JP2021067824A - 映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の表示モジュールの各々においてローカルディミング及びフィードバック制御が行われる映像表示装置において、時間が経過してバックライトの輝度が変化すること、及び表示される映像の品位が低下することを抑制する。【解決手段】複数の表示モジュールは、マスター機及びスレーブ機を含む。複数の表示モジュールの各々においては、バックライト駆動回路が、ローカルディミングを行う。また、輝度センサが、バックライトの輝度に応じた信号を出力する。また、フィードバック制御部が、当該信号に基づいてバックライトの輝度を目標輝度に近づけるフィードバック制御を行う。マスター機は、スレーブ機に目標輝度を送信する。スレーブ機は、マスター機から目標輝度を受信する。フィードバック制御部は、目標輝度が送信され受信されるのをトリガーとして、ローカルディミングを行うことを一時的に中止させ、その間にフィードバック制御を行う。【選択図】図4

Description

本発明は、映像表示装置に関する。
複数の表示モジュールを備え、複数の表示モジュールの画面が配列されてひとつの表示画面を構成する映像表示装置が知られている。複数の表示モジュールの各々は、多くの場合は、バックライト及びパネルを備える。バックライトは、光を発する。パネルは、発せられた光を変調する。複数の表示モジュールの各々は、液晶表示モジュール等である。
近年においては、バックライトが、直下型の発光ダイオード(LED)バックライトであることが多くなってきている。そして、直下型のLEDバックライトは、画面内の輝度の分布を動的に変化させることができるという特徴を有する。このため、近年においては、表示モジュールに入力される映像信号に含まれる輝度情報に応じてバックライトの駆動条件を動的に変化させて画面内のバックライトの輝度の分布を動的に変化させることにより表示モジュールにより表示される映像のダイナミックレンジを向上させる技術が、表示モジュールにおいて採用される場合がある。当該技術は、ローカルディミングと呼ばれる。
特許文献1に記載された技術は、その例である。特許文献1に記載された技術においては、バックライトを構成するLEDの輝度レベルが、入力された信号によって変更される(段落0015及び0020)。これにより、映像のコントラスト感を創出するACC回路を高性能なACC回路にすることができる(段落0002及び0007)。
また、バックライトの輝度を輝度センサに検出させてバックライトの輝度に応じた信号を輝度センサに出力させ、出力された信号に基づいてバックライトの輝度を目標輝度に近づけるフィードバック制御を行うことにより、時間が経過してバックライトの輝度が変化することを抑制する技術が、表示モジュールにおいて採用される場合がある。
特許文献2に記載された技術は、その例である。特許文献2に記載された技術においては、バックライトからの光が光センサにより検出され、光センサの検出結果を監視しながらユーザが設定した輝度となるように輝度制御信号が出力される(段落0012及び0017)。これにより、最適な表示状態が維持される(段落0017)。
特開2006−30588号公報 特開平10−222084号公報
しかし、映像表示装置に備えられる複数の表示モジュールの各々においてローカルディミング及びフィードバック制御が行われる場合は、下述する問題が生じる。
表示モジュールにおいてローカルディミングが行われる場合は、バックライトは、映像信号に含まれる輝度情報に応じて動的に変化する画面内の輝度の分布を有する。このため、バックライトの輝度を適切に検出することができず、フィードバック制御を適切に行うことができない。その結果として、時間が経過してバックライトの輝度が変化することを適切に抑制することができない。
また、映像表示装置に備えられる複数の表示モジュールの各々においてバックライトの輝度の検出、及びフィードバック制御が連続的に行われる場合は、複数の表示モジュールの各々においてローカルディミングを行うことが停止及び再開される。このため、複数の表示モジュールに表示される映像に、黒が浮いて見える等の変化が同期せずに発生する。このため、映像表示装置に表示される映像の品位が低下する。
本発明は、これらの問題に鑑みてなされた。本発明は、複数の表示モジュールを備え、複数の表示モジュールの各々においてローカルディミング及びフィードバック制御が行われる映像表示装置において、時間が経過してバックライトの輝度が変化すること、及び映像表示装置に表示される映像の品位が低下することを抑制することを目的とする。
本発明は、映像表示装置に関する。
映像表示装置は、複数の表示モジュールを備える。
複数の表示モジュールは、それぞれ複数の画面を有する。複数の画面は、配列されてひとつの表示画面を構成する。
複数の表示モジュールは、マスター機である表示モジュール及びスレーブ機である表示モジュールを含む。
複数の表示モジュールの各々は、バックライト、パネル、バックライト駆動回路、輝度センサ、フィードバック制御部及び通信処理部を備える。
バックライトは、光を発する。
パネルは、当該光を変調する。
バックライト駆動回路は、バックライトを駆動する。バックライト駆動回路は、バックライトを駆動する際に、ローカルディミングを行う。
輝度センサは、バックライトの輝度に応じた信号を出力する。
フィードバック制御部は、当該信号に基づいてバックライトの輝度を目標輝度に近づけるフィードバック制御を行う。
マスター機に備えられる通信処理部は、スレーブ機に備えられる通信処理部に、目標輝度を送信する。スレーブ機に備えられる通信処理部は、マスター機に備えられる通信処理部から、目標輝度を受信する。
マスター機に備えられるフィードバック制御部は、目標輝度が送信されるのをトリガーとして、マスター機に備えられるバックライト駆動回路にローカルディミングを行うことを一時的に中止させ、ローカルディミングを行うことを一時的に中止させている間にフィードバック制御を行う。スレーブ機に備えられるフィードバック制御部は、目標輝度が受信されるのをトリガーとして、スレーブ機に備えられるバックライト駆動回路にローカルディミングを行うことを一時的に中止させ、ローカルディミングを行うことを一時的に中止させている間にフィードバック制御を行う。
本発明によれば、映像表示装置に備えられる複数の表示モジュールの各々において、バックライトの輝度を目標輝度に近づけるフィードバック制御が行われる。これにより、時間が経過してバックライトの輝度が変化することを抑制することができる。
また、本発明によれば、映像表示装置に備えられる複数の表示モジュールの各々において、バックライトの輝度を適切に検出することを妨げるローカルディミングが一時的に中止されている間に、フィードバック制御の基礎となるバックライトの輝度が検出される。このため、バックライトの輝度を適切に検出することができ、フィードバック制御を適切に行うことができる。
また、本発明によれば、映像表示装置に備えられる複数の表示モジュールの各々において、マスター機が目標輝度を送信しスレーブ機が送信された目標輝度を受信するのをトリガーとして、ローカルディミングを行うことが一時的に中止され、フィードバック制御が行われる。このため、映像表示装置に備えられる複数の表示モジュールにおいて、ローカルディミングを行うことが同期して一時的に中止され、フィードバック制御が同期して行われる。これにより、ローカルディミングを行うことが同期せずに一時的に中止され、フィードバック制御が同期せずに行われることに起因する、映像表示装置に表示される映像の品位の低下を抑制することができる。
したがって、本発明によれば、複数の表示モジュールを備え、複数の表示モジュールの各々においてローカルディミング及びフィードバック制御が行われる映像表示装置において、時間が経過してバックライトの輝度が変化すること、及び映像表示装置に表示される映像の品位が低下することを抑制することができる。
この発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態1の映像表示装置を模式的に図示するブロック図である。 実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールを模式的に図示するブロック図である。 実施の形態1の映像表示装置及び当該映像表示装置に映像信号を供給する映像信号供給装置を模式的に図示するブロック図である。 実施の形態1の映像表示装置に備えられるマイクロコントローラ及び当該マイクロコントローラの周辺の要素を模式的に図示するブロック図である。 実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われる全体処理の流れを図示するフローチャートである。 実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われる初期化処理の流れを図示するフローチャートである。 実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるフィードバック制御処理の切り替えの流れを図示するフローチャートである。 実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるマスターモードにおけるフィードバック制御処理の流れを図示するフローチャートである。 実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるマスターモードにおけるフィードバック制御処理の流れを図示するフローチャートである。 実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるマスターモードにおけるフィードバック制御処理に用いられるパラメータを説明する図である。 実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるスレーブモードにおけるフィードバック制御処理の流れを図示するフローチャートである。 実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるスレーブモードにおけるフィードバック制御処理に用いられるパラメータを説明する図である。 実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるフィードバック制御の流れを図示するフローチャートである。 実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるフィードバック制御の流れを図示するフローチャートである。 実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおけるバックライトPWM値と調整輝度値及びセンサ値との関係を示すグラフである。 実施の形態2の映像表示装置を模式的に図示するブロック図である。 実施の形態2の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるマスターモードにおけるフィードバック制御処理の流れを図示するフローチャートである。 実施の形態2の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるマスターモードにおけるフィードバック制御処理の流れを図示するフローチャートである。 実施の形態2の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるスレーブモードにおけるフィードバック制御処理の流れを図示するフローチャートである。 実施の形態3の映像表示装置に備えられる各表示モジュールに表示されるオンスクリーンディスプレイ(OSD;On Screen Display)メニューを模式的に図示する図である。
1 実施の形態1
1.1 映像表示装置
図1は、実施の形態1の映像表示装置を模式的に図示するブロック図である。
図1に図示される映像表示装置1は、複数の表示モジュール11a−11pを備える。
図1に図示される映像表示装置1においては、複数の表示モジュール11a−11pの各々は、ひとつの液晶パネルを備える液晶表示モジュールである。複数の表示モジュール11a−11pの各々が、液晶パネル以外のパネルを備える表示モジュールであってもよい。
複数の表示モジュール11a−11pは、それぞれ複数の画面11as−11psを有する。複数の画面11as−11psは、配列されてひとつの表示画面を構成する。図1に図示される映像表示装置1においては、複数の画面11as−11psは、マトリクス状に配列される。複数の画面11as−11psが、非マトリクス状に配列されてもよい。例えば、複数の画面11as−11psが、直線状に配列されてもよい。
複数の表示モジュール11a−11pの各々には、複数の表示モジュール11a−11pの各々を識別する識別番号IDが付与される。複数の表示モジュール11a−11pに付与される識別番号IDは、それぞれ1−16である。
映像表示装置1は、通信ケーブル12を備える。
通信ケーブル12は、複数の表示モジュール11a−11pを互いに通信可能に接続する。これにより、複数の表示モジュール11a−11pに含まれる表示モジュール11aは、複数の表示モジュール11a−11pに含まれる表示モジュール11b−11pに通信可能に接続される。また、表示モジュール11aは、通信機能により、表示モジュール11b−11pに制御情報を送信することができ、表示モジュール11b−11pから制御情報を受信することができる。また、表示モジュール11aは、当該制御情報を用いる制御機能により、表示モジュール11b−11pを制御することができる。このため、表示モジュール11aは、通信機能及び制御機能においてマスターとなるひとつのマスター機である。また、表示モジュール11b−11pは、通信機能及び制御機能においてスレーブとなる複数のスレーブ機である。
図1に図示される映像表示装置1においては、通信ケーブル12は、複数の表示モジュール11a−11pをデイジーチェイン接続により接続する。デイジーチェイン接続は、数珠つなぎとも呼ばれる。通信ケーブル12が、複数の表示モジュール11a−11pをデイジーチェイン接続以外の接続により接続してもよい。
図1に図示される映像表示装置1においては、通信ケーブル12は、RSC232C規格に準拠する通信ケーブルである。通信ケーブル12が、RSC232C規格に準拠する通信ケーブル以外の通信ケーブルであってもよい。
1.2 表示モジュール
図2は、実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールを模式的に図示するブロック図である。
複数の表示モジュール11a−11pの各々である各表示モジュール11は、図2に図示されるように、映像信号入力端子101、スケーラ集積回路(IC;Integrated Circuit)102、バックライト103及びパネル104を備える。
映像信号入力端子101は、スケーラIC102の入力端子に電気的に接続される。バックライト103及びパネル104は、スケーラIC102の出力端子に電気的に接続される。
映像信号入力端子101には、映像信号が入力される。入力された映像信号は、スケーラIC102の入力端子に入力される。図2に図示される各表示モジュール11においては、映像信号入力端子101は、高精細度マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標);High Definition Multimedia Interface)端子である。
スケーラIC102は、図2に図示されるように、バックライト駆動回路121及びパネル駆動回路122を備える。
バックライト駆動回路121は、スケーラIC102の入力端子に入力された映像信号を処理して当該映像信号に応じた駆動信号をスケーラIC102の出力端子から出力する。出力された駆動信号は、バックライト103に入力される。これにより、バックライト駆動回路121は、バックライト103を駆動する。バックライト駆動回路121は、バックライト103を駆動する際に、出力する駆動信号のデューティ比を変化させることによりバックライト103の輝度を変化させるパルス幅変調(PWM;Pulse Width Modulation)駆動を行う。また、バックライト駆動回路121は、バックライト103を駆動する際に、画面内のバックライト103の輝度の分布を動的に変化させるローカルディミングを行う。
パネル駆動回路122は、スケーラIC102の入力端子に入力された映像信号を処理して当該映像信号に応じた駆動信号をスケーラIC102の出力端子から出力する。出力された駆動信号は、パネル104に入力される。これにより、パネル駆動回路122は、パネル104を駆動する。
バックライト103は、光を発する。バックライト103は、入力された駆動信号に応じた光を発する。バックライト103は、ローカルディミングが行われている場合は、入力された駆動信号に応じて動的に変化する画面内の輝度の分布を有する。また、バックライト103は、ローカルディミングが行われていない場合は、均一で動的に変化しない画面内の輝度の分布を有する。図2に図示される各表示モジュール11においては、バックライト103は、画面内に配列された複数の発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)を備える直下型のLEDバックライトである。
パネル104は、発せられた光を変調する。パネル104は、入力された駆動信号に応じて光を変調する。図2に図示される各表示モジュール11においては、パネル104は、液晶パネルである。
これらにより、各表示モジュール11は、映像信号入力端子101に入力された映像信号に応じた映像を画面に表示する。
各表示モジュール11は、図2に図示されるように、マイクロコントローラ105、赤外線リモコン受光部106、輝度センサ107、制御信号入力端子108、ブリッジ回路109、制御信号出力端子110及び不揮発性メモリ111を備える。
マイクロコントローラ105は、スケーラIC102の通信バスに電気的に接続される。制御信号入力端子108及び制御信号出力端子110は、ブリッジ回路109を介してマイクロコントローラ105の通信ポートに電気的に接続される。図2に図示される各表示モジュール11においては、通信ポートは、汎用非同期式送受信機(UART;Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)である。赤外線リモコン受光部106及び輝度センサ107は、マイクロコントローラ105の入力端子に電気的に接続される。不揮発性メモリ111は、マイクロコントローラ105のメモリポートに電気的に接続される。
赤外線リモコン受光部106は、図示されない外部の赤外線リモコンにより発せられた赤外線を受光し、受光した赤外線に応じた信号を出力する。出力された信号は、マイクロコントローラ105の入力端子に入力される。
輝度センサ107は、バックライト103の輝度を検出してバックライト103の輝度に応じた信号を出力する。出力された信号は、マイクロコントローラ105の入力端子に入力される。
制御信号入力端子108には、他の表示モジュールから受信した制御信号が入力される。入力された制御信号は、ブリッジ回路109を介してマイクロコントローラ105のUARTポートに入力される。
マイクロコントローラ105のUARTポートからは、他の表示モジュールに送信される制御信号が出力される。出力された制御信号は、ブリッジ回路109を介して制御信号出力端子110から出力される。
不揮発性メモリ111は、パラメータを記憶する。
マイクロコントローラ105は、赤外線リモコン受光部106により出力された信号、輝度センサ107により出力された信号、他の表示モジュールから受信した制御信号、不揮発性メモリ111に記憶されたパラメータ等に基づいて、スケーラIC102を制御し、他の表示モジュールに制御信号を送信し、新たなパラメータを不揮発性メモリ111に記憶させる。
1.3 映像信号供給装置
図3は、実施の形態1の映像表示装置及び当該映像表示装置に映像信号を供給する映像信号供給装置を模式的に図示するブロック図である。
図3に図示される映像信号供給装置131は、信号源141、信号ケーブル142、信号分配器143及び信号ケーブル群144を備える。
信号源141は、信号ケーブル142を介して信号分配器143の入力端子に電気的に接続される。信号分配器143の複数の出力端子は、それぞれ信号ケーブル群144を構成する複数の信号ケーブルを介して複数の表示モジュール11a−11pに備えられる映像信号入力端子101に電気的に接続される。
信号源141は、映像信号を出力する。
信号ケーブル142は、出力された映像信号を信号源141から信号分配器143の入力端子まで伝送する。
信号分配器143は、伝送されてきた映像信号を信号分配器143の複数の出力端子に分配し、分配した映像信号を信号分配器143の複数の出力端子から出力する。
信号ケーブル群144を構成する複数の信号ケーブルは、それぞれ信号分配器143の複数の出力端子から出力された映像信号を複数の表示モジュール11a−11pに備えられる映像信号入力端子101まで伝送する。
1.4 マイクロコントローラ及び当該マイクロコントローラの周辺の要素
図4は、実施の形態1の映像表示装置に備えられるマイクロコントローラ及び当該マイクロコントローラの周辺の要素を模式的に図示するブロック図である。
各表示モジュール11は、図4に図示されるように、周辺IC151を備える。周辺IC151は、図4に図示されるように、スケーラIC102、及びスケーラIC102以外のIC112を備える。スケーラIC102は、PWM設定レジスタ161を備える。
マイクロコントローラ105は、図4に図示されるように、初期化処理部171、通信処理部172、リモコン操作処理部173、フィードバック制御部174、画面表示処理部175、24時間計測タイマ176、メモリ177及び入出力ポート178を備える。
初期化処理部171、通信処理部172、リモコン操作処理部173、フィードバック制御部174及び画面表示処理部175は、マイクロコントローラ105に内蔵されるプロセッサが、マイクロコントローラ105に内蔵される記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより構成される。プロセッサは、中央演算処理装置(CPU;Central Processing Unit)等である。記録媒体は、フラッシュメモリ等である。
初期化処理部171は、初期化処理を行う。初期化処理は、各表示モジュール11の電源がオンにされた直後に行われる。初期化処理部171は、24時間計測タイマ176、メモリ177、入出力ポート178及び周辺IC151に対して行われる。初期化処理は、24時間計測タイマ176を起動する処理、各表示モジュール11の電源が前回オフされる前にPWM設定レジスタ161に設定されていた値をPWM設定レジスタ161に設定する処理、並びにスケーラIC102以外のIC112、メモリ177及び入出力ポート178を初期化する処理を含む。
通信処理部172は、通信処理を行う。通信処理は、他の表示モジュールと通信を行う処理を含む。通信処理が、他の表示モジュール以外の装置と通信を行う処理を含んでもよい。例えば、通信処理が、外部制御装置と通信を行う処理を含んでもよい。通信処理は、通信制御及びコマンド処理を含む。
また、通信処理部172は、フィードバック制御処理が行われている間に、他の表示モジュールに備えられる通信処理部172により送信された制御情報を制御信号入力端子108及びブリッジ回路109を経由して受信し、受信した制御情報に含まれる目標輝度設定値(Target Brightness)を不揮発性メモリ111に記憶させることができる。また、通信処理部172は、フィードバック制御処理が行われている間に、不揮発性メモリ111に記憶されている目標輝度設定値(Target Brightness)を含む制御情報をブリッジ回路109及び制御信号出力端子110を経由して他の表示モジュールに備えられる通信処理部172に送信することができる。受信した制御情報に含まれる目標輝度設定値(Target Brightness)、及び送信される制御情報に含められる目標輝度設定値(Target Brightness)は、フィードバック制御に用いられる目標輝度を示す。
リモコン操作処理部173は、リモコン操作処理を行う。リモコン操作処理は、赤外線リモコンに対して行われたリモコン操作に応じた処理を含む。赤外線リモコンに対して行われたリモコン操作に応じた処理は、赤外線リモコン受光部106により出力された信号に応じた処理を行うことにより行われる。リモコン操作は、オンスクリーンディスプレイ(OSD;On Screen Display)操作コマンドを入力するOSD操作を含む。リモコン操作処理は、OSD操作に応じたパラメータを不揮発性メモリ111に記憶させる処理を含む。
OSD操作は、各表示モジュール11のモードをマスターモードとスレーブモードとの間で切り替える操作を含む。OSD操作に応じたパラメータを不揮発性メモリ111に記憶させる処理は、各表示モジュール11のモードを示すモード設定(OPT CONTROL MODE)を不揮発性メモリ111に記憶させる処理を含む。モード設定(OPT CONTROL MODE)がマスターモードである場合は、各表示モジュール11は、マスター機となる。モード設定(OPT CONTROL MODE)がスレーブモードである場合は、各表示モジュール11は、スレーブ機となる。
また、OSD操作は、ローカルディミングを行うか否かを設定する操作を含む。OSD操作に応じたパラメータを不揮発性メモリ111に記憶させる処理は、ローカルディミングを行うか否かを示すローカルディミング設定(LOCAL DIMMING)を不揮発性メモリ111に記憶させる処理を含む。ローカルディミング設定(LOCAL DIMMING)がオン(有効)である場合は、バックライト駆動回路121は、ローカルディミングを行う。ローカルディミング設定(LOCAL DIMMING)がオフ(無効)である場合は、バックライト駆動回路121は、ローカルディミングを行わない。
また、OSD操作は、目標輝度設定値(Target Brightness)を設定する操作を含む。OSD操作に応じたパラメータを不揮発性メモリ111に記憶させる処理は、設定された目標輝度設定値(Target Brightness)を不揮発性メモリ111に記憶させる処理を含む。
フィードバック制御部174は、フィードバック制御処理が行われている間に、フィードバック制御を行う。フィードバック制御は、スケーラIC102に対して行われる。フィードバック制御は、輝度センサ107により出力された信号に基づいてバックライト103の輝度を目標輝度に近づけるフィードバック制御である。バックライト103の輝度を目標輝度に近づけることは、バックライト103の輝度が目標輝度に近づく値をPWM設定レジスタ161に設定することを含む。フィードバック制御がスケーラIC102に対して行われる際には、PWM設定レジスタ161に値が設定される。
画面表示処理部175は、画面表示処理を行う。画面表示処理は、スケーラIC102に対して行われる。画面表示処理は、スケーリング表示を行うための設定を行う処理等を含む。スケーリングは、切り出し、拡大及び縮小を含む。
24時間計測タイマ176は、起動されてから経過した時間を計測し、計測した時間が24時間に達したことを検出する。
バックライト駆動回路121は、PWM設定レジスタ161に設定されている値に一致するデューティ比を有する駆動信号を出力する。したがって、フィードバック制御部174は、PWM設定レジスタ161に値を設定することにより、バックライト103の輝度を調整することができる。
1.5 全体処理
図5は、実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われる全体処理の流れを図示するフローチャートである。
全体処理は、マイクロコントローラ105に内蔵されるプロセッサが、マイクロコントローラ105に内蔵される記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより行われる。全体処理が行われる際には、各表示モジュール11の電源がオンにされるのに続いて、図5に図示されるステップS1が実行される。また、ステップS1が実行されるのに続いて、図5に図示されるメインループMLが繰り返し実行される。メインループMLが1回実行される間には、図5に図示されるステップS2からS5までが順次に実行される。
ステップS1においては、初期化処理部171が、上述した初期化処理を行う。
続くステップS2においては、通信処理部172が、上述した通信処理を行う。
続くステップS3においては、リモコン操作処理部173が、上述したリモコン操作処理を行う。
続くステップS4においては、通信処理部172及びフィードバック制御部174が、上述したフィードバック制御処理を行う。
続くステップS5においては、画面表示処理部175が、上述した画面表示処理を行う。
1.6 初期化処理
図6は、実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われる初期化処理の流れを図示するフローチャートである。
初期化処理が行われる際には、図6に図示されるステップS11からS13までが順次に実行される。ステップS11からS13までは、図5に図示されるステップS1において実行される。
ステップS11においては、初期化処理部171が、24時間計測タイマ176を起動する。
続くステップS12においては、初期化処理部171が、各表示モジュール11の電源が前回オフされる前にPWM設定レジスタ161に設定されていた値をPWM設定レジスタ161に設定する。これにより、バックライト駆動回路121は、各表示モジュール11の電源が前回オフされる前のデューティ比と同じデューティ比を有する駆動信号を出力する。また、バックライト103は、各表示モジュール11の電源が前回オフされる前の輝度と同じ輝度を有する。
続くステップS13においては、初期化処理部171が、メモリ177、入出力ポート178、及びスケーラIC102以外のIC112を初期化する。
1.7 フィードバック制御処理の切り替え
図7は、実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるフィードバック制御処理の切り替えの流れを図示するフローチャートである。
フィードバック制御処理の切り替えが行われる際には、図7に図示されるステップS41からS43までが実行される。ステップS41からS43までは、図5に図示されるステップS4において実行される。
ステップS41においては、フィードバック制御部174が、モード設定(OPT CONTORL MODE)がマスターモード及びスレーブモードのいずれであるかを判定する。モード設定(OPT CONTORL MODE)がマスターモードであると判定された場合は、ステップS42が実行される。モード設定(OPT CONTORL MODE)がスレーブモードであると判定された場合は、ステップS43が実行される。
ステップS42においては、通信処理部172及びフィードバック制御部174が、マスターモードにおけるフィードバック制御処理を行う。
ステップS43においては、通信処理部172及びフィードバック制御部174が、スレーブモードにおけるフィードバック制御処理を行う。
これらにより、OSD操作により各表示モジュール11のモードがマスターモードに切り替えられた場合は、通信処理部172及びフィードバック制御部174は、マスターモードにおけるフィードバック制御処理を行う。一方、OSD操作により各表示モジュール11のモードがスレーブモードに切り替えられた場合は、通信処理部172及びフィードバック制御部174は、スレーブモードにおけるフィードバック制御処理を行う。したがって、マスター機11aに備えられる通信処理部172及びフィードバック制御部174は、マスターモードにおけるフィードバック制御処理を行う。一方、スレーブ機11b−11pに備えられる通信処理部172及びフィードバック制御部174は、スレーブモードにおけるフィードバック制御処理を行う。
1.8 マスターモードにおけるフィードバック制御処理
図8及び図9は、実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるマスターモードにおけるフィードバック制御処理の流れを図示するフローチャートである。図10は、実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるマスターモードにおけるフィードバック制御処理に用いられるパラメータを説明する図である。
マスターモードにおけるフィードバック制御処理が行われる際には、図8及び図9に図示されるステップS42aからS42nまでが実行される。ステップS42aからS42nまでは、図7に図示されるステップS42において実行される。
また、マスターモードにおけるフィードバック制御処理が開始される際には、図10に図示されるように、モード設定(OPT CONTROL MODE)、ローカルディミング設定(LOCAL DIMMING)及び目標輝度設定値(Target Brigtness)が、リモコン操作処理部173により不揮発性メモリ111に記憶させられている。
ステップS42aにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、フィードバック制御を前回行ってから設定された時間である24時間が経過したか否かを判定する。当該フィードバック制御部174は、図6に図示されるステップS11において起動された24時間計測タイマ176により計測されている時間を取得し、取得した時間に基づいてフィードバック制御を前回行ってから24時間が経過したか否かを判定する。フィードバック制御を前回行ってから24時間が経過したと判定された場合は、ステップ42bが実行されることなくステップ42cが実行される。フィードバック制御を前回行ってから24時間が経過していないと判定された場合は、ステップ42bが実行されてからステップ42cが実行される。設定された時間が、24時間より長い又は24時間より短い時間であってもよい。設定された時間は、フィードバック制御が行われる周期を決める。当該周期は、映像表示装置1を使用する時間に対して十分に長く、バックライト103の輝度が低下する時間に対して十分に短い。
ステップS42bにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、各表示モジュール11の電源がオンされてから設定された時間である30秒が経過したか否かを判定する。各表示モジュール11の電源がオンされてから30秒が経過したと判定された場合は、ステップ42cが実行される。各表示モジュール11の電源がオンされてから30秒が経過していないと判定された場合は、再びステップS42bが実行される。設定された時間が、30秒より長い又は30秒より短い時間であってもよい。
ステップS42cにおいては、マスター機11aに備えられる通信処理部172が、スレーブ機11b−11pに備えられる通信処理部172に目標輝度設定値(Target Brightness)を送信する。これにより、スレーブ機11b−11pに備えられる通信処理部172は、マスター機11aに備えられる通信処理部172から目標輝度設定値(Target Brightness)を受信する。マスター機11aに備えられる通信処理部172が送信する目標輝度設定値(Target Brightness)は、マスター機11aに備えられる不揮発性メモリ111に記憶されている目標輝度設定値(Target Brightness)である。スレーブ機11b−11pに備えられる通信処理部172が受信する目標輝度設定値(Target Brightness)は、スレーブ機11b−11pに備えられる不揮発性メモリ111に記憶させられる。これにより、マスター機11aに備えられる不揮発性メモリ111、及びスレーブ機11b−11pに備えられる不揮発性メモリ111は、同じ目標輝度設定値(Target Brightness)を記憶する。
ステップS42a及び42cによれば、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174は、フィードバック制御を前回行ってから設定された時間である24時間が経過した後に、目標輝度設定値(Target Brightness)が送信されるのをトリガーとしてフィードバック制御を行う。また、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174は、24時間周期で目標輝度設定値(Target Brightness)を送信してフィードバック制御を行う。
また、ステップS42b及びS42cによれば、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174は、各表示モジュール11の電源がオンされてから、設定された時間である30秒が経過した後に、目標輝度設定値(Target Brightness)が送信されるのをトリガーとしてフィードバック制御を行う。設定された時間である30秒は、各表示モジュール11の電源がオンされてからバックライト103の輝度が安定するまでに要する時間である。したがって、ステップS42b及びS42cによれば、バックライト103の輝度が安定してからフィードバック制御が行われる。これにより、バックライト103の輝度を高精度で検出することができ、フィードバック制御を高精度で行うことができる。
続くステップS42dにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、目標輝度設定値(Target Brightness)が送信されてから、設定された時間である60分が経過したか否かを判定する。目標輝度設定値(Target Brightness)が送信されてから60分が経過したと判定された場合は、ステップS42eが実行される。目標輝度設定値(Target Brightness)が送信されてから60分が経過していないと判定された場合は、フィードバック制御処理が終了する。
ステップ42eにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、ローカルディミング設定(LOCAL DIMMING)がオンであるか否かを判定する。ローカルディミング設定(LOCAL DIMMING)がオンであると判定された場合は、ステップS42fからS42hまでが実行されてからステップS42jが実行される。ローカルディミング設定(LOCAL DIMMING)がオフであると判定された場合は、ステップS42iが実行されてからステップS42jが実行される。
ステップS42fにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、ローカルディミング設定(LOCAL DIMMING)を一時的にオフにする。これにより、ローカルディミングを行うことが一時的に中止される。
続くステップS42gにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、バックライト103の輝度を、不揮発性メモリ111に記憶されている目標輝度設定値(Target Brightness)により示される目標輝度に近づけるフィードバック制御を行う。また、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174は、フィードバック制御を行う際に、バックライト103の輝度が飽和しているか否かを判定する。バックライト103の輝度が飽和していることは、PWM設定レジスタ161に設定される値を最大値である100%としたてバックライト103の輝度を最大にした場合でもバックライト103の輝度を当該目標輝度に到達させることができないことを意味する。
続くステップS42hにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、ローカルディミング設定(LOCAL DIMMING)をオンに戻す。これにより、ローカルディミングを行うことが再開される。
ステップS42fからS42hまでによれば、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174は、目標輝度設定値(Target Brightness)が送信されるのをトリガーとして、マスター機11aに備えられるバックライト駆動回路121にローカルディミングを行うことを一時的に中止させ、ローカルディミングを行うことを一時的に中止させている間にフィードバック制御を行う。これにより、マスター機11aにおいて、バックライト103の輝度を適切に検出することを妨げるローカルディミングが一時的に中止されている間に、フィードバック制御の基礎となるバックライト103の輝度が検出される。このため、バックライト103の輝度を適切に検出することができ、フィードバック制御を適切に行うことができる。
ステップS42iにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、バックライト103の輝度を、不揮発性メモリ111に記憶されている目標輝度設定値(Target Brightness)により示される目標輝度に近づけるフィードバック制御を行う。また、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174は、フィードバック制御を行う際に、バックライト103の輝度が飽和しているか否かを判定する。
ステップS42jにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、スレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174がフィードバック制御を完了するまで待機する。
続くステップ42kにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、当該フィードバック制御部174、及びスレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174が行ったフィードバック制御の結果を確認する。マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174は、当該フィードバック制御部174が行ったフィードバック制御の結果を確認する際に、マスター機11aに備えられるバックライト103の輝度が飽和しているか否かを判定した結果を確認する。また、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174は、スレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174が行ったフィードバック制御の結果を確認する際に、スレーブ機11b−11pに備えられるバックライト103の輝度が飽和しているか否かを判定した結果を確認する。
続くステップS42lにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、複数の表示モジュール11a−11pのいずれかに備えられるバックライト103の輝度が飽和しているか否かを判定する。複数の表示モジュール11a−11pのいずれかに備えられるバックライト103の輝度が飽和していると判定された場合は、ステップS42mが実行される。また、複数の表示モジュール11a−11pのいずれに備えられるバックライト103の輝度も飽和していないと判定された場合は、目標輝度設定値(Target Brightness)が下げられることなくマスターモードにおけるフィードバック制御処理が終了する。
ステップS42mにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、目標輝度設定値(Target Brightness)が下限値である0であるか否かを判定する。目標輝度設定値(Target Brightness)が0であると判定された場合は、目標輝度設定値(Target Brightness)が下げられることなくマスターモードにおけるフィードバック制御処理が終了する。目標輝度設定値(Target Brightness)が0でないと判定された場合は、ステップS42nが実行される。
ステップS42nにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、目標輝度設定値(Target Brightness)を1ステップ下げる。下げられた目標輝度設定値(Target Brightness)は、不揮発性メモリ111に記憶させられ、次にステップS42cが実行される24時間後にスレーブ機11b−11pに送信される。
ステップS42lからS42nまでによれば、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174は、複数の表示モジュール11a−11pのいずれかに備えられるバックライト103の輝度が飽和していると判定されている場合に、目標輝度設定値(Target Brightness)により示される目標輝度を下げる。これにより、バックライト103の輝度が飽和することを抑制する方向に目標輝度が変化させられる。
目標輝度設定値(Target Brightness)の1ステップの大きさ、すなわちバックライト103の輝度のギャップの大きさは、輝度が飽和したバックライト103の輝度と残余のバックライト103の輝度との差が許容可能な差となるように設定される。
1.9 スレーブモードにおけるフィードバック制御処理
図11は、実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるスレーブモードにおけるフィードバック制御処理の流れを図示するフローチャートである。図12は、実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるスレーブモードにおけるフィードバック制御処理に用いられるパラメータを説明する図である。
スレーブモードにおけるフィードバック制御処理が行われる際には、図11に図示されるステップS43aからS43fまでが実行される。ステップS43aからS43fまでは、図7に図示されるステップS43において実行される。
また、スレーブモードにおけるフィードバック制御処理が開始される際には、図12に図示されるように、モード設定(OPT CONTROL MODE)及びローカルディミング設定(LOCAL DIMMING)が、リモコン操作処理部173により不揮発性メモリ111に記憶させられている。また、スレーブモードにおけるフィードバック制御処理が行われる際には、目標輝度設定値(Target Brightness)が、通信処理部172により不揮発性メモリ111に記憶させられる。
ステップS43aにおいては、スレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174が、目標輝度設定値(Target Brightness)が受信されてから、設定された時間である60分が経過したか否かを判定する。目標輝度設定値(Target Brightness)が受信されてから60分が経過したと判定された場合は、ステップS43bが実行される。目標輝度設定値(Target Brightness)が受信されてから60分が経過していないと判定された場合は、スレーブモードにおけるフィードバック制御処理が終了する。
ステップS43bにおいては、スレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174が、ローカルディミング設定(LOCAL DIMMING)がオンであるか否かを判定する。ローカルディミング設定(LOCAL DIMMING)がオンであると判定された場合は、ステップ43cから43eまでが実行されてからスレーブモードにおけるフィードバック制御処理が終了する。ローカルディミング設定(LOCAL DIMMING)がオフであると判定された場合は、ステップ43fが実行されてからスレーブモードにおけるフィードバック制御処理が終了する。
ステップ43cにおいては、スレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174が、ローカルディミング設定(LOCAL DIMMING)を一時的にオフにする。これにより、ローカルディミングを行うことが一時的に中止される。
続くステップS43dにおいては、スレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174が、バックライト103の輝度を、不揮発性メモリ111に記憶されている目標輝度設定値(Target Brightness)により示される目標輝度に近づけるフィードバック制御を行う。また、スレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174は、フィードバック制御を行う際に、バックライト103の輝度が飽和しているか否かを判定する。
また、ステップS43dにおいては、スレーブ機11b−11pに備えられる通信処理部172が、マスター機11aに備えられる通信処理部172に、スレーブ機11b−11pに備えられるバックライト103の輝度が飽和しているか否かを判定した結果を送信する。これにより、マスター機11aに備えられる通信処理部172は、スレーブ機11b−11pに備えられる通信処理部172から、スレーブ機11b−11pに備えられるバックライト103の輝度が飽和しているか否かを判定した結果を受信する。
続くステップS43eにおいては、スレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174が、ローカルディミング設定(LOCAL DIMMING)をオンに戻す。これにより、ローカルディミングを行うことが再開される。
ステップS43cからS43eまでによれば、スレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174は、目標輝度設定値(Target Brightness)が受信されるのをトリガーとして、スレーブ機11b−11pに備えられるバックライト駆動回路121にローカルディミングを行うことを一時的に中止させ、ローカルディミングを行うことを一時的に中止させている間にフィードバック制御を行う。これにより、スレーブ機11b−11pにおいて、バックライト103の輝度を適切に検出することを妨げるローカルディミングが一時的に中止されている間に、フィードバック制御の基礎となるバックライト103の輝度が検出される。このため、バックライト103の輝度を適切に検出することができ、フィードバック制御を適切に行うことができる。
ステップS43fにおいては、スレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174が、バックライト103の輝度を、不揮発性メモリ111に記憶されている目標輝度設定値(Target Brightness)により示される目標輝度に近づけるフィードバック制御を行う。また、スレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174は、フィードバック制御を行う際に、バックライト103の輝度が飽和しているか否かを判定する。
また、ステップS43fにおいては、スレーブ機11b−11pに備えられる通信処理部172が、マスター機11aに備えられる通信処理部172に、スレーブ機11b−11pに備えられるバックライト103の輝度が飽和しているか否かを判定した結果を送信する。これにより、マスター機11aに備えられる通信処理部172は、スレーブ機11b−11pに備えられる通信処理部172から、スレーブ機11b−11pに備えられるバックライト103の輝度が飽和しているか否かを判定した結果を受信する。
1.10 フィードバック制御
図13及び図14は、実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるフィードバック制御の流れを図示するフローチャートである。
フィードバック制御が行われる場合は、図13及び図14に図示されるステップSFB1からSFB19までが実行される。図13及び図14に図示されるステップSFB1からSFB19までは、図9に図示されるステップS42g、図9に図示されるステップ42i、図11に図示されるステップ43d、及び図11に図示されるステップS43fの各々において実行される。
フィードバック制御においては、輝度飽和状態判定カウンタ(RTCT)、エラー判定カウンタ(ERCT)、フィードバック制御結果フラグ(FB_DONE)、バックライト制御エラーフラグ(ERROR)及び飽和状態フラグ(SATURATED)が用いられる。フィードバック制御結果フラグ(FB_DONE)が0であることは、フィードバック制御を実行中であることを示す。フィードバック制御結果フラグ(FB_DONE)が1であることは、フィードバック制御を完了したことを示す。バックライト制御エラーフラグ(ERROR)が0であることは、バックライト103の制御が正常であることを示す。バックライト制御エラーフラグ(ERROR)が1であることは、バックライト103の制御が異常であることを示す。飽和状態フラグ(SATURATED)が0であることは、バックライト103の輝度が飽和していないことを示す。飽和状態フラグ(SATURATED)が1であることは、バックライト103の輝度が飽和していることを示す。
ステップSFB1においては、フィードバック制御部174が、輝度飽和状態判定カウンタ(RTCT)、エラー判定カウンタ(ERCT)、フィードバック制御結果フラグ(FB_DONE)、バックライト制御エラーフラグ(ERROR)及び飽和状態フラグ(SATURATED)を初期化して0にする。
続くステップSFB2においては、フィードバック制御部174が、輝度センサ107から、バックライト103の輝度を示すセンサ値を読み込む。読み込まれるセンサ値は、輝度センサ107により出力される信号から得られる。
続くステップSFB3においては、フィードバック制御部174が、読み込んだセンサ値とセンサ目標値(Target Sensor Value)との差が設定された値(Tol1)以下であるか否かを判定する。読み込んだセンサ値とセンサ目標値(Target Sensor Value)との差が設定された値(Tol1)以下であると判定された場合は、ステップSFB4が実行されてからフィードバック制御が終了する。読み込んだセンサ値とセンサ目標値(Target Sensor Value)との差が設定された値(Tol1)より大きいと判定された場合は、ステップSFB5が実行される。センサ目標値(Target Sensor Value)は、目標輝度設定値(Target Brightness)に基づいて設定される。
ステップSFB4においては、フィードバック制御部174が、フィードバック制御結果フラグ(FB_DONE)を1にする。
ステップSFB3及びSFB4によれば、バックライト103の輝度が目標輝度に十分に近づいた場合に、フィードバック制御結果フラグ(FB_DONE)が1にされてフィードバック制御が終了する。したがって、フィードバック制御結果フラグ(FB_DONE)が1であることを確認することにより、バックライト103の輝度が目標輝度に十分に近づいたことを検出することができる。
ステップSFB5においては、フィードバック制御部174が、センサ値がセンサ目標値(Target Sensor Value)より大きいか否かを判定する。センサ値がセンサ目標値(Target Sensor Value)より大きいと判定された場合は、ステップSFB6が実行される。センサ値がセンサ目標値(Target Sensor Value)より小さいと判定された場合は、ステップSFB12が実行される。
ステップSFB6においては、フィードバック制御部174が、バックライトPWM値(BL_PWM)が下限値である0%に到達しているか否かを判定する。バックライトPWM値(BL_PWM)が下限値に到達していないと判定された場合は、ステップSFB7及びSFB8が実行された後にステップSFB18が実行される。バックライトPWM値(BL_PWM)が下限値に到達していると判定された場合は、ステップSFB9が実行される。
ステップSFB7においては、フィードバック制御部174が、バックライトPWM値(BL_PWM)を1減らす。
ステップSFB6及びSFB7によれば、バックライトPWM値(BL_PWM)が下限値に到達しておらずバックライト103の輝度を下げる余地がある場合に、バックライトPWM値(BL_PWM)が減らされてバックライト103の輝度が下げられる。その結果として、バックライト103の輝度は、目標輝度に近づけられる。
続くステップSFB8においては、フィードバック制御部174が、輝度飽和状態判定カウンタ(RTCT)及びエラー判定カウンタ(ERCT)をリセットして0にする。
ステップSFB9においては、フィードバック制御部174が、エラー判定カウンタ(ERCT)を1増やす。
続くステップSFB10においては、フィードバック制御部174が、エラー判定カウンタ(ERCT)が3を超えているか否かを判定する。エラー判定カウンタ(ERCT)が3を超えていると判定された場合は、ステップSFB11が実行された後にフィードバック制御が終了する。エラー判定カウンタ(ERCT)が3を超えていないと判定された場合は、ステップSFB11が実行されることなくフィードバック制御が終了する。
ステップSFB11においては、フィードバック制御部174が、バックライト制御エラーフラグ(ERROR)を1にする。
ステップSFB12においては、フィードバック制御部174が、バックライトPWM値(BL_PWM)が上限値である100%に到達しているか否かを判定する。バックライトPWM値(BL_PWM)が上限値に到達していないと判定された場合は、ステップSFB13及びSFB14が実行された後にステップSFB18が実行される。バックライトPWM値(BL_PWM)が上限値に到達していると判定された場合は、ステップSFB15が実行される。
ステップSFB13においては、フィードバック制御部174が、バックライトPWM値(BL_PWM)を1増やす。
続くステップSFB14においては、フィードバック制御部174が、輝度飽和状態判定カウンタ(RTCT)及びエラー判定カウンタ(ERCT)をリセットして0にする。
ステップSFB15においては、フィードバック制御部174が、輝度飽和状態判定カウンタ(RTCT)を1増やす。
続くステップSFB16においては、フィードバック制御部174が、輝度飽和状態判定カウンタ(RTCT)が3を超えているか否かを判定する。輝度飽和状態判定カウンタ(RTCT)が3を超えていると判定された場合は、ステップSFB17が実行された後にフィードバック制御が終了する。輝度飽和状態判定カウンタ(RTCT)が3を超えていないと判定された場合は、ステップSFB17が実行されることなくフィードバック制御が終了する。
ステップSFB17においては、フィードバック制御部174が、飽和状態フラグ(SATURATED)を1にする。
ステップSFB18においては、フィードバック制御部174が、バックライトPWM値(BL_PWM)に応じた値をPWM設定レジスタ161に設定する。
続くステップSFB19においては、フィードバック制御部174が、バックライト103の輝度が安定するまで待機する。
フィードバック制御部174は、バックライト103の輝度が安定するまで待機した後に、再びステップSFB2を実行する。
1.11 バックライトPWM値と調整輝度値及びセンサ値との関係
図15は、実施の形態1の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおけるバックライトPWM値と調整輝度値及びセンサ値との関係を示すグラフである。
図15においては、バックライトPWM値(BL_PWM)が横軸にとられており、調整輝度値が左側縦軸にとられており、調整輝度値に対応するセンサ値が右側縦軸にとられている。
図15に図示される直線C1は、映像表示装置1の使用が開始された時、すなわち映像表示装置1が工場から出荷された時のバックライトPWM値(BL_PWM)と調整輝度値及びセンサ値との関係を示す。
図15に図示される直線C2は、映像表示装置1の使用が開始されてから一定の時間が経過した時のバックライトPWM値(BL_PWM)と調整輝度値及びセンサ値との関係を示す。
バックライトPWM値(BL_PWM)の最小値は、0%である。バックライトPWM値(BL_PWM)の最大値は、100%である。調整輝度値は、バックライト103の輝度を示す。映像表示装置1の使用が開始された時においては、調整輝度値は、バックライトPWM値(BL_PWM)が最小値である0%である場合に最小輝度値である0となり、バックライトPWM値(BL_PWM)が最大値である100%である場合に最大輝度値となる。
映像表示装置1が工場から出荷される時には、調整輝度値があらかじめ決められたバックライト輝度制御最小値となるようにバックライトPWM値(BL_PWM)が調整される。図15に図示されるように、このときのバックライトPWM値(BL_PWM)をPWM1とする。また、このときのセンサ値をTARGET MINとする。
また、映像表示装置1が工場から出荷される時には、調整輝度値があらかじめ決められたバックライト輝度制御最大値となるようにバックライトPWM値(BL_PWM)が調整される。図15に図示されるように、このときのバックライトPWM値(BL_PWM)をPWM2とする。また、このときのセンサ値をTARGET MAXとする。
図15に図示されるように、センサ値が目標センサ値(Target Sensor Value)となるようにバックライトPWM値(BL_PWM)が調整されたときのバックライトPWM値(BL_PWM)は、PWMT1である。
また、図15に図示されるように、映像表示装置1の使用が開始されてから一定の時間が経過した時には、センサ値が目標センサ値(Target Sensor Value)となるようにバックライトPWM値(BL_PWM)が調整されたときのバックライトPWM値(BL_PWM)は、PWMT2である。PWMT2は、PWMT1より大きい。
1.12 目標輝度と目標センサ値との関係
表1は、目標輝度(Target Brightness)と目標センサ値(Target Sensor Value)との関係を示す。
表1に示されるように、目標輝度(Target Brightness)と目標センサ値(Target Sensor Value)との関係は、目標輝度(Target Brightness)がとる複数の値にそれぞれ応じた複数の計算式により定義される。
目標輝度(Target Brightness)は、0から10までの間の値をとり、隣接する値の間隔が1となる離散的な値をとる。
目標センサ値(Target Sensor Value)は、表1に示されるように、TARGET MAXとTARGET_MINとの差に目標輝度(Target Brightness)に応じた係数を乗じたものと、TARGET_MINと、の和で与えられる。当該係数は、0から1までの値をとり、目標輝度(Target Brightness)が大きくなるほど大きくなる。これにより、目標センサ値(Target Sensor Value)は、TARGET_MINからTARGET MAXまでの間の値をとり、目標輝度(Target Brightness)が大きくなるほど大きくなる。
Figure 2021067824
例えば、目標輝度(Target Brightness)が最大輝度である10である場合は、当該係数は、1となり、目標センサ値(Target Sensor Value)は、式(1)で与えられる。
Target Sensor Value = TARGET MAX・・・(1)
また、目標輝度(Target Brightness)が5である場合は、当該係数は、0.55となり、目標センサ値(Target Sensor Value)は、式(2)で与えられる。
Target Sensor Value = 0.55*(TARGET MAX-TARGET_MIN)+TARGET MIN・・・(2)
1.13 実施の形態1の発明の効果
実施の形態1の発明によれば、各表示モジュール11において、バックライト103の輝度を目標輝度に近づけるフィードバック制御が行われる。これにより、時間が経過してバックライト103の輝度が変化することを抑制することができる。
また、実施の形態1の発明によれば、各表示モジュール11において、バックライト103の輝度を適切に検出することを妨げるローカルディミングが一時的に中止されて画面内のバックライト103の輝度の分布が均一となっている間に、フィードバック制御の基礎となるバックライト103の輝度が検出される。このため、バックライト103の輝度を適切に検出することができ、フィードバック制御を適切に行うことができる。
また、実施の形態1の発明によれば、各表示モジュール11において、マスター機11aが目標輝度設定値(Target Brigtness)を送信しスレーブ機11b−11pが送信された目標輝度設定値(Target Brigtness)を受信するのをトリガーとして、ローカルディミングを行うことが一時的に中止され、フィードバック制御が行われる。このため、映像表示装置1に備えられる複数の表示モジュール11a−11pにおいて、ローカルディミングを行うことが同期して一時的に中止され、フィードバック制御が同期して行われる。これにより、ローカルディミングを行うことが同期せずに一時的に中止され、フィードバック制御が同期せずに行われることに起因する、映像表示装置1に表示される映像の品位の低下を抑制することができる。
したがって、実施の形態1の発明によれば、複数の表示モジュール11a−11pを備え、各表示モジュール11においてローカルディミング及びフィードバック制御が行われる映像表示装置1において、時間が経過してバックライト103の輝度が変化すること、及び映像表示装置1に表示される映像の品位が低下して当該映像を見る使用者に違和感を与えることを抑制することができる。
加えて、実施の形態1の発明によれば、各表示モジュール11の電源がオンされてから、設定された時間である30秒が経過してバックライト103の輝度が安定してからフィードバック制御が行われる。したがって、バックライト103の輝度を高精度で検出しフィードバック制御を高精度で行うことを妨げるバックライト103の輝度の変動が収まってからバックライト103の輝度が検出されフィードバック制御が行われる。これにより、バックライト103の輝度を高精度で検出することができ、フィードバック制御を高精度で行うことができる。
加えて、実施の形態1の発明によれば、各表示モジュール11の電源がオンされてから設定された時間である30秒が経過してから1回目のフィードバック制御が行われ、1回目のフィードバック制御が行われた後に2回目以降のフィードバック制御が行われる。また、2回目以降のフィードバック制御は、フィードバック制御が前回行われてから設定された時間である24時間が経過してから行われる。これにより、ローカルディミングを行うことを一時的に中止し再開することを頻繁に繰り返す必要がなくなる。したがって、バックライト103の輝度を検出する際に発生するバックライト103の輝度の変化を抑制することができる。なお、バックライト103の輝度は緩やかに低下するため、上述したように1回目のフィードバック制御及び2回目以降のフィードバック制御が行われた場合でも、十分なフィードバック制御の効果が得られる。
2 実施の形態2
以下では、実施の形態2の映像表示装置が実施の形態1の映像表示装置1と異なる点が説明される。説明されない点については、実施の形態1の映像表示装置1において採用された構成と同様の構成が実施の形態2の映像表示装置においても採用される。
図16は、実施の形態2の映像表示装置に備えられる各表示モジュール11を模式的に図示するブロック図である。
実施の形態2の映像表示装置は、図16に図示されるように、各表示モジュール11が温度センサ113を備える点で実施の形態1の映像表示装置1と異なる。
温度センサ113は、マイクロコントローラ105の入力端子に電気的に接続される。温度センサ113は、各表示モジュール11の内部の温度を検出して各表示モジュール11の内部の温度を示す温度信号を出力する。出力された温度信号は、マイクロコントローラ105の入力端子に入力される。
図17及び図18は、実施の形態2の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるマスターモードにおけるフィードバック制御処理の流れを図示するフローチャートである。
実施の形態2の映像表示装置は、マスターモードにおけるフィードバック制御処理において、図9に図示されるステップS42dに代えて図18に図示されるステップS42pからS42sまでが実行される点で実施の形態1の映像表示装置1と異なる。
ステップS42pにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、温度センサ値(TEMPNOW)を読み込む。読み込まれる温度センサ値は、温度センサ113により出力される温度信号から得られる。
続くステップS42qにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、読み込んだ温度センサ値(TEMPNOW)と前回読み込んだ前回温度センサ値(TEMPOLD)との差が設定された閾値(THRES_T)未満であるか否かを判定する。読み込んだ温度センサ値(TEMPNOW)と前回読み込んだ温度センサ値(TEMPOLD)との差が設定された閾値(THRES_T)未満である場合は、ステップS42rが実行される。読み込んだ温度センサ値(TEMPNOW)と前回読み込んだ温度センサ値(TEMPOLD)との差が設定された閾値(THRES_T)以上である場合は、マスターモードにおけるフィードバック制御処理が終了する。
続くステップS42rにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、読み込んだ温度センサ値(TEMPNOW)を前回温度センサ値(TEMPOLD)にする。
続くステップS42sにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、温度状態判定カウンタ(TEMPCT)を1増やす。
続くステップS42tにおいては、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174が、温度状態判定カウンタ(TEMPCT)が3を超えているか否かを判定する。温度状態判定カウンタ(TEMPCT)が3を超えていると判定された場合は、ステップS42eが実行される。温度状態判定カウンタ(TEMPCT)が3を超えていないと判定された場合は、マスターモードにおけるフィードバック制御処理が終了する。
ステップS42pからS42tまでによれば、マスター機11aに備えられるフィードバック制御部174は、各表示モジュール11の電源がオンにされた後の、温度センサ113により出力される温度信号により示される温度の時間変化が、閾値(THRES_T)により示される設定された時間変化以下となった後にフィードバック制御を行う。
図19は、実施の形態2の映像表示装置に備えられる各表示モジュールにおいて行われるスレーブモードにおけるフィードバック制御処理の流れを図示するフローチャートである。
実施の形態2の映像表示装置は、スレーブモードにおけるフィードバック制御処理において、図11に図示されるステップS43aに代えて図19に図示されるステップS43pからS43tまでが実行される点で実施の形態1の映像表示装置1と異なる。
ステップS43pにおいては、スレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174が、温度センサ値(TEMPNOW)を読み込む。読み込まれる温度センサ値は、温度センサ113により出力される温度信号から得られる。
続くステップS43qにおいては、スレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174が、読み込んだ温度センサ値(TEMPNOW)と前回読み込んだ前回温度センサ値(TEMPOLD)との差が設定された閾値(THRES_T)未満であるか否かを判定する。読み込んだ温度センサ値(TEMPNOW)と前回読み込んだ温度センサ値(TEMPOLD)との差が設定された閾値(THRES_T)未満である場合は、ステップS43rが実行される。読み込んだ温度センサ値(TEMPNOW)と前回読み込んだ温度センサ値(TEMPOLD)との差が設定された閾値(THRES_T)以上である場合は、スレーブモードにおけるフィードバック制御処理が終了する。
続くステップS43rにおいては、スレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174が、読み込んだ温度センサ値(TEMPNOW)を前回温度センサ値(TEMPOLD)にする。
続くステップS43sにおいては、スレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174が、温度状態判定カウンタ(TEMPCT)を1増やす。
続くステップS42tにおいては、スレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174が、温度状態判定カウンタ(TEMPCT)が3を超えているか否かを判定する。温度状態判定カウンタ(TEMPCT)が3を超えていると判定された場合は、ステップS43bが実行される。温度状態判定カウンタ(TEMPCT)が3を超えていないと判定された場合は、スレーブモードにおけるフィードバック制御処理が終了する。
ステップS43pからS43tまでによれば、スレーブ機11b−11pに備えられるフィードバック制御部174は、各表示モジュール11の電源がオンにされた後の、温度センサ113により出力される温度信号により示される温度の時間変化が、閾値(THRES_T)により示される設定された時間変化以下となった後にフィードバック制御を行う。
実施の形態2の発明によれば、実施の形態1の発明と同様に、複数の表示モジュール11a−11pを備え、各表示モジュール11においてローカルディミング及びフィードバック制御が行われる映像表示装置において、時間が経過してバックライトの輝度が変化すること、及び映像表示装置に表示される映像の品位が低下して当該映像を見る使用者に違和感を与えることを抑制することができる。
加えて、実施の形態2の発明によれば、各表示モジュール11の内部の温度が安定してからフィードバック制御が行われる。したがって、バックライト103の輝度を高精度で検出しフィードバック制御を高精度で行うことを妨げる各表示モジュール11の内部の温度の変動が収まってからバックライト103の輝度が検出されフィードバック制御が行われる。これにより、バックライト103の輝度を高精度で検出することができ、フィードバック制御を高精度で行うことができる。
3 実施の形態3
以下では、実施の形態3の映像表示装置が実施の形態1の映像表示装置1と異なる点が説明される。説明されない点については、実施の形態1の映像表示装置1において採用された構成と同様の構成が実施の形態3の映像表示装置においても採用される。実施の形態2の映像表示装置において採用された構成と同様の構成が実施の形態3の映像表示装置において採用されてもよい。
図20は、実施の形態3の映像表示装置に備えられる各表示モジュールに表示されるOSDメニューを模式的に図示する図である。
上述したように、実施の形態1の映像表示装置1においては、フィードバック制御部174が、各表示モジュール11の電源がオンされてから設定された時間である30秒が経過してから1回目のフィードバック制御を行い、1回目のフィードバック制御を行った後に2回目以降のフィードバック制御を行う。2回目以降のフィードバック制御は、フィードバック制御が前回行われてから設定された時間である24時間が経過してから行われる。
図20に図示されるOSDメニュー300は、当該2回目以降のフィードバック制御が行われるタイミングの設定を受け付ける受付部を構成する。当該受付部が、OSDメニュー300以外により構成されてもよい。例えば、当該受付部が、サムホイールスイッチ、ダイヤル等の操作部材により構成されてもよい。
OSDメニュー300は、実行時刻設定メニュー311及び実行間隔設定メニュー312を備える。実行時刻設定メニュー311は、2回目以降のフィードバック制御が実行される時刻を設定する際に用いられる。実行間隔設定メニュー312は、2回目以降のフィードバック制御が実行される間隔を設定する際に用いられる。
実施の形態3の映像表示装置においても、フィードバック制御部174は、各表示モジュール11の電源がオンされてから設定された時間である30秒が経過してから1回目のフィードバック制御を行い、1回目のフィードバック制御を行った後に2回目以降のフィードバック制御を行う。ただし、実施の形態3の映像表示装置においては、2回目以降のフィードバック制御は、実行時刻設定メニュー311を用いて設定された時刻、及び実行間隔設定メニュー312を用いて設定された間隔で行われる。
実施の形態3の発明によれば、実施の形態1の発明と同様に、複数の表示モジュール11a−11pを備え、各表示モジュール11においてローカルディミング及びフィードバック制御が行われる映像表示装置において、時間が経過してバックライトの輝度が変化すること、及び映像表示装置に表示される映像の品位が低下して当該映像を見る使用者に違和感を与えることを抑制することができる。
加えて、実施の形態3の発明によれば、2回目以降のフィードバック制御が行われるタイミングを任意に設定することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1,2 映像表示装置、11a−11p 表示モジュール、11 各表示モジュール、103 バックライト、104 パネル、107 輝度センサ、113 温度センサ、121 バックライト駆動回路、122 パネル駆動回路、172 通信処理部、174 フィードバック制御部。

Claims (5)

  1. 配列されてひとつの表示画面を構成する複数の画面をそれぞれ有し、マスター機である表示モジュール及びスレーブ機である表示モジュールを含む複数の表示モジュール
    を備え、
    前記複数の表示モジュールの各々は、
    光を発するバックライトと、
    前記光を変調するパネルと、
    前記バックライトを駆動し、前記バックライトを駆動する際にローカルディミングを行うバックライト駆動回路と、
    前記バックライトの輝度に応じた信号を出力する輝度センサと、
    前記信号に基づいて前記バックライトの輝度を目標輝度に近づけるフィードバック制御を行うフィードバック制御部と、
    通信処理部と、
    を備え、
    前記マスター機に備えられる通信処理部は、前記スレーブ機に備えられる通信処理部に前記目標輝度を送信し、
    前記スレーブ機に備えられる通信処理部は、前記マスター機に備えられる通信処理部から前記目標輝度を受信し、
    前記マスター機に備えられるフィードバック制御部は、前記目標輝度が送信されるのをトリガーとして、前記マスター機に備えられるバックライト駆動回路に前記ローカルディミングを行うことを一時的に中止させ、前記ローカルディミングを行うことを一時的に中止させている間に前記フィードバック制御を行い、
    前記スレーブ機に備えられるフィードバック制御部は、前記目標輝度が受信されるのをトリガーとして、前記スレーブ機に備えられるバックライト駆動回路に前記ローカルディミングを行うことを一時的に中止させ、前記ローカルディミングを行うことを一時的に中止させている間に前記フィードバック制御を行う
    映像表示装置。
  2. 前記フィードバック制御部は、前記バックライトの輝度が飽和しているか否かを判定し、
    前記スレーブ機に備えられる通信処理部は、前記マスター機に備えられる通信処理部に、前記スレーブ機に備えられるバックライトの輝度が飽和しているか否かを判定した結果を送信し、
    前記マスター機に備えられる通信処理部は、前記スレーブ機に備えられる通信処理部から、前記スレーブ機に備えられるバックライトの輝度が飽和しているか否かを判定した結果を受信し、
    前記マスター機に備えられるフィードバック制御部は、前記複数の表示モジュールのいずれかに備えられるバックライトの輝度が飽和していると判定された場合に、前記目標輝度を下げる
    請求項1の映像表示装置。
  3. 前記フィードバック制御部は、前記複数の表示モジュールの各々の電源がオンされてから設定された時間が経過したか否かを判定し、前記複数の表示モジュールの各々の電源がオンされてから設定された時間が経過した後に前記フィードバック制御を行う
    請求項1又は2の映像表示装置。
  4. 前記複数の表示モジュールの各々は、前記複数の表示モジュールの各々の内部の温度を示す温度信号を出力する温度センサをさらに備え、
    前記フィードバック制御部は、前記複数の表示モジュールの各々の電源がオンされた後の、前記温度信号により示される温度の時間変化が設定された時間変化以下となった後に前記フィードバック制御を行う
    請求項1から3までのいずれかの映像表示装置。
  5. 前記フィードバック制御部は、前記複数の表示モジュールの各々の電源がオンされてから設定された時間が経過した後に1回目のフィードバック制御を行い、前記1回目のフィードバック制御を行った後に2回目以降のフィードバック制御を行い、
    前記複数の表示モジュールの各々は、前記2回目以降のフィードバック制御が行われるタイミングの設定を受け付ける受付部をさらに備える
    請求項1から4までのいずれかの映像表示装置。
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