JP2021078057A - 車載中継装置及び情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】検知対象となるデータ量が増加した場合であっても、異常検知を行うために用いるネットワークの負荷が増加することを抑制することができる車載中継装置等を提供する。【解決手段】車載中継装置は、車両に搭載され、複数の車載制御装置及び、前記車載制御装置から送信されたデータに関する異常検知を行う異常検知装置に通信可能に接続され、前記車載制御装置が送信したデータを中継する車載中継装置であって、前記車載制御装置から送信されたデータの中継に関する処理を制御する制御部を備え、前記制御部は、所定期間にて前記車載制御装置から送信されたデータ群に基づき、前記データ群の情報量及びデータ容量よりも、少ない情報量及びデータ容量となる異常検知用データを生成し、生成した前記異常検知用データを、異常検知装置に出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、車載中継装置及び情報処理方法に関する。
車両には、エンジン制御等のパワー・トレーン系、エアコン制御等のボディ系等の車載機器を制御するためのECU(Electronic Control Unit)が搭載されている。これらECUは車載ネットワークシステムによりメッセージを送受信するようにしてあるところ、当該車載ネットワークシステムに対し攻撃者がアクセスして不正なフレームを送信する等の脅威に対しセキュリティ対策が検討されており、車載ネットワークにおいて受信されたフレームの異常度を算定するセキュリティ処理方法が提案されている(例えば特許文献1)。
特許文献1には、当該セキュリティ処理方法を行うにあたり、単一のゲートウェイを中心とし、当該ゲートウェイに接続される複数のCANバスによる車載ネットワークシステムが開示されている。ゲートウェイは、各バスから受信したフレームについての情報を車両の外部の異常検知サーバに送信する。
特開2017−111796号公報
しかしながら、特許文献1のセキュリティ処理方法においては、ゲートウェイから異常検知サーバに各バスから受信したフレームについての情報を送信するにあたり、当該送信される情報によるネットワークの負荷に対する考慮がされていない。
本発明は、検知対象となるデータ量が増加した場合であっても、異常検知を行うために用いるネットワークの負荷が増加することを抑制することができる車載中継装置等を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る車載中継装置は、車両に搭載され、複数の車載制御装置及び、前記車載制御装置から送信されたデータに関する異常検知を行う異常検知装置に通信可能に接続され、前記車載制御装置が送信したデータを中継する車載中継装置であって、
前記車載制御装置から送信されたデータの中継に関する処理を制御する制御部を備え、
前記制御部は、
所定期間にて前記車載制御装置から送信されたデータ群に基づき、前記データ群の情報量及びデータ容量よりも、少ない情報量及びデータ容量となる異常検知用データを生成し、
生成した前記異常検知用データを、異常検知装置に出力する。
本開示の一態様によれば、検知対象となるデータ量が増加した場合であっても、異常検知を行うために用いるネットワークの負荷が増加することを抑制することができる車載中継装置等を提供する。
図1は、実施形態1に係る車載中継装置を含む異常検知システムの構成を例示する模式図である。 図2は、車載中継装置の物理構成を例示するブロック図である。 図3は、オートエンコーダの一態様を例示する説明図である。 図4は、車載中継装置の制御部に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。 図5は、車載中継装置の制御部の処理を例示するフローチャートである。 図6は、実施形態2に係る車載中継装置の制御部に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。 図7は、車載中継装置の制御部の処理を例示するフローチャートである。 図8は、実施形態3に係る車載中継装置の制御部に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本開示の一態様に係る車載中継装置は、車両に搭載され、複数の車載制御装置及び、前記車載制御装置から送信されたデータに関する異常検知を行う異常検知装置に通信可能に接続され、前記車載制御装置が送信したデータを中継する車載中継装置であって、
前記車載制御装置から送信されたデータの中継に関する処理を制御する制御部を備え、
前記制御部は、
所定期間にて前記車載制御装置から送信されたデータ群に基づき、前記データ群の情報量及びデータ容量よりも、少ない情報量及びデータ容量となる異常検知用データを生成し、
生成した前記異常検知用データを、異常検知装置に出力する。
本態様にあたっては、所定期間にて車載制御装置から送信されたデータ群に基づき、データ群よりも少ないデータ容量となる異常検知用データとすることで、車載中継装置と異常検知装置との通信における帯域幅の使用率等、ネットワークの負荷を低減することができる。所定期間にて車載制御装置から送信されたデータ群に基づき、データ群よりも少ない情報量となる異常検知用データとすることで、異常検知装置の計算負荷を低減することができる。
(2)本開示の一態様に係る車載中継装置は、前記制御部は、
所定期間にて前記車載制御装置から送信された前記データ群をオートエンコーダに入力し、
前記オートエンコーダによって前記データ群を次元圧縮することにより、前記異常検知用データを生成する。
本態様にあたっては、車載中継装置は、オートエンコーダによって、車載制御装置から送信されたデータ群を次元圧縮し、異常検知用データを生成するため、当該異常検知用データを効率的に生成することができる。
(3)本開示の一態様に係る車載中継装置は、前記制御部は、
所定期間にて前記車載制御装置から送信された前記データ群から、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを抽出し、
前記相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを前記オートエンコーダに入力し、
前記オートエンコーダによって、前記相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを次元圧縮することにより、前記異常検知用データを生成する。
本態様にあたっては、車載中継装置は、車載制御装置から送信されたデータ群の内、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを抽出し、抽出した当該複数のデータをオートエンコーダに入力して、次元圧縮する。従って、互いに正相関又は逆相関となり、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータをオートエンコーダによって次元圧縮するため、効率的に次元圧縮し、異常検知用データの情報量及びデータ容量を少量化することができる。
(4)本開示の一態様に係る車載中継装置は、前記制御部は、
所定期間にて前記車載制御装置から送信された前記データ群から、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを抽出し、
前記相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータに基づき、前記複数のデータの情報量及びデータ容量よりも、少ない情報量及びデータ容量となる前記異常検知用データを生成する。
本態様にあたっては、車載中継装置は、車載制御装置から送信されたデータ群の内、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを抽出し、抽出した当該複数のデータに基づき、前記複数のデータの情報量及びデータ容量よりも、少ない情報量及びデータ容量となる異常検知用データを生成する。従って、互いに正相関又は逆相関となり、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータに基づき異常検知用データを生成するため、当該異常検知用データの生成を効率的に行うことができる。
(5)本開示の一態様に係る車載中継装置は、前記制御部は、
所定期間にて前記車載制御装置から送信された前記データ群から、相関係数の絶対値が所定値未満となるデータを抽出し、
前記異常検知用データは、前記相関係数の絶対値が所定値未満となるデータを含む。
本態様にあたっては、車載中継装置は、車載制御装置から送信されたデータ群の内、相関係数の絶対値が所定値未満となる複数のデータを抽出し、当該データについてはオートエンコーダによって次元圧縮することなく、異常検知用データに加えて、異常検知装置に出力する。従って、異常検知用データは、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを次元圧縮したデータと、相関係数の絶対値が所定値未満となるデータとを含むデータとなる。このように相関係数の絶対値が所定値未満となる複数のデータはオートエンコーダによって次元圧縮せず、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを次元圧縮したデータと共に、異常検知用データとして異常検知装置に出力することにより、異常検知用データ情報量及びデータ容量を少量化しつつ、異常検知装置が異常検知の処理を行うために必要なデータを効率的に出力することができる。
(6)本開示の一態様に係る車載中継装置は、前記制御部は、
生成した前記異常検知用データを、複数の前記車載制御装置が接続される通信部とは異なる通信部に接続される前記異常検知装置に出力する。
本態様にあたっては、制御部は、生成した異常検知用データを、複数の車載制御装置が接続される通信部とは異なる通信部に接続される異常検知装置に出力するため、車載中継装置と異常検知装置とを接続する通信線の帯域幅の使用率等、ネットワークの負荷を低減することができる。
(7)本開示の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータに、
複数の車載制御装置から送信される中継対象のデータ群に基づき、前記データ群の情報量及びデータ容量よりも、少ない情報量及びデータ容量となる異常検知用データを生成し、
生成した前記異常検知用データを、異常検知装置に出力する
処理を実行させる。
本態様にあたっては、コンピュータを検知対象となるデータ量が増加した場合であっても、異常検知を行うために用いるネットワークの負荷が増加することを抑制する車載中継装置として機能させることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。本開示の実施形態に係る車載中継装置2を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(実施形態1)
以下、実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る車載中継装置2を含む異常検知システムSの構成を例示する模式図である。図2は、車載中継装置2の物理構成を例示するブロック図である。
異常検知システムSは、車両に搭載される複数の車載中継装置2、複数の車載ECU3(車載制御装置)及び異常検知装置7を含む。車載中継装置2は、車両に搭載される複数の車載ECU3間の通信又は、車載ECU3と異常検知装置7との通信を中継する。異常検知装置7は、複数の車載中継装置2から送信される異常検知用データを取得し、取得した異常検知用データに基づき、複数の車載ECU3が接続される車載ネットワーク4における異常の有無を検知する。
外部サーバ100は、例えばインターネット又は公衆回線網等の車外ネットワークNに接続されているサーバ等のコンピュータであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)又はハードディスク等による記憶部を備える。いずれかの車載中継装置2は、車外通信装置1と通信可能に接続され、車外通信装置1を介して車外ネットワークNを介して接続された外部サーバ100と通信し、外部サーバ100と、車両Cに搭載される車載ECU3との間の通信を中継するものであってもよい。
車両Cには、異常検知装置7、車外通信装置1、車載中継装置2、表示装置5、及び種々の車載機器を制御するための複数の車載ECU3が搭載されている。車載中継装置2と車外通信装置1とは、例えばシリアルケーブル等のワイヤーハーネスにより通信可能に接続されている。車載中継装置2及び車載ECU3は、CAN(Control Area Network/登録商標)又はイーサネット(Ethernet/登録商標)等の通信プロトコルに対応した通信線41及び車載ネットワーク4によって通信可能に接続されている。車載中継装置2及び車載ECU3における通信プロトコルは、LIN、MOST、FlexRay等によるものであってもよい。
車外通信装置1は、車外通信部(図示せず)及び、車載中継装置2と通信するための入出力I/F(図示せず)を含む。車外通信部は、3G、LTE、4G、WiFi等の移動体通信のプロトコルを用いて無線通信をするための通信装置であり、車外通信部に接続されたアンテナ11を介して外部サーバ100とデータの送受信を行う。車外通信装置1と外部サーバ100との通信は、例えば公衆回線網又はインターネット等の外部ネットワークNを介して行われる。入出力I/Fは、車載中継装置2と、例えばシリアル通信するための通信インターフェイスである。車外通信装置1と車載中継装置2とは、入出力I/F及び入出力I/Fに接続されたシリアルケーブル等のワイヤーハーネスを介して相互に通信する。本実施形態では、車外通信装置1は、車載中継装置2と別装置とし、入出力I/F等によってこれら装置を通信可能に接続しているが、これに限定されない。車外通信装置1は、車載中継装置2の一構成部位として、車載中継装置2に内蔵されるものであってもよい。
車載中継装置2は、制御部20、記憶部21、入出力I/F22、及び車内通信部23を含む。車載中継装置2は、例えば、認知系の車載ECU3、判断系の車載ECU3及び、操作系の車載ECU3等の複数の通信線41による系統のセグメントを統括し、これらセグメント間での車載ECU3同士の通信を中継するゲートウェイ(中継器)である。複数の通信線41夫々は、各セグメント(ゾーン)におけるバスに相当するものであり、車載中継装置2は、自装置に接続されるゾーンを管理するゾーンECUとして機能するものであってもよい。又、車載中継装置2は、リチウムイオン電池等の二次電池からなる蓄電装置(図示せず)と接続され、蓄電装置から供給される電力を、自装置が管理するゾーンに含まれる車載ECU3に分配するPLB(Power Lan Box)として機能するものであってもよい。車載中継装置2は、車外通信装置1が無線通信によって外部サーバ100から受信した更新プログラムを、車外通信装置1から取得し、車載ネットワーク4を介して当該更新プログラムを所定の車載ECU3(更新対象の車載ECU3)に送信するように構成されているもの(リプロマスター)であってもよい。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等により構成してあり、記憶部21に予め記憶された制御プログラム及びデータを読み出して実行することにより、種々の制御処理及び演算処理等を行うようにしてある。
記憶部21は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性のメモリ素子又は、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)若しくはフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ素子により構成してあり、制御プログラム及び処理時に参照するデータがあらかじめ記憶してある。記憶部21に記憶された制御プログラムは、車載中継装置2が読み取り可能な記録媒体211から読み出された制御プログラムを記憶したものであってもよい。また、図示しない通信網に接続されている図示しない外部コンピュータから制御プログラムをダウンロードし、記憶部21に記憶させたものであってもよい。記憶部21には、複数の車載ECU3から出力されたデータを次元圧縮するためのオートエンコーダを構成する実体ファイル(ニューラルネットワークのインスタンスファイル)が保存されている。当該実体ファイルは、制御プログラムに含まれるものであってもよい。
記憶部21には、車載ECU3間の通信、車載ECU3と異常検知装置7との通信又は、車載ECU3と外部サーバ100との間の通信のための中継処理を行うにあたり用いられる中継経路情報(ルーティングテーブル)が、記憶される。当該中継経路情報は、通信プロトコルに基づき書式が決定される。通信プロトコルがCANの場合、CAN用中継経路情報は、CANメッセージに含まれるメッセージ識別子(CAN−ID)及び、当該CAN−IDに関連付けられた中継先(CAN通信部232のI/Oポート番号)を含む。通信プロトコルがTCP/IPの場合、TCP/IP用中継経路情報は、IPパケットに含まれる送信先アドレス(MACアドレス又はIPアドレス)及び、当該送信先アドレスに関連付けられた中継先(イーサネット通信部231の物理ポート番号)を含む。
入出力I/F22は、車外通信装置1の入出力I/Fと同様に、例えばシリアル通信するための通信インターフェイスである。入出力I/F22を介して、車載中継装置2は、車外通信装置1、表示装置5(HMI装置)及び、車両Cの起動及び停止を行うIGスイッチ6と通信可能に接続される。
車内通信部23は、例えばCAN(Control Area Network)又はイーサネット(Ethernet/登録商標)の通信プロトコルを用いた入出力インターフェイス(CAN通信部232、イーサネット通信部231)であり、制御部20は、車内通信部23を介して車載ネットワーク4に接続されている車載ECU3又は他の中継装置等の車載機器と相互に通信する。
イーサネット通信部231は、100BASE−T1又は1000BASE−T1等のイーサネットケーブル411にて伝送されるTCP/IPのパケットに対応するイーサネットPHY部である。
CAN通信部232は、CANバス412上にて伝送されるCANメッセージに対応するものであり、ハイ側及びロー側の2本の配線により構成されるCANバス412上の差動電圧の電位差による波形を受信し、受信した波形を1と0のビット列で表される信号に復号するCANトランシーバである。又は、CAN通信部232は、CANトランシーバ及びCANコントローラを含むものであってもよい。
車内通信部23(イーサネット通信部231、CAN通信部232)は、複数個設けられており、車内通信部23夫々に、車載ネットワーク4を構成する通信線41夫々(イーサネットケーブル411、CANバス412)、すなわちバス夫々が接続されている。このように車内通信部23を複数個設けることにより、車載ネットワーク4を複数個のセグメントに分け、各セグメントに車載ECU3を、当該車載ECU3の機能(認知系機能、判断系機能、操作系機能)に応じて接続するものであってもよい。
車載ECU3は、車載中継装置2と同様に制御部(図示せず)、記憶部(図示せず)及び車内通信部(図示せず)を含む。記憶部は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性のメモリ素子又は、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)若しくはフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ素子により構成してあり、車載ECU3のプログラム又はデータが記憶されている。車内通信部は、車載中継装置2又は車載中継装置2と同様にイーサネット通信部又はCAN通信部を含み、車載ECU3は、車内通信部を介して車載中継装置2と通信する。
図1に示すとおり、車載ECU3は、車載ECU3の記憶部に記憶されているプログラムを実行することにより、例えば認知系、判断系又は操作系に機能分類されるものであってもよい。認知系の車載ECU3は、例えば、カメラ、赤外線センサ又はLIDAR(Light Detection and Ranging)等のセンサ42と接続しており、当該センサ42から出力された出力値を例えばデジタル変換し、車載ネットワーク4を介して判断系の車載ECU3に送信(出力)する。判断系の車載ECU3は、例えば、認知系の車載ECU3から送信されたデータを受信(取得)し、受信したデータに基づき、車両Cの自動運転機能を発揮するためのデータを生成、又はデータを加工する処理行い、当該生成等したデータを、車載ネットワーク4を介して操作系の車載ECU3に送信(出力)する。操作系の車載ECU3は、例えば、モータ、エンジン又はブレーキ等のアクチュエータ43(車載駆動装置)と接続しており、判断系の車載ECU3から送信されたデータを受信(取得)し、受信したデータに基づき当該アクチュエータの動作を制御して、車両Cの走行、停止又は操舵等の操作を行い、自動運転機能を発揮する。
表示装置5は、例えばカーナビゲーションのディスプレイ等のHMI(Human Machine Interface)装置である。表示装置5は、車載中継装置2の入出力I/F22とシリアルケーブル等のハーネスにより通信可能に接続されている。表示装置5には、車載中継装置2の制御部20から入出力I/F22を介して出力されたデータ又は情報が表示される。
異常検知装置7は、車載中継装置2と同様に制御部、記憶部、及び車内通信部を含み、例えば車両C全体を制御するセントラルECU、ヴィークルコンピュータ等の中央制御装置であり、当該中央制御装置における一機能部として動作するものであってもい。
異常検知装置7の記憶部には、車載中継装置2から出力(送信)された異常検知用データに基づき、複数の車載ECU3が接続される車載ネットワーク4において、異常が発生したか否かを検知する異常検知プログラムが記憶されている。
異常検知装置7の制御部は、当該異常検知プログラムを実行することにより、車載ネットワーク4における異常の有無を検出又は判定する。異常検知装置7の制御部は、ダイアグプロセス(診断プログラム)を実行、又はIDS(Intrusion Detection System)の機能を発揮するものであってもよい。異常検知装置7の制御部は、単数又は複数の車載中継装置2から、複数の異常検知用データを取得した場合、これら複数の異常検知用データの相関に基づき、車載ネットワーク4における異常の有無を検出するものであってもよい。例えば、異常検知装置7の制御部は、相関を有する第1異常検知用データ及び第2異常検知用データを取得し、第1異常検知用データに基づき当該第2異常検知用データに相当する推定データを導出する。そして、異常検知装置7の制御部は、導出した推定データと、第2異常検知用データとを比較し、これらデータの差分に基づき車載ネットワーク4における異常の有無を検出するものであってもよい。又は、異常検知装置7の制御部は、所定期間において複数の車載中継装置2から取得した複数の異常検知用データ夫々を、DNN(Deep Neural Network)、RNN(Recurrent Neural Network)等により構成及び学習された異常検出学習モデルに入力し、当該異常検出学習モデルの出力結果に基づき車載ネットワーク4における異常の有無を検出するものであってもよい。
このように構成された異常検知装置7、複数の車載中継装置2は、例えば図1に示すとおり、リング状のネットワークトポロジーにて通信可能に接続されている。すなわち、異常検知装置7及び車載中継装置2は複数個のイーサネット通信部231を備え、リング状のネットワークトポロジーを構成し、双方向通信を可能として冗長化を図るものであってもよい。更に、当該リング状のネットワークトポロジーにて、異常検知装置7に直接的に隣接していない車載中継装置2と、異常検知装置7とをイーサネットケーブル411等による通信線41で接続してバイパスラインを形成し、通信経路の更なる冗長化を図るものであってもよい。又は、CANバス412によるバス状のネットワークトポロジーにて、異常検知装置7及び、複数の車載中継装置2を通信可能に接続するものであってもよい。
図3は、オートエンコーダ24の一態様を例示する説明図である。車載中継装置2には、単数又は複数の車載ECU3から送信されたデータ夫々を問題データとし、当該問題データと同じデータを回答データとする訓練データ基づき学習することで、入力されたデータと同じデータを出力するニューラルネットワークが設けられている。車載ECU3から送信されたデータとは、例えば、当該車載ECU3による通信がCAN通信の場合はCANメッセージのヘッダ又はペイロードに含まれるデータであり、イーサネットによるTCP/IP通信の場合はIPパケットのヘッダ又はペイロードに含まれるデータである。
このように入力されたデータと同じデータを出力するように学習されたニューラルネットワークは、オートエンコーダ24と称される。オートエンコーダ24は、当該訓練データを用いることにより、車載中継装置2の制御部20によって生成されるものであってもよく、又は、他の情報処理装置によって生成されたオートエンコーダ24を車載中継装置2に実装するものであってもよい。
訓練データを用いて学習されたニューラルネットワーク(オートエンコーダ24)は、人工知能ソフトウェアの一部であるプログラムモジュールとして利用が想定される。オートエンコーダ24は、上述のごとく制御部20(CPU等)及び記憶部21を備える車載中継装置2にて用いられるものであり、このように演算処理能力を有する車載中継装置2にて実行されることにより、ニューラルネットワークシステムが構成される。すなわち、車載中継装置2の制御部20が、記憶部21に記憶されたオートエンコーダ24からの指令に従って、入力層に入力された車載ECU3の送信データを次元圧縮(エンコード)して特徴量の抽出し、当該特徴量をデコードすることにより出力層から、入力された車載ECU3の送信データと同一のデータを出力するように動作する。
入力層は、単数又は複数の車載ECU3から送信されたデータ夫々の入力を受け付ける複数のニューロンを有し、入力されたデータ夫々を中間層に受け渡す。中間層は、単相又は多層で構成され、中間層におけるいずれかの層のニューロンの個数は、入力層のニューロンの個数よりも少なくすることにより、当該中間層におけるいずれかの層において次元圧縮がされるものとなる。中間層は、入力されたデータ夫々を次元圧縮して抽出した特徴量を出力層に受け渡す。出力層は、入力層と同数のニューロンを有し、各ニューロンからは、対応する入力層のニューロンに入力されたデータを同じ値のデータを出力する。
ニューラルネットワーク(オートエンコーダ24)を訓練データによって学習して生成するにあたり、例えば、出力層から出力された値を、問題データ(入力されたデータ:入力値)と比較し、出力層からの出力値が入力値(正解値)に近づくように、中間層での演算処理に用いるパラメータを最適化する。当該パラメータは、例えばニューロン間の重み(結合係数)、ニューロンにおけるバイアス値又は、各ニューロンで用いられる活性化関数の係数などである。パラメータの最適化の方法は、例えば、誤差逆伝播法を用いて各種パラメータの最適化を行うものであってもよい。
訓練データとして用いられる車載ECU3から送信されたデータは、車両Cの開発段階における各種試験等の結果データ又は、実車走行時の履歴情報を収集することにより、大量に生成することができる。このように生成(構築)されたオートエンコーダ24の中間層から、次元圧縮されたデータを取り出すことにより、車載ECU3から送信されたデータ群よりも情報量及びデータ容量の少ないデータを生成(導出)することができる。
図4は、車載中継装置2の制御部20に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。車載中継装置2の制御部20は、記憶部21に記憶されている制御プログラムを実行することにより、取得部201及び出力部203として機能する。また、制御部20は、記憶部21に記憶されている制御プログラムを実行することにより、又はオートエンコーダ24を構成する実体ファイルを読み出すことにより、オートエンコーダ24として機能する。
取得部201は、車内通信部23を介して、単数又は複数の車載ECU3から送信されたデータ夫々を取得する。取得部201は、例えば、単位時間又は所定の期間にて取得した車載ECU3から送信されたデータ夫々を、車載ECU3から送信されたデータ群として、オートエンコーダ24に出力する。
オートエンコーダ24は、取得部201から出力されたデータ群を中間層にて次元圧縮し、当該中間層から取り出した次元圧縮されたデータを、出力部203に出力する。
出力部203は、オートエンコーダ24から出力された次元圧縮されたデータ(次元圧縮データ)を、異常検知用データとして、異常検知装置7が接続されている車内通信部23を介して、当該異常検知装置7に出力(送信)する。
図5は、車載中継装置2の制御部20の処理を例示するフローチャートである。車載中継装置2の制御部20は、例えば車両Cが起動状態(IGスイッチ6がオン)において、定常的に以下の処理を行う。
車載中継装置2の制御部20は、車載ECU3から送信されたデータ群を取得する(S101)。制御部20は、イーサネット通信部231又はCAN通信部232を含む車内通信部23夫々に接続されている単数又は複数の車載ECU3から所定期間において送信されたデータ群を取得する。
車載中継装置2の制御部20は、取得したデータ群をオートエンコーダ24に入力する(S102)。車載中継装置2の制御部20は、オートエンコーダ24によって次元圧縮されたデータを取得する(S103)。制御部20は、取得したデータ群をオートエンコーダ24に入力することにより、当該データ群に基づき次元圧縮を行い、当該データ群よりも情報量及びデータ容量の少ない次元圧縮されたデータを生成することにより、当該次元圧縮されたデータを取得する。
車載中継装置2の制御部20は、次元圧縮されたデータを異常検知装置7に出力する(S104)。制御部20は、オートエンコーダ24によって次元圧縮されたデータを、車内通信部23を介して異常検知装置7に出力する。
異常検知装置7は、複数の車載中継装置2と通信可能に接続されており、各車載中継装置2から出力(送信)される異常検知用データを取得し、取得した異常検知用データに基づき、車載ネットワーク4における異常の有無を検出又は判定する。上述のとおり、車載中継装置2は、自装置の車内通信部23に接続される複数の車載ECU3、すなわち自装置が管理するゾーン(ドメイン)に含まれる複数の車載ECU3から送信されたデータを次元圧縮した異常検知用データを、異常検知装置7に出力(送信)する。次元圧縮された異常検知用データは、次元圧縮元のデータである複数の車載ECU3から送信されたデータよりもデータ容量が少ないため、異常検知装置7と車載中継装置2とを接続する通信線41における帯域幅の使用率(バス負荷)を低減することができる。また、次元圧縮された異常検知用データは、次元圧縮元のデータである複数の車載ECU3から送信されたデータよりも情報量が少ないため、異常検知装置7の計算負荷を低減することができる。
本実施形態において、複数の車載ECU3から送信されたデータを次元圧縮するにあたり、制御部20は、オートエンコーダ24を用いるものとしたがこれに限定されない。制御部20は、例えば、主成分分析又は線形判別分析による公知の手法を用いて、複数の車載ECU3から送信されたデータを次元圧縮し、異常検知用データを生成するものであってもよい。
(実施形態2)
図6は、実施形態2に係る車載中継装置2の制御部20に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。車載中継装置2の制御部20は、実施形態1と同様に記憶部21に記憶されている制御プログラムを実行することにより、取得部201、オートエンコーダ24及び出力部203として機能する。制御部20は、制御プログラムを実行することにより、抽出部202として機能する。
取得部201は、実施形態1と同様に車内通信部23を介して、単数又は複数の車載ECU3から送信されたデータ夫々を取得する。取得部201は、例えば、単位時間又は所定の期間にて取得した車載ECU3から送信されたデータ夫々を、車載ECU3から送信されたデータ群として、抽出部202に出力する。
抽出部202は、取得部201から出力されたデータ群の内、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを抽出する。当該所定値は、例えば0.7であり、所定値を0.7とすることにより、取得部201から出力されたデータ群から、比較的に相関が高い状態量となる複数のデータを抽出することができる。更に推定精度を向上させるにあたり、当該所定値は、0.9とすることが望ましい。更に好ましくは、当該所定値は、0.97とするのが良い。相関係数は、例えば、算式(相関係数=複数のデータに含まれる第1データの値と、複数のデータに含まれる第1データ以外の第2データの値との共分散/(第1データの値の標準偏差 × 第2データの値の標準偏差))を用いることにより算出することができる。相関係数夫々の絶対値を所定値以上とすることにより、正又は負の相関において、互いに相関が高い状態量となる複数のデータを抽出することができる。第2データが第1データに対し負の相関となる場合、相関係数は、負(マイナス)の値となるが、この値に−1を乗算することにより、正の相関となる第2データとして用いることができる。
記憶部21には、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを特定するための相関特定情報が記憶されている。相関特定情報は、例えば、CAN通信におけるCAN−ID、TCP/IP通信における送信先アドレス、送信元アドレス、ポート番号等に関する情報を含む。又は、相関特定情報は、CANメッセージ又はIPパケットのペイロードに格納されている値又は内容に関する情報を含むものであってもよい。
抽出部202は、記憶部21に記憶されている相関特定情報を参照し、当該相関特定情報によって特定されたCANメッセージ又はIPパケット等のデータを、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータとして抽出する。
抽出部202は、取得部201から出力されたデータ群の内、相関係数の絶対値が所定値未満となるデータを抽出する。抽出部202は、取得部201から出力されたデータ群において、抽出した相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータ以外のデータを、相関係数の絶対値が所定値未満となるデータとして抽出する。又は、記憶部21には、相関係数の絶対値が所定値未満となる単一又は複数のデータ特定するための無相関特定情報が記憶されており、抽出部202は、当該無相関特定情報に基づき、相関係数の絶対値が所定値未満となるデータを抽出してもよい。無相関特定情報に含まれる情報の種類は、上述した相関特定情報含まれる情報の種類と同様にCAN−ID、送信元アドレス、送信先アドレス、ポート番号又はペイロード内の値等であってもよい。
抽出部202は、抽出した相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータをデータ群として、オートエンコーダ24に出力する。オートエンコーダ24は、抽出部202から出力された相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータ(データ群)を、実施形態1と同様に中間層にて次元圧縮し、当該中間層から取り出した次元圧縮されたデータを、出力部203に出力する。
抽出部202は、抽出した相関係数の絶対値が所定値未満となるデータを、出力部203に出力する。出力部203は、オートエンコーダ24から出力された次元圧縮されたデータ(次元圧縮データ)と、抽出部202から出力された相関係数の絶対値が所定値未満となるデータとを、異常検知用データとして、異常検知装置7が接続されている車内通信部23を介して、当該異常検知装置7に出力(送信)する。出力部203は、次元圧縮データ及び相関係数の絶対値が所定値未満となるデータを、例えば単一のデータファイルにアーカイブすることにより、当該アーカイブデータを異常検知用データとして異常検知装置7に出力してもよい。又は、出力部203は、次元圧縮データと、相関係数の絶対値が所定値未満となるデータとを別個のデータとしつつ、これらデータにタイムスタンプを付与することにより連関させて、異常検知用データとして異常検知装置7に出力するものであってもよい。又は、出力部203は、オートエンコーダ24から出力された次元圧縮されたデータ(次元圧縮データ)のみを異常検知用データとして、当該異常検知装置7に出力(送信)するものであってもよい。
図7は、車載中継装置2の制御部20の処理を例示するフローチャートである。車載中継装置2の制御部20は、例えば車両Cが起動状態(IGスイッチ6がオン)において、定常的に以下の処理を行う。
車載中継装置2の制御部20は、車載ECU3から送信されたデータ群を取得する(S201)。制御部20は、実施形態1の処理S101と同様に、イーサネット通信部231又はCAN通信部232を含む車内通信部23夫々に接続されている単数又は複数の車載ECU3から、所定期間内に送信されたデータ群を取得する。
車載中継装置2の制御部20は、取得したデータ群から、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを抽出する(S202)。制御部20は、記憶部21に記憶されている相関特定情報を参照し、取得したデータ群から、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを抽出する。
車載中継装置2の制御部20は、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータをオートエンコーダ24に入力する(S203)。車載中継装置2の制御部20は、オートエンコーダ24によって次元圧縮されたデータを取得する(S204)。制御部20は、取得した相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータ(データ群)を、実施形態1の処理S102、S103と同様にオートエンコーダ24に入力することにより、当該データ群よりも情報量及びデータ容量の少ない次元圧縮されたデータを生成し、取得する。
車載中継装置2の制御部20は、取得したデータ群から、相関係数の絶対値が所定値未満のデータを抽出する(S205)。制御部20は、取得したデータ群の内、相関係数の絶対値が所定値以上のデータ以外のデータを、相関係数の絶対値が所定値未満のデータとして抽出する。又は、制御部20は、記憶部21に記憶されている無相関特定情報を参照し、相関係数の絶対値が所定値未満のデータを抽出してもよい。
車載中継装置2の制御部20は、次元圧縮されたデータ及び、相関係数の絶対値が所定値未満のデータを、異常検知装置7に出力する(S206)。制御部20は、オートエンコーダ24に次元圧縮されたデータと、抽出した相関係数の絶対値が所定値未満のデータとを、異常検知用データとして車内通信部23を介して異常検知装置7に出力する。
記憶部21には、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを特定するための相関特定情報が記憶されているため、制御部20は、当該相関特定情報に基づき、効率的に相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを抽出することができる。オートエンコーダ24によって次元圧縮されるデータは、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータであるため、異常検知用データの生成を効率的に行うことができる。
相関係数の絶対値が所定値未満となる複数のデータはオートエンコーダ24によって次元圧縮せず、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを次元圧縮したデータと共に、異常検知用データとして異常検知装置7に出力する。従って、異常検知用データ情報量及びデータ容量を少量化しつつ、異常検知装置7が異常検知の処理を行うために必要なデータを効率的に出力することができる。
(実施形態3)
図8は、実施形態3に係る車載中継装置2の制御部20に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。実施形態3の車載中継装置2の制御部20は、実施形態1及び実施形態2と同様に、記憶部21に記憶されている制御プログラムを実行することにより、取得部201、抽出部202、複数のオートエンコーダ24及び出力部203として機能する。
記憶部21には、複数のオートエンコーダ24夫々を構成する実体ファイル夫々が記憶されており、制御部20は、当該実体ファイル夫々を読み出すことにより、複数のオートエンコーダ24として機能する。取得部201は、実施形態2と同様に車載ECU3から送信されたデータ夫々を、車載ECU3から送信されたデータ群として、抽出部202に出力する。
抽出部202は、取得部201から出力されたデータ群の内、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを、グループ単位で抽出する。すなわち、抽出部202は、取得部201から出力されたデータ群において、複数のグループに分別し、各グループ単位にて、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを抽出する。記憶部21に記憶されている相関特定情報は、各グループ単位にて、グループ夫々における相関特定情報が記憶されている。図示するように例えば、3つのグループに分別した場合、記憶部21には、各グループ毎の相関特定情報が記憶されるものであってもよい。当該グループは、例えば、CAN通信又はTCP/IP通信等の通信プロトコルによって分別されているものであってよい。又は、当該グループは、例えば、CANメッセージ又はIPパケットのペイロードに格納されている値又は内容に応じて、分別されているものであってよい。抽出部202は、各グループ単位にて抽出した相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータ(データ群)を、当該データ群夫々に対応するオートエンコーダ24夫々に出力する。
複数のオートエンコーダ24夫々は、抽出部202及び出力部203の間にて、互いに並列に接続されている。複数のオートエンコーダ24夫々には、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータ(データ群)の各グループ夫々に対応しており、個々のオートエンコーダ24には、対応するグループのデータ群が入力される。複数のオートエンコーダ24夫々は、実施形態2と同様にデータ群を中間層にて次元圧縮し、当該中間層から取り出した次元圧縮されたデータを、出力部203に出力する。
抽出部202は、実施形態2と同様に、相関係数の絶対値が所定値未満となるデータを抽出し、出力部203に出力するものであってもよい。
出力部203は、複数のオートエンコーダ24夫々から出力された次元圧縮されたデータ夫々と、抽出部202から出力された相関係数の絶対値が所定値未満となるデータとを、実施形態2と同様に異常検知用データとして、当該異常検知装置7に出力(送信)する。
このように取得部201から出力されたデータ群において、複数のグループに分別し、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを抽出しグルーピングすることにより、相関係数が更に高い複数のデータを各グループ単位に集約することができる。オートエンコーダ24夫々は、各グループ夫々におけるデータに好適化したもとすることができるため、オートエンコーダ24夫々による次元圧縮を更に効率的に行うことができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
C 車両
S 異常検知システム
100 外部サーバ
1 車外通信装置
11 アンテナ
2 車載中継装置(ゾーンECU)
20 制御部
201 取得部
202 抽出部
203 出力部
21 記憶部
211 記録媒体
22 入出力I/F
23 車内通信部
231 イーサネット通信部
232 CAN通信部
24 オートエンコーダ
3 車載ECU(車載制御装置)
4 車載ネットワーク
41 通信線
411 イーサネットケーブル
412 CANバス
5 表示装置
6 IGスイッチ
7 異常検知装置(セントラルECU)

Claims (7)

  1. 車両に搭載され、複数の車載制御装置及び、前記車載制御装置から送信されたデータに関する異常検知を行う異常検知装置に通信可能に接続され、前記車載制御装置が送信したデータを中継する車載中継装置であって、
    前記車載制御装置から送信されたデータの中継に関する処理を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、
    所定期間にて前記車載制御装置から送信されたデータ群に基づき、前記データ群の情報量及びデータ容量よりも、少ない情報量及びデータ容量となる異常検知用データを生成し、
    生成した前記異常検知用データを、異常検知装置に出力する
    車載中継装置。
  2. 前記制御部は、
    所定期間にて前記車載制御装置から送信された前記データ群をオートエンコーダに入力し、
    前記オートエンコーダによって前記データ群を次元圧縮することにより、前記異常検知用データを生成する
    請求項1に記載の車載中継装置。
  3. 前記制御部は、
    所定期間にて前記車載制御装置から送信された前記データ群から、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを抽出し、
    前記相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを前記オートエンコーダに入力し、
    前記オートエンコーダによって、前記相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを次元圧縮することにより、前記異常検知用データを生成する
    請求項2に記載の車載中継装置。
  4. 前記制御部は、
    所定期間にて前記車載制御装置から送信された前記データ群から、相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータを抽出し、
    前記相関係数の絶対値が所定値以上となる複数のデータに基づき、前記複数のデータの情報量及びデータ容量よりも、少ない情報量及びデータ容量となる前記異常検知用データを生成する
    請求項1に記載の車載中継装置。
  5. 前記制御部は、
    所定期間にて前記車載制御装置から送信された前記データ群から、相関係数の絶対値が所定値未満となるデータを抽出し、
    前記異常検知用データは、前記相関係数の絶対値が所定値未満となるデータを含む
    請求項3又は請求項4に記載の車載中継装置。
  6. 前記制御部は、
    生成した前記異常検知用データを、複数の前記車載制御装置が接続される通信部とは異なる通信部に接続される前記異常検知装置に出力する
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車載中継装置。
  7. コンピュータに、
    複数の車載制御装置から送信される中継対象のデータ群に基づき、前記データ群の情報量及びデータ容量よりも、少ない情報量及びデータ容量となる異常検知用データを生成し、
    生成した前記異常検知用データを、異常検知装置に出力する
    処理を実行させる情報処理方法。
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