JP2021055591A - Variable displacement oil pump - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、可変容量機構を備えたベーンポンプで、吐出量を迅速に調整変更できると共にベーンポンプの吐出脈動から生じるハンチングを抑えることができ、且つその構造も極めて簡単なものにすることができる可変容量オイルポンプに関する。 The present invention is a vane pump equipped with a variable capacitance mechanism, which can quickly adjust and change the discharge amount, suppress hunting caused by the discharge pulsation of the vane pump, and can make the structure extremely simple. Regarding oil pumps.
従来、ベーンポンプにおいて、吐出量を変化させることができるタイプが種々存在している。その代表的な一例として特許文献1を示す。この種のベーンポンプの多くは、ロータと、該ロータの外周に出没可能に装着されたベーンによる吐出量を変化させるためのカムリング(呼称は各文献により異なる)とから構成され、カムリングを移動させて、吐出量を増減変更させるものである。このカムリングを移動させる動力源として油圧が利用されるものが一般的で、具体的にはベーンポンプの吐出ポートからの吐出オイルの一部を、カムリングを移動させる動力源として利用するものである。
Conventionally, there are various types of vane pumps in which the discharge amount can be changed.
カムリングの動力源として、油圧を利用することは、最も構成が簡単で、且つ安価にできるが、以下の問題点も存在する。ベーンポンプ,内接歯車ポンプ,外接歯車ポンプ等のオイルポンプで且つ可変容量タイプのものでは、オイル吐出が不連続となる脈動が生じ易いものであるため、カムリング移動による吐出量の可変挙動が安定せず、吐出圧力が大きな振幅を持つ問題が発生する。 Using flood control as the power source for the cam ring is the simplest and cheapest to configure, but it also has the following problems. Oil pumps such as vane pumps, inscribed gear pumps, and external gear pumps with variable capacitance tend to cause pulsation that causes discontinuous oil discharge, so the variable behavior of the discharge amount due to cam ring movement is stable. However, there is a problem that the discharge pressure has a large amplitude.
このような、カムリングを動作させる駆動源として油圧を利用した場合の問題点を解決するものとして、特許文献1に見られるようにアクチュエータとしてモータを使用するものが存在する。特許文献1では、カムリングはスライドと称されているが、このスライドにリニアアクチュエータアセンブリが直接的に接続され、スライドを移動させようとするものである。
As seen in
しかし、特許文献1において、スライドはポンプ稼動中においては、オイルの圧力がかかっているので、スライドを移動するためには大きな力を必要とする。そのために、出力の大きなモータ(アクチュエータ)が必要であり、モータ自体は大型化し、且つ高価なものとなるという問題点が生じる。そこで、本発明の目的は、モータを小出力(低パワ−)のものを使用しても、カムリングを動作させるときに、比較的小さな力でカムリングを移動操作でき、且つ小型で低価格の可変容量オイルポンプを提供することにある。
However, in
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、請求項1の発明を、ベーンロータと複数のベーンと、前記ベーンロータが収められるロータ室を有するカムリングと、該カムリングを移動自在に配置するポンプ室を有するポンプハウジングを有し、前記カムリングの移動動作によりオイルの吐出量を変化させる可変容量オイルポンプにおいて、前記ポンプハウジングはソレノイドと、アームとを備え、該アームは、第1アーム部と第2アーム部と枢支部とを有し、前記第1アーム部と前記第2アーム部とは前記枢支部を中間にして連続形成され、前記第1アーム部は前記第2アーム部よりも長さ寸法が大きくされ、前記枢支部は前記ポンプ室に枢支装着され、前記第1アーム部の自由端側と前記ソレノイドのプランジャとの当接箇所を第1伝達機構とし、前記第2アーム部の自由端側と前記カムリングとの当接箇所を第2伝達機構とし、前記ソレノイドによって前記アームは前記枢支部を中心として揺動され、前記アームの揺動動作にて前記カムリングが往復動してなる可変容量オイルポンプとしたことにより、上記課題を解決した。
Therefore, as a result of diligent research to solve the above problems, the inventor moves the invention of
請求項2の発明を、請求項1に記載の可変容量オイルポンプにおいて、前記カムリングを境として前記ポンプ室の前記アームが設けられている側とは反対側に弾性部材が配置され、前記アームの揺動と前記弾性部材とにより前記カムリングが往復移動可能としてなる可変容量オイルポンプとしたことにより、上記課題を解決した。
According to the invention of
請求項3の発明を、請求項1に記載の可変容量オイルポンプにおいて、前記カムリングを境として前記ポンプ室の前記アームが設けられている側とは反対側にオイル出入するオイル流出入領域とし、前記アームの揺動と前記オイル流出入領域に流出入するオイルの圧力とにより前記カムリングが往復移動可能としてなる可変容量オイルポンプとしたことにより、上記課題を解決した。請求項4の発明を、請求項1に記載の可変容量オイルポンプにおいて、前記カムリングを境として前記ポンプ室の前記アームが設けられている側とは反対側に凹み状のオイル室が設けられ、前記カムリングには前記オイル室に挿入且つ摺動するピストン部が形成されてなる可変容量オイルポンプとしたことにより、上記課題を解決した。
The invention of
請求項5の発明を、請求項1に記載の可変容量オイルポンプにおいて、前記第1伝達機構における前記第1アーム部と前記ソレノイドとの当接箇所には、前記ソレノイドの出入するプランジャと前記第1アーム部の自由端側との何れか一方に連結ピンが設けられ、他方には該連結ピンが摺動可能に挿入する長孔を有する連結支持部が設けられてなる可変容量オイルポンプとしたことにより、上記課題を解決した。 According to a fifth aspect of the present invention, in the variable displacement oil pump according to the first aspect, a plunger in which the solenoid enters and exits and a plunger having the solenoid enter and exit at a contact point between the first arm portion and the solenoid in the first transmission mechanism are used. A variable capacity oil pump in which a connecting pin is provided on either one of the free end side of one arm portion and a connecting support portion having a long hole into which the connecting pin is slidably inserted is provided on the other side. As a result, the above problem was solved.
請求項6の発明を、請求項1又は5に記載の可変容量オイルポンプにおいて、前記アームの前記第2アーム部と前記カムリングとの当接箇所における第2伝達機構は、前記カムリングと前記第2アーム部との何れか一方に連結ピンが設けられ、他方には該連結ピンが摺動可能に挿入する長孔を有する連結支持部が設けられてなる可変容量オイルポンプとしたことにより、上記課題を解決した。請求項7の発明を、請求項1,2,3,4,5又は6の何れか1項に記載の可変容量オイルポンプにおいて、前記アームの前記第1アーム部と前記第2アーム部は前記枢支部の位置で折れ線状に形成されてなる可変容量オイルポンプとしたことにより、上記課題を解決した。
According to the invention of
請求項1の発明では、ポンプハウジングはソレノイドと、アームとを備えている。該アームは、第1アーム部と第2アーム部とが枢支部を中間にして連続形成され、前記枢支部はポンプ室に枢支装着され、第1アーム部の自由端側は前記ソレノイドに接続され、前記第2アーム部の自由端側は前記カムリングに接続され、前記ソレノイドによって前記アームは前記枢支部を中心として揺動されるものである。そして、第1アーム部は、第2アーム部よりも長さ寸法が大きくされている。これによって、ソレノイドから第1アーム部の自由端側にかけられる力は、第2アーム部の自由端側で増幅され、カムリングを移動操作することができる。よって、ソレノイドは、稼動中のオイルポンプにおいて、比較的小さな力でカムリングを移動操作し、吐出量の変更調整を行うことができる。
In the invention of
このように、本発明では、ソレノイドとカムリングとの間にアームを設け、ソレノイドの駆動力を、アームを介してカムリングに伝達し移動操作するものである。したがって、ソレノイドにて直接カムリングを移動操作しようとするものに比較して、本発明ではソレノイドの駆動力は小さい低パワーのものでよく、該ソレノイドを小型のものにすることができる。よって、ポンプハウジングにおけるソレノイドの設置スペースを小さくし、ポンプハウジングの小型化を容易にでき、且つ低価格に提供することができるものである。さらに、吐出ポートからのオイルの一部を利用した油圧によるカムリングを移動操作するタイプのものとは異なり、カムリングの移動操作の開始がソレノイドの始動と同時であり、迅速な吐出量の変更調整ができる。 As described above, in the present invention, an arm is provided between the solenoid and the cam ring, and the driving force of the solenoid is transmitted to the cam ring via the arm for movement operation. Therefore, in the present invention, the driving force of the solenoid may be small and low power as compared with the one in which the cam ring is directly moved and operated by the solenoid, and the solenoid can be made smaller. Therefore, the installation space of the solenoid in the pump housing can be reduced, the size of the pump housing can be easily reduced, and the pump housing can be provided at a low price. Furthermore, unlike the type that moves the cam ring by hydraulic pressure using a part of the oil from the discharge port, the movement operation of the cam ring starts at the same time as the solenoid starts, and the discharge amount can be changed and adjusted quickly. it can.
また、本発明においては、カムリングの移動操作を行う部位は、ほとんどがソレノイドとアームによるもので、油圧は、カムリングの元の位置に戻すなど、一部の役目をなすのみである。したがってソレノイドとアームとの動作によりポンプ室内でカムリングを移動させるときには、オイルの容積変化や油圧振幅等の影響はないか、または極めて少ない。 Further, in the present invention, most of the parts for moving the cam ring are due to the solenoid and the arm, and the oil pressure only plays a part of the role such as returning to the original position of the cam ring. Therefore, when the cam ring is moved in the pump chamber by the operation of the solenoid and the arm, there is no or very little influence of the oil volume change, the hydraulic amplitude, and the like.
さらに、油圧制御によるカムリングの移動操作では、該カムリングの微動調整は困難であるが、本発明では、アームを介してソレノイドの駆動力をカムリングに伝達して移動操作するものであり、カムリングの微動調整が可能となり、オイルの吐出量について精度の高い微調整を行うことができる。さらに、第1アーム部は第2アーム部よりも長さ寸法が大きいため、第1アーム部の自由端側よりも第2アーム部の自由端側の移動量が少ない。これにより、ソレノイド特性差や、ガタによる移動量バラツキを減少でき、可変性能バラツキを減少できる。 Further, it is difficult to finely adjust the cam ring by moving the cam ring by hydraulic control. However, in the present invention, the driving force of the solenoid is transmitted to the cam ring via the arm to move the cam ring, and the fine movement of the cam ring is performed. The adjustment becomes possible, and the oil discharge amount can be finely adjusted with high accuracy. Further, since the first arm portion has a larger length than the second arm portion, the amount of movement of the second arm portion on the free end side is smaller than that on the free end side of the first arm portion. As a result, the difference in solenoid characteristics and the variation in the amount of movement due to backlash can be reduced, and the variation in variable performance can be reduced.
請求項2の発明では、ポンプ室には弾性部材が配置され、前記アームの揺動と前記弾性部材とにより前記カムリングが往復移動可能としたことにより、カムリングと第2アーム部の先端を単に当接させる構成であれば良く、且つカムリングの往復移動を弾性部材とアームで行うものとなり、これによって油圧を使用せず、ポンプ構造を極めて簡単にでき、しかもポンプの容積変化や油圧振幅等の影響を受けることは無く、安定した動作を得ることができる。
In the invention of
請求項3の発明では、ポンプ室で且つ前記カムリングの往復移動方向において前記アーム設置側とは反対側部分をオイル出入可能なオイル流出入領域とし、前記アームの揺動とオイル圧力とにより前記カムリングが往復移動可能としたことにより、カムリングと第2アーム部の先端を単に当接させるのみで良く、且つカムリングの往復移動をオイルによる圧力にて行うものであり、構造を極めて簡単にできる。
In the invention of
請求項4の発明では、前記ポンプ室で且つ前記カムリングの往復移動方向において前記アーム設置側とは反対側部分にオイル出入可能な凹み状のオイル室が設けられ、前記カムリングには前記オイル室に挿入するピストン部が形成されてなることにより、オイル室内をオイルの圧力によりピストン部が往復移動することによりカムリングは安定した往復移動ができる。 In the invention of claim 4, a recessed oil chamber is provided in the pump chamber and on the side opposite to the arm installation side in the reciprocating direction of the cam ring, and the cam ring is provided in the oil chamber. Since the piston portion to be inserted is formed, the piston portion reciprocates in the oil chamber due to the pressure of the oil, so that the cam ring can reciprocate stably.
請求項5の発明では、アームの第1アーム部と、ソレノイドとの第1伝達機構における接続箇所は、ソレノイドと前記第1アーム部との何れか一方を連結ピンとし、他方を該連結ピンが摺動可能で且つ長孔とする接続構成とした。これにより、アームの第1アーム部と、ソレノイドとの相互の動作をより一層円滑に行うことができる。
In the invention of
請求項6の発明では、アームの第2アーム部とカムリングとの第2伝達機構における接続箇所は、カムリングと第2アーム部との何れか一方を連結ピンとし、他方を該連結ピンが摺動可能で且つ長孔とする接続構成とした。これにより、アームの第2アーム部と、カムリングとの相互の動作をより一層円滑に行うことができる。さらに、第1伝達機構における接続箇所をソレノイドと前記第1アーム部との何れか一方を連結ピンとし、他方を該連結ピンが摺動可能で且つ長孔とする接続構成としたことを加えることにより、ソレノイドとアームのみでカムリングを往復移動させることができ、バネ等の弾性部材を不要にできる。
In the invention of
請求項7の発明では、アームの第1アーム部と第2アーム部は枢支部の位置で折れ線状に形成されることにより、ポンプ室内におけるアームの配置スペースを、より一層、省スペース化でき、よってポンプハウジングもより一層小型化することができる。なお、請求項5と請求項6との構成を有することによって、ポンプ室内におけるカムリングの往復移動は、ソレノイドとアームのみで行うことができ、アームのカムリングに対する押圧方向とは反対方向において弾性部材又は油圧機構を必要とすることがない。よって部品点数を少なくすることができる。
In the invention of
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の可変容量オイルポンプは、エンジン等の機器のオイル潤滑回路に組み込まれるベーンポンプタイプのオイルポンプである。本発明には複数の実施形態が存在する。本発明の第1実施形態では、ベーンロータ3,ベーン31、ロータ室21を有するカムリング2と、ポンプ室11を有するポンプハウジング1と、前記カムリング2の動作を制御するソレノイド5と、アーム6とを備えている(図1,図2,図4等参照)。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. The variable capacity oil pump of the present invention is a vane pump type oil pump incorporated in an oil lubrication circuit of an apparatus such as an engine. There are multiple embodiments of the present invention. In the first embodiment of the present invention, a
また、ソレノイド5を操作する操作信号を供給するECU92及び該ECU92に判断させる油圧センサ91も備わることがある(図1,図2等参照)。ポンプハウジング1は、ポンプ室11と軸孔を有している。ポンプ室11には、吸入ポート11aと吐出ポート11bが形成されている(図1参照)。ポンプ室11には、カムリング2,ベーンロータ3及びベーン31、駆動軸4等が収められる。また、図中符号93は、ポンプハウジング1の吐出部と油圧センサ91との油路途中に設けられたオイルフィルタである。図中符号94はオイルパンである。図中符号95はリリーフバルブである。
In addition, an
カムリング2は、ロータ室21を有している(図1参照)。該ロータ室21は、円形状の空隙であり、ベーンロータ3及びベーン31が収納される。カムリング2の外形は略方形状又は長方形状である。カムリング2は、前記ポンプ室11内を直線状に往復移動可能なように配置される。したがって、カムリング2の任意の対向する端辺は、ポンプ室11の対向する両側壁をガイドとして移動するものである。カムリング2のロータ室21内には、前記駆動軸孔が位置し、駆動軸4が配置される。
The
ベーンロータ3は、複数のベーン溝部3aが形成され、これらベーン溝部3aに、ベーン31が挿入される(図1参照)。ベーンロータ3は、ポンプハウジング1のポンプ室11に対して回転中心位置が不動の状態で組み付けられ、前記駆動軸4に固着されて、エンジンの動力又は車両駆動用のモータにて回転する。ベーンロータ3の回転方向は、該当する図中に弧状線の矢印にて記載されている。
In the
ベーンロータ3の回転にともなってベーン31は、遠心力やガイドリング等にてベーン溝部3aの外部に一部が飛び出し、前記カムリング2のロータ室21の内周壁に当接する。なお、ポンプハウジング1は、ハウジング本体とハウジングカバーとから構成されるが、本発明における説明及び図面では、ハウジングカバーは表示が省略されている。
A part of the
ポンプハウジング1のポンプ室11内においてカムリング2がポンプ室11の一方側に、位置しているときには、カムリング2とベーンロータ3とベーン31とは、吐出量が最大となる状態である〔図2(A)参照〕。つまり、ベーンロータ3の直径中心とロータ室21の直径中心との距離が最も離れた状態となり、いわゆる偏心量が最大となる。
When the
そして、カムリング2は、ポンプ室11の他方側に移動すると、ロータ室21の直径中心と、ベーンロータ3の直径中心との間隔が小さくなりオイル吐出量が減少する。ロータ室21の直径中心と、ベーンロータ3の直径中心とが一致するとオイルの吐出量は最小となる〔図2(B)参照〕。
When the
ポンプハウジング1には、カムリング2を移動操作するための移動機構が設けられている。該移動機構は、ソレノイド5及びアーム6等にて構成されている(図1,図2等参照)。本発明においてソレノイド5は、カムリング2を移動操作するための駆動源となるものであり、具体的には後述するようにプランジャ51が軸方向に沿って出入する直動タイプソレノイドが使用される。アーム6は、ソレノイド5とカムリング2との間に介在し、アーム6によってソレノイド5の動力がカムリング2に伝達され、該カムリング2の移動操作が行われ、オイル吐出量の増減調整が行われる。
The
ソレノイド5は、ポンプハウジング1のポンプ室11に近接する位置に配置される。具体的には、ポンプ室11に近接する位置にモータ装着室が設けられ、該モータ装着室にソレノイド5が設けられる。ソレノイド5の一部で、特に他の機構に働きかける部位はポンプ室11内に突出するように配置される。
The
アーム6は、第1アーム部61と、第2アーム部62と、枢支部63とを備えている〔図1(B)参照〕。そして、枢支部63を中間に位置させて第1アーム部61と第2アーム部62とが連続するように一体的に形成されている。そして、第1アーム部61の長さL1は、第2アーム部62の長さL2よりも長く形成されている。
The
つまり、
である。
具体的な第1アーム部61と第2アーム部62との長さの比率は、約(1.5乃至3)対1であり、好ましくは、約2対1程度である。
In other words
Is.
The specific length ratio of the
また、第1アーム部61と第2アーム部62とが相対的に適宜の傾斜角度を有しており、第1アーム部61と第2アーム部62とは枢支部63を折曲点として略折れ線形状をなしている〔図1(B)参照〕。第1アーム部61と第2アーム部62との折曲箇所における傾斜角度は、第1アーム部61に対して第2アーム部62は、180度未満となる側を内角とし、この内角の角度θは約120度乃至約150度程度である。
Further, the
換言するならば、第1アーム部61の延長線上に対して第2アーム部62は約30度乃至約60度程度傾いている。好ましくは、内角は約135度程度である〔図1(B)等参照〕。換言するならば第1アーム部61の延長線上に対して第2アーム部62は約45度程度の角度を有する。
In other words, the
次に、アーム6とカムリング2とソレノイド5との動作関係について説明する。アーム6は、枢支部63がポンプ室11内で且つカムリング2の移動方向端部に近接する位置に配置される。そして、アーム6は、枢支部63を揺動中心として、第1アーム部61及び第2アーム部62が共に揺動自在となるように装着される。具体的には、ポンプ室11内に枢支ピン13が設けられ、該枢支ピン13がアーム6の枢支部63に挿入するようにして、アーム6が枢支ピン13及び枢支部63を揺動中心として揺動自在となる構成としたものである(図1,図2等参照)。
Next, the operation relationship between the
アーム6の第1アーム部61の自由端61f(枢支部63から離れた側)は、ソレノイド5側に当接され、第2アーム部62の自由端62f(枢支部63から離れた側)はカムリング2に当接される。ソレノイド5のプランジャ51と、第1アーム部61の自由端61f側との当接される箇所を第1伝達機構7と称する。ここで、本発明において、当接は、接続の下位概念として使用する文言とする。つまり、当接は、接続における一つの構造である。
The
また、アーム6の第2アーム部62の自由端62f側と、カムリング2との当接又は接続される箇所を第2伝達機構8と称する。第1伝達機構7は、ソレノイド5とアーム6との接続箇所において、ソレノイド5の駆動力をアーム6の第1アーム部61に伝達する機構であり、第2伝達機構8は、アーム6の第2アーム部62とカムリング2との接続箇所において、ソレノイド5,第1アーム部61から伝達される駆動力を、第2アーム部62を介してカムリング2に伝達する機構である。
Further, a portion where the
本発明の第1実施形態における第1伝達機構7と第2伝達機構8について述べる。アーム6の第1アーム部61の自由端61f付近が、ソレノイド5のプランジャ51先端と当接又は接触する構成である。そして、アーム6の第2アーム部62の自由端62f付近がカムリング2と当接又は接触する構成である。アーム6の自由端62fは、カムリング2に対して当接し、アーム6を揺動させることでカムリング2を往復移動させる。
The
そのために、第2アーム部62の自由端62fは、カムリング2と当接すると共に、アーム6の揺動により、自由端62fとカムリング2との当接点が変化する。したがって、その当接点が円滑に変化するために、自由端62fは半円状又は円弧状に形成されていることが好ましい(図1参照)。ただし、自由端62fの形状は、上記の限りではなく、三角形状或いは方形状としてもよい。また、カムリング2における第2アーム部62の自由端62fとの当接箇所は、該自由端62fが当接しつつ摺動することになるため、カムリング2の第2アーム部62との当接箇所は平坦且つ円滑な面であることが好ましい。
Therefore, the
ポンプ室11には弾性部材64が配置される。該弾性部材64のポンプ室11における、配置される位置は、ポンプ室11のアーム6が設けられている側とはカムリング2を境としてその反対側に配置される。そして、アーム6の揺動と弾性部材64とによりカムリング2を往復移動を可能にさせるものである。弾性部材64は、具体的には圧縮バネである。
An
つまり、第2アーム部62の自由端62fがカムリング2を押す作用をなすものであり、第2アーム部62の自由端62fがカムリング2を押してポンプ室11内を移動方向に沿って移動させる役目をなす。そして、ソレノイド5とアーム2とによって押されたカムリング2を元の位置に引き戻すのは弾性部材64によって行われる。該弾性部材64は、前述したように、圧縮バネの使用が好適である。この実施形態において、カムリング2が元の位置に戻るときには弾性部材64が元の形状に復元する力による。
That is, the
次に、第1実施形態の変形例として、前記弾性部材64による役目をオイルの圧力の力によって行うものである。ポンプ室11のアーム6が設けられている位置とはカムリング2を境としてその反対側の空隙を、オイルが流出入するオイル流出入領域11dとしたものである〔図3(A)参照〕。
Next, as a modification of the first embodiment, the role of the
上記オイル流出入領域11d内へのオイルの流出入の制御は具備されたスプールバルブ96により行われる。スプールバルブ96は、ECU92の命令によって動作が制御される。この変形例においても、カムリング2がアーム6側に移動するときには、ソレノイド5のプランジャ51は、ソレノイドハウジング内に引っ込むことになる。
The control of the inflow and outflow of oil into the oil inflow and
また、第1実施形態の第2変形例として、ポンプ室11で且つカムリング2の往復移動方向においてアーム6の設置側とは反対側部分にオイル出入可能なオイル室11cが設けられ、且つ、カムリング2にはオイル室11cに挿入するピストン部22が形成されたものである〔図3(B)参照〕。オイル室11cは直方体状空隙部であり、ピストン部22は直方体状に形成されている。
Further, as a second modification of the first embodiment, an
また、この第2変形例では、第1変形例と同様にスプールバルブ96が具備され該スプールバルブ96により、前記オイル室11c内にオイルが流出入できるように油圧制御が行われる。スプールバルブ96は、ECU92の命令によって動作が制御される。この第2変形例においても、カムリング2がアーム6側に移動するときには、ソレノイド5のプランジャ51はソレノイドハウジング内に引っ込むことになる。
Further, in this second modification, the
次に、本発明における第2実施形態を図4,図5に基づいて説明する。この第2実施形態では、ソレノイド5のプランジャ51とアーム6とがピンによる連結とした接続構造である。まず、ソレノイド5のプランジャ51には、連結ピン71が設けられている。そして、第1アーム部61の自由端61f側には、連結支持部72が設けられている〔図4(A),(B)参照〕。該連結支持部72は二股状に形成され、具体的には2つの支持片72b,72bが備えられ、両支持片72b,72bには長孔72a,72aが形成されている。
Next, the second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 4 and 5. In this second embodiment, the
前記連結ピン71が長孔72aに遊挿されたピン接合構造としたものである〔図4(B),(C),(D)参照〕。そして、ソレノイド5のプランジャ51の軸方向における往復移動によって、両連結ピン71が長孔72aと共に連結支持部72を作動させ、アーム6を揺動させる。これによって、アーム6の枢支部63を揺動中心として揺動させ、カムリング2を往復移動させることができる。
The connecting
また、カムリング2と、第2アーム部62とを接続する第2伝達機構8は、前述した第1伝達機構7と同様に、カムリング2と、第2アーム部62とがピンによる連結としたピン接続構造である。第2アーム部62の自由端62fに連結ピン81が設けられる。また、カムリング2側には前記連結ピン81が挿入且つ摺動可能な長孔82aが形成された連結支持部82が設けられる。該連結支持部82は、2枚の支持板状片82b,82bとからなり、両方に前記長孔82aが形成される。そして、前記連結ピン81が長孔82aに遊挿されたピン接合構造としたものである。このように、第2実施形態は、第1伝達機構7と第2伝達機構8の両方をそれぞれピン接続構造としたものである。
Further, the
該長孔82aは、カムリング2の移動する方向に対して直交する方向を長手方向とする長孔である。そしてソレノイド5とアーム6とによってカムリング2をポンプ室11内で往復移動させるときには、第1伝達機構7側では連結ピン71が長孔72a内を移動し、第2伝達機構8では連結ピン81が長孔82a内を移動するものである〔図4(A),図5(A)参照〕。
The
本発明の第2実施形態では、第1実施形態における弾性部材64,オイル流出入領域11d或いはオイル室11c,カムリング2のピストン部22等は不要となる。この第2実施形態は、前述したように、第1伝達機構7と第2伝達機構8の両方をそれぞれピン接続構造としたものである。また、第1伝達機構7側のみを連結ピン71と連結支持部72とによるピン接続構造とし、第2伝達機構8側ではアーム6の自由端62fは、カムリング2に対して当接又は接触する構成とすることもある。
In the second embodiment of the present invention, the
或いは、第2伝達機構8側のみを連結ピン81と連結支持部82とによるピン接続構造とし、第1伝達機構7ではアーム6の第1アーム部61の自由端61f付近が、ソレノイド5のプランジャ51先端と当接又は接触する構成とすることもある。なお、この場合では、さらに、弾性部材64等のカムリング2を移動させる手段が必要となる。
Alternatively, only the
本発明では、カムリング2を移動操作するために、ソレノイド5とアーム6とを備えたものである。そして、アーム6は、枢支部63を揺動中心として揺動されるものである。アーム6の第1アーム部61の長さL1を第2アーム部62の長さL2よりも大きくされている。これによってソレノイド5から第1アーム部61の自由端61f側にかけられる力は、第2アーム部62の自由端62f側で増幅され、カムリング2を移動操作することができる。
In the present invention, the
よって、カムリング2をいわゆるアクチュエータで直接、移動操作する場合に比較して、アーム6をソレノイド5とカムリング2との間に設けることにより、ソレノイド5は、稼働中のオイルポンプにおいて、比較的小さな力でカムリング2を移動操作することができ、吐出量の変更調整を行うことができる。したがって、駆動源としてのソレノイド5の駆動力は小さくてもよく、ソレノイド5を小型のものにすることができる。
Therefore, as compared with the case where the
また、ソレノイド5を小型にできるため、ポンプハウジング1におけるソレノイド5の設置スペースも小さくし、ポンプハウジング1の小型化も容易にでき、且つ低価格に提供することができる。さらに、吐出ポート11bからのオイルの一部を利用した油圧によるカムリング2を移動操作するタイプのものとは異なり、カムリング2の移動操作の開始がソレノイド5の始動と同時であり、迅速な吐出量の変更調整ができる。
Further, since the
本発明では、上述したように、可変容量オイルポンプのカムリング2の移動操作をソレノイド5とアーム6とにより行うものである。そしてソレノイド5は油圧センサ91により圧力を感知しECU92によって種々の判断がなされ、その判断による命令によってソレノイド5に信号が発信され、ソレノイド5が作動する(図2,図6参照)。
In the present invention, as described above, the movement operation of the
1…ポンプハウジング、11…ポンプ室、11c…オイル室、
11d…オイル流出入領域、2…カムリング、21…ロータ室、22…ピストン部、
3…ベーンロータ、31…ベーン、5…ソレノイド、51…プランジャ、6…アーム、
61…第1アーム部、61f…由端側、62…第2アーム部、62f…自由端、
63…枢支部、64…弾性部材、7…第1伝達機構、71…連結ピン、
72…連結支持部、72a…長孔、8…第2伝達機構、81…連結ピン、
82…連結支持部、82a…長孔。
1 ... Pump housing, 11 ... Pump chamber, 11c ... Oil chamber,
11d ... Oil inflow / outflow area, 2 ... Cam ring, 21 ... Rotor chamber, 22 ... Piston part,
3 ... vane rotor, 31 ... vane, 5 ... solenoid, 51 ... plunger, 6 ... arm,
61 ... 1st arm part, 61f ... Yuend side, 62 ... 2nd arm part, 62f ... Free end,
63 ... pivotal branch, 64 ... elastic member, 7 ... first transmission mechanism, 71 ... connecting pin,
72 ... Connecting support, 72a ... Long hole, 8 ... Second transmission mechanism, 81 ... Connecting pin,
82 ... Connecting support, 82a ... Long hole.
Claims (7)
In the variable capacity oil pump according to any one of claims 1, 2, 3, 4, 5 or 6, the first arm portion and the second arm portion of the arm have a polygonal line at the position of the pivot portion. A variable capacity oil pump characterized by being formed in.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019178070A JP2021055591A (en) | 2019-09-27 | 2019-09-27 | Variable displacement oil pump |
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JP2019178070A JP2021055591A (en) | 2019-09-27 | 2019-09-27 | Variable displacement oil pump |
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2019
- 2019-09-27 JP JP2019178070A patent/JP2021055591A/en active Pending
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