JP2021087058A - 電子機器、制御装置、および、制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器において様々な使用状況下で発生し得る大音量から、ユーザの聴覚または心身を保護する。【解決手段】電子機器(1)は、少なくとも1つの音声出力部(13)と、複数のセンサ(12)と、少なくとも1つの制御装置(10)とを備える電子機器であって、制御装置は、複数のセンサのそれぞれから取得された検出値に基づいて、電子機器の使用状況を判定する判定処理(S102)と、音声出力部から出力される音声の音量を制限することが必要な使用状況下に電子機器があると判定された場合に、該電子機器において、音声の出力を伴うイベントが発生したとき、出力する音声の音量を制限する音量制限処理(S109)と、を行う。【選択図】図1
Description
本発明は、音声を出力する機能を備えた電子機器に関する。
従来、スマートフォンなどの電子機器では、いわゆるプッシュ通知機能を利用できることが一般的である。プッシュ通知機能とは、電子機器において特定のイベントが発生した場合に、ユーザの操作を伴うことなく、該電子機器が自発的に音を出力するなどして、該イベントの発生をユーザに通知する機能である。プッシュ通知を受け取ることで、ユーザは、様々な情報をリアルタイムに知ることができる。
ところで、ユーザの操作と無関係に自発的に音声が出力される電子機器においては、ユーザが意図しないタイミングで大音量の音声が出力されることにより、ユーザの心身に障害を与えることのないよう配慮が必要である。
例えば、特許文献1には、緊急地震速報などのアラーム出力時に、電子機器が通話処理中であるかどうかを判定する通信状態判定手段を備えた電子機器が記載されている。緊急地震速報などの受信時、通信状態判定手段により通話処理中であると判定されると、電子機器の音量調整手段が、音声出力部の出力音量の上限を設定する。
しかしながら、上述のような従来技術は、以下の問題がある。例えば、スマートフォンなどのように様々な機能が搭載された電子機器においては、ユーザの聴覚または心身に害をもたらす大音量は、緊急地震速報などのアラーム出力時に限らず、その他のイベントにおいても発生し得る。また、このような電子機器においては、大音量からユーザの聴覚または心身を保護するべき使用状況も、通話時に限られない。例えば、乳幼児が電子機器を遊びに使用しているときに、着信音が大きな音で出力されると、乳幼児を驚かせたり、耳に悪い影響を与えたりする可能性がある。あるいは、例えば、ユーザが、音声を視聴して楽しむようなアプリケーション(音楽再生アプリケーションなど)を使用している途中にプッシュ通知の比較的大きな音声が出力されると、同じく、ユーザを驚かせたり、耳に悪い影響を与えたりする可能性がある。
本発明の一態様は、電子機器において様々な使用状況下で発生し得る大音量から、ユーザの聴覚または心身を保護することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電子機器は、少なくとも1つの音声出力部と、複数のセンサと、少なくとも1つの制御装置とを備える電子機器であって、前記制御装置は、前記複数のセンサのそれぞれから取得された検出値に基づいて、前記電子機器の使用状況を判定する判定処理と、前記音声出力部から出力される音声の音量を制限することが必要な使用状況下に前記電子機器があると判定された場合に、該電子機器において、前記音声の出力を伴うイベントが発生したとき、出力する前記音声の音量を制限する音量制限処理と、を行う。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る制御装置は、少なくとも1つの音声出力部と、複数のセンサとを備える電子機器を制御する制御装置であって、前記複数のセンサのそれぞれから取得された検出値に基づいて、前記電子機器の使用状況を判定する判定部と、前記音声出力部から出力される音声の音量を制限することが必要な使用状況下に前記電子機器があると判定された場合に、該電子機器において、前記音声の出力を伴うイベントが発生したとき、出力する前記音声の音量を制限する音声出力制御部と、を備えている。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電子機器の制御方法は、少なくとも1つの音声出力部と、複数のセンサと、少なくとも1つの制御装置とを備える電子機器の制御方法であって、前記制御装置が、前記複数のセンサのそれぞれから取得された検出値に基づいて、前記電子機器の使用状況を判定する判定ステップと、前記判定ステップにて、前記音声出力部から出力される音声の音量を制限することが必要な使用状況下に前記電子機器があると判定された場合に、該電子機器において、前記音声の出力を伴うイベントが発生したとき、前記制御装置が、出力する前記音声の音量を制限する音量制限ステップと、を含む。
本発明の一態様によれば、電子機器において、様々な使用状況下で発生し得る大音量から、ユーザの聴覚または心身を保護することができる。
〔実施形態1〕
<ハードウェア構成>
図1は、本実施形態に係る電子機器の要部構成を示すブロック図である。本開示の電子機器は、一例として、スマートフォンである。スマートフォン1(電子機器)は、一例として、制御装置10、記憶部11、状態センサ12(センサ)、および、音声出力部13を備えている。なお、スマートフォン1は、一般的なスマートフォンが備えている機能を実現するために、スマートフォンが標準的に備えている、不図示の各種部品をさらに備えていてもよい。
<ハードウェア構成>
図1は、本実施形態に係る電子機器の要部構成を示すブロック図である。本開示の電子機器は、一例として、スマートフォンである。スマートフォン1(電子機器)は、一例として、制御装置10、記憶部11、状態センサ12(センサ)、および、音声出力部13を備えている。なお、スマートフォン1は、一般的なスマートフォンが備えている機能を実現するために、スマートフォンが標準的に備えている、不図示の各種部品をさらに備えていてもよい。
状態センサ12は、スマートフォン1の状態を把握するために必要な情報を検知するものである。例えば、状態センサ12は、スマートフォン1本体またはスマートフォン1の周囲の環境において測定される物理量を検出し、検出値を制御装置10に伝達する。
状態センサ12は、スマートフォン1に複数備えられていてもよい。本実施形態では、例えば、スマートフォン1は、状態センサ12として、GPS(Global Positioning System)41、ホールIC(Integrated Circuit)42、照度センサ43、近接センサ44、および、加速度センサ45を備えている。
GPS41は、GPS衛星からの信号を受信して、スマートフォン1の現在の位置を示す位置情報を取得するものである。GPS41によって受信された信号は、制御装置10によって、スマートフォン1の位置情報として、処理される。位置情報は、例えば、緯度、経度、高度等を含む情報である。
ホールIC42は、ホール効果を利用した磁気センサである。ホールIC42は、半導体薄膜に電流を流し、かつ半導体薄膜表面に対し垂直に磁界を加えたとき、電流方向及び磁界方向それぞれに垂直な方向に発生する電圧の電圧値を出力する。電圧値は、制御装置10によって、スマートフォン1のカバーの開閉を示す情報として処理される。
照度センサ43は、スマートフォン1の周囲で観測される光の照度を計測するものである。照度センサ43は、計測した照度を制御装置10に出力する。
近接センサ44は、スマートフォン1の筐体または不図示のタッチパネルに対する物体の近接を検出する。近接センサ44が検出する「近接」には、物体とスマートフォン1との「接触」が含まれていてもよい。近接センサ44は、物体の近接または非近接を示すオンオフ信号を制御装置10に出力する。なお、近接センサ44は、物体の近接を検出可能であれば種類は特に限定されない。例えば、近接センサ44は赤外線式の近接センサであってもよいし、光学式の近接センサであってもよい。
加速度センサ45は、スマートフォン1に働く加速度を検知するものである。加速度センサ45は、計測した加速度値を制御装置10に出力する。加速度値は、制御装置10によって、スマートフォン1の運動の有無を示す情報として処理される。
スマートフォン1は、他にも、スマートフォン1の姿勢を検知するためのジャイロセンサなどを状態センサ12として備えていてもよい。
音声出力部13は、制御装置10が処理して送出した音信号を、必要に応じて、デジタルアナログ変換したり、増幅させたりして、音としてユーザが聴取可能に出力するものである。音声出力部13は、スマートフォン1に複数備えられていてもよい。本実施形態では、例えば、スマートフォン1は、音声出力部13として、スピーカ51およびレシーバ52を備えている。
スピーカ51は、制御装置10から送出される音信号に基づく音を、スマートフォン1の任意の位置に設けられた不図示のスピーカ穴から出力する。例えば、スピーカ51から出力される音は、ユーザの耳がスマートフォン1から離れていても聞こえる音量で出力される。一例として、スピーカ51からは、着信音、通知音、再生中の音楽、動画の音声などが出力される。
レシーバ52は、制御装置10から送出される音信号に基づく音を、不図示のレシーバ穴から出力する。レシーバ穴は、例えば、ユーザが把持したスマートフォン1を耳の近くに持ってきたときに、ユーザの耳に自然に当たる位置に設けられていることが好ましい。例えば、レシーバ52から出力される音の音量は、上述のスピーカ穴から出力される音の音量よりも小さい。具体的には、レシーバ52から出力される音の音量は、レシーバ穴に耳を近づけることにより聞こえる程度の音量である。一例として、レシーバ52からは、通話中の相手の音声、通知音、再生中の音楽、動画の音声などが出力される。
また、スマートフォン1は、音声出力部13として、イヤホンやヘッドセットなど外部の音声出力部をスマートフォン1に接続するための接続部としてコネクタ53を有していてもよい。コネクタ53は、例えば、イヤホンを接続するためのイヤホンジャックである。コネクタ53を介して接続されたイヤホンなどの外部の音声出力部は、音声出力部13として機能し、制御装置10によって制御可能となる。コネクタ53を介して接続された外部の音声出力部からは、通話中の相手の音声、通知音、再生中の音楽、動画の音声などが出力される。
制御装置10は、スマートフォン1の各部の動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)や専用プロセッサなどの演算処理部などにより構成されるコンピュータ装置から成る。制御装置10は、記憶部11に記憶されている、スマートフォン1の各種制御を実施するためのプログラムを読み出して実行することで、スマートフォン1の各部の動作を制御することができる。制御装置10の詳細については後述する。
記憶部11は、制御装置10にて用いられる各種データを記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを含む。本実施形態では、一例として、記憶部11には、ルールテーブル31が不揮発的に記憶されている。また、本実施形態では、記憶部11には、状態情報32、使用状況情報33および判定結果34が揮発的に、または、不揮発的に記憶されている。これらのデータのデータ構造は、後に詳述する。
<ソフトウェア構成>
スマートフォン1の制御装置10は、一例として、少なくとも取得部21、判定部22、および、音声出力制御部23を含む。これらの各部は、例えば、CPU(central processing unit)等としての制御装置10がROM(read only memory)等の記憶装置に記憶されているプログラムをRAM(random access memory)等に読み出して実行することで実現される。
スマートフォン1の制御装置10は、一例として、少なくとも取得部21、判定部22、および、音声出力制御部23を含む。これらの各部は、例えば、CPU(central processing unit)等としての制御装置10がROM(read only memory)等の記憶装置に記憶されているプログラムをRAM(random access memory)等に読み出して実行することで実現される。
制御装置10の取得部21は、各状態センサ12から出力される信号を取得する。取得部21は、必要に応じて、取得した信号を、各状態センサ12によって測定された検出値を示すデジタルデータに変換する。取得部21は、デジタルデータに変換された各状態センサ12の検出値を、判定部22に供給する。
判定部22は、取得部21から供給された各状態センサ12の検出値に基づいて、スマートフォン1の現在の使用状況を特定し、該使用状況下で、スマートフォン1において、音量制限が必要であるか否かを判定する。
具体的には、まず、判定部22は、各状態センサ12の検出値に基づいて、スマートフォン1の状態を示す状態情報32を生成する。
状態情報32は、各状態センサ12から得られた検出値に基づいて特定されるスマートフォン1の状態を示す情報である。スマートフォン1の状態とは、例えば、スマートフォン1本体の状態、および、スマートフォン1が置かれている環境の状態を意味する。
本実施形態では、一例として、状態情報32は、状態センサ12の検出値ごとに、その検出値が示すスマートフォン1の状態を2値で表現するバイナリデータ(以下、フラグ情報)の集合で構成される。本実施形態では、スマートフォン1は、5つの状態センサ12を備えており、状態情報32は、それぞれの検出値に対応する5つのフラグ情報で構成される。より具体的には、状態情報32は、第1項目〜第5項目の5つの項目で構成される。第1項目は、GPS41の検出値に基づくフラグ情報を格納するための項目である。第2項目は、ホールIC42の検出値に基づくフラグ情報を格納するための項目である。第3項目は、照度センサ43の検出値に基づくフラグ情報を格納するための項目である。第4項目は、近接センサ44の検出値に基づくフラグ情報を格納するための項目である。第5項目は、加速度センサ45の検出値に基づくフラグ情報を格納するための項目である。例えば、判定部22は、GPS41から取得された位置情報が刻一刻と変化してスマートフォン1が移動している場合には、スマートフォン1が移動中であることを示すフラグを立てる。一例として、判定部22は、状態情報32の第1項目に、移動中であることを示す「1」のフラグ情報を格納する。
判定部22は、生成した状態情報32を、記憶部11に一時的に保存し、現在のスマートフォン1の使用状況を判定するために使用する。
次に、判定部22は、生成した状態情報32に基づいて、スマートフォン1の使用状況を特定し、スマートフォン1の現在の使用状況を示す使用状況情報33を生成する。具体的には、判定部22は、記憶部11に予め記憶されているルールテーブル31を参照し、生成した現在の状態情報32に対応する使用状況情報33を特定する。
使用状況情報33は、スマートフォン1がユーザによってどのように使用されているのかを示す情報である。本実施形態では、一例として、使用状況情報33は、スマートフォン1から出力されている音をユーザが聴取するという使用がなされているか否かを示す情報を含む。本実施形態では、このようなスマートフォン1の使用を、音聴取使用と称する。さらに、使用状況情報33は、音聴取使用がなされていない場合であっても、スマートフォン1がユーザの頭部、すなわち、耳の近くで把持されているか否かを示す情報を含む。本実施形態では、このようなスマートフォン1の把持を、頭部近接把持と称する。
したがって、本実施形態では、使用状況情報33は、音聴取使用がなされている状況を意味する「2」、音聴取使用はなされていないが頭部近接把持がなされている状況を意味する「1」、音聴取使用も頭部近接把持もなされていない状況を意味する「0」のいずれかを示す。
ルールテーブル31には、状態情報32の第1項目から第5項目までのフラグのパターンごとに、使用状況情報33が対応付けられている。判定部22は、ルールテーブル31を参照して、生成した状態情報32に対応する使用状況情報33を特定する。こうして、判定部22は、スマートフォン1が現在どのように使用されているのかを特定することができる。判定部22は、特定した使用状況情報33を、記憶部11に一時的に格納する。なお、ルールテーブル31のデータ構造については、図2を参照して後に詳述する。
最後に、判定部22は、特定した現在のスマートフォン1の使用状況情報33に基づいて、現在、スマートフォン1において、音量制限が必要であるか否かを判定する。一例として、判定部22は、使用状況情報33が、「2:音聴取使用あり」を示している場合、音量制限が必要であると判定する。また、判定部22は、使用状況情報33が、「1:頭部近接把持あり」を示している場合、音量制限が必要であると判定する。一方、判定部22は、使用状況情報33が、「0:音聴取使用なし、頭部近接把持なし」を示している場合、音量制限が必要ないと判定する。判定部22は、音声制限の要否を示す情報である判定結果34を、記憶部11に保存する。
音声出力制御部23は、スマートフォン1において、音声出力を伴うイベントが発生した場合に、制御装置10の不図示の各部によって生成された音声信号を、音声出力部13を制御して音声として出力させる。本実施形態では、音声出力制御部23は、上述のイベントが発生したとき、判定結果34が、音声制限が必要であるとの判定結果を示している場合には、音量を制限して上述の音声を出力する。音声出力制御部23が実施する音量制限には、例えば、出力音量に上限を設けること、および、通常出力される出力音量から所定db分減じて音声を出力すること、などが含まれる。ただし、音量制限の処理内容は、これらに限定されない。
<ルールテーブル>
図2は、ルールテーブル31のデータ構造の一例を示す図である。ルールテーブル31は、スマートフォン1の状態がどのような場合に、スマートフォン1の使用状況をどう判断するのかを規定した規則を示す情報である。
図2は、ルールテーブル31のデータ構造の一例を示す図である。ルールテーブル31は、スマートフォン1の状態がどのような場合に、スマートフォン1の使用状況をどう判断するのかを規定した規則を示す情報である。
本実施形態では、ルールテーブル31には、スマートフォン1の状態情報32と使用状況情報33との対応関係が定義されている。一例として、ルールテーブル31は、パターン番号、第1フラグ〜第5フラグ、使用状況情報の各項目を有する。
なお、ルールテーブル31として示された図2に示す規則は、一例に過ぎず、本開示に係る制御装置10の判定部22が行う判定の規則を、図2に示される内容に限定する意図はない。ルールテーブル31は、本願発明が適用される電子機器の一般的な使用方法、使用目的、および、状態センサ12の数ならびに種類、などに応じて、適宜設計され得る。
パターン番号の項目には、フラグ情報のパターンごとに異なる状態情報32を一意に識別するための識別情報であるパターン番号が格納される。該項目は、状態情報32のフラグ情報のパターンを識別するために便宜上設けられた項目であるので、必要なければ適宜省略されてよい。本実施形態では、状態情報32は、5つのフラグ情報で構成されており、したがって、2の5乗(32)通りのパターンが存在する。パターン番号は、32通りの状態情報32を一意に識別できるように付与される。
第1フラグの項目には、GPS41の検出値に基づくフラグ情報が格納される。第2フラグの項目には、ホールIC42の検出値に基づくフラグ情報が格納される。第3フラグの項目には、照度センサ43の検出値に基づくフラグ情報が格納される。第4フラグの項目には、近接センサ44の検出値に基づくフラグ情報が格納される。第5フラグの項目には、加速度センサ45の検出値に基づくフラグ情報が格納される。
使用状況情報の項目には、状態情報32のパターンに対応する使用状況情報33が格納される。使用状況情報33は、上述したとおり、「0:(音聴取使用なし)頭部近接把持なし」、「1:(音聴取使用なし)頭部近接把持あり」、および、「2:音聴取使用あり」のいずれかを示す。
例えば、スマートフォン1が移動しており、スマートフォン1のカバーが閉じられており、スマートフォン1が明るい場所にあり、スマートフォン1に物体が近接しており、スマートフォン1が動かされている、という状況にあるとする。この場合、判定部22は、スマートフォン1の現在の状態を示す情報として、第1項目から第5項目まで、順に「1、1、1、1、1」の値を示す状態情報32を生成する。このような状態情報32は、ルールテーブル31のパターン番号1の状態情報32に対応する。したがって、判定部22は、パターン番号1の状態情報32に対応付けられた「0」を、現在のスマートフォン1の使用状況情報33と特定する。つまり、判定部22は、「1、1、1、1、1」のパターンの状態情報32に基づいて、スマートフォン1の使用状況を、「音聴取使用なし、頭部近接把持なし」と特定することができる。
<処理フロー>
図3は、スマートフォン1の制御装置10が実行する聴覚を保護するための処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態では、スマートフォン1の電源が入っている間、定期的(例えば、数秒〜数分おき)に、スマートフォン1の使用状況を判定する使用状況判定処理が実行される。電源が入っている間、各状態センサ12からの検出値は、取得部21を介して随時受け付けられているものとする。
図3は、スマートフォン1の制御装置10が実行する聴覚を保護するための処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態では、スマートフォン1の電源が入っている間、定期的(例えば、数秒〜数分おき)に、スマートフォン1の使用状況を判定する使用状況判定処理が実行される。電源が入っている間、各状態センサ12からの検出値は、取得部21を介して随時受け付けられているものとする。
ステップS101では、判定部22は、スマートフォン1の使用状況を判定するタイミングが到来したか否かを判断する。判定部22は、タイミングが到来した場合、S101のYESからS102に進む。判定部22は、使用状況を判定するタイミングでなければ、S101のNOからS107に進む。
ステップS102(判定処理、判定ステップ)では、判定部22は、使用状況判定処理を実行する。詳細は、図4を参照しながら説明するが、判定部22は、取得部21から供給された各状態センサ12の検出値に基づいて、現時点(S101の時点)におけるスマートフォン1の使用状況を示す使用状況情報33を特定し、記憶部11に保存する。
ステップS103〜S106では、判定部22は、使用状況情報33に基づいて、現時点において、スマートフォン1において音量制限が必要か否かを判定する。
具体的には、使用状況情報33が、「2:音聴取使用あり」を示す場合、判定部22は、S103のYESからS104に進む。そして、ステップS104にて、音量制限が必要であると判定し、音量制限が必要であることを示す判定結果34を記憶部11に保存する。
また、使用状況情報33が、「1:(音聴取使用なし)頭部近接把持あり」を示す場合、判定部22は、S103のNOからS105に進み、S105のYESからS104に進む。そして、ステップS104にて、音量制限が必要であると判定し、音量制限が必要であることを示す判定結果34を記憶部11に保存する。
一方、使用状況情報33が、「0:(音聴取使用なし)頭部近接把持なし」を示す場合、判定部22は、S103のNOからS105に進み、S105のNOからS106に進む。そして、ステップS106にて、音量制限が不要であると判定し、音量制限が不要であることを示す判定結果34を記憶部11に保存する。
ステップS107では、音声出力制御部23は、スマートフォン1の電源が入っている間、スマートフォン1において、音声の出力を伴うイベントの発生を監視する。上述のイベントが発生した場合、音声出力制御部23は、S107のYESからS108に進む。
ステップS108では、音声出力制御部23は、イベントが発生した時点(S107の時点)において記憶部11に記憶されている判定結果34を読み出す。そして、判定結果34に基づいて音量制限の要否を決定する。判定結果34が、音量制限が必要であることを示している場合、音声出力制御部23は、S108のYESからS109に進む。一方、判定結果34が、音量制限が不要であることを示している場合、音声出力制御部23は、S108のNOからS110に進む。
ステップS109(音量制限処理、音量制限ステップ)では、音声出力制御部23は、制限された音量にて音声が出力されるように音声出力部13を制御して、音声を出力する。例えば、音声出力制御部23は、予め設けられた上限以下の音量で音声を出力するように音声出力部13を制御してもよい。あるいは、例えば、音声出力制御部23は、出力対象の音声を、基準の音量から所定db分減じて出力するように音声出力部13を制御してもよい。
ステップS110では、音声出力制御部23は、上述の音量制限を行わずに、すなわち、予め定められている基準の音量にて音声が出力されるように音声出力部13を制御し、音声を出力する。
図4は、図3に示す聴覚を保護するための処理に含まれる、使用状況判定処理の流れを詳細に示すフローチャートである。
ステップS201〜S220では、状態センサ12ごとの検出値に基づいて、状態情報32を構成するフラグ情報が生成される。具体的には、以下のとおりである。なお、S201〜S204の、GPS41の検出値に基づくフラグ情報の生成ステップと、S205〜S208の、ホールIC42の検出値に基づくフラグ情報の生成ステップと、S209〜S212の、照度センサ43の検出値に基づくフラグ情報の生成ステップと、S213〜S216の、近接センサ44の検出値に基づくフラグ情報の生成ステップと、S217〜S220の、加速度センサ45の検出値に基づくフラグ情報の生成ステップと、のそれぞれは、並行して実行されてもよいし、任意の順序で順次実行されてもよい。
ステップS201では、取得部21は、GPS41から位置情報を取得する。取得部21は、使用状況判定処理を実行する期間中、位置情報の取得周期を短くしてもよい。例えば、普段、数分おきに取得されている位置情報を、数秒おきに取得してもよい。
ステップS202では、判定部22は、周期的に取得される位置情報が刻々と変化しているか否かを判定する。位置情報が変化している場合、判定部22は、S202のYESからS203に進む。位置情報が変化していない場合、判定部22は、S202のNOからS204に進む。
ステップS203では、判定部22は、スマートフォン1、正確には、スマートフォン1を持っているユーザが移動中であると判断し、「移動あり」を意味するフラグを立てる。具体的には、「移動あり」を意味する「1」の値を、状態情報32の第1項目に格納する。
ステップS204では、判定部22は、スマートフォン1が移動していないと判断し、フラグを立てない。具体的には、「移動なし」を意味する「0」の値を、第1項目に格納する。
ステップS205では、取得部21は、ホールIC42から電圧値を取得する。電圧値は、例えば、上述のとおり、数秒おきに取得されてもよい。
ステップS206では、判定部22は、周期的に取得される電圧値の平均値が所定閾値と比較してHIGHかLOWかを判定する。電圧値がHIGHの場合、判定部22は、S206のYESからS207に進む。電圧値がLOWの場合、判定部22は、S206のNOからS208に進む。
ステップS207では、判定部22は、スマートフォン1のカバーが閉じられていると判断し、「カバー閉」を意味するフラグを立てる。具体的には、「カバー閉」を意味する「1」の値を、状態情報32の第2項目に格納する。
ステップS208では、判定部22は、スマートフォン1のカバーが開いていると判断し(もしくは、スマートフォン1にカバーが取り付けられていないと判断し)、フラグを立てない。具体的には、「カバー開」を意味する「0」の値を、第2項目に格納する。
ステップS209では、取得部21は、照度センサ43から照度を取得する。照度は、例えば、上述のとおり、数秒おきに取得されてもよい。
ステップS210では、判定部22は、周期的に取得される照度の平均値が所定閾値以上か未満かを判定する。照度が所定閾値以上である場合、判定部22は、S210のYESからS211に進む。照度が所定閾値未満である場合、判定部22は、S210のNOからS212に進む。
ステップS211では、判定部22は、スマートフォン1の周囲が明るいと判断し、「明」を意味するフラグを立てる。具体的には、「明」を意味する「1」の値を、状態情報32の第3項目に格納する。
ステップS212では、判定部22は、スマートフォン1の周囲が暗いと判断し、フラグを立てない。具体的には、「暗」を意味する「0」の値を、第3項目に格納する。
ステップS213では、取得部21は、近接センサ44からオンオフ信号を取得する。オンオフ信号は、スマートフォン1に電源が入っている間、常時取得されてもよいし、使用状況判定処理を実行する期間中に限り、比較的短い周期で(例えば、数ミリ秒〜数秒おきに)取得されてもよい。
ステップS214では、判定部22は、周期的に取得される信号にオン信号が含まれているか否かを判定する。オン信号が含まれている場合、判定部22は、S214のYESからS215に進む。オン信号が含まれていない場合、判定部22は、S214のNOからS216に進む。
ステップS215では、判定部22は、スマートフォン1に近接または接触する物体があると判断し、「物体あり」を意味するフラグを立てる。具体的には、「物体あり」を意味する「1」の値を、状態情報32の第4項目に格納する。
ステップS216では、判定部22は、スマートフォン1に近接または接触する物体がないと判断し、フラグを立てない。具体的には、「物体なし」を意味する「0」の値を、第4項目に格納する。
ステップS217では、取得部21は、加速度センサ45から加速度を取得する。加速度は、例えば、上述のとおり、数秒おきに取得されてもよい。
ステップS218では、判定部22は、周期的に取得された加速度を所定閾値と比較し、該所定閾値以上の加速度が計測されたか否かを判定する。所定閾値以上の加速度が計測された場合、判定部22は、S218のYESからS219に進む。所定閾値以上の加速度が計測されなかった場合、判定部22は、S218のNOからS220に進む。
ステップS219では、判定部22は、スマートフォン1が運動中である(正確には、ユーザがスマートフォン1を動かしている)と判断し、「運動」を意味するフラグを立てる。具体的には、「運動」を意味する「1」の値を、状態情報32の第5項目に格納する。
ステップS220では、判定部22は、スマートフォン1が静止中であると判断し、フラグを立てない。具体的には、「静止」を意味する「0」の値を、第5項目に格納する。なお、ここで「静止」は、完全に静止していることに限らず、所定加速度未満でわずかにまたは非常にゆっくり動くことを含んでいてもよい。
ステップS221では、判定部22は、上述の各ステップにて生成した状態センサ12ごとのフラグ情報で構成された状態情報32を、記憶部11に保存する。
ステップS222では、判定部22は、記憶部11に記憶されているルールテーブル31を参照して、現時点(S101の時点)におけるスマートフォン1の使用状況を判断する。具体的には、判定部22は、ユーザによって音聴取使用がなされているかどうか、および、音聴取使用がなされていない場合でも頭部近接把持がなされていないかどうかを判断する。一例として、判定部22は、ルールテーブル31において、S221にて保存した状態情報32のフラグのパターンに対応付けられている使用状況情報33を特定する。
ステップS223では、判定部22は、S222にて特定した使用状況情報33を記憶部11に保存する。
これ以降、判定部22は、図3に示すS103に復帰し、S223にて保存した使用状況情報33に基づいて、音量制限の要否を判定することができる。
上述の構成および方法によれば、各状態センサ12の検出値に基づいて、スマートフォン1の使用状況が特定される。そして、特定された使用状況に基づいて、音量制限の要否が判定される。具体的には、判定部22は、ユーザがスマートフォン1から出力される音声を聴取するような使い方をしている間は、音量制限が必要であると判断することができる。また、判定部22は、音声を聴取するような使い方がされていなくても、ユーザがスマートフォン1を頭部(耳)の近くに持ってくるような持ち方をしている間は、音量制限が必要であると判断することができる。
これにより、ユーザがスマートフォン1から出力される音声を聞いていたり、ユーザがスマートフォン1を耳の近くに当てたりしているような間は、アラームまたは通知などに関連して出力される音声の音量が制限される。結果として、スマートフォンなどの通信装置において、様々な使用状況下で発生し得る大音量から、ユーザの聴覚または心身を保護することができる。
さらに、制御装置10は、ユーザが音声を聴取する使い方をしておらず、なおかつ、ユーザが、スマートフォン1を耳の近くに当てるような持ち方をしていない間は、音量制限を行わない。このような構成および方法によれば、下記の課題を解決することができる。
ユーザの聴覚または心身に悪影響を及ぼすリスクを回避しようとして、常時、出力音量を制限すると、本来視聴したい音声まで小さくなったり、通信装置から離れたところにいるユーザが、緊急地震速報などの大切なアラームを聞き逃したりする虞がある。例えば、レシーバ兼用スピーカを搭載した電子機器においては、不必要に音量が制限されることにより上述の不都合が起こりやすい。
しかし、本開示の技術によれば、スマートフォンなどの通信装置において、様々な使用状況下で発生し得る大音量から、ユーザの聴覚または心身を、必要に応じて適切なタイミングで保護することができる。そのため、本開示の技術は、レシーバ兼用スピーカを搭載した電子機器にも好適である。
〔変形例〕
スマートフォン1が、カバーが閉じられている状態にある場合、判定部22は、このことに基づいて、スマートフォン1が使用されておらず音量制限が不要であるとただちに判定しないことが好ましい。判定部22は、加速度センサ45および不図示のジャイロセンサから取得された検出値に基づいて、スマートフォン1の姿勢を判定してもよい。判定部22は、スマートフォン1が縦長、横長問わず、垂直の姿勢を保っていると判断した場合には、カバーが閉じられていても、ユーザが手に持って耳に当てている可能性を考慮して、音量制限が必要であると判定してもよい。
スマートフォン1が、カバーが閉じられている状態にある場合、判定部22は、このことに基づいて、スマートフォン1が使用されておらず音量制限が不要であるとただちに判定しないことが好ましい。判定部22は、加速度センサ45および不図示のジャイロセンサから取得された検出値に基づいて、スマートフォン1の姿勢を判定してもよい。判定部22は、スマートフォン1が縦長、横長問わず、垂直の姿勢を保っていると判断した場合には、カバーが閉じられていても、ユーザが手に持って耳に当てている可能性を考慮して、音量制限が必要であると判定してもよい。
取得部21は、コネクタ53を監視し、コネクタ53にイヤホンまたはヘッドセットなどの外部の音声出力部が接続されているか否かを示す信号を判定部22に供給してもよい。また、取得部21は、スマートフォン1に備えられている不図示の近距離無線通信部、例えば、Bluetooth(登録商標)通信部を監視し、該通信部を介して、外部の音声出力部との通信が確立されているか否かを示す信号を判定部22に供給してもよい。これにより、判定部22は、外部の音声出力部が接続されているか否かを示すフラグ情報を、状態情報32の一部として生成することができる。
そして、判定部22は、外部の音声出力部が接続されている場合に、その他の状態センサ12の検出値に関係なく、音量制限が必要であると判断してもよい。これにしたがい、音声出力制御部23は、緊急警報などの通知音について、音量の上限値を低く設定することができる。外部の音声出力部が接続されている場合、ユーザは、その外部の音声出力部から出力される音声を聞いている蓋然性が高い。上述の構成によれば、外部の音声出力部が接続されている間、出力される音声の音量を上限値以内に抑えることができるので、ユーザの聴覚および心身を保護することができる。
取得部21は、スマートフォン1の不図示の音声通話機構を監視し、通話状態か否かを示す信号を判定部22に供給してもよい。これにより、判定部22は、通話状態か否かを示すフラグ情報を、状態情報32の一部として生成することができる。
そして、判定部22は、音声通話機構が通話状態を維持している場合に、その他の状態センサ12の検出値に関係なく、音量制限が必要であると判断してもよい。これにしたがい、音声出力制御部23は、通話中、レシーバ52から出力される受話音以外の音声(例えば、スピーカ51から出力される音声)の音量を制限することができる。上述の構成によれば、ユーザが通話している間、他の音声出力部13から出力される音声の音量を小さくすることができるので、ユーザの聴覚および心身を保護することができる。
スマートフォン1において、音声出力を伴うイベントが発生する度に、判定部22は、使用状況判定処理を実施してもよい。上述のイベントが発生した時、判定部22は、現時点以前の所定期間に取得された各状態センサ12の検出値に基づいて、現時点の使用状況を特定し、音量制限の要否を、イベント発生の都度、判定してもよい。音声出力制御部23は、判定部22の判定結果にしたがって、必要に応じて音量を制限して、イベントに伴う音声を出力する。
〔ソフトウェアによる実現例〕
制御装置10の制御ブロック(特に、取得部21、判定部22、および、音声出力制御部23)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
制御装置10の制御ブロック(特に、取得部21、判定部22、および、音声出力制御部23)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、制御装置10は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、前記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、前記コンピュータにおいて、前記プロセッサが前記プログラムを前記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。前記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。前記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、前記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、前記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して前記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、前記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る電子機器(スマートフォン1)は、少なくとも1つの音声出力部13と、複数のセンサ(状態センサ12)と、少なくとも1つの制御装置10とを備える電子機器であって、前記制御装置は、前記複数のセンサのそれぞれから取得された検出値に基づいて、前記電子機器の使用状況を判定する判定処理(S102)と、前記音声出力部から出力される音声の音量を制限することが必要な使用状況下に前記電子機器があると判定された場合に、該電子機器において、前記音声の出力を伴うイベントが発生したとき、出力する前記音声の音量を制限する音量制限処理(S109)と、を行う。
本発明の態様1に係る電子機器(スマートフォン1)は、少なくとも1つの音声出力部13と、複数のセンサ(状態センサ12)と、少なくとも1つの制御装置10とを備える電子機器であって、前記制御装置は、前記複数のセンサのそれぞれから取得された検出値に基づいて、前記電子機器の使用状況を判定する判定処理(S102)と、前記音声出力部から出力される音声の音量を制限することが必要な使用状況下に前記電子機器があると判定された場合に、該電子機器において、前記音声の出力を伴うイベントが発生したとき、出力する前記音声の音量を制限する音量制限処理(S109)と、を行う。
本発明の態様2に係る電子機器では、上述の態様1において、前記制御装置は、前記判定処理において、ユーザの頭部に近接して前記電子機器が把持されている使用状況、および、前記電子機器が出力する音声をユーザが聴取している使用状況の少なくともいずれか一方の使用状況を、前記音量を制限することが必要な使用状況として判定してもよい。
本発明の態様3に係る制御装置は、少なくとも1つの音声出力部13と、複数のセンサ(状態センサ12)とを備える電子機器(スマートフォン1)を制御する制御装置10であって、前記複数のセンサのそれぞれから取得された検出値に基づいて、前記電子機器の使用状況を判定する判定部22と、前記音声出力部から出力される音声の音量を制限することが必要な使用状況下に前記電子機器があると判定された場合に、該電子機器において、前記音声の出力を伴うイベントが発生したとき、出力する前記音声の音量を制限する音声出力制御部23と、を備えている。
本発明の態様4に係る電子機器の制御方法は、少なくとも1つの音声出力部13と、複数のセンサ(状態センサ12)と、少なくとも1つの制御装置10とを備える電子機器(スマートフォン1)の制御方法であって、前記制御装置が、前記複数のセンサのそれぞれから取得された検出値に基づいて、前記電子機器の使用状況を判定する判定ステップ(S102)と、前記判定ステップにて、前記音声出力部から出力される音声の音量を制限することが必要な使用状況下に前記電子機器があると判定された場合に、該電子機器において、前記音声の出力を伴うイベントが発生したとき(S107のYES)、前記制御装置が、出力する前記音声の音量を制限する音量制限ステップ(S109)と、を含む。
本発明の各態様に係る制御装置10は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを制御装置10が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより制御装置10をコンピュータにて実現させる制御装置10の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 スマートフォン(電子機器)、10 制御装置、11 記憶部、12 状態センサ(センサ)、13 音声出力部、21 取得部、22 判定部、23 音声出力制御部、41 GPS(センサ)、42 ホールIC(センサ)、43 照度センサ(センサ)、44 近接センサ(センサ)、45 加速度センサ(センサ)、51 スピーカ(音声出力部)、52 レシーバ(音声出力部)、53 コネクタ(音声出力部)
Claims (5)
- 少なくとも1つの音声出力部と、複数のセンサと、少なくとも1つの制御装置とを備える電子機器であって、
前記制御装置は、
前記複数のセンサのそれぞれから取得された検出値に基づいて、前記電子機器の使用状況を判定する判定処理と、
前記音声出力部から出力される音声の音量を制限することが必要な使用状況下に前記電子機器があると判定された場合に、該電子機器において、前記音声の出力を伴うイベントが発生したとき、出力する前記音声の音量を制限する音量制限処理と、
を行うことを特徴とする電子機器。 - 前記制御装置は、前記判定処理において、
ユーザの頭部に近接して前記電子機器が把持されている使用状況、および、前記電子機器が出力する音声をユーザが聴取している使用状況の少なくともいずれか一方の使用状況を、前記音量を制限することが必要な使用状況として判定することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 少なくとも1つの音声出力部と、複数のセンサとを備える電子機器を制御する制御装置であって、
前記複数のセンサのそれぞれから取得された検出値に基づいて、前記電子機器の使用状況を判定する判定部と、
前記音声出力部から出力される音声の音量を制限することが必要な使用状況下に前記電子機器があると判定された場合に、該電子機器において、前記音声の出力を伴うイベントが発生したとき、出力する前記音声の音量を制限する音声出力制御部と、
を備えていることを特徴とする制御装置。 - 少なくとも1つの音声出力部と、複数のセンサと、少なくとも1つの制御装置とを備える電子機器の制御方法であって、
前記制御装置が、前記複数のセンサのそれぞれから取得された検出値に基づいて、前記電子機器の使用状況を判定する判定ステップと、
前記判定ステップにて、前記音声出力部から出力される音声の音量を制限することが必要な使用状況下に前記電子機器があると判定された場合に、該電子機器において、前記音声の出力を伴うイベントが発生したとき、前記制御装置が、出力する前記音声の音量を制限する音量制限ステップと、を含むことを特徴とする制御方法。 - 請求項3に記載の制御装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、前記判定部、および、前記音声出力制御部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
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