JP2021069470A - 遊技機 - Google Patents

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JP2021069470A JP2019196233A JP2019196233A JP2021069470A JP 2021069470 A JP2021069470 A JP 2021069470A JP 2019196233 A JP2019196233 A JP 2019196233A JP 2019196233 A JP2019196233 A JP 2019196233A JP 2021069470 A JP2021069470 A JP 2021069470A
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小倉 敏男
Toshio Ogura
敏男 小倉
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Abstract

【課題】遊技興趣を向上できる遊技機を提供すること。【解決手段】可変表示は、示唆演出が実行される特定可変表示を含み、第1発射促進表示制御手段は、特定可変表示が実行されているときに、第1発射促進表示を所定態様から所定態様とは異なる特定態様に変更可能であり、示唆演出として、第1示唆演出と第1示唆演出よりも表示手段にて表示される演出画像が大きい第2示唆演出とがあり、第1発射促進表示制御手段は、第2示唆演出の実行に対応して第1発射促進表示を非表示とすることが可能であり、特定状態において、第1発射促進表示が所定態様から特定態様に変化されてから非表示とされて可変表示が終了する場合と、第1発射促進表示が所定態様から特定態様に変化されずに非表示とされて可変表示が終了する場合とで、有利状態に制御される割合が異なる。【選択図】図11−28

Description

本発明は、始動条件の成立にもとづいて可変表示を実行可能となり、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機に関する。
従来の遊技機には、可変表示を実行可能であるとともに、遊技領域の中央付近に演出表示装置(第1発射促進表示制御手段)が設けられており、該遊技領域における演出表示装置の右方と左方とを遊技者が打ち出した遊技球(遊技媒体)が通過可能となっている。また、遊技領域における演出表示装置の右方(所定経路)には、開放状態(第1状態)と閉鎖状態(第2状態)とに変化可能であって遊技球が入賞することにより可変表示の始動条件が成立する可変入賞球装置(可変手段)や、遊技状態が大当り遊技状態(有利状態)である場合に遊技球が入賞可能となる特別可変入賞球装置が設けられている。更に、このような遊技機は、遊技状態を通常状態(非特定状態)と該通常状態よりも可変入賞球装置が開放状態に変化し易い時短状態(特定状態)とに制御可能であり、時短状態や大当り遊技状態では、遊技者が遊技球を演出表示装置の右方に向けて打ち出すことで可変表示の実行や賞球の払い出しが行われるようになっている。
また、このような遊技機では、時短状態において、遊技者に対して遊技領域における演出表示装置の右方に向けて遊技球を打ち出すよう促すための発射促進報知(第1発射促進表示)を演出表示装置にて表示しており、リーチの変動パターン等の特定の変動パターンにて可変表示(特定可変表示)が実行される場合に可変表示の開始タイミングから該発射促進報知の表示態様を変化させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2019−22634号公報
しかしながら、特許文献1にあっては、演出表示装置において発射促進報知が表示される場合は、リーチ演出(示唆演出)の実行中であっても発射促進報知の表示が継続されるため、リーチ演出の興趣を低下させてしまう虞がある。このため、特定可変表示においては発射促進報知を非表示化・再表示することが考えられるが、単に発射促進報知を非表示化。再表示するのみでは遊技興趣を向上できないという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、遊技興趣を向上できる遊技機を提供することを目的とする。
手段1の遊技機は、
始動条件の成立(例えば、遊技球の始動入賞口への入賞)にもとづいて可変表示を実行可能となり、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
遊技媒体(例えば、遊技球)が通過可能な複数の通過経路のうちの所定経路(例えば、右遊技領域189SG002R)に設けられ、第1状態(例えば、開放状態)と該第1状態よりも遊技媒体が進入し難い第2状態(例えば、閉鎖状態)とに変化可能であって、遊技媒体が進入することにより前記始動条件が成立する可変手段(例えば、第2始動入賞口を形成する可変入賞球装置6B)と、
非特定状態(例えば、通常状態)と、該非特定状態よりも前記可変手段が前記第1状態に変化し易い特定状態(例えば、時短状態)と、前記有利状態と、に制御可能な状態制御手段(例えば、CPU103)と、
可変表示の実行中に、前記有利状態に制御されることを示唆する示唆演出(例えば、スーパーリーチのリーチ演出)を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が図10に示す可変表示中演出処理を実行する部分)と、
前記特定状態において、前記所定経路への遊技媒体の発射を促すための第1発射促進表示(例えば、画像表示装置5の右上端部における「右打ち」の表示)に関する制御を行う第1発射促進表示制御手段(例えば、演出制御用CPU120が図11−24に示す時短中右打ち促進表示処理を実行する部分)と、
前記所定経路への遊技媒体の発射を促すための表示であって前記第1発射促進表示よりも視認性が低い第2発射促進表示(例えば、右打ちランプ189SG132)の表示および非表示(点灯および消灯)を、前記有利状態および前記特定状態を含む遊技状態に応じて制御する第2発射促進表示制御手段(例えば、CPU103が図11−18及び図11−19に示す特別図柄停止処理において右打ちランプ189SG132の点灯および消灯を行う部分)と、
前記示唆演出と前記第1発射促進表示とを表示可能な表示手段(例えば、画像表示装置5)と、
を備え、
可変表示は、前記示唆演出が実行される特定可変表示(例えば、図11−6に示すPA2−2、PA2−3、PB1−2、PB1−3等のスーパーリーチの変動パターンによる可変表示)を含み、
前記第1発射促進表示制御手段は、前記特定可変表示が実行されているときに、前記第1発射促進表示を所定態様(例えば、黄色の「右打ち」の表示である第1右打ち促進表示)から該所定態様とは異なる特定態様(例えば、灰色の「右打ち」の表示である第2右打ち促進表示)に変更可能であり、
前記示唆演出として、第1示唆演出(例えば、セリフ予告演出)と該第1示唆演出よりも前記表示手段にて表示される演出画像が大きい第2示唆演出(例えば、スーパーリーチのリーチ演出)とがあり、
前記第1発射促進表示制御手段は、前記第2示唆演出の実行に対応して前記第1発射促進表示を非表示とすることが可能であり(例えば、図11−28に示すように、時短状態の可変表示においてスーパーリーチのリーチ演出中に右打ち促進表示が非表示となる部分)、
前記特定状態において、前記第1発射促進表示が前記所定態様から前記特定態様に変化されてから非表示とされて可変表示が終了する場合と、前記第1発射促進表示が前記所定態様から前記特定態様に変化されずに非表示とされて可変表示が終了する場合とで、前記有利状態に制御される割合が異なる(例えば、図11−6及び図11−28に示すように、可変表示中にスーパーリーチのリーチ演出が実行される場合は、第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示を経て非表示となる場合よりも、第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示を経ずに非表示となる場合の方が大当り遊技状態に制御される割合が高く設定されている部分)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1発射促進表示が非表示化されることによって第2示唆演出の演出効果を高めることができるとともに、第1発射促進表示が非表示化するまでに所定態様から特定態様に変化するか否かに遊技者を注目させることができるので、遊技興趣を向上できる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 この実施の形態におけるパチンコ遊技機の背面斜視図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 表示結果判定テーブルを示す説明図である。 通常状態または時短状態での第1特図の可変表示における大当りの数値範囲と時短付きはずれの数値範囲を示す図である。 演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 パチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技情報表示部を示す図である。 (A),(B)は、演出制御コマンドを例示する図である。 各乱数を示す説明図である。 変動パターンを例示する図である。 時短状態における各変動パターンでの演出実行期間を示すタイミングチャートである。 大当り種別判定テーブルを示す説明図である。 各種大当りの内容を示す説明図である。 (A)は大当り用変動パターン判定テーブルAを示す説明図であり、(B)は大当り用変動パターン判定テーブルBを示す説明図であり、(C)は大当り用変動パターン判定テーブルCを示す説明図である。 (A)は時短付きはずれ用変動パターン判定テーブルAを示す説明図であり、(B)は時短付きはずれ用変動パターン判定テーブルBを示す説明図である。 (A)ははずれ用変動パターン判定テーブルAを示す説明図であり、(B)ははずれ用変動パターン判定テーブルBを示す説明図であり、(C)ははずれ用変動パターン判定テーブルCを示す説明図であり、(D)ははずれ用変動パターン判定テーブルDを示す説明図であり、(E)ははずれ用変動パターン判定テーブルEを示す説明図である。 遊技制御用データ保持エリアを示す説明図である。 (A)は演出制御用データ保持エリアを示す説明図であり、(B)は始動入賞時受信コマンドバッファを示す説明図である。 特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 大当り開放前処理を示すフローチャートである。 大当り開放中処理を示すフローチャートである。 大当り終了処理を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理を示すフローチャートの一部である。 時短中右打ち促進表示処理を示すフローチャートである。 時短中右打ち促進表示処理を示すフローチャートである。 時短中右打ち促進表示処理を示すフローチャートである。 時短状態における右打ち促進表示の表示態様の変化を示すタイミングチャートである。 時短状態における右打ち促進表示の表示態様の変化を示すタイミングチャートである。 時短状態の最終可変表示における右打ち促進表示の表示態様の変化を示すタイミングチャートである。 可変表示開始設定処理を示すフローチャートである。 予告演出決定処理を示すフローチャートである。 予告演出種別決定割合を示す説明図である。 特図当り待ち処理を示すフローチャートである。 大当り中演出処理を示すフローチャートである。 大当り中演出処理を示すフローチャートである。 画像表示装置の表示態様を示す図である。 画像表示装置の表示態様を示す図である。 画像表示装置の表示態様を示す図である。 画像表示装置の表示態様を示す図である。 画像表示装置の表示態様を示す図である。 画像表示装置の表示態様を示す図である。 画像表示装置の表示態様を示す図である。 画像表示装置の表示態様を示す図である。 変形例における画像表示装置の表示態様を示す図である。 変形例における画像表示装置の表示態様を示す図である。 変形例における停止図柄を示す図である。 変形例における時短付きはずれ種別を示す図である。 変形例における画像表示装置の表示態様を示す図である。
(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出または導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタおよびスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲームおよび飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示およびアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示する。第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には入賞球装置6Aが設けられており、該入賞球装置6Aの右側方には、可変入賞球装置6Bが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図3参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左下方3箇所と可変入賞球装置6Bの上方1箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bとの間には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図3参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口および一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左下方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の右方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の下方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車および多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられている。遊技機用枠3における画像表示装置5の上方位置にはメインランプ9aが設けられており、該メインランプ9aの左右には、遊技領域を包囲するように枠ランプ9bが設けられている。更に、遊技盤2における特別可変入賞球装置7の近傍位置にはアタッカランプ9cが設けられている。
遊技盤2の所定位置(図1では画像表示装置5の上方位置)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。また、可動体32には、可動体ランプ9dが設けられている。該可動体ランプ9dと前述したメインランプ9a、枠ランプ9b、アタッカランプ9cとは纏めて遊技効果ランプ9と呼称する場合がある。尚、これらメインランプ9a、枠ランプ9b、アタッカランプ9c、可動体ランプ9dは、LEDを含んで構成されている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。尚、遊技機用枠3には、上皿とは別に、上皿満タン時に賞球が払い出される払出部(打球供給皿)を設けてもよい。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図3参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図3参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
図2は、パチンコ遊技機1の背面斜視図である。パチンコ遊技機1の背面には、基板ケース201に収納された主基板11が搭載されている。主基板11には、設定キー51や設定切替スイッチ52が設けられている。設定キー51は、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための錠スイッチとして機能する。設定切替スイッチ52は、設定変更状態において大当りの当選確率や出玉率等の設定値を変更するための設定スイッチとして機能する。設定キー51や設定切替スイッチ52は、例えば電源基板17の所定位置といった、主基板11の外部に取り付けられてもよい。
主基板11の背面中央には、表示モニタ29が配置され、表示モニタ29の側方には表示切替スイッチ31が配置されている。表示モニタ29は、例えば7セグメントのLED表示装置を用いて、構成されていればよい。表示モニタ29および表示切替スイッチ31は、遊技機用枠3を開放した状態で遊技盤2の裏面側を視認した場合に、主基板11を視認する際の正面に配置されている。
表示モニタ29は、例えば連比や役比、ベースなどの入賞情報を表示可能である。連比は、賞球合計数のうち大入賞口(アタッカー)への入賞による賞球数が占める割合である。役比は、賞球合計数のうち第2始動入賞口(電チュー)への入賞による賞球数と大入賞口(アタッカー)への入賞による賞球数が占める割合である。ベースは、打ち出した遊技球数に対する賞球合計数が占める割合である。設定変更状態や設定確認状態であるときに、表示モニタ29は、パチンコ遊技機1における設定値を表示可能である。表示モニタ29は、設定変更状態や設定確認状態であるときに、変更や確認の対象となる設定値などを表示可能であればよい。
設定キー51や設定切替スイッチ52は、遊技機用枠3を閉鎖した状態であるときに、パチンコ遊技機1の正面側から操作が不可能となっている。遊技機用枠3には、ガラス窓を有するガラス扉枠3aが回動可能に設けられ、ガラス扉枠3aにより遊技領域を開閉可能に構成されている。ガラス扉枠3aを閉鎖したときに、ガラス窓を通して遊技領域を透視可能である。
パチンコ遊技機1において、縦長の方形枠状に形成された外枠1aの右端部には、セキュリティカバー50Aが取り付けられている。セキュリティカバー50Aは、遊技機用枠3を閉鎖したときに、設定キー51や設定切替スイッチ52を含む基板ケース201の右側部を、背面側から被覆する。セキュリティカバー50Aは、短片50Aaおよび長片50Abを含む略L字状の部材であり、透明性を有する合成樹脂により構成されていればよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図はずれ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図はずれ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる特別図柄(はずれ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「はずれ」となる。尚、本パチンコ遊技機1における「はずれ」には、大当り遊技を経由することなく次回の可変表示から高ベース状態(時短状態)に制御される「時短付きはずれ」が含まれている。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。前記所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない大当り種別、または、ほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率および特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて、または当該表示に代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、遊技効果ランプ9の点灯や消灯、可動体32の動作、あるいは、これらの一部または全部を含む任意の演出装置を用いた演出として行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「はずれ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチはずれ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチはずれ」となる)ことがある。また、表示結果が「はずれ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチはずれ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチはずれ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読予告演出がある。先読予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図3に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板などといった、各種の基板が配置されている。さらには、電源基板17も搭載されている。各種制御基板は、導体パターンが形成されて電気部品を実装可能なプリント配線板などの電子回路基板だけでなく、電子回路基板に電気部品が実装されて特定の電気的機能を実現するように構成された電子回路実装基板を含む概念である。
電源基板17には、電源スイッチ91が接続されており、該電源スイッチ91を操作する(ON状態にする)ことによって、商用電源などの外部電源におけるAC100Vといった交流電源からの電力を、電源基板17から主基板11や演出制御基板12などの各種制御基板を含めた電気部品に供給可能である。電源基板17は、例えば交流(AC)を直流(DC)に変換するための整流回路、所定の直流電圧を特定の直流電圧(例えば直流12Vや直流5Vなど)に変換するための電源回路などを備えている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部または一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過または進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過または進入が検出されたことになる。
スイッチ回路110には、電源基板17からのリセット信号、電源断信号、クリア信号が取り込まれて遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送される。リセット信号は、遊技制御用マイクロコンピュータ100などの制御回路を動作停止状態とするための動作停止信号であり、電源監視回路、ウォッチドッグタイマ内蔵IC、システムリセットICのいずれかを用いて出力可能であればよい。電源断信号は、パチンコ遊技機1において用いられる所定電源電圧が所定値を超えるとオフ状態となり、所定電源電圧が所定値以下になった期間が電断基準時間以上まで継続したときにオン状態となる。クリア信号は、例えば電源基板17に設けられたクリアスイッチ92に対する押下操作などに応じてオン状態となる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11には、表示モニタ29、表示切替スイッチ31、設定キー51、設定切替スイッチ52、扉開放センサ90が接続されている。扉開放センサ90は、ガラス扉枠3aを含めた遊技機用枠3の開放を検知する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32または当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図4は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図4に示す遊技制御メイン処理において、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、復旧条件が成立したか否かを判定する(ステップS3)。復旧条件は、クリア信号がオフ状態であり、バックアップデータがあり、バックアップRAMが正常である場合に、成立可能である。パチンコ遊技機1の電力供給が開始されたときに、例えば電源基板17に設けられたクリアスイッチが押下操作されていれば、オン状態のクリア信号が遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。このようなオン状態のクリア信号が入力されている場合には、ステップS3にて復旧条件が成立していないと判定すればよい。バックアップデータは、遊技制御用のバックアップRAMとなるRAM102に保存可能であればよい。ステップS3では、バックアップデータの有無やデータ誤りの有無などを確認あるいは検査して、復旧条件が成立し得るか否かを判定すればよい。
復旧条件が成立した場合には(ステップS3;Yes)、復旧処理(ステップS4)を実行した後に、設定確認処理(ステップS5)を実行する。ステップS4の復旧処理により、RAM102の記憶内容に基づいて作業領域の設定が行われる。RAM102に記憶されたバックアップデータを用いて作業領域を設定することで、電力供給が停止したときの遊技状態に復旧し、例えば特別図柄の変動中であった場合には、停止前の状態から特別図柄の変動を再開可能であればよい。
復旧条件が成立しなかった場合には(ステップS3;No)、初期化処理(ステップS6)を実行した後に、設定変更処理(ステップS7)を実行する。ステップS6の初期化処理は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするクリア処理を含み、クリア処理の実行により作業領域に初期値が設定される。
ステップS5の設定確認処理では、予め定められた設定確認条件が成立したか否かを判定する。設定確認条件は、例えば電力供給が開始されたときに、扉開放センサ90からの検出信号がオン状態であるとともに設定キー51がオン操作されている場合に成立する。ステップS5の設定確認処理が実行されるのは、ステップS3において、クリア信号がオフ状態であることを含めた復旧条件が成立した場合である。したがって、設定確認条件が成立し得るのは、クリア信号がオフ状態である場合となるので、クリア信号がオフ状態であることも、設定確認条件に含めることができる。
ステップS5の設定確認処理において設定確認条件が成立した場合には、パチンコ遊技機1において設定されている設定値を確認可能な設定確認状態となり、主基板11から演出制御基板12に対して、設定確認開始コマンドが送信される。設定確認状態においては、パチンコ遊技機1にて設定されている設定値を表示モニタ29の表示により確認することが可能となっている。設定確認状態を終了するときには、主基板11から演出制御基板12に対して、設定確認終了コマンドが送信される。
パチンコ遊技機1が設定確認状態であるときには、パチンコ遊技機1における遊技の進行を停止させる遊技停止状態としてもよい。遊技停止状態であるときには、打球操作ハンドルの操作による遊技球の発射、各種スイッチによる遊技球の検出などが停止され、また、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20において、はずれ図柄などを停止表示したり、はずれ図柄とは異なる遊技停止状態に対応した表示が行われたりするように制御すればよい。設定確認状態が終了するときには、これに伴う遊技停止状態も終了すればよい。
ステップS7の設定変更処理では、予め定められた設定変更条件が成立したか否かを判定する。設定変更条件は、例えば電力供給が開始されたときに、扉開放センサ90からの検出信号がオン状態であるとともに設定キー51がオン操作されている場合に成立する。設定変更条件は、クリア信号がオン状態であることを含んでいてもよい。
ステップS7の設定変更処理において設定変更条件が成立した場合には、パチンコ遊技機1において設定されている設定値を変更可能な設定変更状態となり、主基板11から演出制御基板12に対して、設定変更開始コマンドが送信される。設定変更状態においては、表示モニタ29に設定値が表示され、設定切替スイッチ52の操作を検出するごとに表示モニタ29に表示している数値を順次更新して表示する。その後、設定キー51が遊技場の係員などによる操作でオフとなったことに基づいて、表示モニタ29に表示されている設定値をRAM102のバックアップ領域に格納(更新記憶)するとともに、表示モニタ29を消灯させる。設定変更状態を終了するときには、主基板11から演出制御基板12に対して、設定変更終了コマンドが送信される。
パチンコ遊技機1が設定変更状態であるときには、設定確認状態であるときと同様に、パチンコ遊技機1を遊技停止状態としてもよい。設定変更状態が終了するときには、これに伴う遊技停止状態も終了すればよい。
演出制御基板12側では、設定確認開始コマンドや設定変更開始コマンドを受信すると、設定確認中である旨や設定変更中である旨を報知する制御が行われてもよい。例えば、画像表示装置5において所定の画像を表示したり、スピーカ8L、8Rから所定の音を出力したり、遊技効果ランプ9といった発光部材を所定の態様により発光させたりしてもよい。
クリア信号は、例えば電源基板17に設けられたクリアスイッチの押下操作などによりオン状態となる。したがって、電力供給が開始されたときに、扉開放センサ90からの検出信号がオンであるとともに設定キー51がオンである場合には、クリアスイッチがオンであればステップS6の初期化処理とともにステップS7の設定変更処理が実行されて設定変更状態に制御可能となり、クリアスイッチがオフであればステップS4の復旧処理とともにステップS5の設定確認処理が実行されて設定確認状態に制御可能となる。電力供給が開始されたときに、扉開放センサ90からの検出信号がオフである場合、または設定キー51がオフである場合には、クリアスイッチがオンであればステップS6の初期化処理が実行される一方で設定変更状態には制御されず、クリアスイッチがオフであればステップS4の復旧処理が実行される一方で設定確認状態には制御されない。
設定確認処理または設定変更処理を実行した後に、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS8)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS9)、割込みを許可する(ステップS10)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図5のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図5に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行および保留の管理や、大当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行および保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図6は、特別図柄プロセス処理として、図5に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
ステップS101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110〜S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄、はずれ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口および第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。表示結果が「はずれ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
パチンコ遊技機1は、設定値に応じて大当りの当選確率や出玉率が変わる構成とされている。例えば、特別図柄プロセス処理の特別図柄通常処理において、設定値に応じた表示結果判定テーブル(当選確率)を用いることにより、大当りの当選確率や出玉率が変わるようになっている。例えば設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も大当りの当選確率が高く、6、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど大当りの当選確率が低くなる。この例において、設定値として6が設定されている場合には遊技者にとって最も有利度が高く、6、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。設定値に応じて大当りの当選確率が変われば、出玉率も設定値に応じて変わってもよい。大当りの当選確率は設定値にかかわらず一定であるのに対し、大当り遊技状態におけるラウンド数が設定値に応じて変わってもよい。パチンコ遊技機1は、遊技者にとっての有利度が異なる複数の設定値のうちいずれかを設定可能に構成されていればよい。パチンコ遊技機1において設定されている設定値は、主基板11の側から演出制御基板12の側へ設定値指定コマンドが送信されることにより通知される。
図7は、表示結果判定テーブルの構成例を示している。図7(A)は、変動特図が第1特図である場合に用いられる第1特図用表示結果判定テーブルの構成例を示し、図7(B)は、変動特図が第2特図である場合に用いられる第2特図用表示結果判定テーブルの構成例を示している。表示結果判定テーブルは、ROM101に記憶されているデータの集まりである。表示結果判定テーブルでは、設定値に応じて、乱数値MR1と比較される当り判定値が特別図柄の可変表示結果である特図表示結果に割り当てられている。乱数値MR1は、表示結果決定用の乱数値であり、0〜65535の範囲でランダムに値が更新される。表示結果判定テーブルとして、第1特図と第2特図とで共通の表示結果判定テーブルを用いるようにしてもよい。
図7(A)に示すように、変動特図が第1特図である場合については、設定値が1であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1237までが「大当り」に割り当てられており、65317〜65535までが「時短付きはずれ」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。また、設定値が1であり且つ遊技状態が確変状態である場合は、前述の当り判定値のうち、1020〜1346までが「大当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。なお、変動特図が第1特図における設定値が2〜6で且つ遊技状態が通常状態または時短状態の場合については、図7(A)に示す通りである。
図7(B)に示すように、変動特図が第2特図である場合については、設定値が1であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1237までが「大当り」に割り当てられており、65317〜65425までが「時短付きはずれ」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。また、設定値が1であり且つ遊技状態が確変状態である場合は、前述の当り判定値のうち、1020〜1346までが「大当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。なお、変動特図が第2特図における設定値が2〜6で且つ遊技状態が通常状態または時短状態の場合については、図7(B)に示す通りである。
ここで、各表示結果判定テーブルにおいて「大当り」や「時短付きはずれ」に割り当てられている当り判定値の数値範囲に着目すると、図8に示すように、遊技状態が通常状態または時短状態の場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち1020〜1237までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。
尚、設定値が1の場合は、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定されている(1020〜1237までが「大当り」に割り当てられている)一方で、設定値2〜設定値6の場合は、該大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1238から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定されている。この大当り判定値の非共通数値範囲は、設定値2では1238〜1253の範囲、設定値3では1238〜1272の範囲、設定値4では1238〜1292の範囲、設定値5では1238〜1317の範囲、設定値6では1238〜1346の範囲にそれぞれ設定されている。
つまり、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、設定値が1の場合は0〜65535の範囲で値を取り得る当り判定値のうち、共通数値範囲(1020〜1237)内の数値のみが「大当り」に割り当てられている一方で、設定値が2以上である場合は、大当り判定値のうち、共通数値範囲に非共通数値範囲を加えた範囲内の数値が「大当り」に割り当てられている。更に、非共通数値範囲は、設定値の値が大きくなるに連れて1238を基準として増加していく。
このため、大当り確率は、1020を大当り判定値の基準値(大当り基準値)として、設定値が大きくなるに連れて共通数値範囲に連続する非共通数値範囲が増加していくことによって高くなっていく。
更に、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち65317〜65535までの範囲が、設定値にかかわらず時短付きはずれを判定するための時短付きはずれ判定値の共通数値範囲に設定されている。ここで設定値が6の場合に注目すると、該設定値が6の場合は、前述したように当り判定値のうち1020〜1346までが大当り判定値の数値範囲に設定されているとともに、時短付きはずれ判定値は、前期設定値6の大当り判定値の範囲(1020〜1346)とは異なる数値範囲において、65317を時短付きはずれの基準値(時短付きはずれ基準値)として、65317〜65535の範囲に設定されているので、時短付きはずれ判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
また、遊技状態が確変状態の場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち1020〜1346までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。
設定値が1の場合は、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定されている(1020〜1346までが「大当り」に割り当てられている)一方で、設定値2〜設定値6の場合は、該大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1347から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定されている。この大当り判定値の非共通数値範囲は、設定値2では1347〜1383の範囲、設定値3では1347〜1429の範囲、設定値4では1347〜1487の範囲、設定値5では1347〜1556の範囲、設定値6では1347〜1674の範囲にそれぞれ設定されている。
つまり、遊技状態が確変状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、設定値が1の場合は0〜65535の範囲で値を取り得る当り判定値のうち、共通数値範囲(1020〜1346)内の数値のみが「大当り」に割り当てられている一方で、設定値が2以上である場合は、大当り判定値のうち、共通数値範囲に非共通数値範囲を加えた範囲内の数値が「大当り」に割り当てられている。更に、非共通数値範囲は、設定値の値が大きくなるに連れて1347を基準として増加していく。
このため、大当り確率は、1020を大当り判定値の基準値(大当り基準値)として、設定値が大きくなるに連れて共通数値範囲に連続する非共通数値範囲が増加していくことによって高くなっていく。
遊技状態が通常状態または時短状態の場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち1020〜1237までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。
尚、設定値が1の場合は、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定されている(1020〜1237までが「大当り」に割り当てられている)一方で、設定値2〜設定値6の場合は、該大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1238から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定されている。この大当り判定値の非共通数値範囲は、設定値2では1238〜1253の範囲、設定値3では1238〜1272の範囲、設定値4では1238〜1292の範囲、設定値5では1238〜1317の範囲、設定値6では1238〜1346の範囲にそれぞれ設定されている。
つまり、本パチンコ遊技機1では、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、設定値が1の場合は0〜65535の範囲で値を取り得る当り判定値のうち、共通数値範囲(1020〜1237)内の数値のみが「大当り」に割り当てられている一方で、設定値が2以上である場合は、大当り判定値のうち、共通数値範囲に非共通数値範囲を加えた範囲内の数値が「大当り」に割り当てられている。更に、非共通数値範囲は、設定値の値が大きくなるに連れて1238を基準として増加していく。
このため、大当り確率は、1020を大当り判定値の基準値(大当り基準値)として、設定値が大きくなるに連れて共通数値範囲に連続する非共通数値範囲が増加していくことによって高くなっていく。
更に、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち65317〜65425までの範囲が、設定値にかかわらず時短付きはずれを判定するための時短付きはずれ判定値の共通数値範囲に設定されている。ここで設定値が6の場合に注目すると、該設定値が6の場合は、前述したように当り判定値のうち1020〜1346までが大当り判定値の数値範囲に設定されているとともに、時短付きはずれ判定値は、前記設定値6の大当り判定値の範囲(1020〜1346)とは異なる数値範囲において、65317を時短付きはずれの基準値(時短付きはずれ基準値)として、65317〜65425の範囲に設定されているので、時短付きはずれ判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
遊技状態が確変状態の場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち1020〜1346までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。他の第2特図用表示結果判定テーブルの特徴は、第1特図用表示結果判定テーブルと同様である。
以上のように、本パチンコ遊技機1においては、変動特図が第1特別図柄であるときは、遊技状態が通常状態である場合と時短状態である場合とにおいて、設定値にかかわらず65317〜65535の範囲が時短付きはずれの共通数値範囲に設定されており、変動特図が第2特別図柄であるときは、遊技状態が通常状態である場合と時短状態である場合とにおいて、設定値にかかわらず65317〜65425の範囲が時短付きはずれの共通数値範囲に設定されている。つまり、遊技状態が通常状態である場合と時短状態である場合については、可変表示結果が時短付きはずれとなる割合がいずれの設定値においても共通の割合となっているため、設定値によって射幸性が過度に高まってしまうことを防ぐことができる。更に、各設定値で共通の判定値数が割り当てられている時短付きはずれについては、いずれの設定値においても時短付きはずれ基準値である65317から連続した数値範囲に設定されているので、可変表示結果を時短付きはずれとすることの判定に関するCPU103の処理負荷を低減することができるようになっている。
尚、本パチンコ遊技機1では、設定可能な設定値を1〜6までの6個としているが、パチンコ遊技機1に設定可能な設定値は、5個以下や7個以上であってもよい。また、パチンコ遊技機1に設定される設定値が小さいほど遊技者にとって有利となるようにしてもよい。
大当り種別は、大当り種別判定テーブルにおける判定値の割当てに基づいて、設定値に応じて異なる割合で決定されてもよい。あるいは、大当り種別は、設定値にかかわらず共通の割合で決定されてもよい。変動パターンは、変動パターン判定テーブルにおける判定値の割当てに基づいて、設定値に応じて異なる割合で決定されてもよい。あるいは、変動パターンは、設定値にかかわらず共通の割合で決定されてもよい。設定値に応じてノーマルリーチやスーパーリーチの実行割合が異なることで、ノーマルリーチやスーパーリーチが実行される頻度により設定値が示唆されてもよい。あるいは、設定値にかかわらずノーマルリーチやスーパーリーチの実行割合は共通であってもよい。その他、設定値に応じて、異なる割合で任意の設定示唆演出を実行可能としたものであってもよい。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図9のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図9に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9および装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図10は、演出制御プロセス処理として、図9のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図10に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S175の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、演出プロセスフラグの値を“4”に更新する。また、大当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「はずれ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“5”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS175のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形および応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラムおよびデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラムおよびデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラムおよびデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合または「100%」未満の割合であることも含む。
(本実施形態の特徴部189SGに関する説明)
次に、本実施の形態の特徴部189SGについて説明する。
手段1の遊技機は、
始動条件の成立(例えば、遊技球の始動入賞口への入賞)にもとづいて可変表示を実行可能となり、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
遊技媒体(例えば、遊技球)が通過可能な複数の通過経路のうちの所定経路(例えば、右遊技領域189SG002R)に設けられ、第1状態(例えば、開放状態)と該第1状態よりも遊技媒体が進入し難い第2状態(例えば、閉鎖状態)とに変化可能であって、遊技媒体が進入することにより前記始動条件が成立する可変手段(例えば、第2始動入賞口を形成する可変入賞球装置6B)と、
非特定状態(例えば、通常状態)と、該非特定状態よりも前記可変手段が前記第1状態に変化し易い特定状態(例えば、時短状態)と、前記有利状態と、に制御可能な状態制御手段(例えば、CPU103)と、
可変表示の実行中に、前記有利状態に制御されることを示唆する示唆演出(例えば、スーパーリーチのリーチ演出)を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が図10に示す可変表示中演出処理を実行する部分)と、
前記特定状態において、前記所定経路への遊技媒体の発射を促すための第1発射促進表示(例えば、画像表示装置5の右上端部における「右打ち」の表示)に関する制御を行う第1発射促進表示制御手段(例えば、演出制御用CPU120が図11−24に示す時短中右打ち促進表示処理を実行する部分)と、
前記所定経路への遊技媒体の発射を促すための表示であって前記第1発射促進表示よりも視認性が低い第2発射促進表示(例えば、右打ちランプ189SG132)の表示および非表示(点灯および消灯)を、前記有利状態および前記特定状態を含む遊技状態に応じて制御する第2発射促進表示制御手段(例えば、CPU103が図11−18及び図11−19に示す特別図柄停止処理において右打ちランプ189SG132の点灯および消灯を行う部分)と、
可変表示に関する情報を保留記憶として記憶可能な保留記憶手段(例えば、CPU103が図6に示す始動入賞判定処理を実行して始動入賞時受信コマンドバッファ189SG194Aに保留記憶を記憶する部分)と、
を備え、
可変表示は、前記示唆演出が実行される特定可変表示(例えば、図11−6に示すPA2−2、PA2−3、PB1−2、PB1−3等のスーパーリーチの変動パターンによる可変表示)と、該特定可変表示よりも可変表示期間が短い非短縮可変表示(例えば、図11−6に示すAP1−1の短縮なし非リーチはずれの変動パターンによる可変表示)と、該非短縮可変表示よりも可変表示期間が短い短縮可変表示(例えば、図11−6に示すPA1−4の短縮非リーチ変動パターンによる可変表示)と、を含み、
前記第1発射促進表示制御手段は、前記特定可変表示が実行されているときに、前記第1発射促進表示を所定態様(例えば、黄色の「右打ち」の表示である第1右打ち促進表示)から該所定態様とは異なる特定態様(例えば、灰色の「右打ち」の表示である第2右打ち促進表示)に変更可能であり、
前記保留記憶手段に記憶されている保留記憶数が特定数以上である場合は、前記保留記憶手段に記憶されている保留記憶数が前記特定数未満である場合よりも高い割合で前記短縮可変表示が実行され(例えば、図11−12、図11−16及び図11−17に示すように、時短状態において可変表示結果がはずれであるとき、可変表示対象の特図保留記憶数が0個以上である場合は、はずれ用変動パターン判定テーブルCを選択することにより変動パターンをPA1−1、PA2−2、PA2−3から決定するが、可変表示対象の特図保留記憶数が1個以上である場合は、はずれ用変動パターン判定テーブルDを選択することにより変動パターンをPA1−1、PA1−4、PA2−2、PA2−3から決定する部分)、
前記特定可変表示が実行されるときの前記第1発射促進表示の態様は、可変表示の開始から所定期間が経過した後に前記所定態様から前記特定態様に変化し(例えば、図11−28に示すように、変動パターンがPA2−2またはPB1−2である場合は、短縮非リーチはずれの変動パターンでの変動の停止タイミング(可変表示開始から3秒が経過したタイミング)から第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示に変化する部分)、
前記非短縮可変表示が実行されるときの前記第1発射促進表示の態様は、保留記憶数が前記特定数未満である場合は、可変表示の開始から前記所定期間が経過しても前記所定態様から前記特定態様に変化しない(例えば、図11−27に示すように、変動パターンがPA1−1であるとき、可変表示対象の特図保留記憶数(時短状態であれば主に第2特図保留記憶数)が0である場合第1は右打ち促進表示が第2右打ち促進表示に変化しない部分)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、実行する可変表示と保留記憶数とに応じて適切な第1発射促進表示を実行できるとともに、特定可変表示の実行中は、所定期間が経過するまでは第1発射促進表示の態様が所定態様から特定態様に変化しないことにより該可変表示が特定可変表示であるか否か認識され難くすることができるので、所定期間が経過するよりも前に特定可変表示であると遊技者に認識されてしまうことによる遊技興趣の低下を防ぐことができる。
また、手段1の遊技機は、
始動条件の成立(例えば、遊技球の始動入賞口への入賞)にもとづいて可変表示を実行可能となり、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
遊技媒体(例えば、遊技球)が通過可能な複数の通過経路のうちの所定経路(例えば、右遊技領域189SG002R)に設けられ、第1状態(例えば、開放状態)と該第1状態よりも遊技媒体が進入し難い第2状態(例えば、閉鎖状態)とに変化可能であって、遊技媒体が進入することにより前記始動条件が成立する可変手段(例えば、第2始動入賞口を形成する可変入賞球装置6B)と、
非特定状態(例えば、通常状態)と、該非特定状態よりも前記可変手段が前記第1状態に変化し易い特定状態(例えば、時短状態)と、前記有利状態と、に制御可能な状態制御手段(例えば、CPU103)と、
可変表示の実行中に、前記有利状態に制御されることを示唆する示唆演出(例えば、スーパーリーチのリーチ演出)を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が図10に示す可変表示中演出処理を実行する部分)と、
前記特定状態において、前記所定経路への遊技媒体の発射を促すための第1発射促進表示(例えば、画像表示装置5の右上端部における「右打ち」の表示)に関する制御を行う第1発射促進表示制御手段(例えば、演出制御用CPU120が図11−24に示す時短中右打ち促進表示処理を実行する部分)と、
前記所定経路への遊技媒体の発射を促すための表示であって前記第1発射促進表示(例えば、画像表示装置5の右上端部における「右打ち」の表示)よりも視認性が低い第2発射促進表示(例えば、右打ちランプ189SG132)の表示および非表示(点灯および消灯)を、前記有利状態および前記特定状態を含む遊技状態に応じて制御する第2発射促進表示制御手段(例えば、CPU103が図11−18及び図11−19に示す特別図柄停止処理において右打ちランプ189SG132の点灯および消灯を行う部分)と、
前記示唆演出と前記第1発射促進表示とを表示可能な表示手段(例えば、画像表示装置5)と、
を備え、
可変表示は、前記示唆演出が実行される特定可変表示(例えば、図11−6に示すPA2−2、PA2−3、PB1−2、PB1−3等のスーパーリーチの変動パターンによる可変表示)を含み、
前記第1発射促進表示制御手段は、前記特定可変表示が実行されているときに、前記第1発射促進表示を所定態様(例えば、黄色の「右打ち」の表示である第1右打ち促進表示)から該所定態様とは異なる特定態様(例えば、灰色の「右打ち」の表示である第2右打ち促進表示)に変更可能であり、
前記示唆演出として、第1示唆演出(例えば、セリフ予告演出)と該第1示唆演出よりも前記表示手段にて表示される演出画像が大きい第2示唆演出(例えば、スーパーリーチのリーチ演出)とがあり、
前記第1発射促進表示制御手段は、
前記第2示唆演出の実行に対応して前記第1発射促進表示を非表示とすることが可能であり(例えば、図11−28に示すように、時短状態におけるスーパーリーチαの変動パターン(PA2−2、PB1−2)での可変表示では、スーパーリーチのリーチ演出の実行期間中において右打ち促進表示を非表示とする部分)、
前記第2示唆演出の終了の際に、非表示とされていた前記第1発射促進表示を再度表示するときと、前記第1発射促進表示の非表示を継続するときとがあり(例えば、図11−28に示すように、時短状態におけるスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)での可変表示では、スーパーリーチαのリーチ演出の終了の際に画像表示装置5の右上部において第2右打ち促進表示が表示されるが、時短状態におけるスーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)での可変表示では、スーパーリーチαのリーチ演出の終了の際に画像表示装置5の右上部において右打ち促進表示が表示されない部分)、
前記第2示唆演出の終了の際に、前記第1発射促進表示が再度表示されるときと、前記第1発射促進表示の非表示が継続されるときとで前記有利状態に制御される割合が異なる(例えば、スーパーリーチαのリーチ演出の終了の際に画像表示装置5の右上部において右打ち促進表示が表示される場合は可変表示結果がはずれであるが、スーパーリーチαのリーチ演出の終了の際に画像表示装置5の右上部において右打ち促進表示が表示されない場合は可変表示結果が大当りとなる部分)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1発射促進表示が非表示化されることによって第2示唆演出の演出効果を高めることができるとともに、第1発射促進表示が非表示化された可変表示の終了の際に、第1発射促進表示が再表示されるか否かに遊技者を注目させることができるので、遊技興趣を向上できる。
また、手段1の遊技機は、
始動条件の成立(例えば、遊技球の始動入賞口への入賞)にもとづいて可変表示を実行可能となり、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
遊技媒体(例えば、遊技球)が通過可能な複数の通過経路のうちの所定経路(例えば、右遊技領域189SG002R)に設けられ、第1状態(例えば、開放状態)と該第1状態よりも遊技媒体が進入し難い第2状態(例えば、閉鎖状態)とに変化可能であって、遊技媒体が進入することにより前記始動条件が成立する可変手段(例えば、第2始動入賞口を形成する可変入賞球装置6B)と、
非特定状態(例えば、通常状態)と、該非特定状態よりも前記可変手段が前記第1状態に変化し易い特定状態(例えば、時短状態)と、前記有利状態と、に制御可能な状態制御手段(例えば、CPU103)と、
可変表示の実行中に、前記有利状態に制御されることを示唆する示唆演出(例えば、スーパーリーチのリーチ演出)を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が図10に示す可変表示中演出処理を実行する部分)と、
前記特定状態において、前記所定経路への遊技媒体の発射を促すための第1発射促進表示(例えば、画像表示装置5の右上端部における「右打ち」の表示)に関する制御を行う第1発射促進表示制御手段(例えば、演出制御用CPU120が図11−24に示す時短中右打ち促進表示処理を実行する部分)と、
前記所定経路への遊技媒体の発射を促すための表示であって前記第1発射促進表示よりも視認性が低い第2発射促進表示(例えば、右打ちランプ189SG132)の表示および非表示(点灯および消灯)を、前記有利状態および前記特定状態を含む遊技状態に応じて制御する第2発射促進表示制御手段(例えば、CPU103が図11−18及び図11−19に示す特別図柄停止処理において右打ちランプ189SG132の点灯および消灯を行う部分)と、
前記示唆演出と前記第1発射促進表示とを表示可能な表示手段(例えば、画像表示装置5)と、
を備え、
可変表示は、前記示唆演出が実行される特定可変表示(例えば、図11−6に示すPA2−2、PA2−3、PB1−2、PB1−3等のスーパーリーチの変動パターンによる可変表示)を含み、
前記第1発射促進表示制御手段は、前記特定可変表示が実行されているときに、前記第1発射促進表示を所定態様(例えば、黄色の「右打ち」の表示である第1右打ち促進表示)から該所定態様とは異なる特定態様(例えば、灰色の「右打ち」の表示である第2右打ち促進表示)に変更可能であり、
前記示唆演出として、第1示唆演出(例えば、セリフ予告演出)と該第1示唆演出よりも前記表示手段にて表示される演出画像が大きい第2示唆演出(例えば、スーパーリーチのリーチ演出)とがあり、
前記第1発射促進表示制御手段は、前記第2示唆演出の実行に対応して前記第1発射促進表示を非表示とすることが可能であり(例えば、図11−28に示すように、時短状態の可変表示においてスーパーリーチのリーチ演出中に右打ち促進表示が非表示となる部分)、
前記特定状態において、前記第1発射促進表示が前記所定態様から前記特定態様に変化されてから非表示とされて可変表示が終了する場合と、前記第1発射促進表示が前記所定態様から前記特定態様に変化されずに非表示とされて可変表示が終了する場合とで、前記有利状態に制御される割合が異なる(例えば、図11−6及び図11−28に示すように、可変表示中にスーパーリーチのリーチ演出が実行される場合は、第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示を経て非表示となる場合よりも、第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示を経ずに非表示となる場合の方が大当り遊技状態に制御される割合が高く設定されている部分)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1発射促進表示が非表示化されることによって第2示唆演出の演出効果を高めることができるとともに、第1発射促進表示が非表示化するまでに所定態様から特定態様に変化するか否かに遊技者を注目させることができるので、遊技興趣を向上できる。
また、手段1の遊技機は、
始動条件の成立(例えば、遊技球の始動入賞口への入賞)にもとづいて可変表示を実行可能となり、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
遊技媒体(例えば、遊技球)が通過可能な複数の通過経路のうちの所定経路(例えば、右遊技領域189SG002R)に設けられ、第1状態(例えば、開放状態)と該第1状態よりも遊技媒体が進入し難い第2状態(例えば、閉鎖状態)とに変化可能であって、遊技媒体が進入することにより前記始動条件が成立する可変手段(例えば、第2始動入賞口を形成する可変入賞球装置6B)と、
非特定状態(例えば、通常状態)と、該非特定状態よりも前記可変手段が前記第1状態に変化し易い特定状態(例えば、時短状態)と、前記有利状態と、に制御可能な状態制御手段(例えば、CPU103)と、
可変表示の実行中に、前記有利状態に制御されることを示唆する示唆演出(例えば、スーパーリーチのリーチ演出)を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が図10に示す可変表示中演出処理を実行する部分)と、
前記特定状態において、前記所定経路への遊技媒体の発射を促すための第1発射促進表示(例えば、画像表示装置5の右上端部における「右打ち」の表示)に関する制御を行う第1発射促進表示制御手段(例えば、演出制御用CPU120が図11−24に示す時短中右打ち促進表示処理を実行する部分)と、
前記所定経路への遊技媒体の発射を促すための表示であって前記第1発射促進表示よりも視認性が低い第2発射促進表示(例えば、右打ちランプ189SG132)の表示および非表示(点灯および消灯)を、前記有利状態および前記特定状態を含む遊技状態に応じて制御する第2発射促進表示制御手段(例えば、CPU103が図11−18及び図11−19に示す特別図柄停止処理において右打ちランプ189SG132の点灯および消灯を行う部分)と、
を備え、
前記状態制御手段は、終了条件が成立したことにもとづいて前記特定状態から前記非特定状態に制御し(例えば、図11−18に示すように、時短状態において100回の可変表示が実行されたことに基づいて遊技状態を通常状態に制御する部分)、
前記特定状態における前記終了条件が成立する際の最終可変表示において、前記特定状態が終了することを示す特定状態終了報知画像を表示可能な特定状態終了報知画像表示手段(例えば、図11−43に示すように、時短状態における100回目の可変表示において、画像表示装置5で時短状態終了報知画面を表示する部分)を更に備え、
前記最終可変表示が実行されるときに、前記第1発射促進表示が前記所定態様から前記特定態様に変化されてから前記特定状態終了報知画像が表示され、該特定状態終了報知画像が表示されてから前記第1発射促進表示が非表示とされる(例えば、図11−43に示すように、時短状態における100回目の可変表示(最終可変表示)では、画像表示装置5において時短状態終了報知画面が表示されるとともに、該可変表示では、画像表示装置5の右上部に表示されている第1右打ち促進表示が時短状態終了報知画面の表示開始タイミングから第2右打ち促進表示に変化した後、更に非表示化される部分)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、実行する可変表示に応じて適切な第1発射促進表示を実行できる。更に、第1発射促進表示の態様の変化及び非表示化によって特定状態が終了することを遊技者に対して段階的に分かり易く報知することができる。
手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示と第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示とを実行可能であり、
前記演出実行手段は、前記示唆演出が実行されることを示唆する所定演出(例えば、セリフ予告演出)を、前記第2識別情報の可変表示として実行される前記特定可変表示と前記非短縮可変表示のいずれにおいても実行可能であり(例えば、図11−27及び図11−28に示すように時短状態において短縮なし非リーチの変動パターンであるPA1−1とスーパーリーチの変動パターンであるPA2−2及びPB1−2の可変表示においてセリフ予告演出を実行可能な部分)、
前記第1発射促進表示の態様は、保留記憶数が前記特定数未満である場合の第2識別情報の前記非短縮可変表示において前記所定態様から前記特定態様に変化しない(例えば、第2特別図柄の可変表示として短縮無しの非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)にて可変表示が実行される場合は、第2特図保留記憶数が0個であれば第1右打ち促進表示がセリフ予告演出の開始タイミングから第2右打ち促進表示に変化する一方で、第2特図保留記憶数が1個以上であれば第1右打ち促進表示がセリフ予告演出の開始タイミングにて第2右打ち促進表示に変化することがない部分)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2識別情報の特定可変表示と非短縮可変表示とで共通の所定演出が実行されることにより、可変表示が特定可変表示であるか否かがより一層認識され難くすることができるとともに、第2識別情報の可変表示を実行する場合は、可変表示と保留記憶数とに応じてより適切な第1発射促進表示を実行できる。
手段3の遊技機は、手段1または手段2に記載の遊技機であって、
第1識別情報の可変表示を実行可能であるとともに、第1識別情報の可変表示よりも優先して第2識別情報の可変表示を実行可能であり(例えば、図11−15に示すように、第2特図保留記憶数が1個以上である場合は、第1特別図柄よりも第2特別図柄の可変表示を優先して実行する部分)、
前記有利状態において遊技媒体が通過可能な特別領域(たとえば、第2カウントスイッチ189SG023B)を備え、
前記特定状態は、第1特定状態(例えば、低確高ベース状態)と該第1特定状態よりも前記有利状態に制御され易い第2特定状態(例えば、高確高ベース状態)とを含み、
前記有利状態は、第1有利状態(例えば、大当りAの大当り遊技状態)と該第1有利状態よりも遊技媒体が前記特別領域を通過し易い第2有利状態(例えば、大当りBや大当りCの大当り遊技状態)とを含み、
前記状態制御手段は、前記有利状態において遊技媒体が前記特別領域を通過したことにもとづいて、前記有利状態の終了後に前記第2特定状態に制御可能であり(例えば、図11−21及び図11−22に示すように、CPU103は、大当り遊技中(1ラウンド目)に遊技球が第2カウントスイッチ189SG023Bにて検出されたことにもとづいて該大当り遊技終了後に遊技状態を高確高ベース状態に制御する部分)、
第2識別情報の可変表示で前記第2有利状態に制御される割合は、第1識別情報の可変表示で前記有利状態に制御される割合よりも高い(例えば、図11−8に示すように、第2特別図柄の可変表示において可変表示結果が大当りとなる場合は、100%の割合で大当り種別が大当りBまたは大当りCに決定される一方で、第1特別図柄の可変表示において可変表示結果が大当りとなる場合は、50%の割合で大当り種別が大当りBに決定される部分)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、実行される可変表示が第1識別情報の可変表示であるか第2識別情報の可変表示であるかに遊技者を注目させることができるので、遊技興趣を向上できる。更に、第2識別情報の可変表示が第1識別情報の可変表示よりも優先して実行されるので、第1識別情報の保留記憶が存在する場合であっても第2識別情報の可変表示が優先して実行されることにより、第2特定状態において第1識別情報の可変表示が実行されて第1有利状態に制御されることによって第1有利状態に制御されてしまうことを防止できる。
手段4の遊技機は、手段3に記載の遊技機であって、
前記有利状態において、遊技媒体の前記特別領域への通過を促す特別領域通過促進表示を実行可能な特別領域通過促進表示手段(例えば、図11−37(D)に示すように、画像表示装置5においてV入賞促進表示を表示する部分)を備える、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、有利状態中において、特別領域を通過するように遊技媒体を発射するよう遊技者に認識させることができる。
手段5の遊技機は、手段1〜手段4のいずれかに記載の遊技機であって、
前記示唆演出に関する演出画像と前記第1発射促進表示とを同時に表示可能な表示装置(例えば、画像表示装置5)を備え、
前記示唆演出は、第1示唆演出(例えば、セリフ予告演出)と該第1示唆演出よりも前記表示装置にて表示される演出画像の表示面積が大きい第2示唆演出(例えば、スーパーリーチのリーチ演出)とを含み、
前記第1発射促進表示は、前記第2示唆演出の実行期間の少なくとも一部において非表示化される(例えば、図11−28に示すように、時短状態の可変表示では、スーパーリーチのリーチ演出の実行中は、画像表示装置5にて第1右打ち促進表示や第2右打ち促進表示を非表示する部分)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1発射促進表示が非表示化されることによって第2示唆演出の演出効果を高めることができる。
手段6の遊技機は、手段1〜手段5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記示唆演出に関する演出画像と前記第1発射促進表示とを同時に表示可能な表示装置(例えば、画像表示装置5)を備え、
前記示唆演出は、第1示唆演出(例えば、セリフ予告演出)と該第1示唆演出よりも前記表示装置にて表示される演出画像の表示面積が大きい第2示唆演出(例えば、スーパーリーチのリーチ演出)とを含み、
前記演出実行手段は、前記第1示唆演出を実行した後に前記第2示唆演出を実行する第1演出パターン(例えば、図11−28に示すように、スーパーリーチαの変動パターンであるPA2−2、PB1−2で可変表示を実行する場合)と、前記第1示唆演出を実行せずに前記第2示唆演出を実行する第2演出パターン(例えば、図11−28に示すように、スーパーリーチβの変動パターンであるPA2−3、PB1−3で可変表示を実行する場合)と、で前記示唆演出を実行可能であり、
前記示唆演出が前記第1演出パターンで実行される場合は、前記第1発射促進表示が前記所定態様から前記特定態様に変化した後に非表示化され(例えば、図11−28に示すように、セリフ予告演出やノーマルリーチのリーチ演出後にスーパーリーチαのリーチ演出が実行される場合は、第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示を経て非表示される部分)、
前記示唆演出が前記第2演出パターンで実行される場合は、前記第1発射促進表示が前記所定態様から前記特定態様に変化せずに非表示化される(例えば、図11−28に示すように、セリフ予告演出やノーマルリーチのリーチ演出が実行されずにスーパーリーチβのリーチ演出が実行される場合は、第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示を経ずに非表示される部分)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1発射促進表示が非表示化するまでに所定態様から特定態様に変化するか否かに遊技者を注目させることができるので、遊技興趣を向上できる。
手段7の遊技機は、手段1〜手段6に記載の遊技機であって、
前記状態制御手段は、所定回数の可変表示を上限に前記特定状態に制御可能であり(例えば、CPU103が最大100回の可変表示に亘って時短制御を実行する部分)、
前記特定状態における前記所定回数の可変表示である最終可変表示において、前記特定状態が終了することを示す特定状態終了報知画像を表示可能な特定状態終了報知画像表示手段(例えば、図11−43に示すように、時短状態における100回目の可変表示において、画像表示装置5で時短状態終了報知画面を表示する部分)を更に備え、
前記最終可変表示が実行される場合は、前記第1発射促進表示が前記所定態様から前記特定態様に変化されてから前記特定状態終了報知画像が表示され、該特定状態終了報知画像が表示されてから前記第1発射促進表示が非表示化される(例えば、図11−43に示すように、時短状態における100回目の可変表示(最終可変表示)では、画像表示装置5において時短状態終了報知画面が表示されるとともに、該可変表示では、画像表示装置5の右上部に表示されている第1右打ち促進表示が時短状態終了報知画面の表示開始タイミングから第2右打ち促進表示に変化した後、更に非表示化される部分)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1発射促進表示の態様の変化及び非表示化によって特定状態が終了することを遊技者に対して段階的に分かり易く報知することができる。
手段8の遊技機は、手段1〜手段7に記載の遊技機であって、
前記所定経路に設けられ、第1特別状態(例えば、開放状態)と該第1特別状態よりも遊技媒体が進入し難い第2特別状態(例えば、閉鎖状態)とに変化可能であり、遊技媒体が進入することによって遊技価値が付与される特別可変手段(例えば、第1大入賞口189SG007Aや第2大入賞口189SG007B)を備え、
前記有利状態は、前記特別可変手段が前記非特定状態及び前記特定状態よりも前記第1特別状態に変化し易い状態であり(例えば、第1大入賞口189SG007Aや第2大入賞口189SG007Bは大当り遊技中において閉鎖状態から開放状態に変化するが、通常状態、時短状態、確変状態等では閉鎖状態から開放状態に変化しない)、
前記第1発射促進表示制御手段は、前記有利状態において前記第1発射促進表示を前記所定態様及び前記特定態様と異なる特別態様で表示可能である(例えば、変形例189SG−2として図11−45に示すように、大当り遊技状態であるときに、画像表示装置5の右上部において第1右打ち促進表示や第2右打ち促進表示とは表示態様が異なる第3右打ち促進表示を表示する部分)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特別態様の第1発射促進表示によって有利状態中であることを遊技者が認識し易くできる。
手段9の遊技機は、手段1〜手段8のいずれかに記載の遊技機であって、
可変表示の表示結果として所定結果(例えば、時短付きはずれ)と特定結果(大当り)とを表示可能であり、前記特定結果が表示されたことにもとづいて前記有利状態に制御可能な遊技機であって、
前記状態制御手段は、可変表示の表示結果として前記特定結果が表示されたことにもとづいて前記有利状態に制御可能であるとともに、可変表示の表示結果として前記所定結果が表示されたことにもとづいて前記特定状態に制御可能であり(例えば、図11−18及び図11−19に示すように、CPU103は、可変表示結果が大当りである場合は大当り遊技状態に制御し、可変表示結果が時短付きはずれである場合は時短状態に制御する部分)、
前記所定結果の表示期間中において、前記所定態様の前記第1発射促進表示と特殊態様の前記第1発射促進表示及び前記第2発射促進表示が表示される(例えば、図11−48に示すように、可変表示結果が時短付きはずれとなる場合は、該可変表示の図柄確定期間中から右打ちランプ189SG132の点灯と画像表示装置5の右上部においての第1右打ち促進表示の表示を開始するとともに、画像表示装置5の中央において、第1右打ち促進表示や第2右打ち促進表示とは異なる態様の右打ち促進表示(第3右打ち促進表示)を表示する)、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、有利状態を経由せず所定結果が表示されたことにもとづいて特定状態に制御される場合においては、所定態様の第1発射促進表示と特殊態様の第1発射促進表示及び第2発射促進表示によって、所定経路の向けての遊技媒体の発射をより強力に促すことができる。
図11−1は、本実施の形態の特徴部189SGにおけるパチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。図11−1に示すように、パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、縦長の方形枠状に形成された外枠189SG001aと、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠3には、ガラス窓を有するガラス扉枠3aが左側辺を中心として遊技機用枠3の前面を開放する扉開放位置と該前面を閉鎖する扉閉鎖位置との間で回動可能に設けられ、該ガラス扉枠3aにより遊技領域を開閉できるようになっており、ガラス扉枠3aを閉鎖したときにガラス窓を通して遊技領域を透視できるようになっている。
また、遊技機用枠3は、遊技場の店員等が所有する扉キーを図示しない錠前に挿入して解錠することで開放可能となり、店員以外の遊技者等は遊技機用枠3及びガラス扉枠3aを開放することはできないようになっている。
また、図11−1に示すように、画像表示装置5の表示領域の下部の左右2箇所には、第1保留記憶表示エリア189SG005D、第2保留記憶表示エリア189SG005Uが設定されている。第1保留記憶表示エリア189SG005D、第2保留記憶表示エリア189SG005Uでは、特図ゲームに対応した可変表示の保留記憶数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。パチンコ遊技機(遊技機)1の遊技盤2における画像表示装置5の左側は、遊技球が流下可能な左遊技領域189SG002Lに形成されており、遊技盤2における画像表示装置5の右側は、遊技球が流下可能な右遊技領域189SG002Rに形成されている。
左遊技領域189SG002Lは、打球操作ハンドル30の操作によって比較的弱く打ち出された(左打ち)遊技球が流下する遊技領域であり、右遊技領域189SG002Rは、打球操作ハンドル30の操作によって左遊技領域189SG002Lを流下する遊技球よりも強く打ち出された(右打ち)遊技球が、画像表示装置5の上方経路189SG002Cを通過して流下する遊技領域である。特に本特徴部189SGでは、左遊技領域189SG002Lは、主に遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)である場合に遊技球を流下させる遊技領域であり、右遊技領域189SG002Rは、主に遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)や時短状態(高確高ベース状態と低確高ベース状態)、大当り遊技状態である場合に遊技球を流下させる遊技領域である。
また、左遊技領域189SG002Lには、一般入賞口10が配置されており、右遊技領域189SG002Rには、該右遊技領域189SG002Rの上流方から下流側にかけて、通過ゲート41、大当り開始ゲート189SG042、可変入賞球装置6B、一般入賞口10、特別可変入賞球装置7が配置されている。
尚、本特徴部189SGにおける特別可変入賞球装置7には、遊技球の流下方向に沿って第1大入賞口189SG007Aと第2大入賞口189SG007Bとが形成されている。第1大入賞口189SG007Aは、ソレノイド189SG082A(図11−2参照)の駆動によって図示しない大入賞口扉の開閉駆動を行うことによって遊技球が進入可能な開放状態と遊技球が進入不能な閉鎖状態とに変化可能となっている。第2大入賞口189SG007Bは、ソレノイド189SG082B(図11−2参照)の駆動によって図示しない大入賞口扉の開閉駆動を行うことによって遊技球が進入可能な開放状態と遊技球が進入不能な閉鎖状態とに変化可能となっている。
更に、第1大入賞口189SG007A内には、遊技球を検出可能な第1カウントスイッチ189SG023Aが設けられており、第2大入賞口189SG007Bには、遊技球を検出可能な第2カウントスイッチ189SG023Bが設けられている。
つまり、左遊技領域189SG002Lを流下する遊技球は、一般入賞口10と入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口に入賞可能となっており、右遊技領域189SG002Rを流下する遊技球は、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口、一般入賞口10及び特別可変入賞球装置7が形成する第1大入賞口189SG007Aと第2大入賞口189SG007Bとに入賞可能となっているとともに、通過ゲート41及び大当り開始ゲート189SG042を通過可能となっている。
尚、本特徴部189SGにおけるスイッチ回路110には、第1カウントスイッチ189SG023Aと第2カウントスイッチ189SG023B及び大当り開始ゲート189SG042に内蔵されている大当り開始スイッチ189SG024が接続されている。
図11−1に示すように、入賞球装置6Aと可変入賞球装置6B及び特別可変入賞球装置7の間には、複数の障害釘189SGK1が配設されている。このため、左遊技領域189SG002Lを流下する遊技球は、第2始動入賞口や大入賞口に入賞不能であるとともに、右遊技領域189SG002Rを流下する遊技球は、第1始動入賞口に入賞不能となっている。
図11−2に示す本実施の形態の特徴部189SGにおける主基板11は、第1部材と第2部材とにより開放可能に構成された基板ケース189SG201に収納された状態でパチンコ遊技機1の背面に搭載されている。また、主基板11には、パチンコ遊技機1の設定値を変更可能な設定値変更状態に切り替えるための錠スイッチ189SG051と、設定値変更状態において後述する大当りの当選確率(出玉率)等の設定値を変更するための設定スイッチとして機能する設定切替スイッチ189SG052と、遊技機用枠3の開放を検知する開放センサ189SG090と、が設けられている。本実施の形態の特徴部189SGにおける設定値変更状態は、遊技場の店員等がパチンコ遊技機1に設定されている設定値を確認可能な状態(設定値確認状態)でもある。
これら錠スイッチ189SG051及び設定切替スイッチ189SG052といった遊技者が操作可能な操作部が設けられた設定切替本体部は、主基板11とともに基板ケース189SG201内に収容されており、錠スイッチ189SG051及び設定切替スイッチ189SG052は、基板ケース189SG201を開放しなくても操作可能となるように基板ケース189SG201の背面に形成された開口を介して背面側に露出している。
錠スイッチ189SG051及び設定切替スイッチ189SG052を有する基板ケース189SG201は、パチンコ遊技機1の背面に設けられているため、遊技機用枠3を閉鎖した状態では操作が極めて困難であり、所定の扉キーを用いて遊技機用枠3を開放することで操作が可能となる。また、錠スイッチ189SG051は、遊技場の店員等が所有する設定キーの操作を要することから、設定キーを所持する店員のみ操作が可能とされている。また、錠スイッチ189SG051は、設定キーによって、後述するONとOFFの切替操作を実行可能なスイッチでもある。尚、本実施の形態の特徴部189SGでは、扉キーと設定キーとが別個のキーである形態を例示しているが、これらは1のキーにて兼用されていてもよい。
また、基板ケース189SG201には、設定値やベース値を表示可能な表示モニタ189SG029が配置されている。該表示モニタ189SG029は、主基板11に接続されているとともに、基板ケース189SG201の上部に配置されている。つまり、表示モニタ189SG029は、基板ケース189SG201における主基板11を視認する際の正面に配置されている。主基板11は、遊技機用枠3を開放していない状態では視認できないので、主基板11を視認する際の正面とは、遊技機用枠3を開放した状態における遊技盤2の裏面側を視認する際の正面であり、パチンコ遊技機1の正面とは異なる。ただし、主基板11を視認する際の正面とパチンコ遊技機1の正面とが共通するようにしてもよい。
また、図11−1及び図11−2に示すように、本実施の形態の特徴部189SGにおけるパチンコ遊技機1の遊技盤2の所定位置(例えば、遊技領域の左下方位置)には、第1特図の可変表示を実行可能な第1特別図柄表示装置189SG004A、第2特図の可変表示を実行可能な第2特別図柄表示装置189SG004B、第1保留記憶数を表示可能な第1保留表示器189SG025A、第2保留記憶数を表示可能な第2保留表示器189SG025B、普通図柄の可変表示を実行可能な普通図柄表示器189SG020、普図保留記憶数を表示可能な普図保留表示器189SG025C、大当り遊技中に当該大当り遊技のラウンド数(大当り種別)を表示可能なラウンド表示器189SG131、大当り遊技状態、高確高ベース状態(確変状態)、低確高ベース状態(時短状態)等の遊技球を右遊技領域189SG002Rに向けて打ち出す遊技状態において点灯する右打ちランプ189SG132、高確高ベース状態(確変状態)であるとき点灯する確変ランプ189SG133、高確高ベース状態(確変状態)と低確高ベース状態(時短状態)において点灯する時短ランプ189SG134(図11−3(B)参照)が纏めて配置されている遊技情報表示部189SG200が設けられている。尚、右打ちランプ189SG132は、遊技状態が通常状態である場合については、可変表示結果が大当りとなった場合は、該可変表示が停止したタイミングから例外的に点灯する。
図11−2に示すように、主基板11には、図示しないターミナル基板を介して、パチンコ遊技機1が設置されている遊技場の管理コンピュータ等の外部装置に対して遊技情報(信号)を出力するための情報出力回路189SG151が搭載されている。
図11−3(A)に示すように、第1特別図柄表示装置189SG004Aと第2特別図柄表示装置189SG004Bとは、それぞれ8セグメントのLEDから構成されている。また、第1特別図柄表示装置189SG004Aと第2特別図柄表示装置189SG004Bとでは、特別図柄の可変表示結果がはずれである場合は、共通の組合せで該可変表示結果を導出表示可能となっている。
第1保留表示器189SG025Aと第2保留表示器189SG025Bとは、それぞれ4セグメントのLEDが左右方向に並列して配置されている。これら第1保留表示器189SG025Aと第2保留表示器189SG025Bとでは、保留記憶数が1個であれば左端部のLEDのみが点灯し、保留記憶数が増加していく毎に左から2番目、左から3番目、左から4番目のLEDが順次点灯する。そして、可変表示が実行される毎に、保留記憶が減少する(消費される)ことに応じて、該可変表示に対応する保留表示器でのLEDが所定のシフト方向(本実施の形態の特徴部189SGでは左方向)に向けて消灯していく。
尚、本実施の形態の特徴部189SGでは、第1特図保留記憶と第2特図保留記憶とが両方存在する場合は、第2特図保留記憶にもとづく可変表示が優先して実行される様になっている。このため、例えば第1特図保留記憶が1個存在するとともに第2特図保留記憶が2個存在する場合(第1保留表示器189SG025Aの左端部のLEDのみが点灯しているとともに、第2保留表示器189SG25Bの左2個のLEDが点灯している場合)は、第2特図保留記憶にもとづく可変表示の実行によって第2特図保留記憶が0個となった後に、第1特図保留記憶にもとづく可変表示が実行される。
また、図11−3(A)に示すように、ラウンド表示器189SG131は5個のセグメント(LED)から構成されている。本特徴部189SGにおける大当り種別としては、6ラウンド大当りである大当りAと大当りB、10ラウンド大当りである大当りCの計3個の大当り種別が設けられており、これら大当り種別に応じてラウンド表示器189SG131を構成するセグメントのうちいずれのセグメントが点灯するかが異なっている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば画像表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ8L、8Rからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、遊技効果ランプ9や装飾用LEDの点灯動作などを制御するために用いられるLED制御コマンドが含まれている。
図11−4(A)は、本実施の形態における特徴部189SGで用いられる演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。演出制御コマンドは、例えば2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」とされ、EXTデータの先頭ビットは「0」とされる。尚、図11−4(A)に示されたコマンド形態は一例であって、他のコマンド形態を用いてもよい。また、この例では、制御コマンドが2つの制御信号で構成されることになるが、制御コマンドを構成する制御信号数は、1であってもよいし、3以上の複数であってもよい。
図11−4(A)に示す例において、コマンド8001Hは、第1特別図柄表示装置189SG004Aにおける第1特図を用いた特図ゲームにおける可変表示の開始を指定する第1可変表示開始コマンドである。コマンド8002Hは、第2特別図柄表示装置189SG004Bにおける第2特図を用いた特図ゲームにおける可変表示の開始を指定する第2可変表示開始コマンドである。コマンド81XXHは、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示に対応して画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rで可変表示される飾り図柄などの変動パターン(変動時間)を指定する変動パターン指定コマンドである。ここで、XXHは不特定の16進数であることを示し、演出制御コマンドによる指示内容に応じて任意に設定される値であればよい。尚、変動パターン指定コマンドでは、指定する変動パターンなどに応じて、異なるEXTデータが設定される。
コマンド8C00Hは、可変表示結果指定コマンドであり、特別図柄や飾り図柄などの可変表示結果を指定する演出制御コマンドである。可変表示結果指定コマンドでは、例えば図11−4(B)に示すように、可変表示結果が「はずれ」であるか「大当り」であるか「時短付きはずれ」であるかの決定結果(事前決定結果)や、可変表示結果が「大当り」となる場合の大当り種別を複数種類のいずれとするかの決定結果(大当り種別決定結果)に応じて、異なるEXTデータが設定される。
可変表示結果指定コマンドでは、例えば図11−4(B)に示すように、コマンド8C00Hは、可変表示結果が「はずれ」となる第1可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C01Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「大当りA」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第2可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C02Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「大当りB」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第3可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C03Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「大当りC」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第4可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C04Hは、可変表示結果が「時短付きはずれ」となる旨の事前決定結果を通知する第5可変表示結果指定コマンドである。
コマンド8FXXHは、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rで飾り図柄の可変表示の停止(確定)と、次の可変表示を開始するまでの図柄確定期間を指定する図柄確定コマンドである。
コマンド95XXHは、パチンコ遊技機1における現在の遊技状態を指定する遊技状態指定コマンドである。遊技状態指定コマンドでは、例えばパチンコ遊技機1における現在の遊技状態に応じて、異なるEXTデータが設定される。具体的な一例として、コマンド9500Hを時短制御が行われない遊技状態(低ベース状態、通常状態)に対応した第1遊技状態指定コマンドとし、コマンド9501Hを時短制御が行われる遊技状態(高ベース状態、時短状態)に対応した第2遊技状態指定コマンドとする。
コマンド96XXHは、パチンコ遊技機1においてエラー(異常)の発生および発生したエラー(異常)の種別を指定するエラー(異常)指定コマンドである。エラー(異常)指定コマンドでは、例えば、各エラー(異常)に対応するEXTデータが設定されることにより、演出制御基板12側において、いずれのエラー(異常)の発生が判定されたのかを特定することができ、特定したエラー(異常)の発生が、後述するエラー報知処理によって報知される。
コマンドA0XXHは、大当り遊技状態の開始を示す演出画像の表示を指定する当り開始指定コマンド(「ファンファーレコマンド」ともいう)である。コマンドA1XXHは、大当り遊技状態において、大入賞口が開放状態となっている期間であることを通知する大入賞口開放中通知コマンドである。コマンドA2XXHは、大当り遊技状態において、大入賞口が開放状態から閉鎖状態に変化した期間であることを通知する大入賞口開放後通知コマンドである。コマンドA3XXHは、大当り遊技状態の終了時における演出画像の表示を指定する当り終了指定コマンドである。
当り開始指定コマンドや当り終了指定コマンドでは、例えば可変表示結果指定コマンドと同様のEXTデータが設定されることなどにより、事前決定結果や大当り種別決定結果に応じて異なるEXTデータが設定されてもよい。あるいは、当り開始指定コマンドや当り終了指定コマンドでは、事前決定結果及び大当り種別決定結果と設定されるEXTデータとの対応関係を、可変表示結果指定コマンドにおける対応関係とは異ならせるようにしてもよい。大入賞口開放中通知コマンドや大入賞口開放後通知コマンドでは、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数(例えば「1」〜「10」)に対応して、異なるEXTデータが設定される。
コマンドB100Hは、入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第1始動口スイッチ22Aにより検出されて始動入賞(第1始動入賞)が発生したことに基づき、第1特別図柄表示装置189SG004Aにおける第1特図を用いた特図ゲームを実行するための第1始動条件が成立したことを通知する第1始動口入賞指定コマンドである。コマンドB200Hは、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第2始動口スイッチ22Bにより検出されて始動入賞(第2始動入賞)が発生したことに基づき、第2特別図柄表示装置189SG004Bにおける第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立したことを通知する第2始動口入賞指定コマンドである。
コマンドC1XXHは、画像表示装置5などにて特図保留記憶数を特定可能に表示するために、第1特図保留記憶数を通知する第1保留記憶数通知コマンドである。コマンドC2XXHは、画像表示装置5などにて特図保留記憶数を特定可能に表示するために、第2特図保留記憶数を通知する第2保留記憶数通知コマンドである。第1保留記憶数通知コマンドは、例えば第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第1始動条件が成立したことに基づいて、第1始動口入賞指定コマンドが送信されるときに、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。第2保留記憶数通知コマンドは、例えば第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第2始動条件が成立したことに基づいて、第2始動口入賞指定コマンドが送信されるときに、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。また、第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドは、第1開始条件と第2開始条件のいずれかが成立したとき(保留記憶数が減少したとき)に、特図ゲームの実行が開始されることなどに対応して送信されるようにしてもよい。
第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドに代えて、合計保留記憶数を通知する合計保留記憶数通知コマンドを送信するようにしてもよい。すなわち、合計保留記憶数の増加(または減少)を通知するための合計保留記憶数通知コマンドが用いられてもよい。
コマンドD100Hは、遊技球が大当り開始スイッチ189SG024を通過したことを通知する大当り開始スイッチ通過通知コマンドである。
コマンドD200Hは、遊技球が第2カウントスイッチ189SG023Bを通過したこと(V入賞の発生)を通知するV入賞通知コマンドである。
コマンドE1XXHは、時短状態における残り時短制御回数を通知する残り時短回数通知コマンドである。
コマンドF100Hは、右打ちランプ189SG132の点灯を通知するための右打ちランプ点灯通知コマンドであり、コマンドF101Hは、右打ちランプ189SG132の消灯を通知するための右打ちランプ消灯通知コマンドである。
図11−5は、主基板11の側においてカウントされる乱数値を例示する説明図である。図11−5に示すように、この実施の形態の特徴部189SGでは、主基板11の側において、特図表示結果判定用の乱数値MR1の他、大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3、普図表示結果判定用の乱数値MR4、MR4の初期値決定用の乱数値MR5のそれぞれを示す数値データが、カウント可能に制御される。尚、遊技効果を高めるために、これら以外の乱数値が用いられてもよい。これらの乱数値MR1〜MR5は、CPU103にて、異なるランダムカウンタを用いて、ソフトウェアによる更新によってカウントするようにしてもよいし、乱数回路104によって更新されてもよい。乱数回路104は、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されるものであってもよいし、遊技制御用マイクロコンピュータ100とは異なる乱数回路チップとして構成されるものであってもよい。こうした遊技の進行を制御するために用いられる乱数は、遊技用乱数ともいう。
尚、本実施の形態では各乱数値MR1〜MR5をそれぞれ図11−5に示す範囲の値として用いる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら各乱数値MR1〜MR5の範囲は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて異ならせてもよい。
図11−6は、本特徴部189SGにおける変動パターンを示している。本特徴部189SGでは、可変表示結果が「はずれ」となる場合のうち、飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合と「リーチ」である場合のそれぞれに対応して、また、可変表示結果が「大当り」となる場合に対応して、複数の変動パターンが予め用意されている。尚、可変表示結果が「はずれ」で飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンは、非リーチ変動パターン(「非リーチはずれ変動パターン」ともいう)と称され、可変表示結果が「はずれ」で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンは、リーチ変動パターン(「リーチはずれ変動パターン」ともいう)と称される。また、非リーチ変動パターンとリーチ変動パターンは、可変表示結果が「はずれ」となる場合に対応したはずれ変動パターンに含まれる。可変表示結果が「大当り」である場合に対応した変動パターンは、大当り変動パターンと称される。可変表示結果が「時短付きはずれ」である場合に対応した変動パターンは、時短付きはずれ変動パターンと称される。
大当り変動パターンやはずれ変動パターンには、ノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンと、スーパーリーチα、スーパーリーチβといったスーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンとがある。尚、本実施の形態では、ノーマルリーチ変動パターンを1種類のみしか設けていないが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチと同様に、ノーマルリーチα、ノーマルリーチβ、…のように、複数のノーマルリーチ変動パターンを設けてもよい。また、スーパーリーチ変動パターンでも、スーパーリーチαやスーパーリーチβに加えてスーパーリーチγ…といった3以上のスーパーリーチ変動パターンを設けてもよい。
図11−6に示すように、本実施の形態の特徴部189SGにおける非リーチ変動パターンの特図変動時間は、ノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンの特図変動時間よりも短く設定されている。また、ノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンの特図変動時間は、スーパーリーチαのリーチ演出が実行されるスーパーリーチα変動パターンの特図変動時間よりも短く設定されている。
尚、非リーチ、ノーマルリーチ、スーパーリーチαの各変動パターンについては、非リーチ、ノーマルリーチ、スーパーリーチαの順に可変表示結果が「大当り」となる大当り期待度が高くなるように設定されている。つまり、非リーチ、ノーマルリーチ、スーパーリーチαの各変動パターンについては、特図変動時間が長いほど大当り期待度が高くなっている。
尚、スーパーリーチの変動パターンには、スーパーリーチαのリーチ演出が実行されるスーパーリーチα変動パターンよりも特図変動時間が短い変動パターンとして、スーパーリーチβのリーチ演出が実行されるスーパーリーチβ変動パターンも設けられている。
該スーパーリーチβの変動パターンについては、例外的に、スーパーリーチα変動パターンよりも特図変動時間が短いにもかかわらず、スーパーリーチα変動パターンよりも大値期待度高く設定されている。
尚、時短付きはずれの変動パターンには、スーパーリーチαの変動パターンとスーパーリーチβの変動パターンが設けられている。スーパーリーチβの変動パターンについては、スーパーリーチα変動パターンよりも時短付きはずれの期待度が高く設定されている。
また、本特徴部189SGでは、確変状態を含む時短状態(高確高ベース状態、低確高ベース状態)において、特図変動時間が12秒である非リーチはずれの変動パターンPA1−1、特図変動時間が3秒である非リーチはずれの変動パターンPA1−4、特図変動時間が15秒であるノーマルリーチはずれの変動パターンPA2−1、特図変動時間が50秒であるスーパーリーチαはずれの変動パターンPA2−2、特図変動時間が40秒であるスーパーリーチβはずれの変動パターンPA2−3、特図変動時間が55秒であるスーパーリーチα時短付きはずれの変動パターンPA2−4、特図変動時間が45秒であるスーパーリーチβ時短付きはずれの変動パターンPA2−5、特図変動時間が12秒である非リーチ時短付きはずれの変動パターンPA2−6、特図変動時間が12秒である非リーチ大当りの変動パターンPA1−0、特図変動時間が15秒であるノーマルリーチ大当りの変動パターンPB1−1、特図変動時間が50秒であるスーパーリーチα大当りの変動パターンPB1−2、特図変動時間が40秒であるスーパーリーチβ大当りの変動パターンPB1−3、にて可変表示を実行可能となっている。尚、PA2−6及びPB1−0は、時短状態における最終可変表示専用の変動パターンである。
図11−7に示すように、これら時短状態(高確高ベース状態、低確高ベース状態)において、PA1−4の可変表示では、可変表示の開始から可変表示の停止まで可変表示中に飾り図柄の可変表示以外の演出は実行しないが、PA1−1、PA2−1、PA2−2、PB1−1、PB1−2、PA2−4の可変表示では、PA1−4の可変表示停止タイミングからセリフ予告演出が実行される。また、PA2−1、PA2−2、PB1−1、PB2−2、PA2−4の可変表示では、PA1−1の可変表示停止タイミングからノーマルリーチのリーチ演出が実行される。更に、PA2−2、PB1−2、AP2−4の可変表示では、ノーマルリーチのリーチ演出の終了タイミングからスーパーリーチのリーチ演出(スーパーリーチαのリーチ演出)が実行される。
尚、PA2−3、PA2−5、PB1−3の可変表示については、PA1−1、A2−1、PA2−2、PB1−1、PB1−2、AP2−4の可変表示とは異なり、セリフ予告演出やノーマルリーチのリーチ演出を経ずにスーパーリーチのリーチ演出(スーパーリーチβのリーチ演出)が実行される。
尚、本実施の形態の特徴部189SGにおいては、後述するように、これら変動パターンを、例えば、非リーチの種別や、ノーマルリーチの種別や、スーパーリーチの種別等のように、変動パターンの種別を先に決定してから、該決定した種別に属する変動パターンから実行する変動パターンを決定するのではなく、これらの種別を決定することなしに変動パターン判定用の乱数値MR3のみを用いて決定するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、変動パターン判定用の乱数値MR3に加えて、変動パターン種別判定用の乱数値を設けて、これら変動パターン種別判定用の乱数値から変動パターンの種別を先に決定してから、該決定した種別に属する変動パターンから実行する変動パターンを決定するようにしてもよい。
また、本実施の形態の特徴部189SGでは、図11−6に示すように、変動パターン毎に変動内容(演出内容)が予め決定されている形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定されている設定値に応じて同じ変動パターンであっても変動内容(演出内容)が異なるようにしてもよい。例えば、ノーマルリーチはずれの変動パターンPA2−1の場合は、設定されている設定値が1の場合は、ノーマルリーチはずれとなる変動パターンとし、設定されている設定値が2の場合は、擬似連演出を2回実行して非リーチはずれとなる変動パターンとして、設定されている設定値が3の場合は、擬似連演出を3回実行してスーパーリーチはずれとなる変動パターン…等とすればよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行し、RAM102をワークエリアとして用いることで、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種の処理が実行される。また、CPU103は、乱数生成プログラムを実行することで、主基板11の側において用いられる各種の乱数の全てを生成可能とされている。
遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるROM101には、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種のテーブルデータなどが記憶されている。例えば、ROM101には、CPU103が各種の判定や決定を行うために用意された、図11−8〜図11−12などに示す複数の判定テーブルを構成するテーブルデータが記憶されている。また、ROM101には、CPU103が主基板11から各種の制御信号を出力させるために用いられる複数の制御パターンテーブルを構成するテーブルデータや、特別図柄や普通図柄などの可変表示における各図柄の可変表示態様となる変動パターンを複数種類格納する変動パターンテーブルなどが記憶されている。
ROM101が記憶する判定テーブルには、図7に示す第1特図用表示結果判定テーブルや第2特図用表示結果判定テーブルに加えて、図11−8(A)に示す大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)、図11−8(B)に示す大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)の他、図11−10に示す大当り用変動パターン判定テーブル、図11−11に示す時短付きはずれ用変動パターン判定テーブル、図11−12に示すはずれ用変動パターン判定テーブル、普図表示結果判定テーブル(図示略)、普図変動パターン決定テーブル(図示略)などが含まれている。
本実施の形態の特徴部189SGのパチンコ遊技機1は、設定値に応じて大当りの当選確率(出玉率)が変わる構成とされている。詳しくは、後述する特別図柄プロセス処理の特別図柄通常処理において、設定値に応じた表示結果判定テーブル(当選確率)を用いることにより、大当りの当選確率(出玉率)が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も出玉率が高く、6、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど出玉率が低くなる。すなわち、設定値として6が設定されている場合には遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。換言すれば、設定値とは、最も大きい値である6が最も遊技場側にとって不利な値であり、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど遊技場側にとって有利な値となる。
図11−8(A)及び図11−8(B)は、ROM101に記憶されている大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)、大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)を示す説明図である。このうち、図11−8(A)は、遊技球が第1始動入賞口に入賞したことに基づく保留記憶を用いて(すなわち、第1特別図柄の可変表示が行われるとき)大当り種別を決定する場合のテーブルである。また、図11−8(B)は、遊技球が第2始動入賞口に入賞したことに基づく保留記憶を用いて(すなわち、第2特別図柄の可変表示が行われるとき)大当り種別を決定する場合のテーブルである。
大当り種別判定テーブルは、可変表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、当り種別判定用の乱数(MR2)に基づいて、大当りの種別を大当りA〜大当りCのうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
ここで、本実施の形態の特徴部189SGにおける大当り種別について、図11−9を用いて説明する。本実施の形態の特徴部189SGでは、大当り種別として、大当り遊技状態の終了後において最大で100回の可変表示に亘って時短制御が実行される大当りA、大当りB、大当りCが設けられている。また、これら大当りA、大当りB、大当りCは、大当り遊技状態の1ラウンド目において遊技球が第2大入賞口に入賞(いわゆるV入賞)することによって、大当り遊技の終了後において最大で100回の可変表示に亘って確変制御が実行される大当りでもある。
「大当りA」による大当り遊技状態は、1ラウンド目〜6ラウンド目に第1大入賞口189SG007Aを遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが6回(いわゆる6ラウンド)、繰り返し実行される通常開放大当りであり、「大当りB」による大当り遊技状態は、1ラウンド目に第2大入賞口189SG007Bを遊技者にとって有利な第1状態に変化させるとともに、2ラウンド目〜6ラウンド目に第1大入賞口189SG007Aを遊技者にとって有利な第1状態に変化させる通常開放大当りであり、「大当りB」による大当り遊技状態は、1ラウンド目に第2大入賞口189SG007Bを遊技者にとって有利な第1状態に変化させるとともに、2ラウンド目〜6ラウンド目に第1大入賞口189SG007Aを遊技者にとって有利な第1状態に変化させる通常開放大当りである。
本特徴部189SGでは、大当り遊技状態の終了後において少なくとも時短制御が実行されるので、該時短制御が実行されている間に最大大当りが発生することによって、大当り遊技状態の終了後に再度時短制御(及び確変制御)が実行され、大当り遊技状態が通常状態を介することなく連続的に発生する、いわゆる連荘状態となる。
尚、本実施の形態の特徴部189SGにおいては、大当り種別として大当りA〜大当りCの3種類を設ける形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、大当り種別は2種類以下、または4種類以上設けてもよい。
また、図11−8(A)に示すように、大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)においては、MR2の判定値の範囲0〜299のうち、0〜149までが大当りAに割り当てられており、150〜299までが大当りBに割り当てられている。一方で、図11−8(B)に示すように、大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)においては、MR2の判定値の範囲0〜299のうち、0〜99までが大当りBに割り当てられており、100〜299までが大当りCに割り当てられている。
つまり、本特徴部189SGでは、変動特図が第1特別図柄である場合は、50%の確率で大当り遊技状態の1ラウンド目に遊技球が第2大入賞口189SG007Bに入賞することによって、大当り遊技終了後に確変制御と時短制御との両方が実施される。更に、変動特図が第2特別図柄である場合は、100%の確率で大当り遊技状態の1ラウンド目に遊技球が第2大入賞口189SG007Bに入賞することによって、大当り遊技終了後に確変制御と時短制御との両方が実施される。
尚、本実施の形態の特徴部189SGでは、大当り種別を大当り種別判定用の乱数値であるMR2を用いて決定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、大当り種別は、特図表示結果判定用の乱数値であるMR1を用いて決定してもよい。
また、ROM101には、変動パターン判定用の乱数値MR3に基づいて変動パターンを決定するための変動パターン判定テーブルも記憶されており、変動パターンを、事前決定結果に応じて前述した複数種類のうちのいずれかの変動パターンに決定する。
具体的には、変動パターン判定テーブルとしては、可変表示結果を「大当り」にすることが事前決定されたときに使用される大当り用変動パターン判定テーブルと、可変表示結果を「時短付きはずれ」にすることが事前決定されたときに使用される時短付きはずれ用変動パターン判定テーブルと、可変表示結果を「はずれ」にすることが事前決定されたときに使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルとが予め用意されている。
大当り用変動パターン判定テーブルにおいては、ノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)、スーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)、スーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)の各変動パターンに対して、変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図11−10(A)及び図11−10(B)に示すように、大当り用変動パターン判定テーブルとしては、大当り種別が大当りAである場合に使用される大当り用変動パターン判定テーブルA(大当りA用)と、大当り種別が大当りB、大当りC用である場合に使用される大当り用変動パターン判定テーブルB(大当りB、大当りC用)が予め用意されており、これら大当り用変動パターン判定テーブルA(大当りA用)と大当り用変動パターン判定テーブルB(大当りB、大当りC用)には、ノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)、スーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)、スーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)の各変動パターンに対して、変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図11−10(A)に示すように、大当り用変動パターン判定テーブルA(大当りA用)においては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜400までがノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)に割り当てられており、401〜850までがスーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)に割り当てられており、851〜997までがスーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)に割り当てられている。
図11−10(B)に示すように、大当り用変動パターン判定テーブルB(大当りB、大当りC用)においては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜200までがノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)に割り当てられており、201〜550までがスーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)に割り当てられており、551〜997までがスーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)に割り当てられている。
つまり、本実施の形態では、これらの判定値が、大当りの種別が「大当りB」または「大当りC」である場合にはスーパーリーチβが決定され易く、大当りの種別が「大当りA」である場合には、スーパーリーチαが決定され易いように割り当てられていることで、スーパーリーチβの変動パターンが実行されたときには、「大当りB」または「大当りC」となるのではないかという遊技者の期待感を高めることできる。
尚、本特徴部189SGにおける大当り用の変動パターン判定テーブルとしては、図11−10(C)に示すように、高ベース状態(高確高ベース状態、低確高ベース状態)での最終可変表示(100回目の可変表示)の変動パターンを決定するための変動パターン判定テーブルとして、大当り用変動パターン判定テーブルC(高ベース中最終可変表示用)も設けられている。
大当り用変動パターン判定テーブルC(高ベース中最終可変表示用)では、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜997までが非リーチ大当りの変動パターン(PB1−0)に割り当てられている。
また、時短付きはずれ用変動パターン判定テーブルとしては、時短付きはずれ用変動パターン判定テーブルAと高ベース状態(高確高ベース状態、低確高ベース状態)での最終可変表示(100回目の可変表示)の変動パターンを決定するための変動パターン判定テーブルとしての時短付きはずれ用変動パターン判定テーブルB(高ベース中最終可変表示用)とが設けられている。時短付きはずれ用変動パターン判定テーブルAでは、図11−11(A)に示すように、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、1〜300までがスーパーリーチα時短付きはずれの変動パターン(PA2−4)に割り当てられており、301〜997までがスーパーリーチβ時短付きはずれの変動パターン(PA2−5)に割り当てられている。また、時短付きはずれ用変動パターン判定テーブルBでは、図11−11(B)に示すように、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜997までが非リーチ時短付きはずれの変動パターン(PA2−6)に割り当てられている。
また、図11−12に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルには、遊技状態が時短制御の実施されていない低ベース状態において可変表示対象の特図保留記憶数が1個以下である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルAと、低ベース状態において可変表示対象の特図保留記憶数が2〜4個である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルBと、高ベース状態において可変表示対象の特図保留記憶数が0個である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルCと、高ベース状態において可変表示対象の特図保留記憶数が1〜4個である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルDと、高ベース状態の最終可変表示である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルEと、が予め用意されている。
はずれ用変動パターン判定テーブルAにおいては、短縮なしの非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)、ノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
具体的には、図11−12(A)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルAにおいては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜450までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、451〜700までがノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜900までがスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)に割り当てられ、901〜997までがスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に割り当てられている。
また、はずれ用変動パターン判定テーブルBにおいては、短縮の非リーチはずれの変動パターン(PA1−2)、ノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
具体的には、図11−12(B)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルBにおいては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜500までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−2)に割り当てられており、501〜700までがノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜900までがスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)に割り当てられ、901〜997までがスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に割り当てられている。
また、はずれ用変動パターン判定テーブルCにおいては、短縮の非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)、スーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
具体的には、図11−12(C)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルCにおいては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜700までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、701〜900までがスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)に割り当てられ、901〜997までがスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に割り当てられている。
また、はずれ用変動パターン判定テーブルDにおいては、非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)、非リーチはずれの変動パターン(PA1−4)、スーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
具体的には、図11−12(D)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルDにおいては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜150までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、151〜700までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−4)に割り当てられており、701〜900までがスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)に割り当てられ、901〜997までがスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に割り当てられている。
このように、はずれ用変動パターン判定テーブルA〜Dを用いる場合、非リーチ変動パターンやノーマルリーチ変動パターンを決定する割合は、スーパーリーチ変動パターンを決定する割合よりも高く設定されている。また、はずれ用変動パターン判定テーブルA〜Dを用いる場合は、変動パターン判定テーブルにかかわらず判定値のうち701〜900までがスーパーリーチαはずれの変動パターン、901〜997までがスーパーリーチβはずれの変動パターンにそれぞれ割り当てられている、つまり、可変表示結果がはずれである場合は、スーパーリーチの変動パターンを共通の決定割合で決定するので、スーパーリーチの変動パターンによる可変表示が実行されないことにより演出効果が低下してしまうことを防ぐことができる。
尚、短縮なしの非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)よりも非リーチはずれの変動パターン(PA1−2)の方が変動時間は短く、さらに、変動パターン(PA1−2)よりも非リーチはずれの変動パターン(PA1−3)の方が変動時間は短く、非リーチはずれの変動パターン(PA1−3)よりも非リーチはずれの変動パターン(PA1−4)の方が変動時間は短い(図11−6参照)。よって、保留記憶数が増加した場合には、変動時間が短い非リーチはずれの変動パターンが決定されることにより、保留記憶が消化されやすくなって、保留記憶数が上限数である4に達しているときに始動入賞することで、保留記憶がなされない無駄な始動入賞が発生し難くなるようになるとともに、保留記憶数が減少した場合には、変動時間が長い短縮なしの非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)が決定されることによって、可変表示の時間が長くなることにより、可変表示が実行されないことによる遊技の興趣低下を防ぐことができるようになる。
また、本実施の形態の特徴部189SGの各はずれ用変動パターン判定テーブルにおいては、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜6のいずれの数値であっても、スーパーリーチはずれの変動パターン(PA2−2及びPA2−3)に割り当てられている乱数値の範囲が同一となっている。しかしながら、大当り確率及びはずれ確率は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて異なっているので、実際に可変表示がスーパーリーチはずれの変動パターンにて実行される割合(スーパーリーチはずれの変動パターンの出現率)は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて異なっている。尚、本実施の形態の特徴部189SGでは、パチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて可変表示がスーパーリーチはずれの変動パターンにて実行される割合が異なる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定値毎の大当り確率及びはずれ確率を考慮し、パチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず同一の割合で可変表示がスーパーリーチはずれの変動パターンにて実行されるようにしてもよい。
尚、はずれ用変動パターン判定テーブルEにおいては、非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)に対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
具体的には、図11−12(E)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルEにおいては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜997までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)に割り当てられている。
図11−1に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるRAM102は、その一部または全部が所定の電源基板において作成されるバックアップ電源によってバックアップされているバックアップRAMであればよい。すなわち、パチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM102の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特図プロセスフラグなど)と未払出賞球数を示すデータとは、バックアップRAMに保存されるようにすればよい。遊技制御手段の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。
このようなRAM102には、パチンコ遊技機1における遊技の進行などを制御するために用いられる各種のデータを保持する領域として、図11−13に示す遊技制御用データ保持エリア189SG150が設けられている。遊技制御用データ保持エリア189SG150は、第1特図保留記憶部189SG151Aと、第2特図保留記憶部189SG151Bと、普図保留記憶部189SG151Cと、遊技制御フラグ設定部189SG152と、遊技制御タイマ設定部189SG153と、遊技制御カウンタ設定部189SG154と、遊技制御バッファ設定部189SG155とを備えている。
第1特図保留記憶部189SG151Aは、入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して始動入賞(第1始動入賞)が発生したものの未だ開始されていない特図ゲーム(第1特別図柄表示装置189SG004Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム)の保留データを記憶する。一例として、第1特図保留記憶部189SG151Aは、第1始動入賞口への入賞順(遊技球の検出順)に保留番号と関連付けて、その遊技球の通過(進入)における第1始動条件の成立に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された可変表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データなどを保留データとして、その記憶数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。こうして第1特図保留記憶部189SG151Aに記憶された保留データは、第1特図を用いた特図ゲームの実行が保留されていることを示し、この特図ゲームにおける可変表示結果(特図表示結果)に基づき大当りとなるか否かなどを判定可能にする保留情報となる。
第2特図保留記憶部189SG151Bは、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して始動入賞(第2始動入賞)が発生したものの未だ開始されていない特図ゲーム(第2特別図柄表示装置189SG004Bにおける第2特図を用いた特図ゲーム)の保留データを記憶する。一例として、第2特図保留記憶部189SG151Bは、第2始動入賞口への入賞順(遊技球の検出順)に保留番号と関連付けて、その遊技球の通過(進入)における第2始動条件の成立に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された可変表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データなどを保留データとして、その数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。こうして第2特図保留記憶部189SG151Bに記憶された保留データは、第2特図を用いた特図ゲームの実行が保留されていることを示し、この特図ゲームにおける可変表示結果(特図表示結果)に基づき大当りとなるか否かなどを判定可能にする保留情報となる。
尚、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)したことによる第1始動条件の成立に基づく保留情報(第1保留情報)と、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)したことによる第2始動入賞の成立に基づく保留情報(第2保留情報)とを、共通の保留記憶部にて保留番号と対応付けて記憶するようにしてもよい。この場合には、第1始動入賞口と第2始動入賞口のいずれを遊技球が通過(進入)したかを示す始動口データを保留情報に含め、保留番号と対応付けて記憶させればよい。
普図保留記憶部189SG151Cは、通過ゲート41を通過した遊技球がゲートスイッチ21によって検出されたにもかかわらず、未だ普通図柄表示器20により開始されていない普図ゲームの保留情報を記憶する。例えば、普図保留記憶部189SG151Cは、遊技球が通過ゲートを通過した順に保留番号と対応付けて、その遊技球の通過に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された普図表示結果判定用の乱数値MR4を示す数値データなどを保留データとして、その数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。
遊技制御フラグ設定部189SG152には、パチンコ遊技機1における遊技の進行状況などに応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、遊技制御フラグ設定部189SG152には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。
遊技制御タイマ設定部189SG153には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられる各種のタイマが設けられている。例えば、遊技制御タイマ設定部189SG153には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。
遊技制御カウンタ設定部189SG154には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるカウント値を計数するための複数種類のカウンタが設けられている。例えば、遊技制御カウンタ設定部189SG154には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。ここで、遊技制御カウンタ設定部189SG154には、遊技用乱数の一部または全部をCPU103がソフトウェアにより更新可能にカウントするためのランダムカウンタが設けられてもよい。
遊技制御カウンタ設定部189SG154のランダムカウンタには、乱数回路104で生成されない乱数値、例えば、乱数値MR1〜MR4を示す数値データが、ランダムカウント値として記憶され、CPU103によるソフトウェアの実行に応じて、定期的あるいは不定期に、各乱数値を示す数値データが更新される。CPU103がランダムカウント値を更新するために実行するソフトウェアは、ランダムカウント値を乱数回路104における数値データの更新動作とは別個に更新するためのものであってもよいし、乱数回路104から抽出された数値データの全部又は一部にスクランブル処理や演算処理といった所定の処理を施すことによりランダムカウント値を更新するためのものであってもよい。
遊技制御バッファ設定部189SG155には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、遊技制御バッファ設定部189SG155には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。
また、図11−2に示す演出制御基板12に搭載されたRAM122には、演出動作を制御するために用いられる各種データを保持する領域として、例えば図11−14(A)に示すような演出制御用データ保持エリア189SG190が設けられている。図11−14(A)に示す演出制御用データ保持エリア189SG190は、演出制御フラグ設定部189SG191と、演出制御タイマ設定部189SG192と、演出制御カウンタ設定部189SG193と、演出制御バッファ設定部189SG194とを備えている。
演出制御フラグ設定部189SG191には、例えば画像表示装置5の画面上における演出画像の表示状態などといった演出動作状態や主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、演出制御フラグ設定部189SG191には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。
演出制御タイマ設定部189SG192には、例えば画像表示装置5の画面上における演出画像の表示動作などといった各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のタイマが設けられている。例えば、演出制御タイマ設定部189SG192には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。
演出制御カウンタ設定部189SG193には、各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のカウンタが設けられている。例えば、演出制御カウンタ設定部189SG193には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。
演出制御バッファ設定部189SG194には、各種演出動作の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、演出制御バッファ設定部189SG194には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。
本特徴部189SGでは、図11−14(B)に示すような始動入賞時受信コマンドバッファ189SG194Aを構成するデータが、演出制御バッファ設定部189SG194の所定領域に記憶される。始動入賞時受信コマンドバッファ189SG194Aには、第1特図保留記憶の合計保留記憶数の最大値(例えば「4」)に対応した格納領域(バッファ番号「1−1」〜「1−4」に対応した領域)と、変動表示中の第1特図に対応した格納領域(バッファ番号「1−0」に対応した領域)とが設けられている。また、始動入賞時受信コマンドバッファ189SG194Aには、第2特図保留記憶の合計保留記憶数の最大値(例えば「4」)に対応した格納領域(バッファ番号「2−1」〜「2−4」に対応した領域)と、変動表示中の第2特図に対応した格納領域(バッファ番号「2−0」に対応した領域)とが設けられている。第1始動入賞口や第2始動入賞口への始動入賞があったときには、始動口入賞指定コマンド(第1始動口入賞指定コマンドまたは第2始動口入賞指定コマンド)及び保留記憶数通知コマンド(第1保留記憶数通知コマンドまたは第2保留記憶数通知コマンド)という2つのコマンドが1セットとして、主基板11から演出制御基板12へと送信される。始動入賞時受信コマンドバッファ189SG194Aにおける第1特図保留記憶に対応した格納領域と第2特図保留記憶に対応した格納領域は、これらの始動口入賞指定コマンド、保留記憶数通知コマンドを対応付けて、第1特図保留記憶と第2特図保留記憶とに分けて格納するための格納領域(エントリ)が確保されている。
これら格納領域(エントリ)の記憶内容は、開始条件が成立して最上位の保留記憶(バッファ番号「1−1」またはバッファ番号「2−1」)の変動表示が開始されるときに、後述するように1つずつ上位にシフトされていくとともに、該開始条件が成立した保留記憶の内容を格納するバッファ番号「1−0」またはバッファ番号「2−0」の記憶内容は、当該変動表示を終了するときに実行される飾り図柄変動停止処理においてクリアされるようになっている。
更に、本実施形態の特徴部189SGにおける始動入賞時受信コマンドバッファ189SG194Aには、保留記憶表示の表示パターン(表示態様)に応じたフラグ値がセットされる保留表示フラグを第1特図保留記憶及び第2特図保留記憶に対応する各バッファ番号に対応付けて格納できるように記憶領域が、各格納領域(エントリ)毎に確保されている。
尚、本特徴部189SGでは、始動入賞時受信コマンドバッファ189SG194Aにおいて、第1特図保留記憶として始動口入賞指定コマンド及び保留記憶数通知コマンドが記憶されることで、白抜き丸型の保留記憶表示が第1保留記憶表示エリア189SG005Dに表示され、第2特図保留記憶として始動口入賞指定コマンド及び保留記憶数通知コマンドが記憶されることで、白抜き丸型の保留記憶表示が第2保留記憶表示エリア189SG005Uに表示されるようになっている。
演出制御用CPU120は、第1始動入賞口への始動入賞時には、コマンドを始動入賞時受信コマンドバッファ189SG194Aの第1特図保留記憶に対応する空きエントリにおける先頭(バッファ番号の最も若いエントリ)から格納していき、第2始動入賞口への始動入賞時には、コマンドを始動入賞時受信コマンドバッファ189SG194Aの第2特図保留記憶に対応する空きエントリにおける先頭(バッファ番号の最も若いエントリ)から格納していく。始動入賞時には、始動口入賞指定コマンドから保留記憶数通知コマンドまでが順次送信される。従って、コマンド受信が行われれば、第1特図保留記憶または第2特図保留記憶に対応するバッファ番号の末尾「1」〜「4」のそれぞれに対応する格納領域に、始動口入賞指定コマンド、保留記憶数通知コマンドの順に格納されていくことになる。
図11−14(B)に示す始動入賞時受信コマンドバッファ189SG194Aに格納されているコマンドは、飾り図柄の可変表示を開始するごとに、直前に終了した可変表示の保留記憶に対応したエントリ(バッファ番号「1−0」または「2−0」のエントリ)に格納されているものが削除されるとともに、該開始する可変表示の保留記憶に対応したエントリ(バッファ番号「1−1」または「2−1」に対応したエントリ)に格納されているものと、該開始する可変表示の保留記憶以降のエントリの記憶内容がシフトされる。例えば図11−14(B)に示す格納状態において第1特図保留記憶の飾り図柄の変動表示が終了した場合には、バッファ番号「0」に格納されている各コマンドが削除され、バッファ番号「1」に格納されている各コマンドがバッファ番号「0」にシフトされるとともに、バッファ番号「2」に対応した領域にて格納されている各コマンドがバッファ番号「1」に対応した領域にシフトされ、バッファ番号「3」、「4」のそれぞれに対応した領域にて格納されている各コマンドが、バッファ番号「2」、「3」に対応した領域にシフトされる。よって、バッファ番号「0」は、その時点において変動表示されている保留記憶に関する各コマンドを格納するための領域(エントリ)となる。
図11−15は、特別図柄通常処理として、図6のS110にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図11−15に示す特別図柄通常処理において、CPU103は、まず、第2特図保留記憶数が「0」であるか否かを判定する(ステップ189SGS141)。第2特図保留記憶数は、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である。例えば、ステップ189SGS141の処理では、遊技制御カウンタ設定部に記憶されている第2保留記憶数カウント値を読み出し、その読出値が「0」であるか否かを判定すればよい。
ステップ189SGS141にて第2特図保留記憶数が「0」以外であるときには(ステップ189SGS141;N)、第2特図保留記憶部にて保留番号「1」に対応して記憶されている保留データとして、特図表示結果判定用の乱数値MR1、大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データをそれぞれ読み出す(ステップ189SGS142)。このとき読み出された数値データは、例えば変動用乱数バッファなどに格納されて、一時記憶されればよい。
ステップ189SGS142の処理に続いて、第2特図保留記憶数カウント値や合計保留記憶数カウント値を1減算して更新することなどにより、第2特図保留記憶数と合計保留記憶数を1減算させるように更新するとともに、第2特図保留記憶部のデータを更新する。具体的には、第2特図保留記憶部にて保留番号「1」より下位のエントリ(例えば保留番号「2」〜「4」に対応するエントリ)に記憶された乱数値MR1〜MR3を示す保留データを、1エントリずつ上位にシフトする(ステップ189SGS143)。
その後、変動特図指定バッファの格納値である変動特図指定バッファ値を「2」に更新した後(ステップ189SGS144)、ステップ189SGS149aに移行する。
一方、ステップ189SGS141にて第2特図保留記憶数が「0」であるときには(ステップ189SGS141;Y)、第1特図保留記憶数が「0」であるか否かを判定する(ステップ189SGS145)。第1特図保留記憶数は、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である。例えば、ステップ189SGS145の処理では、遊技制御カウンタ設定部にて第1保留記憶数カウンタが記憶する第1保留記憶数カウント値を読み出し、その読出値が「0」であるか否かを判定すればよい。このように、ステップ189SGS145の処理は、ステップ189SGS141にて第2特図保留記憶数が「0」であると判定されたときに実行されて、第1特図保留記憶数が「0」であるか否かを判定する。これにより、第2特図を用いた特図ゲームは、第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行が開始されることになる。
尚、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるものに限定されず、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口を遊技球が進入(通過)して始動入賞が発生した順に、特図ゲームの実行が開始されるようにしてもよい。この場合には、始動入賞が発生した順番を特定可能なデータを記憶するテーブルを設けて、その記憶データから第1特図と第2特図のいずれを用いた特図ゲームの実行を開始するかを決定できればよい。
ステップ189SGS145にて第1特図保留記憶数が「0」以外であるときには(ステップ189SGS145;N)、第1特図保留記憶部にて保留番号「1」に対応して記憶されている保留データとして、特図表示結果判定用の乱数値MR1、大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データをそれぞれ読み出す(ステップ189SGS146)。このとき読み出された数値データは、例えば変動用乱数バッファなどに格納されて、一時記憶されればよい。
ステップ189SGS146の処理に続いて、第1特図保留記憶数カウント値や合計保留記憶数カウント値を1減算して更新することなどにより、第1特図保留記憶数と合計保留記憶数を1減算させるように更新するとともに、第1特図保留記憶部のデータを更新する。具体的には、第1特図保留記憶部にて保留番号「1」より下位のエントリ(例えば保留番号「2」〜「4」に対応するエントリ)に記憶された乱数値MR1〜MR3を示す保留データを、1エントリずつ上位にシフトする(ステップ189SGS147)。
その後、変動特図指定バッファの格納値である変動特図指定バッファ値を「1」に更新した後(ステップ189SGS148)、ステップ189SGS149aに移行する。
ステップ189SGS149aにおいてCPU103は、遊技制御フラグ設定部189SG152においてオンとなっているフラグを参照する等により遊技状態を特定する。また、設定されている設定値を特定する(ステップ189SGS149b)。そして、変動特図指定バッファ値と設定値とに応じた表示結果判定テーブル(図11−7〜図11−12参照)をセットするとともに、該セットした表示結果判定テーブルにおける遊技状態に応じた判定値を、抽出した特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較する(ステップ189SGS149c)。
抽出した特図表示結果判定用の乱数値MR1が大当り判定値の範囲内である場合、すなわち、可変表示結果が大当りであると判定する場合(ステップ189SGS150a;Y)は、遊技制御フラグ設定部189SG152に設けられた大当りフラグをオン状態にする(ステップ189SGS152)。このときには、大当り種別を複数種類のいずれかに決定するための使用テーブルとして、変動特図指定バッファ値が「1」であれば図11−8(A)に示す大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)を選択してセットし、変動特図指定バッファ値が「2」であれば図11−8(B)に示す大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)を選択してセットする(ステップ189SGS153)。
こうしてセットされた大当り種別判定テーブルを参照することにより、大当り種別判定用の乱数値MR2を示す数値データと、大当り種別判定テーブルにおいて「大当りA」、「大当りB」、「大当りC」の各大当り種別に割り当てられた判定値のいずれと合致するかに応じて、大当り種別を複数種別のいずれとするかを決定する(ステップ189SGS154)。
こうして決定された大当り種別に対応して、例えば、遊技制御バッファ設定部189SG155に設けられた大当り種別バッファの格納値である大当り種別バッファ値を設定することなどにより(ステップ189SGS155)、決定された大当り種別を記憶してステップ189SGS156に進む。一例として、大当り種別が大当りAであれば大当り種別バッファ値を「0」に設定し、大当り種別が大当りBであれば大当り種別バッファ値を「1」に設定し、大当り種別が大当りCであれば大当り種別バッファ値を「2」に設定すればよい。
一方、ステップ189SGS150aにて大当りではないと判定された場合には(ステップ189SGS150a;N)、S150bに進んで、抽出した特図表示結果判定用の乱数値MR1が時短付きはずれ判定値の範囲内であるか否かを判定する(ステップ189SGS150c)。抽出した特図表示結果判定用の乱数値MR1が時短付きはずれ判定値の範囲内である場合、すなわち、可変表示結果が時短付きはずれである場合(ステップ189SGS150c;Y)は、時短付きはずれフラグをオン状態としてステップ189SGS156に進む(捨て覆う189SGS151)。
また、ステップ189SGS150cにて時短付きはずれでないと判定された場合には(ステップ189SGS150c;N)、可変表示結果がはずれであることにより、ステップ189SGS151を実行せずにステップ189SGS156に進む。
ステップ189SGS156においては、大当り遊技状態に制御するか否か(大当りフラグがオン状態であるか否か)の事前決定結果、時短状態に制御するか否か(時短付きはずれフラグがオン状態であるか否か)の事前決定結果、更には、大当り遊技状態とする場合における大当り種別の決定結果に対応して、確定特別図柄を設定する。一例として、特図表示結果を「はずれ」とする旨の事前決定結果に対応して、はずれ図柄となる特別図柄を、確定特別図柄に設定する。また、ステップ189SGS150aにて特図表示結果が「大当り」であると判定された場合には、ステップ189SGS154において決定した大当り種別に応じた特別図柄を、確定特別図柄に設定する。特図表示結果を「時短付きはずれ」とする旨の事前決定結果に対応して、時短付きはずれに応じた特別図柄を、確定特別図柄に設定する。
ステップ189SGS156にて確定特別図柄を設定した後には、特図プロセスフラグの値を変動パターン設定処理に対応した値である“1”に更新してから(ステップ189SGS157)、特別図柄通常処理を終了する。
尚、ステップ189SGS145にて第1特図を用いた特図ゲームの保留記憶数が「0」である場合には(ステップ189SGS145;Y)、所定のデモ表示設定を行ってから(ステップ189SGS158)、特別図柄通常処理を終了する。このデモ表示設定では、例えば画像表示装置5において所定の演出画像を表示することなどによるデモンストレーション表示(デモ画面表示)を指定する演出制御コマンド(客待ちデモ指定コマンド)が、主基板11から演出制御基板12に対して送信済みであるか否かを判定する。このとき、既に、客待ちデモ指定コマンドを送信済みであれば、そのままデモ表示設定を終了する。これに対して、未送信であれば、客待ちデモ指定コマンドを送信するための設定を行ってから、デモ表示設定を終了する。
図11−16は、変動パターン設定処理として、図6のステップS111にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図11−16に示す変動パターン設定処理において、CPU103は、まず、大当りフラグがオン状態であるか否かを判定する(ステップ189SGS161)。そして、大当りフラグがオン状態であれば(ステップ189SGS161;Y)、時短フラグがオンであるか否か、つまり、遊技状態が時短状態であるか否かを判定する(ステップ189SGS161a)。時短フラグがオンである場合(ステップ189SGS161a;Y)は、更に、時短回数カウンタの値が1であるか否かを判定する(ステップ189SGS161b)。
時短回数カウンタとは、大当り遊技終了時において時短制御が実行される最大回数である「100」がセットされるカウンタである。そして時短回数カウンタの値は、可変表示が終了する毎に1ずつ減算更新されるようになっている。すなわち、「時短回数カウンタの値が1であるか否か」とは、「実行する可変表示が時短制御を実行する最後の可変表示(時短制御を開始してから100回目の可変表示)であるか否か」であることを指す。
時短回数カウンタの値が1である場合、すなわち、実行する可変表示が時短制御を実行する最後の可変表示である場合(ステップ189SGS161b;Y)は、大当り用変動パターン判定テーブルCを選択してステップ189SGS175に進む(ステップ189SGS161c)。
また、時短フラグがオフである場合(ステップ189SGS161a;N)や時短回数カウンタの値が2以上である場合(ステップ189SGS161b;N)は、大当り種別バッファ値から大当り種別を特定する(ステップ189SGS162)。
そして、特定した大当り種別が「大当りA」であるか否かを判定し(ステップ189SGS163)、「大当りA」である場合(ステップ189SGS163;Y)には、大当り用変動パターン判定テーブルAを選択してステップ189SGS175に進む(ステップ189SGS164)。また、特定した大当り種別が「大当りB」または「大当りC」である場合(ステップ189SGS163;N)は、大当り用変動パターン判定テーブルBを選択してステップ189SGS175に進む(ステップ189SGS165)。
ステップ189SGS161における判定において、大当りフラグがオン状態でなければ(ステップ189SGS161;N)、更に、時短付きはずれフラグがオン状態であるか否かを判定する(ステップ189SGS166)。時短付きはずれフラグがオン状態である場合には(ステップ189SGS166;Y)、更に時短回数カウンタの値が1であるか否か、つまり、実行する可変表示が時短制御を実行する最後の可変表示であるか否かを判定する(ステップ189SG166a)。時短回数カウンタの値が1である場合には(ステップ189SGS166a;Y)、 時短付きはずれ用変動パターン判定テーブルBを選択してステップ189SGS175に進む(ステップ189SGS167b)。また、時短回数カウンタの値が2以上である場合(ステップ189SGS166a;N)は、時短付きはずれ用変動パターン判定テーブルAを選択してステップ189SGS175に進む(ステップ189SGS167b)。
一方、時短付きはずれフラグがオン状態でない場合には(ステップ189SGS166;N)、時短フラグがオン状態であるか否かを判定する(ステップ189SGS181)。そして、時短フラグがオン状態であれば(ステップ189SGS181;Y)、時短回数カウンタの値が1であるか否か、つまり、実行する可変表示が時短制御を実行する最後の可変表示であるか否かを判定する(ステップ189SGS182)。時短回数カウンタの値が1である場合には(ステップ189SGS182;Y)、はずれ用変動パターン判定テーブルEを選択してステップ189SGS175に進む(ステップ189SGS183)。
また、時短回数カウンタの値が2以上である場合には(ステップ189SGS182;N)、実行する可変表示に対応する特図の保留記憶数(変動特図指定バッファ値が1であれば第1特図保留記憶数、変動特図指定バッファ値が2であれば第2特図保留記憶数)が0個であるか否かを判定する(ステップ189SGS184)。実行する可変表示に対応する特図の保留記憶数が0個である場合には(ステップ189SGS184;Y)、はずれ用変動パターン判定テーブルCを選択してステップ189SGS175に進み(ステップ189SGS185)、実行する可変表示に対応する特図の保留記憶数が1個以上である場合には(ステップ189SGS184;N)、はずれ用変動パターン判定テーブルDを選択してステップ189SG175に進む(ステップ189SGS186)。
一方、時短フラグがオン状態でない場合(ステップ189SGS181;N)は、実行する可変表示に対応する特図の保留記憶数(変動特図指定バッファ値が1であれば第1特図保留記憶数、変動特図指定バッファ値が2であれば第2特図保留記憶数)が0個であるか否かを判定する(ステップ189SGS187)。実行する可変表示に対応する特図の保留記憶数が0個である場合には(ステップ189SGS187;Y)、はずれ用変動パターン判定テーブルAを選択してステップ189SGS175に進み(ステップ189SGS188)、実行する可変表示に対応する特図の保留記憶数が1個以上である場合には(ステップ189SGS187;N)、はずれ用変動パターン判定テーブルBを選択してステップ189SG175に進む(ステップ189SGS189)。
ステップ189SGS175の処理では、CPU103は、例えば変動用乱数バッファなどに格納されている変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データなどに基づき、選択(セット)された大当り用変動パターン判定テーブルまたははずれ用変動パターン判定テーブルを参照することにより、変動パターンを複数種類のいずれかに決定する(ステップ189SGS175)。
尚、大当りフラグがオフ状態であるときには、ステップ189SGS175の処理にて変動パターンを決定することにより、飾り図柄の可変表示態様を「リーチ」とするか否かが決定される。即ち、ステップ189SGS175の処理には、可変表示結果が「はずれ」となる場合に、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態とするか否かを決定する処理が含まれている。
ステップ189SGS175にて変動パターンを決定した後には、変動特図指定バッファ値に応じて、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームのいずれかを開始させるように、特別図柄の変動を開始させるための設定を行う(ステップ189SGS176)。一例として、変動特図指定バッファ値が「1」であれば、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図の表示を更新させる駆動信号を送信するための設定を行う。一方、変動特図指定バッファ値が「2」であれば、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図の表示を更新させる駆動信号を送信するための設定を行う。
ステップ189SGS176の処理に続いて、特別図柄の変動開始時用となる各種コマンドを送信するための設定を行う(ステップ189SGS177)。例えば、変動特図指定バッファ値が「1」である場合に、CPU103は、主基板11から演出制御基板12に対して遊技状態指定コマンド、第1可変表示開始コマンド、変動パターン指定コマンド、可変表示結果指定コマンド、第1保留記憶数通知コマンド、残り時短回数通知コマンド等を送信するために、予め用意された第1変動開始用コマンドテーブルのROM101における記憶アドレス(先頭アドレス)を示す設定データを、遊技制御バッファ設定部に設けられた送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタによって指定されたバッファ領域に格納する。他方、変動特図指定バッファ値が「2」である場合に、CPU103は、主基板11から演出制御基板12に対して遊技状態指定コマンド、第2可変表示開始コマンド、変動パターン指定コマンド、可変表示結果指定コマンド、第2保留記憶数通知コマンド、残り時短回数通知コマンド等を送信するために、予め用意された第2変動開始用コマンドテーブルのROM101における記憶アドレスを示す設定データを、遊技制御バッファ設定部に設けられた送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタによって指定されたバッファ領域に格納する。
ステップ189SGS172の処理を実行した後、その変動パターンの決定結果に応じた特別図柄の可変表示時間である特図可変表示時間を設定する(ステップ189SGS173)。特別図柄の可変表示時間となる特図可変表示時間は、特図ゲームにおいて特別図柄の可変表示を開始してから可変表示結果(特図表示結果)となる確定特別図柄が停止表示されるまでの所要時間である。その後、特図プロセスフラグの値を特別図柄変動処理に対応した値である“2”に更新してから(ステップ189SGS174)、変動パターン設定処理を終了する。
ステップ189SGS172でのコマンド送信設定に基づいて、変動パターン設定処理が終了してから図5に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されるごとに、主基板11から演出制御基板12に対して遊技状態指定コマンド、第1可変表示開始コマンドまたは第2可変表示開始コマンド、変動パターン指定コマンド、可変表示結果指定コマンド、第1保留記憶数通知コマンドまたは第2保留記憶数通知コマンド、残り時短回数通知コマンド等が、順次に送信されることになる。尚、これらの演出制御コマンドが送信される順番は任意に変更可能であり、例えば可変表示結果指定コマンドを最初に送信してから、第1可変表示開始コマンドまたは第2可変表示開始コマンド、変動パターン指定コマンド、遊技状態指定コマンド、第1保留記憶数通知コマンドまたは第2保留記憶数通知コマンド、残り時短回数通知コマンドの順などで送信されるようにしてもよい。
図11−18及び図11−19は、特別図柄停止処理として、図6のステップS113にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。特別図柄停止処理において、CPU103は、先ず、大当り遊技の開始待ちであることを示す大当り開始待ちフラグがオン状態であるか否かを判定する(ステップ189SGS600a)。大当り開始待ちフラグがオン状態出ない場合(ステップ189SGS600a;N)は、更に特別図柄の可変表示が停止してから次の可変表示または大当り遊技が開始されるまでの残り図柄確定期間を示す図柄確定期間タイマが動作中であるか否かを判定する(ステップ189SGS600b)。
図柄確定期間タイマが動作中でない場合(ステップ189SGS600b;N)は、特別図柄の停止図柄の導出表示を行う(ステップ189SGS601)。尚、可変表示結果が大当りである場合は、停止図柄として、特別図柄表示装置にて点灯するLEDを大当り種別に応じて異ならせればよい。そして、大当りフラグがオン状態であるか否かを判定する(ステップ189SGS602)。大当りフラグがオン状態である場合には(ステップ189SGS602;Y)、確変フラグや時短フラグがオン状態であればこれら確変フラグや時短フラグをオフ状態にし(ステップ189SGS603)、大当り種別に応じた当り開始指定コマンドの送信設定を行う(ステップ189SGS604)。
尚、ステップ189SGS604の処理では、大当り種別が大当りAであれば当り開始1指定コマンドの送信設定を行い、大当り種別が大当りBであれば当り開始2指定コマンドの送信設定を行い、大当り種別が大当りCであれば当り開始3指定コマンドの送信設定を行えばよい。
そして、CPU103は、通常状態を示す遊技状態の指定コマンドの送信設定を行うとともに(ステップ189SGS605)、図柄確定期間タイマに0.5秒に応じた値をセットすることで外図柄確定期間タイマをスタートさせる(ステップ189SGS606)。更に、CPU103は、図柄確定コマンドの送信設定を行って特別図柄停止処理を終了する(ステップ189SGS607)。
また、ステップ189SGS602の処理で大当りフラグがオン状態出ない場合は、更に、時短付きはずれフラグがオン状態であるか否かを判定する(ステップ189SGS608)。時短付きはずれフラグがオン状態である場合(ステップ189SGS608;N)は、ステップ189SGS614に進む。尚、時短付きはずれフラグがオン状態出ない場合(ステップ189SGS608;N)には、時短回数カウンタの値が0であるか否か、つまり、遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)であるか否かを判定数する(ステップ189SGS609)。時短回数カウンタの値が1以上である場合(ステップ189SGS609;N)は、時短回数カウンタの値を−1し(ステップ189SGS610)、該値を−1した時短回数カウンタの値が0となったか否か、つまり、実行した可変表示が時短制御を実行する最後の可変表示であったか否かを判定する(ステップ189SGS611)。値を−1した時短回数カウンタの値が0となった場合(ステップ189SGS611;Y)は、時短フラグ及び確変フラグをオフ状態とするとともに(ステップ189SGS612)、点灯中の右打ちランプ189SG132を消灯させるとともに(ステップ189SGS613)、右打ちランプ消灯通知コマンドの送信設定を行ってステップ189SGS614に進む(ステップ189SGS613a)。
尚、ステップ189SGS609の処理において時短回数カウンタの値が0である場合(ステップ189SGS609;Y)や、ステップ189SGS611の処理において時短回数カウンタの値が1以上である場合(ステップ189SGS611;N)は、ステップ189SGS612〜ステップ189SGS613aの処理を実行せずステップ189SGS614に進む。
ステップ189SGS614においてCPU103は、図柄確定期間タイマに0.5秒に応じた値をセットする。そして、図柄確定コマンドの送信設定を行う(ステップ189SGS615)とともに、時短フラグの状態に応じた遊技状態指定コマンドの送信設定を行って(ステップ189SGS616)特別図柄停止処理を終了する。
また、ステップ189SGS600bの処理で図柄確定期間タイマが動作中である場合(ステップ189SGS600b;Y)、CPU103は、図柄確定機関タイマの値を−1し(ステップ189SGS621)、図柄確定期間タイマがタイマアウトしたか否かを判定する(ステップ189SGS622)。図柄確定期間タイマがタイマアウトしていない場合(ステップ189SGS622;N)は特別図柄停止処理を終了し、図柄確定期間タイマがタイマアウトした場合(ステップ189SGS622;Y)は、更に大当りフラグがオン状態であるか否かを判定する(ステップ189SGS623)。
大当りフラグがオン状態である場合(ステップ189SGS623;Y)は、大当り開始待ちフラグをオン状態にするとともに(ステップ189SGS625)、右打ちランプ189SG132の点灯を開始させて特別図柄停止処理を終了する(ステップ189SGS626)。
大当りフラグがオン状態でない場合(ステップ189SGS623;N)は、時短付きはずれフラグがオン状態であるか否かを判定する(ステップ189SGS628)。時短付きはずれフラグがオン状態である場合(ステップ189SGS628;Y)は、時短フラグをオン状態とする(ステップ189SGS629)。更に、右打ちランプ189Sg132の点灯を開始させるとともに(ステップ189SGS630)、右打ちランプ点灯通知コマンドの送信設定を行う(ステップ189SGS631)。また、時短回数カウンタの値を100にセットし(ステップ189SGS632)、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理に応じた値である0にセットして特別図柄停止処理を終了する(ステップ189SGS636)。尚、時短付きはずれフラグがオン状態ではない場合(ステップ189SGS628;N)は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理に応じた値である0にセットして特別図柄停止処理を終了する(ステップ189SGS636)。
また、ステップ189SGS600aにおいて大当り開始待ちフラグがオン状態である場合(ステップ189SGS600a;Y)は、大当り開始スイッチ189SGS024がオンとなったか否か、つまり、遊技球が大当り開始ゲート189SG042を通過したか否かを判定する(ステップ189SGS637)。大当り開始スイッチ189SG024がオンとなっていない場合(ステップ189SGS637;N)は特別図柄停止処理を終了し、大当り開始スイッチ189SG024がオンとなった場合(ステップ189SGS637;Y)は、大当り表示時間タイマを設定するととともに(ステップ189SGS638)、開放回数カウンタに大当り種別に応じた大入賞口の開放回数をセットする(ステップ189SGS639)。
そして、大当り開始スイッチ通過通知コマンドの送信設定を行うとともに(ステップ189SGS640)、特別図柄プロセスフラグの値を大当り開放前処理に応じた値である4にセットして特別図柄停止処理を終了する(ステップ189SGS641)。
つまり、本特徴部189SGにおいて可変表示結果が大当りとなった場合は、遊技球が大当り開始ゲート189SG042を通過するまで大当り遊技が開始されない構成となっている。
尚、特別図柄停止処理において送信設定が実行された各コマンドは、CPU103が図5に示すコマンド制御処理を実行することによって、演出制御基板12に向けて送信される。
図11−20は、大当り開放前処理として、図6のステップS114にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図11−20に示す大当り開放前処理において、CPU103は、先ず、1のラウンド遊技が終了した際に次のラウンド遊技までの残り期間を示すラウンド開始待ちタイマが動作中であるか否かを判定する(ステップ189SGS641)。尚、本特徴部189SGにおけるラウンド開始待ちタイマは、CPU103が大当り開放後処理(図6参照)を実行する際に、終了したラウンド遊技が該大当り遊技状態における最後のラウンド遊技ではない場合にセットされるタイマである。
ラウンド開始待ちタイマが動作中ではない場合(ステップ189SGS641;N)には、更に、大当り遊技が開始されるまでの期間を示す大当り開始前タイマが動作中であるか否かを判定する(ステップ189SGS642)。大当り開始前タイマが動作中でない場合(ステップ189SGS642;N)は、大当り開始前タイマをセットするとともに、該大当り開始タイマの動作をスタートさせて大当り開放前処理を終了する(ステップ189SGS643)。
また、CPU103は、大当り開始前タイマが動作中である場合(ステップ189SGS642;Y)には、該大当り開始前タイマの値を−1し(ステップ189SGS645)、該大当り開始前タイマがタイマアウトしたか否かを判定する(ステップ189SGS646)。大当り開始前タイマがタイマアウトしていない場合(ステップ189SGS646;N)は大当り開放前処理を終了する。大当り開始前タイマがタイマアウトした場合(ステップ189SGS646;Y)は、大当り遊技の開始に応じた当り開始指定コマンドの送信設定を行う(ステップ189SGS647)。
そして、CPU103は、当該大当り遊技の大当り種別は大当りAであるか否かを判定する(ステップ189SGS647a)。当該大当り遊技の大当り種別が大当りBまたは大当りCである場合(ステップ189SGS647a;N)は、第2大入賞口189SG007Bを当該ラウンド遊技(1ラウンド目)における開放大入賞口として設定してステップ189SGS650に進む(ステップ189SGS647b)。一方、当該大当り遊技の大当り種別が大当りAである場合(ステップ189SGS647a;Y)は、第1大入賞口189SG007Aを当該ラウンド遊技における開放大入賞口として設定してステップ189SGS650に進む(ステップ189SGS649b)。
尚、ステップ189SGS641の処理において、ラウンド開始待ちタイマが動作中である場合(ステップ189SGS641;Y)、CPU103は、ラウンド開始待ちタイマの値を−1するとともに(ステップ189SGS648)、該ラウンド開始待ちタイマがタイマアウトしたか否かを判定する(ステップ189SGS649a)。ラウンド開始待ちタイマがタイマアウトしていない場合(ステップ189SGS649a;N)は大当り開放前処理を終了し、ラウンド開始待ちタイマがタイマアウトした場合(ステップ189SGS649a;Y)は、第1大入賞口189SG007Aを当該ラウンド遊技における開放大入賞口として設定してステップ189SGS650に進む(ステップ189SGS649b)。
そして、CPU103は、開始するラウンド遊技における大入賞口の開放時間を示す開放時間タイマをセットするとともに、ラウンド遊技中に大入賞口に入賞した遊技球数を示す入賞個数カウンタの値を0にセットする(ステップ189SGS650、ステップ189SGS651)。また、特図プロセスフラグの値を大当り開放中処理に応じた値に更新して大当り開放前処理を終了する(ステップ189SGS653)。
図11−21は、大当り開放中処理として、図6のステップS115にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図11−21に示す大当り開放中処理において、CPU103は、先ず、開放時間タイマの値を−1し(ステップ189SGS661)、該開放時間タイマがタイマアウトしたか否かを判定する(ステップ189SGS662)。開放時間タイマがタイマアウトしていない場合(ステップ189SGS662;N)は、更に大入賞口の開放タイミングであるか否かを判定する(ステップ189SGS663)。尚、大入賞口の開放タイミングであるか否かは、例えば、開放時間タイマの値等により判定すればよい。
大入賞口の開放タイミングでない場合(ステップ189SGS663;N)はステップ189SGS666に進み、大入賞口の開放タイミングである場合(ステップ189SGS663;Y)は、開放対象の大入賞口を開放状態に制御するとともに(ステップ189SGS664)、ラウンドに応じた大入賞口開放中指定コマンドの送信設定を行ってステップ189SGS666に進む(ステップ189SGS665)。
ステップ189SGS666の処理においてCPU103は、第1カウントスイッチ189SG023Aがオンとなったか否かを判定する(ステップ189SGS666)。第1カウントスイッチ189SG023Aがオンになっていない場合(ステップ189SGS666;N)はステップ189SGS669に進み、第1カウントスイッチ189SG023Aがオンになった場合(ステップ189SGS666;Y)は、入賞個数カウンタの値を+1するとともに(ステップ189SGS667)、賞球として所定個数(例えば、10球)の遊技球を払い出すための賞球払い出し処理を実行してステップ189SGS669に進む(ステップ189SGS668)。
ステップ189SGS669の処理においてCPU103は、第2カウントスイッチ189SG023Bがオンとなったか否かを判定する(ステップ189SGS669)。第2カウントスイッチ189SG023Bがオンとなっていない場合(ステップ189SGS669;N)はステップ189SGS675に進み、第2カウントスイッチ189SG023Bがオンとなった場合(ステップ189SGS669;Y)は、入賞個数カウンタの値を+1するとともに(ステップ189SGS670)、ステップ189SGS668と同一の処理である賞球払い出し処理を実行する(ステップ189SGS671)。
次いで、CPU103は、既に遊技球が第2カウントスイッチ189SG023Bにて検出されたこと(第2カウントスイッチ189SG023Bがオンとなったこと)を示すV入賞フラグがオン状態であるか否かを判定する(ステップ189SGS672)。V入賞フラグがオン状態ではない場合(ステップ189SGS672;Y)はステップ189SGS675に進み、V入賞フラグがオン状態である場合(ステップ189SGS672;N)は、V入賞フラグをオン状態とし(ステップ189SGS673)、V入賞通知コマンドの送信設定を行ってステップ189SGS675に進む(ステップ189SGS674)。
ステップ189SGS675の処理においてCPU103は、入賞個数カウンタの値が大入賞口閉鎖閾値以上であるか否か、つまり、入賞個数カウンタの値が大入賞口を閉鎖するために予め定められた値(例えば、10)以上であるか否かを判定する(ステップ189SGS675)。入賞個数カウンタの値が大入賞口閉鎖閾値未満である場合(ステップ189SGS675;N)は大当り開放中処理を終了し、入賞個数カウンタの値が大入賞口閉鎖閾値以上である場合(ステップ189SGS675;Y)は、開放対象の大入賞口を閉鎖状態に制御する(ステップ189SGS676)。そして、ラウンドに応じた大入賞口開放後指定コマンドの送信設定を行うとともに(ステップ189SGS677)、開放回数カウンタの値−1し(ステップ189SGS678)、特図プロセスフラグの値を大当り開放後処理に応じた値に更新して大当り開放中処理を終了する(ステップ189SGS679)。
尚、該大当り開放中処理において送信設定が行われたコマンドは、CPU103が図5に示すコマンド制御処理を実行することによって演出制御基板12に対して送信される。
また、特に図示しないが、大当り開放後処理においてCPU103は、終了したラウンド遊技が該大当り遊技状態における最後のラウンド遊技である場合(開放回数カウンタの値が0である場合)には特図プロセスフラグの値を大当り終了処理に応じた値に更新し、終了したラウンド遊技が該大当り遊技状態における最後のラウンド遊技でない場合(開放回数カウンタの値が1以上である場合)にはラウンド開始待ちタイマをセットするとともに特図プロセスフラグの値を大当り開放前処理に応じた値に更新すればよい。
図11−22は、大当り終了処理として、図6のステップS117にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図11−22に示す大当り終了処理において、CPU103は、先ず、画像表示装置5において大当り遊技の終了画面を表示するための残り期間を示す大当り終了表示タイマの動作中であるか否かを判定する(ステップ189SGS681)。大当り終了表示タイマの動作中でない場合(ステップ189SGS681;N)は、大当り終了表示タイマに画像表示装置5において大当り遊技の終了画面を表示するための時間に応じた値をセットするとともに、該大当り終了表示タイマの動作を開始させて大当り終了処理を終了する(ステップ189SGS682)。
また、大当り終了表示タイマが動作中である場合は、該大当り終了表示タイマの値を−1し(ステップ189SGS683)、該大当り終了表示タイマがタイマアウトしたか否かを判定する(ステップ189SGS684)。大当り終了表示タイマがタイマアウトしていない場合(ステップ189SGS684;N)は大当り終了処理を終了する。大当り終了表示タイマがタイマアウトしている場合(ステップ189SGS684;Y)は、V入賞フラグがオン状態であるか否かを判定する(ステップ189SGS685)。V入賞フラグがオン状態ではない場合(ステップ189SGS685;N)はステップ189SGS688に進み、V入賞フラグがオン状態出である場合(ステップ189SG685;Y)には、確変フラグをオン状態するとともに(ステップ189SGS686)、V入賞フラグをオフ状態にしてステップ189SG688に進む(ステップ189SGS687)。
ステップ189SGS688の処理においてCPU103は、時短フラグをオン状態にする(ステップ189SGS688)。また、時短回数カウンタに時短制御を実行する最大可変表示回数に応じた100をセットするとともに(ステップ189SGS689)、大当りフラグをオフ状態にする(ステップ189SGS690)。そして、終了する大当り種別に対応する大当り終了指定コマンドの送信設定と確変フラグ及び時短フラグの状態に応じた遊技状態指定コマンドの送信設定を行い(ステップ189SGS691、ステップ189SGS692)、右打ちランプ点灯通知コマンドの送信設定を行う(ステップ189SGS693)。更に、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理に応じた値に更新して大当り終了処理を終了する(ステップ189SGS694)。
尚、該大当り終了処理において送信設定が行われたコマンドは、CPU103が図5に示すコマンド制御処理を実行することによって演出制御基板12に対して送信される。
次に、演出制御基板12の動作を説明する。図11−23は、演出制御プロセス処理のフローチャートの一部である。本特徴部189SGにおける演出制御用CPU120は、先読予告設定処理(ステップS161)を実行した後は、図11−14(B)に示す始動入賞時受信コマンドバッファ189SG194Aの内容にもとづいて、第1保留記憶表示エリア189SG005D及び第2保留記憶表示エリア189SG005Uでの保留表示を更新する保留表示更新処理(ステップ189SGS701)と、確変状態を含む時短状態(高確高ベース状態と低確高ベース状態)において、右遊技領域189SG002Rに向けて遊技球を打ち出すよう遊技者に促す右打ち促進表示を画像表示装置5にて表示する時短中右打ち促進表示処理(ステップ189SGS702)と、を実行したのちにステップS170〜ステップ175のいずれかの処理を実行するようになっている。
図11−24〜図11−26は、図11−23に示す時短中右打ち促進表示処理を示すフローチャートである。時短中右打ち促進表示処理において演出制御用CPU120は、先ず、右打ちランプ消灯通知コマンド受信フラグがオン状態であるか否か、つまり、右打ちランプ消灯通知コマンドの受信が有るか否かを判定する(ステップ189SGS711)。
右打ちランプ消灯通知コマンド受信フラグがオン状態でない場合(ステップ189SGS711;Y)は、該時短状態における最後の可変表示(100回目の可変表示)の実行中であることを示す時短状態最終可変表示実行中フラグがオン状態であるか否かを判定する(ステップ189SGS711a)。時短状態最終可変表示実行中フラグがオン状態ではない場合(ステップ189SGS711a;N)は、更に可変表示の開始タイミングであるか否かを判定する(ステップ189SGS712)。可変表示の開始タイミングであるか否かは、例えば、可変表示開始コマンドを受信したタイミングであるか否か等により判定すればよい。
可変表示の開始タイミングである場合(ステップ189SGS712;Y)は、更に右打ち促進表示の表示中であるか否かを判定する(ステップ189SGS713)。右打ち促進表示の表示中でない場合(ステップ189SGS713;N)はステップ189SGS717に進み、右打ち促進表示の表示中ある場合(ステップ189SGS713;Y)は、更に、画像表示装置5において後述する第2右打ち促進表示を表示するための第2右打ち促進表示用プロセスタイマの動作中であるか否かを判定する(ステップ189SGS714)。第2右打ち促進表示用プロセスタイマの動作中である場合(ステップ189SGS714;Y)は、該第2右打ち促進表示用プロセスタイマをクリアしてステップ189SGS717に進む(ステップ189SGS715)。
尚、可変表示開始タイミングでない場合(ステップ189SGS713;N)や第2右打ち促進表示用プロセスタイマの動作中ではない場合(ステップ189SGS714;N)は、画像表示装置5において後述する第1右打ち促進表示を表示するための第1右打ち促進表示用プロセスタイマの動作中であるか否かを判定する(ステップ189SGS716)。第1右打ち促進表示用プロセスタイマの動作中でない場合(ステップ189SGS716;N)は、更に第2右打ち促進表示用プロセスタイマの動作中であるか否かを判定する(ステップ189SGS716a)。第2右打ち促進表示用プロセスタイマの動作中である場合(ステップ189SGS716a;Y)は、ステップ189SGS739に進み、第2右打ち促進表示用プロセスタイマの動作中でない場合(ステップ189SGS716a;N)は、右打ちランプ点灯通知コマンド受信フラグがオン状態であるか否か、つまり、右打ちランプ点灯通知コマンドの受信が有るか否かを判定する(ステップ189SGS716b)。右打ちランプ点灯通知コマンド受信フラグがオン状態でない場合(ステップ189SGS716b;N)は時短中右打ち促進表示処理を終了し、右打ちランプ点灯通知コマンド受信フラグがオン状態である場合はステップ189SGS717に進む。
ステップ189SGS717において演出制御用CPU120は、画像表示装置5において第1右打ち促進表示を表示するための第1右打ち促進表示用プロセステーブルを選択する(ステップ189SGS717)。尚、本特徴部189SGにおける第1右打ち促進表示とは、画像表示装置5の右上端部において、「右打ち」の表示を右向きの矢印とともに黄色で表示する右打ち促進表示であり、第2右打ち促進表示とは、画像表示装置5の右上端部において、「右打ち」の表示を右向きの矢印とともに灰色で表示する右打ち促進表示である。尚、本特徴部189SGにおける第1右打ち促進表示や第2右打ち促進表示は、画像表示装置5に表示されているため、遊技領域の左下方位置において遊技情報表示部189SG200を構成するランプの一つである右打ちランプ189SG132よりも遊技者からの視認性が高くなっている。
次いで、演出制御用CPU120は、第1右打ち促進表示用プロセスタイマをスタートさせ(ステップ189SGS718)、第1右打ち促進表示の最初のプロセスデータ内容の制御を実施してステップ189SGS731に進む(ステップ189SGS719)。
一方で、ステップ189SGS716の処理において第1右打ち促進表示用プロセスタイマの動作中である場合(ステップ189SGS716;Y)、演出制御用CPU120は、第1右打ち促進表示用プロセスタイマの値を−1し(ステップ189SGS720)、該第1右打ち促進表示用プロセスタイマがタイマアウトしたか否かを判定する(ステップ189SGS721)。第1右打ち促進表示用プロセスタイマがタイマアウトしていない場合(ステップ189SGS721;N)は、第1右打ち促進表示用プロセスタイマの対応するプロセスデータの内容の制御を実施してステップ189SG731に進み(ステップ189SGS722)、第1右打ち促進表示用プロセスタイマがタイマアウトした場合(ステップ189SGS721;Y)は、タイマアウトした第1右打ち促進表示用プロセスタイマが最後の第1右打ち促進表示用プロセスタイマであるか否かを判定する(ステップ189SGS723)。
タイマアウトした第1右打ち促進表示用プロセスタイマが最後の第1右打ち促進表示用プロセスタイマではない場合(ステップ189SGS723;N)は、プロセスデータの切替を行う(ステップ189SGS724)。そして、次の第1右打ち促進表示用プロセスタイマを改めてスタートさせ(ステップ189SGS725)、次のプロセスデータの内容に応じた制御を実施してステップ189SGS731に進む(ステップ189SGS726)。
尚、タイマアウトした第1右打ち促進表示用プロセスタイマが最後の第1右打ち促進表示用プロセスタイマである場合(ステップ189SGS723;Y)は、ステップ189SGS718、ステップ189SGS719の処理を実行してステップ189SGS731に進む。つまり、第1右打ち促進表示を繰り返し実行する。
また、ステップ189SGS711において右打ちランプ消灯通知コマンド受信フラグがオン状態である場合(ステップ189SGS711;N)は、画像表示装置5における右打ち促進表示を非表示化させる(ステップ189SGS728)。また、実行中の右打ち促進表示用プロセスタイマをクリアして時短中右打ち促進表示処理を終了する(ステップ189SGS729)。
ステップ189SGS731において演出制御用CPU120は、可変表示の実行中であるか否かを判定する(ステップ189SGS731)。可変表示の実行中であるか否かは、例えば、演出制御プロセスフラグの値が可変表示中演出処理に応じた値であるか否か等により判定すればよい。可変表示の実行中でない場合(ステップ189SGS731;N)は時短中右打ち促進表示処理を終了し、可変表示の実行中である場合(ステップ189SGS731;Y)は、更に実行中の可変表示が時短状態最後の可変表示であるか否かを判定する(ステップ189SGS732)。実行中の可変表示が時短状態最後の可変表示であるか否かは、CPU103から受信した残り時短回数通知コマンドから特定できる残り時短回数が「1」であるか否か等により判定すればよい。
実行中の可変表示が時短状態最後の可変表示である場合(ステップ189SGS732;Y)はステップ189SGS751に進み、実行中の可変表示が時短状態最後の可変表示ではない場合(ステップ189SGS732;N)は、第2特図の可変表示の実行中であるか否かを判定する(ステップ189SGS733)。尚、第2特図の可変表示の実行中であるか否は、例えば、可変表示の開始時にCPU103から受信した可変表示開始コマンドが第2可変表示開始コマンドであるか否か等により判定すればよい。第1特別図柄の可変表示の実行中である場合(ステップ189SGS733;N)は時短中右打ち促進表示処理を終了し、第2特図の可変表示の実行中である場合(ステップ189SGS733;Y)は、更に、例えば、後述する予告演出開始待ちタイマの値を参照する等により、セリフ予告演出の開始タイミングであるか否かを判定する(ステップ189SGS734)。
セリフ予告演出の開始タイミングでない場合(ステップ189SGS734;N)はステップ189SGS739に進み、セリフ予告演出の開始タイミングである場合(ステップ189SGS734;Y)、演出制御用CPU120は、始動入賞時受信コマンドバッファ189SG194Aを参照することにより、第2特図保留記憶数が0個であるか否かを判定する(ステップ189SGS734a)。第2特図保留記憶数が0個である場合(ステップ189SGS734a;Y)はステップ189SGS745に進み、第2特図保留記憶数が1個以上である場合(ステップ189SGS734a;N)は、第1右打ち促進表示用プロセスタイマをクリアするとともに(ステップ189SGS735)、第2右打ち促進表示用プロセステーブルを選択する(ステップ189SGS736)。
そして、第2右打ち促進表示用プロセスタイマをスタートさせ(ステップ189SGS737)、第2右打ち促進表示用の最初のプロセスデータの内容の制御を実施してステップ189SGS745に進む(ステップ189SGS738)。
ステップ189SGS739において演出制御用CPU120は、第2右打ち促進表示用プロセスタイマの値を−1する。そして、該第2右打ち促進表示用プロセスタイマがタイマアウトしたか否かを判定する(ステップ189SGS740)。第2右打ち促進表示用プロセスタイマがタイマアウトしていない場合(ステップ189SGS740;N)は、第2右打ち促進表示用プロセスタイマの対応するプロセスデータの内容の制御を実施してステップ189SGS745に進み(ステップ189SGS741)、第2右打ち促進表示用プロセスタイマがタイマアウトした場合(ステップ189SGS740;Y)は、タイマアウトした第2右打ち促進表示用プロセスタイマが最後の第2右打ち促進表示用プロセスタイマであるか否かを判定する(ステップ189SGS742a)。
タイマアウトした第2右打ち促進表示用プロセスタイマが最後の第2右打ち促進表示用プロセスタイマである場合(ステップ189SGS742a;Y)は、ステップ189SGS737、ステップ189SGS738の処理を実行してステップ189SGS745に進む。つまり、第2右打ち促進表示を繰り返し実行する。
タイマアウトした第2右打ち促進表示用プロセスタイマが最後の第2右打ち促進表示用プロセスタイマではない場合(ステップ189SGS742a;N)は、プロセスデータの切替を行う(ステップ189SGS742b)。そして、次の第2右打ち促進表示用プロセスタイマをスタートさせるとともに(ステップ189SGS743)、次のプロセスデータの内容に応じた制御を実施してステップ189SGS745に進む(ステップ189SGS744)。
ステップ189SGS745の処理において演出制御用CPU120は、例えば、実行中の可変表示のプロセスデータを参照する等により、スーパーリーチのリーチ演出の開始タイミングであるか否かを判定する(ステップ189SGS745)。スーパーリーチのリーチ演出の開始タイミングではない場合(ステップ189SGS745;Y)は、第2右打ち促進表示用プロセスタイマを停止させるとともに(ステップ189SGS746)、画像表示装置5における第2右打ち促進表示を非表示化させて時短中右打ち促進表示処理を終了する(ステップ189SGS747)。
また、スーパーリーチのリーチ演出の開始タイミングではない場合(ステップ189SGS745;N)は、更にスーパーリーチのリーチ演出終了タイミングであるか否かを判定する(ステップ189SGS748a)。スーパーリーチのリーチ演出終了タイミングでない場合(ステップ189SGS748a;N)は時短中右打ち促進表示処理を終了し、スーパーリーチのリーチ演出終了タイミングである場合(ステップ189SGS748a;Y)は、可変表示結果が大当りであるか否かを判定する(ステップ189SGS748b)。可変表示結果がはずれである場合(ステップ189SGS748b;N)は時短中右打ち促進表示処理を終了し、可変表示結果が大当りである場合(ステップ189SGS748b;Y)は、ステップ189SGS746の処理において停止した第2右打ち促進表示用プロセスタイマの動作を再開させる(ステップ189SGS749)。そして、画像表示装置5における第2右打ち促進表示の表示を再開して時短中右打ち促進表示処理を終了する(ステップ189SGS750)。
また、ステップ189SGS751の処理において演出制御用CPU120は、時短状態最終可変表示実行中フラグをオン状態にする(ステップ189SGS751)。そして、実行中の可変表示のプロセスデータを参照し、第1右打ち促進表示の第2右打ち促進表示への変化タイミングであるか否かを判定する(ステップ189SGS752)。第1右打ち促進表示の第2右打ち促進表示への変化タイミングである場合(ステップ189SGS752;Y)は、第1右打ち促進表示用プロセスタイマをクリアし(ステップ189SGS753)、第2右打ち促進表示用プロセステーブルを選択する(ステップ189SGS754)。
そして、第2右打ち促進表示用プロセスタイマをスタートさせるとともに(ステップ189SGS755)、第2右打ち促進表示の最初のプロセスデータの内容の制御を実施してステップ189SGS764に進む(ステップ189SGS756)。
また、ステップ189SGS752の処理において第1右打ち促進表示の第2右打ち促進表示への変化タイミングでない場合は(ステップ189SGS752;N)、第2右打ち促進表示用プロセスタイマの値を−1し(ステップ189SGS757)、該第2右打ち促進表示用プロセスタイマがタイマアウトしたか否かを判定する(ステップ189SGS758)。第2右打ち促進表示用プロセスタイマがタイマアウトしていない場合(ステップ189SGS758;N)は、第2右打ち促進表示用プロセスタイマの対応するプロセスデータの内容の制御を実施してステップ189SGS764に進み(ステップ189SGS759)、第2右打ち促進表示用プロセスタイマがタイマアウトした場合(ステップ189SGS759;Y)は、タイマアウトした第2右打ち促進表示用プロセスタイマが最後の第2右打ち促進表示用プロセスタイマであるか否かを判定する(ステップ189SGS760)。
タイマアウトした第2右打ち促進表示用プロセスタイマが最後の第2右打ち促進表示用プロセスタイマである場合(ステップ189SGS760;Y)は、ステップ189SGS755及びステップ189SGS756の処理を実行してステップ189SGS764に進む。つまり、第2右打ち促進表示を繰り返し実行する。
タイマアウトした第2右打ち促進表示用プロセスタイマが最後の第2右打ち促進表示用プロセスタイマではない場合(ステップ189SGS760;N)は、プロセスデータの切替を行う(ステップ189SGS761)。そして、次の第2右打ち促進表示用プロセスタイマをスタートさせるとともに(ステップ189SGS762)、次のプロセスデータの内容に応じた制御を実施してステップ189SGS764に進む(ステップ189SGS763)。
ステップ189SGS764の処理において演出制御用CPU120は、実行中の可変表示(時短状態における最終可変表示)のプロセスデータを参照する等により、第2右打ち促進表示を非表示化させるタイミングであるか否かを判定する(ステップ189SGS764)。第2右打ち促進表示を非表示化させるタイミングではない場合(ステップ189SGS764;N)は時短中右打ち促進表示処理を終了し、第2右打ち促進表示を非表示化させるタイミングである場合(ステップ189SGS764;Y)は、第2右打ち促進表示用プロセスタイマをクリアするとともに(ステップ189SGS765)、画像表示装置5における第2右打ち促進表示を非表示化して時短中右打ち促進表示処理を終了する(ステップ189SGS766)。
以上のように演出制御用CPU120が時短中右打ち促進表示処理を実行することで、時短状態における右打ち促進表示は、第1右打ち促進表示、第2右打ち促進表示、非表示と表示態様が変化する。具体的には、図11−27及び図11−28に示すように、時短状態における1〜99回目の可変表示では、変動パターンが非リーチはずれの変動パターンPA1−4である場合は、画像表示装置5の右上部において第1右打ち促進表示が可変表示の終了まで継続して表示される。また、変動パターンがPA1−4よりも特図変動時間が長い非リーチはずれの変動パターンPA1−1である場合は、第2特図保留記憶数が0個であれば、画像表示装置5の右上部において第1右打ち促進表示が可変表示の終了まで継続して表示される一方で、第2特図保留記憶数が1個以上であれば、画像表示装置5の右上部における第1右打ち促進表示が、セリフ予告演出が開始されるタイミングで第2右打ち促進表示に切り替わる。尚、該第2右打ち促進表示は、該可変表示の停止に応じて再度第1右打ち促進表示に切り替わる。
また、変動パターンがスーパーリーチαはずれの変動パターンPA2−2である場合は、画像表示装置5の右上部における第1右打ち促進表示が、セリフ予告演出が開始されるタイミングで第2右打ち促進表示に切り替わる。そして、該第2右打ち促進表示は、ノーマルリーチのリーチ演出の実行中は継続して表示されているが、スーパーリーチαのリーチ演出の開始タイミングで非表示に切り替わる。更に、該スーパーリーチαのリーチ演出の終了間際からは、画像表示装置5の右上部において第2右打ち促進表示が再表示される。尚、該第2右打ち促進表示は、該可変表示の停止に応じて再度第1右打ち促進表示に切り替わる。
変動パターンがスーパーリーチα大当りの変動パターンPB1−2である場合は、画像表示装置5の右上部における第1右打ち促進表示が、セリフ予告演出が開始されるタイミングで第2右打ち促進表示に切り替わる。そして、該第2右打ち促進表示は、ノーマルリーチのリーチ演出の実行中は継続して表示されているが、スーパーリーチαのリーチ演出の開始タイミングで非表示となる。第2右打ち促進表示が非表示となった後は、該可変表示の停止まで再度第2右打ち促進表示が画像表示装置5の右上部にて再表示されることはない。
変動パターンがスーパーリーチβはずれの変動パターンPA2−3である場合は、画像表示装置5の右上部における第1右打ち促進表示が、スーパーリーチβのリーチ演出の開始タイミング(変動パターンPA2−2,PB1−2の可変表示であればセリフ予告演出の開始タイミング)で非表示となる。更に、該スーパーリーチβのリーチ演出の終了間際からは、画像表示装置5の右上部において第2右打ち促進表示が表示される。尚、該第2右打ち促進表示は、該可変表示の停止に応じて再度第1右打ち促進表示に切り替わる。
変動パターンがスーパーリーチβ大当りの変動パターンPB1−3である場合は、画像表示装置5の右上部における第1右打ち促進表示が、スーパーリーチβのリーチ演出の開始タイミング(変動パターンPA2−2,PB1−2の可変表示であればセリフ予告演出の開始タイミング)で非表示となる。第1右打ち促進表示が非表示となった後は、該可変表示の停止まで再度第1右打ち促進表示が画像表示装置5の右上部にて再表示されることはない。
変動パターンがスーパーリーチα時短付きはずれの変動パターンPA2−4である場合は、画像表示装置5の右上部における第1右打ち促進表示が、セリフ予告演出が開始されるタイミングで第2右打ち促進表示に切り替わる。そして、該第2右打ち促進表示は、ノーマルリーチのリーチ演出の実行中は継続して表示されているが、スーパーリーチαのリーチ演出の開始タイミングで非表示となる。第2右打ち促進表示が非表示となった後は、スーパーリーチαのリーチ演出後の時短付きはずれ報知演出実行期間を含めて可変表示の停止まで再度第2右打ち促進表示が画像表示装置5の右上部にて再表示されることはない。
変動パターンがスーパーリーチβ時短付きはずれの変動パターンPB2−5である場合は、画像表示装置5の右上部における第1右打ち促進表示が、スーパーリーチβのリーチ演出の開始タイミング(変動パターンPA2−2,PB1−2の可変表示であればセリフ予告演出の開始タイミング)で非表示となる。第1右打ち促進表示が非表示となった後は、スーパーリーチβのリーチ演出後の時短付きはずれ報知演出実行期間を含めて可変表示の停止まで再度第1右打ち促進表示が画像表示装置5の右上部にて再表示されることはない。
また、本特徴部189SGでは、時短状態における100回目の可変表示(時短状態最終可変表示)では、図11−29に示すように、必ず非リーチはずれの変動パターンPA1−1、非リーチ大当りの変動パターンPB1−0、時短付きはずれの変動パターンPA2−6の特図変動時間が12秒である変動パターンのいずれかで可変表示が実行されるようになっている。これら時短状態における100回目の可変表示では、可変表示の途中から可変表示の停止タイミングまで、画像表示装置5において時短状態が終了することを示す後述の時短状態終了報知画面が表示されるようになっている。
該可変表示では、画像表示装置5の右上部において、可変表示の開始タイミングから時短状態終了報知画面の表示開始タイミングまでは第1右打ち促進表示が表示され、該時短状態終了報知画面の表示開始タイミングからは、第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示に切り替わる。そして、該第2右打ち促進表示は、時短状態終了報知画面の表示中に非表示となる。つまり、時短状態における100回目の可変表示において、画像表示装置5の右上部に表示されている第1右打ち促進表示は、可変表示中に第2右打ち促進表示、非表示と段階的に表示態様が変化するようになっている。
図11−30は、図10に示された演出制御プロセス処理における可変表示開始設定処理(S171)を示すフローチャートである。可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、先ず、第1可変表示開始コマンド受信フラグがセットされているか否かを判定する(ステップ189SGS771)。第1可変表示開始コマンド受信フラグがセットされている場合は(ステップ189SGS771;Y)、始動入賞時受信コマンドバッファ189SG194Aにおける第1特図保留記憶のバッファ番号「1−0」〜「1−4」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグを、バッファ番号1個分ずつ上位にシフトする(ステップ189SGS772)。尚、バッファ番号「1−0」の内容については、シフトする先が存在しないためにシフトすることはできないので消去される。
また、第1可変表示開始コマンド受信フラグがセットされていない場合は(ステップ189SGS771;N)、第2可変表示開始コマンド受信フラグがセットされているか否かを判定する(ステップ189SGS773)。第2可変表示開始コマンド受信フラグがセットされていない場合は(ステップ189SGS773;N)、可変表示開始設定処理を終了し、第2可変表示開始コマンド受信フラグがセットされている場合は(ステップ189SGS773;Y)、始動入賞時受信コマンドバッファ189SG194Aにおける第2特図保留記憶のバッファ番号「2−0」〜「2−4」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグを、バッファ番号1個分ずつ上位にシフトする(ステップ189SGS774)。尚、バッファ番号「2−0」の内容については、シフトする先が存在しないためにシフトすることはできないので消去される。
ステップ189SGS772またはステップ189SGS774の実行後、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンド格納領域から変動パターン指定コマンドを読み出す(ステップ189SGS775)。
次いで、表示結果指定コマンド格納領域に格納されているデータ(即ち、受信した表示結果指定コマンド)に応じて飾り図柄の表示結果(停止図柄)を決定する(ステップ189SGS776)。この場合、演出制御用CPU120は、表示結果指定コマンドで指定される表示結果や変動パターン指定コマンドで指定される変動パターンに応じた飾り図柄の停止図柄を決定し、決定した飾り図柄の停止図柄を示すデータを飾り図柄表示結果格納領域に格納する。
これら停止図柄の決定においては、演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄を決定するための乱数を抽出し、飾り図柄の組合せを示すデータと数値とが対応付けられている停止図柄判定テーブルを用いて、飾り図柄の停止図柄を決定すれば良い。即ち、抽出した乱数に一致する数値に対応する飾り図柄の組合せを示すデータを選択することによって停止図柄を決定すれば良い。
次いで、演出制御用CPU120は、遊技状態が確変状態を含む時短状態(高確高ベース状態や低確高ベース状態)であるか否かを判定する(ステップ189SGS777)。遊技状態が時短状態ではない場合(ステップ189SGS777;N)はステップ189SGS779に進み、遊技状態が時短状態である場合(ステップ189SGS777;Y)は、予告演出決定処理を実行して、当該可変表示において予告演出(本特徴部189SGではセリフ予告演出)を実行するか否か及び演出種別を決定し(ステップ189SGS778)ステップ189SGS779に進む。
ステップ189SGS779において演出制御用CPU120は、開始する可変表示が時短状態の最終可変表示であるか否かを判定する。尚、開始する可変表示が時短状態の最終可変表示であるか否かは、例えば、受信した残り時短回数通知コマンドから特定した値が「1」であるか否か等により判定すればよい。
開始する可変表示が時短状態の最終可変表示である場合(ステップ189SGS779;Y)は、時短状態終了報知画像表示用プロセステーブルを選択してステップ189SGS782に進み(ステップ189SGS780)、開始する可変表示が時短状態の可変表示ではない場合、或いは時短状態の最終可変表示ではない場合(ステップ189SGS779;N)は、遊技状態と変動パターンに応じたプロセステーブルを選択してステップ189SGS782に進む(ステップ189SGS781)。
ステップ189SGS782において演出制御用CPU120は、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる。
尚、プロセステーブルには、画像表示装置5の表示を制御するための表示制御実行データ、各LED(ランプ)の点灯を制御するためのランプ制御実行データ、スピーカ8L,8Rから出力する音の制御するための音制御実行データや、プッシュボタン31Bやスティックコントローラ31Aの操作を制御するための操作部制御実行データ等が、各プロセスデータn(1〜N番まで)に対応付けて時系列に順番配列されている。
次いで、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音制御実行データ1、操作部制御実行データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ及び演出用部品としてのスピーカ8L,8R、操作部(プッシュボタン31B、スティックコントローラ31A等))の制御を実行する(ステップ189SGS783)。例えば、画像表示装置5において変動パターンに応じた画像を表示させるために、表示制御部123に指令を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行わせるために、ランプ制御基板14に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
そして、可変表示時間タイマに、変動パターン指定コマンドで特定される変動時間に相当する値を設定する(ステップ189SGS784)。また、可変表示制御タイマに所定時間を設定する(ステップ189SGS785)。尚、所定時間は例えば30msであり、演出制御用CPU120は、所定時間が経過する毎に左中右の飾り図柄の表示状態を示す画像データをVRAMに書き込み、表示制御部123がVRAMに書き込まれた画像データに応じた信号を画像表示装置5に出力し、画像表示装置5が信号に応じた画像を表示することによって飾り図柄の可変表示が実現される。次いで、演出制御プロセスフラグの値を可変表示中演出処理に対応した値に更新して、可変表示開始設定処理を終了する(ステップ189SGS786)。
尚、可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、プロセスタイマの値を−1し、該値を−1した後のプロセスタイマがタイマアウトしたか否かを判定する。プロセスタイマがタイマアウトしていない場合は、プロセスタイマに対応するプロセスデータの内容に従って演出装置を制御する。また、プロセスタイマがタイマアウトした場合は、プロセスタイマの切り替え行うとともに次のプロセスタイマをスタートし、次のプロセスデータの内容に従って演出装置を制御すればよい。
また、可変表示制御タイマの値を−1し、該値を−1した可変表示制御タイマがタイマアウトした場合は、飾り図柄の次表示画面を作成してVRAMへの書き込みを行うとともに、可変表示制御タイマを再セットすればよい。
更に、可変表示時間タイマの値を−1し、該値を−1した可変表示時間タイマがタイマアウトする、または、図柄確定コマンドを受信したことにもとづいて演出制御プロセスフラグの値を特図当り待ち処理に応じた値に更新すればよい。
図11−31は、図11−30に示す予告演出決定処理(ステップ189SGS778)の一例を示すフローチャートである。予告演出決定処理において演出制御用CPU120は、先ず、可変表示結果と変動パターンを特定する(ステップ189SGS791)。そして、変動パターンが短縮非リーチはずれの変動パターンであるPA1−4であるか否かを判定する(ステップ189SGS792)。
変動パターンがPA1−4でない場合(ステップ189SGS792;N)は、更に、開始する可変表示が時短状態の最終可変表示であるか否かを判定する(ステップ189SGS793)。尚、開始する可変表示が時短状態の最終可変表示であるか否かは、例えば、残り時短回数通知コマンドから特定した値が「1」であるか否かにより判定すればよい。開始する可変表示が時短状態の最終可変表示ではない場合(ステップ189SGS793;N)は、変動パターンがスーパーリーチβの変動パターンであるPA2−3、PA2−6、PB1−3のいずれかであるか否かを判定する(ステップ189SGS794)。
変動パターンがPA2−3、PA2−6、PB1−3のいずれでもない場合(ステップ189SGS794;N)、演出制御用CPU120は、予告演出決定用乱数を抽出し、図示しない予告演出種別決定用テーブルを用いて予告演出の種別を決定する。
具体的には、図11−32に示すように、可変表示結果が大当りの場合は、実行する予告演出を10%の割合でセリフ予告演出Aに決定するとともに90%の割合でセリフ予告演出Bに決定する。また、可変表示結果がスーパーリーチはずれの場合は、実行する予告演出を60%の割合でセリフ予告演出Aに決定するとともに40%の割合でセリフ予告演出Bに決定する。そして、可変表示結果が非リーチはずれの場合は、実行する予告演出を80%の割合でセリフ予告演出Aに決定するとともに20%の割合でセリフ予告演出Bに決定する。
尚、セリフ予告演出Aは、画像表示装置5に表示されたキャラクタのセリフとして大当り期待度を示唆するセリフ(例えば、「チャンス!」等)が表示される演出であり、セリフ予告演出Bは、画像表示装置5に表示されたキャラクタのセリフとしてセリフ予告演出Aよりも大当り期待度が高いことを示唆するセリフ(例えば、「熱い!」等)が表示される演出である。
尚、本特徴部189SGではセリフ予告演出を大当り期待度を示唆する演出として説明しているが、本特徴部189SGの時短状態ではスーパーリーチのリーチ演出を経由して可変表示結果が大当りとなることはないので、セリフ予告演出は、スーパーリーチのリーチ演出が実行されることを示唆する演出でもある。
尚、図11−38、図11−39、図11−41、図11−42に示すように、本特徴部189Sにおけるスーパーリーチのリーチ演出は、画像表示装置5の表示領域のほぼ全域にて演出画像を表示する演出である一方で、これらセリフ予告演出は、画像表示装置5の表示領域のうち中央部のみにて演出画像を表示する演出でもある。
ステップ189SGS794の処理において予告演出の種別を決定した後は、該決定した予告演出の種別を記憶するとともに(ステップ189SGS795)、予告演出開始待ちタイマをセットして予告演出決定処理を終了する(ステップ189SGS796)。
尚、変動パターンがPA1−4である場合(ステップ189SGS792;Y)、時短状態の最終可変表示である場合(ステップ189SGS793;Y)、変動パターンがPA2−3、PA2−6、PB1−3のいずれかである場合(ステップ189SGS794;Y)は、ステップ189SGS795〜ステップ189SGS797の処理を実行せずに予告演出決定処理を終了する。
尚、予告演出の実行が決定されている場合、可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、予告演出開始待ちタイマの値を−1し、該予告演出開始待ちタイマがタイマアウトしたか否かを判定する。予告演出開始待ちタイマがタイマアウトした場合は、記憶した予告演出種別用プロセステーブルを選択し、予告演出用プロセスタイマをスタートさせる。以降は、可変表示中演出処理を実行する毎に予告演出用プロセスタイマの値を−1していき、該予告演出用プロセスタイマに値に応じて予告演出プロセスデータの制御内容を実施すればよい。
尚、本特徴部189SGでは、予告演出としてセリフ予告演出を実行可能とする形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、予告演出としては、セリフ予告演出に加えて、或いは替えて、画像表示装置5に表示される画像が段階的に変化していくステップアップ予告演出や、複数のキャラクタが画像表示装置5の表示領域を横切る群予告演出等を実行可能としてもよい。
更に、本特徴部189SGでは、時短状態において予告演出の実行可能な可変表示では必ず予告演出(セリフ予告演出)を実行する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、予告演出を実行可能な可変表示においても予告演出を実行しない場合を設けてもよい。
また、本特徴部189SGでは、時短状態である場合のみ可変表示中に予告演出を実行可能な形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、通常状態においても可変表示中に予告演出を実行可能としてもよい。
図11−33は、特図当り待ち処理として、図10のステップS173にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。特図当り待ち処理において演出制御用CPU120は、先ず、図柄確定期間中演出プロセスタイマが動作中であるか否かを判定する(ステップ189SGS801)。図柄確定期間中演出プロセスタイマが動作中でない場合(ステップ189SGS801;N)は、可変表示結果が大当りであるか否かを判定する(ステップ189SGS802)。可変表示結果が大当りである場合(ステップ189SGS802;Y)は、大当り遊技開始待ち用図柄確定期間中演出プロセステーブルを選択する(ステップ189SGS803)。そして、大当り遊技開始待ち用図柄確定期間中プロセスタイマをスタートさせてステップ189SGS810に進む(ステップ189SGS804)。
また、可変表示結果がはずれまたは時短付きはずれの場合(ステップ189SGS802;N)は、次の可変表示開始待ち用図柄確定期間中演出プロセステーブルを選択する(ステップ189SGS808)。そして、次の可変表示開始待ち用図柄確定期間中演出プロセスタイマをスタートさせてステップ189SGS810に進む(ステップ189SGS809)。
ステップ189SGS810において演出制御用CPU120は、セットした図柄確定期間中演出プロセステーブルにおけるプロセスデータ1の内容に従って演出装置を制御して特図当り待ち処理を終了する。
ステップ189SGS801において図柄確定期間中演出プロセスタイマの動作中である場合(ステップ189SGS801;Y)、演出制御用CPU120は、図柄確定期間中演出プロセスタイマの値を−1する。そして、該値を−1した図柄確定期間中演出プロセスタイマがタイマアウトしたか否かを判定する(ステップ189SGS812)。図柄確定期間中演出プロセスタイマがタイマアウトしていない場合(ステップ189SGS812;N)は、図柄確定期間中演出プロセスタイマに対応するプロセスデータの内容に従って演出装置を制御してステップ189SGS822に進む(ステップ189SGS813)。
図柄確定期間中演出プロセスタイマがタイマアウトした場合は、タイマアウトした図柄確定期間中演出プロセスタイマが最後の図柄確定期間中演出プロセスタイマであるか否かを判定する(ステップ189SG814)。タイマアウトした図柄確定期間中演出プロセスタイマが最後の図柄確定期間中演出プロセスタイマではない場合(ステップ189SGS814;N)は、プロセスデータの切替を行う(ステップ189SGS815)。そして、次の図柄確定期間中演出プロセスタイマをスタートさせるとともに(ステップ189SGS816)、次のプロセスデータの内容に従って演出装置を制御してステップ189SGS822に進む(ステップ189SGS817)。
尚、タイマアウトした図柄確定期間中演出プロセスタイマが最後の図柄確定期間中演出プロセスタイマである場合(ステップ189SGS814;Y)は、該図柄確定期間中演出プロセスタイマが大当り遊技開始待ち用図柄確定期間中演出プロセスタイマであるか否かを判定する(ステップ189SGS818)。該図柄確定期間中演出プロセスタイマが大当り遊技開始待ち用図柄確定期間中演出プロセスタイマである場合(ステップ189SGS818;Y)は、ステップ189SGS804及びステップ189SGS810の処理を実行して特図当り待ち処理を終了する。一方で、該図柄確定期間中演出プロセスタイマが大当り遊技開始待ち用図柄確定期間中演出プロセスタイマではない場合(ステップ189SGS818;N)は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示開始待ち処理に応じた値に更新して特図当り待ち処理を終了する。
ステップ189SGS822において演出制御用CPU120は、大当り遊技開始待ち用図柄確定期間中演出プロセスタイマの動作中であるか否かを判定する(ステップ189SGS822)。大当り遊技開始待ち用図柄確定期間中演出プロセスタイマの動作中である場合(ステップ189SGS822;Y)は、画像表示装置5の表示領域の中央部において大当り開始用右打ち促進表示の表示を開始し(ステップ189SGS823)、大当り開始スイッチ通過通知コマンド受信フラグがオン状態であるか否か、つまり、大当り開始スイッチ通過通知コマンドの受信が有るか否かを判定する(ステップ189SGS824)。
大当り開始スイッチ通過通知コマンド受信フラグがオン状態である場合(ステップ189SG824;Y)は、画像表示装置5における大当り開始用右打ち促進表示の表示を終了させる(ステップ189SGS825)。そして、大当り遊技開始待ち用図柄確定期間中演出プロセスタイマをクリアするとともに(ステップ189SGS826)、演出制御プロセスフラグの値を大当り中演出処理に応じた値に更新して特図当り待ち処理を終了する(ステップ189SGS827)。
尚、大当り遊技開始待ち用図柄確定期間中演出プロセスタイマの動作中でない場合、つまり、次の可変表示開始待ち用図柄確定期間演出プロセスタイマの動作中である場合(ステップ189SGS822;N)、大当り開始スイッチ通過通知コマンド受信フラグがセットされていない場合(ステップ189SGS824;N)は、ステップ189SGS825〜ステップ189SGS827の処理を実行することなく特図当り待ち処理を終了する。
図11−34及び図11−35は、大当り中演出処理として、図10のステップS174にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。大当り中演出処理において演出制御用CPU120は、先ず、V入賞成功報知演出用プロセスタイマの動作中であるか否かを判定する(ステップ189SGS831)。V入賞成功報知演出用プロセスタイマの動作中ではない場合(ステップ189SGS831;N)は、更にV入賞失敗報知演出用プロセスタイマの動作中であるか否かを判定する(ステップ189SGS832)。V入賞失敗報知演出用プロセスタイマの動作中でない場合(ステップ189SGS832;N)は、V入賞促進表示演出用プロセスタイマの動作中であるか否かを判定する(ステップ189SGS833)。
V入賞促進表示演出用プロセスタイマの動作中ではない場合(ステップ189SGS833;N)は、大当り遊技の1ラウンド目に応じた大入賞口開放中指定コマンド受信フラグがオン状態であるか否か、つまり、大当り遊技の1ラウンド目に応じた大入賞口開放中指定コマンドを受信しているか否かを判定する(ステップ189SGS834)。大当り遊技の1ラウンド目に応じた大入賞口開放中指定コマンド受信フラグがオン状態である場合(ステップ189SGS834;Y)は、V入賞促進表示演出用プロセステーブルを選択する(ステップ189SGS835)。そして、V入賞促進表示用プロセスタイマをスタートさせ(ステップ189SGS836)、V入賞促進表示演出の最初のプロセスデータの内容に従って演出装置を制御してステップ189SGS838に進む(ステップ189SGS837)。
大当り遊技の1ラウンド目に応じた大入賞口開放中指定コマンド受信フラグがオン状態でない場合(ステップ189SGS834;N)は、ステップ189SGS835〜ステップ189SGS837の処理を実行せずにステップ189SGS838に進む。
尚、ステップ189SGS838の処理において、演出制御用CPU120は、演出装置の制御によるその他のラウンドに応じた演出を実行し、大当り中演出処理を終了する(ステップ189SGS838)。
また、ステップ189SGS833の処理においてV入賞促進表示演出用プロセスタイマが動作中である場合(ステップ189SGS833;Y)、演出制御用CPU120は、V入賞促進表示演出用プロセスタイマの値を−1し(ステップ189SGS839)、該V入賞促進表示演出用プロセスタイマがタイマアウトしたか否かを判定する(ステップ189SGS840)V入賞促進表示演出用プロセスタイマがタイマアウトしていない場合(ステップ189SGS840;N)は、V入賞促進表示演出用プロセスタイマの対応するプロセスデータの内容の制御を実行してステップ189SGS846に進み、V入賞促進表示演出用プロセスタイマがタイマアウトしている場合(ステップ189SGS840;Y)は、該タイマアウトしたV入賞促進表示演出用プロセスタイマが最後のV入賞促進表示演出用プロセスタイマであるか否かを判定する(ステップ189SGS842)。
タイマアウトしたV入賞促進表示演出用プロセスタイマが最後のV入賞促進表示演出用プロセスタイマでない場合(ステップ189SGS842;N)は、プロセスデータの切替を行う(ステップ189SGS843)。そして、次のV入賞促進表示演出用プロセスタイマをスタートさせるとともに、次のプロセスデータの内容に応じた制御を実行してステップ189SGS846に進む(ステップ189SGS845)。
ステップ189SGS846の処理において演出制御用CPU120は、V入賞通知コマンド受信フラグがオン状態であるか否か、つまり、V入賞通知コマンドの受信が有るか否かを判定する(ステップ189SGS846)。V入賞通知コマンド受信フラグがオン状態でない場合(ステップ189SGS846;N)は、ステップ189SGS838の処理を実行して大当り中演出処理を終了する。
また、V入賞通知コマンド受信フラグがオン状態である場合(ステップ189SGS846;Y)は、V入賞促進表示演出を終了するとともに(ステップ189SGS847)、V入賞促進表示演出用プロセスタイマをクリアする(ステップ189SGS848)。
また、V入賞成功報知演出用プロセステーブルを選択し(ステップ189SGS853)、V入賞成功報知演出用プロセスタイマをスタートさせる(ステップ189SGS854)。更に、V入賞成功報知演出の最初のプロセスデータの内容の制御を実施(ステップ189SGS855)した後にステップ189SGS838の処理を実行して大当り中演出処理を終了する。
尚、ステップ189SGS842の処理において、タイマアウトしたV入賞促進表示演出用プロセスタイマが最後のV入賞促進表示演出用プロセスタイマである場合(ステップ189SGS842;Y)は、V入賞促進表示演出を終了する(ステップ189SGS849)。また、V入賞失敗報知演出用プロセステーブルを選択し(ステップ189SGS850)、V入賞失敗報知演出用プロセスタイマをスタートさせる(ステップ189SGS851)。更に、V入賞失敗報知演出の最初のプロセスデータの内容の制御を実施(ステップ189SGS82)した後にステップ189SGS838の処理を実行して大当り中演出処理を終了する。
また、ステップ189SGS831の処理においてV入賞成功報知演出用プロセスタイマの動作中である場合(ステップ189SGS831;Y)は、V入賞成功報知演出用プロセスタイマの値を−1し(ステップ189SGS861)、該値を−1したV入賞成功報知演出用プロセスタイマがタイマアウトしたか否かを判定する(ステップ189SGS862)。V入賞成功報知演出用プロセスタイマがタイマアウトしていない場合(ステップ189SGS862;N)は、V入賞成功報知演出用プロセスタイマに対応するプロセスデータの内容に従って演出装置を制御した後(ステップ189SGS863)、ステップ189SGS838の処理を実行して大当り中演出処理を終了する。
V入賞成功報知演出用プロセスタイマがタイマアウトした場合(ステップ189SGS862;Y)は、タイマアウトしたV入賞成功報知演出用プロセスタイマが最後のV入賞成功報知演出用プロセスタイマであるか否かを判定する(ステップ189SGS864)。タイマアウトしたV入賞成功報知演出用プロセスタイマが最後のV入賞成功報知演出用プロセスタイマではない場合(ステップ189SGS864;N)は、プロセスデータの切替を行い(ステップ189SGS865)、次のV入賞成功報知演出用プロセスタイマをスタートさせる。また、次のプロセスデータの内容に従って演出装置の制御を実施し(ステップ189SGS867)、ステップ189SGS838の処理を実行して大当り中演出処理を終了する。
尚、タイマアウトしたV入賞成功報知演出用プロセスタイマが最後のV入賞成功報知演出用プロセスタイマである場合(ステップ189SGS864;N)は、V入賞成功報知演出を終了するとともに(ステップ189SGS868)、ステップ189SGS838の処理を実行して大当り中演出処理を終了する。
また、ステップ189SGS832の処理においてV入賞失敗報知演出用プロセスタイマの動作中である場合(ステップ189SGS832;Y)は、V入賞失敗報知演出用プロセスタイマの値を−1し(ステップ189SGS871)、該値を−1したV入賞失敗報知演出用プロセスタイマがタイマアウトしたか否かを判定する(ステップ189SGS872)。V入賞失敗報知演出用プロセスタイマがタイマアウトしていない場合(ステップ189SGS872;N)は、V入賞失敗報知演出用プロセスタイマに対応するプロセスデータの内容に従って演出装置を制御した後(ステップ189SGS873)、ステップ189SGS838の処理を実行して大当り中演出処理を終了する。
V入賞失敗報知演出用プロセスタイマがタイマアウトした場合(ステップ189SGS872;Y)は、タイマアウトしたV入賞失敗報知演出用プロセスタイマが最後のV入賞失敗報知演出用プロセスタイマであるか否かを判定する(ステップ189SGS874)。タイマアウトしたV入賞失敗報知演出用プロセスタイマが最後のV入賞失敗報知演出用プロセスタイマではない場合(ステップ189SGS874;N)は、プロセスデータの切替を行い(ステップ189SGS875)、次のV入賞失敗報知演出用プロセスタイマをスタートさせる。また、次のプロセスデータの内容に従って演出装置の制御を実施し(ステップ189SGS877)、ステップ189SGS838の処理を実行して大当り中演出処理を終了する。
尚、タイマアウトしたV入賞失敗報知演出用プロセスタイマが最後のV入賞失敗報知演出用プロセスタイマである場合(ステップ189SGS874;N)は、V入賞失敗報知演出を終了するとともに(ステップ189SGS878)、ステップ189SGS838の処理を実行して大当り中演出処理を終了する。
以上のように本特徴部189SGにおける大当り遊技中においては、1ラウンド目において、遊技者に対してV入賞(第2大入賞口189SG007Bへの入賞)を促すV入賞促進表示を画像表示装置5に表示するV入賞促進表示演出を実行するようになっている。そして、該1ラウンド目においてV入賞が発生した場合は、V入賞促進表示演出に替えて、V入賞の発生を報知するV入賞成功報知演出が実行されるようになっている。また、該1ラウンド目においてV入賞が発生しなかった場合には、V入賞促進表示演出の終了とともに、V入賞が発生しなかったことを報知するV入賞失敗報知演出が実行されるようになっている。
次に、本特徴部189SGにおける画像表示装置5での表示態様について説明する。先ず、図11−36(A)〜図11−36(C)に示すように、遊技状態が通常状態や時短状態であるときの可変表示においてスーパーリーチαやスーパーリーチβのリーチ演出が実行される場合は、該リーチ演出において可変表示結果がはずれであることが示唆されてリーチ演出が終了すると、画像表示装置5において飾り図柄がリーチはずれの組合せで揺動表示される。
このとき、可変表示結果がはずれである場合は、図11−36(D)に示すように、飾り図柄がリーチはずれの組合せで所定期間揺動表示された後、そのままの組合せで該揺動が停止することで可変表示が終了(停止)する。一方で、可変表示結果が時短付きはずれである場合は、図11−36(E)及び図11−36(E)に示すように、「中」の飾り図柄表示エリア5cに表示されている飾り図柄が時短付きはずれを示す特殊図柄に変化し、飾り図柄の揺動が停止することで可変表示が終了(停止)する。そして、時短付きはずれの可変表示が停止した後は、図11−36(G)に示すように、画像表示装置5の右上部において第1右打ち促進表示の表示が開始される。このとき、保留記憶が存在していれば、時短状態における1回目の可変表示も開始される。
次に、可変表示が大当りとなった場合について説明する。先ず、図11−37(A)に示すように、画像表示装置5において飾り図柄が大当りを示す組み合わせで導出表示されると、図11−37(B)に示すように、画像表示装置5において遊技者に対して遊技球を右遊技領域189SG002Rに向けて打ち出す(大当り開始ゲート189SG042に遊技球を通過させる)ように促す大当り開始用右打ち促進表示の表示が開始される。尚、大当り開始用右打ち促進表示の表示は、遊技球が大当り開始ゲート189SG042を通過するまで繰り返し実行される。
そして、図11−37(C)及び図11−37(D)に示すように、遊技球が大当り開始ゲート189SG042を通過したことによって大当り遊技が開始されると、該大当り遊技の1ラウンド目において、遊技者に対して遊技球を第2大入賞口189SG007Bに入賞(V入賞)させるように促すV入賞促進表示演出が開始される。該1ラウンド目において遊技球が第2大入賞口189SG007Bに入賞した場合は、該入賞が発生したタイミングから図11−37(E)に示すようにV入賞成功報知演出が実行される。一方で、該1ラウンド目において遊技球が第2大入賞口189SG007Bに入賞しなかった場合(遊技球が第2大入賞口189SG007Bに入賞せずに1ラウンド目が終了した場合)は、図11−37(F)に示すようにV入賞失敗報知演出が実行される。
次に、時短状態における第2特別図柄の可変表示について説明する。先ず、図11−38(A)及び図11−39(A)に示すように、時短状態では前述したように画像表示装置5の右上部において第1右打ち促進表示が表示されている。この状態において短縮無の非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)で可変表示が実行される場合は、図11−38(B)及び図11−38(C)、図11−39(B)及び図11−39(C)に示すように、該可変表示中においてセリフ予告演出Aまたはセリフ予告演出Bが実行された後、図11−38(D)及び図11−39(D)に示すように飾り図柄が非リーチはずれの組合せで導出表示されるようになっている。
尚、該可変表示中においては、図11−38に示すように、第2特図保留記憶数が0個である場合については、画像表示装置5の右上部に表示されている第1右打ち促進表示がセリフ予告演出の開始タイミングから第2右打ち促進表示に変化する。第2右打ち促進表示は、次の可変表示の開始タイミングにおいて再度第1右打ち促進表示に変化する。
一方で、図11−39に示すように、第2特図保留記憶が1個以上存在する場合については、画像表示装置5の右上に表示されている第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示に変化することがない。
また、スーパーリーチαの変動パターンで可変表示が実行される場合は、図11−40(A)〜図11−40(D)に示すように、該可変表示中においてセリフ予告演出Aまたはセリフ予告演出Bが実行された後、飾り図柄がリーチの組合せとなる。そして、図11−41(E)〜図11−41(H)に示すように、スーパーリーチαのリーチ演出が実行される。可変表示結果がはずれである場合は、該スーパーリーチαのリーチ演出において可変表示結果がはずれであることが示唆された後に飾り図柄がはずれを示す組み合わせで導出表示される。一方で、可変表示結果が大当りである場合は、該スーパーリーチαのリーチ演出において可変表示結果が大当りであることが示唆された後に飾り図柄が大当りを示す組み合わせで導出表示される。
このとき、図11−40に示すように、画像表示装置5の右上部に表示されている第1右打ち促進表示は、セリフ予告演出の開始味タイミングから第2右打ち促進表示に変化する。そして、図11−41に示すように、スーパーリーチαのリーチ演出の開始タイミングからは、画像表示装置5における第2右打ち促進表示が非表示化される。尚、図11−41(G)及び図11−41(H)に示すように、可変表示結果がはずれである場合は、可変表示の終了まで画像表示装置5における第2右打ち促進表示の非表示が継続される一方で、可変表示結果が大当りである場合は、スーパーリーチαのリーチ演出の終了タイミングから画像表示装置5における第2右打ち促進表示の表示が再開される。
また、スーパーリーチβの変動パターンにて可変表示が実行される場合は、図11−42(A)〜図11−42(G)に示すように、該可変表示中においてセリフ予告演出が実行されることなくスーパーリーチβのリーチ演出が実行される。可変表示結果がはずれである場合は、該スーパーリーチβのリーチ演出において可変表示結果がはずれであることが示唆された後に飾り図柄がはずれを示す組み合わせで導出表示される。一方で、可変表示結果が大当りである場合は、該スーパーリーチβのリーチ演出において可変表示結果が大当りであることが示唆された後に飾り図柄が大当りを示す組み合わせで導出表示される。
このとき、図11−42に示すように、画像表示装置5の右上部に表示されている第1右打ち促進表示は、スーパーリーチβのリーチ演出の開始タイミングから非表示化される。尚、図11−42(D)及び図11−42(E)に示すように、可変表示結果がはずれである場合は、可変表示の終了まで画像表示装置5における第1右打ち促進表示の非表示が継続される一方で、可変表示結果が大当りである場合は、スーパーリーチβのリーチ演出の終了タイミングから画像表示装置5における第2右打ち促進表示の表示が開始される。
そして、時短状態における最終可変表示が実行される場合は、図11−43(A)〜図11−43(C)に示すように、該可変表示中において、画像表示装置5にて遊技者による右打ち(右遊技領域189SG002Rに向けての遊技球の打ち出し)を開始してから大当り遊技状態に制御された回数を含む時短状態終了報知画面が表示される。
このとき、画像表示装置5の右上にて表示されている第1右打ち促進表示は、時短状態終了報知画面の表示開始タイミングから第2右打ち促進表示に変化する。そして、該第2右打ち促進表示は、時短状態終了報知画面の表示開始から所定期間の経過に基づいて非表示化される。つまり、本特徴部189SGでは、時短状態が終了して遊技状態が通常状態に制御される際には、該時短状態の最終可変表示において第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示を経て非表示化されることで、遊技者に対して遊技状態が通常状態に制御される旨を示唆可能となっている。
以上、本特徴部189SGにおけるパチンコ遊技機1にあっては、遊技状態が時短状態である場合は、画像表示装置5の右上部において第1右打ち促進表示や第2右打ち促進表示を表示することによって、遊技者に対して遊技球を右遊技領域189SG002Rに向けて打ち出すように促すことが可能となっている。特に、短縮無し非リーチはずれの変動パターンにて可変表示を実行する場合については、第2特図保留記憶数が0個であれば可変表示中に第1右打ち促進表示を第2右打ち促進表示に変化させる一方で、第2特図保留記憶数が1個以上であれば可変表示中に第1右打ち促進表示を継続して表示するようになっている。更に、スーパーリーチαの変動パターンにて可変表示を実行する場合についても可変表示中に第1右打ち促進表示を第2右打ち促進表示に変化させるので、実行する可変表示と第2特図保留記憶数とに応じて適切に第1右打ち促進表示を表示できる。特に、これら短縮無し非リーチはずれの変動パターンの可変表示とスーパーリーチαの変動パターンの可変表示については、所定期間が経過するまで(セリフ予告演出の開始タイミングまで)は第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示に変化しないことにより該可変表示がスーパーリーチαの可変表示であるか否かが遊技者に認識され難くすることができるので、セリフ予告演出の開始タイミングよりも前にスーパーリーチαの可変表示である遊技者に認識されてしまうことによる遊技興趣の低下を防ぐことができる。
また、図11−41及び図11−42に示すように、スーパーリーチαやスーパーリーチβの変動パターンにて可変表示を実行する場合は、スーパーリーチのリーチ演出中において画像表示装置5にて第1右打ち促進表示や第2右打ち促進表示を非表示化するとともに、可変表示結果が大当りである場合は、リーチ演出終了タイミングから該可変表示の停止(終了)までの期間に亘って画像表示装置5にて第2右打ち促進表示を再表示する。このため、これらリーチ演出中に画像表示装置5から第1右打ち促進表示や第2右打ち促進表示を非表示化することによってリーチ演出の演出効果を高めることができるとともに、可変表示が終了する際には、画像表示装置5において2右打ち促進表示が表示されるか否かに遊技者を注目させることができるため、遊技興趣を向上できるようになっている。
尚、本特徴部189SGでは、可変表示結果が大当りとなる場合、可変表示が終了する際に画像表示装置5において第2右打ち促進表示を表示する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、可変表示結果がはずれや時短付きはずれとなる場合においても、可変表示が終了する際に可変表示結果が大当りとなる場合よりも低い割合で画像表示装置5において第2右打ち促進表示を表示可能としてもよい。
特に、このように可変表示結果がはずれや時短付きはずれとなる場合においても、可変表示が終了する際に可変表示結果が大当りとなる場合よりも低い割合で画像表示装置5において第2右打ち促進表示を表示可能とする場合については、スーパーリーチαやスーパーリーチβの変動パターンにて可変表示を実行する場合の可変表示の演出パターンとして、スーパーリーチのリーチ演出において可変表示結果がはずれであることを示唆した後に復活演出を実行して可変表示結果が大当りを報知するパターンを設けてもよい。このようにすることで、可変表示が終了する際に画像表示装置5において第2右打ち促進表示が表示されるか否かに対して遊技者をより一層注目させることができる。
尚、本特徴部189SGでは、スーパーリーチのリーチ演出が実行される可変表示において、可変表示が終了する際に、画像表示装置5において第2右打ち促進表示が表示されている場合は、画像表示装置5において第2右打ち促進表示が表示されていない場合よりも大当り遊技状態に制御される割合が高い形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチのリーチ演出が実行される可変表示において、可変表示が終了する際に、画像表示装置5において第2右打ち促進表示が表示されている場合は、画像表示装置5において第2右打ち促進表示が表示されていない場合よりも大当り遊技状態に制御される割合が低くてもよい。
また、図11−6及び図11−28に示すように、可変表示中にスーパーリーチβのリーチ演出が実行される場合は、可変表示中にスーパーリーチαのリーチ演出が実行される場合よりも大当り遊技状態に制御される割合が高く設定されている(大当り期待度が高い)ため、可変表示中にスーパーリーチαのリーチ演出とスーパーリーチβのリーチ演出とのどちらが実行されるかに遊技者を注目させることが可能となっている。更に、時短状態においては、スーパーリーチαのリーチ演出が実行される可変表示では、画像表示装置5の右上部に表示されている第1右打ち促進表示がセリフ予告演出の開始タイミングから第2右打ち促進表示に変化し、該第2右打ち促進表示がスーパーリーチαのリーチ演出のタイミングから非表示となる一方で、スーパーリーチβのリーチ演出が実行される可変表示では、画像表示装置5の右上部に表示されている第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示に変化することなく、スーパーリーチβのリーチ演出の開始タイミングから非表示となる。つまり、本特徴部189SGでは、可変表示中にスーパーリーチのリーチ演出が実行される場合は、第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示を経て非表示となる場合よりも、第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示を経ずに非表示となる場合の方が大当り遊技状態に制御される割合が高く設定されているので、第1右打ち促進表示が非表示となる迄に第2右打ち促進表示に変化するか否かに遊技者を注目させることができ、遊技興趣を向上できる。
特に、スーパーリーチαの変動パターンにて可変表示が実行される場合は、セリフ予告演出やノーマルリーチのリーチ演出後にスーパーリーチαのリーチ演出が実行され、スーパーリーチβの変動パターンにて可変表示が実行される場合は、セリフ予告演出やノーマルリーチのリーチ演出が実行されることなくスーパーリーチβのリーチ演出が実行される。つまり、セリフ予告演出やノーマルリーチのリーチ演出後にスーパーリーチαのリーチ演出が実行される場合は、第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示を経て非表示となり、セリフ予告演出やノーマルリーチのリーチ演出が実行されずにスーパーリーチβのリーチ演出が実行される場合は、第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示を経ずに非表示となるので、第1右打ち促進表示が非表示となるまでに該第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示に変化するか否かに遊技者を注目させることができ、遊技興趣を向上できる。
尚、本特徴部189SGでは、可変表示中にスーパーリーチのリーチ演出が実行される場合は、第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示を経て非表示となる場合よりも、第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示を経ずに非表示となる場合の方が大当り遊技状態に制御される割合が高く設定されている形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、可変表示中にスーパーリーチのリーチ演出が実行される場合は、第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示を経て非表示となる場合よりも、第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示を経ずに非表示となる場合の方が大当り遊技状態に制御される割合が低く設定されていてもよい。
また、本特徴部189SGでは、スーパーリーチのリーチ演出の実行中は、画像表示装置5において第1右打ち促進表示や第2右打ち促進表示を非表示とする形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチのリーチ演出の一部期間(スーパーリーチのリーチ演出の開始から所定期間が経過する迄や、スーパーリーチのリーチ演出の終了までの所定期間)では画像表示装置5において第1右打ち促進表示や第2右打ち促進表示を表示してもよい。
また、本特徴部189SGのパチンコ遊技機1では、CPU103は、大当り遊技終了後に最大で100回の可変表示に亘って遊技状態に時短状態に制御可能となっている。更に、図11−43に示すように、時短状態における100回目の可変表示(最終可変表示)では、画像表示装置5において時短状態終了報知画面を表示するとともに、該可変表示では、画像表示装置5の右上部に表示されている第1右打ち促進表示が時短状態終了報知画面の表示開始タイミングから第2右打ち促進表示に変化した後、更に非表示化されるので、これら第1右打ち促進表示の第2右打ち促進表示への変化と第2右打ち促進表示の非表示化によって時短状態が終了して通常状態に制御されることを遊技者に対して段階的に分かり易く報知することができる。
また、図11−6及び図11−27に示すように、本特徴部189SGのパチンコ遊技機1では、第2特別図柄の可変表示として、短縮無しの非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)での可変表示と、スーパーリーチはずれやスーパーリーチ大当りの変動パターン(PA2−2、PA2−3、PA1−2、PB1−3等)での可変表示と、でセリフ予告演出を実行可能となっているので、実行される第2特別図柄の可変表示がスーパーリーチはずれやスーパーリーチ大当りの変動パターンでの可変表示であるか否かかがより一層に認識され難くなっている。更に、第2特別図柄の可変表示として短縮無しの非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)にて可変表示が実行される場合は、第2特図保留記憶数が0個であれば第1右打ち促進表示がセリフ予告演出の開始タイミングから第2右打ち促進表示に変化する一方で、第2特図保留記憶数が1個以上であれば第1右打ち促進表示がセリフ予告演出の開始タイミングにて第2右打ち促進表示に変化することがないので、可変表示と第2特図保留記憶数に応じてより適切に第1右打ち促進表示と第2右打ち促進表示とを表示できる。
また、図11−15、図11−21、図11−22に示すように、本特徴部189SGのパチンコ遊技機1では、第2特別図柄の可変表示を第1特別図柄の可変表示よりも優先して実行するとともに、大当り遊技中は、遊技球が第2大入賞口189SG077Bに入賞(遊技球が第2カウントスイッチ189SG023Bを通過)することにより、大当り遊技終了後の時短状態において確変制御が実施される(遊技状態が高確高ベース状態に制御される)ようになっている。更に、図11−8及び図11−9に示すように、第2特別図柄の可変表示にもとづいて大当り遊技状態に制御される場合は、第1特別図柄の可変表示にもとづいて大当り遊技状態に制御される場合よりも高い割合(第2特別図柄の可変表示にもとづいて大当り遊技状態に制御される場合は50%、第1特別図柄の可変表示にもとづいて大当り遊技状態に制御される場合は100%)の割合で1ラウンド目に第2大入賞口が開放される大当り遊技状態に制御される(大当り種別が大当りBや大当りCに決定される)ので、実行される可変表示が第1特別図柄と第2特別図柄のどちらの可変表示であるかに遊技者を注目させることができ、遊技興趣を向上できる。
特に、本特徴部189SGでは、時短状態において遊技者が右遊技領域189SG002Rに向けて遊技球を打ち出すことにより、遊技球が第2始動入賞口に入賞することによって主に第2特別図柄の可変表示が実行されるが、図11−39に示すように、時短状態において第1特別図柄の保留記憶が存在する場合は、第2特別図柄の保留記憶が存在しないことにより第1特別図柄の可変表示が実行される場合がある。このとき、遊技状態が高確確高ベース状態(時短状態且つ確変状態)であるとともに、第1特別図柄での可変表示結果が大当りであり且つ大当り種別が大当りAに決定されてしまうと、大当り遊技終了後に遊技状態が低確高ベース状態(時短状態)に制御されてしまうこととなり遊技者にとって不利となってしまうことがある。
このため、本特徴部189SGでは、時短状態(低確高ベース状態と高確高ベース状態)において短縮無しの非リーチの変動パターン(PA1−1)で第2特別図柄の可変表示が実行される場合については、第2特別図柄の保留記憶数が0個であればセリフ予告演出の開始タイミングから画像表示装置5の右上部に表示されている第1右打ち促進表示を第2右打ち促進表示に変化させることによって、遊技者に対して遊技球を第2始動入賞口に入賞させるように促し、第1特別図柄の可変表示が実行されてしまうことを極力回避させている。つまり、本特徴部189SGにおける第2右打ち促進表示は、高確高ベース状態において、第2特別図柄の保留記憶が発生しなければ第1特別図柄の可変表示が実行されて大当りとなってしまうと、大当り遊技終了後に確変制御が実行されない場合があることを警告する機能も有している。
また、図11−37(D)に示すように、大当り遊技中の1ラウンド目では、画像表示装置5においてV入賞促進表示を表示するV入賞促進表示演出を実行するので、大当り遊技中の1ラウンド目は、遊技者に対して遊技球を第2大入賞口189SG007Bに入賞させる(V入賞を発生させる)ように遊技球を打ち出すよう認識させることができる。
尚、本特徴部189SGでは、大入賞口として第1大入賞口189SG007Aと第2大入賞口189SG007Bとを設け、大当り遊技の1ラウンド目に第2大入賞口189SG007Bに遊技球が入賞することにより大当り遊技終了後に遊技状態が高確高ベース状態に制御される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、設ける大入賞口は1のみとしてもよい。尚、このように設ける大入賞口を1のみとする場合は、該大入賞口に進入した遊技球が第1カウントスイッチ189SG023Aと第2カウントスイッチ189SG023Bとの両方を通過可能なように第1カウントスイッチ189SG023Aと第2カウントスイッチ189SG023Bとを設けるとともに、遊技球を第1カウントスイッチ189SG023Aと第2カウントスイッチ189SG023Bとのどちらかに振り分け可能に動作する振分部材を設けてもよい。この場合は、大当り種別に応じて振分部材の動作を異ならせることによって、大当り遊技の1ラウンド目にV入賞が発生する割合を異ならせるようにしてもよい。
また、時短状態の可変表示では、スーパーリーチのリーチ演出の実行中は、画像表示装置5にて第1右打ち促進表示や第2右打ち促進表示を非表示とすることで、スーパーリーチのリーチ演出の演出効果を高めることもできる。
以上、本実施の形態における特徴部189SGを図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記特徴部189SGでは、時短状態の最終可変表示において画像表示装置5において時短状態終了報知画面を表示する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、変形例189SG−1として図11−44(A)〜図11−44(E)に示すように、画像表示装置5において時短状態終了報知画面を表示して可変表示が終了した場合、つまり、遊技状態が通常状態に制御された場合は、該通常状態における第2特別図柄の可変表示において、画像表示装置5にて遊技者に対して遊技球を左遊技領域189SG002Lに向けて打ち出すよう促す左打ち促進表示を表示する左打ち促進表示演出を実行してもよい。このようにすることで、遊技者に対して遊技状態が時短状態から通常状態に制御されたことにより、遊技球を左遊技領域189SG002Lに向けて打ち出すことにより第1始動入賞口に入賞させるよう効果的に促すことができる。
また、前記特徴部189SGでは、時短状態において、画像表示装置5の右上部において第1右打ち促進表示や第2右打ち促進表示を表示することによって、遊技者に対して遊技球を右遊技領域189SG002Rに向けて打ち出すように促す形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例189SG−2として図11−45(A)〜図11−45(F)に示すように、大当り遊技中では、画像表示装置5の右上部において、第1右打ち促進表示や第2右打ち促進表示とは表示態様が異なる右打ち促進表示(第3右打ち促進表示)を表示してもよい。このようにすることで、第3右打ち促進表示によって大当り遊技中であることを遊技者に対して分かり易く示すことができるとともに、遊技者に対して遊技球を右遊技領域189SG002Rに向けて打ち出す(第1大入賞口189SG007Aや第2大入賞口189SG007Bに遊技球を入賞させる)ように促すことができるので、遊技興趣をより一層向上できる。
また、前記特徴部189SGでは、可変表示結果が大当りとなる場合は、停止図柄として、特別図柄表示装置において点灯させるLEDを異ならせる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例189SG−3として図11−46に示すように、可変表示結果が大当りとなる場合は、特別図柄表示装置において点灯させるLEDを、大当り種別に加えて当該可変表示が第1特別図柄の可変表示であるか第2特別図柄の可変表示であるかに応じて異ならせてもよい。
更に、前記特徴部189SGでは、可変表示結果として時短付きはずれが設けられている形態を例示したが、変形例189SG−3として図11−46に示すように、時短付きはずれとしては複数の種別(例えば、時短付きはずれA、時短付きはずれB、時短付きはずれC、時短付きはずれD)を設けてもよい。また、可変表示結果が時短付きはずれとなった場合は、これら時短付きはずれ種別に応じて停止図柄(特別図柄表示装置において点灯させるLED)を異ならせてもよい。
更に、このように時短付きはずれとして複数の種別を設ける場合は、図11−47に示すように、決定された時短付きはずれ種別や時短付きはずれの可変表示が実行されたときの遊技状態(通常状態(低ベース状態)であるか時短状態(高ベース状態)であるか)に応じて時短状態に制御される最大可変表示回数が異なるようにしてもよい。
また、前記特徴部189SGでは、可変表示結果が時短付きはずれとなる場合は、該可変表示結果が停止したタイミング、つまり、図柄確定期間中から右打ちランプ189SG132の点灯を開始するとともに、画像表示装置5の右上部において第1右打ち促進表示の表示を開始する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例189SG−4として図11−48に示すように、可変表示結果が時短付きはずれとなる場合は、該可変表示の図柄確定期間中から右打ちランプ189SG132の点灯と画像表示装置5の右上部においての第1右打ち促進表示の表示を開始するとともに、画像表示装置5の中央において、第1右打ち促進表示や第2右打ち促進表示とは異なる態様の右打ち促進表示(第3右打ち促進表示)を表示することによって、右遊技領域189SG002Rに向けての遊技球の打ち出しをより強力に促すようにしてもよい。このようにすることで、可変表示結果が時短はずれとなった場合においては、第1右打ち促進表示と第3右打ち促進表示とによって、遊技者に対して右遊技領域189SG002Rに向けての遊技球の打ち出しをより強力に促進することができる。
また、前記特徴部189SGでは、画像表示装置5において大当り開始用右打ち促進表示やV入賞促進表示を表示することによって遊技者に対して大当り開始ゲート189SG042に遊技球を通過させることや第2大入賞口189SG007Bに遊技球を通過させることを促す形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら大当り開始用右打ち促進表示やV入賞促進表示を表示開始してから所定期間(例えば、10秒)が経過した場合は、これら大当り開始用右打ち促進表示やV入賞促進表示を「ゲートを通過させろ」や「V入賞させろ」等のより具体的な表示に切り替えてもよい。
また、前記特徴部189SGでは、可変表示結果が大当りとなった場合は、画像表示装置5において大当り開始用右打ち促進表示を表示し、遊技球が大当り開始ゲート189SG042を通過したことにもとづいて大当り遊技を開始する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、可変表示結果が大当りとなった場合は、遊技球が大当り開始ゲート189SG042を通過せずとも大当り遊技が開始されるようにしてもよい。更に、大当り開始用右打ち促進表示は、初当り時(通常状態の可変表示において大当りとなった場合)にのみ表示を行い、連荘中の大当り時については、画像表示装置5において大当り開始用右打ち促進表示を表示しないようにしてもよい。
また、前記特徴部189SGでは、時短状態において画像表示装置5の右上部に表示されている第1右打ち促進表示を第2右打ち促進表示に変化可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示に変化するパターンを複数設けてもよい。このように第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示に変化するパターンを複数設ける場合については、第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示に変化するタイミングに応じて可変表示結果が大当りとなる割合が異なるようにしてもよい。更に、第2特図保留記憶数が0個であることにより可変表示中に第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示に変化しなかった場合であっても、該可変表示中にスーパーリーチのリーチ演出等の大当り期待度の高い演出の開始タイミングから第1右打ち促進表示が第2右打ち促進表示に変化するようにしてもよい。
また、前記特徴部189SGでは、大当り遊技を経由して遊技状態が時短状態に制御された場合と可変表示結果が時短付きはずれになったことにより遊技状態が時短状態に制御された場合とで、画像表示装置5の右上部にて共通の第1右打ち促進表示を表示する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、大当り遊技を経由して遊技状態が時短状態に制御された場合と可変表示結果が時短付きはずれになったことにより遊技状態が時短状態に制御された場合とでは、画像表示装置5の右上部にて異なる態様の右打ち促進表示を表示してもよい。このようにすることで、遊技状態が時短状態である場合に、該時短状態が大当り遊技を経由した時短状態であるか、可変表示結果が時短付きはずれとなったことを契機とした時短状態であるかを判別し易くできる。
また、前記特徴部189SGでは、可変表示結果としてはずれ、時短付きはずれ、大当りの3種類を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、可変表示結果としては、大当り遊技と同じく大入賞口の開放が行われるが遊技状態が変化しない小当り遊技状態に制御される小当りを設けてもよい。
また、前記特徴部189SGでは、第1右打ち促進表示や第2右打ち促進表示よりも遊技者からの視認性が低い第2発射促進表示として、CPU103が点灯・消灯を制御する右打ちランプ189SG132を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1右打ち促進表示や第2右打ち促進表示よりも遊技者からの視認性が低い第2発射促進表示としては、演出制御用CPU120が点灯・消灯を制御する右打ち報知用ランプをパチンコ遊技機1の所定位置(例えば、右打ちランプ189SG132と同じく遊技領域の左下方位置等の画像表示装置5外の位置)に設けてもよい。このように右打ち報知用ランプを設ける場合、演出制御用CPU120は、CPU103からの右打ちランプ点灯通知コマンド・右打ちランプ消灯通知コマンドの受信に応じて、右打ち報知用ランプを右打ちランプ189SG132と連動するように点灯・消灯させるようにしてもよい。
1 パチンコ遊技機
4A 第1特別図柄表示装置
4B 第2特別図柄表示装置
5 画像表示装置
103 CPU
120 演出制御用CPU

Claims (1)

  1. 始動条件の成立にもとづいて可変表示を実行可能となり、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、
    遊技媒体が通過可能な複数の通過経路のうちの所定経路に設けられ、第1状態と該第1状態よりも遊技媒体が進入し難い第2状態とに変化可能であって、遊技媒体が進入することにより前記始動条件が成立する可変手段と、
    非特定状態と、該非特定状態よりも前記可変手段が前記第1状態に変化し易い特定状態と、前記有利状態と、に制御可能な状態制御手段と、
    可変表示の実行中に、前記有利状態に制御されることを示唆する示唆演出を実行可能な演出実行手段と、
    前記特定状態において、前記所定経路への遊技媒体の発射を促すための第1発射促進表示に関する制御を行う第1発射促進表示制御手段と、
    前記所定経路への遊技媒体の発射を促すための表示であって前記第1発射促進表示よりも視認性が低い第2発射促進表示の表示および非表示を、前記有利状態および前記特定状態を含む遊技状態に応じて制御する第2発射促進表示制御手段と、
    前記示唆演出と前記第1発射促進表示とを表示可能な表示手段と、
    を備え、
    可変表示は、前記示唆演出が実行される特定可変表示を含み、
    前記第1発射促進表示制御手段は、前記特定可変表示が実行されているときに、前記第1発射促進表示を所定態様から該所定態様とは異なる特定態様に変更可能であり、
    前記示唆演出として、第1示唆演出と該第1示唆演出よりも前記表示手段にて表示される演出画像が大きい第2示唆演出とがあり、
    前記第1発射促進表示制御手段は、前記第2示唆演出の実行に対応して前記第1発射促進表示を非表示とすることが可能であり、
    前記特定状態において、前記第1発射促進表示が前記所定態様から前記特定態様に変化されてから非表示とされて可変表示が終了する場合と、前記第1発射促進表示が前記所定態様から前記特定態様に変化されずに非表示とされて可変表示が終了する場合とで、前記有利状態に制御される割合が異なる、
    ことを特徴とする遊技機。
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