JP2021085923A - プラネタリウム演出システム及び方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に、本発明の実施形態におけるプラネタリウム演出システムの概略図を示す。本実施形態のプラネタリウム演出システムは、ドーム状のスクリーン10に星空を投影するプラネタリウムにおけるプラネタリウム演出システムであって、観客の描いた自画像が格納されたデータベース2と、データベース2から自画像を取り込んで、自画像の少なくとも一部分を含む観客像を生成し、観客像を含む映像をスクリーン10に投影するディジタル映像装置3とを備える。
データベース2は、例えば、内部メモリ又はハードディスクのような記憶媒体で構成されてもよいし、USBメモリで構成されていてもよい。
映像生成装置31は、データベース2からこれら自画像をそれぞれ取り込んで、これら自画像それぞれの少なくとも一部分を含む観客像をそれぞれ生成する。観客像としては、全身の自画像をそのまま全身の観客像としてもよいし、また、自画像の一部分、例えば、頭部(顔部分)だけを観客像としてもよい。
そして、各プロジェクタ32(32a,32b,32c)が、これら観客像を含む映像をスクリーン10に投影する。
なお、本実施形態では3台のプロジェクタ32a,32b,32cを備えているが、4台以上のプロジェクタを配置してもよい。
同図に示す例では、データベース2に、スカイライン画像データベース2a、画像データベース2b、氏名データベース2c、及び出題データベース2dが含まれている。
スカイライン画像データベース2aには、図1及び図2に示したスカイラインを構成する周辺景色の画像が格納されており、ディジタル映像装置3が、データベース2から周辺景色の画像を読み込んで、スクリーン10に投影する。
画像データベース2bには、プラネタリウムの観客である児童及び引率教師が予め作成した全身自画像(例えば、似顔絵)をスキャナでそれぞれ取り込んだものが格納されている。各児童等の自画像には、識別子として児童の出席番号がそれぞれ付与されている。
なお、識別子は、出席番号に限定されず、任意好適なものを用いることができる。また、児童等の自画像は学校の教室で作成したものを、スキャンしてデータ化するのが好ましい。データ化された自画像の情報は、通信回線を介してプラネタリウムのデータベース2に送ってもよいし、USB等の記憶媒体に格納してプラネタリウムに持参してデータベース2に格納してもよい。また、自画像をそのままプラネタリウムに持参して、プラネタリウムでスキャンしてデータベース2に格納してもよい。
出題データベース2dでは、プラネタリウムにおける解説において出題される問題とその解答が格納されている。図4に示す例では、出題データベース2dに、「この中で一番大きな惑星は?」という問題と、その解答として「A」の「木星」というデータが格納されている。
誕生日データベース2eには、各児童等の氏名及び誕生日の情報が格納され、各児童等の氏名には、識別子として児童の出席番号がそれぞれ付与されている。
また、星座データベース2fには、黄道十二星座と、各星座の期間の情報が格納されている。黄道十二星座の各星座の期間は、地球から見て、天球上の各星座の方向に太陽が位置する期間である。
したがって、画像データベース2bの各児童等の自画像は、出席番号と誕生日をキーとして、星座データベース2fの黄道十二星座の誕生日星座と対応づけられる。
そして、ディジタル映像装置3は、自画像から生成した観客像を、スクリーンに投影されている星座のうち、当該自画像と対応づけられた誕生日星座の位置に投影する。
児童の分身としての似顔絵を該当する誕生日星座に重ねて投影するにあたっては、誕生日星座を構成する恒星の位置に、似顔絵を投影するとよい。具体的には、各星座のα星から順に明るい星の位置に児童の似顔絵を重ねて投影するとよい。例えば、図6に示す例では、魚座のα星であるアルレシャに、観客像として出席番号1番の男子児童の頭部の似顔絵5bを重ねて投影し、おうし座のα星であるアルデバランに、観客像として出席番号2番の女子児童の似顔絵5aを重ねて投影している。これにより、黄道十二星座の各星座におけるα星の位置を児童に強く印象付けることができ、プラネタリウムにおける学習効果の向上を図ることができる。
なお、誕生日星座の位置に似顔絵を投影するにあたっては、誕生日星座の範囲内又は近傍であって、誕生日星座を構成する恒星以外の位置に似顔絵を投影することもできる。
そして、出席番号1番の男子児童の誕生日の太陽の天球上の位置へ、太陽像Sを黄道7に沿って移動させて、太陽像Sを男子児童の分身である似顔絵5bの近くに、又は似顔絵5bに重ねて投影すれば、自分の誕生には、自分の誕生日星座に太陽が位置するために、自分の誕生日星座が見えにくくなるという天文学の基礎知識を児童に強く印象づけて理解させるうえで有効である。これにより、プラネタリウムにおける学習効果の向上を図ることができる。
その場合には、例えば、データベース2において、児童の自画像と、スクリーン10に投影される特定の天体又は星座とを対応づけておくとよい。例えば、データベース2に、オリオン座等の星座、及び天の川や星雲といった天体の情報を格納した星座・天体データベースを設け、この星座・天体データベースの特定の星座又は天体と、画像データベース2bの各自画像とを対応付けておくとよい。また、画像データベース2bと対応付けられた氏名データベース2cの各氏名を、星座・天体データベースの特定の星座又は天体と対応付けておいてもよい。
そのうえで、ディジタル映像装置3は、自画像から生成した観客像5を、スクリーン10に投影されている天体又は星座のうち、当該自画像と対応づけられた天体又は星座の位置に投影するとよい。
モバイル端末6としては、観客が所有するスマートフォンのようなモバイル端末を利用してもよし、観客にモバイル端末を配布し、後で回収するようにしてもよい。また、端末装置は、無線に限らず、有線でプラネタリウムの演出システム、例えばコントローラ30に接続されていてもよいし、レスポンスアナライザのようにプラネタリウムの各座席に予め装備されているものでもよい。かかる装備を利用する場合には、出席番号順に児童を着席させる等により、座席と児童とを対応付けておくことが望ましい。
そして、図4に示すように、モバイル端末6のような端末装置の操作結果、例えば、クイズの解答入力情報は、プラネタリウムの演出システムのコントローラ30において集計される。
かかる場合、コントローラ30は、各モバイル端末6における解答入力操作の内容を集計し、映像生成装置31は、正解を入力した出席番号2番の女子児童の分身である観客像5bを、図7に示すように、地平線11上から上方へ移動させて投影する。図7に示す例では、女子児童の観客像5bを囲む装飾と「正解!!」の文字表示も投影されている。また、女子児童の観客像5bを上方へ移動させるとともに、拡大して投影してもよい。このように、クイズ形式の問題に単に回答するだけでなく、正解者の観客像が移動表示及び/又は拡大表示することによって、観客像を目立たせて正解を強く印象づけることができ、観客の参加意識をより高めて教育効果を上げることができる。
図8は、自画像の作成例を示す模式図である。図9は、図8に示した自画像に基づいて投影される変形した観客像の模式図である。
本実施形態では、図8に示す所定用紙である台紙8に、男子児童の全身の自画像50が描かれている。台紙8には、胴部領域80、胴部領域80の上側に隣接した頭部領域81、胴部領域80の両側に隣接した一対の腕部領域82及び83、胴部領域80の下側に隣接した脚部領域84及び85が設定されている。胴部領域80には、自画像50の胴部が描かれ、頭部領域81には、自画像50の頭部が描かれ、腕部領域82及び83には、自画像50の左右の腕が描かれ、脚部領域84及び85には、自画像50の左右の脚が描かれる。
また、観客は、学校団体の児童、生徒に限定されず、例えば、老人ホームの入居者と児童とのペアであってもよいし、家族連れであってもよい。
また、自画像は、似顔絵などの観客が描いた絵に限定されず、例えば、観客が写っている写真やコンピュータグラフィックスでもよい。
また、スクリーンに投影される観客像は静止画像に限定されない。例えば、特に意欲のある児童が自画像を動かしたいと考えたときには、多数の(例えば、数枚乃至数十枚の)自画像の静止画を描かせて、これら静止画で構成されたアニメーションを作成し、このアニメーションを動画の観客像としてスクリーンに投影することもできる。
11 地平線
12 周辺風景
2(2a,2b,2c,2d) データベース
3 ディジタル映像装置
30 コントローラ
31 映像生成装置
32(32a,32b,32c) プロジェクタ
4 光学式恒星投影機
5(5a,5b,5c) 観客像
50 自画像
51b 変形した観客像
6 モバイル端末
7 黄道
8 台紙
80 胴部領域
81 頭部領域
82,83 腕部領域
84,85 脚部領域
Claims (7)
- ドーム状のスクリーンに星空を投影するプラネタリウムにおけるプラネタリウム演出システムであって、
観客の自画像が格納されたデータベースと、
前記データベースから前記自画像を取り込んで、前記自画像の少なくとも一部分を含む観客像を生成し、前記観客像を含む映像を前記スクリーンに投影するディジタル映像装置と、
を備えることを特徴とする、プラネタリウム演出システム。 - 前記データベースにおいて、前記観客の前記自画像と、前記スクリーンに投影される天体又は星座とが対応づけられ、
前記ディジタル映像装置は、前記自画像から生成した前記観客像を、前記スクリーンに投影されている天体又は星座のうち、当該自画像と対応づけられた天体又は星座の位置に投影する
ことを特徴とする、請求項1記載のプラネタリウム演出システム。 - 前記データベースにおいて、前記観客の前記自画像と、黄道十二星座のうち前記観客の誕生日に太陽が位置する誕生日星座とが対応づけられ、
前記ディジタル映像装置は、前記自画像から生成した前記観客像を、前記スクリーンに投影されている星座のうち、当該自画像と対応づけられた前記誕生日星座の位置、又は前記誕生日星座を構成する天体の位置に投影する
ことを特徴とする、請求項1又は2記載のプラネタリウム演出システム。 - 前記ディジタル映像装置は、前記観客像の投影位置を選択的に前記スクリーン上で移動させ、かつ/又は、当該観客像の大きさを選択的に変化させる
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のプラネタリウム演出システム。 - 前記プラネタリウム内に着席した前記観客が情報を入力可能な端末装置を更に備え、
前記データベースにおいて、前記自画像と前記端末装置とが対応づけられ、
前記ディジタル映像装置は、特定の情報の入力操作が行われた前記端末装置に対応づけられている前記自画像から生成された前記観客像の投影位置を選択的に前記スクリーンで移動させ、かつ/又は、当該観客像の大きさを選択的に変化させる
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のプラネタリウム演出システム。 - 前記自画像は、所定用紙に描かれ、
前記所定用紙には、前記自画像として、胴部領域、前記胴部領域の上側に隣接した頭部領域、前記胴部領域の両側に隣接した一対の腕部領域、前記胴部領域の下側に隣接した脚部領域が設定され、
前記ディジタル映像装置は、前記自画像のうち前記頭部領域、前記腕部領域、及び前記脚部領域の少なくとも一つに描かれた自画像部分を、前記胴部領域に対して動かした観客像を生成する
ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のプラネタリウム演出システム。 - ドーム状のスクリーンに星空を投影するプラネタリウムにおけるプラネタリウム演出方法であって、
観客の自画像を取り込んで、前記自画像の少なくとも一部分を含む観客像を生成し、前記観客像を含む映像を前記スクリーンに投影する
ことを特徴とする、プラネタリウム演出方法。
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