JP2021068224A - リスク評価システム、リスク評価方法、及びリスク評価プログラム - Google Patents

リスク評価システム、リスク評価方法、及びリスク評価プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】作業光の生じる環境におけるリスク評価を適切に行うことができる。【解決手段】波長200〜500nmの範囲内にピーク波長Aを有する作業光を用いる作業空間に存在する作業者及び前記作業空間の少なくとも一方における眼に関するリスク評価装置は、所定のリスク情報と、記憶部に記憶されている、前記リスク情報に基づいて、前記作業者及び前記作業空間の少なくとも一方における眼に関するリスクを評価するためのデータとに基づいて、前記作業者及び作業空間の少なくとも一方における前記リスクを評価し、前記リスクの評価結果を出力する。【選択図】図1

Description

本開示は、リスク評価システム、リスク評価方法、及びリスク評価プログラムに関する。
有害な光から眼を保護するためのレンズ(眼用保護部材)に関する技術がある。
例えば、有害な光の透過を抑制し、良好に眼を保護するための眼用保護部材、眼の保護方法、及び光硬化物の製造方法に関する技術がある(特許文献1参照)。
特願2019−108208号 特開2016−091402号公報
有害な光は、例えば、特定の業の作業において生じる作業光である。作業光が発生する環境は多岐に渡り、例えば、アーク溶接、及び歯科医院等の環境が挙げられる。そのため、これらの環境において、作業光の影響を抑制する保護メガネなどの眼用保護部材使用が必要となる。また、このような眼用保護部材を使用する作業者及び作業空間(環境)について、リスク評価を適切に行えれば、適切なリスク状態での眼用保護部材の使用、及びリスク評価を用いた保険の算定等、様々なメリットが生じうる。
従来、特許文献2に示すようなソフトウェア等のリスク評価に関する技術は存在する。一方で、有害な光(作業光)が生じる作業空間についての眼に関するリスクを評価するための技術は開示されていない。
本開示の課題は、作業光の生じる環境におけるリスク評価を適切に行うことができるリスク評価システム、リスク評価方法、及びリスク評価プログラムを提供することである。
本開示のリスク評価システムは、波長200〜500nmの範囲内にピーク波長Aを有する作業光を用いる作業空間に存在する作業者及び前記作業空間の少なくとも一方における眼に関するリスク評価システムであって、記憶部と、演算部と、を備え、前記記憶部には、少なくとも以下(a)〜(c)を含むリスク情報に基づいて、前記作業者及び前記作業空間の少なくとも一方における眼に関するリスクを評価するためのデータが記憶されており、前記演算部は、前記リスク情報と、前記記憶部に記憶されている前記データとに基づいて、前記作業者及び作業空間の少なくとも一方における前記リスクを評価し、前記リスクの評価結果を出力する、リスク評価システムである。
(a)前記作業光が生じうる作業時間。
(b)前記作業光が生じうる作業時間のうち、前記作業者が前記ピーク波長Aの光に対する透過率が100%未満の眼用保護部材を眼の保護に使用している使用時間。
(c)前記眼用保護部材の視感透過率。
本開示のリスク評価方法は、波長200〜500nmの範囲内にピーク波長Aを有する作業光を用いる作業空間に存在する作業者及び前記作業空間の少なくとも一方における眼に関するリスク評価方法であって、少なくとも以下(a)〜(c)を含むリスク情報と、記憶部に記憶されている、少なくとも以下(a)〜(c)を含むリスク情報に基づいて、前記作業者及び前記作業空間の少なくとも一方における眼に関するリスクを評価するためのデータとに基づいて、前記作業者及び作業空間の少なくとも一方における前記リスクを評価し、前記リスクの評価結果を出力する、ことを含む処理をコンピュータが実行することを特徴とするリスク評価方法である。
(a)前記作業光が生じうる作業時間。
(b)前記作業光が生じうる作業時間のうち、前記作業者が前記ピーク波長Aの光に対する透過率が100%未満の眼用保護部材を眼の保護に使用している使用時間。
(c)前記眼用保護部材の視感透過率。
本開示のリスク評価プログラムは、波長200〜500nmの範囲内にピーク波長Aを有する作業光を用いる作業空間に存在する作業者及び前記作業空間の少なくとも一方における眼に関するリスク評価プログラムであって、少なくとも以下(a)〜(c)を含むリスク情報と、記憶部に記憶されている、少なくとも以下(a)〜(c)を含むリスク情報に基づいて、前記作業者及び前記作業空間の少なくとも一方における眼に関するリスクを評価するためのデータとに基づいて、前記作業者及び作業空間の少なくとも一方における前記リスクを評価し、前記リスクの評価結果を出力する、ことをコンピュータに実行させるリスク評価プログラムである。
(a)前記作業光が生じうる作業時間。
(b)前記作業光が生じうる作業時間のうち、前記作業者が前記ピーク波長Aの光に対する透過率が100%未満の眼用保護部材を眼の保護に使用している使用時間。
(c)前記眼用保護部材の視感透過率。
本開示のリスク評価システム、リスク評価方法、及びリスク評価プログラムによれば、作業光の生じる環境におけるリスク評価を適切に行うことができる、という効果を得られる。
本実施形態のリスク評価システムの構成の一例を示すブロック図である。 リスク評価装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 センサによりリスク情報を取得する場合の一例を示す図である。 リスクの評価結果の出力の一例を示す図である。 リスク評価装置によって実行されるリスク評価処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本実施形態について詳細に説明する。本実施の形態のリスク評価システムは、有害な光(以下、作業光と表記する)を用いる作業空間に設置されたセンサ及び端末からリスク情報を受け付け、作業空間に存在する作業者及び作業空間の眼に関するリスクを評価する。なお、リスク評価の対象は、作業者、又は作業空間のいずれか一方でもよい。
本実施形態で扱う作業光とは、波長200〜500nmの範囲内にピーク波長Aを有する光である。ピーク波長Aは、280nm、365nm、385nm、395nm、405nm、420nm及び480nmからなる群から選ばれる1つの波長とする。このような作業光は、作業に応じた被作業体(例えば、光硬化をする場合は光硬化剤、溶接の場合は被溶接体)への照射によって生じる光である。なお、光硬化する場合は光硬化剤の吸収波長に波長Aの波長が調整されることが多い。また、作業光は、照明又は太陽光と区別するために、作業空間における照明(野外の場合は太陽光)から放射される光とは強度が異なる。
作業空間とは、作業光が作業者の眼に入りうる範囲の空間である。作業空間の例としては、アーク溶接の作業現場、歯科医院の治療室等が挙げられる。また、作業者とは、光を照射する者のみならず、光作業の周囲にいる者も含む。なお、本実施形態の手法によるリスクの評価は、作業者が存在し、かつ、作業光が発生する空間であれば、任意の作業空間に適用できる。
<リスク評価システムの構成>
図1は、本実施形態のリスク評価システム100の構成の一例を示すブロック図である。リスク評価システム100は、リスク評価装置110と、複数のセンサ120と、複数の端末122とがネットワークNを介して接続されている。
図2は、リスク評価装置110のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、リスク評価装置110は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ストレージ14、入力部15、表示部16及び通信インタフェース(I/F)17を有する。各構成は、バス19を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU11は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU11は、ROM12又はストレージ14からプログラムを読み出し、RAM13を作業領域としてプログラムを実行する。CPU11は、ROM12又はストレージ14に記憶されているプログラムに従って、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。本実施形態では、ROM12又はストレージ14には、リスク評価プログラムが格納されている。
ROM12は、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM13は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ14は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。
入力部15は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
表示部16は、例えば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示部16は、タッチパネル方式を採用して、入力部15として機能してもよい。
通信インタフェース17は、端末等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi−Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
以上が図2におけるリスク評価装置110のハードウェア構成の一例の説明である。
センサ120は、作業者が存在する作業空間に設置されており、作業者及び作業空間のリスク情報を取得し、リスク評価装置110に送信する。センサ120としては、カメラ、又は赤外線センサ等のリスク情報の取得が可能な任意のものを用いればよい。図3は、センサ120によりリスク情報を取得する場合の一例を示す図である。図3に示すように、作業空間130において、カメラ120A(センサ120)によって作業者132を撮影し、作業状況、レンズの装用状況、及び作業時間等のリスク情報を取得する。なお、リスク情報の詳細については後述する。
端末122は、作業者が存在する作業空間に設置されており、作業者及び作業空間のリスク情報を取得し、リスク評価装置110に送信する。端末122は、作業者が所持するスマートフォン端末、又は作業空間に設置された作業用のPC端末等である。端末122には、リスク情報を作業者が入力又は自動取得するソフトウェアを予めインストールしておく。
リスク評価装置110は、機能的には、図1に示されるように、収集部112と、演算部114と、記憶部116とを備えている。
収集部112は、センサ120及び端末122から受け付けたリスク情報を記憶部116に格納する。
記憶部116は、センサ120及び端末122から受け付けたリスク情報を記憶している。また、記憶部116は、眼に関するリスクを評価するためのデータを予め記憶している。
ここで、記憶部116に記憶するリスク情報について説明する。リスク情報とは、以下の(a)〜(f)の作業者又は作業空間に関する情報である。
(a)作業光が生じうる作業時間。
(b)作業光が生じうる作業時間のうち、作業者がピーク波長Aの光に対する透過率が100%未満の眼用保護部材を眼の保護に使用している使用時間。
(c)眼用保護部材の視感透過率。
(d)作業者の年齢。
(e)作業者の性別。
(f)作業者の眼の色。
(g)作業光を使用する時刻。
リスク情報としては、これらの(a)〜(g)のうち、少なくとも(a)〜(c)を含むように、センサ120及び端末122から取得し、記憶部116に記憶する。(a)の作業時間とは、作業空間で作業者が作業をしている時間を指す。(b)は、作業時間のうち、作業者が眼用保護部材、すなわちレンズを装用している時間である。(c)は、作業者が装用するレンズの視感透過率の条件である。なお、(d)〜(g)のリスク情報は、リスク評価の項目としては任意の項目であるとする。
リスク情報のうち、(a)、(b)、及び(g)は、実際の状況を元にした情報であるため、センサ120又は端末122から受け付ければよい。リスク情報のうち、(c)、(d)、(e)、及び(f)は、作業者又はレンズの性質に関する予め定められた情報であるため、作業開始時前にリスク評価装置110に予め直接入力しておくか、又は端末122から受け付ければよい。
また、リスク情報の(b)に関し、眼用保護部材のピーク波長Aの光に対する透過率を5%以下としてもよい。
また、リスク情報の(b)及び(c)に関し、眼用保護部材は、厚さが2mmである場合に、以下(1)〜(3)を満たす光透過部を備える眼用保護部材である。
(1)波長Anmの光に対する光透過部の光透過率が5%以下である。
(2)波長A+15nmの光に対する光透過部の光透過率が70%以下である。
(3)波長A+35nmの光に対する光透過部の光透過率が70%超である。
また、リスク情報の(b)及び(c)に関し、光透過部は、厚さが2mmである場合に以下(4)を満たす。
(4)波長A+15nmの光に対する光透過部の光透過率が5%超である。
このような眼用保護部材の特徴は、特許文献1において、作業光の影響に対する有効性が示されている。
ここで、リスク評価装置110が記憶部116に記憶する、リスクを評価するためのデータについて説明する。データとしては、例えば、リスク評価の各基準、又は、学習済みモデルが利用できる。
データとしてリスク評価の各基準を用いる場合について説明する。リスク評価の基準とは、例えば、上述したリスク情報(a)〜(g)の各種パラメータについて定められた各基準である。以下、各基準の一例について説明する。例えば、(b)の作業時間であれば、作業空間のリスク評価の場合は、使用を義務付けている時間を基準として、基準の時間と実際に取得された(b)の時間との比率から、(b)に関するリスク評価の値が求められる。(c)眼用保護部材の視線透過率であれば、視感透過率が高いと外光により眩しさを感じ瞳孔が小さくなり、作業光の影響が小さくなる点で基準が定められ、リスク評価に反映される。(d)の作業者の年齢の違いでも作業光の眼に対する影響が変わるため、例えば眼の水晶体は年齢とともに黄色くなる点で基準が定められ、リスク評価に反映される。(f)の作業者の眼の色の違いでも作業光の眼に対する影響が変わる点で基準が定められ、リスク評価に反映される。(g)の作業の時刻によっても、瞳孔の開き方が変わるため、作業光の眼に対する影響が変わる点で基準が定められ、リスク評価に反映される。
以上のように、データにおいて、作業者のリスク評価の各基準を予め定めておく。各基準についてはリスク評価に影響度に応じて係数により重み付けしておく。作業空間のリスク評価は、作業空間に存在する作業者の個々のリスク評価を統合して求めればよい。また、作業者の作業場所と作業光の発生位置とをセンサ120等により取得し、作業場所と作業光の発生位置との関係を元に、作業光に近い作業者については、よりリスクが高くなるように重み付けるようにしてもよい。なお、作業者のリスク評価をせずに、作業空間に対するリスク評価のみを行う場合には、作業空間について上記各基準を定めておき、作業空間に存在する作業者全体のリスク評価のみを行うようにし、作業者個々のリスク評価については行わないようにしてもよい。
データとして学習済みモデルを用いる場合について説明する。学習済みモデルは、例えば、深層学習の手法により、ニューラルネットワークモデルのパラメータの重みを学習したモデルであって、リスク情報を入力としてリスクの評価結果を出力するように予め学習されたモデルである。学習データは、実際に取得されたリスク情報(a)〜(g)と、リスク評価の各基準を元にした正解となるリスク評価の結果とを用いる。モデルの学習は、例えば、リスク情報の各項目をニューラルネットワークのパラメータとして、実際に取得されたリスク情報が入力されたときに、正解となるリスクの評価結果を出力するように、パラメータの重みを学習する。深層学習の手法は、GAN(Generative Adversarial Network)、またはLSTM(Long Short-Term Memory)等どのような手法を用いてもよい。このようにして学習された学習済みモデルにリスク情報を入力すると、作業者及び作業空間のリスクの評価結果が出力される。
演算部114は、記憶部116に記憶されている、リスク情報と、眼に関するリスクを評価するためのデータとに基づいて、作業者及び作業空間における眼に関するリスクを評価し、リスクの評価結果を出力する。リスク評価にデータとして各基準を用いる場合には、演算部114は、例えば、作業者の各々のリスク評価を記憶部116のデータを用いて行い、作業者の各々のリスク評価の結果を統合して作業空間のリスク評価の結果を求める。リスクの評価に学習済みモデルを用いる場合には、演算部114は、リスク情報を学習済みモデルへの入力として、学習済みモデルからの出力により作業者及び作業空間の評価結果を出力する。
出力するリスクの評価結果は、例えば、段階的な評価(例えば、A、B、C、及びD等の段階評価)及びリスクの値から求まる点数を示す等すればよい。図4は、リスクの評価結果の出力の一例を示す図である。図4に示す例では、A歯科医院について、作業空間及び作業者の各々のリスクの評価結果をA〜Dの4段階の評価結果として出力している。評価段階は、Aが問題なし、Bが概ね問題なし、Cがやや問題あり、Dが問題ありである。図4では、作業空間のリスク評価結果は、Bの概ね問題なしで70点と出力している。点数は、各基準のリスクの値を総合したリスクの値に基づく値とすればよい。作業者A〜Dのうち作業者A、C、及びDについてはAの問題なしと出力し、作業者Bについてはリスク評価結果をCのやや問題ありと出力している。このように、作業空間のリスクの評価結果は、作業者全体のリスクの評価結果の割合に応じて定まるようにしてもよい。また、作業空間及び作業者のそれぞれにおいて、詳細ボタンを押下した場合には、リスクの評価結果を、各基準のリスクの値(点数)及び段階的な評価を個別に示すようにする。
<リスク評価システムの作用>
次に、リスク評価システム100の作用について説明する。
図5は、リスク評価装置110によって実行されるリスク評価処理の流れを示すフローチャートである。CPU11がROM12又はストレージ14からリスク評価プログラムを読み出して、RAM13に展開して実行することにより、リスク評価処理が行なわれる。
ステップS100において、CPU11は収集部112として、センサ120及び端末122から受け付けたリスク情報を記憶部116に格納する。
ステップS102において、CPU11は演算部114として、記憶部116に記憶されている、リスク情報と、眼に関するリスクを評価するためのデータとに基づいて、作業者及び作業空間における眼に関するリスクを評価する。
ステップS104において、CPU11は演算部114として、ステップS102のリスクの評価結果を出力する。
以上説明したように、本実施形態に係るリスク評価システム100は、作業光の生じる環境におけるリスク評価を適切に行うことができる。
また、作業空間における眼に関するリスクの評価結果を、フォードバックすることにより、レンズの装用が必要な作業そのもの、及び作業空間のリスクの改善に資する。また、リスクの評価結果を保険の算定等にも活用可能である。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、リスク評価装置110の演算部114は、リアルタイムにリスクを評価し、リスクが高いとの評価結果の作業者がいた場合に、当該作業者が所持する端末122にアラートを通知するようにしてもよい。また、作業空間についてリスクが高いとの評価結果であった場合には、作業空間に設置された作業用作業用のPC端末としての端末122にアラートを通知するようにしてもよい。このように、作業者個々についても、作業空間全体についても、眼のリスクに関するリスクを評価して、評価結果に基づいた処置を行うことで、リスクが適切となるように作業空間の改善を図ることも可能である。
また、上述した実施形態では、リスク評価システム100は、センサ120及び端末122を備える構成の場合を例に説明したがこれに限定されるものではない。例えば、(c)、(d)、(e)、及び(f)の情報を直接入力する場合には、センサ120からのリスク情報のみでも、リスク評価が可能である。また、全てのリスク情報を端末122から取得するようにしてもよい。このように、センサ120又は端末122いずれかを用いた簡易な構成によってもリスク評価システムは実現可能である。
また、本願明細書中において、プログラムが予めインストールされている実施形態として説明したが、当該プログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。
100 リスク評価システム
110 リスク評価装置
112 収集部
114 演算部
116 記憶部
120 センサ
122 端末

Claims (10)

  1. 波長200〜500nmの範囲内にピーク波長Aを有する作業光を用いる作業空間に存在する作業者及び前記作業空間の少なくとも一方における眼に関するリスク評価システムであって、
    記憶部と、演算部と、を備え、
    前記記憶部には、少なくとも以下(a)〜(c)を含むリスク情報に基づいて、前記作業者及び前記作業空間の少なくとも一方における眼に関するリスクを評価するためのデータが記憶されており、
    前記演算部は、前記リスク情報と、前記記憶部に記憶されている前記データとに基づいて、前記作業者及び作業空間の少なくとも一方における前記リスクを評価し、前記リスクの評価結果を出力する、
    リスク評価システム。
    (a)前記作業光が生じうる作業時間。
    (b)前記作業光が生じうる作業時間のうち、前記作業者が前記ピーク波長Aの光に対する透過率が100%未満の眼用保護部材を眼の保護に使用している使用時間。
    (c)前記眼用保護部材の視感透過率。
  2. 前記リスク情報として、更に、(d)前記作業者の年齢と、(e)前記作業者の性別と、(f)前記作業者の眼の色と、(g)前記作業光を使用する時刻と、からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1に記載のリスク評価システム。
  3. 前記リスク情報の(b)に関し、前記眼用保護部材の前記ピーク波長Aの光に対する透過率を5%以下とする請求項1又は請求項2に記載のリスク評価システム。
  4. 前記データは、前記リスク情報を入力として前記リスクの評価結果を出力するように予め学習された学習済みモデルであって、
    前記演算部は、作業者及び作業空間の少なくとも一方について取得した前記リスク情報を前記学習済みモデルへの入力として、前記学習済みモデルからの出力により前記評価結果を出力する請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のリスク評価システム。
  5. 前記リスク評価システムは、収集部を更に含み、
    前記収集部は、端末による入力、及び作業空間に配置されたセンサによる取得の少なくとも一方により得られた前記リスク情報を、ネットワークを介して収集し、前記記憶部に記録し、
    前記演算部は、前記記憶部に記録された前記リスク情報を用いて前記リスクの評価を行う請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のリスク評価システム。
  6. 前記ピーク波長Aは、280nm、365nm、385nm、395nm、405nm、420nm及び480nmからなる群から選ばれる1つの波長とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のリスク評価システム。
  7. 前記リスク情報の(b)及び(c)に関し、前記眼用保護部材は、厚さが2mmである場合に、以下(1)〜(3)を満たす光透過部を備える眼用保護部材である請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のリスク評価システム。
    (1)波長Anmの光に対する光透過部の光透過率が5%以下である。
    (2)波長A+15nmの光に対する光透過部の光透過率が70%以下である。
    (3)波長A+35nmの光に対する光透過部の光透過率が70%超である。
  8. 前記リスク情報の(b)及び(c)に関し、前記光透過部は、厚さが2mmである場合に以下(4)を満たす請求項7に記載のリスク評価システム。
    (4)波長A+15nmの光に対する光透過部の光透過率が5%超である。
  9. 波長200〜500nmの範囲内にピーク波長Aを有する作業光を用いる作業空間に存在する作業者及び前記作業空間の少なくとも一方における眼に関するリスク評価方法であって、
    少なくとも以下(a)〜(c)を含むリスク情報と、記憶部に記憶されている、少なくとも以下(a)〜(c)を含むリスク情報に基づいて、前記作業者及び前記作業空間の少なくとも一方における眼に関するリスクを評価するためのデータとに基づいて、前記作業者及び作業空間の少なくとも一方における前記リスクを評価し、前記リスクの評価結果を出力する、
    ことを含む処理をコンピュータが実行することを特徴とするリスク評価方法。
    (a)前記作業光が生じうる作業時間。
    (b)前記作業光が生じうる作業時間のうち、前記作業者が前記ピーク波長Aの光に対する透過率が100%未満の眼用保護部材を眼の保護に使用している使用時間。
    (c)前記眼用保護部材の視感透過率。
  10. 波長200〜500nmの範囲内にピーク波長Aを有する作業光を用いる作業空間に存在する作業者及び前記作業空間の少なくとも一方における眼に関するリスク評価プログラムであって、
    少なくとも以下(a)〜(c)を含むリスク情報と、記憶部に記憶されている、少なくとも以下(a)〜(c)を含むリスク情報に基づいて、前記作業者及び前記作業空間の少なくとも一方における眼に関するリスクを評価するためのデータとに基づいて、前記作業者及び作業空間の少なくとも一方における前記リスクを評価し、前記リスクの評価結果を出力する、
    ことをコンピュータに実行させるリスク評価プログラム。
    (a)前記作業光が生じうる作業時間。
    (b)前記作業光が生じうる作業時間のうち、前記作業者が前記ピーク波長Aの光に対する透過率が100%未満の眼用保護部材を眼の保護に使用している使用時間。
    (c)前記眼用保護部材の視感透過率。
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