JP2021086706A - Fixing apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、多孔質体と枠状部材を固定する固定装置に関する。 The present disclosure relates to a fixing device for fixing a porous body and a frame-shaped member.
吸引口を設けた固定装置を用い、かかる吸引口から大気を吸引することによって多孔質体を吸着させて固定する固定装置が提案されている。特許文献1には、燃料電池用膜電極接合体にアノード側ガス拡散層が積層された膜電極ガス拡散層接合体を吸着させて固定する固定装置が提案されている。特許文献1の固定装置では、固定装置の内部に上面の吸引口に連通する負圧室が形成されており、かかる負圧室に配管を介して接続される真空ポンプにより負圧室を負圧にすることによって、膜電極ガス拡散層接合体を固定装置に吸着させる。
A fixing device provided with a suction port is used, and a fixing device has been proposed in which a porous body is adsorbed and fixed by sucking air from the suction port.
燃料電池では、反応ガスや冷却媒体の漏洩防止や、膜電極ガス拡散層接合体の配置位置の固定等を目的として、膜電極ガス拡散層接合体を囲むように枠状部材が配置される構成が採用され得る。また、かかる構成において、膜電極ガス拡散層接合体と枠状部材とは、互いに接着剤により接合される場合がある。例えば、枠状部材の開口に膜電極ガス拡散層接合体を離間して収容し、多孔質部材の外縁と枠状部材における開口の周囲とに亘って接着剤が配置された構成が採用され得る。このような構成を有するワークが、特許文献1の固定装置によって吸引固定された場合、枠状部材と膜電極接合体との間に位置する接着剤が膜電極接合体の側端面へと吸引され、多孔質のガス拡散層の内部へと浸透するおそれがある。このような接着剤の浸透が生じると、枠状部材と膜電極接合体との間に位置する接着剤の量が減り、かかる部分において接着剤の層に穴が空いてしまうおそれがある。
In a fuel cell, a frame-shaped member is arranged so as to surround the membrane electrode gas diffusion layer joint for the purpose of preventing leakage of reaction gas and cooling medium, fixing the arrangement position of the membrane electrode gas diffusion layer joint, and the like. Can be adopted. Further, in such a configuration, the membrane electrode gas diffusion layer bonded body and the frame-shaped member may be bonded to each other by an adhesive. For example, a configuration may be adopted in which the membrane electrode gas diffusion layer joint is separately housed in the opening of the frame-shaped member, and the adhesive is arranged over the outer edge of the porous member and the periphery of the opening in the frame-shaped member. .. When the work having such a configuration is suction-fixed by the fixing device of
このような問題は、膜電極ガス拡散層接合体に限らず、少なくとも一部に多孔質な部位を有する多孔質部材を用いたワークを吸引固定する場合に共通する。このため、ワークを吸引固定する際に、接着剤が多孔質部材に浸透することを抑制可能な技術が望まれる。 Such a problem is not limited to the membrane electrode gas diffusion layer bonded body, but is common to the case where a work using a porous member having a porous portion at least partially is suction-fixed. Therefore, when the work is sucked and fixed, a technique capable of suppressing the penetration of the adhesive into the porous member is desired.
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。 The present disclosure can be realized in the following forms.
本開示の一形態によれば、多孔質部材と、厚み方向の開口が設けられ前記開口に前記多孔質部材を離間して収容する枠状部材と、前記多孔質部材の外縁部と前記枠状部材における前記開口の周囲とに亘って配置された接着剤と、を有するワークを吸引固定する固定装置が提供される。この固定装置は、前記ワークを吸引するための複数の吸引口が形成され、予め定められた位置に前記ワークが載置される載置面と、前記複数の吸引口にそれぞれ連通する複数の連通孔と、を有する台状部材を備え、前記載置面に載置された前記多孔質部材によって覆われる複数の前記吸引口である複数の被覆吸引口のうちの、前記多孔質部材の外縁側の少なくとも一部の前記被覆吸引口に連通する前記連通孔において、前記被覆吸引口に連なる部分における圧力が、前記ワークにおける前記接着剤の配置された部位に面する外部領域の圧力以上となるように構成されている。 According to one embodiment of the present disclosure, a porous member, a frame-shaped member provided with an opening in the thickness direction and accommodating the porous member in the opening at a distance, an outer edge portion of the porous member, and the frame-shaped member. Provided is a fixing device for sucking and fixing a work having an adhesive arranged around the opening in the member. In this fixing device, a plurality of suction ports for sucking the work are formed, and a mounting surface on which the work is placed at a predetermined position and a plurality of communication communicating with the plurality of suction ports, respectively. Outer edge side of the porous member among a plurality of coated suction ports which are a plurality of the suction ports which are provided with a trapezoidal member having a hole and are covered by the porous member placed on the above-mentioned mounting surface. In the communication hole communicating with the coating suction port, the pressure at the portion communicating with the coating suction port is equal to or higher than the pressure of the external region facing the portion where the adhesive is arranged in the work. It is configured in.
この形態の固定装置によれば、複数の吸引口のうちの載置面に載置された多孔質部材によって覆われる複数の吸引口である複数の被覆吸引口における、前記多孔質部材の平面に沿った外縁側の少なくとも一部の被覆吸引口に連通する連通孔において、被覆吸引口に連なる部分における圧力が、ワークにおける接着剤の配置された部位に面する外部領域の圧力以上となるように構成されているので、ワークを吸引固定する際に、接着剤が多孔質部材に浸透することを抑制できる。このため、枠状部材と膜電極ガス拡散層接合体との間に位置する接着剤の量が減り、かかる部分において接着剤の層に亀裂が生じたり、穴が空いてしまうのを抑制できる。 According to the fixing device of this form, the flat surface of the porous member in a plurality of coated suction ports, which are a plurality of suction ports covered with the porous member mounted on the mounting surface among the plurality of suction ports. In the communication hole communicating with at least a part of the coated suction port on the outer edge side along the line, the pressure at the portion connected to the coated suction port is equal to or higher than the pressure of the outer region facing the portion where the adhesive is arranged in the work. Since it is configured, it is possible to prevent the adhesive from penetrating into the porous member when the work is sucked and fixed. Therefore, the amount of the adhesive located between the frame-shaped member and the membrane electrode gas diffusion layer joint body is reduced, and it is possible to prevent the adhesive layer from being cracked or punctured at such a portion.
A.実施形態:
A1.燃料電池の概略構成:
図1は、本開示の一実施形態としての固定装置を用いて製造される燃料電池50を模式的に示す分解斜視図である。図1では、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸が表されている。他の図面におけるX軸、Y軸およびZ軸は、図1のX軸、Y軸およびZ軸と対応する。本実施形態において、X軸方向とは、+X方向および−X方向を総称するものである。同様に、Y軸方向は+Y方向および−Y方向を総称し、Z軸方向は+Z方向および−Z方向を総称するものである。
A. Embodiment:
A1. Outline configuration of fuel cell:
FIG. 1 is an exploded perspective view schematically showing a
実施形態の固定装置100の説明の前に、固定装置100を用いて製造された燃料電池50の概略構成について説明する。燃料電池50は、アノード側のセパレータ21とカソード側のセパレータ22とにより、MEGA(Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly)プレート24を挟持する構成を有する。MEGAプレート24は、燃料電池用の膜電極ガス拡散層接合体10(以下、「MEGA」とも呼ぶ)と、MEGA10を囲むように配置される枠状部材23とからなる。燃料電池50は、多数積層されて燃料電池スタックを構成し、例えば、車両等において電力源として用いられる。燃料電池50は、単セルとも呼ばれる。
Prior to the description of the
セパレータ21は、ガス不透過な導電性部材、例えば、カーボンを圧縮してガス不透過とした緻密質カーボン等のカーボン製部材や、プレス成形したステンレス鋼などの金属製部材により形成されている。セパレータ21の周縁部には、厚さ方向に貫通する6つの貫通孔21a〜21fが形成されている。
The
貫通孔21aは、燃料電池スタックが形成された際に燃料電池スタックの内部において積層方向に沿ったカソードガス供給マニホールドの一部を形成する。貫通孔21bは、燃料電池スタックが形成された際に燃料電池スタックの内部において積層方向に沿ったカソードオフガス排出マニホールドの一部を形成する。
The through
貫通孔21cは、燃料電池スタックが形成された際に燃料電池スタックの内部において積層方向に沿ったアノードガス供給マニホールドの一部を形成する。貫通孔21dは、燃料電池スタックが形成された際に燃料電池スタックの内部において積層方向に沿ったアノードオフガス排出マニホールドの一部を形成する。貫通孔21eは、燃料電池スタックが形成された際に燃料電池スタックの内部において積層方向に沿った冷却媒体供給マニホールドの一部を形成する。貫通孔21fは、燃料電池スタックが形成された際に燃料電池スタックの内部において積層方向に沿った冷却媒体排出マニホールドの一部を形成する。
The through
セパレータ21において、MEGAプレート24と対面する側には、貫通孔21cと貫通孔21dとを連通する流路溝31が形成されている。流路溝31では、貫通孔21cから供給されたアノードガスが貫通孔21dに向かって流れる。なお、図1では、省略されているが、流路溝31にはアノードガスの流れを制御するための多数のリブが設けられている。
In the
セパレータ22は、セパレータ21と同様な構成を有する。セパレータ22には、貫通孔22a〜22fが形成されている。これらの貫通孔22a〜22fは、セパレータ21が有する上述の貫通孔21a〜21fとそれぞれ同じ機能を有する。セパレータ22において、MEGAプレート24と対面する側には、貫通孔22aと貫通孔22bとを連通する流路溝32が形成されている。流路溝32では、貫通孔22aから供給されたカソードガスが貫通孔22bに向かって流れる。なお、図1では、省略されているが、流路溝32には、流路溝31と同様に、カソードガスの流れを制御するための多数のリブが設けられている。
The
MEGAプレート24は、MEGA10と、枠状部材23とを備える。枠状部材23の中央には、厚み方向に大きな開口が形成されており、かかる開口を覆うように、MEGA10が配置されている。本実施形態において、枠状部材23は、熱可塑性樹脂により形成されている。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN:Polyethylene naphthalate)から選択される樹脂を用いることができる。本実施形態においては、枠状部材23として、ポリエチレンナフタレート(PEN)の両面にポリプロピレン(PP)が積層された3層樹脂部材が用いられる。枠状部材23には、貫通孔23a〜23fが形成されている。これらの貫通孔23a〜23fは、セパレータ21が有する上述の貫通孔21a〜21fとそれぞれ同じ機能を有する。
The MEGA
図2は、燃料電池50の構成を模式的に示す断面図である。MEGA10は、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)18と、アノード側ガス拡散層14と、カソード側ガス拡散層15とを備える。なお、膜電極接合体18と、ガス拡散層14、15との間には、接着剤層が形成されているが、図2では省略されている。
FIG. 2 is a cross-sectional view schematically showing the configuration of the
膜電極接合体18は、電解質膜11と、電解質膜11の各々の面に形成された触媒電極層であるアノード12およびカソード13と、を備える。電解質膜11は、高分子電解質材料、例えばフッ素樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す。アノード12およびカソード13は、気孔を有する多孔質体であり、例えば白金あるいは白金合金等の触媒を担持した導電性粒子、例えばカーボン粒子を、プロトン伝導性を有する高分子電解質で被覆して形成される。アノード12およびカソード13が備える高分子電解質は、電解質膜11を構成する高分子電解質と同種のポリマであっても良く、異種のポリマであっても良い。
The
アノード側ガス拡散層14は、アノード12における電解質膜11と接する面とは反対側の面に接する。カソード側ガス拡散層15は、カソード13における電解質膜11と接する面とは反対の面に接する。ガス拡散層14、15は、ガス透過性および電子伝導性を有する多孔質部材によって構成されており、例えば、多孔質金属部材や、いわゆるエキスパンドメタルなどにより構成されている。
The anode-side
A2.固定装置の構成:
図3は、本開示の一実施形態としての固定装置100の平面視図である。図3は、固定装置100を+X方向に見た図を示している。また、図3では、固定装置100に載置される後述のワーク80のうち、枠状部材23とAn_MEGA1とをそれぞれ破線で表している。図4は、本開示の一実施形態における固定装置100にワーク80を取り付けた状態を示す平面視図である。図4は、図3と同様に、ワーク80を取り付けた固定装置を+X方向に見た図を示している。図5は、固定装置100とワーク80の概略構成を示す模式的な断面図である。
A2. Fixing device configuration:
FIG. 3 is a plan view of the fixing
固定装置100は、燃料電池50の製造過程において、ワーク80を吸引固定する。本実施形態において、ワーク80は、MEGAプレート24の仕掛品である。ワーク80は、枠状部材23と、An_MEGA1と、接着剤40とを有する。An_MEGA1は、膜電極接合体18の一方の面にアノード側ガス拡散層14が配置され、膜電極接合体18の他方の面にはカソード側ガス拡散層15が配置されていない構成を有する部材である。接着剤40は、本実施形態では、UV硬化性(紫外線硬化性)を有する接着剤である。なお、UV硬化性に代えて熱硬化性を有する接着剤であってもよい。接着剤40は、枠状部材23とAn_MEGA1とを接着する役割を担う。また、接着剤40は、接着剤40自体の弾性で枠状部材23の変形を吸収してAn_MEGA1における電解質膜11を保護する。
The fixing
燃料電池50の製造過程では、ワーク80が固定装置100に固定される前に、以下の工程が実行される。まず、枠状部材23が準備される。枠状部材23が固定装置100の予め定められた位置に載置される。固定装置100において吸引動作を行い枠状部材23を吸引固定する。これにより、枠状部材23の位置ずれが抑制される。なお、吸引動作はその後継続して実行される。枠状部材23の開口に、An_MEGA1が離間して収容される。枠状部材23とAn_MEGA1との隙間と、枠状部材23における固定装置100と接する面と反対の面における開口側の一部と、An_MEGA1における固定装置と接する面と反対の面における外縁部とに亘って接着剤40を配置する。An_MEGA1の外縁部と、枠状部材23における開口の周囲とに亘って接着剤が充填されていることになる。このような工程を経て、ワーク80が固定装置100に固定される。固定装置100に固定されたワーク80は、その後、固定装置100に吸引固定されたままUV照射装置まで搬送されてUV照射装置にてUVを照射される。また、UV照射後のワーク80は、固定装置100に吸引固定されたままカソード側ガス拡散層15を配置する処理領域まで搬送され、かかる処理領域において、ロボット等によりカソード側ガス拡散層15がワーク80に配置される。具体的には、ワーク80において固定装置100と接する面とは反対の面の表面にカソード側ガス拡散層15が配置される。このとき、ワーク80の外縁近傍に配置された接着剤部分を覆うように、カソード側ガス拡散層15が配置される。こうしてプレート24が完成し、一対のセパレータ21、22によりプレート24を挟んでホットプレスすることにより、燃料電池50が完成する。
In the manufacturing process of the
図5に示すように、固定装置100は、台状部材59と、吸着部74とを備える。
As shown in FIG. 5, the fixing
台状部材59は、−X方向の表面に固定装置100の載置面51を有する略板形状の台状の部材である。台状部材59は、上板52と、フレーム部53と、下板55と、負圧室60と、複数の管部材58とを有する。
The
上板52は、フレーム部53の上面に接合され、負圧室60の上端部を閉鎖している。上板52は、載置面51と、複数の連通孔54とを有する。載置面51は、上板52の一方の面(−X方向の面)であり、予め定められた所定の位置にワーク80が載置される面である。
The
図3および図4に示すように、載置面51の表面(−X方向の表面)には、複数の吸引口57が形成されている。各吸引口57は、ワーク80を吸引するために用いられる。固定装置100(載置面51)を平面視すると、図3に示すように、複数の吸引口57は、5つの吸引口57からなる列が矩形環状に全周に亘って配置された構成を有する。
As shown in FIGS. 3 and 4, a plurality of
図5に示すように、複数の連通孔54は、吸引口57から、上板52におけるワーク80が載置される面と反対の面までX軸方向に沿って形成されている。複数の連通孔54は、そのほとんどが負圧室60へと繋がる。ただし、図3ないし図4に示すように、An_MEGA1に被覆されている吸引口57(以下、「被覆吸引口57」と呼ぶ)のうち、An_MEGA1の平面に沿った外縁側に最も近い位置の吸引口57aに連通する連通孔54aは、管部材58を介して大気開放されている。
As shown in FIG. 5, the plurality of communication holes 54 are formed along the X-axis direction from the
なお、図5には示されていないが、台状部材59から接着剤40を剥がしやすくするために、載置面51には図6に示すようにコーティング剤52aが塗られている。本実施形態においては、例えば、テフロンコーティング(「テフロン」は登録商標)が行われるが、コーティング剤としてはテフロンに限らず、接着剤40の非粘着処理ができるのであれば、他のコーティング剤であってもよい。
Although not shown in FIG. 5, a
図5に示すように、フレーム部53は、中央部が開口した枠板状の外観形状を有する。フレーム部53の中央の開口は、フレーム部53が上板52および下板55に挟まれることにより、負圧室60を形成する。フレーム部53は、上板52におけるワーク80が載置される面と反対側の面の外縁部と接合されている。また、フレーム部53は、下板55の一方の面(−X方向の面)の外縁部に接合されている。
As shown in FIG. 5, the
下板55は、フレーム部53における上板52が配置される上面と反対側の下面に接合され、負圧室60の下端部を密閉している。
The
負圧室60は、図5に示すように、上板52と、フレーム部53の開口と、下板55とで囲まれた空間として構成されている。負圧室60は、下板55を貫通する管(図5では、実線にて模式的に示す)を介して吸着部74が有する後述の真空ポンプ70に接続されている。負圧室60は、真空ポンプ70により減圧される。負圧室60は、連通孔54と連通しており、真空ポンプ70により負圧室60が減圧されることにより、ワーク80が固定装置100に吸引固定される。
As shown in FIG. 5, the
複数の管部材58は、負圧室60内に配置され、また、その+X方向の端部は、下板55に設けられた貫通孔に嵌め込まれている。各管部材58は互いに同様な構成を有する。管部材58の一端は連通孔54aと連通し、他端は下板55を介して外部に露出している。管部材58は、吸引口57aを大気開放する。したがって、負圧室60が減圧されているときでも、連通孔54aにおいて吸引口57aに連なる部分の圧力は、大気圧に維持される。
The plurality of
吸着部74は、真空ポンプ70と、制御部72とを有する。吸着部74は、載置面51から空気を吸引して載置面51にAn_MEGA1と枠状部材23を吸着する。
The
真空ポンプ70は、負圧室60に外部配管を介して接続される。制御部72は、外部配管を介して負圧室60内の空気を吸引して負圧室60を減圧するように真空ポンプを制御する。
The
図6は、上板52とワーク80との接触部分を拡大して示す模式図である。図6では、接着剤40が配置された部分を拡大して示している。
FIG. 6 is a schematic view showing an enlarged contact portion between the
図6に示すように、接着剤40の配置工程において、An_MEGA1の外縁と、枠状部材23の開口の端部との間の空隙Gには、接着剤40が充填されることとなる。ここで、本実施形態では、被覆吸引口57のうちの、An_MEGA1の外縁に最も近い位置の吸引口57aに連通する連通孔54aは、管部材58を介して大気開放されている。したがって、連通孔54aにおいて、吸引口57aに連なる部分の圧力は、ワーク80において接着剤40が配置された部位に面する外部領域40bの圧力、すなわち、大気圧と同じとなる。このため、空隙Gに充填された接着剤40は、真空吸引されて多孔質部材であるアノード側ガス拡散層14内に浸透することが抑制される。
As shown in FIG. 6, in the process of arranging the adhesive 40, the gap G between the outer edge of An_MEGA1 and the end of the opening of the frame-shaped
図7は、比較例における固定装置が有する上板152とワーク80との接触部分を拡大して示す模式図である。図7では、図6と同様に、接着剤40が配置された部分を拡大して示している。比較例の固定装置は、−X方向の端部に上板152を備えている。上板152は、多数の吸引口157を備えている。平面視した場合の吸引口157の配置位置は、本実施形態の吸引口57と同様である。各吸引口157は、それぞれ連通孔154を介して図示しない負圧室に連通している。したがって、ワーク80で覆われた被覆吸引口のうち、最も外縁側の吸引口もワーク80を吸引する。このため、被覆吸引口157のうち最も外縁側の吸引口157に連通する連通孔154において、吸引口157に連なる部分の圧力は、外部領域40bの圧力よりも低くなる。その結果、空隙Gに充填されている接着剤40は、アノード側ガス拡散層14内に浸透することとなる。このように、空隙G内の接着剤40の一部がアノード側ガス拡散層14内に浸透すると、空隙G内の接着剤40の量が減り、かかる部分において接着剤40の層に亀裂が生じたり穴が開いたりする。
FIG. 7 is a schematic view showing an enlarged contact portion between the
他方、上述のように、本実施形態の固定装置100によれば、空隙Gに充填されている接着剤40がアノード側ガス拡散層14内に浸透することが抑制されるので、空隙G内の接着剤40の層に亀裂が生じたり穴が開いたりすることが抑制される。このため、アノードとカソードとの間における反応ガスのクロスリークの発生を抑制できる。
On the other hand, as described above, according to the
以上説明した実施形態の固定装置100によれば、載置面51に載置されたAn_MEGA1によって覆われる複数の吸引口57である複数の被覆吸引口のうちの、An_MEGA1の外縁側の少なくとも一部の被覆吸引口57aに連通する連通孔54aにおいて、被覆吸引口57aに連なる部分における圧力が、ワーク80における接着剤40の配置された部位に面する外部領域40bの圧力以上となるように構成されているので、ワーク80を吸引固定する際に、接着剤40がAn_MEGA1に浸透することを抑制できる。このため、枠状部材とAn_MEGA1との間に位置する接着剤40の量が減り、かかる部分において接着剤40の層に亀裂が生じたり、穴が空いてしまうのを抑制できる。
According to the
B.他の実施形態:
(B1)上記実施形態の固定装置100においては、An_MEGA1の外縁の最も近い位置の複数の連通孔54aに連通する複数の管部材58が下板55を貫いていたが、本開示はこれに限定されない。複数の管部材58のうちの一つのみが下板55を貫いて大気開放されていてもよい。かかる構成において、他の管部材58は、負圧室60内で当該一つの管部材58に連通していてもよい。
B. Other embodiments:
(B1) In the
(B2)上記実施形態の固定装置100においては、An_MEGA1の外縁に最も近い位置の複数の連通孔54aが大気開放されていたが、本開示はこれに限定されない。複数の連通孔54aは、大気圧より大きな圧力に調整されてもよい。かかる構成では、各管部材58がエアコンプレッサに接続されて加圧されてもよい。
(B2) In the
(B3)上記実施形態の固定装置100においては、An_MEGA1に覆われた被覆連通孔のうちの最も外縁側の連通孔54aが開放されていたが、本開示はこれに限定されない。An_MEGA1の外縁側と中心側とのうちの外縁側の少なくとも一部の被覆吸引口に連通する連通孔が大気開放されていてもよい。ここで、外縁側とは、An_MEGA1の中心から外縁に沿った方向においての外縁側を意味する。また、中心側とは、An_MEGA1の中心から外縁に沿った方向においての中心側を意味する。図4に示すように、固定装置100は、An_MEGA1の外縁側において、Y軸方向またはZ軸方向に2つの吸引口57と、An_MEGA1の最も外縁に位置する1つの被覆吸引口57aとを備える。3つの被覆吸引口のうち、外縁側とは、被覆吸引口57aに連通する連通孔54aと、被覆吸引口57aの中心側に隣接する被覆吸引口57に連通する連通孔54である。また、3つの被覆吸引口のうち、中心側とは、2つの被覆吸引口57に連通する2つの連通孔54である。被覆吸引口57aに連通する連通孔54aと、被覆吸引口57aの中心側に隣接する被覆吸引口57に連通する連通孔54とが大気開放されていてもよい。また、被覆吸引口57aの中心側に隣接する被覆吸引口57、すなわち、3つの被覆吸引口のうちの真ん中の被覆吸引口57に連通する連通孔54のみが大気開放されていてもよい。なお、図4においては、被覆吸引口の数を3つで示したが4つでも5つでもよい。
(B4)上記実施形態の固定装置100においては、ワーク80はAn_MEGA1を有していたが、本開示はこれに限定されない。ワーク80は、An_MEGA1に限らず他の多孔質部材を有していてもよい。
(B5)上記実施形態の固定装置100においては、ワーク80のうちの枠状部材23が固定装置100の予め定められた位置に載置されて枠状部材23が吸引されていたが、本開示はこれに限定されない。ワーク80の構成部材が全て固定装置100に配置されてからワーク80が吸引されてもよい。
(B3) In the
(B4) In the
(B5) In the
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。 The present disclosure is not limited to the above-described embodiment, and can be realized by various configurations within a range not deviating from the gist thereof. For example, the technical features of the embodiments corresponding to the technical features in each embodiment described in the column of the outline of the invention are for solving a part or all of the above-mentioned problems, or a part of the above-mentioned effects. Alternatively, they can be replaced or combined as appropriate to achieve all of them. Further, if the technical feature is not described as essential in the present specification, it can be deleted as appropriate.
10…膜電極ガス拡散層接合体、11…電解質膜、12…アノード、13…カソード、14…アノード側ガス拡散層、15…カソード側ガス拡散層、18…膜電極接合体、21…セパレータ、21a…貫通孔、21b…貫通孔、21c…貫通孔、21d…貫通孔、21e…貫通孔、21f…貫通孔、22…セパレータ、22a…貫通孔、22b…貫通孔、23…枠状部材、23a…貫通孔、24…MEGAプレート、31…流路溝、32…流路溝、40…接着剤、40b…外部領域、50…燃料電池、51…載置面、52…上板、52a…コーティング剤、53…フレーム部、54…連通孔、54a…連通孔、55…下板、57…被覆吸引口、57…吸引口、57a…吸引口、57a…被覆吸引口、58…管部材、59…台状部材、60…負圧室、70…真空ポンプ、72…制御部、74…吸着部、80…ワーク、100…固定装置、152…上板、154…連通孔、157…吸引口、157…被覆吸引口、G…空隙
10 ... Membrane electrode gas diffusion layer junction, 11 ... Electrolyte membrane, 12 ... Anode, 13 ... Cathode, 14 ... Anode side gas diffusion layer, 15 ... Cathode side gas diffusion layer, 18 ... Membrane electrode junction, 21 ... Separator, 21a ... Through hole, 21b ... Through hole, 21c ... Through hole, 21d ... Through hole, 21e ... Through hole, 21f ... Through hole, 22 ... Separator, 22a ... Through hole, 22b ... Through hole, 23 ... Frame-shaped member, 23a ... through hole, 24 ... MEGA plate, 31 ... flow path groove, 32 ... flow path groove, 40 ... adhesive, 40b ... external region, 50 ... fuel cell, 51 ... mounting surface, 52 ... top plate, 52a ... Coating agent, 53 ... Frame part, 54 ... Communication hole, 54a ... Communication hole, 55 ... Lower plate, 57 ... Covered suction port, 57 ... Suction port, 57a ... Suction port, 57a ... Covered suction port, 58 ... Tube member, 59 ... Trapezoidal member, 60 ... Negative pressure chamber, 70 ... Vacuum pump, 72 ... Control unit, 74 ... Suction unit, 80 ... Work, 100 ... Fixing device, 152 ... Top plate, 154 ... Communication hole, 157 ...
Claims (1)
前記ワークを吸引するための複数の吸引口が形成され、予め定められた位置に前記ワークが載置される載置面と、前記複数の吸引口にそれぞれ連通する複数の連通孔と、を有する台状部材を備え、
前記載置面に載置された前記多孔質部材によって覆われる複数の前記吸引口である複数の被覆吸引口のうちの、前記多孔質部材の外縁側の少なくとも一部の前記被覆吸引口に連通する前記連通孔において、前記被覆吸引口に連なる部分における圧力が、前記ワークにおける前記接着剤の配置された部位に面する外部領域の圧力以上となるように構成されている、
固定装置。 A porous member, a frame-shaped member provided with an opening in the thickness direction and accommodating the porous member in the opening at a distance, an outer edge portion of the porous member, and a periphery of the opening in the frame-shaped member. It is a fixing device that sucks and fixes the work having the adhesive and the arranged adhesive.
A plurality of suction ports for sucking the work are formed, and have a mounting surface on which the work is placed at a predetermined position and a plurality of communication holes communicating with the plurality of suction ports. Equipped with trapezoidal members
Of the plurality of coated suction ports that are the plurality of suction ports covered by the porous member placed on the above-mentioned mounting surface, at least a part of the coated suction ports on the outer edge side of the porous member is communicated with the coated suction ports. The pressure at the portion of the communication hole connected to the coating suction port is equal to or higher than the pressure of the external region facing the portion where the adhesive is arranged in the work.
Fixing device.
Priority Applications (1)
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JP2019214079A JP2021086706A (en) | 2019-11-27 | 2019-11-27 | Fixing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=76087951
Family Applications (1)
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JP2019214079A Pending JP2021086706A (en) | 2019-11-27 | 2019-11-27 | Fixing apparatus |
Country Status (1)
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2019
- 2019-11-27 JP JP2019214079A patent/JP2021086706A/en active Pending
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