JP2021094203A - 心拍変動解析装置、方法およびプログラム - Google Patents

心拍変動解析装置、方法およびプログラム Download PDF

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【課題】心電データから自律神経の働き具合の経時的変化の評価に適した自律神経指標を得ることを可能にすること。【解決手段】心電データは、入出力インタフェース11を通して入力され、メモリ12に蓄積される。R−R間隔計測手段13は、心電データにおけるR−R間隔を順次計測する。時系列データ生成手段15は、R−R間隔計測手段14により順次計測された各R−R間隔の平方根の逆数あるいはその定数倍を当該R−R間隔期間での振幅とした時系列データを生成する。周波数解析手段16は、時系列データ生成手段15により生成された時系列データの所定拍動個数区間を周波数解析してそのパワースペクトル密度を求める。【選択図】図1

Description

本発明は、心拍変動解析装置、方法およびプログラムに関し、特に、心電データから心拍変動を解析して自律神経の働き具合を正しく評価することができるようにした心拍変動解析装置、方法およびプログラムに関する。
心拍の心室収縮の開始を表すR波の発生間隔(R−R間隔)は、周期性をもって変動し、その変動の周波数成分は、自律神経の働き具合を表すことが知られている。この関係を利用して自律神経の働き具合を評価でき、その一つの手法では、心電データにおけるR−R間隔を順次計測し、そのR−R間隔を周波数解析(スペクトル分析)してその変動の周波数成分を求め、その周波数成分から自律神経の働き具合を評価する。
図6は、従来におけるR−R間隔変動の周波数成分の解析手法の説明図である。
同図(a)は、心電センサなどにより取得された心電データEPGを示す。ここで、R波は、心室収縮の開始を表し、時間軸方向(x軸方向)にR−R間隔RR1,RR2,RR3,・・・をもって出現し、その間隔は、周期性をもって変動する。
一般的に、時間軸方向のデータをそのまま周波数解析することは難しい。そこで、R−R間隔変動を周波数解析する場合、R−R間隔RR1,RR2,RR3,・・・をy軸方向の振幅に置き換えた時系列データを生成し、これにより生成された時系列データを周波数解析する。
同図(b)は、R−R間隔RR1,RR2,RR3,・・・をそのままy軸方向の振幅A1,A2,A3,・・・に置き換えて生成された時系列データを示し、振幅A1,A2,A3,・・・はそれぞれ、R−R間隔RR1,RR2,RR3,・・・に等しい。
同図(c)は、同図(b)のような時系列データを周波数解析して得られるパワースペクトル密度を示し、x軸は、周波数(Hz)であり、y軸は、x軸方向の各周波数におけるパワースペクトル密度(msec/Hz)を表す。なお、パワースペクトル密度とは、時系列データのパワーを各周波数成分に分解して表したものである。
ここで、0.04〜0.15Hz成分の総和をLFとし、0.15〜0.40Hz成分の総和をHFとすると、LF/HFは、交感神経の働き具合を示し、HFは、副交感神経の働き具合を示すことが知られているので、これらの値を自律神経指標とすることができる。
図6では、x軸方向のR−R間隔をそのままy軸方向の振幅に置き換えて時系列データを生成しているが、x軸方向のR−R間隔の逆数をy軸方向の振幅に置き換えて時系列データを生成したり、x軸方向を一定間隔の定数とし、x軸方向のR−R間隔を各定数に対するy軸方向の振幅に置き換えてBeat関数で表される時系列データを生成したりすることも知られている。以下では、上記の時間列データの生成手法をそれぞれ、Equal、1/f fluctuation、Beat Functionと称する。
図7は、従来における時系列データの生成手法を示す説明図であり、同図(a),(b),(c)はそれぞれ、Equa1,1/f fluctuation,Beat Functionの手法を示している。
Equa1では、同図(a)に示されているように、x軸方向のR−R間隔(tn+1−tn)(msec)をそのままx軸方向のtn(msec)〜tn+1(msec)のR−R間隔期間でのy軸方向の振幅に置き換える。したがって、x軸方向のtn(msec)〜tn+1(msec)のR−R間隔期間でのy軸方向の振幅がx軸方向のR−R間隔(tn+1−tn)(msec)に等しい。
1/f fluctuationでは、同図(b)に示されているように、x軸方向のR−R間隔(tn+1−tn)(msec)の逆数1/(tn+1−tn)(msec−1)をy軸方向の振幅に置き換える。したがって、x軸方向のtn(msec)〜tn+1(msec)のR−R間隔期間でのy軸方向の振幅がx軸方向のR−R間隔(tn+1−tn)(msec)の逆数1/(tn+1−tn)(msec−1)に等しい。
Beat Functionでは、同図(c)に示されているように、x軸方向が一定間隔の定数であり、x軸方向の定数nでのy軸方向の振幅がx軸方向のR−R間隔(tn+1−tn)(msec)に等しい。
非特許文献1には、心電図から縦軸をR−R間隔、横軸を時間とするRRI時刻歴を算出し、このRRI時刻歴により自律神経系の活動状況を把握し、乗員のストレスリラックス状態を判定することが記載されている。
非特許文献2には、隣り合うR波発生時刻の間で、そのR−R間隔の逆数を瞬時心拍数とし、それをスペクトル解析して心拍揺らぎを実時間的にとらえることが記載されている。
非特許文献3には、R−R間隔をBeat数の関数とみなして心拍変動をスペクトル解析することが記載されている。
日本機械学会論文集 Vol.81,No.832,2015 p.1−15 「乗員の心理状態推定による乗り心地制御システムの提案」 BME Vol.8,No.10,1994 p.13−16 「心拍ゆらぎの1/fスペクトル推定」 生物物理 Vol.28,No.4,1988 p.32−36 「心拍変動と自律神経機能」
従来におけるR−R間隔変動の周波数成分の解析手法では、上記したように、心電データにおけるx軸方向のR−R間隔をそのままの数値やその逆数をy軸方向の振幅に置き換えた時系列データを生成し、それにより生成された時系列データを周波数解析してパワースペクトル密度を算出しており、これにより算出されたパワースペクトル密度から自律神経の働き具合を評価する。
しかし、一般的に、定常状態におけるヒトの心臓の一回拍出量は一定であることから、心臓の各拍動でのパワースペクトル密度の総和を一定にすることが求められる。このパワースペクトル密度の総和が一定でない場合には、サンプリング時間毎に時間関数が持つエネルギー総和が異なるため、自律神経の働き具合の経時的変化を正しく評価することができない。すなわち、R−R間隔そのままの値やその逆数を振幅に置き換えた時系列データにおける各拍動でのパワースペクトル密度の総数は、時々で変化し、したがって、時系列データの時々の所定拍動回数区間におけるパワースペクトル密度の総和も変化し、それが周波数分析されて求められたパワースペクトル密度にはその変化分が含まれているので、時々パワースペクトル密度を比較しても、自律神経の働き具合の経時的変化を正しく評価することができない、という課題がある。
本発明の目的は、上記課題を解決し、心電データから心拍変動を解析して自律神経の働き具合を正しく評価することができるようにした心拍変動解析装置、方法およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、心電データから心拍変動を解析する心拍変動解析装置であって、心電データにおけるR−R間隔を順次計測するR−R間計測手段と、前記R−R間隔計測手段により順次計測された各R−R間隔の平方根の逆数あるいはその定数倍を当該R−R間隔期間での振幅とした時系列データを生成する時系列データ生成手段と、前記時系列データ生成手段により生成された時系列データを周波数解析してそのパワースペクトル密度を求める周波数解析手段を備えたことを特徴としている。
ここで、パワースペクトル密度における所定低周波成分の総和LFと所定高周波成分の総和HFをそれぞれ算出し、あるいはそれに加えてLF/HFを算出するようにしてもよい。
また、時系列データの所定拍動回数区間を対象とし、また、時系列データの時々の所定拍動回数区間それぞれを対象として周波数解析するようにしてもよい。
なお、本発明は、心拍変動解析装置としてだけでなく、その各部の処理をステップとして有する心拍変動解析方法として実現することができ、また、その処理の機能をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムとして実現することもできる。
本発明では、時系列データ全体にわたって1回の拍動あたりのパワースペクトル密度の総和が等しくなるように、時系列データの時間領域表現を最適化しているので、時系列データの時々の所定拍動回数区間のパワースペクトル密度の総和を等しくすることができ、その下で、それぞれのパワースペクトル密度を求めることができる。したがって、それらのパワースペクトル密度を比較するだけで、自律神経の働き具合の経時的変化を正しく評価することができるようになる。
本発明に係る心拍変動解析装置の一実施形態を示すブロック図である。 図1の心拍変動解析装置における動作を示すフローチャートである。 1回の拍動についての心電データのR−R間隔(x軸)と振幅(y軸)の関係を示す説明図である。 本発明に従って時間領域表現が最適化された1回の拍動回数区間についての時系列データを示す図である。 本発明と従来手法での各拍動に対するパワースペクトル密度の総和を示す説明図である。 R−R間隔そのままの値を振幅に置き換える手法を利用した場合の、一般的なR−R間隔変動の周波数成分の解析手法の説明図である。 従来における時系列データの生成手法を対比して示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明に係る心拍変動解析装置の一実施形態を示すブロック図である。
本実施形態の心拍変動解析装置10は、入出力インタフェース11、メモリ12、およびCPU13を備える。
心電センサなどからの心電データが入出力インタフェース11を通して心拍変動解析装置10に入力され、また、心拍変動解析装置10における心拍変動解析の結果のパワースペクトル密度が入出力インタフェース11を通して出力される。
メモリ12は、心拍変動解析装置10が処理を実行するためのプログラムを予め記憶しており、また、心電データが処理されたデータなどを適宜保持する。
CPU13は、メモリ12に記憶されているプログラムに従って処理を実行する。ここでは、まず、メモリ12に蓄積された心電データにおけるR−R間隔を順次計測し、次に、順次計測された各R−R間隔の平方根の逆数あるいはその定数倍を当該R−R間隔期間での振幅とした時系列データを生成し、さらに、その時系列データを周波数解析してそのパワースペクトル密度を求める。
以上のように、CPU13は、心電データにおけるR−R間隔を順次計測するR−R間隔計測手段14、R−R間隔計測手段14により順次計測された各R−R間隔の平方根の逆数あるいはその定数倍を当該R−R間隔期間での振幅とした時系列データを生成する時系列データ生成手段15、および時系列データ生成手段15により生成された時系列データを周波数解析してそのデータのパワースペクトル密度を求める周波数解析手段16として機能する。
図2は、図1の心拍変動解析装置10における動作を示すフローチャートである。
まず、S21で、心電データを、入出力インタフェース11を通して心拍変動解析装置10に入力し、S22で、メモリ12に蓄積する。続くS23以降では、メモリ12に蓄積された心電データを処理の対象とする。
S23では、メモリ12に蓄積された心電データからR−R間隔を順次演算し、次の、S24では、S23で順次演算された各R−R間隔の平方根の逆数あるいはその定数倍を当該R−R間隔期間での振幅に置き換えて時系列データを生成する。S24では、S23で計測された各R−R間隔からその平方根の逆数あるいはその定数倍を算出し、その値を当該各R−R間隔期間で継続する振幅として与えればよい。
S25では、S24で生成された時系列データを周波数解析する。ここでは、時系列データの時々の所定拍動回数区間を対象として周波数解析すればよく、所定拍動回数は任意に定めることができるが、自律神経の働き具合の変化を時々刻々評価できるようにするためには、それを、例えば、拍動回数25回程度の短い区間とするのが好ましい。なお、入力される心電データが時々の所定拍動回数区間のものである場合には、その全体を処理の対象とすればよい。
S25での周波数解析により、処理対象とされた時系列データ(所定拍動回数区間)のパワースペクトル密度が求められる。S26では、S25で求められたスペクトル密度を、入出力インタフェース11を通して出力する。
なお、時々の所定拍動回数区間の時系列データを周波数分析する場合、その時々の所定拍動回数区間の時系列データを対象としてS23〜S26の処理を繰り返し実行し、それぞれについてのパワースペクトル密度を求めればよい。
以上のように、時系列データの各R−R間隔の平方根の逆数あるいはその定数倍を当該R−R間隔期間での振幅に置き換えるのは、最適化された時間領域表現の時系列データを生成するためである。すなわち、時系列データ全体にわたって1回の拍動あたりのパワースペクトル密度の総和を等しくし、それにより、時系列データの時々の所定拍動回数区間のパワースペクトル密度の総和を等しくするためである。この最適化により、時系列データの時々の所定拍動回数区間のパワースペクトル密度の総和が等しいという条件の下でパワースペクトル密度が求められることが保証される。
以下、時系列データの時間領域表現での最適化について説明する。
図3は、1回の拍動についての心電データのR−R間隔(x軸)と振幅(y軸)の関係を示す説明図である。
ここで、x軸方向のR−R間隔をB2−B1とし、y軸方向の振幅をAとすると、時間領域の信号f(t)のエネルギーの総和は、式(1)で表される。
Figure 2021094203
また、時間領域の信号f(t)を周波数解析した周波数領域の信号をF(f)とすると、そのエネルギーの総和は、式(2)で表される。
Figure 2021094203
パーゼルの定理によれば、式(3)が成り立つ。
Figure 2021094203
なお、式(2)、式(3)における上線( ̄)付のF(f)は、F(f)の共役複素数を表す。
式(3)から、図3のパワースペクトル密度の総和は、式(4)で表すことができる。式(4)から式(5)が導出され、式(5)に従う振幅Aとすれば、時系列データ全体にわたって1回の拍動あたりのパワースペクトル密度の総和を一定値Cにすることができる。これにより、時系列データの時々の所定拍動回数区間のパワースペクトル密度の総和が等しいという条件の下でパワースペクトル密度が求められることを保証される。なお、式(5)におけるCは、任意の定数である。
Figure 2021094203
Figure 2021094203
式(5)は、時系列データの各R−R間での振幅AをR−R間隔の平方根の逆数あるいはその定数倍に置き換えれば、1回の拍動あたりのパワースペクトル密度の総和を一定値Cにすることができ、これにより、時系列データの時々の所定拍動回数区間のパワースペクトル密度の総和を等しくすることができることを示している。
そこで、本発明では、最適化された時間領域表現の時系列データとして、順次計測された各R−R間隔の平方根の逆数あるいはその定数倍を当該R−R間隔期間での振幅とした時系列データを生成し、それにより、時系列データの時々の所定拍動回数区間を周波数分析する場合に、それらの所定拍動回数区間のパワースペクトル密度の総和が等しいという条件の下でパワースペクトル密度が求められることが保証されるようにする。この保証の下で求められたパワースペクトル密度をそのまま比較するだけで、自律神経の働き具合の経時的変化を正しく評価することができる。
図4は、本発明に従って時間領域表現が最適化された1回の拍動回数区間についての時系列データを示す図である。
図4では、各R−R間隔の平方根の逆数を当該R−R間隔期間での振幅に置き換えているが、式(5)から明らかなように、各R−R間隔の平方根の逆数の定数倍を当該R−R間隔期間での振幅に置き換えてもよい。
図5は、本発明と従来手法での各拍動に対するパワースペクトル密度の総和を示す説明図である。ここでは、各拍動のR−R間隔を、同図(a)に示されるR-R間隔(sec)データサンプル(y方向そしてx方向の順に推移)とし、各拍動(拍動番号)におけるパワースペクトル密度の総和を求めた。その結果が同図(b)である。なお、y軸方向の振幅は、本発明ではsec−1であり、1/f fluctuationではsec−2であり、EqualとBeat Functionではsecである。
図5から、本発明によれば、各拍動に対するパワースペクトル密度の総和が一定(=1)となり、これにより、時系列データの時々の所定拍動回数区間のパワースペクトル密度の総和が等しいという条件の下でそれらの区間のデータのパワースペクトル密度がそれぞれ求められることが保証されていることが分かる。
これに対し、従来手法(Equal,1/f fluctuation,Beat Function)では、各拍動に対するパワースペクトル密度の総和が一定でなく、時系列データの時々の所定拍動回数区間のパワースペクトル密度の総和が等しいという条件が保証されていないので、その時その時で求められたパワースペクトル密度を比較しただけでは、自律神経の働き具合の経時的変化を正しく評価することができない。
以上は、本発明を心拍変動解析装置として実現した場合であるが、本発明は、R−R間隔計測手段が、心電データからR−R間隔を順次計測する第1のステップと、時系列データ生成手段が、前記第1のステップにより順次計測された各R−R間隔の平方根の逆数あるいはその定数倍を当該R−R間隔期間での振幅とした時系列データを生成する第2のステップと、周波数解析手段が、前記第2のステップにより生成された時系列データを周波数解析してそのパワースペクトル密度を求める第3のステップを有する心拍変動解析方法として実現することができる。
また、本発明は、コンピュータに、心電データからR−R間隔を順次計測する第1の機能と、前記第1の機能により順次計測された各R−R間隔の平方根の逆数あるいはその定数倍を当該R−R間隔期間での振幅とした時系列データを生成する第2の機能と、前記第2の機能により生成された時系列データを周波数解析してそのパワースペクトル密度を求める第3の機能を実現させるためのプログラムとして実現することもできる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものでなく、種々に変更することができる。例えば、下記のように変更したり、それらの変更を適宜組み合わせたりすることができる。
・入力される心電データが外部メモリに予め蓄積されたものである。
・異なる時期に取得された心電データそれぞれを比較処理の対象とする。
・R−R間隔計測や時系列データ生成や周波数解析などの処理を別々のCPU、あるいはハードウエアにより実行する。
・パワースペクトル密度から所定低周波成分、例えば0.04〜0.15Hz成分の総和LF、所定高周波成分、例えば0.15〜0.40Hz成分の総和HFを算出し、LF/HFとHFを自律神経指標として出力する。
・複数の所定拍動回数区間についてそれぞれ求められたパワースペクトル密度や自律神経指標を比較する手段を備える。
・外部メモリを適宜利用して時系列データやその他のデータを一時的に保存する。
・心拍変動の解析結果を表示する表示手段を備える。
10・・・心拍変動解析装置、11・・・入出力インタフェース、12・・・メモリ、13・・・CPU、14・・・R−R間隔計測手段、15・・・時系列データ生成手段、16・・・周波数解析手段

Claims (6)

  1. 心電データから心拍変動を解析する心拍変動解析装置であって、
    心電データにおけるR−R間隔を順次計測するR−R間計測手段と、
    前記R−R間隔計測手段により順次計測された各R−R間隔の平方根の逆数あるいはその定数倍を当該R−R間隔期間での振幅とした時系列データを生成する時系列データ生成手段と、
    前記時系列データ生成手段により生成された時系列データを周波数解析してそのパワースペクトル密度を求める周波数解析手段を備えたことを特徴とする心拍変動解析装置。
  2. 前記周波数解析手段は、パワースペクトル密度における所定低周波成分の総和LFと所定高周波成分の総和HFをそれぞれ算出し、あるいはそれに加えてLF/HFを算出することを特徴とする請求項1に記載の心拍変動解析装置。
  3. 前記周波数解析手段は、時系列データの所定拍動回数区間のデータを周波数解析することを特徴とする請求項1または2に記載の心拍変動解析装置。
  4. 前記周波数解析手段は、時系列データの時々の所定拍動回数区間それぞれについて周波数解析することを特徴とする請求項3に記載の心拍変動解析装置。
  5. コンピュータが、心電データから心拍変動を解析する心拍変動解析方法であって、
    R−R間隔計測手段が、心電データにおけるR−R間隔を順次計測する第1のステップと、
    時系列データ生成手段が、前記第1のステップにより順次計測された各R−R間隔の平方根の逆数あるいはその定数倍を当該R−R間隔期間での振幅とした時系列データを生成する第2のステップと、
    周波数解析手段が、前記第2のステップにより生成された時系列データを周波数解析してそのパワースペクトル密度を求める第3のステップを有する心拍変動解析方法。
  6. コンピュータに、
    心電データにおけるR−R間隔を順次計測する第1の機能と、
    前記第1の機能により順次計測された各R−R間隔の平方根の逆数あるいはその定数倍を当該R−R間隔期間での振幅とした時系列データを生成する第2の機能と、
    前記第2の機能により生成された時系列データを周波数解析してそのパワースペクトル密度を求める第3の機能を実現させるためのプログラム。
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