JP2021098496A - 航空機翼の横方向制御面の有効性を高めるための小型スポイラー - Google Patents
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Abstract
【課題】航空機翼の横方向制御面の有効性を高めるための小型スポイラーを提供する。【解決手段】航空機は、翼と、横方向制御面と、小型スポイラー126,128とを含む。横方向制御面は、翼に移動可能に連結される。横方向制御面は、中立位置と、第1の上に向かって偏向した位置と、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置との間を移動可能である。小型スポイラーは、横方向制御面の上又は前方に位置する。小型スポイラーは、格納位置と展開位置との間で移動可能である。小型スポイラーは、横方向制御面が中立位置から第1の上に向かって偏向した位置まで又はその位置に向かって移動されることに基づき、格納位置から展開位置まで移動されるように構成される。【選択図】図1
Description
[0001]本開示は、概して、航空機翼の横方向制御面に関し、より具体的には、航空機翼の横方向制御面の有効性を高めるための小型スポイラーに関する。
[0002]航空機の各翼は、一般に、飛行中に航空機の横揺れ及び/又は偏揺れを制御するように構成された、1つ又は複数の横方向制御面(例えば、1つ又は複数の補助翼、1つ又は複数のフラッペロン、1つ又は複数のスポイラーなど)を含む。各横方向制御面は、典型的には、中立(例えば、偏向していない)位置から、横方向制御面が航空機の横揺れ及び/又は偏揺れの制御に関連する所望の空力効果を提供可能な偏向位置の範囲(例えば、上に向かう及び/又は下に向かう偏向位置の範囲)を通して、移動可能である。
[0003]横方向制御面は、概して、航空機の横揺れ及び/又は偏揺れの制御に有効である一方で、場合によっては、意図された空力効果の好ましくない打消しを受ける可能性がある。例えば、巡航を超えた高い亜音速マッハ数で後退翼に局所遷音速流の特徴がある飛行条件では、強い衝撃波が発生し、流れ剥離を引き起こしうる。小さく上に向かった(例えば、5度(5°)上に向かった)偏向で展開される横方向制御面は、局所的流れ剥離及び/又は再吸着を変化させる可能性があり、よって横方向制御面の空力的悪影響が発生する。空力的悪影響は、より低いマッハ数で達成されるものとは反対の横揺れ及び/又は偏揺れ制御応答を伴う、不感帯の形成、又は意図された横方向制御面効果の好ましくない打消しさえも含みうる。
[0004]航空機翼の横方向制御面の有効性を高めるための小型スポイラーが、本明細書に開示される。いくつかの例では、航空機が開示される。いくつかの開示された例では、航空機は、翼と、横方向制御面と、小型スポイラーとを備える。いくつかの開示された例では、横方向制御面は、翼に移動可能に連結される。いくつかの開示された例では、横方向制御面は、中立位置と、第1の上に向かって偏向した位置と、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置との間で移動可能である。いくつかの開示された例では、小型スポイラーは、横方向制御面の上又は前方に位置する。いくつかの開示された例では、小型スポイラーは、格納位置と展開位置との間で移動可能である。いくつかの開示された例では、小型スポイラーは、横方向制御面が中立位置から第1の上に向かって偏向した位置まで又はその位置に向かって移動されることに基づき、格納位置から展開位置まで移動されるように構成される。
[0005]いくつかの例では、方法が開示される。いくつかの開示された例では、その方法は、中立位置から第1の上に向かって偏向した位置まで、及び第1の上に向かって偏向した位置から第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置まで、航空機の翼に連結された横方向制御面を移動させることを含む。いくつかの開示された例では、その方法は、横方向制御面が中立位置から第1の上に向かって偏向した位置まで又はその位置に向かって移動されることに基づき、横方向制御面の上又は前方に位置する小型スポイラーを、格納位置から展開位置まで移動させることを更に含む。
[0033]ある種の例が上述の図に示されており、これらについて以下で詳細に説明する。これらの例を説明する際に、同一又は類似の要素を識別するために、類似又は同一の参照番号が使用される。図は必ずしも縮尺通りではなく、図のある種の特徴及びある種の視界は、明瞭に及び/又は簡潔にする目的で、縮尺が強調されて又は概略的に示されることがある。
[0034]「第1」、「第2」、「第3」などの記載は、別々に参照されうる複数の要素又は構成要素を識別するときに本明細書で使用される。それらの使用の文脈に基づき特に指定又は理解されない限り、そのような記載は、優先順位又は時間における順序付けの意味の推測を意図するのではなく、開示された例を理解しやすくするために、複数の要素又は構成要素を別々に参照するための単なる符号と意図される。いくつかの例では、「第1の」という記載は、詳細な説明の要素を参照するために使用され、一方で、同一の要素が、「第2の」又は「第3の」といった異なる記載で、特許請求の範囲で参照されることがある。そのような場合、そのような記載は、単に複数の要素又は構成要素を参照しやすくするために使用されると理解すべきである。
[0035]図1は、既知の航空機翼100の平面図である。図1の航空機翼100は、航空機の胴体102に連結され、胴体に対して後方方向で掃引される。他の例では、航空機翼100は、代替的には、前方方向で掃引され、又は代替的には、真っ直ぐな翼構造で実装されうる。航空機のナセル104は、航空機翼100に連結される。ナセル104の長手方向軸106は、概して、航空機翼100を、胴体に近い部分108(例えば、胴体102とナセル104の長手方向軸106との間に位置する)と、翼端に近い部分110(例えば、ナセル104の長手方向軸106の翼端近くに位置する)とに分割する。航空機翼100は、固定された前縁112と、固定された前縁112の反対側及び/又は後方に位置する固定された後縁114と、固定された前縁112と固定された後縁114との間を延びる固定された上面116とを更に含む。加えて、航空機翼は、前縁113と、前縁113の反対側及び/又は後方に位置する後縁115とを含む。航空機翼100の任意の展開可能な及び/又は移動可能な前縁デバイス(複数可)が、航空機翼100の固定された前縁112に対して、それぞれの収納及び/又は中立位置(複数可)に位置付けられる時には、前縁113は、航空機翼100の真の前縁である。航空機翼100の任意の展開可能な及び/又は移動可能な後縁デバイス(複数可)が、航空機翼100の固定された後縁114に対して、それぞれの収納及び/又は中立位置(複数可)に位置付けられる時には、後縁115は、航空機翼100の真の後縁である。
[0036]図1の航空機翼100は、揚力制御面を含む、いくつかの異なる種類の飛行制御面及び/又はデバイスを含む。図1の航空機翼100の揚力制御面は、胴体に近いスラット118と、翼端に近いスラット120と、胴体に近いフラップ122と、翼端に近いフラップ124とを含む。揚力制御面は、図1の航空機翼100を実装する航空機に対して、個々に及び/又は集合的に、飛行中の揚力制御を提供する(例えば、局所的気流に対して、航空機翼100によって生成される揚力係数を調整することによって)。図1に示すように、胴体に近いスラット118及び胴体に近いフラップ122は、概して、ナセル104の長手方向軸106の胴体近く(例えば、航空機翼100の胴体に近い部分108内)に位置し、その一方で、翼端に近いスラット120及び翼端に近いフラップ124は、概して、ナセル104の長手方向軸106の翼端近く(例えば、航空機翼100の翼端に近い部分110内)に位置する。
[0037]上記揚力制御面に加えて、図1の航空機翼100はまた、横方向制御面として構成される飛行制御面及び/又はデバイスを含む。図1の航空機翼100の横方向制御面は、胴体に近いスポイラー126と、翼端に近いスポイラー128と、フラッペロン130と、補助翼132とを含む。列挙された横方向制御デバイスのいくつかのみが、翼上で統合されうる(例えば、いくつかの航空機には、フラッペロンが必要とされない)。また、いくつかの航空機は、複数の補助翼を有している。横方向制御面は、図1の航空機翼100を実装する航空機に、個々に及び/又は集合的に、飛行中の横方向制御(例えば、横揺れ制御及び/又は偏揺れ制御)を提供する。図1に示すように、胴体に近いスポイラー126は、概して、ナセル104の長手方向軸106の胴体近く(例えば、航空機翼100の胴体に近い部分108内)に位置し、その一方で、翼端に近いスポイラー128、フラッペロン130、及び補助翼132は、概して、ナセル104の長手方向軸106の翼端近く(例えば、航空機翼100の翼端に近い部分110内)に位置する。
[0038]胴体に近いスポイラー126は、航空機翼100に移動可能に連結され、航空機翼100の胴体に近いフラップ122の前方にかつそれに隣接して位置する。胴体に近いスポイラー126は、前縁134と、前縁134の反対側及び/又は後方に位置する後縁136と、前縁134と後縁136との間を延びる上面138とを含む。胴体に近いスポイラー126は、胴体に近いスポイラー126の上面138が概して航空機翼100の固定された上面116に位置合わせされる(例えば、平行である及び/又は同一平面上にある)中立(例えば、偏向していない)位置と、胴体に近いスポイラー126の上面138が航空機翼100の固定された上面116に対して上に向かって偏向される(例えば、胴体に近いスポイラー126の前縁134に近接し及び/又は胴体に近いスポイラー126の後縁136の前方に位置するヒンジライン周囲の)偏向位置の範囲との間で、航空機翼100の固定された上面116に対して、移動可能(例えば、回転可能及び/又は偏向可能)である。胴体に近いスポイラー126の移動は、航空機翼100の胴体に近いスポイラー126に連結され、かつ航空機翼100を実装する航空機の1つ又は複数の制御システムを介して制御された、1つ又は複数の作動機構を介して行われる。
[0039]翼端に近いスポイラー128は、航空機翼100に移動可能に連結され、航空機翼100の翼端に近いフラップ124の前方にかつそれに隣接して位置する。翼端に近いスポイラー128は、前縁140と、前縁140の反対側及び/又は後方に位置する後縁142と、前縁140と後縁142との間を延びる上面144とを含む。翼端に近いスポイラー128は、翼端に近いスポイラー128の上面144が概して航空機翼100の固定された上面116に位置合わせされる(例えば、平行である及び/又は同一平面上にある)中立(例えば、偏向していない)位置と、翼端に近いスポイラー128の上面144が航空機翼100の固定された上面116に対して上に向かって偏向される(例えば、翼端に近いスポイラー128の前縁140に近接し及び/又は翼端に近いスポイラー128の後縁142の前方に位置するヒンジライン周囲の)偏向位置の範囲との間で、航空機翼100の固定された上面116に対して、移動可能(例えば、回転可能及び/又は偏向可能)である。翼端に近いスポイラー128の移動は、航空機翼100の翼端に近いスポイラー128に連結され、かつ航空機翼100を実装する航空機の1つ又は複数の制御システムを介して制御された、1つ又は複数の作動機構を介して行われる。
[0040]フラッペロン130は、航空機翼100に移動可能に連結され、航空機翼100の胴体に近いフラップ122と翼端に近いフラップ124との間に位置する。フラッペロン130は、前縁(図1に見られず)と、前縁の反対側及び/又は後方に位置する後縁146と、前縁と後縁146との間を延びる上面148とを含む。フラッペロン130は、フラッペロン130の上面148が概して航空機翼100の固定された上面116に位置合わせされる(例えば、平行である及び/又は同一平面上にある)中立(例えば、偏向していない)位置と、フラッペロン130の上面148が航空機翼100の固定された上面116に対して上に向かって又は下に向かって偏向される(例えば、フラッペロン130の前縁に近接し及び/又はフラッペロン130の後縁146の前方に位置するヒンジライン周囲の)偏向位置の範囲との間で、航空機翼100の固定された上面116に対して、移動可能(例えば、回転可能及び/又は偏向可能)である。フラッペロン130の移動は、航空機翼100のフラッペロン130に連結され、かつ航空機翼100を実装する航空機の1つ又は複数の制御システムを介して制御された、1つ又は複数の作動機構を介して行われる。
[0041]補助翼132は、航空機翼100に移動可能に連結され、航空機翼の翼端に近いフラップ124の翼端近くに及び/又は航空機翼の翼端に近いスポイラー128の翼端近くに位置する。補助翼132は、前縁(図1に見られず)と、前縁の反対側及び/又は後方に位置する後縁150と、前縁と後縁150との間を延びる上面152とを含む。補助翼132は、補助翼132の上面152が概して航空機翼100の固定された上面116に位置合わせされる(例えば、平行である及び/又は同一平面上にある)中立(例えば、偏向していない)位置と、補助翼132の上面152が航空機翼100の固定された上面116に対して上に向かって又は下に向かって偏向される(例えば、補助翼132の前縁に近接し及び/又は補助翼132の後縁150の前方に位置するヒンジライン周囲の)偏向位置の範囲との間で、航空機翼100の固定された上面116に対して、移動可能(例えば、回転可能及び/又は偏向可能)である。補助翼132の移動は、航空機翼100の補助翼132に連結され、かつ航空機翼100を実装する航空機の1つ又は複数の制御システムを介して制御された、1つ又は複数の作動機構を介して行われる。
[0042]図1の航空機翼100の固定された上面116に対する、航空機翼100の横方向制御面(例えば、胴体に近いスポイラー126、翼端に近いスポイラー128、フラッペロン130、及び/又は補助翼132)の移動により、横方向制御面は、個々に及び/又は集合的に、航空機翼100を実装する航空機の横揺れ及び/又は偏揺れに関連する所望の空力効果を提供できるようになる。横方向制御面は、概して、航空機の横揺れ及び/又は偏揺れを制御するのに有効であるが、横方向制御面のうちの1つ又は複数は、場合によっては、意図された空力効果の好ましくない打消しを受けうる。
[0043]例えば、巡航を超えた高い亜音速マッハ数で後退翼に局所遷音速流の特徴がある飛行条件で、強い衝撃波が、航空機翼100の横方向制御面(例えば、胴体に近いスポイラー126、翼端に近いスポイラー128、フラッペロン130、又は補助翼132)の前での流れ剥離の発生を展開する可能性がある。横方向制御面は、小さく上に向かった偏向で(例えば、5度(5°)上に向かって)展開されると、横方向制御面の空力的悪影響が生じるように、局所的流れ剥離及び/又は再吸着を変化させうる。そのような例では、空力的悪影響は、より低いマッハ数で達成されるものとは反対の横揺れ及び/又は偏揺れ制御応答を伴い、不感帯を形成すること、又は補助翼横方向制御面の意図された空力効果を逆転させることさえ含みうる。
[0044]以下で更に説明するように、図2−4は、航空機翼100の補助翼132に関連する空力的悪影響の形成及び解決を図示する。図2−4に関連して以下に提供される図1の航空機翼100の補助翼132の流れ場の説明はまた、図1の航空機翼100のフラッペロン130の流れ場にも当てはまる。
[0045]図2は、中立(例えば、偏向していない)位置200における図1の補助翼132を示す、図1の航空機翼100の部分断面図である。補助翼132は、航空機翼100に移動可能に連結され、補助翼132の前縁204に近接し及び/又は補助翼132の後縁150の前方に位置するヒンジライン202周囲を移動可能(例えば、中立位置200に対して回転可能及び/又は偏向可能)である。補助翼132が中立位置200にあるとき、補助翼132の上面152は、概して、航空機翼100の固定された上面116に位置合わせされる(例えば、上面116に平行である及び/又は上面116と同一平面上にある)。
[0046]図2は、補助翼132が中立位置200にある際に、航空機翼100を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、補助翼132に局所的な第1の気流206を更に示す。第1の気流206は、補助翼132の上面152に沿って位置する第1の流れ剥離領域208を含む。図2の第1の気流206の第1の流れ剥離領域208は、航空機翼100の揚力ポテンシャルを低減する。
[0047]図3は、第1の上に向かって偏向した位置300における図1及び図2の補助翼132を示す、図1及び図2の航空機翼100の部分断面図である。補助翼132は、図2の中立位置200から図3の第1の上に向かって偏向した位置300まで、ヒンジライン202周囲を偏向及び/又は回転させることができる。補助翼132が第1の上に向かって偏向した位置300にあるとき、補助翼132の上面152は、航空機翼100の固定された上面116に対して第1の偏向角302で配向される。図3の図示された例では、第1の偏向角302は約5度(5°)である。
[0048]図3は、補助翼132が第1の上に向かって偏向した位置300にある際に、航空機翼100を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、補助翼132に局所的な第2の気流304を更に示す。図3の第2の気流304は、図2の第1の気流206と異なる。より具体的には、図2の第1の気流206に含まれる第1の流れ剥離領域208は、図3の第2の気流304から除去され及び/又は図3の第2の気流304に含まれない。更に、図3の第2の気流304は、補助翼132の下面308に沿って位置する第2の流れ剥離領域306を含む。第1の流れ剥離領域208を除去することにより、航空機翼100の揚力ポテンシャルが向上するが、第2の流れ剥離領域306の導入により、そのような向上が相殺され、航空機翼100の揚力ポテンシャルが低下する。補助翼132が図2の中立位置200から図3の第1の上に向かって偏向した位置300まで移動するときに、航空機翼100がわずかな揚力変化を受けることが正味の空力効果であり、これが、補助翼132を上方に偏向させる意図された空気力効果の好ましくない打消しを構成する。
[0049]図4は、第2の上に向かって偏向した位置400における図1−3の補助翼132を示す、図1−3の航空機翼100の部分断面図である。補助翼132は、図3の第1の上に向かって偏向した位置300から図4の第2の上に向かって偏向した位置400まで、ヒンジライン202周囲を偏向及び/又は回転させることができる。補助翼132が第2の上に向かって偏向した位置400にあるとき、補助翼132の上面152は、航空機翼100の固定された上面116に対して第2の偏向角402で配向される。図4の第2の上に向かって偏向した位置400に関連する第2の偏向角402は、図3の第1の上に向かって偏向した位置300に関連する第1の偏向角302より大きい。図4の図示された例では、第2の偏向角402は約15度(15°)である。
[0050]図4は、補助翼132が第2の上に向かって偏向した位置400にある際に、航空機翼100を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、補助翼132に局所的な第3の気流404を更に示す。図4の第3の気流404は、図3の第2の気流304と異なる。より具体的には、図4の第3の気流404は、補助翼132の上面152に沿って及び/又は補助翼132の前方の航空機翼100の固定された上面116に沿って位置する上昇圧力領域406を含む。図4の第3の気流404は、補助翼132の下面308に沿って位置し、図3の第2の気流304の第2の流れ剥離領域306のサイズ及び/又は面積に対して増加したサイズ及び/又は面積を有する、第3の流れ剥離領域408を更に含む。図4の上昇圧力領域406及び第3の流れ剥離領域408に応じて、航空機翼100は、著しい(例えば、測定可能な)揚力低下を受け、これは、補助翼132を上に向かって偏向させる意図された空力効果に対応する。したがって、補助翼132の小さな上に向かった偏向(例えば、図3に示す)で生じる意図された空力効果の好ましくない打消しは、補助翼132がより大きな上向きの偏向(例えば、図4に示す)に位置付けられるときに解決される。
[0051]以下で更に説明するように、図5−7は、航空機翼100の翼端に近いスポイラー128に関連する空力的悪影響の形成及び解決を図示する。図5−7に関連して以下に提供される図1の航空機翼100の翼端に近いスポイラー128の流れ場の説明はまた、図1の航空機翼100の胴体に近いスポイラー126の流れ場にも当てはまる。
[0052]図5は、中立(例えば、偏向していない)位置500における図1の翼端に近いスポイラー128を示す、図1の航空機翼100の部分断面図である。翼端に近いスポイラー128は、航空機翼100に移動可能に連結され、翼端に近いスポイラー128の前縁140に近接し及び/又は翼端に近いスポイラー128の後縁142の前方に位置するヒンジライン502周囲を移動可能(例えば、中立位置500に対して回転可能及び/又は偏向可能)である。翼端に近いスポイラー128が中立位置500にあるとき、翼端に近いスポイラー128の上面144は、概して、航空機翼100の固定された上面116に位置合わせされる(例えば、上面116に平行である及び/又は上面116と同一平面上にある)。
[0053]図5は、翼端に近いスポイラー128が中立位置500にある際に、航空機翼100を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、翼端に近いスポイラー128に局所的な第1の気流504を更に示す。第1の気流504は、翼端に近いスポイラー128の上面144に沿って、かつ翼端に近いフラップ124の上面508に沿って位置する第1の流れ剥離領域506を含む。図5の第1の気流504の第1の流れ剥離領域506は、航空機翼100の揚力ポテンシャルを低減する。
[0054]図6は、第1の上に向かって偏向した位置600における図1及び図5の翼端に近いスポイラー128を示す、図1及び図5の航空機翼100の部分断面図である。翼端に近いスポイラー128は、図5の中立位置500から図6の第1の上に向かって偏向した位置600まで、ヒンジライン502周囲を偏向及び/又は回転させることができる。翼端に近いスポイラー128が第1の上に向かって偏向した位置600にあるとき、翼端に近いスポイラー128の上面144は、航空機翼100の固定された上面116に対して第1の偏向角602で配向される。図6の図示された例では、第1の偏向角602は約5度(5°)である。
[0055]図6は、翼端に近いスポイラー128が第1の上に向かって偏向した位置600にある際に、航空機翼100を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、翼端に近いスポイラー128に局所的な第2の気流604を更に示す。図6の第5の気流604は、図2の第1の気流504と異なる。より具体的には、図6の第2の気流604は、翼端に近いスポイラー128の上面144に沿って位置する流れ再吸着領域606と、翼端に近いフラップ124の上面508に沿って位置する第2の流れ剥離領域608とを含む。流れ再吸着領域606により、航空機翼100の揚力ポテンシャルが向上するが、第2の流れ剥離領域608により、そのような向上が相殺され、航空機翼100の揚力ポテンシャルが低下する。正味の空力効果とは、翼端に近いスポイラー128が図5の中立位置500から図6の第1の上に向かって偏向した位置600まで移動するときに、航空機翼100がわずかな揚力変化を受けることであり、これにより翼端に近いスポイラー128を上方に偏向させる意図された空気力効果の好ましくない打消しが構成される。
[0056]図7は、第2の上に向かって偏向した位置700における図1、図5及び図6の翼端に近いスポイラー128を示す、図1、図5及び図6の航空機翼100の部分断面図である。翼端に近いスポイラー128は、図6の第1の上に向かって偏向した位置600から図7の第2の上に向かって偏向した位置700まで、ヒンジライン502周囲を偏向及び/又は回転させることができる。翼端に近いスポイラー128が第2の上に向かって偏向した位置700にあるとき、翼端に近いスポイラー128の上面144は、航空機翼100の固定された上面116に対して第2の偏向角702で配向される。図7の第2の上に向かって偏向した位置700に関連する第2の偏向角702は、図6の第1の上に向かって偏向した位置600に関連する第1の偏向角602より大きい。図7の図示された例では、第2の偏向角702は約15度(15°)である。
[0057]図7は、翼端に近いスポイラー128が第2の上に向かって偏向した位置700にある際に、航空機翼100を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、翼端に近いスポイラー128に局所的な第3の気流704を更に示す。図7の第3の気流704は、図6の第2の気流604と異なる。より具体的には、図7の第3の気流704は、翼端に近いスポイラー128の上面144に沿って及び/又は翼端に近いスポイラー128の前方の航空機翼100の固定された上面116に沿って位置する上昇圧力領域706を含む。図7の第3の気流704は、翼端に近いフラップ124の上面508に沿って位置し、図6の第2の気流604の第2の流れ剥離領域608のサイズ及び/又は面積に対して増加したサイズ及び/又は面積を有する、第3の流れ剥離領域708を更に含む。図7の上昇圧力領域706及び第3の流れ剥離領域708に応じて、航空機翼100は、著しい(例えば、測定可能な)揚力低下を受け、これは、翼端に近いスポイラー128を上に向かって偏向させる意図された空力効果に対応する。したがって、翼端に近いスポイラー128の小さな上に向かった偏向(例えば、図6に示す)で生じる意図された空力効果の好ましくない打消しは、翼端に近いスポイラー128がより大きな上向きの偏向(例えば、図7に示す)に位置付けられるときに解決される。
[0058]既存の解決策は、航空機の横方向制御面の有効性に関連する潜在的な不感帯を削減又は排除することができるが、そのような解決策には、概して、そのような解決策を実施するのに不所望及び/又は不適切にする不利な点、欠点、及び/又は否定的な結果が含まれる。例えば、意図された横方向制御面効果の好ましくない打消しを最小化又は排除するための第1の解決策は、横方向制御面の偏向で衝撃波の位置を修正するために、横方向制御面の後縁を厚くすることを含む。しかしながら、第1の解決策は、不利な空力抵抗を発生させるという否定的な結果をもたらす。別の例として、意図された横方向制御面効果の影響を最小化又は排除する第2の解決策は、高いマッハ数で衝撃位置及び/又は強度を大幅に変更するために、翼の輪郭を変えることを含む。しかしながら、この第2の解決策は、比較的大きな巡航燃料を燃焼するという損失とともに、巡航に最適とまではなっていない形状を有するという否定的な結果をもたらす。別の例として、意図された横方向制御面効果の影響を最小化又は排除する第3の解決策は、翼の固定された後縁に対する横方向制御面のヒンジラインの位置及び/又は配向を変えることを含む。しかしながら、この第3の解決策は、重大なシステムインテグレーションの修正を要求し、及び/又は重大な重量損失を発生させるという否定的な結果をもたらす。
[0059]上記図1−7の既知の航空機翼100とは異なり、本明細書で開示される例示的な航空機翼は、航空機翼の例示的な横方向制御面の有効性を高めるように構成される例示的な小型スポイラーを含む。航空機翼の横方向制御面の有効性を高めるための例示的な小型スポイラーが、本明細書に開示される。いくつかの開示された例では、横方向制御面は、航空機翼に移動可能に連結され、小型スポイラーは、横方向制御面の上又は前方に位置する。小型スポイラーは、航空機翼に対して及び/又は横方向制御面に対して、格納位置と展開位置との間で移動可能であり、かつ、横方向制御面が横方向制御面の中立(例えば、偏向していない)位置に対して小さく上に向かった偏向で(例えば、5度(5°)上に向かって)位置付けられることに基づき、格納位置から展開位置まで移動されるように構成される。横方向制御面が小さく上に向かった偏向で位置付けられつつ、小型スポイラーを格納位置から展開位置まで移動させることにより、有利には、横方向制御面での流れ再吸着が防止される。高い遷音速マッハ数で、小型スポイラーの展開によって引き起こされるこの好ましい流れ場の変化により、横方向制御面が小さく上に向かった偏向で位置付けられるときに、意図された横方向制御の制御面効果の好ましくない削減又は打消しを最小化する又は完全に排除することができる。
[0060]いくつかの開示された例では、横方向制御面は、横方向制御面を移動させるように構成された第1のアクチュエータを介して作動し、小型スポイラーは、小型スポイラーを移動させるように構成された第2のアクチュエータを介して別々に及び/又は独立して作動する。他の開示された例では、横方向制御面は、横方向制御面を移動させるように構成されたアクチュエータを介して作動し、小型スポイラーは、小型スポイラーの移動及び/又は位置が横方向制御面の移動及び/又は位置に機械的に依存するように、横方向制御面、及び/又は横方向制御面を移動させるように構成されたアクチュエータに、機械的にスレーブされる(例えば、ギア、クラッチ、ロッド、ピストン、シャフト、リンク、プーリー、チェーン、ベルト、ヒンジ、ピン、バイアス要素、ファスナーなどを含む、任意の種類の及び/又は任意の数の係合した機械的連結器を介して)。本明細書で使用される際に、「機械的にスレーブされる」という用語は、第1の物体が、機械的に連結される及び/又は機械的に結合される第2の物体によって、機械的に依存して駆動されることを意味する。例えば、アクチュエータ駆動式横方向制御デバイスに機械的にスレーブされる小型スポイラーに言及することは、横方向制御デバイスによって及び/又は小型スポイラーが機械的に連結され及び/又は機械的にリンクされる横方向制御デバイスのアクチュエータによって、小型スポイラーが機械的に独立して駆動されることを意味する。
[0061]図8は、本開示の教示に従って構築された例示的な小型スポイラーを含む、例示的な航空機翼800の平面図である。図8の例示的例では、図8の航空機翼800は、上記図1−7の航空機翼100の胴体102、ナセル104(長手方向軸106を含む)、胴体に近い部分108、翼端に近い部分110、固定された前縁112、前縁113、固定された後縁114、後縁115、固定された上面116、揚力制御面(胴体に近いスラット118、翼端に近いスラット120、胴体に近いフラップ122、及び翼端に近いフラップ124を含む)、並びに横方向制御面(胴体に近いスポイラー126、翼端に近いスポイラー128、フラッペロン130、及び補助翼132を含む)を含む。他の例では、図8の航空機翼800は、代替的には、図1−7に関連する上記のものに対して追加の揚力制御面及び/又は追加の横方向制御面を含みうる。更に他の例では、図8の航空機翼800は、代替的には、図1−7に関連する上記のものに対してより少ない揚力制御面及び/又はより少ない横方向制御面を含みうる。
[0062]図8の図示された例では、航空機翼800の小型スポイラーは、航空機翼800の胴体に近いスポイラー126に関連する例示的な第1の小型スポイラー802、航空機翼800の翼端に近いスポイラー128に関連する第2の例示的な小型スポイラー804、航空機翼800のフラッペロン130に関連する第3の例示的な小型スポイラー806、及び航空機翼800の補助翼132に関連する第4の例示的な小型スポイラー808を含む。したがって、図8に示すように、図8の航空機翼800の横方向制御面の各々が、航空機翼800の小型スポイラーの対応するスポイラーに関連する。他の例では、横方向制御面対小型スポイラーの比は、図8に示す1対1の比とは異なりうる。例えば、図8の航空機翼800は、代替的には、横方向制御面よりも少ない小型スポイラーを含む可能性があり、小型スポイラーのうちの単一のスポイラーが、横方向制御面の複数の制御面に関連している(例えば、横方向制御面の複数の制御面の全域にわたっている及び/又は横方向制御面の複数の制御面に沿っている)。別の例として、図8の航空機翼800は、代替的には、横方向制御面よりも少ない小型スポイラーを含む可能性があり、横方向制御面の1つ又は複数は、関連する小型スポイラーを含んでいない。
[0063]図8の図示された例では、第1の小型スポイラー802は、航空機翼800に移動可能に連結され、航空機翼800の固定された上面116に沿って、航空機翼800の胴体に近いスポイラー126の前方にかつそれに隣接して位置する。第1の小型スポイラー802は、例示的前縁810、前縁810の反対側及び/又は後方に位置する例示的後縁812、及び前縁810と後縁812との間を延びる例示的上面814を含む。第1の小型スポイラー802は、第1の小型スポイラー802の上面814が概して航空機翼800の固定された上面116に位置合わせされる(例えば、平行である及び/又は同一平面上にある)格納位置と、第1の小型スポイラー802の上面814が航空機翼800の固定された上面116に対して上に向かって偏向される(例えば、第1の小型スポイラー802の前縁810に近接し及び/又は第1の小型スポイラー802の後縁812の前方に位置するヒンジライン周囲の)展開位置との間で、航空機翼800の固定された上面116に対して、移動可能(例えば、回転可能及び/又は偏向可能)である。
[0064]第1の小型スポイラー802がその格納位置にあるときに測定される、第1の小型スポイラー802の上面814の弦方向の寸法(例えば、長手方向軸106に実質的に平行な前後方向における)が、胴体に近いスポイラー126がその中立(例えば、偏向されていない)位置にあるときに測定される、胴体に近いスポイラー126の上面138の弦方向の寸法よりも実質的に小さくなるように、第1の小型スポイラー802は構成される(例えば、サイズ決定される及び/又は成形される)。いくつかの例では、図8の第1の小型スポイラー802の上面814の測定された弦方向の寸法は、胴体に近いスポイラー126の上面138の測定された弦方向の寸法の約5パーセント(5%)と約60パーセント(60%)との間である。いくつかの例では、図8の第1の小型スポイラー802の上面814の測定された弦方向の寸法は、第1の小型スポイラー802に局所的な(例えば、第1の小型スポイラー802に隣接した及び/又はそれに重なっている)位置で、航空機翼800の前縁113から航空機翼800の後縁115まで測定される局所的翼弦の約1パーセント(1%)と約5パーセント(5%)との間であり、任意の局所的前縁デバイス(複数可)(例えば、胴体に近いスラット118)及び/又は局所的後縁デバイス(複数可)(例えば、胴体に近いフラップ122)は、そのそれぞれの収納及び/又は中立位置(複数可)に位置している。
[0065]図8の図示された例では、第1の小型スポイラー802は、航空機翼800の固定された上面116に沿って、横方向及び/又は全長方向に延びる実質的な平面形状を有する。図8に示すように、第1の小型スポイラー802の全長の範囲は、胴体に近いスポイラー126の前縁134の全長の範囲にほぼ等しい。他の例では、第1の小型スポイラー802の全長の範囲は、胴体に近いスポイラー126の前縁134の全長の範囲より実質的に小さい可能性がある。
[0066]いくつかの例では、第1の小型スポイラー802の移動は、航空機翼800の第1の小型スポイラー802に連結され、かつ航空機翼800を実装する航空機の1つ又は複数の制御システムを介して制御された、1つ又は複数の作動機構を介して行われる。そのような例では、第1の小型スポイラー802に連結された作動機構(複数可)は、胴体に近いスポイラー126の移動及び/又は位置に基づき、制御されうる(例えば、専用コントローラによって生成された、1つ又は複数の信号、命令、及び/又は指示を介して)。例えば、第1の小型スポイラー802は、(A)胴体に近いスポイラー126が、それの中立(例えば、偏向していない)位置に向かって移動され及び/又はその中立位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置され、(B)胴体に近いスポイラー126が、第1の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第1の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に向かって移動し及び/又はそれの展開位置に配置され、かつ(C)胴体に近いスポイラー126が、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置されるように構成され及び/又は制御されうる。第1の小型スポイラー802は、代替的には、胴体に近いスポイラー126が、第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に留まるように構成され及び/又は制御されうる。
[0067]他の例では、第1の小型スポイラー802は、第1の小型スポイラー802の移動及び/又は位置が、胴体に近いスポイラー126の移動及び/又は位置に機械的に依存するように、胴体に近いスポイラー126に連結された1つ又は複数の作動機構(複数可)に機械的にスレーブされる(例えば、ギア、クラッチ、ロッド、ピストン、シャフト、リンク、プーリー、チェーン、ベルト、ヒンジ、ピン、バイアス要素、ファスナーなどを含む、任意の種類及び/又は任意の数の係合した機械的連結器を介して)。例えば、第1の小型スポイラー802は、(A)胴体に近いスポイラー126が、それの中立(例えば、偏向していない)位置に向かって移動され及び/又はその中立位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置され、(B)胴体に近いスポイラー126が、第1の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第1の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に向かって移動し及び/又はそれの展開位置に配置され、かつ(C)胴体に近いスポイラー126が、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置されるように機械的にスレーブされうる。第1の小型スポイラー802は、代替的には、胴体に近いスポイラー126が、第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に留まるように機械的にスレーブされうる。
[0068]図8の図示された例では、第2の小型スポイラー804は、航空機翼800に移動可能に連結され、航空機翼800の固定された上面116に沿って、航空機翼800の翼端に近いスポイラー128の前方にかつそれに隣接して位置する。第2の小型スポイラー804は、例示的前縁816、前縁816の反対側及び/又は後方に位置する例示的後縁818、及び前縁816と後縁818との間を延びる例示的上面820を含む。第2の小型スポイラー804は、第2の小型スポイラー804の上面820が概して航空機翼800の固定された上面116に位置合わせされる(例えば、平行である及び/又は同一平面上にある)格納位置と、第2の小型スポイラー804の上面820が航空機翼800の固定された上面116に対して上に向かって偏向される(例えば、第2の小型スポイラー804の前縁816に近接し及び/又は第2の小型スポイラー804の後縁818の前方に位置するヒンジライン周囲の)展開位置との間で、航空機翼800の固定された上面116に対して、移動可能(例えば、回転可能及び/又は偏向可能)である。
[0069]第2の小型スポイラー804がその格納位置にあるときに測定される、第2の小型スポイラー804の上面820の弦方向の寸法(例えば、長手方向軸106に実質的に平行な前後方向における)が、翼端に近いスポイラー128がその中立(例えば、偏向されていない)位置にあるときに測定される、翼端に近いスポイラー128の上面144の弦方向の寸法よりも実質的に小さくなるように、第2の小型スポイラー804は構成される(例えば、サイズ決定される及び/又は成形される)。いくつかの例では、図8の第2の小型スポイラー804の上面820の測定された弦方向の寸法は、翼端に近いスポイラー128の上面144の測定された弦方向の寸法の約5パーセント(5%)と約60パーセント(60%)との間である。いくつかの例では、図8の第2の小型スポイラー804の上面820の測定された弦方向の寸法は、第2の小型スポイラー804に局所的な(例えば、第2の小型スポイラー804に隣接した及び/又はそれに重なっている)位置で、航空機翼800の前縁113から航空機翼800の後縁115まで測定される局所的翼弦の約1パーセント(1%)と約5パーセント(5%)との間であり、任意の局所的前縁デバイス(複数可)(例えば、翼端に近いスラット(複数可)120)及び/又は局所的後縁デバイス(複数可)(例えば、翼端に近いフラップ124)は、そのそれぞれの収納及び/又は中立位置(複数可)に位置している。
[0070]図8の図示された例では、第2の小型スポイラー804は、航空機翼800の固定された上面116に沿って、横方向及び/又は全長方向に延びる実質的な平面形状を有する。図8に示すように、第2の小型スポイラー804の全長の範囲は、翼端に近いスポイラー128の前縁140の全長の範囲にほぼ等しい。他の例では、第2の小型スポイラー804の全長の範囲は、翼端に近いスポイラー128の前縁140の全長の範囲より実質的に小さい可能性がある。
[0071]いくつかの例では、第2の小型スポイラー804の移動は、航空機翼800の第2の小型スポイラー804に連結され、かつ航空機翼800を実装する航空機の1つ又は複数の制御システムを介して制御された、1つ又は複数の作動機構を介して行われる。そのような例では、第2の小型スポイラー804に連結された作動機構(複数可)は、翼端に近いスポイラー128の移動及び/又は位置に基づき、制御されうる(例えば、専用コントローラによって生成された、1つ又は複数の信号、命令、及び/又は指示を介して)。例えば、第2の小型スポイラー804は、(A)翼端に近いスポイラー128が、それの中立(例えば、偏向していない)位置に向かって移動され及び/又はその中立位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置され、(B)翼端に近いスポイラー128が、第1の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第1の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に向かって移動し及び/又はそれの展開位置に配置され、かつ(C)翼端に近いスポイラー128が、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置されるように構成され及び/又は制御されうる。第2の小型スポイラー804は、代替的には、翼端に近いスポイラー128が、第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に留まるように構成され及び/又は制御されうる。
[0072]他の例では、第2の小型スポイラー804は、第2の小型スポイラー804の移動及び/又は位置が、翼端に近いスポイラー128の移動及び/又は位置に機械的に依存するように、翼端に近いスポイラー128に連結された1つ又は複数の作動機構(複数可)に機械的にスレーブされる(例えば、ギア、クラッチ、ロッド、ピストン、シャフト、リンク、プーリー、チェーン、ベルト、ヒンジ、ピン、バイアス要素、ファスナーなどを含む、任意の種類及び/又は任意の数の係合した機械的連結器を介して)。例えば、第2の小型スポイラー804は、(A)翼端に近いスポイラー128が、それの中立(例えば、偏向していない)位置に向かって移動され及び/又はその中立位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置され、(B)翼端に近いスポイラー128が、第1の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第1の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に向かって移動し及び/又はそれの展開位置に配置され、かつ(C)翼端に近いスポイラー128が、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置されるように機械的にスレーブされうる。第2の小型スポイラー804は、代替的には、翼端に近いスポイラー128が、第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に留まるように機械的にスレーブされうる。
[0073]図8の図示された例では、第3の小型スポイラー806は、航空機翼800に移動可能に連結され、航空機翼800の固定された上面116に沿って、航空機翼800のフラッペロン130の前方にかつそれに隣接して位置する。第3の小型スポイラー806は、例示的前縁822、前縁822の反対側及び/又は後方に位置する例示的後縁824、及び前縁822と後縁824との間を延びる例示的上面826を含む。第3の小型スポイラー806は、第3の小型スポイラー806の上面826が概して航空機翼800の固定された上面116に位置合わせされる(例えば、平行である及び/又は同一平面上にある)格納位置と、第3の小型スポイラー806の上面826が航空機翼800の固定された上面116に対して上に向かって偏向される(例えば、第3の小型スポイラー806の前縁822に近接し及び/又は第3の小型スポイラー806の後縁824の前方に位置するヒンジライン周囲の)展開位置との間で、航空機翼800の固定された上面116に対して、移動可能(例えば、回転可能及び/又は偏向可能)である。
[0074]第3の小型スポイラー806がその格納位置にあるときに測定される、第3の小型スポイラー806の上面826の弦方向の寸法(例えば、長手方向軸106に実質的に平行な前後方向における)が、フラッペロン130がその中立(例えば、偏向されていない)位置にあるときに測定される、フラッペロン130の上面148の弦方向の寸法よりも実質的に小さくなるように、第3の小型スポイラー806は構成される(例えば、サイズ決定される及び/又は成形される)。いくつかの例では、図8の第3の小型スポイラー806の上面826の測定された弦方向の寸法は、フラッペロン130の上面148の測定された弦方向の寸法の約5パーセント(5%)と約60パーセント(60%)との間である。いくつかの例では、図8の第3の小型スポイラー806の上面826の測定された弦方向の寸法は、第3の小型スポイラー806に局所的な(例えば、第3の小型スポイラー806に隣接した及び/又はそれに重なっている)位置で、航空機翼800の前縁113から航空機翼800の後縁115まで測定される局所的翼弦の約1パーセント(1%)と約5パーセント(5%)との間であり、任意の局所的前縁デバイス(複数可)(例えば、翼端に近いスラット(複数可)120)及び/又は局所的後縁デバイス(複数可)(例えば、フラッペロン130)は、そのそれぞれの収納及び/又は中立位置(複数可)に位置している。
[0075]図8の図示された例では、第3の小型スポイラー806は、航空機翼800の固定された上面116に沿って、横方向及び/又は全長方向に延びる実質的な平面形状を有する。図8に示すように、第3の小型スポイラー806の全長の範囲は、フラッペロン130の前縁の全長の範囲にほぼ等しい。他の例では、第3の小型スポイラー806の全長の範囲は、フラッペロン130の前縁の全長の範囲より実質的に小さい可能性がある。
[0076]いくつかの例では、第3の小型スポイラー806の移動は、航空機翼800の第3の小型スポイラー806に連結され、かつ航空機翼800を実装する航空機の1つ又は複数の制御システムを介して制御された、1つ又は複数の作動機構を介して行われる。そのような例では、第3の小型スポイラー806に連結された作動機構(複数可)は、フラッペロン130の移動及び/又は位置に基づき、制御されうる(例えば、専用コントローラによって生成された、1つ又は複数の信号、命令、及び/又は指示を介して)。例えば、第3の小型スポイラー806は、(A)フラッペロン130が、それの中立(例えば、偏向していない)位置に向かって移動され及び/又はその中立位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置され、(B)フラッペロン130が、第1の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第1の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に向かって移動し及び/又はそれの展開位置に配置され、かつ(C)フラッペロン130が、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置されるように構成され及び/又は制御されうる。第3の小型スポイラー806は、代替的には、フラッペロン130が、第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に留まるように構成され及び/又は制御されうる。
[0077]他の例では、第3の小型スポイラー806は、第3の小型スポイラー806の移動及び/又は位置が、フラッペロン130の移動及び/又は位置に機械的に依存するように、フラッペロン130に連結された1つ又は複数の作動機構(複数可)に機械的にスレーブされる(例えば、ギア、クラッチ、ロッド、ピストン、シャフト、リンク、プーリー、チェーン、ベルト、ヒンジ、ピン、バイアス要素、ファスナーなどを含む、任意の種類及び/又は任意の数の係合した機械的連結器を介して)。例えば、第3の小型スポイラー806は、(A)フラッペロン130が、それの中立(例えば、偏向していない)位置に向かって移動され及び/又はその中立位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置され、(B)フラッペロン130が、第1の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第1の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に向かって移動し及び/又はそれの展開位置に配置され、かつ(C)フラッペロン130が、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置されるように機械的にスレーブされうる。第3の小型スポイラー806は、代替的には、フラッペロン130が、第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に留まるように機械的にスレーブされうる。
[0078]図8の図示された例では、第4の小型スポイラー808は、航空機翼800に移動可能に連結され、航空機翼800の固定された上面116に沿って、航空機翼800の補助翼132の前方にかつそれに隣接して位置する。第4の小型スポイラー808は、例示的前縁828、前縁828の反対側及び/又は後方に位置する例示的後縁830、及び前縁828と後縁830との間を延びる例示的上面832を含む。第4の小型スポイラー808は、第4の小型スポイラー808の上面832が概して航空機翼800の固定された上面116に位置合わせされる(例えば、平行である及び/又は同一平面上にある)格納位置と、第4の小型スポイラー808の上面832が航空機翼800の固定された上面116に対して上に向かって偏向される(例えば、第4の小型スポイラー808の前縁828に近接し及び/又は第4の小型スポイラー808の後縁830の前方に位置するヒンジライン周囲の)展開位置との間で、航空機翼800の固定された上面116に対して、移動可能(例えば、回転可能及び/又は偏向可能)である。
[0079]第4の小型スポイラー808がその格納位置にあるときに測定される、第4の小型スポイラー808の上面832の弦方向の寸法(例えば、長手方向軸106に実質的に平行な前後方向における)が、補助翼132がその中立(例えば、偏向されていない)位置にあるときに測定される、補助翼132の上面152の弦方向の寸法よりも実質的に小さくなるように、第4の小型スポイラー808は構成される(例えば、サイズ決定される及び/又は成形される)。いくつかの例では、図8の第4の小型スポイラー808の上面832の測定された弦方向の寸法は、補助翼132の上面152の測定された弦方向の寸法の約5パーセント(5%)と約60パーセント(60%)との間である。いくつかの例では、図8の第4の小型スポイラー808の上面832の測定された弦方向の寸法は、第4の小型スポイラー808に局所的な(例えば、第4の小型スポイラー808に隣接した及び/又はそれに重なっている)位置で、航空機翼800の前縁113から航空機翼800の後縁115まで測定される局所的翼弦の約1パーセント(1%)と約5パーセント(5%)との間であり、任意の局所的前縁デバイス(複数可)(例えば、翼端に近いスラット(複数可)120)及び/又は局所的後縁デバイス(複数可)(例えば、補助翼132)は、そのそれぞれの収納及び/又は中立位置(複数可)に位置している。
[0080]図8の図示された例では、第4の小型スポイラー808は、航空機翼800の固定された上面116に沿って、横方向及び/又は全長方向に延びる実質的な平面形状を有する。図8に示すように、第4の小型スポイラー808の全長の範囲は、補助翼132の前縁の全長の範囲にほぼ等しい。他の例では、第4の小型スポイラー808の全長の範囲は、補助翼132の前縁の全長の範囲より実質的に小さい可能性がある。
[0081]いくつかの例では、第4の小型スポイラー808の移動は、航空機翼800の第4の小型スポイラー808に連結され、かつ航空機翼800を実装する航空機の1つ又は複数の制御システムを介して制御された、1つ又は複数の作動機構を介して行われる。そのような例では、第4の小型スポイラー808に連結された作動機構(複数可)は、補助翼132の移動及び/又は位置に基づき、制御されうる(例えば、専用コントローラによって生成された、1つ又は複数の信号、命令、及び/又は指示を介して)。例えば、第4の小型スポイラー808は、(A)補助翼132が、それの中立(例えば、偏向していない)位置に向かって移動され及び/又はその中立位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置され、(B)補助翼132が、第1の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第1の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に向かって移動し及び/又はそれの展開位置に配置され、かつ(C)補助翼132が、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置されるように構成され及び/又は制御されうる。第4の小型スポイラー808は、代替的には、補助翼132が、第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に留まるように構成され及び/又は制御されうる。
[0082]他の例では、第4の小型スポイラー808は、第4の小型スポイラー808の移動及び/又は位置が、補助翼132の移動及び/又は位置に機械的に依存するように、補助翼132に連結された1つ又は複数の作動機構(複数可)に機械的にスレーブされる(例えば、ギア、クラッチ、ロッド、ピストン、シャフト、リンク、プーリー、チェーン、ベルト、ヒンジ、ピン、バイアス要素、ファスナーなどを含む、任意の種類及び/又は任意の数の係合した機械的連結器を介して)。例えば、第4の小型スポイラー808は、(A)補助翼132が、それの中立(例えば、偏向していない)位置に向かって移動され及び/又はその中立位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置され、(B)補助翼132が、第1の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第1の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に向かって移動し及び/又はそれの展開位置に配置され、かつ(C)補助翼132が、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置されるように機械的にスレーブされうる。第4の小型スポイラー808は、代替的には、補助翼132が、第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に留まるように機械的にスレーブされうる。
[0083]以下で更に説明するように、図9−11は、補助翼132が、中立位置から第1の上に向かって偏向した位置まで、及び第1の上に向かって偏向した位置から第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置まで、移動する際の、図8の航空機翼800の補助翼132の有効性を高める、図8の航空機翼800の第4の小型スポイラー808を示す。図9−11に関連して以下に提示される図8の航空機翼800の補助翼132及び第4の小型スポイラー808の流れ場の説明はまた、図8の航空機翼800のフラッペロン130及び第3の小型スポイラー806の流れ場にも当てはまる。
[0084]図9は、例示的な中立(例えば、偏向していない)位置900にある図8の補助翼132を示し、かつ例示的な格納位置902にある図8の第4の小型スポイラー808を示す、図8の航空機翼800の部分断面図である。補助翼132は、航空機翼800に移動可能に連結され、補助翼132の例示的な前縁906に近接し及び/又は補助翼132の後縁150の前方に位置する例示的な第1のヒンジライン904周囲を移動可能(例えば、中立位置900に対して回転可能及び/又は偏向可能)である。補助翼132が中立位置900にあるとき、補助翼132の上面152は、概して、航空機翼800の固定された上面116に位置合わせされる(例えば、上面116に平行である及び/又は上面116と同一平面上にある)。第4の小型スポイラー808はまた、航空機翼800に移動可能に連結され、第4の小型スポイラー808の前縁828に近接し及び/又は第4の小型スポイラー808の後縁830の前方に位置する例示的な第2のヒンジライン908周囲を移動可能(例えば、格納位置902に対して回転可能及び/又は偏向可能)である。第4の小型スポイラー808が格納位置902にあるとき、第4の小型スポイラー808の上面832は、概して、航空機翼800の固定された上面116に位置合わせされる(例えば、上面116に平行である及び/又は上面116と同一平面上にある)。
[0085]図9は、補助翼132が中立位置900にあり、第4の小型スポイラー808が格納位置902にある際に、航空機翼800を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、補助翼132に局所的な、例示的な第1の気流910を更に示す。第1の気流910は、補助翼132の上面152に沿って位置する例示的な第1の流れ剥離領域912を含む。図9の第1の気流910の第1の流れ剥離領域912は、航空機翼800の揚力ポテンシャルを低減する。図9に示す第1の気流910は、図2に示す上記第1の気流206と実質的に同一である。
[0086]図10は、例示的な第1の上に向かって偏向した位置1000における図8及び図9の補助翼132を示し、かつ例示的な展開位置1002における図8及び図9の第4の小型スポイラーを示す、図8及び図9の航空機翼800の部分断面図である。補助翼132は、図9の中立位置900から図10の第1の上に向かって偏向した位置1000まで、第1のヒンジライン904周囲を偏向及び/又は回転させることができる。補助翼132が第1の上に向かって偏向した位置1000にあるとき、補助翼132の上面152は、航空機翼800の固定された上面116に対して例示的な第1の偏向角1004で配向される。図10の図示された例では、第1の偏向角1004は約5度(5°)である。第4の小型スポイラー808は、図9の格納位置902から図10の展開位置1002まで、第2のヒンジライン908周囲を偏向及び/又は回転させることができる。第4の小型スポイラー808が展開位置1002にあるとき、第4の小型スポイラー808の上面832は、航空機翼800の固定された上面116に対して、例示的展開角1006で配向される。いくつかの例では、展開角1006は、30度(30°)と90度(90°)との間、好ましくは30度(30°)と60度(60°)との間である。図10の例示的実施例では、展開角1006は、約45度(45°)である。
[0087]図10は、補助翼132が第1の上に向かって偏向した位置1000にあり、第4の小型スポイラー808が展開位置1002にある際に、航空機翼800を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、補助翼132に局所的な、例示的な第2の気流1008を更に示す。図10の第9の気流1008は、図2の第1の気流910と異なる。より具体的には、図10の第2の気流1008は、第4の小型スポイラー808の上面832に沿って及び/又は第4の小型スポイラー808の前方の航空機翼800の固定された上面116に沿って位置する、例示的な第1の上昇圧力領域1010を含む。図10の第2の気流1008は、補助翼132の例示的な下面1014に沿って位置する、例示的な第2の流れ剥離領域1012を更に含む。図10の第2の気流1008は、補助翼132の上面152に沿って位置し、図9の第1の気流910の第1の流れ剥離領域912のサイズ及び/又は面積より大きいサイズ及び/又は面積を有する、例示的な第3の流れ剥離領域1016を更に含む。第1の上昇圧力領域1010、第2の流れ剥離領域1012、及び第3の流れ剥離領域1016に応じて、航空機翼800は、著しい(例えば、測定可能な)揚力低下を受け、これは、補助翼132を上に向かって偏向させる意図された空力効果に対応する。
[0088]補助翼132が小さく上に向かった偏向(例えば、図10に示す)で配置されつつ、第4の小型スポイラー808を展開することは、有利には、補助翼132が小さく上に向かった偏向で配置されるときに第4の小型スポイラー808がなければ発生するであろう(例えば、上記図3に示す)意図された空力効果の好ましくない打消しを排除する。補助翼132が小さく上に向かった偏向で配置されていることに関連した不感帯を排除することによって、第4の小型スポイラー808は、有利には、補助翼132の有効性を高める。
[0089]図11は、例示的な第2の上に向かって偏向した位置1100における図8−10の補助翼132を示し、かつ図9の格納位置902における図8−10の第4の小型スポイラー808を示す、図8−10の航空機翼800の部分断面図である。補助翼132は、図10の第1の上に向かって偏向した位置1000から図11の第2の上に向かって偏向した位置1100まで、第1のヒンジライン904周囲を偏向及び/又は回転させることができる。補助翼132が第2の上に向かって偏向した位置1100にあるとき、補助翼132の上面152は、航空機翼800の固定された上面116に対して例示的な第2の偏向角1102で配向される。図11の第2の上に向かって偏向した位置1100に関連する第2の偏向角1102は、図10の第1の上に向かって偏向した位置1000に関連する第1の偏向角1004より大きい。図11の図示された例では、第2の偏向角1102は約15度(15°)である。第4の小型スポイラー808は、図10の展開位置1002から図9及び図11の格納位置902まで、第2のヒンジライン908周囲を偏向及び/又は回転させることができる。
[0090]図11は、補助翼132が第2の上に向かって偏向した位置1100にあり、第4の小型スポイラー808が格納位置902にある際に、航空機翼800を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、補助翼132に局所的な、例示的な第3の気流1104を更に示す。図11の第3の気流1104は、図10の第2の気流1008と異なる。より具体的には、図10の第2の気流1008に含まれる第2の流れ剥離領域1012は、図11の第3の気流1104から除去され及び/又は図11の第3の気流1104に含まれない。更に、図11の第3の気流1104は、補助翼132の上面152に沿って、第4の小型スポイラー808の上面832に沿って、及び/又は補助翼132の前方の航空機翼800の固定された上面116に沿って位置し、かつ図10の第2の気流1008の第1の上昇圧力領域1010のサイズ及び/又は面積より大きいサイズ及び/又は面積を有する、例示的な第2の上昇圧力領域1106を含む。図11の第3の気流1104は、補助翼132の下面1014に沿って位置し、図10の第2の気流1008の第2の流れ剥離領域1012のサイズ及び/又は面積より大きいサイズ及び/又は面積を有する、例示的な第4の流れ剥離領域1108を更に含む。第2の上昇圧力領域1106及び第4の流れ剥離領域1108に応じて、航空機翼800は、著しい(例えば、測定可能な)揚力低下を維持する。
[0091]以下で更に説明するように、図12−14は、翼端に近いスポイラー128が、中立位置から第1の上に向かって偏向した位置まで、及び第1の上に向かって偏向した位置から第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置まで、移動する際の、図8の航空機翼800の翼端に近いスポイラー128の有効性を高める、図8の航空機翼800の第2の小型スポイラー804を示す。図12−14に関連して以下に提示される図8の航空機翼800の翼端に近いスポイラー128及び第2の小型スポイラー804の流れ場の説明はまた、図8の航空機翼800の胴体に近いスポイラー126及び第1の小型スポイラー802の流れ場にも当てはまる。
[0092]図12は、例示的な中立(例えば、偏向していない)位置1200にある図8の翼端に近いスポイラー128を示し、かつ例示的な格納位置1202にある図8の第2の小型スポイラー804を示す、図8の航空機翼800の部分断面図である。翼端に近いスポイラー128は、航空機翼800に移動可能に連結され、翼端に近いスポイラー128の例示的な前縁140に近接し及び/又は翼端に近いスポイラー128の後縁142の前方に位置する例示的な第1のヒンジライン1204周囲を移動可能(例えば、中立位置1200に対して回転可能及び/又は偏向可能)である。翼端に近いスポイラー128が中立位置1200にあるとき、翼端に近いスポイラー128の上面144は、概して、航空機翼800の固定された上面116に位置合わせされる(例えば、上面116に平行である及び/又は上面116と同一平面上にある)。第2の小型スポイラー804はまた、航空機翼800に移動可能に連結され、第2の小型スポイラー804の前縁816に近接し及び/又は第2の小型スポイラー804の後縁818の前方に位置する例示的な第2のヒンジライン1206周囲を移動可能(例えば、格納位置1202に対して回転可能及び/又は偏向可能)である。第2の小型スポイラー804が格納位置1202にあるとき、第2の小型スポイラー804の上面820は、概して、航空機翼800の固定された上面116に位置合わせされる(例えば、上面116に平行である及び/又は上面116と同一平面上にある)。
[0093]図12は、翼端に近いスポイラー128が中立位置1200にあり、第2の小型スポイラー804が格納位置1202にある際に、航空機翼800を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、翼端に近いスポイラー128に局所的な、例示的な第1の気流1208を更に示す。第1の気流1208は、翼端に近いスポイラー128の上面144に沿って、かつ翼端に近いフラップ124の上面1212に沿って位置する例示的な第1の流れ剥離領域1210を含む。図12の第1の気流1208の第1の流れ剥離領域1210は、航空機翼800の揚力ポテンシャルを低減する。図12に示す第1の気流1208は、図5に示す上記第1の気流504と実質的に同一である。
[0094]図13は、例示的な第1の上に向かって偏向した位置1300における図8及び図12の翼端に近いスポイラー128を示し、かつ例示的な展開位置1302における図8及び図12の第2の小型スポイラー804を示す、図8及び図12の航空機翼800の部分断面図である。翼端に近いスポイラー128は、図12の中立位置1200から図13の第1の上に向かって偏向した位置1300まで、第1のヒンジライン1204周囲を偏向及び/又は回転させることができる。翼端に近いスポイラー128が第1の上に向かって偏向した位置1300にあるとき、翼端に近いスポイラー128の上面144は、航空機翼800の固定された上面116に対して例示的な第1の偏向角1304で配向される。図13の図示された例では、第1の偏向角1304は約5度(5°)である。第2の小型スポイラー804は、図12の格納位置1202から図13の展開位置1302まで、第2のヒンジライン1206周囲を偏向及び/又は回転させることができる。第2の小型スポイラー804が展開位置1302にあるとき、第2の小型スポイラー804の上面820は、航空機翼800の固定された上面116に対して、例示的展開角1306で配向される。いくつかの例では、展開角1306は、30度(30°)と90度(90°)との間、好ましくは30度(30°)と60度(60°)との間である。図13の例示的実施例では、展開角1306は、約45度(45°)である。
[0095]図13は、翼端に近いスポイラー128が第1の上に向かって偏向した位置1300にあり、第2の小型スポイラー804が展開位置1302にある際に、航空機翼800を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、翼端に近いスポイラー128に局所的な、例示的な第2の気流1308を更に示す。図13の第12の気流1308は、図2の第1の気流1208と異なる。より具体的には、図13の第2の気流1308は、第2の小型スポイラー804の上面820に沿って及び/又は第2の小型スポイラー804の前方の航空機翼800の固定された上面116に沿って位置する、例示的な第1の上昇圧力領域1310を含む。図13の第2の気流1308は、翼端に近いスポイラー128の上面144に沿って、かつ翼端に近いフラップ124の上面1212に沿って位置し、図12の第1の気流1208の第1の流れ剥離領域1210のサイズ及び/又は面積より大きいサイズ及び/又は面積を有する、例示的な第2の流れ剥離領域1312を更に含む。第1の上昇圧力領域1310及び第2の流れ剥離領域1312に応じて、航空機翼800は、著しい(例えば、測定可能な)揚力低下を受け、これは、翼端に近いスポイラー128を上に向かって偏向させる意図された空力効果に対応する。
[0096]翼端に近いスポイラー128が小さく上に向かった偏向(例えば、図13に示す)で配置されつつ、第2の小型スポイラー804を展開することは、有利には、翼端に近いスポイラー128が小さく上に向かった偏向で配置されるときに第2の小型スポイラー804がなければ発生するであろう(例えば、上記図6に示す)意図された空力効果の好ましくない打消しを排除する。翼端に近いスポイラー128が小さく上に向かった偏向で配置されていることに関連した不感帯を排除することによって、第2の小型スポイラー804は、有利には、翼端に近いスポイラー128の有効性を高める。
[0097]図14は、例示的な第2の上に向かって偏向した位置1400における図8、図12及び図13の翼端に近いスポイラー128を示し、かつ図12の格納位置1202における図8、図12及び図13の第2の小型スポイラー804を示す、図8、図12及び図13の航空機翼800の部分断面図である。翼端に近いスポイラー128は、図13の第1の上に向かって偏向した位置1300から図14の第2の上に向かって偏向した位置1400まで、第1のヒンジライン1204周囲を偏向及び/又は回転させることができる。翼端に近いスポイラー128が第2の上に向かって偏向した位置1400にあるとき、翼端に近いスポイラー128の上面144は、航空機翼800の固定された上面116に対して例示的な第2の偏向角1402で配向される。図14の第2の上に向かって偏向した位置1400に関連する第2の偏向角1402は、図13の第1の上に向かって偏向した位置1300に関連する第1の偏向角1304より大きい。図14の図示された例では、第2の偏向角1402は約15度(15°)である。第2の小型スポイラー804は、図13の展開位置1302から図12及び図14の格納位置1202まで、第2のヒンジライン1206周囲を偏向及び/又は回転させることができる。
[0098]図14は、翼端に近いスポイラー128が第2の上に向かって偏向した位置1400にあり、第2の小型スポイラー804が格納位置1202にある際に、航空機翼800を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、翼端に近いスポイラー128に局所的な、例示的な第3の気流1404を更に示す。図14の第3の気流1404は、図13の第2の気流1308と異なる。より具体的には、第3の気流1404は、翼端に近いスポイラー128の上面144に沿って、第2の小型スポイラー804の上面820に沿って、及び/又は翼端に近いスポイラー128の前方の航空機翼800の固定された上面116に沿って位置し、かつ図13の第2の気流1308の第1の上昇圧力領域1310のサイズ及び/又は面積より大きいサイズ及び/又は面積を有する、例示的な第2の上昇圧力領域1406を含む。図14の第3の気流1404は、翼端に近いスポイラー128の上面144沿って位置する、例示的な流れ再吸着領域1408を更に含む。図14の第3の気流1404は、翼端に近いフラップ124の上面1212に沿って位置し、図13の第2の気流1308の第2の流れ剥離領域1312のサイズ及び/又は面積より大きいサイズ及び/又は面積を有する、例示的な第3の流れ剥離領域1410を更に含む。第2の上昇圧力領域1406、流れ再吸着領域1408、及び第3の流れ剥離領域1410に応じて、航空機翼800は、著しい(例えば、測定可能な)揚力低下を維持する。
[0099]図15は、本開示の教示に従って構築された例示的な小型スポイラーを含む、別の例示的な航空機翼1500の平面図である。図15の例示的例では、図15の航空機翼1500は、上記図1−7の航空機翼100の胴体102、ナセル104(長手方向軸106を含む)、胴体に近い部分108、翼端に近い部分110、固定された前縁112、前縁113、固定された後縁114、後縁115、固定された上面116、揚力制御面(胴体に近いスラット118、翼端に近いスラット120、胴体に近いフラップ122、及び翼端に近いフラップ124を含む)、並びに横方向制御面(胴体に近いスポイラー126、翼端に近いスポイラー128、フラッペロン130、及び補助翼132を含む)を含む。他の例では、図15の航空機翼1500は、代替的には、図1−7に関連する上記のものに対して追加の揚力制御面及び/又は追加の横方向制御面を含みうる。更に他の例では、図15の航空機翼1500は、代替的には、図1−7に関連する上記のものに対してより少ない揚力制御面及び/又はより少ない横方向制御面を含みうる。
[0100]図15の図示された例では、航空機翼1500の小型スポイラーは、航空機翼1500の胴体に近いスポイラー126に関連する例示的な第1の小型スポイラー1502、航空機翼1500の翼端に近いスポイラー128に関連する第2の例示的な小型スポイラー1504、航空機翼1500のフラッペロン130に関連する第3の例示的な小型スポイラー1506、及び航空機翼1500の補助翼132に関連する第4の例示的な小型スポイラー1508を含む。したがって、図15に示すように、図15の航空機翼1500の横方向制御面の各々が、航空機翼1500の小型スポイラーの対応するスポイラーに関連する。他の例では、横方向制御面対小型スポイラーの比は、図15に示す1対1の比とは異なりうる。例えば、図15の航空機翼1500は、代替的には、横方向制御面よりも少ない小型スポイラーを含む可能性があり、横方向制御面の1つ又は複数は、関連する小型スポイラーを含んでいない。
[0101]図15の例示的な実施例では、第1の小型スポイラー1502は、航空機翼1500の胴体に近いスポイラー126に移動可能に連結され、かつ胴体に近いスポイラー126の上面138に沿って、胴体に近いスポイラー126の前縁134に近接し及び/又は胴体に近いスポイラー126の後縁136の前方に位置する。第1の小型スポイラー1502は、例示的前縁1510、前縁1510の反対側及び/又は後方に位置する例示的後縁1512、及び前縁1510と後縁1512との間を延びる例示的上面1514を含む。第1の小型スポイラー1502は、第1の小型スポイラー1502の上面1514が概して胴体に近いスポイラー126の上面138に位置合わせされる(例えば、平行である及び/又は同一平面上にある)格納位置と、第1の小型スポイラー1502の上面1514が胴体に近いスポイラー126の上面138に対して上に向かって偏向される(例えば、第1の小型スポイラー1502の前縁1510に近接し及び/又は第1の小型スポイラー1502の後縁1512の前方に位置するヒンジライン周囲の)展開位置との間で、胴体に近いスポイラー126の上面138に対して、移動可能(例えば、回転可能及び/又は偏向可能)である。
[0102]第1の小型スポイラー1502がその格納位置にあるときに測定される、第1の小型スポイラー1502の上面1514の弦方向の寸法(例えば、長手方向軸106に実質的に平行な前後方向における)が、胴体に近いスポイラー126がその中立(例えば、偏向されていない)位置にあるときに測定される、胴体に近いスポイラー126の上面138の弦方向の寸法よりも実質的に小さくなるように、第1の小型スポイラー1502は構成される(例えば、サイズ決定される及び/又は成形される)。いくつかの例では、図15の第1の小型スポイラー1502の上面1514の測定された弦方向の寸法は、胴体に近いスポイラー126の上面138の測定された弦方向の寸法の約5パーセント(5%)と約60パーセント(60%)との間である。いくつかの例では、図15の第1の小型スポイラー1502の上面1514の測定された弦方向の寸法は、第1の小型スポイラー1502に局所的な(例えば、第1の小型スポイラー1502に隣接した及び/又はそれに重なっている)位置で、航空機翼1500の前縁113から航空機翼1500の後縁115まで測定される局所的翼弦の約1パーセント(1%)と約5パーセント(5%)との間であり、任意の局所的前縁デバイス(複数可)(例えば、胴体に近いスラット118)及び/又は局所的後縁デバイス(複数可)(例えば、胴体に近いフラップ122)は、そのそれぞれの収納及び/又は中立位置(複数可)に位置している。
[0103]図15の図示された例では、第1の小型スポイラー1502は、胴体に近いスポイラー126の上面138に沿って、横方向及び/又は全長方向に延びる実質的な平面形状を有する。図15に示すように、第1の小型スポイラー1502の全長の範囲は、胴体に近いスポイラー126の前縁134の全長の範囲にほぼ等しい。他の例では、第1の小型スポイラー1502の全長の範囲は、胴体に近いスポイラー126の前縁134の全長の範囲より実質的に小さい可能性がある。
[0104]いくつかの例では、第1の小型スポイラー1502の移動は、航空機翼1500の第1の小型スポイラー1502に連結され、かつ航空機翼1500を実装する航空機の1つ又は複数の制御システムを介して制御された、1つ又は複数の作動機構を介して行われる。そのような例では、第1の小型スポイラー1502に連結された作動機構(複数可)は、胴体に近いスポイラー126の移動及び/又は位置に基づき、制御されうる(例えば、専用コントローラによって生成された、1つ又は複数の信号、命令、及び/又は指示を介して)。例えば、第1の小型スポイラー1502は、(A)胴体に近いスポイラー126が、それの中立(例えば、偏向していない)位置に向かって移動され及び/又はその中立位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置され、(B)胴体に近いスポイラー126が、第1の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第1の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に向かって移動し及び/又はそれの展開位置に配置され、かつ(C)胴体に近いスポイラー126が、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置されるように構成され及び/又は制御されうる。第1の小型スポイラー1502は、代替的には、胴体に近いスポイラー126が、第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に留まるように構成され及び/又は制御されうる。
[0105]他の例では、第1の小型スポイラー1502は、第1の小型スポイラー1502の移動及び/又は位置が、胴体に近いスポイラー126の移動及び/又は位置に機械的に依存するように、胴体に近いスポイラー126に連結された1つ又は複数の作動機構(複数可)に機械的にスレーブされる(例えば、ギア、クラッチ、ロッド、ピストン、シャフト、リンク、プーリー、チェーン、ベルト、ヒンジ、ピン、バイアス要素、ファスナーなどを含む、任意の種類及び/又は任意の数の係合した機械的連結器を介して)。例えば、第1の小型スポイラー1502は、(A)胴体に近いスポイラー126が、それの中立(例えば、偏向していない)位置に向かって移動され及び/又はその中立位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置され、(B)胴体に近いスポイラー126が、第1の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第1の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に向かって移動し及び/又はそれの展開位置に配置され、かつ(C)胴体に近いスポイラー126が、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置されるように機械的にスレーブされうる。第1の小型スポイラー1502は、代替的には、胴体に近いスポイラー126が、第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に留まるように機械的にスレーブされうる。
[0106]図15の例示的な実施例では、第2の小型スポイラー1504は、航空機翼1500の翼端に近いスポイラー128に移動可能に連結され、かつ翼端に近いスポイラー128の上面144に沿って、翼端に近いスポイラー128の前縁140に近接し及び/又は翼端に近いスポイラー128の後縁142の前方に位置する。第2の小型スポイラー1504は、例示的前縁1516、前縁1516の反対側及び/又は後方に位置する例示的後縁1518、及び前縁1516と後縁1518との間を延びる例示的上面1520を含む。第2の小型スポイラー1504は、第2の小型スポイラー1504の上面1520が概して翼端に近いスポイラー128の上面144に位置合わせされる(例えば、平行である及び/又は同一平面上にある)格納位置と、第2の小型スポイラー1504の上面1520が翼端に近いスポイラー128の上面144に対して上に向かって偏向される(例えば、第2の小型スポイラー1504の前縁1516に近接し及び/又は第2の小型スポイラー1504の後縁1518の前方に位置するヒンジライン周囲の)展開位置との間で、翼端に近いスポイラー128の上面144に対して、移動可能(例えば、回転可能及び/又は偏向可能)である。
[0107]第2の小型スポイラー1504がその格納位置にあるときに測定される、第2の小型スポイラー1504の上面1520の弦方向の寸法(例えば、長手方向軸106に実質的に平行な前後方向における)が、翼端に近いスポイラー128がその中立(例えば、偏向されていない)位置にあるときに測定される、翼端に近いスポイラー128の上面144の弦方向の寸法よりも実質的に小さくなるように、第2の小型スポイラー1504は構成される(例えば、サイズ決定される及び/又は成形される)。いくつかの例では、図15の第2の小型スポイラー1504の上面1520の測定された弦方向の寸法は、翼端に近いスポイラー128の上面144の測定された弦方向の寸法の約5パーセント(5%)と約60パーセント(60%)との間である。いくつかの例では、図15の第2の小型スポイラー1504の上面1520の測定された弦方向の寸法は、第2の小型スポイラー1504に局所的な(例えば、第2の小型スポイラー1504に隣接した及び/又はそれに重なっている)位置で、航空機翼1500の前縁113から航空機翼1500の後縁115まで測定される局所的翼弦の約1パーセント(1%)と約5パーセント(5%)との間であり、任意の局所的前縁デバイス(複数可)(例えば、翼端に近いスラット(複数可)120)及び/又は局所的後縁デバイス(複数可)(例えば、翼端に近いフラップ124)は、そのそれぞれの収納及び/又は中立位置(複数可)に位置している。
[0108]図15の図示された例では、第2の小型スポイラー1504は、翼端に近いスポイラー128の上面144に沿って横方向及び/又は全長方向に延びる実質的な平面形状を有する。図15に示すように、第2の小型スポイラー1504の全長の範囲は、翼端に近いスポイラー128の前縁140の全長の範囲にほぼ等しい。他の例では、第2の小型スポイラー1504の全長の範囲は、翼端に近いスポイラー128の前縁140の全長の範囲より実質的に小さい可能性がある。
[0109]いくつかの例では、第2の小型スポイラー1504の移動は、航空機翼1500の第2の小型スポイラー1504に連結され、かつ航空機翼1500を実装する航空機の1つ又は複数の制御システムを介して制御された、1つ又は複数の作動機構を介して行われる。そのような例では、第2の小型スポイラー1504に連結された作動機構(複数可)は、翼端に近いスポイラー128の移動及び/又は位置に基づき、制御されうる(例えば、専用コントローラによって生成された、1つ又は複数の信号、命令、及び/又は指示を介して)。例えば、第2の小型スポイラー1504は、(A)翼端に近いスポイラー128が、それの中立(例えば、偏向していない)位置に向かって移動され及び/又はその中立位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置され、(B)翼端に近いスポイラー128が、第1の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第1の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に向かって移動し及び/又はそれの展開位置に配置され、かつ(C)翼端に近いスポイラー128が、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置されるように構成され及び/又は制御されうる。第2の小型スポイラー1504は、代替的には、翼端に近いスポイラー128が、第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に留まるように構成され及び/又は制御されうる。
[0110]他の例では、第2の小型スポイラー1504は、第2の小型スポイラー1504の移動及び/又は位置が、翼端に近いスポイラー128の移動及び/又は位置に機械的に依存するように、翼端に近いスポイラー128に連結された1つ又は複数の作動機構(複数可)に機械的にスレーブされる(例えば、ギア、クラッチ、ロッド、ピストン、シャフト、リンク、プーリー、チェーン、ベルト、ヒンジ、ピン、バイアス要素、ファスナーなどを含む、任意の種類及び/又は任意の数の係合した機械的連結器を介して)。例えば、第2の小型スポイラー1504は、(A)翼端に近いスポイラー128が、それの中立(例えば、偏向していない)位置に向かって移動され及び/又はその中立位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置され、(B)翼端に近いスポイラー128が、第1の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第1の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に向かって移動し及び/又はそれの展開位置に配置され、かつ(C)翼端に近いスポイラー128が、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置されるように機械的にスレーブされうる。第2の小型スポイラー1504は、代替的には、翼端に近いスポイラー128が、第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に留まるように機械的にスレーブされうる。
[0111]図15の例示的な実施例では、第3の小型スポイラー1506は、航空機翼1500のフラッペロン130に移動可能に連結され、かつフラッペロン130の上面148に沿って、フラッペロン130の前縁に近接し及び/又はフラッペロン130の後縁146の前方に位置する。第3の小型スポイラー1506は、例示的前縁1522、前縁1522の反対側及び/又は後方に位置する例示的後縁1524、及び前縁1522と後縁1524との間を延びる例示的上面1526を含む。第3の小型スポイラー1506は、第3の小型スポイラー1506の上面1526が概してフラッペロン130の上面148に位置合わせされる(例えば、平行である及び/又は同一平面上にある)格納位置と、第3の小型スポイラー1506の上面1526がフラッペロン130の上面148に対して上に向かって偏向される(例えば、第3の小型スポイラー1506の前縁1522に近接し及び/又は第3の小型スポイラー1506の後縁1524の前方に位置するヒンジライン周囲の)展開位置との間で、フラッペロン130の上面148に対して、移動可能(例えば、回転可能及び/又は偏向可能)である。
[0112]第3の小型スポイラー1506がその格納位置にあるときに測定される、第3の小型スポイラー1506の上面1526の弦方向の寸法(例えば、長手方向軸106に実質的に平行な前後方向における)が、フラッペロン130がその中立(例えば、偏向されていない)位置にあるときに測定される、フラッペロン130の上面148の弦方向の寸法よりも実質的に小さくなるように、第3の小型スポイラー1506は構成される(例えば、サイズ決定される及び/又は成形される)。いくつかの例では、図15の第3の小型スポイラー1506の上面1526の測定された弦方向の寸法は、フラッペロン130の上面148の測定された弦方向の寸法の約5パーセント(5%)と約60パーセント(60%)との間である。いくつかの例では、図15の第3の小型スポイラー1506の上面1526の測定された弦方向の寸法は、第3の小型スポイラー1506に局所的な(例えば、第3の小型スポイラー1506に隣接した及び/又はそれに重なっている)位置で、航空機翼1500の前縁113から航空機翼1500の後縁115まで測定される局所的翼弦の約1パーセント(1%)と約5パーセント(5%)との間であり、任意の局所的前縁デバイス(複数可)(例えば、翼端に近いスラット(複数可)120)及び/又は局所的後縁デバイス(複数可)(例えば、フラッペロンフラップ130)は、そのそれぞれの収納及び/又は中立位置(複数可)に位置している。
[0113]図15の例示的な実施例では、第3の小型スポイラー1506は、フラッペロン130の上面148に沿って、横方向及び/又は全長方向に延びる実質的な平面形状を有する。図15に示すように、第3の小型スポイラー1506の全長の範囲は、フラッペロン130の前縁の全長の範囲にほぼ等しい。他の例では、第3の小型スポイラー1506の全長の範囲は、フラッペロン130の前縁の全長の範囲より実質的に小さい可能性がある。
[0114]いくつかの例では、第3の小型スポイラー1506の移動は、航空機翼1500の第3の小型スポイラー1506に連結され、かつ航空機翼1500を実装する航空機の1つ又は複数の制御システムを介して制御された、1つ又は複数の作動機構を介して行われる。そのような例では、第3の小型スポイラー1506に連結された作動機構(複数可)は、フラッペロン130の移動及び/又は位置に基づき、制御されうる(例えば、専用コントローラによって生成された、1つ又は複数の信号、命令、及び/又は指示を介して)。例えば、第3の小型スポイラー1506は、(A)フラッペロン130が、それの中立(例えば、偏向していない)位置に向かって移動され及び/又はその中立位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置され、(B)フラッペロン130が、第1の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第1の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に向かって移動し及び/又はそれの展開位置に配置され、かつ(C)フラッペロン130が、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置されるように構成され及び/又は制御されうる。第3の小型スポイラー1506は、代替的には、フラッペロン130が、第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に留まるように構成され及び/又は制御されうる。
[0115]他の例では、第3の小型スポイラー1506は、第3の小型スポイラー1506の移動及び/又は位置が、フラッペロン130の移動及び/又は位置に機械的に依存するように、フラッペロン130に連結された1つ又は複数の作動機構(複数可)に機械的にスレーブされる(例えば、ギア、クラッチ、ロッド、ピストン、シャフト、リンク、プーリー、チェーン、ベルト、ヒンジ、ピン、バイアス要素、ファスナーなどを含む、任意の種類及び/又は任意の数の係合した機械的連結器を介して)。例えば、第3の小型スポイラー1506は、(A)フラッペロン130が、それの中立(例えば、偏向していない)位置に向かって移動され及び/又はその中立位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置され、(B)フラッペロン130が、第1の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第1の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に向かって移動し及び/又はそれの展開位置に配置され、かつ(C)フラッペロン130が、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置されるように機械的にスレーブされうる。第3の小型スポイラー1506は、代替的には、フラッペロン130が、第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に留まるように機械的にスレーブされうる。
[0116]図15の例示的な実施例では、第4の小型スポイラー1508は、航空機翼1500の補助翼132に移動可能に連結され、かつ補助翼132の上面152に沿って、補助翼132の前縁に近接し及び/又は補助翼132の後縁150の前方に位置する。第4の小型スポイラー1508は、例示的前縁1528、前縁1528の反対側及び/又は後方に位置する例示的後縁1530、及び前縁1528と後縁1530との間を延びる例示的上面1532を含む。第4の小型スポイラー1508は、第4の小型スポイラー1508の上面1532が概して補助翼132の固定された上面152に位置合わせされる(例えば、平行である及び/又は同一平面上にある)格納位置と、第4の小型スポイラー1508の上面1532が補助翼132の固定された上面152に対して上に向かって偏向される(例えば、第4の小型スポイラー1508の前縁1528に近接し及び/又は第4の小型スポイラー1508の後縁1530の前方に位置するヒンジライン周囲の)展開位置との間で、補助翼132の固定された上面152に対して、移動可能(例えば、回転可能及び/又は偏向可能)である。
[0117]第4の小型スポイラー1508がその格納位置にあるときに測定される、第4の小型スポイラー1508の上面1532の弦方向の寸法(例えば、長手方向軸106に実質的に平行な前後方向における)が、補助翼132がその中立(例えば、偏向されていない)位置にあるときに測定される、補助翼132の上面152の弦方向の寸法よりも実質的に小さくなるように、第4の小型スポイラー1508は構成される(例えば、サイズ決定される及び/又は成形される)。いくつかの例では、図15の第4の小型スポイラー1508の上面1532の測定された弦方向の寸法は、補助翼132の上面152の測定された弦方向の寸法の約5パーセント(5%)と約60パーセント(60%)との間である。いくつかの例では、図15の第4の小型スポイラー1508の上面1532の測定された弦方向の寸法は、第4の小型スポイラー1508に局所的な(例えば、第4の小型スポイラー1508に隣接した及び/又はそれに重なっている)位置で、航空機翼1500の前縁113から航空機翼1500の後縁115まで測定される局所的翼弦の約1パーセント(1%)と約5パーセント(5%)との間であり、任意の局所的前縁デバイス(複数可)(例えば、翼端に近いスラット(複数可)120)及び/又は局所的後縁デバイス(複数可)(例えば、補助翼132)は、そのそれぞれの収納及び/又は中立位置(複数可)に位置している。
[0118]図15の図示された例では、第4の小型スポイラー1508は、補助翼132の上面152に沿って横方向及び/又は全長方向に延びる実質的な平面形状を有する。図15に示すように、第4の小型スポイラー1508の全長の範囲は、補助翼132の前縁の全長の範囲にほぼ等しい。他の例では、第4の小型スポイラー1508の全長の範囲は、補助翼132の前縁の全長の範囲より実質的に小さい可能性がある。
[0119]いくつかの例では、第4の小型スポイラー1508の移動は、航空機翼1500の第4の小型スポイラー1508に連結され、かつ航空機翼1500を実装する航空機の1つ又は複数の制御システムを介して制御された、1つ又は複数の作動機構を介して行われる。そのような例では、第4の小型スポイラー1508に連結された作動機構(複数可)は、補助翼132の移動及び/又は位置に基づき、制御されうる(例えば、専用コントローラによって生成された、1つ又は複数の信号、命令、及び/又は指示を介して)。例えば、第4の小型スポイラー1508は、(A)補助翼132が、それの中立(例えば、偏向していない)位置に向かって移動され及び/又はその中立位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置され、(B)補助翼132が、第1の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第1の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に向かって移動し及び/又はそれの展開位置に配置され、かつ(C)補助翼132が、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置されるように構成され及び/又は制御されうる。第4の小型スポイラー1508は、代替的には、補助翼132が、第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に留まるように構成され及び/又は制御されうる。
[0120]他の例では、第4の小型スポイラー1508は、第4の小型スポイラー1508の移動及び/又は位置が、補助翼132の移動及び/又は位置に機械的に依存するように、補助翼132に連結された1つ又は複数の作動機構(複数可)に機械的にスレーブされる(例えば、ギア、クラッチ、ロッド、ピストン、シャフト、リンク、プーリー、チェーン、ベルト、ヒンジ、ピン、バイアス要素、ファスナーなどを含む、任意の種類及び/又は任意の数の係合した機械的連結器を介して)。例えば、第4の小型スポイラー1508は、(A)補助翼132が、それの中立(例えば、偏向していない)位置に向かって移動され及び/又はその中立位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置され、(B)補助翼132が、第1の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第1の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に向かって移動し及び/又はそれの展開位置に配置され、かつ(C)補助翼132が、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの格納位置に向かって移動し及び/又はそれの格納位置に配置されるように機械的にスレーブされうる。第4の小型スポイラー1508は、代替的には、補助翼132が、第2の上に向かって偏向した位置に向かって移動され及び/又は第2の上に向かって偏向した位置に配置されるときに、それの展開位置に留まるように機械的にスレーブされうる。
[0121]以下で更に説明するように、図16−18は、補助翼132が、中立位置から第1の上に向かって偏向した位置まで、及び第1の上に向かって偏向した位置から第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置まで、移動する際の、図15の航空機翼1500の補助翼132の有効性を高める、図15の航空機翼1500の第4の小型スポイラー1508を示す。図16−18に関連して以下に提示される図15の航空機翼1500の補助翼132及び第4の小型スポイラー1508の流れ場の説明はまた、図15の航空機翼1500のフラッペロン130及び第3の小型スポイラー1506の流れ場にも当てはまる。
[0122]図16は、例示的な中立(例えば、偏向していない)位置1600にある図15の補助翼132を示し、かつ例示的な格納位置1602にある図15の第4の小型スポイラー1508を示す、図15の航空機翼1500の部分断面図である。補助翼132は、航空機翼1500に移動可能に連結され、補助翼132の例示的な前縁1606に近接し及び/又は補助翼132の後縁150の前方に位置する例示的な第1のヒンジライン1604周囲を移動可能(例えば、中立位置1600に対して回転可能及び/又は偏向可能)である。補助翼132が中立位置1600にあるとき、補助翼132の上面152は、概して、航空機翼1500の固定された上面116に位置合わせされる(例えば、上面116に平行である及び/又は上面116と同一平面上にある)。第4の小型スポイラー1508はまた、補助翼132に移動可能に連結され、第4の小型スポイラー1508の前縁1528に近接し及び/又は第4の小型スポイラー1508の後縁1530の前方に位置する例示的な第2のヒンジライン1608周囲を移動可能(例えば、格納位置1602に対して回転可能及び/又は偏向可能)である。第4の小型スポイラー1508が格納位置1602にあるとき、第4の小型スポイラー1508の上面1532は、概して、補助翼132の上面152に位置合わせされる(例えば、上面152に平行である及び/又は上面152と同一平面上にある)。
[0123]図16は、補助翼132が中立位置1600にあり、第4の小型スポイラー1508が格納位置1602にある際に、航空機翼1500を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、補助翼132に局所的な、例示的な第1の気流1610を更に示す。第1の気流1610は、補助翼132の上面152に沿って位置する例示的な第1の流れ剥離領域1612を含む。図16の第1の気流1610の第1の流れ剥離領域1612は、航空機翼1500の揚力ポテンシャルを低減する。図16に示す第1の気流1610は、図2に示す上記第1の気流206と実質的に同一である。
[0124]図17は、例示的な第1の上に向かって偏向した位置1700における図15及び図16の補助翼132を示し、かつ例示的な展開位置1702における図15及び図16の第4の小型スポイラー1508を示す、図15及び図16の航空機翼1500の部分断面図である。補助翼132は、図16の中立位置1600から図17の第1の上に向かって偏向した位置1700まで、第1のヒンジライン1604周囲を偏向及び/又は回転させることができる。補助翼132が第1の上に向かって偏向した位置1700にあるとき、補助翼132の上面152は、航空機翼1500の固定された上面116に対して例示的な第1の偏向角1704で配向される。図17の図示された例では、第1の偏向角1704は約5度(5°)である。第4の小型スポイラー1508は、図16の格納位置1602から図17の展開位置1702まで、第2のヒンジライン1608周囲を偏向及び/又は回転させることができる。第4の小型スポイラー1508が展開位置1702にあるとき、第4の小型スポイラー1508の上面1532は、補助翼132の上面152に対して、例示的展開角1706で配向される。いくつかの例では、展開角1706は、30度(30°)と90度(90°)との間、好ましくは30度(30°)と60度(60°)との間である。図17の例示的実施例では、展開角1706は、約45度(45°)である。
[0125]図17は、補助翼132が第1の上に向かって偏向した位置1700にあり、第4の小型スポイラー1508が展開位置1702にある際に、航空機翼1500を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、補助翼132に局所的な、例示的な第2の気流1708を更に示す。図17の第16の気流1708は、図2の第1の気流1610と異なる。より具体的には、図17の第2の気流1708は、第4の小型スポイラー1508の上面1532に沿って及び/又は第4の小型スポイラー1508の前方の航空機翼1500の固定された上面116に沿って位置する、例示的な第1の上昇圧力領域1710を含む。図17の第2の気流1708は、補助翼132の例示的な下面1714に沿って位置する、例示的な第2の流れ剥離領域1712を更に含む。図17の第2の気流1708は、補助翼132の上面152に沿って位置し、図16の第1の気流1610の第1の流れ剥離領域1612のサイズ及び/又は面積より大きいサイズ及び/又は面積を有する、例示的な第3の流れ剥離領域1716を更に含む。第1の上昇圧力領域1710、第2の流れ剥離領域1712、及び第3の流れ剥離領域1716に応じて、航空機翼1500は、著しい(例えば、測定可能な)揚力低下を受け、これは、補助翼132を上に向かって偏向させる意図された空力効果に対応する。
[0126]補助翼132が小さく上に向かった偏向(例えば、図17に示す)で配置されつつ、第4の小型スポイラー1508を展開することは、有利には、補助翼132が小さく上に向かった偏向で配置されるときに第4の小型スポイラー1508がなければ発生するであろう(例えば、上記図3に示す)意図された空力効果の逆効果を排除する。補助翼132が小さく上に向かった偏向で配置されていることに関連した不感帯を排除することによって、第4の小型スポイラー1508は、有利には、補助翼132の有効性を高める。
[0127]図18は、例示的な第2の上に向かって偏向した位置1800における図15−17の補助翼132を示し、かつ図16の格納位置1602における図15−17の第4の小型スポイラー1508を示す、図15−17の航空機翼1500の部分断面図である。補助翼132は、図17の第1の上に向かって偏向した位置1700から図18の第2の上に向かって偏向した位置1800まで、第1のヒンジライン1604周囲を偏向及び/又は回転させることができる。補助翼132が第2の上に向かって偏向した位置1800にあるとき、補助翼132の上面152は、航空機翼1500の固定された上面116に対して例示的な第2の偏向角1802で配向される。図18の第2の上に向かって偏向した位置1800に関連する第2の偏向角1802は、図17の第1の上に向かって偏向した位置1700に関連する第1の偏向角1704より大きい。図18の図示された例では、第2の偏向角1802は約15度(15°)である。第4の小型スポイラー1508は、図17の展開位置1702から図16及び図18の格納位置1602まで、第2のヒンジライン1608周囲を偏向及び/又は回転させることができる。
[0128]図18は、補助翼132が第2の上に向かって偏向した位置1800にあり、第4の小型スポイラー1508が格納位置1602にある際に、航空機翼1500を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、補助翼132に局所的な、例示的な第3の気流1804を更に示す。図18の第3の気流1804は、図17の第2の気流1708と異なる。より具体的には、図17の第2の気流1708に含まれる第2の流れ剥離領域1712は、図18の第3の気流1804から除去され及び/又は図18の第3の気流1804に含まれない。更に、図18の第3の気流1804は、補助翼132の上面152に沿って、第4の小型スポイラー1508の上面1532に沿って、及び/又は補助翼132の前方の航空機翼1500の固定された上面116に沿って位置し、かつ図17の第2の気流1708の第1の上昇圧力領域1710のサイズ及び/又は面積より大きいサイズ及び/又は面積を有する、例示的な第2の上昇圧力領域1806を含む。図18の第3の気流1804は、補助翼132の下面1714に沿って位置し、図17の第2の気流1708の第2の流れ剥離領域1712のサイズ及び/又は面積より大きいサイズ及び/又は面積を有する、例示的な第4の流れ剥離領域1808を更に含む。第2の上昇圧力領域1806及び第4の流れ剥離領域1808に応じて、航空機翼1500は、著しい(例えば、測定可能な)揚力低下を維持する。
[0129]以下で更に説明するように、図19−21は、翼端に近いスポイラー128が、中立位置から第1の上に向かって偏向した位置まで、及び第1の上に向かって偏向した位置から第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置まで、移動する際の、図15の航空機翼1500の翼端に近いスポイラー128の有効性を高める、図15の航空機翼1500の第2の小型スポイラー1504を示す。図19−21に関連して以下に提示される図15の航空機翼1500の翼端に近いスポイラー128及び第2の小型スポイラー1504の流れ場の説明はまた、図15の航空機翼1500の胴体に近いスポイラー126及び第1の小型スポイラー1502の流れ場にも当てはまる。
[0130]図19は、例示的な中立(例えば、偏向していない)位置1900にある図15の翼端に近いスポイラーを示し、かつ例示的な格納位置1902にある図15の第2の小型スポイラー1504を示す、図15の航空機翼1500の部分断面図である。翼端に近いスポイラー128は、航空機翼1500に移動可能に連結され、翼端に近いスポイラー128の例示的な前縁140に近接し及び/又は翼端に近いスポイラー128の後縁142の前方に位置する例示的な第1のヒンジライン1904周囲を移動可能(例えば、中立位置1900に対して回転可能及び/又は偏向可能)である。翼端に近いスポイラー128が中立位置1900にあるとき、翼端に近いスポイラー128の上面144は、概して、航空機翼1500の固定された上面116に位置合わせされる(例えば、上面116に平行である及び/又は上面116と同一平面上にある)。第2の小型スポイラー1504はまた、翼端に近いスポイラー128に移動可能に連結され、第2の小型スポイラー1504の前縁1516に近接し及び/又は第2の小型スポイラー1504の後縁1518の前方に位置する例示的な第2のヒンジライン1906周囲を移動可能(例えば、格納位置1902に対して回転可能及び/又は偏向可能)である。第2の小型スポイラー1504が格納位置1902にあるとき、第2の小型スポイラー1504の上面1520は、概して、翼端に近いスポイラー128の上面144に位置合わせされる(例えば、上面144に平行である及び/又は上面144と同一平面上にある)。
[0131]図19は、翼端に近いスポイラー128が中立位置1900にあり、第2の小型スポイラー1504が格納位置1902にある際に、航空機翼1500を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、翼端に近いスポイラー128に局所的な、例示的な第1の気流1908を更に示す。第1の気流1908は、翼端に近いスポイラー128の上面144に沿って、かつ翼端に近いフラップ124の上面1912に沿って位置する例示的な第1の流れ剥離領域1910を含む。図19の第1の気流1908の第1の流れ剥離領域1910は、航空機翼1500の揚力ポテンシャルを低減する。図19に示す第1の気流1908は、図5に示す上記第1の気流504と実質的に同一である。
[0132]図20は、例示的な第1の上に向かって偏向した位置2000における図15及び図19の翼端に近いスポイラー128を示し、かつ例示的な展開位置2002における図15及び図19の第2の小型スポイラー804を示す、図15及び図19の航空機翼1500の部分断面図である。翼端に近いスポイラー128は、図19の中立位置1900から図20の第1の上に向かって偏向した位置2000まで、第1のヒンジライン1904周囲を偏向及び/又は回転させることができる。翼端に近いスポイラー128が第1の上に向かって偏向した位置2000にあるとき、翼端に近いスポイラー128の上面144は、航空機翼1500の固定された上面116に対して例示的な第1の偏向角2004で配向される。図20の図示された例では、第1の偏向角2004は約5度(5°)である。第2の小型スポイラー1504は、図19の格納位置1902から図20の展開位置2002まで、第2のヒンジライン1906周囲を偏向及び/又は回転させることができる。第2の小型スポイラー1504が展開位置2002にあるとき、第2の小型スポイラー1504の上面1520は、翼端に近いスポイラー128の上面144に対して、例示的展開角2006で配向される。いくつかの例では、展開角2006は、30度(30°)と90度(90°)との間、好ましくは30度(30°)と60度(60°)との間である。図20の例示的実施例では、展開角2006は、約45度(45°)である。
[0133]図20は、翼端に近いスポイラー128が第1の上に向かって偏向した位置2000にあり、第2の小型スポイラー1504が展開位置2002にある際に、航空機翼1500を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、翼端に近いスポイラー128に局所的な、例示的な第2の気流2008を更に示す。図20の第19の気流2008は、図2の第1の気流1908と異なる。より具体的には、図20の第2の気流2008は、第2の小型スポイラー1504の上面1520に沿って及び/又は第2の小型スポイラー1504の前方の航空機翼1500の固定された上面116に沿って位置する、例示的な第1の上昇圧力領域2010を含む。図20の第2の気流2008は、翼端に近いスポイラー128の上面144に沿って、かつ翼端に近いフラップ124の上面1912に沿って位置し、図19の第1の気流1908の第1の流れ剥離領域1910のサイズ及び/又は面積より大きいサイズ及び/又は面積を有する、例示的な第2の流れ剥離領域2012を更に含む。第1の上昇圧力領域2010及び第2の流れ剥離領域2012に応じて、航空機翼1500は、著しい(例えば、測定可能な)揚力低下を受け、これは、翼端に近いスポイラー128を上に向かって偏向させる意図された空力効果に対応する。
[0134]翼端に近いスポイラー128が小さく上に向かった偏向(例えば、図20に示す)で配置されつつ、第2の小型スポイラー1504を展開することは、有利には、翼端に近いスポイラー128が小さく上に向かった偏向で配置されるときに第2の小型スポイラー1504がなければ発生するであろう(例えば、上記図6に示す)意図された空力効果の不利な逆戻りを排除する。翼端に近いスポイラー128が小さく上に向かった偏向で配置されていることに関連した不感帯を排除することによって、第2の小型スポイラー1504は、有利には、翼端に近いスポイラー128の有効性を高める。
[0135]図21は、例示的な第2の上に向かって偏向した位置2100における図15、図19及び図20の翼端に近いスポイラー128を示し、かつ図19の格納位置1902における図15、図19及び図20の第2の小型スポイラー1504を示す、図15、図19及び図20の航空機翼1500の部分断面図である。翼端に近いスポイラー128は、図20の第1の上に向かって偏向した位置2000から図21の第2の上に向かって偏向した位置2100まで、第1のヒンジライン1904周囲を偏向及び/又は回転させることができる。翼端に近いスポイラー128が第2の上に向かって偏向した位置2100にあるとき、翼端に近いスポイラー128の上面144は、航空機翼1500の固定された上面116に対して例示的な第2の偏向角2102で配向される。図21の第2の上に向かって偏向した位置2100に関連する第2の偏向角2102は、図20の第1の上に向かって偏向した位置2000に関連する第1の偏向角2004より大きい。図21の図示された例では、第2の偏向角2102は約15度(15°)である。第2の小型スポイラー1504は、図20の展開位置2002から図19及び図21の格納位置1902まで、第2のヒンジライン1906周囲を偏向及び/又は回転させることができる。
[0136]図21は、翼端に近いスポイラー128が第2の上に向かって偏向した位置2100にあり、第2の小型スポイラー1504が格納位置1902にある際に、航空機翼1500を実装する航空機が高いマッハ数で移動している場合の、翼端に近いスポイラー128に局所的な、例示的な第3の気流2104を更に示す。図21の第3の気流2104は、図20の第2の気流2008と異なる。より具体的には、第3の気流2104は、翼端に近いスポイラー128の上面144に沿って、第2の小型スポイラー1504の上面1520に沿って、及び/又は翼端に近いスポイラー128の前方の航空機翼1500の固定された上面116に沿って位置し、かつ図20の第2の気流2008の第1の上昇圧力領域2010のサイズ及び/又は面積より大きいサイズ及び/又は面積を有する、例示的な第2の上昇圧力領域2106を含む。図21の第3の気流2104は、翼端に近いスポイラー128の上面144沿って位置する、例示的な流れ再吸着領域2108を更に含む。図21の第3の気流2104は、翼端に近いフラップ124の上面1912に沿って位置し、図20の第2の気流2008の第2の流れ剥離領域2012のサイズ及び/又は面積より大きいサイズ及び/又は面積を有する、例示的な第3の流れ剥離領域2110を更に含む。第2の上昇圧力領域2106、流れ再吸着領域2108、及び第3の流れ剥離領域2110に応じて、航空機翼1500は、著しい(例えば、測定可能な)揚力低下を維持する。
[0137]図22は、補助翼が位置する航空機翼のセクションに関する迎え角(AOA)の関数としての揚力係数(CL)の例示的なグラフ2200である。グラフ2200の例示的な第1のプロット2202は、中立(例えば、偏向していない)位置に配置された補助翼について提供されており、補助翼には関連した小型スポイラーがない。グラフ2200の例示的な第2のプロット2204は、5度小さく上に向かった偏向で配置された補助翼について提供されており、補助翼には関連した小型スポイラーがない。グラフ2200の例示的な第3のプロット2206は、5度小さく上に向かった偏向で配置された補助翼について提供されており、補助翼は、展開位置に配置された関連した小型スポイラーを有している。
[0138]図22の例示的な実施例では、第2のプロット2204は、小さく上に向かった偏向で補助翼を偏向させる意図された空力効果の好ましくない打消しに対応する、例示的な不感帯領域2208(例えば、第2のプロット2204に関連する揚力係数が、所与の迎え角について、第1のプロット2202に関連する揚力係数であるかそれに近い領域)を含む。対照的に、第3のプロット2206には、そのような不感帯領域がない。したがって、補助翼が小さく上に向かった偏向で配置される間に小型スポイラーを展開することで、補助翼が小さく上に向かった偏向で配置される際、小型スポイラーがない場合に発生するだろう意図された空力効果の好ましくない打消しが排除される。補助翼が小さく上に向かった偏向で配置されていることに関連する不感帯領域2208を排除することにより、小型スポイラーは、有利には、補助翼の有効性を高める。
[0139]図23は、補助翼が位置する航空機翼のセクションに関する迎え角(AOA)の関数としての揚力係数の変化(ΔCL)の例示的なグラフ2300である。グラフ2300の例示的な第1のプロット2302は、5度小さく上に向かった偏向で配置された補助翼について提供されており、補助翼には関連した小型スポイラーがない。グラフ2300の例示的な第2のプロット2304は、5度小さく上に向かった偏向で配置された補助翼について提供されており、補助翼は、展開位置に配置された関連した小型スポイラーを有している。図23のグラフ2300の第1のプロット2302は、上記図22のグラフ2200の第2のプロット2204と第1のプロット2202との間の差から導き出される。図23のグラフ2300の第2のプロット2304は、上記図22のグラフ2200の第3のプロット2206と第1のプロット2202との間の差から導き出される。
[0140]図23の例示的な実施例では、第1のプロット2302は、小さく上に向かった偏向で補助翼を偏向させる意図された空力効果の好ましくない打消しに対応する、例示的な不感帯領域2306(例えば、第1のプロット2302に関連する揚力係数の変化がゼロに近いかゼロである領域)を含む。対照的に、第2のプロット2304には、そのような不感帯領域がない。したがって、補助翼が小さく上に向かった偏向で配置される間に小型スポイラーを展開することで、補助翼が小さく上に向かった偏向で配置される際、小型スポイラーがない場合に発生するだろう意図された空力効果の逆効果が排除される。補助翼が小さく上に向かった偏向で配置されていることに関連する不感帯領域2306を排除することにより、小型スポイラーは、有利には、補助翼の有効性を高める。
[0141]図24は、補助翼が位置する航空機翼のセクションに関する迎え角(AOA)の関数としての横揺れモーメント係数の変化(ΔCRM)の例示的なグラフ2400である。グラフ2400の例示的な第1のプロット2402は、5度小さく上に向かった偏向で配置された補助翼について提供されており、補助翼には関連した小型スポイラーがない。グラフ2400の例示的な第2のプロット2404は、5度小さく上に向かった偏向で配置された補助翼について提供されており、補助翼は、展開位置に配置された関連した小型スポイラーを有している。
[0142]図24の例示的な実施例では、第1のプロット2402に関連する横揺れモーメント係数の変化は、第1のプロット2402に関連する迎え角が増加するにつれ、減少する。対照的に、第2のプロット2404に関連する横揺れモーメント係数の変化は、第2のプロット2404に関連する迎え角が増加しても、実質的に一定のままである。したがって、補助翼が小さく上に向かった偏向で配置される間に小型スポイラーを展開することで、迎え角の範囲にわたり横揺れモーメント係数のばらつきを低減し、及び/又は横揺れモーメント係数の変化を安定化させ、よって補助翼の有効性を高める。
[0143]図25は、補助翼が位置する航空機翼のセクションに関する補助翼の偏向角(AOD)の関数としての横揺れモーメント係数(CRM)の例示的なグラフ2500である。グラフ2500の例示的な第1のプロット2502は、関連した小型スポイラーのない補助翼について提供されている。グラフ2500の例示的な第2のプロット2504は、展開位置に配置される、関連した小型スポイラーを有する補助翼について提供されている。
[0144]図25の例示的な実施例では、第1のプロット2502に関連する横揺れモーメント係数は、補助翼の小さな偏向角の範囲のわたり非線形であり、補助翼の比較的大きな偏向角で小さな角度範囲を越えて線形になる。対照的に、第2のプロット2504に関連する横揺れモーメント係数は、補助翼の小さな偏向角と比較的大きな偏向角の両方にわたり、実質的に線形を維持する。したがって、補助翼が小さな偏向角で配置される間に小型スポイラーを展開することで、補助翼の偏向角の範囲にわたり横揺れモーメント係数のばらつきを低減し、及び/又は横揺れモーメント係数を安定化させ、よって補助翼の有効性を高める。
[0145]図26は、航空機翼の横方向制御面に関連する小型スポイラーの移動を制御するように構成された例示的な第1の制御システム2600のブロック図である。図26の制御システム2600は、例示的な横方向制御面2602、例示的な横方向制御面作動機構2604、例示的な小型スポイラー2606、例示的な小型スポイラー作動機構2608、例示的なコントローラ2610、例示的な横方向制御面センサ2612、及び例示的な小型スポイラーセンサ2614を含む。図26の制御システム2600はまた、例えば、1つ又は複数の揚力制御面センサ(複数可)(例えば、胴体に近いスラットセンサ、翼端に近いスラットセンサ、胴体に近いフラップセンサ、翼端に近いフラップセンサなど)、迎え角センサ、姿勢センサ、高度センサ、対気速度センサ、マッハ数センサなどを含む、1つ又は複数の例示的な他のセンサ(複数可)2616を含みうる。
[0146]図26の例示的な実施例では、横方向制御面作動機構2604は、横方向制御面2602に機能的に連結される。小型スポイラー作動機構2608は、小型スポイラー2606に機能的に連結される。コントローラ2610は、横方向制御面作動機構2604、更には小型スポイラー作動機構2608に機能的に連結される。横方向制御面センサ2612、小型スポイラーセンサ2614、及び他のセンサ(複数可)2616は、それぞれコントローラ2610に機能的に連結される。図26の例示的な実施例では、横方向制御面作動機構2604及び小型スポイラー作動機構2608は、横方向制御面作動機構2604及び小型スポイラー作動機構2608のそれぞれの動作を互いに独立して実行することができ、そのような動作が制御システム2600のコントローラ2610を介して独立して制御されるように、構成される。
[0147]図26の制御システム2600は、図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500を含む航空機で実装されうる。例えば、制御システム2600の横方向制御面2602は、図8−14の航空機翼800の横方向制御面(例えば、胴体に近いスポイラー126、翼端に近いスポイラー128、フラッペロン130、若しくは補助翼132)のいずれか、又は図15−21の航空機翼1500の横方向制御面(例えば、胴体に近いスポイラー126、翼端に近いスポイラー128、フラッペロン130、若しくは補助翼132)のいずれかによって及び/又はそのいずれかとして実装されうる。別の例として、制御システム2600の小型スポイラー2606は、図8−14の航空機翼800の小型スポイラー(例えば、第1の小型スポイラー802、第2の小型スポイラー804、第3の小型スポイラー806、若しくは第4の小型スポイラー808)のいずれか、又は図15−21の航空機翼1500小型スポイラー(例えば、第1の小型スポイラー1502、第2の小型スポイラー1504、第3の小型スポイラー1506、若しくは第4の小型スポイラー1508)のいずれかによって及び/又はそのいずれかとして実装されうる。
[0148]図26の制御システム2600の横方向制御面2602及び小型スポイラー2606は、好ましくは、互いに関連した(例えば、位置的に及び/又は機能的に関連した)横方向制御面及び小型スポイラーによって並びに/又はそのような横方向制御面及び小型スポイラーとして実装される。例えば、図26の横方向制御面2602は、図8−14の航空機翼800の胴体に近いスポイラー126によって及び/又は胴体に近いスポイラー126として実装され、図26の小型スポイラー2606は、胴体に近いスポイラー126の前方に位置する図8−14の航空機翼800の第1の小型スポイラー802の1つによって及び/又は第1の小型スポイラー802の1つとして実装されうる。別の例として、図26の横方向制御面2602は、図8−14の航空機翼800の翼端に近いスポイラー128によって及び/又は翼端に近いスポイラー128として実装され、図26の小型スポイラー2606は、翼端に近いスポイラー128の前方に位置する図8−14の航空機翼800の第2の小型スポイラー804によって及び/又は第2の小型スポイラー804として実装されうる。別の例として、図26の横方向制御面2602は、図8−14の航空機翼800のフラッペロン130によって及び/又はフラッペロン130として実装され、図26の小型スポイラー2606は、フラッペロン130の前方に位置する図8−14の航空機翼800の第3の小型スポイラー806によって及び/又は第3の小型スポイラー806として実装されうる。別の例として、図26の横方向制御面2602は、図8−14の航空機翼800の補助翼132によって及び/又は補助翼132として実装され、図26の小型スポイラー2606は、補助翼132の前方に位置する図8−14の航空機翼800の第4の小型スポイラー808によって及び/又は第4の小型スポイラー808として実装されうる。
[0149]別の例として、図26の横方向制御面2602は、図15−21の航空機翼1500の胴体に近いスポイラー126によって及び/又は胴体に近いスポイラー126として実装され、図26の小型スポイラー2606は、胴体に近いスポイラー126に位置する図15−21の航空機翼1500の第1の小型スポイラー1502の1つによって及び/又は第1の小型スポイラー1502の1つとして実装されうる。別の例として、図26の横方向制御面2602は、図15−21の航空機翼1500の翼端に近いスポイラー128によって及び/又は翼端に近いスポイラー128として実装され、図26の小型スポイラー2606は、翼端に近いスポイラー128に位置する図15−21の航空機翼1500の第2の小型スポイラー1504によって及び/又は第2の小型スポイラー1504として実装されうる。別の例として、図26の横方向制御面2602は、図15−21の航空機翼1500のフラッペロン130によって及び/又はフラッペロン130として実装され、図26の小型スポイラー2606は、フラッペロン130に位置する図15−21の航空機翼1500の第3の小型スポイラー1506によって及び/又は第3の小型スポイラー1506として実装されうる。別の例として、図26の横方向制御面2602は、図15−21の航空機翼1500の補助翼132によって及び/又は補助翼132として実装され、図26の小型スポイラー2606は、補助翼132に位置する図15−21の航空機翼1500の第4の小型スポイラー1508によって及び/又は第4の小型スポイラー1508として実装されうる。
[0150]図26の制御システム2600の横方向制御面作動機構2604は、図8−14の航空機翼800若しくは図15−21の航空機翼1500の内部及び/又はその上に位置し(例えば、部分的に又は完全に位置し)、及び/又は図8−14の航空機翼800若しくは図15−21の航空機翼1500を実装する航空機の胴体の内部及び/又は上に位置する部分及び/又は部品を含みうる。図26の横方向制御面作動機構2604は、図26の横方向制御面2602が移動可能に連結される航空機翼(例えば、図8−14の航空機翼800、図15−21の航空機翼1500など)の内部又は上に部分的に及び/又は完全に一致するように構成可能な、かつ所望の及び/又は特定の位置の範囲にわたり、図26の横方向制御面2602を移動させる(例えば、回転させる及び/又は偏向させる)ように構成可能な、任意の数及び/又は種類の作動機構によって及び/又は任意の数及び/又は種類の作動機構として実装されうる。
[0151]いくつかの例では、図26の横方向制御面作動機構2604は、1つ又は複数の電子部品(複数可)を含む電気機械式作動システムによって及び/又は電気機械式作動システムとして実装されうる。他の例では、図26の横方向制御面作動機構2604は、1つ又は複数の油圧部品(複数可)を含む油圧機械式作動システムによって及び/又は油圧機械式作動システムとして実装されうる。更に他の例では、図26の横方向制御面作動機構2604は、1つ又は複数の空圧部品(複数可)を含む空圧機械式作動システムによって及び/又は空圧機械式作動システムとして実装されうる。図26の横方向制御面作動機構2604は、例えば、任意の数及び/又は種類のアクチュエータ、モータ、バルブ、ギア、クラッチ、ラッチ、ピストン、ロッド、シャフト、リンク、滑車、チェーン、ベルト、ヒンジ、ピン、バイアス要素、形状記憶合金などを含む、任意の数及び/又は種類の機械部品を含みうる。
[0152]図26の制御システム2600の小型スポイラー作動機構2608は、図8−14の航空機翼800若しくは図15−21の航空機翼1500の内部及び/又はその上に位置し(例えば、部分的に又は完全に位置し)、及び/又は図8−14の航空機翼800若しくは図15−21の航空機翼1500を実装する航空機の胴体の内部及び/又は上に位置する部分及び/又は部品を含みうる。図26の小型スポイラー作動機構2608は、図26の小型スポイラー2606が移動可能に連結される航空機翼(例えば、図8−14の航空機翼800、図15−21の航空機翼1500など)の内部又は上に部分的に及び/又は完全に一致するように構成可能な、かつ所望の及び/又は特定の位置の範囲にわたり、図26の小型スポイラー2606を移動させる(例えば、回転させる及び/又は偏向させる)ように構成可能な、任意の数の及び/又は任意の種類の作動機構によって及び/又は任意の数及び/又は任意の種類の作動機構として実装されうる。
[0153]いくつかの例では、図26の制御システム2600の小型スポイラー2606は、図26の制御システム2600の横方向制御面2602に移動可能に連結される。そのような例では、図26の制御システム2600の小型スポイラー作動機構2608は、図26の制御システム2600の横方向制御面2602の内部及び/又は上に位置しうる(例えば、部分的に又は完全に位置しうる)。そのような例では、図26の小型スポイラー作動機構2608は、図26の小型スポイラー2606が移動可能に連結される図26の横方向制御面2602の内部又は上に部分的に及び/又は完全に一致するように構成可能な、かつ所望の及び/又は特定の位置の範囲にわたり、図26の小型スポイラー2606を移動させる(例えば、回転させる及び/又は偏向させる)ように構成可能な、任意の数及び/又は種類の作動機構によって及び/又は任意の数及び/又は種類の作動機構として実装されうる。
[0154]いくつかの例では、図26の小型スポイラー作動機構2608は、1つ又は複数の電子部品(複数可)を含む電気機械式作動システムによって及び/又は電気機械式作動システムとして実装されうる。他の例では、図26の小型スポイラー作動機構2608は、1つ又は複数の油圧部品(複数可)を含む油圧機械式作動システムによって及び/又は油圧機械式作動システムとして実装されうる。更に他の例では、図26の小型スポイラー作動機構2608は、1つ又は複数の空圧部品(複数可)を含む空圧機械式作動システムによって及び/又は空圧機械式作動システムとして実装されうる。図26の小型スポイラー作動機構2608は、例えば、任意の数及び/又は種類のアクチュエータ、モータ、バルブ、ギア、クラッチ、ラッチ、ピストン、ロッド、シャフト、リンク、滑車、チェーン、ベルト、ヒンジ、ピン、バイアス要素、形状記憶合金などを含む、任意の数及び/又は種類の機械部品を含みうる。
[0155]図26制御システム2600のコントローラ2610は、図8−14の航空機翼800若しくは図15−21の航空機翼1500の内部及び/又はその上に位置し(例えば、部分的に又は完全に位置し)、又は図8−14の航空機翼800若しくは図15−21の航空機翼1500を実装する航空機の胴体の内部及び/又は上に位置しうる。図26のコントローラ2610は、図26の制御システム2600の横方向制御面作動機構2604及び/又は小型スポイラー作動機構2608を制御するように構成可能な、及び/又は図26の制御システム2600の横方向制御面センサ2612、小型スポイラーセンサ2614、及び/又は他のセンサ(複数可)2616によって感知、測定及び/又は検出されたデータを受信及び/又は処理するように構成可能な、任意の数及び/又は種類のハードウェア要素によって及び/又は任意の数及び/又は種類のハードウェア要素として実装されうる。図26のコントローラ2610は、1つ又は複数のコントローラ(複数可)、プロセッサ(複数可)、マイクロコントローラ(複数可)、マイクロプロセッサ(複数可)、及び/又は回路(複数可)によって実装されうる。いくつかの例では、コントローラ2610は、図26の制御システム2600の横方向制御面作動機構2604を制御する専用の第1のコントローラ、及び図26の制御システム2600の小型スポイラー作動機構2608を独立して制御するように構成された専用の第2のコントローラを含みうる。
[0156]図26の制御システム2600の横方向制御面センサ2612は、図26の横方向制御面2602に位置しうる。例えば、図26の横方向制御面センサ2612は、図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500の横方向制御面(例えば、胴体に近いスポイラー126、翼端に近いスポイラー128、フラッペロン130、又は補助翼132)のいずれかの上に位置しうる。図26の横方向制御面センサ2612は、図26の横方向制御面2602の位置及び/又は角度(例えば、基準位置及び/又は配向に対する)を感知、測定及び/又は検出するように構成される。例えば、図26の横方向制御面センサ2612は、図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500の横方向制御面(例えば、胴体に近いスポイラー126、翼端に近いスポイラー128、フラッペロン130又は補助翼132)の1つの位置及び/又は角度(例えば、基準位置及び/又は配向に対する)を感知、測定及び/又は検出するように構成されうる。
[0157]図26の制御システム2600の小型スポイラーセンサ2614は、図26の小型スポイラー2606上に位置しうる。例えば、小型スポイラーセンサ2614は、図8−14の航空機翼800の小型スポイラー(例えば、第1の小型スポイラー802、第2の小型スポイラー804、第3の小型スポイラー806、若しくは第4の小型スポイラー808)のいずれか、又は図15−21の航空機翼1500の小型スポイラー(例えば、第1の小型スポイラー1502、第2の小型スポイラー1504、第3の小型スポイラー1506、若しくは第4の小型スポイラー1508)のいずれかの上に位置しうる。図26の小型スポイラーセンサ2614は、図26の小型スポイラー2606の位置及び/又は角度(例えば、基準位置及び/又は配向に対する)を感知、測定及び/又は検出するように構成される。例えば、図26の小型スポイラーセンサ2614は、図8−14の航空機翼800の小型スポイラー(例えば、第1の小型スポイラー802、第2の小型スポイラー804、第3の小型スポイラー806、若しくは第4の小型スポイラー808)、又は図15−21の航空機翼1500の小型スポイラー(例えば、第1の小型スポイラー1502、第2の小型スポイラー1504、第3の小型スポイラー1506、若しくは第4の小型スポイラー1508)の位置及び/又は角度(例えば、基準位置及び/又は配向に対する)を感知、測定及び/又は検出するように構成されうる。
[0158]図26の制御システム2600の他のセンサ(複数可)2616は、図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500の内部及び/又は上に位置し、及び/又は図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500を実装する航空機の胴体の内部及び/又は上に位置する部分及び/又は部品を含みうる。例えば、図26の他のセンサ(複数可)2616は、図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500の揚力制御面(例えば、胴体に近いスラット118、翼端に近いスラット120、胴体に近いフラップ122又は翼端に近いフラップ124)のいずれかの上に位置する1つ又は複数の揚力制御面センサ(複数可)を含みうる。そのような例では、揚力制御面センサ(複数可)は、図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500の揚力制御面(例えば、胴体に近いスラット118、翼端に近いスラット120、胴体に近いフラップ122又は翼端に近いフラップ124)のうちの1つ又は複数の位置及び/又は角度(例えば、基準位置及び/又は配向に対する)を感知、測定及び/又は検出するように構成されうる。図26の他のセンサ(複数可)2616は、追加的に又は代替的には、図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500を実装する航空機に関連する1つ又は複数の他のパラメータ(複数可)を感知、測定及び/又は検出するようにそれぞれ構成された、1つ又は複数の迎え角センサ(複数可)、1つ又は複数の姿勢センサ(複数可)、1つ又は複数の高度センサ(複数可)、1つ又は複数の対気速度センサ(複数可)、及び/又は1つ又は複数のマッハ数センサ(複数可)を含みうる。そのような他のパラメータ(複数可)は、例えば、図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500の迎え角(例えば、航空機翼の翼弦線と航空機翼に対する気流の相対的方向との間の角度)(例えば、航空機翼の翼弦線と航空機翼に対する気流の相対的方向との間の角度)、及び/又は図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500を実装する航空機の姿勢、高度、対気速度又はマッハ数のいずれかを含みうる。
[0159]図26の横方向制御面2602は、横方向制御面2602の可能な位置範囲にわたって、任意の数の位置まで制御されて移動(例えば、回転及び/又は偏向)しうる。横方向制御面2602の制御された移動は、図26の制御システム2600の横方向制御面作動機構2604を介して行われ、横方向制御面作動機構2604は、制御システム2600のコントローラ2610を介して、管理及び/又は制御されている。コントローラ2610は、横方向制御面作動機構2604に、横方向制御面2602を、信号(複数可)、命令(複数可)、及び/又は指示(複数可)によって特定され、それらによって示され、及び/又はそれらから引き出された、1つ又は複数の位置(例えば、中立位置、第1の上に向かって偏向した位置、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置など)まで移動させる、1つ又は複数の信号、命令、及び/又は指示を生成及び/又は送信する。
[0160]いくつかの例では、コントローラ2610は、横方向制御面2602の位置、小型スポイラー2606の位置及び/又は、より一般的には、図26の制御システム2600を実装する航空機の動作に関連する閾値パラメータが、図26の制御システム2600の横方向制御面センサ2612、小型スポイラーセンサ2614、及び/又は他のセンサ(複数可)2616のうちの1つ又は複数によって感知、測定及び/又は検出されたとのコントローラ2610の決定及び/又は検出に応じて、横方向制御面作動機構2604に横方向制御面2602を特定の位置まで移動させる、1つ又は複数の信号、命令、及び/又は指示を生成するように構成される。
[0161]図26の小型スポイラー2606は、小型スポイラー2606の可能な位置範囲にわたって、任意の数の位置まで制御されて移動(例えば、回転及び/又は偏向)しうる。小型スポイラー2606の制御された移動は、図26の制御システム2600の小型スポイラー作動機構2608を介して行われ、小型スポイラー作動機構2608は、制御システム2600のコントローラ2610を介して、管理及び/又は制御されている。コントローラ2610は、小型スポイラー作動機構2608に、小型スポイラー2606を、信号(複数可)、命令(複数可)、及び/又は指示(複数可)によって特定され、それらによって示され、及び/又はそれらから引き出された、1つ又は複数の位置(例えば、格納位置、展開位置など)まで移動させる、1つ又は複数の信号、命令、及び/又は指示を生成及び/又は送信する。
[0162]いくつかの例では、コントローラ2610は、コントローラ2610が、図26の横方向制御面2602がある位置から別の位置まで又は別の位置に向かって移動していると決定及び/又は検出することに応じて、小型スポイラー作動機構2608に小型スポイラー2606を特定の位置まで移動させる、1つ又は複数の信号、命令、及び/又は指示を生成するように構成される。例えば、コントローラ2610は、コントローラ2610が、図26の横方向制御面2602が中立位置から第1の上に向かって偏向した位置まで又はその位置に向かって移動していると決定及び/又は検出することに応じて、小型スポイラー作動機構2608に、小型スポイラー2606を格納位置から展開位置まで移動させる、1つ又は複数の信号、命令、及び/又は指示を生成するように構成されうる。コントローラ2610は、コントローラ2610が、図26の横方向制御面2602が第1の上に向かって偏向した位置から第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置まで又はその位置に向かって移動していると決定及び/又は検出することに応じて、小型スポイラー作動機構2608に、小型スポイラー2606を展開位置から格納位置まで移動させる1つ又は複数の信号、命令、及び/又は指示を生成するように更に構成されうる。コントローラ2610は、代替的には、コントローラ2610が、図26の横方向制御面2602が第1の上に向かって偏向した位置から第2の上に向かって偏向した位置まで又はその位置に向かって移動していると決定及び/又は検出することに応じて、小型スポイラー作動機構2608に、小型スポイラー2606をその展開位置に維持させる、1つ又は複数の信号、命令、及び/又は指示を生成するように構成されうる。
[0163]図27は、航空機翼の横方向制御面に関連する小型スポイラーの移動を制御するように構成された例示的な第2の制御システム2700のブロック図である。図27の制御システム2700は、例示的な横方向制御面2702、例示的な横方向制御面作動機構2704、例示的な小型スポイラー2706、例示的なコントローラ2708、例示的な横方向制御面センサ2710、及び例示的な小型スポイラーセンサ2712を含む。図27の制御システム2700はまた、例えば、1つ又は複数の揚力制御面センサ(複数可)(例えば、胴体に近いスラットセンサ、翼端に近いスラットセンサ、胴体に近いフラップセンサ、翼端に近いフラップセンサなど)、迎え角センサ、姿勢センサ、高度センサ、対気速度センサ、マッハ数センサなどを含む、1つ又は複数の例示的な他のセンサ(複数可)2714を含みうる。
[0164]図27の例示的な実施例では、横方向制御面作動機構2704は、横方向制御面2702に機能的に連結される。小型スポイラー2706の移動及び/又は位置が、横方向制御面2702の移動及び/又は位置に機械的に依存するように、小型スポイラー2706は、横方向制御面作動機構2704に機械的にスレーブされる(例えば、ギア、クラッチ、ロッド、ピストン、シャフト、リンク、プーリー、チェーン、ベルト、ヒンジ、ピン、バイアス要素、ファスナーなどを含む、任意の種類及び/又は任意の数の係合した機械的連結器を介して)。コントローラ2708は、横方向制御面作動機構2704に機能的に連結される。横方向制御面センサ2710、小型スポイラーセンサ2712、及び他のセンサ(複数可)2714は、それぞれコントローラ2708に機能的に連結される。
[0165]図27の制御システム2700は、図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500を含む航空機で実装されうる。例えば、制御システム2700の横方向制御面2702は、図8−14の航空機翼800の横方向制御面(例えば、胴体に近いスポイラー126、翼端に近いスポイラー128、フラッペロン130、若しくは補助翼132)のいずれか、又は図15−21の航空機翼1500の横方向制御面(例えば、胴体に近いスポイラー126、翼端に近いスポイラー128、フラッペロン130、若しくは補助翼132)のいずれかによって及び/又はそのいずれかとして実装されうる。別の例として、制御システム2700の小型スポイラー2706は、図8−14の航空機翼800の小型スポイラー(例えば、第1の小型スポイラー802、第2の小型スポイラー804、第3の小型スポイラー806、若しくは第4の小型スポイラー808)のいずれか、又は図15−21の航空機翼1500小型スポイラー(例えば、第1の小型スポイラー1502、第2の小型スポイラー1504、第3の小型スポイラー1506、若しくは第4の小型スポイラー1508)のいずれかによって及び/又はそのいずれかとして実装されうる。
[0166]図27の制御システム2700の横方向制御面2702及び小型スポイラー2706は、好ましくは、互いに関連した(例えば、位置的に及び/又は機能的に関連した)横方向制御面及び小型スポイラーによって並びに/又はそのような横方向制御面及び小型スポイラーとして実装される。例えば、図27の横方向制御面2702は、図8−14の航空機翼800の胴体に近いスポイラー126によって及び/又は胴体に近いスポイラー126として実装され、図27の小型スポイラー2706は、胴体に近いスポイラー126の前方に位置する図8−14の航空機翼800の第1の小型スポイラー802によって及び/又は第1の小型スポイラー802として実装されうる。別の例として、図27の横方向制御面2702は、図8−14の航空機翼800の翼端に近いスポイラー128によって及び/又は翼端に近いスポイラー128として実装され、図27の小型スポイラー2706は、翼端に近いスポイラー128の前方に位置する図8−14の航空機翼800の第2の小型スポイラー804によって及び/又は第2の小型スポイラー804として実装されうる。別の例として、図27の横方向制御面2702は、図8−14の航空機翼800のフラッペロン130によって及び/又はフラッペロン130として実装され、図27の小型スポイラー2706は、フラッペロン130の前方に位置する図8−14の航空機翼800の第3の小型スポイラー806によって及び/又は第3の小型スポイラー806として実装されうる。別の例として、図27の横方向制御面2702は、図8−14の航空機翼800の補助翼132によって及び/又は補助翼132として実装され、図27の小型スポイラー2706は、補助翼132の前方に位置する図8−14の航空機翼800の第4の小型スポイラー808によって及び/又は第4の小型スポイラー808として実装されうる。
[0167]別の例として、図27の横方向制御面2702は、図15−21の航空機翼1500の胴体に近いスポイラー126によって及び/又は胴体に近いスポイラー126として実装され、図27の小型スポイラー2706は、胴体に近いスポイラー126に位置する図15−21の航空機翼1500の第1の小型スポイラー1502の1つによって及び/又は第1の小型スポイラー1502の1つとして実装されうる。別の例として、図27の横方向制御面2702は、図15−21の航空機翼1500の翼端に近いスポイラー128によって及び/又は翼端に近いスポイラー128として実装され、図27の小型スポイラー2706は、翼端に近いスポイラー128のうちの1つに位置する図15−21の航空機翼1500の第2の小型スポイラー1504によって及び/又は第2の小型スポイラー1504として実装されうる。別の例として、図27の横方向制御面2702は、図15−21の航空機翼1500のフラッペロン130によって及び/又はフラッペロン130として実装され、図27の小型スポイラー2706は、フラッペロン130に位置する図15−21の航空機翼1500の第3の小型スポイラー1506によって及び/又は第3の小型スポイラー1506として実装されうる。別の例として、図27の横方向制御面2702は、図15−21の航空機翼1500の補助翼132によって及び/又は補助翼132として実装され、図27の小型スポイラー2706は、補助翼132に位置する図15−21の航空機翼1500の第4の小型スポイラー1508によって及び/又は第4の小型スポイラー1508として実装されうる。
[0168]図27の制御システム2700の横方向制御面作動機構2704は、図8−14の航空機翼800若しくは図15−21の航空機翼の内部及び/又はその上に位置し(例えば、部分的に又は完全に位置し)、及び/又は図8−14の航空機翼800若しくは図15−21の航空機翼1500を実装する航空機の胴体の内部及び/又は上に位置する部分及び/又は部品を含みうる。図27の横方向制御面作動機構2704は、図27の横方向制御面2702が移動可能に連結される航空機翼(例えば、図8−14の航空機翼800、図15−21の航空機翼1500など)の内部又は上に部分的に及び/又は完全に一致するように構成可能な、かつ所望の及び/又は特定の位置の範囲にわたり、図27の横方向制御面2702を移動させる(例えば、回転させる及び/又は偏向させる)ように構成可能な、任意の数及び/又は種類の作動機構によって及び/又は任意の数及び/又は種類の作動機構として実装されうる。
[0169]いくつかの例では、図27の横方向制御面作動機構2704は、1つ又は複数の電子部品(複数可)を含む電気機械式作動システムによって及び/又は電気機械式作動システムとして実装されうる。他の例では、図27の横方向制御面作動機構2704は、1つ又は複数の油圧部品(複数可)を含む油圧機械式作動システムによって及び/又は油圧機械式作動システムとして実装されうる。更に他の例では、図27の横方向制御面作動機構2704は、1つ又は複数の空圧部品(複数可)を含む空圧機械式作動システムによって及び/又は空圧機械式作動システムとして実装されうる。図27の横方向制御面作動機構2704は、例えば、任意の数及び/又は種類のアクチュエータ、モータ、バルブ、ギア、クラッチ、ラッチ、ピストン、ロッド、シャフト、リンク、滑車、チェーン、ベルト、ヒンジ、ピン、バイアス要素、形状記憶合金などを含む、任意の数及び/又は種類の機械部品を含みうる。
[0170]図27制御システム2700のコントローラ2708は、図8−14の航空機翼800若しくは図15−21の航空機翼の内部及び/又はその上に位置し(例えば、部分的に又は完全に位置し)、又は図8−14の航空機翼800若しくは図15−21の航空機翼1500を実装する航空機の胴体の内部及び/又は上に位置しうる。図27のコントローラ2708は、図27の制御システム2700の横方向制御面作動機構2704を制御するように構成可能な、及び/又は図27の制御システム2700の横方向制御面センサ2710、小型スポイラーセンサ2712、及び/又は他のセンサ(複数可)2714によって感知、測定及び/又は検出されたデータを受信及び/又は処理するように構成可能な、任意の数及び/又は種類のハードウェア要素によって及び/又は任意の数及び/又は種類のハードウェア要素として実装されうる。図27のコントローラ2708は、1つ又は複数のコントローラ(複数可)、プロセッサ(複数可)、マイクロコントローラ(複数可)、マイクロプロセッサ(複数可)、及び/又は回路(複数可)によって実装されうる。
[0171]図27の制御システム2700の横方向制御面センサ2710は、図27の横方向制御面2702に位置しうる。例えば、図27の横方向制御面センサ2710は、図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500の横方向制御面(例えば、胴体に近いスポイラー126、翼端に近いスポイラー128、フラッペロン130、又は補助翼132)のいずれかの上に位置しうる。図27の横方向制御面センサ2710は、図27の横方向制御面2702の位置及び/又は角度(例えば、基準位置及び/又は配向に対する)を感知、測定及び/又は検出するように構成される。例えば、図27の横方向制御面センサ2710は、図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500の横方向制御面(例えば、胴体に近いスポイラー126、翼端に近いスポイラー128、フラッペロン130又は補助翼132)の1つの位置及び/又は角度(例えば、基準位置及び/又は配向に対する)を感知、測定及び/又は検出するように構成されうる。
[0172]図27の制御システム2700の小型スポイラーセンサ2712は、図27の小型スポイラー2706上に位置しうる。例えば、小型スポイラーセンサ2712は、図8−14の航空機翼800の小型スポイラー(例えば、第1の小型スポイラー802、第2の小型スポイラー804、第3の小型スポイラー806、若しくは第4の小型スポイラー808)のいずれか、又は図15−21の航空機翼1500の小型スポイラー(例えば、第1の小型スポイラー1502、第2の小型スポイラー1504、第3の小型スポイラー1506、若しくは第4の小型スポイラー1508)のいずれかの上に位置しうる。図27の小型スポイラーセンサ2712は、図27の小型スポイラー2706の位置及び/又は角度(例えば、基準位置及び/又は配向に対する)を感知、測定及び/又は検出するように構成される。例えば、図27の小型スポイラーセンサ2712は、図8−14の航空機翼800の小型スポイラー(例えば、第1の小型スポイラー802、第2の小型スポイラー804、第3の小型スポイラー806、若しくは第4の小型スポイラー808)、又は図15−21の航空機翼1500の小型スポイラー(例えば、第1の小型スポイラー1502、第2の小型スポイラー1504、第3の小型スポイラー1506、若しくは第4の小型スポイラー1508)の位置及び/又は角度(例えば、基準位置及び/又は配向に対する)を感知、測定及び/又は検出するように構成されうる。
[0173]図27の制御システム2700の他のセンサ(複数可)2714は、図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500の内部及び/又は上に位置し、及び/又は図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500を実装する航空機の胴体の内部及び/又は上に位置する部分及び/又は部品を含みうる。例えば、図27の他のセンサ(複数可)2714は、図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500の揚力制御面(例えば、胴体に近いスラット118、翼端に近いスラット120、胴体に近いフラップ122、及び/又は翼端に近いフラップ124)のいずれかの上に位置する1つ又は複数の揚力制御面センサ(複数可)を含みうる。そのような例では、揚力制御面センサ(複数可)は、図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500の揚力制御面(例えば、胴体に近いスラット118、翼端に近いスラット120、胴体に近いフラップ122又は翼端に近いフラップ124)のうちの1つ又は複数の位置及び/又は角度(例えば、基準位置及び/又は配向に対する)を感知、測定及び/又は検出するように構成されうる。図27の他のセンサ(複数可)2714は、追加的に又は代替的には、図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500を実装する航空機に関連する1つ又は複数の他のパラメータ(複数可)を感知、測定及び/又は検出するようにそれぞれ構成された、1つ又は複数の迎え角センサ(複数可)、1つ又は複数の姿勢センサ(複数可)、1つ又は複数の高度センサ(複数可)、1つ又は複数の対気速度センサ(複数可)、及び/又は1つ又は複数のマッハ数センサ(複数可)を含みうる。そのような他のパラメータ(複数可)は、例えば、図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500の迎え角(例えば、航空機翼の翼弦線と航空機翼に対する気流の相対的方向との間の角度)(例えば、航空機翼の翼弦線と航空機翼に対する気流の相対的方向との間の角度)、及び/又は図8−14の航空機翼800又は図15−21の航空機翼1500を実装する航空機の姿勢、高度、対気速度又はマッハ数のいずれかを含みうる。
[0174]図27の横方向制御面2702は、横方向制御面2702の可能な位置範囲にわたって、任意の数の位置まで制御されて移動(例えば、回転及び/又は偏向)しうる。横方向制御面2702の制御された移動は、図27の制御システム2700の横方向制御面作動機構2704を介して行われ、横方向制御面作動機構2704は、制御システム2700のコントローラ2708を介して、管理及び/又は制御されている。コントローラ2708は、横方向制御面作動機構2704に、横方向制御面2702を、信号(複数可)、命令(複数可)、及び/又は指示(複数可)によって特定され、それらによって示され、及び/又はそれらから引き出された、1つ又は複数の位置(例えば、中立位置、第1の上に向かって偏向した位置、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置など)まで移動させる、1つ又は複数の信号、命令、及び/又は指示を生成及び/又は送信する。
[0175]いくつかの例では、コントローラ2708は、横方向制御面2702の位置、小型スポイラー2706の位置及び/又は、より一般的には、図27の制御システム2700を実装する航空機の動作に関連する閾値パラメータが、図27の制御システム2700の横方向制御面センサ2710、小型スポイラーセンサ2712、及び/又は他のセンサ(複数可)2714のうちの1つ又は複数によって感知、測定及び/又は検出されたとのコントローラ2708の決定及び/又は検出に応じて、横方向制御面作動機構2704に横方向制御面2702を特定の位置まで移動させる、1つ又は複数の信号、命令、及び/又は指示を生成するように構成される。
[0176]図27の小型スポイラー2706は、小型スポイラー2706の可能な位置範囲にわたって、任意の数の位置まで制御されて移動(例えば、回転及び/又は偏向)しうる。小型スポイラー2706の制御された移動(複数可)は、上記のように、図27の横方向制御面作動機構2704を介して、図27の横方向制御面2702の制御された移動(複数可)に機械的にスレーブされる。いくつかの例では、機械的にスレーブされた小型スポイラー2706は、横方向制御面作動機構2704が、横方向制御面2702を中立位置から第1の上に向かって偏向した位置まで又はその位置に向かって移動させることに応じて、格納位置から展開位置まで移動されるように構成される。機械的にスレーブされた小型スポイラー2706は、横方向制御面作動機構2704が、横方向制御面2702を第1の上に向かって偏向した位置から第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置まで又はその位置に向かって移動することに応じて、展開位置から格納位置まで移動されるよう更に構成されうる。機械的にスレーブされた小型スポイラー2706は、代替的には、横方向制御面作動機構2704が、横方向制御面2702を第1の上に向かって偏向した位置から第2の上に向かって偏向した位置まで又はその位置に向かって移動することに応じて、展開位置を維持するように構成されうる。
[0177]以上から、航空機翼の例示的な横方向制御面の有効性を高めるように構成された例示的な小型スポイラーを有する上記航空機翼は、そのような小型スポイラーを含まない既知の航空機翼に対して有利であると理解されよう。いくつかの開示された例では、横方向制御面は、航空機翼に移動可能に連結され、小型スポイラーは、横方向制御面の上又は前方に位置する。小型スポイラーは、航空機翼に対して及び/又は横方向制御面に対して、格納位置と展開位置との間で移動可能であり、かつ、横方向制御面が横方向制御面の中立(例えば、偏向していない)位置に対して小さく上に向かった偏向で(例えば、5度(5°)上に向かって)位置付けられることに基づき、格納位置から展開位置まで移動されるように構成される。横方向制御面が小さく上に向かった偏向で位置付けられつつ、小型スポイラーを格納位置から展開位置まで移動させることにより、有利には、横方向制御面での流れ再吸着が防止される。高い遷音速マッハ数で、小型スポイラーの展開によって引き起こされるこの好ましい流れ場の変化により、横方向制御面が小さく上に向かった偏向で位置付けられるときに、意図された横方向制御の制御面効果の好ましくない削減又は打消しを最小化する又は完全に排除することができる。
[0178]いくつかの開示された例では、横方向制御面は、横方向制御面を移動させるように構成された第1のアクチュエータを介して作動し、小型スポイラーは、小型スポイラーを移動させるように構成された第2のアクチュエータを介して別々に及び/又は独立して作動する。他の開示された例では、横方向制御面は、横方向制御面を移動させるように構成されたアクチュエータを介して作動し、小型スポイラーは、小型スポイラーの移動及び/又は位置が横方向制御面の移動及び/又は位置に機械的に依存するように、横方向制御面、及び/又は横方向制御面を移動させるように構成されたアクチュエータに、機械的にスレーブされる(例えば、ギア、クラッチ、ロッド、ピストン、シャフト、リンク、プーリー、チェーン、ベルト、ヒンジ、ピン、バイアス要素、ファスナーなどを含む、任意の種類の及び/又は任意の数の係合した機械的連結器を介して)。
[0179]以下の段落には、本明細書で開示される実施例の種々の実施例が提示される。
[0180]実施例1は、翼と、横方向制御面と、小型スポイラーとを備える航空機を含む。実施例1の横方向制御面は、翼に移動可能に連結される。横方向制御面は、中立位置と、第1の上に向かって偏向した位置と、第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置との間を移動可能である。実施例1の小型スポイラーは、横方向制御面の上又は前方に位置する。小型スポイラーは、格納位置と展開位置との間で移動可能である。小型スポイラーは、横方向制御面が中立位置から第1の上に向かって偏向した位置まで又はその位置に向かって移動されることに基づき、格納位置から展開位置まで移動されるように構成される。
[0181]実施例2は、実施例1に記載の航空機を含み、小型スポイラーは、小型スポイラーが格納位置にあるときに、小型スポイラーに対して局所的な位置で翼の前縁から翼の後縁まで測定された局所的翼弦の約1パーセントと約5パーセントとの間の弦方向の寸法を有する上面を含む。
[0182]実施例3は、小型スポイラーが、翼に移動可能に連結され、横方向制御面の前方に位置する、実施例1又は2に記載の航空機を含む。
[0183]実施例4は、小型スポイラーが、横方向制御面に移動可能に連結される、実施例1又は2に記載の航空機を含む。
[0184]実施例5は、第1の上に向かって偏向した位置が、中立位置から約5度角度付けされており、第2の上に向かって偏向した位置が、中立位置から約15度角度付けされている、実施例1から4のいずれかに記載の航空機を含む。
[0185]実施例6は、小型スポイラーが、横方向制御面が第1の上に向かって偏向した位置から第2の上に向かって偏向した位置まで又はその位置に向かって移動されることに基づき、展開位置から格納位置まで移動されるように更に構成される、実施例1から5のいずれかに記載の航空機を含む。
[0186]実施例7は、航空機が第1の作動機構と、第2の作動機構と、コントローラとを更に備える、実施例1から6のいずれかに記載の航空機を含む。実施例7に記載の第1の作動機構は、横方向制御面に機能的に連結され、横方向制御面を移動させるように構成される。実施例7に記載の第2の作動機構は、小型スポイラーに機能的に連結され、第1の作動機構により移動されている横方向制御面から独立して、小型スポイラーを移動させるように構成される。実施例7に記載のコントローラは、第1及び第2の作動機構に機能的に連結され、第1及び第2の作動機構を独立して制御するように構成されている。
[0187]実施例8は、コントローラが、第1及び第2の作動機構に、横方向制御面を中立位置から第1の上に向かって偏向した位置に向かって、かつ記小型スポイラーを格納位置から展開位置に向かって、同時に移動させるように命令するよう構成される、実施例7に記載の航空機を含む。
[0188]実施例9は、航空機が作動機構とコントローラとを更に備える、実施例1から6のいずれかに記載の航空機を含む。実施例9に記載の作動機構は、横方向制御面に機能的に連結され、横方向制御面を移動させるように構成される。作動機構は、小型スポイラーが、作動機構が横方向制御面を移動させることに基づき移動するように、小型スポイラーを横方向制御面に機械的にスレーブするよう構成される。実施例9に記載のコントローラは、作動機構に機能的に連結され、作動機構を制御するように構成される。
[0189]実施例10は、横方向制御面がスポイラーである、実施例1から9のいずれかに記載の航空機を含む。
[0190]実施例11は、横方向制御面がフラッペロンである、実施例1から9のいずれかに記載の航空機を含む。
[0191]実施例12は、横方向制御面が補助翼である、実施例1から9のいずれかに記載の航空機を含む。
[0192]実施例13は、中立位置から第1の上に向かって偏向した位置まで、及び第1の上に向かって偏向した位置から第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置まで、航空機の翼に連結された横方向制御面を移動させることを含む方法を含む。実施例13に記載の方法は、横方向制御面が中立位置から第1の上に向かって偏向した位置まで又はその位置に向かって移動されることに基づき、横方向制御面の上又は前方に位置する小型スポイラーを、格納位置から展開位置まで移動させることを更に含む。
[0193]実施例14は、実施例13に記載の方法を含み、小型スポイラーは、小型スポイラーが格納位置にあるときに、小型スポイラーに対して局所的な位置で翼の前縁から翼の後縁まで測定された局所的翼弦の約1パーセントと約5パーセントとの間の弦方向の寸法を有する上面を含む。
[0194]実施例15は、小型スポイラーが、翼に移動可能に連結され、横方向制御面の前方に位置する、実施例13又は14に記載の方法。
[0195]実施例16は、小型スポイラーが、横方向制御面に移動可能に連結される、実施例13又は14に記載の方法。
[0196]実施例17は、第1の上に向かって偏向した位置が、中立位置から約5度角度付けされており、第2の上に向かって偏向した位置が、中立位置から約15度角度付けされている、実施例13から16のいずれかに記載の方法を含む。
[0197]実施例18は、方法が、横方向制御面が第1の上に向かって偏向した位置から第2の上に向かって偏向した位置まで又はその位置に向かって移動されることに基づき、小型スポイラーを展開位置から格納位置まで移動されることを更に含む、実施例13から17のいずれかに記載の方法。
[0198]実施例19は、横方向制御面に機能的に連結された第1の作動機構及び小型スポイラーに機能的に連結された第2の作動機構を独立して制御することを更に含み、第1の作動機構が横方向制御面を移動させるように構成され、第2の作動機構が小型スポイラーを移動させるように構成される、実施例13から18のいずれかに記載の方法を含む。
[0199]実施例20は、横方向制御面に機能的に連結された作動機構を制御することを更に含み、作動機構は、横方向制御面を移動させ、かつ小型スポイラーを移動させることが横方向制御面を移動させることに機械的に依存するように、小型スポイラーを横方向制御面に機械的にスレーブするように構成される、実施例13から18のいずれかに記載の方法を含む。
[0200]本明細書では、特定の例示的な方法、装置、及び製品について開示してきたが、この特許出願の対象範囲はこれらに限定されるものではない。むしろ、この特許出願は、この特許出願の特許請求の範囲内に公正に当てはまるすべての方法、装置、及び製品を対象としている。
Claims (10)
- 翼と、
前記翼に移動可能に連結された横方向制御面であって、中立位置と、第1の上に向かって偏向した位置と、前記第1の上に向かって偏向した位置を越えて延びる第2の上に向かって偏向した位置との間で移動可能な横方向制御面と、
前記横方向制御面の上又は前方に位置する小型スポイラーであって、格納位置と展開位置との間を移動可能であり、前記横方向制御面が前記中立位置から前記第1の上に向かって偏向した位置まで又はその位置に向かって移動されることに基づき、前記格納位置から前記展開位置まで移動されるように構成された小型スポイラーと
を備える航空機。 - 前記小型スポイラーは、前記小型スポイラーが前記格納位置にあるときに、前記小型スポイラーに対して局所的な位置で前記翼の前縁から前記翼の後縁まで測定された局所的翼弦の約1パーセントと約5パーセントとの間の弦方向の寸法を有する上面を含む、請求項1に記載の航空機。
- 前記小型スポイラーが、前記翼に移動可能に連結され、前記横方向制御面の前方に位置する、請求項1に記載の航空機。
- 前記小型スポイラーが、前記横方向制御面に移動可能に連結される、請求項1に記載の航空機。
- 前記第1の上に向かって偏向した位置が、前記中立位置から約5度角度付けされており、前記第2の上に向かって偏向した位置が、前記中立位置から約15度角度付けされている、請求項1に記載の航空機。
- 前記小型スポイラーは、前記横方向制御面が前記第1の上に向かって偏向した位置から前記第2の上に向かって偏向した位置まで又はその位置に向かって移動されることに基づき、前記展開位置から前記格納位置まで移動されるように更に構成される、請求項1に記載の航空機。
- 前記横方向制御面に機能的に連結された第1の作動機構であって、前記横方向制御面を移動させるように構成された第1の作動機構と、
前記小型スポイラーに機能的に連結された第2の作動機構であって、前記第1の作動機構によって移動されている前記横方向制御面から独立して、前記小型スポイラーを移動させるように構成された第2の作動機構と、
前記第1及び第2の作動機構に機能的に連結されたコントローラであって、前記第1及び第2の作動機構を独立して制御するように構成されたコントローラと
を更に備える、請求項1に記載の航空機。 - 前記コントローラが、前記第1及び第2の作動機構に、前記横方向制御面を前記中立位置から前記第1の上に向かって偏向した位置に向かって、かつ前記小型スポイラーを前記格納位置から前記展開位置に向かって、同時に移動させるように命令するよう構成される、請求項7に記載の航空機。
- 前記横方向制御面に機能的に連結された作動機構であって、前記横方向制御面を移動させ、かつ前記作動機構が前記横方向制御面を移動させることに基づき、前記小型スポイラーが移動するように、前記小型スポイラーを前記横方向制御面に機械的にスレーブするよう構成された作動機構と、
前記作動機構に機能的に連結されたコントローラであって、前記作動機構を制御するように構成されたコントローラと
を更に備える、請求項1に記載の航空機。 - 前記横方向制御面がスポイラーである、請求項1に記載の航空機。
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