JP2021052509A - エネルギー制限回路および安全保持器 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも高速な通信に対応できるエネルギー制限回路を実現することを目的とする。【解決手段】本発明のエネルギー制限回路は、キャパシタンス成分および抵抗成分により、エネルギー制限を行う制限回路と、前記キャパシタンス成分および前記抵抗成分を分離して、前記キャパシタンス成分および前記抵抗成分により生じる遅延特性を低減する分離回路と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、過度な電流および電圧を制限するエネルギー制限回路および該エネルギー制限回路を備えた安全保持器に関する。
例えば、特許文献1には、本質安全防爆用バリアとして、ツェナーダイオードにより電圧を制限し、抵抗により電流を低減するバリア回路が開示されている。
特開昭55−033293号公報
ツェナーダイオードおよび抵抗を用いたバリア回路は、単純で省スペースであり、安価な構成を実現することができる。しかし、この様なバリア回路は、ツェナーダイオードおよび抵抗による遅延特性を有する。したがって、高速な通信に対応することが困難である。
そこで、この発明は、従来よりも高速な通信に対応できるエネルギー制限回路を実現することを目的とする。
本発明のエネルギー制限回路は、キャパシタンス成分および抵抗成分により、エネルギー制限を行う制限回路と、前記キャパシタンス成分および前記抵抗成分を分離して、前記キャパシタンス成分および前記抵抗成分により生じる遅延特性を低減する分離回路と、を備える。より具体的には、前記抵抗成分は、前記分離回路よりも入力側に配置され、前記キャパシタンス成分は、前記分離回路よりも出力側に配置されている。キャパシタンス成分は、信号線とグランドとの間に接続されている。
この様に、本発明のエネルギー制限回路は、分離回路によりキャパシタンス成分および抵抗成分を分離して遅延特性を低減するため、より高速な通信に対応することができる。
なお、エネルギー制限回路は、前記制限回路に接続される信号処理器を備え、前記信号処理器のうち前記制限回路が接続される側と反対側に接続され、エネルギー制限を行なう制限素子と、を備えていてもよい。
この場合、制限回路における抵抗成分の抵抗値を下げることができる。したがって、さらに遅延特性が低減される。
また、エネルギー制限回路は、前記分離回路に電源を供給する電源回路と、前記電源回路の入力側に配置される第2の制限回路と、を備えていてもよい。
すなわち、分離回路に電源回路を接続する場合、この電源回路についてもエネルギー制限を行なうことが好ましい。
なお、前記分離回路および前記電源回路を複数備える場合には、前記第2の制限回路と複数の前記電源回路との間に逆流防止回路を備えることで、電源回路間の電流の回り込みを制限することが好ましい。
また、分離回路は、具体的には、バッファであり、キャパシタンス成分は、ツェナーダイオードである。ツェナーダイオードは、過電圧が生じた場合に、この過電圧をグランドに放電することで電圧制限を行なう。
ただし、分離回路は、バッファに限らず、例えばインバータ2個を直列に接続した回路、コンパレータを用いたドライブ回路、またはFETを用いたドライブ回路等であってもよい。
なお、エネルギー制限回路は、安全保持器(本安関連機器)を構成してもよい。
この発明によれば、従来よりも高速な通信に対応できるエネルギー制限回路を実現することができる。
本質安全防爆システムの構成を示すブロック図である。 バリア1の主要構成を示すブロック図である。 制限回路13の構成を示す回路図である。 第2制限回路130Bに接続される電源構成を示す回路図である。 複数の第2制限回路130Bに接続される電源構成を示す回路図である。 変形例1に係る第2制限回路130Bの回路図である。 変形例2に係る第2制限回路130Bの回路図である。 変形例3に係るバリア1の一部ブロック図である。 変形例4に係る第1制限回路130Aの回路図である。
図1は、本質安全防爆システムの構成を示すブロック図である。本質安全防爆システムは、バリア1、通信機器2、および通信機器3を備えている。バリア1は、安全保持器の一例である。バリア1および通信機器2は、非危険場所に設置され、通信機器3は、可燃性ガス等の雰囲気下である危険場所に設置される。本実施形態では、一例として、通信機器3は、本質安全防爆構造に対応した本安機器である。バリア1は、危険場所側に対する電流および電圧等の電気的エネルギーを制限することで、危険場所において可燃性ガスに対する点火を防止するための本安関連機器(安全保持器)である。ただし、本発明のエネルギー制限回路および安全保持器は、本質安全防爆構造の通信機器に限らず、他の機器にも適用することができる。
図2は、バリア1の主要構成を示すブロック図である。バリア1は、コネクタ11、変換回路12、制限回路13、変換回路14、コネクタ15、CRローパスフィルタ50、および発振器90を備えている。
コネクタ11およびコネクタ15は、例えばイーサネット(登録商標)規格の通信用インタフェースである。本実施形態のコネクタ11およびコネクタ15は、100BASE−TX(100Mbps)の通信規格に対応する。
変換回路12は、コネクタ11から受信したシリアル信号をパラレル信号に変換し、制限回路13に出力する。これにより、変換回路12は、シリアル/パラレル変換回路として機能する。また、変換回路12は、制限回路13から受信したパラレル信号をシリアル信号に変換し、コネクタ11に出力する。これにより、変換回路12は、パラレル/シリアル変換回路としても機能する。
変換回路14は、コネクタ15から受信したシリアル信号をパラレル信号に変換し、制限回路13に出力する。これにより、変換回路14も、シリアル/パラレル変換回路として機能する。また、変換回路14は、制限回路13から受信したパラレル信号をシリアル信号に変換し、コネクタ15に出力する。これにより、変換回路14も、パラレル/シリアル変換回路として機能する。
発振器90は、変換回路12および変換回路14にクロック信号を出力する。この例では、発振器90は、変換回路12に第1クロック信号を出力し、変換回路14に第2クロック信号を出力する。第1クロック信号は、CRローパスフィルタ50を介して変換回路12に出力される。第2クロック信号は、制限回路13を介して変換回路14に出力される。
図3は、制限回路13の構成を示す回路図(一部はブロック図)である。制限回路13は、本発明のエネルギー制限回路に対応する。制限回路13は、第1制限回路130A、第2制限回路130B、および第3制限回路130Cを備えている。
第1制限回路130Aは、変換回路12から変換回路14に送信されるパラレル信号の各信号線に挿入される。第2制限回路130Bは、変換回路14から変換回路12に送信されるパラレル信号の各信号線に挿入される。第3制限回路130Cは、発振器90から変換回路14に送信される第2クロック信号の信号線に挿入される。
第1制限回路130Aおよび第2制限回路130Bは、変換回路12および変換回路14の間を送受信するパラレル信号の信号線のそれぞれに接続され、エネルギー制限を行なう。変換回路14はコネクタ15を経由して、危険場所に設置される通信機器3に接続される。
第1制限回路130Aは、ヒューズ131、定電圧回路132、および抵抗133を備えている。また、第3制限回路130Cも、ヒューズ131、定電圧回路132、および抵抗133を備えている。第2制限回路130Bは、ヒューズ131、定電圧回路132、および抵抗133に加えて、バッファ70を備えている。
ヒューズ131は、過電流が流れようとしたときに切断し、定電圧回路132を保護する。定電圧回路132は、複数のツェナーダイオードにより構成される。定電圧回路132は、過電圧が生じた場合に、この過電圧をグランドに放電することで、信号線に印加される電圧を基準値以下に制限する。本実施形態では、定電圧回路132におけるツェナーダイオードの並列数は2つであり、本質安全防爆構造におけるカテゴリーibに対応する。ツェナーダイオードの並列数は3以上であってもよい。並列数が3であれば、カテゴリーiaに対応する。また、定電圧回路132におけるツェナーダイオードの直列数は、本実施形態では、3つであり、定電圧回路132は、合計で6つのツェナーダイオードを含む。ただし、ツェナーダイオードの数は、この例に限らない。ツェナーダイオードの数は、目的とする電圧制限の値と遅延特性とに応じて適宜調整される。
抵抗133は、電流を制限する回路の一例である。制限回路13は、抵抗133により基準値以下に電流を制限する。
ヒューズ131は、所定の抵抗成分を有する。定電圧回路132は、所定のキャパシタンス成分を有する。したがって、第1制限回路130Aおよび第3制限回路130Cは、変換回路14に送信する信号に対して、それぞれヒューズ131および定電圧回路132によるローパスフィルタ特性を有する。
通信機器2および通信機器3は、例えば、イーサネット(登録商標)規格の100BASE−TX(100Mbps)の通信規格に対応する。したがって、通信機器2および通信機器3で送受信されるシリアル信号は、100Mbpsの通信速度を有する。通信速度が速くなり、周波数が高くなるほど上記ローパスフィルタ特性による遅延の影響が大きくなり、データの欠落が生じ通信異常が発生する。本実施形態のバリア1は、変換回路12および変換回路14により、シリアル信号を複数のパラレル信号に変換して、複数のパラレル信号のそれぞれに対してエネルギー制限を行なうことで、高速の通信速度に対応する。
一例として、変換回路12および変換回路14は、100Mbpsのシリアル信号を、送受信各4本ずつの25MHzのクロックで駆動されるパラレル信号に変換する。この様に、変換回路12および変換回路14が100Mbpsのシリアル信号を25MHzのクロックで駆動されるパラレル信号に低速化することで、制限回路13のローパスフィルタ特性による遅延の影響は小さくなる。よって、バリア1は、通信機器2および通信機器3の間の通信速度を下げずにエネルギー制限を行なうことができる。
また、定電圧回路132のキャパシタンス成分を小さくすれば、遅延特性は低減される。したがって、バリア1は、定電圧回路132を構成する個々のツェナーダイオードにキャパシタンス成分の比較的小さいものを適用することで遅延特性を低減する。また、ツェナーダイオードの直列数を増やすことでも、定電圧回路132としてのキャパシタンス成分が小さくなり、遅延特性は低減される。そこで、本実施形態では、ツェナーダイオードの直列数を複数(この例では3つ)として遅延特性を低減している。一方で、ツェナーダイオードの直列数を増やすと、定電圧回路132としての制限電圧値が高くなる。制限電圧値が高くなることにより、制限回路13は、本質安全防爆構造の規格を満たすために、抵抗133の抵抗値を大きくして電流値を制限する必要がある。したがって、抵抗133の抵抗値は、比較的大きいものとなる。
一例として、本実施形態の第1制限回路130Aでは、ヒューズ131の抵抗値は約10Ωであり、抵抗133の抵抗値は約150Ωである。これにより、第1制限回路130Aは、高速の通信に対応しながらも、本質安全防爆構造における基準値以下にエネルギー制限を行なう。
一方、第2制限回路130Bは、変換回路14から変換回路12に送信されるパラレル信号の信号線に挿入されている。第2制限回路130Bは、抵抗133および定電圧回路132を備える。仮に、抵抗133および定電圧回路132が直接接続されると、抵抗133の抵抗値が大きいため、遅延特性を生じる。抵抗133の抵抗値は、ヒューズ131の抵抗値よりも非常に大きな抵抗値を持つため、25MHzのクロックで駆動される低速化されたパラレル信号であっても遅延特性の影響が大きくなる。
そこで、第2制限回路130Bは、バッファ70により、抵抗133の抵抗成分および定電圧回路132のキャパシタンス成分を分離し、抵抗133および定電圧回路132により生じる遅延特性を低減する。
したがって、第2制限回路130Bは、変換回路14から変換回路12に送信される信号について、高速の通信に対応しながらも、本質安全防爆構造における基準値以下にエネルギー制限を行なう。
図4は、第2制限回路130Bに接続される電源構成を示す回路図(一部はブロック図)である。第2制限回路130Bのバッファ70には、電源IC200が接続される。
電源IC200は、バッファ70に電源を供給してバッファ70を駆動する。電源IC200の入力側には、抵抗201、定電圧回路202、およびヒューズ203により構成される電源用制限回路131B(本発明における第2の制限回路)が接続される。抵抗201、定電圧回路202、およびヒューズ203は、それぞれ抵抗133、定電圧回路132、およびヒューズ131と同じ機能を有する。したがって、電源用制限回路131Bは、バッファ70を駆動するための電源線について、本質安全防爆構造における基準値以下にエネルギー制限を行なう。
次に、図5は、複数の第2制限回路130Bに接続される電源構成を示す回路図(一部はブロック図)である。図5に示す様に、制限回路13は、複数のバッファ70のそれぞれに対して接続される複数の電源IC200を有する。複数の電源IC200の入力側は、電源用制限回路131Bに接続される。
電源用制限回路131Bと複数の電源IC200との間には、それぞれダイオード212が配置されている。ダイオード212は、逆流防止回路の一例である。ダイオード212は、複数の電源IC200間の電流の回り込みを制限する。本実施形態では、ダイオードの直列数は2つであり、本質安全防爆構造におけるカテゴリーibに対応する。ダイオードの直列数は3以上であってもよい。直列数が3であれば、カテゴリーiaに対応する。
なお、複数のバッファ70に対するそれぞれの電源線は、防爆規格上の沿面距離を満たすように、離れて配置されている。
図3に戻り、第3制限回路130Cは、第1制限回路130Aと同じ構成を有する。発振器90は、25MHzの第1クロック信号および第2クロック信号を出力する。変換回路12および変換回路14は、それぞれ25MHzの第1クロック信号および第2クロック信号に基づいて、ビットデータを処理する。上述の様に、第3制限回路130Cは、ヒューズ131の抵抗成分と定電圧回路132のキャパシタンス成分により、ローパスフィルタ特性を有する。第2クロック信号は、当該ローパスフィルタ特性により遅延される。このままの状態では、第1クロック信号および第2クロック信号は、当該ローパスフィルタ特性により位相がずれることになり、位相がずれると通信異常が発生する。
そこで、CRローパスフィルタ50は、上記ローパスフィルタ特性に対応する遅延特性で第1クロック信号を遅延させる。これにより、バリア1は、第1クロック信号および第2クロック信号の位相のずれを無くし、変換回路12および変換回路14の動作を同期させる。なお、第1クロック信号を遅延させる構成は、信号を遅延させるものであれば、バッファ等、どの様な構成であってもよい。
以上の様にして、制限回路13は、通信機器3に接続される通信用の信号線、クロック用の信号線、および電源線の全てに対してエネルギー制限を行なう。これにより、制限回路13は、高速の通信に対応しながらも、本質安全防爆構造における基準値以下にエネルギー制限を行なう。
なお、本実施形態の説明は、すべての点で例示であって、本発明の技術的範囲を制限するものではない。本発明の技術的範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び技術的範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、分離回路は、バッファに限らず、インバータ2個を直列に接続した回路、コンパレータを用いたドライブ回路、またはFETを用いたドライブ回路等であってもよい。
図6は、変形例1に係る第2制限回路130Bの回路図である。変形例1に係る第2制限回路130Bは、分離回路として、バッファ70に代えてコンパレータ92を備える。コンパレータ92の非反転入力には抵抗133が接続され、変換回路14から信号が入力される。反転入力には、抵抗95および抵抗96により分圧された電源電圧Vccが入力される。
コンパレータ92は、入力信号の電圧値が所定値(反転入力の電圧値)を超えた場合に信号の出力をオンし、入力信号の電圧値が所定値未満の場合には、信号の出力をオフする。したがって、コンパレータ92は、バッファ70と同様に、抵抗133の抵抗成分および定電圧回路132のキャパシタンス成分を分離し、抵抗133および定電圧回路132が接続された場合に生じる遅延特性を低減する。
また、変形例1に係る第2制限回路130Bでは、抵抗95および抵抗96の抵抗値を調整することでコンパレータ92出力信号の電圧値を調整することができる。したがって、変形例1に係る第2制限回路130Bは、入力信号の電圧を任意の値に調整することができる。例えば、入力信号の電圧値を下げることで、電圧値がHigh,Lowの閾値に近くなるため、HighからLowへの切り換えが早くなる。
次に、図7は、変形例2に係る第2制限回路130Bの回路図である。変形例2に係る第2制限回路130Bは、分離回路として、バッファ70に代えてFET80を備える。FET80のゲートには抵抗133が接続される。FET80のソースは、抵抗85を介してグランドに接続される。FET80のドレインは、電源線に接続される。
FET80は、入力信号の電圧値が所定値を超えた場合にオンし、抵抗85の抵抗値に応じた電圧の信号を出力する。入力信号の電圧値が所定値未満の場合には信号の出力がオフされる。したがって、FET80もバッファ70およびコンパレータ92と同様に、抵抗133の抵抗成分および定電圧回路132のキャパシタンス成分を分離し、抵抗133および定電圧回路132が接続された場合に生じる遅延特性を低減する。
また、変形例2に係る第2制限回路130Bでは、抵抗85の抵抗値を調整することで、後段の変換回路12側に出力される信号の電圧値を調整することができる。
次に、図8は、変形例3に係るバリア1の一部ブロック図である。変形例3に係るバリア1は、変換回路14の前段(すなわち第2制限回路130Bが接続される側とは反対側)に制限素子500を備える。
制限素子500は、抵抗501およびカップリングコンデンサ502を備える。制限素子500は、これら抵抗およびカップリングコンデンサ502により、シリアル信号を送受信するための差動信号線に対し、エネルギー制限を行なう。バリア1は、制限素子500により、変換回路14からコネクタ15に対する電流を基準値以下に制限する。したがって、第2制限回路130Bは、抵抗133の抵抗値を下げることができる。バッファ70は、内部の回路においてわずかなキャパシタンス成分を有する。したがって、抵抗133およびバッファ70は、わずかな遅延特性を有する。しかし、バリア1は、制限素子500を備えることにより、抵抗133の抵抗値を下げることができるため、抵抗133およびバッファ70により生じる遅延特性を低減する。
なお、本実施形態では、送受信各4本ずつの信号線を用いて、100Mbpsのシリアル信号を25MHzのクロックで駆動されるパラレル信号に変換することで通信速度を維持する例を示したが、信号線の数はこの例に限らない。例えば、信号線が送信のみ、または受信のみである場合、信号線が10本であれば、通信速度を1/10に低減することができる。信号線の数は、目的とする通信速度と、制限回路の遅延特性とに応じて適宜設定する。
また、本発明は、シリアル信号をパラレル信号に変換することは必須ではない。本発明は、分離回路により抵抗成分とキャパシタンス成分とを分離することで、遅延特性を低減することができる。したがって、本発明は、分離回路により、目的とする通信速度を確保できる場合には、シリアル信号をパラレル信号に変換せずともよい。
また、本発明のエネルギー制限回路および安全保持器は、イーサネット(登録商標)規格に対応する通信機器に適用する例に限らない。本発明のエネルギー制限回路および安全保持器は、その他のどの様な通信規格に適用することもできる。また、本発明のエネルギー制限回路および安全保持器は、通信機器に接続される例に限らず、他の汎用機器に接続されてもよい。
なお、分離回路は、第1制限回路130Aまたは第3制限回路130Cにおいて、ヒューズ131と定電圧回路132との間に配置されていてもよい。
図9は、変形例4に係る第1制限回路130Aの回路図である。上述したように、第1制限回路130Aおよび第3制限回路130Cは、変換回路14に送信する信号に対して、それぞれヒューズ131および定電圧回路132による遅延特性を有する。しかし、図9の例では、ヒューズ131および定電圧回路132の間にバッファ75を配置することで、ヒューズ131の抵抗成分と定電圧回路132のキャパシタンス成分とを分離し、遅延特性を低減する。
第3制限回路130Cについても同様に、ヒューズ131および定電圧回路132の間にバッファ75を配置することで、ヒューズ131の抵抗成分と定電圧回路132のキャパシタンス成分とを分離し、遅延特性を低減することができる。なお、第3制限回路130Cにおいてバッファ75を配置する場合には、CRローパスフィルタ50の時定数を調整する。あるいは、バッファ75により遅延特性を大きく低減できる場合には、CRローパスフィルタ50を省略してもよい。
1…バリア(安全保持器)
2…通信機器
3…通信機器
11…コネクタ
12…変換回路(信号処理器)
13…制限回路
14…変換回路(信号処理器)
15…コネクタ
50…CRローパスフィルタ(遅延回路)
70,75…バッファ(分離回路)
80…FET(分離回路)
85…抵抗
90…発振器
92…コンパレータ(分離回路)
95,96…抵抗
130A…第1制限回路
130B…第2制限回路
130C…第3制限回路
131…ヒューズ
132…定電圧回路
133…抵抗
200…電源IC(電源回路)
201…抵抗
202…定電圧回路
203…ヒューズ
212…ダイオード(逆流防止回路)
500…制限素子
501…抵抗
502…カップリングコンデンサ

Claims (8)

  1. キャパシタンス成分および抵抗成分により、エネルギー制限を行う制限回路と、
    前記キャパシタンス成分および前記抵抗成分を分離して、前記キャパシタンス成分および前記抵抗成分により生じる遅延特性を低減する分離回路と、
    を備えたエネルギー制限回路。
  2. 前記抵抗成分は、前記分離回路よりも入力側に配置され、
    前記キャパシタンス成分は、前記分離回路よりも出力側に配置されている。
    請求項1に記載のエネルギー制限回路。
  3. 前記キャパシタンス成分は、信号線とグランドとの間に接続されている、
    請求項1または請求項2に記載のエネルギー制限回路。
  4. 前記制限回路に接続される信号処理器と、
    前記信号処理器のうち前記制限回路が接続される側とは反対側に接続され、エネルギー制限を行なう制限素子と、
    を備えた、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエネルギー制限回路。
  5. 前記分離回路に電源を供給する電源回路と、
    前記電源回路の入力側に配置される第2の制限回路と、
    を備えた、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のエネルギー制限回路。
  6. 前記分離回路および前記電源回路を複数備え、
    前記第2の制限回路と複数の前記電源回路との間に逆流防止回路を備えた、
    請求項5に記載のエネルギー制限回路。
  7. 前記分離回路は、バッファであり、
    前記キャパシタンス成分は、ツェナーダイオードである、
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のエネルギー制限回路。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のエネルギー制限回路を備えた、
    安全保持器。
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