以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔第1の実施形態〕
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
図1に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
遊技盤110は、前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111と、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113とを備えている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像や後述の保留表示を用いた演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための図示しない遊技くぎおよび風車等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。なお、パチンコ遊技機100は、排出口117に流入する遊技球からなるアウト球を検出するアウト球検出スイッチ(SW)227(後述する図3参照)を備えている。
本実施の形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、遊技球が入賞すると特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121および第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する始動ゲート(以下、単にゲートと呼ぶ)124と、が遊技盤110に配設されている。なお、図1において、ゲート124は、遊技領域111の左右にそれぞれ設けられており、左側のゲート124は124Lと記載し、右側のゲート124は124Rと記載している。また、ここにいう第1始動口121および第2始動口122とは、予め定められた1の特別図柄表示器の作動契機となる入賞口をいう。具体的には、第1始動口121および第2始動口122には、入賞の際に遊技球の通過を検知するスイッチ(後述の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212)が設けられている。そして、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した際にこのスイッチが遊技球の通過を検知することが、特別図柄表示器を作動させる契機となる。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ(開閉部材)123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば0.15秒ないし1.8秒間)および規定回数(例えば1回ないし3回)だけ開く。
パチンコ遊技機100は、遊技状態として、大当たり抽選の当選確率に基づき、当選確率の低い低確率状態と、低確率状態よりも当選確率の高い高確率状態とを有している。そして、所定の条件に基づいて低確率状態と高確率状態とのいずれかの状態に制御される。
また、パチンコ遊技機100は、遊技状態として、第2始動口122への入賞機会が少ない電サポ無状態と、電サポ無状態よりも第2始動口122への入賞機会が多い電サポ状態とを有している。そして、例えば、大当たりや特別図柄抽選の抽選回数を契機とするなど所定の条件において、電サポ無状態と、電サポ状態とのいずれかの状態に制御される。電サポ状態とは、例えば、普通図柄変動時間を短縮すること、電動チューリップ123の開時間を延長すること、普通図柄抽選の当たり当選確率を高確率にすること、のいずれか一つまたは複数の組合せによって制御される遊技状態である。
また、パチンコ遊技機100は、遊技状態として、特別図柄変動時間が長い時短無状態と、時短無状態よりも特別図柄変動時間が短い時短状態とを有している。
なお、本実施の形態においては、電サポ状態と時短状態とは同時に制御されるものとする。また、以下の説明においては、電サポ状態かつ時短状態のことを単に時短状態とし、電サポ無状態かつ時短無状態のことを単に時短無状態とする。
また、本実施の形態では、入賞や抽選に関するその他の役物として、特別図柄抽選の結果に応じて開放する特別電動役物としての大入賞口125と、遊技球が入賞しても抽選を行わない普通入賞口126と、が遊技盤110に配設されている。そして、大入賞口125には、大入賞口125を開閉する大入賞口扉125Dが設けられている。以下の説明において、大入賞口扉125Dの開閉状態や開閉動作のことを、便宜的に、大入賞口125の開閉状態や開閉動作として説明する場合がある。
本実施の形態では、遊技盤110の左下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
ところで、図1に示すパチンコ遊技機100において、電動チューリップ123を備えた第2始動口および大入賞口125は、遊技領域111のうち右側の領域に配置されている。したがって、本実施の形態のパチンコ遊技機100では、第2始動口122や大入賞口125に入賞させようとする場合には、遊技領域111のうち右側の領域に遊技球を流下させるようにする。
また、遊技盤110の裏面には、特別図柄の当選の判定等を行う遊技制御基板、演出を統括的に制御する演出制御基板、画像および音による演出を制御する画像制御基板、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御するランプ制御基板などの図示しない各種の基板等が取り付けられる。また、遊技盤110の裏面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
枠部材150は、遊技者がハンドル151に触れてレバー152を時計方向に回転させる操作を行うとその操作角度に応じた打球力にて遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で電動発射する発射装置(不図示)を備えている。また、枠部材150は、遊技者のレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、供給装置が発射装置に供給する遊技球を一時的に溜めておく皿153と、を備えている。この皿153には、例えば払い出しユニットによる払出球が払い出される。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、発射装置のハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、皿153に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための取り出しボタン155と、を備えている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行う。枠ランプ157は、LED等の発光体で構成され、点灯・点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
図2は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100を説明する図であり、図2(a)は、遊技盤110の左下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、図2(b)は、パチンコ遊技機100の部分平面図であり、(c)は遊技盤の左下に配設されたサブ情報表示器80の一例を示す拡大図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。第2の実施形態にて詳述するが、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、表示態様の変化を1サイクル(=256ms)とするサイクル変動(サイクル表示)を複数回行い、特別図柄の変動時間が経過すると停止表示する。
普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過したことに基づき、普通図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。本実施の形態では、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果が表示される。同様に、普通図柄表示器223も、LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって普通図柄抽選の抽選結果が表示される。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。本実施の形態では、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
ここで、保留について説明する。特別図柄の変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した場合、特別図柄が変動中であるために、後の入賞に基づく特別図柄の変動表示動作を開始することができない。そのため、後の入賞は規定個数(例えば4個)を限度に記憶され、その入賞した遊技球に対する特別図柄を始動させるための権利が、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、保留される。
なお、普通図柄に関しても、特別図柄と同様の処理を行う。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未変動数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。
さらに、表示器130は、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224を備えている。本実施の形態では、状態表示器224は、3個のLEDを配列した表示装置で構成されている。3個のLEDのうち1つは、パチンコ遊技機100の状態が、特別図柄抽選の当選確率が高確率である高確率状態となっているか否かを点灯により報知するものである。また、他の1つは、パチンコ遊技機100の状態が、特別図柄変動時間が短い時短状態となっているか否かを点灯により報知するものである。さらに他の1つは、右打ちすることによって(遊技球の打球力を変更することによって)遊技者に有利な状態となっているか否かを点灯により報知するものである。
また、表示器130は、特別図柄抽選の抽選結果に応じて行われる大当たり遊技において大入賞口125が作動される際のラウンド数を表示するラウンド数表示器225を備えている。なお、大当たり遊技については後述する。ラウンド数表示器225は、LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって大当たり遊技における大入賞口125の作動ラウンド数が表示される。
また、表示器130は状態確認表示器226を備えている。状態確認表示器226は、1個のLEDで構成され、後述する設定変更モード又は後述する設定確認モードに設定されていることを示すためのものであり、設定変更モード又は設定確認モードに移行するとLEDの点灯を開始し、設定変更モード又は設定確認モードが終了するとLEDを消灯する。このように、状態確認表示器226が遊技機の正面(表面)に設けられているので、設定変更モード又は設定確認モードに設定されているか否かを容易に確認することが可能となっている。なお、状態確認表示器226の設置位置はパチンコ遊技機100の正面(表面)であればよく、その他の場所に設置してもよい。
また、本実施形態では、設定変更モードと設定確認モードの何れに設定されていても同じ表示態様(点灯表示)で表示するようになっているが、何れのモードに設定されているのかを認識可能に表示してもよい。例えば、設定変更モードでは状態確認表示器226を点灯表示するようにし、設定確認モードでは状態確認表示器226を点滅表示するようにしてもよいし、その逆にしてもよい。
また、本実施形態では、設定変更モードや設定確認モードに設定されていることを示すために専用の表示器として状態確認表示器226を設けているが、他の表示器と兼用としてもよい。例えば、設定変更モードや設定確認モードにおいては、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、ラウンド数表示器225、状態表示器224などは消灯しているので、これら表示器の1つ又は複数のLEDを点灯させるようにしてもよい。
パチンコ遊技機100の枠部材150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図2(b)に示すように、本実施の形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、演出ボタン161に隣接し、略十字に配列された複数のキーからなる演出キー162と、が枠部材150に配設されている。図示の例において、複数の画像の中から1つの画像を選択する操作を受け付ける演出を行う場合を考える。この場合、例えば、遊技者が十字に配列された4つのキーからなる演出キー162を操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを指示し、演出ボタン161を操作することにより、指示した画像を選択するような演出を行うことができる。また、入力装置の形態としては、図示した演出ボタン161および演出キー162の他、レバーやハンドル等、演出の内容等に応じて様々な入力形態を採用することができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機100は、遊技領域111の内側に、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86、サブ右打ち表示器87からなるサブ情報表示器80を備えている。
このサブ情報表示器80については、基本的にはLEDによって構成されており、ダイナミック点灯が行われるようになっている。なお、サブ情報表示器80には、状態確認表示器226のような設定変更モードや設定確認モードに設定されていることを示す表示器は設けられていない。
サブ第1変動表示器81は、第1特別図柄が変動表示中であるか否かを表示(報知)するためのものであり、サブ第2変動表示器82は、第2特別図柄が変動表示中であるか否かを表示(報知)するためのものであり、それぞれ1個のLEDによって構成されている。そして、対応する特別図柄の変動表示が開始されるとLEDが所定周期(1秒)で点滅(0.5秒点灯→0.5秒消灯)し、対応する特別図柄が停止表示されると点灯する。言い換えると、サブ第1変動表示器81およびサブ第2変動表示器82は、一回の点滅を1サイクル(=1秒)とするサイクル表示を繰り返し行い、対応する特別図柄が停止表示されると点灯する。
なお、サブ第1変動表示器81やサブ第2変動表示器82で特別図柄の大当たり判定の結果を報知するようにしてもよい。この場合には、大当たりの場合にはLEDが点灯し、ハズレの場合にはLEDが消灯するようにするとよい。
サブ第1保留表示器83は、後述する第1保留情報の個数(第1保留数)を表示するためのものであり、サブ第2保留表示器84は、後述する第2保留情報の個数(第2保留数)を表示するためのものであり、それぞれ2個のLEDによって構成されている。そして、保留数が「0」のときに左右のLEDが消灯し、保留数が「1」のときに左側のLEDが点灯すると共に右側のLEDが消灯し、保留数が「2」のときに左右のLEDが点灯し、保留数が「3」のときに左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、保留数が「4」のときに左右のLEDが点滅する。
サブ普図変動表示器85は、当り抽選の結果を表示(報知)するためのものであり、1つのLEDによって構成されている。そして、普通図柄の変動表示が開始されるとLEDが所定の間隔で点滅(変動表示)する。そして、普通図柄が停止表示されると当り抽選の結果を示す態様(当たりの場合には点灯、ハズレの場合には消灯)が停止表示される。
なお、サブ普図変動表示器85において、普通図柄の変動表示中であるか否かのみが把握できるように、普通図柄の変動表示中に点滅し、停止表示されると点灯又は消灯するようにしてもよい。
サブ普図保留表示器86は、普図保留記憶の個数(普図保留数)を表示するためのものであり、2個のLEDによって構成されている。そして、普図保留数が「0」のときに左右のLEDが消灯し、普図保留数が「1」のときに左側のLEDが点灯すると共に右側のLEDが消灯し、普図保留数が「2」のときに左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、普図保留数が「4」のときに左右のLEDが点滅する。
サブ右打ち表示器87は、遊技領域111の右側領域に向けて遊技球を発射すること(所謂右打ち)を促すためのものであり、1個のLEDによって構成されている。そして、大当たり状態(特別遊技)中及び時短遊技状態中にLEDが点灯し、それ以外の遊技状態でLEDが消灯する。
〔制御ユニットの構成〕
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、本実施の形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。
図4は、本実施の形態の画像/音響制御部およびランプ制御部の説明図である。
図3に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、特別図柄の当選の判定等を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部330と、を備えている。
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、特別図柄の当選の判定等を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の遊技状態を、高確率状態または低確率状態のいずれか、時短無状態または時短状態のいずれかで制御する。これにより、パチンコ遊技機100の遊技状態は、高確率状態および時短状態である高確率時短遊技状態、低確率状態および時短状態である低確率時短遊技状態、高確率状態および時短無状態である高確率時短無遊技状態、低確率状態および時短無状態である低確率時短無遊技状態のいずれかとなる。そして、遊技制御部200は、所定の条件に基づき、高確率状態と低確率状態とを切り替え、時短無状態と時短状態とを切り替える。また、遊技制御部200は、時短状態において、時短無状態よりも普通図柄抽選の当たり当選確率を高確率にする、普通図柄変動時間を短縮する、電動チューリップ123の開時間を延長する等の制御を行う。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞したことを契機として特別図柄抽選を行う。そして、特別図柄抽選の判定結果に応じて大当たり遊技等の特別遊技を行う。特別遊技において、遊技制御部200は、特別電動役物である大入賞口125が所定条件(例えば29.5秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。そして、遊技制御部200は、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
また、遊技制御部200は、ゲート124を遊技球が通過したことを契機として普通図柄抽選を行う。そして、普通図柄抽選の判定結果に応じて電動チューリップの作動を制御する。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動中に遊技球が第1始動口121または第2始動口122へ入賞したことにより発生する保留や、普通図柄変動中に遊技球がゲート124を通過したことにより発生する保留の設定を行う。
さらに、遊技制御部200は、特別図柄抽選および普通図柄抽選の判定結果、高確率状態と低確率状態の変更情報、時短無状態と時短状態の変更情報、保留の設定情報等の遊技制御に伴う情報を、後述するコマンドにより演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部330に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部330に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部330に指示しない。
払出制御部330が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部330から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
遊技制御部200には、検知手段として、図3に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125の大入賞口扉125Dを閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口扉開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
また、遊技制御部200には、特別図柄の変動中に第1始動口121へ入賞した未変動分の保留個数を表示する第1特別図柄保留表示器218と、特別図柄の変動中に第2始動口122へ入賞した未変動分の保留個数を表示する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄の変動中にゲート124を通過した未変動分の保留個数を表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄の変動表示および普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、大入賞口スイッチ215および普通入賞口スイッチ217にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、大入賞口扉開閉部216、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223および状態表示器224に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
また、遊技制御基板の表面側には、遊技制御部200のRAM203の記憶内容をクリア又は遊技の有利度合いの段階である(大当たりと判定される確率の)設定値を更新するための信号を入力するRAMクリアスイッチ228、設定キーを用いた操作によって後述する設定変更モードや設定確認モードに移行させるための信号を入力する設定キースイッチ229、遊技機の実性能を把握可能とする性能情報や設定値を表示するための情報表示器230、その他の電子部品等が実装されている。
情報表示器230は、左右方向に並べられた4つの7セグメント表示器(230a〜230d、後述の図39参照)で構成されている。そして、左から2つの7セグメント表示器230a及び230bによって性能情報の種類(データ種別)を示す識別情報を表示するための識別セグが構成され、右から2つの7セグメント表示器230c及び230dによって設定値や性能情報の数値を示す数値情報を表示するための数値セグが構成されている(図38参照)。なお、設定値を表示する場合にはスタティック点灯が行われ、性能情報を表示する場合にはダイナミック点灯が行われるようになっている。
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板350が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部330から取得した、払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板350を介してホストコンピュータに送信する。
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部330は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU331と、CPU331にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM332と、CPU331の作業用メモリ等として用いられるRAM333と、を備えている。
そして、払出制御部330は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部330は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部334を制御する。ここでの払出駆動部334は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部330には、払出駆動部334により遊技球の貯留部から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部335と、貯留部(不図示)での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部336と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部337と、が接続されている。そして、払出制御部330は、払出球検出部335、球有り検出部336および満タン検出部337にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部330には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板340が接続されている。そして、払出制御部330は、例えば払出駆動部334に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部335にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板340を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
〔演出制御部の構成・機能〕
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果および変動パターンに基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン161等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、演出制御部300は、遊技制御部200より受信した高確率状態と低確率状態の変更情報、時短無状態と時短状態の変更情報に基づいて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
さらに、演出制御部300には、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、が接続されている。
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、図4に示すように、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、VDP(Video Display Processor)314と、CGROM315と、SNDROM316とを備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、CGROM315には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。また、SNDROM316には、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。
CPU311は、演出制御部300から送られた保留数コマンドもしくは変動演出開始コマンドに基づいて、アニメーションパターンの解析や、描画に関するコマンドをまとめたディスプレイリストの作成、およびディスプレイリストのVDP314への送信などを行う。
VDP314は、CPU311から受信したディスプレイリストに基づいて、CGROM315やSNDROM316にそれぞれ記憶された画像データや音響データを読み出す。さらには、VDP314は、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための描画処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。そして、VDP314は、描画処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、VDP314は、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
なお、本実施の形態では、VDP314が描画処理に併せて音声処理も行うよう構成しているが、これに限定されず、音声処理を専用で行うプロセッサを別途設けても構わない。
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
なお、本実施の形態では、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部330各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、サブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
また、図4を参照して説明した構成例では、演出ボタン161および演出キー162は、演出制御部300に接続され、演出制御部300によって制御されるが、これに限定されない。演出ボタン161および演出キー162は、ランプ制御部320に接続され、このランプ制御部320によって制御されてもよい。
〔遊技制御部の機能構成〕
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図5は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。図5に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、乱数取得部231と、普通図柄判定部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄判定部234と、普通図柄変動制御部236と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部237と、電動チューリップ動作制御部238と、賞球処理部239と、出力制御部240と、乱数制御部241と、を備えている。
乱数取得部231は、特別図柄抽選に用いられる乱数値と、普通図柄抽選に用いられる乱数値とを取得する。特別図柄抽選に用いられる乱数値の場合、具体的には、第1始動口121や第2始動口122に遊技球が入賞したことを条件として、乱数の種類ごとに、所定の範囲の数値の中から1つの数値(乱数値)が選択(取得)される。取得された乱数値は、特別図柄判定部234による判定に用いられる。詳しくは後述するが、特別図柄抽選に用いられる乱数としては、大当たりか否かを示す大当たり乱数、大当たりの種類を示す図柄乱数、変動パターン乱数、リーチ乱数等が有る。
また、普通図柄抽選に用いられる乱数値の場合、具体的には、ゲート124を遊技球が通過したことを条件として、所定の範囲の数値の中から1つの数値(乱数値)が選択(取得)される。取得された乱数値は、普通図柄判定部232による判定に用いられる。なお、普通図柄抽選に用いられる乱数としては、当たりか否かを示す当たり乱数の他、当たりの種類を示す図柄乱数や変動パターン乱数等が設定される場合もある。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、第1特別図柄表示器221または第2特別図柄表示器222における特別図柄の変動を制御する。
特別図柄判定部234は、特別図柄の変動開始時に、後述する図20に示すような乱数テーブルを用いて、特別図柄抽選の抽選結果が「大当たりか否か」、「大当たりに当選した場合の大当たりの種類」、「大当たりに当選していない場合での小当たりかはずれか」を判定する。すなわち、乱数取得部231は、検知手段である第1始動口スイッチ211または第2始動口スイッチ212により遊技球の通過が検知されたことを契機として特別図柄に関する乱数値を取得し、特別図柄判定部234は、取得した乱数値に基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技(大当たり遊技等)を行うか否かを判定する。なお、前述した特別図柄の抽選(大当たり抽選)は、乱数取得部231および特別図柄判定部234における処理のことをいう。
ここで、「大当たり」は、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に応じて複数の種類に分けられる。具体的には、時短無状態か時短状態か、および高確率状態か低確率状態かの組み合わせによって大当たりの種類が決まる。すなわち、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に基づく大当たりの種類としては、大当たり遊技の終了後に、高確率時短遊技状態となる大当たり(以下、高確率時短遊技状態の大当たり)、低確率時短遊技状態となる大当たり(以下、低確率時短遊技状態の大当たり)、高確率時短無遊技状態となる大当たり(以下、高確率時短無遊技状態の大当たり)、低確率時短無遊技状態となる大当たり(以下、低確率時短無遊技状態の大当たり)が有り得る。これらの大当たりは、各々個別の特別図柄に対応付けられており、特別図柄抽選において当選した特別図柄の種類に応じて大当たりの種類が確定する。
また、「大当たり」は、大当たり遊技の時間が長く多量の遊技球の払い出しが期待できる大当たりと、大当たり遊技の時間が短く遊技球の払出がほとんど期待できない大当たりとに分けられる場合がある。前者は「長当たり」と呼ばれ、後者は「短当たり」と呼ばれる。例えば、「長当たり」では、大入賞口125の開状態が所定条件(例えば29.5秒経過または10個の遊技球の入賞)を満たすまで維持されるラウンドが所定回数(例えば15回)繰り返される。また、「短当たり」では、一定時間(例えば0.9秒)だけ大入賞口125が開状態となるラウンドが所定回数(例えば2回)繰り返される。
また、大当たりに当選していない場合の「小当たり」は、一定時間(例えば0.9秒)だけ大入賞口125が開状態となる態様が所定回数(例えば2回)行われる小当たり遊技が行われる。なお、小当たり当選時には、小当たり遊技が終了した後においても小当たり当選前の遊技状態を継続する。すなわち、小当たり当選時の遊技状態が高確率時短遊技状態である場合には、小当たり遊技の終了後においても高確率時短遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。同様に、小当たりの当選時の遊技状態が低確率時短無遊技状態である場合には、小当たり遊技の終了後においても低確率時短無遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。
また、「小当たり」は、「はずれ」の一種であり、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない。
変動パターン選択部235は、第1特別図柄表示器221や第2特別図柄表示器222にて表示する特別図柄の変動パターン(変動時間)を選択する。具体的には、変動パターン選択部235は、大当たり遊技を行うか否かの判定結果および特別図柄変動にともなう装飾図柄変動演出においてリーチ演出を行うことが可能な変動パターン(例えば13.5秒以上)とするか否かの判定結果等に基づいて、変動パターンを決定する。そして、変動パターン選択部235により選択された変動パターンに基づいて、特別図柄変動制御部233が特別図柄の変動を制御する。変動パターン選択部235および特別図柄変動制御部233の動作の詳細については後述する。
ここで、「リーチ」とは、後述する装飾図柄において遊技者に大当たりを期待させるための演出である。
普通図柄判定部232は、普通図柄の変動開始時に、後述する図20(d)に示すような乱数テーブルを用いて、普通図柄の抽選結果が「当たりか否か」を判定する。すなわち、普通図柄判定部232は、乱数取得部231により取得された普通図柄抽選用の乱数値に基づいて、電動チューリップ123を開閉作動させる補助遊技を行うか否かを判定する。また、普通図柄抽選において複数の種類の当たりが設定される場合は、普通図柄判定部232は、判定結果が当たりであった場合の「当たりの種類」を判定する。なお、普通図柄抽選は、乱数取得部231および普通図柄判定部232により行われる処理である。
普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、普通図柄表示器223による普通図柄の変動を制御する。
電動チューリップ動作制御部238は、普通図柄判定部232により普通図柄抽選において「当たり」と判定された場合に、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、第2始動口122に遊技球が入賞容易となる状態を発生させる。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態を発生させない。電動チューリップ123の作動パターンについては後述するが、例えば0.15秒の開放時間で1回開く作動パターン、および1.80秒の開放時間で3回開放する作動パターンなどがある。
大入賞口動作制御部237は、特別図柄判定部234により特別図柄抽選において「大当たり」と判定された場合に、大当たり遊技として、当選した大当たりの種類に基づいて特定される作動パターンで大入賞口125の開放動作を制御する。また、大入賞口動作制御部237は、特別図柄判定部234により特別図柄抽選において「小当たり」と判定された場合に、小当たり遊技として、規定時間および規定回数だけ大入賞口125を開放する。
賞球処理部239は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しの制御用コマンドをセットする。
出力制御部240は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部330へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部241は、乱数取得部231が所定のタイミングで取得する各種の乱数値を更新する。
〔遊技機の基本動作〕
次に、パチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の遊技制御部200は、電源が投入されると、起動時の基本処理として、各種装置の初期化や初期設定を行う。そして、基本処理を行った後、遊技制御部200は、遊技の進行に関する一連の処理である主制御処理を繰り返し実行する。また、電源を遮断する際には、遊技制御部200は、一連の電源遮断時処理を実行する。
図6は、遊技制御部200による基本処理の動作を示すフローチャートである。
遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源が投入されると、まず、RAM203(図3参照)へのアクセスを許可する(ステップ(以下、ステップを「S」と記載する)601)。そして、遊技制御部200は、RAM203をクリアするためのRAMクリアスイッチがONとなっているか否かを判断する(S602)。
RAMクリアスイッチがOFFである場合(S602でNo)、次に、遊技制御部200は、電源遮断時の動作に関するバックアップフラグがONとなっているか否かを判断する(S603)。
バックアップフラグがONである場合(S603でYes)、次に、遊技制御部200は、電源遮断時に作成されたチェックサムが正常か否かを判断する(S604)。
チェックサムが正常である場合(S604でYes)、次に、遊技制御部200は、復帰処理を実行する(S605)。この復帰処理において、遊技制御部200は、電源が遮断された状態からの復帰に伴う、演出制御部300等のサブ制御手段の設定を行う。具体的には、遊技制御部200は、電源が遮断される際におけるパチンコ遊技機100の遊技状態(大当たり遊技中か否か、高確率状態と低確率状態のいずれか、時短状態と時短無状態のいずれか)を反映させるように、サブ制御手段を設定するためのコマンドを演出制御部300へ出力する。また、この復帰処理において、遊技制御部200は、バックアップフラグをOFFにする。
一方、RAMクリアスイッチがON(S602でYes)、バックアップフラグがOFF(S603でNo)、チェックサムが異常(S604でNo)のいずれかに該当する場合、次に遊技制御部200は、初期化処理として、RAM203の記憶内容をクリアし(S606)、RAM203の作業領域を設定する(S607)。そして、遊技制御部200は、サブ制御手段を設定(初期化)するためのコマンドを演出制御部300へ出力し、サブ基板(サブ制御手段)の設定を行う(S608)。サブ基板の設定には、各サブ基板に搭載されているRAM303、RAM313、RAM323をクリアすること等が含まれる。
復帰処理(S605参照)が終了した後、またはサブ基板の設定(S608参照)が終了した後、遊技制御部200は、遊技制御に用いられる各種のカウンタおよびタイマーを設定する(S609)。そして、遊技制御部200は、割り込み許可(S610)、割り込み禁止(S611)、図柄乱数制御処理(S612)、初期値乱数更新処理(S613)、電源遮断フラグがONとなっているか否かの判断(S614)をループ処理として繰り返し実行する。
ここで、割り込み許可(S610)および割り込み禁止(S611)は、このループ処理(S610〜S614)の実行中に割り込み処理の実行を可能とするために設けられている。本実施の形態では、この割り込み処理により、遊技制御における主制御処理が実行される。主制御処理の詳細については後述する。
図柄乱数制御処理(S612)において、遊技制御部200は、特別図柄抽選で用いられる変動パターン乱数の更新を行う。
初期値乱数更新処理(S613)において、遊技制御部200は、遊技制御において用いられる各種の乱数値の初期値を更新する。
電源遮断フラグの判断において、電源遮断フラグがOFFである場合(S614でNo)、パチンコ遊技機100の電源は遮断されず、遊技制御部200は、ループ処理(S610〜S614)と共に割り込みによる主制御処理を繰り返し実行する。一方、電源遮断フラグがONである場合(S614でYes)、遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源を遮断するための処理(電源遮断時処理)を開始する。
図7は、遊技制御部200による電源遮断時処理の動作を示すフローチャートである。
電源遮断時処理において、遊技制御部200は、まず、各種の出力を行うための出力ポートの設定をクリアする(S701)。次に、遊技制御部200は、チェックサムを作成し、RAM203に格納する(S702)。次に、遊技制御部200は、バックアップフラグをONにし(S703)、RAM203へのアクセスを禁止して(S704)、無限ループに移行する。
〔遊技機の主制御処理〕
次に、パチンコ遊技機100の主制御処理を説明する。
遊技制御部200は、主制御処理において、パチンコ遊技機100における遊技を制御すると共に、サブ制御手段である演出制御部300に対して演出の制御を指示し、払出制御部330に対して賞球の払い出しの制御を指示する。
図8は、遊技制御部200の主制御処理を示すフローチャートである。
主制御処理は、遊技制御における一連の処理からなり、予め設定された一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行される。本実施の形態において、遊技制御部200は、予め設定された一定時間ごとに割り込みを発生させ、図6に示すループ処理の中で割り込みが許可(S610参照)されると、割り込み処理として主制御処理を実行する。図8に示すように、主制御処理では、乱数更新処理、スイッチ処理、図柄処理、電動役物処理、賞球処理、出力処理が順次実行される(S801〜S806)。
乱数更新処理(S801)では、遊技制御部200は、乱数制御部241の機能(サブルーチン)を呼び出し、遊技制御部200による遊技制御で用いられる各種の乱数の値を更新する。乱数の設定および乱数値の更新の詳細については後述する。
スイッチ処理(S802)としては、始動口スイッチ処理、ゲートスイッチ処理が行われる。
始動口スイッチ処理では、遊技制御部200は、乱数取得部231の機能(サブルーチン)を呼び出し、図3の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、特別図柄抽選のための処理を実行する。また、詳しくは後述するが、第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212において事前判定処理を行う場合は、特別図柄判定部234、変動パターン選択部235の各機能(サブルーチン)を呼び出し、事前判定のための処理を実行する。
ゲートスイッチ処理では、遊技制御部200は、乱数取得部231の機能(サブルーチン)を呼び出し、図3のゲートスイッチ214の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、普通図柄抽選のための処理を実行する。
これらのスイッチ処理の詳細な内容については後述する。
図柄処理(S803)としては、特別図柄処理、普通図柄処理が行われる。
特別図柄処理では、遊技制御部200は、特別図柄変動制御部233、特別図柄判定部234、変動パターン選択部235の各機能(サブルーチン)を呼び出し、特別図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理を実行する。
普通図柄処理では、遊技制御部200は、普通図柄判定部232および普通図柄変動制御部236の機能(サブルーチン)を呼び出し、普通図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理を実行する。
これらの図柄処理の詳細な内容については後述する。
電動役物処理(S804)としては、大入賞口処理および電動チューリップ処理が行われる。
大入賞口処理では、遊技制御部200は、大入賞口動作制御部237の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて特別電動役物である大入賞口125の開放動作を制御する。
電動チューリップ処理では、遊技制御部200は、電動チューリップ動作制御部238の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて普通電動役物である電動チューリップ123の開放動作を制御する。
これらの電動役物処理の詳細な内容については後述する。
賞球処理(S805)では、遊技制御部200は、賞球処理部239の機能(サブルーチン)を呼び出し、入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しの制御用コマンドをセットする。
出力処理(S806)では、遊技制御部200は、出力制御部240の機能(サブルーチン)を呼び出し、演出制御用のコマンドを演出制御部300へ出力し、払い出し制御用のコマンドを払出制御部330へ出力する。演出制御用コマンドは、S802からS804までの各処理において生成され、RAM203に設けられた制御用コマンドの格納領域に格納(セット)される。払い出し制御用コマンドは、S805の処理において生成され、RAM203に設けられた制御用コマンドの格納領域に格納(セット)される。RAM203には、制御用コマンドの種類ごとに格納領域が設定されている。
出力制御部240は、RAM203の各制御用コマンドの格納領域を順に調べ、個々の格納領域に制御用コマンドが格納されていれば(すなわち、S802〜S805の処理で制御用コマンドが生成されていれば)、その制御用コマンドを読み出し、出力先(演出制御部300または払出制御部330)へ出力する。
本実施の形態では、図8に示したように、一連の主制御処理の最後に出力処理を行う。すなわち、第1の処理手段としての上記各機能によるS802〜S805の各処理において生成されたコマンドを、その各処理においてはRAM203の対応する格納領域に格納しておく。そして、これらの処理の後に、第2の処理手段としての出力制御部240が、RAM203の格納領域に蓄積された、各処理で生成されたコマンドをまとめて出力する。言い換えれば、本実施の形態では、主制御処理を1サイクル実行すると、その1サイクルの実行において生成されたコマンドが、その1サイクルの実行における最後のコマンド生成が行われた後に、出力される。
〔遊技機の基本動作の変形例〕
なお、図6乃至図8を参照して説明した動作例では、基本処理におけるループ処理の部分で割り込みを許可し、割り込み処理として一連の処理からなる主制御処理を実行した。しかしながら、主制御処理は、一定時間ごとに繰り返し実行されるように構成されていれば良く、具体的な実現手段(実行手順)は、図6乃至図8に示した例には限定されない。例えば、基本処理の一連の動作の中に主制御処理を組み入れておき、所定のタイミングで経過時間を計測し、一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに主制御処理へ戻る構成としても良い。また、基本処理の一連の動作の中に主制御処理を組み入れる一方で、図6乃至図8を参照して説明した動作と同様に、一定時間ごとに割り込みを発生させ、割り込みが発生したならば基本処理中に組み入れられた主制御処理へ戻る構成としても良い。
また、基本処理で生成されたコマンドを出力する場合は、原則として、コマンドを生成する度に、RAM203のコマンド格納領域に格納し、第2の処理手段である出力制御部240の機能を呼び出して出力する。基本処理は、遊技の進行に関わる主制御処理とは異なり、電源投入時にのみ行われる初期動作等の特別な処理である。また、基本処理は、電源投入時のパチンコ遊技機100の状態等の条件に基づく分岐により処理手順が変動する場合があるため、出力処理に漏れが無いように、生成したコマンドを速やかに出力する処理である。なお、関連する複数の処理により連続的にコマンドが生成される場合等、具体的な処理の要請に応じて、複数のコマンドをRAM203のコマンド格納領域に格納し、まとめて出力する処理手順を採っても良い。
〔遊技制御部による乱数更新処理〕
特別図柄抽選等の遊技制御における各種の抽選に用いられる判定情報としての乱数値は、カウンタによって計数され、所定の初期値から始まって、図8に示す主制御処理の乱数更新処理(S801)が行われるたびに1ずつ加算される。そして、各抽選が行われた時点の値が始動口スイッチ処理(図9)およびゲートスイッチ処理(図10)で取得され、特別図柄処理(図11)や普通図柄処理(図16)で使用される。この乱数値のカウンタは無限ループカウンタであり、計数された乱数値が、設定されている乱数の最大値(例えば、後述する図20(a)に示した大当たり乱数では299)に達した後は、再び初期値に戻る。また、乱数更新処理は一定時間ごとに行われるため、各乱数の初期値が特定されてしまうと、更新間隔や初期値の情報に基づいて当選値が推定される恐れがある。そこで、主制御処理から図6に示す基本処理に戻った後、S613の初期値乱数更新処理において、各乱数の初期値をランダムに変更する。
〔遊技制御部による始動口スイッチ処理〕
図9は、図8のS802に示したスイッチ処理のうちの始動口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
この始動口スイッチ処理は、第1始動口121における入賞に対する処理と、第2始動口122における入賞に対する処理とが順次行われる。図9を参照すると、遊技制御部200は、まず、第1始動口121に遊技球が入賞して第1始動口スイッチ211がONとなったか否かを判断する(S901)。第1始動口スイッチ211がONとなったならば、次に遊技制御部200は、第1始動口121の入賞における未変動分の保留数U1が上限値未満か否かを判断する(S902)。図9に示す例では、上限値を4個としている。保留数U1が上限値に達している場合は(S902でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
一方、保留数U1が上限値未満である場合(S902でYes)、遊技制御部200の乱数取得部231は、今回の入賞による判定のための乱数値を取得し、RAM203に格納する(S903)。ここでは、第1始動口121の入賞なので、特別図柄抽選のための乱数値が取得される。このとき取得される乱数値は、S801の乱数更新処理で更新された値である。そして、この乱数値により、後の特別図柄処理において特別図柄抽選の結果が確定される。ここにいう乱数値としては、大当たり、小当たりまたははずれを決定する大当たり乱数値、大当たりの種類(大当たり遊技の終了後における時短状態か時短無状態、高確率状態と低確率状態、長当たり、短当たり)を決定する図柄乱数値(大当たり図柄乱数値)、図柄変動における変動パターンを特定するための変動パターン乱数値、はずれのときに後述のリーチ演出を実行可能な変動パターン(変動時間)にするか否かを決定するリーチ乱数値、等が含まれる。
次に、遊技制御部200は、事前判定処理を行う(S904)。事前判定処理とは、始動口における入賞により乱数の取得が既に行われているが後述する特別図柄処理によって乱数の判定が未だ行われていない入賞球(保留球)について、特別図柄処理によって乱数が判定されるよりも前にその乱数の判定を行う(事前判定)処理である。
そして、本実施の形態の演出制御部300は、事前判定処理によって判定された乱数の判定結果(事前判定結果)に基づいて、特別図柄処理によって乱数が判定され、その判定結果が報知されるよりも前に、その判定結果を示唆する予告演出を行うことができる。この予告演出は、例えば、始動口における入賞により乱数の取得が既に行われているが特別図柄処理によって乱数の判定が未だ行われていない入賞球(保留球)の発生に応じて、画像表示部114に表示される保留表示演出(後述)等を用いて行われる。この事前判定に基づく予告演出により、予告演出に係る事前判定に対応する保留球に関して、その後に特別図柄処理による乱数の判定が行われた際の判定結果が遊技者に示唆される。これによって、遊技者は、保留球に対して期待を抱きながら遊技を行うことができる。事前判定に基づく予告演出の詳細については後述する。
そして、遊技制御部200は、保留数U1の値を1加算する(S905)。
この後、遊技制御部200は、事前判定結果を演出制御部300に通知するために、S904の事前判定処理による事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S906)。
さらに、遊技制御部200は、S905による保留数U1の増加を演出制御部300に通知するための保留数増加コマンドをRAM203にセットし(S907)、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
次に、第2始動口122における入賞に対する処理が行われる。図9を参照すると、次に遊技制御部200は、第2始動口122に遊技球が入賞して第2始動口スイッチ212がONとなったか否かを判断する(S908)。第2始動口スイッチ212がONとなったならば、次に、遊技制御部200は、第2始動口122の入賞における未変動分の保留数U2が上限値未満か否かを判断する(S909)。図9に示す例では、上限値を4個としている。保留数U2が上限値に達している場合は(S909でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、第2始動口122における入賞に対する処理を終了する。
一方、保留数U2が上限値未満である場合(S909でYes)、遊技制御部200の乱数取得部231は、今回の入賞による抽選のための乱数値を取得し、RAM203に格納する(S910)。ここでは、第2始動口122の入賞なので、上記のS903と同様に、特別図柄抽選のための乱数値(大当たり乱数値、大当たり図柄乱数値、リーチ乱数値、変動パターン乱数値など)が取得される。このとき取得される乱数値は、S801の乱数更新処理で更新された値である。そして、この乱数値により後の特別図柄処理において特別図柄抽選の結果が確定される。
次に、遊技制御部200は、事前判定処理を行う(S911)。この事前判定処理の内容は、上記のS904と同様である。
そして、遊技制御部200は、保留数U2の値を1加算する(S912)。
この後、遊技制御部200は、事前判定結果を演出制御部300に通知するために、S911の事前判定処理による事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S913)。
さらに、遊技制御部200は、S912による保留数U2の増加を演出制御部300に通知するための保留数増加コマンドをRAM203にセットし(S914)、第2始動口122における入賞に対する処理を終了する。
〔遊技制御部によるゲートスイッチ処理〕
図10は、ゲート124を遊技球が通過した場合のゲートスイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
このゲートスイッチ処理において、遊技制御部200は、まず、ゲート124を遊技球が通過してゲートスイッチ214がONとなったか否かを判断する(S1001)。ゲートスイッチ214がONとなったならば、次に遊技制御部200は、未変動分の保留数Gが上限値未満か否かを判断する(S1002)。図10に示す例では、上限値を4個としている。保留数Gが上限値に達している場合は(S1002でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、ゲートスイッチ処理を終了する。
一方、保留数Gが上限値未満である場合(S1002でYes)、遊技制御部200の乱数取得部231は、今回の入賞による抽選のための乱数値を取得し、RAM203に格納する(S1003)。ここでは、ゲート124の入賞なので、普通図柄抽選のための乱数値(当たり乱数値など)が取得される。
次に、遊技制御部200は、保留数Gの値を1加算する(S1004)。
S1004で保留数Gの値が加算された後、遊技制御部200は、S1004による保留数Gの増加を演出制御部300に通知するための保留数G増加コマンドをRAM203にセットし(S1005)、ゲート124における入賞に対する処理を終了する。
〔遊技制御部による特別図柄処理〕
図11は、図8のS803に示した図柄処理のうちの特別図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この特別図柄処理において、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233は、まず、RAM203においてセットされるフラグの設定(以下、フラグ設定)において大当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1101)。ここで、大当たり遊技フラグは、特別図柄抽選の結果が大当たりであることを識別するためにセットされるフラグである。
大当たり遊技フラグがONである場合、既にパチンコ遊技機100は大当たり中であるので、特別図柄変動を開始することなく特別図柄処理を終了する(S1101でYes)。一方、大当たり遊技フラグがOFFである場合(S1101でNo)、次に特別図柄変動制御部233は、パチンコ遊技機100の現在の状態が特別図柄変動中か否かを判断する(S1102)。特別図柄変動中でない場合(S1102でNo)、次に特別図柄変動制御部233は、特別図柄の未変動分の保留数U1、U2(図9参照)に関する処理を行う(S1103〜S1106)。本実施の形態では、第1始動口121の入賞に係る保留数U1と第2始動口122の入賞に係る保留数U2とを区別しているので、この処理も対応する始動口ごとに個別に行う。
具体的には、特別図柄変動制御部233は、まず第2始動口122の入賞に係る保留数U2が1以上か判断する(S1103)。保留数U2が1以上である場合(S1103でYes)、特別図柄変動制御部233は、保留数U2の値を1減算する(S1104)。一方、保留数U2=0である場合は(S1103でNo)、特別図柄変動制御部233は、次に第1始動口121の入賞に係る保留数U1が1以上か判断する(S1105)。保留数U1が1以上である場合(S1105でYes)、特別図柄変動制御部233は、保留数U1の値を1減算する(S1106)。一方、保留数U1=0である場合は(S1105でNo)、特別図柄の抽選を始動するための入賞が無いことを意味するため、特別図柄変動を開始せず、別ルーチンの客待ち設定処理を実行して処理を終了する(S1116)。
なお、本実施の形態では、第2始動口122の入賞に係る保留数U2に関する処理を優先させて行う。すなわち、保留数U2が1以上である場合は保留数U2に関する処理を行い、保留数U2=0である場合に保留数U1に関する処理を行う(S803〜S806参照)。これに対し、第1始動口121と第2始動口122のどちらの入賞かに関わらず、入賞した順に保留数U1、U2を減算していくような制御とすることも可能である。
S1104またはS1106で保留数U1または保留数U2を減算した後、特別図柄変動制御部233は、RAM203のフラグ設定においてセットされた客待ちフラグをOFFとする(S1107)。客待ちフラグは、パチンコ遊技機100が客待ち状態であることを識別するためのフラグであり、客待ち設定処理(S1116、後述する図15参照)においてセットされる。
次に、特別図柄変動制御部233は、別ルーチンによる大当たり判定処理および変動パターン選択処理を実行する(S1108、S1109)。詳しくは後述するが、この大当たり判定処理および変動パターン選択処理によって、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222に変動表示される特別図柄の変動用の設定情報(大当たり図柄、遊技状態、変動パターン等)が決定される。なお、これらの情報は演出制御部300に送られる変動開始コマンドに含まれる。
この後、特別図柄変動制御部233は、大当たり判定処理および変動パターン選択処理で決定された設定内容に基づき、図2に示す第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222により表示される特別図柄の変動を開始する(S1110)。そして、この設定内容を示す設定情報(大当たり図柄、遊技状態、変動パターン等)を含んだ変動開始コマンドを生成し、RAM203にセットする(S1111)。S1111でセットされた変動開始コマンドは、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
S1102で特別図柄変動中と判断された場合(S1102でYes)、またはS1111で変動開始コマンドがセットされた後、特別図柄変動制御部233は、変動時間を経過したか否かを判断する(S1112)。すなわち、S1110で特別図柄の変動を開始してからの経過時間がS1109の変動パターン選択処理で設定された変動時間に達したか否かが判断される。変動時間を経過していなければ(S1112でNo)、特別図柄変動が継続されるので、そのまま特別図柄処理が終了する。
一方、変動時間を経過した場合(S1112でYes)、特別図柄変動制御部233は、まず、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222における特別図柄の変動をS1108の大当たり判定処理で決定された図柄で停止する(S1113)。後述する装飾図柄を停止させるための変動停止コマンドをRAM203にセットする(S1114)。そして、別ルーチンの停止中処理を実行する(S1115)。停止中処理の内容については後述する。S1114でセットされた変動停止コマンドは、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
〔遊技制御部による大当たり判定処理〕
図12は、大当たり判定処理(図11のS1108)の内容を示すフローチャートである。
この大当たり判定処理において、遊技制御部200の特別図柄判定部234は、まず、今回の特別図柄抽選における大当たり乱数値の判定を行い(S1201)、大当たりまたは小当たりしたか否かを判断する(S1202、S1205)。大当たりまたは小当たりしたか否かは、図9のS903またはS910で取得した大当たり乱数の値が、大当たりの当選値として設定された値または小当たりの当選値として設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される(図20(a)参照)。
S1201の乱数判定の結果が大当たりだった場合(S1202でYes)、次に特別図柄判定部234は、大当たり図柄乱数値の判定を行う(S1203)。この判定の結果に応じて、大当たりの種類(高確率時短遊技状態の大当たり、低確率時短無遊技状態の大当たりなど)が決定される。何れの大当たりとなるかは、図9のS903またはS910で取得した大当たり図柄乱数の値が、大当たりの種類ごとに予め設定された値のうちの何れと一致したかによって決定される(図20(b)参照)。
以上の判定の後、特別図柄判定部234は、大当たり図柄乱数の判定により決定された大当たりの種類を表す図柄(大当たり図柄)を設定情報としてRAM203にセットする(S1204)。
S1201の乱数判定の結果が小当たりだった場合(S1202でNo、S1205でYes)、次に特別図柄判定部234は、小当たりであることを表す図柄(以下、小当たり図柄)を設定情報としてRAM203にセットする(S1206)。
S1201の乱数判定の結果が大当たりでも小当たりでもない場合(S1202、S1205でNo)、次に特別図柄判定部234は、抽選にはずれたことを表す図柄(以下、はずれ図柄)を設定情報としてRAM203にセットする(S1207)。
〔遊技制御部による変動パターン選択処理〕
図13は、変動パターン選択処理(図11のS1109)の内容を示すフローチャートである。
この変動パターン選択処理において、遊技制御部200の変動パターン選択部235は、まず、パチンコ遊技機100の遊技状態(時短無状態か時短状態か、および高確率状態か低確率状態か)を参照する(S1301)。そして、大当たり判定処理(図12)のS1202の判断結果を用いて今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(S1302)。そして、大当たりだった場合(S1302でYes)、変動パターン選択部235は、大当たり用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1303)。
一方、大当たりしなかった場合(S1302でNo)、次に変動パターン選択部235は、遊技者に大当たりを期待させるためのいわゆるリーチ演出を行うか否かを決定するための乱数値の判定を行う(S1304)。リーチ演出を行うか否かは、図9のS903またはS910で取得したリーチ乱数の値が予め設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される(図20(c)参照)。
乱数値を用いた判定の結果、リーチ演出を行う場合(S1305でYes)、変動パターン選択部235は、リーチ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1306)。また、リーチ演出を行わない場合(S1305でNo)、変動パターン選択部235は、はずれ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1307)。
ここで、変動パターンテーブルとは、予め用意されている複数の変動パターン(変動時間3秒、7秒、13秒、15秒、30秒、60秒、90秒など)と変動パターン乱数の値とを対応付けたテーブルである。
次に、変動パターン選択部235は、図9のS903またはS910で取得した変動パターン乱数値およびS1303、S1306、S1307でセットされた変動パターンテーブルを用いて、変動パターン乱数値の判定を行う(S1308)。すなわち、変動パターン選択部235は、RAM203にセットされた変動パターンテーブルを参照し、変動パターン乱数の乱数値に応じた変動パターンを選択する。したがって、同じ乱数値が取得された場合でも、パチンコ遊技機100の遊技状態(時短状態か時短無し状態か、および高確率状態か低確率状態か)、特別図柄抽選の結果(大当たりしたか否か、大当たりしていない場合はリーチ演出を行うか否か)等の違いに応じて参照される変動パターンテーブルが異なるので、決定される変動パターンが異なる。
この後、変動パターン選択部235は、S1308で選択した変動パターンを設定情報としてRAM203にセットする(S1309)。S1309でセットされた変動パターンの設定情報は、図11のS1111でセットされる変動開始コマンドに含まれ、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。本実施の形態で選択される変動パターンおよびその設定の詳細については後述する。
〔遊技制御部による停止中処理〕
図14は、停止中処理(図11のS1115)の内容を示すフローチャートである。
この停止中処理において、遊技制御部200は、まず、RAM203のフラグ設定において時短状態であることを示すフラグ(以下、時短フラグ)がONになっているか否かを調べる(S1401)。時短フラグがONである場合(S1401でYes)、遊技制御部200は、時短状態での抽選回数(変動回数)Jの値を1減算し(S1402)、抽選回数Jが0になったか否かを調べる(S1403)。そして、抽選回数J=0であれば(S1403でYes)、時短フラグをOFFにする(S1404)。なお、時短フラグをONにする操作と、抽選回数Jの初期値の設定は、後述の大入賞口処理(図17)における遊技状態設定処理(図18)で行われる。
時短フラグがOFFであった場合(S1401でNo)またはS1404で時短フラグをOFFにした後、あるいはS1402で減算した後の抽選回数Jの値が0でない場合(S1403でNo)、次に遊技制御部200は、RAM203のフラグ設定において高確率状態であることを示すフラグ(以下、高確フラグ)がONになっているか否かを調べる(S1405)。なお、この高確フラグと先の時短フラグが共にONである場合は、高確率時短遊技状態であり、高確フラグがONであり時短フラグがOFFである場合は、高確率時短無遊技状態である。
高確フラグがONである場合(S1405でYes)、遊技制御部200は、高確率状態での抽選回数(変動回数)Xの値を1減算し(S1406)、抽選回数Xが0になったか否かを調べる(S1407)。そして、抽選回数X=0であれば(S1407でYes)、高確フラグをOFFにする(S1408)。なお、高確フラグをONにする操作と、抽選回数Xの初期値の設定は、後述の大入賞口処理(図17)における遊技状態設定処理(図18)で行われる。
高確フラグがOFFであった場合(S1405でNo)またはS1408で高確フラグをOFFにした後、あるいはS1406で減算した後の抽選回数Xの値が0でない場合(S1407でNo)、次に遊技制御部200は、今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(S1409)。そして、大当たりだった場合(S1409でYes)、次に遊技制御部200は、大当たりの種類を判断する(S1410)。なお、ここでは大当たりの種類の判断の一例として、長当たりか否かが判断される。
ここで、大当たりか否かの判断は、大当たり判定処理(図12)の判定結果に基づいて判断することができる。例えば、後述する図20(b)の図表に示す図柄の何れかがセットされているならば、S1409でYesである。大当たり判定処理によりRAM203に、はずれ図柄または小当たり図柄がセットされているならば、S1409でNoである。
大当たりの種類が長当たりであった場合(S1410でYes)、遊技制御部200は、長当たり遊技フラグをONにする(S1411)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が、大当たりの種類が長当たりである大当たり遊技状態(長当たり遊技状態)となる。なお、ここでは長当たりにおいて、高確率状態か低確率状態かを区別していない。高確率状態となるか低確率状態となるかは、後述の大入賞口処理(図17)における遊技状態設定処理(図18)で該当するフラグをONにすることによって特定される。
大当たりの種類が長当たりでなかった場合(S1410でNo)、遊技制御部200は、短当たり遊技フラグをONにする(S1412)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が、大当たりの種類が短当たりである大当たり遊技状態(短当たり遊技状態)となる。長当たりの場合と同様、短当たりの場合も高確率状態か低確率状態かを区別していない。
S1411またはS1412で大当たり遊技フラグをONにした後、遊技制御部200は、抽選回数J、Xの値を初期化する(S1413)。また、遊技制御部200は、S1401において時短フラグがONであって、S1403において抽選回数Jが0でなかった場合に、時短フラグをOFFにする(S1414)。同様に、S1405において高確フラグがONであって、S1407において抽選回数Xが0でなかった場合に、高確フラグをOFFにする(S1414)。
S1413で抽選回数J、Xの値を初期化した後、遊技制御部200は、オープニング動作を開始する(S1417)。ここで、オープニング動作の内容は、S1411、S1412の何れで当たり遊技フラグがONとなったかに応じて異なる。言い替えると、特別図柄抽選の判定結果に応じたオープニング動作が設定される。
この後、遊技制御部200は、演出制御部300において大当たり遊技フラグに応じたオープニング動作における演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203にセットして(S1418)、停止中処理を終了する。このオープニングコマンドは、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
これに対し、今回の特別図柄抽選の結果が大当たりでなかった場合(S1409でNo)、次に遊技制御部200は、今回の特別図柄抽選の結果が小当たりであったか否かを判断する(S1415)。小当たりでなかった場合は(S1415でNo)、停止中処理を終了する。
一方、小当たりであった場合(S1415でYes)、遊技制御部200は、小当たり遊技を開始する(S1416)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が小当たり遊技状態となる。なお、小当たり遊技では、前述したように、大入賞口125を所定回数開閉し、所定時間経過後に終了する。
〔遊技制御部による客待ち設定処理〕
図15は、客待ち設定処理(図11のS1116)の内容を示すフローチャートである。
この客待ち設定処理において、遊技制御部200は、まず、RAM203のフラグ設定において客待ちフラグがONになっているか否かを調べる(S1501)。ここで、客待ちフラグは、パチンコ遊技機100が客待ち状態であることを識別するためにセットされるフラグである。
客待ちフラグがONである場合、パチンコ遊技機100は客待ち状態であるので、そのまま処理を終了する(S1501でYes)。一方、客待ちフラグがOFFである場合、遊技制御部200は、客待ちコマンドを生成してRAM203にセットし(S1502)、客待ちフラグをONにする(S1503)。S1502でセットされた客待ちコマンドは、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。なお、客待ちフラグとは、特別図柄の変動が停止して、保留が無い状態でセットされるものである。
〔遊技制御部による普通図柄処理〕
図16は、図8のS803に示した図柄処理のうちの普通図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この普通図柄処理において、遊技制御部200の普通図柄変動制御部236は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1601)。ここで、補助遊技フラグは、普通図柄抽選で当選した場合にセットされるフラグである。補助遊技フラグが設定されている状態は、電動チューリップ123が後述の電動チューリップ処理(図19)にしたがって開放され、第2始動口122に入賞し易い状態である(補助遊技状態)。
補助遊技フラグがONである場合、既に補助遊技状態となっており、普通図柄が停止している状態なので、普通図柄変動を開始することなく普通図柄処理を終了する(S1601でYes)。一方、補助遊技フラグがOFFである場合(S1601でNo)、次に普通図柄変動制御部236は、パチンコ遊技機100の現在の状態が普通図柄変動中か否かを判断する(S1602)。普通図柄変動中でない場合(S1602でNo)、次に普通図柄変動制御部236は、普通図柄の未変動分の保留数G(図10参照)が1以上か判断する(S1603)。保留数G=0である場合は(S1603でNo)、普通図柄の抽選を始動するための入賞が無いことを意味するため、普通図柄変動を開始せずに処理を終了する。
これに対し、保留数Gが1以上である場合(S1603でYes)、普通図柄変動制御部236は、保留数Gの値を1減算する(S1604)。そして、普通図柄判定部232が、今回の普通図柄抽選における当たり乱数の判定を行って、普通図柄抽選に当選したか否かを判断する(S1605)。当選したか否かは、図10のS1003で取得した当たり乱数の値が、後述する図20(d)に示すテーブル等において当選値として設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される。
次に、普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選の結果に応じて普通図柄の設定を行う(S1606)。すなわち、普通図柄抽選に当選した場合は、当選したことを表す図柄(以下、当たり図柄)を設定情報としてRAM203にセットする。一方、普通図柄抽選に当選しなかった場合は、抽選にはずれたことを表す図柄(以下、はずれ図柄)を設定情報としてRAM203にセットする。
次に、普通図柄変動制御部236は、普通図柄の変動時間の設定を行う(S1607)。この変動時間は、図14におけるS1404、S1414、後述の図18におけるS1804、S1807等の処理で設定される時短フラグに基づいて設定される。すなわち、S1607による設定の際に時短フラグがONである場合は、短時間(例えば1.5秒)に設定され、時短フラグがOFFである場合は、長時間(例えば4.0秒)に設定される。この設定の後、普通図柄変動制御部236は、S1607の設定内容に基づき、図2(a)および図3に示す普通図柄表示器223における普通図柄の変動を開始する(S1608)。なお、普通図柄の変動パターンを抽選により決定することもできる。この場合、例えば、遊技球がゲート124を通過した際に、乱数取得部231が普通図柄の変動パターン乱数値を取得し、S1607において、普通図柄変動制御部236が普通図柄の変動パターン乱数値を判定することにより、変動時間が設定される。
S1608で普通図柄の変動を開始した後、またはS1602で普通図柄変動中と判断された場合(S1602でYes)、普通図柄変動制御部236は、変動時間を経過したか否かを判断する(S1609)。すなわち、S1608で普通図柄の変動を開始してからの経過時間がS1607で設定された変動時間に達したか否かが判断される。変動時間を経過していなければ(S1609でNo)、普通図柄変動が継続されるので、そのまま普通図柄処理が終了する。
一方、変動時間が終了した場合(S1609でYes)、普通図柄変動制御部236は、普通図柄表示器223における普通図柄の変動を停止する(S1610)。そして、普通図柄変動制御部236は、S1605の判定結果が当選であったか否かを判断する(S1611)。当選であったならば(S1611でYes)、補助遊技フラグをONにする(S1612)。一方、抽選にはずれたならば(S1611でNo)、補助遊技フラグをONにすること無く普通図柄処理を終了する。
〔遊技制御部による大入賞口処理〕
図17は、図8のS804に示した電動役物処理のうちの大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
この大入賞口処理において、遊技制御部200の大入賞口動作制御部237は、まず、RAM203のフラグ設定において大当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1701)。大当たり遊技フラグがOFFである場合、大入賞口125への入賞はないので、大入賞口処理を終了する(S1701でNo)。一方、大当たり遊技フラグがONである場合(S1701でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、パチンコ遊技機100が停止中処理(図14)で開始された大当たり時の動作制御におけるオープニング動作の最中か否かを判断する(S1702)。
パチンコ遊技機100がオープニング中である場合(S1702でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、予め設定されたオープニング動作が行われるべき時間(オープニング時間)を経過したか否かを判断する(S1703)。オープニング時間を経過していないならば、大入賞口125でのオープニング動作が継続されるので、大入賞口処理を終了する(S1703でNo)。一方、オープニング時間を経過したならば(S1703でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、大入賞口125の作動設定を行い(S1704)、入賞個数Cを初期化(C=0)し(S1705)、大入賞口125の作動のラウンド数Rの値を現在の値から1加算して(S1706)、大入賞口125を作動開始(開放)する(S1707)。
S1704の作動設定では、大入賞口125の作動パターンと、その作動パターンで作動させるラウンド数(作動ラウンド数)とが設定される。大入賞口125が作動する場合の例としては、特別図柄抽選で、長当たりまたは短当たりの大当たりであった場合と、小当たりであった場合がある。作動パターンおよびラウンド数は、これらの当たりの種類に応じて様々に設定される。なお、大当たり遊技においては、大入賞口125の作動を複数回(複数ラウンド)連続して行うことが規定されている。一例としては、長当たりの場合、例えば、15ラウンド(15R)作動させ、1ラウンドでは29.5秒の開放を1回行う。短当たりの場合、例えば、2ラウンド(2R)作動させ、1ラウンドでは0.9秒の開放を1回行う。さらに説明をすると、0.9秒開放して1.0秒閉鎖した後、0.9秒開放する。一方、小当たりの場合、例えば、0.9秒開放して1.0秒閉鎖した後、0.9秒開放する。ここで、短当たりでの作動と小当たりでの作動を上記の例で比較すると、共に0.9秒の開放が2回行われることとなる。すなわち、遊技者から見える大入賞口125の動作は、短当たりの場合と小当たりの場合とで同じであり、遊技盤110上の大入賞口125の動作のみから短当たりと小当たりとを区別することはできない。
なお、小当たりの際には、大入賞口125の開放累積時間が1.8秒以内に設定されなければならないことが法令により定められている。一方で、大当たり(長当たりまたは短当たり)の際には、大入賞口125を複数回連続開放させなければならない。そこで、上記のように小当たりでの作動と短当たりでの作動を外見上区別し難くしようとする場合、小当たりでは、1作動での開放累積時間が1.8秒以内を満たす範囲で、大入賞口125が2回以上開放する作動形態が設定され、短当たりでは、小当たりの開放回数と同数のラウンド数が設定される。
次に、大入賞口動作制御部237は、S1704で設定された作動パターンにおける開放時間を経過したか否かを判断する(S1708)。大入賞口125での開放状態が開放時間を経過していない場合(S1708でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、大入賞口125への入賞個数Cが規定の個数(例えば9個)以上か否かを判断する(S1709)。開放時間を経過しておらず、かつ入賞個数Cが規定個数未満である場合は、大入賞口125の作動状態(開放状態)が継続されるので、大入賞口処理を終了する(S1709でNo)。一方、開放時間を経過したか(S1708でYes)、または入賞個数Cが規定個数に達した場合(S1709でYes)、大入賞口動作制御部237は、大入賞口125を作動終了(閉口)する(S1710)。
次に、大入賞口動作制御部237は、大入賞口125の作動のラウンド数RがS1704で設定された最大値に達したか否かを判断する(S1711)。そして、最大値に達していないならば、残りの作動が行われるため、大入賞口処理を終了する(S1711でNo)。
大入賞口125の作動のラウンド数Rが最大値に達したならば(S1711でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、エンディング動作を開始する(S1712)。ここで、エンディング動作の内容は、長当たり遊技、短当たり遊技の各遊技において設定されたエンディング動作のうち、大当たり遊技フラグの状態に対応するものとなる。
この後、大入賞口動作制御部237は、演出制御部300において大当たり遊技フラグに応じたエンディング動作における演出を行うためのエンディングコマンドをRAM203にセットする(S1713)。このエンディングコマンドは、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
次に、大入賞口動作制御部237は、大入賞口125の作動のラウンド数Rを0にリセットした後(S1714)、エンディング動作の開始からの経過時間が予め設定されたエンディング動作が行われるべき時間(エンディング時間)を経過したか否かを判断する(S1717)。エンディング時間を経過していないならば、エンディング動作が継続されるので、大入賞口処理を終了する(S1717でNo)。一方、エンディング時間を経過したならば(S1717でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、遊技制御部200による遊技状態設定処理を経た後(S1718)、大当たり遊技フラグをOFFにして、大入賞口処理を終了する(S1719)。遊技状態設定処理の内容については後述する。
S1702で、パチンコ遊技機100がオープニング中ではないと判断した場合(S1702でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、エンディング中か否かを判断する(S1715)。そして、エンディング中であるならば(S1715でYes)、上記S1717以降の動作を実行する。
一方、パチンコ遊技機100がエンディング中でもないならば(S1715でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、大入賞口125が作動(開放)中か否かを判断する(S1716)。そして、作動中でないならば(S1716でNo)、上記S1705以降の動作を実行し、作動中であるならば(S1716でYes)、上記S1708以降の動作を実行する。
なお、前述した小当たり遊技で行われる演出は、短当たり遊技で行われる演出と同様であり、演出から短当たりと小当たりとを区別することはできない。
〔遊技状態設定処理〕
エンディング時間が経過した場合(S1717でYes)に実行される、遊技制御部200による遊技状態設定処理(S1718)の内容を図18に示す。
遊技状態設定処理が行われる場合、前提として、図17のS1701で大当たり遊技フラグがONとなっている。そこで、図18に示すように、遊技制御部200は、まず、その大当たりの種類を判断する(S1801、S1802、S1803、S1806)。これらの判断は、例えば大当たり判定処理(図12)でRAM203に設定情報としてセットされた図柄の種類に基づいて判断することができる。なお、これらの判断は大当たり判定処理(図12)のS1202、S1203、S1205と概ね同様であるので、S1202、S1203、S1205の判断結果を用いても良い。
小当たりである場合(S1801でYes)、遊技状態は変更しないので、遊技状態設定処理を終了する。
大当たりの種類が低確率時短遊技状態の大当たりである場合(S1801でNo、S1802、S1803でYes)、遊技制御部200は、時短フラグをONにする(S1804)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が低確率時短遊技状態となる。また、遊技制御部200は、抽選回数Jの初期値を設定し(S1805)、遊技状態設定処理を終了する。抽選回数Jの初期値は、図示の例では100回である。したがって、低確率時短遊技状態における抽選が100回行われたならば、低確率時短遊技状態が終了し、低確率時短無遊技状態となる。
一方、大当たりの種類が低確率時短無遊技状態の大当たりである場合(S1801でNo、1802でYes、S1803でNo)、遊技制御部200は、時短フラグ、高確フラグともONにせずに処理を終了する。したがって、この大当たりの後の遊技に対するRAM203の遊技状態の設定は、低確率時短無遊技状態となる。
大当たりの種類が高確率時短遊技状態の大当たりである場合(S1801、S1802でNo、S1806でYes)、遊技制御部200は、時短フラグをONにし(S1807)、抽選回数Jの初期値を設定する(S1808)。この場合の抽選回数Jの初期値は、図示の例では10000回である。また、遊技制御部200は、高確フラグをONにし(S1809)、抽選回数Xの初期値を設定する(S1810)。抽選回数Xの初期値は、図示の例では10000回である。これにより、RAM203の遊技状態の設定が高確率時短遊技状態となる。そして、この高確率時短遊技状態における抽選が10000回行われたならば、高確率時短遊技状態が終了し、低確率時短無遊技状態となる。
一方、大当たりの種類が高確率時短無遊技状態の大当たりである場合(S1801、S1802、S1806でNo)、遊技制御部200は、高確フラグのみをONにし(S1809)、抽選回数Xの初期値(10000回)を設定する(S1810)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が高確率時短無遊技状態となる。そして、この高確率時短無遊技状態における抽選が10000回行われたならば、高確率時短無遊技状態が終了し、低確率時短無遊技状態となる。
〔遊技制御部による電動チューリップ処理〕
図19は、図8のS804に示した電動役物処理のうちの電動チューリップ処理の内容を示すフローチャートである。
電動チューリップ処理において、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部238は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1901)。補助遊技フラグがOFFである場合、電動チューリップ123は開放しないため、電動チューリップ処理を終了する(S1901でNo)。一方、補助遊技フラグがONである場合(S1901でYes)、次に電動チューリップ動作制御部238は、電動チューリップ123が作動中か否かを判断する(S1902)。
電動チューリップ123が作動中でない場合(S1902でNo)、電動チューリップ動作制御部238は、電動チューリップ123の作動パターンの設定を行い(S1903)、設定した作動パターンで電動チューリップ123を作動させる(S1904)。ここで、作動パターンは、図14におけるS1404、S1414、図18におけるS1804、S1807等の処理で設定される時短フラグに基づいて設定される。例えば、S1903による設定の際に時短フラグがOFFである場合は、0.15秒の開放時間で1回開放する作動パターンが設定され、時短フラグがONである場合は、1.80秒の開放時間で3回開放する作動パターンが設定される。このように、通常、時短フラグがONであるとき(時短状態のとき)は、電動チューリップ123が長時間、複数回開放され、第2始動口122に入賞し易くなる入賞サポート(電チューサポート)が行われる。なお、時短フラグがONの場合またはOFFの場合における電動チューリップ123の作動パターン(補助遊技の種類)を複数用意し、普通図柄処理(図16参照)で判定される当たりの種類に応じて、作動パターンを設定するように構成しても良い。
S1902で電動チューリップ123が作動中と判断された場合(S1902でYes)、またはS1904で電動チューリップ123を作動させた後、電動チューリップ動作制御部238は、設定されている作動パターンにおける開放時間が経過したか否かを判断する(S1905)。開放時間を経過していなければ、電動チューリップ123の作動状態(開放状態)が継続されるので、電動チューリップ処理を終了する(S1905でNo)。一方、開放時間を経過したならば(S1905でYes)、電動チューリップ動作制御部238は、補助遊技フラグをOFFとして、電動チューリップ処理を終了する(S1906)。
〔乱数による判定の手法〕
ここで、大当たり判定処理(図12)、変動パターン選択処理(図13)、普通図柄処理(図16)等で行われる、乱数による判定の手法について詳細に説明する。
図20は、本実施の形態において特別図柄抽選および普通図柄抽選で用いられる乱数(判定テーブル)の構成例を示す図である。
図20(a)には特別図柄抽選で用いられる大当たり乱数の構成例、図20(b)には特別図柄抽選で用いられる大当たり図柄乱数の構成例、図20(c)には特別図柄抽選で用いられるリーチ乱数の構成例、図20(d)には普通図柄抽選で用いられる当たり乱数の構成例が、それぞれ示されている。
図20(a)を参照すると、大当たり乱数の判定値として、大当たり判定時のパチンコ遊技機100の遊技状態が低確率状態の場合の大当たりと大当たり判定時の遊技状態が高確率状態の場合の大当たりの2種類と、小当たりとが設定されている。乱数(大当たり乱数)の値の範囲は、何れも0〜299の300個である。低確率状態の特別図柄抽選(大当たり抽選)の場合、当選値は1つだけが設定され、当選確率は1/300である。また高確率状態の特別図柄抽選の場合、当選値は10個設定され、当選確率は10/300(=1/30)である。すなわち図示の例では、高確率状態で始動口121、122に入賞し特別図柄抽選が行われると、低確率状態で特別図柄抽選が行われる場合に比べて、当選確率が10倍となる。また、小当たりの当選値は、低確率状態か高確率状態かに関わらず3個設定され、当選確率は3/300(=1/100)である。
ここで、低確率状態の特別図柄抽選を例に説明をすると、上記第1始動口121または第2始動口122への入賞を契機として取得した大当たり乱数値(S903、S910参照)が、図20(a)における低確率状態の大当たり抽選の当選値である「5」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、高確率状態の特別図柄抽選および小当たりの特別図柄抽選についても同様である。
図20(b)を参照すると、大当たり図柄には、低確率図柄A、低確率図柄B、高確率図柄A、高確率図柄B、潜確図柄の5種類が用意されている。ここで、低確率図柄Aおよび低確率図柄Bは、低確率状態の大当たりであることを表す図柄であり、このうち低確率図柄Aは長当たり(8ラウンド)かつ低確率時短遊技状態の大当たりであることを示す。低確率図柄Bは長当たり(4ラウンド)かつ低確率時短遊技状態の大当たりであることを示す。高確率図柄Aおよび高確率図柄Bは長当たり(15ラウンド)かつ高確率時短遊技状態の大当たりであることを示す。高確率図柄Cおよび高確率図柄Dは、長当たり(8ラウンド)かつ高確率時短遊技状態の大当たりであることを示す。高確率図柄Eは、短当たり(2ラウンド)かつ高確率時短無遊技状態の大当たりであることを示す。潜確図柄は、短当たり(2ラウンド)かつ高確率時短無遊技状態の大当たりであることを表す図柄である。したがって、高確率図柄Bと潜確図柄とは大当たり遊技後の遊技状態が同じであるが、潜確図柄は、高確率状態であることを遊技者に明確に報知しない潜伏演出を行う条件とするために高確率図柄Bとは分けて設けられている。乱数の値の範囲は0〜249の250個である。また、大当たり図柄乱数では、特別図柄抽選が行われる契機となる第1始動口121と第2始動口122の各々について当選値が設定される。
低確率図柄Aでは、第1始動口121および第2始動口122ともに、当選値として35個の値が割り当てられている。したがって、大当たりに当選した場合に低確率図柄Aでの当選となる確率は、35/250(=7/50)である。
低確率図柄Bでは、第1始動口121および第2始動口122ともに、当選値として15個の値が割り当てられている。したがって、大当たりに当選した場合に低確率図柄Bでの当選となる確率は、15/250(=3/50)である。
高確率図柄Aでは、第1始動口121に入賞した場合の当選値として20個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Aでの当選となる確率は、20/250(=2/25)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として150個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Aでの当選となる確率は、150/250(=15/25)である。
高確率図柄Bでは、第1始動口121に入賞した場合の当選値として5個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Bでの当選となる確率は、5/250(=1/50)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として25個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Bでの当選となる確率は、25/250(=1/10)である。
高確率図柄Cでは、第1始動口121に入賞した場合の当選値として25個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Cでの当選となる確率は、25/250(=1/10)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として10個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Bでの当選となる確率は、10/250(=1/25)である。
高確率図柄Dでは、第1始動口121に入賞した場合の当選値として25個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Dでの当選となる確率は、25/250(=1/10)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として10個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Dでの当選となる確率は、10/250(=1/25)である。
高確率図柄Eでは、第1始動口121に入賞した場合の当選値として25個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Eでの当選となる確率は、25/250(=1/10)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として5個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Eでの当選となる確率は、5/250(=1/50)である。
潜確図柄では、第1始動口121に入賞した場合の当選値として100個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に潜確図柄での当選となる確率は、100/250(=2/5)である。
一方、第2始動口122には潜確図柄での当選値が割り当てられておらず、第2始動口122に入賞した場合に潜確図柄での当選となることはない。
ここで、低確率図柄Aを例に説明をすると、上記第1始動口121または第2始動口122への入賞を契機として取得した大当たり図柄乱数値(S903、S910参照)が、図20(b)における低確率図柄Aの当選値である「0〜34」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、低確率図柄Bなどの特別図柄抽選についても同様である。
以上のように、第1始動口121に入賞した場合と第2始動口122に入賞した場合における大当たりの種類の当選確率を相違させることにより、様々な遊技性を持たせることができる。また、遊技盤110における第1始動口121と第2始動口122の配置を工夫し、特定の状態(モード)では第1始動口121と第2始動口122の何れか一方を狙い易くなるように構成することによって、遊技者にさらに積極的な遊技への参加を促すことも可能である。
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機100は、遊技の有利度合いの段階である設定値を設定可能になっている。パチンコ遊技機100では、設定値は、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」および「6」の例えば6段階のいずれかに設定可能である。
パチンコ遊技機100では、設定値が「1」に設定された場合には、当選確率が最も低くなっている。例えば、設定値が「1」であって低確率状態であるときには、当選確率は、1/300になっている。また、設定値が「1」であって高確率状態であるときには、当選確率は、10/300になっている。
また、パチンコ遊技機100では、設定値が「6」に設定された場合には、当選確率が最も高くなっている。例えば、設定値が「6」であって低確率遊技状態であるときには、当選確率は、1/285になっている。また、設定値が「6」であって高確率状態であるときには、当選確率は、10/285になっている。
このように、パチンコ遊技機100では、当選確率は、設定値「1」<「2」<「3」<「4」<「5」<「6」の順に高くなるように設定されている。
次に、リーチ乱数の判定について説明する。なお、リーチ乱数は、後述するように保留数に応じて設定されている。ここでは、例として保留数が0個であるときの、リーチ乱数について説明をする。
図20(c)を参照すると、乱数の値の範囲は0〜249の250個であり、リーチ演出を実行可能な変動パターン(変動時間)とする(例えば、13.5秒以上)抽選結果(リーチ有)に22個の乱数値が割り当てられ、リーチ演出を実行可能な変動パターンとしない(例えば、13.5秒未満)抽選結果(リーチ無)に228個の乱数値が割り当てられている。すなわち図示の例では、特別図柄抽選で大当たりしなかった場合に、22/250(=11/125)の確率でリーチ演出が行われる。ここで、リーチ演出は、特別図柄変動時に画像表示部114において行われる演出である。以下、リーチ演出を実行可能な変動パターンとしない特別図柄変動時の演出をリーチ無し演出と呼び、これに対応してリーチ演出を実行可能な変動パターンとする特別図柄変動時の演出をリーチ有り演出と呼ぶ。
ここで、リーチ有を例に説明をすると、上記第1始動口121または第2始動口122への入賞を契機として取得したリーチ乱数値(S903、S910参照)が、図20(c)におけるリーチ有の当選値である「0〜21」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、リーチ無の特別図柄抽選についても同様である。
多くの場合、特別図柄変動時には、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222(以下、これらを区別しない場合は特別図柄表示器221、222と記載)の表示制御に連動させて、画像表示部114において装飾図柄を用いた演出が行われる。装飾図柄は、例えば、1〜9の数字が縦方向に連続して記された数列からなる図柄が三列表示されて構成される。そして、特別図柄表示器221、222における特別図柄の変動表示が開始されるのと同時に、画像表示部114に表示された装飾図柄がスクロールを開始する。また、特別図柄の変動表示の開始(装飾図柄のスクロール開始)から所定時間経過後、特別図柄が停止表示されるのと同時に、装飾図柄も確定停止する。一般に、特別図柄抽選の判定結果が大当たりである場合、装飾図柄の停止表示では、横または斜めにわたる一直線上に同一の数字が三つ揃って並ぶ。この特別図柄の変動表示に伴って行われる装飾図柄を用いた演出を変動演出と呼ぶ。
リーチ有り演出においては、変動演出として、装飾図柄に関して次のような動作が行われる。まず、縦(横)方向にスクロールする装飾図柄を確定停止するまでに、まず、いずれか2つの図柄(数列)が先に仮停止する。このとき、横(縦)または斜めにわたる一直線上に同一の数字が仮停止される。さらに説明をすると、装飾図柄が縦方向にスクロールしていれば、横方向の一列で同一の数字が仮停止される。
次に、最後の一列がスクロール速度を徐々に遅くして、一直線上に同一の数字が三つ揃うのではないかという期待感を遊技者に与える。そして、最後の一列が仮停止した後、3つの図柄が確定停止する。
ここで、リーチ有り演出では、3つの図柄を確定停止させる前に、SPリーチ演出やSP・SPリーチ演出が行われる場合がある。なお、SPリーチ演出は、一般にスーパーリーチやスペシャルリーチと呼ばれ、リーチよりも大当たりすることを期待させる演出であり、さまざまなキャラクタが登場したり、ストーリーが展開したりする動画像の演出である。また、SP・SPリーチは、一般にスーパースーパーリーチやスペシャルスペシャルリーチと呼ばれ、SPリーチよりも大当たりすることを期待させる演出であり、さまざまなキャラクタが登場したり、ストーリーが展開したりする動画像の演出である。
また、後述する図21に示すように、本実施の形態では、変動時間がより長い(例えば90秒や60秒)場合に、SPリーチやSP・SPリーチ演出を実行するように設定している。なお、リーチ有り演出と共に行われる上記の変動演出をリーチ時変動演出とも呼ぶ。
一方、リーチ無し演出においては、縦(横)方向にスクロールする装飾図柄が確定停止するまでに、リーチ有り演出のような遊技者に期待感を与える演出がなされることなく、横(縦)または斜めにわたる一直線上に同一の数字が揃わない状態で図柄が確定停止される。
このように、リーチ乱数は、大当たり乱数の判定の結果がハズレであった場合に、画像表示部114においてリーチ演出を実行可能な変動パターンとするリーチ有り演出を行うか、リーチ演出を実行可能な変動パターンとしないリーチ無し演出を行うかを決定する。また、リーチ乱数は、保留数に応じてリーチ有り演出の実行割合を変えるなどして、効率の良い遊技進行を可能にしつつ、遊技者に対して適度に期待感を与えるようにしている。
付言すると、大当たりに当選した場合には、リーチ有り演出が行われ、最終的に横(縦)または斜めにわたる一直線上に、同一の数字が揃った状態で装飾図柄が確定停止する態様とすることができる。これに対して、小当たりに当選した場合やハズレの場合のリーチ有り演出は、上記一直線上に、同一の数字が揃わない状態で装飾図柄が確定停止する。
次に、普通図柄抽選に用いられる当たり乱数の判定について説明する。
図20(d)を参照すると、乱数の値の範囲は0〜9の10個であり、時短フラグOFFのときの当選値として1個の値が割り当てられ、時短フラグONのときの当選値として9個の値が割り当てられている。したがって、時短無状態のときにゲート124を遊技球が通過して普通図柄抽選が行われると、1/10の確率で当選する。これに対し、時短状態のときにゲート124を遊技球が通過して普通図柄抽選が行われると、9/10の確率で当選する。
ここで、時短フラグOFFを例に説明をすると、上記ゲート124、第1始動口121または第2始動口122の遊技球の通過を契機として取得した当たり乱数値(S1003参照)が、図20(d)における時短フラグOFFの当選値である「0」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、時短フラグONの普通図柄抽選についても同様である。
また、特に図示していないが、普通図柄抽選で当たりと判定された場合に行われる補助遊技の内容(電動チューリップ123の開放パターン)が異なる複数の当たりを設定することができる。この場合、例えば、特別図柄抽選における大当たりの種類を特定する大当たり図柄乱数(図17(b)参照)と同様に、普通図柄抽選における当たりの種類を特定するための当たり図柄乱数が設定される。そして、遊技制御部200は、乱数取得部231により、ゲートスイッチ処理(図10参照)で当たり乱数の乱数値と共に、当たり図柄乱数の乱数値を取得し、普通図柄判定部232により、取得された乱数値に基づいて当たりの種類を特定する。
なお、図20の各乱数の構成例に示した乱数の範囲、当選値の割合、当選値の各値は例示に過ぎず、図示の値に限定されるものではない。
〔変動パターンの設定例〕
次に、図13に示した変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例について説明する。
図21は、図13に示した変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図21には、低確率時短無遊技状態の設定例を示している。図示は省略するが、高確率時短遊技状態など他の遊技状態に関しては、変動パターン選択処理において選択される変動パターンの設定のテーブルが個別に設けられる。
また、図21には、第1始動口121に遊技球が入賞した場合の設定例を示している。第2始動口122に遊技球が入賞する場合に関しては、変動パターン選択処理において選択される変動パターンの設定のテーブルが個別に設けられてもよいし、第1始動口121に遊技球が入賞した場合に参照するテーブルを共用して参照するようにしてもよい。
図21に示すように、特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選の判定結果が大当たりの場合(図13のS1302でYesの場合)、大当たり図柄および変動パターン乱数に基づいて変動パターンを決定する。具体的には、特別図柄変動制御部233は、乱数取得部231によって大当たり乱数値とともに取得された変動パターン乱数値(S903参照)が、大当たり図柄ごとに割り振られた変動パターン乱数値のいずれと一致するかに基づいて、変動パターンを決定する。例えば、大当たり図柄が「高確率図柄A」であり、変動パターン乱数が「51」である場合、図21における「高確率図柄A」に割り振られた変動パターン乱数範囲「50〜69」に一致するので、変動パターンとして「PB3」が選択される。なお、この「PB3」における特別図柄変動時間は、「90.18秒」である。
また、特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選の判定結果がはずれの場合(図13のS1302でNoの場合)、第1特別図柄抽選の保留数U1、リーチ乱数、および変動パターン乱数に基づいて変動パターンを決定する。具体的には、特別図柄変動制御部233は、第1特別図柄抽選の保留数U1が「0」である場合、乱数取得部231によって大当たり乱数値とともに取得されたリーチ乱数値(S903参照)が、図21における「はずれ」の保留数「0」に割り振られたリーチ乱数範囲「0〜21」に割り振られるのか、リーチ乱数範囲「22〜249」に割り振られるのかを判定する。そして、この取得されたリーチ乱数がリーチ乱数範囲「0〜21」に含まれる場合、乱数取得部231によって大当たり乱数値とともに取得された変動パターン乱数値(S903参照)が、リーチ乱数範囲「0〜21」に割り振られた変動パターン乱数値のいずれと一致するかに基づいて、変動パターンを決定する。例えば、変動パターン乱数が「51」である場合、変動パターン乱数範囲「50〜89」に一致するので、変動パターンとして「PR4」が選択される。
上記のように、遊技制御部200は、遊技球が始動口121、122に入賞した際に取得した変動パターン乱数値(図9のS903、S910参照)と、パチンコ遊技機100の遊技状態、リーチ演出の有無、保留数等の条件とに基づいて特別図柄の変動パターンを決定する。そして、決定された特別図柄の変動パターンの情報は、変動開始コマンドに含まれて、遊技制御部200から演出制御部300へ送られる。演出制御部300では、後述するように、特別図柄変動時の演出として、変動開始コマンドに含まれる変動パターンの情報に基づいて特定される変動時間に対応する(その変動時間で実行可能な)演出が選択されて実行される。
〔事前判定に基づく予告演出を行うための遊技制御部のRAMおよび演出制御部のRAMの構成〕
続いて、事前判定に基づく予告演出を実行するための、本実施の形態における遊技制御部200のRAM203および演出制御部300のRAM303の構成について説明する。
図22は、本実施の形態に係る遊技制御部200のRAM203(図3参照)の構成例を説明するブロック図である。図22(a)は、記憶領域204の構成を示すブロック図であり、図22(b)は、図22(a)に示す記憶部の各々の構成を示すブロック図である。
図22(a)に示すように、RAM203は、大当たり乱数抽選により取得した大当たり乱数を記憶する特別図柄保留記憶領域としての記憶領域204を備えている。この記憶領域204は、第1始動口121の保留数と第2始動口122の保留数の最大値に対応する8つの記憶部を有している(各保留数の上限値が4の場合)。具体的に説明すると、記憶領域204は、第1記憶部204a、第2記憶部204b、第3記憶部204c、第4記憶部204d、第5記憶部204e、第6記憶部204f、第7記憶部204g、第8記憶部204hを有している。
また、図22(b)に示すように、これらの記憶部204a〜204hの各々は、入賞した始動口(第1始動口121または第2始動口122)の別を表す情報が記憶される領域と、取得された大当たり乱数が記憶される領域と、図柄乱数が記憶される領域と、リーチ乱数が記憶される領域と、変動パターン乱数が記憶される領域と、を有する。すなわち、記憶部204a〜204hの各々には、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数および変動パターン乱数が記憶される。
ここで、各乱数は、第1記憶部204aから順に記憶していく。より具体的に説明すると、例えば、第1記憶部204a〜第8記憶部204hの何れにも乱数が記憶されていないときには、取得した乱数が第1記憶部204aに記憶されることになる。また、例えば、第1記憶部204a〜第4記憶部204dに乱数がすでに記憶されているときには、取得した乱数が第5記憶部204eに記憶されることになる。
図23は、本実施の形態に係る演出制御部300のRAM303(図3参照)の構成例を説明するブロック図である。図23(a)は、保留記憶領域305、306の構成を示すブロック図であり、図23(b)は、図23(a)に示す記憶部の各々の構成を示すブロック図である。
図23(a)に示すように、RAM303は、保留球が保留されている状況を記憶する保留状況記憶領域としての第1保留記憶領域305および第2保留記憶領域306を備えている。この第1保留記憶領域305および第2保留記憶領域306は、第1始動口121への入賞に対する保留および第2始動口122への入賞に対する保留にそれぞれ対応しており、各々4つの記憶部を有している。具体的には、第1保留記憶領域305は、第1記憶部305a、第2記憶部305b、第3記憶部305c、第4記憶部305dを有している。また、第2保留記憶領域306は、第1記憶部306a、第2記憶部306b、第3記憶部306c、第4記憶部306dを有している。
また、図23(b)に示すように、これらの記憶部305a〜305d、306a〜306dの各々は、保留フラグをON/OFFする保留フラグ記憶領域と、報知フラグをON/OFFする報知フラグ記憶領域と、を有している。保留フラグは、各記憶部305a〜305d、306a〜306dごとに保留球の有無を識別するためのフラグである。すなわち、例えば第1始動口121への入賞による保留数が3である場合、第1〜3記憶部305a、305b、305cの3つの保留フラグ記憶領域において、保留フラグがONとなる。報知フラグは、個々の保留球に関して事前判定結果に基づいて予告演出を行うか否かを設定するためのフラグである。本実施の形態のパチンコ遊技機100では、演出制御部300において、遊技状態や演出の状況に応じて事前判定結果に基づく予告演出を行うか否かを設定可能としている。そこで、予告演出を行う場合には報知フラグをONとし、予告演出を行わない場合には報知フラグをOFFとする。例えば上記3つの保留球のうち3番目の保留球に対して予告演出を行う場合は、第3記憶部305cの報知フラグ記憶領域において、報知フラグがONとなる。
また、特に図示しないが、図22(a)に示した構成とは別に、RAM203は、事前判定情報が記憶される領域(以下、事前判定情報格納領域)を有する。事前判定情報とは、上記の各乱数に基づく事前判定処理(図9のS904、S911参照)によって得られた情報である。事前判定情報の内容は、特別図柄処理(図11参照)における各種の判定結果として得られる情報と同様であり、具体的には、大当たりしたか否か(および小当たりしたか否か)、大当たりであった場合にはその大当たりの種類、変動パターン(変動時間)がリーチ演出を実行可能な長さであるか、変動パターンの内容といったことを示すための情報である。事前判定情報格納領域に格納された事前判定情報は、事前判定処理が行われた入賞球(保留球)に対応する保留に関する情報(以下、保留情報)と共に、あるいはこの保留情報とは別に独自のタイミングで、事前判定結果コマンドに含められて遊技制御部200から演出制御部300へ送られる。
〔事前判定処理〕
次に、事前判定処理(図9のS904、S911参照)について詳細に説明する。
本実施の形態における事前判定処理では、遊技制御部200では、図20や図21を参照しながら説明した乱数の構成例と同様の乱数テーブルを用いて以下のとおり事前判定を行う。
図24は、本実施の形態に係る事前判定処理(図9のS904、S911)の内容を示すフローチャートである。
図24に示すように、遊技制御部200は、まず、遊技状態が高確率状態か否かを判断し(S2401)、高確率状態であると判断すると(S2401でYes)、高確率状態用のテーブルを選択して、大当たり乱数および大当たり図柄乱数の事前判定を行う(S2402)。一方、S2401でNoと判断した場合には、低確率状態用のテーブルを選択して、大当たり乱数および大当たり図柄乱数の事前判定を行う(S2403)。
S2402またはS2403の大当たり乱数および大当たり図柄乱数の事前判定の後、遊技制御部200は、遊技状態が時短状態か否かを判断し(S2404)、時短状態であると判断すると(S2404でYes)、時短状態用のテーブルを選択して、リーチ乱数の事前判定を行う(S2405)。さらに、時短状態用のテーブルを選択して、変動パターン乱数の事前判定を行う(S2406)。
一方、S2404でNoと判断した場合には、時短無状態用のテーブルを選択して、リーチ乱数の事前判定を行う(S2407)。さらに、時短無状態用のテーブルを選択して、変動パターン乱数の事前判定を行う(S2408)。
この後、遊技制御部200は、上述のとおり得られた大当たり乱数の事前判定の結果、大当たり図柄乱数の事前判定の結果、リーチ乱数の事前判定の結果、および変動パターンの事前判定の結果を、事前判定情報として事前判定情報格納領域に記憶する(S2409)。さらに、演出制御部300に事前判定情報を送信するために、事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S2410)。
ここで、上述の事前判定は、始動口121、122への遊技球の入賞に応じて取得された乱数値(図9のS903、S910参照)と、大当たり判定処理で用いられる判定テーブル(図20参照)と同様の構成の判定テーブルとを用いて行った。すなわち、使用する判定テーブルを選択した後の判定自体は、大当たり判定処理における判定(図12のS1201参照)と同様である。そこで、本実施の形態では、特別図柄処理(図11参照)で用いた大当たり判定処理のサブルーチン(図11のS1108および図12参照)を呼び出し、上記の事前判定における乱数の判定を行う。
このような構成としたことにより、本実施の形態では、事前判定処理における乱数の判定を行うために、大当たり判定処理とは別に乱数を判定する処理機能(サブルーチン)を用意する必要がない。そのため、制御命令の数を削減し、大当たり判定処理および事前判定処理に関するプログラムのサイズの増大を抑制することができる。また、上記のように、事前判定に用いる判定テーブルを大当たり判定で用いる判定テーブルと同様の構成とする場合には、大当たり判定で用いる判定テーブルを事前判定においても用いるようにしても良い。
また、ここでは特別図柄抽選に関する事前判定(大当たりか否か)についてのみ説明したが、本実施の形態では、特別図柄の変動表示および停止表示を行う際の変動パターンについても、先読み(事前判定)を行う。特別図柄抽選における変動パターンの選択は、始動口121、122への遊技球の入賞に応じて取得された変動パターン選択用の乱数値(図9のS903、S910参照)と変動パターンテーブル(図21参照)とを用いて行われる(図11のS1109および図13参照)。したがって、変動パターンの先読みにおいても、入賞時に取得した変動パターン選択用の乱数値と、特別図柄処理の変動パターン選択処理で用いた変動パターンテーブルと同様の構成の先読みテーブルを用いて、選択される変動パターンを先読みすることができる。
この場合、変動パターン選択処理で選択される変動パターンを先読みするために、特別図柄処理(図11参照)で用いた変動パターン選択処理のサブルーチン(図11のS1109および図13参照)を呼び出して用いることができる。また、変動パターン選択の先読みに用いる先読みテーブルに関しても、特別図柄処理の変動パターン選択処理で用いられる変動パターンテーブルを用いて良い。このように構成すれば、変動パターン選択の先読みに関する制御命令の数を削減し、プログラムのサイズの増大を抑制することができる。
なお、事前判定処理と特別図柄変動時の大当たり判定処理とを、同様の判定テーブル群を用い同じサブルーチンにて行った場合、各処理の実行時が異なるために、事前判定結果と特別図柄変動時の大当たり判定処理による判定結果とが異なる場合があり得る。すなわち、事前判定処理の実行後、特別図柄変動開始時までにパチンコ遊技機100の遊技状態(高確率状態か低確率状態か、時短状態か時短無状態か)が変化した場合である。この場合、判定テーブルは遊技状態に応じて異なる種類のものが用いられるため、事前判定処理の実行時と大当たり判定処理の実行時とでは、判定に用いられる具体的な判定テーブルが異なることになる。そのため、始動口121、122への入賞時に獲得した同一の乱数値を使用しても、事前判定結果と大当たり判定処理の判定結果と異なる場合がある。このような場合、演出制御部300において、事前判定処理の実行後、特別図柄変動の開始時までに遊技状態が変化する場合は、事前判定結果に基づく演出を不実行とする(禁則)制御等を行っても構わない。
なお、上記のように遊技制御部200から演出制御部300へ出力されるコマンドに従い、演出制御部300は、例えば画像表示部114、盤ランプ116、スピーカ156、枠ランプ157などを制御する。例えば、扉開放エラー開始を示すコマンドを演出制御部300が受信した際には、演出制御部300は、「係員を呼んで下さい。」とのメッセージや、異常状態を示す画像などを画像表示部114に表示させる。また、演出制御部300は、スピーカ156から、異常状態を示す警報などを出力させるとともに、楽曲や音声、効果音などを出力させることを制限する。また、演出制御部300は、異常状態を示す態様として、例えば赤色で盤ランプ116や枠ランプ157を点灯させる。
付言すると、ここでは、演出制御部300が画像表示部114、盤ランプ116、スピーカ156、枠ランプ157の全てを用いてエラーが発生したことを報知することを説明したが、これらのうちの一部を用いる態様であってもよい。また、エラーの内容に応じて、報知する態様を切り替えてもよい。例えば、扉開放エラーが発生した場合には、上述のように画像表示部114、盤ランプ116、スピーカ156、枠ランプ157の全てを用いてもよい。また、払い出しエラーが発生した場合には、画像表示部114およびスピーカ156によりエラーが発生したことを報知する。このことにより、遊技店(パチンコホール)の店員などが、遊技機で発生したエラーの緊急度を容易に判別することが可能となる。
〔演出制御部の動作〕
次に、演出制御部300の動作を説明する。
図25は、演出制御部300の動作を示すフローチャートである。
演出制御部300の動作は、図25(a)に示すメイン処理と、図25(b)に示す割り込み処理とからなる。図25(a)を参照すると、演出制御部300は、まず起動時に初期設定を行い(S2501)、CTC(Counter/Timer Circuit)の周期設定を行った後(S2502)、設定された周期にしたがって、演出制御において用いられる乱数を更新しながら(S2503)、割り込み処理を受け付ける。
割り込み処理は、S2502で設定された周期にしたがって定期的に行われる。図25(b)を参照すると、この割り込み処理において、演出制御部300は、遊技制御部200からのコマンドを受信してコマンド受信処理を行う(S2511)。このコマンド受信処理において、演出内容(演出パターン)が選択される。また、演出制御部300は、遊技者による演出ボタン161等の操作を受け付けるための演出ボタン処理を行う(S2512)。この後、演出制御部300は、選択した演出パターンの情報を含むコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送信するコマンド送信処理を行う(S2513)。これにより、画像表示部114への画像表示や音響出力、可動役物115の動作、盤ランプ116や枠ランプ157の発光等による演出が行われる。
〔演出制御部によるコマンド受信処理〕
図26は、コマンド受信処理(図25(b)のS2511)の内容を示すフローチャートである。
このコマンド受信処理において、演出制御部300は、まず、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドを受信したか否かを判断する(S2601)。なお、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドは、遊技制御部200において、図9に示した始動口スイッチ処理においてセットされ(S906、S907、S913、S914)、図8に示した出力処理(S806)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
そして、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドを受信したと判断した場合(S2601でYes)、RAM303に保持されている保留数の値を1加算する(S2602)。さらに、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドに基づいて、事前判定演出選択処理を行う(S2603)。なお、事前判定演出選択処理の内容については後に説明する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドでない場合(S2601でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが変動開始コマンドか否かを判断する(S2604)。この変動開始コマンドは、遊技制御部200において、図11に示した特別図柄処理においてセットされ(S1111)、図8に示した出力処理(S806)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドが変動開始コマンドであった場合(S2604でYes)、演出制御部300は、演出選択処理を実行する(S2605)。また、変動開始コマンドを受信した際は、演出選択処理において用いられる演出制御用の乱数値が取得される。この乱数値は、図25(a)に示すメイン処理のS2503で定期的に更新される乱数値である。演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンドおよび変動開始コマンドでない場合(S2601およびS2604でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが変動停止コマンドか否かを判断する(S2606)。この変動停止コマンドは、遊技制御部200において、図11に示した特別図柄処理においてセットされ(S1114)、図8に示した出力処理(S806)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドが変動停止コマンドであった場合(S2606でYes)、演出制御部300は、変動演出終了中処理を実行する(S2607)。なお、変動演出終了中処理においては、演出制御部300は、受信した変動停止コマンドを解析し、図柄変動の演出の終了を指示するための変動演出終了コマンドをRAM303にセットする。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンド、変動開始コマンドおよび変動停止コマンドでない場合(S2601、S2604およびS2606でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが大当たり遊技のオープニング動作を開始するためのオープニングコマンドか否かを判断する(S2608)。このオープニングコマンドは、図14に示した停止中処理においてセットされ(S1418)、図8に示した出力処理(S806)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドがオープニングコマンドであった場合(S2608でYes)、演出制御部300は、大当たり演出選択処理を実行する(S2609)。大当たり演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンドおよびオープニングコマンドでない場合(S2601、S2604、S2606およびS2608でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが大当たり遊技のエンディング動作を開始するためのエンディングコマンドか否かを判断する(S2610)。このエンディングコマンドは、図17に示した大入賞口処理においてセットされ(S1713)、図8に示した出力処理(S806)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドがエンディングコマンドであった場合(S2610でYes)、演出制御部300は、エンディング演出選択処理を実行する(S2611)。エンディング演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンド、オープニングコマンドおよびエンディングコマンドでない場合(S2601、S2604、S2606、S2608およびS2610でNo)、次に演出制御部300は、受信したコマンドが客待ち状態に移行するための客待ちコマンド受信処理を実行する(S2612)。客待ちコマンド受信処理の詳細については後述する。
図27は、図26の事前判定演出選択処理(S2603)および演出選択処理(S2605)の内容を示すフローチャートである。
事前判定演出選択処理において、演出制御部300は、まず、遊技制御部200から受信した事前判定結果コマンドを解析する(S2801)。さらに、演出制御部300は、遊技制御部200から受信した保留数増加コマンドを解析する(S2802)。そして、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドに基づいて、事前判定演出で用いられる演出パターン(事前判定演出パターン)を選択する(S2803)。
ここで、事前判定演出パターンとしては、特別図柄処理による乱数の判定結果に基づく変動の開始以前に、その特別図柄処理による乱数の判定結果を予告するような各種の演出パターンを設けることができる。例えば、保留表示演出や、連続予告演出等の演出を事前判定演出パターンとして設けることができる。本実施の形態では、保留球が発生した際、保留球数を表す表示を、表示器130の第1特別図柄保留表示器218および第2特別図柄保留表示器219に表示する(図2参照)と共に、画像表示部114に保留の発生や保留数を示唆する保留表示を行う(保留表示演出)。そこで、この保留表示演出において、保留表示の表示態様等に事前判定結果を反映させることにより、その保留球に関して、その後に特別図柄処理による乱数の判定が行われた際の判定結果を遊技者に示唆する事前判定演出とすることができる。
なお、ここでは保留表示演出を事前判定演出として用いる場合について説明したが、特別図柄処理による乱数の判定結果に基づく変動の開始以前に行われる各種の演出内容に反映させることで、多様な予告演出を行うことが可能になる。例えば、画像表示部114に表示される演出画像を用いた演出、盤ランプ116や枠ランプ157の発光による演出、可動役物の動作による演出、楽曲や効果音等の音響出力による演出等を事前判定演出パターンとして設定することができる。
また、事前判定演出は、事前判定が行われた入賞球(保留球)に対する図柄変動よりも先に行われる他の入賞球に対する図柄変動に伴って実行される。本実施の形態では、保留球は、一つの始動口(第1始動口121または第2始動口122)につき4個を上限としている(図9参照)。また、第2始動口122の保留球の消化を優先するものとする。この場合、例えば、第2始動口122のある保留球について事前判定を行ったならば、その保留球についての図柄変動が行われる前に、現在変動中の変動(当該変動と呼ぶ)を含め、最大で4個の入賞球についての図柄変動が行われることとなる。事前判定が行われた保留球に係る予告演出において、その保留球についての図柄変動が行われる前に複数回の図柄変動が行われる場合、その複数回の図柄変動にまたがる予告演出(連続予告演出)を行っても良い。
そして、演出制御部300は、加算後の保留数の値と、事前判定演出選択処理において選択された事前判定演出パターンの情報とが含まれる保留数コマンドをRAM303にセットする(S2804)。なお、保留数コマンドには、画像/音響制御部310のCPU311に対して選択された事前判定演出パターンを通知するために、当該パターンを示す情報が含まれる。CPU311は保留数コマンドを受信することで、選択された事前判定演出パターンに対応する画像や音響をVDP314に描画、出力処理させるためのディスプレイリスト等の作成を行う。VDP314は当該ディスプレイリスト等に基づいて、選択された事前判定演出パターンを表すための画像データや音響データをCGROM315やSNDROM316から読み出して、事前判定演出を画像表示部114やスピーカ156を用いて表現する。
演出選択処理において、演出制御部300は、まず、受信した変動開始コマンドを解析する(S2811)。また、RAM303に保持されている保留数の値を1減算する(S2812)。そして、演出制御部300は、変動開始コマンドの解析結果から得られる各種の設定情報(大当たりの種類、大当たり遊技後の遊技状態、変動パターン等の情報)などに基づき、画像表示部114に表示する画像による図柄変動の変動演出パターンを選択する(S2813)。
最後に、演出制御部300は、選択した演出の実行開始を指示する変動演出開始コマンドをRAM303にセットする(S2814)。なお、変動演出開始コマンドには、CPU311に対して選択された変動演出パターンを通知するために、当該パターンを示す情報が含まれる。CPU311は変動演出開始コマンドを受信することで、選択された変動演出パターンに対応する画像や音響をVDP314に描画、出力処理させるためのディスプレイリスト等の作成を行う。VDP314は当該ディスプレイリスト等に基づいて、選択された変動演出パターンを表すための画像データや音響データをCGROM315やSNDROM316から読み出して、変動演出を画像表示部114やスピーカ156を用いて表現する。
詳述しないが、S2813における図柄変動の変動演出パターンの選択処理では、変動パターンに基づいて変動演出パターンが決定される。ここで決定された変動演出パターンに基づいて、装飾図柄の変動表示、背景演出および予告演出等が決定される。なお、装飾図柄の変動表示とは、第1特別図柄表示器221または第2特別図柄表示器222で行われる特別図柄の変動表示に伴い、画像表示部114にて行われる演出表示である。この装飾図柄の変動表示において、リーチ演出等が実行される。なお、本実施の形態とは異なり、変動パターンに対して複数の変動演出パターンが設定されている場合には、演出乱数(図25(a)のS2503において更新されている乱数の一つであり、変動開始コマンド受信時に演出乱数値を取得)を用いて、抽選により変動演出パターンを選択してもよい。
図28は、図26の大当たり演出選択処理(S2609)の内容を示すフローチャートである。
この大当たり演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信したオープニングコマンド(大当たり図柄の種別についての情報を含む)を解析し(S3001)、演出のパターン(大当たり演出パターン)を選択する(S3002)。そして、演出制御部300は、選択した大当たり演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示する大当たり演出開始コマンドをRAM303にセットして、大当たり演出選択処理を終了する(S3003)。これにより、大当たり中の演出が決定される。なお、大当たり演出パターンの選択(S3002)において、コマンド受信時に取得される乱数値に基づく判定を行っても良い。
図29は、図26のエンディング演出選択処理(S2611)の内容を示すフローチャートである。
このエンディング演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信したエンディングコマンド(大当たり図柄の種別についての情報を含む)を解析し(S3101)、演出のパターン(エンディング演出パターン)を選択する(S3102)。そして、演出制御部300は、選択したエンディング演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示するエンディング演出開始コマンドをRAM303にセットして、エンディング演出選択処理を終了する(S3103)。なお、エンディング演出パターンの選択(S3102)において、コマンド受信時に取得される乱数値に基づく判定を行っても良い。
図30は、図26の客待ちコマンド受信処理(S2612)の内容を示すフローチャートである。
演出制御部300は、客待ち状態に移行するための客待ちコマンドを受信したか否かを判断する(S3201)。客待ちコマンドを受信した場合(S3201でYes)、演出制御部300は、経過時間の計測を開始し(S3202)、RAM303において計測フラグをONにする(S3203)。一方、受信したコマンドが客待ちコマンドでなかった場合(S3201でNo)、演出制御部300は、RAM303に保持されている計測フラグがONになっているか否かを判断する(S3204)。計測フラグがOFFであれば(S3204でNo)、客待ちコマンド受信処理を終了する。
計測フラグがONである場合(S3204でYesまたはS3203でONにした後)、次に演出制御部300は、計測時間があらかじめ定められたタイムアップ時間(例えば、10秒)に達したか否かを判断する(S3205)。タイムアップしていない場合(S3205でNo)、客待ちコマンド受信処理を終了する。一方、タイムアップした場合(S3205でYes)、演出制御部300は、RAM303に保持されている計測フラグをOFFにし(S3206)、客待ち演出(デモ演出)を行うための客待ち演出コマンドをRAM303にセットして客待ちコマンド受信処理を終了する(S3207)。
以上のようにしてコマンド受信処理が完了すると、RAM303には、変動演出開始コマンド、変動演出終了コマンド、大当たり演出開始コマンド、エンディング演出開始コマンド、客待ち演出コマンドの何れかがセットされている。
図31は、演出ボタン処理(図25(b)のS2512)の内容を示すフローチャートである。
この演出ボタン処理において、演出制御部300は、まず遊技者による演出ボタン161等の操作手段が所定の受付期間(有効期間)中に操作されたか否かを判断する(S3301)。ここで、操作手段の操作とは、演出ボタン161が押下されてONとなること、演出キー162の中央キーや周囲キーが押下されてONとなることを含む。また、タッチパネル等、演出ボタン161および演出キー162以外の操作用デバイスがパチンコ遊技機100に設けられている場合は、そのデバイスの操作を検知したことを含む。演出制御部300は、これらのデバイスのコントローラから操作信号を受け付けて、操作が行われたことを検知する。
演出ボタン161等の操作手段が操作されたならば(S3301でYes)、演出制御部300は、操作手段の操作内容を示す情報を含む演出ボタンコマンドをRAM303にセットして演出ボタン処理を終了する(S3302)。
この後、演出制御部300は、図25(b)のコマンド送信処理(S2513)を行って、上記のコマンド受信処理および演出ボタン処理でRAM303にセットされたコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送信する。そして、画像/音響制御部310およびランプ制御部320が、受信したコマンドに基づき、画像表示部114への画像表示、音響出力、可動役物115の動作、盤ランプ116や枠ランプ157の発光等を制御して、設定された演出を実行する。
〔各遊技区間における情報表示器の表示情報〕
次に、図32を用いて、各遊技区間における情報表示器230の表示情報について説明する。図32の表示情報の表には、区間カウンタ値(遊技区間の種類)と、通常中アウト数と、データ選択カウンタ値と、情報表示器230の表示内容とが対応付けられている。
ここで、図32に示す第1遊技区間は、初回の電源投入で開始する。また、総アウト6万個という設定は、1分間に100発のパチンコ遊技機の1日の稼働分をおよそ担保できる程度の値となっている。通常中ベース値については、数値セグに必ず2桁で表示される。また、通常中アウト数が「0」の場合、および、通常中ベース値が100以上の場合には、数値セグに「99.」が表示される。
情報表示器230の識別セグに表示される識別情報としては、現在の遊技区間の通常ベース値であることを示す「bL.」、1回前の遊技区間の通常ベース値であることを示す「b1.」、2回前の遊技区間の通常ベース値であることを示す「b2.」、及び、3回前の遊技区間の通常ベース値であることを示す「b3.」がある。
情報表示器230の数値セグに表示される数値情報としては、算出された通常中ベース値がないことを示す「−−」、通常ベース値が「0」又は通常中アウト数が「0」であることを示す「00」、通常中アウト数が「1」以上であって通常ベース値が「1」〜「99」であることをそれぞれ示す「01」〜「99」、及び、通常ベース値が「100」以上であることを示す「99.」がある。なお、通常ベース値が「10」未満の場合には、数値情報の十の位が必ず「0」となって2桁で表示されるようになっている。
そして、数値セグに表示される数値情報については、遊技区間や通常中アウト数に拘らず表示態様が変化しない(点灯表示される)が、識別セグに表示される識別情報については、遊技区間や通常中アウト数等(算出された通常ベース値の有無や算出された通常ベース値の信憑性の有無)によって表示態様が変化する(点滅表示又は点灯表示される)ようになっている。
具体的には、第1〜第4遊技区間では、算出された通常ベース値がない遊技区間の識別情報を表示する場合には、識別情報が点滅表示されることになる。また、第2遊技区間以降の遊技区間では、現在の遊技区間の識別情報(「bL.」)を表示する場合には、算出された通常ベース値の信憑性が低い期間(通常中アウト数が0〜5999個)だと、識別情報が点滅表示されることになる。それ以外の場合には、識別情報が点灯表示される。
ここで、情報表示器230の表示について一例を示すと、区間カウンタ値が「1」であって、通常中アウト数が0〜5999個の範囲内であって、データ選択カウンタ値が「0」であって、ベース記憶領域の第1領域に記憶された通常ベース値が「35」の場合、情報表示器230の識別セグには、「bL.」が点滅表示され、数値セグには「35」が点灯表示されることになる。
このように、通常ベース値が「99」以下の場合には、数値セグに「00」〜「99」という7セグメント表示器のデシマルポイントDPを用いていない性能情報が表示される一方、通常ベース値が「100」以上の場合には、数値セグに「99.」という7セグメント表示器のデシマルポイントDPを用いた性能情報が表示されるため、異常な通常ベース値であること把握し易くなる。
また、通常ベース値が「10」未満の場合には、数値セグの十の位に必ず「0」が表示されて2桁(例えば「01」等)で表示されるため、数値セグとしての2つの7セグメント表示器を有効に使用して分かり易い表示とすることが可能となる。
また、現在の遊技区間の通常ベース値を表示する場合であって、現在の遊技区間の通常中アウト数が通常ベース値を算出するために十分な数量に達していない0〜5999個である場合には、識別セグに表示される識別情報「bL.」が点滅表示されるため、現在表示されている通常ベース値が信憑性の低い情報であることを把握し易くなる。
また、算出された通常ベース値がない場合には、数値セグに数値ではない「−−」が表示されるため、識別セグに表示される識別情報に対応する遊技区間では通常ベース値が算出されていないことが把握し易くなる。
なお、遊技球計数処理、性能情報算出処理、及び、性能表示データ設定処理を情報用プログラムとして実行するのではなく、何れか1つ又は2つを遊技用プログラムとして実行する(例えば、遊技球計数処理を各種スイッチ類からの信号入力の有無を監視している入力制御処理内で実行する)一方、残りを情報用プログラムとして実行するようにしてもよい。
また、情報表示器230に性能情報を表示するための表示データを出力する処理を、遊技用プログラムである出力制御処理において実行するのではなく、性能用プログラムで実行するようにしてもよい。
また、アウト球検出スイッチ227によって、普通入賞口126、第1始動口121、第2始動口122および大入賞口125に入賞した遊技球、及び、排出口117に流入した遊技球からなるアウト球を検出するのではなく、アウト球検出スイッチ227によってアウト口に流入した遊技球のみを検出するようにしてもよい。その場合には、アウト球検出スイッチ227、普通入賞口スイッチ217、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、大入賞口スイッチ215で遊技球を検出する毎にアウト数(総アウト数、通常中アウト数)を1ずつ加算するとよい。
(統括制御部のメイン処理)
図33を用いて、画像/音響制御部310のメイン処理を説明する。図33は、画像/音響制御部310のメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理は、電源基板(不図示)から電源電圧が供給されることで発生するシステムリセットがCPU311に入力されることで行われる。
まず、CPU311は、ステップT1において、全割込を禁止し、ステップT2において、初期設定処理を行う。具体的には、内蔵レジスタの設定などのCPUの初期設定、RAM313へのアクセス許可、RAM313の全RAM領域の初期化(0クリア)、タイマ割込を発生させるためのCTC(カウンタタイマサーキット)の起動等を行い、ステップT3において、全割込を許可する。
CPU311は、ステップT4において、調整モード切替処理を行う。具体的には、遊技店員が操作可能な切替スイッチ(不図示)からの入力信号を参照してスピーカ156から出力される演出音の音量(値)や画像表示部114のバックライトの光量(値)の調整、及び、音量や光量の調整に係る調整モード(音量調整の可否、光量調整の可否、音量値の初期値(0〜5の何れか)や光量値の初期値(0〜5の何れか)、音量値の調整範囲(0〜5又は1〜5)や光量値の調整範囲(0〜5又は1〜5))を切り替えるための処理を行う。
ここで、切替スイッチ(不図示)は、メイン基板としての遊技制御基板に設けられ、スピーカ156から出力される演出音の音量や表示装置(画像表示部114、サブ表示装置(画像表示部114とは別に演出に関する画像を表示する表示装置))や各種照明装置(枠ランプ157、盤ランプ116)の光量の調整に関わる調整モードを切り替える。
なお、切替スイッチ(不図示)による音量値や光量値の設定(調整)については、パチンコ遊技機100が電源ONの状態(画像/音響制御部310の起動後)であれば常時行うことが可能となっている。
CPU311は、ステップT5において、音量調整処理を行う。具体的には、遊技者が操作可能な演出キー162の操作を検出する検出スイッチからの検出信号(左ボタン検出信号、右ボタン検出信号)に基づいて、スピーカ156から出力される演出音の音量(値)を調整するための処理を行う。
CPU311は、ステップT6において、光量調整処理を行う。具体的には、遊技者が操作可能な演出キー162の操作を検出する検出スイッチからの検出信号(下ボタン検出信号、上ボタン検出信号)に基づいて、画像表示部114のバックライトの光量(値)を調整するための処理を行う。
なお、演出キー162による音量値や光量値の設定(調整)については、変動演出の開始時、変動演出の終了(装飾図柄41の停止)時においては規制(制限)されるようになっている。また、パチンコ遊技機100の電源がONしてから遊技の進行制御が開始されるまでの間(具体的には、設定変更モード中、RAMクリア準備モード中、設定確認モード中、各種駆動源の初期動作中等の遊技制御基板でタイマ割込が開始されるまでの間)、皿満杯エラーや払出異常よりも優先して報知を行うべき重要な(セキュリティレベルの高い)異常(電源投入、電源復旧、不正入賞、異常入賞、磁気エラー、電波エラー、扉開放エラー)の報知(報知音の出力)中においても規制(制限)されるようになっている。
また、異常の報知音の出力中にあっては、現在の音量値が最大の音量値よりも低い音量値となっている場合であっても、スピーカ156から出力されている各種演出音(BGM等)の音量をそれまでの音量よりも低下させ、異常の報知音の出力が終了する場合に、各種演出音の音量を低下前の音量に復帰させるようになっている。
CPU311は、ステップT7において、エコモード制御処理を行う。具体的には、画像表示部114のバックライトの光量を低下させて電力消費を抑えるエコモードの開始や終了を制御するための処理を行う。
CPU311は、ステップT8において、演出制御部300から送信される演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信したか否かを判定する。演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信していない場合には、ステップT11に処理を移し、演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信している場合には、ステップT9に処理を移す。
CPU311は、ステップT9において、アニメパターン設定処理を行う。具体的には、受信した演出指示コマンド又は報知指示コマンドに対応する種類のアニメグループからアニメパターンを決定してRAM313の所定の領域に設定(セット)する処理を行う。
CPU311は、ステップT10において、サウンドパターン設定処理を行う。具体的には、受信した演出指示コマンド又は報知指示コマンドに対応する種類のサウンドグループからサウンドパターンを決定してRAM313の所定の領域に設定(セット)する処理を行う。
CPU311は、ステップT11において、RAM313に画像表示部114の表示画像を更新するフレーム更新タイミングであることを示すフレーム切替フラグがセットされているか否かを判定する。フレーム切替フラグがある場合には、ステップT12に処理を移し、フレーム切替フラグがない場合には、ステップT4に処理を移す。
なお、フレーム切替フラグは、VDP314から1/30秒(1フレーム分の演出画像の描画・表示が完了する予定の時間)毎に送信されるVブランク信号を画像/音響制御部310が受信する毎に実行されるVブランク割込処理でセットされるようになっている。そのため、以下に説明するステップT12〜T15の処理は、Vブランク割込処理が実行される(フレーム更新タイミング)毎に実行されることになる。
CPU311は、ステップT12において、RAM313にセットされているフレーム切替フラグをクリアし、ステップT13において、シーン更新処理を行う。具体的には、上述したVブランク割込処理で更新されるシーン切替カウンタ、ウェイトフレームカウンタ及びフレームカウンタを参照し、上記ステップT9で決定されたアニメパターンに基づいてアニメシーンのアドレスを更新すると共に、上記ステップT10で決定されたサウンドパターンに基づいてサウンドシーンのアドレスを更新する処理を行う。
CPU311は、ステップT14において、描画制御処理を行う。具体的には、アニメシーンが属するアニメグループの優先順位(描画順序)に従って、更新したアドレスにあるアニメシーンの1フレームの表示情報(スプライトの識別番号、表示位置等)から描画制御コマンド群からなるディスプレイリストを生成し、このディスプレイリストをVDP314に出力すると共に、ディスプレイリストに基づく表示画像の描画を指示する処理を行う。
これにより、VDP314では、ディスプレイリストに基づく表示画像を描画用フレームバッファに描画すると共に、表示用フレームバッファに描画されている画像(演出画像、異常報知画像)を画像表示部114に表示する処理が行われることになる。つまり、フレーム更新タイミングが画像表示部114で行われる種々の演出(保留表示、変動演出、大当たり予告演出、先読み演出等の画像表示や音出力)の開始タイミングや終了タイミングになるようになっている。なお、演出制御部300やランプ制御部320に直接制御される演出(可動役物115の演出動作)については、フレーム更新タイミングと一致する場合もあれば、フレーム更新タイミングと一致しない場合もある。
CPU311は、ステップT15において、音声制御処理を行う。具体的には、更新したアドレスにあるサウンド情報から音声制御コマンドを生成し、この音声制御コマンドを画像/音響制御部310に出力する処理を行う。
これにより、画像/音響制御部310では、音声制御コマンドに基づく各種の演出音や報知音をスピーカ156から出力する処理が行われることになる。本処理を終了すると、ステップT4に処理を移す。
このように、変動演出の開始時、変動演出の終了(装飾図柄41の停止)時においては、遊技店員が操作可能な切替スイッチ(不図示)による音量調整や光量調整は可能だが、遊技者が操作可能な演出キー162による音量調整や光量調整は規制(制限)されるようになっている。そのため、変動演出の開始や変動演出の終了といった重要なポイントを遊技者が見逃しにくくなり、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
また、皿満杯エラーや払出異常よりも優先して報知を行うべき重要な(セキュリティレベルの高い)異常(電源投入、電源復旧、復帰不可能エラー、不正入賞、異常入賞、磁気エラー、電波エラー、扉開放エラー)の報知(報知音の出力)中においては、遊技店員が操作可能な切替スイッチ(不図示)による音量調整や光量調整は可能だが、遊技者が操作可能な演出キー162による音量調整や光量調整は規制(制限)されるようになっている。そのため、音量調整や光量調整を行おうとしている遊技者が異常の発生に気付かないといった不都合を回避しつつ、遊技店側の音量調整や光量調整に関する利便性を向上させることが可能となる。
また、異常の報知音の出力中にあっては、現在の音量値が最大の音量値よりも低い音量値となっている場合であっても、スピーカ156から出力されている各種演出音(BGM等)の音量をそれまでの音量よりも低下させ、異常の報知音の出力が終了する場合に、各種演出音の音量を低下前の音量に復帰させるようになっている。そのため、各種演出音によって異常の報知音に気付かないといった不都合を回避することができ、遊技機のセキュリティを担保することが可能となる。
なお、異常の報知(報知音の出力)中においては、遊技者が操作可能な演出キー162による音量値や光量値の設定(調整)を不能としてもよいし、音量値や光量値の調整範囲を例えば0〜2の間に制限するようにしてもよい。
(ランプ制御部の役物初期処理)
図34を用いて、ランプ制御部320の役物初期処理を説明する。図34は、ランプ制御部320の役物初期処理を示すフローチャートであり、本処理は、ランプ制御部320において所定周期(4ミリ秒)毎に実行されるタイマ割込処理内で実行される。
CPU321は、ステップR101において、遊技制御部200から電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信したか否かを判定する。電源ON時コマンドを受信した場合には、ステップR102に処理を移し、電源ON時コマンドを受信していない場合には、ステップR103に処理を移す。
CPU321は、ステップR102において、役物初期処理の各処理において更新される初期処理番号に役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示)、演出ボタン161)の原点復帰処理を実行するための「1」をセットする。
CPU321は、ステップR103において、初期処理番号が「1」であるか否かを判定する。初期処理番号が「1」でない場合には、役物の原点復帰処理を実行しないものとしてステップR105に処理を移し、初期処理番号「1」である場合には、ステップR104において、原点復帰処理を行い、今回の役物初期処理を終了する。具体的には、位置検出センサからの入力信号に基づいて役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示)、演出ボタン161)の原点位置への復帰動作を実行したり、初期処理番号を「2」にセットしたりするなどの処理を行う。なお、原点復帰処理の詳細は後述する。
CPU321は、ステップR105において、初期処理番号が「2」であるか否かを判定する。初期処理番号が「2」でない場合には、役物の初期動作処理を実行しないものとして今回の役物初期処理を終了し、初期処理番号「2」である場合には、初期動作処理を行い、今回の役物初期処理を終了する。具体的には、役物が正常に作動するか否かを確認するための初期動作及び初期発光を行わせたり、初期処理番号を「0」にセットしたりするなどの処理を行う。なお、初期動作処理の詳細は後述する。
このように、図34に示した役物初期処理によれば、各種役物の原点位置への復帰動作を行うための原点復帰処理と、各種役物の初期動作及び初期発光を行うための初期動作処理とを同時に実行しないようになっている。そのため、各種役物の原点位置への復帰動作と、各種役物の初期動作及び初期発光とが混在することがなくなり、復帰動作と初期動作及び初期発光とを切り分けて確認することが可能となる。
また、図34に示した役物初期処理によれば、初期動作処理の前に原点復帰処理を実行するようになっている。そのため、各種役物が原点位置から初期動作することになり、各種役物の動作に異常があるか否かを把握し易くすることが可能となる。
(ランプ制御部の原点復帰処理)
図35を用いて、ランプ制御部320の原点復帰処理を説明する。図35は、ランプ制御部320における原点復帰処理を示すフローチャートである。
CPU321は、ステップR105−1において、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の原点復帰状況の推移を示す盤役物処理番号が「0」であるか否かを判定する。盤役物処理番号が「0」でない場合には、ステップR105−3に処理を移し、盤役物処理番号が「0」の場合には、ステップR105−2において、原点復帰させる駆動対象を可動役物115(可動演出装置)に設定し、ステップR105−5に処理を移す。
CPU321は、ステップR105−3において、盤役物処理番号が「1」であるか否かを判定する。盤役物処理番号が「1」でない場合には、ステップR105−12に処理を移し、盤役物処理番号が「1」である場合には、ステップR105−4において、原点復帰させる駆動対象をサブ表示装置(不図示)に設定し、ステップR105−5に処理を移す。
CPU321は、ステップR105−5において、駆動対象の役物が原点位置(待機位置)にあるか否かを判定する。具体的には、各盤役物が原点位置にあることを検出する位置検出センサからの入力信号を判定する。駆動対象の盤役物が原点位置にない場合には、ステップR105−6に処理を移し、駆動対象の盤役物が原点位置にある場合には、ステップR105−11に処理を移す。
CPU321は、ステップR105−6において、駆動対象の盤役物が原点位置に戻るように、駆動対象の盤役物を移動させるための駆動モータを駆動させ、ステップR105−7において、盤役物が所定時間内に原点位置に復帰しない復帰異常の発生を判定するための盤役物異常判定タイマを+1更新する。
CPU321は、ステップR105−8において、更新後の盤役物異常判定タイマが上限値(例えば5秒)であるか否かを判定する。盤役物異常判定タイマが上限値である場合には、駆動対象の盤役物に復帰異常が発生したものとしてステップR105−9に処理を移し、盤役物異常判定タイマが上限値でない場合には、ステップR105−12に処理を移す。
CPU321は、ステップR105−9において、駆動対象の盤役物に復帰異常が発生したことを示す復帰異常情報(可動演出装置復帰異常情報、サブ表示装置復帰異常情報)をRAM323にセットし、ステップR105−10において、盤役物異常判定タイマをクリアする。
CPU321は、ステップR105−11において、盤役物処理番号を+1更新する。具体的には、盤役物処理番号が「0」であったならば、サブ画像表示部(不図示)を駆動対象とすべく盤役物処理番号を「1」に更新し、盤役物処理番号が「1」であったならば、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))を原点復帰させる処理を終了すべく盤役物処理番号を「2」に更新する。
CPU321は、ステップR105−12において、枠役物(演出ボタン161)の原点復帰状況の推移を示す枠役物処理番号が「0」であるか否かを判定する。枠役物処理番号が「0」である場合には、ステップR105−13に処理を移し、盤役物処理番号が「0」でない場合には、ステップR105−20に処理を移す。
CPU321は、ステップR105−13において、演出ボタン161が原点位置(待機位置)にあるか否かを判定する。具体的には、演出ボタン161が原点位置にあることを検出する位置検出センサからの入力信号を判定する。演出ボタン161が原点位置にない場合には、ステップR105−14に処理を移し、演出ボタン161が原点位置にある場合には、ステップR105−19に処理を移す。
CPU321は、ステップR105−14において、演出ボタン161が原点位置に戻るように、演出ボタン161を移動させるための演出ボタン駆動モータを駆動させ、ステップR105−15において、演出ボタン161が所定時間内に原点位置に復帰しない復帰異常の発生を判定するための枠役物異常判定タイマを+1更新する。
CPU321は、ステップR105−16において、更新後の枠役物異常判定タイマが上限値(例えば5秒)であるか否かを判定する。枠役物異常判定タイマが上限値である場合には、演出ボタン161に復帰異常が発生したものとしてステップR105−17に処理を移し、枠役物異常判定タイマが上限値でない場合には、今回の原点復帰処理を終了する。
CPU321は、ステップR105−17において、演出ボタン161に復帰異常が発生したことを示す復帰異常情報をRAM323にセットし、ステップR105−18において、枠役物異常判定タイマをクリアする。
CPU321は、ステップR105−19において、枠役物処理番号を+1更新する。具体的には、枠役物処理番号が「0」であったならば、枠役物(演出ボタン161)を原点復帰させる処理を終了すべく枠役物処理番号を「1」に更新する。
CPU321は、ステップR105−20において、盤役物処理番号、及び、枠役物処理番号が終了条件を満たすか否かを判定する。具体的には、盤役物処理番号が「2」であって枠役物処理番号が「1」であるか否かを判定する。終了条件を満たす場合には、ステップR105−21に処理を移し、終了条件を満たさない場合には、今回の原点復帰処理を終了する。
CPU321は、ステップR105−21において、盤役物処理番号、及び、枠役物処理番号をクリアし、ステップR105−22において、上述した初期処理番号に役物の初期動作処理を実行するための「2」をセットし、今回の原点復帰処理を終了する。
このように、図35に示した原点復帰処理によれば、電源ON時において演出位置(移動領域)が重複する可動役物115とサブ画像表示部(不図示)とが原点位置(待機位置)にない場合、両者を同時(同時期)に原点位置(待機位置)に復帰させずに所定の順序(可動役物115→サブ画像表示部(不図示)の順)で原点位置に復帰させるようになっている。そのため、各種の盤役物が原点位置に復帰したか否かを確認し易くすることが可能となる。また、可動役物115とサブ画像表示部(不図示)とが離間困難に接触しているような場合に、双方の役物が互いに負荷をかけあうことを抑制でき、双方の役物が同時に破損するような不都合を抑制することが可能となる。
また、図35に示した原点復帰処理によれば、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の原点位置への復帰動作と、枠役物(演出ボタン161)の原点位置への復帰動作とを同時(同時期)に実行可能となっている。そのため、各種役物の復帰動作にかかる時間を短縮することができ、次に実行される各種役物の初期動作にスムーズに移行することが可能となる。
また、図35に示した原点復帰処理によれば、各役物の原点位置への復帰動作の時間に上限を設けている。そのため、いつまでも各種役物の復帰動作が終了しないといった不都合を抑制することが可能となる。そのため、変動演出中にも各種役物が復帰動作を行っていて演出動作が行われないといった事態を回避することができ、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
また、図35に示した原点復帰処理によれば、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の原点位置への復帰動作と、枠役物(演出ボタン161)の原点位置への復帰動作の両方が終了した場合に、初期動作処理へ移行するための処理が行われるようになっている。そのため、各種役物の原点位置への復帰動作と、各種役物の初期動作とが同時に実行されることがなくなり、各種役物の復帰動作と初期動作とを切り分けて確認することが可能となる。
なお、可動役物115とサブ画像表示部(不図示)とが所定の順序(可動役物115→サブ画像表示部(不図示)の順)で原点位置に復帰するようになっているが、同時に原点位置に復帰する動作を開始するようにしてもよい。このようにすると、可動役物115およびサブ画像表示部(不図示)の復帰動作にかかる時間を短縮することができ、次に実行される各種役物の初期動作にスムーズに移行することが可能となる。
(ランプ制御部の初期動作処理)
図36を用いて、ランプ制御部320の初期動作処理を説明する。図36は、ランプ制御部320の初期動作処理を示すフローチャートである。
CPU321は、ステップR107−1において、盤役物の初期動作状況の推移を示す盤役物処理番号が「0」であるか否かを判定する。盤役物処理番号が「0」である場合には、ステップR107−2に処理を移し、盤役物処理番号が「0」でない場合には、ステップR107−7に処理を移す。
CPU321は、ステップR107−2において、RAM323に盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の復帰異常情報がセットされているか否かを判定する。復帰異常情報がセットされていない場合には、盤役物の初期動作及び初期発光を行うものとしてステップR107−4に処理を移し、復帰異常情報がセットされている場合には、ステップR107−3において、盤役物の初期動作を行わないものとして盤役物処理番号に「2」をセットし、ステップR107−7に処理を移す。
CPU321は、ステップR107−4において、盤役物の初期動作パターンを決定するための盤役物初期動作パターン決定テーブル(図37(a)参照)を選択する。なお、盤役物初期動作パターン決定テーブルの詳細は後述する。
CPU321は、ステップR107−5において、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の初期動作パターンを決定し、RAM323にセットする。具体的には、図37(a)に示す盤役物初期動作パターン決定テーブルを参照し、電源ON時コマンドの種類、及び、復帰異常情報の有無に基づいて、複数の初期動作パターンの中から1つの初期動作パターンを決定する。
CPU321は、ステップR107−6において、盤役物処理番号を+1更新する。具体的には、盤役物処理番号が「0」であったならば、盤役物の初期動作を実行すべく盤役物処理番号を「1」に更新する。
CPU321は、ステップR107−7において、盤役物処理番号が「1」であるか否かを判定する。盤役物処理番号が「1」でない場合には、ステップR107−11に処理を移し、盤役物処理番号が「1」である場合には、ステップR107−8において、RAM323にセットされている盤役物の初期動作パターンに応じて盤役物の初期動作を実行させる。
CPU321は、ステップR107−9において、盤役物の初期動作が全工程終了したか否かを判定する。盤役物の初期動作が全工程終了していない場合には、ステップR107−11に処理を移し、盤役物の初期動作が全工程終了した場合には、ステップR107−10において、盤役物処理番号を+1更新する。具体的には、盤役物処理番号が「1」であったならば、盤役物の初期動作させる処理を終了すべく盤役物処理番号を「2」に更新する。
CPU321は、ステップR107−11において、枠役物(演出ボタン161)の初期動作状況の推移を示す枠役物処理番号が「0」であるか否かを判定する。枠役物処理番号が「0」である場合には、ステップR107−12に処理を移し、枠役物処理番号が「0」でない場合には、ステップR107−17に処理を移す。
CPU321は、ステップR107−12において、RAM323に演出ボタン161の復帰異常情報がセットされているか否かを判定する。復帰異常情報がセットされていない場合には、枠役物の初期動作を行うものとしてステップR107−14に処理を移し、復帰異常情報がセットされている場合には、ステップR107−13において、枠役物の初期動作を行わないものとして枠役物処理番号に「2」をセットし、ステップR107−17に処理を移す。
CPU321は、ステップR107−14において、枠役物の初期動作パターンを決定するための枠役物初期動作パターン決定テーブル(図37(b)参照)を選択する。なお、枠役物初期動作パターン決定テーブルの詳細は後述する。
CPU321は、ステップR107−15において、枠役物(演出ボタン161)の初期動作パターンを決定し、RAM323にセットする。具体的には、図37(b)に示す枠役物初期動作パターン決定テーブルを参照し、電源ON時コマンドの種類に基づいて、複数の初期動作パターンの中から1つの初期動作パターンを決定する。
CPU321は、ステップR107−16において、枠役物処理番号を+1更新する。具体的には、枠役物処理番号が「0」であったならば、枠役物の初期動作を実行すべく枠役物処理番号を「1」に更新する。
CPU321は、ステップR107−17において、枠役物処理番号が「1」であるか否かを判定する。枠役物処理番号が「1」でない場合には、ステップR107−21に処理を移し、枠役物処理番号が「1」である場合には、ステップR107−18において、RAM323にセットされている枠役物の初期動作パターンに応じて枠役物の初期動作を実行させる。
CPU321は、ステップR107−19において、枠役物の初期動作が全工程終了したか否かを判定する。枠役物の初期動作が全工程終了していない場合には、ステップR107−21に処理を移し、枠役物の初期動作が全工程終了した場合には、ステップR107−20において、枠役物処理番号を+1更新する。具体的には、枠役物処理番号が「1」であったならば、枠役物の初期動作させる処理を終了すべく枠役物処理番号を「2」に更新する。
CPU321は、ステップR107−21において、盤役物処理番号、及び、枠役物処理番号が終了条件を満たすか否かを判定する。具体的には、盤役物処理番号が「2」であって枠役物処理番号が「2」であるかを判定する。終了条件を満たす場合には、ステップR107−22に処理を移し、終了条件を満たさない場合には、今回の初期動作処理を終了する。
CPU321は、ステップR107−22において、盤役物処理番号、及び、枠役物処理番号をクリアし、ステップR107−23において、上述した初期処理番号をクリアし、今回の初期動作処理を終了する。
このように、図36に示した初期動作処理によれば、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の初期動作と、枠役物(演出ボタン161)の初期動作とを同時(同時期)に実行可能となっている。そのため、各種役物の初期動作にかかる時間を短縮することができ、遊技中における各種役物の演出動作を阻害することを防止することが可能となる。
また、図36に示した初期動作処理によれば、盤役物を構成する可動役物115及びサブ画像表示部(不図示)に復帰異常がある場合には、可動役物115及びサブ画像表示部(不図示)の初期動作を実行しないようになっている。そのため、復帰異常が発生している盤役物を無理やり初期動作させることで盤役物が完全に故障したり、破損したりすることを防止することが可能となる。
また、図36に示した初期動作処理によれば、枠役物を構成する演出ボタン161に復帰異常がある場合には、演出ボタン161の初期動作を実行しないようになっている。そのため、復帰異常が発生している演出ボタン161を無理やり初期動作させることで演出ボタン161が完全に故障したり、破損したりするような不都合を防止することが可能となる。
また、図36に示した初期動作処理によれば、復帰異常が発生した盤役物の初期動作が実行されない場合でも、復帰異常が発生していない枠役物の初期動作は実行し、復帰異常が発生した枠役物の初期動作が実行されない場合でも、復帰異常が発生していない盤役物の初期動作は実行するようになっている。そのため、復帰異常が発生していない方の役物の動作に異常がないか否かを確認することが可能となる。
また、図36に示した初期動作処理によれば、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の初期動作と、枠役物(演出ボタン161)の初期動作の両方が終了した場合に初期動作処理が終了するようになっている。そのため、盤役物、及び、枠役物の一方が初期動作を行っているのにも拘らず、他方が演出動作を行うといった初期動作なのか演出動作なのかが不明な状態が発生することがなくなる。
(盤役物初期動作パターン決定テーブル)
図37(a)は、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の初期動作パターンを決定するための盤役物初期動作パターン決定テーブルを示す図である。
盤役物初期動作パターン決定テーブルには、電源ON時コマンドの種類、復帰異常情報の有無、選択される初期動作パターンが対応付けられており、参考として初期動作時の作動態様、及び、初期動作の工程数が記載されている。
初期動作パターンには、電源投入指定コマンドを受信している場合に決定されるパターン01〜03や、客待ち状態中であることを示す第1電源復旧指定コマンドを受信している場合に決定されるパターン04〜06や、特別図柄の変動表示中であることを示す第2電源復旧指定コマンド又は大当たり遊技中であることを示す第3電源復旧指定コマンドを受信している場合に決定されるパターン07〜09が設定されている。
「可動演出装置小下降」とは、可動役物115が待機位置から待機位置よりも僅かに下方の途中位置に移動(下降)する動作となっており、「可動演出装置大下降」とは、可動役物115が待機位置から途中位置よりも下方の演出位置まで移動(下降)する動作となっており、「可動演出装置原点復帰」とは、可動役物115が待機位置に復帰する動作となっている。
「サブ表示装置移動」とは、サブ画像表示部(不図示)が待機位置から演出位置まで上昇する動作となっており、「サブ表示装置原点復帰」とは、サブ画像表示部(不図示)が待機位置に復帰する動作となっている。
「可動演出装置LED」とは、可動役物115に設けられた複数のLEDのことであり、「サブ表示装置LED」とは、サブ画像表示部(不図示)の画面周囲に設けられた複数のLEDのことである。
なお、初期動作パターン02、初期動作パターン05、及び、初期動作パターン08において、可動演出装置LEDの点灯色が記載されていないが、この点は第1可動部材115aの復帰異常によって可動演出装置LEDが異常報知のために赤点滅となるからである。
また、初期動作パターン03、初期動作パターン06、及び、初期動作パターン09において、サブ表示装置LEDの点灯色が記載されていないが、この点はサブ画像表示部(不図示)の復帰異常によってサブ表示装置LEDが異常報知のために赤点滅となるからである。
図37(a)に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第1の特徴としては、RAM203の初期化を伴う電源投入時と、RAM203の初期化を伴わない電源復旧時とで、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)が同一となっている点が挙げられる。そのため、電源投入であるか電源復旧であるかに拘らず、盤役物の動作に異常があるか否かを適切に確認することが可能となる。
なお、初期動作の動作態様が同一とは、少なくとも各工程における盤役物の動きのパターンが同じであればよく、各工程における動作時間が同一であってもよいし、各工程における動作時間が異なっていてもよい。
また、電源投入時と電源復旧時とで、可動役物115及びサブ画像表示部(不図示)の一方の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)を異ならせてもよいし、可動役物115及びサブ画像表示部(不図示)の両方の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)を異ならせてもよい。このようにすると、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを簡単に把握することが可能となる。
また、電源投入時と電源復旧時とで、可動役物115及び/又はサブ画像表示部(不図示)の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)を異ならせる場合に、電源投入時の初期動作にはない動作を電源復旧時の初期動作で実行させたり、電源復旧時の初期動作にはない動作を電源投入時の初期動作で実行させたりするようにしてもよい。このようにすると、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握可能となる。
図37(a)に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第2の特徴としては、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
図37(a)に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第3の特徴としては、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、可動演出装置LEDの初期発光の発光態様が同一である一方、サブ表示装置LEDの初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
なお、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、可動演出装置LEDの初期発光の発光態様が同一である一方、サブ表示装置LEDの初期発光の発光態様が異なるようになっているが、それとは逆に、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、可動演出装置LEDの初期発光の発光態様を異ならせる一方、サブ表示装置LEDの初期発光の発光態様を同一にしてもよい。
また、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、可動演出装置LEDの初期発光の発光態様、及び、サブ表示装置LEDの初期発光の発光態様の両方を異ならせてもよい。このようにすると、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握し易くすることが可能となる。
図37(a)に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第4の特徴としては、電源投入時と、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時とで、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
図37(a)に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第5の特徴としては、客待ち状態に復旧する電源復旧時と、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時とで、盤役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示))の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、客待ち状態に復旧する電源復旧による初期動作であるのか、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧による初期動作であるのかを把握することが可能となる。
なお、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時において、可動演出装置LED及びサブ表示装置LEDの両方が消灯するようになっているが、可動演出装置LED及びサブ表示装置LEDを客待ち状態に復旧する電源復旧時と同じ発光態様で点灯させるようにしてもよい。
図37(a)に示した盤役物初期動作パターン決定テーブルの第6の特徴としては、電源投入時であるか電源復旧時であるかに拘らず、可動役物115に復帰異常があってサブ画像表示部(不図示)に復帰異常がない場合には、可動役物115の初期動作を行わずにサブ画像表示部(不図示)の初期動作を行い、可動役物115に復帰異常がなくてサブ画像表示部(不図示)に復帰異常がある場合には、可動役物115の初期動作を行ってサブ画像表示部(不図示)の初期動作を行わないようになっている点が挙げられる。このようにすることで、復帰異常の有無に応じて好適な初期動作を行うことが可能となる。
(枠役物初期動作パターン決定テーブル)
図37(b)は、枠役物(演出ボタン161)の初期動作パターンを決定する場合に参照される枠役物初期動作パターン決定テーブルを示す図である。
枠役物初期動作パターン決定テーブルには、電源ON時コマンドの種類、選択される初期動作パターンが対応付けられており、参考として初期動作時の作動態様、及び、初期動作の工程数が記載されている。
「演出ボタン大上昇」とは、演出ボタン161が待機位置(初期位置)から演出位置(上方位置)まで上昇する動作となっており、「演出ボタン原点復帰」とは、演出ボタン161が待機位置に復帰する動作となっている。
図37(b)に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第1の特徴としては、RAM203の初期化を伴う電源投入時と、RAM203の初期化を伴わない電源復旧時とで、枠役物(演出ボタン161)の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを簡単に把握することが可能となる。
図37(b)に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第2の特徴としては、電源投入時の演出ボタン161の初期動作には、電源復旧時の演出ボタン161の初期動作にはない動作を実行させるようになっている点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握することが可能となる。
なお、電源投入時と電源復旧時とで、演出ボタン161の初期動作の動作態様(工程数、各工程の動作)を同一にしてもよい。このようにすると、電源投入であるか電源復旧であるかに拘らず、枠役物の動作に異常があるか否かを適切に確認することが可能となる。
図37(b)に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第3の特徴としては、電源投入時と、客待ち状態に復旧する電源復旧時とで、枠役物(演出ボタン161)の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
図37(b)に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第4の特徴としては、電源投入時と、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時とで、枠役物(演出ボタン161)の初期動作中における初期発光の発光態様が異なる点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかを把握することが可能となる。
なお、特別図柄の変動表示中、又は、大当たり遊技中に復旧する電源復旧時において、演出ボタンLEDが消灯するようになっているが、演出ボタンLEDを客待ち状態に復旧する電源復旧時と同じ発光態様で点灯させるようにしてもよい。
図37(b)に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第5の特徴としては、電源投入時の演出ボタン161の初期発光における発光色数と、電源復旧時の演出ボタン161の初期発光における発光色数が異なるようになっている点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握することが可能となる。
なお、電源投入時の演出ボタン161の初期発光における発光色数の方が、電源復旧時の演出ボタン161の初期発光における発光色数よりも多くなっているが、それとは逆にしてもよい。
図37(b)に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第6の特徴としては、電源投入時の演出ボタン161の初期発光における発光色には、電源復旧時の演出ボタン161の初期発光における発光色にはない発光色が含まれている点が挙げられる。そのため、電源投入による初期動作である(遊技の制御状態が初期化された)のか、電源復旧による初期動作である(遊技の制御状態が復旧した)のかをより簡単に把握することが可能となる。
なお、電源復旧時の演出ボタン161の初期発光における発光色に、電源投入時の演出ボタン161の初期発光における発光色にはない発光色を含ませるようにしてもよい。
図37(b)に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第7の特徴としては、電源投入時や電源復旧時において演出ボタン161が振動する時間が、変動演出の実行中に発生する有効期間において演出ボタン161が操作されることで実行される操作演出中に演出ボタン161が振動する時間とは異なる点が挙げられる。そのため、演出ボタン161の初期動作における振動であることを把握することが可能となる。
図37(b)に示した枠役物初期動作パターン決定テーブルの第8の特徴としては、原点位置にあるか否かの検出が行われないボタン振動モータの初期振動については、原点位置にあるか否かの検出が行われる演出ボタン161の初期動作に被せて実行するようになっている点が挙げられる。そのため、演出ボタン161の動作確認とボタン振動モータの動作確認を同時に行えることになり、動作確認にかかる時間を短縮することが可能となる。
(設定変更中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図38を用いて、設定変更中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図38は、設定変更中に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口122、第1大入賞口125)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(電動チューリップ123、大入賞口扉125D)を動作させるための各種駆動源(電動チューリップ開閉部213、大入賞口扉開閉部216)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口125)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、表示器130(第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、ラウンド数表示器225、状態表示器224、状態確認表示器226)、画像表示部114、及び、情報表示器230が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がONしたときに設定変更操作(設定キースイッチ229がON、RAMクリアスイッチ228がON)が行われると、遊技制御部200では設定変更モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。
このとき、状態確認表示器226に設定変更中であることを示す状態確認表示が表示されると共に、各種駆動源の初期動作として作動(駆動源=ON)が開始される。また、設定変更中であること及び各種駆動源の動作確認を促すための設定変更報知(設定変更中画面の表示、設定変更中音声「設定変更中です」と初期動作確認音声「ソレノイドの動作も確認して下さい」の交互出力)が開始される。また、情報表示器230のうちの右端の7セグメント表示器230dに現在の設定値(ここでは「6」)が表示される。
T2のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)し、以降はT3のタイミング〜T10のタイミングまで各種駆動源の作動と停止が繰り返される。
T10のタイミングにおいて、T9のタイミングから開始された各種駆動源の作動時間が経過していない状態で設定値確定操作(設定キースイッチ229がOFF)が行われると、設定変更モード及び設定変更報知が終了すると共に、即座に各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)して各種駆動源の初期動作が終了し、情報表示器230の右端の7セグメント表示器230dでの設定値の表示も終了する。そして、遊技制御部200では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、表示器130での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御部300によって制御される各種役物(可動役物115(115a、115b)、サブ画像表示部(不図示)、演出ボタン161)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器230において全ての7セグメント表示器230a〜230dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種役物の初期動作は情報表示器230の点灯確認の終了後に終了する。
T11のタイミングにおいて、情報表示器230の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器230a〜230dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
(RAMクリア準備中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図39を用いて、RAMクリア準備中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図39は、RAMクリア準備中に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口122、第1大入賞口125)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(電動チューリップ123、大入賞口扉125D)を動作させるための各種駆動源(電動チューリップ開閉部213、大入賞口扉開閉部216)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口125)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、表示器130(第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、ラウンド数表示器225、状態表示器224、状態確認表示器226)、画像表示部114、及び、情報表示器230が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がONしたときにRAMクリア操作(RAMクリアスイッチ228がON)が行われると、遊技制御部200ではRAMクリア準備モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。
このとき、状態確認表示器226にRAMクリア準備中であることを示す状態確認表示が表示されると共に、各種駆動源の初期動作として作動(駆動源=ON)が開始される。また、RAMクリア準備中であること及び各種駆動源の動作確認を促すためのRAMクリア準備報知(クリア準備画面の表示、「再度RAMクリアを押してください」の報知音声と「ソレノイドの動作を確認して下さい」の初期動作確認音声の交互出力)が開始される。
T2のタイミングにおいて、各種駆動源の作動開始から作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)し、以降はT3のタイミング〜T10のタイミングまで各種駆動源の作動と停止が繰り返される。
T10のタイミングにおいて、T9のタイミングから開始された各種駆動源の作動時間が経過していない状態でRAMクリア承認操作(RAMクリアスイッチ228がON)が行われると、RAMクリア準備モード及びRAMクリア準備報知が終了すると共に、即座に各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)して各種駆動源の初期動作が終了し、遊技制御部200では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、表示器130での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御部300によって制御される各種役物(可動役物115(115a、115b)、サブ画像表示部(不図示)、演出ボタン161)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器230において全ての7セグメント表示器230a〜230dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、可動役物115の初期動作は情報表示器230の点灯確認の終了後に終了する。
T11のタイミングにおいて、情報表示器230の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器230a〜230dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
(設定確認中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図40を用いて、設定確認中に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図40は、設定確認中に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口122、第1大入賞口125)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(電動チューリップ123、大入賞口扉125D)を動作させるための各種駆動源(電動チューリップ開閉部213、大入賞口扉開閉部216)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口125)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、表示器130(第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、ラウンド数表示器225、状態表示器224、状態確認表示器226)、画像表示部114、及び、情報表示器230が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がONしたときに設定確認操作(設定キースイッチ229がON)が行われると、遊技制御部200では設定確認モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。
このとき、状態確認表示器226に設定確認中であることを示す状態確認表示が表示されると共に、各種駆動源の初期動作として作動(駆動源=ON)が開始される。また、設定確認中であること及び各種駆動源の動作確認を促すための設定確認報知(設定確認中画面の表示、設定確認中音声「設定確認中です」と初期動作確認音声「ソレノイドの動作も確認して下さい」の交互出力)が開始される。また、情報表示器230のうちの右端の7セグメント表示器230dに現在の設定値(ここでは「6」)が表示される。
T2のタイミングにおいて、各種駆動源の作動開始から作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)し、以降はT3のタイミング〜T10のタイミングまで各種駆動源の作動と停止が繰り返される。
T10のタイミングにおいて、T9のタイミングから開始された各種駆動源の作動時間が経過していない状態で確認終了操作(設定キースイッチ229がOFF)が行われると、設定確認モード及び設定確認報知が終了すると共に、即座に各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)して各種駆動源の初期動作が終了し、情報表示器230の右端の7セグメント表示器230dでの設定値の表示も終了する。そして、遊技制御部200では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、表示器130での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源復旧報知が開始される。また、演出制御部300によって制御される各種役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示)、演出ボタン161)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器230において全ての7セグメント表示器230a〜230dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、可動役物115の初期動作は情報表示器230の点灯確認の終了後に終了する。
T11のタイミングにおいて、情報表示器230の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器230a〜230dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
このように、本実施形態によれば、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態において、遊技の結果に影響を与える可動体(電動チューリップ123、大入賞口扉125D)を動作させるための各種駆動源(電動チューリップ開閉部213、大入賞口扉開閉部216)を初期動作させるようになっているため、パチンコ遊技機100の工場出荷時や遊技店での入れ替え時において、遊技の進行制御を行う主制御手段によって制御される駆動源の動作確認を容易に行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させているとき(開始前状態中)には、状態確認表示器226を除く表示器130(第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、ラウンド数表示器225、状態表示器224)を非表示(非作動)の状態としているため、余計な処理負担を遊技制御部200に与えないようにすることができると共に、各種駆動源の動作確認に集中させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させているときに、設定変更中であること及び各種駆動源の動作確認を促すための設定変更報知(RAMクリア準備中であること及び各種駆動源の動作確認を促すためのRAMクリア準備報知、設定確認中であること及び各種駆動源の動作確認を促すための設定確認報知)を行うようになっているため、各種駆動源の動作確認を行うタイミングであることをパチンコ遊技機100の動作確認を行う作業者(工員、遊技店員)に知らしめることができ、適切に動作確認を行わせることが可能となる。
また、本実施形態によれば、設定変更モード(RAMクリア準備モード、設定確認モード)において遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させるようになっているため、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態において複数の状態を創設せずに済み、パチンコ遊技機100の開発コストの低減(開発期間の短縮等)を図ることが可能となる。
また、本実施形態によれば、設定値確定操作(RAMクリア承認操作、確認終了操作)があって開始前状態が終了するときには、各種駆動源の作動時間が経過する前であっても即座に各種駆動源の作動を終了させるようになっているため、各種駆動源の初期動作が遊技可能状態に行われることがなくなり、遊技の進行に応じた各種駆動源の作動と混同してしまうような不都合を回避することが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技の進行制御が行われる前の開始前状態において遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源の初期動作を行い、遊技の進行制御が行われる遊技可能状態において遊技の結果に影響を与えない可動役物115の初期動作を行うようになっているため、2種類の初期動作を順番に確認することができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、大入賞口扉125Dを動作させるための各種駆動源を初期動作させているときは、大入賞口LEDを消灯したままとしているため、大入賞口LEDからの光によって大入賞口扉125Dの動作確認を行いにくくなるといった不都合を回避することができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、大入賞口扉125Dを動作させるための各種駆動源を初期動作させているときは、第1大入賞口125が開放しているにも拘らず開放中信号を出力しないようになっているため、余計な処理負担を遊技制御部200に与えないようにすることができると共に、パチンコ遊技機100から出力される情報を収集するホールコンピュータ等の情報収集装置が遊技の進行に応じない情報を収集してしまう等の不都合を回避することが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技機の電源ONから遊技の進行制御が開始されるまでは、情報表示器230に遊技機の性能情報(通常ベース値)が表示されない(性能情報の表示が規制される)ようになっているため、余計な処理負担を遊技制御部200に与えないようにすることが可能となる。
また、本実施形態によれば、遊技の進行制御が開始された後に遊技機の性能情報(通常ベース値)が表示される(性能情報の表示が許容される)ようになっているため、遊技の進行制御が開始されているか否かの確認を行うことができると共に、性能情報が遊技に関するものであることを知らしめることが可能となる。
また、本実施形態によれば、設定変更モード中や設定確認モード中において、現在の設定値が表示されている7セグメント表示器230d以外の7セグメント表示器230a〜230cにも性能情報を表示しないことで、現在の設定値を適切に報知することができ、遊技店側の利便性を確保することが可能となる。
なお、本実施形態では、設定変更報知やRAMクリア準備報知や設定確認報知において、各種駆動源の初期動作の目視確認を促す「駆動源初期動作中」又は「ソレノイドの動作を確認して下さい」等の文字を表示しないようになっていたが、そのような文字を表示するようにしてもよい。
また、本実施形態では、遊技の進行制御が開始された後に情報表示器230の全ての7セグメント表示器230a〜230dを全点灯させて点灯確認を行うようになっているが、設定変更モードやRAMクリア準備モードや設定確認モードの後においては点灯確認を行わないようにしてもよい。
(各種駆動源を初期動作させる場合の変形例)
以下、各種駆動源を初期動作させる場合の変形例について図面を参照しながら具体的に説明する。なお、この変形例では、設定変更モードやRAMクリア準備モードや設定確認モードの終了後に駆動源処理動作処理を行う点で上記実施形態と相違する。
(設定変更後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図41を用いて、変形例における設定変更後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図41は、変形例における設定変更後に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口122、第1大入賞口125)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(電動チューリップ123、大入賞口扉125D)を動作させるための各種駆動源(電動チューリップ開閉部213、大入賞口扉開閉部216)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口125)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、表示器130(第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、ラウンド数表示器225、状態表示器224、状態確認表示器226)、画像表示部114、及び、情報表示器230が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がONしたときに設定変更操作(設定キースイッチ229がON、RAMクリアスイッチ228がON)が行われると、遊技制御部200では設定変更モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。このとき、状態確認表示器226に設定変更中であることを示す状態確認表示が表示され、上述した設定変更報知が開始される。また、情報表示器230のうちの右端の7セグメント表示器230dに現在の設定値(ここでは「6」)が表示される。
T2のタイミングにおいて、設定値確定操作(設定キースイッチ229がOFF)が行われると、設定変更モード及び設定変更報知が終了して各種駆動源の初期動作が開始され、情報表示器230の右端の7セグメント表示器230dに表示されていた設定値が消去されて非表示となる。このとき、状態確認表示器226での状態確認表示が終了し、各種駆動源の動作確認を促すための初期動作報知(初期動作中画面の表示、初期動作確認音声「ソレノイドの動作を確認して下さい」の出力)が開始される。
T3のタイミングにおいて、初期動作報知が開始されてから作動待機時間(ここでは7秒)が経過すると、各種駆動源の1回目の作動(駆動源=ON)が開始され、T4のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T5のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の2回目の作動が開始され、T6のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T7のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の3回目の作動が開始され、T8のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T9のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の初期動作及び初期動作報知が終了し、遊技制御部200では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、表示器130での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御部300によって制御される各種役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示)、演出ボタン161)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器230において全ての7セグメント表示器230a〜230dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種役物の初期動作は情報表示器230の点灯確認の終了後に終了する。
T10のタイミングにおいて、情報表示器230の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器230a〜230dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
(RAMクリア後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図42を用いて、変形例におけるRAMクリア後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図42は、変形例におけるRAMクリア後に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口122、第1大入賞口125)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(電動チューリップ123、大入賞口扉125D)を動作させるための各種駆動源(電動チューリップ開閉部213、大入賞口扉開閉部216)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口125)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、表示器130(第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、ラウンド数表示器225、状態表示器224)、画像表示部114、及び、情報表示器230が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がONしたときにRAMクリア操作(RAMクリアスイッチ228がON)が行われると、遊技制御部200ではRAMクリア準備モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。このとき、上述したRAMクリア準備報知が開始される。
T2のタイミングにおいて、RAMクリア承認操作(RAMクリアスイッチ228がON)が行われると、RAMクリア準備モードが終了して各種駆動源の初期動作が開始される。このとき、各種駆動源の動作確認を促すための初期動作報知(初期動作中画面の表示、「ソレノイドの動作を確認して下さい」の初期動作確認音声の出力)が開始される。
T3のタイミングにおいて、初期動作報知が開始されてから作動待機時間(ここでは7秒)が経過すると、各種駆動源の1回目の作動(駆動源=ON)が開始され、T4のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T5のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の2回目の作動が開始され、T6のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T7のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の3回目の作動が開始され、T8のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T9のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の初期動作及び初期動作報知が終了し、遊技制御部200では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、表示器130での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御部300によって制御される各種役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示)、演出ボタン161)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器230において全ての7セグメント表示器230a〜230dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種役物の初期動作は情報表示器230の点灯確認の終了後に終了する。
T10のタイミングにおいて、情報表示器230の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器230a〜230dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
(設定確認後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例)
図43を用いて、変形例における設定確認後に各種駆動源を初期動作させる場合の具体例について説明する。図43は、変形例における設定確認後に各種駆動源を初期動作させる場合のタイミングチャートと演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がOFFとなっている。このとき、所定領域(第2始動口122、第1大入賞口125)に遊技球が入球するか否か(入球難易度)を変化させる等の遊技の結果に影響を与える可動体(電動チューリップ123、大入賞口扉125D)を動作させるための各種駆動源(電動チューリップ開閉部213、大入賞口扉開閉部216)が停止した状態となっている。
また、ラウンド遊技中において大入賞口(第1大入賞口125)を所定態様で発光させることになる大入賞口LEDが消灯しており、表示器130(第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、ラウンド数表示器225、状態表示器224、状態確認表示器226)、画像表示部114、及び、情報表示器230が非表示(非作動、消灯、消去)の状態となっている。
T1のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100の電源がONしたときに設定確認操作(設定キースイッチ229がON)が行われると、遊技制御部200では設定確認モードが開始されて遊技の進行制御が開始される前の開始前状態となる。このとき、状態確認表示器226に設定確認中であることを示す状態確認表示が表示され、上述した設定確認報知が開始される。また、情報表示器230のうちの右端の7セグメント表示器230dに現在の設定値(ここでは「6」)が表示される。
T2のタイミングにおいて、確認終了操作(設定キースイッチ229がOFF)が行われると、設定確認モード及び設定確認報知が終了して各種駆動源の初期動作が開始され、情報表示器230の右端の7セグメント表示器230dに表示されていた設定値が消去されて非表示となる。このとき、状態確認表示器226での状態確認表示が終了し、各種駆動源の動作確認を促すための初期動作報知(初期動作中画面の表示、初期動作確認音声「ソレノイドの動作を確認して下さい」の出力)が開始される。
T3のタイミングにおいて、初期動作報知が開始されてから作動待機時間(ここでは7秒)が経過すると、各種駆動源の1回目の作動(駆動源=ON)が開始され、T4のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T5のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の2回目の作動が開始され、T6のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T7のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の3回目の作動が開始され、T8のタイミングにおいて、各種駆動源の作動時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の作動が停止(駆動源=OFF)する。
T9のタイミングにおいて、各種駆動源の作動が停止してから停止時間(ここでは0.512秒)が経過すると、各種駆動源の初期動作及び初期動作報知が終了し、遊技制御部200では開始前状態から遊技の進行制御が行われる遊技可能状態に移行する。
このとき、表示器130での各種表示(特別図柄の表示、普通図柄の表示、特図保留数の表示、普図保留数の表示等)が開始されると共に、上述した電源投入報知が開始される。また、演出制御部300によって制御される各種役物(可動役物115、サブ画像表示部(不図示)、演出ボタン161)の復帰動作及び初期動作が開始されると共に、情報表示器230において全ての7セグメント表示器230a〜230dが全点灯して点灯確認が開始される。なお、各種役物の初期動作は情報表示器230の点灯確認の終了後に終了する。
T10のタイミングにおいて、情報表示器230の点灯確認が開始してから確認時間(ここでは5秒)が経過すると、7セグメント表示器230a〜230dの全点灯が終了して性能情報(ここでは現在の遊技区間の通常ベース値)の表示が開始される。その後は、表示切替時間(5秒)が経過する毎に、現在の遊技区間と過去の3つの遊技区間からなる4つの遊技区間の性能情報(通常ベース値)が順に表示されることになる。
このように、本変形例によれば、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態において、遊技の結果に影響を与える可動体(電動チューリップ123、大入賞口扉125D)を動作させるための各種駆動源(電動チューリップ開閉部213、大入賞口扉開閉部216)を初期動作させるようになっているため、パチンコ遊技機100の工場出荷時や遊技店での入れ替え時において、遊技の進行制御を行う主制御手段によって制御される駆動源の動作確認を容易に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させているとき(開始前状態中)には、状態確認表示器226を除く表示器130(第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、ラウンド数表示器225、状態表示器224)を非表示(非作動)の状態としているため、余計な処理負担を遊技制御部200に与えないようにすることができると共に、各種駆動源の動作確認に集中させることが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させているときに、各種駆動源の動作確認を促すための初期動作報知を行うようになっているため、各種駆動源の動作確認を行うタイミングであることをパチンコ遊技機100の動作確認を行う作業者(工員、遊技店員)に知らしめることができ、適切に動作確認を行わせることが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態であっても、設定変更モード(RAMクリア準備モード、設定確認モード)が終了した後に遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源を初期動作させるようになっているため、設定変更(RAMクリア、設定確認)を行いながら各種駆動源の動作確認を行うといった複雑なことせずに済み、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、設定変更モード(RAMクリア準備モード、設定確認モード)が終了した後に作動待機時間を経てから遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源の作動が開始されるようになっているため、設定変更(設定確認)が終了してから各種駆動源の動作確認を行うまでの時間的余裕を持たせることができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源の初期動作が設定変更モードの終了後であるか、RAMクリア準備モードの終了後であるか、設定確認モードの終了後であるかに拘らず、同一の初期動作報知を行うようになっているため、初期動作報知の制御を簡便なものにすることができ、パチンコ遊技機100の開発コストの低減(開発期間の短縮等)を図ることが可能となる。
また、本変形例によれば、大入賞口扉125Dを動作させるための各種駆動源を初期動作させているときは、大入賞口LEDを消灯したままとしているため、大入賞口LEDからの光によって大入賞口扉125Dの動作確認を行いにくくなるといった不都合を回避することができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の進行制御が行われる前の開始前状態において遊技の結果に影響を与える可動体を動作させるための各種駆動源の初期動作を行い、遊技の進行制御が行われる遊技可能状態において遊技の結果に影響を与えない可動役物115の初期動作を行うようになっているため、2種類の初期動作を順番に確認することができ、動作確認を適切に行うことが可能となる。
また、本変形例によれば、大入賞口扉125Dを動作させるための各種駆動源を初期動作させているときは、第1大入賞口125が開放しているにも拘らず開放中信号を出力しないようになっているため、余計な処理負担を遊技制御部200に与えないようにすることができると共に、パチンコ遊技機100から出力される情報を収集するホールコンピュータ等の情報収集装置が遊技の進行に応じない情報を収集してしまう等の不都合を回避することが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技機の電源ONから遊技の進行制御が開始されるまでは、情報表示器230に遊技機の性能情報(通常ベース値)が表示されない(性能情報の表示が規制される)ようになっているため、余計な処理負担を遊技制御部200に与えないようにすることが可能となる。
また、本変形例によれば、遊技の進行制御が開始された後に遊技機の性能情報(通常ベース値)が表示される(性能情報の表示が許容される)ようになっているため、遊技の進行制御が開始されているか否かの確認を行うことができると共に、性能情報が遊技に関するものであることを知らしめることが可能となる。
また、本変形例によれば、設定変更モード中やRAMクリア準備モード中や設定確認モード中において、現在の設定値が表示されている7セグメント表示器230d以外の7セグメント表示器230a〜230cにも性能情報を表示しないことで、現在の設定値を適切に報知することができ、遊技店側の利便性を確保することが可能となる。
また、本変形例によれば、各種駆動源の初期動作中において、情報表示器230に設定値や遊技機の性能情報を表示しないようになっているため、各種駆動源の初期動作の確認に対して遊技店の従業員の意識を集中させることができ、各種駆動源の故障を的確に判断することが可能となる。
〔変動演出パターンテーブル〕
図44および図45は、図27(b)の演出選択処理における変動演出パターン選択(S2813)において用いられる変動演出パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図44は低確率時短無遊技状態における大当たり用の変動演出パターンテーブルを示し、図45は低確率時短無遊技状態における小当たりおよびはずれ用の変動演出パターンテーブルを示す。
図44に示す大当たり用の変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図21を用いて設定される変動パターン「PA1」〜「PA6」、「PB1」〜「PB14」、および「PC1〜PC2」に対して、変動演出パターン「EA1」〜「EA6」、「EB1」〜「EB14」、および「EC1〜EC2」が1対1で対応付けられている。
また、図45に示す小当たりおよびはずれ用の変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図21を用いて設定される変動パターン「PD1〜PD2」および「PR1」〜「PR10」に対して、変動演出パターン「ES1〜ES2」および「ER1」〜「ER10」が1対1で対応付けられている。
ここで、変動演出とは、装飾図柄を変動表示させてから停止表示することによって、特別図柄抽選の判定結果(つまり、大当たりしたか否か)を演出的に報知するための演出である。
また、図示の変動演出パターンにおいては、「疑似連続回数」、「ノーマル」、「SPリーチ」、「SPSPリーチ」および「停止図柄」が設定されている。なお、図示のテーブルの各欄における「-」は、該当する演出が実行されないことを示す。
ここで、「疑似連続回数」は、疑似連続演出(疑似連)の回数である。この疑似連続演出は、特別図柄の一変動分の変動表示において、複数回分の装飾図柄の変動表示が行われているかのように見せる演出である。疑似連続演出においては、演出制御部300は、リーチ状態とする前に、装飾図柄を変動させた後、装飾図柄を一旦仮停止させ、その後再び装飾図柄の変動表示を開始させる。言い替えると、疑似連続演出においては、装飾図柄の変動開始後、設定された疑似連続回数だけ装飾図柄の仮停止と再変動とを繰り返した後、確定停止させることで、特別図柄の一変動分の変動表示を終える。ここで、仮停止とは、一見して装飾図柄が停止しているように見えるものの、実際には図柄がわずかに揺れ動いている疑似的な停止状態である。言い替えると、装飾図柄の仮停止は、遊技制御上は変動が継続しているものとして扱われる状態である。また、装飾図柄の確定停止とは、特別図柄の一変動分の変動表示において、停止図柄として確定させる状態をいう。なお、疑似連続演出においては、演出制御部300は、リーチ状態とした後に、再び装飾図柄の変動表示を開始させてもよい。さらに、疑似連続演出においては、演出制御部300は、装飾図柄を変動させた後、装飾図柄を仮停止させることなく、再び装飾図柄の変動表示を開始させてもよい。
図示の例においては、「疑似連続回数」が「‐」、「1」、「2」、「3」すなわち0回から3回の間で設定される。また、疑似連続回数は、大当たりすることを期待させる程度である期待度(信頼度)と関連付けて設定されている。すなわち、疑似連続回数が多いほど、期待度が高くなるように設定されている。
「ノーマル」は、リーチ演出の種別を示す。図示の例においては、リーチ演出の種別として、「N1」、「N2」、「N3」のいずれかが実行される。
「SPリーチ」は、SPリーチ演出の種別を示す。図示の例においては、SPリーチ演出の種別として、「SP1」、「SP2」、「SP3」のいずれかが実行される。また、「SP1」、「SP2」、「SP3」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「SPSPリーチ」とは、SPSPリーチ演出の種別を示す。図示の例においては、SPSPリーチ演出の種別として、「SPSP1」、「SPSP2」、「SPSP3」のいずれかが実行される。また、「SPSP1」、「SPSP2」、「SPSP3」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「停止図柄」とは、停止図柄として表示される装飾図柄の組み合わせを示す。図示の例においては、停止図柄の種別が、「777」、「666」、「444」、「RRR」、「5X5」などである。図示の例においては、停止図柄の種別は、大当たり種類に応じて設定される。例えば、大当たり後に低確率状態となる大当たりである低確率図柄Aおよび低確率図柄Bにおいては、偶数の停止図柄である「444」および「666」が設定される。また、大当たり後に高確率状態となる大当たりである高確率図柄Aおよび高確率図柄Cにおいては、奇数の停止図柄である「777」および「111」が設定される。
さて、演出制御部300は、図44に示すテーブルに基づいて、変動演出パターンを決定する。具体的には、演出制御部300は、図44に示すテーブルに基づいて、変動パターン選択処理(図13参照)にて設定される変動パターンに対応した変動演出パターンを選択する。
例えば、図44において、「大当たり図柄」が「高確率図柄A」であり、かつ変動パターンが「PB1」である場合、変動演出パターンとして「EB1」が選択される。そして、この変動演出パターン「EB1」においては、「疑似連続回数」は「‐」、すなわち疑似連続演出は実行されない。また、「ノーマル」として「N1」が実行され、「SPリーチ」として「SP1」が実行され、「SPSPリーチ」として「SPSP1」が実行される。
〔演出画像〕
図46は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、演出制御部300が画像表示部114に表示させる演出画像について説明する。
図46に示すように、演出制御部300が制御することにより、演出画像が画像表示部114に表示される。本実施形態においては、画像表示部114に表示される演出画像として、装飾図柄41、変動画像51、保留画像52、保留数表示55、小図柄56、ステージ画像61が含まれる。また、詳細は後述するが、画像表示部114には、停止時発光画像62、保留変化煽り画像63、移行画像64、SPリーチ画像65、SPSPリーチ画像66、ボタン操作画像67、ゾロ目発光画像68、復活画像69、復活発光画像70、右打ち画像71、復旧中画像72が表示されてもよい。
〔装飾図柄41〕
図46(1)に示すように、画像表示部114には3つの装飾図柄41が表示される。なお、装飾図柄41を構成する3つの図柄について、それぞれ個別に説明する場合は、左側に配置される図柄を「左装飾図柄41」、中央に配置される図柄を「中装飾図柄41」、右側に配置される図柄を「右装飾図柄41」と称することがある。また、左装飾図柄41および右装飾図柄41をまとめて説明する場合は、「左右の装飾図柄41」と称することがある。また、左装飾図柄41、中装飾図柄41、および右装飾図柄41をまとめて説明する場合には、「3つの装飾図柄41」と称することがある。さらに、数字が揃っている3つの装飾図柄41のことを、「ゾロ目の装飾図柄41」と称することがある。
本実施形態においては、装飾図柄41の表示態様として、数字などの文字に加えてキャラクタの画像などが表示された装飾性の高い表示態様(図46(1)参照)と、数字などの文字を主体として表示する装飾性の低い表示態様(図54(4)参照)とが存在する。ここで、装飾図柄41の表示態様は、遊技状態の変化あるいは演出の進行などに応じて切り替えられる。詳細は後述するが、例えば、装飾性の低い装飾図柄41は、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、および高確率時短遊技状態などにおいて表示され、装飾性の低い装飾図柄41はこれら以外の場合などにおいて表示される。
演出制御部300は、装飾図柄41の変動演出において、3つの装飾図柄41を例えば縦スクロール(下方向へのスクロール)にて変動表示させた後、先ず、左装飾図柄41(例えば数字の「0」)を仮停止させ、次に右装飾図柄41(例えば数字の「9」)を仮停止させ、次に中装飾図柄(例えば数字の「2」)を仮停止させる。このように全ての装飾図柄41が仮停止した状態を経て、最後に特別図柄の停止表示に応じて全ての装飾図柄41を確定停止させる。なお、図46(1)に示した、停止表示した装飾図柄41の組み合わせ「029」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。
〔変動画像51〕
図46(5)に示すように、画像表示部114には、特別図柄変動制御部233(図5等参照)により特別図柄が変動表示中(装飾図柄41の変動表示中)となっていることを示す変動画像51が表示される。つまり、変動画像51は、特別図柄の変動表示中に、特別図柄の変動表示に係わる画像として表示される。そして、変動画像51は、特別図柄の変動表示が開始されると変動画像51が表示される領域(図示の例では、画像表示部114の表示領域における左下隅)に表示され、その特別図柄が停止表示されると表示が消える。図示の例においては、変動画像51は、球形を有する。また、図示の例においては、変動画像51には、光沢画像51Aが表示されている。光沢画像51Aは、光沢を模した画像である。また、変動画像51が表示される領域には、変動台座が表示されている。
ここで、変動画像51の表示態様は、事前判定処理による事前判定結果に基づいて決定される。また、変動画像51は、事前判定処理による事前判定結果に基づいて、例えば色や模様や形状等(以下、「色など」と記載)の表示態様が変化し、大当たりの当選の期待度を報知または示唆する。例えば、変動画像51の色としては、白、点滅、青、黄、緑、赤、金が設定される場合に、この順番で後になるほど期待度がより高くなるように設定されてもよい。「点滅」とは、点滅しているように見える表示態様である。
〔保留画像52〕
図46(1)に示すように、画像表示部114には、RAM303(図3等参照)における今回の保留球に対応する記憶領域の情報に基づいて、保留画像52が表示される。つまり、保留画像52は、大当たり判定の権利が保留されていることを示す画像である。また、本実施形態では、画面における保留画像52の表示態様は、事前判定処理による事前判定結果に基づいて決定される。
保留画像52は、変動画像51よりも表示サイズが小さい。また、図示の例においては、保留画像52は、球形を有する。また、図示の例においては、保留画像52には、光沢画像52Aが表示されている。光沢画像52Aは、光沢を模した画像である。また、保留画像52が表示される領域には、保留台座が表示されている。変動画像51の変動台座と保留画像の保留台座とは、それぞれ異なる態様で表示される。
また、保留画像52は、事前判定処理による事前判定結果に基づいて、例えば色などの表示態様が変化し、大当たりの当選の期待度を報知または示唆する。さらに、事前判定処理による事前判定結果が大当たりの場合の方が、はずれの場合よりも、期待度が高い種別の色などが表示されるように設定されている。例えば、保留画像52の色としては、白、点滅、青、黄、緑、赤、金が設定される場合に、この順番で期待度がより高くなるように設定されてもよい。なお、以下では、また、以下では、白色である変動画像51の表示態様のこと、および白色である保留画像52の表示態様のことを、通常表示態様と称することがある。
ここで、上述のように、第1始動口121における入賞によって、最大で4つの保留が生じる。そのため、第1始動口121における入賞により、画像表示部114には、保留画像52が最大で4つ表示される。また、本実施形態では、複数の保留画像52は、変動画像51よりも右側の領域にて、変動画像51に近い位置から遠ざかる位置に向けて順に、すなわち左側から右側に向けて並べて表示される。
なお、詳細な説明は省略するが、第2始動口122における入賞によっても、最大で4つの保留が生じる。そのため、第2始動口122における入賞により、画像表示部114には、保留画像52が最大で4つ表示される。
また、本実施形態では、変動画像51および保留画像52は、基本的にそれぞれ同一または類似する形態によって構成される。ただし、変動画像51および保留画像52は、それぞれ異なる形態によって構成されてもよい。
また、以下の説明においては、最大で4つ表示される保留画像52について、変動画像51に近い順に、それぞれ「1番目の保留画像52」、「2番目の保留画像52」、「3番目の保留画像52」、「4番目の保留画像52」と称することがある。
〔保留数表示55〕
図46(1)に示すように、画像表示部114には、RAM303(図3等参照)における保留球に対応する記憶領域の情報に基づいて、保留数表示55が表示される。この保留数表示55は、保留数を示す画像である。ここで、上記の保留画像52は、第1始動口121および第2始動口122それぞれへの入賞についての保留数に応じて、画像表示部114に表示される数が変化する。
〔小図柄56〕
図46(1)に示すように、画像表示部114には、特別図柄変動制御部233(図5等参照)により第1始動口121または第2始動口122への入賞に基づいて特別図柄が変動表示中(装飾図柄41の変動表示中)であることを示す、小図柄56が表示される。この小図柄56は、演出制御部300に制御されて、特別図柄の変動表示および停止表示に伴い、変動表示されてから停止表示される。
図示の例においては、小図柄56は、各々上記装飾図柄41と対応する3つの画像であり、画像表示部114の画像表示領域における右側に表示される。この小図柄56は、装飾図柄41よりもサイズが小さい画像として表示される。また、上記のように、装飾図柄41は装飾性の高い表示態様で表示される場合と装飾性の低い表示態様で表示される場合とがあるが、小図柄56は、装飾性の低い表示態様でのみ表示される。ただし、装飾性の高い表示態様により小図柄56が表示されてもよい。
小図柄56は、第1始動口121または第2始動口122への入賞にともない特別図柄が変動表示中であることを示す態様で変動表示(例えば、縦スクロール)される。小図柄56においては、スクロール中に、数字画像が「1」から「9」まで1ずつ増加しながら表示された後に再び「1」から1ずつ増加する表示が、例えば、1周期0.9秒で繰り返し行われる。そして、小図柄56は、特別図柄が停止表示されると停止表示される。図示の例においては、停止表示した小図柄56が示す数字は、装飾図柄41が示す数字と一致する。さらに説明をすると、図46(1)の例においては、小図柄56として、装飾図柄41の「029」に対応する数字が表示される。
〔ステージ画像61〕
図46(1)に示すように、画像表示部114には、装飾図柄41などの背景として、ステージ画像61が表示される。このステージ画像61は、例えばパチンコ遊技機100の題材となったコンテンツ(アイドルやアニメキャラクタ等)に関する画像(舞台等)などである。図示の例では、ステージ画像61として、宇宙をテーマにした画像が表示されている。ステージ画像61は、例えば、一のステージにおける変動演出が予め定められた回数行われた場合に切り替わる。また、ステージ画像61は、例えば、特定の変動演出(例えばSPSPリーチ演出が行われる変動演出)が行われた場合に切り替わってもよい。さらに、ステージ画像61は、パチンコ遊技機100の遊技状態に応じて切り替わってもよい。
〔演出例〕
本実施形態においては、画像表示部114に演出画像が表示されているときに種々の演出が実行される。例えば、演出画像が表示されているときにおける演出には、動作演出が含まれる。また、詳細は後述するが、演出画像が表示されているときにおける演出には、シフト演出、拡大演出、発光演出、停止非表示演出、保留変化演出、増加表示演出、表示時動作演出、SP終了表示演出、昇格煽り演出、復活演出、復活非表示演出、仮停止煽り演出が含まれる。
〔動作演出〕
本実施形態においては、動作演出が実行される。動作演出とは、変動画像51または保留画像52を動作表示させる演出である。動作表示とは、変動画像51または保留画像52が動いているように遊技者に見せる表示である。本実施形態では、動作演出は、演出の進行に応じて実行される。より具体的には、動作演出は、変動演出の実行中に行われる。また、本実施形態の動作演出は、変動演出が実行されていないときにも行われる。動作演出を実行することにより、遊技者を変動画像51または保留画像52に着目させることができる。また、動作演出を実行することにより、変動画像51または保留画像52の表示態様が変化することを示唆することができる。
本実施形態では、動作演出として、回転演出、一部揺動演出、全体揺動演出および点滅演出が行われる。回転演出、一部揺動演出、全体揺動演出および点滅演出の具体的な演出内容については、後に詳述する。
〔変動演出例1〕
次に、図46乃至図49を参照しながら、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う装飾図柄41の変動演出(変動演出例1)について具体的に説明する。変動演出例1は、低確率時短無遊技状態における装飾図柄41の変動演出例である。また、変動演出例1では、二つの変動演出が行われる。
なお、図46乃至図49に示した二つの変動演出は、何れも、図45における「変動演出パターン」として「ER1」が選択された場合に実行される変動演出である。この「変動演出パターン」として「ER1」が選択された場合においては、「ノーマル」などの演出は実行されない。
図46(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄が停止表示されることに伴い、画像表示部114において装飾性の高い装飾図柄41が確定停止されているものとする。また、このとき、画像表示部114には、装飾図柄41、保留画像52、保留数表示55、小図柄56、およびステージ画像61が表示されている。1番目の保留画像52、2番目の保留画像52、3番目の保留画像52、および4番目の保留画像52は、何れも、通常表示態様により表示されている。また、このとき、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52、3番目の保留画像52、および4番目の保留画像52においては、何れも、光沢画像52Aが予め定められた初期位置に表示されている。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55は、第1始動口121への入賞についての保留数である「4」を示し、第2始動口122の保留数表示55は、第2始動口への入賞についての保留数である「0」を示す。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止されている。また、このとき、サブ第1保留表示器83は「4」表示になっている。
そして、第1始動口121への入賞についての保留数が減算され、次の特別図柄の変動表示が開始されると、図46(2)に示すように、小図柄56の変動表示が開始される。なお、図面において小図柄56が高速で変動表示(スクロール)していることを示す場合、判り易くするために、小図柄56を矢印(↓)によって表示する。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55は、「4」から「3」に切り替わる。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が開始される。また、このとき、サブ第1保留表示器83が「3」表示になる。
次に、図46(3)に示すように、シフト演出が開始される。また、このとき、保留画像52の回転演出が開始される。
シフト演出は、保留画像52を移動させる演出である。このシフト演出において、2番目の保留画像52、3番目の保留画像52、4番目の保留画像52は、それぞれ、1番目の保留画像52の表示位置、2番目の保留画像52の表示位置、3番目の保留画像52の表示位置に向かって移動する。また、シフト演出において、1番目の保留画像52は、変動画像51の表示位置に向かって移動する。
動作演出の一例としての回転演出は、変動画像51や保留画像52を回転させる演出である。回転演出において、変動画像51や保留画像52は、一定の速度により時計回り方向に回転し続ける。また、保留画像52の光沢画像52Aが初期位置に位置している状態から、回転演出が開始される。また、図示の例では、回転演出により、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52、3番目の保留画像52および4番目の保留画像52が同時に回転を開始している。
回転演出が開始されることにより、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52、3番目の保留画像52および4番目の保留画像52においては、何れも、光沢画像52Aが非初期位置に位置している。非初期位置とは、初期位置とは異なる位置である。また、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52、3番目の保留画像52および4番目の保留画像52においては、何れも、回転方向における光沢画像52Aの位置が揃っている。
次に、図46(4)に示すように、装飾図柄41の変動表示が開始される。また、このとき、拡大演出が開始される。
拡大演出は、保留画像52の表示サイズを拡大させる演出である。より具体的には、拡大演出は、1番目の保留画像52の表示サイズを変動画像51の表示サイズに拡大させる演出である。拡大演出において、1番目の保留画像52は、表示サイズが徐々に拡大される。
次に、拡大演出およびシフト演出が終了し、図46(5)に示すように、変動画像51、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52が表示される。また、このとき、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52A、2番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび3番目の保留画像52の光沢画像52Aは、何れも、半回転位置に位置している。半回転位置とは、変動画像51の光沢画像51Aまたは保留画像52の光沢画像52Aが初期位置から時計回り方向に半回転したときの位置である。半回転位置は、非初期位置の一例である。また、このとき、装飾図柄41が高速で変動表示される。なお、図面において装飾図柄41が高速で変動表示(スクロール)していることを示す場合、判り易くするために、装飾図柄41を矢印(↓)によって表示する。
次に、図46(6)に示すように、左装飾図柄41は、低速でスクロールした後に、変動表示の開始まで確定停止されていた位置で仮停止する。なお、図面において装飾図柄41が仮停止していることを表す場合、判り易くするために、装飾図柄41の周囲にダブルコーテーションマークと同様な表示を用いて表現する。また、このとき、左装飾図柄41を用いた発光演出が行われる。
発光演出とは、パチンコ遊技機100に設けられている特定の発光体を発光させる演出である。特定の発光体としては、例えば、画像表示部114の表示画面、可動役物115、盤ランプ116等が挙げられる。画像表示部114を用いて発光演出を実現する場合、発光演出とは、発光しているように遊技者に見せる画像を画像表示部114に表示することである。言い換えると、発光演出とは、光を模した画像を画像表示部114に表示することである。図示の例では、発光演出において、左装飾図柄41(数字の「7」)の表示領域の周囲に、停止時発光画像62が表示される。停止時発光画像62は、装飾図柄41が仮停止または確定停止する際に発光しているように遊技者に見せるための画像である。停止時発光画像62は、例えば、光を模した画像である。また、停止時発光画像62は、例えば、0.5秒間表示された後、非表示になる。すなわち、停止時発光画像62を用いた発光演出の実行時間は、0.5秒間である。停止時発光画像62は、何れの色により表示されてもよい。また、停止時発光画像62は、装飾図柄41が表示されている領域の全体または一部に表示されてもよい。
また、左装飾図柄41が仮停止したとき、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52A、2番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび3番目の保留画像52の光沢画像52Aは、何れも初期位置に位置している。
次に、図47(7)に示すように、右装飾図柄41は、低速でスクロールした後に、変動表示の開始まで確定停止されていた位置で仮停止する。このとき、右装飾図柄41を用いた発光演出が行われる。図示の例では、発光演出において、右装飾図柄41(数字の「8」)の表示領域の周囲に停止時発光画像62が表示される。また、このとき、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52A、2番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび3番目の保留画像52の光沢画像52Aは、何れも、半回転位置に位置する。
次に、図47(8)に示すように、中装飾図柄41は、低速でスクロールした後に、変動表示の開始まで確定停止されていた位置で仮停止する。このとき、中装飾図柄41を用いた発光演出が行われる。図示の例では、発光演出において、中装飾図柄41(数字の「5」)の表示領域の周囲に停止時発光画像62が表示される。また、このとき、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52A、2番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび3番目の保留画像52の光沢画像52Aは、何れも、初期位置に位置する。
次に、図47(9)に示すように、3つの装飾図柄41が所定時間(例えば0.5秒)仮停止を継続した後、特別図柄の停止表示にともない、3つの装飾図柄41が確定停止する。ここで、図47(9)に示した停止表示した装飾図柄41の組み合わせ「758」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の停止表示にともない、小図柄56も停止表示される。このとき、小図柄56の組み合わせ「758」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、このとき、変動画像51、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52の何れの回転演出も継続して行われている。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止される。
次に、図47(10)に示すように、停止非表示演出が開始される。
停止非表示演出とは、特別図柄の停止表示にともない変動画像51を非表示にする演出である。この停止非表示演出は、変動画像51を消滅する消滅演出としても捉えられる。停止非表示演出においては、不透明である表示態様により表示されていた変動画像51の透過度が徐々に高くなり、その後、この変動画像51が非表示になる。図示の例では、変動画像51が半透明である表示態様により表示されている。なお、装飾図柄41は、確定停止の前と、確定停止の後とでは、透過度が変化していない。
また、停止非表示演出が開始されたとき、変動画像51、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52の何れの回転演出も継続して行われている。このとき、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52A、2番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび3番目の保留画像52の光沢画像52Aは、何れも、半回転位置に位置している。
次に、停止非表示演出が終了し、図47(11)に示すように、変動画像51は非表示になっている。ここで、変動画像51が非表示になることに伴い、変動画像51の回転演出が終了する。また、このとき、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52の何れの回転演出も継続して行われている。このとき、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52においては、何れの光沢画像52Aも非初期位置に位置している。
次に、図47(12)に示すように、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52の何れの回転演出も中断される。また、このとき、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52として、何れも、光沢画像52Aが初期位置に位置している保留画像52が表示される。より具体的には、回転演出が中断されるときには、この中断の直前までの保留画像52における光沢画像52Aの位置に関わらず、光沢画像52Aが初期位置に位置している保留画像52が表示される。
次に、第1始動口121への入賞についての保留数が減算され、次の特別図柄の変動表示が開始されると、図48(13)に示すように、小図柄56の変動表示が開始される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55は、「3」から「2」に切り替わる。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が開始される。また、このとき、サブ第1保留表示器83が「2」表示になる。
次に、図48(14)に示すように、シフト演出が開始される。また、このとき、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52の回転演出が再開される。
次に、拡大演出が行われ、またシフト演出が終了し、図48(15)に示すように、変動画像51、1番目の保留画像52および2番目の保留画像52が表示される。また、このとき、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび2番目の保留画像52の光沢画像52Aは、何れも、半回転位置に位置している。また、装飾図柄41の変動表示が開始されている。
次に、図48(16)に示すように、2番目の保留画像52を用いた保留変化演出が開始される。
保留変化演出は、変動画像51の表示態様または保留画像52の表示態様を変化させることによって、事前判定処理による事前判定結果に基づいて、大当たりの当選の期待度を報知または示唆する演出である。保留変化演出は、変動画像51の光沢画像51Aや保留画像52の光沢画像52Aが初期位置に位置しているときに開始される。また、保留変化演出には、保留変化煽り画像63が表示されることが含まれる。保留変化煽り画像63は、変動画像51の表示態様または保留画像52の表示態様が変化するか否かを煽る画像である。
また、2番目の保留画像52を用いた保留変化演出が開始されたとき、変動画像51、1番目の保留画像52および2番目の保留画像52の何れの回転演出も継続して行われている。
次に、保留変化演出が終了し、図48(17)に示すように、2番目の保留画像52が青色により表示される。この2番目の保留画像52には、光沢画像52Aおよびオーラ画像52Bが表示されている。オーラ画像52Bは、オーラを模した画像である。また、このとき、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび2番目の保留画像52の光沢画像52Aは、何れも初期位置に位置している。また、このとき、2番目の保留画像52のオーラ画像52Bは、予め定められた初期位置に位置している。また、このとき、一部揺動演出が開始される。
動作演出の一例としての一部揺動演出は、変動画像51の一部または保留画像52の一部を揺動させる演出である。図示の例では、一部揺動演出において、2番目の保留画像52のオーラ画像52Bが、左右に揺動し続ける。また、一部揺動演出は、オーラ画像52Bが初期位置に位置している状態から開始される。一部揺動演出が開始されると、オーラ画像52Bは、まず、右側に揺れ始める。
次に、図48(18)に示すように、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび2番目の保留画像52の光沢画像52Aは、何れも、回転方向における位置が揃っている。また、2番目の保留画像52のオーラ画像52Bは、右傾斜位置に位置している。右傾斜位置とは、対象の画像(図示の例ではオーラ画像52B)が初期位置よりも右側に傾斜した位置である。
次に、第1始動口121に遊技球が入賞し、第1始動口121への入賞についての保留数が加算されると、図49(19)に示すように、第1始動口121の保留数表示55は、「2」から「3」に切り替わる。また、このとき、増加表示演出および表示時動作演出が開始される。また、このとき、サブ第1保留表示器83が「3」表示になる。
増加表示演出は、保留数の増加に伴い保留画像52を新たに表示させる演出である。増加表示演出においては、保留画像52は、透過度が高い表示態様から、徐々に透過度の低い表示態様に変化した後に、不透明である表示態様により表示される。図示の例では、3番目の保留画像52が半透明である表示態様により表示されている。
表示時動作演出は、保留画像52が新たに表示される際にこの保留画像52を動作させる演出である。図示の例では、表示時動作演出において、3番目の保留画像52が、3番目の保留画像52に対応する保留台座よりも下側から上側に向かって移動する。
また、増加表示演出および表示時動作演出が開始されたとき、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび2番目の保留画像52の光沢画像52Aは、何れも、回転方向における位置が揃っている。また、2番目の保留画像52のオーラ画像52Bは、左傾斜位置に位置している。左傾斜位置とは、対象の画像(図示の例ではオーラ画像52B)が初期位置よりも左側に傾斜した位置である。
次に、増加表示演出が終了し、図49(20)に示すように、3番目の保留画像52が不透明である表示態様により表示される。また、このとき、表示時動作演出が終了し、3番目の保留画像52は、3番目の保留画像52に対応する保留台座上に表示される。また、このとき、3番目の保留画像52の回転演出が開始される。また、このとき、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52A、2番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび3番目の保留画像52の光沢画像52Aは、何れも、回転方向における位置が揃っている。また、2番目の保留画像52のオーラ画像52Bは、初期位置に位置している。一方で、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび2番目の保留画像52の光沢画像52Aは、何れも、初期位置まで到達していない。すなわち、変動画像51や保留画像52が一回転するよりも前に、オーラ画像52Bが左右方向に一往復する動作が完了している。
次に、図49(21)に示すように、3つの装飾図柄41が仮停止する。このとき、左装飾図柄41の表示領域の周囲、中装飾図柄41の表示領域の周囲および右装飾図柄41の表示領域の周囲には、それぞれ、停止時発光画像62が表示される。また、このとき、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52A、2番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび3番目の保留画像52の光沢画像52Aは、何れも初期位置に位置している。また、このとき、2番目の保留画像52のオーラ画像52Bは、非初期位置に位置している。
そして、特別図柄の停止表示にともない、図49(22)に示すように、3つの装飾図柄41が確定停止する。ここで、図49(22)に示した停止表示した装飾図柄41の組み合わせ「412」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の停止表示にともない、小図柄56も停止表示される。このとき、小図柄56の組み合わせ「412」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、このとき、変動画像51、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52の何れの回転演出も継続して行われている。また、このとき、2番目の保留画像52の一部揺動演出が継続して行われている。また、このとき、オーラ画像52Bは左傾斜位置に位置している。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止される。
図50および図51は、変動演出例1における各演出の説明図である。なお、図50に示した各演出の説明は、図46(1)乃至図47(12)に対応している。また、図51に示した各演出の説明は、図48(13)乃至図49(22)に対応している。
図50に示すように、変動演出例1の時点(T1)において、第1始動口121への入賞についての保留数が「4」から「3」に減算され、特別図柄の変動表示が開始される。
その後、時点(T2)において、サブ第1変動表示器81での変動表示および小図柄56の変動表示が開始される。また、サブ第1保留表示器83が「4」表示から「3」表示になる。また、第1始動口121の保留数表示55は、「4」から「3」に切り替わる。
その後、時点(T3)において、シフト演出が開始される。また、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52、3番目の保留画像52および4番目の保留画像52の回転演出が開始される。
その後、時点(T4)において、装飾図柄41の変動表示が開始される。また、拡大演出が開始される。
その後、時点(T5)において、シフト演出および拡大演出が終了する。
その後、時点(T6)において、左装飾図柄41を用いた発光演出が開始される。また、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52A、2番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび3番目の保留画像52の光沢画像52Aが初期位置に到達する。ここで、時点(T3)から時点(T6)までの時間P1は、変動画像51や保留画像52の回転演出における回転の周期である。すなわち、変動画像51や保留画像52は、回転演出において、時間P1で一回転する動作を繰り返し行う。時間P1は、例えば、2秒である。
その後、時点(T7)において、左装飾図柄41を用いた発光演出が終了する。ここで、時点(T6)から時点(T7)までの時間P2は、発光演出の実行時間である。時間P2は、例えば、1秒である。すなわち、発光演出の実行時間である時間P2は、回転演出における回転の周期である時間P1よりも短い。
その後、時点(T8)において、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52A、2番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび3番目の保留画像52の光沢画像52Aが初期位置に到達する。ここで、時点(T6)から時点(T8)までの時間P3は、変動画像51や保留画像52の回転演出における回転の周期である。この時間P3は時間P1と同じ時間である。
その後、時点(T9)において、特別図柄が停止表示される。
その後、時点(T10)において、装飾図柄41が確定停止する。また、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、小図柄56が停止表示される。
その後、時点(T11)において、停止非表示演出が開始される。
その後、時点(T12)において、変動画像51の回転演出が終了する。また、停止非表示演出が終了する。
その後、時点(T13)において、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52の回転演出が中断する。ここで、時点(T10)から時点(T11)までの時間P4は、時点(T11)から時点(T12)までの時間P5よりも短い。また、時間P4は、時点(T12)から時点(T13)までの時間T6よりも短い。さらに、時間P5は、時間P6よりも長い。
次に、図51に示すように、時点(T14)において、第1始動口121への入賞についての保留数が「3」から「2」に減算され、次の特別図柄の変動表示が開始される。
その後、時点(T15)において、サブ第1変動表示器81での変動表示および小図柄56の変動表示が開始される。また、サブ第1保留表示器83が「3」表示から「2」表示になる。また、第1始動口121の保留数表示55は、「3」から「2」に切り替わる。
その後、時点(T16)において、シフト演出が開始される。また、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52の回転演出が再開される。
その後、時点(T17)において、装飾図柄41の変動表示が開始される。
その後、時点(T18)において、シフト演出が終了する。
その後、時点(T19)において、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび2番目の保留画像52の光沢画像52Aが初期位置に位置する。また、保留変化演出が開始される。
その後、時点(T20)において、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび2番目の保留画像52の光沢画像52Aが初期位置に到達する。また、保留変化演出が終了する。また、2番目の保留画像52のオーラ画像52Bの一部揺動演出が開始される。
その後、時点(T21)において、第1始動口121への入賞についての保留数が「2」から「3」に加算される。
その後、時点(T22)において、サブ第1保留表示器83が「2」表示から「3」表示になる。また、第1始動口121の保留数表示55は、「2」から「3」に切り替わる。また、増加表示演出が開始される。また、表示時動作演出が開始される。
その後、時点(T23)において、増加表示演出および表示時動作演出が終了する。また、3番目の保留画像52の回転演出が開始される。また、2番目の保留画像52のオーラ画像52Bが初期位置に到達する。ここで、時点(T20)から時点(T23)までの時間P7は、一部揺動演出におけるオーラ画像52Bの揺動の周期である。時間P7は、例えば、1.5秒である。すなわち、時間P7は、時間P1よりも短い。言い換えると、一部揺動演出におけるオーラ画像52Bの揺動の周期は、変動画像51や保留画像52の回転演出における回転の周期よりも短い。また、時点(T22)から時点(T23)までの時間P8は、時間P5よりも短い。すなわち、増加表示演出が開始されてから終了するまでの時間は、停止非表示演出が開始されてから終了するまでの時間よりも短い。
その後、時点(T24)において、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52A、2番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび3番目の保留画像52の光沢画像52Aが初期位置に到達する。ここで、時点(T23)から時点(T24)までの時間P9は、時間P1よりも短い。すなわち、3番目の保留画像52の回転演出が開始されてからこの3番目の保留画像52の光沢画像52Aが初期位置に到達するまでの時間は、保留画像52の回転演出における回転の周期よりも短い。
その後、時点(T25)において、特別図柄が停止表示される。
その後、時点(T26)において、装飾図柄41が確定停止する。また、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、小図柄56が停止表示される。
なお、本実施形態では、演出制御部300は、保留数が減少した場合に、保留数表示55の表示内容を更新した後にシフト演出を開始しているが、これに限定されない。
演出制御部300は、例えば、保留数が減少した場合に、保留数表示55の表示内容を更新するときにシフト演出を開始してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300は、小図柄56の変動表示を開始した後に、シフト演出を開始しているが、これに限定されない。
演出制御部300は、例えば、小図柄56の変動表示を開始するときにシフト演出を開始してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300は、シフト演出を開始した後に装飾図柄41の変動表示を開始しているが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、装飾図柄41の変動表示の開始以降に、シフト演出を開始してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300は、サブ第1変動表示器81での変動表示を開始した後にシフト演出を開始しているが、これに限定されない。
演出制御部300は、例えば、サブ第1変動表示器81での変動表示を開始するときにシフト演出を開始してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300は、装飾図柄41を停止表示した後にシフト演出を開始しているが、これに限定されない。
演出制御部300は、例えば、装飾図柄41を停止表示するときにシフト演出を開始してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、シフト演出を開始するときに動作演出を開始しているが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、シフト演出を開始する前に動作演出を開始してもよい。また、シフト演出を開始した後に動作演出を開始してもよい。また、シフト演出を終了するときに動作演出を開始してもよい。さらに、シフト演出を終了した後に動作演出を開始してもよい。
以上の通り、本実施形態では、演出制御部300は、保留数表示55の表示内容を更新する以降でシフト演出を開始する。言い換えると、演出制御部300は、RAM203に記憶されている保留記憶の減少に応じた保留数表示55の表示態様の変化以降で保留画像52の移動表示を開始する。ここで、保留画像52は、第1保留表示として捉えられる。また、保留数表示55は、第2保留表示として捉えられる。
保留画像52を用いた演出が行われる場合、遊技者が保留画像52に着目しやすくなるため、遊技者は、保留画像52の移動表示が開始されることにより保留数の変化を認識する場合がある。この場合において、保留画像52の移動表示が開始されても保留数表示55の表示態様が変化していない場合、遊技者が正確な保留数を把握できなくなるおそれがある。そこで、本実施形態では、保留数表示55の表示態様の変化以降で保留画像52の移動表示を開始することで、遊技者が正確な保留数を把握できなくなることを抑制している。
また、本実施形態では、演出制御部300は、装飾図柄41が仮停止した後に変動画像51の動作表示を終了させる。この場合、装飾図柄41が仮停止する前であっても変動画像51の動作表示が終了することにより変動演出が終了したと遊技者が誤認することを抑制できる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、特定図柄の変動表示の開始以降に、情報表示の移動表示を開始する。ここで、特定図柄としては、例えば、装飾図柄41や小図柄56などが挙げられる。また、情報表示としては、例えば、変動画像51や保留画像52などが挙げられる。また、情報表示の移動表示には、保留画像52の表示領域への保留画像52の移動表示のみならず、変動画像51の表示領域への保留画像52の移動表示も含まれる。
この場合、特定図柄の変動表示が開始される前であっても情報表示の移動表示が開始されることにより変動演出が開始されたと遊技者が誤認することを抑制できる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、特殊図柄のサイクル表示の開始以降に、保留画像52の移動表示を開始可能である。ここで、特殊図柄としては、例えば、サブ第1変動表示器81などが挙げられる。この場合、特殊図柄のサイクル表示が開始される前であっても保留画像52の移動表示が開始されることにより特別図柄の変動表示が開始されたと遊技者が誤認することを抑制できる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、特別図柄のサイクル表示が開始された後に、保留画像52の移動表示を開始する。この場合、特別図柄のサイクル表示が開始される前であっても保留画像52の移動表示が開始されることにより特別図柄の変動表示が開始されたと遊技者が誤認することを抑制できる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、装飾図柄41の停止表示以降から情報表示の移動表示を開始する。この場合、装飾図柄41の停止表示前であっても情報表示の移動表示が開始されることにより変動演出が終了したと遊技者が誤認することを抑制できる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、保留画像52を所定の周期で動作表示させることが可能である。
保留画像52が動作表示する場合、保留画像52を用いた演出の興趣を向上させることができる一方、保留変化演出における動作表示とは異なる保留画像52の動作表示が行われた場合であっても、保留変化演出が行われたと遊技者が誤認するおそれがある。そこで、本実施形態では、保留画像52を所定の周期で動作表示させることにより、この所定の周期による動作表示が保留変化演出であると遊技者に誤認させることを抑制している。さらに、保留画像52を用いた保留変化演出が行われる可能性があることを示唆し、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、保留画像52を所定の周期で動作表示させる。一方、保留数表示55の表示態様を変化させた後、保留数表示55の動作表示は実行しない。この場合、保留数表示55の動作表示が行われることにより遊技者が保留数を正確に把握できなくなることを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、例えば、1番目の保留画像52を所定の周期で動作表示させる第1動作表示と、2番目の保留画像52を所定の周期で動作表示させる第2動作表示とを実行可能である。そして、第1動作表示と第2動作表示とを同期させて表示させることが可能である。ここで、1番目の保留画像52は、第1情報表示として捉えられる。また、2番目の保留画像52は、第2情報表示として捉えられる。
この場合、第1動作表示と第2動作表示とが同期せずに表示される場合に比べて、同期して表示された保留画像52の見栄えが良くなり、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、保留画像52の追加表示を開始する際に、保留画像52を第1動作態様により表示させる。第1動作態様とは、例えば、表示時動作演出における保留画像52の動作態様である。そして、演出制御部300は、保留画像52を、第1動作態様により表示させた後、所定の周期で動作表示する第2動作態様により表示可能である。第2動作態様は、例えば、動作演出における保留画像52の動作態様である。
この場合、保留画像52が追加表示されたことを遊技者に気付きやすくさせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、保留画像52の追加表示を開始する際に、保留画像52を第1表示態様により表示させる。第1表示態様は、例えば、増加表示演出の実行中における保留画像52の表示態様である。そして、演出制御部300は、保留画像52を、第1表示態様により表示させた後、第2表示態様により所定の周期で動作表示させることが可能である。第2表示態様は、増加表示演出の終了後における保留画像52の表示態様である。
この場合、保留画像52が追加表示されたことを遊技者に気付きやすくさせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、特別図柄の停止表示以降に、変動画像51を非表示にした状態で、保留画像52の所定の周期での動作表示を中断させることが可能である。この場合、保留画像52の所定の周期での動作表示が行われているか否かによって特別図柄が変動表示されているか否かを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、演出制御部300は、例えば、特別図柄の停止表示以降に、保留画像52の所定の周期での動作表示を中断させた状態で、変動画像51を非表示にしてもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300は、装飾図柄41を停止表示させてから次の変動表示を開始するまでの間に保留画像52の動作表示を実行し、次の変動表示の開始以降にも保留画像52の動作表示を実行可能である。装飾図柄41の停止表示としては、例えば、装飾図柄41の仮停止表示や、装飾図柄41の確定停止表示などが挙げられる。
この場合、装飾図柄41の変動表示が行われていないときであっても遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、変動画像51の所定の周期での動作表示が終了する際に変動画像51の透過度を変化させる態様で表示可能である。この場合、変動画像51の動作表示が終了することに対する違和感を遊技者に与えにくくして、変動画像51の動作表示を自然に終了することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、演出制御部300は、装飾図柄41を仮停止させた後に、変動画像51の所定の周期での動作表示を終了してから変動画像51の透過度を変化させてもよい。また、装飾図柄41を仮停止させた後に、変動画像51の透過度を変化させてから変動画像51の所定の周期での動作表示を終了してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300は、装飾図柄41の停止表示以降に、変動画像51の所定の周期での動作表示を実行している状態で、変動画像51の透過度を変化させてから変動画像51を非表示にすることが可能である。
この場合、変動画像51が非表示になることに対する違和感を遊技者に与えにくくして、変動画像51を自然に非表示にすることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、保留画像52を第1態様から第2態様へと所定の周期で動作表示させることが可能であり、保留画像52の移動表示が開始された後、第1態様から動作表示を開始させることが可能である。第1態様は、例えば、保留画像52における光沢画像52Aの初期位置である。また、第2態様は、例えば、保留画像52における光沢画像52Aの半回転位置である。
この場合、特別図柄の変動表示が開始されたことを遊技者に認識させやすくなり、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、第1表示態様の保留画像52を第1周期で動作表示させてから、第2表示態様の保留画像52を第1周期とは異なる第2周期で動作表示させることが可能である。第1表示態様は、例えば、通常表示態様である。第2表示態様は、例えば、青色の表示態様である。
この場合、第1表示態様の保留画像52と第2表示態様の保留画像52とを遊技者に区別させやすくすることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、保留画像52の動作表示における動作の周期と、装飾図柄41を用いた発光演出の実行時間とは異なる。
この場合、保留画像52の動作表示と発光演出とを遊技者に区別させやすくなるため、多様な演出の実現が可能になり、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、保留画像52を第1周期で動作表示させることが可能であり、小図柄56を第2周期で切り替えて表示させる切替表示を実行可能である。そして、第1周期と第2周期とは異なる時間である。
この場合、保留画像52の動作表示と小図柄56の切替表示とが連動していると遊技者が誤認することが抑制され、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、サブ第1変動表示器81を第1周期でサイクル表示させてから停止表示させ、保留画像52を第2周期で動作表示させることが可能である。そして、第1周期と第2周期とは異なる時間である。サイクル表示とは、例えば、点滅表示である。
この場合、サブ第1変動表示器81のサイクル表示と保留画像52の動作表示とが連動していると遊技者が誤認することが抑制され、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、装飾図柄41を、変動表示において第1方向に移動表示させることが可能であり、保留画像52を第2方向に移動表示させることが可能である。第1方向は、例えば、装飾図柄41が変動する方向である。第2方向は、保留画像52が動作演出において動作する方向である。そして、第2方向は、第1方向とは異なる方向である。
この場合、装飾図柄41の移動表示と保留画像52の移動表示とを遊技者に区別させやすくすることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
〔変動演出例2〕
図52および図53は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図52および図53を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例2)を説明する。変動演出例2は、図45における「変動演出パターン」として「ER3」が選択された場合に実行される変動演出である。この「変動演出パターン」として「ER3」が選択された場合においては、「ノーマル」として「N1」が実行される。また、以下の説明においては、変動演出例1と相違する点を主に説明し、変動演出例1と一致する点については説明を省略することがある。
演出制御部300によって、1つ前の特別図柄が停止表示されることに伴い、図52(1)に示すように、装飾図柄41が確定停止されている。また、このとき、小図柄56が停止表示されている。また、このとき、1番目の保留画像52の光沢画像52Aおよびオーラ画像52Bと、2番目の保留画像52の光沢画像52Aは、何れも初期位置に位置している。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55は、第1始動口121への入賞についての保留数である「2」を示す。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止されている。また、このとき、サブ第1保留表示器83は「2」表示になっている。
次に、第1始動口121への入賞についての保留数が減算され、次の特別図柄の変動表示が開始されると、図52(2)に示すように、小図柄56の変動表示が開始される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55は、「2」から「1」に切り替わる。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が開始される。また、このとき、サブ第1保留表示器83は「1」表示になる。
次に、図52(3)に示すように、シフト演出が開始される。また、このとき、1番目の保留画像52および2番目の保留画像52の回転演出が開始される。また、このとき、1番目の保留画像52の一部揺動演出が開始される。
次に、シフト演出が終了し、図52(4)に示すように、変動画像51および1番目の保留画像52が表示される。また、このとき、装飾図柄41が高速で変動表示される。
次に、図52(5)に示すように、左装飾図柄41である数字の「4」が仮停止する。このとき、左装飾図柄41の表示領域の周囲に停止時発光画像62が表示される。
次に、図52(6)に示すように、リーチ演出が開始される。より具体的には、右装飾図柄41である数字の「4」が仮停止し、リーチ状態になる。また、このとき、右装飾図柄41の表示領域の周囲に停止時発光画像62が表示される。また、このとき、変動画像51および保留画像52の回転演出が継続して行われている。また、このとき、変動画像51の一部揺動演出が継続して行われている。
次に、図53(7)に示すように、中装飾図柄41である数字の「5」が仮停止する。このとき、中装飾図柄41の表示領域の周囲に停止時発光画像62が表示される。
そして、特別図柄の停止表示にともない、図53(8)に示すように、3つの装飾図柄41が確定停止する。ここで、図53(8)に示した停止表示した装飾図柄41の組み合わせ「454」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の停止表示にともない、小図柄56も停止表示される。このとき、小図柄56の組み合わせ「454」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、このとき、変動画像51および保留画像52の回転演出が継続して行われている。また、このとき、変動画像51の一部揺動演出が継続して行われている。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。
以上の通り、本実施形態では、演出制御部300は、RAM203に記憶されている保留記憶の数が一つの場合に、第1領域に保留数表示55を表示させ、第1領域とは異なる第2領域に保留画像52を表示させる。さらに、RAM203に記憶されている保留記憶の数が複数の場合に、第1領域に保留数表示55を表示させ、第1領域とは異なる第3領域に保留画像52を表示させる。ここで、第1領域は、例えば、第1始動口121の保留数表示55の表示領域である。第2領域は、例えば、1番目の保留画像52の表示領域である。第3領域は、例えば、2番目の保留画像52の表示領域である。
この場合、広い表示領域を用いて保留画像52を用いた演出を実現するとともに、遊技者に保留数を把握させやすくすることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
〔変動演出例3〕
図54および図55は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図54および図55を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例3)を説明する。変動演出例3は、図45における「変動演出パターン」として「ER4」が選択された場合に実行される変動演出である。この「変動演出パターン」として「ER4」が選択された場合においては、「ノーマル」として「N2」が実行され、「SPリーチ」として「SP1」が実行され、「SPSPリーチ」として「SPSP1」が実行される。また、以下の説明においては、上記の各変動演出例と相違する点を主に説明し、上記の各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、この変動演出例3においては、変動演出例2において図52(1)乃至図52(6)を参照しながら説明した演出と同じ演出が行われる。すなわち、特別図柄の変動表示が開始され、変動画像51および保留画像52の動作演出が開始された後、リーチ演出が開始される。この場合、図54(1)に示すように、左装飾図柄41である数字の「4」および右装飾図柄41である数字の「4」が仮停止している。
次に、図54(2)に示すように、移行画像64が表示される。また、このとき、SP開始非表示演出が開始される。
移行画像64は、SPリーチ演出が実行されることやSPリーチ演出が終了することを報知または示唆する画像である。ここで、この移行画像64としては、所定の画像が表示されるが、画像表示部114における画像表示領域の全体に表示される単色画像でもよい。例えば、画像表示部114に移行画像64として白色画像を表示することで、所謂ホワイトアウトを実行してもよい。また、画像表示部114に移行画像64として黒色画像を表示することで、所謂ブラックアウトを実行してもよい。
SP開始非表示演出は、SPリーチ演出が開始される際に変動画像51や保留画像52を非表示にする演出である。SP開始非表示演出においては、不透明である表示態様により表示されていた変動画像51や保留画像52の透過度が徐々に高くなり、その後、これらの変動画像51や保留画像52が非表示になる。図示の例では、SP開始非表示演出において、変動画像51および保留画像52が半透明である表示態様により表示されている。
また、移行画像64が表示されたとき、装飾図柄41が非表示になっている。また、このとき、変動画像51の光沢画像51Aおよび保留画像52の光沢画像52Aは、何れも半回転位置に位置している。また、このとき、変動画像51および保留画像52の動作演出が継続して行われている。
次に、SP開始非表示演出が終了し、図54(3)に示すように、変動画像51および保留画像52が非表示になる。これに伴い、変動画像51の回転演出および一部揺動演出と、保留画像52の回転演出とが終了する。
次に、図54(4)に示すように、SPリーチ演出が開始される。このとき、SP画像65が表示される。
SP画像65は、SPリーチ演出が実行されていることを示す画像である。このSP画像65は、例えば、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタがミニゲームを行う動画像である。
SPリーチ演出が開始されたとき、左右の装飾図柄41は、画像表示部114における画像表示領域の隅(左上の隅および右上の隅)に移動する。この左右の装飾図柄41は、SPリーチ演出が開始される前(図54(1)参照)に表示されていた装飾図柄41に比べて、表示サイズが小さく、且つ装飾性の低い表示態様になる。
次に、図54(5)に示すように、SPSPリーチ演出が開始される。このとき、SPSP画像66が表示される。
SPSP画像66は、SPSPリーチ演出が実行されていることを示す画像である。このSPSP画像66は、例えば、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタが闘う動画像である。
次に、図54(6)に示すように、中装飾図柄41である数字の「5」が仮停止する。このとき、中装飾図柄41は、装飾性の低い表示態様で且つ左右の装飾図柄41よりも大きい表示サイズにより表示される。
次に、図55(7)に示すように、移行画像64が表示される。また、このとき、SP終了表示演出が開始される。
SP終了表示演出は、SPリーチ演出(SPSPリーチ演出)が終了する際に変動画像51や保留画像52を表示させる演出である。SP終了表示演出においては、非表示になっていた変動画像51や保留画像52が、透過度が高い表示態様から、徐々に透過度の低い表示態様に変化した後に、不透明である表示態様により表示される。図示の例では、SP終了表示演出において、変動画像51および保留画像52が半透明である表示態様により表示されている。
SP終了表示演出が開始されたとき、変動画像51の光沢画像51Aおよびオーラ画像51Bと、保留画像52の光沢画像52Aとは、何れも初期位置に位置している。また、このとき、変動画像51の回転演出および一部揺動演出と、保留画像52の回転演出とが開始される。
次に、SP終了表示演出が終了し、図55(8)に示すように、変動画像51および保留画像52が不透明である表示態様により表示される。
次に、図55(9)に示すように、装飾性の高い3つの装飾図柄41が仮停止する。
そして、特別図柄の停止表示にともない、図55(10)に示すように、3つの装飾図柄41が確定停止する。ここで、図55(10)に示した停止表示した装飾図柄41の組み合わせ「454」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の停止表示にともない、小図柄56も停止表示される。このとき、小図柄56の組み合わせ「454」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、このとき、変動画像51の回転演出および一部揺動演出と、保留画像52の回転演出とが継続して行われている。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。
以上の通り、本実施形態では、演出制御部300は、特定演出において、特別演出を実行する場合に情報表示を非表示にする。また、特定演出において、特別演出を実行するか否かに関わらず小図柄56は表示される。ここで、特定演出は、例えば、リーチ演出である。また、特別演出としては、例えば、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出などが挙げられる。
この場合、特別図柄が変動表示中であることを遊技者に認識させつつ、遊技者を特別演出に着目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、第1表示態様から第1表示態様とは異なる第2表示態様に変化する所定の情報表示を表示可能である。そして、演出制御部300は、特定演出において、特別演出を実行する場合に第2表示態様の情報表示を非表示にし、特別遊技が行われないと判定されたことを装飾図柄41により報知した以降に、第2表示態様の情報表示を再表示可能である。さらに、特定演出において、特別演出を実行するか否かに関わらず小図柄56は表示される。第1表示態様は、例えば、通常表示態様である。また、第2表示態様は、例えば、青色の表示態様である。特別遊技は、例えば、大当たり遊技である。
この場合、特別図柄が変動表示中であることを遊技者に認識させつつ、遊技者を特別演出に着目させることができる。さらに、情報表示を再表示することで、特別図柄の変動表示が終了していないことを遊技者に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、特定演出において、特別演出を実行する場合に情報表示を非表示にする場合と、特定演出において、特別演出を実行しない場合に情報表示を非表示にしない場合とがある。そして、特定演出において、特別演出を実行するか否かに関わらず小図柄56は表示される。
この場合、特別図柄が変動表示中であることを遊技者に認識させつつ、遊技者を特別演出に着目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、特定演出において、特別演出を実行する場合に、第1表示態様から第2表示態様に変化させた装飾図柄41を表示可能であり、情報表示を動作表示させた状態から非表示にすることが可能である。ここで、第1表示態様は、例えば、装飾性の高い装飾図柄41の表示態様である。また、第2表示態様は、装飾性の低い装飾図柄41の表示態様である。
この場合、遊技者を特別演出に集中させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
〔変動演出例4〕
図56および図57は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図56および図57を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例4)を説明する。変動演出例4は、図44における「変動演出パターン」として「EA2」が選択された場合に実行される変動演出である。この「変動演出パターン」として「EA2」が選択された場合においては、「ノーマル」として「N2」が実行され、「SPリーチ」として「SP1」が実行され、「SPSPリーチ」として「SPSP1」が実行される。また、以下の説明においては、上記の各変動演出例と相違する点を主に説明し、上記の各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、この変動演出例4においては、変動演出例3において図54(1)乃至図54(3)を参照しながら説明した演出と同じ演出が行われる。すなわち、特別図柄の変動表示が開始され、変動画像51および保留画像52の動作演出が開始されてから、リーチ演出が開始され、その後変動画像51および保留画像52が非表示になり、SPリーチ演出が開始される。この場合、図56(1)に示すように、SP画像65が表示される。
次に、図56(2)に示すように、SPSPリーチ演出が開始される。このとき、SPSP画像66が表示される。
次に、図56(3)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41が仮停止する。図示の例においては、装飾図柄41が「444」の組み合わせで表示されることにより、遊技者に対して、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることが報知される。また、このとき、装飾図柄41は、SPSPリーチ演出の実行中(図56(2)参照)に比べて、表示サイズが大きくなっている。また、このとき、小図柄56は、3つの図柄が変動表示されている状態を維持する。また、このとき、変動画像51および保留画像52は、非表示の状態を維持する。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が継続して行われている。
次に、図56(4)に示すように、昇格煽り演出が開始される。
昇格煽り演出は、昇格するか否かを煽る演出である。ここで、昇格とは、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知または示唆する装飾図柄41を仮停止させた後に、遊技者にとってより有利な遊技状態になることを報知または示唆する装飾図柄41に変化させる演出である。図示の例では、昇格煽り演出として、ボタン操作画像67が表示される。
ボタン操作画像67は、遊技者に対して演出ボタン161を操作することを促す画像である。このボタン操作画像67が表示されることにより、遊技者は演出ボタン161を操作するタイミングであることを認識できる。図示の例では、ボタン操作画像67として、演出ボタン161を模した画像が表示される。なお、ボタン操作画像67が表示される場合には、ボタン操作画像67とともに、演出ボタン161の操作の有効期間を示唆する有効期間示唆画像が表示されてもよい。そして、演出ボタン161の操作の有効期間が過ぎると、有効期間示唆画像が非表示になってもよい。
そして、ボタン操作画像67が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図56(5)に示すように、装飾図柄41が再び「444」の組み合わせで表示される。すなわち、昇格煽り演出が行われた結果、昇格しない。
そして、図56(6)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41を用いた発光演出が開始される。図示の例では、発光演出として、ゾロ目の装飾図柄41における各々の表示領域の周囲にゾロ目発光画像68が表示される演出が行われる。
ゾロ目発光画像68は、仮停止中であるゾロ目の装飾図柄41が発光しているように遊技者に見せる画像である。ゾロ目発光画像68は、例えば、光を模した画像である。ゾロ目発光画像68は、何れの色により表示されてもよい。また、ゾロ目発光画像68は、ゾロ目の装飾図柄41の各々が表示されている領域の全体または一部に表示されてもよい。このゾロ目発光画像68が表示される時間は、例えば、2.5秒である。すなわち、ゾロ目の装飾図柄41を用いた発光演出の実行時間は、変動画像51や保留画像52の回転演出における回転の周期よりも長い。
そして、特別図柄の停止表示にともない、図57(7)に示すように、装飾図柄41が確定停止する。この装飾図柄41の数字の組み合わせ「444」は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりの場合の組み合わせの一例である。また、小図柄56として「444」が停止表示される。すなわち、装飾図柄41および小図柄56の表示が「444」の組み合わせで一致した状態になる。また、このとき、変動画像51および保留画像52は、非表示の状態を維持している。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。
以上の通り、本実施形態では、特定演出において、特別演出を実行する場合に情報表示を非表示にし、特別遊技が行われると判定されたことを装飾図柄41により報知した後、情報表示が表示されない場合がある。そして、特定演出において、特別演出を実行するか否かに関わらず小図柄56は表示される。
この場合、特別図柄が変動表示中であることを遊技者に認識させつつ遊技者を特別演出に着目させ、さらに、大当たり遊技が行われると判定されたことを報知する装飾図柄41を遊技者に着目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
〔変動演出例5〕
図58乃至図60は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図58乃至図60を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例5)を説明する。変動演出例5は、図44における「変動演出パターン」として「EB3」が選択された場合に実行される変動演出である。この「変動演出パターン」として「EB3」が選択された場合においては、「ノーマル」として「N2」が実行され、「SPリーチ」として「SP2」が実行され、「SPSPリーチ」として「SPSP2」が実行される。また、以下の説明においては、上記の各変動演出例と相違する点を主に説明し、上記の各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、この変動演出例5においては、変動演出例3において図54(1)乃至図54(3)を参照しながら説明した演出と同じ演出が行われる。すなわち、特別図柄の変動表示が開始され、変動画像51および保留画像52の動作演出が開始されてから、リーチ演出が開始され、その後変動画像51および保留画像52が非表示になり、SPリーチ演出が開始される。この場合、図58(1)に示すように、SP画像65が表示される。
次に、図58(2)に示すように、SPSPリーチ演出が開始される。このとき、SPSP画像66が表示される。
次に、図58(3)に示すように、中装飾図柄41である数字の「5」が仮停止する。
次に、図58(4)に示すように、移行画像64が表示される。また、このとき、SP終了表示演出が開始される。このとき、変動画像51および保留画像52が再表示される。この変動画像51および保留画像52は、何れも、半透明である表示態様により表示される。また、このとき、変動画像51の光沢画像51Aおよびオーラ画像51Bと、保留画像52の光沢画像52Aとは、何れも初期位置に位置している。また、このとき、変動画像51の回転演出および一部揺動演出と、保留画像52の回転演出とが開始される。
次に、SP終了表示演出が終了する。このとき、図58(5)に示すように、変動画像51および保留画像52が不透明である表示態様により表示される。
次に、図58(6)に示すように、装飾性の高い3つの装飾図柄41が仮停止する。また、このとき、変動画像51の回転演出および一部揺動演出と、保留画像52の回転演出とが継続して行われている。
次に、図59(7)に示すように、復活演出が開始される。また、このとき、復活非表示演出が開始される。
復活演出は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであることを報知する装飾図柄41を仮停止させた後に、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知する装飾図柄41を表示させる演出である。図示の例では、復活演出において、復活画像69の表示が行われる。復活画像69は、復活演出が行われていることを報知または示唆する画像である。
復活非表示演出は、復活演出が行われる際に変動画像51や保留画像52を非表示にする演出である。復活非表示演出においては、不透明である表示態様により表示されていた変動画像51や保留画像52の透過度が徐々に高くなり、その後、これらの変動画像51や保留画像52が非表示になる。図示の例では、復活非表示演出において、変動画像51および保留画像52が半透明である表示態様により表示されている。
復活非表示演出が開始されたとき、変動画像51の光沢画像51Aおよび保留画像52の光沢画像52Aは、何れも半回転位置に位置している。また、このとき、変動画像51のオーラ画像51Bは左傾斜位置に位置している。また、このとき、変動画像51の回転演出および一部揺動演出と、保留画像52の回転演出とが継続して行われている。
次に、復活非表示演出が終了し、図59(8)に示すように、変動画像51および保留画像52が非表示になる。これに伴い、変動画像51の回転演出および一部揺動演出と、保留画像52の回転演出とが終了する。また、このとき、発光演出が開始される。図示の例では、発光演出として、復活発光画像70の表示が行われる。
復活発光画像70は、復活画像69が発光しているように遊技者に見せる画像である。図示の例では、復活発光画像70は、復活画像69の表示領域の周囲に表示される。復活発光画像70は、例えば、光を模した画像である。復活発光画像70は、何れの色により表示されてもよい。また、復活発光画像70は、復活画像69が表示されている領域の全体または一部に表示されてもよい。この復活発光画像70が表示される時間は、例えば、3秒である。すなわち、復活画像69を用いた発光演出の実行時間は、変動画像51や保留画像52の回転演出における回転の周期よりも長い。
次に、図59(9)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41が仮停止する。図示の例においては、装飾図柄41が「444」の組み合わせで表示されることにより、遊技者に対して、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることが報知される。また、このとき、変動画像51および保留画像52は、非表示の状態を維持する。
次に、図59(10)に示すように、昇格煽り演出が開始される。昇格煽り演出においては、ボタン操作画像67が表示される。
そして、ボタン操作画像67が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図59(11)に示すように、装飾図柄41が「777」の組み合わせで表示される。このように、装飾図柄41が「777」の組み合わせで表示されることにより、昇格が行われたことが遊技者に報知される。また、このとき、変動画像51および保留画像52は、非表示の状態を維持する。
次に、図59(12)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41を用いた発光演出が開始される。図示の例では、発光演出として、ゾロ目の装飾図柄41における各々の表示領域の周囲にゾロ目発光画像68が表示される演出が行われる。
そして、特別図柄の停止表示にともない、図60(13)に示すように、装飾図柄41が確定停止する。この装飾図柄41の数字の組み合わせ「777」は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりの場合の組み合わせの一例である。また、小図柄56として「777」が停止表示される。すなわち、装飾図柄41および小図柄56の表示が「777」の組み合わせで一致した状態になる。また、このとき、変動画像51および保留画像52は、非表示の状態を維持している。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。
以上の通り、本実施形態では、特定演出において、特別演出を実行する場合に情報表示を非表示にし、特別遊技が行われないと判定される態様での装飾図柄41による報知以降に、情報表示を表示した後、特別遊技が行われると判定されたことを装飾図柄41により報知されると、情報表示が非表示になる場合がある。そして、特定演出において、特別演出を実行するか否かに関わらず小図柄56は表示される。
この場合、特別図柄が変動表示中であることを遊技者に認識させつつ、遊技者を特別演出に着目させることができる。また、情報表示を再表示することで、特別図柄の変動表示が終了していないことを遊技者に認識させることができる。さらに、その後情報表示を非表示にすることで、大当たり遊技が行われると判定されたことを報知する装飾図柄41を遊技者に着目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
〔変動演出例6〕
図61および図62は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図61および図62を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例6)を説明する。変動演出例6は、図44における「変動演出パターン」として「EB5」が選択された場合に実行される変動演出である。この「変動演出パターン」として「EB5」が選択された場合においては、「ノーマル」として「N3」が実行される。また、以下の説明においては、上記の各変動演出例と相違する点を主に説明し、上記の各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、この変動演出例6においては、変動演出例2において図52(1)乃至図52(6)を参照しながら説明した演出と同じ演出が行われる。すなわち、特別図柄の変動表示が開始された後、変動画像51および保留画像52の動作演出が開始され、その後、リーチ演出が開始される。この場合、図61(1)に示すように、左装飾図柄41である数字の「4」および右装飾図柄41である数字の「4」が仮停止している。
次に、図61(2)に示すように、仮停止煽り演出が行われる。
仮停止煽り演出は、左右の装飾図柄41と同じ数字である中装飾図柄41が仮停止するか否かを煽る演出である。図示の例では、仮停止煽り演出において、中装飾図柄41である数字の「4」が、画像表示部114の表示領域における上側から中央部に向かって、移動速度を徐々に落としながら移動する。
次に、図61(3)に示すように、中装飾図柄41である数字の「4」が仮停止することにより、装飾図柄41が「444」の組み合わせで表示される。また、このとき、変動画像51および保留画像52が何れも表示されている。また、このとき、変動画像51の回転演出および一部揺動演出と、保留画像52の回転演出とが継続して行われている。
次に、図61(4)に示すように、昇格煽り演出が行われる。昇格煽り演出においては、ボタン操作画像67が表示される。また、このとき、3つの装飾図柄41が、装飾性の低い表示態様により表示されている。
そして、ボタン操作画像67が表示されているときに遊技者が演出ボタン161を操作すると、図61(5)に示すように、装飾図柄41が「777」の組み合わせで表示される。このように、装飾図柄41が「777」の組み合わせで表示されることにより、昇格が行われたことが遊技者に報知される。また、このとき、変動画像51および保留画像52が何れも表示されている。また、このとき、変動画像51の回転演出および一部揺動演出と、保留画像52の回転演出とが継続して行われている。
次に、図61(6)に示すように、ゾロ目の装飾図柄41を用いた発光演出が開始される。図示の例では、発光演出として、ゾロ目の装飾図柄41における各々の表示領域の周囲にゾロ目発光画像68が表示される演出が行われる。
そして、特別図柄の停止表示にともない、図62(7)に示すように、装飾図柄41が確定停止する。この装飾図柄41の数字の組み合わせ「777」は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりの場合の組み合わせの一例である。また、小図柄56として「777」が停止表示される。すなわち、装飾図柄41および小図柄56の表示が「777」の組み合わせで一致した状態になる。また、このとき、変動画像51および保留画像52が何れも表示されている。また、このとき、変動画像51の回転演出および一部揺動演出と、保留画像52の回転演出とが継続して行われている。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。
〔変動演出例7〕
図63および図64は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図63および図64を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例7)を説明する。変動演出例7は、図45における「変動演出パターン」として「ER1」が選択された場合に実行される変動演出である。この「変動演出パターン」として「ER1」が選択された場合においては、「ノーマル」などの演出は実行されない。また、変動演出例7は、低確率時短無遊技状態における装飾図柄41の変動演出例である。また、以下の説明においては、上記の各変動演出例と相違する点を主に説明し、上記の各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
図63(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄が停止表示されることに伴い、画像表示部114において装飾性の高い装飾図柄41が確定停止されているものとする。また、図示の例では、ステージ画像61として、海をテーマにした画像が表示されている。すなわち、変動演出例7におけるステージは、変動演出例1乃至変動演出例6におけるステージとは異なるステージである。このステージと、変動演出例1乃至変動演出例6におけるステージとでは、装飾図柄41における装飾性が異なっている。また、このステージでは、保留画像52が十字の形状を有している。図示の例では、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52、3番目の保留画像52および4番目の保留画像52が、何れも、予め定められた初期位置に位置している。また、このステージと、変動演出例1乃至変動演出例6におけるステージとでは、小図柄56が同じ表示態様により表示されている。また、このとき、小図柄56は停止表示されている。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55は、第1始動口121への入賞についての保留数である「4」を示す。また、このとき、サブ第1変動表示器81では変動表示が停止されている。また、このとき、サブ第1保留表示器83が「4」表示になっている。
そして、第1始動口121への入賞についての保留数が減算され、次の特別図柄の変動表示が開始されると、図63(2)に示すように、小図柄56の変動表示が開始される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55は、「4」から「3」に切り替わる。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が開始される。また、このとき、サブ第1保留表示器83が「3」表示になる。
次に、図63(3)に示すように、シフト演出が開始される。また、このとき、全体揺動演出が開始される。
動作演出の一例としての全体揺動演出は、変動画像51の全体または保留画像52の全体を揺動させる演出である。図示の例では、全体揺動演出において、保留画像52が左右に揺動し続ける。また、全体揺動演出は、変動画像51や保留画像52が初期位置に位置している状態から開始される。全体揺動演出が開始されると、変動画像51や保留画像52は、まず、右側に揺れ始める。
全体揺動演出が開始すると、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52、3番目の保留画像52および4番目の保留画像52が、何れも、非初期位置に位置する。
次に、図63(4)に示すように、装飾図柄41の変動が開始される。また、このとき、拡大演出が開始される。
次に、シフト演出および拡大演出が終了し、図63(5)に示すように、変動画像51、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52が表示される。また、このとき、装飾図柄41が高速で変動表示される。また、このとき、変動画像51、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52は、何れも、右傾斜位置に位置している。
次に、図63(6)に示すように、全体揺動演出が継続して行われている。このとき、変動画像51、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52は、何れも、左傾斜位置に位置している。
次に、図64(7)に示すように、全体揺動演出が継続して行われている。このとき、変動画像51、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52は、何れも、初期位置に到達する。すなわち、変動画像51および保留画像52の全体揺動演出における一往復の揺動が完了する。ここで、全体揺動演出における一往復の揺動に要する時間、すなわち、全体揺動演出における揺動の周期は、例えば、2秒である。つまり、全体揺動演出における揺動の周期は、回転演出(図46(3)参照)における回転の周期と同じである。
次に、図64(8)に示すように、3つの装飾図柄41が仮停止する。このとき、左装飾図柄41の表示領域の周囲、中装飾図柄41の表示領域の周囲および右装飾図柄41の表示領域の周囲には、それぞれ、停止時発光画像62が表示される。また、このとき、変動画像51、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52の全体揺動演出が継続して行われている。
そして、特別図柄の停止表示にともない、図64(9)に示すように、3つの装飾図柄41が確定停止する。ここで、図64(9)に示した停止表示した装飾図柄41の組み合わせ「412」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の停止表示にともない、小図柄56も停止表示される。このとき、小図柄56の組み合わせ「412」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、このとき、変動画像51、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52の全体揺動演出が継続して行われている。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。
〔変動演出例8〕
図65は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図65を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例8)を説明する。この変動演出例8は、高確率時短遊技状態における装飾図柄41の変動演出例である。また、変動演出例8は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである場合の変動演出例である。なお、以下の説明においては、上記の各変動演出例と相違する点を主に説明し、上記の各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図65(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄が停止表示されることにともない、画像表示部114において装飾性の低い装飾図柄41が確定停止しているものとする。また、ステージ画像61として、空をテーマにした画像が表示されている。また、画像表示部114には、右打ち画像71が表示されている。右打ち画像71は、遊技領域111のうちの右側の領域への遊技球の発射を遊技者に促すための画像である。また、保留画像52として、炎を模した画像が表示されている。図示の例では、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52、3番目の保留画像52および4番目の保留画像52が、何れも、予め定められた初期位置に位置している。また、変動演出例8と、変動演出例1乃至変動演出例7とでは、小図柄56が同じ表示態様により表示されている。また、このとき、小図柄56は停止表示されている。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55は、第1始動口121への入賞についての保留数である「0」を示し、第2始動口122の保留数表示55は、第2始動口122への入賞についての保留数である「4」を示す。また、このとき、サブ第2変動表示器82での変動表示が停止している。また、このとき、サブ第2保留表示器84が「4」表示になっている。
そして、第2始動口122への入賞についての保留数が減算され、次の特別図柄の変動表示が開始されると、図65(2)に示すように、小図柄56の変動表示が開始される。また、このとき、第2始動口122の保留数表示55は、「4」から「3」に切り替わる。また、このとき、サブ第2変動表示器82での変動表示が開始される。また、このとき、サブ第2保留表示器84が「3」表示になる。
次に、図65(3)に示すように、シフト演出が開始される。また、このとき、回転演出が開始される。図示の例では、回転演出において、保留画像52が時計回り方向に回転し続ける。回転演出が開始されると、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52、3番目の保留画像52および4番目の保留画像52は、何れも、回転方向における位置が非初期位置に位置するようになる。
次に、シフト演出が終了し、図65(4)に示すように、変動画像51、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52が表示される。また、このとき、装飾図柄41が高速で変動表示される。また、このとき、変動画像51、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52は、何れも、半回転位置に位置している。
そして、特別図柄の停止表示にともない、図65(5)に示すように、3つの装飾図柄41が確定停止する。ここで、図65(5)に示した停止表示した装飾図柄41の組み合わせ「758」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の停止表示にともない、小図柄56も停止表示される。このとき、小図柄56の組み合わせ「758」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、このとき、変動画像51、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52の回転演出が継続して行われている。また、このとき、変動画像51、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52は、何れも、初期位置に到達する。すなわち、保留画像52の回転演出における一回転が完了する。ここで、この高確率時短遊技状態での回転演出における一回転に要する時間、すなわち、高確率時短遊技状態での回転演出における回転の周期は、例えば、2秒である。つまり、高確率時短遊技状態での回転演出における回転の周期は、低確率時短無遊技状態での回転演出における回転の周期や、全体揺動演出における揺動の周期と同じである。また、このとき、サブ第2変動表示器82での変動表示が停止する。
なお、高確率時短遊技状態においては、特別図柄の変動時間が短いため、一の変動演出が開始してから、動作演出における1周期分の動作が行われる前に、この一の変動演出が終了するようにしてもよい。そして、高確率時短遊技状態であっても、リーチ演出が行われる変動演出では、動作演出における1周期分以上の動作が行われるようにしてもよい。
以上の通り、本実施形態では、演出制御部300は、第1演出モードにおいて、保留画像52を第1表示態様により表示させることが可能であり、第2演出モードにおいて、保留画像52を第2表示態様により表示させることが可能である。また、演出制御部300は、第1表示態様の保留画像52を第1周期で動作表示させることが可能であり、第2表示態様の保留画像52を第2周期で動作表示させることが可能である。そして、第1周期と第2周期とは同じ時間である。ここで、第1演出モードとしては、例えば、所定のステージや、所定の遊技状態などが挙げられる。また、第2演出モードとは、例えば、第1演出モードとは異なるステージや、第1演出モードとは異なる遊技状態などが挙げられる。
この場合、第2表示態様は、第1表示態様の保留画像52を用いた保留変化演出後の表示態様であると遊技者に誤認されることを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、本実施形態では、演出制御部300が、第1演出モードにおける保留画像52の動作演出での動作の周期と、第2演出モードにおける保留画像52の動作演出での動作の周期とを完全に同一にしているが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、第1演出モードにおける保留画像52の動作演出での動作の周期と、第2演出モードにおける保留画像52の動作演出での動作の周期とを略同じにしてもよい。すなわち、第1演出モードにおける保留画像52の動作演出での動作の周期と、第2演出モードにおける保留画像52の動作演出での動作の周期とは、完全に同一には限定されない。
〔変動演出例9〕
図66および図67は、演出制御部300が画像表示部114などを用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図66および図67を参照しながら装飾図柄41の変動演出について他の具体例(変動演出例9)を説明する。変動演出例9は、図45における「変動演出パターン」として「ER1」が選択された場合に実行される変動演出である。この「変動演出パターン」として「ER1」が選択された場合においては、「ノーマル」などの演出は実行されない。また、変動演出例9においては、変動演出中において、パチンコ遊技機100の電源が遮断された後にこの電源が復旧する。また、以下の説明においては、上記の各変動演出例と相違する点を主に説明し、上記の各変動演出例と一致する点については説明を省略することがある。
図66(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄が停止表示されることに伴い、画像表示部114において装飾性の高い装飾図柄41が確定停止されているものとする。また、このとき、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52、3番目の保留画像52、および4番目の保留画像52においては、何れも、光沢画像52Aが予め定められた初期位置に表示されている。また、このとき、第1特別図柄表示器221において、特別図柄が停止表示されている。また、このとき、第1特別図柄保留表示器218は、第1始動口121への入賞についての保留数に対応する「4」表示になっている。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止している。また、このとき、サブ第1保留表示器83が「4」表示になっている。
次に、第1始動口121への入賞についての保留数が減算され、次の特別図柄の変動表示が開始されると、図66(2)に示すように、第1特別図柄保留表示器218が「3」表示になる。また、このとき、第1特別図柄表示器221において特別図柄のサイクル変動が開始される。
次に、図66(3)に示すように、小図柄56の変動表示が開始される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55は、「4」から「3」に切り替わる。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が開始される。また、このとき、サブ第1保留表示器83が「3」表示になる。
次に、図66(4)に示すように、シフト演出が開始される。また、このとき、保留画像52の回転演出が開始される。
次に、シフト演出が終了し、図66(5)に示すように、変動画像51、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52が表示される。また、このとき、装飾図柄41が高速で変動表示される。
そして、パチンコ遊技機100の電源が遮断されると、図66(6)に示すように、画像表示部114が消灯する。また、このとき、第1特別図柄保留表示器218におけるLEDおよび第1特別図柄表示器221におけるLEDが消灯する。また、このとき、サブ第1変動表示器81におけるLEDおよびサブ第1保留表示器83におけるLEDが消灯する。
次に、パチンコ遊技機100の電源が復旧すると、図67(7)に示すように、第1特別図柄保留表示器218は、第1始動口121への入賞についての保留数である「3」表示になる。また、このとき、第1特別図柄表示器221における特別図柄のサイクル変動が再開される。一方、このとき、サブ第1変動表示器81におけるLEDおよびサブ第1保留表示器83におけるLEDは消灯している状態を維持する。また、このとき、復旧中画像72が表示される。復旧中画像72は、パチンコ遊技機100の電源が復旧中であることを報知する画像である。図示の例では、復旧中画像72として、「復旧中」というテキストが表示されている。
次に、図67(8)に示すように、サブ第1変動表示器81での変動表示が再開される。また、サブ第1保留表示器83が「3」表示になる。
そして、特別図柄の停止表示にともない、図67(9)に示すように、装飾性の高い3つの装飾図柄41である数字の「123」が確定停止する。この「123」の数字は、パチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復旧したことに応じて表示される数字である。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56が停止表示される。このとき、小図柄56の組み合わせ「123」は、装飾図柄41の組み合わせと一致する。また、このとき、3つの保留画像52が再び表示される。また、このとき、3つの保留画像52の回転演出が再開される。この回転演出は、3つの保留画像52の光沢画像52Aが何れも初期位置に位置している状態から再開される。また、この回転演出における回転の周期は、パチンコ遊技機100の電源が遮断される前に行われていた回転演出における回転の周期と同じである。また、このとき、第1特別図柄表示器221において、特別図柄が停止表示されている。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。
以上の通り、本実施形態では、特別図柄変動制御部233は、特別図柄の変動表示として第1周期でサイクル変動を行ってから特別図柄を停止表示させる。また、演出制御部300は、保留画像52を第2周期で動作表示させることが可能である。そして、第1周期と第2周期とは異なる時間である。
この場合、特別図柄のサイクル変動と保留画像52の動作表示とが連動していると遊技者に誤認されることが抑制され、遊技の興趣を向上させることができる。
以上の通り、本実施形態では、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の電源が遮断された後に電源が復旧されると、特別図柄のサイクル表示が開始された後に保留画像52の動作表示を実行可能である。
この場合、電源の復旧後において特別図柄のサイクル変動が開始される前であっても保留画像52の動作表示が実行されることにより特別図柄のサイクル変動が開始されたと遊技者に誤認されることを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
(変形例1)
図68は、変動演出例における演出の変形例を示す図である。
次に、上述した変動演出例における演出の変形例について説明する。
上述した変動演出例では、表示時動作演出として、保留画像52が保留台座よりも下側から上側に向かって移動する演出が行われる(図49(19)参照)ことを説明したが、表示時動作演出は、上記の演出態様に限定されない。
例えば、保留数が加算されると、表示時動作演出として、図68(1)に示すように、小さい表示サイズにより新たに表示された3番目の保留画像52を徐々に拡大表示させる演出が行われてもよい。そして、表示時動作演出が終了すると、図68(2)に示すように、新たに表示された3番目の保留画像52が、既に表示されている保留画像52と同じ表示サイズにより表示されるようにしてもよい。
(変形例2)
図69は、変動演出例における演出の変形例を示す図である。
次に、上述した変動演出例における演出の他の変形例(変形例2)について説明する。
上述した変動演出例では、保留画像52が新たに表示されるタイミングで、既に表示されている保留画像52の動作表示と新たに表示された保留画像52の動作表示とが同期する(図49(20)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
例えば、図69(1)に示すように、3番目の保留画像52が新たに表示されるとき、既に表示されている保留画像52における光沢画像52Aの位置に関わらず、光沢画像52Aが初期位置に位置している状態で3番目の保留画像52が表示されるようにしてもよい。そして、新たに表示された3番目の保留画像52の回転演出が開始されるが、この3番目の保留画像の光沢画像52Aは、既に表示されている保留画像52の光沢画像52Aとは、保留画像52の回転方向における位置が揃っていない。すなわち、保留画像52が新たに表示されるタイミングでは、既に表示されている保留画像52の動作表示と、新たに表示された保留画像52の動作表示とが同期していない。
次に、図69(2)に示すように、3つの装飾図柄41が仮停止する。このとき、変動画像51、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52の回転演出が継続して行われている。また、このとき、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび2番目の保留画像52の光沢画像52Aは、何れも初期位置に位置している。一方、3番目の保留画像52の光沢画像52Aは、非初期位置に位置している。
そして、特別図柄の停止表示にともない、図69(3)に示すように、3つの装飾図柄41が確定停止する。また、このとき、変動画像51、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52の何れの回転演出も継続して行われている。また、このとき、3番目の保留画像52の光沢画像52Aは、変動画像51の光沢画像51A、1番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび2番目の保留画像52の光沢画像52Aとは、回転方向における位置が揃っていない。
次に、停止非表示演出が行われ、図69(4)に示すように、変動画像51が非表示になる。また、このとき、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52の何れの回転演出も継続して行われている。また、このとき、3番目の保留画像52の光沢画像52Aは、1番目の保留画像52の光沢画像52Aおよび2番目の保留画像52の光沢画像52Aとは、回転方向における位置が揃っていない。
次に、図69(5)に示すように、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52の何れの回転演出も中断される。このとき、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52として、何れも、光沢画像52Aが初期位置に位置している状態の保留画像52が表示される。
そして、第1始動口121への入賞についての保留数が減算され、次の特別図柄の変動表示が開始されると、小図柄56の変動表示が開始される。その後、図69(6)に示すように、シフト演出が開始されるとともに、1番目の保留画像52、2番目の保留画像52および3番目の保留画像52の回転演出が再開される。このとき、3番目の保留画像52の光沢画像52Aは、1番目の保留画像52の光沢画像52Aと、回転方向における位置が揃っている。すなわち、このタイミングで、1番目の保留画像52の動作表示と、3番目の保留画像52の動作表示とが同期する。このように、既に表示されている保留画像52の動作表示と新たに表示された保留画像52の動作表示とが同期するタイミングは、保留画像52が新たに表示されるタイミングに限定されない。
(変形例3)
図70は、変動演出例における演出の変形例を示す図である。
次に、上述した変動演出例における演出の他の変形例(変形例3)について説明する。
上述した変動演出例では、保留画像52の動作演出が中断しているときには保留画像52が動作表示されていない(図47(12)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
図70(1)に示すように、装飾図柄41が確定停止し、停止非表示演出が終了して変動画像51が非表示になった後も、保留画像52の回転演出が継続して行われている。
次に、第1始動口121への入賞についての保留数が減算され、次の特別図柄の変動表示が開始されると、図70(2)に示すように、小図柄56の変動表示が開始される。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55は、「3」から「2」に切り替わる。また、このとき、保留画像52の回転演出が継続して行われている。
次に、図70(3)に示すように、シフト演出が開始される。図示の例では、シフト演出として、保留画像52が、回転演出における回転方向とは異なる方向に回転しながら移動する演出が行われる。このシフト演出の実行中は、保留画像52の回転演出が中断される。
そして、シフト演出が終了すると、変動画像51および保留画像52の回転演出が再開される。この場合に、変動画像51の光沢画像51Aおよび保留画像52の光沢画像52Aが何れも初期位置に位置した状態から、回転演出が再開される。このように、保留画像52の動作演出が中断しているときに、保留画像52は、動作演出とは異なる動作態様により表示されてもよい。
(変形例4)
図71および図72は、変動演出例における演出の変形例を示す図である。
次に、上述した変動演出例における演出の他の変形例(変形例4)について説明する。
上述した変動演出例では、パチンコ遊技機100の電源が遮断される前と、パチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復旧した後とでは、動作演出における動作の周期が同じであることを説明したが、これに限定されない。
例えば、図71(1)に示すように、装飾図柄41および小図柄56が高速で変動表示されている。このとき、変動画像51および保留画像52の回転演出が行われている。この回転演出における回転の周期は、例えば、2秒である。
次に、保留変化演出が行われることにより、3番目の保留画像52の表示態様が、通常表示態様から点滅の表示態様に変化する。点滅の表示態様により表示されているこの3番目の保留画像52は、回転演出および点滅演出を行う。
動作演出の一例としての点滅演出は、変動画像51や保留画像52が、点灯しているように見える点灯状態(図71(2)参照)と、消灯しているように見える消灯状態(図71(3)参照)とを交互に繰り返す演出である。点滅演出において、変動画像51や保留画像52が、点灯状態から、消灯状態を経て、再び点灯状態になるまでの時間、すなわち、点滅演出における点滅の周期は、例えば、0.5秒である。すなわち、点滅演出における点滅の周期は、回転演出における回転の周期よりも短い。また、変動画像51や保留画像52の点滅演出における表示は、動作表示の一例である。すなわち、「動作表示」には、変動画像51や保留画像52の表示領域が時間の経過にしたがって変化する表示のみならず、点滅演出における表示のように、所定の表示領域において変動画像51や保留画像52の表示態様が時間の経過にしたがって変化する表示も含まれる。
次に、パチンコ遊技機100の電源が遮断されると、図71(4)に示すように、画像表示部114が消灯する。また、このとき、サブ第1変動表示器81におけるLEDおよびサブ第1保留表示器83におけるLEDが消灯する。
次に、パチンコ遊技機100の電源が復旧すると、図71(5)に示すように、復旧中画像72が表示される。また、サブ第1変動表示器81での変動表示が再開される。また、サブ第1保留表示器83が「3」表示になる。
そして、特別図柄の停止表示にともない、図71(6)に示すように、装飾性の高い3つの装飾図柄41である数字の「123」が確定停止する。また、特別図柄の停止表示にともない、小図柄56が停止表示される。また、このとき、3つの保留画像52が再び表示される。このとき、点滅の表示態様により表示されている3番目の保留画像52は、点灯状態になっている。また、このとき、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。
そして、第1始動口121への入賞についての保留数が減算され、次の特別図柄の変動表示が開始される。その後、シフト演出が行われると、図72(7)に示すように、変動画像51、1番目の保留画像52および2番目の保留画像52が表示される。また、装飾図柄41および小図柄56の変動表示が開始される。また、変動画像51および保留画像52の回転演出が行われる。この回転演出における回転の周期は、2秒である。また、2番目の保留画像52の点滅演出が行われる。この点滅演出における点滅の周期は、例えば、2秒である。すなわち、パチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復旧した後には、パチンコ遊技機100の電源が遮断される前に比べて、点滅演出における点滅の周期が長くなっている。また、サブ第1変動表示器81での変動表示が開始される。また、サブ第1保留表示器83「2」表示になる。
以上の通り、変形例4では、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復旧した後には、パチンコ遊技機100の電源が遮断される前に比べて、動作演出における動作の周期を長くしている。
パチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復旧した後に遊技者が遊技を再開できることがあるが、遊技者は、パチンコ遊技機100の電源が遮断されたことに対して不安を感じる場合がある。この場合に、動作演出における動作の周期を短くして遊技者を煽る演出を行うと、遊技者の不安が大きくなるおそれがある。そこで、本実施形態では、パチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復旧した後には、動作演出における動作の周期を長くして、遊技者を煽る演出を制限することで、遊技を再開する遊技者の不安が大きくなることを抑制している。
なお、本実施形態では、演出制御部300が、装飾図柄41の変動表示を開始する前に動作演出を開始する(図46(3)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、装飾図柄41の変動表示を開始するときに動作演出を開始してもよい。また、装飾図柄41の変動表示を開始した後に動作演出を開始してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、小図柄56の変動表示を開始した後に動作演出を開始する(図46(3)参照)ことを説明したが、小図柄56の変動表示を開始するときに動作演出を開始してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、保留数の減少に応じて保留数表示55の表示内容を更新した後に動作演出を開始する(図46(3)参照)ことを説明したが、保留数表示55の表示内容を更新するときに動作演出を開始してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、保留画像52を新たに表示する場合において、増加表示演出を終了するときに、新たに表示した保留画像52の動作演出を開始する(図49(20)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、保留画像52を新たに表示する場合において、増加表示演出の実行中に、新たに表示した保留画像52の動作演出を開始してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、装飾図柄41が確定停止した後に動作演出を中断する(図47(12)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、装飾図柄41が確定停止するときに動作演出を中断してもよい。また、装飾図柄41が確定停止する前に動作演出を中断してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、小図柄56を停止表示した後に動作演出を中断する(図47(12)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、小図柄56を停止表示するときに動作演出を中断してもよい。また、小図柄56を停止表示する前に動作演出を中断してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、変動画像51を非表示にした後に保留画像52の動作演出を中断する(図47(12)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、変動画像51を非表示にするときに保留画像52の動作演出を中断してもよい。また、変動画像51を非表示にする前に保留画像52の動作演出を中断してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、シフト演出を開始する前に保留画像52の動作演出を中断する(図47(12)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、シフト演出を開始するときに保留画像52の動作演出を中断してもよい。また、シフト演出の実行中に保留画像52の動作演出を中断してもよい。また、シフト演出を終了するときに保留画像52の動作演出を中断してもよい。さらに、シフト演出を終了した後に保留画像52の動作演出を中断してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、装飾図柄41の変動表示を開始する前にシフト演出を開始する(図46(3)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、装飾図柄41の変動表示を開始するときにシフト演出を開始してもよい。また、装飾図柄41の変動表示の開始後にシフト演出を開始してもよい。
また、本実施形態では、保留画像52の動作演出が中断してから再開されるまでに、保留画像52の動作演出が行われていないときがある(図47(12)参照)が、これに限定されない。
一例を挙げると、演出制御部300は、表示されている保留画像52について、実行中であった動作演出を中断すると同時に、保留画像52が初期位置に位置している状態から回転演出を開始してもよい。すなわち、保留画像52の動作表示の「中断」は、進行中であった周期的な動作表示が途中で途切れるものであればよく、保留画像52の動作演出が中断してから再開するまでに保留画像52の動作演出が行われていないときがなくてもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、停止非表示演出を開始した後に変動画像51の動作演出を終了する(図47(11)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、停止非表示演出を開始するときに変動画像51の動作演出を終了してもよい。また、停止非表示演出を開始する前に変動画像51の動作演出を終了してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、停止非表示演出において変動画像51の透過度を変化させる(図47(10)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、停止非表示演出において、変動画像51の表示サイズを徐々に小さくした後に、この変動画像51を非表示にしてもよい。
また、本実施形態では、表示態様が互いに異なる一の保留画像52と他の保留画像52(図48(17)参照)とでは、一部の動作(例えば互いの回転演出における回転)の周期が同じであることを説明したが、これに限定されない。表示態様が互いに異なる一の保留画像52と他の保留画像52とでは、動作演出において周期が同じ動作が行われないようにしてもよい。
また、演出制御部300が複数の保留画像52の動作表示を同期させるタイミングは、上述した各例には限定されない。
演出制御部300が複数の保留画像52の動作表示を同期させるタイミングの一例について説明する。動作演出の実行中である一の保留画像52が非初期位置に位置しているときに、他の保留画像52が初期位置に位置している状態で新たに表示される場合がある。この場合に、新たに表示された他の保留画像52は、既に表示されている一の保留画像52が初期位置に到達するまで、動作演出を行わない。そして、既に表示されている一の保留画像52が初期位置に到達したタイミングで、新たに表示された他の保留画像52が、既に表示されている一の保留画像52とともに動作演出を行う。このようにして、新たに表示された他の保留画像52の動作表示と、既に表示されている一の保留画像52の動作表示とが同期してもよい。
また、例えば、演出制御部300は、増加表示演出の実行中に、新たに表示された保留画像52の動作表示と、既に表示されている保留画像52の動作表示とを同期させてもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、移行画像64を表示するときにSP開始非表示演出を開始する(図54(2)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、移行画像64を表示する前にSP開始非表示演出を開始してもよい。また、移行画像64を表示した後にSP開始非表示演出を開始してもよい。また、SPリーチ演出を開始するときにSP開始非表示演出を開始してもよい。また、SPリーチ演出の開始後にSP開始非表示演出を開始してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、SPリーチ演出において変動画像51や保留画像52を非表示にすることで、遊技者が変動画像51や保留画像52を視認できないようにしているが、これに限定されない。
演出制御部300は、例えば、画像表示部114の複数のレイヤのうちの、SP画像65や移行画像64が表示されるレイヤよりも下位のレイヤに変動画像51や保留画像52を表示することで、遊技者による変動画像51や保留画像52の視認を規制してもよい。下位のレイヤとは、遊技者がパチンコ遊技機100を正面から見た場合における後側のレイヤである。また、SPリーチ演出において、演出制御部300は、変動画像51や保留画像52の動作演出を継続して行ってもよい。この場合、SP画像65や移行画像64が非表示になることで遊技者による変動画像51や保留画像52の視認が可能になったときに、変動画像51や保留画像52が非初期位置に位置していることがある。すなわち、SPリーチ演出の終了後に遊技者が変動画像51や保留画像52を再び視認可能になるときに、変動画像51や保留画像52が初期位置に位置していなくてもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、移行画像64の表示中に遊技者が変動画像51や保留画像52を視認できないよう(非表示)にしている(図54(3)参照)が、これに限定されない。
たとえば、演出制御部300は、移行画像64を表示する前に遊技者が変動画像51や保留画像52を視認できないよう(非表示)にしてもよい。また、SPリーチ演出を開始するときに遊技者が変動画像51や保留画像52を視認できないよう(非表示)にしてもよい。また、SPリーチ演出の開始後に遊技者が変動画像51や保留画像52を視認できないよう(非表示)にしてもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、SPリーチ演出を行う場合に、変動画像51および保留画像52を非表示にしている(図54(4)参照)が、これに限定されない。
例えば、SPリーチ演出を行う場合に、保留画像52を非表示にする一方で変動画像51を非表示にしないようにしてもよい。また、SPリーチ演出を行う場合に、変動画像51を非表示にする一方で保留画像52を非表示にしないようにしてもよい。また、SPリーチ演出を行う場合に、変動画像51および保留画像52の何れも非表示にしないようにしてもよい。この場合に、非表示にしない変動画像51や保留画像52の動作演出を継続して行ってもよい。すなわち、演出制御部300は、特定演出を実行する場合には、装飾図柄41の表示態様を変化させる場合はあるが、情報表示の動作表示は変化させない場合があってもよい。この場合、遊技者を特定演出に着目させつつ、特別図柄が変動表示中であることを遊技者に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施形態では、演出制御部300が、移行画像64を表示するときにSP終了表示演出を開始する(図55(7)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、移行画像64を表示した後にSP終了表示演出を開始してもよい。また、移行画像64の表示後において装飾性の高い装飾図柄41を表示するとき(図55(9)参照)にSP終了表示演出を開始してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、移行画像64を表示した後に変動画像51や保留画像52を不透明である表示態様により表示する(図55(8)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、移行画像64を表示するときに変動画像51や保留画像52を不透明である表示態様により表示してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、特別図柄抽選の抽選結果が大当りである変動演出において、最初にゾロ目の装飾図柄41が表示されるとき(図56(3)参照)には変動画像51および保留画像52を非表示にしているが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、特別図柄抽選の抽選結果が大当りである変動演出において、最初にゾロ目の装飾図柄41が表示されるときには変動画像51や保留画像52を表示していてもよい。そして、例えば、昇格演出が実行されているとき(図56(4)参照)に変動画像51や保留画像52を非表示にしてもよい。また、例えば、特別図柄抽選の抽選結果が大当りである変動演出において、装飾図柄41を確定停止させるまでは変動画像51や保留画像52を非表示にせず、装飾図柄41を確定停止させる際に変動画像51や保留画像52を非表示にしてもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、復活演出を実行しているときに変動画像51および保留画像52を非表示にしている(図59(8)参照)が、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、復活演出を実行しているときには変動画像51や保留画像52を表示し、その後、ゾロ目の装飾図柄41を表示しているとき(図59(9)参照)に、変動画像51や保留画像52を非表示にしてもよい。また、例えば、復活演出の実行中および実行後において変動画像51や保留画像52を非表示にせず、その後昇格演出を実行する際(図59(10)参照)に変動画像51や保留画像52を非表示にしてもよい。また、例えば、復活演出を実行する場合であっても、装飾図柄41を確定停止させるまでは変動画像51や保留画像52を非表示にせず、装飾図柄41を確定停止させる際に変動画像51や保留画像52を非表示にしてもよい。また、例えば、復活演出の実行中に変動画像51や保留画像52を非表示にし、復活演出の終了後に変動画像51や保留画像52を再び表示してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、特別図柄抽選の抽選結果が大当りである変動演出において、SPリーチ演出を行わない場合に、変動画像51や保留画像52を非表示にしない(図61(3)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、最初にゾロ目の装飾図柄41を表示するタイミング(図61(3)参照)では変動画像51や保留画像52を非表示にせず、その後に変動画像51や保留画像52を非表示にしてもよい。また、例えば、装飾図柄41を確定停止させるまでは変動画像51や保留画像52を非表示にせず、装飾図柄41を確定停止させる際に変動画像51や保留画像52を非表示にしてもよい。
また、本実施形態では、パチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復旧する場合に、演出制御部300が、復旧中画像72の表示を開始した後にサブ第1変動表示器81での変動表示を再開する(図67(8)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復旧する場合に、サブ第1変動表示器81での変動表示を再開した後に復旧中画像72の表示を開始してもよい。
また、本実施形態では、パチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復旧する場合に、演出制御部300が、復旧中画像72の表示を開始した後にサブ第1保留表示器83での保留数の表示を再開する(図67(8)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、パチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復旧する場合に、サブ第1保留表示器83での保留数の表示を再開した後に復旧中画像72の表示を開始してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、パチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復旧した後には、パチンコ遊技機100の電源が遮断される前に比べて、点滅演出における点滅の周期を長くすることを説明した。ここで、パチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復旧した後に、パチンコ遊技機100の電源が遮断される前よりも、動作演出における動作の周期を長くするための演出態様は、上記の例には限定されない。
例えば、点滅の表示態様である保留画像52により点滅の周期が0.5秒である点滅演出が行われているときにパチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復旧すると、点滅の表示態様の保留画像52の代わりに、通常表示態様の保留画像52が表示されてもよい。その後、この通常表示態様の保留画像52が、動作の周期が2秒である動作演出を行う。このようにして、パチンコ遊技機100の電源が遮断されてから復旧した後に、パチンコ遊技機100の電源が遮断される前よりも、動作演出における動作の周期を長くしてもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、シフト演出の実行中に拡大演出を開始する(図46(4)参照)ことを説明したが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、シフト演出を開始するときに拡大演出を開始してもよい。また、シフト演出を終了する前に拡大演出を終了してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、シフト演出において、保留画像52を変動画像51の表示領域に移動させる場合の移動態様を、一の保留画像52を他の保留画像52の表示領域に移動させる場合の移動態様と同じようにしているが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、シフト演出において、保留画像52を変動画像51の表示領域に移動させるときの保留画像52の動作を、一の保留画像52を他の保留画像52の表示領域に移動させるときの一の保留画像52の動作とは異ならせてもよい。また、シフト演出において、保留画像52を変動画像51の表示領域に移動させるときの保留画像52の移動方向を、一の保留画像52を他の保留画像52の表示領域に移動させるときの一の保留画像52の移動方向とは異ならせてもよい。すなわち、シフト演出において、保留画像52を変動画像51の表示領域に移動させる場合の移動態様を、一の保留画像52を他の保留画像52の表示領域に移動させる場合の移動態様とは異ならせてもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、シフト演出において保留画像52を不透明である表示態様により移動させている(図46(3)参照)が、シフト演出において保留画像52を半透明である表示態様により移動させてもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、移行画像64を表示しているときに装飾図柄41を非表示にしている(図54(2)参照)が、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、移行画像64を表示しているときに装飾図柄41を装飾性の低い態様で且つ表示サイズを小さくして表示してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、変動画像51の動作演出における動作を、保留画像52の動作演出における動作と同じようにしているが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、変動画像51の動作演出における動作を、保留画像52の動作演出における動作とは異ならせてもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、装飾図柄41および小図柄56を縦スクロールにて変動表示させている(図46(5)参照)が、これに限定されない。
演出制御部300は、例えば、装飾図柄41や小図柄56を横スクロール(左右方向へのスクロール)にて変動表示させてもよい。また、演出制御部300は、装飾図柄41や小図柄56をスクロールさせることなく、装飾図柄41や小図柄56として表示される数字を更新することにより変動表示させてもよい。なお、小図柄56の切替表示には、小図柄56をスクロールさせる変動表示と、小図柄56をスクロールさせることなく小図柄56として表示される数字を更新させる表示とが含まれる。
また、本実施形態では、演出制御部300は、遊技状態やステージごとに、変動画像51および保留画像52を異なる形状により表示している。
ここで、演出制御部300は、通常表示態様とは異なる表示態様である変動画像51や保留画像52については、遊技状態やステージによらず、共通の態様により表示してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300は、保留変化演出の開始タイミングを、保留画像52が初期位置に位置しているタイミングにしている(図48(16)参照)が、これに限定されない。演出制御部300は、保留変化演出の開始タイミングを、保留画像52が動作演出において特定の動作態様であるタイミングにすればよく、保留画像52が初期位置に位置しているタイミングでなくてもよい。また、演出制御部300は、保留画像52の動作演出における動作態様が何れの態様であるかに関わらず、保留変化演出を開始してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300は、保留変化演出を実行することにより、通常表示態様とは異なる表示態様である変動画像51や保留画像52を表示しているが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、保留数が加算されたことに応じて、通常表示態様とは異なる表示態様である変動画像51や保留画像52を新たに表示させてもよい。すなわち、保留変化演出が行われることなく、通常表示態様とは異なる表示態様である変動画像51や保留画像52が表示されてもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300が、保留画像52を新たに表示する場合に、新たに表示する保留画像52を、透過度が高い表示態様から、徐々に透過度の低い表示態様に変化させている(図49(19)参照)が、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、保留数が0であり且つ特別図柄の停止表示中に保留数が加算された場合には、保留画像52を、透過度を段階的に変化させながら表示するのではなく、不透明である表示態様により表示してもよい。また、保留数が0であり且つ特別図柄の停止表示中に保留数が加算された場合には、シフト演出における保留画像52の移動の態様を、保留数が0ではないときに保留数が加算された場合とは異なるようにしてもよい。また、保留数が0であり且つ特別図柄の停止表示中に保留数が加算された場合には、保留数表示55の表示態様を「1」にした後に「0」に切り替えてもよいし、保留数表示55の表示態様を「0」のままにしてもよい、
また、本実施形態では、演出制御部300は、保留数が加算されると、保留数表示55の表示内容を更新するとともに、保留画像52を新たに表示させている(図49(19)参照)が、これに限定されない。
演出制御部300は、例えば、保留数が加算されると、まず、保留数表示55の表示内容を更新し、その後、保留画像52の新たな表示を開始してもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300は、増加表示演出において、保留画像52の透過度を変化させることにより保留画像52の表示態様を変化させている(図49(19)参照)が、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、増加表示演出において、保留画像52の形状を徐々に変化させることにより保留画像52の表示態様を変化させてもよい。
また、本実施形態では、演出制御部300は、サブ第1変動表示器81やサブ第2変動表示器82を用いて図柄のサイクル表示および停止表示を行っていたが、これに限定されない。
例えば、演出制御部300は、画像表示部114において図柄のサイクル表示および停止表示を行ってもよい。この場合に、画像表示部114においてサイクル表示および停止表示が行われる図柄は、特殊図柄として捉えられる。
〔第2の実施形態〕
(特別図柄表示器の表示例)
図73を用いて、特別図柄表示器(第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222)の表示例について説明する。
図73(a)に示すように、特別図柄表示器には電源投入後の最初の表示態様として右端のLEDが点灯するハズレ特別図柄が表示されている。
その後、特別図柄の変動表示が開始されると、図73(b)に示すように、左端から2つのLEDが点灯する表示態様となり、その後(32ms後)は、図73(c)〜(h)に示すように、32ms毎にLEDの点灯位置が変化した表示態様となる。具体的には、タイマ割込の周期である4ms毎に該当するLEDに点灯させる制御を行い、それを8回のタイマ割込にわたって継続することで32ms間は同じLEDが点灯した状態となる。
そして、図73(b)〜(h)の表示態様の変化を1サイクル(=256ms)とするサイクル変動が複数回行われ、特別図柄の変動時間が経過すると、図73(i)〜(l)の何れかの特別図柄(ハズレ特別図柄、第1大当たり特別図柄、第2大当たり特別図柄、第3大当たり特別図柄)が停止時間(0.5秒)に亘って停止表示される。
さらに、停止時間が経過した後に次の特別図柄の変動表示が開始されると、図73(b)の表示態様からサイクル変動が複数回行われ、図73(i)〜(l)の何れかの特別図柄が停止時間(0.5秒=500ms)に亘って停止表示される。
なお、サイクル変動では、2つのLEDを点灯させ、その点灯位置を変化(移動)させるようになっているが、1つのLEDを点灯させ、その点灯位置を変化させてもよいし、3つ以上のLEDを点灯させ、その点灯位置を変化させるようにしてもよい。
また、サイクル変動では、8種類の表示態様を1サイクルとしているが、2種類の表示態様(例えば、全点灯と全消灯)を1サイクルとしてもよいし、3種類以上の表示態様を1サイクルとしてもよい。この場合であっても、1サイクルの時間が、特別図柄の停止時間(0.5秒=500ms)よりも短くなるようにするとよい。
また、本実施形態では、可変入賞部を1.8秒間開状態にさせる小当たり遊技を実行しないようになっているが、小当たり遊技を実行する場合には、サイクル変動を複数回行った後に小当たり特別図柄を停止表示させるようにするとよい。この場合、小当たり特別図柄の停止時間を0.5秒(500ms)やサイクル変動における1つの表示態様の表示時間(32ms)よりも短くしてもよい。
(演出モード毎の演出例)
図74を用いて、演出モード毎の表示演出例について説明する。
演出モードA(通常遊技状態)では、図74(a)に示すように、モードA背景画像が画像表示部114への表示中は常に横スクロール又は場面変化(演出動作)した状態で表示され、装飾図柄41が第1態様(矩形状のベース画像BG、キャラクタ画像CG、丸画像に囲まれた数字画像SG)で表示され、小図柄56が全演出モードで共通の共通態様(数字画像)で表示される。
そして、第1態様の装飾図柄41は、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示が開始することを示唆する変動前動作として図柄停止位置から上方に浮き上がる浮上表示を0.75秒に亘って行うようになっている。装飾図柄41のこの変動前動作は、スクロール表示が開始されるときに行われる開始時動作演出としても捉えられる。
また、アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B、当該アイコン表示領域70C)では、通常アイコンが第1態様(六角形)で表示される。そして、第1態様の通常アイコンは、左側に傾く第1姿勢(初期姿勢)から右側に傾く第2姿勢を経由して再び第1姿勢となる揺れ動作(演出動作)を画像表示部114への表示中は常に1周期2秒で繰り返し行うようになっている。
演出モードB(通常遊技状態)では、図74(b)に示すように、モードB背景画像が画像表示部114への表示中は常に横スクロール又は場面変化(演出動作)した状態で表示され、装飾図柄41が第2態様(提灯状のベース画像BG、キャラクタ画像CG、丸画像に囲まれた数字画像SG)で表示され、小図柄56が全演出モードに共通の共通態様(数字画像)で表示される。
そして、第2態様の装飾図柄41は、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示(更新動作)を開始する前の変動前動作として装飾図柄41の縮小表示を0.5秒に亘って行うようになっている。
また、アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B、当該アイコン表示領域70C)では、通常アイコンが第2態様(シャトル形)で表示される。そして、第2態様の通常アイコンは、左側に傾く第1姿勢(初期姿勢)から右側に傾く第2姿勢を経由して再び第1姿勢となる揺れ動作(演出動作)を画像表示部114への表示中は常に1周期2秒で繰り返し行うようになっている。
演出モードC(通常遊技状態)では、図74(c)に示すように、モードC背景画像が画像表示部114への表示中は常に横スクロール又は場面変化(演出動作)した状態で表示され、装飾図柄41が第3態様(R面取りされた矩形状のベース画像BG、キャラクタ画像CG、模様背景の丸画像に囲まれた数字画像SG)で表示され、小図柄56が全演出モードに共通の共通態様(数字画像)で表示される。
そして、第3態様の装飾図柄41は、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示(更新変動)を開始する前の変動前動作として装飾図柄41の拡大表示を0.5秒に亘って行うようになっている。
また、アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B、当該アイコン表示領域70C)では、通常アイコンが第3態様(星形)で表示される。そして、第3態様の通常アイコンは、特定頂部が上部に位置する第1姿勢(初期姿勢)から回転して特定頂部が移動した第2姿勢を経由して再び第1姿勢となる回転動作(演出動作)を画像表示部114への表示中は常に1周期3秒で繰り返し行うようになっている。
演出モードD(確変遊技状態)では、図74(c)に示すように、モードD背景画像が画像表示部114への表示中は常に横スクロール又は場面変化(演出動作)した状態で表示され、装飾図柄41が第4態様(矩形状のベース画像BG、数字画像SG)で表示され、小図柄56が全演出モードに共通の共通態様(数字画像)で表示される。
そして、第4態様の装飾図柄41は、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示が開始することを示唆する変動前動作として図柄停止位置から上方に浮き上がる浮上表示を0.4秒に亘って行うようになっている。
また、アイコン表示領域(第2保留アイコン表示領域70D、当該アイコン表示領域70C)では、通常アイコンが第4態様(丸形)で表示される。そして、第4態様の通常アイコンは、内部の黒点が上部に位置する第1姿勢(初期姿勢)から回転して黒点が移動した第2姿勢を経由して再び第1姿勢となる回転動作(演出動作)を画像表示部114への表示中は常に1周期3秒で繰り返し行うようになっている。
演出モードE(確変遊技状態)では、図74(e)に示すように、モードE背景画像が画像表示部114への表示中は常に横スクロール又は場面変化(演出動作)した状態で表示され、装飾図柄41が第4態様(矩形状のベース画像BG、数字画像SG)で表示され、小図柄56が全演出モードに共通の共通態様(数字画像)で表示される。
そして、第4態様の装飾図柄41は、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示が開始することを示唆する変動前動作として図柄停止位置から上方に浮き上がる浮上表示を0.4秒に亘って行うようになっている。
また、アイコン表示領域(第2保留アイコン表示領域70D、当該アイコン表示領域70C)では、通常アイコンが第4態様(丸形)で表示される。そして、第4態様の通常アイコンは、内部の黒点が上部に位置する第1姿勢(初期姿勢)から回転して黒点が移動した第2姿勢を経由して再び第1姿勢となる回転動作(演出動作)を画像表示部114への表示中は常に1周期3秒で繰り返し行うようになっている。
演出モードF(時短遊技状態)では、図74(f)に示すように、モードF背景画像が画像表示部114への表示中は常に横スクロール又は場面変化(演出動作)した状態で表示され、装飾図柄41が第4態様(矩形状のベース画像BG、数字画像SG)で表示され、小図柄56が全演出モードに共通の共通態様(数値画像)で表示される。
そして、第4態様の装飾図柄41は、変動演出において下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うが、このスクロール表示が開始することを示唆する変動前動作として装飾図柄41の縮小表示を0.4秒に亘って行うようになっている。
また、アイコン表示領域(第2保留アイコン表示領域70D、当該アイコン表示領域70C)では、通常アイコンが第5態様(五角形)で表示される。そして、第5態様の通常アイコンは、特定頂部が上部に位置する第1姿勢(初期姿勢)から回転して特定頂部が移動した第2姿勢を経由して再び第1姿勢となる回転動作(演出動作)を画像表示部114への表示中は常に1周期3秒で繰り返し行うようになっている。
なお、上述した各変動前動作とは異なる動作が行われてもよい。例えば、装飾図柄41は、スクロール表示が開始することを示唆する変動前動作として装飾図柄41の回転動作が行われてもよい。
また、演出モードA〜Fにおいて、アイコン表示領域(第2保留アイコン表示領域70D、当該アイコン表示領域70C)に特別アイコンが表示される場合には、特別アイコンが全演出モードに共通の共通態様(丸形)で表示される。そして、共通態様の特別アイコンは、特定部位が上部に位置する第1姿勢(初期姿勢)から回転して特定部位が移動した第2姿勢を経由して再び第1姿勢となる回転動作(演出動作)を画像表示部114への表示中は常に1周期2.5秒で繰り返し行うようになっている。
また、演出モードA〜Fにおいて、共通態様(数字画像)で表示される小図柄56は、変動演出において変動前動作を行わずに下方向へのスクロール表示(更新変動)を行うようになっており、数字画像1〜9を繰り返し更新する更新動作を1周期0.9秒で繰り返し行うようになっている。なお、小図柄56については、更新変動を行っていることで変動演出の実行中であることを示唆するようになっている。
このように、保留アイコンの演出動作(揺れ動作、回転動作)における第1姿勢と第2姿勢とに変化する演出を、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)におけるLEDの点灯態様の変化周期(32ms)や1サイクルの周期(256ms)と異なる周期(2秒又は3秒)で繰り返し実行するようになっている。そのため、保留アイコンが演出動作を行っていることを遊技者にアピールすることができ、演出効果を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの演出動作(揺れ動作、回転動作)における第1姿勢と第2姿勢とに変化する演出を、サブ第1変動表示器81(サブ第2変動表示器82)におけるLEDの点滅周期(1秒)とは異なる周期(2秒又は3秒)で繰り返し実行するようになっている。そのため、保留アイコンが演出動作を行っていることを遊技者にアピールすることができ、演出効果を向上させることが可能となる。
また、変動演出において装飾図柄41が複数種類の変動前動作(浮上表示、拡大表示、縮小表示)の何れかを実行するようになっている。そのため、変動演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出において装飾図柄41が複数種類の変動前動作(浮上表示、拡大表示、縮小表示)の何れを実行したかによって、装飾図柄41がスクロール表示(更新変動)を行うまでの時間が異なる場合があるようになっている。そのため、変動演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、変動演出において装飾図柄41が複数種類の変動前動作(浮上表示、拡大表示、縮小表示)の何れを実行した場合であっても、3つの装飾図柄41の変動前動作やスクロール表示(更新変動)の開始順を同一にする(左→中→右)ようにしてもよい。
また、変動演出において装飾図柄41が複数種類の変動前動作(浮上表示、拡大表示、縮小表示)の何れを実行したかによって、3つの装飾図柄41の変動前動作やスクロール表示(更新変動)の開始順を異ならせる(浮上表示:左→中→右、拡大表示:中→左→右、縮小表示:右→中→左等)ようにしてもよい。
また、演出モード毎に装飾図柄41の変動前動作の態様を大当たり期待度が異なるように複数種類設けるようにしてもよい。この場合であっても、保留アイコンの動作態様は演出モード毎に1種類とすることで大当たり期待度を持たせないようにしてもよい。
(保留数の表示演出例)
図75を用いて、画像表示部114における保留数の表示演出例について説明する。
まず、保留数が「0」であって客待ち状態では、図75(a)に示すように、第1保留アイコン表示領域70B及び当該アイコン表示領域70Cにアイコンが表示されず、第1始動口121の保留数表示55及び第2始動口122の保留数表示55にはそれぞれ「0」が表示される。
その後、第1始動口121に遊技球が入賞して第1保留数が「1」になると、図75(b)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に通常表示態様の保留アイコンHIが1フレームの非アニメーションで追加表示(増加表示)され、第1始動口121の保留数表示55が1フレームの非アニメーションで「1」に更新(増加表示)される。このとき、保留アイコンHIは左側に傾く第1姿勢(初期姿勢)で表示され、そこから演出動作(揺れ動作)が開始される。
そして、第1保留数が「0」に減少して第1特別図柄の変動表示が開始されると、図75(c)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている保留アイコンHIを当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示(減少表示、変化表示)する20フレームのアニメーションが開始され、第1始動口121の保留数表示55が1フレームの非アニメーションで「0」に更新(減少表示)される。このとき、保留アイコンHIは不透明から透過度が変化して半透明で表示されるが、演出動作(揺れ動作)は継続して行われる。
その後、保留アイコンHIのシフト表示が終了すると、図75(d)に示すように、保留アイコンHIが当該アイコンTIとして保留アイコンHIよりも大きなサイズであって不透明で表示され、演出動作(揺れ動作)が継続して行われる。
この状態で、第1始動口121に遊技球が入賞して第1保留数が「1」になると、図75(e)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に通常表示態様の保留アイコンHIが追加表示(増加表示)される20フレームのアニメーションが開始され、第1始動口121の保留数表示55が1フレームの非アニメーションで「1」に更新(増加表示)される。このとき、追加表示される保留アイコンHIは、他の通常表示態様のアイコン(ここでは当該アイコンTI)と同期するように演出動作(揺れ動作)が開始され、エフェクト画像を伴って半透明の極小サイズから通常サイズへと拡大表示される。つまり、特別図柄が変動表示している状態では、保留アイコンHIが第1姿勢(初期姿勢)から表示が開始されない場合があるようになっている。
そして、通常表示態様の保留アイコンHIの追加表示(増加表示)が終了すると、図75(f)に示すように、追加表示された通常表示態様の保留アイコンHIが通常サイズであって不透明で表示され、演出動作(揺れ動作)が継続して行われる。
その後、第1始動口121に遊技球が入賞して第1保留数が「2」になると共に、アイコン変化演出が実行されることが決定されると、図75(g)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bの第2表示部に第1特別表示態様(青色)の保留アイコンHIが追加表示(増加表示)される20フレームのアニメーションが開始され、第1始動口121の保留数表示55が1フレームの非アニメーションで「2」に更新(増加表示)される。このとき、追加表示される保留アイコンHIは、特定部位が上部に位置する第1姿勢(初期姿勢)から通常表示態様のアイコン(ここでは当該アイコンTI)とは同期しない演出動作(回転動作)が開始され、エフェクト画像を伴って半透明の極小サイズから通常サイズへと拡大表示される。
そして、第1特別表示態様(青色)の保留アイコンHIの追加表示(増加表示)が終了すると、図75(h)に示すように、追加表示された第1特別表示態様(青色)の保留アイコンHIが通常サイズであって不透明で表示され、演出動作(回転動作)が継続して行われる。
この状態で、第1特別図柄の変動表示が終了して停止表示すると、図75(i)に示すように、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンTIが消去表示される20フレームのアニメーションが開始される。このとき、消去表示される当該アイコンTIはエフェクト画像を伴って透明度が徐々に高くなって消去されるが、消去表示中であっても演出動作(揺れ動作)が行われる。
その後、第1保留数が「1」に減少して第1特別図柄の変動表示が開始されると、図75(j)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されている2つの保留アイコンHIを当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示(減少表示)する20フレームのアニメーションが開始され、第1始動口121の保留数表示55が1フレームの非アニメーションで「1」に更新(減少表示)される。このとき、2つの保留アイコンHIは不透明から透過度が変化して半透明で表示されるが、演出動作(揺れ動作、回転動作)は継続して行われる。
そして、2つの保留アイコンHIのシフト表示が終了すると、図75(k)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に表示されていた通常表示態様の保留アイコンHIが当該アイコンTIとして保留アイコンHIよりも大きなサイズであって不透明で表示され、演出動作(揺れ動作)が継続して行われる。また、第1保留アイコン表示領域70Bの第2表示部に表示されていた第1特別表示態様の保留アイコンHIが第1表示部に通常サイズであって不透明で表示され、これに伴ってアイコン変化演出によって第2特別表示態様(特別アイコンの一種)に変化するが、演出動作(回転動作)は継続して行われる。
この状態で、第1始動口121に遊技球が入賞して第1保留数が「2」になると、図75(l)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bの第2表示部に通常表示態様の保留アイコンHIが追加表示(増加表示)される20フレームのアニメーションが開始され、第1始動口121の保留数表示55が1フレームの非アニメーションで「2」に更新(増加表示)される。このとき、追加表示される保留アイコンHIは、他の通常表示態様のアイコン(ここでは当該アイコンTI)と同期するように演出動作(揺れ動作)が開始され、エフェクト画像を伴って半透明の極小サイズから通常サイズへと拡大表示される。
その後、通常表示態様の保留アイコンHIの追加表示(増加表示)が終了すると、図75(m)に示すように、追加表示された通常表示態様の保留アイコンHIが通常サイズであって不透明で表示され、演出動作(揺れ動作)が継続して行われる。
この状態で、第1特別図柄の変動表示が終了して停止表示すると、図75(n)に示すように、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIが消去表示される20フレームのアニメーションが開始される。このとき、消去表示される当該アイコンTIはエフェクト画像を伴って透明度が徐々に高くなって消去されるが、消去表示中であっても演出動作(揺れ動作)が行われる。
その後、第1保留数が「1」に減少して第1特別図柄の変動表示が開始されると、図75(o)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されていた演出動作中の2つの保留アイコンHIを当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示(減少表示)する20フレームのアニメーションが開始され、第1始動口121の保留数表示55が1フレームの非アニメーションで「1」に更新(減少表示)される。このとき、2つの保留アイコンHIは不透明から透過度が変化して半透明で表示されるが、演出動作(揺れ動作、回転動作)は継続して行われる。
このとき、演出モードAから演出モードBへの切替条件が成立していると、図75(p)に示すように、画像表示部114には画面全体に遮蔽画像(ブラックアウト画像、ホワイトアウト画像等)が表示され、第1始動口121の保留数表示55及び第2始動口122の保留数表示55が視認可能な状態のまま、第1保留アイコン表示領域70Bや当該アイコン表示領域70Cのアイコンの視認が規制される。
そして、遮蔽画像の後方レイヤーでは、図75(q)に示すように、当該アイコンTIの表示態様や演出動作(回転動作)は維持されたまま、保留アイコンHIが演出モードBに対応する通常表示態様の保留アイコンHIに切り替えられる。このとき、保留アイコンHIは左側に傾く第1姿勢(初期姿勢)で表示され、そこから演出動作(揺れ動作)が開始される。
そして、遮蔽画像が消去されると、図75(r)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bに表示された通常表示態様の保留アイコンHI及び当該アイコン表示領域70Cに表示された第2特別表示態様の当該アイコンTIの視認が可能となる。
なお、通常表示態様の複数の保留アイコンが表示されている場合についても、通常表示態様の保留アイコンと通常表示態様の当該アイコンとが同期するように演出動作を行うのと同じように、通常表示態様の複数の保留アイコンが同期するように演出動作を行うようになっている。
また、ここでは主に演出モードAにおける保留表示例を説明したが、他の演出モードでも保留アイコンの表示態様や動作演出態様が異なるだけで、基本的には同じような保留数の表示(演出モードの切替時の表示も含む)が行われることになる。
図74〜図75の演出例に係る第1の特徴としては、客待ち状態中に保留数が増加(「0」から「1」に変化)した場合には、保留数表示55及び保留アイコンの非アニメーションによる増加表示が最短となる1フレーム分の期間で実行される点が挙げられる。このようにしたことで、間延びしないように即座に変動演出(保留数表示55の減少表示及び保留アイコンの減少表示)を行うことができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図74〜図75の演出例に係る第2の特徴としては、保留数が減少(「1」から「0」に変化)した場合には、保留数表示55の非アニメーション(1フレーム)による減少表示、及び、保留アイコンの当該アイコンへのアニメーション(20フレーム)による変化表示(減少表示)が実行(同じフレーム更新タイミングで開始)される点が挙げられる。このようにしたことで、保留数が減少したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示(保留アイコンの保留アイコンへのシフト表示)が開始するタイミング(フレーム更新タイミング)よりも、保留数表示55の減少表示が開始されるタイミング(フレーム更新タイミング)が先(例えば1フレーム前)になるようにしてもよい。
図74〜図75の演出例に係る第3の特徴としては、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示(保留アイコンの当該アイコンへのシフト表示)が完了することになるタイミング(フレーム更新タイミング)よりも、保留数表示55の減少表示が完了することになるタイミング(フレーム更新タイミング)の方が早い点が挙げられる。このようにしたことで、保留数が変化することを演出しつつ、保留数表示55によって保留数が減少したことを遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示(保留アイコンの当該アイコンへのシフト表示)が完了するタイミング(フレーム更新タイミング)よりも、保留数表示55の減少表示が完了するタイミング(フレーム更新タイミング)が先(例えば1フレーム前)になるようにしてもよい。
図74〜図75の演出例に係る第4の特徴としては、特別図柄の変動表示中に保留数が増加した場合には、保留数表示55の非アニメーション(1フレーム)による増加表示、及び、保留アイコンのアニメーション(20フレーム)による増加表示が実行(同じフレーム更新タイミングで開始)される点が挙げられる。このようにしたことで、保留数が増加したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、保留アイコンの増加表示が開始するタイミング(フレーム更新タイミング)よりも、保留数表示55の増加表示が開始されるタイミング(フレーム更新タイミング)及び終了するタイミング(フレーム更新タイミング)が先(例えば1フレーム前)になるようにしてもよい。
図74〜図75の演出例に係る第5の特徴としては、保留アイコンの追加表示(増加表示)が完了することになるタイミング(フレーム更新タイミング)よりも、保留数表示55の増加表示が完了することになるタイミング(フレーム更新タイミング)の方が早い点が挙げられる。このようにしたことで、保留数が変化することを演出しつつ、保留数表示55によって保留数が増加したことを遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図74〜図75の演出例に係る第6の特徴としては、特別図柄の変動表示(変動演出)中に保留数が増加した場合には、客待ち状態中に保留数が増加した場合に比べて、長い期間(長いフレーム数)に亘って保留アイコンの追加表示(増加表示)が実行される点が挙げられる。このようにしたことで、保留数が増加したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図74〜図75の演出例に係る第7の特徴としては、保留アイコンの増加表示の開始(表示開始)時の演出動作態様(拡大しながら動作)と、保留アイコンの増加表示の完了(表示開始)後の演出動作態様(大きさを維持して動作)とが異なる(一部が異なる)点が挙げられる。このようにしたことで、保留が増加したことを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、保留アイコンの増加表示の開始時と増加表示の完了後とで、一部の動作だけを異ならせるのではなく、全ての動作を異ならせてもよい。
図74〜図75の演出例に係る第8の特徴としては、保留アイコンの増加表示の開始時の表示態様(半透明)と、保留アイコンの増加表示の完了後の表示態様(不透明)とが異なる(一部が異なる)点が挙げられる。このようにしたことで、保留が増加したことを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、保留アイコンの増加表示の開始時と増加表示の完了後とで、透明度だけを異ならせるのではなく、形状などを異ならせてもよい。
図74〜図75の演出例に係る第9の特徴としては、特別図柄(装飾図柄)の変動表示中において、保留アイコン及び当該アイコンが第1姿勢と第2姿勢とに繰り返し変化する演出動作(揺れ動作、回転動作等)を実行可能である点が挙げられる。このようにしたことで、保留アイコン及び当該アイコンによって演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図74〜図75の演出例に係る第10の特徴としては、保留アイコン及び当該アイコンが第1姿勢と第2姿勢とに繰り返し変化する演出動作(揺れ動作、回転動作)において、第1姿勢から第2姿勢に変化する時間は毎回一定である点が挙げられる。このようにしたことで、保留アイコン及び当該アイコンが視認し難くなるといった不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、保留アイコン及び当該アイコンが第1姿勢から第2姿勢に変化するときに描画処理の制御負荷が大きくて処理落ちした(1フレーム分の描画ができなかった)場合には、第1姿勢から第2姿勢に変化する時間がそのときだけは一定にはならずに略一定となる。
図74〜図75の演出例に係る第11の特徴としては、特別図柄の変動表示(変動演出)中において、通常表示態様で表示される複数のアイコン(保留アイコン同士、保留アイコンと当該アイコン)が同期して演出動作を実行する点が挙げられる。このようにしたことで、アイコンの演出動作の見栄えを良くして演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、新たに始動入賞したことに基づき通常表示態様で表示される保留アイコンの演出動作が他の保留アイコンの演出動作と同期するタイミングについては、表示開始時でもよいし、表示開始から所定時間経過時でもよいし、シフト表示の開始時でもよいし、シフト表示の完了時でもよい。
図74〜図75の演出例に係る第12の特徴としては、特別図柄(装飾図柄)が停止表示すると当該アイコンは消去表示されるが、特別図柄(装飾図柄)が停止表示してから次の変動表示(変動演出)が開始されるまでの間も、保留アイコンは演出動作を繰り返し実行する点が挙げられる。このようにしたことで、保留アイコンによって保留数が「0」でないことを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図74〜図75の演出例に係る第13の特徴としては、特別図柄(装飾図柄)が停止表示したときに、装飾図柄の透明度は変化しないが、当該アイコンの透明度は高くなってから消去される点が挙げられる。このようにしたことで、当該アイコンを消去させる際の違和感を軽減して当該アイコンを自然に消去することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図74〜図75の演出例に係る第14の特徴としては、保留アイコン(当該アイコン)の演出動作の1周期の時間(尺)が、第1の演出モードと第2の演出モードと(演出モードAと演出モードB、演出モードC〜Fの相互間)で同一である点が挙げられる。このようにしたことで、保留アイコン(当該アイコン)の演出動作を見易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図74〜図75の演出例に係る第15の特徴としては、保留アイコン(当該アイコン)が第1姿勢から第2姿勢を経由して再び第1姿勢となる周期が、第1の演出モードと第2の演出モードと(演出モードAと演出モードB、演出モードC〜Fの相互間)で同一である点が挙げられる。このようにしたことで、保留アイコン(当該アイコン)の演出動作を見易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図74〜図75の演出例に係る第16の特徴としては、保留数表示領域では保留数の増減によって保留数が表示される領域の大きさ(面積)が変化しないが、保留アイコン表示領域では保留数の増減によって保留アイコンが表示される領域の大きさ(面積)が変化する(保留数が単数である場合には第1の領域で保留アイコンが表示され、保留数が複数である場合には第1の領域よりも大きい第2の領域で保留アイコンが表示される)点が挙げられる。このようにしたことで、保留数を認識させつつ、保留数の増減を遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図74〜図75の演出例に係る第17の特徴としては、通常表示態様(通常アイコン)で表示されている保留アイコンは、第1姿勢と第2姿勢とに変化する演出動作を第1周期(2秒又は3秒)で繰り返し実行可能であり、通常表示態様よりも大当たり期待度が高い特別表示態様(特別アイコン)で表示されている保留アイコンは、第1姿勢と第2姿勢とに変化する演出動作を第1周期とは異なる第2周期(2.5秒)で繰り返し実行可能である点が挙げられる。このようにしたことで、通常表示態様の保留アイコンと特別表示態様の保留アイコンとを区別し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図74〜図75の演出例に係る第18の特徴としては、小図柄は、数字画像の1〜9までの更新変動(スクロール表示、切替表示)を第1周期(0.9秒)で実行可能であり、保留アイコンは、第1姿勢と第2姿勢とに変化する演出動作を第1周期とは異なる第2周期(2秒又は3秒)で実行可能である点が挙げられる。このようにしたことで、小図柄の更新変動と保留アイコンの演出動作とが連動していると勘違いさせるような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図74〜図75の演出例に係る第19の特徴としては、特別図柄の変動表示の開始に伴って保留数の減少表示が行われるが、この減少表示において保留数表示領域に表示される保留数表示55は移動しないが、保留アイコン表示領域に表示される保留アイコンは移動する(保留数が減少する前は第1の領域よりも大きい第2の領域で保留アイコンが表示され、保留数が減少した後は第1の領域で保留アイコンが表示される)点が挙げられる。このようにしたことで、保留数を認識させつつ、保留数の減少を遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図74〜図75の演出例に係る第20の特徴としては、装飾図柄(小図柄)の更新動作における移動方向(下方向)と、保留アイコンの演出動作(揺れ動作)における動作方向(左右方向等)とが異なる点が挙げられる。このようにしたことで、装飾図柄(小図柄)の更新変動と保留アイコンの演出動作(揺れ動作)とを切り分けて認識し易くなって変動演出における演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、客待ち状態中に保留数が増加(「0」から「1」に変化)した場合に、保留アイコンを1フレームの非アニメーションで増加表示させるようになっているが、保留数表示55の増加表示よりも長く継続するように、複数フレーム(例えば5フレーム)のアニメーションで増加表示させてもよい。このようにすると、保留数の増加を遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特別図柄(装飾図柄)の停止表示中にも保留アイコンが演出動作を行うようになっているが、特別図柄(装飾図柄)の停止表示中には保留アイコンが演出動作を停止し、次の特別図柄の変動表示の開始(保留数の減少)に伴う保留アイコンのシフト表示後に保留アイコンの演出動作が再開されるようにしてもよい。このようにすると、保留アイコンの演出動作の有無によって特別図柄の変動表示中であるか否かを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンのシフト表示後に保留アイコンの演出動作を再開させる場合、シフト表示後の位置(保留アイコン表示領域、当該アイコン表示領域)で初期姿勢から保留アイコンが演出動作を再開するようにしてもよい。このようにすると、新たに特別図柄の変動表示が開始されたことを遊技者に印象付けることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特別図柄(装飾図柄)が停止表示して当該アイコンが消去表示されるときでも当該アイコンが演出動作を継続して行うようになっているが、特別図柄(装飾図柄)の停止表示によって演出動作を終了させるようにしてもよい。このようにすると、表示制御に係る負荷を軽減することが可能となる。
また、通常表示態様で表示される複数のアイコン(保留アイコン同士、保留アイコンと当該アイコン)が同期して演出動作を行うようになっているが、完全に同期して演出動作を行うのではなく、略同期して演出動作を行うようにしてもよい。なお、新たに始動入賞したことに基づき通常表示態様で表示される保留アイコンの演出動作が他の保留アイコンの演出動作と略同期するタイミングについては、表示開始時でもよいし、表示開始から所定時間経過時でもよいし、シフト表示の開始時でもよいし、シフト表示の完了時でもよい。
(客待ち状態から変動演出が開始する場合の具体例)
図76〜図78を用いて、客待ち状態から変動演出が開始する場合の具体例について説明する。
図76は、客待ち状態から変動演出が開始する場合のタイミングチャートであり、図77〜図78は、図76の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB〜Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図76のT0のタイミングでは、電源投入されてから特別図柄の変動表示が実行されていない客待ち状態となっており、演出モードA、音量値「3」が設定されている。このとき、第1特別図柄表示器221には、電源投入時の初期図柄であるハズレ特別図柄(右端のLEDのみ点灯)が表示されており、画像表示部114には、変動演出の実行を待機している変動待機画面が表示されている。具体的には、モードA背景画像が横スクロール(演出動作)しており、装飾図柄41及び小図柄56が電源投入時の初期図柄である「135」が停止表示された状態となっている(図77(a)参照)。なお、モードA背景画像は、電源投入後に最初に変動待機画面が表示されるタイミングから横スクロールしている。
次に、図76のT1のタイミングにおいて、音量調整のために演出キー162の上ボタン又は下ボタンが操作されると、画像表示部114には、右の装飾図柄41の前側に一部が重なるようにして現在の音量値「3」を示す音量値画像OGが表示され、スピーカ156からは、音量値「3」に応じた音量の確認音が出力される(図77(b)参照)。
そして、図76のT2のタイミングにおいて、音量を上げるために演出キー162の上ボタンが操作されると、音量値が「3」から「4」に変化する。このとき、画像表示部114では、音量値「4」を示す音量値画像OGに更新され、スピーカ156からは、音量値「4」に応じた音量の確認音(0.5秒間)が出力される(図77(c)参照)。
その後、図76のT3のタイミングにおいて、切替スイッチ(不図示)によって音量を下げるための操作が行われると、音量値が「4」から「3」に変化する。このとき、画像表示部114では、音量値「3」を示す音量値画像OGに更新されるが、切替スイッチ(不図示)による音量調整のため、スピーカ156からは、音量値「3」に応じた確認音は出力されない(図77(d)参照)。
次に、図76のT4のタイミングにおいて、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1保留数が「1」になって第1特別図柄保留表示器218が「1」表示となり、遊技制御部200から演出制御部300に対して入賞時コマンド(第1特別図柄記憶指定コマンド、第1先読み指定コマンド)が送信される(図77(e)参照)。
そして、図76のT5のタイミングにおいて、第1保留数が「1」から「0」になって大当たり判定が行われると、遊技制御部200から演出制御部300に対して開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄保留表示器218が「0」表示になって第1特別図柄表示器221で第1特別図柄の変動表示(1回目のサイクル変動)が開始される(図77(f)参照)。
さらに、演出制御部300が入賞時コマンドを受信してから所定期間が経過したため、第1始動口121の保留数表示55及びサブ第1保留表示器83が「1」表示になり、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に通常表示態様の保留アイコンHI(白アイコン)が非アニメーションで追加表示されると共に、第1入賞音の出力が開始される(図77(f)参照)。
その後、図76のT6のタイミング(1回目のサイクル変動における3回目の表示変化のタイミング)において、演出制御部300が開始時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1始動口121の保留数表示55及びサブ第1保留表示器83が「0」表示になり、サブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が開始される(図78(g)参照)。
また、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に表示されていた保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cへのシフト表示(減少表示)を開始する。また、保留アイコンHIが演出動作を開始する。さらに、装飾図柄41が変動前動作としての浮上表示を開始すると共に、小図柄56が更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始する。さらに、演出キー162による音量調整や光量調整が所定期間(1秒間)に亘って規制されて音量値画像OGが消去され、スピーカ156から変動BGMの可聴出力が開始される(図78(g)参照)。
なお、装飾図柄41の変動前動作としての浮上表示の開始時に変動BGMの可聴出力の開始に加えて、変動開始音(毎変動出力される開始音、大当たり予告としての開始音等)を出力するようにしてもよい。
次に、図76のT7のタイミング(3回目のサイクル変動の開始時)において、入賞音の出力が終了し(図78(h)参照)、図76のT8のタイミング(4回目のサイクル変動中)において、保留アイコンHIのシフト表示が終了すると当該アイコンTI(白アイコン)として表示され、その後に装飾図柄41のスクロール表示(更新変動)が開始される(図78(i)参照)。なお、装飾図柄41の変動前動作としての浮上表示の実行中に、当該アイコンTIの演出動作が行われていてもよい。また、図76のT9のタイミングにおいて、全ての装飾図柄41の高速変動が開始する(図78(j)参照)。変動開始音を出力する場合には、このタイミング(入賞音の出力が終了するよりも後)で変動開始音の出力が終了するようにするとよい。
なお、音量値画像OGの表示中に演出制御部300が開始時コマンドを正常に受信できなかった場合には、特別図柄の変動表示は実行されるが、変動演出が実行されないため、音量値画像OGが消去されずに表示が継続され、演出キー162による音量調整や光量調整が可能な状態が維持されることになる。また、音量値画像OGの表示中に演出制御部300が開始時コマンドを正常に受信できなかった場合には、音量値画像OGの表示期間が延長されてもよい。
また、音量値画像OGではなく、演出キー162の左ボタン又は右ボタンの操作によって光量値画像が表示されている場合についても、基本的には音量値画像OGが表示されている場合と同様となる。
このように、客待ち状態(演出キー162による音量調整や光量調整が可能な期間)において変動演出が開始される場合には、所定期間(1秒間)に亘って演出キー162による音量調整や光量調整が規制されるようになっている。そのため、音量調整や光量調整に集中していることで変動演出の開始という重要な局面を遊技者が見逃してしまうといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、音量値画像OGの表示中に変動演出が開始される場合には、音量値画像OGの表示期間(最後の調整操作から10秒)が経過していなくても、音量値画像OGの視認が規制される(消去する)ようになっている。そのため、音量値画像OGによって変動演出が阻害されることがなく、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、音量値画像OGの非表示中に切替スイッチ(不図示)の操作によって音量値が調節されても音量値画像OGを表示しないが、音量値画像OGの表示中であれば、演出キー162の操作による音量調整であるか切替スイッチ(不図示)の操作による音量調整であるかに拘らず、新たに設定された音量値に応じた音量値画像OGが表示されるようになっている。そのため、新たに設定された音量値を遊技者が把握することが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41による変動前動作(図柄の浮き上がり、回転など)中には、演出図柄(小図柄56、サブ第1変動表示器81など)による変動演出を実行しているようになっている。そのため、演出図柄によって特別図柄の変動表示が開始されたことを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41による変動演出は、装飾図柄41を所定の表示態様で動作させる変動前動作(図柄の浮き上がり、回転など)と、スクロール表示とを含み、演出図柄(小図柄56、サブ第1変動表示器81など)による変動演出では、演出図柄を所定の表示態様で動作させることなく、演出図柄の変動表示を実行するようになっている。そのため、装飾図柄41の変動前動作によって変動演出の演出効果を高めることができると共に、演出図柄によって特別図柄の変動表示が開始されたことを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41による変動前動作(図柄の浮き上がり、回転など)の後には、保留情報(保留数表示55、保留アイコンHI、サブ第1保留表示器83やサブ第2保留表示器84におけるLED保留表示など)が(既に)減少表示されているようになっている。そのため、遊技の進行を遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41による変動前動作(図柄の浮き上がり、回転など)中には、保留アイコンHIの移動表示が開始されているようになっている。この保留アイコンHIの移動表示は、第1保留アイコン表示領域70Bから第1保留アイコン表示領域70Bへの移動表示であってもよい。また、第1保留アイコン表示領域70Bから当該アイコン表示領域70Cへの移動表示でもよい。すなわち、保留アイコンHIを移動表示させて当該アイコンTIとして表示させることが可能であってもよい。
これらの場合、保留記憶が減ったことを遊技者が早めに察知することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41による変動前動作(図柄の浮き上がり、回転など)中には、保留アイコンHIの移動表示が終了するようになっている。そのため、保留記憶が減ったことで変動演出が行われるという遊技の流れを遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41による変動前動作(図柄の浮き上がり、回転など)中には、当該アイコンTIを表示させることが可能になっている。そのため、当該アイコンTIが表示されることで変動演出が行われるという遊技の流れを遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41による変動前動作(図柄の浮き上がり、回転など)中において、保留アイコンHIを演出動作させることが可能になっている。そのため、保留記憶があることを遊技者にアピールしつつ演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41による変動前動作(図柄の浮き上がり、回転など)中において、当該アイコンTIを演出動作させることが可能になっている。そのため、当該アイコンTIに遊技者の目を向けさせて変動演出が開始されることをアピールすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41による変動前動作(図柄の浮き上がり、回転など)を開始する前から、背景画像(各演出モードに対応した背景画像、後述するゾーン背景画像)の少なくとも一部を動作(横スクロール、場面変化、背景画像に含まれるキャラクタの動作等)させる演出を実行可能になっている。そのため、装飾図柄41と共に変動演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41による変動前動作(図柄の浮き上がり、回転など)中に、背景画像(各演出モードに対応した背景画像、後述するゾーン背景画像)の少なくとも一部を動作(横スクロール、場面変化、背景画像に含まれるキャラクタの動作等)させる演出を実行可能になっている。そのため、装飾図柄41と共に変動演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41による変動前動作(図柄の浮き上がり、回転など)を実行する際に、BGM(各演出モードに応じたBGMなど)を出力可能になっている。そのため、変動演出が開始されたことを遊技者に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41による変動前動作(図柄の浮き上がり、回転など)中には、BGM(各演出モードに応じたBGMなど)の出力が開始されているようになっている。そのため、装飾図柄41による変動前動作が開始される前から変動演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(最初のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最初のサイクル変動の終了タイミングよりも後)で、変動演出における装飾図柄41のスクロール表示(更新変動)を開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと装飾図柄41のスクロール表示の開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における2回目以降のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(2〜3回のサイクル変動の開始タイミングよりも後、4回目のサイクル変動の開始タイミングよりも後)で、変動演出における装飾図柄41のスクロール表示(更新変動)を開始するようになっている。そのため、2回目以降のサイクル変動の開始タイミングと装飾図柄41のスクロール表示の開始タイミングとが一致することによって特別図柄の変動表示の開始タイミングが装飾図柄41のスクロール表示の開始時であると勘違いするような不都合を回避することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の終了後に、装飾図柄41のスクロール表示(更新変動)が開始されるようになっている。そのため、特別図柄の変動表示と装飾図柄41のスクロール表示とを段階的に開始することで遊技演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄が主であって装飾図柄41が従の関係にあることを遊技者に知らしめることができ、遊技機の仕様を遊技者に認識させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(最初のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最初のサイクル変動の終了タイミングよりも前)で、小図柄56の更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと小図柄56の更新変動(スクロール表示、切替表示)の開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における2回目以降のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(1回目のサイクル変動の終了タイミングよりも前、2回目のサイクル変動の開始タイミングよりも前)で、小図柄56の更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始するようになっている。そのため、2回目以降のサイクル変動の開始タイミングと小図柄56の更新変動(スクロール表示、切替表示)の開始タイミングとが一致することによって特別図柄の変動表示の開始タイミングが小図柄56の更新変動(スクロール表示、切替表示)の開始時であると勘違いするような不都合を回避することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合のサイクル変動における最初の表示変化が開始された後に、小図柄56の更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、サイクル変動における最初の表示変化のタイミングと小図柄56の更新変動(スクロール表示、切替表示)の開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。また、特別図柄が主であって小図柄56が従の関係にあることを遊技者に知らしめることができ、遊技機の仕様を遊技者に認識させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(最初のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最初のサイクル変動の終了タイミングよりも前)で、保留表示(画像表示部114での保留アイコンや保留数表示55、サブ第1保留表示器83やサブ第2保留表示器84でのLED保留表示)の更新を開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと保留表示の更新開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における2回目以降のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(1回目のサイクル変動の終了タイミングよりも前、2回目のサイクル変動の開始タイミングよりも前)で、保留表示(画像表示部114での保留アイコンや保留数表示55、サブ第1保留表示器83やサブ第2保留表示器84でのLED保留表示)の更新を開始するようになっている。そのため、2回目以降のサイクル変動の開始タイミングと保留表示の更新開始タイミングとが一致することによって特別図柄の変動表示の開始タイミングが保留表示の更新開始時であると勘違いするような不都合を回避することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合のサイクル変動における最初の表示変化が開始された後に、保留表示(画像表示部114での保留アイコンや保留数表示55、サブ第1保留表示器83やサブ第2保留表示器84でのLED保留表示)の更新を開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと保留表示の更新開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。また、特別図柄の変動表示が開始されたから保留表示が更新されたという流れを遊技者に印象付けることができ、遊技の流れを遊技者に把握させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(最初のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最初のサイクル変動の終了タイミングよりも前)で、保留アイコンHIのシフト表示を開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと保留アイコンHIのシフト表示の開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における2回目以降のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(2回目のサイクル変動の開始タイミングよりも前、2回目のサイクル変動の終了タイミングよりも前)で、保留アイコンHIのシフト表示を開始するようになっている。そのため、2回目以降のサイクル変動の開始タイミングと保留アイコンHIのシフト表示の開始タイミングとが一致することによって特別図柄の変動表示の開始タイミングが保留アイコンHIのシフト表示の開始時であると勘違いするような不都合を回避することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の終了後に、保留アイコンHIのシフト表示(減少表示)が終了するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示が開始されたから保留アイコンHIがシフト表示したという流れを遊技者に印象付けることができ、遊技の流れを遊技者に把握させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(最初のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最初のサイクル変動の終了タイミングよりも前)で、保留アイコンHIの当該アイコンTIへのシフト表示を開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと保留アイコンHIの当該アイコンTIへのシフト表示の開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における2回目以降のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(2回目のサイクル変動の開始タイミングよりも前、2回目のサイクル変動の終了タイミングよりも前)で、保留アイコンHIの当該アイコンTIへのシフト表示を開始するようになっている。そのため、2回目以降のサイクル変動の開始タイミングと保留アイコンHIの当該アイコンTIへのシフト表示の開始タイミングとが一致することによって特別図柄の変動表示の開始タイミングが保留アイコンHIの当該アイコンTIへのシフト表示の開始時であると勘違いするような不都合を回避することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合のサイクル変動における最初の表示変化が終了した後に、保留アイコンHIの当該アイコンTIへのシフト表示が終了するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示が開始されたから保留アイコンHIが当該アイコンTIにシフト表示したという流れを遊技者に印象付けることができ、遊技の流れを遊技者に把握させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(最初のサイクル変動の開始タイミングよりも前、最初のサイクル変動の開始タイミングよりも後)で、所定の遊技音(変動BGM、変動開始音、仮停止音等)の可聴出力が開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと所定の遊技音の可聴出力の開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における2回目以降のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(2回目のサイクル変動の開始タイミングよりも前、2回目のサイクル変動の終了タイミングよりも前)で、所定の遊技音(変動BGM、変動開始音、仮停止音等)の可聴出力が開始されるようになっている。そのため、2回目以降のサイクル変動の開始タイミングと所定の遊技音の可聴出力の開始タイミングとが一致することによって特別図柄の変動表示の開始タイミングが所定の遊技音の可聴出力の開始時であると勘違いするような不都合を回避することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(最初のサイクル変動の開始タイミングよりも前、最初のサイクル変動の開始タイミングよりも後)で、演出BGM(演出モード毎の変動BGM)の可聴出力が開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと演出BGMの可聴出力の開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における2回目以降のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(2回目のサイクル変動の開始タイミングよりも前、2回目のサイクル変動の終了タイミングよりも前)で、演出BGM(演出モード毎の変動BGM)の可聴出力が開始されるようになっている。そのため、2回目以降のサイクル変動の開始タイミングと演出BGMの可聴出力の開始タイミングとが一致することによって特別図柄の変動表示の開始タイミングが演出BGMの可聴出力の開始時であると勘違いするような不都合を回避することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(電源ON後の変動待機画面の表示開始時、最初のサイクル変動の開始タイミングよりも前、客待ちデモ演出の終了時)で、背景画像(演出モード毎の背景画像、ゾーン背景画像)の演出動作(横スクロール、場面変化等)が開始、つまり、両者を意図的に同期させずに開始するようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、特別図柄の変動表示の開始タイミングと背景画像の演出動作の開始タイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における2回目以降のサイクル変動の開始タイミングとは異なるタイミング(電源ON後の変動待機画面の表示開始時、2回目のサイクル変動の開始タイミングよりも前、客待ちデモ演出の終了時)で、背景画像(演出モード毎の背景画像、ゾーン背景画像)の演出動作(横スクロール、場面変化等)が開始されるようになっている。そのため、2回目以降のサイクル変動の開始タイミングと背景画像の演出動作の開始タイミングとが一致することによって特別図柄の変動表示の開始タイミングが背景画像の演出動作の開始時であると勘違いするような不都合を回避することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の開始前(電源ON後の変動待機画面の表示開始時)から、背景画像(演出モード毎の背景画像、ゾーン背景画像)の演出動作(横スクロール、場面変化等)が行われるようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、例えば、特別図柄の変動表示が開始される前の客待ち状態において遊技者に退屈感を与えないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出における変動前動作の種類(浮上表示、拡大表示、縮小表示)によって、装飾図柄41がスクロール表示(更新表示)を開始するまでに第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で実行されるサイクル変動の回数が異なる場合があるようになっている。そのため、変動前動作の種類に応じて遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出における変動前動作の種類(浮上表示、拡大表示、縮小表示)によって、装飾図柄41がスクロール表示(更新表示)を開始するまでに第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で実行されるサイクル変動における表示変化の回数が異なる場合があるようになっている。そのため、変動前動作の種類に応じて遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、音量値画像OGの表示中に変動演出が開始される場合に、音量値画像OGを非表示とするのではなく、装飾図柄41の上位レイヤーに表示(設定)された状態から装飾図柄41の下位レイヤーに表示(設定)された状態に変更することで、装飾図柄41の後方に重なるように表示することで音量値画像OGの視認が制限されるようにしてもよい。
(変動演出中に始動入賞する場合の具体例)
図79〜図80を用いて、変動演出中に始動入賞する場合の具体例について説明する。
図79は、変動演出中に始動入賞する場合のタイミングチャートであり、図80は、図79の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB〜Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図79のT0のタイミングでは、第1保留数が「0」の状態で第1特別図柄表示器221での第1特別図柄の変動表示(変動開始からY回目のサイクル変動)及びサブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が実行されている。このとき、第1特別図柄保留表示器218、第1始動口121の保留数表示55及びサブ第1保留表示器83が「0」表示となっている。また、横スクロール中のモードA背景画像の前方において装飾図柄41及び小図柄56が更新変動(スクロール表示、切替表示)していると共に、当該アイコン表示領域70Cには通常表示態様の当該アイコンTIが表示されており、変動BGMが可聴出力されている(図80(a)参照)。
次に、図79のT1のタイミングにおいて、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1保留数が「1」になって第1特別図柄保留表示器218が「1」表示となり、遊技制御部200から演出制御部300に対して入賞時コマンド(第1特別図柄記憶指定コマンド、第1先読み指定コマンド)が送信される(図80(b)参照)。
そして、図79のT2のタイミングにおいて、演出制御部300が入賞時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1始動口121の保留数表示55及びサブ第1保留表示器83が「1」表示になる。また、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部への通常表示態様の保留アイコンHI(白アイコン)のアニメーションでの追加表示及び第1入賞音の出力が開始される(図80(c)参照)。
その後、図79のT3のタイミングにおいて、保留アイコンHIのアニメーションでの追加表示の開始から所定期間が経過すると、保留アイコンHIのアニメーションでの追加表示が終了して第1入賞音の出力も終了する(図80(d)参照)。
このように、特別図柄の変動表示の実行中に始動口に遊技球が入賞した場合、保留アイコンHIのアニメーションでの追加表示が複数回のサイクル変動にわたって実行されるようになっている。そのため、始動口に遊技球が入賞したことを遊技者に的確に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
このように、特別図柄の変動表示の実行中に始動口に遊技球が入賞した場合、複数回のサイクル変動にわたって入賞音(第1入賞音、第2入賞音)が出力されるようになっている。そのため、始動口に遊技球が入賞したことを遊技者に的確に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特別図柄の変動表示の実行中に始動口に遊技球が入賞して入賞音(第1入賞音、第2入賞音)を出力する場合、変動BGMの音量が低下せずに維持されるようになっている。そのため、入賞音によって変動演出が阻害されることが抑制され、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(連続して変動演出を実行する場合の具体例)
図81〜図83を用いて、連続して変動演出を実行する場合の具体例について説明する。
図81は、連続して変動演出を実行する場合のタイミングチャートであり、図82〜図83は、図81の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB〜Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図81のT0のタイミングでは、第1保留数が「2」の状態で第1特別図柄表示器221での第1特別図柄の変動表示(変動開始からN回目のサイクル変動)及びサブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が実行されている。このとき、第1特別図柄保留表示器218、第1始動口121の保留数表示55及びサブ第1保留表示器83が「2」表示となっている。また、横スクロール中のモードA背景画像の前方において左右の装飾図柄41が仮停止して中央の装飾図柄41が低速でスクロール表示(更新変動)していると共に、小図柄56が更新変動(スクロール表示、切替表示)している。また、第1保留アイコン表示領域70Bには通常表示態様の2つの保留アイコンHIが表示されていると共に、当該アイコン表示領域70Cには通常表示態様の当該アイコンTIが表示されており、変動BGMが可聴出力されている(図82(a)参照)。
次に、図81のT1のタイミング(変動開始からN+1回目のサイクル変動の開始時)において、スクロール表示(更新変動)していた中央の装飾図柄41が仮停止すると、スピーカ156から仮停止音の出力が開始され、中央の装飾図柄41のキャラクタが演出動作(頭を揺らす停止前動作)を行って全ての装飾図柄41が仮停止した状態になる(図82(b)参照)。ここで、装飾図柄41の停止前動作は、装飾図柄41が停止表示されるときに行われる停止時動作演出としても捉えられる。
そして、図81のT2のタイミング(変動開始からN+2回目のサイクル変動中)において、仮停止音の出力開始から所定期間が経過すると、仮停止音の出力が終了する(図82(c)参照)。
その後、図81のT3のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、遊技制御部200から演出制御部300に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器221にハズレ特別図柄が停止表示される(図82(d)参照)。
次に、図81のT4のタイミングにおいて、演出制御部300が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示が開始され、装飾図柄41(「523」)及び小図柄56(「523」)の停止表示が開始される(図82(e)参照)。
なお、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止した後や、小図柄56が停止表示された後に当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示が開始されてもよい。
そして、図81のT5のタイミングにおいて、当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示の開始から所定期間が経過すると、当該アイコンTIのアニメーションでの消去表示が終了する(図82(f)参照)。
次に、図81のT6のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、第1保留数が「2」から「1」になって大当たり判定が行われ、遊技制御部200から演出制御部300に対して開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄保留表示器218が「1」表示になって第1特別図柄表示器221での第1特別図柄の変動表示(1回目のサイクル変動)が開始される(図83(g)参照)。
そして、図81のT7のタイミング(1回目のサイクル変動中)において、演出制御部300が開始時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1始動口121の保留数表示55及びサブ第1保留表示器83が「1」表示になり、サブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が開始される(図83(h)参照)。
また、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部に表示されていた2つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示(減少表示)を開始する。さらに、変動演出が開始されて装飾図柄41が変動前動作としての浮上表示を開始すると共に、小図柄56が更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始する(図83(h)参照)。
その後、図81のT8のタイミング(2回目のサイクル変動中)において、装飾図柄41の浮上表示の開始から所定期間が経過すると、今回の変動演出だけで実行される先読みエフェクト演出が開始され、装飾図柄41の周囲に青色のエフェクト画像EFが表示される(図83(i)参照)。
次に、図81のT9のタイミング(4回目のサイクル変動中)において、2つの保留アイコンHIのシフト表示が終了すると最先の1つの保留アイコンHIが当該アイコンTI(白アイコン)として表示される。このとき、変動開始時のアイコン変化演出が行われて当該アイコンTIが青アイコンとして表示され、その後に装飾図柄41のスクロール表示(更新変動)が開始される(図83(i)参照)。
なお、装飾図柄41の停止前動作としては、上述した例に限定されない。装飾図柄41の停止前動作として、例えば、装飾図柄41の周囲におけるエフェクト画像のアニメーション表示が行われてもよい。また、装飾図柄41の停止前動作として、例えば、装飾図柄41の回転動作が行われてもよい。さらに、装飾図柄41の停止前動作として、例えば、装飾図柄41の浮き沈み動作が行われてもよい。
このように、装飾図柄41による変動前動作(図柄の浮き上がり、回転など)の実行前から出力されていた変動BGMを、変動前動作の実行中も継続して出力可能になっている。そのため、複数回の変動演出を紡いだような演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出の開始時(アイコンのシフト表示が行われるとき)にアイコン変化演出が実行される場合に、アイコンのシフト表示の開始時からアイコンの表示態様を変化させるのではなく、アイコンのシフト完了時(後)にアイコンの表示態様を変化させるようになっている。そのため、アイコンの表示態様が変化したことを目立たせてアイコン変化演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41の停止前動作(図柄の浮き沈み、エフェクト、回転など)中は、特別図柄が変動表示している。そのため、装飾図柄41の停止前動作中には変動演出が終了していないことを遊技者に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出パターンの種類によって先に仮停止する装飾図柄41(例えば左側の装飾図柄41)が停止前動作(図柄の浮き沈み、エフェクト、回転など)を行っている間、次に仮停止する装飾図柄41(例えば右側の装飾図柄41)が停止前動作を行うときと、変動表示を行うときがあるようになっている。そのため、変動演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、先に仮停止する装飾図柄41と次に仮停止する装飾図柄41の停止前動作の動作態様は同一となるが、異なる動作態様としてもよい。また、短縮変動の場合には、停止前動作が行われないようにしてもよい。
また、装飾図柄41の停止前動作(図柄の浮き沈み、エフェクト、回転など)中は、演出図柄(小図柄56、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82など)による変動演出を実行しているようになっている。そのため、装飾図柄41の停止前動作中には変動演出が終了していないことを遊技者に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41の停止前動作(図柄の浮き沈み、エフェクト、回転など)の後、当該アイコンTIを消滅させる消滅演出を実行可能になっている。そのため、遊技演出の進行が明確となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、消滅演出は、第1の実施形態にて説明した停止非表示演出としても捉えられる。
また、装飾図柄41の停止前動作(図柄の浮き沈み、エフェクト、回転など)の後、装飾図柄41による停止表示を実行可能であり、装飾図柄41による停止表示の後は、当該アイコンTIは消滅しているようになっている。そのため、遊技演出の進行が明確となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41の停止前動作(図柄の浮き沈み、エフェクト、回転など)の後、装飾図柄41による停止表示を実行可能であり、演出図柄(小図柄56、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82など)による停止表示が実行された後、当該アイコンTIを消滅させる消滅演出を実行可能になっている。そのため、遊技演出の進行が明確となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41による変動演出の後、装飾図柄41を停止前動作(図柄の浮き沈み、エフェクト、回転など)させた後に装飾図柄41の停止表示を実行可能であり、演出図柄(小図柄56、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82など)による変動演出の後、演出図柄を停止前動作させることなく、停止表示を実行可能になっている。そのため、装飾図柄41によって変動演出の演出効果を高めつつ、演出図柄によって特別図柄の変動表示の終了を遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41を停止前動作(図柄の浮き沈み、エフェクト、回転など)させた後、装飾図柄41による停止表示の実行中に、背景画像(各演出モードに対応した背景画像、後述するゾーン背景画像など)の少なくとも一部を動作させる背景演出を実行可能になっている。そのため、装飾図柄41が停止表示した後も遊技者に退屈感を与えないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41の停止前動作(図柄の浮き沈み、エフェクト、回転など)の実行中および装飾図柄41による停止表示の実行中に、背景画像(各演出モードに対応した背景画像、後述するゾーン背景画像など)の少なくとも一部を動作させる背景演出を実行可能になっている。そのため、装飾図柄41の停止前動作中や停止表示した後も遊技者に退屈感を与えないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合におけるサイクル変動の終了タイミングとは異なるタイミング(最後のサイクル変動の開始タイミングよりも前、最後のサイクル変動の終了タイミングよりも前、最後のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最後のサイクル変動の終了タイミングよりも後)で、装飾図柄41が所定態様で表示(仮停止表示、停止表示)されるようになっている。そのため、遊技演出に深みを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、両者のタイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における最後のサイクル変動が終了する前に、装飾図柄41が仮停止表示されるようになっている。そのため、装飾図柄41が仮停止してから特別図柄の変動表示が終了するという遊技の流れを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合におけるサイクル変動の終了タイミングとは異なるタイミング(最後のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最後のサイクル変動の終了タイミングよりも後、特別図柄の停止表示タイミングよりも後)で、小図柄56が停止表示されるようになっている。そのため、小図柄56の停止表示に係る演出の幅を広げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、両者のタイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、変動演出の実行中に保留アイコンHIを演出動作(揺れ動作、回転動作)させ、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における最後のサイクル変動の終了後においても、保留アイコンHIの演出動作が継続して行われるようになっている。そのため、保留アイコンHIによって保留数が「0」でないことを遊技者に把握させると共に、特別図柄が停止表示した後も遊技者に退屈感を与えないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合におけるサイクル変動の終了タイミングとは異なるタイミング(最後のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最後のサイクル変動の終了タイミングよりも後、特別図柄の停止表示タイミングよりも後)で、当該アイコンTIの消滅表示が終了するようになっている。そのため、当該アイコンTIの消滅表示に係る演出の幅を広げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、両者のタイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合におけるサイクル変動が終了した後に、当該アイコンTIの消滅表示が終了するようになっている。そのため、特別図柄が停止表示したから当該アイコンTIが消去されたという遊技の流れを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における最後のサイクル変動よりも前(変動演出の実行中)に開始された所定の遊技音(変動BGM、変動開始音、仮停止音等)の可聴出力を、当該サイクル変動の終了タイミングとは異なるタイミング(最後のサイクル変動の開始タイミングよりも後、最後のサイクル変動の終了タイミングよりも後、特別図柄の停止表示タイミングよりも後)で終了することが可能となっている。そのため、所定の遊技音を可聴出力する際の演出の幅を広げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、両者のタイミングを厳密に合わせるような複雑な処理が不要となり、制御負荷および開発負担を軽減することが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における最後のサイクル変動よりも前(変動演出の実行中)に開始された所定の遊技音(仮停止音等)の可聴出力を、当該サイクル変動が終了する前に終了することが可能となっている。そのため、前の変動表示の印象を次の変動表示まで引きずらないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における最後のサイクル変動よりも前から出力されていた所定の遊技音(変動BGM)を、当該サイクル変動の終了後(停止表示中)においても継続して可聴出力することが可能となっている。そのため、特別図柄が停止表示した後も遊技者に退屈感を与えないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)で特別図柄の変動表示を行う場合における最後のサイクル変動よりも前から出力されていた背景画像の演出動作(横スクロール、場面変化等)を、当該サイクル変動の終了後(停止表示中)においても継続して実行するようになっている。そのため、特別図柄が停止表示した後も遊技者に退屈感を与えないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出の開始に伴って実行される先読み演出(先読みゾーン演出、先読みエフェクト演出)については、特別図柄の変動表示を行う場合における最初のサイクル変動の終了後に実行されるようになっている。そのため、特別図柄の変動表示が開始したから先読み演出が実行されたという遊技の流れを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(停止時コマンドを正常に受信できずに変動演出が開始される場合の具体例)
図84〜図85を用いて、停止時コマンドを正常に受信できずに変動演出が開始される場合の具体例について説明する。
図84は、停止時コマンドを正常に受信できずに変動演出が開始される場合のタイミングチャートであり、図85は、図84の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB〜Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
なお、図84のT0〜T2のタイミングは、図81のT0〜T2のタイミングと基本的には同じであるため、ここでの説明は省略し、T3のタイミング以降について説明する。
図84のT3のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、遊技制御部200から演出制御部300に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器221にハズレ特別図柄が停止表示される(図85(d)参照)。
しかしながら、演出制御部300が停止時コマンドを正常に受信できなかったため、本来であれば図84のT4のタイミングで装飾図柄41や小図柄56等の停止表示が開始されるはずが、装飾図柄41や小図柄56等の停止表示が開始されないことになり、サブ第1変動表示器81での変動表示、当該アイコンTIの表示、装飾図柄41の仮停止及び小図柄56の変動表示が継続されることになる。なお、演出制御部300が停止時コマンドを正常に受信できなかった場合には、サブ第1変動表示器81での変動表示期間、当該アイコンTIの表示期間、装飾図柄41の仮停止期間及び小図柄56の変動表示期間が延長されてもよい。
次に、図84のT5のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、第1保留数が「1」から「0」になって大当たり判定が行われ、遊技制御部200から演出制御部300に対して開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄保留表示器218が「0」表示になって第1特別図柄表示器221での第1特別図柄の変動表示(1回目のサイクル変動)が開始される(図85(e)参照)。
そして、図84のT6のタイミング(1回目のサイクル変動中)において、演出制御部300が開始時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1始動口121の保留数表示55及びサブ第1保留表示器83が「0」表示になり、サブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が最初(消灯)から開始される(図85(f)参照)。
また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIが非アニメーションで消去され、第1表示部に表示されていた保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cへのシフト表示(減少表示)を開始する。この当該アイコンTIの非アニメーションによる消去は、当該アイコンTIの消滅演出として捉えられる。さらに、変動演出が開始されて仮停止していた装飾図柄41が一瞬だけ図柄停止位置に表示されてから変動前動作としての浮上表示を開始すると共に、スクロール表示(更新変動)していた小図柄56が停止表示することなくスクロール表示を継続する(図85(f)参照)。
その後、図84のT7のタイミング(4回目のサイクル変動中)において、保留アイコンHIのシフト表示が終了すると当該アイコンTI(白アイコン)として表示される。その後、装飾図柄41のスクロール表示(更新変動)が開始される(図85(g)参照)。
このように、第1コマンド(開始時コマンド)を受信すると変動演出を開始させると共に、第2コマンド(停止時コマンド)を受信すると変動演出を終了させるようになっているが、変動演出が終了していない状態で第3コマンド(次の開始時コマンド)を受信すると、現在の変動演出を強制的に終了して次の変動演出を開始させるようになっている。つまり、第2コマンド(停止時コマンド)を受信すると変動演出が終了するが、第2コマンドを正常に受信できずに第3コマンド(次の開始時コマンド)を受信しても変動演出が終了するようになっている。言い換えれば、第2コマンドを受信している場合と受信していない場合との両方において、次の変動演出の実行中には前の変動演出が終了するようになっている。そのため、次の変動演出の開始によって前の変動演出を適切に終了させることが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41の仮停止中に開始時コマンドを受信すると、仮停止していた装飾図柄41を一瞬だけ図柄停止位置に表示してから(停止時コマンドを正常に受信できていた場合と同じ態様で)変動演出(ここでは浮上表示)を開始するようになっている。そのため、装飾図柄41の停止表示中に開始時コマンドを受信した場合と同じ態様で変動演出を開始することができ、装飾図柄41が仮停止している状態から変動演出が開始される際の遊技者の違和感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、当該アイコンTIの表示中に開始時コマンドを受信すると、表示していた当該アイコンTIを非アニメーション、つまり、アニメーションでの消去表示よりも短い時間で消去表示するようになっている。そのため、次に保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cにシフト表示する際に、そのシフト表示を阻害することがなくなり、演出効果が低下することを抑制することが可能となる。
なお、開始時コマンドが配線異常やノイズによってコマンド化けした状態で演出制御部300に受信されてしまうと、第1特別図柄表示器221で実行される特別図柄の変動表示の変動パターンの内容(例えばノーマルリーチの13.5秒変動)と、画像表示部114で実行される変動演出の変動演出パターンの内容(例えば、SPリーチ演出の40秒)とが相違してしまうケースもある。このようなケースでは、第1特別図柄表示器221での特別図柄の停止表示時に画像表示部114では変動演出(具体的にはSPリーチ演出)が実行された状態となり、この状態で次の開始時コマンドを受信すると、現在の変動演出を強制的に終了して次の変動演出を開始させるようになる。この点については、開始時コマンドの送受信はあるが停止時コマンドの送受信がない遊技機についても同様の動作となる。
(通常変動演出が終了して客待ち状態となる場合の具体例)
図86〜図88を用いて、通常変動演出が終了して客待ち状態となる場合の具体例について説明する。
図86は、通常変動演出が終了して客待ち状態となる場合のタイミングチャートであり、図87〜図88は、図86の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB〜Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図86のT0のタイミングでは、第1保留数が「0」の状態で第1特別図柄表示器221での第1特別図柄の変動表示(変動開始からN回目のサイクル変動)及びサブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が実行されている。このとき、第1特別図柄保留表示器218、第1始動口121の保留数表示55及びサブ第1保留表示器83が「0」表示となっている。また、横スクロール中のモードA背景画像の前方において左右の装飾図柄41が仮停止して中央の装飾図柄41が低速でスクロール表示(更新変動)していると共に、小図柄56が更新変動(スクロール表示、切替表示)している。また、当該アイコン表示領域70Cには通常表示態様の当該アイコンTIが表示されており、変動BGMが可聴出力されている。さらに、右の装飾図柄41の前側に一部が重なるようにして音量値画像OGが表示されている(図87(a)参照)。
次に、図86のT1のタイミング(変動開始からN回目のサイクル変動中)において、スクロール表示(更新表示)していた中央の装飾図柄41が仮停止すると、スピーカ156から仮停止音の出力が開始され、中央の装飾図柄41のキャラクタが演出動作(頭を揺らす停止前動作)を行って全ての装飾図柄41が仮停止した状態になる(図87(b)参照)。
そして、図86のT2のタイミング(変動開始からN+1回目のサイクル変動中)において、音量調整のために演出キー162の下ボタンが操作されると、音量値が「4」から「3」に変化する。このとき、画像表示部114では、音量値「3」を示す音量値画像OGに更新され、スピーカ156からは、音量値「3」に応じた音量の確認音の出力が開始される(図87(c)参照)。
その後、図86のT3のタイミング(変動開始からN+1回目のサイクル変動中)において、仮停止音の出力開始から所定期間が経過すると、仮停止音の出力が終了する(図87(d)参照)。
次に、図86のT4のタイミング(変動開始からN+2回目のサイクル変動の途中)において、特別図柄の変動時間が経過すると、遊技制御部200から演出制御部300に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器221にハズレ特別図柄が停止表示される(図87(e)参照)。
そして、図86のT5のタイミングにおいて、演出制御部300が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示が開始され、装飾図柄41(「523」)及び小図柄56(「523」)での停止表示が開始される。さらに、演出キー162による音量調整や光量調整が所定期間(1秒間)に亘って規制されて音量値画像OGが消去されるが、確認音の出力は継続する(図87(f)参照)。
その後、図86のT6のタイミングにおいて、確認音の出力期間が経過すると確認音の出力が終了し(図88(g)参照)、図86のT7のタイミングにおいて、当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示の開始から所定期間が経過すると、当該アイコンTIのアニメーションでの消去表示が終了する(図88(h)参照)。
次に、図86のT8のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、客待ち状態となって特別図柄が停止表示する待機期間となり、遊技制御部200から演出制御部300に対して客待ち状態指定コマンドが送信される。
そして、図86のT9のタイミングにおいて、客待ち状態指定コマンドの受信から停止待機期間(例えば30秒)が経過すると、変動BGMの可聴音量での出力が停止(ミュート)され(図88(i)参照)、客待ち状態指定コマンドの受信からデモ待機期間(例えば60秒)が経過すると、遊技者への遊技を訴求するための客待ちデモ演出が開始される。
なお、確認音の出力中に停止時コマンドの受信に応じた装飾図柄41(小図柄56)の停止表示が行われた場合には、演出キー162での音量調整が規制される一方、確認音は出力期間(0.5秒)が経過するまでは出力が継続されるようになっているが、これは変動演出の開始時も同様であり、確認音の出力中に開始時コマンドの受信に応じた変動演出の実行が開始される場合であっても、演出キー162での音量調整が規制される一方、確認音は出力期間が経過するまでは出力が継続するようになっている。
また、客待ち状態指定コマンドを受信してから所定期間が経過すると変動BGMの可聴出力が停止(ミュート)されるが、客待ち状態指定コマンドを正常に受信できなかった場合には、変動BGMの可聴出力が停止されることがなく、例えば、次に客待ち状態指定コマンドや大当たり遊技のオープニング指定コマンド等を受信すると変動BGMの可聴出力が停止(ミュート)される。
変動停止時の追加要素
このように、変動演出(演出キー162による音量調整や光量調整が可能な期間)において装飾図柄41が停止表示される場合には、所定期間(1秒間)に亘って演出キー162による音量調整や光量調整が規制されるようになっている。そのため、音量調整や光量調整に集中していることで装飾図柄41の停止表示という重要な局面を遊技者が見逃してしまうといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
変動停止時の追加要素
音量値画像OGの表示中に装飾図柄41が停止表示される場合には、音量値画像OGの表示期間(最後の調整操作から10秒)が経過していなくても、停止表示される装飾図柄41の視認性を確保するために、音量値画像OGの視認が規制される(消去される)ようになっている。そのため、音量値画像OGによって停止表示される装飾図柄41の視認性が阻害されることがなく、停止表示された装飾図柄41を遊技者が確認することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
音量調整の落としどころ
また、音量の確認音の出力期間中に変動演出が開始又は装飾図柄41が停止表示される場合には、演出キー162による音量調整が規制されるが、音量の確認音は出力期間(0.5秒)が経過するまでは出力が継続されるようになっている。そのため、音量調整されたことを遊技者が把握することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
BGMの落としどころ
また、通常変動演出が終了して客待ち状態となる場合には、変動BGMの可聴出力が所定期間に亘って継続するようになっている。そのため、通常変動演出が終了してすぐに変動BGMの可聴出力が停止(ミュート)する場合に比べて、遊技者が遊技をやめようとする気が起きにくくなり、遊技機の稼働を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41の停止前動作(図柄の浮き沈み、エフェクト、回転など)の実行中および装飾図柄41による停止表示の実行中に、BGM(演出モード毎の変動BGM)を継続して出力可能になっている。そのため、装飾図柄41の停止前動作中や停止表示中も遊技者に退屈感を与えないようにすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41の停止前動作(図柄の浮き沈み、エフェクト、回転など)中に、所定の操作部(演出キー162など)に対する操作に応じてBGM(演出モード毎の変動BGM)の音量を調整可能になっている。そのため、装飾図柄41の停止前動作中であっても遊技者に適した音量によりBGMを出力することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41の停止前動作(図柄の浮き沈み、エフェクト、回転など)中に、所定の操作部(演出キー162など)に対する操作に応じてBGM(演出モード毎の変動BGM)の音量を調整可能であり、各種のエラーの報知音を出力することにより、BGMの音量を抑制可能になっている。そのため、エラーの報知音がBGMに妨げられるという不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、音量値画像OGの表示中に装飾図柄41が停止表示される場合に、音量値画像OGを非表示とするのではなく、装飾図柄41の上位レイヤーに表示(設定)された状態から装飾図柄41の下位レイヤーに表示(設定)された状態に変更してもよい。このようにすると、音量値画像OGが装飾図柄41の後方に重なるように表示されるため、音量値画像OGの視認が制限される一方で、装飾図柄41の視認性が確保され、停止表示される装飾図柄41を遊技者が確認することが可能となる。
また、客待ち状態中の演出キー162の操作による音量調整時には音量の確認音を出力し、変動演出中の演出キー162の操作による音量調整時には音量の確認音を出力しないようになっているが、客待ち状態中の演出キー162の操作による音量調整時には音量の確認音を出力しないようにし、変動演出中の演出キー162の操作による音量調整時には音量の確認音を出力するようにしてもよい。
また、客待ち状態中であっても変動演出中であっても演出キー162の操作による音量調整時には音量値画像OGを表示するようになっているが、客待ち状態中の演出キー162の操作による音量調整時には音量値画像OGを表示し、変動演出中の演出キー162の操作による音量調整時には音量値画像OGを表示しないようにしてもよい。
また、確認音の出力中に停止時コマンドの受信に応じた装飾図柄41の停止表示が行われる場合や確認音の出力中に開始時コマンドの受信に応じた変動演出の実行が開始される場合であっても、確認音は出力期間(0.5秒)が経過するまでは出力が継続するようになっているが、装飾図柄41の停止表示が行われる場合や変動演出の実行が開始される場合には、出力期間が経過していなくても確認音の出力を停止するようにしてもよい。このようにすると、確認音と変動開始音や変動停止音とを混同し難くして、変動開始音や変動停止音を聞き取り易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(停止時コマンドを正常に受信できずに通常変動演出の終了が遅延する場合の具体例)
図89〜図90を用いて、停止時コマンドを正常に受信できずに通常変動演出の終了が遅延する場合の具体例について説明する。
図89は、停止時コマンドを正常に受信できずに通常変動演出の終了が遅延する場合のタイミングチャートであり、図90は、図89の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB〜Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
なお、図89のT0〜T3のタイミングは、図86のT0〜T3のタイミングと基本的には同じであるため、ここでの説明は省略し、T4のタイミング以降について説明する。
図89のT4のタイミング(変動開始からN+2回目のサイクル変動の途中)において、特別図柄の変動時間が経過すると、遊技制御部200から演出制御部300に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器221にハズレ特別図柄が停止表示される(図90(e)参照)。
しかしながら、演出制御部300が停止時コマンドを正常に受信できなかったため、本来であれば図89のT5のタイミングで装飾図柄41や小図柄56等の停止表示が開始されるはずが、装飾図柄41や小図柄56等の停止表示が開始されないことになる。そして、サブ第1変動表示器81での変動表示、当該アイコンTIの表示、装飾図柄41の仮停止、小図柄56の変動表示、音量値画像OGの表示及び演出キー162により音量調整や光量調整を可能な状態が継続されることになる(図90(f)参照)。なお、演出制御部300が停止時コマンドを正常に受信できなかった場合には、サブ第1変動表示器81での変動表示期間、当該アイコンTIの表示期間、装飾図柄41の仮停止期間、小図柄56の変動表示期間、音量値画像OGの表示期間及び演出キー162による音量調整や光量調整の可能期間が延長されるようにしてもよい。
次に、図89のT6のタイミングにおいて、確認音の出力期間が経過すると確認音の出力が終了し(図90(g)参照)、図89のT7のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、客待ち状態となって特別図柄が停止表示する待機期間となり、遊技制御部200から演出制御部300に対して客待ち状態指定コマンドが送信される。
その後、図89のT8のタイミングにおいて、客待ち状態指定コマンドの受信から所定期間が経過すると、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIの非アニメーションでの消滅表示が行われ、装飾図柄41(「523」)及び小図柄56(「523」)が図柄停止位置に表示された状態(=停止表示された状態)となる。一方、演出キー162による音量調整の可能な状態が維持され、音量値画像OGの表示も維持される(図90(h)参照)。
そして、図89のT9のタイミングにおいて、音量値画像OGの表示期間(前回の音量調整のための演出キー162の操作から10秒)が経過すると、音量値画像OGが非表示となり(図90(i)参照)、図89のT10のタイミングにおいて、客待ち状態指定コマンドの受信から所定期間(例えば30秒)が経過すると、変動BGMの可聴音量での出力が停止(ミュート)され(図90(j)参照)、さらに所定期間(例えば30秒)が経過すると、遊技者への遊技を訴求するための客待ちデモ演出が開示される。
なお、音量値画像OGの表示中に遊技制御部200から送信された開始時コマンドを演出制御部300が正常に受信できない場合についても、基本的には音量値画像OGの表示中に遊技制御部200から送信された停止時コマンドを演出制御部300が正常に受信できない場合と同様で、変動演出が実行されないことになるため、演出キー162による音量調整が可能な状態が維持され、音量値画像OGが消去されることもなくなる。
また、停止時コマンド及び客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない場合には、サブ第1変動表示器81での変動表示の停止、当該アイコンTIの非アニメーションでの消滅表示、装飾図柄41及び小図柄56の停止表示が行われないため、演出キー162による音量調整が可能な状態が維持され、音量値画像OGが消去されることもなくなる。
BGMの落としどころ
また、停止時コマンド及び客待ち状態指定コマンドを正常に受信できない場合には、装飾図柄41及び小図柄56の停止表示が行われないため、客待ち状態となってから所定期間(30秒)が経過した場合であっても、変動BGMの可聴出力が維持された状態となる。
このように、第1コマンド(開始時コマンド)を受信すると変動演出を開始させると共に、第2コマンド(停止時コマンド)を受信すると変動演出を終了させるようになっているが、変動演出が終了していない状態で第3コマンド(客待ち状態指定コマンド)を受信すると、現在の変動演出を強制的に終了して客待ち状態となるようになっている。つまり、第2コマンド(停止時コマンド)を受信すると変動演出が終了するが、第2コマンドを正常に受信できずに第3コマンド(客待ち状態指定コマンド)を受信しても変動演出が終了するようになっている。言い換えれば、第2コマンドを受信している場合と受信していない場合との両方において、客待ち状態に移行する場合には変動演出が終了するようになっている。そのため、客待ち状態の開始によって変動演出を適切に終了させることが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
このように、遊技制御部200から送信された開始時コマンド又は停止時コマンドを演出制御部300が正常に受信できない場合(遊技制御部200と演出制御部300を繋ぐコマンド線の断線やコネクタ抜け等)には、演出キー162による音量調整や光量調整が規制されることがなく、音量調整や光量調整が可能な状態が維持されるようになっている。そのため、音量調整や光量調整に関する遊技者の利便性を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、遊技制御部200から送信された開始時コマンド又は停止時コマンドを演出制御部300が正常に受信できない場合(遊技制御部200と演出制御部300を繋ぐコマンド線の断線やコネクタ抜け等)には、音量値画像OGの表示期間が経過するまでは音量値画像OGの表示が維持されるようになっている。そのため、音量調整や光量調整に関する遊技者の利便性を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、開始時コマンドが配線異常やノイズによってコマンド化けした状態で演出制御部300に受信されてしまうと、第1特別図柄表示器221で実行される特別図柄の変動表示の変動パターンの内容(例えばノーマルリーチの13.5秒変動)と、画像表示部114で実行される変動演出の変動演出パターンの内容(例えば、SPリーチ演出の40秒)とが相違してしまうケースもある。このようなケースでは、第1特別図柄表示器221での特別図柄の停止表示時に画像表示部114では変動演出(具体的にはSPリーチ演出)が実行された状態となり、この状態で客待ち状態指定コマンドを受信すると、現在の変動演出を強制的に終了して客待ち状態に移行するようになる。この点については、開始時コマンドの送受信はあるが停止時コマンドの送受信がない遊技機についても同様の動作となる。
(ハズレノーマルリーチ変動演出が終了して客待ち状態となる場合の具体例)
図91〜図93を用いて、ハズレノーマルリーチ変動演出が終了して客待ち状態となる場合の具体例について説明する。
図91は、ハズレノーマルリーチ変動演出が終了して客待ち状態となる場合のタイミングチャートであり、図92〜図93は、図91の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB〜Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図91のT0のタイミングでは、第1保留数が「0」の状態で第1特別図柄表示器221での第1特別図柄の変動表示及びサブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が実行されている。このとき、第1特別図柄保留表示器218、第1始動口121の保留数表示55及びサブ第1保留表示器83が「0」表示となっている。また、横スクロール中のモードA背景画像の前方において3つの装飾図柄41及び3つの小図柄56が更新変動(スクロール表示、切替表示)している。また、当該アイコン表示領域70Cには通常表示態様の当該アイコンTIが表示されており、変動BGMが可聴出力されている(図92(a)参照)。
次に、図91のT1のタイミングにおいて、左右の装飾図柄41が同一の図柄で仮停止した状態で中央の装飾図柄41が低速でスクロール表示するノーマルリーチ演出が開始されると、変動BGMの可聴出力が停止(ミュート)されてノーマルリーチBGMの出力が開始される(図92(b)参照)。
そして、図91のT2のタイミングにおいて、画像表示部114に暗色背景画像が表示されてブラックアウト演出が開始されると、装飾図柄41が縮小して画面左上隅部に表示され、演出ボタン161の操作を促す促進演出及び演出ボタン161の有効期間が開始される。具体的には、画像表示部114に演出ボタン161を模した操作促進画像SSGが表示されると共に、ノーマルリーチBGMの可聴出力が停止(ミュート)され、スピーカ156から「押せ」との促進音が出力される(図92(c)参照)。
その後、図91のT3のタイミングにおいて、演出ボタン161が操作されるか有効期間が経過すると、SPリーチ演出への発展が失敗してノーマルリーチ演出で終了することを示唆する発展失敗演出が実行される。具体的には、画像表示部114に発展失敗画像SIGが表示されると共に、スピーカ156から「ちーん」との失敗音が出力され、ノーマルリーチBGMの可聴出力が再開される(図92(d)参照)。
次に、図91のT4のタイミングにおいて、ブラックアウト演出の実行期間が経過すると、モードA背景画像の横スクロールが再開されると共に、装飾図柄41がブラックアウト演出の開始前の位置に復帰してノーマルリーチ演出が再開される(図92(e)参照)。
そして、図91のT5のタイミングにおいて、低速でスクロール表示(更新変動)していた中央の装飾図柄41が「6」で仮停止すると、スピーカ156から仮停止音の出力が開始され、中央の装飾図柄41のキャラクタが演出動作(頭を揺らす停止前動作)を行って3つの装飾図柄41がリーチハズレ出目(「565」)で仮停止した状態になる。また、ノーマルリーチBGMの出力が停止するが、変動BGMの可聴出力は再開されない状態になる(図92(f)参照)。
その後、図91のT6のタイミングにおいて、仮停止音の出力開始から所定期間が経過すると、仮停止音の出力が終了する(図93(g)参照)。
次に、図91のT7のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、遊技制御部200から演出制御部300に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器221にハズレ特別図柄が停止表示される(図93(h)参照)。
そして、図91のT8のタイミングにおいて、演出制御部300が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示が開始され、装飾図柄41(「565」)及び小図柄56(「565」)での停止表示が開始される(図93(i)参照)。
その後、図91のT9のタイミングにおいて、当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示の開始から所定期間が経過すると、当該アイコンTIのアニメーションでの消去表示が終了する(図93(j)参照)。
次に、図91のT10のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、客待ち状態となって特別図柄が停止表示する待機期間となり、遊技制御部200から演出制御部300に対して客待ち状態指定コマンドが送信される。その後は、客待ち状態指定コマンドの受信からデモ待機期間(例えば60秒)が経過すると、遊技者への遊技を訴求するための客待ちデモ演出が開始される。
このように、ノーマルリーチ変動演出が実行される場合において、ノーマルリーチ演出が開始されると変動BGMをミュート(消音)してノーマルリーチBGMを出力するようになっているため、ノーマルリーチ演出を効果的に盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、ハズレノーマルリーチ変動演出後に客待ち状態となる場合には、ノーマルリーチ変動演出が終了する前、具体的には、3つの装飾図柄41の仮停止から演出BGM(変動BGM、ノーマルリーチBGM)が出力されない状態となるため、ノーマルリーチ演出が終了したことや、ハズレとなったことを即座に把握することができ、興趣を向上させることが可能となる。
なお、3つの装飾図柄41の仮停止から演出BGM(変動BGM、ノーマルリーチBGM)の出力を停止するのではなく、3つの装飾図柄41の仮停止によってノーマルリーチBGMに代えて変動BGMを可聴出力するようにしてもよい。このようにすると、大当たり期待度が低いノーマルリーチ変動演出がハズレとなったときに、極端に遊技者を落胆させることがなくなる。
(ハズレSPSPリーチ演出が終了した後に変動演出が実行される場合の具体例)
図94〜図96を用いて、ハズレSPSPリーチ演出が終了した後に変動演出が実行される場合の具体例について説明する。
図94は、ハズレSPSPリーチ演出が終了した後に変動演出が実行される場合のタイミングチャートであり、図95〜図96は、図94の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB〜Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図94のT0のタイミングでは、第1保留数が「2」の状態で第1特別図柄表示器221での第1特別図柄の変動表示及びサブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が実行されている。このとき、第1特別図柄保留表示器218、第1始動口121の保留数表示55及びサブ第1保留表示器83が「2」表示となっている。また、横スクロール中のモードA背景画像の前方において3つの装飾図柄41がスクロール表示(更新変動)していると共に、小図柄56が更新変動(スクロール表示、切替表示)している。また、第1保留アイコン表示領域70Bには、通常表示態様(白色)の保留アイコンHIと特別表示態様(青色)の保留アイコンHIが表示されている。さらに、当該アイコン表示領域70Cには、通常表示態様の当該アイコンTIが表示されており、変動BGMが可聴出力されている。
次に、図94のT1のタイミングにおいて、左右の装飾図柄41が同一の図柄で仮停止した状態で中央の装飾図柄41が低速でスクロール表示するノーマルリーチ演出が開始されると、変動BGMの可聴出力が停止(ミュート)されてノーマルリーチBGMの出力が開始される。
そして、図94のT2のタイミングにおいて、画像表示部114に暗色背景画像が表示されてブラックアウト演出が開始されると、装飾図柄41が縮小して画面左上隅部に表示され、画像表示部114に演出ボタン161の操作を促す促進演出及び演出ボタン161の有効期間が開始される。具体的には、画像表示部114に演出ボタン161を模した操作促進画像SSGが表示されると共に、ノーマルリーチBGMの出力が停止(非出力)され、スピーカ156から「押せ」との促進音が出力される(図95(a)参照)。
その後、図94のT3のタイミングにおいて、演出ボタン161が操作されるか有効期間が経過すると、SPリーチ演出への発展が成功してSPリーチ演出が実行されることを示唆する発展成功演出が実行される。具体的には、画像表示部114に発展成功画像HSGが表示されると共に、スピーカ156から「やったね」との成功音が出力される(図95(b)参照)。
次に、図94のT4のタイミングにおいて、ブラックアウト演出の実行期間が経過すると、SPリーチ背景画像の表示及びSPリーチBGMの出力が開始されてSPリーチ演出の実行が開始される。このとき、装飾図柄41が数字のみの表示態様に変化し、左右の装飾図柄が画面上部の左右隅部に通常サイズよりも縮小した状態で表示される(図95(c)参照)。
そして、図94のT5のタイミングにおいて、SPリーチ演出の実行期間が経過すると、SPSPリーチ背景画像の表示及びSPSPリーチBGMの出力が開始されてSPSPリーチ演出の実行が開始される。このとき、3つの装飾図柄41が画面の左上隅部に通常サイズよりも縮小した状態で表示され、第1保留アイコン表示領域70Bが保留アイコンHIごと非表示となる(図95(d)参照)。
その後、図94のT6のタイミングにおいて、SPSPリーチ演出の最終局面でSPSPリーチBGMの出力が停止されて決め演出が開始されると、演出ボタン161の操作を促す促進画像及び演出ボタン161の有効期間が開始される。具体的には、画像表示部114に演出ボタン161を模した操作促進画像SSGが表示されると共に、SPSPリーチBGMの出力が停止(非出力)され、スピーカ156から「押せ」との促進音が出力される(図95(e)参照)。
次に、図94のT7のタイミングにおいて、演出ボタン161が操作されるか有効期間が経過すると、大当たり遊技が実行されないことを示唆する決め失敗演出が実行される。具体的には、画像表示部114に決め失敗画像HBGが表示されると共に、スピーカ156から「ちーん」との失敗音が出力される。また、画面の左上隅部において中央の装飾図柄41が「6」で仮停止することで、3つの装飾図柄41がリーチハズレ出目(「565」)で仮停止した状態になる(図95(f)参照)。
そして、図94のT8のタイミングにおいて、SPSPリーチ演出の実行期間が経過すると、装飾図柄41が停止表示することを示唆する第1停止示唆演出(例えば0.5秒間)が実行される。具体的には、背景画像や装飾図柄41等を遮蔽する遮蔽画像(例えば機種名や機種固有のキャラクタ等を含むアイキャッチ画像)が表示される。そして、第1停止示唆演出が終了するとモードA背景画像の横スクロールが再開されると共に、装飾図柄41がSPリーチ演出の開始前の位置且つ第1態様に復帰して仮停止表示された状態となる。また、第1保留アイコン表示領域70Bが保留アイコンHIごと再表示される(図96(g)参照)。
その後、図94のT9のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、遊技制御部200から演出制御部300に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器221にハズレ特別図柄が停止表示される(図96(h)参照)。
次に、図94のT10のタイミングにおいて、演出制御部300が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示が開始され、装飾図柄41(「565」)及び小図柄56(「565」)での停止表示が開始される(図96(i)参照)。
そして、図94のT11のタイミングにおいて、当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示の開始から所定期間が経過すると、当該アイコンTIのアニメーションでの消去表示が終了する(図96(j)参照)。
その後、図94のT12のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、第1保留数が「2」から「1」になって大当たり判定が行われ、遊技制御部200から演出制御部300に対して開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄保留表示器218が「1」表示になって第1特別図柄表示器221での第1特別図柄の変動表示(1回目のサイクル変動)が開始される(図96(k)参照)。
次に、図94のT13のタイミング(1回目のサイクル変動中)において、演出制御部300が開始時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1始動口121の保留数表示55及びサブ第1保留表示器83が「1」表示になり、サブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が最初(消灯)から開始される(図96(l)参照)。
また、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されていた2つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示(減少表示)を開始する。さらに、変動演出が開始されて装飾図柄41が変動前動作としての浮上表示を開始すると共に、小図柄56が更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始し、変動BGMの可聴出力が再開される(図96(l)参照)。
なお、ここではSPSPリーチ変動演出について説明したが、SPリーチ変動演出についても同様で、ブラックアウト演出中にノーマルリーチBGMの再生を中断し、ブラックアウト演出後のSPリーチ演出でノーマルリーチBGMの出力を再開せずにSPリーチBGMを出力するようになっている。
また、ここではSPSPリーチ変動演出について説明したが、SPリーチ変動演出がハズレとなる場合についてもSPSPリーチ演出がハズレとなる場合と同様で、SPリーチ演出でハズレとなる装飾図柄41が仮停止されると、装飾図柄41が停止表示することを示唆する第1停止示唆演出(例えば0.5秒間)が実行され、第1停止示唆演出が終了するとモードA背景画像の横スクロールが再開されると共に、装飾図柄41が通常サイズ且つ第1態様に復帰して仮停止表示された状態となる。
また、先読みゾーン演出が実行されていることで先読みゾーン背景が表示されている状態でリーチ状態となってSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行される場合についても、モードA背景画像のような通常背景画像が表示されている状態でリーチ状態となってSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行される場合と同様であるが、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出でハズレとなる装飾図柄41が仮停止されると、装飾図柄41が停止表示することを示唆する第1停止示唆演出(例えば0.5秒間)が実行され、第1停止示唆演出が終了すると先読みゾーン背景画像となる前の通常背景画像(例えばモードA背景画像)の横スクロールが再開されると共に、装飾図柄41が通常サイズ且つ第1態様に復帰して仮停止表示された状態となる。
このように、SPリーチ演出が実行されるか否かを示唆するブラックアウト演出(示唆演出)が実行される第1変動演出(ノーマルリーチ変動演出)では、ブラックアウト演出中にノーマルリーチBGMの再生を継続したままミュート(消音)し、ブラックアウト演出後のノーマルリーチ演出でミュートしていたノーマルリーチBGMを可聴出力に復帰させ、SPリーチ演出が実行されるか否かを示唆するブラックアウト演出(示唆演出)が実行される第2変動演出(SP/SPSPリーチ変動演出)では、ブラックアウト演出中にノーマルリーチBGMの再生を中断し、ブラックアウト演出後のSPリーチ演出でSPリーチBGMを出力するようになっている。そのため、SPリーチ演出を実行する場合の音声制御の負荷を軽減することができ、音声制御の自由度を向上させることが可能となる。
また、通常遊技状態に対応する第1背景画像(例えば、通常背景画像であるモードA背景画像)又は第2背景画像(先読みゾーン背景画像)の表示中にSPリーチ演出が開始される場合、通常背景画像よりも大当たり期待度が高いことを示す第3背景画像(SPリーチ背景画像)に変更すると共に、リーチ状態を形成して仮停止している装飾図柄41を通常サイズよりも小さいサイズで表示する。そして、3つの装飾図柄41がハズレで仮停止すると、その後に第1背景画像(通常背景画像であるにモードA背景画像)に変更すると共に、3つの装飾図柄41を通常サイズで停止表示させるようになっている。そのため、SPリーチ演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、装飾図柄41の表示態様が変化するSPリーチ演出の実行中であっても、保留アイコンHIや当該アイコンTIの演出動作の態様(動作の内容、動作の周期等)が変化しないようになっている。そのため、遊技者をSPリーチ演出に集中させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、SPSPリーチ演出の実行中において、当該アイコンTIは表示したままで保留アイコンHIを非表示にしている。そのため、遊技者をSPSPリーチ演出に集中させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、SPSPリーチ演出の終了後において、保留アイコンHI(通常表示態様の保留アイコン、特別表示態様の保留アイコン)の表示を再開するようになっている。そのため、SPSPリーチ演出が実行された変動演出の後に、再び変動演出が実行されることを遊技者にアピールすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンHI(通常表示態様の保留アイコン、特別表示態様の保留アイコン)はSPリーチ演出の実行後にSPSPリーチ演出が実行されない場合には表示が維持される一方、SPSPリーチ演出が実行される場合には非表示となるが、小図柄56はSPリーチ演出の実行後にSPSPリーチ演出が実行されるか否かに拘らず表示が維持されるようになっている。そのため、変動表示中であることを遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、SPSPリーチ演出が終了するときに第1停止示唆演出(アイキャッチ画像の表示)を実行するようになっている。そのため、SPSPリーチ演出が終了すること及び装飾図柄41が停止表示することを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1停止示唆演出(アイキャッチ画像の表示)を実行して装飾図柄41の表示態様を第1態様に復帰させるようになっている。そのため、装飾図柄41の表示態様が変化することに対する違和感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1停止示唆演出(アイキャッチ画像の表示)を実行してSPSPリーチ背景画像からモードA背景画像に復帰させるようになっている。そのため、背景画像が変化することに対する違和感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、ブラックアウト演出中に保留アイコンHIや当該アイコンTIを表示しているが、保留アイコンHI及び当該アイコンTIの少なくとも一方を非表示にし、SPリーチ演出が開始されると表示を再開するようにしてもよい。
また、ブラックアウト演出中に有効期間を発生させて演出ボタン161が操作されるか有効期間が経過すると発展成功演出又は発展失敗演出を実行するようになっているが、有効期間を発生させないようにしてもよい。この場合、発展成功演出又は発展失敗演出を実行するようにしてもよいし、発展成功演出又は発展失敗演出を実行せずにノーマルリーチ演出に復帰したりSPリーチ演出に発展したりするようにしてもよい。
また、SPリーチ演出の実行中には保留アイコンHI及び当該アイコンTIを表示したままにし、SPSPリーチ演出の実行中には、保留アイコンHIを非表示にして当該アイコンTIを表示したままにしているが、SPリーチ演出の実行中に保留アイコンHIを非表示にして当該アイコンTIを表示したままにし、SPSPリーチ演出の実行中に保留アイコンHI及び当該アイコンTIを非表示にしてもよい。
(大当たりSPSPリーチ変動演出が終了して大当たり遊技が実行される場合の具体例)
図97〜図99を用いて、大当たりSPSPリーチ変動演出が終了して大当たり遊技が実行される場合の具体例について説明する。
図97は、大当たりSPSPリーチ変動演出が終了して大当たり遊技が実行される場合のタイミングチャートであり、図98〜図99は、図97の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB〜Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
なお、図97のT0〜T5のタイミングは、図94のT0〜T5のタイミングと基本的には同じであるため、ここでの説明は省略し、T6のタイミング以降について説明する。
まず、図97のT6のタイミングにおいて、SPSPリーチ演出の最終局面でSPSPリーチBGMの出力が停止されて決め演出が開始されると、演出ボタン161の操作を促す促進画像及び演出ボタン161の有効期間が開始される。具体的には、画像表示部114に演出ボタン161を模した操作促進画像SSGが表示されると共に、SPSPリーチBGMの出力が停止(非出力)され、スピーカ156から「押せ」との促進音が出力される(図98(e)参照)。
次に、図97のT7のタイミングにおいて、演出ボタン161が操作されるか有効期間が経過すると、大当たり遊技が実行されることを示唆する決め成功演出が実行される。具体的には、第1可動部材115a及び第2可動部材115bが演出位置まで下降(大下降)すると共に、第2可動部材115bが左右方向に移動する。また、画像表示部114に決め成功画像SEFが表示されると共に、スピーカ156から「キュインキュイン」との成功音が出力される。また、画面の左上隅部において中央の装飾図柄41が「5」で仮停止することで、3つの装飾図柄41が大当たり出目(「555」)で仮停止した状態になる(図98(f)参照)。
そして、図97のT8のタイミングにおいて、SPSPリーチ演出の実行期間が経過すると、装飾図柄41が停止表示することを示唆する第1停止示唆演出(例えば0.5秒間)が実行される。具体的には、背景画像や装飾図柄41等を遮蔽する遮蔽画像(機種名を含むアイキャッチ画像)が表示される。そして、第1停止示唆演出が終了するとモードA背景画像の横スクロールが再開されると共に、装飾図柄41がSPリーチ演出の開始前の位置且つ第1態様に復帰して仮停止表示された状態となる。また、第1保留アイコン表示領域70Bが保留アイコンHIごと再表示される(図98(g)参照)。
また、装飾図柄41が大当たり出目で停止表示することを示唆する第2停止示唆演出が開始される。具体的には、エフェクト画像EFが装飾図柄41の一端から他端まで移動して消える発光表示演出が所定周期(例えば0.75秒)で2回繰り返し行われる(図98(g)参照)。
その後、図97のT9のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、遊技制御部200から演出制御部300に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器221に大当たり特別図柄が停止表示される(図99(h)参照)。
次に、図97のT10のタイミングにおいて、演出制御部300が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、第2停止示唆演出が終了すると共に、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示が開始され、装飾図柄41(「555」)及び小図柄56(「555」)での停止表示が開始される(図99(i)参照)。
そして、図97のT11のタイミングにおいて、当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示の開始から所定期間が経過すると、当該アイコンTIのアニメーションでの消去表示が終了する(図99(j)参照)。
その後、図97のT12のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、遊技制御部200から演出制御部300に対して大当たり遊技のオープニング指定コマンドが送信される(図99(k)参照)。
次に、図97のT13のタイミングにおいて、演出制御部300が大当たり遊技のオープニング指定コマンドを受信してから所定期間が経過すると、大当たり遊技のオープニング演出が開始される。具体的には、「大当たり」との文字を含むオープニング演出画面が表示され、画面右隅部には、遊技領域111の右側領域(大入賞口)を狙って遊技球を発射することを示唆する右打ち画像UGが表示される。
このように、大当たりとなる変動演出において、保留アイコンHI(通常表示態様の保留アイコン、特別表示態様の保留アイコン)はSPリーチ演出の実行後にSPSPリーチ演出が実行されない場合には表示が維持される一方、SPSPリーチ演出が実行される場合には非表示となるが、小図柄56はSPリーチ演出の実行後にSPSPリーチ演出が実行されるか否かに拘らず表示が維持されるようになっている。そのため、変動表示中であることを遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、大当たりとなる変動演出において、ノーマルリーチ演出後にSPリーチ演出に発展しない場合についても、保留アイコンHI(通常表示態様の保留アイコン、特別表示態様の保留アイコン)の表示が維持されるようになっている。
また、大当たりとなるSPSPリーチ演出が終了するときに第2停止示唆演出(エフェクト画像EFが装飾図柄41の一端から他端まで移動して消える発光表示演出)を実行するようになっている。そのため、SPSPリーチ演出が終了すること及び大当たり装飾図柄41が停止表示することを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第2停止示唆演出における発光表示演出の1回の演出時間(0.75秒)や累計の演出時間(1.5秒)が保留アイコンの演出動作(揺れ動作、回転動作)の周期(2秒又は3秒)とは異なるようになっている。そのため、第2停止示唆演出における発光表示演出を目立たせることができ、大当たり装飾図柄が停止表示することを強調することが可能となる。
なお、第2停止示唆演出における発光表示演出の演出態様が、装飾図柄41の一端から他端までエフェクト画像EFが移動して消えるようになっているが、装飾図柄41の数字画像の部分の一端から他端までエフェクト画像EFが移動して消えるようにしてもよいし、キャラクタ画像の一端から他端までエフェクト画像EFが移動して消えるようにしてもよい。
また、第2停止示唆演出における発光表示演出の累計の演出時間が保留アイコンの演出動作の周期(2秒又は3秒)よりも短くなっているが、発光表示演出の1回の演出時間を例えば2秒とすることで累計の演出時間が保留アイコンHIの演出動作の周期(2秒又は3秒)よりも長くなるようにしてもよい。
また、SPSPリーチ演出の終了後に保留アイコンHIが再表示されるようにしたが、SPSPリーチ演出の種類によっては保留アイコンHIが再表示されないようにしてもよい。具体的には、第1SPSPリーチ演出が実行された場合やハズレとなる第2SPSPリーチ演出が実行された場合には、第1停止示唆演出の実行後に保留アイコンHIを再表示するようにし、大当たりとなる第2SPSPリーチ演出が実行された場合には、第1停止示唆演出(アイキャッチ画像の表示)や保留アイコンHIの再表示を実行せずに、そのまま大当たり遊技のオープニング演出が実行されるようにしてもよい。
また、SPSPリーチ演出の終了後に保留アイコンHIを再表示するようにしたが、リーチハズレ出目の装飾図柄41が仮停止した後に大当たりとなる復活演出を実行する場合には、復活演出の実行中において保留アイコンHIを再び非表示にしてもよい。この場合、復活演出の実行後に大当たり出目の装飾図柄41を仮停止させると共に、保留アイコンを再表示させるようにしてもよいし、復活演出の実行後に大当たり出目の装飾図柄41の表示や保留アイコンHIの再表示をせずに、そのまま大当たり遊技のオープニング演出が実行されるようにしてもよい。
なお、装飾図柄41の仮停止中に停止時コマンドを正常に受信できた場合、リーチハズレ変動演出における装飾図柄41の仮停止時間の方が、大当たり変動演出における装飾図柄41の仮停止時間よりも長くなるようになっているが、大当たり変動演出において停止時コマンドを正常に受信できない場合には、リーチハズレ変動演出における装飾図柄41の仮停止時間よりも、大当たり変動演出における装飾図柄41の仮停止時間の方が長くなることがあるようになっている。また、大当たり変動演出において停止時コマンドやオープニング指定コマンドを正常に受信できない場合には、リーチハズレ変動演出における装飾図柄41の仮停止時間よりも、大当たり変動演出における装飾図柄41の仮停止時間の方が長くなるようになっている。
(変動演出中に発生した電断から復旧する場合の具体例)
図100〜図103を用いて、変動演出中に発生した電断から復旧する場合の具体例について説明する。
図100は、変動演出中に発生した電断から復旧する場合のタイミングチャートであり、図101〜図103は、図100の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB〜Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図100のT0のタイミングでは、第1保留数が「2」の状態で第1特別図柄表示器221での第1特別図柄の変動表示及びサブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が実行されている。このとき、第1特別図柄保留表示器218、第1始動口121の保留数表示55及びサブ第1保留表示器83が「2」表示となっている。また、横スクロール中のモードA背景画像の前方において3つの装飾図柄41がスクロール表示(更新変動)していると共に、小図柄56が更新変動(スクロール表示、切替表示)している。また、第1保留アイコン表示領域70Bには、通常表示態様(白色)の保留アイコンHIと特別表示態様(青色)の保留アイコンHIが表示されている。さらに、当該アイコン表示領域70Cには、通常表示態様の当該アイコンTIが表示されており、変動BGMが可聴出力されている(図101(a)参照)。
次に、図100のT1のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100への電源供給が停止する電源断が発生すると、遊技制御部200では電源遮断時の処理が行われ、第1特別図柄表示器221等を含む表示器130、サブ第1変動表示器等を含むサブ情報表示器80、画像表示部114、サブ表示装置等が非表示の状態となり、スピーカ156から出力される遊技音(変動BGM等)も非出力の状態となる(図101(b)参照)。
そして、図100のT2のタイミングにおいて、パチンコ遊技機100への電源供給が再開すると、画像表示部114及びサブ表示装置に「NOW LOADING」との文字を含む読み込み画面(初期画面)が表示され、遊技の制御状態が電源断の発生前の状態に復旧させた遊技制御部200から演出制御部300に対して電源ON時コマンド(ここでは、特別図柄の変動表示中であることを示す第2電源復旧指定コマンド、第1特別図柄記憶指定コマンド、第2特別図柄記憶指定コマンド)が送信される。また、表示器130での情報表示が再開され、第1特別図柄表示器221での第1特別図柄の変動表示が電源断前の状態から再開されると共に、第1特別図柄保留表示器218での第1保留数の「2」表示も再開される(図101(c)参照)。
その後、図100のT3のタイミングにおいて、演出制御部300が電源ON時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、上述した電源復旧報知および各種役物(盤役物、枠役物)の初期動作(復帰動作を含む)が開始されると共に、サブ情報表示器80での情報表示が開始される(図101(d)参照)。
このとき、電源復旧報知中の画像表示部114では、画面全体に表示される電源復旧画像が最上位レイヤーに設定され、各種演出画像(電源復旧時の演出モードに応じた背景画像、電源復旧時の初期出目となる装飾図柄41及び小図柄56、電源復旧時の保留数及び演出モードに応じた保留アイコンHI、電源復旧時の保留数に応じた保留数表示55等)が電源復旧画像よりも下位レイヤーに設定された電源復旧報知用の画像データが生成されて表示される。このとき、電源復旧画像によって各種演出画像の視認が規制された状態となるが、背景画像及び保留アイコンは演出動作した状態となり、装飾図柄41及び小図柄56は図柄停止位置に停止表示した状態となる。また、保留アイコンHIは電源断の発生前が特別表示態様であっても通常表示態様(白アイコン)に設定された状態となり、当該アイコンTIは電源断の発生前に表示されていても非表示の状態となる(図101(d)参照)。
また、電源復旧報知中のサブ情報表示器80では、サブ第1変動表示器81およびサブ第2変動表示器82は変動表示せずに停止表示した状態となり、サブ第1保留表示器83およびサブ第2保留表示器84は保留数を表示した状態となる(図101(d)参照)。
次に、図100のT4のタイミング(電源復旧報知の継続中)において、第1始動口121に遊技球が入賞すると、第1保留数が「3」になって第1特別図柄保留表示器218が「3」表示となり、遊技制御部200から演出制御部300に対して入賞時コマンド(第1特別図柄記憶指定コマンド、第1先読み指定コマンド)が送信される(図102(e)参照)。
そして、図100のT5のタイミングにおいて、演出制御部300が入賞時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1始動口121の保留数表示55及びサブ第1保留表示器83が「3」表示になる。また、第1保留アイコン表示領域70Bの第3表示部への通常表示態様の保留アイコンHI(白アイコン)のアニメーションでの追加表示が開始されるが、上位レイヤーに設定される電源復旧画像によって視認が規制された状態となる(図102(f)参照)。
その後、図100のT6のタイミングにおいて、保留アイコンHIのアニメーションでの追加表示が終了した後に、特別図柄の変動時間が経過すると、遊技制御部200から演出制御部300に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器221にハズレ特別図柄が停止表示される(図102(g)参照)。
次に、図100のT7のタイミングにおいて、演出制御部300が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、電源復旧報知が終了し、電源復旧画像によって視認が規制されていた各種演出画像(電源復旧時の演出モードに応じた背景画像、電源復旧時の初期出目となる装飾図柄41及び小図柄56、現在の保留数及び演出モードに応じた保留アイコンHI、現在の保留数に応じた保留数表示55等)が視認可能となる(図103(h)参照)。
そして、図100のT8のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、第1保留数が「3」から「2」になって大当たり判定が行われ、遊技制御部200から演出制御部300に対して開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄保留表示器218が「2」表示になって第1特別図柄表示器221での第1特別図柄の変動表示(1回目のサイクル変動)が開始される(図103(i)参照)。
その後、図100のT9のタイミング(1回目のサイクル変動中)において、演出制御部300が開始時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1始動口121の保留数表示55及びサブ第1保留表示器83が「2」表示になり、サブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が開始される(図103(j)参照)。
また、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されていた3つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示(減少表示)を開始する。さらに、変動演出が開始されて装飾図柄41が変動前動作としての浮上表示を開始すると共に、小図柄56が更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始し、変動BGMの可聴出力が開始される(図103(j)参照)。
そして、図100のT10のタイミング(4回目のサイクル変動中)において、保留アイコンHIのシフト表示が終了すると最先の1つが当該アイコンTI(白アイコン)として表示される。また、装飾図柄41のスクロール表示(更新変動)が開始される(図103(k)参照)。
なお、電源復旧時に演出モードD(確変遊技状態)に制御される場合および演出モードFに制御される場合には、装飾図柄41の表示態様が第4態様で表示されることになるが、装飾図柄41の数字画像は電源復旧時に演出モードA(通常遊技状態)に制御される場合と共通の初期装飾図柄「753」となる。なお、電源復旧時に演出モードD(確変遊技状態)に制御される場合に、電源復旧時に演出モードA(通常遊技状態)に制御される場合と区別できるように、初期装飾図柄を「246」等にしてもよい。
また、客待ち状態中に電源供給が停止した後に電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合には、遊技制御部200から演出制御部300に対して客待ち状態指定コマンドが送信されるため、読み込み画面(初期画面)の表示中に演出制御部300が客待ち状態指定コマンドを受信することになり、電源復旧報知が行われることなく変動演出の実行を待機している(装飾図柄41を視認可能な)変動待機画面が表示されることになる。
また、大当たり遊技中に電源供給が停止した後に電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合には、次に遊技制御部200からラウンド指定コマンドやエンディング指定コマンドが出力されるまでに時間があることから、読み込み画面(初期画面)が表示された後に電源復旧報知が行われ、その後にコマンドに応じた演出画面が表示されることになる。
このように、特別図柄の変動表示中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧する場合、画像表示部114の表示領域全体に表示される電源復旧画像を上位レイヤーに設定すると共に、画像表示部114のアイコン表示領域に表示される保留アイコンを下位レイヤーに設定した画像データを生成して画像表示部114に表示することで、下位レイヤーの保留アイコンは視認が規制されるようにしている。そのため、電源復旧後に遊技者が混乱してしまうといった不都合を抑制することが可能となる。また、電源復旧画像を表示しない場合と同じ表示制御を行うことができるため、表示制御に係る制御データや制御負荷を軽減することが可能となる。
また、電源復旧画像によって保留アイコンの視認が規制された状態となっている場合であっても、保留数が増加したことを示す特別図柄記憶指定コマンドを受信した場合には、当該増加に応じた保留アイコンを含む画像データを生成するようになっている。そのため、電源復旧画像を表示しない場合と同じ表示制御を行うことができるため、表示制御に係る制御データや制御負荷を軽減することが可能となる。
また、電源復旧画像によって保留アイコンの視認が規制された状態となっている場合であっても、保留アイコンや背景画像が演出動作を行うようになっている。そのため、電源復旧画像を表示しない場合と同じ表示制御を行うことができるため、表示制御に係る制御データや制御負荷を軽減することが可能となる。
また、電源復旧画像によって保留アイコンの視認が規制された状態となっている場合であっても、保留数が増加した場合には保留アイコンがアニメーションによって追加表示(増加表示)されるようになっている。そのため、電源復旧画像を表示しない場合と同じ表示制御を行うことができるため、表示制御に係る制御データや制御負荷を軽減することが可能となる。
また、電源復旧時に第1演出モード(演出モードA)に制御される場合と、第2演出モード(演出モードD、F)に制御される場合とで、装飾図柄41の表示態様が異なるようになっているが、装飾図柄41の数字画像は共通の数字情報(「753」)となるようになっている。そのため、電源復旧後の演出モードによって装飾図柄の表示態様が異なる場合であっても、電源復旧であることを把握し易くすることが可能となる。
また、第1保留表示領域(第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219)及び第2保留表示領域(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)では、先読み結果に基づいて保留表示の表示態様を変化させないが、第1保留表示領域及び第2保留表示領域よりも保留表示が視認し易い第3保留表示領域(画像表示部114の保留表示領域)では、先読み結果に基づいて保留表示(保留アイコンHI)の表示態様を変化可能であり、電源供給が停止すると第1〜第3保留表示領域の何れにおいても保留表示を行わず、電源復旧後においては、第3保留表示領域(画像表示部114の保留表示領域)における保留表示(保留アイコンHIの視認可能な表示)の再開タイミングよりも、第1保留表示領域(第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219)及び第2保留表示領域(サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84)における保留表示の再開タイミングの方が早くなっている。そのため、電源復旧中であることを報知しつつ、早いタイミングで遊技者に保留数を把握させることが可能となる。なお、第2保留表示領域における保留表示の再開タイミングよりも、第1保留表示領域における保留表示の再開タイミングの方が早くなるようにしてもよい。
また、電源断の発生前に特別表示態様で表示されていた保留アイコンHIについては、電源復旧後には通常表示態様で表示されるようになっている。そのため、保留アイコンが特別表示態様であったことを示す情報などを演出制御部300においてバックアップ記憶しておかずに済み、演出制御部300のハード構成が複雑になることを回避することが可能となる。
また、電源復旧後においては、第1特別図柄表示器221(第2特別図柄表示器222)での変動表示(LEDの移動点灯による点滅)が再開された後に保留アイコンが視認可能に表示されるようになっている。そのため、遊技の進行を遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、電源復旧画像を表示させた後に、各種役物(可動役物115、サブ表示装置、演出ボタン161)の初期動作(復帰動作を含む)が役物毎に異なるタイミングで演出動作を行う場合と同様の態様で実行されるようになっている。そのため、各種役物の初期動作が電源復旧の発生によって実行されたものであることを知らしめることができ、演出動作であると勘違いさせるような不都合を回避することが可能となる。
なお、サブ第1変動表示器81やサブ第2変動表示器82については、電源復旧報知中においては変動表示を行わずに停止表示した状態となるようになっているが、電源復旧報知中(特別図柄の変動表示中であることを示す第2電源復旧指定コマンドの受信後)において変動表示を行い、停止時コマンド(図柄確定コマンド)の受信時に停止表示するようにしてもよい。
(先読み演出中に開始時コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例)
図104〜図106を用いて、先読み演出中に開始時コマンドを正常に受信できなかった場合の具体例について説明する。
図104は、先読み演出中に開始時コマンドを正常に受信できなかった場合のタイミングチャートであり、図105〜図106は、図104の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB〜Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図104のT0のタイミングでは、第1保留数が「2」の状態で第1特別図柄表示器221での第1特別図柄の変動表示及びサブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が実行されている。このとき、第1特別図柄保留表示器218、第1始動口121の保留数表示55及びサブ第1保留表示器83が「2」表示となっている。また、横スクロール中のモードA背景画像の前方において3つの装飾図柄41及び3つの小図柄56が更新変動(スクロール表示、切替表示)している。また、第1保留アイコン表示領域70Bには、通常表示態様(白色)の保留アイコンHIと特別表示態様(青色)の保留アイコンHIが表示されている。さらに、当該アイコン表示領域70Cには、通常表示態様の当該アイコンTIが表示されており、変動BGMが可聴出力されている(図105(a)参照)。
次に、図104のT1のタイミングにおいて、先読みゾーン演出が開始されると、上述したゾーン中演出が実行される。具体的には、モードA背景画像に代えて先読みゾーン背景画像が横スクロールした状態で表示されると共に、「ZONE」との文字画像を含むゾーン画像ZGが表示される。また、変動BGMの音量が低下してゾーンBGMの出力が開始される(図105(b)参照)。
そして、図104のT2のタイミングにおいて、スクロール表示(更新変動)していた中央の装飾図柄41が仮停止すると、スピーカ156から仮停止音の出力が開始され、中央の装飾図柄41のキャラクタが演出動作(頭を揺らす停止前動作)を行って全ての装飾図柄41が仮停止した状態になる(図105(c)参照)。
その後、図104のT3のタイミングにおいて、仮停止音の出力開始から所定期間が経過すると、仮停止音の出力が停止し、特別図柄の変動時間が経過すると、遊技制御部200から演出制御部300に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器221にハズレ特別図柄が停止表示される(図105(d)参照)。
次に、図104のT4のタイミングにおいて、演出制御部300が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、サブ第1変動表示器81での変動表示が停止する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示が開始され、装飾図柄41(「523」)及び小図柄56(「523」)の停止表示が開始される(図105(e)参照)。
そして、図104のT5のタイミングにおいて、当該アイコンTIのアニメーションでの消滅表示の開始から所定期間が経過すると、当該アイコンTIのアニメーションでの消去表示が終了する(図105(f)参照)。
その後、図104のT6のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、第1保留数が「2」から「1」になって大当たり判定が行われ、遊技制御部200から演出制御部300に対して開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄保留表示器218が「1」表示になって第1特別図柄表示器221での第1特別図柄の変動表示(1回目のサイクル変動)が開始される(図106(g)参照)。
しかしながら、演出制御部300が開始時コマンドを正常に受信できなかったため、本来であれば図104のT7のタイミングで保留表示の更新(第1始動口121の保留数表示55及びサブ第1保留表示器83の更新、保留アイコンHIのシフト表示)や変動演出が実行されるはずが、それらが実行されないことになる。そのため、装飾図柄41及び小図柄56の停止表示期間が延長され、今回の変動演出から2回の変動演出にわたって実行されるはずの先読みエフェクト演出が開始されなくなる。ただし、装飾図柄41及び小図柄56の停止表示期間の延長期間においても先読みゾーン背景画像の横スクロールや保留アイコンHIの演出動作は継続して行われる。(図106(h)参照)。すなわち、先読みゾーン背景画像の横スクロールが継続されるとともに、ゾーン画像ZGの表示が継続される。また、保留アイコンHIの周期的な揺れ動作が継続して行われる。
そして、図104のT8のタイミングにおいて、特別図柄の変動時間が経過すると、遊技制御部200から演出制御部300に対して停止時コマンド(図柄確定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄表示器221にハズレ特別図柄が停止表示される(図106(i)参照)。
しかしながら、演出制御部300が停止時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、本来であれば当該アイコンTIの消滅表示や装飾図柄41及び小図柄56の停止表示が実行されるはずが、それらが実行されないことになる。
その後、図104のT9のタイミングにおいて、特別図柄の停止時間が経過すると、第1保留数が「1」から「0」になって大当たり判定が行われ、遊技制御部200から演出制御部300に対して開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)が送信される。また、第1特別図柄保留表示器218が「0」表示になって第1特別図柄表示器221での第1特別図柄の変動表示(1回目のサイクル変動)が開始される(図106(j)参照)。
次に、図104のT10のタイミング(1回目のサイクル変動中)において、演出制御部300が開始時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、第1始動口121の保留数表示55及びサブ第1保留表示器83が「0」表示になり、サブ第1変動表示器81での変動表示(点滅:図では◎で表現)が開始される(図106(k)参照)。
また、第1保留アイコン表示領域70Bに表示されていた2つの保留アイコンHIのうちの前回の特別図柄の変動表示に対応する分の保留アイコンHI(白アイコン)が非アニメーションで消去され、第2表示部に表示されていた今回の特別図柄の変動表示に対応する分の保留アイコンHI(青アイコン)が第1表示部に非アニメーションで表示される。そして、第1表示部に表示された保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cへのシフト表示(減少表示)を開始する。さらに、変動演出が開始されて装飾図柄41が変動前動作としての浮上表示を開始すると共に、小図柄56が更新変動(スクロール表示、切替表示)を開始する(図106(k)参照)。
そして、図104のT11のタイミング(2回目のサイクル変動中)において、装飾図柄41の浮上表示の開始から所定期間が経過すると、前回の変動演出から2回の変動演出にわたって実行されるべき先読みエフェクト演出が1回分遅れて開始され、装飾図柄41の周囲に青色のエフェクト画像EFが表示される(図106(l)参照)。
その後、図104のT12のタイミング(4回目のサイクル変動中)において、保留アイコンHIのシフト表示が終了すると当該アイコンTI(白アイコン)として表示される。このとき、変動開始時のアイコン変化演出が行われて当該アイコンTIが青アイコンとして表示され、その後に装飾図柄41のスクロール表示(更新変動)が開始される。
このように、演出制御部300が開始時コマンドを正常に受信できないことで所定の先読み演出(アイコン変化演出、先読みゾーン演出)の実行対象となる特別図柄の変動表示中に変動演出が実行されない場合であっても、当該特別図柄の変動表示中において所定の先読み演出(アイコン変化演出、先読みゾーン演出)が実行されるようになっている。そのため、所定の先読み演出が実行されなくなることで遊技の進行を誤認させるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、演出制御部300が開始時コマンドを正常に受信できないことで所定の先読み演出(先読みエフェクト演出)を開始すべき特別図柄の変動表示中に変動演出が実行されない場合には、この特別図柄の変動表示中に所定の先読み演出が開始されることを規制し、次に実行される特別図柄の変動表示中に変動演出が実行される場合には、この特別図柄の変動表示中に規制した先読み演出が開始されるようになっている。そのため、所定の先読み演出が実行されなくなることで遊技の進行を誤認させるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、演出制御部300が開始時コマンドを正常に受信できないことで特別図柄の変動表示が実行されるが変動演出が実行されない場合、第1先読み演出(アイコン変化演出、先読みゾーン演出)は実行されるが第2先読み演出(先読みエフェクト演出)は実行されないようになっている。そのため、所定の先読み演出が実行されなくなることで遊技の進行を誤認させるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、大当たり判定の結果を示唆するための変動演出(示唆演出)の実行中に変動BGM(示唆演出音)を出力し、先読みゾーン演出による期待度示唆の対象となる対象変動演出が実行される前から、特別遊技が実行される可能性があることを示唆するゾーンBGM(事前演出音)を出力すると共に、対象変動演出の開始後もゾーンBGMを出力し、ゾーンBGMが出力されているときには、ゾーンBGMよりも小さい音量で示唆演出を出力するようになっている。そのため、先読みゾーン演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、先読みゾーン演出の実行中(ゾーンBGMの出力中)に変動BGMの音量を低下させるようになっているが、先読みゾーン演出の実行中には変動BGMの可聴出力を停止(ミュート)するようにしてもよい。
また、演出制御部300が開始時コマンドを正常に受信できないことで、複数回の変動演出にわたって実行されるアイコン変化演出や先読みゾーン演出が開始される変動演出が実行されない場合においても、次に実行される変動演出からアイコン変化演出や先読みゾーン演出を開始するようにしてもよい。
また、特別遊技が実行される期待度を断続的に示唆する先読み演出として先読みエフェクト演出を実行するようになっているが、先読みエフェクト演出に代えて変動演出毎にカウントダウン演出(カウントダウン画像の表示、カウントダウン音声の出力)を行う先読みカウントダウン演出を実行してもよいし、変動演出毎に所謂チャンス目(556や667等の一定の法則を持った出目)を停止表示させる先読みチャンス目演出を実行するようにしてもよいし、それらの3つの先読み演出を実行するようにしてもよい。
(メニュー画像の表示中に電源投入指定コマンドを受信した場合の具体例)
図107〜図108を用いて、メニュー画像の表示中に電源投入指定コマンドを受信した場合の具体例について説明する。
図107は、メニュー画像の表示中に電源投入指定コマンドを受信した場合のタイミングチャートであり、図108は、図107の各種タイミングにおける演出例を示す図である。なお、ここでは演出モードAである場合の説明をするが、演出モードB〜Fも基本的には同様となるため説明は省略する。
まず、図107のT0のタイミングでは、特別図柄の変動表示が実行されていない客待ち状態となっている。このとき、第1特別図柄表示器221には、ハズレ特別図柄が表示されており、画像表示部114では、モードA背景画像が横スクロール(演出動作)しており、装飾図柄41及び小図柄56が前回の変動演出の停止結果であるハズレ出目(「537」)で停止表示された状態となっている。また、変動BGMの可聴出力が停止(ミュート)された状態となっている(図108(a)参照)。
次に、図107のT1のタイミングにおいて、演出ボタン161が操作されると、メニュー操作の有効期間となり、画像表示部114には、装飾図柄41の前方に重なる状態で複数種類の選択項目(パチンコ遊技機100に関する説明が表示される「機種説明」の項目、変動演出における演出をカスタマイズするための「演出カスタマイズ」の項目、携帯電話と連動したログ管理を行うための「ぱちログ」の項目)を含むメニュー画像MGが表示される(図108(b)参照)。
そして、図107のT2のタイミングにおいて、電源基板160と遊技制御部200とを接続する配線の異常(断線、コネクタ抜け等)によって遊技制御部200への電源供給が停止すると、遊技制御部200では電源遮断時の処理が行われ、第1特別図柄表示器221を含む表示器130が非表示の状態となる。このとき、サブ情報表示器80、画像表示部114及びサブ表示装置の表示状態は継続する(図108(c)参照)。
その後、図107のT3のタイミングにおいて、遊技制御部200への電源供給が再開すると、遊技用RWM領域のデータが破損しているか否かのチェックサム判定が行われ、データが破損していると遊技の制御状態を初期化するための処理が行われる。すると、遊技制御部200から演出制御部300に対して電源ON時コマンド(ここでは、電源投入指定コマンド、第1特別図柄記憶指定コマンド、第2特別図柄記憶指定コマンド)が送信される。また、表示器130での情報表示(第1特別図柄表示器221でのハズレ特別図柄の表示等)が開始される(図108(d)参照)。
次に、図107のT4のタイミングにおいて、演出制御部300が電源ON時コマンドを受信してから所定期間が経過すると、画像表示部114及びサブ表示装置に「NOW LOADING」との文字を含む読み込み画面(初期画面)が表示され、サブ情報表示器80での情報表示が一瞬非表示となり、スピーカ156では遊技音(変動BGM等)が非出力の状態となる(図108(e)参照)。
そして、図107のT5のタイミングにおいて、読み込み画面(初期画面)を表示してから所定期間が経過すると、上述した電源投入報知および各種役物(盤役物、枠役物)の初期動作(復帰動作を含む)が開始されると共に、サブ情報表示器80での情報表示が開始される(図108(f)参照)。
このとき、画像表示部114では、横スクロール(演出動作)を開始したモードA背景画像の前方において電源投入時の初期出目(「135」)で装飾図柄41及び小図柄56が停止表示した状態で表示されると共に、第1始動口121の保留数表示55及び第2始動口122の保留数表示55に「0」が表示された状態となる。また、スピーカ156から電源投入報知音が出力され、変動BGMの頭出しでのミュート出力が開始される(図108(f)参照)。
なお、メニュー画像MGの表示中に電源復旧指定コマンドを受信した場合についても、画像表示部114に表示される装飾図柄41及び小図柄56が電源復旧時の初期出目(「753」)である点と、電源投入報知音が出力されない点以外は、基本的には電源投入指定コマンドを受信した場合と同様となる。
音量の落としどころ
また、音量値画像OGの表示中に電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)を受信した場合についても、基本的にはメニュー画像MGの表示中に電源ON時コマンドを受信した場合と同様となる。
このように、画像表示部114にメニュー画像MGを表示させているときに演出制御部300が遊技制御部200から受信したコマンドが電源ON時コマンド(電源投入指定コマンド、電源復旧指定コマンド)である場合、画像表示部114においてメニュー画像を視認不能にすると共に、電源ON時コマンドに対応する画像(読み込み画面等)を表示させるようになっている。そのため、遊技制御部200及び演出制御部300間の連携を円滑に行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態において発射許可指定コマンドが払出制御部330に送信されて遊技球の発射を行うことが可能となっているが、遊技の進行制御が開始されるときに発射許可指定コマンドを払出制御部330に送信することで、遊技可能状態となってから遊技球の発射を行えるようにしてもよい。
また、本実施形態では、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態であっても払出制御部330は払出制御を行うことが可能であるため、遊技機1に並設される球貸機からの払い出し要求に基づく遊技球の払い出し(球貸し)については可能となっているが、遊技の進行制御が開始されて遊技可能状態となった後に球貸機からの払い出し要求に基づく遊技球の払い出し(球貸し)を可能としてもよい。
また、本実施形態では、払出制御部330(払出RAM333)にバックアップ電源が供給されていないため、パチンコ遊技機100への電源がONとなった際に払出制御部330(払出RAM333)に未払出の払出球数データが残存していることがないが、払出制御部330(払出RAM333)にバックアップ電源を供給するようにしてもよく、この場合、パチンコ遊技機100への電源がONとなった際に未払出の払出球数データが払出制御部330(払出RAM333)に残存していれば、遊技の進行制御が開始される前の開始前状態であっても、この未払出の払出球数データに基づく遊技球の払い出しについては可能としてもよい。
また、本実施形態では、表示器130を遊技領域111の外側に設けたが、表示器130を遊技領域111の内側に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、付与条件の成立(入賞口、始動口、大入賞口への遊技球の入賞)に基づき賞球(賞価値)を付与するようになっていたが、遊技者の持ち球をデータとして管理し、賞球データを付与(持ち球データへの加算)するようにしてもよい。
また、本実施形態では、先読みゾーン演出が1種類しかなかったが、大当たり期待度が異なる複数の先読みゾーン演出を設けてもよい。この場合、変動演出中に2つの先読みゾーン演出が重複するときには、一方の先読みゾーン演出のゾーン画像を画面の上側及び/又は下側に画面を横断するように表示し、他方の先読みゾーン演出のゾーン画像を画面の左側及び/又は右側に画面を縦断するように表示するとよい。このようにすると、2つの先読みゾーン演出を両立させることができ、演出効果を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、大当たり予告演出としてブラックアウト演出を実行するようになっていたが、ブラックアウト演出に代えて画像表示部114が白転するホワイトアウト演出を実行するようにしてもよい。この場合、基本的な演出の流れはブラックアウト演出と同様にするとよい。
また、本実施形態では、通常遊技状態と特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とで基本的には変動演出の実行態様が同じであったが、例えば、通常遊技状態における前段演出と後段演出(リーチ前演出とリーチ演出のケース、ノーマルリーチ演出とSPリーチ演出のケース、SPリーチ演出とSPSPリーチ演出のケース、リーチ前演出と装飾図柄41の仮停止中のケース、リーチ演出中と装飾図柄41の仮停止中のケース等)とからなる変動演出の後段演出の実行中に遊技者にとって有利な第1情報(大当たり期待度示唆する情報、特別遊技の実行に関する情報等)を報知するようにし、特定遊技状態における前段演出と後段演出とからなる変動演出の後段演出の実行中に第1情報とは異なる第2情報(演出キー162の操作によって選択可能な楽曲の追加情報、ミッションの達成状況等)を報知するようにしてもよい。また、通常遊技状態における前段演出と後段演出とからなる変動演出として、第1前段演出を実行した後に共通後段演出を実行する場合と、第1前段演出とは異なる第2前段演出を実行した後に共通後段演出を実行するようにし、特別図柄が停止表示される際に実行される共通後段演出において特別遊技の実行に関する情報を報知するようにしてもよい。
また、本実施形態では、遊技者に有利な特別遊技状態にするか否かの第1判定を行い、第1判定の権利を記憶し、所定条件が成立したとき、第1判定が行われる前に、特別遊技状態にするか否かの第2判定を行い、例えば、画像表示部114を含む演出手段を用いて所定の演出を実行可能である。
そして、記憶された権利に応じた保留図柄を画像表示部114に表示可能であるとともに、権利に対して第1判定が行われた場合、当該権利に応じた所定図柄を画像表示部114に表示可能であり、第2判定の結果に基づいて、特別遊技状態になる可能性が高いことを示唆する第1表示態様に保留図柄を変化させる第1変化演出を実行するときと、第1判定または第2判定の結果に基づいて、特別遊技状態になる可能性が高いことを示唆する第2表示態様に所定図柄を変化させる第2変化演出を実行するときとがあり、保留図柄と所定図柄とを表示しているときに所定の示唆演出を実行可能であって、その後に第1変化演出または第2変化演出を実行可能であり、第1判定の結果に基づいて特別遊技状態になる可能性が高いことを示唆する特別演出を実行しないときに、第2判定によって特別遊技状態にすると判定された権利が記憶されている場合においては、第2変化演出よりも第1変化演出を実行し易い構成としてもよい。このことにより、遊技興趣を高め得る所定図柄(当該図柄)、更には保留図柄を変化させる演出を実現することができる。
また、本実施形態では、特別遊技の実行可否を報知する報知演出を実行可能であり、報知演出を実行する場合には、例えば演出ボタン161に対する操作を有効とする操作有効状態とし、特定遊技状態における第1の期間において、特別遊技を実行しないと判定された場合には、報知演出を第1の割合で実行し、特定遊技状態における第1の期間よりも短い第2の期間において、特別遊技を実行しないと判定された場合には、報知演出を第1の割合よりも高い第2の割合で実行する構成としてもよい。このことにより、例えば演出ボタン161を用いて遊技者の興趣向上を図ることができる。
また、本実施形態では、大当たり遊技が行われる可能性が高いことを示唆する特別演出を行うことが可能であり、特別演出において、大当たり遊技が行われることを示唆する第1演出を行うときと、大当たり遊技が行われない可能性があることを示唆する第2演出を行うときと、があり、特別演出において第2演出を行った後に、大当たり遊技を行うと判定されている場合にも判定されていない場合にも、大当たり遊技が行われるか否かを示唆する再挑戦演出を行うことを可能にし、再挑戦演出を行う場合でも行わない場合でも、特別演出において第2演出を行う前に、再挑戦演出が行われる可能性があることを示唆する示唆演出を行うことが可能である構成としてもよい。再挑戦演出は、例えば、特別演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出など)において特別図柄抽選の抽選結果がはずれである可能性があることが示唆された後に実行され得る演出である。再挑戦演出としては、例えば、遊技者に演出ボタン161の操作を促す演出が挙げられる。また、再挑戦演出として、演出画像において、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタによるミニゲームが行われてもよい。また、再挑戦演出として、演出画像において、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタによる闘いが行われてもよい。このことにより、再挑戦演出の実行に関連して、遊技の興趣性を向上させることが可能である。
また、本実施形態では、特別図柄の変動表示に伴って装飾図柄を変動表示し、特別図柄の停止表示に伴って判定結果を示す装飾図柄を停止表示し、特別遊技を実行すると判定されたことに応じて行われる装飾図柄の変動表示中において、特別遊技が実行されることを予告する予告演出を実行可能である。
そして、特別遊技を実行すると判定されたことを示す判定結果が得られた場合に、特別図柄の変動時間が第1時間である第1の変動パターンと、特別図柄の変動時間が第1時間よりも長い第2時間である第2の変動パターンとを含む複数の変動パターンの中からいずれかの変動パターンを選択する。さらに、第1の変動パターンが選択された場合には、第1の確率で予告演出として第1予告演出を実行し、第2の変動パターンが選択された場合には、第1の確率とは異なる第2の確率で予告演出として第1予告演出とは異なる第2予告演出を実行し、第2予告演出を実行する場合には、特別図柄の変動表示が開始されてから特別図柄が停止表示されるまでの間において、装飾図柄の変動表示を開始する際は第1態様の装飾図柄を表示し、特別図柄の変動表示中における所定の演出の実行中は第1態様の装飾図柄よりも小さい第2態様の装飾図柄を表示し、第1予告演出を実行する場合には、第1態様の装飾図柄を表示する一方で第2態様の装飾図柄を表示せずに第1予告演出を実行し、第1予告演出が実行されると、特別遊技が実行された後に第1遊技状態よりも遊技者に有利な第2遊技状態で遊技が制御される確率の方が第1遊技状態で遊技が制御される確率よりも高い構成としてもよい。このことにより、興趣性が高い演出を実行可能となる。
また、本実施形態では、特別図柄の変動表示に伴って装飾図柄41を変動表示し、特別図柄の停止表示に伴って判定結果を示す装飾図柄41を停止表示し、特別遊技を実行すると判定されたことに応じて行われる装飾図柄41の変動表示中において、特別遊技が実行されることを予告する予告演出を実行可能である。
そして、特別遊技を実行すると判定されたことを示す判定結果が得られた場合に、特別図柄の変動時間が第1時間である第1の変動パターンと、特別図柄の変動時間が第1時間よりも長い第2時間である第2の変動パターンとを含む複数の変動パターンの中からいずれかの変動パターンを選択する。
そして、所定の実行タイミングで実行される予告演出と、複数の実行タイミングで実行される予告演出とを実行可能であり、第1の変動パターンが選択された場合には、第1の確率で予告演出として第1予告演出を実行し、第2の変動パターンが選択された場合には、第1の確率とは異なる第2の確率で予告演出として第1予告演出とは異なる第2予告演出を実行し、第2予告演出を実行する場合には、特別図柄の変動表示が開始されてから特別図柄が停止表示されるまでの間において、装飾図柄41の変動表示を開始する際は第1態様の装飾図柄41を表示し、特別図柄の変動表示中における所定の演出の実行中は第1態様の装飾図柄41よりも小さい第2態様の装飾図柄41を表示し、第1予告演出を実行する場合には、第1態様の装飾図柄41を表示する一方で第2態様の装飾図柄41を表示せずに第1予告演出を実行する構成としてもよい。このことにより、興趣性が高い演出を実行可能となる。
また、本実施形態では、特別図柄の変動表示に伴って装飾図柄41を変動表示し、特別図柄の停止表示に伴って判定結果を示す装飾図柄41を停止表示し、特別遊技を実行すると判定されたことに応じて行われる装飾図柄41の変動表示中において、特別遊技が実行されることを予告する予告演出を実行可能である。
そして、特別遊技を実行すると判定されたことを示す判定結果が得られた場合に、特別図柄の変動時間が第1時間である第1の変動パターンと、特別図柄の変動時間が第1時間よりも長い第2時間である第2の変動パターンとを含む複数の変動パターンの中からいずれかの変動パターンを選択する。また、第1の変動パターンが選択された場合には、第1の確率で予告演出として第1予告演出を実行し、第2の変動パターンが選択された場合には、第1の確率とは異なる第2の確率で予告演出として第1予告演出とは異なる第2予告演出を実行し、第2予告演出を実行する場合には、特別図柄の変動表示が開始されてから特別図柄が停止表示されるまでの間において、装飾図柄41の変動表示を開始する際は第1態様の装飾図柄41を表示し、特別図柄の変動表示中における所定の演出の実行中は第1態様の装飾図柄41よりも小さい第2態様の装飾図柄41を表示し、第1予告演出には、第1態様の装飾図柄41を表示する一方で第2態様の装飾図柄41を表示せずに特別遊技が実行されることを報知するものがあり、事前演出が実行された場合の方が、事前演出が実行されない場合に比べて第2予告演出が実行され易い構成としてもよい。このことにより、興趣性が高い演出を実行可能となる。
また、本実施形態では、特別図柄の変動表示に伴って装飾図柄41を変動表示し、特別図柄の停止表示に伴って判定結果を示す装飾図柄41を停止表示し、特別遊技を実行すると判定されたことに応じて行われる装飾図柄41の変動表示中において、特別遊技が実行されることを予告する予告演出を実行可能であり、特定期間中に特定演出を実行可能である。
そして、特別遊技を実行すると判定されたことを示す判定結果が得られた場合に、特別図柄の変動時間が第1時間である第1の変動パターンと、特別図柄の変動時間が第1時間よりも長い第2時間である第2の変動パターンとを含む複数の変動パターンの中からいずれかの変動パターンを選択する。さらに、第1の変動パターンが選択された場合には、第1の確率で予告演出として第1予告演出を実行し、第2の変動パターンが選択された場合には、第1の確率とは異なる第2の確率で予告演出として第1予告演出とは異なる第2予告演出を実行し、第2予告演出を実行する場合には、特別図柄の変動表示が開始されてから特別図柄が停止表示されるまでの間において、装飾図柄41の変動表示を開始する際は第1態様の装飾図柄41を表示し、特別図柄の変動表示中における所定の演出の実行中は第1態様の装飾図柄41よりも小さい第2態様の装飾図柄41を表示し、第1予告演出を実行する場合には、第1態様の装飾図柄41を表示する一方で第2態様の装飾図柄41を表示せずに第1予告演出を実行し、予告演出として特定演出を実行可能である構成としてもよい。このことにより、興趣性が高い演出を実行可能となる。
また、本実施形態では、特別図柄の変動表示に伴って装飾図柄41を変動表示し、特別図柄の停止表示に伴って判定結果を示す装飾図柄41を停止表示し、特別遊技を実行すると判定されたことに応じて行われる装飾図柄41の変動表示中において、特別遊技が実行されることを予告する予告演出を実行可能である。
そして、特別遊技を実行すると判定されたことを示す判定結果が得られた場合に、特別図柄の変動時間が第1時間である第1の変動パターンと、特別図柄の変動時間が第1時間よりも長い第2時間である第2の変動パターンと、特別図柄の変動時間が第2時間よりも長い第3時間である第3の変動パターンとを含む複数の変動パターンの中からいずれかの変動パターンを選択する。また、第1の変動パターンが選択された場合には、第1の確率で予告演出として第1予告演出を実行し、第2の変動パターンが選択された場合には、第1の確率とは異なる第2の確率で予告演出として第1予告演出とは異なる第2予告演出を実行する一方で第1予告演出は実行せず、第3の変動パターンが選択された場合には第1の確率と第2の確率の両方と異なる第3の確率で第2予告演出を実行し、第2予告演出を実行する場合には、特別図柄の変動表示が開始されてから特別図柄が停止表示されるまでの間において、装飾図柄41の変動表示を開始する際は第1態様の装飾図柄41を表示し、特別図柄の変動表示中における所定の演出の実行中は第1態様の装飾図柄41よりも小さい第2態様の装飾図柄41を表示し、第1予告演出を実行する場合には、第1態様の装飾図柄41を表示する一方で第2態様の装飾図柄41を表示せずに第1予告演出を実行する構成としてもよい。このことにより、興趣性が高い演出を実行可能となる。
また、本実施形態では、複数の演出図柄のうちの1の演出図柄の変動開始時の動作パターンを示す第1動作パターンデータを複数記憶し、複数の演出図柄のうちの1の演出図柄の変動終了時の動作パターンを示す第2動作パターンデータを複数記憶し、第1動作パターンデータおよび第2動作パターンデータを用いた演出図柄による演出の組み合わせを定めた演出パターンデータを記憶する。
そして、演出パターンデータに基づいて、変動演出を制御し、第1動作パターンデータを用いて1の演出図柄の変動開始時の動作を制御するとともに、第2動作パターンデータを用いて1の演出図柄の変動終了時の動作を制御し、複数の演出図柄のうちの1の演出図柄の変動開始時の動作は、複数の第1動作パターンデータのそれぞれに応じて異なり、複数の演出図柄のうちの1の演出図柄の変動終了時の動作は、複数の第2動作パターンデータのそれぞれに応じて異なる構成としてもよい。このことにより、演出の制御を簡易化することが可能となる。
また、本実施形態では、複数の演出図柄のうちの1の演出図柄の変動開始時の動作パターンを示す第1動作パターンデータを複数記憶し、複数の演出図柄のうちの1の演出図柄の変動終了時の動作パターンを示す第2動作パターンデータを複数記憶し、複数の演出図柄のうちの1の演出図柄の変動中の動作パターンを示す第3動作パターンデータを記憶する。さらに、第1動作パターンデータ、第2動作パターンデータ、および第3動作パターンデータを用いた演出図柄による演出の組み合わせを定めた演出パターンデータを記憶する。
そして、演出パターンデータに基づいて、変動演出を制御し、第1動作パターンデータを用いて1の演出図柄の変動開始時の動作を制御し、第3動作パターンデータを用いて1の演出図柄の変動中の動作を制御し、第2動作パターンデータを用いて1の演出図柄の変動終了時の動作を制御する。また、複数の演出図柄のうちの1の演出図柄の変動開始時の動作は、複数の第1動作パターンデータのそれぞれに応じて異なり、複数の演出図柄のうちの1の演出図柄の変動終了時の動作は、複数の第2動作パターンデータのそれぞれに応じて異なり、第1動作パターンデータは、第1動作パターンデータAと、第1動作パターンデータBとを含む。そして、特別遊技判定の結果に基づいて複数の演出図柄を変動開始させる場合に、複数の演出図柄のうちの1の演出図柄を第1動作パターンデータAを用いて変動開始させるとともに、複数の演出図柄のうちの別の演出図柄を第1動作パターンデータBを用いて変動開始させることが可能である構成としてもよい。このことにより、演出の制御を簡易化することが可能となる。
〔装飾図柄41の図柄変動アクション演出〕
次に、装飾図柄41の図柄変動アクション演出について説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機100では、変動前動作および変動中動作にそれぞれ特徴がある図柄変動演出(図柄変動アクション演出)を実行可能になっている。
図柄変動アクション演出には、デフォルトアクションと、デフォルトアクションとは異なる特別アクションとが含まれる。そして、本実施形態では、大当たりに当選する場合に、はずれの場合と比較して、特別アクションを用いた図柄変動演出の実行確率が高められている。そして、本実施形態のパチンコ遊技機100では、特別アクションを実行することで、遊技者に対して大当たりに当選することを期待させる。
なお、図柄変動アクション演出は、本実施形態における各種の図柄変動演出と適宜組み合わせて実行することができる。
例えば、本実施形態のパチンコ遊技機100では、抽選結果が大当たりである場合に実行される図柄変動演出において、特別アクションを実行することで、その図柄変動演出にて大当たりに当選することを遊技者に期待させることができる。ここで、後述する特別アクションの種類に応じて、大当たりの期待度を異ならせても良い。さらに、大当たりと判定された場合にのみ用いられ、はずれと判定された場合には用いられない特別アクションを設けても良い。
さらに、例えば事前判定によって大当たりに当選する保留があると判定された場合、連続予告演出として、その保留について図柄変動が行われる前の図柄変動演出において特別アクションを実行しても良い。例えば、同じ種類の特別アクションを用いた図柄変動演出が連続して(例えば、2回以上や3回以上)実行される場合には、特別アクションが1回しか行われなかった場合と比較して、大当たりの期待度を高くしても良い。すなわち、同じ種類の特別アクションを用いた図柄変動が連続してより多く実行されるほど、大当たりの期待度が高まるようにしても良い。
続いて、デフォルトアクションおよび特別アクションについて具体的に説明する。
なお、以下の説明では、時短状態における図柄変動演出を例に説明するが、時短無状態において図柄変動アクション演出を実行しても良い。
(デフォルトアクション)
図109(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い、画像表示部114において装飾図柄41が確定停止されている。
そして、図109(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄41の変動が開始される。このとき、装飾図柄41は、一瞬、浮くように上側に移動する変動前動作を行う。さらに、図109(3)に示すように、装飾図柄41は、下側に向けて縦方向に移動するスクロールを開始する。なお、この例では、3つの装飾図柄41は、3つとも揃って(同期して)移動する。
さらに、図109(4)に示すように、装飾図柄41は、下側に向けて、縦方向に高速でスクロールする。
その後、図109(5)に示すように、装飾図柄41は、スクロールの速度が徐々に低下する。なお、この例では、3つの装飾図柄41は、3つとも揃って(同期して)移動する。
そして、図109(6)に示すように、3つの装飾図柄41が仮停止するとともに、装飾図柄41の背後に発光するようなエフェクトを行う発光画像HGが所定時間(例えば、0.5秒)表示される。
そして、図109(7)に示すように、3つの装飾図柄41は、特別図柄の変動停止にともなって確定停止する。この図109(7)に示す例では、3つの装飾図柄41がはずれ目となって、抽選結果としてはずれが示される。
なお、大当たりの抽選結果が示される場合には、図109(4)の高速スクロールの後、例えばリーチ演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出含む)が実行されるなどして、ゾロ目の装飾図柄41で確定停止する。
次に、特別アクションについて具体的に説明する。本実施形態のパチンコ遊技機100は、特別アクションとして、「逆縦スクロール」、「横回転変動」、「拡大変動」、および「回胴変動」の4種類を備えている。
(特別アクション(逆縦スクロール))
図110(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い、画像表示部114において装飾図柄41が確定停止されている。
そして、図110(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄41の変動が開始される。このとき、装飾図柄41は、一瞬、沈むように下側に移動する変動前動作を行う。その後、図110(3)に示すように、装飾図柄41は、上側に向けて縦方向に移動するスクロールを開始する。なお、この例では、3つの装飾図柄41は、3つとも揃って(同期して)移動する。ここで、本実施形態の小図柄56は、縦方向であって下側にスクロールするように変動する。従って、装飾図柄41が特別アクションであって逆縦スクロールを行う場合には、装飾図柄41と小図柄56との変化(更新)の方向が異なることになる。
さらに、図110(4)に示すように、装飾図柄41は、上側に向けて、縦方向に高速でスクロールする。なお、この例では、3つの装飾図柄41は、3つとも揃って(同期して)移動する。
その後、図110(5)に示すように、装飾図柄41は、2つの装飾図柄41のスクロールの速度が徐々に低下する。そして、図110(6)に示すように、2つの装飾図柄41が揃ったゾロ目の装飾図柄41が仮停止する。なお、ゾロ目の装飾図柄41が仮停止する際に、ゾロ目の装飾図柄41の背後には、発光画像HGが所定時間(例えば、0.5秒)表示される。
さらに、図110(7)に示すように、2つ揃った装飾図柄41が縮小表示されるとともに、画面の隅に移動して表示される。また、SPリーチ演出が実行される。
そして、図110(8)に示すように、大当たりの抽選結果が示される場合には、ゾロ目の装飾図柄41は、特別図柄の変動停止にともなって確定停止する。
なお、はずれの抽選結果が示される場合には、図110(4)の高速スクロールの後に、はずれ目の装飾図柄41が確定停止する。
(特別アクション(横回転変動))
図111(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い、画像表示部114において装飾図柄41が確定停止されている。
そして、図111(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄41の変動が開始される。このとき、3つの装飾図柄41は、各々の位置にて、一瞬、右方向に横回転する変動前動作を行う。また、各々の装飾図柄41の背後には、現在表示されている図柄の数字に「+1」加算した数字が表示される。具体的には、3つの装飾図柄41として、「1」「2」「3」数字が示されている場合、各々の装飾図柄41の背後に、「2」「3」「4」の数字がそれぞれ表示される。そして、装飾図柄41の前側の数字と背後の数字とは、装飾図柄41の横回転(自転)に応じて向きが変わる。
その後、図111(3)に示すように、3つの装飾図柄41は、それぞれ、逆方向の左方向に自転する横回転を開始する。さらに、図111(4)に示すように、3つの装飾図柄41は、それぞれ、横方向に高速で回転する。
その後、図111(5)に示すように、装飾図柄41は、3つの装飾図柄41の横回転の速度が徐々に低下する。そして、図111(6)に示すように、装飾図柄41が仮停止するとともに、装飾図柄41の背後に発光するようなエフェクトを行う発光画像HGが所定時間(例えば、0.5秒)表示される。
そして、図111(7)に示すように、装飾図柄41は、特別図柄の変動停止にともなって確定停止する。この図111(7)に示す例では、3つの装飾図柄41がはずれ目となって、抽選結果としてはずれが示される。
なお、大当たりの抽選結果が示される場合には、図111(4)の高速の横回転の後、例えばリーチ演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出含む)が実行されるなどして、ゾロ目の装飾図柄41で確定停止する。
(特別アクション(拡大変動))
図112(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い、画像表示部114において装飾図柄41が確定停止されている。
そして、図112(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄41の変動が開始される。このとき、3つの装飾図柄41は、それぞれ、変動開始前と比較して表示サイズが拡大される変動前動作を行う。
さらに、図112(3)に示すように、3つの装飾図柄41は、拡大表示されたまま、下側に向けて移動するスクロールを開始する。さらに、図112(4)に示すように、3つの装飾図柄41は、それぞれ、拡大表示されたまま、下側に向けて、縦方向に高速でスクロールする。
その後、図112(5)に示すように、装飾図柄41は、拡大表示されたまま、スクロールの速度が徐々に低下する。そして、図112(6)に示すように、装飾図柄41が仮停止するとともに、装飾図柄41の背後に発光するようなエフェクトを行う発光画像HGが所定時間(例えば、0.5秒)表示される。
そして、図112(7)に示すように、装飾図柄41は、特別図柄の変動停止にともなって確定停止する。この図112(7)に示す例では、3つの装飾図柄41がはずれ目となって、抽選結果としてはずれが示される。なお、3つの装飾図柄41は、確定停止する際には、拡大された状態から縮小されて元のサイズ(例えば変動開始前のサイズ)に戻って表示される。
なお、大当たりの抽選結果が示される場合には、図112(4)の高速スクロールの後、例えばリーチ演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出含む)が実行されるなどして、ゾロ目の装飾図柄41で確定停止する。
(特別アクション(回胴変動))
図113(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い、画像表示部114において装飾図柄41が確定停止されている。
そして、図113(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄41の変動が開始される。このとき、画面に表示されていた3つの装飾図柄41は、表示サイズが縮小され、さらに、画面に表示されていた3つの装飾図柄41の上側と下側とに、数字を「+1」加算した数字と、数字を「−1」減算した数字とが、それぞれ表示される。すなわち、装飾図柄41は、スロットのリールのように表示される。
さらに、図113(3)に示すように、縦方向にそれぞれスクロールを開始する。これによって、スロットのリールが回転しているように見える。
そして、図113(4)に示すように、3つの装飾図柄41は、それぞれ、下側に向けて、縦方向に高速でスクロールする。
その後、図113(5)に示すように、装飾図柄41は、3つの装飾図柄41のスクロールの速度が徐々に低下する。
そして、図113(6)に示すように、2つの装飾図柄41が揃ったゾロ目の装飾図柄41が仮停止する。なお、ゾロ目の装飾図柄41が仮停止する際に、ゾロ目の装飾図柄41の背後には、発光画像HGが所定時間(例えば、0.5秒)表示される。
さらに、図113(7)に示すように、2つ揃った装飾図柄41が縮小表示されるとともに、画面の隅に移動して表示される。また、SPリーチ演出が実行される。
そして、図113(8)に示すように、大当たりの抽選結果が示される場合には、装飾図柄41は、特別図柄の変動停止にともなってゾロ目の装飾図柄41が確定停止する。
なお、はずれの抽選結果が示される場合には、図113(4)の高速スクロールの後に、はずれ目の装飾図柄41が確定停止する。
次に、時短無状態における図柄変動アクション演出の例を説明する。
この例において、時短無状態にて例えば変動表示開始時から用いられる装飾図柄41は、時短状態にて変動表示開始時から用いられる装飾図柄41とは態様が異なる。具体的には、時短遊技状態で用いられる装飾図柄41は、丸画像に囲まれた数字画像SG(例えば、図109(1)参照)が用いられる。一方、時短無状態における装飾図柄41は、キャラクタ画像CGと丸画像に囲まれた数字画像SGとが用いられる。
そして、時短無状態の図柄変動演出の例において、デフォルトアクションは、装飾図柄41の態様が異なる以外は、図109を参照しながら説明した一連の動作と同様である。これに対して、時短無状態の図柄変動演出における図柄変動アクション演出は、以下の通りとなる。
(特別アクション(逆縦スクロール))
図114(1)に示すように、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い、画像表示部114において装飾図柄41が確定停止されている。
そして、図114(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄41の変動が開始される。このとき、装飾図柄41は、一瞬、沈むように下側に移動する変動前動作を行う。
その後、図114(3)に示すように、装飾図柄41は、上側に向けて縦方向に移動するスクロールを開始する。なお、この例では、3つの装飾図柄41は、3つとも揃って(同期して)移動する。ここで、本実施形態の小図柄56は、縦方向であって下側にスクロールするように変動する。従って、装飾図柄41が特別アクションであって逆縦スクロールを行う場合には、装飾図柄41と小図柄56との変化(更新)の方向が異なることになる。
さらに、図114(4)に示すように、装飾図柄41は、上側に向けて、縦方向に高速でスクロールする。
そして、図114(5)に示すように、2つの装飾図柄41のスクロールの速度が徐々に低下し、2つの装飾図柄41が揃ったゾロ目で仮停止する。すなわち、ノーマルリーチ演出が実行される。
その後、図114(6)に示すように、中央の装飾図柄41のスクロール速度が徐々に低下する。
そして、図114(7)に示すように、3つの装飾図柄41は、特別図柄の変動停止にともなって確定停止する。この例では、3つの装飾図柄41がはずれ目となって、抽選結果としてはずれが示される。
なお、大当たりの抽選結果が示される場合には、図114(5)に示すリーチ演出の後、例えばSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行されるなどして、最終的には、ゾロ目の装飾図柄41で確定停止する。また、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行される場合、装飾図柄41は、縮小表示されたり、キャラクタ画像CGが用いられずに、丸画像に囲まれた数字画像SGだけが用いられたりすることがある。
また、時短無状態の図柄変動演出においても、上述した「逆縦スクロール」の他に、「横回転変動」(図111参照)、「拡大変動」(図112参照)、および「回胴変動」(図113参照)による特別アクションを実行可能である。
〔コマンドを受信できなかった場合の事象1〕
図115(a)および(b)は、コマンドを受信しなかった場合の事象とチャンス目発光演出との関係を説明する図である。具体的には、図115(a)はコマンドを受信する場合のタイミングチャートであり、図115(b)はコマンドを受信しなかった場合のタイミングチャートである。
ここで、チャンス目発光演出とは、チャンス目表示演出を実行するとともにチャンス目発光画像を表示する演出である。
また、チャンス目表示演出は、チャンス目を表示させる演出である。ここで、チャンス目とは、同色の異なる図柄により組み合わせられた3つの装飾図柄41である。チャンス目表示演出は、例えば、次以降の特別図柄の変動表示において大当たりとなる可能性が高いことを報知または示唆する。チャンス目表示演出は、予告演出の一態様である。予め定められた同色としては、何れの色であってもよい。チャンス目としては、3つの装飾図柄41の各々の少なくとも一部が同色で表示されればよい。例えば、チャンス目表示演出として、3つの装飾図柄41の全体が緑色に変更されてもよい。なお、チャンス目表示演出は、複数の演出図柄を、予め定められた同色図柄で、特別遊技が行われないことを報知する態様により表示させる同色演出として捉えられる。また、チャンス目表示演出の実行タイミングは、装飾図柄41が仮停止するときに限定されない。例えば、装飾図柄41の変動開始時にチャンス目表示演出が行われてもよいし、装飾図柄41の変動中にチャンス目表示演出が行われてもよい。また、例えば、チャンス目表示演出が行われてから装飾図柄41の変動が開始してもよいし、装飾図柄41の変動開始直後にチャンス目表示演出が行われてもよい。また、例えば、装飾図柄41の変動開始後、チャンス目表示演出が実行されてからリーチが成立するようにしてもよい。また、何れのチャンス目表示演出が行われる際であっても、後述のチャンス目発光画像が表示されるようにしてもよい。
また、チャンス目発光画像は、チャンス目である3つの装飾図柄41が発光しているように遊技者に見せるための画像である。チャンス目発光画像は、例えば、光を模した画像である。チャンス目発光画像は、何れの色により表示されてもよい。図示の例では、チャンス目発光画像は、チャンス目が表示される場合において、チャンス目を構成する装飾図柄41が仮停止する際に、仮停止するこの装飾図柄41が表示されている領域の周囲に表示される。また、チャンス目発光画像は、装飾図柄41が表示されている領域の周囲に表示されず、装飾図柄41が表示されている領域の近傍に表示されてもよい。また、チャンス目発光画像は、チャンス目を構成する装飾図柄41が表示されている領域の全体または一部に表示されてもよい。また、チャンス目発光画像は、左右の装飾図柄41が仮停止している一方で中装飾図柄41が仮停止していない状態では表示されずに、チャンス目である3つの装飾図柄41が仮停止することにより表示されてもよい。
上記のように、パチンコ遊技機100においては、遊技の進行にともない遊技制御部200から演出制御部300にコマンドが送信される。ここで、例えば遊技制御部200と演出制御部300との間における通信異常などの事象が発生することにともない、遊技制御部200が送信したコマンドを、演出制御部300が受信できないことがある。言い替えると、所定の条件を満たす場合に、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを正常に受信できないことがある。
以下では、図115(a)および(b)を参照しながら、演出制御部300がコマンドを受信できない場合における、遊技制御部200および演出制御部300の処理を説明する。具体的には、まず、図115(a)を参照しながら、コマンドを受信する場合の処理について説明をする。そして、図115(b)を参照しながら、コマンドを受信できない場合の処理について説明をする。
なお、以下の説明においては、変動開始コマンドおよび事前判定結果コマンドが、保留数を指定するコマンド、すなわち保留数指定コマンドを含むものとする。
また、以下の説明におけるチャンス目発光演出は、先読み演出のシナリオ、すなわち先読み演出のスケジュールデータにしたがって実行される。ここで、先読み演出のスケジュールデータは、連続する複数の図柄変動の各々で実行される演出内容を、具体的に指定するものである。
図示の例における先読み演出のスケジュールデータは、入賞時に実行されている図柄変動(当該変動)を含んだ連続する3回の図柄変動の各々において、チャンス目発光演出を実行することを指定する(図中t13、t15、t17参照)。また、先読み演出のスケジュールデータは、各図柄変動において表示されるチャンス目発光画像の色などを指定する。例えば、先読み演出のスケジュールデータは、1回目および2回目のチャンス目発光演出では、青色のチャンス目発光画像を表示し、3回目のチャンス目発光演出では、緑色のチャンス目発光画像を表示することなどを指定する。
なお、演出制御部300は、複数のスケジュールデータを予め有し、事前判定結果コマンドに応じて、一つのスケジュールデータを選択して設定する。また、ここではスケジュールデータが、当該変動を含んだ連続する3回の図柄変動における演出を指定することを例として説明するが、これに限定されない。例えば、スケジュールデータが、当該変動を含まない複数回の図柄変動における演出を指定してもよい。
さて、図115(a)に示すように、コマンドを受信する場合には、遊技制御部200において特別図柄の変動が開始される(図中t11参照)。このとき、遊技制御部200は、演出制御部300へ変動開始コマンドを送信する。そして、演出制御部300は、変動開始コマンドを受信することにともない、装飾図柄の変動を開始させる。
また、ここでは、特別図柄の変動開始のとき、保留数は「2」である。すなわち、遊技制御部200において、認識される保留数が「2」となる。また、遊技制御部200が送信する変動開始コマンドには保留数指定コマンドが含まれ、この保留数指定コマンドにおいては保留数が「2」と指定されている。したがって、変動開始コマンドを受信した演出制御部300は、保留数を「2」と認識する。付言すると、この場合、遊技制御部200および演出制御部300の両者において認識される保留数が、互いに一致する状態となる。
そして、第1始動口121への入球(入賞)(図中t12参照)にともない、遊技制御部200が事前判定結果コマンドを送信する。この事前判定結果コマンドを受信した演出制御部300は、予告演出の一態様であるチャンス目発光演出を実行するための処理を行う。具体的には、演出制御部300は先読み演出のスケジュールデータを設定する。
また、第1始動口121への入賞(図中t12参照)にともない、遊技制御部200において認識される保留数が「3」となる。また、演出制御部300は、保留数指定コマンドを含む事前判定結果コマンドを受信することで、保留数を「3」と認識する。
そして、演出制御部300は、装飾図柄を仮停止させるタイミングにおいて、チャンス目発光演出を実行する(図中t13参照)。そして、図示は省略するが、特別図柄の変動が停止するタイミングで、遊技制御部200が演出制御部300に変動停止コマンドを送信する。このことにともない、演出制御部300が装飾図柄を確定停止させる。
そして、遊技制御部200が、演出制御部300へ次の変動開始コマンドを送信すると、演出制御部300は装飾図柄の変動を開始する(図中t14参照)。また、演出制御部300は、装飾図柄を仮停止させるタイミングにおいて、チャンス目発光演出を実行する(図中t15参照)。そして、図示は省略するが、遊技制御部200から演出制御部300に変動停止コマンドが送信されることにともない、演出制御部300が装飾図柄を確定停止させる。そして、さらに次の変動開始コマンドが送信されることにともない、演出制御部300が装飾図柄の変動を開始(図中t16参照)した後、チャンス目発光演出を実行する(図中t17参照)。
次に、図115(b)を参照しながら、すなわちコマンドを受信できない場合の処理について説明をする。なお、図115(b)に示される遊技制御部200の処理は、上記図115(a)に示される遊技制御部200の処理と同一である。
また、図115(b)の例においては、第1始動口121への入球から、次に変動開始コマンドを受けるタイミングまでの間(図中t12乃至t14参照)において、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象が発生するものとする。このことにより、演出制御部300は変動開始コマンド(図中t14参照)を受信しない。また、次に変動開始コマンドを受けるタイミング(図中t14参照)の後であって、さらに次の変動開始コマンドを受けるタイミング(図中t16参照)までの間において、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象は解消するものとする。このことにより、演出制御部300はさらに次の変動開始コマンド(図中t16参照)を受信する。
さて、図115(b)に示すように、コマンドを受信できない場合においても、上記図115(a)と同様に、特別図柄の変動を開始(図中t11参照)した後、第1始動口121への入球にともない、遊技制御部200が演出制御部300に事前判定結果コマンドを送信する(図中t12参照)。そして、演出制御部300は、チャンス目発光演出(図中t13参照)を実行する。
そして、遊技制御部200が特別図柄の変動を停止させ、次の特別図柄の変動を開始する(図中t14参照)。本来、演出制御部300は、このタイミングで変動停止コマンドおよび変動開始コマンドを受信し、仮停止(揺動)している装飾図柄を確定停止させ、次の変動を開始させる。しかしながら、この例では、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象の発生により、演出制御部300はコマンドを受信しない(図中バツ印参照)。したがって、演出制御部300は、チャンス目発光演出を実行した後、揺動している装飾図柄を確定停止させずに、装飾図柄が揺動している状態を継続させる。
また、次の特別図柄の変動が開始している(図中t14参照)ことから、遊技制御部200において認識される保留数は「2」となる。一方で、演出制御部300は、保留数指定コマンドを含む変動開始コマンドを受信していないため、保留数は「2」となることを認識せず、保留数を「3」と認識した状態が継続する。すなわち、演出制御部300が認識する保留数が、本来認識すべき保留数と異なる状態となる。さらに言い替えると、遊技制御部200および演出制御部300の両者において認識される保留数が、互いに一致しない状態となる。そして、このような状態においては、本来、装飾図柄を仮停止させるタイミング(図中t15参照)となっても、演出制御部300はチャンス目発光演出を実行しない(図中バツ印参照)。
そして、遊技制御部200が、演出制御部300に次の変動開始コマンドを送信するとき、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象は解消しているため、演出制御部300が変動開始コマンドを受信し、装飾図柄の変動を開始させる(図中t16参照)。また、演出制御部300は、変動開始コマンドを受信することにより、保留数を「1」と認識する。さらに説明をすると、演出制御部300は、変動開始コマンドに含まれる保留数指定コマンドを受けて、認識する保留数を「3」から「1」へと変化させる。
ここで、コマンドを受信する場合においては、変動開始コマンドに含まれる保留数指定コマンドを受けると、演出制御部300が認識する保留数は1だけ減少する。しかしながら、図115(b)における例では、保留数が「3」から「1」へと変化する、すなわち保留数が2減少するという、コマンドを受信する場合とは異なる保留数の変化が認識される。このように、本来の保留数の変化とは異なる状況が認識された場合、演出制御部300は、チャンス目発光演出を実行しない。すなわち、演出制御部300は、認識する保留数に関して異常を検知すると、チャンス目発光演出に禁則をかける。さらに説明をすると、遊技制御部200と演出制御部300とで認識される保留数に相違が発生した場合、演出制御部300は先読み演出のスケジュールデータを全てリセットする処理を行う。図示の例においては、このリセット処理が行われることにより、装飾図柄が仮停止するタイミング(図中t17参照)となっても、演出制御部300は先読み演出のスケジュールデータで設定されていたチャンス目発光演出を実行しない(図中バツ印参照)。すなわち、予定されていた発光演出であるチャンス目発光演出を行わない。また、上記のように、変動開始コマンドを受信できない事象が発生した場合、演出制御部300は、次の変動開始コマンドを受信して装飾図柄41の変動演出を開始する際に、消滅演出(図82(e)参照)を実行しないようにしてもよい。すなわち、変動開始コマンドを受信できない事象が発生した場合、演出制御部300は、変動開始コマンドを受信できない事象が発生しない場合に行っていた消滅演出を省略してもよい。また、変動開始コマンドを受信できない事象が発生した場合、演出制御部300は、変動開始コマンドを受信できない事象が発生しなかった場合に比べて、次の変動開始コマンドを受信して装飾図柄41の変動演出を開始する際に行うシフト演出(図46(3)参照)の実行時間を短くしてもよい。また、変動開始コマンドを受信できない事象が発生した場合、演出制御部300は、シフト演出を省略してもよい。
なお、上記のようにコマンドを正常に受信できない事象が発生した場合に、先読み演出のスケジュールデータをリセットする処理を行わないと、本来チャンス目発光演出を実行する変動以外の変動において、チャンス目発光演出が実行されるなどの不具合が生じ得る。これらの場合、意図しない変動において遊技者を煽る状況や、意図した変動において遊技者を煽らない状況となる。そこで、図示の例においては、これらの状況を回避するために、先読み演出のスケジュールデータをリセットする処理を行う。さらに説明をすると、図示の例においては、先読み演出のスケジュールデータで対象とする、所謂先読み変動でないにも関わらず、チャンス目発光演出を実行することを防止する。
図116(a)および(b)は、コマンドを受信できなかった場合の事象とリーチ発光演出の関係とを説明する図である。具体的には、図116(a)はコマンドを受信する場合のタイミングチャートであり、図116(b)はコマンドを受信できなかった場合のタイミングチャートである。ここで、リーチ発光演出とは、リーチ目である左右の装飾図柄41およびリーチ目発光画像を表示する演出である。
ここで、リーチ目発光画像は、リーチ目である左右の装飾図柄41が発光しているように遊技者に見せるための画像である。リーチ目発光画像は、例えば、光を模した画像である。リーチ目発光画像は、何れの色により表示されてもよい。また、リーチ目発光画像は、例えば、画像表示部114の画像表示領域のうちの、リーチ目である左右の装飾図柄41の各々が表示されている領域の近傍に表示される。より具体的には、リーチ目発光画像は、左装飾図柄41が表示されている領域の近傍、および右装飾図柄41が表示されている領域の近傍に表示される。リーチ目発光画像は、リーチ目である左右の装飾図柄41の各々が表示されている領域の周囲に表示されている。また、リーチ目発光画像は、リーチ目である左右の装飾図柄41の各々が表示されている領域の全体または一部に表示されてもよい。本実施の形態のリーチ目発光画像は、リーチが成立した際に表示される。
以下では、図116(a)および(b)を参照しながら、演出制御部300がコマンドを受信できない場合における、遊技制御部200および演出制御部300による他の処理を説明する。具体的には、まず、図116(a)を参照しながら、コマンドを受信する場合の処理について説明をした後、図116(b)を参照しながら、コマンドを受信できない場合の処理について説明をする。
なお、図116(a)および図116(b)に示される遊技制御部200の処理は、上記図115(a)および図115(b)に示される遊技制御部200の処理と同一である。また、図116(a)および図116(b)に示される演出制御部300は、各変動においてリーチ発光演出を実行するものとする。
まず、図116(a)に示すように、遊技制御部200において特別図柄の変動が開始され(図中t21参照)、遊技制御部200が演出制御部300へ変動開始コマンドを送信する。そして、演出制御部300が装飾図柄の変動を開始する。このとき、遊技制御部200および演出制御部300において認識される保留数は「2」である。
そして、第1始動口121への入球(図中t22参照)にともない、遊技制御部200が事前判定結果コマンドを送信する。なお、上記図115に示す例とは異なり、図116に示す例においては、演出制御部300は先読み演出のスケジュールデータを設定しない。
そして、演出制御部300は、所定のタイミングにおいてリーチ発光演出を実行する(図中t23参照)。そして、図示は省略するが、特別図柄の変動が停止するタイミングで、遊技制御部200が演出制御部300に変動停止コマンドを送信する。このことにともない、演出制御部300は装飾図柄を確定停止させる。
そして、遊技制御部200が、演出制御部300に次の変動開始コマンドを送信すると、演出制御部300は装飾図柄の変動を開始する(図中t24参照)。また、演出制御部300は、所定のタイミングにおいてリーチ発光演出を実行する(図中t25参照)。そして、図示は省略するが、遊技制御部200から演出制御部300に変動停止コマンドが送信されることにともない、演出制御部300が装飾図柄を確定停止させる。そして、さらに次の変動開始コマンドが送信されることにともない、演出制御部300が装飾図柄の変動を開始(図中t26参照)した後、所定のタイミングにおいてリーチ発光演出を実行する(図中t27参照)。
次に、図116(b)を参照しながら、すなわちコマンドを受信できなかった場合の処理について説明をする。なお、図示の例においては、上記図115に示す例と同様に、第1始動口121への入球から、次に変動開始コマンドを受けるタイミングまでの間(図中t22乃至t24参照)において、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象が発生するものとする。このことにより、演出制御部300は変動開始コマンド(図中t24参照)を受信できない。また、図示の例においては、次に変動開始コマンドを受けるタイミング(図中t24参照)の後であって、さらに次の変動開始コマンドを受けるタイミング(図中t26参照)までの間において、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象が解消するものとする。このことにより、演出制御部300はさらに次の変動開始コマンド(図中t26参照)を受信する。
まず、上記図116(a)と同様に、図116(b)においても、特別図柄の変動を開始(図中t21参照)した後に、第1始動口121への入球にともない、遊技制御部200が演出制御部300に事前判定結果コマンドを送信する(図中t22参照)。そして、演出制御部300は、所定のタイミングにおいてリーチ発光演出(図中t23参照)を実行する。
そして、遊技制御部200が特別図柄の変動を停止させ、次の特別図柄の変動を開始する(図中t24参照)。本来、演出制御部300は、このタイミングで変動停止コマンドおよび変動開始コマンドを受信し、仮停止している装飾図柄を確定停止させ、次の変動を開始させる。しかしながら、この例では、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象の発生により、演出制御部300はコマンドを受信できない(図中バツ印参照)。したがって、演出制御部300は、装飾図柄を確定停止させずに、揺動している状態を継続する。また、遊技制御部200および演出制御部300の両者において認識される保留数は、互いに一致しない状態となる。そして、このような状態においては、本来、次にリーチ発光演出を実行するタイミング(図中t25参照)となっても、演出制御部300はリーチ発光演出を実行しない(図中バツ印参照)。
そして、遊技制御部200が、演出制御部300に次の変動開始コマンドを送信するとき、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象は解消している状態のため、演出制御部300は変動開始コマンドを受信し、装飾図柄の変動を開始させる(図中t26参照)。また、演出制御部300は、保留数指定コマンドを含む変動開始コマンドを受信することにより、保留数を「1」と認識する。ここで、演出制御部300は、保留数指定コマンドを受けて、保留数が「3」から「1」へと変化するという、コマンドを受信する場合とは異なる保留数の変化を認識する。しかしながら、上記図115(b)に示す場合とは異なり、演出制御部300はリーチ演出に禁則をかけることなく処理を行う。すなわち、演出制御部300は所定のタイミングでリーチ発光演出(t27参照)を実行する。
上記のように、図115(b)に示す場合とは異なり、コマンドを受信できなかった場合においても、コマンドを受信できなかった後、次に受信した変動開始コマンドに従って、リーチ発光演出が実行される。このことにより、例えば上記図115(b)に示すようにコマンドを受信できなかった場合に、特別な処理を実行する態様と比較して、コマンドを受信できなかった場合における演出制御部300の処理が簡略化される。
なお、上記図115(b)に示すように、先読み演出のスケジュールデータをリセットする制御は、先読み演出のスケジュールデータにおいて、チャンス目発光演出、すなわち装飾図柄を用いた発光演出が設定されている場合に限られるものではない。例えば、先読み演出のスケジュールデータにおいて、保留変化演出、すなわち変動画像51および保留画像52を用いた先読み演出が設定されてもよい。
付言すると、装飾図柄は、変動画像51および保留画像52よりも遊技者がより注目をしやすい画像である。したがって、上記図115(b)に示す例のように、装飾図柄を用いた先読み演出を実行しないという禁則をかけることによって、遊技者の誤認がより効果的に抑制される。さらに説明をすると、遊技者は装飾図柄に着目しやすいところ、先読み演出のスケジュールデータで対象とする先読み変動でないにも関わらず、装飾図柄を用いた発光演出が行われることにより、特別遊技が行われることを遊技者が誤って期待することが抑制される。
また、上記の説明においては、演出制御部300が先読み演出のスケジュールデータをリセットする制御を説明したが、これに限定されない。禁則をかけない制御、すなわち、コマンドを受信できなかった場合においても、演出制御部300が先読み演出のスケジュールデータをリセットすることなく、先読み演出のスケジュールデータに従って先読み演出を実行する制御を行ってもよい。このような制御により、演出制御部300が先読み演出のスケジュールデータをリセットする制御を行う場合と比較して、演出制御部300の処理が簡略化される。
また、上記の説明においては、変動開始コマンドおよび事前判定結果コマンドが保留数指定コマンドを含むことを説明したが、これに限定されない。他のタイミングにおいて、あるいは他のコマンドとともに、遊技制御部200から演出制御部300に保留数指定コマンドが送信される態様であってもよい。また、保留数指定コマンドに替えて、遊技制御部200から演出制御部300に保留数の増減を示すコマンドが送信される態様であってもよい。
また、上記の説明においては、コマンドを受信できなかった場合においても、コマンドを受信できなかった後、次に受信した変動開始コマンドに従って、リーチ発光演出が実行されることを説明したが、この処理はリーチ演出に限定されるものではない。例えば、コマンドを受信できなかった場合においても、コマンドを受信できなかった後、次に受信した変動開始コマンドに従って、大当たり発光演出が実行される態様であってもよい。ここで、大当たり発光演出とは、ゾロ目の装飾図柄41およびゾロ目発光画像68を表示する演出である。
〔コマンドを受信できなかった場合の事象2〕
図117(a)および(b)は、コマンドを受信できなかった場合の事象と装飾図柄を用いた発光演出との実行タイミングの関係を説明する図である。具体的には、図117(a)はコマンドを受信する場合における装飾図柄による演出の実行タイミング示すタイミングチャートであり、図117(b)はコマンドを受信できなかった場合における装飾図柄による演出の実行タイミングを示すタイミングチャートである。
次に、図117(a)および(b)を参照しながら、演出制御部300がコマンドを受信できない場合における、装飾図柄の揺動時間の変化について説明する。具体的には、図117(a)を参照しながら、コマンドを受信する場合の処理について説明する。また、図117(b)を参照しながら、コマンドを受信できない場合の処理について説明をする。
なお、図117(a)および(b)の各々においては、特別図柄抽選の抽選結果がはずれであり、かつリーチ発光演出を実行する変動例(図中「リーチはずれ」参照)と、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであり、かつリーチ発光演出および大当たり発光演出を実行する変動例(図中「大当たり」参照)とを用いて説明をする。
まず、図117(a)に示すコマンドを受信する場合の「リーチはずれ」の変動例について説明をする。この変動例においては、演出制御部300が変動開始コマンドを受信することにともない、演出制御部300は装飾図柄の変動を開始させる(図中t31参照)。そして、演出制御部300は、所定のタイミングでリーチ発光演出を実行する(図中t32参照)。そして、演出制御部300は、変動停止コマンドを受信することにともない、装飾図柄を確定停止させる(図中t34参照)。ここで、リーチ発光演出を実行するタイミング(図中t32参照)から装飾図柄を確定停止させるタイミング(図中t34参照)までの時間を時間T1とする。
次に、図117(a)に示すコマンドを受信する場合の「大当たり」の変動例について説明をする。この変動例においては、演出制御部300が変動開始コマンドを受信することにともない、演出制御部300は装飾図柄の変動を開始させる(図中t31参照)。そして、演出制御部300は、所定のタイミングでリーチ発光演出を実行(図中t32参照)した後に、大当たり発光演出を実行する(図中t33参照)。そして、演出制御部300は、変動停止コマンドを受信することにともない、装飾図柄を確定停止させる(図中t34参照)。なお、図示は省略するが、装飾図柄が確定停止した後、大当たり遊技が実行される。
ここで、大当たり発光演出を実行するタイミング(図中t33参照)から装飾図柄を確定停止させるタイミング(図中t34参照)までの時間を時間T2とする。この時間T2は、時間T1よりも短い(T2<T1)。
次に、図117(b)に示すコマンドを受信できなかった場合の「リーチはずれ」の変動例について説明をする。なお、この例においては、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象により、演出制御部300が次変動の変動停止コマンド(図中t34参照)を正常に受信できないものとする。また、次変動における、次の変動停止コマンドを受けるタイミング(図中t35参照)までの間において、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象は解消し、演出制御部300は次の変動停止コマンドを受信するものとする。
図117(b)に示す例においては、演出制御部300が変動開始コマンドを受信することにともない、演出制御部300は装飾図柄の変動を開始させる(図中t31参照)。そして、演出制御部300は、所定のタイミングでリーチ発光演出を実行する(図中t32参照)。
そして、本来、演出制御部300は、変動停止コマンドを受信し、仮停止(揺動)している装飾図柄を確定停止させるが、この例では、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象の発生によりコマンドを受信できない(図中バツ印参照)。このことにともない、演出制御部300は、揺動している装飾図柄を確定停止させずに、装飾図柄が揺動している状態を継続させる。
そして、演出制御部300は、次の変動停止コマンドを受信することにともない、装飾図柄を確定停止させる(図中t35参照)。ここで、リーチ発光演出を実行するタイミング(図中t32参照)から装飾図柄を確定停止させるタイミング(図中t35参照)までの時間を時間T3とする。
次に、図117(b)に示すコマンドを受信できなかった場合の「大当たり」の変動例について説明をする。なお、この例においては、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象により、演出制御部300が変動停止コマンド(図中t34参照)を取りこぼすものとする。また、次の変動停止コマンドを受けるタイミング(図中t36参照)までの間において、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象は解消し、演出制御部300は次の変動停止コマンドを受信するものとする。
また、図示は省略するが、本来演出制御部300が変動停止コマンドを受信し、装飾図柄を確定停止させるタイミングの後において、大当たり遊技が実行される。そして、上記の次の変動停止コマンドを受けるタイミング(図中t36参照)は、大当たり遊技の後、最初に開始される図柄変動における変動停止コマンドを受けるタイミングである。
図117(b)に示す例においては、演出制御部300が変動開始コマンドを受信することにともない、演出制御部300は装飾図柄の変動を開始させる(図中t31参照)。そして、演出制御部300は、所定のタイミングでリーチ発光演出を実行(図中t32参照)した後に、大当たり発光演出を実行する(図中t33参照)。
そして、本来、演出制御部300は、変動停止コマンドを受信し、仮停止(揺動)している装飾図柄を確定停止させるが、この例では、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象の発生によりコマンドを受信できない(図中バツ印参照)。したがって、演出制御部300は、揺動している装飾図柄を確定停止させずに、装飾図柄が揺動している状態を継続させる。そして、演出制御部300は、次の変動停止コマンドを受信することにともない、装飾図柄を確定停止させる(図中t36参照)。
ここで、大当たり発光演出を実行するタイミング(図中t33参照)から装飾図柄が確定停止するタイミング(図中t36参照)までの時間を時間T4とする。この時間T4は、例えば大当たり遊技を実行する時間を含むため、時間T3よりも長い(T4>T3)。一方で、上記図117(a)に示すようにコマンドを受信する場合においては、時間T2は、時間T1よりも短い。すなわち、コマンドを正常に受信できない事象が発生するか否かに応じて、各時間の長短関係が逆転をする。
さて、上記で説明した演出制御部300により実行される図117の演出は、以下のように捉えることができる。すなわち、リーチ時発光演出が実行されてからリーチ時発光演出が実行された変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間T1は、大当たり発光演出が実行されてから大当たり発光演出が実行された変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間T2よりも長く、リーチ時発光演出が実行されてからリーチ時発光演出が実行された変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信することなく当該変動停止コマンドの次の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間T3は、大当たり発光演出が実行されてから大当たり発光演出が実行された変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信することなく当該変動停止コマンドの次の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間T4より短くなる。
なお、図示の例とは異なり、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象によりコマンドを受信できなかった場合に、例えば仮停止(揺動)している装飾図柄を非表示としたうえで、エラーを報知する画像を表示させる態様も採用され得る。一方で、上記図117(b)に示す例のように、コマンドを受信できなかった場合に、揺動している装飾図柄を確定停止させずに、装飾図柄が揺動している状態を継続させる演出を実行することで、それまでに実行していた演出との連続性が担保される。このことにより、遊技者に違和感が生まれることを抑制できる。また、装飾図柄が揺動している状態を継続させておくことにより、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象が解消し変動停止コマンドを受信した際に、揺動している装飾図柄を確定停止させるという、遊技者にとって違和感のない連続性のある演出を実行可能である。
また、図117(b)に示すコマンドを受信できなかった場合の「大当たり」の変動においては、仮停止している装飾図柄が長時間表示されることとなる。このことにより、例えば仮停止している装飾図柄を非表示としたうえで、エラーを報知する画像を表示させる態様と比較して、遊技者に違和感が生じることを抑制しつつ、パチンコ遊技機100が設置される遊技店(パチンコホール)の店員などに、演出制御部300が遊技制御部200からのコマンドを受信できない事象が発生したことを示唆することが可能となる。
なお、上記図117(a)および(b)の各々においては、「大当たり」として、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであり、かつリーチ発光演出および大当たり発光演出を実行する変動例を説明したがこれに限定されない。例えば、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであり、かつリーチ発光演出およびチャンス目発光演出を実行する変動例であってもよい。この変動例は、以下のように捉えられる。すなわち、リーチ発光演出が実行されてからリーチ発光演出が実行された変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間T1は、チャンス目発光演出が実行されてからチャンス目発光演出が実行された変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間よりも長く、リーチ発光演出が実行されてからリーチ発光演出が実行された変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信することなく当該変動停止コマンドの次の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間T3は、チャンス目発光演出が実行されてからチャンス目発光演出が実行された変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信することなく当該変動停止コマンドの次の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間より短くなる。
なお、上記図117(a)および(b)のそれぞれにおいては、「リーチはずれ」の変動例および「大当たり」の変動例を説明したが、これに限定されない。例えば、複数の特別図柄の変動にわたって、上記のような演出を実行してもよい。さらに説明をすると、例えば、最初の特別図柄抽選の抽選結果がはずれでありかつチャンス目発光演出を実行し、次の特別図柄抽選の抽選結果が大当たりでありかつ大当たり発光演出を実行する変動例としてもよい。この変動例と、上記図117(a)および(b)において説明した「リーチはずれ」の変動例との関係は、以下のように捉えられる。すなわち、リーチ発光演出が実行されてからリーチ発光演出が実行された変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間T1は、チャンス目発光演出が実行されてからチャンス目発光演出が実行された変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間よりも長く、リーチ発光演出が実行されてからリーチ発光演出が実行された変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信することなく、当該変動停止コマンドの次の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間T3は、チャンス目発光演出が実行されてからチャンス目発光演出が実行された変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信することなく、当該変動停止コマンドの次の大当たり発光演出が実行された変動の変動停止コマンドを演出制御部300が受信するまでの時間より短くなる。
また、上記の説明においては、演出制御部300が変動停止コマンドを正常に受信できなかったことを説明したがこれに限定されない。演出制御部300が所定のコマンド(特定コマンド)を正常に受信できなかった場合に、上記のような処理を行ってもよい。ここで、特定コマンドとしては、例えば、変動開始コマンドや、エンディングコマンドなどが含まれる。
また、上述のように特別図柄のサイクル変動中に装飾図柄41を用いた開始時動作演出、装飾図柄41を用いた変動演出、装飾図柄41を用いた停止時動作演出、増加表示演出、シフト演出、動作演出、消滅演出、演出制御部300が正常にコマンドを受信しなかった場合における余分な当該アイコンTI(変動画像51)又は保留アイコンHI(保留画像52)を消滅させる際の変動アイコンTI又は保留アイコンHIの消滅演出、小図柄56を用いた演出、その他、特別図柄の変動中の様々な演出について説明したが、各演出の時間は以下のようなものであってもよい。例えば、装飾図柄41を用いた開始時動作演出の時間は、装飾図柄41を用いた停止時動作演出の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、これらの時間は特別遊技が行われる期待度に応じて異なってもよい。例えば、特別図柄の変動における大当たり期待度が相対的に低い場合は、その変動における開始時動作演出の方が停止時動作演出よりも長く(又は短く)てもよいし、同じでもよい。また、期待度が相対的に高い場合には、停止時動作演出の方が開始時動作演出よりも長く(又は短く)てもよいし、同じでもよい。また、期待度に関わらず、装飾図柄41を用いた変動演出の時間は、開始時動作演出及び停止時動作演出のそれぞれの時間(及びこれらの時間の和)よりも長くてもよい。また、開始時動作演出の時間は、シフト演出の実行時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、停止時動作演出の時間は、シフト演出の実行時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、開始時動作演出の時間は、動作演出における動作の周期よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、停止時動作演出の時間は、動作演出における動作の周期よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、停止時動作演出の時間は、消滅演出の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、開始時動作演出の時間は、消滅演出の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、開始時動作演出の時間は、正常にコマンドを受信しなかった場合における余分な当該アイコンTI(変動画像51)又は保留アイコンHI(保留画像52)を消滅させる際の当該アイコンTI又は保留アイコンHIの消滅演出の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。
また、小図柄56(又はサブ第1変動表示器81)を用いた変動演出の時間は、装飾図柄41を用いた開始時動作演出及び停止時動作演出のそれぞれの時間よりも長くてもよい。また、小図柄56(又はサブ第1変動表示器81)を用いた変動演出の時間は、開始時動作演出の時間と停止時動作演出の時間との和よりも長くてもよい。また、小図柄56(又はサブ第1変動表示器81)を用いた変動演出の時間は、開始時動作演出の時間と装飾図柄41を用いた変動演出の時間との和よりも長くてもよい。また、小図柄56(又はサブ第1変動表示器81)を用いた変動演出の時間は、装飾図柄41を用いた変動演出の時間と停止時動作演出の時間との和よりも長くてもよい。
また、特別図柄の変動中に可動役物115を用いた演出が行われる場合、可動役物115が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間は、その変動における開始時動作演出の時間よりも長くてもよい。なお、可動役物115が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間は、開始時動作演出の時間よりも短くてもよいし、同じでもよい。また、特別図柄の変動中に可動役物115を用いた演出が行われる場合、可動役物115が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間は、その変動における装飾図柄41を用いた停止時動作演出の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。特別図柄の変動中に可動役物115を用いた演出が行われる場合、可動役物115が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間は、その変動における装飾図柄41を用いた変動演出の時間よりも短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。また、特別図柄の変動中に可動役物115を用いた演出が行われる場合、可動役物115が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間は、その変動におけるシフト演出の実行時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、可動役物115が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間は、動作演出における動作の周期よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、可動役物115が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間は、消滅演出の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、可動役物115が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間は、正常にコマンドを受信しなかった場合における余分な当該アイコンTI(変動画像51)又は保留アイコンHI(保留画像52)を消滅させる際の当該アイコンTI又は保留アイコンHIの消滅演出の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。
また、特別図柄の変動中に演出ボタン161の操作を促す操作促進画像SSG(ボタン操作画像67)が表示される場合、演出ボタン161の操作有効期間を示唆する有効期間示唆画像が表示される最大の時間は、その変動における装飾図柄41を用いた開始時動作演出及び停止時動作演出のそれぞれの時間(及びこれらの時間の和)よりも長くてもよい。また、有効期間示唆画像が表示される最大の時間は、その変動における装飾図柄41を用いた変動演出の時間よりも短くてもよい。
また、特別図柄の変動中に操作促進画像SSG(ボタン操作画像67)が表示される場合、有効期間示唆画像が表示される最大の時間は、シフト演出の実行時間よりも長くてもよい。また、特別図柄の変動中に操作促進画像SSGが表示される場合、有効期間示唆画像が表示される最大の時間は、消滅演出(通常時の消滅演出、正常にコマンドを受信しなかった場合における余分な当該アイコンTI(変動画像51)又は保留アイコンHI(保留画像52)を消滅させる際の当該アイコンTI又は保留アイコンHIの消滅演出)よりも長くてもよい。
また、特別図柄の変動中に操作促進画像SSG(ボタン操作画像67)の表示及び可動役物115を用いた演出が実行される場合、有効期間示唆画像が表示される最大の時間は、可動役物115が動作を開始してから初期位置に戻るまでの時間よりも短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。また、特別図柄の変動開始時にエフェクト画像が表示される場合、エフェクト画像の表示時間は、その変動における装飾図柄41を用いた開始時動作演出よりも短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。また、エフェクト画像の表示時間は、その変動における装飾図柄41を用いた停止時動作演出及び変動演出のそれぞれの時間よりも短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。また、先読みチャンス目演出が実行される場合において、チャンス目を示すエフェクト画像が表示される場合、エフェクト画像の表示時間は、その変動における装飾図柄41を用いた停止時動作演出よりも短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。また、先読みチャンス目演出が実行される場合において、エフェクト画像の表示時間は、その変動における装飾図柄41を用いた開始時動作演出よりも短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。また、先読みチャンス目演出が実行される場合において、エフェクト画像の表示時間は、その変動における装飾図柄41を用いた変動表示演出よりも短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。
また、装飾図柄41を用いた開始時動作演出の時間は、特別図柄の1サイクル変動の時間よりも長い。また、装飾図柄41を用いた変動演出の時間は、特別図柄の1サイクル変動の時間よりも長い。また、装飾図柄41を用いた停止時動作演出の時間は、特別図柄の1サイクル変動の時間よりも長い。
また、シフト演出の実行時間は、特別図柄の1サイクル変動の時間よりも長くてもよい。また、増加表示演出の実行時間は、特別図柄の1サイクル変動の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、通常時の消滅演出の実行時間は、特別図柄の1サイクル変動の時間よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、正常にコマンドを受信しなかった場合における余分な当該アイコンTI(変動画像51)又は保留アイコンHI(保留画像52)を消滅させる際の当該アイコンTI又は保留アイコンHIの消滅演出の実行時間は、特別図柄の1サイクル変動の時間よりも短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。また、正常にコマンドを受信しなかった場合における余分な当該アイコンTI(変動画像51)又は保留アイコンHI(保留画像52)を消滅させる際の当該アイコンTI又は保留アイコンHIの消滅演出の実行時間は、特別図柄のサイクル変動における1回の単位変化の時間よりも長くてもよい。
また、第1特別図柄の変動中のサブ第1変動表示器81の変動周期は、第1特別図柄のサイクル変動よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、第1特別図柄の変動中のサブ第1変動表示器81の変動周期は、第1特別図柄のサイクル変動における単位変化の周期よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、第2特別図柄の変動中のサブ第2変動表示器82の変動周期は、第2特別図柄のサイクル変動よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。また、第2特別図柄の変動中のサブ第2変動表示器82の変動周期は、第2特別図柄のサイクル変動における単位変化の周期よりも長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。
また、上記実施形態では、大当たり判定において大当たりと判定された場合、大当たり遊技を行い、大当たり遊技を経由して遊技状態が変更される遊技機について説明した。他の実施形態では、大当たりと判定されなかった場合においても、低確率時短無遊技状態から時短遊技状態に移行させてもよい。例えば、低確率時短無遊技状態での特別図柄の変動回数(大当たり判定においてハズレと判定した連続回数)が、所定の上限回数(例えば、300回)に達した場合、その変動において大当たりと判定されなくても、所定回数(例えば50回。100回以上でもよい)の時短遊技状態に移行させてもよい。この場合、特別図柄が所定回数変動するまでに大当たりにならなければ時短遊技状態が終了し、低確率時短無遊技状態に戻る。あるいは、大当たり判定の結果がハズレであっても(すなわち、始動口への入賞時に取得された特別図柄抽選のための乱数値がハズレを示す値であっても)、入賞時に取得された特別図柄抽選のための乱数値(大当たり図柄乱数値)が所定の値である場合には、所定回数の時短遊技状態に移行させてもよい。また、特別図柄の変動回数に基づいて時短遊技状態に移行させる場合において、上記所定の上限回数は、可変であってもよいし固定であってもよい。例えば、所定の上限回数が可変である場合、特別図柄の変動回数が第1の回数になった場合に時短遊技状態が付与されるときと、特別図柄の変動回数が第2の回数になった場合に時短遊技状態が付与されるときとがあってもよい。この場合、特別図柄の変動回数に応じて付与される時短回数を異ならせてもよく、変動回数が多いほど時短回数が多く設定されてもよい。また、大当たり図柄乱数値に基づいて時短遊技状態に移行させる場合では、取得された大当たり図柄乱数値によって付与される時短回数が異なってもよい。例えば、取得された大当たり図柄乱数値が第1の値の場合には第1の時短回数が付与され、取得された大当たり図柄乱数値が第2の値の場合には第2の時短回数が付与されてもよい。また、特別図柄の変動回数に基づいて時短遊技状態に移行させる場合と、大当たり図柄乱数値に基づいて時短遊技状態に移行させる場合とがあってもよい。この場合、特別図柄の変動回数に基づいて時短遊技状態に移行させる場合と、大当たり図柄乱数値に基づいて時短遊技状態に移行させる場合とで、付与する時短回数を異ならせてもよい。例えば、特別図柄の変動回数に基づいて時短遊技状態に移行させる場合には、50回の時短遊技状態に移行させ、大当たり図柄乱数値に基づいて時短遊技状態に移行させる場合には、それよりも少ない30回の時短遊技状態に移行させてもよい。逆に、特別図柄の変動回数に基づいて時短遊技状態に移行させる場合よりも、大当たり図柄乱数値に基づいて時短遊技状態に移行させる場合の方が時短回数を多くしてもよい。また、このように大当たりを経由せずに時短遊技状態に移行させた場合において、その移行された時短遊技状態中に、さらに大当たりを経由せずに時短遊技状態が付与される場合には、新たに付与される時短回数だけ、時短遊技状態が継続してもよい。例えば、大当たりを経由せずに50回の時短遊技状態が付与され、時短遊技状態において特別図柄が30回変動したときに、大当たりを経由せずに50回の時短遊技状態が付与された場合、50回の時短遊技状態に移行させてもよい。あるいはこの場合、時短回数が上乗せされてもよい。例えば、大当たりを経由せずに50回の時短遊技状態が付与され、時短遊技状態において特別図柄が30回変動したときに、大当たりを経由せずに50回の時短遊技状態が付与された場合、残りの20回に新たに付与される50回が追加されて、70回の時短遊技状態が付与されてもよい。また、このような大当たりを経由しない時短遊技状態中は、大当たりを経由しない時短遊技状態を付与させないようにしてもよい。また、大当たりを経由せずに、特別図柄の変動回数又は大当たり図柄乱数値に基づいて時短遊技状態に移行させる構成において、時短遊技状態への移行を示唆する時短示唆演出が行われてもよい。例えば、特別図柄の変動回数が上記所定の上限回数に近い場合は、時短示唆演出が実行され易く構成されてもよい。逆に、特別図柄の変動回数が上記所定の上限回数に近い場合は、時短示唆演出がされ難く構成されてもよい。また、装飾図柄41を用いた開始時動作演出において、時短示唆演出が行われてもよい。例えば、装飾図柄41が変動開始時に特定の態様で動作した場合は、時短遊技状態に移行する可能性を示唆してもよい。また、装飾図柄41を用いた変動表示演出において、時短示唆演出が行われてもよい。また、装飾図柄41を用いた停止時動作演出において、時短示唆演出が行われてもよい。
以上、パチンコ遊技機100の種々の演出について説明したが、説明した内容の全部または一部を他の演出や制御等に応用ないし組み合わせることは、特に言及がない場合であっても可能である。また、種々の実施形態や変形例についても言及したが、かかる実施形態や変形例の内容を他の演出等に応用することや組み合わせることは、本書に言及がない場合であっても可能である。また、種々の実施形態や変形例同士を組み合わせることや、一部を入れ替えることは、本書に言及がない場合であっても可能である。