以下、本発明の第1実施形態(「本実施の形態」とも言う。)について図面を参照しながら具体的に説明する。
(遊技機の構成)
まず、図1、及び、図2を参照して、遊技機1の構成について具体的に説明する。図1は、本実施の形態における遊技機1の正面図の一例である。また、図2は、本実施の形態における遊技機1の裏面側の斜視図である。
遊技機1は、外枠2と、外枠2に対して回動可能に支持される遊技盤取付枠3と、遊技盤取付枠3に対して回動可能に支持されるガラス枠4と、遊技価値としての遊技球(遊技媒体)が流下する遊技領域5aが形成された遊技盤5が設けられている。
外枠2は、中央部分が前後方向に開口する矩形状のベースフレーム2aの下部前面に飾り板2bが取り付けられており、遊技店の島設備に対して固着部材(例えば、釘や止め具など)を介して固定される。
遊技盤取付枠3は、水平方向の一端側において第1ヒンジ機構部6を介して外枠2に対して脱着可能に連結されており、第1ヒンジ機構部6を支点として回動可能に支持されている。そのため、遊技盤取付枠3を外枠2に対して扉のように回動すると、遊技盤取付枠3の裏面側が前方に露出するので、遊技盤取付枠3の裏面側に設けられた各種装置のメンテナンスなどを行うことが可能となる。
ガラス枠4は、水平方向の一端側において第2ヒンジ機構部7を介して遊技盤取付枠3に脱着自在に連結されており、第2ヒンジ機構部7を支点として回動可能に支持されている。そのため、ガラス枠4を遊技盤取付枠3に対して扉のように回動すると、遊技盤5の遊技領域5aおよび遊技盤取付枠3の前面部分を開閉することができる。
ガラス枠4の上部寄りの略中央部分には、前後方向に開口する開口部8(窓部)が形成され、該開口部8を後方から塞ぐように透明部材8a(ガラス板やアクリル板など)が取り付けられており、この開口部8および透明部材8aを介して遊技領域5aを視認可能としている。
ガラス枠4の開口部8の周囲には、スピーカからなる音声出力装置9と、複数の装飾LEDを有する枠用照明装置10と、後述する払出装置95から付与条件の成立に基づいて払い出された遊技球などの複数の遊技球を貯留するための上皿11と、上皿11に入りきらずに後述する溢れ球流路に流入した遊技球を受け入れて貯留するための下皿12と、遊技球を発射させるための操作が可能な発射操作装置13とが設けられている。
音声出力装置9は、ガラス枠4の上部の2箇所に間隔を空けて設けられ、BGM(バックグラウンドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力することでサウンド(音楽、音声)による演出を行うようになっている。また、枠用照明装置10は、開口部8の周囲に複数設けられ、各ランプ(LED)の光の照射方向や発光色を変更することで照明による演出を行う。また、枠用照明装置10は、ガラス枠4の開放や払出装置95から遊技球を払い出すことができない払出異常が発生した場合に点灯/点滅するように制御される報知LED10aを備えている。
上皿11は、遊技球の貯留部11aの底面が発射操作装置13の方向側(右方向)に向けて下り傾斜しており、下り傾斜の端部には球送りソレノイド11bが設けられている。上皿11の貯留部11aに貯留された遊技球が流下して球送りソレノイド11bに到達すると、球送りソレノイド11bの動作によって遊技球が1個ずつ遊技盤取付枠3側に向けて送り出される。
また、上皿11の中央手前側の部分には、後述する種々の演出に係る決定操作や選択操作を行うための入力装置として機能する演出ボタン装置16と選択ボタン装置18(図1参照)が左右に並べて設けられている。
演出ボタン装置16は、決定操作など(操作入力)を行うことが可能な演出ボタン17と、演出ボタン17の操作を検出するための演出ボタン検出スイッチ17aと、演出ボタン17を通常状態と通常状態よりも上方に位置する突出状態とに変化させるためのボタン駆動モータ17b、演出ボタン17を通常状態と所定態様で振動する振動状態とに変化させるためのボタン振動モータ17c(作動部)、及び、演出ボタン17を消光状態と所定態様で発光する発光状態とに変化させるためのボタン発光LED17d(発光部)が設けられており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
選択ボタン装置18は、選択操作などの操作を行うことが可能な十字ボタン19(上ボタン191A、左ボタン192A、下ボタン193A、右ボタン194A)と、十字ボタン19の操作を検出するための十字ボタン検出スイッチ19a(図5参照)が設けられており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
また、上皿11の右寄りの部分には、遊技球の貸出操作や残金を記憶したカードなどの記憶媒体の返却操作を行うことが可能な貸出操作部20が設けられている。貸出操作部20の貸出ボタン20aが操作されると遊技機1に併設される球貸機(図示省略)が受け付けている記憶媒体に記憶された残金を減算して遊技球の貸し出しが行われ、貸出操作部20の返却ボタン20bが操作されると球貸機(図示省略)から記憶媒体が返却されるようになっている。
上皿11と下皿12との間には、上皿11に入りきらない遊技球を受け入れて下皿12に案内するための溢れ球流路(図示省略)が形成されている。また、溢れ球流路の途中には下皿12に遊技球が満杯となったことを検出する満杯検出スイッチ32a(図5参照)が設けられ、満杯検出スイッチ32aによって下皿12の満杯が検出されている間は後述する払出装置95による遊技球の払い出しが停止される。
発射操作装置13は、ガラス枠4に固定された基体14と、基体14に回動可能に設けられた発射ハンドル15と、発射ハンドル15に遊技者の手が触れていることを検出するタッチセンサ15a(図6参照)と、発射ハンドル15の回動角度によって抵抗値が変化する可変抵抗器からなる発射ボリューム15b(図5参照)が設けられている。タッチセンサ15aによって遊技者の手が発射ハンドル15に触れていることを検出すると、球送りソレノイド11bが作動して遊技球が1個ずつ送り出される。
遊技盤取付枠3には、遊技盤5を取り付けるための遊技盤取付部25と、遊技球を遊技領域5aに向けて発射するための発射装置26(図5参照)と、遊技盤取付枠3及びガラス枠4を閉鎖状態にロックするためのロック機構27と、ガラス枠4の開放(開閉)を検出するための開放検出スイッチ31a(図5参照)が設けられている。
遊技盤取付部25は、遊技盤取付枠3の上部寄りの略中央に前方が開口する凹室状に形成され、遊技盤5を前方から収納可能となっている。遊技盤取付部25の凹室の奥部には、前後方向に開放する開口が設けられており、この開口を介して遊技盤5の裏面側に設けられる各種装置などが遊技機1の後方に臨む。
発射装置26は、遊技球を発射するための打出部材と、打出部材を駆動するための発射用ソレノイド28b(図5参照)と、打出部材から遊技盤の左下端部に向けて上り傾斜する発射レールと、発射レールの傾斜下端部となる発射位置に遊技球を停留させるストッパーが設けられている。そして、球送りソレノイド11b(図5参照)によって送り出された遊技球が発射位置に受け入れられると、この遊技球を打出部材の動作によって遊技領域5aに向けて打ち出す。
ロック機構27は、遊技盤取付部25の右側方に設けられ、鍵穴が形成されるシリンダーの前端部がガラス枠4の前面側に露出するようになっている。そして、シリンダーの鍵穴に専用の鍵を挿入して一方向に回動させると遊技盤取付枠3のロックが解除されて遊技盤取付枠3が開閉可能となり、他方向に回動させるとガラス枠4のロックが解除されてガラス枠4が開閉可能となる。
遊技盤5の外縁寄りの位置には、湾曲形状の内側レール35及び外側レール36が設けられており、この内側レール35と外側レール36によって囲まれた部分に遊技球が流下可能な遊技領域5aが形成される。また、内側レール35と外側レール36との間には、発射装置26により発射された遊技球を遊技領域5aの上流部に案内する発射球案内路38が形成されている。また、遊技領域5aの最下流部には、流下してきた遊技球を遊技領域外(遊技盤取付枠3の回収部)に導くためのアウト口39が形成されている。
遊技領域5aの略中央には、所謂センターケースと呼ばれる内部への遊技球の進入を規制する枠状の飾り枠40が設けられ、この飾り枠40によって遊技領域5aが第1の発射勢で発射された遊技球が流下する左側遊技領域と、第1の発射勢よりも強い第2の発射勢で発射された遊技球が流下する右側遊技領域とに分けられ、左側遊技領域と右側遊技領域とは飾り枠40の下方で連通するようになっている。
飾り枠40の左側部には、左側遊技領域を流下する遊技球を飾り枠40の内部に導入するワープ装置41が設けられ、飾り枠40の下部には、ワープ装置41により飾り枠40の内部に導入された遊技球を転動させて飾り枠40の下方に流下させるステージ部42が設けられている。
飾り枠40の左寄りの下方には、遊技球が常時入賞(入球)可能な3つの一般入賞口43が間隔を空けた状態で設けられており、飾り枠40の右寄りの下方には、遊技球が常時入賞(入球)可能な1つの一般入賞口43が設けられている。この一般入賞口43に入賞(入球)した遊技球が一般入賞口検出スイッチ43a(図5参照)によって検出される(付与条件が成立する)と、所定個数(例えば5個)の遊技球が払出装置95(図5参照)から賞球(遊技価値の付与)として上皿11に払い出される。
ステージ部42の下方には、遊技球が常時入賞(入球)可能な第1始動口45(第1特別図柄の始動入賞領域)が設けられており、この第1始動口45に入賞(入球)した遊技球が第1始動口検出スイッチ45a(図5参照)で検出される(付与条件が成立する)と、所定個数の遊技球(例えば3個)が払出装置95(図5参照)から賞球(遊技価値の付与)として上皿11に払い出されるようになっている。また、特別遊技(ここでは大当たり遊技)を実行するか否かの特別遊技判定(大当たり判定)を行うための権利が付与(後述する特図判定情報が記憶)される。
第1始動口45の下方には、第1始動口45の周辺を所定の態様で発光させるための入賞口ランプNR(図示省略)が設けられており、複数のランプ(フルカラーLED等)を有する盤用照明装置75によって発光することで発光演出を行うことが可能となっている。
飾り枠40の下方であって第1始動口45の右斜め下方には、所定条件の成立(後述する当たり判定で当たりに当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能もしくは困難な閉状態から遊技球の入賞が可能もしくは容易な開状態に変換可能な可変始動部46が設けられている。
可変始動部46は、上面が左右方向(図1中左側)に向けて下り傾斜することで遊技球の流路となると共に、前後方向に移動可能な可動部材48と、可動部材48の直下で上方に向けて開口する第2始動口47(第2特別図柄の始動入賞領域)と、第2始動口47に入賞(入球)した遊技球を検出する第2始動口検出スイッチ47a(図5参照)と、可動部材48を前方(入賞規制位置)に向けて移動させることで第2始動口47を閉状態に変換すると共に、可動部材48を後方(入賞許容位置)に向けて移動させることで第2始動口47を開状態に変換するための第2始動口開閉ソレノイド48b(図5参照)が設けられている。
そして、後述する補助遊技中に開状態となった第2始動口47に遊技球が入賞し、この遊技球が第2始動口検出スイッチ47a(図5参照)で検出される(付与条件が成立する)と、所定個数の遊技球(例えば2個)が払出装置95(図5参照)から賞球(遊技価値の付与)として上皿11に払い出されるようになっている。また、特別遊技(ここでは大当たり遊技)を実行するか否かの特別遊技判定を行うための権利が付与(後述する特図判定情報が記憶)される。
飾り枠40の右側となる右側遊技領域には、遊技球が常時通過可能な普図ゲート44(普図始動領域)が設けられている。この普図ゲート44を通過した遊技球がゲート検出スイッチ44aによって検出されると、賞球は付与されないが、補助遊技を実行するか否かの補助遊技判定(当たり判定)を行うための権利が付与(後述する普図判定情報が記憶)される。
普図ゲート44の下流には、所定条件の成立(特別遊技判定で大当たりに当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能もしくは困難な閉状態から入賞が可能もしくは容易な開状態に変換可能な可変入賞部49が設けられている。
可変入賞部49は、上面が左右方向(図1中右側)に向けて下り傾斜することで遊技球の流路になると共に、前後方向に移動可能な大入賞口開閉部材51と、大入賞口開閉部材51の直下で上方に向けて開口する大入賞口50(入賞領域)と、大入賞口に入賞(入球)した遊技球を検出する大入賞口検出スイッチ50aと、大入賞口開閉部材51を前方(入賞規制位置)に向けて移動させることで大入賞口50を閉状態に変換すると共に、大入賞口開閉部材51を後方(入賞許容位置)に向けて移動させることで大入賞口50を開状態に変換するための大入賞口開閉ソレノイド51b(図5参照)が設けられている。
そして、大当たり遊技中において大入賞口開閉部材51が入賞規制位置から入賞可能位置に移動すると、大入賞口50が開状態に変換され、大入賞口開閉部材51の上面を流下していた遊技球や大入賞口50に到達した遊技球が大入賞口50に入賞する。そして、大入賞口50に入賞した遊技球が大入賞口検出スイッチ50aで検出される(付与条件が成立する)と、所定個数の遊技球(例えば15個)の遊技球が払出装置95(図5参照)から賞球(遊技価値の付与)として上皿11に払い出される。
また、左側遊技領域に発射された遊技球は、飾り枠40の外縁に沿ってそのまま流下するか、ワープ装置41に流入してからステージ部42を介して流下し、飾り枠40の下方に設けられる3つの一般入賞口43、第1始動口45の何れかに入賞するか、アウト口39に流入することになる。そのため、右側遊技領域に設けられる一般入賞口43、普図ゲート44、可変始動部46(第2始動口47)、可変入賞部49(大入賞口50)に入賞(通過)することはない。
また、右側遊技領域に発射された遊技球は、一般入賞口43、普図ゲート44、可変始動部46(第2始動口47)、可変入賞部49(大入賞口50)の何れかに入賞するか、アウト口39に流入することになる。そのため、左側遊技領域に設けられる一般入賞口43、第1始動口45に入賞することはない。
遊技盤5の裏側には、一般入賞口43、第1始動口45、第2始動口47、及び、大入賞口50に入賞して一般入賞口検出スイッチ43a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、及び、大入賞口検出スイッチ50aに検出された遊技球を受け入れて集合させながら流下させる入賞球流路52(図示省略)が設けられる。
また、入賞球流路52の下流部分には、各種検出スイッチに検出された後に入賞球流路52を流下してきた遊技球を検出する入賞確認検出スイッチ52a(図5参照)が設けられる。この入賞確認検出スイッチ52aは、一般入賞口検出スイッチ43a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、大入賞口検出スイッチ50aにより検出された後の遊技球を再度検出することで、適正な入賞(入球)であったか異常な入賞(入球)であったかを判定するために用いられる。
遊技領域5aの外側には、第1特別図柄表示器60と、第2特別図柄表示器61と、普通図柄表示器62と、第1特別図柄保留表示器63と、第2特別図柄保留表示器64と、普通図柄保留表示器65と、ラウンド数表示器66と、右打ち表示器67とからなる第1遊技情報表示装置59が設けられている。
第1特別図柄表示器60は、第1始動口45への遊技球の入賞(入球)に基づき行われる特別遊技判定(第1特別図柄の大当たり判定)の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、第2特別図柄表示器61は、第2始動口47への遊技球の入賞(入球)に基づき行われる特別遊技判定(第2特別図柄の大当たり判定)の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、普通図柄表示器62は、普図ゲート44への遊技球の通過(入球)に基づき行われる補助遊技判定(普通図柄の当たり判定)の結果を表示(報知)するための可変表示器である。
特別遊技判定とは、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入賞(入球)したときに特図判定情報(大当たり判定用乱数値、特別図柄決定用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値等)を取得し、取得した特図判定情報に基づいて大当たり遊技を実行するか否か等を判定することに該当する。
そして、第1始動口45への遊技球の入賞に基づき特別遊技判定が行われると、第1特別図柄表示器60で第1特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に判定結果を示す(報知する)第1特別図柄の停止表示が行われる。また、第2始動口47への遊技球の入賞に基づき特別遊技判定が行われると、第2特別図柄表示器61で第2特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に判定結果を示す(報知する)第2特別図柄の停止表示が行われる。
第1特別図柄表示器60及び第2特別図柄表示器61は、それぞれ複数のLEDによって構成され、各特別図柄の変動表示において対応する表示器のLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、特別図柄を停止表示する場合には、特別遊技判定の結果を示す態様(大当たり態様、小当たり態様、ハズレ態様)でLEDが点灯する。
なお、本実施の形態において「大当たり」というのは、特別遊技判定において大当たり遊技(特別遊技)を実行することが決定された状態のことをいう。「大当たり遊技」というのは、大入賞口50が所定態様で閉状態から開状態に変換されるラウンド遊技を、インターバルを挟んで所定回数(例えば、4回、10回など)に亘って行う遊技者が賞球を獲得し易い遊技者にとって有利な遊技状態のことをいう。
なお、各ラウンド遊技における大入賞口50の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても大入賞口50に所定個数の遊技球(例えば9個)が入賞(入球)すると1回のラウンド遊技が終了する。なお、本実施の形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の大当たり遊技(特別遊技)の何れかを実行可能となっている。
補助遊技判定とは、普図ゲート44への遊技球の通過(入球)に基づき普図判定情報(当たり判定用乱数値、普通図柄決定用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値等)を取得し、取得した普図判定情報に基づいて補助遊技を実行するか否かを判定することに該当する。なお、補助遊技判定が行われると、普通図柄表示器62で普通図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に判定結果を示す(報知する)普通図柄の停止表示が行われる。
普通図柄表示器62は、複数のLEDによって構成され、普通図柄の変動表示においてLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、普通図柄を停止表示する場合には、補助遊技判定の結果を示す態様(当たり態様又はハズレ態様)でLEDが点灯する。
なお、本実施の形態において「当たり」というのは、補助遊技判定において補助遊技(当たり遊技)を実行することが決定された状態のことをいう。「補助遊技」というのは、第2始動口47が所定態様で開放される遊技状態のことをいう。
なお、補助遊技(当たり遊技)における第2始動口47の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても第2始動口47に所定個数の遊技球(例えば10個)が入賞(入球)すると補助遊技(当たり遊技)が終了する。つまり、「補助遊技」は、第2特別図柄の変動表示の開始条件が成立し易い遊技状態となっている。なお、本実施の形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の補助遊技(当たり遊技)が設けられている。
第1特別図柄保留表示器63は、複数のLEDによって構成され、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される特図判定情報(第1特図保留)の個数である第1特図保留数を表示するためのものであり、第1特図保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、第1特図保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
第2特別図柄保留表示器64は、複数のLEDによって構成され、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される特図判定情報(第2特図保留)の個数である第2特図保留数を表示するためのものであり、第2特図保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、第2特図保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよいし、第2特図保留を記憶しないようにしてもよい。
普通図柄保留表示器65は、複数のLEDによって構成され、普図ゲート44に遊技球が入賞(通過)した場合に記憶される普図判定情報(普図保留)の個数である普図保留数を表示するためのものであり、普図保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、普図保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよいし、普図保留を記憶しないようにしてもよい。
なお、第1特別図柄表示器60及び/又は第2特別図柄表示器61は、7セグメントのLEDによっても構成することができる。例えば、特別図柄の大当たり抽選に当選した場合には、「3」や「7」を停止表示し、ハズレであった場合には「−」を停止表示するようにし、変動表示中にあっては消灯と「−」とを繰り返すようにするとよい。
ラウンド数表示器66は、複数のLEDによって構成され、大当たり状態(特別遊技状態)が発生した場合のラウンド数を表示するためのものであり、大当たり遊技開始時にラウンド数を示す所定の態様でLEDの点灯を開始し、大当たり遊技中はLEDの点灯を継続し、大当たり遊技の終了時にLEDを消灯する。例えば、ラウンド数が4回の大当たり遊技であれば、左から4番目のLEDのみが点灯し、ラウンド数が10回の大当たり遊技であれば、全てのLEDが点灯する。
右打ち表示器67は、1つのLEDで構成され、大当たり状態(特別遊技状態)中、及び、時短遊技状態中において右側遊技領域に向けて遊技球を発射すること(所謂右打ち)を促す右打ち表示を表示するためのものであり、大当たり状態(特別遊技状態)中、及び、時短遊技状態中にLEDが点灯する。
遊技領域5aの内側の左下方の遊技盤5上には、第1特別図柄サブ表示器69aと、第2特別図柄サブ表示器69bと、普通図柄サブ表示器69cと、第1特別図柄保留サブ表示器69dと、第2特別図柄保留サブ表示器69eと、普通図柄保留サブ表示器69fと、右打ちサブ表示器69gとからなる第2遊技情報表示装置69が設けられている。
第2遊技情報表示装置69は、遊技領域5a外に設けられている第1遊技情報表示装置59に比べると後述する画像表示装置70の近傍に設けられている。このように、第2遊技情報表示装置69は、第1遊技情報表示装置59に比べて画像表示装置70の近傍に設けることによって、遊技者に対して目立つ位置となっており、第1遊技情報表示装置59よりも第2遊技情報表示装置69の方が認識し易くなっていると言える。
なお、第2遊技情報表示装置69の設置位置は一例であり、本実施の形態の設置位置に限られず、例えば、遊技領域5aの右側領域に設けても良い。
第1特別図柄サブ表示器69aは、第1始動口45への遊技球の入賞(入球)に基づき行われる特別遊技判定(第1特別図柄の大当たり判定)の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、第2特別図柄サブ表示器69bは、第2始動口47への遊技球の入賞(入球)に基づき行われる特別遊技判定(第2特別図柄の大当たり判定)の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、普通図柄サブ表示器69cは、普図ゲート44への遊技球の通過(入球)に基づき行われる補助遊技判定(普通図柄の当たり判定)の結果を表示(報知)するための可変表示器である。
第1特別図柄サブ表示器69a、及び、第2特別図柄サブ表示器69bは、それぞれ1つのLEDによって構成され、各特別図柄の変動表示において対応する表示器のLEDが所定の間隔で点滅する。そして、特別図柄を停止表示する場合には、各大当たり抽選の結果を示す態様(大当たり態様かハズレ態様)でLEDが点灯又は消灯する。なお、第1特別図柄サブ表示器69a、及び、第2特別図柄サブ表示器69bの表示は、後述する画像表示装置70の表示部の左側領域に表示される第1演出図柄、中央領域に表示される第2演出図柄、右側領域に表示される第3演出図柄に続く、4つ目の演出図柄であることから第4図柄という場合がある。
なお、第1特別図柄サブ表示器69a(第2特別図柄サブ表示器69b)の変動開始のタイミングと変動停止のタイミングは、後述する画像表示装置70で表示される演出図柄70aの変動開始タイミングと変動停止タイミングとに同期している。
また、第1特別図柄サブ表示器69a(第2特別図柄サブ表示器69b)は、特別図柄を停止表示する場合には、大当たり抽選の結果として大当たりか否かしか表示していないが、第1特別図柄表示器60(第2特別図柄表示器61)と同様に複数のLEDで構成し、大当たり抽選の結果として特別図柄の種類も表示するようにしても良い。
普通図柄サブ表示器69cは、1つのLEDによって構成され、普通図柄の変動表示においてLEDが所定の間隔で点滅する。そして、普通図柄を停止表示する場合には、当たり抽選の結果を示す態様(当たり態様又はハズレ態様)でLEDが点灯又は消灯する。
なお、普通図柄サブ表示器69cは、普通図柄を停止表示する場合には、当たり抽選の結果として当たりか否かしか表示していないが、普通図柄表示器62と同様に複数のLEDで構成し、大当たり抽選の結果として普通図柄の種類も表示するようにしても良い。
第1特別図柄保留サブ表示器69d(第2特別図柄保留サブ表示器69e)は、前述の第1特別図柄保留表示器63(第2特別図柄保留表示器64)と同様に複数のLEDによって構成され、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される第1特別図柄の大当たり抽選(第1特別図柄の変動表示)を行うための権利(第1保留)の個数を表示するためのものであり、第1保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、第1保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
具体的には、第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留サブ表示器69d(第2特別図柄保留サブ表示器69e)の左側のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留サブ表示器69d(第2特別図柄保留サブ表示器69e)の2つのLEDが点灯する。また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留サブ表示器69d(第2特別図柄保留サブ表示器69e)の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留サブ表示器69d(第2特別図柄保留サブ表示器69e)の2つのLEDが点滅する。
また、第1特別図柄保留サブ表示器69d(第2特別図柄保留サブ表示器69e)の表示(点灯、点滅)タイミングと消去(消灯)タイミングは、後述する画像表示装置70で表示される保留アイコンの表示タイミングと消去タイミングとに同期している。
普通図柄保留サブ表示器69fは、前述の普通図柄保留表示器65と同様に複数のLEDによって構成され、普図ゲート44に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される普通図柄の当たり抽選(普通図柄の変動表示)を行うための権利(普図保留)の個数を表示するためのものであり、普図保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、普図保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
具体的には、普図保留が1つの場合には、普通図柄保留サブ表示器69fの左側のLEDが点灯し、普図保留が2つの場合には、普通図柄保留サブ表示器69fの2つのLEDが点灯する。また、普図保留が3つの場合には、普通図柄保留サブ表示器69fの左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、普図保留が4つの場合には、普通図柄保留サブ表示器69fの2つのLEDが点滅する。
右打ちサブ表示器69gは、前述の右打ち表示器67と同様に1つのLEDで構成され、所謂右打ちを促すためのものである。
なお、右打ちサブ表示器69gは、図1に示すように「右打」と印されており、何も記されていない右打ち表示器67よりも右打ちを促していることが遊技者に認識し易い態様となっている。
飾り枠40の内側に画成される演出空間40aの奥部には、液晶表示ディスプレイからなる画像表示装置70が設けられ、演出空間40aの上部には、動作演出を実行するための第1可動演出装置73が設けられ、演出空間40aの下部には、動作演出を実行するための第2可動演出装置74が設けられている。
画像表示装置70では、遊技の進行に応じて様々な演出表示を行う。演出表示としては、特別図柄の変動表示の非実行中に行われる客待ち演出や、特別図柄の変動表示の実行中に行われる演出図柄70aの変動表示を伴う変動演出や、大当たり遊技の実行中に行われる大当たり演出等がある。
画像表示装置70の表示部(有効表示領域)には、3つの演出図柄70a(左図柄、中図柄、右図柄)を表示するための変動表示領域や、変動演出の実行に係る演出モードを示すモード表示領域などが形成されている。
なお、演出図柄70aは、例えば、「1」から「9」までの数字を示す図柄により構成され、第1特別図柄表示器60や第2特別図柄表示器61で実行される特別図柄の変動表示の開始に対応して変動表示を開始し、特別図柄の変動表示の停止に対応して停止表示を行うようになっている。なお、演出図柄70aとして、「A」から「F」といったアルファベットを示す図柄を用いてもよい。
演出図柄70aの停止表示では、演出図柄70aが特別遊技判定(大当たり判定)の結果を示す所定の態様(ハズレ態様、大当たり態様)で所定時間停止するようになっている。大当たり態様(特別結果態様)は、「777」などのように同一の演出図柄70aの組み合わせであり、ハズレ態様はそれ以外の態様である。
なお、演出図柄70aの変動表示の態様は、上下方向のスクロールとなっているが、左右方向にスクロールするものであってもよいし、その場での切り替わりや回転(自転)などであってもよい。
また、演出図柄70aの変動表示(変動演出)中には、特別遊技判定の結果に応じて、背景画像やキャラクタ等の様々な演出画像やムービー等が画像表示装置70に表示されることで、大当たり遊技(特別遊技)が実行されることに対する遊技者の期待感を高めるようになっている。
画像表示装置70には、第1特図保留数(U1)に対応する数の第1保留アイコン(第1保留表示)を表示するための第1保留アイコン表示領域70B(第1保留エリア)や、第2特図保留数(U2)に対応する数の第2保留アイコン(第2保留表示)を表示するための第2保留アイコン表示領域70D(第2保留エリア)や、特図保留数が減算されて実行された変動演出の実行中であることを示す当該アイコン(消化保留表示)を表示するための当該アイコン表示領域70C(消化保留エリア)等が形成されている。
第1保留アイコン表示領域70Bは、当該アイコン表示領域70Cに近い側から第1表示部70B1(第1エリア)、第2表示部70B2(第2エリア)、第3表示部70B3(第3エリア)、第4表示部70B4(第4エリア)といった形で区画されており、第1表示部70B1〜第4表示部70B4には、第1特図保留数(U1)に対応した数の第1保留アイコンが表示される。
具体的には、第1表示部70B1には、最初に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンが表示され、第2表示部70B2には、2番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンが表示され、第3表示部70B3には、3番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンが表示され、第4表示部70B4には、4番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンが表示される。
第2保留アイコン表示領域70Dは、左側から第1表示部70D1(第1エリア)、第2表示部70D2(第2エリア)、第3表示部70D3(第3エリア)、第4表示部70D4(第4エリア)といった形で区画されており、第1表示部70D1〜第4表示部70D4には、第2特図保留数(U2)に対応する数の第2保留アイコンが表示される。
具体的には、第1表示部70D1には、最初に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンが表示され、第2表示部70D2には、2番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンが表示され、第3表示部70D3には、3番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンが表示され、第4表示部70D4には、4番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンが表示される。
当該アイコン表示領域70Cは、第1保留アイコン表示領域70Bや第2保留アイコン表示領域70Dと明確に区別するための台座画像の直上に形成されており、この台座画像の上に乗る、若しくは、浮くように当該アイコンが表示される。
具体的には、第1特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の開始に伴って第1保留アイコン表示領域70Bに表示されていた第1保留アイコンが当該アイコン表示領域70Cに向けて1つずつ移動(シフト)し、第1表示部70B1に表示されていた第1保留アイコンが当該アイコン表示領域70Cに移動(シフト)することで当該アイコンとなり、第1特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の終了時に当該アイコンが消滅(消去)する。
また、第2特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の開始に伴って第2保留アイコン表示領域70Dに表示されていた第2保留アイコンが当該アイコン表示領域70Cに向けて1つずつ移動(シフト)し、第1表示部70D1に表示されていた第2保留アイコンが当該アイコン表示領域70Cに移動(シフト)することで当該アイコンとなり、第2特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の終了時に当該アイコンが消滅(消去)する。なお、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の途中で当該アイコンを消滅させてもよい。
また、画像表示装置70の表示部の左端部に、現在の第1特図保留数(U1)を示す第1特図保留数字を表示するための第1特図保留数表示領域70Eと、現在の第2特図保留数(U2)を示す第2保留数字を表示するための第2特図保留数表示領域70Fとが形成されている。
第1可動演出装置73は、動作可能な第1可動部材73a及び第2可動部材73bを有し、画像表示装置70で実行される演出図柄70aの変動表示の実行中に第1可動部材73aや第2可動部材73bに所定の動作を行わせることで動作演出を実行することが可能となっている。また、第1可動部材73aや第2可動部材73bには、複数の装飾LEDを有する盤用照明装置75が設けられ、動作演出の実行中に所定の態様で発光することが可能となっている。
具体的には、第1可動部材73aは、画像表示装置70の端部寄り(上方)に位置する待機位置と、画像表示装置70の中央寄り(下方)に位置する演出位置との間で移動(上昇、下降)するようになっている。第2可動部材73bは、第1可動部材73aの前方の一部を覆う待機位置と、第1可動部材73aの前方から退く演出位置(左右に移動した位置)との間で移動するようになっている。
なお、第1可動部材73aが演出位置に移動し、第2可動部材73bが待機位置から移動しない動作を「第1動作」といい、第1可動部材73aが演出位置に移動すると共に、第2可動部材73bが演出位置に移動する動作を「第2動作」という。
第2可動演出装置74は、動作可能な第3可動部材74a及び第4可動部材74bを有し、画像表示装置70で実行される演出図柄70aの変動表示の実行中に第3可動部材74aや第4可動部材74bに所定の動作を行わせることで動作演出を実行することが可能となっている。また、第3可動部材74aや第4可動部材74bには、複数の装飾LEDを有する盤用照明装置75が設けられ、動作演出の実行中に所定の態様で発光することが可能となっている。
具体的には、第3可動部材74aは、画像表示装置70の端部寄り(下方)に位置する待機位置と、画像表示装置70の中央寄り(上方)に位置する演出位置との間で移動(上昇、下降)するようになっている。第4可動部材74bは、第3可動部材74aの左右両端の待機位置と、第3可動部材74aの左右両端から退く演出位置(左右に移動した位置)との間で移動するようになっている。
なお、第3可動部材74aが演出位置に移動し、第4可動部材74bが待機位置から移動しない動作を「第1動作」といい、第3可動部材74aが演出位置に移動すると共に、第4可動部材74bが演出位置に移動する動作を「第2動作」という。
遊技盤取付枠3及び遊技盤5の裏側には、予め定めた払出条件(賞球、球貸)の成立に基づいて遊技球を払い出すための払出装置95、島設備などから供給される遊技球を貯留して払出装置95に供給する遊技球貯留部96、遊技の進行を統括的に制御する主制御基板110を内蔵した主制御装置110Aと、主制御基板110からの払出制御コマンドに応じて払出装置95の制御を行う払出制御基板120を内蔵した払出制御装置120Aと、主制御基板110からの演出制御コマンドに応じて演出の制御を行う演出制御基板130を内蔵した演出制御装置130Aと、各種制御装置に対して電源電圧の供給を行う電源基板160を内蔵した電源装置160A、遊技機1の外部(ホールコンピュータ等の情報収集装置)に遊技情報(外部情報信号)を出力するための外部情報出力端子板90等が設けられている。
また、主制御装置110Aの上部及び演出制御装置の全体を後方から覆うように左右一側に設定された回転軸を中心として左右他側が左右方向に開閉する開閉扉式のカバー部材23が設けられており、演出制御装置130Aには、カバー部材23に覆われるように音声出力装置9から出力される演出音の音量や画像表示装置70や各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置75)の光量の調整に関わる調整モードを切り替えるための切替スイッチ22が設けられている。
(外部情報出力端子板の説明)
次に、図2〜図4を用いて、外部情報出力端子板90について説明する。図2は、遊技機1の裏面側の斜視図であり、図3(a)は、外部情報出力端子板90の概略斜視図であり、図3(b)は、外部情報出力端子板90の概略正面図であり、図3(c)は、基板90aの正面図である。
図2に示すように、外部情報出力端子板90は、遊技盤取付枠3の背面側であって、遊技球貯留部96の右方側の上面部に固着部材(例えば、螺子、取り付け金具など)を介して固定される。
外部情報出力端子板90は、基板90aと、基板90aに実装されている各部品を保護するための基板カバー90bと、基板カバー90bに貼付される端子シール90cを備えている。
外部情報出力端子板90の基板90aの表面側には、1個の入力側のコネクタCN1と、8個の出力側の外部情報出力端子CN2(第2端子)〜CN9(第8端子)と、8個のフォトモスリレーRL1〜RL8と、抵抗R1〜R8とが実装されている。
なお、本実施の形態では、8個の外部情報出力端子CN2(第2端子)〜CN9(第8端子)が連結して配置されている。
外部情報出力端子板90の入力側のコネクタCN1は、主制御基板110から8個の各フォトモスリレーRL1〜RL8に共通して供給される電圧DC12Vやホールコンピュータ等の情報収集装置に送信される各外部情報信号が入力される。そして、コネクタCN1に入力された各外部情報信号は、コネクタCN1の各端子から対応する各抵抗R1〜R8、及び、フォトモスリレーRL1〜RL8を介して、それぞれ対応する外部情報出力端子CN2〜CN9から電線(図示省略)を通ってホールコンピュータ等の情報収集装置に出力される。
このように、フォトモスリレーRL1〜RL8を介して、各外部情報信号を送出することにより、遊技機1とホールコンピュータ等の情報収集装置との間を電気的に絶縁した状態で、遊技機1からホールコンピュータ等の情報収集装置に各外部情報信号を出力することができる。
詳しくは後述するが、本実施の形態の遊技機1から外部情報出力端子板90を介してホールコンピュータ等の情報収集装置に出力する外部情報信号は、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入賞したときに外部情報出力端子CN2から出力される始動口入賞信号と、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示が停止したとき(終了したとき)に外部情報出力端子CN3から出力される特別図柄確定信号と、大当たり遊技の実行中に外部情報出力端子CN4から出力される特別遊技信号1と、時短遊技状態中に外部情報出力端子CN5から出力される特別遊技信号2と、ガラス枠4が開放されているときに外部情報出力端子CN6から出力される開放信号と、所定数の遊技球の払い出しが完了したときに外部情報出力端子CN7から出力される賞球信号と、各異常が発生したときに外部情報出力端子CN8から出力されるセキュリティ信号と、所定数の遊技球の払い出しが決定したときに外部情報出力端子CN9から出力される入賞信号がある。
また、外部情報出力端子板90が備えている基板90aに実装されている各部品を保護するための基板カバー90bは、透明な部材(例えば、ポリカーボネートやABS樹脂など)によって構成されており、基板90aに対して並行に設けられている。
また、基板カバー90bに貼付される端子シール90cは、下地の色が黄色となっており、黒色で外部情報出力端子板90であることが認識可能な文字(例えば、「外部端子」)と、各外部情報出力端子CN2〜CN9から出力される信号が認識可能な文字(例えば、「始動」、「確定」、「特別1」、「特別2」、「開放」、「賞球」、「セキュリティ」、「入賞」)と、各外部情報出力端子CN2〜CN9の操作部(第1操作部1005a、第2操作部1006a)の色が認識可能な文字(例えば、「白」、「緑」、「灰」、「黄」、「黒」、「桃」、「青」、「赤」)が印字されている。また、端子シール90cのアウトラインには、赤色のラインが印字されている。
また、図3(b)及び図3(c)に示すように、基板90aの表面上のコネクタCN1の近傍には、「CN1」と印字されており、外部情報出力端子CN2(第2端子)〜CN9(第8端子)の第1操作部1005aの近傍には、「CN2白」〜「CN9赤」と印字されており、フォトモスリレーRL1〜RL8の近傍には、「RL1」〜「RL8」と印字されており、抵抗R1〜R8の近傍には、「R1」〜「R8」と印字されている。
このように、基板90aの表面上の各部品の近傍に各部品を識別可能な符号を印字することにより、各部品を実装する位置が容易に認識可能となっている。
また、図3(c)に示すように、基板90aの表面上の各部品(コネクタCN1、外部情報出力端子CN2(第2端子)〜CN9(第8端子)、フォトモスリレーRL1〜RL8、抵抗R1〜R8)を実装する位置に、各部品が基板90aに実装された状態を正面から見たときの各部品のアウトラインを象った白いラインが印字されている。
このように、基板90aの表面上に、各部品が基板90aに実装された状態を正面から見たときの各部品のアウトラインを象った白いラインを印字することにより、各部品を実装する位置が容易に認識可能となっている。
(外部情報出力端子)
次に、図4を用いて、外部情報出力端子1000について説明する。図4(a)は、外部情報出力端子1000の正面斜視図であり、図4(b)は、外部情報出力端子1000の裏面斜視図である。
外部情報出力端子1000は、図4に示すように、ケース本体部1001内に、端子部(第1端子部1005d、第2端子部1006d)と操作部(第1操作部1005a、第2操作部1006a)とを有する二組の端子セット1005、1006を隣り合うように配置したものである。また、操作部1005a、1006aの色は、各外部情報出力端子CN2〜CN9(1000)の操作部1005a、1006a毎に異なるものを用いて設けられている。
本実施の形態では、外部情報出力端子CN2の操作部1005a、1006aの色は「白」であり、外部情報出力端子CN3の操作部1005a、1006aの色は「緑」であり、外部情報出力端子CN4の操作部1005a、1006aの色は「灰」であり、外部情報出力端子CN5の操作部1005a、1006aの色は「黄」であり、外部情報出力端子CN6の操作部1005a、1006aの色は「黒」であり、外部情報出力端子CN7の操作部1005a、1006aの色は「桃」であり、外部情報出力端子CN8の操作部1005a、1006aの色は「青」であり、外部情報出力端子CN9の操作部1005a、1006aの色は「赤」である。
なお、本実施の形態では、ケース本体部1001の操作部(第1操作部1005a、第2操作部1006a)がある側を正面部、正面部の右側の面を右側面部、正面部の左側の面を左側面部、正面部の反対側の面を背面部、基板90aに実装する際に基板90aに接する面を底面部とする。
各端子セット1005、1006は、ケース本体部1001の上部に形成された電線挿入穴(第1電線挿入穴1005c、第2電線挿入穴1006c)と、電線挿入穴1005c、1006cに対応してケース本体部1001内に設けられた導電性の端子部1005d、1006dと、操作部1005a、1006aと、操作部を付勢するバネ部(第1バネ部1005b、第2バネ部1006b)と、を備える。
ケース本体部1001は、外部情報出力端子1000を基板90aに固定する際の位置決めのために底面部に形成された固定用凸部1004と、外部情報出力端子1000同士を連結するための突起である連結用第一凸部1002と連結用第二凸部1003と、外部情報出力端子1000同士を連結するための凹部である連結用第一凹部1007と連結用第二凹部1008を備えており、連結用第一凸部1002と連結用第一凹部1007と、連結用第二凸部1003と連結用第二凹部1008と、をそれぞれ嵌め込むことにより外部情報出力端子1000同士を連結することができる。また、ケース本体部1001の背面部には、外部情報出力端子1000のロット番号が印字されている。
各端子部1005d、1006dは、基板90aに形成された接続穴(図示省略)に挿入される基板接触部10051d、10061dと、電線挿入穴から挿入された電線と接触する電線接触部10052d、10062dとを備えている。操作部1005a、1006aは、操作部1005a、1006aの人が押圧する部分であるケース本体部1001の外部に露出している取手部10051a、10061aと、電線挿入穴に挿入された電線を端子部の電線接触部に押し付けるための押圧部10052a、10062aと、操作部1005a、1006aをケース本体部1001に回動自在に取り付けるための軸部(図示省略)と、バネ部1005b、1006bを支持するためのバネ用突起部(図示省略)とを備えている。操作部1005a、1006aは、ケース本体部1001に形成された軸受部(図示省略)に軸部を嵌め込むことにより、ケース本体部1001に回動自在に取り付けられる。なお、操作部1005a、1006aは、操作されていない状態では、バネ部1005b、1006bにより、その押圧部10052a、10062aが電線接触部10052d、10062dに接するように付勢された状態となっている。
外部情報出力端子1000に電線を接続するときには、操作部1005a、1006aを下方に押圧し、押圧部10052a、10062aと電線接触部10052d、10062dとの隙間を広げて、電線を電線挿入穴1005c、1006cから挿入し、その後、操作部1005a、1006aを元に戻す。これにより、電線は電線接触部10052d、10062dに押し付けられた状態で保持される。電線を外すときには、操作部1005a、1006aを下方に押し下げた状態で、電線を引き抜くことにより、容易に電線を取り外すことができる。
本実施の形態の操作部1005a、1006aは、図4等に示すように、ケース本体部1001の底面部からの高さが異なるようにして形成されている。また、底面部からの高さが高い方の第1操作部1005aは、最下部まで、押し下げた状態(最大操作量)でも、ケース本体部1001からの高さが第2操作部1006aと同じ位置となるように構成されている。
また、操作されていない状態の第1操作部1005aから第1操作部1005aを最下部まで押し下げた状態(最大操作量)で第1操作部1005aと接触するケース本体部1001の接触面部1005eまでの高さと、操作されていない状態の第2操作部1006aから第2操作部1006aを最下部まで押し下げた状態(最大操作量)で第2操作部1006aと接触するケース本体部1001の第2接触面部1006eまでの高さとが同じとなるようにしているので、第1操作部1005a及び第2操作部1006aの最大操作量は同一となっている。
ここで、図2〜図4に示す外部情報出力端子板90(外部情報出力端子1000)の第1の特徴としては、外部情報出力端子板90は、遊技球貯留部96の右方側に設けられており、セキュリティ信号を出力する外部情報出力端子CN8(1000)は外部情報出力端子板90の左端よりも右端に近い側に設けられている点が挙げられる。つまり、セキュリティ信号を出力する外部情報出力端子CN8(1000)は、遊技球貯留部96から遠い側に設けられている。このようにすることで、遊技球貯留部96から跳ねて飛び出た遊技球が外部情報出力端子CN8(1000)に衝突(接触)し難くなり、遊技球が外部情報出力端子CN8(1000)に衝突(接触)することによる接続不良等の信号出力の不具合を防止することができ、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能となる。
また、図2〜図4に示す外部情報出力端子板90(外部情報出力端子1000)の第2の特徴としては、外部情報出力端子板90には、外部情報出力端子CN2〜CN9(1000)を含む各部品を保護するための基板カバー90bが設けられている点が挙げられる。このようにすることで、遊技球貯留部96から跳ねて飛び出た遊技球が外部情報出力端子CN2〜CN9(1000)に衝突(接触)し難くすることで、遊技球が外部情報出力端子CN2〜CN9(1000)に衝突(接触)することによる接続不良等の信号出力の不具合を防止することができ、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能となる。また、埃や塵などが電線挿入穴等に混入することを防止し、信号の誤出力等の不具合を防止することができ、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能となる。
また、図2〜図4に示す外部情報出力端子板90(外部情報出力端子1000)の第3の特徴としては、基板カバー90bに貼付される端子シール90cには、外部情報出力端子板90であることが認識可能な文字と、各外部情報出力端子CN2〜CN9から出力される信号が認識可能な文字と、各外部情報出力端子CN2〜CN9(1000)の操作部1005a、1006aの色が認識可能な文字が印字されており、基板90aの表面上の各部品の近傍に各部品を識別可能な符号が印字されている点が挙げられる。このようにすることで、外部情報出力端子板90であること、何れの外部情報出力端子CN2〜CN9(1000)から何れの信号が出力されるのかが容易に認識可能となり、電線の挿入間違いなどの人為的なミスを防止(抑制)することができる。
また、図2〜図4に示す外部情報出力端子板90(外部情報出力端子1000)の第4の特徴としては、基板90aの表面上の各部品の近傍に各部品を識別可能な符号と、各部品(コネクタCN1、外部情報出力端子CN2(第2端子)〜CN9(第8端子)、フォトモスリレーRL1〜RL8、抵抗R1〜R8)を実装する位置に各部品のアウトラインを象った白いラインが印字されている点が挙げられる。このようにすることで、各部品の実装位置が容易に認識することが可能となる。
また、図2〜図4に示す外部情報出力端子板90(外部情報出力端子1000)の第5の特徴としては、各外部情報出力端子CN2〜CN9(1000)を識別可能な符号(「CN2白」〜「CN9赤」)は、各外部情報出力端子CN2〜CN9(1000)の第1操作部1005a(ケース本体部1001の底面部からの高さが高い操作部)の近傍(下方)の基板90aの表面上に印字されている点が挙げられる。このようにすることで、操作部(ケース本体部1001の底面部からの高さが低い第2操作部)によって印字されている符号の視認性が妨げることがなくなり、符号の確認が容易に行うことができる。
また、図2〜図4に示す外部情報出力端子板90(外部情報出力端子1000)の第6の特徴としては、セキュリティ信号を出力する外部情報出力端子CN8(1000)は、変動表示毎に出力される比較的出力頻度の高い始動口入賞信号や特別図柄確定信号を出力する外部情報出力端子CN2、CN3(1000)に隣接することなく、始動口入賞信号や特別図柄確定信号に比べて出力頻度の低い賞球信号や入賞信号を出力する外部情報出力端子CN7、CN9(1000)に隣接して設けられている点が挙げられる。このようにすることで、仮に、セキュリティ信号を出力する外部情報出力端子CN8(1000)に挿入するべき電線を隣接する外部情報出力端子CN7、CN9(1000)に誤って挿入してしまったとしても、頻繁に間違った情報を出力してしまうことを防止することができ、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能となる。
また、図2〜図4に示す外部情報出力端子板90(外部情報出力端子1000)の第7の特徴としては、各外部情報出力端子CN2〜CN9(1000)の操作部1005a、1006aは、ケース本体部1001の底面部からの高さが異なるようにして形成されている点が挙げられる。このようにすることで、第1操作部1005aを押下するときに、誤って同時に第2操作部1006aを押下することはなく、また、第2操作部1006aを押下するときに、誤って同時に第1操作部を押下することもなくなり、配線の外部情報出力端子1000への挿入作業が容易に行うことができる。
また、隣接する外部情報出力端子1000の操作部1005a、1006aの高さも異なることになるので、各操作部1005a、1006aを押し下げるときに、隣接する外部情報出力端子1000の操作部1005a、1006aを同時に押し下げてしまうことも防止することができる。
また、図2〜図4に示す外部情報出力端子板90(外部情報出力端子1000)の第8の特徴としては、コネクタCN1は、各外部情報出力端子CN2〜CN9(1000)の操作部1005a、1006a側や各外部情報出力端子CN2〜CN9(1000)の連結用第一凸部1002、連結用第二凸部1003を備えている左側面部側ではなく、外部情報出力端子1000の連結用第一凹部1007、連結用第二凹部1008を備えている右側面部側に設けられている点が挙げられる。このようにすることで、電線やコネクタの接続作業の作業性が向上する。
また、図2〜図4に示す外部情報出力端子板90(外部情報出力端子1000)の第9の特徴としては、各外部情報出力端子CN2〜CN9(1000)は、各外部情報出力端子CN2〜CN9(1000)の操作部1005a、1006aの先端が基板90aの外周縁よりも内側となるように設けられている点が挙げられる。つまり、操作部1005a、1006aの先端が基板90aから飛び出さないように設けられている。このようにすることで、遊技店員等が意図せずに操作部1005a、1006aを操作してしまうことによる(に接触してしまうことによる)外部情報出力端子1000からの電線抜けを防止することができる。
なお、本実施の形態では、基板カバー90bに端子シール90cを貼付していたが、基板カバー90bではなく、主制御装置110Aに取り付けるようにしても良いし、払出制御装置120Aに取り付けるようにしても良いし、演出制御装置130Aに取り付けるようにしても良いし、カバー部材23に取り付けるようにしても良いし、基板カバー90bを含むそれら全てに取り付けても良いし、基板カバー90bを含む何れかの組合せに取り付けても良い。
また、本実施の形態では、端子シール90cには、外部情報出力端子板90であることが認識可能な文字(例えば、「外部端子」)と、各外部情報出力端子CN2〜CN9から出力される信号が認識可能な文字(例えば、「始動」、「確定」、「特別1」、「特別2」、「開放」、「賞球」、「セキュリティ」、「入賞」)と、各外部情報出力端子CN2〜CN9の操作部(第1操作部1005a、第2操作部1006a)の色が認識可能な文字(例えば、「白」、「緑」、「灰」、「黄」、「黒」、「桃」、「青」、「赤」)が印字していたが、各外部情報出力端子CN2〜CN9から出力される信号が認識可能な文字だけ印字しても良いし、各外部情報出力端子CN2〜CN9の操作部の色が認識可能な文字だけ印字しても良いし、外部情報出力端子板90であることが認識可能な文字だけ印字しても良いし、これらの文字の何れかの組合せで印字しても良い。
また、本実施の形態では、遊技機1から外部情報出力端子板90を介してホールコンピュータ等の情報収集装置に出力する外部情報信号は、始動口入賞信号と、特別図柄確定信号と、特別遊技信号1と、特別遊技信号2と、開放信号と、賞球信号と、セキュリティ信号と、入賞信号との8個の外部情報信号としていたが、これらの外部情報信号に限定されるものではなく、8個以上の外部情報信号を出力させても良いし、8個以下の外部情報信号を出力させるようにしても良い。例えば、大当たり遊技の種類ごとに信号を出力しても良いし、小当たり遊技を搭載している遊技機であれば、小当たり遊技中であることを示す信号を出力しても良いし、上記外部情報信号のうち何れかの外部情報信号を出力させないようにしても良い。
つまり、外部情報出力端子、フォトモスリレー、及び、抵抗の数も8個に限定されるものではなく、出力させる信号数に合わせて、8個以上としても良いし、8個以下としても良い。
また、本実施の形態では、基板カバー90bは基板90aに対して並行に設けていたが、埃や塵などが積もり難くする為に、何れかの方向に傾くように設けても良い。
また、基板90a(外部情報出力端子板90)を何れかの方向に傾くように設けても良いし、遊技盤取付枠3の上面部ではなく、遊技盤取付枠3の裏側に縦に設けるようにしても良い。このようにすることで、電線挿入穴(第1電線挿入穴1005c、第2電線挿入穴1006c)に塵や埃が混入し難くすることができる。
また、本実施の形態では、8個の外部情報出力端子CN2〜CN9を連結していたが、全ての外部情報出力端子を連結しなくても良い。例えば、全ての外部情報出力端子をバラバラに配置しても良いし、4個の外部情報出力端子を連結したものを2つ設けても良い。
(遊技機の全体のブロック図)
次に、図5の遊技機1の全体のブロック図を用いて、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。図5は、遊技機1の全体のブロック図である。
本実施の形態の制御構成としては、遊技の進行(基本動作)を統括的に制御する主制御基板110と、主制御基板110からの払出制御コマンドの受信に基づき遊技球の払出を制御する払出制御基板120と、主制御基板110からの演出制御コマンドの受信に基づき遊技に関する演出を制御する演出制御基板130と、主制御基板110、払出制御基板120及び演出制御基板130に電源を供給する電源基板160を備えている。
なお、主制御基板110と払出制御基板120との通信は、双方向にコマンドを送受信可能に構成されており、主制御基板110と演出制御基板130との通信は、主制御基板110から演出制御基板130への一方向のみにコマンドを送信可能に構成されている。
主制御基板110は、演算処理を行うメインCPU110a、遊技制御プログラム等が格納されたメインROM110b、演算処理時のワークエリアとなるメインRAM110c及び入出力ポート等を備えたワンチップマイコンとしての主制御部110mを備えている。
主制御部110mの入出力ポートには、一般入賞口検出スイッチ43a、ゲート検出スイッチ44a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、第2始動口開閉ソレノイド48b、大入賞口検出スイッチ50a、大入賞口開閉ソレノイド51b、磁気検出センサ55a、電波検出センサ56a、第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67、外部情報出力端子板90、RAMクリアスイッチ111a、払出制御基板120及び演出制御基板130が接続されている。
メインCPU110aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてメインROM110bに記憶された遊技制御プログラムを読み出し、メインRAM110cをワークエリアとして活用しながら遊技に関する演算処理を行う。これにより、各種入力装置(検出スイッチや検出センサ等)からの検出信号に応じた制御処理、各種出力装置(ソレノイドや表示器等)を制御するための制御処理、各種制御コマンドを送受信するための制御処理、外部情報出力端子板90を介して遊技機1の外部(ホールコンピュータ等)に遊技情報を送信するための制御処理等を行う。
払出制御基板120は、払出装置95を駆動して遊技球の払い出しを制御する払出制御部121と、発射装置26を駆動して遊技球の発射を制御する発射制御部122とを備えている。
払出制御部121は、演算処理を行う払出CPU121a、払出用プログラム等が格納された払出ROM121b、演算処理時のワークエリアとなる払出RAM121c及び入出力ポート等を備えている。
払出制御部121の入出力ポートには、開放検出スイッチ31a、満杯検出スイッチ32a、払出装置95から払い出される遊技球を検出するための払出球検出スイッチ95a、払出装置95から遊技球を払い出すための払出モータ95b及び遊技球貯留部96に遊技球が貯留されていることを検出するための球有り検出スイッチ96aが接続されている。
払出CPU121aは、水晶発振器からの動作クロックを受けて払出ROM121bに記憶された払出制御プログラムを読み出し、払出RAM121cをワークエリアとして活用しながら遊技球の払い出しに関する演算処理を行う。これにより、主制御基板110からの払出制御コマンドに応じて払出装置95から遊技球を払い出すための制御処理、演算処理の結果に基づくコマンドを主制御基板110に送信するための制御処理等を行う。
発射制御部122は、図示しない制御回路及び入出力ポート等を備えている。
発射制御部122の入出力ポートには、球送りソレノイド11b、タッチセンサ15a、発射ボリューム15b及び発射用ソレノイド28bなどが接続されている。
発射制御部122では、タッチセンサ15aから入力されるタッチ信号によって遊技者の手が発射ハンドル15に触れていることを検出すると、球送りソレノイド11b及び発射用ソレノイド28bへの通電を許容し、発射ボリューム15bからの検出信号によって発射ハンドル15の回動角度が変化したことを検出すると、球送りソレノイド11bを駆動させると共に、発射ハンドル15の回動角度に応じた発射強度となるように発射用ソレノイド28bを駆動させて遊技球を発射(99.9個/分)させるようになっている。
演出制御基板130は、主制御基板110からの演出制御コマンドの受信に基づき演出の進行を統括的に制御する演出制御部130mと、演出制御部130mからの演出制御コマンドの受信に基づき画像表示や音声出力の制御処理を行う表示/音声制御部140と、演出制御部130mからの演出制御コマンドの受信に基づき各種発光部材(LED等)や各種駆動源(モータ等)の制御処理を行うランプ/駆動制御部150を備えている。
演出制御部130mは、演算処理を行うサブCPU130a、演出制御プログラムが格納されたサブROM130b、演算処理時のワークエリアとなるサブRAM130c、及び、入出力ポートを備えている。
演出制御部130mの入出力ポートには、演出ボタン検出スイッチ17a、十字ボタン検出スイッチ19aが接続されている。
サブCPU130aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてサブROM130bに記憶された演出制御プログラムを読み出し、サブRAM130cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、変動演出の演出態様を決定するための制御処理、決定結果に基づく演出制御コマンドを表示/音声制御部140に送信するための制御処理、各種入力装置(検出スイッチ等)からの検出信号に応じた制御処理、各種出力装置(照明装置やモータ等)を制御するための制御処理等を行う。
表示/音声制御部140は、演出制御部130mからのコマンドを受けて、画像表示装置70に所定の画像を表示させる制御を行ったり、音声出力装置9に所定の音声やサウンドを出力させる制御を行ったりする。
表示/音声制御部140は、演出制御部130mからの演出制御コマンドの受信に基づき画像表示や音声出力を統括的に制御する統括制御部141と、統括制御部141からの表示制御コマンド(ディスプレイリスト)の受信に基づき画像表示装置70を制御する画像制御部145と、画像データ等が格納されたCGROM146と、統括制御部141からの音声制御コマンドの受信に基づき音声出力装置9を制御する音声制御部148及び音声データ等が格納された音声ROM149を備えている。
統括制御部141は、演算処理を行う統括CPU141a、統括制御プログラムが格納された統括ROM141b、演算処理時のワークエリアとなる統括RAM141c、及び、画像制御部145及び音声制御部148が接続される入出力ポートを備えている。
統括CPU141aは、水晶発振器からの動作クロックを受けて統括ROM141bに記憶された統括制御プログラムを読み出し、統括RAM141cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、画像表示装置70に表示させる演出画像を指示する表示制御コマンド(ディスプレイリスト)を生成して表示/音声制御部140に送信するための制御処理、音声出力装置9から出力させる演出音を指示する音声制御コマンドを生成して音声制御部148に送信するための制御処理等を行う。
ランプ/駆動制御部150は、演算処理を行うランプCPU150a、ランプ制御プログラムが格納されたランプROM150b、演算処理時のワークエリアとなるランプRAM150c、及び、入出力ポートを備えている。
ランプ/駆動制御部150の入出力ポートには、枠用照明装置10、ボタン駆動モータ17b、ボタン振動モータ17c、ボタン発光LED17d、第1可動演出装置73、第2可動演出装置74、盤用照明装置75、及び、第2遊技情報表示装置69(第1特別図柄サブ表示器69a、第2特別図柄サブ表示器69b、普通図柄サブ表示器69c、第1特別図柄保留サブ表示器69d、第2特別図柄保留サブ表示器69e、普通図柄保留サブ表示器69f、右打ちサブ表示器69g)が接続されている。
ランプCPU150aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてランプROM150bに記憶されたランプ制御プログラムを読み出し、ランプRAM150cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、枠用照明装置10、ボタン駆動モータ17b、ボタン振動モータ17c、ボタン発光LED17d、可動演出装置73、盤用照明装置75、及び、第2遊技情報表示装置69の制御処理を行う。
電源基板160は、遊技機1の外部から供給される電源から遊技機1の動作に必要なメイン電源(動作電源)を生成し、該メイン電源を遊技機1(主制御基板110、払出制御基板120、演出制御基板130や各種電子部品)に供給する(電源供給手段に相当)。電源基板160には、供給される電源電圧が低下(停電が発生)したか否かを検出すると共に、電源電圧の低下(停電の発生)に基づき電圧降下信号を主制御基板110に出力する電断検出回路162と、電源断(停電)時に主制御基板110及び演出制御基板130に対してバックアップ電源を供給するためのバックアップ電源回路163を備える。
また、電源基板160は、遊技機1(主制御基板110、払出制御基板120、演出制御基板130や各種電子部品)へのメイン電源の供給を行うON状態と停止するOFF状態とに切り替えるための電源スイッチを遊技店の店員によって操作可能なように備えており、電源スイッチをON状態にするとメイン電源の供給が開始されて遊技機1の動作が開始する。なお、電源スイッチがOFF状態であっても主制御基板110及び演出制御部130mへのバックアップ電源の供給は維持される。
電断検出回路162は、遊技機1に供給される電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電圧降下検知信号を主制御基板110に出力し、電圧降下検知信号の出力中に電源電圧が所定値よりも大きくなったときに、電圧降下検知信号の出力を停止する。
バックアップ電源回路163は、遊技機への通電時に蓄電するコンデンサを備えており、電源断(停電)が発生するとコンデンサに蓄えられていたバックアップ用の電源電圧を主制御基板110のメインRAM110cに対して供給する。これにより、電源断(停電)時においてもメインRAM110cの記憶内容が保持されることになり、電源断(停電)からの復旧後に遊技の制御状態を電源断(停電)前の状態に復旧させることができる。
なお、払出制御基板120にはバックアップ電源を供給していないが、電源断(停電)時においても払出RAM121cの記憶内容が保持されるように、払出制御基板120にバックアップ電源を供給してもよい。
また、演出制御部130mにバックアップ電源が供給していないが、電源断(停電)時においてもサブRAM130cの記憶内容を保持されるように、演出制御部130mにバックアップ電源を供給してもよい。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施の形態においては、特別遊技判定(大当たり判定)に関する状態として「低確率遊技状態」と「高確率遊技状態」とを有し、第2始動口47の可動部材48に関する状態として「非時短遊技状態」と「時短遊技状態」とを有する。そのため、本実施の形態では、
(1)低確率遊技状態且つ非時短遊技状態である「低確非時短遊技状態」と、
(2)高確率遊技状態且つ時短遊技状態である「高確時短遊技状態」と、
(3)低確率遊技状態且つ時短遊技状態である「低確時短遊技状態」と、を設けている。
なお、遊技状態は「低確非時短遊技状態」、「低確時短遊技状態」や「高確時短遊技状態」に限られず、高確率遊技状態且つ非時短遊技状態である「高確非時短遊技状態」を設けても良い。
なお、遊技機1の初期の遊技状態は、「低確非時短遊技状態」に設定されるようになっており、この遊技状態を本実施の形態においては「通常遊技状態」と称することにする。
ここで、「低確率遊技状態」というのは、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入球したことを条件として行われる特別遊技判定(大当たり判定)において、大当たりの当選確率が約1/300と低く設定された遊技状態をいう。
これに対して「高確率遊技状態」というのは、大当たりの当選確率が約1/60と高く設定されることで、低確率遊技状態と比べて遊技者に有利な遊技状態をいう。なお、低確率遊技状態から高確率遊技状態への移行は大当たり遊技の終了後に行われる。
また、「非時短遊技状態」とは、普図ゲート44に遊技球が通過したことを条件として行われる補助遊技判定(当たり判定)において、当たりの当選確率が1/16と低く設定され、普通図柄の変動表示の平均時間が約30秒に設定され、かつ、当たりに当選した場合の第2始動口47の開放時間が0.2秒に設定される遊技状態をいう。
これに対して「時短遊技状態」とは、当たりの当選確率が15/16と高く設定され、普通図柄の変動表示の平均時間が約3秒に設定され、かつ、当たりに当選した場合の第2始動口47の開放時間が5秒に設定されることで、非時短遊技状態と比べて遊技球の消費が抑えられた遊技者に有利な遊技状態をいう。なお、非時短遊技状態から時短遊技状態への移行は大当たり遊技の終了後に行われる。
なお、「非時短遊技状態」よりも「時短遊技状態」の方が、普通図柄の平均変動時間、第2始動口47の開放時間および当たり抽選の当選確率が有利になるよう設定されているが、普通図柄の平均変動時間、第2始動口47の開放時間および当たり抽選の当選確率のいずれか1つのみが有利になるように設定してもよい。
(大当たりの種類)
次に、大当たりの種類について説明する。
本実施の形態においては、第1始動口45への遊技球の入賞に基づく、大当たり抽選において当選し得る大当たりの種類として、「第1大当たり」、「第2大当たり」及び「第3大当たり」を有し、第2始動口47への遊技球の入賞に基づく、大当たり抽選において当選し得る大当たりの種類として、「第1大当たり」及び「第2大当たり」を有している。
「第1大当たり」とは、大入賞口50を最大29.5秒まで開放させた後に大入賞口50を2秒間に亘って閉鎖させるラウンド遊技を10回まで実行する第1大当たり遊技を実行する大当たりである。なお、ラウンド遊技では、開放時間の経過前でも規定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口50に入賞すると1つのラウンド遊技が終了する。
第1大当たり遊技の終了後は、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が10000回行われるまで高確時短遊技状態に設定される。そのため、高確率遊技状態の大当たり当選確率からすると、実質的に次回の大当たりが確定する。
「第2大当たり」とは、ラウンド遊技を10回まで実行する第2大当たり遊技を実行する大当たりである。第2大当たり遊技の終了後は、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が100回行われるまで低確時短遊技状態に設定される。
「第3大当たり」とは、ラウンド遊技を4回まで実行する第3大当たり遊技を実行する大当たりである。第3大当たり遊技の終了後は、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が10000回行われるまで高確時短遊技状態に設定される。そのため、高確率遊技状態の大当たり当選確率からすると、実質的に次回の大当たりが確定する。
なお、大当たり遊技後に設定される特定遊技状態(高確時短遊技状態、低確時短遊技状態)の変動表示回数(本実施の形態では、前述の100回や10000回)のことを、「高確率回数」や「時短回数」と表現する場合がある。
なお、本実施の形態では、大当たりの種類を3種類としているが、3種類に限られず、3種類よりも少なくてもよいし、多くてもよい。また、大入賞口開閉部材51の開放時間を何れの大当たり(第1大当たり〜第3大当たり)であっても29.5秒としているが、開放時間は29.5秒ではなくてもよいし、ラウンド遊技によって異なる開放時間としてもよい。
(当たりの種類)
次に、当たりの種類について説明する。
本実施の形態においては、普図ゲート44への遊技球の通過に基づく、当たり抽選において当選し得る当たりの種類として、「第1当たり」及び「第2当たり」を有し、当たり抽選が実行される際の遊技状態が非時短遊技状態であれば、「第1当たり」となり、当たり抽選が実行される際の遊技状態が時短遊技状態であれば、「第2当たり」となる。
「第1当たり」とは、第2始動口47を最大0.2秒まで開放させる第1当たり遊技を実行する当たりである。つまり、可動部材48を1回開放させる当たり遊技である。
「第2当たり」とは、第2始動口47を、2.6秒まで開放させた後に1.5秒まで閉鎖させ、再び2.6秒まで開放させる第2当たり遊技を実行する当たりである。つまり、可動部材48を2回開放させる当たり遊技である。
なお、第1当たり遊技及び第2当たり遊技では、開放時間の経過前でも規定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口50に入賞すると当たり遊技が終了する。
このように、「時短遊技状態」では、第2始動口47に遊技球が入賞し易くなっており、「非時短遊技状態」よりも、遊技者は遊技球を消費せずに遊技を有利に進行することが可能となっている。
(特別図柄の変動パターン決定テーブル)
図6は、特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定テーブルを示す図である。
図6に示すように変動パターン決定テーブルは、特別図柄(特図停止データ)毎に分かれている。各テーブルには、リーチ判定用乱数値と、特別図柄の保留数(U1、又は、U2)と、特図変動用乱数値と、特別図柄の変動パターンと、特別図柄の変動時間とが対応付けられており、図6に示す各選択率(%)となるように、リーチ判定用乱数値、及び、特図変動用乱数値がそれぞれ割り振られている。
従って、「特別図柄の変動パターン」とは、少なくとも大当たりの判定結果および特別図柄の変動時間を定めるものといえる。また、大当たりのときには、必ずリーチを行うように構成しているため、大当たりのときにはリーチ判定用乱数値は参照されないように構成されている。
また、図6に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルでは、特別図柄の保留数(U1、又は、U2)が多くなると、特別図柄の平均変動時間が短くなるように、変動パターン1(通常変動)の変動時間(T1)よりも、変動パターン2(短縮変動)の変動時間(T2)の方が短くなるように設定されている。例えば、変動パターン1(通常変動)の変動時間(T1)は12秒に設定され、変動パターン2(短縮変動)の変動時間(T2)は3秒に設定されている。なお、特別図柄の保留数としては最大球数の「4」が記憶されることはあるものの、特別図柄の変動パターンは、特別図柄の保留数から1を減算した後に決定されるものであることから、保留数として「4」は参照されないことになる。
なお、各変動パターンの変動時間は、変動パターン2(短縮変動)の変動時間(T2)<変動パターン1(通常変動)の変動時間(T1)<変動パターン3(ノーマルリーチ)の変動時間(T3)<変動パターン4、8(SPリーチ)の変動時間(T4、T8)<変動パターン5、9(SPリーチ)の変動時間(T5、T9)<変動パターン6、10(SPSPリーチ)の変動時間(T6、T10)<変動パターン7、11(SPSPリーチ)の変動時間(T7、T11)<変動パターン12(全回転リーチ)の変動時間(T12)の順で長くなっている。
メインCPU110aは、図6に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルを参照し、特図停止データ、特別図柄保留数(U1、又は、U2)、リーチ判定用乱数値、及び、特図変動用乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターンと特別図柄の変動時間を決定する。
そして、決定した特別図柄の変動パターンに基づいて、特別図柄の変動パターン指定コマンドが生成され、演出制御基板130に特別図柄の変動パターンの情報が送信される。
ここで、特別図柄の変動パターン指定コマンドは、コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAデータとから構成されている。本実施の形態では、MODEデータとして「E3H」であるときには第1始動口45に遊技球が入賞したことに対応する第1特別図柄表示器60の特別図柄の変動パターン指定コマンドを示し、MODEデータとして「E4H」であるときには、第2始動口47に遊技球が入賞したことに対応する第2特別図柄表示器61の特別図柄の変動パターン指定コマンドを示している。
また、演出制御基板130では、後述するように、特別図柄の変動パターン(変動パターン指定コマンド)に基づいて、演出図柄70a等の演出内容が決定される。図6に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルの最右欄には、参考として演出図柄70aの演出内容を記載している。
ここで、演出内容として、「通常変動」、「短縮変動」とは、複数の演出図柄70aがバラバラに高速で変動して、リーチとならずに停止することを意味しており、通常変動と短縮変動とは、短縮変動が通常変動に比べて短い変動時間で終了する点で相違している。
また、「ノーマルリーチ」とは、当該ノーマルリーチとなる以前の背景画像が表示されている状態で、左側領域と右側領域に2つの演出図柄70aが仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄70aが変動するリーチ演出のことである。なお、本実施の形態においては、「ノーマルリーチ」によって大当たりしないものの、「ノーマルリーチ」によって大当たりするように構成しても良い。
また、「SPリーチ」とは、左側領域と右側領域に2つの演出図柄70aが仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄70aが変動したまま、ノーマルリーチ演出に係るムービーより長い時間のムービー(動画、アニメーション等)が流れるリーチ演出のことである。
また、「SPSPリーチ」とは、左側領域と右側領域に2つの演出図柄70aが仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄70aが変動したまま、SPリーチ演出に係るムービーより長い時間(長編)のムービー(動画、アニメーション等)が流れるリーチ演出のことである。
また、「全回転リーチ」とは、大当たりを報知する複数の演出図柄70aの組合せが全て揃った状態で低速に変動するリーチ演出である。本実施形態においては、大当たり判定において当選したときにのみ実行されるリーチ演出である。
演出内容に係る大当たり当選期待度は、通常変動(短縮変動)<ノーマルリーチ<SPリーチ<SPSPリーチ<全回転リーチ(大当たり確定)の順で高くなっている。
(大当たり抽選の事前判定テーブル)
図7は、大当たり抽選の結果を事前に判定するための事前判定テーブルを示す図である。
図7に示すように事前判定テーブルは、特別図柄表示器(始動口の種別)、特別図柄決定用乱数値と、大当たり図柄判定用乱数値と、リーチ判定用乱数値と、特図変動用乱数値と、始動入賞情報とが対応付けられており、各乱数値は、図7に示す各選択率となるように振り分けられている。
ここで、遊技球の始動口への入球時に取得された特別図柄決定用乱数値によって「大当たり」、「ハズレ」か、を事前に判定でき、大当たり図柄判定用乱数値によって特別遊技の種類と、高確率遊技状態への移行の有無も事前に判定できる。
さらに、リーチ判定用乱数値、及び、特図変動用乱数値によって演出内容(リーチの発生の有無、リーチの種類)等が事前に判定可能になるので、始動入賞情報(始動口入賞指定コマンドのDATA)には、大当たりの種別、演出内容(予定される変動パターン)の情報を定めることができることになる。
メインCPU110aは、図7に示す事前判定テーブルを参照し、特別図柄表示器(始動口の種別)、特別図柄決定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、及び、特図変動用乱数値に基づいて、「始動入賞情報」を決定する。そして、決定した始動入賞情報に基づいて、大当たり抽選の結果を事前に判定するための始動口入賞指定コマンドが生成される。
この始動口入賞指定コマンドは、コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAデータとから構成される。本実施の形態では、MODEデータとして「E6H」であるときには第1始動口45に遊技球が入賞したことに対応する始動口入賞指定コマンドを示し、MODEデータとして「E7H」であるときには、第2始動口47に遊技球が入賞したことに対応する始動口入賞指定コマンドを示している。
なお、図7に示す事前判定テーブルは、図6に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルと類似しているものである。ただし、図7に示す事前判定テーブルは遊技球の始動口への入球時に用いられるのに対し、図6に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルは特別図柄の変動開始時に用いられる点で相違している。加えて、「保留数」を参照するか否かでも相違している。
このため、図4に示す事前判定テーブルでは、大当たりやリーチの種別は判別可能であるが、「通常変動」と「短縮変動」との判別のみが不可能となっている(図4に示す「始動入賞情報1」参照)。
また、図7に示す事前判定テーブルは、低確率遊技状態で参照される大当たり抽選の事前判定テーブルであるが、図示は省略するものの、高確率遊技状態で参照される大当たり抽選の事前判定テーブルもメインROM110bに記憶されている。
なお、高確率遊技状態で参照される大当たり抽選の事前判定テーブルでは、図7に示す事前判定テーブルと同様に構成されているが、「大当たり」、「ハズレ」か、を事前に判定するための特別図柄決定用乱数値の値が異なっている。
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板のメイン処理)
図8を用いて、主制御基板110のメイン処理を説明する。図8は、主制御基板110のメイン処理を示すフローチャートである。
電源基板160により電源が供給されると、メインCPU110aにシステムリセットが発生し、メインCPU110aは、以下のメイン処理を行う。
まず、メインCPU110aは、ステップS1〜S15によって構成される初期化処理を行う。具体的には、メインCPU110aは、ステップS1において、メインRAM110cへのアクセスを許可する。
メインCPU110aは、ステップS2において、メインRAM110cに電源復旧であることを示すバックアップフラグがセットされているか否かを判定する。バックアップフラグがセットされている場合には、ステップS3に処理を移し、バックアップフラグがセットされていない場合には、ステップS12に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS3において、メインRAM110cのチェックサムを算出し、ステップS4において、前回の電源断時にメインRAM110cに記憶されたチェックサムと、新たに算出したチェックサムとを比較し、チェックサムが正常か否かの判定を行う。チェックサムが正常である場合には、ステップS6に処理を移し、チェックサムが正常でない場合には、RAM110cに記憶されているデータに異常がある(電源断前の制御状態に正常に復帰できない)ものとして、ステップS12に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS6において、RAMクリアスイッチ111aがONしているか否かを判定する。RAMクリアスイッチ111aがONしていない場合には、電源復旧時の処理を行うものとしてステップS7に処理を移し、RAMクリアスイッチ111aがONしている場合には、電源投入時の処理を行うものとしてステップS13に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS7において、メインRAM110cに記憶されるバックアップフラグ、及び、チェックサムをクリアし、電源復旧時のRAMの設定を行う。この処理を行うことで、遊技の進行状態(制御状態)が電源断前の状態に復帰(復旧)するので、電源断前の状態から遊技を再開することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS8において、CPU周辺のデバイスの初期設定を行う。具体的には、演出制御基板130への出力設定、使用するCTC(Counter Timer Circuit)の設定、使用するCTCの割込みタイマ(4ミリ秒)等を設定する。
メインCPU110aは、ステップS9において、遊技の制御状態が復旧したこと、及び、停電発生前の遊技状態を示す電源復旧指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットし、ステップS20に処理を移す。これにより、電源復旧指定コマンドが演出制御基板130に送信され、演出制御基板130によって電源復旧報知を実行するための処理が行われることになる。
なお、電源復旧報知とは、画像表示装置70に電源が復旧したことを示す電源復旧画面(画像)を表示したり、音声出力装置9から電源が復旧したことを示す電源復旧報知音を出力したりすることである。
なお、電源復旧指定コマンドに現在の遊技状態を示す情報を含めずに、電源復旧指定コマンドを送信する前、又は、後に現在の遊技状態を示す遊技状態指定コマンドを送信するようにしてもよい。
メインCPU110aは、ステップS10において、第1特図保留数(U1)、及び、第2特図保留数(U2)を示す特別図柄記憶指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板130に送信され、演出制御基板130では特別図柄保留数を把握することが可能となると共に、画像表示装置70に第1保留アイコンや第2保留アイコンを表示させるための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS11において、普通図柄保留数(G)を示す普通図柄記憶指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、普通図柄記憶指定コマンドが演出制御基板130に送信され、演出制御基板130で普通図柄記憶数を把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS12において、メインRAM110cの全ての領域をクリアし、電源投入時のRAMの設定を行い、ステップS14に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS13において、メインRAM110cの使用領域をクリアし、電源投入時のRAMの設定を行い、ステップS14に処理を移す。この処理を行うことで、遊技の進行状態(制御状態)が初期状態に初期化されることになる。
メインCPU110aは、ステップS14において、CPU周辺のデバイスの初期設定を行う。具体的には、演出制御基板130への出力設定、使用するCTC(Counter Timer Circuit)の設定、使用するCTCの割込みタイマ(4ミリ秒)等を設定する。
メインCPU110aは、ステップS15において、遊技の制御状態が初期化(RAMクリア)されたことを示す電源投入指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットし、ステップS20に処理を移す。これにより、電源投入指定コマンドが演出制御基板130に送信され、演出制御基板130によって電源投入報知を実行するための処理が行われることになる。
なお、電源投入報知とは、画像表示装置70に電源が投入されたことを示す電源投入画面(画像)を表示したり、音声出力装置9からメインRAM110cが初期化されたことを示すRAMクリア報知音を出力したりすることである。
メインCPU110aは、ステップS20において、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するためのリーチ判定用乱数値、及び、特図変動用乱数値を更新する処理を行い、ステップS30において、大当たり判定用初期乱数値、特別図柄決定用初期乱数値、当たり判定用初期乱数値、普通図柄決定用初期乱数値の更新を行う。
メインCPU110aは、ステップS31において、電源断が発生したか否かの判定を行う。具体的には、電源基板160に設けられる電断検出回路から電源断検出信号が入力されたか否かを判定する。電源断が発生した場合には、ステップS32に処理を移し、電源断が発生していない場合には、処理がループするようにステップS20に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS32において、タイマ割込を禁止し、ステップS33において、出力ポートをクリアし、ステップS34において、メインRAM110cのチェックサムを算出してメインRAM110cの所定の領域にセットし、ステップS35において、電源断からの復旧時に参照するバックアップフラグをメインRAM110cの所定の領域にセットし、ステップS45において、メインRAM110cへのアクセスを禁止し、電源電圧の供給が完全に断たれるまで待機する。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図9を用いて、主制御基板110のタイマ割込処理を説明する。図9は、主制御基板110において所定の周期(4ミリ秒)毎に実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS100において、レジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させ、ステップS110において、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、可動部材48の開閉時間の更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、始動口開放タイマカウンタ、始動口閉鎖タイマカウンタなどのカウンタから1を減算する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS120において、大当たり判定用乱数値、特別図柄決定用乱数値、特図変動パターン決定用乱数値、当たり判定用乱数値、普通図柄決定用乱数値、及び、普図変動パターン決定用乱数値の更新を行う特定乱数更新処理を行う。具体的には、それぞれの乱数値、及び、乱数カウンタを+1加算して更新する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが周回の初期値まで戻った場合には、対応する初期値乱数値を新たな周回初期値として設定して乱数値を新たに更新する。
メインCPU110aは、ステップS130において、ステップS30と同様に、大当たり判定用初期値乱数値、特別図柄決定用初期値乱数値、当たり判定用初期値乱数値、及び、普通図柄決定用初期値乱数値を更新する初期値乱数値更新処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS200において、一般入賞口検出スイッチ43a、大入賞口検出スイッチ50a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、ゲート検出スイッチ44a、入賞確認検出スイッチ52a等の各種スイッチに入力があったか否かを判定し、入力があった場合に所定のデータをセットする入力制御処理を行う。詳しくは、図10を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS300において、特別図柄記憶判定(大当たり判定など)、特別図柄の表示制御、大入賞口50(大入賞口開閉部材51)の開閉制御、遊技状態の制御等を行うための特図特電制御処理を行う。詳しくは、図12を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS400において、普通図柄記憶判定(当たり判定など)、普通図柄の表示制御、第2始動口47(可動部材48)の開閉制御等を行うための普図普電制御処理を行う。
次に、メインCPU110aは、ステップS500において、払出制御基板120の払出状態を確認するための払出状態確認指定コマンドを払出制御基板120に送信したり、後述する賞球カウンタ(3個賞球カウンタ、10個賞球カウンタ、15個賞球カウンタ)を参照し、各種入賞口に対応する払出数指定コマンドを払出制御基板120に送信したりするための払出制御処理を行う。これにより払出制御基板120が遊技球払出装置100(図示省略)から賞球を払い出すための制御を実行する。
メインCPU110aは、ステップS600において、磁気・電波異常判定処理を行う。具体的には、磁気検出センサ53a、及び、電波検出センサ54aからの入力信号に基づいて、磁気異常や電波異常の発生を判定し、磁気異常用エラー指定コマンドや電波異常用エラー指定コマンドを演出制御基板130に送信する。なお、演出制御基板130では、磁気異常用エラー指定コマンドや電波異常用エラー指定コマンドを受信すると、磁気異常エラー報知演出や電波異常エラー報知演出を行うための制御を行う。
メインCPU110aは、ステップS700において、外部情報出力端子板90から出力する外部情報データ(遊技情報)のデータを作成する外部情報データ作成処理を行う。詳しくは、図21を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS750において、第2始動口開閉ソレノイド48bに出力する始動口開閉データ、大入賞口開閉ソレノイド51bに出力する大入賞口開閉データ、第1特別図柄表示器60及び第2特別図柄表示器61に出力する特別図柄表示データ、普通図柄表示器62に出力する普通図柄表示データ、第1特別図柄保留表示器63及び第2特別図柄保留表示器64に出力する特別図柄保留表示データ、及び、普通図柄保留表示器65に出力する普通図柄保留表示データ等のデータを作成するデータ作成処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS800において、上記ステップS700、及び、上記ステップS750で作成した外部情報データ、始動口開閉データ、及び、大入賞口開閉データ等の信号を出力させるポート出力処理や、特別図柄表示データ、普通図柄表示データ、特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示データ等の信号を出力させる表示出力処理や、メインRAM110cの払出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを払出制御基板120に送信する払出コマンド送信処理や、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板130に送信する演出コマンド送信処理を実行する出力制御処理を行う。
なお、主制御基板110から演出制御基板130に送信されるコマンドの種類については、図23、及び、図24を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS900において、ステップS100で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させ、今回のタイマ割込処理を終了する。
(主制御基板の入力制御処理)
図10を用いて、主制御基板110の入力制御処理を説明する。図10は、主制御基板110における入力制御処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS210において、一般入賞口検出スイッチ入力処理を行う。この一般入賞口検出スイッチ入力処理では、一般入賞口検出スイッチ43aから検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が一般入賞口43に入賞したか否かの判定を行う。一般入賞口検出スイッチ43aから検出信号の入力がなければ、ステップS220に処理を移す。
一般入賞口検出スイッチ43aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる一般入賞口用の賞球カウンタ(10個賞球カウンタ)に10個賞球を示すデータを加算して更新し、入賞口に入球した遊技球の数を示す入賞球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)した後、一般入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS220において、大入賞口検出スイッチ入力処理を行う。この大入賞口検出スイッチ入力処理では、大入賞口検出スイッチ50aから検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が大入賞口50に入賞したか否かの判定を行う。大入賞口検出スイッチ50aから検出信号の入力がなければ、ステップS230に処理を移す。
大入賞口検出スイッチ50aからの検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる大入賞口用の賞球カウンタ(15個賞球カウンタ)に15個賞球を示すデータを加算して更新し、入賞口に入球した遊技球の数を示す入賞球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)し、現在の遊技状態が特別遊技状態中であるか否かを判定する。現在の遊技状態が特別遊技状態中である場合には、大入賞口50に入賞した遊技球を計数するためのラウンド入賞カウンタ(C)に「1」を加算して更新(C←C+1)し、大入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。
現在の遊技状態が特別遊技状態中でない場合には、入賞可能期間外に特定入賞口(第2始動口47、大入賞口50)に入賞(入球)した遊技球の個数を示す不正入賞球カウンタ(E)に「1」を加算して更新(E←E+1)し、不正入賞球カウンタ(E)の値が規定個数(例えば10個)よりも多いか否かの判定を行い、不正入賞球カウンタ(E)の値が規定個数以下の場合には、大入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。
不正入賞球カウンタ(E)の値が規定個数よりも多い場合には、入賞可能期間外に遊技球が入賞(入球)する不正入賞(不正入球)が発生したものとして不正入賞用エラー指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして大入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。これにより、不正入賞用エラー指定コマンドが演出制御基板130に送信され、演出制御基板130が不正入賞エラー報知演出を行うことで不正入賞が発生した旨が報知される。
メインCPU110aは、ステップS230において、第1始動口検出スイッチ入力処理を行う。この第1始動口検出スイッチ入力処理では、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第1始動口45に入賞したか否かの判定を行う。詳しくは、図11を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS240において、第2始動口検出スイッチ入力処理を行う。この第2始動口検出スイッチ入力処理では、後述する図11に示す第1始動口検出スイッチ入力処理と略同様の処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS250において、ゲート検出スイッチ入力処理を行う。このゲート検出スイッチ入力処理では、ゲート検出スイッチ44aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が普図ゲート44を通過したか否かの判定を行う。ゲート検出スイッチ44aから検出信号を入力していない場合には、ゲート検出スイッチ入力処理を終了する。
ゲート検出スイッチ44aから検出信号を入力した場合には、普通図柄保留記憶領域に記憶されている普図保留記憶の個数である普図保留数が4未満であるか否かを判定する。普図保留数が4未満でない場合には、ゲート検出スイッチ入力処理を終了する。
普図保留数が4未満である場合には、普図保留数に「1」を加算して更新し、当たり判定用乱数値、普通図柄決定用乱数値、普図変動パターン決定用乱数値を取得し、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した乱数値を記憶し、ゲート検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS260において、入賞確認検出スイッチ入力処理を行う。この入賞確認検出スイッチ入力処理では、入賞確認検出スイッチ52aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が入賞球流路52を通過したか否かの判定を行う。入賞確認検出スイッチ52aから検出信号を入力していない場合には、入力制御処理を終了する。
入賞確認検出スイッチ52aから検出信号を入力した場合には、入賞球カウンタ(D)を「1」減算して更新(D←D−1)し、入賞球カウンタ(D)の値が上限値(例えば20)と下限値(例えば−10)との範囲に収まっているか否かを判定する。
入賞球カウンタ(D)の値が上限値と下限値との範囲に収まっていない場合には、異常入賞(入球)が発生したものとして異常入賞用エラー指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、入賞球カウンタ(D)をクリアして入賞確認検出スイッチ入力処理を終了する。なお、異常入賞用エラー指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、異常入賞エラー報知演出を行って異常入賞が発生した旨を報知する。
(主制御基板の第1始動口検出スイッチ入力処理)
図11を用いて、主制御基板110の第1始動口検出スイッチ入力処理を説明する。図11は、主制御基板110における第1始動口検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS230−1において、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力したか否かを判定する。第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力した場合には、ステップS230−2に処理を移し、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力しなかった場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS230−2において、賞球のために用いる3個賞球カウンタに3個賞球を示すデータを加算して更新する処理を行い、ステップS230−3において、特図判定情報(大当たり判定用乱数値、特別図柄決定用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動パターン決定用乱数値)を取得する。
メインCPU110aは、ステップS230−4において、入賞口に入賞(入球)した遊技球の個数を示す入賞球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)する。
メインCPU110aは、ステップS230−5において、第1特別図柄保留記憶領域に記憶されている第1保留記憶の個数である第1特図保留数(U1)が4未満であるか否かを判定する。第1特図保留数(U1)が4未満であった場合には、ステップS230−5に処理を移し、第1特図保留数(U1)が4未満でない場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS230−6において、第1特図保留数(U1)に「1」を加算して更新(U1←U1+1)する処理を行い、ステップS230−7において、更新後の第1特図保留数(U1)に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
メインCPU110aは、ステップS230−8において、第1特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得済みの特図判定情報を記憶する。
以上により、第1特別図柄保留記憶領域の所定の記憶部には、特図判定情報(大当たり判定用乱数値、特別図柄決定用乱数値、リーチ判定用乱数値、及び、特図変動パターン決定用乱数値等)からなる第1保留記憶が記憶されることになる。
メインCPU110aは、ステップS230−9において、現在の遊技状態が非時短遊技状態中であるか否かを判定する。非時短遊技状態中である場合には、ステップS230−10に処理を移し、非時短遊技状態中でない場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
このように、非時短遊技状態中でない場合、つまり、時短遊技状態中では、ステップS230−10、及び、ステップS230−11が実行されないので、時短遊技状態中においては、第1始動口に基づく後述する先読み演出は実行されないようになっている。
メインCPU110aは、ステップS230−10において、第1事前判定処理を行う。この第1事前判定処理では、事前判定テーブル(図7参照)を参照し、今回取得した特図判定情報(第1保留記憶)を当該判定情報に基づく特別図柄の変動表示が行われるよりも以前に判定し、実行される予定の変動パターンである予定変動パターンを判定する。
メインCPU110aは、ステップS230−11において、上記ステップS230−8の第1事前判定処理で決定された予定変動パターンに対応する第1始動口指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
これにより、第1始動口指定コマンドが演出制御基板130へ送信され、演出制御基板130では第1始動口指定コマンドに対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前に実行される1又は複数の変動表示に亘って所定の予告演出を実行する先読み予告演出を実行することができる。なお、先読み予告演出は、画像表示装置70、音声出力装置9、枠用照明装置10、第1可動演出装置73、第2可動演出装置74、及び、盤用照明装置75のうちの1つ、又は、複数を用いて行われる。
なお、第2始動口検出スイッチ入力処理については、第1始動口検出スイッチ45a、第1始動口45、第1特別図柄保留記憶領域、第1保留記憶、第1特図保留数(U1)、第1特図保留数指定コマンド、第1事前判定処理、第1始動口指定コマンドを、それぞれ第2始動口検出スイッチ47a、第2始動口47、第2特別図柄保留記憶領域、第2保留記憶、第2特図保留数(U2)、第2特図保留数指定コマンド、第2事前判定処理、第2始動口指定コマンドに読み替えればよい。
(主制御基板の特図特電制御処理)
図12を用いて、主制御基板110の特図特電制御処理を説明する。図12は、主制御基板110における特図特電制御処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS301において、特図特電処理データをロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐先アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば大当たり遊技終了処理(ステップS350)に処理を移す。
この「特図特電処理データ」は、後述するように特図特電制御処理の各サブルーチンの中で必要に応じてセットされていくので、その遊技において必要なサブルーチンが適宜処理されていくことになる。
メインCPU110aは、ステップS310において、大当たりの判定、停止表示する特別図柄の種類を決定する処理、特別図柄の変動時間を決定する処理を行う特別図柄記憶判定処理を行う。
具体的には、まず、メインCPU110aは、第2特図保留数(U2)が「1」以上であるか否かを判定し、第2特図保留数(U2)が「1」以上でない場合には、第1特図保留数(U1)が「1」以上であるか否かを判定し、第1特図保留数(U1)が「1」以上でない(「0」である)場合には、特別図柄の変動表示及び大当たり遊技が実行されていない客待ち状態の開始であるか否かを判定するための客待ち状態判定フラグが「0」であるか否かを判定する。
客待ち状態判定フラグが「0」の場合には、客待ち状態が開始しているものとして客待ち状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、特図特電処理データ=0を維持したまま、今回の特別図柄記憶判定処理を終了し、客待ち状態判定フラグが「0」でない場合には、既に客待ち状態が開始しているものとして特図特電処理データ=0を維持したまま、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
第2特図保留数(U2)が「1」以上である場合には、第2特別図柄保留記憶領域に記憶されている値から「1」を減算した後、第2特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各種乱数値(特図判定情報)を1つ前の記憶部にシフトさせ、減算後の第2特図保留数(U2)に対応する第2特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
そして、メインCPU110aは、大当たり遊技を実行するか否かを決定するための大当たり判定を行う。具体的には、第2特別図柄保留記憶領域の第1記憶部から第0記憶部にシフトされた各種乱数値(特図判定情報)のうちの特別図柄決定用乱数値、及び、現在の確率遊技状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)に基づいて、大当たり遊技を実行することになる「大当たり」であるか「ハズレ」であるかの判定を行う。
一方、第2特図保留数(U2)が「1」以上でない場合であって、第1特図保留数(U1)が「1」以上である場合には、第1特別図柄保留記憶領域に記憶されている値から「1」を減算した後、第1特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各種乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせ、減算後の第1特図保留数(U1)に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
そして、メインCPU110aは、大当たり遊技を実行するか否かを決定するための大当たり判定を行う。具体的には、第1特別図柄保留記憶領域の第1記憶部から第0記憶部にシフトされた各種乱数値(特図判定情報)のうちの特別図柄決定用乱数値、及び、現在の確率遊技状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)に基づいて、大当たり遊技を実行することになる「大当たり」であるか「ハズレ」であるかの判定を行う。
そして、メインCPU110aは、停止表示する特別図柄の種類を決定するための特別図柄決定処理を行う。具体的には、第2特別図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶されている特別図柄決定用乱数値に基づいて大当たり判定を行った場合には、この第0記憶部に記憶されている大当たり図柄用乱数値に基づいて、大当たり特別図柄、又は、ハズレ特別図柄を決定し、決定した特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
また、第1特別図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶されている特別図柄決定用乱数値に基づいて大当たり判定を行った場合には、この第0記憶部に記憶されている大当たり図柄用乱数値に基づいて特別図柄(大当たり特別図柄、ハズレ特別図柄)を決定し、決定した特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
次に、メインCPU110aは、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための特図変動パターン決定処理を行う。具体的には、第2特別図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶されている特別図柄決定用乱数値に基づいて大当たり判定を行った場合には、この第0記憶部に記憶されているリーチ判定用乱数値、及び、特図変動用乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターンを決定し、決定した変動パターンに対応する変動時間を特別図柄時間カウンタにセットし、決定した変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
また、第1特別図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶されている特別図柄決定用乱数値に基づいて大当たり判定を行った場合には、この第0記憶部に記憶されているリーチ判定用乱数値、及び、特図変動用乱数値に基づいて特別図柄の変動パターンを決定し、決定した変動パターンに対応する変動時間を特別図柄時間カウンタにセットし、決定した変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
そして、メインCPU110aは、第1特別図柄表示器60、又は、第2特別図柄表示器61に特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための変動表示データを所定の処理領域にセットする。
これにより、所定の処理領域に変動表示データがセットされていると、上記ステップS600でLEDの点灯、又は、消灯のデータが適宜作成され、作成されたデータがステップS700において出力されることで、第1特別図柄表示器60、又は、第2特別図柄表示器61の変動表示が行われる。
そして、特図特電処理データ=0から特図特電処理データ=1にセットして、特別図柄変動処理のサブルーチンに移す準備を行い、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS320において、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定する特別図柄変動処理を行う。具体的には、上記ステップS310でセットされた特別図柄の変動時間が経過した(特別図柄時間カウンタ=0)か否かを判定する。変動時間が経過していない場合には、特図特電処理データ=1を維持したまま、今回の特別図柄変動処理を終了する。
変動時間が経過した場合には、上記ステップS310で決定された特別図柄を第1特別図柄表示器60、又は、第2特別図柄表示器61に大当たり特別図柄、又は、ハズレ特別図柄を停止表示させ、予め定められた特別図柄の停止時間(0.5秒)を特別図柄時間カウンタにセットする。これにより、遊技者に大当たり判定の判定結果が報知されることとなる。
そして、特図特電処理データ=1から特図特電処理データ=2にセットして、特別図柄停止処理のサブルーチンに移す準備を行い、今回の特別図柄変動処理を終了する。
ステップS330において、メインCPU110aは、特別図柄の停止時間(0.5秒)が経過したか否かを判定する特別図柄停止処理を行う。具体的には、上記ステップS320でセットされた特別図柄の停止時間が経過した(特別図柄時間カウンタ=0)か否かを判定する。停止時間が経過していない場合には、特図特電処理データ=2を維持したまま、今回の特別図柄停止処理を終了する。
停止時間が経過した場合には、時短回数>0のときには時短回数カウンタから1を減算して更新し、時短回数=0となれば、時短遊技フラグをクリアし、高確率回数>0のときには高確率回数カウンタから1を減算して更新し、高確率回数=0となれば、高確率遊技フラグをクリアする。
そして、メインCPU110aは、停止表示された特別図柄が大当たり特別図柄であるか否かを判定する。大当たり特別図柄である場合には、時短遊技フラグ、高確率遊技フラグ、時短回数カウンタ、及び、高確率回数カウンタをクリアすると共に、特図特電処理データ=2から特図特電処理データ=3にセットして、大当たり遊技処理のサブルーチンに移す準備を行い、今回の特別図柄停止処理を終了する。
一方、ハズレ特別図柄である場合には、特図特電処理データ=2から特図特電処理データ=0にセットして、特別図柄記憶判定処理のサブルーチンに移す準備を行い、今回の特別図柄停止処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS340において、上記ステップS310でセットされた大当たり特別図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、第1大当たり遊技、第2大当たり遊技、又は、第3大当たり遊技を実行するための大当たり遊技処理を行う。
具体的には、大当たり遊技の種類に応じた大入賞口開閉部材51の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットすると共に、大入賞口開閉ソレノイド51bの駆動データを出力して大入賞口開閉部材51を開放させる。このとき、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に1を加算する。
この開放中に規定個数の遊技球が入賞(入球)するか、大入賞口の開放時間が経過すると(ラウンド入賞カウンタ(C)=10、又は、特別遊技タイマカウンタ=0である)、大入賞口開閉ソレノイド51bの駆動データの出力を停止して大入賞口開閉部材51を閉鎖させる。これにより、1回のラウンド遊技が終了する。また、ラウンド入賞カウンタ(C)のカウンタ値をクリアする。
所定回数(本実施の形態では、4回、又は、16回)のラウンド遊技が終了すると、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されているデータをクリアすると共に、特図特電処理データ=3から特図特電処理データ=4にセットして、大当たり遊技終了処理のサブルーチンに移す準備を行い、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS350において、高確率遊技状態、又は、低確率遊技状態の何れかの確率遊技状態を決定すると共に、時短遊技状態、又は、非時短遊技状態の何れかの遊技状態を決定する大当たり遊技終了処理を行う。
具体的には、上記ステップS310でセットされた大当たり特別図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、高確率遊技フラグの設定、高確率回数の設定、時短遊技フラグの設定、時短回数の設定が行い、特図特電処理データ=4から特図特電処理データ=0にセットして、特別図柄記憶判定処理のサブルーチンに移す準備を行い、今回の大当たり遊技終了処理を終了する。
(外部情報データ作成処理)
図13を用いて、主制御基板110の外部情報データ作成処理を説明する、図13は、主制御基板110における外部情報データ作成処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS700−1において、第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞(入球)があったか否かを判定する。入賞があった場合には、ステップS700−2に処理を移し、入賞がなかった場合には、ステップS700−3に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS700−2において、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入賞したことを特定可能とする始動口入賞信号の外部情報データをメインRAM110cの所定の領域にセットする。これにより、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入賞する毎に、外部情報出力端子板90の外部情報出力端子CN2(1000)から始動口入賞信号が100msに亘って出力されることになる。
メインCPU110aは、ステップS700−3において、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示が停止されたか否かを判定する。変動表示が停止した場合には、ステップS700−4に処理を移し、変動表示が停止していない場合には、ステップS700−5に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS700−4において、特別図柄の変動表示が停止したことを特定可能とする特別図柄確定信号の外部情報データをメインRAM110cの所定の領域にセットする。これにより、特別図柄の変動表示が停止される毎に、外部情報出力端子板90の外部情報出力端子CN3(1000)から特別図柄確定信号が500msに亘って出力されることになる。
メインCPU110aは、ステップS700−5において、大当たり遊技中であるか否かを判定する。大当たり遊技中である場合には、ステップS700−6に処理を移し、大当たり遊技中でない場合には、ステップS700−7に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS700−6において、大当たり遊技の実行中であることを特定可能とする特別遊技信号1の外部情報データをメインRAM110cの所定の領域にセットする。これにより、大当たり遊技が実行される毎に、外部情報出力端子板90の外部情報出力端子CN4(1000)から大当たり遊技の実行中に亘って特別遊技信号1が出力されることになる。
メインCPU110aは、ステップS700−7において、時短遊技状態中であるか否かを判定する。時短遊技状態中である場合には、ステップS700−8に処理を移し、時短遊技状態中でない場合には、ステップS700−9に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS700−8において、時短遊技状態中であることを特定可能とする特別遊技信号2の外部情報データをメインRAM110cの所定の領域にセットする。これにより、時短遊技状態となる毎に、外部情報出力端子板90の外部情報出力端子CN5(1000)から時短遊技状態中に亘って特別遊技信号2が出力されることになる。
メインCPU110aは、ステップS700−9において、ガラス枠4が開放した状態であるか否かを判定する。開放中である場合には、ステップS700−10に処理を移し、開放中でない場合には、ステップS700−11に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS700−10において、開放中であることを特定可能とする開放信号の外部情報データをメインRAM110cの所定の領域にセットする。これにより、ガラス枠4が開放される毎に、外部情報出力端子板90の外部情報出力端子CN6(1000)からガラス枠4の開放中に亘って開放信号が出力されることになる。
メインCPU110aは、ステップS700−11において、所定数(例えば10個)の賞球の払出が完了したか否かを判定する。賞球の払出が完了した場合には、ステップS700−12に処理を移し、賞球の払出が完了していない場合には、ステップS700−13に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS700−12において、所定数の賞球が払い出されたことを特定可能とする賞球信号の外部情報データをメインRAM110cの所定の領域にセットする。これにより、所定数の賞球の払出が完了する毎に、外部情報出力端子板90の外部情報出力端子CN7(1000)から100msに亘って賞球信号が出力されることになる。
メインCPU110aは、ステップS700−13において、不正行為が行われることにより発生する各エラー(不正入賞、異常入賞、磁気異常、払出異常など)が発生したか否か、又は、RWMがクリアされたか否かを判定し、各エラーが発生したか、又は、RWMがクリアされた場合には、ステップS700−14に処理を移し、各エラーが発生していない場合、及び、RWMがクリアされていない場合には、ステップS700−15に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS700−14において、エラーが発生したことを特定可能とするセキュリティ信号の外部情報データをメインRAM110cの所定の領域にセットする。これにより、エラーが発生する毎に、外部情報出力端子板90の外部情報出力端子CN8(1000)からセキュリティ信号が200msに亘って出力されることになる。
メインCPU110aは、ステップS700−15において、所定数(例えば10個)の賞球の払出条件が成立したか否かを判定する。賞球の払出条件が成立した場合には、ステップS700−16に処理を移し、賞球の払出条件が成立していない場合には、今回の外部情報データ作成処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS700−16において、所定数の賞球が払い出される予定であることを特定可能とする入賞信号の外部情報データをメインRAM110cの所定の領域にセットし、今回の外部情報データ作成処理を終了する。これにより、所定数の賞球の払出条件が成立する毎に、外部情報出力端子板90の外部情報出力端子CN9(1000)から100msに亘って入賞信号が出力されることになる。
以上のように、外部情報信号が外部情報出力端子板90を介してホールコンピュータ等の情報収集装置に出力されるため、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能となる。これにより、遊技機1の外部で詳細な遊技情報の分析を行うことが可能となる。
(外部情報信号の説明)
図14は、外部情報出力端子板90に設けられる各出力端子(外部情報出力端子CN2〜CN9)から出力される外部情報信号の種別と、外部情報信号の出力タイミング(出力契機)と、外部情報信号の出力期間を示す図である。
外部情報出力端子CN2は、第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞(入球)したことを特定可能とする始動口入賞信号が出力されるコネクタ(出力端子)である。始動口入賞信号は、第1始動口45や第2始動口47への遊技球の入賞時が出力タイミングとなっており、出力開始から100ms間が出力期間となっている。つまり、出力開始から100ms経過時が出力停止タイミングとなっている。
外部情報出力端子CN3は、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示が停止したことを特定可能とする特別図柄確定信号が出力されるコネクタ(出力端子)である。特別図柄確定信号は、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示の終了時(停止時)が出力タイミングとなっており、出力開始から500ms間が出力期間となっている。つまり、出力開始から500ms経過時が出力停止タイミングとなっている。
外部情報出力端子CN4は、大当たり遊技の実行中であることを特定可能とする特別遊技信号1が出力されるコネクタ(出力端子)である。特別遊技信号1は、大当たり遊技の開始時が出力タイミングとなっており、大当たり遊技中が出力期間となっている。つまり、大当たり遊技の終了時が出力停止タイミングとなっている。
外部情報出力端子CN5は、時短遊技状態中であることを特定可能とする特別遊技信号2が出力されるコネクタ(出力端子)である。特別遊技信号2は、時短遊技状態の開始時が出力タイミングとなっており、時短遊技状態中が出力期間となっている。つまり、時短遊技状態の終了時が出力停止タイミングとなっている。
外部情報出力端子CN6は、ガラス枠4が開放した状態であることを特定可能とする開放信号が出力されるコネクタ(出力端子)である。開放信号は、ガラス枠4の開放の検出時が出力タイミングとなっており、ガラス枠4の開放中が出力期間となっている。つまり、ガラス枠4の閉鎖の検出時が出力停止タイミングとなっている。
外部情報出力端子CN7は、所定数の賞球が払い出されたことを特定可能とする賞球信号が出力されるコネクタ(出力端子)である。賞球信号は、所定数の遊技球の払い出しの完了時が出力タイミングとなっており、出力開始から100ms間が出力期間となっている。つまり、出力開始から100ms経過時が出力停止タイミングとなっている。
外部情報出力端子CN8は、所定のエラー(不正入賞、異常入賞、磁気異常、払出異常など)の何れかが発生したことを示すセキュリティ信号が出力される共通のコネクタ(出力端子)である。セキュリティ信号は、所定のエラーの検出時が出力タイミングとなっており、何れのエラーの場合も出力開始から200ms間が出力期間となっている。つまり、出力開始から200ms経過時が出力停止タイミングとなっている。なお、エラーの種類ごとにセキュリティ信号の出力期間を異ならせるようにしても良い。
外部情報出力端子CN9は、所定数の賞球が払い出される予定であることを特定可能とする入賞信号が出力されるコネクタ(出力端子)である。入賞信号は、所定数の遊技球の払い出しの決定時が出力タイミングとなっており、出力開始から100ms間が出力期間となっている。つまり、出力開始から100ms経過時が出力停止タイミングとなっている。
以上のように、本実施の形態では、各外部情報信号が外部情報出力端子板90を介してホールコンピュータ等の情報収集装置に出力されるため、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能となる。これにより、遊技機1の外部で詳細な遊技情報の分析を行うことが可能となる。
また、本実施の形態の各エラー(開放エラー、不正入賞エラー、異常入賞エラー、磁気エラー、払出エラー)には、外部情報出力端子CN6から外部情報信号を出力するエラー(開放エラー)と、外部情報出力端子CN8から外部情報信号を出力するエラー(不正入賞エラー、異常入賞エラー、磁気エラー、払出エラー)がある。このように、遊技店員の操作によって発生してしまうエラー(開放エラー)と、遊技店員の操作によって発生する可能性の低い(可能性がない)エラーで、外部情報信号を出力する外部情報出力端子を異ならせることで、遊技店員の操作によって発生する可能性の低い(可能性がない)エラーが発生したとき、つまり、不正行為が行われた可能性が高いエラーが発生したとき、不正行為が行われた可能性が高いことを迅速に把握可能とし、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能なる。
なお、本実施の形態の各外部情報信号の出力期間は、一例であり、前述の出力期間に限定されるものではなく、適宜に設定することができる。
(演出制御基板に関与するコマンドの説明)
図15、及び、図16を用いて、主制御基板110から演出制御基板130に送信されるコマンドの種別について説明する。図15、及び、図16は、主制御基板110から演出制御基板130に送信されるコマンドの種別を示す図である。
「第1特別図柄記憶指定コマンド」は、第1特図保留数(U1)記憶領域に記憶されている保留記憶数を示すものであり、「MODE」が「E0H」で設定され、保留記憶数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この第1特別図柄記憶指定コマンドは、第1特図保留数(U1)記憶領域に記憶されている値が増減したときに、上記ステップS230、又は、上記ステップS310において増減後の保留記憶数に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「第2特別図柄記憶指定コマンド」は、第2特図保留数(U2)記憶領域に記憶されている保留記憶数を示すものであり、「MODE」が「E0H」で設定され、保留記憶数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この第2特別図柄記憶指定コマンドは、第2特図保留数(U2)記憶領域に記憶されている値が増減したときに、上記ステップS240、又は、上記ステップS310において増減後の保留記憶数に対応する第2特別図柄記憶指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
なお、本実施の形態では、「第1特別図柄記憶指定コマンド」と「第2特別図柄記憶指定コマンド」とをまとめて「特別図柄記憶指定コマンド」と総称する場合がある。
「演出図柄指定コマンド」は、停止表示される特別図柄の種別(種類)を示すものであり、第1特別図柄ならば「MODE」が「E1H」で設定され、第2特別図柄ならば「MODE」が「E2H」で設定され、特別図柄の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。なお、特別図柄の種別が結果的に大当たりの種別や大当たり終了後の遊技状態を決定するものであるから、演出図柄指定コマンドは、大当たりの種別や、大当たり終了後の遊技状態を示すものともいえる。
この演出図柄指定コマンドは、各種の特別図柄が決定され、特別図柄の変動表示が開始されるときに、上記ステップS310において特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、上記ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「第1特別図柄用変動パターン指定コマンド」は、第1特別図柄表示器60における特別図柄の変動時間(変動態様)を示すものであり、「MODE」が「E3H」で設定され、各種の変動パターンに合わせてDATAの情報が設定されている。
この第1特別図柄用変動パターン指定コマンドは、第1特別図柄表示器60の特別図柄の変動表示が開始されるときに、上記ステップS310において特別図柄の変動パターンに対応する第1特別図柄用変動パターン指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「第2特別図柄用変動パターン指定コマンド」は、第2特別図柄表示器61における特別図柄の変動時間(変動態様)を示すものであり、「MODE」が「E4H」で設定され、各種の変動パターンに合わせてDATAの情報が設定されている。
この第2特別図柄用変動パターン指定コマンドは、第2特別図柄表示器61の特別図柄の変動表示が開始されるときに、上記ステップS310において特別図柄の変動パターンに対応する第2特別図柄用変動パターン指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
なお、本実施の形態では、「第1特別図柄用変動パターン指定コマンド」と「第2特別図柄用変動パターン指定コマンド」とをまとめて、「変動パターン指定コマンド」と総称する場合がある。
「特別図柄確定コマンド」は、特別図柄が停止表示されていることを示すものであり、「MODE」が「E5H」で設定され、「DATA」が「00H」に設定されている。
この特別図柄確定コマンドは、特別図柄を第1特別図柄表示器60、又は、第2特別図柄表示器61に停止表示させるときに、上記ステップS320において特別図柄確定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「普通図柄確定コマンド」は、普通図柄が停止表示されていることを示すものであり、「MODE」が「E5H」で設定され、「DATA」が「01H」に設定されている。
この普通図柄確定コマンドは、普通図柄を普通図柄表示器62に停止表示させるときに、普通図柄が停止表示されるときに、上記ステップS400において普通図柄確定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「始動口入賞指定コマンド」は、大当たり判定(抽選)の結果を事前に演出制御基板130に通知するための情報であり、第1始動口45への遊技球の入賞に基づくものならば「MODE」が「E6H」で設定され、第2始動口47への遊技球の入賞に基づくものならば「MODE」が「E7H」で設定され、各種の入賞情報に合わせてDATAの情報が設定されている。
この始動口入賞指定コマンドは、第1始動口45、又は、第2始動口47に遊技球が入賞したときに、上記ステップS230、又は、上記ステップS240において始動入賞情報に対応する始動口入賞指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「大当たり用オープニング指定コマンド」は、各種の大当たり遊技(特別遊技状態)が開始することを示すものであり、「MODE」が「E8H」で設定され、大当たり遊技の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
この大当たり用オープニング指定コマンドは、各種の大当たり遊技が開始するときに、上記ステップS330において大当たり遊技の種別に対応する大当たり用オープニング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「ラウンド指定コマンド」は、大当たり遊技のラウンド数を示すものであり、「MODE」が「E9H」で設定され、大当たり遊技のラウンド数に合わせてDATAの情報が設定されている。
このラウンド指定コマンドは、大当たり遊技のラウンド遊技が開始されるときに、上記ステップS340においてラウンド数に対応するラウンド指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「大当たり用エンディング指定コマンド」は、各種の大当たり遊技が終了したことを示すものであり、「MODE」が「EAH」で設定され、大当たり遊技の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
この大当たり用エンディング指定コマンドは、各種の大当たり遊技が終了するときに、上記ステップS340において大当たり遊技の種別に対応する大当たり用エンディング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「普通図柄記憶指定コマンド」は、普通図柄保留数(G1)記憶領域に記憶されている保留記憶数を示すものであり、「MODE」が「ECH」で設定され、保留記憶数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この普通図柄記憶指定コマンドは、普通図柄保留数(G1)記憶領域に記憶されている値が増減したときに、上記ステップS250、又は、上記ステップS400において増減後の保留記憶数に対応する普通図柄記憶指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「普図指定コマンド」は、普通図柄表示器62に停止表示される普通図柄の種別を示すものであり、「MODE」が「EDH」で設定され、普通図柄の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
この普図指定コマンドは、各種の普通図柄が決定され、普通図柄の変動表示が開始されるときに、上記ステップS400において普通図柄に対応する普図指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、上記ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「普図変動指定コマンド」は、普通図柄表示器62における普通図柄の変動時間を示すものであり、「MODE」が「EEH」で設定され、各種の普通図柄の変動時間に合わせてDATAの情報が設定されている。
この普図変動指定コマンドは、普通図柄の変動表示が開始されるときに、上記ステップS400において普通図柄の変動時間に対応する普図変動指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「当たり用オープニング指定コマンド」は、各種の補助遊技が開始することを示すものであり、「MODE」が「EFH」で設定され、補助遊技の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
この当たり用オープニング指定コマンドは、補助遊技が開始されるときに、上記ステップS400において補助遊技の種類に対応する当たり用オープニング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、上記ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「当たり用エンディング指定コマンド」は、各種の補助遊技が終了したことを示すものであり、「MODE」が「EFH」で設定され、補助遊技の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
この当たり用エンディング指定コマンドは、各種の補助遊技が終了するときに、上記ステップS400おいて補助遊技の種別に対応する当たり用エンディング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、上記ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「遊技状態指定コマンド」は、時短遊技状態であるか否か、高確率遊技状態であるか否かを示すものであり、「MODE」が「F0H」で設定され、各遊技状態に合わせて「DATA」が設定されている。
この遊技状態指定コマンドは、特別図柄の変動開始時、特別図柄の変動終了時(大当たり遊技の開始時)、及び、大当たりの終了時に、上記ステップS310、上記ステップS330、上記ステップS350において遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「電源投入指定コマンド」及び「電源復旧指定コマンド」は、遊技機1への電源投入がメインRAM110cの初期化を伴うものであるか否かを示すものであり、「MODE」が「F1H」で設定され、メインRAM110cの初期化を伴う場合には「DATA」が「00H」に設定され、メインRAM110cの初期化を伴わない場合には「DATA」が「01H〜03H」に設定される。
この電源投入指定コマンド、及び、電源復旧指定コマンドは、遊技機1に電源が投入されたときに、上記ステップS10においてメインRAM110cの初期化の有無、及び、遊技状態に対応する電源投入指定コマンド、又は、電源復旧指定コマンドが演出制御基板130に送信される。
「客待ち状態指定コマンド」は、特別図柄の変動表示が行われない客待ち状態となったことを示すものであり、「MODE」が「F1H」で設定され、DATAが「04H」で設定されている。
この客待ち状態指定コマンドは、特別図柄の変動表示が行われない客待ち状態となったときに、上記ステップS310においてメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「エラー指定コマンド」は、遊技機1に発生した異常を示すものであり、「MODE」が「F2H」で設定され、異常の種別に合わせて「DATA」の情報が設定されている。
このエラー指定コマンドは、上記ステップS600の磁気・電波異常判定処理において磁気異常や電波異常の発生が判定されたとき、上記ステップS260の入賞確認検出スイッチ入力処理において異常入賞の発生が判定されたとき、上記ステップS220の大入賞口検出スイッチ入力処理、又は、上記ステップS240の第2始動口検出スイッチ入力処理において不正入賞の発生が判定されたとき、エラーの種別に対応するエラー指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
また、払出制御基板120においてガラス枠4の開放、下皿12の満杯、払出異常が検出されたときに、エラーの種別に対応するエラー指定コマンドが払出RAM121cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、払出制御基板120の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「エラー解除指定コマンド」は、遊技機1に発生したエラーが解消されたことを示すものであり、「MODE」が「F2H」で設定され、解消したエラーの種別に合わせて「DATA」の情報が設定されている。
このエラー解除指定コマンドは、払出制御基板120においてガラス枠4の閉鎖、下皿12の満杯の解消、払出異常の解消が検出されたときに、解消されたエラーの種別に対応するエラー解除指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、払出制御基板120の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
(各外部情報信号の出力態様の説明)
図17、及び、図18を用いて各外部情報信号の出力態様について説明する。図17(a)は、始動口入賞信号が出力される際のタイミングチャートであり、図17(b)は、特別図柄確定信号が出力される際のタイミングチャートであり、図17(c)は、特別遊技信号が出力される際のタイミングチャートであり、図18(d)は、開放信号が出力される際のタイミングチャートであり、図18(e)は、賞球信号が出力される際のタイミングチャートであり、図18(f)は、セキュリティ信号が出力される際のタイミングチャートであり、図18(g)は、入賞信号が出力される際のタイミングチャートである。
まず、図17(a)を用いて、始動口入賞信号について説明する。
T1のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞し、第1始動口検出スイッチ45aがONとなると、始動口入賞信号が外部情報出力端子CN2から100ms間出力される。
T2のタイミングにおいて、始動口入賞信号の出力期間(100ms)が終了すると、100msの外部情報出力端子CN2(始動口入賞信号)の出力停止期間(インターバル期間)が開始する。
そして、この出力停止期間(インターバル期間)中であるT3のタイミングにおいて、第2始動口47に遊技球が入賞し、第2始動口検出スイッチ47aがONしても、今回の入賞に対する始動口入賞信号は、外部情報出力端子CN2(始動口入賞信号)の出力停止期間(インターバル期間)であるため、直ぐには出力されずに出力が保留される。
そして、T4のタイミングにおいて、外部情報出力端子CN2(始動口入賞信号)の出力停止期間(インターバル期間)が終了すると、出力が保留されていた始動口入賞信号の出力が開始される。
なお、本実施の形態では、第1始動口検出スイッチ45aがONとなったタイミング(立ち上がりエッジのタイミング)で始動口入賞信号を出力するようにしていたが、第1始動口検出スイッチ45aがOFFとなったタイミング(立ち下がりエッジのタイミング)で始動口入賞信号を出力するようにしても良い。
次に、図17(b)を用いて、特別図柄確定信号について説明する。
T11のタイミングにおいて、第1特別図柄の変動が停止すると、特別図柄確定信号が外部情報出力端子CN3からT12のタイミングまでの500ms間出力される。
また、T13のタイミングにおいて、第2特別図柄の変動が停止した場合も、同様に、特別図柄確定信号の出力が開始され、500ms後のT14のタイミングにおいて、特別図柄確定信号の出力が終了する。
次に、図17(c)を用いて、特別遊技信号1、2について説明する。
T21のタイミングにおいて、大当たり遊技が開始されると共に、外部情報出力端子CN4からの特別遊技信号1の出力も開始され、T22のタイミングにおいて、大当たり遊技が終了されると共に、外部情報出力端子CN4からの特別遊技信号1の出力も終了される。
また、T22のタイミングにおいて、時短遊技状態が開始されると共に、外部情報出力端子CN5からの特別遊技信号2の出力も開始され、T23のタイミングにおいて、時短遊技状態が終了されると共に、外部情報出力端子CN5からの特別遊技信号2の出力も終了される。
次に、図18(d)を用いて、開放信号について説明する。
T31のタイミングにおいて、開放検出スイッチ31aがOFFとなると、つまり、ガラス枠4が開放されると、開放信号が外部情報出力端子CN6から出力開始され、開放信号は、開放検出スイッチ31aがONとなる、つまり、ガラス枠4が閉鎖されるT32のタイミングとなるまで出力が継続される。
次に、図18(e)を用いて、賞球信号について説明する。
払出球検出スイッチ95aが所定回数(本実施の形態では、10回)ONされたT41のタイミングにおいて、賞球信号が外部情報出力端子CN7から100ms間出力される。そして、T42のタイミングにおいて、賞球信号の出力が終了する。
なお、本実施の形態では、払出球検出スイッチ95aが所定回数(本実施の形態では、10回)ONされたタイミング(立ち上がりエッジのタイミング)で賞球信号を出力するようにしていたが、払出球検出スイッチ95aが所定回数(本実施の形態では、10回)OFFされたタイミング(立ち下がりエッジのタイミング)で賞球信号を出力するようにしても良い。
次に、図18(f)を用いて、セキュリティ信号について説明する。
T51のタイミングにおいて、RAMクリアスイッチ111aがONになると共に、遊技機1の電源がON(図示省略)になると、メインRAM110cのRWM領域の所定の領域を初期化するRWMクリア処理が実行される。
T52のタイミングにおいて、RWMクリア処理が終了すると、セキュリティ信号が外部情報出力端子CN8から200ms間出力される。
そして、T53のタイミングにおいて、セキュリティ信号の出力期間(200ms)が終了すると、200msの外部情報出力端子CN8(セキュリティ信号)の出力停止期間(インターバル期間)が開始する。
また、各異常を検知すると、T55のタイミングにおいて、セキュリティ信号が外部情報出力端子CN8から200ms間出力される。
この出力期間中において、各異常を検知しても、T56のタイミングにおいて、今回の各異常の検知に対するセキュリティ信号は、外部情報出力端子CN8(セキュリティ信号)の出力期間であるため、直ぐには出力されずに出力が保留される。
そして、T57のタイミングにおいて、セキュリティ信号の出力期間(200ms)が終了すると、200msの外部情報出力端子CN8(セキュリティ信号)の出力停止期間(インターバル期間)が開始する。
T58のタイミングにおいて、外部情報出力端子CN2(始動口入賞信号)の出力停止期間(インターバル期間)が終了すると、出力が保留されていたセキュリティ信号の出力が開始される。
なお、本実施の形態では、RWMクリア処理が終了したタイミング(T52)や各異常検知の立ち下がりエッジのタイミング(T55、T56)でセキュリティ信号を出力するようにしていたが、RWMクリア処理が開始したタイミングや各異常検知の立ち上がりエッジのタイミングでセキュリティ信号を出力するようにしても良い。
次に、図18(g)を用いて、入賞信号について説明する。
各入賞口検出スイッチ43a、45a、47a、50aがONされた時に、払出し予定となっている賞球個数が合計10個以上であれば、T71のタイミングにおいて、外部情報出力端子CN9から入賞信号が100ms間出力される。
T72のタイミングにおいて、入賞信号の出力期間(100ms)が終了すると、100msの外部情報出力端子CN9(入賞信号)の出力停止期間(インターバル期間)が開始する。
そして、この出力停止期間(インターバル期間)中であるT73のタイミングにおいて、各入賞口検出スイッチ43a、45a、47a、50aがONされ、払出し予定となっている賞球個数が合計10個以上と判定されても、今回の入賞に対する入賞信号は、外部情報出力端子CN9(入賞信号)の出力停止期間(インターバル期間)であるため、直ぐには出力されずに出力が保留される。
そして、T74のタイミングにおいて、外部情報出力端子CN9(入賞信号)の出力停止期間(インターバル期間)が終了すると、出力が保留されていた入賞信号の出力が開始される。
なお、T77のタイミングにおいて、各入賞口検出スイッチ43a、45a、47a、50aがONされても、払出し予定となっている賞球個数が合計10個以上と判定されなければ、つまり、払出し予定となっている賞球個数が合計10個未満と判定されると、外部情報出力端子CN9から入賞信号は出力されない。
なお、本実施の形態では、各入賞口検出スイッチ43a、45a、47a、50aがOFFされたタイミング(立ち下がりエッジのタイミング)で入賞信号を出力するようにしていたが、各入賞口検出スイッチ43a、45a、47a、50aがONされたタイミング(立ち上がりエッジのタイミング)で入賞信号を出力するようにしても良い。
以上のように、適切な出力タイミングで各外部情報信号が外部情報出力端子板90を介してホールコンピュータ等の情報収集装置に出力されるため、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能となる。これにより、遊技機1の外部で詳細な遊技情報の分析を行うことが可能となる。
(演出制御部130mのメイン処理)
次に、図19を用いて、演出制御部130mのメイン処理を説明する。図19は、演出制御部130mのメイン処理を示すフローチャートである。
電源基板160から電源電圧が供給されると、サブCPU130aにシステムリセットが発生し、サブCPU130aは以下のメイン処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE10において、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、ステップE20において、初期化処理を行う。具体的には、電源投入に応じて、サブROM130bからメイン処理プログラムを読み込むと共に、サブRAM130cに記憶されるフラグ等を初期化し、初期設定等の処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE30において、タイマ割込を許可する割込許可を設定し、ステップE40において、サブ乱数更新処理を行う。具体的には、サブRAM130cに記憶される各種乱数値を更新する処理を行う。以降は、所定の割込処理が行われるまで、上記ステップE40の処理を繰り返し行う。
(演出制御部130mのタイマ割込処理)
図20を用いて、演出制御部130mのタイマ割込処理を説明する。図20は、演出制御部130mにおいて所定の周期(4ミリ秒)毎に実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE100において、サブCPU130aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させ、ステップE120において、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理において、サブCPU130aは、各種のタイマを更新する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE130において、入力制御処理を行う。具体的には、演出ボタン検出スイッチ17aや十字ボタン検出スイッチ19a等の各種スイッチに入力があったか否かを判定し、入力があった場合に所定のデータをセットする処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE150において、コマンド解析処理を行う。具体的には、主制御基板110から各種のコマンドが送信されてきているか否かを判定し、各種のコマンドが送信されてきている場合に受信したコマンドをサブRAM130cの受信バッファに格納する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE200において、電源投入処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して電源投入指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に電源投入報知を行うための処理を行う。詳述すると、表示/音声制御部140に電源投入報知コマンドを送信して、画像表示装置70に電源投入画面を表示させたり、音声出力装置9から電源投入音を出力させたりする。
サブCPU130aは、ステップE250において、停電復旧処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して電源復旧指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に停電復旧報知を行うための処理を行う。詳述すると、表示/音声制御部140に電源復旧報知コマンドを送信して、画像表示装置70に電源復旧画面を表示させたり、音声出力装置9から電源復旧音を出力させたりする。
サブCPU130aは、ステップE300において、客待ち演出処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して客待ち状態指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に所定時間経過後に客待ちデモ演出を行うための処理を行う。詳述すると、表示/音声制御部140に客待ち演出コマンドを送信して、画像表示装置70に客待ちデモ画面を表示させたり、音声出力装置9から客待ちデモ音を出力させたりする。
サブCPU130aは、ステップE350において、遊技状態更新処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して遊技状態指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合にサブRAM130cに記憶している遊技状態情報を更新する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE400において、保留情報更新処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して特別図柄記憶指定コマンドや普通図柄記憶指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合にサブRAM130cに記憶している第1特図保留数、第2特図保留数、普通図柄保留数等を更新する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE500において、先読み系演出処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して始動口入賞指定コマンドや特図変動パターン指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合には、先読み系演出としてのアイコン変化演出、ランプ変化演出に関する処理を行う。詳しくは、図21を用いて後述する。
「アイコン変化演出」とは、保留アイコン、及び、当該アイコンの表示態様を変化させることで遊技者に対して大当たり遊技が実行されることを期待させる先読み予告演出の一種である。なお、本実施形態では、保留アイコンに対するアイコン変化演出を「保留アイコン変化演出」と当該アイコンに対するアイコン変化演出を「当該アイコン変化演出」と称する場合がある。
「ランプ変化演出」とは、1又は複数の変動演出にわたって入賞口ランプの発光態様を変化させることで遊技者に対して大当たり遊技が実行されることを期待させる先読み予告演出の一種である。
サブCPU130aは、ステップE600において、特図特電演出処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して演出図柄指定コマンド、特別図柄用変動パターン指定コマンド、特別図柄確定コマンド、大当たり用オープニング指定コマンド、ラウンド指定コマンド、及び、大当たり用エンディング指定コマンド等を受信しているか否かを判定し、受信している場合に受信したコマンドに対応する演出を実行するための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE800において、普図普電演出処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して普図指定コマンド、普図変動指定コマンド、普通図柄確定コマンド、当たり用オープニング指定コマンド、及び、当たり用エンディング指定コマンド等を受信しているか否かを判定し、受信している場合に受信したコマンドに対応する演出を実行するための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE850において、エラー報知処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照してエラー指定コマンドやエラー解除指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に受信したエラー指定コマンドに対応するエラー報知演出を実行するための処理を行ったり、受信したエラー解除指定コマンドに対応するエラー報知演出を終了したりするための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE900において、出力制御処理を行う。具体的には、所定のデータ等の信号を出力したり、サブRAM130cの送信バッファに格納された各種のコマンドを表示/音声制御部140やランプ/駆動制御部150に送信したりする処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE950において、ステップE100で退避した情報をサブCPU130aのレジスタに復帰させ、今回のタイマ割込処理を終了する。
(演出制御部の先読み系演出処理)
図21を用いて、演出制御部130mの先読み系演出処理を説明する。図21は、演出制御部130mにおける先読み系演出処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE510において、アイコン変化演出を実行するか否かやアイコン変化演出の演出態様等を決定するためのアイコン変化演出決定処理を行う。詳しくは、図22を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE520において、アイコン変化演出決定処理で実行することが決定されたアイコン変化演出を実行する(既に表示されている保留アイコンや当該アイコンの表示態様を変化させる)ためのアイコン変化演出実行処理を行う。詳しくは、図25を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE530において、ランプ変化演出を実行する(表示態様が変化したアイコンに対応する発光態様となるように入賞口ランプNRを点灯させる)ためのランプ変化演出実行処理を行い、今回の先読み系演出処理を終了する。詳しくは、図30を用いて後述する。
(演出制御部のアイコン変化演出決定処理)
図22を用いて、演出制御部130mのアイコン変化演出決定処理を説明する。図22は、演出制御部130mにおけるアイコン変化演出決定処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE510−1において、主制御基板110から始動口入賞指定コマンドを受信したか否かを判定する。始動口入賞指定コマンドを受信した場合には、ステップE510−2に処理を移し、始動口入賞指定コマンドを受信していない場合には、今回のアイコン変化演出決定処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE510−2において、受信した先読み指定コマンドを参照し、大当たりであるか否か、大当たり遊技の種別、及び、演出内容(予定変動パターン)を把握する。
サブCPU130aは、ステップE510−3において、現在がアイコン変化演出の実行可能期間であるか否かを判定する。アイコン変化演出の実行可能期間である場合には、ステップE510−4に処理を移し、アイコン変化演出の実行可能期間でない場合には、ステップE510−7に処理を移す。
「アイコン変化演出の実行可能期間」とは、大当たり遊技の実行中でないことや、アイコン変化演出の実行中でないことや、アイコン変化演出が実行予定でない場合となっている。なお、上記3つの条件の何れか1つの条件、又は、2つの条件だけを設けるようにしてもよい。また、受信した先読み指定コマンドが第1始動口45への入賞に基づくものである場合には通常遊技状態であること、受信した先読み指定コマンドが第2始動口47への入賞に基づくものである場合には特定遊技状態(低確時短遊技状態、高確時短遊技状態)であること等を設けてもよい。
サブCPU130aは、ステップE510−4において、画像表示装置70に追加表示するアイコンの最終表示態様を決定するためのアイコン表示態様決定用乱数値を取得し、ステップE510−5において、アイコンの最終表示態様を決定するためのアイコン最終表示態様決定テーブル(図23参照)を選択する。なお、アイコン最終表示態様決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE510−6において、アイコン最終表示態様を決定する。具体的には、サブCPU130aは、図23に示すアイコン最終表示態様決定テーブルを参照し、先読み指定コマンドが示す予定変動パターン、及び、各アイコン最終表示態様の選択率(%)に基づいて、複数のアイコン最終表示態様の中から1つのアイコン最終表示態様を決定する。
サブCPU130aは、ステップE510−7において、アイコン最終表示態様として、通常表示態様である通常アイコン(CDアイコン)を決定する。
サブCPU130aは、ステップE510−8において、決定されたアイコン最終表示態様がアイコン変化演出を実行する表示態様(特別アイコン)であるか否かを判定する。アイコン変化演出を実行する表示態様である場合には、ステップE510−9に処理を移し、アイコン変化演出を実行する表示態様でない場合には、ステップE510−12に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE510−9において、アイコン変化演出の変化シナリオを決定するための変化シナリオ決定テーブル(図24参照)を選択する。なお、変化シナリオ決定テーブルの詳細は後述する。この変化シナリオとは、保留アイコンが出現してから消滅するまでの表示態様の推移を示すものである。
サブCPU130aは、ステップE510−10において、変化シナリオを決定してサブRAM130cの保留数カウンタに対応する先読み情報記憶領域にセットする。具体的には、図24に示す変化シナリオ決定テーブルを参照し、アイコン最終表示態様、先読み指定コマンドに対応する特別図柄の保留数、及び、各変化シナリオの選択率(%)に基づいて、複数の変化シナリオの中から1つの変化シナリオを決定する。
サブCPU130aは、ステップE510−11において、決定された変化シナリオから画像表示装置70に最初に表示されるアイコン表示態様である入賞時アイコンを特定し、当該入賞時アイコンのアイコン表示コマンドを送信バッファにセットし、今回のアイコン変化演出決定処理を終了する。これにより、アイコン表示コマンドが表示/音声制御部140やランプ/駆動制御部150に送信され、入賞時アイコンのアイコン表示コマンドに対応する表示態様の保留アイコンが画像表示装置70に表示されたり、所定の効果音(通常アイコンで表示される場合には第1発生音、特別アイコンで表示される場合には第2〜第3発生音)が出力されたりすることになる。
サブCPU130aは、ステップE510−12において、アイコン変化演出が実行されない非変化シナリオを決定してサブRAM130cの保留数カウンタに対応する先読み情報記憶領域にセットする。
サブCPU130aは、ステップE510−13において、通常アイコンのアイコン表示コマンドを送信バッファにセットし、今回のアイコン変化演出決定処理を終了する。これにより、アイコン表示コマンドが表示/音声制御部140やランプ/駆動制御部150に送信され、通常アイコンのアイコン表示コマンドに対応する表示態様の保留アイコンが画像表示装置70に表示されたり、所定の効果音(第1〜第3発生音)が出力されたりすることになる。
(アイコン最終表示態様決定テーブル)
図23は、アイコン最終表示態様を決定する場合に参照されるアイコン最終表示態様決定テーブルを示す図である。
アイコン最終表示態様決定テーブルには、始動口入賞指定コマンドの種類、アイコン表示態様決定用乱数値、及び、選択されるアイコン最終表示態様が対応付けられており、図23に示す選択率(%)となるように、アイコン表示態様決定用乱数値が割り振られている。
アイコン最終表示態様には、通常アイコンとしてのCDアイコンと、大当たりとなる(大当たり遊技が実行される)可能性があることを示唆する特別アイコンとしての青キャラアイコン、赤キャラアイコン、及び、虹キャラアイコンが設定されている。
特別アイコンに係る大当たり当選期待度は、(CDアイコン<)青キャラアイコン<赤キャラアイコン<虹キャラアイコンの順で高くなっており、虹キャラアイコンは大当たりとなることが確定するアイコンとなっている。
ここで、図23に示すアイコン最終表示態様決定テーブルの主たる特徴として、演出内容に応じて、アイコン最終表示態様の選択率を異ならせている。具体的には、本実施の形態では、演出内容がSPリーチやSPSPリーチであることを示す特定の始動入賞情報である場合、演出内容がリーチにならない通常変動や短縮変動やノーマルリーチであることを示す通常の始動入賞情報である場合よりも、キャラアイコンが高い割合で選択されるようなっている。
なお、図23に示すアイコン最終表示態様決定テーブルでは、大当たりとなる場合は、アイコン最終表示態様としてCDアイコンは選択されないようになっているが、選択されるようにしてもよい。
(変化シナリオ決定テーブル)
図24は、変化シナリオを決定する場合に参照される変化シナリオ決定テーブルを示す図である。
変化シナリオ決定テーブルには、アイコン最終表示態様、始動口入賞指定コマンドに対応する特別図柄の保留数、各シナリオの選択率(%)、及び、選択される変化シナリオの種類が対応付けられており、参考として各変化シナリオにおける事前変動、及び、当該変動における更新態様が記載されている。
ここで、「事前変動」とは、新たに受信した始動口入賞指定コマンドに対応する特図判定情報よりも以前に記憶された特図判定情報に基づいて実行される変動表示(変動演出)のことであり、「当該変動」とは、新たに受信した始動口入賞指定コマンドに対応する特図判定情報に基づいて実行される変動表示(変動演出)のことである。
変化シナリオには、アイコンの表示態様が事前変動の実行中には変化せず(保留アイコン変化演出が実行されず)に当該変動の実行中には変化する(当該アイコン変化演出が実行される)シナリオ(例えば、シナリオ01等)や、アイコンの表示態様が事前変動の実行中には変化する(保留アイコン変化演出が実行される)が当該変動の実行中には変化しない(当該アイコン変化演出が実行されない)シナリオ(例えば、シナリオ02等)や、アイコンの表示態様が事前変動の実行中、及び、当該変動の実行中に変化する(保留アイコン変化演出、及び、当該アイコン変化演出が実行される)シナリオ(例えば、シナリオ15等)が設定されている。
なお、本実施の形態の変化シナリオ決定テーブルでは、事前変動においてリーチ演出(ノーマルリーチ以外のリーチであってもよい)が実行されるか否かに拘らずにアイコンの表示態様を変化させるシナリオを決定するようになっているが、事前変動において大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆するリーチ演出が実行されるか否かを判定要素とした変化シナリオ決定テーブルによってアイコンの表示態様を変化させるシナリオを決定するようにしてもよい。このような変化シナリオ決定テーブルを用いる場合には、リーチ演出が実行される事前変動の実行中にアイコンの表示態様の変化が発生せずに、リーチ演出が実行されない事前変動の実行中にアイコンの表示態様の変化が発生するように各種のシナリオを設定しておくとよい。また、リーチ演出が実行される事前変動、及び、リーチ演出が実行されない事前変動の実行中にアイコンの表示態様の変化が発生するが、リーチ演出が実行される事前変動の実行中よりもリーチ演出が実行されない事前変動の実行中の方が高い割合でアイコンの表示態様の変化が発生するように各種のシナリオを設定しておいてもよい。
(演出制御部130mのアイコン変化演出実行処理)
図25を用いて、演出制御部130mのアイコン変化演出実行処理を説明する。図25は、演出制御部130mにおけるアイコン変化演出実行処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE520−1において、変動パターン指定コマンドを受信したか否かを判定する。変動パターン指定コマンドを受信した場合には、ステップE520−2に処理を移し、変動パターン指定コマンドを受信していない場合には、今回のアイコン変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE520−2において、サブRAM130cの先読み情報記憶領域に記憶されているアイコンの変化シナリオを参照し、ステップE520−3において、表示態様を変化(更新)させる保留アイコンがあるか否かを判定する。表示態様を変化させる保留アイコンがある場合には、ステップE520−4に処理を移し、表示態様を変化させる保留アイコンがない場合には、ステップE520−7に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE520−4において、変化対象となる保留アイコンの表示態様の変化パターン(変化態様)を決定するための保留アイコン用の変化パターン決定テーブル(図26参照)を選択する。なお、保留アイコン用の変化パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE520−5において、保留アイコン変化パターンを決定する。具体的には、図26に示す保留アイコン用の変化パターン決定テーブルを参照し、今回の変動演出における保留アイコン変化の態様と、選択率(%)に基づいて、複数の保留アイコン変化パターンの中から1つの保留アイコン変化パターンを決定する。
サブCPU130aは、ステップE520−6において、決定した保留アイコン変化パターンに応じた変化演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、上記ステップE900の出力制御処理で表示データが表示/音声制御部140やランプ/駆動制御部150に送信され、保留アイコン変化パターンに応じた変化タイミング、及び、変化タイミングにおける変化段階に応じて画像表示装置70に表示されている保留アイコンの表示態様が変化したり、所定の効果音が出力されたりすることになる。
サブCPU130aは、ステップE520−7において、サブRAM130cの先読み情報記憶領域に当該アイコンのシナリオ(変化シナリオ、非変化シナリオ)が記憶されているか否かを判定する。当該アイコンのシナリオが記憶されている場合には、ステップE520−8に処理を移し、当該アイコンのシナリオが記憶されていない場合には、先読み情報記憶領域からシナリオがクリアされてしまう電源復旧又は入賞時コマンド(特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を正常に受信できないことで先読み情報記憶領域にシナリオが記憶されないコマンド異常が発生したものとしてステップE520−11に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE520−8において、表示態様を変化(更新)させる当該アイコンがあるか否かを判定する。表示態様を変化させる当該アイコンがある場合には、ステップE520−9に処理を移し、表示態様を変化させる当該アイコンがない場合には、今回のアイコン変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE520−9において、変化対象となる当該アイコンの表示態様の変化パターン(変化態様)を決定するための複数の当該アイコン用の変化パターン決定テーブルの中から、今回の変動演出で当該アイコンが変化する変化段階に応じた当該アイコン用の変化パターン決定テーブル(図27参照)を選択する。なお、変化段階に応じた当該アイコン用の変化パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE520−10において、当該アイコン変化パターンを決定する。具体的には、選択した当該アイコン用の変化パターン決定テーブルを参照し、今回の変動演出における当該アイコン変化の態様と、各当該アイコン変化パターンの選択率(%)に基づいて、複数の当該アイコン変化パターンの中から1つの当該アイコン変化パターンを決定する。
サブCPU130aは、ステップE520−11において、電源復旧又はコマンド異常の発生によって実行されなくなった可能性があるアイコン変化演出の補償としての当該アイコン変化演出を実行するか否かを決定するための異常時用の当該アイコン変化パターン決定テーブル(図28)を選択する。なお、異常時用の当該アイコン変化パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE520−12において、当該アイコン変化パターンを決定する。具体的には、選択した異常時用の当該アイコン変化パターン決定テーブルを参照し、今回の特図変動パターン指定コマンドが示す変動パターンと、各当該アイコン変化パターンの選択率(%)に基づいて、複数の当該アイコン変化パターンの中から1つの当該アイコン変化パターンを決定し、アイコン最終表示態様についても決定する。
サブCPU130aは、ステップE520−13において、当該アイコン変化パターンが当該アイコンの表示態様を変化させる変化パターンであるか否かを判定する。変化パターンである場合には、ステップE520−14に処理を移し、変化パターンでない(非変化パターンである)場合には、今回のアイコン変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE520−14において、決定した当該アイコン変化パターンに応じた変化演出コマンドを送信バッファにセットし、今回のアイコン変化演出実行処理を終了する。これにより、変化演出コマンドが表示/音声制御部140やランプ/駆動制御部150に送信され、当該アイコン変化パターンに応じた変化タイミング、及び、変化タイミングにおける変化段階に応じて画像表示装置70に表示されている当該アイコンの表示態様が変化したり、所定の効果音(変化音)が出力されたりすることになる。
このように、図25に示したアイコン変化演出実行処理によれば、電源復旧又はコマンド異常(先読み指定コマンドの取りこぼし等)が発生した場合、新たに開始される変動演出においてアイコン変化演出(当該アイコン変化演出)が再び実行される場合があるようになっている。そのため、電源復旧又はコマンド異常の発生によってアイコン変化演出が実行されなくなることに伴う不満感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図25に示したアイコン変化演出実行処理によれば、電源復旧後に新たに開始される変動演出においてアイコン変化演出を再び実行(保留アイコン変化演出によって特別アイコンとなっていたが電源復旧によって通常アイコンに復帰したアイコンに対して当該アイコン変化演出を実行)する場合であっても、今回の変動パターンに基づいてアイコン変化演出の演出態様を新たに決定することで、電源復旧前の変化シナリオ(電源供給の停止前に示唆していた段階)の続きからは実行しないようになっている。そのため、今回の変動演出の内容に則したアイコン変化演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、アイコン変化演出の実行中に電源復旧又はコマンド異常が発生した場合、電源復旧又はコマンド異常の発生後に新たに開始される変動演出において、アイコン変化演出の実行契機となった保留記憶(特図判定情報)よりも前の保留記憶(特図判定情報)に対応する変動演出ではアイコン変化演出を実行せず、アイコン変化演出の実行契機となった保留記憶に対応する変動演出でアイコン変化演出を実行可能としてもよい。
(保留アイコン用の変化パターン決定テーブル)
図26は、保留アイコン用の変化パターンを決定する場合に参照される保留アイコン用の変化パターン決定テーブルを示す図である。
保留アイコン用の変化パターン決定テーブルには、今回の変動演出における保留アイコン変化の態様、各保留アイコン変化パターンの選択率(%)、及び、選択される保留アイコン変化パターンの種類が対応付けられており、参考として各保留アイコン変化パターンにおける保留アイコンの変化演出発生タイミング、及び、変化段階が記載されている。
保留アイコン変化パターンには、当該アイコンが消滅したことに応じて、保留アイコンがシフト表示される際に(変動開始時に)効果音の出力を伴って保留アイコンの表示態様が変化するノーマル変化パターン01や、効果音の出力を伴って変動中に保留アイコンの表示態様が変化するノーマル変化パターン02や、キャラクタが出現すると共にキャラクタを起点として当該アイコンに作用する作用演出が行われて当該アイコンの表示態様が変化するキャラ作用変化パターン01や、変動演出の結果としてアイコンの表示態様が変化することを示す変化報知図柄(特殊図柄)が仮停止表示されると共に変化報知図柄を起点として保留アイコンに作用する作用演出が行われて保留アイコンの表示態様が変化する図柄作用変化パターン01が設定されている。
保留アイコンの変化演出発生タイミングは、変動演出の進行状態に関連して分類されており、変動演出が開始されるとき(変動開始時)と、変動演出の実行中(変動中)と、演出図柄70aが仮停止するとき((仮)停止中)とがある。
保留アイコンの変化段階には、大当たり当選期待度が1段階上の表示態様に変化させる1UP(例えば、CDアイコンから青キャラアイコンへの変化、青キャラアイコンから赤キャラアイコンへの変化)と、大当たり当選期待度が2段階上の表示態様に変化させる2UP(例えば、CDアイコンから赤キャラアイコンへの変化)が設定されている。
なお、保留アイコンの変化演出発生タイミングは、上記3つのタイミングとしていたが、これらタイミングに限られず、他のタイミングを設けてもよい。例えば、リーチが成立するまでの変動演出の実行中(変動中)、ノーマルリーチの実行中やSP(SPSP)リーチの実行中等を設けてもよい。
(当該アイコン用の変化パターン決定テーブル)
図27は、当該アイコンの変化パターンを決定する場合に参照される当該アイコン用の変化パターン決定テーブルを示す図であり、図27(a)は、当該アイコンの表示態様を1段階変化させる場合に参照されるテーブルであり、図27(b)は、当該アイコンの表示態様を2段階変化させる場合に参照されるテーブルである。
当該アイコン用の変化パターン決定テーブルには、今回の変動演出における当該アイコン変化の態様、各当該アイコン変化パターンの選択率(%)、及び、選択される当該アイコン変化パターンの種類が対応付けられており、参考として各当該アイコン変化パターンにおける当該アイコンの変化演出発生タイミング、及び、変化段階が記載されている。
当該アイコン変化パターンには、効果音の出力を伴って変動開始時に保留アイコンの表示態様が変化するノーマル変化パターン01や、効果音の出力を伴って変動中に保留アイコンの表示態様が変化するノーマル変化パターン02や、キャラクタが出現すると共にキャラクタを起点として当該アイコンに作用する作用演出が行われて当該アイコンの表示態様が変化するキャラ作用変化パターン01が設定されている。
当該アイコンの変化演出発生タイミングは、変動演出の進行状態に関連して分類されており、変動演出が開始されるとき(変動開始時)と、変動演出の実行中(変動中)と、演出図柄70aが仮停止するとき((仮)停止中)とがある。
当該アイコンの変化段階には、大当たり当選期待度が1段階上の表示態様に変化させる1UP(例えば、CDアイコンから青キャラアイコンへの変化、青キャラアイコンから赤キャラアイコンへの変化)と、大当たり当選期待度が2段階上の表示態様に変化させる2UP(例えば、CDアイコンから赤キャラアイコンへの変化、青キャラアイコンから虹キャラアイコンへの変化)が設定されている。
なお、本実施の形態の当該アイコン用の変化パターン決定テーブルでは、図柄作用変化パターン01が選択されないようになっていたが、選択され得るようにしてもよい。例えば、擬似連演出を行う変動演出において、擬似変動が行われる前の演出図柄70aの仮停止表示が行われるときに変化報知図柄を仮停止表示されるようにすればよい。
擬似連演出とは、1回の始動口(第1始動口45、第2始動口47)への入賞(入球)に基づく大当たり判定に対して、あたかも複数回の演出図柄の変動表示が実行されたかのように見せるために、1回の始動口(第1始動口45、第2始動口47)への入賞(入球)に対して決定された特図変動時間内にて、全部の演出図柄70aが仮停止した後に再度変動を開始する再変動表示を1回又は複数回実行する特殊な態様の演出図柄の変動表示のことである。
なお、当該アイコンの変化演出発生タイミングは、上記2つのタイミングとしていたが、これらタイミングに限られず、他のタイミングを設けてもよい。例えば、リーチが成立するまでの変動演出の実行中(変動中)、ノーマルリーチの実行中やSP(SPSP)リーチの実行中等を設けてもよい。
このようにした場合、リーチが成立するまでの変動演出の実行中(変動中)やノーマルリーチの実行中においては何れの表示態様にも変化可能であって、SP(SPSP)リーチの実行中においては、相対的に大当たり期待度の低い「青キャラアイコン」には変化不可能としても良い。このように、大当たり期待度の高い演出(SP(SPSP)リーチ)中において、大当たり期待度の低い「青キャラアイコン」に変化しないようにすることで、遊技者の期待感が後退してしまうことを防止することができる。
(異常時用の当該アイコン変化パターン決定テーブル)
図28は、当該アイコンの変化パターンを決定する場合に参照される異常時用の当該アイコン変化パターン決定テーブルを示す図である。
異常時用の当該アイコン変化パターン決定テーブルには、特図変動パターン指定コマンドが示す変動パターン、当該アイコン変化パターンの選択率(%)、選択される当該アイコン変化パターン、及び、選択される当該アイコンの最終表示態様が対応付けられており、参考として各当該アイコン変化パターンにおける当該アイコンの変化演出発生タイミング、及び、変化段階が記載されている。
なお、当該アイコン変化パターンには、当該アイコン変化演出が実行されない非変化パターンが含まれるが、他の当該アイコン変化パターン、当該アイコンの変化演出発生タイミング、当該アイコンの変化段階については、前述した当該アイコン用の変化パターン決定テーブルで説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
(アイコン表示態様とアイコン発生(変化)時の報知音との関係性)
図29は、アイコン表示態様とアイコン発生(変化)時の報知音との関係性を示す図である。
保留アイコンとしてCDアイコンが発生した時は、アイコン発生時の報知音として第1発生報知音が出力され、保留アイコン、及び、当該アイコンとして青キャラアイコンが発生した時(に変化した時)は、アイコン発生(変化)時の報知音として第2発生報知音(変化報知音)が出力され、保留アイコン、及び、当該アイコンとして赤キャラアイコンが発生した時(に変化した時)は、アイコン発生(変化)時の報知音として第3発生報知音(変化報知音)が出力され、当該アイコンとして虹キャラアイコンに変化した時は、アイコン変化時の報知音として第4変化報知音が出力されるように設定されている。
なお、報知音の出力時間は、第1発生報知音<第2発生報知音(変化報知音)<第3発生報知音(変化報知音)<第4変化報知音の順で長くなっている。
なお、本実施の形態では、複数のアイコン表示態様に対して、それぞれ異なる報知音が設定されていたが(4種類)、CDアイコンが発生した時の発生報知音と青キャラアイコン、赤キャラアイコン、及び、虹キャラアイコンに変化した時の変化報知音との2種類としてもよいし、CDアイコンが発生した時には報知音を出力させず、アイコンが何れかの態様に変化した時のみ報知音を出力するようにしてもよい。また、大当たりとなることが確定する虹キャラアイコンについては、専用の変化報知音を設けて3種類としてもよい。
(演出制御部のランプ変化演出実行処理)
図30を用いて、演出制御部130mのランプ変化演出実行処理を説明する。図30は、演出制御部130mにおけるランプ変化演出実行処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE550−1において、サブRAM130cの先読み情報記憶領域にアイコンの変化シナリオが記憶されているか否かを判定する。アイコンの変化シナリオが記憶されている場合には、アイコン変化演出が実行されるものとしてステップE550−2に処理を移し、アイコンの変化シナリオが記憶されていない場合には、サブRAM130cから変化シナリオがクリアされてしまう電源復旧又は入賞時コマンド(特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を正常に受信できないことで先読み情報記憶領域にシナリオが記憶されないコマンド異常が発生したものとしてステップE550−6に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE550−2において、アイコンの変化タイミングであるか否かを判定する。アイコンの変化タイミングである場合には、ステップE550−3に処理を移し、アイコンの変化タイミングでない場合には、今回のランプ変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE550−3において、アイコン変化後の色に応じたランプ演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、ランプ演出コマンドがランプ/駆動制御部150に送信され、アイコンの色変化に対応して入賞口ランプNRの発光態様(発光色、点灯/点滅)が変化することでランプ変化演出が実行されることになる。
サブCPU130aは、ステップE550−4において、ランプ変化演出が実行されていることを示すランプ変化中フラグがサブRAM130cにセットされているか否かを判定する。ランプ変化中フラグがセットされている場合には、今回のランプ変化演出実行処理を終了し、ランプ変化中フラグがセットされていない場合には、ステップE550−5において、ランプ変化中フラグをセットし、今回のランプ変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE550−6において、ランプ変化中フラグがサブRAM130cにセットされているか否かを判定する。ランプ変化中フラグがセットされている場合には、ステップE550−7に処理を移し、ランプ変化中フラグがセットされてない場合には、今回のランプ変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE550−7において、サブRAM130cにセットされているランプ変化中フラグをクリアし、ステップE550−8において、ランプ演出終了コマンドを送信バッファにセットし、今回のランプ変化演出実行処理を終了する。これにより、ランプ演出コマンドがランプ/駆動制御部150に送信され、実行していたランプ変化演出が終了することになる。
このように、図30に示したランプ変化演出実行処理によれば、アイコン変化演出におけるアイコンの変化に対応して入賞口ランプNRの発光態様(発光色、点灯/点滅)を変化させてランプ変化演出を実行するようになっている。そのため、アイコン変化演出との相乗効果によって演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図30に示したランプ変化演出実行処理によれば、アイコン変化演出や連続予告演出と違ってランプ変化演出の実行中に電源復旧が発生した場合であっても、ランプ変化演出を再び実行したり、代替予告演出を実行したりしないようになっている。そのため、制御負担を軽減しつつランプ変化演出の希少性を担保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、アイコン変化演出のように電源復旧が発生した場合に、電源復旧後に開始される変動演出においてランプ変化演出を再び実行するようにしてもよい。この場合には、電源復旧後に開始されるアイコン変化演出に対応するようにランプ変化演出を実行するとよい。
また、アイコン変化演出に対応してランプ変化演出を実行するのではなく、入賞口ランプNRの最終発光態様、事前変動から当該変動までの発光シナリオ等を抽選により決定してランプ変化演出を実行するようにしてもよい。
(演出制御部130mの変動演出パターン決定処理)
図31を用いて、演出制御部130mの変動演出開始処理を説明する。図31は、演出制御部130mにおける変動演出パターン決定処理を示すフローチャートである。
まず、サブCPU130aは、ステップE650−1において、サブRAM130cの受信バッファを参照して変動パターン指定コマンドを受信しているか否かを判定する。この処理において、サブCPU130aは、変動パターン指定コマンドを受信していると判定した場合には、ステップE650−2に処理を移す。一方、変動パターン指定コマンドを受信していないと判定した場合には、今回の変動演出パターン決定処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE650−2において、受信した変動パターン指定コマンドをサブRAM130cの変動演出コマンド記憶領域に記憶(移動)する。
サブCPU130aは、ステップE650−3において、変動演出パターン決定用乱数値を取得し、ステップE650−4において、図32に示す変動演出パターン決定テーブルを選択する。なお、変動演出パターン決定テーブルについては、図32を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE650−5において、選択した変動演出パターン決定テーブルを参照し、変動パターン指定コマンドと変動演出パターン決定用乱数値とに基づいて変動演出パターンを決定し、ステップE650−6において、決定した変動演出パターンをサブRAM130cの変動演出パターン記憶領域に記憶する。
サブCPU130aは、ステップE650−7において、決定した変動演出パターンに対応する変動演出パターンコマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。これにより、ステップE900の出力制御処理において変動演出パターンコマンドが表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150に送信されることになる。
サブCPU130aは、ステップE650−8において、決定した変動演出パターンに対応する変動演出時間を変動演出タイマにセットし、ステップE650−9において、決定した変動演出パターンに対応する変動演出データ(演出内容、復活演出の有無、復活演出の開始時期、再抽選演出の有無、再抽選演出の開始時期等)をセットし、今回の変動演出開始処理を終了する。
(変動演出パターン決定テーブル)
図32は、変動演出パターンを決定する場合に参照される変動演出パターン決定テーブルを示す図である。
図32に示す変動演出パターン決定テーブルには、変動パターン指定コマンドと、上記ステップE620−3で取得される変動演出パターン決定用乱数値による選択率と、特別図柄の変動表示に対応して行われる変動演出パターンの種別(種類)とが対応付けられており、参考として変動演出パターンに対応する変動演出内容(変動演出のシナリオ)が記載されている。
ここで、変動演出内容の「通常変動演出」とは、前述したように、複数の演出図柄70aがバラバラに高速で変動して、リーチとならずに所定の順番(例えば、左側の変動表示領域→右側の変動表示領域→中央の変動表示領域)で演出図柄70aが仮停止する演出をいう。
また、「短縮変動演出」とは、前述したように、複数の演出図柄70aがバラバラに高速で変動して、リーチとならずに略同時に全ての演出図柄70aが仮停止する演出をいう。また、通常変動演出に比べて短い変動時間である。
また、「ノーマルリーチ演出」とは、前述したように、当該ノーマルリーチ演出となる以前の背景画像が表示されている状態で、左側領域と右側領域に2つの演出図柄70aが仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄70aが変動するリーチ状態を形成した状態で実行されるリーチ演出のことである。
また、「SPリーチ演出」とは、前述したように、ノーマルリーチ演出の後に実行され、リーチ状態を形成した状態の演出図柄70aが画面隅部に縮小表示され、ノーマルリーチ演出よりも演出効果が高い(大当たりとなる期待感が高い)ムービー(動画、アニメーション等)が流れるリーチ演出のことである。
また、「SPSPリーチ演出」とは、前述したように、ノーマルリーチ演出又はSPリーチ演出の後に実行され、ノーマルリーチ演出又はSPリーチ演出よりも演出効果(大当たりとなる期待感が高い)が高いムービー(動画、アニメーション等)が流れるリーチ演出のことである。
また、「全回転リーチ演出」とは、前述したように、大当たりを報知する複数の演出図柄70aの組合せが全て揃った状態で低速に変動するリーチ演出である。本実施形態においては、大当たり判定において当選したときにのみ実行されるリーチ演出である。
また、「復活演出」とは、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出の結果としてハズレであることを示す組合せで全ての演出図柄70aが仮停止しているとき、所定の演出(例えば、操作促進画像が表示させる演出、可動演出部材73の可動等)が行われて、中央の変動表示領域の演出図柄70aが再変動し、大当たりであることを示す組合せで全ての演出図柄70aが停止表示する演出をいう。また、「復活煽り演出」とは、復活演出が実行されるか否かを煽る演出をいう。
また、「再抽選演出」とは、大当たり遊技の種類が昇格するか否かを煽る演出(昇格演出)であり、具体的には、仮停止された演出図柄70aの組み合わせ(大当たり結果態様)を再変動させて遊技者にとって価値の低い大当たり遊技から遊技者にとって有利な(価値の高い)大当たり遊技に昇格するか否かを煽る演出であり、昇格しない場合には遊技者にとって価値の低い大当たり遊技を発生させる演出図柄70aの組み合わせ(大当たり結果態様)が停止表示され、昇格する場合には遊技者にとって価値の高い大当たり遊技を発生させる演出図柄70aの組み合わせ(大当たり結果態様)が停止表示される。
なお、リーチとならずにハズレであることを示す演出図柄70aが停止表示することを「バラケ目ハズレ」と称し、リーチとなった後にハズレであることを示す演出図柄70aが停止表示することを「リーチハズレ」と称する場合がある。
図32に示した変動演出パターン決定テーブルの特徴としては、リーチ演出に係る大当たり当選期待度が、ノーマルリーチ演出<SPリーチ演出<SPSPリーチ演出<全回転リーチ演出(大当たり確定)の順で高くなっている点が挙げられる。このようにすることで、変動演出に対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(統括制御部141のメイン処理)
図33を用いて統括制御部141のメイン処理を説明する。図33は、統括制御部141のメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理は、電源基板160から電源電圧が供給されることで発生するシステムリセットが統括CPU141aに入力されることで行われる。
統括CPU141aは、ステップT1において、全割込を禁止し、ステップT2において、初期設定処理を行う。具体的には、内蔵レジスタの設定などのCPUの初期設定、統括RAM141cへのアクセス許可、統括RAM141cの全RAM領域の初期化(0クリア)、タイマ割込を発生させるためのCTC(カウンタタイマサーキット)の起動等を行い、ステップT3において、全割込を許可する。
統括CPU141aは、ステップT4において、調整モード切替処理を行う。具体的には、遊技店員が操作可能な切替スイッチ37からの入力信号を参照して音声出力装置9から出力される演出音の音量(値)や盤用照明装置75、及び、枠用照明装置10の光量(値)の調整、及び、音量や光量の調整に係る調整モードを切り替えるための処理を行う。なお、調整モード切替処理の詳細は、図35を用いて後述する。
統括CPU141aは、ステップT5において、音量調整処理を行う。具体的には、遊技者が操作可能な十字ボタン19の操作を検出する十字ボタン検出スイッチ36bからの検出信号(左ボタン検出信号、右ボタン検出信号)に基づいて、音声出力装置9から出力される演出音の音量(値)を調整するための処理を行う。なお、音量調整処理の詳細は、図38を用いて後述する。
統括CPU141aは、ステップT6において、光量調整処理を行う。具体的には、遊技者が操作可能な十字ボタン19の操作を検出する十字ボタン検出スイッチ36bからの検出信号(下ボタン検出信号、上ボタン検出信号)に基づいて、盤用照明装置75、及び、枠用照明装置10の光量(値)を調整するための処理を行う。なお、この光量調整処理では、後述する図38に示す音量調整処理と略同様の処理を行う。
なお、盤用照明装置75、及び、枠用照明装置10の光量だけを調整するのではなく、画像表示装置70のバックライトの光量も併せて調整できるようにしてもよい。
統括CPU141aは、ステップT7において、エコモード制御処理を行う。具体的には、盤用照明装置75、及び、枠用照明装置10の光量を低下させて電力消費を抑えるエコモードの開始や終了を制御するための処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT8において、演出制御部130mから送信される演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信したか否かを判定する。演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信していない場合には、ステップT11に処理を移し、演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信している場合には、ステップT9に処理を移す。
統括CPU141aは、ステップT9において、アニメパターン設定処理を行う。具体的には、受信した演出指示コマンド又は報知指示コマンドに対応する種類のアニメグループからアニメパターンを決定して統括RAM141cの所定の領域に設定(セット)する処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT10において、サウンドパターン設定処理を行う。具体的には、受信した演出指示コマンド又は報知指示コマンドに対応する種類のサウンドグループからサウンドパターンを決定して統括RAM141cの所定の領域に設定(セット)する処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT11において、統括RAM141cに画像表示装置70の表示画像を更新するフレーム更新タイミングであることを示すフレーム切替フラグがセットされているか否かを判定する。フレーム切替フラグがある場合には、ステップT12に処理を移し、フレーム切替フラグがない場合には、ステップT4に処理を移す。
なお、フレーム切替フラグは、後述する統括制御部141のVブランク割込処理でセットされるようになっている。そのため、以下に説明するステップT12〜T15の処理は、Vブランク割込処理が実行される(フレーム更新タイミング)毎に実行されることになる。
統括CPU141aは、ステップT12において、統括RAM141cにセットされているフレーム切替フラグをクリアし、ステップT13において、シーン更新処理を行う。具体的には、後述するVブランク割込処理で更新されるシーン切替カウンタ、ウェイトフレームカウンタ及びフレームカウンタを参照し、上記ステップT9で決定されたアニメパターンに基づいてアニメシーンのアドレスを更新すると共に、上記ステップT10で決定されたサウンドパターンに基づいてサウンドシーンのアドレスを更新する処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT14において、描画制御処理を行う。具体的には、アニメシーンが属するアニメグループの優先順位(描画順序)に従って、更新したアドレスにあるアニメシーンの1フレームの表示情報(スプライトの識別番号、表示位置等)から描画制御コマンド群からなるディスプレイリストを生成し、このディスプレイリストを画像制御部145(VDP)に出力すると共に、ディスプレイリストに基づく表示画像の描画を指示する処理を行う。
これにより、画像制御部145(VDP)では、ディスプレイリストに基づく表示画像を描画用フレームバッファに描画すると共に、表示用フレームバッファに描画されている画像(演出画像、異常報知画像)を画像表示装置70に表示する処理が行われることになる。
統括CPU141aは、ステップT15において、音声制御処理を行う。具体的には、更新したアドレスにあるサウンド情報から音声制御コマンドを生成し、この音声制御コマンドを音声制御部148(音声LSI)に出力する処理を行う。
これにより、音声制御部148(音声LSI)では、音声制御コマンドに基づく各種の演出音や報知音を音声出力装置9から出力する処理が行われることになる。本処理を終了すると、ステップT4に処理を移す。
(統括制御部のコマンド受信割込処理)
図34(a)を用いて、統括制御部141のコマンド受信割込処理を説明する。図34(a)は、統括制御部141のコマンド受信割込処理を示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、演出制御部130mから送信された各種コマンドを受信することで実行される。
統括CPU141aは、ステップT30において、コマンド受信処理を行う。具体的には、演出制御部130mから送信される演出指示コマンドや報知指示コマンドを受信した場合に、統括RAM141cの受信バッファに格納する処理を行う。本処理を終了すると、今回のコマンド受信割込処理を終了する。
(統括制御部のVブランク割込処理)
図34(b)を用いて、統括制御部141のVブランク割込処理を説明する。図34(b)は、統括制御部141のVブランク割込処理を示すフローチャートである。このVブランク割込処理は、画像制御部145(VDP)から1フレーム分の演出画像の表示が終了する(約33ミリ秒)毎に送信されるVブランク信号を受信する毎に実行される。
統括CPU141aは、ステップT50において、カウンタ更新処理を行う。具体的には、前述したアニメーション制御処理等で使用する各種カウンタ(シーン切替カウンタ、ウェイトフレームカウンタ、フレームカウンタ等)を+1更新する処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT51において、フレームバッファ切替指令処理を行う。具体的には、画像制御部145(VDP)に対してVRAMの第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とを切り替える指示を行う。これにより、1/30秒(約33ミリ秒)毎のVブランク割込処理が実行される毎に第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とが「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わることになる。
統括CPU141aは、ステップT52において、描画(表示)フレームが切り替わったことを示すフレーム切替フラグを統括RAM141cの所定の領域にセットし、今回のVブランク割込処理を終了する。このフレーム切替フラグは、統括制御部141のメイン処理のステップT11において参照されるようになっている。
(統括制御部の調整モード切替処理)
図35を用いて、統括制御部141の調整モード切替処理を説明する。図35は、統括制御部141の調整モード切替処理を示すフローチャートである。
統括CPU141aは、ステップT4−1において、統括RAM141cに音量や光量の調整に関する調整モードが設定済みであるか否かを判定する。調整モードが設定済みでない(電源投入後に本処理が最初に実行される)場合には、ステップT4−3に処理を移し、調整モードが設定済みである場合には、ステップT4−2に処理を移す。
統括CPU141aは、ステップT4−2において、切替スイッチ37の状態に変化があったか否かを判定する。具体的には、現在の切替スイッチ37の状態と、後述するステップT4−5で統括RAM141cに記憶される前回の切替スイッチ37の状態とを比較する。切替スイッチ37の状態に変化があった場合には、調整モードを設定するものとしてステップT4−3に処理を移し、切替スイッチ37の状態に変化がなかった場合には、調整モードを設定しないものとして今回の調整モード切替処理を終了する。
統括CPU141aは、ステップT4−3において、図36(b)に示す調整モード選択テーブルを選択し、ステップT4−4において、切替スイッチ37のスイッチ位置に対応する調整モード(モード1〜16)、基準情報、及び、節電モード(ON、OFF)を特定し、統括RAM141cの所定の領域にセットする。なお、基準情報は、十字ボタン19を用いた演出音の音量調整の可否、音量調整における音量値の調整範囲、演出音の音量値の初期値、十字ボタン19を用いた盤用照明装置75、及び、枠用照明装置10の光量調整の可否、光量調整における光量値の調整範囲、盤用照明装置75、及び、枠用照明装置10の光量値の初期値である。
統括CPU141aは、ステップT4−5において、現在の切替スイッチ37の状態(スイッチ位置)を統括RAM141cの所定の領域にセットし、今回の調整モード切替処理を終了する。なお、ここでセットした切替スイッチ37の状態は、上記ステップT4−2において参照されることになる。
(切替スイッチと調整モード選択テーブル)
図36を用いて、切替スイッチ37と調整モード選択テーブルとを説明する。図36(a)は、切替スイッチ37の外観を示す図であり、図36(b)は、調整モード選択テーブルを示す図である。
図36(a)に示すように、切替スイッチ37は、内部に複数(例えば、16個)の選択端子を有するスイッチ本体37aと、スイッチ本体37aに対して回転可能(360度)に軸支される操作部37bとを有するノンショーティングタイプのロータリースイッチとなっており、操作部37bを回転させることで操作部37bの共通端子が接続する選択端子が変化してスイッチが切り替わる(スイッチ位置が変化する)ようになっている。
また、スイッチ本体37aの上面には、共通端子が接続する選択端子の位置(接点)を示す16個の目盛り(0〜F)が設けられ、操作部37bには、共通端子が接続している選択端子を示す矢印が設けられている。そのため、スイッチ本体37aの目盛りと操作部37bの矢印とによってスイッチの状態(スイッチ位置)を把握することが可能となっている。
なお、切替スイッチ37を操作部が直線的にスライドすることによって接点の開閉を行うスライドスイッチにより構成してもよいし、複数の操作部の何れかを操作することで接点を変化させるディップスイッチ等により構成してもよい。
図36(b)に示すように、調整モード選択テーブルには、切替スイッチ37のスイッチ位置(0〜F)と、調整モード(モード1〜16)と、基準情報(音量調整可否、音量値調整範囲、音量初期値、光量調整可否、光量値調整範囲、光量初期値)と、節電モードの設定とが対応付けられている。
例えば、切替スイッチ37のスイッチ位置が「1」の場合には、調整モードとして「モード2」がセットされ、音量調整可否として「可能(可変)」がセットされ、音量値調整範囲として「0〜5」がセットされ、音量初期値として「1」がセットされ、光量調整可否として「可能(可変)」がセットされ、光量値調整範囲として「0〜5」がセットされ、光量初期値として「1」がセットされ、節電モードとして「OFF」がセットされる。
図36(b)に示す調整モード選択テーブルの第1の特徴としては、切替スイッチ37のスイッチ位置が0〜5の範囲にあたる調整モード1〜6では、音量調整及び光量調整が可能(可変)に設定され、スイッチ位置が6〜Aの範囲にあたる調整モード7〜11では、音量調整が可能(可変)だが光量調整が不能(固定)に設定され、スイッチ位置がB〜Fの範囲にあたる調整モード12〜16では、音量調整が不能(固定)だが光量調整が可能(可変)となっている点が挙げられる。このようにすることで、切替スイッチ37の大まかな操作によって音量調整や光量調整の可否を選択(設定)することが可能となり、遊技店員が操作する際の利便性が向上する。
図36(b)に示す調整モード選択テーブルの第2の特徴としては、切替スイッチ37の操作による調整モードの切り替えによって、音量初期値や光量初期値が設定される点が挙げられる。このようにすることで、切替スイッチ37の操作によっても音量(値)や光量(値)を調整することが可能となり、遊技店員の利便性を向上させることが可能となる。
図36(b)に示す調整モード選択テーブルの第3の特徴としては、調整モード1〜6と調整モード12〜16は節電(エコ)モードの設定がOFFに設定され、調整モード7〜11は節電(エコ)モードの設定がONに設定されており、切替スイッチ37の操作によって節電モードのON/OFFを設定することが可能となっている点が挙げられる。このようにすることで、遊技店側の意思によって節電モードをONとするかOFFとするかを設定することができ、遊技機1の消費電力をある程度コントロールすることが可能となる。そのため、遊技店全体の営業コストを調整することも可能となる。
(音声管理テーブル)
図37を用いて、音声ROM155に格納されている音声管理テーブルを説明する。図37は、音声ROM155に格納されている音声管理テーブルを示す図である。
図37に示すように、音声管理テーブルには、音声データの音番号と、音声データの種類と、音声データの出力形式(ステレオ、モノラル)と、音声データの優先度、音声データの出力音量が対応付けられており、参考としてシステム音の説明が記載されている。
音番号「1」〜「10」については、遊技機1のセキュリティに係る報知音であり、出力形式が「モノラル」であって優先度が「高」「中」「低」の何れかが設定され、固定音量(音量値「5」に対応するMAX音量)で出力されるものと、音量値に依存して出力されるものとがある。
音番号「11」〜「100」については、遊技機1での演出に係る演出音であり、出力形式が「モノラル」又は「ステレオ」であって優先度が「低」に設定され、全て音量値に依存する音量で出力される。
音番号「101」〜「102」については、演出ボタン17の操作に係る操作音であり、出力形式が「モノラル」であって優先度が「低」に設定され、全て音量値に依存する音量で出力される。
音番号「103」〜「107」については、調整後の音量に係る報知音であり、出力形式が「モノラル」であって優先度が「低」に設定され、全て音量値に依存する音量で出力される。また、音量値に依存(対応)した音階で出力される。
音番号「108」〜「112」については、調整後の光量に係る報知音であり、出力形式が「モノラル」であって優先度が「低」に設定され、全て音量値に依存する音量で出力される。また、光量値に依存(対応)した音階で出力される。
「電源投入報知音」は、メインRAM110c(払出RAM131c)のRAM領域が初期化(RAMクリア)されたときに、所定時間(例えば30秒間)に亘って出力される報知音(エラー音)である。
「電源復旧報知音」は、停電から復旧したときに、所定時間(例えば30秒間)に亘って出力される報知音(エラー音)である。
「不正入賞エラー音」は、補助遊技中でないときに第2始動口47に遊技球が入賞したり、特別遊技(大当たり遊技)中でないときに大入賞口50に遊技球が入賞したりする等の不正入賞エラーが発生したときに、電源OFFまで出力される報知音(エラー音)である。
「異常入賞エラー音」は、入賞球カウンタ(D)の値が上限値と下限値との範囲に収まっていない場合の異常入賞エラーが発生したときに、電源OFFまで出力される報知音(エラー音)である。
「磁気エラー音」は、磁気検出センサ55aで異常な磁力を検出する磁気エラーが発生したときに、所定期間(例えば1分間)に亘って出力される報知音(エラー音)である。
「電波エラー音」は、電波検出センサ56aで異常な電波を検出する電波エラーが発生したときに、所定期間(例えば1分間)に亘って出力される報知音(エラー音)である。
「払出異常エラー音」は、払出装置95から遊技球を払い出すことができない払出異常が発生したときに、払出異常が解消されるまで出力される報知音(エラー音)である。
「開放エラー音」は、開放検出スイッチ31aでガラス枠4の開放を検出する開放エラーが発生したときに、開放期間に亘って出力される報知音(エラー音)である。
「満杯エラー音」は、満杯検出スイッチ32aで下皿12に遊技球が満杯となったことを検出する満杯エラーが発生したときに、遊技球が満杯となっている期間に亘って出力される報知音(エラー音)である。
「右打ちエラー音」は、右側領域を狙った右打ちを行うべきでない期間(例えば通常遊技状態)において右側領域に設けられている普図ゲート44(ゲート検出スイッチ44a)で遊技球を検出する右打ちエラーが発生したときに、所定期間(例えば30秒間)に亘って出力される報知音(エラー音)である。
なお、報知音については、セキュリティ異常(エラー)の重要度に応じて優先度が設定されており、不正行為に結びつくような異常ほど優先度が高くなるように設定されている。そのため、優先度の異なる複数のセキュリティ異常が同時期に発生した場合には、優先度の高い1つの報知音のみが聞こえるように制御されるようになっている。例えば、音番号「8」の開放エラー音が出力されているときに、音番号「6」の磁気エラーが発生した場合、音番号「8」の開放エラー音を非可聴音に消音(ミュート)して磁気エラー音を出力する。そして、磁気エラー音の出力期間が経過した時点で磁気エラー音の出力を停止し、開放エラーの出力期間が経過していなければ開放エラー音の音量を消音前の音量に復帰させるようになっている。
そのため、優先度が高い音番号の報知音を出力しているときに、優先度が低い音番号のセキュリティ異常(エラー)が発生しても、優先度が低い音番号の報知音は出力されないことになる。また、優先度が同じセキュリティ異常(エラー)が発生した場合には、後から発生したセキュリティ異常(エラー)に対応する報知音が出力されることになる。
なお、本実施の形態では、「不正入賞エラー」と「異常入賞エラー」と「磁気エラー」と「電波エラー」と「払出異常エラー」は、セキュリティ信号を出力するエラーであり、「満杯エラー」と「右打ちエラー」はセキュリティ信号を出力しないエラーである。つまり、セキュリティ信号を出力しないエラーとセキュリティ信号を出力するエラーの発生が重なった場合、セキュリティ信号を出力しないエラーよりもセキュリティ信号を出力するエラーを優先して報知しているということもできる。このようにすることで、不正行為に結びつくような異常が発生したことを遊技機1の外部から逸早く適切に認識可能となっている。
また、演出音(BGM等)や音量報知音の可聴音量での出力中に、出力音量が固定音量(音量値「5」)に設定された優先度が「高」又は「中」の報知音の出力を開始する場合には、統括RAM141cの音量値領域にセーブされている現在の音量値を統括RAM141cの退避領域に退避(セーブ)させてから、現在の音量値を非可聴音量である「0」に設定して音量変更コマンドを音声制御部148に出力することで、演出音(BGM等)や音量報知音が非可聴音量で出力されるようになっている。
また、演出音(BGM等)や音量報知音の非可聴音量での出力中に、出力音量が固定音量(音量値「5」)に設定された優先度が「高」又は「中」の報知音の出力を終了する場合には、統括RAM141cの退避領域にセーブしてある音量値を音量値領域に復帰させて音量変更コマンドを音声制御部148に出力することで、演出音(BGM等)や音量報知音が元の音量で出力されるようになっている。このようにすることで、遊技店員や遊技者が報知音を聞き取り易くなる。
また、音番号「103」〜「112」については、遊技状態が変動演出中又は特別遊技(大当たり遊技)中であれば、報知音を出力不可能となっている。このようにすることで、音量や光量の調整に伴う報知音によって変動演出における演出音を聞き取り難くなることがなくなり、変動演出中であっても遊技者は自由に音量や光量を調整できるようになり、利便性を向上させることが可能となる。
また、音番号「103」〜「112」の報知音が出力されている最中に、変動演出が開始された場合は、音番号「103」〜「112」の報知音は途中で停止せずに出力される。なお、変動演出が開始された時点で出力を停止するようにしても良い。
なお、音量「0」、光量「0」の報知音は設定されていないが、報知音が出力されるようにしても良い。このようにする場合、音量「0」であれば、音量「1」の音量で出力すればよい。また、音階については、音量(光量)「0」を「ド」にし、「1」を「レ」にし、「2」を「ミ」にし、「3」を「ファ」にし、「4」を「ソ」にし、「5」を「ラ」にすれば良い。
(統括制御部の音量調整処理)
図38を用いて、統括制御部141の音量調整処理を説明する。図38は、統括制御部141の音量調整処理を示すフローチャートである。
統括CPU141aは、ステップT5−1において、統括RAM141cにセットされている音量調整可否が可能(可変)であるか否かを判定する。音量調整可否が可能である場合には、ステップT5−2に処理を移し、音量調整可否が可能でない(不能である)場合には、十字ボタン19の操作に基づく音量調整ができないものとしてステップT5−19に処理を移す。
なお、音量調整可否が可能でない(不能である)場合とは、優先度が「中」以上のセキュリティ異常の報知音の出力中である場合、及び、光量の調整を行っている期間、具体的には光量調整中画像KGを表示している期間のことである。
統括CPU141aは、ステップT5−2において、十字ボタン19の左右ボタンの操作があるか否かを判定する。具体的には、十字ボタン検出スイッチ36bからの操作信号の入力があるか否かを判定する。十字ボタン19の左右ボタンの操作がある場合には、ステップT5−12に処理を移し、十字ボタン19の左右ボタンの操作がない場合には、ステップT5−3に処理を移す。
統括CPU141aは、ステップT5−3において、現在が特別図柄の変動表示や特別遊技(大当たり遊技)が実行されていない客待ち状態中であるか否かを判定する。客待ち状態中である場合には、ステップT5−4に処理を移し、客待ち状態中でない場合には、ステップT5−8に処理を移す。
統括CPU141aは、ステップT5−4において、客待ち状態中において後述する音量系画像の非表示が5秒間継続したか否かを判定する。音量系画像の非表示が5秒間継続している場合には、ステップT5−5に処理を移し、音量系画像の非表示が5秒間継続していない場合には、ステップT5−6に処理を移す。
「音量系画像」とは、十字ボタン19の左右ボタンの操作で音量調整ができることを案内するための音量調整案内画像や、現在の音量値を報知すると共に十字ボタン19の左右ボタンの操作で音量値が調整されることを案内するための音量調整中画像などである。
統括CPU141aは、ステップT5−5において、音量調整案内画像のアニメパターンを統括RAM141cの所定の領域にセットする。これにより、画像制御部145によって音量調整案内画像を画像表示装置70に表示するための処理が行われることになる。
統括CPU141aは、ステップT5−6において、客待ち状態中での十字ボタン19の未操作が20分間継続したか否かを判定する。十字ボタン19の未操作が20分間継続していない場合には、前回の遊技者が遊技を終了したか否かを判断できないものとしてステップT5−8に処理を移し、十字ボタン19の未操作が20分間継続した場合には、ステップT5−7において、前回の遊技者が遊技を終了したものとして現在の音量値を統括RAM141cにセットされている音量値の初期値にリセットする。
統括CPU141aは、ステップT5−8において、音量調整中画像の表示中であるか否かを判定する。音量調整中画像の表示中である場合には、音量調整中画像を消去するための条件が成立しているか否かを判定するためにステップT5−9に処理を移し、音量調整中画像の表示中でない場合には、今回の音量調整処理を終了する。
統括CPU141aは、ステップT5−9において、演出ボタン17の操作があるか否かを判定する。演出ボタン17の操作がある場合には、ステップT5−11に処理を移し、演出ボタン17の操作がない場合には、ステップT5−10に処理を移す。
統括CPU141aは、ステップT5−10において、十字ボタン19の未操作が10秒間継続したか否かを判定する。十字ボタン19の未操作が10秒間継続した場合には、ステップT5−11に処理を移し、十字ボタン19の未操作が10秒間継続していない場合には、音量調整中画像を消去しないものとして今回の音量調整処理を終了する。
統括CPU141aは、ステップT5−11において、統括RAM141cにセットされている音量調整中画像のアニメパターンをクリアする。これにより、画像制御部145によって画像表示装置70に表示されている音量調整中画像を消去するための処理が行われることになる。本処理を終了すると、今回の音量調整処理を終了する。
統括CPU141aは、ステップT5−2において十字ボタン19の左右ボタンの操作があると判定すると、ステップT5−12において、音量調整案内画像の表示中であるか否かを判定する。音量調整案内画像の表示中である場合には、音量調整中画像に切り替えるためにステップT5−18に処理を移し、音量調整案内画像の表示中でない場合には、ステップT5−13に処理を移す。
統括CPU141aは、ステップT5−13において、音量調整中画像の表示中であるか否かを判定する。音量調整中画像の表示中である場合には、音量調整を行うものとしてステップT5−14に処理を移し、音量調整中画像の表示中でない場合には、音量調整案内画像を表示するためにステップT5−18に処理を移す。
統括CPU141aは、ステップT5−14において、音量調整限界値を超える操作であるか否かを判定する。音量調整限界値を超える操作である場合には、ステップT5−18に処理を移し、音量調整限界値を超える操作でない場合には、ステップT5−15に処理を移す。
なお、音量調整限界値を超える操作とは、具体的には、音量値の最大値である「5」に設定されている状態で、さらに、音量を上げようとする操作(十字ボタン19の右ボタンを操作)や音量値の最小値である「0」に設定されている状態で、さらに、音量を下げようとする操作(十字ボタン19の左ボタンを操作)のことである。
統括CPU141aは、ステップT5−15において、音量値を変更するための音量変更処理を行う。具体的には、十字ボタン19の左ボタンの操作があった場合には、統括RAM141cに記憶されている音量値が下限値でなければ音量値を1減算し、十字ボタン19の右ボタンの操作があった場合には、統括RAM141cに記憶されている音量値の上限値でなければ音量値を1加算し、音量変更フラグを統括RAM141cの所定の領域にセットする処理を行う。これにより、前述した音声制御処理において音量変更フラグの有無が参照され、音量変更コマンドが音声制御部148に出力され、出力中の演出音の音量が変更されることになる。
統括CPU141aは、ステップT5−16において、変動演出中又は特別遊技(大当たり遊技)中であるか否かを判定する。変動演出中である場合には、ステップT5−18に処理を移し、変動演出中でない場合には、ステップT5−17に処理を移す。
統括CPU141aは、ステップT5−17において、現在の音量値に応じた音量報知音のサウンドパターンを統括RAM141cの所定の領域にセットする。これにより、音声制御部148によって現在の音量値に応じた音量報知音を音声出力装置9から出力するための処理が行われることになる。
統括CPU141aは、ステップT5−18において、現在の音量値に応じた音量調整中画像のアニメパターンを統括RAM141cの所定の領域にセットする。これにより、画像制御部145によって(音量調整案内画像の表示中である場合には音量調整案内画像に代えて)音量調整中画像を画像表示装置70に表示するための処理が行われることになる。本処理を終了すると、今回の音量調整処理を終了する。
統括CPU141aは、ステップT5−1において音量調整可否が可能でない(不能である)と判定すると、ステップT5−19において、音量系画像(音量調整案内画像、音量調整中画像)の表示中であるか否かを判定する。音量系画像の表示中である場合には、ステップT5−20に処理を移し、音量系画像の表示中でない場合には、今回の音量調整処理を終了する。
統括CPU141aは、ステップT5−20において、統括RAM141cにセットされている音量系画像(音量調整案内画像、音量調整中画像)のアニメパターンをクリアする。これにより、画像制御部145によって画像表示装置70に表示されている音量系画像を消去するための処理が行われることになる。本処理を終了すると、今回の音量調整処理を終了する。
以上のように、優先度が「中」以上のセキュリティ異常の報知音の出力中である場合、及び、光量の調整を行っている期間を除く期間で十字ボタン19の左右ボタンを操作することで音量調整が可能となる、つまり、変動演出中、変動演出中における演出ボタン17の操作中や特別遊技(大当たり遊技)中においても音量調整が可能となるので、音量調整の利便性を向上させることが可能となる。
また、客待ち状態や客待ち演出中において十字ボタン19の左右ボタンを操作すると、現在の音量値に依存(対応)した音量報知音、又は、調整後の音量値に依存(対応)した音量報知音が出力されるので、現在の音量や調整後の音量を聴覚的に確認することが可能となり、音量調整の利便性を向上させることが可能となる。
一方、変動演出中や特別遊技(大当たり遊技)中において十字ボタン19の左右ボタンを操作すると、客待ち状態や客待ち演出中とは異なり、現在の音量値に依存(対応)した音量報知音、又は、調整後の音量値に依存(対応)した音量報知音を出力しないようにしている。このようにすることで、変動演出や特別遊技(大当たり遊技)における演出を妨げることを防止することができ、音量調整の利便性を確保しつつ、遊技の興趣の低下を防ぐことが可能となる。
また、音量調整限界値を超える操作が行われたときは、現在の音量値に依存(対応)した音量報知音を出力しないようにしている。このようにすることで、これ以上音量を上げることができない(又はこれ以上音量を下げることができない)ことが認識し易くなり、音量調整の利便性を向上させることが可能となる。
(音量調整の演出例)
図39を用いて、音量調整の演出例について説明する。
まず、客待ち状態における音量調整の演出例について説明する。
図39(a)に示すように、音量調整、光量調整のための有効期間となって十字ボタン19の上下左右ボタン、演出ボタン17が有効となっており、画像表示装置70には、演出図柄70a「123」、及び、特殊演出図柄TZ「123」が停止表示されると共に、音量調整案内画像OAG、及び、光量調整案内画像KAGが表示されている。
その後、十字ボタン19の右ボタン(又は左ボタン)が操作されると、十字ボタン19の上下ボタンが無効となって音量調整が可能な期間(音量調整中)に移行する。このとき、図39(b)に示すように、画像表示装置70には、現在の音量値「2」に応じた音量調整中画像OGが表示されると共に、音声出力装置9からは現在の音量値「2」に対応する音量報知音「レ」が現在の音量値「2」に依存(対応)した音量で出力される。
この状態で十字ボタン19の右ボタンが操作されると、音量値が1加算されて「3」となる。このとき、既に表示されていた音量調整中画像OGが加算後の音量値「3」に応じた音量調整中画像OGに更新され、音声出力装置9からは音量値「3」に対応する音量報知音「ミ」が音量値「3」に依存(対応)した音量で出力される(図示省略)。
以上のように、客待ち状態において音量調整中画像OGが非表示となっているときの十字ボタン19の左右ボタン操作では、音量値を変更せずに、音量調整中画像OGが表示されているときの十字ボタン19の左右ボタン操作によって音量値を変更するので、現在の音量値を確認してから音量調整を行うことができ、音量調整の利便性を向上させることが可能となる。
また、客待ち状態において十字ボタン19の左右ボタンを操作すると、画像表示装置70には、現在の音量値に応じた音量調整中画像OGが表示されると共に、音声出力装置9からは現在の音量値に依存(対応)する音量報知音が出力されるので、現在の音量を視覚的、及び、聴覚的に確認することが可能となり、音量調整の利便性を向上させることが可能となる。
また、客待ち状態における音量調整中画像OGが表示されている状態で十字ボタン19の左右ボタンを操作する、すなわち、客待ち状態における十字ボタン19の左右ボタンの2回目の操作をすると、画像表示装置70には、調整後の音量値に応じた音量調整中画像OGが表示されると共に、音声出力装置9からは調整後の音量値に依存(対応)する音量報知音が出力されるので、調整後の音量を視覚的、及び、聴覚的に確認することが可能となり、音量調整の利便性を向上させることが可能となる。
次に、エラー報知演出中(ここでは、磁気エラー)における音量調整の演出例について説明する。
図39(c)に示すように、変動演出中に磁気エラーが発生し、画像表示装置70には、磁気エラー画像EG1が表示され、音声出力装置9からは磁気エラー音が出力されている。
その後、十字ボタン19の右ボタン(又は左ボタン)が操作されると、十字ボタン19の上下ボタンが無効となって音量調整が可能な期間(音量調整中)に移行する。このとき、図39(d)に示すように、画像表示装置70には、現在の音量値「2」に応じた音量調整中画像OGが表示されると共に、音声出力装置9からは現在の音量値「2」に対応する音量報知音「レ」が非可聴音に消音(ミュート)して出力される。
この状態で十字ボタン19の右ボタンが操作されると、音量値が1加算されて「3」となる。このとき、既に表示されていた音量調整中画像OGが加算後の音量値「3」に応じた音量調整中画像OGに更新され、音声出力装置9からは音量値「3」に対応する音量報知音「ミ」が非可聴音に消音(ミュート)して出力される(図示省略)。
なお、エラー報知演出中ではない変動演出中の音量調整の演出例についての説明を省略しているが、音量調整は可能となっており、音量報知音が非可聴音に消音(ミュート)して出力されない(音量値に依存(対応)した音量で出力される)点が異なっているだけで、基本的には、前述のエラー報知演出中における音量調整と同様である。
以上のように、エラー報知演出中であっても、十字ボタン19の左右ボタンを操作することで、音量値を変更することができる一方で、音量報知音は非可聴音に消音(ミュート)して出力されるので、音量報知音がエラー音の出力を妨げることがないので、音量調整によってエラー報知演出を妨げることを防止しつつも、音量調整の利便性を向上させることが可能となる。
なお、前述では、一例として、磁気エラー報知演出中において音量調整を実行可能であることを説明したが、磁気エラーに限らず、セキュリティ信号を出力するエラー(「不正入賞エラー」「異常入賞エラー」「電波エラー」「払出異常エラー」)の報知中でも音量調整を実行可能であり、セキュリティ信号を出力しないエラー(「満杯エラー」「右打ちエラー」)の報知中でも音量調整を実行可能である。つまり、セキュリティ信号を出力するエラーの報知中であっても、セキュリティ信号を出力しないエラーの報知中であっても、音量調整を実行可能であるとも言い換えることができる。このようにすることで、音量調整の利便性を向上させつつ、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能なる。
なお、本実施形態では、光量調整処理の説明を省略しているが、基本的な処理や演出の流れは同一であるため、音量調整処理における「音量」と「光量」を読み替えるだけでよい。つまり、本実施の形態では、エラー報知演出中であっても、光量調整を実行可能である。
(客待ち状態から変動演出が開始される際の具体例)
図40〜図42を用いて、客待ち状態から変動演出が開始される際の具体例について説明する。図40は、客待ち状態から変動演出が開始されるタイミングチャートであり、図41(a)〜(f)及び図42(g)〜(k)は、図40の(a)〜(k)に対応する演出例を示す図である。
なお、ここでは、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84の図示は省略しているが、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84の表示は、基本的に、第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fと同じように表示される。
まず、T0のタイミングは、客待ち状態が開始されてから0フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、客待ちデモ演出を開始するための待機時間(30秒)の減算が開始される。
具体的には、図41(a)に示すように、画像表示装置70では、演出図柄70a及び特殊演出図柄TZが停止表示した状態となっている。また、第1特図保留数表示領域70E及び第2特図保留数表示領域70Fには「0」が表示され、保留アイコン及び当該アイコンTHが表示されていない状態となっている。
T1のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞すると、外部情報出力端子板90の外部情報出力端子CN2から始動口入賞信号が100ms間に亘って出力される。
T2のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「0」から「1」に増加したタイミング(客待ち状態の開始から4フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留数字の非アニメーションによる増加表示、及び、第1保留アイコンの非アニメーションによる増加表示(1フレームで完了)が行われ、アイコン発生時の報知音である第1発生報知音の出力が開始される。
具体的には、図41(b)に示すように、画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1保留数字が「0」から「1」に変化すると共に、第1表示部70B1に第1保留アイコン(CDアイコン)H11が通常サイズで表示される。また、音声出力装置9から第1発生報知音(ピコッ)が出力される。
T3のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「1」から「0」に減少して通常変動パターンによる変動演出(特別図柄の変動表示)が開始されるタイミング(客待ち状態の開始から5フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70a及び特殊演出図柄TZの変動表示、第1保留数字の非アニメーションによる減少表示、及び、第1保留アイコンの当該アイコンへのアニメーションによる変化表示(減少表示)が開始される。
具体的には、図41(c)に示すように、画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1保留数字が「1」から「0」に変化すると共に、第1表示部70B1に表示されていた第1保留アイコン(CDアイコン)H11が当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始する。また、演出図柄70aがスクロール(他の演出図柄に更新)されない状態での縮小表示を開始すると共に、特殊演出図柄TZがスクロールを開始する。
T4のタイミングは、第1発生報知音の出力が開始されてから10フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から14フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1発生報知音の出力が終了する。
具体的には、図41(d)に示すように、画像表示装置70では、第1保留アイコン(CDアイコン)H11の当該アイコン表示領域70Cへの移動(シフト)が継続すると共に、演出図柄70aの縮小表示が継続する。
T5のタイミングは、第1保留アイコンの変化表示(減少表示)が開始してから20フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から25フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留アイコンの変化表示が終了する。
具体的には、図41(e)に示すように、画像表示装置70では、第1表示部70B1から移動してきた第1保留アイコンH11が当該アイコン表示領域70Cの中心に位置して当該アイコンTHになると共に、演出図柄70aの縮小表示が停止する。
T6のタイミングは、変動演出が開始されてから40フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から45フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図41(f)に示すように、画像表示装置70では、左の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)に続いて、中央の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が開始される。
T7のタイミングは、変動演出が開始されてから50フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から55フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図42(g)に示すように、画像表示装置70では、中央の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)に続いて、右の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が開始され、全ての変動表示領域で演出図柄70aがスクロールしている状態となる。
T8のタイミングは、変動演出が開始されてから225フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から230フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図42(h)に示すように、画像表示装置70では、左側の変動表示領域で「3」の演出図柄70aが仮停止される(揺れ動いた状態になる)と共に、中央と右側の変動表示領域で演出図柄70aのスクロールが継続する。
T9のタイミングは、変動演出が開始されてから255フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から260フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図42(i)に示すように、画像表示装置70では、右側の変動表示領域で「5」の演出図柄70aが仮停止される(揺れ動いた状態になる)と共に、中央の変動表示領域で演出図柄70aのスクロールが継続する。
T10のタイミングは、変動演出が開始されてから285フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から290フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図42(j)に示すように、画像表示装置70では、中央の変動表示領域に「6」の演出図柄70aが仮停止され(揺れ動いた状態になり)、ハズレであることを示す演出図柄70aの組み合わせが表示された状態となる。
T11のタイミングは、変動演出が開始されてから300フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から305フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示及び特殊演出図柄TZの変動表示が終了する。
具体的には、図42(k)に示すように、画像表示装置70では、左中右の変動表示領域で仮停止していた演出図柄70aが停止表示すると共に、特殊演出図柄TZが演出図柄70aと同じ組み合わせ「365」で停止表示する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTHが消去される。
このように、客待ち状態中に特別図柄保留数が増加(「0」から「1」に変化)した場合には、保留数字及び保留アイコンの非アニメーションによる増加表示が最短となる1フレーム分の期間(時間)で終了するため、間延びしないように即座に変動演出(保留数字の減少表示及び保留アイコンの変化表示)に移行させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留数字及び保留アイコンの増加表示の開始に同期して出力される発生報知音が、保留数字及び保留アイコンの増加表示が終了する(フレーム更新)タイミングよりも後の(フレーム更新)タイミングまで継続するため、特別図柄保留数が増加したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特別図柄保留数が減少(「1」から「0」に変化)した場合には、保留数字の非アニメーションによる減少表示、及び、保留アイコンの当該アイコンへのアニメーションによる変化表示が実行されるため、特別図柄保留数が減少したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示が完了することになる(フレーム更新)タイミングよりも、保留数字の減少表示が完了することになる(フレーム更新)タイミングの方が早いため、特別図柄保留数が変化することを演出しつつ、保留数字によって特別図柄保留数が減少したことを遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示が完了するまでは、演出図柄がスクロールせず(次の演出図柄に更新されず)、保留アイコンの変化表示が完了する(フレーム更新)タイミングで演出図柄のスクロール(次の演出図柄への更新)が開始されるため、保留記憶が減少してから変動演出が開始されるという遊技の進行を把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、客待ち状態中に特別図柄保留数が増加(「0」から「1」に変化)した場合において、保留アイコンの増加表示を非アニメーションで実行するのではなく、保留数字の増加表示よりも長く継続するように、複数フレーム(例えば5フレーム)に亘るアニメーションで実行するようにしてもよい。このようにすることで、特別図柄保留数の増加を遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留数字の減少表示と保留アイコンの当該アイコンへの変化表示(減少表示)とを同じ(フレーム更新)タイミングで開始するのではなく、保留数字の減少表示が完了する(フレーム更新)タイミングの方が早いのであれば、どちらを先に開始してもよい。このようにすることで、表示制御の自由度を向上させつつ、特別図柄保留数が減少したことを早い段階で把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの変化表示が完了する(フレーム更新)タイミングで演出図柄のスクロール(次の演出図柄への更新)を開始(通常よりも開始が遅延)するのではなく、保留アイコンの変化表示が完了する少し前の(フレーム更新)タイミングで演出図柄のスクロール(次の演出図柄への更新)を開始させるようにしてもよい。
(変動演出中に保留数が増加する際の具体例)
図43〜図44を用いて、変動演出中に保留数が増加する際の具体例について説明する。図43は、変動演出中に保留数が増加するタイミングチャートであり、図44(a)〜(c)は、図43の(a)〜(c)に対応する演出例を示す図である。
なお、ここでは、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84の図示は省略しているが、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84の表示は、基本的に、第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fと同じように表示される。
まず、T1のタイミングは、通常変動パターンによる変動演出が開始されてから50フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図44(a)に示すように、画像表示装置70では、演出図柄70a及び特殊演出図柄TZのスクロール(下方向への移動)が行われている。また、第1特図保留数表示領域70E及び第2特図保留数表示領域70Fには「0」が表示され、当該アイコン(CDアイコン)THが表示されている。
T2のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞すると、外部情報出力端子板90の外部情報出力端子CN2から始動口入賞信号が100ms間に亘って出力される。
T3のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「0」から「1」に増加したタイミング(変動演出の開始から60フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留数字の非アニメーションによる増加表示、及び、第1保留アイコンのアニメーションによる増加表示が開始され、アイコン発生時の報知音である第1発生報知音の出力が開始される。
具体的には、図44(b)に示すように、画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1保留数字が「0」から「1」に変化すると共に、第1表示部70B1に第1保留アイコン(CDアイコン)H11が極小サイズで表示されて拡大表示を開始する。また、音声出力装置9から第1発生報知音(ピコッ)が出力される。
外部情報出力端子板90の外部情報出力端子CN2の出力停止期間(100ms)であるT4のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞すると、外部情報出力端子板90の外部情報出力端子CN2から始動口入賞信号が直ぐには出力されず保留され、その後、外部情報出力端子CN2の出力停止期間(100ms)が終了すると、外部情報出力端子CN2から始動口入賞信号が100ms間に亘って出力される。
T5のタイミングは、第1保留アイコンの増加表示が開始されてから10フレーム目となるタイミング(変動演出の開始から70フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留アイコンの増加表示が終了すると共に、第1発生報知音の出力が終了する。
また、このタイミングにおいて、T4のタイミングにおける入賞に対応する第1保留数字の非アニメーションによる増加表示、及び、第1保留アイコンのアニメーションによる増加表示が開始され、アイコン発生時の報知音である第1発生報知音の出力が開始される。
具体的には、図44(c)に示すように、画像表示装置70では、第1表示部70B1に表示された第1保留アイコン(CDアイコン)の拡大表示が終了して通常サイズで表示される。
また、画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1保留数字が「1」から「2」に変化すると共に、第2表示部70B2に第1保留アイコン(CDアイコン)H12が極小サイズで表示されて拡大表示を開始する。また、音声出力装置9から第1発生報知音(ピコッ)が出力される。
T6のタイミングは、第2保留アイコンの増加表示が開始されてから10フレーム目となるタイミング(変動演出の開始から80フレーム目)である。このタイミングにおいて、第2保留アイコンの増加表示が終了すると共に、第1発生報知音の出力が終了する。
具体的には、図44(d)に示すように、画像表示装置70では、第2表示部70B2に表示された第1保留アイコン(CDアイコン)の拡大表示が終了して通常サイズで表示される。
このように、特別図柄保留数が増加した場合には、保留数字の非アニメーションによる増加表示、及び、保留アイコンのアニメーションによる増加表示が実行されるため、特別図柄保留数が増加したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの増加表示が完了することになる(フレーム更新)タイミングよりも、保留数字の増加表示が完了することになる(フレーム更新)タイミングの方が早いため、特別図柄保留数が変化することを演出しつつ、保留数字によって特別図柄保留数が増加したことを遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出の実行中に特別図柄保留数が増加した場合には、客待ち状態中に特別図柄保留数が増加した場合に比べて、長い期間に亘って保留アイコンの増加表示が実行されるため、特別図柄保留数が増加したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、一定期間内(例えば、外部情報出力端子CN2の出力停止期間(インターバル期間)が終了するまで)に連続して始動口45、47に遊技球が入賞した場合、最初の入賞に基づく入賞信号の出力が終了した後に、次の入賞に基づく入賞信号の出力を開始する一方、最初の入賞に基づく保留アイコンの増加表示が終了する前に、次の入賞に基づく保留アイコンの増加表示を開始する。このようにすることで、最初の入賞に対する始動口入賞信号と次の入賞に対する始動口入賞信号とが連続して一体の信号となり、何個の遊技球が入賞したかが分かり難くなることを防止し、保留アイコンの増加表示は連続して実行しても保留アイコンの数が分かり難くなることはないので、連続して実行することで、遊技者が迅速に保留数を確認可能となり、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能なる。
また、保留数字及び保留アイコンの増加表示の開始に同期して出力される発生報知音が、保留アイコンの増加表示が終了する(フレーム更新)タイミングに同期して終了するため、特別図柄保留数が増加したことを効果的に演出することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示に係る期間(20フレーム)よりも、保留アイコンの増加表示に係る期間(10フレーム)の方が短くなっているので、変動演出が開始されることを強調することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、保留数字の増加表示と保留アイコンの増加表示とを同じ(フレーム更新)タイミングで開始するのではなく、保留数字の増加表示が完了する(フレーム更新)タイミングの方が早いのであれば、どちらを先に開始してもよい。このようにすることで、表示制御の自由度を向上させつつ、特別図柄保留数が増加したことを早い段階で把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示に係る期間よりも、保留アイコンの増加表示に係る期間を短くするのではなく、保留アイコンの増加表示に係る期間が長くなるようにしてもよい。このようにすることで、特別図柄保留数が増加したことを強調することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示に係る期間よりも、保留アイコンの増加表示に係る期間を短くするのではなく、両期間を同じ長さにしてもよい。
(保留数が減少直後に増加する際の具体例)
図45〜図46を用いて、保留数が減少直後に増加する際の具体例について説明する。図45は、保留数が減少直後に増加するタイミングチャートであり、図46(a)〜(f)は、図45の(a)〜(f)に対応する演出例を示す図である。
なお、ここでは、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84の図示は省略しているが、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84の表示は、基本的に、第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fと同じように表示される。
まず、T0のタイミングは、演出図柄70aが停止表示されてから5フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、演出図柄70aの停止表示が継続している。
具体的には、図46(a)に示すように、画像表示装置70では、ハズレを示す「4」「6」「8」の演出図柄70a及び特殊演出図柄TZが停止表示した状態となっている。また、第1特図保留数表示領域70Eに「2」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに「0」が表示されている。さらに、第1表示部70B1に第1保留アイコン(CDアイコン)H11が表示されると共に、第2表示部70B2に第1保留アイコン(CDアイコン)H12が表示され、当該アイコンTHが表示されていない状態となっている。
T1のタイミングは、通常変動パターンによる変動演出(特別図柄の変動表示)が開始されるタイミング(演出図柄70aが停止表示されてから20フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70a及び特殊演出図柄TZの変動表示、第1保留数字の非アニメーションによる減少表示、第1保留アイコンの当該アイコンへのアニメーションによる変化表示、及び、第1保留アイコンのアニメーションによる減少表示が開始される。
具体的には、図46(b)に示すように、画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1保留数字が「2」から「1」に変化する。また、第1表示部70B1に表示されていた第1保留アイコン(CDアイコン)H11が当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始すると共に、第2表示部70B2に表示されていた第1保留アイコン(CDアイコン)H12が第1表示部70B1に向けて移動(シフト)を開始する。さらに、演出図柄70aがスクロール(他の演出図柄に更新)されない状態での縮小表示を開始すると共に、特殊演出図柄TZがスクロールを開始する。
T2のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞すると、外部情報出力端子板90の外部情報出力端子CN2から始動口入賞信号が100ms間に亘って出力される。
T3のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「1」から「2」に増加したタイミング(演出図柄70aが停止表示されてから30フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留数字の非アニメーションによる増加表示が開始されるが、第1保留アイコンの変化表示及び減少表示の実行中であるため、第1保留アイコンの増加表示やアイコン発生時の報知音である発生報知音の出力は待機されることになる。
具体的には、図46(c)に示すように、画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1保留数字が「1」から「2」に変化すると共に、演出図柄70aの縮小表示が継続する。
T4のタイミングは、第1保留アイコンの変化表示及び減少表示が開始してから20フレーム目となるタイミング(演出図柄70aが停止表示されてから40フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留アイコンの変化表示及び減少表示が終了する。また、待機していた第1保留アイコンのアニメーションによる増加表示が開始されると共に、アイコン発生時の報知音である第1発生報知音の出力が開始される。
具体的には、図46(d)に示すように、画像表示装置70では、第1表示部70B1から移動してきた第1保留アイコンH11が当該アイコン表示領域70Cの中心に位置して当該アイコンTHになると共に、第2表示部70B2から移動してきた第1保留アイコンH12が第1表示部70B1の中心に位置し、演出図柄70aの縮小表示が停止する。また、第2表示部70B2に第1保留アイコン(CDアイコン)H13が極小サイズで表示されて拡大表示を開始すると共に、音声出力装置9からの第1発生報知音(ピコッ)の出力が開始される。
T5のタイミングは、第1保留アイコンの増加表示が開始されてから5フレーム目となるタイミング(演出図柄70aが停止表示されてから45フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留アイコンの増加表示、及び、第1発生報知音の出力が継続している。
具体的には、図46(e)に示すように、画像表示装置70では、第2表示部70B2に第1保留アイコン(CDアイコン)H13が小サイズで表示されて拡大表示を継続すると共に、音声出力装置9からの第1発生報知音(ピコッ)の出力が継続している。また、左側の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が開始される。
T6のタイミングは、第1保留アイコンの増加表示が開始されてから10フレーム目となるタイミング(演出図柄70aが停止表示されてから50フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留アイコンの増加表示が終了すると共に、第1発生報知音の出力が終了する。
具体的には、図46(f)に示すように、画像表示装置70では、第1表示部70B1に表示された第1保留アイコン(CDアイコン)の拡大表示が終了して通常サイズで表示される。また、中央の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が開始される。
このように、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示及び保留アイコンの減少表示の実行中に特別図柄保留数が増加した場合には、この変化表示及び減少表示が完了することになる(フレーム更新)タイミングより前であっても、保留数字の増加表示を開始するため、保留アイコンの変化表示及び減少表示の実行中であっても特別図柄保留数が増加したことを遊技者に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示及び保留アイコンの減少表示の実行中に特別図柄保留数が増加した場合には、保留アイコンの増加表示及び発生報知音の出力を待機(制限)しておき、保留アイコンの変化表示及び減少表示が完了した(フレーム更新)タイミングで、保留アイコンの増加表示及び発生報知音の出力を開始するため、特別図柄保留数の推移が把握し難くなることを防止でき、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、保留数字の増加表示よりも後に実行される保留アイコンの増加表示に同期して発生報知音を出力するのではなく、保留数字の増加表示に同期して発生報知音を出力するようにしてもよい。
また、保留アイコンの変化表示及び減少表示が完了した(フレーム更新)タイミングで、保留アイコンの増加表示及び発生報知音の出力を開始(通常よりも開始が遅延)するのではなく、保留アイコンの変化表示及び減少表示が完了する少し前の(フレーム更新)タイミングで保留アイコンの増加表示及び発生報知音の出力を開始させるようにしてもよい。このようにすることで、特別図柄保留数の推移が把握し難くなることを抑制でき、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの増加表示中に特別図柄保留数が増加した場合であっても、保留アイコンの変化表示や減少表示中と同様に、保留アイコンの増加表示及び発生報知音の出力を待機(制限)する一方、保留数字の増加表示を開始し、保留アイコンの増加表示が完了した(フレーム更新)タイミングで、保留アイコンの増加表示及び発生報知音の出力を開始すればよい。
(特定リーチ演出中に保留数が増加する際の具体例)
図47〜図48を用いて、特定リーチ演出中に保留数が増加する際の具体例について説明する。図47は、特定リーチ演出中に保留数が増加するタイミングチャートであり、図48(a)〜(f)は、図47の(a)〜(f)に対応する演出例を示す図である。
なお、ここでは、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84の図示は省略しているが、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84の表示は、基本的に、第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fと同じように表示される。
まず、T1のタイミングは、SPリーチ変動パターンによる変動演出が開始されてから400フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、SPリーチ演出の前に実行されるノーマルリーチ演出、及び、特殊演出図柄TZの変動表示が継続している。
具体的には、図48(a)に示すように、画像表示装置70では、左右の変動表示領域に「7」の演出図柄70aがそれぞれ仮停止され、中央の変動表示領域では演出図柄70aの変動表示が継続している。また、第1特図保留数表示領域70Eに「1」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに「0」が表示されている。さらに、第1表示部70B1に第1保留アイコン(CDアイコン)H11が表示されると共に、当該アイコン(CDアイコン)THが表示されている。
T2のタイミングは、ノーマルリーチ演出の開始から90フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから430フレーム目)である。このタイミングにおいて、SPリーチ演出に発展するための発展演出が開始される。
具体的には、画像表示装置70では、左右の変動表示領域で仮停止している「7」の演出図柄70a及び中央の変動表示領域でスクロールしている演出図柄70aが、画面左上への移動及び縮小表示を開始する。
T3のタイミングは、発展演出が開始されてから15フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから445フレーム目)である。このタイミングにおいて、SPリーチ演出に発展するための発展演出が継続している。
具体的には、図48(b)に示すように、画像表示装置70では、左右の変動表示領域で仮停止している「7」の演出図柄70a及び中央の変動表示領域でスクロールしている演出図柄70aが画面左上に近い位置に表示される共に、通常サイズよりも小さいサイズで表示される。
T4のタイミングは、発展演出が開始されてから30フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから460フレーム目)である。このタイミングにおいて、発展演出が終了する一方、SPリーチ演出が開始される。
具体的には、図48(c)に示すように、画像表示装置70では、左中右の変動表示領域の演出図柄70aが画面左上に縮小サイズで表示されると共に、画面中央には味方キャラC2と敵キャラC3とが対決する対決演出が開始される。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンTHを残して、保留アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B、第2保留アイコン表示領域70D)に表示されている保留アイコン(ここでは第1保留アイコンのみ)が保留アイコン表示領域と一緒に非表示となる。さらに、特殊演出図柄TZが演出図柄70aと同じ「7」図柄でリーチ状態となる。
T5のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞すると、外部情報出力端子板90の外部情報出力端子CN2から始動口入賞信号が100ms間に亘って出力される。
T6のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「1」から「2」に増加したタイミング(変動演出が開始されてから820フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留数字の非アニメーションによる増加表示が開始されるが、SPリーチ演出(対決演出)の実行中であるため、このタイミングでの第1保留アイコンの増加表示やアイコン発生時の報知音である発生報知音の出力は行われないことになる。
具体的には、図48(d)に示すように、画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1保留数字が「1」から「2」に変化すると共に、対決演出の最終演出(大当たりか否かを報知するための決め演出)が実行されている。
なお、ここでは、サブ第1保留表示器83の図示は省略しているが、第1特図保留数表示領域70Eと同様にサブ第1保留表示器83においても「1」を示す表示態様から「2」を示す表示態様に変化する。
T7のタイミングは、SPリーチ演出(対決演出)が開始されてから420フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから880フレーム目)である。このタイミングにおいて、対決演出の最終演出(決め演出)の結果が導出される。
具体的には、図48(e)に示すように、画像表示装置70では、味方キャラC2が敵キャラC3に勝利する演出が行われると共に、画面左上で縮小表示されている演出図柄70aが大当たりであることを示す組み合わせ(「777」)で仮停止する(揺れ動いた状態になる)。
T8のタイミングは、SPリーチ演出(対決演出)が開始されてから450フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから910フレーム目)である。このタイミングにおいて、SPリーチ演出(対決演出)が終了し、第1保留アイコンの非アニメーションによる復帰表示及び増加表示が行われる。
具体的には、図48(f)に示すように、画像表示装置70では、画面左上に縮小表示されていた演出図柄70aが画面中央に拡大表示されて仮停止される(揺れ動いた状態になる)。また、第1表示部70B1に第1保留アイコン(CDアイコン)H11が再表示されると共に、第2表示部70B2に第1保留アイコン(CDアイコン)H12が通常サイズで表示される。
このように、SPリーチ演出(対決演出)が終了したときの保留アイコンの復帰表示及び増加表示は非アニメーションで表示されるので、図42等のように、変動演出中(特定演出(SPリーチ演出)の実行中ではない場合)に特別図柄保留数が増加した場合の増加表示と比べると、増加表示(復帰表示)の時間が短くなっている。
そして、最終的には、左中右の変動表示領域で仮停止していた演出図柄70aが停止表示すると共に、特殊演出図柄TZが演出図柄70aと同じ組み合わせ「777」で停止表示する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTHが消去される。
このように、特定演出(SPリーチ演出)の実行中に特別図柄保留数が増加した場合には、この特定演出が終了することになる(フレーム更新)タイミングより前であっても、保留数字の増加表示を開始するため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定演出(SPリーチ演出)の実行中に特別図柄保留数が増加した場合には、保留アイコンの増加表示の実行を待機(制限)しておき、特定演出が終了(縮小表示されていたハズレ演出図柄又は大当たり演出図柄が拡大表示)した(フレーム更新)タイミングで、保留アイコンの増加表示を開始するため、特別図柄保留数の推移が把握し難くなることを防止でき、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定演出(SPリーチ演出)の実行中に特別図柄保留数が増加した場合には、保留アイコンの増加表示は実行が待機(制限)される一方、始動口入賞信号は出力が待機(制限)されないため、遊技の進行状況を遊技機1の外部から逸早く適切に認識可能となる。
また、特定演出(SPリーチ演出)が終了したタイミングで保留アイコンの増加表示を開始する場合に、1フレームで完結する非アニメーションによる保留アイコンの増加表示を行うため、特別図柄保留数が増加したタイミングと保留アイコンの増加表示を実行するタイミングとに極端なズレがあったとしても、遊技者の違和感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定演出(SPリーチ演出)が終了したタイミングで保留アイコンの増加表示を開始する場合に、発生報知音を出力しないため、発生報知音によって特定演出が終了したタイミングで特別図柄保留数が増加したと勘違いさせ難くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、特定演出(SPリーチ演出)の実行中に特別図柄保留数が複数増加した場合であっても、保留数字の増加表示を実行する一方で、保留アイコンの増加表示の実行を待機(制限)しておき、特定演出が終了した(フレーム更新)タイミングで増加した分の保留アイコンの増加表示を1フレームでまとめて実行するようにするとよい。
また、特定演出(SPリーチ演出)の実行中に特別図柄保留数が増加した場合には、発生報知音を出力しないのではなく、保留数字の増加表示に同期して発生報知音を出力してもよい。
また、特定演出としてSPリーチ演出を例示したが、特定演出にSPSPリーチ演出を含めてもよいし、全回転リーチ演出を含めてもよい。
(特定遊技状態の終了前後に保留数が増減する際の具体例)
図49〜図51を用いて、特定遊技状態の終了前後に保留数が増減する際の具体例について説明する。図49は、特定遊技状態の終了前後に保留数が増減するタイミングチャートであり、図50(a)〜(f)及び図51(g)〜(i)は、図49の(a)〜(i)に対応する演出例を示す図である。
なお、ここでは、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84の図示は省略しているが、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84の表示は、基本的に、第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fと同じように表示される。
まず、T1のタイミングは、特定遊技状態における最後(100回目)の変動演出が開始されてから400フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、演出図柄70a及び特殊演出図柄TZの変動表示が継続している。
具体的には、図50(a)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eに「1」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに「4」が表示されている。また、第1保留アイコン表示領域70Bが消去されていると共に、第2保留アイコン表示領域70Dの第1表示部70D1〜第4表示部70D4にそれぞれ第2保留アイコン(CDアイコン)H21〜H24が表示され、当該アイコンTHが表示された状態となっている。さらに、画面上部には、特定遊技状態で実行可能な変動演出の回数(ここでは「残り0回」)が表示されると共に、画面右上には、遊技領域5aの右側領域に向けて遊技球を発射することを促す右打ち画像MUが表示されている。
T2のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞すると、外部情報出力端子板90の外部情報出力端子CN2から始動口入賞信号が100ms間に亘って出力される。
T3のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「1」から「2」に増加したタイミング(変動演出が開始されてから415フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留数字の非アニメーションによる増加表示が開始されるが、第1保留アイコン表示領域70Bが消去されているため、第1保留アイコンの増加表示やアイコン発生時の報知音である発生報知音の出力は行われないことになる。
具体的には、図50(b)に示すように、画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1保留数字が「1」から「2」に変化すると共に、演出図柄70aのスクロールが継続する。
なお、ここでは、サブ第1保留表示器83の図示は省略しているが、第1特図保留数表示領域70Eと同様にサブ第1保留表示器83においても「1」を示す表示態様から「2」を示す表示態様に変化する。
T4のタイミングは、変動演出が開始されてから430フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、左中右の変動表示領域で変動表示していた演出図柄70aが同時に仮停止する。
具体的には、図50(c)に示すように、画像表示装置70では、左中右の変動表示領域に「285」の演出図柄70aが仮停止され(揺れ動いた状態になり)、ハズレであることを示す演出図柄70aの組み合わせが表示された状態となる。
T5のタイミングは、演出図柄70aが仮停止してから15フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから445フレーム目)である。このタイミングにおいて、所定の有利期間(大当たり遊技と特定遊技状態が継続している間)における遊技の結果を示すリザルト表示が開始される。
具体的には、図50(d)に示すように、画像表示装置70では、背景画像HGが暗転すると共に、特定遊技状態の終了を示す「スペシャルタイム終了」及び所定の有利期間中に実行された大当たり遊技の回数「大当たり×1」の文字が表示される。また、仮停止している演出図柄70aが画面左上に縮小表示される。
T6のタイミングは、リザルト表示が開始されてから15フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから460フレーム目)である。このタイミングにおいて、リザルト表示が継続している。
具体的には、図50(e)に示すように、画像表示装置70では、所定の有利期間中に獲得した(払い出された)遊技球の数を示す「TOTAL 1200pt」の文字が追加表示される。
T7のタイミングは、リザルト表示が開始されてから30フレーム目となるタイミング(変動演出の開始から475フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示及び特殊演出図柄TZの変動表示が終了する。
具体的には、図50(f)に示すように、画像表示装置70では、画面左上で仮停止していた演出図柄70aが画面中央に移動して停止表示すると共に、特殊演出図柄TZが演出図柄70aと同じ組み合わせ「285」で停止表示する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTHが消去される。
T8のタイミングは、特定遊技状態における最後(100回目)の変動演出が終了して通常遊技状態における1回目の変動演出が開始されるタイミング(変動演出の開始から490フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70a及び特殊演出図柄TZの変動表示、第2保留数字の非アニメーションによる減少表示、第2保留アイコンの当該アイコンへのアニメーションによる変化表示、第2保留アイコンのアニメーションによる減少表示、第1保留アイコンの非アニメーションによる復帰表示、及び、第1保留アイコンの非アニメーションによる増加表示が開始される。
具体的には、図51(g)に示すように、画像表示装置70では、第2特図保留数表示領域70Fに表示されている第2保留数字が「4」から「3」に変化すると共に、第1表示部70D1に表示されていた第2保留アイコン(CDアイコン)H21が当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始すると共に、第2表示部70D2〜第4表示部70D4に表示されていた第2保留アイコン(CDアイコン)H22〜H24が1つ隣りの表示部に向けて移動(シフト)を開始する。
このように、特定遊技状態における最後(100回目)の変動演出が終了して通常遊技状態における1回目の変動演出が開始されるタイミングでの第1保留アイコンの復帰表示及び増加表示は非アニメーションで表示されるので、図42等のように、変動演出中(特定演出(SPリーチ演出)の実行中ではない場合)に特別図柄保留数が増加した場合の増加表示と比べると、増加表示(復帰表示)の時間が短くなっている。
また、第1保留アイコン表示領域が復帰して第1表示部70B1に第1保留アイコン(CDアイコン)H11が復帰表示されると共に、第2表示部70B2に第1保留アイコン(CDアイコン)H12が通常サイズで表示される。さらに、演出図柄70aがスクロール(他の演出図柄に更新)されない状態での縮小表示を開始すると共に、特殊演出図柄TZがスクロールを開始する。また、画面左上には、遊技領域5aの左側領域に向けて遊技球を発射することを促す左打ち画像HUが表示される。
T9のタイミングは、第2保留アイコンの変化表示及び減少表示が開始してから20フレーム目となるタイミング(前回の変動演出の開始から510フレーム目)である。このタイミングにおいて、第2保留アイコンの変化表示及び減少表示が終了する。
具体的には、図51(h)に示すように、画像表示装置70では、第1表示部70D1から移動してきた第2保留アイコンH21が当該アイコン表示領域70Cの中心に位置して当該アイコンTHになると共に、第2表示部70D2〜第4表示部70D4から移動してきた第2保留アイコンH22〜H24が隣の表示部の中心に位置し、演出図柄70aの縮小表示が停止する。
T10のタイミングは、第2保留アイコンの変化表示及び減少表示が終了してから10フレーム目となるタイミング(前回の変動演出の開始から520フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が継続する。
具体的には、図51(i)に示すように、画像表示装置70では、左側の変動表示領域での演出図柄70aのスクロールに続いて、中央の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が開始される。
このように、特定遊技状態中に第1特図保留数(U1)が増加した場合には、第1保留アイコンの増加表示を待機(制限)する一方、第1保留数字の増加表示を開始するため、特定演出の実行中であっても特別図柄保留数が増加したことを遊技者に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定遊技状態中に第1特図保留数(U1)が増加した場合には、特定遊技状態(における最後の変動演出)が終了した(フレーム更新)タイミングで、第1保留アイコンの増加表示を開始するため、それ以前に実行された第1保留数字の増加表示を見逃した場合であっても、第1特図保留数が増加したことを認識することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定遊技状態中に第1特図保留数(U1)が増加した場合には、第1保留アイコンの増加表示は実行が待機(制限)される一方、始動口入賞信号は出力が待機(制限)されないため、遊技の進行状況を遊技機1の外部から逸早く適切に認識可能となる。
また、特定遊技状態(における最後の変動演出)が終了したタイミングで第1保留アイコンの増加表示を開始する場合に、1フレームで完結する非アニメーションによる保留アイコンの増加表示を行うため、特別図柄保留数が増加したタイミングと保留アイコンの増加表示を実行するタイミングとに極端なズレがあったとしても、遊技者の違和感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定遊技状態(における最後の変動演出)が終了したタイミングで保留アイコンの増加表示を開始する場合に、発生報知音を出力しないので、発生報知音によって特定遊技状態が終了したタイミングで特別図柄保留数が増加したと勘違いさせ難くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示が完了するまでは、演出図柄がスクロールせず(次の演出図柄に更新されず)、保留アイコンの変化表示が完了する(フレーム更新)タイミングで演出図柄のスクロール(次の演出図柄への更新)が開始されるため、変動演出中の演出の進行を把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、特定遊技状態中に第1特図保留数が複数増加した場合であっても、保留数字の増加表示を実行する一方で、保留アイコンの増加表示の実行を待機(制限)しておき、特定遊技状態(における最後の変動演出)が終了した(フレーム更新)タイミングで増加した分の保留アイコンの増加表示を1フレームでまとめて実行すればよい。
また、特定遊技状態中に第1特図保留数が増加した場合には、発生報知音を出力しないのではなく、保留数字の増加表示に同期して発生報知音を出力してもよい。
なお、本実施の形態では、通常遊技状態においては第1保留アイコン表示領域70B及び第2保留アイコン表示領域70Dが設定(表示)されていたが、第2保留アイコン表示領域70Dを設定(表示)せずに第1保留アイコン表示領域70Bだけを設定(表示)するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、変動演出中に特定演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出)が実行されているか否かに拘らず当該アイコン表示領域70Cが設定(表示)されていたが、特定演出の実行中において当該アイコン表示領域70Cを設定(表示)せずに当該アイコンを非表示としてもよいし、特定演出の実行途中から当該アイコン表示領域70Cを設定(表示)せずに当該アイコンを非表示としてもよい。
また、本実施の形態では、第1特図保留数表示領域70Eと第2特図保留数表示領域70Fとを画像表示装置70に設定(表示)していたが、第2画像表示装置71に設定(表示)してもよいし、画像表示装置とは異なる専用の表示器(例えば、7セグメントLED、ドットマトリックス、専用のLED等)に設定(表示)してもよい。そして、専用のLEDに設定する場合には、LEDの点灯色や点灯/点滅態様によって特別図柄保留数を表示するとよい。
また、本実施の形態では、変動表示を開始する際、演出図柄70aを縮小表示させてからスクロールを開始させていたが、スクロールを開始する前に行う演出としては、縮小表示に限られず適宜に設定することができる。例えば、スクロール方向とは反対の方向に動作させる演出でも良いし、キャラクタ画像が付加された演出図柄70aを用いてキャラクタ画像の所定の動作(キャラクタの腕を動かす、キャラクタの表情を変える等)を行なう演出でも良いし、演出図柄70aが左右に揺れるような演出でも良いし、演出図柄70aエフェクト画像等が付加される演出でも良いし、演出図柄70aが拡大表示する演出でも良い。
(開始時コマンドを受信したフレーム更新タイミングと同一のフレーム更新タイミングで始動口入賞が発生した具体例)
図52〜図53を用いて、開始時コマンドを受信したフレーム更新タイミングと同一のフレーム更新タイミングで始動口入賞が発生した具体例について説明する。図52は、開始時コマンドを受信したフレーム更新タイミングと同一のフレーム更新タイミングで始動口入賞が発生したタイミングチャートであり、図53(a)〜(e)は、図52の(a)〜(e)に対応する演出例を示す図である。
なお、ここでは、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84の図示は省略しているが、サブ第1保留表示器83、及び、サブ第2保留表示器84の表示は、基本的に、第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fと同じように表示される。
まず、T0のタイミングは、演出図柄70aが停止表示されてから17フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、演出図柄70aの停止表示が継続している。
具体的には、図53(a)に示すように、画像表示装置70では、ハズレを示す「4」「6」「8」の演出図柄70a及び特殊演出図柄TZが停止表示した状態となっている。また、第1特図保留数表示領域70Eに「2」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに「0」が表示されている。さらに、第1表示部70B1に第1保留アイコン(CDアイコン)H11が表示されると共に、第2表示部70B2に第1保留アイコン(CDアイコン)H12が表示され、当該アイコンTHが表示されていない状態となっている。
T1のタイミングにおいて、サブCPU130aが開始時コマンド(変動パターン指定コマンド、演出図柄指定コマンド、特別図柄記憶指定コマンド等)を受信し、同一のフレームであるT2のタイミングにおいて、第1始動口45に遊技球が入賞すると、外部情報出力端子板90の外部情報出力端子CN2から始動口入賞信号が100ms間に亘って出力される。
具体的には、図53(b)に示すように、このタイミングにおいては、画像表示装置70では、演出図柄70aの停止表示が継続されているため、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1保留数字の変化も、第1表示部70B1に表示されていた第1保留アイコン(CDアイコン)H11の当該アイコン表示領域70Cに向けての移動(シフト)も、第2表示部70B2に表示されていた第1保留アイコン(CDアイコン)H12の第1表示部70B1に向けての移動(シフト)も開始されない。
T4のタイミングは、通常変動パターンによる変動演出(特別図柄の変動表示)が開始されるタイミング(演出図柄70aが停止表示されてから20フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70a及び特殊演出図柄TZの変動表示、第1保留アイコンの当該アイコンへのアニメーションによる変化表示、及び、第1保留アイコンのアニメーションによる減少表示が開始される。
なお、同一のフレーム内において、開始時コマンドの受信と遊技球の入賞が発生したので、第1保留数字の非アニメーションによる減少表示は行われない。つまり、減少した保留数字の描画を開始する前に特図保留数が増加したため、第1保留数字の非アニメーションによる減少表示を行わないようにしている。
具体的には、図53(c)に示すように、画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1保留数字が「2」の表示が継続する。また、第1表示部70B1に表示されていた第1保留アイコン(CDアイコン)H11が当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始すると共に、第2表示部70B2に表示されていた第1保留アイコン(CDアイコン)H12が第1表示部70B1に向けて移動(シフト)を開始する。さらに、演出図柄70aがスクロール(他の演出図柄に更新)されない状態での縮小表示を開始すると共に、特殊演出図柄TZがスクロールを開始する。
T5のタイミングは、T1のタイミングにおける入賞に対する第1保留アイコンの増加表示やアイコン発生時の報知音である発生報知音の出力が開始される。
具体的には、図53(d)に示すように、画像表示装置70では、第1表示部70B1から移動してきた第1保留アイコンH11が当該アイコン表示領域70Cの中心に位置して当該アイコンTHになると共に、第2表示部70B2から移動してきた第1保留アイコンH12が第1表示部70B1の中心に位置し、演出図柄70aの縮小表示が停止する。また、第2表示部70B2に第1保留アイコン(CDアイコン)H13が極小サイズで表示されて拡大表示を開始すると共に、音声出力装置9からの第1発生報知音(ピコッ)の出力が開始される。
T6のタイミングは、第1保留アイコンの増加表示が開始されてから10フレーム目となるタイミング(演出図柄70aが停止表示されてから50フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留アイコンの増加表示が終了すると共に、第1発生報知音の出力が終了する。
具体的には、図53(e)に示すように、画像表示装置70では、第1表示部70B1に表示された第1保留アイコン(CDアイコン)の拡大表示が終了して通常サイズで表示される。また、中央の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が開始される。
このように、同一のフレーム内において、開始時コマンドの受信と遊技球の入賞が発生した場合、保留数字の減少表示を行わず、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示及び保留アイコンの減少表示を行うことで、保留アイコンの変化表示及び減少表示の実行中であっても特別図柄保留数を遊技者に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
以上のように、本実施の形態では、客待ち状態において遊技球が始動口45、47に入賞したときの保留アイコンの増加表示と、変動演出において遊技球が始動口45、47に入賞したときの保留アイコンの増加表示とでは、増加表示の実行時間は異なっているものの、始動口入賞信号の出力時間は異ならないようにしているので、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能となっている。
また、保留アイコンの表示終了タイミング、すなわち、減少表示が開始されるタイミングと始動口入賞信号出力終了タイミングとは、異なるタイミングとなっている。具体的には、始動口入賞信号出力期間は100msであり、フレームの切替処理は33ms毎に行っているので、保留アイコンの表示終了タイミングと始動口入賞信号出力終了タイミングとは、必ず異なるタイミングとなっている。このようにすることで、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能となる。
また、保留アイコンの表示開始タイミングよりも、始動口入賞信号出力開始タイミングの方が早いタイミングとなっている。このようにすることで、遊技の進行状況(始動口に遊技球が入賞したこと)を遊技機1の外部から速やかに確認することができる。
また、本実施の形態では、第1発生報知音は10フレーム間、つまり、330ms間出力されているので、出力期間が100msである始動口入賞信号の出力よりも長く出力される。なお、第1発生報知音よりも第2発生報知音や第3発生報知音、第4発生報知音の方が、出力期間が長いので第2発生報知音や第3発生報知音、第4発生報知音についても、始動口入賞信号の出力よりも長く出力されると言える。
また、本実施の形態では、入賞時の保留アイコンの表示態様として複数種類(CDアイコン、青キャラアイコン、赤キャラアイコン)があるが、始動口入賞信号の出力態様は1種類だけとなっている。このようにすることで、保留アイコンの表示態様によって期待度等を示すことで遊技の興趣を向上させる一方で、始動口入賞信号の出力態様としては複数種類設けていないので、遊技の進行状況(始動口に遊技球が入賞したこと)を遊技機1の外部から認識し難くなることを防止することができる。
(各変動演出のタイミングチャート)
図54は、各変動演出のタイミングチャートである。具体的には、図54(a)は、変動演出パターン1のタイミングチャートであり、図54(b)は、変動演出パターン2のタイミングチャートであり、図54(c)は、変動演出パターン3のタイミングチャートであり、図54(d)は、変動演出パターン4のタイミングチャートであり、図54(e)は、変動演出パターン9のタイミングチャートである。
まず、図54(a)に示す変動演出パターン1のタイミングチャートについて説明する。
T0のタイミングにおいて演出図柄70aの変動表示を開始する。そして、t1秒間変動表示(通常変動)した後のタイミングT1で全ての演出図柄70aを仮停止表示し、仮停止表示してからt2秒経過後のタイミングT2で演出図柄70aを本停止表示し(t3秒間)、変動演出が終了する。
次に、図54(b)に示す変動演出パターン2のタイミングチャートについて説明する。
T10のタイミングにおいて演出図柄70aの変動表示を開始する。そして、t4秒間変動表示(短縮変動)した後のタイミングT11で全ての演出図柄70aを仮停止表示し、仮停止表示してからt5秒経過後のタイミングT12で演出図柄70aを本停止表示し(t6秒間)、変動演出が終了する。
次に、図54(c)に示す変動演出パターン3のタイミングチャートについて説明する。
T20のタイミングにおいて演出図柄70aの変動表示を開始する。そして、t7秒間変動表示した後のタイミングT21でノーマルリーチを開始し、ノーマルリーチが開始してからt8秒経過後のタイミングT22で全ての演出図柄70aを仮停止表示し、仮停止表示してからt9秒経過後のタイミングT23で演出図柄70aを本停止表示し(t10秒間)、変動演出が終了する。
次に、図54(d)に示す変動演出パターン4のタイミングチャートについて説明する。
T30のタイミングにおいて演出図柄70aの変動表示を開始する。そして、t11秒間変動表示した後のタイミングT31でノーマルリーチを開始し、ノーマルリーチが開始してからt12秒経過後のタイミングT32でノーマルリーチからSPリーチに発展し、SPリーチを開始する。その後、タイミングT33で全ての演出図柄70aを仮停止表示し、仮停止表示してからt14秒経過後のタイミングT34で演出図柄70aを本停止表示し(t15秒間)、変動演出が終了する。
次に、図54(e)に示す変動演出パターン9のタイミングチャートについて説明する。
T40のタイミングにおいて演出図柄70aの変動表示を開始する。そして、t16秒間変動表示した後のタイミングT41でノーマルリーチを開始し、ノーマルリーチが開始してからt17秒経過後のタイミングT42でノーマルリーチからSPリーチに発展し、SPリーチを開始する。その後、タイミングT43で全ての演出図柄70aを仮停止表示するが、仮停止表示してからt19秒経過後のタイミングT44で復活演出を開始する。
なお、復活演出が開始されると、中央の演出図柄70aが再び、変動表示を開始する。そして、タイミングT45で再度、全ての演出図柄70aを仮停止表示し、仮停止表示してからt21秒経過後のタイミングT46で演出図柄70aを本停止表示し(t22秒間)、変動演出が終了する。
なお、図54に示す各変動演出のタイミングチャートにおいて、演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間(t2、t5、t9、t14、t21)と演出図柄70aの本停止表示の実行時間(t3、t6、t10、t15、t22)とについて具体的な数値は示していないが、演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間は、t5(変動演出パターン2の仮停止表示)<t2(変動演出パターン1の仮停止表示)<t9(変動演出パターン3の仮停止表示)<t14(変動演出パターン4の仮停止表示)、t21(変動演出パターン9の仮停止表示)の順で実行時間が長くなっており、演出図柄70aの本停止表示の実行時間は、t3(変動演出パターン2の本停止表示)=t6(変動演出パターン1の本停止表示)=t10(変動演出パターン3の本停止表示)=t15(変動演出パターン4の本停止表示)=t22(変動演出パターン9の本停止表示)となっているものとする。
また、t14とt19とt21とは同じ実行時間としても良いし、それぞれ異なる実行時間としても良いが、少なくとも、t2、t5やt9よりもt14、t19やt21の方が、実行時間が長くなっていれば良い。
また、SPSPリーチ演出、復活煽り演出、及び、再抽選演出が実行される変動演出パターンのタイミングチャートは説明していないが、SPSPリーチ演出が実行される変動演出パターンでの演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間は、SPリーチ演出が実行される変動演出パターンでの演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間と同一の時間となっており、復活煽り演出、再抽選演出が実行される変動演出パターンでの演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間は、復活演出が実行される変動演出パターンでの演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間と同一の時間となっているものとする。
つまり、本実施の形態における変動演出パターンの種別による演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間は、変動演出パターン2(短縮変動演出)<変動演出パターン1(通常変動演出)<変動演出パターン3(ノーマルリーチ演出)<変動演出パターン4〜13(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、復活演出、復活煽り演出、再抽選演出)の順で長くなっている。このようにすることで、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施の形態における演出図柄70aの本停止表示の実行時間は、何れの変動演出パターンであっても同一の時間となっている。このようにすることで、変動演出パターンによって、演出図柄70aの本停止表示の仮停止表示の実行時間が異なっていても、少なくとも、一定の時間以上において演出図柄70aを停止表示できるので、大当たり判定の結果である演出図柄70aの停止表示が視認し難くなることを防止することが可能となる。
(変動演出パターン1の演出例)
図54(a)、及び、図55を用いて、前述の変動演出開始処理において「変動演出パターン1」が決定された場合の演出例を説明する。
また、図54(a)、及び、図55を用いて説明する演出例は、前述のアイコン変化演出決定処理においてアイコン最終態様として「青キャラアイコン」が決定され、変化シナリオとして「シナリオ02」が決定され、前述のアイコン表示態様更新処理において保留アイコン変化パターンとして「図柄作用変化パターン01」が決定されている変動演出(変動演出パターン1)とする。
タイミングT0において、図55(a)に示すように、全ての演出図柄70aの変動表示が開始されると共に、特殊演出図柄TZの変動表示も開始される。また、第1特図保留数表示領域70Eに保留数字として「1」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに保留数字として「0」が表示される。
その後、図55(b)に示すように、左側の変動表示領域に「3」の演出図柄70aが仮停止表示された後、図55(c)に示すように、右側の変動表示領域に「4」の演出図柄70aが仮停止表示される。
そして、タイミングT1において、中央の変動表示領域に「変化」の演出図柄70aが仮停止表示され、中央の変動表示領域で仮停止表示した変化図柄から稲妻のようなエフェクトが第1表示部70B1の第1保留アイコン(CDアイコン)H11に向けて出現し、命中すると、図55(d)に示すように、第1保留アイコンH11の表示態様がCDアイコンから青キャラアイコンに変化する。
ここで、演出図柄70aは全ての演出図柄70aが仮停止表示された状態となったが、特殊演出図柄TZは仮停止表示されず、引き続き、変動表示が行われている。
図55(e)に示すように、中央の変動表示領域で仮停止表示した変化図柄が「5」に変化し、演出図柄70aが「3」「5」「4」の組合せで、仮停止表示が継続される。
そして、図55(f)に示すように、揺れていた演出図柄70aの揺れが止まると共に演出図柄70aが光ったようなアクション(動作、表示)を行うことで本停止表示となることを報知している。
タイミングT2において、演出図柄70aが本停止表示となると共に、特殊演出図柄TZも停止表示となり、変動演出が終了する(図55(g)参照)。ここで、変動演出が終了したので、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコン(CDアイコン)THが消去される。
このように、仮停止表示から本停止表示に切り換わるときに演出図柄70aが光ったようなアクション(動作、表示)を行うことで、本停止表示となったことを遊技者が認識し易くなっている。
なお、このようなアクション(動作、表示)は光るようなものに限られない。例えば、一度大きくなってから元の大きさに戻るようなものでも良いし、キャラクタ付きの図柄であれば、そのキャラクタが動く(ポーズなど)ものでも良い。
(変動演出パターン2の演出例)
図54(b)、及び、図56を用いて、前述の変動演出開始処理において「変動演出パターン2」が決定された場合の演出例を説明する。
図56(a)に示すように、全ての演出図柄70aの変動表示が開始されると共に、特殊演出図柄TZの変動表示も開始される。また、第1特図保留数表示領域70Eに保留数字として「4」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに保留数字として「0」が表示される。
所定時間において変動表示が行われた後、図56(b)に示すように、全ての演出図柄70aが略同時に仮停止表示される。
ここで、演出図柄70aは全ての演出図柄70aが仮停止表示された状態となったが、特殊演出図柄TZは仮停止表示されず、引き続き、変動表示が行われている。
そして、図56(c)に示すように、揺れていた演出図柄70aの揺れが止まると共に演出図柄70aが光ったようなアクション(動作、表示)を行うことで本停止表示となることを報知している。
その後、演出図柄70aが本停止表示となると共に、特殊演出図柄TZも停止表示となり、変動演出が終了する(図56((d)参照)。ここで、変動演出が終了したので、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコン(CDアイコン)THが消去される。
(変動演出パターン3の演出例)
図54(c)、及び、図57を用いて、前述の変動演出開始処理において「変動演出パターン3」が決定された場合の演出例を説明する。
タイミングT20において、図57(a)に示すように、全ての演出図柄70aの変動表示が開始されると共に、特殊演出図柄TZの変動表示も開始される。また、第1特図保留数表示領域70Eに保留数字として「0」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに保留数字として「0」が表示される。
その後、左側の変動表示領域に「3」の演出図柄70aが仮停止表示された後、右側の変動表示領域に「3」の演出図柄70aが仮停止表示されることで、タイミングT21において、ノーマルリーチが開始される(図57(b)参照)。
ここで、左右側の演出図柄70aが仮停止表示された状態となったが、特殊演出図柄TZは仮停止表示されず、引き続き、全ての特殊演出図柄TZの変動表示が行われている。
そして、タイミングT22において、中央の変動表示領域に「1」の演出図柄70aが仮停止表示されることで、ノーマルリーチが終了する(図57(c)参照)。
ここで、演出図柄70aは全ての演出図柄70aが仮停止表示された状態となったが、特殊演出図柄TZは仮停止表示されず、引き続き、変動表示が行われている。
そして、図57(d)に示すように、揺れていた演出図柄70aの揺れが止まると共に演出図柄70aが光ったようなアクション(動作、表示)を行うことで本停止表示となることを報知している。
その後、演出図柄70aが本停止表示となると共に、特殊演出図柄TZも停止表示となり、変動演出が終了する(図57(e)参照)。ここで、変動演出が終了したので、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコン(CDアイコン)THが消去される。
このように、ノーマルリーチが行われてハズレであることを示す演出図柄70aが本停止表示される場合、中央の演出図柄70aは左右側の演出図柄70aよりも複数図柄分ずれた演出図柄70aで停止する。なお、複数図柄分ではなく、1図柄分でも良い。
(変動演出パターン4の演出例)
図54(d)、図58、及び、図59を用いて、前述の変動演出開始処理において「変動演出パターン4」が決定された場合の演出例を説明する。
タイミングT30において、図58(a)に示すように、全ての演出図柄70aの変動表示が開始されると共に、特殊演出図柄TZの変動表示も開始される。また、第1特図保留数表示領域70Eに保留数字として「1」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに保留数字として「0」が表示される。
その後、左側の変動表示領域に「2」の演出図柄70aが仮停止表示された後、右側の変動表示領域に「2」の演出図柄70aが仮停止表示されることで、タイミングT31において、ノーマルリーチが開始される(図58(b)参照)。
ここで、左右側の演出図柄70aが仮停止表示された状態となったが、特殊演出図柄TZは仮停止表示されず、引き続き、全ての特殊演出図柄TZの変動表示が行われている。
そして、タイミングT32において、ノーマルリーチからSPリーチへと発展(移行)する際には、図58(c)に示すように、ホワイトアウト(又はブラックアウト)表示を行った後、図58(d)に示すように、リーチ状態で仮停止表示させていた演出図柄70aを縮小させて左上端に移動させると共に、キャラクタ画像C1と、複数の演出図柄70aが回転している画像とが表示されるSPリーチが開始される。
なお、SPリーチに発展すると、第1保留アイコン表示領域70B、及び、第2保留アイコン表示領域70Dが消去される。
その後、図58(e)に示すように、回転していた複数の演出図柄70aの中からハズレであることを示す1つの演出図柄70a(ここでは、「3」)が停止し、SPリーチが終了する。
そして、タイミングT23において、SPリーチが終了する際には、図58(f)に示すように、ホワイトアウト(又はブラックアウト)表示を行った後、図59(a)に示すように、SPリーチとなる前に表示していた大きさの演出図柄70aに戻すと共に、画像表示装置70の表示部の中央で仮停止表示させる。
ここで、演出図柄70aは全ての演出図柄70aが仮停止表示された状態となったが、特殊演出図柄TZは仮停止表示されず、引き続き、変動表示が行われている。
そして、図59(b)に示すように、揺れていた演出図柄70aの揺れが止まると共に演出図柄70aが光ったようなアクション(動作、表示)を行うことで本停止表示となることを報知している。
その後、演出図柄70aが本停止表示となると共に、特殊演出図柄TZも停止表示となり、変動演出が終了する(図59(c)参照)。ここで、変動演出が終了したので、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコン(青キャラアイコン)THが消去される。
このように、SPリーチ(SPSPリーチ)が行われてハズレであることを示す演出図柄70aが本停止表示される場合、ノーマルリーチの場合とは異なり、中央の演出図柄70aは左右側の演出図柄70aよりも1図柄分ずれた演出図柄70aで停止する。
なお、ホワイトアウト(又はブラックアウト)表示を行っている際は、特殊演出図柄TZも表示を行っていたが、表示するようにしても良い。また、画像表示装置70以外の表示器でも特殊演出図柄TZを表示している場合は表示しないようにしても良い。
また、第1保留アイコン表示領域70B、当該アイコン表示領域70C、及び、第2保留アイコン表示領域70Dも表示するようにしても良い。また、画像表示装置70以外の表示器でも第1保留アイコン表示領域70B、当該アイコン表示領域70C、及び、第2保留アイコン表示領域70Dを表示している場合は表示しないようにしても良い。
(変動演出パターン9の演出例)
図54(e)、及び、図58〜図60を用いて、前述の変動演出開始処理において「変動演出パターン9」が決定された場合の演出例を説明する。
タイミングT40において、図58(a)に示すように、全ての演出図柄70aの変動表示が開始されると共に、特殊演出図柄TZの変動表示も開始される。
その後、左側の変動表示領域に「2」の演出図柄70aが仮停止表示された後、右側の変動表示領域に「2」の演出図柄70aが仮停止表示されることで、タイミングT41において、ノーマルリーチが開始される(図58(b)参照)。
ここで、左右側の演出図柄70aが仮停止表示された状態となったが、特殊演出図柄TZは仮停止表示されず、引き続き、全ての特殊演出図柄TZの変動表示が行われている。
そして、タイミングT42において、ノーマルリーチからSPリーチへと発展(移行)する際には、図58(c)に示すように、ホワイトアウト(又はブラックアウト)表示を行った後、図58(d)に示すように、リーチ状態で仮停止表示させていた演出図柄70aを縮小させて左上端に移動させると共に、キャラクタ画像C1と、複数の演出図柄70aが回転している画像とが表示されるSPリーチが開始される。
なお、SPリーチに発展すると、第1保留アイコン表示領域70B、及び、第2保留アイコン表示領域70Dが消去される。
その後、図58(e)に示すように、回転していた複数の演出図柄70aの中からハズレであることを示す1つの演出図柄70a(ここでは、「3」)が停止し、SPリーチが終了する。
そして、タイミングT43において、SPリーチが終了する際には、図58(f)に示すように、ホワイトアウト(又はブラックアウト)表示を行った後、図59(a)に示すように、SPリーチとなる前に表示していた大きさの演出図柄70aに戻すと共に、画像表示装置70の表示部の中央で仮停止表示させる。
ここで、演出図柄70aは全ての演出図柄70aが仮停止表示された状態となったが、特殊演出図柄TZは仮停止表示されず、引き続き、変動表示が行われている。
そして、図60(a)に示すように、演出図柄70aが仮停止表示されているときに演出ボタン17の操作を促す操作促進画像BGが表示される。
タイミングT44において、演出ボタン17が操作される、又は、演出ボタン17の操作有効時間が経過したことにより、図60(b)に示すように、可動演出部材73が可動されると共に、仮停止表示されていた演出図柄70aが再度、変動表示された後(復活演出後)、大当たりを示す態様で演出図柄70aが仮停止表示する。
その後、大当たりを示す態様で演出図柄70aが仮停止表示し、図60(c)に示すように、ホワイトアウト(又はブラックアウト)表示を行った後、図60(d)に示すように、拡大表示された演出図柄70aを画像表示装置70の表示部の中央で仮停止表示させる。
ここで、演出図柄70aは全ての演出図柄70aが仮停止表示された状態となったが、特殊演出図柄TZは仮停止表示されず、引き続き、変動表示が行われている。
そして、図60(e)に示すように、演出図柄70aを通常の大きさに戻しつつ、引き続き、仮停止表示が行われる。
そして、図60(f)に示すように、揺れていた演出図柄70aの揺れが止まると共に演出図柄70aが光ったようなアクション(動作、表示)を行うことで本停止表示となることを報知している。
その後、演出図柄70aが本停止表示となると共に、特殊演出図柄TZも停止表示となり、変動演出が終了する(図60(g)参照)。ここで、変動演出が終了したので、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコン(青キャラアイコン)THが消去される。
以上のように、本実施の形態では、リーチとならずにハズレであることを示す演出図柄70aが本停止表示する変動演出パターン(変動演出パターン1、2)とSPリーチ、SPSPリーチとなる変動演出パターン(変動演出パターン4〜13)とで、演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間が異なっている。具体的には、SPリーチ、SPSPリーチとなる変動演出パターン(変動演出パターン4〜13)の方がリーチとならずにハズレを示す演出図柄70aが本停止表示する変動演出パターン(変動演出パターン1、2)よりも、演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間が長くなっている。
また、本実施の形態では、SPリーチやSPSPリーチは、復活演出(復活煽り演出)や再抽選演出が実行される場合があるので、復活演出や再抽選演出が実行され得ない変動演出パターン(変動演出パターン1〜3)と復活演出や再抽選演出が実行され得る変動演出パターン(変動演出パターン4〜13)とで、演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間が異なっていると言い換えることもできる。
このように、仮停止表示中に演出(復活演出、再抽選演出)が発生し得る変動演出パターン4〜13における演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間を仮停止表示中に演出(復活演出、再抽選演出)が発生し得ない変動演出パターン1〜3における演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間よりも長くすることで、仮停止表示中に遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となっている。
また、本実施の形態では、リーチとならずにハズレであることを示す演出図柄70aが本停止表示する変動演出パターン(変動演出パターン1、2)とSPリーチ、SPSPリーチとなる変動演出パターン(変動演出パターン4〜13)とで、演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間が異なっているが、特別図柄確定信号の出力時間は一定である。このようにすることで、特別図柄の変動状態を誤解させることなく、特別図柄の変動状態を遊技機1の外部から適切に認識可能となる。
また、本実施の形態では、リーチとならずにハズレであることを示す演出図柄70aが本停止表示する変動演出パターン(変動演出パターン1、2)と大当たりであることを示す演出図柄70aが本停止表示する変動演出パターン(変動演出パターン8〜13)とで、演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間が異なっている。具体的には、大当たりであることを示す演出図柄70aが本停止表示する変動演出パターン(変動演出パターン8〜13)の方がリーチとならずにハズレであることを示す演出図柄70aが本停止表示する変動演出パターン(変動演出パターン1〜3)よりも、演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間が長くなっている。
このように、大当たりであることを示す演出図柄70aの仮停止表示の実行時間が長いので、遊技者に、大当たりとなったことへの達成感を与えることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施の形態では、演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間が長い変動演出パターン(変動演出パターン4〜13)の方が演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間が短い変動演出パターン(変動演出パターン1〜3)よりも大当たり期待度が高くなっている。
このように、演出図柄70aの仮停止表示の実行時間でも大当たり当選期待度を示していることから、変動演出の後半(終了間際)まで注目させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施の形態では、ノーマルリーチとなる変動演出パターン(変動演出パターン3)とSPリーチ(SPSPリーチ)となる変動演出パターン(変動演出パターン4〜13)とで、復活演出、再抽選演出を実行する割合が異なっている。具体的には、ノーマルリーチとなる変動演出パターン(変動演出パターン3)よりもSPリーチ(SPSPリーチ)となる変動演出パターン(変動演出パターン4〜13)の方が、復活演出、再抽選演出を実行する割合が高くなっている。
さらに、SPリーチ(SPSPリーチ)となる変動演出パターン(変動演出パターン4〜13)の方がノーマルリーチとなる変動演出パターン(変動演出パターン3)よりも演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間が長くなっている。
このように、演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間が長い変動演出パターンの方が、仮停止表示中に実行される復活演出や再抽選演出が実行される割合が高くなっていることから、遊技者を演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間に注目させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施の形態では、復活演出(復活煽り演出含む)では、演出図柄70aの仮停止表示中に演出ボタン17の操作を促す演出が実行されるので、SPリーチ、SPSPリーチとなる変動演出パターン(変動演出パターン4〜13)の方がノーマルリーチとなる変動演出パターン(変動演出パターン3)よりも、演出図柄70aの仮停止表示中に演出ボタン17の操作を促す演出が実行され易いと言い換えることもできる。
また、本実施の形態では、リーチとならずにハズレを示す演出図柄70aが本停止表示する変動演出パターン(変動演出パターン1、2)の方がSPリーチ、SPSPリーチとなる変動演出パターン(変動演出パターン4〜13)よりも、演出図柄70aの仮停止表示中にアイコン変化演出(図柄作用変化パターン01)が実行され易くなっている。
また、本実施の形態では、リーチとならずにハズレであることを示す演出図柄70aが本停止表示する変動演出パターン(変動演出パターン1〜3)の方が大当たりであることを示す演出図柄70aが本停止表示する変動演出パターン(変動演出パターン8〜13)よりも、演出図柄70aが仮停止表示中にアイコン変化演出(図柄作用変化パターン01)が実行され易くなっている。
このように、大当たり当選期待度が高い変動演出パターンよりも大当たり当選期待度が低い変動演出パターンの方が、演出図柄70aが仮停止表示中にアイコン変化演出(図柄作用変化パターン01)が実行され易くなっていることから、大当たり当選期待度が低い場合でも、遊技者を変動演出に注目させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、本実施の形態では、演出図柄70aが仮停止表示を行っていても、特殊演出図柄TZは仮停止表示を行わないようになっている。このようにすることで、特別図柄の変動状態を誤解させることなく、適切に遊技者に報知することができる。
なお、本実施の形態では、本停止表示の前には仮停止表示を行っていたが、仮停止表示を行わずに本停止表示を行っても良い。例えば、時短遊技状態中であって、リーチとならずにハズレであることを示す演出図柄70aが本停止表示する場合であれば、図61に示すように、演出図柄70aが変動表示されている状態(図61(a)参照)から仮停止表示せずに本停止表示するようにすれば良い(図61(b)参照)。また、時短遊技状態において、通常変動演出が実行されるときは仮停止表示を行い、短縮変動演出が実行されるときは仮停止表示を行わないようにしても良い。また、このように、仮停止表示を行わないときは本停止表示の際に行っていた演出図柄70aが光ったようなアクション(動作、表示)は行わないようにしても良い。
つまり、時短遊技状態中であって、保留数が0又は1のときは、通常変動演出が実行されるので、演出図柄70aは仮停止表示を行い、仮停止表示の実行時間が経過すると、演出図柄70aが光ったようなアクション(動作、表示)を行った後、本停止表示を実行するが、時短遊技状態中であって、保留数が2又は3のときは、短縮変動演出が実行されるので、演出図柄70aは仮停止表示、及び、演出図柄70aが光ったようなアクション(動作、表示)を行わずに、本停止表示を実行するとも言える。
さらに、通常遊技状態中では、通常変動演出(保留数が0又は1のとき)が実行されるときでも短縮変動演出(保留数が2又は3のとき)が実行されるときでも仮停止表示が実行されるので、通常遊技状態中であって、短縮変動演出(保留数が2又は3のとき)が実行されるときよりも、時短遊技状態中であって、短縮変動演出(保留数が2又は3のとき)が実行されるときの方が、確認表示(仮停止表示、本停止表示)の時間が短いと言える。
また、本実施の形態の変動パターン決定テーブルでは、リーチとならない場合であって保留数が0又は1のときは通常変動演出を実行し、保留数が2又は3のときは短縮変動演出を実行するようにしていたが、保留数に係らず、通常変動演出、及び、短縮変動演出を実行可能としても良い。このようにする場合でも、保留数が0又は1のときは短縮変動演出よりも通常変動演出を実行し易いようにし、保留数が2又は3のときは通常変動演出よりも短縮変動演出を実行し易いようにすれば良い。
また、保留数によって短縮変動演出を実行するか否かを決定するのではなく、遊技状態によって短縮変動演出を実行するか否かを決定するようにしても良い。例えば、時短遊技状態であれば、保留数が0又は1のときは短縮変動演出を実行し、保留数が2又は3のときは短縮変動演出よりも変動時間が短い超短縮変動演出を実行するようにしても良いし、時短遊技状態であれば、保留数に係らず、リーチとならない場合であれば、短縮変動演出を実行するようにしても良い。
本実施の形態における変動演出パターンの種別による演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間は、変動演出パターン2(短縮変動演出)<変動演出パターン1(通常変動演出)<変動演出パターン3(ノーマルリーチ演出)<変動演出パターン4〜13(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、復活演出、復活煽り演出、再抽選演出)の順で長くなっているようにしていたが、変動演出パターン4〜13(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、復活演出、復活煽り演出、再抽選演出)<変動演出パターン3(ノーマルリーチ演出)<変動演出パターン1(通常変動演出)<変動演出パターン2(短縮変動演出)の順で長くなっているようにしても良い。
また、本実施の形態では、同種別の変動演出(例えば、変動演出パターン7と変動演出パターン13)であれば、大当たりとなる場合でもハズレとなる場合でも演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間は、同一としていたが、大当たりとなる場合かハズレとなる場合かで異ならせても良い。大当たりとなる場合の演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間をハズレとなる場合の演出図柄70aの本停止表示前の仮停止表示の実行時間よりも長くしても良いし、その逆でも良い。
また、本実施の形態では、復活演出を行う場合において大当たりとなることを確定的に告知(報知)する確定演出を規制はしていなかったが、規制するようにしても良い。このようにすることで、復活演出が実行されるか否かを遊技者が先に分かってしまうことを防ぐとことが可能となる。
また、確定演出を規制する場合でも、復活演出を行う際の仮停止表示中には規制しないようにしても良いし、復活演出を行う仮停止表示前までは確定演出を実行可能にし、仮停止表示中のみ規制するようにしても良い。
また、本実施の形態では、擬似連演出を実行するようにはしていなかったが、擬似連演出を実行可能としても良い。このようにする場合、擬似連演出における演出図柄70aを再変動する前の仮停止表示の実行時間は本停止表示前の仮停止表示の実行時間よりも短くすれば良い。このようにすることで、特別図柄の変動状態を誤解させることなく、適切に遊技者に報知することができる。
なお、擬似連演出を実行可能とする場合、通常、擬似連演出は大当たり当選期待度が高い変動演出パターンにおいて実行する割合が高いので(実行回数が多くなり易いので)、変動演出における全ての仮停止表示のトータル実行時間を比較した場合でも、大当たりであることを示す演出図柄70aが本停止表示する変動演出パターン(変動演出パターン8〜13)の方がリーチとならずにハズレであることを示す演出図柄70aが本停止表示する変動演出パターン(変動演出パターン1〜3)よりも、演出図柄70aの仮停止表示のトータル実行時間が長くなり易くなっている。
また、擬似連演出は大当たり当選期待度が高い変動演出パターンにおいて実行する割合が高いので(実行回数が多くなり易いので)、疑似連演出の実行回数が多い方が仮停止表示の実行時間が長くなっているともいえる。例えば、擬似連演出の回数が1回であれば、SPリーチやSPSPリーチが実行されないようにし、擬似連演出の実行回数が2回や3回であれば、SPリーチやSPSPリーチが実行されるようにすれば良い。
また、擬似連演出を実行しない場合よりも実行する場合の方が仮停止表示の実行時間が長くするようにしても良いし、擬似連演出を実行しない場合よりも実行する場合の方が仮停止表示の実行時間が長くなり易いようにしても良い。
また、同様に、アイコン変化演出において、大当たり当選期待度が高い表示態様(例えば、赤色のアイコン)の方が、大当たり当選期待度が低い表示態様(例えば、青色のアイコン)よりも仮停止表示の実行時間が長くなっているともいえる。
また、擬似連演出を行う場合、演出図柄70aを再変動する前の仮停止表示を行うとき、擬似連演出が実行されることを示唆する特殊図柄(例えば、「NEXT」図柄、「続」図柄等)を仮停止表示するようにしても良い。
また、演出図柄70aを再変動する前の仮停止表示の実行時間は再変動を行う回数が多くなるほど長くしても良いし、短くしても良いし、何れの回数であっても同一の実行時間としても良い。
また、本実施の形態では、先読み演出として、アイコン変化演出を設けていたが、アイコン変化演出に限られない。例えば、複数の変動演出に亘って特定のキャラクタを表示させるキャラ先読み演出でも良いし、複数の変動演出に亘って特定の組合せの演出図柄70aを停止表示させるチャンス目演出でも良いし、演出図柄70aの種類によって演出図柄70aの色を異ならせ、複数の変動演出に亘って同じ色の演出図柄70aを停止表示させる同色図柄演出でも良い。
また、本実施の形態では、ノーマルリーチが行われてハズレであることを示す演出図柄70aが本停止表示される場合、中央の演出図柄70aは左右側の演出図柄70aよりも複数図柄分ずれた演出図柄70aで停止するようにし、SPリーチ(SPSPリーチ)が行われてハズレであることを示す演出図柄70aが本停止表示される場合、中央の演出図柄70aは左右側の演出図柄70aよりも1図柄分ずれた演出図柄70aで停止するようにしていたが、リーチ種別に係らず、ハズレであることを示す演出図柄70aが本停止表示される場合、中央の演出図柄70aは左右側の演出図柄70aよりも、1図柄分又は複数図柄分ずれた演出図柄70aで停止するようにしても良い。このようにする場合には、ノーマルリーチが行われてハズレであることを示す演出図柄70aが本停止表示される場合、1図柄分よりも複数図柄分ずれた演出図柄70aが停止し易く、SPリーチ(SPSPリーチ)が行われてハズレであることを示す演出図柄70aが本停止表示される場合、複数図柄分よりも1図柄分ずれた演出図柄70aが停止し易くすれば良い。
また、本実施の形態では、ノーマルリーチでは、復活演出や再抽選演出が実行されないようになっていたが、実行されるようにしても良い。このようにする場合、SPリーチやSPSPリーチの方がノーマルリーチよりも復活演出や再抽選演出が実行され易くすれば良い。
また、本実施の形態では、復活演出を実行するようにしていたが、復活演出の種類は、本実施の形態に限られない。例えば、SPリーチ演出の結果としてハズレであることを示す組合せで全ての演出図柄70aが仮停止しているとき、所定の演出(例えば、操作促進画像を表示させる演出、可動演出部材73の可動等)が行われて、中央の変動表示領域の演出図柄70aが再変動し、SPSPリーチ演出に発展するような演出でも良い。
また、本実施の形態では、復活演出において演出ボタン17を操作させる演出を行っていたが、演出ボタン17を操作させる演出を行う場合と演出ボタン17を操作させる演出を行わない場合とがあるようにしても良い。このようにする場合、大当たりである場合は演出ボタン17を操作させる演出を行う復活演出が実行され易いようにすれば良い。また、大当たりである場合は演出ボタン17を操作させる演出を行わない復活演出が実行され易いようにしても良い。
また、本実施の形態では、特殊演出図柄TZは、演出図柄70aがリーチとなった場合でも、リーチとならずに全ての特殊演出図柄TZの変動表示が行われるようにしたが、演出図柄70aと同様にリーチとなるようにしても良い。
なお、本実施の形態では、先読み演出として、アイコン変化演出を設けていたが、アイコン変化演出に限られない。
例えば、複数の変動演出に亘って先読み音を継続して出力する先読み音演出を実行するようにしても良いし、複数の変動演出に亘って背景画像を通常の背景画像から特殊な背景画像にすると共に、BGM等も特殊なBGM等の音を継続して出力するゾーン演出等を行なうようにしても良い。
先読み音演出やゾーン演出を行っているときは、通常の変動演出が行われるときに出力される変動演出音(変動音、BGM等)は出力しないようにすれば良い。なお、変動演出音を出力する場合は、先読み音演出やゾーン演出での音よりも小さい音量で出力するか、若しくは、非可聴音量で出力するようにすれば良い。
また、先読み音演出やゾーン演出での音は、変動演出音よりも優先して出力していたが、リーチ演出が行われるときは、リーチ演出での音を優先して出力するようにし、先読み音演出やゾーン演出での音は、出力しないようにするか、リーチ演出での音よりも小さい音量で出力するか、若しくは、非可聴音量で出力するようにすれば良い。また、リーチ演出が開始されると、先読み音演出やゾーン演出が終了するようにしても良い。また、先読み音演出やゾーン演出は、ノーマルリーチでは終了しないようにし(継続して)、SPリーチ(SPSPリーチ)では終了するようにしても良い。
また、先読み音演出やゾーン演出での音は、先読み音演出やゾーン演出の対象となる変動演出において出力する音を、先読み音演出やゾーン演出の対象となる変動演出より前の変動演出において出力する音とは変化するようにしても良い。このようにする場合、大当たり当選期待度に応じて音が変化する割合を異ならせるようにすれば良い。例えば、大当たり当選期待度が高い場合に変化し易いようにしても良いし(必ず変化させても良い)、大当たり当選期待度が低い場合に変化し易いようにしても良い(必ず変化させても良い)。
また、先読み音演出やゾーン演出が実行されているか否かに係らず、同じ種類(内容)の変動演出を実行可能なようにすれば良い。
なお、本実施の形態では、特別図柄保留数が増加した場合において、保留アイコンの増加表示は実行が待機(制限)される一方、始動口入賞信号は出力が待機(制限)されない状況として、特定演出(SPリーチ演出)の実行中と、特定遊技状態中を例示していたが、これらに限られず、SPSPリーチ演出中や全回転リーチ演出、電源復旧画面の表示中において特別図柄保留数が増加した場合についても、保留アイコンの増加表示は実行が待機(制限)される一方、始動口入賞信号は出力が待機(制限)されないようにすれば良い。
また、本実施の形態では、保留アイコンや当該アイコンが表示されているとき、保留アイコンや当該アイコンが左右に揺れたり、回転したりするような変化動作を行なうようにしていなかったが、変化動作を行なうようにしても良い。
このように変化動作を行なうようにする場合、保留アイコンと、当該アイコンとの変化動作は同期して行なうようにすれば良い。また、変動演出の終了時に当該アイコンを消去するときは、変化動作を継続しながら消去するようにすれば良い。
また、SPリーチやSPSPリーチが実行されるときは、SPリーチやSPSPリーチが実行されるまでに出力されている楽曲(BGM)とは異なる専用の楽曲(BGM)が出力されるようにしても良い。つまり、このようにした場合、複数の楽曲が出力された場合の方が1の楽曲が出力される場合よりも大当たり期待度が高いと言える。
また、複数の楽曲には、歌唱部分がない態様(所謂インスト曲)の楽曲と歌唱部分がある態様の楽曲とがあるようにしても良く、大当たり期待度が高い場合(例えば、SPSPリーチなど)に歌唱部分がある態様の楽曲を出力するようにすれば良い。
また、歌唱部分がある態様の楽曲を出力する場合、歌詞を表示する場合と歌詞を表示しない場合とがあるようにしても良く、歌詞を表示する場合の方が歌詞を表示しない場合よりも大当たり期待度が高いようにすれば良い。また、表示する歌詞の表示態様(色や大きさなど)によって大当たり期待度を示唆するようにしても良い。
また、高確時短遊技状態における変動演出中の方が通常遊技状態における変動演出中よりも歌唱部分がある態様の楽曲が出力され易いようにしても良い。
また、変動演出が終了して客待ち演出が実行される場合、客待ち演出が開始されても変動演出において出力されていた楽曲(BGM)の出力を所定期間継続するようにしても良い(以下、「名残演出」とする)。その場合、SPリーチやSPSPリーチの実行が終了されて客待ち演出が実行される場合は変動演出が終了する時点で楽曲(BGM)の出力を停止するようにすれば良い。つまり、複数の楽曲が出力された場合の方が、1の楽曲が出力される場合よりも名残演出が実行され難いと言える。
<上記実施の形態に記載された他の発明等について>
以下、上記本実施の形態に記載された他の発明等について記載する。
従来の遊技機では、始動条件が成立すると、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの判定情報を取得し、判定情報を記憶する。そして、判定条件が成立すると記憶されている判定情報を判定すると共に、当該判定の結果に基づいて特別図柄の変動表示を実行し、当該変動表示が特別結果になると特別遊技を実行するものがある。このような遊技機では、特別図柄の変動表示に対応するように画像表示手段で演出図柄を複数種類の変動パターンの何れかに従って変動表示させる変動演出を行うことで遊技の興趣を高めるようにしたものがある(例えば、特開2015−077287号公報参照)。しかしながら、上記特許文献1に記載の遊技機では、遊技の進行状況を遊技機の外部から適切に認識可能となっていなかった。
上記課題を解決するための第1の構成として、遊技を制御する第1制御手段(メインCPU110a)と、前記第1制御手段からのコマンドに応じて演出を制御する第2制御手段(サブCPU130a)と、を備えた遊技機において、遊技機の背面側の所定箇所に、外部(ホールコンピュータ等の情報収集装置)に所定の信号を出力するための外部情報出力手段(外部情報出力端子板90)が設けられ、前記外部情報出力手段は、電線挿入部(電線挿入穴1005c、1006c)と、前記電線挿入部に電線が挿入可能な第1状態と電線が挿入不可能な第2状態とに変換可能な操作部(操作部1005a、1006a)と、を有する複数の外部情報出力端子(外部情報出力端子CN2〜CN9(1000))を備え、前記外部情報出力端子は、前記外部情報出力端子同士を連結するための凹部(連結用第一凹部1007、連結用第二凹部1008)と、凸部(連結用第一凸部1002、連結用第二凸部1003)と、を有し、第1異常(例えば、磁気エラー)が発生した場合、前記外部情報出力端子を介して外部に異常信号(セキュリティ信号)を出力し、第2異常(例えば、満杯エラー)が発生した場合、前記外部情報出力端子を介して外部に異常信号を出力せず、前記第2制御手段は、前記第1異常が発生したことを報知する第1異常報知演出(磁気エラー報知演出)を実行し、前記第2異常が発生したことを報知する第2異常報知演出(満杯エラー報知演出)を実行し、前記第1異常と前記第2異常の発生が重なった場合、前記第2異常報知演出よりも前記第1異常報知演出を優先して実行するようにしている。このようにすることで、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能な遊技機を提供することができる。
上記課題を解決するための第2の構成として、遊技を制御する第1制御手段(メインCPU110a)と、前記第1制御手段からのコマンドに応じて演出を制御する第2制御手段(サブCPU130a)と、所定の音を出力可能な音出力手段(音声出力装置9)と、遊技者が操作可能な操作手段(十字ボタン19)と、を備えた遊技機であって、遊技機の背面側の所定箇所に、外部(ホールコンピュータ等の情報収集装置)に所定の信号を出力するための外部情報出力手段(外部情報出力端子板90)が設けられ、前記外部情報出力手段は、電線挿入部(電線挿入穴1005c、1006c)と、前記電線挿入部に電線が挿入可能な第1状態と電線が挿入不可能な第2状態とに変換可能な操作部(操作部1005a、1006a)と、を有する複数の外部情報出力端子(外部情報出力端子CN2〜CN9(1000))を備え、前記外部情報出力端子は、前記外部情報出力端子同士を連結するための凹部(連結用第一凹部1007、連結用第二凹部1008)と、凸部(連結用第一凸部1002、連結用第二凸部1003)と、を有し、第1異常(例えば、磁気エラー)が発生した場合、前記外部情報出力端子を介して外部に異常信号(セキュリティ信号)を出力し、第2異常(例えば、満杯エラー)が発生した場合、前記外部情報出力端子を介して外部に異常信号を出力し、前記第2制御手段は、前記第1異常が発生したことを報知する第1異常報知演出(磁気エラー報知演出)を実行し、前記第2異常が発生したことを報知する第2異常報知演出(満杯エラー報知演出)を実行し、前記第1異常と前記第2異常の何れが発生しているときであっても、前記操作手段の操作に基づいて、前記音出力手段から出力されうる前記所定の音の音量値を複数の音量値の何れかに設定することが可能であるようにしている。このようにすることで、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能な遊技機を提供することができる。
上記課題を解決するための第3の構成として、遊技を制御する第1制御手段(メインCPU110a)と、前記第1制御手段からのコマンドに応じて演出を制御する第2制御手段(サブCPU130a)と、を備えた遊技機において、遊技機の背面側の所定箇所に、外部(ホールコンピュータ等の情報収集装置)に所定の信号を出力するための外部情報出力手段(外部情報出力端子板90)が設けられ、前記外部情報出力手段は、電源挿入部(電線挿入穴1005c、1006c)と、前記電源挿入部に電線が挿入可能な第1状態と電線が挿入不可能な第2状態とに変換可能な操作部(操作部1005a、1006a)と、を有する複数の外部情報出力端子(外部情報出力端子CN2〜CN9(1000))を備え、前記外部情報出力端子は、前記外部情報出力端子同士を連結するための凹部(連結用第一凹部1007、連結用第二凹部1008)と、凸部(連結用第一凸部1002、連結用第二凸部1003)と、を有し、第1異常(例えば、磁気エラー)が発生した場合、前記外部情報出力端子を介して外部に異常信号(セキュリティ信号)を出力し、第2異常(例えば、開放エラー)が発生した場合、前記外部情報出力端子を介して外部に異常信号を出力し、第3異常(例えば、不正入賞エラー)が発生した場合、前記外部情報出力端子を介して外部に異常信号を出力し、前記第1異常が発生したことに基づく異常信号と、前記第2異常が発生したことに基づく異常信号とは互いに異なる外部情報出力端子から出力される一方、前記第1異常が発生したことに基づく異常信号と、前記第3異常が発生したことに基づく異常信号とは同一の外部情報出力端子から出力されるようにしている。このようにすることで、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能な遊技機を提供することができる。
上記課題を解決するための第4の構成として、遊技を制御する第1制御基板(メインCPU110a)と、前記第1制御基板からのコマンドに応じて演出を制御する第2制御手段(サブCPU130a)と、を備えた遊技機において、遊技機の背面側の所定箇所に、外部(ホールコンピュータ等の情報収集装置)に所定の信号を出力するための外部情報出力手段(外部情報出力端子板90)が設けられ、前記外部情報出力手段は、電線挿入部(電線挿入穴1005c、1006c)と、前記電線挿入部に電線が挿入可能な第1状態と電線が挿入不可能な第2状態とに変換可能な操作部(操作部1005a、1006a)と、を有する複数の外部情報出力端子(外部情報出力端子CN2〜CN9(1000))を備え、前記外部情報出力端子は、前記外部情報出力端子同士を連結するための凹部(連結用第一凹部1007、連結用第二凹部1008)と、凸部(連結用第一凸部1002、連結用第二凸部1003)と、を有し、特別図柄が変動した後、前記特別図柄が停止した場合、前記外部情報出力端子を介して外部に停止信号(特別図柄確定信号)を出力し、遊技領域に設けられた入賞領域(第1始動口45、第2始動口47、大入賞口50、一般入賞口43)へ遊技球が入賞した場合、前記外部情報出力端子を介して外部に賞球信号(例えば、賞球信号)を出力し、異常(例えば、磁気エラーなど)が発生した場合、前記外部情報出力端子を介して外部に異常信号(セキュリティ信号)を出力し、前記賞球信号を出力する外部情報出力端子(外部情報出力端子CN7)と、前記異常信号を出力する外部情報出力端子(外部情報出力端子CN8)とは隣接して設けられる一方、前記停止信号を出力する外部情報出力端子(外部情報出力端子CN3)と、前記異常信号を出力する外部情報出力端子(外部情報出力端子CN8)とは隣接することなく設けられるようにしている。このようにすることで、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能な遊技機を提供することができる。
上記課題を解決するための第5の構成として、遊技を制御する第1制御手段(メインCPU110a)と、前記第1制御手段からのコマンドに応じて演出を制御する第2制御手段(サブCPU130a)と、を備えた遊技機において、遊技機の背面側の所定箇所に、外部(ホールコンピュータ等の情報収集装置)に所定の信号を出力するための外部情報出力手段(外部情報出力端子板90)と、遊技球を貯留するための球タンク(遊技球貯留部96)と、が設けられ、前記外部情報出力手段は、電線挿入部(電線挿入穴1005c、1006c)と、前記電線挿入部に電線が挿入可能な第1状態と電線が挿入不可能な第2状態とに変換可能な操作部(操作部1005a、1006a)と、を有する複数の外部情報出力端子(外部情報出力端子CN2〜CN9(1000))を備え、前記外部情報出力端子は、前記外部情報出力端子同士を連結するための凹部(連結用第一凹部1007、連結用第二凹部1008)と、凸部(連結用第一凸部1002、連結用第二凸部1003)と、を有し、異常(例えば、磁気エラーなど)が発生した場合、前記外部情報出力端子を介して外部に異常信号(セキュリティ信号)を出力し、前記球タンクは、前記外部情報出力手段の一端側に設けられ、前記異常信号を出力する前記外部情報出力端子は、前記外部情報出力手段の一端側とは反対の他端側に設けられているようにしている。このようにすることで、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能な遊技機を提供することができる。
上記課題を解決するための第6の構成として、遊技を制御する第1制御手段(メインCPU110a)と、前記第1制御手段からのコマンドに応じて、表示手段(画像表示装置70)における所定の表示領域において複数の装飾図柄(演出図柄)の変動表示を行った後、前記所定の表示領域の全ての前記装飾図柄を確認可能な状態で表示する確認表示(仮停止表示、本停止表示)を行う変動演出を実行可能な第2制御手段(サブCPU130a)と、を備えた遊技機において、遊技機の背面側の所定箇所に、外部(ホールコンピュータ等の情報収集装置)に所定の信号を出力するための外部情報出力手段(外部情報出力端子板90)が設けられ、前記外部情報出力手段は、電線挿入部(電線挿入穴1005c、1006c)と、前記電線挿入部に電線が挿入可能な第1状態と電線が挿入不可能な第2状態とに変換可能な操作部(操作部1005a、1006a)と、を有する複数の外部情報出力端子(外部情報出力端子CN2〜CN9(1000))を備え、前記外部情報出力端子は、前記外部情報出力端子同士を連結するための凹部(連結用第一凹部1007、連結用第二凹部1008)と、凸部(連結用第一凸部1002、連結用第二凸部1003)と、を有し、特別図柄が変動した後、前記特別図柄が停止した場合、前記外部情報出力端子を介して外部に停止信号(特別図柄確定信号)を出力し、前記変動演出は、特別遊技を実行する可能性を示唆するリーチを行う第1変動演出(例えば、変動演出パターン4)と、前記リーチを行わない第2変動演出(例えば、変動演出パターン1)と、を含み、前記第1変動演出を行う場合と、前記第2変動演出を行う場合とで、前記装飾図柄の前記確認表示の実行時間は相違するが、前記停止信号の出力時間は同一であるようにしている。このようにすることで、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能な遊技機を提供することができる。
上記課題を解決するための第7の構成として、遊技を制御する第1制御手段(メインCPU110a)と、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの特別遊技判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段(メインRAM110c)と、前記第1制御手段からのコマンドに応じて変動演出を実行可能な第2制御手段(サブCPU130a)と、を備えた遊技機において、遊技機の背面側の所定箇所に、外部(ホールコンピュータ等の情報収集装置)に所定の信号を出力するための外部情報出力手段(外部情報出力端子板90)が設けられ、前記外部情報出力手段は、電線挿入部(電線挿入穴1005c、1006c)と、前記電線挿入部に電線が挿入可能な第1状態と電線が挿入不可能な第2状態とに変換可能な操作部(操作部1005a、1006a)と、を有する複数の外部情報出力端子(外部情報出力端子CN2〜CN9(1000))を備え、前記外部情報出力端子は、前記外部情報出力端子同士を連結するための凹部(連結用第一凹部1007、連結用第二凹部1008)と、凸部(連結用第一凸部1002、連結用第二凸部1003)と、を有し、始動口に遊技球が入賞した場合、前記外部情報出力端子を介して外部に入賞信号(始動口入賞信号)を出力し、前記保留記憶に対応する保留アイコンを表示可能であり、前記変動演出及び前記特別遊技が実行されない客待ち状態中における前記始動口への遊技球の入賞に基づく前記保留アイコンの増加表示の実行期間よりも、前記変動演出の実行中における前記始動口への遊技球の入賞に基づく前記保留アイコンの増加表示の実行期間の方が長く、前記変動演出及び前記特別遊技が実行されない客待ち状態中における前記始動口への遊技球の入賞に基づく前記入賞信号の出力時間と、前記変動演出の実行中における前記始動口への遊技球の入賞に基づく前記入賞信号の出力時間とは同一であるようにしている。このようにすることで、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能な遊技機を提供することができる。
上記課題を解決するための第8の構成として、遊技を制御する第1制御手段(メインCPU110a)と、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの特別遊技判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段(メインRAM110c)と、前記第1制御手段からのコマンドに応じて演出を制御する第2制御手段(サブCPU130a)と、を備えた遊技機において、遊技機の背面側の所定箇所に、外部(ホールコンピュータ等の情報収集装置)に所定の信号を出力するための外部情報出力手段(外部情報出力端子板90)が設けられ、前記外部情報出力手段は、電線挿入部(電線挿入穴1005c、1006c)と、前記電線挿入部に電線が挿入可能な第1状態と電線が挿入不可能な第2状態とに変換可能な操作部(操作部1005a、1006a)と、を有する複数の外部情報出力端子(外部情報出力端子CN2〜CN9(1000))を備え、前記外部情報出力端子は、前記外部情報出力端子同士を連結するための凹部(連結用第一凹部1007、連結用第二凹部1008)と、凸部(連結用第一凸部1002、連結用第二凸部1003)と、を有し、始動口に遊技球が入賞した場合、前記外部情報出力端子を介して外部に入賞信号(始動口入賞信号)を出力し、前記保留記憶に対応する保留アイコンを表示可能であり、前記始動口に遊技球が入賞してから所定期間経過する前に再び前記始動口に遊技球が入賞した場合、最初の入賞に基づく前記入賞信号の出力が終了した後に、次の入賞に基づく前記入賞信号の出力を開始する一方、最初の入賞に基づく前記保留アイコンの増加表示が終了する前に、次の入賞に基づく前記保留アイコンの増加表示を開始するようにしている。このようにすることで、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能な遊技機を提供することができる。
上記課題を解決するための第9の構成として、遊技を制御する第1制御手段(メインCPU110a)と、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの特別遊技判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段(メインRAM110c)と、前記第1制御手段からのコマンドに応じて演出を制御する第2制御手段(サブCPU130a)と、を備えた遊技機において、遊技機の背面側の所定箇所に、外部(ホールコンピュータ等の情報収集装置)に所定の信号を出力するための外部情報出力手段(外部情報出力端子板90)が設けられ、前記外部情報出力手段は、電線挿入部(電線挿入穴1005c、1006c)と、前記電線挿入部に電線が挿入可能な第1状態と電線が挿入不可能な第2状態とに変換可能な操作部(操作部1005a、1006a)と、を有する複数の外部情報出力端子(外部情報出力端子CN2〜CN9(1000))を備え、前記外部情報出力端子は、前記外部情報出力端子同士を連結するための凹部(連結用第一凹部1007、連結用第二凹部1008)と、凸部(連結用第一凸部1002、連結用第二凸部1003)と、を有し、始動口に遊技球が入賞した場合、前記外部情報出力端子を介して外部に入賞信号(始動口入賞信号)を出力し、前記保留記憶に対応する保留アイコンを表示可能であり、所定の遊技状況(SPリーチ中、SPSPリーチ中、大当たり遊技中、電源復旧画面表示中など)において前記始動口に遊技球が入賞したときに、前記保留アイコンは表示せず、前記入賞信号は出力するようにしている。このようにすることで、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能な遊技機を提供することができる。
上記課題を解決するための第10の構成として、遊技を制御する第1制御手段(メインCPU110a)と、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの特別遊技判定が未実行の判定情報を保留記憶として記憶する記憶手段(メインRAM110c)と、前記第1制御手段からのコマンドに応じて演出を制御する第2制御手段(サブCPU130a)と、を備えた遊技機において、遊技機の背面側の所定箇所に、外部(ホールコンピュータ等の情報収集装置)に所定の信号を出力するための外部情報出力手段(外部情報出力端子板90)が設けられ、前記外部情報出力手段は、電線挿入部(電線挿入穴1005c、1006c)と、前記電線挿入部に電線が挿入可能な第1状態と電線が挿入不可能な第2状態とに変換可能な操作部(操作部1005a、1006a)と、を有する複数の外部情報出力端子(外部情報出力端子CN2〜CN9(1000))を備え、前記外部情報出力端子は、前記外部情報出力端子同士を連結するための凹部(連結用第一凹部1007、連結用第二凹部1008)と、凸部(連結用第一凸部1002、連結用第二凸部1003)と、を有し、始動口に遊技球が入賞した場合、前記外部情報出力端子を介して外部に入賞信号(始動口入賞信号)を出力し、前記保留記憶に対応する保留アイコンを表示可能であり、一の入賞に基づく、前記入賞信号の出力期間の終了タイミングと、前記保留アイコンの表示の終了タイミングとは異なるようにしている。このようにすることで、遊技の進行状況を遊技機1の外部から適切に認識可能な遊技機を提供することができる。
なお、「確認表示」とは、仮停止表示及び本停止表示、仮停止表示のみ、本停止表示のみ等を含む。