JP2021054305A - 車両運用計画生成方法、車両運用計画生成装置、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
列車のダイヤ案のデータと、前記ダイヤ案の変更可能箇所を示すデータとを受け付け、
前記ダイヤ案のデータを用いて、前記ダイヤ案に基づく車両運用計画の実行可能解を数理計画法により求め、
前記実行可能解が求まらない場合に、前記変更可能箇所を示すデータを用いて、前記ダイヤ案を修正し、
修正したダイヤ案に基づく車両運用計画の実行可能解を数理計画法により求め、
得られた実行可能解に基づく車両運用計画のデータを出力する、
ことを含む車両運用計画生成方法である。
ことをさらに含む、構成を採用してもよい。
列車のダイヤ案のデータと、前記ダイヤ案の変更可能箇所を示すデータとを受け付けるステップと、
前記ダイヤ案のデータを用いて、前記ダイヤ案に基づく車両運用計画の実行可能解を数理計画法により求めるステップと、
前記実行可能解が求まらない場合に、前記変更可能箇所を示すデータを用いて、前記ダイヤ案を修正するステップと、
修正したダイヤ案に基づく車両運用計画の実行可能解を数理計画法により求めるステップと、
得られた実行可能解に基づく車両運用計画のデータを出力するステップと、
を実行させるプログラムである。
列車を運行するにあたり、最も基本となる計画は列車ダイヤである。列車運行に係わる情報はすべて列車ダイヤに紐づけられているといっても過言ではない。従って、ダイヤ改正において、ダイヤを変更することは、列車の発着時刻を変更するだけではなく、関連するすべての計画を作り直すことを意味する。
(1)はじめに、どのような列車を、どの区間にどのくらい走らせるか、すなわち、各駅停車の他に、急行や特急といった停車駅の異なる列車種別を複数用意する。それらの始発駅及び終着駅、おおよその運転間隔(例えば10分や30分)、運転本数を時間帯ごとに検討する。
(2)続いて、各列車の所要時間や各列車同士の接続等を考慮しながら、各駅で使用できるホームの番線等を勘案し、各駅の着発時刻、通過時刻、着発番線を時間帯毎に検討する。
(3)以上の検討が済んだのち、使用可能な車両編成数や収容場所等を考慮し、必要により回送列車を設定しながら、早朝から深夜にわたる、1日分の初期のダイヤ案を策定する。
車両運用計画には、大きく二つの種類の計画がある。一つ目は仕業(あるいは運用)と呼ばれる、ある車両の1日の動きを示す計画である。図1は、仕業の例を示す。図1では、ある車両は、6時7分に9122 列車としてB駅を出発し、A駅に6時35分40秒に到
着する。その後、折り返し運転の6時41分30秒発の1701 列車でC駅に向かう。以降
、同様の手法で各列車に充当され、この日は19時52分に9236 列車としてE駅の車庫
に入庫して、一日の仕業を終える。
留置場所(留置可能な場所か)、留置可能本数などを含む。
車両運用計画を完成させるためにダイヤの修正を要する場合がある。ダイヤの修正を行う方法として、以下の方法が主に使用される。
図4Aは方法1の説明図である。図4Aの左図では、回送列車aはB駅から出庫し、回送列車bはA駅から出庫している。右図では、回送列車aがA駅から出庫し、回送列車bがB駅から出庫するように、出庫場所が夫々変更されている。図4A〜C、図5A〜Cにおいて、円印は出庫を示し、三角形は入庫を示す。また、駅間を結ぶ斜めの直線は列車を示し、長方形が挿入された直線は回送列車を示す。
図4Bは方法2の説明図である。図4Bの左図では、折り返しの列車cに列車bの車両を充当し、折り返しの列車dに列車aの車両を充当している。図4Bの右図では、折り返しの列車cに列車aの車両を充当し、折り返しの列車dに列車bの車両を充当する変更が行われている。
図4Cは方法3の説明図である。図4Cの左図では、B駅からC駅へ向かう回送列車bが、C駅からの折り返し列車cとすれ違う。列車cには列車aの車両が充当されており、回送列車bは、C駅からの折り返し列車dに充当される。図4Cの右図では、回送列車bが列車aより早くC駅に到着するように発車時刻が変更されている。また、折り返しの列車cに回送列車bの車両を充当し、折り返しの列車dに列車aの車両を充当する変更が行
われている。
図5Aは方法4の説明図である。図5Aの左図では、B駅に到着した列車aが折り返しの列車dに充当されている。図5Aの右図では、列車aの後に回送列車bがB駅に到着する。列車aは回送列車cとなり、回送列車bは、C駅にて列車dに充当される。
図5Bは方法5の説明図である。図5Bの左図では、B駅に到着した列車aが折り返しの列車bに充当されている。図5Bの右図では、列車aはB駅に入庫され、列車bにはB駅から出庫された車両が充当されるように変更されている。
図5Cは方法6の説明図である。図5Cの左図では、C駅に到着した列車aが折り返しの列車dに充当され、B駅に到着した列車bが折り返しの列車cに充当されている。図5Cの右図では、C駅に到着した列車aの車両が列車cに充当されることで、列車cの始発駅がB駅からC駅に変更されている。また、B駅に到着した列車bの車両が列車dに充当されることで、列車dの始発駅がC駅からB駅に変更されている。
車両運用計画に関する研究にはダイヤ改正時に策定される基本計画(仕業と交番)と呼ばれるものと、基本計画策定後、毎日の各仕業に、どの編成を充当するかを決定する計画(ここでは回帰計画と呼ぶ)について、これまで様々な研究がなされてきた。しかし、従来の研究では、車両運用計画と、駅の着発番線変更やダイヤの変更については別々の問題として取り扱われてきた。このため車両運用計画の生成に必要な発着番線の変更による、列車ダイヤに与える影響を十分に考慮したものはみられない。
以下、実施形態に係る車両運用計画生成装置について説明する。実施形態に係る車両運用計画生成装置は、実際のダイヤ改正業務における車両運用計画策定と車両運用計画策定に伴う列車ダイヤの修正を同時に取扱い、現実の路線において実行可能な最適解を、数理計画法を用いて比較的短時間で自動的に生成するものである。数理計画法は、数学的手法に基づいて、与えられた制約条件の下で、目的関数を最大化又は最小化する手法であり、数学的な厳密解が求まる。
ヤ案と呼ぶ)を用意し、車両運用計画生成装置に入力する(S1)。
(1)車両“1”がA駅を出庫し、A駅に入庫するため、車両“1”〜“6”を並び替えるだけでは、循環する交番を作成することが出来ない。
情報を用いた数理計画法により、車両運用計画(仕業及び交番)を自動的に生成する。このとき、実際に運用可能な(問題のない)交番、すなわち実行可能解があれば、初期ダイヤ案のダイヤを最終的なダイヤに決定する。これに対し、実行可能解がない場合(交番が図8(B)に示した問題を含む場合)には、変更可能箇所のデータを用いて、車両運用計画生成装置がダイヤの修正を自動的に実行する。修正によって全ての問題が解決した場合、その時点の修正ダイヤが最終的なダイヤとして決定される。
図10は、車両運用計画生成装置として動作する情報処理装置(コンピュータ)のハードウェア構成例を示す。情報処理装置10には、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、サーバマシンなどの汎用または専用のコンピュータを適用することができる。また、情報処理装置10は、固定端末でも、移動端末(スマートフォン、タブレット端末などのスマートデバイス等)でもよい。
)13と、入力装置14と、ディスプレイ15とを含む。CPU11は、「制御部」、「プロセッサ」の一例である。
EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュ
メモリなどを含む。
(1)ダイヤ案(初期ダイヤ案又は修正ダイヤ案)のデータを受け付ける処理
(2)ダイヤ案に基づく車両運用計画の実行可能解を数理計画法によって求める処理
(3)ダイヤ案に対する変更可能箇所を示すデータを受け付ける処理
(4)ダイヤ案に対する車両運用計画の実行可能解がない場合に、変更可能箇所を示すデータを用いてダイヤ案を修正する処理
(5)修正したダイヤ案について数理計画法による実行可能解を求める処理
(6)実行可能解が求まった場合に、修正したダイヤ案に基づく車両運行計画のデータを出力する処理
図11は、列車ダイヤ生成処理の例を示すフローチャートである。列車ダイヤ生成処理は、CPU11が記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することによって行われる。入力データとして、ダイヤ案(ダイヤ案データ)、車両情報(車両運用グループデータ)、検査情報(検査データ)、キロ程情報(駅間キロ程データ)が入力装置14を用いて情報処理装置10に入力され、記憶装置12に記憶される。必要に応じて、基地内滞泊本数を示す帯泊車両情報がさらに入力・記憶される。
・駅名
・列車番号
・車両運用記号
・使用番線
・着時刻(hh:mm:ss)
・発時刻(hh:mm:ss)
・運用(停車、通過、折返、同方向種別変更、出庫、入庫)
・前列車番号(始発駅で運用が「折り返し、同方向種別変更」の場合)
・後列車番号(終着駅で運用が「折り返し、同方向種別変更」の場合)
・所属会社数(例えば整数で表現)及び運用グループ数(例えば整数で表現)
・運用グループ毎の所属会社情報(例えば整数の配列で表現)及び最大使用可能編成数(例えば整数の配列で表現)
刻(hh:mm:ss)によって表現される。検査可能場所のレコードは、検査可能場所毎に用意
される。
別のキロ定情報を示す。キロ程情報のファイルは、例えばテキスト形式のCSVファイルであるが、これに限定されない。ファイルは、1又は複数のレコードからなる表形式を有する。レコードは、始発駅名、終着駅名、会社毎のキロ程を要素として含む。レコードは、始発駅名と終着駅名との組み合わせ毎に用意される。
記憶装置12に記憶される。
以下、S11〜S16の処理の詳細について説明する。
(車両運用モデルと求解法)
実施形態の車両運用計画生成装置では、ダイヤ案(初期ダイヤ又は修正ダイヤ案)を用いて車両運用モデルを自動生成する。車両運用計画のモデル(車両運用モデル)は、ダイヤ案、すなわち、車両運用計画の生成に必要な情報を、ノードと重みのついたアークを用いたネットワーク(車両運用ネットワークと呼ぶ)で表現される。CPU11は、メニュー画面を用いて入力された各種の入力データから車両運用ネットワークを生成する(S11、S12)。続いて、CPU11は、不要なノードを省略する等の処理によってノードとアークを整理し(S13)、車両運用ネットワークの複雑さを一定程度軽減したのち、混合整数計画法を用いて各種制約(数理計画法における制約条件)を満たすアークを選択し(S14)、結果を基にデータを整理し車両運用計画として出力を行う(S16)。
入力データのうち、車両運用計画に係る事象、すなわち、出庫、列車、入庫、検査のそれぞれの事象をノードとして表現する。ノードは事象の開始駅、開始時刻、終了駅、終了時刻の情報を保持する。事象間の接続関係はアークにより表現される。アークは、始点側のノードの所属会社別の列車キロ、回送キロの情報を重みとして保持する。また、アークは、始点側のノードから終点側のノードに渡る際に必要な日数(同一日であれば“0”、翌日以降に跨がる場合は“1”以上)を日数の情報として保持する。
。0003列車として出庫するまでの間にB駅の構内にて検査が行われ、C駅で0003列車から0004列車に折り返し充当された後、A駅で入庫されて、その日の仕業は終了する。
、アーク“8”→“9” については、列車キロ、回送の場合は回送キロ等の情報が重み
として設定される。
実施形態の車両運用計画生成装置では、初期のダイヤ案から変更可能と判断される箇所を手動または自動で設定することができる。変更可能箇所は、ダミーノードと追加アークにより表現される。変更可能箇所は、初期ダイヤ案と同時期に生成しても、初期ダイヤ案について解がないとの結果を受けて生成してもよい。生成は手動でも自動でもよい。
ド“1”) からb列車(ノード“4”)、および、A駅出庫(ノード“3”) からa列車(ノード“2”) に直接アークを設定する。
ーノード“3”,“4”を追加し、a列車(ノード“1”) からA駅入庫ノード(ノード“4”)、A駅出庫ノード(ノード“3”) からd列車(ノード“2”) に追加アークを設定
する。図5B(出入庫の塚による車両の差し替え)については、図23Cのように設定することで表現が可能である。
CPU11は、入力された初期ダイヤ案、及び変更可能情報(入力されている場合)の設定を終えた後、求解に向けた車両運用ネットワークを構築する。初期の車両運用ネットワークでは、CPU11は、すべての出庫、列車、入庫、検査のそれぞれの事象をノードとして生成する(S11)。続いて、初期ダイヤ案、変更可能情報に含まれるダミーノードに関して、入力データについて指定されている情報に従って、出庫から列車、列車から列車、列車から入庫の各ノード間を結ぶアークを生成する(S12)。その後、構内毎の入庫と出庫を時間順に並べ、車両の収容状況を把握し、入庫時刻から24時間以内に出庫可能な出庫の事象に向かい、アークを生成する。また、入庫時刻以降に開始する検査、および検査終了時刻以降に設定されている出庫に対し、同様にアークを生成する。その他に、追加アークをノード間で生成し、初期の車両運用ネットワークを完成させる。
図24Aに生理前のネットワーク例を示し、図24Bに整理後のネットワークを示す。仕業及び交番を混合整数計画問題として求解する際、変数となる要素を減少させ、求解時間を短縮することを目的に、CPU11はノードとアークの整理を行う(S13)。初期ネットワークで生成したもののうち、ノード(ノードAとする)から出ていくアークが1本のみのもの(このアークをアークabとする)については、必ず当該のノードから次のノード(ノードBとする)に遷移することとなる。そこで、ノードAおよびアークabを削除し、ノードBに統合する。具体的にはノードAに入っていたアーク群の終点をノードBに変更するとともに、アークabの各種重みを該当のアーク群のそれぞれに加算する。また、ノードAの内容をノードBに追加記録する。
あり、それら全てを含んでいる。また、Noutiは、ノードiに続くノードの集合、Nini
はノードiに先立つノードの集合と定義する。そのほか、複数の鉄道会社(運用会社)に跨がる直通運転に対応するため、運用会社の集合をR、運用車両グループの集合をG、各運用グループの開始ノードをSgに定義する。また、交番を生成する際に特定のノード通過日を設定する必要のあるノードの集合をNrに、仕業検査、交番検査の実施日を指定する必要のあるノードの集合をそれぞれ、Nrm、Nrmlと定義する。
しているかを0又は1の変数で示す。また、Adrは、列車の運転以外で調整キロがある場合に定義し、直通列車キロ調整の際に用いる。Dmでは、仕業検査周期日数、Dmlでは、交番検査周期日数を、交番内において通過指定日がある場合にはPi、仕業検査の実施
日を指定する場合には、Pmi、交番検査の場合はPmliにそれぞれの検査日からの経過日数
を定義する。Mは十分に大きな値を定義する。
経過日数を示す。dlbi、dlai はノードi の前回交番検査からの経過日数を示す。ノードi
が検査ノードである場合、dbi は1にリセットする。またノードi が交番検査ノードで
ある場合、dlbi を1 にリセットする。ung i、umg i はそれぞれノードi、検査ノードi が運用グループgに充当されていることを示す変数である。tcr、tor はr 社所属車両につ
いて、全区間での列車走行キロ合計と、他社線内での走行キロ合計を、ttr ではr 社線内を走行している列車の列車キロ合計を変数として定義する。
計ttrを減算、調整キロAdr を加えたものに重み係数δを乗じた値と、自線内の走行を優
先させるためにtor に重み係数εを乗じた値の総和の最小化を目的関数とする。
走行列車キロ計算を行う。式(5) により、各運用グループの最大可能割り当て編成数を
指定する。式(6)、式(7)によりグループ毎の検査個数の和が一定個数以上、 一定
数以下であることを制約する。
常のノードと同一のグループであることを式(19)にて示す。
ための制約で、ノードiからノードjに渡って運用する場合、jが交番の途中である場合は
式(20)を、交番の開始ノードである場合は式(21)を用いることで通過番号を設定する。同様に、交番内の経過日数を式(22)、式(23) で算出する。
番検査周期についても同様に、式(25)、式(29)、式(29) によって算出する。
、式(33) により、交番検査周期日数が指定した日数を超過しないよう制約を与える。平
日ダイヤと土休日ダイヤで滞泊場所を同一に設定する場合など、初期の条件から特定のノードを特定日に通過させる必要がある場合には、式(34) により設定する。
<<適用例1>>
適用例1として、最も基本的な例として、2グループ(8編成と18編成の計26編成)の交番の生成を行う例を示す。なお、今回は他社線直通列車を含まず、車両走行キロ、回送キロについても考慮対象外とした。列車は598本あり、出庫、入庫はそれぞれ57箇
所、夜間の留置箇所は9箇所、仕業内で検査が可能な箇所は3箇所の初期列車ダイヤ案に加え、3本の回送列車をダミーノード、その他変更箇所として56本の追加アークを設定し、車両運用計画生成装置(情報処理装置10)で求解を行った。初期の車両運用ネットワーク生成の段階では、750個のノードと1921本のアークとして表現されたのち、ネットワークを整理し、130個のノードと1301本のアークにより数理計画法にて求解が行われた。この例では約13秒で、解を得ることができた。追加アークを4箇所用いることにより制約を満たした交番を得ることができた。
庫している。その後、A14仕業ではなく、A37仕業に割り当てられていた9297列車にて22時21分に出庫し、小田原駅到着後、追加アークによる折返し列車の運用変更が選択され、A32仕業に割り当てられていた9204列車として足柄駅に入庫する行路が選択されている。この変更可能箇所として設定した追加アークが選択されている箇所については、小田原駅折り返し時に時刻の矛盾が発生しており、ダイヤの修正が必要となることがわかる。
応用事例として、土休日ダイヤ等を想定した設定方法、ならびに回送列車キロ計算機能の活用方法について、実施例を挙げる。想定したダイヤは、6編成(E61〜E66) と27編
成(E11〜E37)の2グループからなる33編成で構成される。
所が反映された交番を得ることが出来た。
着後、E65の3017列車に折り返しが可能であるとする。また、ここで示す9801列車と9802
列車は回送列車である。この場合、3516 列車から、3017列車に追加アークを設定し、9801列車、9801列車の成城入庫、9802列車の成城出庫、9802列車をそれぞれダミーノードに
指定するとともに、回送列車キロを設定し、情報処理装置10で解を求める。
実施形態に係る車両運用計画生成装置は、相互直通運転を行っている場合に、各社所属の車両の走行キロを計算し、調整する機能を持っている。ここでは、小規模な例として、3社がそれぞれ、6編成、6編成、5編成の17編成で構成され、列車本数206本、出庫
及び入庫それぞれ29箇所、夜間留置箇所は7箇所を想定する。
両はより自車線内を走行する交番となった。自社線での走行を最優先に設定した場合、表7に示すとおり、他社線内車両走行キロは3481.2kmと、他の交番よりも最も小さな値となり、目的に応じた交番を得ることが出来た。
・ダイヤ案から車両運用における仕業と交番を自動作成できる。
・変更可能情報を生成し、変更可能情報を用いてダイヤ案を修正できる。
・変更可能箇所の優先度を考慮したダイヤを自動作成することができる。
・ダイヤ案の変更したくない箇所は変更せずに計画を自動作成できる。
・各種検査周期を考慮した計画を自動作成できる。
・複数の運用グループの計画を同時に自動作成できる。
・複数の会社にまたがる運用グループの計画を同時に自動作成できる。
・複数の会社にまたがる車両の会社別走行キロの差を最小化することができる。
・複数の会社にまたがって運行する場合,自社の車両の自車線内の走行キロを最大化することができる。
・実行可能解が無いことを短時間でユーザに知らせる(報知する)ことができる。
・混合整数計画法により最適解を導出できる。
11・・・CPU
12・・・記憶装置
13・・・通信インタフェース
14・・・入力装置
15・・・ディスプレイ
Claims (13)
- 情報処理装置が、
列車のダイヤ案のデータと、前記ダイヤ案の変更可能箇所を示すデータとを受け付け、
前記ダイヤ案のデータを用いて、前記ダイヤ案に基づく車両運用計画の実行可能解を数理計画法により求め、
前記実行可能解が求まらない場合に、前記変更可能箇所を示すデータを用いて、前記ダイヤ案を修正し、
修正したダイヤ案に基づく車両運用計画の実行可能解を数理計画法により求め、
得られた実行可能解に基づく車両運用計画のデータを出力する、
ことを含む車両運用計画生成方法。 - 前記情報処理装置が、前記ダイヤ案のデータとともに、又は前記実行可能解が求まらない場合に、前記変更可能箇所のデータの入力を促す画面を表示する
ことをさらに含む請求項1に記載の車両運用計画生成方法。 - 前記情報処理装置が、
前記ダイヤ案の編集画面を表示し、
前記編集画面を用いて生成された前記ダイヤ案の修正箇所を示すデータを、前記変更可能箇所を示すデータとして記憶する
ことをさらに含む請求項1に記載の車両運用計画生成方法。 - 前記情報処理装置は、前記ダイヤ案のデータを用いて、前記車両運用計画のモデルとして、前記車両運用計画に係る事象を示すノードと、前記ノード間を接続する重みを持ったアークとからなるネットワークを生成し、
前記変更可能箇所は、前記ネットワークに追加するアークである追加アークにより表現され、
前記追加アークは、前記実行可能解を求めるために選択される
る請求項1から3のいずれか一項に記載の車両運用計画生成方法。 - 前記変更可能箇所は、前記追加アークと、前記追加アークによって前記ネットワーク中のノードと接続されるダミーノードとにより表現される
請求項4に記載の車両運用計画生成方法。 - 前記実行可能解の求解において、前記ネットワーク中のノードは求解に使用され、前記ダミーノードは、求解における使用及び不使用を選択可能である
請求項5に記載の車両運用計画生成方法。 - 前記追加アークには、前記実行可能解の求解における、前記追加アークの使用の優先度を示す重みが設定されている
請求項4から6のいずれか一項に記載の車両運用計画生成方法。 - 前記実行可能解は、前記ネットワークを用いて混合整数計画法により算出される
請求項4から7のいずれか一項に記載の車両運用計画生成方法。 - 前記情報処理装置は、前記ダイヤ案と、前記ダイヤ案の運行に使用する車両に係る車両情報に基づく車両運用計画の実行可能解を求める
請求項1から8のいずれか一項に記載の車両運用計画生成方法。 - 前記情報処理装置は、前記ダイヤ案と,前記ダイヤ案の運行に使用する車両の検査に係
る検査情報に基づく車両運用計画の実行可能解を求める
請求項1から9のいずれか一項に記載の車両運用計画生成方法。 - 前記情報処理装置は、前記ダイヤ案が複数の運行会社の直通運転を含む場合における、駅間の運行会社別のキロ程を示すキロ程情報を考慮した車両運用計画の実行可能解を求める
請求項1から10のいずれか一項に記載の車両運用計画生成方法。 - 列車のダイヤ案のデータと、前記ダイヤ案の変更可能箇所を示すデータとを受け付ける処理と、前記ダイヤ案のデータを用いて、前記ダイヤ案に基づく車両運用計画の実行可能解を数理計画法により求める処理と、前記実行可能解が求まらない場合に、前記変更可能箇所を示すデータを用いて、前記ダイヤ案を修正する処理と、修正したダイヤ案に基づく車両運用計画の実行可能解を数理計画法により求める処理と、得られた実行可能解に基づく車両運用計画のデータを出力する処理と、を実行する制御部と
を含む車両運用計画生成装置。 - コンピュータに、
列車のダイヤ案のデータと、前記ダイヤ案の変更可能箇所を示すデータとを受け付けるステップと、
前記ダイヤ案のデータを用いて、前記ダイヤ案に基づく車両運用計画の実行可能解を数理計画法により求めるステップと、
前記実行可能解が求まらない場合に、前記変更可能箇所を示すデータを用いて、前記ダイヤ案を修正するステップと、
修正したダイヤ案に基づく車両運用計画の実行可能解を数理計画法により求めるステップと、
得られた実行可能解に基づく車両運用計画のデータを出力するステップと、
を実行させるプログラム。
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