JP2021073816A - 装置及びネットワーク装置によって実施される方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば、ネットワーク装置、eMBB端末及びURLLC端末を含む通信システムにおいて、時間及び/又は周波数リソースの無駄を抑制するために通信を実施する方法及び装置を提供する。【解決手段】通信システムにおいて、基地局、端末装置又は他の適切なデバイスにより実行され方法は、候補伝送パターンのセットから、下りリンク(DL)伝送部分及び/又は上りリンク(UL)伝送部分を含む目標伝送パターンを決定し、DL伝送部分及び/又はUL伝送部分の少なくとも一部上に装置に対する送信がないことを示すインディケーションを含む下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信し、目標伝送パターン、及びDCIに基づいてネットワーク装置との通信を行う。【選択図】図3
Description
本開示の実施形態は、概して通信技術に関する。特に、本開示の実施形態は、通信を実施する方法及び装置に関する。
通信技術の発展と共に、100GHzまでの周波数範囲は、できるだけ多くの使用シナリオに対処する単一の技術的枠組みの目的で研究されました。拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced mobile broadband)、超高信頼性及び低遅延通信(URLLC:ultra-reliable and low latency communications)、大規模マシンタイプ通信(mMTC:massive machine-type-communications)など、いくつかの要件と展開シナリオが定義されてきた。
一般に、eMBBはハイピークデータレートに厳しい要求を持つが、ユーザプレーン遅延には、例えば上りリンク(UL:Up link)及び下りリンク(DL:Down Link)伝送に4msという比較的ゆるい要件を持つ。対照的に、URLLCは超低遅延かつ高い信頼性を要求し、例えば、UL及びDL伝送に対してユーザプレーン遅延に例えば0.5msを要求する。
eMBBサービスを要求する端末装置(「eMBB端末」とも呼ぶ)とURLLCサービスを要求する他の端末(「URLLC端末」とも呼ぶ)とが、サブフレームなどの同じ伝送パターンにおいて多重化される場合、eMBBのユーザプレーン遅延は、URLLCのユーザプレーン遅延の数倍であることがある。このため、eMBB端末は、複数サブフレームにスケジュールされることがあり、URLLC UEは、より厳しいユーザプレーン遅延要求を満たすために1つのサブフレームにスケジュールされることがある。
従来、UL伝送及びDL伝送の期間は、全帯域幅において構成されていた。そのため、eMBB端末装置とURLLC端末装置とが周波数領域で多重化されていると、いくつかのリソースが無駄になることがある。
従って、時間及び/又は周波数リソースの無駄を抑制するための信号伝送の仕組みに対する要望がある。
本開示は、時間及び/又は周波数リソースの無駄を抑制するために通信を実施するソリューションを提案する。
本開示の実施形態の第1の態様によれば、本開示の実施形態は、装置により実施される方法を提供する。装置は、候補伝送パターンのセットから目標伝送パターンを決定する。候補伝送パターンのそれぞれは、DL伝送部分及び/又はUL伝送部分を含み、かつ、候補伝送パターンは、それぞれのDL伝送部分、及び/又はUL伝送部分の存続期間が互いに異なる。そして、目標伝送パターンを使用してネットワーク装置と端末装置との間の通信が行われる。
本開示の実施形態の第2の態様によれば、本開示の実施形態は、通信を行う装置を提供する。装置は、候補伝送パターンのセットから目標伝送パターンを決定するように構成されたコントローラと、ここで候補伝送パターンのそれぞれは、DL伝送部分及び/又はUL伝送部分を含み、かつ、候補伝送パターンは、それぞれのDL伝送部分、及び/又はUL伝送部分の存続期間が互いに異なるものであり、目標伝送パターンを用いることにより、ネットワーク装置と端末装置との間の通信を行うように構成された送受信器とを備える。
本発明の実施形態の他の特徴及び利点は、例として本開示の実施形態の原理を示す添付図面と併せて読めば、以下の特定の実施形態の記述から明らかになるであろう。
本開示の実施形態は例示の意味で提供され、その利点は、添付図面を参照して以下により詳細に説明される。
図面において、同じ又は類似の参照符号は、同じ又は類似のコンポーネントを示す。
本明細書に記述される主題が、いくつかの例示的な実施形態を参照して議論される。これら実施形態は、当業者が本明細書に記述される主題をより理解し、実施することを可能にするためにのみ議論され、主題の範囲のいかなる限定も提示しないと理解される。
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、例示の実施形態を限定することを意図するものではない。本明細書において使用とき、単数形“a”、“an”、及び“the”は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むことを意図している。用語“comprises”、“comprising”、“includes”、及び/又は“including”は、本明細書で使用されるとき、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を特定するが、1以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除するものではないと理解されるべきである。
また、いくつかの代替の実施形態では、示された機能/動作は、図に示された順序とは異なる順序で行われてもよいことに留意されたい。例えば、連続して示されている2つの機能又は動作は、関与する機能/動作に応じて、実際には同時に実行されてもよく、又は逆の順序で実行されてもよい。
本明細書において使用されるとき、用語「通信ネットワーク」はLTE−A(LTE-Advanced)、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access )、及びHSPA(High-Speed Packet Access)などの任意の適切な通信規格に従うネットワークを指す。さらに、通信ネットワークにおける端末装置とネットワーク装置との間の通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、将来の第5世代(5G)、及び/又は現在知られている若しくは将来において開発されるプロトコルを含むがこれらに限定されない、任意の適切な世代の通信プロトコルに従って実行することができる。
本開示の実施形態は、種々の通信システムにおいて適用され得る。通信の急速な発展を考えれば、本開示を実施することができる将来のタイプの通信技術及びシステムも当然にあるであろう。本開示の範囲を前述のシステムのみに限定すると見なすべきではない。
用語「ネットワーク装置(デバイス)」は、基地局(BS:base station)、ゲートウェイ、管理エンティティ、及び通信システムにおけるその他の適切なデバイスを含むが、それらには限定されない。用語「基地局」又は「BS」は、例えばノードB(NodeB又はNB)、エボルブドノードB(eNodeB又はeNB)、リモートラジオユニット(RRU:Remote Radio Unit)、ラジオヘッダ(RH:Radio Header)、リモートラジオヘッダ(RRH:Remote Radio Head)、リレー、又はフェムト、ピコなどの低電力ノード、などを表し得る。
用語「端末装置」は、ユーザ機器(UE:user equipment)及びネットワー装置と通信が可能な他の適切なエンドデバイスを含むがそれらには限定されない。例として、「端末装置」は、端末、モバイル端末(MT:Mobile Terminal)、加入者局(SS:Subscriber Station)、携帯加入者局、モバイル局(MS:Mobile Station)、又はアクセス端末(AT:Access Terminal)を指し得る。
いくつかの例示的な本開示の実施形態が、図面を参照して以下に説明される。まず、本開示の実施形態に係る通信システム100の概略図を示す図1が参照される。
通信システム100において、ネットワーク装置(以下、BSとも呼ぶ)110は、同じ又は異なる伝送パターンを使用することにより、2つの端末装置(以下、UEとも呼ぶ)121及び122と通信する。BS110は、eMBBサービスをUE121に提供するものであり、従ってUE121はeMBB UEと呼ばれ得る。BS110は、URLLCサービスをUE122に提供するものであり、従ってUE122はURLLC UEと呼ばれ得る。
用語「伝送パターン」は、時間ドメイン、及び/又は周波数ドメインにおけるリソースに関する設定を指す。例えば、伝送パターンは、時間ドメインにおける1以上のサブフレーム、又はいくつかの数のシンボルに対応し、また、周波数ドメインにおける1以上のサブキャリアに対応し得る。伝送パターンは、DL伝送部分、及び/又はUL伝送部分を含む。伝送パターンは、それぞれのDL伝送部分、及び/又はUL伝送部分の期間に関して異なる。本開示の実施形態において、伝送パターンは、候補伝送パターンのセット及び目標伝送パターンを含むことができ、目標伝送パターンは、候補伝送パターンのセットから選択又は決定される。候補伝送パターンのセットは、主に下りリンクデータ伝送に使用される1以上の下りリンク中心伝送パターン、及び/又は主に上りリンクデータ伝送に使用される1以上の上りリンク中心伝送パターンを含み得る。
図2は、下りリンク中心伝送パターン及び上りリンク中心伝送パターンの図を示す。図2に示されるように、下りリンク中心伝送パターン210は、下りリンク制御情報を伝送するための下りリンク伝送部分211、下りリンクデータを伝送するための下りリンク伝送部分212、ガードピリオド(GP:guard period)部分213、及び上りリンク制御情報を伝送するための上りリンク伝送部分214(例えば、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel))を含む。伝送パターン210において、下りリンクデータを伝送するための下りリンク伝送部分212は、他の部分より長く、従って、下りリンク中心伝送パターンと呼ばれる。
下りリンク中心伝送パターン210と同様に、下りリンク中心伝送パターン220は、下りリンクデータを伝送するための下りリンク伝送部分221、ガードピリオド(GP)部分222、及び上りリンク伝送部分223を含む。下りリンク中心伝送パターン210と220の間の主な違いは、伝送パターン220は下りリンク制御情報を伝送する部分を含んでいない点にある。
上りリンク中心伝送パターン230は、下りリンク制御情報を伝送数ための下りリンク伝送部分231、GP部分232、上りリンクデータを伝送するための上りリンク伝送部分233、及び上りリンク制御情報を伝送するための上りリンク伝送部分234(例えば、PUCCH)を含む。伝送パターン230において、上りリンクデータを伝送するための上りリンク伝送部分233は、他の部分よりも長く、従って、伝送パターン230は、上りリンク中心伝送パターンと呼ばれる。
上りリンク中心伝送パターン230と同様に、上りリンク中心伝送パターン240は、下りリンク制御情報を伝送するための下りリンク伝送部分241、GP部分242、及び上りリンクデータを伝送するための上りリンク伝送部分243を含む。上りリンク中心伝送パターン230と240の間の主な違いは、伝送パターン240は上りリンク制御情報を伝送するための部分を含まない点にある。
用語「伝送」又は「通信」は、そうでないと記載しない限り、制御情報、及び/又はデータの伝送又は通信を含み、また、ここで使用される用語「信号」は制御情報、及び又はデータを含むと理解される。
従来、eMBBは、UL/DL伝送に対して、ユーザプレーン遅延に例えば4msという比較的緩い要求を持つ。対照的に、URLLCは、UL/DL伝送に対して、例えば0.5秒という比較的厳格なユーザプレーン遅延を要求する。図1の例において、eMBB UE121は、複数のサブフレームにスケジュールされ、URLLC UE122は、厳格なユーザプレーン遅延要求を満たすため、1つのサブフレームにスケジュールされる。eMBB UE121とURLLC UE122とが、周波数ドメインにおいて多重化されるとした場合、いくつかのリソースが無駄になり、それは望ましくない。
この問題を解決するため、本開示の実施形態は、時間又は周波数リソースの無駄を低減するために、以下に議論するソリューションを提案する。いくつかの本開示の例示的な実施形態が、図面を参照して以下に説明される。図3は、本開示の実施形態に係る信号伝送のための方法300のフローチャートを示す。方法300は、BS110、端末装置121、端末装置122、又は他の適切なデバイスにより実行され得る。
方法300は、ブロック310から開始し、そのブロックでは候補伝送パターンの候補のセットから目標伝送パターンが決定される。候補伝送パターンのそれぞれは、DL伝送部分、及び/又はUL伝送部分を含み、候補伝送パターンは、それぞれのDL伝送パターン、及び/又はUL伝送パターンの期間に関して互いに異なる。
本開示の実施形態によれば、方法300は、ネットワーク装置、例えば図1のBS110により実行され得る。そのような実施形態において、BS110は、ネットワーク装置にサービスされる端末装置のそれぞれ(例えばUE121及び122)に対して、端末装置のそれぞれに対して目標伝送パターンが同じであることを要求せずに、候補伝送パターンのセットから目標伝送パターンを決定し得る。
いくつかの実施の携帯において、方法300は、端末装置、例えばUE121、又はUE122により実行され得る。そのような実施形態において、UE121又は122は、BS110との間の伝送信号に適した目標伝送パターンを決定し得る。
いくつかの実施形態において、1以上の候補伝送パターンは、更にGP部分を含み得る。GP部分は、DL伝送部分とUL伝送部分の間であり得る。
いくつかの実施形態において、目標伝送パターンは、目標伝送パターンにおいて送信されるDL伝送についてのフィードバックを要求するフィードバック要求に基づいて決定され得る。目標伝送パターンは、端末装置がDL伝送において受信したデータを処理するための処理期間(PP:processing period)を含み得る。処理期間は、フィードバック要件を満たすために様々な方法で目標送信パターンにおいて実装されることができる。
一実施形態において、目標伝送パターンは、時分割複信(TDD:Time Division Duplexing)伝送モードにおいて適用可能である。TDDモードにおいて、GP部分の長さは処理期間により延長されることがあり、その結果、DL伝送部分の長さは処理期間により削減される場合がある。
別の実施形態において、DL伝送部分の長さは処理期間により減少するが、GP部分の長さは影響を受けない。そのような場合、処理期間では信号伝送はない。別の言い方をすれば、処理期間は“ブランク”である。
いくつかの場合、DL伝送部分において伝送される信号は、伝送された信号がデコードされることができ、かつ伝送された信号についてのフィードバック情報又はフィードバック信号(例えば、受信確認(ACK:Acknowledgement)/否定応答(NACK:Negative Acknowledgement)が同じサブフレームにおいて用意でき、かつ送信できるように、削減される。
別の実施形態において、目標伝送パターンは、周波数多重複信(FDD:Frequency Division Duplexing)において適用可能である。FDDモードにおいて、DL伝送部分の長さは、処理期間により削減され得る。
上記実施形態において、処理期間は、データ、制御情報、又は基準信号(RS:reference signal)の更なるDL伝送のために使用され得る。更なるDL伝送についてのフィードバック(例えばACK/NACK)は、上記フィードバック要件を満たす必要はない。一実施形態において、更なるDL伝送についてのフィードバックは、目標伝送パターンの後に送信され得る。例えば、1つの伝送パターンが時間ドメインにおける1つのサブフレームに対応する場合、フィードバックは目標伝送パターンに対応するサブフレームの後に送信され得る。
いくつかの実施形態において、目標伝送パターンは、UL伝送が目標伝送パターンにおいて送信されることについてのスケジューリング情報を要求するスケジューリング要求に基づいて、決定され得る。目標伝送パターンは、端末装置がUL伝送において送信されるデータを用意するための処理期間を含み得る。処理期間は、スケジューリング要件を満たすために様々な方法で目標送信パターンにおいて実装されることができる。
一実施形態において、目標伝送パターンは、TDD伝送モードにおいて適用可能である。TDDモードにおいて、GP部分の長さは、処理期間により延長され、その結果UL伝送部分の長さは処理期間により削減されることができる。
他の実施形態において、 UL伝送部分の長さは処理期間により削減され得るが、GO部分の長さは影響されない。そのような場合において、処理期間には信号がない。別の言い方をすれば、処理期間は“ブランク”である。他の実施形態において、目標伝送パターンは、FDD伝送モードにおいて適用可能である。FDDモードにおいて、UL伝送部分の長さは、処理期間により削減され得る。
上記実施形態において、処理期間は、データ又は基準信号の更なるUL伝送のために使用され得る。更なるUL伝送についてのスケジュール情報は、目標伝送パターンの前に、例えば前のサブフレームにおいて既に送信され得る。
他の実施形態において、DL伝送部分の長さは処理期間により削減さ得るが、UL伝送部分の長さは影響されない。そのような場合において、処理期間には信号がない。別の言い方をすれば、処理期間は“ブランク”である。いくつかのシナリオでは、DL伝送部分において伝送されるUL伝送部分のスケジューリング信号は削減され、その結果、対応するUL伝送信号が同じサブフレームにおいて用意されかつ送信されることができる。
上記実施形態において、処理期間は、制御信号(例えばチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)フィードバック)、データ、又は基準信号の更なるDL伝送のために使用され得る。
本開示の実施形態によれば、目標伝送パターンは、それ自身を示すためのインディケーションを含む。一実施形態において、インディケーションは、DL伝送部分、及び/又はUL伝送部分において送信される制御情報、例えば、下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)、上りリンク制御情報(UCI: Uplink Control Information)などに含まれ得る。いくつかの実施形態において、インディケーションは、DL伝送部分、及び/又はUL伝送部分の期間、DL伝送部分とUL伝送部分の間のGP部分の期間、及びDL伝送部分又はUL伝送部分に通信があるかどうかの1つ以上を示し得る。
他の実施形態において、目標伝送パターンのインディケーションは、所定の時間−周波数リソースに含まれ得る。また、リソースは、全てのUEに共通であってもよく、目標伝送パターンにおいて定義されるリソースに限定されなくてもよい。
図3を参照し、ブロック320において、目標伝送パターンを用いることにより、ネットワーク装置と端末装置との間で通信を実施する。いくつかの実施形態において、ブロック310においてネットワーク装置(例えばBS110)が端末装置(例えばUE122)に対して目標伝送パターンを決定した場合、ネットワーク装置は、目標伝送パターンを使用することによりUE122と通信し得る。例えば、BS110は、目標伝送パターンに従ってUE122にデータを送信し、又はUE122からデータを受信し得る。
代替的に、ブロック310において端末装置(例えばUE122)が目標伝送パターンを決定した場合、端末装置は、目標伝送パターンを使用することにより、BS110と通信を実施し得る。例えば、UE122は、目標伝送パターンに従って、BS110にデータを送信し、又はBS110からデータを受信し得る。
本開示の実施形態によれば、下りリンク中心伝送パターンに対して、異なるGP又はPP期間構成があり得、その結果、下りリンクデータ伝送が早期に完了し、十分な処理時間が獲得され得る。いくつかの実施形態において、長いGPは、同じ伝送パターンにおける対応する下りリンクデータ伝送に対するACK/NACKリポートのために使用され得、短いGPは、同じ伝送パターンにおいて対応する下りリンクデータ伝送に対するACK/NACKリポートが存在しない場合に使用され得る。
代替的に、いくつかの実施形態において、同じ伝送パターンにおいてACK/NACKが報告される必要があるとき、処理期間は、下りリンクデータを送信するために使用され得る。一実施形態において、処理期間は、エンプティに保たれ得る。代替的な実施形態において、処理期間は、同じ又は他の端末装置に対する更なるデータをスケジュールするために使用され得る。この場合、更なるデータについてのACK/NACKは、同じ伝送パターンにおいて又は引き続く伝送パターンにおいて報告され得る。更なる代替として、処理期間は、測定のための下りリンクRS、下りリンクデータ復調、ビームトラッキングなどを送信するために使用され得る。
端末装置に対して、ACK/NACKなどのフォードバック情報は、様々な方法で実施され得る。いくつかの実施形態において、k番目の伝送パターンにおいて、データはk伝送パターンの期間において処理できるため、追加のデータ処理時間は必要ない。この場合、GPは短く、全ての伝送パターンにおいて同一に保たれ得る。
代替的に、いくつかの実施形態において、下りリンクデータについてのフィードバック情報は、同じ伝送パターンにおいて下りリンクデータとして送信される必要がある。伝送パターンのGPは、全伝送ブロックのデータ処理時間を定義する処理期間を含み得る。この場合、GPは比較的長い期間に設定され得る。
下りリンク中心伝送パターンに関係するいくつかの実施形態は、以下に説明される。以下の実施形態において、伝送パターンはサブフレームと呼ばれ得る。これは、限定ではなく、説明のために使用されると理解される。当業者は、伝送パターンは、時間ドメイン、及び/又は周波数ドメインにおけるリソースを定義することを理解するであろう。
図4は、本開示の実施形態に係る、TDD及び異なるGP期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図400を示す。図4の例において、eMBB端末装置は、UE1として参照され、URLLC端末装置はUE2として参照される。UE2について、2つの伝送パターンが示され、それらは同一である。DL伝送部分421は、DLデータを送信するためのものであり、少ないシンボルを含む短い下りリンク領域として記述される。一実施形態において、DL伝送部分421のシンボルの数は、DCIにより示されてもよく、それは制御情報を送信するための他のDL伝送部分424に含まれる。
GP422及び423は、迅速なACK/NACKフィードバックが同じ伝送パターンにおいて要求されるならば、長い期間に設定されてよく、その結果、GPは、処理時間、上りリンク伝送に対する伝送アドバンス(TA:transmission advance)、及び遷移時間の総和をカバーできる。そのため、UE2は、下りリンクデータを処理するために十分な時間を有し、TA内に上りリンクを送信し得る。
UE1について、GPは、短い期間として設定され得る。複数の伝送パターンスケジューリングのUE1に対して、処理時間がない(UE2に合わせられたTA期間に対してエンプティをキープするのみ)ことが可能であり、そのため、短いGPは、この伝送パターンにおいてPUCCH伝送がない場合に使用されることができる。UE1のPUCCH伝送のための時間進みと整合するための連続的なスケジューリングを伴うより短いエンプティ期間411がある。複数のサブフレームスケジューリングが採用される場合、DCIがなければ、UE1は、最初のサブフレームにおいてのみDCIをモニタし、続くサブフレーム(連続する下りリンクデータ伝送)において制御領域をスキップし得る。コンパクトなDCIのみがあるならば、UE1は、最初のサブフレームにおいて通常のDCIを、続くサブフレームにおいてはコンパクトなDCIをモニタし得る。いくつかの代替的な実施形態において、UE1は、他のDCI(いくつかの予約されたDCI領域)をモニタし得る。
図5は、本開示の実施形態に係る、TDD及び異なるGP期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図500を示す。図5の実施形態において、UE1は、PUCCHが必要でない場合、短いGP期間を有し、ACK/NACKは、その後のサブフレーム、例えば(n+k)番目のサブフレームにおいてUEからBSにフィードバックされる。ここで、nはDLデータの伝送が完了するサブフレームのサブフレーム番号を表し、kはnの後のサブフレーム番号を表しており、k≧1である。UE2に対して、長いGP期間が使用され、ACK/NACKは同じサブフレームにおいてフィードバックされる。
図6は、本開示の実施形態に係る、TDD及び異なるGP期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図600を示す。図6の実施形態において、長いGP期間がUE2に使用される。同じサブフレームにおけるフィードバックか、そうでないかに応じて、フレキシブルなGP期間がUE1に使用される。UE1は、スケジューリングに対する最終サブフレームにおいてACK/NACKをフィードバックしてもよく、GPは、例えばTBサイズに依存して、異なるサブフレーム番号に共に異なり得る。
図7は、本開示の実施形態に係る、TDD及び処理期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図700を示す。図7の例において、UE2は、同じサブフレームにおいてACK/NACKを報告する必要があり、GPは、上りリンクのための伝送アドバンス、及び遷移時間(全てのUEに対して同じ)の総和をカバーし、かつ、処理時間PPは、下りリンクデータ処理のために提供される。UE1について、連続的なスケジューリングの場合、PPがないこともある。
図8は、本開示の実施形態に係る、FDD及び処理期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図800を示す。図8の例において、UE2が同じサブフレームにおいてACK/NACKを報告する必要があるとき、UL及びDL伝送が異なる周波数バンドであるFDD構成に対して、TAのためのGPの必要がないことがある。UE2について、データ処理のための処理期間が必要であり得る。UE1について、連続スケジューリングの場合、処理期間は必要とされない。
図9は、本開示の実施形態に係る、TDD及び処理期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図900を示す。図9の例において、UE2は、データ処理のためのPPを必要とし、ACK/NACKフィードバックは同じサブフレームである。UE1について、連続スケジューリングの場合PPは必要とされず、ACK/NACKは(n+k)番目のサブフレームである。
図10は、本開示の実施形態に係る、TDD及び処理期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図1000を示す。図10の例において、UE2は長い期間のPPを有する。UE1について、フレキシブルなPP期間が、異なるサブフレーム番号(TBサイズに関連する)に対して使用され得る。UE1は、ACK/NACKフィードバックをスケジューリングの最終サブフレームにおいて送信する。
図11は、本開示の実施形態に係る、FDD及び処理期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図1100を示す。図11の例において、UE2は、PPを有し、ACK/NACKフィードバックは同じサブフレームである。UE1ついて、PUCCHが必要でない場合、PPは必要でなく、ACK/NACKフィードバック(n+k)番目のサブフレームである。
図12は、本開示の実施形態に係る、FDD及び処理期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図1200を示す。図12の例において、UE2は長い期間のPPを有する。UE1について、フレキシブルなPP期間が、異なるサブフレーム番号(TBサイズに関連する)が使用され得る。UE1は、ACK/NACKフィードバックをスケジューリングの最終サブフレームにおいて送信する。
図13は、本開示の実施形態に係る、TDD及び処理期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図1300を示す。図13の例において、UE2が同じサブフレームにおいてACK/NACKを報告する必要があれば、GPは、上りリンクに対する伝送アドバンス、及び遷移時間(全てのUEに同じ)の総和をカバーし得、PPは、下りリンクデータを処理するために使用される。一方UE1について、連続スケジューリングの場合、PPは必要とされない。
図14は、本開示の実施形態に係る、TDD及び処理期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図1400を示す。図14の例において、PPは他のUEのスケジューリングのためにも使用され得るが、この期間のACK/NACKは(n+k)番目のサブフレームに遅延されるべきである。
図15は、本開示の実施形態に係る、TDD及び処理期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図1500を示す。図15の例において、UE2に対して、1以上のDL伝送部分が存在し得る。DL伝送部分のいくつかに関して、サブフレームはデータ処理に対して十分な時間を持ち、従ってACK/NACKは同じサブフレームにおいてフィードバックできる。他のDL伝送部分に対して、ACK/NACKはその後のサブフレーム、例えば(n+k)番目のサブフレームにおいて報告され得る。図15に示される伝送パターンにおいて、各DL伝送部分は、DCIを含み得る。代替的に、DCIは開始時に含まれ得、DCIにおいて部分インディケーションビットがある。
図16は、本開示の実施形態に係る、TDD及び処理期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図1600を示す。図16の例において、PPはいくつかの他の伝送、例えば、測定のための下りリンクRS、ビームトラッキング、復調などのために使用され得る。RSは、CSI測定、下りリンクデータ復調リファレンス、及びビームトラッキングなどのために使用され得る。下りリンクRSは、下りリンクDCIにおいて、半静的に構成されてもよく、或いはトリガされてもよい。RS伝送のための期間は、下りリンクデータ処理に十分な時間を保証し得、従ってACK/NACKは同じサブフレームにおいてフィードバックされ得る。
図17は、本開示の実施形態に係る、FDD及び処理期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図1700を示す。図17の例において、UE2が同じサブフレームにおいてACK/NACKを報告する必要があれば、PPの期間は下りデータ処理をカバーする。UE1に関して、連続スケジューリングの場合PPは必要とされない。
図18は、本開示の実施形態に係る、FDD及び処理期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図1800を示す。図18の例において、PPの期間は他のUEのスケジューリングのために使用され得るが、使用される期間のACK/NACKはn+k(k≧1)サブフレーム遅れる、すなわち(n+k)番目のサブフレームである必要がある。
図19は、本開示の実施形態に係る、FDD及び処理期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図1900を示す。図19の例において、UE2について、1以上のDL伝送部分が存在し得る。いくつかのDL伝送部分に関して、サブフレームは、データ処理に対して十分な時間を持ち、従ってACK/NACKは同じサブフレームにおいてフィードバックされることができる。他のDL伝送部分対して、ACK/NACKは、その後のサブフレーム、例えば(n+k)番目のサブフレームにおいて報告され得る。図15に示される伝送パターンにおいて、各DL伝送部分は、DCIを含み得る。代替的に、DCIは開始時に含まれ得、DCIにおいて部分インディケーションビットがある。
図20は、本開示の実施形態に係る、FDD及び処理期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図2000を示す。図20の例において、PPは、いくつかの他の伝送、例えば測定のための下りリンクRS、ビームトラッキング、復調などのために使用され得る。RSは、CSI測定、下りリンクデータ復調リファレンス、及びビームトラッキングなどのために使用され得る。下りリンクRSは、下りリンクDCIにおいて、半静的に構成されてもよく、或いはトリガされてもよい。RS伝送のための期間は、下りリンクデータ処理に十分な時間を保証し得、従ってACK/NACKは同じサブフレームにおいてフィードバックされ得る。
本開示の実施形態によれば、上りリンク中心伝送パターンに対して、異なるGP又はPP期間構成があり得る。UL伝送を遅らせることにより、或いは下りリンク制御信号のための期間を削減することにより、UE2は、UL伝送に対してデータを準備する十分な時間を持つことができる。
いくつかの実施形態において、長いGPは、上りリンクデータ伝送、例えば同じ伝送パターンにおける物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)スケジューリングのために使用され得、短いGPは、PUSCHがないか、又はn+k(k≧1)サブフレームにおいてスケジュールするために用いられ得る。
代替的に、いくつかの実施形態において、上りリンクデータが同じサブフレームにスケジュールされるならば、伝送パターンは、処理期間、すなわちPPを有し得る。準備期間は、いくつかの方法で設定され得る。一実施形態において、PPはエンプティに保たれ得る。他の実施形態において、PPは、同じ又は他のUEのために、他のデータをスケジュールするために使用され得る。例えば、PPは、上りリンクデータを送信するために使用され得、スケジューリングは、前のサブフレーム、例えばn−k(k≧1)サブフレーム(n−k)番目のサブフレームとも呼ぶ)であり得る。別の実施形態において、PPは下りリンクデータを送信するために使用され得る。
さらに別の実施形態において、PPは、RSを送信するために使用され得る。例えば、PPは、例えば測定、上りリンクデータ復調、及びビームトラッキングなどのためのいくつかの上りリンクRSを送信するために使用され得る。RSを準備するための時間は一般にデータより短いため、RS期間は、データ準備のために使用され得る。他の実施形態において、PPは、例えば測定、下りリンクデータ復調、及びビームトラッキングなどのためのいくつかの下りリンクRSを送信するために使用され得る。
それら実施形態において、異なるUEは、異なるPUSCH伝送期間を有し得る。一例において、(n+k)番目のサブフレームにおいて、kサブフレームの期間においてデータは準備できるため、追加のデータ準備時間は必要ない。この場合、GPは、短く、また、全てのサブフレームにおいて同じに保たれる。他の実施形態において、サブフレームのGPは、全伝送ブロックのデータ準備時間を含む必要があり、従って、GPは、比較的長い期間を有し得る。
以下に、上りリンク中心データ伝送パターンに関連するいくつかの実施形態が説明される。図21は、本開示の実施形態に係る、TDD及び異なるGP期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図2100を示す。図21の実施形態において、UE2について、同じサブフレームにおいて迅速なデータ伝送が必要でれば、長い期間のGPが使用され得る。GPは、準備時間、上りリンクに対する伝送アドバンス、及び遷移時間の総和をカバーし得る。UE2の上りリンク伝送は、データ処理の十分な時間のために遅延され得、GPはいくつかの上りリンク領域を占有する。
UE1について、複数サブフレームスケジューリングが採用される一実施形態(以下、ケースAと呼ぶ)において、いくつかのサブフレームにおいて、準備時間は必要とされなくてよい。n+k(k≧1)サブフレームにおいてデータ伝送する他の実施形態(以下、ケースBと呼ぶ)において、準備時間は必要とされなくてよい。
図22は、本開示の実施形態に係る、TDD及び異なるGP期間に関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図2200を示す。図22の実施形態において、長い期間のGPはUE2のために使用され、フレキシブルなGPはUE1のために使用され得る。UE1について、上りデータ伝送は、スケジューリングと同じサブフレームであり得、GPは、異なるサブフレーム番号(TBサイズに関連する)に共に異なり得る。例えば、上りリンクスケジューリング及び対応する上りリンクデータ伝送の双方で同じサブフレームにおいて、GPは、上りデータ処理のためにより長い。また、上りリンクデータ伝送のみの他のサブフレームにおいて、GPは上りリンクデータ伝送のためのTAのためにより短い。
図23は、本開示の実施形態に係る、TDD及びPPに関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図2300を示す。図23の実施形態において、UE2が同じサブフレームにおいて上りリンクデータを送信する必要があるならば、GPは、上りリンクに対する伝送アドバンス、及び遷移時間(全てのUEに対して同じ)の総和をカバーし得る。実施形態において、PPは、UE2の上りリンクデータ処理のために使用される。一方、UE1について、複数サブフレームスケジューリング又はn+kスケジューリングのとき、PPは使用されない。
図24は、本開示の実施形態に係る、TDD及びPPに関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図2400を示す。図24の実施形態において、UE2が同じサブフレームにおいて上りリンクデータを送信する必要があるならば、GPは、上りリンクに対する伝送アドバンス、及び遷移時間(全てのUEに同じ)の総和をカバーし得る。実施形態において、PPは、UE2の上りリンクデータ処理のために使用される。一方、UE1について、複数サブフレームスケジューリング又はn+kスケジューリングのとき、PPは使用されない。図24の実施形態において、PP及びGPは、図23の実施形態とは異なる位置を有する。
図25は、本開示の実施形態に係る、TDD及びPPに関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図2500を示す。図25の実施形態において、長い期間のGPはUE2のために使用され、フレキシブルなGP期間はUE1のために使用され得る。UE1について、上りリンクデータ伝送は、スケジューリングと同じサブフレームであり得、PPは、異なるサブフレーム番号(TBサイズに関連する)に共に異なり得る。例えば、上りリンクスケジューリング及び対応する上りリンクデータ伝送の双方で同じサブフレームにおいて、PPは必要とされる。また、上りリンクデータ転送のみの他のサブフレームにおいて、PPは必要とされない。
図26は、本開示の実施形態に係る、TDD及びGPに関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図2600を示す。図26の実施形態において、同じサブフレームにおいて迅速なデータ伝送が必要でれば、UE2に対して長い期間のGPが使用され得る。GPは、準備時間、上りリンクに対する伝送アドバンス、及び遷移時間の総和をカバーし得る。UE2のためのDCIは、データ処理の十分な時間に対して早く完了し得る。
UE1について、短い期間のGPが使用され得る。ケースAについて説明される一実施形態において、複数サブフレームにスケジューリングされるUE1に対して、いくつかのサブフレームにおいて準備時間は必要とされなくてよい(上りリンク伝送に対するTA期間に対してエンプティがキープされるのみ)。ケースBについて説明される一実施形態において、n+k番目(k≧1)のサブフレームにおいてデータ伝送するUE1に対し、準備時間は必要とされなくてよい。
図27は、本開示の実施形態に係る、TDD及びGPに関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図2700を示す。図27の例において、UE2のために長い期間のGPが使用され得る。
UE1は、異なるスケジューリングに対してフレキシブルな制御領域、例えば異なるDCIフォーマット又は異なるDCIシンボルを有し得る。GPは、異なるサブフレーム番号(TBサイズに関連する)に共に異なり得る。加えて、GPは、いくつかの下りリンク期間を占有し得る。
図28は、本開示の実施形態に係る、TDD及びPPに関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図2800を示す。図28の例において、UE2が同じサブフレームにおいて上りリンクデータを送信するものであれば、GPは、上りリンクに対する伝送アドバンスと遷移時間(全てのUEに同じ)の総和をカバーし得る。PPは、上りリンクデータ処理のために使用され得る。PPは下りリンク領域を占有し得る。UE1について、複数サブフレームスケジューリング又はn+kサブフレームスケジューリングの場合、PPは必要とされない。
図29は、本開示の実施形態に係る、TDD及びPPに関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図2900を示す。図29の実施形態において、長い期間のPPがUE2に対して使用され得る。
UE1は、異なるスケジューリングに対してフレキシブルな制御領域、例えば異なるDCIフォーマット又は異なるDCIシンボルを有し得る。PPは、異なるサブフレーム番号(TBサイズに関連する)に共に異なり得る。加えて、PPは、いくつかの下りリンク期間を占有し得る。
図30は、本開示の実施形態に係る、FDD及びPPに関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図3000を示す。図30の実施形態において、UE2が同じサブフレームにおいて上りリンクデータを送信する必要があれば、上りリンクデータ処理のためにPPが存在し得る。UE1について、複数サブフレームスケジューリング又はn+kサブフレームスケジューリングの場合、PPは必要とされない。
図31は、本開示の実施形態に係る、FDD及びPPに関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図3100を示す。図31の実施形態において、長い期間のPPがUE2に対して使用され得る。UE1について、フレキシブルな期間のPPが使用され得る。UE1の上りリンクデータ伝送は、スケジューリングにより同じサブフレームであり得る。PPは、異なるサブフレーム番号(TBサイズに関連する)と共に異なり得る。
図32は、本開示の実施形態に係る、FDD及びPPに関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図3200を示す。図32の実施形態において、UE2が同じサブフレームにおいて上りリンクデータを送信するものであれば、GPは、上りリンクに対する伝送アドバンスと遷移時間(全てのUEに同じ)の総和をカバーし得る。上りリンクデータ処理のためのPPが存在し得る。PPは下りリンク領域を占有し得る。一方UE1について、複数サブフレームスケジューリング又はn+kサブフレームスケジューリングの場合、PPは必要とされない。
図33は、本開示の実施形態に係る、FDD及びPPに関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図3300を示す。図33の実施形態において、長い期間のPPがUE2に対して使用され得る。
UE1は、異なるスケジューリングに対してフレキシブルな制御領域、例えばことなるDCIフォーマット又は異なるDCIシンボルを有し得る。PPは、異なるサブフレーム番号(TBサイズに関連する)と共に異なり得る。加えて、PPはいくつかの下りリンク期間を占有し得る。
図34は、本開示の実施形態に係る、TDD及びPPに関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図3400を示す。図34の実施形態において、PPの期間は、他のスケジューリングに対して使用され得る。ケース2、Alt1に関して説明される一実施形態において、PPは他の上りリンクスケジューリングに対して使用され得、ULグラントは、十分な準備期間のためにn−k(k≧1)サブフレームであり得る。ケース2、Alt2に関して説明される一実施形態において、PPが下りリンク期間を占有する場合、PPは他の下りリンクスケジューリングのために使用され得る。
図35は、本開示の実施形態に係る、TDD及びPPに関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図3500を示す。図35の実施形態において、UE2に対し、複数のUL伝送部分が存在し得る。1以上のUL伝送部分において、ULグラントは、同じサブフレームであり得る(データ処理に対する十分な時間と共に)。他のUL伝送部分に関して、ULグラントは(n−k)番目(k≧1)であり得る。
図36は、本開示の実施形態に係る、TDD及びPPに関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図3600を示す。図36の実施形態において、PPの期間はRS伝送のために使用され得る。RSは、周期的に又は非周期的に、トリガされ或いは半静的に構成され得る。ケース3、Alt1に関して説明される一実施形態において、PPの期間は、PPが上りリンク領域を占有する場合、上りリンクRS伝送のために使用され得、上りリンク復調、及び/又は測定などのために使用され得る。ケース3、Alt2に関して説明される一実施形態において、PPが下りリンク領域を占有する場合、PPの期間は下りリンクRSのために使用され得、測定、ビームトラッキング、及び復調などのために使用され得る。
図37は、本開示の実施形態に係る、FDD及びPPに関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図3700を示す。図37の実施形態において、PPの期間は、他のスケジューリングのために使用され得る。ケース2、Alt1に関して説明される一実施形態において、PPの期間は、他のULスケジューリングのために使用され得、ULグラントは十分な準備時間のために(n−k)番目のサブフレーム(k≧1)であり得る。ケース2、Alt2に関して説明される一実施形態において、PPが下りリンク期間を占有する場合、PPの期間は他の下りリンクスケジューリングのために使用され得る。
図38は、本開示の実施形態に係る、FDD及びPPに関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図3800を示す。図38の実施形態において、複数のUL伝送部分が存在し得る。UL伝送部分の以上において、ULグラントは同じサブフレーム(データ処理に対して十分な時間と共に)であり得る。他のUL伝送部分に関して、ULグラントは(n−k)番目のサブフレーム(k≧1)であり得る。
図39は、本開示の実施形態に係る、FDD及びPPに関するUE1及びUE2に対する伝送パターンの図3900を示す。図39の実施形態において、PPの期間は、RS伝送のために使用され得る。RSは、周期的に又は非周期的に、トリガされ、或いは半静的に構成され得る。ケース3、Alt1に関して説明される一実施形態において、PPの期間は、PPが上りリンク領域を占有する場合、上りリンクRS伝送のために使用され得、上りリンク復調、及び/又は測定などのために使用され得る。ケース3、Alt2に関して説明される一実施形態において、PPの期間は、PPが下りリンク領域を占有する場合、下りリンクRSのために使用され得、測定、ビームトラッキング、及び復調などに使用され得る。
図40は、本開示の実施形態に係る伝送パターンの図4000を示す。図示された伝送パターンにおいて、ACK/NACKのためのPUCCH伝送があるならば、それは“DMRS+PUCCH”の構造を持ち得る。別の言い方をすれば、復調基準信号(DMRS:demodulation reference signal)は、PUCCH信号の前に送信され得る。DMRS伝送について、期間は、対応するACK/NACKのための下りリンクデータ処理のためにも使用され得る。
図41は、本開示の実施形態に係る伝送パターンの図4100を示す。図示された伝送パターンにおいて、PUSCHがスケジュールされているならば、それは“DMRS+PUSCH”の構造を有し得る。別の言い方をすれば、DMRSは、PUCCH信号の前に送信され得る。DMRS伝送期間は、上りリンクデータ準備のために使用され得る。
図42は、本開示の一実施形態に係る装置4200の概略図を示す。本開示の実施形態によれば、装置4200は、BS110などのネットワーク装置、UE121若しくは122、又は通信システムにおける適切な装置に実装され得る。
図42に示されるように、装置4200は、それぞれがDL伝送部分、及び/又はUL伝送部分を含み、それぞれのDL伝送部分、及び/又はUL伝送部分について相互に異なる候補伝送パターンのセットから目標伝送パターンを決定するように構成されたコントローラ4210と、目標伝送パターンを使用することによってネットワーク装置と端末装置との間で通信を実施する送受信器4220とを有する。
一実施形態において、候補伝送パターンの1以上は、DL伝送部分とUL伝送部分との間のガードピリオド(GP)部分を更に含み得る。
一実施形態において、目標伝送パターンは、目標伝送パターンにおいて伝送されるDL伝送についてのフィードバックを要求するフィードバック要求に基づいて決定され得、目標伝送パターンは、端末装置がDL伝送において受信されたデータを処理するための処理期間を含み得る。
一実施形態において、目標伝送パターンは、TDD伝送モードに適用可能であり得、ガードピリオド(GP)の長さは処理期間だけ延長され得、又はDL伝送部分の長さは処理期間だけ削減される。
一実施形態において、目標伝送パターンはFDD伝送モードに適用可能であり得、DL伝送部分の長さは、処理期間だけ削減され得る。
一実施形態において、処理期間は、データ、制御情報又は基準信号の更なるDL伝送ために使用され得、更なるDL伝送についてのフィードバックは目標伝送パターンの後に送信される。
一実施形態において、目標伝送パターンは、目標伝送パターンにおいてUL伝送が送信されることについてのスケジュール情報を要求するスケジュール要求に基づいて決定され得、目標伝送パターンは、端末装置がUL伝送において送信されるデータを準備する処理期間を含み得る。
一実施形態において、目標伝送パターンは、TDD伝送モードに適用可能であり得、GPの長さは処理期間だけ延長され得、又はUL伝送部分の長さは処理期間だけ削減される。
一実施形態において、目標伝送パターンはFDD伝送モードに適用可能であり得、UL伝送部分の長さは、処理期間だけ削減され得る。
一実施形態において、処理期間は、データ、又は基準信号の更なるUL伝送ために使用され得、かつ更なるUL伝送についてのスケジュール情報は目標伝送パターンの前に送信され得る。
一実施形態において、コントローラは、更に、ネットワーク装置において、ネットワーク装置によりサーブされる端末装置のそれぞれに対して、目標伝送パターンが端末装置のそれぞれに対して同一であることを要求することなく、候補伝送パターンのセットから目標伝送パターンを決定するように構成される。
一実施形態において、目標伝送パターンは、DL伝送部分、及び/又はUL伝送部分において送信される制御情報の中のインディケーションを含み得、そのインディケーションは、DL伝送部分、及び/又UL伝送部分の存続期間、DL伝送部分とUL伝送部分との間のGPの存続期間、及び、DL伝送部分又はUL伝送部分に通信があるか、のうちの1以上を示す。
本開示の実施形態は、ネットワーク装置又は端末装置において実装される装置をも提供する。装置は、それぞれが、下りリンク(DL)伝送部分及び/又は上りリンク(UL)伝送部分を含み、かつ、それぞれのDL伝送部分及び/又はUL伝送部分の存続期間が互いに異なる候補伝送パターンのセットから目標伝送パターンを決定するための手段と、目標伝送パターンを使用することにより、ネットワーク装置と端末装置との間の通信を行うための手段を有し得る。
装置4200は、現在知られているか、又は将来開発されるいずれかの任意の適切な技法によってそれぞれ実装され得る。また、図42に示される単一の装置は、代わりに複数の装置に別々に実装されてもよく、複数の別々の装置は単一の装置に実装されてもよい。本開示の範囲はこれらの点において限定されない。
装置4200は、図3から図41を参照して説明されたような機能を実装するように構成され得る。従って、方法300に関して説明した特徴は、装置4200の対応する構成要素に適用することができる。さらに、装置4200の構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの任意の組み合わせで具現化され得る。例えば、装置4200の構成要素は、回路、プロセッサ、又は任意の他の適切な装置によってそれぞれ実装される。当業者は、前述の例は説明のためだけであり、限定のためではないことを理解する。
本開示のいくつかの実施形態において、装置4200は、少なくとも1つのプロセッサを有し得る。本開示の実施形態と共に使用することに適した少なくとも1つのプロセッサは、例として、既に知られた、又は将来において開発される、一般的な及び特定の目的のプロセッサの双方を含み得る。装置4200は、少なくとも1つのメモリを有し得る。少なくとも1つのメモリは、例えば、半導体メモリデバイス、例えばRAM、ROM、EPROM、EEPROM及びフラッシュメモリデバイスを含み得る。少なくとも1つのメモリは、コンピュータが実行可能な命令のプログラムを格納するために使用され得る。プログラムは、任意の、高レベル、及び/又は低レベルのコンパイル可能又は解釈可能なプログラミング言語で記述され得る。実施形態によれば、コンピュータ実行可能な命令は、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置4200に、上記で議論された方法300に従う動作を少なくとも実行させるように構成され得る
上記の説明に基づいて、当業者は、本開示が装置、方法、又はコンピュータプログラム製品において具現化され得ることを理解するであろう。一般に、様々な例示的な実施形態は、ハードウェア、又は特殊用途の回路、ソフトウェア、論理、或いはそれらの任意の組み合わせで実施することができる。例えば、いくつかの態様はハードウェアで実施されてもよく、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ又は他のコンピュータデバイスによって実行され得るファームウェア又はソフトウェアで実施されてもよいが、本開示はそれらに限定されない。本開示の例示的な実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして、又は他の絵表示を使用して図示され、及び説明されるが、本明細書に記載のこれらのブロック、装置、システム、技法、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路若しくは論理、汎用ハードウェア若しくはコントローラ、他のコンピューティング装置、又はそれらのいくつかの組み合わせによって実行されるとよく理解される。
図3に示されている様々なブロックは、方法ステップとして、及び/又はコンピュータプログラムコードの動作から生じる動作として、及び/又は関連する機能を実行するように構成された複数の結合論理回路要素とみなすことができる。本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかは、集積回路チップ及びモジュールなどの様々な構成要素で実施することができ、本開示の例示的な実施形態は、本開示の例示的な実施形態に従って動作するように構成された集積回路、FPGA、又はASICとして具体化された装置で実現できる。
本明細書は、多数の特定の実施の詳細を含んでいるものの、これらは、開示の範囲又は請求される可能性がある範囲の限定として解釈されるべきではなく、特定の開示の特定の実施形態に特有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈において本明細書で説明される特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実施されてもよい。反対に、単一の実施形態の文脈で記載されている様々な特徴は、複数の実施形態で別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実施することもできる。さらに、特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして上述されており、当初はそのように主張されていたとしても、請求された組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によっては組み合わせから切り取られてもよく、請求された組み合わせは、サブコンビネーション又はサブコンビネーションのバリエーションに向けられてもよい。
同様に、動作は特定の順序で図面に描かれているが、望ましい結果を達成するためには、そのような動作が示された特定の順序または順番に実行されること、または示されたすべての動作が実行されることを必要とすると理解すべきではない。特定の状況では、マルチタスキング及び並列処理が有利な場合がある。さらに、上述の実施形態における様々なシステム構成要素の分離は、すべての実施形態においてそのような分離を必要とすると理解されるべきではなく、説明されるプログラム構成要素及びシステムは一般的に単一のソフトウェア製品に統合されるか、又は複数のソフトウェア製品にパッケージ化されると理解されるべきである。
本開示の前述の例示的な実施形態に対する様々な修正形態、適合形態は、添付の図面と併せて読めば、前述の説明から当業者には明らかとなる。ありとあらゆる修正は、依然として本開示の非限定的で例示的な実施形態の範囲内に入る。さらに、本明細書に記載された開示の他の実施形態は、前述の説明および関連する図面に提示された教示の恩恵を受けて、本開示のこれらの実施形態が関連する当業者に思い浮かぶであろう。
したがって、本開示の実施形態は開示された特定の実施形態に限定されるべきではなく、修正形態及び他の実施形態は添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されると理解される。本明細書では特定の用語が使用されているが、それらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用されており、限定を目的とするものではない。
Claims (2)
- 装置によって実施される方法であって、
候補伝送パターンのセットから、下りリンク(DL)伝送部分、及び/又は上りリンク(UL)伝送部分を含む目標伝送パターンを決定し、
前記DL伝送部分、及び/又は前記UL伝送部分の少なくとも一部上に前記装置に対する送信がないことを示すインディケーションを含む下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信し、
前記目標伝送パターン、及び前記DCIに基づいてネットワーク装置との通信を行うこと有する、方法。 - ネットワーク装置によって実施される方法であって、
端末装置に目標伝送パターンについての情報を送信し、
前記目標伝送パターンの下りリンク(DL)伝送部分、及び/又は上りリンク(UL)伝送部分の少なくとも一部上に前記端末装置に対する送信がないことを示すインディケーションを含む下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を前記端末装置に送信し、
前記目標伝送パターン、及び前記DCIに基づいて前記端末装置との通信を行うこと有する、方法。
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