JP2021086276A - 情報処理装置、サーバ装置、情報処理プログラム、及びサーバプログラム - Google Patents

情報処理装置、サーバ装置、情報処理プログラム、及びサーバプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】送信したファイルによる情報流出を防ぐ。【解決手段】ファイル端末5は、ファイル3を電子割符A、電子割符Bに分割し、電子割符Aをファイル管理サーバ6に送信し、電子割符Bをユーザ端末7に送信する。ユーザ端末7は、ファイル3の利用時に、ファイル管理サーバ6にアクセスして電子割符Aをダウンロードし、自己の記憶する電子割符Bと合わせてファイル3を復元する。ユーザ端末7のユーザは、復元したファイル3を用いて、例えば、文書の閲覧や、動画の鑑賞などを行い、利用を終了すると、ユーザ端末7は、速やかにファイル3を電子割符Aと電子割符B)に再分割し、電子割符Aを再利用不能に完全消去する。これによって、ファイル端末5とユーザ端末7でファイル3を共有しつつ、ユーザ端末7にファイル3が残らない態様でファイル3を利用することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、サーバ装置、情報処理プログラム、及びサーバプログラムに関し、例えば、ファイルを分割するものに関する。
情報社会の到来により、コンピュータネットワークを介した情報共有や共同作業が増えている。
この場合、例えば、文書ファイルを社内・社外に送信して情報の周知を図ったり、開発中のコンピュータプログラムや新製品のCADデータなどをアウトソーシング先の協力企業に送信したりなどして、コンピュータファイルを共有しつつ共同作業を進めることが行われている。
このように相手先にファイルを送信する場合、一般的には、電子メールの添付ファイルとして送信したり、あるいは、ファイルの流出を防ぐために、特許文献1の「データ保管システムおよび端末装置」のように、ファイルを電子割符によって分割して送信したりしている。
しかし、これらの方式によってファイルを送信した場合、例え電子割符を用いた安全な送信であっても、送信したファイルが相手先の端末に残ってしまい、これが外部に流出する可能性があった。これを防ぐには、現状では、相手先の担当者に当該ファイルの削除を依頼するしかなかった。
特開2013−191134号公報
本発明は、送信したファイルによる情報流出を防ぐことを目的とする。
請求項1記載の発明では、1のファイルを単体では復元不能に分割した分割ファイルのうちの一方の分割ファイルを記憶する記憶手段と、前記分割した他方の分割ファイルを所定のサーバに要求する要求手段と、前記要求に対して前記サーバが送信した前記他方の分割ファイルを受信する受信手段と、前記記憶した一方の分割ファイルと、前記受信した他方の分割ファイルを用いて前記1のファイルを復元する復元手段と、前記復元した1のファイルの利用終了後に、当該1のファイル単体では復元不能に再分割する再分割手段と、前記再分割した一方の分割ファイルを記憶すると共に他方の分割ファイルを利用不能に消去する消去手段、を具備したことを特徴とする情報処理装置を提供する。
請求項2記載の発明では、前記復元した1のファイルに対する変更を受け付けて更新処理を行う更新手段を具備し、前記再分割手段は、前記更新処理を受け付けた前記1のファイルを再分割し、前記再分割した一方の分割ファイルと他方の分割ファイルを所定のサーバに送信する送信手段を具備したことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置を提供する。
請求項3記載の発明では、前記復元した1のファイルに対する変更を受け付けて更新処理を行う更新手段と、前記更新した1のファイルを所定のサーバに送信する送信手段を具備したことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置を提供する。
請求項4記載の発明では、前記更新手段は、前記1のファイルのファイル名を更新することを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載の情報処理装置を提供する。
請求項5記載の発明では、所定の端末から1のファイルを受信するファイル受信手段と、前記受信した1のファイルを単体では復元不能に分割する分割手段と、前記分割した分割ファイルのうちの一方の分割ファイルを請求項2から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載の情報処理装置に送信する第1の分割ファイル送信手段と、前記情報処理装置からの要求に対して前記分割した他方の分割ファイルを前記情報処理装置に送信する第2の分割ファイル送信手段と、を具備したことを特徴とするサーバ装置を提供する。
請求項6記載の発明では、前記情報処理装置が送信した再分割に係る一方の分割ファイルと他方の分割ファイルを受信する分割ファイル受信手段と、前記受信した一方の分割ファイルと他方の分割ファイルを用いて1のファイルを復元する復元手段と、前記復元した1のファイルを前記所定の情報処理装置に送信するファイル送信手段と、を具備したことを特徴とする請求項5に記載のサーバ装置を提供する。
請求項7記載の発明では、1のファイルを単体では復元不能に分割した分割ファイルのうちの一方の分割ファイルを記憶する記憶機能と、前記分割した他方の分割ファイルを所定のサーバに要求する要求機能と、前記要求に対して前記サーバが送信した前記他方の分割ファイルを受信する受信機能と、前記記憶した一方の分割ファイルと、前記受信した他方の分割ファイルを用いて前記1のファイルを復元する復元機能と、前記復元した1のファイルを保存する場合に、当該1のファイルを単体では復元不能に再分割する再分割機能と、前記再分割した一方の分割ファイルを記憶すると共に他方の分割ファイルを利用不能に消去する消去機能と、をコンピュータで実現する情報処理プログラムを提供する。
請求項8記載の発明では、所定の端末から1のファイルを受信するファイル受信機能と、前記受信した1のファイルを単体では復元不能に分割する分割機能と、前記分割した分割ファイルのうちの一方の分割ファイルを請求項2から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載の情報処理装置に送信する第1の分割ファイル送信機能と、前記情報処理装置からの要求に対して前記分割した他方の分割ファイルを前記情報処理装置に送信する第2の分割ファイル送信機能と、をコンピュータで実現するサーバプログラムを提供する。
本発明によれば、ファイルを分割して管理することにより、情報流出を防ぐことができる。
電子割符システムの構成を説明するための図である。 変形例1を説明するための図である。 変形例1を説明するための図である。 ハードウェアの構成を説明するための図である。 本実施の形態に係るファイル共有システムの動作を説明するためのフローチャートである。 変形例1に係るファイル共有システムの動作を説明するためのフローチャートである。 最新のファイルを取得する手順を説明するためのフローチャートである。 変形例2に係る車両システムを説明するための図である。 他の実施形態を説明するための図である。
(1)実施形態の概要
ファイル端末5は、ファイル3を電子割符A、電子割符Bに分割し、電子割符Aをファイル管理サーバ6に送信し、電子割符Bをユーザ端末7に送信する。
ユーザ端末7は、ファイル3の利用時に、ファイル管理サーバ6にアクセスして電子割符Aをダウンロードし、自己の記憶する電子割符Bと合わせてファイル3を復元する。
ユーザ端末7のユーザは、復元したファイル3を用いて、例えば、文書の閲覧や(ファイル3が文書ファイルの場合)、動画の鑑賞(ファイル3が動画ファイルの場合)などを行い、利用を終了すると、ユーザ端末7は、速やかにファイル3を電子割符Aと電子割符Bに再分割し、電子割符Aを再利用不能にするために完全消去する。
これによって、ファイル端末5とユーザ端末7でファイル3を共有しつつ、ユーザ端末7にファイル3が残らない態様でファイル3を利用することができる。
(2)実施形態の詳細
図1は、本実施に係るファイル共有システム8の構成を説明するための図である。
ファイル共有システム8は、ファイル端末5、ファイル管理サーバ6、ユーザ端末7がインターネットなどの通信ネットワークを介して接続可能に配置されて構成されている。
ファイル端末5は、ファイル3を送信する端末であって、例えば、パーソナルコンピュータによって構成されている。
ファイル端末5のユーザは、例えば、ファイル3の所有者であり、ユーザ端末7にファイルを送信してユーザ端末7で利用してもらった後、ユーザ端末7にファイル3を残したくない者である。
ファイル3は、例えば、文書データ、ワープロデータ、画像データ、動画データ、音声データ、CADデータ、コンピュータプログラムのソースコードといった、コンピュータ上でユーザ端末7のユーザが利用・編集するプログラムやデータを格納したコンピュータファイルである。
なお、本実施の形態では、ファイル3を閲覧するなど、ファイル3を改変しない場合を扱い、ファイル3を編集・変更等して更新する場合は、変形例1で説明する。
ファイル端末5は、ファイル3を2つの電子割符A、電子割符Bに分割する分割端末として機能し、一方の分割切片(電子割符B)をユーザ端末7に送信し、他方の分割切片(電子割符A)をファイル管理サーバ6に送信する。
ファイル端末5は、例えば、電子メールの添付ファイルとして電子割符Bをユーザ端末7に送信し、ファイル管理サーバ6のアップロードシステムを利用して電子割符Aをファイル管理サーバ6に送信する。
以下では、電子割符A、電子割符Bを特に区別しない場合は、単に電子割符と呼ぶことにする。
ファイル3は、電子割符Aと電子割符Bの両方を組み合わせて初めて復元できるほか、単独の分割切片からファイル3の一部を復元することもできないように構成されている。
電子割符には各種の方式が提案されているが、ファイル共有システム8では、何れの方式を採用してもよい。
また、ファイル共有システム8では、ファイル3を2つの切片に分割したが、3つ以上に分割して、そのうち1つをユーザ端末7に送信し、他を異なるサーバに送信するように構成することもできる。
このように本実施の形態では、電子割符の技術を用いて2つの分割ファイル、即ち、電子割符を生成するが、一方のみでは復元不能で分割切片を組み合わせて初めて元のファイルを復元するものであれば、どのような技術で分割ファイルを生成してもよい。
ファイル管理サーバ6は、クラウド上に設置されたサーバ装置であって、電子割符Aをファイル端末5から受信して記憶し、ユーザ端末7からの要求に応じて電子割符Aをユーザ端末7に送信する。
このようにファイル管理サーバ6は、所定の端末(ファイル端末5)から1のファイル(ファイル3)を受信するファイル受信手段を備えている。
ファイル管理サーバ6は、予めファイル端末5のユーザ(ファイル3の提供者)とユーザ端末7のユーザ(ファイル3の被提供者)を登録しており、両者共にIDとパスワードでユーザ認証してからサービスを提供する。
ユーザ端末7は、ファイル3の提供を受けてこれを利用する端末であって、例えば、パーソナルコンピュータで構成された情報処理装置として機能している。
ユーザ端末7は、例えば、電子メールの添付ファイルとして、ファイル端末5から電子割符Bを受信して記憶装置に記憶している。
このように、ユーザ端末7は、1のファイル(ファイル3)を単体では復元不能に分割された分割ファイルのうちの一方の分割ファイル(電子割符B)を記憶する記憶手段を備えている。
電子割符B単独では、ファイル3を利用することはできないものの、ユーザ端末7が電子割符Bを記憶しているため、ファイル閲覧ソフトで参照すると、ディスプレイ上にファイル名(例えば、「運動会のお知らせ」など)が表示される。
このように、ユーザ端末7が記憶済みのファイルをファイル閲覧ソフトなどで参照することによりファイル3の存在(この例では、運動会のお知らせのファイルの存在)を認知することができる。
また、ユーザ端末7には、ファイル3を利用するためのファイル利用プログラムがインストールされており、ユーザが電子割符Bの起動操作を行う(例えば、ファイル閲覧ソフトで表示されたファイルをマウス操作で左ダブルクリックする)と、ユーザ端末7は、電子割符Bの拡張子を認識し、これによって当該プログラムを自動的に起動するようになっている。なお、ファイル利用プログラムは、予め起動しておいてもよい。
ユーザ端末7は、当該プログラムに従って動作することにより、以下のようにファイル3の復元、再分割、消去などを行う。
まず、ユーザ端末7は、ユーザが電子割符Bの起動操作を行うと、ファイル管理サーバ6にアクセスして電子割符Aの送信を要求する。
このように、ユーザ端末7は、分割した他方の分割ファイル(電子割符A)を所定のサーバ(ファイル管理サーバ6)に要求する要求手段を備えている。
これに対して、ファイル管理サーバ6は、ユーザ端末7のユーザをIDとパスワードなどでユーザ認証した後、電子割符Aをユーザ端末7に送信する。
そして、ユーザ端末7は、電子割符Aをファイル管理サーバ6から受信して、これを電子割符Bと組み合わせることにより、ファイル3を復元して、ユーザの利用に供する。
このように、ユーザ端末7は、電子割符Aの送信要求に対してサーバが送信した他方の分割ファイル(電子割符A)を受信する受信手段を備えており、更に、上記記憶した一方の分割ファイルと、当該受信した他方の分割ファイルを用いて1のファイル(ファイル3)を復元する復元手段も備えている。
ファイル3の利用態様としては、例えば、次のようなものがある。
(1)ファイル3が文書ファイルの場合、当該文書を表示する。
(2)ファイル3が動画ファイル、静止画像ファイル、音声ファイルの場合、それぞれ、動画の再生、静止画像の表示、音声の再生を行う。
(3)ファイル3がゲームプログラムの場合、ゲーム機能を提供する。
以上は、一例であるが、ファイル3を相手方に残らない形で提供したい場合に広く適用することができる。
また、ファイル共有システム8では、ファイル3の利用可能・不可能をファイル端末5の側で制御することができる。
例えば、電子メールなどは、一度送信すると取り消すことができないが、ファイル共有システム8を利用すると、ファイル管理サーバ6にある電子割符Aを削除するなどして相手方への提供を停止することにより、相手方に送信済みの電子メールを表示させないようにすることができる。更に、電子割符Aを復活させることで相手方に電子メールの閲覧を再度可能にすることもできる。
この機能は、例えば、電子メールを第三者に誤送信した場合や、送信後に電子メール(ファイル3)の内容に変更が生じた場合などに有用である。
ユーザが、終了ボタンをクリックするなどして、ファイル3の利用を終了すると、ユーザ端末7は、ファイル3を電子割符Aと電子割符Bに再分割したのち、電子割符Bを記憶装置に保存すると共に、電子割符Aを記憶装置から完全消去する(例えば、記憶領域に乱数を複数回上書きするなどする)などして、再利用が不可能となるような態様で消去・削除する。この状態を完全消去と呼ぶことにする。
このように、ユーザ端末7は、当該復元した1のファイルの利用終了後に、当該1のファイルを単体では復元不能に再分割する再分割手段と、当該再分割した一方の分割ファイル(電子割符B)を記憶すると共に他方の分割ファイル(電子割符A)を利用不能に消去する消去手段を備えている。
以上のようにして、ファイル3の提供者は、ファイル3をユーザ端末7に残すことなく、ファイル3を共有することができる。
(変形例1)
上の例では、ユーザが閲覧等により、ファイル3を変更せずに利用したが、本変形例では、例えば、編集者と作家の間でやりとりしながら文書を作成したり、バージョン管理しながらコンピュータプログラムの開発を行ったりなど、ファイル3の内容を変更して更新する。
図2、及び図3は、変形例1を説明するための図である。
図2(a)に示したように、ファイル端末5は、ファイル3をクラウド上のファイル管理サーバ6に送信し、ファイル管理サーバ6は、これを電子割符A0、電子割符B0に分割して記憶する。
このように、ファイル管理サーバ6は、1のファイル(ファイル3)を単体では復元不能に分割する分割手段を備えている。
ここで、電子割符A0、電子割符B0に付した0は、バージョン番号を示しており、ファイル3を更新するごとに電子割符A1、電子割符B1、電子割符A2、電子割符B2、・・・と1ずつインクリメントして示すことにする。なお、バージョン(版)を特に区別しない場合は、単に電子割符A、電子割符Bと記すことにする。
ファイル3を分割後、ファイル管理サーバ6は、電子割符B0を複製してユーザ端末7に送信する。
この送信は、例えば、ファイル管理サーバ6が、予め登録してあるユーザ端末7のユーザ宛に電子メールで電子割符B0が利用可能であることを通知し、これを認知したユーザがユーザ端末7からファイル管理サーバ6にアクセスして電子割符B0をダウンロードすることにより行われる。そして、ユーザ端末7は、電子割符B0を記憶する。
このように、ファイル管理サーバ6は、分割した分割ファイルのうちの一方の分割ファイル(電子割符B0)を情報処理装置に送信する第1の分割ファイル送信手段を備えている。
本変形例では、ファイル管理サーバ6がファイル3を分割したが、ファイル端末5が予め分割してファイル管理サーバ6に送信するように構成することもできる。
なお、本変形例では、ファイル管理サーバ6がファイル3を分割するため、ファイル端末5に分割用のプログラムをインストールする必要がなく、ファイル端末5は、ファイル3をファイル管理サーバ6にアップロードするだけでよいが、ファイル端末5で分割する場合は、ファイル端末5に分割用のプログラムをインストールしておく。
次に、図2(b)に示したように、ユーザ端末7は、ファイル管理サーバ6に電子割符A0を要求し、ファイル管理サーバ6は、電子割符A0を複製してユーザ端末7に送信する。
このように、ファイル管理サーバ6は、情報処理装置(ユーザ端末7)からの要求に対して当該分割した他方の分割ファイル(電子割符A0)を当該情報処理装置に送信する第2の分割ファイル送信手段を備えている。
そして、ユーザ端末7は、ファイル管理サーバ6から電子割符A0を受信し、電子割符A0と電子割符B0を組み合わせてファイル3を復元する。
復元されたファイル3は、例えば、文書ファイルである場合は、ワープロソフトで編集可能であり、コンピュータプログラムのソースコードであった場合は、テキストエディタなどで編集可能であり、CADファイルであった場合は、CADソフトで編集可能である。
図2(c)に示したように、ユーザは、ユーザ端末7を操作して編集作業することにより、ファイル3を編集して更新する。すると、ユーザ端末7は、更新後のファイル3である更新ファイル1を作成する。更新ファイル1の1は、バージョン番号を示しており、更新するごとに更新ファイル2、更新ファイル3、・・・と1ずつインクリメントして示すことにする。特に更新番号を区別しない場合は、単に更新ファイルと記す。
このように、ユーザ端末7は、上記復元した1のファイルに対する変更(上記の場合は編集による変更)を受け付けて更新処理を行う更新手段を備えている。
ユーザが更新ファイル1の利用を終えて(作業を継続するものの一区切りさせて保存する場合も利用を一旦終えるため、「利用を終えて」の概念に含まれる)保存操作を行うと、図2(d)に示したように、ユーザ端末7は、更新ファイル1を電子割符A1、電子割符B1に分割し、図3(e)に示したように、これらをファイル管理サーバ6に送信する。
このように、ユーザ端末7の備える再分割手段は、更新処理を受け付けた1のファイル(更新ファイル1)を再分割し、当該再分割した一方の分割ファイル(電子割符A1)と他方の分割ファイル(電子割符B1)を所定のサーバ(例えば、ファイル管理サーバ6)に送信する送信手段を備えている。
以上のようにして、ファイル共有システム8は、ユーザ端末7に更新ファイル1を残さずに、ファイル管理サーバ6で更新ファイル1の保存処理を行うことができる。
ファイル管理サーバ6は、図3(f)に示したように、電子割符A1、電子割符B1を受信して最新版として記憶することにより、最新版を電子割符A0、電子割符B0から電子割符A1、電子割符B1に更新するほか、電子割符A0と電子割符B0を前の版の履歴として記憶する。
このように、ファイル管理サーバ6は、情報処理装置が送信した再分割に係る一方の分割ファイル(電子割符B1)と他方の分割ファイル(電子割符A1)を受信する分割ファイル受信手段を備えている。
古い版の電子割符は、履歴として利用するほか、最新版の更新ファイルを前の版に戻したいときに使用する。このように、ファイル共有システム8は、ユーザ端末7にファイル3や更新ファイル1を残さずに、バージョンコントロールを行うことができる。
一方、ユーザ端末7は、電子割符B1だけ記憶し、電子割符A0、電子割符B0、および電子割符A1は、完全消去する。なお、電子割符B0は、残しておいてもよい。
この際に、ユーザ端末7は、例えば、「正面図」を「正面図(1)」などと、電子割符B1のファイル名(ユーザ端末7のユーザにとっては更新ファイル1のファイルに見える)にシリアルナンバーや更新日時などを付加して、ファイル名を変更し、ユーザがファイル名から何れの版であるかを認識できるようにする。
このように、ユーザ端末7の有する更新手段は、1のファイルのファイル名(ファイル3)を(例えば、「正面図」から「正面図(1)」に)更新する。
ユーザが更に更新ファイル1に対して作業する場合、図3(g)に示したように、ファイル管理サーバ6に対して電子割符A1を要求する。
これに応じて、ファイル管理サーバ6は、ユーザ端末7に電子割符A1を送信し、ユーザ端末7は、電子割符A1と電子割符B1から更新ファイル1を復元する。
ユーザ端末7は、ユーザが更新ファイル1に対して作業をして図示しない更新ファイル2を作成すると、ユーザ端末7は、利用終了・保存時にこれを電子割符A2、電子割符B2に分割して、電子割符A2と電子割符B2をファイル管理サーバ6に送信すると共に、電子割符B2だけ残して電子割符A1及び電子割符A2を記憶装置75(後述)から完全消去する。以降、ユーザ端末7とファイル管理サーバ6は、同様の動作を繰り返し、ファイル3を更新していく。
以上のようにして、ファイル共有システム8は、ファイル3(更新ファイル)をユーザ端末7に残さずにユーザ端末7におけるファイル3の利用・更新を可能とする。
また、(電子割符A0、電子割符B0)、(電子割符A1、電子割符B1)、・・・が履歴としてファイル管理サーバ6に残っているため、ユーザが古い版のファイル3を利用したい場合は、ファイル管理サーバ6がこれをユーザ端末7に送信することにより利用することができる。
更に、ユーザ端末7は、古い版のファイルの電子割符Bを消去し、最新版のファイルの電子割符Bだけ保存するが、電子割符Bだけでは元のファイルは復元できないため、先述したように古い版の電子割符Bを保持するように構成することもできる。
この場合、ユーザ端末7で歴代の電子割符Bを一覧することができるため、ユーザは、ユーザ端末7から所望の版のファイルの電子割符Aをファイル管理サーバ6に要求してこれを復元・利用することができる。
また、図示しないが、ファイル端末5が最新版のファイルをファイル管理サーバ6に要求した場合、ファイル管理サーバ6は、最新版の電子割符Aと電子割符Bからファイルを復元して、ファイル端末5に送信する。
このように、ファイル管理サーバ6は、ユーザ端末7から受信した一方の分割ファイル(電子割符B)と他方の分割ファイル(電子割符A)を用いて1のファイル(更新ファイル)を復元する復元手段と、当該復元した1のファイルを所定の情報処理装置(ファイル端末5)に送信するファイル送信手段を備えている。
これにより、例えば、ファイル端末5からファイル3をファイル管理サーバ6に送信してユーザ端末7のユーザに仕事を依頼した依頼主は、最新の成果物である更新ファイルをユーザ端末7に残さずに、ファイル管理サーバ6から取得することができる。
また、ファイル端末5からは、各版のファイルを一覧することができ、所望の版(バージョン)のファイルをファイル管理サーバ6で復元してファイル管理サーバ6からダウンロードすることができる。
以上のようにして、ファイル共有システム8では、ファイル端末5からは、一覧になっているバージョンから望みの更新ファイルをダウンロードすることができ、ユーザ端末7からは、望みのバージョンの更新ファイルを復元することができ、かつ、ユーザ端末7に更新ファイルを残さないように、ファイル端末5のユーザ、ユーザ端末7のユーザの双方に対してバージョン管理の手段を提供している。
図4は、ハードウェアの構成を説明するための図である。
図4(a)は、実施の形態、及び変形例1のファイル管理サーバ6の構成を示している。
ファイル管理サーバ6は、CPU(Central Processing Unit)61、RAM(Random Access Memory)62、ROM(Read Only Memory)63、通信制御部64、及び記憶装置65をバスラインを介して接続することにより構成されている。
CPU61は、記憶装置65に記憶したプログラムに従って各種の演算やファイル管理サーバ6の各部の制御を行う中央処理装置であり、ファイル端末5やユーザ端末7と通信し、電子割符の管理などを行う。
RAM62は、CPU61が読み書き可能なメモリであって、CPU61が電子割符の管理などを行う際のワーキングメモリを提供する。
ROM63は、読み取り専用のメモリであって、CPU61が動作するための基本的なプログラムやパラメータなどを記憶している。
通信制御部64は、通信ネットワークに接続しており、ファイル管理サーバ6は、通信制御部64を介してファイル端末5やユーザ端末7と通信する。
記憶装置65は、例えば、ハードディスクなどで構成された大容量の記憶媒体を備えた記憶装置であって、CPU61に電子割符管理機能を発揮させるファイル管理プログラム、ファイル端末5やユーザ端末7のユーザをユーザ認証情報と共に登録したユーザDB、及び、ファイルを電子割符として記憶したファイルDBなどを記憶している。
図4(b)は、実施の形態、及び変形例1のユーザ端末7の構成を示している。
ユーザ端末7は、CPU71、RAM72、ROM73、通信制御部74、記憶装置75、入力部76、出力部77などをバスラインを介して接続することにより構成されている。
CPU71は、記憶装置75に記憶したプログラムに従って各種の演算やユーザ端末7の各部の制御を行う中央処理装置であり、例えば、ファイル管理サーバ6と通信したり、ファイル3の復元、及びファイル3の変更・更新などを行う。
RAM72は、CPU71が読み書き可能なメモリであって、CPU71が電子割符の管理などを行う際のワーキングメモリを提供する。
ROM73は、読み取り専用のメモリであって、CPU71が動作するための基本的なプログラムやパラメータなどを記憶している。
通信制御部74は、通信ネットワークに接続しており、ユーザ端末7は、通信制御部74を介してファイル管理サーバ6と通信する。
記憶装置75は、例えば、ハードディスクなどで構成された大容量の記憶媒体を備えた記憶装置であって、ファイル3の復元や編集機能などをCPU71に発揮させるファイル利用プログラム、及び、電子割符Bを記憶している。
入力部76は、例えば、キーボード、マウス、マイクロフォンなどの入力デバイスを備えており、ユーザからの入力操作を受け付ける。
出力部77は、ディスプレイ、スピーカ、ヘッドフォンなどの出力デバイスを備えており、ユーザに対して画像や音声などを出力する。
ユーザは、出力部77の出力を参照しながら入力部76の入力デバイスを操作することにより、電子割符Bを選択してファイル利用プログラムを起動したり、ファイルの編集操作などを行うことができる。
説明を省略するが、ファイル端末5の構成は、ユーザ端末7と同様である。
図5は、本実施の形態に係るファイル共有システム8の動作を説明するためのフローチャートである。
以下の処理は、ファイル端末5のCPU、ファイル管理サーバ6のCPU61、及びユーザ端末7のCPU71が所定のプログラムに従って行うものである。
まず、ファイル端末5は、自己の記憶媒体に記憶してあるファイル3を読み出し、これを分割して電子割符A、電子割符Bを生成する(ステップ5)。
そして、ファイル端末5は、電子割符Aをファイル管理サーバ6に送信する(ステップ10)。この処理は、例えば、ファイル管理サーバ6が提供する電子割符登録画面などに従ってユーザがファイル端末5を操作することにより行う。
これに対し、ファイル管理サーバ6は、ファイル端末5から電子割符Aを受信して、記憶装置65に記憶する(ステップ15)。
更に、ファイル端末5は、電子割符Bをユーザ端末7に送信する(ステップ20)。この処理は、例えば、電子メールの添付ファイルとして電子割符Bを送信することにより行われる。
ユーザ端末7は、ファイル端末5から電子割符Bを受信すると、これを記憶装置75に記憶する(ステップ25)。
次に、ユーザ端末7のユーザがファイル3を利用するために入力部76を操作して電子割符Bの起動操作を行うと、ユーザ端末7は、当該起動操作を受け付けて、ファイル利用プログラムを起動する(ステップ30)。
すると、ユーザ端末7は、通信ネットワークを介してファイル管理サーバ6にアクセスして、電子割符Aの送信を要求する(ステップ35)。
ファイル管理サーバ6は、当該要求を受信すると、ユーザ端末7にユーザ認証画面データを送信して、出力部77のディスプレイに図示しないユーザ認証画面を表示させる。
ユーザは、入力部76を操作することにより、ユーザ認証画面にユーザIDとパスワードを入力して、これらをファイル管理サーバ6に送信する。
ファイル管理サーバ6は、ユーザ端末7から送信されてきたユーザIDとパスワードをユーザDBに登録してあるユーザデータと照合することにより、ユーザ認証を行う(ステップ40)。
ユーザ認証に成功すると、ファイル管理サーバ6は、電子割符Bに対応する電子割符AをファイルDBで検索して、これをユーザ端末7に送信する(ステップ45)。
なお、対応する電子割符Aと電子割符Bには、IDやファイル名など、これらを対応させることができる固有の情報を付与してあり、ファイル管理サーバ6は、当該固有の情報を用いて電子割符Aを検索する。
ユーザ端末7は、ファイル管理サーバ6から電子割符Aを受信すると、記憶装置75から電子割符Bを読み出し、当該電子割符Aと突合して、対応関係を確認した後、これらの電子割符からファイル3を復元してRAM72に記憶する(ステップ50)。
なお、当該突合とは、例えば、ユーザ端末7が電子割符Aのハッシュ値を電子割符Bと共に受信して予め記憶しておき、ファイル管理サーバ6から受信した電子割符Aからハッシュ値を計算して、両者が等しいことを確認することである。
これによって、偽の電子割符Aが第三者から不正送信されてきたとしても、当該偽の電子割符Aを処理する前にこれを検出してコンピュータウィルス感染などの誤動作を防ぐことができる。
また、電子割符Aが偽物であったり、欠陥を有している場合は、電子割符Bと共に復元処理を行っても正常に復元できないようになっている。このため、偽の電子割符Aによる誤処理を防ぐことができる。
この目的のために、電子割符処理は、例えば、ファイルを感染処理した後、ビットごとにばらばらにしてから2つに分割するなどの公知の技術を利用して作成してある。
ユーザ端末7は、このようにしてファイルを復元すると、当該ファイルを利用したサービスをユーザに提供する。
例えば、当該ファイルが文書ファイル、動画ファイル、画像ファイルであった場合は、これを出力部77のディスプレイに表示したり、スピーカから音声を出力したりし、例えば、ゲームコンテンツファイルであった場合は、ゲーム機能の提供を行う。
電子割符Aと電子割符Bから鍵情報を復元する次のような運用も考えられる。
例えば、鍵情報は、暗号を復号化するための鍵情報であり、暗号化した動画データなどを正当な会員のユーザ端末7に配信しておき、これを復号化して視聴に供する。
また、鍵情報を銀行口座の認証に用いたり、ソフトウェアの起動用の認証キーとし、なりすましによる不正アクセスを防ぐこともできる。ユーザ端末7に記憶しているのは電子割符Bであるので、ユーザ端末7から電子割符Bが流出した場合であっても鍵情報の不正利用を防ぐことができる。
次に、例えば、ユーザが、文書画面を閉じたり(ファイル3が文書ファイルの場合)、動画コンテンツの再生を終了する(ファイル3が動画ファイルの場合)などして、ファイルの利用を終了すると、ユーザ端末7は、ファイルの利用終了通知を受け付ける(ステップ55)。
すると、ユーザ端末7は、ファイルを再度電子割符Aと電子割符Bに分割し、電子割符Aを完全消去する(ステップ60)。
なお、図示しないが、ユーザ端末7は、電子割符Aを完全消去すると、ファイル管理サーバ6にアクセスして、電子割符Aをユーザ端末7から消去した旨の通知を送信する。
ファイル管理サーバ6は、ユーザ端末7から当該通知を受信し、ユーザ端末7からファイルの流出の恐れがないことを確認することができる。
図6は、変形例1に係るファイル共有システム8の動作を説明するためのフローチャートである。
図5と同じステップには同じステップ番号を付し、説明を簡略化する。
まず、ファイル端末5は、自己の記憶媒体からファイル3を読み出すと共にファイル管理サーバ6に接続して、ファイル3をファイル管理サーバ6に送信する(ステップ105)。
この際に、ファイル端末5は、ユーザ端末7のユーザの電子メールアドレスなどによって、ファイル3の送信先をファイル管理サーバ6に対して指定しておく。
この例では、ファイル3は、ユーザ端末7が編集して内容を更新していく文書データであるとする。
ファイル管理サーバ6は、ファイル端末5からファイル3を受信すると、これを電子割符A0、電子割符B0に分割して(ステップ110)、記憶装置65に記憶する(ステップ115)。
次に、ファイル管理サーバ6は、電子割符B0をユーザ端末7に送信する(ステップ120)。
これは、例えば、ファイル管理サーバ6がユーザ端末7のユーザの電子メールアドレスに宛てて電子メールを送信し、当該電子メールに電子割符B0を添付してもよいし、あるいは、電子割符B0が用意できた旨を電子メールにてユーザに通知し、ユーザがユーザ端末7を操作して、ファイル管理サーバ6から電子割符B0をダウンロードしてもよい。
ユーザ端末7は、ファイル端末5から電子割符B0を受信して記憶装置75に記憶する(ステップ25)。
次に、ユーザがファイルを編集するために入力部76を操作して電子割符B0の起動操作を行うと、ユーザ端末7は、ファイル利用プログラムを起動する(ステップ30)。
そして、ユーザ端末7は、ファイル管理サーバ6にアクセスして、電子割符A0の送信を要求する(ステップ35)。
当該要求を受けて、ファイル管理サーバ6は、ユーザ認証を行い(ステップ40)、ユーザ端末7に電子割符A0を送信する(ステップ45)。
ユーザ端末7は、ファイル管理サーバ6から電子割符A0を受信し、これと電子割符B0を組み合わせてファイル3を復元してRAM72に記憶する(ステップ50)。
これによりファイルが利用可能となるため、ユーザ端末7は、当該ファイルに対するユーザからの編集操作を受け付け、RAM72に記憶したファイルを編集操作に合わせて更新していく(ステップ125)。
ユーザからファイルの保存操作を受け付けると、ユーザ端末7は、記憶装置75に記憶してある更新されたファイル3、即ち、更新ファイル1を電子割符A1と電子割符B1に分割し(ステップ130)、両者をファイル管理サーバ6に送信する(ステップ135)。
ファイルを分割せずにファイル管理サーバ6に送信することも可能であるが(この場合、ファイル管理サーバ6がファイルを分割する)、分割してから送信することによりファイルの漏洩リスクを低減することができる。
この場合、ユーザ端末7は、更新した1のファイル(更新ファイル)を所定のサーバ(ファイル管理サーバ6)に送信する送信手段を備えている。
ファイル管理サーバ6は、電子割符A1と電子割符B1をユーザ端末7から受信すると、これらを記憶装置65に記憶する(ステップ140)。
一方、ユーザ端末7は、電子割符B1を記憶装置75に記憶すると共に、電子割符A1、電子割符A0、電子割符B0を完全消去する(ステップ145)。電子割符B0については、消去せずに残しておいてもよい。
ユーザは、引き続きRAM72のファイルに対して編集操作を行い、ユーザが保存操作を行うごとに、ユーザ端末7は、電子割符A2、電子割符B2、電子割符A3、電子割符B3、・・・を生成し、ユーザ端末7とファイル管理サーバ6は、ステップ135〜ステップ145の動作を繰り返す。
図7は、変形例で、ファイル端末5のユーザが、ユーザ端末7のユーザによる成果物である最新のファイルを取得する手順を説明するためのフローチャートである。
まず、ファイル端末5は、ファイル管理サーバ6にアクセスし、ユーザ認証を受けた後、最新版のファイル3(最も最近に更新された更新ファイル)の送信を要求する(ステップ305)。
当該要求を受けると、ファイル管理サーバ6は、最新版のファイル3の電子割符A、電子割符Bを記憶装置65で検索する(ステップ310)。
そして、ファイル管理サーバ6は、電子割符Aと電子割符Bから最新ファイルを復元してファイル端末5に送信する(ステップ315)。
ファイル端末5は、ファイル管理サーバ6から最新ファイルを受信して自己の記憶媒体に記憶する(ステップ320)。
なお、ファイル管理サーバ6が電子割符A、電子割符Bをファイル端末5に送信し、ファイル端末5が最新ファイルを復元するように構成することもできる。
以上、ファイル管理サーバ6を介してファイル端末5とユーザ端末7の間でファイルを共有する例について説明したが、ファイル管理サーバ6の機能をファイル端末5に備え、ファイル端末5とユーザ端末7でファイル共有システムを構成することもできる。
(変形例2)
図8は、変形例2に係る車両システム80を説明するための図である。
本変形例では、車両内に設置された通信システムで構成された車両システム80に電子割符を適用することにより、車両のコンピュータシステムへの不正なアクセスを防止する。
図8に示したように、車両システム80は、センサ81、割符処理装置82、ECU(Electronic Control Unit)83〜85を備えている。
なお、これは一例であって、実際には、多数のセンサ81やECU86、87、・・・が存在する。
センサ81は、例えば、車速センサなど、車両の状態を検出するセンサであって、ECU83〜85は、例えば、トランスミッション、パワーステアリングなど、車両の各部を電子制御するユニットである。
割符処理装置82は、センサ81の出力値や、Wi−Fi、インターネットなどの外部情報を無線で受信する。
これらの各部は、CAN(Controller Area Network)と呼ばれる有線、無線の通信ネットワークを介して接続されている。
ECU83〜85は、電子割符Bを記憶しており、割符処理装置82は、センサ81の出力や入力された外部情報を、電子割符Bと突合する電子割符Aに付随させてECU83に送出する。
ECU83は、割符処理装置82から送られてきた電子割符Aを自己の記憶する電子割符Bと突合することにより真贋を判定し、電子割符Aが真性であった場合に、センサ81や外部情報を利用して電子制御を行う。また、ECU83、85も電子割符Bを記憶しており、それぞれ、ECU83が送信した電子割符Aと突合して真性を確認した後、センサ81や外部情報を要する。
このようにして、外部から不正な情報が侵入してきた場合であっても車両システム80は、電子割符の突合により情報の真贋を判定できる。これにより車両システム80の不正操作を防止することができる。
一般に、自動車車両制御ネットワークは基本的には外部から遮断されているが、今後自動運転が実用化した場合に、例えば、外部と高速通信して道路情報を受信しながら、かつ、多数のセンサの出力を監視しつつ、多数のECUを制御する必要がある。
そこで、各センサや外部情報の真贋を電子割符による秘密分散技術で判定すれば、不正情報による車両の異常運動を防ぐことができる。
以上の例は、車両の場合であったが、この他に、無線で家電と通信するIoT(Internet of Things)に適用して、家電間で送受信される情報の真贋を電子割符で判定するように構成することもできる。
次に、図9を参照して、他の実施形態を説明する。
この実施形態では、ユーザ端末107(例えばパーソナルコンピュータ、タブレット端末)で作業を行った後、作業の完了したファイル3(更新されたもの)を当該ユーザ端末107で複数に分割し(ファイルA、ファイルB)、切片(例えばファイルA)をクラウドサーバ120に送信し、当該切片をクラウドサーバ120で保存する。
すなわち、ユーザ端末107には、ファイル3を分割する割符ソフトが予め保持されており、ファイル3を分割し、一方をクラウドサーバ120に保存し、他方をユーザ端末107内のハードディスク160に保管する。
次に、ファイル3(更新されたもの)を復元し、再度作業を行うには、ユーザ端末107のハードディスク160に保管されているファイル名をクリックすることで、クラウドサーバ120にアクセスする際、ユーザ端末側に保管されているファイルの切片がキーとなり、クラウドサーバ120に保管されている他の切片と結合され、ファイル3が復元される。
そして、再度作業を行い、ファイル3を更新すると、ファイル名が変わり、自動的に分割保管される。
このデータをメール送信するときは、切片を送信する。
受領者は、アクセスポイントにアクセスし、ファイル3を復元する。
当該アクセスポイントでメールによるアクセスのログを管理し、不正アクセスがあった場合は、当該切片を破棄することで、機密の漏洩を防止できる。
通常、クラウドサーバ120へのアクセスは、IDとPW(パスワード)で行いますが、ユーザ端末107のデバイスID及びプロダクトIDを予めクラウドサーバ120の記憶部に登録することで、認証を行うようにしてもよい。こうすることで、他のユーザ端末107から、データをアップロードすることができなくなり、より確実にクラウドサーバ120側で管理を行うことができる。
なお、クラウドサーバ120と他のクラウドサーバ140を専用回線150で接続し、データの保管は、専ら他のクラウドサーバ140で行い、データの流出をより確実に防止するようにしてもよい。
以上に説明した実施の形態、及び変形例によって、次のような効果を得ることができる。
(1)ファイル管理サーバ6などのクラウドサーバにファイルを分散保管するため、添付ファイルによる安易な情報流出、知財・ノウハウの流出を防止することができる。
(2)万一、宛先を間違えて電子割符Bを誤送信した場合であっても、ユーザ認証などにより、電子割符Aへのアクセスを停止させれば、先方に誤送信したファイルは閲覧できなくさせることができる。
(3)ファイルを共用して作業を更新することができるほか、古い版のファイルにバージョンを戻したりなど、バージョン管理をすることができる。
3 ファイル
5 ファイル端末
6 ファイル管理サーバ
7 ユーザ端末
8 ファイル共有システム
61 CPU
62 RAM
63 ROM
64 通信制御部
65 記憶装置
71 CPU
72 RAM
73 ROM
74 通信制御部
75 記憶装置
76 入力部
77 出力部
80 車両システム
81 センサ
82 割符処理装置
83 ECU
84 ECU
85 ECU
107 ユーザ端末
120,140 クラウドサーバ
150 専用回線
160 ハードディスク

Claims (8)

  1. 1のファイルを単体では復元不能に分割した分割ファイルのうちの一方の分割ファイルを記憶する記憶手段と、
    前記分割した他方の分割ファイルを所定のサーバに要求する要求手段と、
    前記要求に対して前記サーバが送信した前記他方の分割ファイルを受信する受信手段と、
    前記記憶した一方の分割ファイルと、前記受信した他方の分割ファイルを用いて前記1のファイルを復元する復元手段と、
    前記復元した1のファイルの利用終了後に、当該1のファイル単体では復元不能に再分割する再分割手段と、
    前記再分割した一方の分割ファイルを記憶すると共に他方の分割ファイルを利用不能に消去する消去手段と、
    を具備したことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記復元した1のファイルに対する変更を受け付けて更新処理を行う更新手段を具備し、
    前記再分割手段は、前記更新処理を受け付けた前記1のファイルを再分割し、
    前記再分割した一方の分割ファイルと他方の分割ファイルを所定のサーバに送信する送信手段を具備したことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記復元した1のファイルに対する変更を受け付けて更新処理を行う更新手段と、
    前記更新した1のファイルを所定のサーバに送信する送信手段を具備したことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記更新手段は、前記1のファイルのファイル名を更新することを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 所定の端末から1のファイルを受信するファイル受信手段と、
    前記受信した1のファイルを単体では復元不能に分割する分割手段と、
    前記分割した分割ファイルのうちの一方の分割ファイルを請求項2から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載の情報処理装置に送信する第1の分割ファイル送信手段と、
    前記情報処理装置からの要求に対して前記分割した他方の分割ファイルを前記情報処理装置に送信する第2の分割ファイル送信手段と、
    を具備したことを特徴とするサーバ装置。
  6. 前記情報処理装置が送信した再分割に係る一方の分割ファイルと他方の分割ファイルを受信する分割ファイル受信手段と、
    前記受信した一方の分割ファイルと他方の分割ファイルを用いて1のファイルを復元する復元手段と、
    前記復元した1のファイルを前記所定の情報処理装置に送信するファイル送信手段と、
    を具備したことを特徴とする請求項5に記載のサーバ装置。
  7. 1のファイルを単体では復元不能に分割した分割ファイルのうちの一方の分割ファイルを記憶する記憶機能と、
    前記分割した他方の分割ファイルを所定のサーバに要求する要求機能と、
    前記要求に対して前記サーバが送信した前記他方の分割ファイルを受信する受信機能と、
    前記記憶した一方の分割ファイルと、前記受信した他方の分割ファイルを用いて前記1のファイルを復元する復元機能と、
    前記復元した1のファイルを保存する場合に、当該1のファイルを単体では復元不能に再分割する再分割機能と、
    前記再分割した一方の分割ファイルを記憶すると共に他方の分割ファイルを利用不能に消去する消去機能と、
    をコンピュータで実現する情報処理プログラム。
  8. 所定の端末から1のファイルを受信するファイル受信機能と、
    前記受信した1のファイルを単体では復元不能に分割する分割機能と、
    前記分割した分割ファイルのうちの一方の分割ファイルを請求項2から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載の情報処理装置に送信する第1の分割ファイル送信機能と、
    前記情報処理装置からの要求に対して前記分割した他方の分割ファイルを前記情報処理装置に送信する第2の分割ファイル送信機能と、
    をコンピュータで実現するサーバプログラム。
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