに接続された排気箇所とを備えている。後段タービン5bは、前段タービン5aの排気箇所に接続された給気箇所と、復水器7に接続された排気箇所とを備えている。前段タービン5aは、ボイラ1により生成された蒸気をその給気箇所から導入し、この蒸気により駆動され、前段タービン5aに接続された発電機5を駆動させる。後段タービン5bは、ボイラ1により生成された蒸気を前段タービン5aを介してその給気箇所から導入し、この蒸気により駆動され、後段タービン5bに接続された発電機5を駆動させる。その結果、発電機6が発電を行う。
発電機6から出力された電気は、例えば上記の電力需要者に供給される。一方、前段タービン5aを通過した蒸気は、その排気箇所から抽気弁14を介して低圧ヘッダへと排出されるか、その排出箇所から後段タービン5bの給気箇所へと排出される。また、後段タービン5bを通過した蒸気は、その排気箇所から復水器7へと排出される。復水器7は、後段タービン5bから排出された蒸気を冷却して水に戻す。なお、上記の蒸気需要者は、背圧タービン3からの蒸気と前段タービン5aからの蒸気とを、低圧ヘッダから供給される。
主蒸気弁11は、高圧ヘッダと背圧タービン3の給気箇所との間に設けられている。主蒸気弁12は、高圧ヘッダと前段タービン5aの給気箇所との間に設けられている。背気弁13は、背圧タービン3の排気箇所と低圧ヘッダとの間に設けられている。抽気弁14は、前段タービン5aの排気箇所と低圧ヘッダとの間に設けられている。バイパス弁15は、高圧ヘッダと低圧ヘッダとの間に設けられている。バイパス弁15を開くと、高圧ヘッダの蒸気が、背圧タービン3や復水タービン5をバイパスして低圧ヘッダに供給される。バイパス弁15は例えば、高圧ヘッダと低圧ヘッダとの間の圧力を減圧する際に使用される。主蒸気弁11、主蒸気弁12、背気弁13、抽気弁14、およびバイパス弁15の開閉や開度は、例えば発電プラント内の制御部(図示せず)により制御される。なお、上記の蒸気需要者は、背気弁13、抽気弁14、およびバイパス弁15からの蒸気を低圧ヘッダから供給される。
ガスエンジン2、発電機4、および発電機6は、発電プラント(発電所)の所内系統に接続されている。上記の電力需要者は、ガスエンジン2、発電機4、および発電機6からこの所内系統を介して電力を供給される。
図2は、第1実施形態のプラント機器評価システムの構成を示すブロック図である。
図2のプラント機器評価システムは、図1の発電プラント内の機器の特性を評価するためのシステムであり、入力装置21と、通信装置22と、表示装置23と、演算装置24とを備えている。演算装置24は、記憶部24aと、算出部24bと、表示部24cとを備えている。
図2のプラント機器評価システムは、例えばPC(Personal Computer)である。入力装置21は、例えばキーボードやマウスを備えている。通信装置22は、例えば有線通信用または無線通信用の通信インタフェースを備えている。表示装置23は、例えば液晶ディスプレイを備えている。演算装置24は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、およびHDD(Hard Disc Drive)を備えている。図2のプラント機器評価システムは、2台以上のPCにより構成されていてもよいし、PCとサーバ装置により構成されていてもよい。
記憶部24aは、発電プラント内の複数の機器に関するデータを記憶する。これらの機器の例は、背圧タービン3、復水タービン5、バイパス弁15、ガスエンジン2などである。記憶部24aは例えば、背圧タービン3やその他の機器の電気出力および蒸気供給量の計測値や、背圧タービン3やその他の機器の動作に関する法定基準値を記憶している。
算出部24bは、記憶部24a内に記憶されたデータに基づいて、上記複数の機器のうちの1台以上の機器に関するグラフを表示するためのデータを算出する。このグラフの例は、図3に示されている。算出部24bは例えば、背圧タービン3の電気出力および蒸気供給量の複数の計測値に最小二乗法を適用し、このグラフに表示される直線の式を算出する。このグラフの例は、図4から図15にも示されている。
表示部24cは、算出部24bにより算出されたデータに基づいて、電気出力を横軸とし、蒸気供給量を縦軸とする上記のグラフ上に、上記1台以上の機器の運転範囲を表示する。横軸は第1軸の例であり、縦軸は第2軸の例である。このグラフは、表示部24cにより表示装置23に表示される。図3は、背圧タービン3の運転範囲を、上記の直線と、出力下限値と、定格出力とにより表示している。背圧タービン3の出力下限値および定格出力は、記憶部24aに法定基準値として記憶されているか、記憶部24aに記憶された法定基準値から算出部24bにより算出される。運転範囲の例は、図4から図15にも示されている。図3から図15の詳細については、後述する。
記憶部24a、算出部24b、および表示部24cの機能は例えば、演算装置24内にインストールされたコンピュータプログラムにより実現される。このコンピュータプログラムは、このプログラムを記録した記録媒体をプラント機器評価システム内に挿入することでインストールされてもよいし、このプログラムをネットワークを介してプラント機器評価システムにダウンロードすることでインストールされてもよい。
図3は、第1実施形態のプラント機器評価システム(表示装置23)の表示画面31の例を示す図である。
図3の表示画面31は、表示ウィンドウ32と、グラフ表示領域33と、機器を選択するためのチェックボックス34と、需要を表示するか否かを選択するためのチェックボックス35と、表示ボタン36と、設定ボタン37とを含んでいる。
グラフ表示領域33は、表示ウィンドウ32内において上記のグラフを表示するための領域である。表示部24cは、算出部24bにより算出されたデータに基づいて、このグラフ上に評価対象機器(ここでは背圧タービン3)の運転範囲を表示する。このグラフの横軸は、背圧タービン3の電気出力(MW)を示し、このグラフの縦軸は、背圧タービン3の蒸気供給量(t/h)を示している。図3は、背圧タービン3の運転範囲を、上記の直線と、出力下限値と、定格出力とにより表示している。プラント機器評価システムのユーザは、このグラフを見ることで、背圧タービン3の特性を評価することができる。
チェックボックス34は、グラフ表示領域33にグラフ(運転範囲)を表示する機器を選択するために使用される。例えば、背圧タービン3のチェックボックス34にチェックを入れて表示ボタン36を押すと、グラフ表示領域33に背圧タービン3の運転範囲が表示される。
チェックボックス35は、グラフ表示領域33に需要を表示するか否かを選択するために使用される。例えば、背圧タービン3のチェックボックス34と需要のチェックボックス35とにチェックを入れて表示ボタン36を押すと、グラフ表示領域33に背圧タービン3の運転範囲が需要点と共に表示される(図12のG1を参照)。
表示ボタン36は、上述のように、グラフ表示領域33にグラフ(運転範囲)を表示するために使用される。設定ボタン37は、グラフに関する種々の設定を入力するために使用される。例えば、設定ボタン37を押すと、種々の設定を入力するための設定ウィンドウが表示される。設定ウィンドウで入力可能な設定の例は、グラフ表示領域33に表示する需要点の個数の設定である(図15のG1’を参照)。
ここで、上記グラフの横軸を電気出力とし、縦軸を蒸気供給量とする理由について説明する。
一般に、工場用のタービンの評価は、蒸気消費量線図を使用して行う。蒸気消費量線図は、横軸に発電機出力(電気出力)をとり、縦軸にタービン入口蒸気量をとることで描かれる。例えば、背圧タービン3の蒸気消費量線図を描く際には、背圧タービン3に接続された発電機4の電気出力が横軸に示され、背圧タービン3の給気箇所における蒸気量が縦軸に示される。
しかしながら、この図(蒸気消費量線図)は、タービンの特性を評価するには適切であっても、工場に供給する電気および蒸気の量を検討するには適切ではない。そこで、本実施形態では、横軸に電気出力をとり、縦軸に蒸気供給量をとった図(グラフ)を使用する。例えば、背圧タービン3のグラフを表示する際には、背圧タービン3に接続された発電機4の電気出力が横軸に示され、背圧タービン3の排気箇所における蒸気量が縦軸に示される。横軸に示す電気出力(MW)と、縦軸に示す蒸気供給量(t/h)が、背圧タービン3から工場へと供給される。
以下、図4から図15を参照し、このようなグラフの種々の例について説明する。
図4は、無抽気の背圧タービン3の運転範囲を示すグラフである。
図4では、背圧タービン3の運転範囲が、直線A1と、出力下限値と、定格出力により示されている。例えば、直線A1は、算出部24bにより算出され、出力下限値および定格出力は、記憶部24a内に記憶されている。横軸の電気出力は、背圧タービン3に接続された発電機4の電気出力を示す。縦軸の蒸気供給量は、背圧タービン3の排気箇所における蒸気量(背気量)を示す。図4のグラフは、図3の背圧タービン3のチェックボックス34にチェックを入れて表示ボタン36を押すと表示される。なお、ここではA1を直線としたが、より詳細な特性を用いることでA1は曲線としてもよい。
まず、横軸を見ると、背圧タービン3の定格出力と出力下限値との間で、電気出力を調整することが可能である。一方で、電気出力は、主蒸気弁11における主蒸気流量で決まることから、電気出力が決まると、主蒸気弁11における主蒸気流量が決まる。なお、図4では、主蒸気弁11における主蒸気条件(温度・圧力)と、背気弁13における背気条件(温度・圧力)は、一定に制御されているものとする。
次に、縦軸を見ると、電気出力の出力下限値および定格出力により決まる範囲で、蒸気供給量を調整できることが分かる。シール蒸気を無視すると、主蒸気弁11における主蒸気流量は、背気弁13における背気流量と同じであるから、蒸気供給量はこの主蒸気流量により決まる。
よって、背圧タービン3の蒸気供給量および電気出力は、図4に示した直線A1上で変化する。
図5は、1抽気の復水タービン5の運転範囲を示すグラフである。
図5では、復水タービン5の運転範囲が、直線B2〜B5で囲まれた領域B1により示されている。直線B3は、最低主蒸気量を示す直線上に位置し、直線B4は、電気出力が定格出力の直線となっている。例えば、領域B1は、記憶部24a内に記憶された上記のデータや、記憶部24a内に記憶された最低主蒸気量および定格出力に基づいて、算出部24bにより算出される。横軸の電気出力は、復水タービン5に接続された発電機6の電気出力を示す。縦軸の蒸気供給量は、復水タービン5の排気箇所から排出され抽気弁14を通過する蒸気量(抽気量)を示す。図5のグラフは、図3の復水タービン5のチェックボックス34にチェックを入れて表示ボタン36を押すと表示される。
図5に示すように、蒸気供給量がゼロの場合には、復水タービン5は、電気出力の出力下限値から定格出力まで運転することが可能である。ここで、出力下限値は、直線B2と直線B3との交点に位置し、定格出力は、直線B2と直線B4との交点に位置する。
一方、蒸気供給量は、抽気弁14における抽気量と同じである。抽気弁14における抽気量(抽気流量)は、主蒸気弁12における主蒸気量(主蒸気流量)と、復水器7における復水量(復水流量)との差で与えられる(抽気量=主蒸気量−復水量)。この式から分かるように、主蒸気流量が一定の場合、抽気流量を増加させるためには、復水流量を減少させればよい。復水流量を減少させるためには、抽気弁14の開度を増加させればよい。このように抽気弁14の開度を増加させると、抽気量が増加する。また、抽気弁14の開度を最大にした状態で主蒸気流量を増加させると、蒸気供給量と共に電気出力も増加することから、直線B5で示すように蒸気供給量と電気出力の両方が増加する。
さらに、抽気弁14の開度を調整することで抽気流量を変更すると、抽気量が変化することから、蒸気供給量も変化する。このとき、抽気弁14の開度は最大開度と最小開度との間で調整可能である。よって、直線B2が直線B5へと変化して、領域B1の運転範囲が得られる。
図6は、バイパス弁15の運転範囲を示すグラフである。
図6では、バイパス弁15の運転範囲が、直線C1と、バイパス弁上限により示されている。例えば、直線C1は、算出部24bにより算出され、バイパス弁上限は、記憶部24a内に記憶されている。横軸の電気出力は、バイパス弁15の電気出力を示す。縦軸の蒸気供給量は、バイパス弁15における蒸気量を示す。図6のグラフは、図3のバイパス弁15のチェックボックス34にチェックを入れて表示ボタン36を押すと表示される。
バイパス弁15からは電気出力は得られないので、蒸気供給量は、バイパス弁15の開度の上限(バイパス弁上限)と下限(ゼロ)との間で変化することとなる。なお、バイパス弁15の後段に減温器が設置されている場合には、減温器に供給されるスプレー水流量により減温器の蒸気供給量は増加する。
図7は、ガスエンジン2の運転範囲を示すグラフである。
図7では、ガスエンジン2の運転範囲が、直線D1と、出力下限値と、定格出力により示されている。例えば、直線D1は、算出部24bにより算出され、出力下限値および定格出力は、記憶部24a内に記憶されている。横軸の電気出力は、ガスエンジン2の電気出力を示す。縦軸の蒸気供給量は、ガスエンジン2から供給される蒸気量を示す。図7のグラフは、図3のガスエンジン2のチェックボックス34にチェックを入れて表示ボタン36を押すと表示される。
ガスエンジン2は蒸気供給を行わないので、電気出力は、出力下限値と定格出力との間で変化することとなる。なお、ガスエンジン2から排熱回収を行って蒸気供給を行うシステムもあるが、ここでは考えない。
図4から図7は、1台の機器を動作させる場合の運転範囲を示しているが、図8および図9は、複数の機器を同時に動作させる場合の運転範囲を示している。
図8は、背圧タービン3およびバイパス弁15の運転範囲を示すグラフである。
図8では、背圧タービン3およびバイパス弁15の運転範囲が、1つの運転範囲として領域E1により示されている。領域E1は、上述の直線A1と、上述のC1を平行移動させた直線C1’とにより張られる平行四辺形である。なお、A1が曲線の場合には、E1は平行四辺形ではないが、以下の議論には影響しない。領域E1の横軸方向の範囲は、背圧タービン3の定格出力と出力下限値との間に位置している。例えば、領域E1は、記憶部24a内に記憶された上記のデータや、記憶部24a内に記憶された背圧タービン3およびバイパス弁15の法定基準値に基づいて、算出部24bにより算出される。横軸の電気出力は、背圧タービン3に接続された発電機4の電気出力と、バイパス弁15の電気出力との和を示す。縦軸の蒸気供給量は、背圧タービン3の排気箇所における蒸気量(背気量)と、バイパス弁15における蒸気量との和を示す。図8のグラフは、図3の背圧タービン3およびバイパス弁15のチェックボックス34にチェックを入れて表示ボタン36を押すと表示される。
背圧タービン3およびバイパス弁15が同時に動作する場合、バイパス弁15により蒸気供給量が増加するので、領域E1は、背圧タービン3の運転範囲(直線A1)を上に移動させて得られる形となる。
なお、バイパス弁15の後段に減温器を設置していない場合において、バイパス弁15の蒸気流量を増加させて、背圧タービン3の主蒸気流量を減少させると、蒸気供給量は変化せずに電気出力が減少するから、図8中で運転点は左に変化する(ただし、ボイラ1の出力は変更せず、背圧タービン3の主蒸気流量とバイパス弁15の蒸気流量の合計値は一定とする)。一方、バイパス弁15の後段に減温器を設置した場合には、減温器により蒸気流量が増加するため、図8中で運転点はさらに上に変化する。よって、背圧タービン3の主蒸気流量を減少させ、バイパス弁15の蒸気流量をその分だけ増加させ、さらに減温器により蒸気温度を減少させると、図8中で運転点は左上に移動することとなる。この移動の様子が、図8中で線E3と領域E2により示されている。線E3のような移動により、領域E1は領域E2に変化する。
図9は、復水タービン5およびガスエンジン2の運転範囲を示すグラフである。
図9では、復水タービン5およびガスエンジン2の運転範囲が、1つの運転範囲として領域F1により示されている。領域F1は、上述の領域B1を平行移動させた領域B1’と、上述の直線D1を平行移動させた直線D1’とを組み合わせることで得られた五角形である。例えば、領域F1は、記憶部24a内に記憶された上記のデータや、記憶部24a内に記憶された復水タービン5およびガスエンジン2の法定基準値に基づいて、算出部24bにより算出される。横軸の電気出力は、復水タービン5に接続された発電機6の電気出力と、ガスエンジン2の電気出力との和を示す。縦軸の蒸気供給量は、復水タービン5の排気箇所から排出され抽気弁14を通過する蒸気量(抽気量)と、ガスエンジン2から供給される蒸気量との和を示す。図9のグラフは、図3の復水タービン5およびガスエンジン2のチェックボックス34にチェックを入れて表示ボタン36を押すと表示される。
復水タービン5およびガスエンジン2が同時に動作する場合、ガスエンジン2により電気出力が増加するため、領域F1は、復水タービン5の運転範囲(領域B1)を右に移動させて得られる形となる。
次に、図10から図12を参照し、グラフ上に、図1の発電プラントに対する電気出力および蒸気供給量の需要を表示する場合について説明する。
図10は、復水タービン5およびガスエンジン2の運転範囲を示す別のグラフである。
図10は、復水タービン5およびガスエンジン2の運転範囲を、1つの運転範囲として領域F1により示している。図10はさらに、復水タービン5の運転範囲を示す領域B1と、ガスエンジン2の運転範囲を示す直線D1とを示している。
図10はさらに、発電プラントに対する電気出力および蒸気供給量の需要を、グラフ上の点G1として表示している。図10では、点G1が×印により表示されている。点G1の横軸方向の値は、上述の工場から発電プラントへの電力需要を表し、点G1の縦軸方向の値は、上述の工場から発電プラントへの蒸気需要を表す。本実施形態のグラフは、横軸を電気出力とし、縦軸を蒸気供給量として描かれているため、電力需要および蒸気需要をグラフ上の点として示すことができる。本実施形態では、過去の電力需要および蒸気需要のデータ(需要データ)が記憶部22a内に記憶されており、表示部22cは、記憶部22a内に記憶されている需要データを点G1としてグラフ上に表示する。この需要データは、発電プラントに関する運転データの例である。
本実施形態の表示部22cは、需要が運転範囲内に入っているか否かを、ユーザが表示画面31上で確認できるように需要を表示する。具体的には、需要を示す点と、運転範囲を示す領域等が、同じグラフ上に表示される。例えば、点G1が領域F1内に位置する場合には、この需要が復水タービン5およびガスエンジン2の運転範囲内に入っている。一方、点G1が領域F1内に位置しない場合には、この需要が復水タービン5およびガスエンジン2の運転範囲内に入っていない。
図10では、点G1で示される需要は、復水タービン5のみの運転範囲(領域B1)内には入っていないが、復水タービン5およびガスエンジン2の運転範囲(領域F1)内には入っている。これは、復水タービン5のみを運転する場合には需要を満たすことができないが、復水タービン5およびガスエンジン2を運転する場合には需要を満たすことができることを意味する。よって、ユーザは、需要を満たすために復水タービン5およびガスエンジン2を運転するという運転計画を立案することができる。このような運転計画の立案は、図10に示すような需要と運転範囲との関係に基づいて、プラント機器評価システムが自動的に行ってもよい。
図11は、復水タービン5およびガスエンジン2の運転範囲を示す別のグラフである。
図11は、復水タービン5およびガスエンジン2の運転範囲を、1つの運転範囲として領域F1により示している。図11はさらに、復水タービン5の運転範囲を示す領域B1と、ガスエンジン2の運転範囲を示す直線D1とを示している。
図11は、矢印H1と矢印H2により、復水タービン5およびガスエンジン2による需要(G1)への供給について示している。ただし、矢印H1と矢印H2は、復水タービン5とガスエンジン2の負荷率が異なる。
矢印H1では、ガスエンジン2を定格運転し、需要を満たすために復水タービン5で調整を行っている。この調整は、主蒸気弁12における主蒸気流量と、復水器7における復水流量とを制御することで実行可能である。一方、矢印H2では、復水タービン5の電気出力が定格出力となるように主蒸気弁11における主蒸気流量を調整し、かつ、抽気弁14を調整することで蒸気供給量を調整している。この場合、需要を満たすために、ガスエンジン2の出力を調整する。矢印H1や矢印H2のような手法を採用することで、需要を満たす復水タービン5およびガスエンジン2の運転を実現できる。ユーザが上記の調整を行う作業は、表示画面31上で行えるようになっていてもよい。また、プラント機器評価システムが、このような調整を自動的に行ってもよい。
ここで、矢印H1と矢印H2の2種類の運転方法を示したが、運転方法はこの他でもよい。矢印H1の場合のガスエンジン2の出力と、矢印H2の場合のガスエンジン2の出力との間の値であれば、ガスエンジン2の出力は調整可能であるから、復水タービン5の出力を需要を満たすように調整すれば、この値により需要を満たすことが可能である。従って、矢印H1と矢印H2との間でバランスを調整する場合は、どのようなバランスでも、需要を満たすように復水タービン5およびガスエンジン2を運転できることとなる。
図12は、背圧タービン5の運転範囲を示す別のグラフである。
図12は、背圧タービン5の運転範囲を示す直線A1と、直線A1上の運転点I1とを示している。図12は、背圧タービン5を使って、需要を満たすように発電プラントを運転する方法を示している。
図12に示すとおり、蒸気需要を満たすように背圧タービン5の運転点I1が決まる。これは、蒸気需要が、背圧弁13における背気流量であり、すなわち、主蒸気弁11における主蒸気流量であることによる。この場合、背圧タービン5の電気出力は、背圧タービン5の特性で決まるため、需要(G1)に対して電力が不足する。具体的には、矢印I2で示すように電力を増加させなけば、需要を満たすことができない。この需要を満たすことは、背圧タービン5だけでは実現することができない。
そこで、重要を満たすためには、買電を行う必要がある。すなわち、図1の発電プラント以外の設備から供給される電力を、上述の工場が購入する必要がある。買電量は、電力需要と、背圧タービン5からの電気出力との差で定まる。ここでは、不足する電力を買電で賄うとしたが、不足する電力をガスエンジン2が供給してもよいし、不足する電力を上述の工場やその他の場所に設置した電池が供給してもよい。なお、買電量の算出は、ユーザが表示画面31上で行えるようになっていてもよいし、プラント機器評価システムが自動的に行ってもよい。
図4から図12は、1台または2台の機器を対象とした運転範囲を示しているが、図13から図13は、3台の機器を対象とした運転範囲を示している。
図13は、背圧タービン3、復水タービン5、およびガスエンジン2の運転範囲を示すグラフである。
図13は、復水タービン5およびガスエンジン2の運転範囲を、1つの運転範囲として領域F1により示し、背圧タービン3およびガスエンジン2の運転範囲を、1つの運転範囲として領域J1により示している。領域F1は、上述のように、領域B1を平行移動させた領域と、直線D1を平行移動させた直線とを組み合わせることで得られた五角形である。領域J1は、直線A1を平行移動させた直線と、直線D1を平行移動させた直線とにより張られる平行四辺形である。図13では、領域F1と領域J1が互いに重なるように表示されている。領域F1で示す運転範囲は、第1運転範囲の例であり、復水タービン5およびガスエンジン2は、第1機器の例である。また、領域J1で示す運転範囲は、第2運転範囲の例であり、背圧タービン3およびガスエンジン2は、第2機器の例である。
図14は、背圧タービン3、復水タービン5、およびガスエンジン2の運転範囲を示す別のグラフである。
図14は、上述の領域F1および領域J1を示すと共に、図1の発電プラントに対する電気出力および蒸気供給量の需要を、グラフ上の点G1として示している。点G1は、領域F1には含まれているが、領域J1には含まれていない。よって、復水タービン5およびガスエンジン2を運転する場合には、需要を満たすことができるが、背圧タービン3およびガスエンジン2を運転する場合には、買電を行わない限り需要を満たすことができない。ただし、点G1は、領域J1の近くに位置していることに留意されたい。
一般に、電力需要および蒸気需要の値は一定ではなく、工場の外気条件や、工場内で電力および蒸気を使用するプロセスの運用などにより変動する。従って、需要は、常に一定には維持されずに、一定範囲で変動することが一般的である。一方、自家用発電プラント内で使用される機器の組み合わせは、短期間で変更されることは少なく、長期間変更されないのが一般的である。
よって、需要の変動域が、領域J1内に収まるのであれば、背圧タービン3およびガスエンジン2を使用することが考えられる。一方、需要の変動域が、ほとんどのすべての時間において領域J1を外れるが領域F1内にあるのであれば、復水タービン5およびガスエンジン2を使用することが考えられる。そのため、図15に示すように、複数の需要に対する複数の点G1’をグラフ上に表示することが考えられる。
図15は、背圧タービン3、復水タービン5、およびガスエンジン2の運転範囲を示す別のグラフである。
図15は、上述の領域F1および領域J1を示すと共に、図1の発電プラントに対する複数の需要を、グラフ上の複数の点G1’として示している。これらの需要の例は、1月の需要、2月の需要、3月の需要など、月別の需要である。この場合、ユーザは、過去における需要の変動範囲をこれらの点G1’に基づいて確認することで、将来の需要の変動範囲を予測することができる。本実施形態のプラント機器評価システムは、ユーザによるこのような予想作業を効率化するために、これらの点G1’を包囲する曲線を算出し、この曲線をグラフ上に表示してもよい。
図15では、1個の点G1’が領域J1内に位置し、2個の点G1’が領域J1の境界付近に位置し、11個の点G1’が明らかに領域J1外に位置している。よって、この場合には、復水タービン5およびガスエンジン2を使用することが望ましい。ただし、電気出力が不足する場合には買電を行うことが可能であれば、この場合でも、背圧タービン3およびガスエンジン2を使用することが考えられる。また、余剰な蒸気は、大気放出することが考えられる。
ここで、発電プラントで使用する機器が変更されると、発電プラントの運転コストが変化する。例えば、運転コストとして発電コストを考えると、次式で計算した発電単価に発電量を乗じれば、発電コストを算出できる。
発電単価[円/kWh]= 1[kWh]×(1/η)× (1/ボイラ効率)
÷((燃料発熱量[MJ/Nm3]/ 3.6)
× 燃料単価[円/Nm3]
ここで、ηは、発電プラントの熱効率を表す。この熱効率ηは、発電プラントの設計時の値でもよいし、発電プラントの建設後に計測された実測値から算出された値でもよい。
図15に示すように、ある点G1’が、領域F1および領域J1が重なる領域に入っている場合がある。この場合、計算部24bは、この点G1’の需要を満たすために復水タービン5およびガスエンジン2を使用する場合の発電プラントの運転コストと、この点G1’の需要を満たすために背圧タービン3およびガスエンジン2を使用する場合の発電プラントの運転コストとを、上記の式を用いて算出してもよい。さらに、表示部24cは、前者の運転コストと後者の運転コストを表示画面31上に表示してもよい。これにより、ユーザは、運転コストをもとに、どの機器を使用するかを決定することが可能となる。
なお、本実施形態で使用する需要データは、過去の電力需要および蒸気需要のデータであるが、代わりに将来の予測電力需要および予測蒸気需要のデータでもよい。例えば、過去の需要データから将来の予測需要データをあらかじめ算出(予測)し、記憶部22a内に記憶させておいてもよい。この場合、需要を示す点G1’は、この予測需要データを用いて表示される。また、本実施形態の表示部24cは、需要データ以外の運転データをグラフ上に表示してもよく、この運転データは、過去の運転データでも将来の予測運転データでもよい。
以上のように、本実施形態では、発電プラント内の複数の機器に関するデータを記憶部24a内に記憶し、記憶されたデータに基づいて、1台以上の機器に関するグラフを表示するためのデータを算出し、算出されたデータに基づいて、電気出力を横軸とし、蒸気供給量を縦軸とするグラフ上に、上記1台以上の機器の運転範囲を表示する。よって、本実施形態によれば、発電プラント内の機器の特性を適切に評価するための情報を提供することが可能となる。例えば、ユーザに対し、発電プラントの運転計画を容易に立案するための情報を提供することが可能となる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規なシステム、方法、およびプログラムは、その他の様々な形態にて実施することができる。また、本明細書で説明したシステム、方法、およびプログラムの形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:ボイラ、2:ガスエンジン、3:背圧タービン、4:発電機、5:復水タービン、
5a:前段タービン、5b:後段タービン、6:発電機、7:復水器、
11:主蒸気弁、12:主蒸気弁、13:背気弁、14:抽気弁、15:バイパス弁、
21:入力装置、22:通信装置、23:表示装置、24:演算装置、
24a:記憶部、24b:算出部、24c:表示部、
31:表示画面、32:表示ウィンドウ、33:グラフ表示領域、
34:チェックボックス、35:チェックボックス、
36:表示ボタン、37:設定ボタン

Claims (15)

  1. 発電プラント内の複数の機器に関するデータを記憶する記憶部と、
    前記記憶部内に記憶されたデータに基づいて、前記複数の機器のうちの1台以上の機器に関するグラフを表示するためのデータを算出する算出部と、
    前記算出部により算出されたデータに基づいて、電気出力を第1軸とし、蒸気供給量を第2軸とする前記グラフ上に、前記1台以上の機器の運転範囲を表示する表示部と、
    を備えるプラント機器評価システム。
  2. 前記表示部は、前記グラフ上に、1台の機器の運転範囲を表示する、請求項1に記載のプラント機器評価システム。
  3. 前記表示部は、前記グラフ上に、2台以上の機器の運転範囲を1つの運転範囲として表示する、請求項1に記載のプラント機器評価システム。
  4. 前記表示部は、前記グラフ上に、1台以上の第1機器の運転範囲を1つの第1運転範囲として表示し、1台以上の第2機器の運転範囲を1つの第2運転範囲として表示する、請求項1に記載のプラント機器評価システム。
  5. 前記表示部はさらに、前記グラフ上に、前記発電プラントに対する前記電気出力および前記蒸気供給量の需要を表示する、請求項1から4のいずれか1項に記載のプラント機器評価システム。
  6. 前記表示部は、前記需要を、前記グラフ上の点として表示する、請求項5に記載のプラント機器評価システム。
  7. 前記表示部は、前記需要として、過去の需要または将来の予測需要を表示する、請求項5または6に記載のプラント機器評価システム。
  8. 前記表示部は、前記需要が前記運転範囲内に入っているか否かを確認できるように前記需要を表示する、請求項5から7のいずれか1項に記載のプラント機器評価システム。
  9. 前記表示部は、複数の運転範囲が重なる領域内に前記需要が入っている場合に、各運転範囲の運転コストを表示する、請求項5から8のいずれか1項に記載のプラント機器評価システム。
  10. 前記表示部はさらに、前記グラフ上に、前記発電プラントに関する過去の運転データまたは将来の予測運転データを表示する、請求項1から4のいずれか1項に記載のプラント機器評価システム。
  11. 前記表示部は、前記過去の運転データまたは前記将来の予測運転データを、前記グラフ上の点として表示する、請求項10に記載のプラント機器評価システム。
  12. 前記発電プラントは、自家用発電プラントである、請求項1から11のいずれか1項に記載のプラント機器評価システム。
  13. 前記発電プラントは、蒸気を用いて発電を行う蒸気発電部と、ガスを用いて発電を行うガス発電部とを備える、請求項1から12のいずれか1項に記載のプラント機器評価システム。
  14. 発電プラント内の複数の機器に関するデータを記憶部内に記憶し、
    前記記憶部内に記憶されたデータに基づいて、前記複数の機器のうちの1台以上の機器に関するグラフを表示するためのデータを算出部により算出し、
    前記算出部により算出されたデータに基づいて、電気出力を第1軸とし、蒸気供給量を第2軸とする前記グラフ上に、前記1台以上の機器の運転範囲を表示部により表示する、
    ことを含むプラント機器評価方法。
  15. 発電プラント内の複数の機器に関するデータを記憶部内に記憶し、
    前記記憶部内に記憶されたデータに基づいて、前記複数の機器のうちの1台以上の機器に関するグラフを表示するためのデータを算出部により算出し、
    前記算出部により算出されたデータに基づいて、電気出力を第1軸とし、蒸気供給量を第2軸とする前記グラフ上に、前記1台以上の機器の運転範囲を表示部により表示する、
    ことを含むプラント機器評価方法をコンピュータに実行させるプラント機器評価プログラム。
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