JP2021067015A - 切断位置特定治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】固定用の穴を決めることができる切断位置特定治具を提供する。【解決手段】切断位置特定治具1は、基準部材2と、角度部材3と、穴位置特定部4と、と備える。基準部材2は、建築板5の端面52に沿って配置可能な基準部21を有する。角度部材3は、基準部21に対して特定の角度で傾斜し、建築板5の切断位置を特定する切断位置特定部31を有する。穴位置特定部4は、基準部21が建築板5の端面52に沿って配置され、かつ、切断位置特定部31が建築板5の表面59に沿って配置された状態で、建築板5へ穴を形成する位置を特定する。【選択図】図1
Description
本発明は、切断位置特定治具に関し、より詳細には、穴位置特定部を備えた切断位置特定治具に関する。
特許文献1には、平形瓦からなる寄棟屋根の隅棟部を構成する隅棟用カット瓦を切り出す方法が記載されている。この方法では、屋根の隅棟部や谷部に使用する隅棟用カット瓦は、敷施現場の地上や屋根上で平形原形瓦を必要寸法に合わせてカットしている。平形原形瓦をカットするにあたっては、瓦の下端縁に沿って配置できる基準定規と、この基準定規に対して屋根の軒と隅棟とがなす所定の角度に設定した傾斜定規と、を備えた定規を使用している。
そして、基準定規を屋根の各段に先に葺かれた平形原形瓦の下端縁に、かつ、傾斜定規を隅棟中心線にそれぞれ当てがい、先に葺かれた平形原形瓦の隅棟側の側端縁の位置を基準定規にマーキングすると共に段数を示した数字を付し、屋根の全ての段に対してマーキングと段数を示した数字を付した後、隅瓦となる平形原形瓦の側端縁に前記マーキングを合わせて平形原形瓦の表面に傾斜定規に沿ったカットラインを付し、このカットラインに沿って平形原形瓦をカットすることによって、隅棟用カット瓦を得るようにしている。
しかし、特許文献1に記載された定規では、隅棟用カット瓦を施工する際に、ビス又は釘などの固定具を挿入するための固定用の穴を決めることはできなかった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされており、建築板に固定用の穴の位置を決めることができる切断位置特定治具を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る切断位置特定治具は、基準部材と、角度部材と、穴位置特定部と、と備える。前記基準部材は、建築板の端面に沿って配置可能な基準部を有する。前記角度部材は、前記基準部に対して特定の角度で傾斜し、前記建築板の切断位置を特定する切断位置特定部を有する。前記穴位置特定部は、前記基準部が前記建築板の前記端面に沿って配置され、かつ、前記切断位置特定部が前記建築板の表面に沿って配置された状態で、前記建築板へ穴を形成する位置を特定する。
本発明によれば、建築板を切断する位置及び建築板への穴を形成する位置の両方を特定することができる、という利点がある。
(実施形態1)
(1)切断位置特定治具
図1A及び図1Bは、本実施形態の切断位置特定治具1を示している。切断位置特定治具1は片面と他の片面との両面が使用される。つまり、切断位置特定治具1は、図1Aのように、一方の面を上に向けた状態で使用する場合と、図1Aの状態から厚み方向で180°回転(反転)させ、図1Bのように、他方の面を上に向けた状態で使用する場合との両面で使用可能である。
(1)切断位置特定治具
図1A及び図1Bは、本実施形態の切断位置特定治具1を示している。切断位置特定治具1は片面と他の片面との両面が使用される。つまり、切断位置特定治具1は、図1Aのように、一方の面を上に向けた状態で使用する場合と、図1Aの状態から厚み方向で180°回転(反転)させ、図1Bのように、他方の面を上に向けた状態で使用する場合との両面で使用可能である。
切断位置特定治具1は、基準部材2と、角度部材3と、穴位置特定部4とを備えている。基準部材2と角度部材3とは、各々、別の部材であるが、組み立てられて一体化されている。穴位置特定部4は角度部材3に形成されている。
基準部材2は、一方向に延びる真っ直ぐな棒状に形成されている。基準部材2は、対向する一対の保持材22を備えている。各保持材22は全長にわたって略一定の断面形状を有しており、例えば、連結部221と当て部222とを有するL型アングル材(断面L字状の金具)を使用することができる。連結部221及び当て部222は、各々、細長い平板状に形成されており、連結部221の一端と当て部222の一端とが全長にわたって接続されている。
一対の保持材22は、連結部221同士が対向した状態で結合されている。このとき、当て部222同士は重ならないように連結部221同士が対向して結合される。すなわち、各当て部222は互いに離れる方向に各連結部221から突出するように、連結部221同士が結合される。したがって、基準部材2は全長にわたって略T字状の断面形状を有している。連結部221同士の結合は複数の締結具23により行われる。締結具23としては、ボルトナットなどが用いられる。各当て部222の片面は基準部21として形成されている。基準部21は各当て部222の厚み方向の両面のうち、連結部221が突出していない方の片面で構成されている。基準部21は略平坦な面で構成されている。
角度部材3は正面視において略三角形板状である。角度部材3は、固定部32と、直線部33と、切断位置特定部31とを有している。固定部32、直線部33及び切断位置特定部31は、各々、角度部材3の別々の一辺に沿って形成されている。
固定部32は、角度部材3において、直線部33及び切断位置特定部31とは異なる一辺に沿った端部で形成されている。固定部32は、一対の保持材22の連結部221の間に位置している。そして、固定部32の両端部が締結具23により各連結部221に結合されている。これにより、角度部材3は、二つの連結部221に固定部32が挟まれた状態で、基準部材2に固定される。すなわち、角度部材3は基準部材2に対して容易には動かない状態で取り付けられる。
直線部33は、角度部材3において、固定部32及び切断位置特定部31とは異なる一辺に沿った端縁部で形成されている。直線部33は、固定部32が基準部材2に固定された状態で、基準部21と直角をなす線状に形成されている。すなわち、直線部33は、切断位置特定治具1の正面視において、基準部21と直角をなす線状であり、角度部材3の一辺に沿った端縁部で形成されている。
切断位置特定部31は、角度部材3において、直線部33及び固定部32とは異なる一辺に沿った端縁部で形成されている。切断位置特定部31は、建築板5を切断する位置を特定する部分である。切断位置特定部31は、固定部32が基準部材2に固定された状態で、基準部21と特定の角度θで傾斜する線状に形成されている。ここで、特定の角度θとは、基準部21と切断位置特定部31との間にある二つの角度のうち劣角の方の角度である。また特定の角度θは、切断された建築板5が施工される屋根下地6において、一つの屋根面60の軒部61と隅棟部62とがなす角の角度(隅勾配)と等しい。隅棟部62は、屋根下地6の隅(二つの軒部61が交差する部分)で棟部63から軒部61へと斜め方向に降りている棟の部分である。
穴位置特定部4は、切断された建築板5に形成される穴の位置を特定する部分である。本実施形態では、穴位置特定部4は、角度部材3の一方の面と他方の面の両面に設けられている。これにより、切断位置特定治具1を図1Aの状態と図1Bの状態とのいずれの面を上にして使用しても穴を形成する位置を穴位置特定部4で特定することができる。
角度部材3の一方の面と他方の面の各々に、複数の穴位置特定部4が設けられている。本実施形態では、一方の面と他方の面の各々に、2個ずつの穴位置特定部4が設けられている。複数の穴位置特定部4は直線部33の延びる方向に並べて形成されている。これにより、直線部33の延びる方向の異なる位置において、穴を形成する位置を特定することができる。
穴位置特定部4は、穴を形成する位置が建築板5に特定することができれば、どのような態様であってもよい。例えば、穴位置特定部4は、視認可能なマークで形成することができる。この場合、穴位置特定部4を目で見ながら穴を形成する位置を建築板5に特定することができる。穴位置特定部4を視認可能なマークで形成する場合、その形状や色は特に問われない。本実施形態では、穴位置特定部4は正面視で三角形に形成されている。この場合、三角形の一つの頂点が直線部33と隣り合って位置しており、この三角形の一つの頂点の位置が建築板5の穴を形成する位置として特定される。穴位置特定部4は、刻印、印刷、シール、突起などの手段で形成することが可能である。
(2)建築板
建築板5は、建材として用いられる板状の資材である。建築板5は、本実施形態では、屋根板であり、例えば、図3に示すように、寄棟屋根に用いられる。ただし、建築板5は、寄棟屋根に限らず、屋根の谷部に適用されてもよい。建築板5は、下地(屋根下地6)に対して、ビス又は釘等の固着具を介して固定される。
建築板5は、建材として用いられる板状の資材である。建築板5は、本実施形態では、屋根板であり、例えば、図3に示すように、寄棟屋根に用いられる。ただし、建築板5は、寄棟屋根に限らず、屋根の谷部に適用されてもよい。建築板5は、下地(屋根下地6)に対して、ビス又は釘等の固着具を介して固定される。
ところで、屋根板には、通常、固着具を通すための位置が施工時に直ちに分かるように、製造時(工場出荷時)において、下穴等の穴が形成される。このため、施工する際、施工者は、穴に固着具を通して施工すればよい。
しかし、例えば、寄棟屋根の隅棟部62に隣接する建築板5等の屋根面60の端部に位置する屋根板については、予め穴が設けられていない建築板5が用いられる。それは、建築板5の余剰部分は作業現場で切断されるが、切断された余剰部分501は、厚み方向に見て(以下、正面視で)180°ひっくり返して使用される可能性があること、穴位置が建築板5の幅方向の中央から当該幅方向にずれていること、を主な理由としている。
本実施形態では、屋根面60の端部に位置する建築板5に対して、穴位置を特定する。ただし、対象とする建築板5として、屋根面60の端部に配置される建築板5のみに用途を限る意図ではなく、穴が形成されていない建築板5であれば適用可能である。以下、特に断りのない限り「建築板5」とは、予め穴が開けられていない建築板5を意味する。また、「穴位置」とは、建築板5において穴が開けられる予定の位置を意味する。
本実施形態に係る建築板5は、図2に示すように、正面視略矩形状である。本開示でいう「略矩形状」とは、4つの角が90°とみなせる角度を持つ形状を意味し、各辺が直線であるか否かは問わない。例えば、各辺が、凹凸形状を有していても、「略矩形状」の範ちゅうである。建築板5は、本実施形態では、正面視における図心を中心とした点対称形状に形成されている。
建築板5は、一対の第1の端面51と、一対の第2の端面52とを備える。各第1の端面51は、各第2の端面52に交差する方向に沿って延びており、より詳細には、各第2の端面52に対して垂直な方向に沿って延びている。各第1の端面51の長手方向の長さは、本実施形態では、各第2の端面52の長手方向の長さよりも短い。一対の第1の端面51は、建築板5において、互いに反対側に位置している。本実施形態において、各端面51,52は、複数の位置合わせマーク53を有している。
複数の位置合わせマーク53は、穴位置から、建築板5の各端面51,52に対して垂直に直線を引いた時に、直線と端面との交点に形成される。複数の位置合わせマーク53は、本実施形態では、複数の第1の位置合わせマーク54と、複数の第2の位置合わせマーク55とを含んでいる。
第1の位置合わせマーク54は、第1の端面51に形成される位置合わせマークである。第1の位置合わせマーク54は、本実施形態では、複数形成されており、複数の第1の位置合わせマーク54は、第1の端面51から突出した凸部58の複数の(ここでは、2つの)側面で構成される。各側面は、第1の端面51に直交している。
各第1の位置合わせマーク54は、本実施形態では、凸部58の各側面であるが、第1の位置合わせマーク54は、凹部の側面、切込み、又は印刷などで構成されてもよい。また、第1の位置合わせマーク54は、尖った突起の先端で構成されてもよい。
凸部58は、本実施形態では、第1の端面51の長手方向の中央に凸部58の中央が一致するようにして形成されている。凸部58は、第1の端面51の長手方向に沿って幅を有する。このため、一対の第1の位置合わせマーク54は、第1の端面51の長手方向の中央からずれた位置に形成されており、第1の端面51の長手方向の中央を挟んで対称位置に配置されている。
第2の位置合わせマーク55は、第2の端面52に形成される位置合わせマークである。第2の位置合わせマーク55は、本実施形態では、複数(ここでは、2つの)形成されている。各第2の位置合わせマーク55は、第2の端面52に形成された切込みで構成されている。
各第2の位置合わせマーク55は、本実施形態では、切込みであるが、本開示では、第2の位置合わせマーク55は、凸部58の側面,凹部の側面,又は印刷等で構成されてもよい。また、第2の位置合わせマーク55は、尖った突起の先端で構成されてもよい。
建築板5では、第1の仮想直線56と、第2の仮想直線57との交点が穴位置となる。穴位置は、建築板5の幅方向の中心を通ってその長手方向に延びる仮想中心線に対して対象に配置される。第1の仮想直線56は、建築板5の互いに反対側にある第1の端面51の第1の位置合わせマーク54同士を結ぶ仮想線である。第2の仮想直線57は、建築板5の互いに反対側にある第2の端面52の第2の位置合わせマーク55同士を結ぶ仮想線である。本実施形態では、切断位置特定治具1を用いることで、第1の仮想直線56及び第2の仮想直線57を罫書くことなく、穴位置を特定することができる。
(切断位置特定治具1の使用方法)
まず、図4Aのように、切断前の建築板5に対して、一方の第1の端面51から必要な長さLを計測する。計測位置には罫書き具又はペンなどの手段で印M1を付する。印M1は、建築板5の一方の第2の端面52の近くにおいて建築板5の表面59に付する。
まず、図4Aのように、切断前の建築板5に対して、一方の第1の端面51から必要な長さLを計測する。計測位置には罫書き具又はペンなどの手段で印M1を付する。印M1は、建築板5の一方の第2の端面52の近くにおいて建築板5の表面59に付する。
次に、切断位置特定治具1を印M1に近い端面52に接触して配置する。このとき、端面52には、角度部材3よりも下にある基準部21を接触させる。また角度部材3は、建築板5の表面59に載せられる。このとき、角度部材3の頂部(基準部材2と反対側の端部)35は、建築板5のもう一方の第2の端面52よりも外側に位置する。また角度部材3の切断位置特定部31の基準部21側の端部を印M1の位置と略一致させる。すなわち、切断位置特定部31と基準部21との境界位置が印M1の位置と略一致する。
次に、図4Bのように、切断位置特定部31に基いて、建築板5の表面59に切断位置マークM2を付する。切断位置マークM2は、例えば、罫書き具又はペンなどの手段で付けられる。切断位置マークM2は、例えば、切断位置特定部31に沿った実線又は破線などで形成される。また切断位置マークM2は、切断位置特定部31に沿って、一方の端面52側から他方の端面52側にまで形成される。
次に、図4Cのように、穴位置特定部4に基いて、建築板5の表面に穴位置マークM3を付する。このとき、切断位置特定治具1を一方の第2の端面52に沿って移動させ、角度部材3の直線部33の基準部21側の端部を第2の位置合わせマーク55の位置と略一致させる。すなわち、直線部33と基準部21との境界位置が第2の位置合わせマーク55の位置と略一致する。このように切断位置特定治具1を建築板5に対して配置すると、正面視において、直線部33が第2の仮想直線57に沿って配置される。また二つの穴位置特定部4は、各々、一方の第1の端面51にある二つの第1の位置合わせマーク54に対向している。したがって、穴位置特定部4に対応する位置で直線部33に沿った位置に、穴位置マークM3を付することができる。なお、穴位置マークM3を付するとき、二つの穴位置特定部4のうち、いずれを使用するかは、切断後の建築板5の施工の態様によって適宜選択すればよい。穴位置マークM3は、例えば、罫書き具又はペンなどの手段で付けられる。
次に、図4Dのように、建築板5の余剰部分501となる部分にも穴位置マークM4を付する。余剰部分501は厚み方向に見て180°反転して、建材として他の部位に使用される可能性があるため、余剰部分501にも穴位置マークM4を付する。この場合、穴位置マークM3を付したあと、切断位置特定治具1を厚み方向に見て180°反転し、穴位置マークM3の場合と同様に、一方の第2の端面52に角度部材3よりも下にある基準部21を接触させる。また角度部材3は、建築板5の表面59に載せられる。また直線部33の基準部21側の端部を、余剰部分501にある第2の位置合わせマーク55の位置と略一致させる。すなわち、直線部33と基準部21との境界位置が、余剰部分501にある第2の位置合わせマーク55の位置と略一致する。このように切断位置特定治具1を建築板5に対して配置すると、正面視において、直線部33が余剰部分501にある第2の仮想直線57に沿って配置される。この後、上記の穴位置マークM3の場合と同様にして、穴位置マークM4を、例えば、罫書き具又はペンなどの手段で付する。
この後、切断位置マークM2に沿って建築板5を切断することによって、切断された建築板5と、余剰部分501からなる建築板とに分離する。
そして、本実施形態の切断位置特定治具1では、切断位置マークM2を建築板5に付与することができるだけでなく、穴位置マークM3も建築板5に付与することができ、切断後の建築板5への固定用の穴を容易に決めることができる。
(変形例)
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
実施形態1では、建築板5が屋根板の場合について説明したが、建築板5は、壁板であってもよく、屋根板に限らない。
実施形態1では、基準部材2と角度部材3とが使用前に組み合わせて一体化されているが、基準部材2と角度部材3とは、組み合わせないで、各々、別体の状態で使用してもよい。
実施形態1では、角度部材3は正面視で略三角形に形成されていたが、これに限らず、切断位置特定部31を有していれば、任意の形状に形成することができる。
(実施形態2)
本実施形態に係る切断位置特定治具1Xは、角度部材3及び穴位置特定部4の構成が実施形態1に係る切断位置特定治具1と相違する。
本実施形態に係る切断位置特定治具1Xは、角度部材3及び穴位置特定部4の構成が実施形態1に係る切断位置特定治具1と相違する。
以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
実施形態2で説明した構成は、実施形態1で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
図5A、図5B及び図6Aに示す切断位置特定治具1Xは、実施形態1に比べて、基準部21に対する切断位置特定部31の傾斜角度を容易に変更することができる。実施形態1の切断位置特定治具1では、基準部21に対する切断位置特定部31の傾斜角度を変更しようとした場合、締結具23を外して角度部材3と基準部材2とを分離した後、傾斜角度の異なる切断位置特定部31を有する別の角度部材3に取り替えて基準部材2と締結具23で一体に組みわせることが必要である。一方、切断位置特定治具1Xは、傾斜角度の異なる切断位置特定部31を有する別の角度部材3に取り替えなくても、基準部21に対する切断位置特定部31の傾斜角度を変更することができる。
切断位置特定治具1Xは、実施形態1と同様に、角度部材3と基準部材2とを有しているが、角度部材3は基準部材2に対して回転可能に取り付けられている。すなわち、図6Dのように、角度部材3の固定部32には中央部よりも切断位置特定部31側の角部に、軸部36が厚み方向に貫通する孔により形成されている。また角度部材3の固定部32には中央部よりも直線部33側に複数の調整部37が厚み方向に貫通する孔により形成されている。複数の調整部37は、軸部36から離れる方向に並べられているが、複数の調整部37は、各々、角度部材3の固定部32の下端部38からの寸法が異なる。すなわち、複数の調整部37は、軸部36から離れるにしたがって、徐々に、下端部38に近づくように配置されている。
一方、基準部材2は実施形態1と同様に一対の保持材22を有しているが、各保持材22には軸保持部223が設けられている。軸保持部223は二つの連結部221の各々を厚み方向に貫通するように孔を設けて形成されている。また二つの連結部221には、各々、複数の調整対応部224が厚み方向で貫通する孔により形成されている。複数の調整対応部224は、各々、基準部21からの寸法が一定である。
そして、角度部材3は二つの連結部221の間に配置し、重ねた状態の軸保持部223と軸部36とに軸部材11を差し込むことによって、角度部材3が軸部36を中心として回転可能に基準部材2に取り付けられる。したがって、角度部材3の切断位置特定部31の基準部21に対する傾斜角度は、軸部材11を中心として角度部材3を基準部材2に対して回転させることにより、変更することができる。また角度部材3の複数の調整部37は、各々、角度部材3の回転方向において、基準部21からの寸法が異なる。すなわち、複数の調整部37が二つの連結部221の間に位置する場合、正面視(図6Aに示す状態)において、複数の調整部37は軸部材11から離れるにしたがって、徐々に、基準部21から離れるように配置されている。
また基準部材2に対する角度部材3の回転は止めることができる。この場合、まず、角度部材3を基準部材2に対して回動させることにより、一つの調整部37の位置と一つの調整対応部224の位置とを合わせる。そして、位置合わせした調整部37と調整対応部224とがずれないように固定する。例えば、位置合わせした調整部37のねじ孔と調整対応部224のねじ孔とに通して、ねじなどの留め具12をねじ込んで配置する。これにより、留め具12で調整部37と調整対応部224とが固定されて、基準部材2に対する角度部材3の回転を止めることができる。
基準部材2に対する角度部材3の回転が止められると、基準部21に対する切断位置特定部31の傾斜角度が定まる。そして、本実施形態の切断位置特定治具1Xは、実施形態1と同様に、図4A及び図4Bに示す手順で、切断位置マークM2を建築板5に形成することができる。また位置合わせする調整部37と調整対応部224とを変えることにより、角度部材3の切断位置特定部31の基準部21に対する傾斜角度を変えることができる。すなわち、例えば、最も軸部材11から近い調整部37と調整対応部224とを位置合わせして留め具12で基準部材2に対する角度部材3の回転を止めた場合と、最も軸部材11から遠い調整部37と調整対応部224とを位置合わせして留め具12で基準部材2に対する角度部材3の回転を止めた場合とでは、切断位置特定部31の基準部21に対する傾斜角度が異なる。留め具12が配置される調整部37と調整対応部224とが軸部材11に近いほど、切断位置特定部31の基準部21に対する傾斜角度が大きくなる。留め具12が配置される調整部37と調整対応部224とが軸部材11に遠いほど、切断位置特定部31の基準部21に対する傾斜角度が小さくなる。なお、本実施形態では、切断位置特定部31の基準部21に対する傾斜角度は、4寸〜6寸(21.80°〜30.96°)の範囲で5段階で変更することができるが、これに限定されるものではない。例えば、切断位置特定部31の基準部21に対する傾斜角度の範囲は、4寸〜6寸よりも広くしてもよいし、又は狭くしてもよく、また5段階よりも少ない段階又は多い段階で傾斜角度を変更できるようにしてもよい。
本実施形態に係る切断位置特定治具1Xにおいて、穴位置特定部4は、角度部材3には設けられていない。本実施形態では、角度部材3が隅勾配に応じて、基準部材2に対する角度部材3の取り付け位置(角度)が変わる。したがって、本実施形態では、角度部材3に穴位置特定部4を設けていない。このため、穴位置特定部4の位置が、基準部材2に対する角度部材3の回転動作とは連動せず、角度部材3の取り付け位置の影響を受けにくくなり、穴位置特定部4に基づいて穴位置マークM3を所望の位置に形成しやすい。
本実施形態では、穴位置特定部4は、表示部材7に形成されている。この表示部材7は、図6Aに示す正面視において、略矩形板状に形成されている。表示部材7の正面視における下部は、取付部71として形成されており、角度部材3の固定部32と同様に、対向する一対の連結部221の間に取付部71が位置している。取付部71と各連結部221とは締結具23で固定されている。
表示部材7は、基準部材2の延びる方向に並ぶ二つの直線部33を有している。直線部73は表示部材7の各端縁部で形成されている。二つの直線部33のうち、一方又は両方が、正面視において、基準部21に対して直角に交わる直線状に形成されている。
また穴位置特定部4は、直線部73の延びる方向(正面視において、上下方向)に二つ並んで設けられている。各穴位置特定部4は直線部33と直交する直線状に形成されている。
本実施形態では、実施形態1と同様にして、穴位置特定部4に基いて、建築板5の表面に穴位置マークM3を付する。すなわち、いずれか一方の直線部73の基準部21側の端部を第2の位置合わせマーク55の位置と略一致させる。このように表示部材7を建築板5に対して配置すると、正面視において、直線部73が第2の仮想直線57に沿って配置される。また二つの穴位置特定部4は、各々、一方の第1の端面51にある二つの第1の位置合わせマーク54に対向している。したがって、穴位置特定部4に対応する位置で直線部73に沿った位置に、穴位置マークM3を付することができる。
(変形例)
実施形態2では、表示部材7は略矩形板状に形成されているが、これに限らず、直線部33に対応する部分を備えのであれば、各種の形状を採用することができる。
実施形態2では、表示部材7は略矩形板状に形成されているが、これに限らず、直線部33に対応する部分を備えのであれば、各種の形状を採用することができる。
実施形態2では、穴位置特定部4は、直線状に形成されていたが、これに限らず、三角形等の各種の形状を採用することができる。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る切断位置特定治具1は、基準部材2と、角度部材3と、穴位置特定部4と、と備える。基準部材2は、建築板5の端面52に沿って配置可能な基準部21を有する。角度部材3は、基準部21に対して特定の角度で傾斜し、建築板5の切断位置を特定する切断位置特定部31を有する。穴位置特定部4は、基準部21が建築板5の端面52に沿って配置され、かつ、切断位置特定部31が建築板5の表面59に沿って配置された状態で、建築板5へ穴を形成する位置を特定する。
以上説明したように、第1の態様に係る切断位置特定治具1は、基準部材2と、角度部材3と、穴位置特定部4と、と備える。基準部材2は、建築板5の端面52に沿って配置可能な基準部21を有する。角度部材3は、基準部21に対して特定の角度で傾斜し、建築板5の切断位置を特定する切断位置特定部31を有する。穴位置特定部4は、基準部21が建築板5の端面52に沿って配置され、かつ、切断位置特定部31が建築板5の表面59に沿って配置された状態で、建築板5へ穴を形成する位置を特定する。
この態様によれば、建築板5を切断する位置及び建築板5への穴を形成する位置の両方を特定することができる、という利点がある。
第2の態様に係る切断位置特定治具1は、第1の態様において、穴位置特定部4が、角度部材3に設けたマークである。
この態様によれば、穴位置特定部4を視認しながら建築板5へ穴を形成する位置を特定することができ、という利点がある。
第3の態様に係る切断位置特定治具1Xは、第1又は2の態様において、角度部材3が基準部材2に対して回転可能に取り付けられる。
この態様によれば、角度部材3を基準部材2に対して回転させることによって、基準部21に対する切断位置特定部31の角度を変更することができ、様々な傾斜角度で切断位置が特定された建築板5を容易に得ることができる、という利点がある。
第4の態様に係る切断位置特定治具1Xは、第3の態様において、穴位置特定部4を有する表示部材7を基準部材2に更に備える。表示部材7は角度部材3の回転動作とは連動しない。
この態様によれば、角度部材3が基準部材2に対して回転しても、穴位置特定部4の位置が変わりにくくなり、建築板5へ穴を形成する位置を特定しやすい、という利点がある。
1 切断位置特定治具
1X 切断位置特定治具
2 基準部材
21 基準部
3 角度部材
31 切断位置特定部
4 穴位置特定部
5 建築板
52 端面
1X 切断位置特定治具
2 基準部材
21 基準部
3 角度部材
31 切断位置特定部
4 穴位置特定部
5 建築板
52 端面
Claims (4)
- 建築板の端面に沿って配置可能な基準部を有する基準部材と、
前記基準部に対して特定の角度で傾斜し、前記建築板の切断位置を特定する切断位置特定部を有する角度部材と、
前記基準部が前記建築板の前記端面に沿って配置され、かつ、前記切断位置特定部が前記建築板の表面に沿って配置された状態で、前記建築板へ穴を形成する位置を特定する穴位置特定部と、
を備える、
切断位置特定治具。 - 請求項1において、
前記穴位置特定部は、前記角度部材に設けたマークである、
切断位置特定治具。 - 請求項1又は2において、
前記角度部材は、前記基準部材に対して回転可能に取り付けられる、
切断位置特定治具。 - 請求項3において、
前記穴位置特定部を有する表示部材を更に備え、
前記表示部材は前記角度部材の回転動作とは連動しない、
切断位置特定治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019191207A JP2021067015A (ja) | 2019-10-18 | 2019-10-18 | 切断位置特定治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019191207A JP2021067015A (ja) | 2019-10-18 | 2019-10-18 | 切断位置特定治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021067015A true JP2021067015A (ja) | 2021-04-30 |
Family
ID=75638257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019191207A Pending JP2021067015A (ja) | 2019-10-18 | 2019-10-18 | 切断位置特定治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021067015A (ja) |
-
2019
- 2019-10-18 JP JP2019191207A patent/JP2021067015A/ja active Pending
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