JP2021094100A - 遊技機 - Google Patents

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太我 蓼沼
Taiga Tadenuma
太我 蓼沼
翔 田守
Sho Tamori
翔 田守
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Abstract

【課題】演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる遊技機を提供する。【解決手段】第1モードと第2モードとの一方の演出モードに制御されているときにモード切替手段によって第1モードと第2モードとの他方の演出モードへ切り替えられた場合、発光切替制御において、該一方の演出モードに対応する発光パターンによる発光手段の発光が認識困難又は認識不能な特定発光パターンにより発光手段を発光させた後、該他方の演出モードに対応する発光パターンにより発光手段を発光させることが可能である。第1モードと第2モードとの一方の演出モードに制御されているときに演出モードの切り替えに対応する特定情報が出力された場合、発光切替制御において、出力領域に設定されている制御データを、第1モードと第2モードとの他方の演出モードに対応する制御データへ切り替え可能である。【選択図】図11−26

Description

本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関する。
遊技機として、遊技球などの遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞して実行条件(始動条件)が成立すると、複数種類の識別情報(以下、表示図柄)を可変表示装置にて可変表示し、その表示結果により所定の遊技価値を付与するか否かを決定する、いわゆる可変表示ゲームによって遊技興趣を高めたパチンコ遊技機がある。こうしたパチンコ遊技機では、可変表示ゲームにおける表示図柄の可変表示が完全に停止した際の停止図柄態様が特定表示態様となったときに、遊技者にとって有利な有利状態(大当り遊技状態)となる。そして、大当り遊技状態の終了後に、通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態に制御させる遊技機がある。
このような遊技機として、実行される演出に対応した複数種類の発光パターンで発光可能なランプを備えた遊技機が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、このような遊技機として、複数のチャンネルを使用して音を出力する遊技機が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2017−334号公報 特開2016−64058号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載された遊技機においては、演出モードの切り替え時におけるランプの発光制御について改善の余地があった。
この発明は、上記の実状に鑑みてなされたものであり、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願発明に係る遊技機は、
遊技者による操作を検出可能な操作手段(例えばプッシュボタン31Bなど)と、
前記操作手段が特定操作(例えばモード切替操作など)を検出したことにもとづいて、第1モード(例えばモードAなど)と、第2モード(例えばモードBなど)と、を含む複数の演出モードの何れかに切り替え可能なモード切替手段(例えば演出制御用CPU120など)と、
発光手段(例えば遊技効果ランプ9など)と、
準備領域(例えば事前バッファ122aなど)に設定された制御データ(例えばランプ制御データなど)を出力領域(例えば制御用データ領域122bなど)に設定可能であるとともに、該出力領域に設定された制御データにもとづいて前記発光手段を制御可能な発光制御手段(例えば演出制御用CPU120など)と、
を備え、
前記発光制御手段は、
前記第1モードに制御されているときに、前記第1モードに対応する発光パターン(例えばモードA発光パターンなど)を示す第1制御データ(例えばモードA発光パターンを示すランプ制御データなど)にもとづいて第1発光制御(例えばモードA演出制御など)を実行可能であり(例えば図11−26など)、
前記第2モードに制御されているときに、前記第2モードに対応する発光パターン(例えばモードB発光パターン)を示す第2制御データ(例えばモードB発光パターンを示すランプ制御データなど)にもとづいて第2発光制御(例えばモードB演出制御など)を実行可能であり(例えば図11−26など)、
前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられたときに、発光切替制御(例えばモード切替演出制御など)を実行可能であり、
前記第1発光制御において、前記準備領域に設定された前記第1制御データを時間経過に応じて更新し、更新した前記第1制御データを前記出力領域に設定するとともに、前記準備領域に設定された前記第2制御データを時間経過に応じて更新可能であり、
前記第2発光制御において、前記準備領域に設定された前記第2制御データを時間経過に応じて更新し、更新した前記第2制御データを前記出力領域に設定するとともに、前記準備領域に設定された前記第1制御データを時間経過に応じて更新可能であり、
前記発光切替制御において、前記出力領域に設定されている制御データを切り替え可能であり、
前記第1モードと前記第2モードとの一方の演出モードに制御されているときに前記モード切替手段によって前記第1モードと前記第2モードとの他方の演出モードへ切り替えられた場合、前記発光切替制御において、該一方の演出モードに対応する発光パターンによる前記発光手段の発光が認識困難又は認識不能な特定発光パターン(例えばモード切替発光パターンなど)により前記発光手段を発光させた後、該他方の演出モードに対応する発光パターンにより前記発光手段を発光させることが可能であり(例えば図11−26など)、
前記第1モードと前記第2モードとの一方の演出モードに制御されているときに演出モードの切り替えに対応する特定情報(例えばモード切替音声制御データなど)が出力された場合、前記発光切替制御において、前記出力領域に設定されている制御データを、前記第1モードと前記第2モードとの他方の演出モードに対応する制御データへ切り替え可能である(例えば図11−44など)、
ことを特徴とする。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 この実施の形態におけるパチンコ遊技機の背面斜視図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 表示結果判定テーブルを示す説明図である。 演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 可変表示開始設定処理の一例を示すフローチャートである。 停止図柄決定処理の一例を示すフローチャートである。 設定示唆演出実行決定テーブルに関する設定例を示す図である。 設定示唆パターンに関する構成例や設定例を示す図である。 可変表示中演出処理の一例を示すフローチャートである。 設定示唆演出の実行例を示す図である。 特徴部076AKに係る大当り種別決定テーブルの構成例を示す図である。 特徴部076AKに係る変動パターンの一覧を示す図である。 (a)は、特徴部076AKに係る大当り変動パターン決定テーブルの構成例を示す図である。(b)は、特徴部076AKに係るハズレ変動パターン決定テーブルの構成例を示す図である。 特徴部076AKに係る可変表示中に実行される演出のタイミングチャートである。 (a)〜(c)は、何れも、特徴部076AKに係るキャラ選択演出が実行されているときにおける選択されたキャラクタの切り替えを説明するための図である。 (a)〜(e)は、何れも、特徴部076AKに係るキャラ選択示唆演出が実行されているときにおける選択されたキャラクタの切り替えを説明するための図である。 特徴部076AKに係る第1特定操作演出を説明するための図である。 特徴部076AKに係る第1特定操作示唆演出を説明するための図である。 特徴部076AKに係る大当り遊技状態において実行される演出のタイミングチャートである。 (a)〜(c)は、何れも、特徴部076AKに係る楽曲選択演出が実行されているときにおける選択された楽曲の切り替えを説明するための図である。 (a)〜(e)は、何れも、特徴部076AKに係る楽曲選択示唆演出が実行されているときにおける選択された楽曲の切り替えを説明するための図である。 特徴部076AKに係る第2特定操作演出を説明するための図である。 特徴部076AKに係る第2特定操作示唆演出を説明するための図である。 特徴部076AKに係る可変表示開始設定処理の一例を示すフローチャートである。 特徴部076AKに係るキャラ選択演出決定テーブルの構成例を示す図である。 特徴部076AKに係る特図当り待ち処理の一例を示すフローチャートである。 特徴部076AKに係るラウンド数昇格演出決定テーブルの構成例を示す図である。 特徴部076AKに係る演出動作例を示す図である。 特徴部076AKに係る演出動作例を示す図である。 特徴部076AKに係る演出動作例を示す図である。 特徴部076AKに係る演出動作例を示す図である。 特徴部076AKに係る演出動作例を示す図である。 特徴部076AKに係る演出動作例を示す図である。 特徴部076AKに係る演出動作例を示す図である。 特徴部076AKの第2変形例に係るパチンコ遊技機の正面図である。 (a)は、特徴部076AKの第2変形例に係るモードA演出を説明するための図である。(b)は、特徴部076AKの第2変形例に係るモード切替演出を説明するための図である。(c)は、特徴部076AKの第2変形例に係るモードB演出を説明するための図である。 (a)は、特徴部076AKの第2変形例に係る第1制限状態及び第2制限状態への制御を説明するための図である。(b)は、特徴部076AKの第2変形例に係る可変表示が実行されているときにモード切替操作が検出された場合の制御を説明するための図である。(c)は、特徴部076AKの第2変形例に係る第1制限状態においてモード切替操作が検出された場合の制御を説明するための図である。(d)は、特徴部076AKの第2変形例に係る可変表示が実行されていないときにモード切替操作が検出された場合の制御を説明するための図である。(e)は、特徴部076AKの第2変形例に係る保留表示変化演出が実行されているときにモード切替操作が検出された場合の制御を説明するための図である。 (a)は、特徴部076AKの第2変形例に係る第1予約演出を説明するための図である。(b)は、特徴部076AKの第2変形例に係る制限演出を説明するための図である。(c)は、特徴部076AKの第2変形例に係る第2予約演出を説明するための図である。 特徴部076AKの第2変形例に係る客待ちデモ演出を説明するための図である。(a)は、特徴部076AKの第2変形例に係る客待ちデモ演出において実行されるデモ図柄演出を説明するための図である。(b)は、特徴部076AKの第2変形例に係る客待ちデモ演出において実行されるデモムービー演出を説明するための図である。 (a)は、特徴部076AKの第2変形例に係る演出制御パターンの構成例を示す図である。(b)は、特徴部076AKの第2変形例に係る演出制御パターンの内容に従って実行される各種の演出動作を説明するための図である。 特徴部076AKの第2変形例に係る先読予告設定処理の一例を示すフローチャートである。 (a)は、特徴部076AKの第2変形例に係るモードA時保留変化決定テーブルの構成例を示す図である。(b)は、特徴部076AKの第2変形例に係るモードB時保留変化決定テーブルの構成例を示す図である。 特徴部076AKの第2変形例に係る可変表示開始待ち処理の一例を示すフローチャートである。 特徴部076AKの第2変形例に係る可変表示開始待ち処理の一例を示すフローチャートである。 特徴部076AKの第2変形例に係る可変表示開始設定処理の一例を示すフローチャートである。 特徴部076AKの第2変形例に係る可変表示開始設定処理の一例を示すフローチャートである。 (a)は、特徴部076AKの第2変形例に係るモードA時当該予告演出決定テーブルの構成例を示す図である。(b)は、特徴部076AKの第2変形例に係るモードB時当該予告演出決定テーブルの構成例を示す図である。 特徴部076AKの第2変形例に係る可変表示中演出処理の一例を示すフローチャートである。 特徴部076AKの第2変形例に係る可変表示中演出処理の一例を示すフローチャートである。 (a)は、特徴部076AKの第2変形例に係る音声制御基板を示す構成図である。(b)は、特徴部076AKの第2変形例に係る音声の種類と使用するチャンネルとを示した図である。 特徴部076AKの第2変形例に係る音声出力の制御について説明するための図である。 特徴部076AKの第2変形例に係る演出制御基板を示す構成図である。 特徴部076AKの第2変形例に係る制御用データ領域の構成例を示す図である。 特徴部076AKの第2変形例に係る遊技効果ランプの発光制御を説明するための図である。 特徴部076AKの第3変形例に係る演出制御基板を示す構成図である。 (a)は、特徴部076AKの第3変形例に係るモードAに制御されているときにおける制御用データ領域の構成例を示す図である。(b)は、特徴部076AKの第3変形例に係るモードBに制御されているときにおける制御用データ領域の構成例を示す図である。 特徴部076AKの第3変形例に係る遊技効果ランプの発光制御を説明するための図である。
(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出または導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタおよびスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲームおよび飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示およびアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示する。第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図3参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図3参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口および一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車および多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図3参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図3参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
図2は、パチンコ遊技機1の背面斜視図である。パチンコ遊技機1の背面には、基板ケース201に収納された主基板11が搭載されている。主基板11には、設定キー51や設定切替スイッチ52が設けられている。設定キー51は、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための錠スイッチとして機能する。設定切替スイッチ52は、設定変更状態において大当りの当選確率や出玉率等の設定値を変更するための設定スイッチとして機能する。設定キー51や設定切替スイッチ52は、例えば電源基板17の所定位置といった、主基板11の外部に取り付けられてもよい。
主基板11の背面中央には、表示モニタ29が配置され、表示モニタ29の側方には表示切替スイッチ30が配置されている。表示モニタ29は、例えば7セグメントのLED表示装置を用いて、構成されていればよい。表示モニタ29および表示切替スイッチ30は、遊技機用枠3を開放した状態で遊技盤2の裏面側を視認した場合に、主基板11を視認する際の正面に配置されている。
表示モニタ29は、例えば連比や役比、ベースなどの入賞情報を表示可能である。連比は、賞球合計数のうち第1大入賞口および第2大入賞口(アタッカー)への入賞による賞球数が占める割合である。役比は、賞球合計数のうち第2始動入賞口(電チュー)への入賞による賞球数と第1大入賞口および第2大入賞口(アタッカー)への入賞による賞球数が占める割合である。ベースは、打ち出した遊技球数に対する賞球合計数が占める割合である。設定変更状態や設定確認状態であるときに、表示モニタ29は、パチンコ遊技機1における設定値を表示可能である。表示モニタ29は、設定変更状態や設定確認状態であるときに、変更や確認の対象となる設定値などを表示可能であればよい。
設定キー51や設定切替スイッチ52は、遊技機用枠3を閉鎖した状態であるときに、パチンコ遊技機1の正面側から操作が不可能となっている。遊技機用枠3には、ガラス窓を有するガラス扉枠3aが回動可能に設けられ、ガラス扉枠3aにより遊技領域を開閉可能に構成されている。ガラス扉枠3aを閉鎖したときに、ガラス窓を通して遊技領域を透視可能である。
パチンコ遊技機1において、縦長の方形枠状に形成された外枠1aの右端部には、セキュリティカバー500Aが取り付けられている。セキュリティカバー500Aは、遊技機用枠3を閉鎖したときに、設定キー51や設定切替スイッチ52を含む基板ケース201の右側部を、背面側から被覆する。セキュリティカバー500Aは、短片500Aaおよび長片500Abを含む略L字状の部材であり、透明性を有する合成樹脂により構成されていればよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドルへの遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。前記所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない大当り種別、または、ほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率および特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて、または当該表示に代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、遊技効果ランプ9の点灯や消灯、可動体32の動作、あるいは、これらの一部または全部を含む任意の演出装置を用いた演出として行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読予告演出がある。先読予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図3に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板などといった、各種の基板が配置されている。さらには、電源基板17も搭載されている。各種制御基板は、導体パターンが形成されて電気部品を実装可能なプリント配線板などの電子回路基板だけでなく、電子回路基板に電気部品が実装されて特定の電気的機能を実現するように構成された電子回路実装基板を含む概念である。
パチンコ遊技機1では、商用電源などの外部電源におけるAC100Vといった交流電源からの電力を、電源基板17により主基板11や演出制御基板12などの各種制御基板を含めた電気部品に供給可能である。電源基板17は、例えば交流(AC)を直流(DC)に変換するための整流回路、所定の直流電圧を特定の直流電圧(例えば直流12Vや直流5Vなど)に変換するための電源回路などを備えている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部または一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過または進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過または進入が検出されたことになる。
スイッチ回路110には、電源基板17からのリセット信号、電源断信号、クリア信号が取り込まれて遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送される。リセット信号は、遊技制御用マイクロコンピュータ100などの制御回路を動作停止状態とするための動作停止信号であり、電源監視回路、ウォッチドッグタイマ内蔵IC、システムリセットICのいずれかを用いて出力可能であればよい。電源断信号は、パチンコ遊技機1において用いられる所定電源電圧が所定値を超えるとオフ状態となり、所定電源電圧が所定値以下になった期間が電断基準時間以上まで継続したときにオン状態となる。クリア信号は、例えば電源基板17に設けられたクリアスイッチに対する押下操作などに応じてオン状態となる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11には、表示モニタ29、表示切替スイッチ30、設定キー51、設定切替スイッチ52、扉開放センサ90が接続されている。扉開放センサ90は、ガラス扉枠3aを含めた遊技機用枠3の開放を検知する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32または当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図4は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図4に示す遊技制御メイン処理において、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、復旧条件が成立したか否かを判定する(ステップS3)。復旧条件は、クリア信号がオフ状態であり、バックアップデータがあり、バックアップRAMが正常である場合に、成立可能である。パチンコ遊技機1の電力供給が開始されたときに、例えば電源基板17に設けられたクリアスイッチが押下操作されていれば、オン状態のクリア信号が遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。このようなオン状態のクリア信号が入力されている場合には、ステップS3にて復旧条件が成立していないと判定すればよい。バックアップデータは、遊技制御用のバックアップRAMとなるRAM102に保存可能であればよい。ステップS3では、バックアップデータの有無やデータ誤りの有無などを確認あるいは検査して、復旧条件が成立し得るか否かを判定すればよい。
復旧条件が成立した場合には(ステップS3;Yes)、復旧処理(ステップS4)を実行した後に、設定確認処理(ステップS5)を実行する。ステップS4の復旧処理により、RAM102の記憶内容に基づいて作業領域の設定が行われる。RAM102に記憶されたバックアップデータを用いて作業領域を設定することで、電力供給が停止したときの遊技状態に復旧し、例えば特別図柄の変動中であった場合には、停止前の状態から特別図柄の変動を再開可能であればよい。
復旧条件が成立しなかった場合には(ステップS3;No)、初期化処理(ステップS6)を実行した後に、設定変更処理(ステップS7)を実行する。ステップS6の初期化処理は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするクリア処理を含み、クリア処理の実行により作業領域に初期値が設定される。
ステップS5の設定確認処理では、予め定められた設定確認条件が成立したか否かを判定する。設定確認条件は、例えば電力供給が開始されたときに、扉開放センサ90からの検出信号がオン状態であるとともに設定キー51がオン操作されている場合に成立する。ステップS5の設定確認処理が実行されるのは、ステップS3において、クリア信号がオフ状態であることを含めた復旧条件が成立した場合である。したがって、設定確認条件が成立し得るのは、クリア信号がオフ状態である場合となるので、クリア信号がオフ状態であることも、設定確認条件に含めることができる。
ステップS5の設定確認処理において設定確認条件が成立した場合には、パチンコ遊技機1において設定されている設定値を確認可能な設定確認状態となり、主基板11から演出制御基板12に対して、設定確認開始コマンドが送信される。設定確認状態においては、パチンコ遊技機1にて設定されている設定値を表示モニタ29の表示により確認することが可能となっている。設定確認状態を終了するときには、主基板11から演出制御基板12に対して、設定確認終了コマンドが送信される。
パチンコ遊技機1が設定確認状態であるときには、パチンコ遊技機1における遊技の進行を停止させる遊技停止状態としてもよい。遊技停止状態であるときには、打球操作ハンドルの操作による遊技球の発射、各種スイッチによる遊技球の検出などが停止され、また、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20において、ハズレ図柄などを停止表示したり、ハズレ図柄とは異なる遊技停止状態に対応した表示が行われたりするように制御すればよい。設定確認状態が終了するときには、これに伴う遊技停止状態も終了すればよい。
ステップS7の設定変更処理では、予め定められた設定変更条件が成立したか否かを判定する。設定変更条件は、例えば電力供給が開始されたときに、扉開放センサ90からの検出信号がオン状態であるとともに設定キー51がオン操作されている場合に成立する。設定変更条件は、クリア信号がオン状態であることを含んでいてもよい。
ステップS7の設定変更処理において設定変更条件が成立した場合には、パチンコ遊技機1において設定されている設定値を変更可能な設定変更状態となり、主基板11から演出制御基板12に対して、設定変更開始コマンドが送信される。設定変更状態においては、表示モニタ29に設定値が表示され、設定切替スイッチ52の操作を検出するごとに表示モニタ29に表示している数値を順次更新して表示する。その後、設定キー51が遊技場の係員などによる操作でオフとなったことに基づいて、表示モニタ29に表示されている設定値をRAM102のバックアップ領域に格納(更新記憶)するとともに、表示モニタ29を消灯させる。設定変更状態を終了するときには、主基板11から演出制御基板12に対して、設定変更終了コマンドが送信される。
パチンコ遊技機1が設定変更状態であるときには、設定確認状態であるときと同様に、パチンコ遊技機1を遊技停止状態としてもよい。設定変更状態が終了するときには、これに伴う遊技停止状態も終了すればよい。
演出制御基板12側では、設定確認開始コマンドや設定変更開始コマンドを受信すると、設定確認中である旨や設定変更中である旨を報知する制御が行われてもよい。例えば、画像表示装置5において所定の画像を表示したり、スピーカ8L、8Rから所定の音を出力したり、遊技効果ランプ9といった発光部材を所定の態様により発光させたりしてもよい。
クリア信号は、例えば電源基板17に設けられたクリアスイッチの押下操作などによりオン状態となる。したがって、電力供給が開始されたときに、扉開放センサ90からの検出信号がオンであるとともに設定キー51がオンである場合には、クリアスイッチがオンであればステップS6の初期化処理とともにステップS7の設定変更処理が実行されて設定変更状態に制御可能となり、クリアスイッチがオフであればステップS4の復旧処理とともにステップS5の設定確認処理が実行されて設定確認状態に制御可能となる。電力供給が開始されたときに、扉開放センサ90からの検出信号がオフである場合、または設定キー51がオフである場合には、クリアスイッチがオンであればステップS6の初期化処理が実行される一方で設定変更状態には制御されず、クリアスイッチがオフであればステップS4の復旧処理が実行される一方で設定確認状態には制御されない。
設定確認処理または設定変更処理を実行した後に、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS8)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS9)、割込みを許可する(ステップS10)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図5のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図5に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行および保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行および保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図6は、特別図柄プロセス処理として、図5に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図5に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
ステップS101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110〜S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口および第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」または「ハズレ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
パチンコ遊技機1は、設定値に応じて大当りの当選確率や出玉率が変わる構成とされている。例えば、特別図柄プロセス処理の特別図柄通常処理において、設定値に応じた表示結果判定テーブル(当選確率)を用いることにより、大当りの当選確率や出玉率が変わるようになっている。例えば設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も大当りの当選確率が高く、6、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど大当りの当選確率が低くなる。この例において、設定値として6が設定されている場合には遊技者にとって最も有利度が高く、6、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。設定値に応じて大当りの当選確率が変われば、出玉率も設定値に応じて変わってもよい。大当りの当選確率は設定値にかかわらず一定であるのに対し、大当り遊技状態におけるラウンド数が設定値に応じて変わってもよい。パチンコ遊技機1は、遊技者にとっての有利度が異なる複数の設定値のうちいずれかを設定可能に構成されていればよい。パチンコ遊技機1において設定されている設定値は、主基板11の側から演出制御基板12の側へ設定値指定コマンドが送信されることにより通知される。
図7は、表示結果判定テーブルの構成例を示している。図7(A)は、変動特図が第1特図である場合に用いられる第1特図用表示結果判定テーブルの構成例を示し、図7(B)は、変動特図が第2特図である場合に用いられる第2特図用表示結果判定テーブルの構成例を示している。表示結果判定テーブルは、ROM101に記憶されているデータの集まりである。表示結果判定テーブルでは、設定値に応じて、乱数値MR1と比較される当り判定値が特別図柄の可変表示結果である特図表示結果に割り当てられている。乱数値MR1は、表示結果決定用の乱数値であり、0〜65535の範囲でランダムに値が更新される。表示結果判定テーブルとして、第1特図と第2特図とで共通の表示結果判定テーブルを用いるようにしてもよい。
表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態が確変状態(高確状態)であるときに、通常状態または時短状態(低確状態)であるときよりも多くの判定値が、「大当り」の特図表示結果に割り当てられている。これにより、パチンコ遊技機1において確変制御が行われる確変状態といった高確状態であるときには、通常状態または時短状態といった低確状態であるときに比べて、大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなる。
第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態や設定値にかかわらず、特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が同一値となるように判定値が割り当てられている。第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態や設定値にかかわらず、特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が第1特図用表示結果判定テーブルとは異なる同一値となるように判定値が割り当てられている。なお、設定値に応じて特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率を異ならせてもよい。変動特図にかかわらず特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率を同一確率としてもよい。
第1特図用表示結果判定テーブルおよび第2特図用表示結果判定テーブルでは、遊技状態が通常状態または時短状態の場合に、当り判定値のうち1020から1237までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。設定値が1の場合は、1020から1237までが「大当り」に割り当てられ、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定されている一方で、設定値2〜設定値6の場合は、大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1238から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定されている。
第1特図用表示結果判定テーブルおよび第2特図用表示結果判定テーブルでは、遊技状態が確変状態の場合に、当り判定値のうち1020から1346までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。設定値が1の場合は、1020から1346までが「大当り」に割り当てられることで、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定され、その一方で、設定値2〜設定値6の場合は、大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1346から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定される。
第1特図用表示結果判定テーブルでは、遊技状態が通常状態または時短状態である場合に、当り判定値のうち32767から33094までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。小当り判定値は、設定値が1〜6のいずれである場合にも、大当り判定値の共通数値範囲および非共通数値範囲とは異なる数値範囲に設定されている。これにより、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
第1特図用表示結果判定テーブルでは、遊技状態が確変状態である場合に、遊技状態が通常状態または時短状態である場合と同じく、当り判定値のうち32767から33094までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。小当り判定値は、設定値が1〜6のいずれである場合にも、大当り判定値の共通数値範囲および非共通数値範囲とは異なる数値範囲に設定されている。これにより、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
第2特図用表示結果判定テーブルでは、遊技状態が通常状態または時短状態である場合に、当り判定値のうち32767から33421までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。小当り判定値は、設定値が1〜6のいずれである場合にも、大当り判定値の共通数値範囲および非共通数値範囲とは異なる数値範囲に設定されている。これにより、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
第2特図用表示結果判定テーブルでは、遊技状態が確変状態である場合に、遊技状態が通常状態または時短状態である場合と同じく、当り判定値のうち32767から33421までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。小当り判定値は、設定値が1〜6のいずれである場合にも、大当り判定値の共通数値範囲および非共通数値範囲とは異なる数値範囲に設定されている。これにより、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
パチンコ遊技機1に設定可能な設定値は、5個以下や7個以上であってもよい。パチンコ遊技機1に設定される設定値が小さいほど遊技者にとって有利となるようにしてもよい。パチンコ遊技機1に設定される設定値に応じて遊技性が変化するようにしてもよい。例えば、パチンコ遊技機1に設定される設定値が1である場合は、通常状態での大当り確率が1/320、確変状態が65%の割合でループする遊技性(いわゆる確変ループタイプ)とし、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が2である場合は、通常状態での大当り確率が1/200、大当り遊技中に遊技球が、特別可変入賞球装置7の内部に設けられた所定スイッチを通過することに基づいて大当り遊技終了後の遊技状態を確変状態に制御する一方で、変動特図に応じて大当り遊技中に遊技球が所定スイッチを通過する割合が異なる遊技性(いわゆるV確変タイプ)とし、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が3である場合は、大当り確率が1/320で小当り確率が1/50であり、高ベース中(時短制御中)に遊技球が特別可変入賞球装置7の内部に設けられた所定スイッチを通過することに基づいて大当り遊技状態に制御する遊技性(いわゆる1種2種混合タイプ)としてもよい。パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜3のいずれかである場合は遊技性が同一であるが、これら設定値が1〜3のいずれかである場合よりも大当り確率や小当り確率が高い一方で大当り遊技中に獲得可能な賞球数が少ない設定(例えば、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかである場合)を設けてもよい。設定値に応じて遊技性を変化させる場合は、共通のスイッチを異なる用途に使用してもよい。具体的には、設定値が1〜3の場合は、特別可変入賞球装置7内に設けられた所定スイッチを演出用スイッチ(遊技球が所定領域を通過する毎に所定の演出を実行するためのスイッチ)として使用し、設定値が4〜6の場合は、所定スイッチを遊技用スイッチ(遊技球が所定スイッチを通過したことに基づいて遊技状態を確変状態や大当り遊技状態に制御するためのスイッチ)として使用してもよい。
大当り種別は、大当り種別判定テーブルにおける判定値の割当てに基づいて、設定値に応じて異なる割合で決定されてもよい。あるいは、大当り種別は、設定値にかかわらず共通の割合で決定されてもよい。変動パターンは、変動パターン判定テーブルにおける判定値の割当てに基づいて、設定値に応じて異なる割合で決定されてもよい。あるいは、変動パターンは、設定値にかかわらず共通の割合で決定されてもよい。設定値に応じてノーマルリーチやスーパーリーチの実行割合が異なることで、ノーマルリーチやスーパーリーチが実行される頻度により設定値が示唆されてもよい。あるいは、設定値にかかわらずノーマルリーチやスーパーリーチの実行割合は共通であってもよい。その他、設定値に応じて、異なる割合で任意の設定示唆演出を実行可能としたものであってもよい。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図8のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図8に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9および装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図9は、演出制御プロセス処理として、図8のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図9に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態または小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態または小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態または小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形および応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラムおよびデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラムおよびデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラムおよびデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合または「100%」未満の割合であることも含む。
(設定示唆演出に関する特徴部の説明)
以下、パチンコ遊技機1における設定示唆演出に関する特徴部について説明する。この特徴部では、可変表示の実行中に、所定割合でパチンコ遊技機1における設定値を示唆する設定示唆演出を実行可能である。
図10−1は、可変表示開始設定処理として、演出制御プロセス処理のステップS171にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。可変表示開始設定処理では、停止図柄決定処理が実行される(ステップS201)。停止図柄決定処理では、飾り図柄の可変表示における最終停止図柄といった、飾り図柄の可変表示において停止表示される飾り図柄の組合せが決定される。停止図柄決定処理に続いて、予告演出決定処理が実行される(ステップS202)。予告演出決定処理は、有利示唆演出に含まれる予告演出を決定可能とする。
予告演出決定処理が実行された後には、演出制御パターンを予め用意された複数パターンのいずれかに決定する(ステップS203)。演出制御パターンは、特図変動時演出制御パターン、予告演出制御パターン、その他、各種の演出実行を制御するための制御パターンなどを含んでいればよい。例えば変動パターン指定コマンドで示された変動パターンなどに対応して、複数用意された特図変動時演出制御パターンのいずれかを選択し、使用パターンとしてセットする。また、ステップS202の予告演出決定処理による決定結果に対応して、複数用意された予告演出制御パターンのいずれかを選択し、使用パターンとしてセットしてもよい。なお、特図変動時演出制御パターン、予告演出制御パターンとして、別個の演出制御パターンをセットするものに限定されず、各演出の実行設定の組合せに対応した1の演出制御パターンをセットするものであってもよい。
ステップS203により演出制御パターンが決定されると、例えば変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに対応して、RAM122の所定領域(演出制御タイマ設定部など)に設けられた演出制御プロセスタイマの初期値を設定する(ステップS204)。また、画像表示装置5の画面上にて飾り図柄などの変動を開始させるための設定を行う(ステップS205)。このときには、ステップS203にて決定された演出制御パターン(特図変動時演出制御パターン)に含まれる表示制御データが指定する表示制御指令を表示制御部123のVDPに対して伝送させることなどにより、画像表示装置5の画面上に設けられた「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄の変動を開始させればよい。
続いて、可変表示開始時の保留表示更新設定を行う(ステップS206)。例えば、画像表示装置5の画面上に設けられた保留表示エリアにおいて、保留番号「1」に対応した表示部位(左端の表示部位)を消去(消化)するとともに、他の保留番号「2」〜「4」などに対応した表示部位にある保留表示を1つずつ左方向に移動(シフト)させる。これにより、保留表示のシフトが行われる。画像表示装置5の画面上に設けられたアクティブ表示部では、保留表示エリアにおいて消去(消化)した保留表示に対応したアクティブ表示が行われるようにすればよい。なお、保留記憶数が「0」であるときに、第1始動入賞や第2始動入賞の発生に基づいて直ちに可変表示が開始される場合には、保留表示を更新することなく、アクティブ表示エリアにおけるアクティブ表示を更新するための設定が行われてもよい。その後、演出プロセスフラグの値を可変表示中演出処理に対応した値である“2”に更新してから(ステップS207)、可変表示開始設定処理を終了する。
図10−2は、停止図柄決定処理として、可変表示開始設定処理のステップS201にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。停止図柄決定処理では、スーパーリーチのリーチ演出が実行されるか否かを判定する(ステップS221)。スーパーリーチのリーチ演出が実行されるか否かは、例えば主基板11から伝送された変動パターン指定コマンドで示された変動パターンに基づいて判定可能である。
スーパーリーチのリーチ演出が実行されない場合には(ステップS221;No)、非リーチ時やノーマルリーチ時の最終停止図柄を決定して(ステップS222)、停止図柄決定処理を終了する。非リーチ時には、可変表示結果が「ハズレ」になる。ノーマルリーチ時には、可変表示結果が「大当り」になる場合と、可変表示結果が「ハズレ」になる場合とが含まれている。飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならない非リーチ時には、最終停止図柄として、非リーチ組合せの確定飾り図柄が停止表示される。非リーチ時の最終停止図柄は、「左」および「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rで異なる(不一致の)飾り図柄となるように決定される。可変表示結果が「ハズレ」になるノーマルリーチ時には、リーチハズレ時の最終停止図柄として、リーチハズレ組合せの確定飾り図柄が停止表示される。リーチハズレ時の最終停止図柄は、「左」および「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rで同一の(一致する)飾り図柄となるように決定される。可変表示結果が「大当り」になるノーマルリーチ時には、大当り時の最終停止図柄として、大当り組合せの確定飾り図柄が停止表示される。大当り時の最終停止図柄は、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて同一の(一致する)飾り図柄となるように決定される。
スーパーリーチのリーチ演出が実行される場合には(ステップS221;Yes)、スーパーリーチ時の最終停止図柄を決定する(ステップS223)。スーパーリーチ時には、可変表示結果が「大当り」になる場合と、可変表示結果が「ハズレ」になる場合とが含まれている。可変表示結果が「ハズレ」になるスーパーリーチ時には、リーチハズレ時の最終停止図柄として、リーチハズレ組合せの確定飾り図柄が停止表示される。可変表示結果が「大当り」になる大当り時には、大当り時の最終停止図柄として、大当り組合せの確定飾り図柄が停止表示される。
スーパーリーチ時には、可変表示結果が「大当り」になるか「ハズレ」になるかにかかわらず、「左」および「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rで同一の(一致する)飾り図柄が、確定飾り図柄として停止表示される。このようなリーチハズレ組合せや大当り組合せを構成する左右の飾り図柄は、リーチ図柄ともいう。リーチ図柄として決定可能な飾り図柄は、例えば1〜7の数字に対応する7種類の飾り図柄といった、複数種類の飾り図柄を含んでいればよい。数字に対応する飾り図柄は、数字を示す演出画像のみであってもよいし、数字に加えて各種のキャラクタを示す演出画像であってもよい。リーチ図柄は、リーチ図柄決定用の乱数値を示す数値データに基づいて、ROM121に予め記憶されて用意されたリーチ図柄決定テーブルを参照することなどにより、複数の飾り図柄のいずれかに決定されるようにすればよい。リーチ図柄決定用の乱数値を示す数値データは、RAM122に設けられたランダムカウンタや乱数回路124の一方または両方を用いて、更新可能であればよい。
リーチ図柄決定テーブルでは、可変表示結果が「ハズレ」であるか「大当り」であるかに応じて、リーチ図柄となる飾り図柄に割り当てられた判定値の個数が異なっていてもよい。例えば、可変表示結果が「ハズレ」である場合には、1の数字に対応する飾り図柄の決定割合が最も高くなり、2の数字、3の数字、4の数字、5の数字、6の数字となるに従って、飾り図柄の決定割合が低くなり、7の数字に対応する飾り図柄の決定割合が最も低くなる。これに対し、可変表示結果が「大当り」である場合には、1の数字に対応する飾り図柄の決定割合が最も低くなり、2の数字、3の数字、4の数字、5の数字、6の数字となるに従って、飾り図柄の決定割合が高くなり、7の数字に対応する飾り図柄の決定割合が最も高くなる。このような決定割合の設定では、7の数字に対応する飾り図柄がリーチ図柄として停止表示された場合に、可変表示結果が「大当り」となり大当り遊技状態に制御される割合が最も高くなり、6の数字、5の数字、4の数字、3の数字、2の数字となるに伴い、リーチ図柄として停止表示された場合の可変表示結果が「大当り」となり大当り遊技状態に制御される割合が低くなり、1の数字に対応する飾り図柄がリーチ図柄として停止表示された場合の可変表示結果が「大当り」となり大当り遊技状態に制御される割合が最も低くなる。なお、リーチ図柄決定テーブルでは、可変表示結果が「ハズレ」であるか「大当り」であるかにかかわらず、リーチ図柄となる飾り図柄に割り当てられた判定値の個数が同じであってもよい。リーチ図柄となる飾り図柄ごとに割り当てられた判定値の個数が異なってもよいし、リーチ図柄となる飾り図柄にかかわらず割り当てられた判定値の個数が同じであってもよい。大当り種別に応じて、リーチ図柄となる飾り図柄の決定割合が異なってもよい。
ステップS223に続いて、決定されたリーチ図柄は7の数字に対応する飾り図柄であるか否かを判定する(ステップS224)。このとき、リーチ図柄が7以外の数字に対応する飾り図柄であれば(ステップS224;No)、停止図柄決定処理を終了する。リーチ図柄が7の数字に対応する飾り図柄である場合には(ステップS224;Yes)、設定示唆演出を実行するか否かに応じた設定示唆演出の有無を決定する(ステップS225)。設定示唆演出は、設定示唆演出実行決定用の乱数値を示す数値データに基づいて、ROM121に予め記憶されて用意された設定示唆演出実行決定テーブルを参照することなどにより、実行の有無が決定されるようにすればよい。設定示唆演出実行決定用の乱数値を示す数値データは、RAM122に設けられたランダムカウンタや乱数回路124の一方または両方を用いて、更新可能であればよい。設定示唆演出の有無として、設定示唆演出を実行しない「演出なし」、または、設定示唆演出を実行する「演出あり」のうちで、いずれかに決定される。
ステップS225の決定結果に基づいて、設定示唆演出を実行する「演出あり」に決定されたか否かを判定する(ステップS226)。設定示唆演出を実行しない「演出なし」に決定された場合には(ステップS226;No)、停止図柄決定処理を終了する。「演出あり」に決定された場合には(ステップS226;Yes)、パチンコ遊技機1に設定されている設定値を特定する(ステップS227)。演出制御用CPU120は、パチンコ遊技機1の電源投入時に、主基板11の側から送信された設定値通知コマンドを受信し、通知された設定値をRAM122の所定領域に格納すればよい。これにより、ステップS227では、RAM122に格納されている設定値を特定すればよい。
ステップS227に続いて、設定示唆パターンを決定してから(ステップS228)、停止図柄決定処理を終了する。設定示唆パターンは、設定示唆パターン決定用の乱数値を示す数値データに基づいて、ROM121に予め記憶されて用意された設定示唆パターン決定テーブルを参照することなどにより、複数の設定示唆パターンのうちいずれかに決定されるようにすればよい。設定示唆パターン決定用の乱数値を示す数値データは、RAM122に設けられたランダムカウンタや乱数回路124の一方または両方を用いて、更新可能であればよい。
図10−3は、設定示唆演出実行決定テーブルに関する設定例を示している。例えばROM121には、設定示唆演出実行決定テーブルとして、図10−3に示す決定テーブルTA01を構成するテーブルデータが予め記憶されている。停止図柄決定処理のステップS225では、決定テーブルTA01を参照することなどにより、設定示唆演出の有無が決定される。決定テーブルTA01では、可変表示結果が「ハズレ」であるか「大当り」であるかに応じて、設定示唆演出の有無に割り当てられた判定値の個数が異なっている。例えば、可変表示結果が「大当り」である場合には、可変表示結果が「ハズレ」である場合よりも、設定示唆演出を実行する「演出あり」の決定割合が高くなる。このような決定割合の設定では、設定示唆演出が実行された場合に、設定示唆演出が実行されない場合よりも、可変表示結果が「大当り」となり大当り遊技状態に制御される割合が高くなる。なお、設定示唆演出実行決定テーブルでは、可変表示結果が「ハズレ」であるか「大当り」であるかにかかわらず、設定示唆演出の有無に割り当てられた判定値の個数が同じであってもよい。
図10−4(A)は、設定示唆パターンの構成例を示している。この実施例では、複数の設定示唆パターンとして、4つのパターンRE−0〜パターンRE3が設けられている。これらの設定示唆パターンは、図柄表示色を変化させるか否かや、変化させる場合の表示色に応じて、示唆内容が異なっている。図柄表示色は、リーチ図柄として停止表示された飾り図柄の表示色であり、通常表示色となる赤色の他に、銅色、銀色、金色を含む示唆表示色に変化可能である。パターンRE−0は、図柄表示色を変化させず、遊技者にとって有利な設定値である期待度が低いことを示唆する。パターンRE−1は、図柄表示色を銅色に変化させ、設定値が2以上であることの確定を示唆する。パターンRE−2は、図柄表示色を銀色に変化させ、遊技者にとって有利な設定値である期待度が高いことを示唆する。パターンRE−3は、図柄表示色を金色に変化させ、最高の設定値となる6であることの確定を示唆する。このように、リーチ図柄を用いた設定示唆演出では、図柄表示色が変化したか否かや、変化後の図柄表示色に応じて、パチンコ遊技機1における設定値に関する示唆を行うことができる。
図10−4(B)は、設定示唆パターン決定テーブルに関する設定例を示している。例えばROM121には、設定示唆パターン決定テーブルとして、図10−4(B)に示す決定テーブルTA11を構成するテーブルデータが予め記憶されている。停止図柄決定処理のステップS228では、決定テーブルTA11を参照することなどにより、設定示唆パターンが決定される。決定テーブルTA11では、パチンコ遊技機1において設定されている設定値に応じて、設定示唆パターンの決定結果に割り当てられた判定値の個数が異なっている部分がある。
リーチ図柄を用いた設定示唆演出が実行される場合に、リーチ図柄が7の数字に対応した飾り図柄となることから、大当り遊技状態に制御される割合が高い。そして、設定示唆演出がパターンRE−0で実行される場合は遊技者にとって有利な設定値である期待度が低く、設定示唆演出がパターンRE−1で実行される場合は設定値が2以上であることが確定する。また、設定示唆演出がパターンRE−2で実行される場合は遊技者にとって有利な設定値である期待度が高く、設定示唆演出がパターンRE−3で実行される場合は最高の設定値となる6であることが確定する。このように、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった場合のリーチ図柄には、7以外の数に対応した飾り図柄といった大当り遊技状態の制御に関する示唆を行う図柄表示態様と、7の数字に対応した飾り図柄といった大当り遊技状態の制御に関する示唆を行うとともにパチンコ遊技機1において設定されている設定値に関する示唆を行う図柄表示態様とが含まれている。リーチ図柄が7の数字に対応した飾り図柄の場合には、リーチ図柄が通常表示色で表示されることで大当り遊技状態の制御に関する示唆を行った後に、図柄表示色が変更されることで、大当り遊技状態の制御に関する示唆を継続して行うとともに設定値に関する示唆を行うことになる。
設定示唆演出は、パチンコ遊技機1において設定されている設定値に応じて、演出態様が異なるように実行可能である。例えば、パチンコ遊技機1において設定されている設定値が1である場合には、設定示唆パターンがパターンRE−1に決定されないので、図柄表示色が銅色に変更されることがない。このように、パチンコ遊技機1において設定されている設定値が1以外であるか否かに応じて、リーチ図柄が7の数字に対応する飾り図柄である場合の図柄表示態様として、図柄表示色が銅色に変更されるか否かが異なる。パチンコ遊技機1において設定されている設定値が6以外である場合には、設定示唆パターンがパターンRE−3に決定されないので、図柄表示色が金色に変更されることがない。このように、パチンコ遊技機において設定されている設定値が6であるか否かに応じて、リーチ図柄が7の数字に対応する飾り図柄である場合の図柄表示態様として、図柄表示色が金色に変更されるか否かが異なる。
設定示唆演出は、リーチ図柄として停止表示された飾り図柄の表示色である図柄表示色を変更するものに代えて、あるいは、図柄表示色を変更するものに加えて、リーチ図柄として停止表示された飾り図柄の形状や模様といった、リーチ態様における任意の態様を変更するものであってもよい。あるいは、背景画像や外枠画像その他の任意の演出画像の表示、スピーカ8L、8Rによる音声の出力、遊技効果ランプ9や装飾用LEDといった装飾発光体の点灯、演出用可動部材の動作、これらの一部または全部の組合せといった、任意の演出装置による演出態様を変更するものであってもよい。設定示唆演出その他のパチンコ遊技機1における任意の演出は、演出制御に関連する任意のデータ、演出制御に関連しない任意のデータ、あるいは、これらを組み合わせたデータが、演出実行用として予め定められた単一または複数の条件式を満足する場合に、実行可能であればよい。図柄表示色を変更する演出は、変更演出ともいう。
複数の設定示唆パターンには、大当り遊技状態に制御される場合にのみ決定可能なパターンと、大当り遊技状態に制御されない場合にも決定可能なパターンとが、含まれていてもよい。例えば、パターンRE−0とパターンRE−1は、可変表示結果が「ハズレ」である場合にも、所定割合で決定可能となるのに対し、パターンRE−2とパターンRE−3は、可変表示結果が「大当り」である場合にのみ所定割合で決定可能となり、可変表示結果が「ハズレ」である場合には決定不可能となるようにしてもよい。この場合に、パターンRE−2は、パチンコ遊技機1において設定されている設定値にかかわらず、共通の割合で決定されるのに対し、パターンRE−3は、パチンコ遊技機1において設定されている設定値に応じて、異なる割合で決定されてもよい。
図10−5は、可変表示中演出処理として、演出制御プロセス処理のステップS172にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。可変表示中演出処理では、例えば演出制御プロセスタイマのタイマ値などに基づいて、変動パターンに対応した可変表示時間である特図変動時間が経過したか否かを判定する(ステップS241)。可変表示時間が経過していないと判定された場合には(ステップS241;No)、可変表示の進行に伴い各種演出を実行するための制御が行われる。演出制御用CPU120は、可変表示開始設定処理のステップS203にて決定された演出制御パターンから読み出した制御データに基づいて、各種指令を作成する。この指令を、表示制御部123や音声制御基板13、ランプ制御基板14などに対して伝送させる。これにより、画像表示装置5の画面上に所定の演出画像を表示させることや、スピーカ8L、8Rから所定の効果音を出力させること、遊技効果ランプ9および装飾用LEDを点灯や消灯や点滅させること、可動体32などの演出用可動部材を動作させること、あるいは、これらの一部または全部を組み合わせることで、所定の演出装置にて各種演出を実行できればよい。
可変表示中演出処理では、予告演出期間であるか否かを判定する(ステップS242)。予告演出期間である場合には(ステップS242;Yes)、予告演出を実行する制御が行われる(ステップS243)。予告演出期間ではない場合や(ステップS242;No)、ステップS243の制御を行った後には、リーチ演出期間であるか否かを判定する(ステップS244)。リーチ演出期間である場合には(ステップS244;Yes)、リーチ演出を実行する制御が行われる(ステップS245)。ステップS245の制御により、リーチ図柄となる飾り図柄が停止表示されてから、図柄表示色の変更後におけるリーチ演出を実行する場合に、大当り遊技状態の制御に関する示唆を行うとともに、パチンコ遊技機1の設定値に関する示唆を行うことができる。
リーチ演出期間ではない場合や(ステップS244;No)、ステップS245の制御を行った後には、変更演出期間であるか否かを判定する(ステップS246)。変更演出期間は、リーチ図柄を用いた設定示唆演出が実行される場合に、図柄表示色を変更する演出の実行期間として、予め定められていればよい。変更演出期間である場合には(ステップS246;Yes)、変更演出を実行する制御が行われる(ステップS247)。変更演出期間ではない場合や(ステップS246;No)、ステップS247の制御を行った後には、例えば変動パターンに対応して決定された演出制御パターンにおける設定などに基づいて、その他、飾り図柄の可変表示動作を含めた可変表示中における演出を実行するための制御を行ってから(ステップS248)、可変表示中演出処理を終了する。
変更演出期間は、変更演出の演出態様に応じて、異なる時間長に設定されてもよい。例えばパターンRE−0の場合には変更演出期間が最も短い第1期間に設定され、パターンRE−1の場合には変更演出期間が第1期間よりも長い第2期間に設定され、パターンRE−2の場合には変更演出期間が第2期間よりも長い第3期間に設定され、パターンRE−3の場合には変更演出期間が最も長い第4期間に設定されてもよい。一般的に遊技者は、有利なことを報知する演出(有利な演出)が実行された場合、その演出の画像または動画を、遊技者が所有する携帯端末にて撮影し、それをSNS(Social Networking Service)等の会員登録制のウェブサイトや、インターネット動画供給サイト等に投稿する傾向にある。しかしながら、このような有利な演出の実行期間が短いと、適切な撮影時間を確保できないという問題が生じる。その一方で、不利な場合にも行われることの多い演出(不利な演出)については、撮影意欲を喚起しないため、不利な演出の実行期間が長いと、かえって遊技者に不快感を与えてしまうという問題がある。そこで、有利な演出についての実行期間を長くして撮影時間を確保するとともに、不利な演出については有利な演出よりも実行期間を短くして不快感を低減させるようにする。これにより、遊技者にとって有利な演出が実行された場合に、遊技者が見逃すことを防止できるとともに、撮影時間を確保することができる。また、撮影時間を確保できることにより、撮影された画像や動画がインターネット上で遊技者により公開され、パチンコ遊技機1に対する公衆の興味を高めることができる。加えて、多くの場合に、どの遊技場のどのパチンコ遊技機1にて撮影したものかも含めて公開されることにより、遊技場側からすれば、遊技者により遊技場の宣伝が行われたことになる。このように、パチンコ遊技機1の設定値に関する示唆が行われた場合に撮影時間を確保することにより、遊技者のみならず、遊技場側にも相乗的な効果をもたらすことになる。
可変表示時間が経過した場合には(ステップS241;Yes)、主基板11から伝送される図柄確定コマンドの受信があったか否かを判定する(ステップS249)。図柄確定コマンドの受信がなければ(ステップS249;No)、可変表示中演出処理を終了して待機する。なお、可変表示時間が経過した後、図柄確定コマンドを受信することなく所定時間が経過した場合には、図柄確定コマンドを正常に受信できなかったことに対応して、所定のエラー処理が実行されるようにしてもよい。図柄確定コマンドの受信があった場合には(ステップS249;Yes)、飾り図柄の可変表示において表示結果となる最終停止図柄(確定飾り図柄)を導出表示させる制御を行う(ステップS250)。続いて、大当り開始指定コマンド受信待ち時間として予め定められた一定時間を設定する(ステップS251)。また、演出プロセスフラグの値を特図当り待ち処理に対応した値である“3”に更新してから(ステップS252)、可変表示中演出処理を終了する。
図10−6は、設定示唆演出の実行例を示している。図10−6(A)は、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様でリーチ成立となる演出実行例HD101を示している。「左」と「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rには7の数字に対応する飾り図柄が停止表示されることで、リーチ成立となりノーマルリーチのリーチ演出が実行される。図10−6(B)は、ノーマルリーチのリーチ演出がスーパーリーチのリーチ演出に移行するリーチ発展となる演出実行例HD102を示している。画像表示装置5の表示画面では飾り図柄が縮小表示され、スーパーリーチのリーチ演出における演出画像の表示が行われる。図10−6(C)は、設定示唆演出となる変更演出が実行される演出実行例HD103を示している。停止表示されているリーチ図柄に重畳して、変更演出に対応する演出表示が表示される。また、「図柄表示色変更!!」といったメッセージを報知する演出画像が表示されることで、図柄表示色を変更する示唆が行われる。
図10−6(D1)は、パターンRE−0により図柄表示色が変化しない演出実行例HD111を示している。図10−6(D2)は、パターンRE−1により図柄表示色が銅色に変化する演出実行例HD112を示している。図10−6(D3)は、パターンRE−2により図柄表示色が銀色に変化する演出実行例HD113を示している。図10−6(D4)は、パターンRE−3により図柄表示色が金色に変化する演出実行例HD113を示している。演出実行例HD111では、パターンRE−0によりリーチ図柄の表示色が変化せず、通常表示色である赤色のまま変更されない。このように図柄表示色が変更されない失敗演出(ガセ演出)が実行され、遊技者にとって有利な設定値である期待度が低いことを示唆する。演出実行例HD112では、パターンRE−1によりリーチ図柄の表示色が銅色に変更されることで、設定値が2以上であることの確定を示唆する。演出実行例HD113では、パターンRE−2によりリーチ図柄の表示色が銀色に変更されることで、遊技者にとって有利な設定値である期待度が高いことを示唆する。演出実行例HD114では、パターンRE−3によりリーチ図柄の表示色が金色に変更されることで、最高の設定値となる6の確定を示唆する。
設定示唆演出は、リーチ図柄の表示色を変更可能な変更演出の他にも、例えば擬似連演出や先読み予告演出など、任意の演出によって大当り期待度を示唆するとともに、パチンコ遊技機1の設定値に関する示唆を行うことができるようにしてもよい。可変表示の実行中に、大当り遊技状態の制御に関する示唆を行った後に、パチンコ遊技機1の設定値に関する示唆を行うことができる演出であってもよい。任意の演出を実行する場合に、大当り遊技状態の制御に関する示唆を行った後、大当り遊技状態の制御に関する示唆を継続して行う場合と、大当り遊技状態の制御に関する示唆を継続して行うとともにパチンコ遊技機1の設定値に関する示唆を行う場合とを含むものであってもよい。任意の演出を実行する場合に、大当り遊技状態の制御に関する示唆を行った後、その示唆が終了する場合と、大当り遊技状態の制御に関する示唆を継続して行うとともにパチンコ遊技機1の設定値に関する示唆を行う場合とを含むものであってもよい。
パチンコ遊技機1の設定値に関する示唆は、パチンコ遊技機1における設定値を示唆するものに限定されず、例えばパチンコ遊技機1における設定値が変更されたか否かを示唆するものであってもよい。例えば、複数の設定示唆パターンは、パチンコ遊技機1における設定値が変更されたか否かに応じて、決定割合が異なるパターンが含まれてもよい。パチンコ遊技機1における設定値が変更された場合に、高い割合で決定されるパターンの演出態様による示唆が行われることで、設定値の変更があったことを遊技者が認識できるように、演出を多様化して遊技興趣を向上させることができる。
可変表示の実行中には、大当り遊技状態の制御に関する示唆を行う一方で、パチンコ遊技機1の設定値に関する示唆を行わないようにしてもよい。その後、可変表示の表示結果が「大当り」となった場合に、大当り開始演出(ファンファーレ演出)や大当り中演出(第1ラウンドや第2ラウンドに対応する演出など)の実行に伴い、パチンコ遊技機1の設定値に関する示唆を行うようにしてもよい。大当り遊技状態の制御に関する示唆を行うことなく、パチンコ遊技機1の設定値に関する示唆が行われる場合があってもよい。
大当り遊技状態の制御に関する示唆の一部または全部に代えて、あるいは、大当り遊技状態の制御に関する示唆の一部または全部とともに、大当り遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な状態の制御に関する示唆を行うものであってもよい。例えば、大当り遊技状態の終了後に制御される確変状態に関する示唆を行うものであってもよい。その他、有利状態として、遊技者にとって有利な任意の遊技価値が付与される状態に関して、制御されるか否かなどに応じた示唆を行うものであってもよい。
(特徴部076AKに関する説明)
以下、本実施の形態に係る特徴部076AKについて説明する。
図11−1は、特徴部076AKに関し、大当り種別決定テーブルの構成例を示す図である。
図11−1に示す大当り種別決定テーブルは、ROM101に予め記憶(格納)されており、特別図柄プロセス処理のステップS110にて実行される特別図柄通常処理において参照される。特別図柄通常処理において、CPU103は、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「大当り」とするか否かや、「大当り」とする場合における大当り種別などの可変表示結果を決定し、決定された可変表示結果を示す演出制御コマンドである可変表示結果通知コマンドを、主基板11から演出制御基板12へ伝送(送信)する。具体的に、CPU103は、特別図柄通常処理において、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「大当り」とすると決定した場合、図11−1に示す大当り種別決定テーブルを用いて乱数抽選を行うことにより、大当り種別を、可変表示のうち特図ゲームにおいて可変表示が行われた特別図柄(「変動特図」)が第1特図であるか第2特図であるかに応じて、「3R非確変大当り」と、「3R確変大当り」と、「10R非確変大当り」と、「10R確変大当り」と、の何れかに決定する。
「3R非確変大当り」及び「3R確変大当り」は、大当り遊技状態(有利状態)において、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が開放状態となるラウンド遊技(単位遊技)が3回実行される大当り種別である。「10R非確変大当り」及び「10R確変大当り」は、大当り遊技状態において、ラウンド遊技が10回実行される大当り種別である。「3R非確変大当り」及び「10R非確変大当り」は、大当り遊技状態の終了後、可変表示が所定回数(本実施の形態では、100回)実行されるまでのタイミングと、再び大当り遊技状態に制御されるまでのタイミングと、のうち何れか早いタイミングまで(確変状態に制御されることなく)時短状態に制御される大当り種別である。一方、「3R確変大当り」及び「10R確変大当り」は、大当り遊技状態の終了後に、可変表示が所定回数(本実施の形態では、100回)実行されるまでのタイミングと、再び大当り遊技状態に制御されるまでのタイミングと、のうち何れか早いタイミングまで確変状態に制御される大当り種別である。
図11−1に示す大当り種別決定テーブルでは、第2特図ゲーム(第2特図の可変表示)が実行された場合、第1特図ゲーム(第1特図の可変表示)が実行された場合よりも高い割合で、大当り種別が、ラウンド遊技が10回実行される「10R非確変大当り」又は「10R確変大当り」に決定されるように構成されている。このような構成により、第2特図ゲームが実行された場合、第1特図ゲームが実行された場合より遊技者にとっての有利度が高くなっている。このような構成によれば、遊技者に、第1特図ゲームと第2特図ゲームとの何れが実行されているかに注目させ、遊技興趣を向上させることができる。
図11−2は、特徴部076AKに関し、変動パターンの一覧を示す図である。
本実施の形態では、特別図柄プロセス処理のステップS111にて実行される変動パターン設定処理において、変動パターンが、図11−2に示す変動パターンPA1−1〜PB2−2の何れかに決定される。
本実施の形態では、図11−2に示すように、変動パターンとして、可変表示結果が「ハズレ」となる場合に対応した変動パターンPA1−1〜PA2−2と、可変表示結果が「大当り」となる場合に対応した変動パターンPB2−1、PB2−2と、が予め設定されている。
また、本実施の形態では、変動パターンとして、リーチ演出が実行されない変動パターンPA1−1、PA1−2と、ノーマルリーチ演出(ノーマルリーチのリーチ演出)が実行される変動パターンPA2−1、PB2−1と、スーパーリーチ演出(スーパーリーチのリーチ演出)が実行される変動パターンPA2−2、PB2−2と、が予め設定されている。スーパーリーチ演出が実行される変動パターンPA2−2、PB2−2では、ノーマルリーチ演出が実行された後にスーパーリーチ演出が実行されるように構成されている。本実施の形態では、ステップS111の変動パターン設定処理において、変動パターンを変動パターンPA1−1〜PB2−2の何れかに決定することにより、リーチ演出を実行するか否かや、リーチ演出としてノーマルリーチ演出とスーパーリーチ演出との何れが実行されるかを決定可能に構成されている。本実施の形態では、ノーマルリーチ演出として、「リーチ!」というメッセージを示すノーマルリーチ画像を画像表示装置5の画面上に表示する演出を実行可能に構成されている。
図11−3(a)は、特徴部076AKに関し、大当り変動パターン決定テーブルの構成例を示す図である。図11−3(b)は、特徴部076AKに関し、ハズレ変動パターン決定テーブルの構成例を示す図である。
図11−3(a)に示す大当り変動パターン決定テーブル及び図11−3(b)に示すハズレ変動パターン決定テーブルは、何れもROM101に予め記憶されており、特別図柄プロセス処理のステップS111にて実行される変動パターン設定処理において参照される。変動パターン設定処理において、CPU103は、変動パターンを決定し、決定された変動パターンを示す演出制御コマンドである変動パターン指定コマンドを、主基板11から演出制御基板12へ伝送する。具体的に、CPU103は、特別図柄通常処理において可変表示結果を「大当り」とすると決定した場合、変動パターン設定処理において、図11−3(a)に示す大当り変動パターン決定テーブルを用いて乱数抽選を行うことにより、変動パターンを、変動パターンPB2−1と、変動パターンPB2−2と、の何れかに決定する。一方、CPU103は、特別図柄通常処理において可変表示結果を「ハズレ」とすると決定した場合、変動パターン設定処理において、図11−3(b)に示すハズレ変動パターン決定テーブルを用いて乱数抽選を行うことにより、変動パターンを、変動パターンPA1−1〜PA2−2の何れかに決定する。
図11−3(a)に示すように、可変表示結果が「大当り」である場合、変動パターンは、ノーマルリーチ演出が実行される変動パターンPB2−1に決定される割合より高い割合でスーパーリーチ演出が実行される変動パターンPB2−2に決定される。一方、図11−3(b)に示すように、可変表示結果が「ハズレ」である場合、変動パターンは、リーチ演出が実行されない変動パターンPA1−1、PA1−2に決定される割合より低い割合でノーマルリーチ演出が実行される変動パターンPA2−1に決定され、変動パターンPA2−1に決定される割合より低い割合でスーパーリーチ演出が実行される変動パターンPA2−2に決定される。このような構成により、スーパーリーチ演出が実行された場合、ノーマルリーチ演出が実行された場合より大当り期待度が高く、ノーマルリーチ演出が実行された場合、リーチ演出が実行されなかった場合より大当り期待度が高い。このような構成によれば、遊技者に、リーチ演出が実行されるか否かや、リーチ演出としてスーパーリーチ演出とノーマルリーチ演出との何れが実行されるかに注目させ、遊技興趣を向上させることができる。
以下、特徴部076AKに関し、可変表示中に実行される演出について、図11−4〜図11−8を参照して説明する。
図11−4は、特徴部076AKに関し、可変表示中に実行される演出のタイミングチャートを示している。具体的に、図11−4は、可変表示中にノーマルリーチ演出とスーパーリーチ演出とが実行される場合におけるタイミングチャートを示している。
図11−4に示すように、本実施の形態では、可変表示においてノーマルリーチ演出が実行されているときに、キャラ選択演出を実行可能に構成されている。具体的に、本実施の形態において、キャラ選択演出は、ノーマルリーチ演出が終了する前に所定のキャラ選択期間にわたって実行される。キャラ選択演出では、図11−5(a)に示すように、複数のキャラクタ(選択肢)の何れかを選択することを遊技者に促すキャラ選択画像76AK001(選択表示)が画像表示装置5(表示手段)の画面上に表示される。本実施の形態では、キャラ選択演出において、図11−5(a)に示すように、キャラクタAを示すキャラクタA画像76AK002と、キャラクタBを示すキャラクタB画像76AK003と、キャラクタCを示すキャラクタC画像76AK004と、を含み、キャラクタA〜キャラクタCの3種類のキャラクタ(キャラ)の何れかを選択することを遊技者に促すキャラ選択画像76AK001を表示可能に構成されている。
キャラ選択画像76AK001は、上述したキャラクタA画像76AK002〜キャラクタC画像76AK004に加えて、キャラクタA説明画像76AK005と、キャラクタB説明画像76AK006と、キャラクタC説明画像76AK007と、を含んでいる。キャラクタA説明画像76AK005は、キャラクタAに関する文字情報(本実施の形態では、キャラクタAの名前及び得意技を示す「名前は夢夢。得意技はフライングキックだ!」というメッセージ)を示すキャラクタ説明画像(演出画像)であり、キャラクタA画像76AK002の真下に表示されている。キャラクタB説明画像76AK006は、キャラクタBに関する文字情報(本実施の形態では、キャラクタBの名前及び得意技を示す「名前はジャム。得意技はフライングパンチだ!」というメッセージ)を示すキャラクタ説明画像であり、キャラクタB画像76AK003の真下に表示されている。キャラクタC説明画像76AK007は、キャラクタCに関する文字情報(本実施の形態では、キャラクタCの名前及び得意技を示す「名前はナナ。得意技はフライングチョップだ!」というメッセージ)を示すキャラクタ説明画像であり、キャラクタC画像76AK004の真下に表示されている。
本実施の形態では、キャラクタA〜キャラクタCの何れかを選択可能に構成されており、キャラ選択演出において、キャラ選択画像76AK001を、キャラクタA〜キャラクタCの何れが選択されているかを示す表示態様にて表示可能に構成されている。例えば、図11−5(a)は、キャラクタAが選択されており、キャラ選択画像76AK001が、キャラクタAが選択されていることを示す表示態様で表示された状態を示している。具体的に、図11−5(a)に示すキャラ選択画像76AK001では、キャラクタA画像76AK002が大きいサイズで画面の中央に表示される一方でキャラクタB画像76AK003及びキャラクタC画像76AK004が小さいサイズで画面の隅に表示されることにより、キャラクタAが選択されていることが示されている。また、図11−5(a)に示すキャラ選択画像76AK001では、キャラクタA画像76AK002を囲む位置にキャラ選択エフェクト画像76AK008が表示されることにより、キャラクタAが選択されていることが示されている。同様に、図11−5(b)は、キャラクタBが選択されており、キャラ選択画像76AK001が、キャラクタBが選択されていることを示す表示態様で表示された状態を示しており、図11−5(c)は、キャラクタCが選択されており、キャラ選択画像76AK001が、キャラクタCが選択されていることを示す表示態様で表示された状態を示している。なお、キャラクタA〜キャラクタCの何れかを選択する制御(演出動作)は、演出制御用CPU120(選択肢切替手段)によって実行される。
なお、本実施の形態では、3種類のキャラクタの何れかを選択可能に構成されるものとして説明するが、これは一例に過ぎず、2種類のキャラクタの何れかを選択可能に構成してもよいし、4種類以上のキャラクタの何れかを選択可能に構成してもよい。
図11−5(a)〜図11−5(c)に示すように、キャラ選択画像76AK001において、キャラクタA説明画像76AK005〜キャラクタC説明画像76AK007のうち、選択されているキャラクタ以外のキャラクタに対応するキャラクタ説明画像は、選択されているキャラクタに対応するキャラクタ説明画像より視認困難な表示態様で表示される。例えば、図11−5(a)に示すキャラクタAが選択された状態では、キャラクタBに対応するキャラクタB説明画像76AK006と、キャラクタCに対応するキャラクタC説明画像76AK007と、はキャラクタAに対応するキャラクタA説明画像76AK005より小さいサイズで表示されている。また、キャラクタA説明画像76AK005が画像表示装置5の画面の中央に表示されている一方、キャラクタB説明画像76AK006及びキャラクタC説明画像76AK007は、画面の中央より遊技者に認識され難い位置である画面の隅に表示されている。このような構成により、図11−5(a)に示す状態では、キャラクタB説明画像76AK006及びキャラクタC説明画像76AK007が、キャラクタA説明画像76AK005より視認困難な表示態様で表示されている。同様に、図11−5(b)に示すキャラクタBが選択された状態では、キャラクタA説明画像76AK005及びキャラクタC説明画像76AK007が、キャラクタB説明画像76AK006より視認困難な表示態様で表示されており、図11−5(c)に示すキャラクタCが選択された状態では、キャラクタA説明画像76AK005及びキャラクタB説明画像76AK006が、キャラクタC説明画像76AK007より視認困難な表示態様で表示されている。
なお、キャラクタA説明画像76AK005〜キャラクタC説明画像76AK007のうち、選択されたキャラクタ以外のキャラクタに対応するキャラクタ説明画像が認識不能となるように構成してもよい。例えば、キャラクタA説明画像76AK005〜キャラクタC説明画像76AK007のうち、選択されたキャラクタ以外のキャラクタに対応するキャラクタ説明画像を画像表示装置5の画面上から消去することにより、認識不能となるように構成してもよい。
本実施の形態では、選択されたキャラクタを切り替え可能に構成されている。具体的に、本実施の形態では、プッシュボタン31B(操作手段)が、プッシュボタン31Bを押下するキャラ選択操作(切替操作)を検出した(受け付けた)ときに、選択されたキャラクタを切り替え可能に構成されている。選択されたキャラクタを切り替える制御は、演出制御用CPU120によって実行される。なお、本実施の形態では、操作手段がプッシュボタン31Bであり、キャラ選択操作がプッシュボタン31Bを押下する操作であるものとして説明するが、これは一例に過ぎず、操作手段は、遊技者による操作を検出可能な任意の装置(部材)であってよく、キャラ選択操作は、当該操作手段を用いた任意の操作(動作)であってよい。例えば、操作手段がスティックコントローラ31Aであり、キャラ選択操作がスティックコントローラ31Aを引く操作であるように構成してもよい。
本実施の形態では、図11−4に示すように、キャラ選択演出が実行されており、キャラ選択画像76AK001が画像表示装置5の画面上に表示されているときに、プッシュボタン31Bに対するキャラ選択操作を促すキャラ選択操作画像(操作促進表示)を画像表示装置5の画面上に表示するキャラ選択操作演出を実行可能に構成されている。具体的に、キャラ選択操作演出は、キャラ選択演出が開始されたときに開始され、キャラ選択演出が終了したときに終了する。本実施の形態では、キャラ選択操作演出において、キャラ選択操作画像として、図11−5(a)に示すように、プッシュボタン31Bを表し(プッシュボタン31Bの形状を模した)、プッシュボタン31Bに対するキャラ選択操作を促す第1キャラ選択操作画像76AK009と、プッシュボタン31Bに対するキャラ選択操作を促す「ボタンを押してキャラを選べ!」というメッセージを示す第2キャラ選択操作画像76AK010と、を画像表示装置5の画面上に表示可能に構成されている。
本実施の形態では、キャラ選択演出とキャラ選択操作演出とが実行されており、キャラ選択画像76AK001と、キャラ選択操作画像としての第1キャラ選択操作画像76AK009及び第2キャラ選択操作画像76AK010と、が画像表示装置5の画面上に表示されているときに、プッシュボタン31Bがキャラ選択操作を少なくとも1回以上検出した場合、プッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出される度に選択されたキャラクタを切り替え可能に構成されている。具体的に、本実施の形態では、図11−5(a)〜図11−5(c)に示すように、プッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出される度に、選択されたキャラクタが、キャラクタA→キャラクタB→キャラクタC→キャラクタAの順に切り替わる。すなわち、図11−5(a)に示すキャラクタAが選択された状態においてプッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出された場合、図11−5(b)に示すキャラクタBが選択された状態へ切り替わり、図11−5(b)に示すキャラクタBが選択された状態においてプッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出された場合、図11−5(c)に示すキャラクタCが選択された状態へ切り替わり、図11−5(c)に示すキャラクタCが選択された状態においてプッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出された場合、図11−5(a)に示すキャラクタAが選択された状態へ切り替わる。
本実施の形態では、キャラ選択演出とキャラ選択操作演出とが実行されており、キャラ選択画像76AK001と、第1キャラ選択操作画像76AK009及び第2キャラ選択操作画像76AK010と、が画像表示装置5の画面上に表示されているときに、プッシュボタン31Bがキャラ選択操作を検出した場合、選択されたキャラクタを切り替えるとともに、選択されたキャラクタが切り替えられたことを示唆するキャラ切替表示(選択肢切替表示)を実行可能に構成されている。
具体的に、本実施の形態では、一のキャラクタが選択された状態においてプッシュボタン31Bがキャラ選択操作を検出したことにもとづいて、選択されたキャラクタが他のキャラクタへ切り替えられた場合、キャラ切替表示において、キャラ選択画像76AK001の表示態様が、当該一のキャラクタが選択されていることを示す表示態様から当該他のキャラクタが選択されていることを示す表示態様へ切り替えられる。例えば、図11−5(a)に示すキャラクタAが選択された状態においてプッシュボタン31Bがキャラ選択操作を検出したことにもとづいて、選択されたキャラクタがキャラクタBへ切り替えられた場合、キャラ切替表示において、キャラ選択画像76AK001の表示態様が、図11−5(a)に示すキャラクタAが選択されていることを示す表示態様から図11−5(b)に示すキャラクタBが選択されていることを示す表示態様へ切り替えられる。同様に、プッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出されたことにもとづいて図11−5(b)に示すキャラクタBが選択された状態から図11−5(c)に示すキャラクタCが選択された状態へ切り替えられたときと、プッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出されたことにもとづいて図11−5(c)に示すキャラクタCが選択された状態から図11−5(a)に示すキャラクタAが選択された状態へ切り替えられたときと、においてもキャラ選択画像76AK001の表示態様が切り替えられる。
本実施の形態では、プッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出され、選択されたキャラクタが切り替えられたときに、選択されたキャラクタが切り替えられたことを示唆するキャラ切替演出(所定演出)を実行可能に構成されている。このような構成によれば、遊技者が、キャラ切替演出にもとづいて、選択されたキャラクタが切り替えられたことを認識可能にすることができる。具体的に、本実施の形態では、キャラ切替演出において、スピーカ8L、8R(演出手段)から所定のキャラ切替音を出力するキャラ切替演出動作(特定演出動作)を実行可能に構成されている。例えば、プッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出されたことにもとづいて図11−5(a)に示すキャラクタAが選択された状態から図11−5(b)に示すキャラクタBが選択された状態へ切り替えられたときに、キャラ切替演出が実行され、スピーカ8L、8Rからキャラ切替音が出力される。同様に、プッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出されたことにもとづいて図11−5(b)に示すキャラクタBが選択された状態から図11−5(c)に示すキャラクタCが選択された状態へ切り替えられたときと、プッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出されたことにもとづいて図11−5(c)に示すキャラクタCが選択された状態から図11−5(a)に示すキャラクタAが選択された状態へ切り替えられたときと、においてもキャラ切替演出が実行され、スピーカ8L、8Rからキャラ切替音が出力される。
なお、本実施の形態では、演出手段がスピーカ8L、8Rであり、キャラ切替演出動作がスピーカ8L、8Rからキャラ切替音を出力する演出動作であるものとして説明するが、これは一例に過ぎず、演出手段は、画像表示装置5と異なる任意の装置であってよく、キャラ切替演出動作は、当該演出手段を用いた任意の演出動作であってよい。例えば、演出手段が遊技効果ランプ9であり、キャラ切替演出動作が遊技効果ランプ9を所定の発光パターンにて発光(点灯、点滅など)させる演出動作であるように構成してもよい。
本実施の形態では、キャラ切替演出において実行されるキャラ切替演出動作は、キャラ切替演出以外の演出において実行されないように構成されている。すなわち、キャラ切替演出以外の演出が実行されているときに、スピーカ8L、8Rからキャラ切替音が出力されないように構成されている。このような構成によれば、実際には選択されたキャラクタが切り替えられていないときにキャラ切替音が出力され、選択されたキャラクタが切り替えられたと遊技者が誤認し、混乱してしまうことを防止し、遊技興趣の低下を抑制できる。
図11−4に示すように、本実施の形態では、キャラ選択演出が実行される前に、キャラ選択示唆演出を実行可能に構成されている。キャラ選択示唆演出では、図11−6(a)に示すように、キャラ選択示唆画像76AK013(前段表示)が画像表示装置5の画面上に表示される。図11−6(a)に示す状態では、「左」及び「右」の各飾り表示エリア5L、5Rにおいて互いに同一の図柄(「7」)が導出表示(停止表示)されてリーチが成立しており、「リーチ!」というメッセージを示すノーマルリーチ画像76AK012を画像表示装置5の画面上に表示するノーマルリーチ演出が実行されている。本実施の形態では、図11−4に示すように、キャラ選択演出が開始される前に、所定の変動中示唆期間(特定期間)にわたってキャラ選択示唆演出を実行可能に構成されている。このような構成により、キャラ選択画像76AK001が表示される前に(キャラ選択画像76AK001が表示されていない状態において)、変動中示唆期間にわたってキャラ選択示唆画像76AK013を画像表示装置5の画面上に表示可能に構成されている。
本実施の形態において、キャラ選択操作画像は、図11−5(a)に示すように、プッシュボタン31Bを表し、プッシュボタン31Bに対するキャラ選択操作を促す第1キャラ選択操作画像76AK009を含んでいるのに対し、キャラ選択示唆画像76AK013は、図11−6(a)に示すように、プッシュボタン31Bを表し、プッシュボタン31Bに対するキャラ選択操作を促す演出画像を含んでいない。すなわち、キャラ選択操作演出が、プッシュボタン31Bに対するキャラ選択操作を促す演出である一方、キャラ選択示唆演出では、プッシュボタン31Bに対するキャラ選択操作を促していない。一方、キャラ選択示唆画像76AK013は、図11−6(a)に示すように、キャラ選択示唆画像76AK013が表示された後に(キャラ選択示唆演出が実行された後に)、キャラ選択演出が実行されて遊技者が複数のキャラクタの何れかを選択する機会が到来することを示唆する「キャラを選べ!!」というメッセージ(文字情報)を表している。このような構成によれば、遊技者が、キャラ選択示唆画像76AK013が表示されたことにもとづいて、キャラ選択画像76AK001が表示される前に(キャラ選択操作画像が表示されプッシュボタン31Bに対するキャラ選択操作が促される前に)、複数のキャラクタの何れかを選択する機会が到来することを認識可能にすることができる。
特徴部076AKでは、キャラ選択示唆演出が実行されており、キャラ選択示唆画像76AK013が画像表示装置5の画面上に表示されている状態においてプッシュボタン31Bがキャラ選択操作を検出したときに、キャラ選択示唆画像76AK013が表示された状態のまま(キャラ選択画像76AK001が表示されていない状態において)、選択されたキャラクタを切り替え可能に構成されている。本実施の形態では、キャラ選択示唆画像76AK013が画像表示装置5の画面上に表示された状態(キャラ選択示唆演出が実行されている状態)においてプッシュボタン31がキャラ選択操作を少なくとも1回以上検出した場合、キャラ選択示唆画像76AK013が表示された状態のまま、プッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出される度に選択されたキャラクタを切り替え可能に構成されている。
具体的に、本実施の形態では、キャラ選択示唆演出が開始され、キャラ選択示唆画像76AK013の表示が開始されたときに、キャラクタAが選択された状態に制御されるように構成されている。キャラ選択示唆演出が実行され、キャラ選択示唆画像76AK013が表示されている状態においてプッシュボタン31Bがキャラ選択操作を少なくとも1回以上検出した場合、プッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出される度に、キャラ選択示唆画像76AK013が表示された状態のまま、選択されたキャラクタが、キャラクタA→キャラクタB→キャラクタC→キャラクタAの順に切り替わる。すなわち、キャラ選択示唆画像76AK013が表示されており、キャラクタAが選択されている状態においてプッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出された場合、キャラ選択示唆画像76AK013が表示された状態のまま、キャラクタBが選択された状態へ切り替わり、キャラ選択示唆画像76AK013が表示されており、キャラクタBが選択されている状態においてプッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出された場合、キャラ選択示唆画像76AK013が表示された状態のまま、キャラクタCが選択された状態へ切り替わり、キャラ選択示唆画像76AK013が表示されており、キャラクタCが選択されている状態においてプッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出された場合、キャラ選択示唆画像76AK013が表示された状態のまま、キャラクタAが選択された状態へ切り替わる。
キャラ選択示唆演出が開始されてから変動中示唆期間が経過すると、キャラ選択示唆演出が終了してキャラ選択示唆画像76AK013の表示が終了する(キャラ選択示唆画像76AK013が画像表示装置5の画面上から消去される)とともに、キャラ選択演出が開始されてキャラ選択画像76AK001の表示が開始される。キャラ選択演出が開始されたときに、キャラ選択画像76AK001は、キャラ選択示唆演出が終了したとき(キャラ選択演出が開始されたとき)にキャラクタA〜キャラクタCの何れが選択されているかを示す表示態様で表示される。
このような構成によれば、キャラ選択画像76AK001が表示される前にキャラ選択示唆画像76AK013が表示され、複数のキャラクタの何れかを選択する機会が到来することを遊技者が認識したときに、選択されたキャラクタを切り替えることを可能にし、遊技者にとっての利便性を向上させ、遊技者の不満を抑制して遊技興趣の低下を抑制できる。
具体的に、上述したように、キャラ選択画像76AK001において、キャラクタA説明画像76AK005〜キャラクタC説明画像76AK007のうち、選択されているキャラクタ以外のキャラクタに対応するキャラクタ説明画像は、選択されているキャラクタに対応するキャラクタ説明画像より視認困難な表示態様で表示される。従って、遊技者が、キャラクタA〜キャラクタCのうち特定のキャラクタに対応するキャラクタ説明画像が示す当該特定のキャラクタに関する文字情報を読むことを所望する場合、当該特定のキャラクタを選択する必要がある。しかしながら、キャラ選択演出が開始され、キャラ選択画像76AK001の表示が開始されてから遊技者がプッシュボタン31Bに対してキャラ選択操作を行い、所望のキャラクタを選択した場合、キャラ選択操作そのものに時間を要し、さらに、キャラ切替表示にも時間を要するため、所望のキャラクタが選択され、当該キャラクタに関する文字情報を遊技者が読める状態になった後、遊技者が当該文字情報を読み終えるより前に、キャラ選択演出が終了し、キャラ選択画像76AK001の表示が終了してしまい、遊技者が当該文字情報を読了し損なう虞がある。このような場合、遊技者が不満を感じ、遊技興趣が低下してしまう虞がある。
これに対し、本実施の形態では、キャラ選択示唆画像76AK013が表示されている状態においてプッシュボタン31Bがキャラ選択操作を検出したときに、キャラ選択示唆画像76AK013が表示された状態のまま選択されたキャラクタを切り替え可能に構成されているため、遊技者は、キャラ選択示唆画像76AK013が表示されたことにもとづいて複数のキャラクタの何れかを選択する機会が到来することを認識したときに、プッシュボタン31Bに対してキャラ選択操作を行うことにより、キャラ選択画像76AK001が表示される前に所望のキャラクタを選択することができる。この場合、キャラ選択示唆演出が終了してキャラ選択演出が開始され、キャラ選択画像76AK001の表示が開始されたときに、所望のキャラクタが選択されていることを示す表示態様でキャラ選択画像76AK001が表示され、当該キャラクタに関する文字情報を遊技者が読める状態となるため、キャラ選択演出が終了し、キャラ選択画像76AK001の表示が終了するまでに、遊技者が当該文字情報を読む時間を十分に確保できる。従って、このような構成によれば、遊技者が所望のキャラクタに関する文字情報を読了し損なう可能性を低減し、遊技者の不満を抑制して、遊技興趣の低下を抑制できる。
本実施の形態では、キャラ選択示唆画像76AK013が画像表示装置5の画面上に表示された状態のまま選択されたキャラクタが切り替えられたときに、上述したキャラ切替表示を実行することなく、上述したキャラ切替演出を実行可能に構成されている。具体的に、本実施の形態では、キャラ選択示唆画像76AK013が画像表示装置5の画面上に表示された状態のまま選択されたキャラクタが少なくとも1回以上切り替えられたときに、選択されたキャラクタが切り替えられる度に、キャラ切替表示を実行することなく、キャラ切替演出を実行可能に構成されている。このような構成によれば、キャラ選択示唆画像76AK013が表示された状態のまま(キャラ選択画像76AK001が表示されていない状態で)選択されたキャラクタが少なくとも1回以上切り替えられたときに、遊技者が、選択されたキャラクタが切り替えられる度に、キャラ切替演出にもとづいて、選択されたキャラクタが切り替えられたことを把握できる。また、このような構成によれば、キャラ選択示唆画像76AK013が表示された状態のまま選択されたキャラクタが切り替えられたときに、キャラ切替表示が実行されないため、ノーマルリーチ画像76AK012を画像表示装置5の画面上に表示するノーマルリーチ演出、キャラ選択示唆画像76AK013を画像表示装置5の画面上に表示するキャラ選択示唆演出などの画像表示装置5に演出画像を表示する演出がキャラ切替表示によって妨げられることを防止し、遊技興趣の低下を抑制できる。
以下、キャラ選択示唆画像76AK013が表示されている状態における選択されたキャラクタの切り替えについて、図11−6に示す具体例を参照して説明する。
図11−6(a)は、キャラ選択示唆演出が開始され、キャラ選択示唆画像76AK013の表示が開始された状態を示している。図11−6(a)に示す状態では、キャラクタAが選択された状態に制御されている。
以下、キャラ選択示唆演出が開始された後、プッシュボタン31Bがキャラ選択操作を検出することなく変動中示唆期間が経過した場合を例に用いて説明する。
この場合、キャラ選択示唆演出が開始されてから変動中示唆期間が経過したことにもとづいてキャラ選択示唆演出が終了し、キャラ選択演出が開始されたときに、キャラクタAが選択された状態に制御されている。このため、キャラ選択演出が開始されたときに、図11−6(b)に示すように、キャラ選択画像76AK001が、キャラクタAが選択されたことを示す表示態様にて表示される。
次に、キャラ選択示唆演出が開始されてから変動中示唆期間が経過するまでに、プッシュボタン31Bがキャラ選択操作を2回検出した場合を例に用いて説明する。
この場合、プッシュボタン31Bがキャラ選択操作を1回目に検出したときに、キャラ選択示唆画像76AK013が表示された状態のまま(キャラ選択画像76AK001が表示されていない状態で)、図11−6(c)に示すキャラクタBが選択された状態へ切り替えられるとともに、選択されたキャラクタが切り替えられたことにもとづいてキャラ切替演出が実行され、スピーカ8L、8Rからキャラ切替音を出力するキャラ切替演出動作が実行される。
プッシュボタン31Bがキャラ選択操作を2回目に検出すると、キャラ選択示唆画像76AK013が表示された状態のまま、図11−6(d)に示すキャラクタCが選択された状態へ切り替えられるとともに、選択されたキャラクタが切り替えられたことにもとづいてキャラ切替演出が実行され、スピーカ8L、8Rからキャラ切替音を出力するキャラ切替演出動作が実行される。
その後、キャラ選択示唆演出が開始されてから変動中示唆期間が経過したことにもとづいてキャラ選択示唆演出が終了し、キャラ選択演出が開始されたときには、キャラクタCが選択された状態に制御されているため、キャラ選択演出が開始されたときに、図11−6(e)に示すように、キャラ選択画像76AK001が、キャラクタCが選択されたことを示す表示態様にて表示される。
図11−4に戻り、本実施の形態では、キャラ選択示唆演出が実行されている期間と、キャラ選択演出が実行されている期間と、がプッシュボタン31に対するキャラ選択操作が有効な(プッシュボタン31Bがキャラ選択操作を検出可能な)キャラ選択操作受付期間として設定されている。図11−4に示すように、キャラ選択操作受付期間は、プッシュボタン31Bに対する操作(キャラ選択操作)が有効な(プッシュボタン31Bが操作を検出可能な)有効期間である。
本実施の形態では、キャラ選択操作演出が実行されているとき(キャラ選択操作画像としての第1キャラ選択操作画像76AK009及び第2キャラ選択操作画像76AK010が表示されているとき)に、キャラ選択操作受付期間示唆演出を実行可能に構成されている。具体的に、本実施の形態では、図11−4に示すように、キャラ選択操作演出が開始されたときにキャラ選択操作受付期間示唆演出が開始され、キャラ選択操作演出が終了したときにキャラ選択操作受付期間示唆演出が終了する。キャラ選択操作受付期間示唆演出では、図11−5(a)に示すように、キャラ選択操作受付期間を示唆する(キャラ選択操作受付期間の残り時間を示唆する)キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011(有効期間表示)を表示可能に構成されている。
本実施の形態では、キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011として、図11−5(a)に示すように、キャラ選択操作受付期間の残り時間を示唆するメータ表示を表示可能に構成されている。メータ表示のうち黒色で表示されている部分はキャラ選択操作受付期間の残り時間を示しており、メータ表示のうち白色で表示されている部分はキャラ選択操作受付期間のうち既に経過した時間を示している。
本実施の形態では、キャラ選択操作演出が開始されてキャラ選択操作受付期間示唆演出が開始されたときに、キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011の表示が、図11−5(a)に示すメータ表示全体が黒色で表示される表示態様にて開始される。その後、時間経過に応じてキャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011の表示態様が更新され、図11−5(b)に示すように、時間が経過するほどメータ表示のうち白色で表示される部分の占める割合が大きくなる一方、黒色で表示される部分の占める割合が小さくなる。そして、キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011が、図11−5(c)に示すメータ表示全体が白色で表示される表示態様にて表示されたときに、キャラ選択操作演出が終了してキャラ選択操作受付期間示唆演出が終了し、キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011の表示が終了する。
すなわち、本実施の形態では、キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011を、最初の段階の表示態様としてのメータ表示全体が黒色で表示される表示態様と、最後の段階の表示態様としてのメータ表示全体が白色で表示される表示態様(特定表示態様)と、を含む複数段階の表示態様の何れかにて表示可能に構成されており、キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011の表示態様を、当該最初の段階の表示態様から当該最後の段階の表示態様まで段階的に変化させることが可能に構成されている。
なお、本実施の形態では、キャラ選択操作演出が開始されたときにキャラ選択操作受付期間示唆演出が開始され、キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011が、メータ表示全体が黒色で表示される表示態様で表示されるものとして説明するが、これは一例に過ぎない。キャラ選択示唆演出が開始されたときに(キャラ選択操作演出が開始される前に)キャラ選択操作受付期間示唆演出が開始され、キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011が、メータ表示全体が黒色で表示される表示態様で表示されるように構成してもよい。或いは、キャラ選択操作演出が開始されたときにキャラ選択操作受付期間示唆演出が開始され、キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011が、メータ表示の一部が白色で表示され、メータ表示の残りの部分が黒色で表示される表示態様(最初の段階より後の段階の表示態様)で表示されるように構成してもよい。
本実施の形態では、キャラ選択演出が終了したときに、選択されているキャラクタを決定可能(キャラクタの選択を確定可能)に構成されている。選択されているキャラクタを決定する制御は、演出制御用CPU120によって実行される。図11−4に示すように、本実施の形態では、ノーマルリーチ演出が終了したときに、キャラ選択演出が終了するとともに、キャラ選択操作演出が終了し、かつ、メータ表示全体が白色で表示される表示態様でキャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011が表示されてキャラ選択操作受付期間示唆演出が終了する。すなわち、本実施の形態では、キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011が、メータ表示全体が白色で表示される表示態様で表示されたときに、選択されているキャラクタを決定可能に構成されている。
このように、本実施の形態では、キャラ選択演出とキャラ選択操作演出とが実行され、キャラ選択画像76AK001とキャラ選択操作画像(第1キャラ選択操作画像76AK009、第2キャラ選択操作画像76AK010)とが画像表示装置5の画面上に表示されており、キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011が、メータ表示全体が白色で表示される表示態様より前の段階の表示態様で表示されているときに、プッシュボタン31Bがキャラ選択操作を少なくとも1回以上検出した場合、プッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出される度に選択されたキャラクタを切り替え可能である一方、キャラ選択演出とキャラ選択操作演出とが終了し、キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011が、メータ表示全体が白色で表示される表示態様で表示されたときに、選択されているキャラクタを決定可能に構成されている。このような構成によれば、遊技者は、キャラ選択演出が終了し、キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011が、メータ表示全体が白色で表示される表示態様で表示されて、選択されているキャラクタが決定されるまでに、キャラ選択操作を複数回行い、選択されたキャラクタを複数回切り替えることができる。このため、仮に選択を所望するキャラクタとは異なるキャラクタを誤って選択してしまった場合に、キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011が、メータ表示全体が白色で表示される表示態様で表示される前に、キャラ選択操作を複数回行うことにより、選択されたキャラクタを複数回切り替え、所望するキャラクタを選択し直すことができる。すなわち、このような構成によれば、遊技者にとっての利便性を向上させることができる。
本実施の形態では、ノーマルリーチ演出が終了してキャラ選択演出が終了し、選択されているキャラクタが決定された後に、決定されたキャラクタに応じてスーパーリーチ演出(特定演出)を実行可能に構成されている。このような構成によれば、遊技者の操作に応じて選択され決定されたキャラクタに応じて演出を実行し、遊技興趣を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、ノーマルリーチ演出が実行された後にスーパーリーチ演出が実行される場合(変動パターンPA2−2、PB2−2の何れかで可変表示が実行される場合)と、ノーマルリーチ演出が実行された後にスーパーリーチ演出が実行されない場合(変動パターンPA2−1、PB2−1の何れかで可変表示が実行される場合)と、の何れにおいても、ノーマルリーチ演出が実行されているときにキャラ選択演出を実行可能に構成されている。すなわち、キャラ選択演出においてキャラクタが決定された後、決定されたキャラクタに応じた演出(スーパーリーチ演出)が実行される場合と、決定されたキャラクタに応じた演出が実行されない場合と、があるように構成されている。このような構成によれば、遊技者に、キャラクタが決定された後に、決定されたキャラクタに応じた演出が実行されるか否かに注目させ、遊技興趣を向上させることができる。
本実施の形態では、スーパーリーチ演出として、バトル演出と、報知演出と、を実行可能に構成されている。バトル演出では、図11−7に示すように、決定されたキャラクタ(図11−7に示す例では、キャラクタB画像76AK003が示すキャラクタB)と敵キャラクタ画像76AK014が示す敵キャラクタとが戦う様子を示す画像(動画)が画像表示装置5の画面上に表示される。すなわち、本実施の形態では、決定されたキャラクタに応じて、スーパーリーチ演出としてのバトル演出を実行可能に構成されている。
本実施の形態では、図11−4に示すように、スーパーリーチ演出としてのバトル演出が実行されているときに、第1特定操作演出を実行可能に構成されている。第1特定操作演出では、図11−7に示すように、プッシュボタン31Bを押下する第1特定操作(特定操作)を促す第1特定操作画像76AK015(第2の操作促進表示)が画像表示装置5の画面上に表示される。第1特定操作画像76AK015は、図11−7に示すように、プッシュボタン31Bを表し(プッシュボタン31Bの形状を模した)、プッシュボタン31Bに対する第1特定操作を促す演出画像と、プッシュボタン31Bに対する第1特定操作を促す「押せ!」というメッセージを示す演出画像と、を含んでいる。
本実施の形態では、第1特定操作演出が実行され、第1特定操作画像76AK015が表示されているときに、所定の透過率(例えば、10%〜50%)を有するエフェクト画像76AK016を第1特定操作画像76AK015に重畳して画像表示装置5の画面上に表示する演出を実行可能に構成されている。図11−7に示すように、画像表示装置5の画面上のエフェクト画像76AK016の表示領域における演出の視認性(演出画像の視認性)は、当該表示領域以外の領域における演出の視認性より低下する。エフェクト画像76AK016の表示領域(表示面積)は、時間経過に応じて、画像表示装置5の画面全体を覆うまで拡大する。
第1特定操作演出は、開始されてから所定の第1特定操作期間が経過したタイミングと、プッシュボタン31Bが第1特定操作を検出したタイミングと、のうち何れか早いタイミングで終了する。図11−4は、第1特定操作演出が開始されてから第1特定操作期間が経過する前に、プッシュボタン31Bが第1特定操作を検出したことにもとづいて第1特定操作演出が終了した場合のタイミングチャートを示している。
図11−4に示すように、バトル演出は、スーパーリーチ演出が開始されたときに開始され、第1特定操作演出が終了したときに終了する。すなわち、バトル演出は、第1特定操作演出が開始されてから所定の第1特定操作期間が経過したタイミングと、プッシュボタン31Bが第1特定操作を検出したタイミングと、のうち何れか早いタイミングで終了する。
スーパーリーチ演出では、バトル演出が終了したときに、可変表示結果が「大当り」であるか否かを可変表示結果が導出表示される前に報知(示唆)する報知演出が開始される。報知演出は、可変表示結果が導出表示されて可変表示が終了したときに終了する。本実施の形態では、報知演出として、可変表示結果が「大当り」であることを報知する大当り報知演出と、可変表示結果が「ハズレ」であることを報知するハズレ報知演出と、を実行可能に構成されている。具体的に、本実施の形態では、大当り報知演出として、決定されたキャラクタが、敵キャラクタ画像76AK014が示す敵キャラクタに勝利する演出を実行可能である一方、ハズレ報知演出として、決定されたキャラクタが、敵キャラクタ画像76AK014が示す敵キャラクタに敗北する演出を実行可能に構成されている。すなわち、本実施の形態では、決定されたキャラクタに応じて、スーパーリーチ演出としての報知演出を実行可能に構成されている。本実施の形態では、可変表示結果が「大当り」であるときに報知演出が実行される場合、報知演出として大当り報知演出が実行され、可変表示結果が「ハズレ」であるときに報知演出が実行される場合、報知演出としてハズレ報知演出が実行される。
なお、第1特定操作演出が開始された後、プッシュボタン31Bが第1特定操作を検出することなく第1特定操作期間が経過したことにもとづいて第1特定操作演出が終了した場合、報知演出を実行しないように構成してもよい。このような構成によれば、遊技者に、第1特定操作演出が終了する前にプッシュボタン31Bに対して第1特定操作を行うように促し、遊技興趣を向上させることができる。
本実施の形態では、第1特定操作演出が開始されてから第1特定操作期間が経過するまでの期間が、プッシュボタン31Bに対する第1特定操作が有効な(プッシュボタン31Bが第1特定操作を検出可能な)第1特定操作受付期間として設定されている。図11−4に示すように、第1特定操作受付期間は、プッシュボタン31Bに対する操作(第1特定操作)が有効な有効期間である。
本実施の形態では、第1特定操作演出が実行されているときに、第1特定操作受付期間示唆演出を実行可能に構成されている。具体的に、本実施の形態では、図11−4に示すように、第1特定操作演出が開始されたときに第1特定操作受付期間示唆演出が開始され、第1特定操作演出が終了したときに第1特定操作受付期間示唆演出が終了する。第1特定操作受付期間示唆演出では、図11−7に示すように、第1特定操作受付期間を示唆する(第1特定操作受付期間の残り時間を示唆する)第1特定操作受付期間示唆画像76AK017を表示可能に構成されている。
本実施の形態では第1特定操作受付期間示唆画像76AK017として、図11−7に示すように、第1特定操作受付期間の残り時間を示唆するメータ表示を表示可能に構成されている。メータ表示のうち黒色で表示されている部分は第1特定操作受付期間の残り時間を示しており、メータ表示のうち白色で表示されている部分は第1特定操作受付期間のうち既に経過した時間を示している。第1特定操作演出が開始されて第1特定操作受付期間示唆演出が開始されたときに、第1特定操作受付期間示唆画像76AK017の表示が、図11−7に示すメータ表示全体が黒色で表示される表示態様にて開始される。その後、時間経過に応じて第1特定操作受付期間示唆画像76AK017の表示態様が更新され、時間が経過するほどメータ表示のうち白色で表示される部分の割合が大きくなる一方、黒色で表示される部分の割合が小さくなる。そして、第1特定操作演出が開始された後、プッシュボタン31Bが第1特定操作を検出することなく第1特定操作期間が経過したことにもとづいて第1特定操作演出が終了して第1特定操作受付期間示唆演出が終了するときに(第1特定操作受付期間が終了(経過)したときに)、第1特定操作受付期間示唆画像76AK017が、メータ表示全体が白色で表示される表示態様にて表示され、第1特定操作受付期間示唆画像76AK017の表示が終了する。
本実施の形態では、図11−4に示すように、第1特定操作演出が実行されて第1特定操作画像76AK015が表示される前に、第1特定操作示唆演出を実行可能に構成されている。第1特定操作示唆演出では、図11−8に示すように、第1特定操作示唆演出が実行された後に、第1特定操作演出が実行されて遊技者が第1特定操作を行う機会が到来することを示唆する第1特定操作示唆画像76AK018(第2の前段表示)が画像表示装置5の画面上に表示される。第1特定操作示唆画像76AK018は、画像表示装置5の画面の四隅からそれぞれ出現した何れもプッシュボタン31Bを表す(プッシュボタン31Bの形状を模した)4個の画像が互いに接近し、合体してプッシュボタン31Bを表す1個の画像となる様子を表している。
本実施の形態では、図11−4に示すように、第1特定操作演出が実行される前に、上述した変動中示唆期間にわたって第1特定操作示唆演出を実行可能に構成されている。このような構成により、第1特定操作画像76AK015が表示される前に、変動中示唆期間にわたって第1特定操作示唆画像76AK018を画像表示装置5の画面上に表示可能に構成されている。なお、本実施の形態では、キャラ選択示唆演出が実行されてキャラ選択示唆画像76AK013が表示される期間と、第1特定操作示唆演出が実行されて第1特定操作示唆画像76AK018が表示される期間と、が互いに同一の期間(変動中示唆期間)であるものとして説明するが、これは一例に過ぎない。キャラ選択示唆演出が実行されてキャラ選択示唆画像76AK013が表示される期間と、第1特定操作示唆演出が実行されて第1特定操作示唆画像76AK018が表示される期間と、は互いに異なる期間であってもよい。
本実施の形態では、図11−4に示すように、キャラ選択示唆演出が実行されてキャラ選択示唆画像76AK013が表示されている期間は、プッシュボタン31Bに対する操作が有効な有効期間に設定されている一方、第1特定操作示唆演出が実行されて第1特定操作示唆画像76AK018が表示されている期間は、プッシュボタン31Bに対する操作が無効な(プッシュボタン31Bに対する操作が検出されない)無効期間に設定されている。本実施の形態では、このような構成により、遊技の状況に応じて好適に制御を行い、遊技者にとっての利便性を向上させることができるように構成されている。
具体的に、キャラ選択示唆画像76AK013が表示されている期間において、仮に遊技者が誤って(意図せず)プッシュボタン31Bに対してキャラ選択操作を行ってしまい、遊技者が選択を所望するキャラクタとは異なるキャラクタが選択されてしまった場合、遊技者は、キャラ選択操作受付期間内にキャラ選択操作を複数回行うことにより、所望するキャラクタを選択し直すことができる。従って、キャラ選択示唆画像76AK013が表示されている期間をプッシュボタン31Bに対する操作(キャラ選択操作)が有効な有効期間に設定したとしても、遊技者が不便を感じ、不満を抱く可能性は低い。このため、本実施の形態では、キャラ選択示唆画像76AK013が表示されている期間を有効期間に設定することにより、上述したように、キャラ選択画像76AK001が表示される前に選択されたキャラクタを切り替えることを可能にし、遊技者にとっての利便性を向上させ、遊技者の不満を抑制できるように構成されている。
一方、仮に第1特定操作示唆画像76AK018が表示されている期間をプッシュボタン31Bに対する操作(第1特定操作)が有効な有効期間に設定した場合、第1特定操作示唆画像76AK018が表示されている状態において、遊技者が誤ってプッシュボタン31Bに対して第1特定操作を行ってしまったときに、第1特定操作演出が開始されて第1特定操作画像76AK015が表示される前に、プッシュボタン31Bによって第1特定操作が検出されたことにもとづいて報知演出が開始されてしまい、演出の整合性が損なわれて遊技者が混乱し、遊技興趣が低下してしまう虞がある。また、このような構成によれば、遊技者が誤操作を恐れて不便を感じ、不満を抱いてしまう虞がある。このため、本実施の形態では、第1特定操作示唆画像76AK018が表示されている期間を無効期間に設定することにより、遊技者にとっての利便性を向上させ、遊技者の不満を抑制できるように構成されている。
次に、特徴部076AKに関し、大当り遊技状態において実行される演出について、図11−9〜図11−13を参照して説明する。
図11−9は、特徴部076AKに関し、大当り遊技状態において実行される演出のタイミングチャートを示している。具体的に、図11−9は、大当り遊技状態においてラウンド遊技が10回実行される場合におけるタイミングチャートを示している。
図11−9に示すように、本実施の形態では、大当り遊技状態において、大当り遊技状態への制御が開始されたことを報知する大当り開始演出と、大当り遊技状態への制御が終了したことを報知する大当り終了演出と、を実行可能に構成されている。
大当り開始演出は、可変表示結果として大当り図柄が導出表示されて可変表示が終了したときに開始された後、所定の大当り開始演出期間にわたって実行される。本実施の形態では、大当り開始演出として、大当り遊技状態への制御が開始されたことを報知する「大当り!」というメッセージを示す大当り開始画像を画像表示装置5の画面上に表示する演出を実行可能に構成されている。本実施の形態では、大当り開始演出が終了したときに、大当り遊技状態における1回目のラウンド遊技(1R)が開始される(1回目のラウンド遊技において大入賞口が開放状態に制御される)ように構成されている。
大当り終了演出は、大当り遊技状態における最後のラウンド遊技(図11−9に示す例では10回目のラウンド遊技(10R))が終了したとき(最後のラウンド遊技において大入賞口が閉鎖状態に制御されたとき)に開始された後、所定の大当り終了演出期間にわたって実行される。本実施の形態では、大当り終了演出として、大当り遊技状態への制御が終了したことを報知する「大当り終了」というメッセージを示す大当り終了画像を画像表示装置5の画面上に表示する演出を実行可能に構成されている。
本実施の形態では、大当り遊技状態において、図11−9に示すように、現在何回目のラウンド遊技が実行されているかを報知するラウンド数報知演出を実行可能に構成されている。ラウンド数報知演出は、大当り遊技状態における1回目のラウンド遊技が開始されたときに開始され、大当り遊技状態における最後のラウンド遊技が終了したときに終了する。本実施の形態では、現在何回目のラウンド遊技が実行されているかを報知するラウンド数報知画像を画像表示装置5の画面上に表示する演出を実行可能に構成されている。
図11−9に示すように、本実施の形態では、大当り遊技状態において、大当り開始演出が実行されているときに、楽曲選択演出を実行可能に構成されている。具体的に、本実施の形態において、楽曲選択演出は、大当たり開始演出が終了する前に所定の楽曲選択期間にわたって実行される。楽曲選択演出では、図11−10(a)に示すように、複数の楽曲(選択肢)の何れかを選択することを遊技者に促す楽曲選択画像76AK019(選択表示)が画像表示装置5の画面上に表示される。本実施の形態では、楽曲選択演出において、図11−10(a)に示すように、楽曲Aを示す楽曲A画像76AK020と、楽曲Bを示す楽曲B画像76AK021と、楽曲Cを示す楽曲C画像76AK022と、を含み、楽曲A〜楽曲Cの3種類の楽曲の何れかを選択することを遊技者に促す楽曲選択画像76AK019を表示可能に構成されている。
楽曲選択画像76AK019は、上述した楽曲A画像76AK020〜楽曲C画像76AK022に加えて、楽曲A説明画像76AK023と、楽曲B説明画像76AK024と、楽曲C説明画像76AK025と、を含んでいる。楽曲A説明画像76AK023は、楽曲Aに関する文字情報(本実施の形態では、「初期のオープニングテーマ曲だよ」というメッセージ)を示す楽曲説明画像(演出画像)であり、楽曲A画像76AK020の真下に表示されている。楽曲B説明画像76AK024は、楽曲Bに関する文字情報(本実施の形態では、「エンディングテーマ曲だよ」というメッセージ)を示す楽曲説明画像であり、楽曲B画像76AK021の真下に表示されている。楽曲C説明画像76AK025は、楽曲Cに関する文字情報(本実施の形態では、「後期のオープニングテーマ曲だよ」というメッセージ)を示す楽曲説明画像であり、楽曲C画像76AK022の真下に表示されている。
本実施の形態では、楽曲A〜楽曲Cの何れかを選択可能に構成されており、楽曲選択演出において、楽曲選択画像76AK019を、楽曲A〜楽曲Cの何れが選択されているかを示す表示態様にて表示可能に構成されている。例えば、図11−10(a)は、楽曲Aが選択されており、楽曲選択画像76AK019が、楽曲Aが選択されていることを示す表示態様で表示された状態を示している。具体的に、図11−10(a)に示す楽曲選択画像76AK019では、楽曲A画像76AK020が大きいサイズで画面の中央に表示される一方で楽曲B画像76AK021及び楽曲C画像76AK022が小さいサイズで画面の隅に表示されることにより、楽曲Aが選択されていることが示されている。また、図11−10(a)に示す楽曲選択画像76AK019では、楽曲A画像76AK020を囲む位置に楽曲選択エフェクト画像76AK026が表示されることにより、楽曲Aが選択されていることが示されている。同様に、図11−10(b)は、楽曲Bが選択されており、楽曲選択画像76AK019が、楽曲Bが選択されていることを示す表示態様で表示された状態を示しており、図11−10(c)は、楽曲Cが選択されており、楽曲選択画像76AK019が、楽曲Cが選択されていることを示す表示態様で表示された状態を示している。なお、楽曲A〜楽曲Cの何れかを選択する制御は、演出制御用CPU120(選択肢切替手段)によって実行される。
なお、本実施の形態では、3種類の楽曲の何れかを選択可能に構成されるものとして説明するが、これは一例に過ぎず、2種類の楽曲の何れかを選択可能に構成してもよいし、4種類以上の楽曲の何れかを選択可能に構成してもよい。
図11−10(a)〜図11−10(c)に示すように、楽曲選択画像76AK019において、楽曲A説明画像76AK023〜楽曲C説明画像76AK025のうち、選択されている楽曲以外の楽曲に対応する楽曲説明画像は、選択されている楽曲に対応する楽曲説明画像より視認困難な表示態様で表示される。例えば、図11−10(a)に示す楽曲Aが選択された状態では、楽曲Bに対応する楽曲B説明画像76AK024と、楽曲Cに対応する楽曲C説明画像76AK025と、は楽曲Aに対応する楽曲A説明画像76AK023より小さいサイズで表示されている。また、楽曲A説明画像76AK023が画像表示装置5の画面の中央に表示されている一方、楽曲B説明画像76AK024及び楽曲C説明画像76AK025は、画面の中央より遊技者に認識され難い位置である画面の隅に表示されている。このような構成により、図11−10(a)に示す状態では、楽曲B説明画像76AK024及び楽曲C説明画像76AK025が、楽曲A説明画像76AK023より視認困難な表示態様で表示されている。同様に、図11−10(b)に示す楽曲Bが選択された状態では、楽曲A説明画像76AK023及び楽曲C説明画像76AK025が、楽曲B説明画像76AK024より視認困難な表示態様で表示されており、図11−10(c)に示す楽曲Cが選択された状態では、楽曲A説明画像76AK023及び楽曲B説明画像76AK024が、楽曲C説明画像76AK025より視認困難な表示態様で表示されている。
なお、楽曲A説明画像76AK023〜楽曲C説明画像76AK025のうち、選択された楽曲以外の楽曲に対応する楽曲説明画像が認識不能となるように構成してもよい。例えば、楽曲A説明画像76AK023〜楽曲C説明画像76AK025のうち、選択された楽曲以外の楽曲に対応する楽曲説明画像を画像表示装置5の画面上から消去することにより、認識不能となるように構成してもよい。
本実施の形態では、選択された楽曲を切り替え可能に構成されている。具体的に、本実施の形態では、プッシュボタン31B(操作手段)が、プッシュボタン31Bを押下する楽曲選択操作(切替操作)を検出したときに、選択された楽曲を切り替え可能に構成されている。選択された楽曲を切り替える制御は、演出制御用CPU120によって実行される。なお、本実施の形態では、楽曲選択操作がプッシュボタン31Bを押下する操作であるものとして説明するが、これは一例に過ぎず、楽曲選択操作は、操作手段を用いた任意の操作であってよい。例えば、操作手段がスティックコントローラ31Aであり、楽曲選択操作がスティックコントローラ31Aを引く操作であるように構成してもよい。
本実施の形態では、図11−9に示すように、楽曲選択演出が実行されており、楽曲選択画像76AK019が画像表示装置5の画面上に表示されているときに、プッシュボタン31Bに対する楽曲選択操作を促す楽曲選択操作画像(操作促進表示)を画像表示装置5の画面上に表示する楽曲選択操作演出を実行可能に構成されている。具体的に、楽曲選択操作演出は、楽曲選択演出が開始されたときに開始され、楽曲選択演出が終了したときに終了する。本実施の形態では、楽曲選択操作演出において、楽曲選択操作画像として、図11−10(a)に示すように、プッシュボタン31Bを表し(プッシュボタン31Bの形状を模した)、プッシュボタン31Bに対する楽曲選択操作を促す第1楽曲選択操作画像76AK027と、プッシュボタン31Bに対する楽曲選択操作を促す「ボタンを押してBGMを選べ!」というメッセージを示す第2楽曲選択操作画像76AK028と、を画像表示装置5の画面上に表示可能に構成されている。
本実施の形態では、楽曲選択演出と楽曲選択操作演出とが実行されており、楽曲選択画像76AK019と、楽曲選択操作画像としての第1楽曲選択操作画像76AK027及び第2楽曲選択操作画像76AK028と、が画像表示装置5の画面上に表示されているときに、プッシュボタン31Bが楽曲選択操作を少なくとも1回以上検出した場合、プッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出される度に選択された楽曲を切り替え可能に構成されている。具体的に、本実施の形態では、図11−10(a)〜図11−10(c)に示すように、プッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出される度に、選択された楽曲が、楽曲A→楽曲B→楽曲C→楽曲Aの順に切り替わる。すなわち、図11−10(a)に示す楽曲Aが選択された状態においてプッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出された場合、図11−10(b)に示す楽曲Bが選択された状態へ切り替わり、図11−10(b)に示す楽曲Bが選択された状態においてプッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出された場合、図11−10(c)に示す楽曲Cが選択された状態へ切り替わり、図11−10(c)に示す楽曲Cが選択された状態においてプッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出された場合、図11−10(a)に示す楽曲Aが選択された状態へ切り替わる。
本実施の形態では、楽曲選択演出と楽曲選択操作演出とが実行されており、楽曲選択画像76AK019と、第1楽曲選択操作画像76AK027及び第2楽曲選択操作画像76AK028と、が画像表示装置5の画面上に表示されているときに、プッシュボタン31Bが楽曲選択操作を検出した場合、選択された楽曲を切り替えるとともに、選択された楽曲が切り替えられたことを示唆する楽曲切替表示(選択肢切替表示)を実行可能に構成されている。
具体的に、本実施の形態では、一の楽曲が選択された状態においてプッシュボタン31Bが楽曲選択操作を検出したことにもとづいて、選択された楽曲が他の楽曲へ切り替えられた場合、楽曲切替表示において、楽曲選択画像76AK019の表示態様が、当該一の楽曲が選択されていることを示す表示態様から当該他の楽曲が選択されていることを示す表示態様へ切り替えられる。例えば、図11−10(a)に示す楽曲Aが選択された状態においてプッシュボタン31Bが楽曲選択操作を検出したことにもとづいて、選択された楽曲が楽曲Bへ切り替えられた場合、楽曲切替表示において、楽曲選択画像76AK019の表示態様が、図11−10(a)に示す楽曲Aが選択されていることを示す表示態様から図11−10(b)に示す楽曲Bが選択されていることを示す表示態様へ切り替えられる。同様に、プッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出されたことにもとづいて図11−10(b)に示す楽曲Bが選択された状態から図11−10(c)に示す楽曲Cが選択された状態へ切り替えられたときと、プッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出されたことにもとづいて図11−10(c)に示す楽曲Cが選択された状態から図11−10(a)に示す楽曲Aが選択された状態へ切り替えられたときと、においても楽曲選択画像76AK019の表示態様が切り替えられる。
本実施の形態では、プッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出され、選択された楽曲が切り替えられたときに、選択された楽曲が切り替えられたことを示唆する楽曲切替演出(所定演出)を実行可能に構成されている。このような構成によれば、遊技者が、楽曲切替演出にもとづいて、選択された楽曲が切り替えられたことを認識可能にすることができる。具体的に、本実施の形態では、楽曲切替演出において、スピーカ8L、8R(演出手段)から所定の楽曲切替音を出力する楽曲切替演出動作(特定演出動作)を実行可能に構成されている。例えば、プッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出されたことにもとづいて図11−10(a)に示す楽曲Aが選択された状態から図11−10(b)に示す楽曲Bが選択された状態へ切り替えられたときに、楽曲切替演出が実行され、スピーカ8L、8Rから楽曲切替音が出力される。同様に、プッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出されたことにもとづいて図11−10(b)に示す楽曲Bが選択された状態から図11−10(c)に示す楽曲Cが選択された状態へ切り替えられたときと、プッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出されたことにもとづいて図11−10(c)に示す楽曲Cが選択された状態から図11−10(a)に示す楽曲Aが選択された状態へ切り替えられたときと、においても楽曲切替演出が実行され、スピーカ8L、8Rから楽曲切替音が出力される。
なお、本実施の形態では、楽曲切替演出がスピーカ8L、8Rから楽曲切替音を出力する演出動作であるものとして説明するが、これは一例に過ぎず、楽曲切替演出は、任意の演出であってよい。例えば、楽曲切替演出として、遊技効果ランプ9を所定の発光パターンにて発光させる演出を実行可能に構成してもよい。
本実施の形態では、楽曲切替演出において実行される楽曲切替演出動作は、楽曲切替演出以外の演出において実行されないように構成されている。すなわち、楽曲切替演出以外の演出が実行されているときに、スピーカ8L、8Rから楽曲切替音が出力されないように構成されている。このような構成によれば、実際には選択された楽曲が切り替えられていないときに楽曲切替音が出力され、選択された楽曲が切り替えられたと遊技者が誤認し、混乱してしまうことを防止し、遊技興趣の低下を抑制できる。
図11−9に示すように、本実施の形態では、楽曲選択演出が実行される前に、楽曲選択示唆演出を実行可能に構成されている。楽曲選択示唆演出では、図11−11(a)に示すように、楽曲選択示唆画像76AK031(前段表示)が画像表示装置5の画面上に表示される。図11−11(a)に示す状態では、「左」、「中」、「右」の各飾り表示エリア5L、5C、5Rにおいて大当り図柄(「777」)が導出表示されており、「大当り!」というメッセージを示す大当り開始画像76AK030を画像表示装置5の画面上に表示する大当り開始演出が実行されている。本実施の形態では、図11−9に示すように、楽曲選択演出が実行される前に、所定の大当り中示唆期間(特定期間)にわたって楽曲選択示唆演出を実行可能に構成されている。このような構成により、楽曲選択画像76AK019が表示される前に(楽曲選択画像76AK019が表示されていない状態において)、大当り中示唆期間にわたって楽曲選択示唆画像76AK031を画像表示装置5の画面上に表示可能に構成されている。本実施の形態では、大当り中示唆期間は、変動中示唆期間と同一の期間に設定されている。なお、これは一例に過ぎず、大当り中示唆期間と変動中示唆期間とは互いに異なる期間であってもよい。
本実施の形態において、楽曲選択操作画像は、図11−10(a)に示すように、プッシュボタン31Bを表し、プッシュボタン31Bに対する楽曲選択操作を促す第1楽曲選択操作画像76AK027を含んでいるのに対し、楽曲選択示唆画像76AK031は、図11−11(a)に示すように、プッシュボタン31Bを表し、プッシュボタン31Bに対する楽曲選択操作を促す演出画像を含んでいない。すなわち、楽曲選択操作演出が、プッシュボタン31Bに対する楽曲選択操作を促す演出である一方、楽曲選択示唆演出では、プッシュボタン31Bに対する楽曲選択操作を促していない。一方、楽曲選択示唆画像76AK031は、図11−11(a)に示すように、楽曲選択示唆画像76AK031が表示された後に(楽曲選択示唆演出が実行された後に)、楽曲選択演出が実行されて遊技者が複数の楽曲の何れかを選択する機会が到来することを示唆する「BGMを選べ!!」というメッセージ(文字情報)を表している。このような構成によれば、遊技者が、楽曲選択示唆画像76AK031が表示されたことにもとづいて、楽曲選択画像76AK019が表示される前に(楽曲選択操作画像が表示されプッシュボタン31Bに対する楽曲選択操作が促される前に)、複数の楽曲の何れかを選択する機会が到来することを認識可能にすることができる。
特徴部076AKでは、楽曲選択示唆演出が実行されており、楽曲選択示唆画像76AK031が画像表示装置5の画面上に表示されている状態においてプッシュボタン31Bが楽曲選択操作を検出したときに、楽曲選択示唆画像76AK031が表示された状態のまま(楽曲選択画像76AK019が表示されていない状態において)、選択された楽曲を切り替え可能に構成されている。本実施の形態では、楽曲選択示唆画像76AK031が画像表示装置5の画面上に表示された状態(楽曲選択示唆演出が実行されている状態)においてプッシュボタン31が楽曲選択操作を少なくとも1回以上検出した場合、楽曲選択示唆画像76AK031が表示された状態のまま、プッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出される度に選択された楽曲を切り替え可能に構成されている。
具体的に、本実施の形態では、楽曲選択示唆演出が開始され、楽曲選択示唆画像76AK031の表示が開始されたときに、楽曲Aが選択された状態に制御されるように構成されている。楽曲選択示唆演出が実行され、楽曲選択示唆画像76AK031が表示されている状態においてプッシュボタン31Bが楽曲選択操作を少なくとも1回以上検出した場合、プッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出される度に、楽曲選択示唆画像76AK031が表示された状態のまま、選択された楽曲が、楽曲A→楽曲B→楽曲C→楽曲Aの順に切り替わる。すなわち、楽曲選択示唆画像76AK031が表示されており、楽曲Aが選択されている状態においてプッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出された場合、楽曲選択示唆画像76AK031が表示された状態のまま、楽曲Bが選択された状態へ切り替わり、楽曲選択示唆画像76AK031が表示されており、楽曲Bが選択されている状態においてプッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出された場合、楽曲選択示唆画像76AK031が表示された状態のまま、楽曲Cが選択された状態へ切り替わり、楽曲選択示唆画像76AK031が表示されており、楽曲Cが選択されている状態においてプッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出された場合、楽曲選択示唆画像76AK031が表示された状態のまま、楽曲Aが選択された状態へ切り替わる。
楽曲選択示唆演出が開始されてから大当り中示唆期間が経過すると、楽曲選択示唆演出が終了して楽曲選択示唆画像76AK031の表示が終了する(楽曲選択示唆画像76AK031が画像表示装置5の画面上から消去される)とともに、楽曲選択演出が開始されて楽曲選択画像76AK019の表示が開始される。楽曲選択演出が開始されたときに、楽曲選択画像76AK019は、楽曲選択示唆演出が終了したとき(楽曲選択演出が開始されたとき)に楽曲A〜楽曲Cの何れが選択されているかを示す表示態様で表示される。
このような構成によれば、楽曲選択画像76AK019が表示される前に楽曲選択示唆画像76AK031が表示され、複数の楽曲の何れかを選択する機会が到来することを遊技者が認識したときに、選択された楽曲を切り替えることを可能にし、遊技者にとっての利便性を向上させ、遊技者の不満を抑制して遊技興趣の低下を抑制できる。
具体的に、上述したように、楽曲選択画像76AK019において、楽曲A説明画像76AK023〜楽曲C説明画像76AK025のうち、選択されている楽曲以外の楽曲に対応する楽曲説明画像は、選択されている楽曲に対応する楽曲説明画像より視認困難な表示態様で表示される。従って、遊技者が、楽曲A〜楽曲Cのうち特定の楽曲に対応する楽曲説明画像が示す当該特定の楽曲に関する文字情報を読むことを所望する場合、当該特定の楽曲を選択する必要がある。しかしながら、楽曲選択演出が開始され、楽曲選択画像76AK019の表示が開始されてから遊技者がプッシュボタン31Bに対して楽曲選択操作を行い、所望の楽曲を選択した場合、楽曲選択操作そのものに時間を要し、さらに、楽曲切替表示にも時間を要するため、所望の楽曲が選択され、当該楽曲に関する文字情報を遊技者が読める状態になった後、遊技者が当該文字情報を読み終えるより前に、楽曲選択演出が終了し、楽曲選択画像76AK019の表示が終了してしまい、遊技者が当該文字情報を読了し損なう虞がある。このような場合、遊技者が不満を感じ、遊技興趣が低下してしまう虞がある。
これに対し、本実施の形態では、楽曲選択示唆画像76AK031が表示されている状態においてプッシュボタン31Bが楽曲選択操作を検出したときに、楽曲選択示唆画像76AK031が表示された状態のまま選択された楽曲を切り替え可能に構成されているため、遊技者は、楽曲選択示唆画像76AK031が表示されたことにもとづいて複数の楽曲の何れかを選択する機会が到来することを認識したときに、プッシュボタン31Bに対して楽曲選択操作を行うことにより、楽曲選択画像76AK019が表示される前に所望の楽曲を選択することができる。この場合、楽曲選択示唆演出が終了して楽曲選択演出が開始され、楽曲選択画像76AK019の表示が開始されたときに、所望の楽曲が選択されていることを示す表示態様で楽曲選択画像76AK019が表示され、当該楽曲に関する文字情報を遊技者が読める状態となるため、楽曲選択演出が終了し、楽曲選択画像76AK019の表示が終了するまでに、遊技者が当該文字情報を読む時間を十分に確保できる。従って、このような構成によれば、遊技者が所望の楽曲に関する文字情報を読了し損なう可能性を低減し、遊技者の不満を抑制して、遊技興趣の低下を抑制できる。
本実施の形態では、楽曲選択示唆画像76AK031が画像表示装置5の画面上に表示された状態のまま選択された楽曲が切り替えられたときに、上述した楽曲切替表示を実行することなく、上述した楽曲切替演出を実行可能に構成されている。具体的に、本実施の形態では、楽曲選択示唆画像76AK031が画像表示装置5の画面上に表示された状態のまま選択された楽曲が少なくとも1回以上切り替えられたときに、選択された楽曲が切り替えられる度に、楽曲切替表示を実行することなく、楽曲切替演出を実行可能に構成されている。このような構成によれば、楽曲選択示唆画像76AK031が表示された状態のまま(楽曲選択画像76AK019が表示されていない状態で)選択された楽曲が少なくとも1回以上切り替えられたときに、遊技者が、選択された楽曲が切り替えられる度に、楽曲切替演出にもとづいて、選択された楽曲が切り替えられたことを把握できる。また、このような構成によれば、楽曲選択示唆画像76AK031が表示された状態のまま選択された楽曲が切り替えられたときに、楽曲切替表示が実行されないため、大当り開始画像76AK030を画像表示装置5の画面上に表示する大当り開始演出、楽曲選択示唆画像76AK031を画像表示装置5の画面上に表示する楽曲選択示唆演出などの画像表示装置5に演出画像を表示する演出が楽曲切替表示によって妨げられることを防止し、遊技興趣の低下を抑制できる。
以下、楽曲選択示唆画像76AK031が表示されている状態における選択された楽曲の切り替えについて、図11−11に示す具体例を参照して説明する。
図11−11(a)は、楽曲選択示唆演出が開始され、楽曲選択示唆画像76AK031の表示が開始された状態を示している。図11−11(a)に示す状態では、楽曲Aが選択された状態に制御されている。
以下、楽曲選択示唆演出が開始された後、プッシュボタン31Bが楽曲選択操作を検出することなく大当り中示唆期間が経過した場合を例に用いて説明する。
この場合、楽曲選択示唆演出が開始されてから大当り中示唆期間が経過したことにもとづいて楽曲選択示唆演出が終了し、楽曲選択演出が開始されたときに、楽曲Aが選択された状態に制御されている。このため、楽曲選択演出が開始されたときに、図11−11(b)に示すように、楽曲選択画像76AK019が、楽曲Aが選択されたことを示す表示態様にて表示される。
次に、楽曲選択示唆演出が開始されてから大当り中示唆期間が経過するまでに、プッシュボタン31Bが楽曲選択操作を2回検出した場合を例に用いて説明する。
この場合、プッシュボタン31Bが楽曲選択操作を1回目に検出したときに、楽曲選択示唆画像76AK031が表示された状態のまま(楽曲選択画像76AK019が表示されていない状態で)、図11−11(c)に示す楽曲Bが選択された状態へ切り替えられるとともに、選択された楽曲が切り替えられたことにもとづいて楽曲切替演出が実行され、スピーカ8L、8Rから楽曲切替音を出力する楽曲切替演出動作が実行される。
プッシュボタン31Bが楽曲選択操作を2回目に検出すると、楽曲選択示唆画像76AK031が表示された状態のまま、図11−11(d)に示す楽曲Cが選択された状態へ切り替えられるとともに、選択された楽曲が切り替えられたことにもとづいて楽曲切替演出が実行され、スピーカ8L、8Rから楽曲切替音を出力する楽曲切替演出動作が実行される。
その後、楽曲選択示唆演出が開始されてから大当り中示唆期間が経過したことにもとづいて楽曲選択示唆演出が終了し、楽曲選択演出が開始されたときには、楽曲Cが選択された状態に制御されているため、楽曲選択演出が開始されたときに、図11−11(e)に示すように、楽曲選択画像76AK019が、楽曲Cが選択されたことを示す表示態様にて表示される。
図11−9に戻り、本実施の形態では、楽曲選択示唆演出が実行されている期間と、楽曲選択演出が実行されている期間と、がプッシュボタン31に対する楽曲選択操作が有効な(プッシュボタン31Bが楽曲選択操作を検出可能な)楽曲選択操作受付期間として設定されている。図11−9に示すように、楽曲選択操作受付期間は、プッシュボタン31Bに対する操作(楽曲選択操作)が有効な(プッシュボタン31Bが操作を検出可能な)有効期間である。
本実施の形態では、楽曲選択操作演出が実行されているとき(楽曲選択操作画像としての第1楽曲選択操作画像76AK027及び第2楽曲選択操作画像76AK028が表示されているとき)に、楽曲選択操作受付期間示唆演出を実行可能に構成されている。具体的に、本実施の形態では、図11−9に示すように、楽曲選択操作演出が開始されたときに楽曲選択操作受付期間示唆演出が開始され、楽曲選択操作演出が終了したときに楽曲選択操作受付期間示唆演出が終了する。楽曲選択操作受付期間示唆演出では、図11−10(a)に示すように、楽曲選択操作受付期間を示唆する(楽曲選択操作受付期間の残り時間を示唆する)楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029(有効期間表示)を表示可能に構成されている。
本実施の形態では、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029として、図11−10(a)に示すように、楽曲選択操作受付期間の残り時間を示唆するメータ表示を表示可能に構成されている。メータ表示のうち黒色で表示されている部分は楽曲選択操作受付期間の残り時間を示しており、メータ表示のうち白色で表示されている部分は楽曲選択操作受付期間のうち既に経過した時間を示している。
本実施の形態では、楽曲選択操作演出が開始されて楽曲選択操作受付期間示唆演出が開始されたときに、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029の表示が、図11−10(a)に示すメータ表示全体が黒色で表示される表示態様にて開始される。その後、時間経過に応じて楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029の表示態様が更新され、図11−10(b)に示すように、時間が経過するほどメータ表示のうち白色で表示される部分の占める割合が大きくなる一方、黒色で表示される部分の占める割合が小さくなる。そして、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029が、図11−10(c)に示すメータ表示全体が白色で表示される表示態様にて表示されたときに、楽曲選択操作演出が終了して楽曲選択操作受付期間示唆演出が終了し、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029の表示が終了する。
すなわち、本実施の形態では、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029を、最初の段階の表示態様としてのメータ表示全体が黒色で表示される表示態様と、最後の段階の表示態様としてのメータ表示全体が白色で表示される表示態様(特定表示態様)と、を含む複数段階の表示態様の何れかにて表示可能に構成されており、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029の表示態様を、当該最初の段階の表示態様から当該最後の段階の表示態様まで段階的に変化させることが可能に構成されている。
なお、本実施の形態では、楽曲選択操作演出が開始されたときに楽曲選択操作受付期間示唆演出が開始され、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029が、メータ表示全体が黒色で表示される表示態様で表示されるものとして説明するが、これは一例に過ぎない。楽曲選択示唆演出が開始されたときに(楽曲選択操作演出が開始される前に)楽曲選択操作受付期間示唆演出が開始され、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029が、メータ表示全体が黒色で表示される表示態様で表示されるように構成してもよい。或いは、楽曲選択操作演出が開始されたときに楽曲選択操作受付期間示唆演出が開始され、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029が、メータ表示の一部が白色で表示され、メータ表示の残りの部分が黒色で表示される表示態様(最初の段階より後の段階の表示態様)で表示されるように構成してもよい。
本実施の形態では、楽曲選択演出が終了したときに、選択されている楽曲を決定可能(楽曲の選択を確定可能)に構成されている。選択されている楽曲を決定する制御は、演出制御用CPU120によって実行される。図11−9に示すように、本実施の形態では、大当り開始演出が終了したときに、楽曲選択演出が終了するとともに、楽曲選択操作演出が終了し、かつ、メータ表示全体が白色で表示される表示態様で楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029が表示されて楽曲選択操作受付期間示唆演出が終了する。すなわち、本実施の形態では、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029が、メータ表示全体が白色で表示される表示態様で表示されたときに、選択されている楽曲を決定可能に構成されている。
このように、本実施の形態では、楽曲選択演出と楽曲選択操作演出とが実行され、楽曲選択画像76AK019と楽曲選択操作画像(第1楽曲選択操作画像76AK027、第2楽曲選択操作画像76AK028)とが画像表示装置5の画面上に表示されており、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029が、メータ表示全体が白色で表示される表示態様より前の段階の表示態様で表示されているときに、プッシュボタン31Bが楽曲選択操作を少なくとも1回以上検出した場合、プッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出される度に選択された楽曲を切り替え可能である一方、楽曲選択演出と楽曲選択操作演出とが終了し、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029が、メータ表示全体が白色で表示される表示態様で表示されたときに、選択されている楽曲を決定可能に構成されている。このような構成によれば、遊技者は、楽曲選択演出が終了し、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029が、メータ表示全体が白色で表示される表示態様で表示されて、選択されている楽曲が決定されるまでに、楽曲選択操作を複数回行い、選択された楽曲を複数回切り替えることができる。このため、仮に選択を所望する楽曲とは異なる楽曲を誤って選択してしまった場合に、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029が、メータ表示全体が白色で表示される表示態様で表示される前に、楽曲選択操作を複数回行うことにより、選択された楽曲を複数回切り替え、所望する楽曲を選択し直すことができる。すなわち、このような構成によれば、遊技者にとっての利便性を向上させることができる。
本実施の形態では、大当り開始演出が終了して楽曲選択演出が終了し、選択されている楽曲が決定された後に、決定された楽曲に応じてBGM演出(特定演出)を実行可能に構成されている。具体的に、本実施の形態では、BGM演出として、決定された楽曲をBGM(Background Music)として出力する演出を実行可能に構成されている。このような構成によれば、遊技者の操作に応じて選択され決定された楽曲に応じて演出を実行し、遊技興趣を向上させることができる。図11−9に示すように、BGM演出は、大当り開始演出が終了して大当り遊技状態において1回目のラウンド遊技が開始されたときに開始され、大当り遊技状態において最後のラウンド遊技が終了して大当り終了演出が開始されたときに終了する。
本実施の形態では、図11−9に示すように、大当り遊技状態において3回目のラウンド遊技(3R)が実行されているときに、第2特定操作演出を実行可能に構成されている。第2特定操作演出では、図11−12に示すように、プッシュボタン31Bを押下する第2特定操作(特定操作)を促す第2特定操作画像76AK032(第2の操作促進表示)が画像表示装置5の画面上に表示される。第2特定操作画像76AK032は、図11−12に示すように、プッシュボタン31Bを表し(プッシュボタン31Bの形状を模した)、プッシュボタン31Bに対する第2特定操作を促す演出画像と、プッシュボタン31Bに対する第2特定操作を促す「押せ!」というメッセージを示す演出画像と、を含んでいる。図11−12に示す状態では、ラウンド数報知演出が実行されており、ラウンド数報知画像76AK033が、現在3回目のラウンド遊技が実行されていることを示唆する「ラウンド3」というメッセージを示す表示態様で表示されている。
第2特定操作演出は、大当り遊技状態において3回目のラウンド遊技が開始されたときに開始され、3回目のラウンド遊技が終了したタイミングと、プッシュボタン31Bが第2特定操作を検出したタイミングと、のうち何れか早いタイミングで終了する。図11−9は、3回目のラウンド遊技が開始され、第2特定操作演出が開始されてから3回目のラウンド遊技が終了する前に、プッシュボタン31Bが第2特定操作を検出したことにもとづいて第2特定操作演出が終了した場合のタイミングチャートを示している。
本実施の形態では、第2特定操作演出が終了したときに、大当り遊技状態において実行されるラウンド遊技の回数(大当りラウンド数)が3回(3ラウンド)から10回(10ラウンド)へ増加するか否かを報知するラウンド数昇格演出が開始される。ラウンド数昇格演出は、3回目のラウンド遊技が終了したときに終了する。なお、第2特定操作演出が開始された後、プッシュボタン31Bが第2特定操作を検出することなく3回目のラウンド遊技が終了したことにもとづいて第2特定操作演出が終了した場合、ラウンド数昇格演出は実行されない。このような構成によれば、遊技者に、3回目のラウンド遊技が終了する前にプッシュボタン31Bに対して第2特定操作を行うように促し、遊技興趣を向上させることができる。
本実施の形態では、ラウンド数昇格演出として、大当り遊技状態において実行されるラウンド遊技の回数が3回から10回へ増加すること(大当り遊技状態においてラウンド遊技が10回実行されること)を報知する昇格成功演出と、大当り遊技状態において実行されるラウンド遊技の回数が3回から10回へ増加しないこと(大当り遊技状態においてラウンド遊技が3回実行されること)を報知する昇格失敗演出と、を実行可能に構成されている。具体的に、本実施の形態では、昇格成功演出として、大当り遊技状態において実行されるラウンド遊技の回数が3回から10回へ増加することを示唆する「7ラウンド追加!」というメッセージを示す昇格成功画像を画像表示装置5の画面上に表示する演出を実行可能に構成されている。また、本実施の形態では、昇格失敗演出として、大当り遊技状態において実行されるラウンド遊技の回数が3回から10回へ増加しないことを示唆する「昇格失敗」というメッセージを示す昇格失敗画像を画像表示装置5の画面上に表示する演出を実行可能に構成されている。本実施の形態では、大当り種別が、大当り遊技状態においてラウンド遊技が10回実行される「10R非確変大当り」又は「10R確変大当り」であるときにラウンド数昇格演出が実行される場合、ラウンド数昇格演出として昇格成功演出が実行され、大当り種別が、大当り遊技状態においてラウンド遊技が3回実行される「3R非確変大当り」又は「3R確変大当り」であるときにラウンド数昇格演出が実行される場合、ラウンド数昇格演出として昇格失敗演出が実行される。
本実施の形態では、3回目のラウンド遊技が開始されてから3回目のラウンド遊技が終了するまでの期間が、プッシュボタン31Bに対する第2特定操作が有効な(プッシュボタン31Bが第2特定操作を検出可能な)第2特定操作受付期間として設定されている。図11−9に示すように、第2特定操作受付期間は、プッシュボタン31Bに対する操作(第2特定操作)が有効な有効期間である。
本実施の形態では、第2特定操作演出が実行されているときに、第2特定操作受付期間示唆演出を実行可能に構成されている。具体的に、本実施の形態では、図11−9に示すように、第2特定操作演出が開始されたときに第2特定操作受付期間示唆演出が開始され、第2特定操作演出が終了したときに第2特定操作受付期間示唆演出が終了する。第2特定操作受付期間示唆演出では、図11−12に示すように、第2特定操作受付期間を示唆する(第2特定操作受付期間の残り時間を示唆する)第2特定操作受付期間示唆画像76AK034を表示可能に構成されている。
本実施の形態では第2特定操作受付期間示唆画像76AK034として、図11−12に示すように、第2特定操作受付期間の残り時間を示唆するメータ表示を表示可能に構成されている。メータ表示のうち黒色で表示されている部分は第2特定操作受付期間の残り時間を示しており、メータ表示のうち白色で表示されている部分は第2特定操作受付期間のうち既に経過した時間を示している。第2特定操作演出が開始されて第2特定操作受付期間示唆演出が開始されたときに、第2特定操作受付期間示唆画像76AK034の表示が、図11−12に示すメータ表示全体が黒色で表示される表示態様にて開始される。その後、時間経過に応じて第2特定操作受付期間示唆画像76AK034の表示態様が更新され、時間が経過するほどメータ表示のうち白色で表示される部分の割合が大きくなる一方、黒色で表示される部分の割合が小さくなる。そして、第2特定操作演出が開始された後、プッシュボタン31Bが第2特定操作を検出することなく3回目のラウンド遊技が終了したことにもとづいて第2特定操作演出が終了して第2特定操作受付期間示唆演出が終了するときに(第2特定操作受付期間が終了(経過)したときに)、第2特定操作受付期間示唆画像76AK034が、メータ表示全体が白色で表示される表示態様にて表示され、第2特定操作受付期間示唆画像76AK034の表示が終了する。
本実施の形態では、図11−9に示すように、第2特定操作演出が実行されて第2特定操作画像76AK032が表示される前に、第2特定操作示唆演出を実行可能に構成されている。第2特定操作示唆演出では、図11−13に示すように、第2特定操作示唆演出が実行された後に、第2特定操作演出が実行されて遊技者が第2特定操作を行う機会が到来することを示唆する第2特定操作示唆画像76AK035(第2の前段表示)が画像表示装置5の画面上に表示される。第2特定操作示唆画像76AK035は、画像表示装置5の画面の四隅からそれぞれ出現した何れもプッシュボタン31Bを表す(プッシュボタン31Bの形状を模した)4個の画像が互いに接近し、合体してプッシュボタン31Bを表す1個の画像となる様子を表している。
本実施の形態では、図11−9に示すように、第2特定操作演出が実行される前に、上述した大当り中示唆期間にわたって第2特定操作示唆演出を実行可能に構成されている。このような構成により、第2特定操作画像76AK032が表示される前に、大当り中示唆期間にわたって第2特定操作示唆画像76AK035を画像表示装置5の画面上に表示可能に構成されている。なお、本実施の形態では、楽曲選択示唆演出が実行されて楽曲選択示唆画像76AK031が表示される期間と、第2特定操作示唆演出が実行されて第2特定操作示唆画像76AK035が表示される期間と、が互いに同一の期間(大当り中示唆期間)であるものとして説明するが、これは一例に過ぎない。楽曲選択示唆演出が実行されて楽曲選択示唆画像76AK031が表示される期間と、第2特定操作示唆演出が実行されて第2特定操作示唆画像76AK035が表示される期間と、は互いに異なる期間であってもよい。
本実施の形態では、図11−9に示すように、楽曲選択示唆演出が実行されて楽曲選択示唆画像76AK031が表示されている期間は、プッシュボタン31Bに対する操作が有効な有効期間に設定されている一方、第2特定操作示唆演出が実行されて第2特定操作示唆画像76AK035が表示されている期間は、プッシュボタン31Bに対する操作が無効な(プッシュボタン31Bに対する操作が検出されない)無効期間に設定されている。本実施の形態では、このような構成により、遊技の状況に応じて好適に制御を行い、遊技者にとっての利便性を向上させることができるように構成されている。
具体的に、楽曲選択示唆画像76AK031が表示されている期間において、仮に遊技者が誤って(意図せず)プッシュボタン31Bに対して楽曲選択操作を行ってしまい、遊技者が選択を所望する楽曲とは異なる楽曲が選択されてしまった場合、遊技者は、楽曲選択操作受付期間内に楽曲選択操作を複数回行うことにより、所望する楽曲を選択し直すことができる。従って、楽曲選択示唆画像76AK031が表示されている期間をプッシュボタン31Bに対する操作(楽曲選択操作)が有効な有効期間に設定したとしても、遊技者が不便を感じ、不満を抱く可能性は低い。このため、本実施の形態では、楽曲選択示唆画像76AK031が表示されている期間を有効期間に設定することにより、上述したように、楽曲選択画像76AK019が表示される前に選択されたキャラクタを切り替えることを可能にし、遊技者にとっての利便性を向上させ、遊技者の不満を抑制できるように構成されている。
一方、仮に第2特定操作示唆画像76AK035が表示されている期間をプッシュボタン31Bに対する操作(第2特定操作)が有効な有効期間に設定した場合、第2特定操作示唆画像76AK035が表示されている状態において、遊技者が誤ってプッシュボタン31Bに対して第2特定操作を行ってしまったときに、第2特定操作演出が開始されて第2特定操作画像76AK032が表示される前に、プッシュボタン31Bによって第2特定操作が検出されたことにもとづいてラウンド数昇格演出が開始されてしまい、演出の整合性が損なわれて遊技者が混乱し、遊技興趣が低下してしまう虞がある。また、このような構成によれば、遊技者が誤操作を恐れて不便を感じ、不満を抱いてしまう虞がある。このため、本実施の形態では、第2特定操作示唆画像76AK035が表示されている期間を無効期間に設定することにより、遊技者にとっての利便性を向上させ、遊技者の不満を抑制できるように構成されている。
上述したように、本実施の形態では、可変表示が実行されているときと、大当り遊技状態に制御されているときと、の2つの状況において互いに共通する制御(演出動作)を実行可能に構成されている。すなわち、本実施の形態では、可変表示が実行されているときと、大当り遊技状態に制御されているときと、の何れにおいても、選択表示(キャラ選択画像76AK001、楽曲選択画像76AK019)を表示可能であるとともに、選択表示を表示する前に、前段表示(キャラ選択示唆画像76AK013、楽曲選択示唆画像76AK031)を表示可能に構成されている。また、本実施の形態では、可変表示が実行されているときと、大当り遊技状態に制御されているときと、の何れにおいても、選択表示を表示しているときに、操作促進表示(キャラ選択操作画像、楽曲選択操作画像)を表示可能であり、操作促進表示を表示しているときに、操作手段(プッシュボタン31B)が切替操作(キャラ選択操作、楽曲選択操作)を検出した場合、選択肢切替表示(キャラ切替表示、楽曲切替表示)を実行可能に構成されている。また、本実施の形態では、可変表示が実行されているときと、大当り遊技状態に制御されているときと、の何れにおいても、選択された選択肢(キャラクタ、楽曲)が切り替えられたときに、所定演出(キャラ切替演出、楽曲切替演出)を実行可能に構成されている。さらに、本実施の形態では、可変表示が実行されているときと、大当り遊技状態に制御されているときと、の何れにおいても、前段表示が表示された状態において操作手段が切替操作を検出したときに、前段表示が表示された状態のまま選択された選択肢を切り替え可能に構成されるとともに、所定演出を実行可能に構成されている。このような構成によれば、2つの状況において互いに異なる制御が実行されることによって遊技者が混乱することを防止し、遊技興趣の低下を抑制できる。
図11−14は、特徴部076AKに関し、可変表示開始設定処理として、演出制御プロセス処理のステップS171にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
可変表示開始設定処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、キャラ選択演出を実行するか否かを決定する(ステップ076AKS101)。具体的に、ステップ076AKS101において、演出制御用CPU120は、図11−15に示すキャラ選択演出決定テーブルを用いて乱数抽選を行うことにより、可変表示内容に応じてキャラ選択演出を実行するか否かを決定する。可変表示内容は、主基板11から受信した可変表示結果通知コマンドや変動パターン指定コマンドなどに基づいて特定すればよい。
図11−15に示すように、可変表示においてスーパーリーチ演出が実行されて可変表示結果が「大当り」となる場合(「スーパーリーチ大当り」)、及び、可変表示においてスーパーリーチ演出が実行されて可変表示結果が「ハズレ」となる場合(「スーパーリーチハズレ」)には、100%の割合でキャラ選択演出を実行する(「実行有り」)と決定される。このような構成により、可変表示においてノーマルリーチ演出が実行された後にスーパーリーチ演出が実行される場合、当該ノーマルリーチ演出が実行されているときに必ずキャラ選択演出が実行される。これに対し、可変表示においてリーチ演出が実行されることなく可変表示結果が「ハズレ」となる場合(「非リーチハズレ」)には、100%の割合でキャラ選択演出を実行しない(「実行無し」)と決定される。すなわち、可変表示においてリーチ演出が実行されない場合、当該可変表示中にキャラ選択演出は実行されない。
可変表示においてノーマルリーチ演出が実行されて可変表示結果が「大当り」となる場合(「ノーマルリーチ大当り」)、及び、可変表示においてノーマルリーチ演出が実行されて可変表示結果が「ハズレ」となる場合(「ノーマルリーチハズレ」)、100%より低く0%より高い割合でキャラ選択演出を実行すると決定される。このような構成により、可変表示においてノーマルリーチ演出が実行された後にスーパーリーチ演出が実行されないときに、当該ノーマルリーチ演出が実行されているときにキャラ選択演出が実行される場合と、キャラ選択演出が実行されない場合と、がある。
図11−15に示すように、可変表示においてノーマルリーチ演出が実行されて可変表示結果が「大当り」となる場合、可変表示においてノーマルリーチ演出が実行されて可変表示結果が「ハズレ」となる場合より高い割合でキャラ選択演出が実行されると決定される。このような構成により、ノーマルリーチ演出が実行された後にスーパーリーチ演出が実行されない場合、当該ノーマルリーチ演出においてキャラ選択演出が実行されたときの方が、当該ノーマルリーチ演出においてキャラ選択演出が実行されなかったときより大当り期待度が高い。このような構成によれば、ノーマルリーチ演出においてキャラ選択演出が実行された後、スーパーリーチ演出が実行されなかった場合における遊技者の落胆を抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
図11−14に戻り、ステップ076AKS101の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、ステップ076AK101の処理においてキャラ選択演出を実行すると決定したか否かを判定する(ステップ076AKS102)。キャラ選択演出を実行しないと決定したと判定した場合(ステップ076AKS102;No)、処理はステップ076AKS104へ移る。一方、キャラ選択演出を実行すると決定したと判定した場合(ステップ076AKS102;Yes)、演出制御用CPU120は、キャラ選択示唆演出、キャラ選択操作演出、及びキャラ選択操作受付期間示唆演出を実行するための設定を行う(ステップ076AKS103)。本実施の形態では、このような構成により、キャラ選択演出が実行される場合、キャラ選択示唆演出、キャラ選択操作演出、及びキャラ選択操作受付期間示唆演出が実行される一方、キャラ選択演出が実行されない場合、キャラ選択示唆演出、キャラ選択操作演出、及びキャラ選択操作受付期間示唆演出が実行されないように構成されている。
ステップ076AKS104において、演出制御用CPU120は、可変表示においてスーパーリーチ演出が実行されるか否か(スーパーリーチ演出が実行される変動パターンであるか否か)を判定する(ステップ076AKS104)。可変表示においてスーパーリーチ演出が実行されるか否かは、主基板11から受信した変動パターン指定コマンドなどに基づいて特定すればよい。可変表示においてスーパーリーチ演出が実行されないと判定した場合(ステップ076AKS104;No)、処理はステップ076AKS106へ移る。一方、可変表示においてスーパーリーチ演出が実行されると判定した場合(ステップ076AKS104;Yes)、演出制御用CPU120は、報知演出、第1特定操作演出、第1特定操作示唆演出、及び第1特定操作受付期間示唆演出を実行するための設定を行う(ステップ076AKS105)。本実施の形態では、このような構成により、可変表示においてスーパーリーチ演出(バトル演出、報知演出)が実行される場合、報知演出、第1特定操作演出、第1特定操作示唆演出、及び第1特定操作受付期間示唆演出が実行される一方、可変表示においてスーパーリーチ演出が実行されない場合、報知演出、第1特定操作演出、第1特定操作示唆演出、及び第1特定操作受付期間示唆演出が実行されないように構成されている。なお、ステップ076AKS105において、主基板11から受信した可変表示結果通知コマンドなどに基づいて特定される可変表示結果が「大当り」である場合、報知演出として大当り報知演出を実行するための設定を行う一方、可変表示結果が「ハズレ」である場合、報知演出としてハズレ報知演出を実行するための設定を行う。
ステップ076AKS106において、演出制御用CPU120は、主基板11から受信した可変表示結果通知コマンドが示す可変表示結果や、主基板11から受信した変動パターン指定コマンドが示す変動パターンなどに基づいて、飾り図柄の可変表示において導出表示される最終停止図柄を決定する(ステップ076AKS106)。
ステップ076AKS106の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、演出制御パターンを、予め用意された複数種類の演出制御パターンのうち何れかに決定する(ステップ076AKS107)。具体的に、ステップ076AKS107において、演出制御用CPU120は、主基板11から受信した変動パターン指定コマンドが示す変動パターンや、ステップ076AK101における決定結果、ステップ076AKS103で行われた設定、ステップ076AKS105で行われた設定などに応じて、複数用意された演出制御パターンのうち何れかを選択し、使用パターンとしてセットする。
ステップ076AKS107の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えば変動パターン指定コマンドが示す変動パターンなどに応じて、RAM122の所定領域などに設けられた演出制御プロセスタイマの初期値を設定する(ステップ076AKS108)。
ステップ076AKS108の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の画面上にて飾り図柄の可変表示を開始させるための設定を行う(ステップ076AKS109)。具体的に、演出制御用CPU120は、ステップ076AKS109において、ステップ076AKS107にて決定された演出制御パターンに含まれる表示制御データが指定する表示制御指令を表示制御部123のVDPに対して伝送させることなどにより、画像表示装置5の画面上に設けられた「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップ076AKS109の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、可変表示の開始に対応して保留表示やアクティブ表示などを更新するための設定を行う(ステップ076AKS110)。
ステップ076AKS110の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、演出プロセスフラグの値を可変表示中演出処理に対応した値である“2”に更新し(ステップ076AKS111)、可変表示開始設定処理を終了する。演出制御プロセス処理のステップS172にて実行される可変表示中演出処理では、ステップ076AKS107で使用パターンとしてセットされた演出制御パターンに応じて制御が行われることにより、主基板11から受信した変動パターン指定コマンドが示す変動パターンや、ステップ076AK101における決定結果、ステップ076AKS103で行われた設定、ステップ076AKS105で行われた設定などに応じて演出が実行される。
図11−16は、特徴部076AKに関し、特図当り待ち処理として、演出制御プロセス処理のステップS173にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
特図当り待ち処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、当り開始指定コマンド受信待ち時間が経過したか否かを判定する(ステップ076AKS201)。当り開始指定コマンド受信待ち時間は、演出制御プロセス処理のステップS172にて実行される可変表示中演出処理において、図柄確定コマンドを受信したことなどに応じて所定の時間に設定される。
当り開始指定コマンド受信待ち時間が経過したと判定した場合(ステップ076AKS201;Yes)、演出制御用CPU120は、演出プロセスフラグの値を、可変表示開始待ち処理に対応した値である“0”に更新し(ステップ076AKS202)、特図当り待ち処理を終了する。
当り開始指定コマンド受信待ち時間が経過していないと判定した場合(ステップ076AKS201;No)、演出制御用CPU120は、主基板11から小当り遊技状態の開始を指定する小当り開始指定コマンドを受信したか否かを判定する(ステップ076AKS203)。
小当り開始指定コマンドを受信したと判定した場合(ステップ076AKS203;Yes)、演出制御用CPU120は、小当り開始演出期間として所定の時間を設定する(ステップ076AKS204)。ステップ076AKS204では、RAM122の所定領域に設けられた小当り開始演出期間タイマの格納値である小当り開始演出期間タイマ値が、所定の小当り開始演出期間に対応する値に設定される。ステップ076AKS204の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、小当り遊技状態への制御が開始されたことを示唆する小当り開始演出を開始する制御を行い(ステップ076AKS205)、演出プロセスフラグの値を、小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新した後(ステップ076AKS206)、特図当り待ち処理を終了する。
ステップ076AKS203において、小当り開始指定コマンドを受信していないと判定した場合(ステップ076AKS203;No)、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態の開始を指定する大当り開始指定コマンドを受信したか否かを判定する(ステップ076AKS207)。
大当り開始指定コマンドを受信していないと判定した場合(ステップ076AKS207;No)、演出制御用CPU120は、特図当り待ち処理を終了する。一方、大当り開始指定コマンドを受信したと判定した場合(ステップ076AKS207;Yes)、演出制御用CPU120は、BGM演出、ラウンド数報知演出、大当り終了演出、楽曲選択演出、楽曲選択示唆演出、楽曲選択操作演出、及び楽曲選択操作受付期間示唆演出を実行するための設定を行う(ステップ076AKS208)。本実施の形態では、このような構成により、大当り遊技状態に制御された場合、BGM演出、ラウンド数報知演出、大当り終了演出、楽曲選択演出、楽曲選択示唆演出、楽曲選択操作演出、及び楽曲選択操作受付期間示唆演出が実行される一方、大当り遊技状態に制御されなかった場合、BGM演出、ラウンド数報知演出、大当り終了演出、楽曲選択演出、楽曲選択示唆演出、楽曲選択操作演出、及び楽曲選択操作受付期間示唆演出が実行されないように構成されている。
ステップ076AKS208の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、ラウンド数昇格演出を実行するか否かを決定する(ステップ076AKS209)。具体的に、ステップ076AKS209において、演出制御用CPU120は、図11−17に示すラウンド数昇格演出決定テーブルを用いて乱数抽選を行うことにより、大当り種別に応じてラウンド数昇格演出を実行するか否かを決定する。大当り種別は、主基板11から受信した可変表示結果通知コマンドなどに基づいて特定すればよい。
ステップS209において、大当り種別が「10R非確変大当り」又は「10R確変大当り」であるときに、ラウンド数昇格演出を実行する(「実行有り」)と決定した場合、ラウンド数昇格演出として昇格成功演出を実行するための設定を行う。一方、ステップS209において、大当り種別が「3R非確変大当り」又は「3R確変大当り」であるときに、ラウンド数昇格演出を実行すると決定した場合、ラウンド数昇格演出として昇格失敗演出を実行するための設定を行う。
本実施の形態では、図11−17に示すように、大当り種別が「10R非確変大当り」又は「10R確変大当り」である場合と、大当り種別が「3R非確変大当り」又は「3R確変大当り」である場合と、の何れにおいても、ラウンド数昇格演出を実行しない(「実行無し」)と決定可能に構成されている。すなわち、ラウンド数昇格演出が実行されなかったときに、ラウンド遊技が10回行われる場合があるように構成されている。このような構成によれば、ラウンド数昇格演出が実行されなかったときにおける遊技者の落胆を抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。
図11−17に示すように、大当り種別が「10R非確変大当り」又は「10R確変大当り」である場合、ラウンド数昇格演出を実行しないと決定される割合より高い割合でラウンド数昇格演出を実行すると決定される。一方、大当り種別が「3R非確変大当り」又は「3R確変大当り」である場合、ラウンド数昇格演出を実行しないと決定される割合より低い割合でラウンド数昇格演出を実行すると決定される。このような構成により、ラウンド数昇格演出が実行された場合、ラウンド数昇格演出が実行されなかった場合よりも大当り遊技状態においてラウンド遊技が10回実行される期待度(割合)が高い。このような構成によれば、遊技者に、ラウンド数昇格演出が実行されるか否かに注目させ、遊技興趣を向上させることができる。
図11−16に戻り、ステップ076AKS209の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、ステップ076AKS209の処理においてラウンド数昇格演出を実行すると決定したか否かを判定する(ステップ076AKS210)。ラウンド数昇格演出を実行しないと決定したと判定した場合(ステップ076AKS210;No)、処理はステップ076AKS212へ移る。一方、ラウンド数昇格演出を実行すると決定したと判定した場合(ステップ076AKS210;Yes)、演出制御用CPU120は、第2特定操作演出、第2特定操作示唆演出、及び第2特定操作受付期間示唆演出を実行するための設定を行う(ステップ076AKS211)。本実施の形態では、このような構成により、ラウンド数昇格演出が実行される場合、第2特定操作演出、第2特定操作示唆演出、及び第2特定操作受付期間示唆演出が実行される一方、ラウンド数昇格演出が実行されない場合、第2特定操作演出、第2特定操作示唆演出、及び第2特定操作受付期間示唆演出が実行されないように構成されている。
ステップ076AKS212において、演出制御用CPU120は、大当り開始演出期間として所定の時間を設定する(ステップ076AKS212)。ステップ076AKS212では、RAM122の所定領域に設けられた大当り開始演出期間タイマの格納値である大当り開始演出期間タイマ値が、所定の大当り開始演出期間に対応する値に設定される。ステップ076AKS212の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、大当り開始演出を開始する制御を行い(ステップ076AKS213)、演出プロセスフラグの値を、大当り中演出処理に対応した値である“6”に更新し(ステップ076AKS214)、特図当り待ち処理を終了する。
以下、特徴部076AKに係る演出動作例について、図11−18〜図11−24を参照して説明する。
具体的に、まず、図11−18〜図11−21を参照して、可変表示中における特徴部076AKに係る演出動作例について説明する。
図11−18(a)は、画像表示装置5の「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいてハズレ図柄(「767」)が導出表示されている状態を示している。
図11−18(b)は、画像表示装置5の「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて可変表示が開始された状態を示している。
図11−18(c)は、ノーマルリーチ演出が開始され、「リーチ!」というメッセージを示すノーマルリーチ画像76AK012が画像表示装置5の画面上に表示された状態を示している。図11−18(c)に示す状態では、「左」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5Rにおいて互いに同一の飾り図柄(「7」)が導出表示されており、リーチが成立している。図11−18(c)に示す状態では、キャラ選択示唆演出が開始されており、「キャラを選べ!!」というメッセージを示すキャラ選択示唆画像76AK013が画像表示装置5の画面上に表示されている。図11−18(c)に示す状態では、キャラ選択示唆演出が開始されたことにもとづいて、キャラクタAが選択された状態に制御されている。
以下、キャラ選択示唆演出が開始された後、プッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出されることなく変動中示唆期間が経過した場合を例に用いて説明する。この場合、図11−18(c)に示す演出動作が実行された後、図11−19(a)に示す演出動作が実行される。
図11−19(a)は、キャラ選択示唆演出が開始されてから変動中示唆期間が経過したことにもとづいてキャラ選択示唆演出が終了し、キャラ選択示唆画像76AK013の表示が終了するとともに、キャラ選択演出が開始され、キャラ選択画像76AK001の表示が開始された状態を示している。図11−19(a)に示す状態では、キャラクタAが選択された状態でキャラ選択演出が開始されたことにもとづいて、キャラ選択画像76AK001が、キャラクタA画像76AK002が示すキャラクタAが選択されていることを示す表示態様にて表示されている。
図11−19(a)に示す状態では、キャラ選択操作演出が開始されており、プッシュボタン31Bを表し、プッシュボタン31Bに対するキャラ選択操作を促す第1キャラ選択操作画像76AK009と、プッシュボタン31Bに対するキャラ選択操作を促す「ボタンを押してキャラを選べ!」というメッセージを示す第2キャラ選択操作画像76AK010と、が画像表示装置5の画面上に表示されている。また、図11−19(a)に示す状態では、キャラ選択操作受付期間示唆演出が開始されており、キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011が、メータ表示全体が黒色で表示される表示態様にて表示されている。
以下、キャラ選択演出が実行されているときに、プッシュボタン31Bがキャラ選択操作を1回検出した場合を例に用いて説明する。
図11−19(b)は、プッシュボタン31Bがキャラ選択操作を検出したことにもとづいて、キャラクタAが選択された状態からキャラクタBが選択された状態へ制御され、キャラ切替演出が実行されてスピーカ8L、8Rからキャラ切替音を出力するキャラ切替演出動作が実行されるとともに、キャラ切替表示が実行されて、キャラ選択画像76AK001の表示態様が、キャラクタB画像76AK003が示すキャラクタBが選択されていることを示す表示態様に切り替えられた状態を示している。
以下、図11−19(b)に示す演出動作が実行された後、プッシュボタン31Bがキャラ選択操作を検出することなく、キャラ選択演出が開始されてからキャラ選択期間が経過した場合を例に用いて説明する。この場合、図11−19(b)に示す演出動作が実行された後、図11−20(a)に示す演出動作が実行される。
図11−20(a)は、キャラ選択演出が開始されてからキャラ選択期間が経過した状態を示している。図11−20(a)に示す状態では、キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011が、メータ表示全体が白色で表示される表示態様で表示されている。図11−20(a)に示す状態では、キャラクタB画像76AK003が示すキャラクタBが選択された状態で、キャラ選択演出が開始されてからキャラ選択期間が経過し、キャラ選択演出が終了することにもとづいてキャラクタBが決定されている。
図11−20(b)は、キャラ選択演出が終了してスーパーリーチ演出が開始され、バトル演出が開始された状態を示している。図11−20(b)に示す状態では、バトル演出において、決定されたキャラクタBと、敵キャラクタ画像76AK014が示す敵キャラクタと、が対峙する演出が実行されている。
図11−20(c)は、バトル演出において、キャラクタBが敵キャラクタを攻撃する演出が実行されている状態を示している。
図11−20(d)は、第1特定操作示唆演出が開始され、第1特定操作示唆画像76AK018が画像表示装置5の画面上に表示されている状態を示している。
図11−20(e)は、バトル演出において、キャラクタBが敵キャラクタを攻撃する演出が実行されている状態を示している。図11−20(e)に示す状態では、第1特定操作演出が開始され、第1特定操作画像76AK015が画像表示装置5の画面上に表示されている。図11−20(e)に示す状態では、エフェクト画像76AK016が第1特定操作画像76AK015に重畳して画像表示装置5の画面上に表示されている。図11−20(e)に示す状態では、第1特定操作受付期間示唆演出が開始されており、第1特定操作受付期間示唆画像76AK017が、メータ表示全体が黒色で表示される表示態様にて表示されている。
図11−20(f)は、時間の経過に応じて、エフェクト画像76AK016の表示領域が図11−20(e)よりも拡大した状態を示している。図11−20(f)に示す状態では、第1特定操作受付期間示唆画像76AK017の表示態様が時間経過に応じて更新され、メータ表示の一部が白色で表示され、メータ表示の残りの部分が黒色で表示されている。
図11−20(g)は、第1特定操作演出が開始されてから第1特定操作期間が経過した状態を示している。図11−20(g)に示す状態において、第1特定操作受付期間示唆画像76AK017は、メータ全体が白色で表示される表示態様にて表示されている。図11−20(g)に示す状態において、エフェクト画像76AK016の表示領域は、画像表示装置5の画面全体にまで拡大している。
以下、第1特定操作演出が開始されてから第1特定操作期間が経過したことにもとづいて第1特定操作演出が終了し、報知演出としてハズレ報知演出が開始された場合を例に用いて説明する。この場合、図11−20(g)の演出動作が実行された後、図11−21(a)に示す演出動作が実行される。
図11−21(a)は、ハズレ報知演出が開始され、キャラクタB画像76AK003が示すキャラクタBの攻撃が、敵キャラクタ画像76AK014が示す敵キャラクタにヒットせず、逆に敵キャラクタの攻撃がキャラクタBにヒットする演出が実行されている状態を示している。
図11−21(b)は、ハズレ報知演出において、敵キャラクタの攻撃がヒットしたキャラクタBが倒れ、可変表示結果が「ハズレ」であることを報知する「敗北・・・」というメッセージが画像表示装置5の画面上に表示される演出が実行されている状態を示している。
図11−21(c)は、ハズレ報知演出において、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて、ハズレ図柄(「767」)を、導出表示とは異なる態様にて仮停止表示する演出が実行されている状態を示している。
図11−21(d)は、ハズレ報知演出が終了し、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて、図11−21(c)の演出動作にて仮停止表示されたハズレ図柄が導出表示されて可変表示が終了した状態を示している。
次に、第1特定操作演出が開始されてから第1特定操作期間が経過したことにもとづいて第1特定操作演出が終了し、報知演出として大当り報知演出が開始された場合を例に用いて説明する。この場合、図11−20(g)の演出動作が実行された後、図11−21(e)に示す演出動作が実行される。
図11−21(e)は、大当り報知演出が開始され、キャラクタBの攻撃が敵キャラクタにヒットする演出が実行されている状態を示している。
図11−21(f)は、大当り報知演出において、キャラクタBの攻撃がヒットした敵キャラクタが倒れる演出が実行されている状態を示している。
図11−21(g)は、大当り報知演出において、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて、大当り図柄(「777」)を仮停止表示する演出が実行されている状態を示している。
図11−21(h)は、大当り報知演出が終了し、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて、図11−21(g)の演出動作にて仮停止表示された大当り図柄が導出表示されて可変表示が終了した状態を示している。
次に、キャラ選択示唆演出が実行されているときに、プッシュボタン31Bがキャラ選択操作を1回検出した場合を例に用いて説明する。この場合、図11−18(a)〜図11−18(c)に示す演出動作が実行された後、図11−18(d)に示す演出動作が実行される。
図11−18(d)は、プッシュボタン31Bがキャラ選択操作を検出したことにもとづいて、キャラ選択示唆画像76AK013が表示されたまま(キャラ選択画像76AK001が表示されていない状態で)、キャラクタAが選択された状態からキャラクタBが選択された状態へ切り替えられるとともに、キャラ切替演出が実行されてスピーカ8L、8Rからキャラ切替音を出力するキャラ切替演出動作が実行されている状態を示している。
以下、図11−18(d)に示す演出動作が実行された後、プッシュボタン31Bによってキャラ選択操作が検出されることなくキャラ選択示唆演出が開始されてから変動中示唆期間が経過した場合を例に用いて説明する。この場合、図11−18(d)に示す演出動作が実行された後、図11−19(c)に示す演出動作が実行される。
図11−19(c)は、キャラ選択示唆演出が開始されてから変動中示唆期間が経過したことにもとづいてキャラ選択示唆演出が終了し、キャラ選択示唆画像76AK013の表示が終了するとともに、キャラ選択演出が開始され、キャラ選択画像76AK001の表示が開始された状態を示している。図11−19(c)に示す状態では、キャラクタBが選択された状態でキャラ選択演出が開始されたことにもとづいて、キャラ選択画像76AK001が、キャラクタB画像76AK003が示すキャラクタBが選択されていることを示す表示態様にて表示されている。
図11−19(c)に示す状態では、キャラ選択操作演出が開始されており、第1キャラ選択操作画像76AK009と第2キャラ選択操作画像76AK010とが画像表示装置5の画面上に表示されている。また、図11−19(c)に示す状態では、キャラ選択操作受付期間示唆演出が開始されており、キャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011が、メータ表示全体が黒色で表示される表示態様にて表示されている。
以下、図11−19(c)に示す演出動作が実行された後、プッシュボタン31Bがキャラ選択操作を検出することなく、キャラ選択演出が開始されてからキャラ選択期間が経過した場合を例に用いて説明する。この場合、図11−19(c)に示す演出動作が実行された後、図11−20(a)〜図11−20(g)、図11−21(a)〜図11−21(h)に示す演出動作が実行される。
次に、図11−22〜図11−24を参照して、大当り遊技状態中における特徴部076AKに係る演出動作例について説明する。
大当り遊技状態に制御される場合、図11−21(h)に示す演出動作が実行された後、図11−22(a)に示す演出動作が実行される。
図11−22(a)は、大当り開始演出が開始され、「大当り!」というメッセージを示す大当り開始画像76AK030が画像表示装置5の画面上に表示された状態を示している。図11−22(a)に示す状態では、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて大当り図柄(「777」)が導出表示されている。
図11−22(b)は、楽曲選択示唆演出が開始され、「BGMを選べ!!」というメッセージを示す楽曲選択示唆画像76AK031が画像表示装置5の画面上に表示された状態を示している。図11−22(b)に示す状態では、楽曲選択示唆演出が開始されたことにもとづいて、楽曲Aが選択された状態に制御されている。
以下、楽曲選択示唆演出が開始された後、プッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出されることなく大当り中示唆期間が経過した場合を例に用いて説明する。この場合、図11−22(b)に示す演出動作が実行された後、図11−23(a)に示す演出動作が実行される。
図11−23(a)は、楽曲選択示唆演出が開始されてから大当り中示唆期間が経過したことにもとづいて楽曲選択示唆演出が終了し、楽曲選択示唆画像76AK031の表示が終了するとともに、楽曲選択演出が開始され、楽曲選択画像76AK019が表示された状態を示している。図11−23(a)に示す状態では、楽曲Aが選択された状態で楽曲選択演出が開始されたことにもとづいて、楽曲選択画像76AK019が、楽曲A画像76AK020が示す楽曲Aが選択されていることを示す表示態様にて表示されている。
図11−23(a)に示す状態では、楽曲選択操作演出が開始されており、プッシュボタン31Bを表し、プッシュボタン31Bに対する楽曲選択操作を促す第1楽曲選択操作画像76AK027と、プッシュボタン31Bに対する楽曲選択操作を促す「ボタンを押してBGMを選べ!」というメッセージを示す第2楽曲選択操作画像76AK028と、が画像表示装置5の画面上に表示されている。また、図11−23(a)に示す状態では、楽曲選択操作受付期間示唆演出が開始されており、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029が、メータ表示全体が黒色で表示される表示態様にて表示されている。
以下、楽曲選択演出が実行されているときに、プッシュボタン31Bが楽曲選択操作を1回検出した場合を例に用いて説明する。
図11−23(b)は、プッシュボタン31Bが楽曲選択操作を検出したことにもとづいて、楽曲Aが選択された状態から楽曲Bが選択された状態へ制御され、楽曲切替演出が実行されてスピーカ8L、8Rから楽曲切替音を出力する楽曲切替演出動作が実行されるとともに、楽曲切替表示が実行されて、楽曲選択画像76AK019の表示態様が、楽曲B画像76AK021が示す楽曲Bが選択されていることを示す表示態様に切り替えられた状態を示している。
以下、図11−23(b)に示す演出動作が実行された後、プッシュボタン31Bが楽曲選択操作を検出することなく、楽曲選択演出が開始されてから楽曲選択期間が経過した場合を例に用いて説明する。この場合、図11−23(b)に示す演出動作が実行された後、図11−24(a)に示す演出動作が実行される。
図11−24(a)は、楽曲選択演出が開始されてから楽曲選択期間が経過した状態を示している。図11−24(a)に示す状態では、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029が、メータ表示全体が白色で表示される表示態様で表示されている。図11−24(a)に示す状態では、楽曲B画像76AK021が示す楽曲Bが選択された状態で、楽曲選択演出が開始されてから楽曲選択期間が経過し、楽曲選択演出が終了することにもとづいて楽曲Bが決定されている。
図11−24(b)は、楽曲選択演出が終了してBGM演出が開始された状態を示している。図11−24(b)に示す状態では、BGM演出において、決定された楽曲BをBGMとしてスピーカ8L、8Rから出力する演出動作が開始されている。図11−24(b)に示す状態では、大当り遊技状態において1回目のラウンド遊技が開始されている。また、図11−24(b)に示す状態では、ラウンド数報知演出が開始されており、ラウンド数報知画像76AK033が、現在1回目のラウンド遊技が実行されていることを示唆する「ラウンド1」というメッセージを示す表示態様にて表示されている。
図11−24(c)は、第2特定操作示唆演出が開始され、第2特定操作示唆画像76AK035が画像表示装置5の画面上に表示されている状態を示している。
図11−24(d)は、第2特定操作演出が開始され、第2特定操作画像76AK032が画像表示装置5の画面上に表示されている状態を示している。なお、本実施の形態では、第2特定操作演出において、第2特定操作画像76AK032が、図11−24(d)に示すように、画像表示装置5の画面の右端位置に表示されるものとして説明するが、これは一例に過ぎず、第2特定操作演出において、第2特定操作画像76AK032を、第2特定操作示唆演出において画像表示装置5の画面の四隅からそれぞれ出現した第2特定操作示唆画像76AK035が含むプッシュボタン31Bを表す4個の画像が集合する位置(第2特定操作示唆画像76AK035が含むプッシュボタン31Bを表す4個の画像が合体する位置)としての画像表示装置5の中央位置に表示するように構成してもよい。このような構成によれば、第2特定操作示唆演出の内容と第2特定操作演出の内容とに関連性を持たせ、遊技興趣を向上させることができる。図11−24(d)に示す状態では、第2特定操作受付期間示唆演出が開始されており、第2特定操作受付期間示唆画像76AK034が、メータ表示全体が黒色で表示される表示態様にて表示されている。図11−24(d)に示す状態では、3回目のラウンド遊技が開始されており、ラウンド数報知画像76AK033の表示態様が、現在3回目のラウンド遊技が実行されていることを示唆する「ラウンド3」というメッセージを示す表示態様に更新されている。
以下、図11−24(d)に示す演出動作が実行された後、プッシュボタン31Bが第2特定操作を検出したことにもとづいて第2特定操作演出が終了し、ラウンド数昇格演出として昇格成功演出が開始された場合を例に用いて説明する。この場合、図11−24(d)に示す演出動作が実行された後、図11−24(f)に示す演出動作が実行される。
図11−24(f)は、昇格成功演出が開始され、「7ラウンド追加!」というメッセージを示す昇格成功画像76AK037が画像表示装置5の画面上に表示された状態を示している。
図11−24(g)は、10回目のラウンド遊技が開始された状態を示している。図11−24(g)に示す状態では、ラウンド数報知画像76AK033の表示態様が、現在10回目のラウンド遊技が実行されていることを示唆する「ラウンド10」というメッセージを示す表示態様に更新されている。
図11−24(h)は、大当り終了演出が開始され、「大当り終了」というメッセージを示す大当り終了画像76AK038が画像表示装置5の画面上に表示された状態を示している。図11−24(h)に示す状態では、BGM演出が終了し、図11−24(b)に示す演出動作にて開始されたBGMとしての楽曲Bの出力が終了している。
図11−24(i)は、大当り遊技状態への制御が終了した後、通常遊技状態に制御された状態を示している。図11−24(i)に示す状態では、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて可変表示が行われている。
次に、図11−24(d)に示す演出動作が実行された後、プッシュボタン31Bが第2特定操作を検出したことにもとづいて第2特定操作演出が終了し、ラウンド数昇格演出として昇格失敗演出が開始された場合を例に用いて説明する。この場合、図11−24(d)に示す演出動作が実行された後、図11−24(e)に示す演出動作が実行される。
図11−24(e)は、昇格失敗演出が開始され、「昇格失敗」というメッセージを示す昇格失敗画像76AK036が画像表示装置5の画面上に表示された状態を示している。
図11−24(e)に示す演出動作が実行された後、図11−24(h)及び図11−24(i)に示す演出動作が実行される。
次に、楽曲選択示唆演出が実行されているときに、プッシュボタン31Bが楽曲選択操作を1回検出した場合を例に用いて説明する。この場合、図11−22(a)及び図11−22(b)に示す演出動作が実行された後、図11−22(c)に示す演出動作が実行される。
図11−22(c)は、プッシュボタン31Bが楽曲選択操作を検出したことにもとづいて、楽曲選択示唆画像76AK031が表示されたまま(楽曲選択画像76AK019が表示されていない状態で)、楽曲Aが選択された状態から楽曲Bが選択された状態へ切り替えられるとともに、楽曲切替演出が実行されてスピーカ8L、8Rから楽曲切替音を出力する楽曲切替演出動作が実行されている状態を示している。
以下、図11−22(c)に示す演出動作が実行された後、プッシュボタン31Bによって楽曲選択操作が検出されることなく楽曲選択示唆演出が開始されてから大当り中示唆期間が経過した場合を例に用いて説明する。この場合、図11−22(c)に示す演出動作が実行された後、図11−23(c)に示す演出動作が実行される。
図11−23(c)は、楽曲選択示唆演出が開始されてから大当り中示唆期間が経過したことにもとづいて楽曲選択示唆演出が終了し、楽曲選択示唆画像76AK031の表示が終了するとともに、楽曲選択演出が開始され、楽曲選択画像76AK019の表示が開始された状態を示している。図11−23(c)に示す状態では、楽曲Bが選択された状態で楽曲選択演出が開始されたことにもとづいて、楽曲選択画像76AK019が、楽曲B画像76AK021が示す楽曲Bが選択されていることを示す表示態様にて表示されている。
図11−23(c)に示す状態では、楽曲選択操作演出が開始されており、第1楽曲選択操作画像76AK027と第2楽曲選択操作画像76AK028とが画像表示装置5の画面上に表示されている。また、図11−23(c)に示す状態では、楽曲選択操作受付期間示唆演出が開始されており、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029が、メータ表示全体が黒色で表示される表示態様にて表示されている。
以下、図11−23(c)に示す演出動作が実行された後、プッシュボタン31Bが楽曲選択操作を検出することなく、楽曲選択演出が開始されてから楽曲選択期間が経過した場合を例に用いて説明する。この場合、図11−23(c)に示す演出動作が実行された後、図11−24(a)〜図11−24(i)に示す演出動作が実行される。
以上説明したように、本実施の形態に係る特徴部076AKでは、表示手段(例えば画像表示装置5など)が、複数の選択肢(例えばキャラクタ、楽曲など)の何れかを選択することを遊技者に促す選択表示(例えばキャラ選択画像76AK001、楽曲選択画像76AK019など)を表示可能であり、選択表示を表示する前に、前段表示(例えばキャラ選択示唆画像76AK013、楽曲選択示唆画像76AK031など)を表示可能であり、選択された選択肢が切り替えられたときに、選択された選択肢が切り替えられたことを示唆する所定演出(例えばキャラ切替演出、楽曲切替演出など)を実行可能に構成されている。また、特徴部076AKでは、表示手段によって前段表示が表示された状態において操作手段(例えばプッシュボタン31Bなど)が切替操作(例えばキャラ選択操作、楽曲選択操作など)を検出したときに、前段表示が表示された状態のまま選択された選択肢を切り替え可能であり、前段表示が表示された状態のまま選択された選択肢が切り替えられたときに、所定演出を実行可能に構成されている。このような構成によれば、選択表示が表示される前に選択された選択肢を切り替えることを可能にして遊技者の不満を抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。また、このような構成によれば、前段表示が表示された状態のまま選択された選択肢が切り替えられたときに、表示手段に演出画像を表示する演出が選択肢切替表示によって妨げられることを防止して遊技興趣の低下を抑制するとともに、遊技者が、所定演出にもとづいて、選択された選択肢が切り替えられたことを認識可能にすることができる。
また、特徴部076AKでは、操作促進表示(例えばキャラ選択操作画像、楽曲選択操作画像)は、操作手段(例えばプッシュボタン31Bなど)を表し、操作手段に対する切替操作(例えばキャラ選択操作、楽曲選択操作など)を促す演出画像(例えば第1キャラ選択操作画像76AK009、第1楽曲選択操作画像76AK029など)を含み、前段表示(例えばキャラ選択示唆画像76AK013、楽曲選択示唆画像76AK031など)は、該前段表示が表示された後に遊技者が複数の選択肢の何れかを選択する機会が到来することを示唆する文字情報を表す演出画像を含む一方、操作手段を表し、操作手段に対する切替操作を促す演出画像を含まないように構成されている。このような構成によれば、遊技者が、前段表示が表示されたことにもとづいて、複数の選択肢の何れかを選択する機会が到来することを認識可能にすることができるとともに、前段表示が表示され、複数の選択肢の何れかを選択する機会が到来することを遊技者が認識したときに、選択された選択肢を切り替えることを可能にし、遊技者の不満を抑制できる。
また、特徴部076AKでは、表示手段(例えば画像表示装置5など)によって選択表示(例えばキャラ選択画像76AK001、楽曲選択画像76AK019)と操作促進表示(例えばキャラ選択操作画像、楽曲選択操作画像)とが表示されているときに、操作手段(例えばプッシュボタン31Bなど)が切替操作(例えばキャラ選択操作、楽曲選択操作など)を少なくとも1回以上検出した場合、操作手段によって切替操作が検出される度に選択された選択肢(例えばキャラクタ、楽曲など)を切り替え可能であり、有効期間表示(例えばキャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029など)が特定表示態様(例えばメータ表示全体が白色で表示される表示態様など)にて表示されたときに、選択されている選択肢を決定可能に構成されている。このような構成によれば、選択を所望する選択肢とは異なる選択肢を誤って選択してしまった場合に、選択された選択肢を複数回切り替え、所望する選択肢を選択し直すことを可能にし、遊技者にとっての利便性を向上させることができる。
また、特徴部076AKでは、表示手段(例えば画像表示装置5など)によって前段表示(例えばキャラ選択示唆画像76AK013、楽曲選択示唆画像76AK031など)が表示された状態のまま選択された選択肢(例えばキャラクタ、楽曲など)が少なくとも1回以上切り替えられたときに、選択された選択肢が切り替えられる度に所定演出(例えばキャラ切替演出、楽曲切替演出など)を実行可能に構成されている。このような構成によれば、前段表示が表示された状態のまま選択された選択肢が少なくとも1回以上切り替えられたときに、遊技者が、選択されたキャラクタが切り替えられる度に、所定演出にもとづいて、選択された選択肢が切り替えられたことを把握することを可能にできる。
また、特徴部076AKでは、選択肢が決定された後に、決定された選択肢に応じた特定演出(例えばスーパーリーチ演出、BGM演出など)を実行可能であり、特定演出が実行されているときに、操作手段に対する特定操作(例えば第1特定操作、第2特定操作など)を促す第2の操作促進表示(例えば第1特定操作画像76AK015、第2特定操作画像76AK032など)を表示可能に構成されている。また、特徴部076AKでは、選択表示を表示する前に、特定期間(例えば変動中示唆期間、大当り中示唆期間など)にわたって前段表示を表示可能であり、第2の操作促進表示を表示する前に、特定期間にわたって第2の前段表示(例えば第1特定操作示唆画像76AK018、第2特定操作示唆画像76AK035など)を表示可能に構成されており、第2の前段表示が表示される期間は、操作手段に対する操作が無効な無効期間に設定されている。このような構成によれば、遊技の状況に応じて好適に制御を行い、遊技者にとっての利便性を向上させることができる。
また、特徴部076AKでは、所定演出(例えばキャラ切替演出、楽曲切替演出など)において、特定演出動作(例えばキャラ切替演出動作、楽曲切替演出動作など)を実行可能であり、所定演出以外の演出において、特定演出動作を実行しないように構成されている。このような構成によれば、遊技者による誤認を防止できる。
また、特徴部076AKでは、可変表示が実行されているときと、大当り遊技状態(例えば有利状態など)に制御されているときと、の2つの状況において互いに共通する制御を実行可能に構成されている。このような構成によれば、遊技者の混乱を防止し、遊技興趣の低下を抑制できる。
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形および応用が可能である。例えばパチンコ遊技機1は、上記実施の形態で示された全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、上記実施の形態で示された構成の一部を備えたものであってもよい。
(第1変形例)
上記実施の形態において、遊技者による操作を検出可能な操作手段として第1操作手段と第2操作手段とを備え、第1操作手段が第1操作を検出したときに、選択された選択肢を切り替え可能であり、第2操作手段が第2操作を検出したときに、選択されている選択肢を決定可能に構成してもよい。以下、操作手段として第1操作手段と第2操作手段とを備える第1変形例について説明する。
本変形例は、上記実施の形態と概ね共通の構成を備えているものの、一部の構成が相違している。以下、本変形例について、上記実施の形態との相違点を中心に説明する。
本変形例では、パチンコ遊技機1において、遊技者による操作を検出可能な操作手段として、スティックコントローラ31A及びプッシュボタン31Bに加えて、十字ボタンが設けられている。十字ボタンは、例えば遊技機用枠3の所定位置に設けられていればよい。遊技機用枠3における十字ボタンの設置位置の本体内部などには、十字ボタンに対する遊技者の操作(例えば、上、下、左、右の押下)を検出し、検出結果を示す操作検出信号を演出制御基板12に出力する十字ボタンセンサが設けられている。
本変形例では、上記実施の形態と同様に、可変表示が実行されているときに、複数のキャラクタの何れかを選択することを遊技者に促すキャラ選択画像76AK001を画像表示装置5の画面上に表示するキャラ選択演出を実行可能に構成されている。また、キャラ選択演出が実行される前にキャラ選択示唆演出を実行することにより、キャラ選択画像76AK001を表示する前にキャラ選択示唆画像76AK013を表示可能に構成されている。
本変形例では、キャラ選択演出が実行されておりキャラ選択画像76AK001が表示されている場合、十字ボタン(第1操作手段)が、十字ボタンを押下する選択キャラ切替操作(第1操作)を検出したときに、選択されたキャラクタを切替可能であり、プッシュボタン31B(第2操作手段)が、プッシュボタン31Bを押下する選択キャラ決定操作(第2操作)を検出したときに、選択されているキャラクタを決定可能に構成されている。なお、本変形例では、第1操作手段が十字ボタンであり、第2操作手段がプッシュボタン31Bであるものとして説明したが、これは一例に過ぎず、第1操作手段と第2操作手段とは、何れも、遊技者による操作を検出可能な任意の装置であってよい。例えば、第1操作手段がスティックコントローラ31Aであり、第2操作手段がスティックコントローラ31Aに設けられたトリガボタンであるように構成してもよい。
本変形例では、キャラ選択演出が実行されておりキャラ選択画像76AK001が表示されている場合、十字ボタンによって選択キャラ切替操作が検出されたことにもとづいて選択されたキャラクタが切り替えられたときに、上記実施の形態と同様のキャラ切替演出を実行可能に構成されている。また、本変形例では、キャラ選択演出が実行されておりキャラ選択画像76AK001が表示されている場合、プッシュボタン31Bによって選択キャラ決定操作が検出されたことにもとづいて選択されているキャラクタが決定されたときに、選択されているキャラクタが決定されたことを示唆するキャラ決定演出(第2の所定演出)を実行可能に構成されている。具体的に、本変形例では、キャラ決定演出として、スピーカ8L、8Rから、所定のキャラ決定音を出力する演出を実行可能に構成されている。なお、本実施の形態では、キャラ決定演出がスピーカ8L、8Rからキャラ決定音を出力する演出動作であるものとして説明するが、これは一例に過ぎず、キャラ決定演出は、任意の演出であってよい。例えば、キャラ決定演出として、遊技効果ランプ9を所定の発光パターンにて発光させる演出を実行可能に構成してもよい。
本変形例では、キャラ選択示唆演出が実行されておりキャラ選択示唆画像76AK013が表示されている場合、十字ボタンが選択キャラ切替操作を検出したときに、キャラ選択示唆画像76AK013が表示された状態のまま(キャラ選択画像76AK013が表示されていない状態で)選択されたキャラクタを切替可能であるとともに、キャラ切替演出を実行可能に構成されている。また、本変形例では、キャラ選択示唆演出が実行されておりキャラ選択示唆画像76AK013が表示されている場合、プッシュボタン31Bが選択キャラ決定操作を検出したときに、選択されているキャラクタを決定する制御を行わず、キャラ決定演出を実行しないように構成されている。
本変形例では、このような構成により、遊技の状況に応じて好適に制御を行い、遊技者にとっての利便性を向上させることができるように構成されている。
すなわち、キャラ選択画像76AK001が表示されており、遊技者が、キャラ選択画像76AK001の表示態様にもとづいて何れのキャラクタが選択されているかを認識可能な状態(状況)では、遊技者が誤ってプッシュボタン31Bに対して選択キャラ決定操作を行ってしまい、遊技者が所望するキャラクタとは異なるキャラクタが誤って決定されてしまう可能性は低い。このため、本変形例では、キャラ選択画像76AK001が表示されている状態において、プッシュボタン31Bが選択キャラ決定操作を検出したときに、選択されているキャラクタを決定可能に構成することにより、キャラ選択演出が終了するまで選択されているキャラクタが決定されない上記実施の形態に比べて遊技者の不満を抑制し、遊技者にとっての利便性を向上させることが可能に構成されている。また、本変形例では、キャラ選択画像76AK001が表示されている状態において、プッシュボタン31Bによって選択キャラ決定操作が検出されたことにもとづいて選択されているキャラクタが決定されたときに、キャラ決定演出を実行可能に構成されているため、遊技者が、キャラ決定演出にもとづいて、選択されているキャラクタが決定されたことを認識可能にすることができる。
一方、キャラ選択画像76AK001が表示される前にキャラ選択示唆画像76AK013が表示されており、遊技者が、キャラ選択画像76AK001の表示態様にもとづいて何れのキャラクタが選択されているかを認識不能な状態では、遊技者が誤ってプッシュボタン31Bに対して選択キャラ決定操作を行ってしまい、遊技者が所望するキャラクタとは異なるキャラクタが誤って決定されてしまう虞がある。このため、本変形例では、キャラ選択示唆画像76AK013が表示されている状態において、プッシュボタン31Bが選択キャラ決定操作を検出したときに、選択されているキャラクタを決定する制御を行わないように構成することにより、遊技者が決定を所望するキャラクタとは異なるキャラクタが誤って決定されてしまうことを防止し、遊技興趣の低下を抑制できるように構成されている。また、本変形例では、キャラ選択示唆画像76AK013が表示されている状態において、プッシュボタン31Bが選択キャラ決定操作を検出したときに、キャラ決定演出を実行しないように構成されているため、実際には選択されているキャラクタが決定されていないときに選択キャラ決定演出が実行され、選択されているキャラクタが決定されたと遊技者が誤認し、混乱してしまうことを防止し、遊技興趣の低下を抑制できる。
なお、キャラ選択画像76AK001が表示される前にキャラ選択示唆画像76AK013が表示されており、遊技者が、キャラ選択画像76AK001の表示態様にもとづいて何れのキャラクタが選択されているかを認識不能な状態において、仮に遊技者が誤って(意図せず)十字ボタンに対して選択キャラ切替操作を行ってしまい、遊技者が選択を所望するキャラクタとは異なるキャラクタが選択されてしまった場合、遊技者は、選択キャラ切替操作を複数回行うことにより、所望するキャラクタを選択し直すことができる。従って、キャラ選択示唆画像76AK013が表示されている期間において、十字ボタンが選択キャラ切替操作を検出したときに選択されたキャラクタを切り替え可能に構成したとしても、遊技者が不便を感じ、不満を抱く可能性は低い。このため、本変形例では、キャラ選択示唆画像76AK013が表示されている場合、十字ボタンが選択キャラ切替操作を検出したときに、キャラ選択示唆画像76AK013が表示された状態のまま選択されたキャラクタを切替可能に構成することにより、遊技者にとっての利便性を向上させ、遊技者の不満を抑制できるように構成されている。また、本変形例では、キャラ選択示唆画像76AK013が表示されている場合、十字ボタンが選択キャラ切替操作を検出したことにもとづいてキャラ選択示唆画像76AK013が表示された状態のまま選択されたキャラクタを切り替えたときにキャラ切替演出を実行可能に構成されているため、遊技者が、キャラ切替演出にもとづいて、選択されたキャラクタが切り替えられたことを認識可能にすることができる。
本変形例では、上記実施の形態と同様に、大当り遊技状態において、複数の楽曲の何れかを選択することを遊技者に促す楽曲選択画像76AK019を画像表示装置5の画面上に表示する楽曲選択演出を実行可能に構成されている。また、楽曲選択演出が実行される前に楽曲選択示唆演出を実行することにより、楽曲選択画像76AK019を表示する前に楽曲選択示唆画像76AK031を表示可能に構成されている。
本変形例では、楽曲選択演出が実行されており楽曲選択画像76AK019が表示されている場合、十字ボタン(第1操作手段)が、十字ボタンを押下する選択楽曲切替操作(第1操作)を検出したときに、選択された楽曲を切替可能であり、プッシュボタン31B(第2操作手段)が、プッシュボタン31Bを押下する選択楽曲決定操作(第2操作)を検出したときに、選択されている楽曲を決定可能に構成されている。
本変形例では、楽曲選択演出が実行されており楽曲選択画像76AK019が表示されている場合、十字ボタンによって選択楽曲切替操作が検出されたことにもとづいて選択された楽曲が切り替えられたときに、上記実施の形態と同様の楽曲切替演出を実行可能に構成されている。また、本変形例では、楽曲選択演出が実行されており楽曲選択画像76AK019が表示されている場合、プッシュボタン31Bによって選択楽曲決定操作が検出されたことにもとづいて選択されている楽曲が決定されたときに、選択されている楽曲が決定されたことを示唆する楽曲決定演出(第2の所定演出)を実行可能に構成されている。具体的に、本変形例では、楽曲決定演出として、スピーカ8L、8Rから、所定の楽曲決定音を出力する演出を実行可能に構成されている。なお、本実施の形態では、楽曲決定演出がスピーカ8L、8Rから楽曲決定音を出力する演出動作であるものとして説明するが、これは一例に過ぎず、楽曲決定演出は、任意の演出であってよい。例えば、楽曲決定演出として、遊技効果ランプ9を所定の発光パターンにて発光させる演出を実行可能に構成してもよい。
本変形例では、楽曲選択示唆演出が実行されており楽曲選択示唆画像76AK031が表示されている場合、十字ボタンが選択楽曲切替操作を検出したときに、楽曲選択示唆画像76AK031が表示された状態のまま(楽曲選択画像76AK019が表示されていない状態で)選択された楽曲を切替可能であるとともに、楽曲切替演出を実行可能に構成されている。また、本変形例では、楽曲選択示唆演出が実行されており楽曲選択示唆画像76AK031が表示されている場合、プッシュボタン31Bが選択楽曲決定操作を検出したときに、選択されている楽曲を決定する制御を行わず、楽曲決定演出を実行しないように構成されている。
本変形例では、このような構成により、遊技の状況に応じて好適に制御を行い、遊技者にとっての利便性を向上させることができるように構成されている。
すなわち、楽曲選択画像76AK019が表示されており、遊技者が、楽曲選択画像76AK019の表示態様にもとづいて何れの楽曲が選択されているかを認識可能な状態では、遊技者が誤ってプッシュボタン31Bに対して選択楽曲決定操作を行ってしまい、遊技者が所望する楽曲とは異なる楽曲が誤って決定されてしまう可能性は低い。このため、本変形例では、楽曲選択画像76AK019が表示されている状態において、プッシュボタン31Bが選択楽曲決定操作を検出したときに、選択されている楽曲を決定可能に構成することにより、楽曲選択演出が終了するまで選択されている楽曲が決定されない上記実施の形態に比べて遊技者の不満を抑制し、遊技者にとっての利便性を向上させることが可能に構成されている。また、本変形例では、楽曲選択画像76AK019が表示されている状態において、プッシュボタン31Bによって選択楽曲決定操作が検出されたことにもとづいて選択されている楽曲が決定されたときに、楽曲決定演出を実行可能に構成されているため、遊技者が、楽曲決定演出にもとづいて、選択されている楽曲が決定されたことを認識可能にすることができる。
一方、楽曲選択画像76AK019が表示される前に楽曲選択示唆画像76AK031が表示されており、遊技者が、楽曲選択画像76AK019の表示態様にもとづいて何れの楽曲が選択されているかを認識不能な状態では、遊技者が誤ってプッシュボタン31Bに対して選択楽曲決定操作を行ってしまい、遊技者が所望する楽曲とは異なる楽曲が誤って決定されてしまう虞がある。このため、本変形例では、楽曲選択示唆画像76AK031が表示されている状態において、プッシュボタン31Bが選択楽曲決定操作を検出したときに、選択されている楽曲を決定する制御を行わないように構成することにより、遊技者が決定を所望する楽曲とは異なる楽曲が誤って決定されてしまうことを防止し、遊技興趣の低下を抑制できるように構成されている。また、本変形例では、楽曲選択示唆画像76AK031が表示されている状態において、プッシュボタン31Bが選択楽曲決定操作を検出したときに、楽曲決定演出を実行しないように構成されているため、実際には選択されている楽曲が決定されていないときに選択楽曲決定演出が実行され、選択されている楽曲が決定されたと遊技者が誤認し、混乱してしまうことを防止し、遊技興趣の低下を抑制できる。
なお、楽曲選択画像76AK019が表示される前に楽曲選択示唆画像76AK031が表示されており、遊技者が、楽曲選択画像76AK019の表示態様にもとづいて何れのキャラクタが選択されているかを認識不能な状態において、仮に遊技者が誤って(意図せず)十字ボタンに対して選択楽曲切替操作を行ってしまい、遊技者が選択を所望する楽曲とは異なる楽曲が選択されてしまった場合、遊技者は、選択楽曲切替操作を複数回行うことにより、所望する楽曲を選択し直すことができる。従って、楽曲選択示唆画像76AK031が表示されている期間において、十字ボタンが選択楽曲切替操作を検出したときに選択された楽曲を切り替え可能に構成したとしても、遊技者が不便を感じ、不満を抱く可能性は低い。このため、本変形例では、楽曲選択示唆画像76AK031が表示されている場合、十字ボタンが選択楽曲切替操作を検出したときに、楽曲選択示唆画像76AK031が表示された状態のまま選択された楽曲を切替可能に構成することにより、遊技者にとっての利便性を向上させ、遊技者の不満を抑制できるように構成されている。また、本変形例では、楽曲選択示唆画像76AK031が表示されている場合、十字ボタンが選択楽曲切替操作を検出したことにもとづいて楽曲選択示唆画像76AK031が表示された状態のまま選択された楽曲を切り替えたときに楽曲切替演出を実行可能に構成されているため、遊技者が、楽曲切替演出にもとづいて、選択された楽曲が切り替えられたことを認識可能にすることができる。
以上説明したように、本変形例では、第1操作手段(例えば十字ボタンなど)によって第1操作(例えば選択キャラ切替操作、選択楽曲切替操作など)が検出され、選択された選択肢(例えばキャラクタ、楽曲など)が切り替えられたときに、所定演出(例えばキャラ切替演出、楽曲切替演出など)を実行可能であり、第2操作手段(例えばプッシュボタン31Bなど)によって第2操作(例えば選択キャラ決定操作、選択楽曲決定操作など)が検出され、選択されている選択肢が決定されたときに、第2の所定演出(例えばキャラ決定演出、楽曲決定演出など)を実行可能に構成されている。また、本変形例では、前段表示(例えばキャラ選択示唆画像76AK013、楽曲選択示唆画像76AK031など)が表示された状態において第1操作手段が第1操作を検出したときに、前段表示が表示された状態のまま選択された選択肢を切り替え可能であるとともに、所定演出を実行可能に構成されている。また、本変形例では、前段表示が表示された状態において第2操作手段が第2操作を検出したときに、選択されている選択肢を決定する制御を行わず、第2の所定演出を実行しないように構成されている。このような構成によれば、遊技の状況に応じて好適に制御を行い、遊技者にとっての利便性を向上させることができる。
(第2変形例)
上記実施の形態において、複数の演出モードの何れかに切り替え可能に構成するとともに、演出モードが切り替えられたときに遊技効果ランプ9の発光パターンを切り替え可能に構成してもよい。以下、演出モードが切り替えられたときに遊技効果ランプ9の発光パターンを切り替える第2変形例について説明する。
本変形例は、上記実施の形態と概ね共通の構成を備えているものの、一部の構成が相違している。以下、本変形例について、上記実施の形態との相違点を中心に説明する。
図11−25は、本変形例に関し、パチンコ遊技機1の正面図を示している。
図11−25に示すように、本変形例では、遊技効果ランプ9(発光手段)が、遊技機用枠3の上部位置に設けられたメインランプ9aと、遊技機用枠3の左右位置に設けられた枠ランプ9bと、特別可変入賞球装置7に対応する位置(特別可変入賞球装置7の近傍)に設けられたアタッカランプ9cと、可動体32に設けられた可動体ランプ9dと、スピーカ8L、8Rに設けられたスピーカランプ9eと、画像表示装置5の真下に設けられた表示装置下ランプ9fと、一般入賞口10に対応する位置(一般入賞口10の近傍)に設けられた一般入賞口近傍ランプ9gと、を含んでいる。枠ランプ9bは、遊技機用枠3の左下位置に設けられた左下ランプ9bL1と、遊技機用枠3の左上位置に設けられた左上9bL2と、遊技機用枠3の右下位置に設けられた右下ランプ9bR1と、遊技機用枠3の右上位置に設けられた右上ランプ9bR2と、を含んでいる。スピーカランプ9eは、スピーカ8Lに設けられた左側スピーカランプ9eLと、スピーカ8Rに設けられた右側スピーカランプ9eRと、を含んでいる。表示装置下ランプ9fは、画像表示装置5の左下に設けられた左側表示装置下ランプ9fLと、画像表示装置5の右下に設けられた右側表示装置下ランプ9fRと、を含んでいる。以下、メインランプ9a、左下ランプ9bL1、左上ランプ9bL2、右下ランプ9bR1、右上ランプ9bR2、アタッカランプ9c、可動体ランプ9d、左側スピーカランプ9eL、右側スピーカランプ9eR、左側表示装置下ランプ9fL、右側表示装置下ランプ9fR、一般入賞口近傍ランプ9gのそれぞれを特に区別しない場合には、総称して遊技効果ランプ9と称する。
後述するように、本変形例では、遊技効果ランプ9を、実行される演出に対応した発光パターン(演出の種類に応じた発光パターン)で発光(例えば点灯、点滅など)させることが可能に構成されている。図11−25は、メインランプ9a、枠ランプ9b(左下ランプ9bL1、左上ランプ9bL2、右下ランプ9bR1、右上ランプ9bR2)、アタッカランプ9c、可動体ランプ9d、スピーカランプ9e(左側スピーカランプ9eL、右側スピーカランプ9eR)、表示装置下ランプ9f(左側表示装置下ランプ9fL、右側表示装置下ランプ9fR)、一般入賞口近傍ランプ9gといった遊技効果ランプ9を全て白色で点灯させた状態を示している。
図11−25に示すように、画像表示装置5の画面上には、第1保留表示エリア76AK039、第2保留表示エリア76AK040、及びアクティブ表示エリア76AK041が設けられている。第1保留表示エリア76AK039では、第1保留記憶数に応じて、実行が保留されている(未だ実行されていない)第1特図の可変表示(第1特図ゲーム)に対応した保留表示が表示される。第2保留表示エリア76AK040では、第2保留記憶数に応じて、実行が保留されている第2特図の可変表示(第2特図ゲーム)に対応した保留表示が表示される。第1保留表示エリア76AK039における保留表示は「第1保留表示」とも称され、第2保留表示エリア76AK040における保留表示は「第2保留表示」とも称される。アクティブ表示エリア76AK041では、可変表示の実行中に、当該実行中の可変表示に対応したアクティブ表示が表示される。
第1保留表示エリア76AK039では、右詰めで第1保留表示が表示されるように構成されている。第1保留表示エリア76AK039には、第1保留記憶数の上限値である「4」に対応して4つの表示部位が設けられ、右端から順に保留番号「1」、「2」、「3」、「4」と対応付けられている。第1始動入賞口に遊技球が進入(入賞)したことに基づいて、第1特図ゲームに対応した第1保留記憶数が増加する。このとき、第1保留表示エリア76AK039にて他の第1保留表示がなければ、第1保留表示エリア76AK039で保留番号「1」に対応した右端の表示部位にて、増加分の第1保留記憶数に対応する保留表示として、新たな第1保留表示が表示される。第1保留表示エリア76AK039に他の第1保留表示があれば、第1保留表示エリア76AK039で他の第1保留表示が表示されている表示部位の左隣にあり非表示状態となっている表示部位(保留番号「2」〜「4」の何れかに対応した表示部位)にて、増加分の第1保留記憶数に対応する保留表示として、新たな第1保留表示を表示する。第1保留表示エリア76AK039にて1個又は複数個の第1保留表示がある場合に、新たな第1特図ゲームが開始されるときには、第1保留表示エリア76AK039で保留番号「1」に対応した右端の表示部位にて、第1保留表示を消去(消化)する。このとき、他の保留番号である「2」〜「4」に対応した表示部位における第1保留表示があれば、それらの第1保留表示を、消去した表示部位の方向である右側に移動(シフト)させる。このように、第1保留表示エリア76AK039では、第1保留記憶数に応じて、未だ開始されずに実行が保留されている第1特図ゲームに対応する第1保留表示を表示可能に構成されている。
第2保留表示エリア76AK040では、左詰めで第2保留表示が表示されるように構成されている。第2保留表示エリア76AK040には、第2保留記憶数の上限値である「4」に対応して4つの表示部位が設けられ、左端から順に保留番号「1」、「2」、「3」、「4」と対応付けられている。第2始動入賞口に遊技球が進入(入賞)したことに基づいて、第2特図ゲームに対応した第2保留記憶数が増加する。このとき、第2保留表示エリア76AK040にて他の第2保留表示がなければ、第2保留表示エリア76AK040で保留番号「1」に対応した左端の表示部位にて、増加分の第2保留記憶数に対応する保留表示として、新たな第2保留表示が表示される。第2保留表示エリア76AK040に他の第2保留表示があれば、第2保留表示エリア031AK3で他の第2保留表示が表示されている表示部位の右隣にあり非表示状態となっている表示部位(保留番号「2」〜「4」の何れかに対応した表示部位)にて、増加分の第2保留記憶数に対応する保留表示として、新たな第2保留表示を表示する。第2保留表示エリア76AK040にて1個又は複数個の第2保留表示がある場合に、新たな第2特図ゲームが開始されるときには、第2保留表示エリア76AK040で保留番号「1」に対応した左端の表示部位にて、第2保留表示を消去する。このとき、他の保留番号である「2」〜「4」に対応した表示部位における第2保留表示があれば、それらの第2保留表示を、消去した表示部位の方向である左側に移動させる。このように、第2保留表示エリア76AK040では、第2保留記憶数に応じて、未だ開始されずに実行が保留されている第2特図ゲームに対応する第2保留表示を表示可能に構成されている。
アクティブ表示エリア76AK041では、第1特図ゲームの開始に対応して、第1保留表示エリア76AK039にて消去された第1保留表示に応じたアクティブ表示の表示が開始される。また、アクティブ表示エリア76AK041では、第2特図ゲームの開始に対応して、第2保留表示エリア76AK040にて消去された第2保留表示に応じたアクティブ表示の表示が開始される。
本変形例では、予告演出として、未だ実行されていない可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り期待度を示唆する先読み予告演出を実行可能に構成されている。具体的に、本変形例では、先読み予告演出として、保留表示変化演出(第2予告演出)を実行可能に構成されている。保留表示変化演出は、第1保留表示エリア76AK039及び第2保留表示エリア76AK040に表示された保留表示(第1保留表示、第2保留表示)のうち少なくとも1つを、通常表示態様(保留表示変化演出が実行されていない状態における表示態様)とは異なる特定表示態様で表示することにより、特定表示態様で表示された保留表示に対応する可変表示における大当り期待度を示唆する演出である。本変形例では、通常表示態様として、保留表示を白色で表示する表示態様が設定されている。また、本変形例では、特定表示態様として、保留表示を青色で表示する表示態様と、保留表示を緑色で表示する表示態様と、保留表示を赤色で表示する表示態様と、が設定されている。詳細は後述するものの、保留表示変化演出において、保留表示が上述した複数種類の特定表示態様のうち何れにて表示されるかに応じて、当該保留表示に対応する可変表示における大当り期待度が異なるように構成されている。
本変形例では、保留表示変化演出において、保留表示変化演出に対応する所定の効果音(演出音)である保留表示変化演出音をスピーカ8L、8Rから出力する保留表示変化音演出を実行可能に構成されている。また、本変形例では、保留表示変化演出において、保留表示変化演出に対応する所定の発光パターンである保留表示変化演出発光パターン(第2予告演出に対応する発光パターン)で遊技効果ランプ9を発光させる保留表示変化ランプ演出を実行可能に構成されている。本変形例では、保留表示変化演出発光パターンとして、メインランプ9a、左下ランプ9bL1、左上ランプ9bL2、右下ランプ9bR1、右上ランプ9bR2、左側スピーカランプ9eL、及び右側スピーカランプ9eRを、白色で、所定の第1輝度(高輝度)より低い所定の第2輝度(低輝度)にて発光させるとともに、アタッカランプ9c、可動体ランプ9d、左側表示装置下ランプ9fL、右側表示装置下ランプ9fR、及び一般入賞口近傍ランプ9gを消灯させる(発光させない)発光パターンが設定されている。
本変形例では、予告演出として、先読み予告演出に加えて、実行中の可変表示における大当り期待度を示唆する当該予告演出(第1予告演出)を実行可能に構成されている。具体的に、本変形例では、当該予告演出として、ステップアップ予告演出と、キャラクタ予告演出と、タイトル予告演出と、一発報知予告演出と、を実行可能に構成されている。ステップアップ予告演出は、画像表示装置5の画面上に表示された所定のステップアップ予告画像の表示態様を段階的に変化させる演出である。キャラクタ予告演出は、所定のキャラクタを示すキャラクタ画像を画像表示装置5の画面上に表示する演出である。タイトル予告演出は、タイトル(文字情報)を示すタイトル画像を画像表示装置5の画面上に表示する演出である。一発報知予告演出は、可変表示結果が「大当り」となる場合にのみ実行され、可変表示結果が「大当り」となることを確定的に報知する演出である。本変形例では、一発報知予告演出として、所定の一発報知予告画像を画像表示装置5の画面上に表示する演出が実行される。
本変形例では、当該予告演出(ステップアップ予告演出、キャラクタ予告演出、タイトル予告演出、一発報知予告演出)において、当該予告演出に対応する所定の効果音である当該予告演出音をスピーカ8L、8Rから出力する当該予告音演出を実行可能に構成されている。また、本変形例では、当該予告演出において、当該予告演出に対応する所定の発光パターンである当該予告演出発光パターン(第1予告演出に対応する発光パターン)で遊技効果ランプ9を発光させる当該予告ランプ演出を実行可能に構成されている。本変形例では、当該予告演出発光パターンとして、メインランプ9a、左下ランプ9bL1、左上ランプ9bL2、右下ランプ9bR1、右上ランプ9bR2、左側スピーカランプ9eL、及び右側スピーカランプ9eRを消灯させるとともに、アタッカランプ9c、可動体ランプ9d、左側表示装置下ランプ9fL、右側表示装置下ランプ9fR、及び一般入賞口近傍ランプ9gを、白色で、上述した第2輝度にて発光させる発光パターンが設定されている。
本変形例では、モードA(第1モード)と、モードB(第2モード)と、の何れかの演出モードに制御可能に構成されている。詳細については後述するものの、モードAとモードBとの何れの演出モードに制御されているかに応じて、保留表示変化演出が実行されたときの大当り期待度や、後述する当該予告演出として実行される演出の種類が異なる。モードAとモードBとの何れかの演出モードに制御する動作は、演出制御用CPU120によって実行される。なお、本変形例では、パチンコ遊技機1の電源が投入されたときに、初期状態として(デフォルトとして)モードAに制御されるように構成されている。
なお、本変形例では、2種類の演出モード(モードA、モードB)の何れかに制御可能に構成されるものとして説明するが、これは一例に過ぎず、3種類以上の演出モードの何れかに制御可能に構成してもよい。例えば、演出モードとして、モードA及びモードBに加えて、保留表示変化演出が実行されない演出モードや、保留表示変化演出が実行される割合がモードA及びモードBの何れよりも高い演出モード、アクティブ表示変化演出を実行可能な演出モードなどを設け、これらの演出モードに制御可能(切り替え可能)に構成してもよい。アクティブ表示変化演出は、アクティブ表示エリア76AK041にて表示されたアクティブ表示の表示態様を、通常時における表示態様とは異なる表示態様に変化させることにより、当該アクティブ表示に対応する可変表示(実行中の可変表示)における大当り期待度を示唆する演出である。
本変形例では、モードAに制御されているときに、モードAに対応する演出として、モードAに制御されていることを報知するモードA演出を実行可能である一方、モードBに制御されているときに、モードBに対応する演出として、モードBに制御されていることを報知するモードB演出を実行可能に構成されている。
図11−26(a)は、本変形例に関し、モードAに制御されており、モードA演出が実行されている状態を示している。図11−26(a)に示すように、モードA演出では、モードAに制御されていることを報知する「モードA」というメッセージを示すモードA報知画像76AK042を画像表示装置5の画面上に表示する演出が実行される。また、モードA演出では、モードAに対応する背景画像であり、山の風景を表すモードA背景画像76AK043を背景画像として画像表示装置5の画面上に表示する演出が実行される。画像表示装置5の画面において、保留表示、アクティブ表示、飾り図柄などの背景画像以外の演出画像は、背景画像に重畳して表示される。
本変形例では、モードA演出において、モードA演出に対応する所定の効果音(BGM)である楽曲Aをスピーカ8L、8Rから出力するモードA音演出を実行可能に構成されている。また、本変形例では、モードA演出において、モードAに対応する(モードA演出に対応する)所定の発光パターンであるモードA発光パターン(第1モードに対応する発光パターン)で遊技効果ランプ9を発光させるモードAランプ演出を実行可能に構成されている。本変形例では、モードA発光パターンとして、メインランプ9a、左側スピーカランプ9eL、及び右側スピーカランプ9eRを消灯させ、左下ランプ9bL1、左上ランプ9bL2、右下ランプ9bR1、及び右上ランプ9bR2を、白色で、第2輝度にて発光させるとともに、アタッカランプ9c、可動体ランプ9d、左側表示装置下ランプ9fL、右側表示装置下ランプ9fR、及び一般入賞口近傍ランプ9gを青色で発光させる発光パターンが設定されている。
図11−26(c)は、本変形例に関し、モードBに制御されており、モードB演出が実行されている状態を示している。図11−26(c)に示すように、モードB演出では、モードBに制御されていることを報知する「モードB」というメッセージを示すモードB報知画像76AK046を画像表示装置5の画面上に表示する演出が実行される。また、モードB演出では、モードBに対応する背景画像であり、海の風景を表すモードB背景画像76AK047を背景画像として画像表示装置5の画面上に表示する演出が実行される。
本変形例では、モードB演出において、モードB演出に対応する所定の効果音である楽曲Bをスピーカ8L、8Rから出力するモードB音演出を実行可能に構成されている。また、本変形例では、モードB演出において、モードBに対応する(モードB演出に対応する)所定の発光パターンであるモードB発光パターン(第2モードに対応する発光パターン)で遊技効果ランプ9を発光させるモードBランプ演出を実行可能に構成されている。本変形例では、モードB発光パターンとして、メインランプ9a、左下ランプ9bL1、及び右下ランプ9bR1を消灯させ、左上ランプ9bL2、右上ランプ9bR2、左側スピーカランプ9eL、及び右側スピーカランプ9eRを、白色で、第2輝度にて発光させるとともに、アタッカランプ9c、可動体ランプ9d、左側表示装置下ランプ9fL、右側表示装置下ランプ9fR、及び一般入賞口近傍ランプ9gを緑色で発光させる発光パターンが設定されている。
本変形例では、モードAとモードBとの一方の演出モードに制御されているときに、プッシュボタン31B(操作手段)が、プッシュボタン31Bを押下するモード切替操作(特定操作)を検出したことにもとづいて、モードAとモードBとの他方の演出モードに切り替え可能に構成されている。本変形例において、演出モードの切り替えは、演出制御用CPU120(モード切替手段)によって行われる。
なお、本実施の形態では、操作手段がプッシュボタン31Bであり、モード切替操作がプッシュボタン31Bを押下する操作であるものとして説明したが、これは一例に過ぎない。操作手段は、遊技者による操作を検出可能な任意の装置であってよく、モード切替操作は、当該操作手段を用いた任意の操作であってよい。例えば、操作手段がスティックコントローラ31Aであり、モード切替操作がスティックコントローラ31Aを引く操作であるように構成してもよい。
上述した当該予告演出と、保留表示予告演出と、を含む予告演出は、演出モードを切り替え可能な期間において実行可能に構成されている。
本変形例では、図11−26(a)に示すように、モードA演出において、プッシュボタン31Bに対するモード切替操作を促すモード切替操作促進画像76AK044を画像表示装置5の画面上に表示する演出を実行可能に構成されている。モード切替操作促進画像76AK044は、図11−26(a)に示すように、プッシュボタン31Bを表し(プッシュボタン31Bの形状を模した)、プッシュボタン31Bに対するモード切替操作を促す演出画像と、プッシュボタン31Bに対するモード切替操作を促す「ボタンを押すとモードが切り替わるよ!」というメッセージを示す演出画像と、を含んでいる。また、本変形例では、図11−26(c)に示すように、モードB演出においても、モード切替操作促進画像76AK044を画像表示装置5の画面上に表示する演出を実行可能に構成されている。
本変形例では、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した(プッシュボタン31Bがモード切替操作を受け付けた)ことにもとづいて演出モードが切り替えられたときに、演出モードが切り替えられたことを報知するモード切替演出を所定のモード切替期間にわたって実行可能に構成されている。
図11−26(b)は、本変形例に関し、モード切替演出が実行されている状態を示している。図11−26(b)に示すように、モード切替演出では、演出モードが切り替えられたことを報知する「モード切替中」というメッセージを示すモード切替画像76AK045を画像表示装置5の画面上に表示する演出が実行される。図11−26(b)に示すように、モード切替演出が実行されているときには、モードA報知画像76AK042、モードA背景画像76AK043、モード切替操作促進画像76AK044、モードB報知画像76AK046、及びモードB背景画像76AK047が何れも画像表示装置5の画面上に表示されないように制御される。
本変形例では、モード切替演出において、モード切替演出に対応する所定の効果音であるモード切替音をスピーカ8L、8Rから出力するモード切替音演出を実行可能に構成されている。また、本変形例では、モード切替演出において、モード切替演出に対応する(演出モードの切り替えに対応する)所定の発光パターンであるモード切替発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させるモード切替ランプ演出を実行可能に構成されている。本変形例では、モード切替発光パターンとして、メインランプ9a、左下ランプ9bL1、左上ランプ9bL2、右下ランプ9bR1、右上ランプ9bR2、アタッカランプ9c、可動体ランプ9d、左側スピーカランプ9eL、右側スピーカランプ9eR、左側表示装置下ランプ9fL、右側表示装置下ランプ9fR、及び一般入賞口近傍ランプ9gを、白色で、上述した第1輝度にて発光させる発光パターンが設定されている。
モード切替演出が実行され、遊技効果ランプ9がモード切替発光パターンで発光している状態では、たとえ遊技効果ランプ9が、モードAに対応するモードA発光パターンや、モードBに対応するモードB発光パターンで発光していたとしても、遊技者がモードA発光パターンやモードB発光パターンによる遊技効果ランプ9を認識することは、モード切替発光パターンによる発光に妨げられることにより困難又は不能となる。このため、遊技効果ランプ9がモード切替発光パターンで発光している状態では、遊技効果ランプ9がモードA発光パターンやモードB発光パターンにより発光しているか否かを遊技者が認識困難又は認識不能となる。すなわち、モード切替発光パターン(特定発光パターン)は、モードA発光パターンやモードB発光パターンによる遊技効果ランプ9の発光が遊技者にとって認識困難又は認識不能な発光パターンである。なお、本変形例では、実際には、遊技効果ランプ9がモード切替発光パターンで発光しているときに、モードA発光パターンやモードB発光パターンによる発光は実行されないように構成されている。
なお、本変形例では、モード切替発光パターンが、遊技効果ランプ9が含む全てのランプを白色で第1輝度にて発光させる発光パターンであるものとして説明するが、これは一例に過ぎない。モード切替発光パターンは、モードA発光パターンやモードB発光パターンによる遊技効果ランプ9の発光が遊技者にとって認識困難又は認識不能な任意の発光パターンであってよい。例えば、モード切替発光パターンは、遊技効果ランプ9が含む全てのランプを赤色にて発光させる発光パターンであってもよい。
なお、本変形例では、モードA発光パターンにおいて、白色で発光させる遊技効果ランプ9(左下ランプ9bL1、左上ランプ9bL2、右下ランプ9bR1、右上ランプ9bR2)を第2輝度にて発光させ、モードB発光パターンにおいて、白色で発光させる遊技効果ランプ9(左上ランプ9bL2、右上ランプ9bR2、左側スピーカランプ9eL、右側スピーカランプ9eR)を第2輝度にて発光させる一方、モード切替発光パターンにおいて、遊技効果ランプ9が含む全てのランプを、白色で、第2輝度より高い第1輝度にて発光させるものとして説明した。しかし、これは一例に過ぎず、モードA発光パターンにおいて、白色で発光させる遊技効果ランプ9を第1輝度にて発光させ、モードB発光パターンにおいて、白色で発光させる遊技効果ランプ9を第1輝度にて発光させる一方、モード切替発光パターンにおいて、遊技効果ランプ9が含む全てのランプを第2輝度にて発光させるようにしてもよい。このような構成によれば、遊技者が、白色で発光している遊技効果ランプ9の輝度にもとづいて、演出モードの切り替えが行われているか否かを認識可能にし、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
本変形例では、図11−26(a)に示す、モードAに制御されており、モードA発光パターンにより遊技効果ランプ9を発光させるモードA演出が実行されている状態において、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、図11−26(b)に示す、モードA発光パターンによる遊技効果ランプ9の発光が認識困難又は認識不能なモード切替発光パターンにより遊技効果ランプ9を発光させるモード切替演出がモード切替期間にわたって実行された後、図11−26(c)に示す、モードBに制御されており、モードB発光パターンにより遊技効果ランプ9を発光させるモードB演出が実行されている状態に制御される。一方、図11−26(c)に示す、モードBに制御されており、モードB発光パターンにより遊技効果ランプ9を発光させるモードB演出が実行されている状態において、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、図11−26(b)に示す、モードB発光パターンによる遊技効果ランプ9の発光が認識困難又は認識不能なモード切替発光パターンにより遊技効果ランプ9を発光させるモード切替演出がモード切替期間にわたって実行された後、図11−26(a)に示す、モードAに制御されており、モードA発光パターンにより遊技効果ランプ9を発光させるモードA演出が実行されている状態に制御される。
すなわち、本変形例では、モードAとモードBとの一方の演出モードに制御されているときに、モードAとモードBとの他方の演出モードへ切り替えられた場合、モード切替演出において、該一方の演出モード(切り替え前の演出モード)に対応する発光パターンによる遊技効果ランプ9の発光が認識困難又は認識不能なモード切替発光パターンにより遊技効果ランプ9を発光させた後、該他方の演出モード(切り替え後の演出モード)に対応する発光パターンにより遊技効果ランプ9を発光させることが可能に構成されている。このような構成によれば、演出モードの切り替えに応じて遊技効果ランプ9の発光パターンを切り替えたときに遊技者が違和感を抱く可能性を低減し、遊技興趣の効果を抑制することができる。すなわち、このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
本変形例では、可変表示が実行されているときに、演出モードを切り替え可能に構成されている。
具体的に、本変形例では、可変表示において、ノーマルリーチ演出、スーパーリーチ演出などのリーチ演出が実行される場合、図11−27(a)に示すように、可変表示が開始されてから所定の期間が経過するまで画像表示装置5の画面上に設けられた「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄の可変表示を行い、可変表示が開始されてから該所定の期間が経過したときに、「左」の飾り図柄表示エリア5Lにおいて飾り図柄を導出表示(停止表示)し、その後、「右」の飾り図柄表示エリア5Rにおいて飾り図柄を導出表示し、リーチを成立させる(飾り図柄の可変表示の態様をリーチ態様とする)演出動作が実行される。
可変表示においてノーマルリーチ演出とスーパーリーチ演出とが実行される場合、図11−27(a)に示すように、「右」の飾り図柄表示エリア5Rにおいて飾り図柄が導出表示されてリーチが成立してから所定のノーマルリーチ演出期間が経過するまでノーマルリーチ演出が実行され、ノーマルリーチ演出が終了してから可変表示が終了するまでスーパーリーチ演出が実行される。本変形例では、ノーマルリーチ演出として、「ノーマルリーチ!」というメッセージを示すノーマルリーチ演出画像を画像表示装置5の画面上に表示する演出が実行される。また、本変形例では、スーパーリーチ演出として、「スーパーリーチ!」というメッセージを示すスーパーリーチ演出画像を画像表示装置5の画面上に表示するとともに、背景画像として所定のスーパーリーチ背景画像を画像表示装置5の画面上に表示する演出が実行される。
本変形例では、画像表示装置5の画面上の「左」の飾り図柄表示エリア5Lにて飾り図柄が導出表示されてからノーマルリーチ演出が終了するまでの第1制限期間において、第1制限状態に制御可能に構成されている。また、本変形例では、スーパーリーチ演出が開始されてから可変表示が終了するまでの第2制限期間において、第2制限状態に制御可能に構成されている。
可変表示が実行されており、第1制限状態と第2制限状態との何れにも制御されておらず、保留表示変化演出が実行されていないときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、図11−27(b)に示すように、該モード切替操作が検出されたタイミングでモード切替演出が開始され、該タイミングからモード切替期間が経過しモード切替演出が終了したときに、演出モードが切り替わる。図11−27(b)は、演出モードがモードAからモードBへ切り替わる場合の例を示している。後述する図11−27(c)〜図11−27(e)についても同様である。
これに対し、可変表示が実行されており、第1制限状態に制御されているときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合(第1制限期間においてプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合)、図11−27(c)に示すように、該可変表示が終了した後、次の可変表示が開始されたタイミングでモード切替演出が開始され、該タイミングからモード切替期間が経過しモード切替演出が終了したときに、演出モードが切り替わる。
このように、可変表示が実行されており、第1制限状態と第2制限状態との何れにも制御されておらず、保留表示変化演出が実行されていないときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、直ちにモード切替演出が開始され、演出モードが切り替えられる一方、可変表示が実行されており、第1制限状態に制御されているときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、演出モードの切り替えが予約(保留)された状態となり、次の可変表示が開始されたときにモード切替演出が開始され、予約されていた演出モードの切り替えが行われる。すなわち、可変表示が実行されており、第1制限状態に制御されているときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、モード切替操作が検出されてから次の可変表示が開始されるまでの期間(制限期間)が経過するまで演出モードが切り替えられないように制御される。
このような構成によれば、演出モードの切り替えに伴うモード切替演出において実行されるモード切替発光パターンによる遊技効果ランプ9の発光によって、第1制限状態に制御されている第1制限期間において実行されるノーマルリーチ演出などの演出が妨げられることを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。すなわち、このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
本変形例では、可変表示が実行されており、第1制限状態に制御されているときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、演出モードの切り替えが予約されていることを示唆する第1予約演出を実行可能に構成されている。このような構成によれば、遊技者が、第1予約演出にもとづいて、演出モードの切り替えが予約されていることを認識可能にし、プッシュボタン31Bに対してモード切替操作を行ったにも関わらず演出モードが直ちに切り替わらないことに遊技者が不満を抱くことを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。図11−28(a)は、本変形例に関し、モードAに制御されているときに、第1予約演出が実行されている状態を示している。第1予約演出では、図11−28(a)に示すように、演出モードの切り替えが予約されていることを示唆する「次の変動からモードが切り替わるよ!」というメッセージを示す第1予約演出画像76AK048を画像表示装置5の画面上に表示する演出が実行される。なお、図11−28(a)に示す状態では、画像表示装置5の「左」及び「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5Rにて同一の飾り図柄(「7」)が導出表示されてリーチが成立し、ノーマルリーチ演出が実行されており、「ノーマルリーチ!」というメッセージを示すノーマルリーチ演出画像76AK049が画像表示装置5の画面上に表示されている。
図11−27(a)に戻り、可変表示が実行されており、第2制限状態に制御されている場合、プッシュボタン31Bによってモード切替操作が検出されない(プッシュボタン31Bに対するモード切替操作が無効となる)ように制御される。すなわち、第2制限状態に制御されている場合、プッシュボタン31Bに対してモード切替操作を行っても、当該モード切替操作にもとづく演出モードの切り替えが行われないように制御される。
このような構成によれば、演出モードの切り替えに伴うモード切替演出において実行されるモード切替発光パターンによる遊技効果ランプ9の発光によって、第2制限状態に制御されている第2制限期間において実行されるスーパーリーチ演出などの演出が妨げられることを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。すなわち、このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
本変形例では、可変表示が実行されており、第2制限状態に制御されているときに、プッシュボタン31Bによってモード切替操作が検出されないことを示唆する制限演出を実行可能に構成されている。このような構成によれば、遊技者が、制限演出にもとづいて、プッシュボタン31Bによってモード切替操作が検出されないことを認識可能にし、プッシュボタン31Bに対してモード切替操作を行ったにも関わらず演出モードが切り替わらないことに遊技者が不満を抱くことを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。図11−28(b)は、本変形例に関し、制限演出が実行されている状態を示している。制限演出では、図11−28(b)に示すように、モード切替操作促進画像76AK044や、現在制御されている演出モードに対応するモードA報知画像76AK042又はモードB報知画像76AK046を画像表示装置5の画面上から消去するとともに、第1保留表示エリア76AK039や第2保留表示エリア76AK040に表示された保留表示を消去する演出が実行される。なお、図11−28(b)に示す状態では、スーパーリーチ演出が実行されており、「スーパーリーチ!」というメッセージを示すスーパーリーチ演出画像76AK050が画像表示装置5の画面上に表示されるとともに、背景画像として、空に太陽と雲とが浮かぶ光景を表すスーパーリーチ背景画像76AK051が画像表示装置5の画面上に表示されている。
上述したように、第1制限状態においてプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、演出モードが直ちに切り替えられることはないものの、演出モードの切り替えが予約された状態に制御される一方、第2制限状態においては、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出しないように制御される。すなわち、第2制限状態に制御されているときに、第1制限状態に制御されているときよりも演出モードの切り替えに対する制限の度合いが強くなっている。第2制限状態に制御される第2制限期間に実行されるスーパーリーチ演出は、第1制限状態に制御される第1制限期間に実行されるノーマルリーチ演出より大当り期待度が高く、遊技者にとっての有利度が高い。また、第2制限期間は、第1制限期間より可変表示結果が導出表示されるタイミングに近い。このため、第2制限期間に実行される演出に対する遊技者の関心は、第1制限期間に実行される演出に対する遊技者の関心より高い。そこで、本変形例では、第2制限状態に制御されているときに、第1制限状態に制御されているときよりも演出モードの切り替えに対する制限の度合いを強くすることにより、演出モードの切り替えに伴うモード切替演出において実行されるモード切替発光パターンによる遊技効果ランプ9の発光によって、第1制限期間に実行される演出よりも遊技者にとっての関心が高い第2制限期間に実行される演出が妨げられることを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。すなわち、このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
本変形例では、可変表示が実行されているときに演出モードを切り替え可能に構成されるとともに、可変表示が実行されていないときに演出モードを切り替え可能に構成されている。
具体的に、可変表示が実行されておらず、保留表示変化演出が実行されていないときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、図11−27(d)に示すように、該モード切替操作が検出されたタイミングでモード切替演出が開始され、該タイミングからモード切替期間が経過しモード切替演出が終了したときに、演出モードが切り替わる。すなわち、可変表示が実行されておらず、保留表示変化演出が実行されていないときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、直ちにモード切替演出が開始され、演出モードが切り替えられる。
上述したように、本変形例では、可変表示が実行されていない期間と、可変表示が実行されている期間と、において演出モードを切り替え可能に構成されるとともに、可変表示が実行されていない期間に演出モードが切り替えられたとき(例えば図11−27(d)参照)と、可変表示が実行されている期間に演出モードが切り替えられたとき(例えば図11−27(b)参照)と、の何れにおいてもモード切替演出を実行することにより、共通の発光パターンとしてのモード切替発光パターンにより遊技効果ランプ9を発光させることが可能に構成されている。このような構成によれば、可変表示が実行されていない期間に演出モードが切り替えられたときと、可変表示が実行されている期間に演出モードが切り替えられたときと、の何れにおいても、演出モードの切り替えに応じて遊技効果ランプ9の発光パターンを切り替えたときに遊技者が違和感を抱く可能性を低減し、遊技興趣の効果を抑制することができる。すなわち、このような構成によれば、可変表示が実行されていない期間に演出モードが切り替えられたときと、可変表示が実行されている期間に演出モードが切り替えられたときと、の何れにおいても、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
本変形例では、保留表示変化演出が実行されており、第1制限状態と第2制限状態との何れにも制御されていないときに、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、図11−27(e)に示すように、保留表示変化演出の対象の保留表示(保留表示変化演出により特定表示態様で表示されている保留表示)に対応する可変表示が終了した後、次の可変表示が開始されたタイミングでモード切替演出が開始され、該タイミングからモード切替期間が経過しモード切替演出が終了したときに、演出モードが切り替わる。すなわち、保留表示変化演出が実行されており、第1制限状態と第2制限状態との何れにも制御されていないときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、演出モードの切り替えが予約された状態となり、保留表示変化演出の対象の保留表示に対応する可変表示が終了した(保留表示変化演出の対象の保留表示が消去(消化)された)後、次の可変表示が開始されたときにモード切替演出が開始され、予約されていた演出モードの切り替えが行われる。言い換えれば、保留表示変化演出が実行されており、第1制限状態と第2制限状態との何れにも制御されていないときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、保留表示変化演出の対象の保留表示に対応する可変表示が終了した後、次の可変表示が開始されるまで演出モードが切り替えられないように制御される。
このような構成によれば、演出モードの切り替えに伴うモード切替演出において実行されるモード切替発光パターンによる遊技効果ランプ9の発光によって、保留表示変化演出が妨げられることを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。すなわち、このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
また、本変形例では、後述するように、モードAとモードBとの何れに制御されているかに応じて、保留表示変化演出が実行されたときの大当り期待度が異なるように構成されており、保留表示変化演出が実行されているときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、保留表示変化演出の対象の保留表示に対応する可変表示が終了した(保留表示変化演出が終了した)後、次の可変表示が開始されるまで演出モードが切り替えられないように構成することにより、演出の整合性(信頼性)が損なわれ、遊技者の不信を招いて遊技興趣が低下する可能性を抑制できる。
なお、可変表示中に保留表示変化演出が実行されており、第1制限状態に制御されているときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、保留表示変化演出が実行されておらず、第1制限状態に制御されているときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合と同様に、該可変表示が終了した後、次の可変表示が開始されたタイミングでモード切替演出が開始され、該タイミングからモード切替期間が経過しモード切替演出が終了したときに、演出モードが切り替わる。また、可変表示中に保留表示変化演出が実行されており、第2制限状態に制御されている場合、保留表示変化演出が実行されておらず、第2制限状態に制御されている場合と同様に、プッシュボタン31Bによってモード切替操作が検出されないように制御される。
本変形例では、保留表示変化演出が実行されており、第1制限状態と第2制限状態との何れにも制御されていないときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、演出モードの切り替えが予約されていることを示唆する第2予約演出を実行可能に構成されている。このような構成によれば、遊技者が、第2予約演出にもとづいて、演出モードの切り替えが予約されていることを認識可能にし、プッシュボタン31Bに対してモード切替操作を行ったにも関わらず演出モードが直ちに切り替わらないことに遊技者が不満を抱くことを抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。図11−28(c)は、本変形例に関し、モードAに制御されているときに、第2予約演出が実行されている状態を示している。第2予約演出では、図11−28(c)に示すように、演出モードの切り替えが予約されていることを示唆する「モード切替予約中」というメッセージを示す第2予約演出画像76AK052を画像表示装置5の画面上に表示する演出が実行される。なお、図11−28(c)に示す状態では、保留表示変化演出が実行されており、第1保留表示エリア76AK039において、保留番号「2」に対応する表示部位に表示されている第1保留表示が特定表示態様としての赤色で表示されている。
本変形例では、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出してから第1期間が経過した後に演出モードが切り替えられるときと、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出してから該第1期間より長い第2期間が経過した後に演出モードが切り替えられるときと、があるように構成されている。
すなわち、可変表示が実行されており、第1制限状態と第2制限状態との何れにも制御されておらず、保留表示変化演出が実行されていないときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、図11−27(b)に示すように、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出してから第1期間としてのモード切替期間が経過した後に演出モードが切り替えられる。また、可変表示が実行されておらず、保留表示変化演出が実行されていないときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、図11−27(d)に示すように、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出してから第1期間としてのモード切替期間が経過した後に演出モードが切り替えられる。
一方、可変表示が実行されており、第1制限状態に制御されているときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、図11−27(c)に示すように、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出してから、第2期間としての次の変動表示が開始されるまでの期間とモード切替期間とを含む期間が経過した後に演出モードが切り替えられる。また、保留表示変化演出が実行されており、第1制限状態と第2制限状態との何れにも制御されていないときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、図11−27(e)に示すように、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出してから、第2期間としての保留表示変化演出の対象の保留表示に対応する可変表示が終了した後、次の可変表示が開始されるまでの期間とモード切替期間とを含む期間が経過した後に演出モードが切り替えられる。
本変形例では、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出してから第1期間が経過した後に演出モードが切り替えられたときと、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出してから該第1期間より長い第2期間が経過した後に演出モードが切り替えられたときと、の何れにおいても、モード切替演出を実行することにより、演出モードの切り替えに対応する発光パターンであるモード切替発光パターンにより遊技効果ランプ9を発光させることが可能に構成されている。このような構成によれば、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出してから第1期間が経過した後に演出モードが切り替えられたときと、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出してから第2期間が経過した後に演出モードが切り替えられたときと、の何れにおいても、演出モードの切り替えに応じて遊技効果ランプ9の発光パターンを切り替えたときに遊技者が違和感を抱く可能性を低減し、遊技興趣の効果を抑制することができる。すなわち、このような構成によれば、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出してから第1期間が経過した後に演出モードが切り替えられたときと、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出してから第2期間が経過した後に演出モードが切り替えられたときと、の何れにおいても、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
本変形例では、可変表示が実行されていない期間において、客待ちデモ演出を実行可能に構成されている。具体的に、本変形例では、可変表示において可変表示結果としてハズレ図柄が導出表示された場合、当該可変表示が終了した後、次の可変表示が実行されることなく所定のデモ待機期間が経過したときに、客待ちデモ演出を開始可能に構成されている。また、本変形例では、可変表示において可変表示結果として大当り図柄が導出表示され、当該可変表示の終了後に大当り遊技状態に制御された場合、当該大当り遊技状態への制御が終了した後、次の可変表示が実行されることなく上述したデモ待機期間が経過したときに、客待ちデモ演出を開始可能に構成されている。また、本変形例では、パチンコ遊技機1の電源が投入された後、電源投入後の最初の可変表示が開始される前に、客待ちデモ演出を開始可能に構成されている。客待ちデモ演出は、可変表示が開始されたときに終了する。
図11−29は、本変形例に関し、客待ちデモ演出が実行されている状態を示している。本変形例では、客待ちデモ演出において、デモ図柄演出と、デモムービー演出と、が交互に実行される。具体的に、本変形例では、客待ちデモ演出が開始されたときにデモ図柄演出が開始された後、客待ちデモ演出が終了するまで、デモ図柄演出を所定の第1デモ期間にわたって実行する演出制御と、デモムービー演出を所定の第2デモ期間にわたって実行する演出制御と、が交互に繰り返し実行される。
図11−29(a)は、本変形例に関し、客待ちデモ演出においてデモ図柄演出が実行されている状態を示している。図11−29(a)に示すように、デモ図柄演出では、画像表示装置5の画面において、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rに所定のデモ図柄(「357」)を導出表示する演出が実行される。
本変形例では、デモ図柄演出において、デモ図柄演出に対応する所定の効果音であるデモ図柄演出音をスピーカ8L、8Rから出力するデモ図柄音演出を実行可能に構成されている。また、本変形例では、デモ図柄演出において、デモ図柄演出に対応する所定の発光パターンであるデモ図柄演出発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させるデモ図柄ランプ演出を実行可能に構成されている。本変形例では、デモ図柄演出発光パターンとして、メインランプ9a、左上ランプ9bL2、右上ランプ9bR2、可動体ランプ9d、左側表示装置下ランプ9fL、及び右側表示装置下ランプ9fRを消灯させるとともに、左下ランプ9bL1、右下ランプ9bR1、アタッカランプ9c、左側スピーカランプ9eL、右側スピーカランプ9eR、及び一般入賞口近傍ランプ9gを、白色で、第2輝度にて発光させる発光パターンが設定されている。
図11−29(b)は、本変形例に関し、客待ちデモ演出においてデモムービー演出が実行されている状態を示している。図11−29(b)に示すように、デモムービー演出では、画像表示装置5の画面において、所定のデモムービー(デモ画像)を表示する演出が実行される。本変形例では、デモムービー演出において、デモムービーとして、図11−29(b)に示す、パチンコ遊技機1で実行される遊技において登場するキャラクタを紹介する動画(画像)が表示されるように構成されている。
本変形例では、デモムービー演出において、デモムービー演出に対応する所定の効果音であるデモムービー演出音をスピーカ8L、8Rから出力するデモムービー音演出を実行可能に構成されている。また、本変形例では、デモムービー演出において、デモムービー演出に対応する所定の発光パターンであるデモムービー演出発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させるデモムービーランプ演出を実行可能に構成されている。本変形例では、デモムービー演出発光パターンとして、左下ランプ9bL1、右下ランプ9bR1、アタッカランプ9c、左側スピーカランプ9eL、右側スピーカランプ9eR、及び一般入賞口近傍ランプ9gを消灯させるとともに、メインランプ9a、左上ランプ9bL2、右上ランプ9bR2、可動体ランプ9d、左側表示装置下ランプ9fL、及び右側表示装置下ランプ9fRを、白色で、第2輝度にて発光させる発光パターンが設定されている。
以下、モードA音演出、モードB音演出、モード切替音演出、保留表示変化音演出、当該予告音演出、デモ図柄音演出、デモムービー音演出などのスピーカ8L、8Rから音声を出力する演出のそれぞれを特に区別しない場合には、総称して音演出と称する。また、以下、モードAランプ演出、モードBランプ演出、モード切替ランプ演出、保留表示変化ランプ演出、当該予告ランプ演出、デモ図柄ランプ演出、デモムービーランプ演出などの遊技効果ランプ9を発光させる演出のそれぞれを特に区別しない場合には、総称してランプ演出と称する。
本変形例において、ROM121には、演出制御用CPU120が各種の演出装置(例えば画像表示装置5、スピーカ8L、8R、遊技効果ランプ9など)による演出動作を制御するために用いられる複数の演出制御パターンを構成するデータなどが記憶されている。演出制御パターンがセット(設定)されることによって、飾り図柄などの種々の可変表示動作や予告演出(先読予告演出を含む)などが実現される。
各種演出制御パターンは、パチンコ遊技機1における遊技の進行状況に応じて実行される各種の演出動作の制御内容を示すデータなどから構成されている。例えば、演出制御パターンは、複数種類の変動パターンに対応して、特図ゲームにおいて特別図柄の変動が開始されてから特図表示結果となる確定特別図柄が導出表示されるまでの期間における、飾り図柄の可変表示動作やリーチ演出などにおける演出動作、あるいは、飾り図柄の可変表示を伴わない各種の演出動作(例えば、保留表示変化演出など)といった、様々な演出動作の制御内容を示すデータなどから構成されている。
図11−30(a)は、演出制御パターンの構成例を示している。演出制御パターンは、例えば演出制御プロセスタイマ判定値、表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データ、操作検出制御データ、終了コードといった、各種の演出動作を制御するための制御データから構成され、時系列的に、各種の演出制御の内容や、演出制御の切換タイミング等が設定されていればよい。その他にも、演出制御パターンには、例えば遊技領域の内部又は外部に設けられた可動部材における動作制御の内容等を指定する可動部材制御データなどが、含まれていてもよい。演出制御プロセスタイマ判定値は、RAM122の所定領域に設けられた演出制御プロセスタイマの格納値である演出制御プロセスタイマ値と比較される値(判定値)であって、各演出動作の実行時間(演出時間)に対応した判定値が予め設定されている。なお、演出制御プロセスタイマ判定値に代えて、例えば主基板11から所定の演出制御コマンドを受信したことや、演出制御用CPU120において演出動作を制御するための処理として所定の処理が実行されたことといった、所定の制御内容や処理内容に対応して、演出制御の切換タイミング等を示すデータが設定されていてもよい。
表示制御データには、例えば飾り図柄の可変表示中における各飾り図柄の変動態様を示すデータといった、画像表示装置5の画面(表示領域)における演出画像の表示態様を示すデータが含まれている。すなわち、表示制御データは、画像表示装置5の画面における演出画像の表示動作を指定するデータである。音声制御データには、例えば飾り図柄の可変表示中における飾り図柄の可変表示動作に連動した演出音等の出力態様を示すデータといった、スピーカ8L、8Rからの音声出力態様を示すデータ(情報)が含まれている。すなわち、音声制御データは、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作を指定するデータ(コマンド)である。ランプ制御データには、例えば遊技効果ランプ9の発光動作態様を示すデータ(情報)が含まれている。すなわち、ランプ制御データは、遊技効果ランプ9(発光体)の発光動作(点灯動作、点滅動作、消灯動作)を指定するデータ(コマンド)である。操作検出制御データには、例えばスティックコントローラ31A、プッシュボタン31Bといった操作手段に対する操作を有効に検出する期間や、有効に検出した場合における演出動作の制御内容等を示すデータが含まれている。すなわち、操作検出制御データは、操作手段に対する操作に応じた演出動作を指定するデータである。なお、これらの制御データは、全ての演出制御パターンに含まれなければならないものではなく、各演出制御パターンによる演出動作の内容に応じて、一部の制御データを含んで構成される演出制御パターンがあってもよい。
図11−30(b)は、演出制御パターンの内容に従って実行される各種の演出動作を説明するための図である。演出制御用CPU120は、演出制御パターンに含まれる各種の制御データに従って、演出動作の制御内容を決定する。例えば、演出制御プロセスタイマ値が演出制御プロセスタイマ判定値の何れかと合致したときには、その演出制御プロセスタイマ判定値と対応付けられた表示制御データにより指定される態様で飾り図柄を表示させるとともに、キャラクタ画像や背景画像といった演出画像を画像表示装置5の画面上に表示させる制御を行う。また、音声制御データにより指定される態様でスピーカ8L、8Rから音声を出力させる制御を行うとともに、ランプ制御データにより指定される態様で遊技効果ランプ9を発光させる制御を行い、操作検出制御データにより指定される操作有効期間にてスティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bに対する操作を受け付けて演出内容を決定する制御を行う。なお、演出制御プロセスタイマ判定値と対応していても制御対象にならない演出装置(演出用部品)に対応するデータには、ダミーデータ(制御を指定しないデータ)が設定されてもよい。
図11−30(b)に示す演出動作は、飾り図柄の変動が開始されてから最終停止するまでの期間全体に対応しているが、これに限定されるものではなく、飾り図柄の可変表示中における一部の期間(例えば予告演出を実行する期間など)に対応して演出動作を実行するための演出制御パターンが設けられてもよい。あるいは、飾り図柄の可変表示中以外の所定期間(例えば大当り遊技状態においてラウンドを実行中の期間や、大当り遊技状態の終了時にエンディング演出を実行する期間など)に対応して演出動作を実行するための演出制御パターンが設けられてもよい。
演出制御パターンをセットする際には、該当する演出制御パターンを構成するパターンデータを、ROM121から読み出してRAM122の所定領域に一時記憶させてもよいし、該当する演出制御パターンを構成するパターンデータのROM121における記憶アドレスを、RAM122の所定領域に一時記憶させて、ROM121における記憶データの読出位置を指定するだけでもよい。その後、演出制御プロセスタイマ値が更新されるごとに、演出制御プロセスタイマ判定値の何れかと合致したか否かの判定を行い、合致した場合には、対応する各種の制御データに応じた演出動作の制御を行う。このように、演出制御用CPU120は、演出制御パターンに含まれるプロセスデータ#1〜プロセスデータ#n(nは任意の整数)の内容に従って、演出装置(画像表示装置5、スピーカ8L、8R、遊技効果ランプ9など)の制御を進行させる。なお、各プロセスデータ#1〜プロセスデータ#nにおいて、演出制御プロセスタイマ判定値#1〜#nと対応付けられた表示制御データ#1〜表示制御データ#n、音声制御データ#1〜音声制御データ#n、ランプ制御データ#1〜ランプ制御データ#n、操作検出制御データ#1〜操作検出制御データ#nは、演出装置における演出動作の制御内容を示し、演出制御の実行を指定する演出制御実行データ#1〜演出制御実行データ#nを構成する。
こうしてセットした演出制御パターンに従った指令(コマンド、命令)が、演出制御用CPU120から表示制御部123、音声制御基板13、ランプ制御基板14などに対して出力される。演出制御用CPU120からの指令を受けた表示制御部123では、例えば所定のVDP等がその指令に示される画像データをCGROM等の画像データメモリから読み出してVRAMに一時記憶させることなどにより展開させる。また、演出制御用CPU120からの指令を受けた音声制御基板13では、例えば音声合成用ICがその指令に示される音声データを音声データROMから読み出して音声RAM等に一時記憶させることなどにより展開させる。
なお、本変形例では、演出制御用CPU120が、表示制御部123、音声制御基板13、ランプ制御基板14などに対して指令を出力することにより、画像表示装置5による画像の表示、音声制御基板13による音声の出力、ランプ制御基板14による遊技効果ランプ9の発光などを制御するものとして説明するが、これは一例に過ぎない。表示制御部123が、演出制御用CPU120から受信した指令にもとづいて画像表示装置5による画像の表示を制御するとともに、演出制御用CPU120から受信した指令にもとづいて、音声制御基板13、ランプ制御基板14などに対して指令を出力することにより、音声制御基板13による音声の出力、ランプ制御基板14による遊技効果ランプ9の発光などを制御するように構成してもよい。
また、本変形例では、音声制御基板13による音声の出力を制御するために演出制御用CPU120によって出力される制御データ(音声制御データ)と、ランプ制御基板14による遊技効果ランプ9の発光を制御するために演出制御用CPU120によって出力される制御データ(ランプ制御データ)と、が互いに異なる制御データであるものとして説明するが、これは一例に過ぎない。音声制御基板13による音声の出力を制御するために演出制御用CPU120によって出力される制御データと、ランプ制御基板14による遊技効果ランプ9の発光を制御するために演出制御用CPU120によって出力される制御データと、が互いに共通の(互いに同一の)制御データであるように構成してもよい。なお、このような共通の制御データを、画像表示装置5による画像の表示に伴って音声制御基板13及びランプ制御基板14に出力するように構成してもよい。
図11−31は、本変形例に関し、先読予告設定処理として、演出制御プロセス処理のステップS161にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
先読予告設定処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、主基板11から始動口入賞時コマンドを受信したか否かを判定する(ステップ076AKS301)。
本変形例では、特別図柄プロセス処理のステップS101にて実行される始動入賞判定処理において、始動入賞が発生した(遊技球が始動入賞口へ進入した)と判定したときに、可変表示結果などを先読み判定する処理が実行されるとともに、始動口入賞時コマンドを演出制御基板12へ送信(伝送)するための送信設定が行われる。具体的に、始動入賞判定処理において、第1始動入賞が発生した(遊技球が第1始動入賞口へ進入した)と判定した場合、先読み判定の判定結果を指定する入賞時判定結果コマンドと、第1始動入賞の発生を指定する第1始動口入賞指定コマンドと、第1保留記憶数を指定する第1保留記憶数通知コマンドと、を含む始動口入賞時コマンドを演出制御基板12へ送信するための送信設定が行われる。一方、始動入賞判定処理において、第2始動入賞が発生した(遊技球が第2始動入賞口へ進入した)と判定した場合、入賞時判定結果コマンドと、第2始動入賞の発生を指定する第2始動口入賞指定コマンドと、第2保留記憶数を指定する第2保留記憶数通知コマンドと、を含む始動口入賞時コマンドを演出制御基板12へ送信するための送信設定が行われる。始動入賞判定処理において送信設定が行われた始動口入賞時コマンドは、特別図柄プロセス処理が終了した後、図5に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることにより、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。
演出制御メイン処理のステップS75にて実行されるコマンド解析処理では、始動口入賞時コマンドを受信したと判定したときに、受信した始動口入賞時コマンドに第1始動口入賞指定コマンドや第1保留記憶数通知コマンドが含まれていると判定した場合、受信した始動口入賞時コマンドをRAM122の所定領域に設けられた第1始動口入賞時コマンドバッファに格納する処理が実行される。また、コマンド解析処理では、始動口入賞時コマンドを受信したと判定したときに、受信した始動口入賞時コマンドに第2始動口入賞指定コマンドや第2保留記憶数通知コマンドが含まれていると判定した場合、受信した始動口入賞時コマンドをRAM122の所定領域に設けられた第2始動口入賞時コマンドバッファに格納する処理が実行される。
ステップ076AKS301では、例えば第1始動口入賞時コマンドバッファや第2始動口入賞時コマンドバッファに、始動口入賞時コマンドが新たに格納されているか否かにもとづいて、始動口入賞時コマンドを受信したか否かを判定すればよい。
ステップ076AKS301において、始動口入賞時コマンドを受信していないと判定した場合(ステップ076AKS301;No)、演出制御用CPU120は、先読予告設定処理を終了する。一方、始動口入賞時コマンドを受信したと判定した場合(ステップ076AKS301;Yes)、演出制御用CPU120は、保留表示変化演出が実行されているか否かを示す保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS302)。保留表示変化演出フラグは、RAM122の所定領域に設けられ、保留表示変化演出が実行されているときにオン状態にセットされる一方、保留表示変化演出が実行されていないときにオフ状態にセットされる。具体的に、本実施の形態において、保留表示変化演出フラグは、後述するように、保留表示変化演出が開始されるとき(ステップ076AKS310)にオン状態にセットされる(ステップ076AKS309)一方、保留表示変化演出の対象の保留表示に対応する可変表示が終了するとき(ステップ076AKS635;Yes)にクリアされてオフ状態にセットされる(ステップ076AKS637)。
保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされていない(保留表示変化演出が実行されていない)と判定した場合(ステップ076AKS302;No)、演出制御用CPU120は、ステップ076AKS301にて受信したと判定された始動口入賞時コマンドに含まれている入賞時判定結果コマンドにもとづいて、可変表示結果などの先読み判定の判定結果を特定する(ステップ076AKS303)。
ステップ076AKS303の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、モードBに制御されているか否かを示すモードBフラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS304)。モードBフラグは、RAM122の所定領域に設けられ、モードBに制御されているときにオン状態にセットされる一方、モードAに制御されているときにオフ状態にセットされる。
なお、本変形例では、パチンコ遊技機1の電源が投入されたときに、図7に示すステップS71の初期化処理において、モードBフラグをクリアしてオフ状態にセットするとともに、演出モードをモードAに制御する処理が行われる。このような構成により、本変形例では、パチンコ遊技機1の電源が投入されたときに、初期状態としてモードAに制御される。
モードBフラグがオン状態にセットされていない(モードAに制御されている)と判定した場合(ステップ076AKS304;No)、演出制御用CPU120は、図11−32(a)に示すモードA時保留変化決定テーブルを使用テーブルとして選択する(ステップ076AKS305)。一方、モードBフラグがオン状態にセットされている(モードBに制御されている)と判定した場合(ステップ076AKS304;Yes)、演出制御用CPU120は、図11−32(b)に示すモードB時保留変化決定テーブルを使用テーブルとして選択する(ステップ076AKS306)。図11−32(a)に示すモードA時保留変化決定テーブルと、図11−32(b)に示すモードB時保留変化決定テーブルと、は、予めROM121の所定領域に格納されていればよい。
図11−31へ戻り、ステップ076AKS305又はステップ076AKS306の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、使用テーブルとして選択した保留変化決定テーブルに示される決定割合に従い、ステップ076AKS303で特定された先読み判定の判定結果が示す可変表示結果に応じて、保留表示変化演出の実行有無と実行態様を決定する(ステップ076AKS306)。
モードAに制御されているときに使用テーブルとして選択される図11−32(a)に示すモードA時保留変化決定テーブルでは、先読み判定された可変表示結果が「大当り」である場合、保留表示変化演出を実行せず、保留表示を通常表示態様としての白色で表示する(「実行無し(白)」)と決定される割合より高い割合で、保留表示変化演出を実行し、保留表示を特定表示態様としての青色で表示する(「青」)と決定され、保留表示変化演出を実行し、保留表示を特定表示態様としての青色で表示すると決定される割合より高い割合で、保留表示変化演出を実行し、保留表示を特定表示態様としての緑色で表示する(「緑」)と決定され、保留表示変化演出を実行し、保留表示を特定表示態様としての緑色で表示すると決定される割合より高い割合で、保留表示変化演出を実行し、保留表示を特定表示態様としての赤色で表示する(「赤」)と決定されるように構成されている。一方、モードA時保留変化決定テーブルでは、先読み判定された可変表示結果が「ハズレ」である場合、保留表示変化演出を実行しないと決定される割合より低い割合で保留表示を青色で表示すると決定され、保留表示を青色で表示すると決定される割合より低い割合で保留表示を緑色で表示すると決定され、保留表示を緑色で表示すると決定される割合より低い割合で保留表示を赤色で表示すると決定されるように構成されている。このような構成により、本変形例では、モードAに制御されている場合、保留表示が赤色で表示されたときに、保留表示が緑色で表示されたときより大当り期待度が高く、保留表示が緑色で表示されたときに、保留表示が青色で表されたときより大当り期待度が高く、保留表示が青色で表示されたときに、保留表示が白色で表示されたときより大当り期待度が高くなるように構成されている。
同様に、モードBに制御されているときに使用テーブルとして選択される図11−32(b)に示すモードB時保留変化決定テーブルにおいても、先読み判定された可変表示結果が「大当り」である場合、保留表示変化演出を実行しないと決定される割合より高い割合で保留表示を青色で表示すると決定され、保留表示を青色で表示すると決定される割合より高い割合で保留表示を緑色で表示すると決定され、保留表示を緑色で表示すると決定される割合より高い割合で保留表示を赤色で表示すると決定されるように構成されている。また、モードB時保留変化決定テーブルでは、先読み判定された可変表示結果が「ハズレ」である場合、保留表示変化演出を実行しないと決定される割合より低い割合で保留表示を青色で表示すると決定され、保留表示を青色で表示すると決定される割合より低い割合で保留表示を緑色で表示すると決定され、保留表示を緑色で表示すると決定される割合より低い割合で保留表示を赤色で表示すると決定されるように構成されている。このような構成により、本変形例では、モードBに制御されている場合にも、モードAに制御されている場合と同様に、保留表示が赤色で表示されたときに、保留表示が緑色で表示されたときより大当り期待度が高く、保留表示が緑色で表示されたときに、保留表示が青色で表されたときより大当り期待度が高く、保留表示が青色で表示されたときに、保留表示が白色で表示されたときより大当り期待度が高くなるように構成されている。
図11−32(b)に示すモードB時保留変化決定テーブルにおいて、先読み判定された可変表示結果が「大当り」である場合に保留表示変化演出を実行しないと決定される割合は、図11−32(a)に示すモードA時保留変化決定テーブルにおいて、先読み判定された可変表示結果が「大当り」である場合に保留表示変化演出を実行しないと決定される割合より低い。一方、モードB時保留変化決定テーブルにおいて、先読み判定された可変表示結果が「ハズレ」である場合に保留表示変化演出を実行しないと決定される割合は、モードA時保留変化決定テーブルにおいて、先読み判定された可変表示結果が「ハズレ」である場合に保留表示変化演出を実行しないと決定される割合より高い。このような構成により、モードBに制御されているときに保留表示変化演出が実行された場合、モードAに制御されているときに保留表示変化演出が実行された場合より大当り期待度が高くなるように構成されている。
図11−31へ戻り、ステップ076AKS306の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、ステップ076AKS306の処理において保留表示変化演出を実行すると決定されたか否かを判定する(ステップ076AKS307)。
保留表示変化演出を実行しないと決定されたと判定した場合(ステップ076AKS307;No)や、ステップ076AKS302において、保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされている(保留表示変化演出が実行されている)と判定した場合(ステップ076AKS302;Yes)、演出制御用CPU120は、新たな通常表示態様の保留表示を1つ追加し(ステップ076AKS308)、先読予告設定処理を終了する。ステップ076AKS301において、第1始動口入賞時コマンドバッファに始動口入賞時コマンドが新たに格納されていることにもとづいて始動口入賞時コマンドを受信したと判定された場合、ステップ076AKS308の処理で、第1保留表示エリア76AK039において新たな通常表示態様の第1保留表示が1つ追加される。一方、ステップ076AKS301において、第2始動口入賞時コマンドバッファに始動口入賞時コマンドが新たに格納されていることにもとづいて始動口入賞時コマンドを受信したと判定された場合、ステップ076AKS308の処理で、第2保留表示エリア76AK040において新たな通常表示態様の第2保留表示が1つ追加される。
本変形例では、始動口入賞時コマンドを受信したと判定されたとき(ステップ076AKS301;Yes)に、保留表示変化演出がオン状態にセットされている場合(ステップ076AKS302;Yes)、新たな通常表示態様の保留表示を1つ追加する(ステップ076AKS308)ように構成されている。すなわち、本変形例では、一の保留表示を対象とした保留表示変化演出が実行されており、当該一の保留表示が特定表示態様で表示されている場合、他の保留表示を対象とした保留表示変化演出は実行されず、当該他の保留表示は通常表示態様で表示されるように構成されている。なお、これは一例に過ぎず、一の保留表示を対象とした保留表示変化演出が実行されているときに、他の保留表示を対象とした保留表示変化演出を実行可能に構成してもよい。
ステップ076AKS307において、保留表示変化演出を実行すると決定されたと判定した場合(ステップ076AKS307;Yes)、演出制御用CPU120は、保留表示変化演出フラグをオン状態にセットした(ステップ076AKS309)後、ステップ076AKS306で決定された特定表示態様の新たな保留表示を1つ追加するとともに保留表示変化演出を実行するための保留表示変化演出制御を開始し(ステップ076AKS310)、先読予告設定処理を終了する。ステップ076AKS301において、第1始動口入賞時コマンドバッファに始動口入賞時コマンドが新たに格納されていることにもとづいて始動口入賞時コマンドを受信したと判定された場合、ステップ076AKS310の処理で、第1保留表示エリア76AK039において、ステップ076AKS306で決定された特定表示態様の新たな第1保留表示が1つ追加される。一方、ステップ076AKS301において、第2始動口入賞時コマンドバッファに始動口入賞時コマンドが新たに格納されていることにもとづいて始動口入賞時コマンドを受信したと判定された場合、ステップ076AKS310の処理で、第2保留表示エリア76AK040において、ステップ076AKS306で決定された特定表示態様の新たな第2保留表示が1つ追加される。保留表示変化演出制御では、例えば保留表示変化音演出を実行するための制御や、保留表示変化ランプ演出を実行するための制御などが行われる。
図11−33及び図11−34は、本変形例に関し、可変表示開始待ち処理として、演出制御プロセス処理のステップS170にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
可変表示開始待ち処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、主基板11から変動開始時コマンドを受信したか否かを判定する(ステップ076AKS401)。
本変形例では、特別図柄プロセス処理のステップS111にて実行される変動パターン設定処理において、変動パターンを決定する処理が実行されるとともに、変動開始時コマンドを送信するための送信設定が行われる。具体的に、第1特図を用いた特図ゲーム(第1特図ゲーム)が実行される場合、変動パターン設定処理において、決定された変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドと、第1特図の可変表示を開始することを指定する第1変動開始指定コマンドと、可変表示結果を指定する表示結果指定コマンドと、第1保留記憶数通知コマンドと、を含む変動開始時コマンドを送信するための送信設定が行われる。一方、第2特図を用いた特図ゲーム(第2特図ゲーム)が実行される場合、変動パターン設定処理において、決定された変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドと、第2特図の可変表示を開始することを指定する第2変動開始指定コマンドと、表示結果指定コマンドと、第2保留記憶数通知コマンドと、を含む変動開始時コマンドを送信するための送信設定が行われる。変動パターン設定処理において送信設定が行われた変動開始時コマンドは、特別図柄プロセス処理が終了した後、図5に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることにより、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。
演出制御メイン処理のステップS75にて実行されるコマンド解析処理では、変動開始時コマンドを受信したと判定したときに、受信した変動開始時コマンドを、RAM122の所定領域に設けられた演出制御コマンド受信バッファに格納する処理が実行される。
ステップ076AKS401では、例えば演出制御コマンド受信バッファに、変動開始時コマンドが新たに格納されているか否かにもとづいて、変動開始時コマンドを受信したか否かを判定すればよい。
ステップ076AKS401において、変動開始時コマンドを受信したと判定した場合(ステップ076AKS401;Yes)、演出制御用CPU120は、客待ちデモ演出が実行されているか否かを示す客待ちデモ演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS402)。客待ちデモ演出フラグは、RAM122の所定領域に設けられ、客待ちデモ演出が実行されているときにオン状態にセットされる一方、客待ちデモ演出が実行されていないときにオフ状態にセットされる。
客待ちデモ演出フラグがオン状態にセットされている(客待ちデモ演出が実行されている)と判定した場合(ステップ076AKS402;Yes)、演出制御用CPU120は、客待ちデモ演出フラグをクリアしてオフ状態にセットし(ステップ076AKS403)、客待ちデモ演出を実行するための客待ちデモ演出制御を終了する(ステップ076AKS404)。このような構成により、客待ちデモ演出は、可変表示が開始されたとき(変動開始時コマンドを受信したとき)に終了する。客待ちデモ演出制御では、デモ図柄演出を実行するためのデモ図柄演出制御と、デモムービー演出を実行するためのデモムービー演出制御と、が交互に実行される。すなわち、客待ちデモ演出制御が開始されたときにデモ図柄演出制御が開始された後、客待ちデモ演出制御が終了するまで、デモ図柄演出制御を第1デモ期間にわたって実行する制御動作と、デモムービー演出制御を第2デモ期間にわたって実行する制御動作と、が交互に繰り返し実行される。デモ図柄演出制御では、例えばデモ図柄音演出を実行するための制御や、デモ図柄ランプ演出を実行するための制御が行われる。デモムービー演出制御では、例えばデモムービー音演出を実行するための制御や、デモムービーランプ演出を実行するための制御などが行われる。
ステップ076AKS404の処理を実行した後や、ステップ076AKS402において、客待ちデモ演出フラグがオン状態にセットされていない(客待ちデモ演出が実行されていない)と判定した場合(ステップ076AKS402;No)、演出制御用CPU120は、演出プロセスフラグの値を可変表示開始設定処理に対応した値である“1”に更新し(ステップ076AKS405)、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップ076AKS401において、変動開始時コマンドを受信していないと判定した場合(ステップ076AKS401;No)、演出制御用CPU120は、客待ちデモ演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS406)。
客待ちデモ演出フラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS406;No)、演出制御用CPU120は、RAM122の所定領域に設けられたデモ待機期間タイマの格納値であるデモ待機期間タイマ値にもとづいて、客待ちデモ演出を実行(開始)するための条件が成立しているか否かを判定する(ステップ076AKS407)。
本変形例では、可変表示において可変表示結果としてハズレ図柄が導出表示された場合、当該可変表示が終了したときに、演出制御プロセス処理のステップS173にて実行される特図当り待ち処理において、デモ待機期間タイマ値を、上述したデモ待機期間に対応する値に設定する処理が実行される。また、本変形例では、大当り遊技状態への制御が終了したときに、演出制御プロセス処理のステップS177にて実行されるエンディング演出処理において、デモ待機期間タイマ値を、デモ待機期間に対応する値に設定する処理が実行される。また、本変形例では、パチンコ遊技機1の電源が投入されたときに、図7に示すステップS71の初期化処理において、デモ待機期間タイマをクリアし、デモ待機期間タイマ値を初期値としての「0」に設定する処理が実行される。
ステップ076AKS407の処理において、演出制御用CPU120は、まず、デモ待機期間タイマ値が現在「0」であるか否かを判定する。現在のデモ待機期間タイマ値が「0」であると判定した場合、演出制御用CPU120は、客待ちデモ演出を実行するための条件が成立していると判定する。一方、現在のデモ待機期間タイマ値が「0」ではないと判定した場合、演出制御用CPU120は、デモ待機期間タイマ値を1減算することにより更新し、更新後のデモ待機期間タイマ値が「0」であるか否かを判定する。更新後のデモ待機期間タイマ値が「0」であると判定した場合、演出制御用CPU120は、客待ちデモ演出を実行するための条件が成立していると判定する。一方、更新後のデモ待機期間タイマ値が「0」ではないと判定した場合、演出制御用CPU120は、客待ちデモ演出を実行するための条件が成立していないと判定し、ステップ076AKS407の処理を終了する。
可変表示において可変表示結果としてハズレ図柄が導出表示され、当該可変表示が終了した後、次の可変表示が実行されることなく所定のデモ待機期間が経過したときに、ステップ076AKS407の処理が実行された場合、ステップ076AKS407の処理において、デモ待機期間タイマ値が更新され、更新後のデモ待機期間タイマ値が「0」であると判定されて、客待ちデモ演出を実行するための条件が成立していると判定される。また、可変表示において可変表示結果として大当り図柄が導出表示され、当該可変表示の終了後に大当り遊技状態に制御されて、当該大当り遊技状態への制御が終了した後、次の可変表示が実行されることなく上述したデモ待機期間が経過したときに、ステップ076AKS407の処理が実行された場合、ステップ076AKS407の処理において、デモ待機期間タイマ値が更新され、更新後のデモ待機期間タイマ値が「0」であると判定されて、客待ちデモ演出を実行するための条件が成立していると判定される。また、パチンコ遊技機1の電源が投入された後、電源投入後の最初の可変表示が開始される前にステップ076AKS407の処理が実行された場合、ステップ076AKS407の処理において、現在のデモ待機期間タイマ値が「0」であると判定され、客待ちデモ演出を実行するための条件が成立していると判定される。
ステップ076AKS407において、客待ちデモ演出を実行するための条件が成立していると判定した場合(ステップ076AKS407;Yes)、演出制御用CPU120は、客待ちデモ演出フラグをオン状態にセットし(ステップ076AKS408)、客待ちデモ演出制御を開始する(ステップ076AKS409)。
ステップ076AKS409の処理を実行した後や、ステップ076AKS406において、客待ちデモ演出フラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS406;Yes)、及びステップ076AKS407において、客待ちデモ演出を実行するための条件が成立していないと判定した場合(ステップ076AKS407;No)、演出制御用CPU120は、モード切替演出が実行されているか否かを示すモード切替演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS410)。モード切替演出フラグは、RAM122の所定領域に設けられ、モード切替演出が実行されているときにオン状態にセットされる一方、モード切替演出が実行されていないときにオフ状態にセットされる。
ステップ076AKS410において、モード切替演出フラグがオン状態にセットされている(モード切替演出が実行されている)と判定した場合(ステップ076AKS410;Yes)、演出制御用CPU120は、モード切替演出が開始されてからモード切替期間が経過したか否かを判定する(ステップ076AKS411)。
本変形例では、モード切替演出が開始されるときに、後述するステップ076AKS427、ステップ076AKS527、又はステップ076AKS623の処理において、RAM122の所定領域に設けられたモード切替期間タイマの格納値であるモード切替期間タイマ値が、モード切替期間に対応する値に設定される。ステップ076AKS411では、モード切替期間タイマ値を1減算することにより更新し、更新後のモード切替期間タイマ値が「0」であるか否かに応じて、モード切替演出が開始されてからモード切替期間が経過したか否かを判定する処理が行われる。
ステップ076AKS411において、モード切替演出が開始されてからモード切替期間が経過していないと判定した場合(ステップ076AKS411;No)、演出制御用CUP120は、可変表示開始待ち処理を終了する。一方、モード切替演出が開始されてからモード切替期間が経過したと判定した場合(ステップ076AKS411;Yes)、演出制御用CPU120は、モード切替演出フラグをクリアしてオフ状態にセットし(ステップ076AKS412)、モード切替演出を実行するためのモード切替演出制御を終了する(ステップ076AKS413)。モード切替演出制御では、例えばモード切替音演出を実行するための制御や、モード切替ランプ演出を実行するための制御などが行われる。
ステップ076AKS413の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、モードBフラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS414)。
モードBフラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS414;Yes)、演出制御用CPU120は、モードBフラグをクリアしてオフ状態にセットし(ステップ076AKS418)、モードB演出を実行するためのモードB演出制御を終了する(ステップ076AKS419)。ステップ076AKS419の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、モードA演出を実行するためのモードA演出制御を開始し(ステップ076AKS420)、可変表示開始待ち処理を終了する。モードA演出制御では、例えばモードA音演出を実行するための制御や、モードAランプ演出を実行するための制御などが行われる。モードB演出制御では、例えばモードB音演出を実行するための制御や、モードBランプ演出を実行するための制御などが行われる。
ステップ076AKS414において、モードBフラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS414;No)、演出制御用CPU120は、モードBフラグをオン状態にセットし(ステップ076AKS415)、モードA演出を実行するためのモードA演出制御を終了する(ステップ076AKS416)。ステップ076AKS416の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、モードB演出制御を開始し(ステップ076AKS417)、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップ076AKS410において、モード切替演出フラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS410;No)、演出制御用CPU120は、上述した第1制限期間においてプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出したことにもとづいて演出モードの切り替えが予約されているか否かを示す第1予約フラグと、保留表示変化演出が実行されている期間においてプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出したことにもとづいて演出モードの切り替えが予約されているか否かを示す第2予約フラグと、の何れかがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS421)。第1予約フラグは、RAM122の所定領域に設けられ、第1制限期間においてプッシュボタン31Bによってモード切替操作が検出されたことにもとづいて演出モードの切り替えが予約されたときにオン状態にセットされる一方、予約された演出モードの切り替えが行われたときにオフ状態にセットされる。第2予約フラグは、RAM122の所定領域に設けられ、保留表示変化演出が実行されている期間においてプッシュボタン31Bによってモード切替操作が検出されたことにもとづいて演出モードの切り替えが予約されたときにオン状態にセットされる一方、予約された演出モードの切り替えが行われたときにオフ状態にセットされる。
ステップ076AKS421において、第1予約フラグと第2予約フラグとの何れかがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS421;Yes)、演出制御用CPU120は、可変表示開始待ち処理を終了する。
一方、第1予約フラグと第2予約フラグとの何れもオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS421;No)、演出制御用CPU120は、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出したか否かを判定する(ステップ076AKS422)。本変形例では、プッシュセンサ35Bが、プッシュボタン31Bに対するモード切替操作を検出可能であるとともに、検出結果を示す操作検出信号を演出制御基板12に出力可能に構成されている。ステップ076AKS422において、演出制御用CPU120は、プッシュセンサ35Bから受信した操作検出信号にもとづいて、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出したか否かを判定する。
ステップ076AKS422において、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出していないと判定した場合(ステップ076AKS422;No)、演出制御用CPU120は、可変表示開始待ち処理を終了する。
一方、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出したと判定した場合(ステップ076AKS422;Yes)、演出制御用CPU120は、保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS423)。保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS423;Yes)、演出制御用CPU120は、第2予約フラグをオン状態にセットし(ステップ076AKS424)、第2予約演出を実行するための第2予約演出制御を開始した(ステップ076AKS425)後、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップ076AKS423において、保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS423;No)、演出制御用CPU120は、モード切替演出フラグをオン状態にセットし(ステップ076AKS426)、モード切替期間タイマ値をモード切替期間に対応する値にセットする(ステップ076AKS427)。ステップ076AKS427の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、モード切替演出制御を開始し(ステップ076AKS428)、可変表示開始待ち処理を終了する。
図11−35及び図11−36は、本変形例に関し、可変表示開始設定処理として、演出制御プロセス処理のステップS171にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
可変表示開始設定処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS501)。保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS501;Yes)、演出制御用CPU120は、開始される可変表示に対応する保留表示(可変表示の開始に伴って消去(消化)される保留表示)が特定表示態様にて表示されているか否か(保留表示変化演出の対象の保留表示であるか否か)を判定する(ステップ076AKS502)。具体的に、第1特図ゲームが開始される場合、ステップ076AKS502において、第1保留表示エリア76AK039にて、保留番号「1」に対応した表示部位に表示されている第1保留表示(開始される第1特図ゲームに対応する保留表示)が特定表示態様にて表示されているか否かを判定する。一方、第2特図ゲームが開始される場合、ステップ076AK502において、第2保留表示エリア76AK040にて、保留番号「1」に対応した表示部位に表示されている第2保留表示(開始される第2特図ゲームに対応する保留表示)が特定表示態様にて表示されているか否かを判定する。第1特図ゲームと第2特図ゲームとの何れが開始されるかは、主基板11から受信した変動開始時コマンドに、第1変動開始指定コマンドと第2変動開始指定コマンドとの何れが含まれているかにもとづいて特定されればよい。
ステップ076AKS502において、開始される可変表示に対応する保留表示が特定表示態様にて表示されていると判定した場合(ステップ076AKS502;Yes)、演出制御用CPU120は、保留表示変化演出の対象の保留表示に対応する可変表示が実行されているか否かを示す特別フラグをオン状態にセットする(ステップ076AKS503)。特別フラグは、RAM122の所定領域に設けられ、保留表示変化演出の対象の保留表示に対応する可変表示が実行されているときにオン状態にセットされる一方、保留表示変化演出の対象の保留表示に対応する可変表示が実行されていないときにオフ状態にセットされる。具体的に、本実施の形態において、特別フラグは、保留表示変化演出の対象の保留表示に対応する可変表示が開始されたとき(ステップ076AKS502;Yes)にオン状態にセットされる(ステップ076AKS503)一方、後述するように、保留表示変化演出の対象の保留表示に対応する可変表示が終了したとき(ステップ076AKS635;Yes)にクリアされてオフ状態にセットされる(ステップ076AKS636)。
ステップ076AKS503の処理を実行した後や、ステップ076AKS501において、保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS501;No)、及びステップ076AKS502において、開始される可変表示に対応する保留表示が特定表示態様にて表示されていない(通常表示態様にて表示されている)と判定した場合(ステップ076AKS502;No)、演出制御用CPU120は、モード切替演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS504)。
モード切替演出フラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS504;Yes)、演出制御用CPU120は、モード切替演出が開始されてからモード切替期間が経過したか否かを判定する(ステップ076AKS505)。ステップ076AKS505では、モード切替期間タイマ値を1減算することにより更新し、更新後のモード切替期間タイマ値が「0」であるか否かに応じて、モード切替演出が開始されてからモード切替期間が経過したか否かを判定する処理が行われる。
ステップ076AKS505において、モード切替演出が開始されてからモード切替期間が経過していないと判定した場合(ステップ076AKS505;No)、処理はステップ076AKS529へ移る。一方、モード切替演出が開始されてからモード切替期間が経過したと判定した場合(ステップ076AKS505;Yes)、演出制御用CPU120は、モード切替演出フラグをクリアしてオフ状態にセットし(ステップ076AKS506)、モード切替演出制御を終了する(ステップ076AKS507)。
ステップ076AKS507の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、モードBフラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS508)。
モードBフラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS508;Yes)、演出制御用CPU120は、モードBフラグをクリアしてオフ状態にセットし(ステップ076AKS509)、モードB演出制御を終了した(ステップ076AKS510)後、モードA演出制御を開始する(ステップ076AKS511)。ステップ076AKS511の処理が実行された後、処理はステップ076AKS529へ移る。
ステップ076AKS508において、モードBフラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS508;No)、演出制御用CPU120は、モードBフラグをオン状態にセットし(ステップ076AKS512)、モードA演出制御を終了した(ステップ076AKS513)後、モードB演出制御を開始する(ステップ076AKS514)。ステップ076AKS514の処理が実行された後、処理はステップ076AKS529へ移る。
ステップ076AKS504において、モード切替演出フラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS504;No)、演出制御用CPU120は、第1予約フラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS515)。第1予約フラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS515;Yes)、演出制御用CPU120は、第1予約フラグをクリアしてオフ状態にセットし(ステップ076AKS516)、第1予約演出を実行するための第1予約演出制御を終了する(ステップ076AKS517)。
ステップ076AKS515において、第1予約フラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS515;No)、演出制御用CPU120は、第2予約フラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS518)。第2予約フラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS518;Yes)、演出制御用CPU120は、保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS519)。保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS519;Yes)、処理はステップ076AKS529へ移る。
ステップ076AKS529において、保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS519;No)、演出制御用CPU120は、第2予約フラグをクリアしてオフ状態にセットし(ステップ076AKS520)、第2予約演出制御を終了する(ステップ076AKS521)。
ステップ076AKS518において、第2予約フラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS518;No)、演出制御用CPU120は、例えばプッシュセンサ35Bから受信した操作検出信号などにもとづいて、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出したか否かを判定する(ステップ076AKS522)。プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出していないと判定した場合(ステップ076AKS522;No)、処理はステップ076AKS529へ移る。
一方、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出したと判定した場合(ステップ076AKS522;Yes)、演出制御用CPU120は、保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS523)。保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS523;Yes)、演出制御用CPU120は、第2予約フラグをオン状態にセットし(ステップ076AKS524)、第2予約演出制御を開始する(ステップ076AKS525)。ステップ076AKS525の処理が実行された後、処理はステップ076AKS529へ移る。
ステップ076AKS517又はステップ076AKS521の処理を実行した後や、ステップ076AKS523において、保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS523;No)、演出制御用CPU120は、モード切替演出フラグをオン状態にセットする(ステップ076AKS526)。
ステップ076AKS526の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、モード切替期間タイマ値を、モード切替期間に対応する値に設定し(ステップ076AKS527)、モード切替演出制御を開始する(ステップ076AKS528)。ステップ076AKS528の処理が実行された後、処理はステップ076AKS529へ移る。
本変形例では、後述するように、第1制限状態に制御されている第1制限期間においてプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合(ステップ076AKS616;Yes)、第1予約フラグがオン状態にセットされて(ステップ076AKS617)、演出モードの切り替えが予約された状態となる。そして、ステップ076AKS515において、第1予約フラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS515;Yes)に、モード切替演出を開始するためのステップ076AKS526〜ステップ076AKS528の処理が実行される。このような構成により、本変形例では、第1制限状態に制御されている第1制限期間においてプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、演出モードの切り替えが予約された状態となり、次の可変表示が開始されたときに予約された演出モードの切り替えが実行される。
また、本変形例では、後述するように、保留表示変化演出が実行されており保留表示変化演出フラグがオン状態に制御されている状態においてプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合(ステップ076AKS619;Yes)、第2予約フラグがオン状態にセットされて(ステップ076AKS620)、演出モードの切り替えが予約された状態となる。さらに、本変形例では、保留表示変化演出の対象の保留表示に対応する可変表示が終了したとき(ステップ076AKS635;Yes)に、保留表示変化演出フラグがクリアされてオフ状態にセットされる(ステップ076AKS637)。そして、ステップ076AKS519において、第2予約フラグがオン状態にセットされており、かつ、保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS519;No)、モード切替演出を開始するためのステップ076AKS526〜ステップ076AKS528の処理が実行される。このような構成により、本変形例では、保留表示変化演出が実行されているときにプッシュボタン31Bがモード切替操作を検出した場合、演出モードの切り替えが予約された状態となり、保留表示変化演出の対象の保留表示に対応する可変表示が終了した後、次の可変表示が開始されたときに予約された演出モードの切り替えが実行される。
ステップ076AKS529において、演出制御用CPU120は、モードBフラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS529)。モードBフラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS529;No)、演出制御用CPU120は、図11−37(a)に示すモードA時当該予告演出決定テーブルを使用テーブルとして選択する(ステップ076AKS530)。一方、モードBフラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS529;Yes)、演出制御用CPU120は、図11−37(b)に示すモードB時当該予告演出決定テーブルを使用テーブルとして選択する(ステップ076AKS531)。図11−37(a)に示すモードA時当該予告演出決定テーブルと、図11−37(b)に示すモードB時当該予告演出決定テーブルと、は、予めROM121の所定領域に格納されていればよい。
図11−36へ戻り、ステップ076AKS530又はステップ076AKS531の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、使用テーブルとして選択した当該予告演出決定テーブルに示される決定割合に従い、可変表示結果が「大当り」と「ハズレ」との何れであるかや、可変表示においてリーチ演出が実行されるか否かなどの可変表示内容に応じて、当該予告演出の実行有無と種類を決定する(ステップ076AKS532)。可変表示内容は、主基板11から受信した変動開始時コマンドに含まれる変動パターン指定コマンドや表示結果指定コマンドなどにもとづいて特定されればよい。
モードAに制御されているときに使用テーブルとして選択される図11−37(a)に示すモードA時当該予告演出決定テーブルでは、可変表示結果が「大当り」となる場合(「大当り」)、可変表示においてリーチ演出が実行されず、可変表示結果が「ハズレ」となる場合(「非リーチハズレ」)や、可変表示においてリーチ演出が実行され、可変表示結果が「ハズレ」となる場合(「リーチハズレ」)より低い割合で、当該予告演出を実行しない(「当該予告演出無し」)と決定される。
同様に、モードBに制御されているときに使用テーブルとして選択される図11−37(b)に示すモードB時当該予告演出決定テーブルにおいても、可変表示結果が「大当り」となる場合、可変表示においてリーチ演出が実行されず、可変表示結果が「ハズレ」となる場合や、可変表示においてリーチ演出が実行され、可変表示結果が「ハズレ」となる場合より低い割合で、当該予告演出を実行しないと決定される。
図11−37(a)に示すモードA時当該予告演出決定テーブルと、図11−37(b)に示すモードB時当該予告演出決定テーブルと、の何れにおいても、可変表示結果が「大当り」である場合、当該予告演出として一発報知予告演出を実行すると決定可能に構成されている一方、可変表示においてリーチ演出が実行されず、可変表示結果が「ハズレ」となる場合と、可変表示においてリーチ演出が実行され、可変表示結果が「ハズレ」となる場合と、において、当該予告演出として一発報知予告演出を実行すると決定されないように構成されている。このような構成により、モードAとモードBとの何れの演出モードに制御されている場合にも、一発報知予告演出が実行されたときに、可変表示結果が「大当り」となることが確定的に報知される。このような構成によれば、遊技興趣を向上させることができる。
図11−37(a)に示すように、モードA時当該予告演出決定テーブルでは、当該予告演出としてステップアップ予告演出又はタイトル予告演出を実行すると決定可能に構成されている一方、当該予告演出としてキャラクタ予告演出を実行すると決定されないように構成されている。これに対し、図11−37(b)に示すように、モードB時当該予告演出決定テーブルでは、当該予告演出としてキャラクタ予告演出を実行すると決定可能に構成されている一方、当該予告演出としてステップアップ予告演出又はタイトル予告演出を実行すると決定されないように構成されている。このような構成により、モードAに制御されているときと、モードBに制御されているときと、で当該予告演出として実行される演出の種類が異なるように構成されている。このような構成によれば、遊技興趣を向上させることができる。
図11−36へ戻り、ステップ076AKS532の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、飾り図柄の可変表示結果としての確定飾り図柄となる最終停止図柄を決定する(ステップ076AKS533)。具体的に、ステップ076AKS533の処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から受信した変動開始時コマンドに含まれた変動パターン指定コマンドが示す変動パターンや、表示結果指定コマンドが示す可変表示結果などの可変表示内容にもとづいて、最終停止図柄を決定する。
ステップ076AKS533の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、演出制御パターンを、予め用意された複数種類の演出制御パターンの何れかに決定する(ステップ076AKS534)。具体的に、ステップ076AKS534において、演出制御用CPU120は、主基板11から受信した変動開始時コマンドに含まれた変動パターン指定コマンドが示す変動パターンに応じて、複数用意された演出制御パターン(特図変動時演出制御パターン)のうち何れかを選択し、使用パターンとしてセットする。また、ステップ076AKS534において、演出制御用CPU120は、ステップ076AKS532における決定結果に応じて、複数用意された演出制御パターン(当該予告演出制御パターン)のうち何れかを選択し、使用パターンとしてセットする。なお、特図変動時演出制御パターン及び当該予告演出制御パターンとして、別個の演出制御パターンをセットするものに限定されず、各演出の実行設定の組合せに対応した一の演出パターンをセットするものであってもよい。
ステップ076AKS534の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えば主基板11から受信した変動パターン指定コマンドが示す変動パターンなどに応じて、演出制御プロセスタイマ値の初期値を設定する(ステップ076AKS535)。
ステップ076AKS535の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の画面上にて飾り図柄の可変表示を開始させるための設定を行う(ステップ076AKS536)。具体的に、演出制御用CPU120は、ステップ076AKS536において、ステップ076AKS534にて決定された演出制御パターン(特図変動時演出制御パターン)に含まれる表示制御データが指定する表示制御指令を表示制御部123のVDPに対して伝送させることなどにより、画像表示装置5の画面上に設けられた「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップ076AKS536の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、可変表示の開始に対応して、保留表示やアクティブ表示などを更新するための設定を行う(ステップ076AKS537)。具体的に、ステップ076AKS537において、第1特図ゲームが実行される場合、演出制御用CPU120は、第1保留表示エリア76AK039において、保留番号「1」に対応した表示部位における第1保留表示(開始される第1特図ゲームに対応する保留表示)を消去すると共に、保留番号「2」〜「4」に対応した表示部位における第1保留表示を1つずつ右方向に移動させる。一方、ステップ076AKS537において、第2特図ゲームが実行される場合、演出制御用CPU120は、第2保留表示エリア76AK040において、保留番号「1」に対応した表示部位における第2保留表示(開始される第2特図ゲームに対応する保留表示)を消去すると共に、保留番号「2」〜「4」に対応した表示部位における第2保留表示を1つずつ左方向に移動させる。これにより、保留表示のシフトが行われる。保留表示のシフトにあわせて、保留情報の記憶内容もシフトさせればよい。ステップ076AKS537において、演出制御用CPU120は、アクティブ表示エリア76AK041において、保留表示エリア(第1保留表示エリア76AK039、第2保留表示エリア76AK040)にて消去された保留表示に対応したアクティブ表示を表示する。なお、保留記憶数が「0」であるときに、第1始動入賞や第2始動入賞の発生に基づいて直ちに可変表示が開始される場合には、保留表示を更新することなく、アクティブ表示エリア76AK041におけるアクティブ表示を更新するための設定が行われてもよい。
ステップ076AKS537の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、演出プロセスフラグの値を可変表示中演出処理に対応した値である“2”に更新し(ステップ076AKS538)、可変表示開始設定処理を終了する。
図11−38及び図11−39は、本変形例に関し、可変表示中演出処理として、演出制御プロセス処理のステップS172にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
可変表示中演出処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、例えば演出制御プロセスタイマ値などにもとづいて、第2制限期間であるか否かを判定する(ステップ076AKS601)。第2制限期間は、例えばステップ076AKS534にて決定された演出制御パターン(特図変動時演出制御パターン)において、予め定められていればよい。第2制限期間であると判定した場合(ステップ076AKS601;Yes)、演出制御用CPU120は、制限演出を実行するための制限演出制御を実行する(ステップ076AKS602)。
ステップ076AKS602の処理を実行した後や、ステップ076AKS601において、第2制限期間ではないと判定した場合(ステップ076AKS601;No)、演出制御用CPU120は、モード切替演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS603)。
モード切替演出フラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS603;Yes)、演出制御用CPU120は、モード切替演出が開始されてからモード切替期間が経過したか否かを判定する(ステップ076AKS604)。ステップ076AKS604では、モード切替期間タイマ値を1減算することにより更新し、更新後のモード切替期間タイマ値が「0」であるか否かに応じて、モード切替演出が開始されてからモード切替期間が経過したか否かを判定する処理が行われる。
ステップ076AKS604において、モード切替演出が開始されてからモード切替期間が経過していないと判定した場合(ステップ076AKS604;No)、処理はステップ076AKS625へ移る。一方、モード切替演出が開始されてからモード切替期間が経過したと判定した場合(ステップ076AKS604;Yes)、演出制御用CPU120は、モード切替演出フラグをクリアしてオフ状態にセットし(ステップ076AKS605)、モード切替演出制御を終了する(ステップ076AKS606)。
ステップ076AKS606の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、モードBフラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS607)。
モードBフラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS607;Yes)、演出制御用CPU120は、モードBフラグをクリアしてオフ状態にセットし(ステップ076AKS608)、モードB演出制御を終了した(ステップ076AKS609)後、モードA演出制御を開始する(ステップ076AKS610)。ステップ076AKS610の処理が実行された後、処理はステップ076AKS625へ移る。
ステップ076AKS607において、モードBフラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS607;No)、演出制御用CPU120は、モードBフラグをオン状態にセットし(ステップ076AKS611)、モードA演出制御を終了した(ステップ076AKS612)後、モードB演出制御を開始する(ステップ076AKS613)。ステップ076AKS613の処理が実行された後、処理はステップ076AKS625へ移る。
ステップ076AKS603において、モード切替演出フラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS603;No)、演出制御用CPU120は、例えば演出制御プロセスタイマ値などにもとづいて、第2制限期間であるか否かを判定する(ステップ076AKS614)。第2制限期間は、例えばステップ076AKS534にて決定された演出制御パターン(特図変動時演出制御パターン)において、予め定められていればよい。
第2制限期間であると判定した場合(ステップ076AKS614;Yes)、処理はステップ076AKS625へ移る。一方、第2制限期間ではないと判定した場合(ステップ076AKS614;No)、演出制御用CPU120は、例えばプッシュセンサ35Bから受信した操作検出信号などにもとづいて、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出したか否かを判定する(ステップ076AKS615)。
ステップ076AKS615において、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出していないと判定した場合(ステップ076AKS615;No)、処理はステップ076AKS625へ移る。一方、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出したと判定した場合(ステップ076AKS615;Yes)、演出制御用CPU120は、例えば演出制御プロセスタイマ値などにもとづいて、第1制限期間であるか否かを判定する(ステップ076AKS616)。第1制限期間は、例えばステップ076AKS534にて決定された演出制御パターン(特図変動時演出制御パターン)において、予め定められていればよい。
第1制限期間であると判定した場合(ステップ076AKS616;Yes)、演出制御用CPU120は、第1予約フラグをオン状態にセットし(ステップ076AKS617)、第1予約演出制御を開始する(ステップ076AKS618)。ステップ076AKS618の処理が実行された後、処理はステップ076AKS625へ移る。
本変形例では、ステップ076AKS614において、第2制限期間であると判定された場合(ステップ076AKS614;Yes)、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出したか否かを判定するステップ076AKS615の処理は行われない。このような構成により、第2制限状態に制御される第2制限期間においては、プッシュボタン31Bによってモード切替操作が検出されないように構成されている。また、本変形例では、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出したと判定され(ステップ076AKS615;Yes)、かつ、第1制限期間であると判定された場合(ステップ076AKS616;Yes)、第1予約フラグがオン状態にセットされ(ステップ076AKS617)、演出モードの切替が予約された状態となる。このような構成により、第1制限状態に制御される第1制限期間においては、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出してから次の可変表示が開始されるまで演出モードが切り替えられないように構成されている。
ステップ076AKS616において、第1制限期間ではないと判定した場合(ステップ076AKS616;No)、演出制御用CPU120は、保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS619)。
保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS619;Yes)、演出制御用CPU120は、第2予約フラグをオン状態にセットし(ステップ076AKS620)、第2予約演出制御を開始する(ステップ076AKS621)。ステップ076AKS621の処理が実行された後、処理はステップ076AKS625へ移る。
ステップ076AKS619において、保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS619;No)、演出制御用CPU120は、モード切替演出フラグをオン状態にセットし(ステップ076AKS622)、モード切替期間タイマ値を、モード切替期間に対応する値に設定した(ステップ076AKS623)後、モード切替演出制御を開始する(ステップ076AKS624)。ステップ076AKS624の処理が実行された後、処理はステップ076AKS625へ移る。
ステップ076AKS625において、演出制御用CPU120は、例えば演出制御プロセスタイマ値などにもとづいて、変動パターンに対応した可変表示時間である特図変動時間が経過したか否かを判定する(ステップ076AKS625)。具体的に、ステップ076AKS625において、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスタイマ値を例えば1減算することなどにより更新し、ステップ076AKS534にて決定された演出制御パターン(特図変動時演出制御パターン)から更新後の演出制御プロセスタイマ値に対応して終了コードが読み出されたか否かを判定することにより、可変表示時間が経過したか否かを判定する。
可変表示時間が経過していないと判定した場合(ステップ076AKS625;No)、演出制御用CPU120は、例えば演出制御プロセスタイマ値などにもとづいて、当該予告演出が実行される当該予告演出期間であるか否かを判定する(ステップ076AKS626)。当該予告演出期間は、例えばステップ076AKS534にて決定された演出制御パターン(当該予告演出制御パターン)において、予め定められていればよい。当該予告演出期間であると判定した場合(ステップ076AKS626;Yes)、演出制御用CPU120は、当該予告演出を実行するための当該予告演出制御を行う(ステップ076AKS627)。当該予告演出制御では、例えば当該予告音演出を実行するための制御や、当該予告ランプ演出を実行するための制御などが行われる。
ステップ076AKS627の処理を実行した後や、ステップ076AKS626において、当該予告演出期間ではないと判定した場合(ステップ076AKS626;No)、演出制御用CPU120は、例えば演出制御プロセスタイマ値などにもとづいて、リーチ演出が実行されるリーチ演出期間であるか否かを判定する(ステップ076AKS628)。リーチ演出期間は、例えばステップ076AKS534にて決定された演出制御パターン(特図変動時演出制御パターン)において、予め定められていればよい。リーチ演出期間であると判定した場合(ステップ076AKS076AKS628;Yes)、演出制御用CPU120は、リーチ演出を実行するためのリーチ演出制御を行う(ステップ076AKS629)。
ステップ076AKS629の処理を実行した後や、ステップ076AKS628において、リーチ演出期間ではないと判定した場合(ステップ076AKS628;No)、演出制御用CPU120は、ステップ076AKS534にて決定された演出制御パターン(特図変動時演出制御パターン)における設定などにもとづいて、その他、飾り図柄の可変表示動作を含む可変表示中における演出を実行する制御を行い(ステップ076AKS630)、可変表示中演出処理を終了する。
ステップ076AKS625において、可変表示時間が経過したと判定した場合(ステップ076AKS625;Yes)、演出制御用CPU120は、主基板11から図柄確定コマンドを受信したか否かを判定する(ステップ076AKS631)。図柄確定コマンドは、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rで飾り図柄の変動停止(確定)を指定する演出制御コマンドである。
図柄確定コマンドを受信していないと判定した場合(ステップ076AKS631;No)、演出制御用CPU120は、可変表示中演出処理を終了する。一方、図柄確定コマンドを受信したと判定した場合(ステップ076AKS631;Yes)、演出制御用CPU120は、表示制御部123のVDPに対して所定の表示制御指令を伝送することなどにより、画像表示装置5の画面上の「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて、ステップ076AKS533にて決定された最終停止図柄を導出表示する制御を行う(ステップ076AKS632)。
ステップ076AKS632の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、当り開始指定コマンド受信待ち時間として、予め定められた時間を設定する(ステップ076AKS633)。当り開始指定コマンドは、大当り遊技状態や小当り遊技状態の開始を指定する演出制御コマンドであり、「ファンファーレコマンド」とも称される。
ステップ076AKS633の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS634)。保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS634;Yes)、演出制御用CPU120は、特別フラグがオン状態にセットされているか否かを判定する(ステップ076AKS635)。特別フラグがオン状態にセットされていると判定した場合(ステップ076AKS635;Yes)、演出制御用CPU120は、特別フラグをクリアしてオフ状態にセットし(ステップ076AKS636)、保留表示変化演出フラグをクリアしてオフ状態にセットする(ステップ076AKS637)。このような構成により、保留表示変化演出の対象の保留表示に対応する可変表示が終了したときに、特別フラグ及び保留表示変化演出フラグがクリアされてオフ状態にセットされる。
ステップ076AKS637の処理を実行した後や、ステップ076AKS634において、保留表示変化演出フラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS634;No)、又はステップ076AKS635において、特別フラグがオン状態にセットされていないと判定した場合(ステップ076AKS635;No)、演出制御用CPU120は、演出プロセスフラグの値を、特図当り待ち処理に対応した値である“3”に更新し(ステップ076AKS638)、可変表示中演出処理を終了する。
続いて、音声制御基板13の構成やパチンコ遊技機1において音声を出力する際の制御について説明する。図11−40(a)に示すように、音声制御基板13(または音声制御基板13に構成される音声合成用IC)は、デコーダ131、音声データROM132、出力I/F(インタフェース)133等から構成される。この他、音声制御基板13は、各種の音を発生する音源回路や処理タイミングを決定するためのクロックを発生するタイミング発生回路等を備えてもよい。なお、スピーカ8L,8Rが音出力手段として機能するとともに、音声制御基板13が音制御手段として機能する例を説明したが、これに限られない。例えば、音制御手段の機能を演出制御基板12で構成しても、演出制御基板12と音声制御基板13とで構成してもよい。また、音声制御基板13をスピーカ8L,8Rに組込み、スピーカユニットとして構成してもよい。
デコーダ131は、演出制御基板12(演出制御用CPU120)からの命令(コマンド)により、圧縮された音声データを音声データROM132から読み出し、読み出した音声データをデコード(復号化、伸張)する。デコーダ131は、音声の再生チャンネルとして32チャンネル(再生チャンネル0〜31)を備え、独立した32種類の音声を同時再生可能である。なお、本変形例では、ステレオ音声を出力するために2つずつチャンネルがペアになっており、16種類のステレオ音声を同時に再生可能になっている。
音声データROM132は、演出等に使用する音声の音声データを圧縮して記憶する。なお、音声データは演出制御基板12のROM121や他の記憶装置に記憶されていてもよい。
出力インタフェース133は、デコーダ131の各チャンネルにおいてデコード・再生された音声データをミックスする。そして、ミックスした音声データ(デジタルデータ)をアナログデータに変換し、変換したアナログデータを増幅してスピーカ8L、8Rから出力する。
図11−40(b)は、本変形例に関し、パチンコ遊技機1における演出等で使用する音声の種類の一例と、その音声の再生(出力)に使用するチャンネルと、の対応関係を示した図である。図11−40(b)に示すように、モードAに対応する楽曲Aの再生には再生チャンネル0、1が使用され、モードBに対応する楽曲Bの再生には再生チャンネル2、3が使用され、演出モードの切り替えに対応するモード切替音の再生には再生チャンネル4、5が使用され、保留表示変化演出音の再生には再生チャンネル6、7が使用され、当該予告演出音の再生には再生チャンネル8、9が使用され、デモ図柄演出音の再生には再生チャンネル10、11が使用され、デモムービー演出音の再生には再生チャンネル12、13が使用される。
異なる再生チャンネルを使用する音声同士は、同時に再生可能である。例えば、再生チャンネル0、1を使用する楽曲Aの再生中に、再生チャンネル8、9を使用する当該予告演出音を再生可能である。このような構成によれば、複数の音声が重畳した多彩な音声を出力することができる。また、音声の種類に応じて再生チャンネルを固定とすることで、音声同士が干渉することを防止できる。また、このような構成により、本変形例では、複数種類の音演出を同時に実行可能に構成されている。例えば、保留表示変化音演出と、モード切替音演出と、当該予告音演出と、を同時に実行することができる。
保留表示変化演出制御において、演出制御用CPU120は、保留表示変化演出音の出力を指定する音声制御データを音声制御基板13へ出力(送信)することにより、音声制御基板13に、スピーカ8L、8Rから保留表示変化演出音を出力させる制御を実行させる。保留表示変化演出音の出力を指定する音声制御データは、保留表示変化演出に対応する演出制御パターンに含まれていればよい。当該予告演出制御において、演出制御用CPU120は、当該予告演出音の出力を指定する音声制御データを音声制御基板13へ出力することにより、音声制御基板13に、スピーカ8L、8Rから当該予告演出音を出力させる制御を実行させる。当該予告演出音の出力を指定する音声制御データは、当該予告演出に対応する演出制御パターンに含まれていればよい。デモ図柄演出制御において、演出制御用CPU120は、デモ図柄演出音の出力を指定する音声制御データを音声制御基板13へ出力することにより、音声制御基板13に、スピーカ8L、8Rからデモ図柄演出音を出力させる制御を実行させる。デモ図柄演出音の出力を指定する音声制御データは、デモ図柄演出に対応する演出制御パターンに含まれていればよい。デモムービー演出制御において、演出制御用CPU120は、デモムービー演出音の出力を指定する音声制御データを音声制御基板13へ出力することにより、音声制御基板13に、スピーカ8L、8Rからデモムービー演出音を出力させる制御を実行させる。デモムービー演出音の出力を指定する音声制御データは、デモムービー演出に対応する演出制御パターンに含まれていればよい。
モードA演出制御において、演出制御用CPU120は、モードA演出に対応する演出制御パターンに含まれている音声制御データを音声制御基板13へ出力することにより、音声制御基板13に、楽曲Aを所定の基準音量でスピーカ8L、8Rから出力させるとともに、楽曲Bを該基準音量の0%の音量である音量「0」で出力させる制御を実行させる。楽曲Bを音量「0」で出力するとは、楽曲Bの再生に使用されるデコーダ131の再生チャンネル2、3が出力する音量を音量「0」に設定した状態において、再生チャンネル2、3において楽曲Bを再生することを指す。楽曲Bが音量「0」で出力されている状態では、再生チャンネル2、3において内部的に楽曲Bが再生されている一方、スピーカ8L、8Rから楽曲Bは出力されず(外部には出力されず)、遊技者が楽曲Bを認識することは不能となっている。
モードB演出制御において、演出制御用CPU120は、モードB演出に対応する演出制御パターンに含まれている音声制御データを音声制御基板13へ出力することにより、音声制御基板13に、楽曲Bを上述した基準音量でスピーカ8L、8Rから出力させるとともに、楽曲Aを音量「0」で出力させる制御を実行させる。楽曲Aを音量「0」で出力するとは、楽曲Aの再生に使用されるデコーダ131の再生チャンネル0、1が出力する音量を音量「0」に設定した状態において、再生チャンネル0、1において楽曲Aを再生することを指す。楽曲Aが音量「0」で出力されている状態では、再生チャンネル0、1において内部的に楽曲Aが再生されている一方、スピーカ8L、8Rから楽曲Aは出力されず、遊技者が楽曲Aを認識することは不能となっている。
本変形例では、モードAに対応するモードA演出制御において、モードBに対応する楽曲Bを音量「0」で出力させる制御が行われるとともに、モードBに対応するモードB演出制御において、モードAに対応する楽曲Aを音量「0」で出力させる制御が行われるように構成されることにより、演出モードの切り替えに伴って再生される楽曲が切り替わったときに遊技者が違和感を抱く可能性を低減し、遊技興趣の低下を抑制できるように構成されている。
モードAとモードBとの一方の演出モードから他方の演出モードへ演出モードを切り替える際に行われるモード切替演出制御において、演出制御用CPU120は、モード切替演出に対応する演出制御に含まれている音声制御データであるモード切替音声制御データ(特定情報)を音声制御基板13へ出力することにより、音声制御基板13に、モード切替音を基準音量でスピーカ8L、8Rから出力させる制御を実行させるとともに、楽曲Aと楽曲Bとのうち当該一方の演出モード(切り替え前の演出モード)に対応する楽曲の音量を基準音量から音量「0」へモード切替期間にわたって段階的に小さくするフェードアウト制御動作と、楽曲Aと楽曲Bとのうち当該他方の演出モード(切り替え後の演出モード)に対応する楽曲の音量を音量「0」から基準音量へモード切替期間にわたって段階的に大きくするフェードイン制御動作と、を実行させる。すなわち、モード切替音声制御データは、演出モードの切り替えに対応する音声制御データである。
このような構成によれば、モード切替音が出力されている状態において演出モードの切り替えに伴う楽曲の切り替えが行われるため、遊技者が違和感を抱く可能性を低減し、遊技興趣の低下を抑制できる。また、このような構成によれば、フェードアウト制御動作を実行し、切り替え前の演出モードに対応する楽曲の音量を段階的に小さくするとともに、フェードイン制御動作を実行し、切り替え後の演出モードに対応する楽曲の音量を段階的に大きくすることにより、演出モードの切り替えに伴って再生される楽曲が切り替わったときに遊技者が違和感を抱く可能性を低減し、遊技興趣の低下を抑制できるように構成されている。
以下、演出モードを切り替えるときの音声出力の制御について、図11−41を参照して説明する。具体的に、以下、保留表示変化演出、当該予告演出、デモ図柄演出、及びデモムービー演出が何れも実行されておらず、モードAに制御されているときに、プッシュボタン31Bによってモード切替操作が検出されたことにもとづいてモード切替演出が実行され、当該モード切替演出が終了したときに演出モードがモードAからモードBへ切り替わる場合を例に用いて説明する。
図11−41に示すように、モードAに制御されており、モードA演出を実行するためのモードA演出制御が実行されている状態では、再生チャンネル0、1においてモードAに対応する楽曲Aが基準音量で出力されるとともに、再生チャンネル2、3においてモードBに対応する楽曲Bが音量「0」で出力されている。一方、モードA演出制御が実行されている状態において、再生チャンネル4、5では、モード切替音の出力は行われていない。また、図11−41に示す例では、保留表示変化演出、当該予告演出、デモ図柄演出、及びデモムービー演出が何れも実行されていないことに対応して、再生チャンネル6、7における保留表示変化演出音の再生、再生チャンネル8、9における当該予告演出音の再生、再生チャンネル10、11におけるデモ図柄演出音の再生、及び再生チャンネル12、13におけるデモムービー演出音の再生は、何れも実行されていない。
プッシュボタン31Bによってモード切替操作が検出されたことにもとづいてモード切替演出を実行するためのモード切替演出制御が開始されると、再生チャンネル4、5において、モード切替音が基準音量で出力される。モード切替演出制御が実行されている状態では、再生チャンネル0、1において、切り替え前の演出モードであるモードAに対応する楽曲の音量を、基準音量から音量「0」へモード切替期間にわたって段階的に小さくするフェードアウト制御動作が行われる。さらに、モード切替演出制御が実行されている状態では、再生チャンネル2、3において、切り替え後の演出モードであるモードBに対応する楽曲の音量を、音量「0」から基準音量へモード切替期間にわたって段階的に大きくするフェードイン制御動作が行われる。
モード切替演出が終了して演出モードがモードAからモードBへ切り替えられると、モードB演出を実行するためのモードB演出制御が開始され、再生チャンネル2、3において楽曲Bが基準音量で出力されるとともに、再生チャンネル0、1において楽曲Aが音量「0」で出力される。モードB演出制御が開始されたことにもとづいて、再生チャンネル4、5では、モード切替音の出力が終了する。
なお、本変形例では、モード切替演出制御において、フェードアウト制御動作を実行することにより、切り替え前の演出モードに対応する楽曲の音量を基準音量から音量「0」へモード切替期間にわたって段階的に小さくするものとして説明したが、これは一例に過ぎない。モード切替演出制御において、切り替え前の演出モードに対応する楽曲の音量を基準音量から音量「0」へ一段階で(一気に)変化させるように構成してもよい。また、本変形例では、モード切替演出制御において、フェードイン制御動作を実行することにより、切り替え後の演出モードに対応する楽曲の音量を音量「0」から基準音量へモード切替期間にわたって段階的に大きくするものとして説明したが、これは一例に過ぎない。モード切替演出制御において、切り替え後の演出モードに対応する楽曲の音量を音量「0」から基準音量へ一段階で(一気に)変化させるように構成してもよい。
次に、遊技効果ランプ9の発光制御について説明する。図11−42に示すように、本変形例では、RAM122の所定領域に、事前バッファ122a(準備領域)が設けられている。事前バッファ122aは、バッファ1−A、バッファ1−B、バッファ2、バッファ3、バッファ4、バッファ5、バッファ6といった複数のバッファを含んでいる。
事前バッファ122aが含むバッファ1−A〜バッファ6は、それぞれ、互いに種類の異なる音演出に対応付けられている。具体的に、バッファ1−Aは、モードA音演出に対応付けられており、バッファ1−Bは、モードB音演出に対応付けられており、バッファ2は、デモ図柄音演出に対応付けられており、バッファ3は、デモムービー音演出に対応付けられており、バッファ4は、当該予告音演出に対応付けられており、バッファ5は、モード切替音演出に対応付けられており、バッファ6は、保留表示変化音演出に対応付けられている。
演出制御用CPU120(発光制御手段)は、音演出が開始されたときに、当該音演出に対応するランプ演出における遊技効果ランプ9の発光パターンを示す(指定する)ランプ制御データ(当該音演出に対応するランプ演出の実行を指定するランプ制御データ)をROM121から読み出し、事前バッファ122aが含むバッファのうち当該音演出に対応付けられたバッファに設定(格納)可能に構成されている。また、演出制御用CPU120は、音演出が実行されているときに、事前バッファ122aが含むバッファのうち当該音演出に対応付けられたバッファに設定されているランプ制御データを、時間経過に応じて更新可能に構成されている。また、演出制御用CPU120は、音演出が終了したときに、事前バッファ122aが含むバッファのうち当該音演出に対応付けられたバッファをクリアし、当該バッファに設定されているランプ制御データを消去可能に構成されている。
具体的に、演出制御用CPU120は、保留表示変化音演出を含む保留表示変化演出を実行するための保留表示変化演出制御を開始したとき(保留表示変化音演出を開始したとき)に、保留表示変化演出に対応する演出制御パターンに含まれる保留表示変化演出発光パターンを示すランプ制御データ(保留表示変化ランプ演出の実行を指定するランプ制御データ)をROM121から読み出し、事前バッファ122aが含むバッファのうち保留表示変化音演出に対応付けられたバッファ6に設定する。保留表示変化演出発光パターンは、上述したように、保留表示変化音演出に対応するランプ演出である保留表示変化ランプ演出における遊技効果ランプ9の発光パターンである。保留表示変化演出制御において、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスタイマ値が更新されるたびに、更新後の演出制御プロセスタイマ値と一致する演出制御プロセスタイマ判定値に対応付けて保留表示変化演出に対応する演出制御パターンに含まれているランプ制御データをROM121から読み出し、バッファ6に上書きする(既に設定されているランプ制御データを新たに読み出したランプ制御データで置き換える)ことにより、バッファ6に設定されたランプ制御データを時間経過に応じて更新する。演出制御用CPU120は、保留表示変化演出制御を終了する(保留表示変化音演出を終了する)ときに、バッファ6をクリアする。
また、演出制御用CPU120は、モード切替音演出を含むモード切替演出を実行するためのモード切替演出制御を開始したとき(モード切替音演出を開始したとき)に、モード切替演出に対応する演出制御パターンに含まれるモード切替発光パターンを示すランプ制御データ(モード切替ランプ演出の実行を指定するランプ制御データ)をROM121から読み出し、事前バッファ122aが含むバッファのうちモード切替音演出に対応付けられたバッファ5に設定する。モード切替発光パターンは、上述したように、モード切替音演出に対応するランプ演出であるモード切替ランプ演出における遊技効果ランプ9の発光パターンである。モード切替演出制御において、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスタイマ値が更新されるたびに、更新後の演出制御プロセスタイマ値と一致する演出制御プロセスタイマ判定値に対応付けてモード切替演出に対応する演出制御パターンに含まれているランプ制御データをROM121から読み出し、バッファ5に上書きすることにより、バッファ5に設定されたランプ制御データを時間経過に応じて更新する。演出制御用CPU120は、モード切替演出制御を終了する(モード切替音演出を終了する)ときに、バッファ5をクリアする。
また、演出制御用CPU120は、当該予告音演出を含む当該予告演出を実行するための当該予告演出制御を開始したとき(当該予告音演出を開始したとき)に、当該予告演出に対応する演出制御パターンに含まれる当該予告演出発光パターンを示すランプ制御データ(当該予告ランプ演出の実行を指定するランプ制御データ)をROM121から読み出し、事前バッファ122aが含むバッファのうち当該予告音演出に対応付けられたバッファ4に設定する。当該予告演出発光パターンは、上述したように、当該予告音演出に対応するランプ演出である当該予告ランプ演出における遊技効果ランプ9の発光パターンである。当該予告演出制御において、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスタイマ値が更新されるたびに、更新後の演出制御プロセスタイマ値と一致する演出制御プロセスタイマ判定値に対応付けて当該予告演出に対応する演出制御パターンに含まれているランプ制御データをROM121から読み出し、バッファ4に上書きすることにより、バッファ4に設定されたランプ制御データを時間経過に応じて更新する。演出制御用CPU120は、当該予告演出制御を終了する(当該予告音演出を終了する)ときに、バッファ4をクリアする。
また、演出制御用CPU120は、デモムービー音演出を含むデモムービー演出を実行するためのデモムービー演出制御を開始したとき(デモムービー音演出を開始したとき)に、デモムービー演出に対応する演出制御パターンに含まれるデモムービー演出発光パターンを示すランプ制御データ(デモムービーランプ演出の実行を指定するランプ制御データ)をROM121から読み出し、事前バッファ122aが含むバッファのうちデモムービー音演出に対応付けられたバッファ3に設定する。デモムービー演出発光パターンは、上述したように、デモムービー音演出に対応するランプ演出であるデモムービーランプ演出における遊技効果ランプ9の発光パターンである。デモムービー演出制御において、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスタイマ値が更新されるたびに、更新後の演出制御プロセスタイマ値と一致する演出制御プロセスタイマ判定値に対応付けてデモムービー演出に対応する演出制御パターンに含まれているランプ制御データをROM121から読み出し、バッファ3に上書きすることにより、バッファ3に設定されたランプ制御データを時間経過に応じて更新する。演出制御用CPU120は、デモムービー演出制御を終了する(デモムービー音演出を終了する)ときに、バッファ3をクリアする。
また、演出制御用CPU120は、デモ図柄音演出を含むデモ図柄演出を実行するためのデモ図柄演出制御を開始したとき(デモ図柄音演出を開始したとき)に、デモ図柄演出に対応する演出制御パターンに含まれるデモ図柄演出発光パターンを示すランプ制御データ(デモ図柄ランプ演出の実行を指定するランプ制御データ)をROM121から読み出し、事前バッファ122aが含むバッファのうちデモ図柄音演出に対応付けられたバッファ2に設定する。デモ図柄演出発光パターンは、上述したように、デモ図柄音演出に対応するランプ演出であるデモ図柄ランプ演出における遊技効果ランプ9の発光パターンである。デモ図柄演出制御において、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスタイマ値が更新されるたびに、更新後の演出制御プロセスタイマ値と一致する演出制御プロセスタイマ判定値に対応付けてデモ図柄演出に対応する演出制御パターンに含まれているランプ制御データをROM121から読み出し、バッファ2に上書きすることにより、バッファ2に設定されたランプ制御データを時間経過に応じて更新する。演出制御用CPU120は、デモ図柄演出制御を終了する(デモ図柄音演出を終了する)ときに、バッファ2をクリアする。
事前バッファ122aが含むバッファのうち、モードA音演出に対応付けられたバッファ1−Aと、モードB音演出に対応付けられたバッファ1−Bと、においては、バッファ2〜バッファ6とは異なる制御によりランプ制御データが設定され、更新される。
具体的に、本変形例では、パチンコ遊技機1の電源が投入されたときに、図7に示すステップS71の初期化処理において、モードA演出に対応する演出制御パターンに含まれるモードA発光パターンを示すランプ制御データ(モードAランプ演出の実行を指定するランプ制御データ)をROM121から読み出し、バッファ1−Aに設定するとともに、モードBに対応する演出制御パターンに含まれるモードB発光パターンを示すランプ制御データ(モードBランプ演出の実行を指定するランプ制御データ)をROM121から読み出し、バッファ1−Bに設定する制御が行われる。モードA発光パターンは、上述したように、モードA音演出に対応するランプ演出であるモードAランプ演出における遊技効果ランプ9の発光パターンである。モードB発光パターンは、上述したように、モードB音演出に対応するランプ演出であるモードBランプ演出における遊技効果ランプ9の発光パターンである。
本変形例において、バッファ1−Aは、モードA音演出を含むモードA演出を実行するためのモードA演出制御が終了したとき(モードA音演出が終了したとき)にはクリアされず、パチンコ遊技機1の電源がオフにされたときにクリアされる。また、バッファ1−Bは、モードB音演出を含むモードB演出を実行するためのモードB演出制御が終了したとき(モードB音演出が終了したとき)にはクリアされず、パチンコ遊技機1の電源がオフにされたときにクリアされる。
モードA演出制御(第1発光制御)において、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスタイマ値が更新されるたびに、更新後の演出制御プロセスタイマ値と一致する演出制御プロセスタイマ判定値に対応付けてモードA演出に対応する演出制御パターンに含まれているランプ制御データをROM121から読み出し、バッファ1−Aに上書きすることにより、バッファ1−Aに設定されたモードA発光パターンを示すランプ制御データ(第1制御データ)を時間経過に応じて更新するとともに、更新後の演出制御プロセスタイマ値と一致する演出制御プロセスタイマ判定値に対応付けてモードB演出に対応する演出制御パターンに含まれているランプ制御データをROM121から読み出し、バッファ1−Bに上書きすることにより、バッファ1−Bに設定されたモードB発光パターンを示すランプ制御データ(第2制御データ)を時間経過に応じて更新する。
モードB演出制御(第2発光制御)において、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスタイマ値が更新されるたびに、更新後の演出制御プロセスタイマ値と一致する演出制御プロセスタイマ判定値に対応付けてモードB演出に対応する演出制御パターンに含まれているランプ制御データをROM121から読み出し、バッファ1−Bに上書きすることにより、バッファ1−Bに設定されたランプ制御データを時間経過に応じて更新するとともに、更新後の演出制御プロセスタイマ値と一致する演出制御プロセスタイマ判定値に対応付けてモードA演出に対応する演出制御パターンに含まれているランプ制御データをROM121から読み出し、バッファ1−Aに上書きすることにより、バッファ1−Aに設定されたランプ制御データを時間経過に応じて更新する。
図11−42に示すように、本変形例では、RAM122の所定領域に制御用データ領域122b(出力領域)が設けられている。本変形例において、演出制御用CPU120は、事前バッファ122aに設定されたランプ制御データを、制御用データ領域122bに設定(格納)可能に構成されている。
具体的に、制御用データ領域122bは、レイヤ1、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、レイヤ5、レイヤ6といった複数のレイヤ(格納領域)を含んでいる。事前バッファ122aが含むバッファ1−A〜バッファ6は、それぞれ、上述したように互いに種類の異なる音演出に対応付けられているとともに、制御用データ領域122bが含むレイヤ1〜レイヤ6の何れかに対応付けられている。具体的に、バッファ1−A及びバッファ1−Bは、何れもレイヤ1に対応付けられている。また、バッファ2は、レイヤ2に対応付けられており、バッファ3は、レイヤ3に対応付けられており、バッファ4は、レイヤ4に対応付けられており、バッファ5は、レイヤ5に対応付けられており、バッファ6は、レイヤ6に対応付けられている。
すなわち、本変形例では、制御用データ領域122bが、レイヤ1(特定格納領域)と、レイヤ2(所定格納領域)と、を含んでおり、レイヤ1には、複数のバッファが対応付けられており、レイヤ2には、1つのバッファが対応付けられている。本変形例では、このような構成により、後述するように演出モードの切り替えに応じてレイヤ1に対応付けられた複数のバッファの何れに設定されたランプ制御データをレイヤ1に設定するかを切り替えることを可能にし、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できるように構成されている。
演出制御用CPU120は、事前バッファ122aが含むバッファに設定されたランプ制御データを、制御用データ領域122bが含む当該バッファに対応付けられたレイヤに設定することにより、事前バッファ122aに設定された制御データを制御用データ領域122bに設定可能に構成されている。
具体的に、演出制御用CPU120は、保留表示変化演出制御を開始したときに、事前バッファ122aが含むバッファ6に設定されているランプ制御データを、制御用データ領域122bが含むレイヤのうちバッファ6に対応付けられたレイヤ6に設定する制御を行う。その後、演出制御用CPU120は、保留表示変化演出制御において、上述したようにバッファ6に設定されているランプ制御データを時間経過に応じて更新するとともに、更新後のランプ制御データをレイヤ6に設定する制御を行う。出制御用CPU120は、保留表示変化演出制御を終了するときに、レイヤ6をクリアし、レイヤ6に設定されているランプ制御データを消去する。演出制御用CPU120は、モード切替演出制御を開始したときに、事前バッファ122aが含むバッファ5に設定されているランプ制御データを、制御用データ領域122bが含むレイヤのうちバッファ5に対応付けられたレイヤ5に設定する制御を行う。その後、演出制御用CPU120は、モード切替演出制御において、上述したようにバッファ5に設定されているランプ制御データを時間経過に応じて更新するとともに、更新後のランプ制御データをレイヤ5に設定する制御を行う。出制御用CPU120は、モード切替演出制御を終了するときに、レイヤ5をクリアし、レイヤ5に設定されているランプ制御データを消去する。演出制御用CPU120は、当該予告演出制御を開始したときに、事前バッファ122aが含むバッファ4に設定されているランプ制御データを、制御用データ領域122bが含むレイヤのうちバッファ4に対応付けられたレイヤ4に設定する制御を行う。その後、演出制御用CPU120は、当該予告演出制御において、上述したようにバッファ4に設定されているランプ制御データを時間経過に応じて更新するとともに、更新後のランプ制御データをレイヤ4に設定する制御を行う。出制御用CPU120は、当該予告演出制御を終了するときに、レイヤ4をクリアし、レイヤ4に設定されているランプ制御データを消去する。演出制御用CPU120は、デモムービー演出制御を開始したときに、事前バッファ122aが含むバッファ3に設定されているランプ制御データを、制御用データ領域122bが含むレイヤのうちバッファ3に対応付けられたレイヤ3に設定する制御を行う。その後、演出制御用CPU120は、デモムービー演出制御において、上述したようにバッファ3に設定されているランプ制御データを時間経過に応じて更新するとともに、更新後のランプ制御データをレイヤ3に設定する制御を行う。出制御用CPU120は、デモムービー演出制御を終了するときに、レイヤ3をクリアし、レイヤ3に設定されているランプ制御データを消去する。演出制御用CPU120は、デモ図柄演出制御を開始したときに、事前バッファ122aが含むバッファ2に設定されているランプ制御データを、制御用データ領域122bが含むレイヤのうちバッファ2に対応付けられたレイヤ2に設定する制御を行う。その後、演出制御用CPU120は、デモ図柄演出制御において、上述したようにバッファ2に設定されているランプ制御データを時間経過に応じて更新するとともに、更新後のランプ制御データをレイヤ2に設定する制御を行う。出制御用CPU120は、デモ図柄演出制御を終了するときに、レイヤ2をクリアし、レイヤ2に設定されているランプ制御データを消去する。
本変形例では、モードAとモードBとの何れの演出モードに制御されているかに応じて、バッファ1−Aとバッファ1−Bとの何れか一方のバッファに設定されているランプ制御データが、制御用データ領域122bが含むレイヤのうちバッファ1−A及びバッファ1−Bに対応付けられたレイヤ1に設定されるように構成されている。具体的に、モードAに制御されている場合、バッファ1−Aに設定されているランプ制御データがレイヤ1に設定され、モードBに制御されている場合、バッファ1−Bに設定されているランプ制御データがレイヤ1に設定される。図11−42は、バッファ1−Aに設定されているランプ制御データがレイヤ1に設定されている状態(バッファ1−Bに設定されているランプ制御データがレイヤ1に設定されていない状態)を示している。
より具体的に、モードAに制御されている場合、演出制御用CPU120は、モードA演出制御において、上述したように事前バッファ122aが含むバッファ1−Aに設定されているモードA発光パターンを示すランプ制御データを時間経過に応じて更新する制御を行うとともに、更新後のモードA発光パターンを示すランプ制御データを制御用データ領域122bが含むレイヤ1に設定する制御を行う。なお、モードA演出制御においては、上述したように、バッファ1−Bに設定されているモードB発光パターンを示すランプ制御データを時間経過に応じて更新する制御も行われるものの、更新後のランプ制御データをレイヤ1に設定する制御は行われない。一方、モードBに制御されている場合、演出制御用CPU120は、モードB演出制御において、上述したように事前バッファ122aが含むバッファ1−Bに設定されているモードB発光パターンを示すランプ制御データを時間経過に応じて更新する制御を行うとともに、更新後のモードB発光パターンを示すランプ制御データを制御用データ領域122bが含むレイヤ1に設定する制御を行う。なお、モードB演出制御においては、上述したように、バッファ1−Aに設定されているモードA発光パターンを示すランプ制御データを時間経過に応じて更新する制御も行われるものの、更新後のモードA発光パターンを示すランプ制御データをレイヤ1に設定する制御は行われない。
本変形例では、演出モードが切り替えられたときに、モード切替演出を実行するためのモード切替演出制御(発光切替制御)を実行可能に構成されるとともに、モード切替演出制御において、バッファ1−Aとバッファ1−Bとの何れのバッファに設定されているランプ制御データがレイヤ1に設定されるかが切り替えられるように構成されている。すなわち、本変形例では、モード切替演出制御において、制御用データ領域122bに設定されているランプ制御データ(制御データ)を切り替え可能に構成されている。具体的に、本変形例では、モードAとモードBとの一方の演出モードに制御されているときにモード切替演出制御が行われた場合、モード切替演出制御において、レイヤ1に設定されているランプ制御データを、モードAとモードBとの他方の演出モードに対応するランプ制御データへ切り替え可能に構成されている。すなわち、モード切替演出が実行され、演出モードがモードAからモードBに切り替えられた場合、バッファ1−Aに設定されているモードAに対応するランプ制御データがレイヤ1に設定される状態から、バッファ1−Bに設定されているモードBに対応するランプ制御データがレイヤ1に設定される状態へ切り替えられる。一方、モード切替演出が実行され、演出モードがモードBからモードAに切り替えられた場合、バッファ1−Bに設定されているランプ制御データがレイヤ1に設定される状態から、バッファ1−Aに設定されているランプ制御データがレイヤ1に設定される状態へ切り替えられる。
本変形例において、演出制御用CPU120は、制御用データ領域122bに設定されたランプ制御データが示す発光パターンに従って遊技効果ランプ9を発光させることによりランプ演出を実行可能に構成されている。すなわち、演出制御用CPU120は、制御用データ領域122bに設定されたランプ制御データにもとづいて遊技効果ランプ9を制御可能に構成されている。
具体的に、制御用データ領域122bが含むレイヤ1〜レイヤ6は、それぞれ、上述したように事前バッファ122aが含むバッファ1−A〜バッファ6の何れかに対応付けられているとともに、図11−43に示すように、互いに種類の異なる音演出に対応付けられている。具体的に、本変形例において、制御用データ領域122bが含むレイヤには、事前バッファ122aが含む当該レイヤに対応するバッファに対応付けられている音演出と同じ種類の音演出が対応付けられている。より具体的に、レイヤ6には、レイヤ6に対応するバッファ6に対応付けられた保留表示変化音演出が対応付けられている。レイヤ5には、レイヤ5に対応するバッファ5に対応付けられたモード切替音演出が対応付けられている。レイヤ3には、レイヤ3に対応するバッファ3に対応付けられたデモムービー音演出が対応付けられている。レイヤ2には、レイヤ2に対応するバッファ2に対応付けられたデモ図柄音演出が対応付けられている。レイヤ1には、レイヤ1に対応するバッファ1−A及びバッファ1−Bにそれぞれ対応付けられたモードA音演出及びモードB音演出が対応付けられている。このような構成により、本変形例では、事前バッファ122aが含むバッファに設定されたランプ制御データを、制御用データ領域122bが含む当該バッファに対応するレイヤに設定することにより、演出に対応する発光パターンを示すランプ制御データを、演出の種類に応じて制御用データ領域122bが含む複数のレイヤの何れかに設定可能に構成されている。
本変形例では、レイヤ1〜レイヤ6の何れか1つのレイヤにのみランプ制御データが設定されている場合、演出制御用CPU120は、ランプ制御基板14を制御し、当該ランプ制御データが示す発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させる制御を行わせることにより、当該レイヤに対応付けられた音演出に対応するランプ演出を実行可能に構成されている。
具体的に、レイヤ6にのみランプ制御データが設定されている場合、演出制御用CPU120は、保留表示変化演出制御において、ランプ制御基板14を制御し、当該ランプ制御データが示す保留表示変化演出発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させる制御を行わせることにより、レイヤ6に対応付けられた保留表示変化音演出に対応する保留表示ランプ演出を実行することができる。レイヤ5にのみランプ制御データが設定されている場合、演出制御用CPU120は、モード切替演出制御において、ランプ制御基板14を制御し、当該ランプ制御データが示すモード切替発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させる制御を行わせることにより、レイヤ5に対応付けられたモード切替音演出に対応するモード切替ランプ演出を実行することができる。レイヤ4にのみランプ制御データが設定されている場合、演出制御用CPU120は、モード切替演出制御において、ランプ制御基板14を制御し、当該ランプ制御データが示す当該予告演出発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させる制御を行わせることにより、レイヤ4に対応付けられた当該予告音演出に対応する当該予告ランプ演出を実行することができる。レイヤ3にのみランプ制御データが設定されている場合、演出制御用CPU120は、モード切替演出制御において、ランプ制御基板14を制御し、当該ランプ制御データが示すデモムービー演出発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させる制御を行わせることにより、レイヤ3に対応付けられたデモムービー音演出に対応するデモムービーランプ演出を実行することができる。レイヤ2にのみランプ制御データが設定されている場合、演出制御用CPU120は、モード切替演出制御において、ランプ制御基板14を制御し、当該ランプ制御データが示すデモ図柄演出発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させる制御を行わせることにより、レイヤ2に対応付けられたデモ図柄音演出に対応するデモ図柄ランプ演出を実行することができる。
なお、レイヤ1には、上述したように、モードA音演出とモードB音演出とが対応付けられており、レイヤ1にのみランプ制御データが設定されている場合、当該ランプ制御データが、事前バッファ122aが含むバッファ1−Aに設定されていたランプ制御データと、バッファ1−Bに設定されていたランプ制御データと、の何れであるかに応じて、モードA音演出に対応するモードAランプ演出と、モードB音演出に対応するモードBランプ演出と、の何れかが実行される。すなわち、レイヤ1にのみランプ制御データが設定されており、当該ランプ制御データが、バッファ1−Aに設定されていたモードA発光パターンを示すランプ制御データである場合、演出制御用CPU120は、モードA演出制御において、ランプ制御基板14を制御し、当該ランプ制御データが示すモードA発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させる制御を行わせることにより、モードAランプ演出を実行することができる。一方、レイヤ1にのみランプ制御データが設定されており、当該ランプ制御データが、バッファ1−Bに設定されていたモードB発光パターンを示すランプ制御データである場合、演出制御用CPU120は、モードB演出制御において、ランプ制御基板14を制御し、当該ランプ制御データが示すモードB発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させる制御を行わせることにより、モードBランプ演出を実行することができる。
上述したように、本変形例では、演出モードが切り替えられたときに、モード切替演出制御において、バッファ1−Aとバッファ1−Bとの何れのバッファに設定されているランプ制御データがレイヤ1に設定されるかが切り替えられるように構成されている。すなわち、本変形例では、モード切替演出制御において、制御用データ領域122bに設定されているランプ制御データを切り替えることにより(バッファ1−Aとバッファ1−Bとの何れのバッファに設定されているランプ制御データがレイヤ1に設定されるかを切り替えることにより)、演出モードに応じた遊技効果ランプ9の発光パターンを切り替え可能に構成されている。このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
本変形例では、上述したように、モード切替演出制御において、制御用データ領域122bが含むレイヤ1に設定されるランプ制御データを切り替える制御が実行されるとともに、演出モードの切り替えに対応するモード切替音声制御データを音声制御基板13へ出力する制御が実行される。すなわち、本変形例では、モードAとモードBとの一方の演出モードに制御されているときにモード切替演出制御が実行されてモード切替音声制御データが出力された場合、モード切替演出制御において、レイヤ1に設定されているランプ制御データを、モードAとモードBとの他方の演出モードに対応するランプ制御データへ切り替え可能に構成されている。言い換えれば、本変形例では、モードAとモードBとの一方の演出モードに制御されているときに、モード切替音声制御データが出力され、モード切替音を出力するモード切替音演出が実行されたこと(モード切替音が出力されたこと)を契機として、レイヤ1に設定されているランプ制御データを、モードAとモードBとの他方の演出モードに対応するランプ制御データへ切り替え可能に構成されている。このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
上述したように、モードA演出制御では、バッファ1−Aに設定されているモードA発光パターンを示すランプ制御データを時間経過に応じて更新し、更新したモードA発光パターンを示すランプ制御データを制御用データ領域122bが含むレイヤ1に設定する制御が行われるとともに、バッファ1−Bに設定されているモードB発光パターンを示すランプ制御データを時間経過に応じて更新する制御が行われる。また、モードB演出制御では、バッファ1−Bに設定されているモードB発光パターンを示すランプ制御データを時間経過に応じて更新し、更新したモードB発光パターンを示すランプ制御データをレイヤ1に設定する制御が行われるとともに、バッファ1−Aに設定されているモードA発光パターンを示すランプ制御データを時間経過に応じて更新する制御が行われる。このような構成によれば、演出モードの切り替えに応じて、バッファ1−Aとバッファ1−Bとの何れのバッファに設定されているランプ制御データがレイヤ1に設定されるかを切り替えることにより遊技効果ランプ9の発光パターンを切り替えたときに、遊技者が違和感を抱く可能性を低減し、遊技興趣の効果を抑制することができる。すなわち、このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
レイヤ1〜レイヤ6の何れのレイヤにもランプ制御データが設定されていない場合、ランプ制御データにもとづく遊技効果ランプ9の発光制御は行われない。
本変形例では、レイヤ1〜レイヤ6には互いに異なる優先順位が予め設定されている。具体的に、図11−43に示すように、優先順位が低い順に、レイヤ1、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、レイヤ5、レイヤ6となるように優先順位が設定されている(レイヤ1が最も優先順位が低く、レイヤ6が最も優先順位が高い)。
レイヤ1〜レイヤ6のうち複数のレイヤにランプ制御データが設定されている場合、演出制御用CPU120は、ランプ制御基板14を制御し、当該複数のレイヤのうち最も優先順位が高いレイヤに設定されているランプ制御データが示す発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させる制御を行わせることにより、当該最も優先順位が高いレイヤに対応付けられた音演出に対応するランプ演出を実行可能に構成されている。一方、この場合、ランプ制御データが設定されている複数のレイヤのうち最も優先順位が高いレイヤ以外のレイヤ(優先順位が低いレイヤ)に設定されているランプ制御データにもとづく遊技効果ランプ9の発光制御は行われず、これらのレイヤに対応付けられた音演出に対応するランプ演出は実行されない。例えば、レイヤ6、レイヤ5、レイヤ4にランプ制御データが設定されている場合、レイヤ6、レイヤ5、レイヤ4のうち最も優先順位が高いレイヤ6に対応付けられた保留表示変化音演出に対応する保留表示変化ランプ演出が実行される一方、レイヤ5に対応付けられたモード切替音演出に対応するモード切替ランプ演出や、レイヤ4に対応付けられた当該予告音演出に対応する当該予告ランプ演出は実行されない。
本変形例では、図11−42に示すように、演出制御基板12に設けられたI/O125が、各種データ(信号)を出力(伝送)するための出力ポート125a(出力ポート)を含んでいる。演出制御用CPU120は、制御用データ領域122bに設定されたランプ制御データを、出力ポート125aを介してランプ制御基板14へ出力することにより、ランプ制御基板14を制御し、当該ランプ制御データが示す発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させる制御を行わせることにより、当該ランプ制御データに対応するランプ演出を実行させる。
演出制御基板12は、制御用データ領域122bに設定されたランプ制御データをランプ制御基板14へ出力する場合、制御用データ領域122bが含むレイヤ1〜レイヤ6に設定されたランプ制御データを、優先順位の低いレイヤに設定されたランプ制御データから順に出力ポート125aに上書きする(設定する)上書き制御を実行可能に構成されている。具体的に、上書き制御においては、レイヤ1〜レイヤ6のうち優先順位の低いレイヤから順に(レイヤ1、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、レイヤ5、レイヤ6の順に)、ランプ制御データが設定されているか否かを判定し、ランプ制御データが設定されていると判定した場合には設定されているランプ制御データを出力ポート125aに上書きする上書き制御動作を行う。上書き制御において、一のレイヤに設定されたランプ制御データを出力ポート125aに上書きした後、当該一のレイヤより優先順位の高い他のレイヤに設定されたランプ制御データを出力ポート125aに上書きした場合、当該一のレイヤに設定されたランプ制御データは当該他のレイヤに設定されたランプ制御データによって上書きされ(置き換えられ)、出力ポート125aから消去される。上書き制御は、レイヤ1〜レイヤ6の全てについて上述した上書き制御動作を行ったことにもとづいて終了する。上書き制御が終了した時点において、出力ポート125aには、ランプ制御データが設定されているレイヤのうち最も優先順位が高いレイヤに設定されていたランプ制御データが設定されている。演出制御用CPU120は、上書き制御が終了したときに出力ポート125aに設定されていたランプ制御データを、出力ポート125aを介してランプ制御基板14へ出力することにより、当該ランプ制御データにもとづいて遊技効果ランプ9を制御することができる。本変形例では、このような構成により、レイヤ1〜レイヤ6のうち複数のレイヤにランプ制御データが設定されている場合、当該複数のレイヤのうち最も優先順位が高いレイヤに設定されているランプ制御データに対応するランプ演出が実行される一方、当該複数のレイヤのうち当該最も優先順位が高いレイヤ以外のレイヤに設定されているランプ制御データに対応するランプ演出は実行されないように構成されている。このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
本変形例では、このような構成により、複数種類のランプ演出が同時に実行されないように構成されている。なお、ランプ演出に対応する音演出については、上述したように、複数種類の音演出を同時に実行可能に構成されている。
図11−43に示すように、本変形例では、当該予告音演出に対応付けられたレイヤ4の優先順位が、モード切替音演出に対応付けられたレイヤ5の優先順位より低く設定されている。すなわち、本変形例では、演出制御用CPU120が、当該予告演出に対応する当該予告演出発光パターンを示すランプ制御データを、演出モードの切り替えに対応するモード切替発光パターンを示すランプ制御データが設定されるレイヤ(レイヤ5)よりも優先順位が低いレイヤ(レイヤ4)に設定可能に構成されている。このような構成によれば、演出モードの切り替えに対応するモード切替発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させるモード切替ランプ演出が、当該予告演出発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させる当該予告ランプ演出によって妨げられることを防止し、遊技興趣の低下を抑制できる。すなわち、このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
また、本変形例では、図11−43に示すように、保留表示変化音演出に対応付けられたレイヤ6の優先順位が、モード切替音演出に対応付けられたレイヤ5の優先順位より高く設定されている。すなわち、本変形例では、演出制御用CPU120が、保留表示変化演出に対応する保留表示変化演出発光パターンを示すランプ制御データを、演出モードの切り替えに対応するモード切替発光パターンを示すランプ制御データが設定されるレイヤ(レイヤ5)よりも優先順位が高いレイヤ(レイヤ6)に設定可能に構成されている。このような構成によれば、保留表示変化演出発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させる保留表示変化ランプ演出が、モードの切り替えに対応するモード切替発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させるモード切替ランプ演出によって妨げられることを防止し、遊技興趣の低下を抑制できる。すなわち、このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
本変形例では、モードAに制御されているときと、モードBに制御されているときと、において、レイヤの優先順位やレイヤと音演出との対応関係の設定(図11−43に示す設定)が共通とされている。このような構成により、演出制御用CPU120は、モードAに制御されているときと、モードBに制御されているときと、において、保留表示変化演出発光パターンを示すランプ制御データや、当該予告演出発光パターンを示すランプ制御データといった予告演出に対応する発光パターンを示すランプ制御データを、共通のレイヤに設定可能に構成されている。すなわち、モードAに制御されているときと、モードBに制御されているときと、の何れにおいても、保留表示変化演出発光パターンを示すランプ制御データはレイヤ6に設定され、当該予告演出発光パターンを示すランプ制御データはレイヤ4に設定される。また、このような構成により、演出制御用CPU120は、モードAに制御されているときと、モードBに制御されているときと、において、演出モードの切り替えに対応するモード切替発光パターンを示すランプ制御データを、共通のレイヤに設定可能に構成されている。すなわち、モードAに制御されているときと、モードBに制御されているときと、の何れにおいても、モード切替発光パターンを示すランプ制御データはレイヤ5に設定される。このような構成によれば、モードAとモードBとの何れの演出モードに制御されているときにおいても、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
なお、保留表示変化音演出に対応付けられたレイヤ6の優先順位と、当該予告音演出に対応付けられたレイヤ4の優先順位と、が何れもモード切替音演出に対応付けられたレイヤ5の優先順位より高くなるようにレイヤの優先順位を設定してもよい。このような構成によれば、保留表示変化ランプ演出や当該予告ランプ演出がモード切替ランプ演出によって妨げられることを防止し、遊技興趣の低下を抑制できる。すなわち、このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。また、保留表示変化音演出に対応付けられたレイヤ6の優先順位と、当該予告音演出に対応付けられたレイヤ4の優先順位と、が何れもモード切替音演出に対応付けられたレイヤ5の優先順位より低くなるようにレイヤの優先順位を設定してもよい。このような構成によれば、モード切替ランプ演出が保留表示変化ランプ演出や当該予告ランプ演出によって妨げられることを防止し、遊技興趣の低下を抑制できる。すなわち、このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
なお、本変形例では、デモ図柄音演出とデモムービー音演出とが互いに異なるレイヤに対応付けられるものとして説明したが、これは一例に過ぎない。デモ図柄音演出とデモムービー音演出とを共通のレイヤに対応付け、デモ図柄音演出が実行されているとき(デモ図柄演出が実行されているとき)には当該共通のレイヤにデモ図柄演出発光パターンを示すランプ制御データを設定し、デモムービー音演出が実行されているとき(デモムービー演出が実行されているとき)には当該共通のレイヤにデモムービー演出発光パターンを示すランプ制御データを設定するように構成してもよい。
以下、演出モードを切り替えるときの遊技効果ランプ9の発光制御について、図11−44を参照して説明する。具体的に、以下、保留表示変化演出、当該予告演出、デモムービー演出、及びデモ図柄演出が何れも実行されておらず、モードAに制御されているときに、プッシュボタン31Bによってモード切替操作が検出されたことにもとづいてモード切替演出が実行され、当該モード切替演出が終了したときに演出モードがモードAからモードBへ切り替えられる場合を例に用いて説明する。
図11−44に示すように、モードAに制御されており、モードA演出制御が実行されている状態では、制御用データ領域122bが含むレイヤ1に、事前バッファ122aが含むバッファ1−Aに設定されたモードA発光パターンを示すランプ制御データが設定されている。モードA演出制御が実行されている状態では、モード切替音演出に対応付けられたレイヤ5にはランプ制御データが設定されていない。図11−44に示す例では、保留表示変化演出、当該予告演出、デモムービー演出、及びデモ図柄演出が何れも実行されていないことに対応して、保留表示変化音演出に対応付けられたレイヤ6、当該予告音演出に対応付けられたレイヤ4、デモムービー音演出に対応付けられたレイヤ3、及びデモ図柄音演出に対応付けられたレイヤ2には、ランプ制御データが設定されていない。すなわち、図11−44に示す例では、モードAに制御されている状態において、レイヤ1〜レイヤ6のうちレイヤ1のみに、バッファ1−Aに設定されたモードA発光パターンを示すランプ制御データが設定されている。このため、図11−44に示す例では、モードAに制御されている状態において、レイヤ1に設定されたモードA発光パターンを示すランプ制御データが演出制御用CPU120によってランプ制御基板14へ出力され、ランプ制御基板14が、当該ランプ制御データが示すモードA発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させることにより、モードAランプ演出が実行されている。
プッシュボタン31Bによってモード切替操作が検出されたことにもとづいてモード切替演出を実行するためのモード切替演出制御が開始されると、レイヤ5に、事前バッファ122aが含むバッファ5に設定されたモード切替発光パターンを示すランプ制御データが、設定される。また、モード切替演出制御が開始されると、バッファ1−Aに設定されたモードA発光パターンを示すランプ制御データがレイヤ1に設定される状態から、バッファ1−Bに設定されたモードB発光パターンを示すランプ制御データがレイヤ1に設定される状態へ切り替えられる。図11−44に示す例では、モード切替演出が実行されている期間には、レイヤ1〜レイヤ6のうちレイヤ1及びレイヤ5にランプ制御データが設定されている。このため、図11−44に示す例では、モード切替演出が実行されている状態において、ランプ制御データが設定されているレイヤ1及びレイヤ5のうち最も優先順位が高いレイヤ5に設定されたモード切替発光パターンを示すランプ制御データが演出制御用CPU120によってランプ制御基板14へ出力され、ランプ制御基板14が、当該出力されたランプ制御データが示すモード切替発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させることにより、モード切替ランプ演出が実行されている。
モード切替演出が終了して演出モードがモードAからモードBへ切り替えられると、モードB演出を実行するためのモードB演出制御が開始される。モード切替演出が終了し、モード切替演出制御が終了するときに、レイヤ5がクリアされ、レイヤ5に設定されていたモード切替発光パターンを示すランプ制御データは消去される。すなわち、図11−44に示す例では、モードBに制御されている状態において、レイヤ1〜レイヤ6のうちレイヤ1のみに、バッファ1−Bに設定されたモードB発光パターンを示すランプ制御データが設定されている。このため、図11−44に示す例では、モードBに制御されている状態において、レイヤ1に設定されたモードB発光パターンを示すランプ制御データが演出制御用CPU120によってランプ制御基板14へ出力され、ランプ制御基板14が、当該ランプ制御データが示すモードB発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させることにより、モードBランプ演出が実行されている。
以上説明したように、本変形例では、演出モードが切り替えられたときに、モード切替演出制御(発光切替制御)を実行可能に構成されるとともに、モード切替制御において、制御用データ領域122b(出力領域)に設定されているランプ制御データ(制御データ)を切り替え可能に構成されている。また、本変形例では、モードA演出制御(第1発光制御)において、事前バッファ122a(準備領域)が含むバッファ1−Aに設定されたモードA発光パターンを示すランプ制御データ(第1制御データ)を時間経過に応じて更新し、更新したモードA発光パターンを示すランプ制御データを制御用データ領域122b(出力領域)が含むレイヤ1に設定するとともに、事前バッファ122aが含むバッファ1−Bに設定されたモードB発光パターンを示すランプ制御データを時間経過に応じて更新可能に構成されている。また、本変形例では、モードB演出制御(第2発光制御)において、バッファ1−Bに設定されたモードB発光パターンを示すランプ制御データを時間経過に応じて更新し、更新したモードB発光パターンを示すランプ制御データをレイヤ1に設定するとともに、バッファ1−Bに設定されたモードB発光パターンを示すランプ制御データを時間経過に応じて更新可能に構成されている。また、本変形例では、モードA(第1モード)とモードB(第2モード)との一方の演出モードに制御されているときに、モードAとモードBとの他方の演出モードへ切り替えられた場合、モード切替演出制御において、該一方の演出モードに対応する発光パターンによる遊技効果ランプ9(発光手段)の発光が認識困難又は認識不能なモード切替発光パターン(特定発光パターン)により遊技効果ランプ9を発光させた後、該他方の演出モードに対応する発光パターンにより遊技効果ランプ9を発光させることが可能に構成されている。また、本変形例では、モードAとモードBとの一方の演出モードに制御されているときに演出モードの切り替えに対応するモード切替音声制御データ(特定情報)が出力された場合、モード切替演出制御において、制御用データ領域122bのレイヤ1に設定されているランプ制御データを、モードAとモードBとの他方の演出モードに対応するランプ制御データへ切り替え可能に構成されている。このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
また、本変形例において、制御用データ領域122bは、互いに異なる優先順位が設定された複数のレイヤ(格納領域)を含み、演出制御用CPU120(発光制御手段)は、演出に対応する発光パターンを示すランプ制御データを、演出の種類に応じて該複数のレイヤの何れかに設定可能に構成されている。また、本変形例において、事前バッファ122aは、それぞれ複数のレイヤの何れかに対応付けられた複数のバッファ(準備格納領域)を含み、演出制御用CPU120は、バッファに設定されたランプ制御データを、該バッファに対応付けられたレイヤに設定可能に構成されている。また、本変形例において、制御用データ領域122bが含む複数のレイヤは、レイヤ1(特定格納領域)と、レイヤ2(所定格納領域)と、を含み、レイヤ1には、複数のバッファが対応付けられており、レイヤ2には、1つのバッファが対応付けられている。このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
また、本変形例では、演出モードを切り替え可能な期間において、当該予告演出(第1予告演出)と、保留表示変化演出(第2予告演出)と、を含む複数種類の予告演出を実行可能に構成されている。また、本変形例において、演出制御用CPU120は、当該予告演出に対応する当該予告演出発光パターンを示すランプ制御データを、演出モードの切り替えに対応するモード切替発光パターンを示すランプ制御データが設定されるレイヤよりも優先順位が低いレイヤに設定可能であり、保留表示変化演出に対応する保留表示変化演出発光パターンを示すランプ制御データを、モード切替発光パターンを示すランプ制御データが設定されるレイヤよりも優先順位が高いレイヤに設定可能に構成されている。このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
また、本変形例において、演出制御用CPU120は、モードAに制御されているときと、モードBに制御されているときと、において、予告演出に対応する発光パターンを示すランプ制御データを共通のレイヤに設定可能に構成されている。このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
また、本変形例において、演出制御用CPU120は、制御用データ領域122bが含むレイヤ1〜レイヤ6に設定されたランプ制御データを、優先順位の低いレイヤに設定されたランプ制御データから順に出力ポート125a(出力ポート)に上書きする上書き制御を実行可能に構成されており、上書き制御が終了したときに出力ポート125aに設定されていたランプ制御データにもとづいて遊技効果ランプ9を制御可能に構成されている。このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
また、本変形例において、演出制御用CPU120は、可変表示が実行されていない期間と、可変表示が実行されている期間と、において演出モードを切り替え可能であり、可変表示が実行されていない期間に演出モードが切り替えられたときと、可変表示が実行されている期間に演出モードが切り替えられたときと、において共通の発光パターンとしてのモード切替発光パターンにより遊技効果ランプ9を発光させることが可能に構成されている。このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
また、本変形例において、演出制御用CPU120は、プッシュボタン31B(操作手段)がモード切替操作(特定操作)を検出してから第1期間が経過した後に演出モードが切り替えられたときと、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出してから該第1期間より長い第2期間が経過した後に演出モードが切り替えられたときと、において、演出モードの切り替えに対応するモード切替発光パターンにより遊技効果ランプ9を発光させることが可能に構成されている。このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
また、本変形例において、演出制御用CPU120は、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出してから次の可変表示が開始されるまでの期間(制限期間)が経過するまで演出モードが切り替えられない第1制限状態と、プッシュボタン31Bによってモード切替操作が検出されない第2制限状態と、に制御可能に構成されている。このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
(第3変形例)
上記第2変形例では、演出モードの切り替えに応じて、バッファ1−Aとバッファ1−Bとの何れのバッファに設定されているランプ制御データがレイヤ1に設定されるかを切り替えることにより遊技効果ランプ9の発光パターンを切り替えるものとして説明した。しかしながら、これは一例に過ぎず、演出モードの切り替えに応じて、任意の方法により遊技効果ランプ9の発光パターンを切り替えることができる。以下、演出モードの切り替えに応じて、レイヤの優先順位を変更することにより遊技効果ランプ9の発光パターンを切り替える第3変形例について説明する。
本変形例は、上記第2変形例と概ね共通の構成を備えているものの、一部の構成が相違している。以下、本変形例について、上記第2変形例との相違点を中心に説明する。
図11−45に示すように、本変形例において、制御用データ領域122bは、上記第2変形例におけるレイヤ1の代わりに、レイヤ1−A(第1格納領域)と、レイヤ1−B(第2格納領域)と、を含んでいる。
上記第2変形例では、バッファ1−Aとバッファ1−Bとが何れもレイヤ1に対応付けられていたのに対し、本変形例では、バッファ1−Aがレイヤ1−Aに対応付けられ、バッファ1−Bがレイヤ1−Bに対応付けられている。
本変形例では、モードA演出制御において、バッファ1−Aに設定されたモードA発光パターンを示すランプ制御データを時間経過に応じて更新し、更新したモードA発光パターンを示すランプ制御データをバッファ1−Aに対応付けられたレイヤ1−Aに設定する制御が行われるとともに、バッファ1−Bに設定されたモードB発光パターンを示すランプ制御データを時間経過に応じて更新し、更新したモードB発光パターンを示すランプ制御データをバッファ1−Bに対応付けられたレイヤ1−Bに設定する制御が行われる。一方、本変形例では、モードB演出制御において、バッファ1−Bに設定されたモードB発光パターンを示すランプ制御データを時間経過に応じて更新し、更新したモードB発光パターンを示すランプ制御データをレイヤ1−Bに設定する制御が行われるとともに、バッファ1−Aに設定されたモードA発光パターンを示すランプ制御データを時間経過に応じて更新し、更新したモードA発光パターンを示すランプ制御データをレイヤ1−Aに設定する制御が行われる。
上記第2変形例では、モードAに制御されているときと、モードBに制御されているときと、において、レイヤの優先順位やレイヤと音演出との対応関係の設定が共通とされていた。これに対し、本変形例では、モードAに制御されているときと、モードBに制御されているときと、において、レイヤと音演出との対応関係の設定が共通とされている一方、レイヤの優先順位の設定が異なるように構成されている。
具体的に、本変形例では、モードAに制御されているときに、図11−46(a)に示すように、レイヤ1−Aは、モードA音演出に対応付けられており、レイヤ1−Bは、モードB音演出に対応付けられており、レイヤ2は、デモ図柄音演出に対応付けられており、レイヤ3は、デモムービー音演出に対応付けられており、レイヤ4は、当該予告音演出に対応付けられており、レイヤ5は、モード切替音演出に対応付けられており、レイヤ6は、保留表示変化音演出に対応付けられている。そして、本変形例では、モードBに制御されているときにも、図11−46(b)に示すように、モードAに制御されているときと同様に、レイヤ1−Aは、モードA音演出に対応付けられており、レイヤ1−Bは、モードB音演出に対応付けられており、レイヤ2は、デモ図柄音演出に対応付けられており、レイヤ3は、デモムービー音演出に対応付けられており、レイヤ4は、当該予告音演出に対応付けられており、レイヤ5は、モード切替音演出に対応付けられており、レイヤ6は、保留表示変化音演出に対応付けられている。
本変形例では、図11−46(a)及び図11−46(b)に示すように、モードAとモードBとの何れの演出モードに制御されているときでも、レイヤ1−Aには、レイヤ1−Aに対応するバッファ1−Aに対応付けられているモードA音演出が対応付けられており、レイヤ1−Bには、レイヤ1−Bに対応するバッファ1−Bに対応付けられているモードB音演出が対応付けられている。このため、バッファ1−Aに設定されたランプ制御データをレイヤ1−Aに設定し、バッファ1−Bに設定されたランプ制御データをレイヤ1−Bに設定することにより、上記第2変形例と同様に、演出に対応する発光パターンを示すランプ制御データを、演出の種類に応じて制御用データ領域122bが含む複数のレイヤの何れかに設定することができる。
また、本変形例では、図11−46(a)及び図11−46(b)に示すように、モードAに制御されているときと、モードBに制御されているときと、の何れにおいても、保留表示変化演出発光パターンを示すランプ制御データはレイヤ6に設定され、当該予告演出発光パターンを示すランプ制御データはレイヤ4に設定される。すなわち、本変形例では、上記第2変形例と同様に、演出制御用CPU120は、モードAに制御されているときと、モードBに制御されているときと、において、保留表示変化演出発光パターンを示すランプ制御データや、当該予告演出発光パターンを示すランプ制御データといった予告演出に対応する発光パターンを示すランプ制御データを、共通のレイヤに設定可能に構成されている。また、本変形例では、図11−46(a)及び図11−46(b)に示すように、モードAに制御されているときと、モードBに制御されているときと、の何れにおいても、モード切替発光パターンを示すランプ制御データはレイヤ5に設定される。すなわち、本変形例では、上記第2変形例と同様に、演出制御用CPU120は、モードAに制御されているときと、モードBに制御されているときと、において、演出モードの切り替えに対応するモード切替発光パターンを示すランプ制御データを、共通のレイヤに設定可能に構成されている。本変形例では、このような構成により、上記第2変形例と同様に、モードAとモードBとの何れの演出モードに制御されているときにおいても、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
一方、本変形例では、モードAに制御されているときに、図11−46(a)に示すように、レイヤ1−A〜レイヤ6には、優先順位が低い順に、レイヤ1−B、レイヤ1−A、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、レイヤ5、レイヤ6となるように優先順位が設定されている(レイヤ1−Bが最も優先順位が低く、レイヤ6が最も優先順位が高い)のに対し、モードBに制御されているときに、図11−46(b)に示すように、レイヤ1−A〜レイヤ6には、優先順位が低い順に、レイヤ1−A、レイヤ1−B、レイヤ2、レイヤ3、レイヤ4、レイヤ5、レイヤ6となるように優先順位が設定されている(レイヤ1−Aが最も優先順位が低く、レイヤ6が最も優先順位が高い)。
すなわち、図11−46(a)に示すモードAに制御されているときのレイヤの優先順位の設定では、レイヤ1−Aの優先順位がレイヤ1−Bの優先順位より高くなるようにレイヤの優先順位が設定されている一方、図11−47(b)に示すモードBに制御されているときのレイヤの優先順位の設定では、レイヤ1−Bの優先順位がレイヤ1−Aの優先順位より高くなるようにレイヤの優先順位が設定されている。
本変形例では、演出モードが切り替えられたときに、モード切替演出制御において、演出制御用CPU120が、レイヤの優先順位の設定を、図11−46(a)に示す設定と図11−46(b)に示す設定とのうち一方の設定から他方の設定へ切り替える制御を行う。すなわち、演出モードがモードAからモードBへ切り替えられた場合、モード切替演出制御において、演出制御用CPU120は、レイヤの優先順位の設定を、図11−46(a)に示す設定から図11−46(b)に示す設定へ切り替える制御を行う。一方、演出モードがモードBからモードAへ切り替えられた場合、モード切替演出制御において、演出制御用CPU120は、レイヤの優先順位の設定を、図11−46(b)に示す設定から図11−46(a)に示す設定へ切り替える制御を行う。本変形例において、演出制御用CPU120は、このような構成により、演出モードが切り替えられたときに、モード切替演出制御において、レイヤ1−Aの優先順位とレイヤ1−Bの優先順位とを変更可能に構成されている。
レイヤ1−A〜レイヤ6のうち、レイヤ1−Aとレイヤ1−Bとのみにランプ制御データが設定されているときに、レイヤの優先順位の設定が図11−46(a)に示す設定である場合、レイヤ1−Bより優先順位が高いレイヤ1−Aに設定されたモードA発光パターンを示すランプ制御データにもとづいてモードAランプ演出が実行される一方、レイヤの優先順位の設定が図11−46(b)に示す設定である場合、レイヤ1−Aより優先順位が高いレイヤ1−Bに設定されたモードB発光パターンを示すランプ制御データにもとづいてモードBランプ演出が実行される。
すなわち、本変形例において、演出制御用CPU120は、演出モードが切り替えられたときに、モード切替演出において、レイヤ1−Aの優先順位とレイヤ1−Bの優先順位とを変更することにより、遊技効果ランプ9の発光パターンを切り替え可能に構成されている。このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
以下、本変形例において、演出モードを切り替えるときの遊技効果ランプ9の発光制御について、図11−47を参照して説明する。具体的に、以下、保留表示変化演出、当該予告演出、デモムービー演出、及びデモ図柄演出が何れも実行されておらず、モードAに制御されているときに、プッシュボタン31Bによってモード切替操作が検出されたことにもとづいてモード切替演出が実行され、当該モード切替演出が終了したときに演出モードがモードAからモードBへ切り替えられる場合を例に用いて説明する。
図11−47に示すように、モードAに制御されており、モードA演出制御が実行されている状態において、レイヤ1−Aには、バッファ1−Aに設定されたモードA発光パターンを示すランプ制御データが設定されており、レイヤ1−Bには、バッファ1−Bに設定されたモードBランプ発光パターンを示すランプ制御データが設定されている。モードA演出制御が実行されている状態では、モード切替音演出に対応付けられたレイヤ5にはランプ制御データが設定されていない。図11−47に示す例では、保留表示変化演出、当該予告演出、デモムービー演出、及びデモ図柄演出が何れも実行されていないことに対応して、保留表示変化音演出に対応付けられたレイヤ6、当該予告音演出に対応付けられたレイヤ4、デモムービー音演出に対応付けられたレイヤ3、及びデモ図柄音演出に対応付けられたレイヤ2には、ランプ制御データが設定されていない。すなわち、図11−47に示す例では、モードAに制御されている状態において、レイヤ1−A〜レイヤ6のうちレイヤ1−A及びレイヤ1−Bにランプ制御データが設定されている。モードAに制御されている状態では、レイヤ1−Aの優先順位がレイヤ1−Bの優先順位より高く設定されているため、図11−47に示す例では、モードAに制御されている状態において、レイヤ1−Aに設定されたモードA発光パターンを示すランプ制御データが演出制御用CPU120によってランプ制御基板14へ出力され、ランプ制御基板14が、当該ランプ制御データが示すモードA発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させることにより、モードAランプ演出が実行されている。
プッシュボタン31Bによってモード切替操作が検出されたことにもとづいてモード切替演出を実行するためのモード切替演出制御が開始されると、レイヤ5に、バッファ5に設定されたモード切替発光パターンを示すランプ制御データが設定される。また、モード切替演出制御が開始されると、レイヤ1−Aの優先順位とレイヤ1−Bの優先順位とが変更され、レイヤ1−Bの優先順位がレイヤ1−Aの優先順位より高くなるようにレイヤの優先順位が変更される。図11−47に示す例では、モード切替演出が実行されている期間には、レイヤ1−A〜レイヤ6のうちレイヤ1−A、レイヤ1−B、及びレイヤ5にランプ制御データが設定されている。このため、図11−47に示す例では、モード切替演出が実行されている状態において、ランプ制御データが設定されているレイヤ1−A、レイヤ1−B、及びレイヤ5のうち最も優先順位が高いレイヤ5に設定されたモード切替発光パターンを示すランプ制御データが演出制御用CPU120によってランプ制御基板14へ出力され、ランプ制御基板14が、当該出力されたランプ制御データが示すモード切替発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させることにより、モード切替ランプ演出が実行されている。
モード切替演出が終了して演出モードがモードAからモードBへ切り替えられると、モードB演出を実行するためのモードB演出制御が開始される。モード切替演出が終了し、モード切替演出制御が終了するときに、レイヤ5がクリアされ、レイヤ5に設定されていたモード切替発光パターンを示すランプ制御データは消去される。すなわち、図11−47に示す例では、モードBに制御されている状態において、レイヤ1−A〜レイヤ6のうちレイヤ1−A及びレイヤ1−Bにランプ制御データが設定されている。モードBに制御されている状態では、レイヤ1−Bの優先順位がレイヤ1−Aの優先順位より高く設定されているため、図11−47に示す例では、モードBに制御されている状態において、レイヤ1−Bに設定されたモードB発光パターンを示すランプ制御データが演出制御用CPU120によってランプ制御基板14へ出力され、ランプ制御基板14が、当該ランプ制御データが示すモードB発光パターンで遊技効果ランプ9を発光させることにより、モードBランプ演出が実行されている。
以上説明したように、本変形例では、制御用データ領域122bが、複数のレイヤを含み、当該複数のレイヤは、レイヤ1−A(第1格納領域)と、レイヤ1−B(第2格納領域)と、を含み、演出制御用CPU120は、モード切替演出制御において、レイヤ1−Aの優先順位とレイヤ1−Bの優先順位とを変更可能に構成されている。このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に遊技効果ランプ9による発光を制御できる。
なお、上記第2変形例及び第3変形例では、演出モードの切り替えに応じて遊技効果ランプ9の発光パターンを切り替えるものとして説明したが、これは一例に過ぎず、上記第2変形例及び第3変形例の構成は、任意の場面における遊技効果ランプ9の発光パターンの切り替えに適用できる。例えば、特徴部076AKに係るキャラクタ、楽曲などの選択肢の切り替えに応じて遊技効果ランプ9の発光パターンを切り替え可能に構成し、当該発光パターンの切り替えにおいて、上記第2変形例及び第3変形例の構成を採用してもよい。具体的に、プッシュボタン31Bが所定の切替操作を検出したことにもとづいて、選択されたキャラクタ、楽曲などの選択肢が切り替えられるとともに、遊技効果ランプ9の発光パターンが切り替えられるように構成してもよい。
なお、上記第2変形例及び第3変形例では、演出モードの切り替えに応じて遊技効果ランプ9の発光パターンを切り替えるものとして説明したが、これは一例に過ぎない。上記第2変形例及び第3変形例において、上記実施の形態に示した特徴部076AKの構成を適用し、演出モードの切り替えに応じて、キャラクタ、楽曲などの選択肢を切り替え可能に構成してもよい。例えば、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出したことにもとづいて演出モードを切り替えたときに、遊技効果ランプ9の発光パターンを切り替えるとともに、選択されたキャラクタ、楽曲などの選択肢を切り替え可能に構成してもよい。
なお、上記実施の形態に関する各構成は、上記第2変形例及び第3変形例に関する各構成の一部または全部と、適宜、組み合わせられてもよい。例えば、可変表示が実行されていない期間や、可変表示が開始されてからノーマルリーチ演出が開始されるまでの期間において、上記第2変形例及び第3変形例の構成を採用し、プッシュボタン31Bがモード切替操作を検出したことにもとづいて演出モードを切り替え可能に構成するとともに、可変表示中にノーマルリーチ演出が実行されている期間において、上記実施の形態の構成を採用し、プッシュボタン31Bがキャラ切替操作を検出したことにもとづいて選択されたキャラクタを切り替え可能に構成し、可変表示中にスーパーリーチ演出が実行されている期間において、上記実施の形態の構成を採用し、決定されたキャラクタに応じたスーパーリーチ演出を実行可能に構成してもよい。さらに、可変表示が終了した後、大当り遊技状態に制御されている期間において、上記実施の形態の構成を採用し、プッシュボタン31Bが楽曲切替操作を検出したことにもとづいて選択された楽曲を切り替え可能に構成し、決定された楽曲に応じたBGM演出を実行可能に構成してもよい。このような構成によれば、同一の操作手段(プッシュボタン31B)が操作を検出したときに、遊技の状況に応じて、当該操作にもとづいて、演出モードの切り替え、キャラクタの切り替え、又は楽曲の切り替えを行うことができ、遊技の整合性が損なわれることを防止し、遊技興趣の低下を抑制できる。
(特徴部076AKに係る手段の説明)
(1)特徴部076AKに係る遊技機は、
演出を実行可能な演出実行手段(例えば画像表示装置5、スピーカ8L、8Rなど)と、
遊技者による操作を検出可能な操作手段(例えばプッシュボタン31Bなど)と、
複数の選択肢(例えばキャラクタ、楽曲など)の何れかを選択可能であると共に、選択された選択肢を切り替え可能である選択肢切替手段(例えば演出制御用CPU120など)と、
を備え、
前記選択肢切替手段は、前記操作手段が操作(例えばキャラ選択操作、楽曲選択操作など)を検出したときに、選択された選択肢を切り替え可能であり(例えば図11−5、図11−6、図11−10、図11−11、図11−18、図11−19、図11−22、図11−23など)、
前記演出実行手段は、演出画像を表示可能な表示手段(例えば画像表示装置5など)と、該表示手段と異なる演出手段(例えばスピーカ8L、8Rなど)と、を含み、
前記表示手段は、
複数の選択肢の何れかを選択することを遊技者に促す選択表示(例えばキャラ選択画像76AK001、楽曲選択画像76AK019など)を表示可能であり(例えば図11−5、図11−6、図11−10、図11−11、図11−19、図11−23など)、
前記選択表示を表示する前に、前段表示(例えばキャラ選択示唆画像76AK013、楽曲選択示唆画像76AK031など)を表示可能であり(例えば図11−4、図11−6、図11−9、図11−11、図11−18、図11−22など)、
前記選択表示を表示しているときに、前記操作手段に対する操作を促す操作促進表示(例えばキャラ選択操作画像、楽曲選択操作画像など)を表示可能であり(例えば図11−4〜図11−6、図11−9〜図11−11、図11−19、図11−23など)、
前記操作促進表示を表示しているときに、前記操作手段が操作を検出した場合、前記選択肢切替手段によって選択された選択肢が切り替えられたことを示唆する選択肢切替表示(例えばキャラ切替表示、楽曲切替表示など)を実行可能であり(例えば図11−5、図11−10、図11−19、図11−23など)、
前記演出手段は、前記選択肢切替手段によって選択された選択肢が切り替えられたときに、選択された選択肢が切り替えられたことを示唆する所定演出(例えばキャラ切替演出、楽曲切替演出など)を実行可能であり(例えば図11−5、図11−6、図11−10、図11−11、図11−18、図11−19、図11−22、図11−23など)、
前記選択肢切替手段は、前記表示手段によって前記前段表示が表示された状態において前記操作手段が操作を検出したときに、前記前段表示が表示された状態のまま選択された選択肢を切り替え可能であり(例えば図11−6、図11−11、図11−18、図11−22など)、
前記演出手段は、前記前段表示が表示された状態のまま前記選択肢切替手段によって選択された選択肢が切り替えられたときに、前記所定演出を実行可能である(例えば図11−6、図11−11、図11−18、図11−22など)、
ことを特徴とする。
このような構成によれば、選択表示が表示される前に選択された選択肢を切り替えることを可能にして遊技者の不満を抑制し、遊技興趣の低下を抑制できる。また、このような構成によれば、前段表示が表示された状態のまま選択された選択肢が切り替えられたときに、表示手段に演出画像を表示する演出が選択肢切替表示によって妨げられることを防止して遊技興趣の低下を抑制するとともに、遊技者が、所定演出にもとづいて、選択された選択肢が切り替えられたことを認識可能にすることができる。
(2)特徴部076AKに係る上記(2)の遊技機において、
前記操作促進表示は、前記操作手段を表し、前記操作手段に対する操作を促す演出画像(例えば第1キャラ選択操作画像76AK009、第1楽曲選択操作画像76AK029など)を含み(例えば図11−5、図11−6、図11−10、図11−11、図11−19、図11−23など)、
前記前段表示は、該前段表示が表示された後に遊技者が複数の選択肢の何れかを選択する機会が到来することを示唆する文字情報を表す演出画像を含む一方、前記操作手段を表し、前記操作手段に対する操作を促す演出画像を含まない(例えば図11−6、図11−11、図11−18、図11−22など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、遊技者が、前段表示が表示されたことにもとづいて、複数の選択肢の何れかを選択する機会が到来することを認識可能にすることができるとともに、前段表示が表示され、複数の選択肢の何れかを選択する機会が到来することを遊技者が認識したときに、選択された選択肢を切り替えることを可能にし、遊技者の不満を抑制できる。
(3)特徴部076AKに係る上記(1)又は(2)の遊技機において、
前記表示手段は、
前記操作促進表示を表示しているときに、前記操作手段に対する操作が有効な有効期間を示唆する有効期間表示(例えばキャラ選択操作受付期間示唆画像76AK011、楽曲選択操作受付期間示唆画像76AK029など)を表示可能であり(例えば図11−4〜図11−6、図11−9〜図11−11、図11−19、図11−23など)、
前記有効期間表示を、特定表示態様(例えばメータ表示全体が白色で表示される表示態様など)を含む複数段階の表示態様の何れかにて表示可能であり(例えば図11−5、図11−6、図11−10、図11−11、図11−19、図11−23など)、
前記選択肢切替手段は、
前記表示手段によって前記選択表示と前記操作促進表示とが表示されているときに、前記操作手段が操作を少なくとも1回以上検出した場合、前記操作手段によって操作が検出される度に選択された選択肢を切り替え可能であり(例えば図11−5、図11−10、図11−19、図11−23など)、
前記有効期間表示が前記特定表示態様にて表示されたときに、選択されている選択肢を決定可能である(例えば図11−20、図11−24など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、選択を所望する選択肢とは異なる選択肢を誤って選択してしまった場合に、選択された選択肢を複数回切り替えることにより所望する選択肢を選択し直すことを可能にし、遊技者にとっての利便性を向上させることができる。
(4)特徴部076AKに係る上記(1)〜(3)の何れかの遊技機において、
前記演出手段は、前記表示手段によって前記前段表示が表示された状態のまま前記選択肢切替手段によって選択された選択肢が少なくとも1回以上切り替えられたときに、選択された選択肢が切り替えられる度に前記所定演出を実行可能である(例えば図11−6、図11−11、図11−18、図11−22など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、前段表示が表示された状態のまま選択された選択肢が少なくとも1回以上切り替えられたときに、遊技者が、選択されたキャラクタが切り替えられる度に、所定演出にもとづいて、選択された選択肢が切り替えられたことを把握することを可能にできる。
(5)特徴部076AKに係る上記(1)〜(4)の何れかの遊技機において、
前記演出実行手段は、前記選択肢切替手段によって選択肢が決定された後に、決定された選択肢に応じた特定演出(例えばスーパーリーチ演出、BGM演出など)を実行可能であり(例えば図11−4、図11−8、図11−20、図11−21、図11−24など)、
前記表示手段は、
前記特定演出が実行されているときに、前記操作手段に対する特定操作(例えば第1特定操作、第2特定操作など)を促す第2の操作促進表示(例えば第1特定操作画像76AK015、第2特定操作画像76AK032など)を表示可能であり(例えば図11−4、図11−7、図11−9、図11−12、図11−20、図11−24など)、
前記選択表示を表示する前に、特定期間(例えば変動中示唆期間、大当り中示唆期間など)にわたって前記前段表示を表示可能であり(例えば図11−4、図11−9など)、
前記第2の操作促進表示を表示する前に、前記特定期間にわたって第2の前段表示(例えば第1特定操作示唆画像76AK018、第2特定操作示唆画像76AK035など)を表示可能であり(例えば図11−4、図11−8、図11−9、図11−13、図11−20、図11−24など)、
前記第2の前段表示が表示される期間は、前記操作手段に対する操作が無効な無効期間である(例えば図11−4、図11−9など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、遊技の状況に応じて好適に制御を行い、遊技者にとっての利便性を向上させることができる。
(6)特徴部076AKに係る上記(1)〜(5)の何れかの遊技機において、
前記演出手段は、
前記所定演出において、特定演出動作(例えばキャラ切替演出動作、楽曲切替演出動作など)を実行可能であり(例えば図11−5、図11−6、図11−10、図11−11、図11−18、図11−19、図11−22、図11−23など)、
前記所定演出以外の演出において、前記特定演出動作を実行しない、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、遊技者による誤認を防止できる。
(7)特徴部076AKに係る上記(1)〜(6)の何れかの遊技機において、
前記操作手段は、第1操作(例えば選択キャラ切替操作、選択楽曲切替操作など)を検出可能な第1操作手段(例えば十字ボタンなど)と、第2操作(例えば選択キャラ決定操作、選択楽曲決定操作など)を検出可能な第2操作手段(例えばプッシュボタン31Bなど)と、を含み、
前記選択肢切替手段は、
前記第1操作手段が前記第1操作を検出したときに、選択された選択肢を切り替え可能であり、
前記第2操作手段が前記第2操作を検出したときに、選択されている選択肢を決定可能であり、
前記演出手段は、
前記第1操作手段によって前記第1操作が検出され、前記選択肢切替手段によって選択された選択肢が切り替えられたときに、前記所定演出を実行可能であり、
前記第2操作手段によって前記第2操作が検出され、前記選択肢切替手段によって選択されている選択肢が決定されたときに、選択肢が決定されたことを示唆する第2の所定演出(例えばキャラ決定演出、楽曲決定演出など)を実行可能であり、
前記選択肢切替手段は、
前記表示手段によって前記前段表示が表示された状態において前記第1操作手段が前記第1操作を検出したときに、前記前段表示が表示された状態のまま選択された選択肢を切り替え可能であり、
前記表示手段によって前記前段表示が表示された状態において前記第2操作手段が前記第2操作を検出したときに、選択されている選択肢を決定する制御を行わず、
前記演出手段は、
前記前段表示が表示された状態において前記第1操作手段が前記第1操作を検出し、前記前段表示が表示された状態のまま前記選択肢切替手段によって選択された選択肢が切り替えられたときに、前記所定演出を実行可能であり、
前記前段表示が表示された状態において前記第2操作手段が前記第2操作を検出したときに、前記第2の所定演出を実行しない、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、遊技の状況に応じて好適に制御を行い、遊技者にとっての利便性を向上させることができる。
(8)特徴部076AKに係る上記(1)〜(7)の何れかの遊技機において、
可変表示を実行可能であり、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば大当り遊技状態など)に制御可能であり、
前記選択肢切替手段は、
可変表示が実行されているときと、前記有利状態に制御されているときと、において、複数の選択肢の何れかを選択可能であると共に、選択された選択肢を切り替え可能であり(例えば図11−5、図11−6、図11−10、図11−11、図11−18、図11−19、図11−22、図11−23など)、
可変表示が実行されているときと、前記有利状態に制御されているときと、において、前記操作手段が操作を検出したときに、選択された選択肢を切り替え可能であり(例えば図11−5、図11−6、図11−10、図11−11、図11−18、図11−19、図11−22、図11−23など)、
前記表示手段は、
可変表示が実行されているときと、前記有利状態に制御されているときと、において、前記選択表示を表示可能であり(例えば図11−5、図11−6、図11−10、図11−11、図11−19、図11−23など)、
可変表示が実行されているときと、前記有利状態に制御されているときと、において、前記選択表示を表示する前に、前記前段表示を表示可能であり(例えば図11−4、図11−6、図11−9、図11−11、図11−18、図11−22など)、
可変表示が実行されているときと、前記有利状態に制御されているときと、において、前記選択表示を表示しているときに、前記操作促進表示を表示可能であり(例えば図11−4〜図11−6、図11−9〜図11−11、図11−19、図11−23など)、
可変表示が実行されているときと、前記有利状態に制御されているときと、において、前記操作促進表示を表示しているときに、前記操作手段が操作を検出した場合、前記選択肢切替表示を実行可能であり(例えば図11−5、図11−10、図11−19、図11−23など)、
前記演出手段は、可変表示が実行されているときと、前記有利状態に制御されているときと、において、前記選択肢切替手段によって選択された選択肢が切り替えられたときに、前記所定演出を実行可能であり(例えば図11−5、図11−6、図11−10、図11−11、図11−18、図11−19、図11−22、図11−23など)、
前記選択肢切替手段は、可変表示が実行されているときと、前記有利状態に制御されているときと、において、前記表示手段によって前記前段表示が表示された状態において前記操作手段が操作を検出したときに、前記前段表示が表示された状態のまま選択された選択肢を切り替え可能であり(例えば図11−6、図11−11、図11−18、図11−22など)、
前記演出手段は、可変表示が実行されているときと、前記有利状態に制御されているときと、において、前記前段表示が表示された状態のまま前記選択肢切替手段によって選択された選択肢が切り替えられたときに、前記所定演出を実行可能である(例えば図11−6、図11−11、図11−18、図11−22など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、遊技者の混乱を防止し、遊技興趣の低下を抑制できる。
(特徴部074AKに係る手段の説明)
特徴部076AKは、下記の特徴部074AKを含んでいる。
(1)特徴部074AKに係る遊技機は、
遊技者による操作を検出可能な操作手段(例えばプッシュボタン31Bなど)と、
前記操作手段が特定操作(例えばモード切替操作など)を検出したことにもとづいて、第1モード(例えばモードAなど)と、第2モード(例えばモードBなど)と、を含む複数の演出モードの何れかに切り替え可能なモード切替手段(例えば演出制御用CPU120など)と、
発光手段(例えば遊技効果ランプ9など)と、
準備領域(例えば事前バッファ122aなど)に設定された制御データ(例えばランプ制御データなど)を出力領域(例えば制御用データ領域122bなど)に設定可能であるとともに、該出力領域に設定された制御データにもとづいて前記発光手段を制御可能な発光制御手段(例えば演出制御用CPU120など)と、
を備え、
前記発光制御手段は、
前記第1モードに制御されているときに、前記第1モードに対応する発光パターン(例えばモードA発光パターンなど)を示す第1制御データ(例えばモードA発光パターンを示すランプ制御データなど)にもとづいて第1発光制御(例えばモードA演出制御など)を実行可能であり(例えば図11−26など)、
前記第2モードに制御されているときに、前記第2モードに対応する発光パターン(例えばモードB発光パターン)を示す第2制御データ(例えばモードB発光パターンを示すランプ制御データなど)にもとづいて第2発光制御(例えばモードB演出制御など)を実行可能であり(例えば図11−26など)、
前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられたときに、発光切替制御(例えばモード切替演出制御など)を実行可能であり、
前記第1発光制御において、前記準備領域に設定された前記第1制御データを時間経過に応じて更新し、更新した前記第1制御データを前記出力領域に設定するとともに、前記準備領域に設定された前記第2制御データを時間経過に応じて更新可能であり、
前記第2発光制御において、前記準備領域に設定された前記第2制御データを時間経過に応じて更新し、更新した前記第2制御データを前記出力領域に設定するとともに、前記準備領域に設定された前記第1制御データを時間経過に応じて更新可能であり、
前記発光切替制御において、前記出力領域に設定されている制御データを切り替え可能であり、
前記第1モードと前記第2モードとの一方の演出モードに制御されているときに前記モード切替手段によって前記第1モードと前記第2モードとの他方の演出モードへ切り替えられた場合、前記発光切替制御において、該一方の演出モードに対応する発光パターンによる前記発光手段の発光が認識困難又は認識不能な特定発光パターン(例えばモード切替発光パターンなど)により前記発光手段を発光させた後、該他方の演出モードに対応する発光パターンにより前記発光手段を発光させることが可能であり(例えば図11−26など)、
前記第1モードと前記第2モードとの一方の演出モードに制御されているときに演出モードの切り替えに対応する特定情報(例えばモード切替音声制御データなど)が出力された場合、前記発光切替制御において、前記出力領域に設定されている制御データを、前記第1モードと前記第2モードとの他方の演出モードに対応する制御データへ切り替え可能である(例えば図11−44など)、
ことを特徴とする。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
(2)特徴部074AKに係る他の遊技機は、
遊技者による操作を検出可能な操作手段(例えばプッシュボタン31Bなど)と、
前記操作手段が特定操作(例えばモード切替操作など)を検出したことにもとづいて、第1モード(例えばモードAなど)と、第2モード(例えばモードBなど)と、を含む複数の演出モードの何れかに切り替え可能なモード切替手段(例えば演出制御用CPU120など)と、
発光手段(例えば遊技効果ランプ9など)と、
準備領域(例えば事前バッファ122aなど)に設定された制御データ(例えばランプ制御データなど)を出力領域(例えば制御用データ領域122bなど)に設定可能であるとともに、該出力領域に設定された制御データにもとづいて前記発光手段を制御可能な発光制御手段(例えば演出制御用CPU120など)と、
を備え、
前記発光制御手段は、
前記第1モードに制御されているときに、前記第1モードに対応する発光パターン(例えばモードA発光パターンなど)を示す第1制御データ(例えばモードA発光パターンを示すランプ制御データなど)にもとづいて第1発光制御(例えばモードA演出制御など)を実行可能であり(例えば図11−26など)、
前記第2モードに制御されているときに、前記第2モードに対応する発光パターン(例えばモードB発光パターン)を示す第2制御データ(例えばモードB発光パターンを示すランプ制御データなど)にもとづいて第2発光制御(例えばモードB演出制御など)を実行可能であり(例えば図11−26など)、
前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられたときに、発光切替制御(例えばモード切替演出制御など)を実行可能であり、
前記第1発光制御において、前記準備領域に設定された前記第1制御データを時間経過に応じて更新し、更新した前記第1制御データを前記出力領域に設定するとともに、前記準備領域に設定された前記第2制御データを時間経過に応じて更新可能であり、
前記第2発光制御において、前記準備領域に設定された前記第2制御データを時間経過に応じて更新し、更新した前記第2制御データを前記出力領域に設定するとともに、前記準備領域に設定された前記第1制御データを時間経過に応じて更新可能であり、
前記発光切替制御において、前記出力領域に設定されている制御データを切り替え可能であり、
前記出力領域は、互いに異なる優先順位が設定された複数の格納領域(例えばレイヤなど)を含み(例えば図11−45、図11−46など)、
前記発光制御手段は、演出に対応する発光パターンを示す制御データを、演出の種類に応じて前記複数の格納領域の何れかに設定可能であり(例えば図11−45、図11−46など)、
前記複数の格納領域は、第1格納領域(例えばレイヤ1−Aなど)と、第2格納領域(例えばレイヤ1−Bなど)と、を含み、
前記発光制御手段は、前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられたときに、前記発光切替制御において、前記第1格納領域の優先順位と前記第2格納領域の優先順位とを変更可能である(例えば図11−46、図11−47など)、
ことを特徴とする。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
(3)特徴部074AKに係るさらに他の遊技機は、
遊技者による操作を検出可能な操作手段(例えばプッシュボタン31Bなど)と、
前記操作手段が特定操作(例えばモード切替操作など)を検出したことにもとづいて、第1モード(例えばモードAなど)と、第2モード(例えばモードBなど)と、を含む複数の演出モードの何れかに切り替え可能なモード切替手段(例えば演出制御用CPU120など)と、
発光手段(例えば遊技効果ランプ9など)と、
準備領域(例えば事前バッファ122aなど)に設定された制御データ(例えばランプ制御データなど)を出力領域(例えば制御用データ領域122bなど)に設定可能であるとともに、該出力領域に設定された制御データにもとづいて前記発光手段を制御可能な発光制御手段(例えば演出制御用CPU120など)と、
を備え、
前記発光制御手段は、
前記第1モードに制御されているときに、前記第1モードに対応する発光パターン(例えばモードA発光パターンなど)を示す第1制御データ(例えばモードA発光パターンを示すランプ制御データなど)にもとづいて第1発光制御(例えばモードA演出制御など)を実行可能であり(例えば図11−26など)、
前記第2モードに制御されているときに、前記第2モードに対応する発光パターン(例えばモードB発光パターン)を示す第2制御データ(例えばモードB発光パターンを示すランプ制御データなど)にもとづいて第2発光制御(例えばモードB演出制御など)を実行可能であり(例えば図11−26など)、
前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられたときに、発光切替制御(例えばモード切替演出制御など)を実行可能であり、
前記第1発光制御において、前記準備領域に設定された前記第1制御データを時間経過に応じて更新し、更新した前記第1制御データを前記出力領域に設定するとともに、前記準備領域に設定された前記第2制御データを時間経過に応じて更新可能であり、
前記第2発光制御において、前記準備領域に設定された前記第2制御データを時間経過に応じて更新し、更新した前記第2制御データを前記出力領域に設定するとともに、前記準備領域に設定された前記第1制御データを時間経過に応じて更新可能であり、
前記発光切替制御において、前記出力領域に設定されている制御データを切り替え可能であり、
前記出力領域は、互いに異なる優先順位が設定された複数の格納領域(例えばレイヤなど)を含み(例えば図11−42、図11−43など)、
前記発光制御手段は、演出に対応する発光パターンを示す制御データを、演出の種類に応じて前記複数の格納領域の何れかに設定可能であり(例えば図11−42、図11−43など)、
前記複数の格納領域は、特定格納領域(例えばレイヤ1など)と、所定格納領域(例えばレイヤ2など)と、を含み、
前記準備領域は、それぞれ前記複数の格納領域の何れかに対応付けられた複数の準備格納領域(例えばバッファなど)を含み(例えば図11−42など)、
前記発光制御手段は、準備格納領域に設定された制御データを、該準備格納領域に対応付けられた格納領域に設定可能であり(例えば図11−42など)、
前記特定格納領域は、複数の準備格納領域が対応付けられており(例えば図11−42など)、
前記所定格納領域は、1つの準備格納領域が対応付けられている(例えば図11−42など)、
ことを特徴とする。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
(4)特徴部074AKに係る上記(2)又は(3)の遊技機において、
前記モード切替手段が演出モードを切り替え可能な期間において、第1予告演出(例えば当該予告演出など)と、第2予告演出(例えば保留表示変化演出など)と、を含む複数種類の予告演出を実行可能であり、
前記発光制御手段は、
前記第1予告演出に対応する発光パターンを示す制御データを、演出モードの切り替えに対応する発光パターン(例えばモード切替発光パターンなど)を示す制御データが設定される格納領域(例えばレイヤ5など)よりも優先順位が低い格納領域(例えばレイヤ4など)に設定可能であり(例えば図11−43、図11−46など)、
前記第2予告演出に対応する発光パターンを示す制御データを、演出モードの切り替えに対応する発光パターンを示す制御データが設定される格納領域よりも優先順位が高い格納領域(例えばレイヤ6など)に設定可能である(例えば図11−43、図11−46など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
(5)特徴部074AKに係る上記(4)の遊技機において、
前記発光制御手段は、前記第1モードに制御されているときと、前記第2モードに制御されているときと、において、前記予告演出に対応する発光パターンを示す制御データを共通の格納領域に設定可能である(例えば図11−43、図11−46など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
(6)特徴部074AKに係る上記(2)〜(5)の何れかの遊技機において、
前記発光制御手段は、
前記複数の格納領域に設定された制御データを、優先順位の低い格納領域に設定された制御データから順に出力ポート(例えば出力ポート125aなど)に上書きする上書き制御を実行可能であり、
前記上書き制御が終了したときに前記出力ポートに設定されていた制御データにもとづいて前記発光手段を制御可能である、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
(7)特徴部074AKに係る上記(1)〜(6)の何れかの遊技機において、
前記モード切替手段は、可変表示が実行されていない期間と、可変表示が実行されている期間と、において演出モードを切り替え可能であり(例えば図11−27、図11−33〜図11−36、図11−38、図11−39など)、
前記発光制御手段は、可変表示が実行されていない期間に前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられたときと、可変表示が実行されている期間に前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられたときと、において共通の発光パターン(例えばモード切替発光パターンなど)により前記発光手段を発光させることが可能である(例えば図11−27、図11−33〜図11−36、図11−38、図11−39など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
(8)特徴部074AKに係る上記(1)〜(7)の何れかの遊技機において、
前記発光制御手段は、前記操作手段が前記特定操作を検出してから第1期間が経過した後に前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられたときと、前記操作手段が前記特定操作を検出してから該第1期間より長い第2期間が経過した後に前記モード切替手段によって演出モードを切り替えられたときと、において、演出モードの切り替えに対応する発光パターン(例えばモード切替発光パターンなど)により前記発光手段を発光させることが可能である(例えば図11−27、図11−33〜図11−36、図11−38、図11−39など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
(9)特徴部074AKに係る上記(1)〜(8)の何れかの遊技機において、
前記操作手段が前記特定操作を検出してから制限期間が経過するまで前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられない第1制限状態と、前記操作手段によって前記特定操作が検出されない第2制限状態と、に制御可能である(例えば図11−27、図11−38、図11−39など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
(特徴部075AKに係る手段の説明)
特徴部076AKは、下記の特徴部075AKを含んでいる。
(1)特徴部075AKに係る遊技機は、
遊技者による操作を検出可能な操作手段(例えばプッシュボタン31Bなど)と、
前記操作手段が特定操作(例えばモード切替操作など)を検出したことにもとづいて、第1モード(例えばモードAなど)と、第2モード(例えばモードBなど)と、を含む複数の演出モードの何れかに切り替え可能なモード切替手段(例えば演出制御用CPU120など)と、
発光手段(例えば遊技効果ランプ9など)と、
準備領域(例えば事前バッファ122aなど)に設定された制御データ(例えばランプ制御データなど)を出力領域(例えば制御用データ領域122bなど)に設定可能であるとともに、該出力領域に設定された制御データにもとづいて前記発光手段を制御可能な発光制御手段(例えば演出制御用CPU120など)と、
を備え、
前記発光制御手段は、
前記第1モードに制御されているときに、前記第1モードに対応する発光パターン(例えばモードA発光パターンなど)を示す第1制御データ(例えばモードA発光パターンを示すランプ制御データなど)にもとづいて第1発光制御(例えばモードA演出制御など)を実行可能であり(例えば図11−26など)、
前記第2モードに制御されているときに、前記第2モードに対応する発光パターン(例えばモードB発光パターン)を示す第2制御データ(例えばモードB発光パターンを示すランプ制御データなど)にもとづいて第2発光制御(例えばモードB演出制御など)を実行可能であり(例えば図11−26など)、
前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられたときに、発光切替制御(例えばモード切替演出制御など)を実行可能であり、
前記第1発光制御において、前記準備領域に設定された前記第1制御データを時間経過に応じて更新し、更新した前記第1制御データを前記出力領域に設定するとともに、前記準備領域に設定された前記第2制御データを時間経過に応じて更新可能であり、
前記第2発光制御において、前記準備領域に設定された前記第2制御データを時間経過に応じて更新し、更新した前記第2制御データを前記出力領域に設定するとともに、前記準備領域に設定された前記第1制御データを時間経過に応じて更新可能であり、
前記発光切替制御において、前記出力領域に設定されている制御データを切り替え可能であり、
前記出力領域は、互いに異なる優先順位が設定された複数の格納領域(例えばレイヤなど)を含み(例えば図11−45、図11−46など)、
前記発光制御手段は、演出に対応する発光パターンを示す制御データを、演出の種類に応じて前記複数の格納領域の何れかに設定可能であり(例えば図11−45、図11−46など)、
前記複数の格納領域は、第1格納領域(例えばレイヤ1−Aなど)と、第2格納領域(例えばレイヤ1−Bなど)と、を含み、
前記発光制御手段は、前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられたときに、前記発光切替制御において、前記第1格納領域の優先順位と前記第2格納領域の優先順位とを変更可能である(例えば図11−46、図11−47など)、
ことを特徴とする。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
(2)特徴部075AKに係る他の遊技機は、
遊技者による操作を検出可能な操作手段(例えばプッシュボタン31Bなど)と、
前記操作手段が特定操作(例えばモード切替操作など)を検出したことにもとづいて、第1モード(例えばモードAなど)と、第2モード(例えばモードBなど)と、を含む複数の演出モードの何れかに切り替え可能なモード切替手段(例えば演出制御用CPU120など)と、
発光手段(例えば遊技効果ランプ9など)と、
準備領域(例えば事前バッファ122aなど)に設定された制御データ(例えばランプ制御データなど)を出力領域(例えば制御用データ領域122bなど)に設定可能であるとともに、該出力領域に設定された制御データにもとづいて前記発光手段を制御可能な発光制御手段(例えば演出制御用CPU120など)と、
を備え、
前記発光制御手段は、
前記第1モードに制御されているときに、前記第1モードに対応する発光パターン(例えばモードA発光パターンなど)を示す第1制御データ(例えばモードA発光パターンを示すランプ制御データなど)にもとづいて第1発光制御(例えばモードA演出制御など)を実行可能であり(例えば図11−26など)、
前記第2モードに制御されているときに、前記第2モードに対応する発光パターン(例えばモードB発光パターン)を示す第2制御データ(例えばモードB発光パターンを示すランプ制御データなど)にもとづいて第2発光制御(例えばモードB演出制御など)を実行可能であり(例えば図11−26など)、
前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられたときに、発光切替制御(例えばモード切替演出制御など)を実行可能であり、
前記第1発光制御において、前記準備領域に設定された前記第1制御データを時間経過に応じて更新し、更新した前記第1制御データを前記出力領域に設定するとともに、前記準備領域に設定された前記第2制御データを時間経過に応じて更新可能であり、
前記第2発光制御において、前記準備領域に設定された前記第2制御データを時間経過に応じて更新し、更新した前記第2制御データを前記出力領域に設定するとともに、前記準備領域に設定された前記第1制御データを時間経過に応じて更新可能であり、
前記発光切替制御において、前記出力領域に設定されている制御データを切り替え可能であり、
前記出力領域は、互いに異なる優先順位が設定された複数の格納領域(例えばレイヤなど)を含み(例えば図11−42、図11−43など)、
前記発光制御手段は、演出に対応する発光パターンを示す制御データを、演出の種類に応じて前記複数の格納領域の何れかに設定可能であり(例えば図11−42、図11−43など)、
前記複数の格納領域は、特定格納領域(例えばレイヤ1など)と、所定格納領域(例えばレイヤ2など)と、を含み、
前記準備領域は、それぞれ前記複数の格納領域の何れかに対応付けられた複数の準備格納領域(例えばバッファなど)を含み(例えば図11−42など)、
前記発光制御手段は、準備格納領域に設定された制御データを、該準備格納領域に対応付けられた格納領域に設定可能であり(例えば図11−42など)、
前記特定格納領域は、複数の準備格納領域が対応付けられており(例えば図11−42など)、
前記所定格納領域は、1つの準備格納領域が対応付けられている(例えば図11−42など)、
ことを特徴とする。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
(3)特徴部075AKに係る上記(1)又は(2)の遊技機において、
前記モード切替手段が演出モードを切り替え可能な期間において、第1予告演出(例えば当該予告演出など)と、第2予告演出(例えば保留表示変化演出など)と、を含む複数種類の予告演出を実行可能であり、
前記発光制御手段は、
前記第1予告演出に対応する発光パターンを示す制御データを、演出モードの切り替えに対応する発光パターン(例えばモード切替発光パターンなど)を示す制御データが設定される格納領域(例えばレイヤ5など)よりも優先順位が低い格納領域(例えばレイヤ4など)に設定可能であり(例えば図11−43、図11−46など)、
前記第2予告演出に対応する発光パターンを示す制御データを、演出モードの切り替えに対応する発光パターンを示す制御データが設定される格納領域よりも優先順位が高い格納領域(例えばレイヤ6など)に設定可能である(例えば図11−43、図11−46など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
(4)特徴部075AKに係る上記(3)の遊技機において、
前記発光制御手段は、前記第1モードに制御されているときと、前記第2モードに制御されているときと、において、前記予告演出に対応する発光パターンを示す制御データを共通の格納領域に設定可能である(例えば図11−43、図11−46など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
(5)特徴部075AKに係る上記(1)〜(4)の何れかの遊技機において、
前記発光制御手段は、
前記複数の格納領域に設定された制御データを、優先順位の低い格納領域に設定された制御データから順に出力ポート(例えば出力ポート125aなど)に上書きする上書き制御を実行可能であり、
前記上書き制御が終了したときに前記出力ポートに設定されていた制御データにもとづいて前記発光手段を制御可能である、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
(6)特徴部075AKに係るさらに他の遊技機は、
遊技者による操作を検出可能な操作手段(例えばプッシュボタン31Bなど)と、
前記操作手段が特定操作(例えばモード切替操作など)を検出したことにもとづいて、第1モード(例えばモードAなど)と、第2モード(例えばモードBなど)と、を含む複数の演出モードの何れかに切り替え可能なモード切替手段(例えば演出制御用CPU120など)と、
発光手段(例えば遊技効果ランプ9など)と、
準備領域(例えば事前バッファ122aなど)に設定された制御データ(例えばランプ制御データなど)を出力領域(例えば制御用データ領域122bなど)に設定可能であるとともに、該出力領域に設定された制御データにもとづいて前記発光手段を制御可能な発光制御手段(例えば演出制御用CPU120など)と、
を備え、
前記発光制御手段は、
前記第1モードに制御されているときに、前記第1モードに対応する発光パターン(例えばモードA発光パターンなど)を示す第1制御データ(例えばモードA発光パターンを示すランプ制御データなど)にもとづいて第1発光制御(例えばモードA演出制御など)を実行可能であり(例えば図11−26など)、
前記第2モードに制御されているときに、前記第2モードに対応する発光パターン(例えばモードB発光パターン)を示す第2制御データ(例えばモードB発光パターンを示すランプ制御データなど)にもとづいて第2発光制御(例えばモードB演出制御など)を実行可能であり(例えば図11−26など)、
前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられたときに、発光切替制御(例えばモード切替演出制御など)を実行可能であり、
前記第1発光制御において、前記準備領域に設定された前記第1制御データを時間経過に応じて更新し、更新した前記第1制御データを前記出力領域に設定するとともに、前記準備領域に設定された前記第2制御データを時間経過に応じて更新可能であり、
前記第2発光制御において、前記準備領域に設定された前記第2制御データを時間経過に応じて更新し、更新した前記第2制御データを前記出力領域に設定するとともに、前記準備領域に設定された前記第1制御データを時間経過に応じて更新可能であり、
前記発光切替制御において、前記出力領域に設定されている制御データを切り替え可能であり、
前記第1モードと前記第2モードとの一方の演出モードに制御されているときに前記モード切替手段によって前記第1モードと前記第2モードとの他方の演出モードへ切り替えられた場合、前記発光切替制御において、該一方の演出モードに対応する発光パターンによる前記発光手段の発光が認識困難又は認識不能な特定発光パターン(例えばモード切替発光パターンなど)により前記発光手段を発光させた後、該他方の演出モードに対応する発光パターンにより前記発光手段を発光させることが可能であり(例えば図11−26など)、
前記第1モードと前記第2モードとの一方の演出モードに制御されているときに演出モードの切り替えに対応する特定情報(例えばモード切替音声制御データなど)が出力された場合、前記発光切替制御において、前記出力領域に設定されている制御データを、前記第1モードと前記第2モードとの他方の演出モードに対応する制御データへ切り替え可能である(例えば図11−44など)、
ことを特徴とする。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
(7)特徴部075AKに係る上記(1)〜(6)の何れかの遊技機において、
前記モード切替手段は、可変表示が実行されていない期間と、可変表示が実行されている期間と、において演出モードを切り替え可能であり(例えば図11−27、図11−33〜図11−36、図11−38、図11−39など)、
前記発光制御手段は、可変表示が実行されていない期間に前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられたときと、可変表示が実行されている期間に前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられたときと、において共通の発光パターン(例えばモード切替発光パターンなど)により前記発光手段を発光させることが可能である(例えば図11−27、図11−33〜図11−36、図11−38、図11−39など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
(8)特徴部075AKに係る上記(1)〜(7)の何れかの遊技機において、
前記発光制御手段は、前記操作手段が前記特定操作を検出してから第1期間が経過した後に前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられたときと、前記操作手段が前記特定操作を検出してから該第1期間より長い第2期間が経過した後に前記モード切替手段によって演出モードを切り替えられたときと、において、演出モードの切り替えに対応する発光パターン(例えばモード切替発光パターンなど)により前記発光手段を発光させることが可能である(例えば図11−27、図11−33〜図11−36、図11−38、図11−39など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
(9)特徴部075AKに係る上記(1)〜(8)の何れかの遊技機において、
前記操作手段が前記特定操作を検出してから制限期間が経過するまで前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられない第1制限状態と、前記操作手段によって前記特定操作が検出されない第2制限状態と、に制御可能である(例えば図11−27、図11−38、図11−39など)、
ようにしてもよい。
このような構成によれば、演出モードの切り替え時に好適に発光手段による発光を制御できる。
1 … パチンコ遊技機
11 … 主基板
12 … 演出制御基板

Claims (1)

  1. 遊技者による操作を検出可能な操作手段と、
    前記操作手段が特定操作を検出したことにもとづいて、第1モードと、第2モードと、を含む複数の演出モードの何れかに切り替え可能なモード切替手段と、
    発光手段と、
    準備領域に設定された制御データを出力領域に設定可能であるとともに、該出力領域に設定された制御データにもとづいて前記発光手段を制御可能な発光制御手段と、
    を備え、
    前記発光制御手段は、
    前記第1モードに制御されているときに、前記第1モードに対応する発光パターンを示す第1制御データにもとづいて第1発光制御を実行可能であり、
    前記第2モードに制御されているときに、前記第2モードに対応する発光パターンを示す第2制御データにもとづいて第2発光制御を実行可能であり、
    前記モード切替手段によって演出モードが切り替えられたときに、発光切替制御を実行可能であり、
    前記第1発光制御において、前記準備領域に設定された前記第1制御データを時間経過に応じて更新し、更新した前記第1制御データを前記出力領域に設定するとともに、前記準備領域に設定された前記第2制御データを時間経過に応じて更新可能であり、
    前記第2発光制御において、前記準備領域に設定された前記第2制御データを時間経過に応じて更新し、更新した前記第2制御データを前記出力領域に設定するとともに、前記準備領域に設定された前記第1制御データを時間経過に応じて更新可能であり、
    前記発光切替制御において、前記出力領域に設定されている制御データを切り替え可能であり、
    前記第1モードと前記第2モードとの一方の演出モードに制御されているときに前記モード切替手段によって前記第1モードと前記第2モードとの他方の演出モードへ切り替えられた場合、前記発光切替制御において、該一方の演出モードに対応する発光パターンによる前記発光手段の発光が認識困難又は認識不能な特定発光パターンにより前記発光手段を発光させた後、該他方の演出モードに対応する発光パターンにより前記発光手段を発光させることが可能であり、
    前記第1モードと前記第2モードとの一方の演出モードに制御されているときに演出モードの切り替えに対応する特定情報が出力された場合、前記発光切替制御において、前記出力領域に設定されている制御データを、前記第1モードと前記第2モードとの他方の演出モードに対応する制御データへ切り替え可能である、
    ことを特徴とする遊技機。
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