JP2021082000A - 学習済モデルの生成方法、コンピュータプログラム、情報処理方法及び情報処理装置 - Google Patents

学習済モデルの生成方法、コンピュータプログラム、情報処理方法及び情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電気設備を含む実画像が入力された場合、未知の不具合を含め、この実画像に電気設備の状態を判定することができる学習済モデルの生成方法を提供する。【解決手段】第1データが入力された場合、正常な電気設備に係る偽画像を出力するように学習されるべき生成モデルと、正常な電気設備を含む実画像が入力された場合、潜在変数を出力するように学習されるべきエンコーダモデルと、生成モデルから出力された偽画像及び第1データの組みデータ、又はエンコーダモデルから出力された第2データ及び実画像の組みデータが入力された場合、入力された画像が正常な電気設備を含む実画像であるか否かを示す識別結果を出力するように学習されるべき識別モデルと、正常な電気設備を含む複数の実画像とを用意し、正常な電気設備を含む複数の実画像を用いて、生成モデル、エンコーダモデル及び識別モデルを敵対的に学習させる。【選択図】図7

Description

本発明は、学習済モデルの生成方法、コンピュータプログラム、情報処理方法及び情報処理装置に関する。
電気設備の異常を判定する種々の手法が提案されている。例えば特許文献1では、一台の赤外線カメラ及び複数の可視光カメラで電柱を撮像し、可視光カメラで撮像した画像からアーム(腕金)の画像領域を抽出し、赤外線カメラで撮像した熱画像におけるアームの画像領域から柱上機材の温度勾配を算出して、柱上機材が正常か異常かを判定する異常検出方法等が開示されている。
特開2002−366953号公報
近年、ニューラルネットワークの教師有り学習によって生成された学習済モデル(人工知能)により、カメラの撮像画像から特定の物体を検出する画像認識技術が急速に発展している。当該技術を利用し、電気設備を撮像した画像に基づいてこの電気設備の異常を判定することが研究されている。
しかしながら、教師有り学習では、学習用データに含まれる既知の不具合を判定することができるが、未知の不具合を精度良く判定することができないという問題があった。
本開示の目的は、未知の不具合を含め、電気設備の状態を判定することができる学習済モデルの生成方法、未知の不具合を含め、電気設備の状態を判定することができるコンピュータプログラム、情報処理方法及び情報処理装置を提供することにある。
本態様に係る学習済モデルの生成方法は、電気設備を含む実画像が入力された場合、該実画像に含まれる電気設備が正常な電気設備であるか否かを示す識別結果を出力する学習済モデルの生成方法であって、第1データが入力された場合、正常な電気設備に係る偽画像を出力するように学習されるべき生成モデルと、正常な電気設備を含む実画像が入力された場合、第2データを出力するように学習されるべきエンコーダモデルと、前記生成モデルから出力された前記偽画像及び前記第1データの組みデータ、又は前記エンコーダモデルから出力された第2データ及び前記実画像の組みデータが入力された場合、入力された画像が正常な電気設備を含む実画像であるか否かを示す識別結果を出力するように学習されるべき識別モデルと、正常な電気設備を含む複数の実画像とを用意し、所定の目的関数が最適化されるように、正常な電気設備を含む前記複数の実画像を用いて、前記生成モデル、前記エンコーダモデル及び前記識別モデルを敵対的に学習させる。
本態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、電気設備を含む実画像を取得し、電気設備を含む実画像が入力された場合、該実画像に潜在する特徴を表した潜在変数を出力するエンコーダモデルに、取得した前記実画像を入力することによって前記潜在変数を出力させ、前記エンコーダモデルから出力された前記潜在変数及び前記実画像の組みデータが入力された場合、入力された画像が正常な電気設備を含む実画像であるか否かを示す識別結果を出力する識別モデルに、取得した前記実画像及び生成した前記データを入力することによって前記識別結果を出力させ、前記識別モデルから出力された前記識別結果に基づいて、前記実画像に含まれる電気設備の状態を判定する処理を実行させる。
本態様に係る情報処理方法は、電気設備を含む実画像を取得し、電気設備を含む実画像が入力された場合、該実画像に潜在する特徴を表した潜在変数を出力するエンコーダモデルに、取得した前記実画像を入力することによって前記潜在変数を出力させ、前記エンコーダモデルから出力された前記潜在変数及び前記実画像の組みデータが入力された場合、入力された画像が正常な電気設備を含む実画像であるか否かを示す識別結果を出力する識別モデルに、取得した前記実画像及び生成した前記データを入力することによって前記識別結果を出力させ、前記識別モデルから出力された前記識別結果に基づいて、前記実画像に含まれる電気設備の状態を判定する。
本態様に係る情報処理装置は、電気設備を含む実画像を取得する画像取得部と、電気設備を含む実画像が入力された場合、該実画像に潜在する特徴を表した潜在変数を出力するエンコーダモデルに、取得した前記実画像を入力することによって前記潜在変数を出力させるエンコード処理部と、前記エンコーダモデルから出力された前記潜在変数及び前記実画像の組みデータが入力された場合、入力された画像が正常な電気設備を含む実画像であるか否かを示す識別結果を出力する識別モデルに、取得した前記実画像及び生成した前記データを入力することによって前記識別結果を出力させる識別処理部と、前記識別モデルから出力された前記識別結果に基づいて、前記実画像に含まれる電気設備の状態を判定する異常判定部とを備える。
本態様の生成方法によれば、未知の不具合を含め、電気設備の状態を判定することができる学習済モデルを生成することができる。
本態様のコンピュータプログラム、情報処理方法及び情報処理装置によれば、未知の不具合を含め、電気設備の状態を判定することができる。
本実施形態1に係る異常判定システムの概要を説明するための模式図である。 本実施形態1に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。 本実施形態1に係る領域特定モデル及び異常判定モデルの構成例を示す概念図である。 エンコーダモデルの構成例を示す概念図である。 識別モデルの構成例を示す概念図である。 本実施形態1に係る異常判定モデルの生成方法を示すフローチャートである。 本実施形態1に係る異常判定モデルの生成方法を示す概念図である。 生成モデルの構成例を示す概念図である。 本実施形態1に係る情報処理装置が行う電気設備の異常判定処理手順を示すフローチャートである。 異常判定結果を示す概念図である。 異常判定モデルの評価結果を示すグラフである。
本発明の実施形態に係る学習済モデルの生成方法、コンピュータプログラム、情報処理方法及び情報処理装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(実施形態1)
<システム概要>
図1は、本実施形態1に係る異常判定システムの概要を説明するための模式図である。本実施形態1に係る異常判定システムは、電気設備31の異常判定を行う。電気設備31は、例えば電柱3に設けられた放電クランプ、クランプがいし、中実がいし、耐張がいし、避雷器、変圧器、開閉器等の設備である。ただし、異常判定の対象となる電気設備31は、上記のものに限らない。本実施形態1に係る異常判定システムは、サーバ装置である情報処理装置1と、作業者2が所持するカメラ21及び端末装置22とを含む。情報処理装置1及び作業者2の端末装置22は、インターネット等のネットワークNを介して通信可能に接続されている。またカメラ21及び端末装置22は、有線又は無線によりデータの授受が可能に構成されている。
作業者2は、電気設備31の保守点検を行う人物であり、電気設備31が設置されている道路等を巡回する。作業者2は、周囲を撮像するカメラ21と、位置情報取得機能及び通信機能等を有する端末装置22とを使用して作業を行う。作業者2は、カメラ21を用いて周囲の風景等を撮像する。
なお本実施形態1においては、作業者2がカメラ21を用いた撮像を行うものとするが、撮影者は作業者2に限らない。例えば、電柱3の近隣に住む住人又は電柱3の周辺を通行する歩行者等の一般人が撮像を行ってもよい。また例えば、電柱3の周辺の道路を走行する路線バス又はタクシー等の車両にカメラ21を搭載して撮像を行ってもよい。
端末装置22は、カメラ21が撮像した撮像画像を取得し、取得した撮像画像を情報処理装置1へ送信する。なお、撮像画像は画像データである。また端末装置22は、カメラ21の撮像画像と共に、この画像が撮像された日時及び位置等の情報を併せて情報処理装置1へ送信してもよい。
なお本実施形態1においては、カメラ21及び端末装置22を別体の装置とするが、これに限るものではなく、カメラ21及び端末装置22が一体の装置であってもよい。また端末装置22は、カメラ21が撮像した撮像画像をリアルタイムで情報処理装置1へ送信してもよく、カメラ21の撮像画像を一定時間記録し、一定時間の撮像画像をまとめて送信してもよい。また端末装置22から情報処理装置1へネットワークNを介した通信により撮像画像を送信するのではなく、例えば端末装置22が撮像画像をメモリカード等の記憶媒体に記録し、撮像画像が記録されたメモリカードを情報処理装置1が読み込むことによって撮像画像を授受してもよい。
情報処理装置1は、作業者2のカメラ21が撮像した電気設備31を含む撮像画像を取得し、取得した画像からこの電気設備31の異常の有無を判定する。本実施形態1に係る情報処理装置1は、機械学習により予め学習がなされた2つの学習済モデルを用いて、電気設備31の異常を判定する。第1の学習済モデルは、撮像画像から、判定対象となる電気設備31が含まれる画像領域を特定するよう学習された領域特定モデル5(図2参照)である。第2の学習済モデルは、画像中の電気設備31の異常の有無を判定するよう学習された異常判定モデル6(図2参照)である。情報処理装置1は、カメラ21から取得した撮像画像を領域特定モデル5へ入力することにより、電気設備31が含まれる画像領域の特定結果を得る。この特定結果に基づいて情報処理装置1は、カメラ21から取得した撮像画像から上記特定された画像領域に対応する画像部分を抽出する。以下、電気設備31の画像領域に対応するこの画像部分、つまりカメラ21で実際に撮像された本物の画像部分を、後述の偽画像と区別して実画像と呼ぶ。情報処理装置1は、抽出した実画像を異常判定モデル6へ入力することにより、電気設備31の異常の有無の判定結果を得る。
情報処理装置1は、領域特定モデル5及び異常判定モデル6を用いて判定した電気設備31の異常判定の結果に応じて、電気設備31の異常箇所への対応を促す所定の通知を作業者2へ送信する。
<装置構成>
図2は、本実施形態1に係る情報処理装置1の構成を示すブロック図である。本実施形態1に係る情報処理装置1は、処理部(プロセッサ)11、記憶部(ストレージ)12及び通信部(トランシーバ)13を備える。
処理部11は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、GPGPU(General-purpose computing on graphics processing units)、TPU(Tensor Processing Unit)等の演算処理装置を用いて構成されている。処理部11は、記憶部12に記憶されたコンピュータプログラム12aを読み出して実行することにより、画像から電気設備31が含まれる画像領域を特定する処理、及び、画像領域の電気施設の異常の有無を判定する処理等の種々の処理を行う。
記憶部12は、例えば、ハードディスク、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部12は、処理部11が実行する各種のプログラム、及び、処理部11の処理に必要な各種のデータを記憶する。本実施形態1において記憶部12は、処理部11が実行するコンピュータプログラム12aと、2つの学習済モデルとして領域特定モデル5及び異常判定モデル6を記憶している。
コンピュータプログラム12aは、例えば情報処理装置1の製造段階において記憶部12に書き込まれてもよい。例えばコンピュータプログラム12aは、遠隔の他の情報処理装置1等が配信するものを情報処理装置1が通信にて取得してもよい。例えばコンピュータプログラム12aは、メモリカード又は光ディスク等の記録媒体4に読み出し可能に記録されたコンピュータプログラム12aを情報処理装置1が読み出して記憶部12に記憶してもよい。例えばコンピュータプログラム12aは、記録媒体4に記録されたものを書込装置が読み出して情報処理装置1の記憶部12に書き込んでもよい。コンピュータプログラム12aは、ネットワークNを介した配信の態様で提供されてもよく、記録媒体4に記録された態様で提供されてもよい。
領域特定モデル5は、予め教師データを用いた機械学習又は深層学習等がなされた学習済モデルである。異常判定モデル6は、後述する教師無し学習により機械学習又は深層学習等がなされた学習済モデルである。学習済モデルは、入力値に対して所定の演算を行い、演算結果を出力するものであり、記憶部12にはこの演算を規定する関数の係数及び閾値等のデータが領域特定モデル5及び異常判定モデル6として記憶される。領域特定モデル5は、カメラ21の撮像画像から電気設備31が含まれる画像領域を特定するように学習された学習済モデルである。異常判定モデル6は、特定された画像領域に含まれる電気設備31の異常の有無を判定するように学習された学習済モデルである。コンピュータプログラム12aを実行する処理部11が、領域特定モデル5及び異常判定モデル6として記憶されたデータを読み込むことによって、画像からの領域特定及び特定された領域の施設の異常判定のための演算を処理部11が実行することが可能となる。
本実施形態1において領域特定モデル5及び異常判定モデル6の学習処理は、情報処理装置1が行う。ただし学習処理は、情報処理装置1以外の装置が行ってもよい。この場合に学習された領域特定モデル5及び異常判定モデル6に係るデータは、コンピュータプログラム12aと同様に、ネットワークNを介した配信の態様で提供されてもよく、記録媒体4に記録された態様で提供されてもよい。
通信部13は、インターネット、無線LAN及び携帯電話通信網等を含むネットワークNを介して、一又は複数の端末装置22との間で通信を行う。また通信部13は、ネットワークNを介して端末装置22以外の種々の装置との間で通信を行ってよい。通信部13は、処理部11から与えられたデータを他の装置へ送信すると共に、他の装置からの受信データを処理部11へ与える。
なお記憶部12は、情報処理装置1に接続された外部記憶装置であってよい。また情報処理装置1は、複数のコンピュータを含んで構成されるマルチコンピュータであってよく、ソフトウェアによって仮想的に構築された仮想マシンであってもよい。また情報処理装置1は、上記の構成に限定されず、例えば可搬型の記憶媒体に記憶された情報を読み取る読取部、操作入力を受け付ける入力部、又は、画像を表示する表示部等を含んでもよい。
また本実施形態1に係る情報処理装置1では、記憶部12に記憶されたコンピュータプログラム12aを処理部11が読み出して実行することにより、画像取得部11a、領域特定部11b、領域抽出部11c、調整部11d、エンコード処理部11e、識別処理部11f、学習処理部11h及び異常判定部11g等がソフトウェア的な機能ブロックとして実現される。
画像取得部11aは、通信部13を介して端末装置22との通信を行うことにより、カメラ21にて撮像された撮像画像を取得する処理を行う。画像取得部11aは、端末装置22から通信により取得した撮像画像を記憶部12に記憶する。
領域特定部11bは、記憶部12に記憶された領域特定モデル5を用いて、画像取得部11aが取得した撮像画像から処理対象となる電気設備31が含まれる領域を特定する処理を行う。領域特定モデル5は、撮像画像を入力として受け付け、電気設備31が含まれている画像領域を特定する座標等の情報と、この特定に関する確信度とを出力する。
領域抽出部11cは、領域特定部11bが特定した画像領域に対応する実画像を、画像取得部11aが取得した撮像画像(即ち、領域特定部11bに対して入力された画像)から抽出する処理を行う。領域特定部11bが複数の画像領域を特定した場合、領域抽出部11cは、撮像画像から複数の画像領域に対応する実画像を抽出する。
調整部11dは、領域抽出部11cが抽出した実画像に対して大きさを調整する処理を行う。領域特定部11bにより特定されて領域抽出部11cにより抽出される実画像の大きさは、元の撮像画像に写されていた電気設備31の大きさに依存する。調整部11dは、領域抽出部11cが抽出した実画像を拡大又は縮小することによって、異常判定モデル6の入力に適した画像の大きさとなるよう調整する。例えば、異常判定モデル6の演算負荷及びメモリ量を考慮すると、実画像は、縦250画素×横250画素の画像であることが好ましい。実画像のサイズは縦250画素×横250画素未満でもよいが、電気設備31の異常の有無を正しく判断するためには縦50画素×横50画素以上であることが好ましい。実画像に対する電気設備31の画像の割合は8割以上が好ましい。
エンコード処理部11eは、異常判定モデル6を構成する後述のエンコーダモデル61を用いて、領域抽出部11cにより抽出されて調整部11dにより大きさが調整された実画像に潜在的に含まれる潜在変数を算出する処理を行う。エンコーダモデル61は、実画像を入力として受け付け、電気設備31の実画像に係る潜在変数を出力する。潜在変数はベクトルデータである。潜在変数の次元数は数千である。
識別処理部11fは、異常判定モデル6を構成する後述の識別モデル62を用いて、領域抽出部11cにより抽出されて調整部11dにより大きさが調整された実画像が、正常な電気設備31の実画像である確率を表した識別結果を算出する処理を行う。識別モデル62は、少なくとも、領域抽出部11cにより抽出されて調整部11dにより大きさが調整された実画像と、エンコーダモデル61が出力した潜在変数とを入力として受け付け、正常な電気設備31の実画像である確率を表した識別結果を出力する。
異常判定部11gは、記憶部12に記憶された異常判定モデル6から出力された識別結果を用いて、領域抽出部11cにより抽出された実画像に含まれる電気設備31の状態、ないし異常の有無を判定する処理を行う。
領域抽出部11cが複数の画像領域を抽出した場合、エンコード処理部11e、識別処理部11f及び異常判定部11gは、所定の順位に従って複数の実画像を異常判定モデル6へ入力し、複数の判定結果を得る。
領域抽出部11cにより抽出された実画像の数が所定数より多い場合、異常判定部11gは、実画像に付された順位に従って高順位のものを優先して異常判定を行い、所定数を超える低順位の画像領域については異常判定を行わない構成としてもよい。
学習処理部11hは、領域特定モデル5及び異常判定モデル6を学習させる処理を行う。学習処理部11hは、予め用意された教師データを用いて、領域特定モデル5を学習させる。学習処理部11hは、正常な電気設備31を含む複数の実画像を用いた教師無し学習により、領域特定モデル5を学習させる。なお領域特定モデル5及び異常判定モデル6は、必ずしも情報処理装置1にて学習が行われる必要はなく、他の装置にて学習が行われてもよい。
<領域特定モデル5>
図3は、本実施形態1に係る領域特定モデル5及び異常判定モデル6の構成例を示す概念図である。
本実施形態1において領域特定モデル5は、例えば、画像の入力を受け付ける入力層51と、画像の特徴量を抽出する中間層52と、画像に含まれる電気設備31の画像領域の特定結果を出力する出力層53とを有するニューラルネットワークである。本実施形態1において領域特定モデル5には、ニューラルネットワークとしてCNN(Convolution Neural Network)の構成が採用されている。情報処理装置1は、CNNのモデルに対して、撮像画像内における電気設備31の異常箇所の画像特徴量を学習するディープラーニングを行うことで、領域特定モデル5を生成する。
ニューラルネットワークの入力層51は、撮像画像に含まれる各画素の画素値の入力を受け付ける複数のニューロンを有し、入力された画素値を中間層52に受け渡す。中間層52は、画像の特徴量を抽出する複数のニューロンを有し、抽出した特徴量を出力層53に受け渡す。例えば領域特定モデル5がCNNである場合、中間層52は、入力層51から入力された各画素の画素値を畳み込むコンボリューション層と、コンボリューション層で畳み込んだ画素値をマッピングするプーリング層とが交互に連結された構成を有し、画像の画素情報を圧縮しながら最終的に画像の特徴量を抽出する。出力層53は、画像中に含まれる電気設備31の画像領域の位置及び範囲等を示す情報を出力する一又は複数のニューロンを有している。
本実施形態1に係る情報処理装置1は、領域特定モデル5によって特定され、抽出された実画像に含まれる電気設備31が異常であるか否かを後段の異常判定モデル6を用いて判定する構成である。このため、領域特定モデル5は、正常な電気設備31を含む画像領域はもちろん異常な電気設備31を含む画像領域も抽出し、これらの画像領域の位置及び範囲等を示す情報を出力する。
また本実施形態1において領域特定モデル5の出力層53は、特定した画像領域について、この画像領域に含まれる物体が対象となる電気設備31であることの確かさを示す確信度を出力する。各確信度は、例えば0以上、1以下の少数で表され、その値が大きいほど出力結果が確かであることを示す。情報処理装置1は、領域特定モデル5が出力する画像領域の位置情報と共に、確信度に基づいて、元の画像からの電気設備31を含む画像領域の最終的な特定結果を定める。例えば情報処理装置1は、確信度が閾値未満の画像領域については、特定結果から除外してよい。ただし、本実施形態1では、後段の異常判定モデル6が、領域特定モデル5の学習時に想定されていなかった未知の異常を含め、電気設備31の異常の有無を判定する構成であるため、閾値は低めに設定すると良い。つまり、処理部11は、電気設備31である可能性がある電気設備31の画像領域を幅広く抽出するように構成するとよい。
なお、領域特定モデル5は、電気設備31の画像領域のみならず、電柱3、鳥類等の動物、営巣、その他既知の異物等の他のオブジェクトを含む画像領域の位置及び範囲、オブジェクトの種類を示すクラスを出力するように構成してもよい。処理部11は、画像領域が特定されたものの、電気設備31及びその他のオブジェクトのいずれの確信度も所定の閾値未満である場合、未知の異常を有する電気設備31である可能性があるため、かかる画像領域も、電気設備31を有する画像領域として特定するように構成してもよい。
なお本実施形態1においては、領域特定モデル5がCNNであるものとするが、モデルの構成はCNNに限るものではない。領域特定モデル5は、例えばCNN以外のニューラルネットワーク、SVM(Support Vector Machine)、ベイジアンネットワーク、又は、回帰木等の構成の学習済モデルであってよい。
領域特定モデル5の学習処理において、情報処理装置1は、少なくとも電気設備31を含む複数の撮像画像と、各撮像画像が電気設備31であることを示すクラスとが対応付けられた教師データを用いる。なお、教師データには、その他のオブジェクトを含む撮像画像と、各撮像画像のオブジェクトの種類を示すクラスとが対応付けられたデータを含めても良い。
なお、本実施形態1では、未知の異常を含め、実画像に含まれる電気設備31の異常の有無を後段の異常判定モデル6が判定する構成であるため、教師データである電気設備31の撮像画像として、正常な電気設備31を含む撮像画像、異常な電気設備31を含む撮像画像に加え、電気設備31を含む撮像画像に任意のノイズ画像を重畳させた撮像画像を含めるとよい。かかる教師データを用いて、領域特定モデル5を学習させることによって、未知の異常を有する電気設備31の画像領域を特定できるようになる。
情報処理装置1は、教師データの画像をCNNの入力層51に入力し、中間層52での演算処理を経て、出力層53から出力される画像領域の特定結果を取得する。
情報処理装置1は、出力層53から出力された特定結果を、教師データにおいて撮像画像に対しラベル付けされた情報、すなわち正解値と比較し、出力層53からの出力値が正解値に近づくように、中間層52での演算処理に用いるパラメータを最適化する。当該パラメータは、例えばニューロン間の重み(結合係数)などである。パラメータの最適化の方法は特に限定されないが、例えば情報処理装置1は最急降下法等を用いて各種パラメータの最適化を行う。
情報処理装置1は、教師データに含まれる各画像について上記の処理を繰り返し行うことによって、学習済の領域特定モデル5を得る。
カメラ21の撮像画像を端末装置22から取得した場合、領域特定部11bは、領域特定モデル5を用いて、撮像画像に含まれる電気設備31の画像領域を特定する。領域抽出部11cとして機能する処理部11は、領域特定部11bが特定した画像領域に対応する実画像を、撮像画像から抽出する。調整部11dは、領域抽出部11cが抽出した実画像に対して大きさを調整し、調整された実画像は異常判定モデル6に入力される。
<異常判定モデル6>
異常判定モデル6は、エンコーダモデル61と識別モデル62とを備える。エンコーダモデル61には、領域特定部11b、領域抽出部11c及び調整部11dにて、特定ないし調整された実画像xが入力される。エンコーダモデル61は、入力された実画像xが入力された場合、この実画像xに潜在的に存在する特徴を表した潜在変数(第2データ)E(x)を出力する。潜在変数E(x)は複数の数値からなるベクトルデータである。潜在変数の次元数は数千である。識別モデル62には、実画像xと、エンコーダモデル61から出力された潜在変数E(x)とが入力される。識別モデル62は、入力された実画像x及び潜在変数E(x)に基づいて、この実画像xに含まれる電気設備31が、正常な電気設備31であるか否かを示す識別結果P(y)を出力する。yは、画像及び潜在変数を示す。例えば、yは、実画像x及び潜在変数E(x)である。識別結果P(y)は、正常な電気設備31であるか否かを離散的に示す値(例えば「0」又は「1」の値)であってもよく、連続的な確率値(例えば「0」から「1」までの範囲の値)であってもよい。
図4は、エンコーダモデル61の構成例を示す概念図である。エンコーダモデル61は、例えば、実画像xが入力される入力層61aと、実画像xの特徴量を抽出する中間層61bと、実画像xに潜在的に含まれる特徴を表した潜在変数E(x)を出力する出力層61cとを有するニューラルネットワークである。本実施形態1に係る異常判定モデル6は、領域特定モデル5と同様に、CNNの構成が採用されている。情報処理装置1は、CNNのモデルに対して、正常な電気設備31の画像特徴量を学習する後述の敵対的学習を行うことで、エンコーダモデル61を生成する。
エンコーダモデル61の入力層61aは、実画像xに含まれる各画素の画素値の入力を受け付ける複数のニューロンを有し、入力された画素値を中間層61bに受け渡す。中間層61bは、画像の特徴量を抽出する複数のニューロンを有し、抽出した特徴量を出力層61cに受け渡す。本実施形態1に係るエンコーダモデル61の中間層61bは、単数の畳み込み層61dと、単数のプーリング層61eの対からなる組みを、複数連結してなり、最終段のプーリング層61eには、単数の全結合層61fが接続されている。例えば、本実施形態1の中間層61bは、畳み込み層61d及びプーリング層61eの対を5つ備える。畳み込み層61d及びプーリング層61eの数は特に限定されるものでは無いが、5層(5対)が好適である。このように構成された中間層61bは、演算負荷、演算に必要なメモリ容量を最低限に抑えつつ、実画像xの画素情報を圧縮しながら最終的に画像の特徴量を抽出する。畳み込み層61d及びプーリング層61eの数が5層(5対)未満であると、画像の特徴量を十分に抽出することが難しくなる。畳み込み層61d及びプーリング層61eの数が6層(6対)以上であると、演算に必要なメモリ容量及び演算負荷が大きくなる。出力層61cは、実画像xに含まれる特徴を表した潜在変数E(x)を出力する一又は複数のニューロンを有している。
図5は、識別モデル62の構成例を示す概念図である。識別モデル62は、例えば、実画像xと共に、潜在変数E(x)が入力される入力層62aと、実画像xの特徴量を抽出する中間層62bと、実画像xに含まれる電気設備31の異常の有無を示す識別結果P(y)を出力する出力層62cとを有するニューラルネットワークである。本実施形態1に係る識別モデル62には、実画像xと共に潜在変数E(x)が入力される構成であるため、識別モデル62は実画像xの潜在変数に相当する特徴を探索する必要が無く、効率的、低負荷又は高速で実画像xの特徴を把握し、実画像xに含まれる電気設備31が正常であるか否かを識別することができる。識別モデル62の構成は、基本的にはエンコーダと同様であり、CNNの構成が採用されている。
識別モデル62の入力層62aは、実画像xに含まれる各画素の画素値及び潜在変数E(x)の入力を受け付ける複数のニューロンを有し、入力された画素値及び潜在変数E(x)を中間層62bに受け渡す。中間層62bは、画像の特徴量を抽出する複数のニューロンを有し、抽出した特徴量を出力層62cに受け渡す。本実施形態1に係る識別モデル62の中間層62bは、単数の畳み込み層62dと、単数のプーリング層62eの対からなる組みを、複数連結してなり、最終段のプーリング層62eには、単数の全結合層62fが接続されている。例えば、本実施形態1の中間層62bは、畳み込み層62d及びプーリング層62eの対を5つ備える。このように構成された中間層62bは、演算負荷、演算に必要なメモリ量を最低限に抑えつつ、実画像xの画素情報を圧縮しながら最終的に画像の特徴量を抽出する。
また、全結合層62fは、最終段のプーリング層62eから出力されるデータが入力される複数のニューロンと、潜在変数E(x)が入力される複数のニューロンとを備える。全結合層62fを構成する複数のニューロンには、入力層62aが受け付けた潜在変数E(x)が入力される。全結合層62fは、畳み込み層62d及びプーリング層62eで抽出された特徴と、潜在変数E(x)とに基づいて、実画像xに含まれる電気設備31が正常であるか印加を識別する。出力層62cは、電気設備31が正常であるか否かの識別結果P(y)を出力する一又は複数のニューロンを有している。
<異常判定モデル6の敵対的学習>
次に、異常判定モデル6の学習方法を説明する。
図6は、本実施形態1に係る異常判定モデル6の生成方法を示すフローチャート、図7は、本実施形態1に係る異常判定モデル6の生成方法を示す概念図である。まず、学習前の生成モデル63、エンコーダモデル61及び識別モデル62を用意する(ステップS11)。
生成モデル63は、潜在変数が存在する潜在空間におけるノイズであるベクトルデータ(第1データ)zが入力された場合、正常な電気設備31に係る偽画像G(z)を出力するように学習されるべきニューラルネットワークである。
図8は、生成モデル63の構成例を示す概念図である。生成モデル63は、例えば、ベクトルデータzが入力される入力層63aと、ベクトルデータzから、正常な電気設備31の特徴を復元し、画像空間にマッピングする中間層63bと、ベクトルデータzに基づいて生成された偽画像G(z)を出力する出力層63cとを有するニューラルネットワークである。
生成モデル63の入力層63aは、ベクトルデータzの入力を受け付ける複数のニューロンを有し、入力されたベクトルデータzを中間層63bに受け渡す。中間層63bは、全結合層63dと、複数の転置畳み込み層63eとを備える。中間層63bは、転置畳み込み層63eにより正常な電気設備31の特徴を段階的に復元し、復元されたデータを出力層63cに受け渡す。出力層63cは、正常な電気設備31の特徴を再現した偽画像G(z)の各画素の画素値を出力する一又は複数のニューロンを有している。
エンコーダモデル61は、正常な電気設備31を含む実画像xが入力された場合、潜在変数E(x)を出力するように学習されるべきニューラルネットワークであり、その構成は図4に示す通りである。
識別モデル62は、生成モデル63から出力された偽画像G(z)及びベクトルデータzの組みデータ、エンコーダモデル61から出力された潜在変数E(x)及び実画像xの組みデータが入力された場合、入力された画像が正常な電気設備31を含む実画像xである確率を示す識別結果P(y)を出力するように学習させるべきニューラルネットワークであり、その構成は図5に示す通りである。yは、実画像x及び潜在変数E(x)、又は偽画像G(z)及びベクトルデータzである。
図6に戻り、ステップS11に次いで、正常な電気設備31を含む複数の実画像xを用意する(ステップS12)。ここでは、明け方、昼間、夕方、晴天時、雨天時等、種々の状況で撮像された正常な電気設備31を含む実画像xを用意する。
そして、ステップS12で用意した実画像xを用いて、所定の目的関数が最適化されるように、生成モデル63、エンコーダモデル61及び識別モデル62を敵対的に学習させる(ステップS13)。
目的関数は、例えば下記式(1)で表される。
V(D,E,G)=Ex〜Pdata(x)[log(D(x,E(x))]+Ez〜Pz(z)[log(1−D(G(z),z)]…(1)
但し、
V(D,E,G):目的関数
Pdata(x):実画像の分布
Pz(z):潜在変数であるベクトルデータzの分布
D(x,E(x)):識別モデル62にデータ(x,E(x))が入力されたときに出力される、実画像xが本物と識別される確率
D(G(z),z):識別モデル62にデータ(G(z),z)が入力されたときに出力される、偽画像G(z)が本物と識別される確率
学習処理部11hは、識別モデル62については、目的関数V(D,E,G)が最大化、エンコーダモデル61及び生成モデル63については、目的関数V(D,E,G)が最小化するように、識別モデル62と、エンコーダモデル61及び生成モデル63の中間層61b,62b,63bのパラメータを交互に最適化する。つまり、学習処理部11hは、エンコーダモデル61、識別モデル62及び生成モデル63を用いた敵対的学習により、各モデルの学習を行う。
つまり、学習処理部11hは、識別モデル62が、生成モデル63によって生成された偽画像G(z)を実画像xと誤認識せず、実画像xと、生成モデル63によって生成された偽画像G(z)とを正確に識別できるように、識別モデル62のパラメータを調整する。
また、学習処理部11hは、識別モデル62によって実画像xと識別されるような、実画像xに似た偽画像G(z)が生成されるように、生成モデル63のパラメータを調整する。
更に、学習処理部11hは、識別モデル62によって、実画像xが正しく実画像xと識別されるような潜在変数E(x)が出力されるように、エンコーダモデル61のパラメータを調整する。
なお、パラメータの最適化の方法は特に限定されないが、例えば学習処理部11hは、最急降下法等を用いて各種パラメータの最適化を行えばよい。
上記のような敵対的学習により、学習を行ったエンコーダモデル61及び識別モデル62を用いることによって、正常な電気設備31が含まれる画像である確率を示す識別結果P(y)を得ることができる。識別結果P(y)=D(x,E(x))を用いることによって、処理部11は、実画像xが正常な電気設備31を含むものであるか、正常な電気設備31を含まない、つまり異常な電気設備31を含むかを認識することができる。
<異常検出処理>
図9は、本実施形態1に係る情報処理装置1が行う電気設備31の異常判定処理手順を示すフローチャートである。本実施形態1に係る情報処理装置1の処理部11の画像取得部11aは、通信部13にて端末装置22との通信を行うことにより、カメラ21が撮像した撮像画像を取得する(ステップS31)。処理部11の領域特定部11bは、ステップS11にて取得した撮像画像を、学習済の領域特定モデル5へ入力することによって、電気設備31が含まれる画像領域を特定する(ステップS32)。領域特定モデル5に撮像画像を入力すると、領域特定モデル5は、電気設備31が含まれる画像領域の位置及び範囲等を示す情報を出力する。処理部11は、この情報を取得することによって、電気設備31に対応する画像領域を特定することができる。
そして、処理部11の領域抽出部11cは、ステップS31にて取得した撮像画像から、ステップS32にて特定された画像領域の実画像xを抽出する(ステップS33)。処理部11の調整部11dは、異常判定モデル6の入力に適した大きさとなるよう、抽出された実画像xの大きさを必要に応じて拡大又は縮小して調整する(ステップS34)。
処理部11のエンコード処理部11eは、抽出及び調整がなされた実画像xを、エンコーダモデル61へ入力することによって、実画像xに係る潜在変数E(x)を生成する(ステップS35)。次いで、処理部11の識別処理部11fは、抽出及び調整がなされた実画像xと、ステップS35で生成した潜在変数E(x)とを識別モデル62に入力することによって、識別結果P(y)を取得する(ステップS36)。
次いで、処理部11の異常判定部11gは、識別結果P(y)に基づいて、実画像xに含まれる電気設備31の状態を判定する(ステップS37)。例えば、異常判定部11gは、下記式(2)で表される異常度A(x)を算出するとよい。
A(x)=σ(D(x、E(x)),1)…(2)
異常度A(x)は、生成モデル63から出力される識別結果P(y)、即ち正常な電気設備31を含む実画像xである確率と、確率1(実画像xが本物であることを示す)との交差エントロピー損失である。異常度A(x)は、入力された実画像xが偽画像であると識別される程、つまり、異常な電気設備31と識別される程、値が大きくなる関数である。
なお、図3では、異常判定モデル6として、エンコーダモデル61及び識別モデル62を含み、生成モデル63を含まない例を説明したが、異常判定モデル6として、学習済みの生成モデル63を含むように構成してもよい。この場合、異常判定部11gは、下記式(3)、(4)、(5)で表される異常度A(x)を算出するとよい。
A(x)=αL(x)+(1−α)LD(x)…(3)
再構築損失L(x)=||x−G(E(x))||…(4)
識別損失LD(x)=σ(D(x、E(x)),1)…(5)
再構築損失は、実画像xと、この実画像xの潜在変数E(x)を元に生成モデル63にて生成された偽画像G(E(x))とのノルムである。エンコーダモデル61及び生成モデル63は、正常な電気設備31を含む実画像xを用いて学習されているため、実画像xが正常な電気設備31を含む場合、再構築損失は小さな値になる。実画像xが、学習に用いた実画像xと異なる特徴を有する場合、つまり異常な電気設備31を含む場合、エンコーダモデル61及び生成モデル63の出力が整合しなくなり、再構築損失は大きな値になる。
識別損失は、上記式(2)と同じであり、識別モデル62によって異常な電気設備31を含む実画像xであると識別される程、値が大きくなる関数である。
上記式(3)−(5)で表される異常度A(x)は、上記式(2)で表される識別損失に加え、再構築損失も考慮されているため、この異常度A(x)を用いることによって、処理部11は、実画像xに含まれる電気設備31の異常をより精度良く判定することができる。
図10は、異常判定結果を示す概念図である。図中、横軸は異常度A(x)を示す。処理部11は、ステップS37で算出した異常度A(x)と、第1閾値、第2閾値又は第3閾値と比較する。処理部11は、異常度A(x)が第1閾値未満である場合、実画像xに含まれる電気設備31は正常であると判定し、第2閾値以上、第3閾値未満である場合、実画像xに含まれる電気設備31が異常であると判定する。
異常度A(x)が第1閾値以上、第2閾値未満である場合、実画像xに含まれる電気設備31が正常とも異常とも確定的に判断できない状態にあり、処理部11は、未知の異常であると判定する。また、異常度A(x)が第3閾値以上である場合、実画像xに含まれる電気設備31が、既知の異常状態からかけ離れた状態にあり、処理部11は、未知の異常である、あるいは電気設備31では無いと判定する。なお、上記の異常判定方法は一例であり、これに限定されるものではない。
処理部11は、電気設備31の異常度A(x)に応じて、例えば端末装置22に対して通知を行い(ステップS38)、処理を終了する。例えば、処理部11は、特定の電気設備31が異常である旨、又は未知の異常状態にあり、確認を要する旨を、端末装置22へ通知する。また、処理部11は、特定の電気設備31が正常な状態にあることを確認的に通知しても良い。なお、処理部11は、電気設備31の異常を通知する際、異常な電気設備31が含まれる実画像x、又はこの実画像xの元になった撮像画像と、撮像位置、撮像時間等の情報を合わせて端末装置22へ送信するように構成してもよい。
図11は、異常判定モデル6の評価結果を示すグラフである。横軸は再現率、縦軸は適合率を示す。再現率はTP/(TP+FN)、適合率はTP/(TP+FP)で表される。TPは、識別モデル62が実画像xを、正しく実画像xと識別できた数、FNは、識別モデル62が実画像xを誤って偽画像と識別した数、FPは、偽画像を誤って実画像xと識別した数である。
図11は、図4に示すエンコーダを有する学習済みの異常判定モデル6を用いて、70事例(正常な電気設備31を含む実画像35枚、異常な電気設備31を含む実画像35枚)の識別を行った結果を示している。実画像xのサイズは250×250画素である。再現率−適合率のグラフで囲まれる面積は0.8468であった。一般的に、この面積が0.8以上である場合、学習モデルが適切に学習されたと評価される。
以上、本実施形態1に係る学習モデルの生成方法によれば、未知の不具合を含め、放電クランプ、クランプがいし、トランス等の電気設備31の異常の有無を判定することができる学習済モデル、即ちエンコーダモデル61、識別モデル62及び生成モデル63を生成することができる。
また、図4に示すように、単数の畳み込み層61d及び単数のプーリング層61eを複数対連結し、その後段に単数の全結合層61fを接続してなるエンコーダモデル61を採用することにより、より少ないメモリ容量で、電気設備31の異常の有無を判定することが可能な学習済モデルを構成することができる。
このように構成された学習済モデルのうち、少なくともエンコーダモデル61及び識別モデル62を異常判定モデル6として備えることにより、未知の不具合を含め、放電クランプ、クランプがいし、トランス等の電気設備31の異常の有無を判定することができる情報処理装置1を構成することができる。
また、情報処理装置1が備えるエンコーダモデル61は上記の構成であるため、少ないメモリ容量で、電気設備31の異常の有無を判定することができる。
更に、エンコーダモデル61、生成モデル63及び識別モデル62を用いて演算される、上記式(3)の異常度A(x)を用いることによって、より精度良く、電気設備31の異常の有無を識別することができる。
更にまた、撮像画像から、電気設備31を含む実画像xを抽出し、所定サイズ(例えば250×250画素)に大きさを調整し、異常判定モデル6に入力する構成によって、情報処理装置1の必要メモリ容量を最小限に抑えつつ、電気設備31の異常の有無を精度良く識別することができる。
更にまた、本実施形態1の情報処理装置1は、電気設備31の異常状態に加え、未知の異常状態を識別して、作業者2の端末装置22へ通知することができる。
なお本実施形態1においては、カメラ21が撮像した撮像画像に基づく電気設備31の異常の有無の判定をサーバ装置である情報処理装置1が行う構成としたが、これに限るものではない。例えば作業者2が有する端末装置22が、カメラ21の撮像画像に基づく電気設備31の異常の有無の判定を行う構成であってもよい。また本実施形態1においては、電気設備31に異常があると判定した場合に情報処理装置1が端末装置22に対して通知を行う構成としたが、これに限るものではない。情報処理装置1は、自身のディスプレイにメッセージを表示して電気設備31の異常を通知してもよく、情報処理装置1及び端末装置22以外の装置に対して通知を行ってもよい。
なお本実施形態1においては、CNNをベースとした異常判定モデル6を説明したが、モデルの構成はCNNに限るものではない。異常判定モデル6は、例えばCNN以外のニューラルネットワーク、SVM、ベイジアンネットワーク、又は、回帰木等の構成の学習済モデルであってよい。
(実施形態2)
実施形態2に係る異常判定システムでは、作業者2が有する端末装置22が学習済の領域特定モデル5を有している。端末装置22は、カメラ21が撮像した画像を取得し、取得した画像を領域特定モデル5へ入力して、電気設備31を含む画像領域を特定する。端末装置22は、特定した画像領域を元の撮像画像から抽出し、抽出した画像領域を情報処理装置1へ送信する。また端末装置22は、抽出した画像領域に対する大きさの調整を行ってもよい。
実施形態2に係る情報処理装置1は、学習済の異常判定モデル6を有している。情報処理装置1は、端末装置22から送信された画像領域を取得し、取得した画像領域を異常判定モデル6へ入力する。情報処理装置1は、異常判定モデル6の出力を取得し、画像領域に含まれる電気設備31の異常の有無を判定する。異常があると判定した場合、情報処理装置1は、端末装置22に対して通知を行ってよい。
以上の構成の実施形態2に係る異常判定システムは、領域特定モデル5を用いた画像領域の特定と、異常判定モデル6を用いた異常の有無の判定とをそれぞれ異なる装置が行う構成である。端末装置22がカメラ21の撮像画像からの画像領域の特定を行う構成とすることにより、端末装置22から情報処理装置1へ送信する情報量を低減することができる。
実施形態2に係る異常判定システムのその他の構成は、実施形態1に係る異常判定システムと同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(実施形態3)
実施形態3に係る異常判定システムでは、作業者2が有する端末装置22が学習済の領域特定モデル5及び異常判定モデル6を有している。端末装置22は、カメラ21が撮像した画像を取得し、取得した画像を領域特定モデル5へ入力して、電気設備31を含む画像領域を特定する。端末装置22は、特定した画像領域を元の撮像画像から抽出し、抽出した画像領域を異常判定モデル6へ入力する。端末装置22は、異常判定モデル6の出力を取得し、画像領域に含まれる電気設備31の異常の有無を判定する。異常があると判定した場合、端末装置22は、作業者2に対する通知を行う。
また端末装置22は、電気設備31に異常があると判定した場合に、情報処理装置1へこの判定結果を通知してもよい。これにより情報処理装置1は、異常があると判定された電気設備31について、設置された位置、異常の種類、異常の度合い及び異常が検出された日時等の情報を蓄積することができる。
以上の構成の実施形態3に係る異常判定システムは、領域特定モデル5を用いた画像領域の特定と、異常判定モデル6を用いた異常の有無の判定とを端末装置22が単独で行う構成である。これにより、端末装置22が情報処理装置1との通信を行うことができない状況であっても、作業者2が電気設備31の異常の有無の判定結果をその場で確認することが可能となる。
実施形態3に係る異常判定システムのその他の構成は、実施形態1に係る異常判定システムと同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
1 情報処理装置
2 作業者
3 電柱
4 記録媒体
5 領域特定モデル
6 異常判定モデル
11 処理部
11a 画像取得部
11b 領域特定部
11c 領域抽出部
11d 調整部
11e エンコード処理部
11f 識別処理部
11g 異常判定部
11h 学習処理部
12 記憶部
12a コンピュータプログラム
13 通信部
21 カメラ
22 端末装置
31 電気設備
61 エンコーダモデル
62 識別モデル
63 生成モデル

Claims (10)

  1. 電気設備を含む実画像が入力された場合、該実画像に含まれる電気設備が正常な電気設備であるか否かを示す識別結果を出力する学習済モデルの生成方法であって、
    第1データが入力された場合、正常な電気設備に係る偽画像を出力するように学習されるべき生成モデルと、
    正常な電気設備を含む実画像が入力された場合、第2データを出力するように学習されるべきエンコーダモデルと、
    前記生成モデルから出力された前記偽画像及び前記第1データの組みデータ、又は前記エンコーダモデルから出力された第2データ及び前記実画像の組みデータが入力された場合、入力された画像が正常な電気設備を含む実画像であるか否かを示す識別結果を出力するように学習されるべき識別モデルと、
    正常な電気設備を含む複数の実画像と
    を用意し、
    所定の目的関数が最適化されるように、正常な電気設備を含む前記複数の実画像を用いて、前記生成モデル、前記エンコーダモデル及び前記識別モデルを敵対的に学習させる
    学習済モデルの生成方法。
  2. 前記識別モデルによって正常な電気設備を含む実画像であると誤識別されるような偽画像が出力されるように、前記生成モデルを学習させる
    請求項1に記載の学習済モデルの生成方法。
  3. 前記識別モデルによって実画像と正しく認識されるような第2データが出力されるように、前記エンコーダモデルを学習させる
    請求項1又は請求項2に記載の学習済モデルの生成方法。
  4. 前記生成モデルから出力された前記偽画像及び前記第1データの組みデータが前記識別モデルに入力された場合、偽画像であると識別され、前記エンコーダモデルから出力された第2データ及び前記実画像の組みデータが前記識別モデルに入力された場合、実画像であると識別されるように、前記識別モデルを学習させる
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の学習済モデルの生成方法。
  5. 前記エンコーダモデルは、
    前記実画像が入力される入力層と、
    該入力層に入力された情報に対してパラメータに基づく演算を行う中間層と、
    該中間層の演算結果に基づいて、前記識別結果を出力する出力層と
    を含む畳み込みニューラルネットワークであり、
    前記中間層は、
    単数の畳み込み層及びプーリング層を複数対連結し、後段に単数の全結合層を接続してなる
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の学習済モデルの生成方法。
  6. コンピュータに、
    電気設備を含む実画像を取得し、
    電気設備を含む実画像が入力された場合、該実画像に潜在する特徴を表した潜在変数を出力するエンコーダモデルに、取得した前記実画像を入力することによって前記潜在変数を出力させ、
    前記エンコーダモデルから出力された前記潜在変数及び前記実画像の組みデータが入力された場合、入力された画像が正常な電気設備を含む実画像であるか否かを示す識別結果を出力する識別モデルに、取得した前記実画像及び生成した前記データを入力することによって前記識別結果を出力させ、
    前記識別モデルから出力された前記識別結果に基づいて、前記実画像に含まれる電気設備の状態を判定する
    処理を実行させるためのコンピュータプログラム。
  7. 前記エンコーダモデル及び前記識別モデルは、
    ベクトルデータが入力された場合、正常な電気設備に係る偽画像を出力するように学習されるべき生成モデルを用いた敵対的学習にて生成される
    請求項6に記載のコンピュータプログラム。
  8. 前記電気設備を含む実画像を取得する処理は、
    一又は複数の前記電気設備と、該一又は複数の電気設備が設けられた部材とを含む画像を取得し、
    取得した画像から単数の前記電気設備に対応する画像部分を実画像として抽出する
    処理を含む
    請求項6又は請求項7に記載のコンピュータプログラム。
  9. 電気設備を含む実画像を取得し、
    電気設備を含む実画像が入力された場合、該実画像に潜在する特徴を表した潜在変数を出力するエンコーダモデルに、取得した前記実画像を入力することによって前記潜在変数を出力させ、
    前記エンコーダモデルから出力された前記潜在変数及び前記実画像の組みデータが入力された場合、入力された画像が正常な電気設備を含む実画像であるか否かを示す識別結果を出力する識別モデルに、取得した前記実画像及び生成した前記データを入力することによって前記識別結果を出力させ、
    前記識別モデルから出力された前記識別結果に基づいて、前記実画像に含まれる電気設備の状態を判定する
    情報処理方法。
  10. 電気設備を含む実画像を取得する画像取得部と、
    電気設備を含む実画像が入力された場合、該実画像に潜在する特徴を表した潜在変数を出力するエンコーダモデルに、取得した前記実画像を入力することによって前記潜在変数を出力させるエンコード処理部と、
    前記エンコーダモデルから出力された前記潜在変数及び前記実画像の組みデータが入力された場合、入力された画像が正常な電気設備を含む実画像であるか否かを示す識別結果を出力する識別モデルに、取得した前記実画像及び生成した前記データを入力することによって前記識別結果を出力させる識別処理部と、
    前記識別モデルから出力された前記識別結果に基づいて、前記実画像に含まれる電気設備の状態を判定する異常判定部と
    を備える情報処理装置。
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