JP2021049286A - 遊技機 - Google Patents

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Hiroki Matsushima
弘樹 松島
靖司 江中
Yasushi Enaka
靖司 江中
恭兵 長澤
Kyohei Nagasawa
恭兵 長澤
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【課題】 遊技の興趣の低下を抑制する。【解決手段】 パチンコ機1では、「時短状態」の生起中における特定遊技(本実施形態では、落選時の時短最終遊技)の実行期間中に、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される。すなわち、「時短状態」の生起中において、特定遊技が実行される期間(以下、「特定遊技期間」とする)を含む所定監視期間に限って、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される。これによって、可動体ユニットの演出動作により発生する振動等、不正行為によらずに発生する振動の検出に基づいて振動エラー(不正行為)が判定(検知)される事態を抑制することが可能となり、遊技の興趣の低下を抑制することが可能となる。【選択図】 図47

Description

本発明は、振動を検知する検知手段を備える遊技機に関する。
従来、振動を検知する検知手段を備える遊技機が知られている(特許文献1参照)。
この遊技機は、検知した振動の強さに応じた検知信号を出力する感振センサ(検知手段)と、感振センサにより出力された検知信号に基づいて不正振動を判定する検出回路(監視手段)と、を含んで構成されている。
特開2007−236486号公報
しかしながら、従来の遊技機では、遊技の興趣が低下する恐れがある。
すなわち、従来の遊技機では、検出回路が、常時、感振センサにより出力された検知信号を監視している。これによって、演出用の可動体の動作により発生する振動等、不正行為によらずに発生する振動に基づいて不正振動が判定され、遊技の興趣が低下する恐れがある。
本発明の課題は、遊技の興趣の低下を抑制することにある。
上記目的を達成するために、第一の発明に係る遊技機は、特定遊技状態を生起させる遊技状態制御手段と、振動を検知する検知手段と、前記検知手段による振動の検知を監視する監視手段と、を備え、前記監視手段は、前記特定遊技状態の生起中における特定遊技の実行期間中に、前記検知手段による振動の検知を監視することを特徴とする。
第一の発明に係る遊技機では、特定遊技状態の生起中において、特定遊技が実行される期間(以下、「特定遊技期間」とする)を含む所定期間に限って、検知手段による振動の検知が監視される。
これによって、演出用の可動体の動作により発生する振動等、不正行為によらずに発生する振動の検出に基づいてエラー(不正行為)が判定される事態を抑制することが可能となり、遊技の興趣の低下を抑制することが可能となる。
なお、特定遊技期間は、遊技球が流下する経路(遊技球の動き)に応じて遊技者の利益(遊技の結果)が変動することになる遊技が実行される期間であることが好ましい。換言すると、特定遊技期間は、振動の発生が遊技者の利益(遊技の結果)に影響を与える可能性がある遊技が実行される期間であることが好ましい。
ここで、特定遊技状態としては、後述する「時短状態」が該当する。遊技状態制御手段としては、後述する主制御基板200(ステップS43−2)が該当する。検知手段としては、後述する振動検出センサ113が該当する。監視手段としては、後述する主制御基板200(ステップS4−15)が該当する。特定遊技としては、後述する時短最終遊技が該当する。
第二の発明に係る遊技機は、第一の発明に係る遊技機において、前記特定遊技は、前記特定遊技状態が終了する契機となる遊技であることを特徴とする。
第二の発明に係る遊技機では、特定遊技状態が終了する契機となる遊技が実行される期間中において、検知手段による振動の検知を監視することが可能となり、当該期間中におけるエラー(不正行為)を検知することが可能となる。
ここで、特定遊技としては、少なくとも以下に示す遊技A,B,Cが含まれるものとする。
すなわち、特定遊技状態の実行中において、所定の終了条件(抽選等の無作為で成立する条件)が成立した場合に、当該特定遊技状態が終了する構成においては、当該特定遊技状態の生起中において、継続的に(または、繰り返し)実行される遊技のうち、上記所定の終了条件を満たす遊技(遊技A)が、特定遊技となり、少なくとも当該特定遊技の実行期間中に、検知手段による振動の検知が監視される。
例えば、特定遊技状態の生起中に実行される遊技抽選(遊技判定)の結果が所定結果となった場合に、当該特定遊技状態が終了される構成においては、当該特定遊技状態の生起中において、継続的に(または、繰り返し)実行される遊技のうち、上記所定結果となった遊技抽選(遊技判定)に係る遊技(遊技A)が、特定遊技となり、少なくとも当該特定遊技の実行期間中に、検知手段による振動の検知が監視される。
また、特定遊技状態の生起中において、予め規定されている所定回数(1回又は複数回)の遊技が実行される構成(または、特定遊技状態の生起中において、予め規定されている所定回数の遊技が実行された場合に、当該特定遊技状態が終了する構成)においては、当該特定遊技状態の生起中に実行される所定回数の遊技のうち、最終回の遊技(遊技B)が、特定遊技となり、少なくとも当該特定遊技の実行期間中に、検知手段による振動の検知が監視される。
例えば、特定遊技状態の生起中において、N回(1回又は複数回)の遊技が実行された場合に、当該特定遊技状態が終了される構成においては、当該特定遊技状態の生起中に実行される遊技のうち、N回目の遊技(遊技B)が、特定遊技となり、少なくとも当該特定遊技の実行期間中に、検知手段による振動の検知が監視される。
また、特定遊技状態の生起中において、予め規定されている所定遊技の終了に応じて、当該特定遊技状態が終了する構成においては、当該所定遊技(遊技C)が、特定遊技となり、少なくとも当該特定遊技の実行期間中に、検知手段による振動の検知が監視される。
なお、第一又は第二の発明に係る遊技機において、前記監視手段が、前記特定遊技の実行期間中及び当該特定遊技の終了後の所定期間中に、前記検知手段による振動の検知を監視する構成としても構わない。
また、第一又は第二の発明に係る遊技機において、所定条件の成立に応じて遊技情報を取得する遊技情報取得手段と、前記遊技情報取得手段により取得された遊技情報に基づいて遊技判定を実行する遊技判定手段と、を備え、特定遊技状態の生起中には、特定遊技状態の非生起中と比較して、前記所定条件の成立が容易となる構成としても構わない。
本発明によれば、遊技の興趣の低下を抑制することが可能となる。
パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。 遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 右側経路の一部を拡大した状態を示す図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 発射条件検出回路及び発射制御回路の構成を示すブロック図である。 演出制御基板の構成を示すブロック図である。 CPU210が使用するメモリ領域のアドレスマップである。 特別図柄抽選の当選確率を示す図である。 当選図柄の選択確率を示す図である。 遊技球による始動ゲートの通過が発生するタイミングと普通電動役物が開放状態とされるタイミングとの関係を示す図である。 第2非電動入球装置へ入球する遊技球を示す図である。 CPU初期化処理を示すフローチャートである。 メインループ処理を示すフローチャートである。 電源遮断時退避処理を示すフローチャートである。 タイマ割込み処理を示すフローチャートである。 ダイナミックポート出力処理を示すフローチャートである。 性能表示装置出力処理を示すフローチャートである。 設定関連処理を示すフローチャートである。 スイッチ管理処理を示すフローチャートである。 普図始動球検出処理を示すフローチャートである。 特図1始動球検出処理を示すフローチャートである。 特図2始動球検出処理を示すフローチャートである。 特別図柄乱数取得処理を示すフローチャートである。 特別遊技管理処理を示すフローチャートである。 特図変動待ち処理を示すフローチャートである。 特図変動中処理を示すフローチャートである。 回数切り管理処理を示すフローチャートである。 特図停止中処理を示すフローチャートである。 第1大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。 第1大入賞口開放制御処理を示すフローチャートである。 第1大入賞口閉鎖有効処理を示すフローチャートである。 第1大入賞口開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。 第2大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。 第2大入賞口開放制御処理を示すフローチャートである。 第2大入賞口閉鎖有効処理を示すフローチャートである。 第2大入賞口開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。 特別電役開閉切替処理を示すフローチャートである。 普通遊技管理処理を示すフローチャートである。 普図変動待ち処理を示すフローチャートである。 普図変動中処理を示すフローチャートである。 普図停止中処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放前処理を示すフローチャートである。 普通電役開閉切替処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放制御処理を示すフローチャートである。 普通電動役物閉鎖有効処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。 状態管理処理を示すフローチャートである。 性能表示装置制御処理を示すフローチャートである。 サブタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 コマンド解析処理を示すフローチャートである。 保留コマンド受信処理を示すフローチャートである。 先読みコマンド受信処理を示すフローチャートである。 変動コマンド受信処理を示すフローチャートである。 停止コマンド受信処理を示すフローチャートである。 オープニングコマンド受信処理を示すフローチャートである。 エラーコマンド受信処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
(パチンコ機1の全体構成)
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。パチンコ機1は、外枠ユニット2と、内枠ユニット3と、一体扉ユニット4と、遊技盤ユニット10と、を含んで構成されている。
外枠ユニット2、内枠ユニット3及び一体扉ユニット4は、ヒンジ機構を介して、互いに固定されている。これによって、内枠ユニット3は、外枠ユニット2に対して開閉することが可能となっている。また、一体扉ユニット4は、内枠ユニット3及び外枠ユニット2のそれぞれに対して開閉することが可能となっている。
外枠ユニット2は、矩形の枠体(外枠)を含んで構成されている。そして、外枠ユニット2の枠体(外枠)は、遊技場の島設備に対して固定される。
内枠ユニット3は、矩形の枠体(内枠)を含んで構成されている。内枠ユニット3は、外枠ユニット2の内側に配置される。
一体扉ユニット4は、矩形の扉状に形成されている。一体扉ユニット4は、略中央部に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、透明板4aの下側に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドルユニット6と、を有している。
透明板4aは、樹脂、ガラス等の透明な材料により平板状に形成されている。装飾部4bは、透明又は半透明の樹脂材料により形成され、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上側の各角部には、その内部にスピーカ22(図4参照)が配設された音抜部4cが設けられている。各音抜部4cには、スピーカ22が出力する音声を通過させる複数の音抜孔が設けられている。また、装飾部4bには、枠ランプ20(図4参照)が配設されている。枠ランプ20は、ダイナミック点灯制御により駆動される複数の発光素子(LED)を含んで構成されている。
受皿ユニット5は、遊技球(貸球及び賞球)を受ける受皿5aと、遊技者による操作が可能な各種の操作手段と、を含んで構成されている。
本実施形態では、各種の操作手段として、演出ボタン5b、回転型セレクター5c、光量調整ボタン(図示せず)、音量調整ボタン(図示せず)、十字キーボタン(図示せず)等を有している。
演出ボタン5bは、遊技者による押下操作が可能な操作部と、操作部の押下操作を検出するボタンスイッチ25(図4参照)と、を含んで構成されている。ボタンスイッチ25は、操作部が押下操作されるごとに、検出信号を演出制御基板300(図4参照)に対して出力する。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、遊技者による回転操作が可能な操作部と、操作部の回転操作を検出するダイヤルスイッチ26(図4参照)と、を含んで構成されている。ダイヤルスイッチ26は、操作部が所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、検出信号を演出制御基板300に対して出力する。
光量調整ボタンは、遊技者による押下操作が可能な2つの操作部(操作部A及び操作部B)と、各操作部A,Bの押下操作を検出する光量調整スイッチ27(図4参照)と、を含んで構成されている。光量調整スイッチ27は、各操作部A,Bが押下操作されるごとに、押下操作された操作部に対応する検出信号を演出制御基板300に対して出力する。
演出制御基板300は、光量調整スイッチ27からの検出信号の入力に応じて、光量設定の設定内容を、第1段階〜第5段階のうち、いずれかの段階に変更する。
「光量設定」は、演出用の各種光源(具体的には、各種ランプ20,21を構成する発光素子、各種画像表示装置31,32を構成するバックライト等)の光量(輝度)の設定となっている。なお、後述するメイン表示装置60を構成する発光素子と、性能表示装置206を構成する発光素子と、については、光量の設定を変更することができない。
音量調整ボタンは、遊技者による押下操作が可能な2つの操作部(操作部C及び操作部D)と、各操作部C,Dの押下操作を検出する音量調整スイッチ28(図4参照)と、を含んで構成されている。音量調整スイッチ28は、各操作部C,Dが押下操作されるごとに、押下操作された操作部に対応する検出信号を演出制御基板300に対して出力する。
演出制御基板300は、音量調整スイッチ28からの検出信号の入力に応じて、音量設定の設定内容を、第1段階〜第5段階のうち、いずれかの段階に変更する。
「音量設定」は、各種スピーカ22から出力される音声(演出音)の音量の設定となっている。
十字キーボタンは、遊技者による押下操作が可能な4つの操作部(上キーボタン、下キーボタン、左キーボタン、及び、右キーボタン)と、各操作部の押下操作を検出する十字キースイッチ29(図4参照)と、を含んで構成されている。十字キースイッチ29は、各操作部が押下操作されるごとに、押下操作された操作部に対応する検出信号を演出制御基板300に対して出力する。
演出制御基板300は、十字キースイッチ29からの検出信号の入力に応じて、演出に関する所定の設定内容を変更する。
また、受皿ユニット5の上面には、貸出操作部7が配設されている。貸出操作部7は、球貸ボタン7aと、返却ボタン7bと、度数表示装置7cと、を有している。
ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット700と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニット700に挿入されると、CRユニット700に挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。
また、プリペイドカードがCRユニット700に挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。
さらに、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニット700に挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニット700からプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドルユニット6は、ハンドルベース部(図示せず)と、ハンドル操作部(図示せず)と、発射停止ボタン(図示せず)と、を含んで構成されている。
ハンドルベース部は、一体扉ユニット4の正面側に取り付けられている。ハンドルベース部の正面側には、軸受部(図示せず)が設けられている。
ハンドル操作部は、遊技者による把持が可能となる形状に構成されている。ハンドル操作部の背面側には、回転軸部(図示せず)が設けられている。ハンドル操作部は、その回転軸部がハンドルベース部の軸受部により軸支されることにより、ハンドルベース部に対して回転可能に取り付けられている。
ハンドル操作部は、所定の初期位置から所定の限度位置までの間において、回転操作(変位)することが可能となっている。発射ハンドルユニット6の内部には、ハンドル操作部を初期位置側に向かって付勢する付勢手段(本実施形態では、バネ)が配置されている。これによって、ハンドル操作部は、遊技者による回転操作が行われていないときに、初期位置に配置(変位)される。
発射停止ボタンは、ハンドル操作部の側面側に設けられている。発射停止ボタンは、遊技者による押下操作が可能となっている。
また、発射ハンドルユニット6は、発射ボリューム411(図4参照)と、タッチセンサ412(図4参照)と、発射停止スイッチ413(図4参照)と、を含んで構成されている。
発射ボリューム411は、可変抵抗器により構成されている。発射ボリューム411は、ハンドル操作部の回転操作量(ハンドル操作部が回転操作された角度)を検出する。具体的に、発射ボリューム411は、回転軸と、回転軸の回転量(回転角度)に応じて抵抗値が変化する抵抗体と、を含んで構成されている。発射ボリューム411の回転軸は、ハンドル操作部の回転軸部に対して同軸状に固定されている。これによって、ハンドル操作部の回転操作に応じて、発射ボリューム411の回転軸が回転され、ハンドル操作部の回転操作量に応じて、発射ボリューム411の抵抗値が変化する。
発射ボリューム411は、操作検出部421(図5参照)と電気的に接続されている。操作検出部421は、発射ボリューム411の抵抗値(電圧値)の変化に基づいて、ハンドル操作部の回転操作(回転操作量)を検出する。
タッチセンサ412は、静電容量の変化に基づいて、遊技者によるハンドル操作部への接触(把持)を検出する。そして、タッチセンサ412は、遊技者によるハンドル操作部への接触が検出されているときに、タッチ信号を発射可能条件検出部422(図5参照)に対して出力する(タッチ信号をハイレベルとする)。一方、タッチセンサ412は、遊技者によるハンドル操作部への接触が検出されていないときに、発射可能条件検出部422に対するタッチ信号の出力を停止する(タッチ信号をローレベルとする)。
発射停止スイッチ413は、発射停止ボタンの押下操作を検出する。そして、発射停止スイッチ413は、発射停止ボタンの押下操作が検出されていないときに、発射停止信号を発射可能条件検出部422に対して出力する(発射停止信号をハイレベルとする)。一方、発射停止スイッチ413は、発射停止ボタンの押下操作が検出されているときに、発射可能条件検出部422に対する発射停止信号の出力を停止する(発射停止信号をローレベルとする)。
(遊技盤ユニット10の構成)
次に、遊技盤ユニット10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。図3は、右側経路の一部を拡大した状態を示す図である。
遊技盤ユニット10は、内枠ユニット3により支持されている。具体的に、遊技盤ユニット10は、内枠ユニット3が備える内枠の内側に取り付けられている。これによって、遊技盤ユニット10は、一体扉ユニット4の背面側に配置される。そして、遊技者は、透明板4aを介して、後述する遊技盤11(遊技領域30)を視認することが可能となっている。本実施形態では、透明板4aの背面と遊技盤11の正面との間に、後述する遊技領域30が構成される。
図2に示すように、遊技盤ユニット10は、セット板(図示せず)と、セット板に取り付けられた遊技盤11と、セット板に取り付けられた各種演出装置(メイン画像表示装置31、サブ画像表示装置32、可動体ユニット等)と、を備えている。
セット板は、正面側が開放された箱状に形成されている。セット板の背面板における略中央部には、貫通孔からなる開口部(図示せず)が設けられている。
遊技盤11は、セット板の正面側に取り付けられている。遊技盤11は、樹脂により、平板状に形成されている。遊技盤11の略中央部には、貫通孔からなる開口部(図示せず)が設けられている。そして、遊技者は、遊技盤11に設けられた開口部及びセット板に設けられた開口部を介して、メイン画像表示装置31の表示画面31aを視認することが可能となっている。
遊技盤11の正面における開口部の周囲には、発射ハンドルユニット6の回転操作に応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。そして、遊技領域30には、遊技球が流下する経路として、メイン画像表示装置31(表示画面31a)の左側に形成された左側経路と、メイン画像表示装置31(表示画面31a)の右側に形成された右側経路と、が構成されている。
また、遊技盤11の遊技領域30には、盤面ランプ21(図4参照)が配設されている。盤面ランプ21は、ダイナミック点灯制御により駆動される複数の発光素子(LED)を含んで構成されている。
メイン画像表示装置31は、セット板の背面側に取り付けられている。メイン画像表示装置31は、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。
メイン画像表示装置31は、各種の演出画像(動画像・静止画像)を表示することが可能な表示画面31aを含んで構成されている。
表示画面31aには、第1演出図柄z1(図示せず)が表示される3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3(図示せず)と、第2演出図柄z2(図示せず)が表示される1つの第2演出図柄表示領域a4(図示せず)と、を構成することが可能となっている。
第1演出図柄z1は、数字、文字、記号、キャラクター等の識別情報(図柄)を含んで構成されている。各第1演出図柄表示領域a1〜a3では、第1演出図柄z1の変動表示及び停止表示を実行することが可能となっている。
本実施形態では、各第1演出図柄z1は、「1」〜「7」の識別情報のうち、いずれかの識別情報を含んで構成されている。すなわち、第1特別図柄抽選に対応する第1演出図柄z1として、7種類の第1演出図柄z1(「1」〜「7」の各識別情報を表示する第1演出図柄z1)が規定されている。また、第2特別図柄抽選に対応する第1演出図柄z1として、7種類の第1演出図柄z1(「1」〜「7」の各識別情報を表示する第1演出図柄z1)が規定されている。
第2演出図柄z2は、カラーバーから構成されている。第2演出図柄表示領域a4では、第2演出図柄z2の変動表示及び停止表示を実行することが可能となっている。
演出図柄z1,z2の変動表示とは、各第1演出図柄表示領域a1〜a3において、第1演出図柄z1が変動し、かつ、第2演出図柄表示領域a4において、第2演出図柄z2が変動するする表示となっている。
本実施形態では、演出図柄z1,z2の変動表示中、各第1演出図柄表示領域a1〜a3において、抽選結果表示位置に表示される第1演出図柄z1の種類が変更され、または、第1演出図柄z1が動いている状態(移動・スクロールしている状態)で表示されるとともに、第2演出図柄表示領域a4において、表示される第2演出図柄z2の種類が変更(具体的には、カラーバーが表す色が、順次、変更)される。
演出図柄z1,z2の停止表示とは、各第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、第1演出図柄z1が停止し、かつ、第2演出図柄表示領域a4において、第2演出図柄z2が停止する表示となっている。
本実施形態では、演出図柄z1,z2の停止表示中、各第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、一の種類の第1演出図柄z1が停止されるとともに、第2演出図柄表示領域a4において、一の種類の第2演出図柄z2が停止される(具体的には、カラーバーが、所定の色を表す)。
そして、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3において停止表示された第1演出図柄z1と、第2演出図柄表示領域a4において停止表示された第2演出図柄z2と、の組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
また、表示画面31aには、保留図柄h(図示せず)が表示される保留図柄表示領域b1,b2(図示せず)を構成することが可能となっている。
保留図柄表示領域b1には、報知表示(特別図柄の変動表示及び停止表示)中の遊技情報に対応する保留図柄hが表示される。保留図柄表示領域b2には、後述する始動判定(報知表示)が保留されている遊技情報に対応する保留図柄hが表示される。
サブ画像表示装置32は、メイン画像表示装置31の正面側の位置に配設されている。
サブ画像表示装置32は、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。サブ画像表示装置32は、演出画像を表示することが可能な表示画面32aを有している。
サブ画像表示装置32は、図示しない駆動機構により、上下方向に沿って変位(移動)させることが可能となっている。具体的に、サブ画像表示装置32は、原点位置(図2参照)と、原点位置より下方の演出位置(図示せず)と、を含む所定範囲内において、変位させることが可能となっている。
そして、原点位置に配置(変位)されているサブ画像表示装置32は、メイン画像表示装置31の表示画面31aの上方に配置され、表示画面31aを被覆しない。一方、演出位置に配置(変位)されているサブ画像表示装置32は、メイン画像表示装置31の表示画面31aの正面側に配置され、表示画面31aの一部を被覆する。
左側経路における表示画面31aの下方には、第1始動口51が設けられている。第1始動口51は、上向きに開口した入球口(いわゆる「ヘソ」)であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。第1始動口51は、左側経路を流下する遊技球の入球が可能(右側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
第1始動口51内には、特図1始動口スイッチ101(図4参照)が配設されている。特図1始動口スイッチ101は、第1始動口51に入球した遊技球(第1始動口51への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して出力する。主制御基板200は、特図1始動口スイッチ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。
左側経路における第1始動口51の左方には、左上他入賞口57aと、左中他入賞口57bと、左下他入賞口57cと、が設けられている。各他入賞口57a〜57cは、上向きに開口した入球口であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。各他入賞口57a〜57cは、左側経路を流下する遊技球の入球が可能(右側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
遊技盤11には、左入賞口スイッチ106(図4参照)が配設されている。左入賞口スイッチ106は、他入賞口57a〜57cに入球した遊技球(他入賞口57a〜57cへの遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して出力する。主制御基板200は、左入賞口スイッチ106からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
左側経路における第1始動口51の左方には、第1非電動入球装置(非電動役物装置)72が設けられている。
第1非電動入球装置72は、非電動式で作動(開閉・変位)する入球口となっている。すなわち、第1非電動入球装置72は、作動(開閉・変位)の動力として、電気を用いず、遊技球の重量を用いる入球口となっている。換言すると、第1非電動入球装置72は、電動アクチュエータ(ソレノイド、モータ等)によらず、遊技球の重量により作動する機械的な機構により作動(開閉・変位)される入球口となっている。
図3に示すように、第1非電動入球装置72は、遊技球の入球が可能な入球口72aと、入球口72aを開閉する第1非電動役物72bと、排出口72cと、を含んで構成されている。
入球口72aは、左側経路を流下する遊技球の入球が可能(右側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
第1非電動役物72bは、入球口72aへの遊技球の入球を困難(不可能)にする閉鎖状態(図3において実線で示す状態)と、入球口72aへの遊技球の入球を容易(可能)にする開放状態(図3において破線で示す状態)と、に変位することが可能となっている。
第1非電動役物72bは、第1リンク機構(図示せず)を介して、後述する第1可動レバーに連結されている。これによって、第1可動レバーが閉鎖状態から開放状態に変位すると、これに連動して、第1リンク機構が第1態様で作動し、第1非電動役物72bが閉鎖状態から開放状態に変位する。また、入球口72aへ所定の入球上限数(本実施形態では、2[球])の遊技球が入球すると、第1リンク機構が第2態様で作動して、第1非電動役物72bが開放状態から閉鎖状態に変位するとともに、第1可動レバーが開放状態から閉鎖状態に変位する。
入球口72aから入球した遊技球は、全て、排出口72cを介して、後述する排出路へ排出される。排出口72cには、第1特図2始動口スイッチ102a(図4参照)が配設されている。
第1特図2始動口スイッチ102aは、入球口72aから入球した遊技球(入球口72aへの遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して出力する。主制御基板200は、第1特図2始動口スイッチ102aからの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。
右側経路における最上流には、第1大入賞口55が設けられている。第1大入賞口55には、第1大入賞口55への遊技球の入球を不可能(困難)にする閉鎖状態と、第1大入賞口55への遊技球の入球を可能(容易)にする開放状態と、に変位することが可能な第1特別電動役物(特別電役)55aが設けられている。
第1特別電動役物55aは、第1特別電動役物ソレノイド65a(図4参照)によって開閉される。第1大入賞口55は、通常時は、第1特別電動役物55aが閉鎖状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)により、「大当り」に当選した場合に、第1特別電動役物55aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第1大入賞口55は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
第1大入賞口55内には、第1カウントスイッチ103a(図4参照)が配設されている。第1カウントスイッチ103aは、第1大入賞口55に入球した遊技球(第1大入賞口55への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して出力する。主制御基板200は、第1カウントスイッチ103aからの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
第1大入賞口55へ入球した遊技球は、第1カウントスイッチ103aにより検出された後に、排出路へ排出される。
右側経路における第1大入賞口55の下流側には、第2大入賞口56が設けられている。第2大入賞口56には、第2大入賞口56への遊技球の入球を不可能(困難)にする閉鎖状態と、第2大入賞口56への遊技球の入球を可能(容易)にする開放状態と、に変位することが可能な第2特別電動役物(特別電役)56aが設けられている。
第2特別電動役物56aは、第2特別電動役物ソレノイド65b(図4参照)によって開閉される。第2大入賞口56は、通常時は、第2特別電動役物56aが閉鎖状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第2特別図柄抽選により、「小当り」に当選した場合に、第2特別電動役物56aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2大入賞口56は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
第2大入賞口56内には、第2カウントスイッチ103b(図4参照)が配設されている。第2カウントスイッチ103bは、第2大入賞口56に入球した遊技球(第2大入賞口56への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して出力する。主制御基板200は、第2カウントスイッチ103bからの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
また、第2大入賞口56内には、V領域(図示せず)と、排出領域(図示せず)と、第2大入賞口56内に入球した遊技球を、V領域及び排出領域のうち、一方の領域へ振り分ける振分手段(図示せず)と、が設けられている。
V領域には、V領域スイッチ110(図4参照)が配設されている。V領域スイッチ110は、V領域を通過する遊技球(遊技球によるV領域の通過)の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して出力する。主制御基板200は、V領域スイッチ110からの検出信号の入力を契機として、後述するRAM230のV入賞フラグ領域に、「1」を設定する。
振分手段は、第2大入賞口56内に入球した遊技球をV領域へ振り分けるV通過状態と、第2大入賞口56内に入球した遊技球を排出領域へ振り分ける非V通過状態と、に変位することが可能となっている。
すなわち、振分手段がV通過状態に変位されている場合、第2大入賞口56内に入球した遊技球は、全て、V領域へ振り分けられる。これによって、第2大入賞口56内に入球した遊技球による排出領域の通過が不可能となる。
一方、振分手段が非V通過状態に変位されている場合、第2大入賞口56内に入球した遊技球は、全て、排出領域へ振り分けられる。これによって、第2大入賞口56内に入球した遊技球によるV領域の通過が不可能とる。
振分手段は、V領域ソレノイド66(図4参照)によって変位される。
第2大入賞口56内に入球した遊技球は、まず、第2カウントスイッチ103bにより検出され、その後、振分手段により、V領域及び排出領域のうち、一方の領域へ振り分けられ、当該領域を通過した後に、排出路へ排出される。この際、V領域へ振り分けられた遊技球は、V領域スイッチ110により検出される。
右側経路における第2大入賞口56の下流側には、始動ゲート41が設けられている。
始動ゲート41は、常時、右側経路を流下する遊技球による通過が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となるように形成されている。
始動ゲート41には、ゲートスイッチ104(図4参照)が配設されている。ゲートスイッチ104は、始動ゲート41を通過する遊技球(遊技球による始動ゲート41の通過)の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して出力する。主制御基板200は、ゲートスイッチ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。
右側経路における始動ゲート41の下流側には、電動入球装置71が設けられている。
電動入球装置71は、電動式で作動(開閉・変位)する入球口となっている。すなわち、電動入球装置71は、作動(開閉・変位)の動力として電気を用いる入球口となっている。換言すると、電動入球装置71は、電動アクチュエータ(ソレノイド、モータ等)により開閉作動(開閉・変位)される入球口となっている。
図3に示すように、電動入球装置71は、遊技球の入球が可能な入球口71aと、入球口71aへ遊技球を誘導する普通電動役物(普通電役)71bと、を含んで構成されている。
入球口71aは、横向き(本実施形態では、右向き)に開口した入球口となっている。本実施形態では、入球口71aは、常時、開放されている。入球口71aは、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
普通電動役物71bは、入球口71aへの遊技球の入球を困難(不可能)にする閉鎖状態(図10、図11において破線で示す状態)と、入球口71aへの遊技球の入球を容易(可能)にする開放状態(図10、図11において実線で示す状態)と、に変位することが可能となっている。
具体的に、普通電動役物71bは、略長方形の平板状に形成され、入球口71aの右側(開口側)に配置されている。普通電動役物71bの上面(天面)は、左右方向に沿って延びており、入球口71a側(左側)に向かって下り傾斜している。そして、普通電動役物71bは、奥行き方向に沿って平行移動することにより、閉鎖状態と、開放状態と、に変位することが可能となっている。
普通電動役物71bが閉鎖状態に配置(変位)されているときには、当該普通電動役物71bが遊技盤11の背面側(遊技領域30外)に位置する。これによって、右側経路を流下する遊技球は、普通電動役物71により入球口71aへ誘導されることがなく、入球口71への入球が困難(不可能)となる。すなわち、右側経路を流下する遊技球は、普通電動役物71bの正面側を通過し、後述する減速ステージ74上に落下する。
一方、普通電動役物71bが開放状態に配置(変位)されているときには、当該普通電動役物71bが遊技盤11の正面側(遊技領域30内)に位置する。これによって、右側経路を流下する遊技球は、普通電動役物71により入球口71aへ誘導され、入球口71への入球が容易(可能)となる。すなわち、右側経路を流下する遊技球は、普通電動役物71bの上面に落下し、当該上面を入球口71a側に向かって転動し、入球口71bへ入球する。
普通電動役物71bは、普通電動役物ソレノイド64(図4参照)によって開閉される。入球口71aは、通常時は、普通電動役物71bが閉鎖状態とされて、遊技球の入球が困難となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、普通電動役物71bが開放状態とされて、遊技球の入球が容易となる。
電動入球装置71内には、電動入球口スイッチ105(図4参照)が配設されている。
電動入球口スイッチ105は、入球口71aから入球した遊技球(入球口71aへの遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して出力する。主制御基板200は、電動入球口スイッチ105からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
本実施形態では、主制御基板200が、電動入球口スイッチ105からの検出信号の入力に応じて、賞球の払い出し動作のみを実行させ、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選を実行しない構成となっている。しかしながら、主制御基板200が、電動入球口スイッチ105からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選を実行する構成としても構わない。
また、電動入球装置71内には、内部経路(図示せず)が設けられている。内部経路は、遊技球の流下(通過)が可能となるように構成されている。そして、内部経路には、第1可動レバー(図示せず)と、第2可動レバーと、が設けられている。
第1可動レバーは、内部経路を通過する遊技球による接触(衝突)が可能となる閉鎖状態と、内部経路を通過する遊技球による接触(衝突)が不可能となる開放状態と、に変位することが可能となっている。
第1可動レバーは、第1リンク機構(図示せず)を介して、第1非電動役物72bに連結されている。第1リンク機構は、第1回転体と、第1ロック片と、第1作動片と、を含んで構成されている。
第1回転体は、直線的に延びる円柱状の軸体により構成されている。第1回転体は、その回転軸が左右方向に沿って延びるように配置され、当該回転軸を中心に回転することが可能となっている。
第1ロック片は、第1回転体の外周面に固定されており、第1回転体の回転により、第1非電動役物72bの開放(開放状態への変位)を阻止(禁止)するロック状態と、第1非電動役物72bの開放(開放状態への変位)を許容(許可)する解除状態と、に変位することが可能となっている。
第1作動片は、第1回転体の外周面に固定されており、第1回転体の回転により、入球口72aから入球した遊技球による接触(衝突)が不可能となる閉鎖状態と、入球口72aから入球した遊技球による接触(衝突)が可能となる開放状態と、に変位することが可能となっている。
第1可動レバーが閉鎖状態に配置(変位)されているときには、第1ロック片がロック状態に配置されるとともに、第1作動片が閉鎖状態に配置される。これによって、第1ロック片により、第1非電動役物72bの開放が阻止され、第1非電動役物72bが閉鎖状態に維持される。
第1可動レバーが閉鎖状態に配置されているときに、入球口71aへ遊技球が入球すると、当該遊技球が第1可動レバーに接触(衝突)し、当該遊技球の自重(重量)により、第1可動レバーが閉鎖状態から開放状態に変位される。
そして、第1可動レバーが閉鎖状態から開放状態に変位すると、これに連動して、第1回転体が一方側に向かって回転し、第1ロック片がロック状態から解除状態に変位するとともに、第1作動片が閉鎖状態から開放状態に変位する。これによって、第1ロック片による第1非電動役物72bの開放の阻止が解除され、第1非電動役物72bが、その自重(重量)により、閉鎖状態から開放状態に変位する。
第1非電動役物72bが開放状態に配置されているときに、入球口72aへ遊技球が入球すると、当該遊技球が第1作動片に接触(衝突)し、当該遊技球の自重(重量)により、第1作動片が開放状態から閉鎖状態に変位される。この際、本実施形態では、2[球]の遊技球が入球口72aへ入球すると、第1作動片が開放状態から閉鎖状態に変位する構成となっている。
そして、第1作動片が開放状態から閉鎖状態に変位することに伴い、第1回転体が他方側に向かって回転し、第1ロック片が解除状態からロック状態に変位する。この際、第1ロック片が解除状態からロック状態に変位することに連動して、第1非電動役物72bが開放状態から閉鎖状態に変位される。また、第1回転体が他方側に向かって回転することに連動して、第1可動レバーが開放状態から閉鎖状態に変位される。
第2可動レバーは、内部経路を通過する遊技球による接触(衝突)が可能となる閉鎖状態と、内部経路を通過する遊技球による接触(衝突)が不可能となる開放状態と、に変位することが可能となっている。
第2可動レバーは、第2リンク機構(図示せず)を介して、後述する第2非電動役物73bに連結されている。第2リンク機構は、第2回転体と、第2ロック片と、第2作動片と、を含んで構成されている。
第2回転体は、直線的に延びる円柱状の軸体により構成されている。第2回転体は、その回転軸が左右方向に沿って延びるように配置され、当該回転軸を中心に回転することが可能となっている。
第2ロック片は、第2回転体の外周面に固定されており、第2回転体の回転により、第2非電動役物73bの開放(開放状態への変位)を阻止(禁止)するロック状態と、第2非電動役物73bの開放(開放状態への変位)を許容(許可)する解除状態と、に変位することが可能となっている。
第2作動片は、第2回転体の外周面に固定されており、第2回転体の回転により、入球口73aから入球した遊技球による接触(衝突)が不可能となる閉鎖状態と、入球口73aから入球した遊技球による接触(衝突)が可能となる開放状態と、に変位することが可能となっている。
第2可動レバーが閉鎖状態に配置(変位)されているときには、第2ロック片がロック状態に配置されるとともに、第2作動片が閉鎖状態に配置される。これによって、第2ロック片により、第2非電動役物73bの開放が阻止され、第2非電動役物73bが閉鎖状態に維持される。
第2可動レバーが閉鎖状態に配置されているときに、入球口71aへ遊技球が入球すると、当該遊技球が第2可動レバーに接触(衝突)し、当該遊技球の自重(重量)により、第2可動レバーが閉鎖状態から開放状態に変位される。
そして、第2可動レバーが閉鎖状態から開放状態に変位すると、これに連動して、第2回転体が一方側に向かって回転し、第2ロック片がロック状態から解除状態に変位するとともに、第2作動片が閉鎖状態から開放状態に変位する。これによって、第2ロック片による第2非電動役物73bの開放の阻止が解除され、第2非電動役物73bが、その自重(重量)により、閉鎖状態から開放状態に変位する。
第2非電動役物73bが開放状態に配置されているときに、入球口73aへ遊技球が入球すると、当該遊技球が第2作動片に接触(衝突)し、当該遊技球の自重(重量)により、第2作動片が開放状態から閉鎖状態に変位される。この際、本実施形態では、1[球]の遊技球が入球口73aへ入球すると、第2作動片が開放状態から閉鎖状態に変位する構成となっている。
そして、第2作動片が開放状態から閉鎖状態に変位することに伴い、第2回転体が他方側に向かって回転し、第2ロック片が解除状態からロック状態に変位する。この際、第2ロック片が解除状態からロック状態に変位することに連動して、第2非電動役物73bが開放状態から閉鎖状態に変位される。また、第2回転体が他方側に向かって回転することに連動して、第2可動レバーが開放状態から閉鎖状態に変位される。
入球口71aから入球した遊技球は、全て、電動入球口スイッチ105により検出された後、内部経路へ流入(進入)し、当該内部経路を通過した後、排出路へ排出される。
この際、第1可動レバー及び第2可動レバーの両方が閉鎖状態とされているときに、遊技球が内部経路を通過すると、当該遊技球が第1可動レバー及び第2可動レバーのそれぞれに接触(衝突)し、各可動レバーが閉鎖状態から開放状態に変位する。これによって、第1非電動役物72bが閉鎖状態から開放状態に変位し、入球口72aへの遊技球の入球が可能な状態となるとともに、第2非電動役物73bが閉鎖状態から開放状態に変位し、入球口73aへの遊技球の入球が可能な状態となる。
一方、第1可動レバーが閉鎖状態とされており、かつ、第2可動レバーが開放状態とされているときに、遊技球が内部経路を通過すると、当該遊技球が第1可動レバーに接触(衝突)し、第1可動レバーが閉鎖状態から開放状態に変位する。この際、当該遊技球が第2可動レバーに接触(衝突)することはない。これによって、第1非電動役物72bが閉鎖状態から開放状態に変位し、入球口72aへの遊技球の入球が可能な状態となる。
一方、第2可動レバーが閉鎖状態とされており、かつ、第1可動レバーが開放状態とされているときに、遊技球が内部経路を通過すると、当該遊技球が第2可動レバーに接触(衝突)し、第2可動レバーが閉鎖状態から開放状態に変位する。この際、当該遊技球が第1可動レバーに接触(衝突)することはない。これによって、第2非電動役物73bが閉鎖状態から開放状態に変位し、入球口73aへの遊技球の入球が可能な状態となる。
右側経路における電動入球装置71の下流側には、減速ステージ(減速領域)74が設けられている。
図3に示すように、減速ステージ74は、天板74aと、天板74aの側方(背面側)に設けられた複数のリブ74bと、を含んで構成されている。
天板74aは、略長方形の平板状に形成され、遊技盤11の正面側(遊技領域30内)において、普通電動役物71bの下方(下流側)に配置されている。天板74aの上面(天面)は、左右方向に沿って延びており、第2非電動入球装置73側(左側)に向かって下り傾斜している。また、天板74aの上面は、遊技盤11の盤面側(背面側)に向かって、僅かに、下り傾斜している。
複数のリブ74bは、遊技盤11の盤面(正面)において、所定間隔で設けられている。各リブ74bは、略半円柱状に形成され、上下方向に沿って延びるように、かつ、遊技盤11の盤面(正面)から正面側に向かって突出するように設けられている。
天板74aの上面に落下した遊技球は、当該上面を第2非電動入球装置73側に向かって転動する。この際、天板74aの上面が盤面側に向かて下り傾斜していることにより、天板74aの上面を転動する遊技球は、盤面に設けられた各リブ74bに衝突(接触)し、各リブ74bに衝突するごとに減速する。これによって、天板74aの上面に落下した遊技球について、第2非電動入球装置73への到達を遅らせることができる。
右側経路における減速ステージ74の下流側には、第2非電動入球装置(非電動役物装置)73が設けられている。
第2非電動入球装置73は、非電動式で作動(開閉・変位)する入球口となっている。すなわち、第2非電動入球装置73は、作動(開閉・変位)の動力として、電気を用いず、遊技球の重量を用いる入球口となっている。換言すると、第2非電動入球装置73は、電動アクチュエータ(ソレノイド、モータ等)によらず、遊技球の重量により作動する機械的な機構により作動(開閉・変位)される入球口となっている。
図3に示すように、第2非電動入球装置73は、遊技球の入球が可能な入球口73aと、入球口73aを開閉する第2非電動役物73bと、排出口73cと、を含んで構成されている。
入球口73aは、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
第2非電動役物73bは、入球口73aへの遊技球の入球を困難(不可能)にする閉鎖状態(図3において実線で示す状態)と、入球口73aへの遊技球の入球を容易(可能)にする開放状態(図3において破線で示す状態)と、に変位することが可能となっている。
第2非電動役物73bは、第2リンク機構を介して、第2可動レバーに連結されている。これによって、第2可動レバーが閉鎖状態から開放状態に変位すると、これに連動して、第2リンク機構が第1態様で作動し、第2非電動役物73bが閉鎖状態から開放状態に変位する。また、入球口73aへ所定の入球上限数(本実施形態では、1[球])の遊技球が入球すると、第2リンク機構が第2態様で作動して、第2非電動役物73bが開放状態から閉鎖状態に変位するとともに、第2可動レバーが開放状態から閉鎖状態に変位する。
入球口73aから入球した遊技球は、全て、排出口73cを介して、後述する排出路へ排出される。排出口73cには、第2特図2始動口スイッチ102b(図4参照)が配設されている。
第2特図2始動口スイッチ102bは、入球口73aから入球した遊技球(入球口73aへの遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して出力する。主制御基板200は、第2特図2始動口スイッチ102bからの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30の最下流には、いずれの入賞口(入球口)51,55,56,57a〜57c,71a,72a,73aにも入球(入賞)しなかった遊技球を排出するためのアウト口58が設けられている。
ここで、内枠ユニット3には、遊技領域30から排出された遊技球が通過する排出路(図示せず)が含まれている。排出路は、内枠ユニット3が備える内枠の背面側に取り付けられている。そして、パチンコ機1では、遊技領域30に打ち出された全ての遊技球(遊技領域30から排出された全ての遊技球)が、排出路を通過するように構成されている。すなわち、遊技領域30に打ち出された遊技球は、いずれかの入賞口51,55,56,57a〜57c,71a,72a,73aに入球することによって、又は、アウト口58を通過することによって、遊技領域30から排出され、排出路へ流入する。
具体的に、各入賞口(入球口)51,55,56,57a〜57c,71a,72a,73aに入球した遊技球は、当該入賞口内に配設されたスイッチ101,102a,102b,103a,103b,105,106,110により検出された後に、排出路に誘導される。また、アウト口58から排出された遊技球は、排出路に誘導される。
内枠ユニット3には、アウトスイッチ109(図4参照)が配設されている。アウトスイッチ109は、排出路を通過する遊技球(遊技領域30から排出された遊技球)の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して出力する。これによって、遊技領域30から排出された全ての遊技球(遊技領域30に打ち出された全ての遊技球)は、アウトスイッチ109によって検出される。
さらに、遊技領域30には、各入賞口(入球口)51,55,56,57a〜57c,71a,72a,73aや始動ゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
遊技盤11には、メイン表示装置60が配設されている。メイン表示装置60は、複数の点灯素子(セグメント)を含んで構成されている。各点灯素子は、発光素子(本実施形態では、LED)により構成されている。
メイン表示装置60には、遊技に関する各種情報が表示される。すなわち、メイン表示装置60は、特図1表示装置と、特図2表示装置と、普図表示装置と、特図1保留表示装置と、特図2保留表示装置と、普図保留表示装置と、ラウンド表示装置と、右打ち表示装置と、確変表示装置と、時短表示装置と、を含んで構成されている。
具体的に、メイン表示装置60は、32の点灯素子(LED1〜LED32)を含んで構成されている。そして、メイン表示装置60では、LED1〜LED8が、特図1表示装置を構成し、LED7〜LED16が、特図2表示装置を構成し、LED17,18が、普図表示装置を構成し、LED19〜LED23が、ラウンド表示装置を構成し、LED24が,右打ち表示装置を構成し、LED25,26が、特図1保留表示装置を構成し、LED27,28が、特図2保留表示装置を構成し、LED29,30が、普図保留表示装置を構成し、LED31が、確変表示装置を構成し、LED32が、時短表示装置を構成している。
特図1表示装置は、数字や図柄等からなる第1特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図1表示装置では、停止表示された第1特別図柄によって、第1特別図柄抽選の結果が表示される。
特図2表示装置は、数字や図柄等からなる第2特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図2表示装置では、停止表示された第2特別図柄によって、第2特別図柄抽選の結果が表示される。
ここで、特図表示装置における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域a1〜a4における演出図柄z1,z2の表示とは、変動表示が開始される時期、停止表示が開始される時期、及び、停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特図1表示装置に停止表示された第1特別図柄(停止図柄)が特定の図柄(具体的には、「大当り図柄」)となった場合、又は、特図2表示装置において停止表示された第2特別図柄(停止図柄)が特定の図柄(具体的には、「大当り図柄」又は「小当り図柄」)となった場合、遊技者に有利な遊技状態(具体的には、大当り遊技状態又は小当り遊技状態)が生起される。
普図表示装置は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。
そして、普図表示装置に停止表示された普通図柄が特定の図柄(具体的には、「普図当り図柄」)となった場合、遊技者に有利な遊技状態(具体的には、普図当り遊技状態)が生起される。
特図1保留表示装置には、第1特別図柄抽選の抽選結果の表示(特図1遊技情報に基づく始動判定)が保留されている回数(特図1保留数)を示す情報が表示される。
特図2保留表示装置には、第2特別図柄抽選の抽選結果の表示(特図2遊技情報に基づく始動判定)が保留されている回数(特図2保留数)を示す情報が表示される。
ラウンド表示装置には、大当り遊技状態中に実行されるラウンド遊技の回数(大当り遊技状態の種別)を示す情報が表示される。
右打ち表示装置には、遊技球を打ち出すべき経路(左側経路又は右側経路)を示す情報が表示される。
時短表示装置には、現在の遊技状態(時短制御の実行中又は停止中)を示す情報が表示される。
ここで、パチンコ機1は、普通図柄抽選の抽選結果の表示(普図遊技情報に基づく始動判定)が保留されない構成となっている。これによって、普図保留数表示装置は使用されず、普図保留数表示装置に情報が表示されることがない。
また、パチンコ機1は、確率変動機能(特別図柄抽選又は普通図柄抽選の当選確率が変動する機能)を備えていない。これによって、確変表示装置は使用されず、確変表示装置に情報が表示されることはない。
また、パチンコ機1には、一又は複数の可動体ユニット(図示せず)が配設されている。本実施形態では、一体扉ユニット4において、一又は複数の可動体ユニットが配設され、また、遊技盤ユニット10において、一又は複数の可動体ユニットが配設されている。各可動体ユニットは、演出用の可動体となっている。
一体扉ユニット4の各可動体ユニットは、装飾部4bの正面、受皿ユニット5の上面等に配設され、所定の演出動作を行うことが可能となっている。
遊技盤ユニット10の各可動体ユニットは、セット板の正面側に取り付けられている。具体的に、各可動体ユニットは、遊技盤11とメイン画像表示装置31(表示画面31a)との間の空間(以下、「演出空間」とする)に配設されている。そして、各可動体ユニットは、演出空間において、所定の演出動作を行うことが可能となっている。
各可動体ユニットは、演出部材と、駆動機構と、駆動源と、位置検出センサ24(図4参照)と、を含んで構成されている。本実施形態では、駆動源として、モータ23(図4参照)が用いられている。モータ23は、ステッピングモータとなっている。なお、駆動源として、ソレノイドが用いられる構成としても構わない。
演出部材は、駆動機構により、所定の方向に沿って変位させることが可能となっている。具体的には、演出部材は、初期位置と、演出位置と、を含む複数の位置に変位させることが可能となっている。演出部材は、モータ23によって駆動(変位)される。
位置検出センサ24は、フォトセンサ等によって構成されている。位置検出センサ24は、演出部材の位置を検出する。具体的に、位置検出センサ24は、投光部と、投光部から投光された光を受光する受光部と、を備えている。そして、位置検出センサ24は、受光部による投光部から投光された光の受光(検出)に応じて、検出信号を演出制御基板300に対して出力する。一方、位置検出センサ24は、受光部により投光部から投光された光を受光(検出)していないときには、演出制御基板300に対する検出信号の出力を停止する。
また、演出部材の所定位置には、遮蔽板が設けられている。そして、演出部材が初期位置に配置されているときには、遮蔽板が、位置検出センサ24の投光部と受光部との間に配置され、受光部への光の入光が遮断される。これによって、演出部材が初期位置に配置されているときには、位置検出センサ24から演出制御基板300に対する検出信号の出力が停止される。一方、演出部材が初期位置に配置されていないときには、位置検出センサ24から演出制御基板300に対して検出信号が出力される。
これによって、演出制御基板300では、位置検出センサ24からの検出信号の入力状況によって、演出部材が初期位置に配置されているか否かを検出することが可能となっている。
また、パチンコ機1には、各種の異常状態を検出する検出センサが配設されている。
本実施形態では、検出センサとして、ガラス枠開放センサ107、内枠開放センサ108、振動検出センサ113、電波検出センサ114、磁気検出センサ115等が配設されている。
ガラス枠開放センサ107は、内枠ユニット3に対する一体扉ユニット4の開放を検出する。そして、ガラス枠開放センサ107は、内枠ユニット3に対する一体扉ユニット4の開放に応じて、検出信号を、払出制御基板400を介して、主制御基板200に対して送信する。
内枠開放センサ108は、外枠ユニット2に対する内枠ユニット3の開放を検出する。そして、内枠開放センサ108は、外枠ユニット2に対する内枠ユニット3の開放に応じて、検出信号を、払出制御基板400を介して、主制御基板200に対して送信する。
振動検出センサ113は、遊技盤11の振動を検出する。本実施形態では、振動検出センサ113は、遊技盤11の背面側に配置されている。そして、振動検出センサ113は、所定の閾値を超える強さの振動(遊技盤11の振動)の検出に応じて、検出信号(振動検出信号)を主制御基板200に対して送信する。
特に、振動検出センサ113は、遊技盤11における第2非電動入球装置73の周辺に発生する振動と、遊技盤11における第2大入賞口56の周辺に発生する振動と、を検知(検出)することが可能となるように、右側経路の背面側(特に、第2大入賞口56と第2非電動入球装置73との中間位置)に配置されている。
これによって、パチンコ機1では、遊技盤11における第2非電動入球装置73の周辺に対して衝撃(振動)を与えることによって、第2非電動入球装置73の側方を流下する遊技球の流路を変更する不正行為(具体的には、入球口73aへ入球するべき遊技球について、入球口73aへの入球を阻止する不正行為)を、監視・検出している。
電波検出センサ114は、遊技盤11の周辺に発生する電波を検出する。本実施形態では、遊技盤11において、2つの電波検出センサ114が配設されている。そして、各電波検出センサ114は、電波の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して送信する。
磁気検出センサ115は、遊技盤11の周辺に発生する磁気を検出する。本実施形態では、3つの磁気検出センサ115が配設されている。具体的には、内枠ユニット3(排出路)において、1つの磁気検出センサ115が配設されている。また、遊技盤11において、2つの磁気検出センサ115が配設されている。そして、内枠ユニット3に配設されている磁気検出センサ115は、磁気の検出に応じて、検出信号を払出制御基板400を介して、主制御基板200に対して送信する。また、遊技盤11に配設されている各磁気検出センサ115は、磁気の検出に応じて、検出信号を主制御基板200に対して送信する。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図4は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。図7は、CPU210が使用するメモリ領域のアドレスマップである。
パチンコ機1は、各種の制御基板を備えている。
具体的に、図4に示すように、パチンコ機1は、主制御基板200、演出制御基板300、払出制御基板400各制御基板200,300,400等に対して電源(電力)を供給する電源基板600、ドライバ基板330、サブ接続基板340等、複数の制御基板を備えている。
複数の制御基板200,300,400,600は、互いに独立した(別個の)回路基板となっている。また、各制御基板200,300,400,600は、個別の基板ケースに収容されている。
主制御基板200及び演出制御基板300は、遊技盤ユニット10に含まれている。具体的に、主制御基板200及び演出制御基板300は、遊技盤11の背面側に取り付けられている。
払出制御基板400は、内枠ユニット3に含まれている。具体的に、払出制御基板400は、内枠ユニット3が備える内枠の背面側に取り付けられている。
(主制御基板200の構成)
まず、主制御基板200の構成を説明する。
主制御基板200は、遊技の進行を制御する。
主制御基板200は、ワンチップマイクロコンピュータ(ワンチップマイコン)、クロック発生回路202、乱数発生回路203、入力ポート204、出力ポート205、性能表示装置206、RAMクリアスイッチ207、設定キースイッチ208、シンクドライバ240、ソースドライバ250a,250b等を含んで構成されている。
ワンチップマイクロコンピュータは、CPUコア、レジスタ、半導体メモリ等を集積したLSIとなっている。具体的に、ワンチップマイクロコンピュータは、CPU210、ROM220、RAM230等を含んで構成されている。
主制御基板200は、CPU210が使用するメモリ領域を含んで構成されている。図7に示すように、CPU210が使用するメモリ領域は、ROM220に割り当てられたメモリ領域(0000H〜2FFFH)と、RAM230に割り当てられたメモリ領域(F000H〜F3FFH)と、を含んで構成されている。
ここで、図7では、メモリ領域を特定するためのアドレスを、16進数で示している(「H」は、16進数であることを示している)。
ROM220(ROM220のメモリ領域)は、使用領域m1(0000H〜1A7AH)と、使用外領域m2(2000H〜2BFFH)と、を含んで構成されている。
使用領域m1は、プログラム領域と、未使用領域と、データ領域と、を含んで構成されている。プログラム領域には、遊技の進行を制御するためのプログラム(プログラムコード)が格納されている。データ領域には、遊技の進行を制御するためのデータ(プログラムデータ)が格納されている。なお、使用領域m1は、未使用領域を含まずに構成されていても構わない。
使用外領域m2は、プログラム領域と、データ領域と、を含んで構成されている。
プログラム領域には、遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム(プログラムコード)と、性能表示装置206の表示を制御(具体的には、ベース比率を算出)するためのプログラム(プログラムコード)と、が格納されている。データ領域には、遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのデータ(プログラムデータ)と、性能表示装置206の表示を制御するためのデータ(プログラムデータ)と、が格納されている。
また、ROM220には、使用領域m1及び使用外領域m2の他にも、未使用領域、ROMコメント領域、プログラム管理領域等が設けられている。
ROMコメント領域には、プログラムのタイトル、バージョン等の任意のデータが格納されている。一方、プログラム管理領域には、CPU210が各種プログラムを実行するために必要な情報が格納されている。
また、ROM220には、使用領域m1と使用外領域m2との間に、所定バイト(例えば、16バイト以上)の未使用領域m3が設けられている。これによって、使用領域m1と使用外領域m2との境界を明確化している。
RAM230(RAM230のメモリ領域)は、使用領域M1(F000H〜F1FFH)と、使用外領域M2(F300H〜F3FFH)と、を含んで構成されている。
使用領域M1は、ワーク領域と、スタック領域と、を含んで構成されている。
ワーク領域は、使用領域m1に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)の実行中に、各種データを一時的に記憶する領域として使用される。一方、スタック領域は、使用領域m1に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)の実行中に、各種データを一時的に退避させる領域として使用される。なお、使用領域M1は、未使用領域を含まずに構成されていても構わない。
具体的に、ワーク領域は、設定値領域と、遊技機状態フラグ領域と、チェックサム領域と、バックアップフラグ領域と、エラー関連領域と、通常遊技関連領域1と、通常遊技関連領域2と、を含んで構成されている。
設定値領域には、設定値が記憶される。遊技機状態フラグ領域には、遊技機状態フラグが記憶される。チェックサム領域には、チェックサムが記憶される。バックアップフラグ領域には、バックアップフラグが記憶される。エラー関連領域には、エラーに関する情報が記憶される。通常遊技関連領域1には、サブコマンドポインタ等が記憶される。通常遊技関連領域2には、主制御基板200における入出力データ、演算処理のためのデータ、各種カウンタ(乱数カウンタ、タイマカウンタ等)、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が記憶される。特に、通常遊技関連領域2は、特図1始動口スイッチ101、特図2始動口スイッチ102a,102b、及び、ゲートスイッチ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される遊技情報を記憶する領域(後述する遊技情報記憶領域)を含んで構成されている。
使用外領域M2は、ワーク領域と、スタック領域と、を含んで構成されている。
ワーク領域は、使用外領域m2に記憶されているプログラム(遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム、又は、性能表示装置206の表示を制御するためのプログラム)の実行中に、各種データを一時的に記憶する領域として使用される。一方、スタック領域は、使用外領域m2に記憶されているプログラム(遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム、又は、性能表示装置206の表示を制御するためのプログラム)の実行中に、各種データを一時的に退避させる領域として使用される。
具体的に、ワーク領域は、性能表示関連領域を含んで構成されている。性能表示関連領域は、性能表示装置206の表示を制御するためのプログラムの実行中に、各種データを一時的に記憶する領域として使用される。
また、RAM230には、使用領域M1と使用外領域M2との間に、所定バイト(16バイト以上)の未使用領域M3が設けられている。これによって、使用領域M1と使用外領域M2との境界を明確化している。
本実施形態では、使用領域m1に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)に基づく処理において、使用外領域M2に記憶されているデータを参照することが許可されている。
一方、使用領域m1に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)に基づく処理により、使用外領域M2に記憶されているデータが書き換えられる(変更される)ことが禁止されている。
また、使用外領域m2に記憶されているプログラム(遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム、又は、性能表示装置206の表示を制御するためのプログラム)に基づく処理において、使用領域M1に記憶されているデータを参照することが許可されている。
一方、使用外領域m2に記憶されているプログラム(遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム、又は、性能表示装置206の表示を制御するためのプログラム)に基づく処理により、使用領域M1に記憶されているデータが書き換えられる(変更される)ことが禁止されている。
そして、パチンコ機1における遊技は、使用領域m1に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)により、進行(完結)することが可能となっている。
クロック発生回路202は、所定のクロック周波数(本実施形態では、12[MHz])でクロック(同期信号)を発生させて、このクロックをCPU210及び乱数発生回路203のそれぞれに対して出力する。
乱数発生回路203は、普通図柄抽選の当り乱数を発生させる第1ループカウンタと、第1特別図柄抽選の大当り乱数を発生させる第2ループカウンタと、第2特別図柄抽選の大当り乱数を発生させる第3ループカウンタと、リーチグループ乱数を発生させる第4ループカウンタと、を含んで構成されている。
第1ループカウンタは、クロック発生回路202から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、普通図柄抽選の当り乱数を発生させる。本実施形態では、第1ループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。
第2ループカウンタは、クロック発生回路202から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、第1特別図柄抽選の大当り乱数を発生させる。本実施形態では、第2ループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。
第3ループカウンタは、クロック発生回路202から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、第2特別図柄抽選の大当り乱数を発生させる。本実施形態では、第3ループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。
第4ループカウンタは、クロック発生回路202から32クロックが入力されるごとに(クロック周波数の32分周で1回)、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0〜10006の範囲内)において1ずつ更新することによって、リーチグループ乱数を発生させる。本実施形態では、第4ループカウンタの値は、2.666[μs](32[s]/12[MHz]=2.666[μs])ごとに更新される。
入力ポート204は、複数の入力ポート(本実施形態では、入力ポート0〜入力ポート3)を含んで構成されている。
入力ポート0には、ガラス枠開放センサ107からの検出信号、内枠開放センサ108からの検出信号、振動検出センサ113からの検出信号、一方の電波検出センサ114からの検出信号、磁気検出センサ115からの検出信号等が入力される。
入力ポート1には、RAMクリアスイッチ207からのRAMクリア信号、設定キースイッチ208からの検出信号、発射可能条件検出部422からのハンドル検出信号等が入力される。
入力ポート2には、各カウントスイッチ103a,103bからの検出信号、電動入球口スイッチ105からの検出信号、左入賞口スイッチ106からの検出信号、アウトスイッチ109からの検出信号、他方の電波検出センサ114からの検出信号等が入力される。
入力ポート3には、特図1始動口スイッチ101からの検出信号、各特図2始動口スイッチ102a,102bからの検出信号、ゲートスイッチ104からの検出信号、V領域スイッチ110からの検出信号等がが入力される。
各入力ポート(入力ポート0〜入力ポート3)には、各スイッチ・センサ(検出信号)に対応する受信記憶領域が設けられている。各スイッチ・センサに対応する受信記憶領域には、当該スイッチ・センサからの検出信号の受信状態を示す1ビットのデータが設定される。
具体的に、各スイッチ・センサに対応する受信記憶領域には、当該スイッチ・センサからの検出信号が入力されている(ハイレベルである)ときに、「1」が設定され、当該スイッチ・センサからの検出信号が入力されていない(ローレベルである)ときに、「0」が設定される。
出力ポート205は、複数の出力ポート(本実施形態では、出力ポート0〜出力ポート4)を含んで構成されている。
出力ポート0は、メイン表示装置60の点灯を制御するためのデータ信号(「SEGDATA0」〜「SEGDATA7」)を出力する。そして、出力ポート0から出力されたデータ信号は、ソースドライバ250aに入力される。
出力ポート1は、メイン表示装置60及び性能表示装置206の点灯を制御するためのコモン信号(「COM0」〜「COM3」)、後述する発射条件を検出するための発射許可信号等を出力する。出力ポート1から出力されたコモン信号は、シンクドライバ240に入力される。
出力ポート2は、外部信号を出力する。この際、出力ポート2から出力された外部信号は、払出制御基板400及び外部端子基板450を介して、ホールコンピュータに入力される。
出力ポート3は、普通電動役物ソレノイド64の駆動を制御するための制御信号、各特別電動役物ソレノイド65a,65bの駆動を制御するための制御信号、V領域ソレノイド66を制御するための制御信号等を出力する。
出力ポート4は、性能表示装置206の点灯を制御するためのデータ信号(「7SEGDATA0」〜「7SEGDATA7」)を出力する。そして、出力ポート4から出力されたデータ信号は、ソースドライバ250bに入力される。
また、主制御基板200は、コマンド出力ポート1と、コマンド出力ポート2と、を含んで構成されている。そして、CPU210は、コマンド出力ポート1から、演出制御基板300に対して制御コマンド(サブコマンド)を送信するとともに、コマンド出力ポート2から、払出制御基板400に対して制御コマンド(払出コマンド)を送信する。
コマンド出力ポート1及びコマンド出力ポート2は、それぞれ、送信用データレジスタ(図示せず)と、FIFO(First In First Out)バッファ(図示せず)と、送信用シフトレジスタ(図示せず)と、を有している。
送信用データレジスタは、後述するサブコマンド送信処理(ステップS2−4)に基づいて入力された制御コマンドを、FIFOバッファに対して出力する。
FIFOバッファは、複数のレジスタから構成され、複数の制御コマンドを記憶することが可能となっている。そして、FIFOバッファは、送信用データレジスタから入力された制御コマンドを記憶するとともに、記憶している制御コマンドを入力された順番で送信用シフトレジスタに対して出力する。
送信用シフトレジスタは、FIFOバッファから入力された制御コマンドについて、パラレル−シリアル変換を行い、シリアルデータとして、演出制御基板300又は払出制御基板400に対して送信する。
性能表示装置206は、複数の点灯素子(セグメント)を含んで構成されている。各点灯素子は、発光素子(本実施形態では、LED)により構成されている。なお、性能表示装置206は、遊技盤11の背面側に配置されていることによって、遊技者による視認が不可能となっている。
後述するように、パチンコ機1では、遊技機の状態(以下、「遊技機状態」とする)として、遊技可能状態と、設定変更状態と、設定確認状態と、設定異常状態と、RAM異常状態と、バックアップ異常状態と、が規定されている。そして、生起されている遊技機状態に応じて、性能表示装置206に表示される情報が変化する。
性能表示装置206は、4つ(4桁)の表示部(図示せず)を含んで構成されている。各表示部は、8つの点灯素子から構成されている。すなわち、各表示部は、数字、記号等を表示することが可能な7セグメントLEDと、小数点等のドットを表示することが可能なドットセグメントLEDと、から構成されている。
具体的に、性能表示装置206は、32の点灯素子(LED33〜LED64)を含んで構成されている。そして、性能表示装置206では、LED33〜LED40が、1桁目の表示部となり、LED41〜LED48が、2桁目の表示部となり、LED49〜LED56が、3桁目の表示部となり、LED57〜LED64が、4桁目の表示部となっている。
遊技可能状態の生起中には、遊技の進行が可能となる。そして、遊技可能状態の生起中には、性能表示装置206において、ベース比率が表示される。
本実施形態では、遊技可能状態の生起中、性能表示装置206において、第1のベース比率と、第2のベース比率とが、所定時間(本実施形態では、5.0[s])ごとに、交互に表示される。
「第1のベース比率」は、現在の区間のベース比率(現在の区間の開始から現時点までの期間について算出されたベース比率)となっている。
「第2のベース比率」は、前回の区間のベース比率(前回の区間について算出された最終的なベース比率)となっている。
具体的に、性能表示装置206では、4桁の表示部のうち、上位2桁の表示部により、ベース比率の種別(第1のベース比率又は第2のベース比率)を識別するための情報が表示され、下位2桁の表示部により、ベース比率(百分率)を示す数字が表示される。
設定変更状態の生起中には、設定値の変更が可能となる。そして、設定変更状態の生起中には、性能表示装置206において、RAM230の設定値領域に記憶(設定)されている設定値が表示される。
具体的に、性能表示装置206では、4桁の表示部のうち、上位3桁の表示部により、設定変更状態の生起中であることを示す情報(具体的には、上位1桁目に「r」、上位2桁目に「n.」、上位3桁目に「−」)が表示され、最下位1桁の表示部により、設定値領域に記憶されている設定値を示す数字が表示される。
設定確認状態の生起中には、設定値の確認が可能となる。そして、設定確認状態の生起中には、性能表示装置206において、RAM230の設定値領域に記憶(設定)されている設定値が表示される。
具体的に、性能表示装置206では、4桁の表示部のうち、上位3桁の表示部により、設定確認状態の生起中であることを示す情報(具体的には、上位1桁目に「r」、上位2桁目に「n.」、上位3桁目の表示なし)が表示され、最下位1桁の表示部により、設定値領域に記憶されている設定値を示す数字が表示される。
遊技停止状態(設定異常状態、RAM異常状態、及び、バックアップ異常状態)の生起中には、遊技の進行が不可能となる。そして、遊技停止状態の生起中には、性能表示装置206において、発生した異常に対応するエラーコードが表示される。
具体的に、性能表示装置206では、4桁の表示部のうち、上位3桁の表示部により、遊技停止状態の生起中であることを示す情報(具体的には、上位1桁目に「E」、上位2桁目に「r.」、上位3桁目の表示なし)が表示され、最下位1桁の表示部により、発生した異常(設定異常状態、RAM異常状態、又は、バックアップ異常状態)に対応するエラーコードを示す数字が表示される。
RAMクリアスイッチ207は、タクタイルスイッチとなっている。すなわち、RAMクリアスイッチ207は、押下操作が可能な操作部を含んで構成されている。そして、RAMクリアスイッチ207は、操作部が押下操作されているときに、RAMクリア信号を、入力ポート1に対して出力する。
設定キースイッチ208は、キーロックスイッチとなっている。すなわち、設定キースイッチ208は、鍵穴が設けられた操作部を含んで構成されている。操作部は、鍵穴に専用の鍵が挿入されることにより、ロックが解除され、OFF状態からON状態に回転操作する(切り替える)ことが可能となる。そして、設定キースイッチ208は、操作部がON状態とされているときに、検出信号を入力ポート1に対して出力する。
シンクドライバ240は、出力ポート1から出力されたコモン信号(「COM0」〜「COM3」)に応じて、各表示装置60,206に対するコモン信号の出力を制御する。
ソースドライバ250aは、出力ポート0から出力されたデータ信号(「SEGDATA0」〜「SEGDATA7」)に応じて、メイン表示装置60に対するデータ信号の出力を制御する。
ソースドライバ250bは、出力ポート4から出力されたデータ信号(「7SEGDATA0」〜「7SEGDATA7」)に応じて、性能表示装置206に対するデータ信号の出力を制御する。
パチンコ機1では、メイン表示装置60に対応するソースドライバ250aと、性能表示装置206に対応するソースドライバ250bと、が設けられている。そして、データ信号線に対する電源電案Vccの印加については、メイン表示装置60と性能表示装置206とで、個別に制御される。
一方、パチンコ機1では、メイン表示装置60及び性能表示装置206について、共通のシンクドライバ240が設けられている。そして、コモン信号線の接地については、メイン表示装置60と性能表示装置206とで、一括で制御される。
これによって、メイン表示装置60及び性能表示装置206のそれぞれに対応するシンクドライバ240を設ける必要がなくなり、その結果、メイン表示装置60及び性能表示装置206のそれぞれに対応する出力ポート(コモン信号を出力するための出力ポート)を設ける必要がなくなる。
したがって、メイン表示装置60及び性能表示装置206を点灯制御するために必要となる部品数を減少させることが可能となり、また、主制御基板200(CPU210)において、メイン表示装置60及び性能表示装置206のそれぞれに対応するコモン信号を生成する必要がなくなり、メイン表示装置60及び性能表示装置206を点灯制御するための制御負荷を低減することが可能となる。
また、主制御基板200は、試験信号出力回路(図示せず)を含んで構成されている。
CPU210は、後述する試験信号出力処理(ステップS4−24)において、内部状態(大当り遊技状態、時短制御の実行状態等)を示す試験用の情報(試験信号)を生成し、生成した試験信号を、RAM230のポート出力要求バッファに格納する。これによって、ポート出力要求バッファに格納された試験信号が、所定の出力ポートから出力される。そして、所定の出力ポートから出力された試験信号は、試験信号出力回路を介して、試験用のコンピュータ(図示せず)のインターフェース基板に入力される。
また、主制御基板200では、特図1始動口スイッチ101からの検出信号、各特図2始動口スイッチ102a,102bからの検出信号、ゲートスイッチ104からの検出信号、電動入球口スイッチ105からの検出信号、各カウントスイッチ103a,103bからの検出信号、左入賞口スイッチ106からの検出信号、アウトスイッチ109からの検出信号等が、入力ポート204に入力されるとともに、試験信号出力回路を介して、試験用のコンピュータのインターフェース基板に入力される。
さらに、主制御基板200では、出力ポート3から出力された各ソレノイド(普通電動役物ソレノイド64、各特別電動役物ソレノイド65a,65b、V領域ソレノイド66等)の駆動を制御するための制御信号が、各ソレノイドに入力されるとともに、試験信号出力回路を介して、試験用のコンピュータのインターフェース基板に入力される。
(払出制御基板400の構成)
次に、払出制御基板400の構成を説明する。
図5は、発射条件検出回路及び発射制御回路の構成を示すブロック図である。
払出制御基板400は、遊技領域30に対する遊技球の発射と、遊技球の払い出しと、を制御する。
払出制御基板400は、ワンチップマイクロコンピュータを含んで構成されている。
ワンチップマイクロコンピュータは、CPUコア、レジスタ、半導体メモリ等を集積したLSIとなっている。具体的に、ワンチップマイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM等を含んで構成されている。
払出制御基板400は、主制御基板200から受信した制御コマンドに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作(賞球払出動作)を制御する。また、払出制御基板400は、CRユニット700から受信した球貸指示信号に基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作(貸球払出動作)を制御する。
また、払出制御基板400は、発射ボリューム411から入力される抵抗値(電圧値)と、タッチセンサ412から入力されるタッチ信号と、発射停止スイッチ413から入力される発射停止信号と、主制御基板200から入力される発射許可信号と、CRユニット700から入力されるCR接続信号と、に基づいて、遊技球発射装置430(発射ソレノイド431)による遊技球発射動作を制御する。
以下、払出制御基板400による遊技球発射動作の制御方法を詳細に説明する。
図5に示すように、払出制御基板400は、遊技球払出動作を制御するための回路として、発射条件検出回路420と、発射制御回路425と、を含んで構成されている。
発射条件検出回路420は、後述する発射条件の成立を検出する回路となっている。
発射条件検出回路420は、操作検出部421と、発射可能条件検出部422と、発射条件検出部423と、を含んで構成されている。
操作検出部421は、ハンドル操作部の回転操作(回転操作量)を検出する回路となっている。
操作検出部421は、発射ボリューム411の抵抗値(電圧値)に応じて操作検出信号の出力を制御する(操作検出信号をハイレベル又はローレベルとする)オペアンプを含んで構成される。
具体的に、発射ハンドルユニット6では、ハンドル操作部の回転操作量に応じて、発射ボリューム411の抵抗値が変化する。そして、操作検出部421は、発射ボリューム411の抵抗値(電圧値)を検出し、検出した抵抗値(電圧値)に基づいて、ハンドル操作部の回転操作の有無と、ハンドル操作部の回転操作量と、を検出する。
そして、操作検出部421は、ハンドル操作部の回転操作を検出しているときに、操作検出信号を生成し、生成した操作検出信号を、発射可能条件検出部422に対して出力する(操作検出信号をハイレベルとする)。一方、操作検出部421は、ハンドル操作部の回転操作を検出していないときに、発射可能条件検出部422に対する操作検出信号の出力を停止する(操作検出信号をローレベルとする)。
また、操作検出部421は、ハンドル操作部の回転操作を検出しているときに、ハンドル操作部の回転操作量(発射ボリューム411の抵抗値)に応じた発射強度信号を生成し、生成した発射強度信号を、発射制御回路425に対して出力する。
発射可能条件検出部422は、発射可能条件の成立を検出する回路となっている。
発射可能条件検出部422は、操作検出信号、タッチ信号、及び、発射停止信号の論理積の演算結果に応じて所定の信号の出力・停止を制御するANDゲートIC(ロジックIC)と、ANDゲートICから出力される所定の信号に応じてハンドル検出信号の出力・停止をスイッチングするトランジスタと、を含んで構成される。
「発射可能条件」は、後述する発射条件を構成する複数の条件のうち、遊技者の操作(遊技者の意思)に関わる条件となっている。
発射可能条件には、(1)発射ボリューム441及び操作検出部421の検出状況(ハンドル操作部の回転操作の検出状況)に基づく条件と、(2)タッチセンサ412の検出状況(遊技者によるハンドル操作部への接触の検出状況)に基づく条件と、(3)発射停止スイッチ413の検出状況(発射停止ボタンの押下操作の検出状況)に基づく条件と、が含まれている。
本実施形態では、(1)発射ボリューム441及び操作検出部421によりハンドル操作部の回転操作が検出されていること、(2)タッチセンサ412により遊技者によるハンドル操作部への接触が検出されていること、及び、(3)発射停止スイッチ413により発射停止ボタンの押下操作が検出されていないこと、の全ての条件を満たすときに、発射可能条件が成立する。一方、当該(1)〜(3)の条件のうち、少なくとも一の条件を満たしていないときに、発射可能条件が成立しない。
ここで、発射可能条件に、(1)発射ボリューム441及び操作検出部421の検出状況(ハンドル操作部の回転操作の検出状況)に基づく条件と、(2)タッチセンサ412の検出状況(遊技者によるハンドル操作部への接触の検出状況)に基づく条件と、が含まれ、(3)発射停止スイッチ413の検出状況(発射停止ボタンの押下操作の検出状況)に基づく条件が含まれない構成としても構わない。
すなわち、(1)発射ボリューム441及び操作検出部421によりハンドル操作部の回転操作が検出されていつこと、及び、(2)タッチセンサ412により遊技者によるハンドル操作部への接触が検出されていること、の両方の条件を満たすときに、発射可能条件が成立し、当該(1)及び(2)の条件のうち、少なくとも一方の条件を満たしていないときに、発射可能条件が成立しない構成としても構わない。
具体的に、発射可能条件検出部422は、操作検出部421から入力される操作検出信号と、タッチセンサ412から入力されるタッチ信号と、発射停止スイッチ413から入力される発射停止信号と、に基づいて、発射可能条件の成立の有無を検出する。
この際、発射可能条件検出部422では、操作検出信号、タッチ信号、及び、発射停止信号の全てが入力されているときに、発射可能条件の成立が検出される。一方、操作検出信号、タッチ信号、及び、発射停止信号のうち、少なくとも一の信号が入力されていないときに、発射可能条件の成立が検出されない。
発射可能条件検出部422は、発射可能条件の成立を検出しているときに、ハンドル検出信号を生成し、生成したハンドル検出信号を、主制御基板200及び発射条件検出部423のそれぞれに対して出力する(ハンドル検出信号をハイレベルとする)。一方、発射可能条件検出部422は、発射可能条件の成立を検出していないときに、主制御基板200及び発射条件検出部423のそれぞれに対するハンドル検出信号の出力を停止する(ハンドル検出信号をローレベルとする)。
発射条件検出部423は、発射条件の成立を検出する回路となっている。
発射条件検出部423は、ハンドル検出信号、発射許可信号、及び、CR接続信号の論理積の演算結果に応じて発射信号の出力・停止を制御するANDゲートIC(ロジックIC)を含んで構成される。
「発射条件」は、遊技球発射装置430(発射ソレノイド431)による遊技領域30に対する遊技球の発射(遊技球発射動作)を実行する条件となっている。
本実施形態では、(1)発射可能条件が成立していること、(2)主制御基板200から発射許可信号が入力されていること、及び、(3)CRユニット700からCR接続信号が入力されていること、の全ての条件を満たすときに、発射条件が成立する。一方、当該(1)〜(3)の条件のうち、少なくとも一の条件を満たしていないときに、発射条件が成立しない。
「発射許可信号」は、主制御基板200と払出制御基板400との間で通信が可能な状態であること(主制御基板200と払出制御基板400とが電気的に接続されていること)を前提として、遊技可能状態が設定されているときに、主制御基板200から発射条件検出部423に対して出力される。
ここで、主制御基板200に電源が投入されている期間中に、遊技機状態に関わらず、発射許可信号が、主制御基板200から発射条件検出部423に対して出力される構成としても構わない。すなわち、主制御基板200と払出制御基板400との間で通信が可能な状態であるときに(主制御基板200と払出制御基板400とが電気的に接続されているときに)、発射許可信号が、主制御基板200から発射条件検出部423に対して出力される構成としても構わない。
「CR接続信号」は、CRユニット700と払出制御基板400との間で通信が可能な状態であるときに(CRユニット700と払出制御基板400とが電気的に接続されているときに)、CRユニット700から発射条件検出部423に対して出力される。
具体的に、発射条件検出部423は、発射可能条件検出部422から入力されるハンドル検出信号と、主制御基板200から入力される発射許可信号と、CRユニット700から入力されるCR接続信号と、に基づいて、発射条件の成立の有無を検出する。
この際、発射条件検出部423では、ハンドル検出信号、発射許可信号、及び、CR接続信号の全てが入力されているときに、発射条件の成立が検出される。一方、ハンドル検出信号、発射許可信号、及び、CR接続信号のうち、少なくとも一の信号が入力されていないときに、発射条件の成立が検出されない。
発射条件検出部423は、発射条件の成立を検出しているときに、発射信号を生成し、生成した発射信号を、発射制御回路425に対して出力する(発射信号をハイレベルとする)。一方、発射条件検出部423は、発射条件の成立を検出していないときに、発射制御回路425に対する発射信号の出力を停止する(発射信号をローレベルとする)。
発射制御回路425は、遊技球発射装置430による遊技球の発射強度と、遊技球発射装置430による遊技球の発射タイミングと、を制御する回路となっている。すなわち、発射制御回路425は、遊技球発射装置430(発射ソレノイド431)に対する駆動信号の出力を制御する。
具体的に、発射制御回路425は、クロック発生部(図示せず)と、発射タイミング制御部(図示せず)と、発射ソレノイド駆動部(図示せず)と、を含んで構成されている。
クロック発生部は、所定周波数のクロック信号を、発射タイミング制御部に対して出力する。
発射タイミング制御部は、クロック発生部から入力されるクロック信号に基づいて、発射タイミングを制御するためのパルス信号を生成し、生成したパルス信号を、発射ソレノイド駆動部に対して出力する。この際、発射タイミング制御部は、1分間当たりに発射される遊技球の数が所定数(例えば、100[球])となるように、パルス信号を生成する。
発射ソレノイド駆動部は、発射条件検出部423から入力される発射信号と、発射タイミング制御部から入力されるパルス信号と、操作検出部421から入力される発射強度信号と、に基づいて、発射ソレノイド431に対する駆動信号の出力を制御する。
具体的に、発射ソレノイド駆動部は、発射条件検出部423から発射信号が入力されているときに、発射タイミング制御部からパルス信号が入力されたことを契機として、操作検出部421から入力される発射強度信号に応じた駆動信号(駆動電流)を、発射ソレノイド431に対して出力する。これによって、操作検出部421から入力される発射強度信号に応じた強度で、遊技球が発射される。
一方、発射ソレノイド駆動部は、発射条件検出部423から発射信号が入力されていないときに、発射ソレノイド431に対する駆動信号の出力を停止する。これによって、遊技球の発射が停止される。
遊技球発射装置430は、打球槌(図示せず)と、打球槌を駆動する発射ソレノイド431と、を含んで構成されている。発射ソレノイド431は、ロータリーソレノイドにより構成されている。ここで、モータ等の他の駆動源により打球槌を駆動する構成としても構わない。
遊技球発射装置430には、球送りユニット(図示せず)から遊技球が供給される。そして、発射ソレノイド431に対して駆動信号が入力されると、入力された駆動信号に応じて発射ソレノイド431が駆動され、打球槌により遊技球が打ち出される。これによって、遊技領域30に対して遊技球が発射される。
以上により、パチンコ機1では、主制御基板200において遊技可能状態が設定されており、かつ、CRユニット700と払出制御基板400との間で通信が可能な状態であることを前提として、発射停止ボタンが押下操作されることなく、遊技者の接触によりハンドル操作部が回転操作(初期位置から限度位置側に向かって変位)されると、遊技球発射装置430による遊技球発射動作が開始される。そして、遊技球発射装置430による遊技球発射動作の実行中には、ハンドル操作部の回転操作量に応じた強さで、遊技領域30に対して遊技球が発射される。
また、発射停止ボタンが押下操作されると、遊技球発射装置430による遊技球発射動作が停止される。すなわち、遊技者の接触によりハンドル操作部が回転操作されている状態であっても、発射停止ボタンが押下操作されると、遊技球発射装置430による遊技球発射動作が停止される。
さらに、ハンドル操作部が初期位置に戻されると(ハンドル操作部が回転操作されていない状態とされると)、遊技球発射装置430による遊技球発射動作が停止される。すなわち、遊技者がハンドル操作部に接触している状態であっても、ハンドル操作部が初期位置に戻されると、遊技球発射装置430による遊技球の発射動作が停止される。
特に、パチンコ機1では、発射可能条件を満たしている状態(以下、「発射可能状態」とする)の発生中に、発射可能条件検出部422から主制御基板200に対するハンドル検出信号の出力が維持される。
すなわち、ハンドル操作部の回転操作が検出されており、かつ、ハンドル操作部への接触が検出されており、かつ、発射停止ボタンの押下操作が検出されていない状態(発射可能状態)の発生中に、発射条件検出回路420から主制御基板200に対するハンドル検出信号の出力が維持される。
この際、発射可能状態の発生中である限り、主制御基板200から発射条件検出回路420への発射許可信号の入力の有無に関わらず(主制御基板200において設定されている遊技機状態に関わらず)、発射条件検出回路420から主制御基板200に対するハンドル検出信号の出力が維持される。
また、発射可能状態の発生中である限り、CRユニット700から発射条件検出回路420へのCR接続信号の入力の有無に関わらず(CRユニット700と払出制御基板400との間で通信が可能な状態であるか否かに関わらず)、発射条件検出回路420から主制御基板200に対するハンドル検出信号の出力が維持される。
以上により、主制御基板200において、発射可能状態の発生中であるか否かを検出(把握)することが可能となり、発射可能状態の発生状況に応じて、遊技の進行、演出内容等を制御することが可能となる。
すなわち、主制御基板200は、ハンドル検出信号が入力されていない状態から入力されている状態に変化したこと(ハンドル検出信号がローレベルからハイレベルに変化したこと)を検出した場合に、発射可能状態の発生(開始)を指定する遊技状況指定コマンドを、演出制御基板300に対して送信する。
一方、主制御基板200は、ハンドル検出信号が入力されている状態から入力されていない状態に変化したこと(ハンドル検出信号がハイレベルからローレベルに変化したこと)を検出した場合に、発射可能状態の解除(終了)を指定する遊技状況指定コマンドを、演出制御基板300に対して送信する。
これによって、演出制御基板300は、発射可能状態の発生を指定する遊技状況指定コマンドの受信により、発射可能状態の発生を検出し、発射可能状態の解除を指定する遊技状況指定コマンドの受信により、発射可能状態の解除を検出することが可能となる。
そして、演出制御基板300は、発射可能状態の発生中であるか否かに応じて、演出内容を変化させることが可能となる。
(演出制御基板300の構成)
次に、演出制御基板300の構成を説明する。
図6は、演出制御基板の構成を示すブロック図である。
演出制御基板300は、主制御基板200から受信した制御コマンドに基づいて、演出(表示演出、音演出、ランプ演出、可動体演出等)を制御する。
図6に示すように、演出制御基板300は、マイクロコンピュータ(ワンチップマイクロコンピュータ)301と、マイクロコンピュータ301に対して外付け接続された各種の外部デバイスと、を含んで構成されている。
本実施形態では、各種の外部デバイスとして、制御ROM302、CGROM(Character Generator Read Only Memory)303、DRAM(Dynamic Random Access Memory)304等が含まれている。
制御ROM302には、マイクロコンピュータ301の動作を制御するための制御プログラム、制御プログラムの実行に必要となる各種のデータ等が格納されている。特に、制御ROM302には、各演出番号に対応する演出シナリオデータ、各表示演出番号に対応するアニメーションデータ、各音演出番号に対応する音シナリオデータ、各ランプ演出番号に対応するランプシナリオデータ、各可動体演出番号に対応する可動体シナリオデータ、各種の圧縮ランプ駆動データ、各種の圧縮モータ駆動データが格納(記憶)されている。
「圧縮ランプ駆動データ」は、ランプ駆動データを所定形式で圧縮(符号化)したデータとなっている。「ランプ駆動データ」は、各種ランプ20,21を駆動するためのデータ(各系統に属するランプ20,21の輝度値を指定するデータ)となっている。
「圧縮モータ駆動データ」は、モータ駆動データを所定形式で圧縮(符号化)したデータとなっている。「モータ駆動データ」は、各種モータ23を駆動するためのデータ(各モータ23の出力値を規定するデータ)となっている。
本実施形態では、制御ROM302として、NOR型フラッシュメモリ(NOR型ROM)が用いられている。ここで、制御ROM302として、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)が用いられる構成としても構わない。
制御ROM302は、マイクロコンピュータ301のHOSTインターフェース313に接続されている。
CGROM303には、各種の圧縮画像データ、各種の圧縮音声データ等が格納(記憶)されている。
「圧縮画像データ」は、画像データ(素材データ)を所定形式で圧縮(符号化)したデータとなっている。「画像データ(素材データ)」は、描画処理の素材となる画像(動画像・静止画像)のデータとなっている。
「圧縮音声データ」は、音声データを所定形式で圧縮(符号化)したデータとなっている。「音声データ」は、各種スピーカ22から出力される音声のデータとなっている。
本実施形態では、CGROM303として、NAND型フラッシュメモリ(NAND型ROM)が用いられている。具体的に、CGROM303は、NAND型フラッシュメモリを記憶部として使用したSSD(Solid State Drive)により構成されている。
CGROM303は、マイクロコンピュータ301のCGバスインターフェース314に接続されている。CGバスインターフェース314は、SATA(Serial AT Attachment)規格の接続インターフェースとなっている。これによって、CGROM303に格納されている各種データの読み出しは、SATA転送される。
DRAM304には、プリロード領域が設けられている。プリロード領域には、CGROM303に格納されている各種のデータ(具体的には、圧縮画像データ、圧縮音声データ等)が転送(プリロード)される。
また、DRAM304には、描画コマンドバッファ領域と、音コマンドバッファ領域と、ランプコマンドバッファ領域と、モータコマンドバッファ領域と、が設けられている。本実施形態では、描画コマンドバッファ領域について、ダブルバッファリング方式が採用されており、DRAM304において、2つの描画コマンドバッファ領域が設けられている。
2つの描画コマンドバッファ領域は、同一のサイズで構成されている。2つの描画コマンドバッファ領域のうち、一方の描画コマンドバッファ領域が構築領域に指定されている期間中、他方の描画コマンドバッファ領域が転送領域に指定される。また、各描画コマンドバッファ領域について、1フレームごとに、構築領域の指定と、転送領域の指定と、が交互に切り替えられる。
そして、各描画コマンドバッファ領域について、構築領域に指定されている期間中に、当該描画コマンドバッファ領域において、後述するディスプレイリストが記憶(生成・構築)され、転送領域に指定されている期間中に、当該描画コマンドバッファ領域に記憶されているディスプレイリストが、VDP(具体的には、プリローダ回路319)に転送される。
DRAM304は、マイクロコンピュータ301のDRAMインターフェース315に接続されている。
マイクロコンピュータ301は、CPUコア、レジスタ、半導体メモリ等が集積されたLSIとなっている。
マイクロコンピュータ301は、主制御基板200から受信した制御コマンドに基づいて、各種の演出手段による演出動作を制御する。
「各種の演出手段」には、各種画像表示装置31,32、各種スピーカ22、各種ランプ20,21、各種モータ23(各種可動体)が含まれる。したがって、「各種の演出手段による演出動作」には、各種画像表示装置31,32による演出画像の表示、各種スピーカ22による音声の出力、各種ランプ20,21の駆動(点灯)、各種モータ23(各種可動体)の駆動等が含まれる。
マイクロコンピュータ301は、CPU310、CPU用ワークメモリ311、CPUインターフェース312、ホストインターフェース313、CGバスインターフェース314、DRAMインターフェース315、VRAM316、シリアル通信コントローラ317、転送回路318、プリローダ回路319、表示回路320、グラフィックスデコーダ回路321、描画回路322、サウンドコントローラ323等の内部デバイスを含み、これらの内部デバイスがデータバス324にバス接続されて構成されている。
CPU310は、CPUインターフェース312を介して、HOSTインターフェース313に接続されている。また、HOSTインターフェース313には、主制御基板200が接続されており、主制御基板200からの制御コマンドが入力される。さらに、HOSTインターフェース313には、データバス324が接続されている。
これによって、CPU310は、HOSTインターフェース313を介して、主制御基板200からの制御コマンド(サブコマンド)を受信することが可能となっている。
また、CPU310は、HOSTインターフェース313、及び、データバス324を介して、シリアル通信コントローラ317、プリローダ回路319、表示回路320、サウンドコントローラ323等の内部デバイスとの間で、通信が可能となっている。
また、CPU310は、HOSTインターフェース313を介して、制御ROM302に格納されている各種データ(制御プログラム、制御データ等)の読み出しを実行することが可能となっている。
また、CPU310は、HOSTインターフェース313、データバス324、及び、CGバスインターフェース314を介して、CGROM303に格納されている各種データ(圧縮音声データ)の読み出しを実行することが可能となっている。
さらに、CPU310は、HOSTインターフェース313、データバス324、及び、DRAMインターフェース315を介して、DRAM304に対するデータの読み出し・書き込みを実行することが可能となっている。
CPU310は、各種の演出手段による演出動作を制御するために必要となる各種の演算処理、各種の演算処理に応じた内部デバイスの制御処理等を実行する。
この際、CPU310は、CPU用ワークメモリ(RAM)311、及び、DRAM304を、各種演算処理のワークエリア、各種演算処理データのバッファ領域、テーブルデータ領域、各種入力・出力データのバッファ領域等として使用する。
すなわち、CPU310は、主制御基板200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出(演出番号)を選択し、選択した演出番号に対応する各種のシナリオデータ(演出シナリオデータ、アニメーションデータ、音シナリオデータ、ランプシナリオデータ、可動体シナリオデータ等)を選択・設定する。そして、選択・設定した各種のシナリオデータにしたがって、各種の内部デバイス(VDP、サウンドコントローラ323、ランプコントローラ317a、モータコントローラ317b等)を制御するための内部コマンド(描画コマンド、音コマンド、ランプコマンド、モータコマンド等)を生成する。
具体的に、CPU310は、アニメーションデータにしたがって、構築領域に指定されている描画コマンドバッファ領域において、ディスプレイリストを生成する。
「ディスプレイリスト」は、1フレーム分の描画コマンドの集まりとなっている。すなわち、ディスプレイリストには、1フレーム分の描画コマンド群が、所定の順番で記述されている。そして、VDPにおいて、ディスプレイリストで記述されている順番で、各描画コマンドに基づく処理が実行されることにより、1フレーム分の描画データが生成される。
「描画コマンド」は、VDPに実行させる描画処理(描画制御)の内容を指定する情報となっている。特に、描画コマンドには、描画に用いる圧縮画像データが記憶されている記憶領域のアドレス(以下、「画像アドレス」とする)、当該画像データの描画時の倍率(拡大率・縮小率)、当該画像データを描画する座標(フレームバッファ領域における座標)等が指定されている。
また、CPU310は、音シナリオデータにしたがって、音コマンドバッファ領域において、音コマンドを生成する。
「音コマンド」は、サウンドコントローラ323に実行させる音声出力処理(音声出力制御)の内容を指定する情報となっている。
また、CPU310は、ランプシナリオデータにしたがって、ランプコマンドバッファ領域において、ランプコマンドを生成する。
「ランプコマンド」は、ランプコントローラ317aに実行させるランプ駆動処理(ランプ駆動制御)の内容を指定する情報となっている。
また、CPU310は、可動体シナリオデータにしたがって、モータコマンドバッファ領域において、モータコマンドを生成する。
「モータコマンド」は、モータコントローラ317bに実行させるモータ駆動処理(モータ駆動制御)の内容を指定する情報となっている。
また、CPU310は、電源投入時に、CGROM303に格納されている圧縮音声データを、DRAM304のプリロード領域に転送(プリロード)する。
すなわち、CGROM303等のNAND型フラッシュメモリは、制御ROM302等のNOR型フラッシュメモリと比較して、大容量化が容易である一方で、データの読み出し速度が遅い。このため、サウンドコントローラ323による音声出力処理の実行時に、CGROM303(NAND型フラッシュメモリ)から、直接、圧縮音声データが読み出される構成とすると、処理性能が著しく低下する恐れがある。
そこで、パチンコ機1では、音声出力処理が実行される前に、予め、CGROM303に格納されている圧縮音声データが、CGROM303と比較してデータの読み出し速度が速い記憶手段であるDRAM304に転送される。そして、音声出力処理の実行時に、DRAM304から圧縮音声データが読み出される構成とすることで、処理性能の低下を防止している。
具体的に、CPU310は、電源投入時に、CGROM303に格納されている圧縮音声データのうち、所定の圧縮音声データを、DRAM304のプリロード領域に転送(プリロード)する。この際、本実施形態では、CGROM303に格納されている全ての圧縮音声データが、DRAM304のプリロード領域に転送される。ここで、CGROM303に格納されている圧縮音声データのうち、一部の圧縮音声データが、DRAM304のプリロード領域に転送される構成としても構わない。
そして、パチンコ機1では、上記の所定の圧縮音声データの転送が完了した後に、各種スピーカ22による音声の出力の制御(サウンドコントローラ323による音声出力処理)を実行することが可能な状態となる。換言すると、上記の所定の圧縮音声データの転送が完了する前には、各種スピーカ22による音声の出力の制御(サウンドコントローラ323による音声出力処理)を実行することが不可能な状態となる。
また、上記の所定の圧縮音声データの転送が完了した後に、各種画像表示装置31,32による演出画像の表示の制御(VDPによる描画処理)を実行することが可能な状態となる。換言すると、上記の所定の圧縮音声データの転送が完了する前には、各種画像表示装置31,32による演出画像の表示の制御(VDPによる描画処理)を実行することが不可能な状態となる。
一方、上記の所定の圧縮音声データの転送が完了する前に、各種ランプ20,21の駆動(発光)の制御(ランプコントローラ317aによるランプ駆動処理)を実行することが可能な状態となる。
また、上記の所定の圧縮音声データの転送が完了する前に、各種モータ23(各種可動体)の駆動の制御(モータコントローラ317bによるモータ駆動処理)を実行することが可能な状態となる。
転送回路318は、内部デバイス間における各種データの転送を実行する。
具体的に、転送回路318は、転送領域に指定されている描画コマンドバッファ領域に記憶されているディスプレイリストを、プリローダ回路319に転送する。また、転送回路318は、プリローダ回路319により書き換えられたディスプレイリストを、描画回路322に転送する。
また、転送回路318は、音コマンドバッファ領域に記憶されている音コマンドを、サウンドコントローラ323に転送する。また、転送回路318は、ランプコマンドバッファ領域に記憶されているランプコマンドを、ランプコントローラ317aに転送する。また、転送回路318は、モータコマンドバッファ領域に記憶されているモータコマンドを、モータコントローラ317bに転送する。
VRAM316には、画像展開領域が設けられている。そして、画像展開領域には、グラフィックスデコーダ回路321により展開(復元・復号)された画像データ(素材データ)が一時的に記憶される。
また、VRAM316には、フレームバッファ領域が設けられている。本実施形態では、フレームバッファ領域について、ダブルバッファリング方式が採用されており、VRAM316において、2つのフレームバッファ領域が設けられている。
2つのフレームバッファ領域は、同一のサイズで構成されている。2つのフレームバッファ領域のうち、一方のフレームバッファ領域が描画領域に指定されている期間中、他方のフレームバッファ領域が出力領域に指定される。また、各フレームバッファ領域について、1フレームごとに、描画領域の指定と、出力領域の指定と、が交互に切り替えられる。
そして、各フレームバッファ領域について、描画領域に指定されている期間中に、当該フレームバッファ領域において、1フレーム分の描画データが記憶(生成・描画)され、出力領域に指定されている期間中に、当該フレームバッファ領域に記憶されている1フレーム分の描画データに基づいて、映像信号の出力が実行される。
マイクロコンピュータ301では、プリローダ回路319、表示回路320、グラフィックスデコーダ回路321、描画回路322等が、VDP(Video Display Processor)として機能する。
VDPは、各種画像表示装置31,32による演出画像の表示を制御する。具体的に、VDPは、CPU310からのディスプレイリスト(描画コマンド)の受信に応じて、描画データを生成するとともに、生成した描画データに基づいて映像信号を生成し、生成した映像信号を、各種画像表示装置31,32に対して出力する。
プリローダ回路319は、CGバスインターフェース314を介して、CGROM303に格納されている各種データ(圧縮画像データ)の読み出しを実行することが可能となっている。
特に、プリローダ回路319は、描画回路322による描画処理が実行される前に、CGROM303に格納されている圧縮画像データを、DRAM304のプリロード領域に転送(プリロード)する。
すなわち、上記のように、CGROM303等のNAND型フラッシュメモリは、制御ROM302等のNOR型フラッシュメモリと比較して、大容量化が容易である一方で、データの読み出し速度が遅い。このため、描画回路322による描画処理の実行時に、CGROM303(NAND型フラッシュメモリ)から、直接、圧縮画像データが読み出される構成とすると、処理性能が著しく低下する恐れがある。
そこで、パチンコ機1では、描画処理が実行される前に、予め、CGROM303に格納されている圧縮画像データが、CGROM303と比較してデータの読み出し速度が速い記憶手段であるDRAM304に転送される。そして、描画処理の実行時に、DRAM304から圧縮画像データが読み出される構成とすることで、処理性能の低下を防止している。
具体的に、プリローダ回路319は、ディスプレイリストを受信するごとに、CGROM303に格納されている圧縮画像データのうち、当該ディスプレイリストで指定されている1フレーム分の圧縮画像データを、DRAM304のプリロード領域に転送(プリロード)する。この際、プリローダ回路319は、ディスプレイリストの書き換えを実行する。
すなわち、CPU310により生成されたディスプレイリストでは、各描画コマンドに含まれる画像アドレスとして、CGROM303の記憶領域を指定するアドレスが記述されている。そこで、プリローダ回路319は、ディスプレイリストに含まれる各描画コマンドについて、当該描画コマンドに含まれる画像アドレスが指定する記憶領域(CGROM303の記憶領域)に記憶されている圧縮画像データを、DRAM304の所定領域に転送した後、当該描画コマンドに含まれる画像アドレスを、転送後の記憶領域(DRAM304の所定領域)を指定するアドレスに書き換える。これによって、画像アドレスが書き換えられた新たなディスプレイリストが生成される。
ここで、本実施形態では、プリローダ回路319が、CGROM303に格納されている圧縮画像データを、DRAM304のプリロード領域に転送(プリロード)する構成となっている。しかしながら、プリローダ回路319が、CGROM303に格納されている圧縮画像データを、VRAM316の所定領域(プリロード領域)に転送する構成としても構わない。
プリローダ回路319により書き換えられたディスプレイリストは、転送回路318により、描画回路320に転送される。
描画回路322は、プリローダ回路319から受信したディスプレイリストにしたがって、描画領域に指定されているフレームバッファ領域において、1フレーム分の描画データを記憶(生成・描画)する。
具体的に、描画回路320は、ディスプレイリストを受信するごとに、当該ディスプレイリストで指定されている1フレーム分の圧縮画像データを、DRAM304から読み出す。DRAM304から読み出された1フレーム分の圧縮画像データは、グラフィックデコーダ回路321により復元(デコード・復号)され、VRAM316の画像展開領域に記憶(展開)される。そして、描画回路320は、画像展開領域に記憶されている画像データを用いて、描画領域に指定されているフレームバッファ領域において、1フレーム分の描画データを生成する。
表示回路320は、出力領域に指定されているフレームバッファ領域に記憶(生成・描画)されている1フレーム分の描画データに基づいて、映像信号を生成し、生成した映像信号を、各種画像表示装置31,32に対して出力する。本実施形態では、映像信号として、デジタルRGB信号が出力される。ここで、映像信号として、LVDS(Low voltage differential signaling)信号が出力される構成としても構わない。
具体的に、表示回路320は、データ取得回路(図示せず)、スケーラ回路(図示せず)、カラー補正回路(図示せず)、ディザラー回路(図示せず)、同期信号生成回路(図示せず)等を含んで構成されている。
データ取得回路は、出力領域に指定されているフレームバッファ領域に記憶されている描画データを読み出す。
スケーラ回路は、データ取得回路により読み出された描画データについて、スケーリング処理(拡大処理・縮小処理)を施すことが可能となっている。
カラー補正回路は、スケーラ回路による処理後の描画データについて、カラー補正処理を施すことが可能となっている。
ディザラー回路は、カラー補正回路による処理後の描画データについて、ディザリング処理を施すことが可能となっている。
そして、ディザリング回路による処理後の描画データが、映像信号(デジタルRGB信号)として出力される。
同期信号生成回路は、水平同期信号と、垂直同期信号(Vsync)と、を生成する。そして、同期信号生成回路は、生成した水平同期信号及び垂直同期信号を、各種画像表示装置31,32に対して出力する。また、同期信号生成回路は、生成した垂直同期信号を、CPU310に対して出力する。
ここで、本実施形態では、16.66[ms]ごとに、各画像表示装置31,32における演出画像の表示(1フレーム分の描画データに基づく演出画像の表示)が更新される。したがって、同期信号生成回路は、16.66[ms]ごとに、垂直同期信号を、CPU310に対して出力する(ハイレベルとする)。
サウンドコントローラ323は、各種スピーカ22による音声の出力を制御する。
具体的に、サウンドコントローラ323は、CPU310からの音コマンドの受信に応じて、音声信号を生成し、生成した音声信号を、各種スピーカ22に対して出力する。
サウンドコントローラ323は、音声デコーダ回路(図示せず)を含んで構成されている。音声デコーダ回路は、CPU310からの音コマンドの受信に応じて、当該音コマンドで指定されている圧縮音声データを、DRAM304から読み出す。また、読み出した圧縮音声データを復元(デコード・復号)する。そして、復元した音声データに基づいて、音声信号を生成し、生成した音声信号を、各種スピーカ22に対して出力する。
シリアル通信コントローラ317は、ランプコントローラ317aと、モータコントローラ317bと、を含んで構成されている。
ランプコントローラ317aは、各種ランプ20,21の駆動(発光)を制御する。
具体的に、ランプコントローラ317aは、CPU310からのランプコマンドの受信に応じて、ランプ駆動データを生成し、生成したランプ駆動データを、クロック信号と共に、ランプドライバ332,342に対して出力する。この際、ランプ駆動データは、シリアルデータとして出力される。
ランプコントローラ317aは、ランプデコーダ回路(図示せず)を含んで構成されている。ランプデコーダ回路は、CPU310からのランプコマンドの受信に応じて、当該ランプコマンドで指定されている圧縮ランプ駆動データを、制御ROM302から読み出す。また、読み出した圧縮ランプ駆動データを復元(デコード・復号)する。そして、復元したランプ駆動データに基づいて、ランプ駆動データを生成し、生成したランプ駆動データを、ランプドライバ332,342に対して出力する。
モータコントローラ317bは、各種モータ23(各種可動体)の駆動を制御する。
具体的に、モータコントローラ317bは、CPU310からのモータコマンドの受信に応じて、モータ駆動データを生成し、生成したモータ駆動データを、クロック信号と共に、モータドライバ333,343に対して出力する。この際、モータ駆動データは、シリアルデータとして出力される。
モータコントローラ317bは、モータシーケンサ回路(図示せず)を含んで構成されている。モータシーケンサ回路は、CPU310からのモータコマンドの受信に応じて、当該モータコマンドで指定されている圧縮モータ駆動データを、制御ROM302から読み出す。また、読み出した圧縮モータ駆動データを復元(デコード・復号)する。そして、復元したモータ駆動データに基づいて、モータ駆動データを生成し、生成したモータ駆動データを、モータドライバ333,343に対して出力する。
また、モータコントローラ317bには、ドライバ基板330から、各種センサ24の検出状況を示す情報が入力されるとともに、サブ接続基板340から、各スイッチ25〜29の検出状況を示す情報と、各種センサ24の検出状況を示す情報と、が入力される。
(演出制御基板300による演出の制御方法)
次に、演出制御基板300による演出の制御方法を説明する。
CPU310は、主制御基板200から受信した制御コマンドに応じて、実行する演出(演出番号)を選択する。そして、選択した演出番号に対応する演出シナリオデータと、当該演出シナリオデータに対応する演出シナリオタイマと、をDRAM304の演出シナリオ設定領域に設定する。
「演出シナリオデータ」は、演出の進行を規定する情報となっている。具体的に、演出シナリオデータには、複数のプロセスデータが、時系列に沿って登録されている。すなわち、演出シナリオデータには、複数のプロセスデータと、各プロセスデータに基づく処理の開始時期(開始タイミング)を指定する情報と、が登録されている。
各プロセスデータには、一又は複数の指令情報が含まれている。特に、指令情報として、サブ演出(表示演出、音演出、ランプ演出、又は、可動体演出)の開始を指定する指令情報(以下、「演出開始指令」とする)、サブ演出(表示演出、音演出、ランプ演出、又は、可動体演出)の終了を指定する指令情報(以下、「演出終了指令」とする)等が規定されている。
演出開始指令は、開始するサブ演出(表示演出、音演出、ランプ演出、又は、可動体演出)を指定する情報を含んで構成されている。具体的に、演出開始指令は、開始するサブ演出のサブ演出番号(表示演出番号、音演出番号、ランプ演出番号、又は、可動体演出番号)を指定する情報を含んで構成されている。
演出終了指令は、終了するサブ演出(表示演出、音演出、ランプ演出、又は、可動体演出)を指定する情報を含んで構成されている。具体的に、演出終了指令は、終了するサブ演出のサブ演出番号(表示演出番号、音演出番号、ランプ演出番号、又は、可動体演出番号)を指定する情報を含んで構成されている。
また、CPU310は、演出シナリオ設定領域に設定されている演出シナリオデータに基づいて、演出の進行を制御する。
具体的に、CPU310は、所定周期で、演出シナリオ設定領域に設定されている演出シナリオタイマを更新するとともに、更新後の演出シナリオタイマの値に基づいて、演出シナリオ設定領域に設定されている演出シナリオデータに登録されているプロセスデータにおいて、開始時期が到来したプロセスデータが存在するか否かを判定する。そして、開始時期が到来したプロセスデータが存在すると判定した場合、当該プロセスデータに含まれる各指令情報を、対応するバッファ領域に格納(記憶)する。
この際、表示演出に関する指令情報(表示演出の開始を指定する演出開始指令、表示演出の終了を指定する演出終了指令等)は、表示指令バッファ領域に格納される。一方、音演出に関する指令情報(音演出の開始を指定する演出開始指令、音演出の終了を指定する演出終了指令等)は、音指令バッファ領域に格納される。一方、ランプ演出に関する指令情報(ランプ演出の開始を指定する演出開始指令、ランプ演出の終了を指定する演出終了指令等)は、ランプ指令バッファ領域に格納される。一方、可動体演出に関する指令情報(可動体演出の開始を指定する演出開始指令、可動体演出の終了を指定する演出終了指令等)は、可動体指令バッファ領域に格納される。
また、CPU310(表示制御部)は、所定周期で、表示指令バッファ領域に指令情報が格納されているか否かを判定する。そして、表示指令バッファ領域に指令情報が格納されていると判定した場合、表示指令バッファ領域に格納されている各指令情報を解析し、解析結果に応じた処理を実行する。
この際、表示指令バッファ領域に演出開始指令が格納されている場合、制御ROM302に格納されているアニメーションデータのうち、当該演出開始指令が指定する表示演出番号に対応するアニメーションデータを読み出して、読み出したアニメーションデータと、当該アニメーションデータに対応するサブシナリオタイマと、をDRAM304の表示シナリオ設定領域に設定(記憶)する。これによって、制御ROM302に格納されているアニメーションデータが、DRAM304の表示シナリオ設定領域に複製(記憶・設定)される。
ここで、表示シナリオ設定領域には、一又は複数のアニメーションデータを設定することが可能となっている。
「アニメーションデータ」は、各種画像表示装置31,32による表示演出(演出画像の表示)の進行を規定する情報(画像の表示を制御するための各種のパラメータ)となっている。換言すると、アニメーションデータは、画像の動きを規定する情報となっている。
具体的に、アニメーションデータは、描画に用いる画像データ(圧縮画像データ)を指定する情報(画像アドレス情報)、当該画像データ(当該表示演出)の表示プライオリティを指定する情報、当該画像データの描画時の倍率(拡大率・縮小率)を指定する情報(以下、「表示倍率情報」とする)、当該画像データを描画する座標(フレームバッファ領域における座標)を指定する情報(以下、「表示座標情報」とする)等を含んで構成されている。特に、アニメーションデータでは、所定数のフレームについて、各フレームに対応する表示倍率情報、表示座表情報等が、時系列に沿って登録されている。
そして、CPU310は、表示シナリオ設定領域に設定されている一又は複数のアニメーションデータに基づいて、各フレームに対応する演出画像の表示を制御する。
具体的に、CPU310は、所定周期で、表示シナリオ設定領域に設定されている各アニメーションデータに対応するサブシナリオタイマを更新する。また、各アニメーションデータに規定されている情報のうち、更新後のサブシナリオタイマの値に対応する情報に基づいて、構築領域に指定されている描画コマンドバッファ領域において、ディスプレイリストを構築する。
これによって、描画コマンドバッファ領域に生成されたディスプレイリストにしたがって、VDPが制御され、表示演出(各種画像表示装置31,32による演出画像の表示)が制御される。
すなわち、表示シナリオ設定領域に、一のアニメーションデータが設定されている場合には、当該一のアニメーションデータにより指定されている画像データの描画を指定するディスプレイリストが構築される。
一方、表示シナリオ設定領域に、複数のアニメーションデータが設定されている場合には、当該複数のアニメーションデータにより指定されている画像データの描画を、所定の順番(順序)で実行することを指定するディスプレイリストが構築される。
この際、表示シナリオ設定領域に設定されている表示プライオリティ情報が指定する表示プライオリティに基づいて、当該表示プライオリティ情報に対応する画像データの描画を実行する順番が設定される。
また、CPU310は、所定周期で、音指令バッファ領域に指令情報が格納されているか否かを判定する。そして、音指令バッファ領域に指令情報が格納されていると判定した場合、音指令バッファ領域に格納されている各指令情報を解析し、解析結果に応じた処理を実行する。
この際、音指令バッファ領域に演出開始指令が格納されている場合、制御ROM302に格納されている音シナリオデータのうち、当該演出開始指令が指定する音演出番号に対応する音シナリオデータを読み出して、読み出した音シナリオデータと、当該音シナリオデータに対応するサブシナリオタイマと、をDRAM304の音シナリオ設定領域に設定(記憶)する。
ここで、音シナリオ設定領域には、一又は複数の音シナリオデータを設定することが可能となっている。
「音シナリオデータ」は、各種スピーカ22による音演出(音声の出力)の進行を規定する情報となっている。
そして、CPU310は、音シナリオ設定領域に設定されている一又は複数の音シナリオデータに基づいて、音演出の進行を制御する。
具体的に、CPU310は、所定周期で、音シナリオ設定領域に設定されている各サブシナリオタイマを更新する。また、各音シナリオデータに規定されている情報のうち、更新後のサブシナリオタイマの値に対応する情報に基づいて、音コマンドバッファ領域において、音コマンドを生成する。
これによって、音コマンドバッファ領域に生成された音コマンドにしたがって、サウンドコントローラ323が制御され、音演出(各種スピーカ22による音声の出力)が制御される。
また、CPU310は、所定周期で、ランプ指令バッファ領域に指令情報が格納されているか否かを判定する。そして、ランプ指令バッファ領域に指令情報が格納されていると判定した場合、ランプ指令バッファ領域に格納されている各指令情報を解析し、解析結果に応じた処理を実行する。
この際、ランプ指令バッファ領域に演出開始指令が格納されている場合、制御ROM302に格納されているランプシナリオデータのうち、当該演出開始指令が指定するランプ演出番号に対応するランプシナリオデータを読み出して、読み出したランプシナリオデータと、当該ランプシナリオデータに対応するサブシナリオタイマと、をDRAM304のランプシナリオ設定領域に設定(記憶)する。
ここで、ランプシナリオ設定領域には、一又は複数のランプシナリオデータを設定することが可能となっている。
「ランプシナリオデータ」は、各種ランプ20,21によるランプ演出の進行(各種ランプ20,21の駆動(発光)パターン)を規定する情報となっている。
そして、CPU310は、ランプシナリオ設定領域に設定されている一又は複数のランプシナリオデータに基づいて、ランプ演出の進行を制御する。
具体的に、CPU310は、所定周期で、ランプシナリオ設定領域に設定されている各サブシナリオタイマを更新する。また、各ランプシナリオデータに規定されている情報のうち、更新後のサブシナリオタイマの値に対応する情報に基づいて、ランプコマンドバッファ領域において、ランプコマンドを生成する。
これによって、ランプコマンドバッファ領域に生成されたランプコマンドにしたがって、ランプコントローラ317aが制御され、ランプ演出(各種ランプ20,21の駆動(点灯))が制御される。
また、CPU310は、所定周期で、可動体指令バッファ領域に指令情報が格納されているか否かを判定する。そして、可動体指令バッファ領域に指令情報が格納されていると判定した場合、可動体指令バッファ領域に格納されている各指令情報を解析し、解析結果に応じた処理を実行する。
この際、可動体指令バッファ領域に演出開始指令が格納されている場合、制御ROM302に格納されている可動体シナリオデータのうち、当該演出開始指令が指定する可動体演出番号に対応する可動体シナリオデータを読み出して、読み出した可動体シナリオデータと、当該可動体シナリオデータに対応するサブシナリオタイマと、をDRAM304の可動体シナリオ設定領域に設定(記憶)する。
「可動体シナリオデータ」は、各種モータ23(各種可動体)による可動体演出の進行(各種モータ23(各種可動体)の駆動パターン)を規定する情報となっている。
そして、CPU310は、可動体シナリオ設定領域に設定されている一又は複数の可動体シナリオデータに基づいて、可動体演出の進行を制御する。
具体的に、CPU310は、所定周期で、可動体シナリオ設定領域に設定されている各サブシナリオタイマを更新する。また、各可動体シナリオデータに規定されている情報のうち、更新後のサブシナリオタイマの値に対応する情報に基づいて、モータコマンドバッファ領域において、モータコマンドを生成する。
これによって、モータコマンドバッファ領域に生成されたモータコマンドにしたがって、モータコントローラ317bが制御され、可動体演出(各種モータ23(各種可動体)の駆動)が制御される。
(ドライバ基板330の構成)
ドライバ基板330は、パラレスシリアル変換回路331と、ランプドライバ332と、モータドライバ333と、を含んで構成されている。
ランプドライバ332は、ランプコントローラ317aから入力されたランプ駆動データに応じて、盤面ランプ21を構成する各系統の発光素子群の駆動(発光)を制御する。
この際、ランプ駆動データでは、盤面ランプ21を構成する各系統に対応する輝度値が指定されている。そして、盤面ランプ21を構成する各系統に対して、ランプ駆動データで指定されている輝度値に応じた励磁信号(駆動電流)が供給される。これによって、系統ごとに、当該系統を構成する発光素子群の駆動(発光)が制御される。
モータドライバ333は、モータコントローラ317bから入力されたモータ駆動データに応じて、遊技盤ユニット10に配設されている各種モータ23(各種可動体ユニットを構成するモータ23)に対する励磁信号(駆動電流)の出力を制御する。
この際、モータ駆動データでは、遊技盤ユニット10に配設されている各モータ23の出力値が指定されている。そして、各モータ23に対して、モータ駆動データで指定されている出力値に応じた励磁信号(駆動電流)が供給される。これによって、モータ23ごとに、駆動が制御される。
パラレルシリアル変換回路331には、各種センサ24からの検出信号が入力される。そして、パラレルシリアル変換回路331は、各種センサ24からの検出信号を、シリアルデータに変換して、シリアル通信コントローラ317に対して出力する。
(サブ接続基板340の構成)
サブ接続基板340は、パラレスシリアル変換回路341と、ランプドライバ342と、モータドライバ343と、を含んで構成されている。
ランプドライバ342は、ランプコントローラ317aから入力されたランプ駆動データに応じて、枠ランプ20を構成する各系統の発光素子群の駆動(発光)を制御する。
この際、ランプ駆動データでは、枠ランプ20を構成する各系統に対応する輝度値が指定されている。そして、枠ランプ20を構成する各系統に対して、ランプ駆動データで指定されている輝度値に応じた励磁信号(駆動電流)が供給される。これによって、系統ごとに、当該系統を構成する発光素子群の駆動(発光)が制御される。
モータドライバ343は、モータコントローラ317bから入力されたモータ駆動データに応じて、一体扉ユニット4に配設されている各種モータ23(各種可動体ユニットを構成するモータ23)に対する励磁信号(駆動電流)の出力を制御する。
この際、モータ駆動データでは、一体扉ユニット4に配設されている各モータ23の出力値が指定されている。そして、各モータ23に対して、モータ駆動データで指定されている出力値に応じた励磁信号(駆動電流)が供給される。これによって、モータ23ごとに、駆動が制御される。
パラレルシリアル変換回路341には、各種センサ24からの検出信号と、各種スイッチ25〜29からの検出信号と、が入力される。そして、パラレルシリアル変換回路341は、各種センサ24からの検出信号、及び、各種スイッチ25〜29からの検出信号を、シリアルデータに変換して、シリアル通信コントローラ317に対して出力する。
(遊技機状態について)
パチンコ機1では、遊技機状態として、6つの状態(具体的には、遊技可能状態、設定変更状態、設定確認状態、設定異常状態、RAM異常状態、及び、バックアップ異常状態)が規定されている。
主制御基板200のRAM230には、遊技機状態フラグ領域が設けられている。遊技機状態フラグ領域には、遊技機状態フラグとして、6つの遊技機状態(具体的には、遊技可能状態、設定変更状態、設定確認状態、設定異常状態、RAM異常状態、及び、バックアップ異常状態)のうち、いずれか一の遊技機状態に対応する値が記憶(設定)される。そして、パチンコ機1では、遊技機状態フラグ領域に記憶されている値に対応する遊技機状態が生起される。
「遊技可能状態」は、遊技の進行が可能となる遊技機状態となっている。
遊技可能状態の生起中には、後述するステップS4−9〜S4−18の処理の実行が許可される。これによって、遊技(普通遊技及び特別遊技)の進行が可能となる。
また、遊技可能状態の生起中には、性能表示装置206において、ベース比率が表示される。また、メイン表示装置60において、遊技に関する情報が表示される。
「設定変更状態」は、RAM230の設定値領域に記憶されている設定値を変更することが可能となる遊技機状態となっている。
設定変更状態は、設定変更条件が成立している場合に生起される。本実施形態では、電源投入時において、内枠開放センサ108からの検出信号が入力されており、かつ、設定キースイッチ208からの検出信号が入力されており、かつ、RAMクリアスイッチ207からの検出信号が入力されている場合に、設定変更条件が成立する。すなわち、電源投入時において、内枠ユニット3が開放されており、かつ、キースイッチ208がON状態に回転操作されており、かつ、RAMクリアスイッチ207が押下されている場合、設定変更状態が生起される。
設定変更状態の生起中には、後述するステップS4−9〜S4−18の処理の実行が禁止される。これによって、遊技(具体的には、普通遊技及び特別遊技)が停止される。
また、設定変更状態の生起中には、性能表示装置206において、設定値領域に記憶されている設定値が表示される。また、メイン表示装置60を構成する全ての点灯素子が消灯される。さらに、セキュリティ情報(外部情報)が、外部装置に対して出力される。
さらに、設定変更状態の生起中には、RAMクリアスイッチ207を押下操作することによって、設定値領域に記憶されている設定値を変更することが可能となる。そして、設定変更状態の生起中に、キースイッチ208がOFF状態に回転操作されると、設定変更状態に替えて、遊技可能状態が生起される。これによって、設定値領域に記憶されている設定値が確定される。
「設定確認状態」は、RAM230の設定値領域に記憶されている設定値を確認することが可能となる遊技機状態となっている。
設定確認状態は、設定確認条件が成立している場合に生起される。本実施形態では、電源投入時において、内枠開放センサ108からの検出信号が入力されており、かつ、設定キースイッチ208からの検出信号が入力されており、かつ、RAMクリアスイッチ207からの検出信号が入力されていない場合に、設定確認条件が成立する。すなわち、電源投入時において、内枠ユニット3が開放されており、かつ、キースイッチ208がON状態に回転操作されており、かつ、RAMクリアスイッチ207が押下されていない場合、設定確認状態が生起される。
設定確認状態の生起中には、後述するステップS4−9〜S4−18の処理の実行が禁止される。これによって、遊技(具体的には、普通遊技及び特別遊技)が停止される。
また、設定確認状態の生起中には、性能表示装置206において、設定値領域に記憶されている設定値が表示される。これによって、設定値領域に記憶されている設定値を確認することが可能となる。また、メイン表示装置60を構成する全ての点灯素子が消灯される。さらに、セキュリティ情報(外部情報)が、外部装置に対して出力される。
なお、設定確認状態の生起中には、設定値領域に記憶されている設定値を変更することができない。
そして、設定確認状態の生起中に、キースイッチ208がOFF状態に回転操作されると、設定確認状態に替えて、遊技可能状態が生起される。
「設定異常状態」は、設定異常が発生している遊技機状態となっている。
設定異常状態は、遊技可能状態の生起中において、設定値領域に設定されている設定値が規定範囲内にないと判定された場合に生起される。
設定異常状態の生起中には、後述するステップS4−9〜S4−18の処理の実行が禁止される。これによって、遊技(具体的には、普通遊技及び特別遊技)が停止される。
また、設定異常状態の生起中には、性能表示装置206において、設定異常の発生を指定するエラーコードが表示される。また、メイン表示装置60を構成する全ての点灯素子が消灯される。さらに、セキュリティ情報(外部情報)が、外部装置に対して出力される。
設定異常状態から復帰するためには、電源遮断及び電源投入を実行し、設定変更状態を生起させることが必要となる。
「RAM異常状態」は、RAM異常が発生している遊技機状態となっている。
RAM異常状態は、電源投入時に、RAM230のリード/ライト異常の発生が判定された場合に生起される。
RAM異常状態の生起中には、後述するステップS4−9〜S4−18の処理の実行が禁止される。これによって、遊技(具体的には、普通遊技及び特別遊技)が停止される。
また、RAM異常状態の生起中には、性能表示装置206において、RAM異常の発生を指定するエラーコードが表示される。また、メイン表示装置60を構成する全ての点灯素子が消灯される。さらに、セキュリティ情報(外部情報)が、外部装置に対して出力される。
RAM異常状態から復帰するためには、電源遮断及び電源投入を実行し、設定変更状態を生起させることが必要となる。
「バックアップ異常状態」は、バックアップ異常が発生している遊技機状態となっている。
バックアップ異常状態は、電源投入時に、RAM230のバックアップ異常(具体的には、バックアップフラグの異常、又は、チェックサムの異常)の発生が判定された場合に生起される。
バックアップ異常状態の生起中には、後述するステップS4−9〜S4−18の処理の実行が禁止される。これによって、遊技(具体的には、普通遊技及び特別遊技)が停止される。
また、バックアップ異常状態の生起中には、性能表示装置206において、バックアップ異常の発生を指定するエラーコードが表示される。また、メイン表示装置60を構成する全ての点灯素子が消灯される。さらに、セキュリティ情報(外部情報)が、外部装置に対して出力される。
バックアップ異常状態から復帰するためには、電源遮断及び電源投入を実行し、設定変更状態を生起させることが必要となる。
(設定値について)
次に、パチンコ機1で設定される設定値(設定情報)を説明する。
「設定値」は、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率(「大当り」に当選する確率)を指定する情報となっている。本実施形態では、設定値として、「0」〜「5」の値が規定されている。
主制御基板200のRAM230には、設定値領域が設けられている。設定値領域には、設定値として、「0」〜「5」のうち、いずれか一の値が記憶(設定)される。そして、パチンコ機1では、特別図柄抽選の当選確率が、設定値領域に設定されている値に応じた確率とされる。
本実施形態では、設定値に関わらず、特別図柄抽選の当選確率が一定(固定)となっている。しかしながら、設定値に応じて、特別図柄抽選の当選確率が変化(変動)する構成としても構わない。
特に、パチンコ機1では、設定変更状態の生起中に、設定値領域に記憶されている設定値を変更(選択)することが可能となっている。ここで、設定値の変更は、パチンコ機1の管理者(パチンコ機1が設置されている遊技場の従業員等)により実行される。
すなわち、上記のように、電源投入時に、内枠ユニット3が開放されており、かつ、キースイッチ208がON状態に回転操作されており、かつ、RAMクリアスイッチ207が押下されている場合、設定変更状態が生起される。
設定変更状態の生起中には、性能表示装置206において、設定値領域に記憶されている設定値が表示される。また、RAMクリアスイッチ207が押下操作されるごとに、設定値領域に記憶されている設定値が変更される。この際、設定値領域に設定されている設定値が変更された場合、これに伴い、性能表示装置206に表示される設定値も変更される。
そして、設定変更状態の生起中に、キースイッチ208がOFF状態に回転操作されると、設定変更状態に替えて、遊技可能状態が生起される。これによって、設定値領域に記憶されている設定値が確定される。
(ベース比率について)
パチンコ機1では、遊技可能状態の生起中、CPU210により、ベース比率(ベース値)が算出される。本実施形態では、所定の遊技状態の生起中(具体的には、時短制御の停止中)に限り、ベース比率が算出される。
そして、遊技可能状態の生起中には、性能表示装置206において、算出されたベース比率が表示される。
「ベース比率」は、遊技領域30に発射された遊技球の数と、所定の入球口(本実施形態では、第1始動口51、電動入球装置71、第1非電動入球装置72、第2非電動入球装置73、及び、左他入賞口57a〜57c)への遊技球の入球に応じて払い出された賞球数と、に基づいて算出される情報となっている。具体的に、ベース比率は、アウト球数に対する払出数の比率(百分率)となっている。
本実施形態では、所定区間(期間)ごとに、当該区間におけるベース比率が算出される。そして、所定区間として、所定数(本実施形態では、60000[球])のアウト球数が検出(排出)される区間が規定されている。すなわち、各区間は、前回の区間の終了に応じて開始され、今回の区間中に検出されたアウト球数が所定数(60000[球])に達したことに応じて終了される。そして、CPU210は、各区間中に、ベース比率を、随時(リアルタイムで)算出する。
なお、所定区間として、所定時間が規定されていても構わない。すなわち、CPU210が、所定時間ごとのベース比率を算出する構成としても構わない。
「アウト球数」は、アウト球の数をいう。「アウト球」は、遊技領域30から排出された遊技球をいう。具体的に、アウト球は、排出路を通過した遊技球(アウトスイッチ109により検出された遊技球)となっている。
なお、アウト口58から排出された遊技球を、アウト球としても構わない。具体的に、アウトスイッチ109が、アウト口58から排出された遊技球のみを検出する構成とし、アウトスイッチ109により検出された遊技球を、アウト球としても構わない。
「払出数」は、第1始動口51、電動入球装置71、第1非電動入球装置72、第2非電動入球装置73、及び、左他入賞口57a〜57cへの遊技球の入球に応じて払い出された賞球の合計をいう。
(時短制御について)
パチンコ機1では、遊技者に有利となる補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。
時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、電動入球装置71への遊技球の入球が容易となり、遊技者に有利となる。特に、時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、電動入球装置71への遊技球の入球が容易となる結果として、第1非電動入球装置72への遊技球の入球(特図2遊技情報が取得される条件の成立)と、第2非電動入球装置73への遊技球の入球(特図2遊技情報が取得される条件の成立)と、が容易となる。
具体的に、時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、普通図柄の変動表示を行う時間が短縮される。また、時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、後述する普図当り遊技状態の生起中において、電動入球装置71への遊技球の入球が容易となる(具体的には、普通電動役物71bが開放状態とされる時間が長くなる。または、普通電動役物71bの開放回数が増加する)。
なお、普通図柄抽選に当選する確率(普図当落判定により「普図当り」が判定される確率)については、時短制御の実行中と時短制御の停止中とで同一となっている。
(普通図柄抽選)
次に、パチンコ機1で実行される普通図柄抽選を説明する。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。
本実施形態では、普通図柄抽選の結果として、「普図当り」と、「はずれ」と、が規定されている。
普通図柄抽選(普図当落判定)により「普図当り」(当選)と判定される確率は、時短制御の実行中・停止中に関わらず、99/100となっている。
また、パチンコ機1では、普通図柄抽選により「普図当り」に当選した場合に選択される当選種別(普図当り図柄の種別)として、「普図当り1」(「普図当り図柄1」)のみが規定されている。
「普図当り1」に当選した場合には、普図表示装置において、普通図柄の変動表示が実行された後に、「普図当り図柄1」に対応する停止図柄(普通図柄の表示態様)が停止表示される。
一方、普通図柄抽選に落選した場合(「はずれ」の場合)には、普図表示装置において、普通図柄の変動表示が実行された後に、「はずれ図柄」に対応する停止図柄(普通図柄の表示態様)が停止表示される。
本実施形態では、時短制御の停止中に始動判定が実行された場合、当該始動判定に基づく普通図柄の変動表示の時間(変動時間)として、10.0[s]が選択・設定される。一方、時短制御の実行中に始動判定が実行された場合、当該始動判定に基づく普通図柄の変動表示の時間(変動時間)として、1.0[s]が選択・設定される。
「普図当り1」に当選した場合には、普通図柄の変動表示及び停止表示の終了後に、普図当り遊技状態が生起される。そして、普図当り遊技状態では、普通電動役物71bが閉鎖状態から開放状態に変位される。
具体的に、普図当り遊技状態の生起中には、所定の開閉パターンに基づいて、普通電動役物71bの開閉制御が実行される。この際、時短制御の停止中に始動判定が実行された場合、第1開閉パターンに基づいて、普通電動役物71bの開閉制御が実行される。一方、時短制御の実行中に始動判定が実行された場合、第2開閉パターンに基づいて、普通電動役物71bの開閉制御が実行される。
第1開閉パターンでは、普通電動役物71bが開放(閉鎖状態から開放状態に変位)される回数として、2[回]が設定され、各回の開放の継続時間(開放状態が維持される時間)として、電動入球装置71(入球口71a)への遊技球の入球が不可能(困難)となる時間(本実施形態では、0.1[s])が設定される。これによって、第1開閉パターンに基づく普通電動役物71bの開閉制御が実行される場合には、普図当り遊技状態の生起中に、電動入球装置71(入球口71a)への遊技球の入球が不可能(困難)となる。
第2開閉パターンでは、普通電動役物71bが開放(閉鎖状態から開放状態に変位)される回数として、2[回]が設定され、各回の開放の継続時間(開放状態が維持される時間)として、電動入球装置71(入球口71a)への遊技球の入球が可能(容易)となる時間(本実施形態では、2.9[s])が設定される。これによって、第2開閉パターンに基づく普通電動役物71bの開閉制御が実行される場合には、普図当り遊技状態の生起中に、電動入球装置71(入球口71a)への遊技球の入球が可能(容易)となる。
普通電動役物71bの開閉制御は、(1)所定の開閉パターン(第1開閉パターン又は第2開閉パターン)に基づく普通電動役物71bの開閉制御(開閉動作)が終了したこと、及び、(2)当該開閉制御中に電動入球装置71(入球口71a)へ入球した遊技球の数が所定上限数(本実施形態では、1[球])に達したことのうち、いずれかの条件の成立に応じて終了される。
(特別図柄抽選)
次に、パチンコ機1で実行される特別図柄抽選を説明する。
図8は、特別図柄抽選の当選確率を示す図である。図9は、当選図柄の選択確率を示す図である。
パチンコ機1では、第1始動口51への遊技球の入球を契機として、第1特別図柄抽選が実行され、第1非電動入球装置72又は第2非電動入球装置73への遊技球の入球を契機として、第2特別図柄抽選が実行される。
図8(a)に示すように、本実施形態では、第1特別図柄抽選の結果として、「大当り」と、「はずれ」と、が規定されている。そして、第1特別図柄抽選(特図1遊技情報に基づく特図当り判定)では、「大当り」に当選する確率が、1/318とされ、落選(「はずれ」)の確率が、317/318とされている。
一方、図8(b)に示すように、第2特別図柄抽選の結果として、「大当り」と、「小当り」と、「はずれ」と、が規定されている。そして、第2特別図柄抽選(特図2遊技情報に基づく特図当り判定)では、「大当り」に当選する確率が、1/318とされ、「小当り」に当選する確率が、63.6/318(1/5)とされ、落選(「はずれ」)の確率が、253.4/318とされている。
ここで、本実施形態では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)により「大当り」に当選する確率が、設定値に応じて変化しない構成となっている。しかしながら、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)により「大当り」に当選する確率が、設定値に応じて変化する構成としても構わない。
また、第1特別図柄抽選の結果として、「小当り」が規定されている構成としても構わない。特に、第1特別図柄抽選により「小当り」に当選した場合に選択される当選種別(「小当り図柄」の種別)として、「小当り(Vなし)」が含まれる構成としても構わない。ここで、「小当り(Vなし)」は、小当り遊技状態の生起中における遊技球によるV領域の通過が困難(不可能)となる当選種別となっている。
さらに、第2特別図柄抽選の結果として、「はずれ」が規定されていない構成としても構わない。
図9(a)に示すように、本実施形態では、第1特別図柄抽選により「大当り」に当選した場合に選択される当選種別(「大当り図柄」の種別)として、「大当り1」(「大当り図柄1」)及び「大当り2」(「大当り図柄2」)が規定されている。
そして、第1特別図柄抽選により「大当り」に当選した場合において、「大当り1」(「大当り図柄1」)が選択される確率は、50[%]とされ、「大当り2」(「大当り図柄2」)が選択される確率は、50[%]とされている。
一方、図9(b)に示すように、第2特別図柄抽選により「大当り」に当選した場合に選択される当選種別(「大当り図柄」の種別)として、「大当り3」(「大当り図柄3」)〜「大当り5」(「大当り図柄5」)が規定されている。
そして、第2特別図柄抽選により「大当り」に当選した場合において、「大当り3」(「大当り図柄3」)が選択される確率は、60[%]とされ、「大当り4」(「大当り図柄4」)が選択される確率は、30[%]とされ、「大当り5」(「大当り図柄5」)が選択される確率は、10[%]とされている。
一方、図9(c)に示すように、第2特別図柄抽選により「小当り」に当選した場合に選択される当選種別(「小当り図柄」の種別)として、「小当り1」(「小当り図柄1」)〜「小当り3」(「小当り図柄3」)が規定されている。
そして、第2特別図柄抽選により「小当り」に当選した場合において、「小当り1」(「小当り図柄1」)が選択される確率は、60[%]とされ、「小当り2」(「小当り図柄2」)が選択される確率は、30[%]とされ、「小当り3」(「小当り図柄3」)が選択される確率は、10[%]とされている。
「大当り1」に当選した場合には、特図1表示装置において、特別図柄の変動表示が実行された後に、「大当り図柄1」に対応する停止図柄(特別図柄の表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1〜a4において、「チャンス図柄」に対応する停止図柄(演出図柄z1,z2の表示態様)が停止表示される。
「チャンス図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に停止表示された第1演出図柄z1が、「6,6,6」等、同一の偶数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す表示態様とする。
「大当り2」に当選した場合には、特図1表示装置において、特別図柄の変動表示が実行された後に、「大当り図柄2」に対応する停止図柄(特別図柄の表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1〜a4において、「チャンス図柄」に対応する停止図柄(演出図柄z1,z2の表示態様)が停止表示される。
「大当り3」に当選した場合には、特図2表示装置において、特別図柄の変動表示が実行された後に、「大当り図柄3」に対応する停止図柄(特別図柄の表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1〜a4において、「ボーナス図柄」に対応する停止図柄(演出図柄z1,z2の表示態様)が停止表示される。
「ボーナス図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に停止表示された第1演出図柄z1が、「7,7,7」等、同一の奇数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す表示態様とする。
「大当り4」に当選した場合には、特図2表示装置において、特別図柄の変動表示が実行された後に、「大当り図柄4」に対応する停止図柄(特別図柄の表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1〜a4において、「ボーナス図柄」に対応する停止図柄(演出図柄z1,z2の表示態様)が停止表示される。
「大当り5」に当選した場合には、特図2表示装置において、特別図柄の変動表示が実行された後に、「大当り図柄5」に対応する停止図柄(特別図柄の表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1〜a4において、「ボーナス図柄」に対応する停止図柄(演出図柄z1,z2の表示態様)が停止表示される。
「小当り1」に当選した場合には、特図2表示装置において、特別図柄の変動表示が実行された後に、「小当り図柄1」に対応する停止図柄(特別図柄の表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1〜a4において、「ボーナス図柄」に対応する停止図柄(演出図柄z1,z2の表示態様)が停止表示される。
「小当り2」に当選した場合には、特図2表示装置において、特別図柄の変動表示が実行された後に、「小当り図柄2」に対応する停止図柄(特別図柄の表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1〜a4において、「ボーナス図柄」に対応する停止図柄(演出図柄z1,z2の表示態様)が停止表示される。
「小当り3」に当選した場合には、特図2表示装置において、特別図柄の変動表示が実行された後に、「小当り図柄3」に対応する停止図柄(特別図柄の表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1〜a4において、「ボーナス図柄」に対応する停止図柄(演出図柄z1,z2の表示態様)が停止表示される。
第1特別図柄抽選に落選した場合(「はずれ」の場合)には、特図1表示装置において、特別図柄の変動表示が実行された後に、「はずれ図柄」に対応する停止図柄(特別図柄の表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1〜a4において、「はずれ図柄」に対応する停止図柄(演出図柄z1,z2の表示態様)が停止表示される。
「はずれ図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に停止表示された第1演出図柄z1のうち、少なくとも一の第1演出図柄z1が、他の第1演出図柄z1と異なる識別情報を表示する組み合わせとなるとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す表示態様とする。
第2特別図柄抽選に落選した場合(「はずれ」の場合)には、特図2表示装置において、特別図柄の変動表示が実行された後に、「はずれ図柄」に対応する停止図柄(特別図柄の表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1〜a4において、「はずれ図柄」に対応する停止図柄(演出図柄z1,z2の表示態様)が停止表示される。
「大当り1」(「大当り図柄1」)〜「大当り5」(「大当り図柄5」)に当選した場合には、特別図柄の変動表示及び停止表示が実行された後に、大当り遊技状態が生起される。大当り遊技状態の生起中には、第1特別電動役物55aが閉鎖状態から開放状態に変位されて、第1大入賞口55への遊技球の入球が可能となる。
具体的に、大当り遊技状態の生起中には、所定回数のラウンド遊技が実行される。
本実施形態では、「大当り1」〜「大当り3」に当選した場合、ラウンド遊技の回数として、5[回]が設定され、「大当り4」に当選した場合、ラウンド遊技の回数として、7[回]が設定され、「大当り5」に当選した場合、ラウンド遊技の回数として、10[回]が設定される。
また、「大当り1」〜「大当り5」に当選した場合、各回のラウンド遊技における第1特別電動役物55aの最長開放時間として、所定時間(本実施形態では、29.0[s])が設定される。
各回のラウンド遊技は、(1)第1特別電動役物55aが開放状態とされてから最長開放時間が経過したこと、及び、(2)当該ラウンド遊技の実行中に第1大入賞口55へ入球した遊技球の数が所定上限数(本実施形態では、10[球])に達したことのうち、いずれかの条件の成立に応じて終了される。
「小当り1」(「小当り図柄1」)〜「小当り3」(「小当り図柄3」)に当選した場合には、特別図柄の変動表示及び停止表示が実行された後に、小当り遊技状態が生起される。小当り遊技状態の生起中には、第2特別電動役物56aが閉鎖状態から開放状態に変位されて、第2大入賞口56への遊技球の入球が可能となる。
具体的に、小当り遊技状態の生起中には、所定回数の小当り遊技が実行される。
本実施形態では、「小当り1」〜「小当り3」に当選した場合、小当り遊技の回数として、1[回]が設定される。
また、「小当り1」〜「小当り3」に当選した場合、各回の小当り遊技における第2特別電動役物56aの最長開放時間として、所定時間(本実施形態では、29.0[s])が設定される。
各回の小当り遊技は、(1)第2特別電動役物56aが開放状態とされてから最長開放時間が経過したこと、及び、(2)当該小当り遊技の実行中に第2大入賞口56へ入球した遊技球の数が所定上限数(本実施形態では、10[球])に達したことのうち、いずれかの条件の成立に応じて終了される。
また、各回の小当り遊技では、振分手段が、非V通過状態からV通過状態に変位される。この際、各回の小当り遊技では、当該小当り遊技の実行中に第2大入賞口56へ入球した遊技球によるV領域の通過が容易(可能)となる態様で、振分手段が、非V通過状態からV通過状態に変位される。これによって、「小当り1」〜「小当り3」に当選した場合には、小当り遊技状態の生起中に、遊技球によるV領域の通過が容易(可能)となる。
小当り遊技状態の生起中において遊技球によるV領域の通過が検出された場合(小当り遊技の実行中に第2大入賞口56へ入球した遊技球によるV領域の通過が検出された場合)には、小当り遊技状態の終了に応じて、大当り遊技状態が生起される。
このとき、「小当り1」に当選した場合、ラウンド遊技の回数として、4[回]が設定され、「小当り2」に当選した場合、ラウンド遊技の回数として、6[回]が設定され、「小当り3」に当選した場合、ラウンド遊技の回数として、9[回]が設定される。
また、「小当り1」〜「小当り3」に当選した場合、各回のラウンド遊技における第1特別電動役物55aの最長開放時間として、所定時間(本実施形態では、29.0[s])が設定される。
一方、小当り遊技状態の生起中において遊技球によるV領域の通過が検出されなかった場合(小当り遊技の実行中に第2大入賞口56へ入球した遊技球によるV領域の通過が検出されなかった場合)には、小当り遊技状態の終了後に、大当り遊技状態が生起されない。
大当り遊技状態の終了時には、始動判定の実行時の遊技状態(時短制御の実行中又は停止中)と、当選図柄の種別(「大当り図柄1」〜「大当り図柄5」又は「小当り図柄1」〜「小当り図柄3」)と、の組み合わせに応じて、所定の時短回数(後述する第1時短回数及び第2時短回数)が設定される。
本実施形態では、時短制御の終了条件(以下、「時短終了条件」とする)として、複数の時短終了条件(具体的には、「時短終了条件1」〜「時短終了条件3」)が規定されている。
「時短終了条件1」は、特図1変動遊技の回数と、特図2変動遊技の回数と、の合計回数に基づく時短終了条件となっている。
「特図1変動遊技」は、第1特別図柄の変動表示(特図1遊技情報に基づく始動判定の結果に応じた第1特別図柄の変動表示)となっている。なお、「特図1変動遊技」を、第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)としても構わない。
「特図2変動遊技」は、第2特別図柄の変動表示(特図2遊技情報に基づく始動判定の結果に応じた第2特別図柄の変動表示)となっている。なお、「特図2変動遊技」を、第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)としても構わない。
本実施形態では、時短制御中に実行された特図1変動遊技及び特図2変動遊技の合計回数(以下、「時短中特図合計変動回数」とする)が、大当り遊技状態の終了時に設定された第1時短回数に達したことにより、「時短終了条件1」が成立する。
そして、「時短終了条件1」が成立した場合には、当該時短終了条件が成立する契機となった特図変動遊技(特図1変動遊技又は特図2変動遊技)の終了時に、時短制御が終了される。
換言すると、「時短終了条件1」が成立した場合には、当該時短終了条件が成立する契機となった特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示の終了時(変動時間の経過時)に、時短制御が終了される。
主制御基板200には、時短中特図合計変動回数を計数する第1時短カウンタが構成されている。CPU210は、大当り遊技状態の終了時に、第1時短カウンタの値として、始動判定の実行時の遊技状態(時短制御の実行中又は停止中)と、当選図柄の種別(「大当り図柄1」〜「大当り図柄5」又は「小当り図柄1」〜「小当り図柄3」)と、の組み合わせに応じた第1時短回数を設定する。また、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示が終了するごとに、第1時短カウンタの値から「1」を減算する。そして、第1時短カウンタの値が「0」まで減算されたことに応じて、「時短終了条件1」が成立したものとして、時短制御を停止する。
「時短終了条件2」は、特図2変動遊技に基づく時短終了条件となっている。
本実施形態では、時短制御中に実行された特図2変動遊技の回数(以下、「時短中特図2変動回数」とする)が、大当り遊技状態の終了時に設定された第2時短回数に達したことにより、「時短終了条件2」が成立する。
そして、「時短終了条件2」が成立した場合には、当該時短終了条件が成立する契機となった特図2変動遊技の終了時に、時短制御が終了される。
換言すると、「時短終了条件2」が成立した場合には、当該時短終了条件が成立する契機となった第2特別図柄の変動表示の終了時(変動時間の経過時)に、時短制御が終了される。
主制御基板200には、時短中特図2変動回数を計数する第2時短カウンタが構成されている。CPU210は、大当り遊技状態の終了時に、第2時短カウンタの値として、始動判定の実行時の遊技状態(時短制御の実行中又は停止中)と、当選図柄の種別(「大当り図柄1」〜「大当り図柄5」又は「小当り図柄1」〜「小当り図柄3」)と、の組み合わせに応じた第2時短回数を設定する。また、第2特別図柄の変動表示が終了するごとに、第2時短カウンタの値から「1」を減算する。そして、第2時短カウンタの値が「0」まで減算されたことに応じて、「時短終了条件2」が成立したものとして、時短制御を停止する。
「時短終了条件3」は、「大当り」(大当り遊技状態)に当選したことに基づく時短終了条件となっている。
本実施形態では、「大当り」に当選したこと(大当り遊技状態が生起されること)により、「時短終了条件3」が成立する。
そして、「時短終了条件3」が成立した場合には、「大当り図柄」の停止表示の終了時(停止時間(確定時間)の経過時)に、時短制御が終了される。
なお、時短終了条件に、「小当り」に当選した回数に基づく条件(以下、「時短終了条件4」とする)が含まれる構成としても構わない。
すなわち、時短制御中において「小当り」に当選した回数が、大当り遊技状態の終了時に設定された第3時短回数に達した場合に、「時短終了条件4」が成立し、時短制御が終了される構成としても構わない。
例えば、時短中小当り変動回数が、大当り遊技状態の終了時に設定された第3時短回数に達したことにより、「時短終了条件3」が成立し、時短制御が終了される構成としても構わない。
ここで、「時短中小当り変動回数」は、時短制御中に実行された小当り変動遊技の回数となっている。「小当り変動遊技」は、第2特別図柄抽選により「小当り」に当選した場合に実行される特図2変動遊技となっている。
かかる構成により、「時短終了条件4」が成立した場合には、当該時短終了条件が成立する契機となった「小当り」に係る第2特別図柄の変動表示の終了時(変動時間の経過時)に、時短制御が終了される。
図9(a)に示すように、「大当り1」(「大当り図柄1」)に当選した場合、始動判定の実行時の遊技状態(時短制御の実行中又は停止中)に関わらず、大当り遊技状態の終了時に、第1時短回数として、0[回]が設定されるとともに、第2時短回数として、0[回]が設定される。
一方、「大当り2」(「大当り図柄2」)に当選した場合、始動判定の実行時の遊技状態(時短制御の実行中又は停止中)に関わらず、大当り遊技状態の終了時に、第1時短回数として、6[回]が設定されるとともに、第2時短回数として、1[回]が設定される。
一方、図9(b)に示すように、「大当り3」(「大当り図柄3」)〜「大当り5」(「大当り図柄5」)に当選した場合、始動判定の実行時の遊技状態(時短制御の実行中又は停止中)に関わらず、大当り遊技状態の終了時に、第1時短回数として、10[回]が設定されるとともに、第2時短回数として、5[回]が設定される。
一方、図9(c)に示すように、「小当り1」(「小当り図柄1」)〜「小当り3」(「小当り図柄3」)に当選し、かつ、小当り遊技状態の生起中において遊技球によるV領域の通過が検出された場合、始動判定の実行時の遊技状態(時短制御の実行中又は停止中)に関わらず、大当り遊技状態の終了時に、第1時短回数として、10[回]が設定されるとともに、第2時短回数として、5[回]が設定される。
なお、「小当り1」(「小当り図柄1」)〜「小当り3」(「小当り図柄3」)に当選し、かつ、小当り遊技状態の生起中における遊技球によるV領域の通過が検出されなかった場合には、大当り遊技状態が生起されないため、新たに時短回数(第1時短回数及び第2時短回数)が設定されることはない。したがって、小当り遊技状態の開始時の遊技状態(および、時短回数)が、小当り遊技状態の終了後も継続する。
そして、大当り遊技状態の終了時に、第1時短カウンタの値(第1時短回数)及び第2時短カウンタの値(第2時短回数)の両方について、0[回]が設定された場合には、当該大当り遊技状態の終了後に、時短制御が実行されない。これによって、当該大当り遊技状態の終了後の遊技状態が、「通常状態」となる。
一方、大当り遊技状態の終了時に、第1時短カウンタの値(第1時短回数)及び第2時短カウンタの値(第2時短回数)のうち、少なくとも一方について、1[回]以上の値が設定された場合には、当該大当り遊技状態の終了後に、時短制御が実行される。これによって、当該大当り遊技状態の終了後の遊技状態が、「時短状態」となる。
時短制御(「時短状態」)は、大当り遊技状態の終了に応じて開始され、(1)時短中特図合計変動回数が大当り遊技状態の終了時に設定された第1時短回数に達したこと(「時短終了条件1」)、(2)時短中特図2変動回数が大当り遊技状態の終了時に設定された第2時短回数に達したこと(「時短終了条件2」)、及び、(3)「大当り」に当選したこと(「時短終了条件3」)のうち、いずれかの時短終了条件の成立に応じて終了される。
(遊技の進行について)
次に、パチンコ機1における遊技の進行を説明する。
パチンコ機1では、左側経路に配置された第1始動口51へ遊技球を入球させることにより、第1特別図柄抽選の機会を獲得(特図1遊技情報を取得)することが可能となっている。
また、左側経路に配置された第1非電動入球装置72へ遊技球を入球させることにより、第2特別図柄抽選の機会を獲得(特図2遊技情報を取得)することが可能となっている。
さらに、右側経路に配置された第2非電動入球装置73へ遊技球を入球させることにより、第2特別図柄抽選の機会を獲得(特図2遊技情報を取得)することが可能となっている。
特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)により「大当り」に当選すると、大当り遊技状態が生起される。また、第2特別図柄抽選により「小当り」に当選し、かつ、小当り遊技状態の生起中における遊技球によるV領域の通過が検出されると、大当り遊技状態が生起される。
そして、遊技者は、大当り遊技状態の生起中に第1大入賞口55へ遊技球を入球させることによって、多くの賞球を獲得することが可能となる。したがって、遊技者は、より多くの大当り遊技状態を生起させることを目指して、遊技を進行する。
ここで、パチンコ機1では、第1特別図柄抽選の結果として、「大当り」及び「はずれ」のみが規定されており、「小当り」が規定されていない。そして、第1特別図柄抽選では、「大当り」に当選する確率が、比較的、低確率(具体的には、1/318)となっている。
一方、第2特別図柄抽選の結果として、「大当り」、「小当り」及び「はずれ」が規定されている。そして、第2特別図柄抽選では、「大当り」に当選する確率が、第1特別図柄抽選と同様に、比較的、低確率(具体的には、1/318)となっているのに対して、「小当り」に当選する確率が、比較的、高確率(具体的には、1/5)となっている。
これによって、第1特別図柄抽選よりも、第2特別図柄抽選の方が、大当り遊技状態を生起させること(具体的には、小当り遊技状態を経由して、大当り遊技状態を生起させること)が容易となっている。
したがって、第1特別図柄抽選を実行するよりも、第2特別図柄抽選を実行した方が、大当り遊技状態を生起させることが容易となり、遊技者に有利となる。
よって、遊技者は、より多くの第2特別図柄抽選の機会を獲得することを目指して、遊技を進行する。
第2特別図柄抽選の機会を獲得するためには、非電動入球装置72,73へ遊技球を入球させる必要があり、これには、普通図柄抽選により「普図当り」に当選し、かつ、普図当り遊技状態の生起中に電動入球装置71へ遊技球を入球させ、可動レバー(第1可動レバー・第2可動レバー)を閉鎖状態から開放状態に変位させる必要がある。
ここで、普通図柄抽選により「普図当り」に当選する確率については、遊技状態(「通常状態」又は「時短状態」)に関わらず、一定(99/100)となっている。
一方、普図当り遊技状態の生起中における電動入球装置71への遊技球の入球を発生させる難易度(容易・困難)については、遊技状態(「通常状態」又は「時短状態」)に応じて変化する。
すなわち、「通常状態」の生起中に実行された普通図柄抽選により「普図当り」に当選した場合には、普図当り遊技状態の生起中において、電動入球装置71への遊技球の入球が不可能(困難)となる開閉パターン(具体的には、第1開閉パターン)に基づいて、普通電動役物71bの開閉制御が実行される。
これによって、「通常状態」の生起中には、普通図柄抽選に当選しても、電動入球装置71へ遊技球を入球させることが不可能(困難)となり、ひいては、非電動入球装置72,73を開放することが不可能(困難)となり、その結果、第2特別図柄抽選の機会を獲得することが不可能(困難)となる。
したがって、遊技者は、「通常状態」の生起中、大当り遊技状態を生起させることにより、遊技状態を「時短状態」に移行(時短制御を開始)させるべく、第1始動口51への遊技球の入球に基づく第1特別図柄抽選の機会の獲得を目指して、左側経路に対して遊技球を打ち出すことになる。
そして、「通常状態」の生起中には、左側経路に対する遊技球の打ち出しが継続されることにより、特図1変動遊技を主として、遊技が進行する。
一方、「時短状態」の生起中に実行された普通図柄抽選により「普図当り」に当選した場合には、普図当り遊技状態の生起中において、電動入球装置71への遊技球の入球が可能(容易)となる開閉パターン(具体的には、第2開閉パターン)に基づいて、普通電動役物71bの開閉制御が実行される。
これによって、「時短状態」の生起中には、普通図柄抽選に当選した場合に、電動入球装置71へ遊技球を入球させることが可能(容易)となり、ひいては、非電動入球装置72,73を開放することが可能(容易)となり、その結果、第2特別図柄抽選の機会を獲得することが可能(容易)となる。
したがって、遊技者は、「時短状態」の生起中、第2非電動入球装置73への遊技球の入球に基づく第2特別図柄抽選の機会を獲得するべく、遊技球による始動ゲート41の通過に基づく普通図柄抽選の機会の獲得を目指して、右側経路に対して遊技球を打ち出すことになる。
そして、「時短状態」の生起中には、右側経路に対する遊技球の打ち出しが継続されることにより、特図2変動遊技を主として、遊技が進行する。
「通常状態」の生起中に実行された第1特別図柄抽選により「大当り図柄1」に当選すると、大当り遊技状態の終了時に、第1時短回数として、0[回]が設定されるとともに、第2時短回数として、0[回]が設定される。これによって、大当り遊技状態の終了後の遊技状態が、再び、「通常状態」となる。
一方、「通常状態」の生起中に実行された第1特別図柄抽選により「大当り図柄2」に当選すると、大当り遊技状態の終了時に、第1時短回数として、6[回]が設定されるとともに、第2時短回数として、1[回]が設定される。これによって、大当り遊技状態の終了後の遊技状態が、「時短状態」となる。
ここで、「時短状態」の生起中には、第2特別図柄抽選の機会を獲得することが容易となるため、遊技者は、大当り遊技状態の終了後から第2時短回数=1[回]が消化されるまでの期間中に、右側経路に対する遊技球の打ち出しを継続することで、特図2保留数を上限値(本実施形態では、「4」)まで増加させることが可能となる。
また、後述するように、「時短状態」の終了時には、第1非電動役物72aの開放状態が維持されるため、「時短状態」の終了後に、特図2保留数の減少を待って、第1非電動入球装置72へ遊技球を入球させることにより、特図2保留数を「2」増加させることが可能となる。
してみると、「通常状態」の生起中に実行された第1特別図柄抽選により「大当り図柄2」に当選した場合には、7[回](1[回](第2時短回数)+4[回](特図2保留数の上限値)+2[回](第1非電動入球装置72の入球上限数)=7[回])の第2特別図柄抽選の機会の獲得が保証されることになる。
したがって、第2特別図柄抽選により「小当り」に当選する確率が、1/5であることを考慮すると、7[回]の第2特別図柄抽選について、全ての第2特別図柄抽選の結果が「はずれ」となる確率よりも、いずれかの第2特別図柄抽選により「小当り」に当選する確率の方が高くなる。
一方、「時短状態」の生起中に実行された第2特別図柄抽選により「大当り図柄3」〜「大当り図柄5」に当選すると、大当り遊技状態の終了時に、第1時短回数として、10[回]が設定されるとともに、第2時短回数として、5[回]が設定される。これによって、大当り遊技状態の終了後の遊技状態が、再び、「時短状態」となる。
ここで、「時短状態」の生起中には、第2特別図柄抽選の機会を獲得することが容易となるため、遊技者は、大当り遊技状態の終了後から第2時短回数=5[回]が消化されるまでの期間中に、右側経路に対する遊技球の打ち出しを継続することで、特図2保留数を上限値(本実施形態では、「4」)まで増加させることが可能となる。
また、「時短状態」の終了時には、第1非電動役物72aの開放状態が維持されるため、「時短状態」の終了後に、特図2保留数の減少を待って、第1非電動入球装置72へ遊技球を入球させることにより、特図2保留数を「2」増加させることが可能となる。
してみると、「時短状態」の生起中に実行された第2特別図柄抽選により「大当り図柄3」〜「大当り図柄5」に当選した場合には、11[回](5[回](第2時短回数)+4[回](特図2保留数の上限値)+2[回](第1非電動入球装置72の入球上限数)=11[回])の第2特別図柄抽選の機会の獲得が保証されることになる。
したがって、第2特別図柄抽選により「小当り」に当選する確率が、1/5であることを考慮すると、11[回]の第2特別図柄抽選について、全ての第2特別図柄抽選の結果が「はずれ」となる確率よりも、いずれかの第2特別図柄抽選により「小当り」に当選する確率の方が高くなる。
特に、第1特別図柄抽選により「大当り図柄2」に当選したときよりも、第2特別図柄抽選により「大当り図柄3」〜「大当り図柄5」に当選したときの方が、獲得が保証される第2特別図柄抽選の数が多くなるため、いずれかの第2特別図柄抽選により「小当り」に当選する確率が高くなる。
一方、「時短状態」の生起中に実行された第2特別図柄抽選により「小当り図柄1」〜「小当り図柄3」に当選し、かつ、小当り遊技状態の生起中において遊技球によるV領域の通過が検出されると、大当り遊技状態の終了時に、第1時短回数として、10[回]が設定されるとともに、第2時短回数として、5[回]が設定される。これによって、大当り遊技状態の終了後の遊技状態が、再び、「時短状態」となる。
ここで、「時短状態」の生起中には、第2特別図柄抽選の機会を獲得することが容易となるため、遊技者は、大当り遊技状態の終了後から第2時短回数=5[回]が消化されるまでの期間中に、右側経路に対する遊技球の打ち出しを継続することで、特図2保留数を上限値(本実施形態では、「4」)まで増加させることが可能となる。
また、「時短状態」の終了時には、第1非電動役物72aの開放状態が維持されるため、「時短状態」の終了後に、特図2保留数の減少を待って、第1非電動入球装置72へ遊技球を入球させることにより、特図2保留数を「2」増加させることが可能となる。
してみると、「時短状態」の生起中に実行された第2特別図柄抽選により「小当り図柄1」〜「小当り図柄3」に当選した場合には、11[回](5[回](第2時短回数)+4[回](特図2保留数の上限値)+2[回](第1非電動入球装置72の入球上限数)=11[回])の第2特別図柄抽選の機会の獲得が保証されることになる。
したがって、第2特別図柄抽選により「小当り」に当選する確率が、1/5であることを考慮すると、11[回]の第2特別図柄抽選について、全ての第2特別図柄抽選の結果が「はずれ」となる確率よりも、いずれかの第2特別図柄抽選により「小当り」に当選する確率の方が高くなる。
特に、第1特別図柄抽選により「大当り図柄2」に当選したときよりも、第2特別図柄抽選により「小当り図柄1」〜「小当り図柄3」に当選したときの方が、獲得が保証される第2特別図柄抽選の数が多くなるため、いずれかの第2特別図柄抽選により「小当り」に当選する確率が高くなる。
一方、「時短状態」の生起中において、第2特別図柄抽選に当選することなく、実行された特図2変動遊技の回数が第2時短回数に達すると(第2時短回数が消化されると)、「時短状態」が終了され、「通常状態」が生起される。
ここで、「時短状態」の生起中には、電動入球装置71へ遊技球を入球させることが容易となるため、右側経路に対する遊技球の打ち出しにより、電動入球装置71へ遊技球が入球すると、第1非電動役物72a及び第2非電動役物73bの両方が、開放状態とされる。その後、右側経路に対する遊技球の打ち出しが継続される限り、第1非電動入球装置71へ遊技球が入球することがないため、第1非電動役物72bの開放状態が維持されることになる。
これによって、「時短状態」の生起中に、右側経路に対する遊技球の打ち出しが継続されると(左側経路に対する遊技球の打ち出しが行われないと)、当該「時短状態」の終了時に、第1非電動役物72bの開放状態が維持され、第1非電動入球装置72への遊技球の入球が可能(容易)な状態となる。
ここで、「時短状態」の生起中に、右側経路に対する遊技球の打ち出しが継続されると、当該「時短状態」の終了時に、特図2保留数が上限値に達している状態となる。したがって、当該「時短状態」の終了時に、即座に、左側経路に対する遊技球の打ち出しを開始した場合には、特図2保留数が上限値に達している状態で、第1非電動入球装置72へ遊技球が入球することになり、その結果、特図2保留数を増加させる(特図2遊技情報を取得)ことができない。
一方、当該「時短状態」の終了後、特図2保留数が少なくとも「2」減少するのを待って、左側経路に対する遊技球の打ち出しを開始した場合には、特図2保留数が上限値に達していない状態で、第1非電動入球装置72へ遊技球が入球することになり、その結果、特図2保留数を「2」増加させる(特図2遊技情報を「2」取得する)ことが可能となる。
以上により、パチンコ機1によれば、「通常状態」から「時短状態」への移行後に、遊技者の技術介入(具体的には、止め打ち)により、新たな第2特別図柄抽選の機会を獲得できるか否かが変化する。これによって、遊技性を向上することが可能となる。
(遊技者による攻略への対策について)
次に、遊技者による攻略への対策を説明する。
図10は、遊技球による始動ゲートの通過が発生するタイミングと普通電動役物が開放状態とされるタイミングとの関係を示す図である。図11は、第2非電動入球装置へ入球する遊技球を示す図である。
上記のように、パチンコ機1では、第2特別図柄抽選により「小当り」に当選する確率が、比較的、高確率(具体的には、1/5)となっている。これによって、各回の「時短状態」の生起に基づいて獲得することが可能となる第2特別図柄抽選の機会が1[回]増加するだけで、出球率が、意図していた範囲を大きく超える恐れがある。ここで、「出球率」は、アウト球数に対する総払出数(全ての入球口に係る遊技球の入球に応じて払い出された賞球の合計)の比率(百分率)となっている。
すなわち、パチンコ機1では、「時短状態」の終了時に、第1非電動役物72bの開放状態が維持され、第2非電動役物73bの開放状態が維持されない構成となることを意図して設計されている。
したがって、遊技者の技術介入(例えば、単発打ち、止め打ち等)により、「時短状態」の終了時に、第1非電動役物72bのみならず、第2非電動役物73bについても、開放状態を維持することが可能となると、当該「時短状態」の終了後において、第1非電動入球装置72へ遊技球を入球させることにより、特図2保留数を増加させることが可能となるのみならず、第2非電動入球装置73へ遊技球を入球させることにより、特図2保留数を増加させることが可能となり、その結果、出球率が、意図していた範囲を大きく超える恐れがある。
そこで、パチンコ機1では、技術介入により各回の「時短状態」の生起に基づいて獲得することが可能となる第2特別図柄抽選の機会を増加する攻略(以下、「特定攻略」とする)を防止するべく、下記の対策が講じられている。
すなわち、パチンコ機1では、「時短状態」の生起中において、右側経路を流下する遊技球のうち、普通電動役物71bを開放状態に変位させる契機となった遊技球(以下、「先行遊技球p1」とする)が、電動入球装置71へ入球することなく、第2非電動入球装置73へ入球する構成となっている。
この際、先行遊技球p1が第2非電動入球装置73に到達する前に、右側領域を流下する遊技球のうち、先行遊技球p1の次に続く遊技球(以下、「後続遊技球p2」とする)が、先行遊技球p1により開放状態とされた電動入球装置71へ入球し、第2非電動役物73bを開放状態とする構成となっている。
かかる構成によって、後続遊技球p2により第2非電動役物73bが開放状態とされる場合には、必ず、その後に、先行遊技球p1が第2非電動入球装置73へ入球し、これによって、第2非電動役物73bが閉鎖状態に変位される。その結果、第2非電動役物73bの開放状態が維持される事態の発生を防止することが可能となる。
詳細には、右側経路において、電動入球装置71(普通電動役物71b)と第2非電動入球装置73(第2非電動役物73b)との間に、減速ステージ74を設け、減速ステージ74(天板74a)の上面に落下した遊技球について、第2非電動入球装置73(第2非電動役物73b)への到達を遅らせている。
そして、下記の(式1),(式2)が成立するように、遊技盤11の盤面(具体的には、始動ゲート41、普通電動役物71b、減速ステージ74等)の配置・構成が設計されるとともに、各種の制御時間(具体的には、時短制御中に対応する普通図柄の変動時間、時短制御中に対応する普通図柄の停止時間(確定時間)、時短制御中に対応する普通電役開放前時間等)が規定されている。
ここで、「普通図柄の変動時間」は、普通図柄の変動表示が実行(継続)される時間となっている。また、「普通図柄の停止時間」は、普通図柄の停止表示が実行(継続)される時間となっている。また、「普通電役開放前時間」は、普図当り遊技状態の開始から普通電動役物71aの開閉制御の開始まで(または、普通電動役物71aが開放状態とされるまで)の時間となっている。
「普通電動役物通過所要時間A」<「普通電動役物開放所要時間B」・・・(式1)
「普通電動役物通過所要時間A」は、一の遊技球(先行遊技球p1)について、始動ゲート41を通過してから、閉鎖状態とされている普通電動役物71bを通過(閉鎖状態とされている普通電動役物71bの下流側に到達)するまでに要する時間となっている。
なお、「普通電動役物通過所要時間A」は、一の遊技球(先行遊技球p1)について、始動ゲート41を通過してから、減速ステージ74(天板74aの上面)に到達するまでに要する時間としても構わない。
「普通電動役物開放所要時間B」は、時短制御の実行中において、一の遊技球(先行遊技球p1)による始動ゲート41の通過を契機として実行される普通図柄抽選に基づいて「普図当り」に当選して、普図当り遊技状態が生起されるときに、当該一の遊技球(先行遊技球p1)が始動ゲート41を通過してから、普通電動役物71bの開閉制御が開始されるまでに要する時間となっている。
なお、「普通電動役物開放所要時間B」は、時短制御の実行中において、一の遊技球(先行遊技球p1)による始動ゲート41の通過を契機として実行される普通図柄抽選に基づいて「普図当り」に当選して、普図当り遊技状態が生起されるときに、当該一の遊技球(先行遊技球p1)が始動ゲート41を通過してから、普通電動役物71bが開放状態とされるまでに要する時間としても構わない。
本実施形態では、「普通電動役物開放所要時間B」=「時短制御中に対応する普通図柄の変動時間」+「時短制御中に対応する普通図柄の停止時間(確定時間)」+「時短制御中に対応する普通電役開放前時間」となる。
「第2非電動役物到達所要時間C」>「普通電動役物開閉制御時間D」・・・(式2)
「第2非電動役物到達所要時間C」は、一の遊技球(先行遊技球p1)について、閉鎖状態とされている普通電動役物71bを通過(閉鎖状態とされている普通電動役物71bの下流側に到達)してから、第2非電動入球装置73(第2非電動役物73b)に到達するまでに要する時間となっている。
「普通電動役物開閉制御時間D」は、時短制御の実行中に生起される普図当り遊技状態において、普通電動役物71aの開閉制御の開始から終了までに要する時間となっている。
なお、「普通電動役物開閉制御時間D」は、時短制御の実行中に生起される普図当り遊技状態おいて、普通電動役物71aの1回目の開放(開放状態)の開始から、普通電動役物71aの最終回の開放(開放状態)の終了までの時間としても構わない。
以上の構成により、「時短状態」の生起中(時短制御の実行中)、右側経路において、下記のように遊技球が流下することになる。
すなわち、「時短状態」の生起中に、先行遊技球p1による始動ゲート41の通過を契機として実行される普通図柄抽選により「普図当り」に当選すると、普通図柄の変動表示及び停止表示が実行された後に、普図当り遊技状態が生起され、普図当り遊技状態の生起中において、普通電動役物71bの開閉制御が実行される。
このとき、「普通電動役物通過所要時間A」<「普通電動役物開放所要時間B」とされているため、普通電動役物71bの開閉制御が開始される前に(普通電動役物71bが開放状態とされる前に)、先行遊技球p1が、閉鎖状態とされている普通電動役物71bを通過し、減速ステージ74(天板74aの上面)に到達する(図10(a)参照)。したがって、先行遊技球p1が電動入球装置71へ入球することはない。
その後、先行遊技球p1が減速ステージ74を転動している期間中に、普通電動役物71bの開放制御が開始される(普通電動役物71bが開放状態とされる)。これによって、右側経路に対する遊技球の打ち出しが継続されている場合には、後続遊技球p2が、開放状態とされている電動入球装置71へ入球し、これに応じて、普通電動役物71bが閉鎖状態とされるとともに、第2非電動役物73bが開放状態とされる。
このとき、「第2非電動役物到達所要時間C」>「普通電動役物開閉制御時間D」とされているため、先行遊技球p1が減速ステージ74を転動している期間中に、後続遊技球p2が、開放状態とされている電動入球装置71へ入球し(図10(b)参照)、これに応じて、普通電動役物71bが閉鎖状態とされるとともに、第2非電動役物73bが開放状態とされる(図10(c)参照)。すなわち、先行遊技球p1により開放状態とされた普通電動役物71bが、後続遊技球p2により閉鎖状態とされる。
その後、先行遊技球p1が、開放状態とされている第2非電動入球装置73へ入球し(図11(a)参照)、これに応じて、第2非電動役物73bが閉鎖状態とされる(図11(b)参照)。すなわち、後続遊技球p2により開放状態とされた第2非電動役物73bが、先行遊技球p1により閉鎖状態とされる。
特に、「第2非電動役物到達所要時間C」>「普通電動役物開閉制御時間D」とされているため、遊技者の技術介入(例えば、単発打ち、止め打ち等)があっても、第2非電動役物73bの開放状態が維持されることを防止することが可能となる。
すなわち、「第2非電動役物到達所要時間C」>「普通電動役物開閉制御時間D」とされているため、先行遊技球p1による始動ゲート41の通過に基づいて普通電動役物71bの開閉制御(開放状態)が開始されると、先行遊技球p1が第2非電動入球装置73(第2非電動役物73b)に到達する前に、当該普通電動役物71bの開閉制御(開放状態)が終了される。
これによって、先行遊技球p1による始動ゲート41の通過に基づく普通電動役物71bの開閉制御(開放状態)が開始された後において、先行遊技球p1が減速ステージ74を転動している期間中に、右側経路に対する遊技球の打ち出しが停止され、その後、先行遊技球p1が閉鎖状態とされている第2非電動役物73aを通過(閉鎖状態とされている第2非電動役物73bの下流側に到達)した後に、右側経路に対する遊技球の打ち出しが再開された場合であっても、右側経路に対する遊技球の打ち出しの再開時には、既に、普通電動役物71bの開閉制御(開放状態)が終了しているため、右側経路に対して打ち出された遊技球が電動入球装置71へ入球することはなく、その結果、第2非電動役物73bが開放状態とされることがない。したがって、遊技者の技術介入(例えば、単発打ち、止め打ち等)があっても、第2非電動役物73bの開放状態が維持される事態の発生を防止することが可能となる。
以上により、パチンコ機1では、「時短状態」の終了時に、第2非電動役物73bの開放状態が維持される事態の発生を防止することができ、その結果、特定攻略を防止することが可能となる。
(遊技者による不正行為への対策について)
次に、遊技者による不正行為への対策を説明する。
上記のように、パチンコ機1では、「時短状態」の生起中において、先行遊技球p1が、普通電動役物71bを開放状態とし、また、後続遊技球p2が、先行遊技球p1により開放状態とされた電動入球装置71へ入球することで、第2非電動役物73bを開放状態とし、さらに、先行遊技球p1が、後続遊技球p2により開放状態とされた第2非電動入球装置73へ入球することで、第2非電動役物73bを閉鎖状態する。これによって、遊技者の技術介入に基づいて、「時短状態」の終了時に、第2非電動役物73bの開放状態が維持される事態の発生を防止している。
しかしながら、遊技者の不正行為により、先行遊技球p1について、流下する経路(動き・軌道)が変更されると、「時短状態」の終了時に、第2非電動役物73bの開放状態が維持される恐れがある。
すなわち、上記のように、時短制御の実行中には、先行遊技球p1が減速ステージ74を転動している期間中に、後続遊技球p2が電動入球装置71へ入球して(図10(b)参照)、これに応じて、第2非電動役物73bが開放状態とされる(図10(c)参照)。
その後、通常、先行遊技球p1が、開放状態とされている第2非電動入球装置73へ入球し(図11(a)参照)、これに応じて、第2非電動役物73bが閉鎖状態とされる(図11(b)参照)。
しかしながら、先行遊技球p1が開放状態とされている第2非電動入球装置73へ入球するとき(図11(a)参照)に、遊技盤11における第2非電動入球装置73の周辺に対して衝撃(振動)を与える不正行為(以下、「どつきゴト」とする)が行われると、第2非電動入球装置73へ入球するべき先行遊技球p1について、第2非電動入球装置73への入球が阻止される恐れがある。すなわち、先行遊技球p1が、開放状態とされている第2非電動役物73bの側方を通過し、第2入球装置73へ入球することなく、第2非電動役物73bの下流側へ流下する恐れがある(図11(c)参照)。その結果、「時短状態」の終了時に、第2非電動役物73bの開放状態が維持される事態が発生する恐れがある。
そこで、パチンコ機1では、「どつきゴト」を検知・防止するべく、下記の対策が講じられている。
すなわち、パチンコ機1では、遊技盤11の背面側において、振動検出センサ113が配置されている。そして、振動検出センサ113により、遊技盤11(特に、第2非電動入球装置73の周辺)に発生する振動のうち、所定の閾値を超える強さの振動の発生を検知し、振動エラーの発生を報知することが可能となっている。
かかる構成によって、遊技盤11(特に、第2非電動入球装置73の周辺)に所定の閾値を超える強さの衝撃(振動)が発生した場合に、振動エラーの発生が報知される。その結果、「どつきゴト」を検知・防止することが可能となる。
ここで、上記のように、遊技盤ユニット10には、各種の可動体ユニットが配置されている。これによって、可動体ユニットによる演出動作が実行されると、当該演出動作により発生する振動についても、振動検出センサ113により検出される。したがって、当該演出動作により発生する振動が所定の閾値を超える強さとなる場合には、当該演出動作により発生する振動に基づいて、「どつきゴト」(振動エラー)が誤検知される恐れがある。
そこで、パチンコ機1では、期間を限定して、振動検出センサ113による所定の閾値を超える強さの振動の検出状況を監視する構成としている。すなわち、所定監視期間に限って、振動検出センサ113による所定の閾値を超える強さの振動の検出状況を監視している。
ここで、所定監視期間には、遊技球が流下する経路(動き・軌道)に応じて遊技者の利益(遊技の結果)が変動することになる遊技が実行される期間が含まれている必要がある。換言すると、所定監視期間には、振動の発生が遊技者の利益(遊技の結果)に影響を与える可能性がある遊技が実行される期間が含まれている必要がある。
本実施形態では、落選時の時短最終遊技中において、「どつきゴト」が行われることにより、第2非電動入球装置73へ入球するべき先行遊技球p1について、第2非電動入球装置73への入球が阻止され、その結果、「時短状態」の終了時に、第2非電動役物73bの開放状態が維持される事態が発生する恐れがある。そこで、所定監視期間として、落選時の時短最終遊技の開始から終了までの期間が規定されている。
「時短最終遊技」は、時短制御(「時短状態」)が終了する契機となる特図変動遊技(特図1変動遊技又は特図2変動遊技)、及び、当該特図変動遊技に係る特図停止遊技(特図1停止遊技又は特図2停止遊技)となっている。換言すると、時短最終遊技は、遊技状態が「時短状態」から「通常状態」へ移行する契機となる特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示、及び、当該特別図柄に係る停止表示となっている。さらに換言すると、時短最終遊技は、「時短終了条件1」又は「時短終了条件2」が成立する契機となる特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示、及び、当該特別図柄に係る停止表示となっている。
「特図1停止遊技」は、第1特別図柄の停止表示(特図1遊技情報に基づく始動判定の結果に応じた第1特別図柄の停止表示)となっている。
「特図2停止遊技」は、第2特別図柄の停止表示(特図2遊技情報に基づく始動判定の結果に応じた第2特別図柄の停止表示)となっている。
特に、「落選時の時短最終遊技」は、時短最終遊技のうち、始動判定(特図当り判定)の結果が落選(「はずれ」)である時短最終遊技となっている。
一方、「当選時の時短最終遊技」は、時短最終遊技のうち、始動判定(特図当り判定)の結果が当選(「大当り」又は「小当り」)である時短最終遊技となっている。
具体的に、CPU210は、所定監視期間中(落選時の時短最終遊技に係る特別図柄の変動表示の開始から、当該落選時の時短最終遊技に係る特別図柄の停止表示の終了までの期間中)に限って、振動検出センサ113から検出信号が入力されているか否か(振動検出センサ113から入力されている信号が、所定の閾値を超える強さの振動の検出に対応するレベルであるか否か)を監視する。そして、所定監視期間中に、振動検出センサ113から検出信号が入力されている場合に、「どつきゴト」(振動エラー)の発生を検知し、振動エラーの発生を報知するための処理を実行する。なお、CPU210は、所定監視期間以外の期間中に、振動検出センサ113から検出信号が入力されているか否かを監視しない。
特に、本実施形態では、所定監視期間中に、可動体ユニットによる演出動作が実行されない構成となっている。すなわち、当選時の時短最終遊技の実行中には、可動体ユニットによる演出動作が実行され得る構成となっている。一方、落選時の時短最終遊技の実行中には、可動体ユニットによる演出動作が実行されない構成となっている。そこで、可動体ユニットの演出動作に基づいて「どつきゴト」が誤検知される事態の発生を防止するべく、所定監視期間から当選時の時短最終遊技中が除かれる構成としている。
以上により、パチンコ機1では、落選時の時短最終遊技の開始から終了までの期間が、所定監視期間とされ、当該所定監視期間中において、振動検出センサ113による所定の閾値を超える強さの振動の検出状況が監視される。
換言すると、時短制御(「時短状態」)が終了する契機となる特図変動遊技(特図1変動遊技又は特図2変動遊技)のうち、始動判定(特図当り判定)の結果が落選(「はずれ」)である特図変動遊技が実行される期間中と、当該特図変動遊技の終了後に実行される特図停止遊技(特図1停止遊技又は特図2停止遊技)が実行される期間中と、が所定監視期間とされ、当該所定監視期間中において、振動検出センサ113による所定の閾値を超える強さの振動の検出状況が監視される。
これによって、「時短状態」の終了時における第2非電動役物73bの開放状態の維持を目的とする「どつきゴト」が発生する恐れがある期間中に限って、振動検出センサ113による所定の閾値を超える強さの振動の検出状況が監視される。
したがって、可動体ユニットの演出動作により発生する振動等、不正行為によらずに発生する振動の検出に基づいて「どつきゴト」(振動エラー)が検知される事態を抑制することが可能となる。
(特別図柄の停止時間について)
次に、特別図柄の停止時間(確定時間)を説明する。
上記のように、パチンコ機1では、「時短終了条件1」又は「時短終了条件2」の成立により時短制御が終了される場合、時短最終遊技に係る特別図柄の変動表示の終了時(時短最終遊技に係る特別図柄の停止表示の開始時)に、当該時短制御が終了される。
これによって、時短最終遊技に係る特別図柄の変動表示が終了する直前に、一の遊技球による始動ゲート41の通過が発生し、これに応じて実行される普通図柄抽選により「普図当り」に当選した場合に、時短最終遊技に係る特別図柄の停止表示の終了後(特図2保留数の減算後)に、当該一の遊技球が電動入球装置73へ入球することになると、時短制御の終了後に、特図2保留数が増加することになり、その結果、出球率が、意図していた範囲を大きく超える恐れがある。
そこで、パチンコ機1では、時短最終遊技に係る特別図柄の停止表示の停止時間を、時短最終遊技以外の遊技に係る特別図柄の停止表示の停止時間より長くしている。
これによって、時短最終遊技に係る特別図柄の変動表示が終了する直前に、一の遊技球による始動ゲート41の通過が発生し、これに応じて実行される普通図柄抽選により「普図当り」に当選した場合であっても、時短最終遊技に係る特別図柄の停止表示の終了(特図2保留数の減算前)までに、普通電動役物71bの開閉制御(開放状態)が終了し、かつ、当該一の遊技球が第2非電動入球装置73に到達する構成としている。
具体的に、時短最終遊技以外の遊技に係る特別図柄の停止表示については、停止時間として、通常停止時間(本実施形態では、5.0[s])が設定される。一方、時短最終遊技に係る特別図柄の停止表示については、停止時間として、通常停止時間より長い特別停止時間(本実施形態では、8.0[s])が設定される。
そして、「特別停止時間」>「普通電動役物開放所要時間B」となるように、特に、「特別停止時間」>(「普通電動役物通過所要時間A」+「第2非電動役物到達所要時間C」)となるように、「特別停止時間」が規定されている。
以上によって、パチンコ機1では、時短制御の終了後に、特図2保留数が増加する事態の発生が防止され、その結果、出球率が、意図していた範囲を大きく超える事態の発生を防止することが可能となる。
(制御コマンドについて)
次に、主制御基板200から演出制御基板300に対して送信される制御コマンド、及び、主制御基板200と払出制御基板400との間で送受信される制御コマンドについて説明する。
主制御基板200と演出制御基板300とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御基板200と演出制御基板300との間における通信は、主制御基板200から演出制御基板300への一方向のみで行われ、演出制御基板300から主制御基板200への通信は行われない。
主制御基板200から演出制御基板300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの上位データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの下位データと、から構成されている。
そして、主制御基板200は、シリアル通信によって、上位データ及び下位データから構成される制御コマンドを演出制御基板300に対して送信する。演出制御基板300では、主制御基板200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御基板200から演出制御基板300に対して送信される制御コマンドとして、図柄種別指定コマンド、変動パターン指定コマンド、停止指定コマンド、普図図柄種別指定コマンド、普図停止指定コマンド、遊技状態指定コマンド、保留数指定コマンド、オープニング指定コマンド、ラウンド開始指定コマンド、ラウンド終了指定コマンド、エンディング指定コマンド、V入賞指定コマンド、先読み指定コマンド、エラー指定コマンド、デモ指定コマンド等が設定されている。
図柄種別指定コマンドは、特別図柄の停止図柄の種別(停止図柄番号)を指定するコマンドである。具体的に、図柄種別指定コマンドは、「はずれ図柄」、「小当り図柄」(「小当り図柄1」〜「小当り図柄3」)及び「大当り図柄」(「大当り図柄1」〜「大当り図柄5」)のうち、一の種別を指定する。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。本実施形態では、図柄種別指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定するコマンドである。変動パターン指定コマンドは、変動パターン番号を指定することによって、当該変動パターン番号に対応付けられている変動時間を指定する。変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。
停止指定コマンドは、特別図柄(演出図柄z1,z2)の停止表示を指定するコマンドである。停止指定コマンドは、特別図柄の停止表示の開始時に送信される。
普図図柄種別指定コマンドは、普通図柄の停止図柄の種別(停止図柄番号)を指定するコマンドである。具体的に、普図図柄種別指定コマンドは、「はずれ図柄」及び「普図当り図柄1」のうち、一の種別を指定する。普図図柄種別指定コマンドは、普通図柄の変動表示の開始時に送信される。
普図停止指定コマンドは、普通図柄の停止表示を指定するコマンドである。普図停止指定コマンドは、普通図柄の停止表示の開始時に送信される。
遊技状態指定コマンドは、遊技状態(「通常状態」(時短制御の停止中)又は「時短状態」(時短制御の実行中))を指定するコマンドである。遊技状態指定コマンドは、電源投入時、後述する特別遊技フェーズの変更時等に送信される。
保留数指定コマンドは、保留数を指定するコマンドである。本実施形態では、保留数指定コマンドは、保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」増加したこと、保留数が「1」減少したこと、保留数等を指定する。
ここで、「特図1保留数」とは、特図1表示装置における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。また、「特図2保留数」とは、特図2表示装置における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。
保留数指定コマンドは、電源投入時、遊技情報の記憶時、特別図柄の変動表示の開始時等に送信される。本実施形態では、保留数指定コマンドとして、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
オープニング指定コマンドは、オープニング期間の開始(小当り遊技状態又は大当り遊技状態の開始)を指定するコマンドである。オープニング指定コマンドは、小当り遊技状態又は大当り遊技状態の種別(「小当り図柄」又は「大当り図柄」の種別)を指定する。具体的に、オープニング指定コマンドは、「小当り図柄1」〜「小当り図柄3」及び「大当り図柄1」〜「大当り図柄5」のうち、一の種別を指定する。オープニング指定コマンドは、オープニング期間の開始時(小当り遊技状態又は大当り遊技状態の開始時)に送信される。
ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド(小当り遊技又はラウンド遊技)の開始を指定するコマンドである。ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド(小当り遊技又はラウンド遊技)の開始時に送信される。
ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド(小当り遊技又はラウンド遊技)の終了を指定するコマンドである。ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド(小当り遊技又はラウンド遊技)の終了時に送信される。
エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始を指定するコマンドである。エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始時に送信される。
V入賞指定コマンドは、遊技球によるV領域の通過を指定するコマンドである。V入賞指定コマンドは、遊技球によるV領域の通過の検出時に送信される。
先読み指定コマンドは、停止図柄の種別(「はずれ図柄」、「小当り図柄1」〜「小当り図柄3」及び「大当り図柄1」〜「大当り図柄5」のうち、いずれかの種別)を指定するコマンドである。本実施形態では、先読み指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
エラー指定コマンドは、各種エラーの発生を指定するコマンドである。本実施形態では、エラー指定コマンドは、振動エラーの発生、磁気エラーの発生、電波エラーの発生、又は、右打ちエラーの発生を指定する。エラー指定コマンドは、各種エラーの発生の検出時に送信される。
デモ指定コマンドは、客待ち状態の開始を指定するコマンドである。デモ指定コマンドは、客待ち状態の開始時に送信される。
主制御基板200と払出制御基板400とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御基板200と払出制御基板400との間における通信は、双方向に行われる。主制御基板200と払出制御基板400との間において送受信される各制御コマンドは、1バイトのデータから構成されている。
そして、主制御基板200は、シリアル通信によって、制御コマンドを払出制御基板400に対して送信する。払出制御基板400では、主制御基板200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。また、払出制御基板400は、シリアル通信によって、制御コマンドを主制御基板200に対して送信する。主制御基板200では、払出制御基板400から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAM230の所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御基板200から払出制御基板400に対して送信される制御コマンドとして、賞球数指定コマンド等が設定されている。
賞球数指定コマンドは、払い出しを行う賞球数を指定するコマンドである。本実施形態では、賞球数指定コマンドは、n個(n=1〜15)の賞球の払い出しを指定する。賞球数指定コマンドは、払出制御基板400による賞球の払い出し動作の実行時に送信される。
また、パチンコ機1では、払出制御基板400から主制御基板200に対して送信される制御コマンドとして、払出中エラーの発生・解除、満タンエラーの発生・解除、球詰まりエラーの発生・解除等のそれぞれを指定する制御コマンドが設定されている。各制御コマンドは、各種エラーの発生・解除の検出時に送信される。
(主制御基板200で実行される処理)
次に、主制御基板200で実行される処理を説明する。
まず、主制御基板200に構成されているハードウェアの機能について説明する。
パチンコ機1に電源が投入されると、乱数発生回路203は、ハード乱数更新処理を開始する。
ハード乱数更新処理では、クロック発生回路202から1クロックが入力されるごと(本実施形態では、0.083[μs]ごと)に、第1ループカウンタ〜第3ループカウンタの値が、所定の範囲内(本実施形態では、0〜65535の範囲内)において「1」ずつ更新される。
また、ハード乱数更新処理では、クロック発生回路202から32クロックが入力されるごと(本実施形態では、2.666[μs]ごと)に、第4ループカウンタの値が、所定の範囲内(本実施形態では、0〜10006の範囲内)において「1」ずつ更新される。
そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の当り乱数、第1特別図柄抽選の大当り乱数、第2特別図柄抽選の大当り乱数、及び、リーチグループ乱数が、それぞれ、更新される。なお、ハード乱数更新処理は、乱数発生回路203(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
また、パチンコ機1に電源が投入されると、コマンド出力ポート1,2の送信用シフトレジスタは、FIFOバッファに記憶されている制御コマンドを演出制御基板300又は払出制御基板400に対して送信する制御コマンド送信処理を開始する。なお、制御コマンド送信処理は、コマンド出力ポート1,2(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
次に、主制御基板200のCPU210がROM220に記憶されているプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する遊技制御処理について説明する。
(CPU初期化処理)
まず、CPU210が実行するCPU初期化処理を説明する。
図12は、CPU初期化処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、CPU210は、図12に示すCPU初期化処理を開始する。CPU初期化処理は、遊技の進行を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、CPU初期化処理は、ROM220の使用領域m1(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。
CPU初期化処理が開始されると、まず、ステップS1−1に移行する。
ステップS1−1では、初期設定処理を実行し、ステップS1−2に移行する。初期設定処理では、ROM220から起動プログラムを読み込むとともに、レジスタの設定等、各種処理を実行するために必要な設定を行う。
また、初期設定処理では、RAMクリアスイッチ207からのRAMクリア信号と、設定キースイッチ208からの検出信号と、内枠開放センサ108からの検出信号と、の読み込みを行う。
具体的に、RAMクリアスイッチ207に対応する受信記憶領域に設定されている値の読み込みを、2[回]実行し、2[回]の読み込み結果に基づいて、RAMクリアスイッチ207について、オン状態が発生しているか否かを判定する。そして、判定結果を、RAMクリアスイッチ207のスイッチ情報として保存する。この際、オン状態が発生していると判定された場合、スイッチ情報として、オン状態が発生していることを示す値(本実施形態では、「1」)が保存され、オン状態が発生していないと判定された場合、スイッチ情報として、オン状態が発生していないことを示す値(本実施形態では、「0」)が保存される。
また、設定キースイッチ208に対応する受信記憶領域に設定されている値の読み込みを、2[回]実行し、2[回]の読み込み結果に基づいて、設定キースイッチ208について、オン状態が発生しているか否かを判定する。そして、判定結果を、設定キースイッチ208のスイッチ情報として保存する。この際、オン状態が発生していると判定された場合、スイッチ情報として、オン状態が発生していることを示す値(本実施形態では、「1」)が保存され、オン状態が発生していないと判定された場合、スイッチ情報として、オン状態が発生していないことを示す値(本実施形態では、「0」)が保存される。
さらに、内枠開放センサ108に対応する受信記憶領域に設定されている値の読み込みを、2[回]実行し、2[回]の読み込み結果に基づいて、内枠開放センサ108について、オン状態が発生しているか否かを判定する。そして、オン状態が発生していないと判定された場合、設定キースイッチ208のスイッチ情報を、オン状態が発生していないことを示す値(本実施形態では、「0」)に書き換える。一方、オン状態が発生していると判定された場合、設定キースイッチ208のスイッチ情報の書き換えを行わない。
ステップS1−2では、ウェイト処理時間設定処理を実行し、ステップS1−3に移行する。ウェイト処理時間設定処理では、所定のウェイト処理時間(本実施形態では、3.1[s])を、タイマカウンタに設定する。これによって、タイマカウンタによる設定したウェイト処理時間の計測が開始される。
ステップS1−3では、ステップS1−2で設定したウェイト処理時間が経過したか否かを判定し、ウェイト処理時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS1−4に移行し、ウェイト処理時間が経過していないと判定した場合(No)には、ステップS1−3の処理を繰り返す。
ステップS1−4では、RAMアクセス許可処理を実行して、ステップS1−5に移行する。RAMアクセス許可処理では、RAM230のワーク領域へのアクセスを許可するために必要な処理を実行する。
具体的に、RAMアクセス許可処理では、RAM230のRAMアクセスプロテクト領域において、RAMプロテクト値として、アクセス許可に対応する値を記憶する。これにより、CPU210によるRAM230へのアクセスが許可された状態となる。
ステップS1−5では、遊技機状態フラグ取得処理を実行し、ステップS1−6に移行する。遊技機状態フラグ取得処理では、遊技機状態フラグを取得する。
具体的に、遊技機状態フラグ取得処理では、RAM230の遊技機状態フラグ領域に記憶されている値(遊技機状態フラグ)を、Dレジスタに保存(ロード)する。
ステップS1−6では、バックアップ有効フラグが正常であるか否かを判定し、バックアップ有効フラグが正常であると判定した場合(Yes)には、ステップS1−7に移行し、バックアップ有効フラグが正常でないと判定した場合(No)には、ステップS1−18に移行する。
ここで、RAM230のバックアップ有効フラグ領域に記憶されている値(バックアップ有効フラグ)が所定の有効値である場合、バックアップ有効フラグが正常であると判定し、バックアップ有効フラグ領域に記憶されている値が所定の有効値でない場合、バックアップ有効フラグが正常でないと判定する。
ステップS1−7では、チェックサム算出処理を実行し、ステップS1−8に移行する。チェックサム算出処理では、バックアップ情報に基づいて、チェックサムを算出する。
具体的に、チェックサム算出処理では、まず、バックアップ情報のうち、RAM230の使用領域M1(F000H〜F1FFH)に記憶されている情報に基づいて、チェックサムを算出する。
次に、バックアップ情報のうち、RAM230の使用外領域M2(F300H〜F3FFH)に記憶されている情報に基づいて、チェックサムを算出する。
ステップS1−8では、ステップS1−7で算出したチェックサムが正常であるか否かを判定し、チェックサムが正常であると判定した場合(Yes)には、ステップS1−9に移行し、チェックサムが正常でないと判定した場合(No)には、ステップS1−18に移行する。
ここで、「ステップS1−7で算出した使用領域M1のチェックサムの値が、RAM230のチェックサム領域に保存されている使用領域M1のチェックサムの値と一致していること」及び「ステップS1−7で算出した使用外領域M2のチェックサムの値が、チェックサム領域に保存されている使用外領域M2のチェックサムの値と一致していること」の両方の条件を満たす場合には、チェックサムが正常であると判定する。
一方、「ステップS1−7で算出した使用領域M1のチェックサムの値が、RAM230のチェックサム領域に保存されている使用領域M1のチェックサムの値と一致していること」及び「ステップS1−7で算出した使用外領域M2のチェックサムの値が、チェックサム領域に保存されている使用外領域M2のチェックサムの値と一致していること」のうち、少なくとも一方の条件を満していない場合には、チェックサムが正常でないと判定する。
ステップS1−9では、電源投入時クリア対象領域設定処理を実行し、ステップS1−10に移行する。電源投入時クリア対象領域設定処理では、RAM230の使用領域M1をクリア(初期化)する範囲として、設定値領域及び遊技機状態フラグ領域を除いた他の領域(具体的には、チェックサム領域、バックアップ有効フラグ領域、エラー関連領域、通常遊技関連領域1、通常遊技関連領域2、及び、スタック領域)を設定する。
ステップS1−10では、RAMクリアスイッチ207について、オン状態が発生しているか否かを判定し、オン状態が発生していないと判定した場合(No)には、ステップS1−11に移行し、オン状態が発生していると判定した場合(Yes)には、ステップS1−21に移行する。
ここで、ステップS1−1で保存したRAMクリアスイッチ207のスイッチ情報に基づいて、RAMクリアスイッチ207について、オン状態が発生しているか否かを判定する。この際、スイッチ情報として、オン状態が発生していることを示す値が保存されている場合、オン状態が発生していると判定し、オン状態が発生していないことを示す値が保存されている場合、オン状態が発生していないと判定する。
ステップS1−11では、遊技可能状態が生起(設定)されているか否かを判定し、遊技可能状態が生起されていると判定した場合(Yes)には、ステップS1−12に移行し、遊技可能状態が生起されていないと判定した場合(No)には、ステップS1−14に移行する。
ここで、Dレジスタに保存されている遊技機状態フラグに基づいて、遊技可能状態が生起されているか否かを判定する。この際、Dレジスタに保存されている遊技機状態フラグが、遊技可能状態に対応する値である場合、遊技可能状態が生起されていると判定し、遊技可能状態に対応する値でない場合、遊技可能状態が生起されていないと判定する。
ステップS1−12では、設定確認条件が成立しているか否かを判定し、設定確認条件が成立していると判定した場合(Yes)には、ステップS1−13に移行し、設定確認条件が成立していないと判定した場合(No)には、ステップS1−14に移行する。
「設定確認条件」は、遊技可能状態が生起されており、かつ、RAMクリアスイッチ207についてオン状態が発生しておらず、かつ、設定キースイッチ208についてオン状態が発生しており、かつ、内枠開放センサ108についてオン状態が発生している場合に成立する。
ここで、ステップS1−1では、内枠開放センサ108について、オン状態が発生していない場合、設定キースイッチ208のスイッチ情報が、オン状態が発生していないことを示す値に書き換えられる。これによって、設定キースイッチ208及び内枠開放センサ108の両方について、オン状態が発生している場合、設定キースイッチ208のスイッチ情報として、オン状態が発生していることを示す値が保存される。一方、設定キースイッチ208及び内枠開放センサ108のうち、少なくとも一方について、オン状態が発生していない場合、設定キースイッチ208のスイッチ情報として、オン状態が発生していないことを示す値が保存される。
したがって、ステップ1−12では、ステップS1−1で保存した設定キースイッチ208のスイッチ情報に基づいて、設定確認条件が成立しているか否かを判定する。この際、スイッチ情報として、オン状態が発生していることを示す値が保存されている場合、設定確認条件が成立していると判定し、オン状態が発生していないことを示す値が保存されている場合、設定確認条件が成立していないと判定する。
ステップS1−13では、設定確認状態設定処理を実行し、ステップS1−14に移行する。設定確認状態設定処理では、Dレジスタにおいて、遊技機状態フラグとして、設定値確認状態に対応する値を設定する。
ステップS1−14では、電源復帰時クリア対象領域設定処理を実行し、ステップS1−15に移行する。電源復帰時クリア対象領域設定処理では、RAM230の使用領域M1をクリア(初期化)する範囲として、設定値領域、遊技機状態フラグ領域、通常遊技関連領域2、及び、スタック領域を除いた他の領域(具体的には、チェックサム領域、バックアップ有効フラグ領域、エラー関連領域、及び、通常遊技関連領域1)を設定する。
ステップS1−15では、電源復帰時初期化処理を実行し、ステップS1−16に移行する。電源復帰時初期化処理では、RAM230の使用領域M1のうち、ステップS1−14で設定した範囲をクリア(初期化)する。
ステップS1−16では、電源復帰時サブコマンド送信処理を実行し、ステップS1−17に移行する。電源復帰時サブコマンド送信処理では、電源遮断から復帰したことを指定するサブコマンド(電源復帰指定コマンド)を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−17では、電源復帰時払出コマンド送信処理を実行し、ステップS1−32に移行する。電源復帰時払出コマンド送信処理では、電源遮断から復帰したことを指定する払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−18では、バックアップ異常状態設定処理を実行し、ステップS1−19に移行する。バックアップ異常状態設定処理では、Dレジスタにおいて、遊技機状態フラグとして、バックアップ異常状態に対応する値を設定する。
ステップS1−19では、使用外領域リードライトチェック処理を実行し、ステップS1−20に移行する。使用外領域リードライトチェック処理では、RAM230の使用外領域M2について、クリア(初期化)するとともに、リードライトチェックを行う。
ステップS1−20では、異常時クリア対象領域設定処理を実行し、ステップS1−21に移行する。異常時クリア対象領域設定処理では、RAM230の使用領域M1をクリア(初期化)する範囲として、全ての領域(具体的には、設定値領域、遊技機状態フラグ領域、チェックサム領域、バックアップ有効フラグ領域、エラー関連領域、通常遊技関連領域1、通常遊技関連領域2、及び、スタック領域)を設定する。
ステップS1−21では、使用領域リードライトチェック処理を実行し、ステップS1−22に移行する。使用領域リードライトチェック処理では、RAM230の使用領域M1のうち、ステップS1−20で設定した範囲について、クリア(初期化)するとともに、リードライトチェックを行う。
ステップS1−22では、ステップS1−19,S1−21で行ったリードライトチェックの結果が正常であるか否かを判定し、リードライトチェックの結果が正常でないと判定した場合(No)には、ステップS1−23に移行し、リードライトチェックの結果が正常であると判定した場合(Yes)には、ステップS1−24に移行する。
ステップS1−23では、RAM異常状態設定処理を実行し、ステップS1−28に移行する。RAM異常状態設定処理では、Dレジスタにおいて、遊技機状態フラグとして、RAM異常状態に対応する値を設定する。
ステップS1−24では、設定確認状態が生起(設定)されているか否かを判定し、設定確認状態が生起されていると判定した場合(Yes)には、ステップS1−25に移行し、設定確認状態が生起されていないと判定した場合(No)には、ステップS1−26に移行する。
ここで、Dレジスタに保存されている遊技機状態フラグに基づいて、設定確認状態が生起されているか否かを判定する。この際、Dレジスタに保存されている遊技機状態フラグが、設定確認状態に対応する値である場合、設定確認状態が生起されていると判定し、設定確認状態に対応する値でない場合、設定確認状態が生起されていないと判定する。
ステップS1−25では、遊技可能状態設定処理を実行し、ステップS1−26に移行する。遊技可能状態設定処理では、Dレジスタにおいて、遊技機状態フラグとして、遊技可能状態に対応する値を設定する。
ステップS1−26では、設定変更条件が成立しているか否かを判定し、設定変更条件が成立していると判定した場合(Yes)には、ステップS1−27に移行し、設定変更条件が成立していないと判定した場合(No)には、ステップS1−28に移行する。
「設定変更条件」は、RAMクリアスイッチ207についてオン状態が発生しており、かつ、設定キースイッチ208についてオン状態が発生しており、かつ、内枠開放センサ108についてオン状態が発生している場合に成立する。
ここで、上記のように、設定キースイッチ208及び内枠開放センサ108の両方について、オン状態が発生している場合、設定キースイッチ208のスイッチ情報として、オン状態が発生していることを示す値が保存される。一方、設定キースイッチ208及び内枠開放センサ108のうち、少なくとも一方について、オン状態が発生していない場合、設定キースイッチ208のスイッチ情報として、オン状態が発生していないことを示す値が保存される。
したがって、ステップ1−26では、ステップS1−1で保存した、RAMクリアスイッチ207のスイッチ情報、及び、設定キースイッチ208のスイッチ情報に基づいて、設定変更条件が成立しているか否かを判定する。
この際、RAMクリアスイッチ207のスイッチ情報、及び、設定キースイッチ208のスイッチ情報の両方について、オン状態が発生していることを示す値が保存されている場合、設定変更条件が成立していると判定する。一方、RAMクリアスイッチ207のスイッチ情報、及び、設定キースイッチ208のスイッチ情報のうち、少なくとも一方について、オン状態が発生していないことを示す値が保存されている場合、設定変更条件が成立していないと判定する。
ステップS1−27では、設定変更状態設定処理を実行し、ステップS1−28に移行する。設定変更状態設定処理では、Dレジスタにおいて、遊技機状態フラグとして、設定変更状態に対応する値を設定する。
ステップS1−28では、遊技機状態フラグ保存処理を実行し、ステップS1−29に移行する。遊技機状態フラグ保存処理では、Dレジスタに設定されている遊技機状態フラグを、RAM230の遊技機状態フラグ領域に保存(セーブ)する。
ステップS1−29では、RAMクリア時サブコマンド送信処理を実行し、ステップS1−30に移行する。RAMクリア時サブコマンド送信処理では、RAMクリアを実行されたことを指定するサブコマンド(RAMクリア指定コマンド)を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−30では、RAMクリア時初期化処理を実行し、ステップS1−31に移行する。RAMクリア時初期化処理では、RAM230の使用領域M1のうち、ステップS1−9又はステップS1−20で設定した範囲をクリア(初期化)する。
ステップS1−31では、RAMクリア時払出コマンド送信処理を実行し、ステップS1−32に移行する。RAMクリア時払出コマンド送信処理では、RAMクリアを実行されたことを指定する払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−32では、サブコマンド設定処理を実行し、ステップS1−33に移行する。サブコマンド設定処理では、現在の遊技機状態を指定する電源投入時遊技機状態指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
具体的に、サブコマンド設定処理では、RAM230の遊技機状態フラグ領域に記憶されている遊技機状態フラグ(遊技機状態)を指定する電源投入時遊技機状態指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1−33では、サブコマンド群設定処理を実行し、ステップS1−34に移行する。サブコマンド群設定処理では、サブコマンド群を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、サブコマンド群には、電源復帰時フェーズを指定するサブコマンド、遊技状態(遊技状態オフセット値)を指定するサブコマンド、発射位置を指定するサブコマンド、第1特別図柄の停止図柄を指定するサブコマンド、第2特別図柄の停止図柄を指定するサブコマンド、特図1保留数を指定するサブコマンド、特図2保留数を指定するサブコマンド、時短カウンタの値を指定するサブコマンド、RAM230の設定値領域に記憶されている設定値を指定する設定値指定コマンド等が含まれる。
ステップS1−34では、初期表示時間設定処理を実行し、ステップS1−35に移行する。初期表示時間設定処理では、初期表示用タイマに、性能表示装置206の初期表示時間を設定する。
ステップS1−35では、割込み設定処理を実行し、メインループ処理(ステップS2−1)に移行する。割込み設定処理では、周辺デバイスであるCTC(カウンタ/タイマ回路)の初期設定を行う。
具体的に、割込み設定処理では、割込みベクタレジスタを設定し、また、CTCに割込みカウント値(本実施形態では、4.0[ms])を設定する。
(メインループ処理)
次に、CPU210が実行するメインループ処理を説明する。
図13は、メインループ処理を示すフローチャートである。
CPU210は、図12に示すCPU初期化処理(ステップS1−35)が終了すると、図13に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理は、遊技の進行を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、メインループ処理は、ROM220の使用領域m1(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。
メインループ処理が開始されると、まず、ステップS2−1に移行する。
ステップS2−1では、割込み禁止処理を実行して、ステップS2−2に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、後述する電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が禁止される。
ステップS2−2では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS2−3に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ここで、「初期値乱数」とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(当り図柄乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を決定するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタの値は、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ソフト乱数を発生させるループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタの初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS2−3では、主コマンド解析処理を実行し、ステップS2−4に移行する。主コマンド解析処理では、払出制御基板400から受信した主コマンド(払出制御基板400から主制御基板200に対して送信される制御コマンド)を解析し、解析結果に応じた処理を実行する。
ステップS2−4では、サブコマンド送信処理を実行し、ステップS2−5に移行する。サブコマンド送信処理では、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されているサブコマンドを、出力ポート205(コマンド出力ポート1)の送信用データレジスタに対して出力する。
これによって、送信用データレジスタに入力されたサブコマンドは、FIFOバッファに記憶(格納)される。そして、FIFOバッファに記憶されたサブコマンドは、送信用シフトレジスタによって、所定の順番で、演出制御基板300に対して送信される。
ステップS2−5では、割込み許可処理を実行し、ステップS2−6に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS2−5の割込み許可処理が実行されてからステップS2−1の割込み禁止処理が実行されるまでの期間中が、電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が許可された割込み許可期間となる。
ステップS2−6では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS2−1に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち当り図柄乱数を除いたもの(具体的には、変動パターン乱数等)の更新を行う。
(電源遮断時退避処理)
次に、CPU210が実行する電源遮断時退避処理を説明する。
図14は、電源遮断時退避処理を示すフローチャートである。
主制御基板200は、電源遮断検出回路(図示せず)を含んで構成されている。電源遮断検出回路は、電源基板600から供給される電源電圧を監視して、電源電圧の値が所定の基準値を下回った場合に、電源遮断予告信号を入力ポート204に対して出力する。
CPU210は、電源遮断予告信号を受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中において、図14に示す電源遮断時退避処理を開始する。電源遮断時退避処理は、遊技の進行を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、電源遮断時退避処理は、ROM220の使用領域m1(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。
電源遮断時退避処理が開始されると、まず、ステップS3−1に移行する。
ステップS3−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS3−2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS3−2では、電源遮断予告信号読込処理を実行し、ステップS3−3に移行する。電源遮断予告信号読込処理では、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号の読み込みを行う。
具体的には、電源遮断予告信号読込処理では、入力ポート204の電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS3−3では、ステップS3−2で読み込んだ値(電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、電源遮断検出回路から電源遮断予告信号が入力されているか否かを判定し、電源遮断予告信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS3−4に移行し、電源遮断予告信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS3−13に移行する。
ステップS3−4では、出力ポート停止処理を実行し、ステップS3−5に移行する。出力ポート停止処理では、出力ポート205(出力ポート0〜出力ポート4)による制御信号及び制御コマンドの出力を停止する。
具体的に、出力ポート停止処理では、出力ポート205(出力ポート0〜出力ポート4)のポートレジスタに含まれる全てのビットの値を初期化する。これによって、出力ポート205(出力ポート0〜出力ポート4)による制御信号及び制御コマンドの出力が停止される。
ステップS3−5では、バックアップ有効フラグ設定処理を実行し、ステップS3−6に移行する。バックアップ有効フラグ設定処理では、RAM230のバックアップ有効フラグ領域に、所定の有効値を保存(セーブ)する。
ステップS3−6では、チェックサム保存処理を実行し、ステップS3−7に移行する。チェックサム保存処理では、チェックサムを算出・保存する。
具体的に、チェックサム保存処理では、まず、RAM230の使用領域M1(F000H〜F1FFH)に記憶されている情報に基づいて、チェックサムを算出する。そして、算出したチェックサムの値を、RAM230のチェックサム領域に保存する。
次に、RAM230の使用外領域M2(F300H〜F3FFH)に記憶されている情報に基づいて、チェックサムを算出する。そして、算出したチェックサムの値を、チェックサム領域に保存する。
ステップS3−7では、RAMアクセス禁止処理を実行し、ステップS3−8に移行する。RAMアクセス禁止処理では、RAM230へのアクセスを禁止するための処理を実行する。
具体的に、RAMアクセス禁止処理では、RAM230のRAMアクセスプロテクト領域において、RAMプロテクト値として、アクセス禁止に対応する値を記憶する。これにより、CPU210によるRAM230に対するアクセスが禁止された状態となる。
ステップS3−8では、ループカウンタ設定処理を実行し、ステップS3−9に移行する。ループカウンタ設定処理では、復帰判定用ループカウンタの値として、所定の電源遮断予告信号読込回数を設定する。
ステップS3−9では、電源遮断予告信号読込処理を実行し、ステップS3−10に移行する。電源遮断予告信号読込処理では、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号の読み込みを行う。
具体的に、電源遮断予告信号読込処理では、入力ポート204の電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS3−10では、ステップS3−9で読み込んだ値(電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、電源遮断検出回路から電源遮断予告信号が入力されているか否かを判定し、電源遮断予告信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS3−11に移行し、電源遮断予告信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS3−8に移行する。
ステップS3−11では、ループカウンタ更新処理を実行し、ステップS3−12に移行する。ループカウンタ更新処理では、復帰判定用ループカウンタに設定されている値から、「1」を減算する。
ステップS3−12では、復帰判定用ループカウンタの値が「0」であるか否かを判定し、復帰判定用ループカウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、CPU初期化処理(ステップS1−1)に移行し、復帰判定用ループカウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS3−9に移行する。
ステップS3−13では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS3−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
(タイマ割込み処理)
次に、CPU210が実行するタイマ割込み処理を説明する。
図15は、タイマ割込み処理を示すフローチャートである。
クロック発生回路202は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。
CPU210は、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図15に示すタイマ割込み処理を開始する。メインループ処理は、遊技の進行を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、メインループ処理は、ROM220の使用領域m1(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。
タイマ割込み処理が開始されると、まず、ステップS4−1に移行する。
ステップS4−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS4−2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS4−2では、割込み許可処理を実行し、ステップS4−3に移行する。割込み許可処理では、割込みを許可する。
ステップS4−3では、ダイナミックポート出力処理を実行し、ステップS4−4に移行する。ダイナミックポート出力処理については、後述する。
ステップS4−4では、ポート入力処理を実行し、ステップS4−5に移行する。ポート入力処理では、各スイッチ・センサ(各信号)の状態を取得する。
RAM230には、入力ポート204(入力ポート0〜入力ポート3)に接続されている各スイッチ・センサ(入力ポート204に入力される各信号)に対応する入力情報記憶領域と、入力ポート204(入力ポート0〜入力ポート3)に接続されている各スイッチ・センサ(入力ポート204に入力される各信号)に対応するオン状態記憶領域と、が設けられている。
ポート入力処理では、まず、入力ポート204(入力ポート0〜入力ポート3)に接続されている各スイッチ・センサについて、当該スイッチ・センサに対応する受信記憶領域に設定されている情報を取得し、取得した情報を、当該スイッチ・センサに対応する入力情報記憶領域に保存(記憶)する。
これによって、各スイッチ・センサについて、当該スイッチ・センサからの検出信号が入力されている(ハイレベルである)場合、当該スイッチ・センサに対応する入力情報記憶領域に「1」が保存され、当該スイッチ・センサからの検出信号が入力されていない(ローレベルである)場合、当該スイッチ・センサに対応する入力記憶領域に「0」が保存される。
次に、入力ポート204(入力ポート0〜入力ポート3)に接続されている各スイッチ・センサについて、オン状態が発生しているか否かを判定する。この際、各スイッチ・センサについて、前回のポート入力処理で入力情報記憶領域に保存された値と、今回のポート入力処理で入力情報記憶領域に保存された値と、に基づいて、オン状態が発生しているか否かを判定する。
「オン状態」とは、検出信号が入力されていない状態(ローレベル)から、検出信号が入力されている状態(ハイレベル)に変化した状態をいう。
そして、各スイッチ・センサについて、オン状態が発生していると判定した場合には、当該スイッチ・センサに対応するオン状態記憶領域に「1」が設定される。一方、各スイッチ・センサについて、オン状態が発生していないと判定した場合には、当該スイッチ・センサに対応するオン状態記憶領域に「0」が設定される。
以下の説明では、各スイッチ・センサに対応するオン状態記憶領域に記憶されている値を、当該スイッチ・センサの「スイッチビットデータ」とする。
特に、入力ポート1には、発射可能条件検出部422から入力されるハンドル検出信号に対応する受信記憶領域が設けられている。そして、ポート入力処理では、入力ポート1のハンドル検出信号に対応する受信記憶領域に設定されている情報が取得され、取得された情報が、ハンドル検出信号に対応する入力情報記憶領域に保存(記憶)される。
ステップS4−5では、遊技機状態フラグ取得処理を実行し、ステップS4−6に移行する。遊技機状態フラグ取得処理では、RAM230の遊技機状態フラグ領域に記憶されている遊技機状態フラグを取得する。
ステップS4−6では、遊技可能状態が生起(設定)されているか否かを判定し、遊技可能状態が生起されていないと判定した場合(No)には、ステップS4−7に移行し、遊技可能状態が生起されていると判定した場合(Yes)には、ステップS4−9に移行する。
ここで、ステップS4−5で取得した遊技機状態フラグに基づいて、遊技可能状態が生起されているか否かを判定する。この際、取得した遊技機状態フラグが、遊技可能状態に対応する値である場合、遊技可能状態が生起されていると判定し、遊技可能状態に対応する値でない場合、遊技可能状態が生起されていないと判定する。
ステップS4−7では、異常状態が生起(設定)されているか否かを判定し、異常状態が生起されていないと判定した場合(No)には、ステップS4−8に移行し、異常状態が生起されていると判定した場合(Yes)には、ステップS4−19に移行する。
ここで、ステップS4−5で取得した遊技機状態フラグに基づいて、異常状態が生起されているか否かを判定する。この際、取得した遊技機状態フラグが、設定異常状態、RAM異常状態、及び、バックアップ異常状態のうち、いずれかに対応する値である場合、異常状態が生起されていると判定する。取得した遊技機状態フラグが、設定異常状態、RAM異常状態、及び、バックアップ異常状態のうち、いずれかに対応する値でない場合、異常状態が生起されていないと判定する。
ステップS4−8では、設定関連処理を実行し、ステップS4−19に移行する。設定関連処理については、後述する。
ステップS4−9では、タイマ更新処理を実行し、ステップS4−10に移行する。タイマ更新処理では、各種タイマを更新する。
具体的に、タイマ更新処理では、各種タイマカウンタ(特別遊技タイマ、普通遊技タイマ、セキュリティタイマ等)の値を更新する。
ステップS4−10では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS4−11に移行する。ステップS4−10の初期値乱数更新処理は、ステップS2−2の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。
具体的に、初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4−11では、当り図柄乱数更新処理を実行し、ステップS4−12に移行する。当り図柄乱数更新処理では、ソフト乱数のうち、当り図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4−12では、スイッチ管理処理を実行し、ステップS4−13に移行する。スイッチ管理処理では、各スイッチ101,102a,102b,104,110の状態(オン状態の検出の有無)に応じた処理(各種乱数の取得等)を実行する。スイッチ管理処理については、後述する。
ステップS4−13では、特別遊技管理処理を実行し、ステップS4−14に移行する。特別遊技管理処理では、特図表示装置の動作及び特別電動役物55a,56aの動作を管理する。特別遊技管理処理については、後述する。
ステップS4−14では、普通遊技管理処理を実行し、ステップS4−15に移行する。普通遊技管理処理では、普図表示装置の動作及び普通電動役物71bの動作を管理する。普通遊技管理処理については、後述する。
ステップS4−15では、状態管理処理を実行し、ステップS4−16に移行する。状態管理処理では、各種エラー(異常状態)の発生・解除を監視する。そして、各種エラーの発生・解除の検出時に、各種の設定(サブコマンドの設定等)を実行する。状態管理処理については、後述する。
ステップS4−16では、入賞口スイッチ処理を実行し、ステップS4−17に移行する。入賞口スイッチ処理では、各スイッチ101,102a,102b,103a,103b,105,106の状態(オン状態の検出の有無)に応じた処理(各種カウンタの更新等)を実行する。
本実施形態では、賞球制御カウンタとして、第1始動口51に入球した遊技球の数が格納される賞球制御カウンタ1と、電動入球装置71に入球した遊技球の数が格納される賞球制御カウンタ2と、第1非電動入球装置72に入球した遊技球の数が格納される賞球制御カウンタ3と、第2非電動入球装置73に入球した遊技球の数が格納される賞球制御カウンタ4と、第1大入賞口55に入球した遊技球の数が格納される賞球制御カウンタ5と、第2大入賞口56に入球した遊技球の数が格納される賞球制御カウンタ6と、左上・左中・左下他入賞口57a〜57cに入球した遊技球の数が格納される賞球制御カウンタ7と、が設定されている。
入賞口スイッチ処理では、特図1始動口スイッチ101について、オン状態を検出したか否かを判定し、オン状態を検出したと判定した場合、賞球制御カウンタ1の値に「1」を加算する。
また、電動入球口スイッチ105について、オン状態を検出したか否かを判定し、オン状態を検出したと判定した場合、賞球制御カウンタ2の値に「1」を加算する。
また、第1特図2始動口スイッチ102aについて、オン状態を検出したか否かを判定し、オン状態を検出したと判定した場合、賞球制御カウンタ3の値に「1」を加算する。
また、第2特図2始動口スイッチ102bについて、オン状態を検出したか否かを判定し、オン状態を検出したと判定した場合、賞球制御カウンタ4の値に「1」を加算する。
また、第1カウントスイッチ103aについて、オン状態を検出したか否かを判定し、オン状態を検出したと判定した場合、賞球制御カウンタ5の値に「1」を加算する。
また、第2カウントスイッチ103bについて、オン状態を検出したか否かを判定し、オン状態を検出したと判定した場合、賞球制御カウンタ6の値に「1」を加算する。
また、左入賞口スイッチ106について、オン状態を検出したか否かを判定し、オン状態を検出したと判定した場合、賞球制御カウンタ7の値に「1」を加算する。
ステップS4−17では、払出制御管理処理を実行し、ステップS4−18に移行する。払出制御管理処理では、ステップS4−16で設定された賞球制御カウンタの値に基づいて、払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを送信する。
具体的に、払出制御管理処理では、まず、賞球制御カウンタ1の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ1の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、1[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御基板400に対して送信される。その後、払出制御基板400は、遊技球払出装置440による当該賞球の払い出しが完了すると、当該払い出しの完了を指定する主コマンドを、主制御基板200に対して送信する。そして、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ1の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、1[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御基板400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ2の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、1[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御基板400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ3の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ4の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ4の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、1[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御基板400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ4の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ5の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ5の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、15[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御基板400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ5の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ6の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ6の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、15[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御基板400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ6の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ7の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ7の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、5[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御基板400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ7の値から「1」が減算される。
ステップS4−18では、発射位置指定管理処理を実行し、ステップS4−19に移行する。発射位置指定管理処理では、発射位置の指定に関する処理を実行する。
具体的に、発射位置指定管理処理では、左側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態から右側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態への変更時(小当り遊技状態の開始時、大当り遊技状態の開始時等)に、RAM230の発射位置指定フラグ領域に「1」を設定するとともに、右側経路への遊技球の打ち出しを指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、右側経路への遊技球の打ち出しを指定するサブコマンドが、演出制御基板300に対して送信される。
一方、右側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態から左側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態への変更時(時短制御の終了時等)に、RAM230の発射位置指定フラグ領域に「0」を設定する。
ステップS4−19では、外部情報管理処理を実行し、ステップS4−20に移行する。外部情報管理処理では、ホールコンピュータ(または、データ表示装置)に対して出力する外部情報(外部信号)を設定する。
本実施形態では、パチンコ機1から外部装置(ホールコンピュータ、データ表示装置等の電子機器)に対して出力される外部情報として、図柄確定回数情報、始動口情報、大当り情報、セキュリティ情報、アウト口払出数情報、エラー発生情報等が規定されている。
「図柄確定回数情報」は、特別図柄抽選(特別図柄の変動表示及び停止表示)の実行回数に関する外部情報となっている。CPU210は、特別図柄の停止表示の実行回数が所定回数に達するごとに、図柄確定回数情報に対応する外部信号を、ホールコンピュータ(または、データ表示装置)に対して出力する。
「始動口情報」は、入球口(始動口)51,72,73への遊技球の入球に関する外部情報となっている。CPU210は、始動口スイッチ101,102a,102bから入力される検出信号のオン状態が検出されるごとに、始動口情報に対応する外部信号を、ホールコンピュータ(または、データ表示装置)に対して出力する。
「大当り情報」は、大当り遊技状態の生起に関する外部情報となっている。主制御基板200は、大当り遊技状態が生起されるごとに、大当り情報に対応する外部信号を、ホールコンピュータ(または、データ表示装置)に対して出力する。
「アウト口払出情報」は、排出路から排出された遊技球数(または、アウト口58から排出された遊技球数)に関する外部情報となっている。CPU210は、外部情報用アウト球数カウンタの値が所定値に達するごとに、アウト口払出数情報に対応する外部信号を、ホールコンピュータに対して出力する。
「セキュリティ情報」は、設定変更状態の生起中、設定確認状態の生起中、又は、各種のエラー(異常)の発生中であることを示す外部情報となっている。CPU210は、セキュリティタイマの値が「1」以上である場合に、セキュリティ情報に対応する外部信号を、ホールコンピュータに対して出力する。
外部情報管理処理では、外部情報用確定回数カウンタの値が所定値(本実施形態では、1[回])に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用確定回数カウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、図柄確定回数情報(外部信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用確定回数カウンタの値から所定値(本実施形態では、1[回])を減算する。これによって、図柄確定回数情報(外部信号)が、ホールコンピュータに対して出力される。
また、外部情報管理処理では、外部情報用始動口入球回数カウンタの値が所定値(本実施形態では、1[回])に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用始動口入球回数カウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、始動口情報(外部信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用始動口入球回数カウンタの値から所定値(本実施形態では、1[回])を減算する。これによって、始動口情報(外部信号)が、ホールコンピュータに対して出力される。
また、外部情報管理処理では、外部情報用大当り回数カウンタの値が所定値(本実施形態では、1[回])に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用大当り回数カウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、大当り情報(外部信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用大当り回数カウンタの値から所定値(本実施形態では、1[回])を減算する。これによって、大当り情報(外部信号)が、ホールコンピュータに対して出力される。
また、外部情報管理処理では、外部情報用アウト球数カウンタの値が所定値(本実施形態では、10[球])に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用アウト球数カウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、アウト口払出情報(外部信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用アウト球数カウンタの値から所定値(本実施形態では、10[球])を減算する。これによって、アウト口払出情報(外部信号)が、ホールコンピュータに対して出力される。
また、外部情報管理処理では、RAM230の遊技機状態フラグ領域に記憶されている値(遊技機状態フラグ)が、遊技可能状態に対応する値であるか否かを判定する。
そして、遊技機状態フラグ領域に記憶されている値が、遊技可能状態に対応する値でないと判定(設定変更状態、設定確認状態、設定異常状態、RAM異常状態、又は、バックアップ異常状態に対応する値であると判定)した場合、セキュリティ情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。これによって、セキュリティ情報(外部信号)が、ホールコンピュータに対して出力される。
さらに、外部情報管理処理では、セキュリティタイマの値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、セキュリティタイマの値が「1」以上であると判定した場合には、セキュリティ情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。これによって、セキュリティ情報(外部信号)が、ホールコンピュータに対して出力される。
ステップS4−20では、LED表示設定処理を実行し、ステップS4−21に移行する。LED表示設定処理では、メイン表示装置60又は性能表示装置206に対して出力する表示データを設定する。
RAM230には、コモン0出力要求バッファ(8ビット)と、コモン1出力要求バッファ(8ビット)と、コモン2出力要求バッファ(8ビット)と、コモン3出力要求バッファ(8ビット)と、が設けられている。
LED表示設定処理では、まず、コモン2出力要求バッファをクリア(初期化)するとともに、コモン3出力要求バッファをクリア(初期化)する。具体的に、コモン2出力要求バッファの各ビット値に「0」を設定するとともに、コモン3出力要求バッファの各ビット値に「0」を設定する。
次に、RAM230の遊技機状態フラグ領域に記憶されている遊技機状態フラグを取得する。
そして、取得した遊技機状態フラグが遊技可能状態に対応する値である場合、後述する通常時表示データ設定処理を実行する。一方、取得した遊技機状態フラグが設定変更状態に対応する値である場合、後述する設定変更時表示データ設定処理を実行する。一方、取得した遊技機状態フラグが設定確認状態に対応する値である場合、後述する設定確認時表示データ設定処理を実行する。一方、取得した遊技機状態フラグが異常状態(設定異常状態、RAM異常状態、又は、バックアップ異常状態)に対応する値である場合、後述する異常時表示データ設定処理を実行する。
通常時表示データ設定処理では、まず、特図1表示図柄カウンタの値を取得して、取得した特図1表示図柄カウンタの値に対応する表示データ(8ビット)を、コモン0出力要求バッファに設定する。
これによって、メイン表示装置60を構成する発光素子のうち、LED1〜LED8により、第1特別図柄が表示される。
次に、特図2表示図柄カウンタの値を取得して、取得した特図2表示図柄カウンタの値に対応する表示データ(8ビット)を、コモン1出力要求バッファに設定する。
これによって、メイン表示装置60を構成する発光素子のうち、LED9〜LED16により、第2特別図柄が表示される。
次に、普図表示図柄カウンタの値を取得して、取得した普図表示図柄カウンタの値に対応する表示データを、出力データaとして設定する。
次に、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値が、「第1大入賞口開放前状態」、「第1大入賞口開放制御状態」、「第1大入賞口閉鎖有効状態」、「第1大入賞口開放終了ウェイト状態」、「第2大入賞口開放前状態」、「第2大入賞口開放制御状態」、「第2大入賞口閉鎖有効状態」及び「第2大入賞口開放終了ウェイト状態」のうち、いずれかの特別遊技フェーズを指定する値であるか否かを判定する。
そして、特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値が、「第1大入賞口開放前状態」、「第1大入賞口開放制御状態」、「第1大入賞口閉鎖有効状態」、「第1大入賞口開放終了ウェイト状態」、「第2大入賞口開放前状態」、「第2大入賞口開放制御状態」、「第2大入賞口閉鎖有効状態」及び「第2大入賞口開放終了ウェイト状態」のうち、いずれかの特別遊技フェーズを指定する値であると判定した場合、RAM230の特別図柄判定フラグ領域に設定されている値(「小当り図柄」又は「大当り図柄」の種別に対応する値)を取得して、取得した値に対応する表示データを、出力データbとして設定する。
一方、特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値が、「第1大入賞口開放前状態」、「第1大入賞口開放制御状態」、「第1大入賞口閉鎖有効状態」、「第1大入賞口開放終了ウェイト状態」、「第2大入賞口開放前状態」、「第2大入賞口開放制御状態」、「第2大入賞口閉鎖有効状態」及び「第2大入賞口開放終了ウェイト状態」のうち、いずれかの特別遊技フェーズを指定する値でないと判定した場合、出力データbについては、設定されない。
次に、RAM230の発射位置指定フラグ領域に設定されている値を取得して、取得した値に対応する表示データを、出力データcとして設定する。
次に、出力データa〜出力データcを論理和した表示データ(8ビット)を、コモン2出力要求バッファに設定する。
これによって、メイン表示装置60を構成する発光素子のうち、LED17,18により、普通図柄が表示され、LED19〜LED23により、大当り遊技状態中に実行されるラウンド遊技の回数(大当り遊技状態の種別)が表示され、LED24により、遊技球を打ち出すべき経路(左側経路又は右側経路)が表示される。
次に、特図1保留数カウンタの値を取得して、取得した値に対応する表示データを、出力データdとして設定する。
次に、特図2保留数カウンタの値を取得して、取得した値に対応する表示データを、出力データeとして設定する。
次に、RAM230の時短制御フラグ領域に設定されている値を取得して、取得した値に対応する表示データを、出力データhとして設定する。
次に、出力データd〜出力データhを論理和した表示データ(8ビット)を、コモン3出力要求バッファに設定する。
なお、パチンコ機1では、出力データf,gについては、設定されない。
これによって、メイン表示装置60を構成する発光素子のうち、LED25,26により、特図1保留数が表示され、LED27,28により、特図2保留数が表示され、LED32により、現在の遊技状態(時短制御の実行中又は停止中)が表示される。
なお、上記のように、LED29〜31は使用されず、LED29〜31により情報が表示されることがない。
設定変更時表示データ設定処理では、設定変更状態の生起中であることを示す情報を、コモン0出力要求バッファ〜コモン2出力要求バッファに設定するとともに、RAM230の設定値領域に記憶されている設定値を示す情報を、コモン3出力要求バッファに設定する。
具体的に、「r」の表示データ(8ビット)を、コモン0出力要求バッファに設定し、「n.」の表示データ(8ビット)を、コモン1出力要求バッファに設定し、「−」の表示データ(8ビット)を、コモン2出力要求バッファに設定し、RAM230の設定値領域に記憶されている設定値に対応する表示データを、コモン3出力要求バッファに設定する。
これによって、性能表示装置206を構成する発光素子のうち、LED33〜LED40により、「r」の文字が表示され、LED41〜LED48により、「n.」の文字が表示され、LED49〜LED56により、「−」の文字が表示され、LED57〜LED64により、設定値を示す数字が表示される。
設定確認時表示データ設定処理では、設定確認状態の生起中であることを示す情報を、コモン0出力要求バッファ〜コモン2出力要求バッファに設定するとともに、RAM230の設定値領域に記憶されている設定値を示す情報を、コモン3出力要求バッファに設定する。
具体的に、「r」の表示データ(8ビット)を、コモン0出力要求バッファに設定し、「n.」の表示データ(8ビット)を、コモン1出力要求バッファに設定し、RAM230の設定値領域に記憶されている設定値に対応する表示データを、コモン3出力要求バッファに設定する。なお、コモン2出力要求バッファについては、表示データが設定されない(クリア値のままとなる)。
これによって、性能表示装置206を構成する発光素子のうち、LED33〜LED40により、「r」の文字が表示され、LED41〜LED48により、「n.」の文字が表示され、LED57〜LED64により、設定値を示す数字が表示される。なお、LED49〜LED56については、消灯される。
異常時表示データ設定処理では、異常状態(設定異常状態、RAM異常状態、又は、バックアップ異常状態)の生起中であることを示す情報を、コモン0出力要求バッファ〜コモン2出力要求バッファに設定するとともに、発生した異常に対応するエラーコードを、コモン3出力要求バッファに設定する。
具体的に、「E」の表示データ(8ビット)を、コモン0出力要求バッファに設定し、「r.」の表示データ(8ビット)を、コモン1出力要求バッファに設定し、発生した異常状態(設定異常状態、RAM異常状態、又は、バックアップ異常状態)に対応する表示データ(エラーコード)を、コモン3出力要求バッファに設定する。なお、コモン2出力要求バッファについては、表示データが設定されない(クリア値のままとなる)。
これによって、性能表示装置206を構成する発光素子のうち、LED33〜LED40により、「E」の文字が表示され、LED41〜LED48により、「r.」の文字が表示され、LED57〜LED64により、エラーコードを示す数字が表示される。なお、LED49〜LED56については、消灯される。
ステップS4−21では、ソレノイドデータ設定処理を実行し、ステップS4−22に移行する。ソレノイドデータ設定処理では、各ソレノイド64〜67に対して出力する制御データ(駆動データ)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶(設定)する。
ステップS4−22では、ポート出力処理を実行し、ステップS4−23に移行する。ポート出力処理では、ホールコンピュータ、各ソレノイド64〜67等に対して、各種信号を出力する。
具体的には、ポート出力処理では、ポート出力要求バッファに設定されている各種情報(外部信号、制御信号等)を、出力ポート205(出力ポート2,出力ポート3)に対して出力する。これによって、ポート出力要求バッファに設定されている外部信号が、ホールコンピュータに対して出力される。また、ポート出力要求バッファに設定されている駆動信号に基づいて、各ソレノイド64〜67が駆動制御される。
ステップS4−23では、割込み禁止処理を実行して、ステップS4−24に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、後述する電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が禁止される。
ステップS4−24では、試験信号出力処理を実行し、ステップS4−25に移行する。試験信号出力処理では、試験用の情報(試験信号)を設定する。
試験信号出力処理は、遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、試験信号出力処理は、ROM220の使用外領域m2(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。試験信号管は、タイマ割込み処理の実行中に呼び出される。
具体的に、試験信号出力処理では、内部状態(大当り遊技状態、時短制御の実行状態等)を示す試験用の情報(試験信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS4−25では、性能表示装置制御処理を実行し、ステップS4−26に移行する。性能表示装置制御処理については、後述する。
ステップS4−26では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS4−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
(ダイナミックポート出力処理)
次に、ステップS4−3のダイナミックポート出力処理を説明する。
図16は、ダイナミックポート出力処理を示すフローチャートである。
ダイナミックポート出力処理は、ステップS4−3において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS29−1に移行する。
ステップS29−1では、出力データクリア処理を実行し、ステップS29−2に移行する。出力データクリア処理では、Aレジスタをクリア(初期化)する。具体的に、Aレジスタの各ビット値として、「0」を設定する。
ステップS29−2では、メイン表示装置データ出力処理を実行し、ステップS29−3に移行する。メイン表示装置データ出力処理では、Aレジスタの値(ステップS29−1でクリアされた値)を、出力ポート0に出力する。これによって、出力ポート0がクリア(初期化)され、メイン表示装置60の点灯を制御するための各データ信号(「SEGDATA0」〜「SEGDATA7」)がローレベルとなる。
ステップS29−3では、性能表示装置データ出力処理を実行し、ステップS29−4に移行する。性能表示装置データ出力処理では、Aレジスタの値(ステップS29−1でクリアされた値)を、出力ポート4に出力する。これによって、出力ポート4がクリア(初期化)され、性能表示装置206の点灯を制御するための各データ信号(「7SEGDATA0」〜「7SEGDATA7」)がローレベルとなる。
ステップS29−4では、コモン選択処理を実行し、ステップS29−5に移行する。コモン選択処理では、コモンカウンタの値を更新する。
具体的に、コモン選択処理では、コモンカウンタの値が上限値(本実施形態では、「3」)に達しているか否かを判定する。そして、コモンカウンタの値が上限値に達していないと判定した場合、コモンカウンタの値に、「1」を加算する。一方、コモンカウンタの値が上限値に達していると判定した場合、コモンカウンタの値として、所定の初期値(本実施形態では、「0」)を設定する。
ステップS29−5では、コモン出力処理を実行し、ステップS29−6に移行する。
コモン出力処理では、コモンカウンタの値に対応する出力データを、出力ポート1に出力する。
すなわち、コモンカウンタの値=「0」である場合、「COM0」をハイレベルとし、「COM1」,「COM2」,「COM3」をローレベルとする出力データを、出力ポート1に出力する。これによって、「COM0」〜「COM3」のうち、「COM0」が選択(出力)される。
一方、コモンカウンタの値=「1」である場合、「COM1」をハイレベルとし、「COM0」,「COM2」,「COM3」をローレベルとする出力データを、出力ポート1に出力する。これによって、「COM0」〜「COM3」のうち、「COM1」が選択(出力)される。
一方、コモンカウンタの値=「2」である場合、「COM2」をハイレベルとし、「COM0」,「COM1」,「COM3」をローレベルとする出力データを、出力ポート1に出力する。これによって、「COM0」〜「COM3」のうち、「COM2」が選択(出力)される。
一方、コモンカウンタの値=「3」である場合、「COM3」をハイレベルとし、「COM0」,「COM1」,「COM2」をローレベルとする出力データを、出力ポート1に出力する。これによって、「COM0」〜「COM3」のうち、「COM3」が選択(出力)される。
また、コモン出力処理では、発射許可信号の出力データを、出力ポート1に出力する。
すなわち、まず、遊技可能状態が生起(設定)されているか否かを判定する。
そして、遊技可能状態が生起されていると判定した場合、発射許可信号をハイレベルとする出力データを、出力ポート1に出力する。これによって、発射許可信号が出力される。
一方、遊技可能状態が生起されていないと判定した場合、発射許可信号をローレベルとする出力データを、出力ポート1に出力する。これによって、発射許可信号の出力が停止される。
ここで、RAM230の遊技機状態フラグ領域に記憶されている値(遊技機状態フラグ)に基づいて、遊技可能状態が生起されているか否かを判定する。この際、遊技機状態フラグ領域に記憶されている値が、遊技可能状態に対応する値である場合、遊技可能状態が生起されていると判定し、遊技可能状態に対応する値でない場合、遊技可能状態が生起されていないと判定する。
なお、本実施形態では、コモン出力処理において、遊技可能状態が生起されていると判定された場合にのみ、発射許可信号の出力が設定される構成となっている。これによって、遊技可能状態の生起中(設定中)にのみ、発射許可信号が出力される。しかしながら、コモン出力処理において、遊技機状態に関わらず、発射許可信号の出力が設定される構成としても構わない。かかる構成によって、主制御基板200に電源が投入されている期間中、常時、発射許可信号が出力される構成とすることができる。
ステップS29−6では、遊技可能状態が生起(設定)されているか否かを判定し、遊技可能状態が生起されていると判定した場合(Yes)には、ステップS29−7に移行し、遊技可能状態が生起されていないと判定した場合(No)には、ステップS29−11に移行する。
ここで、RAM230の遊技機状態フラグ領域に記憶されている値(遊技機状態フラグ)に基づいて、遊技可能状態が生起されているか否かを判定する。この際、遊技機状態フラグ領域に記憶されている値が、遊技可能状態に対応する値である場合、遊技可能状態が生起されていると判定し、遊技可能状態に対応する値でない場合、遊技可能状態が生起されていないと判定する。
ステップS29−7では、メイン表示装置データ取得処理を実行し、ステップS29−8に移行する。メイン表示装置データ取得処理では、メイン表示装置60用の表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
具体的に、メイン表示装置データ取得処理では、まず、コモンカウンタの値を確認する。そして、RAM230のコモン0出力要求バッファ〜コモン3出力要求バッファのうち、確認したコモンカウンタの値に対応する出力要求バッファに設定されている表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
この際、コモンカウンタの値=「0」である場合、コモン0出力要求バッファに設定されている表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
一方、コモンカウンタの値=「1」である場合、コモン1出力要求バッファに設定されている表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
一方、コモンカウンタの値=「2」である場合、コモン2出力要求バッファに設定されている表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
一方、コモンカウンタの値=「3」である場合、コモン3出力要求バッファに設定されている表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
ここで、メイン表示装置データ取得処理で取得される表示データは、前回のタイマ割込み処理に含まれるステップS4−20のLED表示設定処理(具体的には、通常時表示データ設定処理)において、コモン0出力要求バッファ〜コモン3出力要求バッファに設定された表示データとなる。
ステップS29−8では、メイン表示装置データ出力処理を実行し、ステップS29−9に移行する。メイン表示装置データ出力処理では、ステップS29−7でAレジスタに設定した表示データを、出力ポート0に出力する。
これによって、出力要求バッファ(コモン0出力要求バッファ〜コモン3出力要求バッファのうち、一の出力要求バッファ)に設定された表示データに基づくデータ信号(「SEGDATA0」〜「SEGDATA7」)が、ソースドライバ250aに対して出力される。
すなわち、出力要求バッファ(コモン0出力要求バッファ〜コモン3出力要求バッファのうち、一の出力要求バッファ)に設定された表示データに基づいて、メイン表示装置60の表示が制御される。
ステップS29−9では、割込み禁止処理を実行して、ステップS29−10に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、後述する電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が禁止される。
ステップS29−10では、性能表示装置出力処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−4)に移行する。性能表示装置出力処理については、後述する。
ステップS29−11では、性能表示装置データ取得処理を実行し、ステップS29−12に移行する。性能表示装置データ取得処理では、性能表示装置206用の表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
具体的に、性能表示装置データ取得処理では、まず、コモンカウンタの値を確認する。そして、RAM230のコモン0出力要求バッファ〜コモン3出力要求バッファのうち、確認したコモンカウンタの値に対応する出力要求バッファに設定されている表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
この際、コモンカウンタの値=「0」である場合、コモン0出力要求バッファに設定されている表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
一方、コモンカウンタの値=「1」である場合、コモン1出力要求バッファに設定されている表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
一方、コモンカウンタの値=「2」である場合、コモン2出力要求バッファに設定されている表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
一方、コモンカウンタの値=「3」である場合、コモン3出力要求バッファに設定されている表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
ここで、性能表示装置データ取得処理で取得される表示データは、前回のタイマ割込み処理に含まれるステップS4−20のLED表示設定処理(具体的には、設定変更時表示データ設定処理、設定確認時表示データ設定処理、又は、異常時表示データ設定処理)において、コモン0出力要求バッファ〜コモン3出力要求バッファに設定された表示データとなる。
ステップS29−12では、性能表示装置データ出力処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−4)に移行する。性能表示装置データ出力処理では、ステップS29−11でAレジスタに設定した表示データを、出力ポート4に出力する。
これによって、出力要求バッファ(コモン0出力要求バッファ〜コモン3出力要求バッファのうち、一の出力要求バッファ)に設定された表示データに基づくデータ信号(「7SEGDATA0」〜「7SEGDATA7」)が、ソースドライバ250bに対して出力される。
すなわち、出力要求バッファ(コモン0出力要求バッファ〜コモン3出力要求バッファのうち、一の出力要求バッファ)に設定された表示データに基づいて、性能表示装置206の表示が制御される。
(性能表示装置出力処理)
次に、ステップS29−10の性能表示装置出力処理を説明する。
図17は、性能表示装置出力処理を示すフローチャートである。
性能表示装置出力処理は、性能表示装置206の表示を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、性能表示装置出力処理は、ROM220の使用外領域m2(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。性能表示装置出力処理は、ダイナミックポート出力処理の実行中に呼び出される。
性能表示装置出力処理は、ステップS29−10において呼び出されると、図17に示すように、まず、ステップS30−1に移行する。
ステップS30−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS30−2に移行する。レジスタ退避処理では、使用領域m1に記憶されているプログラムに基づく処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値を、RAMの退避領域に退避させる。また、使用領域m1に記憶されているプログラムに基づく処理の実行中に使用していた全てのスタックポインタの値を、RAMの退避領域に退避させる。
ステップS30−2では、性能表示装置データ取得処理を実行し、ステップS30−3に移行する。性能表示装置データ取得処理では、性能表示装置206用の表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
具体的に、性能表示装置データ取得処理では、まず、コモンカウンタの値を確認する。そして、RAM230の識別セグ出力要求バッファ及び比率セグ出力要求バッファのうち、確認したコモンカウンタの値に対応する領域に設定されている表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
この際、コモンカウンタの値=「0」である場合、識別セグ出力要求バッファの上位8ビットに設定されている表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
一方、コモンカウンタの値=「1」である場合、識別セグ出力要求バッファの下位8ビットに設定されている表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
一方、コモンカウンタの値=「2」である場合、比率セグ出力要求バッファの上位8ビットに設定されている表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
一方、コモンカウンタの値=「3」である場合、比率セグ出力要求バッファの下位8ビットに設定されている表示データを取得し、取得した表示データを、Aレジスタに設定する。
ここで、性能表示装置データ取得処理で取得される表示データは、前回のタイマ割込み処理に含まれるステップS4−25の性能表示装置制御処理において、識別セグ出力要求バッファ又は比率セグ出力要求バッファに設定された表示データとなる。
ステップS30−3では、性能表示装置データ出力処理を実行し、ステップS30−4に移行する。性能表示装置データ出力処理では、ステップS30−2でAレジスタに設定した表示データを、出力ポート4に出力する。
これによって、出力要求バッファ(識別セグ出力要求バッファ又は比率セグ出力要求バッファ)に設定された表示データに基づくデータ信号(「7SEGDATA0」〜「7SEGDATA7」)が、ソースドライバ250bに対して出力される。
すなわち、出力要求バッファ(識別セグ出力要求バッファ又は比率セグ出力要求バッファ)に設定された表示データに基づいて、性能表示装置206の表示が制御される。
ステップS30−4では、レジスタ復帰処理を実行し、ステップS30−5に移行する。レジスタ復帰処理では、ステップS30−1で退避しておいたレジスタの値(使用領域m1に記憶されているプログラムに基づく処理の実行中に使用していたレジスタの値)と、ステップS30−1で退避しておいたスタックポインタの値(使用領域m1に記憶されているプログラムに基づく処理の実行中に使用していたスタックポインタの値)と、を復帰させる。
ステップS30−5では、割込み許可処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−4)に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が許可される。
(設定関連処理)
次に、ステップS4−8の設定関連処理を説明する。
図18は、設定関連処理を示すフローチャートである。
設定関連処理は、ステップS4−8において実行されると、図18に示すように、まず、ステップS37−1に移行する。
ステップS37−1では、設定変更状態が生起(設定)されているか否かを判定し、設定変更状態が生起されていると判定した場合(Yes)には、ステップS37−2に移行し、設定変更状態が生起されていないと判定した場合(No)には、ステップS37−8に移行する。
ここで、RAM230の遊技機状態フラグ領域に記憶されている値(遊技機状態フラグ)に基づいて、設定変更状態が生起されているか否かを判定する。この際、遊技機状態フラグ領域に記憶されている値が、設定変更状態に対応する値である場合、設定変更状態が生起されていると判定し、設定変更状態に対応する値でない場合、設定変更状態が生起されていないと判定する。
ステップS37−2では、設定値取得処理を実行し、ステップS30−3に移行する。設定値取得処理では、RAM230の設定値領域に記憶されている設定値を取得(ロード)して、取得した設定値をレジスタに記憶する。
ステップS37−3では、RAMクリアスイッチ207が押下操作されたか否かを判定し、RAMクリアスイッチ207が押下操作されたと判定した場合(Yes)には、ステップS37−4に移行し、RAMクリアスイッチ207が押下操作されていないと判定した場合(No)には、ステップS37−5に移行する。
ここで、RAMクリアスイッチ207について、オン状態が発生している場合、RAMクリアスイッチ207が押下操作されたと判定し、オン状態が発生していない場合、RAMクリアスイッチ207が押下操作されていないと判定する。
ステップS37−4では、設定値更新処理を実行し、ステップS37−5に移行する。設定値更新処理では、レジスタに記憶されている設定値に、「1」を加算する。
ステップS37−5では、レジスタに記憶されている設定値が所定の設定比較値(本実施形態では、「6」)未満であるか否かを判定し、レジスタに記憶されている設定値が所定の設定比較値未満でない(設定値が所定の設定比較値以上である)と判定した場合(No)には、ステップS37−6に移行し、レジスタに記憶されている設定値が所定の設定比較値未満であると判定した場合(Yes)には、ステップS37−7に移行する。
ステップS37−6では、設定値初期化処理を実行し、ステップS37−7に移行する。設定値初期化処理では、レジスタに記憶されている設定値として、所定の初期値(本実施形態では、「0」)を上書きする。
ステップS37−7では、設定値保存処理を実行し、ステップS37−8に移行する。設定値保存処理では、レジスタに記憶されている設定値を、RAM230の設定値領域に保存(セーブ)する。
ステップS37−8では、設定キースイッチ208がON状態とされているか否かを判定し、設定キースイッチ208がON状態とされていない(OFF状態とされている)と判定した場合(No)には、ステップS37−9に移行し、設定キースイッチ208がON状態とされていると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−19)に移行する。
ここで、設定キースイッチ208について、オン状態が発生している場合、設定キースイッチ208がON状態とされていると判定し、オン状態が発生していない場合、設定キースイッチ208がON状態とされてないと判定する。
ステップS37−9では、サブコマンド設定処理を実行し、ステップS37−10に移行する。サブコマンド設定処理では、設定関連終了指定コマンド(サブコマンド)を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS37−10では、サブコマンド群設定処理を実行し、ステップS37−11に移行する。サブコマンド群設定処理では、サブコマンド群を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、サブコマンド群には、遊技状態(遊技状態オフセット値)を指定するサブコマンド、発射位置を指定するサブコマンド、第1特別図柄の停止図柄を指定するサブコマンド、第2特別図柄の停止図柄を指定するサブコマンド、特図1保留数を指定するサブコマンド、特図2保留数を指定するサブコマンド、時短カウンタの値を指定するサブコマンド、RAM230の設定値領域に記憶されている設定値を指定する設定値指定コマンド等が含まれる。
ステップS37−11では、ラムセット処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−19)に移行する。ラムセット処理では、遊技機状態として、遊技可能状態を設定する。
具体的には、RAM230の遊技機状態フラグ領域の値(遊技機状態フラグ)として、遊技可能状態に対応する値を保存(セーブ)する。
(スイッチ管理処理)
次に、ステップS4−12のスイッチ管理処理を説明する。
図19は、スイッチ管理処理を示すフローチャートである。
スイッチ管理処理は、ステップS4−12において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS5−1に移行する。
ステップS5−1では、ゲートスイッチ104のオン状態を検出したか否かを判定し、ゲートスイッチ104のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−2に移行し、ゲートスイッチ104のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5−3に移行する。
ステップS5−2では、普図始動球検出処理を実行し、ステップS5−3に移行する。普図始動球検出処理については、後述する。
ステップS5−3では、特図1始動口スイッチ101のオン状態を検出したか否かを判定し、特図1始動口スイッチ101のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−4に移行し、特図1始動口スイッチ101のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5−5に移行する。
ステップS5−4では、特図1始動球検出処理を実行し、ステップS5−5に移行する。特図1始動球検出処理については、後述する。
ステップS5−5では、第1特図2始動口スイッチ102aのオン状態を検出したか否かを判定し、第1特図2始動口スイッチ102aのオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−6に移行し、第1特図2始動口スイッチ102aのオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5−7に移行する。
ステップS5−6では、特図2始動球検出処理を実行し、ステップS5−7に移行する。特図2始動球検出処理については、後述する。
ステップS5−7では、第2特図2始動口スイッチ102bのオン状態を検出したか否かを判定し、第2特図2始動口スイッチ102bのオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−8に移行し、第2特図2始動口スイッチ102bのオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5−9に移行する。
ステップS5−8では、特図2始動球検出処理を実行し、ステップS5−9に移行する。特図2始動球検出処理については、後述する。
ステップS5−9では、V領域スイッチ110のオン状態を検出したか否かを判定し、V領域スイッチ110のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−10に移行し、V領域スイッチ110のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。
ステップS5−10では、V通過検出処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。
V通過検出処理では、まず、V有効期間中であるか否かをを判定する。
「V有効期間」は、1回目のラウンド(小当り遊技)の開始から、1回目のラウンドの終了後の大入賞口閉鎖有効時間(インターバル時間)が経過するまでの期間となっている。
そして、V有効期間中であると判定した場合には、RAM230のV入賞フラグ領域に「1」を設定するとともに、V入賞指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
一方、V有効期間中でないと判定した場合には、当該処理を終了して次の処理(ステップS4−13)に移行する。
本実施形態では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(特別遊技フェーズ)が、「第1大入賞口開放制御状態」又は「第1大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、V入賞有効期間中であると判定し、他の特別遊技フェーズに対応する値である場合には、V入賞有効期間中でないと判定する。
(普図始動球検出処理)
次に、ステップS5−2の普図始動球検出処理を説明する。
図20は、普図始動球検出処理を示すフローチャートである。
普図始動球検出処理は、ステップS5−2において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS6−1に移行する。
ステップS6−1では、普図乱数取得処理を実行し、ステップS6−2に移行する。普図乱数取得処理では、当り乱数(乱数値)を、普通図柄抽選に対応するループカウンタから取得(ロード)する。
ステップS6−2では、普通遊技の実行中であるか否かを判定し、普通遊技の実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS6−3に移行し、普通遊技中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−3)に移行する。
「普通遊技」には、普通図柄の変動表示、普通図柄の停止表示、及び、普図当り遊技状態が含まれる。ステップS6−2では、普通図柄の変動表示、普通図柄の停止表示、及び、普図当り遊技状態のうち、いずれかの遊技の実行中である場合、普通遊技の実行中であると判定され、普通図柄の変動表示、普通図柄の停止表示、及び、普図当り遊技状態のうち、いずれの遊技も実行中でない場合、普通遊技の実行中でないと判定される。
ステップS6−3では、普図乱数保存処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−3)に移行する。普図乱数保存処理では、ステップS6−1で取得した当り乱数を、普図遊技情報として、RAM230の普図遊技情報記憶領域に記憶する。
(特図1始動球検出処理)
次に、ステップS5−4の特図1始動球検出処理を説明する。
図21は、特図1始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図1始動球検出処理は、ステップS5−4において実行されると、図21に示すように、まず、ステップS7−1に移行する。
ステップS7−1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS7−2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域において、第1特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。また、外部情報用始動口入球回数カウンタの値に「1」を加算する。
ステップS7−2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS7−3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス設定領域において、特図1保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS7−3では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−5)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
(特図2始動球検出処理)
次に、ステップS5−6,S5−8の特図2始動球検出処理を説明する。
図22は、特図2始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図2始動球検出処理は、ステップS5−6,S5−8において実行されると、図22に示すように、まず、ステップS8−1に移行する。
ステップS8−1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS8−2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域において、第2特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。また、外部情報用始動口入球回数カウンタの値に「1」を加算する。
ステップS8−2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS8−3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス領域において、特図2保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS8−3では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(S5−7,S5−9)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
(特別図柄乱数取得処理)
次に、ステップS7−3,S8−3の特別図柄乱数取得処理を説明する。
図23は、特別図柄乱数取得処理を示すフローチャートである。
特別図柄乱数取得処理は、ステップS7−3,S8−3において実行されると、図23に示すように、まず、ステップS9−1に移行する。
ステップS9−1では、特別図柄識別値取得処理を実行し、ステップS9−2に移行する。特別図柄識別値取得処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域に設定されている特別図柄識別値を取得(ロード)する。
ステップS9−2では、特図保留数取得処理を実行し、ステップS9−3に移行する。特図保留数取得処理では、保留数カウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定される特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値(特図1保留数又は特図2保留数)を取得(ロード)する。
ステップS9−3では、特図乱数取得処理を実行し、ステップS9−4に移行する。特図乱数取得処理では、大当り乱数、当り図柄乱数、リーチグループ乱数、変動パターン乱数等の各種乱数(乱数値)を、各抽選に対応するループカウンタから取得(ロード)する。この際、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値に基づいて、対応するループカウンタを選択する。
ステップS9−4では、ステップS9−2で取得した特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が上限値であるか否かを判定し、特図保留数が上限値でないと判定した場合(No)には、ステップS9−5に移行し、特図保留数が上限値であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−5,S5−7,S5−9)に移行する。
本実施形態では、特図1保留数の上限値として、「4」が規定されている。また、特図2保留数の上限値として、「4」が規定されている。
ステップS9−5では、特図保留数カウンタ更新処理を実行し、ステップS9−6に移行する。特図保留数カウンタ更新処理では、保留数カウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定される特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに当該特図保留数カウンタに設定する。
ステップS9−6では、特図乱数保存処理を実行し、ステップS9−7に移行する。特図乱数保存処理では、ステップS9−3で取得した各種乱数を、特図遊技情報(特図1遊技情報又は特図2遊技情報)として、RAM230の特図遊技情報記憶領域(特図1遊技情報記憶領域又は特図2遊技情報記憶領域)に記憶する。
RAM230は、遊技の実行中の特図遊技情報が記憶される記憶エリア0と、始動判定が保留されている特図1遊技情報が記憶される特図1遊技情報記憶領域と、始動判定が保留されている特図2遊技情報記憶領域と、を含んで構成されている。
特図1遊技情報記憶領域は、特図1遊技情報を記憶することが可能な記憶エリアとして、記憶エリア1〜記憶エリア4を含んで構成されている。
各記憶エリアの優先順位は、優先順位が高いものから順に、記憶エリア1、記憶エリア2、記憶エリア3、記憶エリア4(上位→下位)となるように規定されている。そして、特図1遊技情報記憶領域に記憶されている特図1遊技情報は、優先順位が上位の記憶エリアに記憶されているものから順に、始動判定が実行される。
特図2遊技情報記憶領域は、特図2遊技情報を記憶することが可能な記憶エリアとして、記憶エリア1〜記憶エリア4を含んで構成されている。
各記憶エリアの優先順位は、優先順位が高いものから順に、記憶エリア1、記憶エリア2、記憶エリア3、記憶エリア4(上位→下位)となるように規定されている。そして、特図2遊技情報記憶領域に記憶されている特図2遊技情報は、優先順位が上位の記憶エリアに記憶されているものから順に、始動判定が実行される。
特図乱数保存処理では、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値が、第1特別図柄抽選に対応する値である場合、ステップS9−3で取得した各種乱数を、特図1遊技情報として、特図1遊技情報記憶領域に記憶する。この際、ステップS9−3で取得した各種乱数を、空いている記憶エリアのうち、優先順位が最も上位の記憶エリアに記憶する。
すなわち、現在の特図1保留数カウンタの値=「1」である場合、ステップS9−3で取得した各種乱数を、記憶エリア1に記憶する。現在の特図1保留数カウンタの値=「2」である場合、ステップS9−3で取得した各種乱数を、記憶エリア2に記憶する。現在の特図1保留数カウンタの値=「3」である場合、ステップS9−3で取得した各種乱数を、記憶エリア3に記憶する。現在の特図1保留数カウンタの値=「4」である場合、ステップS9−3で取得した各種乱数を、記憶エリア4に記憶する。
一方、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値が、第2特別図柄抽選に対応する値である場合、ステップS9−3で取得した各種乱数を、特図2遊技情報として、特図2遊技情報記憶領域に記憶する。この際、ステップS9−3で取得した各種乱数を、空いている記憶エリアのうち、優先順位が最も上位の記憶エリアに記憶する。
すなわち、現在の特図2保留数カウンタの値=「1」である場合、ステップS9−3で取得した各種乱数を、記憶エリア1に記憶する。現在の特図2保留数カウンタの値=「2」である場合、ステップS9−3で取得した各種乱数を、記憶エリア2に記憶する。現在の特図2保留数カウンタの値=「3」である場合、ステップS9−3で取得した各種乱数を、記憶エリア3に記憶する。現在の特図2保留数カウンタの値=「4」である場合、ステップS9−3で取得した各種乱数を、記憶エリア4に記憶する。
ステップS9−7では、保留数指定コマンド設定処理を実行し、ステップS9−8に移行する。保留数指定コマンド設定処理では、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。この際、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値が、第1特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図1保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶し、第2特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図2保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS9−8では、事前判定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−5,S5−7,S5−9)に移行する。事前判定処理では、ステップS9−6で特図遊技情報記憶領域(特図1遊技情報記憶領域又は特図2遊技情報記憶領域)に保存(記憶)した遊技情報(特図1遊技情報又は特図2遊技情報)(以下、「事前判定対象遊技情報」とする)に基づいて、各種抽選結果を事前判定する。
本実施形態では、全ての遊技情報(特図1遊技情報及び特図2遊技情報)について、各種抽選結果の事前判定が実行される。
なお、大当り遊技状態の生起中に取得(記憶)された遊技情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されない構成としても構わない。また、時短制御の停止中に取得(記憶)された特図2遊技情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されず、時短制御の実行中に取得(記憶)された特図1遊技情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されない構成としても構わない。
事前判定処理では、まず、事前特図当り判定処理を実行する。
事前特図当り判定処理では、特別図柄抽選の結果(「大当り」、「小当り」又は「はずれ」)を判定(事前特図当り判定)する。
ROM220には、特別図柄抽選の大当り値が登録された特図大当り抽選テーブルと、特別図柄抽選の小当り値が登録された特図小当り抽選テーブルと、が格納されている。
また、特図小当り抽選テーブルとして、特図1遊技情報(第1特別図柄抽選)に対応する特図小当り抽選テーブルと、特図2遊技情報(第2特別図柄抽選)に対応する特図小当り抽選テーブルと、が格納されている。
事前特図当り判定処理では、まず、事前特図大当り判定処理が実行される。
事前特図大当り判定処理では、特図大当り抽選テーブルを読み出す。そして、事前判定対象遊技情報に含まれる大当り乱数と、読み出した特図大当り抽選テーブルと、に基づいて、「大当り」に当選しているか否かを判定(事前特図大当り判定)する。
この際、事前判定対象遊技情報に含まれる大当り乱数が、特図大当り抽選テーブルに登録されている大当り値と一致している場合、「大当り」に当選していると判定する(特別図柄抽選の結果を「大当り」と判定する)。一方、事前判定対象遊技情報に含まれる大当り乱数が、特図大当り抽選テーブルに登録されている大当り値と一致していない場合、「大当り」に当選していないと判定する。
事前特図大当り判定処理により、「大当り」に当選していないと判定された場合、次に、事前特図小当り判定処理が実行される。
事前特図小当り判定処理では、事前判定対象遊技情報の保留種別(特図1遊技情報又は特図2遊技情報)を確認して、この確認結果に対応する特図小当り抽選テーブルを読み出す。そして、事前判定対象遊技情報に含まれる大当り乱数と、読み出した特図小当り抽選テーブルと、に基づいて、「小当り」に当選しているか否かを判定(事前特図小当り判定)する。
この際、事前判定対象遊技情報に含まれる大当り乱数が、特図小当り抽選テーブルに登録されている小当り値と一致している場合、「小当り」に当選していると判定する(特別図柄抽選の結果を「小当り」と判定する)。一方、事前判定対象遊技情報に含まれる大当り乱数が、特図小当り抽選テーブルに登録されている小当り値と一致していない場合、「小当り」に当選していないと判定する。
事前特図小当り判定処理により、「小当り」に当選していないと判定された場合、特別図柄抽選の結果を「はずれ」と判定する。
この際、上記のように、事前判定対象遊技情報の保留種別が特図1遊技情報である場合、「大当り」及び「はずれ」のうち、いずれかが判定される(「小当り」が判定されることがない)。
一方、事前判定対象遊技情報の保留種別が特図2遊技情報である場合、「大当り」、「小当り」及び「はずれ」のうち、いずれかが判定される。
事前判定処理では、次に、事前特図図柄判定処理を実行する。事前特図図柄判定処理では、特別図柄の停止図柄の種別を判定(事前特図図柄判定)する。
事前特図図柄判定処理では、事前特図当り判定により「大当り」(当選)と判定された場合、「大当り図柄」の種別を判定(事前特図図柄判定)する。
ROM220には、当り図柄乱数と、「大当り図柄」の種別(「大当り図柄1」〜「大当り図柄5」)と、の対応が登録された大当り図柄抽選テーブルが格納されている。
また、大当り図柄抽選テーブルとして、特図1遊技情報(第1特別図柄抽選)に対応する大当り図柄抽選テーブルと、特図2遊技情報(第2特別図柄抽選)に対応する大当り図柄抽選テーブルと、が格納されている。
そして、「大当り図柄」の種別を判定する処理では、事前判定対象遊技情報の保留種別(特図1遊技情報又は特図2遊技情報)を確認して、この確認結果に対応する大当り図柄抽選テーブルを読み出す。そして、事前判定対象遊技情報に含まれる当り図柄乱数と、読み出した大当り図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当り図柄の種別を判定する。
この際、上記のように、事前判定対象遊技情報の保留種別が特図1遊技情報である場合、「大当り図柄1」及び「大当り図柄2」のうち、いずれかが判定される。
一方、事前判定対象遊技情報の保留種別が特図2遊技情報である場合、「大当り図柄3」〜「大当り図柄5」のうち、いずれかが判定される。
一方、事前特図図柄判定処理では、事前特図当り判定により「小当り」(当選)と判定された場合、「小当り図柄」の種別を判定(事前特図図柄判定)する。
ROM220には、当り図柄乱数と、「小当り図柄」の種別(「小当り図柄1」〜「小当り図柄3」)と、の対応が登録された小当り図柄抽選テーブルが格納されている。
そして、「小当り図柄」の種別を判定する処理では、小当り図柄抽選テーブルを読み出す。そして、事前判定対象遊技情報に含まれる当り図柄乱数と、読み出した小当り図柄抽選テーブルと、に基づいて、小当り図柄の種別を判定する。
一方、事前特図図柄判定処理では、事前特図当り判定により「はずれ」(落選)と判定された場合、停止図柄の種別として、「はずれ図柄」を判定(事前特図図柄判定)する。
事前判定処理では、次に、先読み指定コマンド設定処理を実行する。
先読み指定コマンド設定処理では、事前特図図柄判定により判定された停止図柄の種別を指定する第1先読み指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
(特別遊技管理処理)
次に、ステップS4−13の特別遊技管理処理を説明する。
図24は、特別遊技管理処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、特別図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「特別遊技」とする)の局面・段階(以下、「特別遊技フェーズ」とする)として、「特図変動待ち状態」と、「特図変動中状態」と、「特図停止図柄表示状態」と、「第1大入賞口開放前状態」と、「第1大入賞口開放制御状態」と、「第1大入賞口閉鎖有効状態」と、「第1大入賞口開放終了ウェイト状態」と、「第2大入賞口開放前状態」と、「第2大入賞口開放制御状態」と、「第2大入賞口閉鎖有効状態」と、「第2大入賞口開放終了ウェイト状態」と、が規定されている。
そして、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「11」の特別遊技フェーズのうち一のものに対応する値(特別遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、特別遊技を制御(実行)するための特別遊技制御モジュール(プログラム)として、各特別遊技フェーズに対応する特別遊技制御モジュールが格納されている。
そして、特別遊技管理処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する特別遊技制御モジュールが選択され、選択された特別遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
具体的には、特別遊技管理処理は、ステップS4−13において実行されると、図24に示すように、まず、ステップS10−1に移行する。
ステップS10−1では、特別遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS10−2に移行する。特別遊技フェーズ取得処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(特別遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS10−2では、特別遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS10−3に移行する。特別遊技制御モジュール取得処理では、ステップS10−1で取得した値(特別遊技フェーズ)に対応する特別遊技制御モジュールを読み出す。
ステップS10−3では、特別遊技制御モジュール実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−14)に移行する。特別遊技制御モジュール実行処理では、ステップS10−2で読み出した特別遊技制御モジュールに基づく処理を開始する。
具体的には、ステップS10−1で取得した値が、「特図変動待ち状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動待ち処理が開始され、「特図変動中状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動中処理が開始され、「特図停止図柄表示状態」に対応する値である場合には、後述する特図停止中処理が開始され、「第1大入賞口開放前状態」に対応する値である場合には、後述する第1大入賞口開放前処理が開始され、「第1大入賞口開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する第1大入賞口開放制御処理が開始され、「第1大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する第1大入賞口閉鎖有効処理が開始され、「第1大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する第1大入賞口開放終了ウェイト処理が開始され、「第2大入賞口開放前状態」に対応する値である場合には、後述する第2大入賞口開放前処理が開始され、「第2大入賞口開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する第2大入賞口開放制御処理が開始され、「第2大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する第2大入賞口閉鎖有効処理が開始され、「第2大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する第2大入賞口開放終了ウェイト処理が開始される。
(特図変動待ち処理)
次に、ステップS10−3で実行される特図変動待ち処理を説明する。
図25は、特図変動待ち処理を示すフローチャートである。
特図変動待ち処理は、ステップS10−3において実行されると、図25に示すように、まず、ステップS11−1に移行する。
ステップS11−1では、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、ステップS11−2に移行し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11−3に移行する。
ステップS11−2では、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11−3に移行し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、ステップS11−16に移行する。
ステップS11−3では、特図保留数更新処理を実行し、ステップS11−4に移行する。特図保留数更新処理では、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)を更新する。
具体的に、特図保留数更新処理では、まず、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定する。
そして、特図2保留数カウンタの値が「1」以上である場合、特別図柄判別フラグ設定値として、特図2遊技情報に基づく遊技を指定する値(本実施形態では、「1」)を設定するとともに、特図2保留数カウンタの値から、「1」を減算する。
一方、特図2保留数カウンタの値が「1」以上でない(特図2保留数カウンタの値が「0」である)と判定した場合、特別図柄判別フラグ設定値として、特図1遊技情報に基づく遊技を指定する値(本実施形態では、「0」)を設定するとともに、特図1保留数カウンタの値から、「1」を減算する。
ステップS11−4では、保留数指定コマンド設定処理を実行し、ステップS11−5に移行する。保留数指定コマンド設定処理では、特図保留数が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
具体的に、特別図柄判別フラグ設定値=「1」である場合、特図2保留数が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
一方、特別図柄判別フラグ設定値=「0」である場合、特図1保留数が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS11−5では、特別図柄記憶エリアシフト処理を実行し、ステップS11−6に移行する。特別図柄記憶エリアシフト処理では、遊技情報が記憶される記憶エリアをシフトする。
具体的に、特別図柄判別フラグ設定値=「1」である場合、特図2遊技情報記憶領域の記憶エリア1の記憶内容を、記憶エリア0にシフト(移動)する。次に、特図2遊技情報記憶領域の記憶エリア2の記憶内容を、特図2遊技情報記憶領域の記憶エリア1にシフトする。次に、特図2遊技情報記憶領域の記憶エリア3の記憶内容を、特図2遊技情報記憶領域の記憶エリア2にシフトする。次に、特図2遊技情報記憶領域の記憶エリア4の記憶内容を、特図2遊技情報記憶領域の記憶エリア3にシフトする。次に、特図2遊技情報記憶領域の記憶エリア4の記憶内容をクリア(初期化)する。
一方、特別図柄判別フラグ設定値=「0」である場合、特図1遊技情報記憶領域の記憶エリア1の記憶内容を、記憶エリア0にシフト(移動)する。次に、特図1遊技情報記憶領域の記憶エリア2の記憶内容を、特図1遊技情報記憶領域の記憶エリア1にシフトする。次に、特図1遊技情報記憶領域の記憶エリア3の記憶内容を、特図1遊技情報記憶領域の記憶エリア2にシフトする。次に、特図1遊技情報記憶領域の記憶エリア4の記憶内容を、特図1遊技情報記憶領域の記憶エリア3にシフトする。次に、特図1遊技情報記憶領域の記憶エリア4の記憶内容をクリア(初期化)する。
ステップS11−6では、設定異常判定処理を実行し、ステップS11−7に移行する。設定異常判定処理では、設定異常の発生を監視する。
具体的に、設定異常判定処理では、まず、RAM230の設定値領域に記憶されている設定値を取得する。次に、取得した設定値が所定の設定比較値(本実施形態では、「6」)未満であるか否かを判定する。
そして、取得した設定値が所定の設定比較値未満でない(所定の設定比較値以上である)と判定した場合、RAM230の遊技機状態フラグ領域の値(遊技機状態フラグ)として、設定異常状態に対応する値を保存(セーブ)する。また、設定異常の発生を指定するサブコマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。そして、次の処理(ステップS11−7)に移行する。
一方、取得した設定値が所定の設定比較値未満であると判定した場合、次の処理(ステップS11−7)に移行する。
ステップS11−7では、特図当り判定処理を実行し、ステップS11−8に移行する。特図当り判定処理では、特別図柄抽選の結果を判定(特図当り判定)する。
特図当り判定処理では、まず、特図大当り判定処理を実行する。
特図大当り判定処理では、特図大当り抽選テーブルを読み出す。そして、記憶エリア0に記憶されている遊技情報に含まれる大当り乱数と、読み出した特図大当り抽選テーブルと、に基づいて、特別図柄抽選の結果が「大当り」であるか否かを判定(特図大当り判定)する。
具体的に、記憶エリア0に記憶されている遊技情報に含まれる大当り乱数の値が、特図大当り抽選テーブルに登録されている大当り値と一致している場合には、特別図柄抽選の結果を「大当り」(当選)と判定する。
一方、記憶エリア0に記憶されている遊技情報に含まれる大当り乱数の値が、特図大当り抽選テーブルに登録されている大当り値と一致していない場合、「大当り」に当選していないと判定する。
特図大当り判定処理により、「大当り」に当選していないと判定された場合、特図小当り判定処理を実行する。
特図小当り判定処理では、特別図柄判別フラグ設定値に対応する特図小当り抽選テーブルを読み出す。そして、記憶エリア0に記憶されている遊技情報に含まれる大当り乱数の値と、読み出した特図小当り抽選テーブルと、に基づいて、特別図柄抽選の結果が「小当り」であるか否かを判定(特図小当り判定)する。
具体的に、記憶エリア0に記憶されている遊技情報に含まれる大当り乱数の値が、特図小当り抽選テーブルに登録されている小当り値と一致している場合には、特別図柄抽選の結果を「小当り」(当選)と判定する。
一方、記憶エリア0に記憶されている遊技情報に含まれる大当り乱数の値が、特図小当り抽選テーブルに登録されている小当り値と一致していない場合、「小当り」に当選していないと判定する。
特図小当り判定処理により、「小当り」に当選していないと判定された場合、特別図柄抽選の結果を「はずれ」と判定する。
この際、上記のように、記憶エリア0に記憶されている遊技情報が特図1遊技情報である場合、「大当り」及び「はずれ」のうち、いずれかが判定される(「小当り」が判定されることがない)。
一方、記憶エリア0に記憶されている遊技情報が特図2遊技情報である場合、「大当り」、「小当り」及び「はずれ」のうち、いずれかが判定される。
ステップS11−8では、特図図柄判定処理を実行し、ステップS11−9に移行する。特図図柄判定処理では、特別図柄の停止図柄の種別を判定(特図図柄判定)する。
具体的に、特図図柄判定処理では、まず、特図当り判定により「大当り」(当選)と判定されたか否かを判定する。
そして、特図当り判定により「大当り」(当選)と判定された場合、「大当り図柄」の種別を判定する。
これには、特別図柄判別フラグ設定値に対応する大当り図柄抽選テーブルを読み出す。そして、記憶エリア0に記憶されている遊技情報に含まれる当り図柄乱数と、読み出した大当り図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当り図柄の種別を判定する。
この際、上記のように、記憶エリア0に記憶されている遊技情報が特図1遊技情報である場合、「大当り図柄1」及び「大当り図柄2」のうち、いずれかが判定される。
一方、記憶エリア0に記憶されている遊技情報が特図2遊技情報である場合、「大当り図柄3」〜「大当り図柄5」のうち、いずれかが判定される。
一方、特図当り判定により「小当り」(当選)と判定された場合、「小当り図柄」の種別を判定する。
これには、小当り図柄抽選テーブルを読み出す。そして、記憶エリア0に記憶されている遊技情報に含まれる当り図柄乱数と、読み出した小当り図柄抽選テーブルと、に基づいて、小当り図柄の種別を判定する。
一方、特図当り判定により「はずれ」(落選)と判定された場合、停止図柄の種別として、「はずれ図柄」を判定する。
次に、判定した停止図柄の種別に対応する値を、RAM230の特別図柄判定フラグ領域に設定する。
ステップS11−9では、図柄種別指定コマンド設定処理を実行し、ステップS11−10に移行する。図柄種別指定コマンド設定処理では、ステップS11−8で判定した停止図柄の種別を指定する図柄種別指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS11−10では、特図停止図柄番号判定処理を実行し、ステップS11−11に移行する。特図停止図柄番号判定処理では、特別図柄の停止図柄番号を判定する。
ROM220には、当り図柄乱数の値と、停止図柄番号(セグデータ)と、の対応が登録された停止図柄番号抽選テーブルが格納されている。
また、停止図柄番号抽選テーブルとして、「大当り」に対応する大当り時停止図柄番号抽選テーブルと、「小当り」に対応する小当り時停止図柄番号抽選テーブルと、「はずれ」に対応する落選時停止図柄番号抽選テーブルと、が格納されている。
また、大当り時停止図柄番号抽選テーブルとして、第1特別図柄(特図1遊技情報)に対応する大当り時停止図柄番号抽選テーブルと、第2特別図柄(特図2遊技情報)に対応する大当り時停止図柄番号抽選テーブルと、が格納されている。
特図停止図柄番号判定処理では、まず、特図当り判定の結果を確認する。
そして、特図当り判定により「大当り」(当選)と判定された場合、特別図柄判別フラグ設定値を確認して、この確認結果に対応する大当り時停止図柄番号抽選テーブルを読み出す。そして、記憶エリア0に記憶されている遊技情報に含まれる当り図柄乱数と、読み出された大当り時停止図柄番号抽選テーブルと、に基づいて、停止図柄番号を判定する。
一方、特図当り判定により「小当り」(当選)と判定された場合、小当り時停止図柄番号抽選テーブルを読み出す。そして、記憶エリア0に記憶されている遊技情報に含まれる当り図柄乱数と、読み出された小当り時停止図柄番号抽選テーブルと、に基づいて、停止図柄番号を判定する。
一方、特図当り判定により「はずれ」(落選)と判定された場合、落選時停止図柄番号抽選テーブルを読み出す。そして、記憶エリア0に記憶されている遊技情報に含まれる当り図柄乱数と、読み出された落選時停止図柄番号抽選テーブルと、に基づいて、停止図柄番号を判定する。
次に、判定した停止図柄番号を、RAM230の停止図柄番号記憶領域に記憶する。
ステップS11−11では、特図変動パターン判定処理を実行し、ステップS11−12に移行する。特図変動パターン判定処理では、特別図柄の変動態様(変動パターンの種別)を判定する。
具体的に、特図変動パターン判定処理では、まず、特図当り判定の結果を確認する。そして、特図当り判定の結果が「はずれ」(落選)である場合には、後述する落選時特図変動態判定処理を実行する。一方、特図当り判定の結果が「大当り」又は「小当り」(当選)である場合には、後述する当選時特図変動態様判定処理を実行する。
落選時特図変動態様判定処理では、まず、リーチグループ判定を実行する。
リーチグループ判定では、リーチグループ番号(リーチグループの種別)を判定する。
リーチグループ判定では、まず、保留種別(記憶エリア0に記憶されている遊技情報の種別(特図1遊技情報又は特図2遊技情報)と、保留数と、遊技状態(「通常状態」又は「時短状態」)と、を確認して、この確認結果に対応するリーチグループ判定テーブルを読み出す。ここで、遊技状態は、RAM230の時短制御フラグ領域に設定されている値(「0」〜「6」)に基づいて判定する。
そして、記憶エリア0に記憶されている遊技情報に含まれるリーチグループ乱数と、読み出したリーチグループ判定テーブルと、に基づいて、リーチグループの種別を判定する。
落選時特図変動態様判定処理では、次に、落選時変動モード判定を実行する。
落選時変動モード判定では、変動モード番号(変動モードの種別)と、変動パターン判定テーブルと、を判定する。
ROM220には、リーチモード乱数と、変動モード番号(変動モードの種別)と、の対応が登録された変動モード判定テーブルが格納されている。
また、変動モード判定テーブルとして、落選時変動モード判定テーブルと、当選時変動モード判定テーブルと、が格納されている。
さらに、落選時変動モード判定テーブルとして、各リーチグループ番号(リーチグループの各種別)に対応する落選時変動モード判定テーブルが格納されている。
また、当選時変動モード判定テーブルとして、保留種別(記憶エリア0に記憶されている遊技情報の種別(特図1遊技情報又は特図2遊技情報)と、停止図柄の種別(「大当り図柄1」〜「大当り図柄5」又は「小当り図柄1」〜「小当り図柄3」)と、遊技状態(「通常状態」又は「時短状態」)と、の組み合わせのそれぞれに対応する当選時変動モード判定テーブルが格納されている。
特に、各変動モード判定テーブルでは、各リーチモード乱数に対して、変動モード番号(変動モードの種別)と、変動パターン判定テーブル(変動パターン判定テーブルを指定する情報)と、が対応付けられている。これによって、各変動モード判定テーブルに基づいて、変動モード番号(変動モードの種別)と、変動パターン判定テーブルと、が同時に選択される。
落選時変動モード判定では、まず、リーチグループ判定により判定されたリーチグループ番号を確認して、この確認結果に対応する落選時変動モード判定テーブルを読み出す。
そして、記憶エリア0に記憶されている遊技情報に含まれるリーチモード乱数と、読み出した落選時変動モード判定テーブルと、に基づいて、変動モード番号(変動モードの種別)と、変動パターン判定テーブルと、を判定する。
落選時特図変動態様判定処理では、次に、落選時変動パターン判定を実行する。
落選時変動パターン判定では、変動パターン番号(変動パターンの種別)を判定する。
ROM220には、変動パターン乱数と、変動パターン番号(変動パターンの種別)と、の対応が登録された変動パターン判定テーブルが格納されている。
また、変動パターン判定テーブルとして、内容が互いに異なる複数の変動パターン判定テーブルが格納されている。
落選時変動パターン判定では、まず、落選時変動モード判定により判定された変動パターン判定テーブルを読み出す。
そして、記憶エリア0に記憶されている遊技情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した変動パターン判定テーブルと、に基づいて、変動パターン番号(変動パターンの種別)を判定する。
一方、当選時特図変動態様判定処理では、まず、当選時変動モード判定を実行する。
当選時変動モード判定では、変動モード番号(変動モードの種別)と、変動パターンテーブルと、を判定する。
当選時変動モード判定では、まず、保留種別(記憶エリア0に記憶されている遊技情報の種別(特図1遊技情報又は特図2遊技情報)と、停止図柄の種別(「大当り図柄1」〜「大当り図柄5」又は「小当り図柄1」〜「小当り図柄3」)と、遊技状態(「通常状態」又は「時短状態」)と、を確認して、この確認結果に対応する当選時変動モード判定テーブルを読み出す。ここで、遊技状態は、RAM230の時短制御フラグ領域に設定されている値(「0」〜「6」)に基づいて判定する。
そして、記憶エリア0に記憶されている遊技情報に含まれるリーチモード乱数と、読み出した当選時変動モード判定テーブルと、に基づいて、変動モード番号(変動モードの種別)と、変動パターン判定テーブルと、を判定する。
当選時特図変動態様判定処理では、次に、当選時変動パターン判定を実行する。
当選時変動パターン判定では、変動パターン番号(変動パターンの種別)を判定する。
当選時変動パターン判定では、まず、当選時変動モード判定により判定された変動パターン判定テーブルを読み出す。
そして、記憶エリア0に記憶されている遊技情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した変動パターン判定テーブルと、に基づいて、変動パターン番号(変動パターンの種別)を判定する。
ステップS11−12では、変動パターンコマンド設定処理を実行し、ステップS11−13に移行する。変動パターンコマンド設定処理では、ステップS11−11で判定した変動パターン番号(変動パターンの種別)を指定する変動パターン指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS11−13では、特図変動時間設定処理を実行し、ステップS11−14に移行する。特図変動時間設定処理では、特別図柄の変動表示の時間を設定する。
具体的に、特図変動時間設定処理では、まず、ステップS11−11で判定した変動パターン番号に対応する変動時間を取得する。そして、取得した変動時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS11−14では、特図変動表示データ設定処理を実行し、ステップS11−15に移行する。特図変動表示データ設定処理では、特図表示装置の変動表示を制御するためのデータを設定する。
具体的に、特図変動表示データ設定処理では、まず、特図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、特別図柄判別フラグ設定値=「0」である場合、特図1表示図柄カウンタに、所定の初期値を設定する。これによって、特図1表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、特図1表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
一方、特別図柄判別フラグ設定値=「1」である場合には、特図2表示図柄カウンタに、所定の初期値を設定する。これによって、特図2表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、特図2表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS11−15では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−14)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動中状態」に対応する値を設定する。
ステップS11−16では、客待ち設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−14)に移行する。客待ち設定処理では、デモ指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
(特図変動中処理)
次に、ステップS10−3で実行される特図変動中処理を説明する。
図26は、特図変動中処理を示すフローチャートである。
特図変動中処理は、ステップS10−3において実行されると、図26に示すように、まず、ステップS12−1に移行する。
ステップS12−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS12−7に移行する。
ステップS12−2では、回数切り管理処理を実行し、ステップS12−3に移行する。回数切り管理処理については、後述する。
ステップS12−3では、特図停止表示データ設定処理を実行し、ステップS12−4に移行する。特図停止表示データ設定処理では、特図表示装置の停止表示を制御するためのデータを設定する。
具体的に、特図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄番号記憶領域に記憶されている停止図柄番号を取得する。
次に、特別図柄判別フラグ設定値=「0」である場合、特図1表示図柄カウンタの値として、取得した停止図柄番号(停止図柄番号に対応するデータ)を設定する。これによって、特図1表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、設定された停止図柄番号に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
一方、特別図柄判別フラグ設定値=「1」である場合、特図2表示図柄カウンタの値として、取得した停止図柄番号(停止図柄番号に対応するデータ)を設定する。これによって、特図2表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、設定された停止図柄番号に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS12−4では、特図停止時間設定処理を実行し、ステップS12−5に移行する。特図停止時間設定処理では、特別図柄の停止時間を、特別遊技タイマに設定する。
具体的に、特図停止時間設定処理では、RAM230の時短最終遊技フラグ領域に設定されている値が「1」であるか否かを判定する。そして、時短最終遊技フラグ領域に設定されている値が「1」であると判定した場合には、特別停止時間を、特別遊技タイマに設定する。時短最終遊技フラグ領域に設定されている値が「1」でない(「0」である)と判定した場合には、通常停止時間を、特別遊技タイマに設定する。
これによって、時短最終遊技に係る特別図柄の停止表示が開始される場合には、停止時間として、特別停止時間(本実施形態では、8.0[s])が設定される。一方、時短最終遊技以外の特別図柄の停止表示が開始される場合には、停止時間として、通常停止時間(本実施形態では、5.0[s])が設定される。
ステップS12−5では、停止指定コマンド設定処理を実行し、ステップS12−6に移行する。停止指定コマンド設定処理では、停止指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。また、外部情報用確定回数カウンタの値に、所定数(本実施形態では、1[回])を加算する。
ステップS12−6では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−14)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
ステップS12−7では、特図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12−8に移行し、特図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−14)に移行する。
ステップS12−8では、特図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−14)に移行する。特図変動表示データ更新処理では、特図表示装置の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的に、特図変動表示データ更新処理では、第1特別図柄の変動表示の実行中である場合、特図1表示図柄カウンタの値に「1」を加算する。一方、第2特別図柄の変動表示の実行中である場合、特図2表示図柄カウンタの値に「1」を加算する。
(回数切り管理処理)
次に、ステップS12−2で実行される回数切り管理処理を説明する。
図27は、回数切り管理処理を示すフローチャートである。
回数切り管理処理は、ステップS12−2において実行されると、図27に示すように、まず、ステップS28−1に移行する。
ステップS28−1では、時短制御の実行中であるか否かを判定し、時短制御の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS28−2に移行し、時短制御の実行中でない(停止中である)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS12−3)に移行する。
ここで、RAM230の時短制御フラグ領域に設定されている値が「1」である場合、時短制御中であると判定し、時短制御フラグ領域に設定されている値が「0」である場合、時短制御中でないと判定する。
ステップS28−2では、第1時短カウンタ更新処理を実行し、ステップS28−3に移行する。第1時短カウンタ更新処理では、第1時短カウンタの値から「1」を減算する。
ステップS28−3では、更新後の第1時短カウンタの値が「0」以下であるか否か(「時短終了条件1」が成立したか否か)を判定し、更新後の第1時短カウンタの値が「0」以下でない(「時短終了条件1」が成立していない)と判定した場合(No)には、ステップS28−4に移行し、更新後の第1時短カウンタの値が「0」以下である(「時短終了条件1」が成立した)と判定した場合(Yes)には、ステップS28−7に移行する。
ステップS28−4では、特別図柄判別フラグ設定値=「1」であるか否かを判定し、特別図柄判別フラグ設定値=「1」であると判定した場合(Yes)には、ステップS28−5に移行し、特別図柄判別フラグ設定値=「1」でない(特別図柄判別フラグ設定値=「0」である)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS12−3)に移行する。
ステップS28−5では、第2時短カウンタ更新処理を実行し、ステップS28−6に移行する。第2時短カウンタ更新処理では、第2時短カウンタの値から「1」を減算する。
ステップS28−6では、更新後の第2時短カウンタの値が「0」以下であるか否か(「時短終了条件2」が成立したか否か)を判定し、更新後の第2時短カウンタの値が「0」以下である(「時短終了条件2」が成立した)と判定した場合(Yes)には、ステップS28−7に移行し、更新後の第2時短カウンタの値が「0」以下でない(「時短終了条件2」が成立していない)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS12−3)に移行する。
ステップS28−7では、時短制御停止処理を実行し、ステップS28−8に移行する。時短制御停止処理では、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」(時短制御の停止中に対応する値)を設定する。また、各時短カウンタ(第1時短カウンタ及び第2時短カウンタ)の値として、「0」を設定する。これによって、時短制御が停止される。
ステップS28−8では、時短最終遊技フラグ設定処理を実行し、ステップS28−9に移行する。時短最終遊技フラグ設定処理では、RAM230の時短最終遊技フラグ領域に「1」(時短最終遊技に対応する値)を設定する。
ステップS28−9では、サブコマンド設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS12−3)に移行する。サブコマンド設定処理では、遊技状態の変化(時短制御の停止)を指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
(特図停止中処理)
次に、ステップS10−3で実行される特図停止中処理を説明する。
図28は、特図停止中処理を示すフローチャートである。
特図停止中処理は、ステップS10−3において実行されると、図28に示すように、まず、ステップS13−1に移行する。
ステップS13−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−14)に移行する。
ステップS13−2では、時短最終遊技フラグ解除処理を実行し、ステップS13−3に移行する。時短最終遊技フラグ解除処理では、RAM230の時短最終遊技フラグ領域に「0」(非時短最終遊技に対応する値)を設定する。
ステップS13−3では、停止図柄の種別が「大当り図柄」(「大当り図柄1」〜「大当り図柄5」)であるか否かを判定し、停止図柄の種別が「大当り図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−4に移行し、停止図柄の種別が「大当り図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS13−9に移行する。
ステップS13−4では、遊技状態更新処理を実行し、ステップS13−5に移行する。遊技状態更新処理では、遊技状態を更新する。
具体的に、遊技状態更新処理では、まず、RAM230の時短制御フラグ領域に設定されている値が「1」(時短制御の実行中に対応する値)であるか否かを判定する。そして、時短制御フラグ領域に設定されている値が「1」であると判定した場合には、各時短カウンタ(第1時短カウンタ及び第2時短カウンタ)の値として、「0」を設定するとともに、時短制御フラグ領域に「0」(時短制御の停止中に対応する値)を設定する。これによって、時短制御が停止され、「通常状態」が設定される。一方、時短制御フラグ領域に設定されている値が「1」でない(「0」である)と判定した場合には、次の処理(ステップS13−5)に移行する。
ステップS13−5では、特別電役制御データ設定処理を実行し、ステップS13−6に移行する。特別電役制御データ設定処理では、第1特別電動役物55aを開閉制御するための制御データを設定する。
ROM220には、「大当り図柄」の各種別に対応する特別電役制御テーブルが格納されている。そして、各特別電役制御テーブルには、オープニング時間、大入賞口閉鎖有効時間、大入賞口閉鎖時間、エンディング時間、ラウンド回数(ラウンド遊技の回数)、各回のラウンド(ラウンド遊技)に対応する開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する第1特別電動役物ソレノイド65aの制御データ(ソレノイド制御データ、及び、制御時間データ)等が規定されている。
特別電役制御データ設定処理では、ステップS11−8で判定された「大当り図柄」の種別に対応する特別電役制御テーブルを読み出し、読み出した特別電役制御テーブルを、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定する。また、特別電役連続作動回数カウンタに「0」を設定する。
ステップS13−6では、オープニング時間設定処理を実行し、ステップS13−7に移行する。オープニング時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定のオープニング時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS13−7では、オープニング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS13−8に移行する。オープニング指定コマンド設定処理では、ステップS11−8で判定された「大当り図柄」の種別を指定するオープニング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。また、外部情報用大当り回数カウンタの値に、所定数(本実施形態では、1[回])を加算する。
ステップS13−8では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−14)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「第2大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
ステップS13−9では、停止図柄の種別が「小当り図柄」(「小当り図柄1」〜「小当り図柄3」)であるか否かを判定し、停止図柄の種別が「小当り図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−10に移行し、停止図柄の種別が「小当り図柄」でない(「はずれ図柄」である)と判定した場合(No)には、ステップS13−14に移行する。
ステップS13−10では、特別電役制御データ設定処理を実行し、ステップS13−11に移行する。特別電役制御データ設定処理では、第2特別電動役物56aを開閉制御するための制御データを設定する。
ROM220には、「小当り図柄」の各種別に対応する特別電役制御テーブル(小当り用)が格納されている。そして、各特別電役制御テーブル(小当り用)には、オープニング時間、大入賞口閉鎖有効時間、大入賞口閉鎖時間、エンディング時間、ラウンド回数(小当り遊技の回数)、各回のラウンド(小当り遊技)に対応する開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する第2特別電動役物ソレノイド65bの制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ等)、各回のラウンド(小当り遊技)に対応するV領域ソレノイド66の制御データ(ソレノイド制御データ、及び、制御時間データ)等が規定されている。
特別電役制御データ設定処理では、ステップS11−8で判定された「小当り図柄」の種別に対応する特別電役制御テーブル(小当り用)を読み出し、読み出した特別電役制御テーブル(小当り用)を、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定する。また、特別電役連続作動回数カウンタに「0」を設定する。
ステップS13−11では、オープニング時間設定処理を実行し、ステップS13−12に移行する。オープニング時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定のオープニング時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS13−12では、オープニング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS13−13に移行する。オープニング指定コマンド設定処理では、ステップS11−8で判定された「小当り図柄」の種別を指定するオープニング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS13−13では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−14)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「第1大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
ステップS13−14では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−14)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
(第1大入賞口開放前処理)
次に、ステップS10−3で実行される第1大入賞口開放前処理を説明する。
図29は、第1大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。
第1大入賞口開放前処理は、ステップS10−3において実行されると、図29に示すように、まず、ステップS14−1に移行する。
ステップS14−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS14−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。
ステップS14−2では、特別電役連続作動回数カウンタ更新処理を実行し、ステップS14−3に移行する。特別電役連続作動回数カウンタ更新処理では、特別電役連続作動回数カウンタの値に、「1」を加算する。
ステップS14−3では、ラウンド開始指定コマンド設定処理を実行し、ステップS14−4に移行する。ラウンド開始指定コマンド設定処理では、特別電役連続作動回数カウンタの値に対応するラウンドの開始を指定するラウンド開始指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS14−4では、特別電役開閉切替回数設定処理を実行し、ステップS14−5に移行する。特別電役開閉切替回数設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役連続作動回数カウンタの値に対応する開閉切替回数を読み出す。そして、読み出した開閉切替回数を、特別電役開閉切替回数カウンタに設定する。次に、特別電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS14−5では、特別電役開閉切替処理を実行し、ステップS14−6に移行する。特別電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS14−6では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「第1大入賞口開放制御状態」に対応する値を設定する。
(第1大入賞口開放制御処理)
次に、ステップS10−3で実行される第1大入賞口開放制御処理を説明する。
図30は、第1大入賞口開放制御処理を示すフローチャートである。
第1大入賞口開放制御処理は、ステップS10−3において実行されると、図30に示すように、まず、ステップS16−1に移行する。
ステップS16−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16−4に移行する。
ステップS16−2では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16−3に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16−5に移行する。
ステップS16−3では、特別電役開閉切替処理を実行し、ステップS16−4に移行する。特別電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS16−4では、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、10[球])に達しているか否かを判定し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS16−5に移行し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。
ステップS16−5では、大入賞口開放制御終了処理を実行し、ステップS16−6に移行する。大入賞口開放制御終了処理では、通電停止を指定するソレノイド制御データを、RAM230の所定領域に設定する。これによって、第2特別電動役物56aが閉鎖状態に制御される。
ステップS16−6では、大入賞口閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS16−7に移行する。大入賞口閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖有効時間(インターバル時間)を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS16−7では、ラウンド終了指定コマンド設定処理を実行し、ステップS16−8に移行する。ラウンド終了指定コマンド設定処理では、ラウンド(小当り遊技)の終了を指定するラウンド終了指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS16−8では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「第1大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
(第1大入賞口閉鎖有効処理)
次に、ステップS10−3で実行される第1大入賞口閉鎖有効処理を説明する。
図31は、第1大入賞口閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
第1大入賞口閉鎖有効処理は、ステップS10−3において実行されると、図31に示すように、まず、ステップS17−1に移行する。
ステップS17−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS17−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。
ステップS17−2では、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達しているか否かを判定し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS17−3に移行し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していないと判定した場合(No)には、ステップS17−9に移行する。
ここで、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、当該特別電役制御テーブルに規定されているラウンド回数を規定値として取得して判定を行う。
ステップS17−3では、RAM230のV入賞フラグ領域に設定されている値が「1」であるか否かを判定し、V入賞フラグ領域に設定されている値が「1」であると判定した場合(Yes)には、ステップS17−4に移行し、V入賞フラグ領域に設定されている値が「0」であると判定した場合(No)には、ステップS17−11に移行する。
ステップS17−4では、遊技状態更新処理を実行し、ステップS17−5に移行する。遊技状態更新処理では、遊技状態を更新する。
具体的に、遊技状態更新処理では、まず、RAM230の時短制御フラグ領域に設定されている値が「1」であるか否かを判定する。そして、時短制御フラグ領域に設定されている値が「1」であると判定した場合には、各時短カウンタ(第1時短カウンタ及び第2時短カウンタ)の値として、「0」を設定するとともに、時短制御フラグ領域に「0」を設定する。これによって、時短制御が停止され、「通常状態」が設定される。一方、時短制御フラグ領域に設定されている値が「1」でない(「0」である)と判定した場合には、次の処理(ステップS17−5)に移行する。
ステップS17−5では、特別電役制御データ設定処理を実行し、ステップS17−6に移行する。特別電役制御データ設定処理では、第1特別電動役物55aを開閉制御するための制御データを設定する。
ROM220には、「小当り図柄」の各種別に対応する特別電役制御テーブル(大当り用)が格納されている。そして、各特別電役制御テーブル(大当り用)には、オープニング時間、大入賞口閉鎖有効時間、大入賞口閉鎖時間、エンディング時間、ラウンド回数(ラウンド遊技の回数)、各回のラウンド(ラウンド遊技)に対応する開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する第1特別電動役物ソレノイド65aの制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ等)等が規定されている。
特別電役制御データ設定処理では、ステップS11−8で判定された「小当り図柄」の種別に対応する特別電役制御テーブル(大当り用)を読み出し、読み出した特別電役制御テーブル(大当り用)を、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定する。
次に、特別電役連続作動回数カウンタに「0」を設定する。
ステップS17−6では、オープニング時間設定処理を実行し、ステップS17−7に移行する。オープニング時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定のオープニング時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS17−7では、オープニング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS17−8に移行する。オープニング指定コマンド設定処理では、大当り遊技状態の開始を指定するオープニング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS17−8では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「第2大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
ステップS17−9では、大入賞口閉鎖時間設定処理を実行し、ステップS17−10に移行する。大入賞口閉鎖時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS17−10では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「第1大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
ステップS17−11では、エンディング時間設定処理を実行し、ステップS17−12に移行する。エンディング時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定のエンディング時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS17−12では、エンディング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS17−13に移行する。エンディング指定コマンド設定処理では、小当り遊技状態の終了を指定するエンディング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS17−13では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「第1大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
(第1大入賞口開放終了ウェイト処理)
次に、ステップS10−3で実行される第1大入賞口開放終了ウェイト処理を説明する。
図32は、第1大入賞口開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
第1大入賞口開放終了ウェイト処理は、ステップS10−3において実行されると、図32に示すように、まず、ステップS18−1に移行する。
ステップS18−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS18−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。
ステップS18−2では、V非入賞指定コマンド設定処理を実行し、ステップS18−3に移行する。V非入賞指定コマンド設定処理では、V非入賞指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS18−3では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
(第2大入賞口開放前処理)
次に、ステップS10−3で実行される第2大入賞口開放前処理を説明する。
図33は、第2大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。
第2大入賞口開放前処理は、ステップS10−3において実行されると、図33に示すように、まず、ステップS40−1に移行する。
ステップS40−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS40−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。
ステップS40−2では、特別電役連続作動回数カウンタ更新処理を実行し、ステップS40−3に移行する。特別電役連続作動回数カウンタ更新処理では、特別電役連続作動回数カウンタの値に、「1」を加算する。
ステップS40−3では、ラウンド開始指定コマンド設定処理を実行し、ステップS40−4に移行する。ラウンド開始指定コマンド設定処理では、特別電役連続作動回数カウンタの値に対応するラウンドの開始を指定するラウンド開始指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS40−4では、特別電役開閉切替回数設定処理を実行し、ステップS40−5に移行する。特別電役開閉切替回数設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役連続作動回数カウンタの値に対応する開閉切替回数を読み出す。そして、読み出した開閉切替回数を、特別電役開閉切替回数カウンタに設定する。また、特別電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS40−5では、特別電役開閉切替処理を実行し、ステップS40−6に移行する。特別電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS40−6では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「第2大入賞口開放制御状態」に対応する値を設定する。
(第2大入賞口開放制御処理)
次に、ステップS10−3で実行される第2大入賞口開放制御処理を説明する。
図34は、第2大入賞口開放制御処理を示すフローチャートである。
第2大入賞口開放制御処理は、ステップS10−3において実行されると、図34に示すように、まず、ステップS41−1に移行する。
ステップS41−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS41−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS41−4に移行する。
ステップS41−2では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS41−3に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS41−5に移行する。
ステップS41−3では、特別電役開閉切替処理を実行し、ステップS41−4に移行する。特別電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS41−4では、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、10[球])に達しているか否かを判定し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS41−5に移行し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。
ステップS41−5では、大入賞口開放制御終了処理を実行し、ステップS41−6に移行する。大入賞口開放制御終了処理では、通電停止を指定するソレノイド制御データを、RAM230の所定領域に設定する。これによって、第1特別電動役物55aが閉鎖状態に制御される。
ステップS41−6では、大入賞口閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS41−7に移行する。大入賞口閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖有効時間(インターバル時間)を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS41−7では、ラウンド終了指定コマンド設定処理を実行し、ステップS41−8に移行する。ラウンド終了指定コマンド設定処理では、ラウンド遊技の終了を指定するラウンド終了指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS41−8では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「第2大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
(第2大入賞口閉鎖有効処理)
次に、ステップS10−3で実行される第2大入賞口閉鎖有効処理を説明する。
図35は、第2大入賞口閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
第2大入賞口閉鎖有効処理は、ステップS10−3において実行されると、図35に示すように、まず、ステップS42−1に移行する。
ステップS42−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS42−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。
ステップS42−2では、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達しているか否かを判定し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS42−3に移行し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していないと判定した場合(No)には、ステップS42−6に移行する。
ここで、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、当該特別電役制御テーブルに規定されているラウンド遊技回数を規定値として取得して判定を行う。
ステップS42−3では、エンディング時間設定処理を実行し、ステップS42−4に移行する。エンディング時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定のエンディング時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS42−4では、エンディング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS42−5に移行する。エンディング指定コマンド設定処理では、大当り遊技状態の終了を指定するエンディング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS42−5では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「第2大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
ステップS42−6では、大入賞口閉鎖時間設定処理を実行し、ステップS42−7に移行する。大入賞口閉鎖時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS42−7では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「第2大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
(第2大入賞口開放終了ウェイト処理)
次に、ステップS10−3で実行される第2大入賞口開放終了ウェイト処理を説明する。
図36は、第2大入賞口開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
第2大入賞口開放終了ウェイト処理は、ステップS10−3において実行されると、図36に示すように、まず、ステップS43−1に移行する。
ステップS43−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS43−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。
ステップS43−2では、遊技状態設定処理を実行し、ステップS43−3に移行する。遊技状態設定処理では、遊技状態を設定する。
具体的に、遊技状態設定処理では、まず、停止図柄(「大当り図柄」又は「小当り図柄」)の種別と、始動判定の実行時の遊技状態と、を確認する。
そして、時短制御の実行中・停止中に実行された始動判定により「大当り1」(「大当り図柄1」)に当選した場合、第1時短カウンタの値として、「0」を設定し、第2時短カウンタの値として、「0」を設定する。
一方、時短制御の実行中・停止中に実行された始動判定により「大当り2」(「大当り図柄2」)に当選した場合、第1時短カウンタの値として、「6」を設定し、第2時短カウンタの値として、「1」を設定する。
一方、時短制御の実行中・停止中に実行された始動判定により「大当り3」(「大当り図柄3」)〜「大当り5」(「大当り図柄5」)に当選した場合、第1時短カウンタの値として、「10」を設定し、第2時短カウンタの値として、「5」を設定する。
一方、時短制御の実行中・停止中に実行された始動判定により「小当り1」(「小当り図柄1」)〜「小当り3」(「小当り図柄3」)に当選した場合、第1時短カウンタの値として、「10」を設定し、第2時短カウンタの値として、「5」を設定する。
遊技状態設定処理では、次に、第1時短カウンタ及び第2時短カウンタのうち、少なくとも一方のカウンタについて、「1」以上の値を設定した場合、RAM230の時短制御フラグ領域に「1」を設定する。これによって、時短制御が開始される。
一方、第1時短カウンタ及び第2時短カウンタの両方について、「0」を設定した場合、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」が設定されている状態を維持する。これによって、時短制御が開始されない。
遊技状態設定処理では、次に、RAM230のV入賞フラグ領域に「0」を設定する。
ステップS43−4では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
(特別電役開閉切替処理)
次に、ステップS14−5,S16−3,S40−5,S41−3の特別電役開閉切替処理を説明する。
図37は、特別電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
特別電役開閉切替処理は、ステップS14−5,S16−3において実行されると、図37に示すように、まず、ステップS15−1に移行する。
ステップS15−1では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS15−2に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14−6,S16−4,S40−6,S41−4)に移行する。
ステップS15−2では、特別電役制御データ設定処理を実行し、ステップS15−3に移行する。特別電役制御データ設定処理では、特別電動役物55a,56aを開放状態又は閉鎖状態に制御するための制御データを設定する。
具体的に、特別電役制御データ設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づいて、特別電動役物ソレノイド65a,65bの制御が開始され、特別電動役物55a,56aが、開放状態又は閉鎖状態に制御される。
ステップS15−3では、特別電役制御時間設定処理を実行し、ステップS15−4に移行する。特別電役制御時間設定処理では、ステップS15−2で設定したソレノイド制御データに基づく制御を継続する制御時間を設定する。
具体的に、特別電役制御時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS15−4では、特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14−6,S16−4,S40−6,S41−4)に移行する。特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、特別電役開閉切替回数カウンタの値から、「1」を減算する。
(普通遊技管理処理)
次に、ステップS4−14の普通遊技管理処理を説明する。
図38は、普通遊技管理処理を示すフローチャートである。
ここで、本実施形態では、普通図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「普通遊技」とする)の局面・段階(以下、「普通遊技フェーズ」とする)として、「普図変動待ち状態」、「普図変動中状態」、「普図停止図柄表示状態」、「普図電動役物開放前状態」、「普図電動役物開放制御状態」、「普図電動役物閉鎖有効状態」及び「普図電動役物開放終了ウェイト状態」の7つが規定されている。
そして、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、7つの普通遊技フェーズのうち一のものに対応する値(普通遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、普通遊技を制御(実行)するための普通遊技制御モジュール(プログラム)として、各普通遊技フェーズに対応する普通遊技制御モジュールが格納されている。
そして、普通遊技管理処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する普通遊技制御モジュールが選択され、選択された普通遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
具体的には、普通遊技管理処理は、ステップS4−14において実行されると、図38に示すように、まず、ステップS19−1に移行する。
ステップS19−1では、普通遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS19−2に移行する。普通遊技フェーズ取得処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(普通遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS19−2では、普通遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS19−3に移行する。普通遊技制御モジュール取得処理では、ステップS19−1で取得した値(普通遊技フェーズ)に対応する普通遊技制御モジュールを読み出す。
ステップS19−3では、普通遊技制御モジュール実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−15)に移行する。普通遊技制御モジュール実行処理では、ステップS19−2で読み出した普通遊技制御モジュールに基づく処理を開始する。
具体的に、ステップS19−1で取得した値が、「普図変動待ち状態」に対応する値である場合、後述する普図変動待ち処理が開始され、「普図変動中状態」に対応する値である場合、後述する普図変動中処理が開始され、「普図停止図柄表示状態」に対応する値である場合、後述する普図停止中処理が開始され、「普通電動役物開放前状態」に対応する値である場合、後述する普通電動役物開放前処理が開始され、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値である場合、後述する普通電動役物開放制御処理が開始され、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値である場合、後述する普通電動役物閉鎖有効処理が開始され、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合、後述する普通電動役物開放終了ウェイト処理が開始される。
(普図変動待ち処理)
次に、ステップS19−3で実行される普図変動待ち処理を説明する。
図39は、普図変動待ち処理を示すフローチャートである。
普図変動待ち処理は、ステップS19−3において実行されると、図39に示すように、まず、ステップS20−1に移行する。
ステップS20−1では、普図遊技情報記憶領域に普図遊技情報が記憶されているか否かを判定し、普図遊技情報が記憶されていると判定した場合(Yes)には、ステップS20−2に移行し、普図遊技情報が記憶されていないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−15)に移行する。
ステップS20−2では、普図当落判定処理を実行し、ステップS20−3に移行する。普図当落判定処理では、普通図柄抽選の結果を判定(普図当落判定)する。
ROM220には、普通図柄抽選の当り値が登録された普図当落抽選テーブルが格納されている。
そして、普図当落判定処理では、普図遊技情報記憶領域に記憶されている普図遊技情報に含まれる当り乱数と、普図当落抽選テーブルと、に基づいて、普図当落判定を実行する。
具体的に、普図遊技情報記憶領域に記憶されている遊技情報に含まれる当り乱数の値が当り値と一致している場合には、普通図柄抽選の結果を「普図当り」(当選)と判定する。
一方、普図遊技情報記憶領域に記憶されている遊技情報に含まれる当り乱数の値が当り値と一致していない場合には、普通図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
ステップS20−3では、普図停止図柄判定処理を実行し、ステップS20−4に移行する。普図停止図柄判定処理では、普通図柄の停止図柄の種別(停止図柄番号)を判定(普図停止図柄判定)する。
具体的に、普図停止図柄判定処理では、まず、普図当落判定により「普図当り」(当選)が判定されたか否かを判定する。
そして、普図当落判定により「普図当り」(当選)が判定された場合、「普図当り図柄」の種別(「普図当り図柄1」)を判定(普図当り図柄判定)する。
ROM220には、当り図柄乱数と、「普図当り図柄」の種別(「普図当り図柄1」)と、の対応が登録された普図当り図柄抽選テーブルが格納されている。
普図当り図柄判定では、普図当り図柄抽選テーブルを読み出す。そして、普図遊技情報記憶領域に記憶されている普図遊技情報に含まれる当り図柄乱数と、読み出した普図当り図柄抽選テーブルと、に基づいて、普図当り図柄の種別を判定する。
一方、普図当落判定により「はずれ」(落選)が判定された場合、停止図柄の種別として、「はずれ図柄」を判定する。
普図停止図柄判定処理では、次に、決定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶する。
普図停止図柄判定処理では、次に、判定した停止図柄の種別を指定する普図図柄種別指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS20−4では、普図変動パターン判定処理を実行し、ステップS20−5に移行する。普図変動パターン判定処理では、普通図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定(普図変動パターン判定)する。
ROM220には、変動パターン乱数と、変動パターン番号(変動パターンの種別)と、の対応が登録された普図変動パターン判定テーブルが格納されている。
また、普図変動パターン判定テーブルとして、各遊技状態(「通常状態」及び「時短状態」のそれぞれ)に対応する普図変動パターン判定テーブルが格納されている。
普図変動パターン判定では、まず、遊技状態(「通常状態」又は「時短状態」)を確認して、この確認結果に対応する普図変動パターン判定テーブルを読み出す。ここで、遊技状態は、RAM230の時短制御フラグ領域に設定されている値(「0」又は「1」)に基づいて判定する。
そして、普図遊技情報記憶領域に記憶されている普図遊技情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した普図変動パターン判定テーブルと、に基づいて、変動パターン番号(変動パターンの種別)を判定する。
ステップS20−5では、普図変動時間設定処理を実行し、ステップS20−6に移行する。普図変動時間設定処理では、ステップS20−4で判定した普図変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間を取得する。そして、取得した変動時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS20−6では、普図変動表示データ設定処理を実行し、ステップS20−7に移行する。普図変動表示データ設定処理では、普図表示装置の変動表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、普図変動表示データ設定処理では、まず、普図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、普図表示図柄カウンタに、所定の初期値を設定する。これによって、普図表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、普図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
次に、普図表示装置に対応するセグデータとして、所定のセグデータを設定する。これによって、普図表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、設定されたセグデータに対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS20−7では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−15)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動中状態」に対応する値を設定する。
(普図変動中処理)
次に、ステップS19−3で実行される普図変動中処理を説明する。
図40は、普図変動中処理を示すフローチャートである。
普図変動中処理は、ステップS19−3において実行されると、図40に示すように、まず、ステップS21−1に移行する。
ステップS21−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS21−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21−4に移行する。
ステップS21−2では、普図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21−3に移行し、普図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−15)に移行する。
ステップS21−3では、普図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−15)に移行する。普図変動表示データ更新処理では、普図表示装置の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的には、普図変動表示データ更新処理では、普図表示図柄カウンタの値に、「1」を加算する。
ステップS21−4では、普図停止表示データ設定処理を実行し、ステップS21−5に移行する。普図停止表示データ設定処理では、普図表示装置の停止表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、普図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶されている停止図柄番号を取得する。
次に、普図表示図柄カウンタの値として、取得した停止図柄番号を設定する。これによって、普図表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、普図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS21−5では、普図停止時間設定処理を実行し、ステップS21−6に移行する。普図停止時間設定処理では、所定の停止時間を、普通遊技タイマに設定する。また、普図停止指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS21−6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−15)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
(普図停止中処理)
次に、ステップS19−3で実行される普図停止中処理を説明する。
図41は、普図停止中処理を示すフローチャートである。
普図停止中処理は、ステップS19−3において実行されると、図41に示すように、まず、ステップS22−1に移行する。
ステップS22−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−15)に移行する。
ステップS22−2では、停止図柄が「普図当り図柄」であるか否かを判定し、停止図柄が「普図当り図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS22−3に移行し、停止図柄が「普図当り図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22−4に移行する。
ステップS22−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−15)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
ステップS22−4では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS22−5に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物71bを開閉制御するための制御データを設定する。
ROM220には、遊技状態(「通常状態」又は「時短状態」)と、普図当り図柄の種別(「普図当り図柄1」)と、の組み合わせのそれぞれに対応する普通電役制御テーブルが格納されている。
各普通電役制御テーブルには、普通電役開放前時間、普通電役閉鎖有効時間、開放終了ウェイト時間、開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する普通電動役物ソレノイド64の制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ)等が規定されている。
普通電役制御データ設定処理では、遊技状態(「通常状態」又は「時短状態」)と、ステップS20−4で判定された普図当り図柄の種別(「普図当り図柄1」)と、を確認して、この確認結果に対応する普通電役制御テーブルを読み出し、読み出した普通電役制御テーブルを、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定する。ここで、遊技状態は、RAM230の時短制御フラグ領域に設定されている値(「0」又は「1」)に基づいて判定する。
普通電役制御データ設定処理では、次に、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、開閉切替回数を読み出す。そして、読み出した開閉切替回数を、普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。また、普通電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS22−5では、普通電役開放前時間設定処理を実行し、ステップS22−6に移行する。普通電役開放前時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の普通電役開放前時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS22−6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−15)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放前状態」に対応する値を設定する。
(普通電動役物開放前処理)
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物開放前処理を説明する。
図42は、普通電動役物開放前処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放前処理は、ステップS19−3において実行されると、図42に示すように、まず、ステップS23−1に移行する。
ステップS23−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS23−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−15)に移行する。
ステップS23−2では、普通電役開閉切替処理を実行し、ステップS23−3に移行する。普通電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS23−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−15)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値を設定する。
(普通電役開閉切替処理)
次に、ステップS23−2,S25−3の普通電役開閉切替処理を説明する。
図43は、普通電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
普通電役開閉切替処理は、ステップS23−2,S25−3において実行されると、図43に示すように、まず、ステップS24−1に移行する。
ステップS24−1では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS24−2に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23−3又はS25−4)に移行する。
ステップS24−2では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS24−3に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物71bを開放状態又は閉鎖状態に制御するための制御データを設定する。
具体的には、普通電役制御データ設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づく普通電動役物ソレノイド64の制御が開始され、普通電動役物71bが開放状態又は閉鎖状態に制御される。
ステップS24−3では、普通電役制御時間設定処理を実行し、ステップS24−4に移行する。普通電役制御時間設定処理では、ステップS24−2で設定したソレノイド制御データに基づく制御を継続する制御時間を設定する。
具体的には、普通電役制御時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS24−4では、普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23−3又はS25−4)に移行する。普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、普通電役開閉切替回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。
(普通電動役物開放制御処理)
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物開放制御処理を説明する。
図44は、普通電動役物開放制御処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放制御処理は、ステップS19−3において実行されると、図44に示すように、まず、ステップS25−1に移行する。
ステップS25−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25−4に移行する。
ステップS25−2では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25−3に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25−5に移行する。
ステップS25−3では、普通電役開閉切替処理(図43参照)を実行し、ステップS25−4に移行する。
ステップS25−4では、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、1[球])に達しているか否かを判定し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS25−5に移行し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−15)に移行する。
ステップS25−5では、普通電役開放制御終了処理を実行し、ステップS25−6に移行する。普通電役開放制御終了処理では、通電停止を指定するソレノイド制御データを、RAM230の所定領域に設定する。これによって、普通電動役物71bが閉鎖状態に制御される。
ステップS25−6では、普通電役閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS25−7に移行する。普通電役閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の普通電役閉鎖有効時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS25−7では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−15)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
(普通電動役物閉鎖有効処理)
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物閉鎖有効処理を説明する。
図45は、普通電動役物閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
普通電動役物閉鎖有効処理は、ステップS19−3において実行されると、図45に示すように、まず、ステップS26−1に移行する。
ステップS26−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS26−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−15)に移行する。
ステップS26−2では、開放終了ウェイト時間設定処理を実行し、ステップS26−3に移行する。開放終了ウェイト時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の開放終了ウェイト時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS26−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−15)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
(普通電動役物開放終了ウェイト処理)
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物開放終了ウェイト処理を説明する。
図46は、普通電動役物開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放終了ウェイト処理は、ステップS19−3において実行されると、図46に示すように、まず、ステップS27−1に移行する。
ステップS27−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS27−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−15)に移行する。
ステップS27−2では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−15)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
(状態管理処理)
次に、ステップS4−15の状態管理処理を説明する。
図47は、状態管理処理を示すフローチャートである。
状態管理処理は、ステップS4−15において実行されると、図47に示すように、まず、ステップS44−1に移行する。
ステップS44−1では、RAM230の振動エラー中フラグ領域に記憶されている値が「1」であるか否かを判定し、振動エラー中フラグ領域に記憶されている値が「1」でない(「0」である)と判定した場合(No)には、ステップS44−2に移行し、振動エラー中フラグ領域に記憶されている値が「1」であると判定した場合(Yes)には、ステップS44−12に移行する。
ステップS44−2では、RAM230の時短最終遊技フラグ領域に設定されている値が「1」であるか否かを判定し、時短最終遊技フラグ領域に設定されている値が「1」でない(「0」である)と判定した場合(No)には、ステップS44−3に移行し、時短最終遊技フラグ領域に設定されている値が「1」であると判定した場合(Yes)には、ステップS44−7に移行する。
ステップS44−3では、第1時短カウンタの値が「1」であるか否かを判定し、第1時短カウンタの値が「1」でない(「1」以外の値である)と判定した場合(No)には、ステップS44−4に移行し、第1時短カウンタの値が「1」であると判定した場合(Yes)には、ステップS44−6に移行する。
ステップS44−4では、第2時短カウンタの値が「1」であるか否かを判定し、第2時短カウンタの値が「1」であると判定した場合(Yes)には、ステップS44−5に移行し、第2時短カウンタの値が「1」でない(「1」以外の値である)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−16)に移行する。
ステップS44−5では、特別図柄判別フラグ設定値が「1」であるか否かを判定し、特別図柄判別フラグ設定値が「1」であると判定した場合(Yes)には、ステップS44−6に移行し、特別図柄判別フラグ設定値が「1」でない(「0」である)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−16)に移行する。
ステップS44−6では、特別図柄の変動表示の実行中であるか否かを判定し、特別図柄の変動表示の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS44−7に移行し、特別図柄の変動表示の実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−16)に移行する。
ステップS44−7では、停止図柄の種別が「はずれ図柄」であるか否かを判定し、停止図柄の種別が「はずれ図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS44−8に移行し、停止図柄の種別が「はずれ図柄」でない(「大当り図柄」又は「小当り図柄」である)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−16)に移行する。
ここで、停止図柄の種別は、RAM230の特別図柄判定フラグ領域に設定されている値に基づいて判定する。
ステップS44−8では、振動検出センサ113から検出信号(以下、「振動検出信号」とする)が入力されているか否かを判定し、振動検出信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS44−9に移行し、振動検出信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS44−15に移行する。
ここで、振動検出センサ113は、所定の閾値を超える強さの振動の検出中、主制御基板200に対して入力する信号を、Highレベルとし、所定の閾値を超える強さの振動の非検出中、主制御基板200に対して入力する信号を、Lowレベルとする。
ステップS44−8では、振動検出センサ113から入力されている信号がHighレベルとなっている場合、振動検出信号が入力されていると判定し、振動検出センサ113から入力されている信号がLowレベルとなっている場合、振動検出信号が入力されていないと判定する。
ステップS44−9では、振動エラー判定タイマ加算処理を実行し、ステップS44−10に移行する。振動エラー判定タイマ加算処理では、振動エラー判定タイマの値を更新する。
本実施形態では、振動エラー判定タイマにより、振動検出信号が入力されている状態(振動検出センサ113により所定の閾値を超える強さの振動が検出されている状態)の継続時間が計測される。そして、振動エラー判定タイマにより計測された時間が、所定時間(本実施形態では、100[ms])に達した場合に、振動エラーの発生が判定(検出)される構成となっている。
振動エラー判定タイマ加算処理では、振動エラー判定タイマに、所定時間(タイマ割込み処理が実行される周期=4.0[ms])に対応する値を加算する。
ステップS44−10では、更新後の振動エラー判定タイマの値が所定値(本実施形態では、100[ms]に対応する値)に達しているか否かを判定し、更新後の振動エラー判定タイマの値が所定値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS44−11に移行し、更新後の振動エラー判定タイマの値が所定値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−16)に移行する。
ここで、ステップS44−10で、更新後の振動エラー判定タイマの値が所定値に達していると判定された場合、振動エラーの発生が判定(検出)される。
ステップS44−11では、振動エラー設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−16)に移行する。振動エラー設定処理では、振動エラーの発生を検出したことに応じた各種処理を実行する。
具体的に、振動エラー設定処理では、まず、RAM230の振動エラー中フラグ領域に「1」(振動エラーの発生中(検出中)に対応する値)を設定する。また、振動エラー中タイマの値として、所定の初期値(本実施形態では、0[ms]に対応する値)を設定して、振動エラー中タイマの値をリセットする。さらに、振動エラー判定タイマの値として、所定の初期値(本実施形態では、0[ms]に対応する値)を設定して、振動エラー判定タイマの値をリセットする。
次に、振動エラーの発生を指定するエラー指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、振動エラーの発生を指定するエラー指定コマンドが、演出制御基板300に対して送信される。
次に、セキュリティタイマの値として、所定値(本実施形態では、128[ms]に対応する値)を設定する。これによって、少なくとも、128[ms]の間、セキュリティ情報(外部信号)が、ホールコンピュータに対して出力される。
ここで、本実施形態では、振動エラー中タイマにより、振動エラーの発生中の状態の継続時間が計測される。そして、振動エラー中タイマにより計測された時間が、所定時間(本実施形態では、60[s])に達した場合に、振動エラーの発生中の状態が解除される構成となっている。
ステップS44−12では、振動エラー中タイマ加算処理を実行し、ステップS44−13に移行する。振動エラー中タイマ加算処理では、振動エラー中タイマの値を更新する。具体的に、振動エラー中タイマ加算処理では、振動エラー中タイマに、所定時間(タイマ割込み処理が実行される周期=4.0[ms])に対応する値を加算する。
ステップS44−13では、更新後の振動エラー中タイマの値が所定値(本実施形態では、60[s]に対応する値)に達しているか否かを判定し、更新後の振動エラー中タイマの値が所定値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS44−14に移行し、更新後の振動エラー中タイマの値が所定値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−16)に移行する。
ここで、ステップS44−13で、更新後の振動エラー中タイマの値が所定値に達していると判定された場合、振動エラーの解除が判定される。
ステップS44−14では、振動エラー解除処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−16)に移行する。振動エラー設定処理では、振動エラーの解除を判定したことに応じた各種処理を実行する。
具体的に、振動エラー解除処理では、まず、RAM230の振動エラー中フラグ領域に「0」(振動エラーの非発生中(非検出中)に対応する値)を設定する。また、振動エラー中タイマの値として、所定の初期値(本実施形態では、0[ms]に対応する値)を設定して、振動エラー中タイマの値をリセットする。
次に、振動エラーの解除を指定するエラー指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、振動エラーの解除を指定するエラー指定コマンドが、演出制御基板300に対して送信される。
ステップS44−15では、振動エラー判定タイマリセット処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−16)に移行する。振動エラー判定タイマリセット処理では、振動エラー判定タイマの値として、所定の初期値(本実施形態では、0[ms]に対応する値)を設定して、振動エラー判定タイマの値をリセットする。
(性能表示装置制御処理)
次に、ステップS4−25の性能表示装置制御処理を説明する。
図48は、性能表示装置制御処理を示すフローチャートである。
性能表示装置制御処理は、性能表示装置206の表示を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、性能表示装置制御処理は、ROM220の使用外領域m2(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。性能表示装置制御処理は、タイマ割込み処理の実行中に呼び出される。
性能表示装置制御処理は、ステップS4−25で呼び出されると、図48に示すように、ステップS38−1に移行する。
ステップS38−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS38−2に移行する。レジスタ退避処理では、使用領域m1に記憶されているプログラムに基づく処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値を、RAMの退避領域に退避させる。また、使用領域m1に記憶されているプログラムに基づく処理の実行中に使用していた全てのスタックポインタの値を、RAMの退避領域に退避させる。
ステップS38−2では、遊技可能状態が生起(設定)されているか否かを判定し、遊技可能状態が生起されていると判定した場合(Yes)には、ステップS38−3に移行し、遊技可能状態が生起されていないと判定した場合(No)には、ステップS38−11に移行する。
ここで、RAM230の遊技機状態フラグ領域に記憶されている値(遊技機状態フラグ)に基づいて、遊技可能状態が生起されているか否かを判定する。この際、遊技機状態フラグ領域に記憶されている値が、遊技可能状態に対応する値である場合、遊技可能状態が生起されていると判定し、遊技可能状態に対応する値でない場合、遊技可能状態が生起されていないと判定する。
ステップS38−3では、総アウトカウンタ加算処理を実行し、ステップS38−4に移行する。
総カウントカウンタ加算処理では、アウトスイッチ109のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、アウトスイッチ109のオン状態を検出したと判定した場合、総アウトカウンタの値に、「1」を加算する。一方、アウトスイッチ109のオン状態を検出していないと判定した場合、総アウトカウンタの値を加算しない。
ステップS38−4では、所定の遊技状態であるか否かを判定し、所定の遊技状態であると判定した場合(Yes)には、ステップS38−5に移行し、所定の遊技状態でないと判定した場合(No)には、ステップS38−7に移行する。
ここで、「所定の遊技状態」は、時短制御の停止中であり、かつ、大当り遊技状態が生起されていない遊技状態となっている。
ステップS38−5では、通常アウトカウンタ加算処理を実行し、ステップS38−6に移行する。
通常アウトカウンタ加算処理では、アウトスイッチ109のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、アウトスイッチ109のオン状態を検出したと判定した場合、通常アウトカウンタの値に、「1」を加算する。一方、アウトスイッチ109のオン状態を検出していないと判定した場合、通常アウトカウンタの値を加算しない。
ステップS38−6では、通常賞球カウンタ加算処理を実行し、ステップS38−7に移行する。
通常賞球カウンタ加算処理では、まず、特図1始動口スイッチ101のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、特図1始動口スイッチ101のオン状態を検出したと判定した場合、通常賞球カウンタの値に、第1始動口51への遊技球の入球に応じて払い出される賞球数である「1」を加算する。一方、特図1始動口スイッチ101のオン状態を検出していないと判定した場合、通常賞球カウンタの値を加算しない。
次に、第1特図2始動口スイッチ102aのオン状態を検出したか否かを判定する。そして、第1特図2始動口スイッチ102aのオン状態を検出したと判定した場合、通常賞球カウンタの値に、第1非電動入球装置72への遊技球の入球に応じて払い出される賞球数である「1」を加算する。一方、第1特図2始動口スイッチ102aのオン状態を検出していないと判定した場合、通常賞球カウンタの値を加算しない。
次に、第2特図2始動口スイッチ102bのオン状態を検出したか否かを判定する。そして、第2特図2始動口スイッチ102bのオン状態を検出したと判定した場合、通常賞球カウンタの値に、第2非電動入球装置73への遊技球の入球に応じて払い出される賞球数である「1」を加算する。一方、第2特図2始動口スイッチ102bのオン状態を検出していないと判定した場合、通常賞球カウンタの値を加算しない。
次に、電動入球口スイッチ105のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、電動入球口スイッチ105のオン状態を検出したと判定した場合、通常賞球カウンタの値に、電動入球装置71への遊技球の入球に応じて払い出される賞球数である「1」を加算する。一方、電動入球口スイッチ105のオン状態を検出していないと判定した場合、通常賞球カウンタの値を加算しない。
次に、左入賞口スイッチ106のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、左入賞口スイッチ106のオン状態を検出したと判定した場合、通常賞球カウンタの値に、左他入賞口57a〜57cへの遊技球の入球に応じて払い出される賞球数である「5」を加算する。一方、左入賞口スイッチ106のオン状態を検出していないと判定した場合、通常賞球カウンタの値を加算しない。
ステップS38−7では、総アウトカウンタの値が基準値に達しているか否かを判定し、総アウトカウンタの値が基準値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS38−8に移行し、総アウトカウンタの値が基準値に達していないと判定した場合(No)には、ステップS38−9に移行する。
本実施形態では、基準値=60000×n(n=整数)となっている。なお、「n」は、現在の区間を示す値であり、初期値として「1」が設定される。
ステップS38−8では、区間更新処理を実行し、ステップS38−9に移行する。区間更新処理では、区間を更新する。
区間更新処理では、まず、RAM230のベース値バッファ1に記憶されているベース比率を、RAM230のベース値バッファ2にシフト(移動)する。
次に、通常アウトカウンタの値として、所定の初期値(本実施形態では、「0」)を設定する。また、通常賞球カウンタの値として、所定の初期値(本実施形態では、「0」)を設定する。
次に、現在の区間を示す値(n)に、「1」を加算する。これによって、基準値が更新される。
ステップS38−9では、ベース比率演算処理を実行し、ステップS38−10に移行する。ベース比率演算処理では、ベース比率を演算する。
具体的に、ベース比率演算処理では、通常アウトカウンタの値と、通常賞球カウンタの値と、に基づいて、ベース比率を算出する。そして、算出したベース比率を、RAM230のベース値バッファ1に記憶する。
ここで、ベース比率は、通常アウトカウンタの値に対する通常賞球カウンタの値の比となっている。
ステップS38−10では、ベース比率表示データ設定処理を実行し、ステップS38−11に移行する。ベース比率表示データ設定処理では、性能表示装置206に対して出力する表示データを設定する。
RAM230には、識別セグ出力要求バッファ(16ビット)と、比率セグ出力要求バッファ(16ビット)と、が設けられている。
ベース比率表示データ設定処理では、まず、現在の区間のベース比率、及び、前回の区間のベース比率のうち、いずれのベース比率を表示するかを選択する。
そして、現在の区間のベース比率の表示を選択した場合、現在の区間のベース比率であることを示す情報を、識別セグ出力要求バッファに設定するとともに、現在の区間のベース比率を示す情報を、比率セグ出力要求バッファに設定する。
具体的に、「b」の表示データ(8ビット)を、識別セグ出力要求バッファの上位8ビットに設定し、「b」の表示データ(8ビット)を、識別セグ出力要求バッファの下位8ビットに設定し、ベース値バッファ1に記憶されているベース比率の十の位に対応する表示データを、比率セグ出力要求バッファの上位8ビットに設定し、ベース値バッファ1に記憶されているベース比率の一の位に対応する表示データを、比率セグ出力要求バッファの下位8ビットに設定する。
これによって、性能表示装置206を構成する発光素子のうち、LED33〜LED40により、「b」の文字が表示され、LED41〜LED48により、「b」の文字が表示され、LED49〜LED56により、現在のベース比率の十の位を示す数字が表示され、LED57〜LED64により、現在のベース比率の一の位を示す数字が表示される。
一方、前回の区間のベース比率の表示を選択した場合、前回の区間のベース比率であることを示す情報を、識別セグ出力要求バッファに設定するとともに、前回の区間のベース比率を示す情報を、比率セグ出力要求バッファに設定する。
具体的に、「b」の表示データ(8ビット)を、識別セグ出力要求バッファの上位8ビットに設定し、「c」の表示データ(8ビット)を、識別セグ出力要求バッファの下位8ビットに設定し、ベース値バッファ2に記憶されているベース比率の十の位に対応する表示データを、比率セグ出力要求バッファの上位8ビットに設定し、ベース値バッファ2に記憶されているベース比率の一の位に対応する表示データを、比率セグ出力要求バッファの下位8ビットに設定する。
これによって、性能表示装置206を構成する発光素子のうち、LED33〜LED40により、「b」の文字が表示され、LED41〜LED48により、「c」の文字が表示され、LED49〜LED56により、現在のベース比率の十の位を示す数字が表示され、LED57〜LED64により、現在のベース比率の一の位を示す数字が表示される。
ステップS38−11では、レジスタ復帰処理を実行し、ステップS38−12に移行する。レジスタ復帰処理では、ステップS38−1で退避しておいたレジスタの値(使用領域m1に記憶されているプログラムに基づく処理の実行中に使用していたレジスタの値)と、ステップS38−1で退避しておいたスタックポインタの値(使用領域m1に記憶されているプログラムに基づく処理の実行中に使用していたスタックポインタの値)と、を復帰させる。
ステップS38−12では、割込み許可処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−26)に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が許可される。
(演出制御基板300で実行される処理)
次に、演出制御基板300のCPU310が実行する処理について説明する。
(サブCPU初期化処理)
まず、演出制御基板300のCPU310が実行するサブCPU初期化処理を説明する。
演出制御基板300には、リセット回路(図示せず)が配設されている。リセット回路は、パチンコ機1に電源が投入されると、リセット信号を発生する。
演出制御基板300のCPU310は、リセット回路によるリセット信号の発生に応じて、サブCPU初期化処理(図示せず)を開始する。
サブCPU初期化処理では、CPU310が使用する各種レジスタ、各種タイマ等を初期化して、CPU310が初期化される。次に、各種演出用乱数を更新する演出用乱数更新処理が実行される。その後、後述する各種の割込み処理が実行されるまで、演出用乱数更新処理が繰り返し実行される。
(コマンド受信割込み処理)
次に、演出制御基板300のCPU310が実行するコマンド受信割込み処理を説明する。
演出制御基板300のCPU310は、主制御基板200からの制御コマンドの受信に応じて、コマンド受信割込み処理(図示せず)を実行する。
コマンド受信割込み処理では、主制御基板200から受信した制御コマンドが、演出制御基板300のDRAM304の受信バッファ領域に記憶(格納)される。
(サブタイマ割込み処理)
次に、演出制御基板300のCPU310が実行するサブタイマ割込み処理を説明する。
図49は、サブタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
演出制御基板300は、クロック発生回路を含んで構成されている。クロック発生回路は、所定周期ごとに、クロックパルス信号を発生させる。
演出制御基板300のCPU310は、クロック発生回路によるクロックパルスの発生に基づいて、所定周期ごとに、図49に示すサブタイマ割込み処理を開始する。サブタイマ割込み処理が開始されると、まず、ステップS31−1に移行する。
ステップS31−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS31−2に移行する。レジスタ退避処理では、レジスタの値をDRAM304の退避領域に退避させる。
ステップS31−2では、タイマ更新処理を実行し、ステップS31−3に移行する。タイマ更新処理では、演出制御基板300が備える各種タイマ(演出シナリオタイマ等)の値を更新する。具体的に、各種タイマの値について、所定値(所定周期に対応する値)を加算又は減算する。
ステップS31−3では、コマンド解析処理を実行し、ステップS31−4に移行する。コマンド解析処理では、演出制御基板300のDRAM304の受信バッファに格納されている制御コマンドを解析し、受信した制御コマンドに応じた処理を実行する。コマンド解析処理については、後述する。
ステップS31−4では、タイムスケジュール管理処理を実行し、ステップS31−5に移行する。タイムスケジュール管理処理では、演出シナリオ設定領域に設定されている演出シナリオデータと、当該演出シナリオデータに対応する演出シナリオタイマの値と、に基づいて、演出の進行を管理する。
具体的に、タイムスケジュール管理処理では、演出シナリオ設定領域に設定されている各演出シナリオデータについて、開始時期が到来したプロセスデータが存在するか否かを判定する。そして、開始時期が到来したプロセスデータが存在すると判定した場合、当該プロセスデータに含まれる各指令情報を、対応するバッファ領域に格納(記憶)する。
この際、表示演出に関する指令情報(表示演出の開始を指定する演出開始指令、表示プライオリティ変更指令等)を、表示指令バッファ領域に格納する。一方、音演出に関する指令情報(音演出の開始を指定する演出開始指令等)を、音指令バッファ領域に格納する。一方、ランプ演出に関する指令情報(ランプ演出の開始を指定する演出開始指令等)を、ランプ指令バッファ領域に格納する。一方、可動体演出に関する指令情報(可動体演出の開始を指定する演出開始指令等)を、可動体指令バッファ領域に格納する。
ステップS31−5では、レジスタ復帰処理を実行し、サブタイマ割込み処理を終了する。レジスタ復帰処理では、ステップS31−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。
(コマンド解析処理)
次に、ステップS31−3のコマンド解析処理を説明する。
図50は、コマンド解析処理を示すフローチャートである。
コマンド解析処理は、ステップS31−3で実行されると、図50に示すように、ステップS32−1に移行する。
ステップS32−1では、設定値コマンド受信処理を実行し、ステップS32−2に移行する。
設定値コマンド受信処理では、設定値指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、設定値指定コマンドを受信したと判定した場合には、当該設定値指定コマンドが指定する設定値に対応する値を、演出制御基板300のDRAM304の設定値記憶領域に記憶(設定)する。
ステップS32−2では、遊技状態コマンド受信処理を実行し、ステップS32−3に移行する。
遊技状態コマンド受信処理では、遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、遊技状態指定コマンドを受信したと判定した場合には、受信した遊技状態指定コマンドが指定する遊技状態(「通常状態」又は「時短状態」)を指定する情報を保存する。
ステップS32−3では、保留コマンド受信処理を実行し、ステップS32−4に移行する。保留コマンド受信処理については、後述する。
ステップS32−4では、先読みコマンド受信処理を実行し、ステップS32−5に移行する。先読みコマンド受信処理については、後述する。
ステップS32−5では、変動コマンド受信処理を実行し、ステップS32−6に移行する。変動コマンド受信処理については、後述する。
ステップS32−6では、停止コマンド受信処理を実行し、ステップS32−7に移行する。停止コマンド受信処理については、後述する。
ステップS32−7では、オープニングコマンド受信処理を実行し、ステップS32−8に移行する。オープニングコマンド受信処理については、後述する。
ステップS32−8では、エラーコマンド受信処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31−4)に移行する。エラーコマンド受信処理については、後述する。
(保留コマンド受信処理)
次に、ステップS32−3の保留コマンド受信処理を説明する。
図51は、保留コマンド受信処理を示すフローチャートである。
保留コマンド受信処理は、ステップS32−3で実行されると、図51に示すように、ステップS36−1に移行する。
ステップS36−1では、保留数指定コマンドを受信したか否かを判定し、保留数指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS36−2に移行し、保留数指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−4)に移行する。
ステップS36−2では、保留数指定コマンドが保留数の増加(保留数が「1」増加したこと)を指定しているか否かを判定し、保留数指定コマンドが保留数の増加を指定していると判定した場合(Yes)には、ステップS36−3に移行し、保留数指定コマンドが保留数の増加を指定していない(保留数が「1」減少したことを指定している)と判定した場合(No)には、ステップS36−4に移行する。
ステップS36−3では、保留数加算処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−4)に移行する。
保留数加算処理では、まず、保留数指定コマンドが特図1保留数の増加を指定しているか否かを判定する。
そして、保留数指定コマンドが特図1保留数の増加を指定していると判定した場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに特図1保留数カウンタに設定する。また、新たに取得(記憶)された特図1遊技情報に対応する通常保留演出を開始する。
この際、保留図柄hを表示する表示領域として、保留図柄表示領域b2に含まれる4つの表示位置のうち、新たに取得された特図1遊技情報が記憶されている記憶エリア(記憶エリア1〜記憶エリア4)に対応する表示位置が設定される。ここで、新たに取得された特図1遊技情報が記憶されている記憶エリア(記憶エリア1〜記憶エリア4)は、特図1保留数カウンタの値に基づいて判定する。
一方、保留数指定コマンドが特図2保留数の増加を指定していると判定した場合には、特図2保留数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに特図2保留数カウンタに設定する。また、新たに取得(記憶)された特図2遊技情報に対応する通常保留演出を開始する。
この際、保留図柄hを表示する表示領域として、保留図柄表示領域b3に含まれる4つの表示位置のうち、新たに取得された特図2遊技情報が記憶されている記憶エリア(記憶エリア1〜記憶エリア4)に対応する表示位置が設定される。ここで、新たに取得された特図2遊技情報が記憶されている記憶エリア(記憶エリア1〜記憶エリア4)は、特図2保留数カウンタの値に基づいて判定する。
ステップS36−4では、保留数減算処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−4)に移行する。
保留数減算処理では、まず、保留数指定コマンドが特図1保留数の減算を指定しているか否かを判定する。
そして、保留数指定コマンドが特図1保留数の減算を指定していると判定した場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図1保留数カウンタに設定する。また、保留図柄表示領域b2に表示されている各保留図柄hの表示位置をシフト(移動)する。
具体的には、保留図柄表示領域b1に表示されている保留図柄hに対応する保留演出を終了する。これによって、終了された保留演出に対応する保留図柄hの表示が終了される。
また、保留図柄表示領域b2における記憶エリア1に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、保留図柄表示領域b2(記憶エリア1に対応する表示位置)から保留図柄表示領域b1にシフトする。
また、保留図柄表示領域b2における記憶エリア2に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、記憶エリア2に対応する表示位置から記憶エリア1に対応する表示位置にシフトする。
また、保留図柄表示領域b2における記憶エリア3に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、記憶エリア3に対応する表示位置から記憶エリア2に対応する表示位置にシフトする。
また、保留図柄表示領域b2における記憶エリア4に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、記憶エリア4に対応する表示位置から記憶エリア3に対応する表示位置にシフトする。
一方、保留数指定コマンドが特図2保留数の減算を指定していると判定した場合には、特図2保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図2保留数カウンタに設定する。また、保留図柄表示領域b3に表示されている各保留図柄hの表示位置を変更(シフト)する。
具体的には、保留図柄表示領域b1に表示されている保留図柄hに対応する保留演出を終了する。これによって、終了された保留演出に対応する保留図柄hの表示が終了される。
また、保留図柄表示領域b3における記憶エリア1に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、保留図柄表示領域b3(記憶エリア1に対応する表示位置)から保留図柄表示領域b1にシフトする。
また、保留図柄表示領域b3における記憶エリア2に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、記憶エリア2に対応する表示位置から記憶エリア1に対応する表示位置にシフトする。
また、保留図柄表示領域b3における記憶エリア3に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、記憶エリア3に対応する表示位置から記憶エリア2に対応する表示位置にシフトする。
また、保留図柄表示領域b3における記憶エリア4に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、記憶エリア4に対応する表示位置から記憶エリア3に対応する表示位置にシフトする。
(先読みコマンド受信処理)
次に、ステップS32−4の先読みコマンド受信処理を説明する。
図52は、先読みコマンド受信処理を示すフローチャートである。
先読みコマンド受信処理は、ステップS32−4で実行されると、図52に示すように、ステップS33−1に移行する。
ステップS33−1では、先読み指定コマンドを受信したか否かを判定し、先読み指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS33−2に移行し、先読み指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−5)に移行する。
ステップS33−2では、先読み情報解析処理を実行し、ステップS33−3に移行する。先読み情報解析処理では、先読み指定コマンドが指定する情報を、保留情報として、演出制御基板300のDRAM304の所定領域に記憶する。
演出制御基板300のDRAM304には、保留情報を記憶することが可能な保留情報記憶領域が設定されている。また、保留情報記憶領域として、第1特別図柄抽選(RAM230の特図1遊技情報記憶領域)に対応する第1保留情報記憶領域と、第2特別図柄抽選(RAM230の特図2遊技情報記憶領域)に対応する第2保留情報記憶領域と、が設定されている。
第1保留情報記憶領域は、保留情報を記憶することが可能な記憶エリアとして、記憶エリア1〜記憶エリア4を含んで構成されている。そして、第1保留情報記憶領域には、特図1遊技情報記憶領域に記憶されている特図1遊技情報に対応する保留情報が記憶される。すなわち、第1保留情報記憶領域の記憶エリア1に記憶されている保留情報は、特図1遊技情報記憶領域の記憶エリア1に記憶されている特図1遊技情報に対応している。また、第1保留情報記憶領域の記憶エリア2に記憶されている保留情報は、特図1遊技情報記憶領域の記憶エリア2に記憶されている特図1遊技情報に対応している。また、第1保留情報記憶領域の記憶エリア3に記憶されている保留情報は、特図1遊技情報記憶領域の記憶エリア3に記憶されている特図1遊技情報に対応している。また、第1保留情報記憶領域の記憶エリア4に記憶されている保留情報は、特図1遊技情報記憶領域の記憶エリア4に記憶されている特図1遊技情報に対応している。
第2保留情報記憶領域は、保留情報を記憶することが可能な記憶エリアとして、記憶エリア1〜記憶エリア4を含んで構成されている。そして、第2保留情報記憶領域には、特図2遊技情報記憶領域に記憶されている特図2遊技情報に対応する保留情報が記憶される。すなわち、第2保留情報記憶領域の記憶エリア1に記憶されている保留情報は、特図2遊技情報記憶領域の記憶エリア1に記憶されている特図2遊技情報に対応している。また、第2保留情報記憶領域の記憶エリア2に記憶されている保留情報は、特図2遊技情報記憶領域の記憶エリア2に記憶されている特図2遊技情報に対応している。また、第2保留情報記憶領域の記憶エリア3に記憶されている保留情報は、特図2遊技情報記憶領域の記憶エリア3に記憶されている特図2遊技情報に対応している。また、第2保留情報記憶領域の記憶エリア4に記憶されている保留情報は、特図2遊技情報記憶領域の記憶エリア4に記憶されている特図2遊技情報に対応している。
各保留情報は、停止図柄の種別を示す図柄情報を含んで構成されている。
先読み情報解析処理では、まず、受信した先読み指定コマンドが第1特別図柄抽選に対応するものであるか否かを判定する。
そして、受信した先読み指定コマンドが第1特別図柄抽選に対応するものであると判定した場合には、先読み指定コマンドが指定する停止図柄の種別(「はずれ図柄」又は「大当り図柄」)を解析して、解析した停止図柄の種別に対応する図柄情報を含む保留情報を生成する。そして、生成した保留情報を、第1保留情報記憶領域に記憶(保存)する。
一方、受信した先読み指定コマンドが第2特別図柄抽選に対応するものであると判定した場合には、先読み指定コマンドが指定する停止図柄の種別(「はずれ図柄」、「大当り図柄」又は「小当り図柄」)を解析して、解析した停止図柄の種別に対応する図柄情報を含む保留情報を生成する。そして、生成した保留情報を、第2保留情報記憶領域に記憶(保存)する。
以下の説明では、ステップS33−2で保留情報記憶領域に記憶された保留情報を、「先読み対象保留情報」とする。また、第1保留情報記憶領域に記憶されている保留情報のうち、先読み対象保留情報より先に報知表示(変動表示及び停止表示)が実行される保留情報を、「先行保留情報」とする。
ステップS33−3では、先読み予告演出を実行中であるか否かを判定し、先読み予告演出を実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS33−4に移行し、先読み予告演出を実行中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−5)に移行する。
本実施形態では、先読み予告演出の実行中には、演出制御基板300のDRAM304の先読み予告演出中フラグ領域に「1」が設定される。したがって、ステップS33−3では、先読み予告演出中フラグ領域に「1」が設定されているか否かに基づいて、先読み予告演出を実行中であるか否かを判定する。
ステップS33−4では、先読み予告演出実行条件を満たすか否かを判定し、先読み予告演出実行条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS33−5に移行し、先読み予告演出実行条件を満たさないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−5)に移行する。
本実施形態では、(1)先読み対象保留情報が、特図1遊技情報に対応する保留情報であること、(2)所定数(本実施形態では、「1」)以上の先行保留情報が記憶されていること、(3)当選図柄(「大当り図柄」又は「小当り図柄」)を示す先行保留情報が存在しないこと、(4)時短制御の停止中であること、(5)大当り遊技状態の生起中でないこと、の全ての条件を満たす場合に、先読み予告演出実行条件を満たすと判定される。
なお、先読み予告演出実行条件の内容は、適宜、変更することが可能である。すなわち、上記(1)〜(5)の全ての条件ではなく、上記(1)〜(5)のうち一又は複数の条件を満たす場合に、先読み予告演出実行条件を満たすと判定される構成としても構わない。また、先読み予告演出実行条件として、上記(1)〜(5)の条件とは異なる他の条件が含まれていても構わない。
ステップS33−5では、先読み予告演出抽選処理を実行し、ステップS33−6に移行する。先読み予告演出抽選処理では、先読み予告演出を実行するか否かを決定するための先読み予告演出抽選を実行する。
演出制御基板300の制御ROM302には、先読み予告演出抽選の当り値が登録された先読み予告演出抽選テーブルが格納されている。
先読み予告演出抽選処理では、まず、所定の乱数カウンタから先読み予告演出抽選乱数を取得する。そして、取得した先読み予告演出抽選乱数と、先読み予告演出抽選テーブルと、に基づいて、先読み予告演出を実行するか否かを判定する。
ステップS33−6では、ステップS33−5で実行された先読み予告演出抽選に当選したか否かを判定し、先読み予告演出抽選に当選したと判定した場合(Yes)には、ステップS33−7に移行し、先読み予告演出抽選に落選したと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−5)に移行する。
ステップ33−7では、先読み予告演出設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−5)に移行する。先読み予告演出設定処理では、先読み予告演出(保留予告演出)の内容を選択・設定する。先読み予告演出(保留予告演出)については、後述する。
(変動コマンド受信処理)
次に、ステップS32−5の変動コマンド受信処理を説明する。
図53は、変動コマンド受信処理を示すフローチャートである。
変動コマンド受信処理は、ステップS32−5で実行されると、図53に示すように、ステップS34−1に移行する。
ステップS34−1では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定し、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS34−2に移行し、所定の制御コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−6)に移行する。
ここで、所定の制御コマンドは、図柄種別指定コマンド及び変動パターン指定コマンドをいう。
ステップS34−2では、停止演出決定処理を実行し、ステップS34−3に移行する。停止演出決定処理では、停止演出番号(停止演出の態様)を決定する。
具体的に、停止演出決定処理では、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種別に基づいて、停止演出番号(停止演出の態様)を決定する。そして、決定した停止演出番号を、演出制御基板300のDRAM304の停止演出番号記憶領域に保存する。
ステップS34−3では、変動演出決定処理を実行し、ステップS34−4に移行する。変動演出決定処理では、変動演出の内容を選択・設定する。変動演出については、後述する。
ステップS34−4では、予告演出決定処理を実行し、ステップS34−5に移行する。予告演出決定処理では、メイン予告演出の内容を選択・設定する。メイン予告演出については、後述する。
ステップS34−5では、変動演出設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−6)に移行する。変動演出設定処理では、変動演出の演出シナリオデータを設定する。
具体的に、変動演出設定処理では、ステップS34−3で選択した変動演出の内容に応じた演出シナリオデータを、演出シナリオ設定領域に設定する。また、ステップS34−4で決定したメイン予告演出の内容に応じた演出シナリオデータを、演出シナリオ設定領域に設定する。これによって、変動演出が開始されるとともに、変動演出中の所定のタイミングで、メイン予告演出が実行される。
(停止コマンド受信処理)
次に、ステップS32−6の停止コマンド受信処理を説明する。
図54は、停止コマンド受信処理を示すフローチャートである。
停止コマンド受信処理は、ステップS32−6で実行されると、図54に示すように、ステップS35−1に移行する。
ステップS35−1では、停止指定コマンドを受信したか否かを判定し、停止指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS35−2に移行し、停止指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−7)に移行する。
ステップS35−2では、停止演出開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−7)に移行する。停止演出開始処理では、停止演出の内容を選択・設定する。
具体的に、停止演出設定処理では、停止演出番号記憶領域に保存されている停止演出番号を取得し、取得した停止演出番号に対応する演出シナリオデータを読み出す。そして、読み出した演出シナリオデータを、演出シナリオ設定領域に設定する。これによって、停止演出(演出図柄z1,z2の停止表示)が開始される。
(オープニングコマンド受信処理)
次に、ステップS32−7のオープニングコマンド受信処理を説明する。
図55は、オープニングコマンド受信処理を示すフローチャートである。
オープニングコマンド受信処理は、ステップS32−7で実行されると、図55に示すように、ステップS39−1に移行する。
ステップS39−1では、オープニング指定コマンドを受信したか否かを判定し、オープニング指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS39−2に移行し、オープニング指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−8)に移行する。
ステップS39−2では、当選演出設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32−8)に移行する。当選演出設定処理では、当選演出の内容を選択・設定する。
具体的に、当選演出設定処理では、オープニング指定コマンドが指定する停止図柄の種別に応じて、当選演出番号を選択する。また、選択した当選演出番号に対応する演出シナリオデータを読み出す。そして、読み出した演出シナリオデータを、演出シナリオ設定領域に設定する。これによって、当選演出が開始される。
(エラーコマンド受信処理)
次に、ステップS32−8のエラーコマンド受信処理を説明する。
図56は、エラーコマンド受信処理を示すフローチャートである。
エラーコマンド受信処理は、ステップS32−8で実行されると、図56に示すように、ステップS45−1に移行する。
ステップS45−1では、エラー指定コマンドを受信したか否かを判定し、エラー指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS45−2に移行し、エラー指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31−4)に移行する。
ステップS45−2では、エラー指定コマンドにより振動エラーの発生が指定されているか否かを判定し、振動エラーの発生が指定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS45−3に移行し、振動エラーの発生が指定されていないと判定した場合(No)には、ステップS45−4に移行する。
ステップS45−3では、振動エラー報知開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31−4)に移行する。振動エラー報知開始処理では、振動エラー報知を開始する。
本実施形態では、振動エラー報知として、スピーカ22により、振動エラーの発生を警告(報知)する警告音が出力されるとともに、メイン画像表示装置31(表示画面31a)により、振動エラーの発生を警告(報知)する警告画像が表示される。
ステップS45−4では、エラー指定コマンドにより振動エラーの解除が指定されているか否かを判定し、振動エラーの解除が指定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS45−5に移行し、振動エラーの解除が指定されていないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31−4)に移行する。
ステップS45−5では、振動エラー報知終了処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31−4)に移行する。振動エラー報知終了処理では、振動エラー報知を終了する。
(パチンコ機1において実行される各種演出)
次に、パチンコ機1において実行される各種演出を説明する。
(保留演出)
まず、パチンコ機1において実行される保留演出(保留表示)を説明する。
パチンコ機1では、遊技情報記憶領域(特図1遊技情報記憶領域及び特図2遊技情報記憶領域)に記憶されている各遊技情報(特図1遊技情報又は特図2遊技情報)を対象として保留演出が実行される。
保留演出は、当該保留演出の対象とされている遊技情報(以下、「保留演出対象遊技情報」とする)に基づく特別図柄の報知表示(始動判定)が保留されていること、又は、保留演出対象遊技情報に基づく特別図柄の報知表示の実行中であること、を示唆(報知)する演出となっている。
保留演出では、保留図柄表示領域b1〜b3において、保留演出対象遊技情報に対応する保留図柄hが表示される。
具体的には、保留図柄表示領域b2には、保留図柄hが表示される表示位置(表示部)として、特図1遊技情報記憶領域の4つの記憶エリア(記憶エリア1〜記憶エリア4)のそれぞれに対応する表示位置が規定されている。
また、保留図柄表示領域b3には、保留図柄hが表示される表示位置(表示部)として、特図2遊技情報記憶領域の4つの記憶エリア(記憶エリア1〜記憶エリア4)のそれぞれに対応する表示位置が規定されている。
そして、特図1遊技情報を対象保留演出対象遊技情報とする保留演出では、保留図柄表示領域b1,b2において、保留演出対象遊技情報に対応する保留図柄hが表示される。
すなわち、保留演出対象遊技情報が特図1遊技情報記憶領域(記憶エリア1〜記憶エリア4)に記憶されている期間中(保留演出対象遊技情報の取得後から、保留演出対象遊技情報に基づく始動判定の実行前までの期間中)には、保留図柄表示領域b2において、保留演出対象遊技情報に対応する保留図柄hが表示される。
この際、保留演出対象遊技情報が記憶されている記憶エリア(記憶エリア1〜記憶エリア4)に対応する表示位置において、保留演出対象遊技情報に対応する保留図柄hが表示される。
一方、保留演出対象遊技情報が記憶エリア0に記憶されている期間中(保留演出対象遊技情報に基づく始動判定の実行後から、保留演出対象遊技情報に基づく特別図柄の報知表示の終了までの期間中)には、保留図柄表示領域b1において、保留演出対象遊技情報に対応する保留図柄hが表示される。
一方、特図2遊技情報を保留演出対象遊技情報とする保留演出では、保留図柄表示領域b1,b3において、保留演出対象遊技情報に対応する保留図柄hが表示される。
すなわち、保留演出対象遊技情報が特図2遊技情報記憶領域(記憶エリア1)に記憶されている期間中(保留演出対象遊技情報の取得後から、保留演出対象遊技情報に基づく始動判定の実行前までの期間中)には、保留図柄表示領域b3において、保留演出対象遊技情報に対応する保留図柄hが表示される。
この際、保留演出対象遊技情報が記憶されている記憶エリア(記憶エリア1)に対応する表示位置において、保留演出対象遊技情報に対応する保留図柄hが表示される。
一方、保留演出対象遊技情報が記憶エリア0に記憶されている期間中(保留演出対象遊技情報に基づく始動判定の実行後から、保留演出対象遊技情報に基づく特別図柄の報知表示の終了までの期間中)には、保留図柄表示領域b1において、保留演出対象遊技情報に対応する保留図柄hが表示される。
例えば、ステップS9−3で取得された各種乱数が、特図1遊技情報として、特図1遊技情報記憶領域の記憶エリア3に記憶され、当該特図1遊技情報を対象とする保留演出が実行される場合には、保留演出の開始に応じて、保留演出対象遊技情報に対応する保留図柄hが、保留図柄表示領域b2の記憶エリア3に対応する表示位置に表示される。
その後、保留演出対象遊技情報を記憶する記憶領域が、記憶エリア3から、記憶エリア2にシフトされたことに応じて、保留演出対象遊技情報に対応する保留図柄hの表示領域が、記憶エリア3に対応する表示位置から、記憶エリア2に対応する表示位置にシフトされる。
また、保留演出対象遊技情報を記憶する記憶領域が、記憶エリア2から、記憶エリア1にシフトされたことに応じて、保留演出対象遊技情報に対応する保留図柄hの表示領域が、記憶エリア2に対応する表示位置から、記憶エリア1に対応する表示位置にシフトされる。
さらに、保留演出対象遊技情報を記憶する記憶領域が、特図1遊技情報記憶領域(記憶エリア1)から、記憶エリア0にシフトされたことに応じて、保留演出対象遊技情報に対応する保留図柄hの表示領域が、保留図柄表示領域b2(記憶エリア1に対応する表示位置)から、保留図柄表示領域b1にシフトされる。
そして、保留演出対象遊技情報に基づく特別図柄の報知表示の終了に応じて、保留図柄表示領域b1における保留演出対象遊技情報に対応する保留図柄hの表示が終了され、これによって、保留演出が終了する。
本実施形態では、保留演出の種別として、通常保留演出と、保留予告演出と、が規定されている。
「通常保留演出」は、保留演出対象遊技情報に基づく事前判定(ステップS9−8)の結果を示唆しない保留演出の種別となっている。
本実施形態では、保留図柄hの種別(態様)として、通常保留と、特殊保留と、が規定されている。
通常保留演出では、保留演出対象遊技情報に対応する保留図柄hとして、通常保留が表示される。
通常保留演出は、保留演出対象遊技情報(特図1遊技情報又は特図2遊技情報)が遊技情報記憶領域(特図1遊技情報記憶領域又は特図2遊技情報記憶領域)に記憶されたことに応じて開始され、保留演出対象遊技情報に基づく特別図柄の報知表示の終了に応じて終了される。
(保留予告演出)
「保留予告演出」は、先読み予告演出の一種となっている。すなわち、保留予告演出は、所定の遊技情報に基づく事前判定(ステップS9−8)の結果を、当該遊技情報に対応する保留図柄hの態様により示唆する保留演出の種別となっている。
以下の説明では、保留予告演出の対象とされている遊技情報を、「保留予告対象遊技情報」とする。また、保留予告対象遊技情報に対応する保留図柄hを、「予告対象保留図柄hy」とする。
本実施形態では、保留予告演出は、保留予告対象遊技情報に基づく事前特図図柄判定の結果(具体的には、「大当り図柄」)を示唆する演出となっている。
保留予告演出では、予告対象保留図柄hyとして、特殊保留が表示される。
本実施形態では、特殊保留の態様(種別)として、「青色保留」と、「緑色保留」と、「紫色保留」と、「赤色保留」と、が規定されている。
そして、保留予告演出では、予告対象保留図柄hyの態様が変化し、最終的に表示される予告対象保留図柄hyの態様によって、保留予告対象遊技情報に基づく事前判定の結果(具体的には、大当り遊技状態が生起される可能性)が示唆される。
ここで、特殊保留の各態様の大当り期待度は、大当り期待度が高いものから順に、「赤色保留」、「紫色保留」、「緑色保留」、「青色保留」(大当り期待度高→大当り期待度低)となるように規定されている。
「大当り期待度」とは、当該態様が選択された場合に大当り遊技状態が生起される可能性(度合い)をいう。
保留予告演出が実行される場合には、一回又は複数回の保留変化契機と、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容と、が設定される。そして、保留予告演出では、各回の保留変化契機の到来に応じて、当該保留変化契機に対応する保留変化内容にしたがって、予告対象保留図柄hyの態様が変化する。
「保留変化契機」は、予告対象保留図柄hyの態様が変化する契機となっている。また、「保留変化内容」は、予告対象保留図柄hyの態様が変化する内容となっている。
本実施形態では、保留変化契機として、各先行保留情報に対応する変動演出の開始時、保留予告対象遊技情報に対応する変動演出の開始時等が規定されている。そして、保留予告演出が実行されるときには、これらの保留変化契機のうちから、一回又は複数回の保留変化契機が設定される。
本実施形態では、保留予告演出は、特図1遊技情報及び特図2遊技情報のうち、特図1遊技情報のみを対象として実行される。
(特図変動演出)
次に、パチンコ機1において実行される特図変動演出を説明する。
「特図変動演出」は、特別図柄の変動表示中に実行される演出となっている。
特図変動演出では、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3のそれぞれにおいて、第1演出図柄z1が変動表示されるとともに、第2演出図柄表示領域a4において、第2演出図柄z2が変動表示される。特に、第2演出図柄z2については、特図変動演出の実行中、常時、一定の態様により、第2演出図柄表示領域a4において変動表示される。
特図変動演出は、前半変動演出と、後半変動演出と、から構成される。
以下の説明では、第1演出図柄表示領域a1において表示される第1演出図柄z1を「左図柄」とし、第1演出図柄表示領域a2において表示される第1演出図柄z1を「中図柄」とし、第1演出図柄表示領域a3において表示される第1演出図柄z1を「右図柄」とする。
まず、前半変動演出の各態様を説明する。
本実施形態では、変動モード番号(変動モードの種別)として、「擬似連なし変動」に対応する変動モード番号と、「擬似連2変動」に対応する変動モード番号と、「擬似連3変動」に対応する変動モード番号と、が規定されている。
また、前半変動演出の態様(変動演出番号)として、「擬似連なし変動演出」と、「擬似連2変動演出」と、「擬似連3変動演出」と、が規定されている。
そして、変動モード指定コマンドにより「擬似連なし変動」に対応する変動モード番号が指定されている場合、前半変動演出の態様として、「擬似連なし変動演出」が選択される。一方、変動モード指定コマンドにより「擬似連2変動」に対応する変動モード番号が指定されている場合、前半変動演出の態様として、「擬似連2変動演出」が選択される。
一方、変動モード指定コマンドにより「擬似連3変動」に対応する変動モード番号が指定されている場合、前半変動演出の態様として、「擬似連3変動演出」が選択される。
「擬似連なし変動演出」は、通常変動演出を含んで構成されている。
「通常変動演出」は、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3において、第1演出図柄z1が通常変動表示される表示演出をいう。具体的に、通常変動演出では、左図柄、中図柄及び右図柄が通常変動表示される。
「通常変動表示」は、第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置に表示される第1演出図柄z1の種類が、順次、入れ替わる表示をいう。
「抽選結果表示位置」とは、後述する停止演出において、第1演出図柄z1が停止表示される位置をいう。
「擬似連なし変動演出」では、その開始に応じて、「通常変動演出」が開始される。そして、「擬似連なし変動演出」では、左図柄、中図柄及び右図柄の通常変動表示(「通常変動演出」)が、当該「擬似連なし変動演出」の終了まで継続される。
なお、「擬似連なし変動演出」では、後述する擬似変動演出が実行されない。
「擬似連続変動演出」(「擬似連2変動演出」及び「擬似連3変動演出」)は、1回の特別図柄の変動表示の実行中において、第1演出図柄z1の変動表示が、擬似的に、複数回実行される演出となっている。具体的に、擬似連続変動演出は、複数回の擬似変動演出を含んで構成されている。
「擬似連2変動演出」は、2回の擬似変動演出を含んで構成されている。「擬似連3変動演出」は、3回の擬似変動演出を含んで構成されている。
以下の説明では、擬似連続変動演出に含まれる擬似変動演出のうち、最終回の擬似変動演出を、「最終回擬似変動演出」とする。また、擬似連続変動演出に含まれる擬似変動演出のうち、最終回擬似変動演出を除く、各回の擬似変動演出を、「途中回擬似変動演出」とする。
各回の擬似変動演出(途中回擬似変動演出及び最終回擬似変動演出)は、通常変動演出と、通常リーチ変動演出と、擬似連演出と、を含んで構成されている。
「通常リーチ変動演出」は、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3のうち、2以上の領域において、第1演出図柄z1が仮停止表示され、かつ、2以上の領域において仮停止表示されている第1演出図柄z1の組み合わせが、「大当り図柄」に含まれる組み合わせとなる表示演出をいう。
以下の説明では、通常リーチ変動演出(または、後述する縮小リーチ変動演出)において、「大当り図柄」に含まれる組み合わせで仮停止表示される第1演出図柄z1を、「リーチ状態を形成する第1演出図柄z1」という。
具体的に、通常リーチ変動演出では、左図柄及び右図柄により、リーチ状態が形成される。すなわち、通常リーチ変動演出では、左図柄及び右図柄が仮停止表示され、仮停止表示された左図柄及び右図柄が、互いに同一の種別となる。なお、通常リーチ変動演出では、中図柄については、通常変動表示が継続される。
「仮停止表示」は、第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、一の種類の第1演出図柄z1が、所定態様で移動(揺動、回転等)されている状態で、所定時間継続して留まる表示をいう。
「擬似連演出」は、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽る演出となっている。
「擬似連演出」は、擬似連継続図柄が仮停止表示されるか否かにより、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽る(示唆する)擬似連演出の種別となっている。
「擬似連継続図柄」は、次回の擬似変動演出の実行を煽る情報(本実施形態では、「NEXT」の文字)を含んで構成されている。
本実施形態では、「擬似連演出」として、「擬似連継続演出」と、「擬似連終了演出」と、が規定されている。
「擬似連継続演出」は、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽った後に、次回の擬似変動演出が実行されることを示唆する演出となっている。
具体的に、「擬似連継続演出」では、中図柄として、擬似連継続図柄(中図柄)が出現し、当該擬似連継続図柄が、抽選結果表示位置に向かって移動する。この際、擬似連継続図柄の移動速度(変動速度)は、通常変動表示における第1演出図柄z1の移動速度と比較して、遅くなっている。そして、「擬似連継続演出」では、擬似連継続図柄が仮停止表示される。これによって、次回の擬似変動演出が実行されることが示唆される。
「擬似連終了演出」は、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽った後に、次回の擬似変動演出が実行されないことを示唆する演出となっている。
具体的に、「擬似連終了演出」では、擬似連継続演出と同様に、中図柄として、擬似連継続図柄(中図柄)が出現し、当該擬似連継続図柄が、抽選結果表示位置に向かって移動する。この際、擬似連継続図柄の移動速度は、通常変動表示における第1演出図柄z1の移動速度と比較して、遅くなっている。そして、「擬似連終了演出」では、擬似連継続図柄が、仮停止表示されずに、抽選結果表示位置を通過する。これによって、次回の擬似変動演出が実行されないことが示唆される。
各回の途中回擬似変動演出では、その開始に応じて、通常変動演出が実行された後に、リーチ変動演出が実行される。すなわち、左図柄、中図柄及び右図柄が通常変動表示された後に、左図柄及び右図柄が仮停止表示され、右図柄及び左図柄によりリーチ状態が形成される。そして、リーチ変動演出の実行中(リーチ状態の形成中)に、擬似連継続演出が実行される。
各回の途中回擬似変動演出は、擬似連継続演出の終了に応じて終了される。そして、途中回擬似変動演出の終了に応じて、次回の擬似変動演出が開始される。
各回の最終回擬似変動演出では、その開始に応じて、通常変動演出が実行された後に、リーチ変動演出が実行される。すなわち、左図柄、中図柄及び右図柄が通常変動表示された後に、左図柄及び右図柄が仮停止表示され、右図柄及び左図柄によりリーチ状態が形成される。そして、リーチ変動演出の実行中(リーチ状態の形成中)に、擬似連終了演出が実行される。
各回の最終回擬似変動演出は、擬似連終了演出の終了に応じて終了される。そして、最終回擬似変動演出の終了に応じて、後半変動演出(ノーマルリーチ変動演出又はスーパーリーチ変動演出)が開始される。
次に、後半変動演出の各態様を説明する。
本実施形態では、変動パターン番号(変動パターンの種別)として、「リーチなし変動」に対応する変動パターン番号と、「ノーマルリーチ変動」に対応する変動パターン番号と、「スーパーリーチ変動」に対応する変動パターン番号と、が規定されている。
また、後半変動演出の態様(変動演出番号)として、「リーチなし変動演出」と、「ノーマルリーチ変動演出」と、「スーパーリーチ変動演出」と、が規定されている。
そして、変動パターン指定コマンドにより「リーチなし変動」に対応する変動パターン番号が指定されている場合、後半変動演出の態様として、「リーチなし変動演出」が選択される。一方、変動パターン指定コマンドにより「ノーマルリーチ変動」に対応する変動パターン番号が指定されている場合、後半変動演出の態様として、「ノーマルリーチ変動演出」が選択される。一方、変動パターン指定コマンドにより「スーパーリーチ変動」に対応する変動パターン番号が指定されている場合、後半変動演出の態様として、「スーパーリーチ変動演出」が選択される。
「リーチなし変動演出」は、表示演出として、通常変動演出を含んで構成されている。
具体的に、「リーチなし変動演出」では、その開始に応じて、「通常変動演出」が実行される。すなわち、左図柄、中図柄及び右図柄の通常変動表示が開始される。
「リーチなし変動演出」では、左図柄、中図柄及び右図柄の通常変動表示(「通常変動演出」)が、当該「リーチなし変動演出」の終了まで継続される。そして、「リーチなし変動演出」の終了に応じて、停止演出が開始される。
なお、リーチなし変動演出では、後述するリーチ変動演出及び発展リーチ演出が実行されない。
「ノーマルリーチ変動演出」は、通常リーチ変動演出を含んで構成されている。
具体的に、「ノーマルリーチ変動演出」では、その開始に応じて、通常リーチ変動演出が実行される。すなわち、左図柄及び右図柄がリーチ状態を形成する。通常リーチ変動演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。
「ノーマルリーチ変動演出」は、通常リーチ変動演出の終了に応じて終了される。そして、「ノーマルリーチ変動演出」の終了に応じて、停止演出が開始される。
なお、ノーマルリーチ変動演出では、後述する発展リーチ演出が実行されない。
「スーパーリーチ変動演出」は、表示演出として、通常リーチ変動演出と、縮小リーチ変動演出と、発展リーチ演出と、を含んで構成されている。
「縮小リーチ変動演出」は、リーチ状態を形成する第1演出図柄z1が、縮小表示(仮停止表示)される表示演出をいう。特に、縮小リーチ変動演出では、リーチ状態を形成する第1演出図柄z1のみが表示され、リーチ状態を形成していない第1演出図柄z1の表示が省略される。具体的に、縮小リーチ変動表示では、リーチ状態を形成する右図柄及び左図柄が、縮小された状態で、仮停止表示され、中図柄については表示されない。
「発展リーチ演出」は、演出図柄表示領域a1〜a4において「大当り図柄」が停止表示されることを煽る演出となっている。発展リーチ演出は、リーチ変動演出中に実行される。
「スーパーリーチ変動演出」では、その開始に応じて、通常リーチ変動演出が実行された後に、縮小リーチ変動演出が実行される。
すなわち、左図柄及び右図柄がリーチ状態を形成している状態から、リーチ状態を形成する左図柄及び右図柄が縮小され、縮小された左図柄が表示画面31aの左上端部に移動され、縮小された右図柄が表示画面31aの右上端部に移動され、また、中図柄の表示が消滅する。この際、予め決定された停止演出番号に係る停止演出において停止表示される左図柄及び右図柄によりリーチ状態が形成される。
そして、「スーパーリーチ変動演出」では、縮小リーチ変動演出が実行されている期間中に、「発展リーチ演出」が実行される。
すなわち、縮小リーチ変動演出の開始から所定時間が経過したことに応じて、「発展リーチ演出」が開始される。「発展リーチ演出」は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。
「スーパーリーチ変動演出」は、「発展リーチ演出」の終了に応じて終了される。そして、「スーパーリーチ変動演出」の終了に応じて、特図停止演出が開始される。
(特図停止演出)
次に、パチンコ機1において実行される特図停止演出を説明する。
「特図停止演出」は、特別図柄の停止表示中に実行される演出となっている。
特図停止演出では、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3のそれぞれにおいて、第1演出図柄z1が停止表示されるとともに、第2演出図柄表示領域a4において、第2演出図柄z2が停止表示される。
(メイン予告演出)
次に、パチンコ機1において実行されるメイン予告演出を説明する。
「メイン予告演出」は、特図変動演出中に実行される演出であって、当該特図変動演出に係る始動判定(特図当り判定、特図図柄判定、特図変動パターン判定等)の結果を示唆する演出となっている。
本実施形態では、メイン予告演出は、特図図柄判定の結果(具体的には、「大当り図柄」又は「小当り図柄」である可能性)を示唆する。
本実施形態では、メイン予告演出の種別として、演出内容が異なる複数の種別が規定されている。
(当選演出)
次に、パチンコ機1において実行される当選演出を説明する。
当選演出は、特定遊技状態(小当り遊技状態又は大当り遊技状態)の生起中に実行される演出となっている。
特に、パチンコ機1では、第1特別図柄抽選により「大当り1」又は「大当り2」に当選した場合に、当選演出として、ジャッジ演出が実行される。
「ジャッジ演出」は、大当り遊技状態の終了後の遊技状態(「通常状態」又は「時短状態」)を示唆(報知)する演出となっている。
(パチンコ機1の作用)
パチンコ機1では、「時短状態」の生起中における落選時の時短最終遊技の実行期間中に、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される。
すなわち、「時短状態」の生起中において、時短最終遊技が実行される期間を含む所定監視期間に限って、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される。
これによって、可動体ユニットの演出動作により発生する振動等、不正行為によらずに発生する振動の検出に基づいて振動エラー(不正行為)が判定(検知)される事態を抑制することが可能となり、遊技の興趣の低下を抑制することが可能となる。
特に、パチンコ機1では、「時短状態」が終了する契機となる時短最終遊技(特に、時短最終遊技に係る特図変動遊技)が実行される期間中において、振動検出センサ113による振動の検出(検知)を監視することが可能となり、当該期間中における振動エラー(不正行為)を検知することが可能となる。
ここで、本実施形態では、時短最終遊技が実行される期間と所定監視期間とが一致している。しかしながら、時短最終遊技が実行される期間よりも、所定監視期間の方が長い構成としても構わない。
(変形例1)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、小当り遊技状態の生起中における小当り遊技(普通電動役物71bの開閉制御制御)の実行期間中に、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される構成としても構わない。
または、上記実施形態では、小当り遊技状態の生起中における小当り遊技(普通電動役物71bの開閉制御制御)の実行期間中と、当該小当り遊技の終了後から普通電動役物閉鎖有効時間が経過するまでの期間中と、を含む所定期間中に、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される構成としても構わない。
具体的には、小当り遊技状態の生起中において、普通電動役物71bの開閉制御制御の開始から、普通電役閉鎖有効時間の終了までの期間(以下、「V監視期間」とする)が、所定監視期間とされる構成(V監視期間中において、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される構成)としても構わない。
特に、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)により「小当り」に当選した場合に選択される当選種別(「小当り図柄」の種別)として、「小当り(Vあり)」と、「小当り(Vなし)」と、が含まれる構成とする。その上で、「小当り(Vあり)」に当選した場合には、V監視期間が、所定監視期間とされない構成(V監視期間中において、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視されない構成)とする。一方、「小当り(Vなし)」に当選した場合には、V監視期間が、所定監視期間とされる構成(V監視期間中において、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される構成)としても構わない。
ここで、「小当り(Vあり)」は、小当り遊技状態の生起中における遊技球によるV領域の通過が容易(可能)となる当選種別となっている。一方、「小当り(Vなし)」は、小当り遊技状態の生起中における遊技球によるV領域の通過が困難(不可能)となる当選種別となっている。
かかる構成により、小当り遊技状態の生起中(特に、「小当り(Vなし)」の生起中)において、遊技盤11における第2大入賞口56の周辺に対して衝撃(振動)を与えることによって、第2大入賞口56内へ入球した遊技球の流路を変更する不正行為(具体的には、排出領域に振り分けられるべき遊技球について、V領域へ流入させる不正行為)を、監視・検出することが可能となる。
(変形例2)
また、上記実施形態では、「時短状態」が終了する契機となる特定遊技(具体的には、落選時の時短最終遊技)の実行期間中に、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される構成となっている。すなわち、「時短状態」の終期(終了時)において、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される構成となっている。
しかしながら、上記実施形態では、他の遊技状態の終期(終了時)において、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される構成としても構わない。
例えば、遊技状態として、普通図柄抽選(普図当落判定)により「普図当り」に当選する確率が低確率となる普図低確率状態と、普通図柄抽選(普図当落判定)により「普図当り」に当選する確率が高確率となる普図高確率状態と、を規定する。その上で、普図高確率状態が終了する契機となる特定遊技(例えば、特別図柄の変動表示、特別図柄の停止表示等)の実行期間中に、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される構成としても構わない。すなわち、普図高確率状態の終期において、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される構成としても構わない。
または、遊技状態として、特別図柄抽選(特図当り判定)により「大当り」に当選する確率が低確率となる特図低確率状態と、特別図柄抽選(特図当り判定)により「大当り」に当選する確率が高確率となる特図高確率状態と、を規定する。その上で、特図高確率状態が終了する契機となる特定遊技(例えば、特別図柄の変動表示、特別図柄の停止表示等)の実行期間中に、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される構成としても構わない。すなわち、特図高確率状態の終期において、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される構成としても構わない。
(変形例3)
また、上記実施形態では、「時短状態」の生起中において、時短最終遊技に係る特別図柄の変動表示が実行される期間と、時短最終遊技に係る特別図柄の停止表示が実行される期間と、を含む一連の期間中に、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される構成となっている。
しかしながら、時間的に連続しない複数の期間中に、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される構成としても構わない。
(変形例4)
また、上記実施形態では、落選時の時短最終遊技に係る特別図柄の変動表示の開始から、落選時の時短最終遊技に係る特別図柄の停止表示の終了までの期間中に、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される構成となっている。
しかしながら、落選時の時短最終遊技に係る特別図柄の変動表示の開始から終了までの期間中に、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視され、落選時の時短最終遊技に係る特別図柄の停止表示が実行される期間中に、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視されない構成としても構わない。
また、上記実施形態では、特定条件を満たす特図変動遊技(具体的には、「時短状態」が終了する契機となる特図変動遊技)のうち、始動判定(特図当り判定)の結果が落選(「はずれ」)である特図変動遊技が実行される期間中に、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される構成となっている。
しかしながら、特定条件を満たす特図変動遊技(具体的には、「時短状態」が終了する契機となる特図変動遊技)であれば、始動判定(特図当り判定)の結果に関わらず、当該特図変動遊技が実行される期間中に、振動検出センサ113による振動の検出(検知)が監視される構成としても構わない。
(変形例5)
また、上記実施形態では、第1非電動入球装置72について、第1非電動役物72bが開放状態に変位しているときに、2[球]の遊技球が入球口72aへ入球することにより、第1非電動役物72bが閉鎖状態に変位する構成となっている。
しかしながら、第1非電動入球装置72について、第1非電動役物72bが開放状態に変位しているときに、1[球]、又は、3[球]以上の所定数の遊技球が入球口72aへ入球することにより、第1非電動役物72bが閉鎖状態に変位する構成としても構わない。
また、上記実施形態では、第2非電動入球装置73について、第2非電動役物73bが開放状態に変位しているときに、1[球]の遊技球が入球口73aへ入球することにより、第2非電動役物73bが閉鎖状態に変位する構成となっている。
しかしながら、第2非電動入球装置73について、第2非電動役物73bが開放状態に変位しているときに、2[球]以上の所定数の遊技球が入球口73aへ入球することにより、第2非電動役物73bが閉鎖状態に変位する構成としても構わない。
(変形例6)
また、上記実施形態では、所定監視期間中に、振動検出センサ113から検出信号が入力されている場合に、振動エラーの発生を報知する構成となっている。しかしながら、所定監視期間中に、振動検出センサ113から検出信号が入力されている場合(振動エラーの発生を検知した場合)に、振動エラーの発生を報知しない構成としても構わない。例えば、振動エラーの発生を検知した場合に、セキュリティ情報(外部情報)の生成・送信のみを実行し、振動エラー報知を実行しない構成としても構わない。
また、上記実施形態では、遊技球の重量により開放状態から閉鎖状態に変位される非電動入球装置72,73の状態(開放状態又は閉鎖状態)を検知することが可能な検知手段を備える構成としても構わない。かかる構成において、検知手段により非電動入球装置72,73の開放状態が検知されている期間中、又は、時短最終遊技の実行中のうち検知手段により非電動入球装置72,73の開放状態が検知されている期間中において、振動検出センサ113から検出信号が入力されているか否かの監視を行い、振動検出センサ113から検出信号が入力されている場合(振動エラーの発生を検知した場合)に、セキュリティ情報(外部情報)を生成し、生成したセキュリティ情報をホールコンピュータ等の外部装置に対して送信することにより、振動エラーの発生を報知する構成としても構わない。
また、上記実施形態では、振動エラーの発生を検知したことに応じて、遊技可能状態から、ペナルティ遊技状態に移行可能としても構わない。「ペナルティ遊技状態」は、遊技可能状態と比較して、遊技の進行に応じて本来得られる遊技利益の獲得が困難となる遊技機状態となっている。例えば、ペナルティ遊技状態の生起中には、所定の遊技コマンド(払出コマンド、サブコマンド等)の生成・送信を不能とする。
1 パチンコ機
41 始動ゲート
51 第1始動口
55 第1大入賞口
56 第2大入賞口
71 電動入球装置
72 第1非電動入球装置
73 第2非電動入球装置
113 振動検出センサ
200 主制御基板
300 演出制御基板

Claims (2)

  1. 特定遊技状態を生起させる遊技状態制御手段と、
    振動を検知する検知手段と、
    前記検知手段による振動の検知を監視する監視手段と、を備え、
    前記監視手段は、前記特定遊技状態の生起中における特定遊技の実行期間中に、前記検知手段による振動の検知を監視することを特徴とする遊技機。
  2. 前記特定遊技は、前記特定遊技状態が終了する契機となる遊技であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。

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JP2019141153A (ja) * 2018-02-16 2019-08-29 サミー株式会社 遊技機

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